約 769,920 件
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/2368.html
注意書き:「ゆっくりいじめ系1293 ゆっくり昆虫型出産」の分岐ストーリーです。 該当のSSを読む必要はありません。今回は大部分の内容が重なっています。 某4コママンガを参考にしています。 秋も深まり、山々はすっかり紅葉で覆われ、少し肌寒い風が吹き抜けていく。 そんな日々、市場で買い物を終え自宅へ向かう途中のこと、 獣道へ向かう僕の前に一匹のゆっくりまりさが立ちはだかった。 三角帽を含めた高さ60cm余り、横幅も60cmにもなるかなり成長した個体のようだ。 この獣道、普段は殆ど人が通らない場所で、言ってみれば秘密の近道ってとこかな。 「ゆゆゆっ???こっからはまりさのてりとりーなんだぜ!!! おにいさんはゆっくりあっちへいってね!!!」 「ここをとおらないとお兄さんおうちに帰れないんだけどなあ?」 「そんなのかんけいないぜ? むこうへいったらゆっくりみのがしてやるだぜ!!!」 無視して先へ進もうとすると… どかっ! 尻に鈍い痛みが走る。まりさの体当たりだ。 重さも相当なため思わずよろけてしまう。 「まりさのたいあたりなのぜ!これにこりたらゆっくりあっちいけなのぜ!!!」 まりさは僕の前に回り込んで自慢げに語りだす。 「ほぉおお? あっち行かなかったらどうするのかなぁ?」 「ゆがっ!?と、とにかくこっからはすすませないだぜええええええ!」 まりさが再び体当たりを仕掛けてくる。 一歩横によけてみる。ゆっくりにしては速いがかすりもしない。 案の定まりさの勢いは止まらず向こう側の木に突進し、盛大に全身を打ち付ける。 「ゆがっ…!ゆ・・・ゆぐぅ・・・ れいむぅ・・・」 「おーい?いきてるかー?」 「ゆぐっ・・・ あっち・・・いけ・・・」 そこまで言ったところで、まりさは白目を向いてしまった。 「あーあ、見事に伸びちまったなぁ。まーそのうち気を取り戻すだろう。」 僕は伸びたまりさにちらりと目をやった後、林の中へと進んだ。 数分歩いたところで、僕の前に再び大きなゆっくりれいむが立ちはだかった。 先ほど現れたまりさに匹敵する程のサイズである。 「ゆゆ!おにいさん?こっからさきはれいむのおうちだよ! とおるにはゆっくりつうこうりょうをはらっていってね!!!」 「通行料?具体的には何が欲しいのかな?」 「ゆ、ゆーん… れ、れいむにおいしいおはなさんをおいていってね!!!」 「なんだ…花か。ほれよ。」 「ゆゆゆ?むーしゃ、むーしゃ、しあわせー♪」 相手するのも面倒だったので、僕は買い物袋の中からハーブをれいむに差し出すと、 足早に先へ進もうとした。なぜか右足が重い。 「そ、そこからさきにはゆっくりすすまないでね!!! こ、これだけじゃつうこうりょうがたりないよ!ゆっくりはらっていってね!!!」 なんと右足にれいむがしがみついて来たのだ。 ゆっくりにしては珍しい行動だったので再び問いかける。 「今度は何が欲しいと言うのかね?」 「ゆ!? ゆーん… ゆっくりあまあまのおさとうをちょうだいね!!!」 「なんだ…砂糖か。ほれよ。」 「ゆぐっ…! むーしゃ、むーしゃ、しあわせー♪」 「じゃあ僕は先に進むからね。」 僕は買い物袋から角砂糖とカリン糖を十数個差し出し、この場を後にしようとした。 再び右足に荷重がかかる。 「そ、そこからさきにはゆっくりすすまないでね!!! ま、まだつうこうりょうがたりないよ!!!ゆっくりはらっていってね!!!」 いくらゆっくりとは言え欲張りな行動である。 「今度は一体何が欲しいと言うのかな?」 「ゆゆ!? ゆーんゆーん… れいむにゆっくりはちみつさんをちょうだいね!!! もしはちみつさんがないのならゆっくりひきかえしてね!!!」 「蜂蜜か…。ほれよ。」 「ゆゆゆ!?どおじておにいさんはちみつさんなんかもってるの!!!」 「れいむがくれっていったんだろ?」 「ゆぐっ…! むーじゃ、むーじゃ、じあわぜー!」 「今度こそ僕は先に進むからね。」 再び重くなる左足。何か他に理由があると言うのか…? 「ぞ、ぞごがらざぎにはゆっぐじずずまないでね!!! ま゙、まだまだづうごおりょおがたりないよ!!!ゆっぐじはらっでいっでね!!!」 「欲張りなれいむだね。今度は何が欲しいのかい?」 「ゆがっ・・!?ゆう・・・ゆーん・・・ れ、れいむにゆっくりあまあまなくりーむをちょうだいね!!! もしもっていないのならゆっくりひきかえしてね!!!」 「クリームか…。ほれよ。」 僕は買い物袋の中からコンデンスミルクを取り出すと、れいむの口に注ぎ込んでやった。 甘ければいい。細かいことはわからないだろう。 「ゆがっ!?どぼじでおに゙いざんぐぢーむなんがも゙っでるの!!!」 「れいむがちょうだいっていったんだろ?」 「ゆががっ…! むーじゃ、むーじゃ、じあ゙わ゙ぜーー!!!」 とは言いつつも両目からぼろぼろと大粒の涙をこぼしている。 気にせず先に進もうとすると 「だ、だべなんだがらね!!!ごのざぎにはゆっぐじずずまないでね!!! ゆっぐじひぎがえじでいっでね!!!」 またしても右足にしがみつくれいむ。食べ物が目的じゃないとすると、 この先には相当大事なものでもあるというのか? 「こっち行かないとお兄さんは帰れないんだけどなぁ?」 「ざ、ざぎにずずむならゆっぐじでいぶにづうごおりょおをはらっでいっでね!!!」 「でいぶのお遊びに付き合ってる暇なんか無いんだけどなぁ…。ゆっくりどいていってね!!!」 「ゆがっ!? でいぶにゆっぐじおでんじじゅーずをぢょおだいね!!! ないならゆっぐじひぎがえじでいっでね!!!」 「お兄さんのおうちにはオレンジジュースがたくさんあるよ? 通してくれたらでいぶに分けてあげてもいいけど?」 「や、やっぱりだべだよ!!!ゆっぐじひぎがえじでね!!!ゆっぐじひぎがえじでね!!! ごごがらはでいぶのおうぢだよ!!!ゆっぐじごっぢごな゙いでね!!!」 もう「でいぶ」に構うのも飽きたので、無視して歩みを進める。 すると前方の草むらの中、木の根元の穴から伸びるオレンジ色の塊が姿を現した。 ゆっくりの卵である。 握り拳よりやや小さいゼリー状の塊が蛇のように連なり、見えているだけでも数百は下らない。 恐らくは巣の中で卵を産みつけていたが収まりきらず、外まではみ出したってところだ。 一つ一つの形状は縦に長く昆虫の卵のようでもあり、長く長く連なる様子は蛙のそれを彷彿とさせる。 よく見ると内部に非常に小さいながらもゆっくりらしき姿が見て取れた。 「ははぁー…こういう訳だったのかぁ。」 「やべでね!ゆっぐじやべでね!!!でいぶのかわいいごどもにでをだざないでね!!!」 「ふーん…」 それだけ言うと僕は、卵の群れの一角に塩を振りかけ始めた。 浸透圧により見る見るうちに卵がしぼんでゆく。 「やべでえええええ!!!でいぶのおぢびぢゃんになにずるのおおおおおお!!! ゆっぐじやべでいっでね!!!ゆっぐじやべでえええええええ!!!」 れいむは卵の前に立ちはだかり、塩をこれ以上子供たちに浴びせまいと大きく口を広げた。 「ゆっぎゃあああ!!!でいぶのおめめがっ!いだいよ゙おおおおおおおおお!!! でいぶのおぐぢがぁああああああああ!!!ゆっぐじやべでえええええ!!!」 目や口などの粘膜に塩がかかるたび、れいむは悲痛な叫びを上げた。 体が大きめなだけあってその叫びも一段と大きい。余計に敵を呼び寄せてもおかしくはない。 「ほーら、今度はこっちだ。おいしいお塩をあげるからねー♪」 オレンジ色のゼリーは塩と触れると直ちに縮み始め、こげ茶色の塊へと変貌していく。 「やべで、やべでよおおおおおお!!! でいぶのおぢびちゃんはおじおなんでいだないぼおおおおおお!!!」 れいむは満身創痍ながら卵の前で塩を受けとめようと必死にかけずり回る。 「でいぶのおぐぢが、おぐぢがゆっぐじでぎないよ゙おおぉぉおおおおおお!!! おにいざんはゆっぐじやべでね、ゆっぐじやべでいっでね!!!」 両目から滝のように涙を流しているが、それでも諦めようとはしなかった。 「ゆー、ゆう・・・。おにいさんはゆっくりあっちいけだぜ! ゆう、ゆー・・・」 振り返ると、先ほど気を失っていたまりさが現れた。 傷ついた体に鞭打って来たようで、体を収縮させながら息を荒げている。 「ま、まりさ!?ぶじだったのね!!! みてみて!!!れいむね、いっぱいおちびちゃんうんだんだよおおおお!!!」 「れ、れいむううううう!!!よくがんばっただぜえええ!!!」 「でもこのおにいさんが・・・」 「ゆふー、ゆふー、れいむのこえがきこえるわ!!!どこなの?」 れいむが言いかけたところで息を荒げた蜂蜜の物体が近付いてきた。 ゆっくりありすである。 「みつけたわれいむ!!!こんなところにかくれてるなんてつんでれなんだからああああ!!!」 「どぼじでありずまでぐるのぉぉおおおぉおお!!!ゆっぐじごっじごないでね!!!」 「ゆっほおおおおおお!?れいむのかわいいたまごがたくさんあるわ!!! みてるだけですっきりしちゃうわあああああ!!!すっきりー♪」 ありすから放たれた乳白色の粘液に卵の一角が覆われていく。 「やべでええええ!!!すきなひとじゃないとあかちゃんのもとかけちゃだべえええええ!!!」 「ありすのためにこんなにたくさんよういしてくれたのね!!! れいむってつんでれねえええええ!!!」 「なにしてるだぜえええええ!!!ふざけたまねをするありすはゆっくりしねだぜえええええ!!!」 「まりさったらえっちなんだからぁ♪ あわてるのはとかいはのこいじゃないわよ?」 まりさは、更に卵ですっきりしようと近付いてきたありすに体当たりを仕掛ける。 発情ありすとはいえ体格差は歴然であり、放物線を描き地面に叩きつけられる。 「ああああっ!? まりさってとんだえすえむぷれいなんだからぁああああ!?」 程なくして気を失った。 「さすがまりさかっこいいわ!!!こんやはれいむといっぱいすっきりしましょおねえ!!!」 「それどころじゃないだぜえええええ!!!」 勝手に顔を赤らめるれいむを尻目に、まりさは僕に向き直ると、渾身の体当たり仕掛けてきた。 「さっきはよくも、よくもおおおおおお!!! でいぶまでいじべで、ま゙り゙ざぼおゆるざな゙いのぜええええ!ゆっぐじじねええええぇぇええええ!!!」 僕は手近にあった太い枝を拾い上げると一歩左に下がり、野球の打者の要領で勢いよく振りぬいた。 「ゆべっ!?」 僕の放った一撃はまりさをしっかりと捉え、まりさは背後にあった大木に激しく全身を打ちつけた。 「ゆびぶべぼばびぶべぼゆびゃぁああぁああああああああああぁぁぁぁ!!?」 まりさは盛大な断末魔を上げると、物言わぬ餡子の塊と化した。 その後頭部はぱっくりと割れており、辺りに餡子の欠片が多数飛び散っている。 「ど、ど…、どぼじでごんな゙ごどずる゙の゙おおぉぉおおおおお!!?」 「いや…、どぼじでって言われてもなぁ…。れいむ達から仕掛けてきたんだろ?僕はそれに応じただけさ。」 「でいぶのおぢびぢゃんがえじでええええええ!!!ばでぃざをがえじでよおおおおおおぉおおおお!!!」 「卵ならまだ全滅しちゃいないだろーよ。」 「すきなひどにあがぢゃんのもどかげでもらわないとうま゙でないよ゙おおおぉおおぉおお!!! ゆっぐじがえじで、ばでぃざをがえじで、でいぶのあがぢゃん、がえじでよぉおおおおぉおおおおお!!!」 「んなこと言われてもなぁ…。」 「ど、どぼじで…、どぼじでな゙の゙ぉぉおおおおぉおおお!!! ばでぃざ・・・、あがぢゃん・・・、がえじで、がえじで… がえじでぇぇええええぇぇ・・・」 その大きな饅頭は、大粒の涙をぼろぼろとこぼし、悲痛と怒りの余り泣き叫んでいた。 溢れる涙は「彼女」の足元に水溜りを作り始めていた。 僕はただ家に帰りたかったがためにやっただけ。 道を邪魔をした挙句そんな剣幕で問い詰められても困るのだ。 絶望に打ちひしがれる「でいぶ」を目の前にして、僕はどうしていいかわからなかった。 「んほっ!?なみだによだれにぐっちょぐちょのれいむもかあいいのよぉおおおおお!!!」 「ゆがっ!?ゆっぐじごっぢにこないでね!ゆっぐじやべでね!!!」 途方に暮れているうちにありすが気を取り戻した。すぐさまれいむに一直線。何という見上げた根性・・・。 塩攻めにされ、愛するまりさを失ったショックを受け、泣き疲れたれいむにもはや策は残されていなかった。 ありすの為すがままになるしかない。 「んっほおおぉおおおぉおおお!ぐっちょぐちょのれいむぎもぢいよおおおおおお!!! あらてのろおしょんなのねえええええええ!!!すっきりー♪」 「やべでぇええええぇええ!ずっぎじー!」 「めをそむけなくていいのよおおおおおおお!!!れいむったらつんでれね!!! すっきりー♪」 「ゆっぐじやべで、ゆっぐじやべでね!!!ずっぎじー!」 「れいむのろおしょん、れいむのろおしょんあまじょっぱくておいしいいいいいいいいいい!!! もっとちょおだい、もっとちょおだいねええええええええええ!!!」 「でいぶおいじぐないぼおおおおおお!!!」 「ひていしなくていいのよ?れいむったらつんでれなんだからああああ!!!すっきりー♪」 「やだぼおおお、やだぼおおおおおおおお!!!すっぎじー!」 「もっと、もっとありすにあいをちょおだいねええええええ!!!すっきりー♪」 「ゆっぐじやべでね!ゆっぐじ・・・ゆ・・・ゆっぐ・・・」 「れいむ?ねちゃったのぉおお?とかいはのありすのてくがきもちよすぎたのねええええ! うぶなれいむもかぁいいよぉおおおおおおお!!!すっきりー♪」 「おいおい・・・その辺にしとけよ?」 「ゆゆ? ありすはいそがしいのよ!!!ようがあるならあとにしなさいよ!!!」 気がつくと僕の手は、ありすの頭を鷲掴みにしていた。 指は、柔らかくないとは言え骨の無い饅頭ボディにしっかりと食い込み、汗に濡れた髪の感触が伝わってくる。 「な、なにするのよおおおおお!!!とかいはのこいのいとなみをじゃましないで!!!」 「何が都会派だい?お前は自分の欲を満たしたいだけだろ?」 「や、やめなさいよいなかもの! ひ、ひとのこいじをじゃまするのは…とかいはのたしなみに…はんするのよ…?」 「口だけは達者なんだな。この淫乱饅頭め…!」 鷲掴みにする指に少しずつ力がこもる。さっきまで真っ赤に火照っていたありすの顔は見る見る青ざめている。 「ゆ…ゆぎっ… そ…、そんなのいたくないわ…。は…、はなしてくれたら…、とかいはのありすが…、 おにいさんの・・・、あいてをしてあげても・・・、い、いい・・・のよ・・・?」 「お前って奴は…。あの世でゆっくり反省して来な…!」 ぐちゃっ 「ゆぎぇっ!!! ゆっぼぁぁああああああぁぁあああああああああぁぁぁぁ・・・・」 限界を超えたありすは頭皮から炸裂し、行き場を失ったカスタード餡が飛び散った。 気づくと僕の手、上半身、足はクリーム色の返り血を多量に浴び、辺りには甘い香りが立ち込めていた。 こうしちゃいられない。気づくと僕の足は一目散に「あの人」のところへ向かっていた。 まりさやれいむに対する贖罪だと言うのか…?もはや僕には何も考えられなかった。 今考えると、この時既に僕の運命は変わっていたのかもしれない…! by まりさつむりの人 このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/ankoss/pages/3946.html
