約 1,468,113 件
https://w.atwiki.jp/toki325/pages/14.html
ときちゃんマン ルーシーさんにゅうちゃんと暮らしてる ルーシー ときちゃんお嫁 体重がやばい 過食症で最近は やよい食堂に行きまくってる にゅう ルーシーの妹 痩せてるが口が悪い 蒼星石 ときちゃんの元恋人嫌気がさして キライになった
https://w.atwiki.jp/15ch/pages/4.html
15ちゃんねる履歴 4/1 15ちゃんねる運営開始! 4/26 15ちゃんねるwiki開始 8/17 0ch最新版に以降
https://w.atwiki.jp/usachannel/pages/65.html
うさちゃんねるに書き込む前に 言っておきたい事がある かなりきびしい話もするが 俺の本音を聴いておけ 俺より先にスレを立ててはいけない 俺より後に立ててもいけない スレはうまく立てれ いつもキチガイでいろ 出来る範囲で構わないから 忘れてくれるな糞スレ立てもできないやつに うさちゃんねるを守れるはずなどないってことを お前にはお前にしか 出来ない事もあるから それ以外は口出しせず 黙ってうさちゃんねるに書き込んでこい
https://w.atwiki.jp/last30/pages/22.html
第1回やまちゃん杯・・・終了 第2回やまちゃん杯・・・終了 第3回やまちゃん杯・・・受付終了 第1回馬主会種牡馬活性杯(ダンエレクトロ杯)・・・終了 第2回馬主会種牡馬活性杯(マイルドアラアラジ杯)・・・受付終了
https://w.atwiki.jp/stairs-okai/pages/120.html
そこは真っ暗だったけれど、とても暖かくて、甘いお菓子みたいな匂いがただよっていた。 私は一人ぼっちでうずくまっていた。不思議と寂しくはない。 柔らかい綿みたいなものに包まれながら、ウトウト目を閉じたり開いたりしてまどろんでいた。 どこだろう、ここ。 長い時間ここにいたような気もするし、さっき来たばっかりのような気もする。時間の感覚がよくわからない。 たしか私、舞ちゃんと喧嘩してたんじゃなかったっけ?その後舞美ちゃんとふざけっこしてて・・・・ 「・・・眠い・・・・」 いろいろ考えようとしても、頭がボーッとしてうまくいかない。 体に力が入らない。 私、もしかして死んじゃうの? 嫌だ、まだやりたいこといっぱいあるのに。 キュートでいっぱい活動して、学校の友達といっぱい遊んで、パパやママや妹弟たちとももっとたくさんの時間を過ごしたいのに。 フラフラする体を無理矢理起こすと、なんと私の目の前に私がいた。 「うわっ。」 完全に真っ暗な空間だったのに、私の姿だけはなぜか見えた。 「ねえ、あのさ、千聖だよね?ていうか私も千聖なんだけど」 とりあえず話しかけてみるけれど、私はにっこり笑ってるだけで、何にも言わない。 よく見てみると、今私が見ている私は、私自身とは少し違うような気がした。 私、こんな大人っぽい顔してたかな?服も、私じゃ絶対選ばないようなお嬢様っぽいスカートなんて履いてるし。 「ねえ、」 もう一度話しかけようとしたら、目の前の私はいきなり手を伸ばして私を抱きしめてきた。 私はどうしていいのかわからなくて、とりあえず私を抱き返してみた。 その瞬間、2人の体が、ピッタリと一つにつながったような気がした。 「あぁ・・・・」 唇から大きなため息があふれ出た。 頭の中に、たくさんの映像が流れ込んでくる。 私の手を抱いて、みんなの輪の中に引き入れてくれる愛理。 私と一緒に、笑いながらグラウンドを走る舞美ちゃん。 私の名前を叫びながら、傘もささずに夜の街を駆けるなっきぃ。 目に涙をいっぱいためながら、どこにも行かないでと私を引き止める栞ちゃん。 暗い部屋の中で、黄色いリボンで指をつないだまま、私と寄り添っている舞ちゃん。 どんなシーンでも、優しい顔で私を後ろから見守ってくれているえりかちゃん。 桃ちゃん、りーちゃん、ベリーズのみんな、パパ、ママ、妹に弟。