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はだかおどりのしかた【登録タグ うんちょP は 曲 鏡音リン】 作詞:うんちょP 作曲:うんちょP 唄:鏡音リン 曲紹介 鏡音リンに歌わせているオリジナル曲です。 歌詞 (ピアプロより転載) りたにゃつゆとにちした やひにょりゃぎよれみやう あやろちりょりょりしりゃば すもぬゆこそもぐぽへ 両手にお盆を持って股間の秘境が見えないようにする 裸だけど 見せてたまるか 見させてたまるか りたにゃつゆとにちした やひにょりゃぎよれみやう あやろちりょりょりしりゃば すもぬゆこそもぐぽへ 両手にお盆を持って股間の秘境が見えないようにする 服着てない 見せてたまるか 見させてたまるか あんあんあ~ PV コメント まじ -- 町田翼 (2016-01-27 14 34 45) 名前 コメント
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振り返れば もう遠い
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874 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2008/04/27(日) 14 31 17 ID kC4YPmfK 1話から久しぶりに見直すと、アニメも一応コジロー主役だな。 主役:やる気のない顧問が、タマに出会って少し変わっていく ヒロイン:そんな顧問に少しづつひかれていくキリノ タマは話の要ではあるけど、コジローとキリノがなんだかんだいって 物語では中心に描かれてるな 897 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2008/04/27(日) 16 20 46 ID Ek/akFVa 874 アニメはコジロー視点で見ると、剣道に冷めていた自分が 素振りの楽しさ(=剣道の原点)に立ち返る話だったわけだけど。 でもそうさせたのって劇中で何度も何度も(バンクでw)素振りを繰り返して しつっこい位に剣道の楽しさを訴えて来たキリノじゃなく、”向き合おう”としたタマちゃんなんだよな… なんちゅうか、あんだけ通じ合ってるのに微妙に(本当に本当に微妙な所で) すれ違っちゃってるのがコジキリの「切なさ」の肝、だわな。インターハイとか見ても。 むしろ先生と生徒の立場の違いとかは副次的なもので、 こういう所にこそもどかしさを感じられるのが異色であり魅力だと思う。
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500 名前:すれ違いな温泉旅行!?1投稿日:2008/06/08(日) 10 14 26 ID ??? 温泉旅行当日… バーニィ「えーと…あと2分だな…ちょうどいいかな?」 クリス「あ!あれかしら……あれ?バーニィ…」 バーニィ「やあクリス、迎えに来たよ」 クリス「…え、ええ(やだ…勘違いしてた)」 バーニィ「…?じゃあ行こうか(なんか元気がないなぁ…)」 そのころ兄弟家では… ロラン「あれ?シーブック…どこか行くの?」 シーブック「ああ…ちょっと今日は帰ってこないかもしれない」 ロラン「そう…じゃあ気をつけてね」 シロー「久々のデートが温泉旅行か」 アイナ「ええ、行きましょう」 ノリス(運転手)「では行きましょうか」 ガロード「温泉か…恥ずかしいねティファ」 ティファ「そうね…」 501 名前:すれ違いな温泉旅行!?2投稿日:2008/06/08(日) 10 14 59 ID ??? 温泉旅館にて… クリス「さーて、まずは温泉に入りましょうか」 バーニィ「そうだね…じゃあ部屋に行くよ」 クリス「あら?部屋に温泉があるのよ」 バーニィ「……!?(想像しちゃだめだ)」 クリス「………(アムロさんならどうしたのかしらね?) バーニィ「い、行こうか…(また元気がなくなってる…自信なくすな…)」クリス「ええ」 シロー「ふーん、ギニアスさんはノリスさんが邪魔をしてるのか」 アイナ「はい、だから平和に来れました」 シロー「さて、温泉に入りに行こうかな」 アイナ「部屋の温泉ですね(効能は部屋のですからね)」 シロー「あ、ああ(なんだ?アイナからオーラが…)」 ガロード「しかしよくお金があったよな」 ティファ「ジャミルさんがくれたから…」 ガロード「ふーん…優しいな…羨ましい」 ティファ「じゃあ温泉に行きましょう」 シーブック「セシリー、日帰りは無理だね」 セシリー「狙っていたんじゃないの?」 シーブック「まさかぁ…(狙ってるよ)」 セシリー「とりあえず行きましょうか(読めてるわよ…)」 502 名前:すれ違いな温泉旅行!?3投稿日:2008/06/08(日) 10 16 54 ID ??? クリス&バーニィ組 クリス「気持ちいいわよ。バーニィも来たら?」 バーニィ「いいってば!?」 クリス「クスクス(きっと赤くなってるわね)」 バーニィ「ったく…(行きたいけど…行けない…)」 クリス「で、上がったんだから入れば?」 バーニィ「う、うん(うわぁ…綺麗だなぁ…)」 今のバーニィの目には艶やかなクリスしか見えてない… バーニィ「ふぅ…気持ちいいなぁ…」 クリス「でしょ?」 バーニィ「そうだね…って、クリス!?」 クリス「背中でも流そうと思ってね」 バーニィ「あ、はい…お願いします…」 クリス「素直でよろしい」 バーニィ「………(よかった元気になったみたいだ)」 クリス「………(私と旅行に来たのが嫌だったのかしら…元気がない…) シロー&アイナ組… シロー「アイナ…気持ちいいな」 アイナ「ええ、気持ちいいです」 仲良く2人で温泉に浸かっていた… ガロード&ティファ組… ガロード「ティファ…逆上せちゃうよ」 ティファ「大丈夫…そろそろ上がるから」 シーブック&セシリー組… シーブック「セシリー…いつまで入ってるんだい?」 セシリー「いいのよ、逆上せないから」 シーブック「そう…(やっぱり一瞬には無理か) 503 名前:すれ違いな温泉旅行!?4投稿日:2008/06/08(日) 10 17 43 ID ??? 旬のとれたてな食事を食べ終えた2人は 旅館につきものな卓球を始めていた。 クリス「ふふ、ただやるだけじゃつまらないわね」 バーニィ「え…じゃあどうするの?」 クリス「負けた方は勝った方の言うことを一回聞くことでどう?」 バーニィ「いいよ(勝ってクリスに何が不満か聞こう!)」 クリス「いくわよ(勝ってバーニィに元気がない理由を聞こう!)」 勘違いの産物により、白熱したゲーム展開が繰り広げられた。 いつしかギャラリーが増え始め、歓声が上がる。 しかし、ようやく決着がついた…勝利したのは… クリス「私の勝ちのようね」 バーニィ「うん…負けたよ」 クリス「じゃあ部屋に行きましょうか?」 