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憂 「純ちゃん、暑いよ。汗でふやけちゃう」 純 「ああ、ごめんごめん。感極まって自分を忘れてしまった」 憂 「変な純ちゃん」 純 「へっへっへ」 『チョットマッタヤバイデスー ナゾノショウガクセイーハッ~♪』 憂 「・・・あ、メール・・・ちょっとごめんね」 憂 (あ・・・和ちゃんからだ。えっと・・・うん。了解、っと)ピポパ 憂 「送信っと・・・お話の途中でごめんね」 純 「むーむ。どってことないらよ」モグモグゴックン 憂 「あー、私のコロッケ!いつの間に・・・」 A子 「止める間もなく、瞬時にパクッといったね・・・」 純 「あいかわらず憂のお弁当は美味しいね。にっひっひ。今日もゴチでした!」 憂 「また最後の一個がぁ・・・」 B子 「憂。ここは怒っても良いところよ」 A子 「グーでいっちゃえ、グーで!私が許すよ!」 純 「いやん!」 憂 「・・・純ちゃん。そんなに私のお弁当、美味しい・・・かな?」 純 「きゃっ!ぶたないで・・・て。え・・・あ、うん」 憂 「ほんと?」 純 「うん。憂のお弁当、大好き!」 憂 「そっかぁ・・・えへへ・・・じゃ、じゃあ、さ・・・」 純 「あい?」 憂 「ピクニックの日、お弁当ね。私が純ちゃんの分も作ってくるよ」 純 「本当に!?」 憂 「うん!」 B子 「憂は優しいんだから。甘やかしちゃ、純が調子に乗っちゃうわよ」 A子 「でも、純の分が別にあればさ、憂ちゃんもお弁当取られずにノンビリ食べれるし。良い考えかもだね」 純 「あ、そういう意味」 憂 「それも少しあるかなぁ」 純 「にひひ。それでも良いよ。早くも当日のお昼が待ち遠しいなぁ!」 思わず気合が入る。 がんばって美味しいお弁当を作って、純ちゃんに喜んでもらって。 そんな純ちゃんを見られたら、きっと私も嬉しくって。 今も残るこの緊張感を、すべて吹き飛ばしてくれるかも知れない。 憂 「うん、期待していいよ!」 ぐっ! ガッツポーズで自分自身に発破をかけ、私は純ちゃんに断言してみせた。 憂 「あ、それとね。今日の帰りだけど・・・」 純 「お。どっかよってく?よってっちゃう??」 憂 「じゃなくてね。ごめん、ちょっと予定はいっちゃって。一緒に帰れなくなっちゃったんだ」 純 「あ・・・そう」ショボン 憂 「あ、う・・・ほんとごめん!埋め合わせは必ず・・・ね?」 A子 「あー、気にしなくっていいよ。今日は私が責任を持って、こいつ連れて帰るから」 B子 「さいきん憂にベッタリだったもんね。たまには憂にも他の用事、させてあげなさい?」 純 「ふにぃ・・・」 クラスメイト 「摩神ー」 A子 「ん、なにー?」 クラスメイト 「同じ部活の子、用事だって。入り口で待たせてる」 A子 「お、ありがとー。へへ、今度はこっちの用事だ。ちょっと行って来るねー」テッテッテ・・・ 純 「あいおー」 憂 「A子ちゃん、部活やってたんだ」 B子 「陸上部のね。期待の新人って、けっこう持てはやされてるみたいよ」 純 「小学校の頃から、身体能力ずば抜けてたもんねぇ」 憂 「へー・・・」 廊下! C子 「・・・というわけで。ちゃんと、ちゃんとね。先輩からの言伝、伝えたからね」 A子 「うん、確かに。ありがとね」 C子 「ううん・・・」ジー A子 「なに?教室の中、覗き込んだりして」 C子 「ね、ね。A子と一緒にいたの、平沢さんだよね。だよね?」 A子 「うん、そうだけど。C子、知り合い?」 C子 「う、うん・・・ちょっと。ちょっとね・・・A子、あの子と仲いいの?」 A子 「良いよ。まぁ、私やB子とよりも純といちばん仲がいいんだけどね」 C子 「純・・・?」 A子 「C子は面識ないか。ほら、あの頭にモップみたいなの付けてるの。あの子」 C子 「へぇ・・・平沢さん。そっか、そうなんだ・・・」 A子 「今度も二人で遊びに行くんだって。どこまで仲が良いのやら・・・だね」アハ C子 「・・・ふーん」 放課後!校門前!! 和 「・・・」 憂 「和ちゃん!」 和 「憂・・・」 憂 「ごめんね、待たせちゃったかな・・・」 和 「ううん。こっちこそ、急に呼び出してごめんね」 憂 「なんにもだよ。それで、私に聞きたいことってなぁに?」 和 「・・・うん」 憂 「和ちゃん・・・?」 和 「立ち話もなんだし、ちょっとどこか入ろうか」 憂 「う、うん・・・」 憂 (浮かない顔。和ちゃん、どうしたんだろう・・・) 駅前の喫茶店! 和 「ここなら静かだし、落ち着いて話ができるわね」 憂 「う、うん」キョロキョロ 和 「どうかした?」 憂 「喫茶店なんて子供だけで入ったことなかったから、ちょっと緊張・・・」 和 「そっか・・・」 憂 「うん・・・」 和 「・・・」 憂 「・・・」 和 「あ、そういえば。前に憂が言ってた、鈴木さん?あの子とは、その後どうなの?」 憂 「あ、うん。えへへ。お友達になれたよ!」 和 「そうなんだ。良かったわ」 憂 「和ちゃんのおかげ」 和 「え?」 憂 「和ちゃんが背中を押してくれたから。だからね、私。和ちゃんにはとっても感謝してるの」 憂 「和ちゃんの言ったとおりだった。もしあの時、あのまま純ちゃんとの事をお終いにしてたら、ね。絶対に私、後悔してたもん」 憂 「和ちゃんが言ってくれたから。憂には私が付いているって、勇気づけてくれたから・・・」 和 「・・・」 憂 「和ちゃん・・・?」 和 「う、ううん。なんでもない。良かったわね、憂」 憂 「うん!あ、それでね。和ちゃんに見てもらいたいものがあったんだった!」ガサゴソ・・・ 憂 「はい、これ。ちょっと恥ずかしいけど、見てもらえる・・・かな・・・」 和 「これは・・・ノート?」 憂 「うん。前にも話したノート。