約 2,593,873 件
https://w.atwiki.jp/index-ss/pages/1372.html
鼓膜を突き破る爆音と共に神裂の身体が十m後方へ吹き飛ばされる。 「上条当麻!! 『原石』を連れて早くこの場から離れてください!!」 人の気配が全く無いロンドン市外に灰煙が巻き上がった。 「おい!! まさか、こっちもばれてたってのか!?」 上条は言われた通りに黒髪蒼眼の少女と共に灰煙からできるだけ距離を取る。黒髪蒼眼の少女、つまり綾狩 優李は状況を飲み込むことが出来ない。 「あの、今のは一体……?」 「黙って逃げるぞ! 走れ綾狩!」 上条達が走りだしたのを確認して神裂は灰煙の向うの敵を見据える。少し経って『敵』の陰が視界に侵入した。 恐らくは若い少年。右手には杖、頭の辺りからはイヤホンのようなコードが伸びていた。上条と綾狩はすでに建物の影に身を潜めている。あるいはそのまま遠くへ逃げている最中かもしれない。 それでも構わない。『聖人』である自分を吹き飛ばす威力の攻撃を放つ目の前の『敵』と上条当麻を戦わせる訳にはいかない。むしろ、遠くへ逃げてしまった方が安全だろう。 神裂は目を細め、腰の刀『七天七刀』へと手を伸ばす。そして、敵の少年へ言葉を掛けた。 「さて、あなたは魔術師ですか? だったら手加減できる保障はありませんが」 (……ターゲットは連れてかれたか。つくづく面倒くせェな) 一方通行は学園都市上層部より『原石』接触、及び回収の任務を与えられていた。 超音速旅客機に乗り、ロンドンへ落下して、邪魔する雑魚を二〇人弱ぶち殺してまでして見つけた、ターゲット及び『原石』はいきなり現れた露出狂女とその仲間によりどこかへ連れて行かれた。露出狂女は時間稼ぎに残ったようだが、肝心の『原石』はもう一人の男(顔はよく見えなかったが、仕草や言動などから男性と推測)によりこの場から逃げていった。 一方通行はいい加減終わらせたいと思った仕事が引き伸ばされることに不満を抱き、とりあえず目の前の露出狂に当たる事にした。 一方通行は一回息を吐き、首筋の電極を「ON」の状態にしたまま、女へ殺意を向けた。 「俺の癪に障る度胸は認めるが、それが死亡フラグだってのは気づいてねェみたいだな」 「さて、あなたは魔術師ですか? だったら手加減できる保障はありませんが」 「俺の癪に障る度胸は認めるが、それが死亡フラグだってのは気づいてねェみたいだな」 二人の声が重なり、戦闘が始まる。 学園都市最強の能力者『一方通行(アクセラレータ)』 世界に二〇と居ない神に選ばれし者、『聖人』神裂 火織 双方が、双方の世界で最強と呼ばれる二人による、 想像を絶する闘いが始まった。 (くっそ……何がどうなってるんだ……) 上条は『原石』の少女を連れ、灰煙の中を走り抜けていた。 その少年の後ろの走る『原石』の少女は上条に手を引かれ、全速力で逃走しながらこの場で一番頼れる人物へ質問する。 「あの……さっきの衝撃は何なんですか? カンザキさんもあっちに残っちゃいましたし……」 「説明は後だ!! とりあえず逃げろ!!」 「はぁ……?」 『原石』の少女はこの状況に似合わない能天気顔でとりあえず納得した。 神裂は安全な仕事だと言っていた。土御門もそれに付いて肯定した。 上条はそれを聞いてインデックスを日本に置いて来てまでイギリスにやって来た訳だ。 だが、 (この状況はどう見ても安全じゃねぇだろ!!) なんと言うか、騙された気分だ。等の土御門は今さっきどこかへ消えてしまったし、なんかよく解らん襲撃者に出くわしたし、あの二人(神裂&土御門)は本気で訴えて やろうと思う。 と、その時、また後ろから爆発音が聞こえてきた。恐らく神裂と襲撃者が戦闘でもしているのだろう。 (くっそ…..何がどうなってるんだ……) 上条はもう一度繰り返した。 二つの怪物は目を合わせたまま、静止していた。 一方通行、神裂 火織。 その状態が四秒ほど続いた時、神裂の七天七刀が下段から振り上げられ戦闘が始まった。 神裂の初撃は単純。長刀で目の前の敵を切りつけ、反応を窺う。 少年は動かない。動こうともしない。ガキンッという金属音が鳴り、神裂の身体がまたも二m程後方へ弾かれた。 (斬り付けが効かない……!? 自身の硬度を高める術式……いや、それにしては……) 違和感が有った。硬い物を斬り付けたと言うよりは、『攻撃がそのまま自分に返ってきた』ような奇妙な違和感が。 神裂は体勢を立て直し敵を見据える。まだ少年は動こうとしない。もう一度七天七刀を構えなおし、斬撃を繰り出そうとした所で、 「めんどくせェ……」 少年が動いた。だが、それは神裂に対してただ一方的に直進するだけの『攻撃』だった。 武器すら持たない少年に対し神裂は疑問符を思う浮かべながらも、とりあえず刀で防御体勢に入ったが、 「単調だな、おい。油断してるとぶっ殺すぞ」 直進してきた少年に神裂の刀が触れた途端、神裂の体が右側に飛ばされた。 (……!!? なっ……!?) 十m程度飛ばされた神裂は慌てて受身を取り、着地するが、少年はすでに次の攻撃に入っている。 少年が右足で地べたを蹴った。ただそれだけなのに、神裂の足元のレンガが破裂し神裂へ襲い掛かる。凄まじい勢いの石の破片に圧され数㎝浮いたと思ったら、目の前にはの白髪の少年が立っていて、こちらへ隠し持っていた銃を向けていた。 