バーニィ「え!?う、うん…」 2人は部屋へと帰っていった… 余談だがその後三組も卓球をしたらしい… ×シロー×アイナ○ ×ガロード×ティファ ×シーブック×セシリー○ 野郎全員は勝ちを譲ったとか譲らないとか… 504 名前:すれ違いな温泉旅行!?5投稿日:2008/06/08(日) 10 18 25 ID ??? クリス「じゃあバーニィ、罰ゲームよ」 バーニィ「ああ…わかってるさ」 クリス「じゃあ、何で元気がないか教えて」 バーニィ「…え!?それは…自信がないからさ」 クリス「何の自信よ?」 バーニィ「…言えない(クリスを喜ばせるなんて…)」 クリス「そう…ちょっと出かけてくるわね」 バーニィ「行ってらっしゃい」 クリス(バーニィ…そんなに私と来るのが嫌だったのかしら?) バーニィ(大浴場ですべてを忘れよう…) この旅館の大浴場は時間帯で男女が入れ替わる。 理由は部屋に温泉が付いているので入る人がいない… だから一つの大浴場でも問題ないのである… 505 名前:すれ違いな温泉旅行!?6投稿日:2008/06/08(日) 10 31 55 ID ??? バーニィ(さて…今の時間は男だな…入るか) バーニィはそそくさと服を脱ぎ、手ぬぐい一枚を持ち 静かに大浴場へと入っていった… バーニィ「ふぅ…気持ちいいなぁ…貸し切り同然だし…」 確かに周りを見渡しても誰もいない。 と言うか湯煙がヒドすぎるだけな気もするが… バーニィ「クリスも入りに来ればよか……!?」 湯煙が一瞬晴れたことにより、視界が広がる… バーニィの視界にはクリスが……入っていた。 バーニィ「な、な、な!?」 クリス「な!?」 バーニィ(手ぬぐいは!?落とした!?探さなきゃ!) クリス「バーニィ、ちょっと!?」 バーニィ「ごめん!?手ぬぐい探したらすぐ上がるから」 クリス「…いいわよ慌てなくて…ゆっくり探して」 バーニィ「…わかった…ありがとう」 クリス「それより、私と話さない?」 バーニィ「え…ああ、うん」 ちなみにこの旅館のオーナーの息子は大のいたずら好きで 看板も息子のいたずらで入れ替えられていたそうだ。 506 名前:すれ違いな温泉旅行!?7投稿日:2008/06/08(日) 10 33 16 ID ??? クリスはバーニィといろいろなことを話していた… バーニィとの出会い(あれも勘違いから始まってるね) 初めてのデートの思い出と初めてのキス…etc クリス「本当にいろいろあったわね」 バーニィ「ああ…今から思うと恥ずかしい…」 クリス「今日の旅行…最初はアムロさんと行くと勘違いしてたんだ」 バーニィ「だから元気がないように感じたのか…」 クリス「でもさ…バーニィと来れてよかったと思うんだ」 バーニィ「俺もクリスが楽しくないかと勘違いしてたんだ」 クリス「だから元気がなかったのね」 バーニィ「でも違ったみたいでよかった」 クリス「ねぇ…バーニィ、あなたになら…」バチャ! バーニィ「…クリス!?」 クリスは逆上せたららしく、気を失ったようだ… バーニィ「………(どうやって部屋に運ぼう…)」 その後いろいろなことを経て、クリスは布団の上で寝ていた… バーニィ「まだ、俺らには早かったのかな?」 バーニィは1人で呟いていた… 507 名前:すれ違いな温泉旅行!?8投稿日:2008/06/08(日) 10 33 44 ID ??? 翌朝… クリス「昨日は迷惑だったかしら?」 バーニィ「恥ずかしくて大変だったよ」 クリス「あの後取り乱して悪かったわね」 バーニィ「いや…当たり前の反応でしょ」 クリス「そうね…さ、帰りましょうか」 バーニィ「うん」 2人は少しだけ仲良くなって旅行が終わったようだ… 終わり? シロー&アイナはかなり関係が進んだようだ… ガロード&ティファはまだまだ初々しい様子。 シーブック&セシリーは10年はかかるねw 終わり
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58話 奇妙なすれ違い 俺は放送を聞いた後、身を潜めていた民家の車庫に停めてあった、 ホワイトカラーの430型グロリアの中に乗り込み、キーの配線を細工していた。 どこを探しても、この車の物と思われるキーが見付からない。 昔パクッた自動車泥棒の奴からこっそり教えて貰った方法を頭の中で思い出しながら、 作業を進めていく。 そして遂にエンジンがかかった。 「よし」 荷物を助手席に置き、運転席に乗り込み、俺はハンドルを握ってギアを操作し、 アクセルを踏み込んだ。 放送によれば、14人が最初の6時間で死んだらしい。 あの学生風のガキと、銀髪の女はどうなったんだろうな、名前を聞くの忘れたから、 生きてるのか死んだのかも分かんねぇや。 禁止エリアはどれも遠く離れた場所だし、気にする事もないだろう。 そして今、グロリアを運転している俺はエリアG-8の病院へと向かっている。 人が集まり易そうな場所は他にもあるが、医療道具求めてやってくる奴もいるかもしれないしな。 まだ一人も仕留められてねぇ。最初の6時間で14人も死んだんだ。 獲物がいなくなるってのは勘弁願いたいね。 車を調達したのは移動面で便利になるから、だが、目立ち易いのが難点だろうな。 機関銃か何かで狙い撃ちにならないようにしねぇと。 よく勘違いしてる奴がいるが、自動車の装甲ってのは弾避けになんてなりゃしねぇ。 威力が弱い.22LRでも貫通する。だから映画やドラマでよく銃撃戦の時に自動車の陰に隠れる シーンがあるがあれは間違いだ。実際、俺の同僚で同じ事して大怪我した奴がいる。 エンジンブロックなら防げるかもしれないがお勧めはできない。 まあ、その気になりゃ、車で轢き殺すのもアリか。 市街地の通りを、中央線も無視して走行する俺の運転するグロリア。 対向車も歩行者もいねぇ。オールフリーだな。 路肩に停められた車がちと邪魔だけどよ。 ◆◆◆ 私は病院からそう離れていない所の民家の中に隠れていた。 二階のベッドが二つ並んだ寝室と思しき部屋で、第一回目の定時放送を聞いた。 死者として呼ばれた14人の名前の中で知っている名前はケトル、鈴木正一郎の二人。 後は知らない名前ばかりだった。 ケトル……確か、アニオタの猫族の男子、だったかしら。 ほとんど接点もないし、どうでもいいっちゃどうでもいいんだけど。 鈴木正一郎……これは知っている。私が殺したから。 こいつもねえ、ほとんど何も、関わりがなかったけど……。 禁止エリアはF-3、D-2、E-8の三つで、順に午前7時、8時、9時から禁止エリアとなる。 入ったら、この首にはめられた首輪が作動する、らしいけど、 それって入ったらすぐに爆発するって事? それともタイムラグがあるのかしら。 どっちにしろ、禁止エリアが出現したら近寄らない方が賢明ね。 さて、私の事を強姦してくれた、あの黒い狼……名前、聞くの忘れたけど、 黒い毛皮を持った雄の狼。