『穏やかな日常、少し増えた賑やかさ 後編.TXT』 31KB 愛で 制裁 思いやり 日常模様 引越し 家族崩壊 親子喧嘩 共食い 飼いゆ 野良ゆ 姉妹 都会 現代 前後編ものです こんにちは、かすがあきと勝手になのっている者です。 anko3893 : 穏やかな日常、或いは嵐の前の静けさ の続編で、 anko3901 : 穏やかな日常、少し増えた賑やかさ 前編 の直接の続きになります。 あらすじ 可愛いくて賢い飼いゆっくり れいむが、お部屋に侵入しようとしたでいぶ一家を頑張って、沈静化したよ。 でいぶ一家に虐げられえいる可哀想な子まりさがいるよ。 そんな子まりさを見て、可愛いくて賢い飼いゆっくり れいむは何かを決めたよ! ============================================= 「おにいさん。おねがいがあるよ!」 帰宅した僕にれいむが叫ぶ。珍しいなと思いつつ、お願いの内容を聞く。 興奮しているのか、なかなか言っていることがわからないが、要約すると、こうなるらしい。 ①でいぶの一家がこの部屋は自分たちのものだと言い、部屋への侵入を試みにやってきた。 ②でいぶ一家の中に、虐められている子まりさがいる。 ③可哀相だから助けてあげたい。 ガラス戸から外をみると、れいむの話が本当だということがわかる。 「なるほど、でもれいむ。なんでまりさを助けたいんだい?」 これまで2回、れいむはこの家族と同じようにラムネで眠らせたことがある。 その中にはまりさもいれば、赤ゆっくり、妊娠中のものだっていた。でも助命をしたことはなかった。 「れいむにも よくわからないんだよ。でも、あのまりさの め はとても かなしそうな め だったよ。 ゆんせいを あきらめているような め だったんだよ!まだ あんなに ちっちゃいのに! れいむは おかーさんを しらないけど、ぶりーだーの おにいさんや ぺっとしょっぷの おねーさん。 それに おにいさんに だいじに させてもらっているから さびくないよ。 でも あのまりさは おかーさんが いるけど だいじに されてないんだよ!そんなの かわいそうだよ!」 涙目で訴えるれいむの頭をそっとなでて、僕は優しくうなずいた。 ガラス戸を購入したときにサービスでもらった透明な箱(天井付き、ビッグサイズ)の中に、僕はでいぶと子れいむ2匹をいれる。 子まりさは床がよごれないようにと敷いたバスタオルの上だ。れいむは子まりさの傍にいる。 いつもなら、寝ているままゴミ袋にいれてゆっくり用のゴミ箱行きだが、 今回はれいむのおねがいの為と、ちょっとした興味からおこすことにした。 「ゆっくりしていってね!」 一家を起こすために、僕は挨拶をする。 「ゆっくりしていってね」×4 熟睡していた一家は返事を返す。 持ち上げても寝てたのに、挨拶ひとつで目をさますとはさすがは不思議生物(なまもの)。 「ゆゆ?どれいのれいむと しらないにんげんさん がいるよ。」 まだ眠そうな子れいむが傍にいることを確認し、安心したでいぶが言う。 「れいむ、おまえどれいだったの?」 「ちがうよ、おにいさん。れいむは おにいさんの かいゆっくりだよ!」 「はぁぁああ!?なに いっているの?でいぶに あまあまを けんじょうした どれい だろーが! さっさと あまあまを もってこい!とくもりでいいよ!」 吼えるでいぶに、僕は声をかける。 「まぁ、まてでいぶ。なんでこの家にきたのかを教えてくれたら、あまあまをあげるよ。」 「ゆ!にんげんさん!ここは でいぶの ゆっくりぷれいすだよ!でいぶの どれいの じじいが いるでしょ!? いじわるしないで はやくだしてね!あと あまあまを ちょうだいね。たくさんで いいよ!」 意味がわからない。が、助け舟は意外なところからきた。 「おかーさんは、むかし このいえに すんでいたのぜ。」 子まりさだ。 「たぶん このいえの かいゆっくり だったんだぜ。ありすと かけおちを して、のらになって、りこんを して、 まりさのおとーさんのまりさと けっこんしたのぜ。でも おとーさんが えいえんにゆっくりしたのぜ。 まりさ ひとりじゃ かぞくをやしなえない から、また この いえに きたのぜ。 えいえんにゆっくりさせられるのに。」 ああ、なる程。僕がここに越してくる前にここで飼われていたのか。 それにしても野良のくせに賢いやつだな、と思いつつ、少し質問をしてみた。 「なるほど。で、父まりさが死んで、なんでおまえ(子まりさ)が家族を養っているんだ?でいぶは何をしているだ?」 「それは……わからないのぜ。でもおかーさんが かりをしているところを まりさは いちども みたことが ないのぜ。」 「はぁ!?ばかなの?あほなの?でいぶは こそだてに いそがしいんだよ!かりなんて いけるはずないじゃない!」 相変わらずうるさいでいぶに、れいむが言う。 「でいぶ!まりさだって、でいぶの おちびちゃんでしょ!?だったら でいぶが まりさを ちゃんと こそだてしなくちゃいけないよ!」 おいおい、れいむって、こんな怒った顔できるんだ。今まで一緒に暮らしてきたけど、始めてみた。 「ゆ!?くずで むのうな まりさが えいえんに ゆっくりしちゃったんだから しょーがないでしょーが!!」 「しょーがないくなよ!それに、なんで まりさだけ よごれて やつれているの? ちゃんと ごはんさんを みんなでわけあっているの?」 オレンジとラムネの効果でまりさはやつれていないが、おそらくこの部屋にきたときはやつれていたんだろうな。 「かりが へたな くずまりさなんて うんうんでじゅうぶんだよ! じぶんも むーしゃむーしゃ したければ たくさん とってこればいいんだよ!そんなことより はやく あまあまをよこせぇ!」 「しょーだしょーだ!あまあまを もってきょい、このどりぇい!」 「いもーちょなんて、きゃわいい れいみゅの うんうんで じゅーびゅんなんだよ。 いもーちょは うんうんが ちゅきにゃ へんちゃいさん にゃんだよ。」 でいぶだけでなく子れいむ2匹の身勝手な話に、れいむが泣きそうな顔をしだした。 「ゆぷぷ。なきむしで どれいの れいむは さっさとでいぶに あまあまを もってきてね。すぐでいいよ。」 「ほら、でいぶ。あまあまをやろう。」 放置しておけば、うるさそうなので、僕はクッキーをいくつか手にとり、でいぶたちにみせる。 「おそいよじじい!でいぶと、でいぶにの かわいい おちびちゃんが おなかを ぺーこぺーこ させてたんだよ! でもでいぶは かんっだい だから とくべつに ゆるしてあげるね。もっとちょうだい!」 正直イラついたが、うるさいのもいやなので、クッキーを箱にいれる。 「ゆひゃぁぁあああ!くっきーしゃん!!れいみゅ、むーちゃむーちゃちゅるよ!」 「むーちゃむーちゃ……っちっっちちあわちぇぇぇぇえええ!!」 「うっめ!これっめっちゃうっめ!!ぱねぇ!まっじぱねぇえ!」 失敗した。餌をやれば黙るかと思ったが、かえってうるさくなった。 「ほら、まりさも食べな。」 僕はクッキーをまりさにも渡す。 「にんげんさん。まりさも たべていいのかぜ?」 「ああ、いいよ。」 「ゆっくりありがとうなのぜ。むーしゃむーしゃ……しあわせーー!」 まりさの口からカスが飛び出る。よかった、タオル敷いておいて。 「よかったね。まりさ。すーりすーり」 「や、やめるのぜ。れいむ。まりさは うんうんまみれの きたないゆっくりなのぜ。」 「そんなことないよ。まりさは かぞくのために いっしょうけんめいで とってもゆっくりした おちびちゃんだよ!すーりすーり」 れいむの綺麗な体に、まりさの汚れがついていくが、それでもれいむはすーりすーりを止めない。 「かわいそうな おちびちゃん。いいんだよ、おちびちゃんは もっとゆっくりしてて いいんだよ…… それに きたないのなら、れいむが きれいに してあげるね…ぺーろぺーろ」 まりさの体についた排泄物を舐めとるれいむ。 「ゆ?ま、まりさ……ゆっくりしても いいのかぜ?」 「ゆん。とうぜんだよ。ゆっくりして いいよ。れいむが おにいさんに おねがいするから、れいむに まかせてね。」 れいむはこっちを見直して、頭を床にこすりつける。いわゆる土下座だが、これも始めてみた。 「おにーさん。おねがいだよ。れいむは このまりさを ゆっくりさせて あげたいよ。 さめて さとおやさんが みつかるまで ここにいさせてあげたいよ。れいむが ちゃんと しつけをするよ。だから おねがいだよ。」 「れ、れいむ。だめだよ。のらゆっくりを つれこんだ かいゆっくりは せいさいされちゃうんだぜ?」 まりさはれいむを止めるが、れいむは逆にまりさを止める。 「おちびちゃんはだまってて。れいむだって しっているよ。でも、それでも おちびちゃんを みすてられないよ。」 必死に子まりさを引き取るよう懇願するれいむに僕は聞く。 「なぁ、れいむ。なんで そんなに そのまりさにこだわるんだ?」 「れ、れいむは……れいむは…」 「おちびちゃんが ほしいのか?」 「……そうだよ。れいむはおちびちゃんが ほしいよ。おかーさんに なりたいよ。でも れいむは にんしん できないよ。」 去勢されたれいむ種は特に母性が強くなると聞いたことがある。そのため、赤の他人(他ゆん?)を拾うことがあるという。 「だからといって よその おちびちゃんが ほしいなんて ほんきでおもったことは なかったよ。 でも、このおちびちゃんは かわいそすぎだよ。 まだ おちびちゃんなのに…おかーさんに きらわれて…うんうんだけたべて…… ゆぅ…ゆぅぅぅぅっわあああぁあああぁぁl!」 「れいむ…なかいないで…すーりすーり」 「おちびちゃん…すーりすーり…ぺーろぺーろ」 れいむと子まりさは泣きながらすーりすーりぺーろぺーろを続ける。まるで本当の親子だな。 「ゆぷぷ!どりぇいと うんうんまみりぇの いもーちょが しゅーりしゅーり ぺーろぺーろちてるよ。きちゃにゃーい」 「おちびちゃん。わらったらだめだよ。ああやってすこしでも ゆっくりしようとしている おろかな ゆっくりなんだから。」 「おかーしゃん、やしゃしー」 「ゆぷぷ。でいぶったら かんっだいで ごめんねー!」 本当の親と姉妹はクズだな。 「なぁ、まりさ。よかったら僕の飼いゆっくりにならないか?」 僕の言葉にれいむの顔が明るくなる。 「かいゆっくり?だめだよ。まりさは かぞくをすてられないよ。」 まりさの言葉にれいむは悲しそうな目をしている。 「家族か。でもまりさ。あいつらはそんなふうにおもってないぞ?」 「………それでも…かぞく なんだぜ。おとーさんだって いのちを かけて かぞくを まもったんだぜ。」 家族おもいのゆっくりもいたもんだ。ゆっくりの親子愛など、先日鬼姫さんのみせてくれたもの程度だと思っていたが。 「ゆびぇぇええん。くちゃいよー」 「おい、まりさにの くずで むのうな まりさ!うんうんが あふれているよ!さっさとたべな。くずはきらいだよ。」 餌を食べてたため、箱の中のでいぶたちは排泄をしていた。その排泄物をいつものようにまりさに片付けさせようとする。 「おいおい、今までは食べ物が少なくてまりさがうんうんを食べてたんだろ?まだクッキーをあげるから、うんうんは自分で片付けたらどうだ?」 「はぁあああ!?なにいってるの?うんうんは そいつがたべるもの でしょーが!?」 「おいおい、まりさは、かぞくだろ?」 「ぞいづは でいぶたちの うんうんどれい でしょーがぁぁ!!おい!うんうんどれい、はやくかたづけろ!」 こいつも報われないな。そんなまりさに少し同情してしまう。 「まりさ、うんうん食べたいか?」 「……たべたく ないのぜ……でも、まりさが かたづけないと…」 「家族だからか?」 「そうなんだぜ…」 「それは違うな。」 「ゆん?」 「こいつらはお前のことを家族だなんて思っていない。奴隷だと思っている。お前はこいつらとゆっくりを共有したことがあるか?」 「………ないのぜ……」 「だったら、こいつらは家族じゃない。むしろお前の家族はこのれいむだ。こいつはお前とすーりすーりして、ゆっくりを共有しただろ?」 「……すーりすーりをしてもらったことならあるのぜ…」 「父親が死んでからは?」 「……ないのぜ……」 「それだけじゃない。れいむはお前を助けるために、俺に頭をさげて、もしかしたら殺される化もしれないお願いを僕にしたんだよ。 お前のために。でいぶたちはお前のために危険を顧みずなにかをしてくれたか?」 「……」 「もし本当の家族ならば、お互いの幸せを思うものだろ。でいぶたちの頭には自分のことしかない。そんなやつは家族ではないだろ?」 僕はまりさをでいぶの前にもっていく。 「おいでいぶ。僕はこれからこのまりさだけ、あまあまをあげるよ。よかったね、おちびちゃんが あまあまを食べれて?」 「はぁぁぁあああ!?じじいは なにをいっているの? そんな うんうんどれいじゃなくて ようきひも かすんでみえる でいぶにこそ あまあまを わたすべき でしょーが!?」 「いや、でもさ。お前らはさっきいっぱい食べたし、それに自分の子供が幸せになれるのはうれしいだろ?」 「ふっざけるなぁぁぁ!!あれっぽっちで たるはずないでしょ!あほなの?しぬの? だいいち そいつはうんうんどれいでしょーが!」 「おかーさん…まりさは、おかーさんのおちびちゃんじゃないの?」 「あったりまいでしょーが!おまえみたいな くずで むのうなまりさが しょうとくたいしも ひざまづくほど ゆうしゅうな でいぶの おちびちゃんのはずないでしょーがぁぁああ! わかったら うんうんかたづけろ!でいぶにあまあまをくわせろぉぉーー!!」 うるさく騒ぐでいぶに、僕はクッキーを再び与え、静にさせようとする。 「たったこれっぽっちかい!まったく つかえない じじいだよ。でも でいぶは かんっだいだから とくべつに ゆるしてやるよ。 もっと ほかの あまあまを もっておきで!やまもりでいいよ!」 でいぶを無視し、実の親に子供じゃないといわれ、ショックをうけいているまりさに僕は声をかける。 「ほら、お前は家族じゃないんだってさ。お前のことを思ってくれる、家族は、このれいむだよ。」 汚い歓喜の雄叫びをあげるでいぶと違い、涙目のれいむが言う。 「おちびちゃん。れいむが おかーさんに なってあげるよ。」 「れぃ……ほ、ほんとかぜ?」 「ほんとうだよ。おちびちゃん。れいむの おちびちゃん。きれーきれーしましょうね。ぺーろぺーろ」 「おっ……ぉおおかーしゃん……」 「おちびちゃん!」 「おかーさん!」 れいむとまりさが涙を流しながら、頬を合わせる。うんよかったなれいむ、まりさ。 あと、タオルを敷いておいて本当によかった。 「れいむ。お話中悪いが、君たちを綺麗にしたいんだが、僕がやってもいいかな?」 「おにいさん。もちろんだよ。ありがとう。さ、おちびちゃん。おにいさんに きれいに してもらおうね。 しゃわーさんは とっても きもちが いいんだよ。」 「わかったぜ、おかーさん。おにいさん。よろしくたのむのぜ。」 僕は二匹を風呂場につれていき、ゆっくり用の石鹸で洗う。 まりさは最初怖がったが、れいむの励ましと、きもちよくなってきたからか、だまった。 二匹の水気をタオルで拭き取り、僕はれいむにそっと言う。 「れいむ。あの親子を片付けるから、わるいけど、先に二人で寝てくれないか? ちょっとひどいことをするかもしれないから、コレをつかってもいいかい?」 僕はれいむに、ゆっくり用睡眠薬であるラムネを見せる。 「おにいさん……わかったよ。ゆっくりねむるよ。さ、おちびちゃん。 おにいさんに おくすりをもらって、ねんねしようね。」 「わかったのぜ、おかーさん。」 二匹は僕の手からラムネを食べ、そして眠った。眠った2匹を、タオルを敷いた防音性の高い透明な箱にいれる。 これででいぶたちをどうしようとも、この2匹が目を覚ます心配はない。 明日は土曜日で仕事もない。僕は夜更かしをすることにした。 ============================================= 「さて、そういうことで、僕の飼いゆっくりであるれいむとまりさを泣かせて、 勝手に人の家に入ろうとしてたゲスなでいぶ一家を制裁するよ。」 鬼姫さんからもらったカメラの電源をいれ、録画ボタンを押し、話しかける。 「はぁぁあああ!?じじいが なにを いっているの!?ここは でいぶのゆっくりぷれいす だっていってるだろーが!!」 「うん。君の前の飼いぬしなら、ここにいないよ。だってもう引越していったから、3ヶ月ぐらい前に。 で、その後僕が引っ越してきたんだ。だから、今は僕のゆっくりプレイスなんだよ。ゆっくり理解してね。」 「ゆ?…………ゆっくりりかいしたよ。」 意外にも理解したようだ。最後まで前の飼い主をだせとわめくものだと思っていたが。 あのまりさの母親だから多少は賢いのかな? 「ゆん!でいぶは でいぶを おせわする じじいが かわっても きにしないよ。でいぶったら やさしくて ごめんねー! さぁ、あたらしい じじいは さっさと うんうんを かたづけて あまあまを ちょうだいね!すぐでいいよ!」 あまりにも斜め上の思考をいくでいぶに僕は言葉を失う。 なんで同じれいむ種でここまで家のれいむと違いがでるんだろうか? 僕はトイレ掃除用に購入しておいたゴム手袋をはめて、1匹の子れいむを持ち上げる。 「ゆ!おちょらちょんでりゅー!」 「いもーちょ ばっきゃずりゅいよ!つぎは れいみゅの ばんだよ。はやししてにぇ。」 これからの運命を理解していない子れいむを無視して、僕は箱の中にある餡子をてにとる。 「ゆん。ようやく じじいは じぶんの たちばを りかいしたんだね。 まったく ゆっくりしすぎだよ。さっさと うんうんを かたづけるんだよ!」 当然片付けるはずがない。僕は手にもった餡子を、持ち上げている子れいむに塗りたくる。 「ゆ~~!れいみゅは とりちゃんだよ!このおおぞらは みーんにゃれいみゅのもにょ… ゆびぇぇぇええん!どーじで うんうん ちゅけりゅにょ!?きちゃにゃいよーー!」 浮遊感を楽しんでいた子れいむが、突然汚物まみれとなり、泣き叫ぶ。 「ほら、でいぶ。おちびちゃんが汚れたぞ。綺麗にしないと。」 そう言って、でいぶの前に汚物饅頭をおく。 「おかーしゃん!たちゅけてぇぇぇ!!」 「おちびちゃん!くさいよ!あっちいってね!」 「どぼじでぞんにゃごどゆーにょー?」 「おいじじい!さっさとおちびちゃんをきれいにしろ!ってなにをしてるの!?」 「何って、もう1匹のおちびちゃんもうんうんをつけているのだよ。」 さも当然そうに僕は答える。僕の手には、もう1匹の子れいむがうんうんを塗りたくられている。 「よし。できた。ほら、箱の中のうんうんはきえたぞ。ぜんぶ、おちびちゃんにくっついているからな。」 「くちゃいよーー!おかーしゃん!たちゅけてーー!」 うんうんまみれの子れいむは母であるでいぶに助けを求めるが、でいぶはなにもできずにいる。 「ほら、でいぶ。ぺーろぺーろしてあげればいいじゃないか。