私の大切な人を書き綴った、マンガノートだよ」 和 「これがそうなんだ・・・私が見てもいいの?」 憂 「うん。和ちゃんに見て欲しいんだ」 和 「憂・・・じゃあ、遠慮なく・・・どれどれ」ペラッ 和 「わぁ・・・これ、唯ね。よく特徴をつかんで・・・それにとっても生き生きと描かれてる」 憂 「照れるな・・・」 和 「比喩ではなく。絵の中の唯がまるで生きているかのよう。とっても上手ね、憂」 憂 「・・・褒めすぎだよ///」 和 「お世辞じゃないわよ。この絵に込められた憂の気持ちが、紙ごしに伝わってくる。手に取るようにわかるもの・・・」 憂 「へ・・・へへ・・・///」 和 「ふふ・・・(ペラッペラッ)・・・あら?この子は唯じゃないわね・・・あ、もしかして」 憂 「うん。鈴木純ちゃん。私の大切なお友達」 和 「そう・・・このノート。唯のためだけのものはなくなったのね」 憂 「うん。マンガノートには、私の大切な人みんなの姿を描きとめていこうって、そう決めたから・・・だから」 和 「そうなんだ・・・(ペラッ)・・・あ」 憂 「だから、ね。和ちゃん・・・」 和 「こ、これ、私・・・?」 憂 「うん。だって和ちゃんは、私の大切な人だもの」 和 「・・・た、大切?」 憂 「和ちゃんは、ね。お姉ちゃんの親友で、私たち姉妹の幼馴染で。そして・・・そして、ね」 和 「憂・・・?」 憂 「とっても頼れる、私のもう一人のお姉ちゃん。大好きな・・・お姉ちゃん」 和 「・・・っ!」 憂 「て、言葉で言っちゃうと、なんだか恥ずかしいよね。えへへ・・・」 和 「・・・」フルッ 憂 「・・・?和・・・ちゃん?」 和 「・・・」フルフル ノートを持つ手が。ううん、手だけじゃなく。和ちゃんの細い肩が、ふるふる小刻みに震えている。 紙面に落とした目元。髪の毛の陰になってよくは見えないけれど。 私の気のせいだろうか。じんわりと潤んで・・・ 涙を湛えているようにも見えて・・・ 和ちゃん・・・泣いてる・・・? 憂 「あ、あの・・・どうかしたの、和ちゃん。勝手に似顔絵かいて、気を悪くしちゃった?」 和 「・・・違うよ。ごめん・・・なんでもないんだ」 憂 「え、でも・・・」 和 「ごめん。ほんと、なんでもないから。ごめんね」 憂 「和ちゃん・・・」 和 「憂、ごめん・・・ごめんね」 謝る和ちゃん。 その謝罪の言葉は、私の投げかけた言葉とは別のところに向いているようにも感じて。 私に、なんとも言いがたい違和感を抱かせるに十分だった。 その違和感。何に対しての謝罪なんだろうという疑問。 和ちゃん。いったい誰に謝っているの? そして、数分後。 憂 「だいじょぶ?落ち着いたかな、和ちゃん?」 和 「ええ、急にごめんね。びっくりしたでしょ・・・」 憂 「う、うん。少し・・・ねぇ、どうしたの。やっぱり私の描いた絵が気に障って?」 和 「そ、そんなわけないじゃない・・・」 憂 「じゃあ、いったいどうして・・・」 和 「それは・・・」 憂 「・・・」 和 「あの・・・ね・・・」 憂 「・・・?」 和 「う、憂が描いてくれた絵を見てたら、その。感激しちゃって・・・」 憂 「え?」 和 「それで、ね。柄にもなく感激の涙なんか湧いて来ちゃったりして、はは。おかしいわね・・・」 憂 「そうなの・・・?」 和 「うん・・・思わず。だから、ね?心配は本当いらないから・・・」 憂 「だったら良かったけれど・・・」 和 「ごめんね。て、私。何だかさっきから謝ってばかりね。変だね、ごめん。て、あ。また・・・」 憂 「・・・和ちゃん」 和 「・・・」 憂 「・・・それで。和ちゃんの話って、なぁに?」 和 「・・・あ。う、うん、そうだった。あのね・・・」 憂 「うん」 和 「・・・」 憂 「・・・?」 和 「・・・さいきん憂とゆっくり話す時間がなかったから、こうしてお話したかったんだ・・・それだけ・・・」 憂 「え、でも・・・私に聞きたいことがあるってメールで・・・」 和 「それは憂の近況を、ね。いろいろ聞きたいなって、そういう意味・・・」 憂 「そうだったんだ・・・?」 和 「うん、そう。だから、今日は元気な憂を見られて良かったわ」 言って、残りのアイスコーヒーを一気にのどに流し込む和ちゃん。 そのしぐさは、まるで早くこの場を離れたがっているかのようにも見えて・・・ 和 「さ、そろそろ行こうか」 憂 「うん・・・」 だから私は。そんな和ちゃんに従って、疑問を胸に押し込んだまま・・・ この場は黙って席を立つ以外に、なす術がなかった。 平沢家!キッチン!! 憂 「・・・」ジュージュー 唯 「たっだいまぁ。お、良い匂いですなぁ」 憂 「あ。お姉ちゃん、おかえりなさい!」 和ちゃんのことは気にかかるけれど、お姉ちゃんの前では常に笑顔の私でいたい。 私は気持ちを切り替え、笑ってお姉ちゃんの帰宅を迎える。 憂 「お腹すいたでしょ。もうすぐできるから、ちょっと待っててねー」 唯 「ほいほい。で、シェフ。今晩のメニューは何ですかな?」 憂 「おっほん、今日は鶏肉のトマト煮に挑戦してみました。青菜のさっと煮も添えて青物も万全なのです!」 唯 「おおー、聞いただけでよだれが出てきちゃう。ふんふん、早くできないかなぁー♪」 憂 「もうすぐもうすぐ♪」 唯 「ふふ・・・」 憂 「~~~♪」ジュージュー 唯 「・・・」 ピトッ 憂 「ひゃっ!?」 唯 「・・・憂」 憂 「びっくりしたぁ。どうしたの、お姉ちゃん。火を使ってるんだから、急にくっついて来ちゃ危な・・・」 唯 「・・・」 憂 「お姉ちゃん・・・?」 唯 「憂は・・・暖かいね・・・」 憂 「・・・なにかあったの?」 唯 「あったかあったか・・・」ギュッ 憂 「ねぇ、お姉ちゃん?」 唯 「・・・へへ。なんつってー」パッ 憂 「・・・へ?」 唯 「えへへ、ごめんね。憂の後ろ姿みてたらさ。思わずこう、グッと来るものがあってさぁ」 憂 「は・・・はぁ、なにそれ・・・?」 唯 「お料理してる憂には、ピトッとせずにはいられない!そんな何かがあるんだよねぇ」ニコー 憂 「も、もぉー。なに言ってるの、お姉ちゃんったら」 唯 「めんごめんごー。さってと、着替えてきちゃうからね~。ごっはんごっはん♪」テッテッテ・・・ 憂 「本当にもぉー・・・」ハフゥ 7
