約 2,143,968 件
https://w.atwiki.jp/childreninfukushima/pages/231.html
満員御礼 ぷち夏休みをプレゼントIN京都
https://w.atwiki.jp/childreninfukushima/pages/60.html
沖縄県では、被災者に対して下記のとおり公営住宅の入居希望を受け付けています。詳し くは土木建築部住宅課(098-866-2418)までお問合せください。 ○対象者 岩手県・福島県・宮城県にて被災に遭われた方 罹災証明書及び住所が確認できる証書(運転免許証等)をご持参下さい。 ○入居形態 目的外使用による一時的な入居 ○入居期間 原則6ヶ月 但し、実情に応じ平成24年3月31日年まで更新も可能です。 情報元リンク 沖縄県 - 被災者の皆様へ(PDF) http //www3.pref.okinawa.jp/site/contents/attach/24239/oshirase2.pdf
https://w.atwiki.jp/ankoss/pages/2326.html
にんげんさんにふくしゅうするよ! 13KB 愛で いじめ 不運 誤解 日常模様 野良ゆ 現代 お時間のある方は まりさはまりさだよ。 まりさはいまにんげんさんにふくしゅうしようとおもってるんだ。 まりさのあいするれいむとおちびちゃんはとつぜんにんげんさんにつれていかれちゃった。 にんげんさんはゆっくりできないいきもの。 くやしいけどきっともうれいむたちはゆっくりできなくされちゃったとおもうんだ。 まりさたちはゆっくりしてただけなのに。 「まりさあああぁあぁぁ!!!たすけてえええぇえぇええ!!!」 「おとうさんたすけてええぇええぇえぇええぇえ!!!!」 「いひひひひひ!!!!!お前達は俺の家でゆっくりかわいがってやるからなあ!!!」 「ゆ…あ…ま、まってねっ…れいむとおちびちゃんをつれていかないでねっ…」 まりさはこわくてうごけなかったよ。 なさけないゆっくりだよ。 でもこのままじゃしぬにしねないよ。 せめてにんげんさんにひとあわふかせてからみんなのところにいくよ! 『にんげんさんにふくしゅうするよ!』 ここはとある人間の住む街。 そこには人間に復讐を誓ったゆっくりがいました。 「れいむとおちびちゃんのかたきだよ。」 このまりさは人間に家族を奪われ恨みを持っています。 そのためまりさはこの数日、人間がどんな事を嫌うのかをよく観察し、さまざまな仕返しを考えました。 人間は基本的に不潔なものを嫌います。 そこでまりさは、ゴミ袋をちらかして人間の街を汚してやろうと考えました。 「たしかこのあたりに…ゆっ!あったよ!」 まりさがむかったのは朝のゴミ捨て場。 ここには多くの人間が袋の中にゴミをいれて置いていきます。 この袋を破ってゴミを散らかしてやればいいとまりさは思いました。 「ゆっ!?」 しかしゴミ捨て場にはすでに先着がいました。カラスです。 カラスは自分の食べ物を探すために袋を破ってゴミを散らかしていました。 「からすさんちょっとまってね!!!ふくろさんはまりさがやぶらなきゃいけないんだよ!!! かってにやぶかないでね!!まりさがふくしゅうできないでしょおおおお!!!!」 「カア!カア!カア!」 「ちょっときいてるのからすさん!!!やめてっていってるでしょう!!! いいかげんにしないとまりさだっておこるよ!!!ぷくううううううぅうぅぅうう!!!」 「カアアアァアアア!!!!」 「いじゃいいぃいいぃいいいいいぃい!!!!!」 カラスは自分の食べ物を取られるを思ったのか、まりさに鋭いくちばしで攻撃をしてきました。 「ゆうぅう…いだいぃい……で、でぼ…ここでばりさがひくわけにはいかないよおおお!!!!」 まりさとカラスの激しい戦いが始まりました。 両者とも一歩もひきません。 まりさは家族の復讐のために、カラスは自分が生きるために、それぞれの思いがあるのです。 戦いは10分にも及びました。 そんな激しい戦いも時間と共についには決着がつきます。 「くらえええぇええぇええぇ!!!!!」 「ガァアアァアッッ!!!カアッ!カアッ!!!」 まりさ渾身の体当たりがカラスの身体に命中。 カラスはどこかへと逃げ去って行きました。 「ゆはあっ…ゆはあっ…ついにっ…かったよ…からすさんに…かったよ…れいむ…おちびちゃん…みてたかな…まりさ…がんばったよ…」 「みてたよ。」 「ゆうっ!!?に、にんげんさん!!!」 まりさは運悪く人間に見つかってしまいました。 「カラスを追っ払ってくれたんだね。いつも荒らされてたから助かったよ。ありがとう。今度からもっと丈夫なカラス除けのネットとか付けてみるね。」 どうやらこの人間はまりさを今すぐに殺そうとはしていない様子です。 「ゆ、ゆっくりにんげんさんからにげるよ!!」 そうとわかったらまりさは一目散にこの場から逃げ出しました。 「逃げなくてもいいのに…」 「ゆひいっ…ゆひいぃ…ここまでくればあんぜんだね。 あのにんげんさんなぜかまりさにおれいをいってたね。ゆぎぃっ…ふくしゅうしっぱいだね……つぎはせいこうさせるよ!」 まりさは諦めず、次の復讐に取りかかりました。 人間は基本的に自分の物を取られるのを嫌います。 そこでまりさは、落ちている人間の物を勝手に自分の物にしてやろうと考えました。 「どこかにおちてないかな…ゆっ!あったよ!」 まりさがむかったのは店が多く並ぶ昼の商店街。 たくさんの人間がここを通って行きます。 ここなら誰かが何かを落としていてもおかしくないとまりさは思いました。 次こそ成功させてみせる…そう決意して。 こうして決意を新たにしたまりさが辺りを見回すと、何か大きな封筒のようなものを見つけました。 「ゆう?なにこれ?でもきっとにんげんさんのおとしものだよ!!! これはまりさのものだよ!!!だれがなんといおうとまりさのものだよ!!!!」 まりさは自分の物宣言をし、この封筒を自分の持ち物としました。 意気揚々と収穫物を自分の巣に持ち帰ろうと商店街の広場を通っていると… 「あああああっ!!!!その封筒は!!!!!!!ついに見つけたあああああぁあ!!!!」 「ゆ"っ!!?そんなおおきなこえをだしてなんなの?こっ、これはまりさがさっきみつけたんだよ!!!」 「ありがとおおお!!!ずっとさがしてたんだよおお!!この中には面接の履歴書とか大事なものがはいってたんだよ!!! いやあ!ありがとうゆっくり!!!いやまじで!ゆっくり最高!ゆっくりしていってね!」 「ゆっくりしていってね!!!だからこれはまりさがさっき…」 「ひろっておいてくれたんだね!!ありがとう!!こんなものしかないけどこれはお礼だよ!! じゃあ面接行ってくる!!いい返事期待しててな!!!」 そういってこの声の主はほとんど食べかけの菓子パン(あと一口もない)を置いて人ごみの中を颯爽と走って行きました。 「だから…それは…まりさの……ゆう……まりさの……」 まりさは人間の勢いに押されてしまい、ほとんど何も言えずにその場にとり残されました。 「むーしゃむーしゃ…しあわせえええ…だけどすくないよお…」 その後、落し物を探してみたがなかなか見つからず、結局まりさは自分の巣に戻りました。 「あのにんげんさんもまりさにおれいをいってたね。またふくしゅうしっぱいだよ……ゆうう…」 まりさは落ち込みました。 一度とならず二度も失敗したのです。普通なら落ち込んでします。 しかしまりさは家族のためにと奮起しました。 「まりさはそんなにおちこんでいられないよ!つぎこそ…つぎこそはふくしゅうするよ!!」 次の成功を祈って…まりさは再び復讐に取りかかりました。 人間は基本的にうるさい音を嫌います。 そこでまりさは、人間が住む場所で大声をだし嫌な思いをさせてやろうと考えました。 「たくさんおうちがあるのはたしか…ゆっ!あったよ!」 まりさが向かったのは真夜中の静かな住宅街。 ここにはたくさんの人間が住んでいます。 ここで大声を出せば人間に嫌な思いをさせる事ができるとまりさは思いました。 夜中に行ったのも人間が寝ているため今度こそ成功するだろうと思っての事です。 「ゆっ!ここがいいね!んっ!んっ!!ゆうううううう… ゆっくりしていってね!!! ゆっくりしていってね!!! ゆっくりしていってねええええええええぇえぇえええぇぇええええええ!!!!!!!!!!」 まりさは自分の限界まで出せる声を口から吐き出しました。 『ゆっくりしていってね!!!』の声が真夜中の静かな住宅街に響きます。 「なんだなんだ?」 「うるさいぞ!!!」 「ゆっくりだって?」 「おぎゃああああ!!!」 「勘弁してくれ…」 「こんな真夜中に誰だ!」 「やっと赤ちゃんが寝ついたのよ!」 「静かにしてくれよ…」 人間達がまりさの大声に起きてきたみたいです。 「ゆふふふ!うまくいってるみたいだね!!!」 まりさが勝利を確信しかけているそんな中… 「泥棒!!!うちに泥棒がいるぞ!!!!!