綺麗になるよ。」 「できるはずないでしょーが!ばかなの!あほなの!じじいがやれー!」 「またまた謙遜して。でいぶは子育てが上手なんだろ?こういうときはどうすればいいか知っているだろ? ほら、おちびちゃんたちもお母さんにお願いしないと。」 「おかーしゃん。ぺーりょぺーりょしてほちいよー」 「ぺーりょぺーりょちてぇぇえ!」 「ゆがぁぁぁあ…」 困惑するでいぶ。やはり母性(笑)があっても、排泄物を舐めとるのは抵抗があるらしい。 他人(他ゆん?)に食べさせるのはよくても、やはり自分は嫌なんだな。 家のれいむは、まりさをぺーろぺーろするのに、なんの抵抗もなかったのだから、このでいぶよりも母性があるのだろう。 「しょーがないな。僕が綺麗にしてあげよう。でも、僕は子育てが下手だから、うまくできなかったらごめんね。」 そういって僕は子れいむを1匹もちあげる。 「ゆ、おちびちゃん。よかったね。じじいが きれいに するよ。 おねーちゃんの ほうは もうすこしだけまっててね、すぐに じじいが きれいに する!」 僕は子れいむ(どうやら妹のほうらしい)にスプレーを吹きかける。そう、鬼姫さんからもらった虐待用のスプレーを。 「!?ゆっびぃやぁぁぁああああ!!??」 子れいむが絶叫する。 「ああ、ごめんごめん。やっぱり、僕は下手だな…でもちょっとまって。まだ汚れているから。」 僕は再度スプレーをかける。そして、タオルで強くふく。 「ゆっびぎゃぁぁああ!ちゅ!!?ちゅぶれりゅーーー!!いじゃぁぁぁあ!!」 その間子れいむは何かを叫びつづける。 「よし!綺麗になったぞ!」 綺麗になった子れいむを再び透明な箱にいれる。 「じ、じぬぅぅぅうう!はだゃががぁぁぁあ!でいみゅのげかいをすべでみわだぜるめがぁぁあ! い…いぢゃぃぃぃいおおおーー…!!!」 子れいむは絶叫しながら箱の中を転がる。痛みでその場に留まれないのだろう。 壁にぶつかり、でいぶや子れいむにもぶつかるが気づかず、転がり続けている。 このスプレー、カプサイシンでゆっくりを苦しめ、少量のクエン酸と糖分でゆっくりの回復を促すことで、 殺すことなく痛みを長時間(話によると2時間)持続させるものらしい。 「……」×2 目の前で地獄の苦しみを訴える子れいむに、でいぶたちは言葉をなく、おそろしーしーをしている。 「ごめんね、でいぶ。やっぱり僕は下手で、君のように上手くできなかったよ。 そっちのおちびちゃんも同じめにあうけど、いいよね?」 「ゆみゃ?や、やだよ。れいみゅは おかーしゃんに きれーに ちてもらうよ!ね?おかーさん!?」 「え?そうなの?でいぶ、おちびちゃんは、君にうんうんを舐めとってほしいみたいだけど、どうする?」 「でいぶは…」 子れいむの視線を感じながら、でいぶは悩んでいる。 「でいぶみたいな優秀なお母さんなら、僕みたいに、子供を傷つけずに綺麗にできるんだろうな。すごいな、でいぶは。」 「しょ、しょーだよ。おかーしゃんはしゅっごいんだにょ。だから、おかーしゃん。れいみゅをきれーにちちぇぇ!」 「で…でいぶは……でいぶが…きれいにするよ…!でいぶは おかーさんだから! ゆうしゅうな おかーさんだから!ゆうしゅうすぎて ごめんねー!!」 キリっとした顔のでいぶが叫んだ。そして、子れいむのほうを向き、舌をだす。 キリっとしたでいぶの顔が臭気で歪んだ。 「く…くちゃぃ!でも、でいぶは がんばるよ!でいぶは ゆうしゅうなんだよ!でいぶ、ぺーろぺーろするよ!」 自分が優秀だといいきかせながら、でいぶは子れいむを舐める。 「ぐ!?……・・ぺーろ…ぺーろ…ぐ!?……ご…ごっくん…めちゃまずー」 やっとの思いで少しの排泄物を飲み込んだれいむが再びぺーろぺーろを始める。 「ま、まだまだ…でいぶはぺーろぺーろするよ…ぺーろ…ぺーろ…っぐく!?」 「ゆびっっびぎゃああぁぁぁああ!!??」 口内の排泄物を飲み込もうとでいぶが頑張っているとき、激痛で転がり続けている子れいむがでいぶにぶつかる。 「!?っぶ!?!?ぶぶっっぶぶぶぶ!!??っごっびゃぁぁああああ!!」 突然の衝撃と、排泄物が口内にあることでの精神的苦痛からか、でいぶは盛大に餡子を吐いた。 ぶつかった子れいむはすでに他のところを転がっているが、 「ゆっぴゃぁぁぁあ!!!??」 排泄物を舐めとってもらっていたほうの子れいむに、嘔吐物が盛大にかかる。 「げはぁ~…げはぁ~…げはぁ~…」 一通り吐き終えたでいぶが息を整える。 「おかーしゃんのばきゃぁぁ!!この くじゅおや!さっしゃと れいみゅを きれーにちろ!」 排泄物と嘔吐物まみれの子れいむが、でいぶに怒る。 「ゆ!ゆうっしゅうな おかーさんになにをいってるの!でいぶ おこるよ! もう しらいよ!おやを くずよばわりする げすな おちびは せいっさいだよ!」 僕には子れいむが怒るのは当然のことだと思うが、まぁ、でいぶは自分がクズ呼ばわりされたことがゆるせないのだろう。 「でいぶ、僕が綺麗にしようか?」 「じじい!さっさと きれいにしろ!さいしょから おまえが してればよかったんだ!」 「や…やぢゃーー!!いちゃいのはいやだーーー!ごべんにゃ゛ちゃーい゛!」 「ふん!げすなおちびはさっさとせいっさいされ…ゆ?おそらとんでりゅーー!」 僕はでいぶを持ち上げる。 「さぁ、でいぶ。綺麗にしようね?」 「なんででいぶなのーー!?きたないのは あのげすちび でしょーがぁぁ!!」 「いや、だってさ、でいぶ。君、餡子吐いたじゃない。口のまわり、汚いよ。」 そういって、僕はでいぶの口を拭いてあげる。紙ヤスリでだけど。 「む゛~~!!!?」 「ほら綺麗になった。」 「じ、じじい!でいぶにひどいごどずるど、ぜいざいだよ!?」 「最初にいったじゃないか、僕は綺麗にするのが下手だって。 それでも綺麗にしろって言ったのはでいぶじゃないか。制裁なんて酷いな。」 「ぞんなの じるかぁぁぁああ!!」 「はいはい。ごめんごめん。お詫びに、これをあげよう。」 僕はコーヒー飴(人間でも子供だったら食べるのを嫌がるぐらい苦いやつ)をでいぶの口にいれる。 「こ、こり どく はいってりゅぅぅぅ!」 そう叫び、コーーヒー飴を吐き出そうとするでいぶだが、僕は紙ヤスリで口を抑える。 吐き出そうと体(?)を動かすでいぶ。その度に、紙ヤスリで口が擦り切れ激痛が走っているはずだが、 それでも毒であるコーヒー飴を吐こうとする。 目は血眼になり、暴れるでいぶを僕は全力で押さえつける。 そして、左手で紙ヤスリを通じて口を抑え、右手で頭を上下に動かす。 しばらくすると、でいぶが静になる。飲み込んだようだ。 「え…えれ…げっふ…げっふ…」 僕はでいぶを急いで箱の中に戻す。 「ゆぴぴ!ざまーみりょだ、このくじゅおや!」 でいぶの様子をみていた子れいむが笑って喜ぶ。 そんな子れいむに復讐するかのように、でいぶは盛大に餡子を吐いた。 「っごっびゃぁぁああああ!!げっっぼーーーごっほ・ごっぼ!!っごっびゃぁぁああああ!!」 さすがはでいぶ。だてに太っていない。 大量の嘔吐物で、子れいむはみるみるうちに嘔吐物に飲み込まれた。 転がっているほうも、餡子にぶつかり、埋もれている。 「げはぁ~~げはぁ~~~…でいぶ…あんこさんはいちゃったよ…」 「盛大にはいたね、でいぶ。」 僕はさきほどスプレーをかけたほうの子れいむを吐瀉物の山からとりだす。どうやら気絶をしているようだ。 「どぼじで…どぼじでごんなごどずるの!? でいぶはじんぐるまざーなんだよ…やさしくしなくちゃいけないんだよ…」 「そうだね、じゃぁ、シングルマザーで可哀想なでいぶに、お饅頭をあげるよ。さ、目を閉じて口をあけてごらん。」 「ゆっぐりりがいじだよ…じじいはざっざとでいぶにおまんじゅうざんをちょうだいね。」 酷い目にあっているのに、簡単に僕のいうことを信じるでいぶ。甘味がもらえればなんでもいいのだろうか? 僕は気絶している子れいむのリボンをとり、でいぶの口にいれる。 「むーしゃ…むーしゃ…」 「ゆっぎゃぁぁぁあああ!??」 でいぶの口内から絶叫が聞こえる。 「っゆ!?むーしゅむーしゃむーしゃ!っししあわっちぇーーー!!」 口内から絶叫が聞こえるというのに、でいぶは意に介さず饅頭、子れいむを食べる。 ゆっくりは不幸な目にあうと、甘味をます。あれほど苦しんでいたのだから、今の子れいむはそうとう甘いだろう。 そしてそれは、でいぶの意識を味覚にだけに集中させているのだろう。 「でいぶ?聞こえる?」 「むーちゃぁむーちゃぁ…っちっっしあわせぇぇえええ!!」 「ゆっぎゃぁぁぁ!だ!だじゅげでーー!おぎゃーざぁぁぁあああーーー!!おねちゃぁああーー!!ゆぴぎゃぁ・・・」 やはり聞こえていない。口内から聞こえる我が子の絶叫も聞こえていないのだろう。 いつもよりも長い咀嚼が終り、でいぶは饅頭を飲みこむ。 「ゆっくりおいしかったよ。なかなかつかえるじじいだね。もっとたべたいよ!」 「それはよかったよ。でいぶ。ところででいぶ、これ、何かわかるかい?」 「ゆ!そ、それはでいぶにのかわいいおちびちゃんのおりぼんさん!なんでじじいがもっているの?おちびちゃんは!?」 「君がさっき食べただろ?」 「……??……??」 「だから、君が食べたお饅頭って、君のおちびちゃんのことだよ。」 「う、うそだよ!でいぶはおまんじゅうさんをたべたんだよ!おちびちゃんじゃないよ!」 「おきゃーさんがいもーちょをたべちゃった…」 「おや、目撃者がいるようだな。」 吐瀉物に埋もれていた子れいむがいつのまにか、ぬけだしていた。 「おちびちゃん!?そ、そんなうそはつかないでね。おかーさんおこるよ!」 「だぇ…だっちぇ…おかーしゃんのくちさんから、いもーちょのこえがきこえてきちゃよ…」 「そんなうそをつかなくなぁぁぁ!!おかーさんぷくーするよ、ぷくーー!!」 「……………ゆっくち…ゆっくち…ゆっくち…ゆっくち…」 「お、おちびちゃん?どうしたの?」 「ゆっくち…ゆっくち…ゆっくち…ゆっくち…ゆっくち…ゆっくち…ゆっくち…ゆっくち…」 「で…でいぶににたがわい゛い゛おちびちゃんがぁぁぁぁ!!」 排泄物、吐瀉物まみれになり、姉を食べる母を見、そらに母からのぷくーをされた子れいむは非ゆっくり症を発症したようだ。 「じじい!おちびちゃんがびょーきになっだんだーー!!だ、だずげろーー!!なんどかじろーー!!」 「でいぶ、ざんねんだけど、この病気は不治の病なんだ。このまま苦しませるぐらいなら、いっそ殺したほうがいいんだよ。」 実際は大量のオレンジジュースなどを用いて、たくさんゆっくりさせれば、 治る症状だと参考書に書かれていたが、そのことは伏せておこう。 「ぞ、ぞんな…で、でいぶのおちびちゃんが……」 大粒の涙を流すでいぶ。 この涙は、子れいむのことを想ってか、はたまた、子供を無くす悲劇の自分に対してのものか、 僕にはわからない。 「それじゃぁ、でいぶ、やるよ。」 「ゆっくりおねがいするよ……じじい……」 「最後に、すーりすーりやぺーろぺーろはしないのかい?汚物まみれとはいえ、これが今生のわかれだよ。」 「…………」 でいぶは何も言わない。こいつの母性(笑)はこの程度のようだ。 僕は果物ナイフで、子れいむを真っ二つにした。 「おちびじゃぁぁぁあああああん!!」 我が子の遺体の前で泣きじゃくるでいぶ。 しかし、死臭がいやなのか、遺体の傍には決して寄らない。 「でいぶ。おちびちゃんたちが全部いなくなったね。」 「ゆん……ど、どぼじででいぶだげが…でいぶのがわいいおちびちゃんがぁぁ…… でいぶはふこうのほしさんのもどにうまれだの?」 妹のほうのれいむを食べたことを否定していたが、いつのまにか死んだことに納得している。 どういう思考回路をしているか、本当に不思議だ。 「そんなことはないさ。きっと新しい出会いがあるよ。だってでいぶは寛大で優秀で美しいんだから。」 「そ、そうだね。でいぶは あたらしいこいに いきるよ!」 さっきまで泣いていたのが嘘のように明るくなる。 「そういうわけで、僕の家からはでてってね。」 「ゆ?………はぁぁぁああああ!?なにをいってるの!?」 「だって、僕の家にいたら、新しい恋なんてできないよ。 僕は室内飼いしかしないから、出会いはないよ。だから野良に戻ろうか。 大丈夫、もうすぐ寒い冬がくるけど、大丈夫さ、根拠はないけど。」 「……ゆ!そ、そうだ!で、でいぶは しんぐるまざーだよ。やさしくしなくちゃ いけないんだよ!」 「え?だってでいぶの子供は全員死んだじゃないか?」 「なにをいってるのじじい?でいぶには まだ まりさにの おちびちゃんが いるよ!」 「うんうん奴隷のまりさは君の子供じゃないって、さっき言っていたじゃないか?」 「はぁぁぁあ!?そんな ひどいことを でいぶが いうはずないでしょーが!だーりんのまりさにの かわいい おちびちゃんだよ! まいにち すーりすーろして、ぺーろぺーろして あげてる だいじなおちびちゃんだよ! 何を言っているんだ?こいつは。 もし嘘を付いているとしたら、最低だ。記憶を都合のよいように改竄していたら、最悪だ。 「ゆ?そういえば まりさにの かわいいおちびちゃんは?じじい、だいじな おちびちゃんを どこにやったの? さっさとだして!あと、あまあまを ちょうだい。とくもりで いいよ!」 なる程、こういう最低最悪の生物だから、鬼姫さんのような虐待を好む人がでてくるのか。 でも、僕はイラつきよりもこの生物と関わるのにむなしさを感じてきた。 僕はでいぶに虐待用スプレーがなくなるまでかける。 「ゆぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!! で!!でいぶがぁぁぁあああ!!めが、めがぁぁぁああああ!!! じじいぃぃぃぃいいい!ごごごっごごっごばぎゃああぁぁぁぁああああ!!!」 部屋中にでいぶの悲鳴が響き渡る。この部屋が防音でよかった。 そう思いながら、わめくでいぶのくちをガムテープで頑丈に固定し、 でいぶと、赤ゆっくりの残骸と吐瀉物の餡子をゴミ袋にいれる。 近所の公園まで、ゴミをいれたゴミ袋をもって歩き、公園に設置されているゆっくり専用のゴミ箱に捨てた。 帰宅後、シャワーを浴びることなく、僕は眠た。 ============================================= 翌日、目覚し時計の音で僕は目をさました。 そういえば、昨日は夕飯を食べていなかったな。 僕は朝食として、サンドイッチをつくる。(炊飯器の用意を忘れていたので。) 「ゆっくりしていってね!」 そして、箱の中で仲良く眠っているれいむと、子まりさを起こす。 「ゆっくりおきるよ………ゆ?ごめんね、おにいさん。れいむ、おにいさんをおこせなかったよ…」 躾をしてあるれいむは返事を返すことはない。 「ゆっくりしていってね!」 昨日まで野良だった子まりさは元気に返事を返した。 室内にレジャーシートを敷き、そこに朝食を並べる。 見たことのない食事内容に、子まりさは目を輝かせている。 「さ、食べようか?」 僕が声をかけると、 「ゆん。さぁ、おちびちゃん。おにいさんにかんしゃしようね。」 「わかったのぜ。おにいさんは かりと おりょうりの てんさいさん なんだぜ!」 「ゆっくり いただきます!」×2 僕と2匹が食事を始める。 「むーしゃむーしゃ……ごっくん……しあわせー!」 「むーしゃむーしゃ…っちっちあわっちぇぇぇぇ!!」 子まりさの食べ方は当然汚い。まぁ、こうなることがわかっていたらレジャーシートを敷いたのだが。 「おちびちゃん、おいしいね。」 「ゆん!まりさ、こんな おいしいものを たべたのは はじめてさんなのだぜ! さんどいっちさんは すっご くおいしいのぜ!」 「ぺーろぺーろ」 「ゆん?」 れいむの突然のぺーろぺーろに驚く子まりさ。 「でもね、おちびちゃん。ごっくんするまえに『しあわせー』を しちゃうと きれいな おかおさんや じめんさんが よごれちゃうよ。きたない ところで たべる ごはんさんは おいしくなくなっちゃうよね?」 「ゆ~~そ…それは…そうなのぜ・・・…」 今までの食事を思い出したのだろう。子まりさはゆっくりにしては珍しく、肯定した。 「むずかしいかもしれないけど、ごっくんしてから『しあわせー』をしようね。 そうしないと、おにいさんに めいわくを かけちゃうよ。」 「ゆぅぅ…おかーさんは おにいさんが すきなのかぜ?」 「もちろんだよ!」 「まりさよるもかぜ?」 子まりさが、不安そうな顔で聞く。 「そのしつもんさんは むずかしいよ。だって れいむは おちびちゃんと おにいさん、どっちもすきだから。 だって、みんなかぞくだからね。」 れいむが笑顔でこたえた。 「ゆ!そうなのぜ!まりさと おかーさんと おにいさんは かぞくなのぜ! だからまりさは おかーさんが すきな おにいさんの めいわくさんに ならないように がんばるのぜ!」 れいむの笑顔がまりさに笑顔をつくらせる。 「さっすがれいむのおちびちゃんだよ!すーりすーり」 優秀そうな子まりさだから、優秀なれいむならばキチンと躾ができるだろう。 「えらいな、まりさは。がんばれよ!」 だが、れいむばかりでは寂しいので、僕も躾に協力し、子まりさをなでてあげた。 「ゆ~ん……て、てれるのぜ……」 子まりさは頬を染めながらも嬉しそうな顔をした。 考えてみれば当然のことで、ゆっくりにも色々いるのだろう。 れいむみたいな善良なものや、でいぶみたいなゲスなものが。 善良なものを虐待することは僕にはできそうにない。 ゲスなものを虐待することは、昨日はやってみたが、次第にむなしさを憶えた。 都合の良いように記憶を改竄するゲスなゆっくりに制裁など無意味だ。 恐らく、僕がゆっくりを虐待することはもうないだろう。 だからといって、ゆっくりんピースみたいな愛護活動はしない。 あれはあれで間違っていると思う。 僕の大事な、ゆっくりであるれいむや子まりさが襲われれば、躊躇なく潰すだろうが、 できるだけ速やかに終えたい。 鬼姫さんとお近づきになるチャンスはなくなるが、あんなむなしいことをしたあとで、秘め事はしたくない。 男としては残念なことだが、今度鬼姫さんには正直に言おう。 僕の日常は、とても穏やかだ。 「おにいさん。きょうは どようびさん だから おしごとさんは おやすみだよね? もしよかったら、まりさに どうばっちさんを かってあげてほしいの。」 そんな穏やかな日常も、 「おにいさん。まりさは もっと さんどいっちさんが たべたいのぜ!」 「おちびちゃん。そういうときは『おかわりください』っていうのよ。」 「わかったのぜ、おかーさん。おにいさん、まりさは おかわりさんが ほしいのぜ!」 僕の日常は、少し賑やかになった。 2匹の飼いゆっくりとの穏やかな生活に、僕は満足している。 あとがき 長い長い駄文をよんでくださった方、おつかれまさまでした。 こうして愛川くんは立派な愛で派になりました。 前作の感想で、愛川くんがれいむを虐待したら最低だな、という意見を読みました。 よかった。みなさんがれいむのことを愛してくださっていて。 当然ですよね、あんなに可愛くて、賢いれいむを虐待するなんて、できませんよね。 もっとれいむ種が優遇されてもいいじゃないか! でいぶは何が何でも許しませんが。 冗談はさておき、SSというのは難しいものです。 れいむの心情や、子まりさの心情が上手に表現できません。 文才が欲しいものですが、ないので、日々是精進でがんばりたいと思います。 暇でしょーがない方、御仏のような心の方は、目が汚れますが、読んでください。 過去の作品 anko3893 : 穏やかな日常、或いは嵐の前の静けさ anko3901 : 穏やかな日常、少し増えた賑やかさ 前編 かすがあき。