あいつは、生きてるのかしら。 もしかしたら、さっきの放送で名前を呼ばれたかもしれないけど、 もし、今度会った時は……絶対に、殺す。それも、ただ単に殺すだけじゃ駄目だ。 先刻殺した、名も知らないオレンジ髪の女を殺して奪い取った拳銃サイズのサブマシンガン。 これで、あいつの大切な部分をぐちゃぐちゃにしてやろう。 「……」 ふと、私はスカートを捲り、太腿の内側と局部の辺りを手で触ってみる。 黒狼に流し込まれ、何度も念入りに拭き取った白い液。 僅かに残って太腿を伝ったものが、乾いて嫌な線を描いていた。 今まで気にしないようにしていたけど、もう、限界……。 「……シャワー、浴びようかな」 余り大きな音を出すのはまずいけど、それよりも私は、身体を洗いたかった。 獣に汚された身体を、外面だけでも良いから清めたかった。 私は自分の荷物を持って、一階の風呂場へと向かった。 シャワーから流れる、程良い温度に調節したお湯を浴び、 私は身体、特に局部付近の汚れを洗い落とす。 温かいお湯が全身を流れ、とても心地良い。 これで今度こそ、あの黒狼が私に無理矢理流し込んだものも、完全に洗い落とせたはず。 でも……もう少し、浴びよう。念のために。 ◆◆◆ 銀鏖院水晶がシャワーを浴びている時に、 彼女がいる民家の前の道路を、一台の白い車が通過した。 狼獣人の警官、須牙襲禅が病院に向け運転する430型グロリアである。 水晶はシャワーを浴びていたため、また通りとは反対方向に風呂場が位置していたため、 車の通過には気付く事はなかった。 また、襲禅の方も、窓を閉め切っていた上すぐに水晶のいる家の前を通り過ぎたため、 シャワーの音にも気付く事はなく、水晶にも気付く事はなかった。 【一日目朝方/G-8病院周辺】 【須牙襲禅@俺オリロワリピーター組】 [状態]:右脇腹に散弾二発被弾(処置済)、車を運転中、G-8病院へ移動中 [装備]:FNブローニングハイパワー(13/13) [持物]:基本支給品一式(食糧一食分消費)、FNブローニングハイパワーのリロードマガジン(13×4) [思考]: 0:殺し合いに乗る。人を撃ちたい。 1:G-8病院へ行く。 2:銃はあってあり過ぎる事はないのでもっと欲しい。 3:学生服の少年(鈴木正一郎)に注意。 4:銀髪の女(日宮まどか)は次に会ったら絶対に殺す。 ※俺オリロワ開始前からの参戦です。 ※鈴木正一郎、日宮まどか(どちらも名前は知らない)の容姿を記憶しました。 両名とも既に死亡していますがその事を知りません。 ※銀鏖院水晶には気付いていません。 【銀鏖院水晶@自作キャラでバトルロワイアル】 [状態]:健康、全裸、入浴中 [装備]:S W M19(6/6) [持物]:基本支給品一式、.357マグナム弾(21)、イングラムM10(0/30)、 イングラムM10のリロードマガジン(30×8)、マチェット、モルヒネアンプル(3)、 水と食糧(二人分) [思考]: 0:殺し合いに乗る。優勝を目指す。 1:身体を洗ってから行動を開始する。 2:みんな殺す。とにかく殺す。クラスメイトでも容赦しない。 3:あの黒狼(レックス)は今度会ったら絶対に殺す。 ※本編開始前からの参戦です。 ※須牙襲禅には気付いていません。 壊される汚される、そして失う 時系列順 あの日の思い出を薄めては 壊される汚される、そして失う 投下順 あの日の思い出を薄めては 食える時に食うべし 須牙襲禅 須牙巡査の病院探索 その思いは正義をも砕く 銀鏖院水晶 焼け付く想いは憂い募らせる
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1 澪梓 2011/03/10 http //raicho.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1299755484/ 戻る 名前 コメント すべてのコメントを見る 某00の劇場版よろしく、すれ違っていたけど求めていたものは同じだったということで。 澪梓最高です! -- (どろぼー) 2017-04-25 12 11 19 男前な澪と思いきや、終盤近くでメルヘンな澪になった。 -- (名無しさん) 2014-03-15 01 21 51 澪お姉ちゃんだなこりゃ -- (名無しさん) 2012-10-13 04 28 49 綺麗な話だな。 -- (名無しさん) 2012-08-11 02 14 08 澪梓は至高 -- (名無しさん) 2012-08-11 01 01 40 これは言うことなしっすね やっぱ澪梓は最高! -- (通りすがり) 2012-07-09 00 34 06 このような素晴らしいSSを書いてくださった作者様に感謝いたします。 -- (名無しさん) 2012-06-24 03 38 03 ↑同意 -- (名無しさん) 2012-06-24 03 06 26 これは素晴らしいと言わざるを得ない -- (名無しさん) 2012-06-24 02 03 43 澪梓はちょっとしたきっかけがあれば大きく親密になれるものだな -- (名無しさん) 2012-05-20 18 58 32
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卒業式。彼女は、思い切り泣いた。 泣きはらして、泣きはらして、笑顔になって。 別れを惜しみながら、それでも強く笑って。 そして、中野梓は、高校三年生になった。 「…やっぱり、似合ってないなぁ」 携帯を眺めながら、改めて梓は苦笑した。 先日執り行われた、先輩たちの入学式の画像が添付されていた。慣れないスーツ姿で、4人は思い思いに写っている。 澪は、緊張のあまり固すぎる顔。紬はさらりと着こなしている。律は……窮屈そうだ。 そしてもう一人は、致命的に似合ってない。ミスマッチにも程がある。 これが卒業アルバムの予行練習のような済ました顔だったら、まだ格好もついただろうに、いつもどおりの奔放な表情で写っていて、それがおかしくてたまらない。 「ぷっ、くく…」 抑えた笑いが、がらんとした部室に響く。 と、きぃ、という音がして、音楽室のドアが開かれた。 「…あの、中野先輩、どうかしたんですか?」 「ううん、なんでもないよ。入って入って」 はぁ、と怪訝そうな声を漏らしつつ、彼女は後ろ手にドアを閉めた。今年から軽音部に入部した、正真正銘の後輩である。まだ整っている皺の少ないブレザーが初々しい。胸元にアクセントとして彩られたリボンの色は、青色だ。梓にとってそれは先輩の色だけれど、むしろ彼女たちからすれば、赤こそが先輩の色なんだろう。そんなところで、時がめぐったことを実感してしまう。 「すいません、HRが長引いちゃって」 「大丈夫。それじゃ、練習はじめよっか」 幸いにも、新歓ライブでの梓の演奏は新入生の心を捉え、4人の新入部員を迎えることで今年も軽音部は継続されている。