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元スレURL にこ「すれ違っても分からないくらい」 概要 タグ ^矢澤にこ ^μ’s ^シリアス 名前 コメント
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すれ違い ◆.pKwLKR4oQ 夜の森は静かだ。 本来なら生物は皆眠りにつき活動するものなど少数の野生動物以外はほとんどいない。 それが夜の森のいつもの姿だ。 しかし今はそこに二人の動くものが見受けられる。 本郷猛と北条沙都子。 二人の出会いは少し前。 怯えている沙都子を本郷が優しく頭を撫でるところから始まった。 沙都子は初めこそ初対面の本郷に怯えていたが、彼の優しさに触れるうちに次第に心を許すようになった。 少し不器用な本郷ではあったが、それがかえって彼の気持ちをストレートに伝えたのは結果オーライであった。 そして二人とも殺し合いに乗るような人物ではない。 結果、二人が手を取り合うのにさほど時間はかからなかった。 「あ、海に出ましたわ」 「船……とすると、ここはG-10か。ツイているな」 そしてお互いの知り合いの情報を得た後、二人が目指したのは海岸だった。 それというのも沙都子に配られた支給品の中に「nice boatの鍵」というものがあったからだ。 船を動かす事が出来ればここから逃げ出す事は……何らかの仕掛けで出来ないまでも他に使い道はある。 海岸線沿いに船を走らせていけば目立つ事は確実。 それによって友好的な人物がいたら岸に寄せて乗せればいいし、逆に敵意のある人物なら近付かなければこちらは安全だ。 まあ、その辺りは適宜臨機応変に対応するとして、本郷の鋭敏な嗅覚によって海の方角に見当を付けて歩く事数十分。 見事海岸に辿りつけたばかりか、いきなり目的の船まで見つかるとは中々幸先が良かった。 「やりましたわね本郷さん」 「ああ、とにかくまずは操舵室だ」 意気揚揚二人は前方に設けられたタラップからnice boatへと乗り込んで行った。 その心の内は幸先にいいスタートのおかげか幾分明るいものだった。 ――そしてまさにその時、後方のタラップより船から降りる人影が二つ。 「はぁ、結局役に立ちそうな物はロープぐらいでしたね」 「そう落ち込むな。早々思い通りに行くはずはない。 とりあえず人を集めるためにも都市へ向かうか。 武器屋や病院といった有用な施設も数多くあるから誰かしらいるだろう」 前原圭一とフランツ=フェルディナント。 二人は2時間余りを船内捜索に費やしていたが、目ぼしい戦利品はロープだけであった。 船を動かそうにもロックが掛かっていて専用の鍵が無いと動かない仕組みになっていた。 時間の割に得る物が少なかった今回の結果は二人を少しばかり憂鬱な気持ちにさせていた。 しかしそのような事で二人が落ち込む事はなかった。 この殺し合いを打破するため、仲間と再会するため、二人は立ち止まる気など全くなかった。 (レナ、沙都子、梨花ちゃん。無事でいてくれよ) (本郷……お前は今どこにいるのか) 二人は一路都市を目指して北西の方角へと進んで行った――件の探し人がすぐ後ろの船の中とも知らずに。 こうして彼らはすれ違ってしまった。 彼らがこの場で無事に再会できるかは、誰にも分からない。 【1日目 黎明/G-10 niceboat内部】 【本郷猛@仮面ライダー 誕生1971】 【服装】革ジャン、丈夫なジーンズ 【状態】健康 【装備】バタフライナイフ 【道具】基本支給品一式、不明支給品0~2 【思考】 1:船を動かして人を集める。 2:戦う力の無い者を保護する。 3:主催者に反逆する。 【備考】 ※<飛蝗男>に変身出来ます。 ただし能力には制限が掛けられており、変身後の肉体的疲労も大きいです。 詳しい制限については後の書き手さんにお任せします。 【北条沙都子@ひぐらしなく頃に】 【服装】緑のワンピース 【状態】雛見沢症候群(程度は不明) 【装備】niceboatの鍵 【持ち物】:基本支給品一式、不明支給品0~2 【思考】 1:本郷と共に行動する。 2:圭一さん、みんな、にーにー……―― 【備考】 ※原作の具体的時期は不明です。 雛見沢症候群にかかっていますが、今は落ち着いています。今後どうなるかは不明。 