約 4,309,712 件
https://w.atwiki.jp/kana-memo/pages/101.html
プロンテラの影の工房で、有名な絵を発見して以来、 すっかり芸術に目覚めてしましました(=ω=) 今日はかなくんに「美術館に行きたいのです(`・ω・´)」とお話したら、 ブラジリスの美術博物館に連れて行ってもらえました~♪ 影の工房でのお話はこちらの記事参照~てくてく/プロンテラ影の工房 アンティークショップへようこそ 入館して、さっそくゲイジュツを発見です! ...ごめんなさい...わたしたちのセンスでは... うん、芸術とは多種多様なのです(;`・ω・´)b はっ!...うん、スレンダーが良いのです(=ω=) ちっ(`・д・)っ はっ!(=ω=;) 美術館は2階建てのようで、中央には大きな階段がございます★ まるでエスカレーターみたいですね~ そういえば、RO内にはエスカレーターってないですねぇ エレベーターはあるのにね~ さてさて、真面目に絵画鑑賞でございます(=ω=)b <以降、実際に見た順序とは異なります> この絵は、雰囲気がルノワールっぽいですねー 気になっちゃって、ついタイトルを調査しました★ どうやら「ばら色と青」(ルノワール:1881)のようです。 サンパウロ美術館にて所蔵されているそうです~(=ω=)b お次はこちらです。 やっぱり気になって~なのですが、ヒントがない! そこでサンパウロ美術館の所蔵物件リストを調査です(`・ω・´) ROでもこんな学芸員さんのような楽しみ方もできるのですね~ あ、ありました! 「シュザンヌ・ブロックの肖像」(ピカソ:1904) ピ...ピカソです!(>ω<) ほへ~★ そしてこの絵を調べていたら、いろんな意味で衝撃的なことが判明するのです! サンパウロ美術館 なんかソックリですねぇwww (>ω<)b さらに過去にこの美術館、ニュースでもやっていたようなのですが、 危うく泥棒さんに絵を盗まれるところだったとか... (そのターゲットが、上のピカソの絵だったそうです) 次はクエストで通りかかるお手洗いの近くにある絵でございます。 この絵は同じくサンパウロ美術館所蔵で、 ブラジルの画家カンジド・ポルチナリ作「コーヒー農園の作業者」に似ています★ (実は泥棒さん関連のニュースであげられていた写真に、この絵が写っていましたww) ぜんぶ、サンパウロ美術館つながりのようですね~(=ω=) 元ネタがわかっちゃって大興奮です! あ、でも元ネタのわからない絵もあったんだ~ こちらの風景画、けっこうかわいくていいな~って思ったのですが、 何の絵なのでしょうねー★ こちらは肖像画のようです。 かなくんは気にいっちゃったのか、この絵の前で踊ってました(=ω=) ちょっと遠巻きに、真剣に鑑賞中のようです。 他にもいろいろ絵があったのだけど、撮影忘れてた★ 楽しかった~♪(^ ^) たくさんの芸術に触れて、1Fのベンチでご休憩です。 ROのMAP内には、たくさんの面白ネタが潜んでいて、 この美術館も、芸術に触れながらいろいろと楽しんじゃいました(>ω<) 他にも博物館があれば行ってみたいな~ わたしたちの冒険は、芸術の心と共に前へ進むのです(=ω=) 2011年 7月 12日
https://w.atwiki.jp/kana-memo/pages/66.html
ジュピロスD入り口MAPの南、師匠がちらほらいるMAPに、 こんな修道院があるのをみなさんご存知ですか?(=ω=)b ジュノーから南下してアルデバラン方面に向かう途中のことでした。 スリーパー(師匠)を振り切り、湖の近くを通ったところ、神殿のような遺跡が沈んでいるのを発見★ これは冒険の予感がプンプンです(`・ω・´) ここには何があったのでしょうね~ あっ、ここはもしかしたら普段通らないMAPかもしれませんので、 どんなところか地図を載せておきます。 主人なき修道院 さて、湖に沈んだ神殿の北東、丘の上に建物のようなものがある! そんなかなくんの発見から、わたしたちはそこを見に行ってみることにしました。 とうちゃーく★ 誰もいない、修道院のような建物がありました(`・ω・´) ベンチがあったので、そこでひと休みです。 建物は大体こんな感じでございます。 (微妙に中に入れるんですよ~) そもそも修道院なのか、誰が使っているものなのか、何のためのものなのか... 謎がわたしたちの冒険心をくすぐって仕方がありません! もしかしたら、湖に沈んでいる遺跡と関係があるのかもしれません。 ~となると、けっこう昔からこの場所にあったのでしょうかー(=ω=) また詳しい調査が必要ですね 〆(・ω・o) ジュノーやジュピロス、ポルセリオMAPで見たような紋章は見当たらなかったので、 古代ジュピロス帝国(仮名)とは路線の違う謎かもしれないとわたしたちは推察しています★ 船着き場と小さなお店 修道院の建っている丘を南東に下ったところから、細い道が河に向かって伸びています。 その先には小さな橋がかかっていました。 渡らない手はありません! (((((っ`・ω・)っ`・ω・)ノ まったく話が飛びますが...WLとABのペアってなんだかかっこいいですね(^ ^) 渡った先には、桟橋と小さなお店がありました★ 桟橋の先には、船が停泊していました。 はっ! これってイズやファロスで見たことのある「快速船」そっくりです! こんなところまで快速船が来ていたとは、人の往来が多かったのでしょうか。 周囲に人は全くいなかったです。 たまたま留守だったのか、実は無人なのか...隠れているのか...w やっぱり修道院に来る人を乗せて来たのかなー どこから来たのかなー(=ω=) 桟橋のところには小さなお店もあって、ちょっとした港みたいな感じになっています。 主に食べ物が並んでいるようです...(人いないので買えないけどねw) ここにお店があるということは、誰かが利用しているということなのでしょうか。 そうなると行き先は、丘の上の修道院ということになりそうですねー 昔から建っている、人影のないひっそりとした修道院 湖には沈んだ神殿跡のようなものがある 近くには船着き場と小さなお店が開かれている ここにはきっと冒険の要素が隠されている気がするのです(`・ω・´) ROの世界は、いたるところにワクワクが潜んでいます。 わたしたちの冒険は、あらぬところに謎を見つけてはまた進むのです(=ω=) 2011年 6月 25日
https://w.atwiki.jp/25438/pages/2068.html
ピーッピーッ 梓「?」 純「あっ、ごめん私」 憂「腕時計?」 純「そ。よく分かんないんだけど日付変わるときに鳴るんだこれ」 憂「そうなんだ」 梓「……変わったんだ、日付」 純「……」 梓「……」 純「おい」 梓「ぅあ……ご、ごめん」 純「もー」 梓「……」 憂「――あったかいお茶、もう一杯欲しいな。梓ちゃん、お願いできる?」 梓「ん、あ、うん」 憂「教えてくれたら私が淹れるよ」 梓「い、いいよ。私の家なんだし……」 憂「じゃあ一緒に、ね?」 梓「う、うん」 純「寝れそうなやつがいいなー、なんだっけ、ハーブティー?」 梓「そんなのないし……あっても自分で淹れてよね」 純「にしし」 梓「憂、そこにお茶っ葉あるから」 憂「この棚?」 梓「うん、憂の好きなの淹れていいよ」 憂「うーん……あっ、じゃあ、こぶ茶とか」 梓「ほんとに……?」 憂「えへへ。純ちゃん飲んだらびっくりするかなーって」 梓「憂、たまにそういうイタズラするよね」 憂「そうかな?」 梓「慣れないうちはほんとにびっくりさせられたよ……」 ~~~~~~~~ 憂「おまたせ~」 純「待ちかねたぞー。ハーブティーあった?」 梓「はいはい、どうぞ」 純「ご苦労!っていうかあるんじゃんハーブティー」 梓「えらそうだなあ、人ん家で」 純「苦しゅうない苦しゅうない……ん゙ぶっ」 梓「うわっ」 純「げほ、ぐぉ……なんだこれ」 梓「ハーブティーだよ?純がほしがってた」 純「うそつけ……だってなんか、しょっぱいっていうかなんていうか」 梓「おっかしいなあ。こんぶもハーブも似たようなものでしょ、ね、憂?」 憂「ね~」 純「お・ま・え・らー!」 梓「色とかにおいで気付かなかったの?」 純「だってハーブティーなんて飲んだことないし……」 憂「こぶ茶嫌いだった?」 純「嫌いじゃないけど……でもびっくりした。目、覚めちゃったじゃん」 憂「体あったまるからまたすぐ眠くなると思うよ。しょうが湯もちょっと混ぜてあるし」 梓「しょうが湯だけだとからいけど、混ぜると美味しいね。余ってたのもなくなりそう」 純「ん……ほんとだ。なんかカッカする」 憂「体あったかいうちにお布団入っちゃお?」 純「そうだねー」 ~~~~~~~~ 梓「……」 憂「ふふ。もう寝ちゃった」 純「泣くと疲れるっていうし、ね」 憂「……そうだね」 純「うへへ。寝顔すっごい子供っぽい。えい」 憂「お、起きちゃうよ」 純「だいじょぶだいじょぶ。うわほっぺたもちもちして……」 梓「……なにしてんの」 純「おわっ!」 梓「寝てないからね、ちょっと目つぶって静かにしてただけで」 純「そ、そっか……」 梓「純。憂も。私もう――大丈夫だから」 憂「梓ちゃん……」 純「……ほんとに?」 梓「うん、心配かけてごめん」 純「まあ、お安い御用だけど」 梓「あ、あのね、あのねっ!別に寂しくなって泣いたわけじゃなくってっ」 憂「あ、梓ちゃん?」 純「皆まで言わなくてもいいぞ?」 梓「だ、だって恥ずかしいじゃん!祝ってもらって嬉しかったのに、二人が帰るってときに泣いちゃうなんて、子供じゃあるまいし……」 純「皆まで言った……」 梓「あのね、違うの。お祝いしてもらえたのがなんだか、毎年以上にすっごく嬉しくて、すごく幸せだなって思ったのに終わっちゃうんだなって思ったら、思ったら……」 純「泣けてきた、と?」 梓「まあ……その、うん……」 純「つまり寂しくなって泣いたってことじゃん」 梓「ちがっ、そ、そんな単純な話じゃなくって!」 憂「……ふふっ」 梓「わ、笑わないでよ憂!」 憂「ううん。いいんじゃないかな。寂しくなっても」 梓「でも、私だってもう子供じゃないんだよ……」 憂「子供じゃなくっても。寂しくなっちゃうことなんて誰にだってあるよ」 梓「憂……」 憂「私、梓ちゃんが泣いちゃうくらい大切に想ってくれてるって知れたのは嬉しかったよ?」 純「私も。照れくさいけどね」 憂「私たち、ずっと梓ちゃんのそばにいるよ。だいじょうぶ、寂しくないよ」 梓「……」 純「おおう、私も入ってるよねそれ……いやまあ、うん、憂の言うとおりだけど」 梓「……う、そういうこと言われると、一回決壊した涙腺が……やば……」 純「あはは……ま、悲し涙じゃないんなら、気が済むまで泣いたらいいんじゃない?さっきも言ったけど、泣くと疲れてよく眠れるんだよね」 ~~~~~~~~ 純「……今度こそ寝た?」 憂「……そうみたい」 純「そっか。あ、ちなみに」 憂「?」 純「さっきのやつには続きがあってね。泣くと疲れてってやつ」 憂「よく眠れる……の、その次?」 純「そうそう。まあ当然っちゃ当然なんだけどさ。よく眠れるってことは、すっきりするんだよ――体はもちろん、心もね」 憂「そっか……じゃあ明日は、」 純「うん。きっと梓もすっきりしてるよ。おやすみ、憂」 憂「うん。おやすみ、純ちゃん、梓ちゃん」 梓「……んにゃ」 純「お、返事した」 梓「すむ……さい……」 純「はは……寝てんだよね、これ?」 終わりです。 あとがき 当日投下はできないかなーなんて考えていたら誕生日祝いSSぽくない 祝う気あるんだかなんだかなんだかよく分からない話に… ともあれ誕生日おめでとうあずにゃん ではまた 戻る
https://w.atwiki.jp/doroboumama/pages/5820.html
715 :名無しの心子知らず:2010/08/04(水) 13 09 47 ID yo2mJ/1w 学生時代に芝居やってたけど、実生活でマヤるなんてとても できないと思ってた。でもやればできるもんだった。 あるSCで泥ママに買物ひったくられそうになった。 すぐに捕まって、母子家庭だ少しくらいくれたってのテンプレ 言い訳が始まった。 学生時代に万引きを始めとする若者の犯罪をテーマにした芝居を やったことがあって、自分は泥をやりこめる役だった。 そのセリフがすらすらっと出てきて、泥を黙らせた。 自分やるじゃんと思ってそのセリフを投下しようとしたのに、 今どうしても思い出せない。 716 :名無しの心子知らず:2010/08/04(水) 13 41 57 ID HJ7mi0+m 乙! でも思い出してもらうと何かもやもやがすっきりするんだけど…。 717 :名無しの心子知らず:2010/08/04(水) 13 42 14 ID OW1tlsFu 715 何よ! うちは母子家庭で生活がキツいんだから少しくらいくれたっていいじゃない! そんなにあったってどうせ食べきれないでしょ! ケチケチしないでさっさとよこしなさいよ! ついでにその財布も貰ってあげるわ! なんだったらバッグごと貰ってあげてもいいわよ! 718 :名無しの心子知らず:2010/08/04(水) 13 54 33 ID mRqET754 717 釣り針が大きすぎて口に入らない 720 :名無しの心子知らず:2010/08/04(水) 13 56 46 ID r0N4GKu/ 釣りっていうか、こういうセリフを出したら思い出すんじゃない って事では無いのか? 723 :名無しの心子知らず:2010/08/04(水) 14 11 29 ID yo2mJ/1w うん、だめださっぱり思い出せない。 あの時はあんないスラスラでてきたのに 724 :名無しの心子知らず:2010/08/04(水) 14 31 28 ID yBypRY7K 非常事態になって脳の中の何かのスイッチがONになったんだと思う 次のお話→ブルーオニオン奥(731)