放課後ティータイムではないけれど、学園祭でもまた演奏することになるだろう。順風満帆と言ってもよかった。今ではジャズ研を引っ張るメンバーである純に、「あー残念、あたしが入れば百人力だったろうに」だなんて茶化されたけど。 その後輩の一人は、梓と同じギターの担当だ。どこかの先輩とは違って、入学前から音楽に触れていたようで、教えるにしてもやりやすい。フェルマータやフォルテッシモといって、そうですね、と素直に相槌が返ってくるのはなかなか新鮮だった。 まぁ、流石に腕前はまだまだだけれど。きっと上手になるだろう。 しばらく練習をして、少しの間長椅子に座って休憩をする。言葉少なだ。 そりゃ、センパイたちとのようにとは言わないまでも、もう少し賑やかでもいいんじゃないかなとは思うのだけれど、2年の年齢差は高校生にとってそこそこ大きい。互いになかなかきっかけがつかめないで休憩時間が終わってしまうのが常だ。それが梓の目下の悩みである。 けれど、今日は珍しく彼女のほうから話しかけてきた。 「あ、あの」 「……どうしたの?」 嬉しそうに返す梓に安心したのか、彼女は微笑んで言った。 「中野先輩って、ギター教えるの上手ですよね」 「そうかな。だったらいいんだけど」 「こう、すーって入ってくるんです。音と指とが離れてなくて」 「ありがと。…昔ね、」 手のかかる先輩がいたんだよ。先輩なのに、私に教えてって頼んできて、 ――そう言おうとして、やめた。 いきなり黙りこくってしまった梓を彼女は不思議そうに伺っている。私もそこでよく躓いたから、と梓はごまかした。結局その後会話はあまり弾まなかったけれど、いつもより少しだけ和やかな雰囲気になった休憩の後、再びギターをかき鳴らして、その日の部活は終わった。 校門で、彼女に向かって手を振る。いずれの後輩とも梓は別方面だ。部活の後、たいてい彼女は一人で帰路につく。 先輩らしく振舞えているだろうか。もしやめるなんて言われたらどうしよう。不安は常に付きまとっている。特に、今日は来ていない3人の後輩たち。塾や都合などで、毎日部室に来るというわけにはいかないようなので、尚更がんばらないと。 後輩と別れた帰り道、梓はいつもそう考える。 だけど今回ばかりは、少し余計なことまで浮かんでしまった。 意外なことに、卒業してから一番メールを送ってきたのは律だった。澪や紬との写真を 添えて、律らしい冗談と絵文字が踊る明るい文面に隠された後輩への気配りを、梓は十分 に感じ取っていた。次いで澪、紬である。どれもこれも、自分への思いやりがこもってい て、それだけで梓は胸が一杯になる。 部室に寄っていいか、なんて提案も度々あったけれど、せっかくの練習を邪魔しないで ください、なんて断ってしまった。律や澪や紬だって、新たな環境で忙しいはずだ。ただ でさえこれだけ気にかけてもらっているのだから、これ以上煩わせてしまっては申し訳な い。……あの人はまじめすぎると笑うだろうか。梓は苦笑する。 ……あの人。 あの人からの、最初は頻繁だったメールが稀になったのはいつからだろう。唐突にかか ってきた電話が来なくなったのはいつからだろう。寂しいと思う心とは別に、どこかで納 得している梓がいた。 新しい場で、これまでの親友と、これからの親友と、精一杯楽しむことに忙しいのだろ う。きっと、4人のうちで、一番。彼女はそういう人だから、と、すとんと飲み込めた。意 外なことに。 それは、梓が3年生になってから、理解したものだった。梓にとって、学校とは軽音部で あり、放課後ティータイムのことだった。そのことでいっぱいいっぱいだった。 けれど、それだけではない。受験もある。毎日は、放課後だけではないのだ。時間が、 生活が迫ってくる。それを身をもって実感したから、梓はあの人のことを責めようとは思 わなかった。むしろ感謝すら覚えた。こんな日々の中で、去年の先輩達は、あの人、あれ だけ時間を割いてくれたのだと。 別に、二度と会えないわけじゃない。憂に訊けば、喜んで近況を話してくれるだろう。 だけど、いやだからこそ、梓はあえてその話をしないことに決めた。 もう、いっぱいもらったのだ。抱きしめてもらって、名前を呼んでもらって。卒業式で は、泣きじゃくった自分を受け止めてもらって。 もう十分だ、と。そう思えてしまうことも含めて、満足していたから。 だから、今日の後輩からの話題は、不意打ちだった。 ○ 翌日。運悪く、後輩は全員来れないとのことだった。こういう日もある、どうしようか と悩み始めたときには、すでに梓の足は鍵を借りに向かっていた。一度習慣になってしま うとなかなか抜けないものだ。たとえ一人であっても。 きぃ。ドアを開けるときの音がいつもより遠くまで音が響いた気がした。閉めるときの 音も。がらんとした部室。ホワイトボードでは、…まだ隅っこのほうに残っている独創的 なセンスの落書きが消えかかっていた。本当にあのセンスはわからない。書きなおそうに も再現しようがない。 一息ついて、長椅子に座る。いざ来てみたはいいものの、やはり一人だけとなると何を する気も起きない。黒板に引かれた五線譜を眺めながら、ただ座っている。 ――広い。この部屋は、こんなに広かっただろうか。 かつて感じたその感覚を、しばらくぶりに梓は味わっていた。このごろは後輩がいたお かげで心の底に沈んでいたそれは、やっぱり痛切で、今すぐにでも誰かにすがりたくなる ものだった。 頭を振る。自分で決めたことだ。頼ってばかりもいられない、もう最上級生で部長なの だから。頼られる立場なのだから。繰り返し繰り返し唱えてきたその言葉を、寂寥感を押 し流すように梓は繰り返す。ブレザーの袖を握り締めながら。ごくり、と飲み込んで、梓 はようやく顔を上げた。 トンちゃんの水槽の掃除でもしようか。ようやく意識に上ってきたことに梓は申し訳な くなった。「でも」ってなんだ、でもって。ごめんね、と小声でつぶやきながら、慣れた 手つきでバケツに水を注ぐ。洗面台。鏡。隅に貼ってある剥がれかけのハートのシール。 反射的に目を逸らした。遅かった。 『中野先輩って、ギター教えるの上手ですよね』 『あずにゃん、ギター教えて!』 ……ほら。 『かわいいでしょー、最近はまってるんだー』 『いっぱい食べて大きくおなり』 ……ほら。 『あずにゃんは難しいことを考えるんだねー』 『だって、あずにゃんはあずにゃんだもん』 ……ほら。 『私はいっつもあずにゃんのことばっかり考えてるよ』 ……うそつき。 いつの間にかバケツから水が溢れていた。慌てて蛇口を閉める。水浸しだ。拭かないといけない。 ○ どうしてここまで弱いんだろう。 どうしてここまで脆いんだろう。 部長なのに。三年生なのに。もう、後輩じゃないのに。 最近、「梓」と同じくらい、「中野先輩」と呼ばれるのに。 もう、「あずにゃん」なんて、呼ばれないのに。 ○ 家に帰ると、梓は自室に逃げ込んだ。 制服のまま天井を眺める。 どうして、と問いかけても、答えは一向に出てこない。