誰か!!!誰か来てくれ!!!!!!!」 「ゆう?」 人間の家からまりさに負けじと大きな声がします。 「まりさにたいこうするきだね!!まりさまけないよ!! ゆっくりしていってね!!!!ゆっくりしていってね!!!!ゆっくりしていってね!!!!」 「泥棒だ!!!!!!泥棒がいるぞ!!!!!!」 普段は静かなだけにこの騒がしい状況を不思議に思った人間達が外に出てきました。 「くそっ!!なんて日だ!!こんなところさっさとおさらばだ。」 「ゆびっ!!!いだいよおお…おぼうし…」 とある家から走って出てくる人間に通りにいたまりさは蹴られてしまいました。 「そいつは泥棒だ!誰か捕まえてくれ!!」 「何!泥棒だって!!」 「おい!そっちに逃げたぞ!!」 「逃げ道をふさげ!!!」 「陸上部の足なめんな!」 「逃がすな!そいつが最近この辺りを荒らしている奴だ!」 「警察には連絡しておいたぞ!」 住民たちの協力のおかげで、この辺りを荒らしていた泥棒は見事に捕まりました。 「いやあ。よく泥棒を見つけましたね。大手柄です。 私達警察も見回りを強化していたんですけれどこいつはなかなか尻尾をださなかったものですから。 でも気を付けてください。こういうやつは刃物などの武器を持っている事がありとても危険なんです。 次からは身の安全を一番に考えてくださいね。しかしみなさんのご協力に感謝します!」 そう言うと警察は泥棒をパトカーに乗せ去って行きました。 「俺達の勝利だぜえ!!!」 「よっしゃああ!!!」 「これで夜も安心ね!」 「あのとき俺の冷静な判断がなければ…」 「先輩寝てたじゃないですか。」 人間達はみな嬉しそうです。 そこに1人の人間がまりさに近づいてきました。 「お前が『ゆっくりしていってね!』と叫んでいたゆっくりか?」 「そ、そうだよ!まりさだよ!に、にんげんさん!ま、まりさのおおごえのせいでゆっくりねむれなかったでしょう? まりさを…ゆっくりをあなどったことをこうかいしてね!!!」 「ああ!今までゆっくりをあなどっていたが、お前のおかげでこのあたりを荒らしていた泥棒を捕まえる事ができた。 ありがとうゆっくり!お前のおかげだ!」 「ゆえぇえぇえぇええ!!!!?こまってないの?ゆっくりできなかったんじゃないの?うるさかったでしょう?」 「何を言っているんだ?お前のおかげでみんなゆっくりできてるんだぞ。」 「ゆうううう!!?」 まりさはショックでした。自分の復讐のせいで人間達はゆっくりしていることに。 そしてまりさは気付いてしまいました。 どんなに頑張っても非力な自分の出来る事には限界があることに。 自分では人間に復讐する事が出来ない事に。 「ゆううっ…ぐすっ…まりさは…だめなゆっくりだよおぉおぉお… にんげんさんにふくしゅうもできないなんてぇぇえぇえ… れいむ…おちびちゃん…ごめんねえ…まりさもすぐにそっちにいくよ…」 最後にまりさが向かったのは自分の巣の近くにある道路。 車に飛び込んで死んでしまおうと考えました。 まりさは今までの自分のゆん生を思い出していました。 狩りの名人であるお父さん、歌の上手なお母さんの元に生まれたまりさは親の愛情を一身に受けて育ちました。 成長し親元を離れ美ゆっくりであるれいむをつがいにむかえると、そのうちかわいいおちびちゃんができ、家族3人のとてもゆっくりした生活。 そしてその幸せを人間が奪っていきました。 「まりさはにんげんさんにふくしゅうすることもできなかったよ… ごめんね…おとうさん、おかあさん。 ごめんね…れいむ、おちびちゃん。 まりさはもうゆっくりするよ。」 「…ん…なんだ?うわ!!ゆっくりだ!!!」 (キキキキキキー!!!!!!!) (ドンッ!) (ガチャッ) 「あ~あ、ゆっくりをひいちまったよ…ったくついてねえなあ…」 (たす…けて…) 「なんだ?…何か声が…誰か助けを求めて…あれ…どうした…」 運転手が聞こえてくる小さな声に辺りを見回すと苦しそうに胸をおさえてしゃがみこんでいる子供を見つけました。 「おい!どうしたんだ!!胸が苦しいのか!!大丈夫か!?」 「う…うう……くる…しい……いきが……できない…よ……」 「まさかあのゆっくり、この事を知らせるために飛び込んできたのか? いや、今は急いでこの子を病院につれていかないと!! おい!しっかりしろ!!!」 ……… …… … 「う………あれ…ここは?」 「気付いたみたいだね。ここは病院だよ。ご家族の方にも連絡しておいたからもうすぐ来ると思うよ。」 「あ…そっか…ぼく、発作をおさえるくすりを忘れちゃって…あの……助けてくれてありがとうございます!」 「いいよいいよ。助かってよかったな。 それより言いづらいんだが…君を見つける前、俺の車にゆっくりが飛び出してきてな…結果的にそのおかげで君を見つける事が出来たんだが… あのゆっくりは君の飼いゆっくりだったんだろう?申し訳ない事をした…本当にすまない。」 「え?たしかにぼくのうちはさいきんゆっくりをかいはじめたけど、あのときはつれてきてないはずだけどなあ?」 「そうなのか?じゃあ、あのゆっくりはどうして…」 「ゆっくりが…ぼくを助けてくれたんだね……」 「…そうかもしれないな。そういえば君はあそこで何をしてたんだ?あんなところ、遊ぶものなんて何もないだろ?君1人だったみたいだし。」 「ぼくのかっているゆっくりの家族をさがしてたんだ。」 「家族?」 「そう。ぼく、からだが弱いからおうちでいっしょに遊ぶ友達が欲しいってお兄ちゃんにおねがいしたらゆっくりをつれてきたの。」 「うん。」 「ぼく、ゆっくりのお世話いっしょうけんめいしたんだけどなんだかさみしそうなの。どうしてそんなにさみしそうなのってきいたら…」 「ここにいきなりつれてこられるときにれいむとおちびちゃんだけで、まりさはおいてかれたんだよ。 ここはにんげんさんがごはんさんをくれるし、いっぱいやさしくしてくれるけど…でも…まりさがいないのはいやだよお…」 「おとうさああああん……」 「じゃあぼくがいっしょにさがしてあげる!」 「ゆ!?ほんとう!?ありがとおおおにんげんさん!」 「ありがとうにんげんさん!」 「それで昨日おかあさん達に内緒でゆっくりといっしょにうちに来る前に住んでいた巣に朝、昼、夜と3回も行って探してみたんだけど誰もいなかったんだ。 あそこは車が通っててゆっくりにはあぶないから今日はぼくだけでさがしてたの。」 「それであんなところにいた訳か…駄目だろ!お母さん達に内緒にしたら!もし俺が見つけなかったらどうなってたと思うんだ!!」 「ごめんなさい…次はぜったいだまっていかないよ…本当にごめんなさい。」 「…わかったならいいんだけど…………ほら、お母さん達が来たみたいだぞ。」 「○○!?大丈夫!!?」 「にんげんさんだいじょうぶ!!?」 ……… …… … ここはとある人間の住む街。 そこには人間だけでなくさまざまな考えをもつゆっくり達も住んでいます。 「ゆゆ~ん!れいむはまちいちばんのびゆっくり…かおはやめてえええぇえぇえぇえぇえぇええええ!!!!!」 自分がいちばんかわいいと思っているゆっくり。 「しにたくなかったらおかねをだすんだぜ……いじゃいいいぃいいいい!!!」 人間からお金をまきとろうとしているゆっくり。 「にんげんさん!ぱちゅのはなしをきいてね!(むきゅむきゅwww)」 「むししないでよおおおぉおお!!!!」 人間を利用しようと考えているゆっくり。 「んほおおおぉおおぉおおおお!!!!!」 発情し相手を求めているゆっくり。 もしみなさんに関わってくるゆっくりがいたら何か自分なりの考えがあるのかもしれませんね。 「ゆう…きょうもみつからなかったよ…もうまりさは…」 「ほら!れいむがあきらめたらだめだよ!ぼくもがんばるから明日こそみつけよう!!」 「ゆ!わかったよ!!ありがとうにんげんさん!」 「じゃあ今日はもうおそいからおうちに帰ろうか?」 「そうだね!おちびちゃんとにんげんさんたちがまってるよ!」 … 「きょうもしっぱいしちゃったよお…」 そしてここにも傷だらけのゆっくりがひとり。 「でもれいむとおちびちゃんのかたきだよ。」 どうやらこのゆっくりは人間に復讐を考えているようです。 「まりさ、めげないよ!」 このゆっくりのふくしゅうはまだ続きそうです。 <今までの拙文> anko1262 ゆっくりってなんだ? 前作『ゆっくりってなんだ?』にすてきな挿絵を描いてくださった、ねゆあきさん。 たくさんの感想をくれたみなさんありがとうございます。 前回これを最初で最後のSSにしますと書いたのは病気でゆっくりしてしまうかもしれなかったからでした。 立ち向かえたのはみなさんの感想に支えられた部分もあります。本当にありがとうございました。 (うぬぼれですが、もし『ゆっくりってなんだ?』に興味を持たれた方がいましたら、今作とは違いきつい内容ですのでお気を付けください。) 最近、今度は全治1年の大けがをしましたが、わたし、めげない。