みんなが私に向かって笑いかけている。 長い長い映画を観ているような感覚だった。 なぜだかわからないけれど、すごく胸が痛くて、私はボロボロと涙をこぼしていた。 みんなに会いたくてしかたがなかった。早くここを飛び出したくてたまらない。 「みんなのとこ、戻らなきゃ。」 私がそういうと、もう一人の私は、肩越しにしっかりとうなずいた。 暗闇の中でぼんやりと光っていた目の前の私の体が、だんだんとさらに強い光を放っていく。 「まぶしっ・・・・」 目を開けていられない。 私は光の洪水の中で、しばらくの間きつく目を閉じていた。 たくさんの人の気配で目が覚めた。 ちょっと黄ばんだ天井。薬くさい空間。 レッスンで使うスタジオの、医務室のベッドに私は寝ていた。 右手が熱を持ったようにジンジン痛い。強い力で握り締められているみたいだった。 「茉麻ちゃん・・・?」 舌が引きつれてうまく喋れなかったけれど、私の声を聞いた茉麻ちゃんは、うつむいていた顔をガバッと上げた。 大きな丸い目が、裂けちゃいそうなぐらい大きく見開かれている。 「手、痛いよ茉麻ちゃん・・・・」 「千聖・・・・!」 茉麻ちゃんの顔が歪んで、私のほっぺたに涙が落ちた。 「千聖、千聖!ごめんね、私のせいで」 茉麻ちゃんは放っておいたら土下座でもしそうな勢いだった。何が何だかよくわからなかったけど、私はあわてて「私、大丈夫だよ。」と背中をさすった。 「・・・ちっさー」 今度は後ろから名前を呼ばれた。 振り返ると、至近距離に舞美ちゃんの顔。まるでお化けでも見るような顔で、私を見つめている。 よく見たら、狭い部屋の中にたくさんの人が集まっていた。 キュートのみんなだけじゃなくて、ベリーズも。マネージャーさんやスタッフさんも端っこの方にいた。 「えっ、これ何っ・・・私、どうしたの?何かあった?」 「千聖・・・喋り方」 「え?何か変?ごめんわかんないけど」 「元に戻ったんだ・・・・・」 めったに泣かない愛理が表情を崩したのを合図にしたように、キュートもベリーズも、皆が泣き出してしまった。あのももちゃんまで。 「え・・・ええっ・・・・!ちょ、ちょっと、やだなあ。舞美ちゃん?えりかちゃん?アハハ、やめてよぅ」 ドッキリでもしかけられてるのかと思って笑いかけるけれど、誰も「なんちゃって!冗談冗談ー♪」と言ってくれない。 りーちゃんや栞ちゃんなんて、吐いちゃうんじゃないかってぐらいヒーヒー言いながら泣いている。 「っ痛・・・・!」 何気なくおでこに手をやると、包帯が巻かれていた。右のほっぺたも湿布で覆われている。 なんだろう、この感じ。前にもこういうことがあったような気がする。 「あ、あのごめん、私なんで怪我してるの?」 キュートのみんなはもうまともに喋れるような感じじゃなかったから、どうにか話を聞いてもらえそうなキャプテンと雅ちゃんに声をかけてみた。 「・・・覚えてないの?千聖今、階段から滑って落ちちゃったんだよ。」 「それで、キャラが変わ・・・違う、元に戻って・・・・・でも良かった、本当に」 2人はそこで声を詰まらせて、また泣いてしまった。 「キャラって・・・」 いったい何のことを言ってるのかわからない。 階段から落っこちたっていうのは、多分舞美ちゃんとくすぐり合いっこしてたからだと思うけど。 でもそれなら何でベリーズの皆がいるんだろう?ていうか、そもそも何でみんなこんなに泣いてるんだろう。 「ねえ、みんなそんなに泣かないでよー・・・」 私は何だか悲しくなってきて、つられて泣き出してしまいそうになった。 「・・・・・・・・・・・・・千聖。」 その時、泣き続けるみんなをうまく避けながら、舞ちゃんが私のところに近づいてきた。 「あっ舞ちゃん。ねーこれっ何で・・・・」 質問しようとした私の唇を、舞ちゃんの手が覆った。 ひんやり冷たい手が、ほっぺたを辿って鼻、まつげ、髪の毛に触れた。 どうしてだろう。 こうやって舞ちゃんが私の顔に触れるのは、初めてじゃない気がする。 “くすぐったいわ、舞さん” 頭の中に、そんな不思議な声が聞こえた。 