「おッせえな。亀が立てついてンじャねえよ」 実際には神裂の行動も速かった。だがそれを上回る速度で少年が動いていただけだ。それも『聖人』の神裂ですら追いつけない速度で。 「くっ……」 思わず声が漏れる。自分の戦闘力に多少の自身を持っていた神裂はあまりにも圧倒的な闘いに劣等感を憶えた。 恐らく、強弱を決めたのは決断力の差。 神裂は相手の様子を窺いながら、慎重に攻撃していった。 対して少年は、初撃で相手を封じ、一気に決めに掛かった。 安全性を考慮しストッパーの付いた練習用の射撃銃と、相手を倒すためだけに作られた戦闘用ライフル。どちらが強いかなど火を見るより明らかだった。 (このままでは勝てない……) 神裂は七天七刀に手を伸ばし、大きく振り上げる。 (あまり、名乗りたくは無かったのですが……) 神裂の周りにはいつの間にか無数のワイヤーが張り巡らされ、彼女はその中心に立っていた。 「……salvere000(救われぬものに救いの手を)!!!!」 怪物達の戦闘は本番を迎える。
https://w.atwiki.jp/meteor089/pages/110.html
とある魔術の禁書目録 ストーリー作品 発表日 タイトル メインキャラ 引用元 2010/06/05 一方通行「『妹達』だって生きてンだぞ…?」 ② 一方通行、ミサカ1号 ぷん太 2010/09/10 ボーイ・ミーツ・トンデモ発射場ガール 上条当麻、婚后光子、佐天涙子、インデックス 2011/05/05 初春「レベル5です!レベル5ですよ佐天さん!」 初春飾利、佐天涙子、御坂美琴、白井黒子 ホライゾーン 戻る
https://w.atwiki.jp/shienki/pages/265.html
※寒くなってきたので、なネタ。 ヤマなしオチなしイミもなし のどっち:しっかし、寒くなってきたなー 紫炎姫:………ついこの間まで夏の話してた気がするんだが…… ステルスモモ:メタな事は気にしちゃ負けっすよ namber:でも、本当に。そろそろ暖房の一つでも欲しくなってきます のどっち:つエアコン 紫炎姫:つエアコン ステルスモモ:南場さん、わざわざ墓穴掘らなくてもいいのにっす namber:orz のどっち:今年も雪とか酷いんだろなー、マジで嫌なんだが 紫炎姫:北海道よかマシだ。㍍単位で積もるしな ステルスモモ:それはそれでいっぺん見てみたいんすけどね namber:……私、寒いの苦手なので、どうもこの季節は…… のどっち:お前、夏の時も暑くて死にそうとか言ってただろうが namber:……暑いのも苦手なんです のどっち:……難儀な奴だ 紫炎姫>ステルスモモ:相変わらず可愛いやつだよな、コイツ ステルスモモ>紫炎姫:っすねー。何と言うか保護欲掻き立てられるっす namber:と、とりあえず打ちましょう!揃ってるんですし!! のどっち:うーす 紫炎姫:おk ステルスモモ:じゃ、始めるっすよー ~試合開始~ ~試合終了~ namber:………… のどっち:………… ステルスモモ:………… 紫炎姫:……… namber:……え、と終わっちゃいましたね のどっち:初っ端で十三不塔なんざ引いて次の局で天和かましゃそりゃ終わるわ ステルスモモ:かつてないヒキだったすね、東場だったっていうのに 紫炎姫:……これ以上ないくらい寒い試合だったけどな namber:…… のどっち:…… ステルスモモ:…… 紫炎姫:……もう一戦って気もしないし、心も体も寒くなってきたし、寝るか? namber:………ですね のどっち:………こんな日は嫁プリント枕を抱いて寝るに限る 紫炎姫:そのまま起きてくんな、てかエトペンと添い遂げてやれよ のどっち:……最近、抱いて寝ると怖い夢を見る事が多くて 紫炎姫:SOA。モルダーあなた疲れてるのよ のどっち:……ならいいんだが、じゃ、落ちるわ のどっちさんが退室しました ステルスモモ:……こんな日は肉布団を抱いて寝るに限るっすね 紫炎姫:お前も自重しろ。てかそれは寝ないパターンだろうが ステルスモモ:それは言わないお約束っす。それではっす ステルスモモさんが退室しました namber:……人肌が恋しいのもわからないでもないですね。お爺s 紫炎姫:おっきいんだから一人で寝なさい namber:あう……それでは失礼いたしました namberさんが退室しました 紫炎姫:そんじゃ、私もそろそろ落ちるか 紫炎姫:そんなわけだからスネークしてる奴いたら、別部屋移っとけ 九月愛さんが退室しました 紫炎姫:…………マジでいたのかよ 紫炎姫 紫炎姫:もういない、か。そんじゃわたしm 子供じゃない!さんが入室しました 子供じゃない!:おぉ、ともきーみーっけ! 紫炎姫:衣…どうした?今日はもう寝てるんじゃなかったの… 子供じゃない!:それが、その寝つけなくてな…それで… 紫炎姫:さて…対局しようにも、部屋閉める寸前だったから人はいないし… 子供じゃない!:仔細問題無い。麻雀ではなくて、ともきに用があったからな 紫炎姫:私に? 子供じゃない!:うむ、その……一緒に、寝てはくれないか? 紫炎姫: 子供じゃない!:今宵はどうにも落ち着かなくてな。新月は苦手だ、体が疼k 紫炎姫:わかった、了解した、把握したからそれ以上は言わないで。誤解と偏見で逮捕されるから、おもに私が 子供じゃない!:流石はともき!それでは今から部屋の方に向かうぞ! 紫炎姫:夜遅いから危険……私が向かうから待ってて 子供じゃない!:うん!!! 子供じゃない!さんが退室しました 紫炎姫さんが退室しました たまにはほのぼのっぽい話。 原作が色々動いてるっぽいのでこういう事はないのだろうが ……………まさか原作でも四校合宿やるとはな。そして個人戦省略 南場さん頑張れ選抜で頑張れ ちなみにのどっちさんは憑かれてますが、まぁ、強く生きて欲しい 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/index-ss/pages/1305.html