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世の中がバトルロワイアルしている時に電車を走らせているような奴がまともなワケがない。 こなたを殺害した後、KAITOとLilyは別の車輌に移動していた。 俯いているKAITOと気まずそうに目を泳がせているLily 重苦しい沈黙を保っていた彼らの耳に、言い争う声と電車のドアが破壊される音が飛び込んできた。 「ちょっ!今度はなに!?」 「敵か!?」 勢いよく連結部のドアが開かれ、銃で武装した兵士たちが雪崩込んできた。その銃口が2人に向けられる。 「なにコイツら!」 「Lily!僕の後ろに下がっていてくれ!」 KAITOは後ろ手でLilyを庇う。 「お前は前期からの参戦では ……無いようだな。失礼致しました!」 指揮官らしき男が頭を下げる。それと同時に他の兵士たちも銃口を下ろした。 「ちょっと兄さん!何なのこいつらマジで!」 「僕にもわからないって!」 混乱する二人をよそに、兵士は今後の行動について話し合っている。 「この電車にはこれ以上の乗客は乗っていないようです!」 「よし!全員ここで下車せよ!」 兵士たちは持っている銃で電車のドアを破壊すると、猛スピードで走る電車から次々と飛び降りて綺麗な五点着地を決めていった。 「このバトルロワイアルでの武運長久を祈ります。では失敬!」 最後の一人がKAITOたちにそう言って飛び降りると、後には呆然とする兄妹だけが取り残された。 「なにアイツら……マジ人間?」 「さあ……っとお!?」 「きゃあッ!?」 一難去ったと思いほっとしたのも束の間、今度は電車が大きく揺れ始めた。 「ちょ、この揺れはありえねーし!!」 「Lily!危ない!」 電車は全く減速せずにカーブを曲がった。その拍子に二人は、KAITOがLilyに被さるような形で床に倒れこむ。 次に気がついた時、KAITOの頭はLilyの胸の谷間に挟まっていた。 「……ッラブコメかテメー!!」 「おげえェ!」 Lilyが蹴りでKAITOの体を引き剥がした。そしてその体に馬乗りになって殴りつける。 「妹になにしてんだコラ!!死ね!氏ねじゃなくて死ね!」 「待て!グーで殴るのはやめてくれ!」 「うう痛い。それにしてもこの列車は明らかに異常だ」 Lilyに散々殴られた頬を擦りながらKAITOは立ち上がる。あれからも電車は速度を落とすことなく走り続け、揺れもさらに酷くなっている。 「つーかまたスピード上がってるし。ありえん」 「とりあえず運転室に行ってみよう。運転手の身に何かあったのかもしれない」 2人は先頭車輌まで進む。 そして運転室のドアのガラス越しに、彼らが見た光景は 運転席に座ったまま居眠りをこいている運転手の姿だった。 「なにしてんのアイツ……」 思わず絶句する兄妹。運転手の隣では、これまた運転手の制服を着た男がこれまた爆睡していた。 「おい!運転手さん! クソッ、ドアが開かない!おい!起きてくれ!起きろ!」 「オイふざけんなこのクソ運転手!テメー……って兄さん!あれ!」 線路の上に人影が見えた。しかし電車は減速することもなく、そして…… グシャア 「兄さん」 「ダメだ。顔を上げちゃいけない」 その最悪の光景を見せないように、KAITOはLilyの顔を自分の胸に押し付けていた。 何人かの人間を轢き殺した運転手は、しかし未だに目を覚まさない。電車の揺れはますます酷くなっていく。 (この電車はいつ脱線してもおかしくない。そうなったら乗っている僕やLilyも…… どうする? あの兵士たちのように電車から降りるか?幸い僕らには穴抜けの紐がある。 だがこの電車を捨てたら、殺し合いの中で東京に向かう新しい足を調達しなければならなくなる。 それともドアを破壊して運転室に入り、僕たちがこの電車を運転するか? いや……僕は電車の運転なんてしたことがないぞ……。電車でゴーならば少しだけやったことがあるけど) 妹を腕に抱いたまま逡巡するKAITO。破滅の時は、刻一刻と迫っていた。 【一日目・1時05分/三重県/天候・嵐】 【KAITO@VOCALOID】 【状態】疲労(中) 【装備】ヴォーパルソード@テイルズオブシンフォニア 【道具】支給品一式 【思考】 1.電車から降りる?or自分で電車を運転してみる? 2.生きて家族に会いたい 3.東京へ向かう ※七期とは別人です。 【Lily@VOCALOID】 【状態】健康 【装備】穴抜けの紐@ポケットモンスター×2 【道具】支給品一式 【思考】 1.KAITOと一緒に行動する それにしてもこんな危機的状況を作った運転手は誰だ! ま た お 前 か 【一日目・1時05分/三重県/天候・嵐】 【股尾前科@重大事故仮想再現VTR】 【状態】居眠り運転中 【装備】特急列車@現実 【道具】支給品一式 【思考】 1.Zzz…… 【股尾前田@重大事故仮想再現VTR】 【状態】爆睡 【装備】なし 【道具】支給品一式 【思考】 1.Zzz…… 【音無結弦@Angel Beats! 死亡確認】 【右代宮真里亞@うみねこのなく頃に 死亡確認】※宮城県の真里亞とは別人です 【タケシ@ポケットモンスター 死亡確認】 死因:特急に轢かれる