【1日目 黎明/G-10北西部】 【前原圭一@ひぐらしのなく頃に】 【服装】ワイシャツにズボン 【状態】健康 【装備】ワルサーPPK(24/24)@現実 【道具】基本支給品一式、双眼鏡、ロープ 【思考】 基本方針:このくそったれなゲームをぶっ壊す。 1:都市に行き、この殺し合いを打破する仲間を集める。 2:命に代えても部活仲間を助ける。 【備考】 ※本編終了後からの参戦です。 【フランツ=フェルディナント@仮面ライダー 誕生1971】 【服装】黒い詰襟の軍服 【状態】健康 【装備】特殊警棒@現実 【持ち物】基本支給品一式、猫缶 【思考】 1:前原圭一に協力する。 2:本郷猛の事が少し気にかかる。 【備考】 ※<黄金狼男>に変身できます。 能力には制限がかかります。制限に気付いていません。 時系列順で読む Back 見た目は子供!頭脳も子供! Next 猫屋敷の猫 投下順で読む Back forever friend Next 剣法一本勝負 少年たちと少女と猫と 前原圭一 ひぐらしもうなる味噌に トシコシ編 少年たちと少女と猫と フランツ=フェルディナント ひぐらしもうなる味噌に トシコシ編 飛蝗と少女 北条沙都子 希望は儚きライダーのために 飛蝗と少女 本郷猛 希望は儚きライダーのために
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【妄想属性】星花火 【作品名】メテオドライブ 【名前】ひさし君 【属性】バクテリア 【大きさ】2m 【攻撃力】体当たりで土星破壊可能 【防御力】宇宙破壊で無傷な上に無の中でも生存可能 【素早さ】秒速10万kmで移動可能 【特殊能力】なし 【長所】堅い 【短所】反応 71 格無しさん sage 2007/12/06(木) 22 26 40 ひさし君=攻撃力は土星破壊クラスだが防御力は宇宙破壊にも 耐えるので超破壊力くらい 183 格無しさん sage 2008/02/09(土) 22 40 20 ひさし君 考察 ×でんしくん 勝てないので負け ××神海賊団(仮称) >海賊神 裂爛脚で負け ×セレネさん 追放負け △マグナモン…とは俺の事だ 勝てない負けない ×ライトニング ブラツクホール負け △孫 悟空(超サイヤ人10) 負けない勝てない ○幸真緒 その内勝ち △凍結の落とし穴 凍結速度より早いから分け ○爆弾と自動販売機と説明書 その内勝ち ××MBFMウェーブ次元斬ハニワ 宇宙移動ハニワ マイクロブラックホールミサイルで負け △Rasen-Gun 分け ○にゃんこ戦車Mk-Ⅱ スクリーンきれれば勝てる △銀河 倒せない負けない ○コペルニクス その内勝ち Rasen-Gunと=
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#blognavi 私は、強いものの味方だー!! こんばんは、よしです。 まーあれだな。ここんとこ忙し(以下略) みんなチケットかってくれ。 ただ働きはいやだーーー!! 暗譜飛ばないでくれ!! 本日の睡眠時間:具体的には言えないけど、猛烈に眠い。 カテゴリ [うは] - trackback- 2007年12月04日 23 08 24 以前,エクセルの勉強をしたい,みたいなこと書いてたけど,どうなった? -- mioka (2008-01-04 22 18 50) 久しぶりに来ました。更新しないの? -- mioka (2009-03-25 21 48 08) 名前 コメント #blognavi
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このページはこちらに移転しました すれ違い 作詞/3スレ19 作曲/3スレ41 君が探してたゲームを 僕は今日落札した 今度会ったらあげよう 絶対喜ぶはずさ デート当日僕は ピンクの紙に包んで 君の家へ届けに行ったのさ~♪ 君の部屋には そのゲームが置いてあったのさー 君は嬉しそうに「やっと手に入ったの」と話す あーあすれ違い!彼女のは取り説付き~ あーあすれ違い!俺は帰ってうちでしよう 音源 すれ違い.mp3 (このページは旧wikiから転載されました)
