約 4,309,720 件
https://w.atwiki.jp/slowlove/pages/1010.html
「蛇とゆっくり」はもう少しお待ちくださいorz 呼んで下さる皆様に感謝です。 ※個人設定が多いかもしれません。 ※新米なので文章が少々荒いです; _______________________________________________________________________ 「しゃちょお~!ゆっくりかえってきたぜ!!」 「おお、魔理沙君、お疲れさん!」 「ゆ~!おかえりまりさ!」 いつもの様に騒がしく社員が帰ってくる。帽子に輝くエンブレム。我が社の社員第一号、魔理沙である。 あれから一ヶ月、霊夢も子育てが一段落、我が社の一員として電話受付と経理を請け負ってくれている。 「「おちゅかれさま!おとーしゃん!!」」 霊夢と魔理沙の子供達だ、最初こそ手の平サイズであったが、一ヶ月もすれば魔理沙達の半分程には育っていた。 小さい内から少しずつではあるが、魔理沙達の仕事、つまり運送について教えてきたが、その甲斐あってか多少の運送ならこなせるようになっていた。 「やっぱりおとーしゃんのうんそうはしゅごいね!」 「「ねー!!」」 しかし、私から特に促した訳では無かった、親の仕事が気になったのだろう。私に教えろと頼んできたのだ。 そういった部分は人間の子供とあまり大差は無いようで、むしろゆっくり達の方が素直で教え甲斐があった。 「はやくおとーしゃんみたいなうんそうができりゅようになりたいじぇ!」 「わたちはおかーしゃんみたいにいっぱいおべんきょうちゅるのー!!」 どうやら、親の性質に寄って個体差があるようで、ちび魔理沙は運送、ちび霊夢は経理系にそれぞれ秀でているようだ。 しかし、まだ育ちきっていない為、運送や経理ができるといってもごく簡単な計算や作業だけだ。 実践はまだ早いので、事務所で魔理沙達の見学をしている。何かあった時も近くに親が居れば何かと都合がいいだろうという考えもあった。 「ゆへへぇ~まりさたちのあかちゃんたちはやっぱりかわいいんだぜ~!!」 「れ、れいむだってかわいいよ!ふん!」 その様子を見ていた霊夢も最初は顔が綻んでいたがやきもちを焼いたのだろう、今は膨れている。 「ごめんごめん、まりさはれいむがいちばんなんだぜ!」 と、魔理沙は霊夢の頬に擦り寄った。 「ゆぅ~!いいよ!れいむもちょっとこどもみたいだったよ!ごめんね魔理沙~!」 魔理沙に謝りながらも、その顔は満足げである。 まさに新婚のカップルといった所だろうか。実に羨ましい限りである。 この家族を保護してから一ヶ月、思えば瞬く間に過ぎ去った様にかんじた。 しかし、この時点で私達は、更に時が加速するハメになる事をまだ知る由も無かった……。 ある日の朝、魔理沙は運送に出かけ事務所には私、霊夢、子供達が残っていた。 いつも通りの忙しくも、とてもゆっくりした時間が流れている。 今日もこのまま平和に一日が過ぎ去るハズだった……。 「うっうー♪ここなんだどー!」 一人?一匹?一つの影がゆっくり運送の前に立っている。 ピンクの洋服にピンクの帽子、背中に翼、小さな背丈。紛れも無いゆっくりれみりゃである。 手には何やら張り紙を持っている。 「ごめんくださいなんだどー♪」 「お、客か?霊夢君、ちょっと応対してくれ。ちょっとちび達から手が離せん。」 「ゆー!ゆっくりせっきゃくするよ!!ようこそ!ゆっくりうんs……」 「ぎゃおー!たぁーべちゃうぞー♪」 霊夢が扉を開けると、目の前にはれみりゃが立っていた。霊夢を視認するや否やお決まりの台詞と共にガップリと噛り付いた。 「ゆぎゃああぁぁぁぁ!!おじさん!社長!おじさん!ゆっくりたすけてねぇぇぇぇ!!」 子ゆっくり達を寝かし終えた頃、叫び声が聞こえた、ふと来客口の方を見ると、れみりゃを付けたまま私の方へ走ってくる霊夢が見えた。 とてもゆっくりとは思えない速さだ。 「何事だ、というかおじさんなのか社長なのかハッキリしろ。というか社長と呼べ、全く。」 「しゃちょおぉぉぉぉ!!れみりゃをとってね!おねがいぃぃぃぃ!!」 「しょうがないな全く。コラコラ、そんなの食べたらお腹壊すぞ。離しなさい。よっこらせっと。」 「うー♪ついやっちゃったんだどー!」 後ろから抱える形でれみりゃを引き離す。そして霊夢は泣きながら恨めしそうにこちらを見ている。 頬には噛まれた跡だろう、穴が二つ程開いていた。 私はれみりゃを抱えたまま器用にしゃがむと、傷口にゆっくり専用の軟膏を塗ってやる。 「フフ、これは、派手にやられたな霊夢君。」 「わらいごとじゃないよしゃちょう!!そのれみりゃをゆっくりおいだしてね!!」 噛まれた事に相当ご立腹の様だ。 「まぁまぁ、ここは抑えて。こんなアクシデントに動揺する程、君も弱くはあるまい? ここは我が社のエリートとして、私の顔を立ててやってくれ。今度でも、私一押しのおいしいお菓子でもご馳走しよう。それで手を打ってくれ。」 「ゆふふふ~!わかったよ!れいむはここの「えり~と」だからこんなんじゃなかないよ!!おかしさんのことわすれないでね!!」 「あぁ、忘れんさ。流石は我が社のエリートだ、君無しではこの会社はやっていけんよ。」 「いまさらきづいたの!?ばかなの?しぬの?」 「クッ…!今後は気をつけよう。すまなかった。(ここは我慢だ…」 霊夢は先程とは打って変わってニヤッと笑いながら胸(顎?)を張っている。 まったく単純なのか素直なのか、理解に苦しむ性格だ。 一先ず落ち着いた所で、手元で抱えたままになっていたれみりゃに気付く。 れみりゃは私に抱えられたまま、楽しそうに足をパタパタさせていた。 「う~♪おそらをとんでるみたいだど~♪」 自分でも飛べると思うのだが…自分の力以外で飛ぶ事が新鮮なのだろうか?あるいは特に訳も無く純粋に楽しいのだろう。 れみりゃをゆっくりと降ろし、ソファーに座らせると、私は事情を聞く事にした。 「生憎、来客用の菓子が切れていてな、プリンでもいいかな?」 「う~!♪ぷっでぃ~ん♪ぷっでぃ~ん♪」 余程嬉しいのだろう、れみりゃは「ぷっでぃ~ん♪」と連呼しながらその場で踊りだした。 私は鼻の奥に鉄臭いものを感じた。 「う、うむ、気に入ってもらえて何よりだ。」 れみりゃはプリンを一瞬で平らげると満足そうにお腹をさすっている。 「さて、本題に移ろうか。君は何故、我が社を尋ねて来たのだね?」 「う~!このはりがみをみたんだど~♪」 と、れみりゃは手に持っていた張り紙を私に見せた。 _________________________________________________________________________________________ 社員募集中!! 種別、年齢問いません!三食昼寝、おやつ付き!社員用の住居も提供します。 興味のある方はゆっくり運送まで! 