約 250,393 件
https://w.atwiki.jp/kyoyuhakoniwa/pages/412.html
プレイヤー情報 シロという名前でやってることが多い。箱庭歴は5年程度。主に海戦、因業に参加している。 海戦の師匠は今は亡きカーネル=デチ=モウロ。箱庭の参加者の9割が美少女だと思っているらしい。 因業のCO名はチェス島。因業はもはや箱庭ではなくスポーツでは?と思っている。 自分の書いたwikiのページを見て、どうしてこんな恥ずかしいものを書いたんだろうと疑問に思っている。 が、現在進行形で恥を増やしていることに気が付き、別に気にしなくなる。後で死にたくなる。 しばしば、なんで強くないのにそんな偉そうなん?と言われる。私も気になる。 ハコジョイ勢と聞いただけで、とりあえず土下座する。長いものには巻かれろ。そのまま簀巻きにして川に流される。 α海域ではBCの盟主だった。開幕端寄せ島を片っ端から布告し、お金を巻き上げていた。 その後旋風と二度対戦。一度目は負け、二度目は勝った。私どうこうでは無く仲間が優秀だった。 が、あの戦争の暴挙で、敵味方両方から恨まれ、蔑まされることに(当然だね)一年たった今でも刺されないか心配。 潜伏しているときは必ずと言っていいほど(未登録)を(末登録)に変えている。一度も指摘されたことはない。 そして、根っからの構ってちゃんなので、すぐ本性を現す。潜伏とは・・・ 【箱庭諸島海戦】 D海域→BB海域 そろばん島 CC海域 チェス島 春風が吹く島 BBB海域 ふきの島→お菓子の島 新しい島→滅びゆく島 α海域 Croissant.B/C.島→白露財閥島 彩の島→植民地解放戦線指令島→チェス島 【因業の島々】(http //www.hakosuto.sakura.ne.jp/jsingou/hako-main.cgi) 第4?回:20位くらい 第47回:11位 第48回:1位 第49回:2位 第50回:9位? 第56回:4位 第57回:5位? 第58回:2位 第59回:3位 第63回:参加予定 【新永続箱庭諸島2】 同盟【地】に入り、【空】と戦争。→地空大戦 軍事力 ★★☆☆☆ 戦争が下手。というか経験がない。わ、私だって色々経験したら強くなるんだから!……と本人は思っている 外交力 ★★★☆☆ 外交は好き。というか会話が好き。敵味方関係なくみんな好き。ただ好かれてるかと聞かれるとそうではない 内政力 ★★★★☆ 内政は得意。というか開発が得意。最初のターンはこう動いて次はこうして…パズルみたいでなんかいいよね 統率力 ★☆☆☆☆ 統率はごみ。というか本当にごみ。なんかこう…人の上に立てる器じゃない。みんな頑張って支えるのですよ 好戦度 ★★★★☆ 戦争は好き。というか暇だと死ぬ。軍事力ないのに好戦的とか、一番痛い奴。案の定返り討ちにあって負ける お菓子の島(BBB海域) 王道の中央型を少しだけグッと縮めて、海防を多く配置した島。私の作る島は軍港24という編成が多い気がする。 滅びゆく島(BBB海域) 初めての端寄せ。スクショ時では左上の軍港が3つ剥がれている。軍港21海防8で端寄せらしく人口が収容しやすい。 さらに軍港、海防が隣り合っている場所がなく、大和に対して抵抗力がある。 広く守ることができ、資源の位置ではさらに強固になる。また軍港による回復の恩恵が受けやすい。 海域が停滞してくる終盤におすすめしたい島型 白露財閥島(α海域) 海防・軍港が多めの中央型。対空能力に優れており、臨機応変に戦える戦力だが、人口収容が少ないので、過剰戦力となっている。 島に軍港を張り付けるよりも広く防御することができ、固まっていないので大和の攻撃に対しても少し強い。おすすめ。 ※画像はイメージです 面積 :8900万坪 最高収容人数: 310万人 最大農場規模: 450万人 最大工場規模: 200万人 維持資金合計:2860億円 維持食料合計: 446万㌧ 保持海軍一覧:軍港24,海防18,資源4,霞32,零式4,ひゅうが6,タイタニック2…計66艦(+24港) 彩の島(α海域) 中央型を少し変化させたハート型。スクショ時は植民地侵攻のため、大量の対地改修をしている。 海防を少なくし、中央型でも人口を多めに収容できる。また、海防が角にこないようになっている。 島に偏りがあることによって、守りやすい。少し縦に長く、上下は堅め。 戦史 + ... T3954 三文天皇によって、彩の島が発見される。島名の由来は埼玉県から →早めに戦力をつけて戦争に参加したいので、中央型を目指す。放置狩りは多いが、初心者狩りはあまりない。 →ということで、海防→島型完成→軍港→駆逐艦 という順でつくる。こうすることで維持費の分が浮く。 →史実プレイを始める。興味を持ってもらえれば援助も募りやすくなる(すいません、途中で飽きました) T4000 初めての海軍。 →最初は、開発明けに合わせて作った水雷霞を2隻。これがあれば所属不明狩りと施設破壊などの取引ができる。 →後々は経験値が少なくてもそれなりに動ける防空霞と対地霞をそろえる予定 T4006 「同盟掲示板でおしゃべりする会」に加盟。特に理由もなくただおしゃべりしたかっただけ。 T4011 BFと化している4つの島に宣戦布告。次ターンに首都星オーディーン島に布告される。 →当時の戦力は、駆逐艦三隻と軍港がちらほら。資源目的での布告ではない →その時の仮想敵が植民地を持っていたタルタロス島。そのタルタロス島が管理している4島への布告。 →失うものが少ない時に布告だけする。目を付けられるだろうがこっちは戦力がない弱小島 →謝罪して、特に侵攻する気はないと言えば、無人化はされないだろうと思っていた。 →予想外のところからだったが、布告された。植民地から手を引けば停戦してくれる模様 →植民地全てに停戦。しかし植民地は「放置島」なので、停戦はされない。よって植民地と戦争状態という事実だけが残る。 →これでいつでも植民地を奇襲できる状態になり、集団戦の時に役に立てるようになった。 →最悪、単独で植民地を無人化→布告される→放棄する→作り直す。で上位島との戦力を縮めるつもりでもあった。 (補足:少し形は違ったが、その後実行された) T4026 島型が完成。少し遊び心を加えてハート型にした。 T4049 ヴァルカン半島(後のスカーフ島)と相互防衛上げ演習。防衛施設は120にすれば倍の量弾くのでとても大切。 T4050 α海域を支配するための軍事同盟から勧誘を受ける。裏盟員(加盟はしないが仲間として戦う)として了承。 →当時はタルタロス島を中心とした同盟「混沌」が仮想敵だったから。しかしα同盟も巨大化していたので一旦様子見。 T4059 クリスマスの朝(3時30分)全島に食料を配布。時間が早すぎたから気が付かずに終わった人が多そう。 T4115 「なちゅらる被害者の会」に加盟。管理人(なちゅさん)をいじめたかっただけであり、あまり深い理由はない。 T4150 α同盟が13島という驚異的な人数に。さすがに危機感を抱く。 →うちの同盟の盟主のうどんさんと相談。軍事同盟化を考える。 T4172 混沌と同盟掲示板でコンタクトをとる。 →α同盟の巨大化がさらに進んだため。危機感を抱き、早めに手を打ったほうがいいと思った。 →混沌に協力するつもりが、まさかの混沌解体でうちに合流ということに。 T4180 α対抗同盟として勧誘を開始。T4193までに10島の陣営に。 T4195 松島―アスラン戦争に介入。これによりα同盟とバチバチの関係に。 →巨大同盟に立ち向かった2島をみすみす倒されたくなかったので、味方に引き込む算段で介入。 T4210 松島―アスラン戦争で代理で2兆松島さんに支払う事で停戦に。 →この時、極秘でα同盟が内部分裂することを知る。 T4213 α同盟解散。ショックで棒立ち。これに伴い対抗陣営も解散。集まった数は13島だった。 T4217 同盟「3時30分」を設立。