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#blognavi 今日は、カムイさん・真綾さん・三笠さん、 そして凛さん!と越中に狩り。 雪見混んでたので覚醒熊にいってきました。 ひさしぶりに凛さんと狩りできてうれしかったなぁ^^ 最初事故ったりしましたが^^; 貸し切り状態だったのでサクサク経験稼ぎできました。 薬子時代(?)に凛さんに連れて行ってもらった 狩りのことを思い出したりしながら狩りしてました。 そういえば凛さんには、合戦場も含めて ほとんど全部案内してもらいましたね。感謝感謝^^ あと800万でLVアップとのこと。いつでも手伝います っていうか自分も上げなければw あと、今日は12時までだったのに、 時間ひっぱってしまってごめんなさい。 大丈夫だったかな?^^; 追伸:相州さん、ちょうど時間が合わなくって残念。またこんどいきましょう^^ 対話お気遣い感謝です。 カテゴリ [冴子] - trackback- 2005年08月13日 02 04 03 いえいえ、久々の狩り楽しかったですよ。12時までなのは、旦那が朝早いからなので私としては平気でしたよ。12時過ぎると眠いですけど^^;。またごいっしょしましょうね。 -- 凛 (2005-08-13 12 17 33) ごめんよ、知人の断片手伝いに浜名湖いってしまった…俺はALL TIME READYなので、またよろしゅう! -- カズト (2005-08-13 16 39 38) 名前 コメント #blognavi
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桜藤祭を久々にやっていた時に思いついたモノを投下。 ネタバレがあるので一応注意。 『すれ違った記憶と再会』 季節は秋。 もうすぐ陵桜学園の学園祭である『桜藤祭』が近づいてきていたある日だった。 二年生の後輩の田村ひよりが発案した‘同人即売会’を何とか実行可能にし、一息ついて何人かで飲み物を買いにいった時。 星桜の樹が目に入った時に、口が勝手にこんな事を呟いていた。 「やっぱり咲いてるわけないか…」 「何が咲くって?」 「星桜。ほら、去年噂が流れたじゃん。山さん知らない?」 「ん~去年かぁ。去年ねぇ」 「やさこ、去年の学園祭のこと思い出せるの?」 「うんにゃ、曖昧」 毒さんに言った通り、その辺の記憶は曖昧だ。いや、私だけじゃない。学生はおろか、先生達の記憶も曖昧だ。 といっても、何をやったのかを覚えていないわけじゃない。 例えば三年生は『Fate』の劇を演じていた。 例えばミスコンのようなものをやった。 例えばひよりんのクラスはネットカフェをやったetcetc…。 問題は細部だった。 劇の士郎役は男がやったいや女だった。 ミスコンはミスコンでも女同士いや男同士いや普通に女のみだった。…一部ミスコンかすら怪しいのがあるのは気にしない。 優勝したのは教師だったとか有名な生徒だった。 コスプレ即売会もやっていた。 見慣れない外人がいた。 支離滅裂にも前日に舞台が壊れたという人までいた。 もちろんそんな事実はない。生徒会の記録にもない。 まぁ、時間とともに噂はほとんど消え去ったけど。 本当にどうなっているのか…。 曖昧な記憶、といえば私にもある。あるというか、思い出したと言うか。この前親友を学園祭に誘った日から思い出す。 私はひよりを連れて三年生の教室の前で、誰かを待っていた。 誰…だったろうか。 とにかく私は誰かに会おうと必死だった。そんな時に、『先輩』に会った。 どうやらひよりの知り合いらしかった。 『先輩』は私に、『約束』を思い出させてくれた。そして私は誰かに会えた。 でも、『先輩』にお礼を言った記憶と言えてない記憶がふたつ。 私はお礼を言えたのかどうか。『先輩』は誰なのか。…さっぱりわからない。 「…つーわけなんだけどさ、ひよりんは覚えてない?」 あまりに気になり過ぎた私は、ある時ひよりを喫茶店に呼び出してこの事を尋ねた。 「と言われましても、こうちゃん先輩に当時三年の先輩を紹介した事はありませんが」 「そうだよね…」 「ちなみにそれって男性っスか?」 「なんで聞くの?」 「いえ、似たような話をクラスで聞いたものでして。ネトゲ世界に引きずり込まれた時に先輩さんに助けられたとかなんとか」 …先輩の相談をクラスメイトの夢物語と同一視とはいい度胸してると思ったが、どうもひと悶着あったらしくツッコムのはやめておいた。 「いやホントに面倒なことになりまして」 「その話はいずれきいてやるから。」 