約 1,050,057 件
https://w.atwiki.jp/tohofight/pages/837.html
「ふぅん。面白いじゃない。私もあなたたちとは勝負したいと思ってたの。どうせこっちが勝つだろうけど」 「へぇ、たかだか吸血鬼ごときが本気で勝てると思ってるの?千年早いわよ」 試合前からヒートするレミリアと輝夜。この勝負で、幻想郷でどちらがより強い力を持っているのか証明される。 絶対に負けられない。お互いにそういう思いがあった。 だが… 「というわけであたいが審判するわねっ!」 審判はまさかのチルノだった。両陣営とも、すでに不安が半端なかった。 紅魔館 VS 永遠亭 種目:600mリレー 「いい?イナバ。どんな手を使ってでも勝つのよ!」 「咲夜、本気でいきなさい!」 輝夜とレミリアからの激励がとぶ。第一走者は優曇華と咲夜だった。 審判の「スタート!」の合図とともに走り出す両名。 咲夜の方が速い。メイド長直伝のカカトを地につけないサンドマン走りで、人間とは思えないスピードを出していた。 大きく遅れている優曇華。ここで永琳の喝が入る。 「ウドンゲー。ここで負けたら新薬「ハイポーション」の実験台にするわよー」 その言葉を聞いて、優曇華は必死に追い上げる。 新薬「ハイポーション」とは一体…!? しかし追いつくことは敵わず、大きくリードを許したまま第二走者にバトンを渡した。 第二走者はてゐと小悪魔。 「全く情けないウサギね。このてゐ様の素晴らしい走りを見習うがいい!」 実際てゐは速かった。千年以上前から鍛えてきた逃げ足の速さは伊達じゃない! あっという間に距離を詰めて、小悪魔の真後ろについた。 「念のため、さらに駄目押しをしておこう」 そう言うとてゐは、小悪魔の尻に座薬をズボォッと詰め込んだ! 盗賊顔負けの早業なので、誰にも確認することは出来なかった。 小悪魔がお尻を押さえてつらそうにしている間に悠々と次の走者にバトンを渡すてゐ。少し遅れて小悪魔。 第三走者は慧音と美鈴だ。 永遠亭が若干リードしていたが、流石に中国拳法相手に歴史の先生が敵うはずもなかった。 だんだんと距離を詰めていく美鈴。 しかし、ここで外野の輝夜が永夜返しを発動。 時間はあっという間に進み、満月の夜となった。 そして獣人に変身した慧音は圧倒的なスピードで美鈴から距離を放す。 パチュリーが「反則よ!」と声を上げるが、チルノはバカなので夜になったことにも気付いていない。 結局、永遠亭が更にリードをして第四走者にバトンを渡した。大きく遅れて美鈴。 第四走者は永琳とパチュリー。 パチュリーは喘息持ちで体が弱い魔法使いなので、圧倒的に不利かと思われた。 しかしここでパチュリーは予想外の行動にでる。 「あなたの魔法、借りるわね。魔理沙」 パチュリーは真後ろにマスタースパークを放ったのだ。 マスタースパークの推進力で一気に追い抜いたパチュリー。 もちろん反則だが、チルノはバカなのでスルーして「綺麗だね」とか言っている。 だがここで永琳が本気を出した。 そして次の瞬間、永琳が目の前から消えた。 気づいたら、既に輝夜にバトンが渡っていた。 まさかの瞬間移動に唖然とする紅魔館メンバー。 「よくやったわ永琳!」 第五走者の輝夜が走り出す。 パチュリーも第五走者のレミリアにバトンを渡すが、かなり遅れていた。 だが普段動かない輝夜は、どんなに頑張っても人間並みのスピードしか出せなかった。 一方、レミリアは絶好調で神速の如きスピードで走っていた。 「時間を夜にしたのは致命的なミスだったわね。夜は私たちの時間よ」 なにより日傘を差さなくてもよくなったというメリットは大きい。 ついでに満月の力が吸血鬼に更なるパワーを与えていた。 しかし輝夜は不敵に笑う。 「何がおかしいの?あなたたちが負けるのは確定事項なのに」 「いいや、私たちは勝つわ。いけすかないけど、一番信頼できるやつが最後に残っているからね」 輝夜とレミリアが同着でバトンを渡す。 「いくのよ妹紅…っ!貴方がナンバーワンよっ!」 バトンが最後の走者である妹紅とフランに渡る。 「まさか、宿敵であるお前にそんなことを言われるとはな」 妹紅とフランが走り出す。最後は小細工なしの一本勝負だ。 「まさか本気で人間ごときがフランのスピードに敵うと思ってるの?」 嘲笑するレミリア。だが輝夜は揺るがない。 「あいつを普通の人間だと思っているの?」 永琳は思った。 姫が最後の走者を私ではなく妹紅に任せたのは、誰よりも妹紅を認めているから。 しかし相手は吸血鬼、いくらなんでも分が悪すぎる。 一体姫は何を考えているというの…? 案の定、フランの方がスピードが速かった。 妹紅も決して遅いわけではないが、もともとの身体能力が違いすぎる。 このままでは負ける…! そう思った妹紅の頭に、一瞬だけ輝夜の憎たらしい顔がよぎった。 死んでも負けられない!!! その強い思いが妹紅を次の段階に押し上げた。 炎の翼が今までにない勢いで燃え盛る。 そして妹紅は人間の限界を超えた! 光の如きスピードで追い上げる妹紅。 そして最後の10mで、妹紅とフランが並んだ! あとは全力で駆け抜けるのみ。 最後の10m、妹紅もフランも死力を尽くして走る。 二人にはその10mが永遠のように遅く感じた。 そして… 「ゴールッ!!!」 二人はほぼ同時にゴールした。 「どっちだ!?どっちが先にゴールしたんだ!!」 ざわめく観衆。 判定は馬鹿のチルノじゃ不安なので、正しいジャッジをすることが仕事の映姫様にしてもらった。 どっちが勝っても悔いはない。両陣営とも全力を尽くしたのだ。 「ただいまの結果、コンマ0.0000001秒の差で…」 ごくりと唾を飲む観衆たち… そして結果が発表された。 「永遠亭の勝利です!」 わぁっと湧き上がる永遠亭メンバーとイナバたち。 輝夜も慧音も優曇華もてゐも、皆で妹紅の胴上げをする。 「もーこたんっ!もーこたんっ!」 「もこたんっていうなー!!」 怒っている口調で言う妹紅だったが、どちらかというと照れくさそうだった。 少し離れたところでその様子を見つめる永琳。 「姫はこうなることが分かっていたのね…少し悔しい気もするけど」 レミリアが輝夜に言う。 「ふん、今回は負けたけど、次はこうはいかないからね」 それに対して、輝夜は自信たっぷりに答えた。 「あら。次も勝たせてもらうわよ。うちのチームワークは幻想郷一なんだから。ねっ、妹紅?」 「ハッ、私はお前が大嫌いだけどな」 相変わらずぶっきらぼうに答える妹紅。 「あっはっは。私もあなたが大嫌いよ」 「何だとォーっ!」 そして始まるいつもの喧嘩。一切手加減をしない輝夜と妹紅だったが、 その様子はまるで姉妹のようでもあって、微笑ましくもあった。 「うわーんお姉さまー。負けちゃったよぉ」 レミリアに泣きつくフラン。そっとその頭を撫でるレミリア。 「フラン、帰るわよ。咲夜、おいしいケーキと紅茶の用意お願いね」 その言葉を聞き、満面の笑みで答える咲夜。 「はいっ♪」 そして振り返り、永遠亭のメンバーに言うレミリア。 「あと、あなた達もうちに来なさい。満月の夜はパーティをするってしきたりになってるから」 「じゃあお邪魔しようかしら」 「あたいもあたいもー!」 ぞろぞろと紅魔館に向かう群衆をみて、咲夜は一人ごちた。 「やれやれ、今夜は忙しくなりそうね」 その日は紅魔館も永遠亭のメンバーも、あといつもの巫女や魔女、妖怪や妖精も交えて盛大なパーティが行われた。 過去の歴史をずっと見つめてきた慧音は思った。 人も妖怪も妖精も月人も神でさえも、種族の壁など関係なしに仲良くできる。 まだまだ問題は山積みだけど、そういう今の幻想郷に生まれてきて本当によかった、と… てゐ パチュリー フランドール レミリア 咲夜 妹紅 小悪魔 慧音 永琳 永遠亭勢 競走 紅魔館勢 美鈴 輝夜 鈴仙 集団戦
https://w.atwiki.jp/83452/pages/15197.html
卒業旅行がなぜか London になった。 高校の卒業旅行が London って贅沢な気がするけど、ムギが ムギ「思い出になるなら無理を頼んでもいいと思うよ」 というわけで、ムギの家の力を借りて London にいけるようになった。 唯「ロンドんだよ!!ロンドン!!」 唯「なんせロンドンはいつもロックを呼んでいるんだよ。」 唯「London Calling だよ!!」 澪(よくそれで大学に進学できたもんだよなぁ~) 澪(London Calling って、ロンドンが呼んでいるって意味じゃないんだけど) 澪(まぁ、唯ならいいか) ロンドン 大英帝国の首都 それでいて閉鎖的では無く、常に反骨精神を持っている都市。 Someone「論破はできるけど説得はできないやつらはしょせんクソ以下だぜ」 Someone「文句があるなら、俺を保守党に投票させる気にしてみろよ」 あぁ~ ロンドンって挑発が過ぎると思うけど... 澪(私には選挙権はないけど、政治に文句ばかりをネットに投稿しながら自分は何もしないならクソ以下ってのはたしかだよなぁ~) ロンドンって難しい。 自由主義と資本主義を体言した都市。 そして、マルクス・エンゲルス主義を容認した都市。 21世紀でも階級闘争が発生する都市。 律「澪~?何をそんなに考えこんでいるんだ?」 律「ロンドンだせ?ロンドン!!」 律「もっともムギんちの力添えがあったのは否めないけど。」 律「とにかくロンドンはロックの聖地なんだから楽しもうよ!!」 ロンドンっていってもなぁ~ 梓を誘ってまでくるところなんだろうかな? ロックの聖地っぽいけど、間違いだよなぁ~ ロンドン発の音楽って、そんなにメジャーじゃないし。 一体だれがロンドンをロックの聖地って言い出したんだろ? 幻想、妄想は自由だけど... 私はロンドンよりもロスの方が良かったなぁ~ 紬「澪ちゃん?ロスは私と二人で行ってもいいでしょ?」 紬「でも、今はロンドンに行く雰囲気だからロンドンでいいんじゃない?」 私はムギの言葉を受け取って 澪(そうだなぁ~。今回はロンドンでもいいか) 澪(だいいち海外を知らないし) 澪(初めての海外なら、情報が入り易い方が無難かな?) そんな感じでロンドン旅行はきまったけど...] 機内 律「さぁ~HTTの世界進出はロンドンからだぜい!!」 律「ビートルズはリバプール出身の田舎バンドだけど、私等はロンドンから始まるんだぜ」 律の基準はよくわからない。 私等は単に旅行だし、ロンドン発以前に日本でもメジャーじゃないし ...リリースは週間1位だけど、たかだか10万枚だし... .......あぁ~...せめて週間で100万枚ならなぁ~ ともあれロンドンに着いたけど、今後の行動はどうするんだ? 律曰く 律「う~ん...ロンドンで舞い上がったけど、具体的にはなんにも考えてないや」 ちなみに唯には尋ねても無駄なんで何も聞かなかった。 律「ロンドンって、以外と退屈だな~」 唯「そうだね律ちゃん。あちこちで路上ライブがあったりすると思ったけど、日本と変わらないね。」 紬「そうねぇ~」 紬「卒業旅行だけど高校生だから、昼間以外の行動は制約を受けるしね」 紬「それにロンドンはロックよりもボードビルとミュージカルだから、観光目的なら2日もあれば十分なのよ」 律「えぇ~?ロンドンって Punk じゃないのかよ!!」 紬「う~ん...Punkってなにかわからないけど、今のロンドンはホットだよ。」 律「それだよ」 律「ホットなところって日本ではないから」 コイツは何をいってるんだ? そんなに危ない体験をしたいのか? 紬「律ちゃん。