名前の理由は、箱庭海戦の一番確認が難しい更新、3時30分から →なんでも屋のような同盟にするつもり 海域がリセットされた隙に、各植民地に布告をしておく。こういう時は目を付けられづらい。 T4231 植民地解放戦争 戦争欄を参照。 T4242 アークトゥールス島からの停戦条件提示に伴い全面降伏。 海戦のいろは はじめに この記事は初心者向けに書かれたページです。また書いてる本人も上手くはないので、全てを鵜呑みにしないように。 あくまで、何をどうすればわからない!って方に少しでも手助けができればなという趣旨のものです。 海軍 艦種説明 攻撃力・守備力は、コストと相対的に見て総合的に判断しています。 よって、金剛<霞 にも成りゆるのでご注意ください。 維持資金1=霞級駆逐艦=30億 維持食料1=霞級駆逐艦=6万t 参考ページ 海戦 艦艇基礎能力, 初心者向け海軍論 霞級駆逐艦(水雷) 攻撃力☆☆ 守備力☆☆☆☆ おすすめ度☆☆☆ 霞級駆逐艦(水雷型) 耐久力:15(30) 破壊力:3(6) 攻撃数:1 射程範囲:3 維持資金:1 維持食料1 対艦(魚雷) どんな島でも最初に作れる艦艇。それがこの霞級駆逐艦。 島型 中央 端寄せ 配置 戦争 タイマン 集団戦 リーダー アイテム置き場 移籍ポイント 人口÷6666+艦艇経験値(航空機を除く)÷5+維持食料÷6000 だったはず。計算間違えでなければ かすみん 最初に開発できる攻撃艦。幼馴染的な立ち位置。しかも4種類あり、好きに改修できるという。元気かすみん、クールかすみん、ツンデレかすみん、ヤンデレかすみん。四度美味しい。 臨時収入 他の箱庭から入ってくると一番意味が分からないコマンド。2000億円ただで貰える。どう考えても裏があるとしか思えない。たぶん10T後に返済のお知らせが来る。ちなみに臨時収入×99を全部入れた場合、消化しきるのに2年半かかる。 大和級戦艦 強い 五分箱庭 別サイトにある箱庭。箱庭やめますか?人生辞めますか?のモットー通りのやばさ。一日見なかっただけで288ターン進む。狂気でしかない。コマンドに悩んでいる間に3ターン進んだ。というのは良くあること。 ネトウヨ ネット右翼の略。ネットにウヨウヨいるの略ではない。という事を最近知った。 極秘戦術 開発画面ではなく、観光者画面で自分の島に極秘通信を送ることができる。外交はちゃんとできてないけど、布告が怖いという場合、極秘で自分に3つほど「あ」と送り、その後開発画面で「色々ありがとうございます!頼りにさせていただきます!」と赤文字返信をする。外部から見ると、上位の島が接触しているように見えて手を出しづらい。外交なんて怖くて出来ない!っていう初心者さんは参考にしてみるといいと思う。普通に布告されるから。 なちゅらる このサイトの管理人。エロの化身。ブラクラ画像を貼った事をまだ許していない。 クリスタル かつては1つ手に入れただけで3島と渡り合える。と言われているほど性能が高かった品物。今はただのゴミである。これにはジンバブエドルもびっくり。 パスタ どうして海戦の話にパスタが出てくるかというとそれはパスタだからと答えるしかない。人類が作り出した最高の食べ物のうちの1つ。ほかにもうな重、ロールキャベツなどがある。ただ話し始めると長くなるから、手短に。まずはペペロンチーノだね。あの唐辛子のピリッとした辛さと塩っ気がなんともたまらないね。オリーブオイルとにんにくの香りが食欲をそそる。材料も少なく割と簡単につくれるが、そのぶん本当に美味しいペペロンチーノを作るのは難しい。次にカルボナーラだね。パスタに絡みついてくるソースが濃厚で頬がとろけそうになる。それにパンチェッタ(ベーコン)の肉の旨みと食感が加わるともうなんというか最強。見た目よりもお腹いっぱいになるから気をつけないとね。え、長い?またまた御冗談を。まだ2つしか話してないじゃないですか、ヤダー。え、素人がそれっぽく語るな?知ったかぶりじゃねーか?ソ、ソンナコトナイヨ。次にアラビアータだね。スパゲッティとペンネの2種類が主流だけど、私はペンネのほうが好きだね。あの少しもちっとした食感とピリッとしたトマトソースが合わさるとそれはもう美味しいのなんの。作るときはしっかり煮込んで濃厚なトマトソースにするのがおすすめ。本当はもっと語りたいけど、怒られそうだからやめておこう…ここまで読んでくれた人(いるかわからないけど)はきっと暇人(おい)嘘です、ありがとうございます。 もっと身内向けアイテム サワディおじさん(翼島) 海戦最強クラスの一人。だったのだが重複疑惑でBANされた。真偽は定かではないが、悲しい事件だったのは間違いない。この事件を機に何人もの箱庭士がやめていった。 地(同盟) 新永続2に突如と表れた同盟。私はこの同盟より結束の固い同盟を知らない。作戦会議用に作られたチャットが同盟解体から4年以上過ぎた現時点でも使われているのだから。 箱庭麻雀部 箱庭チャットで毎日のように打たれていた麻雀部。しかしあまりにも箱庭そっちのけでやってた上に、wiki・チャットを占領しすぎたため追放された。現時点ではhttps //www65.atwiki.jp/nijigenhakoniwa/pages/12.htmlに本拠地が置かれている。現在廃部危機なので、興味があったら参加してほしい 二次元箱庭諸島 ↑の部活が置かれているサイト。管理人は共有箱庭民のREDさん。色々面白い箱庭があるので興味があれば。http //hako2d-mj.xii.jp/ ツボッチさん 初めて海戦を始めたとき、放置気味だった私の島を植民地にした人。その後親切にしてもらい、海戦のいろはを教えてもらった。当時の名前はシーフード島。その繋がりから、因業の島々に参加した。 因業の島々 ↑の方が管理しているサイト、ハコストの箱庭の一つ。無駄のないコマンド選びと迫りくる地盤沈下。他人を蹴落とし、這い上がり、最後の一人を目指すバトルロワイヤル。箱庭の完成形というか芸術レベルの面白さ。もちろん実力(と運)がないと勝てない。四連覇とかする人もいる。http //www.hakosuto.sakura.ne.jp/jsingou/hako-main.cgi 左の項目が狭くなり過ぎてるんだけど、どうすればいいんだろう -- しろ (2017-06-04 08 41 26) パスタの行が長すぎる。参考https //www47.atwiki.jp/vegeful/pages/25.html -- siz (2017-06-04 16 25 46) 適当なところで改行を挟むか、表の幅を固定しよう。 -- siz (2017-06-04 16 27 57) (-人-) -- 名無しさん (2019-01-10 02 29 54) 「そうなん」に遭難の説明、、、w面白いジョークですね! -- 名無しさん (2019-01-26 22 09 20) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/tvsponsor/pages/2348.html
とくばん とくばん2008春(2008.03.27)は別ページ参照 とくばん2006春(2006.03.23)は別ページ参照 とくばん2005冬(2005.01.06)は別ページ参照 とくばん2002秋(2002.09.26)は別ページ参照 とくばん2002春(2002.03.28)は別ページ参照 とくばん2001秋(2001.10.04)は別ページ参照 とくばん2000春(2000.03.30)は別ページ参照
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/2240.html