どうすればいいのかわからない。 自分の中で、整理をつけたつもりだった。割り切って、しっかりと固めていたはずだった のに。些細なきっかけで決壊してしまった、この気持ちはなんなのだろう。 一通り泣きはらして、表面上は落ち着いてはいる。しかし疲れ果てていた。 手元にある携帯電話を操作する。受信メール。先輩達の、似合わないスーツ姿。もう笑え ない。呆けながら、ただその画像を見つめている。 ……わがままな子、なんだろうな。 なにも、無視されたわけじゃない。忘れられたわけじゃない。ただ、近頃連絡が減ってき ただけ、なのに。それだけで勝手に遠く感じて、自分で納得したふうを装って。挙句の果て に、ちょっとしたきっかけですぐ決壊してしまった。 ……そんなの、卒業式のときと、何も変わらないじゃない。 あの時の絶望とは、違うのだ。まるで広い世界に自分ひとりだけが取り残されてしまうよ うな、切羽詰った状態ではない。繋がっている。だから、余計にわからない。 無機質な画面に映る、不恰好なあの人の姿を見て、こんなにも弱ってしまう。文字じゃな くて、画像じゃなくて、声を聞いて、抱きしめて欲しくて。 ……会いたくて。 会いたい。心の中で言葉にして、それは明確なものとなった。会いたい。会いたい。あの 人に会いたい。名前を呼んで欲しい。梓でもなくて、中野先輩でもなくて、あずにゃんと呼 んで欲しい。あの人がつけてくれた名前で、あの人の声で、……唯センパイの声で。 唯セ ンパイ。 受信ボックスを遡る。まだログに残っているかどうか不安だったけれど、過去になるにつ れ、名前欄は「唯センパイ」で埋まっていった。あの人らしい、どこからもってくるのかわ からないのにしっかり刺さってくることば。並ぶ「あずにゃん」の文字。 ……思えば、いつも、センパイとは、こうだった。 合宿のときも。学祭のときも。修学旅行のおみやげも。園芸大会のときも。夏祭りのとき も。シールのときも。最後のライブのときも。卒業式のときも。 こうやって、自分で考え込んで、袋小路に陥って、取り乱して。そんな時、いつも手を引 いてくれたのは、あの人だった。 手のひらの感触を思い出す。少し自分より大きくて、暖かくて、こっちのことなんかお構 いなしの、あの手。引いてもらってばっかり。 ……思い出すにつれ段々癪になってきた。どうしてこうも毎回毎回振り回されてばかりなの か。茫漠とした悲しみの水面に、会いたいという石が投げ込まれて、波紋を形作っていく。 置き捨てたスクールバッグに目をやる。まだしっかり繋がっている、「ぶ」のキーホルダー。 裏に張ってある、「なかのあずにゃん」のシール。 今回ばかりは。 梓は体を起こす。ふう、と一息。先ほどとは違った、意思の篭った一息。 もう三年生になったのだから、いつまでも手を引かれているわけにも、いかない。 だけどそれは、手をつないではいけないということではなくて。 手を引っ張っていってもいいんじゃないかと。 携帯電話のボタンを3回押した。 「……」 『あ、もしもし?あずにゃん?』 「――っ、私以外の、誰だと思ったんですか」 『あー、あずにゃんだぁ!』 「……そうです。あずにゃんです。唯センパイ、最近どうしてメールも電話もしてくれないんで すか。私、寂しくて、」 『わたしもさみしかったよ!』 「じゃ、じゃあ、どうして、」 『あずにゃんがメールも電話もくれないんだもん』 「……それは唯センパイが、」 『だって、あずにゃんもう三年生だから、部長だから』 「……っ」 『迷惑になっちゃいけないかなって、それでね、我慢してみたら、』 「……」 『全然メールも電話も来ないんだもん……』 「そ、その……」 『だから!すっごくさみしかったよ、あずにゃん!』 「わ、私もすっごく寂しかったんですよっ、なのになんですか、そんな理由、」 『あずにゃんずーるーいー、お互い様だよーこれはー』 「うっ……それは」 『ごめんなさい』 「……ごめんなさい、です」 『じゃあ、いまからあずにゃんの家に行っていい?』 「……いいですよ」 『わーい!待ってて、すぐ行くから!』 「はいっ」 ○ 結局事が終わってみれば、互い違いのすれ違いで。 やっぱり、唯センパイは唯センパイだった。 ○ 「中野先輩、ギター教えるのやっぱり上手ですよ。秘訣とかあるんですか?」 「えへへ。昔ね、先輩のクセに私よりギターが…あ、電話」 『もしもしー、あずにゃん?』 「今、部活真っ最中なんですけど」 『えー、だって電話しないとあずにゃん怒るじゃーん』 「だからあれは唯センパイが、……っ」 なるほどね、という視線を感じて恥ずかしいけれど。 「……あと五分だけですよ」 このくらいは、いいじゃない? こういうのいいな、素晴らしい -- (名無しさん) 2010-08-31 05 47 33 唯先輩が変わってなくて本当によかったー -- (名無しさん) 2010-08-31 23 44 29 「互い違いのすれ違い」っていうタイトルにセンスを感じた。いい。 -- (名無しさん) 2010-09-03 21 37 33 いいね -- (名無しさん) 2015-02-06 21 33 46 名前 感想/コメント: すべてのコメントを見る
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結果から言おう。 姉上は強い。 だがこのゲーム上で動く参加者達はその大半が力を制限されている。 その一例が武器と能力の没収だ。 没収されたそれらはランダムに支給されて、後は持ち前の知恵や腕っ節で何とかしていくしかない。 しかし姉上は――――蒼龍一号機エヴァは自分の武器を自分で引き当てた。 それは詰まり、このゲームにおける最大のハンデを完全に無視できる事に繋がる。 「あ……ぐっ」 自分が床に叩きつけられ、剣の切っ先を突きつけられている理由はまだある。 自分の知っている『彼女』はのらりくらりとしていて、その場をノリだけで生きているかのような適当な人だった。 少なくとも当時はそういう立場じゃなかった筈なのに何時の間にかツッコミ担当になっていたのだからきっとそうなのだろう。 しかし目の前にいるこの人は、 (強いし、冷たい……!) 鍛錬を怠ったつもりは無い。 騎士として守る物を見失わない為に。 そして暴走しがちな自分を押さえ込むという意味でも鍛錬には取り組んできた。 心も、身体も鍛え上げてきたつもりだった。 しかしそれでも覆らないのは、 (圧倒的な、力の差……!) その事実を確認したと同時、レイチェルは歯を噛み締めた。 死への恐怖から逃げるためじゃない。 何も出来ずに負ける自分への腹立たしさと、姉の『暴』に呆気なく屈してしまう事への怒り。 それを向けただけだ。 ○ 「レイチェル」 妹に呼びかける。 しかし当の本人はボロボロで、まともに立ち上がれそうにはなかった。 だが死んではいない。 「そのままでいいから聞きなさい。