「はーい。補習の授業を始めるですー。今日は先生がプリントを作ってきたのですー」 そう言いながら生徒にプリントを配っていくのは、短いピンクの髪をした身長百三十五センチの教師、月詠小萌だ。 十二歳、つまり小学六年生の子供にしか見えないのだが、列記とした大人である。 巷では生きる学園七不思議、等と言われているらしい。 七不思議になった理由は単純で、どうみてもロリコンさんが好みそうな外見にしか見えないから、だ。 「なあなあ」 「何だにゃー? 土御門さんに何か話でもあるのかにゃー?」 小萌先生がプリントを配り始めた直後、話し始めたものがいた。 片方は青髪ピアス。外見はその名の通りで、三大テノールもびっくりの野太い男ヴォイスを出す。 片方は金髪にグラサンと、如何にも『不良』といった感じの青年だった。名前を、土御門元春という。 にゃーにゃー言っているが、彼の身長は百八十センチだという事を言っておく。男の娘ではない。 「はいそこー? 補習ぐらいはちゃんと受けるのですよー?」 小萌先生が二人に軽く注意をする。 だが二人は気にせず、 「どうよ最近? 彼女とか、出来たん?」 「何度も言わせるんじゃないにゃー。オレは舞夏一直線なんだにゃー」 「相変わらずお前は義妹一直線なんやなー……。ああ、小萌センセー最高や」 物騒な会話をしていた。 「…………うっ」 誰かの嗚咽が聞こえた。しかも少女の。 クラスの全員が驚いて小萌先生のほうをみる。 そこには、 「あらー? 小萌先生がお泣きに……」 クラス全員の頭の中で、『小萌先生が泣いた→犯人は誰だ→そういえばさっき小萌先生が誰かを注意していた→青髪ピアスと土御門だった気がする→ならばそいつらが犯人だ』という式が三秒で出来上がった。 クラス全員が(二人除く)鈍器を握る。どうしてそんなものを持っているのかが不思議だ。 「……逃げますか、土御門?」 「望む所だぜい」 そうは言ったものの、ここは割かし高い場所に位置する教室で、しかも脱出口は教室前方と後方にある扉のみ。 脱出口は怒ったクラスメイトに封鎖されていた。 当然、怒り狂ったクラスメイトから逃げられる筈も無く、教室内に愉快な悲鳴が響いた。 「ったく……」 土御門達がどうなったかはさておき。 一部の馬鹿共を除き、今日は休日だ。 二百三十万いるうちの八割以上が学生のこの学園都市では、休日は殆どの人が休みになる。 常盤台中学に通う御坂美琴は、自動販売機の前にいた。常盤台中学といえば、学園都市でも五本の指に入るといわれている御嬢様学校だ。 灰色のプリーツスカートに半袖のブラウスにサマーセーター。何の変哲も無い中学校生徒の格好をしている。まあ、彼女の通っている中学校は何の変哲もないことはないのだが。 御嬢様学校に通っているので頭も良く、更に彼女は能力者で溢れるこの学園都市でも七人しかいない『超能力者(レベルファイブ)』なので、補習等とは無縁だ。 御嬢様御嬢様といっても、彼女を見たら御淑やかなイメージが崩れるだろう。 「ここの自販機って何時来ても壊れてるわね……、っと!」 そういいながら、回し蹴りを自販機に決める美琴。 パンツが見えるかもとか言うやからもいるかもしれないが、美琴はスカートの下に短パンを装着しているので何ら問題は無い。 御嬢様なら、普通に硬貨を入れて買うべきだが、美琴はそういったことを全く気にしない。 と、そこに、 「お姉さま~っ!」 突如として、其処まで何も無かった空間に人が現れた。 それは少女の形をしており、また美琴とはサイズ違いの同じ服を着ていた。その人物は美琴に抱きつこうと手を広げていたのだが、美琴が数歩横に移動した事により地面に打ち付けられてしまった。 「く、黒子っ!? どうしてここにっ!?」 「うふふ。わたくしは、お姉さまの行く所なら何処へでもぐべはっ!?」 黒子、といわれたその少女は、起き上がりながら言葉を言っている最中に美琴から回し蹴りを貰い、また地面に打ち付けられた。 茶髪のツインテールに、AAという小さい胸いやすいません嘘です許してくださいってば。 これからの成長に期待できる胸をしている。 本名は白井黒子。白黒と呼んではいけない。 黒子は『風紀委員(ジャッジメント)』という学生組織に入っている。 おもな仕事は基本的の校内の治安維持だが、校外の治安維持活動もしている。黒子はおもに後者を仕事にしている。 ここまで聞くと割りといい子に思える。 だが、黒子は顔面の汚れを手で払いながらこう言い放った。 「さあ、お姉さま~? 今日は休日なんだから黒子と水入らずどぶはっ!?」 本日二回目の美琴による回し蹴り直撃である。 この黒子という少女、美琴の事を『お姉さま』と呼び、慕っているのだ。 慕っているだけならまだいい。 