第四章 伯爵家、公爵令嬢誘拐(?)事件顛末 その一 一 魔法学院の本塔を照らす二つの月。 二重の光は、外壁に垂直に立つ黒い人影を浮かび上がらせていた。 その位置は内部で言うと五階――宝物庫にあたる。 人影の名は、『土くれのフーケ』と言った。 トリステイン中の貴族を恐怖に陥れている、神出鬼没の怪盗である。 『土くれ』の二つ名は、秘宝を守る壁や扉などをその強力な『錬金』の魔法で土くれに変えてしまうと言う、 盗みの手口に由来する。 すなわち、土くれのフーケはメイジである。それも、凄腕の。 そのフーケが、今はギリギリと歯を鳴らしていた。 「さすが魔法学院の宝物庫と言うべきなのか……ふざけた話だわ」 足の裏から伝わる壁の感触。優れた『土』系統のメイジであるフーケにとって、そこから外壁の厚さを測ることなど 造作もない。 だが、それを破壊できるかどうかはまた別の問題だ。 「あのハゲめ……何が物理攻撃に弱い、だ。これじゃ私のゴーレムでもちょいと厳しいか……」 フーケは腕を組んで考える。 そして、懐から小さな道具を取り出した。内側に小さな珠がじゃらじゃらと沢山付いた、不思議な道具。 ――見る者が見れば、それが『そろばん』と言う計算機であることに気づいたかも知れない。 「……――」 フーケが小さく声を掛けると『それ』は、途端に鮮やかな緑色のオウムへと変化した。 オウムはバタバタと羽ばたき、フーケの胸の上に留まった。 「――。……この外壁をブチ破るには、どうすればいい?」 「…………」 オウムは答えない。フーケは軽く舌打ちする。 「質問が悪かったか? ……ふむ。では、こうしよう。 近い内に、私は宝物庫に侵入することができる。――それは何故?」 オウムは、甲高い声で答えた。今度はうまくいったようだ。 「ギー。フーケのゴーレムを狙った『ゼロのルイズ』の魔法が的を外れ、外壁を傷つける。それに乗じて侵入する確率が半分。 月が四つある確率が半分。ギー」 「……そりゃまた随分とバクチ要素の強い話だこと」 そう言いつつもフーケは満足げに笑う。 「『ゼロのルイズ』……あぁ、あの向こうっ気の強そうな小娘ね。……ふぅん。そりゃ意外」 後半の答えは無視した。当然だ。 月が四つある、などという与太話を信じて何になろう。一方が外れなら、もう一方が当たり。 ただの消去法だが、フーケには絶対の自信があった。 「どちらが正解かはシラヌ。シラヌ」 このオウムの決まり文句だ。……なんとも微笑ましいではないか。 胸の上に手を伸ばし頭を撫でると、オウムは嬉しそうに喉を鳴らした。可愛い奴め。 「で、それはいつ?」 「ギギッ。一週間後の確率が五割。メロンから赤子が出てくる確率が五割」 後半は日時でも何でもない。 「ふむ……まぁ、いいわ。それくらいは待てる」 一週間後――つまり八日後だ。 ――あの屈辱に耐えてきた長い年月を思えば、どうということはない。 まぁ、別の意味での屈辱の日々が多少延びることにはなるが……大したことはない。大したことは。 オウムの頭を撫でる手につい力がこもる。 ――オウムの苦しそうな呻き声により、我に返る。 「あぁ、悪い悪い。 ……っと、そうだ。一応、これは聞いておかないとね。 例の秘宝……『破壊の槍』って、どんな代物なの? 具体的には」 オウムは何事もなかったかのように返答を寄越す。 「ギー。炎を操る巨大な槍。普段は貧相な槍に偽装しているが、真の姿は二メイルを超える。 その力は殷雷刀をも遥かに凌駕する。と言う確率が半分。 フーケが秘宝『――――』を手放す確率が半分。ギッギ」 「なるほど……あのインライトー以上とは、そりゃ大したもんだね」 後半の予言は、やはり無視した。考えるまでもない。 私が手放す? 『これ』を? ……馬鹿な。たとえ山一つ与えられたところで売る気はない。 この秘宝は、もはや私の半身も同然。 どうせこれも月が四つあるとか決行日はメロンから赤子だとかと同じ、『あり得ない』と同義だろう。 「一週間後、か……楽しみね」 土くれのフーケは眼鏡の奥の瞳を輝かせた。 二 『波濤』のモットこと、ジュール・ド・モット伯爵は強欲な男である。 そして、それ以上に好色として知られていた。 彼はしばしば、気に入った若い娘を金の力で強引に召し抱えては、『世話役』などと言う名目で慰み者としていた。 当然ながら、平民たちの評判は芳しくない。 ――そんな彼が『それ』を手に入れたのは、決して偶然ではあるまい。 * ――どうにも、マルトーの説明は要領を得ない。 「連れて行かれちまったんだよ、シエスタが! 無理矢理に! だがアレはどう考えてもおかしい!!」 殷雷は顔をしかめた。厨房に近づいた途端、いきなりこれだ。 シエスタ――魔法学院に仕えるメイドの名だ。 いつぞやの『決闘』以来、洗濯を手伝ってもらったり厨房の助っ人に入ったりで、 それなりに親しくしていた娘だ。 彼女の姿が見当たらないと思ったら、この有様というわけだ。 「順を追って説明してほしいのだが……」 「だから笛だよ! 一回吹くと息子で二回だと妻が来て三回吹くとマ」 「落ち着け。分かったから落ち着け。 一、深呼吸。 二、当て身。 三、九鷲酒。 今すぐ選べ」 「……すー、はー、すー、はー……」 人間、素直が一番である。 「――よし。最初から聞くぞ。一体何があった?」 マルトーは語り始めた。 「……今朝の話だ。モット伯爵って貴族が来てな。使いじゃなく、本人だ。 そいつがシエスタの事を気に入ったみたいで、身請けするなんて言い出してな。 ありゃ絶対前々から狙ってやがったな。くそっ」 料理長の言葉にはトゲがあった。 「そのモットとやら、どういう人間なんだ?」 「いけ好かねえスケベ野郎さ。こんな話はこれが初めてじゃない。 シエスタ以外にも、権力を笠に若い娘が何人も連れて行かれたって話だ。 だが相手が貴族じゃ、俺たち平民にゃ手の出しようがねえ……」 マルトーは吐き捨てるように言った。 殷雷は顎に手を当て、ふむ、と唸る。 そのモット伯がろくでもない人物だというのは理解した。 だが、正当な手続きをもって取引されたのでは、どうしようもないのではないか? マルトーもそれは分かっている。 ……それにしては、先ほどの態度が気に掛かる。 何やら、猛烈に悪い予感が殷雷の中で膨れ上がってきた。 「……続きを頼む。それで、シエスタはどうしたんだ?」 「ああ、あいつも最初は嫌がってたよ。何しろ突然だったからな。 ……だが、急に態度が変わったんだ。ポッ、て赤くなっちまって。 『喜んであなたに仕えましょう』なんつってな。 どう考えてもおかしいだろ!?」 ――いつかどこかで、聞いたような話。 「……その辺り、詳しく頼む」 「ん、あぁ……ええと。そうだそうだ! 何か懐から笛を取り出したんだ! モット伯が」 笛。 「『君にこの曲を捧げよう。きっと気に入るはずだ』とか何とか言って吹き始めたんだが…… それがまたひでえ音でな。ビィビィと、虫の羽音みてえな――」 虫の羽音。 「俺は近くで聞いてたんだが、笑いを堪えるので必死だったな。 ……なのに、シエスタはポッ、だ。 おかしいだろ!? どう考えても!」 幾つもの点が繋がり、線となってゆく。 殷雷は最後の確認をした。 「その笛……どんな代物だった? 縦笛か、横笛か? 色は?」 「横笛だったな。色は……確か赤っぽかったはずだ」 ――やはり。 悪い予感は当たった。 その『笛』の事を、殷雷は知っている。 ――が、まぁそれはそれとして。 「シエスタのことは分かった。それは良しとする。 ……俺の最初の質問、覚えてるか?」 そもそもの厨房に来た目的はシエスタではない。 いきなり話が脱線したため、忘れるところだった。 「……ルイズがさっきから見当たらんのだが、何処に行ったか知らんか?」 最初の質問を一言一句違わず繰り返す。 マルトーは、さらりと答えた。 「だからその話をしてたんじゃねえか。さっきから。 見たよ。モット伯とシエスタが話してる時、たまたま近くにいたみたいでな」 ――ちょっと待て。まさか。 「付いて行っちまったよ。一緒にな」 ……な。 「なんだとォォォォォ!?」 ――『蜂引笛』。 その音色を聞いた者を魅了する能力を持った、笛の宝貝。 