約 2,676,082 件
https://w.atwiki.jp/pawaparo573/pages/82.html
空はようやく明るみを増してくる時間帯、一つの携帯電話に可愛らしい着信音が部屋中に鳴り響いた。 持ち主の彼女は、まだ眠気が抜け切れていないのか、布団の中でもぞもぞとした。 一度着信が途切れるが、続け様に着信音が鳴った。 流石にやかましくなった彼女は、携帯を取った。 そして眠たい目蓋を擦りながらボタンを押した。 『あおい、おはよう……』 着信の正体は、早川あおいの親友、七瀬はるかからだった。 それがあおいの一日の始まりだった。 ……訂正、あおいの恥辱的な一日の始まりだった。 あおいちゃんのとある一日 ――六時 「あ……はるかぁ、おはよう……」 あおいはいかにも眠そうな声ではるかに返答した。 朝の部屋は、ひんやりとした冷気を保っており体全体が寒かった。 「どうしたの……? はるかから電話するなんて……」 『ううん、ただのおはようの電話』 「そうなんだ……ボクまだ寝ていたんだけどなぁ」 『ごめん。 ちょっと私、早く起きちゃって……何もないからあおいに電話掛けてみたんだけど』 「ううん、分かった。それぐらいなら良いよっ」 二人の間に会話の花が咲いた。 友人の二人だからこそ、和気藹々と話せるのだろう。 数分の間、彼女達は笑いながら話していた。 「じゃあボク、早く起きたついでにゴハン食べに行くからっ」 『うん、じゃまた後でね』 はるかの御蔭ですっかり眼が冴えたあおいだった。 あおいは朝食を摂る為に、部屋を出て行った。 ――七時 制服に着替えようと、パジャマのボタンを一つ一つ外していく。 今日はあるかの御蔭で早起きが出来た。 更に数分の間だが楽しい会話が出来た。 (今日は何か良い事が起きそうな気がするなぁ) そんな風に思いながら、あおいは気分良く制服に着替え始めた、 ――その時だった。 けたたましく、携帯電話が鳴り響いた。 あおいは携帯電話のボタンを押す。 すると再びはるかの声が聴こえてきた。 『あおい、ちょっと言いたい事が有るんだけど、良いかな?』 「はるか。 一体如何したの?」 『……この前、言い忘れていたの。 あおい、この前の試合結構失点したでしょ?』 「うっ……」 はるかが言うとおり、あおいはこの前のパワフル高校との練習試合で、かなり打ち込まれたのだ。 短気の性格が災いしたのか、制球を乱し、球が大きくコースから外れたのだ。 決め球のシンカーも切れが悪く、相手打者に簡単に弾き返された。 ベンチから見ていたはるかでも分かるほど、あの試合のあおいはマウンドでの輝きを失っていたのだった……。 「大丈夫よ、あの試合から小波くんと沢山特訓しているんだからっ!」 『でもあおい、昨日も矢部君に怒ってグーパンチを入れたじゃない』 「み、見てたの!?」 『うん。 やっぱりあおいは怒りやすいね』 「あはは……」 『そこで私、今日はあおいの精神力……と言うか、我慢強さを鍛える為に練習メニューを入れるよ』 「な、なに……」 笑い事ですまない。 あおいは少しビクビクとした口調ではるかに聴いた。 するとはるかから、驚くような返答が返って来た。 『あおい、今日……学校にノーブラノーパンで来て』 「え……」 あおいは携帯電話を片手に凍りついた。 ――数十分後 (た、確かに怒りたくなるけど、怒れないよぉ……) 幾ら友達の練習メニューとは言え、驚いた。 いや、驚いて普通。 勿論反論したが、「じゃないと、もっと酷い練習をさせるから」とはるかは、半分脅してきた。 「もっと酷い練習って何……?」、と言いたかったが、おぞましい練習メニューが組まれそうだったので辞めた。 現在、駅のベンチで座っているあおいは、スカートを抑え、顔を真っ赤に染めながら俯いていた。 (……うう、ベンチが冷たいよぉ……スカートの中がスースーするよぉ……) 見事なまでにノーブラノーパンで登校したのである。 勿論こんな事は初めてだ。 しかも少しでも風が靡いたらばれてしまう。 効果は絶大だろうけど、誰かにばれたら笑いものどころじゃない、世間の恥曝しだ。 今ばかりは恋々高校のスカートを恨む。 いや、どの制服もスカートを穿くのだろうが。 (ま、まぁこの時間帯だし、電車の中は空いているだろうし……) この駅から恋々高校までの道則が、近い事だけは良い事。 更に満員電車を避けて、時間帯を早めて登校したのだ。 あおいは早く高校に着きたいと言う一心だけで、電車を待っていた。 駅のプラットホームにはぞろぞろと人が集まってきた。 ふぅ、と彼女が溜息が空気に溶けた時、ようやく電車がやってきた。 この段階さえ抜ければ、とある意味で意気込んでいたあおいが目の当たりにしたのは…… 「えっ……」 電車の中に、人! 人! 人! しかもぎゅうぎゅう詰めになるほどの電車を利用している通行人があの箱の中に。 あおいは絶句した。 目の前に現れたのは、正しく満員電車その物だった。 『ドアが閉まります、ご注意ください』 座れない。 更にぎゅうぎゅう詰めで動けない。 何にも考えられない。 非常にまずい事態。 (………) 電車がゴトンゴトンと動き出す。 彼女にとっては地獄行きの電車が発進した。 頭の中が真っ白。 とりあえず彼女は落ち着こうとする。 あおいは、はるかが言っていた事を思い出す。 これは一つの特訓なんだ。 練習なんだ。 そう思い込むが、一つだけ、練習でも特訓でもないけど、と言う考え。 (どっちだよっ!) 自分の考えている事に突っ込んでしまった。 とにかく、落ち着く事が大事なのは分かった。 まずは息苦しい中、ゆっくり深呼吸した。 あんまり暑苦しい空気の中、ほんの少しだけ落ち着いた。 (よしっ……後は何とかばれない様に……) その一瞬安堵した、瞬間だった。 「――ッ!」 あおいの尻の方から、他人の手の感触が伝わった。 スカート越しだが、ノーパンなので。 思わず背筋がゾクッとしたが、ここで落ち着けと言われたのだ。 あおいはこの瞬間で考えた。 (満員電車なんだし、絶対偶然他の人の手が当たったんだよ……っ) そう思いこみ、再び落ち着こうとするが。 再び尻の方へ触られている感触。 今度は先程より強く。 (……んっ!) もう少しで声を出しそうな所を口を塞いで我慢する。 そして彼女の耳に悪魔のような囁きが聴こえてきた。 (……お嬢ちゃん、良い尻しているね) (――!!) 男の声。 どす黒い濁った声があおいの聴覚は感じ取った。 この時点で気付く。 これは完全に故意でやられている事を。 痴漢。 彼女の脳内がその二文字で埋め尽くされた。 早く何とかしないと、と満員電車の中で動く片方の手を伸ばし、痴漢を捕まえようとするが……。 逆に片方の手で完璧に動きを封じられ、ゆっくりと尻を揉まれる。 その度に彼女は背筋がざわめくのを感じた。 (イイこと、してあげるからさ……) 再び悪魔の囁きがあおいの耳に入ってきた。 痴漢は手慣れているのか、あおいの後ろへ回り込み制服の中に手を入れた。 大きな声を出したらばれてしまう。 しかも満員電車の中、身動きが出来ない、抵抗が出来ない。 痴漢の手がゆっくりと胸へ動いてくる。 その動きをあおいは硬直しているだけだった。 (……アッ)」 (おっと、あまり声出さないほうが良いよ……、周りにばれちゃうからさ」 (………) (それにしても、ノーブラノーパンだったとはねぇ……ククッ、本当は痴漢されたかったんだろう?) (ちっ……違う……っ!) (でも、ここは硬くなっているぜ) (ンッ……!) 痴漢はあおいの乳首の部分をゆっくりと触る。 あおいが一瞬感じた事に笑んだ痴漢。 その表情は、「体は正直だぜ」と言わんばかりにニヤリとした笑みだった。 今度は胸を優しくもみ始める。 小振りの胸だったが、その分感度は良いのか、あおいは先程より筋肉が弛緩した心地になった。 (感じたの……?) (かっ……感じてなんか……っ) (でも小振りの胸って感度良いからね……もう少し楽しませてあげるよ) 他人に気付かれないように、ゆっくりと胸を揉みしだく。 あおいは声が漏れそうなのを必死に我慢した。 だが痴漢の手は容赦なく、あおいの表情を楽しむかのように攻撃的に胸を責めていた。 (……声…っ、声…漏れちゃうよぉ……っ) 喘ぎ声が我慢出来ない。 彼女はもう寸前まで声が漏れそうな所までやってきていた。 幾ら口で感じてないと言っても仕方がない。 口が開きそうになる所を必死で塞いでいる。 