約 1,619,762 件
https://w.atwiki.jp/haruhi_vip2/pages/5527.html
機械知性体たちの狂騒曲 メニュー http //w.atwiki.jp/haruhi_vip2/pages/5536.html あちゃくらりょうこ。 かつて、朝倉涼子と呼ばれた、情報統合思念体急進派が生み出した高精度情報端末。 その、なれの果て。 人類の理解を超える情報操作能力という万能の力を奪われ、今在るは幼児のごとき体のみ。 無力な存在。 哀れな存在。 それが、今の彼女。 ―ある情報端末の現状― 「長門さん。歯は磨きました? お休みの時間ですよ?」 「もう少ししたら」 彼女の部屋。七〇八号室のいつもの風景です。 リビングの真ん中にあるテーブルに、いつものようにパソコンとにらめっこのままの長門さん。 その傍らには、風船犬のキミドリさんが意味もないのに後ろ足で頭をかきかき退屈そうにしています。 そしてわたしといえば、身長三〇センチ程度の、まるっきり幼児の体でその風景を見つめているのです。 はたから見れば、なんというシュールな光景。 ちらりと時計に目を移すとすでに十二時を回っています。明日は学校だというのに、また夜更かしするつもりでしょうか。 あいもかわらずゲームばっかり。 まったく。どうしてこんな風になってしまったんでしょうか。あまり人のことは言えないかもしれませんが。 彼女もわたしも、情報統合思念体に生み出された高精度情報端末。 傍目には人間に見えるかもしれませんが、でもヒトではありません。 ヒトが見た目だけで判別することなど不可能なほど、ほんとうによくできてます。 ……わたしはすでに、見た目から完全に異常事態となってしまっていますが。 え? 情報端末とはなにか、ですか? ええとですね。解りやすく言うなら、人類という有機生命体と接触するべく生み出された宇宙人製アンドロイドと……。 ……いえ、要するにロボットです。それでいいです。はい。 とにかく。超時空に存在する情報生命体、情報統合思念体が遣わした、 自律進化を探るという究極的に重大な任務を受けて地球に降り立った、異能の存在……のはずでした。 ほんとうはそうなんです。こう見えても。 そんな重大な任務を課せられているはずの主導端末、長門さんでしたが、気がつけば毎日毎日、ゲーム三昧。 本来の仕事を忘れているとしか思えません。 そもそもあの耳につけているウサギのようなヘッドホンはなんでしょう? かわいいのは認めます。関係ありませんけど。 しかし、とわたしは考えます。長門さんは、もともとそういうキャラクターではなかったはずなのに。 なにより問題なのは、そのゲームの内容です。 女の子があんなこととか、こんなこととか、はしたない格好で出てくる、どうしようもなく品性に欠けたたぐいのものを彼女は好みます。 変です。絶対おかしいです。 大きくため息をついてから、異様なまでの集中力を発揮しながらリビングテーブルに陣取る長門さんの後ろへ回り、そっとノートPCのモニタを覗いてみます。 そこには、やはりというか、なんというか、年頃の人間の女性が見てよいものか、 とっさに判断つきかねる画像がデカデカと浮かび上がっているのです。 「……うわー」 何度か見たことはあるのですが、やはり慣れるということがありません。 どうもこの体になってからというもの、人間の感じるような――今回の場合は羞恥心でしょうか――怒りとか、悲しみとか、そういう感情が鮮烈にわたしの内部領域を駆け巡るのです。 基本プログラムそのものが変質してしまったのかもしれません。 あの緊急回避用の退避システムは完全に失敗でした。今の自分は完全に別物として再生されてしまっているようです。 体格もそうですが、それ以上に内面の変化が著しい。自分でも混乱しています。 まぁ、今更悔やんでも仕方ありませんが――。 ――悔やむ? 以前のわたしは、ほんとうにその意味を理解していたのでしょうか。 ……それはともかく、つまりその羞恥の原因、長門さんがじっと見つめたまま目を離さない画像のことですが、それがまた今回は、その、いろいろとすごい。 「……なんで女の子どうしなんですか」 理解できません。 そもそもわたしたち情報端末にとって、ヒトの性愛行動というものは、子孫を残す、という有機生命体のひとつの行動として意味は理解できるものの、それを見て、なんというか、興奮というか、そういう状態に陥るはずがないのです。 普通のそういったものですら理解困難であるというのに、子孫繁栄に絶対的に意味をなさない、同性どうしのアレ、など困難を越えて、理解不可能というものです。 それを長門さんは理解しているとでもいうのでしょうか? 「あのー、長門さん?」 「なに」 返答はするものの、絶対に内容は理解していないことがわかるその口調。 ……もともとの彼女の口調とどれだけ違うのか、わかる人はそうそういないかもしれませんが。 「そういうの、見て楽しいですか?」 「ユニーク」 またそういう、どうとでもとれる返答をする。 そもそも彼女がこのようなゲームに傾倒しはじめたのはいつからでしょう。 まだわたしが完全だった、あの頃からそうだったでしょうか。 「どうしてそんなゲームばかりを選ぶんです? もっとほかにもゲームはあるのに」 「……ヒトが」 マウスを動かす手を止めて、長門さんがぽつりぽつりと話し始めました。 「他者を求める形は、さまざま。彼らの想像する能力は、我々の知覚できる限界を遥かに超えている時があると、思う」 「?」 せっかくのそれらしい解答ですが、なんということか、今のわたしにはそれをただちに処理できる能力が失われています。 以前ならどんな事象であっても即座に理解し、解答を得ることができたわたしでしたが、今では情報端末支援システムからも切り離され、たぶん人間程度の認知能力しか残されていないのです。 ですから今、長門さんの説明した内容も、充分に理解するには時間がかかってしまいます。 それを悪用されて、適当な、それっぽい言い回しで煙に巻かれることが時おりあるのが悔しいです。 いや、もしかしたら、今回もそうなのかもしれません 「……また、長門さん。適当なことを言って、ごまかそうとしてるんじゃありませんか?」 「そうではない」 とても静かな口調でした。 「ヒトが、なにかを想う。誰かのことを想う。有形無形の、そういったもの。それを、わたしは知りたい」 それだけ言うと、おもむろにPCの電源を落とし、立ち上がりました。 「今日はもう寝ることにする」 「あ……そうですね」 うさぎの耳型ヘッドホンを外し、すたすたと寝室の方へ。 なにか普段とは雰囲気が違います。なんだろう、この反応。 怒らせた……怒る? 彼女が? どうもそういうのとは違うような気もします。 うーん。 キミドリさんを小屋に寝かしつけ(?)、自分の着替えも済ませました。 このパジャマは彼女が、人形用のものを適当に作り変えてプレゼントしてくれたもので、今では大のお気に入りです。 さて、と。台所に最終チェックをしに行きましょう。 明日の朝ごはんの準備はすでに済ませています。 ごはんはタイマーをセットしてあります。ばっちりです。