有効射程は、音の届く範囲全域。 対象は『異性』。 異性でさえあれば、後は無差別にして、無条件である。 * 殷雷は頭を抱えていた。それ以外にどうしろと言うのか。 武器の宝貝である殷雷にとって愛だの恋だの惚れた晴れただのは専門外であり、 気迫が半減するのだ。 はっきり言って、『関わりたくない』という点では彼の知る全宝貝の中でも十指に入る。 「でも、関わらなきゃならんのだろうなぁ、成り行き上……」 シエスタだけならまだしも……と言っては悪いが、ルイズまでも連れて行かれてしまったとなると 流石に放置は出来ない。不本意ではあるが、使い魔としては。 「その……何とか言う笛を奪っちまえばどうにかなるんじゃねえか?」 マルトーに声を掛けられた。 実際、そうするしかないだろうとは思う。とは言え。 「……『元々俺たちの物だから返してくれ』何て言ったところで返してくれる訳は無し。 金で解決するような話でもない」 そもそもそんな金も無い。 ――となるとやはり、強硬手段に訴えるほかあるまい。 マルトーが手を叩く。 「女装して魅了された振りをして近づくってのはどうだ? あのスケベ野郎も女相手なら油断するだろ」 何てことを思いつくのだこの親父は。 どうせやるのは自分ではないと思って適当なことを言って――いるようには見えない。 真剣そのものだ。余計質が悪い。 殷雷が文句を言おうとしたその時。 「――面白い手かも知れないが、それは無理だね」 突然響く第三者の声。 金髪の男が、厨房の入口にもたれ掛かっていた。 薔薇を片手に気取るその男の名は、 「……ギーシュ・ド・グラモン」 「Yes,I am!」 で、あった。 フフン。 ギーシュは優雅に笑った。 ……つもりなのだろうが、その姿は何故か滑稽に見えた。 貴族嫌いのマルトーは、さっさと厨房の奥に引っ込んでしまった。 「話は聞かせてもらったよ。ルイズが大変なことになっているようだね」 要は盗み聞きである。 「女装してモット伯に近づこう、なんて考えているようだが、そんなことはやるだけ無駄だよ」 考えたのは俺じゃない、と突っ込みたかったが、話の続きを聞く方を優先する。 「君の顔が女装向きじゃない、とかそう言う話じゃないんだ。 モット伯に対して、性別を偽るのは絶対に不可能なんだ」 真顔で断言する。その言葉には確かな裏付けがあるらしい。 父から聞いただけで実際に目の当たりにした訳ではないが、と前置きしてギーシュは続けた。 「彼の女好きは有名だからね。妻や娘を取られまいとして、男の振りをさせる人も結構多いらしいよ。 逆に、女の格好をして近づき、連れて行かれた女性を取り返そうとした人もね。今の君たちみたいに。 でも、彼は騙されない。絶対にね」 冗談を言っているようには見えない。 「それは魔法の力、なのか?」 「そんな魔法はないよ。少なくとも聞いたことはないね。 純粋な眼力……いや、そんなもので済まされるレベルじゃないか。 膨らんだ布団だけ見て、中に居るのが男か女か分かる、とも聞いたな。 ……生まれ持った才能なのか、鍛錬によって会得したのかわからないけど」 常人ではあり得ない『力』。しかもそれは魔法によるものではない。 当然、宝貝でもないだろう。 ……とんだところに超人が潜んでいたものだ。 「『ヒヨコの雄雌判別選手権』で五年連続優勝したって話も聞いたな」 「……そんな大会があるのか」 無駄な技能の有効利用とはこのことか。 ……優れていればいるほど馬鹿馬鹿しい技能というのはある意味貴重かもしれない。 まぁ、ともあれ女装作戦は却下と。そもそも採用する気もなかったが。 「夜闇に乗じて忍び込むか、通り魔的に襲いかかって奪うか……」 窃盗か強盗か。……どちらにしても泥棒には違いないが。 「最近モット伯は屋敷の警備を強化してるらしい。もちろん外出する時もね。 仮にそれを突破できたとしても、それで終わりじゃない。 彼自身が『トライアングル』のメイジなんだ。 たとえ君でも一筋縄ではいかないだろうね」 『トライアングル』というのが如何ほどのものなのか殷雷には分からないが、 少なくともギーシュとは比べ物にならないだろう。 ギーシュはニヤリと笑う。 「簡単にはいかない。……君一人では、ね。 僕も協力させてもらうよ。モット伯のやっていることは、全ての男と女に対する冒涜だ」 真っ直ぐ、殷雷の目を見て言った。その瞳に一切の翳りはない。 ……疑う訳ではないが、一応釘を刺しておく。 「笛を奪った後、自分で使おうなどと考えるなよ」 「……………………」 ギーシュが硬直した。 「……おい」 「し、し、失敬だなキミは! そんなこと考えてないよ!! 君が言うまで考えもしなかったよ!! いや、でもそいつがあれば……ち、違う!! そんな物使うのは、男として最低だよ! 絶対に許されない行為だよ!! だから、ええと……と、とにかく、僕はそんな物使わ、使わないんだから! 勘違いしないでよね!?」 ……余計なことを言って、無駄な葛藤を植え付けてしまったかもしれない。
https://w.atwiki.jp/tohofight/pages/1414.html
東方ファイト、今回の勝負は……善行! 「私と言えば善行、善行と言えばこの私、審判は四季映姫・ヤマザナドゥが務めさせていただきます。 さて、今回はとにかく善行を積み、一日でどれだけの徳を稼げるかで勝負をしてもらいます。 両選手とも、準備は……」 「はい、今すぐにでも始められます映姫様。誠心誠意、正面から勝負させていただきます」 「うふふふふ、今日の私は蝶ハッピー♪ いつでもなんでもどんと来いよ?」 「……………………ええ、まあ。東方ファイトでは常識に捉われてはいけないということは重々承知しております。 善行の内容や手段、場所などについては自由、 誰かの手助けを受けても構いませんが、それで単純に仕事量が倍になったからと言って、 あなた方自身の徳が倍でカウントされるということはありえないので注意するように。 それではお二人とも、始めてください」 人里にて…… 「さあさあ寄ってらっしゃい見てらっしゃい、永遠亭の幸福兎が本日限りの大放出! 今日はこの、人間に幸運をもたらす食器類の数々が、価格破壊の特別セール! お箸にお茶碗、しゃもじにお皿、なんでもより取り見取りですよ! 繰り返します、本日限りー! 今日買わないと大損ですよー!」 「ちょっとちょっとてゐ!」 「何よ、今日は人手を補うために売り子を手伝ってもらう予定の鈴仙ちゃん?」 「説明的な紹介をありがとう!? じゃなくて、何でいきなりこんなインチキ臭い商売やってるの!? 善行積むんでしょ!? こんな人間を騙すような真似をして、逆効果じゃない!」 「別に騙してないよー。ほら、この食器見てみてよ」 「え、食器が何か……あ、これ、てゐの妖力が込められてる?」 「幸運を呼ぶ食器、偽りなしよ? それに、値段を見てみてよ」 「え……うん、ああそういえば安いわね。普通の食器と大して変わらない?」 「今日は人を騙すとかの目的は無しなの。本当に、大セールで売り尽くす予定よ」 「でも、だったら売る必要無いんじゃない? 無料で人家に配っちゃえば……」 「駄目よ鈴仙ちゃん、それやった師匠が人間たちに凄く不審がられてるの知らないの? 無償の善意は時として悪意以上に疑心暗鬼をもたらすの。 幸いというか何と言うか、師匠の薬はそれ以上によく効くから、皆の不信感はうやむやになってるけど―― ここまではいい? ちゃんと話についてこれてる?」 「私そこまで馬鹿だと思われてるの? 伊達に師匠の弟子やってないわよ」 「ならいいけど。で、師匠の薬箱に加えてさらに、永遠亭の兎である私が同じような真似をしてみなさい? 人間からすれば、気持ち悪いことこの上無いわ。人間って疑り深い生き物だもの。 それに、私の食器は永琳の薬ほどわかりやすい効果なんて無いわ。幸運なんて目には見えないもの。 そうなると、いたずらに人間たちの不安を煽るだけになるわ。 そうならないよう、無料じゃなくて、低価格でご奉仕。わかった?」 