約 2,593,879 件
https://w.atwiki.jp/animerowa-2nd/pages/356.html
とあるラピュタの同性交流 ◆UCRiZtpozI リュシータ・トエル・ウル・ラピュタは逃げていた。 突然に狂乱したマオから逃げていた。 ただ訳も分からず逃げていた。 エドの左手を右手で握りながら逃げることしかできなかった。 永遠とも思えるような距離を、エドと共に走ることしか出来なかった。 だが、その永遠とも思えるような距離を走り続けるのに限界がきた。 いくら山育ちで同年齢の少女よりも足腰が強いとはいえ、 両足に蓄積された疲労は彼女に限界を訴えかけるのに充分であり、着込んだ鎧は体力を容易に奪った。 疲労により足を止めたシータは手ごろな電柱に左手を付き、腰を僅かに落としながら無意識的に息を整え始める。 いったい何が起こったのか? ある程度落ち着き、冷静になりつつある彼女の頭はそれを考えた。 まず、図書館の手前まで自分とマオはやってきた。そこで放送が起こり自分とマオは彼らの死を悲しんだ。 そこまでは良かった。その後が問題であった。突然現れた子供を見たとたん、マオの様子がおかしくなったのだ。 そうだ。その子供はいったいどうしたのだろうか? たしか手を握ったままここまで連れてきたはずだ。 シータはそうぼんやりと考えながら背後に振り向く。そこには赤毛の少年がいるはずであった。 「そんな!?」 目を見開き驚く。辺りには少年どころか誰もいなかった。 途中で逸れてしまったのだろうか? それともマオのいる場所に置いてきてしまったのだろうか? どちらにしても今すぐ探さなければいけない。 あのような子供が観覧車の側で見た亡骸と同じものになってほしくない。 また悲しい思いをしたくない。後悔の念がシータの心に満たされる。 「バァ~!」 「キャア!?」 が、そんなシータの思いを裏切るかのように、真上から逆さまとなった少年の顔が降ってきた。 予想すらできなかった展開に驚き、シータは思わず尻餅をついてしまう。 見上げると、何時の間にか電柱に片足を引っ掛けながらぶらと振り子のように揺れているエドの姿が見える。 「あ、あぶないから早く降りなさい!」 シータは叫ぶ。片足一本で飛び出ている杭に引っ掛っている体勢は非常に危険に見える。 いや、実際に危険だ。別段高いというわけでもないが、それでも頭を下手にぶつけてしまえば怪我ではすまないかもしれない。 早く降ろさなければ。 「分かった~」 が、自分の心配など他所に簡単に体勢を立て直すと、エドは宙返りで電柱から降り、鮮やかに着地した。 まるで猿のようだ。なんとなくではあるが、ただ立っているだけでも猿のようにどこか安定していない。 「ありがとう」 突然ペコリと頭を下げられた。いったい何のことだろうか? 「おねえさん、よく分からないけどあのお兄さんから助けてくれたでしょう」 こちらが疑問に思う前に、にっこりと笑顔で答えを告げられる。 ああ、そうだった。自分はマオに襲われていたこの少年を連れて逃げ出したのだ。 けれど自分は御礼を言われるべき立場ではないと思う。 なぜなら、この子を襲ったマオは自分の仲間なのだから。 「ううん。御礼を言わなきゃいけないのこっち。ありがとうエド」 それに少年を助けて救われたのは自分だ。 なんとなくではあるが、この少年とのやりとりで心が落ち着いた気がする。 この少年を守れて、自分というものを少しだけ取り戻せたような気もする。 この少年の笑顔を見ていると、自分の中にあった黒いものが少しだけ消えたような気がする。 だから助かったのは自分の方だ。自分のことを心配してくれている少年に助けられたのだ。 「んにゃ? よく分かんないからもう一回ありがとう」 再び無邪気に笑う。本当に助けてよかったと思えるような笑みだ。 「フフ」 こちらもにっこりと微笑み返す。 すると少年は笑いながら横に飛び跳ね、半回転してこちらを向く。 「にひ~」 あいかわらずの無邪気な笑みを浮かべると、後ろへと振り向きそのまま歩みだす。 おそらくは付いて来いということなのだろう。 無論、あの少年と離れるつもりなどない以上は後を追わなければいけない。 だが、ここで一つだけ問題がある。 それはこの鎧を脱ぐべきか着ておくべきかということだ。 着たままであれば襲われても多少の痛みぐらいでなんとかなるかもしれない。 が、それでは足が鈍くなり逃げ切ることは困難だ。 逆に脱げば足は速くなるが、襲われれば自分の体など容易く切り裂かれるだろう。 「おねえさん、早く早く~!」 シータはエドに催促されると、考えるのを止める。 鎧のことは歩きながら考えればいい、と結論付けるとエドの後を追う。 幸い、エドの向かおうとしている方向は自分たちが逃げてきた道ではない。 ゆっくり考えればいい。鎧のことも、パズー達のことも、マオの事も、これからの事も。 【A-4/一日目/午前】 【エドワード・ウォン・ハウ・ペペル・チブルスキー4世@カウボーイビバップ】 [状態]:疲労、強い使命感 [装備]:アンディの帽子とスカーフ [道具]: [思考] 1:当てもなくどこかにいく(マオがいた方向ではない) 2:アンチシズマ管を探す。 【シータ@天空の城ラピュタ】 [状態]:疲労、迷い、若干自暴自棄、右肩に痺れる様な痛み(動かす分には問題無し) [装備]:日出処の戦士の鎧@王ドロボウJING [道具]: [思考] 1:エドに付いて行く 2:マオから離れ、エドを守る 3:マオに激しい疑心 4:重い鎧を脱ごうか、着たままか考えたい。 [備考] マオの指摘によって、パズーやドーラと再会するのを躊躇しています。 ただし、洗脳されてるわけではありません。強い説得があれば考え直すと思われます。 ※マオがつかさを埋葬したものだと、多少疑いつつも信じています。 ※マオをラピュタの王族かもしれないと思っています。 ※エドのことを男の子だと勘違いしています。 時系列順で読む Back 金ぴかと本と熱血格闘家とあたし Next 螺旋博物館Ⅱ 投下順で読む Back スパイラルメロディーズ Next 悪魔(デビル)が哭く夜! 復活のデビルマスタング 115 ジャミング・ウィズ・エドワード エドワード・ウォン・ハウ・ペペル・チブルスキー4世 159 そして私のおそれはつのる 115 ジャミング・ウィズ・エドワード シータ 159 そして私のおそれはつのる
https://w.atwiki.jp/kanzaki/pages/17.html
履歴書 貴社の書生募集に応募します. フリガナ カンザキ セイシン 男性 氏名 神崎 星辰 生年月日(年齢) 1988年7月21日生 (満19歳) 現住所 乙女座超銀河団局部銀河群銀河系,オリオン腕太陽系第三惑星テラ,北半球アジア州極東弧状列島群日本列島九州島北部地方 メール ここから 西暦 月 学歴 2004 4 とある不思議な 県立高校 入学 2007 3 とある変な 県立高校 卒業 2007 4 以外に変わり者の多い 国立Q大学 入学 西暦 月 資格 2007 9 普通自動車運転免許 自己PR パソコンをそこそこ扱えます.特に壊すのが得意.周りに変な人を集める能力に長けています.勉強がそこそこできますし,働いたら負けじゃないけど,めんどくさいかなとは思ってゐるので,書生に向くと思います. 志望の動機 悠々自適な書生生活に憧れたから.夏目漱石のように猫と友達になりたいから. 本人希望記入欄 給料が少なくてもいいので,下宿先の娘さんは美人が良いです.
https://w.atwiki.jp/silverrain/pages/20.html
~とある街角にて~ 3(07/07/23 午後4時直前) (銀髪の女性) 銀髪の女の襲撃を受け、男は路上に倒れ伏した。 女は素早く彼に近付き、後ろ手にかばっていたアタッシュケースに近付く。 しかし、アタッシュケースは既に開いており、中身は空であった。 「出し抜かれたか……元より空だったか、或いは交戦中に、中身だけを行き交うトラックの荷台にでも投げ入れたか……」 そう呟くと女は立ち上がり、雑踏に紛れるように姿を消した。 「……アレは取り逃したが、どこに逃げても無駄だ。古よりの運命の糸があるかぎりな……」
https://w.atwiki.jp/index-ss/pages/162.html
序章A とある魔術は闇に彷徨う Noon_Independence 学園都市統括理事長が見ているディスプレイ。それはとある高校の屋上を写し出していた。 「一つ。火の粉の雪の中」 そこに少女はいた。 「二つ。二人の血の泉」 その少女は、魔術師でもないはずなのに、 「三つ。禊も血の中で」 彼女は呪文を唱える。 「四つ。黄泉路の花畑」 少女の周りには数人の能力者がいた。 「五つ。いつしか山の下」 彼らはアレイスター直属の部下。彼らに与えられた仕事の内容は「能力を使って少女のお手伝いを“して差し上げること”」である。 「六つ。骸の丘の上」 少女を中心に円を作っている彼らの能力は、『行動操作(アクトハウンド)』 「七つ。涙も血を吐いて」 操られているその少女が唱える術式は、一ヶ月前“とある少女”が唱えたものと同じ。 「八つ。社が火を舐める」 そのときは不発に終わった術式の名は、『零時の鐘(ロンドベル)』 「九つ。今宵彼が来て」 少女の身体が大きく揺れるが、周りの能力者達は少女が倒れることを許さない。 「十で。とうとう幕が開く」 『行動操作』は意識には干渉しない。 「十一。遠いいつかの空で」 自分が何をやっているか“解っているからこそ”苦しいその少女は涙を浮かべる。だが、声を上げることすらも許されない。 「十二。自由に飛べたなら」 後は、最後の仕上げをすれば終わりだった。だが、今はまだ“そのとき”ではない。なので少女は能力者達に操られて何処かへと消えてゆく。 ――現在時刻・12月23日午前0時00分―― 序章B とある義父は旅支度をする Russian_Orthodox_Church ロシア連邦は世界一の国土を誇る。そのため、ロシアの端と端では十時間もの時差があるのだ。 だが、ここはそこまで激しく時間がずれているわけではない。 ここ――ロシア成教・本部。 その最深部で、一人の男が跪いて目の前に垂れ下がっている薄い布の“向こう側にいる人間”に話し掛ける。 「……というわけで、私は身支度が終わり次第日本に発ちます」 ロシア成教、アレクセイ=クロイツェフ高司祭。 「いや……だからな……」 そしてアレクセイの前にいるのはロシア成教のトップ。 「いえ、問題ありません」 アレクセイは毅然とした態度で、 「だから……そうではなく……問題なのは……」 トップであるはずのその人間は少し、否、かなりオドオドしている。 「では、私はこれで。準備が必要なので」 そこでその人間は気づく。「コイツ、人の話を聞くつもり無いな」と。 さらにもう一つ、「なんか、地位が逆転されてね?」と。 (――たまには厳しくしなくては――) 「アレクセイ!!人の話を、聞かんか!!」 「え…………あ、はい。何でしょうか?」 (コ、コイツ。今、「なんだ、このくそ爺が」という顔しやがったぞ……っ!!) ――実際は、アレクセイは義娘(むすめ)のことを考えていて、にやけた顔をしているときに声がかかって、慌てて隠そうとして失敗して変な顔になっただけなのだが。 「う……うむ、いや。だからな、『学園都市への調査』というのは分かるが何もアレクセイ。おまえがいく必要は、無――」 「今、学園都市で諜報活動しているのは私の義娘なのです。何かあればそれは私の責任です。自分の目で問題が有るか確かめる必要があるのです」 (コ、コ、コイツ。私の言葉を遮りやがった……――ッ!!) ――実際は、早く学園都市に行って義娘の姿を見たいからなのだが。 「うむ……分かった……いくが良い…………」 「??何をしょんぼりしているのですか?」 何でもない、という声を聞きながらそこを出て、アレクセイ自身の私室に行く。 高司祭ともなれば、私室の豪華さも折り紙付きである。アレクセイは広い部屋の中心で旅の準備に精を出していた。 「……義娘を撮る為のカメラ、義娘に気づかれず義娘の自然な表情を撮る為には、ボールペン型カメラにパンフレット型カメラに眼鏡型カメラにカメラ型カメラに……」 精を出す方向が間違ってる気がしないこともない。というか、彼は何の調査に行く気なんだ。義娘の調査か? そのとき、部屋の入り口から声がかかる。 「頑張っているようね、“親馬鹿アレクセイ”」 しかし、義娘に夢中のアレクセイには聞こえちゃいない。 「カメラ型カメラ型カメラ型カメラ型カメラ型カメラ型カメラ型……」 なので声を上げた女はアレクセイの背後に立ち、大声を出す。 「アレクセイ!!聞こえているの!?」 「ん…あぁ、ワシリーサか。今集中しているのだ。話し掛けるな。あと、私の部屋から出ていけ。ついでに、ロシア成教からも出ていけ」 ようやく気づいたようだが、その口から出てくるのは聞くに耐えぬ悪口。 女――ワシリーサ――は、慣れているのか気にした様子もなく、 「アレクセイ、その鞄の中身は無いわよ。それだとサーシャちゃんにも引かれ……いや、嫌われちゃうわよ。」 と、言った。 「いや、そんなことは無いだろう。むしろ、義娘も私の愛情を感じるだろう」 大丈夫なのか、この義父(ちちおや)……と、思いつつもワシリーサは言われた通り部屋から出ていく。 そして、部屋の中には幸せな義父のみが残された。 ――現在時刻・12月23日午前0時00分―― 序章C 悪魔は闇に潜む The_Devil_and_The_Angel そこに『悪魔』はいた。とある学生寮の屋上。 ある一人の少女が眠っている部屋の丁度真上。 『悪魔』は“想う”。 ――絶対に見つかってはいけない。 ――急がなくては「手遅れ」になる。 黒く、黒く、黒い闇の中、漆黒の外套を羽織った『悪魔』がそこにいた―――――― ――現在時刻・12月23日午前0時00分――