……床のこの位置からでは見えませんが。 それでも、身長がわずか三十センチ程度のこの体にもだいぶ慣れてきました。必要なところは長門さんが手伝ってくれますし。 塩ジャケも冷凍庫から保冷庫に移動させています。お味噌汁用の油揚げは、すでに刻んでタッパーに入れて、これもだいじょうぶ。 最近は物価が高くて困りますが、長門さんには任務に励んでいただかないといけないので、工夫を怠るわけにはいきません。 さあ、もう寝ることにしましょう。 長門さんはすでにベッドに潜り込んで寝息を立てています。 今日はずいぶん素直に寝てくれました。いつもはパソコンを抱え込んでいつまでも寝ないくせに。 もともと情報端末という存在のわたしたちが、寝る、ということ自体が奇妙といえば奇妙なのですが。 パソコンでもスリープモードがある? いや、そういうものとわたしたちとでは意味が……。 「くー…… くー……」 小さく口を開けて、無防備なままの長門さんです。 「……くす」 寝顔は、こういってはなんですが、赤ん坊のようです。 最初、ここに連れてこられた時は、主流派端末である彼女に拘束され、この先はただ監視監督され、幽閉状態に置かれるものと覚悟していました。 それが、いつの間にか、家事のまったくできない、浪費癖のある、いわば自立生活がてんでダメな長門さんの周囲のお世話をしながら、その日その日を生きるという、予想だにできない事態になってしまいました。 そこで、わたしはひとつのことに気がつきます。 ……生きる。 わたしは、生きている。 姿は変わってしまったけど、今、こうして、ここに生きている。 長門さんのベッドの隅っこを借りて、布団に潜り込みます。 月の光がカーテンから差し込むだけの薄暗い寝室の天井を見つめながら、わたしは考えを続けました。 生きるなんて意味をどうして今、こんな体になってから理解しているのでしょう。 考える能力なんて、以前の自分の百万分の一もなくなってしまったくせに。 ふと、横で眠りにつく長門さんの横顔を見てみます。 彼女もまた、以前とは違うなにかに目覚めつつあるように思います。 あんなゲームばかり、と内心あきれていたのですが、実はそうではないのかもしれません。 彼女は彼女なりに、彼女の中で、ヒトの内面を知りたいと願っているのではないでしょうか。 ……いや、それがなにもああいうゲームである必要があるのかどうかは別問題です。絶対に。 あんな扇情的で、ふしだらで、この、なんというか……ええと……ヒトってほんとうにああいうのが……。 …………。 今の、わたしの思考ですか? これ? ……エラーです。そのはずです。そうに違いないのです。 今のは無視してください。おかしいです。とても変です。 ……くすん。 静かです。 今のこの部屋には、長門さんの静かな寝息がかろうじて聞こえるくらい。 キミドリさんももう寝たでしょうか。 ……ああ。そういえば、長門さんが熱心に収集するグッズとかいうものも、だいぶ数が増えています。 そろそろ片付けなければいけませんが、こればかりはあの長門さんが明確に怒りの感情を提示するので難しいところです。 キミドリさんにも手伝ってもらって、今週の日曜日にはせめて場所を作らないと……。 もしかしたら、以前のわたしの駐留拠点だった五〇五号室に、運びこまないといけないのかも。 でも引越しの手続きは済ませてしまっているわけで、今またあそこを使うとなると長門さんの情報操作能力の使用許可を申請しないと……。 そんなことを考えながら、わたしはまどろんでいきます。 長門さんと、キミドリさんと、わたし。 これからも、たぶん、まだ続いていく、わたしの生。 理由は、あるのかないのかわかりませんが、でも続いていくといいな、と思うのです。 この、三人で。 ――ずっと。仲良く。 ―第二話へつづく― http //w.atwiki.jp/haruhi_vip2/pages/5530.html
https://w.atwiki.jp/vocamylist/pages/199.html
https //www.nicovideo.jp/watch/sm34399248 投稿者 カルロス袴田 ボーカル 初音ミク・音街ウナ 登場回 順位 マイリスト数 #5 10 418 #6 7 645 #7 29 157
https://w.atwiki.jp/famicomall/pages/1049.html
前のゲーム | 次のゲーム クリア条件:WORD PUZZLE A・Bで全ジャンル8000点以上 開始時間:2008/08/08(金) 17 20 16.80 終了時間:2008/08/08(金) 22 39 19.87 「ドンキーコングJr.の算数遊び」と並ぶ任天堂学習ゲームの両巨頭 小中学生には必要ないと思われるマニアックな単語も出てくるのでなめてかかってはいけない とはいえ高校生がこれで英単語を勉強して大学に合格できるとも思えん('A`) ■WORD PUZZLE A 出題される日本語を表す英単語を入力する(順番に入力する必要はない) ポパイは単なるカーソルであり、アクション性は…ない! ジャンルは6つ用意されている 10問出題され満点は10000点 8000点以上で見事オリーブとラブラブに それ以下だとバッドEDを迎えるw ■WORD PUZZLE B Aと同じだが出題に日本語が表示されないw つまり文字数と当てずっぽで答えを連想しなければいけないわけでどう見ても理不尽です。 ■WORD CATCHER 2人対戦専用モード。オリーブが次々とアルファベットをばら撒いてくるので、 出題の解答になる文字だけを取って集めていく。関係ない文字を取ると集めなおしになる。 5本先取したほうの勝ち。 唯一アクション性のあるモードである。 クリア条件はWORD PUZZLE Aで全ジャンル8000点以上かな? Bはなんか英語力とは違う気がするがw 主3 運ゲーでしたw 最後に残ったOTHERは単語数が他とは桁違いで苦戦しましたが何とかクリア。 マインドシーカーの肩慣らしにはなったでしょうか?w ★補足 PUZZLE Bを決して運ゲーだけにしてはいけません。攻略にはコツが あります。 ①母音をまず押さえること。 英語はA、I、U、E、Oと母音がありますが、特に英単語で頻出なのは AとEです。この二つが全くヒットしない場合は、I、Oを押さえてください。 Uはこれらと比較するとあまり登場しません。母音の位置を把握すると、 かなり楽です。 特に「COUNTRY」の分野はA、「SCIENCE」の分野はEが頻出します。 まず、EとAを叩けば、ヒントが見えてくることが多いです。 また、母音の位置を把握しておけば、色々目星を立てやすくなります。 例を挙げると 「COUNTRY」のジャンルで□A□□だと、LANDと綴られることが多い、 などです。英単語はけっこう法則があるので、経験則で法則を覚えるのも 手です。 ③子音の登場頻度を把握しておくこと。 母音の登場頻度を把握したら、次は子音の登場頻度も把握した方がいいでしょう。 子音で特に登場頻度が高いアルファベットはS、Tなので、他を闇雲に 押すよりは効果的です。 