まぁ、確かに男の先輩なのは共通してるが。 「しかし似た話ってあるんだねぇ」 「…あの、先輩」 「言っとくけど好きかどうかって話はすんなよ。で、何?」 「いやそれはそれで興味ありますが…先輩おかしくないっスか?」 「何が」 「だって、話を聞く限りだと『誰と』会おうとしたのかが気になるもんじゃないっスか。そっちは性別すらわかりませんし、なんで会おうとしてるのかも不明。なのに気にならないなんて変ですよ」 言われてみれば確かに。 でも何故か気にならなかった。なんというか、気にする必要がない、会おうとするのが当然の相手で理由があった…気がする。 「なんですかそれ。それこそ恋人かなんかみたいっスね」 「違うってんだろ。でもまぁ、気にならないんだから仕方な」 ー今の人。あの男の人。 「あのっ!」 「?俺?」 気がついたら追いかけて、声をかけていた。 「えっと…」 「何か用なの?」 「私、陵桜の後輩で、その」 「確かに陵桜のOBだけど、なんで知ってるの」 「あの、その」 やばい。なんで言葉が出ないんだろう。何を言うべきなんだっけ。 「あ、ありがとうございました。あの、ちゃんと写真渡せました!」 何を言ってるんだ私は! 相手きょとんとしてるよ! 「…渡せたんだ。良かった」 「え?」 「気になってたんだ。八坂さんだけ、どうなったのかがわかんなかったから。約束思い出したって事はわかってたけど。…お礼言われることじゃないよ。写真はずっと持っていたんでしょ」 「何の話…ですか」 「さっきのお礼の話だよ。たぶん、それを言うためだけに思い出せたんだと思うし、それを受け入れるために覚えてたんだと思う。長い時をかけてこの瞬間に…だからもぅ、思い出すことはないんじゃないかな」 「…じゃあ、もぅ会えないんですか?」 「わかんない。そもそも、八坂さんに再会するなんて思ってなかったから。……強く思い強く願えばいつかはきっと、会えたりして」 「なんですかそれ。ネタが似合いませんね相変わらず」 「ひどいなぁ」 「でも…だったらさよならは言わないでおいて」 「そうだね」 『またね』 「酷いじゃないですか!店に置いてきぼりなんて!」 「ごめんごめん。…って何そのチーズケーキは」 「追加注文っス。店員さんの目がキツくて」 「そりゃ悪かったね」 「それで、どうなりました?」 一応、全部終わった。そう伝えた。 ここの会計を済ませながら、私はそう答えた。 …強く思い強く願う、か。 おまけ …ビックリした。 まさか八坂さんがあのループを覚えていたなんて。 でも良かった。ちゃんと永森さんと会えたんだ。写真も渡せたみたいだし。 おっと、白石との約束に遅れそうだけど…まぁいいかな、白石だし。 完… コメント・感想フォーム 名前 コメント ↓確認してみたらその通りだった。 答えてくれてありがとう。 -- 名無しさん (2012-09-11 11 47 51) ↓EP6だと見てるけどEP7だと見てない、PSPのエピローグだとデートしてるし -- 名無しさん (2012-09-01 00 40 13) 主人公って、八坂さんと 永森さんが再会する所見てなかったっけ? と、おまけ見て思った。 -- 名無しさん (2012-08-29 13 11 23) 桜藤祭ED後の話ですね まああのゲームはパラレルワールドっていうか最早スターシステムだよwww -- 名無しさん (2010-11-03 14 03 19)
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【妄想属性】星花火 【作品名】メテオドライブ 【名前】ひさし君 【属性】バクテリア 【大きさ】2m 【攻撃力】体当たりで土星破壊可能 【防御力】宇宙破壊で無傷な上に無の中でも生存可能 【素早さ】秒速10万kmで移動可能 【特殊能力】なし 【長所】堅い 【短所】反応 ◆考察記録--------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 71 格無しさん sage 2007/12/06(木) 22 26 40 ひさし君=攻撃力は土星破壊クラスだが防御力は宇宙破壊にも 耐えるので超破壊力くらい 183 格無しさん sage 2008/02/09(土) 22 40 20 ひさし君 考察 ×でんしくん 勝てないので負け ××神海賊団(仮称) >海賊神 裂爛脚で負け ×セレネさん 追放負け △マグナモン…とは俺の事だ 勝てない負けない ×ライトニング ブラツクホール負け △孫 悟空(超サイヤ人10) 負けない勝てない ○幸真緒 その内勝ち △凍結の落とし穴 凍結速度より早いから分け ○爆弾と自動販売機と説明書 その内勝ち ××MBFMウェーブ次元斬ハニワ 宇宙移動ハニワ マイクロブラックホールミサイルで負け △Rasen-Gun 分け ○にゃんこ戦車Mk-Ⅱ スクリーンきれれば勝てる △銀河 倒せない負けない ○コペルニクス その内勝ち Rasen-Gunと=