住所 幻想卿北方の森付近 ※地図 連絡先 □□□ー○△□○まで _________________________________________________________________________________________ これは紛れも無く私が張り出した物である。あまりに誰も来ないので殆ど忘れかけていたが、社員募集をしていたのだ。 どうやら、れみりゃはこの張り紙をみて直接面接に来た、と言う事らしかった。 「ふむ、つまり君は我が社の社員になりたいと言う事なのだね?」 「そういうことだどー♪」 どうやられみりゃはかつて「うーぱっく」に所属していたらしく、そこの経営が苦しくなり、転職を考えていた最中、この張り紙を見たという。 「ふむ、なるほど、直接受けに来たその心意気や良し、おまけに「うーぱっく」所属経験ありか。拒む理由は無いな。れみりゃ君、 君を今日から我が社の社員として迎えよう!歓迎するぞ!」 「う~♪ありがどなんだど~♪」 拒む理由も特に無く、私はれみりゃを社員として迎える事にした。 しかし、当然といえば当然だが、抗議の声が上がった。 「れいむははんたいだよ!れみりゃがここにいたらゆっくりできないよ!!」 すると、れみりゃは霊夢の方に歩いて行き、いきなり霊夢に頬ずりをした。 「う~♪ごめんだど~!ゆるしてほしいんだど~♪」 霊夢は突然の事で驚き戸惑っている様だ。 「ゆ!?ゆぅ~…いいよ!れいむはもうおこってないよ!でも、こんどからはかまないでね!」 「う~♪わかったど~♪」 一先ず解決した様で何よりである。やはりゆっくりの問題はゆっくり同士のほうが解決しやすいらしい。 何はともあれ社員が一人増えた事は喜ばしい事だった。 「ゆぅ~!ゆっくりかえったぜ!こんかいはけっこうとおかったんだぜ!!」 「ぎゃお~!たぁ~べちゃうぞぉ~♪」 「ゆぎゃあぁぁぁ!!たすけてしゃちょおぉぉぉぉ!!!!」 やはり少し頭が痛い。これから少しずつ我が社に慣れてくれれば良いのだが、こればっかりは何とも言えないのであった。 「こらこら、れみりゃ君…さっき注意したばかりだろう。」 「う~♪うっかりしてたんだどぉ~♪」 続いて欲しいと切に願う。 ーおまけに限りなく近い何かー 「いや、迷惑を掛けたな。すまない。」 「まったくだよ!おじさんはまりさにゆっくりあやまるんだぜ!!」 「あぁ、すまなかった。」 「ゆふふん!わかればいいんだぜ!これからはおやつをすこしふんぱつしてもらうぜ!ゆっへっへっへ♪」 「あぁ、約束しよう。」 「さて、話は変わるんだが魔理沙君。ちょっといいかい?」 「ゆ?しょうがないんだぜ!きいてやるぜ!」 「有難い、実はな、ついさっき君がトイレにいってくる、と居なくなっている間に私の個人用の冷蔵庫が「シッショー!!」な事になっていたのだよ。」 「ゆ!?ゆ~そいつはゆゆしきじけんなんだぜ!!」 「そうなんだ、すまん、ちょっと部屋の監視カメラに変なものが写っていてね、ちょっと見てくれ。」 そこには…とんがり帽子が印象的で覆面を被った生首が冷蔵庫をあさっていた!! 「私が見たところ、育ちが良くて品のある、イケメンゆっくりだと思うのだが。」 「ゆへへへ~♪そこまでほめられるとてれるぜ~!………はッ!」 「……………………(魔理沙を見つめニコニコ)」 「………………テヘ☆」 「セメテ痛ミヲ知ラズ安ラカニ逝クガイイ……!!」 「ゆぎゃああぁぁぁぁ!!…って、あれ?…ゆ~♪なんかいいきもち…ちにゃああぁぁぁ!!ごべんなざぁぁぁぁい!!!!」 「ん~…?間違ったかなぁ…?」 今日も明日もゆっくり運送は賑やかです。 作:ゆっくり好きな新参者 ↑↑ 作者名は入れた方がいいのでしょうか?? トキかと思ったらアミバかよw -- 名無しさん (2009-04-06 12 07 12) 作者名は入れとくと後に編集するとき分かり易いとか何とか ここのゆっくりはちゃっかり高性能なとこが好きです。 -- 名無しさん (2009-04-07 01 50 41) なるほど、参考になります。 我が社のゆっくり達を褒めて頂けるとは、光栄ですw 今度から作者名を入れるようにしたいと思います。 -- 作者 (2009-04-07 02 24 13) ゆっくりより社長のスペックが高すぎだw -- 名無しさん (2009-04-10 03 59 32) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/83452/pages/4433.html
『後編』 ♪次の日の放課後・音楽準備室 唯「うわー相変わらず澪ちゃんのファンクラブは人がいっぱいだね」 梓「前より増えてる気がするんですけど……」 紬「以前と全く同じ状態だけど……」 唯「ていうか今回は私たちは、本当になにもしないんだね」 梓「ずっと舞台裏にいるんなら私たち別にここにいなくてもいいんじゃ……」 紬「ダメよ。澪ちゃんはまだ私の沢庵の効果が残ってるから」 梓「……詳しくは聞きませんけど、いったいムギ先輩の眉毛ってなんなんですか?」 紬「知りたかったら唯ちゃんとイチャイチャして」 梓「意味がわかりませんからっ」テレテレ 唯「あれれー?あずにゃんの顔が赤くなってるよー?」 梓「ち、ちがいますから」 和「唯たち、そろそろ始まるわよ」 唯「あ、和ちゃん」 和「あ、じゃないわよ。もう澪のほうは準備万端よ」 和「それにしても澪はどうしちゃったの?澪が自分から進んで人前に立とうなんて……なにかあったの?」 唯「和ちゃんもそう思うよね。なんだか今朝から澪ちゃんの様子が普段と違うしね」 和「なんか妙に堂々としてたり、言動がいちいちおかしかったわね」 梓「想像がつかないですね、そんな澪先輩」 紬「澪ちゃんに安易に沢庵を食べさせるんじゃなかったわ」 唯「まあまあ最終的にもとの性格に戻るんでしょ?」 紬「ええ。早ければ今日中にでも」 紬(……たぶん) 梓「そういえば律先輩はどこにいるんですか?」 紬「りっちゃんなら先生に進路のことで相談があるから遅れてくると思うわ」 和「そろそろ始まるわよ」 唯『それじゃみなさんお待ちかねの秋山澪ちゃんの登場でーす』 ガチャ 澪「…………」スタスタスタ 梓「本当に前回とは別人のように堂々としてますね」 唯「澪ちゃんカッコイイ!」 紬「でもいったいどうやってりっちゃんの誤解を解くのかしら?」 和「そうよね。澪はあんまり口が上手いわけじゃないしね」 澪「本日はわざわざ集まってくれてありがとう」キラ-ン 佐々木「秋山さん、今日は一段とカッコ可愛いわね……」 少女A「素敵……」 少女S「抱かれたい……」 澪「さて、今日はあらぬ誤解を受けた、幼なじみでもあり同時に親友でもある 田井中律の誤解を解くために私はこうして今みんなの前に立っているわけだ」 澪「しかし、生憎私はとても口下手だ。万が一私の律が誤解されるのは困る」 澪「そこで、私の律への思いを綴った詩を書いてきた。聞いてくれ!」