https://w.atwiki.jp/airi-kumai/pages/13.html
以下は、http //dubai.2ch.net/test/read.cgi/morningcoffee/1248447202/から引用 もしも愛理が熊井ちゃんに恋心を抱いてしまったら2 13 :名無し募集中。。。 2009/07/25(土) 01 44 37.23 0 前スレ823 第75回 小学校を高学年にもなると「好き」だという感情がどんどん溢れてきて それを自認して自分がオトナになっていくような錯覚があったんだ。 でも、それと同時にずっと一緒にいると気恥ずかしくなった。 ちょっとしたことに意識しちゃって上手く話せなかった。 だから、必然的に友達が増えて一緒の時間はどんどん短くなっていた。 ももちも、ももちで友達はたくさんいたようだし、昔のような 半ば依存的な、そんな関係はなくなりつつあった。 寂しいなと思うときもあったけど、友達がいればそんなことも考えなくなっていた。 そしてそんな関係のまま、ももちは中学校へ進学した。 ・・・想像以上に寂しかった。 生活のリズムが少しずつ違って、それこそほとんど会えなくなって。 でも面と向かって会いたいとも言えず、気まぐれに、遊びに来てくれるのを待っていた。 たまに遊んでくれるとめちゃくちゃ嬉しかった。 結局、うちはその寂しさに負けて、両親が勧めてくれていた 私立中学へは進学せず、地元の、ももちがいる中学へ進学した。 ・・・とは言っても、会える機会はそう増えるわけではなかったのだけど 毎朝一緒に学校へ行く、それだけで嬉しかった。 帰りはバラバラだから、昨日あったことをいっぱい話して、ももちの話も聞いて すごく幸せな時間だった。だから、遅刻なんてほとんどしなかった。 まあ、ももちが遅刻しちゃうことは多かったんだけど。 14 :名無し募集中。。。 2009/07/25(土) 01 45 44.68 0 13 第76回 そして2年近くが経って、ももの卒業式が近づいていたある日のこと。 うちはももに気持ちを伝えようと思っていた。 中学に上がったももと会える時間が減っただけで辛かった。 高校へ行くとなるときっともっともっと会えなくなる。 ・・・だから、気持ちを伝えてこの胸の苦しさをさっぱり忘れようと思っていた。 自信がなかった。自分なりにそれとなくアピールをしてたつもりだけど ももちは全然気付いていないようだったし、ももちは恋愛ごとには興味がなさそうだった。 ずっとそんな雰囲気だったものだから、自信なんて全然なかった。 うちは、午前で学校の終わる日、ももを中学校の空き教室へ呼び出した。 3月なのにすごく冷える日だったと思う。空き教室で勝手に暖房を入れることは出来ないから 寒さに震えながら、白い息を吐きながら、ももを待っていた。 そして今日は、ももの15回目の誕生日だった。 ◆ ガラガラ、と引き戸の開く音がしてドアを見るとももちが同じく白い息を吐きながらやってきた。 白い頬が赤く染まっている。すごく寒いんだろうなぁ。 「くまいちょ?どした?」 「あ、うん、まあ座ってよ」 「う?ん・・・」 ももちを呼んで、近くの席に座ってもらった。 しんと静まり返った教室の中、外からは微かに生徒たちの声が聞こえてくる。 うちは、ゴクリと息を飲んで話し始めた。 結果は、・・・・まさに玉砕ってヤツで。 きょとんとした顔をして「え?」って言った後、 戸惑いながらももちはごめんねと繰り返した。 15 :名無し募集中。。。 2009/07/25(土) 01 46 27.16 0 14 第77回 「ごめん、あの、・・・ごめんね?」 立ち上がったももちはイスに座っているうちの頭を撫で撫でした。 小さな可愛らしい手がうちの髪をなでる。 「・・・いいよ、わかってた」 「あー・・・うん」 ももちはそれ以上何も言わなくて、誕生日プレゼントも渡し損ねて うちの心はぼろぼろになって、ももとはまともに会話も出来なかった。 なんて最悪な日だっただろう。 忘れるためにと言っておきながら結局傷ついて忘れることすら出来なかった。 理由をちゃんと知りたかった。でも、聞けなかった。 聞いたところでもっと傷つくかもしれなかったから。 ◆ 中学の最後1年、たくさん思い出も作ったし楽しかったけど 何かが抜け落ちているような、そんな喪失感でいっぱいだった。 ももちとは完全に生活のリズムが違ってて会うことすらもままならなくて たまに会っても、なんとなくぎこちなかった。 でも、ももは笑顔でうちも笑顔を作って・・・・。 そして、うちはももと同じ高校を選んで進学した。 ぎこちなくたって、それでもいい。それでもいいから、少しでも会いたい、 それがうちの願いだったんだ。 高校へ入学すると、ももとの距離は縮まった。 いや、戻ったって言うべきなのか。小学校のときのような なんていうか・・・無邪気な感じでももと接することができるようになった。 ももも、ぎこちない感じがなくなって自然体で話してくれるようになった。 なんとなく、笑顔の回数も増えたような、そんな印象だった。 16 :名無し募集中。。。 2009/07/25(土) 01 47 09.61 0 15 第78回 告白があって、1年すっぽり抜け落ちて、だからこそ、またもとの幼馴染に戻れた。 この頃には、ももが好きという感情より一緒にいて話したい、遊びたい そんなそれこそ小学校のときみたいな感情でいた。 ももは告白なんてなかったかのように振舞うからちょっと辛い気持ちもあったけど それがももなりのやさしさなのだと思って、うちからも何も言わなかった。 そんな関係がずっと続いている。 そして、うちは愛理ちゃんに出会った。 6年間の片思い。実らないってわかってる片思い。 でも、6年もかかった。だから、会ってすぐに好きになるなんて思わなかった。 自分で自分にビックリした。でも、好きだって気持ちは抑えられなくて 今こうしてベッドの中でこんな話をしてる。 だけど実は今朝までずっと迷っていた。 でも、今朝・・・「うちはももが・・・」そう言ったら ももちは「先に進んで欲しい」って言ったんだ。 だから、うちは決断した。 愛理ちゃん、ごめん。つまらない話かもしれないけど でも聞いていて欲しかったんだ。ありがとう、ちゃんと聞いてくれて。 ◆ 「愛理ちゃん、もっともっと君を知りたいし、好きになりたい」 目を見て言うのは恥ずかしいけど、でもちゃんと言わなきゃ。 「・・・先輩、嬉しいです・・・ちょっとショックだけど」 愛理ちゃんは下を向いた。 うちはその顔を覗き込む。すると、愛理ちゃんが上を向いて 唇に柔らかい感触を感じた。 暖かい感触だった。 話してよかった、心底そう思った瞬間だった。 54 :名無し募集中。。。 2009/07/26(日) 02 31 28.23 0 16 第79回 明け方、空がどんどん明るくなっていくのが窓から見えた。 私たちはベッドの中で他愛もない話を、とても大切な話をした。 私たちの間にあった、ぽっかりと空いていた心の距離ってものが すごく近くなったような、そんな気がする。 ショックだったし、辛かったけど、その分嬉しかった。 もっともっと先輩のことを好きになった。 先輩はもものこと6年も好きだった。 絶対越えてみせる。時間じゃなくて、思いの量で。 もっともっと好きになってほしいから・・・。 私は先輩の腕の中にいた。 ベッドに寝転んだまま、なんとなく、すっと引き寄せられて抱きしめられている。 みやは襲われちゃうかも?なんて言ってたけど・・・ 私はこれでも精一杯で。ものすごく恥ずかしいんだよ。 先輩の柔らかい身体に全部包み込まれているような、そんな気持ちで、暖かい。 「愛理ちゃん、あのさ」 「あ、・・・呼び捨てしてください」 「え?」 「愛理って呼んで欲しいなぁ・・・なんて」 「じゃあ愛理ちゃんも下の名前で呼んでよ」 「えぇ・・・えっと・・・ゆ、友理奈先輩?」 「先輩はなくてもいいけど・・・まあいいよ。」 「じゃあ、愛理って」 「・・・うぅ、ちょっと恥ずかしいなぁ」 顔はものすごく近いから、先輩の顔が真っ赤になってるのがわかる。 可愛いなぁ。こういうところがすごく好き。 55 :名無し募集中。。。 2009/07/26(日) 02 32 55.31 0 54 第80回 「先輩ー」 「・・う、うん・・・あ、あ、・・・あい、り」 「・・・・・・・」 「ど、どうしたの!?」 「う、うれしいなって思って・・・もう一度!」 「うー・・・・あ、愛理」 「えへへ・・・」 眉が下がっているのが自分でわかる。だらしない顔してるんだろうな。 でも、それ以上に幸せそうな顔だとも思う。 「だめ」 「え?」 「可愛すぎる・・・」 「ほえ?」 「・・・・好き過ぎるんだ、ほんと」 先輩が私をぎゅーっと抱きしめた。心地よい感触。 私は先輩に身を委ねた。私たちはそのまま、そうやって過ごした。 恐ろしく幸せな、一日だった。 ◆ 「みやなんかのどこがいいの?」 