https://w.atwiki.jp/ankoss/pages/2186.html
群れの長ぱちゅりーと付き人のまりさは、自分達の群れへ向かっていた。 「むきゅう、さいきんはぶっそうだからわたしたちのむれもしっかりしないといけないわ…。」 「そのとおりだぜ……ぱちゅりー、あそこににんげんさんがいるよ!」 「むきゅ?どうしたのかしら……」 群れの近くで倒れている人間を見つけ、近づく二匹。 『み、みず………水を………』 「にんげんさん、どうしたんだぜ?」 「むきゅ!まりさ、にんげんさんはみみずさんをほしがってるわ!はやくもってきてあげて!!」 「わ、わかったのぜ!!」 ぱちゅりーの指示で、まりさはミミズを持ってきて人間の目の前に置いた。 「にんげんさん、みみずさんをもってきたわよ!」 『うぅ………ぅぁあああ!?』 顔の前でうごめくミミズに驚いて、人間は飛び上がった。 「よかったのぜ。げんきになったんだぜ。」 『いやいや!?みみずはいらないよ!?』 「むきゅ、にんげんさんはどうしてたおれてたの?」 『ああ、それはね……』 「おさ!D(デイブ)のやつらがきたよー!」 ちぇんがやってきて、ぱちゅりーに向かって叫んだ。 「なんですって!?」 『そのでいぶって何だ?』 「そんなことはあとだぜ!はやくしないとむれがあぶないんだぜ!!」 ゆっくり達と人間は群れへ向かった。 ……………………………………………………………………………………………… …………………………………………………………………… ………………………………………… ………………………… 「しょくりょうとあまあまをぜんぶもってくるんだよ!はやくしてね!!」 「でないとこのちびをせいっさいするよ!!」 「ちぇええええええん!!!」 「うわーん!らんしゃまーーー!!!」 そこでは、でいぶの集団がちぇんを人質に取って食料を要求していた。 ちぇんの親かわからないが、らんが泣き喚いている。 「おさ!どうすればいいのかしら…」 「むきゅう、ちぇんにはわるいけどむれをまもるのがわたしのやくめ……しょくりょうはわたせないわ!」 「そんな!!おさ!ちぇんがつかまってるんですよ!?」 「むきゅ、さすがにどうぞくごろしはできないはずよ……」 「ゆぅ~、そんなへんじをしてこうかいしてもしらないよ!!」 でいぶ集団の中から、ひときわ巨大なでいぶが姿を現した。 ドスでゲスででいぶ。ドゲスでいぶと呼ぶ事にしよう。 「このがきんちょちぇんをせいっさいするよ!!」 ドゲスでいぶはもみあげでちぇんの耳と尻尾を掴んだ。 「ゆあああ!!らんしゃま~~!いたいよーーー!!!」 「ちぇええええええええええええええええんん!!!」 ドゲスはまだ力を入れてなさそうに見えるのだが、ちぇんが泣き叫ぶ。らんも泣き叫ぶ。 「ゆ?にんげんがいるよ!」 「おいくずにんげん!!かわいいでいぶがあまあまをたべてあげるよ!はやくもってきてね!!」 人間を見つけたでいぶ達が近づいてくる。 「にんげんはでいぶのどれいだよ?そんなこともわからな、ゆぴゅっ」 人間の一番近くにいたでいぶが踏み潰された。 無言で、人間は次々とでいぶ達を踏み潰していく。 あっという間にドゲスでいぶ以外のでいぶは潰されてしまった。 『おい、その子を離してやれ。』 ゆっくりとドゲスに近づいて、人間が言った。 「ゆぅ??このでいぶさまにさしずするつもりなの?ばかなの?しぬの?」 ドゲスでいぶは余裕の表情を浮かべている。 そのでいぶに向かって人間が 『ぁタタタタタタタタタタ!!!!』 突然、ゆっくりの目には見えない程の超高速パンチを繰り出した。 『タタタタタタタタタタアァ!!!!!』 でいぶは人間が何をしたのかよくわからず、ちぇんを離した。 ちぇんは落下して、人間の手の上に落ちた。 「ゆ?………ゆふふ。そんなこうげきででいぶをやっつけたつもりなの?ばかなの?」 れいむが何か言っているが、人間は気にも留めず後ろを向いた。 「ゆうぅ……でいぶをばがにずるなあ゙あ゙あ゙あ゙あ゙!!!!!」 怒り狂うでいぶが人間に体当たりを仕掛ける。 『お前はもう……死んでいる。』 「ゆっ?いまさらなにわけのわからないことを…… ……ゆぎぃ!?ぎゅひぃ!!!?」 突如、ドゲスでいぶの体が歪みボコボコと膨れ上がっていく。 「ゆがぁぁ!!でいぶのびゅーぢぶるなぼでぃが!!びゅぶぶ!!………ゆべし!!!」 ドゲスでいぶの体は粉々に砕け散った。 弾け飛んだでいぶを気にする事なく、人間はらんにちぇんを渡した。 「ちぇえええええええええええん!!!!!!」 「らんしゃまあああああああああ!!!!!!」 「あれは……”ゆ虐神拳”!?」 「ゆぎゃくしんけん?ぱちゅりー、それはなんなのぜ?」 「むきゅう、はるかむかしからつたわる、いっしそうでんのゆっくりぎゃくたいけんぽう……それが”ゆ虐神拳”。 ゆっくりのからだにある”ゆ孔”をついて、ゆっくりのからだをひょうめんよりないぶからはかいするひっさつのけんぽう。 まさか、つかいてがまだいたなんて……。」 「ってことはあのにんげんさんはゆっくりできないんだぜ?」 「ふつうはそのなのとおり、ゆっくりをぎゃくたいするにんげんさんがつかうけんぽうなんだけど…。 あのにんげんさんは」 「あのおにいさんはそんなひとじゃないよ!ちぇんをたすけてくれたんだよ!!」 ぱちゅりー達に向かってちぇんが叫ぶ。 「そうですよ。ちぇんをたすけてくれたにんげんさんがぎゃくたいなんてするはずないですよ。」 「む、むきゅう……。」 そんなゆっくりのやりとりを見て、人間は群れの外へと歩き出した。 「あっ、にんげんさんが……。」 「ゆ虐あるところゆっくりなし。ってことばがあるのよ。 あのにんげんさんはわたしたちがゆっくりできるように、むれからでていってくれるのよ。」 「そんな………にんげんさーーーん!!」 夕日に向かって歩く人間に、ちぇんは叫んだ。 ……………………………………………………………………………………………… …………………………………………………………………… ………………………………………… ………………………… 「にんげんさん!まりさもいっしょについていくんだぜ!!」 『…好きにしろ。』 「わかったのぜ!かってについてくんだぜ!!」 (ゆふふ、このにんげんさんといっしょにいれば、まりさはおいしいごはんがたべほうだいなんだぜ!) こうして、人間とまりさの旅が始まった------ ゆ虐の拳・第1話完 最近の10作 anko1961 ゆ虐の基本 anko1967 ブラックゆンジェルズ anko1985 スタンドゆっくり anko1990 続・スタンドゆっくり anko2008 俺と水上まりさとこれからの夏 anko2065 ゆっくりシティの攻撃 anko2066 ゆっくりシティの戦い anko2067 ゆンボー anko2100 俺と守矢ゆっくり anko2150 ゆっくり自転車に乗ってね! ふたば系ゆっくりいじめSS@ WIKIミラー http //www26.atwiki.jp/ankoss/pages/757.html 思いつきのパロディ作品 一口饅頭がゆっくりに見えてきた 感想をもらえると作者が成長しようと頑張ります by お受験あき ふたば系ゆっくりSS感想用掲示板 http //jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/13854/1280375581/
https://w.atwiki.jp/ankoss/pages/559.html
森の中をポヨンポヨンと飛び跳ねるものがいた。3個の生きる饅頭、ゆっくりだ。 「ゆっ!?まだなのまりさ!さっさとれいむとおちびちゃんをゆっくりさせてね!」 「しょうだよ!れいみゅとおきゃーしゃんをゆっくちしゃしぇないまりさはちんでね!」 「ゆっ、もうすこしなんだぜ!もうすこしでれいむたちはゆっくりできるんだぜ!」 2匹のれいむを先導するまりさはそう言った。 餡子ンペ2010 春 「きっかけは小さな事」 森の中の獣道、そこを抜けると大きくひらけた場所に出た。 「ゆっ!ここなんだぜ!…ドスー!つれてきたんだぜー!!」 大きな声で叫ぶまりさ。 「おちびちゃん、おつかれさま!これでゆっくりできるよ!」 「ゆーっ!やっとゆっくちできりゅんだにぇ!」 「まったくこのだめまりさのせいでつかれちゃったね!たくさんゆっくりさせてもらえないと つりあわないよ!」 「ゆーっ!ほんちょにまりしゃはだめまりしゃだにぇ!ちんだほうがいいにぇ!」 言いたい放題のれいむ親子、いやでいぶ親子だった。 まりさはそんな親子を横目で睨みつけながらもドスまりさを呼ぶ。 もともとこのれいむはごく普通のれいむだった。普通の両親から生まれ、育ち、番をつくり、 当然のようにでいぶへと変貌していった。番のまりさが優秀なせいもあったのかもしれない。 でいぶに変貌した番が辿る運命に従い、まりさは死んだ。そしてしんぐるまざーとなった でいぶは群れに特大の迷惑をかけ始めた。 群れはそれに耐えかね、「ゆっくりできるドスまりさがいる」とでいぶに教えてそちらへ 行くように勧めたのだ。 「ドスをよんだ?」 森の奥から巨大な饅頭が現れた。ドスまりさだ。 「よんだんだぜ!どす、これがこのまえれんらくしたれいむのおやこなんだぜ!」 「ゆふーん!やっとどすがきたの?まったくれいむをこんなにまたせるなんてぐずなどす…。」 でいぶが振り向き、ドスまりさを見る。その瞬間、でいぶは固まってしまった。 …なんてゆっくりしているドスまりさなんだろう! ドスまりさのお下げには、他のゆっくりから託されたであろう、いくつものお飾りがついていた。 それもただのお飾りではない。どれもこれもとても大きいのだ。 ゆっくりのお飾りはその色、形、大きさで美しさが決まる。大きいお飾りはそれだけで他ゆっくりの 羨望を集める美しさと『ゆっくりしている雰囲気』がある。 しかも大きいだけではない。色の鮮やかさも抜群だ。目を奪われるとはこのことだろう。 そして形。ぴんっと張ったシワひとつない赤いおリボン。ツンと生意気そうに突き立った漆黒のお帽子。 ふんわりと柔らかく、そして光沢のある生地でできた、紫のナイトキャップ。 そこにはキラキラと銀色に輝く月のアクセサリがついており、とても似合っている。 赤地に純白のレースがあしらわれたカチューシャ。色の対比が見事である。 そんなすばらしいお飾りが、ドスまりさのお下げにたくさんついているのだ。 このお飾りの持ち主はとてもゆっくりしているゆっくりに違いない。そんなゆっくりが、自分の大切な お飾りを託した。それはこのドスまりさがとてつもなくゆっくりできる、そしてゆっくりさせてくれる ドスであることの証だ。 ひと目で親でいぶと子でいぶはドスまりさに惚れ込んでしまった。 「…こ、このどすはなかなかのどすのようだね!れいむがみとめるなんてこうえいなことなんだよ! ゆっくりかんしゃしてね!」 「どしゅ!れいみゅをゆっくちしゃしぇるぎむをあげりゅよ!ゆっくちしにゃいでゆっくち しゃしぇてね!」 「そうだよ!れいむとおちびちゃんをゆっくりさせることは、どすにとってめいよなことだよ!」 そんなでいぶ親子を、汚物を見るような目で一瞬だけ睨むドスまりさ。しかし次の瞬間には 破顔する。 「よろしくね、れいむ!これから群れに案内するからゆっくりついてきてね!」 くるりと方向転換すると、ドスまりさは森の奥へと跳ねていった。 「それじゃ、あとはたのむんだぜー!」 先導まりさはそれだけをいうとさっさと帰っていった。 「れいむたちをゆっくりさせるんだよ、どす!」 「ゆー!ゆっくちしゃしぇちぇね!」 「れいむたちが群れの掟をゆっくり守ればいっぱいゆっくりできるよ。」 そう言いながらはねるドスまりさ。そして入り口らしきところに来ると、でいぶ親子に振り返った。 「それじゃ、まず一番大切な掟を話すよ。れいむたちのお飾りをドスに渡してね。」 「「ゆっ!?」」 お飾りはゆっくりにとって命と同じ。それを渡せとは…。 「ドスを信じてくれるなら、お飾りを渡せるはずだよ。それができないなら群れには入れないよ。」 群れに入れないのは困る。せっかくグズどもの群れから離れ、やっとゆっくりできそうな群れに 来たというのに。 しかしお飾りはとても大切だ。 「群れのみんなはドスを信じてお飾りを渡してくれたよ。全員だよ。」 そう、あれほどゆっくりしたお飾りをドスまりさに渡すくらいだ。きっとドスまりさは自分達を ゆっくりさせてくれるに違いない。さらにはドスまりさは『全員』と言ったではないか。 その言葉に背中を押され、でいぶはお飾りを外した。 「さあ、おちびちゃんもおりぼんさんをどすにわたそうね。」 「いやぢゃよ!れいみゅのたいしぇつなおりぼんしゃんはわたしゃないよ!」 拒む子でいぶ。それを聞いて一瞬でキレるでいぶ。 「なにいってるのぉぉ!?わたさないとむれにはいれないってきいたでしょぉぉぉ!? ばかなの!しぬの!やっとゆっくりできるんだよ!?ゆっくりしないでりかいしてね!!」 「なんぢぇぇぇぇ!?れいみゅにゃんにもわりゅいこちょしちぇないよぉぉぉ!? ゆ、ゆわぁぁぁぁ~ん!」 抵抗したものの、最後には親でいぶにのしかかられ、お飾りを剥ぎ取られてしまった。 ドスまりさは受け取った2個のお飾りを三つ編みを器用に使って髪の中にしまい込む。 「れいむたち!ドスまりさの群れにようこそ!ゆっくりしていってね!」 「ゆっくりしていってね!!」 「…ゆっくち、…しちぇいっちぇね…。」 そうして、お飾りのないでいぶ親子はドスまりさの群れに入った。 広場には忙しそうに跳ね回るゆっくり達がいた。どのゆっくりもお飾りがない。しかしそんなことは だれも気にしていないようだった。 広場には1匹のぱちゅりーが待っていた。もちろんぱちゅりー種の特徴である、三日月の飾りのついた お帽子はかぶっていない。しかし流れるような青紫の髪は、とてもゆっくりしているように見える。 「いい?れいむはこのぱちゅりーに従って行動してね。リーダーのぱちゅりーに従うのが ここの群れの一番大切な掟だよ。細かいことはぱちゅりーが教えてくれるからね。」 それだけいうと、ドスまりさは森の奥へ消えていった。 「ようこそれいむたち!ぱちゅりーがおしえてあげるから、ゆっくりおきてをまなんでね!」 「ゆっくりよろしくだよ!さっさとれいむたちをゆっくりさせてね!ゆっくりしなくていいからね!」 「しょうだよ!れいみゅのたいしぇつなおりぼんしゃんをかちだんだよ!しゃっしゃとゆっくち しゃせないとこわいよ!」 子れいむは大切なお飾りを取り上げられてかなりいらだっているようだ。 「…よくきいてね、れいむとおちびちゃん。このむれでは、せいゆん(成ゆん)はいろいろなおしごと、 おちびちゃんたちにはがっこうにいってもらうわ。」 「そんなことはぱちゅりーがやればいいでしょぉぉぉ!?