ドンッ☆ 澪「『ニンニクにくにくにっこにこー』」 『ニンニクにくにくにっこにこー』 ふたりっきりでたべる焼肉 会話はないけどあたたかい きっとこのあたたかさは焼肉のせいだけじゃない あなたとわたしがふたりでいるから ああ あたたかい にんにくをすりつぶしましょう にんにくを焼肉のタレにいれましょう きっと口 臭くなるけど それがふたりで食べた焼肉のあかしなの ニンニクが生み出すあたたかさ ニンニクのかおりのするふたりだけの空間 ニンニクが誘いだすふたりのえがお ニンニクにくにくにっこにこー 作・秋山澪 澪「みんな、この私の詩をどう思う?」キリッ ちーん 和「す、すごいわね……」 梓「みんな黙ってしまいましたね」 唯「えーすごく素敵な詩だと思うんだけどなあ」キラキラ 紬「でも……」 一同「」ポカ-ン 梓「タチの悪い魔法にでもかけられたみたいにファンクラブのみなさん固まってますね」 和「仕方ないわ。あの詩を聞いた後じゃ誰だってああなるわよ」 澪「どうだろうか?私の律に対する思いが少しはわかってもらえたと思うが」 澪「まあ、私と律の間についてきちんと説明しようと思うと、それはそれは時間がかかるからあえて説明はしない」 澪「それに説明する必要もない。私と律を見ていればお互いに愛し合っているということがよくわかるはずだからな」 唯「ねえねえムギちゃん」 紬「なあに?」 唯「仮にムギちゃんの沢庵の効果が消えたら、澪ちゃんはどうなるの?」 紬「普通にもとに戻るはずだけど」 唯「記憶はどうなっちゃうの?」 紬「それは沢庵の効果が効いているとき記憶も、そのまま残るはず」 唯「なあんだ。じゃあ澪ちゃんは記憶のことで困ったりしないんだね」 紬「ええ」 唯「よかったよかった」 紬「うふふそうね」 唯「あははははは」 紬「うふふうふふ」 和「……澪にとっては不幸ね」 梓「澪先輩、お気の毒様です」 澪「……」 澪「…………」 唯「澪ちゃんいつまで黙ってるんだろうね」 梓「そういえばずっと沈黙してますね」 紬「もしかして……」 和「この状況で記憶が戻ったのかも」 澪「………………」フルフル 佐々木「秋山さん、どうしたんだろ?」ヒソヒソ 少女A「ずっと黙ってますね」 少女S「あっ……」 澪「アワワワワワワワワワワワワワ」ガタガタ 澪「いやあああああああああああああああああああああ」ピュ-ン 唯「澪ちゃんが全力で部屋から出てちゃった!」 和「記憶が戻ったのね」 唯「なるへそ~」 紬「それで澪ちゃん恥ずかしくなって逃げ出したのね」 梓「なにはともあれ澪先輩がもとに戻ってよかったですね」 和「……って、よくないわよ!」ツッコミ! 唯「へ?どうして?」 和「澪が繊細な娘だってのは知ってるでしょ?」 唯「うん」 和「想像してみなさい。もとの性格に戻った澪が今の今までの自分の行動を思いだしたら」 和「間違いなく羞恥心と後悔で枕を濡らすわ」 和「それだけじゃないわ。もしかしたら学校にもう来なくなるかも」 和「いいえ!最悪自殺するかもしれないわ!」ドンッ 唯「そ、そんな……」ガクブル 紬「まさか私の沢庵が澪ちゃんを……」 梓「ちょっと、ていうかだいぶオーバーな気がするんですけど」 唯「あずにゃん!」ダキッ 梓「ここで抱き着く意味がわかりませんけど、なんですか?」 唯「澪ちゃんはね、とっても繊細な女の子なんだよ。だから和ちゃんが言ってることは全然オーバーじゃないよ!」フンス 梓「はあ……そうですか」 紬「とにかくなんとかしないといけないわね」 ガチャ 律「よっす。澪の様子はどうだ?」 唯「おおりっちゃん!ちょうどいいとこに」 律「どしたの?」 紬「実はというと……」 ♪街中 澪「……」トボトボ 澪(ああ……久々に死にたいと思ったかも) 澪(なんで今まであんな恥ずかしいことをしてたんだろう?) 澪(詩をみんなの前で発表するのはともかく、その後、律についてあんな風に……///) 澪(思いだしただけで死にたくなるな) 澪(いや、それだけじゃない) 澪(この右のほっぺも律にやられたものとはいえ、もとはと言えば私のせいだし……) 澪(はあ……) ♪一日前・女子便所 澪「さて、律。どうして私が一緒に花摘みに行こうって言ったかわかるか?」 律「いやさっぱり」 澪「だろうな」 澪「しかしこの場合たとえ律がまったく私の考えを汲み取ってなくても、私は行動に移るけどな」 律「はい?」 澪「今、私と律は互いに便所の個室にいる」 律「そうだな」 澪「この瞬間はつまり用を足しているがゆえにお互いに無防備」 律「……ええと、言いたいことがよくわからない」 澪「まあ、じっとしてろ」 澪「今からそっちに行くからな」ビシッ 律「なんでだよ!?」 澪「私と律は愛し合っているんだ」スレタイ! 律「意味がわかんねえよ!!」 澪「私の愛が私をこんな行動に駆り立てるんだ。恨むなら私を惚れさせたお前自身を恨むんだな」フフフ 律「責任転嫁も甚だしいわ!」 澪「今の私には何を言っても無駄だ……今会いに行きます!」 律「こっちくんなああっ!」 澪「便所のフタを閉じてそこに乗って、仕切に手をかけてケンスイの要領で……」 澪「こんにちはー」ヒョコリ 律「の、のぞくなあああぁぁ」 澪「後は仕切をまたいで……」ヨッコラッショ 律「パンツ丸見えだぞ」パンツマルミエ- 澪「問題ない。今の私に羞恥心はない」 律「また縞パンか?」ホホウ 澪「さて、律」シュタッ 律「まさか本当にこっちに来るとは……」アゼン 澪「もはや私と律の距離はほとんどゼロ」 律「なにする気だ!?」 澪「決まってるだろ……想い人の両の頬を優しく包み込んで顔を近づけてやることと言ったら……」ムチュ- 律「頭突き!」ドスッ! 澪「ぐはっ!」 律「な、なにしようとしてんだ!?女どうしなんだぞ!?」 澪「問題ない。愛は国境をまたぐから」ムチュ- 律「ますます意味がわからないぞっ!つうかお前がまたいだのはトイレの仕切だ!」 澪「ちなみに律がまたいでるのは便座だけど。とりあえず、私とキスしっほっおお!」ビンタキマッタ- 律「なにがあったのか知らないけどいいから落ち着け!」 澪「私は普段となんら変わりないが?」 律「ウソつけ!」 澪「どうでもいいがウソつけと言うのは それはウソだ、という意味だが、ついつい私はそう言われるとウソをつきたくなるな」 律「本当にどうでもいいな」 澪「まあいい。放課後の学校は事に及ぶのに非常に都合のいい時間だ」 律「さっきからお前、ただの変態としか思えない発言しかしてないな」 澪「そうか?女どうしだからって遠慮する必要はないだろ?」 律「いやもうお前秋山澪じゃねえよ。澪の皮被った別人だろ? 澪「ああ。私は進化したからな。今の私は秋山澪Vだからな」 律「なんだよそのVは?」 澪「ヴァージンのVだ!」フンス 律「進化してないじゃん!」 澪「言われてみると確かにな。だがこれには深い意味があってだな」 律「なんだよ?」 澪「私と律は女どうしで愛し合っているが 女どうしであるがゆえに、たとえ愛し合っていても一生ヴァージンという深い」ウンタラカンタラ 律「もういい口を開くな」 澪「そうだな。私と律の間に言葉は不要だ」 律「そういう意味で言ったんじゃねえよ」 澪「今日という一日を心に刻ませてやるからな」 律「トラウマとしてか?私に一生もんのトラウマを背負わせる気か?」 