だが性感で充たされそうな体は、その思いを砕きそうになる。 (ンッ、…アッ……、……声漏れちゃう……もう…… 「駄目」とを言おうとした瞬間、痴漢の唇があおいの唇に命中した。 あおいは、今、何が起きたか分からなかった。 今まで彼女はキスの経験なんてこれっぽっちもない。 つまり、この痴漢魔にファーストキスを奪われたのだ。 それどころか、痴漢は彼女の口の中に侵食してきた。 痴漢は無理やり舌を絡ませ、あおいの唇の感触を、楽しむかのように貪っていた。 (…んっ…じゅぷっ……ちゅぱ……うぅ…」 最後は思わず声が漏れてしまったが、もう痴漢は止まらない。 ニヤニヤとした表情は変わらず、今度は下半身に手が伸びてきた。 痴漢が触った股間の周りの蜜を掬い、あおいに見せ付けた。 そこには間違いなく、彼女の下半身から漏れた物だった。 (もうグチョグチョじゃねーか。 ククッ……可愛がってやるよ) (…も、もうやめて……) 痴漢魔の手は気持ち悪いのに、その「気持ち悪い」は性感に代わってしまっていた。 再び唇を奪い、喘ぎ声を塞ぎながら彼女の下半身を弄り始めた。 痴漢はゆっくりと膣内の周りを責め始めた。 (んあっ……! アッ……!) 今までの感度の中で比べ物にならないほどの感覚が彼女を襲った。 痴漢は膣内の周りだけを責める。 だがその指は彼女の敏感の所ばかりを責める。 唇から離れ、今度は耳をしゃぶり始める。 ここも彼女の敏感なところ。 擦り続ければ続けるほど、彼女の秘所からの蜜は溢れるように垂らして来る。 クチュ……クチュ…… (ンンッ…うっ! ……いやっ……!) 今更抵抗しても遅い。 彼女は完全に痴漢に操られている。 痴漢の息に、痴漢の舌に、痴漢の指に如何しても反応してしまう。 彼女は今や痴漢の操り人形と化してしまったのだ。 あおいの涙腺から涙が溢れていた。「早く終わらして」、と涙目で訴える。 勿論、痴漢はそんな事お構いなし。 むしろ、興奮したのか、指の動かすスピードを早めた。 むしろ彼には、早く「イカせてくれ」、と映ったのかもしれない……。 (……ッ! もうっ……! 駄目ッ……!!) 再び痴漢に唇を奪われ、あおいは言葉を発することを封じられた。 痴漢は己の欲望を達成するためだけに、あおいをターゲットにして――責め続けた。 (……ッ! あああぁぁぁっ……!!) ビクンッ、ビクンッ、ビクンッ…… 容赦なく続いた痴漢行為に、あおいは遂に絶頂を迎えた。 スカートの中から、大量の蜜が溢れ出る。 男にスーツにしがみ付き、秘所から溢れ出るのが止まるのを待った。 (はぁ……はぁ……) (イッちゃったけど、まだ終わるのは早いぜ、お嬢ちゃん) (へっ……?) 男は此方を向きながら、ニヤニヤと笑っていた。 そう言えば、自分の手に何か握られている、温かい長い感触。 視線を送るまでもない。 一瞬で分かった。 彼の下半身……を握っている。 ……誰が? と一回だけ考えている。 が、答えは一瞬で弾き出た。 男の……下半身。 それが痴漢のズボンのチャックが開いて、それが自分の手に。 生々しい、彼のムスコが顔を出していた。 (やぁ……いやぁ……) その瞬間だった。 プシュウ、と音が発しドアが開く。 一斉に乗客がドアに向かった。 そして女の人の悲鳴。 お決まりの掛け声。 「こっ……この人痴漢よぉ―――――っ!!!」 男は逃げようとするが、一斉に他の乗客者達に取り押さえられた。 あおいは自分が被害者だという事をばれない様に、顔を背けながら電車を降りて行った。 ばれたら、それこそ学校中の笑いものだ。 幸いにも、この駅が降りる目的地だった。 思いっきり走って息が切れた。 立ち止まって息を整える。 野球をやっていた中で、こんな事は始めてだ。 「………」 精神的ショックも大きい。 ファーストキスをあんな男に奪われ、オマケに絶頂までイカされたのだから。 だが、そんな事を学校にまで持ち込んではいけない。 チームメイトに心配されるし、何より、はるかに心配される。 こんな特訓を持ち込んだのも、全て彼女が心配してくれているから。 荒治療と言った所か。 荒治療過ぎだが。 「よし!」 両手で拳を作り、気合を入れる。 あおいは恋々高校へ向かって歩き始めた。 8時~11時へ あおいちゃんのとある一日 8時~11時?@wikiへ