れいむはしんぐるまざーなんだよぉ!? こそだてにいそがしんだよぉぉぉ!?」 「だからおちびちゃんにはがっこうにいってもらうのよ。ちゃんとめんどうをみてくれるし、 むれのこともまなべるわ。」 「にゃんでれいみゅがしょんにゃときょろにいきゃないちょいけにゃいにょぉぉぉ!? ばきゃにゃの!?ちにゅにょ!?」 「…ふう。なんどでもいうわよ?せいゆんはおしごと、おちびちゃんはがっこうよ。 ゆっくりりかいしてね。 それと、むれのおきてにさからうとたいへんなことになるから、かならずぱちぇのいうことには したがってね。したがわないと、ほんとうにたいへんよ?」 「どうしてれいむが(以下略)!」 「どーちちぇれいみゅ(以下略)!」 そんなやり取りを何度も繰り返したが、結果としてはでいぶ親子が折れた。ぱちゅりーはややうんざり した顔をしていたが、慣れているのだろうか、すぐに元気を取り戻してでいぶ親子を案内し始めた。 学校に子でいぶを送り届けると、ぱちゅりーと親でいぶは群れの狩場へ急ぐ。 「まずはごはんさんあつめをしてもらうわ。ここはおいしいくささんがいっぱいとれるから、 れいむにもできるはずよ。 たべられるくささんかどうかしりたかったら、ぱちぇのところにきてね。」 「そんなのどうでもいいでしょぉぉぉ!?れいむはつかれたよ!ぱちゅりーがかわりにあつめてね! いっぱいでいいよ!」 「…れいむ、りーだーであるぱちぇのしじにしたがってね。そうしないとたいへんなことになるわ。」 「ゆふん!れいむをゆっくりさせないぱちゅりーにようはないよ!さっさとごはんさんをあつめて れいむのところにもってきてね!」 「…わかったわ。どうなってもしらないから。」 どう返答するか分かり切っていたのか、ぱちゅりーは落ち込んだ様子も疲れた様子もなかった。 ただ淡々とれいむと話し、指示に従わないとわかるとあきらめて他ゆんのところへ指導にむかった。 それを勝ち誇った顔で見届けると、親でいぶは鼻ちょうちんを出しながら昼寝を始めた。 「れいむ、おきて。むれにもどるわ。これからきょうのほうこくかいがはじまるの。」 「…ゆぴー、ゆぴー…。…ゆっ?なんなの?れいむはまだねむいんだよ!」 「ほうこくかいはぜんいんさんかよ。さんかしないとごはんさんがもらえないわ。」 「ゆっ!?そういうことはゆっくりしないでいってね!さっさとれいむをつれていってね!」 広場へ戻ると、学校の先生役であるありすに連れられて子でいぶが親でいぶを待っていた。 「おかあしゃん、おきゃえりにゃしゃい!」 「おちびちゃん、ゆっくりただいま!がっこうさんはどうだった?」 「ゆっ!れいみゅをゆっくちしゃしぇてくれにゃかっちゃよ!」 「ゆふんっ!まったくだめなむれだね!どすがいながられいむたちをゆっくりさせないなんて!」 「だきゃられいみゅ、うんうんしちぇしゅっきりー!しちぇからおひりゅねしちゃよ!」 「さすがれいむのおちびちゃんだよ!おかあさんもちゃんとおひるねしてゆっくりしたよ!」 「ゆゆーん!しゃしゅがおきゃあしゃんだにぇ!」 でいぶ親子のバカな自慢話を、周りのゆっくりたちはうんざりするように、そしておびえたように 見つめていた。 「ゆ!みんな集まったね?じゃあきょうの報告会をするよ。」 ドスまりさが宣言すると、それぞれのグループのリーダーが成果を報告する。成ゆん達のグループの 最後、親でいぶが所属するグループのリーダーであるぱちゅりーが発言する。 「きょうもぐるーぷのみんなはちからをあわせてくささんをあつめたわ。…でも。」 ぱちゅりーの顔が曇る。 「あたらしくはいったれいむはぱちぇのしじにしたがわず、ずっとおひるねしていたわ。」 「本当なの?」 ドスまりさが尋ねると、グループの他ゆんが頷く。 「ゆふんっ!あたりまえだよ!れいむはしんぐるまざーなんだよ!だからおひるねもたいせつな おしごとだよ!ゆっくりしないでりかいしてね!」 胸をそらして誇らしげに宣言する親でいぶ。子でいぶはそれをみてはしゃいでいる。 「…れいむ。ドスは言ったよね?ぱちゅりーの指示に従ってって。明日からも従わないつもり なの?」 呆れた顔つきでドスまりさが聞く。親でいぶはバカにしきった顔で答えた。 「あたりまえでしょぉぉぉぉ!?なんどいったらわかるのぉぉぉぉ!?れいむはしんぐるまざー でかわいそうなんだよぉぉぉぉ!!ぱちゅりーなんかのしじにしたがうわけないでしょぉぉぉ!!」 呆れ顔を通りこし、冷たい目線でドスまりさが親でいぶを見つめる。 「…じゃあ仕方ないね。掟に従わないゆっくりには罰を与えるよ。 みんなもこれを見て、掟の大切さをもう一度思い出してね。」 「れいむはこんなにゆっくりしてるんだよ?ゆっくりしてないどすがなにをやったって れいむにはなんにももんだいないよ!れいむのほうがゆっくりしてるんだからね!」 「ゆー!おかあしゃんかっこいー!」 体格差で圧倒的に負けているというのに、自信満々の親でいぶ。その姿をみて無邪気に喜ぶ子でいぶ。 『ゆっくりしているほうが強い』というゆっくりの謎思考だ。 ドスまりさはそんなでいぶ親子を汚物を見るような目で見つめながら、金髪の三つ編みを器用に動かし 髪の中から何かを取り出した。 それは薄汚れた赤いおリボン。親でいぶのおリボンだ。 「!?かえしてね!ゆっくりしないでれいむのおりぼんをかえしてね!!」 焦って叫ぶ親でいぶ。しかしそれを無視し、ドスまりさは平たい石の上におリボンをおいた。 そして三つ編みで小さな石をもつと、親でいぶのおリボンに向かって振り下ろす! 「ゆっぎゃぁぁぁぁ!?!?なんでぞんなごどずるのぉぉぉぉ!?」 親でいぶが悲鳴を上げた。それもそのはず、おリボンの端っこはドスまりさの振り下ろした石により 繊維状に裂けてしまっていたのだ。 「ドスの決めた掟に従えないゆっくりはこうなるんだよ。ゆっくり理解してね。 ごーつごーつ!」 なおも石を振り下ろすドスまりさ。慌てて駆け寄ろうとするも、親でいぶは周りにいたゆっくりに 取り押さえられてしまった。 親でいぶの目の前で、大切なおリボンの端っこがどんどん裂けていく。 ゆっくりにとってお飾りは命と同じくらい大切なもの。無くすなどは論外、ちぎれたり裂けたり することも当然ながらゆっくりできないことである。 お飾りを壊してしまうことは、自分の大切なものも守れないとてもゆっくりできないゆっくりである 証明。そのため森の中という、お飾りを壊しやすいところでもゆっくり達はお飾りを壊さないよう 慎重に移動している(はたから見るとそうは見えないだろうが)。 自分のお飾り、特に壊れやすい端っこを壊してしまっているようなゆっくりは、他ゆんから 大切なものをゆっくりさせられない、粗野でゆっくりしてない相手としてとても嫌われるのだ。 親でいぶのお飾りの端っこがとてつもなくゆっくりできない状態になるのを見て、子でいぶは しーしーを漏らしながら呆然としている。 「やめでぇぇぇぇ!?ぼうやだ!でいぶのおでぃぼんざんがえじで!おうぢがえる!」 「群れを出ていきたいなら自由に出ていっていいよ。でもお飾りは返さないよ。」 「なにいっでるのぉぉぉぉ!?ぞれはでいぶのおでぃぼんざんでじょぉぉぉぉ!?がえじでね!」 「ドスを信じたから渡してくれたはずだよ。ドスの指示に従えないのに自分勝手にもほどが あるよ。ごーつごーつ!」 「ゆっぎゃぁぁぁぁ!?もうやめでぇぇぇぇ!!」 ドスまりさは端っこの一部が完全に裂けてしまったお飾りを持ち上げると、群れのゆっくり達に 見せて回る。どのゆっくりも怯えた顔でそのお飾りを見つめていた。 ドスまりさは親でいぶのおリボンを髪の中にしまう。 「次からはちゃんとぱちゅりーの指示に従ってね。ドスの命令だよ。そうしないとまた大変なこと になるからね。」 「あ、あああぁぁぁ…。でいぶのおぢぼんざんがぁぁぁ…。」 滝のような涙を流して親でいぶが再び取り上げられてしまうおリボンを見つめている。 「次は学校だね。今日はなにかあった?」 「ええ。みんないつもどおり、とかいはないいこなんだけど…。あたらしくはいってきたれいむの おちびちゃんがおべんきょうしてくれなくて、すごく…いなかものなの。」 その報告を聞いてドスまりさははぁーっ、と深い溜息をついた。 「…仕方ないね、最初のうちは。じゃあ、先生ありすの指示に従えなかった罰としてれいむの おちびちゃんにも同じことをするからね。」 「や、やめぢぇぇぇぇ!?れいみゅのおりぼんしゃんにひぢょいこちょしにゃいでぇぇぇ!?」 ゴソゴソと髪の中から子でいぶのおリボンを取り出すと、再びドスまりさは石を打ち据えた。 「ごーつごーつ!ごーつごーつ!指示に従えないゆっくりには罰だよ!ごーつごーつ!」 「やぢゃぁぁぁぁ!?れいみゅもうおうぢぎゃえりゅぅぅぅぅ!!」 目の前でとてつもなくゆっくりできなくされていく自分の分身を見て、子でいぶはしーしーと うんうんを盛大に漏らす。目からは親でいぶと同じく涙が滝のごとく流れていった。 「どぼじでごんにゃごどじゅるにょぉぉぉ!?」 ドスまりさは答えた。 「それはね、ここがゲス・でいぶ更生施設だからだよ。」 それからと言うもの、でいぶ親子は全くゆっくりできない一週間を過ごした。リーダーぱちゅりー や先生ありすの指示に従わないと夕方の報告会でお飾りに危害が加えられる。 しかしでいぶとしての性格が定着してしまった2匹にとって、誰かに指図されることはとても ゆっくりできないことだった。 指図を受けなければお飾りがゆっくりできなくなる。しかし指図を受けると自分がゆっくりできない。 どうにもできない状況に追い込まれ、2匹は憔悴していった。 今日もでいぶは狩場でぼーっとしている。リーダーぱちゅりーから指示はされていたものの、 そんなものに従ってしまってはでいぶとしてゆっくりできない。しかし従わなければ今日の 報告会でまたお飾りが壊されてしまう。すでに親でいぶのお飾りの端っこはすべて裂けてしまい、 完全にゆっくりできないお飾りへと変貌していた。 葛藤に苛まれて始終ぼーっとする親でいぶの前に、頭に草を載せたありすが現れた。急いでいるのか かなりのスピードで走っている。ちょうど親でいぶの前にさしかかろうとしたその時、急ぎすぎた せいであんよをもつれさせてしまった。 その時なぜ親でいぶがそんなことをしたのか、おそらく本ゆんもわからないだろう。親でいぶは ありすを受け止め、頭に載せていた草もしっかりキャッチしたのだ。 「あ、ありがとうれいむ!とってもとかいはなきゃっちさんだったわ!ほんとうにありがとう!」 ありすは笑顔でお礼をいうと、軽くすりすりをして去っていった。 その時、親でいぶの心に何かが生まれた。自分でも驚くほど戸惑ってしまう。なんだろう、 この気持ちは。 今まであんなにゆっくりできない気持ちだったのに、ありすにお礼を言われた瞬間、 とても暖かい気持ちになったのだ。こんな気持ちは、この群れに来て初めてだった。 結局その気持ちの意味もわからないまま、ぼーっと過ごした親でいぶは報告会に出ていた。 子でいぶは今日もお飾りへのお仕置きがあるだろうに、恐怖の表情をみせていない。それどころか 目がうつろになっている。 「じゃあ今日の報告会をはじめるよ。リーダーは報告をお願い。」 リーダーゆっくりが報告を始める。すぐにリーダーぱちゅりーの番がやってきた。 「むきゅー…。きょうもれいむはいちにちぼーっとしていたわ…。ざんねんよ。」 「…仕方ないね。じゃあ今日も罰を…。」 そこに待ったがかかった。 「まって!きょうれいむはありすがころびそうになったところをとかいはにたすけてくれたわ! たすけてくれたれいむにばつをあたえるなんて、いなかもののすることよ!」 「それは本当なの?」 リーダーぱちゅりーが他のゆっくりに聞いてまわると、その光景をみていたゆっくりが数匹いる ことがわかった。 「ゆんっ!それなら問題ないよ!れいむ、ありすをたすけてくれてありがとう!ドスが代わりに お礼をするよ。」 三つ編みで髪の中をゴソゴソするドスまりさ。現れたのは親でいぶのおリボンだ。そしてもう一つ、 袋をもっている。 袋を器用に開けると、ドスまりさは中をなめる。それは小麦粉だった。 石の上におかれたおリボンをドスまりさは小麦粉のついた舌で丁寧にペーろペーろする。 するとどうだろう。あんなに裂けてしまっていた端っこがなおっているではないか! 「ゆーっ!?で、でいぶのおでぃぼんざん!なおっでるぅぅ!?」 子でいぶも親でいぶの直ったおリボンをみて、驚きの顔でしーしーを漏らしていた。 「ドスはね、人間さんからわけてもらった小麦粉さんでお飾りの修復ができる程度の能力を もってるんだよ。れいむが掟に従うだけじゃなくて、ほかの子をゆっくりさせてあげられたら、 お礼にお飾りを直してあげるよ。」 その言葉に親でいぶだけでなく子でいぶの目も輝いている。もう二度と自分のおリボンはゆっくり できない、そう思っていた。しかし他ゆんを助ければ、自分のおリボンがゆっくりできると いうのだ。 「言っておくけど掟に従うだけじゃダメだよ。ちゃんと他ゆんから『ありがとう』って言われない と。それと、他の子にも確認するから、何か取引をして『ありがとう』を言ってもらう なんてズルもできないからね。 ちゃんと『ありがとう』を言ってもらえばお飾りをゆっくりさせてあげられるからね。 ちゃんと覚えてね。」 「わ、わかったよ!れいむはおりぼんさんをゆっくりさせてみせるよ!」 「ゆーっ!!れいみゅも!れいみゅもおりぼんしゃんをゆっくちしゃしぇるよ!」 その日からでいぶ親子は変わった。他ゆんを助け、お礼を言ってもらうことを必死で行ったのだ。 その行為が行き過ぎて時には脅迫じみたことにもなったが、二匹は『ゆん助け』をやめることは なかった。 もちろんそれはゆん助けが好き、ということではない。すべては自分のお飾りをゆっくりさせる ため。要するに自分のためにゆん助けをしているのだ。 しかしその利己的行動がすごい結果を産む。 「今日もれいむは他のゆっくりをゆっくり手伝ってくれたね!自分のお仕事もちゃんとやってるし すごいよ。これはドスからのお礼だよ。」 ドスまりさが小麦粉を親でいぶのおリボンに刷り込む。既にすべての傷は修復されている。そこに 小麦粉を刷り込むと、なんとおリボンの赤い色が鮮やかなものへと変化しているではないか。 さらに刷り込む前と比べ、若干ではあるがおリボンが大きくなっている。 そう、ドスまりさの三つ編みについているあの立派なお飾り、それはこのようにしてできたもの なのだ。 軽度のゲスやでいぶの場合、お飾りがゆっくりできなくなることを嫌ってすぐに掟に従うように なる。最終的には掟を守ることがゆっくりできること、と理解する。 通常のゆっくりであればこの状態に満足し、それ以上をもとめることはしない。それは辛い努力 が必要な、ゆっくりできないことだからだ。 しかし強度のゲス、でいぶの場合、お飾りは極限までゆっくりできない状態にさせられる。 そのため軽度のゆっくりよりも多くのゆん助けを行うようになる。 そしてゆん助けを何度も行ううち、それが習慣となる。さらにはお飾りがよりゆっくりできる 大きく美しいお飾りへと変貌するのを見て、もっとそれを求めようとし始める。 つまり強度のゲス、でいぶのほうがよりゆん助けをしようとするのだ。 事実、この群れのリーダー(ドスまりさの三つ編みについている、とても立派なお飾りの持ち主) は皆、以前は強度のゲス、でいぶ、もりのけんじゃ(笑)などだったのだ。 ドスまりさのアメとムチにより、ゆん助けが生きがいとなり、はれてリーダーとして抜擢された 経歴を持っている。 そして今日、親でいぶもその道へと進むことになる。 「みんな、れいむのお飾りをみてね。こんなにゆっくりしたお飾りになったよ。こんなにゆっくり したお飾りのれいむなら、立派なリーダーになるとドスはおもうよ。 だからドスはれいむを新しいリーダーにしようと思うよ。反対の子はいる?」 ドスまりさが群れを見回す。誰も反対するものはいなかった。 「みんなありがとう!れいむはりーだーさんになってもっともっとがんばるよ!」 「おきゃあしゃん、かっきょいい!れいみゅもはにゃがたきゃいよ!」 以前に比べ、格段に性格のよくなった子でいぶが嬉しそうにはしゃぐ。 そう、もうこの親子を『でいぶ』と呼ぶのはふさわしくないだろう。 きっかけは、転びそうなありすを他意もなく助けた、ただそれだけのこと。 しかしそこから生み出されたのは、群れをよりゆっくりさせることのできる、立派な1匹の ゆっくりだった。 ドスまりさの金髪の三つ編み、そこに赤く美しい、立派なおリボンがまたひとつ増えた。
https://w.atwiki.jp/ankoss/pages/533.html