黒子の場合、既に『百合』という領域にまで足を踏み入れてしまっているのだ。 それ故、たまに行き過ぎる。いや、常時行き過ぎてる。 「はあ……。ま、いいわ。しょうがないから今日一日あんたと付き合ってあげる」 ここの『今日一日』というのがミソで、これをはずすと告白したことになるから要注意だ。 「本当ですの!? じゃあ、早速買い物に行くんですの!」 この返事に対し、思わず間の抜けた表情をする美琴。御嬢様とは思えない。 「……今日は変な要求をしないのね。珍しい」 「失敬なっ! わたくしだって淑女ですのよ? 買い物だって嗜みますわっ!」 少し意味が分からないが、美琴は適当に頷いた。 ともあれ、ショッピングだ。 (ゲコ太の服とかあるかな……?) ゲコ太というのは、とあるカエルの隣に住んでいるおじさんカエルだ。乗り物に弱く、ゲコゲコしてしまうというキャラ設定らしい。 所謂少女趣味という奴だ。 「お姉さま~? またゲコ太の事とかを考えているんですの?」 「なっ……!? そ、そそそそんな事無いわよ!?わ、私だって普通の服を着るわよ!?」 明らかに上擦った声で答える美琴。嘘だということがバレバレだ。 「んふふふふ……」 「な、何よ気色悪い……」 黒子が変な笑みを浮かべる。御嬢様とは思えない。 「ま、いいですわ。ささ、行きましょうお姉さま」 「は? あ、うん……」 黒子は美琴の手を握る。 その瞬間、二人の姿が消えた。 黒子の能力は大能力(レベルフォー)の『空間移動(テレポート)』。 三次元的空間を無視して物質を転移出来る能力だが、三次元から十一次元への特殊変換時に計算をするため、脳に多大な負担が掛かってしまうのだが、そこは常盤台に通っているだけはある、ということだろう。 ともかく、黒子と美琴は『空間移動』により、早々とこの場から消え去った。 二人が消えたので、この空間は蹴られた哀れな自販機がぽつんとおいてある侘しい場所になってしまった。 と、そこに、 「ここが今日の実験場か……?」 白い髪に紅い眼、そして柄の悪い目つきをした男がやってきた。 彼の名は『一方通行(アクセラレータ)』。学園都市に七人しかいない『超能力者(レベルファイブ)』の中でも頂点に立つ第一位(さいきょう)だ。 能力名も『一方通行』といい、力のベクトルを自由自在に操る能力を持つ。 「お待たせしました、とミサカは謝罪の言葉を述べます」 一方通行とほぼ同時に、『御坂美琴』が現れた。 容姿、身につけているものは先程ここにいた御坂美琴と殆ど同じだ。違うことといえば、頭につけているゴーグルとスカートの下に短パンを履いていないということだろう。 「待たせンなよ、クソが。で? 今回で何回目になるンだ?」 といっても、一方通行は大して待っていないのだが。 一方通行の挑発的な言葉に対し、 「はい。今回で五千六百十八回目です、とミサカは冷静に答えます」 感情のこもっていない声で答える『御坂美琴』。 彼らが言っているのは、『絶対能力進化(レベル6シフト)』という計画のことだ。 そして、御坂美琴に良く似た少女の正体は、 「欠陥電気(レディオノイズ)、ねェ?『樹形図の設計者(ツリーダイアグラム)』とかいう機械野郎に自分の命運を弄ばされて満足かい?」 「構いません、とミサカは言います。元々要らなくなった私達を再利用する為の計画ですから、とミサカは事実を述べます」 元々は『量産能力者(レディオノイズ)計画』にて開発された彼女達。 偶発的に生まれる超能力者を確実に生み出す、という趣旨の実験だったのだが、生み出された御坂美琴の『妹達(シスターズ)』は御坂美琴(オリジナル)の一%にも及ばない欠陥品だった為、実験は失敗。 生み出してしまった二万体にも及ぶ『妹達』をどうしようかというところに飛び込んできたのが、この 『絶対能力進化』という計画である。 『二万のシチュエーションで、二万のレディオノイズを殺害する』といった内容で、目的は一方通行を『絶対能力者(レベル6)』という超能力者の上へと進化させることだ。 今回が、一万回目の実験。シチュエーションは、『人が使う場所での戦闘』、だ。 「さァて、今回は何をして楽しませてくれるのかな? 哀れな子羊ちゃンよォ!」 この言葉を合図に、戦闘の火蓋は落とされた。 また、とある場所では。 「痛っ! ……落ちちゃった……。でも、魔術師から逃げないと……!」 あるマンションの物干し竿に、白い修道服に身を包んだ少女が落ちた。 だが、気にするものは誰一人としていない。 その物干し竿が付属している部屋には、誰も住んでいないからだ。 「大丈夫。『歩く教会』の強度は絶対なんだから」 少女はその身を奮い起こし、屋根の上へと飛ぶ。 「さて、準備は終わったな」 窓のないビルの一室に存在している、『人間』アレイスター。学園都市における最高権力者だ。そして彼は、男にも女にも聖人にも囚人にも子供にも老人にも見えた。簡単に言えば、見るものによって数十、いや数百、数千もの姿に見えることになる。 尤も、彼が最高権力者であるということを知っている人間は少ないのだが。そして、この普通の手段では進入不可能なこのビルに入ることを許可された人間は、殆どいないのだが。 その四角いスペースの真ん中にある、円筒形の生命維持装置の中に彼はいた。 『人間』アレイスターは、赤い液体で満たされたその装置の中に、逆さまに浮かんでいた。