https://w.atwiki.jp/korakufamily/pages/127.html
行楽一家麻雀倶楽部 行楽一家空挺部 越後のちりめん問屋
https://w.atwiki.jp/index-ss/pages/674.html
『題不明』 P.M 6:30 東京西部を一大開発した超能力開発機構である学園都市。 住人の八割が学生で占められているこの街は、当然、夜ともなれば夜遊びを控えさせるための措置が取ら れる為に人影が一気に減る。 そんな人気の無い道路を一人の少年が歩いていた。 ただし、その足取りは覚束無げで、右に左にふらふらと揺れ、今にも倒れそうである。 よく見ればその身体はボロボロであり着ている服も何だか妙にくたびれている。 「ったくありえねえんだよこちとら朝の6時前からぶっ続けで動き回されてようやく帰ってこられたのが夜って のはどういうわけなんだよコンチクショウ」 黄昏た顔でブツブツと呟いているのは上条当麻、この街で“無能力者”という認定を受けた学生の一人、但 し右手に少々特殊な事情が備わっている人物だ。 疲労困憊で歩いている彼だが、独白しているように今日一日は大変な働きをしたのである。 掻い摘んで言うと午前五時四十分に学園都市を襲撃しに来た魔術師に始まり、果ては世界中を巻き込んで 同時多発的に発生した複数の騒動を文字通り世界を飛び回って解決させられて、ようやく帰宅しようとしてい る所である。 (具体的に言おうとすると怖いおじさん達がやって来てしまうので明言は割愛する。というかあれだ、どうして も知りたい人は“暦”を読んでみなさいとぶっちゃけてみる。だが決して何があったか全貌は知る事は出来な いし自分はMWの廻し者ではないので過度の期待はしないなどそこの所はよろしく。) どうにかこうにか学園都市に帰ってこれた上条だが、我が家となっている学生寮まではもうしばらく歩いてい かないと辿り着けない。 その距離を考えて足が止まりそうになるが、今ここで止まってしまえばへたり込んでしまい道路だろうとその まま寝てしまいそうになるので何とか歩き続けている。 だが、もう本当に体力の限界、これ以上はどうしても無理、と判断した上条は目に留まったベンチまでなんと か足を動かし、疲れた身体をドッカとベンチに投げ出し、背もたれにもたれ掛かる。 (あーだめだこのままじゃ寝てきそうだこのまま寝るとマズイよなそういえばインデックスは一日中放ったらか しだったけど大丈夫だったかなでもダメだもう動けそうにねえほんのすこしだけやすんでもいいかやすんだら ちゃんとりょうにかえるからそうしちま…おう……か……) しっかりと繋ぎ止めているつもりの意識が睡魔に負け、やがて暗闇に入り込もうとしていたそのとき、 「上条君。そんな所で寝ると風邪引いちゃうよ?」 そんな声を掛けられた。 重い瞼をどうにか上げ、胡乱な視線を向けるとそこに立っていたのはクラスメイトの姫神秋沙が立っていた。 「どう………。……か…………て……………けど?」 それが自分に対して掛けられたものだと気付くまでに数秒、ボーっとする頭でなんと言ってきたのか尋ねる。 「どうしたの。何だかひどく疲れてるみたいだけど?」 「あー、わりぃ、ちょっと色々あり過ぎたんだけど今は言えないから勘弁してくれないかな」 その言葉を受けた姫神は、しかし、内心を表に出さずその表情を変えることなく語る。 「うん。上条君が。わたしに言いたくないんだったら。いい」 別に上条としては姫神を邪険に扱った訳ではなく、ただ疲労からくる睡魔の為に長くなる説明をする気力が 起きなかっただけなのだが、さすがに今の言い方は悪かったかと思い、言い直そうとする。 「あー、その、姫神……」 「上条君は。昨日。大きな騒ぎがあった後。姿が見えなくて。今日も学校を休んでたから。少し心配だったの」 上条が話すよりも先にポツポツと語る姫神。 「昨日は。バタバタしてて。色々考えてたけど上手く出来なくて。今日も一日会えなかったけど。小萌先生の 用事で学校に残ってたら。最後にこうやって上条君と会えたから。