約 1,487,904 件
https://w.atwiki.jp/bloodplus/pages/370.html
【種別】セリフ 【登場】05話 ハジが小夜に「手伝ってくれる?」と問われて返したセリフ。 従者であることが視聴者に汲み取れるセリフである。 ちなみに、24話ではディーヴァのシュヴァリエであるソロモンがディーヴァに対して「あなたが、それを望むのでしたら」と言っている。 また、36話ではジェイムズがディーヴァに対して「それがあなたの望みなら」と言っていた。 コメント リクは言わないまま死んじゃったねー。 -- 漫画だと言わないね -- 小夜に「ちょっと、醤油取って」と言われてもこう言い返しそう。 -- 小夜「ハジ、そこの玉子焼きとってくれない?」ハジ「それがあなたの望みなら」リク「小夜ねぇちゃん自分でとりなよ」とかありそうw -- どこまでも紳士チックな言葉。いいんじゃな〜い?w笑 -- 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/kt108stars/pages/5217.html
904 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2009/09/14(月) 20 19 34 ID ??? キャンペーンで設定を史実に絡めた敵集団を出して、敵の正体と現在の状況の 説明を始めたら PL「……なあ、そういう歴史の講釈はいいから、とりあえず必要な情報だけ言ってくれよ」 GM(俺)「いや、だから今それ説明してるんだろうが」 PL「してないだろ。いちいち歴史の講釈なんていらん寄り道せずに、現在の状況の説明してくれないと」 GM(俺)「だからこれ史実ネタだから、歴史の解説がまんま現在の状況の解説なんだって」 と、PL側で情報が余分かどうかを勝手に判断されて揉めた事があるなあ。 942 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2009/09/15(火) 00 08 56 ID ??? 904 PLにツッコミされている時点で、 自分が吟遊詩人やってるって事に気づけ。 自作自演自報告乙。 詳しい説明は長くても5分以内でできないと。 943 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2009/09/15(火) 00 13 07 ID ??? PLにとっては国の状況よりももっとミニマムな PCの置かれた状況を知りたいだろうな。 出身国を選べ、とかならまあ・・・いや、それでもゲーム前に紙配っておいて あらかじめ決めておいてもらうのがいいだろうな。 944 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2009/09/15(火) 00 17 03 ID ??? 似てるんだか全然似てないんだか解らんが 伝奇もので地元に伝わってる怪しいお祭りの説明始めたら そんな事はいいから情報くれって言われたことならある。 あの時はシナリオってなんなのかちょっと悩んだ。 948 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2009/09/15(火) 00 27 06 ID ??? 944 あるある 情報がほしいって言うだけでどんな情報が欲しいか、どうやってその情報を得るかとか考えない奴は居るね。つうか増えてるね しかも、そういうやつにとっての情報って推理の材料でなく答えだからなお始末に悪い 949 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2009/09/15(火) 00 48 59 ID ??? 情報を得る手段を考えられないほど情景が伝わってないんじゃね? そんな環境だと推理なんてつまらなくてやってられないだろうしな。 950 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2009/09/15(火) 00 56 27 ID ??? GMが喋る背景がシナリオに大事かどうかよりも PLにとって大事と感じるかどうかだからなぁ 951 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2009/09/15(火) 00 56 52 ID ??? なんだ、みんな同じような悩みを経験してるのね 結局、プレイヤーが欲しいのは本丸に直接踏み込めるヒントであって、外堀を埋める情報ではないのかなあ 今まで分かった人物や利害関係などの周辺情報を紙にまとめて渡したら、帰る頃にはくずかごにあったなんてこともあったなあ…… 955 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2009/09/15(火) 01 02 39 ID ??? 944 それクトゥルフだったらPCが困だな。 956 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2009/09/15(火) 01 03 49 ID ??? 有益かどうかはともかく 聞いていて楽しくない説明は聞きたくない心理 960 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2009/09/15(火) 01 11 01 ID ??? そう言うのが最近の傾向なのかねぇ。 情報を組み合わせて回答にたどり着くようなギミック出すのはもう老害なのかな 後出し乙だけど雑談だしいいよな? ルフじゃないけど放課後怪奇クラブだから似たようなもんだ 住人の目が離れててえらが張ってるって言ってもふーんで済まされた上 ジャンク情報だと思ったって言われたときの俺の驚愕 963 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2009/09/15(火) 01 16 14 ID ??? 960 安心しろ 自分を省みずに最近の傾向とか言っちゃうのは立派な老害 964 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2009/09/15(火) 01 18 53 ID ??? >住人の目が離れててえらが張ってるって言ってもふーんで済まされた上 これはモトネタを知らないとほんとうにジャンク情報だよな 965 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2009/09/15(火) 01 19 03 ID ??? 960 雰囲気を盛り上げるための情報だと思われた・・・で、ふーんはないか。 シナリオの一番の受けを狙った部分がすべったときの感じ? えーと、ミスリード誘うための情報だと思われたとか。 966 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2009/09/15(火) 01 22 39 ID ??? 960 システムよく知らんのだけど、PCにそれを怪しめるだけの知識があったらGMがロールさせるなりしないの? 967 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2009/09/15(火) 01 23 50 ID ??? 960 詳細は知らないが色々と改善の余地はありそうだ 住人の目が離れててえらが張ってるってだけ言われても クトゥルフ知らなかったら「ちょ、テラ名倉大家族wwwww」で終わる可能性もあるしなぁ もともと地域が怪しいとかいう情報があったらそんなの+アルファのジャンク情報だし 968 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2009/09/15(火) 01 23 59 ID ??? 「何か漫画かゲームが元ネタなのかな?分からないからいいや」って思ったんじゃね 969 名前:NPCさん[] 投稿日:2009/09/15(火) 01 28 02 ID E49k6MAu MKPは 731に一票。 497は前スレMKPの追加情報なのが残念。 960 PLがクトゥフに詳しくなければ、本気でジャク情報にしかならんぞ。 それに、日本の村で目が離れててえらが張ってる、という情報だけで インスマウスを連想できるかと言われると、知ってる俺も自信ない。 L Rの本家CoCリプでは、もっとこれでもかと異常性を描写してるぜ。 そこまで後出しされても、情報の出し方が下手だったり、PLとの波長が 合わなかった可能性の方を疑うな。 それを時代や世代のせいにするなら、君は間違いなく老害。 あるあるw 976 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2009/09/15(火) 01 47 25 ID ??? PLに「どんな情報をどうやって調べるのか」を説明するのと同じぐらいには GMにも「どんな情報をどうやって調べるのか」を聞く必要があると思うんだがなあ 977 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2009/09/15(火) 02 07 05 ID ??? 困相手だときっと、「エンディングにたどり着く方法(要約)」とかになるんじゃねww 978 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2009/09/15(火) 02 07 45 ID ??? 穴埋め代わりの雑談と思ってくれよ。 904 俺も設定とかモノスゴこだわるほうだから気持ちはわかるけど、 状況とか背景とか、必ずしもPCが知っているとは思えない情報は教える必要ないんじゃないの。 俯瞰した全体の状況なんか、同時代の誰も正確には把握してないんだろうから、 黙ってても問題ないと思うんだよね。 960 原作ファンの俺としては、乙、不運だったなとしか言えないw 980 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2009/09/15(火) 03 05 28 ID ??? 目が離れててえらが張ってるってジャンク情報扱いなのか。 クトだろうがSWだろうが、 「村人全員、両目の間隔が狭く、あごがほとんど目立たない」 とか描写されたら、なんかしらんけど伏線だな、 と気にとめるのが普通のPLだと思っていたのだが。 995 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2009/09/15(火) 10 17 13 ID ??? あるクトルゥフの話 GM「君達が今いるアーカムという街は…」 PL「そんな事はどうでもいい!さっさとSANチェックをさせろ!ハァハァ」 スレ237
https://w.atwiki.jp/ooorowa/pages/111.html
Sの誇り/それが、愛でしょう ◆SrxCX.Oges 小洒落た内装のレストランが建てられた場所は、地図上の座標で言えばA-6。 園咲の屋敷が位置するG-4から随分と離れてしまっている。 今の私にお似合いだとでも言う気かしら。そんな皮肉めいた呟きが、店内の椅子に腰掛ける園咲冴子の口から漏れた。 「まだよ。私はこんな所で終わらない」 次いだ言葉は不屈の意志を表すものだった。 長年に及んで培われた彼女の意地は、『ミュージアム』の頂点を掴むという目標の達成に頓挫した今でも決して衰えることは無い。 彼女を認めなかった園咲家の長、園咲琉兵衛への対抗心だけあれば前へ進めるのだ。 そんな冴子の口から出る台詞として、先程の言葉は至極当然のものだった。 「だったらどうするべきか……考えるまでもないわね」 自分に殺し合いを“命令”する真木清人には腹が立つ。園咲の女が随分と舐められたものだ。 園咲琉兵衛と同様に、あの男にも嫌と言うほどわからせなければならないだろう。この自分を舐めた報いを。 しかし、だから殺し合いには乗らないという答えに至るかといえば、否。 殺し合いに反抗する、つまり正義を掲げて無価値な人間のためにまで身体を張る。まさにあの仮面ライダーが選ぶだろう道だ。 それが冴子には素晴らしい選択だと全く感じられなかった。そんな無駄な苦労をするくらいなら、敵となる相手を全滅させる方がずっと手っ取り早いではないか。真木への報復など優勝の後で構わない。 だから冴子はこの殺し合いに乗る。他人からの強制ではなく、冴子自身の意思として。 「むしろ気になるのは、あの人が此処にいること……」 冴子は自らと同じく殺し合いを課せられた者達に思考を巡らせる。 目の前に何度も立ち塞がった仮面ライダー達、スポンサーの立場を超えて冴子を助けた薄気味悪い男がいるが、今はそれほど優先して考えるべき存在ではない。 冴子にとって誰よりも重用なのはただ一人の男だ。 井坂深紅郎。ガイアメモリへの底知れぬ欲望の持ち主にして、冴子が唯一心の底から慕った男。 彼はかつて冴子と共に未来を誓い合い、二人の野望の成就のために歩み出した。しかしその未来は紡がれることなく、井坂が仮面ライダーに敗北し、その命がガイアメモリの闇に呑み込まれて幕を閉じた。 「確かに貴方はあの時に死んだ……でも、戻ってきてくれたのね」 ふと気付くと、声が震えていた。 冴子の目の前で朽ち果てた筈の男が、生きて何処かにいるのだ。 ならば、彼と会わなければならない。 どのようにして蘇ったのか? その疑問を確かめたいという理由もある。でも、第一の理由はまた別のもの。 もっと単純に話したいとか触れ合いたいとかの欲求を起こさせる感情、即ち愛情に従うだけ。 「井坂先生、今度こそ貴方を失わないわ。だから、私の傍に来て」 この殺し合いは五つの陣営に別れての団体戦である。 デメリットを挙げるなら、冴子と井坂が異なる陣営に分かれた敵同士の関係となる可能性だ。しかし嘆く必要は無い。後からでも十分に解決可能な話だから。 ルール上、割り振られた陣営は後から変更が可能だ。無所属の参加者にリーダーがセルメダルを投入して自陣営に組み込めばいい。 つまり、たとえ冴子と井坂が異なる陣営だったとしても、井坂にとってのリーダーを倒した後で黄陣営のリーダーを唆して井坂を仲間にさせればいい。 立ち回り次第では二人揃って生還できるのだ。そのためにもまず井坂との合流は急務だ。 付け加えれば、同じく黄陣営の参加者とも合流したいところだ。団体戦である以上、戦力増強のためにもとりあえずは手を組むに値する相手だ。 井坂と再会する。