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2009/06/28 手稲の親戚の家へ行った。 私の両親も一緒に行って、焼肉をした。 夕方、イクラちゃんの小さい自転車を今度こそ売りにスポーツReショップに行ったら、買えないといわれてしまった。 今日はサザエさんの誕生日なので、子供達と3人でコゼットでケーキを買ってきた。 2009/06/27 朝、自転車で走ってきた。 夕方から、会社の後輩の結婚式でべニーチェ札幌に行った。 自衛隊前駅から歩いたら、とても遠かった。それに今日は夏のように暑くて、汗だくになった。失敗した。 2009/06/25 スルメは大成功だったようだ。 2009/06/24 ザリガニ用にスルメを買ってきて、タラちゃんに教えてあげた。 2009/06/23 小学校でザリガニを飼っていて、水槽を掃除するときにザリガニを釣るんだと言って、パンをつけた小さい釣竿を作っていた。 それじゃ釣れないだろうと思いつつも、自分なりに工夫しているので、やりたいようにやらせてみた。でも、帰ってきたらやっぱりダメだったと悔しそうだった。 2009/06/22 岩内をでて、とまりん館のプールに行こうと思ったら、月曜は定休日だった。子供達はとてもがっかりだ。 しかたないので、小樽まで真っ直ぐ帰ってきて、ウイングベイ小樽に寄って帰ってきた。 2009/06/21 明日の月曜は、小学校と幼稚園の振り替え休日が重なっているので、岩内のオートキャンプ場に行った。 キャンプしようと思ったが、最初なのでバンガローを借りることにした。 積丹に寄ってウニ丼を食べた。 2009/06/20 今日は小学校の運動会。 タラちゃんは朝練の成果があまり出せなかったようだ。 雨が降ってきそうだったので、予定を切り上げて昼で終了になった。 2009/06/17 出張から帰宅。とても疲れた。 2009/06/16 出張 今日は横浜。夜はすごい雷雨だった。 2009/06/15 出張 夜から横浜に出張。 浜松町で学生時代の友人と飲みに行く。 2009/06/14 朝ローラーをこいだ。 タラちゃんと公園で野球の練習をした。 その後、イクラちゃんの小さい自転車売りにReSPORTSショップに行ったが、休みだった。 2009/06/13 幼稚園の親子遊びに行った。 タラちゃん、イクラちゃんと染物をした。なかなかきれいなのができた。 そのあと、紙飛行機を作ってリズム体操をした。 午後から、スポーツデポにキャンプ道具を買いに行った。今年はキャンプに行こうと思う。 頻繁に使わないので、とても安いシュラフと銀マット、ガスコンロを買った。 2009/06/11 野球 先日、道新のプレゼントで、ファイターズとベイスターズの試合のチケットが当たった。2人分のチケットと、2人分の割引券だ。 4人で行くことも考えたが、イクラちゃんを連れていても退屈するだけなので、タラちゃんと2人で行くことにした。 イクラちゃんは、黙って行くと後で怒るので、きちんと2人で行くことを言っておいた。「見に行ったらじっと座っているんだよ」と言ったら、納得したようだ。 仕事を早く終えて、タラちゃんを連れて札幌ドームに行った。幌ドームに入るのは、私も初めてだ。 最近、タラちゃんは野球に興味が出てきたので、ルールを教えながら見た。 途中で眠くなったようだが、一度遊具で遊んでから、もう一度席に戻って試合終了まで観戦してきた。なかなか良い経験になった。 2009/06/10 朝練行こうと思ったら、タラちゃんが眠いというので今日はやめた。 2009/06/09 今日もタラちゃんと朝練。 2009/06/07 プール 公園 2009/06/06 祖母のお見舞いに行った。 2009/06/05 朝練 最近、タラちゃんと朝走っている。 タラちゃんは運動会に向けて、やる気を出している。 結果がどうなるにせよ、とても良いことだ。
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008.悪人と あれから、どれくらい経ったのだろう。 一時間かもしれず、あるいは五分と経っていなかったのかもしれない。 時間の経過は、ずっと蹲っていた彼女には、よくわからなかった。 涙は、枯れない。今も尚、流れている。 死の匂いがする法衣の生地が、涙で黒く湿っていた。 「おい」 誰かの、声。♀プリーストは、顔を上げた。 底→そこには、一人の男の姿。木漏れ日が逆光となり、大まかな輪郭しか見て取れない。 嗚呼。私は、ここで人生を終えるのか。 確信にも似た想像。剣が、光に照らされて輝いていた。 それは、男が女の頬に、直刃の抜き身。ツルギを突き付けている光景だった。 片や、酷く目つきの悪い、顔に火傷のある男。♂ローグ。 片や、目を閉じると、胸の前で手を組んだ女。♀プリースト。 それは、静かな、光景だった。 男の手に握られた剣。その切っ先は、女に触れいて。 紅い血が、その頬からは、薄く流れていて。 しかし、それでも女は、祈りの姿を取ったまま、身じろぎもしない。 ……あるいは、それは唯→只の諦めであったのかもしれないが。 「……おい」 「はい。何でしょうか」 静かな、声。 「なんだって、俺に抵抗一つしようとしない?」 一言、男は言う。 「そりゃ、諦めか? 普通、叫ぶなりなんなり、やりようがあるだろ。 そもそも、この期になって、何で祈ってなんていやがるんだ?」 言い終えて、男はぺっ、と足元に唾を吐いた。 「それは……そうかもしれません。でも……」 「……なんだよ」 問われ、女はゆっくり目を開く。じっと、男を見つめた。 「苦しい時だから、余計お祈りしたいんです。そういうものじゃないですか」 何となく……ですけど、と付け加える。曖昧な顔で、♀プリーストは男に笑いかけた。 何故、こんな言葉が口をついて出たのか。半分は自棄になっていたのかもしれない。 男は、ツルギを下げない。 「自分だけ助かりたいってか?」 とんだプリーストも居たもんだと、ローグはせせら笑う。 女は、むっ、とした顔をする。 