https://w.atwiki.jp/homuhomu_tabetai/pages/506.html
作者:S423xQN/0 90 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[sage] 投稿日:2011/08/06(土) 22 53 20.18 ID S423xQN/0 さやか「夏と言えば花火っ!ってことでコンビニで花火買ってきたぞっ!」 まどか「さやかちゃんテンション高いねぇww」 さやか「そりゃー夏の風物詩ですから!それじゃあ早速始めるぞぉ!」 バシューシュー ワイワイ さやか「やっぱ花火やると夏って気がするよねぇ♪」ブンブン まどか「さやかちゃん、花火振り回したらあぶないよぉww」 さやか「細かいことは気にするな~!……って、ん?」 ほむほむ「ホムー」ジーッ さやか「ほむほむがこっち見てるね」 まどか「花火が珍しいのかな?」 ほむほむ「ホムホムー…ホムムゥ」ナンダロウアレ…キレイ まどか「もっと近くで見せてあげるね」シューシュー ほむほむ「ホムホムゥ!ホムッ!」スゴイ!スゴイ! まどか「喜んでるね♪かわいい♪」 さやか「花火見たことないのかな?」 ほむほむ「ホムムッ!ホムッ!ホムッ!」イロガカワッタ!コレタノシイ!ピョンピョン! まどか「あ……終わっちゃった」シュー… ほむほむ「ホムーン…ホムゥ…」ザンネン モットミタカッタ… さやか「! ほむほむ、次は私が見せてあげるよww」ニタリッ まどか「あーさやかちゃん、もしかして…ww」ニタニタ シューシュー ホムホムニチカヅケ ほむほむ「ホムホムー!」ヤッタ!ウレシイヨ! ほむほむ「ホムーン…」キレイダナー…ウットリ さやか「ほむほむ、もっと近くでみたいよねぇ?」ニタニタ まどか「やっぱりww」ニタニタ ほむほむ「ホム?ホムーホムー!」ミセテミセテー! さやか「いいよ、思う存分楽しみたまえwwwwww」ハナビオシツケッ ほむほむ「ホビャアアアァァァッッッッ!!!」ジュージュー まどか「さやかちゃんは優しいねぇ!よかったねwwほむほむwwwwww」 火傷ほむ「ホビャアアァウッッ!!!ホビュッッッ!!!」アツイ!ヤメテ!ダッ! ホミィーーーーーホミィーーーーー ピューッ まどか「あ、逃げちゃった…」 さやか「きっと巣に逃げ帰る気だよ!追いかけよう!」ダッ まどか「待ってよぉ!」ダッ 巣穴の中 ホムホム マドマド ホミュマデョ ワイワイ ガヤガヤ 火傷ほむ「ホムーーーーー!!!!ホムーーーーー!!!!」ピュー スアナニゲコミ まどまど「マドッ!?ホムラチャン!?」ドウシタノ!?ホムラチャン!? ほむほむ「ホムッ!ホムホムホム!」ヤケドシテルジャナイ! 火傷ほむ「ホムホム……ホミィー…ミィーミィー…」メソメソ シクシク ほむほむ「ホムムッ!ホムムムーーーッ!」ダレガコンナコトヲ!ユルセナイ! まどまど「マドマドォ……マドペロマドペロッ」ナメテアゲルネ ペロペロ 火傷ほむ「ホムホムゥ…マドカァ///」アリガトウマドマド/// まどまど「ホムラチャン///」ペロペロ 巣穴の外 マドーマドー ハヤクヨクナッテネ/// ホムーホムー アリガトネ/// まどか「ここに逃げ込んでいったね」 さやか「まだまだこれからが盛り上がるところだってのに」 まどか「! そうだ!さやかちゃん!」ニタッ さやか「わかってるよww巣の中のほむほむたちにも花火を見せてあげよっかww」ニタニタ まどか「せっかくだから盛大に打ち上げ花火にしようよww」テワタシ さやか「いいねーwwwwwwそれじゃ、発射口を巣穴に突っ込んで…」ズボッ ホムゥ!? ナニカキタ!? マドォ? アノツツミタイノハナニ? ホミュー? ナンダロウコレ?ツンツン マデョ… ナンカコワイヨ… さやか「準備OK!いざ、着火!」シュボッ! ジジジジジ… ホムーホムー マドーマドー バシュウウウゥゥッ!!!! ホビャッ!? アヅッ!? マギャッ!? ナニ!?ナニガオキタノ!? ホミャー!!!ホミュー!!! コワイヨー!コワイヨー! マデョー!!! アツイヨォ! ボンッ!!!! パンッ!!!! ホギャアアアアァァァ!!!! マギャアアアアァァァ!!!! ホミ゙ャアアアアァァァ!!!! マドョオオオオォォォ!!!! ドタドタッ!!!!バタバタバタッ!!!! さやか「巣の中は大パニックになってるねwwたまやーwwwwwwwwかぎやーwwwwwwww」ゲラゲラ まどか「さやかちゃんww巣の外からじゃ花火見えないからww」 バシュウウウゥゥッ!!!!ボンッ!!!! パンッ!!!! ホギャッ!!ホギャッ!! アツイ!!アツイ!! ホアッ!!ホムホムホム!!! ニゲロニゲローーーー!! マデョッ!!!マデョオオオォォォッ!!!! アヅイヨォ!タスケテオカーサン!!! バシュウウウゥゥッ!!!!ボンッ!!!! パンッ!!!! ホミ゙ャッ!!!ホミ゙ャアアアアーーーゥゥゥ!!!! オガーサーン!!!オガーサーーーーン!!! マドッ!?マドォマドォ!!!! デグチフサガレテル!? ホ!?ホムホムァ!? ニゲラレナイ!? バシュウウウゥゥッ!!!!ボンッ!!!! パンッ!!!! ドタンッ!バタンッ! ビエーンビエーン!!! ホミ゙ャッ!!!ホミ゙イ゙イ゙イ゙ィィィ!!!! ダシテェエエエエ!!!ココカラダシテェエェェ!!!! ホムアアアッ!? ホシクサニヒガウツッタゾ!!! ホマッ!!ホムムムムッ!! ハヤクショウカスルンダ!!! バシュウウウゥゥッ!!!!ボンッ!!!! パンッ!!!! マドカァッ!!!マドカァーーーー!!! ホムラチャァーン!!!ホムラチャァーーーン!!! ホミューン!!!ホミィィィ…ホミィィィ… オカーサン!!!タスケテヨォ… マデョマデョーーーン モウイヤダァ… バシュウウウゥゥッ!!!!ボンッ!!!! パンッ!!!! アツイヨォ… イタイヨォ… ココカラダシテェ… ナンデコンナメニ… ───────── ───── ─── まどか「終わったみたいだねwwwwww」 さやか「あー楽しかったwwwwwwじゃ、戻ろっか?」 まどか「ほむほむたちはそのままでいいの?」 さやか「ほむほむなんて2~3日も経てばまた忘れたように元気になってるんだからさ、またそん時遊びにこようよww」 まどか「なるほど!さやかちゃん頭いいねww」ティヒヒ ホ………ムゥ……… マ………ド……… …ホ……ミィ……… …マ……デョ…… プスプス ピクピク おわり ジャンル:さやか さやカス ほむほむ まどまど まどカス 仔ほむ 仔まど 虐待 感想 すべてのコメントを見る
https://w.atwiki.jp/animerowa-3rd/pages/896.html
とある蛇の観測的美学 ◆CgCz1GHD8o 困ったことになった。 いや、とてもという訳じゃあないんだが――。 「あー嬢ちゃん」 「……はい?」 「さっきの力、歪曲だっけか? 凄いじゃねえか」 「ありがとうございます……」 そう、ささいな問題だ。 だがっ! 「…………」 「…………」 このままだとまずいな……。 別に仲良くなりたいわけじゃない、むしろこんな化け物みたいな奴とは仲良くなりたくねえ。 だけどな不味くなったら裏切るとはいえ一応は協力関係の相手だ。 このままだといざって時に足を引っ張られる可能性がある。 さて、と。……じゃあどうするか。 こいつ全く自分から喋ろうとはしないしよお。 ま、警戒するのはあたりまえだけど明らかにさっきのライダーという女の時とはなんかちげえよな。 さ、どうするか。 ★★★★★★★★ 「ありがとうございます……」 駄目だ、どうしても話が続かない。 勿論このサーシェスっていう人自体が信用できないということもあるけれど、良く思ったら私――男の人とこんな風に話すのは先輩だけだったから。 どうすればいいんだろう……何を話せば。 「…………」 「…………」 そうしてまた無言が続く。 隣で歩いているサーシェスさんを見ると何かを考えてるようで話しづらい。 私、こんなに人と話すの苦手だったけ……。 そう思って少しここに来る前に自分によく話しかけてくれた人の事を思い出す。 ――――――――――― 『ありがとうございます、黒桐さん』 『はぁ……だから敬語じゃなくて良いって』 『だけど』 『藤乃はもう少し積極的に自分を出すべきよ』 『……良いの黒桐さん。私はこれで』 『全く藤乃は……。そんなんじゃ藤乃負けるわよ』 『何に?』 『恋に!』 『……』 ――――――――――― ……苦手でしたね。 だけど、今までそれを感じなかったのは何故だろう。 少し考えて一つの結論に至る。 もしかして、ライダーさんだったから? 何でだろう。何でライダーさんの時は普通に話せていたんだろう。 やっぱり、同じ女性同士だったから? それとも私が話しやすいようにしてくれた? そんなわけは無いですよね? ライダーさん。 そう思って自分が今まで歩いた道を振り返る。 「ん?」 「あ、どうした嬢ちゃん」 「いえ……」 「そうか」 私はまた前を向く。 それにしても今の感じ……何だったんだろう。 まるでライダーさんがいるような――。 そんなわけない。 だって、ライダーさんは私との協力関係を自ら切ったから。 だからそんなわけない……。 あ、何ででしょう。 また、ちょっと、胸が痛い。 ★★★★★★★★ 「いえ……」 「そうか」 隣に居る嬢ちゃんが急に声を上げたから、こっちもつられて後ろを見ても何もいねえ。 気配を探るってこともできるが動きを止めるわけにもいかないし、こっちには嬢ちゃんがいるからまた俺も前を向きなおす。 さて、でどうするかだな。 仕方ない、普通に話すぐらいしかねえよな……あっちは相槌しか打って来ねえがマシ、か。 「嬢ちゃ――」 突然風が吹いてきたからだ。 ちょっと強めの風が。 問題のはまあそこじゃなく。 その風と一緒に聞こえてきた何かが壊れる小さな音。 何だこれは……。 今はもう聞こえねえが多分あれは戦闘音、だよなあ。 流石にあんな大きな風は吹かねえだろうし……、ただあっちで何かしら起こってるのは事実。 でも、この距離からはなんも見れねえしどうするか。 そして、ふと視線を隣にずらした俺の目にあるものが飛び込んできた。 「嬢ちゃん」 「はい、なんですか?」 あっちはあの小さな音が聞こえなかったみたいだな。 俺も職業がら気づけたってレベルだから、あれは。 「その、ゴーグル?」 指で自分の顔の横をとんとんと叩きジャスチャーと共に伝える。 「ゴーグルがどうかしましたか?」 あの音を聞いてない嬢ちゃんはきょとんと首をかしげる。 「それの横についてるのって、双眼鏡として使える用のじゃねえのかな、って思ってな」 「はい。使えますけど、どうかしたんですか?」 さっきそのゴーグルを見たときにあったから言ってみたが、どうやらビンゴだったみたいだな。 「今ちょっとあっちの方で音がしたから、見てくれないか」 俺は風が吹いてきた方向――地図で表すと政庁の方角を指差す。 「分かりました、ちょっと待っててください」 そう言って嬢ちゃんは、ゴーグルの機能を使って調整しだした。 「どうだ見えるか?」 いじっていたが中々見えないらしいな。 やっぱりそうだよな……。 あの音からしてここより離れてる位置から聞こえてるはずだから双眼鏡じゃ見れないか。 「……っ、見えました」 「そうか!」 