澪「さあレッツゴおおいいぶはっあああああああああああ!!」ドガシャン! 律「またビンタしちゃったわけだけど……つうか説明してないから伝わるわけないんだろうけどさ」 律「私は今の今までずっと便座に腰掛けてんだよ。 お前とのアホなコントで痔になったらどうすんだ」 澪「そのときは私が律の肛門をやさしく(以下略)」ヘンタ-イ 律「もういい。私は音楽準備室に戻るから」プン 澪「ひとりじゃ寂しいだろ?エスケープする」キリリッ 律「おう。私の前から逃げろ」 ♪回想終了 澪(私って最低だ……) 澪(自分でなにもしようとしないでムギに頼ってそのあげく……) 澪(律にひどいことして……はあ~) 澪(もういいや。今日は帰ろう。帰って寝ちゃおう……!?) キキキキキキキー!!! 澪「トラッ…………きゃああああああああ!!!」 男はハンドルを切ると、目の酷使と先天的なドライアイから、目を何度かしばたたかせた。 ここ最近の過労は、四十路を終えようとしている身体に容赦無く負担をかけていた。 少しコンビニかどこかで休憩しないと事故でも起こすかもしれない。 佐●急便に勤めて、今年で二十三年になる男はため息を漏らした。 なぜこの仕事に就いたのだろう。アクセルを踏む足に僅かに力が入った。 大学を中退したのが原因なのだろうか。 大学時代、学校に馴染めなかった男はバイトにのめり込んで、気づいたら講義をサボりがちになっていた。 最終的に大学を中退してしまったがその頃の彼にとっては 大学をやめたことに対する不安よりも、馴染めない大学に通わなくても済むことに対する安堵のほうが遥かに大きかった。 そうして大学を中退した彼は昔から憧れていた劇団に入団した。 小さな劇団であるがゆえに給料はまさに雀の涙だったため、他の仕事と掛け持ちしなければとても生活などできなかった。 大変だったし辛かったが決して辞めようとは思わなかった。 彼は演技の魅力に引かれていた。 いつかは自分も主役として舞台に立つ。 その遠大な目標のために彼はひたすら自らの演技を磨きつつ、がむしゃらに働いた。 しかし、神様は男に対して意地悪だった。 男は劇団の同僚に騙されて借金の保証人になってしまった。 どうしてあんなに安易に印鑑を押したのかわからない。 過去に戻れるなら……何度そう考えたことだろうか。 もっとも過去を悔やんでいる暇などはなかった。 借金の返済のために男は劇団を辞めざるをえなかった。 必死に仕事を探して、ようやく佐●急便に就職することが決まった。 それまでよりも更に忙しくなって辛かったが、それでも給料は劇団のそれとは比べものにならなかった。 数年かけてやっとのことで借金を返済した。 そうして気づけば彼は妻帯者になっていた。 子宝にも恵まれて息子を二人、娘を一人授かった。 子供を授かったとき、幸せというものが、どういうものか初めてわかった気がした。 さらにその五年後には出世して主任になることができた。 順風満帆――このまま自分の人生はうまくいき続ける。そう信じて疑わなかった。 しかし、一つの電話が彼の人生の歯車を再び狂わせた。 続き
https://w.atwiki.jp/kana-memo/pages/182.html
オクトーバー釣りフェストで盛り上がっているアルベルタ。 イベントの一環で、夕暮れ時や夜明け前といった別の時間帯のアルベルタに行くことができます★ 夜のアルベルタ、港に停泊する船の上からの1枚。黄緑に光るのはイベントの釣りスポットです。 なんだか花火みたいでステキです(=ω=) こちらは夕暮れ時のアルベルタ★ 港から夕焼けを眺めながらのまったりなひとときでございます(=ω=) 昼間のアルベルタのお散歩も記事にしています★「てくてく/アルベルタ 賑わう港 オクトーバー釣りフェスト」も併せてどうぞ~ 【参考】 普段のアルベルタの光景RO内の勝手に百景/わたしたちの住むアルベルタ 海の見えるテラス RO内の勝手に百景/アルベルタ 旅立ちの桟橋 てくてく/アルベルタ わたしたちの住む町を探検するのです てくてく/アルベルタ 港にあるお魚屋さんチェック 夕暮れ時のアルベルタ イベントの間、プロンテラやアルベルタにいる猫の係員にお願いすることで、 特別に別の時間帯のアルベルタへ転送してもらえます(=ω=)b 夕焼けにかすかにそまった港もまたステキです♪ この時間帯のアルベルタもなかなかの賑わいです。 船の上から釣りをしている人もいるようです。〆(・ω・o)) はっ!Σ(=ω=;) どうやらこの時間帯は、港の中だけで遊べて、街中には入れないようです。 バリケードが設置してあります...さすがはギィ・ロックスター商会! 貸切とは、なんとセレブな御方なのでしょう(`・ω・´) 港を散策してみます★ ステキな雰囲気ですね~ 海を眺めながら、しばしまったりでございます(=ω=) つ~み~荷もーなくゆくあの船は~♪ うみにー沈む~とちゅう~(=ω=)♪ ...しばらく歌ってます... 家の前の階段からアルベルタの港を眺める1枚★ もう街はすっかり金色の野原でございます(=ω=) はっ! かなくんの横に青き衣をまといしモノがいますねぇ。 一番上の写真は夜のものですが、夕方のこの場所も花火があがっているみたいでステキです★ アルベルタ花火大会! って感じですね~ 夜明け前のアルベルタ ギィ・ロックスターさんと長話をして、夜明け前の時間帯に参りました(=ω=) みなさん早起きですね~ この時間帯でもちらほら人がいるようです。 うん、でも落ち着いた感じがまたステキです。 船の上を見に行ってみると、はっ! けっこう賑やかじゃーないですか★ 夜明けだけど、なんだかナイトクルージングに出発する船って感じです。 港でしばし、夜のアルベルタを満喫でございます。 むっふ~(=ω=) Σ(=ω=;)... 家に帰れない... 門限を過ぎて、家からシメ出された気分です(;ω;) かなくんの犬の物語 コカナルくん(仮名)もアルベルタを満喫です。 港で海水浴に興じるコカナルくん★ 海で魚を獲るコカナルくん(`・ω・´)b 実にたくましいです。きっと大漁になること間違いありません! 猫とバトルするコカナルくん★ ...って、圧倒的に... あ、いえ...猫も一歩も引いてません! この猫、かなりのツワモノです。 他にもいろいろ 他にも、普段の光景とは一味違ったアルベルタたち(=ω=) どれもステキですね~♪ なんとしても家に帰りたい! そんなわたしたちにピッタリのスキル「ノピティギ」 危ないだろうからヘルメットをかぶり、万全の装備でチャレンジです★ ...その場でジャンプできるだけでした... 今のアルベルタはノピティギでは太刀打ちできませんでした(;ω;) わたしたちの冒険は、時に地元アルベルタのいろんな顔に出会い、また旅立つのです(=ω=) 2011年 10月 15日 アルベルタ関連の記事たち 昼間のアルベルタのお散歩も記事にしています★「てくてく/アルベルタ 賑わう港 オクトーバー釣りフェスト」も併せてどうぞ~ 【参考】 普段のアルベルタの光景RO内の勝手に百景/わたしたちの住むアルベルタ 海の見えるテラス RO内の勝手に百景/アルベルタ 旅立ちの桟橋 てくてく/アルベルタ わたしたちの住む町を探検するのです てくてく/アルベルタ 港にあるお魚屋さんチェック