居残りしたら良い事もあるんだね」 ほんの少しの変化、僅かに穏やかな表情を見せる姫神だが、グロッキーでヘタばっている上条はそれに気 が付かない。 「あー、居残りなんかさせられたのかよ。大変だったなー」 聞き様によってはおざなりとも取られる返事。 姫神は少し寂しげにしながらも、続ける。 「本当に。大丈夫?」 その言葉、どうやら自分を気に掛けてくれてるようだと気付いた上条は、一つ頼んでみる事にした。 「ごめん姫神。ちょっとでいいから休んでいい? 朝の騒ぎから今日は一日中バタバタしてて体がもたねえ んだわ。姫神が帰るときに起こしてくれればいいから」 言うが早いか瞼を閉じ、そのまま意識を落としていく上条。 「あ……」 姫神が答える間も無く、寝息を立て始める。 それを見た姫神は、珍しくそれと分かるくらいに肩を落とすと呟いた。 「女の子と話してるときに。目の前で勝手に寝てしまうなんて。上条君の。馬鹿」 「やっぱり。わたしは。女の子としては。見てもらえていないのかな?」 しばらくして、上条の隣に座った姫神は先程の事を考えながら思わず突いて出た言葉に苦笑する。 「無理も。ないのかもね」 思考が悪い方向へ転がっていこうとしたとき、トサッ、という音とともに姫神の肩に重みが加わる。 視線をやれば、寝入った上条がこちらの方に倒れこんできていた。 無表情のまま数秒それを見ていた姫神だが、おずおずと手を伸ばすと元のように座らせようとする。 だが、女子生徒の腕力、ましてや片腕に頭が乗っているという不利な体勢の為に上手くいかない。 しばらく悪戦苦闘していたが、どうやら無理のようだと判断した姫神は、さらに数秒何事かを考える。 そして、やにわ手を伸ばすと上条の頭を遠ざけるのではなくさらに引き寄せた。 そのまま下に下ろすと自分の膝の上に静かに乗せる。 そうして、上条がまだ目を覚まさないでいる事を確認すると、大きく息を吐き出す。 どうやらかなり緊張していたらしい。 さらに時間が経つと、上条の頭を優しく撫でながら座っている姫神の姿があった。 「一日遅れたけど。これはこれで。プレゼントになるのかな?」 夜目にもそれと分かるくらいに顔を紅くしながらも幸せそうな顔でいるその珍しい姿は、さらにしばらくして上 条が自分で目を覚まして飛び起きるまで続いた。 飛び起きた上条は自分が膝枕をさせていた事をしきりにあやまっていたが、当の姫神が何となく嬉しそうに しながら『気にする事は無い』と言ってくれたので首を傾げながらも一安心して寮へと急いで行く。 対する姫神もポカポカと火照った体と同じくらい温かい気持ちのまま帰宅していった。 さて、温かく終わってもいいのだが、上条当麻の生活はそうはいかないようである。 世界中を回って問題を解決してきた上条は地球を西回り(西に向けて進む)で一周してきた。 つまり、上条にとっては二月十四日の午前五時四十分に始まって今ようやく終わろうとしている一日も、学 園都市に居たままの人物にとってはすでに二日が経過しているのであった。 それに気が付かない上条は、自ら何の備えもせずに二日間食事の準備を一切しなかった飢えた同居人の 居る部屋のドアを開けようとしていた……。 「とうま! 二日も私を放っておいてどこ行ってたの!!」 「なにふざけた事言ってやがんだこちとら一日中世界を飛び回させられたんだから訳分かんないこと言って んじゃねぇ!」 「とうまの方こそふざけないで! 今日は二月の十五日、それももう終わるんだよ! 二日の間どこで何をし てたのかきっちり説明して欲しいかも!」 「はあ!? 今日が二月十五日でそれも終わるってんなら俺の二月十五日はどこいったんだよ!?」 「そ ん な の 知 ら な い も ん !!!」 日がとっぷりと暮れた学生寮の一室からくぐもった音と世にも哀れな悲鳴が聞こえてくるのはそのすぐ後であった。
https://w.atwiki.jp/phrmo/pages/27.html