・世にも奇妙な物語風SSになります ・注意して書いたつもりですが、ネタ被り等ありましたらご指摘いただけると幸いです ・行政や司法に詳しくない人間が書いてますので用語の誤り等ありましたら、ご指摘ご指摘いただけると幸いです いつの頃からかこの世界に現れた人語を解する人面饅頭「ゆっくり」。 我々が法や道徳観念という決め事の中で人生を全うし生きていくように、 彼らも彼ら自身の常識、掟という決め事の中でゆん生を全うし生きているようです。 もし、ゆっくりにも我々と同等の権利が与えられるとしたら、果たしてどうなる事でしょう? これはそれが現実となった世界のお話です。 ************************************************************************************************************ でいぶさんは3人の子持ちのしんぐるまざー、今日も今日とて可愛いおちびちゃんの為ご飯集めに奔走しています。 「でいぶはしんぐるまざーなんだよっ!!かわいそうなんだよっ!! やさしくしなきゃいけないんだよっ!!わかったらあまあまちょうだいね、たくさんでいいよっ!!」 しかし世間の風は冷たくてでいぶさんの話を聞く人間さんは一人も… おや?何やら親切そうな、眼鏡を掛けたお兄さんがでいぶさんの話を聞いて話しかけてきました。 「シングルマザーなんですか…、それは大変ですね」 「ゆふん、ジジィはものわかりがいいみたいだね!わかってるならあまあまちょうだいねっ!!」 「あまあまは生憎持ち合わせていませんが良いことを教えてあげましょう、 シングルマザーなら児童扶養手当を申請されてはどうですか?」 「ゆゆ、じどうふようてあて?なんなのそれは?おいしいの?」 「食べ物ではありませんよ、児童扶養手当というのはあなたのような子育てをしながらで 働く事がなかなか難しいシングルマザーの方にお金が支給される制度なんですよ」 「ゆゆ~ん♪それはゆっくりできそうだよおぉぉ!!はやくでいぶにじどうふようてあてさんをちょうだいねっ!!」 「私は役所の職員ではないので生憎…、でも役所まで連れて行ってあげる事なら出来ますよ」 「つれていってね!ゆっくりつれていってねっ!!」 お兄さんの後に続いてでいぶさんはボヨンボヨンと跳ねて行きます。 程なく二人は役所にたどり着き、でいぶさんは声高らかに宣言します。 「ゆっ、やっとやくしょさんについたよっ!!やくしょさんはゆっくりしないで でいぶにじどうふようてあてさんをちょうだいねっ!!」 しかし役所の建物に向かって言ってみたところで何がどうなる訳でもありません。 心優しいお兄さんは心配になり、でいぶさんが無事申請の手続きが出来るよう手伝ってあげる事にしました。 中に入るとお兄さんとでいぶさんは福祉課を目指します。 福祉課の中に入ると、お兄さんは順番待ちの機械から番号の書かれた札を取ってきてあげます、 でいぶさんの番号は36番です。 「ゆうぅぅぅ…やくしょさんはゆっくりしすぎだよおぉぉ…」 ゆっくりらしからぬ短期な発言だなと思いましたが、空気の読めるお兄さんはそれを口には出しません。 「36番でお待ちの方、4番窓口までどうぞ」 「ほら、でいぶさんの番ですよ」 3以上の数が理解出来ない餡子脳なでいぶさんに、お兄さんは優しく声を掛け窓口まで連れて行ってあげます。 「おそいよっ!!いつまでまたせるの、ゆっくりしすぎだよっ!! しゃざいとじどうふようてあてさんをようきゅうするよっ、とっとともってきてねっ!!」 「そうですか、児童扶養手当の申請ですね。で、そちらの方は身内の方ではありませんよね?」 「えぇ、私は単なる付き添いです。どうも不慣れそうだったもので手伝ってあげていたのです。 此処までくればお任せしても大丈夫ですよね?でいぶさん、後はそちらの職員の方にお任せしますので私は失礼します。 申請が通ると良いですね、それではご機嫌よう」 お兄さんはにっこり微笑み会釈をすると、軽やかな足取りで帰って行きました。 「ではお名前を教えて下さい」 「でいぶはでいぶだよっ!!」 「お住まいはどちらになりますか?」 「ゆゆ?おすまい?」 「言い方が難しかったですかね?おうちは何処にありますか」 「でいぶのおうちはかわさんのそばだよっ!!はしさんのしたにあるからあめさんがふってもゆっくりできるよっ!!」 「因みにお子さんは何人いらっしゃいます?」 「れいむそっくりなかわいいおちびちゃんがさんにんだよっ!! まりさににたこもいたけどすぐにずっとゆっくりしちゃったよっ!!」 「分かりました、記録を確認しますので少々お待ち下さい」 職員さんはパソコンに向かうとキーボードを叩いて何かを調べ始めたようです。 …おや、終わったのでしょうか?しかし職員さんの表情は何故か優れません。 「でいぶさん、大変申し訳ありませんが今回の申請は受理いたしかねます」 「ゆゆ?どういうことなの?」 「分かりやすく説明しましょうか、児童扶養手当をでいぶさんにあげることが出来ないんですよ」 「どほぢでぞんなごどいうのおぉぉぉぉぉぉぉーっ!?でいぶはじんぐるまざーなんだよぉぉーっ!! やざじぐじないどいげないんだよぉぉーっ!!」 でいぶさんは怒声を上げて抗議しますが役所の職員さんもそんな事では動じません。 「でいぶさん、お子さんは3人ということでしたが出生届は出されていますか?」 「ゆ?」 「こちらでも確認したのですがでいぶさんがお子さんをお産みになったという届け出の記録が無いんです」 「そんなわけないでしょおぉぉぉぉぉーっ!!でいぶはまりさと『けっこんっ』して おちびちゃんたちをうんだんだよおぉぉぉぉぉぉーっ!!」 「ちょっと待って下さい、ご結婚されているのですか?お子さんの父親にあたる方がいらっしゃるのであれば、 児童扶養手当の支給対象にはなりませんよ」 「『りっこんっ』したんだよおぉぉぉぉぉぉーっ!!まりさがおとなりのありすと 『ふっりんっ』してでていったんだよおぉぉぉぉぉぉーっ!!」 「では結婚した際の婚姻届と離婚の際の離婚届の提出はされていますか?そちらの記録も無いようなのですが…」 「ゆ………ゆぅぅぅぅぅぅぅ!?」 「…その様子ですとどうやら全て届け出を出されていないようですね。 先ずは住民課へ行かれてそれらの提出をされる事をお勧めします。 事後提出になるので多少手続きにお時間が掛かるかもしれませんが…、 児童扶養手当の申請は其方がお済みになってからになりますね」 「ふざげるなぁぁぁぁぁぁー!!ざっざどじどうぶようであでざんをよごぜえぇぇぇぇぇぇーっ!!」 「ちょっ、ちょっと止めて下さい!暴力はいけませんよ、暴力は」 話を全く理解できず職員さんにくってかかろうとするでいぶさん、 とうとう警備員さんに取り押さえられ建物の外へ摘み出されてしまいました。 「ゆがあぁぁぁぁぁぁー!!よごぜえぇぇぇぇぇぇー!! ざっざどじどうぶようであでざんをよごぜえぇぇぇぇぇぇーっ!!」 でいぶさんは小一時間ほど吼えていましたが、建物に向かって吼えたところで何がどうなる訳でもありません。 建物に入ろうにも入口には先ほどでいぶさんを摘み出した警備員さんがいます。 諦めて仕方なくでいぶさんはおうちへ帰る事にしました…が、おうちの近くまで戻って来てみると何やら様子が変です。 よく見ると人間さんが数人でおうちを取り囲んでいるではありませんか。 たまらずでいぶさん駆け出しました。 「でいぶのおうちになにしてるのおぉぉぉぉぉぉーっ!?」 「こちらに住んでおられる方ですか?」 「……ゆ?」 「分かり難かったですかね?なら…このお家はあなたのものですか?」 「そうだよっ!!ここはでいぶとかわいいおちびちゃんたちのおうちだよっ!! ジジィたちはきたないてでさわらないでねっ!!」 「それは出来ません。私、国土交通省河川局砂防部保全課の雄尼居と申します。 こちらの一級河川『双葉川』の河川及び河川敷は国土交通省の管理管轄になっているんですよ。 従ってこの場所にかってに家を建てる事は出来ません。 あなたの行った行為は河川法に置ける河川敷の『不法占拠』に該当するんですね。 そのため今回強制執行という形で、お住まいの撤去をさせて頂いております」 餡子脳のでいぶさんには雄尼居さんの言っている事はさっぱり理解出来ません。 しかし良く見るとおうちの中にあったものがあらかた外に運び出されています。 作業服を着た男性がビニールシートを剥ぎ取り、ダンボールのおうちを折り畳み始めました。 どう見てもゆっくり出来ない事態です。 「やべどおぉぉぉぉぉぉーっ!!おうぢをごわずなあぁぁぁぁぁぁーっ!!」 「それからあなたのですか?お子さん達ですが…」 「ゆっ、ぞうだよっ!!おぢびぢゃんだぢはどごだあぁぁぁぁぁぁーっ!?」 「ご安心下さい、お子さん達は作業の邪魔になりますので此方で保護しております」 「「「おきゃーしゃーん!!」」」 「おぢびじゃんだぢいぃぃぃぃぃぃーっ!!こわかったでしょお、 おかあさんがいるからもうあんしんだよおぉぉぉぉぉぉーっ!!」 「撤去終了しました」 「「「「どぼぢておうぢがなぐなっでるのおぉぉぉぉぉぉーっ!!」」」」 「それでは我々は失礼します、もう二度とお家は建てないで下さいね」 雄尼居さん達はダンボールとビニールシートを持って帰って行きました。 後に残されたのはでいぶさんとその3人のおちびちゃん達、 それからお家の中にあったあったかふわふわのお布団(ボロボロになって捨てられたタオル)、 おちびちゃん達の宝物(ビールの王冠に軸の取れた画鋲、後そこらの石)、 残り少ない食糧(そこらの雑草)、たったこれだけでした。 「おうぢが…、ゆっぐりでぎるおうぢが…」 「ゆびぇーん!!おうちしゃんかえっちぇきちぇー!!」 「おきゃーしゃん…しゃむいよぉ…、ゆびぇーん!!」 「「「「ゆびぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇーん!!」」」」 素敵なゆっくりプレイス(笑)を失ってしまい、身を寄せ合ってゆんゆんと泣いているでいぶさん一家、 ところが今日はそれだけでは終わりそうにありません。 「でいぶさんですね?私、双葉市税務課の惡似威と申します。 でいぶさん、再三に渡る市民税納付の通知にも応じず滞納が続いていておりますので あなたの財産を差押さえさせていただきます。こちらが差押さえ令状になります、よろしいですね? それでは初めて下さい」 惡似威さんがそう声を掛けると、後ろに控えていた作業服の男性が 先ほどおうちから運び出されたおふとんや食べ物を回収し始めたではありませんか。 でいぶさんは既に忘れていましたが、確かに過去何回かに渡って市民税滞納分支払いの督促通知が配達されていました。 しかしでいぶさんに人間のお手紙の内容など分かる訳もなく、 通知のお手紙はおちびちゃん達の遊び道具としてボロボロになるまで酷使された挙げ句、捨てられていたのでした。 でいぶさんには惡似威さんの話はさっぱり理解できませんでしたが、 この人達はゆっくり出来ない人間さんという事は理解出来たようです。 「やべどおぉぉぉぉぉぉー!!ぞればでいぶだぢのだあぁぁぁぁぁぁー!!がえぜぇぇぇぇぇぇーっ!!」 でいぶさんは作業服の男性に飛びかかろうとしましたが、それを察した惡似威さんに押さえ付けられてしまいました。 「暴力はいけませんよ、公務執行妨害になりますよ」 「はにゃしぇー!!おきゃーしゃーん!!たしゅけちぇー!!」 なんとおちびちゃんの一人が作業服の男性に捕まっているではありませんか。 「ゆがあぁぁぁぁぁぁーっ!!おぢびぢゃんをはなぜえぇぇぇぇぇぇーっ!!」 「ご安心下さい、おリボンとピコピコ飾りを回収するだけですので。これらも差押さえの対象になります」 でいぶさんはここに至って始めて恐怖しました。 ゆっくりにとってお飾りを失う事ほどゆっくり出来ない事はありません。 「やべでぐだざい、おぢびぢゃんがいやがっでるんでず!! おねがいだがらやべでぐだざいぃぃぃぃぃぃーっ!!」 「でしたら滞納分の市民税、計99,900円お支払いただけますね?」 「でいぶだぢおがねなんでもっでいないんでずうぅぅぅぅぅぅーっ!!」 「なら仕方ありませんね、諦めて下さい」 結局でいぶさん自身もお飾りを取り上げられ手元には殆ど何も残らず、 唯一残ったのは自分そっくりでお飾りのない、ゆっくり出来ないおちびちゃん達3人だけでした。 「それでは我々はこれで失礼致します。3ヶ月以内に滞納した住民税の納付が確認出来ない場合、 差押さえた品物は競売に掛けさせていただきますのでご注意下さい」 でいぶさん一家にとっては事実上の死刑宣告にも等しい発言でした。 「おりぼんざん…、ぴごぴござん…」「ゆびぇーん!!ゆっくちできにゃいぃー!!」 「ゆびぇーん!ゆびぇーん!ゆびぇーん!ゆびぇ……ゆ? おきゃーしゃんもおにぇーちゃんたちもおかじゃりがにゃいよっ!! おかじゃりがにゃいにゃんちぇほんちょにゆっくちちてにゃいにぇ、ゆぷぷぷぷ…」 末っ子れーみゅちゃんがお飾りのない家族に気付いて空気の読めない発言をし始めました。 自分の事は棚に上げてのこの発言です、流石はでいぶさんの子といった所でしょうか。 「どぼぢでぞんなごどいうのおぉぉぉぉぉぉーっ?!おぢびぢゃんだっでおがざりざんないでじょおぉぉぉぉぉぉーっ!! ゆっぐりでぎないぐぜに、ゆっぐりでぎないごどをいうおぢびぢゃんなんでゲズだよっ!! ぼうおがあざんのおぢびぢゃんじゃないよっ!!ぜいっざいっだよっ!!ゆっぐりじねぇ!!」 でいぶさんがそう言い終わるやいなや、どこからともなく警察官さんが現れ、でいぶさんを抑え付けるとこう言います。 「あなた今、このお子さんに対して死ねと言って襲いかかろうとしましたよね?」 「ぞうだよっ!!おやをばがにずるようなごは、ぼうでいぶのおぢびぢゃんじゃないよっ!!ゲズだよっ!!ぜいっざいっだよっ!!」 「えーでは14時35分、保護責任者遺棄および殺人未遂の現行犯であなたを逮捕します」 「どぼぢでごうなるのおぉぉぉぉぉぉーっ!?」 哀れでいぶさんは末っ子れーみゅちゃんを捨てて殺そうとした罪で警察に捕まってしまいました。 警察に捕まったでいぶさんは取調を受ける事になりました。 でいぶさんに質問をしているのは物腰の柔らかそうな初老の、例えるなら平泉成さんみたいな刑事さんです。 「さっさとここからだしてねっ!!それからおちびちゃんにあわせてねっ!!」 「安心しなさい、お子さん達は養護施設で元気にゆっくりしているよ」 「おちびちゃんたちばっかりずるいよっ!!でいぶもゆっくりさせてねっ!!」 「ならこっちの質問に答えてくれないと、お子さん達かわいいかい?」 「おちびちゃんたちはすごくかわいくてゆっくりできるよおぉ~♪でもでいぶをばかにしたちびはかわいくないよっ!!」 「ところででいぶさん、あんたあの日役所に行ってたんだってね?」 「ゆっ、そうだよっ!!じどうふようてあてさんをもらいにいったんだよ!! でもあのジジィわけのわからないこといってでいぶにじどうふようてあてさんをくれなかったんだよっ、ぷんぷんっ!!」 「そのジジ…職員さんから聞いたんだがね、あんたあの3人以外にも子供生んでるだろう?」 「そうだよっ、まりさににたちびがふたりいたよっ」 「生まれてから直ぐに永遠にゆっくりしたって話だそうだか、理由はなんだね?」 「あのちびどもゲスだったんだよっ!!だからでいぶがせいっさいっしたんだよ、 かわいいおちびちゃんたちをまもるためだったんだよっ、しかたがなかったんだよっ!!」 「…分かった、協力ありがとう。おい、何か甘いものがあったら持ってきてやってくれ」 刑事さんは席を立ち取調室の外へ出ると、近くにいた警官さんにでいぶさんにあまあまを持ってくるよう指示しました。 そのまま取調室には戻らず刑事課の課長さんのデスクに向かいます。 「課長、でいぶの逮捕状請求をお願いしますわ。 容疑は保護責…いや殺人罪で、娘達の証言によると殺した子供らを喰ったとも話していましたから死体損壊も加わりますな」 「分かった、手続きは任せろ。これでヤツも実刑は免れんだろう」 こうしてでいぶさんは過去に殺したおちびちゃんの殺人罪で双葉地検に送検される事になってしまいましたが、 餡子脳のでいぶさんには自分の置かれた現状がまるで理解出来ていませんでした。 何より拘置所の中から出ることは出来ませんが、ご飯集めをしなくてもそれなりに美味しいご飯が必ず手に入り、 快適な部屋の中で安心してゆっくり出来る状況にすっかり満足してしまっていたのです。 そして少しだけゆっくり出来ないと思いつつも、自分が裁判に掛けられるためのものとも知らずに 起訴状作成の取調に素直に応じていたのでした。 そしてとうとう起訴状が提出され、でいぶさんは乳児殺人事件の被告として裁判に掛けられることになってしまったのです。 しかし相変わらずの餡子脳ゆえ全然現状が理解出来ていませんでした。 裁判に際して被告側は弁護士さんを立てる事が認められています。 が、でいぶさんには弁護士さんを雇うお金なんて有りません、そこで国選弁護人が立てられたのですが… 「やめてあげてね、こわがってるよ!!」 これしか話せない、どう見ても無能なゆっくりまりさ弁護士でした。 かくして裁判は開廷され、双葉地検の鬼射検事は丹念に調べ上げた状況証拠と各種証言からでいぶさんを追い詰めていきます。 対するでいぶさん側のまりさ弁護士は 「やめてあげてね、こわがってるよ!!」 …もうちょっとまともな国選弁護人はいなかったのでしょうか? その後も裁判は滞りなく進行し開廷から4日後、判決の日を迎えました。 双葉地裁のえーきっき裁判長の下した判決は 「くろっくろっ、まーっくろっ!!しけいっ!!」 裁判官だけでなく裁判員全員満場一致での死刑判決でした。 「ゆがあぁぁぁぁぁぁー!!どぼぢででいぶがじげいになるんだあぁぁぁぁぁぁーっ!! ふざげるなあぁぁぁぁぁぁーっ!!」 