見えた? やっとピントが合ったて事か? まぁ、見えたなら良いな、どうなってるのか早く教えてもらわないとな。 「多分、サーシェスさんが聞いた音の原因は……漆黒の鎧に、黒のマントをはおってる人がいるんですけど、その人だと思います」 漆黒の鎧? 黒のマントってのは信長って奴と被るけどあいつは金だったよな? てことは別人なのか。 いや途中で装備を変えたって可能性もあるよな。 だけど、別の人物って可能性もあるし、今は信長ともう一人の人物両方この殺し合いにいると仮定した方がいいか。 とまあ、一番はそんな奴はここでくたばってくれりゃあいいんだが、厳しいだろうな。 「えっと、後は二人ですね。黒いツンツン髪の男の子と、白髪の男の子です」 白いのは一方通行だよな。だけど、黒い髪ってのは誰だ? 信長の方に向かうって言ってたが、あとの二人は金髪と茶髪。黒じゃない。 どうしたんだ……。考えられるのは別のグループと合流したってことだろうけど、二人だけで戦ってんのか? 「あ、今新しい人が来ました。褐色の肌で髪は白です」 その言葉に俺は、思考を中断する。 「なっ! 嬢ちゃん!」 「は、はい……?」 ちょっと落ち着け。 嬢ちゃんが驚いてるだろ。 あくまで冷静に。 焦りは戦場において禁物だ。例え今が窮地じゃないとしてもここでは気を抜いちゃいけねえ。 「そいつは赤い布を纏ってるか?」 頭の中にある、その条件にあう奴の見た目を嬢ちゃんに尋ねる。 「いえ、黒い服だけです」 黒い服? いや、確かあいつは、アーチャーは赤の下に黒。 何かしらあって赤いのを脱いだっていうことか。 「えっと、今黒い子が白い子を連れていきました。で……あ、え!?」 「どうした、嬢ちゃん」 突然叫びだした嬢ちゃんに声をかけると出てきた言葉はにわかには信じがたいい内容だった。 「褐色の人と漆黒の人が、消えた?」 「はあ!?」 どういう事だよ、消えたって。 嬢ちゃんの方を見ても嘘を言っているようには見えないし、消えたってことは消えたんだよなあ。 ただ人が消えるなんて事ありえるのか。 いや、あのアーチャーって奴は武器をどこからか出していたよな。 って事はこれももしかしてそれと似た類の力か? 「嬢ちゃんその後どんな感じだ?」 消えたといった以降黙ったままの嬢ちゃんに聞いてみる。 「えっと、あ、動きがありました。今度はなんか黒いのが出てきて……あ」 「どうなったんだ」 急に何も言わなくなった嬢ちゃんに対して、何かあったのかと聞くと嬢ちゃんはまだちょっと驚きが抜けきってない感じで口を開いた。 「あの、褐色の人が死んだみたいで、その、漆黒の人が禁止エリアに入って行きました。そして、黒い髪の子が戻ってきました……」 「はあ!?」 本当にどうなってんだ。 帝愛の奴らは言ってなかったか。禁止エリアに入ると首輪が爆発するって。 なんだ、それは嘘だったってことか? いや、まさかそんな誰が気付きそうな事を言うか? これが無かったら一気に帝愛は危険になるんだぞ。 てことは残る可能性は一つ――信長が首輪を解除したしかないよな。 分からねえ、だけどここはそんなに戦闘があった場所からは、音が聞こえたって事だから離れてないわけだよな。なら、危険だな。早く嬢ちゃんを連れ。 待てよ、別にその必要ってあるのか? あのアーチャーって奴が死んだのは良かった。 てことはよ……。 ――こっちの方が断然いいじゃねえか。 「嬢ちゃん、その黒い髪の坊主や褐色の男はあっちから来てなかったか?」 そう言い俺が指さすのは政庁などがある方角。 さっき風が吹いてきた方角だ。 そしてその問いかけに嬢ちゃんはこくんと頷く。 「よし、なら作戦変更だ」 「え?」 嬢ちゃんは良く分からないといった風な顔をする。 ま、突然言われたらそうだよな。 だから、俺は嬢ちゃんに作戦を教える。 「ま、聞いてくれ。俺がまずあっちの陣営に何とかしてもぐりこむ。大丈夫だ、あっちには俺の事を疑ってない連中が居るから。そして嬢ちゃんはその間に遠くなるが南の方へと経由して象の像へと向かう。そして、嬢ちゃんが到着するまでの時間を俺がなんとかして稼ぎ、嬢ちゃんが到着したら挟み撃ちって訳だ。今まで仲間だと思ってたやつから撃たれるなんてそうそう思わないだろ。だから、こっちの方が成功率はあがるぜ」 「だけど、それは危なくないですか?」 嬢ちゃんは心配なのか、この作戦が失敗しそうだと思うのかそう聞いてきた。 「心配しなくても大丈夫だ。な」 「でも」 ここで俺はあたかも目の前の嬢ちゃんを心配してるかの素振りを見せながら喋る。 こんな嬢ちゃんを信じさせるなんて俺にとっては余りにも楽すぎることだ。 「なぁ、嬢ちゃん。絶対大丈夫だ。この作戦には秘訣がある」 秘訣ってのは勿論ない。 どうせ嬢ちゃんとはここで別れるのだから何を言っても構わない 「サーシェスさん……。分かりました」 ほらな、こんなんで嬢ちゃんは信じてくれる。 「よし、そうと決まれば早く言った方が良いぜ」 「はい、分かりました」 そう言って嬢ちゃんが南の方へと駆けていき、背中が見えるまで仮面をかぶる。 そしてその背中が見えなくなったと同時に、腹の底から抑えきれない笑いがあふれてきた。 「はっはは。……嬢ちゃん、そんなに人を信じちゃ駄目だぜ」 俺があっちの陣営の足どめを挟み撃ち? 嬢ちゃんの為? 「そんな訳ねえだろ」 あんな化け物。 せいぜい俺の作戦に役だって死んでもらうに限るよな。 俺の作戦があんなもんだと思ったのか? それが本当ならおめでたいな! 俺が考えたりあっち側に居るのは、あのスザクとか言う奴らなのは一方通行が居ることから確実。 そして、奴らに俺の姿がばれなかったという事はアーチャーと一緒に居た奴でも俺の正体には気づかない。 って事はアーチャー以外は気づけず、そのアーチャーも死んだ。 なら俺にとってわざわざこの嬢ちゃんといるメリットは薄い。 むしろあいつらと合流する方が良い。 何故って、勿論嬢ちゃん達の悪評を居場所をばらまくためにな。 まあ、大体の人間は嬢ちゃん達の事は知っているだろうが居場所までは知らないだろう。 そう、だから奴らは象の像へと向かう。 しかし、そこには嬢ちゃんが居て戦闘は免れないだろう。 そして勝敗がついた後残った方を後ろからってやつだ。 これでこの殺し合いに反抗する勢力はつぶれ、あとは適当に不意打ちで仕留めとるかまたどこかに忍び込めばいいだろう。 さ、決まったことだしあいつらと合流でもするとするか。 「嬢ちゃん、何人道連れにしてくれるか楽しみにしてるぜ」 そうして、俺は政庁の方へと駆けだす。 その先に生まれる戦闘の匂いに心躍らせながら。 【E-7/一日目/夕方】 【アリー・アル・サーシェス@機動戦士ガンダムOO】 [状態]:疲労(小)、腹部にダメージ、髭をそった、髪を少し切ってイメチェン [服装]:ジャケットとズボンと靴(動きやすさは抜群) [装備]:ガトリングガン@戦国BASARA 残弾数50% 果物ナイフ@現実 作業用ドライバー数本@現実 タバコとライター@現実 [道具]:基本支給品一式、 ガトリングガンの予備弾装(3回分) ショットガンの予備弾丸×78 文化包丁@現実 [思考] 基本:この戦争を勝ち上がり、帝愛を雇い主にする。 1:スザク達と合流して一気に殲滅する 2:第三放送前に合流を目指す 3:更に周辺を見て回り、できれば組める相手を見つける。 それが最適な選択になるならば、組んだ相手を騙すことも。 4:殺し合いをより楽しむ為に強力な武器を手に入れる。 5:ゼクスは胡散臭いが、彼の知り合いに接触する価値はある。 恩を売っておきたい。 余裕があれば暦に接触してみたい。 【備考】 ※セカンドシーズン第九話、刹那達との交戦後からの参戦です。 ※五飛からガンダムWの世界の情報を取得(ゼクスに関してはやや誤解あり。ゼクス=裏切りもの?)。真偽は保留にしています。 情報収集のためにヒイロ、トレーズ、デュオ、伊達政宗、神原駿河と接触する方針を続行。 ※この世界の違和感(言語の問題等)は帝愛のせい、ということで納得しているようです。 ※D-6のデパートには駐車場(車あり)があるようです。 ※スザク、レイ、一方通行がアーチャーに接触した可能性があるとみています。 ※E-3へ奇襲を仕掛けるか、逆に離れるかは、ライダーと藤乃の出方次第です。 ※ライダーとはアーチャーが、藤乃とは式が、それぞれに共通した敵であると伝えました。 ★★★★★★★★ 風が吹いた。 それは当り前の事だけれどどうやらサーシェスさんは違ったらしい。 「嬢ちゃん」 「はい、なんですか?」 「その、ゴーグル?」 指での顔の横をとんとんと叩き、私にジャスチャーと共に伝える。 「ゴーグルがどうかしましたか?」 ゴーグルについて何か聞きたいのは分かったけど、何が言いたいんだろう? と首を傾けていると 「それの横についてるのって、双眼鏡として使える用のじゃねえのかな、って思ってな」 サーシェスさんがそう私に言った。 確かにサーシェスさんの言うとおり説明書にはそう書いてあった気がする。 だけど、そう何でだろう。 「はい。使えますけど、どうかしたんですか?」 「今ちょっとあっちの方で音がしたから、見てくれないか」 サーシェスさんはさっきちょうど風が吹いてきた方向――地図で表すと政庁の方角を指差した。 音、ですか。 私は聞こえなかったけどサーシェスさんは傭兵らしいし聞き取れたのかもしれない。 なら、ここは言う通り見てみたほうがいいと思った。 「分かりました、ちょっと待っててください」 そう言って私は、ゴーグルの機能を使って調整しだした。 どうやら自動的にピントなどは色々と調節してくれるらしいが、それでも何百メートルも先は見れず、機械も調節に時間がかかっている。 そして、しばらくの間覗いててどうやらこの機械で見れる限界まで試したが映らなかった。 「どうだ見えるか?」 サーシェスさんが流石に時間がかかりすぎると思ったのか、そう聞いてくる。 ……どうせサーシェスさんには分からないし平気かな。 そう思い私は千里眼を使う。 機械で見れる限界を越し、この千里眼でも見れる限界ちょっと近くになったころ、ようやく私の視界に映りだした。 「……っ、見えました」 そして見えた景色に移ったのは――信じられない光景だった。 口でサーシェスさんにその状況を教えながら私は千里眼をその位置に保つために神経を集中させる。 「多分、サーシェスさんが聞いた音の原因は……漆黒の鎧に、黒のマントをはおってる人がいるんですけど、その人だと思います」 あの人は確か、織田信長。 その名前はサーシェスさんには伏せておく事にしよう。 サーシェスさんは詳細名簿の事を知らないし、教える必要もありませんよね。 で、織田信長ですか……。この場所で気をつけなきゃいけない戦国武将の一人。 あの真田さんと同じだけあってそれはもうまるで人とは思えない様子ですけど、何だろう真田さんとは全く違う。 あの人は、嫌いだ。 織田さんと戦っているのは……上条さんと一方通行さんですね。 「えっと、後は二人ですね。黒いツンツン髪の男の子と、白髪の男の子です」 あの白い髪の一方通行さんは織田さんの剣を弾きとばしている。でも、何か特別な事をしているようには見えませんけど、何をしてるんでしょうか。 私の時も歪曲を返されたし……もしかして反射する能力でも持っているのかもしれません。 もう一人の上条さんは織田さんから出ている黒い霧みたいなものを打ち消しています。 どういう事なんでしょうか……。 霧を吹き飛ばしている、だけどむしろ消滅している感じ。 両儀さんと同じ能力を使っている。 私の能力を破ったのと同じ。 なら、上条さんももしかしたら魔眼持ちかもしれないですね。 あ、一方通行さんが倒れた。 だけど特に織田さんの攻撃を食らった様子は無かった。 なら、何で。 あれは確か、アーチャーさん。 「新しい人が来ました。褐色の肌で髪は白です」 ライダーさんと同じでサーヴァントですよね。 あ、一方通行さんを担いで上条さんは何処かへ行こうとしてるみたいですね。その間の時間を稼ぐためにアーチャーさんが来たんでしょうか。 そう考えていた私の隣で何か驚いてるなと思っていたらサーシェスさんが今までより大きい声で話に話しかけてきた。 「なっ! 嬢ちゃん!」 「は、はい……?」 何か今そんな風になるような事を言ったかと、考えても特に見当たらない。 いや、確か会った時アーチャーさんと敵対していると言っていたからでしょうか。 「そいつは赤い布を纏ってるか?」 確かに参加者名簿のアーチャーさんも赤い布を纏っていた、けど今は纏ってない。 「いえ、黒い服だけです」 そう言って私はまた見ることに専念する。 上条さんが一方通行さんを連れ、どこかへ行きアーチャーさんが何かを呟いてる。 