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/477.html
※後半ぐらいから多分大人向け ゆっくりが日本を中心に存在し始めてから数年。 今やゆっくりは犬や猫といった大衆ペットの一種とされ愛されていた。 私もゆっくりを飼っている一人だ。 ただし愛する方法は人とは違うのだが。 今日もゆっくりのためにゆっくり用のマッサージチェアを買って家に帰ってるところである。 今日はどうやっていじめてやろうか。 「ただいま」 「ゆ! ゆっくりしていってね!!」 出迎えてきたのはゆっくり魔理沙だ。こないだゆっくり霊夢に飽きたので別に拾ってきたゆっくりだ。 「おなかすいたよ! ごはんよういしてね!!!」 「まあ、待ってよ。今日は魔理沙のためにいいものを買ってきたんだ」 「いいもの? みせてね! ゆっくりはやくみせてね!!」 ぴょんぴょんと足元を跳ねてせがむまりさ。 私は楽しみに周りを飛び跳ねるまりさを片目にマッサージチェアをセットして説明書を読む。 えーと、警告やら何やらはいらないからぽーい♪ …リモコンでON/OFF。そして強弱のモードがある、と。 ゆっくりは揺らすだけですっきりするからな。機能としてはこんなものだろう。 「これでゆっくりできるの!? ゆっくりさせてね!!」 「それじゃあここにゆっくり座ってね」 「ゆっくりすわるよ!」 マッサージチェアに座ったゆっくりをベルトで固定する。 これなら何をやってもゆっくりは逃げられない。 「ゅ! うごけないよ!! ゆっくりはなしてね!!」 黙ってスイッチONする。まずは弱モードだ。 するとマッサージチェアが震え始めた。 「ゅ? ゆ、ゆゆ…ゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆ」 「どう? ゆっくり出来た?」 「ゆ…っくりできるよぉ…」 早速顔がとろんと蕩けてきていた。 「気持ちいいか?」 「きもち…いいよぉ…」 こりゃマッサージチェアと言うよりも自動オナヌーマシンだな。 「ゅゅ…ゅゅゅ~♪ く、くるよぉ…ゆっくりくるよぉ!」 「思ったより早いな」 急いでスイッチをOFFする。 ブブブ…ブ。止まる振動。 そしてまりさは突然ゆっくり出来なくなってキョトンとしている。 「ゆ!? なんでとめるのぉ! ゆっくりさせてぇ!!」 「えー、なんでさー」 「ゆー!!!いかせて!ゆっくりいかせてぇ!!」 「しょうがないなぁ。じゃあ本当にゆっくりといかせてあげるよ」 ゆっくりとイきたいのが要望なら仕方ないな。私はまりさの言う通りにしてあげることにした。 スイッチをONする。 「ゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆ~♪」 再び気持ちよくされてだらしない顔をする。 涎まで垂らして本当に気持ち悪い顔だ。 「いくときはちゃんと言ってね」 「ゆー! そろそろ…いっちゃうよぉ…」 さっき中断されたせいなのだろう。さっきより達しそうになるのが早い。 「い、いくよ! ゆっくりすっきりしちゃうよぉ!!」 はい、スイッチOFF。 止まる振動。だらしない顔のまま固まるまりさ。 「なんでぇぇぇぇぇ!? すっきりざぜでよぉぉぉ!!」 「えー、ゆっくりいかせてほしいんでしょ?」 「いやぁぁぁぁゆっくりしたくないよぉぉ!! すっきりじだいぃぃぃぃ!!!」 「そこはゆっくりしようよ」 「おにいさんとはゆっくりできないよ!! もうおうち帰る!!」 「悲しいなぁ」 まりさの波が引いてきたようなのでスイッチON。 「ゆっ!? ゆっくりぃぃぃ♪」 再びの振動に引いた波がまた押し寄せて気持よがるまりさ。 「ゆっくりぃじゃないよ。おうち帰りたいんじゃなかったっけ?」 「か、かえるぅ…帰りたいけどすっきりさせてぇぇぇ」 「体は正直だな。口からいやらしい汁(涎)がどんどん溢れてきてるぞ」 「あああ…いわないでぇ、ゆっくりいわないでぇ」 「機械相手にゆっくりされるなんて汚らしい饅頭だぜ」 「くやしいよぉ! でも…いっちゃう!!」ビクビクッ あ、やべ。 「すっきりー!!!」 あー、クリムゾンごっこしてたらすっきりされちゃったよ。 こうなったら仕方無い。モード・強だ!! ブブブブブブブブブ!!!! 弱モードとは比べモノにならない震動でゆっくり魔理沙をマッサージするチェア。 「ゆぁっ!? ら、らめだよぉぉぉ!!! すっきりした後はゆっくりしすぎちゃうよぉぉぉ!!!」 「なんだよ、ゆっくりしすぎちゃうって。イきそうって言わなかった罰だよ」 「い、いったよ! いっちゃうっていったぁぅんっ」 そうとう感じてるようで今までより激しい反応を見せるまりさ。いった直後は敏感なのかー。 「だ、だめだよぉ!! ゆっくりこわれちゃううぅぅぅ!!!」 ゆっくりの瞳はすでに焦点が合ってなかった。さらに顔を真っ赤にし、汁まみれになって乱れていた。 このままだとまたすぐにイきそうだな。 「もうちょっとでイく!もうちょっとで…イっちゃうぅぅぅぅ!!!」 体を震わせて盛大にすっきりするゆっくり魔理沙。その体はテカテカ艶が入っていた。 「どうだ? すっきりできたか?」 「あ…はぁ。ゆっくりすっきりできたよぉ♪ でも…」 「でも…なんだ?言ってみろ」 「ゆっくり相手にすっきりしたいよぉ」 「なんだぁ、機械相手にこんなに乱れておいてまだ言うかこのビッチめ」 「おねがいじまずぅぅ! ゆっくりとゆっくりしたいのぉ!」 まったくあれだけすっきりした後だってのになんて貪欲なやつだよ。 …まぁこっちもそのための備えはある。 「仕方のないやつだ。ちょうど隣の部屋にゆっくりアリスをいっぱい飼ってあるからそこに入れてあげるよ」 「ゆっ!? あ、ありすはだめだよ! まりさしんじゃうよぉ!!」 さすがに野良ゆっくりだっただけあってゆっくりアリスが危険であることを知っているようだ。 「えー、でも他のゆっくりとゆっくりしたいんだろう? うってつけの相手じゃないか」 「い、いやだよぉぉぉぉ!! れいむ! れいむがいいよぉぉぉ!!!」 「我が侭言うなよこの雌豚饅頭。そこまで言うならこれから言うことを一時間守れればアリスは勘弁してやる」 「わ、わかったよ! なんでもいうこときくよ!!!」 「よし、それじゃあ一時間イっちゃだめだよ。イったらゆっくりアリスルームへご招待だ」 「ゅ!!? む、むりだよ! いちじかんなんて…ゆ、ゆゆー!!!」 強モードでスタートだ。 (だ、だめだよ。たえなきゃ…でも…!) まりさは体から湧きあがる衝動に耐えてきた。 しかし常に座っている椅子の激しい震動が耐えようとするまりさの心を蕩けさせていく。 さっきは意地悪されたけどすっきりさせてもらった。 