「ちさと・・・・ちさと・・・・」 舞ちゃんは私の名前を何度も呼んで、細い腕で私を抱きしめた。 「舞ちゃぁん・・・」 壊れやすいガラス細工を扱うように、とても優しく包まれて、私もついに泣き出してしまった。 どうしてなのかわからないけれど、胸が締め付けられるようにズキズキ痛んだ。 思いっきり泣いてみんな落ち着いた頃、舞美ちゃんからいろいろ教えてもらった。 それによると、私は3週間ぐらい前にも階段から落ちて、頭を打ったらしい。 「舞美ちゃんとふざけてて、落ちた?」 「それは3週間前。・・・ちっさー、今日何日だかわかる?」 私が答えると、みんなが落胆のため息をついた。どうやら3週間分の記憶がすっぽり抜けているらしい。 「本当に覚えてないの?」 「うーん・・・」 何かが引っかかっているけれど、思い出すことができない。 「ちっさー、お嬢様になってたんだよ。」 ――お嬢様。 その単語を耳にした途端、私の心臓がドクンと波打った。 すっかり忘れかけていた、さっきの夢のことを急に思い出した。 もう一人の私が見せてくれたあの光景が、頭をいっぱいに満たしていく。 「千聖?大丈夫?」 思わずこめかみを押さえてキツく目をつむる。 「思い・・・・出した、かも」 「ええっ!」 「まだ全然、ざっとだけど。自分がお嬢様キャラとか全然わかんないし。」 それでもみんなにとっては嬉しい報告だったらしく、安心したようなおだやかに笑ってくれた。 「お帰り、千聖。」 困ったようないつもの笑顔で、愛理が手を差し出した。 「ただいま。」 握った愛理の手は、何だかいつもより暖かくて頼もしかった。 その後。 キュートのみんなは元に戻った(らしい)私をすぐに受け入れてくれて、いつも通りのキュートになった。 舞ちゃんは最初すごく優しくしてくれたけど、今はもうすっかりもとどおりになった。私とつまんない喧嘩をしながら毎日キャーキャー騒いでる。 パパやママなんて、3週間の間いい子だった私と今の私を比べて、「また部屋汚くして!勉強は?お嬢様千聖を見習いなさい!」なんて言ってくる。 明日菜は「キモかった」「変だった」を連発した後、「おかえりなさい。」と呟いた。可愛い奴め。 結局私は、全ての記憶を取り戻すことはできなかった。 あの時夢で見たみたいに、ダイジェストみたいな形で、大まかな出来事は思い出せる。でも細かいことや、自分がお嬢様言葉で喋っていたり、可愛い服装をしていたことなんかは実感がない。 そういわれればそう・・・なのかな?という程度。 「ちっさー、本当に可愛かったんだよ。」なんて時々栞ちゃんが私をからかう。みんなは真顔でうなずいたりする。 「やめてよ恥ずかしいよ」 照れ隠しに変顔やったりしてごまかすけれど、お嬢様の話をされると、なぜかいつも胸の奥が甘くざわめく。 「まだここに、お嬢様の千聖はいるのかな。いたら面白いなあ。おーい。ごきげんよう。」 独り言をつぶやいて、胸をノックしてみても、当然何の反応も返ってこない。 それはみんなが知ってて、私だけが知らない、ひと夏の不思議な出来事だった。 戻る TOP コメントルーム 今日 - 昨日 - 合計 -
https://w.atwiki.jp/yuri_memo/pages/481.html
ねぇちゃんの嫁が超可愛い件 スレ主が男なのに百合スレ。な、何を言ってるのかわからねーと思うがry カナダで結婚式を挙げたという姉カップルについて1が語るスレです。 時折ダムスレになるのは仕様です。 1:ミリヲタでお酒だいすき ED ネオ魔法使い 社畜 姉:20代 頭良すぎ ダムヲタ もやしもんの長谷川さん似 お酒弱い / 嫁ちゃん:姉と同じ年 麻生久美子似 お酒強い 2011/8 パー速にスレ立て ねぇちゃんの嫁が超可愛い件 第1章:え?