SOS団のある一日 バン! 勢いよくドアが開かれる。今日のハルヒはなんだか不機嫌そうだ。 いや、今日一日実際そうだった。そして、今は手に紙束を持っている。 それを、乱暴に俺たちが暇をつぶすオセロ板の上に叩きつける。駒が吹っ飛ぶ。 「大変よ~!とりあえず、この紙に名前と住所書きなさい!あ、キョンなんて書くんじゃないわよ~、自分の本名、忘れてないでしょうね~?」 「んな訳あるか!で、何だこれ?署名用紙か・・・。『人権擁護法反対』?一体何なのか説明してくれ。」 そういえば、今日、クラスのやつに手当たり次第、何か書かせてたな・・・ 「四の五の言わずにチャッチャと書きなさい!団長命令よ!有希も、みくるちゃんも早くしなさい!」 「んな何に反対するのかわからん署名用紙に署名なんてできるか!普通は、それが何なのか知った上で自分の立場を決めてからだろ、そういうのは!」 「え~っと、これって・・・」 「四の五の言わずにサッサとする!」 「ひぃ。」と、朝比奈さんが可愛く悲鳴を上げる。 「落ち着いてください。個人情報ですから。これが何なのか、教えていただけますか?」 「あと、何でお前がこんなことしてるのかもな。」 「しょうがないわねぇ。昨日、駅前で署名運動してたのよ。で、あたしも署名して、ついでに、学校で署名してもらってくるって言ってもらってきたの。」 「なるほど。でも、お前がそこまでするんだから、よほどのことなんだな?」 「当然でしょ!そんな大ごとじゃなければ、ここまでしないわよ。時間の無駄だもの。そうねぇ。なんて言うの?うまく説明できないわ。法律の専門家でも、活動家でもないんだし。よし、じゃあ、みんなちょっとこれ見て。」 いつぞや、コンピュータ研究会から強奪したパソコンを起動させ、慣れた手つきで検索エンジンを呼び出し、『人権擁護法』と検索をかける。 「約 1,400,000 件!?(2008.3.9.22:55現在)なんだ、このヒット数・・・」 「そう。これだけ注目されてるのに、何でみんな知らないわけ?2chとか見ないの?大騒ぎよ?」 「見ねぇよ。」と内心思いつつ、画面をスクロールさせる。 「なになに。『言論の自由と娯楽が危ない!』に『平成の治安維持法』か。散々な言われようだな。」 「専門家ではないので詳しくは分かりませんが、確かに大ごとですね。」 「でしょ?古泉君の物分かりの良さ。キョン。あんたも少し見習いなさいよ。爪の垢。煎じて飲めば?」 「断る。」 「でも、ニュースでもやってるの見たことないですよ?」 「そこなのよ。マスコミには制限がかからないし、ネットには制限がかかるから、マスコミは取り上げないの。だからゴミ扱いされるのよね。」 俺は、たぶん無理だと思いつつ、隣の朝比奈さんにこっそり聞いてみる。 「未来の資料とかで、成立するのかどうかわからないんですか?いや、成立したとしたら、実際に朝比奈さんの時代でも続いてるんですか?」 「ごめんなさい。禁則事項です。」 うつむきぎみに答える。まぁ、いつもの事だし、予想はついていた。 書きかけ このページの素材は、モアイ部様より借用させていただきました。
https://w.atwiki.jp/leona/pages/13.html
第1回 11月15日(土) 腹がすいた私がまりもを飯に誘う、この時は既に夜中の12時くらいであったはず まりもがノッてきたので飯を食べて勢いで風呂に行く、この時私が裏とある会を勝手に立ち上げた 勝手に立ち上げた(大事なことなので2回言いました) 風呂から出た後にテンションで母校までドライブ、そして乙 第2回 11月21日(金) 風呂に行きたいと私が言い出しまりもにメール、するとノッてきたから風呂に行った 詳しい時刻は忘れたがけっこう遅い時間だった 風呂から出た後他人の迷惑も考えずあつみんにラブコール、時刻は既に夜中の3時くらいであったはず だがあつみんは起きていた為あつみんに会う、そしてあつみんとまりもと私で母校までドライブ そして何を思ったか、もくやで朝飯を食べるため時間をつぶすべくフラフラ もくやが開店して5分後に朝食、テンションに身を任せた結果の愚行であった 朝一もくやはダメ、ゼッタイ 第3回 11月28日(金) 開催する気がまったくなかったのに開催、バカである やっぱり時刻は夜中の12時くらい、バカである まりも、あつみんと共に風呂へ、そして金曜日はメンズデーであることを知り盛り上がる 風呂から出た後、また母校へとドライブ 夜中にもかかわらず音楽室前の廊下の電気がついていたため母校の防犯システム等に不安をいだく