やさしいお兄さんだと思ったのに…ゆっくりした結果がこれだよ。 「あ"あ"あ"あ"…だめなのにぃぃ…でもかんじちゃうよぉぉぉ!!!」 声を出してないとすぐにでもすっきりしてしまいそうだ。 「なかなか耐えるな。でもまだ5分なんだよね」 (まだごふんなんて…やっぱりむりだよぉぉ!!) まりさはゆっくりアリスの部屋に連れてかれたくない一心で耐えていた。 ゆっくりアリスとはゆっくり出来ない。主導権を奪われるとかそういう問題ではない。 ありすはすっきりした後も何度も執拗に犯してくる。 まりさは目の前で母親をありすの集団に襲われる光景を見た。だからこそここまでがんばって耐えてたのだ。 だがそれももはや限界だった。 強制的に与えられ続ける振動に性欲が刺激され続け、意思とは無関係に体がすっきりしようとしていた。 (も……だめ………) 「すっきりーーーー!!!!」 涙と涎でぐしょぐしょになりながらまりさがすっきり発言した。 顔は全然すっきりしてない。それもそうだろう。イったら終わりなのだから。 「残念だったな。じゃ、ありすルームタイムだよ」 「ぅぁ…」 激しくすっきりしたためか声も出ないまりさを隣の部屋へと持って行ってあげた。 しかし涎やら何やらでべちゃべちゃして汚いな。後で掃除しないと。 部屋へ入ると3匹のゆっくりアリスがいる。こいつらがいるとゆっくりには困らないので虐めずに飼っている。 この前もゆっくり魔理沙の家族を襲わせたんだったな。ちなみに隠れていた一匹の子まりさは放置して見逃してやった。 ま、その子ゆっくり魔理沙も大きくなり、私が今現在抱えているわけだが。 「ま、まりざーーーー!!!」 「まりさ!? どこ? まりさーーーー!!!」 私の抱えてるまりさを見るなり目の色を変えて近づいてくるゆっくりアリス達。 「ぃ…やぁ」 怯えるまりさを部屋の床へやさしく置く。 そして落ち着く暇もなくゆっくりアリスに押さえつけられるまりさ。 他二匹のゆっくりアリスも囲って三方向からまりさを犯し始めた。 「ま、まりざぁ! ハァハァ」 「いっしょにゆっくりしようよまりさー!!」 「か、か、か、かわいいよまりざー!!」 「あ"あ"あ"あ"あ"!!! はなれて! はなれてよー!!」 絶叫するまりさだったが、その口は正面のありすに塞がれてしまった。激しい舌技に思わず嬌声があがってしまう。 「むぐ…むぐぅぅ♪」 その声を聞いたありす達はさらにヒートアップする。 耳を舐め、髪を啄み、ゆっくりと焦らすように肌をなぞる。なんともいやらしい奴らだ。 さらに三匹で同時にまりさの口の中を蹂躙したりもした。 しだいに抵抗できなくなるまりさ。その様子はまさに快楽の虜になっていた。 ありす達もそろそろフィニッシュのようだ。 「まりざ! いっしょに! いっしょにイこうよ!!」 「すっきりしようね!! たえちゃだめだよ!!」 「かわいいよまりざぁ!! やさしくすっきりさせてあげるぅぅぅぅ!!!」 「んあ"あ"……! あ"あ"ーーーー!!!」 「「「「すっきりーーーーー!!!」」」」 だがありす達はまだ満足なんてしていない。 まりさの頭には小さな芽が生えてきたようだったが、気にせずありすはまりさを再び犯し始めた。 これ以上見ていてもなんだか気持ち悪いので私は部屋を後にした。 「すっきりしていってね!」と言い残して。 夜中にゆっくりアリスの部屋へ食事を運ぶとそこには、 いくつもの蔓を生やして絶命したゆっくり魔理沙と、赤ちゃんまりさだったと思われるものがいくつか転がっていた。 そして、ゆっくりアリス達はすでに死んだそれに未だに群がっていた。 やっぱゆっくりアリスは狂ってる。 私は食事を置くと逃げるように部屋を後にした。 終
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/4518.html
おぜうさまのこーまかん 家に帰ると大きな段ボール箱が玄関前においてある。 「ああ、『胴付きゆっくり用のペット小屋”おぜうさまの☆こーまかんだどぉ♪” ラージサイズ』が届いていたのか(なんて不自然かつ長いセンテンスなのだろう)」 段ボール箱が邪魔で玄関から上がれないので、両手で箱を押しのける。すると、 ぐもっという弾力と「う゛ー!?」というれみりゃの悲鳴が起こった。 つまり、こういうことなのだろう。 段ボール箱が届く。 ↓ 「うー!おぜうさまへのぷれぜんとにちがいないどぉ♪」 ↓ 開封しようとするが、れみりゃの不器用な手ではガムテープをはがすことができない。 ↓ 「うー!うー!さくやー!」 ↓ 泣き疲れて箱の陰で寝る。 ↓ 俺帰宅 ↓ ぐもっ 「えぐっ、えぐっ」 「やれやれ……」 ところで、梱包を開けられなかったのはれみりゃにとってちょっとした幸運といったところだ。 もし勝手に開封していた場合には、お帽子没収の刑を与えることになっているのだ。 もっとも帽子なしではぐずりが酷いので、俺はいつもパーティー帽をかぶせてやることにしているのだが。 いかにもチープなパーティー帽をかぶせてやっただけで機嫌を直す様は滑稽だし、ルックスの 間抜けさ加減も良い感じでおすすめだ。 * * * * さて、わざわざ値の張る”おぜうさまの☆こーまかんだどぉ♪”ラージサイズを買ったのは、 なにもれみりゃをこれ以上高慢にさせてよろこぶためではない。むしろその逆だ。 「れみりゃの~、謙虚なところが見ってみったい~」 鼻唄を歌いつつ”こーまかん”を庭で組み立てる。どうせまとわりついて作業の邪魔をするに違いない れみりゃは檻の中だ。 無事完成したこーまかんを見上げて一息つく俺とハイテンションのれみりゃ。 「うーうー!!こーまかーん~♪おぜうさまの~♪」 俺はれみりゃを檻から出してやる。 「うっうー♪」 「これ、待ちなさい」 俺はれみりゃを制止する。が、そんな話を聞くようなれみりゃではない。 普段にない力を発揮して強引に俺の脇をすり抜け、こーまかんに向かう。 「う~う~」 「待たんかい!」 とりあえず、足も砕けよとばかりに背後からローキックをお見舞いしておいた。 「ぎゃおーー!!??」 「あ゛う゛~あ゛う゛~」 泣きながらのたうちまわるれみりゃに、俺は説明を始める。 ちなみに足は吹っ飛んだが、すでに再生を始めている。ゆっくりだから大丈夫デース。 「さて。今日はれみりゃへのプレゼントがあるんだ。 ……一つはアレ」 庭にはっきりと存在感を示しているこーまかんを指差す。 さすがに(ゆっくりの住居としては)よく出来ている。瀟洒ならせん階段やらダンスホールらしき場所まであり、 あれなら思う存分れみりゃの虚栄心を満たすことができるだろう。 「あう~。こーまかん、とってもうれし~どぉ~!おぜうさまのえれがんとなおうちにふさわしーどぉー!」 「そして、もう一つはアレ」 俺は庭の隅を指差す。 「あう?」 そこには、もう使われなくなったみすぼらしい犬小屋がある。 「あそこに、ぷっでぃーんを置いておいた。どっちか好きなほうをお選びなさい」 「うー☆ぷっでぃーんー!」 腕の力と翼のはばたきで、れみりゃは犬小屋の方へ進み始める。 