――――何故武器を使わないのです?」 「!!!!!!!!!!!!」 その言葉を聞いたその瞬間。 レイチェルの身体がびくり、と震えた。 まるで何かに怯えるようにして顔色が青くなる。 「そ、それは……まともな武器を引き当てれなかったからで――――」 「嘘ですね。それでも何かしらの抵抗をする事は出来るはずです」 センライによる説明は当然エヴァとレイチェルの姉妹も聞いていた。 各個人が持っている能力は何かしらの道具に付加される。 故に武器を引き当てることが出来なくても『使える』能力を手に入れることが出来るのを知っている。 「ですが、何故素手で立ち向かったのです?」 「それは……使い方を知らないからで」 それも嘘。 本当は『触れた』瞬間に使い方には気付いている。 だけどもしソレを使ってしまったら。 (それだけは、絶対に駄目だ!) 心の中で首をぶんぶんと横に振る。 しかも今の姉上に『アレ』の存在を知られたら、 (きっともっと酷いことになる! それだけは――――!) 騎士として最も許されるべきではない行為。 それは『やっちゃいけない事をやること』なのだと思う。 暴走する自分が言えたことではないが、姉上は明らかにそれを無視しようとしていた。 もしそんな奴が『アレ』を使ってしまえば、 (皆、死んじゃうよ……) 参加名簿に目を通す余裕は無かった。 しかしエヴァがこの場にいると言う事はエリシャ達他の姉妹や、アステリアのような知人も巻き込まれている可能性は十分に考えられた。 例えエヴァがどう扱うつもりでも、それをコントロールするのは自分だ。 少しでも『中てられたら』直ぐに暴走してしまう自分が、よりにもよって『アレ』を引き当ててしまった。 見境の無い殺戮が始まろうとしている。 それ故に、判断は迫られる。 その殺戮を本能の赴くままに行うか。 この場で姉上を倒すか。 (もし、私がここで負けたら……!) その場合の事は安易に想像できる。 否、既にその想像は現実の一歩手前にまで迫ってきている。 何故ならエヴァがこちらに装備を聞いてきているから。 支給品は必ず参加者に一つは渡される。 それ故に誤魔化すことはできない。 「何を黙ってるんですか、レイチェル?」 だが其処まで考えた直後。 自分の足に強烈な熱と痛みが走った。 「あ、――――?」 「まだ私のお仕置きは終わってないんですよ?」 痛みの発生源は見たら直ぐに判る。 エヴァが剣を振るい、自分の足を刻んだから。 リメイカーを殺した時のように深く切り裂かれた訳ではないが、それでも血が出るのは剣を突き刺された以上は必然な訳で。 自分の血は流れ出てくるって事はつまり、今まで以上に『衝撃』が襲い掛かってくる訳で。 「い、嫌だ……止めろよ姉上! 止めろよおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」 「どうしてです?」 平然とした顔で問われる。 本当にわからない、と言った顔で、だ。 「私のお仕置きはまだ終わってないと言った筈ですよ? 聞き分けの無い悪い妹はちゃんと教育しないと」 良くも悪くもエヴァは純粋に『姉』だった。 だからこそこの状況でレイチェルをどうすれば追い詰めることが出来るのかを熟知している。 肉体的にではなく、精神的にだが。 (駄目だ! 駄目だよ姉上! それ以上やられたら、やられちゃったら本当に中てられる!) 姉上を、コロシチャウヨ―――― その瞬間。 レイチェルの中で何かが弾けた。 「……い」 「?」 俯いた状態のまま、レイチェルが呟く。 だが上手く聞き取れない。 しかしエヴァのそんな疑問視に無理矢理答えるかのようにして、レイチェルは吼えた。 「こおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおい! たいてえええええええええええええええええええええええい!!」 「なっ――――!?」 咆哮が轟いた後に聞こえてきたのは信じられない単語だった。 大帝。 参加者に支給されるにしては余りにも大きすぎる『巨大ロボ』の名前を、天に向かって呼んだのである。 「は、ははははははは!!」 自分の血に中てられたレイチェルが狂ったように笑い出す。 そしてその笑い声に受け答えするかのようにして、『ソイツ』は何も無かった筈の外に突然現れた。 ○ 「たい、てい――――!」 最初の脱落者、リレッドがゲームを無茶苦茶にしようとして呼び出そうとした巨大兵器。 彼女は頭が良い事はエヴァも知っている。 それ故に、彼女が呼び出そうとしたこのロボも(直接戦ったことが無いが)相当な破壊力を持っているであろうことは簡単に予想できた。 「潰れちまえよ、姉上」 「!」 その対処法を考えるよりも前に、目の前に倒れている妹が冷徹な言葉を投げかけてきた。 普段の彼女の暴走状態を一言で例えると『熱(ヒート)』。 しかし自分の血に中てられ、既に心身ともに満身創痍状態の彼女はとてもクールだった。 「レイチェル……自分の血に中てられ、おかしくなりましたか?」 大帝の拳がエヴァ目掛けて振り下ろされる。 展望台と言う場所に居る以上、この足場を破壊されたらその場でゲーム終了になるであろう事くらい目に見えている。 それならあの拳を受け止めるしかない。 そう判断すると彼女は剣を十字に構え、ガードの姿勢を取る。 その直後、 「――――っぐ!」 全身に未だ嘗て感じたことの無い凄まじい圧力が圧し掛かってきた。 その一撃を受けた瞬間、龍輝と龍詩の刃に亀裂が走る。 剣を持っていた腕から身体に目掛けて、何者も逆らうことの出来ない『力』が襲い掛かってくる。 「レイチェエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエル!!」 この先、自分が『どうなるか』はエヴァには直ぐに理解できた。 だからその場に居る妹に伝えておく。 今更考え方や主張を変えるつもりは無い。 恐らく、今のレイチェルに自分の考えを理解しろといったら直ぐには無理だろう。 それが出来るくらいならこんな事にはなってない。 お仕置きなんてする必要も無かった。 それならせめて、蒼龍騎士団としての最大の役目を彼女には担って貰おう。 きっと自分とレイチェルがすれ違いつつも、『コレ』だけは同じ願いだと思うから。 ――――何時までもダダを捏ねないで、ちゃんと主の下に帰るんですよ? ○ 「う……ん?」 朝日が顔を覗かせつつある時刻。 夜風の肌寒さを感じたレイチェルは目を覚ました。 どうやら自分は気絶していたらしい。 (え? 何で寝てたんだ……?) それに、周囲を軽く見回してみるとあるのは瓦礫の山ばかり。 際ほどまで展望台に居たはずなのに、なんでこんなコンクリートの上で寝てるのだろう? (……いたっ!?) 取りあえず起き上がろうとしたら、背中にずきり、と痛みが走った。 どうやら思いっきり地面に叩きつけられたらしく、暫くマトモに走れそうにも無い。 それに足も何か刃物で刻まれたような痕が残っている。 