その赤い液体は、彼の体の細胞の一つ一つに干渉していく。 その装置と彼の周囲は、眩い光で埋め尽くされていた。 だが、この部屋には『照明機器』と呼ばれるものが存在しない。 しかし、この部屋は光で溢れている。 原因は、四方の壁に隙間なく取り付けられているモニターにあった。そのモニターの映像を鮮明にするため、モニター自身が光っているのだ。 そして、その映像には学園都市の様子が捉えられていた。 「それにしても、我ながら狂った事をしたものだ」 『人間』アレイスターは、一日前にとある魔術を行使した。 勿論彼が行使したのではない。彼は『考え出した』だけだ。その魔術を行使したものは、今はここにはいない。 エイワスというのが、その者の名だ。 彼はある事情により封印されている。 『人間』アレイスターがとある魔術を行使した事を知っているものは、この世界の中でアレイスターとエイワスのみだ。 狂った事、というのはとある魔術を行使した事だろう。 あるモニターでは、白い髪に紅い瞳を持った少年と、茶色の短髪で常盤台中学の制服を着た少女が激突していた。分は明らかに少年の方にあった。 あるモニターでは、白い修道服を着た少女が二人の追っ手から逃げ惑っていた。打ち落とされるのは時間の問題だろう。 あるモニターでは、黒いツンツン頭の少年がアレイスターと全く同じ形の生命維持装置の中に入れられていた。中を満たす液体はアレイスターのものより濃い。そして逆さまではなく、頭の部分が機械で覆われていた。 「さ、私は私の仕事をするか」 『人間』アレイスターは、何かを操作した。そして、何かが動く音がする。 『なんでしょうか』 部屋に、女のものと思われる声が響く。 「『座標移動(ムーブポイント)』か? 頼みたいことがある」 『どうせろくなのじゃないんでしょ?』 『座標移動』、と呼ばれた彼女は溜め息を漏らした。 結標淡希というのが彼女の名前だった。 彼女の能力は、ある座標にあるものを任意の座標に移動させる事ができる。アレイスターがいる場所には扉や窓といわれるものがないので、彼女の能力は大変重宝している。 本当は彼女自身がこちら側に来てくれれば手っ取り早いのだが、今はこのモニターの映像を見られるわけにも行かないし、彼女は現在は自分自身にはその能力を行使できない。 昔能力が暴発したせいだ。彼女は現在それがトラウマになっている。 尤も、彼女はトラウマを乗り越えるのだが、今の彼女はまだ苦しめられている。 「これから私が指定する座標にあるものを、ある人物に届けていただきたい」 『分かりました。ある人物とは?』 『座標移動』は殆ど無機質な声で言う。 彼女は近々反乱を起こす。仕方ないと言えば仕方ないか、と『人間』アレイスターは考える。 「学園都市第一位だ」 『……ッ!?』 『座標移動』の、驚愕と恐怖を交えた声が聞こえた。無理もないだろう。今第一位といえば、全盛期のころの『一方通行』だ。恐怖の念を抱かないものが異常だ。 「そう臆するな。君には『モノ』を届けてもらうだけ。第一位の手元にいきなり『モノ』が現れるように仕向けてくれればいい」 『……分かりました。では早く座標を』 無駄話をするのもいいのだが、そうすると都合が悪い。 よって、アレイスターは座標を暗号すら使わずに伝えた。 「変な気は起こさないで頂きたい。君は一刻も早く第一位のもとへ『モノ』を届けてくれ」 『座標移動』からの、返事はなかった。 「さて、これが終わったら後は観察だけだ」 『人間』アレイスターは、ポツリと、そう呟いた。 彼の口元に浮かんでいるのは、笑みだった。喜怒哀楽全ての感情に当てはまらない、説明不能の笑み。 その笑みが絶える事は、なかった。
https://w.atwiki.jp/poketetsunovel/pages/184.html
「とある携帯獣たちの会話~手持ち編~(とあるけいたいじゅうたちのかいわ てもちへん)」とは、ポケモンノベル内の短編ノベル集にて掲載されている作品である。作者はさばみそ。 жжжжжж目次жжжжжж 概要 あらすじ 登場人物 データ 関連項目 リンク жжжжжжжжжжжжжжж 概要 三人称で書かれた作品である。 あらすじ 登場人物 データ 2011年2月13日掲載 同日修正 関連項目 さばみそ リンク とある携帯獣たちの会話~手持ち編~(短編ノベル集)
https://w.atwiki.jp/index-ss/pages/34.html
SSスレまとめ とある世界の『告白儀式』(ハートトゥハート) 【本文】 『第一話』 『第二話』 『第三話』 『第四話』 『第五話』 『第六話』 『第七話』 『後日談』 【初出】 2007/02/14 禁書SS自作スレに2・14チョコパニ上条当麻の受難(第1話)掲載。 2007/02/17 改題&連載化。 2007/03/04 完結。 2007/03/05 後日談掲載。 【著者】 トリップ:◆Oamxnad08k 【含有】 禁書が上条の元にいないif世界 【あらすじ】 2月14日、乙女たちが勇気を手に意中の相手へ向き合う日。 そんなこともお構いなしに生きている上条だったが、自らのカバンの中に覚えのない包みを見つける。 名前が書かれていないため送り主は不明、そしてクラスメイトの誰でもなく。 当然、出動する旗男撲滅部隊(クラスの野郎ども)。 