そして優勝し、自分を侮辱した者達全てに鉄槌を下す。 野望と希望を胸に抱え、冴子は立ち上がって歩みだした。 ◆ しかし、数歩進んで立ち止まる。 「……本当にそれで良かったかしら?」 優勝に辿り着くだけなら前述の通りのやり方で問題はない筈だ。気になるのは、勝ち残った後に何が残るか、その詳細である。 冴子は先程目を通したルールブックを取り出し、もう一度ルールを読み直す。 そして、基本ルールの『報酬』の項を読んで自身の計画の欠点に気が付いた。 『(2)リーダーは自陣営から指名した参加者(人数自由)と生還できる』 「いけないわね。私としたことが、こんなつまらない落とし穴に嵌りかけるなんて」 生還できる参加者は全員とは限らず、最終決定権は陣営のリーダーに握られている。この一点こそが冴子にとっての落とし穴だ。 リーダーが陣営の仲間全てに生還を許可する器量の広さを持つ、もしくは冴子や井坂に価値を認めるならば何も気に病んだりはしない。 しかし未だ顔も知らないリーダーが、必ずしも冴子にとって都合の良い人柄の持ち主とは限らない。もしリーダーが冴子や井坂と反りが合わないなら、リーダーは優勝の後で真木にこちらの処分を依頼することが十分に有り得る。 この懸念は、冴子にとってはあまりに重大なものだった。 ――井坂という例外を除けば、園咲冴子は他人を心から信用する人間ではない。 冴子はリーダーにとって有益な働きをすれば十分だ、などと安心しない。リーダーに疎まれる可能性を頭から捨てることが出来ない。 人が人を嫌悪する動機など、憎悪、侮蔑、嫉妬、挙げればキリがないのだから。 そんな些細な感情で他人の身柄を好き勝手にする権限を持つ相手に、自分の命を託さなければならない。なんと不条理な話だろうか。 ――園咲冴子はあまりに気高い人間だ。 全ての決定権がリーダーに握られている以上、冴子にはリーダーにとって有益な働きは「相手の顔色を伺う」「胡麻を磨る」「媚を売る」という情けない意味に帰結するようにしか思えなかった。 いや、もっと根本的な問題として、冴子の上に誰かが居座っているという状況そのものが気に食わない。 上昇志向を糧に生きてきた冴子にとって、誰かが高みで胡坐をかいて得意顔をしているなど納得できないのだ。 所詮誰かの手下でしかいられない事実に対してただ不愉快さしか感じられない。といって、リーダーよりも優位に立つことは可能なのか? 「……なんだ、方法はあるじゃない」 思わずほくそ笑む冴子が見つけたのは、『グループ戦について』の項に書かれた一文だった。 『 (2)グリード不在中に限り、同色コアメダルの最多保有者がリーダーを代行する』 「リーダーはグリードに限らない。私でも一向に構わない、ってことね」 “今の”リーダーを蹴落として自分がリーダーになる。それが冴子の答えだった。 グリードとは、真木という男の側にいたドーパントのような怪物を指すらしい。あの中の一体が黄陣営のリーダーだという。 奴を見つけ出して、殺す。そして黄色のコアメダルを根こそぎ奪う。 これだけで安寧かつ優位な立場に着けるのだ。プライドの高い冴子からすれば最適の選択肢だ。 『(4)リーダーが、無所属の参加者にセルメダルを投入した場合、自陣営の所属とする』 また、他の参加者を自陣営に組み込めるのもリーダーの特権だ。 井坂を陣営の仲間にする際に、いちいち他人に頼み込む必要は無い。自分のセルメダルを一枚だけ用いれば済む話だから。 誰を介することもなく井坂との繋がりを持てるのだ。こっちの方が断然良い。 「井坂先生。私はもう貴方を失いたくない」 ところで、冴子は井坂に対して強い思慕の情を抱いている。 それにも関わらず冴子自身がリーダーになる、即ち井坂の上に立つという考え方に対して僅かに疑問を抱く者もいるかもしれない。 しかし冴子にとっては何も問題は無い。彼女にとっては『井坂を従える』ではなく『井坂を守る』という意味を持つからだ。 戦闘の勝敗は、決して簡単に決まるものでは無い。 本来の能力だけでなく、相性、心身の調子、情報量、細かな判断ミス……無数に存在する要因の一つや二つで、本来考えられる結末が全く変わることもある。 最強や無敗の称号を掲げていようと、敗北は何者にも有り得る話だ。 極上のガイアメモリを有する井坂ですら死に至ったように。 「どんな敵がいるかわからないのに、貴方を危険に晒すわけにはいかないわ」 そしてこの殺し合いの環境では、何十もの未知の猛者との戦いを強いられるだろう。 では、この殺し合いで最も命を狙われやすいのは誰か。それは各陣営の頭、つまりリーダーだ。 先程はリーダーの地位を安寧と表現したが、あくまで優勝した後の話だ。 恵まれた地位に立つ者は、代償として戦いの続く限り敵対する陣営のほぼ全ての参加者から矛先を向けられるだろう。 いや、同じ陣営の参加者でも完全に気を許すことは出来ない。冴子と同じく下克上を目論む者が一人もいないとは断言できないのだから。 その危険極まる場所に、井坂を置きたくなかった。 井坂を弱者などとは今でも思っていない。それでも、万が一の事態を憂慮して井坂ではなく自身を危険に晒そうと決めた。 冴子の選択は茨の道だが、進むことに迷いは無かった。 ただ一重に、愛しい人を亡くす絶望を二度と味わいたくなかったから。 ◆ 「そのためにも戦力は欠かせないわね」 そう言って右手に目を向ける。 手中に収まる一つの箱こそが今の冴子の主戦力――ガイアメモリだ。 と言っても、彼女が何度も使い慣れたタブーメモリは既に失われた。 今持っているのは、かつて冴子が利用価値を認め、しかし結局は切り捨てた男が使っていた物だ。 ボタンを押せば、その名前が囁かれる。 ――NASCA―― ゴールドのガイアメモリは強力だが、使用の度に身体を極度に傷つける副作用を持つ。 本来ならばそれを防ぐために制御装置ガイアドライバーを介して使うのだが、今の冴子にその意思は無く、生体コネクタからの直挿しで通している。 メモリとの相性が良かったのか、以前使った時は身体の異常をさほど感じなかった。それでも、何度も使えばいつかは斃れるだろう。 だからといってやめるつもりは無い。生体コネクタからの直接挿入によるメモリの完全解放。それが井坂の拘りであり、今度は冴子も従おうと決めたために。 ナスカメモリ以外の支給品を思い浮かべる。全部で三つの内、二つが外れで一つが当たりだった。 一つ目は何世代も前の型と思われるパソコン。製品名は『IBN5100』というようだ。事務作業には必須のアイテムだが、この殺し合いで必要となる場面はあまり想定できない。 二つ目は袋に入った7枚のクッキー。人の顔を模したものが4枚に、蜜柑の形が2枚、それにカメラの形が1枚。袋の走り書きによると、光夏海という人物が作ったらしい。……まあ、糖分が欲しくなった時にでも食べればいいか。 三つ目が当たり、有益な物だ。それは、ナスカメモリとは別のガイアメモリだった。 「データでしか知らなかったけど、まさか実物を見る日が来るなんてね」 冴子が初めて見る型だったが、長年ガイアメモリの流通に携わってきたからその価値がわかる。どれほど恐ろしい能力を持つか、データとして確かに記憶している。 だが純粋な戦闘用としては今ひとつ頼りない。今の時点で最も当てに出来るのはやはりナスカメモリだろう。 そして何人もの敵を相手にする以上、もっと多種に及ぶ武器が欲しい。箒と呼ばれた少女が身に纏った戦闘服のように、未知の武器はまだまだある筈だ。 勝ち残るためには、協力相手に並んで武器の確保も課題だ。 ◆ 井坂と再会する。そして優勝し、自分を侮辱した者達全てに鉄槌を下す。 先程までの方針の前提として、”今の”リーダーをこの手で討つ、と付け加えた。 必要なのは、当面の協力相手と有力な武器の確保。 行動方針は今度こそ固まった。よって園咲冴子は改めて歩を進める。 「見せてあげるわ。園咲の名がどれほど重いものかを、ね」 誰に向けるでもなく呟いて、冴子はレストランのドアを開けて外に出た。 胸に何処までも深い野心と、一途な愛を抱えて。 ◆ 最後に、冴子の支給品の一つ、第二のガイアメモリについて少し話をしよう。 それが人の手に渡ったのはもう10年も前の話になる。現在に至るまで幾多のガイアメモリが街に涙を流させてきたが、始まりは冴子が持っている型だった。 その脅威はかつて多くの人々の命を奪い、一人の探偵の大切な絆を無残に断ち切った。 全ての悪夢の始まりとなったそのガイアメモリの名前は―― ――SPIDER―― 【1日目-日中】 【A-4/レストラン前】 【園咲冴子@仮面ライダーW】 【所属】黄 【状態】健康 【首輪】100枚:0枚 【装備】ナスカメモリ@仮面ライダーW、スパイダーメモリ@仮面ライダーW 【道具】基本支給品一式、IBN5100@Steins;Gate、夏海の特製クッキー@仮面ライダーディケイド 【思考・状況】 基本:リーダーとして自陣営を優勝させる。 1.黄陣営のリーダーを見つけ出して殺害し、自分がリーダーに成り代わる。 2.井坂と合流する。異なる陣営の場合は後で黄陣営に所属させる。 3.協力相手と武器が欲しい。 【備考】 ※本編第40話終了後からの参戦です。 ※ ナスカメモリはレベル3まで発動可能になっています。 ※何処に向かうかは次の書き手さんにお任せします。 028 Iの慟哭/信じたいモノ 投下順 030 金獅子は騎士として全力を尽くす 027 誰がために黒兎は戦う 時系列順 031 アイスと探偵と永遠の切札 GAME START 園咲冴子 046 成長!!
https://w.atwiki.jp/nemoserver/pages/22.html
質問スレや、雑談スレ等でよくある質問 1Q.貪欲はどうやったら使えますか? Q.ステ、スキルリセットNPCはどこですか? Q.発勁が痛いんですけど Q.ステスキルP販売NPC、職業変更NPCはどこですか? Q.上級転送員はどうやって使うのですか? Q.2-2次職cはどこで作成できますか? Q.深遠の森3、4で歩いていたら重力エラーが出て落ちた。 Q.ゾンビ化についてゾンビ化とは 以下の行為を対象オリmobには絶対にやらないように。 質問スレや雑談スレ等でよくある質問 2Q.発勁が痛い、加算DEF1500にしても即死する Q.アイテムリセットは15回転生時のみで16回目ではアイテムリセットはないのでしょうか? Q.Base経験値もJob経験値も10万倍率のようではないような気がするのですが気のせいですか? Q.アカウントつくれねーよー! Q.スレイプニルにヤファcさしてんだけど、あんま速くならないよ… Q.タナトス最上階に行くには 4つの欠片が必要だそうで。その内3つは手に入れたんですがタナトスの悲しみが倒せません Q.タナトスタワー13Fに行くにはどうしたらいいのでしょうか?一応過去ログを拝見し各破片を所持していますが、12Fまでしか上れません。 Q.皆が装備してる赤いスカーフみたいなものって、交換で手に入るやつなんですか? Q.オリジナルMAPの忘却の町(sec_in) はどの辺りにあるのでしょうか? Q.オリ武器の、セブンシューターとか要求LV200で現在400ぐらいだけど装備できなくね? Q.裏切りの草原って所に行きたいんです。 Q.『地域でのIPBAN』にあたってしまった場合、どうすれば良いのですか? Q.拡声器に出てくるM100などの意味ってなんでしょうか Q.トレインの基準とはどれくらいのことを示すのですか? Q.ひよことか入手不可能のアイテムを装備している人がいるんだけどこれって癒着? 追加して欲しい質問と答えどうぞ 質問スレや、雑談スレ等でよくある質問 1 Q.貪欲はどうやったら使えますか? ロードオブデスc @go 13でニブルに飛んで狩ってください Q.ステ、スキルリセットNPCはどこですか? プロなら精錬所の裏宿屋の前 伊豆ならアイテム屋の裏のベンチの↑のあたり @str -500 これでstrをマイナス500にできます。 Q.発勁が痛いんですけど 加算def(≒Vit)を1500にするとオバーフローしてmissになります。 ↓の方で補足有 Q.ステスキルP販売NPC、職業変更NPCはどこですか? 15回転生した後に行けるトロンにいます。 ステP 10000~100000=メダル10枚~100枚 スキルP 100(30)=メダル30枚(10枚) 職業変更(転生職・拡張)=メダル200枚 職業変更(非転生職・養子)=メダル100枚 Q.上級転送員はどうやって使うのですか? 15転生時にタナトスタワー最上階で貰った「通行証」 これをネモタワーを下りきった先にあるモンスタウンにいる NPCにverうpしてもらうことで「許可証」になり トロンまで直で行けるようになります。 ネモタワーを下りきることはそれなりに大変ですががんばってください。 拡張職の忍者ならソロで許可書取得も可能です。 Q.2-2次職cはどこで作成できますか? @go 22で飛べるラヘルの51.144にいるハガというNPCで作れます。 Q.深遠の森3、4で歩いていたら重力エラーが出て落ちた。 という不具合があったんですが修正されました。 GMさんに感謝感謝 Q.ゾンビ化について ゾンビ化とは オリmobに存在するバグでこの状態になると双方から攻撃することが出来なくなり、結果的に狩ることが出来なくなってしまいます。 次の沸きも起こりませんので一体のみ配置のmobがこうなるとアイテムの収集が出来なくなってしまいます。 ゾンビ化はGMのコマンドもしくは鯖が再起することで修復できます。 ゾンビ化の原因は以下の要因、たまにそれら以外でも起こることがあるようです。 以下の行為を対象オリmobには絶対にやらないように。 意図的なゾンビ化はバグ利用なのでBAN対象です。 わかりやすい要因 そのmobと同じ属性で攻撃する(高確率) mobに対してヒール等の支援スキルを使用する(高確率) アスムをかけてから怨霊の魂魄装備で攻撃する(超高確率) DA、チェインアクションなどのパシッヴスキルの2段計算ダメで止めを刺す(低確率) ソウルブレイカー(特殊二段計算)を当てる。(一部のみ高確率) いずれもどのmobでも起こりうる可能性があります。(ただしチェインアクション、DAやソウルブレイカーは本当に一部ですのでそれらのスキルが使用禁止というわけではないです。ただし注意して使ってください。) とくにHPが最大値に設定されているmobは上記の全てでゾンビ化する可能性があります。 1はwikiをちゃんと見ていれば、わざと起こさない限りは起きません。ですが虚無のゾンビ化の最も多い要因です。 2はときどきミスクリックでやってしまいます。ヒールはかなりの確率でゾンビ化します。これだけならアスムプティオはいまのところ要因にならないようです。 4は発動率がある上にHP最大値のmobの一部のみ起こるようです。