ねぇちゃん、ガチレズだったの? ねぇちゃんの嫁が超可愛い件 第2章:エプロン姿の嫁ちゃん可愛すぎワロタwww ねぇちゃんの嫁が超可愛い件 第3章:修羅場の日 ねぇちゃんの嫁が超可愛い件 第4章:夜の暴君 ねぇちゃんの嫁が超可愛い件 第5章:かーちゃんの寛容のわけ ねぇちゃんの嫁が超可愛い件 第6章:ダムスレ ねぇちゃんの嫁が超可愛い件 第7章:大学時代のねぇちゃん達 ねぇちゃんの嫁が超可愛い件 第8章:後輩くんとカラオケ→ハイテンション ねぇちゃんの嫁が超可愛い件 第9章:1と先輩の思い出 ねぇちゃんの嫁が超可愛い件 第10章:俺が張り付いた百合スレはみんなうまくいく ねぇちゃんの嫁が超可愛い件 第11章:オススメ百合漫画のターン ねぇちゃんの嫁が超可愛い件 第12章:オススメダムのターン ねぇちゃんの嫁が超可愛い件 第13章:【速報】スレバレセーフ ねぇちゃんの嫁が超可愛い件 第14章:カルティエはLGBTフレンドリー企業^^ ねぇちゃんの嫁が超可愛い件 第15章:茄子のレシピ ねぇちゃんの嫁が超可愛い件 第16章:オヤジのツンデレがヤバイ ねぇちゃんの嫁が超可愛い件 第17章:IDカチ合わせ ねぇちゃんの嫁が超可愛い件 第18章:姉の居ぬ間に実家で嫁ちゃん団らん ねぇちゃんの嫁が超可愛い件 第19章:お姉さま婦妻スレ降臨 ねぇちゃんの嫁が超可愛い件 第20章:エンディング
https://w.atwiki.jp/popexcite/pages/35.html
You have an interesting style. This is an imitation of the design of a game called Pop'n Music by Konami. Pop'n Music has many character. And also has many of which are guest characters from other company's or creater's productions. Whenever I meet a character I like, I always imagine that character making a guest appearance in pop'n music. Hey Haachan+! Thank you for explaining your style and thought process. The style has an appealing design. Interestingly, you're one of those artists who draws because no one is drawing the niche you want to see. I respect that. Unless I'm wrong? you're right, I am the type of person who is attracted to things that don't get much attention rather than following popular trends. And I always try to create what I want to create and what I want to see. Of course, if someone is happy to see what I have created, that makes me very happy. Thank you for watching my works and sending your comments! 面白いスタイルだね。 これはコナミのポップンミュージックというゲームのデザインを真似たものです。 ポップンミュージックにはたくさんのキャラクターがいます。 また、他社や他作品のゲストキャラクターも多数登場します。 好きなキャラクターに出会うと、そのキャラクターがポップンミュージックにゲスト出演している姿を想像してしまいます。 やあ、Haachan+!あなたのスタイルと思考プロセスを説明してくれてありがとう。魅力的なデザインですね。 面白いことに、あなたは自分が見たいニッチを誰も描かないから描いているアーティストの一人だね。それは尊敬に値します。私が間違っていなければ? そうですね、流行りよりも、あまり注目されないものに惹かれるタイプです。 そして、常に自分が作りたいもの、見たいものを作るようにしています。 もちろん、自分が作ったものを見て喜んでくれる人がいれば、それはとてもうれしいことです。 私の作品を見て、コメントを送ってくれてありがとう! え〜!もちろん、はーちゃん+さん!(笑