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau9/pages/1335.html
前 「ゆ~♪ ゆ~♪ かわいい~あかちゃん~♪」 「おかぁしゃんのおうちゃ、しゅごくゆっくちできりゅよ!」 「もっちょ! もっちょうちゃって!」 「今日はこれでおしまいだよ。ゆっくり寝てね!」 「わかっちゃよ!」 「おやちゅみなちゃい!」 産まれて来た赤ちゃん達。 れいむに似たおちびちゃん。 まりさに似たおちびちゃん。 思ってたとおり、すごくゆっくりした良い子達ばかりだよ。 眠ってしまった赤ちゃん達の顔を眺めながら、れいむは幸せに満ちていた。 まりさに捨てられた時は死ぬ事も考えたが、そのたびにお腹の中の赤ちゃんが動いた。 まだ生きたい。 外に出てゆっくりしたい。 お母さんとゆっくりしたい。 まるでそう訴えるように、何度も激しく胎動した。 れいむは結局死ぬことを諦め、赤ちゃんを産む決意を固めた。 この子達を産んで良かった。 死ななくて本当に良かった。 今なら心から、そう思う事が出来る。 赤ちゃんが産まれて、必要な餌の量は格段に増えた。 いつも朝早くに起きて、餌を取りに行かなければならない。 れいむは今、三箇所のゴミ集積所を回っていた。 日の空く事を考えると、一箇所で集まる量だけでは、とても家族全員の食料を賄いきれないのだ。 だが当然、後の方になるほど、他の生物とかち合う危険性が増える。 それでもれいむは、赤ちゃん達の存在を心の支えにして、危険の中を掻い潜っていた。 れいむは生ゴミの無い日に狩りもしていた。 土手を走り回って昆虫を捕まえ、川辺の小石の下からは川虫を捕まえる。 川岸に大きな魚が打ち上げられていた事もあった。 二日分に値する食料。 あれから毎日のように川岸をチェックしている。 だが残念な事に、今のところその姿はない。 れいむは公園にも通っていた。 最初は、まりさがいるかもと思い避けていたのだが、ご飯の事を考えると背に腹は変えられない。 公園の大きな木の下には、食べられる木の実が落ちているのだ。 いつも入り口から覗き込み、まりさがいない事を確認して中に入った。 ハトのおじさんには、よくお世話になった。 その場で食べずに持ち帰っているのだが、おじさんは気にしてはいないようだった。 ただ、最近もう一人の子が一緒じゃないねと言われた時、れいむは何故だかすごく悲しくなった。 今日は赤ちゃん達と、お家の前でゆっくりしよう。 そう考えたれいむは、一回り大きくなった赤ちゃん達を、巣の外へと連れ出した。 初めて見る外の風景に、赤ちゃん達は大はしゃぎ。 目の前に広がる世界を、思う存分跳ね回り堪能する。 ここなら、どれだけ跳ねても頭をぶつける心配はない。 ここなら、狭く低い天井等ありはしないのだから。 「おかぁしゃん! おかぁしゃん! ばったしゃん、ちゅかまえちゃよ!」 「おねぇしゃん、しゅご~い! しゅご~い!」 「まりさは狩りが上手だね。お母さんにも教えてね」 「ばったしゃんは、はにぇるから、とまっちぇるとき、はにぇればいいんりゃよ!」 「れいみゅもやりゅ! れいみゅもやりゅ!」 姉まりさを追いかけて、妹れいむも一緒にバッタを探し始める。 しばらくすると、ちゅかまえちゃたという元気な声が聞こえてきた。 今度は妹れいむが捕まえたようだ。 すぐ後から聞こえてくる、む~ちゃむ~ちゃちあわちぇ~という幸せの声。 そんな妹れいむの様子を見て、姉まりさは負けじとバッタを追い回す。 二人はまるで競うように、バッタを捕まえては口に運んでいった。 もうご飯が取れるなんて、ほかの赤ちゃんにはマネできないね。 きっとれいむの赤ちゃんが、ゆっくり一ゆっくりな赤ちゃんに違いないよ。 せいかくには、ほかの赤ちゃんの三倍はすごいよ。 れいむの餡子の中に広がる親馬鹿全開思考。 そんな幸せなゆっくり的物思いは、突然現れた人間の声によって破られた。 「見て見て! ゆっくりの赤ちゃんだ!」 「なにこれ、マジかわいいんですけど!」 そう口にした人間の行動は素早かった。三倍どころの話じゃなかった。 瞬きする間に、赤ちゃん達は人間の手の上に乗っかっている。 ああ、れいむは何て餡子脳なんだろう。 人間さんがこんなに近くまで来ているのに気づかなかった。 ゆっくりのゆっくりした性格を、今ほど恨んだ事はない。 ゆっくりした結果がこれだよ! 人間さんはやっぱり油断ならないよ! ちがうちがう、そうじゃないよ。今はそんな事考えてる場合じゃないよ。 赤ちゃん達を取り戻さないとね。今すぐにね。 れいむは人間から赤ちゃんを取り戻す決意を固めた。 「お、おお、おねーさん達! ゆっくり赤ちゃんをはなしてね! ゆっくりいそいではなしてね!」 「これって、どうすればいいの? ゆっくりすればいいの?」 「わかんないよね。不思議だよね」 「い、いいい、いいから、れいむに赤ちゃんかえしてね! 赤ちゃんいやがってるよ!」 「えっ? そうでもないよ?」 「むしろ、よろこんでるよ?」 「わぁ~い、おちょらをちょんでりゅみちゃ~い♪」 「ゆ~ん、しゅごきゅちゃかいよ~♪」 「どぼぢでよろごんでるのおおぉおおおお!?」 白目を剥き叫びながらも、れいむはゆっくりと理解していた。 ああ、赤ちゃん達は嬉しいのだ。 自分達の届かない視点から見える世界を、ただ純粋に喜んでるだけなのだ。 きっと自分だって、大はしゃぎしてしまうに違いない。 だってあんなに高い場所にいるのだから。 それがゆっくりの生き様だよね。 そう考えると、何だか赤ちゃん達が羨ましくもある。 思っていたほど悪い人間ではないのかも知れない。 「ゆぅ……おねーさん達は、ゆっくりできる人なの?」 「よくわからないけど、ゆっくりできるよ」 「うん、ゆっくりできるよね。よくわからないけど」 よくわからないのはこっちだよとも思ったが、うかつに喋って人間を怒らせるわけにはいかない。 今のところ、赤ちゃんに害を与える様子はない。 ひょっとすると、本当にゆっくりできる人間なのかも知れない。 せっかくだから、少し赤ちゃんと遊んでもらおうか? 気がすめば帰るだろう。れいむはそう考えた。 「ゆっ! れいむ、ゆっくり理解したよ。いじめないなら、赤ちゃんとゆっくりしてもいいよ!」 「やった~! 私、この赤いリボンの子もらうね」 「じゃあ黒い帽子のまりさは、私が持って帰るね」 「どぼぢでもっでがえるのおおおぉおおおおおおおお!?」 本日二度目の白目を剥き、れいむはただただ絶叫した。 何を言ってるの? 馬鹿なの? この人間達は馬鹿なの? 会話になってないよ。ぜんぜん会話になってないよ。 もうお家に帰って寝ちゃいたいよ。 でも、赤ちゃんは置いてはいけないよ。 れいむ頑張るよ。お母さんだから頑張るよ。 れいむは最後の気力を振り絞り、人間達に訴えかける。 「お、おおお、おねーさん達! 赤ちゃんはれいむの赤ちゃんなんだよ? ゆっくりするなら、れいむの前でゆっくりしてね!」 「えー、でもうちって大きいゆっくりは飼えないし」 「うちはお父さんがれいむアレルギーでちょっと……」 「どぼぢでれ゛いぶまでいぐごどにな゛っでるのおおおおぉおおお!?」 三度目の絶叫で、れいむは自分の中にある餡子を見た気がした。 もうこの人間達と話すのは嫌だよ。 ハトのおじさんはこんなじゃなかったよ。 まりさのとこのお兄さんはこんなじゃなかったよ。 だいたい人間と一緒じゃゆっくり出来ないよ。 しかし、れいむは知っていた。 この世界で本当にゆっくり出来るゆっくり。 それは人間に飼われているゆっくりなのだ。 人間に満ちたこの世界で、他にゆっくりがゆっくり出来る場所などない。 自由はゆっくりをゆっくりさせない。 れいむは赤ちゃん達にゆっくりして欲しかった。 れいむも本当はわかってるんだよ。 人間に可愛がられてるゆっくりは、すごくゆっくり出来るよ。 あんなだったけど、まりさはすごくゆっくり出来てたよ。 公園で見たゆっくりも、みんなすごくゆっくり出来てたよ。 おねーさん達と一緒に行けば、赤ちゃん達もすごくゆっくり出来るのかな? 「あ、あのね? おねーさん達……本当に赤ちゃんを可愛がってくれるの……?」 「うん! ちょうど、ゆっくり飼いたいって話してたから!」 「うちも、まりさなら大丈夫。れいむは無理だけどね」 れいむはこっそりと赤ちゃん達の様子を窺い見る。 はしゃぎ疲れてしまったのだろう。 白目を剥き続けた親の気苦労も知らず、赤ちゃん達は手の平の上でぐっすりと眠っている。 ゆ~ん、赤ちゃん達、すごくゆっくりしてるよ。 まるで、れいむの側でゆっくりしてる時みたいだね。 赤ちゃん達、そこですごくゆっくり出来るんだよね? おねーさん達と一緒なら、すごくゆっくり出来るんだよね? これまでみた人間と飼いゆっくりの姿を、れいむはもう一度強く思い返した。 人間は飼いゆっくりに優しかった。 人間はすごく美味しいご飯を作る事が出来た。 人間は暖かい家に住み、そこはまさにゆっくりプレイスだった。 飼いゆっくりはどれも美しかった。 飼いゆっくりはだれもが健康そのものだった。 飼いゆっくりはどんな時も、幸せに包まれた顔をしていた。 飼いゆっくりじゃない自分の子達が、飼いゆっくりになれるかも知れない。 母親として、これ以上してやれる事はないはずだ。 れいむは餡子を吐く思いで、その言葉を唇で紡いだ。 「おねーさん達……赤ちゃんね……連れてってもいいよ……」 「本当にいいの?」 「お母さんはダメだよ?」 「れいむは一人でもゆっくり出来るよ! だから気にしないでいいよ!」 一緒に行けるものなら、れいむも赤ちゃん達と一緒に行きたかった。 だがれいむは理解している。この女の子達が必要としているのは、れいむの赤ちゃんだけなのだ。 れいむは赤ちゃん達の幸せを、自分の我侭で壊したくなかった。 れいむに似た赤ちゃん、れいむよりずっと可愛くなれるよ。良かったね。 まりさに似た赤ちゃん、まりさみたいに綺麗になってね。でも性格は似ないでね。 れいむは心の中で、赤ちゃん達とのお別れを済ませた。 ぐっすりと眠っているうちに行ってもらいたかった。 目を覚ました赤ちゃん達とお別れするのは辛かった。 「おねーさん達、赤ちゃん達が起きないうちに、ゆっくりしないでおうち帰ってね! 赤ちゃん達とゆっくりしてね!」 「うん、ゆっくりするよー」 「ありがとねー」 「ゆっくりしてね!」 手の平に赤ちゃんを乗せたまま、女の子達が去っていく。 遠ざかる二人の楽しげなお喋りが、れいむのところまで聞こえてくる。 赤ちゃんの声は聞こえてこない。まだ眠っているのだろう。 起きたられいむがいなくて泣いちゃうかな? それともすぐに忘れちゃうのかな? 今更考えても仕方のない事だ。 未練を振り切るかのように、れいむは身体をブルブルと震わせた。 不思議と涙は出てこなかった。 れいむのゆっくりは、もうほとんど残されていない。 赤ちゃん達と一緒に、身体の中から大切な餡子が転がり落ちてしまった。 れいむはたまに、そう感じる事がある。 ぽっかりと空いた空洞を埋めるように、れいむは以前と同じ生活を続けていた。 身体が赤ちゃんのいた頃と同じ生活リズムを求めている。 今日も朝早くに目が覚めた。ご飯を取りに行かなくてはならない。 本当のところ、ご飯なんて充分に残っている。文字通り腐る程ある。 それでも三箇所の餌場を、以前と同じコースで回る。 一つ目の餌場に着いた。 今日はごちそうの日らしい。 まだ半分近く残った人間のお弁当が、無造作に捨てられている。 もう持ち帰る必要は無い。そのまま、もそもそと身体の中に収める。 二つ目の餌場に着いた。 いつもと変わり映えのない風景だ。 近づいてみると、骨だけになった魚が転がっている。 空っぽの眼窩がこちら見ている気がする。これは犬さんにでもあげよう。 三つ目の餌場に着いた。 そこには先客の姿があった。野良ゆっくりだ。 れいむはもう食べたからいらないよ。ゆっくりしていってね。 心の中でそう呟き、ゆっくりと餌場に背を向ける。 「れ、れいむ! やっぱり、れいむなんだぜ!」 聞き覚えのある声だ。誰だっただろう? れいむがゆっくりと餌場に振り返る。 先ほどの野良ゆっくりが、こちらへと跳ねてくる。 それは変わり果てたまりさの姿だった。 これは本当に、あのまりさなのだろうか? れいむは唖然としながら、目の前のゆっくりに目を走らせた。 真っ黒な帽子は皺だらけで、鍔が所々欠けている。 得体の知れないゴミの絡まった髪の毛は、脂ぎって土色に変色している。 肌はカサカサに乾燥し、今にもヒビ割れてしまいそうだ。 頬はゲッソリと痩せこけて、眼窩が暗く窪んでいる。 満足に食事や睡眠が取れてないのかも知れない。 「あまりジロジロみられると、てれるんだぜ~」 照れているつもりなのか、身体をくねくねと左右に揺らしている。 なんと醜悪なゆっくりなんだろう。 まりさは自分を捨てた最低なゆっくりだ。 だが、その美しさだけは本物だった。 赤ちゃんにまりさの面影を見た時、密かに感謝をしたくらいだ。 そのまりさが目の前のゆっくりだなんて、れいむにはすぐに信じる事が出来なかった。 「本当にまりさなの?」 「まりさにきまってるんだぜ! うたがうなんてひどいんだぜ!」 疑うなと言う方に無理がある。 似ても似つかないその姿は、そこらの野良ゆっくりの方がまだマシだ。 だが、やはりこのゆっくりは、まりさなのだろう。 このどうでもいい性格が、これはまりさだとれいむに訴えかけている。 「……仮にまりさだとして、まりさはれいむに何の用なの?」 「れいむ~、まりさをたすけてほしいんだぜ~。こまってるんだぜ~」 「どうして、れいむが助けないといけないの? 助けて欲しい時に捨てたクセに? 馬鹿なの? 死ぬの?」 「そんなつめたいこといわないでほしいんだぜ~。こうなったのには、れいむにだってせきにんはあるんだぜ~」 「聞き捨てならないよ。ゆっくり説明してね!」 頬に空気を溜め込んで、身体を大きく膨らませ威嚇してみせるが、本当は怒ってなどいない。 そんな気力はとうに失せていた。 ただ、まりさがこうなった理由にだけは興味があった。 