三段では起きないようです。HP最大値の敵と戦うときは出来る限り使わないほうがいいでしょう。 虚無のゾンビ化要因に多いです。 5はHP最大値設定のmobにのみ起こるようです。低確率ですが、虚無のゾンビ化要因に多いです。 最近、虚無の使者を狩ってる人がいますが虚無は無属性(念になったときのみ属性をつけて)で攻撃してください。ナグルファル(AS属性魔法)やダーインスレイヴ(ASSBr)、マスターソード(ASブラストマイン)、ギルウィング(ASHD)、その他属性攻撃が発動する装備のままでは絶対に叩かないでください。魔法攻撃も厳禁。 理由は虚無の使者が高確率で属性チェンジを行うことです。そのため属性攻撃や魔法だとかなりの確率でゾンビ化します。 人型のmobだけと思っている方もいるかもしれませんがオリmob全てに当てはまります。 ちなみに虚無の使者は1セルまで近づくと属性チェンジを使います。2セル以上離れると使わないようです。 ※虚無の使者は現在ゾンビ化対策として毎時0分に自動的に一度死亡するようになっています。 0分付近は横湧きに注意。 質問スレや雑談スレ等でよくある質問 2 Q.発勁が痛い、加算DEF1500にしても即死する 物理耐性のカードや装備つけてるとそうなったりします。 よくあるミス→デビルリングc(無属性耐性+50% 他属性-50% 肩部分カード)を装備していた。 ただし、相手MOBのSTR値やATKなど、威力が相当変わってきますので、加算DEF1500のまま上級のオリ狩場に行くと即死するかも。 Q.アイテムリセットは15回転生時のみで16回目ではアイテムリセットはないのでしょうか? リセットは15回目だけで、次回からはリセットはありません。 Q.Base経験値もJob経験値も10万倍率のようではないような気がするのですが気のせいですか? GM『ベースが1000まで上がる関係で倍率が指定した数値の通りにならないです。 とりあえず、サーチには内部で指定してある倍率を記載しました』 Q.アカウントつくれねーよー! 鯖落ちてるかも Q.スレイプニルにヤファcさしてんだけど、あんま速くならないよ… スレイプニルの移動速度ヘイストにヤファcは重複しません。 チェイサーcの移動速度+15%とスレイプニルは重複します Q.タナトス最上階に行くには 4つの欠片が必要だそうで。その内3つは手に入れたんですがタナトスの悲しみが倒せません この鯖のタナトス系は念5ぐらいになってます。毒と闇ぐらいしか通用しません。ですが念5の奴が数匹沸いているようで、 一匹だけ念4らしき奴がいるみたいです。念4の奴がかけら落とします Q.タナトスタワー13Fに行くにはどうしたらいいのでしょうか?一応過去ログを拝見し各破片を所持していますが、12Fまでしか上れません。 mapの最上階に人魂みたいなNPCがいるのでそれに話しかけて 上げてもらいます。 12Fに上がった場所のすぐ右側辺りの狭い路地?にいます 通常の視点だと恐らく死角になっているので90度ほど回転させると 見つけやすいかと思います。 Q.皆が装備してる赤いスカーフみたいなものって、交換で手に入るやつなんですか? 怨霊武士がドロップする、「アサシンマスク」です。見た目変わってます。 作成装備の「血染めのマフラー」も同じ見た目でしたが、こちらは変更されて別の専用グラフィックになりました。 Q.オリジナルMAPの忘却の町(sec_in) はどの辺りにあるのでしょうか? トロン→右ネモタワー…の、右の階段→ハエの羽やテレポートを使ってマップ↑に移動→WPに入る→嘆きの海岸に着く。→嘆きの海岸MAP左下あたりを探し、WPに入る。 Q.オリ武器の、セブンシューターとか要求LV200で現在400ぐらいだけど装備できなくね? 表記ミスでございまっす。 オリジナルアイテムの9割はLv1000必要です。 Q.裏切りの草原って所に行きたいんです。 深淵の森4Fの右下のWPにレッツゴー Q.『地域でのIPBAN』にあたってしまった場合、どうすれば良いのですか? 諦めよう… Q.拡声器に出てくるM100などの意味ってなんでしょうか M=メダル Q.トレインの基準とはどれくらいのことを示すのですか? 故意的にMOBを連れ回しているように見えるとトレイン扱いです Q.ひよことか入手不可能のアイテムを装備している人がいるんだけどこれって癒着? 不定期に行われるGMイベントで景品として配られる場合があります。 神の声でのイベントの告知に遭遇したら参加してみるといいでしょう。 ※イベント参加の際に役立つ(?)用語解説 HIO(ホールインワン):GMが張っているバジリカなどの範囲設置スキルにハエやテレポを使って入ろうというイベント 追加して欲しい質問と答えどうぞ 「Q A」に書いてあった『地域でのIPBAN』にあたってしまった場合、どうすれば良いのですか? NEMOServerは諦めたほうが良いのでしょうか。 -- +MAO+ (2007-11-19 08 31 19) ソヒーの卵が『ポリンの卵』になっているのですガ。(キューペット装備も付けられない) -- +MAO+ (2007-11-21 15 58 40) 堕ちた大神官ビバムにHLが効かないのですが、何故でしょうか。 (悪魔/闇2) -- そら (2007-12-07 07 57 07) 拡声器に出てくるM100などの意味ってなんでしょうか お金にしてはバランスが悪いきがするので -- せりあ (2007-12-23 03 14 56) M=メダル C=カード帖です -- 名無しさん (2007-12-24 12 18 42) トレインの基準とはどれくらいのことを示すのですか? -- 名無しさん (2007-12-25 01 19 21) @strのコマンドを使ってもステがあげられません何故でしょう -- 名無しさん (2008-01-13 16 04 29) 忍者の影飛使えないんですけど? -- 名無しさん (2008-01-22 18 56 05) リヒのMVP時間湧き? -- 名無しさん (2008-02-05 16 35 55) ハイドしてるNPCってなんですか? -- 名無しさん (2008-02-08 14 34 23) c帖からオリcの出る確率は? -- 名無しさん (2008-02-11 16 46 04) 転生した後は一度決めた職業のままなんでしょうか?職業変えるのは無理なんでしょうか? -- 始めたばかり (2008-02-13 06 48 10) トロンにて職業変更NPCが居ます。M200枚で変更可。スキルPはリセットされますが、ステータスPはリセットされません。 -- 名無しさん (2008-02-13 09 01 26) テレポで飛ぶと重力エラーが出るんですがなぜでしょうか? -- 名無しさん (2008-03-11 01 45 27) 影飛 br;説明文を10回ぐらい読むと良いと思うよ -- 名無しさん (2008-05-05 18 48 00) リヒMVPはどこに沸くんですか?一回も見たことありません -- 名無しさん (2008-05-11 05 18 39) それって無知なだけじゃ・・・リヒでピラー、サンクあたりがあればマガレ・カトリのMVPだし、普通に狩ってれば嫌でも多数発見する、生体3は全種1匹+全種の中からランダムで1匹沸くはず、多分即沸きになってる3-○は多分沸きからみても2倍3倍いると思う -- 名無しさん (2008-05-11 10 52 18) それ生体MVPじゃなくて生体オーラじゃないかい?同じピラー・サンク使うmobでもMVPと非MVPがいるのはご存知? -- ぱぶろふ (2008-05-11 13 57 32) Lukを調節しても鷹が飛んでくれません・・・・困ったorz -- 名無しさん (2008-05-13 02 31 15) 属性矢はどこかで売っているのですか?売っていたら、その場所を教えてほしいです。 -- 名無しさん (2008-07-31 16 56 48) 確か専用のNPCは居ませんね -- 名無しさん (2008-08-01 23 44 19) 私を縛らないで は未実装ですか? -- 名無しさん (2008-08-16 22 07 02) 実装はしているが使えたらバランスが一気に崩れるので使用不可能です -- Rapha (2008-08-17 02 34 48) 転生後の一次転職のときスキルポイントがあまって断られてしまいます。ボーナスの2が -- 初心者 (2008-08-19 21 04 43) 転生管理官で転職すればOK -- 名無しさん (2008-08-19 23 26 07) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/3kshiki/pages/464.html
span style="font-size medium;" id=title strong それが声優! /strong /span - a href="http //www55.atwiki.jp/3kshiki/pages/464.html" target="_blank" 編集タグ /a br / a href="http //soregaseiyu.com/" target="_blank" アニメ公式 /a / a href="https //ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%9D%E3%82%8C%E3%81%8C%E5%A3%B0%E5%84%AA!" target="_blank" Wikipedia /a / a href="https //twitter.com/soresei_anime" target="_blank" Twitter /a br / a href="http //www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0116EELRQ/-22/ref=nosim/" rel="nofollow" target="_blank" img src="http //ecx.images-amazon.com/images/I/518vac4vmVL._SL300_.jpg" style="border none;" alt="それが声優! 第1巻(初回限定アフレコキット版) [Blu-ray]" / /a div style="border-style solid;border-width 1px;padding 5px 5px 5px 5px;width 200px;" strong 目次 /strong ul li a href="#basics" 基本情報 /a /li li a href="#musicinfo" 音楽情報 /a /li li a href="#musicmenu" 各話使用音楽一覧 /a /li /ul /div table tr bgcolor="#DEB887" td colspan="2" align="center" id=basics strong 基本情報 /strong /td /tr tr td bgcolor="#FFEFD5" width="120" 監督 /td td a href="https //ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B1%A0%E7%95%A0%E5%8D%9A%E5%8F%B2" target="_blank" 池畠博史 /a /td /tr tr td bgcolor="#FFEFD5" 音響監督 /td td a href="https //ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9C%AC%E5%B1%B1%E5%93%B2_(%E9%9F%B3%E9%9F%BF%E7%9B%A3%E7%9D%A3)" target="_blank" 本山 哲 /a /td /tr tr td bgcolor="#FFEFD5" 音楽制作 /td td a href="https //ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AD%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%83%AC%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%89" target="_blank" EVIL LINE RECORDS /a /td /tr tr td bgcolor="#FFEFD5" 話数 /td td 全13話 /td /tr tr td bgcolor="#FFEFD5" 放送時期 /td td 2015年07月~2015年09月 /td /tr tr td bgcolor="#FFEFD5" 原作区分 /td td 漫画 /td /tr tr td bgcolor="#FFEFD5" 関連作品 /td td /td /tr /table h4 id=musicinfo 音楽情報 /h4 hr / table width="700" tr bgcolor="#DEB887" td width="65" align="center" strong 区分 /strong /td td align="center" width="300" strong 楽曲情報 /strong /td td align="center" strong 発売情報 /strong /td td width="105" align="center" strong 発売日 /strong /td /tr tr td bgcolor="#FFEFD5" rowspan="2" 劇伴音楽 /td td rowspan="2" a href="https //ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A9%8B%E6%9C%AC%E7%94%B1%E9%A6%99%E5%88%A9" target="_blank" 橋本由香利 /a /td td span style="color #32CD32;" BD /span strong 『「それが声優!」第1巻』 /strong br / ※Blu-rayの初回限定版及び初回限定アフレコキット版の特典として、サウンドトラックCD Vol.1が付属。 