あとは無声音も絡んでくるNや巻き舌音のRなども比較的多く登場します。 ③付録の英単語一覧表を覚えるか、ゲームAを数多くこなして出現単語を 把握してしまう。 出現単語さえ把握すれば、それ以外の可能性は断たれるわけなので 非常に効果があります。できればPUZZLE Aを全て満点取れるぐらいが 望ましいですね。 ちなみに自分の最高得点はPUZZLE Aは全て10000点、。単語表なし。 PUZZLE Bも全て8000点以上獲得しています(最高得点はCOUNTRYで 9200点ですが、これは運も絡んでますね…) FOOD OTHER 主1 子供の頃Bモードをやって「こんなん解るか!一覧作らんと無理」と投げ出した記憶が。 今回の配信でもやっぱりデータベースを作る作業となりましたw 英語力関係ない ▲6つのジャンルから選択します ▲そしてこのような単語をあてずっぽうで答える理不尽ゲーが始まる ▲10回失敗すると子供がRAKKA! 以下クリア画像 Aモードは楽勝です ▼ANIMAL ▼COUNTRY ▼FOOD ▼SPORTS ▼SCIENCE ▼OTHERS Bモードはデータベースゲー ▼COUNTRY ▼SCIENCE ▼SPORTS 最後に2Pゲーム ▲2PWIN!ってブルートに取られちゃっていいんでしょうか…… 主2(Bモード ANIMAL) 作業ゲーってことで自分も力になろうと思いました。 SSはミスによりクリア画面しかありません。
https://w.atwiki.jp/duelrowa/pages/346.html
注意 このSSには極度の残虐・性的描写が含まれています。 それらの表現が苦手な方、当該予約キャラ・原作に思い入れのある方などは読む事を控えていただくとともにご承知おきください。 たまたまちゃん――本田珠輝さんへ。 ここに連れてこられたことを、私は後悔していないの。 私は、元々生きてたくなんか、なかったんだから。 別に殺し合いに巻き込まれても、同じことだと思った。 前にあなたは私に手を差し伸べてくれて、一緒に過ごそうとしてくれた。 そのことがすごく、嬉しかった。嬉しかったと同時に――あなたを巻き込んだことが辛かった。 そんな日々の中でふと思ったんだ、わたしは、もう後戻りできない所まで進んじゃえばいいんじゃないかって。 だから、わたしが人を殺しても――どんな目に遭っても、それはわたしの自業自得だから。 ◇ C-5。街へと続く道を、融合体が進んでいた。 『照。さっき書いていた手紙は、どうするつもりだ?』 「……」 照に融合したエトワリアの魔王が囁く。 その声を、照は黙って聞いていた。 『お前が優勝すれば、全員お前のことを忘れていくというのに。――脱落した場合の遺言のつもりか?』 「……放っといてよ」 照は、そんな魔王の声を一蹴しようとし…… 「お姉さん、何ぶつぶつ言ってんの?」 全身白づくめの服装をした少年が近づいてきた。 その様子を、照は冷ややかに見つめていた。 「……あなたには関係ないよ。だって、これから死んじゃうんだから」 照は魔法の光弾を発動させようと、白づくめの少年――MNRに向けて腕を伸ばす。 「ふーん、そっか。じゃ、死んでよ」 だが、光弾を発射する前にMNRの手元が光り―――照の居た場所が、爆発した。 「!?が、っ、熱いっ……!」 焼かれながら、照は驚く。MNRが自身に対して攻撃の方法を持たないと思っていたからだ。 「つまんないんだよね。女は、たぶんすぐ壊れちゃうだろうし」 そして、爆炎が消え失せ……黒い照の衣装が、露になった。 「大丈夫か、照?」 「けほっ、少し焦げちゃったけど……大丈夫!」 炎から守るように、百武照のコートに伸びている猫の腕が球体上にガードしていた。 「……へえ、頑丈だね」 MNRは少し、めんどくさそうな顔を浮かべた。 「あなたこそ、いきなり攻撃してくる、ってことは――殺してもいい人なんだね」 照はにっこりと笑い、腕をかざした。 「お願いだから――死んでっ!」 細い掌から、今度は自分の番だと言わんばかりに魔法によるビームを撃つ。 「わっ」 MNRはそれを棒立ちのまま受け止め、ビームはMNRの胴を貫いたかのように見えた。 続いて、衝撃による爆発。粉塵が辺りに広がる。 「……呆気なかったね、案外――」 だが、MNRの居た場所から、妙な音が聞こえ始めた。 それは、何かの歌のようだった。 「……?」 煙が晴れ、傷一つないMNRの姿が明らかになる。 MNRの周りには、先程の光線を防御したらしき紋様を描いた魔法陣があった。 「変身。」 「チェンジ、ナウ」 先程のMNRが起こした爆発は何なんだよ(困惑)と考える読者もいただろう。 答えは、彼が起こした爆発は――照と同じく、「魔法」によるものだった。 MNRは、支給されたベルトから白い魔法使い――仮面ライダーワイズマンへと変貌した。 「魔法陣……魔法使いか。我々の世界とは別の」 照の中の魔王が喋る。 「……鬱陶しいなぁっ!」 一筋縄ではいかない。照はそう察し、飛行能力でMNRとの間合いを詰める。 だが、振りかざした蹠球はMNRの手にあった笛、ハーメルケインで受け止められる。 「甘いよ」 そう言って、魔法使い同士の鍔迫り合いは白い魔法使いの回し蹴りによって制された。 「がっ……っ」 胴部分にキックが当たり、照は蹴りの重みで後ろに吹き飛ばされた。 「不味いかもしれんな、照。此奴、戦い慣れしてるぞ」 膝をつき、照の口からエトワリアの魔王がフォローを入れる。 実際、仮にも戦闘の知識が無い普通の女子高生と六人の少年を殺害した精神犯罪者が戦うとすれば、敏捷性、攻撃性と共に経験豊富なMNRが有利なのは間違いなかった。 「……黙ってて!」 照は一筋縄ではいかないどころか、戦いという行動に自分が押し負けていることに焦りを見せる。 苦虫を嚙み潰したような顔が、魔王の人格によって変化した。 「だが……照、我々の方は、浮遊が出来て、魔法も使える。この意味が分かるな?」 「どういうこと……っ?」 直後、照の脳内に魔王によるイメージが直接送り込まれる。 それは、過去に魔王がエトワリアで引き起こした「水害」のイメージだった。 「……ぶつぶつとうるさいけど、君も、同じなのかな」 MNRは、魔王と照の会話を見つめ、膝をついた照の方へ悠々と足取りを進めた。 「なかなか殺せないの、面倒臭いね。」 そう言って、MNRはもう一度エクスプロージョンを発動させた。 「っ……!」 「今だ、照よ!」 照の前方に生成された爆炎から、上から煙が突き抜けるようにして照は浮遊を始めた。 「……へぇ、君は飛べるんだ。降りてきてよ、じゃないと殺せないじゃないか」 「だめ。私はここから動かなくても、あなたを殺せるから。」 「へぇ……どうやって?」 マスクの中から、MNRはにやけたような笑みを浮かべ、魔法を発動させる。 『チェイン、ナウ』 浮遊した照の傍に魔法陣が出現し、そこから伸びた鎖が照に巻き付く。 「ぐ、がっ……!」 先刻、MNRに殺された遠野は抵抗しなかった訳ではない。この魔法により拘束されて、抵抗出来なかったのだ。 「首ごと折れば、その防御力も関係ないよね」 鎖が照の四肢と首に巻き付かれていき、その華奢な首元をへし折ろうとした。 