叱られた子供のように、まりさがその身に起こった事をぽつぽつと語り始める。 れいむに会うため、毎日のように公園に通っていたまりさ。 ただし、いつもお兄さんと来ていたわけではない。 まりさはお兄さんの目を盗み、一人で公園に来る事もあった。 これは、れいむも承知していた事だ。 愛ゆえの行動だと、バカバカしいほどに信じていた。 だがまりさは、あれで外に遊びに行く味を占めていたらしい。 れいむを捨てた後も、まりさは家を抜け出していた。 初めはこっそりと、公園で他の飼いゆっくりと遊ぶ程度だった。 しかし仲の良いゆっくりが出来ると、少しでも長く一緒にゆっくりしていたくなる。 ある日まりさは、お兄さんの帰宅時間も忘れて、ゆっくりし過ぎてしまった。 慌てて家に戻ると、そこには、すでに帰宅しているお兄さんの姿がある。 必死になって謝りながらも、怒られる、もう外で遊ばせてもらえない、まりさはそう思い困り果てた。 だが、お兄さんは優しかった。愚かしいほどに優しかった。 冒険したい年頃なのだろうと思い、楽しかったかい? お友達が出来て良かったね等と優しい言葉をかけてしまった。 これが、まりさの増長を招いた。 お兄さんが家にいる間でも、堂々と外で遊べる。 好きなだけ外でゆっくり出来る。 怒られないのだから問題ない。 まりさはそう理解した。 まりさの行動は、徐々にエスカレートしていく。 お兄さんの帰宅時間との兼ね合いで、これまで近所の公園までだった行動範囲。 しかし自由を手に入れた今、まりさを縛るものはない。 他の飼いゆっくりの家に押しかけ、心ゆくまでゆっくりする。 まりさは飼い主が留守になる事の多い飼いゆっくりを狙った。 飼い主がいなければ、何をしたって咎められる事はないからだ。 そう、好きなだけ、すっきりが出来る。 まりさは普段、れいむの事を思い出したりしなかったが、すっきりの記憶だけは何度も反芻していた。 れいむとしたすっきりは最高に気持がちよかった。 薄汚い野良ゆっくりとのすっきりでも、あの恍惚感が得られるのだ。 自分と同じ飼いゆっくりとなら、もっとすごいすっきりが出来るだろう。 まりさはそう考えると、居ても立っても、すっきりしたくて堪らなかった。 だが公園ですっきりしようとすると、相手の飼い主に怒られてしまう。 なら、どうすればいい? 答えは簡単だ。飼い主のいない時にすっきりすればいい。 しばらくすると、まりさは複数の飼いゆっくりと、すっきり関係を持つようになっていた。 1日に1すっきりは当たり前。多い日は3人以上とすっきりする事もあった。 当然、帰宅時間は遅くなる。夜半過ぎまで家に帰らない事もあった。 それでもお兄さんは怒らなかった。 まりさが家に帰らない日があっても、お兄さんは怒らなかった。 だが、そんなまりさのすっきり生活も、ある日終焉を迎える事になる。 相手の飼いゆっくりの一人が、にんっしんしてしまったのだ。 れいむの場合は野良ゆっくりだった。 しかし今回は飼い主のいる飼いゆっくり。 怒りが有頂天な飼い主が、お兄さんの家に怒鳴り込んできた。 ひたすら平謝りさせられた挙句、ごっそりと養育費まで取られたお兄さん。 ここまで来ると、さすがのお兄さんも、自分がどんなに馬鹿だったのか気がつく。 まりさを見つめるお兄さんの目は、冷たい輝きに満ちていた。 その時、まりさは言葉ではなく本能で理解する。 このままここにいたら殺される。 まりさは唯一の出口を塞がれる前に、お兄さんの家から逃げ出した。 自分に都合の悪い箇所を端折りながら、まりさはれいむに説明した。 つまりは殆ど端折られた。 れいむが知ったのは、公園に行き過ぎたせいでお兄さんに殺されそうになり、まりさが家を飛び出した事くらいだ。 「おうちに帰れば?」 「そ、そんなことしたらころされるんだぜ! まりさはまだしにたくないんだぜ!」 「じゃあ、まりさはどうしたいの?」 「れいむにたすけてほしいんだぜ~。そうだ! まりさがれいむのおうちにすんであげるんだぜ!」 どこをどうすれば、この発想に辿りつくのだろう? まりさは自分を置いて行った時の事を、まったく覚えてないのだろうか? 実際、まりさはろくに覚えていなかったが、呆れ返ったれいむには、かける言葉が見つからなかった。 「はやくれいむのおうちにあんないするんだぜ! ふたりでゆっくりするんだぜ!」 「まりさは本当に馬鹿なの?」 「そんなことないんだぜ! ゆっくりかんがえたけっかがこれなんだぜ!」 ああ、やっぱり馬鹿なんだ。 れいむはこんなのに餡子をときめかせた事のある自分が、心底嫌になってきた。 このまま、まりさを振り切って、巣に帰る事は出来るだろう。 まりさの身体はボロボロだ。とても自分に追いつけるとは思えない。 だが、しかし……自分が捨てれば、まりさは多分、いや必ず死んでしまう。 別に死んでもかまわないのだが、れいむにはそれすらも、どうでもいい事に思えた。 どうせ巣は空いているのだ。 赤ちゃん達が去ってから、巣の中はれいむ一人で住むには広すぎた。 まりさが一人増えたくらいで、どうとなるものでもない。 なら、まりさがいれば、赤ちゃん達を失った悲しみが埋まるのだろうか? そんな事、考えるまでもない。 まりさはまりさだ。最低なゲスゆっくりだ。 赤ちゃん達の欠片にも値しないだろう。 だが、それでも……れいむは、まりさを巣に連れ帰る事にした。 「わかったよ。れいむのお家で勝手に住めばいいよ」 「さすが、れいむなんだぜ! あいしてるんだぜ!」 大喜びで、れいむの周りを跳ね回るまりさ。 その姿を見て、れいむは何も感じなかった。 まりさとの生活が始まった。 まりさは当然のようにれいむが持ってきたご飯を食べると、当然のようにどこかへ遊びに行った。 まりさがどこに行くのか、れいむは全く気にならなかった。 暗くなると、まりさは巣に帰ってきた。 そしてれいむの取っておいたご飯を当然のように食べると、当然のようにすっきりを求めてきたが、それは丁重にお断りした。 まりさとすっきりすれば、また赤ちゃんが出来るだろう。 可愛い赤ちゃん。 でもそれは、今頃人間の家でゆっくりしてる、あの赤ちゃん達ではない。 れいむの思考は、ゆっくり成らざる物へと変化していた。 れいむにはゆっくり出来る物が残っていなかった。 ある日、れいむが巣に戻ってくると、そこにはまりさともう一人のゆっくりがいた。 だらしない表情をしたまりさが、そのゆっくりに擦り寄っている。 初めて見るゆっくりなのに、その名前が何故かれいむの頭に浮かんできた。 あれは、ぱちゅりーだ。 「どうしたの、まりさ? 何でぱちゅりーがいるの?」 「ぱちゅりーはいえがなくてこまってたんだぜ。だからまりさのおうちにしょうたいしたんだぜ!」 いつの間にか、この巣はまりさのお家になっていたらしい。 大方このぱちゅりーは、まりさがすっきり相手として連れ帰って来たのだろう。 毎晩お断りしてたから、まりさはすっきりしたくて堪らなかったに違いない。 れいむはそう考えたが、怒りはどこからも沸いて来なかった。 陶器人形のような表情で、目の前にいる二人を眺める。 「ところでれいむ。ごはんはまだかなんだぜ?」 「ご飯? ご飯はこれでも食べるといいよ」 れいむは頬にしまっていたご飯をペッと吐き出す。 さっき巣の前で何となく捕まえたバッタだ。 何となく捕まったばっかりに、バッタはまりさに食べられてしまう。 目の前のバッタを見て、れいむはバッタと自分のどちらがついてないのだろう? などと考えていた。 「ちょっとまつんだぜ、れいむ。これじゃはらのたしにもならないんだぜ!」 「じゃあ自分で取ってくれば?」 「まりさよりれいむのほうが、かりがうまいんだぜ! それにまりさはいっかのだいこくばしらだから、どしんとかまえておくべきなんだぜ!」 一家の大黒柱。れいむの親まりさは、まさにそう呼ぶべき存在だった。 自ら先頭に立ち家族を支え、そして真っ先に人間に捕まった。 それに比べて、この新たな自称大黒柱は、何と頼りない事だろう。 この巣の中には何も残っていない。れいむの中にも何一つ残っていない。 れいむはゆっくりと巣を後にしようと二人に背を向けた。 「やっといくきになったかなんだぜ! びょうじゃくせっていのぱちゅりーのぶんもたのむんだぜ!」 「むっきゅう、じびょうのぜんそくがつらいわ」 「何言ってるの? れいむはご飯を持って来ないよ。ゆっくり理解してね」 「れいむこそ、なにいってるんだぜ? ごはんをもってこないなら、れいむはこのいえにすむしかくがないんだぜ!」 「それでいいよ。そのお家は二人にあげるから、勝手に使ってね」 れいむは巣の外に出た。 綺麗な夕日が空を赤く染めていた。 後ろの巣穴から、まりさが自分を呼ぶ声が聞こえる。 その声が、れいむのすぐ後ろまで近づいてくる。 「れいむ! さっさと、ごはんもってくるんだぜ!」 ポスンとひどく呆気ない音がして、れいむはまりさに突き飛ばされていた。 土手は傾斜だ。れいむの丸い身体が土手を転がり落ちていく。 この先には川が流れている。 ずっと住んでいた巣の前である。 れいむは誰よりも先に、自分に迫っている危機を感じ取っていた。 足に力を入れれば、今なら方向を変える事も出来るだろう。 だが、れいむは、このままでいいと思った。 最初に家族を失った。これは人間が連れて行ったせいだ。 その次に人間に飼われていたまりさを失った。これは赤ちゃんが出来たせいだ。 赤ちゃんを失った。これは自分のせいだ。 自分が良かれと思い決断したせいだ。 だが、これだけは誇りに思っていいはずだ。 赤ちゃん達は人間とゆっくりし、立派なゆっくりに成長するだろう。 失った物は多いが、自分は未来の幸せを得る事が出来た。 赤ちゃん達、ゆっくりしてるかな? れいむの意識が水に溶けた。 ここは静かな森の中──ではなく、都心に程近いベッドタウンの一画。 川原の土手に掘られた巣の中に、あるゆっくりの家族が住んでいた。 まりさとぱちゅりー二人きり。子供はまだいないが、ぱちゅりーの頭には茎がはえていた。 きっと後数日もすれば、可愛い赤ちゃんが産まれるだろう。 だが、二人にそんな時間は残されていなかった。 「わんわんわん!」 「い、いいいぬさん、やめるんだぜ! たべるんなら、ぱちゅりーのほうをたべるんだぜぇえええ!」 「むっきゅううぅうう!! ま゛りざなに゛いっでるのおおぉおおおお!?」 土手でゆっくりを見つけた犬さんことポチはこう考えた。 後ろの奴は何だか動きがにぶそうだ。まずはこのよく動く方を何とかしよう。 ポチの中で野生が弾けた。 逃げるまりさに飛び掛り、そのまま上から地面に押さえ込む。 これで相手は簡単に逃げられない。 今度は両手の爪をしっかり食い込ませ、動く気力を削いでおく。 「やべるんだぜえぇええ!! ま゛りざはおいじぐないんだぜえぇええええ!!」 何やら叫んでいるが、ポチにはそんなこと関係ない。 帽子が取れてガラ空きになった頭頂を一齧り、二齧り。 抉られた傷痕から、真っ黒な餡子が噴出する。 「ま゛りざのあ゛だま゛があ゛あぁあああああ!!」 あまりの痛みに、まりさはポチの抱擁の中で暴れた。 こいつ動くぞ! ポチはゆっくりのポテンシャルに戦慄した。 しかし、こちらが優勢なのに変わりはない。ポチは負けじと、そのまま頭に齧り付く。 饅頭の皮だけあって、あまり噛み応えがない。じじぃのくれる犬用ガムの方がまだ気合いが入っている。 噛んでは千切り、噛んでは千切り、後頭部の餡子を剥き出しにしていく。 顔面だけ残し抉り取った所で、やっとまりさの動きが止まった。 「ゆ゛っ……ゆ゛っ……ゆ゛っ……」 「わんわんわん!」 どうやらまだ生きているらしい。驚いたポチは、念のためにもう二齧りし、まりさの息の根を完全に止めた。 次のターゲットは、白目を剥いてガクガク震えてるぱちゅりーだ。 ポチは相手がまだそこに突っ立ってた事を犬の神様に感謝した。 一気に間合いを詰め、まずは頭上をふらふら揺れている茎を噛み千切る。 「ぱぢゅり゛ぃのあがぢゃんがあぁああああ!!」 思ったとおりだ。もう一匹になかったアレは、何やら大切な物だったらしい。 これで勝つるわん! ポチは勝利を確信し、微動だにしない相手の顔面に齧り付く。 その時、ポチに電流走る。 さっきのと味が違う! うっめ! めっちゃうっめこっち! じじぃのめしよりよっぽどうめぇ! パネぇわんわんわん。 ポチはガツガツとぱちゅりーに貪り付いた。まさに犬食いである。 だが、そんなポチの幸せも、長くは続かなかった。 「ぽーち、ぽーち! まったくポチは足が速いのぉ。ワシを置いていかないでおくれ──ってナニ食っとんのじゃあああああ!!」 「きゅうぅん……」 飼い犬を放して散歩させるという暴挙をしでかしていた飼い主が、ゆっくりを貪り食うポチを発見したのだ。 ポチは頭をペシペシ叩かれて、思わず尻尾をクルっと丸める。反省の合図だ。 これを見た飼い主はポチを撫でると、ふぅと大きくため息をついた。 「久しぶり散歩コースをもどした結果がゆっくりじゃよ! ポチ帰るぞ! そんなもん食ったら腹壊すだろうに」 「わんわんわん!」 一人と一匹が土手を後にする。 後にはただ静寂とゆっくりの屍だけが残された。 おわり このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/2149.html