br / /td td a href="http //www55.atwiki.jp/3kshiki/pages/394.html#d20150930" target="_blank" 2015年09月30日 /a /td /tr tr td Vol.2もあるのが世の常 /td td 不明 /td /tr tr td bgcolor="#FFEFD5" OPテーマ /td td id="op" strong 「それが声優!」イヤホンズ<高野麻里佳・高橋李依・長久友紀> /strong (第1話~第12話) br / 作詞:あさのますみ 作曲:佐々倉有吾 編曲:横山 克 br / ※第12話では挿入歌としても使用。(挿入歌としてのクレジットはなし。挿入歌はライブ用音源) ♪ a href="https //www.youtube.com/watch?v=72LDDi2UvwE" target="_blank" MV /a (Youtube)[04 35] br / /td td rowspan="2" span style="color #0000FF;" S /span strong 『それが声優!』 /strong イヤホンズ<高野麻里佳・高橋李依・長久友紀> br / ※「あなたのお耳にプラグイン!」は「残酷な天使のテーゼ」バージョンを収録。 /td td rowspan="2" a href="http //www55.atwiki.jp/3kshiki/pages/394.html#d20150722" target="_blank" 2015年07月22日 /a /td /tr tr td bgcolor="#FFEFD5" rowspan="2" EDテーマ /td td id="ed" strong 「あなたのお耳にプラグイン!」イヤホンズ<高野麻里佳・高橋李依・長久友紀> /strong (第1話~第5話、第7話~第11話) br / 作詞・作曲・編曲:エンドウ.(GEEKS) br / ※EDテーマはラジオ番組のような構成をとっており、各話の内容に沿ってトーク部分が変わる。 br / また、楽曲の途中でリクエストコーナーとしてアニソンが流れる。 br / ■リクエストコーナー(「リクエストソング」クレジット) br id="edin01" 第1話: strong 「残酷な天使のテーゼ」高橋洋子 /strong br / 作詞:及川眠子 作曲:佐藤英敏 編曲:大森俊之 br / ※TVアニメ「新世紀エヴァンゲリオン」OPテーマ。 br id="edin02" 第2話: strong 「人として軸がぶれている」大槻ケンヂと絶望少女達 /strong br / 作詞:大槻ケンヂ 作曲・編曲:NARASAKI br / ※TVアニメ「さよなら絶望先生」OPテーマ。 br id="edin03" 第3話: strong 「Endless Story」田村ゆかり /strong br / 作詞:大槻ケンヂ 作曲・編曲:NARASAKI br / ※TVアニメ「C3 -シーキューブ-」OPテーマ。 br id="edin04" 第4話: strong 「MOON PRIDE」ももいろクローバーZ /strong br / 作詞・作曲・編曲:Revo br / ※TVアニメ「美少女戦士セーラームーンCrystal」OPテーマ。 br id="edin05" 第5話: strong 「Love Destiny」堀江由衣 /strong br / 作詞・作曲:伊藤千夏 編曲:小林信吾 br / ※TVアニメ「シスター・プリンセス」OPテーマ。 br id="edin06" 第7話: strong 「ETERNAL BLAZE」水樹奈々 /strong br / 作詞:水樹奈々 作曲・編曲:上松範康(Elements Garden) br / ※TVアニメ「魔法少女リリカルなのはA s」OPテーマ。 br id="edin07" 第8話: strong 「YOU GET TO BURNING」松澤由美 /strong br / 作詞:有森聡美 作曲・編曲:大森俊之 br / ※TVアニメ「機動戦艦ナデシコ」OPテーマ。 br id="edin08" 第9話: strong 「Get along」林原めぐみ&奥井雅美 /strong br / 作詞:有森聡美 作曲:佐藤英敏 編曲:大平 勉 br / ※TVアニメ「スレイヤーズ」OPテーマ。 br id="edin09" 第10話: strong 「輪舞-revolution」奥井雅美 /strong br / 作詞:奥井雅美 作曲・編曲:矢吹俊郎 br / ※TVアニメ「少女革命ウテナ」OPテーマ。 br id="edin10" 第11話: strong 「ハッピー☆マテリアル」麻帆良学園中等部2-A /strong br / 作詞:うらん 作曲:大川茂伸 編曲:大久保 薫 br / ※TVアニメ「魔法先生ネギま!」OPテーマ。 /td /tr tr td id="ed2" strong 「耳の中へ」イヤホンズ<高野麻里佳・高橋李依・長久友紀> /strong (第6話、第8話、第9話、第12話) br / 作詞:あさのますみ 作曲・編曲:山本 奨 br / ※第8話、第9話、第12話では挿入歌として使用。 br / ※第12話ではライブ用の音源での使用。 /td td span style="color #0000FF;" S /span strong 『耳の中へ』 /strong イヤホンズ<高野麻里佳・高橋李依・長久友紀> br / ※全国のアニメイト、ゲーマーズでの限定発売。 /td td a href="http //www55.atwiki.jp/3kshiki/pages/317.html#d20150618" target="_blank" 2015年06月18日 /a /td /tr tr td bgcolor="#FFEFD5" rowspan="5" 挿入歌 /td td id="in01" strong 「愛と絶望のイデア」AKINO from bless4 /strong (第3話) br / 作詞:岩里祐穂 作曲・編曲:大森俊之 br / ※「「仏戦士ボサツオン」主題歌」表記。 br / ※劇中アニメ「仏戦士ボサツオン」の主題歌として使用。 br / ♪ a href="https //www.youtube.com/watch?v=CcTz4Yw0Smw" target="_blank" 試聴動画 /a (Youtube)[01 48](2015年08月16日までの期間限定) /td td rowspan="3" span style="color #0000FF;" S /span strong strong 『それが声優!E.P.スピンオフムービー主題歌集』 /strong br / ※コミックマーケット88にて販売予定。( a href="http //soregaseiyu.com/c88/" target="_blank" 詳細 /a ) /td td rowspan="3" 2015年08月14日 br / ~08月16日 /td /tr tr td id="in02" strong 「ヒーローじゃなくていい」堀江由衣(CV:堀江由衣) /strong (第5話、第12話) br / 作詞:あさのますみ 作曲・編曲:大隅知宇 br / ※「クロネコ・オブ・エターニャ2主題歌」表記。 br / ※劇中ゲームメ「クロネコ・オブ・エターニャ2」のイベントでのライブ曲として使用。 br / ♪ a href="https //www.youtube.com/watch?v=CIJATs_H1Mo" target="_blank" 試聴動画 /a (Youtube)[01 41](2015年08月16日までの期間限定) br / /td /tr tr td id="in03" strong 「この世はスパイラル!」釘宮理恵(CV:釘宮理恵) /strong (第6話) br / 作詞:あさのますみ 作曲・編曲:エンドウ.(GEEKS) br / ※「「探偵喫茶スパイラルカフェ」主題歌」表記。 br / ※劇中作品「探偵喫茶スパイラルカフェ」の主題歌として使用。 br / ♪ a href="https //www.youtube.com/watch?v=jzcpagowEpk feature=youtu.be" target="_blank" 試聴動画 /a (Youtube)[01 33](2015年08月16日までの期間限定) br / /td /tr tr td id="in04" strong 「光の先へ」イヤホンズ<高野麻里佳・高橋李依・長久友紀> /strong (第12話、第13話) br / 作詞:下地悠 作曲・編曲:大久保 薫 br / ※第12話ではライブ用の音源での使用。 br / ※第13話ではEDテーマとして使用。(「挿入歌」表記) br / ♪ a href="https //www.youtube.com/watch?t=5 v=EbYr8HzqQSI" target="_blank" 試聴動画 /a (Youtube)[01 33] br / /td td rowspan="2" span style="color #0000FF;" S /span strong 『光の先へ』 /strong イヤホンズ<高野麻里佳・高橋李依・長久友紀> /td td rowspan="2" a href="http //www55.atwiki.jp/3kshiki/pages/394.html#d20150930" target="_blank" 2015年09月30日 /a /td /tr tr td id="in05" strong 「ヒーローじゃなくていい」イヤホンズ<高野麻里佳・高橋李依・長久友紀> /strong (第12話) br / 作詞:あさのますみ 作曲・編曲:大隅知宇 br / ※ライブ用の音源での使用。 br / ※カバー。原曲は「 a href="#in02" ヒーローじゃなくていい /a 」。 br / /td /tr /table div align="right" a href="#title" topに戻る /a /div h4 id=musicmenu 各話使用音楽一覧 /h4 hr / 各話で使用された音楽の一覧。 br / br / ・ここでのOP・EDの定義はクレジット上の表記ではなく、OP・EDクレジットのテロップが表示されている場面(多くはOP・ED映像と共に流れる)で流れていた楽曲。 br / ・基本曲名のみで表記。歌手などが違う場合その都度表記。 br / ・初使用の楽曲は太字で表記。 br / br / table width="800" tr bgcolor="#DEB887" td width="45" strong 話数 /strong /td td width="175" strong サブタイトル /strong /td td width="120" strong OP /strong /td td width="270" strong ED /strong /td td width="200" strong 挿入歌他 /strong /td /tr tr td bgcolor="#FFEFD5" 第1話 /td td アフレコ /td td strong 「 a href="#op" それが声優! /a 」 /strong /td td strong 「 a href="#ed" あなたのお耳にプラグイン! /a 」 /strong br / ※リクエストソング br / strong 「 a href="#edin01" 残酷な天使のテーゼ /a 」 /strong br / ※TVアニメ「新世紀エヴァンゲリオン」OPテーマ。 /td td なし /td /tr tr td bgcolor="#FFEFD5" 第2話 /td td オーディション /td td 「 a href="#op" それが声優! /a 」 /td td strong 「 a href="#ed" あなたのお耳にプラグイン! /a 」 /strong br / ※リクエストソング br / strong 「 a href="#edin02" 人として軸がぶれている /a 」 /strong br / ※TVアニメ「さよなら絶望先生」OPテーマ。 /td td なし /td /tr tr td bgcolor="#FFEFD5" 第3話 /td td WEBラジオ /td td 「 a href="#op" それが声優! /a 」 /td td strong 「 a href="#ed" あなたのお耳にプラグイン! /a 」 /strong br / ※リクエストソング br / strong 「 a href="#edin03" Endless Story /a 」 /strong br / ※TVアニメ「C3 -シーキューブ-」OPテーマ。 /td td strong 「 a href="#in01" 愛と絶望のイデア /a 」 /strong br / ※「「仏戦士ボサツオン」主題歌」表記。 br / ※劇中アニメ「仏戦士ボサツオン」の主題歌として使用。 /td /tr tr td bgcolor="#FFEFD5" 第4話 /td td ユニット /td td 「 a href="#op" それが声優! /a 」 /td td strong 「 a href="#ed" あなたのお耳にプラグイン! /a 」 /strong br / ※リクエストソング br / strong 「 a href="#edin04" MOON PRIDE /a 」 /strong br / ※TVアニメ「美少女戦士セーラームーンCrystal」OPテーマ。 /td td なし /td /tr tr td bgcolor="#FFEFD5" 第5話 /td td イベント /td td 「 a href="#op" それが声優! /a 」 /td td strong 「 a href="#ed" あなたのお耳にプラグイン! /a 」 /strong br / ※リクエストソング br / strong 「 a href="#edin05" Love Destiny /a 」 /strong br / ※TVアニメ「シスター・プリンセス」OPテーマ。 /td td strong 「 a href="#in02" ヒーローじゃなくていい /a 」 /strong br / ※「クロネコ・オブ・エターニャ2主題歌」表記。 