「全部」 「・・・そうやって真顔で言われると照れる以上に怖いんだけど」 「なにそれ、褒めてんのに」 ももに引っ張られてバイト先の喫茶店に来た。 美味しいパフェがあるお店で、ももと1つずつ注文して食べながら話す。 告白した側と、された側とは思えない会話・・・。 でも、これがうちらっぽいんだと思う。 56 :名無し募集中。。。 2009/07/26(日) 02 33 41.01 0 55 第81回 「愛理はどうなの、味方になりそうなの?」 「愛理の話はいいじゃん、せっかく2人でいるのに」 ももは愛理の話をしたがらない。 「いいじゃん別に。どうなのよ」 「・・・どうかな。ぼけーっとしてたよ愛理」 ももは面倒くさそうに口を開いてそう言った。 「え?」 「衝撃的・・・でもないよね?」 「どうかな。みやは若干引いたけど」 「なにそれーみやひどい」 「だって普通じさ、」 「みや!」 「ご、ごめん・・・・」 ももが大きな声を出してみやを叱った。 確かにここで言うべきじゃなかったかもしれない。 うちは反省してすぐ謝った。 でも、すぐにいつものツグさんに戻ったももはにこにこ会話を楽しんでいた。 難しい子だなぁ・・・って先輩なんだけどさ。 愛理は上手くいったかな・・・告白の結果は・・・。 って心配することない。きっとOKだ。あいつは愛理を好きになってた。 目が、それを物語ってた。 愛理は喜んでいるだろう。目尻を下げて幸せそうにしているだろう。 うちは祝福してあげなきゃいけない。おめでとうって言わなきゃ。 だけど、今すぐには言えないのかもしれない。 生クリームほど、うちの心は甘くないんだ。・・・なんて、かっこつけすぎかな。 95 :名無し募集中。。。 2009/07/27(月) 02 11 44.08 0 56 第82回 朝、愛理から先に行ってとメールが来た。 話はお昼休みにねってハートマーク入りで書いてある。 それを見た瞬間、 あー・・・・ って嬉しいのか悔しいのかよくわかんない気持ちがこみ上げてくる。 おめでとうって言えるかな・・・顔を見たら揺らぐかな。 愛理、でも、よかった。ほんと、よかったね。 「・・・・よかったね」 メールの差出人の「あいり」という文字に向かって声をかけた。 当然、返事はなくて虚しい気持ちになった。 途端にぶわぁっと涙が出てきて、家を出る前だってのに 目を真っ赤に腫らすことになってしまった。 昨日泣いてすっきりしたはずなのに。ツグさんに散々慰められて キスも告白もされちゃったっていうのになぁ。 ・・・愛理のこと、思ってた以上に好きだったのかな。 「・・・なーにやってんだ、うち。かっこ悪い・・・ズズッ」 目をゴシゴシと擦って涙をごまかす。 こんなときももでもいてくれたらいいんだけど・・・・。 そう思っているとチャイムが鳴った。まさか・・・・ね? 玄関にいたのはももで、朝から眩し過ぎる、 悪く言えばウザイほどの笑顔をキラキラ向けてくる。 96 :名無し募集中。。。 2009/07/27(月) 02 12 24.41 0 95 第83回 「来ちゃった」 「来ちゃった、じゃないんですけど」 「いいじゃん、怒らないで・・・あれ、目赤いよ」 「ももの家、学校の近くじゃん。あの、ここ5駅ほど離れてますけど」 ももに指摘されてうちはごまかすように話をした。 「まあまあ」 「なに、わざわざ電車乗ってきたとか言うの?」 「・・・だめ?」 「バカだよね、ほんと。」 「いいじゃんようー。みやと電車で行きたかったんだもん。2人きりで」 「愛理いるし」 「来ないよ、もも知ってるもん。くまいちょが愛理と行くからってメール送ってきたし」 「・・・・あっそ。・・・ちょっと待った、一緒ってなに?」 「え、愛理が泊まったってことでしょ?」 「・・・・・・・・・・・・・・え」 そこまで考えてなかった。ただ少し遅れるって意味かと・・・ そっか・・・そうなんだ・・・ 昨日言ってたことが本当になるなんて・・・うちってバカだなぁ。 現実をつきつけられて、平気だと、諦めたと言っていた、考えていたものが どんどん壊れていく。ももには愛理のことはもういいからなんて言ったのに。 格好悪すぎ。情けない。最低だ。 「みや?」 「・・・・・・・・・・・グスっ」 「ちょ、え?」 ももがびっくりしてる。そりゃそうだよね、ごめん。 でも、涙ちょっと止まりそうにないや。 97 :名無し募集中。。。 2009/07/27(月) 02 13 26.57 0 96 第84回 「・・・強がりさんだなぁ、みやは」 「う、うっさい」 「ほら、カバン持っておいで。家出ようよ、向こうに河原あるでしょ?そこ行こう」 「・・・・・うん」 ももに言われるまま、カバンを持って家を出て近所の河原へ向かった。 そこにあるベンチに2人して腰掛けて、ただじっと座ってると涙は自然と止まった。 「昨日と一緒だね、これじゃ・・・ごめん」 「いいよ。辛いときは泣くしかないじゃん」 「ありがと・・・もも」 「どういたしまして。・・・どうする?今なら1時間目間に合いそうだけど」 「・・・サボる」 「感心しないなぁ。」 「じゃあ、行けば」 「もう、ひどいなぁ。もも、こうしてるから」 ももはうちにもたれかかってくる。自然な重みが肩周辺にかかる。 「・・・2時間目は出ようね?」 「まあ、気が向いたらね」 「もう・・・」 「ねえ、もも」 「んー?」 「・・・多分、愛理見たらまた泣いちゃうと思うんだよね」 「うん」 「熊井と一緒のとこ見ても泣くと思うんだよね」 「うん」 「・・・そのときはさ」 「一緒にいてあげるよ」 「・・・ありがと。ごめん、なんか・・・」 「いいよ、ももは・・・・・好きなんだから」 98 :名無し募集中。。。 2009/07/27(月) 02 14 31.98 0 97 第85回 小さな声で好き、と言われてドキドキした。 自分が想うばっかりだったのに、想ってくれる人がいるなんて。 なんて嬉しいことなんだろう。はっきり、そう思った。 「・・・泣いちゃって、泣いちゃって、早く忘れるのがいいよ」 「うん。」 うちは小さく頷いて、空を見上げた。 真っ青な空が美しかった。 うちとももは、結局2時間目から出席をした。マジメなんだから、ももは。 そして、お昼休み、うちは部室へと向かうのだった。 ◆ 「ももち!」 ちょうど1時間目と2時間目の間に学校へ到着した。 みやと分かれて、教室へ着くと後ろから呼び止められて教室へ入りかけた足を戻した。 振り返ると、くまいちょーが手を振ってやってきた。 「遅刻?」 「あぁ・・・まあね」 「そっか、あのね、話があって・・・」 「うん、じゃあ次の休み時間またおいで。」 「わかった、ありがと」 「ううん、いいよ」 くまいちょーはまた手を振って去っていった。 なにあの嬉しそうな顔は・・・。ニコニコしてほんと幸せそう。 今朝のみやとは真逆だ。あいりんって罪作りなやつかも。ほんとに。 くまいちょー、直接付き合うことになったって言いたいんだろうなぁ。 なんて想像しながら、ももは教室へと入っていった。 140 :名無し募集中。。。 2009/07/28(火) 02 10 38.22 0 98 第86回 「・・・と、いうことでして」 「そっか、よかったね。すごい、幸せそうな顔してる」 「そう?」 「うん、ものすごくね」 「えへへ・・・まあ、事実だし」 だらしなく笑うくまいちょー。 ももたちは人通りの少ない階段の踊り場で話をしていた。 だらしくなく、とは言うものの、マジメな子だから真剣ってのは伝わってて ほんとによかったね、と思えてくる。 みやは傷ついてるだろうけど・・・でも、そのおかげ?でみやに告白できたし。 まぁ、感謝しておこう。 「・・あ、でね、・・・あの、ももちのこと話した」 「え・・・」 「ごめん、勝手に・・・でも、隠し事はしたくなくて・・・」 いいけどさ。愛理のやつ、なんで断るの!?信じられない!とか言いそうだ。 ・・・なんで断ったかってそりゃ・・・いや、その話はまた今度にしよう。 「いいよ、気にしないで。とにかくよかったよかった」 「うん」 「あ・・・ところで、・・・えっちした?」 手招きして屈んでもらって、そっと耳打ちをした。 言い終えると、くまいちょーの耳が真っ赤に染まっていくのが見えて笑いそうになる。 「し、し、したわけないじゃん!ばか!ももちのばか!」 「あははーごめんw」 「も、もう・・・」 顔も真っ赤になって怒る様子が、小さな子どもみたいで可愛いやつ。 まぁ、ももより30cmくらい大きいんだけどね、くまいちょー。 141 :名無し募集中。。。 2009/07/28(火) 02 11 25.38 0 140 第87回 「あ・・・忘れる前に。」 「ん?」 くまいちょーは妙に真剣な顔になって、人差し指を前に突き出した。 ももは首を傾げて話の続きを待った。 「意見交換会なんだけど、今度の土曜日の放課後に決まったよ」 「・・・出ないって言ってるじゃん」 「いや、会長にも言ったんだけど・・・もう決めたからって。 