「でいぶおちついてね。こんかいはまりさのちからぶそくだったけど、 『こうっそっ』してにしんにもちこむよ。そうすればきっとかてるよ」 「ならざっざど『ごうっぞっ』じろおぉぉぉぉぉぉーっ!!」 当然でいぶさん側としては納得出来る訳がなく即日控訴となりましたが、 次に双葉高裁て開かれた第二審も判決は覆らず死刑。 まぁ、取調の段階から真実をベラベラと喋りそれに基づく状況証拠も揃い、 その上弁護士は無能とあってはどう足掻いても勝てる訳がありませんが。 「ゆがあぁぁぁぁぁぁー!!なんでだあぁぁぁぁぁぁーっ!!」 「でいぶおちついてね。こんかいもまけちゃったけど、まださいこうさいへの『じょうっこくっ』ができるよ。 まだのぞみはあるよ」 後のないでいぶさん側は一縷の望みを託して最高裁へ上告を試みましたが結果は上告棄却、 でいぶさんの死刑が確定となってしまったのです。 「ごめんねでいぶ。まりさはこれいじょうでいぶのちからになれないよ。 しかたないよね、しっかりつみをつぐなってね」 「までえぇぇぇぇぇぇー、ばでぃざあぁぁぁぁぁぁー!!でいぶをだずげろおぉぉぉぉぉぉーっ!! ……………………………………………………………………………………………… しにたくないしにたくないしにたくないしにたくないしにたくないしにたくない しにたくないしにたくないしにたくないしにたくないしにたくないしにたくない しにたくないしにたくないしにたくないしにたくないしにたくないしにたくない…………」 自身の死が避けられないと分かってからのというもの、でいぶさんは何をしようともずっとゆっくり出来ない状態が続き、 とうとう非ゆっくち症を発症してしまいました。 そして死刑確定から僅か10日、病状の回復が見込めないまま永遠にゆっくりしてしまったのでした。 「………………もっ、もっ……ゆっ……し………か…………」 ************************************************************************************************************ でいぶさんが永遠にゆっくりしてしまった日から遡る事3年4ヶ月と16日前、 国会で一つのゆっくりに関する法案が可決されました。 それは当初ゆっくりにも人間と同等の権利を与えるというものでした。 これを巡り国会のみならずこの国全体が推進派と慎重派の真っ二つに別れ、 正に一触即発の状態になってしまったのです。 これに決着を付けたのは一人の与党若手議員の発した一言でした。 「同等の権利を与えるのであれば、同時に同等の義務も課すべきでしょう」 この意見は推進派慎重派共に納得の行くもので、国民の大多数にも好意をもって受け入れられました。 こうして、ゆっくりが日本国において日本国民と同等の権利及び義務を有する事に関する法律、 通称「ゆ民同権義法」が可決されたのです。 これにより人間社会の仕組みを理解している頭の良い個体や人間との共存を望んでいる個体は、 早くから人間社会に溶け込んでその権利を行使し義務を果たすことで、 非常にゆっくりとした人生を送る事ができました。 その一方ででいぶさんのような人間の決まり事を受け入れられない大多数のゆっくりや、 その権利にのみあやかろうとするゲスゆっくり達は早々に問題を起こし、 人間の法によって裁かれその数を減らしていったのでありました。 おまけ でいぶさんが逮捕された直後、3人のおちびちゃんたちは警察によって保護されて 児童養護施設へと預けられる事になりました。 「ゆゅ~ん♪ここはにゃんだがゆっくちできしょーにゃときょろだよぉ♪」 「しょーだにぇー、れーみゅもしょーおもうよ」 「にゃらおにぇーちゃんたち、ここをれーみゅたちにょゆっくちぷれーしゅにちようよ」 「しょれはいいきゃんぎゃえだにぇ、にゃらいくよ、しぇーの「「ここをれーみゅたちにょゆっく…」」」 「そこまでよ!!!」 「「「どぼぢでしょんにゃこちょいうによおぉぉぉぉぉぉーっ!?」」」 「むきゅ、ここはじどうようごしせつさんよ。おやのいないおちびちゃんたちみんなのゆっくりぷれいすなの。 あなたたちのためだけのゆっくりぷれいすではないのよ、ゆっくりりかいしなさい」 施設職員のぱちゅりーさんの一言でれーみゅちゃんたちのお家宣言は失敗に終わり、 ぱちゅりーさんに連れられて施設で生活している他の子供達と対面する事になりました。 「「「「「「「「「「「「「れーみゅちゃんたち、ゆっくりしていってね!!!」」」」」」」」」」」」」 「「「にゃかにゃかちゅかえしょーにゃこたちだにぇ、 れーみゅたちにょどれいにしちぇあげりゅよっ!!かんしゃしちぇにぇっ!!」」」 初対面でいきなりのこの暴言です。 他の子供達からしてみれば、れーみゅちゃんたちの第一印象は最悪でした。 加えて市民税滞納による差押さえでお飾りを失ったれーみゅちゃん達は、 他の子達からしてみればどうしてもゆっくり出来ない存在に見えてしまいます。 施設での教育の成果か制裁に及ぼうとする子は一人も居ませんが、 明らかな嘲笑と軽蔑の籠もった視線がれーみゅちゃん達に注がれています。 そして施設職員の目の届かない所で行われる陰湿なイジメ。 直接的暴力こそありませんが、心無い暴言が容赦なくれーみゅちゃんたちに向けられました。 「キモい」 「めのまえからきえろ」 「おかざりもないくせに」 「いきてるかちなんてない」 「ゆっくりしないでしね」 「しねしねしねしねしねしねしねしねしねしねしねしねしねしねしねしねしね…」 れーみゅちゃんたちがゆっくり出来る時間など一時もなく、 とうとう親であるでいぶさん同様に非ゆっくち症に掛かってしまい、 同じく回復すること無く永遠にゆっくりしてしまいました。 ************************************************************************************************************ 「何かを得るには同等の対価を払わねばならない」 某錬金術師も言っていますが全くもってその通りだと言えます。 権利を得る為にその対価として支払われるべき義務。 ゆっくり出来ない義務を果たす事で権利に守られてゆっくりと生きる道 何者にも縛られず自由にゆっくりと生き、結果として何からも守られずその脆弱な命を儚く散らす道 果たしてゆっくりにとってどちらがゆっくりした生き方なのでしょうか…。 ~終~ あとがき 過去作が割と短めのモノばかりだったので、 今回は少し長めのSSに挑戦してみましたが如何だったでしょうか? 話は変わりますが「餡子ンペ10春」盛り上がってるみたいですね。 何作品かSS読ませていただきましたが、ああいった縛りのある中で 皆さん独自の切り口で完成度の高い作品を仕上げられていて 本当にすごいなぁと思います。 あぁ、パルパルすぃ… 過去作 anko1461 ゲス一家 anko1501 ゲス一家 case2 ~とかいは~ ぬえ nue098 メタルゆ虐ス
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/3677.html
罪の無いゆっくりがゆっくり出来なくなります ※避妊あ○すさん、オチぱくってすいません ゆっくりれいむをブン殴ろう! ビキィ!! 朝っぱらから某掲示板に張り出された笑顔のゆっくりれいむ画像を見て イキナリ有頂天な怒りが確定的に明らかになった俺は 3日前から家の前の空き地にある土管を住処としている野良でいぶの元まで赴き、 もみあげを掴んで引きずり出した 時は朝の5時、意外と朝の早いゆっくりとはいえまだ寝ている時間だ 何故こんな事をしているか?でいぶに怒りを燃やしていた事も勿論あるが 一番の理由は急にヤツの頬に本気でフックを叩き込んだらどうなるか試してみたくなったのだ この時間なら人もいない… これからの事を考えると頬に邪悪な笑みを浮かべてしまう事を止められない事は確定的にあき 「…ゆ…ゆッ!?人間さん!?どうしてれいむを持ち上げてるの!?」 起きやがった。まぁそりゃ起きるよな ちなみに俺と野良でいぶとの接触はこれが初めてである 饅頭の質問にはこれからお前をブン殴るとテレパシーで返した 「人間さん!ゆっくりおろしてね…?」 人の話を聞かないこの野良でいぶは人間に対して嫌な思い出があるのか 俺の笑顔の中にゆっくり出来ないモノを感じ取ったのか 傲慢な個体が多い野良ゆっくりにしては大人しく、媚びたような笑みをこちらへと向けてくる 野良なだけあって掴んだもみあげがなんかベトベトする、汚いさすが野良でいぶ汚い 俺はでいぶを地面に降ろしてやった 「ゆ、ゆっくりしていってね?」 なんだか可哀想になってブン殴る事を止めた)と思っているのか!? もみあげを掴んだままでも殴る事は出来るが確実に頬をブン殴りたかったのだ と言うわけで2月霜のきらめく朝生まれた夢を叶えるために 俺はオドオドしきったでいぶの前髪を掴み最高の角度で叩き込めるよう持ち上げ、位置を調節した でいぶは俺が遊んでやってると思っているのか「ゆ~♪お空を飛んでるみたい!」等と喜びだした なんという危機感の無さ、ゆっくりはそうでなくては面白くない それにしてもこの台詞は久しぶりに聞いた ?準備は整った 「…ゆ?」 掴んだ左手を掲げ右手に力を込める 正直でいぶは重い、成体にしては小さめのゆっくりだが 5キロぐらいはあるんじゃないだろうか?ちょっとプルプルしちゃう 「~~~~~~~~~!!」 声にならない叫び声を上げ、でいぶは激しく暴れだした(底部をうねうねさせた) これから何をされるか分かったのであろう、可哀想に目には涙があふれている そして俺は朝の冷たい空気を胸いっぱいに吸い込み 夢を叶えた 出勤する際にまだゆっくりと気絶しているでいぶの姿を見たが あの姿、電車の中でも思い出し笑いしてしまう! 成人男性の有頂天の怒りと好奇心を全て吸収したでいぶの頬には くっきりとした拳の形の窪みが生まれ、 掴んだ前髪は殴られた時の衝撃で全て引きちぎられてしまっていた 前歯を巻き込んで砕けた歯では一生まともな食事は出来ないだろう ただでさえ辛いであろう野良の生活…そして突如失った手も同然の歯…醜い姿… やった俺が言うのもなんだが、でいぶにはそれでも強く生きていって貰いたいと思う だって野良ゆっくりは苦しんでる時の姿が一番、ゆっくり出来るだろ? ~fin~ 作者:古緑
https://w.atwiki.jp/ankoss/pages/294.html
anko1600 一般人の対応 anko1601 不確かな物語 anko1602 でいぶは人の手に負えない anko1603 グロテスクなれいむ(後) anko1604 ポストの上のでいぶ anko1605 胴付きパーティー anko1606 絶望あにゃる anko1607 狼は良い獣 anko1608 鳴いては落ちる蝉のように anko1609 幸せ崩壊丼 anko1610 れいむはなにができるかな anko1611 でいぶ会話教室 anko1612 砂の世界 anko1613 でいぶはかわいそう。 anko1614 でいぶは私の飼いゆです anko1615 因果応報 anko1616 ずっと一緒に anko1617 でいぶの子育て anko1618 まっくら anko1619 でいぶ虐め anko1620 合わせ鏡のカルマ anko1621 れいぱーは人気者 anko1622 おうち+もえる+ゆっくりが anko1623 子に諭される anko1624 でいぶの恩返し anko1625 正義の味方!!でいぶ!? anko1626 リベンジャー anko1627 れいむとまりさ anko1628 そしてれいむは目を逸らす anko1629 ゆっくりというのは anko1630 うつくしくってごめんね! anko1631 ペットショップ anko1632 親の脛かじり anko1633 不運な俺とまりさ anko1634 かわいそうかわいそう anko1635 希少種を殺せ! anko1636 カレー臭 anko1637 一人のまぬけでみんな台無し anko1638 とてもかわいそうなでいぶ anko1639 ゆっくりしていってね!yuukaさん! 【挿絵】 anko1640 僕の考えた最強のまりさ anko1641 ゆっくりを食べる山羊その2 anko1642 でいぶはかわいくってかわいそうなんだよ!! anko1643 流れゆく物 前編 anko1644 シンメトリカルドッキング 【挿絵】 anko1645 めーりんと焼き肉 anko1646 水ゆ anko1647 ゲスゆうか anko1648 れいむがゆうかでゆうかがれいむ anko1649 ゆっくりの耳掃除 anko1650 卓上ゆ虐 anko1651 超高級ゆっくり市 anko1652 エスカレート anko1653 四股ふみれいむ anko1654 懲りずに水ゆを飼ってみた。 anko1655 まりさをゆっくりさせてあげた anko1656 クズとゲス anko1657 ゆっくり洋画劇場 anko1658 にょーう anko1659 越冬のススメ anko1660 対決!? ここにすんでるゆっくり! anko1661 実験 anko1662 ゲスゆ矯正物語~ルールを刻み込もう anko1663 しゃめい丸ですがもみじが最近おかしいです anko1664 俺のあるバイト anko1665 『ゆっくりの飼い方』 【挿絵】 anko1666 春のとくっばんっ!編 anko1667 必要なゆっくり anko1668 ビンの中のゆっくり 【挿絵】 anko1669 ゆうかにゃんである anko1670 ゆっくりが受け入れられた世界 anko1671 うにゅほのカリスマ求道記 anko1672 奇跡のドス anko1673 いきているから anko1674 あこがれ。 【挿絵】 anko1675 悪戯 anko1676 ゴミの分別 【挿絵】 anko1677 餡国志 anko1679 正義の戦ゆ anko1680 餡甲騎兵ゆトムズ anko1681 さなえとTV anko1682 欲望の筺 anko1683 でいぶへ...前編 anko1684 空にUFO、地にはゆっくり anko1685 夏にありがちな話。 anko1686 魔人遊戯 anko1687 落ちた頭、足元の顔 anko1688 でいぶへ...後編 anko1689 みょみょの奇妙な冒険 anko1690 ゆ封波 【挿絵】 anko1691 でいぶがくるよ01 【挿絵】 anko1692 でいぶがくるよ02 【挿絵】 anko1693 2100年のゆっくりたち anko1694 ゆん・きほーて anko1695 01)出遭った話 anko1696 02)おうちを作った話 anko1698 れいむのびょうき 【挿絵】 anko1699 虐めちゃう子
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/2239.html
罪の無いゆっくりがゆっくり出来なくなります ※避妊あ○すさん、オチぱくってすいません ゆっくりれいむをブン殴ろう! ビキィ!! 朝っぱらから某掲示板に張り出された笑顔のゆっくりれいむ画像を見て イキナリ有頂天な怒りが確定的に明らかになった俺は 3日前から家の前の空き地にある土管を住処としている野良でいぶの元まで赴き、 もみあげを掴んで引きずり出した 時は朝の5時、意外と朝の早いゆっくりとはいえまだ寝ている時間だ 何故こんな事をしているか?でいぶに怒りを燃やしていた事も勿論あるが 一番の理由は急にヤツの頬に本気でフックを叩き込んだらどうなるか試してみたくなったのだ この時間なら人もいない… これからの事を考えると頬に邪悪な笑みを浮かべてしまう事を止められない事は確定的にあき 「…ゆ…ゆッ!?人間さん!?どうしてれいむを持ち上げてるの!?」 起きやがった。まぁそりゃ起きるよな ちなみに俺と野良でいぶとの接触はこれが初めてである 饅頭の質問にはこれからお前をブン殴るとテレパシーで返した 「人間さん!ゆっくりおろしてね…?」 人の話を聞かないこの野良でいぶは人間に対して嫌な思い出があるのか 俺の笑顔の中にゆっくり出来ないモノを感じ取ったのか 傲慢な個体が多い野良ゆっくりにしては大人しく、媚びたような笑みをこちらへと向けてくる 野良なだけあって掴んだもみあげがなんかベトベトする、汚いさすが野良でいぶ汚い 俺はでいぶを地面に降ろしてやった 「ゆ、ゆっくりしていってね?」 なんだか可哀想になってブン殴る事を止めた)と思っているのか!? もみあげを掴んだままでも殴る事は出来るが確実に頬をブン殴りたかったのだ と言うわけで2月霜のきらめく朝生まれた夢を叶えるために 俺はオドオドしきったでいぶの前髪を掴み最高の角度で叩き込めるよう持ち上げ、位置を調節した でいぶは俺が遊んでやってると思っているのか「ゆ~♪お空を飛んでるみたい!」等と喜びだした なんという危機感の無さ、ゆっくりはそうでなくては面白くない それにしてもこの台詞は久しぶりに聞いた ?準備は整った 「…ゆ?」 掴んだ左手を掲げ右手に力を込める 正直でいぶは重い、成体にしては小さめのゆっくりだが 5キロぐらいはあるんじゃないだろうか?ちょっとプルプルしちゃう 「~~~~~~~~~!!」 声にならない叫び声を上げ、でいぶは激しく暴れだした(底部をうねうねさせた) これから何をされるか分かったのであろう、可哀想に目には涙があふれている そして俺は朝の冷たい空気を胸いっぱいに吸い込み 夢を叶えた 出勤する際にまだゆっくりと気絶しているでいぶの姿を見たが あの姿、電車の中でも思い出し笑いしてしまう! 成人男性の有頂天の怒りと好奇心を全て吸収したでいぶの頬には くっきりとした拳の形の窪みが生まれ、 掴んだ前髪は殴られた時の衝撃で全て引きちぎられてしまっていた 前歯を巻き込んで砕けた歯では一生まともな食事は出来ないだろう ただでさえ辛いであろう野良の生活…そして突如失った手も同然の歯…醜い姿… やった俺が言うのもなんだが、でいぶにはそれでも強く生きていって貰いたいと思う だって野良ゆっくりは苦しんでる時の姿が一番、ゆっくり出来るだろ? ~fin~ 作者:古緑