br / ※劇中ゲーム「クロネコ・オブ・エターニャ2」のイベントでのライブ曲として使用。 /td /tr tr td bgcolor="#FFEFD5" 第6話 /td td PV撮影 /td td 「 a href="#op" それが声優! /a 」 /td td strong 「 a href="#ed2" 耳の中へ /a 」 /strong br / ※イヤホンズのデビューシングル。 br / /td td strong 「 a href="#in03" この世はスパイラル! /a 」 /strong br / ※「「探偵喫茶スパイラルカフェ」主題歌」表記。 br / ※劇中作品「探偵喫茶スパイラルカフェ」の主題歌として使用。 /td /tr tr td bgcolor="#FFEFD5" 第7話 /td td 吹き替え /td td 「 a href="#op" それが声優! /a 」 /td td strong 「 a href="#ed" あなたのお耳にプラグイン! /a 」 /strong br / ※リクエストソング br / strong 「 a href="#edin06" ETERNAL BLAZE /a 」 /strong br / ※TVアニメ「魔法少女リリカルなのはA s」OPテーマ。 /td td なし /td /tr tr td bgcolor="#FFEFD5" 第8話 /td td ナレーション /td td 「 a href="#op" それが声優! /a 」 /td td strong 「 a href="#ed" あなたのお耳にプラグイン! /a 」 /strong br / ※リクエストソング br / strong 「 a href="#edin07" YOU GET TO BURNING /a 」 /strong br / ※TVアニメ「機動戦艦ナデシコ」OPテーマ。 /td td 「 a href="#ed2" 耳の中へ /a 」 /td /tr tr td bgcolor="#FFEFD5" 第9話 /td td マネージャー /td td 「 a href="#op" それが声優! /a 」 /td td strong 「 a href="#ed" あなたのお耳にプラグイン! /a 」 /strong br / ※リクエストソング br / strong 「 a href="#edin08" Get along /a 」 /strong br / ※TVアニメ「スレイヤーズ」OPテーマ。 /td td 「 a href="#ed2" 耳の中へ /a 」 /td /tr tr td bgcolor="#FFEFD5" 第10話 /td td 進路 /td td 「 a href="#op" それが声優! /a 」 /td td strong 「 a href="#ed" あなたのお耳にプラグイン! /a 」 /strong br / ※リクエストソング br / strong 「 a href="#edin09" 輪舞-revolution /a 」 /strong br / ※TVアニメ「少女革命ウテナ」OPテーマ。 /td td なし /td /tr tr td bgcolor="#FFEFD5" 第11話 /td td 自己管理 /td td 「 a href="#op" それが声優! /a 」 /td td strong 「 a href="#ed" あなたのお耳にプラグイン! /a 」 /strong br / ※リクエストソング br / strong 「 a href="#edin10" ハッピー☆マテリアル /a 」 /strong br / ※TVアニメ「魔法先生ネギま!」OPテーマ。 /td td なし /td /tr tr td bgcolor="#FFEFD5" 第12話 /td td ライブ /td td 「 a href="#op" それが声優! /a 」 /td td なし /td td 「 a href="#in02" ヒーローじゃなくていい /a 」 br / 「 a href="#op" それが声優! /a 」 br / ※ライブシーンでの使用。 br / 「 a href="#ed2" 耳の中へ /a 」 br / ※ライブシーンでの使用。 br / strong 「 a href="#in05" ヒーローじゃなくていい /a 」 /strong br / ※ライブシーンでの使用。 br / strong 「 a href="#in04" 光の先へ /a 」 /strong br / ※ライブシーンでの使用。 br / /td /tr tr td bgcolor="#FFEFD5" 第13話 /td td 査定 /td td なし /td td 「 a href="#in04" 光の先へ /a 」 br / ※「挿入歌」表記。 /td td なし br / /td /tr /table div align="right" a href="#title" topに戻る /a /div
https://w.atwiki.jp/tosyoshitsu/pages/375.html
「平穏いまだ来ず、かあ…」 紙面に踊る、『宰相、迷宮へ核攻撃!?』の大見出しを、最後に目で見て確かめると、ぱさり、新聞を器用に四つに折りたたみながら、コヒメは溜め息のように呟いた。 季節は十月を迎え、なお、夏は終わらない。 元々西国であるレンジャー連邦では、年中夏のようなものではあったが、どこもかしこも夏だと聞くと、東国にでもまたリゾートに行きたくなる。 「あの旅行はよかったなあ…」 三月の末頃に行った先は、温泉と清流のせせらぎもある、緑豊かな国だった。同じ共和国でも、地方が違えばこうも違うのかと、見るまでは想像だにしなかった大樹の数々に、その年輪を思ったものだ。四季のあるあの国では、きっと今頃紅葉が見ものだろう。是非、また行きたいものだ。 そう、ぼんやりと夢想していたところ、やってきたのは丁度その三月の旅行に同行したアスミだった。髪は長く、控えめでおっとりとした造りの顔を、きょとんとさせながら聞かれる。 「サボりですか、コヒメさん?」 杖を片手に地べたに直接座り込んでいる、紫の三角帽子にマントをまとった彼女は、さぞ奇異に映った事だろう。 彼女らは、交代制で王宮の、特に藩王の護衛を持って任じるものたちだった。王の亡くなれば、国は滅びる。平時から、怪しいものがいないように見張りをするのは、軍の中でも選りすぐりのものにしか勤められない、重要な仕事。 とは言っても、本土に敵の侵攻を許した事がない連邦において、今では半ばただの慣習化してしまっているけどなあ…とコヒメは思いながらも、プライベートでも付き合いのある友達へと冗談めかしながらも返事をした。 「有意義な時間の過ごし方と言ってほしいなあ」 こし、こし。足で自分の真下の地面を払って見せる。 ほら、と示されて、あ、とアスミは口を押さえた。 それは、注意して観察しても、言われなければわからないようなものだった。王宮を取り巻く外壁の、そのまた土台となっているブロックの上には、当然砂が覆っている。その、砂の下、ブロックに、刻み込まれている紋様があったのだ。 しゃがみこんで、手で紋様のあとをたどるように、砂を払ってみると、はたしてその紋様は延々と続いているらしかった。 「全然気がつかなかった……」 「あはは、うん、無理もないよ。八月にみんなで彫ってから、気配が隠れるように術をかけてあるから」 ぱん! と、柏手を一つ、打たれ、はっとする。 気がつけば、もう足元にあったはずの紋様がさっぱり見えない。 ぱら、ぱら、ぱら、砂を上から改めて降りかけ、物理的にも紋様を隠したコヒメは、コンと杖でその上を軽く打つと、それで再び壁際に腰掛けて新聞を読み始めるのであった。 「これ、どういう効果があるの?」 「んー。初歩的なものでね、線を踏み越えるものに、藩王への害意があるかどうか、量るものなんだ」 「じゃあ、例えば悪人さんが踏み越えたら…?」 「警報が鳴るの。もちろん、普通の人には聞こえないけど。それで王宮内にも厳戒態勢が敷かれる」 「へえー……」 術式を扱えない、ただのメカニックに過ぎないアスミにすれば、何がどうなっているのかさっぱりの話だ。 すごいなあと素直に思う。 「一応人が張り付いてないと効果ないんだ。だから、これでも神経使ってるんだぞ」 「えと…ごめんなさい」 きっ、とにらまれるようにして見られ、アスミは頭を下げる。 すると、コヒメはにっこり笑って頷いた。 「いいよう。そのかわり、実際に見て回る人がいないといけないんだもの」 私にはそのおっきなスパナ、到底扱えないし、とコヒメは彼女の背負っているものを指さして言う。 それは大人が一抱えもして、それでようやく持っていられそうな、馬鹿でかいスパナであった。分厚く、太く、大きく、それはまさに鉄塊であるとでも、そう形容したくなるような、破壊的な威容を誇る、スパナであった。 昔からの彼女のトレードマークでもあり、アスミはこれを、まるで自分の手足のように振り回す。 腕力や、筋力ではない。無論、それを支えるだけの体幹の力がなければこうして普段から持ち歩くことは出来ないのだが、アスミはこれを扱うのは、鉄の呼吸を知ることだと同じだと思っていた。 整備士は、鋼に心を通わせる。 それはパイロットがするのとはまったく違うやり方で、鋼の動きからではない、佇まいから、その呼吸を読み取り、ゆがみを感じ取って正す、そういうものだった。 呼吸を知れば、あとは自分の力をそこに加えてやるだけでいい。力尽くで振り回す必要など、どこにもない。 機械というものは、すべて画一的のようでいて、部品一つとってみてもどれも厳密に同じ形をしているわけではない。設計値にあわせればそれでいいというようなものではなく、またそうやって強引に直した部品は必ずあとで軋みを上げる。なるべくそっと、全体のバランスが取り戻せるように、互いの相性を見てやりながら直すのが、いいメカニックになるコツだと、そう彼女は師に教わってきた。 このスパナはその師から譲り受けたもので、機体の四肢をばらすような、大掛かりな整備の時にしか使えないような代物ではあったが、巨大な鋼の重心や、その扱い方を肌身で直接感じるために、アスミはこれをいつも身に着けていた。その奇行が偶然軍上層部の目に止まり、怪力の子がいるらしいと、特別にこの護衛任務に抜擢されたのだ。 「ほんとに曲者が忍び込もうとしてたら、物理的に取り押さえないといけないし。だから、役割分担だねっ」 そう、小さな顔いっぱいににこりと笑う、コヒメのその笑顔の屈託のなさに照れて、アスミは「そんな…」と手を振り否定した。 「私、にぶいからきっと一人じゃ気付かないよ」 「そんなことないよぅ。アスミちゃんだって立派な舞踏子だもの。ホープくんたちと同じくらい、鋭い感覚持ってるじゃない」 「でも、まだまだ新米だし…」 ばん! と、背中を叩かれた。 「大丈夫! 舞踏子って、藩王さまが認めた人しか、なれないんだよ? もっと自分を信じていいって、アスミちゃんは」 「う、ん……」 引っ込み思案気味な自分を変えようと、一念発起して舞踏子になるために訓練を受け、砂漠のバラという、貴重な鉱石を何の手がかりもなしに探し出すという試練をくぐりぬけた。その、最後の席で、藩王である蝶子自らに祝福をされ、名前を呼ばれた時の感動を、彼女は今も忘れていない。 仕事は相変わらずメカニックだったが、一つ、自分でも成長を実感出来るほど、あの訓練の日々と試練は本業にも役に立った。 『おめでとう、水ノ菜明日美(ミズノナ=アスミ)さん』 そう、名を呼んでくれた蝶子の笑顔を思い出す。 うん、とアスミは頷いた。 「そうだね。そうでないと、私を信じてくれた人達に失礼だものね」 「そうそう! 人間苦手なことなんていくらもあるもん、出来ることだけ見てればいいんだよ。それで、出来ることだけ、誇ればいいんだ。それさえ出来れば、胸張って生きていられるもん」 だいたい、苦手のない万能なキャラなんてどこにもいないしねー、と言いかけて、ふっとコヒメは口をつぐむ。 「いや、まあー…中にはほら、ドランジさんたちとか、女王陛下とか、見よう見まねならオールマイティな人たちもいるけどさ。あれは例外例外」 「うん、わかってる」 くすり、自分を元気付けようとして、慌てる友人を見て、笑うアスミ。 その、友の名を思う。 歌川小姫(ウタカワ=コヒメ)、やはり、水に関する名前が付けられている。 この国には、多様な言語で名づけられた国民たちがいるが、不思議と意味をたどれば水にまつわる名前が多い。それはきっと、この海と砂漠に囲まれた土地で、子らを祝福するための親なりの愛情だったのだろう。 愛は水、か…… 「ん、何か言った?」 「ううん、なんでもなーい」 名は、意味だ。 意味は祈りだ。 これからも、授けられた自分の名に、恥じないように、生きていこう。 そう思いながらアスミは、もう随分と長いこと足を止めてしまっていたことに気付き、慌てて見回りに戻る。 「私が見張ってるから、一緒にいて大丈夫なのにー…」 その背を見送りながらコヒメは笑った。 そして、それにしても…と、改めて紙面に目を落としながら、呟く。 「迷宮だの、世界のリセットだの…試練はまだまだネバーエンディングだ」 /*/ 濃密な、水の香がする。 どこかより立ち上るといった類のものではなく、土が、空気が、木々が、その身に孕んだ水を互いに交換しあう、その濃密な命のやりとりに、水の香を感じる。 苔生した地面に荒く叩き伏せられながら、レグ=ネヴァはそう思った。 砂利など除けられていない。だから、頬の皮膚がずたずたに抉れ、口の中が衝撃で切れた。 もう、慣れっこの味だ。 「立ちなさい…立て!」 言われるまでもない。 無防備に寝転がっている腹を、靴の爪先で蹴り飛ばそうとしてくる相手の足から庇い、交差した両腕に受けたその衝撃を利用して彼は立ち上がった。 きし、きし、金属的な音を立てて唸る右腕を、ぶるんと振って、構え直す。 「ほう…」 感心したように男はその構えを見やると言った。 「十人並みにはなった」 言葉に構わず、低く潜りこむようにして踏み込む。 相手の前方、直前になって体を一度右へ振り、その反動で左に回りこみながら、腰の後ろに隠したナイフを、相手から死角になるよう抜き払っている。 がっ。 「!」 前に出ている、左肩を掴まれた。 「そうだ。ここが隠れていないと、首を掴まれる」 とん、と軽く押されただけなのに、後ろへ吹っ飛ぶ。 自分を傷つけないよう、咄嗟にナイフを離しかけて、瞬時に思考を切り替え、大きく広げた両足で踏みとどまる。 「そうだ。武器は手放すな。相手に自分の持つ力を利用されることほど愚かなことはない」 男は依然、大地よりせり上がった巨木の根の上で、佇んでいる。 