声は聞こえないけど何を言っているんだろうと思っていると、そうそれは突然起きた。 「えっと、今黒い子が白い子を連れていきました。で……あ、え!?」 「どうした、嬢ちゃん」 余りの事に驚きの声が漏れてしまった。 だけど、それは仕方ない事です。 「褐色の人と漆黒の人が、消えた?」 今もちょっと信じられなくて、少し質問してるかのような感じになる。 だけど、本当に信じられません。 何で急に。 直前まで何かを喋っていましたが何かあるのでしょうか? 「はあ!?」 サーシェスさんも私と同じように驚いている。 実際見てないから仕方ないと思う、見た私もそうなんだから。 「嬢ちゃんその後どんな感じだ?」 その後しばらく、お互いに喋って無かったのですがサーシェスさんがそう訊いてきて、私は何も、答えようとした瞬間に動きがあった。 「えっと、あ、動きがありました。今度はなんか黒いのが出てきて……あ」 「どうなったんだ」 何が起こったのかが自分でも分からないながらも、サーシェスさんに説明する。 「あの、褐色の人が死んだみたいで、その、漆黒の人が禁止エリアに入って行きました。そして、黒い髪の子が戻ってきました……」 「はあ!?」 本当にどうなってるんだろう。 その事をいうと隣のサーシェスさんが何か考えている様子だったので、私もその事について考えてみることにする。 あの、織田さんと言う人が何故禁止エリアに入れたか。 やっぱりそれはこれしかないですよね。 あの人は何らかの方法で首輪を解除したのだ。 それがどういう方法かは分からないけど、首輪は解除できるという事です。 だけど、あの人自身に聞く事は無理だろうし、結局今までとはそんなに変わらないですね。 そして次に急に消えた謎についてですけど、やっぱりアーチャーさんが何らかの魔術を使ったと考えるべきですよね。 それを一応サーシェスさんに伝えようとする前に、そのサーシェスさんが私にある事を聞いてきた。 「嬢ちゃん、その黒い髪の坊主や褐色の男はあっちから来てなかったか?」 そう言いサーシェスさんが指さすのは政庁などがある方角。 確かにあっちあたりの方から来ていた気がする。 だからその問いかけに私はこくんと頷く。 だけど何でサーシェスさんはあっち側の方角から来ていたけど何で分かるんだろう? 確か音がちょっと聞こえたって言ってからでしょうか。 「よし、なら作戦変更だ」 「え?」 サーシェスさんが言った言葉に私は驚きを隠せなかった。 そもそもサーシェスさんが参加者を一網打尽に出来る方法があるというからわざわざライダーさんと別れたのに何を言っているんだろう。 私たちは象の像に集まる反抗勢力を殺すためにいまいるんじゃ。 だけど、サーシェスさんは別に象の像を襲うのは変わらないと言って、それにこう続けた 「ま、聞いてくれ。俺がまずあっちの陣営に何とかしてもぐりこむ。大丈夫だ、あっちには俺の事を疑ってない連中が居るから。そして嬢ちゃんはその間に遠くなるが南の方へと経由して象の像へと向かう。そして、嬢ちゃんが到着するまでの時間を俺がなんとかして稼ぎ、嬢ちゃんが到着したら挟み撃ちって訳だ。今まで仲間だと思ってたやつから撃たれるなんてそうそう思わないだろ。だから、こっちの方が成功率はあがるぜ」 確かにそっちの方が後ろも取れて良いとは思う。 でもその作戦は危険だと思った。 「だけど、それは危なくないですか?」 勿論サーシェスさんがという事もあるが、一番は成功率だ。 もし上手く入り込めなかった時点でその作戦は終わってしまうし、象の像へと向かう私にも危険が及ぶ。 「心配しなくても大丈夫だ。な」 そんなのじゃあてにならない。 そう言おうと思って口を開きましたが 「でも」 その言葉はサーシェスさんの言葉に遮られた。 「なぁ、嬢ちゃん。この作戦には秘訣がある」 「サーシェスさん。…………分かりました」 その秘訣がどんなものかは分からないけど、サーシェスさんは頭がよく回る人だと思う。 そのサーシェスさんがそこまで言うなら信じてみるのも手ですよね。 そう思った私はサーシェスさんに言われ南に走り出す。 後ろを振り返ってもサーシェスさんには怪しいところなどなく、大丈夫だと思い私は象の像へと急ぐ。 だけど、その私の前に一つの閃光が立ちふさがった。 ★★★★★★★★ 「全く聞いてみれば」 去っていたサーシェスの姿が見えなくなってから、周りを見たのち私は一人で呟く。 フジノ、そこで騙されてはいけません。 そしてサーシェス。貴方は笑うなら全てが終わった後にしといた方がいいですよ。 それにしてもなかなかいい事を知りました。 織田信長、アーチャー、消えた。 聞こえてきた情報から考えるとおそらくアーチャーは固有結界をつかえたのでしょう。 そしてそれを打ち破ったのは織田信長。 この島で最も注意すべき人物ですね。 それにしてもどうしますか……。 このままだと絶対の確率でフジノは死ぬでしょう。 私にとっては、そうどうでも良いんですが。 本当にどうでも――。 だけど、あれですね。 この原因を作ったのは私がサーシェスにフジノを同行させたという事にありますし。 それに、フジノには魔力を多少貰ったという事もありますし、ね。 こんな事は本当にこれ一度きり。 そう自分に言い聞かせて、私はフジノが走って言った方向へと駆ける。 そして直ぐに私の目はフジノを捉え、前に立ちふさがる。 「え、ライダーさん? な、何でここに?」 突然私が出てきた事に驚いたのか、フジノはあわてたように喋る。 「少し貴方達の事を尾行していました」 そして私は驚いてる彼女を前にその事実を告げる。 「え、尾行。どうして、ですか?」 「やはりあのサーシェスという男が気になりまして」 そう、特に彼女が心配だったとか罪悪感があったとかそんな理由は……無い。 私は更にサーシェスの作戦の真意をフジノに伝える。 「そんな……。あ、なら早く戻らないと」 それを聞いてサーシェスの所に戻ろうとするフジノの腕を私はつかむ。 「その必要はありません」 「え?」 なぜ、私が止めたのかが分からないフジノはなぜ? といった目で訊いてくる。 「魚は泳がせておくのが一番ですよ」 そう言って私はフジノを完全に制止させる。 「どういうことですか」 こっち向き直ったフジノにさっきの言葉の意味を伝える。 「サーシェスの狙いはフジノとあっち側にいるという反抗勢力の一掃。ならば私たちはそこに罠をしかけましょう。私にはこれがあります」 そう言って私は取り出す。 他にもいくつかある、まだ出した事のない支給品の一つ。 私はバックに入っている象の像への罠を利用できる支給品を―― 「これって、カードですか?」 私がそう言って出した物が、カードだった事にちょっと気が抜けたかのような声でフジノは私に訊く。 「はい。これは『簡易版・魔女狩りの王』と言うそうです。付属の説明書によるとですね。このカードは三十枚で一組みらしく、発動させたい場所にカードを設置すると、一回限りの炎の巨人みたいなものが出てくるらしいですよ」 「だけど、これじゃあ相手が強かったらあっという間に終わってしまいませんか?」 「確かにフジノが思う事も当然でしょうね。この島には戦国武将と言う強者が居る事は事実です。だけど、その戦国武将を倒した時の事を思い出してくれますか?」 「あの時の事ですか」 そうして、目の前のフジノは目を閉じてあの時の事を話し始めた。 「あの時は、電車でまずホームに入ったんですよね」 「はい、そうこの魔女狩りの王で出来る事は不意を突く事」 「そうですよね。あ、あの時と同じ用に直ぐ歪曲をぶつけたりすれば良いんですね」 「はい」 そう、私たちの戦い方は少しばかりの時間さえあれば十分。 それにいざという時は私がフジノの間合いに敵を入れればいい話です。 「さて、では行きましょうか」 あんまりのんびりしている訳にはいきません。 そう思い、私は南下するルート上通らないといけない宇宙開発局の方を見る 「あの、ライダーさん」 「なんですか?」 象の像へと向かおうとした矢先に、言われたので出鼻をくじかれた感がいなめないが私はフジノの方に向き直る。 「その、どうして戻ってきてくれたんですか? このまま放っておけば……私もろとも反抗している勢力を倒せるんですよ?」 ああ、そのことですか。 その理由は色々あるが、きっとそれを表すのはこれだけでも充分だろう。 「決まっているじゃないですか」 「何ですか?」 「ただの、気紛れですよ」 それと少しの罪悪感などがあったのはがあったのは黙っておこう。 だから、ちょっと照れ隠しに私から雑談を振ってみることにした。 「そういえば、フジノは冬木という町を知っていますか?」 ★★★★★★★★ 急に現れたライダーさんには驚いたけど、嬉しかった。 やっぱりこの島では長くいるから? ……きっと、そう。そうに違いないはずですよね。 それとやっぱりライダーさんとは普通に話せている事に、ちょっと疑問を思う。 だけど、今は別にそれは関係ない。 私たちは早く象の像へと向かわなくちゃいけないのだから。 だけど、少しやっぱり理由を聞いてみたくなったから私はライダーさんに聞いてみる。 どういて私の所に戻ってきてくれたのか。 それを聞くとライダーさんは気紛れといったけど、顔をそらしているのから何かあるのかもしれない。 だけど、今の私にはそれを知るすべはない。 だけど、何かあるという事が分かっただけでも良いのかもしれない。 だって、さっきと違ってとても足取りが軽くなっていますから。 「そういえば、フジノは冬木という町を知っていますか?」 そして、私とライダーさんは話しながら歩く。 新たな戦いの場へと――二人で 【E-7南部/一日目/夕方】 【浅上藤乃@空の境界】 [状態]:千里眼覚醒・頬に掠り傷(応急処置済み)疲労(中)後頭部に打撲(応急処置済み) 全身に軽い刺し傷(応急処置済み) [服装]:黒い服装@現地調達 [装備]:軍用ゴーグル@とある魔術の禁書目録 [道具]:基本支給品一式、拡声器@現実 [思考] 基本:幹也を生き返らせる為、また自分の為(半無自覚)に、別に人殺しがしたい訳ではないが人を殺す。 1:南の方面からライダーさんと象の象を目指す。 2:サーシェスを敵視。象の像へと罠をかける。 3:人を凶ることで快楽を感じる(無自覚)。 4:断末魔サービスを利用したい 5:サーヴァントと戦国武将に警戒。 6:できれば式を凶る。 7:それ以外の人物に会ったら先輩の事を聞き凶る。 8:逃げた罰として千石撫子の死体を見つけたら凶る。 [備考] ※式との戦いの途中から参戦。盲腸炎や怪我は完治しており、痛覚麻痺も今は治っている 【ライダー@Fate/stay night】 [状態]:右腕に深い刺し傷(応急処置済み) 若干の打撲 、両足に銃痕(応急処置済み) [服装]:自分の服 [装備]:無し [道具]:基本支給品一式x3、簡易版魔女狩りの王@とある魔術の禁書目録、ライダーの眼帯、不明支給品x0~4、眼鏡セット(魔眼殺しの眼鏡@空の境界 を含む)@アニロワ3rdオリジナル、 天の鎖(エルキドゥ)@Fate/stay night、デリンジャーの予備弾薬@現実、 ウェンディのリボルバー(残弾1)@ガン×ソード 、参加者詳細名簿@アニロワ3rdオリジナル、デリンジャー(0/2)@現実 [思考] 基本:優勝して元の世界に帰還する。 1:藤乃を利用して、殺しあいを有利に進める。 2:象の像にてサーシェスを利用する 3:サーヴァントと戦国武将に警戒。 4:魔力を集めながら、何処かに結界を敷く。 5:戦闘の出来ない人間は血を採って放置する。 6:次の行動を考える。 7:できれば首輪を回収したい。 [備考] ※参戦時期は、第12話 「空を裂く」より前。 ※C.C.の過去を断片的に視た為、ある種の共感を抱いています。 ※忍者刀の紐は外しました。 ※藤乃の裏切りに備えて魔眼で対応できる様に、眼帯を外しています。 ※藤乃の千里眼には気づいていない様子です。 ※戦国BASARA勢の参加者をサーヴァントと同様の存在と認識しました。 ※以下の石化の魔眼の制限を確認しました。 通常よりはるかに遅い進行で足元から石化。 魔眼の効果を持続させるには魔力を消費し続けないといけない。 なお、魔力消費を解除すれば対象の石化は解ける。 ※頭の中に響いていた雑音は弱まりました ※E-3の象の像の前に、第三放送前に対主催派の人間が集まる事を知りました。 【簡易版・魔女狩りの王@とある魔術の禁書目録】 三十枚一組みのルーンが書かれたカードのセットとなっており、インデックスにより誰でも使えるように書かれている。 ただし、その代わりに原作と同じように復活せず一度やられたら、カードと共に消滅するようになっている。 またカード枚数も少ないので半分以上のカードが無くなっても消滅するようになってある。 発動条件は決められた呪文をカードが配置されてる位置から半径10m以内で喋る事。 見た目は炎の巨人を象る重油の人型であり、3000℃の炎の塊なので復活せずとも使い道は多岐にわたる。 配置の仕方の説明書もついてあります。 防水加工もしており、水などに濡れても薄れないようになってある。 使うときの呪文は以下の通り 世界を構築する五大元素の一つ、偉大なる始まりの炎よ それは生命を育む恵みの光にして、邪悪を罰する裁きの光なり それは穏やかな幸福を満たすと同時、冷たき闇を滅する凍える不幸なり その名は炎、その役は剣 顕現せよ、我が身を喰らいて力よ為せ 時系列順で読む Back 常世全ての善と成る者、常世全てに悪を敷く者 Next 建物語 投下順で読む Back 常世全ての善と成る者、常世全てに悪を敷く者 Next 建物語 199 ツンデレンタル 浅上藤乃 220 ふじのスパイラル 199 ツンデレンタル ライダー 220 ふじのスパイラル 199 ツンデレンタル アリー・アル・サーシェス 224 5人と1人ともう1人(前編)