其処から流れ出る血に『中てられそう』になりながらも、レイチェルは状況把握に努めていた。 「…………あ」 そこで思い出す。 ついさっきまでこの瓦礫の山となる前の展望台の上で何があったのかを。 自分が『姉上』に何をしたのかを。 「あね、うえ――――?」 しかしその後の事は覚えていない。 大帝の拳が展望台を砕いて、足場を無くした自分がそのまま大地に叩きつけられたのまでは理解できた。 でも姉上は? 大帝の拳を真正面から受け止めようとした姉上はどうなった? 「あ――――」 だが見た。 見つけてしまった。 「あ、ああああああああああああ……」 瀧上の双龍。 エヴァの引き当てた、彼女自身の武器。 しかし自分の真正面に転がっているソレには柄しかなくて、 「ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」 その柄には手首とその先しかついていなかった。 他の肉体は何処にもない。 エヴァの形成するべき他の部分は、何処にもなかった。 全部、押し潰されてしまった。 「あ、ああ……あああああああああ」 レイチェルの頭の中が沸騰する。 目の前に転がる姉の『成れの果て』の姿を見て中てられつつありながらも、胸の奥からこみ上げて来るどうしようもない何かは留まることを知らずに流れ出てくる。 「あねうええええええええええええええええええええええ!!」 それ以上は言葉に出来なかった。 どうしてあんなことしたんだよ、と恨み言を叫ぶことは出来ない。 ごめんなさい、と謝ることもできない。 言うべき対象はもう何処にも居ない。 何を言おうにも、届かない。 ただ、虚無の中に取り残されてしまうだけ。 【エヴァ@T.C UnionRiver 死亡】 【展望台跡 レイチェル@T.C UnionRiver】 [状態]:全身打撲、足に切り傷、精神的に錯乱状態(大) [装備]:大帝@リレッド(だれかや!) [道具]:展望台が破壊された際失う(自分の道具を使って名簿等を確認するのは不可能) [思考・状況] 基本:本能を抑えつつ、ゲームには乗りたくない 1、半ば不可抗力でエヴァを失い、混乱 2、身体のダメージは深く、激しい運動は制限される 3、他の姉妹と合流したいが、合わせる顔が無い 4、殺戮衝動を抑えきる自信を失う (備考) 大帝は普段は消えていて、レイチェルが呼び出すと何処からとも無く出現する。 レイチェルの意識がなくなると大帝は消えるので、ずっとその場で出続けているわけではない。 殺戮衝動が起きていると彼女の本能と比例するようにして暴れまわるが、コントロールしている張本人であるレイチェルに危害が加えられることはほぼ無い。 Back 情報収集、そして合流へ Next 哀しみの向こうへと辿り着けるのなら
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日本語化のしかた 日本語iniファイル(2005年02月25日版)をダウンロード。 解凍して、中のGeneral.iniをGeneralをインストールしたフォルダに移動する。 この時、元のGeneral.iniのバックアップを取っておくと良い。 次にWin98用フォント変更パッチをダウンロードして、適用する。 (Windows98用となっていますが、XP,2000にもグラフ画面の文字化けを解消する効果があることが分かったので基本的には適用した方が良いです。) 翻訳文の更新のしかた 上記ZIPファイルのアップロード以降に、翻訳が追加・修正されているかもしれません。 最新の翻訳結果をiniファイルに反映したい人は以下の作業をしてください。 General.iniを開く。 書き換える場所は以下の個所から始まる部分です。 ; Japanese [Languages\Ja] 左メニューのini 本文を開き、以下の範囲をコピーする。 ; Japanese [Languages\Ja] FontName="MS UI Gothic" ;FontName="MS UI Gothic" TTFFontName="MS UI Gothic" Charset=1 Title=Japanese Image=images\g45m.gif Image2=images\g45namee.gif Image3=images\g45logo4.gif Image4=images\start_fon.bmp Image5=images\fon_2.gif Image6=images\sel_player.bmp dim.dat=dim.dat help=gen45.hlp ・ ・ ・ 7277="Order Active defense|The opponent is surrounding the troops and the general orders careful crawl out of the enemy s ring in an attempt to save his small army from defeat." 7278="Order Surround opponent|Seeing the opponent engage in encircling manoeuvre, the general orders the same tactics." General.iniの同じ範囲を選択し、貼り付ける。 日本語化作業はこれで終了です。 日々、有志の方々による和訳が進められているので、毎日確認すると良いでしょう。 国名 国名が日本語の方がいいという方は、左メニューのini 国名-日本語を開き、コピーしてGeneral.iniの同じ場所に貼り付けると良いでしょう。
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放課後 澪「今日帰りに楽器屋行かない?ベースをメンテナンス出したいんだけど」 律「ごめん、今日両親出かけるから私が夕飯作らなくちゃ行けないんだよ」 澪「そっか」 唯「私大丈夫だよ」 紬「ごめんなさい、私もちょっと用事あって」 律「梓は?」 梓「あ、私大丈夫ですけど」 澪「じゃ、私と唯と梓と3人だな」 楽器屋へ向かう途中、唯の携帯が鳴る 唯「あ、憂からだ」 唯『もしもし』 憂『あ、お姉ちゃん?今日お父さんとお母さん帰って来るから、なるべく早く帰って来てね』 唯『そうなんだ、うん分かった』 唯「ごめん、私も用事出来ちゃった」 澪「そうか」 残された澪と梓 澪(梓と二人きりか、1年の頃は私を慕ってくれてたみたいだけど) 澪(最近じゃ梓は唯と絡んでばっかりで二人で話す事もほとんど無くなったな) 澪(これも梓と二人で話す良い機会だな) 梓(澪先輩と二人きり…) 梓(二人きり何ていつ以来だろう?) 梓(私が澪先輩と二人で話さなくなったのは…) 澪「どうしたんだ梓?」 梓の顔を覗き込む澪。 