「違います。そうじゃありません」 祈るとするならば、その願いはたった一つ。 「じゃあ、なんだよ」 「それは……」 女の言葉を遮って、悪人は口を開く。 唇を歪め、下卑た笑みを浮かべてみせる。 「皆が助かりますように、ってか? 手前だって、そこまで馬鹿じゃ……」 ねえだろ、いくらなんでも。言いかけて、ローグの口が止まった。 見ると、目の前で♀プリーストの口も、何か言いかけて止まっていた。 その目は、びっくりした様に、彼を見ていた。 そして、その大きな瞳は語っていた。 『どうして、言おうとしたことが判ったのか』と。 Int1クラスの大馬鹿が、彼の目の前にはいた。 木の葉が、落ちる。 「あ、あのっ!」 自身が傷つくのも躊躇わず、プリーストが慌てたような素振りを見せる。 ツルギが、かちゃり、と鳴った。その切っ先が、1mm→ミリだけ、より深く食い込む。 「………チッ」 ……不意に、ローグが、実に嫌そうな顔で、舌打ちをした。 「あっ……」 「手前ぇの馬鹿さ加減に、毒気抜かれちまった」 呆けたように、男を見ているプリーストに、吐き棄てるように言う。 「助けて、頂けるんですか?」 「馬鹿野朗!! 助けたんじゃねぇ!! 手前みたいなInt1馬鹿は、わざわざ殺さんでもすぐにおっ死ぬから、手間省いただけだ!!」 ビクン、と怒鳴られて、プリーストが震える。 「ケッ。そんな様じゃあ、ワザワザ殺してやるのも面倒臭ぇ」 淀みなくツルギを鞘に収めると、両手をポケットに突っ込み、男は背を向ける。 「あ……あの……」 「何だよ?」 「お優しいんですね」 ぽつり、と言う。或いは、反れ→それ、其れもまた、唯→只、ただの勘違いに過ぎないのかもしれないけれど。 「……」 男は、答えない。 木々の合間に消えていくその背中も、何も語ろうとはしなかった。 ♂ローグ ツルギ、一個獲得 小箱の中身不明 選択肢 投票 校正はこれで良し (0) 直すところがある (0)
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057.宴は続く ―ルーンミッドガッツ王国某所― 若いゲームマスターの女が豪華な部屋に息を切らせながら駆け込んできた。 そして息を整えた後偉そうな男に対しこう言った。 「GM秋菜と♂GMがどこかに消えた模様です。そして所々に闇ポータルと記憶改竄のあとが見受けられます。どうしますか?」 偉そうな男は♀GMの方すら見ないでこう返す。 「奴は例の遊びをまだ行っているのか……。放っておけ、我々はただGravityからの指示に従っていればいいのだよ。」 「遊び?」 「ああ、彼女は人間達を集めて殺し合わせてそれを楽しんでいると聞いた。他の目的があるのかは知らないが、悪趣味である事に変わりは無いな……」 「そんな事止めさせないと……!!」 「彼女の情報操作は万全だ。連れて行かれた者達は『元からいなかった事』にされている。誰からの苦情もこないし悲しむものもいない。」 「それでもそんな事やっていいわけないじゃないですかっ!!」 ♀GMの声には明らかな非難が込められていた。しかし、偉そうな男は変わらない口調で、 「……君は若いな。命を賭けて→懸けて知らない人間を助けたところで君の何になる? しかも助けられるという確証も無い。助けに行く者は無駄死にするかもしれないんだぞ?」 と言う。それでも♀GMは折れない。 「それでも私は……これを許せません……」 ここでやっと偉そうな男は♀GMの方を見た。 「彼女のいる空間に私たちは行けない。止められるのは彼女がこの空間に戻ってきた時だ。そのときに説得でもすればいい。今は違う事でも考えていてくれ。」 「……」 ♀GMは黙った後自分の部屋に戻った。
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作者:KJrO3iu20 96 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[] 投稿日:2011/06/18(土) 15 57 49.77 ID KJrO3iu20 最初の時間軸 マミ宅 ほむら「お邪魔してもいいんですか?」 マミ「かまわないわ。さあ入って」 まどか「お邪魔しまーす」 マミ「お茶にしましょうか。ちょっと待っててね」 ホムゥ。ホム?ホムー!ホムー! ほむら「?」 マミ「お待たせ。さあ食べましょう。ほむほむケーキよ」 ケーキの上のほむほむ1「ホムー!パクパク」ケーキオイシイ ケーキの上のほむほむ2「ホムー」ナマクリームクチニベッタリ ケーキの上のほむほむ3「ホムム」ナマクリームカラダニベッタリ ほむら「!?」 まどか「うわぁ、すごくおいしそう、いっただきまーす」バリバリモグモグ ほむら「!?」 ほむほむ1「」 まどか「マミさん、すっごくおいしいです!」 マミ「ふふっ、鹿目さんったら一口でほむほむ食べちゃって。さあ暁美さんもどうぞ」 ほむら「と、巴さん…。あ、あの、ケーキの上に乗ってるこれは…?」 ケーキの上のほむほむ3「パクパク」ケーキオイシイ マミ「これは…ってほむほむよ?」ヒョイパクッ ほむほむ2「ホム!!!?ホ」バリバリ モグモグ ほむら「あ」 まどか「ほむらちゃん、もしかしてほむほむ食べたこと無いの?」モグモグゴックン ほむら「は、はい。入院中の食事にこんなの出たこと無いです。生きているのに食べ物なんですか?」 マミ「そうよ。病院では生きているほむほむ出さないのかしら」 まどか「病院で何かあったら大変だからじゃないですか?ほむほむの骨がのどに刺さったり、逃げ出して機材に悪戯されたら大変ですし」 マミ「じゃあ今日が暁美さんの生ほむほむデビューね。暁美さん、ほむほむにケーキたくさん食べられる前にどうぞ」 ほむら「う…」 ケーキの上のほむほむ3「ホム?」