https://w.atwiki.jp/index-ss/pages/1371.html
(……さすがに能力を使わねェとしんどいな) 一方通行が搭乗しているのは『超音速旅客機』。時速七〇〇〇キロオーバーで大空を滑空するという学園都市オリジナルの馬鹿みたいな化け物飛行機のことである。 だが、強力なGのせいで乗っている間は終始、内臓が圧迫されるような不気味な圧力が人体に容赦無く襲い掛かる。ベクトル変換でも使えば楽になるかもしれないが、『仕事』のためにバッテリーは温存しておく必要がある。 (マッハ5、75で高速飛行する『旅客機』か……。こりャ、『外』の奴らが学園都市に追いつくのは不可能なンじゃねエか?) 『減速します。何かに掴まっておいてください』 パイロットの緊張感の無い声が無線を通してコックピットから伝わってきた。 一時間半も経ってないのにもうイギリスか。相変わらずアホみたいな速さだ。 一方通行は、ようやく通常の旅客機並の速度に減速した超音速の飛行機のドアのレバーに現代的なデザインの杖を支えにして手を掛け、首筋のスイッチを「ON」の状態にし、ドアを勢いよく開け放つ。常人なら投げ出されてしまうほどの強風が機内で暴れまわるが、反射を適用している一方通行には関係の無いことだ。 そのまま体を傾け、一方通行は高度二五〇〇mから何気ない顔で落下し、十秒程経ってから一方通行は地響きにもなる轟音とともにロンドンの裏通りに着地した。 (誰もいねェか。つか、街中にこんなクレーター作っていいもンなのか?) 一方通行は足元にある自分で作った直径五m弱のクレーターを見ながら適当に呟く。 そして、周りを見渡し先ほどと違う風景が目に留まった。 「……いきなり大歓迎だな。イギリスってのは歓迎パーティーとか頻繁にやるタイプの国だったか?」 一方通行の周りには全身黒服の背の高い男達が二十人程いることに気づいた。 そして、その全員が殺傷能力の高い手動マシンガンを構えている。 (『外』の安っぽい銃器を使用している。……て、ことは外部の裏組織か) 海原のクソ野郎から「外部の馬鹿共に邪魔される恐れがありますから気をつけてください」と聞いた憶えがあるが間違ってはいなかったようだ。 一方通行がそれだけ考えると、それと同時に周りを囲む二十以上のマシンガンが火を噴いた。 爆音が鳴り響く。一つの銃を発砲するなら「うるさい音」だがそれを二十倍以上の量にすると「鼓膜が破れそうな音」になる。そして、その銃撃を受けた者は当然銃一つでは計り知れない威力を受け止めることになる。二十のマシンガンが生身の人間に発砲したのだ。当然、目の前の人間はよく分からない肉片になっているだろう、と発砲した内の一人、即ち黒服の男の一人は当たり前の事を考える。 が、しかし。眼前の少年にはそんな常識は通用しなかった。 このままでは殺されるかもしれない。本来目の前の白髪が僅か以上に思わなければならない言葉のはずなのに自分達が嘘偽り無くそう思っているのはどうゆう事なのだろうか。 全身黒服の男はその答えが導き出せない。その手にある手動マシンガンが『自分の撃った散弾で』大破していることなど気にして居られない。恐怖より疑問ばかりが浮かんでくる。 なぜ、この少年は無傷で立って居られるのだろうか? 少年は笑っていた。前に垂れた白銀色髪で彼の目は見えない。だが、彼の口元は裂けたような壮絶な笑みに包まれている。やがてその不気味な口前が言葉を発する。 「そういや、『外』の奴らは能力の知識が「こっち」に比べて劣ってたっけなァ。」 目の前の少年は俄かに笑い出す。それを合図に黒服の仲間達は使い物にならなくなった手動マシンガンをレンガ道に放り投げ投げつけ落とし、慌ててその場から抜け出そうとする。恐ろしさに声を上げて間抜けに転び出す奴さえ居た。 自分もそうした方が幸を呼ぶかもしれない。抑えきれない悲鳴を僅かに声に出して謎の少年に背を向けようとしたが、 「おいおい。遺言にしては随分間の抜けた御言葉だな。遺族の方々をあンまり ガッカリさせちゃァ駄目なンじゃねェのか?」 笑い混じりの少年の声が聞こえた所で、男の意識は永久に途絶えた。 ロンドンの旧市街のさらに人の少ない裏通りと言ってもいいレンガの歩道を三人の東洋人の男女が目的地に向けて歩を進めていた。 その内のただ一人の女性が手元の地図を拝見しながら隣の少年に話し掛ける。 「この先のアパートメントに『原石の能力者』が居るはず……って、一体どうしたのですか? 上条当麻」 上条当麻と呼ばれたツンツン頭の少年はいかにも気持ち悪そうに背を丸めて歩いている。 「……ふざけんなっ!! あんな空飛ぶトラウマ製造機(及び音速旅客機)に乗せられてピンピンしてるお前らのほうがおかしいんだ!! あんなもんに乗ってたら内臓の位置が おかしくなること間違い無しだろうが!! 」 騒ぎ出したツンツン少年(被害者)に対し、一歩後ろを歩く金髪サングラスの長身の男が気の抜けた声で火に油を注ぐ。 「まー、カミやんにとってはあれ(音速旅客機)に良い思い出は無いしな。満身創痍の状態でイタリアから『それ』で連れて来られたり、『それ』に乗ってアビニョン上空から突き落とされたたり、色々大変だったからにゃー」 「半分以上御門のせいだぞそれ!! 」 土御門と呼ばれた金髪でアロハシャツを着た少年は「ああ、ごめんごめん」と適当に批判の声を受け流す。上条はさらに犬歯を剥き出しにして土御門を睨みつけた所で、 「……土御門。もうすぐ『接触対象』の家なのですから、真剣に物を言ってください。」 地図から目を離さずに神裂火織が真面目な注意をした。 上条当麻、土御門元春、神裂火織。 この三人は今、ロンドンに居るという『原石』に「接触」及び「調査」するため、三人揃ってロンドンまで『仕事』をしに来ていた。 超能力と魔術を同時に扱うと言われる『原石』を調べる仕事に。 「能力と魔術ねぇ……。そんなもんどうやったら一緒に使えるようになるんだ?」 上条が素で呟く。 「ですから、今からそれを調べに『その人』に会いに行くのですよ」 着いたアパートメントは築五十年ぐらいの寂れた建物だった。入り口はとことん汚れていて、壁、床、天井全てが荒れ放題の廃墟みたいな家屋だった。 「では、私と上条当麻が『原石』のいると思われる部屋に行ってきますから、土御門はここで待っていてください」 主題の『原石』は「超能力と魔術が同時に使える」という謳い文句のせいで沢山の組織(土御門が言うには『研究者気取り』)に 追われる羽目になっているらしい。(上条はその研究者気取りがスターゲート計画の残党であることは知らない)そこで、危険がある前に学園都市とイギリス清教が共同で保護することになったらしい。 何故、上条が仕事を手伝う羽目になったかは、神裂や土御門も存じてないようだが。 「なぁ、神裂。なんで土御門はアパートの前で待機しているんだ?」 ギシギシと心配な音を立てる階段を上りながら、神裂が質問に答える。 「いまから会う『原石』は世界中の組織から狙われる立場にあるのですよ。だと言うのに金髪サングラスアロハシャツの土御門が会いに行けば確実に警戒されます。ですから、せめて普通の格好の私達が会いに行かなければならないでしょう」 神裂の格好が普通かどうかはツっこんだら負け、と自分で決着を着けた上条とそんなことは露知らずの神裂は目的の部屋に辿り着いた。簡単に蹴破れそうなドアには、 『YURI AYAKARI』というプレートが貼ってあった。 ドアを三回ノックする。僅かに返事が聞こえ、ボロボロのドアのカギが開けられ、中の住人が姿を現した。 「どなたさまです?」 出てきたのは上条より二歳ほど年下の少女だった。肩辺りまで伸びる漆黒の髪とそれに反してアクアマリンのような透き通った水色の目が印象に残る少女で、上条が一番驚いたのは、少女が日本人であったことだ。確かにプレートには「あやかり ゆり(またはゆうり)」と書いてあった気がするが。 「私達はイギリス清教の者です。少しお話伺ってもよろしいですか?」 単刀直入だなーと上条が適当に考えていると、 「あ、はい。よろこんで」 少女は割と簡単に許可を出した。 「綾狩 優李と申します。で、お話というのは?」 外の廊下に反してかなりピカピカに整理された部屋に三人の男女がテーブルを跨いで座っていた。その内一番背が高い神裂が勝手に自己紹介した目の前の蒼目黒髪の少女に質問する。 「あなたが超能力者兼魔術師であるという噂……はもうご存知ですか?」 直球すぎるだろと上条が何となく考えても、 「はい。やっぱりその話だと思いましたよ」 綾狩と名乗った少女はまたもや即答。 「では最初に聞きますが、その噂は本当ですか?」 「ええ、本当ですよ」 結論はとても速かった。さすがにこれには神裂も驚いたようで目を丸くして動揺が隠せない様子だった。 無理して言葉を選んでいる神裂の代わり上条が質問してみる。 「どうやって?超能力と魔術を同時に使うなんて……」 「無理だと思いますよね?でも、私はそれができますから。」 笑顔で解答。なんか信用できない気がする。綾狩が言葉を続ける。 「ええっと、説明より観てもらったほうが速いと思うので……」 そう言って綾狩は懐から一本のナイフを取り出した。神裂が一瞬身構え、上条も 攻撃されるのではないか、と眉間に皺を集めたが、 綾狩は取り出したナイフで自分の手首を切りつけた。 「「 っ!? 」」 上条と神裂は一瞬怯んだように動きを止めたが、 「……あれ?」 上条が間抜けな声を出したときには、綾狩の手にたった今付けられたはずの傷は綺麗サッパリ無くなっていた。切り付けた際に飛び散った血液を覗いて。 「これで、分かりました?」 わかりました?と言われても、上条にはよく分からない。傷が一瞬で無くなる……それも幻覚ではない。ちゃんと、流れ出た血は彼女の服に残っている。上条には疑問詞 しか思い浮かばないが、隣の神裂は何か歴史を変えるような物を観てしまったというような顔をして、完全に硬直していた。 「 ? 神裂、何か解っ……」 「……!! 高Lvの肉体再生(オートリバース)……!!! 」 上条の声は神裂の怒号にも似た叫びに遮られた。綾狩が笑いながらこちらに首を傾げるのが横目で見えた。 当の神裂はそれを見ても顔の硬直が解れない。 「……神裂。それって……、」 「えぇ…。綾狩 優李、と言いましたか。彼女の「能力」は『肉体再生』。それも体の外傷を一瞬で完治する位……同じ『肉体再生』の土御門とは比べ物にならないほど驚異的な再生能力だと思います…」 「あら、酷いですね。私がここに居ないみたいにそちらの殿方とだけ楽しく談笑だなんて」 綾狩はくすくすと笑う。嘲笑うかのようにも見える。 「もう一度、言います。『これで、分かりました』? 」 そして、上条はすべてを理解した。 実際、簡単な話だったのだ。超能力者が魔術を使えば体が拒絶反応を起し、体の内部から破壊されていく。実際、海の家の一件で土御門が無理に魔術を使用し、絶命寸前まで追い詰められたことを上条は知っている。だが、それでも土御門が死ななかったのは、彼が微弱ながらの『肉体再生』を持っていたからに外ならない。つまりそれは、『超能力者が魔術を使用した際の副作用は「肉体再生」によって治すことができる』という事になる。 そして、綾狩はその『肉体再生』を高Lvにて所持している。 それはつまり、 「……綾狩 優李。あなたはつまり『能力者が魔術をしようした時の拒絶反応』を自身の「肉体再生」により一瞬で再生、完治することができるということですか。なるほど、それなら納得です。痛みを感じる前に傷が完治するなら、魔術を連続で使用することも可能。それこそ『通常の魔術師と同じように』。……どうやら、噂は本当だったようですね」 代理で語ってくれた神裂に、上条が新たに生まれた疑問をぶつける。 「でも、いまの『傷が一瞬で治った』ってのも魔術の一つかもしんねぇし、綾狩…さんが本当に能力と魔術を同時に使う証拠にはならないんじゃないか? もしかすると、『肉体再生』は本物で魔術は全く使えませんかもしれないし」 「いえ、それは無いでしょう。彼女からは魔術を使った形跡も気配も全く感じ取れませんでしたから」 それを聞いた綾狩が適当に手を振った。すると、テーブルの上に小さな水の玉が浮かび上がる。「魔術も使えますよ」と言うことなのだろう。上条が横目で神裂を見ると、 「……ええ、魔術の使用痕跡がありますから、間違いなくそれ(小さな水玉)は魔術でしょうね」 『肉体再生』は本物。今使った魔術も本物。 結論から言うと、彼女の「超能力と魔術を同時に使える」という 突拍子の無い噂は、『本物』。綾狩 優李という人物は紛れ無くイレギュラーな存在だった。 そして、綾狩がもう一度、 「分かってもらえましたか?」 笑顔で言った。