しかし、この一件は彼の受難(というか、女難)の幕開けに過ぎなかった。 【解説】 バレンタインデー企画として投下されたSS。第7話で完結となっている。 本来は多くの謎を残したまま1話で終わる予定のパロディ入りの短編コメディ。 当初は『2・14チョコパニ上条当麻の受難』というタイトルだったが、 第3話投下時点で作者がタイトルを「とある世界の『告白儀式』(ハートトゥハート)」へと改変。 聖バレンチヌスの大魔術として『告白儀式』(ハートトゥハート)という大魔術が登場する。 随所に判りやすいのと判りにくいのも含めていろいろ小ネタが多い。 判明しているところで 機動戦艦ナデシコ、ひぐらしの鳴く頃に、逆転裁判、ドラゴンクエスト、らき☆すた、 機動戦士ガンダム、覚悟のススメ、砂の覇王、逆転裁判、天空の城ラピュタ、 リングにかけろ、サザエさん、すごいよマサルさん、金田一かコナンかわからないが探偵ぽい台詞 どうもIF世界の出来事のようで禁書が当麻の側にいなかったりする。 投下時点での誤字や脱字はまとめの方でいつの間にか修正されている。 美琴のはっちゃけ具合が大分激しい。 後日談はステイルの視点で書かれており、ステイル×月詠小萌のお話である。 アンジェレネ、ルチアのキャラが完全にギャグキャラ。
https://w.atwiki.jp/silverrain/pages/18.html
~とある街角にて~ 1(07/07/23 午後2時直前) (普通の街角風景) 街角を行く、一人の青年。 黒いアタッシュケースを懐に抱えた彼は、空を見上げて呟く。 「まさか、この高度に文明化された日本が、我等が安住の地になるとはな」 詠唱銀の豊かな力を感じて、彼はうっすらと笑みを浮かべた。 「この地に、我らが『城』を。さすれば確かに、我等は昔日の栄華を取り戻す事だろう……」 だが、彼の笑みは一瞬でかき消される事となる。 「あの……女は……!」 それは、彼の視線の先にいる、一人の女に気付いたからである。 長身で精悍な女の姿。銀色にたなびく長髪は……まるで狼の如く……。 次の瞬間、男は弾かれたように走り出す。 「(今は戦うべき時ではない。これを、奴等の手に渡すわけには……!)」
https://w.atwiki.jp/seisoku-index/pages/1081.html
8月19日午前10時30分、『猟犬部隊』32番待機所 「その後本来なら、私は記憶を消された上で帰される予定だったみたい」 「……それが、何故『猟犬部隊』に?」 ヴェーラの過去を聞いた木山が、心底不思議そうに問いかけた。 「護送中の車内から見た景色が、違うのよ」 「?」 「それまでまともな生活をしてきた私は、正義ってヤツを無邪気に信じてきた」 まるで脈絡のない言葉を並べるヴェーラに、木山は無言で続きを促す。 「正しい事をしている自分が、理不尽な目に遭うはずが無いって考えていたの」 「でも、それは大きな間違い」 残っていたコーヒーを一気に飲み干し、ヴェーラは淡々と述べる。 「あの研究所で、私の正しさは無力でしかなかった」 「そう。あの場を征服したのは、木原さんの鮮烈で圧倒的な悪意。私の正しさなんてゴミ以下の価値しかなかったわ」 「……そう思ったら、今までの世界が急に色褪せて見えて」 窓の外を見て愕然としたわ、とヴェーラは笑う。 そんな彼女に対し、木山はかける言葉を見つけられなかった。 「それ以来私は、世界がモノクロでしか見えない。唯一色鮮やかのは……あの人だけ」 「……」 何を馬鹿な。詩人のつもりか。あの男の本性を知っているはずだろう。 頭に浮かんだそんな言葉を、木山は最後まで口に出せなかった。 代わりにたった一言。 「それで……君は全てを捨てたのか?」 「ええ。木原さんに頼みこんで、『猟犬部隊』の一員にしてもらったわ」 「あの人は、すぐに研究所に偽の焼死体を用意したの。だから私は、書類上とっくに死んでるって訳」 「……」 「随分話が長くなっちゃったけど、これが木原さんについて質問をした理由よ」 「……その……君は……今も?」 不器用な木山の質問の意図を、ヴェーラは正確に把握した。 「ええ。今も、そしてこれからもずっと」 「――私は木原さんが好き。あの人の為に生きているの」 それは、今まで木山には見せた事のない笑顔だった。 無邪気で、なのにどこか妖艶な。 恋する女性のソレだ。 「しかしあの男は……」 あの木原が、他人に恋をしたり……ましてや愛したりするだろうか。 絶望的な未来しか想像できない木山が、ヴェーラに待ったをかけようとする。 しかしそれは、突然の轟音により阻まれた。 ゴキ、メキャ、ズン!! 形容しがたい破壊音が、隣の戦闘訓練所から響いたのだ。 「一体何が……!?」 「行ってみましょうか」 急いで2人が訓練所へ向かう。 微妙に歪んだ扉を開けると、そこにはぺこぺこと頭を下げる『管理個体』がいた。 その顔は真っ赤で、良く見ると涙目になっている。 「申し訳ありません。べーしっくがご迷惑をお掛けしました」 「いや、気にしなくていいよ。それより怪我は?」 「ありません」 木山が怒らなかったので、少しほっとしたように答える『管理個体』。 その元気そうな様子を見て本当に怪我は無いと判断した木山が、寮監に何があったのか尋ねる。 「それで、何事かね?」 「はい。一通りの肉体制御訓練を終えたので、ちょっと遊具で遊ぶ事にしたのですが……」 ちらりと寮監が横に目をやる。 