出席しない部活は無条件で廃部にして活動も禁止にする・・・とか。 ちょっとやりすぎだとは思うんだよね・・・でも、決まったからって言われて・・・。」 かーっと怒りがこみ上げて来る。ばっかみたい!考えられない! 「なにそれ、独裁者じゃん!くまいちょー言いなりなの!?副会長でしょうが!」 「無理だよ・・・ごめん。2年生には何にも出来なくて・・・」 「・・・・はぁ、もう」 どうしよう。なんか・・・もう嫌になってきた。 「と、とにかく出席だけは・・・さ?お願いだよ、うち廃部にはさせないから!」 「・・・何も出来ないって言ったの誰?」 「・・・・・・うぅ、ごめん」 「まぁいいや・・・了解だよ、わかった」 「うん、伝えたからね。詳しい時間と場所はまた言うからさ」 「・・・・うん」 ももたちはそこで分かれてそれぞれ教室へ向かった。 さて・・・どうしたものか。出席・・・したくない。みやだって反対するはず。 どうせ出席だけさせて、廃部免除をエサに部室を奪う気なんだ。 みえみえだよ、まったくもう! ・・・愛理はなんて言うだろう?味方になってくれるかな・・・。 幸せいっぱいな愛理の決心は先延ばしにしてあげるつもりだったけど、もう時間がない。 今日中にでも返事を聞かなきゃ・・・! 143 :名無し募集中。。。 2009/07/28(火) 02 18 01.12 0 141 第88回 「・・・愛理、早いね」 「うん、ちょっと早く授業が終わって」 「そっか」 お昼休み、部室に入ると愛理がすでにいて、お弁当を開いていた。 顔見るだけでほんとうに幸せなんだろうなとわかる。 見たことのない、いい顔してる。すごく、可愛い。 今までは見せてくれなかった顔・・・あいつが引き出したんだ。 あー・・・もううちってこんな泣き虫だっけ?泣きそう。 でもだめだ。ももはまだ来てないし、ここで泣くのはみっともない。 必死で堪えて笑顔を作って会話を続けた。 ◆ 「・・・で、今日は一緒に登校したの!」 「そっか。心配してたから安心した。よかったね、愛理」 「うん!みや、ありがと」 「・・・ううん、みやはなにも・・・」 愛理に手を握られてありがとう、そう言われた。 純粋無垢とはこのことか?ってなくらいキラキラな笑顔を向けてくる愛理。 ・・・いいなぁ、幸せって。羨ましい。・・・・そして、悔しい。 「・・・・と、泊まったってさ・・・あの、うちが言ってたような・・・」 「襲われちゃうぞってこと?」 「そ、そう」 「ないよ、そんなこと。あり得ないもん、先輩優しいから」 「そ、そうなんだ・・・へー」 へーなんてごまかしたけど内心ほっとした。そんなことホントにしてたら 愛理の口からそんなこと聞いちゃったら、叫んでしまっていたかもしれない。 189 :名無し募集中。。。 2009/07/29(水) 00 56 23.15 0 143 第90回 「お待たせー・・・」 授業のあと、教材を運べって言われて手伝ってたら遅くなっちゃった。 みや、泣いてなきゃいいけど・・・。 「もも、遅いよー」 「遅いぞー」 2人はにこやかに話をしていて、少しだけほっとした。 「あ、あのね、もも」 愛理が顔を赤らめて話し出そうとしている。 「うん」 「・・・先輩と付き合うことになった!」 「おめでとー。さっきくまいちょーに聞いてきたw」 「そっか・・・ありがと!」 愛理は嬉しそうに笑いながら、お弁当のプチトマトを口に入れた。 ◆ 「で、・・・おめでたい雰囲気の中申し訳ないんだけど・・・」 「「??」」 「・・・生徒会が勝手に意見交換会の開催を決めたんだって。 今度の土曜日放課後。出席しないと無条件で廃部決定・・・」 「はぁ!?なにそれ!?」 みやが途端に怒り始めて、ももとみやはおかしい、とか欠席してやる!とか そんなことを言い合っていた。 愛理は隣で、どうしたらいいんだろう・・・という迷った困った戸惑った表情をしている。 お願い、味方だと言ってよ愛理。そうじゃなきゃ、困るよ愛理。 ももがそんな目で愛理を見つめると、愛理はゆっくり口を開いた。 191 :名無し募集中。。。 2009/07/29(水) 01 05 30.40 0 189 第90回(前回は89回だった) どうしよう?なんて言えばいいんだろう? みやも、ももも、私の答えを待ってる・・・でも・・・ 生徒会とモメるのはどうかと思うし、先輩もいるし・・・・ 廃部になるのはいやだ・・・・ 私だけでも出席して・・・でもそれじゃ二人を裏切るような・・・。 もものしてくれた話がよぎる。 ・・・なんだか辛い話だった。私まで悲しくなるような・・・。 でも、その苦しい状況からももを救ったのは紛れもなくこの部室なわけで。 あ、あとあの人も・・・か。 ももがこだわる理由も気持ちも良く分かったつもりでいる。 「・・・私は、・・・わからないの」 「なにが?」 ももが優しい声で聞いてくれる。 「何が正解なのかわからなくて・・・」 「正解はないよ。愛理がどうしたいか、それだけ」 みやが鋭い声でそう言った。ちょっと、ビクっとした。 「うん、確かにそうだけど・・・・」 「・・・みやの言うとおりだね。愛理がどうしたいか、だよ」 ももの声は相変わらず、優しい。でも、早くして欲しいという気持ちもこもっている気がした。 「私は・・・この部室が好き」 「じゃあ、決まりじゃん。・・・でしょ?」 「・・・うん、そうだね」 愛着の湧いてきた、ボロボロの机を見て、好きだと思った。 この机とおさらばするのは寂しい。悲しい。 だから、守ろう。ももの、味方になる。そう、決めた。 249 :名無し募集中。。。 2009/07/30(木) 17 56 45.08 0 191 第91回 「・・・で、具体的にどうする?」 みやが腕を組んでそう言った。確かにそうだ。 愛理が味方になってくれた今、私たち文芸部3人はどうすればいいんだろうか。 「・・・うーん。とりあえず、もうすぐお昼休み終わるし、放課後でどう?」 「そうだね、そうしよう」 「私も考えるね」 ももの提案に2人は納得してくれて、頷いた。 ◆ ◆ ももの味方になるって決めて、この部室を守るんだって決めて、 なんだかもっとこの部と先輩2人と部室が好きになった気がする。 どうすればいいのか、どうすることがいいのか。 授業そっちのけで私はひたすらそのことを考えていた。 そして5時間目の授業も終わったころ、先輩からメールが届いた。 【一緒に帰ろうよ(^-^)b授業終わったらすぐ、帰れそう?】 ・・・メールが来るなんて嬉しいなぁ。と素直に喜んだけど 今日はちょっと無理かも。私は部活があることを返信した。 でもすぐに先輩は、待ってるからと返事を送ってきた。 それに今日は生徒会室で作業もあるとのこと。 私は嬉しくなって、楽しみにしています、と送り返した。 だけど・・・私の決定は先輩の立場とは逆の決定だから・・・。 生徒会と対立ってことになっちゃう。 先輩はなんて言うだろう?・・・・ううん、今はそれより どうするか考えなきゃ・・・どうしよう? 250 :名無し募集中。。。 2009/07/30(木) 17 57 27.81 0 249 第92回 「揃ったね、じゃあ、1人ずつどうするか聞かせてよ」 ももは部室に最後にやってきた愛理を見ると、そう言った。 愛理はカバンを机に置いて、いつものようにちょこんと座った。 「・・・私はね、意見交換会出るべきだと思うの」 「「え??」」 愛理がそんなことを言うのでうちも、ももも愛理に聞き返す。 「そりゃあんまり出たくないよ?でもさ、やっぱり部があってこその部室でしょ? ももは、部の存続をエサにココを取り上げる気だって思ってるじゃん?」 「ん、うん」 「そんなことさせなきゃいいと思うの。」 「へ?どういうこと?」 私は首を傾げてみやに説明を求めた。 「部の存続はもちろん、部室を取り上げさせないってこと。 私たちの人数が少ないのが問題なんでしょ?だったら増やせばいいじゃん」 「いや、愛理そんな簡単に言わないでよ」 うちは愛理の話を聞いて思わずそう言った。 「でも、勧誘活動あんまりしてなかったでしょ?」 「「うぅ」」 痛いところを突かれたかもしれない。 確かにポスター貼って1年生向けの部活紹介やってくらいだしな・・・。 でも、増えすぎちゃ困るでしょってことでうやむやにしちゃってたかも。 「増やすって言おうよ。何人いればいいのかわかんないけど・・・」 愛理は力強くそう言って私たちを見た。 1年生なのに愛理はすごいなぁ・・・・なんてうちは感心していた。 251 :名無し募集中。。。 2009/07/30(木) 17 58 35.08 0 250 第93回 「でも、待ってよあいりん。それ無駄とか言われたらどうする?」 愛理の提案も理解できるけど、あの生徒会長がはいわかりましたなんて そんなこと言うとは思えない。 「しかもあと10人とか言われても・・・無理じゃない?」 「もう!もも、今から無理とか言わないで。やってみなきゃわかんないよ」 「・・・うーん。