もちろん食事の時の虐待だけで男が満足するわけもない。 別の手段からも男はまりさを追いつめていっていたのだ。 男はまりさに与えるご飯を基本的な食事量からすれば幾分多いものを与えていた。 水分も少量の砂糖を溶かし込めばいくらでも飲むので常にまりさは食事環境では心身共に満たされているようにすることができた。 それはまりさの姿を見ても分かるほどだ。 この家に来てからは普通のゆっくりみたいな重力に負けた形ではなく、風船のように内側からパンパンに張った状態である。 頬に空気を溜めて威嚇しているときよりも膨らみきっているのだ。 もちろんこの状態はゆっくりにとってとても苦しい。 まりさを家に連れ込んで二週間は経った頃だろうか。膨らみきった体で息が荒らくなってきたまりさに男は話しかける。 「そろそろしーしーしたくないか?」 「ここでしーしーしたらゆっくりできなくなるぜ」 あれからずっと従順に箱の中でしーしーをするな、を守っているゲスまりさがいた。 実際この箱でしてしまうと水分は外に流れ出る事はないため、自分の体が溶けてしまう原因となりかねない。 しかし我慢してもこの状況からは逃げられないのだ。 「苦しいならさっさとすればいいだろ」 「じじいはゆっくりだまっていてね!!」 まだ耐えるのかと関心してしまうほどの強情っぱりだ。 自力でこの箱から出られないのであれば我慢するしかないのだが、男に協力を仰ぐのはプライドが許さないらしい。 とは言ってもやはりゆっくり。まりさは苦しみだしてから一時間弱で音を上げた。 「ごごがらだじでぇぇぇぇ!! はやぐぅぅぅぅぅ!!」 冷や汗や涙などの体液を垂れ流しながら男に懇願するまりさ。 普段しーしーするときは納められているぺにぺにを出しきってまで必死に我慢しているのだ。 「そうやって涙とよだれを出してればなんとかなるんじゃないか?」 体内から水分を出すならそれでもいいのだろうが、やはり涙としーしーでは意味合いが違うらしい。 まりさは自分が限界だと思うとあっという間に我慢できなくなるようで、すぐに顔は真っ青で白目を剥き始めた。 「おいおい我慢して死ぬくらいならしーしーくらいしてしまえよ」 そう言いつつもここでまりさに勝手に死なれても面白くないので、男はまりさを箱から出してようやくしーしーをさせてやることにする。 いくらしーしーがただの砂糖水とはいえ室内でされると精神的にまいるので、家の外まで急いでまりさを担いでいく。 「ほらここならゆっくりできるぞ」 男はまりさの足を両手で持ち、底面をすこし持ち上げてしーしーしやすい体勢にしてやった。 するとここにきてまりさは面白い事を言う。 「はずがじいがらゆっぐりおろじでね!!」 なんとこいつはしーしーを見られるのが恥ずかしいのか。 ゆっくりでもそんなやつがいるのかと驚きつつ、それは男の加虐心に火を付ける結果になる。 「ほらほらちゃんと見てやるからしーしーしてみろ。すっきりできるぞー」 「だめだぜ!! みだらごろじでやる!!」 「そんなこと言ったらこっちも手伝わざるをえないだろ。ほれ、こちょこちょ……」 男はもう限界を超えしーしーが漏れだしているまりさのぺにぺにを指で刺激してやる。 するとあっさりしーしーをし始めた。 生まれたてのゆっくりは親にぺーろぺーろしてもらうことで初めてしーしーするそうだがそれが関係しているのだろうか。 「ふわああああああああ!! どまらない゛ーーー!!」 その勢いと言ったら水風船から水が抜けていくような勢いだった。 あっという間に体外に余分な水分が排出され、まりさの体も幾分丸さを失った。 そのまりさの顔を覗いてみれば焦点の合わない目で口はだらしなく開けられヘブン状態といったところだろう。 「苦しんだ後のしーしーは気持ちいいよな!!」 「……ぎ、ぎもぢよずきでずっぎりー……」 男はもはや廃人の域に達しつつあるまりさを再び透明な箱に入れてそっと放置した。 しーしーもだが無論うんうんも極限まで我慢させて排便させることにした。 普段は我慢などすることなく出したくなったら即出すゆっくりがうんうんを出せないのはさぞかしゆっくりできてないに違いない。 しかし苦しんだ後のしーしーの気持ちよさを知ったまりさである。 我慢のストレスとうんうんを出すときの快感の狭間で見事に彷徨う結果になった。 しーしー同様、命の危険を感じるぎりぎり限界までうんうんも我慢させた。 そして男に恥ずかしいシーンを見られながら大量のうんうんを出して快楽に浸るのだ。 こうして苦しむ事による気持ちよさにまりさはどっぷりはまっていった。 自分ではしーしーやうんうんは男に頼まないと出来ない、そのうえ出している姿をまじまじと見られるまりさのプライドはずたずたに切り裂かれていく。 もはやこの段階で虎の爪や牙は折られ、ただの家猫に成り下がっていた。 男はしーしーうんうん制限に加えてさらに虐待の手段を増やしていく。 今回行う虐待は寸止めすっきりだ。 方法は至って簡単、まりさがすっきりする寸前にそれを止めさせるだけ。 だがこれがなかなか楽しいのだ。その上まりさの精神を容易く揺さぶる効果もあった。 夜も更けて遠くから獣の鳴く声が聞こえてくる頃、もう何度目かわからないすっきりの波が止められたまりさは半狂乱になっていた。 「もうずっぎりざぜでぇぇ!! おねがいじまずぅぅぅ!!」 「だめだめまだまだ」 まりさが体中から出すの分泌液で男の両手どころかそれが滴った地面までベトベトになっていた。 昼過ぎから行われていた寸止めすっきり、まりさに適度な振動を与えてすっきりする手前でそれを止める。 この作業を延々六時間近くはしていることになるが、まりさは未だ一度もすっきりできていない。 「じらざないでぇぇぇ!! もうやだああああ!!」 「ほらさっさと次行くぞ」 さすがに男にも疲労の色が見え始めていた。 いくら普段農作業や山作業で鍛えているとはいえども、大人のゆっくりを両手にもった状態で揺さぶり続けるのはしんどい。 さらに次第に短くなっていくすっきりまでの間隔にもうそろそろ限界が見えてきたので、一気に振動を加速させた。 「ゆゆゆゆゆゆゆっ」 酷い涙顔だったまりさはすぐにだらしなく惚けた顔に崩れる。 「んほ、ずっぎりぃぃぃぃぃ!!!!」 もはや溜めの「んほおおおお!!」も無しにまりさは勢いよくすっきりした。 まりさの出した精子餡は健康状態も良いことからかかなりの量と粘度をもち、ぺにぺにから切れることなく地面にまで達した。 「まるで麺だな……」 「ゆぶっぶべべっ」 また掃除が面倒だなと男が思っている側で、すっきりし終えたまりさはもう用済みになった分泌液で溺れそうになっていた。 「よし仕方ないから風呂に入れてやる」 すっきりし終えたまりさの状態がこのまま箱に戻すにしてもあまりに酷いので男は風呂に入る事を許した。 「ふろ? それってさっぱりできるもの?」 ゆっくり達はゆっくりできることに関しては記憶力がいいらしい。 そのためまりさは男がゆっくりできていた風呂というものを何とか記憶していた。 たしか男の顔についていた汚れをきれいさっぱり落としていたような。 まりさもしばらくぶりに汚れが落とせると期待を膨らましていった。 「いいか、目を開けるなよ。絶対だぞ!!」 「ゆゆっ、おにいさんはしつこいね!! まりさはゆっくりりかいしているんだぜ」 まあそういってもこのあとの展開は見え見えだがと思いながら手に持った石鹸を泡立てていく。 苦労してなんとかまりさから帽子を外させることに成功して次の壁は髪を洗うときに目を閉じさせることだった。 「覚悟はできたか」 「ゆっくりできてるよ」 その返事を聞き男はまりさの髪を洗い始める。 とにかく粘着物のベタベタと野生だった頃の名残か砂っぽい汚さが合わさったゴワゴワの髪を力を入れて綺麗にしていく。 「もっとやさしくしてね!!」 「できればその口も閉じておいた方がいい」 一丁前に文句をいうまりさを黙らしつつ、体の方も揉み洗いしていった。 「ゆゆゆゆゆゆゆっ」 「おいっすっきりするな」 手のひらでごしごしと体を洗っているのが刺激となって、まりさがまたすっきりをし始めたので手を止める。 「やめないでぇぇぇ」 「いい加減にしろ。こっちはすっきりさせてやってんじゃないんだよ」 「じらされるとすっきりしちゃうよ!!」 また体液が出てきたのでやむなく洗う作業を再開すると、まりさはすぐにすっきりしてしまった。 「すっきりー!! ゆぎゃー、めがー、めがー!!」 「まったく馬鹿だなあ」 すっきりした瞬間に目を開けてしまったまりさは見事に石鹸の洗礼をうける。 男はべただなぁと思いつつも、ゴロゴロと風呂場を転がるまりさに桶でお湯をすくって浴びせかける。 「うわあああああああ」 「落ち着け、これくらいじゃ溶けやしないさ」 目と口を全開にして怯える表情のおかげでまりさの目に入った泡を取り除けた。 「いたかったんだぜおにいさん!!」 「だから目は閉じておけってあれほど言ったろ……」 幸せそうな目でぷくーっとふくれるまりさを桶に入れて、一緒に湯船につかる。 「「はぁー、さっぱりさっぱり」」 男はここ最近まりさからゲス要素も綺麗さっぱり無くなっているのがどうも気になっている。 それとともにどうも虐待に力が入らず、まるで普通の飼いゆっくりのように接してしまう事が多くなってきた。 「なぁまりさ」 「ゆゆ?」 「お前今までうちに帰りたいって言った事無いよな」 「まりさにおうちはないぜ」 「家族は?」 「さいしょからいなかったぜ」 「そうか……」 湿っぽい雰囲気になったなと気まずかったが、まりさは別に気にしていないようだ。 どうやらこのまりさは天涯孤独の一生を送っていたらしい。 そして幼い頃からこれほど大きくなるまで所帯も持たずにいたのだ。 無事に成長できたのは目の前のまりさがひとえにまりさでありゲスであったからだろうな、男はふと思った。 生まれた頃に周りに親も群れの大人ゆっくりも居なければ、自分より強いゆっくりはいない。 つまり自分が一番なのだ。たとえそこに幼い兄弟達がいたとしてもまりさ種であれば一番の座は揺るぎない。 まりさ種は他のゆっくりよりも力があるからだ。それはご飯を集める能力の高さからもわかる。また力はそれだけでゆっくりにとって生き延びる可能性を高める。 自分が一番が一番強い、自分が一番ゆっくりできる。幼いゆっくりがそう思いこむの当然の流れだろう。 そしてその思い込みからまりさは幼い頃からゲスな行動をとり続けたのだろう。 他のゆっくりから搾取することを覚え、自分の欲望の捌け口を探し、追ってくるゆっくりを撃退する。こうやって生きてきた。 むしろゲスでなければ生き残れなかったのだ。 まりさ以外にゲスがあまり見られないのはゲス行動をとってもどこかで反撃にあってしまい死ぬことが多いからだろう。 このまりさはまりさであり、そしてゲスだった。 奇妙な偶然で出会って今こうして一人と一匹が仲良く風呂に入っていて、どこか運命めいているなと感傷に浸るほど男も甘くはない。 男のまりさへの虐待はそれから季節が二回変わる事まで続いた。 痛みをともなう食事。しーしーうんうん制限。寸止めすっきり。 そしてまりさは痛みを幸せと思う体、しーしーうんうんを我慢する心、じらされるとすぐにすっきりしてしまう技を手に入れた。 大旨男の求めていた結果を得られてとても満足している。 まりさはすでにゲスまりさではなかった。 しかし只の飼いゆっくりでもない。 男が作り出したゆっくりはSMプレイ的な意味で調教されたゆっくりである。 少しずつ日々の気温も上がっていき、生物全体が活発になってくる新緑のころ、 一匹のゆっくりありすが家族のためにご飯集めに精を出していた。 巣には冬を一緒に越えたれいむとの子供がおり、れいむと散り散りになりながら沢山のご飯を集めているのだ。 冬が始まる前にどこからともなく現れたまりさに蓄えていた大半のご飯を食べられた時はどうなることかと思ったが、優しい人間さんのおかげで助かった。 そのあとに出会ったれいむはゆっくりできるれいむで仲良く越冬し、春には子供をたくさん授かった。 今は少し忙しいが子供の笑顔を見るだけでいつも疲れなんて吹っ飛んだ。 そんな幸せそうなありすの目に入ってきたのはとても素敵なまりさだった。 「ゆっくりしていってね!!」 「ゆっ、ゆっくりしていってね!!」 なんて美ゆっくりなまりさだろう。 三つ編みに付けられたリボンは他のまりさに比べ大きく純白で、帽子はピシっと皺もない。 肌は張りが良く艶やかに輝き、体はふくよかできっと狩りが上手いからご飯もたっぷり食べているのだろう。 そして潤んだ瞳はまるで乙女のそれだ。 ありすはれいむという存在がありながら、ありす種の宿命かこのまりさに一目惚れをしてしまった。 「あ、あのまりさ。ちょっとうちにごはんをたべによっていかないかしら?」 「いいのかだぜ!? おなかがくるしいからやすめるところをさがしてたんだぜ」 ああ、なんて好都合な展開。ありすはもはや有頂天だった。 しかもこのまりさどうやらまだ巣もない独り身の様子である。 ありすは新しいパートナーに既に心を奪われ、れいむとの関係を忘れつつあった。 これからの生活を妄想していたありすがまりさを連れて巣に戻ると自分の子供を発見し現実に引き戻された。 「「「ゆっきゅりしちぇいちぇね!!」」」 「とてもゆっくりしているわね」 巣の中にはれいむとありすそれぞれ三匹ずつが両親がご飯を持って帰るのを待っていた。 そして帰ってきた親ありすを迎えるとその後ろから見知らぬゆっくりがついて入ってきた。 「おかーしゃん、そにょひとだりぇ?」 「ゆっくりできるまりさよ」 「「「まりしゃおねーしゃんゆっきゅりしちぇいっちゃね!!」」」 「ゆう、ゆっくりしていっていくぜ……」 「どうしたのまりさ? くるしいの? すーりすーりしてあげるわからはやくよくなってね!!」 そういうとありすはまりさに近寄ってすーりすーりしてあげた。 痛かったり苦しいときはとりあえずすーりすーりしておけば気持ちよさにより一時的に楽になれる。 しかもありすにとってはとても気に入ったゆっくりまりさである。すーりすーりの仕方にも余念がない。 普段のそれとは少し愛情のこもったものをまりさに施してやった。 まりさにとっても今まで味わった事のないゆっくりからのスキンシップにどこか懐かしさと体の奥からの疼きを感じていた。 ありすはあまりの気持ちよさにすっかり二匹の世界に入っていたがそこに邪魔が入る。 「おかーしゃん、おにゃかへっちゃよ!!」 「ゆっきゅりごはんちょうだいにぇ!!」 「わすれてたわ……。ごめんなさいねまりさ、ちょっとまっててね」 赤ゆっくり達からのご飯の催促にありすは渋々応じてご飯を保存している部屋に向かう。 そのありすの背に向かって、意中のまりさは切なげに叫んだ。 「ありすぅぅ!! じらさないでぇぇぇ!!」 「ゆゆっ!! まりさったらもうありすにめろめろなのね!!」 