悪いけど、今回の旅行では危ない所には一切いけない事になってるのよ。」 紬「だから、夜のライブは行けないのよ」 紬「でも、律ちゃん?ロンドンは音楽以外でも楽しい所がたくさんあるから、それを楽しもうよ。」 紬「ねっ?」 ムギは高校生とは思えないほど世間を知っているけど、不安なときには心強い限り。 それにしても... なんで、唯も律もそんなにハイテンションなんだ? まぁ、初めてのロンドンだからしかたないけど ...なんだか修学旅行の延長みたいだなぁ... ムギ曰く 紬「楽しいと思えるなら、それで良いのよ: 紬「高校を卒業したら、楽しいことじゃないし」 澪「...そうだな!!」 澪「楽しい事は音楽だけじゃないしな」 紬「そうそう」 そんなこんなでできる限りの行動は梓を含めて5人で行動したけど... ホテルは5人で一部屋とは行かないようだった。 ムギは 紬「部屋を5人で借りるんだから、狭くてもいいのにねぇ~」 澪「全員一緒の部屋にできたのか?」 紬「うん」 紬「普通のホテルなら部屋を借りるだけなので人数は関係ないんだけど」 紬「琴吹家を通したら、どうしても高級ホテルになってしまうのよ。」 紬「できるだけ安いところにしてってお願いしたんだけど、この時期は安いホテルから部屋が埋まるし... 紬「私の友達も一緒って言ったら、信用に足るホテルになってしまってね。」 紬「どうしてもこのクラスのホテルになってしまうの。」 紬「だから部屋割は二人部屋と三人部屋が限界だったのよ」 紬「これでも一生懸命お願いしたのよ?最初は私だけは特別扱いだったんだから」 ムギに任せれば5人とも個室の VIP ルームに泊まれたんだろうけど、それはさすがに高校生の身分には不相応。 だいたい卒業旅行でロンドンにこられた事自体が、そうとう恵まれた身分なんだよな~ 両親への感謝の気持ちはどうやってつたえようか? 結婚式の際に、自作の詩で伝えようか? 澪「...」 澪(我ながら恥ずかしい事を考えたしまったけど...) 澪(従兄弟は平気でそんなことをしてたし...) 澪(そうだ!!詩に想いを托せば、恥ずかしいことなんてないんだ!!) ...律(ときめきシュガーほど恥ずかしい詩はないぞ!!) 律はともかく今はムギに感謝だな!! 私たちは自由行動をメインにしながらも、ムギのおさえたイベントには参加した。 今日はムギの最大のお薦めのイベントらしい。 紬「今日はウェンブリースタジアムのアーセナル vs M.U. の席を取ったのよ」 紬「これだけはどうしても琴吹家の力を借りたけど、それだけの価値がある試合よ。」 唯はわからないようだ。 律と梓はわかっているようだけど、いまいち興味がないようだ。 でも...私は...私は... 澪(うわぁ~、ロンドンに来たかいがあった~) アーセナルの本拠地で M.U. との試合を(しかも VIP 席で)観られるって。 熱烈なサッカーファンの人には申し訳ないけど、単なるサッカー好きな私には逆に興奮以外のなにものでもない。 興味がわかない律に対して 澪「このスタジアムって、音楽の聖地でもあるんだ」 澪「ライブエイドのメインだったし」 澪「ここで、ステータス・クォー、クィーン、ザ・フーが演奏したらしいぞ」 澪「ラストは、ポール・マッカートニーが『Let it be』を弾き語りしたらしいし」 澪「そんな場所の VIP 席に座ってるんだぞ」 律「...」 律は無言でスタジアムとグランドを見つめたままだった。 澪「少しは感動したらどうだ?」 律「...」 あとから聞くと律は「ザ・フー」の名前を聞いたときから、固まっていたらしい。 それに加え、アーセナル v.s. M.U. の試合も熱い試合だった。 いよいよ最後の日。 私たちはロンドンのとある通りを西に向かって歩いていた。 なんでもムギのお薦めのものがあるらしい... 律「なぁムギ?」 紬「なぁに律ちゃん?」 律「これって」 紬「そうよ!!」 律「...」 なんだ? 律が奇妙なテンションになってる。 澪「...律?」 返事がない。 澪「おい律?」 律「...」 律「ぅおおおぉぉぉぉぉぉぉ~!!」 律が突然叫びだした。 律「これって、これって」 律「EastEnd、WentEnd ってやつだよな!?」 紬「うふふ。そうよ律ちゃん!! 今は EastEnd の終わりだけど...」 律「じゃあ、じゃあ、West Endも近いんだよな?」 紬「そうよ」 律がはしゃぐのはよくわかる。 なんてったって West End だし。 ブラブラ歩いているようで、実は隠れた名所を辿っていたんだ。 紬「ここが100クラブよ」 律「おぉ~!!」 律のはしゃぎようはこの春から大学生とは思えないけど、憧れの場所の一つだったに違いない。 ...私もアビィロードの横断歩道で興奮したっけ... その後、West End に入ったときの律のはしゃぎようは、この比じゃなかったけど。 こんなに無邪気に楽しんでいる律を見るのは初めてかもしれない。 ムギはこれを狙ってたんだろう。 唯は理由がわからないだろう。 梓は呆れながらも 梓「もし私が N.Y. のクラブに行ったらこんな風になるです。」 梓はわかっているんだろう。 律「おぃ唯!!」 唯「なに?律ちゃん?」 律「あそこの楽器店のガラスを割って、ギターを盗んでこいよ!!」 唯「えぇ~?それはできないよ。犯罪だよ。旅先の良心は捨てられないよ。」 律「冗談冗談。でもとある有名なバンドのギタリストはいつも、あの楽器店からギターを盗んでいたらしいぞ」 唯「へぇ~」 唯「何回盗まれても改善しないとは、さすがはロンドンだね~」 ここは感心する所ではないぞ... とりわけハプニングもなく(唯と律が迷子になった程度)無事帰国したけど。 澪(想い出にはなったけど...はらはらしっぱなしだったよなぁ~) 澪(でも、ロンドンの観光名所は普通に行ったし。) 澪(アビィ・ロードと West End にも行ったし。) それだけで十分なんだろう。 でも、何か忘れているような気がする。 澪(仲良しという事の証明なら十分だけど...) 澪(私たちは仲良しだけじゃないよなぁ~) 多分、それが答えのヒントなんだろう。 出会ってから、たった三年だけど、仲良しでは表現できないものがあるんだよぁ~。 そもそも大学も一緒なのに... よくわからない。 唯一わかったことは律との間に感じていた感情を唯、ムギ、梓にも感じる。 そして、この感情は一生続いて欲しいと思っている。 これを気づかせてくれたのがロンドン? なら なにかあったとき 澪「London Calling」 と発信すれば、みんな助けてくれるかな? いや!!助けてくれるに違いない!! だって、HTT なんだから 終わりです。 戻る あとがき Londonって不思議な都市と思いつつ... HTTって不思議と思いつつ... 融合しきれませんでした。
https://w.atwiki.jp/yutaka_korin/pages/11.html
小早川ゆたかの降臨とは、ニコニコ動画(SP1)にて公開中の らき☆すたキャラが登録武将として登場する、信長の野望~革新PK~の戦記シリーズ動画です。 主人公・小早川ゆたかが、何故か1561年の出雲に飛ばされ、尼子家の筆頭家老である宇山久兼の手によって 謀反の御輿として担がれ、大名として戦乱の世を生きる事になった所から、物語が開始します。 他のシリーズとの決定的な違いとして、紙芝居の比率が、ほぼ100%を占めており 原作は舞台背景として、ステータス紹介や拠点紹介の時などに、画像が使用されるのみとなっています。
https://w.atwiki.jp/minkao/pages/45.html
新情報の報告やちょっとした攻略以外にも、ご自由に書き込みください。 みん顔攻略@wiki掲示板へようこそ!本wiki管理者のnishiです。みん顔に関する事であれば、何でも書き込んで下さい。 - nishi 2011-01-04 04 06 21 wiki有難うございます。公式コミュの要望トピ、モンスター率高くてつい覗いてしまう。リアルマネーで販売したアイテムをポイントで再販するわけない、その罪が理解出来ないのだろうか?利便性ばかり求めて初期ユーザーの楽しみを阻害するようなのも痛い。 - 名無しさん 2011-01-17 12 36 57 どう致しまして!少しづつですが、ちょくちょく更新して行くので宜しくお願いします。 - nishi 2011-01-21 01 17 21 需要がありそうな、バレンタインパーティで手に入るアイテムのLP一覧表を更新しました - nishi 2011-01-26 01 50 30 4枚スロットが出たので、バレンタインパーティの情報を更新しました - nishi 2011-02-02 23 34 03 4枚スロットで確率が上がったとの事で、バレンタインアイテム出現確率統計を更新しました。統計上、マッドハッターは1.5倍・アリスの出現確率が3倍になっています。 - nishi 2011-02-15 01 20 13 もしかしたら正月みたいに、ホワイトデーにそのままつなげてくるかも…? - 名無しさん 2011-02-05 04 02 09 その可能性はありますね!似たようなイベントですし。 - nishi 2011-02-05 14 52 11 現在やっている福袋再販についてですが…、内容詳細が知りたいなぁと思っています。星空と月見の壁は出たんですが床が出ないんです…。花火&バタフライは壁床セットなので、他も壁床そろうのかなと勝手に思ってるんですが、そもそも星空&月見は床も福袋で揃うんですか? - 名無しさん 2011-02-06 08 27 54 ご要望に応じて、福袋イベントに関する情報を追加しました。が、残念ながら星空と月見の床は、私の試行範囲内では、どちらも出現しませんでした。全部で10種という事なので、全部出してみないと分かりませんが・・・。 - nishi 2011-02-07 00 33 48 終わってしまったけど、こちらにアップされてない二つの別パターンの袋にもありませんでした。 - 名無しさん 2011-02-08 18 43 17 ご報告ありがとうございます、残り2つでも無かったですか・・・。もしかしたら、星空&月見の床は福袋で揃わなかったのかも知れませんね。 - nishi 2011-02-09 21 00 13 つぶやきです。最近更新出来なくて、申し訳ないです。なにぶん自分の要領が悪くて仕事が忙しく、wiki更新の時間がなかなか作れないです・・・ごめんなさい。 - nishi 2011-02-09 21 02 31 お疲れ様です。お手伝いできたらいいのですが…編集出来ない( _ ) - 名無しさん 2011-02-11 06 27 33 ありがとうございます!TOP画面に"編集用アカウント申請"を作りましたので、こちらより編集用アカウントの申請をお願い致します! - nishi 2011-02-12 17 42 38 やはり携帯からじゃ無理だった(ToT)すみません・・・残念ながら携帯からでは編集できない仕様なんです。申し訳ない。 - nishi 2011-02-15 01 58 45 何故か投稿が切れる…改行不可か?各スロットで出るおもちゃは多分、スロットのFlashの最初の画面にあるアイテムです。バナーではありません。スロット回さなくてもわかります。メダル0でも見られます。高速版ではわかりません。今回3スロでアダム出ねー出ねーと言う人が多いようだけど、3スロのトップにアダムはいないです。 - 名無しさん 2011-02-14 18 35 35はい、ここは改行できません、申し訳ないです。間違いと思われる文字は削除させて頂きました。あと、情報提供ありがとうございます! - nishi 2011-02-15 02 00 42 ここのFAQの最後の記述の件だけど、そうだよね、通信系の開発やってたら通信エラーは確実に想定内だから、メダル消費とおもちゃ確定は同期処理してるはずだよね。ああいうクレームに答えないのは、じゃあスロットのタイミングに意味はないのかって言われちゃうから?ヒス読まされて不快なんだが、なんとかならならんかね。 - 名無しさん 2011-02-15 18 18 30 ただアイテムが別のものに変わったりするのは不可解だ - 名無しさん 2011-02-15 18 20 14 ようやく公式アナウンス出たね。分かりづらい所に。 - 名無しさん 2011-02-16 20 51 11 本職の方ですか?私の場合は、ただの知ったかぶりです(笑)。 そうですねぇ、これ系のシステムはいわゆる「トランザクション処理」をさせるのが普通ですからね。一般ユーザーから見たら、すぐに確認できるのがコインの消費だけだったから、誤解を生みやすかったのではないかと思います。 - nishi 2011-02-17 00 58 09 夜中のメンテもクレームも経験あるせいか、同情もするしアナウンス下手だなとも思うよ。長く遊ばして貰って感謝してるのに、怒鳴り込みやイヤミたらしい書き込み見ると気分悪い。ゲーセンのプライズやリアル福袋と同じく、くじ引きを楽しんだことも忘れて、確率替えろとかさー。引くわ。パチスロで店員に同じ事言うのかと。 - 名無しさん 2011-02-17 06 55 36 確かに。スロットとかでも、たかだか数回〜数十回程度の回転数で、「確率上がってない!ファッビョーン!」…とか、見苦しすぎ。最低でも100回以上回してから文句言えよ。 - Nanashi 2011-02-20 21 41 46 メダル継続で雛祭りかホワイトデーイベやんないかなぁ。バレンタインの家具趣味じゃないから貯めっぱなんだが…。 - 名無しさん 2011-02-16 17 37 11 未明からメンテ。トラブルないといいけどね。 - 名無しさん 2011-02-16 20 52 57 質問なのですが、体力回復はいつからタイマーが開始されるのでしょうか?一気に5人分消費して残り時間MAXでしたっけ?←なら、一つ目消費時にタイマーONで満タン時にタイマー停止…かな? - 名無しさん 2011-02-21 21 41 03 多分一つ目消費時から開始だと思います。一気に消費すると残り時間4時間59分、ゆっくり五つ目消費した時点で、残り時間4時間01分だったりしてますよね? - 名無しさん 2011-02-22 19 16 08 今、みん顔に接続出来ないんですが…自分だけでしょうか? - 名無しさん 2011-02-25 00 24 16 宝物庫と増築費、花データが欲しいです - 名無しさん 2011-02-26 03 23 51 ご要望にお答えして、宝物庫の情報を追加しました。増築費は、私自身が既に更新済みで記録を取っていなかった為、調査は困難です。申し訳ない。知っている人がいたら教えて下さい。 - nishi 2011-02-27 01 25 49 ご要望にお答えして、花の情報を追加しました。取り急ぎまとめたデータの為、まだ充実していないのでご了承下さい。 - nishi 2011-02-27 02 23 39 ありがとうございます!(≧∇≦) - 名無しさん 2011-02-27 13 39 41 赤白アンスリウム300です。一列同じ色または種類で統一すると更に100LPボーナスです♪ - 名無しさん 2011-02-27 14 35 29 ひなまつりはレベルコンプ諦めて欲しいアイテム狙いで違うカードもどんどん合成したらいいかもな。成長率は2/3だけどダブリは使えばいい。 - 名無しさん 2011-03-02 05 10 01 試行回数少なくてよくわからないが、高貴さや面白さなど考慮しないと、成長MAXにしても+にレベルアップは出来ないのかな? - 名無しさん 2011-03-02 05 28 01 公式コミュに、三枚合成してもレベルアップしないって人いたから、条件あるかもね。公式で必死に不具合訴えてる人ってなんで具体的なオペレーション書かないのかな。あんたがどういう手順で何やったか詳しく書かなきゃ分かるわけないじゃん。 - 名無しさん 2011-03-05 06 29 25 赤いフヨウは300ですよ!スズラン・リンドウっていう花も300ですw結構花ありますね~ - けいこ 2011-04-01 03 47 23 情報ありがとうございます!花の情報を更新しました! - nishi 2011-04-12 00 04 57 今更ですが、白雪姫パーティイベントにて、スロットを回した際のアイテム出現確率統計を追加しました。 - nishi 2011-04-24 13 43 35 公式掲示板の「無課金は偉い」みたいな風潮って何なの…?制約された環境で無理してでも成果を上げるのが美徳とする、日本人の古い考え。悪しき風習。 - 名無しさん 2011-04-28 09 02 29 例えるなら、郵便配達をバイクではなく、自転車や徒歩で行う配達員を見て、「なんて非効率な…」と思わず、「節約して偉い!労力をかけて偉い!」と言っているようなものでしょ…。 - 名無しさん 2011-04-28 09 04 42 編集用アカウントを申請しました。花情報収集中です。 - tebby 2011-05-05 09 12 14 ご申請ありがとうございます!編集用アカウントを承認し、権限付与も完了致しました。 - nishi 2011-05-05 15 42 51 妖精イベントが延長された事で、公式コミュで文句言いまくっている奴が多すぎて吹いたw元々終了時間に設定されていた18時より後の21時に、妖精くじで蜜配当があるんだから、ちょっと考えれば猶予期間があるって事くらい小学生でも分かるだろ。 - nanashi 2011-05-18 23 53 20 名前
https://w.atwiki.jp/minkao/pages/46.html
みん顔攻略@wiki掲示板へようこそ!本wiki管理者のnishiです。みん顔に関する事であれば、何でも書き込んで下さい。 - nishi 2011-01-04 04 06 21 wiki有難うございます。公式コミュの要望トピ、モンスター率高くてつい覗いてしまう。リアルマネーで販売したアイテムをポイントで再販するわけない、その罪が理解出来ないのだろうか?利便性ばかり求めて初期ユーザーの楽しみを阻害するようなのも痛い。 - 名無しさん 2011-01-17 12 36 57 どう致しまして!少しづつですが、ちょくちょく更新して行くので宜しくお願いします。 - nishi 2011-01-21 01 17 21 需要がありそうな、バレンタインパーティで手に入るアイテムのLP一覧表を更新しました - nishi 2011-01-26 01 50 30 4枚スロットが出たので、バレンタインパーティの情報を更新しました - nishi 2011-02-02 23 34 03 4枚スロットで確率が上がったとの事で、バレンタインアイテム出現確率統計を更新しました。統計上、マッドハッターは1.5倍・アリスの出現確率が3倍になっています。 - nishi 2011-02-15 01 20 13 もしかしたら正月みたいに、ホワイトデーにそのままつなげてくるかも…? - 名無しさん 2011-02-05 04 02 09 その可能性はありますね!似たようなイベントですし。 - nishi 2011-02-05 14 52 11 現在やっている福袋再販についてですが…、内容詳細が知りたいなぁと思っています。星空と月見の壁は出たんですが床が出ないんです…。花火&バタフライは壁床セットなので、他も壁床そろうのかなと勝手に思ってるんですが、そもそも星空&月見は床も福袋で揃うんですか? - 名無しさん 2011-02-06 08 27 54 ご要望に応じて、福袋イベントに関する情報を追加しました。が、残念ながら星空と月見の床は、私の試行範囲内では、どちらも出現しませんでした。全部で10種という事なので、全部出してみないと分かりませんが・・・。 - nishi 2011-02-07 00 33 48 終わってしまったけど、こちらにアップされてない二つの別パターンの袋にもありませんでした。 - 名無しさん 2011-02-08 18 43 17 ご報告ありがとうございます、残り2つでも無かったですか・・・。もしかしたら、星空&月見の床は福袋で揃わなかったのかも知れませんね。 - nishi 2011-02-09 21 00 13 つぶやきです。最近更新出来なくて、申し訳ないです。なにぶん自分の要領が悪くて仕事が忙しく、wiki更新の時間がなかなか作れないです・・・ごめんなさい。 - nishi 2011-02-09 21 02 31 お疲れ様です。お手伝いできたらいいのですが…編集出来ない( _ ) - 名無しさん 2011-02-11 06 27 33 ありがとうございます!TOP画面に"編集用アカウント申請"を作りましたので、こちらより編集用アカウントの申請をお願い致します! - nishi 2011-02-12 17 42 38 やはり携帯からじゃ無理だった(ToT)すみません・・・残念ながら携帯からでは編集できない仕様なんです。申し訳ない。 - nishi 2011-02-15 01 58 45 何故か投稿が切れる…改行不可か?各スロットで出るおもちゃは多分、スロットのFlashの最初の画面にあるアイテムです。バナーではありません。スロット回さなくてもわかります。メダル0でも見られます。高速版ではわかりません。今回3スロでアダム出ねー出ねーと言う人が多いようだけど、3スロのトップにアダムはいないです。 - 名無しさん 2011-02-14 18 35 35はい、ここは改行できません、申し訳ないです。間違いと思われる文字は削除させて頂きました。あと、情報提供ありがとうございます! - nishi 2011-02-15 02 00 42 ここのFAQの最後の記述の件だけど、そうだよね、通信系の開発やってたら通信エラーは確実に想定内だから、メダル消費とおもちゃ確定は同期処理してるはずだよね。ああいうクレームに答えないのは、じゃあスロットのタイミングに意味はないのかって言われちゃうから?ヒス読まされて不快なんだが、なんとかならならんかね。 - 名無しさん 2011-02-15 18 18 30 ただアイテムが別のものに変わったりするのは不可解だ - 名無しさん 2011-02-15 18 20 14 ようやく公式アナウンス出たね。分かりづらい所に。 - 名無しさん 2011-02-16 20 51 11 本職の方ですか?私の場合は、ただの知ったかぶりです(笑)。 そうですねぇ、これ系のシステムはいわゆる「トランザクション処理」をさせるのが普通ですからね。一般ユーザーから見たら、すぐに確認できるのがコインの消費だけだったから、誤解を生みやすかったのではないかと思います。 - nishi 2011-02-17 00 58 09 夜中のメンテもクレームも経験あるせいか、同情もするしアナウンス下手だなとも思うよ。長く遊ばして貰って感謝してるのに、怒鳴り込みやイヤミたらしい書き込み見ると気分悪い。ゲーセンのプライズやリアル福袋と同じく、くじ引きを楽しんだことも忘れて、確率替えろとかさー。引くわ。パチスロで店員に同じ事言うのかと。 - 名無しさん 2011-02-17 06 55 36 確かに。スロットとかでも、たかだか数回〜数十回程度の回転数で、「確率上がってない!ファッビョーン!」…とか、見苦しすぎ。最低でも100回以上回してから文句言えよ。 - Nanashi 2011-02-20 21 41 46 メダル継続で雛祭りかホワイトデーイベやんないかなぁ。バレンタインの家具趣味じゃないから貯めっぱなんだが…。 - 名無しさん 2011-02-16 17 37 11 未明からメンテ。トラブルないといいけどね。 - 名無しさん 2011-02-16 20 52 57 質問なのですが、体力回復はいつからタイマーが開始されるのでしょうか?一気に5人分消費して残り時間MAXでしたっけ?←なら、一つ目消費時にタイマーONで満タン時にタイマー停止…かな? - 名無しさん 2011-02-21 21 41 03 多分一つ目消費時から開始だと思います。一気に消費すると残り時間4時間59分、ゆっくり五つ目消費した時点で、残り時間4時間01分だったりしてますよね? - 名無しさん 2011-02-22 19 16 08 今、みん顔に接続出来ないんですが…自分だけでしょうか? - 名無しさん 2011-02-25 00 24 16 宝物庫と増築費、花データが欲しいです - 名無しさん 2011-02-26 03 23 51 ご要望にお答えして、宝物庫の情報を追加しました。増築費は、私自身が既に更新済みで記録を取っていなかった為、調査は困難です。申し訳ない。知っている人がいたら教えて下さい。 - nishi 2011-02-27 01 25 49 ご要望にお答えして、花の情報を追加しました。取り急ぎまとめたデータの為、まだ充実していないのでご了承下さい。 - nishi 2011-02-27 02 23 39 ありがとうございます!(≧∇≦) - 名無しさん 2011-02-27 13 39 41 赤白アンスリウム300です。一列同じ色または種類で統一すると更に100LPボーナスです♪ - 名無しさん 2011-02-27 14 35 29 ひなまつりはレベルコンプ諦めて欲しいアイテム狙いで違うカードもどんどん合成したらいいかもな。成長率は2/3だけどダブリは使えばいい。 - 名無しさん 2011-03-02 05 10 01 試行回数少なくてよくわからないが、高貴さや面白さなど考慮しないと、成長MAXにしても+にレベルアップは出来ないのかな? - 名無しさん 2011-03-02 05 28 01 公式コミュに、三枚合成してもレベルアップしないって人いたから、条件あるかもね。公式で必死に不具合訴えてる人ってなんで具体的なオペレーション書かないのかな。あんたがどういう手順で何やったか詳しく書かなきゃ分かるわけないじゃん。 - 名無しさん 2011-03-05 06 29 25 赤いフヨウは300ですよ!スズラン・リンドウっていう花も300ですw結構花ありますね~ - けいこ 2011-04-01 03 47 23 情報ありがとうございます!花の情報を更新しました! - nishi 2011-04-12 00 04 57 今更ですが、白雪姫パーティイベントにて、スロットを回した際のアイテム出現確率統計を追加しました。 - nishi 2011-04-24 13 43 35 公式掲示板の「無課金は偉い」みたいな風潮って何なの…?制約された環境で無理してでも成果を上げるのが美徳とする、日本人の古い考え。悪しき風習。 - 名無しさん 2011-04-28 09 02 29 例えるなら、郵便配達をバイクではなく、自転車や徒歩で行う配達員を見て、「なんて非効率な…」と思わず、「節約して偉い!労力をかけて偉い!」と言っているようなものでしょ…。 - 名無しさん 2011-04-28 09 04 42 編集用アカウントを申請しました。花情報収集中です。 - tebby 2011-05-05 09 12 14 ご申請ありがとうございます!編集用アカウントを承認し、権限付与も完了致しました。 - nishi 2011-05-05 15 42 51 妖精イベントが延長された事で、公式コミュで文句言いまくっている奴が多すぎて吹いたw元々終了時間に設定されていた18時より後の21時に、妖精くじで蜜配当があるんだから、ちょっと考えれば猶予期間があるって事くらい小学生でも分かるだろ。 - nanashi 2011-05-18 23 53 20
https://w.atwiki.jp/jaeger/pages/76.html
第三十二幕 戦乱末期 「う、うわあああああッ!!」 「おりゃああッ!!」 「だあああああッ!!」 農民たちが鎧を着込み、更にその手に剣を持って斬りかかる。中には槍を振り回して襲い掛かるものもいた。 しかし、御世辞にも良いとは言えない太刀筋に槍使いである。だが、物量で討伐に来た貴族を少々押している。 「ぐっ、このォ!」 その討伐に来た貴族の一人であるゲルフィングは苛立っていた。 たかだか奴隷の反乱と舐めていたら相手はそれなりの武装をしており、必ず多人数で襲い掛かってくるのだ。 一人一人の技量なら自分が圧倒しているのに何たる様か! 心の中でそう叫ぶ。 魔法を使って一気にやるかとも考えたが、すぐにその考えを却下した。 反乱民、すなわち敵があまりに多く、自分の魔力が枯渇する危険が高いと踏んだためだ。 魔力が枯渇すると、それを力の源とする魔法が使えなくなるどころかしばらく身動きが出来なくなる。そうなれば自分は嬲り殺しだ。 使うなら攻撃用ではなく、体力回復用の魔法にし、敵を継続して斬り殺していくのが一番いい。技量は自分の方が上なのだから。 「ええい! 鬱陶しいッ!!」 「ぐぎゃッ?!」 反乱民の頭に愛用の槍で横合いから力一杯叩きつける。すると、簡単にその頭は吹き飛び、辺りに脳漿を飛び散らせる。 情けない声を上げての無様な死に様だ。こういうのを見せられると少しは溜飲も下がろうというもの。 兎に角、連中は皆殺しだ。 そう気を取り直すと残った奴らの方へ走り、剣を振るった。 帝國暦二二年二月一三日 インビンシブル大帝國 帝都ノーブルラント デオスグランテ城 宰相執務室 「バクスラント、テドロキア、ルドバキア、ガルメニアの以上四ヶ国にて一斉蜂起は決行された訳だが――……成果はあまり上がらんようだな」 幾分か冷めた口調で言う榊原。 今回、民衆の蜂起に至った国は前述した通りの四ヶ国。計画ではダルフォード大帝国も含まれていたが大デルフリード帝国との緩衝地帯であると同時に押さえでもあるために見送られた。 それに近年ではダルフォード大帝国よりも大デルフリード帝国がレイジェンス大陸において最も警戒すべき対象と判断されているのだ。 ダルフォード大帝国は軍事力、財力ともに並々ならぬものがあり、レイジェンス大陸の心臓に当たる大陸中央部を手中に収めている。だが、大デルフリード帝国はそれに追いつくべく急速な発展を遂げているとの確度の高い情報がもたらされているのだ。 分かりやすく表現するのならばダルフォード大帝国は大英帝国、大デルフリード帝国はアメリカ合衆国という図式だろう。 まぁ、それは兎も角として西方諸国での反乱は順調に起こった。 しかし、戦果は芳しくない。ただ、搾取する対象である奴隷たちが反乱を起こす事によって生産力を低下させている事は間違いないのでその点に関しては問題ない。 「はっ、何分戦いに不慣れな民衆たちですので。それに如何に訓練を施したといっても短期的なものですし……」 「いや、結構。連中の目が自国内に向いていればそれで宜しい」 少なくともそれで最低限の目標はクリアされる訳だからな。 兎に角、貴族どもが我が帝國を気にしなければいいのだ。西方諸国は反乱で、南の二大国は互いに睨み合いで……結局懸念事項はそれ以外の有力となる二つの勢力か。 人間……いや、人間族とは違う種族の集まり、異種族連合共同体。そして、インビンシブル大帝國が有力な勢力と見做している中では最も狭い領土のバールドバル海洋王国。 前者はそもそも手に入れられる情報があまりに少な過ぎるためにこちらから何らかの行動を起こすのは危険という結論に落ち着いており、情報収集を行いつつ、今はただ静観する事が決定している。 後者のバールドバル海洋王国については同じ人間族の国家であるため、複雑に張り巡らせた情報網から様々な事が分かっている。そして、ある意味この勢力が最も性質が悪いかもしれないということも認識されている。 バールドバル海洋王国は所謂商業の国であり、王国と呼ばれてはいるものの王は飾りで、実権は一部の大富豪たちによって掌握されている。 特にこの国は海運が盛んで、互いに敵対関係にあるダルフォード大帝国と大デルフリード帝国の中間交易地として莫大な財を得ている。 そして、その豊富な財力、すなわち経済力を最大の武器として活用しているのだ。 貴族たちは国が滅ぶと幾つかの選択肢が出る。野で平凡な暮らしをする、盗賊になる、傭兵になる、人脈を使って他国を頼る、大富豪になる、などである。 前半の二つは別に金は要らないが、後半の三つは大抵金が要る。特に最後のは。ちなみに人脈を使って他国を頼るというのには自国を滅ぼした相手に寝返るというのも含まれる。 バールドバル海洋王国はそのうちの『盗賊になる』『傭兵になる』という選択肢を選んだ者たちを金で大量に雇う事で軍備を充実させている。しかも、海運が盛んなおかげで造船・航海技術もレイジェンス大陸においては並ぶものがいない――言うまでも無いがインビンシブル大帝國は例外であるが。 ともあれ、そういう鬱陶しい仮想敵国なのだ。 特に未だ十分な海軍整備が行われていない現状のインビンシブル大帝國の帝國海軍では少々面倒な事になるのは間違いない。 ただ、その場合は切り札の『転移当時』の海軍力を行使するまでの話だが。 「さて、もう下がっていいぞ」 「はっ」 そう言われると榊原の部下は模範的な敬礼を行い、素早く退出していった。 すぐに榊原は少し自分の周囲を警戒するような動作を見せた。 そして、異常がないと見ると、自分のデスクの引き出しからとあるファイルを取り出し、パラパラと捲りながら思わず溜息をつく。 「ともあれ……これが些か気掛かりだな」 ファイルにはとある人物の写真が貼られてあった。 その人物とは『探求者』の異名を持つ、氷室であった。 独断で好き勝手に動く事が多い彼だが、それでも何らかの結果を見せるので黙認されていた。 しかし、最近はどうにも不穏な動きを度々見せ始めていた。 氷室指揮下の実戦部隊である実験大隊は既にその規模を拡大し、実験軍団という呼称に変わっていた。 そして、その実験軍団を氷室が極秘裏に動かしているとの報告が来ている。 しかし、そんな事をする肝心の目的がまだ分かっていない。 厄介な事だけは間違い無さそうだが、現状で下手な手を打つ訳にもいかない。非常に面倒な事態である。 「出来る限り早期に会談せねばならんな。あの気狂いの科学者に何処まで釘をさせるか甚だ疑問だが……」 榊原は近くの受話器を取り、何処かへと連絡をし始めた。 ダルフォード大帝国 帝都エルリーフォード フォートグランティス城 「北方は押さえました。