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau9/pages/2272.html
罪の無いゆっくりがゆっくり出来なくなります ※避妊あ○すさん、オチぱくってすいません ゆっくりれいむをブン殴ろう! ビキィ!! 朝っぱらから某掲示板に張り出された笑顔のゆっくりれいむ画像を見て イキナリ有頂天な怒りが確定的に明らかになった俺は 3日前から家の前の空き地にある土管を住処としている野良でいぶの元まで赴き、 もみあげを掴んで引きずり出した 時は朝の5時、意外と朝の早いゆっくりとはいえまだ寝ている時間だ 何故こんな事をしているか?でいぶに怒りを燃やしていた事も勿論あるが 一番の理由は急にヤツの頬に本気でフックを叩き込んだらどうなるか試してみたくなったのだ この時間なら人もいない… これからの事を考えると頬に邪悪な笑みを浮かべてしまう事を止められない事は確定的にあき 「…ゆ…ゆッ!?人間さん!?どうしてれいむを持ち上げてるの!?」 起きやがった。まぁそりゃ起きるよな ちなみに俺と野良でいぶとの接触はこれが初めてである 饅頭の質問にはこれからお前をブン殴るとテレパシーで返した 「人間さん!ゆっくりおろしてね…?」 人の話を聞かないこの野良でいぶは人間に対して嫌な思い出があるのか 俺の笑顔の中にゆっくり出来ないモノを感じ取ったのか 傲慢な個体が多い野良ゆっくりにしては大人しく、媚びたような笑みをこちらへと向けてくる 野良なだけあって掴んだもみあげがなんかベトベトする、汚いさすが野良でいぶ汚い 俺はでいぶを地面に降ろしてやった 「ゆ、ゆっくりしていってね?」 なんだか可哀想になってブン殴る事を止めた)と思っているのか!? もみあげを掴んだままでも殴る事は出来るが確実に頬をブン殴りたかったのだ と言うわけで2月霜のきらめく朝生まれた夢を叶えるために 俺はオドオドしきったでいぶの前髪を掴み最高の角度で叩き込めるよう持ち上げ、位置を調節した でいぶは俺が遊んでやってると思っているのか「ゆ~♪お空を飛んでるみたい!」等と喜びだした なんという危機感の無さ、ゆっくりはそうでなくては面白くない それにしてもこの台詞は久しぶりに聞いた ?準備は整った 「…ゆ?」 掴んだ左手を掲げ右手に力を込める 正直でいぶは重い、成体にしては小さめのゆっくりだが 5キロぐらいはあるんじゃないだろうか?ちょっとプルプルしちゃう 「~~~~~~~~~!!」 声にならない叫び声を上げ、でいぶは激しく暴れだした(底部をうねうねさせた) これから何をされるか分かったのであろう、可哀想に目には涙があふれている そして俺は朝の冷たい空気を胸いっぱいに吸い込み 夢を叶えた 出勤する際にまだゆっくりと気絶しているでいぶの姿を見たが あの姿、電車の中でも思い出し笑いしてしまう! 成人男性の有頂天の怒りと好奇心を全て吸収したでいぶの頬には くっきりとした拳の形の窪みが生まれ、 掴んだ前髪は殴られた時の衝撃で全て引きちぎられてしまっていた 前歯を巻き込んで砕けた歯では一生まともな食事は出来ないだろう ただでさえ辛いであろう野良の生活…そして突如失った手も同然の歯…醜い姿… やった俺が言うのもなんだが、でいぶにはそれでも強く生きていって貰いたいと思う だって野良ゆっくりは苦しんでる時の姿が一番、ゆっくり出来るだろ? ~fin~ 作者:古緑
https://w.atwiki.jp/ankoss/pages/3624.html
『自画自賛』 10KB いじめ 考証 自業自得 野良ゆ 子ゆ ゲス 加工場 現代 独自設定 えーと18作目……かな? 「れいみゅ、きゃわいくっちぇごめんにぇえ!」 「ゆっ!れいむのかわいいおちびちゃんをみてゆっくりできたでしょ!おれいとしてあまあまをよこしてね!すぐでいいよ!」 「しゃっしゃとよこちてにぇ!きょのぐじゅっ!!」 公園のベンチでのんびりタバコをふかしている俺の足元に、 これまた典型的なゲスでいぶとそのガキが現れて上記のセリフを吐いた。 ふむ。かわいい自分を見れたのだからお礼に甘い物をよこせ……か。 「無理だね。だってこの子れいみゅ可愛くないし、ゆっくりもできないし」 「どぼじてしょんなこちょいうにょぉぉぉぉぉっ!?」 「じじいはめがくさってるのぉぉぉっ!?おちびちゃんはでいぶににて、こーんなにぷりちーでしょぉぉぉぉっ!!?」 「ばーきゃばーきゃ!れいみゅはきゃわいいもんっ!ぴゅんぴゅん!」 ああやはりつまるところはそれか。ならてめーが可愛くないってことを証明してやろうじゃないか。 俺は身だしなみを整える為とこういう時の為にいつも持ち歩いている 携帯型の小さな手鏡を取り出すとれいみゅに見せて言った。 「いいか?こいつは鏡さんといってお前の姿を映し出してくれる道具だ」 「ばーきゃ!ばー……ゆっ?かがみしゃん……?」 「こいつで自分の姿を見て自分で判断しろ。本当に自分が可愛いかどうかをな」 「ゆーん!かがみしゃんには、きゃわいいれいみゅがうつるにきまっちぇるよ!じじいはびゃかにゃの?ちぬにょ?」 「そのとおりだよ!おちびちゃんはかがみさんでれいむにのかわいさをさいっかくにんっしてね!」 「あーはいはい。なら存分に可愛い自分の姿という奴を見ろ。ほれ……」 俺はかがみこんでわざわざれいみゅが見やすい位置に手鏡をもってってやった。 れいみゅは自信たっぷりのドヤ顔で手鏡に映った自分を見た。 親でいぶは「ゆゆーん!おちびちゃん、れいむにのかわいさによいしれてるよ~♪」とか抜かしている。 果たしてそうかな?俺にはあまりのショックに硬直しているようにしか見えないが……。 そしてたっぷり1分後……硬直が解けたれいみゅは絶叫した。 「にゃ、にゃ、にゃ……にゃんにゃのこりぇえええええええっ!?」 「ゆゆっ?」 「こ、こりぇ……?こりぇがれいみゅにゃの?う、うちょだよ!きょんなきちゃないにょれいみゅじゃないぃぃぃぃっ!!」 「な、なにいっでるのぉぉぉぉっ!?おちびじゃんはぎだなくないでじょぉぉぉぉっ!?」 やっぱりなあ。まあ予想通りというかなんというか…… こいつられいむ種は二言目には自分のことを「かわいいれいむ」と抜かすが、 飼いゆならともかく野良ゆは生まれてから自分で自分の姿を見ることなんてほとんどないはずだ。 自分の姿も正確に把握してないくせにかわいいもへったくれもあるか。 大抵は「可愛いれいみゅ」とやらを自分の脳内で妄想して、それが真実の自分だと思い込んでいるだけ。 現実を見せてやればこんなもんだ。 「まあ確かに汚いよな。あんよなんか地面にこすれて黒くなってるし」 「ゆぐぅ!」 「髪の毛はボサボサで肌はカサカサでさ」 「ゆぅぅぅぅっ!!」 「お飾りのリボンはなんかしらねーけどカピカピだし。どうせお手入れとか称して舌で舐めまくったんだろうが汚ねーなあ」 「ゆぐぅぅぅっ!き、きちゃな……きちゃなきゅなんきゃ……!」 「汚いかどうかは自分が一番よくわかってることだろ?で、どうよ?れいみゅはきゃわいいにょ?」 「ゆぎぎぎぎぎぃぃぃぃ!!ゆ、ゆ、ゆっくじぃぃぃ!ゆっくじできにゃいぃぃぃぃっ!!」 「おちびじゃぁぁぁんっ!?や、やべろぉぉぉっ!いじわるなぐぞじじいはでいぶにの かわいいおちびじゃんをいじめるなぁぁぁぁっ!じねぇっ!じじいはゆっくじじないでいまずぐじねぇぇぇぇっ!!」 もうれいみゅは大量に餡子を吐き出す寸前だ。かなり弱ってるからな。 親でいぶは狂ったように俺の足に体当たりをしてくる。 面倒くさいので俺は親でいぶを思っきり蹴り飛ばした。 親でいぶは「ゆげえ!」とか言いつつごろごろ地面を転がってそこの木の根元にぶつかって気絶した。 それにしてもれいむ似のかわいいおちびちゃんね……じゃあ次はそこを分からせてやるとしますか。 「おい不細工れいみゅ」 「れ、れいみゅ……ぶさいくじゃにゃいみょもん……」 「あのさ……可愛いなんつーのは他ゆんに言われて初めて価値が出る言葉なんだぞ? 自分で自分をかわいいかわいいと連呼しても全然意味ねーんだよ。そこんとこ理解できる?」 「……ゆ、ゆぅぅ」 「で、さ。お前生まれてから一度でも他ゆんかられいみゅは可愛いね!って言われたことがあるの?ねえあるの?」 「ゆっ?ちょ、ちょれは…………あ、あるよ!」 思い当たるふしがあったのか少しれいみゅは元気を取り戻したようだ。 さてその思い当たる他ゆんというのは…… 「おきゃあしゃんだよ!おきゃあしゃんはまいにち、れいみゅをきゃわいいっちぇいっちぇくれりゅよ!」 「お母さんってそこのでいぶか?お母さんだけ?お父さんはどうなんだ」 「おとうしゃんはゆっくちできにゃいくじゅだっちゃよ!れいみゅたちをおいちぇどっかいっちゃったよ!」 「愛想尽かして出ていったってとこか。まあ親子してゲスじゃ当然だろうが……」 「やっぴゃりまりしゃはゆっくちできないってほんとうりゃにぇえ!おなじまりしゃだったいもうちょも ゆっくちできにゃいくじゅだったもんにぇえ!」 「父親はまりさで妹もまりさ、か。その妹はどうした?父親と一緒に出ていったのか?」 「おきゃあしゃんがきゃわいくにゃい、ゆっくちできにゃいくじゅだといっちぇせいっしゃいしちゃよ!」 「れいむ種びいきね……まあでいぶにはよくある事とはいえ……で、れいみゅの考えとしてはどうなのよ? 妹のまりちゃは本当に可愛くない、ゆっくりできないと感じたのか?」 「ゆっ?も、もちりょんだよ!」 「本当か?親でいぶに遠慮することはないぞ?こいつ俺に蹴られてそこで気絶しているから」 「ゆっ……」 少しは思うところがあったのだろう。 れいみゅは親でいぶの方をちらちら見ると本音を言い出した。 「ほんちょういうちょ……いもうちょのまりちゃはきゃわいいち、ゆっくちちていちゃとれいみゅはおもうよ……」 「でも親でいぶがまりちゃはかわいくない、ゆっくりしていないと言うものだかられいみゅもそれに同調したわけだ」 「ゆぅ……」 「それはいいさ。下手に反論したられいみゅが不愉快になった親でいぶに潰されるかもしれないからな。 でもさ……おかしいと思わないか?れいむ種であるれいみゅはかわいい。まりさ種のまりちゃはかわいくない。 同じ親でいぶの子供なのに何故こうまで差別される?」 「ちょ、ちょんなこちょれいみゅわかんにゃいよ!」 「んじゃ教えてやる。れいみゅがかわいいと親でいぶに言われるのはお前が親でいぶと同じれいむ種だからだ」 「ゆっ?」 「さらに言うならば親でいぶはこう思っている。『おちびちゃんがかわいいのはでいぶににているからだよ!』とな」 「ゆっ?ゆゆっ?」 「さらに『でいぶはかわいいんだから、でいぶににたおちびちゃんがかわいいのはとうっぜんっだよ!』と思っている」 「や、やめちぇえぇぇ!?」 ゆっくりできない嫌な予感がしたのだろう。 れいみゅはこれ以上俺に言ってほしくないと目で懇願する……が、俺はかまわず結論を言い渡した。 「要するにぜんぶ親でいぶの自画自賛だってことだ。れいみゅがかわいいんじゃない、れいみゅに自分を重ねているんだ。 つまりれいみゅは親でいぶにとってただの鏡の代用品ってことさね。親でいぶがれいみゅをかわいいと言うのは とどのつまり自分で自分をかわいいと言ってるだけの事なのさ」 「ゆ、ゆんやあああああああああああああっっっ!!?」 子供がまりさ種じゃれいむ種の親でいぶは自画自賛できない。誉める対象が父親のまりさになるからな。 だからまりさ種のおちびちゃんは潰したり差別したりするんだろう。 でいぶのれいむ種びいきの真相はまあこんなところで間違いないと思う。 でいぶは自分さえゆっくりできればそれでいいのだ。 子供を物乞いの種に使ったり自分の可愛さを確認する為の鏡代わりにしたり、 とにかく自分だけがゆっくりする為の道具として子供を産み手元に置いているだけのことだ。 だから子供が気に入らなくなればすぐに潰したり見捨てたりする。 飽きるほど見てきたことだ。ゲスでいぶに本当の母性なんかあるわけがない。 れいみゅはあまりの事実に餡子を吐きかけている。 俺はトドメとばかりにれいみゅに言ってやった。 「れいみゅは可愛くないね!唯一かわいいと言った親でいぶはれいみゅの事なんてなーんにも見てなかったわけだし! 見ているのは自分だけ!俺が見てもれいみゅはかわいくないし、きっと他のゆっくりや人間も同じ意見だよ! そうだよ!れいみゅをかわいいと言う生き物はこの世にただの1人もいないよ!」 「ゆ、ゆぶううううううっっ!ゆげえええええええええっっっっ!!」 「あれ?あれぇ~~?なんで餡子吐くのかな~?きゃわいくにゃいれいみゅちゃ~ん?」 「ゆげえ!ゆげええええええっ!……も、もっちょ……ゆっくち………ちたかっ……ちゃ………」 こうしてれいみゅは自分の存在意義を根こそぎ否定されたストレスで身体中の餡子吐き出して死んだ。 まあかわいいというのがれいむ種にとってのステータスである以上、 そこを否定されたらゆっくりできなくなって死ぬ方を選ぶだろうなあ。 俺は携帯を取り出してどこかへ電話するとその場を立ち去った。暇つぶしは終わりだもうここに用はない。 「どぼじてでいぶのがわいいおじびじゃんがじんでるのぉぉぉぉっ!!?」 しばらくして背後から親でいぶの叫び声が聞こえてきた。 よく言うわ。俺がれいみゅにトドメを刺したときにはもう意識を取り戻していたのは知ってるんだぜ? 我が身可愛さに気絶した振りをし続けて子供を見殺しにしておいて、 今度は悲劇のヒロインを演じる道具として死んだれいみゅを利用するわけか。 とことん自分のことだけしか考えないナマモノなんだな、でいぶって奴は…… だがそれももう終わりだ。大根役者には舞台の袖にひっこんでいてもらおうか永遠にな。 「ゆぇぇぇぇん!でいぶはがわいぞうだよぉぉぉっ!じんぐるまざーじゃなぐなっじゃっだよぉぉぉぉっ!! ぐぞにんげんはがわいぞうなでいぶにやざじくじでね!あばあばをもっでぎでね!たくざんでいいよ! びゆっぐりはでいぶをなぐざめでね!ぞじてでいぶとゆっくじでぎるおちびじゃんをつくろうね! ぞじたらごはんさんをみついででいぶをゆっくじざぜでね!えいえんにでいいよ!?」 「お、いたいた。市民からの通報通りでいぶがいたぞ」 「うわー醜っスねー。涙と変な汁をまき散らしてるっスよ?しかもドヤ顔で……さっさと処分しちまいましょう」 「ゆっ!?ぞ、ぞのせいふくさんはっ!?や、やべろぉぉ!でいぶにちかづくなぁぁぁっ! ゆんやあああああああっ!!かこうじょさんはゆっくじでぎないぃぃぃぃっ!!」 さすが加工所、電話してから5分で到着とは救急車なみに出前迅速だな。 でいぶが泣き叫んで逃げようとしたようだがトングで挟まれて袋に入れられ、 高級車に乗せられて加工所へと丁重にエスコートされていった。 きっと加工所で開催される素敵なダンスパーティーにご招待されたのだろう。 あばよでいぶ。加工所のパーティーでその豚の鳴き声にも劣る美声とやらで職員をせいぜいゆっくりさせてやれや。 そんな事を考えながら俺はくわえていたタバコの火を消してゴミ箱に捨てたのだった。 後書き 別に別に名乗らなくてもいいかなあと名無しで今までだらだら書いてたけど一応けじめということで名乗ろうと思いました。 自分が書きたいと思ったSSを勝手気ままに書くという意味で気ままあきと名乗ります。 最後に名無しで書いてた作品の分を入れた作品リストを…… あまり名作とか長編とかには縁がない作風だけど、まあそんなわけでこれからもよろしくお願いします。 今まで書いたもの anko3367人間に飼われるというのは… anko3370野良ゆは人間に関わってはいけないという話 anko3379親の罪は anko3401たすけあい anko3410世紀の凶悪立てこもり事件 anko3416選んだのはお前だ anko3440ぷくー!をしてみた anko3479この世はでっかいゴミ捨て場 anko3486胴つきさんはゆっくりできない anko3501胴つきさんはゆっくりできるね! anko3503じゃまもの anko3509ゆっくりいーたー anko3522野性のゆっくりとゆっくりしてみた anko3526気持ち悪い! anko3534ゆっくりしているゆっくり anko3537野性のゆっくりとゆっくりしてみた2 anko3545霊園の野良ゆ対策