https://w.atwiki.jp/okaishonen/pages/87.html
千聖のやつが私をからかったりした、それだけの理由で私は弟にキスをしていた。 キスなんて言っても一瞬で、軽く触れ合った程度のことだから可愛いものだと思う。 からかってきた千聖に自分が悪いことを気付かせられたら、との思いからチュウで注意をしてみたのだ。 口で言ってもきかない相手には丁度いい効果があったみたいで、唇を離した途端に驚きの声をあげた。 「ちょ、ちょ、ちょっと~桃ちゃんはいきなり何するんだよぉ~」 「あんたがキスした経験ないなんて馬鹿にするからですぅ~これでキスの経験ありになりましたぁ~」 「さっきまではなかったじゃないか。ズルイぞ。桃ちゃんの馬鹿」 頬を膨らませ、一人騒いでいる千聖はキスをしたことさえなさそうな子供にみえる。 でも、話の流れからして千聖はキスの経験が一度や二度どころか何度でもあるのだろうな。 あれだけ私を馬鹿にしたのだ、なくてはおかしい。 「ズルイも何もないです。隙ありだったあんたが悪いの」 「まさか、桃ちゃんにされるとは思わなかったな」 「まぁいいじゃん。こんな可愛い子にキスされたんだから、むしろ喜ぶべきだよ」 「相手が桃ちゃんだし、素直に喜べるかっていうと複雑だけど」 うわぁ~可愛くない奴。 こちらが冗談半分で言った言葉ですら、本音で切り返してくるなんて、うちのくまいちょー並みに空気読めない子だ。 まずは私が自分を可愛い子と表していたのだから、まずそこを突っ込むべきなのではないだろうか。 他のメンバーであれば、ここを真っ先に突っ込んでいたところだ。 こういうところを℃-uteのメンバーは鍛えるべきだと思うのだけど、そううまくはいかないらしい。 そこらへんの阿吽の呼吸は、さすがは四年以上も毎日のように顔をあわせているだけある。 「あんたね、そこは喜んだって嘘つくくらいじゃないと女の子とつきあえないぞ」 「平気だもん。桃ちゃんと違って、皆はそんなギャグ言わないよ」 「ギャグってね~あんた、私があれをギャグだと思ってたみたいに言わないでよね。本気なんだから」 「ぷっ、あれが本気とか。桃ちゃん、おっもしろぉ~い」 腹を抱えて笑いだす千聖に、思わず大人げなく怒りだす私。 確かに今の私をみたら、きっと彼とのことなんて想像だって出来ないだろう。 今でも私の中では消えることのない八人目のBerryz工房のメンバーとして存在する人。 そう、彼もまた千聖と同じで、女の子だと偽ってハロプロに加入してきた男の子だ。 名前は石村舞波。 とても勉強熱心で、趣味は読書と答えていた真面目でどこか硬いイメージをもっていた。 私よりも一つ年下なのにしっかりした子で、年上の私の勉強を逆に教えてくれていたくらいの秀才だった。 男の子のくせに小指をたててマイクを握るくせのある変わった面もある人でもあった。 立っていることを指摘した私に、「これ、癖なんだ。どうしても直せなくって」と苦笑いをしていたのが今でも印象的である。 芸能界をやめて普通の学生に戻る日も、この時にみせた苦笑いをしていた。 Berryz工房卒業の日も皆が泣いている中、「笑顔で卒業したいから」の言葉通りに涙のひとつも溢さなかった。 彼のいなくなった空洞を埋めるように、いつしか私も小指をたて始めていた。 それが元から私の癖であったかのように・・・ ←前のページ 次のページ→
https://w.atwiki.jp/k-onvip/pages/783.html