「……それは、無理、だね、よく、足元を見て?」 だが、尚も照は秘策があるかのように余裕の表情でいた。 「……?」 足元からチャプ、という音がした。 よく見ると、辺り一面は白い魔法使いの足元から脛に至るまで、水面が生成されていた。 照は巨大な魔法陣から大量の水を四面に、立方体状に召喚させていた。 「だから、何?何かする前に、折っちゃえば…っ」 途端、MNRの足元がまるで地震が起きたかのように垂直に震える。 水がクッションになるため大したことは無いが、当然、白い魔法使いは魔法を発動する前に成すすべなく転ぶ。 魔法による拘束が、緩む。 「あなたの足元は、私が支配したものと同じ。もう、貴方は動けない」 準備は完了した。照は大詰めと言わんばかりに、自身の「とっておき」を発動させた。 「ぐ…っ」 魔法陣が縦に向きを変え、水を纏った無数の手が、MNRへ向かっていく。 仮面を纏い、桁外れの防御力を持つ相手にどう対抗するか。照の出した答えはこうだった。 「そのマスクごと、呼吸できなくさせちゃえばいいんだ――広く浅く、ちょっとだけ深くっ!」 「……ごぼ……っ」 動けない。痛いよ。おとうさん。 濁流に身動きが取れず、上下左右が、反転する。 照は考えた。幾ら敵の魔法が協力でも、この水中から逃れる魔法は存在しないと。 照の中の闇を体現したかの如く、水は濁っていた。 ――これで、終わり。最後に照はMNRごと濁流を、地面に叩きつけた。 水流が叩きつけられ、小雨が降り、その中心には...何も無かった。 「……どこ、行ったのかな」 あの水流からどうやって脱出できたのか、それとも途中で何処かに吹き飛ばされたか。 照は辺りを見渡し――魔王が先に、その気配に気付いた。 「照、不味い!避け――」 「えっ」 「テレポート、ナウ」 「わ、がっ」 照の頭上にテレポートしたワイズマンが、急降下する。 ハーメルケインの槍が、照の衣服の中のSNS部のゲームCDごと、貫いた。 「痛った……」 自身の衣装が、変身する前の恰好に戻っていた。 そして、照の目の前に映ったのは……無残にも串刺しにされた、SNS部のゲームCDだった。 「え、嘘、魔王さ……」 「惜しかったね、さっきは」 その前方には、ひび割れたCDが刺さったハーメルケインを持ち、ずぶ濡れになり変身を解除したMNRが、隠すことなく満悦の笑みを浮かべた。 「……返してっ!」 照はひび割れたCDに手を伸ばす。が――容赦なく、MNRは照の腹部に蹴りを放った。 「ぎゃ……っ」 「返すわけないじゃん」 そして、ハーメルケインに手を伸ばし、SNS部のCDを粉々に砕いた。 百武照の必殺技の弱点は、「濁った水による攻撃のため、攻撃し終わるまで標的の姿が見えなくなること」だった。 そして敗因は、MNRの支給品に、「テレポートウィザードリング」が含まれていたこと。 謂わば、照はあの行動を取った時点で、敗北は確定していたという事だった。 MNRは照に、死刑宣告のようにエクスプロージョンウィザードリングを見せびらかす。 「じゃあ、死のう「――じゃ、さっさと」 「?」 「――じゃ、さっさと殺してよ」 笑顔で死を懇う照の姿が、そこにはあった。 その姿に、MNRはどうしようもない苛立ちを覚えた。 「――なんで?」 「私ね、この世に産まれてきたくなかったんだ。――だから、早く殺してよ」 勝敗は付いた。殺すのは簡単だ。だが――まだだ。 本能で悟った、この女は、早々に殺してはいけない。 さもなくば――死は、その女にとって救済になってしまう。 それが、どことなく許せなかった。 「チェイン、ナウ」 「きゃ!?」 鎖が巻き付けられ、照の躰は近くにあった大岩に四肢を広げられて拘束される。 「そうだね、でもまだかな。」 「何を...する気かな?」 照は、恐ろしい物を見るかのように、MNRを見つめた。 「君の苦しむ顔が、観たくなったから」 照は、直感で理解した。この少年は――自分を殺してくれるには、恐ろしい代価を払わねばならないことを。 「これ、どうすると思う?」 MNRは笑顔でハーメルケインを拾い、照に問う。 「……」 照は何も答えず、ただ虚ろな目をしていた。 だが――MNRの持っていた笛が照の身体をまさぐり、"そこ"にそれがあてがわれた瞬間、表情は恐怖に歪んだ。 「.....嘘、やめてよ!そこにそんなもの、挿入るわけがない、から......!!!!!」 「そうかなぁ。試してみないと分かんないよ?」 着ていたズボンの上から強制的に開かされた照の股に、それは容赦なく、捻じ込まれる。 「ぃやあああああああああああああ、あああああああああああ.........!!!!!」 「見たーいー、見たーいー、お姉さんが壊れるところ、見たーいー」 グチュ、と四肢を拘束され、衣服を破り、その処女ごと、百武照の膣内が蹂躙された。 照は、膣から腸に至るまでを――ハーメルケインで、壊されたのだ。 容赦なく、MNRは愉しそうに雑な大振りを、グチュ、グチャとピストン運動を続けた。 「ぁああああああああああ!痛い!!痛いぃい!!」 一振りごとに、照は大切な部分がぐちゃぐちゃに潰されていくことを実感していた。 「もう、赤ちゃんを産めないね...♪」 MNRは、玩具を壊しているかのような、まるでトンボの羽を潰しているかのように、楽しんでいた。 照はこう感じた。間違いない。この男は、私が死ぬまでそれを続ける。 "――もし、私が「死ぬより酷い目に遭ったら」、その時は、私を殺してくれる?" 照は、宝生永夢との約束を思い出し、叫んだ。 「永夢せんせい!!助けて、助けてぇぇええ!!!」 「――ダメだよ、助けなんて呼んじゃ」 直後、下半身が引き裂かれるような激痛とともにむぐっと口を塞がれた。 照が自らの口に咥えこんだのは――自分の、膣だった。 「ほらほら、もっと苦しんでよ」 「..っ..っ..!!!!!!!!」 MNRは、これで大詰めだと言わんばかりに、照の口腔内にそれを、押し込もうとする。 百武照の眼が天に上がり、泡を吹き、心臓がはち切れそうに高鳴り、事切れる直前に悟った。 わたしが生まれたこと。 ここまで生きていたこと。 すべて、全て―――す、べて、まちがいだったんだね。 ◇ C-5、街に続く道の傍に、大岩の上に転がった全裸の遺体があった。 その首部には両目をくり抜かれ、無造作に卵管と卵巣が詰め込まれていた。 乳房には勃起させた部分を固定しようとしたのか、焼け付いた焦げ跡があり、切り裂かれた下腹部からだらしなく、股を開げていた。 切り裂かれた股部分から――まるでプラモデルのように、少女の膣内だけが消失していた。 【百武照@ステラのまほう 死亡】 ◇ 「楽しかったな~♪」 MNRは、まるで音楽プレイヤーを持ち歩くように膣――百武照の、膣を持ち歩いていた。 だが――その膣を見てるとふと、「わたしね、この世に産まれてきたくなかったんだ」という照の言葉が頭をよぎり、自らの父親の顔がフラッシュバックする 「うっ……っ、痛いよ、痛いよ、おとうさんっ…………」 この痛みとともに、自分の存在についてふと、思い浮かんだ。 おとうさん。僕も、産まれてくるべきじゃなかったのかな? 