こちらへ向かってくる様子のないのへ、咄嗟に閃き、レグ=ネヴァはナイフを持つ手を変え、足元を切り払うように、薙いで突っ込む。 男の足は既にない。 「がっ!!」 視界が、闇にふさがった。 足裏で蹴りつけられた。いや、踏まれたのか、いずれにしても、そこから不自然にのしかかる人一人分の全体重の衝撃が、頚椎を圧縮し、ひどく軋ませる。 「そうだ。地の利をまずは取り戻せ。私が上で、お前が下だ。これは圧倒的な優位だ。だが考えて行動しろ」 言われ、がむしゃらに腕を前に掻き出す。 これなら相手は元の位置に着地出来ないはずだ。 とん、と、背後に軽い音がした。 背骨を指で突かれる。 「そして背後はさらに私が優位となる。考えろ、と言ったはずだが」 「……!!」 鼻血であえぐ呼吸音に、激痛のうめきが混じる。 神経を直接触られているような激甚の痛みだった。 突き飛ばされ、顔面をしたたかに木の根の表面で打つ。 髪を掴まれ、さらにもう一度、顔をそこへ叩きつけられた。 「今のは悪い答えを出した罰則点だ。もう一度行くぞ」 後ろ手に振り上げたナイフで、髪ごと相手の腕を切ろうとする。 ふわ、と離され、手ごたえはない。 かわりに膝裏を蹴りつけられ、体勢が崩れる。 考えろ、考えろ。 後ろを取られ続けている状態から脱するには、どうすればいい? レグ=ネヴァは思考する。 そして、振り向きながら、飛び上がり、自らの背を樹の肌へと押し付けた。 「よし。だが、悪し」 眼前に、拳が迫っている。 小さく堅く、握りこまれた拳だ。 間に合わない。 感じた瞬間、レグ=ネヴァはすとんと自分でその場にしりもちをついた。 ごがあ!!!! 衝撃が、分厚い生木の樹皮を粉砕し、木屑がぱらぱら頭にかかる。 両腕で顔をガードしながら、横に上体を振ることで、相手の正面から逃れようとした。 めぎ。 やはりこれも顔のあった高さから、強靭な繊維と水分で結び付き合う木肌が押し潰される音がする。 手をついて、さらに間合いを空けるようにして飛び起きながら、ようやっと立ってレグ=ネヴァは男の様子を見ることが出来た。 「30点だ。これでまた私が上を取ったことになる」 男は果たして、せり上がる木の根の上に、最初とまったく変わらぬていで、佇んでいた。 黒衣の膝に、木屑がついている。 「覚えておきなさい、レグ=ネヴァ、復讐者よ、地の利というものがいかに恐るべきものか、そしてそれを持つ相手を害するということが、いかに困難なのか。それが、これからのお前の克服すべき、課題なのだから」 はい、HA。 そう、レグ=ネヴァは切れ切れの呼吸から言葉を搾り出した。 それで今日の訓練は終わりだった。 /*/ かつてムゥエと名乗っていた青年がまず最初に与えられたものは、新たな名前だった。 レグ=ネヴァ,それが彼の与えられた名前である。 「今日からお前は復讐者として生きるのです。これはそのための、刻印です」 HAと名乗った黒衣の男は、そう告げると、何もわからない彼を船に乗せ、この東国らしき地へと伴った。 次に与えられたのは、新たな右腕だった。 かつての腕より遥かに器用で筋力のある、見た目には、まったく義腕と思えないそれは、柔軟性も素晴らしく、機械とは思えないほどであった。 それらを与えたHAが始めたのは、レグ=ネヴァの意識を作り変えることだった。 まず最初の一ヶ月間、執拗に殴り倒された。 何か自分の意見を言うたびに、頬を、何度も、何度も張り飛ばされ、そうして彼は、その日の最後に何故その意見がいけなかったのか、優しく説かれて初めてそこで理解する。 体で教えに従うことを、叩き込まれた。 その間にも、数々の知識が山のような課題として積み上げられ、豊潤に与えられる資料と情報機器によるシミュレーションで、彼は暗殺者としての教養を磨いていった。 これは、最初、覚えがよいと誉められた。 次に、どうしてそれではいけないのか、机上の演習で鮮やかに完敗させられ、自分で屈辱を噛み締めた。 飴と鞭の原理なのだろう。 午前中の体で覚える訓練は、徹底的に痛めつけられ、逆らう気力もないほどぼろぼろにされるが、午後にある、脳で覚える思考の反射は、それまでと違って自分なりに頑張ることを許される。かわりにさらに完膚なきまでに負かされる、その、悔しさが、自ら学習しようという気力につながる。その気力がまた、翌日の午前を耐え抜く気力につながるのだ。 そのサイクルが、彼を短期間のうちに、戦士へと作り変えた。 次の一ヶ月でしたことは、狩りだった。 生い茂る森林の中で、野性の動物を対象に行われる狩りは、それまでに習得した技術の、よい実践訓練になった。 学んだことは、実際に使ってみて、使い方を覚えなければ意味がない。そうHAは説いていた。 実に合理的で、父から教わったことと、まったく同じだとレグ=ネヴァは感心した。やはり優れた物の考え方というのは最終的に行き着くところは同じということか。 かつては這いずるように他人のおこぼれで生き延びることしか出来なかった時期もあったレグ=ネヴァは、そうして自らの糧を自らの手で得られるようになり、少しずつ、少しずつ、自信を獲得していった。 HAは、最初の一ヶ月は食事まで面倒を見てくれていたが、狩りを実践している次の一ヶ月の間、ちょくちょく姿を見せない時があった。いずれの時も、一日の最後には、必ず丁寧に自分で与えた傷を治療してきた。 「早く治る方が、より多く、鍛えられるでしょう」 そう、HAはあの紫の唇で笑いながら、手当てをした。 サディスティックな男だと思った。だが、奇妙なことに彼の言葉遣いは、初めて出会った時と違って、丁寧になることが、時々あった。物を教えるためには優しく言い含めなければいけない時もあるからだろうかと、レグ=ネヴァはそう推測した。 「ようやく、すべてにおいて十人分の働きが出来るようになりましたね」 「はい、HA」 「ですが、お前の復讐するべき相手は、その十倍の力を持ってしてもなお足りない。強くなりなさい、レグ=ネヴァ、強く、強く、ただ強く、鋭く、この次は一点に強さを絞りこんで獲得しなさい」 HAは、二ヶ月が経った時、そう言われた。 ある日、連邦王宮内の見取り図が手渡された。警護の巡回システムまで図示して詳細に網羅されたものだった。 「どこで手に入れたのですか」 「私達の手は長い。そして、彼らの語る愛はあまりに矮小。そういうことです」 私達というのが何を指すのか、まだ、具体的には聞いた事がない。 ただ、それが皆に知られているような、名のあるまっとうな組織ではなく、そして非常に力のあるものだということだけは、理解出来た。 次に、連邦の詳細な構成員が示された。 「通称を、女王陛下と呼ばれるACEがいます。あと二月のうちには貴方も殺せるようになるでしょう」 「では、何が問題なのですか?」 「定まった行動パターンなく、王宮内を彷徨っている事です。これはただの器でしかありませんが、器のまま、独自に意志を持って動きます。予測の立てられない事が、どれだけ恐ろしいかはもう教えましたね?」 「はい」 「よろしい。今のお前には対応出来ずとも、二月後のお前には出来るようになる。出来るように、私達がお前を育てます」 HAは次に一人の男の写真を取り出した。 「これは…」 「カール=T=ドランジ。お前も知っている通り、生身で、一人で行動している限りはたやすい相手。居場所もほぼ限られており、不在の時間帯も把握しています。が、やはり義に厚く、どうかすると普段の行動を覆してでも、この国の危機に駆けつけようとします」 「では、どうすれば」 「簡単です。彼を愛する女達に手を出さなければいい」 そう言って、3人の女の写真を並べて見せる。一人は見覚えがあった。あの国の、摂政だ。 「愛とは矮小なものです。己の手の内にないものにはその庇護は届かない」 そう、ちょうどお前の救われなかった、そのように。 滴る毒の唇が、人間味を感じさせない、能面のような顔を動かして、そう、告げた。 「…………」 「次に移りましょう。これが最後の、そしてお前のもっとも邪魔となる相手」 橙の、瞳を持つ女の写真が、机上に投げ出された。 「…蝶子、藩王」 「いいえ」 恨みを呑むような、レグ=ネヴァの言葉はだが、即座に否定された。 「これはACE蝶子。私達が情報を掴んだ、藩王蝶子とは違う存在。もっとも危惧すべき障害です」 「障害……?」 「お前に彼女は殺せない。その力はない。うぬぼれないことです。そして間違えないことです」 胸を、あの晩のように、指で突かれ、 えぐられる。 「目的さえ果たせれば、手段など、どうでもいい。暗殺者として特化したお前は、彼女を出し抜き、彼女と同じ役割をするものを、殺す。それだけですべて事が足ります。つまり、奴等の身の破滅が」 くつ、くつ、くつ。 唇の上で毒が踊る。 「パイロット国家である彼らに生身で身を守る術はこれら以外にはない。舞踏子で使える魔術など、今のお前でも容易く打ち破れるほどの脆弱。明日から相手と状況を想定した実践演習を始めましょう、私達には時間はいくらでもある。対して、彼らの私達に備える時間は、ほんの刹那」 約束された勝利です…と、呟いてから、最後にHAは無感情な声でこう言った。 「お前の復讐を果たしなさい、レグ=ネヴァ。それがすべての答えになる」 /*/ あの男は死にましたかと問う声がする。 あの男は殺したともと答える声がする。 そうですか。 これで真実を知るものは、私達だけですね。 /*/ →『第六章:彼女』
https://w.atwiki.jp/animerowa-2nd/pages/760.html
それが我の名だ~actress again ◆DzDv5OMx7c * * * そこは球体の内側だった。 唯一の足場は宙に浮く円柱。 そしてその壁一面には世界地図が姿が映し出されている。 まるで地球儀の内側のようなそこの名は、BF団本拠地・作戦室。 その中央で壮年の男――十傑集の長、混成魔王樊瑞は思考にふける。 「……」 『地球静止作戦』と呼ばれたBF団史上最大の作戦。 だが、ある男は敵味方共に甚大な被害を出したそれすらも大いなる『GR計画』の前座であったと言い放った。 その男の名はBF団軍師、諸葛亮孔明。 彼らの主であるビッグファイアから全権を任されたという、胡散臭さを塗り固めたような男。 だがしかし、数日前、孔明は姿を消した。 後にも先にも、一切の前触れも音沙汰もなく。 更には時を同じくして、その側近『コ・エンシャク』、 及び十傑集の『マスク・ザ・レッド』と『直系の怒鬼』も突如として行方をくらませたのだ。 この異常事態にBF団は混乱し、GR計画準備の中断を余儀なくされた。 彼らにとって幸運だったのは敵対する国際警察機構でも同様の事態が発生していたということ。 静かなる中条、そして草間大作とジャイアントロボ、 その他、九大天王を含む複数名のエージェントの失踪が確認されている。 だがそれすらも樊瑞にとっては、不安をあおる要因にしかならない。 まるで神の見えざる手によって、突如世界を書き換えられてしまったのかのような違和感…… 普段なら馬鹿げていると一笑に付すその考えが、ここ数日の間、樊瑞の頭から片時も離れないのだ。 「――何を考えておる、樊瑞よ」 半透明の足場に現れたのは老人と言っても差し支えない年齢の男。 だが矍鑠とした動作、全身から漲るその英気はただの老人ではないことを物語っている。 男の名は激動たるカワラザキ――BF団創生期からいる最古の十傑集にして、樊瑞らが最も信頼する男だ。 「……あの男がこちらの考えを姿を消すのは今に始まったことではなかろう。 であれば、今は来るべき日に向けて"アレ"を奪い返すことに全力を尽くすべきではないか?」 確かに。、神ならぬ身にすべてを見通すことは出来ない。 人に出来ることは今、最善を尽くすことだけなのだから。 「……そうだな、まずは"アレ"を取り返さねばならんか。 すべては、ビッグファイアのために……!」 見上げた視線の先、モニタに映し出されるのは、黒いアタッシュケースを抱えた赤い髪の少女だった。 * * * あたしは走っていた。そりゃあもう全速前進ってな具合に。 バサバサ自慢の赤色の髪が乱れるし、服には汗が滲むし。 ニーソックスが少しずり下がって来たような気もするけど気にしない。 あたしを突き動かすのはとある本能的な衝動。 生命の危機という、単純極まりない"それ"だった。 「フハハハハハハ! どこへ行こうと言うのかね?」 その声は遥か頭上から。 ごちゃごちゃした町を見下ろす様に走る線路の上。 いい年こいて黒いタイツを被ったオッサンが、列車の上からこっちを見下ろしている。 「――ったく、いい加減しつこいっての……!」 その視線を遮る様にビルの隙間に身を滑り込ませれば、 今度はオートジャイロに乗った全身黒タイツの連中が追いかけてくる。 黒タイツの連中の名はBF団。 冗談抜きで世界征服を狙っている連中だ。 そしてあたしは運び屋なんかをして日銭を稼いでいるしがない女の子。 さて、そんなあたしが何故追われているのかと言うと、 「さぁ、大人しくアタッシュケースを渡してもらおうか!」 なんか怪我だらけの坊主のオッサンから受け取った黒いアタッシュケース。 これを国際警察機構のところまで届けるのが今回のお仕事ってワケだ。 この仕事……危険度が高いのはわかっていたが、“とある理由”があって、二つ返事でOKした。 「誰が渡すか、バーカ!」 毒舌を返しながら、目指すは線路から大きく外れたところにあるマンホール。 下調べ済みのあそこに入ればエージェントとの合流場所まで一直線。 そう、ここさえ切り抜けられれば――!! 「フン……まさかBF団から逃げられるとでも思ったのかね?」 男の声にいやな物を感じたあたしは首だけで振り返り、 そして振り返ったことを後悔した。 「――起動せよ、維新竜・暁!!」 その声を切欠に、大音量を響かせながら列車が変形する。 腕が伸び、首をもたげたそれはまるでゲームに出てくるドラゴンみたいだ。 鉄の塊が軋む音がまるで叫び声の如く、夜空に響き渡る。 あたしは前だけを見て、その場を全力で逃げ出そうとする。 けれど列車ロボットは重そうな見かけとは裏腹に、機敏な動きであたしの前に立ち塞がる。 ヤバイ、と思ったときにはもう遅く、伸びてきたアームにあたしの身体は捕らえられた。 そしてそのまま空高く――ビルと同じ高さぐらいまで吊り上げられる。 「散々手間をかけさせてくれたな小娘」 ロボットの肩に乗る男は苛立ちを隠そうともせず、あたしを睨み付ける。 が、余裕の表れか、マスク越しでもわかるような笑みをその顔に浮かべた。 「だが……我らとて鬼ではない。 貴様が持ち逃げした"GR3"のコントローラーさえ渡してもらえば、 お前は見逃してやってもかまわんぞ?」 普通に考えれば十分魅力的な提案だ。 100%嘘だろうけど、隙ぐらいは作れるかもしれない。 元々雇われの身であるあたしには国際警察機構に協力する義理なんてこれっぽっちもありはしない。 