まりさのその大胆な発言を告白と受け取りありすは興奮を隠しきれない。 「でもあかちゃんたちにごはんをあげなきゃ。あかちゃんたちはごはんまでまりさおねーちゃんにすーりすーりしてあげてね」 そう言って残念そうに巣の奥の部屋に消えていった。 残されたまりさは全身を体液まみれにして口からよだれを垂らしている。 その異常な状況になんの疑問ももたない赤ゆっくり達は二匹ずつまりさの頬を両側からすーりすーりし始めた。 「「しゅーり、しゅーり」」 「すっきりー!!」 「「しゅっきりー!! ゆげぇ……」」 「「うゆ? どうしちゃの? しゅーり、しゅーり」」 「すっきりー!!」 「「しゅっきりー!! ゆげぇ……」」 「「ゆっきゅりししゅぎだよ! しゅーり、しゅーり」」 「すっきりー!!」 「「しゅっきりー!! ゆげぇ……」」 赤ゆっくり二匹が苦しんでいたまりさにすーりすーりした瞬間にまりさにすっきりさせられた。 続いて近寄っていった赤ゆっくり達はすっきりが何なのかわからないので動かなくなった姉妹達に代わってまりさにすーりすーりをする。 するとまたまりさにすっきりさせられた。 そしてあっという間に六個の小さい黒い塊が巣に転がった。 そのとき口いっぱいのご飯を抱えたこの巣の住人が帰ってきた。 紅白の髪留めが目印のゆっくりれいむである。 この巣にいるありすの番であり、まりさがすっきり殺した赤ゆっくりの親でもある。 自分の巣に見慣れないゆっくりがいるかと思えばその足下には見慣れた赤ゆっくりが物言わぬ塊と化していた。 「ゆぎゃああああああ!! でいぶとあでぃずのあがぢゃんんんんん!!」 口に入れていた子供のためのご飯を一瞬で飲み込みまりさの元に近づく。 誰によって殺されたか考えるよりもまず殺された事を嘆くのが先だ。 れいむの悲鳴を聞き、ありすも奥の部屋から飛び出てくる。 困った様子で立ちすくむまりさとそのまりさの側で泣き崩れるれいむ、そして六個の黒い塊。 「ゆゆっ!! どぼじであかぢゃんがずっきりしぢゃったのおおお!!」 「ゆわ゛ーん、ゆわ゛ーん」 涙で水たまりを作っていくれいむとありさに横からとんでもない言葉が投げかけられた。 「どうしてすっきりしたらうごかなくなるんだぜ?」 巣の番は一瞬で泣きやんだかと思うとまりさを鋭く睨んできた。 まりさはゆっくりにこんな目で見られるのは初めてだ。 今まではそんな表情を見る前に一目散に逃げていた。そして男との生活でそんなことはすっかり忘れていた。 「ばでぃざがずっきりじだのね゛えええええ!!」 「どぼじですっぎでぃじだのおおおおお!!」 「ありすがわるいんだぜ? じらされたらすっきりしちゃうんだぜ」 「ゆゆっ!! ありすはなにもしてないじゃないの!!」 「ありすはまりさとすっきりしようとしたぜ」 「ゆ゛っ!!ほんとなのありす?」 「まりさ、なんでうそづぐのぉぉぉぉ」 「うそじゃないぜ。すっきりをじらされたからすっきりしちゃったんだぜ」 「ゆがあああああ!! あでぃずのうわぎもの゛おおおおぉぉぉぉ!!」 「でいぶぅぅぅぅ、ごがいよぉぉぉぉ!!」 まりさの言葉足らずな説明のおかげで巣の中はあっという間に修羅場と化した。 確かにありすに少し浮気心が生まれてしまったがまだ手をつけてはいないのに。 今まであんなに優しかったれいむが豹変したように襲ってくる理由がわからなかった。 れいむもあんなに愛を誓い合ったありすにこんなに簡単に裏切られるとは思わなかった。 とにかく誤解を解きたいありすはれいむに反撃するわけにもいかずじっとれいむの体当たりを我慢する。 しかし一旦火のついたれいむを止められるものはいない。 その素直で純粋な性格は聞いた事を疑わずそのまま鵜呑みにしてしまう傾向にあるし、 自分の考えが正しいと思えば覆さない頑固さもある。 「ゆっ……ぐりや゛めで……ね」 「ゆるざんんんん!! ごろじでやるぅぅぅぅぅ!!」 「もっど……ゆっぐ……りしだがっ……」 ほどなくしてありすはれいむによってひしゃげた形に変えられた。 その顔は苦痛と悲哀に満ちて、涙と口から出したカスタードでドロドロになっている。 「ここはゆっくりできないぜ、そろーりそろーり」 二匹が突然喧嘩を始めた理由も分からないまりさはひとまずこの巣を離れる事にする。 ここではないどこかでゆっくり休みたいのだ。 そんなまりさをれいむが見逃すわけがない。 浮気をしたのはありすだが子供を殺したのはまりさだからだ。 「ばでぃざもじねぇぇぇぇぇ!!」 「ゆゆっ!! れいむ、ゆっくりやめてね!!」 まりさが振り返ると鬼の形相でれいむが体当たりをしかけてくる。 「じね、じね、じねぇぇぇぇええええ!!」 れいむはまりさに対しても容赦ない攻撃を与えていく。 突然のことに避ける暇も無かったまりさはれいむその攻撃を甘んじて受ける。 「ゆぐっ、ゆげぇ、ぐあぁ、でも、しあわせ〜」 「ゆゆっ!? しあわせ?」 「れいむ、もっと、いたくしてくれだぜ」 意味の分からないまりさの言葉にれいむの手は止まる。 れいむはまりさに何度も勢いをつけて体ごとぶつかっていたが体格差からかまりさに致命的なダメージを与えてなかった。 むしろまりさにとっては幸せな痛みを何度も与えてくれるれいむはまりさを愛しているとまで思うほどだ。 しかし事情を知らないれいむはまりすを気味悪がり始めた。 「きもちわるいまりさはゆっくりでていってね!!」 「なぜだぜ? もっとぶつかってくれだぜ。いたくしてくれたらしあわせだぜ」 「ゆゆ゛っ!! それがぎもぢわるい゛よ!!」 攻撃したら幸せと言うまりさには生理的嫌悪が沸きこれ以上ぶつかりたくない。 でもこの巣からはさっさと出て行って欲しいのでれいむは仕方なくまりさを押し出す。 「ゆーしょ、ゆーしょ」 「ゆぎぎ、おなかはおさないでぇぇぇ。ぐるじいぃぃぃぃ」 口では苦しいといいながら顔は幸せに満ちたまりさをさらにれいむは気味悪がりさらに力強くまりさのお腹を押す。 「まりさはゆっくりでていってねぇぇぇぇ」 「そんなにされたらがまんできないいいいい!!」 「おーい、まりさーどこだー」 「ゆゆっ、おにいさんここだよ」 散歩をしていたら不意にまりさを見失ってしまっていた男は、すぐ近くのゆっくりの巣から顔を出したまりさを見て安心する。 「お前そんなところで何してたんだ?」 そう男が尋ねると、 「すにしょうたいされて、すっきりして、しあわせ〜して、さっぱりきもちいいーしたよ」 「いまいちよくわからないな」 男が巣の中を覗くと巣の中の惨状から大方の予想はついた。 「しかし、このれいむはこんなことになるとは思わなかったろうな」 頭の上部から顔の前面にかけて削り取られて動かなくなっているれいむが巣の入り口近くにいた。 「しーしーしたられいむがいなくなったんだぜ」 「お前にはそう見えるのな」 目の前であれだけの水圧のしーしーをされたらゆっくりの皮が溶けるどころかえぐれてなくなるのか。 顔が無くなるとまりさはれいむを認識できなくなったようだった。 もはやれいむの飾りがついた何かにしか見えないということだろう。 「さて、それじゃ家に帰るか」 「ゆゆっ!! きょうもおふろはいろうね!!」 一人と一匹はそう言いながら仲良く家路についた。 よく調教されたゆっくりを野良に放てばどうなるかという実験もそこそこ面白い結果になった。 少し常識がずれたゆっくりはやはり野生ではトラブルメーカーになるようだ。 今度またゲスまりさを捕まえて別の癖を覚えさせてみることにしよう。 男のゆっくり調教はこれからもまだ続きそうだ。 あとがき ゲスまりさって実はすごい従順かもよって思って書いた結果がこれだよ。 それゆえゲスっぷりをそんなに発揮できてないのが残念(´・ω・) 調教したまりさ達を野生に放てばゆっくりをその天然思考で駆逐していくかも。 ところでお風呂にまりさを入れてみたけど三つ編みをほどくとゆっくり的にはどうなんでしょ? そんなSSが既にあるかもだけど……。
https://w.atwiki.jp/imasss/pages/2335.html
【ミリマスSS】P「まつりもウンコするんだよな・・・」まつり「は?」 執筆開始日時 2015/07/26 元スレURL http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1437900068/ 概要 下ネタ注意 まつり「・・・・ほ?」 P「いや、まつりって完璧なお姫様アイドルなわけじゃん」 P「そんなまつりも人間だからウンコするんだよなぁ・・・って思うと」 P「なんか興奮するなぁって閃いてさ」 まつり「・・・」 P「まつりへの24時間密着取材企画を提案しちゃった」 まつり「えっ」 P「流石にテレビには流さないけど、まつりがトイレに行くところもバッチリ取材しちゃうぞ!」 まつり「・・・」 ゴッ P「ぐっ・・!?」 ドサ タグ ^徳川まつり ^中谷育 ^秋月律子 ^七尾百合子 ^永吉昴 ^望月杏奈 ^所恵美 ^最上静香 ^春日未来 ^箱崎星梨花 ^周防桃子 ^大神環 まとめサイト アムネジアss大全 うやむやSS えすえすログ エレファント速報 ポチッとSS!! SSまとめ みりえす!-ミリマスSSまとめブログ- SS古今東西 SSびより SSまとめプラス SS 森きのこ! wiki内他頁検索用 コメディ ミリオンライブ 作者◆ivbWs9E0to氏 徳川まつり
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau9/pages/1904.html
もちろん食事の時の虐待だけで男が満足するわけもない。 別の手段からも男はまりさを追いつめていっていたのだ。 男はまりさに与えるご飯を基本的な食事量からすれば幾分多いものを与えていた。 水分も少量の砂糖を溶かし込めばいくらでも飲むので常にまりさは食事環境では心身共に満たされているようにすることができた。 それはまりさの姿を見ても分かるほどだ。 この家に来てからは普通のゆっくりみたいな重力に負けた形ではなく、風船のように内側からパンパンに張った状態である。 頬に空気を溜めて威嚇しているときよりも膨らみきっているのだ。 もちろんこの状態はゆっくりにとってとても苦しい。 まりさを家に連れ込んで二週間は経った頃だろうか。膨らみきった体で息が荒らくなってきたまりさに男は話しかける。 「そろそろしーしーしたくないか?」 「ここでしーしーしたらゆっくりできなくなるぜ」 あれからずっと従順に箱の中でしーしーをするな、を守っているゲスまりさがいた。 実際この箱でしてしまうと水分は外に流れ出る事はないため、自分の体が溶けてしまう原因となりかねない。 しかし我慢してもこの状況からは逃げられないのだ。 「苦しいならさっさとすればいいだろ」 「じじいはゆっくりだまっていてね!!」 まだ耐えるのかと関心してしまうほどの強情っぱりだ。 自力でこの箱から出られないのであれば我慢するしかないのだが、男に協力を仰ぐのはプライドが許さないらしい。 とは言ってもやはりゆっくり。まりさは苦しみだしてから一時間弱で音を上げた。 「ごごがらだじでぇぇぇぇ!! はやぐぅぅぅぅぅ!!」 冷や汗や涙などの体液を垂れ流しながら男に懇願するまりさ。 普段しーしーするときは納められているぺにぺにを出しきってまで必死に我慢しているのだ。 「そうやって涙とよだれを出してればなんとかなるんじゃないか?」 体内から水分を出すならそれでもいいのだろうが、やはり涙としーしーでは意味合いが違うらしい。 まりさは自分が限界だと思うとあっという間に我慢できなくなるようで、すぐに顔は真っ青で白目を剥き始めた。 「おいおい我慢して死ぬくらいならしーしーくらいしてしまえよ」 そう言いつつもここでまりさに勝手に死なれても面白くないので、男はまりさを箱から出してようやくしーしーをさせてやることにする。 いくらしーしーがただの砂糖水とはいえ室内でされると精神的にまいるので、家の外まで急いでまりさを担いでいく。 「ほらここならゆっくりできるぞ」 男はまりさの足を両手で持ち、底面をすこし持ち上げてしーしーしやすい体勢にしてやった。 するとここにきてまりさは面白い事を言う。 「はずがじいがらゆっぐりおろじでね!!」 なんとこいつはしーしーを見られるのが恥ずかしいのか。 ゆっくりでもそんなやつがいるのかと驚きつつ、それは男の加虐心に火を付ける結果になる。 「ほらほらちゃんと見てやるからしーしーしてみろ。すっきりできるぞー」 「だめだぜ!! みだらごろじでやる!!」 「そんなこと言ったらこっちも手伝わざるをえないだろ。ほれ、こちょこちょ……」 男はもう限界を超えしーしーが漏れだしているまりさのぺにぺにを指で刺激してやる。 するとあっさりしーしーをし始めた。 生まれたてのゆっくりは親にぺーろぺーろしてもらうことで初めてしーしーするそうだがそれが関係しているのだろうか。 「ふわああああああああ!! どまらない゛ーーー!!」 その勢いと言ったら水風船から水が抜けていくような勢いだった。 あっという間に体外に余分な水分が排出され、まりさの体も幾分丸さを失った。 そのまりさの顔を覗いてみれば焦点の合わない目で口はだらしなく開けられヘブン状態といったところだろう。 「苦しんだ後のしーしーは気持ちいいよな!!」 「……ぎ、ぎもぢよずきでずっぎりー……」 男はもはや廃人の域に達しつつあるまりさを再び透明な箱に入れてそっと放置した。 しーしーもだが無論うんうんも極限まで我慢させて排便させることにした。 普段は我慢などすることなく出したくなったら即出すゆっくりがうんうんを出せないのはさぞかしゆっくりできてないに違いない。 しかし苦しんだ後のしーしーの気持ちよさを知ったまりさである。 我慢のストレスとうんうんを出すときの快感の狭間で見事に彷徨う結果になった。 しーしー同様、命の危険を感じるぎりぎり限界までうんうんも我慢させた。 そして男に恥ずかしいシーンを見られながら大量のうんうんを出して快楽に浸るのだ。 