40 :ギ―助 ◆CvdBdYFR7. :2009/10/03(土) 10 48 46.41 ID 6RBzMakK0 【俺のねーちゃんがこんなに可愛いわけがない】 学校から帰宅すると、ねーちゃんがリビングで電話をしていいるところだった。 ねーちゃんの名前は田井中律。現在十七歳。 家からそんなに遠くない高校に通っている女子高校生だ。 ライトブラウンに染めた髪の毛、黄色いカチューシャを着け、自慢のおでこが痛いほど目立つ。 まぁ今時の高校生とでも言えばいいのだろうか。 そんなねーちゃんは高校に入ってから『けいおんぶ』なんて部活を始めた。 なんでもねーちゃんの友達である秋山澪さんも『けいおんぶ』らしい。 あぁ、そうそう。澪さんは近所に住んでるねーちゃんの幼馴染。 今ねーちゃんが電話で話しているのが澪さんだ。 だけどこの2人は幼馴染というのにどうにも俺からは仲が悪く見える。 まぁねーちゃんのおバカ騒ぎに澪さんが嫌々付き合ってやってるようにしか見えないからな。 そんな澪さんと俺との関係は――まぁ言ってしまえば先生と生徒のようなもの。 勉強を時々教えてもらってる。これがなかなか分かりやすい。 という訳で、もともとは勉強嫌いな俺も、学校ではまぁそれなりの成績を維持しているって訳だ。 「あはっ! それでね、澪――」 ねーちゃんは相変わらず澪さんと楽しく話している。 そうそう、俺だけでなくねーちゃんも澪さんに勉強のお世話になっている。 自分でも言うのは何だが、澪さんがいなくなったら俺達2人の成績は大暴落間違い無しだ。 だから、俺は澪さんにいつも精一杯気を使って向こうが絶対気を悪くしないようにしてる。 でも、ねーちゃんと澪さんのやり取りを見てると、そんなこと必要無いのかなと思ったりもする。 41 :ギ―助 ◆CvdBdYFR7. :2009/10/03(土) 10 50 12.45 ID 6RBzMakK0 「じゃ、今から行くねっ!」 そう言って電話を切ると、そのまま近くで麦茶を飲んでいた俺を見てくる。 「丁度いい所に聡発見♪」 「おいおい、いたのに気付かなかったのかよ?」 女子高生というは電話をしていると周りに盲目になるらしい。 「今気付いた。ほら、仕度して」 「は? 仕度?」 突然何を言い出すかと思えば『仕度』だと? もしかして今の電話の内容を聞く限り、一緒に出かけろということなのだろうか。 「澪もいるからさ。ほら、お願い」 そう言って上目づかいで見てくるねーちゃんには何の魅力も感じない。 これは姉がいる弟ならみんな分かると思う。そういうもんなのだ。 だが、澪さんがいるとなると別だ。 黒髪でストレート。色白の肌に物静かな性格。 そして何より……大人びた体。おっとこれ以上は言わずもがなだな。 そう言う訳でねーちゃんの甘言に釣られたような気もしたが、俺はねーちゃんについて行くことにした。 ……もしかして弱み握られてんのかな。俺。 109 :ギ―助 ◆CvdBdYFR7. :2009/10/03(土) 22 19 23.57 ID gsQWQ6oH0 そうそう、俺は誰かって思っている奴もそろそろ出てくるだろう。 俺は田井中聡。言うまでもなくねーちゃんである田井中律の弟だ。 まごうこと無き中学生。 えっ? 何年生までなんて言えるわけないだろ。 そこは個人情報保護法的なプライバシーの尊重ってやつだ。 俺はいつもねーちゃんのことはねーちゃんって呼んでる。 間違っても、神に誓っても『律』とか『りっちゃん』なんて呼んでないからな。 そんな言葉が俺の口から出た日には、俺は自らの手で己の人生に終止符を打つだろう―― 「――聡?」 「うぉっ!」 やべやべ。 二人で歩いてて特に話すこともないから、頭の中でエターナルな独り言を呟いてしまっていたようだ…… 「先入るよ」 そう言ってねーちゃんはガストに入って行った。 俺は慌ててその後を追う。 「やっほ! りっちゃん!」 店内に入るなり聞こえてきたのは、聞き覚えのない声。 どうやらテーブルには先客がいたみたいだ。 