「どっちか片方だけだぞ」 俺は言ってやる。ぴたっ、とれみりゃの動きが止まった。 「う~う~」 おお、迷っている迷っている。 れみりゃ種の根底にある”えれがんと”への憧れを満たす立派なこーまかんと、とっても大きなプリン。 このれみりゃはどちらを選ぶのだろうか? 「うーぷっでぃんー」 のそのそと、犬小屋の方へ向かって行く。 「こーまかんはいらないのな?」 ぴくっ 「……こーまかんもほしーどぉー。だけどぷっでぃんたべるどぉー」 「あっそう」 「むーしゃむーしゃ……しゅしゅしゅしゅごいどぉぉぉぉぉ!!!!とってもおいちーどーー!!!」 俺の特製バケツプリンを感激しながら食べるれみりゃ。 「あう~あんまいどぉ~……あう?」 それを半ばまで食べたあたりで、れみりゃの顔色が変わった。 「ん…?む…ぷぅぅぅぅ!!」 好き嫌いをするれみりゃのために、ペースト状にした野菜を中につめておいたのだ。 甘いプリンと大嫌いな野菜の味が混ざってどうしたらいいのかわからないのだろう、 「……!……!」 どうにか飲み込むことには成功したらしい。 「うーうー!まじゅいのやだどぉー!!まじゅいのぽいっしておいしーぷっでぃんたべるのー!!」 手足をばたつかせているれみりゃを横目に、俺は庭から縁側に戻る。 「あう。おぜうさまのこーまかん~」 しばらくして機嫌を直したれみりゃは、とてとてとこーまかんの方に歩く。 洋館風になっている門の前に立ってもう一度こーまかんを見上げる。 「とおってもえれがんとだどぉ~。おぜうさまのおやしきにふさわしいどぉ~」 そのままれみりゃは門の前で踊り始めた。 「うっう~うあ☆うあ☆」 「れみ☆りゃ☆うー!」 ひとしきり踊ったあとで、門に手をかける。 「きょうからおぜうさまのおやしきだっどぅ~。すてきだど~」 ガチャ。 「あう?」 ガチャガチャ。ガチャガチャ。 「あかないどぉーー!!」 門を押したり引いたりするれみりゃに言う。 「いや、だってお前プリン選んだじゃん」 「こーまかんもー!こーまかんもおぜうさまのー!!」 「駄目だね」 「やだどぉー!あげでー!あげでー!」 * * * * それから三日経った。 れみりゃは毎日、自分のものになるはずだったこーまかんを眺めて暮らしている。 「おぜうざまのこーまかん……」 かつてれみりゃがのうさつ☆だんすをしたり遊んだりしていた庭は、こーまかんに占拠されて だいぶ狭くなってしまった。 だんすを踊っても、他の遊びをしても、入ることの出来ないこーまかんが目に入って、 すぐにつまらなくなってしまう。 「うー!うー!おぜうさまはふびんだどぉー!ざぐやなんとかするどぉー!」 今日は、そのこーまかんの中から声がしていた。 「うー!?だれだどぉ!?」 俺は知っているがれみりゃは知らない。 れみりゃが起きてくる三十分ほど前、庭に現れておうち宣言をしたゆっくりがいたので こーまかんをくれてやったのだ。 そして、そのゆっくりが今こーまかんのバルコニーに姿を現した。 「ここはれいむのおうちだよ!ゆっくりしていってね!」 「まりさもいるよ!」 「ううー!?ここはれみりゃのこーまかんだどー!?」 いや、お前のじゃねーから。 「「ゆっくりしていってね!」」 「うーうー!!ここはおぜうさまのなのー!!」 滂沱の悔し涙を流すれみりゃだが、門は俺が施錠しなおしておいたし、 二階のバルコニーまで飛ぶほどの浮遊力はれみりゃにはない。 れみりゃにできるのは、きっちりとこーまかんを囲う柵をむなしくひっかくことぐらいだ。 「やめてね!れいむのごーじゃすゆっくりぷれいすにきずをつけないでね!」 「ゆっくりしてないやつなんだぜ!」 俺は縁側から口を出す。 「こいつはなぁ、ぷっでぃんとおうちでぷっでぃんをえらんだれみりゃなんだぞー。 食い意地が張ってるんだぞー」 それを聞いてまりさが吹き出した。 「ゆぷぷ!れみりゃはおばかなのぜ!」 れいむも言う。 「ぷっでぃんはすごくゆっくりしてるけどむーしゃむーしゃしたらなくなっちゃうよ! おうちはずっとゆっくりできるんだよ!」 こんな時だけ正論を吐くこいつらは、実は意外と空気の読める性質なのかもしれない。 「たんらくてきしこうはゆっくりできないよ!」 「おうちとあまあまをくらべるなんて、ばかなの?しぬの?」 れみりゃはうつむき、ぷるぷると震えながらそれを聞くことしか出来ない。 「う゛う゛ーー!!ざぐやー!ざぐやー!」 二匹のゆっくりはバルコニーからゆっくりとした身を乗り出して言った。 「「ゆっくりしていってね!」」 END 書いた人:十京院典明 一周年企画『自分の一作目をリメイク』 fuku720.txt『豚小屋とぷっでぃーん』からのリメイクです。 おまけ お帽子没収の刑 「あ゛う゛ー!あ゛う゛ー!おぜうさまのおぼーしがえじでー!」 俺は取り上げた帽子をさっと後ろ手に隠す。 「あうー!でびりゃのー!」 まるで世界の終わりのように泣き喚くれみりゃ。 「えぐぅぅぅぅ!!!うびぃぃぃぃ!!!」 れみりゃに勝手に取り返されないよう、タンスの奥に帽子をしまい、代わりにパーティー帽を取り出す。 しゃがみこんで泣きじゃくるれみりゃの頭にそれを被せてやる。 「うー?おぼうしだっどぉ♪かり☆しゅま☆ふっかつぅ~だどぉ~!」 「(いやいやいや)」 安っぽい銀色のパーティー帽を被って踊るれみりゃ。 「帽子の何が大事なのかよくわからん……」 ゆっくりには謎が多い。 「いいこと思いついたのぜ。お兄さんは天才なのぜ」 パーティー帽の枠に磁石を貼り付ける。れみりゃの頭にも磁石を載せる。 俺が帽子から手を放すと、ふわり、と帽子が浮き上がり、頭の上を滑り落ちる。 「あう~。おっこっちゃったどぉ~。おぼうしだいじだいじだどぉ~」 拾う。 頭の上に乗せ直す。 ゆらり……ぽてん。 「あう~!おぼうしゆっぐりしないとだめだどぉー!」 拾う。乗せる。ゆらり。ぽてん。 「あ゛う゛ーーー!?どーじでゆっぐりじないんだどぉーー!!??」 END このSSに感想をつける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/2502.html