ドウシタノ? ほむら(か、かわいい/// こんなの食べられないよ) まどか「でもマミさん、どうしてほむほむにケーキ食べさせるんですか?」モグモグ マミ「幸せを感じてるほむほむは普通に食べる時よりもずっとおいしくなるのよ」モグモグ まどか「そっかー、それでケーキを食べさせるんだー。パパは食べる前にほむほむにマッサージして気持ちよくさせてるけど。?ほむらちゃんどうしたの?食べないの?」 ほむら「あ、あの、この子食べなきゃ駄目なんですか…?」 まどか「え、食べないの。どうして」 ほむら「だ、だってこんなにかわいいのに食べるだなんて…」 ケーキの上のほむほむ3「ハフ、ハフ、ホムゥ」パクパクオイシイシアワセー マミ「…感心しないわね暁美さん」 ほむら「と、巴さん…。」 マミ「牧場で働いてる人はほむほむをおいしく食べてもらおうと必死に働いているの」 マミ「私たち消費者は買った食用ほむほむをおいしく食べる義務があるのよ」キリッ まどか「マ、マミさんちょっと怖いです」 マミ「あ、ごめんなさい。暁美さん気を悪くしないでね。」 マミ「そうね、暁美さん生きているほむほむ食べるの初めてだものね」 マミ「でも暁美さん。暁美さんもほむほむは食べたことあるはずよ」 ほむら「え」 マミ「病院では生きているほむほむは出たこと無くてもほむバーグのような加工品やほむジュースを使った料理は出てるはずよ?」 まどか「ほむほむは栄養が豊富で高カロリー、なにより安価でおいしいと今の日本の食卓に欠かせないですよね」 マミ「支えているのは日本だけでなく世界中の食卓よ。でもおいしいからって食べ過ぎると太ってしまうのよねー。でぶほむみたいにはなりたくないわ」 まどか「マミさんは栄養が胸にいっていいなあ。ほむらちゃん、食べないならそのほむほむ頂戴」 マミ「もう鹿目さん/// 暁美さん無理しなくてもいいのよ?ほむほむは鹿目さんにあげてケーキを味わって頂戴」 ほむら「…やっぱりこの子は食べられる運命なんですか?」 ケーキの上のほむほむ3「パクパク。ホムー?」ナニー? マミ「これは食用ほむほむ。愛玩用ほむほむとは違って私たちにおいしく食べられるのが運命なのよ」 まどか「私の家ではパパが食用ほむほむたくさん飼育してるけどね。もちろん最後は食べるけど」 マミ「食用ほむほむは健康に長生きしてもらうのが目的じゃないから骨も体ももろくてすぐに怪我して愛玩用には適さないわ」 まどか「骨が硬くないから丸ごと生で食べられますしね。それじゃあ、ほむらちゃん。ごめんね」 ヒョイ ほむほむ3「ホム!?」ハナシテ!ケーキマダタベタイ ほむら「あ」 まどか「あーん」パク ほむほむ3「ホギャァァァ!!!?ホ、ホム、ホ」バキ、バギュリ、モグモグ まどか「おいしい!マミさん、ごちさうさまでした」 マミ「ふふ、どういたしまして」 ほむら「…」 ジャンル:ほむほむ ほむら ほ食 まどか マミ 感想 すべてのコメントを見る 何かいろいろ考えさせられるような、うまく言いくるめられた様な。
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■検索してもみつからないときは? 検索機能は便利ですが、人の目より曖昧さがないのでジャストな単語しか拾いません なので、より多くの情報を得るためには数件ヒットしても以下の方法を試してみることをオススメします ヒント1:検索したい単語の一部分だけ入力する 例:「サイエンスダイエット」→「サイエンス」 ヒント2:検索したい単語を半角カナで入力する 例:「サイエンスダイエット」→「サイエンスダイエット」 ヒント3:検索したい単語をアルファベットで入力する 例:「サイエンス」→「Science」 ヒント4:検索したい単語を略語や隠語、俗語で入力する 例:「サイエンスダイエット」→「SD」 例:「レッドハート」→「赤心」 逆にたくさんヒットしてしまって困ったときは、 下のGoogle検索ボックスで複数検索をしてみてください スペースを入れて続けて単語を入力すればOKです ※Googleが取得していないページはヒットしません
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放課後!教室!! 純 「けっきょく今日・・・一言も平沢さんと口きくことができなかった・・・」ハァ・・・ 純 「A子にB子め・・・あいつら余計なこと言うから、気が引けちゃってどう接したらいいか分からなくなっちゃったじゃない」 純 「・・・」 純 「まぁ・・・それもこれも、思い当たることがあるから、こうなっちゃったんだけどさ」 純 「すべては自分のせい・・・かぁ・・・」ハァ・・ 憂 「・・・ため息ばっか」 純 「そう言ってくれるな。このため息一つには万感の想いが込められていてだね」 憂 「その想いって、なぁに?」 純 「それは・・・て、平沢さんっ!?」 憂 「うん」 純 「あわあわ・・・な、なに?どうかしたの???」 憂 「うん。ちょっと鈴木さんに聞いて欲しいことがあって。時間、いいかな」 純 「そ、そりゃいいよ!ぜんぜん問題ないよ!」 憂 「あは、ありがとう。でも、ここじゃ何だから・・・マックでも行こうか。クーポン、持ってるんだったよね」 純 「あ、うん・・・あるよ」 憂 「それじゃ、行こう?」 マック!店内!! 憂 「席、ここで良いかな・・・」 純 「うん、いいよ。たぶん良いと思う。良いんじゃないかな」 憂 「ふふ、鈴木さん変なの。じゃ、座ろ?」 純 「う・・・うん・・・」 純 (うう・・・なんとなく気まずい) 憂 「鈴木さん・・・」 純 「はへぃ!?」 憂 「昨日はお昼休み、逃げ出しちゃってごめんね?」 純 「う、ううん。私こそ、なんか色々考えなしで!平沢さんの気持ち、これっぽっちも考えてなかったなって・・・それで・・・」 憂 「それで今日、話しかけてきてくれなかったの?」 