https://w.atwiki.jp/anime_wiki/pages/4917.html
キューポッシュ 御坂美琴/ねんどろいど 白井黒子 発売日:6月30日/2月28日 常盤台のレールガン、キューポッシュに登場! うごいてたのしい ポケットさいずのキュートなふぃぎゅあ「キューポッシュ」。 シリーズ第12弾はTVアニメ『とある科学の超電磁砲S』より、 学園都市に7人しか居ないLEVEL5 (超能力者) の1人「御坂美琴」が登場です! ここを編集 2010年10月放送開始。とある魔術の禁書目録の続編。第3作にとある魔術の禁書目録Ⅲが、劇場版に~エンデュミオンの奇蹟が、オムニバスに~超電磁砲Sがある。 http //www.project-index.net/ 監督 錦織博 原作 鎌池和馬 シリーズ構成 赤星政尚 アニメーションキャラクターデザイン 田中雄一 助監督 神保昌登(7話~) プロップデザイン 高瀬健一 キーアニメーター 加藤裕美、柳隆太 美術監督 黒田友範 色彩設計 安藤智美 撮影監督 福世晋吾 CGディレクター 川端玲奈 特殊効果 向井吉秀 編集 西山茂 編集助手 坪根健太郎 音響監督 蝦名恭範 録音調整 鈴木裕幸 音響効果 長谷川卓也 録音助手 眞下のぞみ 音楽 I ve sound/井内舞子 アニメーション制作 J.C.STAFF 脚本 赤星政尚 水上清資 浅川美也 砂山蔵澄 コンテ 中津環 福田道生 神谷智大 十文字糾 二瓶勇一 須間雅人 矢島サコ美 川面真也 徳土大介 大上相馬 小竹歩 神保昌登 錦織博 演出 中津環 湖山禎崇 神谷智大 神保昌登 則座誠 榎本守 川面真也 徳土大介 綿田慎也 小林浩輔 小竹歩 池端隆史 作画監督 田中雄一 木本茂樹 柳隆太 木宮亮介 ふくだのりゆき 加藤裕美 宮田奈保美 柴田志朗 さのえり 中本尚 中村直人 門智昭 佐野隆雄 錦見楽 吉田尚人 野田めぐみ 佐野恵一 高澤美佳 ゆうが 佐野真 たむらかずひこ 竹森由加 松浦里美 古池敏也 飯塚晴子 沼田誠也 山本篤史 長谷川亨雄 高原修司 出野喜則 山吉一幸 清水勝祐 雨宮英雄 渡辺敬介 徳田賢朗 柳瀬雄之 飯飼一幸 高橋賢 ■関連タイトル とある魔術の禁書目録II Blu-ray BOX 初回限定生産 とある魔術の禁書目録 版権イラスト集 とある魔術の禁書目録 頂点決戦 特典アイテム付きビジュアルブック キューポッシュ 御坂美琴 ねんどろいど 白井黒子 ねんどろいど 御坂美琴 グリフォン インデックス 1/8スケールPVC塗装済み完成品 とある魔術の禁書目録II DVD-BOX オリジナル劇場版鑑賞前売券付き初回限定生産 フリーイング 御坂美琴 バニーVer. 1/4スケール PVC製塗装済み完成品 ペンギンパレード 神裂火織 1/8スケール PVC塗装済み完成品 カプセルQフロイライン「とある科学の超電磁砲」 Blu-ray とある魔術の禁書目録II 第1巻〈初回限定版〉 「とある魔術の禁書目録II」O.S.T 1 「とある魔術の禁書目録II」アーカイブス1 OPテーマ 川田まみ「No buts!」CD+DVD初回版 EDテーマ 黒崎真音「Magic∞world」CD+DVD初回版 figma とある魔術の禁書目録II インデックス グッドスマイルカンパニー 御坂美琴 1/8スケールPVC塗装済み完成品 廉価版 とある魔術の禁書目録 DVD-BOX1 フィギュア・ホビー:とある魔術の禁書目録 原作小説 鎌池和馬/とある魔術の禁書目録 rakuten_design= slide ;rakuten_affiliateId= 053df7e0.7c451bd1.0c852203.190c5695 ;rakuten_items= ctsmatch ;rakuten_genreId=0;rakuten_size= 468x160 ;rakuten_target= _blank ;rakuten_theme= gray ;rakuten_border= on ;rakuten_auto_mode= on ;rakuten_genre_title= off ;rakuten_recommend= on ; 随時更新! pixivFANBOX アニメ@wiki ご支援お待ちしています! ムック本&画集新刊/個人画集新刊/新作Blu-ray単巻/新作Blu-ray DVD-BOX アニメ原画集全リスト スタッフインタビューwebリンク集 最新登録アイテム Switch ゼルダの伝説 Tears of the Kingdom Switch 世界樹の迷宮Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ HD REMASTER Switch ピクミン 4 大友克洋 Animation AKIRA Layouts Key Frames 2 小説 機動戦士ガンダム 水星の魔女 1 ONE PIECE FILM REDデラックス・リミテッド・エディション 4K ULTRA HD Blu-ray Blu-ray 劇場版 ソードアート・オンライン -プログレッシブ- 冥き夕闇のスケルツォ 完全生産限定版 Blu-ray 映画『ゆるキャン△』 Blu-ray 【コレクターズ版】 Blu-ray ウマ娘 プリティーダービー 4th EVENT SPECIAL DREAMERS!! Blu-ray 天地無用!GXP パラダイス始動編 Blu-ray第1巻 特装版 天地無用!魎皇鬼 第伍期 Blu-ray SET 「GS美神」全話いっき見ブルーレイ Blu-ray ソードアート・オンライン -フルダイブ- メーカー特典:「イベントビジュアル使用A3クリアポスター」付 ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 5th Live! 虹が咲く場所 Blu-ray Memorial BOX 宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち Blu-ray BOX 特装限定版 地球へ… Blu-ray Disc BOX 完全生産限定版 神風怪盗ジャンヌ Complete Blu-ray BOX HUNTER×HUNTER ハンター試験編・ゾルディック家編Blu-ray BOX BLEACH Blu-ray Disc BOX 破面篇セレクション1+過去篇 完全生産限定版 MAZINGER THE MOVIE 1973-1976 4Kリマスター版 アニメ・ゲームのロゴデザイン シン・仮面ライダー 音楽集 テレビマガジン特別編集 仮面ライダー 完全版 EPISODE No.1~No.98 MOVIE リスアニ!Vol.50.5 ぼっち・ざ・ろっく!号デラックスエディション ヤマノススメ Next Summit アニメガイド おもいでビヨリ アニメ「魔入りました!入間くん」オフィシャルファンブック 『超時空要塞マクロス』パッケージアート集 CLAMP PREMIUM COLLECTION X 1 トーマの心臓 プレミアムエディション パズル ドラゴンズ 10th Anniversary Art Works はんざわかおり こみっくがーるず画集 ~あばばーさりー!~ あすぱら画集 すいみゃ Art Works trim polka-トリムポルカ- つぐもも裏 超!限界突破イラスト&激!すじ供養漫画集 開田裕治ウルトラマンシリーズ画集 井澤詩織1st写真集 mascotte 鬼頭明里写真集 my pace 内田真礼 1st photobook 「まあやドキ」 進藤あまね1st写真集 翠~Midori~ 声優 宮村優子 対談集 アスカライソジ 三石琴乃 ことのは 亀田祥倫アートワークス 100% 庵野秀明責任編集 仮面ライダー 資料写真集 1971-1973 金子雄司アニメーション背景美術画集 タローマン・クロニクル ラブライブ!サンシャイン!! Find Our 沼津~Aqoursのいる風景~ 機動戦士ガンダム 逆襲のシャア 友の会[復刻版] 梅津泰臣 KISS AND CRY 資料集 安彦良和 マイ・バック・ページズ 『機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島』編 氷川竜介 日本アニメの革新 歴史の転換点となった変化の構造分析 Blu-ray THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS 10th Anniversary Celebration Animation ETERNITY MEMORIES Blu-ray おいら宇宙の探鉱夫 ブルーレイ版 Blu-ray 映画 バクテン!! 完全生産限定版 アイカツ! 10th STORY ~未来へのSTARWAY~ Blu-ray BOX 初回生産限定版 はたらく細胞 Blu-ray Disc BOX 完全生産限定版 Blu-ray 長靴をはいた猫 3作品収録 Blu-ray わんぱく王子の大蛇退治 Blu-ray 魔道祖師 完結編 完全生産限定版 魔道祖師Q Blu-ray Disc BOX 完全生産限定盤 にじよん あにめーしょん Blu-ray BOX 【特装限定版】 Blu-ray 鋼の錬金術師 完結編 プレミアム・エディション Blu-ray付き やはりゲームでも俺の青春ラブコメはまちがっている。完 限定版【同梱物】オリジナルアニメ Blu-ray「だから、思春期は終わらずに、青春は続いていく。」
https://w.atwiki.jp/anipicbook/pages/1118.html