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すれ違い 作詞/3スレ19 作曲/3スレ41 君が探してたゲームを 僕は今日落札した 今度会ったらあげよう 絶対喜ぶはずさ デート当日僕は ピンクの紙に包んで 君の家へ届けに行ったのさ~♪ 君の部屋には そのゲームが置いてあったのさー 君は嬉しそうに「やっと手に入ったの」と話す あーあすれ違い!彼女のは取り説付き~ あーあすれ違い!俺は帰ってうちでしよう 音源 すれ違い.mp3
https://w.atwiki.jp/tsvip/pages/876.html
276 : ◆YPPZoWABRI :2008/02/17(日) 07 29 16.97 ID 4GhouBAwO まだ女体化者が少なく人々から奇異な目で見られていた頃、童貞のままでいた俺は女体化してしまった。 人は自分達と違う者、特異な者を虐めの対象にしてしまう。 同じ学校の先輩で昨年、女体化したが為に虐めに会い、耐え切れずに自殺した人の話しを聞いた事がある。 今度は俺の番か?虐めや迫害を恐れた俺は住み慣れた町を離れ、一人暮らしを始める事にした。 両親は俺の提案を何の反対も無くすんなり受け入れ、アパートや転校手続きをあっと言う間に済ませてしまった。 体のいい厄介払いが出来て嬉しいんだろう。 仕方ないさ、こんな変わり種が一緒に居たら回りから何言われるか分かった物じゃないもんな。 でも少しは反対して欲しかったな… 俺は友人にも付き合い始めたばかりの彼女にも別れを言えず、独り住み慣れた街を後にした。 277 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/17(日) 07 34 20.41 ID 4GhouBAwO 新しい街は小さな商店や工場、それに民家が混在する下町で、所々にコインパーキングと真新しいテナントビルがあった。 明日から俺は商店街の近くのこのアパートから学校に通う事になる。 6畳一間、バス、トイレ付き、一応3畳程のキッチン付き、今日からここが俺の我が家だ。 昼間は荷物の整理をしたり買い物をしたりで忙しかったが、始めての一人暮らしの夜、独りで食べるお弁当は味気無く孤独感が募るばかりだった。 テレビを見てもつまらなく、さっさと片付けて布団に入って寝た。 夜早く寝たら目覚めも早い。 俺はテレビのニュースを聞きながら身支度を整え、軽く食事を摂っていた。 テレビは今日も女体化した人の自殺を伝えていた。 「負けるもんか」 278 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/17(日) 07 37 28.56 ID 4GhouBAwO 新しい土地で俺は女性として生きていく為、少しでもボロを出さない様に付き合いを必要最小限に留め、誰とも深く付き合わない様にした。 寂しいのは仕方ない、それより正体を知られ、虐めに遭う事の方が怖い。 始めはあれこれ接触してきたクラスメイトも俺の頑なな態度に挨拶と必要な時以外は話し掛けて来なくなった。 気を遣わなくていいが、やはり寂しい。 アパートに帰ってもする事がほとんど無かった俺は料理を始める事にした。 始めは本を見ながら、ある程度出来る様になってからは本は参考程度に留め、自分なりにアレンジしたりしてレパートリーを増やしていった。 まだ人に食べさせた事が無いけど、他の人が食べても美味しいと言ってくれると思う。そんな日が来る事は無いだろうが… 279 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/17(日) 07 41 40.16 ID 4GhouBAwO 料理とかしてもそれでもまだ時間が余る。 