純 「どう近づいて良いかわからなくなっちゃって・・・」 憂 「お友達に・・・言われちゃったから?」 純 「だね。あいつらの言うこと、思い当たりありまくりだったし。ていうか、なんで平沢さんがそのこと知ってるわけ?さてはあいつら、何か言った!?」 憂 「うん。いろいろ聞いちゃった」 純 「いろいろって・・・」 憂 「鈴木さんは一直線で単純なんだって」 純 「はぁ!?」 憂 「それで、相手の心の機微を考えて行動できる子じゃないとも・・・」クスクス 純 「なにそれ!にゃろー、あいつら!明日は覚えてろよ!」 憂 「あと・・・私と本気で仲良くなりたがってるんだって・・・」 純 「え・・・」 憂 「友達って良いね。本当に通じ合ってると、そういう心の奥底のことまで分かり合えちゃうんだね。うらやましい」 純 「平沢さん・・・」 憂 「えへ・・・私、友達いないから」 純 「・・・」 憂 「必要ないって思ってたの、友達なんて」 純 「なんで、そんな風に・・・」 憂 「・・・聞いてくれる?」 純 「え・・・」 憂 「私の気持ち。いろいろ・・・友達のこととか。あと、大切な人の事だとか、ね。鈴木さんに聞いて欲しい」 純 「あ・・・うん。聞くよ。そりゃ、私でよければ、何だって聞くよ!」 憂 「ありがと」ニコッ ぜんぶ打ち明けよう。 今までのこと。それによって私がこの考えにいたった経緯。 私の大切な人。その人への想い。決して報われない、この想い。 それを知って鈴木さんがどう思うか。”彼女たち”みたいに、また私から離れていくのか。 純 「・・・ん?な、なに・・・じっと見て・・・」 それならそれで良い。もし彼女が私を受け入れられないと思ったのなら、私もまた友達という存在に再び絶望するだけ。 そう、ただ最初に戻るだけ。和ちゃんが言うとおり、何も変わらない。 何も失わない。今まで通り。 純 「ど・・・どったん?話って・・・。ひ、平沢さん・・・?」 そう、今まで通り。 朝は静かに始業を持つことができるようになって。昼は一人でのんびり、自分のペースでお弁当を食べて。 帰りは夕食の献立をスーパーでじっくり吟味して・・・独り家路に着く。 何も変わらない。いままで通りの生活が待っているだけ。 ズキンッ 憂 「・・・っ」 (和「憂も鈴木さんのことを友人として認め始めているからじゃないのかしら」) 憂 「和ちゃん・・・私・・・」ズキズキ 純 「え?」 憂 「あ、ううん。それじゃ話す・・・ね・・・」 私ね、小学生のころ。仲良くしていた子たちがいたんだ。親友って思ってた。 何でも言える、言ってもらえる関係。気のおけない間がら。そんな風に思ってた友達が。 その頃から私、絵を描くのが大好きで。ノートを持ち歩いては、時間があればせっせとイラストを描いてた・・・ そしてそのノートのすべてのページを埋め尽くしていたのは・・・ 憂 「お姉ちゃん。私の姉の・・・平沢唯・・・」 純 「小学生の頃から、お姉さんの絵ばっかり・・・?」 憂 「うん。ね、鈴木さん。私がお姉ちゃんにこんなにこだわるのは、どうしてだと思う?」 純 「え・・・そ、そりゃぁ・・・」 憂 「・・・」 純 「お姉さんのこと、好きだからじゃないの?」 憂 「正解。でも、鈴木さんの思ってるのとは、ちょっと違うと思う」 純 「それってどういう意味?」 憂 「・・・私、お姉ちゃんが大好き。姉としてだけじゃなく、一人の女の子として・・・」 純 「・・・え」 言っちゃった。 鈴木さん、今の私の告白。聞いてどう思っただろう。今、どんな顔をして私を見ているのだろう。 まともに彼女の顔が見られないよ。 でも、言ってしまった以上は、もう後戻りはできない。 全部、言うべきことを言わなくっちゃ。 憂 「変だって思うよね。私も自分自身、どうしてこんな気持ちをお姉ちゃんに持ってしまったのか。分からないんだもの」 でも、それでも。私はお姉ちゃんに恋をしてしまった。 女の子同士でましてや血の繋がった姉妹だもの。こんな想い、報われるわけはない。 当時の私は今よりもずっと小さくて幼かったけど。だけど、その事はちゃんと理解していて。 だから、ね。そんな自分を自分で慰めるためだったんだと思う・・・ いつしか私は、ノートの中・・・紙の中に理想のお姉ちゃんを創造することを覚えたんだ。 ノートの中のお姉ちゃんはいつも私だけに笑いかけてくれて、私の想いを正面から受け止めてくれる。 そんな妄想を抱きながら、書き綴ったノートは今のもので何冊目になるのだろう・・・ 憂 「えへへ。自分でももう分からないや」 純 「・・・」 憂 (鈴木さん、何も言ってくれない。それはそうだよね。引いちゃうよね・・・) 憂 「そ、それでね・・・」 そんなある日。当時親しくしていた子たちにノートを見られてしまったの。 そして、私の気持ち。そのノートの持つ意味。ぜんぶ知られちゃった。 そうしたらね・・・ 憂 「みんな、私から離れていっちゃった。えへ・・・」 純 「・・・」 辛かった。悲しかったな。確かに私の想い、普通じゃないっていうのは自覚していたけれど・・・だけどね。 それでも彼女たちには受け入れて欲しかった。私がただ、お姉ちゃんを胸の内でだけ愛してることくらいは・・・ それからだよ。 私が友達を作らなくなったのは。ただお姉ちゃんと、あと一人。信頼できる姉のような人がいるんだけど。 その二人がいれば、後はもう誰も要らない。寂しくない。 友達なんて作るほうが、いざ離れていかれちゃった時に悲しい想いをするだけだって知ったから。 憂 「て、思ってたのに。なのに鈴木さん・・・鈴木さんがね」 純 「・・・え、私?」 憂 「・・・ううん、なんでもない。さて、これが私の話したかったことの全部。最後まで聞いてくれてありがとう」 純 「ううん。・・・ね、なんでその話、私にしたの?」 憂 「知りたかったから」 純 「え?」 