何だろうと指一本動かせないこの状態よりはマシなはずだ。 だけど、 「誰が……誰があんた達なんかに!」 だけど、それだけはありえない。 脳裏に浮かぶのは包帯にグルグル巻きにされたママの姿。 BF団のテロで大怪我を負ったあたしの大切な人。 ママの手術台と入院費用、それに『そいつらの鼻を明かせるなら――』という気持ち。 それが今回の仕事を請けた大きな理由。 だから、BF団だけには屈するわけにはいかなかった。 そしてその答えは目の前の男の最も望む物であったらしい。 「そうか……では仕方がない。予定通り、力ずくで行かせてもらうとしよう! すべては我らが偉大なるビッグファイア様のために!!」 少しずつ締め付ける力が強くなる。 徐々に迫り来る死の恐怖に押し潰されそうになる。 だけど、視界の隅に映るのはマスク越しでも分かる酷薄な笑み。 こいつらに弱みだけは見せたくないという一欠けらの意地だけで、相手を睨み付ける。 だけど圧力は次第に増していき、体中の骨という骨が限界を超えるその瞬間、 突如として機械の指が緩み、あたしの身体は空中に放り出される。 でもなんてことはない。死に方がちょっと変わっただけ。 酸素不足で朦朧とした意識もそれだけは理解できた。 「いづっ!?」 だけど次の瞬間、全身に走った痛みに無理やり意識が覚醒させられる。 偶然ビルの上とかに落ちたのだろうか……と思いながら周囲を見渡して、 それがまるっきり見当違いだということをあたしはようやく理解した。 光り輝く絨毯みたいな何かが空中に浮いており、あたしはそこに不時着したのだ。 同じく光の絨毯の上に転がるのはさっきまであたしを掴んでいたロボットの腕。 人間で言う肘の辺りがすっぱりと切断され、まるで鏡みたいに綺麗な断面を晒している。 驚きの表情のまま固まる黒タイツたち。 これらが意味するところはただ一つ――第三者の介入。それ以外にありえなかった。 「ふむ……この"レバケン"とやら……悪くない切れ味だな。気に入ったぞ」 そして光の絨毯の先頭、更なる高みにそいつはいた。 月明かりに照らされたのは目も眩むような金ぴかの鎧。 右手には陽炎を立ち昇らせる真紅の剣。両足には水晶をはめ込んだ真っ黒な靴。 華美を極めたその格好の中で唯一みすぼらしく映るのは、背中に背負った黒いバック。 突如として現れた金ぴかの男は、圧倒的な存在感を撒き散らしながら、 だがしかしこっちのことなどお構い無しに自分の剣を一心不乱に眺め回している。 次に話したのは金ぴかの足元――黒い靴から声が聞こえた。 『どうやら北欧神話におけるレーヴァンティンの概念を内包しているようですね。 この持ち主であった"Konatan"には悪いことをしたと思いますが』 「間違えるな具足。すべてのものは元々我の財なのだ。 故に盗人の手から"レバケン"も我が手元に戻ってきただけなのだ」 空気を読まずに暢気に靴と会話する金ぴか。 めんどくさそうに剣をデイバックの中にしまう……って、明らかにデイパックより長くなかった? 整った容貌に蛇みたいな笑みを浮かべながら、ルビーのような二つの目でこちらを見下ろしている。 「さて……光栄に思うがいい雑種ども。王の問いに答える事を赦す。 このあたりでコソドロを見なかったか?」 『黒髪を逆立てた少年で、年齢は10代中ごろ。格好は黄色いコートと……奇妙な面をつけていることもあるようです』 すかさずフォローをする黒い靴。 なんか慣れてるっぽいなぁ、とかあたしは場違いなことを考える。 けどいきなりすぎる乱入にオトナ連中は大騒ぎ。 「だ、誰だ貴様は!」 「国際警察機構のエージェントか!?」 「誰でもかまわん! 邪魔立てするのなら――」 次々と上がる雑多な声に金ぴかの表情が心底うんざりとしたものに変わっていく。 「聞いているのは我だ。それとも貴様らは王の言葉が分からぬ狗畜生どもか?」 「……どちらにしろ、貴様には関係ないだろう?」 ビルの上から声がかけられる。 そこに居たのはさっきまで列車ロボットの上に立っていたスーツ姿の黒マスクだ。 顔が見えなくても青筋立てていることぐらいは分かる。 が、金ぴかはそんなこと知ったこっちゃないとばかりに不機嫌な視線を向ける。 「ほう、それはどういう意味だ雑種?」 「それは――こういう意味だ、馬鹿めが!!」 いつの間にか列車ロボットが、金ぴかの背後に回っていた。 そう、男が前に歩み出たのは金ぴかの注意をひきつける囮だったのだ。 その作戦は功を奏し、避けようのないタイミングで超重の拳が振り下ろされる。 『Protection』 けど、その拳はあっさりと止められた。 金ぴかの周りに発生したフィールドによって。 「ば……ばかな、アレだけの高出力フィールドだと!?」 驚くオジさん。 確かにアレだけ強力なフィールドなんてあたしも見たことがない。 「褒めて遣わすぞ具足。我が魔力の生かし方が分かってきたようではないか」 『……それはどうも、King』 「やれやれ……我からの賛辞を賜ったと言うのにもう少し悦ぶがいい。 しかし――」 こっち側に向き直り、真紅の目であいつらを睨み付ける。 「雑種風情が、随分と不戯けた真似をしてくれたものだな」 男が口を開く。 たったそれだけで周囲の温度が一気に下がったような錯覚を覚える。 絶対零度を言葉にしたら、きっとあんな感じになるのだろう。 「王が直々に判決を下してやろう。身に余る光栄に歓喜するがいい」 金ぴかはディパックの中に手を突っ込むとそれを取り出した。 それは一言で言うなら大きな筒だった。 もっと細かく言うなら、戦車とかロボットについている馬鹿でかい大砲。 明らかにディパックの容積を無視したそれを金ぴかは取り出すと、 まるでおもちゃの拳銃のように軽々と構える。 「――死を賜わす。遠慮はいらぬ、謹んで受け取るがいい」 その顔に浮かぶのは子供のような無邪気な笑み。 あたしだけじゃない。この場に居た全員が理解する。 こいつが息をするように相手を甚振ることのできる、生まれ付いての鬼畜野郎だってことに。 所詮、圧倒的戦力差がないとそう振舞えないマスクの男などとは――酷薄のレベルが違う。 「か……かかれぇぇぇぇぇぇぇっ!!」 号令の下、一斉に襲い掛かる黒タイツたち。 だけど、どう見てもあいつらに勝ち目があるようには思えなかった。 まぁ、それを一番理解しているのは、あいつらだったのかもしれないけど。 『――Enormous Cannon, Fire!』 そして、前言どおり判決が下される。 大砲から放たれたエネルギー弾は、列車ロボットをあっさりと撃破。 それどころか、砲撃の余波はビル風を巻き込んで暴風を巻き起こす。 「バ、ばかなぁああああああああああああああああ!!!」 ビルの屋上にいた黒タイツスーツも、オートジャイロに載っていた男たちも。 突如発生した衝撃波に吹き飛ばされ、ビルの側面やコンクリートの地面に為すすべなく叩きつけられる。 ――かく言うあたしも、吹き飛ばされないように伏せるので精一杯。 ツルツルしてる割に滑らない不思議素材の光の絨毯のおかげで落ちずにはすんだが。 ……かくして事が収まったときその場に立っているのは金ぴか一人だった。 「ふむ……威力は申し分ない……が、やはり好ましい武器ではないな。何より優美さに欠ける」 『……この武器を使うために、複雑な出力調整を行った私の労力は一体……』 「我に尽くせたのだ。それ自体が褒美であろう?」 漫才のようなやり取りを繰り返す2人だが周りは阿鼻叫喚。 かろうじて生き残ったヤツラのうめき声が耳に届く。 それを聞き取った金ぴかは眉を上げる。 「手心を加えたな、具足」 『当然です。私は"人を守る"という機動六課の使命を"彼"に託されたのですから』 「フン、あれだけの世界を巡り、人の愚かさを見ておいて、まだ下らぬ夢を捨てきれぬか。 ――まぁいい。それならそれで使い出はある。 さて、もう一度聞くぞ雑種ども。 その耳障りな呻き声を今すぐ止めれば、我が問いかけに答える栄誉を賜わすぞ?」 相手の状態など一顧だにしない傲慢な態度。 我侭にもほどがある。こいつらだって別に好きで呻いてる訳じゃないでしょーに。 誰も答えない……というか答えられないだろーな、とか他人事みたいに考えてその時。 「――少なくとも、我等は会った事がないな」 「!?」 正面、右左の両後ろにそれぞれ位置する三つのビルの屋上。 いつの間にかあたしたちを取り囲むように、それぞれ人影がいたのだ。 向かって正面。12時の方向にいたのは黒いスーツの男。 学者さんが被るような帽子と一緒になった仮面をつけている。 向かって右後ろ。4時の方向にいたのもスーツの男。 ただその顔色は死人かと見間違うぐらいに青白い。 向かって左後ろ。8時の方向にいた3人目は中国っぽい格好をしている。 顔といい体型といい狸を思い出した。 格好だけ見れば金ぴかに負けず劣らずの変態ども。 だが3人が3人とも圧倒的なプレッシャーを放っている。 全身のただが粟立ち、心臓が早鐘を打ったかのように鼓動を早める。 こいつらとは初めて会うというのに確信する。 本能が告げている。コイツらはヤバイ。ヤバすぎる。 「私の名は十傑集が一人、白昼の残月!」 「……同じく、暮れなずむ幽鬼……!」 「十傑集。命の鐘の十常侍なり!」 十傑集。 その単語にさっきの予感が間違ってなかったことを確信する。 直接目にしたのはこれが初めてだけど、どいつもこいつも人間離れした奴らって噂だ。 そんなの3人に囲まれているこの状況……もしかしなくても絶体絶命そのものだ。 だけど金ぴかは心底どうでもよさ気な視線を向ける。 「フン……その振る舞い、"衝撃の"と同類か」 その言葉に3人の気配に動揺と緊張が混じる。 どうやら"衝撃の"とやらと知り合いらしい。 「衝撃大人(ターレン)の知り合いなるか!?」 「BF団ではありえない…… だが先ほどの周囲への被害をわきまえぬ戦いぶりといい国際警察機構のエージェントとも思えん……」 「くっ……貴様……一体何奴!」 「やれやれ……どいつもこいつも『何故? どうして?』と馬鹿の一つ覚えのように。 無知はそれだけで大罪と知るがいい雑種ども。 だから、むざむざ"このような"目に遭うのだ」 そう言って指を鳴らす金ぴか。 どういう理屈か、それだけで手の中にあったアタッシュケースの留め金が壊れる。 「え……」 だがそこから出てきた予想外の物に、あたしは言葉を失った。 アタッシュケースの中に入っていたのはただの紙ッ切れ。 その表面にはふざけたデザインでこう書かれていた。 『 領収書 巨人の指揮棒(タクト)は確かにいただきました。 HO! HO! HO! 通りすがりの王ドロボウ』 その言葉に、あたしは思わず絶句する。 だってあたしは腕時計型のそれがアタッシュケースに納められるところをこの目で見ているのだ。 BF団の連中も驚いた瞳でその紙切れを見つめている。 だけどただ一人、金ぴかだけは歪んだ愉悦を顔に浮かべて、その紙を拾い上げた。 『King、やはり――』 「そのようだな。やはり間違っていなかったと見える。 このタイミング……奴はまだ"ここ"にいると見て間違いあるまい」 訳知り顔で頷く金ぴか。 いやいやいや、何を言ってるのか全然わかんないし。 「ねぇ、ちょっと、さっきから訳がわかんないわよ! 少しは説明しなさいって!」 「喧しいぞ。少し黙っておれ小むす――む?」 じろりとこっちを見る金ぴか――が、その表情が一変する。 余裕そのものの顔から、まるで鳩が豆鉄砲食らったような顔に。 そしてさっきから放出していた"王様オーラ"とでも言うべきプレッシャーが掻き消えていたのだ。 急に変化した金ぴかの様子にあたしは戸惑う。 だが、次の瞬間、 「ク……クククククククククククククク…… ハハハハハハハハハハハーッハッハッ!! ハハハハハハハハハハハハハハハハハ ハハハハハハハハハハハハハハハハハハーッ!!」 あたしの顔を見て、腹を抱えて爆笑しやがった。 『ああ、まったく……世界は我を飽きさせることはない』とか何とか、意味わかんない。 っていうかいきなり人の顔見て笑い出すとか何様のつもりだ。 そんなに笑える顔をした覚えはない。 ぶっちゃけると――すごいムカつく。 「ちょっと、あんたねぇ……!」 「これを読むがいい。奴らに聞こえるようにしっかりとな」 何かを言おうとしたあたしにさっきの紙切れを突きつける。 突き出された領収書の裏にはまったく同じ筆跡で別の文章が書いてあった。 思わず言われたとおりに読み上げてしまう。 「えーと…… 『――続きまして予告状。 神様の怒りに触れて、バベルの塔が崩れる前に、 その中に眠るお宝をいただきます。 休日返上の王ドロボウ』 ……って何これ。意味わかんない」 でもあたしが何気なく口にした言葉に十傑集の顔色が変わる。 そして金ぴかは目聡く、その変化を読み取った。 「ほう……貴様らは何か知っているようだな。話して貰おうか」 ガシャリ、という重い音と共に、一歩を踏み出した。 それだけで世界が変質するような錯覚を抱く。 「一度引くぞ! 樊瑞たちの判断を仰ぐ!」 「「……応!」」 躊躇は一瞬。 仮面男の判断に従い、3人の男は撤退。生き残った黒タイツたちもそれに続く。 そしてその場所には金ぴかとあたしだけが残された。 さて、出会ってから1時間もたたないうちに、金ぴかについてわかったことと言えば とんでもない我侭野郎で、化け物みたいに強い。 そして容赦とか手加減とかそういうのとは程遠い――なんか台風みたいな奴だってこと。 笑い合いながら話した次の瞬間ブチ切れられる可能性だって十二分にある。 でもそう理解しているにも拘らず、 あたしは金ぴかに対してまったく恐怖という物を感じられなかったのだ。 『追いかけないのですか、King?』 「何、方角さえ分かれば大体の予想はつく。 放っておけば王ドロボウの足止めぐらいは出来るかもしれん。 しかし、よりにもよって"バベルの塔"とはな…… 主が席を離れた間に我が物顔で居座るとは……今度の王を名乗るモノは飛び切り度し難い阿呆のようだな……!」 男の顔に紛れも無い怒気が宿る。 「まぁよい――今は、こちらの方が気になるのでな」 が、それを一瞬で霧散させ、金ぴかはこっちに向き直る。 真っ赤な瞳が値踏みするようにあたしを見据えている。 まるで掘り出し物を見つけた好事家のように。 「……ふむ、よかろう」 そして何かに納得したかのように首を縦に振ると、 金ぴかは背中にしょったバッグをこっちに投げてよこしたのだ。 「随分みすぼらしいとはいえ今の我が財を入れる蔵だ。丁重に扱うがいい」 いきなりサイズの違う大砲やら何やらを取り出したバックだ。 明らかに普通じゃないし、ぶっちゃけキモい。 だけど金ぴかは気味悪がるあたしを無視して歩き出す。 「ちょ、ちょっと! 何なのよ!」 「察しが悪いな、付いてこいと言っておるのだ」 その言葉に驚きの声が足元から聞こえる。 『King、まさか彼女を連れて行くつもりですか!?』 