110 :ギ―助 ◆CvdBdYFR7. :2009/10/03(土) 22 20 28.22 ID gsQWQ6oH0 「やっほ! あれっ、澪はまだ来てないの?」 「うん、ちょっと遅れるって」 「えっ!」 しまった! 思わず心の中のホンネを口に出しちまった…… 「あらあら、りっちゃんの弟さん?」 椅子に座るなり突然声をかけられ、俺は顔を上げる。 ――やっべぇ。こんなに眉毛が太い女子高生なんて今時いたのかよ。 昼にたまにやってるドラマの再放送でしか見ねぇぞこんなの。 「はい、田井中聡です」 俺は最高のポーカーフェイスで目の前の極太マユゲに会釈した。 「私は琴吹紬。ムギでいいわよ」 「姉がお世話になってます。ムギさん」 なんかお嬢様みたいな語尾だな…… いや、それよりもムギってあだ名! これから麦茶を飲むときに、あの極太マユゲを毎回思い出しそうだよ……トホホ あぁ、なんでもいいから早く澪さん来ないかなぁ。 112 :ギ―助 ◆CvdBdYFR7. :2009/10/03(土) 22 33 12.66 ID gsQWQ6oH0 「えっと、私は平沢唯だよ! よろしくっ!」 ムギさんと入れ替わりに、俺は自発的な自己紹介を突き付けられた。 「田井中聡です。よろしくお願いします」 なんだか髪の毛がふわふわしてるな…… まぁ俺の好みはストレートだけど、こっちもいいかもな。 それにしても、何だかもじもじしてるように見えるのは気のせいか? 「えっと……りっちゃんの彼氏?」 「なっ!!」 おいおいおいおい! 今の会話のどこからそんな答えが導き出されるんだよ! あ~、ねーちゃんに殺される…… 「ちょっと唯!」 「あれっ? 違った?」 「弟だよっ!」 あぁ、普段はおちゃらけ天然のねーちゃんが物凄く真面目な聖人のように見える…… 「てへへ! 間違えちゃった!」 「き、気にしないでください。あははは……」 あぁ、こんなにもド天然な人間が世の中にはもっと沢山いるのか? 俺は少し世界を旅してみたいと思ったのだった。 113 :ギ―助 ◆CvdBdYFR7. :2009/10/03(土) 22 46 12.47 ID gsQWQ6oH0 「ほらっ、あずにゃんもあいさつあいさつ!」 あずにゃんと呼ばれたこの中では小柄な女の子が、唯さんに半ば強引に自己紹介を強制されていた。 「え、えっと、中野梓です。梓ってよ――」 「あずにゃんでいいよっ!」 「は、はぁ……」 なんか可哀想な女の子だ。 とりあえず俺は3度目だが名乗ることにした。 「田井中聡です、よろしくお願いします」 「よ、よろしくお願いしますぅ……」 唯さんに押さえつけられていたからだろうか、妙な上目づかいに思わず俺はドキッとする。 ……かわいい。 と、ちょっと思った。 「あれっ? 梓、顔が赤いぞ~」 「ふぇっ!?」 ねーちゃんの突っ込みに元から赤かった顔をさらに赤らめる梓さん。 「だって……」 もじもじと指をいじくる梓さん。照れ隠しだろうか。 ――って、え? もしかして惚れてんの? 俺に? [つづく]
https://w.atwiki.jp/stairs-okai/pages/32.html
明日菜、明日の準備はできていて?忘れ物をしてはだめよ。」 返事ができない。いろんなことが頭の中で整理しきれなくて、自分がおかしいのかお姉ちゃんがおかしいのかわからなくなってきた。 「明日菜。こっちおいで。」 タイミング良くパパが呼んでくれたから、お姉ちゃんの手から逃れるように体を離した。 「パパ。」 「うん、大丈夫だ。何にも心配ない。」 私はまだ何にも言っていないのに、全てを見透かしたかのようにパパは笑って頭を撫でてくれた。 「明日菜も疲れただろ。お姉ちゃんが無事で本当に良かったな。」 「・・・うん。」 部屋に戻ってぼんやりしていると、お姉ちゃんが「まあ。」とか言ってる声が聞こえた。 ちょっと気になって廊下に出たら、ゴミ袋を両手に持ったお姉ちゃんにぶつかりそうになった。 「何やってんの。」 「整理整頓を。私ったら、どうしてこんなに散らかしていたのかしら。恥ずかしいわ。」 「・・・手伝う。」 