憂 「私の事を。私の思ってる事を知って、鈴木さんが私をどう見るのか。どうするのかを知りたかったから」 純 「・・・平沢さん?」 憂 「また・・・昔みたいになっちゃうのか、それを知りたかったから」 純 「・・・そっか」 純 「んー・・・何から話せばよいものやら・・・ま、とりあえずさ」 憂 「・・・」 純 「平沢さんがお姉ちゃんを好きなこと、知ってたから」 憂 「・・・」 純 「・・・」 憂 「・・・え?」 純 「うん、知ってたよ」 憂 「な、なな、なんで・・・?」 純 「すっごい良い笑顔だったから!」 憂 「え、なに言って・・・」 純 「平沢さんがお姉さんと一緒にいる時の笑顔。見てるこっちまでほだされちゃうような、最高の笑顔だった!」 憂 「え?え?」 純 「たまたま、ね。二人が一緒にいる所を見ちゃってさ。でね、そんな平沢さんを見て。ああ、良いなぁ。良い笑顔だなぁって」 憂 「・・・」 純 「あんな笑顔を向ける事ができるなんて、それだけお姉さんのことが大好きなんだろうなって」 純 「そんな最高の笑顔を、ね。私にも向けてもらえたら良いなって。その時そう思ったんだ」 憂 「じゃあ、じゃあ・・・私の気持ちをぜんぶ気がついていて、その上で友達になりたいって思ってくれたの?」 純 「うん」アハッ 鈴木さんは、こともなげといった風に頷きながら笑った。 憂 「私がお姉ちゃんのことを好きって知って、引いちゃわないの・・・?」 純 「別に」 憂 「気持ち悪いって思わない?」 純 「滅相もないよ」 憂 「・・・姉妹同士でありえないって、そう思わない・・・?」 純 「うーん・・・そこは正直わからないんだけどね。たださ、人なんて理屈ばかりで好いたり嫌ったりするだけじゃないじゃん」 憂 「う、うん・・・」 純 「好きになっちゃったもんはしょうがないし。それに、お姉さんを好きになったことであんな風に幸せそうに笑えるならさ」 憂 「・・・」 純 「私はアリだと思うよ!」 憂 「鈴木さん・・・」 純 「そのおかげで、私も平沢さんと友達になりたいって思えたわけだしね。にへへ・・・」 憂 (・・・あ) 心が溶かされていく。 意固地になって友達なんて要らないって思い込んでいた、私の心の奥底。冷たく凍った心の根っこが。 寂しかった。本当は寂しかった。 一人、自分の席で授業が始まるのを待つだけの朝。 一人ぼっちの休み時間。 一人で食べる給食の空疎感。 放課後の予定はいつも空白のままで。 でも、それで良いと思い込んでいた。大好きな友人にまた離れていかれる辛さに比べたら、と。 だから認めなかった。自分が寂しがっている事を頑なに。 そんな頑迷な思い込みが。鈴木さんの言葉で氷解していく。 私・・・私は。そう、私は。 私は友達を作ってもいいんだ・・・! 純 「ま、ちょっと暴走しちゃったかもで、そこは反省してますが・・・」 憂 「いいよ」 純 「へ?」 憂 「いいよ、鈴木さんは今までのそのままで」 純 「いいの、本当に?」 憂 「うん。だから、ね。す・・・鈴木さん・・・」 純 「うん?」 憂 「わ、私と・・・と・・・ともっ・・・あ、あぐ・・・」 純 「あぐ?」 憂 「でなくって!わ、私と友達になってください!」 純 「そりゃ・・・うん。いや、それどっちかってーと、こっちのセリフ・・・」 憂 「い、良いかな・・・?」 純 「・・・うん。もっちろん!」 憂 「あ、ありがとう!」パァー 純 「お。そうそう、その笑顔!」グッ 親指を突き立てながら微笑む鈴木さん。 その笑顔に、私も衒いのない笑顔を返す。 何一つ身構えることなく、自分を偽ることもない。 素直な笑顔を。 そして・・・ 5
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飲み方の種類から見る歴史事情の解説 1)日本におけるコーヒーの商品展開の変化(コーヒー牛乳、代用コーヒー) 2) ベトナムコーヒー 3) インスタントコーヒー
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029.逆毛と 「wwwwww」 とりあえず、黙っていても嘶きの様な声が自然と漏れるのはどうにかして欲しい、と♂アコライトは思う。 恨めしくなって、上を見上げると→上を見ると・見上げると、今も逆毛は飽きることなく天を突いている。 その下は、というと頭上の逆毛に養分を吸い取られでもしたかの様に、萎れている。 いや、実際萎れているのかも。頭上の逆毛は宿り木のように、彼の体から、精気を抜き取っているのかもしれない。 吸い取る逆毛。成長する逆毛。やがて芽を出し、そのうち立派に成長して逆毛の樹に。 その瞬間、何故か少年の脳裏に変な光景が閃いていた。 ♪このー木何の木逆毛の木ー、なんとも逆毛な木ですから、とっても逆毛なー、花ーが咲くでしょうー♪ そんな歌をバックに巨大な逆毛が地面から生えている。そして、その下には、完全に吸い尽くされたアコライト。 モロク特産の木乃伊とかいう干物みたいになって、地面の下に。 バック・トゥー・ザ・逆毛。逆毛に還るアコライト。 きゃーきゃーと逆毛の大樹の周りで遊ぶ子供達と、逆毛に吸われ切った干物。 逆毛・逆毛・逆毛と干物。逆毛と木乃伊のシュールな対比。 想像して……背筋が、ぞわっとした。 「うはwwwwマジwww寒勉wwww」 いや、まぁ妄想なのだけれど。 完全に腐って、気力が萎えているのは事実だけれど。 嗚呼、そういえば……なんとなく、あのホールで、見知った顔を見たような気がしていた。 けれど、♂アコライトは、既に逆毛の身の上。こんな頭で、こんな口調で一体何処にいけというのか。 膝を抱え、彼は遠くを見つめていた。とても、とても遠く……12万4000光年彼方あたりを。 嗚呼、光の国から我らの為に誰かさんがやってこないかなぁ、とか考えながら