・・・てかそんな人増えても、ここは入れないよ」 「みや、今そんな話じゃないでしょ?もう」 「ご、ごめん・・・」 「とにかく!出よう?そうするべき!」 愛理は結構強く出席を推している。 でも・・・「廃部にならないだけマシじゃない、所詮同好会レベルでしょ」って言われたら キレる。いや、絶対言われる気がする。 「じゃあももはどうしたいの?まさかずっと篭城する気? そんなの現実的に考えて無理でしょ?みやは?」 「う、うちは・・・・ごめんいい考え浮かばなかった」 みやはバツが悪そうに下を向いた。そんなことだろうとは思ったけど・・・・。 「もも言ったでしょ?戦おうって。篭城じゃ戦うことにはなんない。 私ね、戦うって決めたんだから徹底抗戦したいの。ね、出てちゃんと自分たちの主張しよう?」 「・・・・うん、でも」 決心がつかない。 「もも!」 愛理がもものことを大きな声で呼ぶ。叱責されちゃってる、2歳も年下の子に。 「・・・わかった、出よう」 ももは迷ってそう言った。愛理の強気な目に押されたから・・・・ううん、ちがう。 ・・・戦おうと言った自分が実は現実から逃げようとしていたと気付かされたからだった。 264 :名無し募集中。。。 2009/07/31(金) 01 16 15.71 0 251 第94回 先輩と2人、手を繋いで駅まで歩いた。 10分もない距離だけれど幸せな時間だった。 「・・・・そっか、じゃあ愛理とは敵になんなきゃいけないのか」 「ごめんなさい。でも」 「わかってる。わかってるよ安心して」 先輩は優しい声でそう言って、私の髪を撫でた。 「・・・でも、ももはなんであの場所に拘るんだろうね?」 「さぁ・・・」 「そっか、まぁいいや・・・。」 さぁ、なんて。ほんとは、知ってるのに。ウソ、ついちゃった。 先輩は隠し事が嫌いだっていうのに・・・隠し事しちゃった。 でも、これはももの大切な秘密だから・・・言うわけにはいかない。 友理奈先輩、ごめんなさい。 愛理を許してください。と、心の中で小さく呟いた。 「じゃあ、行くね。また明日」 「はい」 「・・・どうしよう?朝駅まで迎えにこようか?」 「あ、いえ・・・朝はみやと一緒なんです」 「そっか。わかった。またメールするね」 「はい。・・・じゃあまた」 私たちは手を振って別れた。私は定期券で改札に入り、後ろを振り返る。 赤くなった空と、先輩がよく似合うっていうか・・・すごく綺麗。 すると、先輩は振り返って私に手を振ってくれた。笑顔はやっぱり美しい。 私はちょっと恥ずかしいけれど、嬉しくてたまらなかった。 265 :名無し募集中。。。 2009/07/31(金) 01 17 10.87 0 264 第95回 家に帰って、ベッドに倒れこむ。久しぶり・・・に感じる私のベッド。 先輩のより、ずいぶんと小さく感じる。 実は結局眠ってないからものすごく眠かったりして・・・。 着替えなくちゃ、とか、ママに話さなきゃ、とか、いろいろしなきゃいけないことはあるんだけど・・・ でも、身体が重くて動けない。一日くらい平気なんて思ってたけど 家に帰ってきて気がふっと抜けてしまったみたいだ。 「・・・寝ちゃダメだけど・・・寝ちゃおう・・・」 スカートがシワになる・・・とか思いながら私は目を閉じていった。 ◆ そして、私は夢を見た。 ももがあの話をしてくれたときの夢。 すごく辛い話で、ももも辛そうだった。 でも、聞いて欲しいってそう言ってたなぁ。 ももの部室への熱烈な愛着ぶりにも思わず納得せざるを得なかった。 そりゃ・・・そうだよね。とそう言いたくなるような・・・・。 私にはそんなエピソードめいた話はないけど・・・ももにはあるんだ。 ◆ ◆ 「愛理、全然楽しい話じゃないんだよね。それでもいい?」 「・・・うん。」 「ありがと。・・・もも、愛理のこと大切な後輩だって思ってるし、信頼してるから」 先輩とは思えないほど子どもっぽいももだけど、 このときばかりは大人びていてあぁ、年上なんだぁ・・・って感じさせられた。 部室に2人きり。 放課後だし、時間はいっぱいある。 ももの話は始まった。
https://w.atwiki.jp/hutaba_ranking/pages/222.html
にんげんさんにふくしゅうするよ! 13KB 愛で いじめ 不運 誤解 日常模様 野良ゆ 現代 お時間のある方は まりさはまりさだよ。 まりさはいまにんげんさんにふくしゅうしようとおもってるんだ。 まりさのあいするれいむとおちびちゃんはとつぜんにんげんさんにつれていかれちゃった。 にんげんさんはゆっくりできないいきもの。 くやしいけどきっともうれいむたちはゆっくりできなくされちゃったとおもうんだ。 まりさたちはゆっくりしてただけなのに。 「まりさあああぁあぁぁ!!!たすけてえええぇえぇええ!!!」 「おとうさんたすけてええぇええぇえぇええぇえ!!!!」 「いひひひひひ!!!!!お前達は俺の家でゆっくりかわいがってやるからなあ!!!」 「ゆ…あ…ま、まってねっ…れいむとおちびちゃんをつれていかないでねっ…」 まりさはこわくてうごけなかったよ。 なさけないゆっくりだよ。 でもこのままじゃしぬにしねないよ。 せめてにんげんさんにひとあわふかせてからみんなのところにいくよ! 『にんげんさんにふくしゅうするよ!』 ここはとある人間の住む街。 そこには人間に復讐を誓ったゆっくりがいました。 「れいむとおちびちゃんのかたきだよ。」 このまりさは人間に家族を奪われ恨みを持っています。 そのためまりさはこの数日、人間がどんな事を嫌うのかをよく観察し、さまざまな仕返しを考えました。 人間は基本的に不潔なものを嫌います。 そこでまりさは、ゴミ袋をちらかして人間の街を汚してやろうと考えました。 「たしかこのあたりに…ゆっ!あったよ!」 まりさがむかったのは朝のゴミ捨て場。 ここには多くの人間が袋の中にゴミをいれて置いていきます。 この袋を破ってゴミを散らかしてやればいいとまりさは思いました。 「ゆっ!?」 しかしゴミ捨て場にはすでに先着がいました。カラスです。 カラスは自分の食べ物を探すために袋を破ってゴミを散らかしていました。 「からすさんちょっとまってね!!!ふくろさんはまりさがやぶらなきゃいけないんだよ!!! かってにやぶかないでね!!まりさがふくしゅうできないでしょおおおお!!!!」 「カア!カア!カア!」 「ちょっときいてるのからすさん!!!やめてっていってるでしょう!!! いいかげんにしないとまりさだっておこるよ!!!ぷくううううううぅうぅぅうう!!!」 「カアアアァアアア!!!!」 「いじゃいいぃいいぃいいいいいぃい!!!!!」 カラスは自分の食べ物を取られるを思ったのか、まりさに鋭いくちばしで攻撃をしてきました。 「ゆうぅう…いだいぃい……で、でぼ…ここでばりさがひくわけにはいかないよおおお!!!!」 まりさとカラスの激しい戦いが始まりました。 両者とも一歩もひきません。 まりさは家族の復讐のために、カラスは自分が生きるために、それぞれの思いがあるのです。 戦いは10分にも及びました。 そんな激しい戦いも時間と共についには決着がつきます。 「くらえええぇええぇええぇ!!!!!」 「ガァアアァアッッ!!!カアッ!カアッ!!!」 まりさ渾身の体当たりがカラスの身体に命中。 カラスはどこかへと逃げ去って行きました。 「ゆはあっ…ゆはあっ…ついにっ…かったよ…からすさんに…かったよ…れいむ…おちびちゃん…みてたかな…まりさ…がんばったよ…」 「みてたよ。」 「ゆうっ!!?に、にんげんさん!!!」 まりさは運悪く人間に見つかってしまいました。 「カラスを追っ払ってくれたんだね。いつも荒らされてたから助かったよ。ありがとう。今度からもっと丈夫なカラス除けのネットとか付けてみるね。」 どうやらこの人間はまりさを今すぐに殺そうとはしていない様子です。 「ゆ、ゆっくりにんげんさんからにげるよ!!」 そうとわかったらまりさは一目散にこの場から逃げ出しました。 「逃げなくてもいいのに…」 「ゆひいっ…ゆひいぃ…ここまでくればあんぜんだね。 あのにんげんさんなぜかまりさにおれいをいってたね。ゆぎぃっ…ふくしゅうしっぱいだね……つぎはせいこうさせるよ!」 まりさは諦めず、次の復讐に取りかかりました。 人間は基本的に自分の物を取られるのを嫌います。 そこでまりさは、落ちている人間の物を勝手に自分の物にしてやろうと考えました。 「どこかにおちてないかな…ゆっ!あったよ!」 まりさがむかったのは店が多く並ぶ昼の商店街。 たくさんの人間がここを通って行きます。 ここなら誰かが何かを落としていてもおかしくないとまりさは思いました。 次こそ成功させてみせる…そう決意して。 こうして決意を新たにしたまりさが辺りを見回すと、何か大きな封筒のようなものを見つけました。 「ゆう?なにこれ?でもきっとにんげんさんのおとしものだよ!!! これはまりさのものだよ!!!だれがなんといおうとまりさのものだよ!!!!」 