こうして苦しむ事による気持ちよさにまりさはどっぷりはまっていった。 自分ではしーしーやうんうんは男に頼まないと出来ない、そのうえ出している姿をまじまじと見られるまりさのプライドはずたずたに切り裂かれていく。 もはやこの段階で虎の爪や牙は折られ、ただの家猫に成り下がっていた。 男はしーしーうんうん制限に加えてさらに虐待の手段を増やしていく。 今回行う虐待は寸止めすっきりだ。 方法は至って簡単、まりさがすっきりする寸前にそれを止めさせるだけ。 だがこれがなかなか楽しいのだ。その上まりさの精神を容易く揺さぶる効果もあった。 夜も更けて遠くから獣の鳴く声が聞こえてくる頃、もう何度目かわからないすっきりの波が止められたまりさは半狂乱になっていた。 「もうずっぎりざぜでぇぇ!! おねがいじまずぅぅぅ!!」 「だめだめまだまだ」 まりさが体中から出すの分泌液で男の両手どころかそれが滴った地面までベトベトになっていた。 昼過ぎから行われていた寸止めすっきり、まりさに適度な振動を与えてすっきりする手前でそれを止める。 この作業を延々六時間近くはしていることになるが、まりさは未だ一度もすっきりできていない。 「じらざないでぇぇぇ!! もうやだああああ!!」 「ほらさっさと次行くぞ」 さすがに男にも疲労の色が見え始めていた。 いくら普段農作業や山作業で鍛えているとはいえども、大人のゆっくりを両手にもった状態で揺さぶり続けるのはしんどい。 さらに次第に短くなっていくすっきりまでの間隔にもうそろそろ限界が見えてきたので、一気に振動を加速させた。 「ゆゆゆゆゆゆゆっ」 酷い涙顔だったまりさはすぐにだらしなく惚けた顔に崩れる。 「んほ、ずっぎりぃぃぃぃぃ!!!!」 もはや溜めの「んほおおおお!!」も無しにまりさは勢いよくすっきりした。 まりさの出した精子餡は健康状態も良いことからかかなりの量と粘度をもち、ぺにぺにから切れることなく地面にまで達した。 「まるで麺だな……」 「ゆぶっぶべべっ」 また掃除が面倒だなと男が思っている側で、すっきりし終えたまりさはもう用済みになった分泌液で溺れそうになっていた。 「よし仕方ないから風呂に入れてやる」 すっきりし終えたまりさの状態がこのまま箱に戻すにしてもあまりに酷いので男は風呂に入る事を許した。 「ふろ? それってさっぱりできるもの?」 ゆっくり達はゆっくりできることに関しては記憶力がいいらしい。 そのためまりさは男がゆっくりできていた風呂というものを何とか記憶していた。 たしか男の顔についていた汚れをきれいさっぱり落としていたような。 まりさもしばらくぶりに汚れが落とせると期待を膨らましていった。 「いいか、目を開けるなよ。絶対だぞ!!」 「ゆゆっ、おにいさんはしつこいね!! まりさはゆっくりりかいしているんだぜ」 まあそういってもこのあとの展開は見え見えだがと思いながら手に持った石鹸を泡立てていく。 苦労してなんとかまりさから帽子を外させることに成功して次の壁は髪を洗うときに目を閉じさせることだった。 「覚悟はできたか」 「ゆっくりできてるよ」 その返事を聞き男はまりさの髪を洗い始める。 とにかく粘着物のベタベタと野生だった頃の名残か砂っぽい汚さが合わさったゴワゴワの髪を力を入れて綺麗にしていく。 「もっとやさしくしてね!!」 「できればその口も閉じておいた方がいい」 一丁前に文句をいうまりさを黙らしつつ、体の方も揉み洗いしていった。 「ゆゆゆゆゆゆゆっ」 「おいっすっきりするな」 手のひらでごしごしと体を洗っているのが刺激となって、まりさがまたすっきりをし始めたので手を止める。 「やめないでぇぇぇ」 「いい加減にしろ。こっちはすっきりさせてやってんじゃないんだよ」 「じらされるとすっきりしちゃうよ!!」 また体液が出てきたのでやむなく洗う作業を再開すると、まりさはすぐにすっきりしてしまった。 「すっきりー!! ゆぎゃー、めがー、めがー!!」 「まったく馬鹿だなあ」 すっきりした瞬間に目を開けてしまったまりさは見事に石鹸の洗礼をうける。 男はべただなぁと思いつつも、ゴロゴロと風呂場を転がるまりさに桶でお湯をすくって浴びせかける。 「うわあああああああ」 「落ち着け、これくらいじゃ溶けやしないさ」 目と口を全開にして怯える表情のおかげでまりさの目に入った泡を取り除けた。 「いたかったんだぜおにいさん!!」 「だから目は閉じておけってあれほど言ったろ……」 幸せそうな目でぷくーっとふくれるまりさを桶に入れて、一緒に湯船につかる。 「「はぁー、さっぱりさっぱり」」 男はここ最近まりさからゲス要素も綺麗さっぱり無くなっているのがどうも気になっている。 それとともにどうも虐待に力が入らず、まるで普通の飼いゆっくりのように接してしまう事が多くなってきた。 「なぁまりさ」 「ゆゆ?」 「お前今までうちに帰りたいって言った事無いよな」 「まりさにおうちはないぜ」 「家族は?」 「さいしょからいなかったぜ」 「そうか……」 湿っぽい雰囲気になったなと気まずかったが、まりさは別に気にしていないようだ。 どうやらこのまりさは天涯孤独の一生を送っていたらしい。 そして幼い頃からこれほど大きくなるまで所帯も持たずにいたのだ。 無事に成長できたのは目の前のまりさがひとえにまりさでありゲスであったからだろうな、男はふと思った。 生まれた頃に周りに親も群れの大人ゆっくりも居なければ、自分より強いゆっくりはいない。 つまり自分が一番なのだ。たとえそこに幼い兄弟達がいたとしてもまりさ種であれば一番の座は揺るぎない。 まりさ種は他のゆっくりよりも力があるからだ。それはご飯を集める能力の高さからもわかる。また力はそれだけでゆっくりにとって生き延びる可能性を高める。 自分が一番が一番強い、自分が一番ゆっくりできる。幼いゆっくりがそう思いこむの当然の流れだろう。 そしてその思い込みからまりさは幼い頃からゲスな行動をとり続けたのだろう。 他のゆっくりから搾取することを覚え、自分の欲望の捌け口を探し、追ってくるゆっくりを撃退する。こうやって生きてきた。 むしろゲスでなければ生き残れなかったのだ。 まりさ以外にゲスがあまり見られないのはゲス行動をとってもどこかで反撃にあってしまい死ぬことが多いからだろう。 このまりさはまりさであり、そしてゲスだった。 奇妙な偶然で出会って今こうして一人と一匹が仲良く風呂に入っていて、どこか運命めいているなと感傷に浸るほど男も甘くはない。 男のまりさへの虐待はそれから季節が二回変わる事まで続いた。 痛みをともなう食事。しーしーうんうん制限。寸止めすっきり。 そしてまりさは痛みを幸せと思う体、しーしーうんうんを我慢する心、じらされるとすぐにすっきりしてしまう技を手に入れた。 大旨男の求めていた結果を得られてとても満足している。 まりさはすでにゲスまりさではなかった。 しかし只の飼いゆっくりでもない。 男が作り出したゆっくりはSMプレイ的な意味で調教されたゆっくりである。 少しずつ日々の気温も上がっていき、生物全体が活発になってくる新緑のころ、 一匹のゆっくりありすが家族のためにご飯集めに精を出していた。 巣には冬を一緒に越えたれいむとの子供がおり、れいむと散り散りになりながら沢山のご飯を集めているのだ。 冬が始まる前にどこからともなく現れたまりさに蓄えていた大半のご飯を食べられた時はどうなることかと思ったが、優しい人間さんのおかげで助かった。 そのあとに出会ったれいむはゆっくりできるれいむで仲良く越冬し、春には子供をたくさん授かった。 今は少し忙しいが子供の笑顔を見るだけでいつも疲れなんて吹っ飛んだ。 そんな幸せそうなありすの目に入ってきたのはとても素敵なまりさだった。 「ゆっくりしていってね!!」 「ゆっ、ゆっくりしていってね!!」 なんて美ゆっくりなまりさだろう。 三つ編みに付けられたリボンは他のまりさに比べ大きく純白で、帽子はピシっと皺もない。 肌は張りが良く艶やかに輝き、体はふくよかできっと狩りが上手いからご飯もたっぷり食べているのだろう。 そして潤んだ瞳はまるで乙女のそれだ。 ありすはれいむという存在がありながら、ありす種の宿命かこのまりさに一目惚れをしてしまった。 「あ、あのまりさ。ちょっとうちにごはんをたべによっていかないかしら?」 「いいのかだぜ!? おなかがくるしいからやすめるところをさがしてたんだぜ」 ああ、なんて好都合な展開。ありすはもはや有頂天だった。 しかもこのまりさどうやらまだ巣もない独り身の様子である。 ありすは新しいパートナーに既に心を奪われ、れいむとの関係を忘れつつあった。 これからの生活を妄想していたありすがまりさを連れて巣に戻ると自分の子供を発見し現実に引き戻された。 「「「ゆっきゅりしちぇいちぇね!!」」」 「とてもゆっくりしているわね」 巣の中にはれいむとありすそれぞれ三匹ずつが両親がご飯を持って帰るのを待っていた。 そして帰ってきた親ありすを迎えるとその後ろから見知らぬゆっくりがついて入ってきた。 「おかーしゃん、そにょひとだりぇ?」 「ゆっくりできるまりさよ」 「「「まりしゃおねーしゃんゆっきゅりしちぇいっちゃね!!」」」 「ゆう、ゆっくりしていっていくぜ……」 「どうしたのまりさ? くるしいの? すーりすーりしてあげるわからはやくよくなってね!!」 そういうとありすはまりさに近寄ってすーりすーりしてあげた。 痛かったり苦しいときはとりあえずすーりすーりしておけば気持ちよさにより一時的に楽になれる。 しかもありすにとってはとても気に入ったゆっくりまりさである。すーりすーりの仕方にも余念がない。 普段のそれとは少し愛情のこもったものをまりさに施してやった。 まりさにとっても今まで味わった事のないゆっくりからのスキンシップにどこか懐かしさと体の奥からの疼きを感じていた。 ありすはあまりの気持ちよさにすっかり二匹の世界に入っていたがそこに邪魔が入る。 「おかーしゃん、おにゃかへっちゃよ!!」 「ゆっきゅりごはんちょうだいにぇ!!」 「わすれてたわ……。ごめんなさいねまりさ、ちょっとまっててね」 赤ゆっくり達からのご飯の催促にありすは渋々応じてご飯を保存している部屋に向かう。 そのありすの背に向かって、意中のまりさは切なげに叫んだ。 「ありすぅぅ!! じらさないでぇぇぇ!!」 「ゆゆっ!! まりさったらもうありすにめろめろなのね!!」 まりさのその大胆な発言を告白と受け取りありすは興奮を隠しきれない。 「でもあかちゃんたちにごはんをあげなきゃ。あかちゃんたちはごはんまでまりさおねーちゃんにすーりすーりしてあげてね」 そう言って残念そうに巣の奥の部屋に消えていった。 残されたまりさは全身を体液まみれにして口からよだれを垂らしている。 その異常な状況になんの疑問ももたない赤ゆっくり達は二匹ずつまりさの頬を両側からすーりすーりし始めた。 「「しゅーり、しゅーり」」 「すっきりー!!」 「「しゅっきりー!! ゆげぇ……」」 「「うゆ? どうしちゃの? しゅーり、しゅーり」」 「すっきりー!!」 「「しゅっきりー!! ゆげぇ……」」 「「ゆっきゅりししゅぎだよ! しゅーり、しゅーり」」 「すっきりー!!」 「「しゅっきりー!! ゆげぇ……」」 赤ゆっくり二匹が苦しんでいたまりさにすーりすーりした瞬間にまりさにすっきりさせられた。 続いて近寄っていった赤ゆっくり達はすっきりが何なのかわからないので動かなくなった姉妹達に代わってまりさにすーりすーりをする。 するとまたまりさにすっきりさせられた。 そしてあっという間に六個の小さい黒い塊が巣に転がった。 そのとき口いっぱいのご飯を抱えたこの巣の住人が帰ってきた。 紅白の髪留めが目印のゆっくりれいむである。 この巣にいるありすの番であり、まりさがすっきり殺した赤ゆっくりの親でもある。 自分の巣に見慣れないゆっくりがいるかと思えばその足下には見慣れた赤ゆっくりが物言わぬ塊と化していた。 「ゆぎゃああああああ!! でいぶとあでぃずのあがぢゃんんんんん!!」 口に入れていた子供のためのご飯を一瞬で飲み込みまりさの元に近づく。 誰によって殺されたか考えるよりもまず殺された事を嘆くのが先だ。 れいむの悲鳴を聞き、ありすも奥の部屋から飛び出てくる。 困った様子で立ちすくむまりさとそのまりさの側で泣き崩れるれいむ、そして六個の黒い塊。 「ゆゆっ!! どぼじであかぢゃんがずっきりしぢゃったのおおお!!」 「ゆわ゛ーん、ゆわ゛ーん」 涙で水たまりを作っていくれいむとありさに横からとんでもない言葉が投げかけられた。 「どうしてすっきりしたらうごかなくなるんだぜ?」 巣の番は一瞬で泣きやんだかと思うとまりさを鋭く睨んできた。 まりさはゆっくりにこんな目で見られるのは初めてだ。 今まではそんな表情を見る前に一目散に逃げていた。そして男との生活でそんなことはすっかり忘れていた。 「ばでぃざがずっきりじだのね゛えええええ!!」 「どぼじですっぎでぃじだのおおおおお!!」 「ありすがわるいんだぜ? じらされたらすっきりしちゃうんだぜ」 「ゆゆっ!! ありすはなにもしてないじゃないの!!」 「ありすはまりさとすっきりしようとしたぜ」 「ゆ゛っ!!ほんとなのありす?」 「まりさ、なんでうそづぐのぉぉぉぉ」 「うそじゃないぜ。すっきりをじらされたからすっきりしちゃったんだぜ」 「ゆがあああああ!! あでぃずのうわぎもの゛おおおおぉぉぉぉ!!」 「でいぶぅぅぅぅ、ごがいよぉぉぉぉ!!」 まりさの言葉足らずな説明のおかげで巣の中はあっという間に修羅場と化した。 確かにありすに少し浮気心が生まれてしまったがまだ手をつけてはいないのに。 今まであんなに優しかったれいむが豹変したように襲ってくる理由がわからなかった。 れいむもあんなに愛を誓い合ったありすにこんなに簡単に裏切られるとは思わなかった。 とにかく誤解を解きたいありすはれいむに反撃するわけにもいかずじっとれいむの体当たりを我慢する。 しかし一旦火のついたれいむを止められるものはいない。 