パソコンが欲しくなっていた俺は近所のお惣菜屋さんで夕方の3時間程アルバイトをする事になった。 ちょうど前の娘が辞めたとかで、アルバイト募集の貼紙をしようとしていた所に偶然行き当たり、お願いしたら直ぐに雇ってくれる事になった。 店主夫妻は気さくな人で俺は学校で人と話せない分、店の小父さん小母さんといっぱい話しをした。 でも、友達の事を聞かれた時、話す事が無くなり暗くなってしまった。そんな俺の事情を察してこれから後、友達の事を聞いてくる事はなかった。 アルバイトを続けている内に俺は何時しかアルバイトの時間が楽しみになっていた。 その内、馴染みのお客さんとかも出来て人と話す機会が増え、少しずつ孤独感が薄れていった。 最初はパソコンを買うまでのつもりのアルバイトだったけど、卒業までの間ずっと続いた。 大学へ進学が決まって夫妻と別れる時、奥さんは俺の手を取って涙を溢れさせながらおめでとう頑張ってねって励ましてくれた。 私はこの時の別れが1番辛かったと思う。 小父さん、小母さんありがとう。私は貴方達のお陰で寂しい思いをしなくて済みました。いつまでもお元気で… 280 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/17(日) 07 46 07.65 ID 4GhouBAwO 人生2度目の引越し、私は学校の近くにアパートを借りた。 大学生になった私は今までと違い少しは回りの人とも付き合う様にした。 でもそれは表面上だけの付き合いに留め、深く付き合う事は無かった。 男の人から誘われる事もあったが全て断った。 お陰で男の人からはどこかの城の名前で呼ばれているらしい。難攻不落だからだそうだ。 結局、この城は卒業迄一度も陥落する事は無かった。 そして就職、この間、私は一度も実家に帰った事は無かった。また人が訪ねてくる事も無かった。 この頃になると女体化は一般的になり、虐めの対象になる事もほとんど無くなっていた。 ある日、ほとんど忘れかけていた番号から電話があった。 恐る恐る電話に出ると声の主は母さんだった。 兄貴が病気でもう長くないらしい。最期に私と話したいって言ってるから帰ってきてくれとの事だった。 背筋を冷たいものが流れ、真っ白な頭で呆然と立ち尽くした。 まさか、あの兄貴が… 今まで一度も連絡をくれなかった家族だが病気と聞くと心が平静じゃ居られなくなる。 私は休みが来るのを待たずに兄が入院している病院に向かった。 281 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/17(日) 07 52 41.81 ID 4GhouBAwO 久しぶりに見る兄は青白く痩せこけ以前の面影は無くなっていた。 兄は私に綺麗になったなと言い、私の女体化の時、庇う事が出来なかった事を詫びた。 それから両親の事を頼むと、これには上手く返事が出来なかった。 私みたいな変わり種じゃ不幸にするだけだから、やっぱり兄貴が良くなってみてあげなきゃ、そう言うだけでいっぱいだった。 私は暫く兄に家を出てからの事を話した。高校時代のアルバイト、大学を卒業後、小さな会社に就職した事等、その都度頷きながら聞いていたが、疲れたから少し寝るよ、そう言って眠ってしまった。 それから少しして母さんと父さんが来た。 直ぐに帰ろうとした私を引き止めると鍵を渡し、今夜は泊まっていきなさいって言ってきた。 思ってもみなかった両親の反応に、私は堪えていたものが一気に噴き出した。 久しぶりに両親の温もりを感じた。父さんは私達が弱いばかりにお前に寂しい思いをさせて悪かったと、母さんは貴女が1番必要としている時に守ってあげられなくてごめんねって… じゃあ先に帰ってるね、そう言って病院を出た。 実家への帰り道、両親に何か作ってあげようと思いスーパーで買い物をした。 その帰り道、久しぶりに懐かしい人を見掛けた。別れも言う事が出来ずに別れた昔の彼女、私は懐かしさのあまり声を掛けようとして止めた。 彼女は急に振り返ると駆けてきた小さな子を抱き上げた。後から旦那らしき人が子供を抱いて彼女の元に来た。 4人はとても幸せそうだった。 久しぶりに見たあの人はもう奥さんか… 私は4人を見送ると兄の回復を願いながら両親に料理を作る為、懐かしい家に足早で向かった。