そして車内で『指揮棒プレイ』という神発言が飛び出す 指揮棒の新たな用途が増えた瞬間であった 第4回 12月5日(金) まりも、あつみんと共に餃子の王将で食事 そのため開催時刻が10時半と早めの開催 食事をしながら来週のことを話し合う、だが今日することは何も決まっていなかった やっぱり風呂へ、道中撲殺天使よこちんが生まれ新たな境地を見い出す ダルシムのことは一生忘れない(顔は知らないが) 風呂からでたあと母校に行こうとするも4週連続は何か怖いと判断し普通のドライブ 入野のイオンでの買い物は欠かさなかった 第5回 12月12日(金) ついにらいと氏も参戦 まぁいつものメンバーで風呂入って入野のイオン行って母校までドライブのお決まりコース 入野イオンでのいちごミルクには萌えた、だけどもうやんねぇぞボンネットに乗せて発進なんて 母校から帰ろうとしたが勢いで更にドライブ 気がついたら竜ヶ岩洞まで19kmという看板が 勢いに身を任せるからこうなるんだよ!w
https://w.atwiki.jp/junkan-gogyo/pages/143.html
甲七番隊隊長の栂埜 忠(とがの ただし)。獅子獣人である彼は最近まで、独身だったという。 隊員たちの間でも「何でうちの隊長、独身なんだろうな」と不思議がられてたくらいである。 そんな彼が結婚したきっかけは、見合い。 「どうしてもって言うから、ね?」 乙一番部隊隊長の出海 元夏(いずみ もとか)の仲介で、執り行われたその見合い。 相手は、緑の黒髪を持つ昼人族の女性で、十九になったばかりだという寺脇 かえで(てらわき ――)。両親が天人族であるから、養女なのだろうということはすぐに知れた。 忠から見れば、この見合いに乗り気なのは両親よりも、かえで。 親子ほども年の離れた相手が嫌ではないのかと、不思議に思って彼女に聞いてみると。 「ずっと、お慕いしておりましたから。あの日より、ずっと」 「あの日?」 「十二年前のこと、お忘れですか?」 かえでが首を傾げるのを見て、忠は思い出す。 十二年前、魔が二つ、発生した。自然発生した魔であったらしく、不運なことにそこにいた一家が被害にあった。 討伐に当たったのは、甲七番隊と乙四番隊。その中でも、忠は先頭で戦っていた。 魔は討伐されたが、被害にあった一家のうち、助かったのは幼い娘と息子だけだった。お父さん、お母さんと泣く二人の頭を、忠はその大きな手で、泣きやむまで撫でた。 その後、二人は孤児院に入り、運良く同じ夫婦に引き取られていったと聞いていたのだが。 「あの時の娘か!」 「はい。おかげさまで、四つ年下の弟も元気です」 「あ、ああ……。だが」 どうして、と。忠の問いは形にならなかった。かえでが、とても幸せそうに笑ったので。 「あの日から、あなた様に恋をしておりました。もう一度言います、あの日から、ずっとお慕いしておりました」 そう、まっすぐに忠を見ながら笑うかえでは、眩しくて。 そのかえでを、忠は守りたいと思った。そばで、守りたいと思った。忠にとって、それはかえでを伴侶とするのに充分な理由だった。
https://w.atwiki.jp/indexorichara/pages/829.html
前ページ とある男子高校生の日常 とある男子高校生とバイキング ―バイキング・・・それは戦場也― とある男子高校生とレベル ―それは、バイキング中に起きた出来事― とある男子高校生と心の叫び ―1人の少女を追って3人の男女が夜の街を駆け抜ける― とある男子高校生と実況見分 ―重徳との交戦を経た後の後始末・・・― とある男子高校生と早食い ―焼肉屋『根焼』で開催される早食い大会に荒我と緋花が挑む!!― とある男子高校生と救済委員 ―これは1人の少女が歩む茨の物語― とある男子高校生と問題行動 ―とある成瀬台高校の問題児のお話― とある男子高校生と風紀委員会 ―風紀委員会(カンファレンスジャッジ)開催― とある男子高校生と尾行 ―どん底から這い上がるための選択― とある男子高校生と指導 ―“風紀委員の『悪鬼』”から緋花に齎される事実!事実!!事実!!!― とある男子高校生と長たる者 ―答えを求めよう。