「荷物を運ぶのは王の役目ではない。 蔵の財も二流品が多いとはいえそれなりに集まってきた。 そろそろ倉庫番を任さねばなるまいよ」 「ちょっと待て! あたしが付いて行くっていつ誰が決めた!」 「今我が決めた。それ以外に理由が要るというのか?」 まるで自分が言ったら世界がそうであると本気で信じているかのような声。 その態度にあたしは確信する。わかっちゃいたけど、こいつ……無茶苦茶自分勝手だ。 小さいころはおもちゃ屋の前で何時間でも抵抗する子供だったに違いない。 ……とはいえ結局のところ、こいつに付いて行く以外の選択肢が無い。 空のアタッシュケースを届けるわけにも行かないし……っていうか今、空中だから他に行き様もないし。 まぁ、何かあいつらが慌てふためく様が見れそうだし。 だから"ちょっとの間だけ"なら、行動を共にすることに別に問題はない。 ただ、気になることが一つだけあった。 「……あんたさ、あたしがこの荷物持って逃げ出すとか考えなかったわけ?」 さっきからの言動を見てれば、こいつがお人よしな訳は無いことぐらい猿だってわかるだろう。 だのにあの時、一切の躊躇なく、黒いデイパックをあたしに投げてよこしたのだ。 一応は筋道の立っているこの男の行動の中で、それだけが引っかかって思わず聞いてみた。 「貴様はせんよ――決して、な」 だが返ってきた答えは答えともいえないシロモノ。 金ぴかはあっさりと、理由らしい理由もなく。 太陽が東から昇るのと同じくらい当然のことのようにそう断言したのだった。 ……そりゃ実際にやろうとは思わなかったけどさ。 なんか何もかも見透かされているようで悔しいから、隣に立とうとする。 でも、その行動は手で制された。 「まだだな。我の隣に立つにはまだ足りん。 恥じらいも、言葉遣いもまだまだ乳臭さが抜けん。 加えて礼節も気品も、女としての魅力が何もかも欠けている」 失礼なことを一気に告げる。 だが、次の一瞬、あたしは信じられない物を見た。 「――が、それは今から身に着ければ良いことか。 我の臣下として……せめて奴ほどには育ってもらわねば、な」 目の前のこの男が、笑ったように見えたのだ。 柔らかく、傲慢なこの男が決してしないだろう表情で。 だがそれを確かめようとしたあたしの視線を避けるように金ぴかは青い絨毯の上を歩き出す。 「ああ……ったく、一体何なのよ……」 『この王と上手く付き合うコツは細かいことを気にしないことです。 気にしだしたら、例え身体が千個あっても足りません』 おいおい、靴にここまで言われるとかどんだけ我侭なんだ、コイツ。 「……あんたも大変ね」 『お気遣いありがとうございます、Lady』 あたしの口から漏れるのは二人分のため息。 靴と妙なところで同情し合いながら、仕方無しに歩き始めた……その時だった。 "……ま、何があっても退屈だけはしないと思うわよ。せいぜい頑張んなさい" 「――え?」 聞いたことがあるような無いような、不思議な女の声があたしの耳に届いた。 だけどその声はビル風の残りに吹き飛ばされ、あっという間に摩天楼の中へと消えていく。 『? どうかしましたか、Lady』 「……あー、なんでもない。たぶん空耳。 あと"レディ"ってのはやめてよね。あたし、そんなキャラじゃないし」 そこであたしは重要なことに気がついた。 「あ、そういえばあんたたちの名前まだ聞いてないんだけど。 ……ま、あんたはどうせ呼びやしないだろうけど、一応教えとく。 あたしの名前は――」 「――であろう。知っておる」 言葉を失う。 風に攫われたその2文字は、確かにあたしの名前だったのだから。 振り返り、絶句するあたしに向けて男は言う。 「二度は言わん。今度は多元世界すべての貴様に聞こえるよう、その根源に刻み付けておくがいい」 どこかの推理漫画の主人公が推理する時のポーズのように男は顎元に手を当てる。 そして自信満々に、威厳に満ちたその眼で、こちらの瞳を見つめながら言い放った。 「――ギルガメッシュ、それが我の名だ」 "A girl meets Unearthly Overload and extraordinary days……" ギルガメッシュ エピローグ END だが、 物語は、続く!! NEXT EPISODE……"バベルの篭城編" 時系列順に読む Back 副社長は自身が知ることについてしか語らない Next 宴の始末 投下順に読む Back 副社長は自身が知ることについてしか語らない Next メビウスの輪から抜け出せなくて 285 HAPPY END(21) ギルガメッシュ 290 宴の始末
https://w.atwiki.jp/tokimekicn/pages/1533.html
CATCH UP DERAM 丹下桜演唱的曲目之一。 本曲是彩之爱歌使用的插入曲,游戏中使用的是裁剪版。 有与此曲部分同名的CD,详情请参阅CATCH UP DERAM/それがあなたのいいところ。 歌曲信息 作词:丹下桜 作曲:宮島律子 编曲:岩本正樹 演唱:丹下桜 歌词 (红字部分为游戏中使用的裁剪版) 春のそよ風に 揺られながら ため息ばかり出ちゃう訳があるのよ いつかわたしより 大切な人の すぐそばにいれるのが あなただなんて ただのやきもちじゃね 子供すぎるけど くじけないでと背中押したのは 恋をしたわたし それがきっと わたしのいいところ 自分でもねびっくりしてるの ホントは 胸の奥で がんばってる人が 輝くよと エールくれた 空回りしてた 勇気をだして “今まで ごめんなさい”やっと言えたね すぐに笑顔見せて 許してくれたね あなたの作る幸せの空気は 誰もかなわない それがきっと あなたのいいところ 自分でもめ素直に言えるよ 今なら すごく好きよ あなたのいいところ 失くさないで 大事にして あなたいつも わたしのいいところだけを 見てる人じゃなかった どんな時も わたしらしさ 守ってくれたよね 間違っても チャンスくれた それがきっと あなたのいいところ 自分でもね心から言える 今なら すごく好きよ あなたのいいところ 失くさないで 大事にして それがきっと 收录CD 丹下桜 CATCH UP DERAM/それがあなたのいいところ (1998/03/27) 相关页面 音乐
https://w.atwiki.jp/kt108stars/pages/6069.html
75 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2011/07/19(火) 16 31 30.89 ID ??? なんつーか、皆、すげーのと会ってるなあ・・・。 俺が初めてGMした時、PLが自分から進んでボスになりやがって、他のPL達に本来のシナリオのボスをPC1的立場にさせられたのなんて、 軽く思えてきたわー。 76 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2011/07/19(火) 16 40 33.41 ID ??? ゲームが上手く行けば困はいない 77 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2011/07/19(火) 16 48 17.11 ID ??? 75 乙。 でも俺にはそれだけ聞いただけだとなんかいい話的なものに思える 冒企ゲーだと何か凄い頻度で起こるし。ジンサンゲーでも頻出気味だし。 というわけで内容を詳しく話すんだハリーハリー 79 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2011/07/19(火) 17 22 25.07 ID ??? 77 んー10年以上前だから、曖昧なとこもあるかもしれんが、其の辺は簡便な? 後、どっちかというとGMが下手だったから起きた事故の部類かもしれん。 80 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2011/07/19(火) 17 25 55.36 ID ??? システムは番長学園で、俺GM。 PLは俺の友人のAとB。それとAの友達のC、Dの4人。 で、ボスになりやがったのはA。 番長学園はPLが4つの能力の内、2つを自分で決められるんだが、これが 食い逃げとか好きなのが出来たんだ。 その関係で、そのプレイでも河童を名乗るグレイとか濃いPCばっかりだった。 AのPCは改造番長って言うマッドサイエンティスト。 改造って能力持ちだったんだが、素行がかなり酷くて、PC達に助けを求めてきた NPCのF美を無理やり改造しようとしたり、番長学園的に拙い行動ばかりしてたんだ。 (番長学園のPCは基本ヒーロー。弱い人を傷つけるような真似はNG) 81 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2011/07/19(火) 17 28 53.45 ID ??? で、AのPCの設定に絡めてシナリオのボスにAのPCに改造されて、其の事を恨みに思ってるっていう ボスを出したんだ。 勿論、改造しなければ仕方ない状況だったって設定にして。 でシナリオボスの幼なじみだったF美がボスの暴走を止めてくれ、って頼むと言う流れに しようと思ってたんだが・・・それより先にAが暴走。 高笑いして、『科学の発展のためには犠牲がつきものなのだよ!貴様のデータは役に立ったぞ? 貴様の仲間もな?』みたいなこと言いだして、NPCのF美を出会った時に改造してたと言い張って、 彼女を取り込み、ボスになると宣言。 82 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2011/07/19(火) 17 33 31.06 ID ??? 規制巻き込まれたので別PCで続き。 思わぬ事態に呆然とするGMの俺。 で、CとDが本来のボスに対して、『お前が彼女を助けなくてどうするんだ!』とか『お前が あいつを倒すんだ!因縁を断ち切るために!』とかいうロールをしてきて、混乱してた俺は 流されるままに主人公ロールを開始。 『お前達の力・・・俺にくれ!』『因縁を今、此処で断ち切る!』とか言いながら、AのPCに とどめを刺した、と言う話。 他のPL達も笑ってたし、セッション的には成功だったのかもしれんが、未だに思い出すたびに なんつーかもにょったりする。 あんまこのスレの困と比べれば小粒だし、其処まで酷いわけじゃなくてすまん。 後、Aとは未だに付き合いが有るんだが、この事がAのばあちゃんに知られたらしく、Aはばあちゃんや 小学生の親せきと卓を囲む度に、この事を持ちだされて色々言われるらしい。 83 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2011/07/19(火) 17 43 05.30 ID ??? 82 乙 しかしばあちゃんと小学生の卓ってどんなんだよw 84 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2011/07/19(火) 17 47 13.35 ID ??? 主にオンラインセッションやってるそうな。 後、なんか、老人ホームにTPRG持ちこんで、其処の職員さんやお年寄りともTRPGしてたりするらしい。 流石にお年寄りがやりやすいように単純化させてるらしいけど。 なんかボケ防止に効果が有るとかお年寄りが言ってたそうな。 色々と頭が痛くなったんで、それ以上は聞かない事にしたけど。 85 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2011/07/19(火) 17 53 32.83 ID ??? ドラゴン誌とか大量に持ち歩くおばぁちゃん萌え 86 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2011/07/19(火) 17 56 10.81 ID ??? おお、老人ホームTRPG!! 俺の長年の夢だよ。 というか既に老人ホームTRPGは一般的なのかな・・・ 87 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2011/07/19(火) 18 14 00.10 ID ??? ところでちょっとイイ話に後半の話をもちょっと詳しく投下しないかな!カナ! 老人ホームTRPGについてもっと詳しく聞かせてくれたまえ 【アホは 老後の楽しみを見いだしたつもりでいる!】 88 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2011/07/19(火) 19 00 39.22 ID ??? 87 いや、詳しい話は頭痛がしてくるんで、あんま聞いてないから無理。 なんか、Aのばあちゃんの友達が老人ホームに居て、其の人をカタンから初めて徐々に染めていって、 最終的に職員まで巻き込んだらしいが。 ボードゲームとか中心にAまほとか色々やってるらしいけど。 後、今は学園天羅っぽいのと古代日本舞台にした戦争ものやってるらしい。 なんかAが老人がグラサイやらかすし、注意しにくいしで困るとか言ってた。 136 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2011/07/19(火) 21 58 00.53 ID ??? 80 番学の時点でごく当たり前のことだというレスがないのは何故なんだぜ? スレ278
https://w.atwiki.jp/magicman/pages/35416.html
復讐の襲爵 バロミナエル (VR) (闇) (7) クリーチャー:ダークロード/デーモン・コマンド/エンジェル・コマンド (8500) ■デモニアス・トリガー:このクリーチャーが、相手によって、手札・マナゾーン・シールドゾーンから墓地に送られた時、このクリーチャーを墓地からコストを支払わずに召喚してもよい。この能力でこのクリーチャーがバトルゾーンに出た時、相手のカードの能力はトリガーしない。 ■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、バトルゾーンにいる相手のパワー10000以上のクリーチャー1体を破壊する。 ■W・ブレイカー ■自分のシールドゾーンにあるカードの数が、相手のシールドゾーンより少なくなければ、このクリーチャーは攻撃できない。 ■このクリーチャーは、パワー9000以上の相手クリーチャーの能力で選ばれない。 作者:Rose Crown フレーバーテキスト 相手の選択肢を減らした、それが貴様の敗因。 死して悔やむがいい、己の愚かさを。 評価 名前 コメント