「う、うーん、わかることはわかるけど……」 「それに、無料で食器を大量配布なんてしてみなさい、人里の食器職人たちは揃っておまんま食い上げよ? こういうのはあくまでほどほどにやるのがいいの。わかったら黙って手伝いなさい」 てゐの出店に、人々が集まってくる。ここぞとばかりにてゐは大声を張り上げた。 「幸運を呼ぶ食器だよー! あ、ちょっと失礼お嬢さん、そっちのお椀、ちょっと幸運のかかり具合が悪いかもだわ。 ちょっとそのお椀貸してね……むむむー、えいや! 幸運祈願!」 びかびかー、とてゐの手の中のお椀が光る。 「ほらこれでばっちり! こいつで毎日お味噌汁飲めば、あなたにも幸運ざっくざく!」 「(ひそひそ)ちょちょちょちょっと、てゐの幸運ってそんな派手な演出とかいらない能力のはずじゃ」 「(ひそひそ)しっ! デモンストレーションは大事でしょ? 別に騙してるわけじゃないわ、ちゃんと能力は使って幸運の効果はばっちりなんだから!」 「えー、でも、えー?」 「本日限りの幸運食器、金運健康運恋愛運にええい出産祈願もおつけしちゃおう! 買えば幸せになれる食器だよー! 今日を逃すと手に入らないかもー!」 「騙してはいない……? 本当に? これでいいのかなぁ……?」 一方、地獄にて。 「地獄の獄卒さんたちお疲れさまでーす、差し入れですよー!」 「おや、あんた見ない顔だな。新入りか?」 「はい、今日限り地獄のお手伝いをさせていただくことになった水橋パルスィといいます、皆さんよろしくー!」 「あっはっは、何か知らんが地獄の底だってのに陽気な嬢ちゃんだな、気に入ったよ。 どれ、差し入れ……って、こりゃまたより取り見取りだな」 「本当は得意のペルシャ料理一色にしたかったんだけど、ここの獄卒さんたちはやっぱり日本食のほうが慣れてるかなーって、 そしたら作りすぎちゃって……皆さん食べてくれるかなぁ?」 心配そうな表情を出しつつしなを作るパルスィ。ぶりっ子以外の何者でもない。 「おお食べるよ食べる、ここの鬼どもはみんな大食らいだからさ―― おお、こりゃいける。ペルシャ料理ってのもなかなかさっぱりしてていいな。そのくせ味自体は薄くないから、酒と一緒に食いたくなるぜ」 「ああん、お酒は駄目ですよ、仕事中なんですからー。 お仕事が終わったらお付き合いしますから……ね?」 「うははは、そりゃあ楽しみだ! よっし、今日の仕事は張り切って終わらせなきゃなぁ!」 また人里にて。 「ぜーはーぜーはー。か、完売したわよてゐ……」 「えー? まだお客さんいっぱいいるのにー」 「そんなこと言ったって……無いものは無いわよ?」 「もーしょうがないなあー……ええい今日は出すつもりの無かった商品も出しちゃうわよー! ここにずらりと並んだ家具一式でどうだぁー!」 「ちょ、おま」 「お、そこのお客さんお目が高い、このツボは舶来品でね、今の幻想郷じゃ他じゃ手に入らないんだよ! ただ、まあやっぱりそこまでいくと値段が…… え、買う? 幾らでもいいから売ってくれ? えーもうしょうがないなー。はいそろばんぱちぱちっと、この値段でどうだ! よし売った!」 「待て待て待て待ちなさいってば! 詐欺でしょそれどう見ても詐欺よね!?」 「人聞き悪いこと言わないでよ、双方合意の上での商売に詐欺も何もあるもんですか! ツボが外の品だったのも本当よ、今日の私は大真面目、一切嘘はついてません!」 「嘘だッ! 少なくとも家具を今日出すつもりが無かったってのは大嘘! でなきゃわざわざ重い家具をこんなにたくさん揃えてるはずが無い! ついでにさっきのツボ! 香霖堂で買ったときは激安だったじゃないの!」 「いいのよ、あそこの店主が物の価値のわからない男なだけなの! 物の価値のわかる私が同じく価値のわかる人に、相応しい値段で物を売っただけ!」 ずんどこ調子に乗って家具を売りさばくてゐ、興奮状態で次々と押し寄せるお客さん。もはや会場は催眠商法状態。 「こ、この……いい加減に、しろーー!!(ズビシュ!)」 「ザヤクっ!?」 見るに見かねた鈴仙、鋭く重い一撃をてゐにお見舞いする。てゐ、撃沈。 「あんたたちも! いつまでも押し寄せてきてるんじゃない!!」 続けて鈴仙が狂気の目を発動、人々から興奮の波が引き、正気へと返っていく。 「えー、本日の商売はこれまでです! 今日手に入れられなかった人は後日、また折を見て食器の訪問販売に行かせて頂きますので、 ご希望の方は永遠亭まで連絡ください、それでは失礼しますー!!」 地に沈んだてゐを抱えて、あっという間に逃げ出す鈴仙。まさに脱兎と呼ぶに相応しかった。 さてはて地獄にて。 「閻魔がなんだー!!」 「地上のやつらが何だってんだー!!」 「妬ましくなんかない、妬ましくなんか……ふわああーん!!」 「畜生……こちとらきつい、汚い、キモがられるの3K仕事やってんのによぉ……出会いなんて無いよ、昇進もできないよぉ……」 既に仕事は終了、定時上がりした鬼たちは全員こぞって行きつけの酒場に通い、飲んだくれていた。 もちろんパルスィも一緒だ。というより、パルスィがここにいる鬼たち全員を大々的に誘ったのだ。 「あらあら皆、そんなに鬱憤溜まってたの?」 「溜まってるなんてもんじゃないよ! 閻魔のやつ、俺たち鬼以上に鬼なんだよ!」 「ちょっとこっちが前世で罪がかさんでるからって足元見ちゃってさぁ!」 「死神たちの出世振りが妬ましいよ……俺らだってがんばってるのに……」 「ふふふ。そんなに妬ましいのみんな? 自分の汚らわしさを棚に上げてまで妬ましく思うんだ?」 「そ……そりゃあ、こっちは後ろ暗い身だしさ、非があるから言い返せないけど……」 「妬めばいいのよ」 「え?」 「妬みは生き物としての本性よ、誰に止められるものでもないわ。 私たちはその妬みを糧にして、バネにして、明日を生きていけばいいの」 「あ……ああ……!」 「そうよ、人間が何よ! 閻魔がどうしたっていうの! 死神だから何なの!? 博麗の巫女が、境界の大妖がそんなに偉いの!? 私たちだって生きてるじゃない! 頑張ってるのにどうして報われないの!? ……わかる? 世の中って理不尽なのよ。不公平が当たり前なの。 だったら私たちはどうすればいい? ……その不公平を妬めばいい、妬ましさを積み重ねれば、いつかは天人だって地に落ちる時がやってくるわ!」 「う……うおー!!」「感動した!」「パルスィさんすげぇ!」「姐御と呼ばせてください!」 「一生ついていきます!」「俺らもう嫉妬心の虜ですから!」「俺らのことわかってくれるのはパルスィの姐さんだけだ!」 「今日あんたに会えて良かったよ……今までの苦労が全部報われた気がする……ありがとう、本当にありがとう!!」 「あっはははははは! そうよ、もっと妬みを、もっと嫉みを! 嫉妬の炎は、誰にも止められるものではない! ああ、気持ちいい! 嫉妬に囲まれて嫉妬を操る私って最高! これだから嫉妬妖怪ってやめられないわー!!」 一日終了。ジャッジ―――― 「こほん」 「…………」 「…………」 「さて……二人とも。申し開きはありますか?」 「ぜ、善行よ! 人里の経済活性には大いに貢献したし、私の家具やツボを買った人は誰も後悔してない!」 「わ、私だって鬼たちに救いを与えてあげたわ! 明日から鬼たちの仕事ぶりはもっと良くなるはずだし、立派な善行――」 「卒塔婆弾幕っ!」 「ぶげらっ!」「あべしっ!」 「…………まあ。確かに善行は善行なんです。それを認めぬわけには……い、いきません」 「めっちゃ不本意そうね」 そう、一応やったことは善行である。 てゐは安価でたくさんの人たちに幸運をばらまいた。人里の経済活動を乱さぬよう、無料にしなかった配慮も大きい。 買った人たちで文句を言ってる人間もいないし、追加注文も殺到しているという。 幸運は人に笑顔を生み、それは更なる幸福をもたらす。てゐの能力は有効活用すれば、いとも簡単に善行を成し遂げる。 パルスィは、日々の仕事に疲れきっている鬼たちに誠心誠意尽くした。