これでデルフリードとの決戦に集中できます」 玉座に座る自国の皇帝に跪いて言う若い臣下。 頭を必要以上に深々と下げているその姿は忠誠心の表れであり、そんな姿であっても見栄えがするものだった。 既にダルフォード大帝国はその版図を更に広げていた。 大陸東南の方に僅かばかりに残る弱小国家群を併合しつつ、国力を増しているのだ。 富国強兵を着々と進め、大侵攻の準備に余念が無い。 もう後はタイミングの問題だけであった。 「陛下、遂に彼奴らとの決着の時に御座います。御決断くださいませ」 玉座の隣に控える男が若い臣下に続いて発言する。 ダルフォード大帝国の宰相『ムーア=バル=ロンガード』だ。 常に黒衣に身を包んだ姿から『漆黒宰相』と渾名されており、また、同時に闇に属する数多の魔法を使いこなす事から『暗黒宰相』とも呼ばれている。 それら二人の発言を玉座に堂々と静かに座る男がただ黙って頷く。 この男こそがレイジェンス大陸の戦乱の世を作り出したダルフォード大帝国皇帝『ガルフ=ヴァン=ダルフォード』である。 「よかろう。後顧の憂いは一先ずは無いのだ。今度こそが彼奴らの最期の時だ」 その言葉には不倶戴天の怨敵、デルフリードに対する苛立ちと憎しみが込められていた。 もう二十年の長きに渡って自分の野望を妨害されているのだから無理はない。 だが、それもここまで。今度こそ、今度こそ積年の恨みを晴らしてくれる。 「諸侯に伝えよ。デルフリードに終焉を齎すための勇者たちを引き連れ、帝都に参れとな」 この言葉を聞いた宰相は軽く一礼して速やかに去っていく。 また、跪いていた若い臣下も皇帝ガルフに短く「下がれ」と、言われてその場を後にした。 残ったのは皇帝だけだった。 皇帝ガルフはその瞳に爛々と妖しげな光を灯して僅かな言葉を発する。 「終わらせてやるぞ。何もかも一切合財これで決着だ。それに……――」 余には取って置きの『切り札』があるのだからな。 勝利を疑わぬ大国の皇帝はしばしの間、不適な高笑いを城に響かせた。 前項 表紙 次項
https://w.atwiki.jp/njucdtb/pages/72.html
トップに戻る 女店主「……幸せに暮らしましたとさ。めでたしめでたし」 女の子「おもしろかったー!! ねえねえ、もう一回ご本読んで?」 女店主「いいけど、そろそろ暗くなるぞ。大丈夫?」 女の子「あ! じゃあ帰る! またね、おばさん!」 女店主「お姉さんだ、ばか。明日も来いよ」 女店主「………」 男「………」 女店主「……見てたのか」 男「ええ、それはもう、しっかりと。意外といいお姉さんなんですねw」 女店主「うるせえハゲ。ニヤニヤするな。……これだからガキは嫌いなんだ」 男「(ムッ)俺はガキじゃないですよ」 女店主「いいや、ガキだね。ムッとしたところがガキだね。ガキは早く帰って糞して寝ろ」 男「……わかりましたよ。帰ります。さようなら」 女店主「……何やってるんだ、私は」 女店主(謝ろうにも連絡先とか知らないし……) 女店主「……はぁ…………」 女店主「お見合い、ねえ……」 女店主(……はぁ) とうるるるるる……とぅるるるる…… 女店主(うるせえなぁ……) とうるるるるる……とぅるるるる…… 女店主「来ねえなぁ……」 男「こんちは」 女店主「うおっ! 来たのか」 男「来ちゃ駄目ですか。客なのに」 女店主「駄目なことはないよ。客だから」 男「だったら一応『いらっしゃいませ』って言いましょうよ……」 女店主「ん~……めんどい」 とうるるるる…… 男「いや、そんな爽やかに言われても――って、良いんですか電話」 女店主「ああ、いいからいいから。……そんなことよりどっか遊びにいかねえ?」 男「店どうすんのさ!!」 女店主「いいからいいから。細かいこと気にしてたら大きくならないそ。いろんなところが」 男「………遊びにっていうか、本が読みたいんですけど」 とうるるるるr…… 女店主「ん、そか」 とうるるるるr…… 男「もしよかったら」 とうるるるるr…… 女店主「よかったら? ……なにさ」 とうるるるるr…… 男「本持って出かけましょう。公園とかに」 とうるるるるるるるガチャ『タダイマ、デカケテオリマス…ゴヨウノカタハ…』 女店主「……」 男「……あの、どうですか?」 女店主「いいプランじゃないの。ガキのわりには」 ペラ 女店主「………」 ペラ 男「………」 女店主「なんか普段とあまり変わらんな、これ」 男「そういっちゃあ、見も蓋もないですよ。まあ、そうかもしれないですけど」 女店主「いいや、そうでもない。空気が美味いし、景色もいい」 男「……アンタ、どういう会話の振り方するんだ」 女店主「仮にも年上にそんな言葉遣い、めっ!」 男「ハアスミマセン」 女店主「そこはもっと萌えていいところだぞ」 男「何がなんだか……」 女店主「そしてめんどい客の相手をしなくてもいい」 男「それって僕の事ですか?」 女店主「……ん~…………」 男「否定しろよ」 女店主「うるさい。今いいところなんだから」 男「貴方が先に話しかけたんでしょうが・・・」 女の子「あれ、おばさん? きょうはおやすみのひ?」 女店主「お姉さんな。そうそう、サボりの日だ。サボってデートだ」 女の子「デート?」 男「で、でーと(///)」 女店主「間違えた。不純異性交遊だ。こいつの学校に電話を入れるといい」 男「ちょっとー!」 女の子「ふじゅんいせいこうゆう? ……よくわかんないけど、ジャマ?」 顔を見合わせる店主と男 『いいや、邪魔じゃないよ』 男「と、いっても肝心の本は?」 女店主「ふっふ、こんなこともあろうかと準備は万端だよ。下着の方もな」 女の子「わーい!」 男「わーい!」 女店主「小さい子もいるんだから、少し、控えようか男君……」 男「すごく、理不尽です……」 女店主「……とさ。めでたしめでたし。羨ましいねえ。金銀財宝、欲しいねえ。ヒャックマエンエーン、フゥー!」 男「最後に大人の欲望を付け足すのは止めてください。教育上よくないです」 女の子「ありがとー!! またねーおばさんとおにいちゃん!」 女店主「お姉さんな。またね。……なるほど、あの子のもの覚えが悪いのはそういう理由が!!」 男「またな。それは違うと思うぞ」 男「子供、好きなんですね――いや、からかう意味じゃなくて」 女店主「まーねー。……母親が絵本売るために作ったって言ってたし。まあ、あたしはそんなに深く考えてこの店継いだわけじゃないのよ。 なんていうか、単に外で働きたくなかったっていうぐらいで」 男「典型的なニート思考ですな」 女店主「………」 男「すみませんでした。黙って聞きます」 女店主「わかればよろしい。ただそれでもね、厳しいのよ最近は。少子化と活字離れ、チェーン店の進出、つうのかね? やっぱいろいろあるんだわ。いや、単にあたしにやる気と商才がないのかもしれないけど。あ、火ない? 火、ないか」 男(火はないですけど、確かに貴方にやる気はありません) 女店主「何か思った?」 男「いえ、特に」 女店主「で、も、先日親父から来たお見合いの話なんだけど、なんでも相手方はエライ資産家でこの本屋ぐらい、いくら赤字でも大丈夫!らしい」 男「………」 女店主「………」 男「……それで、なんで俺にそんなことを話すんですか?」 女店主「さあ? 関係ないからじゃない?」 男「関係なくないですよ! 俺はあの本屋がなくなったら困るし! あの女の子だって!! それに……!!」 女店主「………」 男「それに 女店主「ガキは余計な事考えんで、健全に青春を過ごしなさい」 男「ガキじゃないです! 俺だって……!!」 女店主「……ガキでもいいじゃない。無理して背伸びすることはないさ。 それとも君は、自分を社会に出たいっぱしの大人と同じだと思ってるのかね? 親のすねかじりの分際で、たかだか15、6の小僧の分際できもしない理想論とか愛だの恋だの語るのかい? あたしはそういうのが一番嫌いだ」 男「………」 女店主「……今はそれなりに学校行って、それなりに部活に汗かいて、それなりにテスト勉強して、それなりに弁当食って、それなりに友達とバカやったりしてなさい。 それが健全な青少年のあり方だよ。なあに、君ならあと4、5年もすればいい男になれるさ」 男「将来有望ですね……」 女店主「そう、将来有望だ。だから青年、あたしのことは気にしなくていい」 女店主「まあでも、アレだ……」 男「なんですか?」 女店主「ええと、アレだよ……アレ」 男「だから、言いたいことがあるならハッキリ言ってくださいよ」 女店主「このあとどういう展開だっけ?」 男「……楽屋ネタかよ」 女店主「まあ冗談はともかくとして――」 男「………」 女店主「変な背伸びなんかしてもらっても全然嬉しくないよ。君は君でやるべきことが色々とあるはずだ」 男「例えば?」 女店主「もうすぐ期末テストだろう」 男「……よく知ってますね。テスト勉強、ですか」 女店主「そう。やるべきことがわかるってのは幸せだよ。こなせばその分自分が成長できる。精神的に強くなれる 逆にやるべき事から逃げてるようじゃ、いつまで経っても大人になれない。年齢に関係なく、ね」 男「………」 女店主「あたしはそう思う」 女店主「さて幸いなことに、あたしにも今やるべき事が二つあるのよ」 男「……店主さん俺は―― 女店主「黙って聞く。一つはアフォな見合い話を蹴ってやること」 男「……へ? だ、だって経営が大変で、資産家がどうとか……」 女店主「いや、大変だけど、それとこれとは別でしょ。そもそも財産目当てで結婚ってなにかね? チミはあたしをバカにしとるのかね? それだったら内蔵でも担保に入れて借金するがな」 男「激しく騙された気分!!!」 女店主「そして明日から本気出すし」 男「ウボァー、そのフレーズはいけません!」 女店主「もう一つは帰って店平開かにゃあ」 男「……自分からサボって来たくせに……いや、誘った俺も悪かったですけど……」 女店主「ぶつぶつうるさーいー。……何しろ店がなくなると困る人がいるそうなので」 男「はあ……」 女店主「いやあ、偉そうなこと言っちゃった割には、自分もまだまだガキですなぁw」 男「はぁ……」 女店主「何をしょげとるのかね、君は。しゃんとしなさい、青年よ」 男「いや……俺が思ってたより事態は大したことなかったような。トホホ」 女店主「トホホ言う人始めて見た! 凄い!」 男「うるさいよ。あーなんだかなー」 女店主「まあ懲りずにお店に来てくださいな。あたしもまだまだ独りで頑張らにゃいかんようなので」 男「はあ、そうですか」 男「店主さーん! これください」 女店主「『上手な恋文の書き方』? こんなんもう君には必要ないんじゃないか?」 男「なんでですか?」 女店主「なんでって……んーふふー」 男「なんですか? んーふふー」 女店主「んーふふー」 男「んーふふー」 女店主「……ああわかったよ! 売ってやるさ! この頑固者! 300万円だ!」 男「どっちが! とんでもねえインフレだな! このメガネ女! このメ・ガ・ネ!」 女店主「結婚式とかその他もろもろにはそれぐらいかかんだよ! 若造!」 男「えっ?」 女店主「えっ?」 トップに戻る
https://w.atwiki.jp/16seiten/pages/784.html