+※商品数が10個以上あるので隠しています、情報を見る際は+をクリックして表示させて下さい。 とある科学の超電磁砲S 一方通行つままれストラップ とある科学の超電磁砲S 一方通行つままれストラップ 発売日 :2013年12月31日 商品情報 ・本体サイズ:(約) 縦5.9×横4.9cm ・イヤホンジャックパーツ とある科学の超電磁砲S 御坂美琴つままれストラップ とある科学の超電磁砲S 御坂美琴つままれストラップ 発売日 :2013年12月31日 商品情報 ・本体サイズ:(約) 縦5.6×横5.1cm ・イヤホンジャックパーツ とある科学の超電磁砲S 麦野沈利つままれストラップ とある科学の超電磁砲S 麦野沈利つままれストラップ 発売日 :2013年12月31日 商品情報 ・本体サイズ:(約) 縦5.8×横5.4cm ・イヤホンジャックパーツ とある科学の超電磁砲S 御坂妹つままれストラップ とある科学の超電磁砲S 御坂妹つままれストラップ 発売日 :2013年12月31日 商品情報 ・本体サイズ:(約) 縦5.7×横4.9cm ・イヤホンジャックパーツ とある科学の超電磁砲S フレンダ=セイヴェルンつままれストラップ とある科学の超電磁砲S フレンダ=セイヴェルンつままれストラップ 発売日 :2013年12月31日 商品情報 ・本体サイズ:(約) 縦5.7×横5.5cm ・イヤホンジャックパーツ とある科学の超電磁砲S 佐天涙子つままれストラップ とある科学の超電磁砲S 佐天涙子つままれストラップ 発売日 :2013年12月31日 商品情報 ・本体サイズ:(約) 縦5.4×横5.3cm ・イヤホンジャックパーツ とある科学の超電磁砲S 初春飾利つままれストラップ とある科学の超電磁砲S 初春飾利つままれストラップ 発売日 :2013年12月31日 商品情報 ・本体サイズ:(約) 縦5.8×横4.8cm ・イヤホンジャックパーツ とある科学の超電磁砲S 白井黒子つままれストラップ とある科学の超電磁砲S 白井黒子つままれストラップ 発売日 :2013年12月31日 商品情報 ・本体サイズ:(約) 縦5.6×横5.9cm ・イヤホンジャックパーツ とある科学の超電磁砲S ドット絵ラバー根付 御坂美琴 とある科学の超電磁砲S ドット絵ラバー根付 御坂美琴 発売日 :2013年11月30日 商品情報 ・マスコット部分:約60mm×30mm とある科学の超電磁砲S ドット絵ラバー根付 白井黒子 とある科学の超電磁砲S ドット絵ラバー根付 白井黒子 発売日 :2013年11月30日 商品情報 ・マスコット部分:約60mm×30mm とある科学の超電磁砲S ドット絵ラバー根付 初春飾利 とある科学の超電磁砲S ドット絵ラバー根付 初春飾利 発売日 :2013年11月30日 商品情報 ・マスコット部分:約60mm×30mm とある科学の超電磁砲S ドット絵ラバー根付 佐天涙子 とある科学の超電磁砲S ドット絵ラバー根付 佐天涙子 発売日 :2013年11月30日 商品情報 ・マスコット部分:約60mm×30mm とある科学の超電磁砲S ミニ扇子ストラップ 美琴 とある科学の超電磁砲S ミニ扇子ストラップ 美琴 発売日 :2013年8月31日 商品情報 ・サイズ:約 60 mm・12間 ・素材:上質紙、プラスチック とある科学の超電磁砲S ミニ扇子ストラップ 黒子 とある科学の超電磁砲S ミニ扇子ストラップ 黒子 発売日 :2013年8月31日 商品情報 ・サイズ:約 60 mm・12間 ・素材:上質紙、プラスチック とある科学の超電磁砲S ミニ扇子ストラップ 初春 とある科学の超電磁砲S ミニ扇子ストラップ 初春 発売日 :2013年8月31日 商品情報 ・サイズ:約 60 mm・12間 ・素材:上質紙、プラスチック とある科学の超電磁砲S ミニ扇子ストラップ 佐天 とある科学の超電磁砲S ミニ扇子ストラップ 佐天 発売日 :2013年8月31日 商品情報 ・サイズ:約 60 mm・12間 ・素材:上質紙、プラスチック とある科学の超電磁砲S とあるゲコタのストラップ 大覇星祭バージョン とある科学の超電磁砲S とあるゲコタのストラップ 大覇星祭バージョン 発売日 :2013年7月31日 とある科学の超電磁砲S 美琴Lv.5ストラップ とある科学の超電磁砲S 美琴Lv.5ストラップ 発売日 :2013年8月15日 商品情報 ・本体サイズ:ベルト部分約14×ベルト幅2cm ・イヤホンジャックパーツ とある科学の超電磁砲S 黒子Lv.4ストラップ とある科学の超電磁砲S 黒子Lv.4ストラップ 発売日 :2013年8月15日 商品情報 ・本体サイズ:ベルト部分約14×ベルト幅2cm ・イヤホンジャックパーツ とある科学の超電磁砲S 初春Lv.1ストラップ とある科学の超電磁砲S 初春Lv.1ストラップ 発売日 :2013年8月15日 商品情報 ・本体サイズ:ベルト部分約14×ベルト幅2cm ・イヤホンジャックパーツ とある科学の超電磁砲S 佐天Lv.0ストラップ とある科学の超電磁砲S 佐天Lv.0ストラップ 発売日 :2013年8月15日 商品情報 ・本体サイズ:ベルト部分約14×ベルト幅2cm ・イヤホンジャックパーツ とある科学の超電磁砲 御坂美琴ストラップ とある科学の超電磁砲 御坂美琴ストラップ 発売日 :2012年4月27日 商品情報 ・本体サイズ:ベルト部分 約10cm とある科学の超電磁砲 白井黒子ストラップ とある科学の超電磁砲 白井黒子ストラップ 発売日 :2012年4月27日 商品情報 ・本体サイズ:ベルト部分 約10cm とある科学の超電磁砲 ボタンチャームストラップ 御坂美琴 とある科学の超電磁砲 ボタンチャームストラップ 御坂美琴 発売日 :2012年3月30日 商品情報 ・ストラップ部分サイズ:幅15×長さ100mm ・チャーム(キャラクター)サイズ:約35mm ・チャーム(マーク)サイズ:約30mm とある科学の超電磁砲 ボタンチャームストラップ 白井黒子 とある科学の超電磁砲 ボタンチャームストラップ 白井黒子 発売日 :2012年3月30日 商品情報 ・ストラップ部分サイズ:幅15×長さ100mm ・チャーム(キャラクター)サイズ:約35mm ・チャーム(マーク)サイズ:約30mm とある科学の超電磁砲 ボタンチャームストラップ 初春飾利&佐天涙子 とある科学の超電磁砲 ボタンチャームストラップ 初春飾利&佐天涙子 発売日 :2012年3月30日 商品情報 ・ストラップ部分サイズ:幅15×長さ100mm ・チャーム(キャラクター)サイズ:約35mm ・チャーム(マーク)サイズ:約30mm とある科学の超電磁砲 木札ストラップ 御坂美琴 とある科学の超電磁砲 木札ストラップ 御坂美琴 発売日 :2011年12月17日 商品情報 ・本体サイズ(紐抜き):縦50×横20×厚さ約4mm(両面レーザー彫刻・周囲レーザーカット) とある科学の超電磁砲 木札ストラップ 白井黒子 とある科学の超電磁砲 木札ストラップ 白井黒子 発売日 :2011年12月17日 商品情報 ・本体サイズ(紐抜き):縦50×横20×厚さ約4mm(両面レーザー彫刻・周囲レーザーカット) とある科学の超電磁砲 クッションストラップ 御坂美琴 とある科学の超電磁砲 クッションストラップ 御坂美琴 発売日 :2011年6月23日 商品情報 ・本体サイズ:縦105×横45×厚さ30mm(両面4色印刷) とある科学の超電磁砲 クッションストラップ 白井黒子・制服 とある科学の超電磁砲 クッションストラップ 白井黒子・制服 発売日 :2011年6月23日 商品情報 ・本体サイズ:縦105×横45×厚さ30mm(両面4色印刷) とある科学の超電磁砲 クッションストラップ 御坂美琴・制服 とある科学の超電磁砲 クッションストラップ 御坂美琴・制服 発売日 :2011年6月23日 商品情報 ・本体サイズ:縦105×横45×厚さ30mm(両面4色印刷) とある科学の超電磁砲 ミニ抱き枕ストラップ 黒子柄 とある科学の超電磁砲 ミニ抱き枕ストラップ 黒子柄 発売日 :2011年6月25日 商品情報 ・本体サイズ:37×100mm とある科学の超電磁砲 ミニ抱き枕ストラップ 美琴柄 とある科学の超電磁砲 ミニ抱き枕ストラップ 美琴柄 発売日 :2011年6月25日 商品情報 ・本体サイズ:37×100mm とある科学の超電磁砲 ミニ抱き枕ストラップ 佐天&初春柄 とある科学の超電磁砲 ミニ抱き枕ストラップ 佐天&初春柄 発売日 :2011年6月25日 商品情報 ・本体サイズ:37×100mm とある科学の超電磁砲S トレーディングメタルチャームストラップ BOX とある科学の超電磁砲S トレーディングメタルチャームストラップ BOX 発売日 :2013年11月25日 商品情報 ・本体サイズ:全長約4.5cm トイズワークスコレクション びねっと♪にいてんごむっ! とある科学の超電磁砲S BOX トイズワークスコレクション びねっと♪にいてんごむっ! とある科学の超電磁砲S BOX 発売日 :2013年10月31日 商品情報 ・全高:約65mm(平均) ・素材:PVC、金具、真鍮、鉄 ヒモ:ナイロン ぴくりる! とある科学の超電磁砲 トレーディングストラップ BOX ぴくりる! とある科学の超電磁砲 トレーディングストラップ BOX 発売日 :2011年2月22日 商品情報 ・全10種(ノーマル9種+シークレット1種)※1BOXのご購入で全10種揃います ・本体サイズ:約40mm × 55mm
https://w.atwiki.jp/nrks/pages/720.html
彼との出会いは、15歳の時だった。 中学を卒業した直後、私は父の仕事の都合で櫻の国のとある村に引っ越すことになった。 なんでも、私が中学を卒業するまで「娘が卒業するまで慣れ親しんだ友達と一緒に居させてやりたい」と無理を言って転勤を待ってくれていたらしい。 新しい家、右も左も分からない土地、聞き慣れない方言。引っ越した地方は分からないことだらけ、不安だらけだった。 正直、高校入学直後はクラスでも浮いた存在だったと思う。考えれば当然だ、急に越してきた余所者がクラスで浮かない筈がない。 話す言葉も違うし、周りには小さい頃から付き合いのある友達は一人もいない。初対面の人しかいないクラスで話す事も怖かった私は、皆と喋ることも出来なかった。 高校に入学して1週間、気がつけば私は孤立していた。……いや、違う。自分から孤立して、殻に籠ってしまっていたのだろう。 いじめられこそしなかったが、その代わりに話しかけられなくなっていた。偶に話しかけられても、素っ気ない返事しか出来なくなっていた。 同じ教室に居るのに、自分だけが他の生徒たちとは違う次元にいるようだった。絶海の孤島のように、私はぽつりと浮かんでいた。 ―――そんな私を救ってくれたのが、私の前の席に座っていた彼だった。 孤立する私を見かねたのだろうか、余所者の私に興味を持ったのか。理由は分からないけれど、彼は私に声を掛けてくれた。 入学して二週目の月曜日のお昼。教室の隅の自分の席で一人で弁当を食べていた私のところにずけずけとやってきて、自分の椅子をわざわざ私の机の所に持ってきて…… ……男の子が食べるだけの量が詰まった大きな弁当箱を私の机に広げて、笑顔で喋りかけてきた。 彼にはもう沢山の友達がいた。きっとその日だって誰かに「一緒に食事をしよう」と誘われていた筈だ。それなのに―――わざわざ私と一緒に弁当を食べようとしたのだ。 『―――萱場ちゃん、どないしたんや?一人で食べててもおもんないやろ、良かったら俺と食べようや!』 ……私はいつも通り素っ気ない返事をした。「ええ、どうぞ……」と一言だけ呟くように声を出して、あとはもう下を向いて自分の弁当を食べているだけだった。 普通ならここで会話が途切れるだろう。こんな何も喋ろうとしない女の子だと、きっと途方に暮れて誰も私には喋りたがらなくなるだろう。―――でも、彼だけは違った。 彼は私のつれない反応を気に留める事も無く、矢継ぎ早に私の事を色々訊いて来た。出身地、好きな食べ物、好きなタレント、得意科目……そんな他愛もない事を、沢山聞いてきた。 私は訊かれる度に、機械的に答えだけを返していた。 『何処から来たん?』「……○○(櫻の国の地名)。」 『……そ、そうか!ほな、好きな食べ物は何なん?』「ケーキ。」『……お、おう……ケーキか……俺もケーキは好きやで!』 『よっしゃ、ほんなら次は……得意科目は何なん?』「生物。」『お、生物か!俺、生物は苦手なんやー……良かったら勉強教えてや!』「……」 ……今思い返してみても、もっと話題を広げるべきだったと思う程に、素っ気ない返事だった。 何個目かの質問をされた後、私は彼に何故そんな事を訊くのかと訊き返した。すると、彼は満面の笑みでこう返してきた―――「君の事が知って、仲良くなりたいからや!」って。 私は面食らった。こんな孤立した存在と仲良くなろうと思う物好きがいるのか、と……。 そんな風にして質問とそっけない返事だけの会話を交わして、月曜日のお昼は終わった。 私は最後に彼の名前を訊いた。―――思えば、これが高校に入って初めて自分から誰かに声を掛けた瞬間だった。 『俺?真琴っていうんや!神谷真琴や!どや、ええ名前やろ?女の子の名前みたいやってよう言われるねんけどな……。萱場ちゃんは何て名前なんや?』 「―――皐月。萱場皐月です。」 『そうか、皐月ちゃんか!よっしゃ、覚えたで!へへへ……よろしゅうな、皐月ちゃん!』 「……は、はい……―――」 底抜けに明るい笑顔と共に告げられた名前。これが私の彼との初めての会話だった――― ―――その日からの彼はしつこかった。登校中も下校中も私に付きまとうし、お昼は私が何と言おうと一緒に食べようとするし、私がどんな反応をしようと話しかけてきた。 家が隣だったから、家を出て学校に着いて家に帰るまでずっと一緒だった。私が何も喋らなくても隣で歩くし、出席番号が連番だったから授業でグループを組む時も事ある毎に一緒になったし…… 初めのうちは正直煩いと感じていた。