手料理を振る舞う以外にも、様々な雑用を手伝った。 元々、地獄の仕事は血なまぐさい。人手は少なく、居心地は悪く、モチベーションも低いままが当たり前だ。 そこに積極的に働きかけ、あの巨大な職場を活性化した。これによって魂の輪廻は正常化に向けて、より効率的に回りだすだろう。 「えー……ですが、手段があまりにもアレです。もう解説する気も起きませんが……二人ともわかっているようですし」 「だって」「ねえ?」 「だってもねえもありません! はい、この勝負はてゐさんの勝利! では反省を促すためにここから説教フルコース――」 「ちょっと待ってよ、なんで私負けたの? 納得いかないわ」 「……まあ、私は言っても構いませんが……てゐさん、よろしいですか?」 「……何を気使ってるのよ。言いたきゃ勝手に言えば?」 「では説明します……今回の善行は、お二人とも伯仲したものでした。手段のアレさを差し引いても、どちらが勝ったとも言えないほど拮抗していました。 ですが、てゐさんはさらにもう一人分にだけ、善行を施していたのです。 それが鈴仙・優曇華院・イナバです。 元より、永遠亭の妖怪兎たちを使わずに鈴仙さんを使い走りにしたのは、 月から脱走してきて罪深かった鈴仙さんに、少しでも自分が稼ぐ徳を山分けしてあげたかったため。 そして、自分が後のほうで調子に乗って詐欺商法にかまけ始めるのを、真面目だった最初のほうで見越しておいた上で、 鈴仙さんを側に置き、すぐに止めてもらえるようにしておいた。 そうすれば、鈴仙さんは詐欺で騙される人を救い、同時に詐欺で徳を失おうとするてゐさんを救う、 さらに会場から元凶のてゐさんを連れて逃げ出すことで、場がパニックになることさえ未然に防ぎました。 これらの善行は全て、てゐさんの計算によってもたらされたものです」 「待って、鈴仙ちゃんの善行は」 「はい、彼女が善行を行い罪を償ったのは変わりありません。ですが同時に、あなたの善行もまた変わりは無いのです」 「……いや、まあ、私は別に、そこまで考えたわけじゃなかったけどね」 「真面目になっても素直にはなれないのですね……というわけでこの勝負、里の人間たちと一匹の月兎に幸福をもたらしたてゐさんの勝ちです」 「ふんだ、全部勝手な憶測よ……さて」 「その思慮深くも心優しい性格、妬ましいわ……さて」 「「じゃあ帰ろ、」」 「帰すわけが無いでしょう? これから地獄の密着6時間説教コースに突入です」 二つの少女の絶叫が響き、後には閻魔の説教が残ったという。 てゐ パルスィ 人里の住人 性格変化 映姫 鈴仙
https://w.atwiki.jp/kuriari/pages/154.html
クリフトのアリーナへの想いはPart5 725 :姫様のマント 1/9:2006/08/02(水) 01 16 21 ID A8MVjg8j0 壮絶なキングレオ戦に勝利した後、モンバーバラの宿屋にて体を休めることになった。 夕食後に宿屋の井戸でうずくまっているソロにライアンはそっと近づいて後ろからポンと 肩をたたいた。 「俺って勇者とか言われつつ実はリーダーシップに欠けてるかも。」 と落ち込んだ様子のソロ。 「トルネコさんはもともとああいうキャラだとしても、あの真面目なクリフトまでが 姫様ホイミとかしちゃって俺の命令って認めてもらえてないのかな。」 「いや、クリフト殿のアレは仕方ないでしょうな。それより、ソロ殿がそこまで落ち こんでおられることのほうがこのライアンは心配ですな。」 「ううっ。こんなこと相談できるのはやっぱりライアンだけだ。・・・実は」 「実は?」 「チェックインした後、財布をなくしてしまって今の俺らの持ち金は¥0。 銀行から下ろしたお金までどうやらすられちゃったみたいなんだ。もうリーダー失格決 定!」 頭を抱え込んで座り込むソロ。 「なぬ!?・・・いや、拙者はソロ殿を責めるなんてことはしませんぞ?こうなったら拙 者が一晩で稼いでくるでござる。ソロ殿はここで待っていてくだされよ。」 そう宣言するやいなや、ライアンはすごい素早さでソロの前からいなくなった。 「ライアン、戦闘中もこのくらい素早ければいいのになぁ・・・って何するつもりだろ?」 「クリフト殿ー。おられるか?ライアンでござる。ちょっと相談があるでござるよー。」 男部屋を激しくノックするライアン。 「どうしましたか?ライアンさん。そんなに慌てて。」 とドアを開けてくれたクリフトの手にはアリーナの破けたマントが。 「むむむむむうぅ!?おぬしがそのように乱れておるからソロ殿があのような気苦労を 背負うでござるよ!?まったくもうっ。」 「はぁ?何怒っているんですか。うわっ」 ライアンはクリフトを担ぎ上げ、どこかへ走り去っていった。 「これから姫様ホイミのお仕置きをするでござる~!!!」 「???」 その後、ブライの監視つきで町を散歩して帰ってきたアリーナが、男部屋の入り口に 落ちている自分の破けたマントに気づいた。 「まあっ。クリフトったら。マントを直しておいてってお願いしたのにどこへ行ったの かしら。」 「姫様・・・たまには自分でお裁縫してくだされ。はぁー・・・」 「ライアンさんっ。下ろしてくださいっ。一体、劇場に何の用ですか。」 「なに。これから二人で舞台に出て、金を稼ぐのでござるよ。ご協力あれ。」 クリフトの頭は真っ白になった。 「えええええ!?絶対イヤです。勘弁してください。わー」 暴れるクリフト。しかし、腕力でライアンにかなうはずもなく、担ぎこまれたまま舞台 の上に躍り出てしまった! ライアンはクリフトを投げ飛ばして剣を抜いた! クリフトは華麗に着地した! 「さあー!覚悟めされよ!」 「(ううう。ライアンさんにはなにか訳があるに違いない。冷静になるんだ、冷静に!)」 クリフトも剣を抜いた。 ざわめく観客。 「なんだーチャンバラかー!?いいぞ、やれー」 観客のテンションは最高潮に達した。そんな群集のなかに青ざめたミネアがいた。 「な、なんでライアンさんとクリフトさんが舞台に!?」 きっと姉さんが楽屋でなにかけしかけたに違いない。助けなければ、と一歩踏み出した ミネアの袖がぐっと引っぱられた。 「ね、姉さん。いつの間に観客席に。それより二人が大変なの。助けましょう。」 「あー、余計なことはしなくていいから楽しみましょ!」 舞台に目をやると、そこにはチャンバラ劇ではなくモンバーバラの民族音楽に合わせて 剣舞が披露され始めた。時には激しく時には優雅に、音楽のリズムに合わせて繰り広げ られる美しい剣の舞。観客はこの珍しくも素晴らしい演目にすっかり魅了されている。 「わぁお。あの二人にこんな特技があったなんて。やるぅ。安心したね、ミネア。」 姉が妹のほうをみると、妹はすっかり舞台に集中している様子。目は・・・クリフトを 追っている。 「ミネア・・・。(そうだったんだ。今まで気づかずにいてごめんね)」 剣の舞が終わると、観客は劇場がはちきれんばかりの歓声を二人に浴びせて沢山のゴー ルドを投げている。 「わ~。こりゃ大もうけね!プロの踊り娘としてちょっとくやしいわ。」 姉妹が楽屋にいくと、疲れ果てたクリフトの傍らでゴールドを計上するライアンがいた。 「二人とも!すっごくよかったわよ~ん。」 楽屋には、姉妹にとって懐かしい人がもう一人。 「なんだ、この二人はマーニャちゃんの知り合いだったのかい?なるほどね。パノンも いなくなっちゃったことだし、これからも出演頼むよ。」 「二度とゴメンですっ」 慌てて否定するクリフトを見て、ライアンとマーニャは大笑い。ミネアはそっとクリフト の額の汗を拭いてあげた。 4人で劇場を後にすると、外の空気が冷たくてとても心地いい。 「私、クリフトさんがあのようなことをなさるとは本当にびっくりしました。リズム感も あるし、ぶっつけ本番であそこまでできるなら踊りの才能があるのではないでしょうか?」 「いえいえ、とんでもない。もともとライアンさんは王宮戦士の嗜みとして剣舞をされて いたのでしょうが、私は神に仕える者の儀礼的なものでしかありません。