そこには、原形を留めないほど粉砕された積み木が散らばっていた。 「この子が悪い訳ではない。すこし興奮した所為で、有り余る力を制御できずに積み木を握りつぶしてしまったんです」 「……ああ、なるほど」 ここに来て早一ヶ月近く。非常識にも慣れた木山が、静かに頷いてみせる。 「それでショックを受けたこの子が、癇癪を起して積み木セットを……扉へぶん投げたんです」 「あの轟音の正体は、それだったのか」 納得した木山が、気遣うような目を少女に向けた。 幾らクローンとは言え、『管理個体』はまだ幼い。 思うように遊ぶ事すら無理という状況では、イライラの1つや2つは仕方ないだろう。 「迷惑をかけてすまないね……」 「仕方ありません。事情はともかく、この子を放置するのは確かに危険です」 「……力の御し方を学ばなければ、遠からず“この子が”壊れてしまうでしょう」 頭を下げた木山に、寮監が柔らかな声でそう告げた。 「乗りかかった船です。大丈夫、遠からず制御方法は……」 「あの」 寮監の言葉を遮ったのは、他でもない『管理個体』だった。 「ますたーはどこですか?」 「……木原数多の事を言ってるのかね?」 「はい。べーしっくは、ますたーに会いたいです」 「…………」 何とも言えない沈黙が、室内を包み込んだ。 それを破ったのは、寮監の特大の溜息である。 「……はあ。そう言えばあの男、何故か昔から子供に好かれやすい性質だったな」 「まさか」 「本当ですよ木山先生。あれが顔に刺青をした理由を知っていますか?」 「いいや」 「懐いてくる子供が鬱陶しいから、だそうです」 一般的な子供(某第1位含む)には効果があった刺青も、特殊な成り立ちの『管理個体』には通用しなかったらしい。 「それで、ますたーはいつごろ帰りますか?」 「確かあの人は、統括理事会や他のお偉いさんと会談があるって言ってたけど……まあお昼には帰るんじゃないのかな」 ヴェーラのセリフを聞いた『管理個体』は、にぱあ、と笑顔を見せる。 「ではべーしっくは、それまで良い子で待ちます」 「……ああ」 一体、あの男のどの辺に子供が懐く要素があるのか。 ある意味では魔術よりも遥かに難しい問題に直面した木山は、頭を疑問符で埋め尽くす事になった。 同時刻、とある場所 その時木原がいた“とある場所”では。 この学園都市には似つかわしくない、レトロな黒電話が使用されていた。 当然ながら、使用者は木原数多その人だ。 「――なるほどな。本気で言ってんのか?」 『ああ。“俺様と組め”木原数多』 「交渉するなら、メリットを提示しろよ」 『やれやれ、俺様を試そうとしてるのか?――ローマ正教最暗部、神の右席のトップたるこの俺様を?』 電話の相手は、先の会談において書記官の仮面を被っていた男。 ローマ正教の実質的なナンバーワン、『右方のフィアンマ』だ。 「……」 『なあ木原数多。この俺様が、お前の仕掛けた策を見抜けていないとでも?』 「……」 『お前の計画に必要なモノを、俺様は用意出来る。そして俺様の計画には、お前達が役に立つ』 「……ローマ正教を裏切る気か?」 『ローマ正教などどうでも良い。まぁ、もっと広い意味での十字教社会の事を考えていないと言えば嘘にはなるが』 一瞬の、奇妙な空白。 『基本的には俺様の行動は俺様のためのものだよ』 「そうか、なら問題はねぇ。これでようやく“良好な関係”が築けそうだな?」 科学と魔術。 彼らは互いに正反対の世界にいるにも拘らず、どこか似通った精神構造をしている。 『ああ。とりあえず10件ほど、適当な魔術結社の人数と拠点を教えておこう。好きにすると良い』 「……策を見抜いているというのは、ブラフじゃないらしいな」 『愚問だ。“収穫”を楽しみにしている』 「ああ、精々カミサマに成功を祈っておくんだな」 話は終わったと判断して、木原が電話を切ろうとした。 『ああ、一つだけ伝え忘れていた』 「へー?」 『俺様と電話していて、満足にニュースも見てないんじゃないか?」 「……」 『――この時間の“トップニュースを見ておけ”よ。ローマ正教の強硬派は、すでに行動を開始している』 「……わざわざ丁寧に警告か」 『何しろ学園都市と言うせっかくのオモチャだ、耐久性はチェックしないとな?』 会談の時とは真逆の状況。 不穏な言葉を手土産に、今度こそ通話が終了した。 「…………」 無言になった木原が、部屋にあるやはりレトロなブラウン管のTVを点ける。 「……世界規模のデモ、ね」 そこに映し出されていたのは、科学サイドへの歩み寄りに抗議する群衆だった。 それも小さなものではない。フランスやドイツを始めとする、ヨーロッパ各国で行われている大規模な抗議活動だ。 (これをローマ正教が引き起こした?) (つまり、人々の思想を操る魔術、あるいは霊装が存在すると?) 学園都市の人口は、およそ230万人。 ローマ正教の信徒は、およそ20億人。 単純な数で言えば、戦力差は比較にならないだろう。 だが、話はそう簡単ではないのだ。 そもそも木原が相手にしているのは、『魔術師』であって『十字教徒』ではない。 だからこそ彼は、先の会談を報じる事でローマ正教という『十字教組織』を抑え込んだ。 魔術と宗教を明確に分離させることで、敵を絞る為に。 (連中は、その逆を狙った) (十字教徒を戦力として取り込むことで、学園都市を追い詰める気だ) そしてその目論見は、大規模なデモ活動という形で実現しつつある。 