ゴミ袋を奪い取って、玄関に運ぶ。 お姉ちゃんの部屋を覗いたら、ママにゴミルームとまで言われていた空間が、すっかり綺麗になっていた。 そして、やっとこのキャラがお姉ちゃんのいたずらじゃないことを理解した。いつも部屋の片付けから逃げまくっているお姉ちゃんが、悪ふざけのために大嫌いな掃除までするはずがない。 「手伝ってくれてありがとう。」 「別にいいよ。布団敷いてくるから、どいて。」 お姉ちゃんを押しのけるようにして寝室に入って、乱暴に布団を敷き始めた。 こんなことが、現実にあるんだ。頭打って性格が変わっちゃうなんて。まるでマンガみたいだ。心臓がドキドキする。 「明日菜ねーちゃんこえー。布団ぐっちゃぐちゃじゃん。」 「うっさいよ。早く寝るよ。」 絡んでこようとする弟を上掛けで押さえつける。ギャーギャー騒いで、全然言うことを聞かない。 「どうしたの、2人とも。お布団が乱れてしまってるわ。」 そこに、お姉ちゃんがひょっこり現われた。弟は標的を私からお姉ちゃんに変えたのか、腰をかがめて突進していく。 ちょ、ちょっと待って。その人は今までのお姉ちゃんとは- 「もう、暴れては駄目でしょう?」 押し倒されてベソかくかと思っていたら、お姉ちゃんはまた弟をギュッと抱いて止めてしまった。 「もう寝ないと駄目よ。また明日遊びましょう。お布団直してあげるわね。」 私達は逆らえずに、お姉ちゃんが手際よく整えた布団にねっころがった。 「お休みなさい。」 部屋の明かりをちっちゃい電球1個だけにして、お姉ちゃんが出て行った。 「ねえねえ、お姉ちゃんのことなんだけどさ。」 隣で寝そべってる弟に小さい声で話しかけた。 「今日のお姉ちゃん、どう思う?キモいよね?もっと男っぽかったよね?」 「それより、さっきちさと姉ちゃんにギューッてされた時顔におっぱいが当たってさあ。やっべー」 「あっそ。」 だめだ。男子って本当頼りにならない。バーカ。 中学生のおっぱいやべーとかずっと言ってる弟を無視して、お姉ちゃんが後で寝るスペースに視線を移した。 枕元に、薄いピンクの可愛いパジャマが綺麗に畳んで置いてある。 昨日まで着ていたTシャツ短パンが恥ずかしいと急に言い出して、ずっと前にママが買ってきたっきり一度も着てなかった女の子っぽいやつを、クローゼットから出してきたらしい。 あのよくわからないお姉ちゃんが、今日は隣で練るのか。いや、それどころかこれからずっと一緒に暮らしていくのかと思うと、なんかげんなりしてしまった。 変わってしまったお姉ちゃんが嫌だというより、自分がこれからどうしたらいいのかわからない。 リビングからはパパとママ、お姉ちゃんの笑い声が聞こえる。 ドアの隙間から覗くと、リップとパインを膝に抱いて微笑んでる姿が見えた。 うちのわんこたちは、結構人見知りだ。ああやって大人しく抱っこされているんだから、犬達から見たら今までどおり、優しくて可愛がってくれるお姉ちゃんなんだろう。 普段と何も変わらない風景の中に、性格だけ別人なお姉ちゃんがすっぽりと入り込んでいる。 あのまま家族になじんでしまうのかな。 パパとママはあんな調子で、弟はアホで、私だけがこうやってグズグズ悩んでいるみたいだ。 「もうそろそろ寝ますね。本当に今日は心配をかけてしまって、ごめんなさい。」 ヤバいな。そろそろお姉ちゃんがこっちに来そうだ。もうとっくに寝息を立ててる弟の方に体を詰めて、寝てるふりをした。 しばらくして、細く開いたドアの隙間から、お姉ちゃんがそっと入ってきた。 「もう、寝崩しちゃって。お腹が冷えてしまうわ。」 私と弟の夏がけを直してから、手早くパジャマに着替えたお姉ちゃんは、すぐに横になって眠ってしまった。 私や弟のスペースが狭くならないように、端っこの方で丸まっている。 それを見ていたら何か切なくなってきて、私は2人を起こさないように静かに部屋を出た。 「パパ。ママ。」 「明日菜。まだ起きてたの?寝られない?」 「ちょっと、話がしたいんだけど。」 戻る TOP 次へ コメントルーム 今日 - 昨日 - 合計 -