今日はひたす らライアンさんに合わせて乗り切っただけですよ。」 早くあんな恥ずかしい舞台のことは忘れたいといった感じで顔を赤らめるクリフト。 「ライアンさんもとても・・・・・」 ミネアがライアンのほうを向くと、すでにライアンとマーニャの姿はなかった。 「あ、あれっ!?はぐれちゃったのかな。でも、ライアンさんが一緒なら大丈夫かな。」 ミネアがきょろきょろしている間にクリフトはすたすたと早足で宿屋に向かっている。 アリーナから頼まれたマントの修理のことで頭が一杯になっていたのである。 「ま、待って・・・待ってくださいクリフトさんっ」 とクリフトの背中に向かって叫ぶや否や、ミネアは足元の石に躓いて思い切り転んでしま った。薄暗くて足元の石に気づかなかったのだ。 「大丈夫ですか!?」 「あいたたた・・・す、すみません。」 駆け寄ってきたクリフトにつかまって起き上がるミネア。ひざだけでなく、鼻もすりむい てしまって血が滲んでいる。ミネアは自分で治そうとしたが、クリフトのほうが呪文の詠 唱が早かった。 「はい、治りましたよ。暗いから気をつけて。」 きっと私の顔は真っ赤になっているんだろう・・・密かな想いに気付いてほしいようなほ しくないような、でもやっぱり今あんまり顔を見ないで欲しい。宿に着くまでのつかの間 の時間だが、ミネアは幸せな気持ちでいっぱいになっていた。 クリフトはミネアの歩く早さにあわせてゆっくり歩き出した。 そんな様子を木陰から覗いていた人物が一人・・・・ マントを持ってクリフトを捜し歩いていたアリーナだった。 「私、何で隠れているのかしら?」 (知らなかった・・・クリフトとミネアさんが夜のモンバーバラを一緒に過ごす仲だった なんて。今までもこうやって私が寝ている間に二人で夜の街を散歩とかしていたのかな。 散歩とか散歩とか散歩とか・・・?)それ以上想像が膨らみようもないアリーナであった が心臓のドキドキは収まりそうもない。そもそも何故ドキドキするのかも分からない。 ミネアがクリフトの袖を引っぱっている。 そして二人で木陰のベンチに腰掛けて何か話し出した。 さらに、建物の間から様子を伺っている二つの影。 「一体、何を話しているのでござろうな?」 「なんだか長話になってるようだけど、気になるわねー。」 「ところで、マーニャ殿は拙者に何の用でござるか?拙者は早くソロ殿にこの8000G を届けて安心させてあげたいでござる。」 「え?てっきりその金でこれから飲むのかと思ったのに・・・。」 いつになく艶っぽい目つきをしてマーニャが可愛らしく拗ねる。ライアンは深く息を吸い 込んで言った。 「・・・拙者は今度舞台にあがるとすればマーニャ殿と剣の舞をしたいでござる。」 「なあに、それ?口説いてるの?どうしてもって言うならいいわよ?でも、練習の前に1 杯だけおごってよね。」 アリーナはいまだかつて経験したことのない気持ちで一杯になっていた。今までクリフト が自分のために色々世話をやいてくれることは当然だと思っていなかったか。大所帯とな った今はクリフトだってみんなの共通の目的のために動かなければいけない。頭では分か っているけどクリフトが自分以外の女性に優しくしているのを見るのは何だか抵抗がある。 (私はクリフトのことを束縛して所有物みたいに思っていたのかな・・・そんなの最低。 サントハイムでは聖職者の恋愛や結婚は自由なわけだから、クリフトとミネアさんが愛し 合っているのなら私は喜ばなければいけないのよね?盗み聞きなんて良くない。クリフト はいつか私には話してくれるよね・・・)アリーナは静かに宿に戻った。 「ミントスで出会った頃は、ミネアさんと共通の宿敵を持つ運命だとは思いもよりません でしたよ。いよいよ、夜が明けたらサントハイムへの船旅になります。サントハイムの城 にいるというバルザックとやらを倒したら、城の人々は戻ってくるのでしょうか・・・ミ ネアさんに聞いてみたいけど聞かないほうがいいでしょうね?」 クリフトの透き通った青い目から不安と焦燥感が感じられた。今日のクリフトは色んな表 情をみせてくれる。 「ソロさんは、バルザック討伐のパーティーはサントハイムのお三方と姉さんの4人と決 められました。私はソロさんたちと一緒に後方から健闘を祈っています。」 ミネアはサントハイムの人々が無事に戻ってくるように祈っている、とは言えなかった。 もし、サントハイム王家そのものがなくなってしまえばアリーナは王女でもなんでもない ただの女の子。クリフトも王家直属の神官ではなく、ただの聖職者になる。二人の身分の 差はなくなり、二人が恋愛するにも支障はない。城の人々にはまだ戻ってきてほしくな い・・・・ミネアにはそんな気持ちもあった。逆に無事に戻ってきたとしても、クリフト がそれで旅をやめてしまわないかと不安になったりもする。しかし、ミネアの返答を聞い たクリフトは、ミネアはサントハイムの人々が戻ってこないことが分かっていてはぐらか したのだな、と思って小さなため息をついて目を伏せた。 「・・・・私ではアリーナさんの代わりにはなれませんか?」 ミネアの声は震えていた。今日こんなことを言うつもりはなかったのに、秘めたる想いが 溢れ出て言葉に出てしまった。引っ込み思案なミネアにとって精一杯の告白。 クリフトは目を開いてミネアのほうをまっすぐに見た。ミネアは肩を震わせ目を合わせよ うとしない。いや、合わせられずにうつむいていた。 「・・・・・。」 「・・・・・。」 沈黙の時間がとても長くて重くて、ミネアは押しつぶされそうになった。クリフトの返事 が怖くて涙が出てきた。叶わない恋だって分かっていたし、伝える勇気なんてなかったの に、どうして言ってしまったのだろう。クリフトはミネアの涙をハンカチでそっと拭いな がら優しい声で言った。 「ミネアさんは今のままでいいのですよ?なにも姫様みたいに今から武術を会得しような んて考えなくても・・・。一緒にバルザック討伐に加わりたい気持ちは痛いほど分かりま すが、ソロさんにはソロさんの考えがあってのことでしょうから。」 全然、伝わっていない。ミネアは全身の力が抜けていった。が、力を振り絞って言った。 「私・・・待ちます。」 クリフトがアリーナのことをあきらめるのを待つ、私だって負けない・・・そう決意する とますます涙が出てきて止まらなくなった。 「え?マーニャさんたちをですか?そろそろ寒くなってきたし、モンバーバラの夜道を女 性一人で歩くのは危険ですから一緒に宿に戻りましょう。」 やっぱり伝わらない・・・私のこのせつない想い。ミネアはますます全身の力が抜けてつ いには立てなくなった。 「相当お疲れのようですね。キングレオ戦では本当にお疲れ様でした。」 そういってクリフトはミネアをおんぶして宿に早足で戻っていった。鈍い、鈍すぎる。 宿のロビーにはライアンの帰りを待っていたソロがテーブルに伏して寝ていた。家計簿と 正義のそろばんを枕にしてぐっすり寝ている。もう、ブライ様やトルネコさんも部屋で寝 ていらっしゃるのだろう、そう思って寝ているソロの傍をしのび足で歩くクリフト。ミネ アを女性部屋まで送り届けようと角を曲がると、女性部屋のドアの前にはなんとアリーナ が立っていた。 泣いているミネアをおんぶして夜遅くこっそり戻ったクリフトを見たアリーナのこころの中 でなにかがはじけ飛んだ。アリーナは目に涙を浮かべてむりやり笑顔を作って言った。 「私はクリフトに何でも相談して頼っていたのに、(クリフトは私に自分のことを何にも話 してくれていないのね。)」 ミネアは慌ててクリフトから離れた。ミネアにははっきり分かった。 アリーナもまたクリフトを一人の男性として意識しはじめているのを。 「ア、アリーナさん、違うんです。私・・・」 誤解を解こうとするミネアのか細い声はクリフトの力強い声にかき消された。 「姫様!?泣いていらっしゃるのですか?