まりさは自分の物宣言をし、この封筒を自分の持ち物としました。 意気揚々と収穫物を自分の巣に持ち帰ろうと商店街の広場を通っていると… 「あああああっ!!!!その封筒は!!!!!!!ついに見つけたあああああぁあ!!!!」 「ゆ"っ!!?そんなおおきなこえをだしてなんなの?こっ、これはまりさがさっきみつけたんだよ!!!」 「ありがとおおお!!!ずっとさがしてたんだよおお!!この中には面接の履歴書とか大事なものがはいってたんだよ!!! いやあ!ありがとうゆっくり!!!いやまじで!ゆっくり最高!ゆっくりしていってね!」 「ゆっくりしていってね!!!だからこれはまりさがさっき…」 「ひろっておいてくれたんだね!!ありがとう!!こんなものしかないけどこれはお礼だよ!! じゃあ面接行ってくる!!いい返事期待しててな!!!」 そういってこの声の主はほとんど食べかけの菓子パン(あと一口もない)を置いて人ごみの中を颯爽と走って行きました。 「だから…それは…まりさの……ゆう……まりさの……」 まりさは人間の勢いに押されてしまい、ほとんど何も言えずにその場にとり残されました。 「むーしゃむーしゃ…しあわせえええ…だけどすくないよお…」 その後、落し物を探してみたがなかなか見つからず、結局まりさは自分の巣に戻りました。 「あのにんげんさんもまりさにおれいをいってたね。またふくしゅうしっぱいだよ……ゆうう…」 まりさは落ち込みました。 一度とならず二度も失敗したのです。普通なら落ち込んでします。 しかしまりさは家族のためにと奮起しました。 「まりさはそんなにおちこんでいられないよ!つぎこそ…つぎこそはふくしゅうするよ!!」 次の成功を祈って…まりさは再び復讐に取りかかりました。 人間は基本的にうるさい音を嫌います。 そこでまりさは、人間が住む場所で大声をだし嫌な思いをさせてやろうと考えました。 「たくさんおうちがあるのはたしか…ゆっ!あったよ!」 まりさが向かったのは真夜中の静かな住宅街。 ここにはたくさんの人間が住んでいます。 ここで大声を出せば人間に嫌な思いをさせる事ができるとまりさは思いました。 夜中に行ったのも人間が寝ているため今度こそ成功するだろうと思っての事です。 「ゆっ!ここがいいね!んっ!んっ!!ゆうううううう… ゆっくりしていってね!!! ゆっくりしていってね!!! ゆっくりしていってねええええええええぇえぇえええぇぇええええええ!!!!!!!!!!」 まりさは自分の限界まで出せる声を口から吐き出しました。 『ゆっくりしていってね!!!』の声が真夜中の静かな住宅街に響きます。 「なんだなんだ?」 「うるさいぞ!!!」 「ゆっくりだって?」 「おぎゃああああ!!!」 「勘弁してくれ…」 「こんな真夜中に誰だ!」 「やっと赤ちゃんが寝ついたのよ!」 「静かにしてくれよ…」 人間達がまりさの大声に起きてきたみたいです。 「ゆふふふ!うまくいってるみたいだね!!!」 まりさが勝利を確信しかけているそんな中… 「泥棒!!!うちに泥棒がいるぞ!!!!!誰か!!!誰か来てくれ!!!!!!!」 「ゆう?」 人間の家からまりさに負けじと大きな声がします。 「まりさにたいこうするきだね!!まりさまけないよ!! ゆっくりしていってね!!!!ゆっくりしていってね!!!!ゆっくりしていってね!!!!」 「泥棒だ!!!!!!泥棒がいるぞ!!!!!!」 普段は静かなだけにこの騒がしい状況を不思議に思った人間達が外に出てきました。 「くそっ!!なんて日だ!!こんなところさっさとおさらばだ。」 「ゆびっ!!!いだいよおお…おぼうし…」 とある家から走って出てくる人間に通りにいたまりさは蹴られてしまいました。 「そいつは泥棒だ!誰か捕まえてくれ!!」 「何!泥棒だって!!」 「おい!そっちに逃げたぞ!!」 「逃げ道をふさげ!!!」 「陸上部の足なめんな!」 「逃がすな!そいつが最近この辺りを荒らしている奴だ!」 「警察には連絡しておいたぞ!」 住民たちの協力のおかげで、この辺りを荒らしていた泥棒は見事に捕まりました。 「いやあ。よく泥棒を見つけましたね。大手柄です。 私達警察も見回りを強化していたんですけれどこいつはなかなか尻尾をださなかったものですから。 でも気を付けてください。こういうやつは刃物などの武器を持っている事がありとても危険なんです。 次からは身の安全を一番に考えてくださいね。しかしみなさんのご協力に感謝します!」 そう言うと警察は泥棒をパトカーに乗せ去って行きました。 「俺達の勝利だぜえ!!!」 「よっしゃああ!!!」 「これで夜も安心ね!」 「あのとき俺の冷静な判断がなければ…」 「先輩寝てたじゃないですか。」 人間達はみな嬉しそうです。 そこに1人の人間がまりさに近づいてきました。 「お前が『ゆっくりしていってね!』と叫んでいたゆっくりか?」 「そ、そうだよ!まりさだよ!に、にんげんさん!ま、まりさのおおごえのせいでゆっくりねむれなかったでしょう? まりさを…ゆっくりをあなどったことをこうかいしてね!!!」 「ああ!今までゆっくりをあなどっていたが、お前のおかげでこのあたりを荒らしていた泥棒を捕まえる事ができた。 ありがとうゆっくり!お前のおかげだ!」 「ゆえぇえぇえぇええ!!!!?こまってないの?ゆっくりできなかったんじゃないの?うるさかったでしょう?」 「何を言っているんだ?お前のおかげでみんなゆっくりできてるんだぞ。」 「ゆうううう!!?」 まりさはショックでした。自分の復讐のせいで人間達はゆっくりしていることに。 そしてまりさは気付いてしまいました。 どんなに頑張っても非力な自分の出来る事には限界があることに。 自分では人間に復讐する事が出来ない事に。 「ゆううっ…ぐすっ…まりさは…だめなゆっくりだよおぉおぉお… にんげんさんにふくしゅうもできないなんてぇぇえぇえ… れいむ…おちびちゃん…ごめんねえ…まりさもすぐにそっちにいくよ…」 最後にまりさが向かったのは自分の巣の近くにある道路。 車に飛び込んで死んでしまおうと考えました。 まりさは今までの自分のゆん生を思い出していました。 狩りの名人であるお父さん、歌の上手なお母さんの元に生まれたまりさは親の愛情を一身に受けて育ちました。 成長し親元を離れ美ゆっくりであるれいむをつがいにむかえると、そのうちかわいいおちびちゃんができ、家族3人のとてもゆっくりした生活。 そしてその幸せを人間が奪っていきました。 「まりさはにんげんさんにふくしゅうすることもできなかったよ… ごめんね…おとうさん、おかあさん。 ごめんね…れいむ、おちびちゃん。 まりさはもうゆっくりするよ。」 「…ん…なんだ?うわ!!ゆっくりだ!!!」 (キキキキキキー!!!!!!!) (ドンッ!) (ガチャッ) 「あ~あ、ゆっくりをひいちまったよ…ったくついてねえなあ…」 (たす…けて…) 「なんだ?…何か声が…誰か助けを求めて…あれ…どうした…」 運転手が聞こえてくる小さな声に辺りを見回すと苦しそうに胸をおさえてしゃがみこんでいる子供を見つけました。 「おい!どうしたんだ!!胸が苦しいのか!!大丈夫か!?」 「う…うう……くる…しい……いきが……できない…よ……」 「まさかあのゆっくり、この事を知らせるために飛び込んできたのか? いや、今は急いでこの子を病院につれていかないと!! おい!しっかりしろ!!!」 ……… …… … 「う………あれ…ここは?」 「気付いたみたいだね。ここは病院だよ。ご家族の方にも連絡しておいたからもうすぐ来ると思うよ。」 「あ…そっか…ぼく、発作をおさえるくすりを忘れちゃって…あの……助けてくれてありがとうございます!」 「いいよいいよ。助かってよかったな。 それより言いづらいんだが…君を見つける前、俺の車にゆっくりが飛び出してきてな…結果的にそのおかげで君を見つける事が出来たんだが… あのゆっくりは君の飼いゆっくりだったんだろう?申し訳ない事をした…本当にすまない。」 「え?たしかにぼくのうちはさいきんゆっくりをかいはじめたけど、あのときはつれてきてないはずだけどなあ?」 「そうなのか?じゃあ、あのゆっくりはどうして…」 「ゆっくりが…ぼくを助けてくれたんだね……」 「…そうかもしれないな。そういえば君はあそこで何をしてたんだ?あんなところ、遊ぶものなんて何もないだろ?君1人だったみたいだし。」 「ぼくのかっているゆっくりの家族をさがしてたんだ。」 「家族?」 「そう。ぼく、からだが弱いからおうちでいっしょに遊ぶ友達が欲しいってお兄ちゃんにおねがいしたらゆっくりをつれてきたの。」 「うん。」 「ぼく、ゆっくりのお世話いっしょうけんめいしたんだけどなんだかさみしそうなの。どうしてそんなにさみしそうなのってきいたら…」 「ここにいきなりつれてこられるときにれいむとおちびちゃんだけで、まりさはおいてかれたんだよ。 ここはにんげんさんがごはんさんをくれるし、いっぱいやさしくしてくれるけど…でも…まりさがいないのはいやだよお…」 「おとうさああああん……」 「じゃあぼくがいっしょにさがしてあげる!」 