それが、例え己の否定に繋がろうとも― とある男子高校生と常盤台中学 ―女子校。それは、少年にとって未知の領域― とある男子高校生とお泊まり ―界刺が迎えに行く先に居るのは・・・“特別”な少女、水楯涙簾― とある男子高校生と訪問者 ―団体様ご一行ご到着の巻― とある男子高校生と緊急会議 ―事件は会議室で起きている!!― とある男子高校生とヒーロー ―“ヒーロー”。それは、勇者にも愚者にもなり得る在り方― とある男子高校生と吐露 ―固地と椎倉。2人の男がぶつかり合う!!― とある男子高校生とプール ―夏休みと言ったらこれっきゃ無い!!― とある男子高校生と『ブラックウィザード』 ―夏休みを舞台に繰り広げられる少年少女の熱き戦い!!― とある男子高校生の日常Ⅲへ続く ―幕間― とある男子高校生と後始末 ―ビハインド・ザ・シーンズ―
https://w.atwiki.jp/ws_wiki/pages/6055.html
autolink() RN/W16-104 カード名:一家のしっかり者 淳和 カテゴリ:キャラクター 色:赤 レベル:2 コスト:1 トリガー:1 パワー:8500 ソウル:1 特徴:《科学》?・《スポーツ》? いつも言ってるでしょ。 おかわりは、自分でよそって、って レアリティ:TD illust. 12/08/21 今日のカード。
https://w.atwiki.jp/japan_dorama/pages/4659.html
amazonで探す @楽天で #ヤマダ一家の辛抱 を探す! 日21TBS 1999.10.17~1999.12.26 11.6% wikipedia 前 ザ・ドクター 次 Beautiful Life ~ふたりでいた日々~ Hulu NETFLIX dTV PrimeVide U-NEXT TVer Paravi GYAO youtube検索 / Pandora検索 / dailymotion検索 / bilibili検索 1 1999/10/17 14.6% 2 1999/10/24 14.7% 3 1999/10/31 11.2% 4 1999/11/07 9.1% 5 1999/11/14 9.6% 6 1999/11/21 9.3% 7 1999/11/28 11.3% 8 1999/12/05 12.0% 9 1999/12/12 12.0% 10 1999/12/19 12.1% 11 1999/12/26
https://w.atwiki.jp/indexorichara/pages/2025.html
前ページ とある男子高校生の日常Ⅱ とある男子高校生と病院 ―病院。それは、新たなる物語が始動するスタート地点― とある男子高校生と刺客 ―刺客。それは、誰にとっても予測不可能な・・・『客人』― とある男子高校生と休息 ―【叛乱】を経た子供達が過ごす休息の一幕を・・・ちょっとだけ覗いてみましょう― とある男子高校生と君臨者 ―外出した界刺は昨日出会った白雪と再会を果たす。そんな2人が遭遇するは・・・没落した“女帝”と君臨する“傍観者”― とある男子高校生と救済委員狩り ―荒我達は以前一悶着があった菅内及び行灯と偶然再会する。それは・・・― とある男子高校生と公開録音 ―歌姫 歌姫ver.2 私の歌(ラジオ)を聞けえええええぇぇぇっっ!!!!!― とある男子高校生と奉仕活動 ―罰ゲームとして固地は178支部の面々と勝手に付いて来た緋花と共に奉仕活動へ臨む― とある男子高校生と『風紀委員【特別部隊】』 ―『風紀委員【特別部隊】』。それは、未来における風紀委員の在り方を指し示す1つの可能性― とある男子高校生と『凝集光砲』 ―光学系最高峰の実力者『凝集光砲 ハイレーザー 』登場!!― とある男子高校生と救済会議 ―数多の救済委員達が一同に集う救済会議に十二人委員会の1人として界刺は少女達と共に参加する― とある男子高校生と星祭 ―『科学』世界を生きる少年と『魔術』世界を生きる少女が再び交差する時・・・物語は新たなステージを迎える― ※予定長編枠 とある男子高校生と『課外交留活動』 とある男子高校生と『大覇星祭』