その素直で純粋な性格は聞いた事を疑わずそのまま鵜呑みにしてしまう傾向にあるし、 自分の考えが正しいと思えば覆さない頑固さもある。 「ゆっ……ぐりや゛めで……ね」 「ゆるざんんんん!! ごろじでやるぅぅぅぅぅ!!」 「もっど……ゆっぐ……りしだがっ……」 ほどなくしてありすはれいむによってひしゃげた形に変えられた。 その顔は苦痛と悲哀に満ちて、涙と口から出したカスタードでドロドロになっている。 「ここはゆっくりできないぜ、そろーりそろーり」 二匹が突然喧嘩を始めた理由も分からないまりさはひとまずこの巣を離れる事にする。 ここではないどこかでゆっくり休みたいのだ。 そんなまりさをれいむが見逃すわけがない。 浮気をしたのはありすだが子供を殺したのはまりさだからだ。 「ばでぃざもじねぇぇぇぇぇ!!」 「ゆゆっ!! れいむ、ゆっくりやめてね!!」 まりさが振り返ると鬼の形相でれいむが体当たりをしかけてくる。 「じね、じね、じねぇぇぇぇええええ!!」 れいむはまりさに対しても容赦ない攻撃を与えていく。 突然のことに避ける暇も無かったまりさはれいむその攻撃を甘んじて受ける。 「ゆぐっ、ゆげぇ、ぐあぁ、でも、しあわせ?」 「ゆゆっ!? しあわせ?」 「れいむ、もっと、いたくしてくれだぜ」 意味の分からないまりさの言葉にれいむの手は止まる。 れいむはまりさに何度も勢いをつけて体ごとぶつかっていたが体格差からかまりさに致命的なダメージを与えてなかった。 むしろまりさにとっては幸せな痛みを何度も与えてくれるれいむはまりさを愛しているとまで思うほどだ。 しかし事情を知らないれいむはまりすを気味悪がり始めた。 「きもちわるいまりさはゆっくりでていってね!!」 「なぜだぜ? もっとぶつかってくれだぜ。いたくしてくれたらしあわせだぜ」 「ゆゆ゛っ!! それがぎもぢわるい゛よ!!」 攻撃したら幸せと言うまりさには生理的嫌悪が沸きこれ以上ぶつかりたくない。 でもこの巣からはさっさと出て行って欲しいのでれいむは仕方なくまりさを押し出す。 「ゆーしょ、ゆーしょ」 「ゆぎぎ、おなかはおさないでぇぇぇ。ぐるじいぃぃぃぃ」 口では苦しいといいながら顔は幸せに満ちたまりさをさらにれいむは気味悪がりさらに力強くまりさのお腹を押す。 「まりさはゆっくりでていってねぇぇぇぇ」 「そんなにされたらがまんできないいいいい!!」 「おーい、まりさーどこだー」 「ゆゆっ、おにいさんここだよ」 散歩をしていたら不意にまりさを見失ってしまっていた男は、すぐ近くのゆっくりの巣から顔を出したまりさを見て安心する。 「お前そんなところで何してたんだ?」 そう男が尋ねると、 「すにしょうたいされて、すっきりして、しあわせ?して、さっぱりきもちいいーしたよ」 「いまいちよくわからないな」 男が巣の中を覗くと巣の中の惨状から大方の予想はついた。 「しかし、このれいむはこんなことになるとは思わなかったろうな」 頭の上部から顔の前面にかけて削り取られて動かなくなっているれいむが巣の入り口近くにいた。 「しーしーしたられいむがいなくなったんだぜ」 「お前にはそう見えるのな」 目の前であれだけの水圧のしーしーをされたらゆっくりの皮が溶けるどころかえぐれてなくなるのか。 顔が無くなるとまりさはれいむを認識できなくなったようだった。 もはやれいむの飾りがついた何かにしか見えないということだろう。 「さて、それじゃ家に帰るか」 「ゆゆっ!! きょうもおふろはいろうね!!」 一人と一匹はそう言いながら仲良く家路についた。 よく調教されたゆっくりを野良に放てばどうなるかという実験もそこそこ面白い結果になった。 少し常識がずれたゆっくりはやはり野生ではトラブルメーカーになるようだ。 今度またゲスまりさを捕まえて別の癖を覚えさせてみることにしよう。 男のゆっくり調教はこれからもまだ続きそうだ。 あとがき ゲスまりさって実はすごい従順かもよって思って書いた結果がこれだよ。 それゆえゲスっぷりをそんなに発揮できてないのが残念(´・ω・) 調教したまりさ達を野生に放てばゆっくりをその天然思考で駆逐していくかも。 ところでお風呂にまりさを入れてみたけど三つ編みをほどくとゆっくり的にはどうなんでしょ? そんなSSが既にあるかもだけど……。
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/3014.html
もちろん食事の時の虐待だけで男が満足するわけもない。 別の手段からも男はまりさを追いつめていっていたのだ。 男はまりさに与えるご飯を基本的な食事量からすれば幾分多いものを与えていた。 水分も少量の砂糖を溶かし込めばいくらでも飲むので常にまりさは食事環境では心身共に満たされているようにすることができた。 それはまりさの姿を見ても分かるほどだ。 この家に来てからは普通のゆっくりみたいな重力に負けた形ではなく、風船のように内側からパンパンに張った状態である。 頬に空気を溜めて威嚇しているときよりも膨らみきっているのだ。 もちろんこの状態はゆっくりにとってとても苦しい。 まりさを家に連れ込んで二週間は経った頃だろうか。膨らみきった体で息が荒らくなってきたまりさに男は話しかける。 「そろそろしーしーしたくないか?」 「ここでしーしーしたらゆっくりできなくなるぜ」 あれからずっと従順に箱の中でしーしーをするな、を守っているゲスまりさがいた。 実際この箱でしてしまうと水分は外に流れ出る事はないため、自分の体が溶けてしまう原因となりかねない。 しかし我慢してもこの状況からは逃げられないのだ。 「苦しいならさっさとすればいいだろ」 「じじいはゆっくりだまっていてね!!」 まだ耐えるのかと関心してしまうほどの強情っぱりだ。 自力でこの箱から出られないのであれば我慢するしかないのだが、男に協力を仰ぐのはプライドが許さないらしい。 とは言ってもやはりゆっくり。まりさは苦しみだしてから一時間弱で音を上げた。 「ごごがらだじでぇぇぇぇ!! はやぐぅぅぅぅぅ!!」 冷や汗や涙などの体液を垂れ流しながら男に懇願するまりさ。 普段しーしーするときは納められているぺにぺにを出しきってまで必死に我慢しているのだ。 「そうやって涙とよだれを出してればなんとかなるんじゃないか?」 体内から水分を出すならそれでもいいのだろうが、やはり涙としーしーでは意味合いが違うらしい。 まりさは自分が限界だと思うとあっという間に我慢できなくなるようで、すぐに顔は真っ青で白目を剥き始めた。 「おいおい我慢して死ぬくらいならしーしーくらいしてしまえよ」 そう言いつつもここでまりさに勝手に死なれても面白くないので、男はまりさを箱から出してようやくしーしーをさせてやることにする。 いくらしーしーがただの砂糖水とはいえ室内でされると精神的にまいるので、家の外まで急いでまりさを担いでいく。 「ほらここならゆっくりできるぞ」 男はまりさの足を両手で持ち、底面をすこし持ち上げてしーしーしやすい体勢にしてやった。 するとここにきてまりさは面白い事を言う。 「はずがじいがらゆっぐりおろじでね!!」 なんとこいつはしーしーを見られるのが恥ずかしいのか。 ゆっくりでもそんなやつがいるのかと驚きつつ、それは男の加虐心に火を付ける結果になる。 「ほらほらちゃんと見てやるからしーしーしてみろ。すっきりできるぞー」 「だめだぜ!! みだらごろじでやる!!」 「そんなこと言ったらこっちも手伝わざるをえないだろ。ほれ、こちょこちょ……」 男はもう限界を超えしーしーが漏れだしているまりさのぺにぺにを指で刺激してやる。 するとあっさりしーしーをし始めた。 生まれたてのゆっくりは親にぺーろぺーろしてもらうことで初めてしーしーするそうだがそれが関係しているのだろうか。 「ふわああああああああ!! どまらない゛ーーー!!」 その勢いと言ったら水風船から水が抜けていくような勢いだった。 あっという間に体外に余分な水分が排出され、まりさの体も幾分丸さを失った。 そのまりさの顔を覗いてみれば焦点の合わない目で口はだらしなく開けられヘブン状態といったところだろう。 「苦しんだ後のしーしーは気持ちいいよな!!」 「……ぎ、ぎもぢよずきでずっぎりー……」 男はもはや廃人の域に達しつつあるまりさを再び透明な箱に入れてそっと放置した。 しーしーもだが無論うんうんも極限まで我慢させて排便させることにした。 普段は我慢などすることなく出したくなったら即出すゆっくりがうんうんを出せないのはさぞかしゆっくりできてないに違いない。 しかし苦しんだ後のしーしーの気持ちよさを知ったまりさである。 我慢のストレスとうんうんを出すときの快感の狭間で見事に彷徨う結果になった。 しーしー同様、命の危険を感じるぎりぎり限界までうんうんも我慢させた。 そして男に恥ずかしいシーンを見られながら大量のうんうんを出して快楽に浸るのだ。 こうして苦しむ事による気持ちよさにまりさはどっぷりはまっていった。 自分ではしーしーやうんうんは男に頼まないと出来ない、そのうえ出している姿をまじまじと見られるまりさのプライドはずたずたに切り裂かれていく。 もはやこの段階で虎の爪や牙は折られ、ただの家猫に成り下がっていた。 男はしーしーうんうん制限に加えてさらに虐待の手段を増やしていく。 今回行う虐待は寸止めすっきりだ。 方法は至って簡単、まりさがすっきりする寸前にそれを止めさせるだけ。 だがこれがなかなか楽しいのだ。その上まりさの精神を容易く揺さぶる効果もあった。 夜も更けて遠くから獣の鳴く声が聞こえてくる頃、もう何度目かわからないすっきりの波が止められたまりさは半狂乱になっていた。 「もうずっぎりざぜでぇぇ!! おねがいじまずぅぅぅ!!」 「だめだめまだまだ」 まりさが体中から出すの分泌液で男の両手どころかそれが滴った地面までベトベトになっていた。 昼過ぎから行われていた寸止めすっきり、まりさに適度な振動を与えてすっきりする手前でそれを止める。 この作業を延々六時間近くはしていることになるが、まりさは未だ一度もすっきりできていない。 「じらざないでぇぇぇ!! もうやだああああ!!」 「ほらさっさと次行くぞ」 さすがに男にも疲労の色が見え始めていた。 いくら普段農作業や山作業で鍛えているとはいえども、大人のゆっくりを両手にもった状態で揺さぶり続けるのはしんどい。 さらに次第に短くなっていくすっきりまでの間隔にもうそろそろ限界が見えてきたので、一気に振動を加速させた。 「ゆゆゆゆゆゆゆっ」 酷い涙顔だったまりさはすぐにだらしなく惚けた顔に崩れる。 「んほ、ずっぎりぃぃぃぃぃ!!!!」 もはや溜めの「んほおおおお!!」も無しにまりさは勢いよくすっきりした。 まりさの出した精子餡は健康状態も良いことからかかなりの量と粘度をもち、ぺにぺにから切れることなく地面にまで達した。 「まるで麺だな……」 「ゆぶっぶべべっ」 また掃除が面倒だなと男が思っている側で、すっきりし終えたまりさはもう用済みになった分泌液で溺れそうになっていた。 「よし仕方ないから風呂に入れてやる」 すっきりし終えたまりさの状態がこのまま箱に戻すにしてもあまりに酷いので男は風呂に入る事を許した。 「ふろ? それってさっぱりできるもの?」 ゆっくり達はゆっくりできることに関しては記憶力がいいらしい。 そのためまりさは男がゆっくりできていた風呂というものを何とか記憶していた。 たしか男の顔についていた汚れをきれいさっぱり落としていたような。 まりさもしばらくぶりに汚れが落とせると期待を膨らましていった。 「いいか、目を開けるなよ。絶対だぞ!!」 「ゆゆっ、おにいさんはしつこいね!! まりさはゆっくりりかいしているんだぜ」 まあそういってもこのあとの展開は見え見えだがと思いながら手に持った石鹸を泡立てていく。 苦労してなんとかまりさから帽子を外させることに成功して次の壁は髪を洗うときに目を閉じさせることだった。 「覚悟はできたか」 「ゆっくりできてるよ」 その返事を聞き男はまりさの髪を洗い始める。 とにかく粘着物のベタベタと野生だった頃の名残か砂っぽい汚さが合わさったゴワゴワの髪を力を入れて綺麗にしていく。 「もっとやさしくしてね!!」 「できればその口も閉じておいた方がいい」 一丁前に文句をいうまりさを黙らしつつ、体の方も揉み洗いしていった。 「ゆゆゆゆゆゆゆっ」 「おいっすっきりするな」 手のひらでごしごしと体を洗っているのが刺激となって、まりさがまたすっきりをし始めたので手を止める。 「やめないでぇぇぇ」 「いい加減にしろ。こっちはすっきりさせてやってんじゃないんだよ」 「じらされるとすっきりしちゃうよ!!」 また体液が出てきたのでやむなく洗う作業を再開すると、まりさはすぐにすっきりしてしまった。 「すっきりー!! ゆぎゃー、めがー、めがー!!」 「まったく馬鹿だなあ」 すっきりした瞬間に目を開けてしまったまりさは見事に石鹸の洗礼をうける。 男はべただなぁと思いつつも、ゴロゴロと風呂場を転がるまりさに桶でお湯をすくって浴びせかける。 「うわあああああああ」 「落ち着け、これくらいじゃ溶けやしないさ」 目と口を全開にして怯える表情のおかげでまりさの目に入った泡を取り除けた。 「いたかったんだぜおにいさん!!」 「だから目は閉じておけってあれほど言ったろ……」 幸せそうな目でぷくーっとふくれるまりさを桶に入れて、一緒に湯船につかる。 「「はぁー、さっぱりさっぱり」」 男はここ最近まりさからゲス要素も綺麗さっぱり無くなっているのがどうも気になっている。 それとともにどうも虐待に力が入らず、まるで普通の飼いゆっくりのように接してしまう事が多くなってきた。 「なぁまりさ」 「ゆゆ?」 「お前今までうちに帰りたいって言った事無いよな」 「まりさにおうちはないぜ」 「家族は?」 「さいしょからいなかったぜ」 「そうか……」 湿っぽい雰囲気になったなと気まずかったが、まりさは別に気にしていないようだ。 どうやらこのまりさは天涯孤独の一生を送っていたらしい。 そして幼い頃からこれほど大きくなるまで所帯も持たずにいたのだ。 