「ゆ!?ほんとう!?ありがとおおおにんげんさん!」 「ありがとうにんげんさん!」 「それで昨日おかあさん達に内緒でゆっくりといっしょにうちに来る前に住んでいた巣に朝、昼、夜と3回も行って探してみたんだけど誰もいなかったんだ。 あそこは車が通っててゆっくりにはあぶないから今日はぼくだけでさがしてたの。」 「それであんなところにいた訳か…駄目だろ!お母さん達に内緒にしたら!もし俺が見つけなかったらどうなってたと思うんだ!!」 「ごめんなさい…次はぜったいだまっていかないよ…本当にごめんなさい。」 「…わかったならいいんだけど…………ほら、お母さん達が来たみたいだぞ。」 「○○!?大丈夫!!?」 「にんげんさんだいじょうぶ!!?」 ……… …… … ここはとある人間の住む街。 そこには人間だけでなくさまざまな考えをもつゆっくり達も住んでいます。 「ゆゆ~ん!れいむはまちいちばんのびゆっくり…かおはやめてえええぇえぇえぇえぇえぇええええ!!!!!」 自分がいちばんかわいいと思っているゆっくり。 「しにたくなかったらおかねをだすんだぜ……いじゃいいいぃいいいい!!!」 人間からお金をまきとろうとしているゆっくり。 「にんげんさん!ぱちゅのはなしをきいてね!(むきゅむきゅwww)」 「むししないでよおおおぉおお!!!!」 人間を利用しようと考えているゆっくり。 「んほおおおぉおおぉおおおお!!!!!」 発情し相手を求めているゆっくり。 もしみなさんに関わってくるゆっくりがいたら何か自分なりの考えがあるのかもしれませんね。 「ゆう…きょうもみつからなかったよ…もうまりさは…」 「ほら!れいむがあきらめたらだめだよ!ぼくもがんばるから明日こそみつけよう!!」 「ゆ!わかったよ!!ありがとうにんげんさん!」 「じゃあ今日はもうおそいからおうちに帰ろうか?」 「そうだね!おちびちゃんとにんげんさんたちがまってるよ!」 … 「きょうもしっぱいしちゃったよお…」 そしてここにも傷だらけのゆっくりがひとり。 「でもれいむとおちびちゃんのかたきだよ。」 どうやらこのゆっくりは人間に復讐を考えているようです。 「まりさ、めげないよ!」 このゆっくりのふくしゅうはまだ続きそうです。 <今までの拙文> anko1262 ゆっくりってなんだ? 前作『ゆっくりってなんだ?』にすてきな挿絵を描いてくださった、ねゆあきさん。 たくさんの感想をくれたみなさんありがとうございます。 前回これを最初で最後のSSにしますと書いたのは病気でゆっくりしてしまうかもしれなかったからでした。 立ち向かえたのはみなさんの感想に支えられた部分もあります。本当にありがとうございました。 (うぬぼれですが、もし『ゆっくりってなんだ?』に興味を持たれた方がいましたら、今作とは違いきつい内容ですのでお気を付けください。) 最近、今度は全治1年の大けがをしましたが、わたし、めげない。
https://w.atwiki.jp/yuiazu/pages/1808.html
ブボッ やってしまった 唯先輩の部屋で二人で過ごす日曜日 ギターの練習したり、他愛ないお喋りしたり 合間に唇を重ねたり、抱き締められたり抱き締め返したり 付き合い始めて2ヶ月程経っていて、少し気を抜いてたのかも知れない 唯先輩はベッドでぺらぺらと雑誌を読んで、わたしは床に座ってむったんを掻き鳴らしていた あ、出そうだな、と意識した後 トイレに行く振りをして取り敢えず部屋の外に出ようか このままスカせるか などと考えてしまったのがまずかった さっさと部屋から出てしまえばよかったんだ 立ち上がろうと力を入れた瞬間、無情にもわたしのお尻からはよりによって可愛いげの欠片もない音が出てしまった 死にたい それだけだった 嫌な沈黙が部屋を支配する 恐る恐る唯先輩に視線を移すと、先程と変わらずにうつぶせで雑誌を読んでいる 聞こえない振りをしてくれているのは解る 聞こえなかったはずがない それほどまでに、先程のその音は大きかった せめて笑ってからかって欲しい もお、あずにゃんったらあ、って 駄目だ、明日、死のう さようなら唯先輩、むったん、トンちゃん、お父さんお母さん、先輩方、さわ子先生、憂、純、和先輩 プウ~~スッ 頭の中で遺書を書いていると、不意にそんな音が聞こえた 「へっ?」 間抜け過ぎる声を出して唯先輩を見ると 「えへへ~おならしちゃったあ」 と、いつものふわふわした笑顔で頭を掻く ズルいです そんなのズルいです 「あずにゃん」 唯先輩が声をかける 「は、はい?」 相変わらず間抜けな声で返事をする 「わたし達、くさい仲だね」 へへ、と笑う唯先輩に、バカですか、とこれまた可愛いげのない事を言いそうになって口をつぐむ 「あずにゃん?」 黙ったままのわたしに、唯先輩は先程とは違う声色で話しかける 「ズルいです」 「ほえ?」 「唯先輩はズルいです!おならの音まで可愛いって何なんですか!」 わたしなんてブボッですよ?ブボッ それに比べて何なんですか本当に どこまで可愛くて・・・優しいんですか、あなたは 「あずにゃんも可愛いよ」 気が付くと、唯先輩に抱き締められていた 「可愛くなんかないですよ」 そう呟きながら、力を抜いて唯先輩に身を委ねる 「ほら、可愛い。いい子、いー子。」 肩にかけたままのむったんが少し邪魔だな、と思ったのは内緒 おわり なんだこれwww -- (名無しさん) 2013-08-02 00 43 55 名前 感想/コメント: すべてのコメントを見る
https://w.atwiki.jp/koyarift/pages/40.html
配信主が「しまった」というと視聴者が返すコメント。
https://w.atwiki.jp/bakumatsu_shishi/pages/153.html
概要 配布履歴 応募ページ 告知 画像サンプル 実物写真 関連プレゼント 概要 2015年Xmasに行ったグッズプレゼント『公式ストラップセット』の第2弾。 「春休み限定ストラップ」「白ストラップ」「黒ストラップ」のうち2つを選択可能。 幕末志士チャンネル会員限定で公式ストラップ500セットをプレゼントいたします。 (中略) ※「春休み限定ストラップ」「白ストラップ」「黒ストラップ」からお好きな2個を選んで応募してください。 [春休み企画] 幕末志士 公式ストラップ500セットプレゼント - イベント [春休み企画] 幕末志士 公式ストラップ500セットプレゼント - パスマーケット クリスマスイベントとして行ったプレゼント企画ですが、好評だったので第2弾を行います。 幕末志士チャンネル会員限定でストラップ500セットをプレゼントさせていただきます。 (中略) ※「春休み限定ストラップ」「白ストラップ」「黒ストラップ」からお好きな2個を選んで応募してください。 [春休み企画] 幕末志士 公式ストラップ500セットプレゼント - ブロマガ 配布履歴 イベントタイトル 備考 開始日 〆切 カテゴリ イベントタイトル 当選者数当選権 ページ 告知 備考 2016/02/28 03/20 ch会員 幕末志士 公式ストラップ500セットプレゼント 500 ev2482 ar979242 宛名大喜利 010eaty20aq0 + タイトルの背景色について 概要 詳細 背景色 コンテスト、大会 上位入賞者に賞品が用意される企画 #BBDEFB 応募ページ [春休み企画] 幕末志士 公式ストラップ500セットプレゼント - イベント [春休み企画] 幕末志士 公式ストラップ500セットプレゼント - パスマーケット 告知 [春休み企画] 幕末志士 公式ストラップ500セットプレゼント - ブロマガ 画像 サンプル [春休み企画] 幕末志士 公式ストラップ500セットプレゼント - イベント [春休み企画] 幕末志士 公式ストラップ500セットプレゼント - パスマーケット [春休み企画] 幕末志士 公式ストラップ500セットプレゼント - ブロマガ 実物写真
https://w.atwiki.jp/rei-k/pages/713.html
#blognavi 春休みに入りました。 こっちは、ずっとコアタイム10時~5時(延長普通)です。 ReiとHiroshiの方は、まったりまったり後ろの方で楽しそうです。超うらやましい。 後4分でテストが始まる。もう嫌ですね。 色々やれるんだけど、やれないそんな不思議で寂しい時期このごろ。 カテゴリ [日常] - trackback- 2008年02月07日 15 54 57 うちは9時半~5時(終わるわけない)だわ。あれでも教授からのプレッシャーとかあって、結構きついんだわ; -- れい (2008-02-21 00 55 04) 名前 コメント #blognavi
https://w.atwiki.jp/skymark2/pages/14.html