頭を抱えながら、MNRの足は、D-5、街の入口へと踏み入ろうとしていた。 【D-5/一日目/黎明】 【MNR@真夏の夜の淫夢】 [状態]:健康、照に煽られたことへの不安感 [装備]:白い魔法使い(ワイズ)ドライバー&ハーメルケイン&エクスプロージョンウィザードリング@仮面ライダーウィザード、バインドウィザードリング@仮面ライダーウィザード、テレポートウィザードリング アテムが用意したナイフ@遊☆戯☆王 [道具]:基本支給品一式×2、ランダム支給品×1~3、遠野のペニス、百武照の膣 [思考・状況] 基本方針:僕は、生まれてくるべきじゃなかったのかな? 1:良さげな男を探す。 [備考] ※参戦時期はfatherless本編前(病院へ移送される前)です。 ※前話で使用していたアテムが用意したナイフ@遊☆戯☆王は、遠野の支給品です ※テレポートウィザードリングは、制限によって一度使用すると指輪が灰色になり数時間は使用できません。 ◇ でも、あなたと過ごした時間までが――すべて、生きてたくなかったわけじゃない。 わたしは、あなたとの日常を過ごすうちに、本当に、救われたんだ。 わたしがどんな目に遭っても、あなたは、前に向かって未来を、進んでくれると信じてるから。 だから、言っちゃうね。 本田珠輝ちゃん、あなたを愛してるよ。 ごめんね。―――みんなのテルさん、百武照より。 ※C-5に、百武照の遺体とデイバッグ、基本支給品が転がっています ※放置された百武照に支給されたタブレットのメモ帳アプリの中に、本田珠輝に向けられた手紙が書かれています 37 執念と怨念、そして人間性 投下順 39 愛と青春のときめきロワイアル 時系列順 17 夢物語は語りはしない MNR 045 RIDE OR DIE(前編) 008 後悔のParadox 百武照 GAME OVER
https://w.atwiki.jp/yamamura2/pages/6908.html
【TOP】【←prev】【SUPER Famicom】【next→】 POPEYE いじわる魔女シーハッグの巻 タイトル POPEYE いじわる魔女シーハッグの巻 ポパイ 機種 スーパーファミコン 型番 SHVC-XI ジャンル テーブルゲーム(ボードゲーム) 発売元 テクノスジャパン 発売日 1994-8-12 価格 9500円(税別) ポパイ 関連 Console Game FC ポパイ ポパイの英語遊び SFC POPEYE いじわる魔女シーハッグの巻 Handheld Game GB POPEYE POPEYE 2 GG POPEYE BEACH VOLLEY BALL 駿河屋で購入 スーパーファミコン
https://w.atwiki.jp/haruhi_vip/pages/5942.html
機械知性体たちの狂騒曲 メニュー http //www25.atwiki.jp/haruhi_vip/pages/5951.html あちゃくらりょうこ。 かつて、朝倉涼子と呼ばれた、情報統合思念体急進派が生み出した高精度情報端末。 その、なれの果て。 人類の理解を超える情報操作能力という万能の力を奪われ、今在るは幼児のごとき体のみ。 無力な存在。 哀れな存在。 それが、今の彼女。 ―ある情報端末の現状― 「長門さん。歯は磨きました? お休みの時間ですよ?」 「もう少ししたら」 彼女の部屋。七〇八号室のいつもの風景です。 リビングの真ん中にあるテーブルに、いつものようにパソコンとにらめっこのままの長門さん。 その傍らには、風船犬のキミドリさんが意味もないのに後ろ足で頭をかきかき退屈そうにしています。 そしてわたしといえば、身長三〇センチ程度の、まるっきり幼児の体でその風景を見つめているのです。 はたから見れば、なんというシュールな光景。 ちらりと時計に目を移すとすでに十二時を回っています。明日は学校だというのに、また夜更かしするつもりでしょうか。 あいもかわらずゲームばっかり。 まったく。どうしてこんな風になってしまったんでしょうか。あまり人のことは言えないかもしれませんが。 彼女もわたしも、情報統合思念体に生み出された高精度情報端末。 傍目には人間に見えるかもしれませんが、でもヒトではありません。 ヒトが見た目だけで判別することなど不可能なほど、ほんとうによくできてます。 ……わたしはすでに、見た目から完全に異常事態となってしまっていますが。 え? 情報端末とはなにか、ですか? ええとですね。解りやすく言うなら、人類という有機生命体と接触するべく生み出された宇宙人製アンドロイドと……。 ……いえ、要するにロボットです。それでいいです。はい。 とにかく。超時空に存在する情報生命体、情報統合思念体が遣わした、 自律進化を探るという究極的に重大な任務を受けて地球に降り立った、異能の存在……のはずでした。 ほんとうはそうなんです。こう見えても。 そんな重大な任務を課せられているはずの主導端末、長門さんでしたが、気がつけば毎日毎日、ゲーム三昧。 本来の仕事を忘れているとしか思えません。 そもそもあの耳につけているウサギのようなヘッドホンはなんでしょう? かわいいのは認めます。関係ありませんけど。 しかし、とわたしは考えます。長門さんは、もともとそういうキャラクターではなかったはずなのに。 なにより問題なのは、そのゲームの内容です。 女の子があんなこととか、こんなこととか、はしたない格好で出てくる、どうしようもなく品性に欠けたたぐいのものを彼女は好みます。 変です。絶対おかしいです。 大きくため息をついてから、異様なまでの集中力を発揮しながらリビングテーブルに陣取る長門さんの後ろへ回り、そっとノートPCのモニタを覗いてみます。 そこには、やはりというか、なんというか、年頃の人間の女性が見てよいものか、 とっさに判断つきかねる画像がデカデカと浮かび上がっているのです。 「……うわー」 何度か見たことはあるのですが、やはり慣れるということがありません。 どうもこの体になってからというもの、人間の感じるような――今回の場合は羞恥心でしょうか――怒りとか、悲しみとか、そういう感情が鮮烈にわたしの内部領域を駆け巡るのです。 基本プログラムそのものが変質してしまったのかもしれません。 あの緊急回避用の退避システムは完全に失敗でした。今の自分は完全に別物として再生されてしまっているようです。 体格もそうですが、それ以上に内面の変化が著しい。自分でも混乱しています。 まぁ、今更悔やんでも仕方ありませんが――。 ――悔やむ? 以前のわたしは、ほんとうにその意味を理解していたのでしょうか。 ……それはともかく、つまりその羞恥の原因、長門さんがじっと見つめたまま目を離さない画像のことですが、それがまた今回は、その、いろいろとすごい。 「……なんで女の子どうしなんですか」 理解できません。 そもそもわたしたち情報端末にとって、ヒトの性愛行動というものは、子孫を残す、という有機生命体のひとつの行動として意味は理解できるものの、それを見て、なんというか、興奮というか、そういう状態に陥るはずがないのです。 