梓「な、何でもないです」 澪「じゃ、行こっか梓」 梓「は、はい」 歩き出す二人。 楽器屋 澪「すいませーん。ベースのメンテナンスお願いします」 店員「今、ちょっと込んでまして2時間近く掛かってしまいますけど」 澪「2時間か、明日の部活までには使いたいし、どうしよう。一回帰るのも」 梓「2時間くらいなら、待ってましょうよ」 澪「そうか、じゃあお願いします」 店員「かしこまりました」 澪(エリザベス、良い子にしてるんだぞ…) 澪「付き合わせちゃって悪いな、梓」 梓「いえ」 澪「でも2時間、店内で暇潰すのもな」 梓「楽器見たりとかしてます?」 澪「先週、律とここ来たばっかりなんだよ」 梓「そうなんですか……」 澪「そうだ。じゃあさ、待つ間デートしない?」 澪がそう尋ねると、梓の顔はみるみる真っ赤になる。 梓「デ、デートって///」 澪「あ、デートって言っても周りの店覗いたり、カフェでお茶したりとかだけど。イヤ?」 梓「そ、そんなことは……」 澪「じゃあ、行こっか」 梓「は、はい」 澪が梓の手を取ると、梓はちょっぴり動揺しながらも、嬉しそうに澪の手を握り返す。 澪「さ、行こう」 私達は歩き出す。手を繋いだまま。 梓「澪先輩……、ちょっと恥ずかしい///」 澪「でも、こうしていると梓の温もりが気持ちいいから……」 梓「は、はい……」 梓は小さく頷くと、照れくさそうな笑顔で私に微笑んでくれた。 ふふ、今だったら唯の気持ちも分かるな…… 可愛い梓を抱きしめたいって気持ち…… 本屋 澪「あ、そういえばこの雑誌発売日だったんだっけ」 梓「あれ?澪先輩もこの雑誌読んでたんですか?」 澪「ああ、梓も?」 梓「はい、音楽特集とか読みやすくて好きなんです」 澪「そうなんだよな」 楽しそうに語る澪。 ぎゅうっ その顔を見ると梓の胸が苦しくなる。 澪先輩は律先輩が好きなんだ。 そんな事は分かっている。 澪先輩には律先輩が居る。 私じゃない。 私が澪先輩とあまり話さなくなったのは… 私が澪先輩を好きって気付かれたら困るから。 あなたには律先輩がいるから。 CDショップ 澪「このバンド新譜出すんだよな、予約しなくちゃ」 梓「澪先輩、結構色んなの聴きますね」 澪「詩とか参考になるしな」 梓「あ、そうですよね」 澪「格好良い歌詞とか書いてみたいけど中々…」 梓「澪先輩の歌詞、私好きですよ」 澪「ありがとう」 澪「いつか、HTTのCDもここに並べられると良いな」 梓「そうですね」 やっぱり音楽の事を語る澪先輩は格好良い。 思わず見とれてしまう。 ぎゅうっ 梓の胸がまた苦しくなる。 カフェ 澪「私のおごりだから、好きなの注文して」 梓「良いんですか?」 澪「私の用事に付き合わせちゃったからな」 カフェでは梓と色んな事を話した。 軽音部の事、音楽の事、2年生達の事。 梓は実に楽しそうに話してくれた。 時間は瞬く間に過ぎていく。 気付けばもう、メンテが終わる時間になっていた。 楽器屋 店員「お待たせしました。こちらです」 澪「ありがとうございます」 澪「やっぱり、メンテ出すと違うな。頬ずりしたい」 梓「唯先輩みたいですね」 澪「ハッ!い、今のは聞かなかった事にしてくれ///」 梓「大丈夫ですよ。私もむったんに、たまにしてますから」 エリザベスを受け取り、店を出る二人。 澪「もうこんな時間だし、そろそろ帰ろうか」 そう言い、歩き始める澪の制服の裾を梓が掴んだ。 制服が引っ張られた感覚を感じて澪が立ち止まる。 そしてゆっくりと振り向くと 梓が少し悲しそうな表情でこちらを見上げていた。 澪「何?」 梓(今日一緒に居て、改めて自分の気持ちに気付いた) 梓(私は澪先輩が好きだ) 梓(今まで好きだって言えなかった) 梓(言う勇気もなかった) 梓(誰にも言わず、私は我慢してきた) 梓(私はずっと…ずっと) 梓(でも、もう我慢出来ない……) 梓「み、澪先輩に話したい事があって……」 澪「話?」 梓「澪先輩は軽音部に入ったばかりの私をずっと気に掛けてくれて」 梓「軽音部に馴染めなかった私に、色々気をつかってくれて」 梓「澪先輩が居なかったら私、軽音部を辞めてました」 澪「梓…」 梓「いつも澪先輩が隣で励ましてくれた。だから私は澪先輩に憧れてたんです」 梓「私も澪先輩みたいになりたいって」 梓「最初は、澪先輩と一緒に軽音部で活動できるだけで満足でした」 梓「でも、それがいつしか憧れから別の感情になって……」 梓「私、私っ……もう澪先輩への気持ちを抑える事が出来ません」 澪は黙って梓の告白を聴いている。 脚が震えている。顔が真っ赤になってるのが自分でも分かる。 気を抜いたら涙がこぼれ落ちそうだ。 とても澪を直視出来る状態では無い。 けれど、梓は緊張に押し潰されそうになりながらも、懸命に澪を見た。 梓「…………」 言葉にならない。伝えたいのに。 ずっとずっと我慢してきた気持ちを…… そんな梓を、澪はふわりと抱きしめた。 澪「ありがとう。梓の気持ち、ちゃんと伝わったよ……」 澪「大好きだよ、梓」 思わぬ言葉に、梓はすっかり固まっている。 澪「もう少しこのままで……」 澪の温もりを感じながら、梓は幸せに包まれていく。 そして、ずっと伝えたかった言葉を紡ぎ出した。 梓「私も…澪先輩が好きです。ずっとずっと前から大好きでした」 澪「梓…」 そっと梓の顔に手を掛け、澪はそのまま唇を重ねた。 しばらくして、唇が離れると澪はそっと梓の頭を撫でる。 すると梓は澪に甘えるのであった。 見上げてくる梓が、堪らなく愛しい。 そして、もう一度キスを交わす。 梓「てっきり澪先輩は律先輩の事が好きなんだと思ってました」 澪「り、律はただの親友だ。そんな風に思われてたのか///」 梓「誰だって思いますよ」 澪「梓だって、唯とべったりだったじゃないか」 梓「あ、あれは唯先輩が一方的に抱きついてくるだけで」 澪「そうだったのか。お互いすれ違いだったんだな」 梓「澪先輩と恋人になれたのが、未だに信じられないです……」 そう語る梓に、澪の胸はきゅん、ときめいてしまう。 梓「私、すごく嬉しいです……」 自分の心境を語る梓に澪は自然に笑みがこぼれる。 澪「私もだよ……」 恥ずかしいのを堪えつつ、澪も自分の気持ちを打ち明ける。 梓「澪先輩は私のどういう所が好きなんですか?」 澪「恥ずかしい事聞くなよ///」 思わぬ問いに、澪は真っ赤になってしまう。 梓「聞きたいです」 澪「……そうだな、何事にも一生懸命頑張る所とか、可愛い笑顔。それに……」 澪は自分の胸に梓を抱き寄せた。 澪「ほら、ドキドキしているだろ?梓を見てるとハートドキドキだよ」 梓はくすり、と笑った。 梓「私も、澪先輩と居るとドキドキしてます」 お返しにと、梓は澪の顔を自分の胸に抱き寄せた。 身長差のせいで澪は随分、前傾姿勢になってしまったが。 澪「本当だ、梓のハートがドキドキしてる」 澪は上目遣いに見つめてくる。 梓は微笑み、澪の顔をそっと抱き寄せキスをした。 お終い 戻る