何故ここまでして私と一緒になりたがるのかと不思議に思うぐらいに付きまとい、構ってきた。 ……そうするうちに、私はだんだんと彼と喋るようになった。ずっと一緒に居て何の屈託もなく喋ってくる彼に釣られて、なぜか私も喋れるようになっていた。 少し喋れるようになってから打ち解けるまでは早かった。明るい人気者の彼がいつも傍に居てくれるお蔭で勇気付けられたのか、気がつけばクラスの皆とも喋られるようになっていた。 元々クラスの人気者だった彼のお蔭で、私もやっとクラスの一員になれた。友達も沢山出来た。私は、彼のお蔭で救われたのだ――― ――――それから彼と私は親友となった。家も隣同士だから何時でも一緒、偶に彼の家に上がり込んだり、逆に彼を家に呼んだりして付き合いは家族ぐるみとなった。 明るくて素直で礼儀正しい彼に、両親も嫌な顔をする筈もなかった。家に男友達を呼ぶと両親に告げた時は怪訝な顔をされたが、彼を一目見るなり気に入ったらしくて 母なんて「皐月、あなたいい彼氏を見つけてきたじゃない!そんな甲斐性があるとは思わなかったよ!」だなんて、付き合っている訳でもないのにご機嫌だった位だ……。 夏休みはお互いの家族ごと一緒になって旅行に行ったり、正月に真っ先に上がり込んで新年の挨拶をしたり、まるで親戚のような付き合いだった。 彼のお母さんも優しい人だった。息子の友人ってだけなのに、まるで姪っ子のように可愛がってくれた。私に渡してくれたお年玉の額なんて彼よりも多かったのに驚いた記憶がある。 『―――なんや皐月ちゃんのお年玉の額、俺より上やん!どないなっとんねんウチのオカン、息子より皐月ちゃんの方が可愛いんか……』 「そりゃそうです!こんなに可愛い女の子、なかなかいないでしょ?真琴みたいなゴツい男より小さな女の子の方が可愛いですもんねー!」 『何自分で可愛い言うとるねん!……そらまあ、皐月ちゃんは可愛いけど……』 「……えへへ」 彼と私は間違いなく友達以上の関係になっていた。喋りかけるのも一緒に居るのも何の遠慮も要らなくて、仲の良い兄妹のような親しみと絆が生まれていた。 その関係が私には心地良くて仕方がなかった。彼と一緒に居れたから、この土地でも居場所が出来たような気がした。 大学に入る頃には、私と彼は兄妹から恋人になっていた。付き合って欲しいと切り出してきたのは彼の方、『大事な話がある』と呼び出された時の彼の極度に緊張した表情は今でも忘れられない…… そして大学卒業後(尤も、私は大学院で勉強を続けていたが。)。彼の水の国での仕事も2年目に入り軌道に乗りだした頃、私は又も彼に呼び出された。 少し背伸びした高級なレストラン、それなのに彼は「今日は全部俺の奢りや」と私に微笑みかけてくれた。彼の手には小さな箱、それが何を意味するかは未だ分かっていなかった―――。 『急に呼び出してごめん……最近皐月ちゃんが他の男と喋ってるの見ててな、なんか変な気分になったんや。俺のよく知ってる皐月ちゃんが知らん男に取られるような気がしたんや。 皐月ちゃんを疑ってるわけとちゃうで?皐月ちゃんは俺の事を裏切るような子じゃないって知ってるから、そこはもう全く疑ってへんけどな。 今までこんな気分になったこと無くてな、自分で自分に驚いた。なんで俺はこんな気分になってるんやろって…… ……昨日考えに考えて漸く気付いたんや。―――ああ、俺は皐月ちゃんと結婚したいんやって。 せやから―――俺の嫁になってくれ。俺の傍にいてくれ。頼む―――』 ―――驚いたなんてものではなかった。つい昨日まで兄のように思っていた彼に、まさかこのようなことを言われるとは思っていなかったから…… 彼の事はよく知っていた。ずっと傍にいたから、彼の事なら何でも知っていた。―――絶対に私を裏切らないという事も、知っていた。 私の事を孤独から救ってくれた。ずっと傍に居て、時には勇気付けて、時には優しく迎え入れてくれて…… 彼ならきっと私を大事にしてくれる。そんな確信を持てる男は世界中探してもきっと彼だけだから、―――私は彼を受け容れた。 「―――はい。……大事にして下さいね?」『おう。―――約束や!』 差し出してくれた指輪は、後から聞いた話によると非常に高価なものだったらしい。娯楽費を全て切り詰めて買ったのだとか。 その心が本当に嬉しかった。ああ、この人なら自分の事を犠牲にしても私の事を想ってくれるのだな、と…… ――――こうして、私は萱場皐月から神谷皐月になった。 ―――それから更に数年。結婚後私は櫻の国を離れ、彼の勤めている会社のある水の国に移り住んだ。 もうあの時とは違って傍には彼がいるから、住む場所が変わることへの恐怖は無かった。一人じゃないと分かっているのがこうも心強いとは…… 水の国に移り住んだのには訳がある。博士号を取得した私は水の国のとある研究機関に助手として勤務することになっていたのだ。 彼の勤めている会社ともそう遠くない場所だったので、本当に好都合だった。 そんな風にして私の新生活も安定しだした頃、何日か体調が優れない日が続いた。 体は重いわ度々眠気に襲われるわ熱も出るわと明らかに体が異常をきたしていて、私は大きな病気でも罹ったのかと不安になりつつ、なぜか私より動揺した彼に連れられて病院へ向かった。 向かった先の病院で告げられたのは…… ≪おめでとうございます。妊娠1か月です。≫ 「『―――え!?』」 ―――私は子供を授かっていた。更に日が進んでお腹の中の子が女の子と分かった時には、彼はもうひっくり返るかという勢いで喜んだ。 ……嬉しくない筈がなかった。私と彼の子が自分のお腹の中に居るというのが何よりも嬉しくて、愛おしくて、……言葉では言い表せない感情で頭の中が溢れかえった。 「……子供の名前、どうする?」 『……実はなぁ、女の子って分かった時からずーっと名前を考えてたんや。「衣織」って名前や! 衣みたいになぁ、どんな人でも優しく包んであげられる優しい子に育ってほしいんや。画数も調べてみたんやけどな、「衣織」の総画数は大吉らしいで! 運にも優しさにも恵まれたええ子に育ってほしいなぁ…… ―――よっしゃ、こうなりゃ俺もバリバリ働いて稼ぐで!子供の為にもいっぱい稼いでやらんとアカンからな!』 それからというもの、彼は更に張り切った。『生まれてくる子供の為にももっと出世して稼ぐんや!』という宣言通りに力の限り働いて昇進、給料も上がった。 妊婦である私に、それはもう最大級の注意と優しさを払って気遣ってくれた。……どこまで行っても優しい彼に、私は何度感謝しただろう。 私は産休ということで研究は一旦中止。家でゆっくりとさせて貰う日が続いた…… そんなこんなで予定日も近づいたある日。 『ほな、行ってくるわ!くれぐれも体には気ぃ付けてや!』 「分かってますって!いってらっしゃい。」 ――――これが、彼との最後の会話になった。 彼がいつも通り家を出てから数時間。私も何時も通りに一通りの家事を終え、何時も通りにテレビを点けてワイドショーを見ていた。 芸能人にスキャンダルが発覚したとか、スポーツ選手が結婚したとか、本当に取るに足らないニュースばかりが流れていた……が、 画面が突然切り替わった。アナウンサーが憔悴した面持ちで臨時ニュースを伝える――― ≪臨時ニュースをお知らせします。午前11時過ぎ、水の国でテロが発生しました。事件現場は――――≫ 画面が切り替わり、事件現場が映し出される。煙を上げて炎上する建物、逃げ惑う人々…… 私は言葉を失った。だって、其処は――――― ――――――彼の職場だったのだから。 視界が暗転する。耳鳴りが収まらない。何も考えられなかった。 彼に電話を掛ける。繋がらない。何度も何度も掛ける。やはり繋がらない。何時まで経っても連絡は来ない。―――居ても立ってもいられなくなった私は家を飛び出した。 事件現場は凄惨だった。彼の勤めているビルは跡形もなく崩れ去り、焼け跡だけが未だ焦げた匂いを燻らせながら生々しく事件の爪痕を色濃く残していた…… 溢れ返る人混みの中、私は必死で彼の姿を捜した。日が暮れるまで、妊娠していることも忘れて捜した。それでも、彼は見つからなかった。 ―――何時まで経っても、彼が見つかることは無かった。 衣織が生まれたのはその数日後だった。まるで彼の生まれ変わりのようにして事件の直後に生まれたのは、きっと偶然ではない―――― 彼を失ったショックから立ち直らせてくれたのは、彼が遺した子だった。―――衣織が居なければ、きっと私は精神的に立ち直れなかっただろう。 ……衣織は本当に彼と私の両方に似ていた。黒い髪と口元は彼に似ていて、目元や鼻の形は私に似ていて、……そうやって色んな所が似ているのが、衣織が私と彼の子である何よりの証拠だ。 彼の遺した子供を抱いていると、不思議と彼が其処に居る気がした。ずっしりと重い我が子に彼との繋がりを感じて、私は逃れられない悲しみから立ち直れた。 ――今でも悲しみを忘れた訳ではない。それでも私が笑顔でいられるのは、間違いなく衣織のお蔭だ。 彼を失った私は、衣織を産んでから暫くして櫻の国の実家に帰った。母もお義母さんも「独りで子育てをするのは大変だろう、こっちに帰ってこい」と何処までも優しく私を迎え入れてくれた。 お義母さんも、私と同じぐらいショックを受けた筈なのに。「きっと皐月ちゃんは私よりもショックを受けとる筈やから」と、私には悲しむ素振りさえ見せずに気丈に振舞ってくれた。 ……それでもお義母さんは、衣織を抱いて泣いた。息子の面影を色濃く残す衣織を見て、涙は堰を切ったように溢れだした。泣きながら、衣織を優しく撫で続けた――― 『おぉ……真琴によう似た可愛い子やなぁ……口元なんかあの子そっくりや……ホンマにこの子が真琴の遺した子なんやな。ああ、よう分かる。よう分かる…… ―――皐月ちゃん。真琴の分も、この子を立派に育て上げたってな。頼むで。それがあの子への一番の供養になる筈やから―――アカン、涙が止まらへん……ゴメンな皐月ちゃん、一番辛いのはアンタやのになぁ……』 「……はい……――――!」 私も衣織のお蔭で抑えられていた涙が一気に爆発したように、その晩は涙が涸れるまで泣き続けた。涙ながらに、絶対に立派な優しい子に育てると誓った。 ―――それが死ぬまで優しかった彼への、最愛の我が子を失くしてなお私の事を気にかけてくれるお義母さんへの、一番の恩返しになる筈だから。 実家の村の人々は皆優しかった。夫を亡くした私のことを気にかけて、村全体で子供の面倒を見てくれた。 ある程度衣織が育って私が学者として櫻の国の研究室で研究を再開しても、サポートは続いた。事ある毎に私が家を開けている間は引き取ってくれたり、子供同士で遊ばせてくれたりした。 そうして村の皆が私を支えてくれたからなのだろう。――――私は自然学者として研究を認められるまでになった。これは私一人では絶対に成し得なかったことに違いない。 衣織は今でもかつての彼と同じように村の方言を喋る。子供は育った環境の言葉を話すようになるというが、衣織はまさにこの村の環境に育てられたのだ。 だから、私は衣織の喋る方言が大好きだ。だって、それはこの村の優しさの証だから――― 『おかーさん、おかえり!あのね、今日はおばあちゃんの家で遊んだんやで!えへへ……おにぎり食べさしてくれた!』 「あら、そう!美味しかったでしょう?おばあちゃんの作るおにぎり、とっても大きいもんね!」 『梅干しとかかつおとかいろんなおにぎり作ってくれた!わたしも作ったんやけど……あんまり上手く出来へんかった。』 「そっかー……よし!じゃあ今度お母さんと一緒に練習しようか!」 『うん!』 ―――今年、衣織は中学生になった。私の仕事の都合もあって村からは離れたが、休みがある毎に実家に帰って娘共々顔を出している。 優しいお義母さんはその度に温かく迎えてくれる。―――彼の生前の温かさは、きっとこのお母さんから受け継いだものに違いない。 私はちゃんと母になれているのだろうか。衣織の母として、優しく、強くなれているのだろうか。其れは分からない。けれど――― ―――衣織は彼と同じような明るさと優しさを持って育ってくれている。其れが私にとっての何よりの自慢であり、誇りだ。 これからどんな大人に成長するかは分からないが、村の人々、お義母さん、私の母、―――そして彼の為にも。衣織は絶対に私が立派に育ててみせる。 ここ最近、衣織はますます彼に似てきた。 衣織は彼の形見だ。明るくて優しい性格、彼と同じ方言、「神谷」という名前、黒い髪、口元……色んな所が彼に似ている。 彼は間違いなく衣織の中に生き続けている。だからこそ私は衣織を愛するし、彼と同じ明るさと優しさを兼ね備えた人間に育てたい―――