「・・・本当に、あんな者たちで大丈夫なのでしょうか」 「それを言ったら私はどうなるのかね、殺人(あやと)」 「いえ、決してそういう意味では・・・」 側役の殺人の危惧も分かる。見た目はどう見ても普通の高校生2人と中学生1人だ。 だが・・・少なくとも男二人は、「龍迅雀苛」と名を馳せたレディ・ボスのお墨付きだ。 恐らくは心配などするだけ無駄というものだろう。 それに、殺人は別れ際に遠巻きに見ただけだから気付かなかったのであろう。 3人とも、闇に生きる者であれば隠せようもない、血の臭いと死の臭いが染み付いていることに。 僅かな時間の付き合いでも、嫌と言うほどに感じさせられた。 「闇というのは、かくまで深いのか、親父・・・」 彼らと同等か、それ以上の死を演出してきた者たちと闘わなければならないことに、 回答は戦慄を隠すことが出来なかった・・・。 「さて、と。どうするよ苓。要するにあのお坊ちゃんの尻拭い手伝えってことだろ?」 「そういうことだな。同業者の戦力を殺ぐのは相対的にウチの利益に繋がる。 ボスなら、この好機を逃さない手はないと判断するのは当然だろう」 「だったら自分で殺れよなぁ、ったく。まぁバイト代は弾むみたいだからいいけどよ」 「・・・随分と嬉しそうね、バカ兄」 「当たり前だろう? だって金が手に入るんだぜ?」 「お金なんかのために、殺し合いをして、楽しいの?」 「そう言ってやるな、杷羽ちゃん。学費や食費はコイツの稼ぎから出してるんだ」 「・・・ええっ!? ホントなの?」 「当然だろう? あんな年中寝転んで過ごしてる親父に労働収入があるわけないだろう」 親父殿は株やらなんやらで巨万の富を築いているので生活には困らないのだが、使い道は 飲む打つ買うと杷羽への莫大なおこづかいだけである。翠への小遣いは打ち切られた。 「さて我が妹よ、晩飯は何がいい?」 「・・・何でもいい」 「よしじゃあピーマンとセロリとレバ刺しだな」 「この間パパさんが食べさせてくれた、グラタン、っていうのがいい」 「だったら最初からそう言えっての。じゃ帰りにスーパー寄ってくぞ。もちろん西友な。 でないと俺らの命が危い。で、苓はどうする? ウチで食ってくか?」 「いや、多分今日は帰らないとオフクロが本気で泣き出しかねん。今日は家で食う」 「そっか・・・オマエのかーちゃん子煩悩だもんな」 「全く・・・いい加減子離れして欲しいものだが」 「それ言ったらウチの親父も似たようなもんだけどな! はっはっは!」 「全くだな・・・杷羽ちゃんが来てからは余計にな」 朗らかな会話と共に家路に着く三人。 「あいつらですかい・・・?」 「ああ、そうだ。アレがあのガキ社長が引き入れたっていうヤツらだ」 「あんなガキどもがですかい? ダディの後釜な糞坊主ならともかく、あれはどう見てもガキだぜ?」 「だがな、十六聖天やらこの前滅んだっていう十大聖天とかいうのにも、あれくらいの歳のガキが 混じってたって話だ。見た目だけでは判断できん」 「ま、とりあえずかかってみりゃ分かるってもんですね・・・行きますかい?」 「おい、どうした? ってオイ? 何処行ったんだ? つかここは何処だぁ!?」 「おじさんたち、ウザい。これからおにいちゃんが作ってくれる晩御飯なの。邪魔しないで。ね?」 さわやか、まぶしい、かわいらしい、天真爛漫という言葉を具現化したならきっとこんなだろう、 10人中10人の男性がそう答えるに違いない、少女の笑顔。 少女が男に背を向けた瞬間、男はもう一人同様に、世界に『還元』されていく。 爆ぜるでもなく、裂けるでもなく、少女の幻想に溶け込んでゆく。そう、溶けて亡くなっていく 「何やってんだ! とっとと行くぞワンワン!」 「ワンワンって言うな! 死ね! 今すぐ死ね! 殺してやるバカ兄!」 何事もなかったかのように、杷羽は兄とその友人の後を追う。 世はこともなし。平穏が保たれたまま、刺客は失せ去る。 兄達には敵わぬこの力でも、手助けくらいはできるはず。だから付いてきた。 自分は一人でないと感じさせてくれた男と同じ体質を持ち、自分を圧倒する力を持ち、 そして、家族という名の得難きものを与えてくれた、その人。 その人の手助けのためなら、この命も、惜しくはな 「つまんねーこと考えてんじゃねぇぞ? 妹は妹らしく兄の背中についてくりゃいいんだよ」 「うっさいバカ兄! 手をどけろ! 髪が乱れる!」 ・・・ありがとう、おにいちゃん。 「早速、動いているようだな」 「ええ・・・下っ端のようですが、何人か放たれているようです」 「まずは小手調べ、か。彼らなら、問題はないだろうな」 「それほどに信用しても、良いものでしょうか。彼らは雇っているとはいえ、敵対組織の人間。 いつ裏切られるとも分かりません」 「構わん。それに、彼らはエサがある限りは裏切らん」 「エサ・・・と、申しますと?」 「金・・・と、そう、エサ、活餌さ」 親父の傍に付き従い、自分にも殺しのイロハを教えてくれた、親父の懐刀「三本槍」。 彼らの目的は、「三本槍」を、そして我がファミリーの者を少しでも多く狩ることであろう。 「・・・親父、なぜ、死んでしまったんだ・・・」 父は死に、幼き頃の憧憬そのものであった三本槍もいずれは、自分が殺すか、彼らが殺す。 この不条理こそ、回答が最も嫌うものであった。 「・・・社長、こちらにも来たようです」 「そのようだな・・・」 車から降り、刺客と対峙する回答と殺人。敵は・・・こちらも数任せの下っ端か。 「へっへっへ・・・社長さんよぉ、いくらなんでもこの数は、アンタにゃ無理だろう?」 「戦いは数、ってことを教えてやるよ、ヘッヘッヘ」 愚かな。戦いは数、これは正論だが、あくまでも烏合の衆を大量に動員する戦争での理屈だ。 少数同士の戦いにおいて求められるのは、個々人の質、これ以上のものはない。 烏合の衆の一人の、頭が爆ぜ飛ぶ。死鬼堂 殺人の「固定化」した法術によるものである。 無味無臭透明の爆薬の塊を見極めるには、刺客の質は高くはない。 そして、炸裂音に気を取られている烏合の衆は、一人、また一人と息の根を立たれる。 回答が父から遺されたモノの一つ、殺しの秘術「裏殺し」。 どれほどの探知スキルを持とうとも、それすら上回る絶対的な気配遮断にて、確実に目標に 近づき、そして目標の命を刈り取る。 「お見事です、社長」 「いや、まだまだだ・・・あの程度の数、親父なら一人で殺れたはずだ」 自分は未だ未熟。「裏殺し」の真髄を垣間見せることもなく、親父は自分の前から逝ってしまった。 未完成の「裏殺し」は、親父のように思う限りに扱えるものではなく、時間制限がある。 その時間制限を克服するために様々なアプローチをしているが、まだまだである。 たかだか烏合の衆程度でも、数が居ては殺人の爆破能力という目くらましを使わない限り倒しきれない。 親父が互角と認めた「三本槍」、この手で打ち倒すことなど出来るのだろうか。 『征雄』の者を雇いはしたが、「三本槍」は自らが狩らねばならない。「ダンタリオン」の社長が 中村回答であると知らしめるには、問答と同等である「三本槍」を狩り尽し、力を示さねばならない。 そのためにも、最低限、親父の「裏殺し」の真髄を見極める必要がある。その切欠はどこにある・・・? 「よし、と・・・オヤジもいいかげん手伝え! メシ抜くぞ!」 「メシ抜きはバカ兄だけで充分だ。とっとと並べろバカ」 「ついに兄が抜けただとぉ!? てんめ、今からオマエの分だけレバーまみれにしてやろうか!」 「翠、いいから黙れ。カワイイ杷羽にメシがあるのは当然だが、オマエが食うメシはない。去ね」 「こんの、クソオヤジ・・・! ちっ、おらよ、食え。リクエストどおりのグラタンだ」 「ほう・・・オマエ、メシ作れたのか」 「テメェ! 今の今まで食ってたメシは誰が作ってたと思ってんだぁ!」 「てっきりコンビニ弁当だとばかり」 「殺してやろうか、このクソオヤジ・・・」 「おうやらいでか! たとえ貴様に無幻の悟りの極を教授したとて、まだ貴様に劣るとは思わんわ!」 「食べようパパさん。おなかいっぱいになってから、このバカ殺そう」 「そうだな~さすがかわいい杷羽はワシの味方じゃのぉ~」 賑やかな夕餉の食卓。今日の久鬼家も平穏安泰そのものである。 …庭に闖入者で出来た奇妙な形のオブジェが幾つもあることを除けば、であるが。
https://w.atwiki.jp/sousakurobo/pages/98.html
「連中の言い分をまとめるとだ」 赤髭四世は、蟇(ひきがえる)のように横幅の広い口の端を吊り上げた。面白がっているのだと、付き合いの 長い手下は察する。 「おれを舐めてると、そういうことだな」 中年男は目を細めて獰猛に笑った。荒野の砂礫が人のかたちを成したかのような怪傑だ。ぎらぎらと光る眼は 毒蛇にも禿鷲にも似て、でっぷりとした腹は駱駝の瘤を思わせる。上唇と顎先には、手入れも杜撰に、赤銅色の 髭が生い茂っていた。肩で風切る荒くれ者も、その口許を見れば慌てふためいて道を譲るという。 『にしても、青い自動って誰のなんですかね』 「知るか」 手下のハイヤンに素っ気なく答え、赤髭は通信機越しのノイズ混じりの声を聞く作業に戻った。彼は狭隘な部 屋にひとり。眼前には升目状に細分化されたモニタがあり、山道まわりに配置した自動人形群が拾った映像や音 声が、赤髭のもとに転送されてくる仕掛けになっていた。ねぐらの奥にいながら、赤髭は村人達の動向を手に取 るように知ることができる。 (しかし、おれのテリトリーに自動人形を持ち込む間抜けがまだいるとはな……) 徒党を組んで近づいてくる男達が口ぐちに話す内容を統合すると、村を襲った青い自動人形を追い返したとい う事実が今回の発端らしい。 向こうはどうも赤髭が差し向けたものだと思っているようだが、それについてはとんと記憶にない。だいいち、 泣く子も黙る蠍の尾の一員がおめおめ逃げ帰るなど、有り得ないことと分かろうものだ。 『二度とこの村に近づくな!』 『赤髭は四代で終わりだ!』 『お前ら今まで、鋼獣や魔族に悪党どもから守ってやった恩を忘れやがって!』 『悪党はお前らだろ!』 『……親分、こいつらウザイんで、自動に踏み潰させていいですか?』 がやがやと村の男達が喚き立てる中、蠍の尾でも古参の日系人、スコーピ男・ハリ山の抑揚のない声がする。 「まあ、待てや」 『あい』 「最近、おれも退屈していてな。豚どもの泣き叫ぶ声を聴くのも悪くない」 『するってえと、じきじきに?』 赤髭は獰猛に笑った。 殺戮と破壊と略奪を是とするマフィア“蠍の尾”だが、そのうちの殺戮とは随分と長い間ご無沙汰だった。そ れというのも、このあたりでは誰も彼もが飼い慣らされた羊のように従順だったからだ。大人しくしていれば命 まではとらないと周知を徹底させることが、四世代に渡る支配の秘訣だった。 しかし幾年振りか、正面きって蠍の尾に反抗する者達が現れた。それは赤髭には喜ばしいことだ。家畜の世話 ばかりではなく、たまには狩猟も楽しみたいのだ。 「反逆者は血祭りに上げないとなぁ」 赤髭は聞えよがしに舌舐めずりをした。こういうときのこの男は恐ろしい。長年苦楽をともにした手下達も、 しばらくは声を掛けるのを躊躇うほど。 『――あーあーテステス。ミスター赤髭? ああ、そこにいますね。お久し振りです』 しかし見よ。沙漠の怪傑にも怖じることなく、癇に障る声で囁いた男がいる。木乃伊のような痩身に黒いスー ツ。眼鏡を掛けることで視力ではなく悪の力を高めた、それは危険なかほりの男。 「……相変わらずいい度胸だな、へぼエージェント」 赤髭が一瞬だけ無表情になり、すぐに憤怒の相となる。 通信に割り込みを掛けた彼は、コードネームをイッツァ・ミラクル、地球上に蔓延る巨悪のひとつ“ワルサシ ンジケート”に属する魔人である。赤髭にとっては、対等に話ができる数少ない人物でもあった。もっとも、そ の間柄は、友人というよりは宿敵に近い。 