この状態が続くなら、いずれは学園都市の経済活動が成り立たなくなるだろう。 そこまで考えた木原は。 「はっ、間抜けのアイディアはこんなもんかよ!」 「……クソ下らねェ」 心の底から、相手を嘲笑った。 (魔術サイドは“裏側”にいてこそ意味がある) (それなのに、こうやって“表側”へ大々的に干渉しちまった) (その時点ですでに半分負けてんじゃねーか、ゴミ共が) 十字教との戦争すら考慮してある木原にとって、この事態は予測の範疇だ。 すでに統括理事会も、超音速ステルス爆撃機等の各種兵装を準備している。 (さて、どーするべきか) この事態に対処するには、まず相手がどのようにこの状況を作ったのか見破る必要がある。 しかしそれも、“彼女”なら問題はないはずだ。 (いっそこのまま、統括理事会がビビるほど追いつめてくれると嬉しいんだけどなぁ) (その方が研究が捗りそうだし) そんな事を考えながら、木原は宇宙に浮かぶ“とある衛星”に思いを馳せた。 同時刻、『才人工房』 学園都市内で、物資の運送を請け負っている業者は数少ない。 何故なら、学園都市の性質上“外に漏れてはいけない重要物品”を頻繁に扱うからだ。 厳しい審査や監視があるので、必然的に業者は限られてくる。 そんな業者の中でも、とりわけ機密度の高い仕事ばかりを請け負う会社。 運搬があった事実すら隠蔽するようなとある業者が、大量の荷物をこの研究所に搬入していた。 彼らはその荷物の中身も、届け先の事情も、決して知ろうとはしない。 極めて機械的な動きで荷物を倉庫に積むと、そのまま無言で立ち去った。 そして。 業者が姿を消してからピッタリ1分後。 「……」 ぞろぞろと現れた神裂のクローンが、荷物を開けて確認作業を開始する。 彼女達が開封した荷物の空き箱には、取扱注意の文字と共に。 ――『発条包帯(ハードテーピング)』 と、書かれていた。
https://w.atwiki.jp/foresanc/pages/94.html
「さぁ、あたしの歌姫(ディーヴァ)から離れてください!!」 「・・・どうして・・・うん・・・・こうなった・・・・・」 「二人共飲み物持って来たy・・・・ええええええええ!?」
https://w.atwiki.jp/anipicbook/pages/1366.html
+※商品数が10個以上あるので隠しています、情報を見る際は+をクリックして表示させて下さい。 キャラクター万能ラバーマット とある科学の超電磁砲S キャラクター万能ラバーマット とある科学の超電磁砲S 発売日 :2013年9月28日 発売 商品情報 ・本体サイズ:縦約360mm×横約500mm×厚約2mm ・PP容器 遊戯王 カスタムプレイマット アニメ&ゲーム TKT-4 遊戯王 カスタムプレイマット アニメ&ゲーム TKT-4 発売日 :2013年6月1日 発売 商品情報 ・サイズ:約60cm×約35cm×厚さ約2mm ・素材:表面は布素材・裏面はラバー素材 遊戯プレイマット とある科学の超電磁砲 J1378 遊戯プレイマット とある科学の超電磁砲 J1378 発売日 :2013年5月4日 発売 商品情報 ・サイズ:約60cmX35cmX2mm ・材質:布(表)、ラバー素材(裏) 遊戯プレイマット とある科学の超電磁砲 J1297 遊戯プレイマット とある科学の超電磁砲 J1297 発売日 :2013年2月25日 発売 商品情報 ・材質:布(表)、ラバー素材(裏) ・サイズ:約60cmX35cmX2mm カードゲーム用遊戯プレイマット とある科学の超電磁砲 J1252 カードゲーム用遊戯プレイマット とある科学の超電磁砲 J1252 発売日 :2013年2月5日 発売 商品情報 ・材質:布(表)、ラバー素材(裏) ・サイズ:約60cmX35cmX2mm 遊戯王 カスタムプレイマット アニメ&ゲーム TKT-3 遊戯王 カスタムプレイマット アニメ&ゲーム TKT-3 発売日 :2013年4月13日 発売 商品情報 ・素材:表面は布素材・裏面はラバー素材 ・サイズ:約60cm×約35cm×厚さ約2mm 遊戯王 カスタムプレイマット アニメ&ゲーム TKT-2 遊戯王 カスタムプレイマット アニメ&ゲーム TKT-2 発売日 :2013年4月13日 発売 商品情報 ・素材:表面は布素材・裏面はラバー素材 ・サイズ:約60cm×約35cm×厚さ約2mm 遊戯プレイマット とある科学の超電磁砲 J1312 遊戯プレイマット とある科学の超電磁砲 J1312 発売日 :2013年3月6日 発売 商品情報 ・材質:布(表)、ラバー素材(裏) ・サイズ:約60cmX35cmX2mm 遊戯王 カスタムプレイマット アニメ&ゲーム TKT-2 遊戯王 カスタムプレイマット アニメ&ゲーム TKT-2 発売日 :2013年1月28日 発売 商品情報 ・素材:表面は布素材・裏面はラバー素材 ・サイズ:約60cm×約35cm×厚さ約2mm 遊戯プレイマット とある科学の超電磁砲 J1331 遊戯プレイマット とある科学の超電磁砲 J1331 発売日 :2013年4月6日 発売 商品情報 ・材質:布(表)、ラバー素材(裏) ・サイズ:約60cmX35cmX2mm