このクリフト、姫様を悲しませるようなことは 決してしないと王様と神に誓っていたのになんという不覚!!すぐにマントを修理いたし ます。たとえ、徹夜してでも!!」 「ううん。私、何でもクリフトに頼りすぎて反省してたの。自分でやってみるから、やり 方を教えてほしくてクリフトが帰るのを待っていたのよ。」 この男、どこまで鈍いのか・・・でも、こんな感じなら私にだってまだチャンスはあるわ、 ミネアはそう思った。 夜も明け方・・・酔っ払ったライアンとマーニャが宿に戻ってきた。昨日の夜、剣舞で稼 いだ8000Gはたったの8Gになっていた。ライアンは8Gを寝ているソロのポケット に入れて、小声でつぶやいた。「スマンでござる。うっかり飲みすぎたでござる・・・ヒッ ク。」「ごめん・・・ソロ。あたしったらバルザック戦を前にしてテンション高くなっちゃ って。ヒック。」マーニャも小声でささやいた。 ソロが寝ているテーブルとは別のテーブルでは徹夜でお裁縫をするクリフトとアリーナが いた。マントを縫う前に何故かトルネコが破いてしまったという網タイツを練習がてら修 理しているところだった。 「このクリフト、姫様に必要とされているこの瞬間がとても幸せです。さあ、頑張って仕 上げましょう。」 「大袈裟ね。お裁縫ぐらいで。これからもっと色々教えてもらうんだから、私の傍をはな れないでよね。」 このあとしばらく、ソロが自分の統率力に疑問をもって悩みぬいたことは言うまでもない。 クリフトの姫様ホイミの回数は増えるし、アリーナはクリフトが馬車の中だと改心の一撃 を出さない。ミネアはクリフトばかり回復させるし、いままで捨て身で自分を助けてくれ ていたライアンまでがマーニャばかりかばうようになった。トルネコとマーニャは以前か らああいう性格だったけど、最近ますますみんな変だ。みんな立派な職業についているけ ど、俺は何でもないんだよな・・・勇者ってそもそも何だ?悩む17歳、ソロ。 勇者っていうのは世界を変えていく力がある人なのだ、とマスタードラゴンに教えてもらえ るのはまだまだ、先。
https://w.atwiki.jp/sorasouyo/pages/309.html
959 代打名無し@実況は野球ch板で sage 2011/05/25(水) 08 11 26.91 ID AvEWMWzD0 オリ岡田監督 打線の復調予言 http //www.daily.co.jp/baseball/2011/05/25/0004100841.shtml 960 代打名無し@実況は野球ch板で sage 2011/05/25(水) 09 24 13.50 ID 4yxi1zSe0 「そら、そろそろアレよ」/岡田監督 http //www.nikkansports.com/baseball/news/p-bb-tp1-20110525-780774.html アレ(補完)が、まったく無いんやもん、考えられん… 961 代打名無し@実況は野球ch板で sage 2011/05/25(水) 10 39 42.38 ID BaYHY/LC0 巨人戦連勝を受け、打力回復の手応えを得たオリックス岡田彰布監督のコメント。 「そろそろやろな。感じ的にはだいぶ良うなっとるよ」「そら、そろそろアレよ」。 [2011年5月25日8時15分 紙面から] ちょっと(紙面にそのまま載せて意味が通るのか)わからん… 963 代打名無し@実況は野球ch板で sage 2011/05/25(水) 10 48 21.55 ID L5JpGv71O 959 ★(岡田監督のセンサーが反応した) 964 代打名無し@実況は野球ch板で sage 2011/05/25(水) 11 01 37.11 ID Chn76fN80 959 ★バット振れてきとるよ。きょうも見てたけど、今年の中で一番ええよ。そろそろやろ。感じ的にはな ★ようなっとるよ。だいぶ(と小さく笑みを漏らした) 960 ★そら、そろそろアレよ
https://w.atwiki.jp/kaziwaraumi/pages/13.html
ここから 絵ばんの方にいってください http //pig.oekakist.com/iwaoku/bbsnote.cgi
https://w.atwiki.jp/niconicojikyouplay/pages/452.html
呼称:にばん 人物 女性実況者。 21歳。 実況の特徴 動画 アイシア実況プレイ 「天外魔境ZERO実況プレイ」 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/glzushi/pages/28.html
かばん 倉庫 博物館蔵
https://w.atwiki.jp/sfcall/pages/374.html
前のゲーム | 次のゲーム クリア条件:EDを見る 開始時間:2015/05/27(水) 11 07 31.14 終了時間:2015/05/29(金) 21 21 40.45 参加人数:3 FC版のリメイク。 タイトルの関係で他シリーズと全然違う時期に制覇することになる。 新職業「盗賊」、新装備やすごろくなどの要素が追加されているが、それらに頼らなくてもクリアは可能。 キャラの性格はレベルアップ時のパラメータ成長率に影響してくる。 すばしっこい戦士みたいに弱点補強するか、遊び人お嬢様みたいに長所を伸ばすかはプレイヤー次第。 FC版にはなかった隠しダンジョンも追加されているのでおまけでやりたい人はどうぞ。 2011年9月15日に発売されたWii用ゲームソフト『ドラゴンクエスト25周年記念 ファミコン スーパーファミコン ドラゴンクエストI・II・III』に収録された上に中断セーブまで搭載された。 (2主) ラストドリームの詰めをお任せしたら、かわりに勇者・商人・魔法使いの3人という とんでもないパーティーでバラモスを倒しに行くことになりました。 3人だとレベルアップは早くなるものの、火力が低下するのでボス戦がつらくなります。 でもオロチとボストロールはべホイミを覚えてから、バラモスはベホマを覚えてからと、 普通よりちょっと遅いくらいのレベルで倒すことができました。 商人もせいぎのそろばんがあるので強いですね。ただし女性に限る。 ゾーマには火力不足で負けたので、ギガデインを覚えてから再挑戦。 しかしどちらかというと素早い勇者を回復役にして ソロバンで殴ったりメラゾーマするほうが効率がいいという・・・。 ここでいったんエンディング。 おまけのしんりゅう戦。ゾーマと同じ事言いやがってw のしかかり+しゃくねつで落ちない程度までドーピングしてようやく倒せました。 (3主) 完全に出遅れたので補完も兼ねて一人旅に挑戦しました 性格診断はみえっぱり HPが低く一人旅向きの性格ではないみたいです… 一人旅最大の難敵であるバラモスを撃破 自動回復がある為に結構な長期戦となります 撃破後、天の声からは「あなたたち」などと呼ばれてますが 王様はきっちり単独での偉業を称えてくれるので安心です バスタードソードは要りませんがね その後はアレフガルドに駒を進め、遂にゾーマを撃破 バラモス等に比べて苦戦こそしなかったものの 行動順の入れ替わりによる不運死と隣り合わせの為、内心ヒヤヒヤものでした 王様からもお褒めに与りED 参考までに最終ステータスも掲載しておきます 以下、おまけ ごもっとも 許さないよ ・3主雑感 昔プレイした時には「みえっぱり」とか一度もなったことがなかったのですが、分不相応に一人旅をやろうと思ってしまう辺りが「みえっぱり」たる所以なのでしょうかw 4人時より得られる経験値が多いこともあり、中盤までは意外とサクサク進める感もありますが、ボストロールとバラモスで大きな壁にぶち当たる感じです。(逆にアレフガルド以降はそれ程でもないという印象) 縛りプレイとしては比較的簡単な括りだと思いますので、興味のある方は是非やってみて下さい。