「まさか青い自動とやらは、てめぇの差し金か?」 『とんでもない。むしろ一部の村人を買収してパニックを演出したのがワタクシです。ハーメルンの笛吹きよろ しく暴走したのは予想外でしたが。』 「あん?」 『いろいろと確かめたいことがありましてね。人類に祝福されるべくして生まれ変わったHWS‐03の士気は、 民衆の罵声にどのような影響を受けるのか、とかね。くだらないと思われることでしょうが、これがなかなか重 要なことなのです』 「何をほざいているのかさっぱり分からんが、ようは青い自動は“おれ達”の敵なんだな」 『本来は魔族の敵ですが、少なくとも非道を見逃したりはしないでしょうね』 イッツァ・ミラクルは冗談めかして嘆息した。 『青いのだけではありません。それなりに強い外来種の害虫が二匹、そしてタウエルンとかいう常識外れの自動 人形もいます。そこは今、ちょっとした火薬庫ですよ? さらにいえば、ワタクシの送り込んだ私兵もそろそろ 到着するかと!』 「ああそうかよ。ご苦労なことだ」 『それはもう。欲しい情報は幾らでもありますとも。あのトラクターの自動人形が隠すという門外不出の特殊機 能。アル・ハーカーンの設計図に対する第一の回答である対魔族兵器の実力。そして何より、スーパーロボット 二機の戦力の相乗効果』 「スーパーロボットだ?」 死の商人が唐突に口にした単語の現実味のなさに、赤髭は唇をひん曲げた。 『そう! 新世紀それはスーパーロボットの時代!』 イッツァ・ミラクルはそこで調子づき、舞台役者のように声を高くする。 『次々に出現する地球人類の敵対者達! 例えば、金属を食らい尽くす異形の怪獣“鋼獣”! 見境なく人間を 襲うというマナの巨怪“はぐれオートマタ”! あるいは所属不明の獣型兵器“メタルビースト”! 動物相を 根絶やしにして土地を我が物とする怪物頭足類“ワーム”! 地上の獣禽鱗甲に似て非なる異世界の知的巨大生 物“魔族”! そして、種々雑多とした幻想世界の住人達の混在する“ジャーク魔法帝国軍”!』 乗っ取られたモニタの中で、怪物達の映像が踊る。踊る。踊る。 『それらへのカウンターアタックとしてか、彼らは生まれ、もしくは目覚め、もしかしたらやって来た!』 興奮に甲高い声を上擦らせて、イッツァ・ミラクルは大いに語る。 赤髭の視界を埋め尽くす画面に、それぞれ別の色が混じる。 『わずか一機で戦局を激変させる巨大人型兵器の出現!』 赫光を帯びた長槍を操り、ジャーク魔法帝国軍のワイバーンに執拗な攻勢を掛ける機械仕掛けの魔王。光の粒 子を撒き散らし、はぐれオートマタを土に還す緑の自動人形。目許から光線を放ち、夥しいワームの群れを薙ぎ 払うくろがねの巨人。 『目まぐるしく発展していく技術と戦術!』 白銀の甲冑で武装した女戦士の巨体を、矮躯をもって翻弄する黒騎士はオートマタか。自動人形まで持ち出し て軍の物資を狙った賊を、ぎこちない連携で切り崩しに掛かる機甲部隊。土中から奇襲を掛けるもぐらの鋼獣を 超反応で迎撃する、腕の生えたスーパーカー。 『人類の肉体や精神すらも、そのままではいられない!』 空飛ぶ狼のメタルビーストに長距離砲の照準を合わせる青い肩当ての強化服は、全身武器の塊。巨象に似た魔 族に対してフォーメーションを組むのは、人工的に創られた獣人によって操縦されるという10メートル級人型 兵器四機だ。 そして――この世界のどこかに存在するであろう、まだ見ぬスーパーロボット達も。 『スーパーロボット同士が接触したとき、果たしてこの世界に何が起こるのか。我々のビジネスにミラクルチャ ンスは訪れるのか、この一件が未来を予測するための材料になるでしょう』 「たかだか二機の自動人形が、何になるってんだ」 赤髭は呆れ果てたように鼻息を飛ばした。 『あなたほどの男ならば相対しただけでも分かるはずだ、彼らの常軌を逸したポテンシャルが。このワタクシも、 どちらか片方だってまともに相手したくありませんね。ブルーのほうは最速、グリーンのほうは最凶です。極超 音速の陸戦兵器や、“無生物に対する細菌兵器”など、逆ミラクルにもほどがある』 「フン」 赤髭はつまらなそうな顔をした。 「いいか奇跡坊や。どんなに馬鹿っ速いランナーも、土を蹴らなきゃ走れねぇんだよ」 人型であるが故の限界。物質であるが故の制約。エーテルだのマナだので多少法則を捻じ曲げられようとも、 攻略法は必ず存在する。それが、沙漠の怪傑の持論だった。 「思い知らせてやる。この究極の自動人形“赤髭スペシャル”で」 背後の巨影を思いながら、男は笑う。 赤、青、そして緑の運命が交錯する時は近い。 つづく ↓ 感想をどうぞ(クリックすると開きます) +... 名前
https://w.atwiki.jp/galgerowa/pages/40.html
鉄の乙女と人形使い ◆guAWf4RW62 六十三名もの人間が等しく無慈悲な闘争へと放り込まれた、正しく絶望の地と呼べる孤島。 その島の一角にある、小さな藪の中で一人蹲る少女――月宮あゆ。 「うぐぅ……怖いよぉ……」 その身体は小刻みに震え、呼吸は大きく乱れ、掌にはじっとりと汗が滲んでいる。 あゆがこれ程までに怯えきった状態となってしまったのは、この殺戮ゲームに放り込まれた事によるものだけでは無い。 彼女は暗い場所が――とりわけ、この島のように人の匂いが薄い、いかにも『出そう』な場所がとにかく苦手であった。 (一人は嫌だよ……祐一君に会いたいよっ……!) それこそがあゆの抱く唯一にして、最大の願いだった。 勿論、能天気なあゆと言えども、自分が凄惨な殺し合いの場に置かれている事くらいは理解している。 タカノが行ったあの非人道的な殺戮行為を見れば、もはやフェイクなどと疑う余地は無い。 それでも――今のあゆにとっては、タカノやゲームに乗っている人間などよりも、孤独の方が遥かに恐ろしかった。 血で血を洗う戦場の中、戦いとは無縁の生活を送ってきた彼女がたった一人でいる事は、どれ程の恐怖なのだろうか。 抗いようのない膨大な感情の雪崩が、あゆの理性を完膚無きまでに奪い去ってゆく。 ゲームからどうやって脱出するか?やる気になっている人間と出会ったらどうするか?支給品は何か? 本来ならその三点が、最初に考えるべき事柄だろう。 しかし今のあゆには、冷静に思考を巡らせる余裕は欠片も無い。 完全な恐慌に陥っているあゆは、膝を抱えて丸まり、この悪夢の終わりを待つ事しか出来なかった。 そのような状態では、忍び寄る足音に気付ける筈も無く――突然、後ろから右肩を掴まれた。 「うぐぅぅぅっ!?」 あゆは思考が混乱の極みに達し、ばっと飛び上がるように立ち上がると、物凄い勢いで地面を蹴った。 そのまま一目散に走り去ろうとしたが、その後ろ手をがっと強く掴まれる。 「助けてぇぇぇぇぇっ! ボクなんて食べても美味しくないよっ!」 もうあゆは訳が分からなくなって、掴まれている手をブンブンと振り回しながら、無茶苦茶に喚き散らした。 あゆの顔が恐怖で歪み、大きな瞳からぽろぽろと涙が零れ落ちる。 「うぐぅぅぅっ! 離して……離してよぉっ!」 ぐいっと腕を引き寄せられ、続いてあゆの口を大きな手が塞いだ。 「――静かにしろ。俺は殺し合いをするつもりは無いし、お前を食おうとも思っていない」 背後から掛けられる静かで冷たい、男の声。 しかし混乱し切っているあゆにその声は届かず、塞がれた口の奥から言葉にならぬ悲鳴を上げるのみだった。 「だーっ、またかよ……」 後ろにいる男が、当然あゆの耳には入っていないが――溜息交じりに言葉を漏らす。 男、国崎往人はあゆの両肩を掴んで、ぐるんと自分の方へ向かせた。 「やだやだやだ、助け……」 「――黙ってこれを見ろ!!」 往人はあゆの悲鳴を遥かに上回る声量で叫ぶと、人形をポケットから取り出して、彼女の眼前に突き出した。 それは薄汚れた、しかし何故か暖かさを感じさせる、不思議な人形だった。 「…………うぐ?」 あゆの意識が人形に移るのを確認すると、往人は腰を落として、人形をちょこんと地面に寝かせた。 両手を人形へと翳し、それから極力軽い調子になるよう努めながら言った。 「さあ、楽しい人形劇の始まりだ」 「――――えぇっ!?」 往人の合図とほぼ同時に、薄汚れた人形がぴょこんと立ち上がった。 手も触れていないし、糸も使っていない――正真正銘、超能力の類によるものだった。 人形がちょこちょこ歩き、くるくる踊る。それを追って、あゆの目線も動いてゆく。 「うぐ……うぐぅ!? うぐ~っ!」 あゆはしきりに驚きの声を上げ、熱心に人形劇へと魅入っている。 そんな彼女に、往人はボソッと話し掛けた。 「お前――ちょっと手を出してくれ」 「……?」 あゆが素直に手を出すと、往人はバッと勢い良く手を振り上げた。 その動きに合わせるかのように人形が大きく飛び跳ねて、あゆの掌の上へと着地する。 人形は最後にぺこりとお辞儀をして――束の間の人形劇は、終幕を迎えた。 「……どうだ、楽しかっただろう。楽しかったな?」 自分でも改心の出来だと思ったのだろう――往人が自信満々に問い掛ける。 するとあゆは満面の笑みを作って、弾んだ声で答えた。 「うんっ! すっごく楽しかったよ!」 それは嘘偽りの無い、素直な感想。往人は満足気に微笑み、それから言った。 「そうだろう、そうだろう。……じゃ落ち着いた所でまずは自己紹介といこうか。俺は国崎往人だ」 「ボクは月宮あゆって名前だよ。往人さん、よろしくねっ」 あゆがそう言ってにこっと笑うと、往人は何故か微かに表情を歪め、視線を逸らした。 「ああ。それで聞きたい事があるんだが――お前、神尾観鈴って言う女の子を見てないか? 金髪の長い髪を一本で束ねた、能天気そうな奴だ」 尋ねる往人の顔からは微笑みが消えていたが、あゆが不審に思う事は無かった。 「ううん、見てないよ。そもそもボクがここに来てから出会った人は、往人さんだけだよ」 「――そうか」 言い終わるとほぼ同時、往人が勢い良く手を突き出して、あゆを押し飛ばした。 続いて素早く鞄の中からコルトM1917を取り出し、尻餅をついているあゆへと照準を定める。 「ゆき……と……さん?」 あゆは怯えているというよりも寧ろ、不思議がっているような顔をしていた。 「人形劇の代金はお前の命だ。恨みは無いが、死んでもらう」 往人は凍りついたような、何も感じさせぬ表情で冷たく告げる。 あゆはぎりっと奥歯を噛み締めた――恐怖よりも、納得いかないという気持ちの方が強かった。 「そんなっ……訳が分かんないよ! さっきまであんなに優しかったのに、どうしてそんな事言うのっ!?」 「悪いな、お前から話を聞き出す為に優しい振りをしていただけなんだ。本当の俺は、とても冷酷な人間だ」 これ以上言葉を交わす意味も無いだろう。 往人は軽い動作で銃を構えなおして、引き金に掛けた指へ力を入れようとした。 「――そだ」 ……小さく呟いたあゆの声に、往人の身体が硬直した。 もう話すつもりなど無かったのに――硬直してしまった。 「嘘だ……そんなの、嘘だよっ!」 あゆは感情を剥き出しにして、涙混じりの声で大きく叫んだ。 「嘘……だと……?」 往人の手が震えた。あゆが続けざまに、言葉を浴びせ掛ける。 「ボク分かるもん……往人さんは凄く優しい人だよ! 往人さんの人形劇は心を暖かくしてくれる、楽しい気分にさせてくれる! それに……今の往人さん、とっても辛そうだよっ!」 「――――っ!」 往人がごくんと唾を飲み込む。秘めた感情を完全に言い当てられてしまい、明らかに動揺していた。 しかし、往人の脳裏に浮かぶ一人の少女――神尾観鈴の笑顔。 「――そんなの知った事か。