普通のそういったものですら理解困難であるというのに、子孫繁栄に絶対的に意味をなさない、同性どうしのアレ、など困難を越えて、理解不可能というものです。 それを長門さんは理解しているとでもいうのでしょうか? 「あのー、長門さん?」 「なに」 返答はするものの、絶対に内容は理解していないことがわかるその口調。 ……もともとの彼女の口調とどれだけ違うのか、わかる人はそうそういないかもしれませんが。 「そういうの、見て楽しいですか?」 「ユニーク」 またそういう、どうとでもとれる返答をする。 そもそも彼女がこのようなゲームに傾倒しはじめたのはいつからでしょう。 まだわたしが完全だった、あの頃からそうだったでしょうか。 「どうしてそんなゲームばかりを選ぶんです? もっとほかにもゲームはあるのに」 「……ヒトが」 マウスを動かす手を止めて、長門さんがぽつりぽつりと話し始めました。 「他者を求める形は、さまざま。彼らの想像する能力は、我々の知覚できる限界を遥かに超えている時があると、思う」 「?」 せっかくのそれらしい解答ですが、なんということか、今のわたしにはそれをただちに処理できる能力が失われています。 以前ならどんな事象であっても即座に理解し、解答を得ることができたわたしでしたが、今では情報端末支援システムからも切り離され、たぶん人間程度の認知能力しか残されていないのです。 ですから今、長門さんの説明した内容も、充分に理解するには時間がかかってしまいます。 それを悪用されて、適当な、それっぽい言い回しで煙に巻かれることが時おりあるのが悔しいです。 いや、もしかしたら、今回もそうなのかもしれません 「……また、長門さん。適当なことを言って、ごまかそうとしてるんじゃありませんか?」 「そうではない」 とても静かな口調でした。 「ヒトが、なにかを想う。誰かのことを想う。有形無形の、そういったもの。それを、わたしは知りたい」 それだけ言うと、おもむろにPCの電源を落とし、立ち上がりました。 「今日はもう寝ることにする」 「あ……そうですね」 うさぎの耳型ヘッドホンを外し、すたすたと寝室の方へ。 なにか普段とは雰囲気が違います。なんだろう、この反応。 怒らせた……怒る? 彼女が? どうもそういうのとは違うような気もします。 うーん。 キミドリさんを小屋に寝かしつけ(?)、自分の着替えも済ませました。 このパジャマは彼女が、人形用のものを適当に作り変えてプレゼントしてくれたもので、今では大のお気に入りです。 さて、と。台所に最終チェックをしに行きましょう。 明日の朝ごはんの準備はすでに済ませています。 ごはんはタイマーをセットしてあります。ばっちりです。……床のこの位置からでは見えませんが。 それでも、身長がわずか三十センチ程度のこの体にもだいぶ慣れてきました。必要なところは長門さんが手伝ってくれますし。 塩ジャケも冷凍庫から保冷庫に移動させています。お味噌汁用の油揚げは、すでに刻んでタッパーに入れて、これもだいじょうぶ。 最近は物価が高くて困りますが、長門さんには任務に励んでいただかないといけないので、工夫を怠るわけにはいきません。 さあ、もう寝ることにしましょう。 長門さんはすでにベッドに潜り込んで寝息を立てています。 今日はずいぶん素直に寝てくれました。いつもはパソコンを抱え込んでいつまでも寝ないくせに。 もともと情報端末という存在のわたしたちが、寝る、ということ自体が奇妙といえば奇妙なのですが。 パソコンでもスリープモードがある? いや、そういうものとわたしたちとでは意味が……。 「くー…… くー……」 小さく口を開けて、無防備なままの長門さんです。 「……くす」 寝顔は、こういってはなんですが、赤ん坊のようです。 最初、ここに連れてこられた時は、主流派端末である彼女に拘束され、この先はただ監視監督され、幽閉状態に置かれるものと覚悟していました。 それが、いつの間にか、家事のまったくできない、浪費癖のある、いわば自立生活がてんでダメな長門さんの周囲のお世話をしながら、その日その日を生きるという、予想だにできない事態になってしまいました。 そこで、わたしはひとつのことに気がつきます。 ……生きる。 わたしは、生きている。 姿は変わってしまったけど、今、こうして、ここに生きている。 長門さんのベッドの隅っこを借りて、布団に潜り込みます。 月の光がカーテンから差し込むだけの薄暗い寝室の天井を見つめながら、わたしは考えを続けました。 生きるなんて意味をどうして今、こんな体になってから理解しているのでしょう。 考える能力なんて、以前の自分の百万分の一もなくなってしまったくせに。 ふと、横で眠りにつく長門さんの横顔を見てみます。 彼女もまた、以前とは違うなにかに目覚めつつあるように思います。 あんなゲームばかり、と内心あきれていたのですが、実はそうではないのかもしれません。 彼女は彼女なりに、彼女の中で、ヒトの内面を知りたいと願っているのではないでしょうか。 ……いや、それがなにもああいうゲームである必要があるのかどうかは別問題です。絶対に。 あんな扇情的で、ふしだらで、この、なんというか……ええと……ヒトってほんとうにああいうのが……。 …………。 今の、わたしの思考ですか? これ? ……エラーです。そのはずです。そうに違いないのです。 今のは無視してください。おかしいです。とても変です。 ……くすん。 静かです。 今のこの部屋には、長門さんの静かな寝息がかろうじて聞こえるくらい。 キミドリさんももう寝たでしょうか。 ……ああ。そういえば、長門さんが熱心に収集するグッズとかいうものも、だいぶ数が増えています。 そろそろ片付けなければいけませんが、こればかりはあの長門さんが明確に怒りの感情を提示するので難しいところです。 キミドリさんにも手伝ってもらって、今週の日曜日にはせめて場所を作らないと……。 もしかしたら、以前のわたしの駐留拠点だった五〇五号室に、運びこまないといけないのかも。 でも引越しの手続きは済ませてしまっているわけで、今またあそこを使うとなると長門さんの情報操作能力の使用許可を申請しないと……。 そんなことを考えながら、わたしはまどろんでいきます。 長門さんと、キミドリさんと、わたし。 これからも、たぶん、まだ続いていく、わたしの生。 理由は、あるのかないのかわかりませんが、でも続いていくといいな、と思うのです。 この、三人で。 ――ずっと。仲良く。 ―第二話へつづく― http //www25.atwiki.jp/haruhi_vip/pages/5945.html
https://w.atwiki.jp/retrogamewiki/pages/13403.html
今日 - 合計 - DEAR My SUN!!~ムスコ★育成★狂騒曲~の攻略ページ 目次 基本情報 [部分編集] ストーリー [部分編集] 攻略情報 [部分編集] Tips [部分編集] プチ情報 [部分編集] 関連動画 [部分編集] 参考文献、参考サイト [部分編集] 感想・レビュー 基本情報 [部分編集] ストーリー [部分編集] 攻略情報 [部分編集] Tips [部分編集] プチ情報 [部分編集] 関連動画 [部分編集] 参考文献、参考サイト [部分編集] 感想・レビュー 名前 コメント 選択肢 投票 役に立った (0) 2012年10月12日 (金) 13時24分33秒 [部分編集] ページごとのメニューの編集はこちらの部分編集から行ってください [部分編集] 編集に関して