無事に成長できたのは目の前のまりさがひとえにまりさでありゲスであったからだろうな、男はふと思った。 生まれた頃に周りに親も群れの大人ゆっくりも居なければ、自分より強いゆっくりはいない。 つまり自分が一番なのだ。たとえそこに幼い兄弟達がいたとしてもまりさ種であれば一番の座は揺るぎない。 まりさ種は他のゆっくりよりも力があるからだ。それはご飯を集める能力の高さからもわかる。また力はそれだけでゆっくりにとって生き延びる可能性を高める。 自分が一番が一番強い、自分が一番ゆっくりできる。幼いゆっくりがそう思いこむの当然の流れだろう。 そしてその思い込みからまりさは幼い頃からゲスな行動をとり続けたのだろう。 他のゆっくりから搾取することを覚え、自分の欲望の捌け口を探し、追ってくるゆっくりを撃退する。こうやって生きてきた。 むしろゲスでなければ生き残れなかったのだ。 まりさ以外にゲスがあまり見られないのはゲス行動をとってもどこかで反撃にあってしまい死ぬことが多いからだろう。 このまりさはまりさであり、そしてゲスだった。 奇妙な偶然で出会って今こうして一人と一匹が仲良く風呂に入っていて、どこか運命めいているなと感傷に浸るほど男も甘くはない。 男のまりさへの虐待はそれから季節が二回変わる事まで続いた。 痛みをともなう食事。しーしーうんうん制限。寸止めすっきり。 そしてまりさは痛みを幸せと思う体、しーしーうんうんを我慢する心、じらされるとすぐにすっきりしてしまう技を手に入れた。 大旨男の求めていた結果を得られてとても満足している。 まりさはすでにゲスまりさではなかった。 しかし只の飼いゆっくりでもない。 男が作り出したゆっくりはSMプレイ的な意味で調教されたゆっくりである。 少しずつ日々の気温も上がっていき、生物全体が活発になってくる新緑のころ、 一匹のゆっくりありすが家族のためにご飯集めに精を出していた。 巣には冬を一緒に越えたれいむとの子供がおり、れいむと散り散りになりながら沢山のご飯を集めているのだ。 冬が始まる前にどこからともなく現れたまりさに蓄えていた大半のご飯を食べられた時はどうなることかと思ったが、優しい人間さんのおかげで助かった。 そのあとに出会ったれいむはゆっくりできるれいむで仲良く越冬し、春には子供をたくさん授かった。 今は少し忙しいが子供の笑顔を見るだけでいつも疲れなんて吹っ飛んだ。 そんな幸せそうなありすの目に入ってきたのはとても素敵なまりさだった。 「ゆっくりしていってね!!」 「ゆっ、ゆっくりしていってね!!」 なんて美ゆっくりなまりさだろう。 三つ編みに付けられたリボンは他のまりさに比べ大きく純白で、帽子はピシっと皺もない。 肌は張りが良く艶やかに輝き、体はふくよかできっと狩りが上手いからご飯もたっぷり食べているのだろう。 そして潤んだ瞳はまるで乙女のそれだ。 ありすはれいむという存在がありながら、ありす種の宿命かこのまりさに一目惚れをしてしまった。 「あ、あのまりさ。ちょっとうちにごはんをたべによっていかないかしら?」 「いいのかだぜ!? おなかがくるしいからやすめるところをさがしてたんだぜ」 ああ、なんて好都合な展開。ありすはもはや有頂天だった。 しかもこのまりさどうやらまだ巣もない独り身の様子である。 ありすは新しいパートナーに既に心を奪われ、れいむとの関係を忘れつつあった。 これからの生活を妄想していたありすがまりさを連れて巣に戻ると自分の子供を発見し現実に引き戻された。 「「「ゆっきゅりしちぇいちぇね!!」」」 「とてもゆっくりしているわね」 巣の中にはれいむとありすそれぞれ三匹ずつが両親がご飯を持って帰るのを待っていた。 そして帰ってきた親ありすを迎えるとその後ろから見知らぬゆっくりがついて入ってきた。 「おかーしゃん、そにょひとだりぇ?」 「ゆっくりできるまりさよ」 「「「まりしゃおねーしゃんゆっきゅりしちぇいっちゃね!!」」」 「ゆう、ゆっくりしていっていくぜ……」 「どうしたのまりさ? くるしいの? すーりすーりしてあげるわからはやくよくなってね!!」 そういうとありすはまりさに近寄ってすーりすーりしてあげた。 痛かったり苦しいときはとりあえずすーりすーりしておけば気持ちよさにより一時的に楽になれる。 しかもありすにとってはとても気に入ったゆっくりまりさである。すーりすーりの仕方にも余念がない。 普段のそれとは少し愛情のこもったものをまりさに施してやった。 まりさにとっても今まで味わった事のないゆっくりからのスキンシップにどこか懐かしさと体の奥からの疼きを感じていた。 ありすはあまりの気持ちよさにすっかり二匹の世界に入っていたがそこに邪魔が入る。 「おかーしゃん、おにゃかへっちゃよ!!」 「ゆっきゅりごはんちょうだいにぇ!!」 「わすれてたわ……。ごめんなさいねまりさ、ちょっとまっててね」 赤ゆっくり達からのご飯の催促にありすは渋々応じてご飯を保存している部屋に向かう。 そのありすの背に向かって、意中のまりさは切なげに叫んだ。 「ありすぅぅ!! じらさないでぇぇぇ!!」 「ゆゆっ!! まりさったらもうありすにめろめろなのね!!」 まりさのその大胆な発言を告白と受け取りありすは興奮を隠しきれない。 「でもあかちゃんたちにごはんをあげなきゃ。あかちゃんたちはごはんまでまりさおねーちゃんにすーりすーりしてあげてね」 そう言って残念そうに巣の奥の部屋に消えていった。 残されたまりさは全身を体液まみれにして口からよだれを垂らしている。 その異常な状況になんの疑問ももたない赤ゆっくり達は二匹ずつまりさの頬を両側からすーりすーりし始めた。 「「しゅーり、しゅーり」」 「すっきりー!!」 「「しゅっきりー!! ゆげぇ……」」 「「うゆ? どうしちゃの? しゅーり、しゅーり」」 「すっきりー!!」 「「しゅっきりー!! ゆげぇ……」」 「「ゆっきゅりししゅぎだよ! しゅーり、しゅーり」」 「すっきりー!!」 「「しゅっきりー!! ゆげぇ……」」 赤ゆっくり二匹が苦しんでいたまりさにすーりすーりした瞬間にまりさにすっきりさせられた。 続いて近寄っていった赤ゆっくり達はすっきりが何なのかわからないので動かなくなった姉妹達に代わってまりさにすーりすーりをする。 するとまたまりさにすっきりさせられた。 そしてあっという間に六個の小さい黒い塊が巣に転がった。 そのとき口いっぱいのご飯を抱えたこの巣の住人が帰ってきた。 紅白の髪留めが目印のゆっくりれいむである。 この巣にいるありすの番であり、まりさがすっきり殺した赤ゆっくりの親でもある。 自分の巣に見慣れないゆっくりがいるかと思えばその足下には見慣れた赤ゆっくりが物言わぬ塊と化していた。 「ゆぎゃああああああ!! でいぶとあでぃずのあがぢゃんんんんん!!」 口に入れていた子供のためのご飯を一瞬で飲み込みまりさの元に近づく。 誰によって殺されたか考えるよりもまず殺された事を嘆くのが先だ。 れいむの悲鳴を聞き、ありすも奥の部屋から飛び出てくる。 困った様子で立ちすくむまりさとそのまりさの側で泣き崩れるれいむ、そして六個の黒い塊。 「ゆゆっ!! どぼじであかぢゃんがずっきりしぢゃったのおおお!!」 「ゆわ゛ーん、ゆわ゛ーん」 涙で水たまりを作っていくれいむとありさに横からとんでもない言葉が投げかけられた。 「どうしてすっきりしたらうごかなくなるんだぜ?」 巣の番は一瞬で泣きやんだかと思うとまりさを鋭く睨んできた。 まりさはゆっくりにこんな目で見られるのは初めてだ。 今まではそんな表情を見る前に一目散に逃げていた。そして男との生活でそんなことはすっかり忘れていた。 「ばでぃざがずっきりじだのね゛えええええ!!」 「どぼじですっぎでぃじだのおおおおお!!」 「ありすがわるいんだぜ? じらされたらすっきりしちゃうんだぜ」 「ゆゆっ!! ありすはなにもしてないじゃないの!!」 「ありすはまりさとすっきりしようとしたぜ」 「ゆ゛っ!!ほんとなのありす?」 「まりさ、なんでうそづぐのぉぉぉぉ」 「うそじゃないぜ。すっきりをじらされたからすっきりしちゃったんだぜ」 「ゆがあああああ!! あでぃずのうわぎもの゛おおおおぉぉぉぉ!!」 「でいぶぅぅぅぅ、ごがいよぉぉぉぉ!!」 まりさの言葉足らずな説明のおかげで巣の中はあっという間に修羅場と化した。 確かにありすに少し浮気心が生まれてしまったがまだ手をつけてはいないのに。 今まであんなに優しかったれいむが豹変したように襲ってくる理由がわからなかった。 れいむもあんなに愛を誓い合ったありすにこんなに簡単に裏切られるとは思わなかった。 とにかく誤解を解きたいありすはれいむに反撃するわけにもいかずじっとれいむの体当たりを我慢する。 しかし一旦火のついたれいむを止められるものはいない。 その素直で純粋な性格は聞いた事を疑わずそのまま鵜呑みにしてしまう傾向にあるし、 自分の考えが正しいと思えば覆さない頑固さもある。 「ゆっ……ぐりや゛めで……ね」 「ゆるざんんんん!! ごろじでやるぅぅぅぅぅ!!」 「もっど……ゆっぐ……りしだがっ……」 ほどなくしてありすはれいむによってひしゃげた形に変えられた。 その顔は苦痛と悲哀に満ちて、涙と口から出したカスタードでドロドロになっている。 「ここはゆっくりできないぜ、そろーりそろーり」 二匹が突然喧嘩を始めた理由も分からないまりさはひとまずこの巣を離れる事にする。 ここではないどこかでゆっくり休みたいのだ。 そんなまりさをれいむが見逃すわけがない。 浮気をしたのはありすだが子供を殺したのはまりさだからだ。 「ばでぃざもじねぇぇぇぇぇ!!」 「ゆゆっ!! れいむ、ゆっくりやめてね!!」 まりさが振り返ると鬼の形相でれいむが体当たりをしかけてくる。 「じね、じね、じねぇぇぇぇええええ!!」 れいむはまりさに対しても容赦ない攻撃を与えていく。 突然のことに避ける暇も無かったまりさはれいむその攻撃を甘んじて受ける。 「ゆぐっ、ゆげぇ、ぐあぁ、でも、しあわせ〜」 「ゆゆっ!? しあわせ?」 「れいむ、もっと、いたくしてくれだぜ」 意味の分からないまりさの言葉にれいむの手は止まる。 れいむはまりさに何度も勢いをつけて体ごとぶつかっていたが体格差からかまりさに致命的なダメージを与えてなかった。 むしろまりさにとっては幸せな痛みを何度も与えてくれるれいむはまりさを愛しているとまで思うほどだ。 しかし事情を知らないれいむはまりすを気味悪がり始めた。 「きもちわるいまりさはゆっくりでていってね!!」 「なぜだぜ? もっとぶつかってくれだぜ。いたくしてくれたらしあわせだぜ」 「ゆゆ゛っ!! それがぎもぢわるい゛よ!!」 攻撃したら幸せと言うまりさには生理的嫌悪が沸きこれ以上ぶつかりたくない。 でもこの巣からはさっさと出て行って欲しいのでれいむは仕方なくまりさを押し出す。 「ゆーしょ、ゆーしょ」 「ゆぎぎ、おなかはおさないでぇぇぇ。ぐるじいぃぃぃぃ」 口では苦しいといいながら顔は幸せに満ちたまりさをさらにれいむは気味悪がりさらに力強くまりさのお腹を押す。 「まりさはゆっくりでていってねぇぇぇぇ」 「そんなにされたらがまんできないいいいい!!」 「おーい、まりさーどこだー」 「ゆゆっ、おにいさんここだよ」 散歩をしていたら不意にまりさを見失ってしまっていた男は、すぐ近くのゆっくりの巣から顔を出したまりさを見て安心する。 「お前そんなところで何してたんだ?」 そう男が尋ねると、 「すにしょうたいされて、すっきりして、しあわせ〜して、さっぱりきもちいいーしたよ」 「いまいちよくわからないな」 男が巣の中を覗くと巣の中の惨状から大方の予想はついた。 「しかし、このれいむはこんなことになるとは思わなかったろうな」 頭の上部から顔の前面にかけて削り取られて動かなくなっているれいむが巣の入り口近くにいた。 「しーしーしたられいむがいなくなったんだぜ」 「お前にはそう見えるのな」 目の前であれだけの水圧のしーしーをされたらゆっくりの皮が溶けるどころかえぐれてなくなるのか。 顔が無くなるとまりさはれいむを認識できなくなったようだった。 もはやれいむの飾りがついた何かにしか見えないということだろう。 「さて、それじゃ家に帰るか」 「ゆゆっ!! きょうもおふろはいろうね!!」 一人と一匹はそう言いながら仲良く家路についた。 よく調教されたゆっくりを野良に放てばどうなるかという実験もそこそこ面白い結果になった。 少し常識がずれたゆっくりはやはり野生ではトラブルメーカーになるようだ。 今度またゲスまりさを捕まえて別の癖を覚えさせてみることにしよう。 男のゆっくり調教はこれからもまだ続きそうだ。 あとがき ゲスまりさって実はすごい従順かもよって思って書いた結果がこれだよ。 それゆえゲスっぷりをそんなに発揮できてないのが残念(´・ω・) 調教したまりさ達を野生に放てばゆっくりをその天然思考で駆逐していくかも。 ところでお風呂にまりさを入れてみたけど三つ編みをほどくとゆっくり的にはどうなんでしょ? そんなSSが既にあるかもだけど……。
https://w.atwiki.jp/magicman/pages/42835.html
アクセルを思いっきり踏み込む男 UC 火文明 (4) クリーチャー:エイリアン 4000 ■このクリーチャーが自分のターンにバトルゾーンに出た時、相手プレイヤーを攻撃する。 ■このクリーチャーは可能なら毎ターン相手プレイヤーを攻撃する。 ■このクリーチャーはパワーが2000以下のクリーチャーにブロックされない。 作者:さいほうへいき 毎ターン殴ります。出た時も問答無用で殴ります。アクセルを踏み込み過ぎているので雑魚にはブロックされません。やったね。 フレーバーテキスト うおおおおおおおおっ、俺は止まらねえ!―アクセルを思いっきり踏み込む男 評価 選択肢 投票 いいんじゃないですか。 (3) ふつう (0) 微妙 (0) ダメだと思う (0) ダメ[1.0E+24] (0) おかしい。[1.0E+24] (0) 名前 コメント