俺はあいつを――観鈴を守る為に、悪魔にならないといけないんだ」 今にも溢れ出しそうな感情をぎりぎりの所で押しとどめて、静かに言葉を紡ぐ。 今度こそ、何を言われようとも耳を貸さぬ覚悟で引き金を絞ろうとし―― 猛然と迫る気配に気が付いて、往人はその場を大きく飛び退いた。 次の瞬間には、それまで往人がいた空間を荒れ狂う旋風が切り裂いていた。 更に三、四歩下がってから顔を上げると、往人の眼前、十メートル程離れた所に学生服を着た少女が仁王立ちしていた。 青い髪、凛々しい顔つき――その手には、長さ二メートル程の槍が握られている。 少女は狼狽したような表情を一瞬見せたが、すぐにこちらの方へと研ぎ澄まされた刃物のような視線を送ってきた。 「まさか本当に、殺し合いをする奴がいるとはな……」 どこまでも凛とした声で、少女が言葉を続ける。 「私は竜鳴館風紀委員長――鉄乙女! お前のような愚か者は、私が成敗してくれる!」 * * * 月明かりに照らされた大草原で、対峙する二つの人影。 鉄乙女は外見上こそいつもと変わらぬ威勢を保っていたが、その実、内心では大きく動揺していた。 (身体が……重い……?) 乙女が仕掛けた奇襲は、完璧だった。戦場で敵に情けを掛けるつもりなど一切無い。 今目の前にいる男は、こちらの気配に勘付く暇も無いまま、心臓を貫かれていた筈だった。 にも関わらず実際には攻撃を察知され、事もあろうに手傷の一つすら負わせられぬ始末。 全力で、躊躇無く仕留めにいったのに――普段の半分の速度も出せなかった。 そんな乙女の心境を知ってか知らずか、状況を把握した往人が淡々とした口調で話す。 「名乗りを上げたばかりで悪いが、生憎と俺は騎士道精神など持ち合わせていない。とっとと終わらせて貰うぞ」 言い終るのとほぼ同時に、乙女が真横へと跳躍し、遅れて往人の構えたコルトM1917が火を噴く。 銃口から放たれた銃弾は、虚しく空を切るだけに終わった。 乙女が素早く地を蹴り間合いを詰めようとするが、そこに再び銃口が向けられる。 (やはり――私の動きが、落ちている!) 突撃しながらでは避けられぬと判断した乙女は、もう一度地面を蹴り飛ばして、強引に横方向へと弾け飛んだ。 大きな銃声が響き渡り、背後にあった藪の一部が、圧倒的な破壊力の前に削り取られる。 急激な方向転換のツケで、乙女の体勢は横に崩れかかっている。 「――終わりだ」 往人はその隙を逃さず、しっかりと両手でコルトM1917を握りこんで発砲する。 しかし乙女は無理に体勢を立て直そうとせず――逆に、勢いに任せて側転した。 「何ッ!?」 それは、思わず見惚れてしまうような、優美な動きだった。 大きく一回転した乙女が、悠然と両の足で大地を踏み締める。 半ば呆然としている往人に対して、無駄に気合の入ったポーズを取った乙女が語り掛ける。 「大体把握した。何故か身体の調子が悪いが、思った通り――銃といえど、射線に敵の姿が無ければどうしようもないらしいな」 乙女の銃に対する対応策は、単純にして明快だった。 銃弾を見てから躱すのは、絶対に無理だ。 調子が良い時の乙女であろうとも、彼女以上の猛者である橘平蔵であろうとも、不可能だ。 ならばどうするか――簡単な事。銃口の向き、敵の視線から、相手の狙撃ポイントを予測する。 そして、その射線――死線とも言い換えられる直線から、身を躱すように動けば良い。 動きが鈍っている今の乙女では、攻めに回るのは難しいが、避けるだけなら問題無い。 「……大した化け物だな」 往人が一つ溜息をついて、銃に弾丸を詰め込みながら、呆れたように呟いた。それも無理は無い。 『銃の射線から身をかわし続ける』――理屈は分かっていても、実践するのは困難を極める。 銃口の向きを見逃さない圧倒的な動体視力、相手が撃つ前に回避動作を終える尋常でないスピード、そして銃にも物怖じせぬ度胸。 これだけ困難な条件を完全に満たしているのは、特殊な人間が多いこの島でもごく少数しかおるまい。 「ふっ、日々の修練の賜物だ。それよりお前――何故、殺し合いなどする気になった?」 乙女が厳しい声で問い掛ける。往人は短く、静かに答えた。 「答える義務は無いな」 「そうか……答えたくないならそれで良い。では、続きを……」 「――待て」 踏み込もうと身を低くした乙女だったが、そこに制止の声が投げ掛けられる。 「何だ?」 怪訝な顔をする乙女に、往人が淡々とした口調で告げる。 「俺達は少々目立ち過ぎた。これ以上続けると誰かに漁夫の利を取られるかも知れない……ここは引き分けで手を打たないか?」 それは、確かにその通りだった。この静寂に包まれた島では、叫び声や銃声がよく響き渡る。 乙女がここに駆けつけて来られたのも、あゆと往人が出会った際の悲鳴を聞きつけたからだ。 往人と乙女、互いに決定打を持たない以上、二人の戦いは長期戦になる可能性が高い。 そうなってしまえば、強力な武器を持った第三者が現れた場合、共倒れになるのは避けられない。 付け加えると、往人としては弾切れが脅威だった。 落ち着いて弾丸を補充するといった行為は、何度も出来るものではないだろう。 攻め続けられれば――いずれ、弾切れを起こして敗北する。 乙女としても、ここで余り無茶はしたくなかった。 身体の調子が悪いのか、思うような動きがまるで出来ない。 現在の体調に慣れるまではもう少し時間が掛かるだろう。ここで無駄にリスクを犯すのは、得策とは言えなかった。 二人の利害は一致――当然の帰結として、停戦協定が結ばれる事になる。 乙女は一層険しい表情をした後、槍の先端をバッと往人の方へ向けて答えた。 「仕方ない、それなら早く立ち去れ。だが――次に出会った時こそ、お前を仕留めるぞ」 「それはこっちの台詞だな。また戦う時があれば……お前を殺す」 往人は乙女の方へと身構えたまま、少しずつ距離を広げてゆく。 そんな矢先、乙女の後方から悲痛な叫び声がした。 「往人さん待って! 人殺しなんてもう止めてよ……そんなの何にもならないよ!」 往人はあゆの叫びに答えない。無言のうちに後退を続け、やがて大きく踵を返して駆け出した。 すぐに往人の姿は暗闇に掻き消され、視認する事が出来なくなった。 「往人さん……どうして……」 あゆが目に大粒の涙を溜め込みながら、力の無い声で呟いた。 ほんの僅かの間とはいえ、暖かいやり取りを交わした二人だったが、もう戻れない―― 「お前、大丈夫か?」 乙女があゆの傍にまで歩み寄り、気遣うような表情で問い掛ける。 「う、うん……ボク、何処も痛いとこは無いよ」 あゆが涙目で、おどおどとしながら答える。すると乙女は胸に手を当て、穏やかな笑顔を浮かべた。 「それなら良かった。改めて自己紹介をしておこう……私は鉄乙女だ。お前、名前は?」 「ボクはあゆ、月宮あゆだよ」 「そうか、覚えておこう。何時までもここにいるのは不味い……歩きながら話そうか」 この場所で話し込んでは、騒ぎを聞きつけた者に襲撃されるかも知れない。 乙女はあゆの小さな手を引いて、ゆっくりと歩き始めた。 * * * 「――そうか。そんな事があったんだな」 「うん。きっと往人さん、観鈴って子を生きて帰らせる為に他の人達を全員殺すつもりなんだよ……」 国崎往人がゲームに乗った理由を知った乙女は、複雑な表情をしていた。 冷静に考えれば、殺し合いを望んで行う人間など殆どいないに決まっている。 たとえ進んで人を襲う人間がいたとしても、大抵は事情があっての事なのだ。 「ねえ乙女さん。往人さんを……説得する事は出来ないかな?」 あゆが上目遣いで、恐る恐る提案する。 可能ならば説得したかった――本当は優しい心を持っている筈である、往人を。 乙女は静かに、しかしはっきりと首を横に振った。 「あの男に守りたい者がいるように、私にだって守りたい人間がいる。私は人の命を弄ぶタカノを許さない。 必ずタカノを倒して弟や生徒会の仲間達を救ってみせる。その障害となる人間――殺し合いに乗った者がいれば、容赦などしない」 あくまで冷静に見える乙女だったが、その内心は灼けつくような憤怒の炎で煮えたぎっている。 レオの親友――鮫氷新一は余りにも理不尽に、その命を奪い去られてしまった。 レオや生徒会の者達はきっと、仲間の死で想像もつかぬ程大きなショックを受けているだろう。 絶対に、探し出して守ってやらねばならない。 そして、ゲームに乗った人間を放っておけば、仲間達が殺されてしまうかも知れない。 そのような事態は、絶対に避けなくてはならない――だから、躊躇せず殺す。 それがこのゲームに巻き込まれた乙女の、決して変わる事が無いであろう強い決意だった。 乙女の言葉を受けて俯いていたあゆだったが、やがてある事を思い出して顔を上げた。 「あの……乙女さん。助けてくれて、ありがとうね?」 そうだ――あゆは、命を救われたのだ。乙女はにっこりと微笑んで、答えた。 「ああ、どういたしまして」 それで、あゆの顔に微かな笑みのようなものが浮かんだ。あゆが初めて、乙女に見せた笑顔だった。 「あゆはこれからどうするつもりだ?」 あゆがつぶらな瞳で、乙女を見つめながら口を開く。 「ボク――祐一君に会いたいな」 「そうか。私も人を探しているし、一緒に来るか?」 その申し出は、碌な戦闘手段を持ち合わせていないあゆにとって、渡りに船であった。 しかしあゆは視線を下に落とし、ぼそぼそと小さい声で呟いた。 「……でもボクは運動神経悪いし、頭も良くないし、きっと足手纏いになるよ?」 不安げに、こちらの様子を窺っているあゆ。その心境を察して、乙女が動いた。 「――問題無いさ」 「うぐっ!?」 あゆは一瞬何が起こったか分からなかった――乙女があゆを優しく抱き締めたのだ。 「何も心配はいらないぞ、私がお前を守ってやるからな」 あゆはちょっと驚いたが、服越しでも感じられる暖かさはとても安らかなもので、やがて素直に身を任せるようになった。 乙女はあゆの小さな身体を包み込みながら、決意をより頑強なものにしていた。 (こんな少女まで殺し合いに巻き込むとは……タカノ、絶対に許さない! 私を敵に回した事、後悔させてやるからな!) 【F-3 草原 /1日目 深夜】 【国崎往人@AIR】 【装備:コルトM1917(残り6/6発)】 【所持品:支給品一式×2、コルトM1917の予備弾54、木彫りのヒトデ@CRANNAD、たいやき(3/3)@KANNON】 【状態:軽い肉体的疲労、精神的疲労中】 【思考・行動】 1:観鈴を探して護る 2:観鈴以外全員殺して最後に自害 3:相手が無害そうなら観鈴の情報を得てから殺す 【鉄乙女@つよきす -Mighty Heart-】 【装備:槍】 【所持品:支給品一式】 【状態:軽い肉体的疲労】 【思考・行動】 基本方針:ゲームに乗るつもりは皆無、マーダーは容赦無く殺す 1:あゆを守る 2:生徒会の仲間達、相沢祐一の捜索 3:ゲームに乗った人間を見つけたら始末する 4:タカノを絶対に倒す 【月宮あゆ@Kanon】 【装備:無し】 【所持品:支給品一式、ランダムアイテムの内容は不明】 【状態:精神的疲労小】 【思考・行動】 1:祐一と会いたい 2:乙女に同行 3:往人を説得したい 【備考】 ※乙女が持っている槍は、何の変哲もないただの槍です(長さは約二メートル) ※乙女は自分の身体能力が落ちている事に気付いています(その理由までは分かっていない) 010 たかだか数十分 投下順に読む 021 羽の交錯 010 たかだか数十分 時系列順に読む 021 羽の交錯 011護りたいもの 国崎往人 057 涙は朝焼けに染まって 鉄乙女 063 オンリーワン 月宮あゆ 063 オンリーワン