https://w.atwiki.jp/haruhi_vip2/pages/5530.html
機械知性体たちの狂騒曲 メニュー http //w.atwiki.jp/haruhi_vip2/pages/5536.html あのままだったら、今頃どうなっていただろう。 そして今の姿は、それほどに惨めで残酷なもの? それが案外そうでもない。 満足していると知られるのは癪に障るけど。 ―ある情報端末が過去を振り返りつつ― 玄関前での迎撃準備は完了しています。 この七〇八号室の主が帰宅する時刻になろうとしていました。 いつもどおりなら、あの超絶怪しげ集団、SOS団の団活を終えて学校からの帰途に着いているはず。 ここのところ涼宮ハルヒを巡る大きな事件があるわけでもなく、ということは彼女はまっすぐここへ直帰するはずなのです。 「キミドリさん――いえ、ブラボー1。準備はよいですか?」 プラスチック製のボウルを頭に被り、槍代わりに携帯していたパソコンクリーナーの箒(ほうき)をびしっと我がパートナーにさし向けます。 その箒の先には、いささかやる気のない表情(そもそも顔がない)の風船犬のキミドリさん。 「朝倉さん。ほんとうにやるんですか?」 「当然です。もう今度という今度は絶対に許しません」 わたしは怒りに燃えていました。 この七〇八号室は現在、暴虐の君主がごとき家主・長門さんを迎え撃つべく、要塞に変貌していたのです。 玄関の廊下には、積み上げたゲーム攻略本による土塁が防壁として陣地を形成。 手元には投擲用に用意したピンポン玉。 今のわたしの筋力ですと毎分二〇発ほどの投擲速度を誇ります。これで玄関先に彼女を釘付けにするつもりでした。 ドアを開けたらすぐ開戦! ここが第一次迎撃地点となります。 そして今、ゲーム攻略本の防壁の陰に潜みつつ、わたしとキミドリさんは作戦直前の入念な打ち合わせをしているところ。 気分は、連合軍を迎え撃つべくブラッディ・オマハのバンカーに篭るドイツ軍なのです(よく知りませんが)。 今度こそ我々に勝利を。 倒せ、傲岸不遜の支配者を。 許すまじ、残虐なる抑圧者の長門有希を! 「……と、まぁ、そういう大層なプロパガンダを掲げたところで、聞いてるのはわたしだけなのですが」 「こういうことは形が大事なのです」 鼻息も荒く、こぶしを握り締め天を睨みつけます。 「確かに。我々の戦力は劣勢です。あの強大な戦力(本物のインターフェイス)を相手にするには、いろいろ不足しているのかもしれません」 「……そりゃあ、まぁ。なんといっても、わたしたちだけですし」 改めて指摘されると、現実の辛さが突然実感できたり。 端末としての能力をすべて失ったちび人形のごときわたしと、怪しい飛行能力(浮遊能力?)しか持っていない風船わんこのキミドリさん。 現在総戦力、何度数えても一体と一匹。 端末どころか、人間すら数に入っていないこの現状。 キミドリさんは周辺に配置された土塁や、すでに廊下に仕掛けた地雷(バナナの皮)に目を向けながらつぶやきました。 「そのへんのご近所の子供さんが気軽に遊びにきても、秒単位で壊滅しそうな防衛線ですが」 「……心もとないのは認めます。でも、だからこそ士気だけは高く保つ必要があると思うのです」 今度こそ、長門さんにやり返さないと気がすまないのはほんとうでした。 絶対に、あんなことを承諾するわけにはいかないのです。 それは昨日のことでした。 わたしはいつものように、七〇八号室の家主のための家事にいそしんでいました。 なにしろこの家の主、長門さんははっきり言ってしまうとずぼらです。 ゲームばかりに夢中になって、肝心かなめな本来の任務、涼宮ハルヒの観測はおろそかになりがちですし、そもそもの日常行動も頼りない。 食事に洗濯、掃除に買い物(外出が必要なので、これはさすがにわたしだけでは無理なのですが)と、そのほとんどは今現在、わたしひとりで担当しているようなものです。 それも仕方ありません。 再生に失敗したものの、長門さんのバックアップという役割は植え込まれたままのようなのです。 当初は派閥の意向の相違による反発もありましたが、今では積極的に彼女の足りない部分、主にこの駐留拠点のメンテナンスを地道にこなしていたりするのです。 いつのまにか、キミドリさんという新しい住人も増えたりして。 まぁ、こんな状態も悪くはないかな。 そう、思うようになっていた頃でした。 「……話がある」 台所で、キミドリさんとふたりで夕食の後片付けをしていると、 居間で休んでいたはずの長門さんが声をかけてきました。 「はい。なんでしょう?」 「朝倉涼子。あなたにだけ、話がある」 「……? はい」 妙な雰囲気でした。 そこでわたしは、またもや長門さんがなにかを企んでるのではないかと考えます。 いつもいつもそうでした。 油断すると退屈しのぎなのか、わたしをおもちゃのようにいじり倒す。それが長門さんです どういうつもりなのかはわかりませんが、警戒はしておくべきです。 「……じゃあ、あとを頼みますね、キミドリさん」 「了解です」 わたしはひょい、と台所から飛び降り、てくてくと長門さんのいる居間に向かいました。 「――もう一度、言ってください」 自分の声が震えていることに驚きを感じませんでした。 今、なんと言ったんです? それに対する、テーブルの向かいに座る長門さんの目は普段よりもシリアスで、おちゃらけた雰囲気はみじんもありませんでした。 「もう一度説明する。あなたは明日、ここから出て行くことになった」 「どうして!」 両手で思い切りテーブルを叩きました。体重が軽いので大した音も響きませんが、それでも痛みは感じました。 でも、まったくそんなことが気にならないほど、強いショックを受けている自分です。 「理由を教えてください」 「教えられない」 声のトーンも、いつもとほとんど変わりがありません。 もともと感情表現の苦手な端末の彼女ではあったのですが。 「明日。夕刻には別派閥の情報端末があなたを引き取りに来る」 「そんな……キミドリさんはどうなるんです?」 「この部屋に残る。異動は、あなただけ」 信じられません。 いったい、なにが起こったというのでしょう。 「ですから、理由を……!」 「残念だが、あなたには説明できない」 長門さんは音もなく立ち上がると、わたしに背を向けました。 「明日の朝食の支度はしなくていい。出立の支度をして待機するように」 そんな説明で納得できるわけがありません。 なにが起こったのかすら、わたしにはまったく理解できないのです。 彼女の気分を害するようなことを、知らないうちにしてしまったのでしょうか? もしかしたら、以前彼女のノートPCを破壊してしまったことが原因なのでしょうか。 だとしたら、それは確かにやりすぎだったのかもしれません。 ……でも、ほんとうにそんな理由? まんじりともせずに一晩が経ち、そして今朝、長門さんは朝食も取らずに学校に行ってしまいました。 わたしとは一言も口をきこうとはせずに。 「なんでですか。もとはといえば自分が無理やりここに連れてきたくせに!」 昨夜のその様子を思い出しながら、ぶんぶんとほうきを振り回しました。 「絶対に納得のいく説明をしてくれるまで、わたしは戦います。今更、ここを出ていくことなんて考えられません!」 それもほかの派閥の端末に引き取られるだなんて。 主流派の長門さんにさえ、この姿を見られるのは屈辱的だったというのに……! 「ほんとに、もう、なんでこんな……むきーっ!」 「落ち着いて、朝倉さん。血管が切れそうですよ」 「……はぁ、はぁ」 あまりにも力を入れすぎたのでしょうか。なんともいえない疲れを感じ、パソコンクリーナーのほうきの先をイジイジいじくりながら、フローリングの床に座り込んでしまいます。少々惨めったらしい気もするのですが。 「……そうですよ。絶対出ていくもんですか」 「朝倉さん」 キミドリさんの声も沈んでいました。 「とにかく。もう一度、長門さんときちんとお話ししましょう。こんな戦争まがいのことをしなくても……」 理屈は、わかります。 ですが今のわたしは、そのような理性的な思考ができなくなってしまっているのです。 自分でも、それがわかります。以前の、完全だった頃の自分ではぜったいにこんなことはなかった。 感情 という、人類擬態のための表層的プログラムの発現ではなく、今のこの怒りの表現は、真実、体のどこか内側から発生しているのがわかるのです。 どうしても、それが抑えられない。 自分でも怖いくらいに、怒りとか悲しみとか、悔しさがあふれて止まらないのです。 わたしは下唇をかんだまま、キミドリさんに返答はしませんでした。 「そろそろ時間ですね、朝倉さん」 長門さんの帰宅時刻予定まであと数分というところ。 キミドリさんの声も緊張してきました。 「……ではキミドリさん。打ち合わせどおりに」 わたしたちは、最初に決めたとおりに雑誌を積み上げた土嚢の影に隠れ、玄関のドアを注視します。 このドアが開いたら、ふたりでいっせいにピンポン玉の投擲を開始するのです。 「……ふふ……さすがの長門さんも、よもやこんな逆襲を受けるとは思いもよらないはずです」 「まぁ、思いもしないのは確かでしょうね」 器用にピンポン玉を、お手玉のように操りながらキミドリさんが言います。 「ともあれ、そこまで腹を決めたのでしたら、最後までお付き合いしますよ。なにしろわたしも朝倉さんとはずっと一緒にいたいと願っていますから」 ガチャリ。 玄関のドアノブが音を立てます。 「来ましたよ、キミドリさん」 「了解」 静かに重い鉄製のドア開き、空気が動きます。 その向こうには、北高のセーラー服が。 それを認めた瞬間、ありったけの大声でわたしは叫びました。 「撃ち方、始め!」 「申し訳ありません長門さん! 覚悟!」 ふたりがいっせいにピンポン玉を投射。声かけの勇ましさとは裏腹に弾道はヘロヘロでしたが――。 でも狙いは悪くありません。投げた玉がセーラー服に当たる、と思ったその時でした。 ブウン……という、セミの羽音にも似た空気の振動音と共に、次々と小さな白い玉が空中でかき消えていくのです。 まるで、見えないやすりで削り取られたように……! これは――情報操作。それもすさまじく高度な、常態物理障壁。 長門さんがそんなものを常時展開しているはずが……。 「ふふ……ずいぶん楽しそうですね」 わたしたちの驚きに対して声が続きました。 緩やかなウェーブのかかった長い髪。 その下にはいつも絶やさない穏やかな微笑み。 「……あ……あなたは」 「お久しぶりですね。朝倉さん」 悠然とした態度のまま、彼女は首をわずかにかしげました。 そこにいたのは、長門さんではなく――情報統合思念体、穏健派情報端末。 もっとも力あるインターフェイスのひとり。喜緑江美里でした。 ―第三話へつづく― http //w.atwiki.jp/haruhi_vip2/pages/5531.html
https://w.atwiki.jp/asagaolabo/pages/5253.html
[放課後コンチェルティーノ~私だけの部室狂騒曲] 【ほうかごコンチェルティーノ わたしだけのぶしつきょうそうきょく】 ??? (※BEMANI fan site MUSICページより) [放課後コンチェルティーノ~私だけの部室狂騒曲] ハイライト発生箇所 収録作品 ロング版収録 関連リンク ポップンミュージック peaceで登場した楽曲。 担当キャラクターはまりん(19-peace仕様)。 ポップンイベントアーカイブで登場した隠し曲。 放課後コンチェルティーノ~私だけの部室狂騒曲 / 山本真央樹 BPM 190→197→208 新難易度 EASY NORMAL HYPER EXTRA 13 26 42 47 ハイライト EASY NORMAL HYPER EXTRA 6 7 7 7 ポップンイベントアーカイブのポップン19におけるタウンモード編をイメージして手がけられた曲で、珍しくwinddrumsこと山本真央樹が本名名義でインスト曲を手掛けている。コンチェルティーノは普通のコンチェルトよりも小規模かつ自由な形式でソロの楽器のための作品である音楽用語で、担当キャラクターにちなんでマリンバが主役になった、ある意味ポップンらしさが全開な曲。副題表記からコンテンポラリー的な曲調もあって、ポップン16のトイコンテンポラリー / シュレーディンガーの猫などを思い出した人もいるのでは。小刻みなトリルを活用して音を伸ばす表現が多いのも聴きどころ。 拍子が何度も変わり、BPMは190が大半を占めるものの難所の終盤で少し速くなるので、ハイスピードの設定はどちらに合わせるかが悩みどころ。ハイパーは(わずかながらある)縦連打を除いて様々な譜面傾向が押し寄せる全体難型。スライド気味の乱打や階段もいくつもあり、BPMが速くなった後に折り返しも絡む階段が難所か。EXは様々な傾向の高速階段が押し寄せるのに、マリンバの長音を表現するかの如く高速交互連打がいくつもあるので、ペース配分に気を付けないと終盤のテンポの速さに押し負ける恐れが。その分明確な回復どころも少なく、要所要所でのBADを抑えないとクリアに苦労するだろう。 ハイライト発生箇所 番号 5Buttons / EASY NORMAL HYPER EXTRA 1 2 3 4 5 6 7 収録作品 AC版 ポップンミュージック peaceからの全作品 2020/09/03から、ポップンイベントアーカイブのタウンモード編で獲得できる。 CS版 ロング版収録 (収録なし) 関連リンク 楽曲一覧/ポップンミュージック peace
https://w.atwiki.jp/hakkyoubms/pages/277.html
曲データ Lv タイトル アーティスト ジャンル BPM TOTAL NOTES TOTAL値 判定 ★07 ピアノ狂騒曲第壱番「滅宴」(another7) 傾向 ダウンロード (曲へのリンク) (差分へのリンク) 動画 コメント 名前 コメント