おぜうさまのこーまかん 家に帰ると大きな段ボール箱が玄関前においてある。 「ああ、『胴付きゆっくり用のペット小屋”おぜうさまの☆こーまかんだどぉ♪” ラージサイズ』が届いていたのか(なんて不自然かつ長いセンテンスなのだろう)」 段ボール箱が邪魔で玄関から上がれないので、両手で箱を押しのける。すると、 ぐもっという弾力と「う゛ー!?」というれみりゃの悲鳴が起こった。 つまり、こういうことなのだろう。 段ボール箱が届く。 ↓ 「うー!おぜうさまへのぷれぜんとにちがいないどぉ♪」 ↓ 開封しようとするが、れみりゃの不器用な手ではガムテープをはがすことができない。 ↓ 「うー!うー!さくやー!」 ↓ 泣き疲れて箱の陰で寝る。 ↓ 俺帰宅 ↓ ぐもっ 「えぐっ、えぐっ」 「やれやれ……」 ところで、梱包を開けられなかったのはれみりゃにとってちょっとした幸運といったところだ。 もし勝手に開封していた場合には、お帽子没収の刑を与えることになっているのだ。 もっとも帽子なしではぐずりが酷いので、俺はいつもパーティー帽をかぶせてやることにしているのだが。 いかにもチープなパーティー帽をかぶせてやっただけで機嫌を直す様は滑稽だし、ルックスの 間抜けさ加減も良い感じでおすすめだ。 * * * * さて、わざわざ値の張る”おぜうさまの☆こーまかんだどぉ♪”ラージサイズを買ったのは、 なにもれみりゃをこれ以上高慢にさせてよろこぶためではない。むしろその逆だ。 「れみりゃの~、謙虚なところが見ってみったい~」 鼻唄を歌いつつ”こーまかん”を庭で組み立てる。どうせまとわりついて作業の邪魔をするに違いない れみりゃは檻の中だ。 無事完成したこーまかんを見上げて一息つく俺とハイテンションのれみりゃ。 「うーうー!!こーまかーん~♪おぜうさまの~♪」 俺はれみりゃを檻から出してやる。 「うっうー♪」 「これ、待ちなさい」 俺はれみりゃを制止する。が、そんな話を聞くようなれみりゃではない。 普段にない力を発揮して強引に俺の脇をすり抜け、こーまかんに向かう。 「う~う~」 「待たんかい!」 とりあえず、足も砕けよとばかりに背後からローキックをお見舞いしておいた。 「ぎゃおーー!!??」 「あ゛う゛~あ゛う゛~」 泣きながらのたうちまわるれみりゃに、俺は説明を始める。 ちなみに足は吹っ飛んだが、すでに再生を始めている。ゆっくりだから大丈夫デース。 「さて。今日はれみりゃへのプレゼントがあるんだ。 ……一つはアレ」 庭にはっきりと存在感を示しているこーまかんを指差す。 さすがに(ゆっくりの住居としては)よく出来ている。瀟洒ならせん階段やらダンスホールらしき場所まであり、 あれなら思う存分れみりゃの虚栄心を満たすことができるだろう。 「あう~。こーまかん、とってもうれし~どぉ~!おぜうさまのえれがんとなおうちにふさわしーどぉー!」 「そして、もう一つはアレ」 俺は庭の隅を指差す。 「あう?」 そこには、もう使われなくなったみすぼらしい犬小屋がある。 「あそこに、ぷっでぃーんを置いておいた。どっちか好きなほうをお選びなさい」 「うー☆ぷっでぃーんー!」 腕の力と翼のはばたきで、れみりゃは犬小屋の方へ進み始める。 「どっちか片方だけだぞ」 俺は言ってやる。ぴたっ、とれみりゃの動きが止まった。 「う~う~」 おお、迷っている迷っている。 れみりゃ種の根底にある”えれがんと”への憧れを満たす立派なこーまかんと、とっても大きなプリン。 このれみりゃはどちらを選ぶのだろうか? 「うーぷっでぃんー」 のそのそと、犬小屋の方へ向かって行く。 「こーまかんはいらないのな?」 ぴくっ 「……こーまかんもほしーどぉー。だけどぷっでぃんたべるどぉー」 「あっそう」 「むーしゃむーしゃ……しゅしゅしゅしゅごいどぉぉぉぉぉ!!!!とってもおいちーどーー!!!」 俺の特製バケツプリンを感激しながら食べるれみりゃ。 「あう~あんまいどぉ~……あう?」 それを半ばまで食べたあたりで、れみりゃの顔色が変わった。 「ん…?む…ぷぅぅぅぅ!!」 好き嫌いをするれみりゃのために、ペースト状にした野菜を中につめておいたのだ。 甘いプリンと大嫌いな野菜の味が混ざってどうしたらいいのかわからないのだろう、 「……!……!」 どうにか飲み込むことには成功したらしい。 「うーうー!まじゅいのやだどぉー!!まじゅいのぽいっしておいしーぷっでぃんたべるのー!!」 手足をばたつかせているれみりゃを横目に、俺は庭から縁側に戻る。 「あう。おぜうさまのこーまかん~」 しばらくして機嫌を直したれみりゃは、とてとてとこーまかんの方に歩く。 洋館風になっている門の前に立ってもう一度こーまかんを見上げる。 「とおってもえれがんとだどぉ~。おぜうさまのおやしきにふさわしいどぉ~」 そのままれみりゃは門の前で踊り始めた。 「うっう~うあ☆うあ☆」 「れみ☆りゃ☆うー!」 ひとしきり踊ったあとで、門に手をかける。 「きょうからおぜうさまのおやしきだっどぅ~。すてきだど~」 ガチャ。 「あう?」 ガチャガチャ。ガチャガチャ。 「あかないどぉーー!!」 門を押したり引いたりするれみりゃに言う。 「いや、だってお前プリン選んだじゃん」 「こーまかんもー!こーまかんもおぜうさまのー!!」 「駄目だね」 「やだどぉー!あげでー!あげでー!」 * * * * それから三日経った。 れみりゃは毎日、自分のものになるはずだったこーまかんを眺めて暮らしている。 「おぜうざまのこーまかん……」 かつてれみりゃがのうさつ☆だんすをしたり遊んだりしていた庭は、こーまかんに占拠されて だいぶ狭くなってしまった。 だんすを踊っても、他の遊びをしても、入ることの出来ないこーまかんが目に入って、 すぐにつまらなくなってしまう。 「うー!うー!おぜうさまはふびんだどぉー!ざぐやなんとかするどぉー!」 今日は、そのこーまかんの中から声がしていた。 「うー!?だれだどぉ!?」 俺は知っているがれみりゃは知らない。 れみりゃが起きてくる三十分ほど前、庭に現れておうち宣言をしたゆっくりがいたので こーまかんをくれてやったのだ。 そして、そのゆっくりが今こーまかんのバルコニーに姿を現した。 「ここはれいむのおうちだよ!ゆっくりしていってね!」 「まりさもいるよ!」 「ううー!?ここはれみりゃのこーまかんだどー!?」 いや、お前のじゃねーから。 「「ゆっくりしていってね!」」 「うーうー!!ここはおぜうさまのなのー!!」 滂沱の悔し涙を流すれみりゃだが、門は俺が施錠しなおしておいたし、 二階のバルコニーまで飛ぶほどの浮遊力はれみりゃにはない。 れみりゃにできるのは、きっちりとこーまかんを囲う柵をむなしくひっかくことぐらいだ。 「やめてね!れいむのごーじゃすゆっくりぷれいすにきずをつけないでね!」 「ゆっくりしてないやつなんだぜ!」 俺は縁側から口を出す。 「こいつはなぁ、ぷっでぃんとおうちでぷっでぃんをえらんだれみりゃなんだぞー。 食い意地が張ってるんだぞー」 それを聞いてまりさが吹き出した。 「ゆぷぷ!れみりゃはおばかなのぜ!」 れいむも言う。 「ぷっでぃんはすごくゆっくりしてるけどむーしゃむーしゃしたらなくなっちゃうよ! おうちはずっとゆっくりできるんだよ!」 こんな時だけ正論を吐くこいつらは、実は意外と空気の読める性質なのかもしれない。 「たんらくてきしこうはゆっくりできないよ!」 「おうちとあまあまをくらべるなんて、ばかなの?しぬの?」 れみりゃはうつむき、ぷるぷると震えながらそれを聞くことしか出来ない。 「う゛う゛ーー!!ざぐやー!ざぐやー!」 二匹のゆっくりはバルコニーからゆっくりとした身を乗り出して言った。 「「ゆっくりしていってね!」」 END 書いた人:十京院典明 一周年企画『自分の一作目をリメイク』 fuku720.txt『豚小屋とぷっでぃーん』からのリメイクです。 おまけ お帽子没収の刑 「あ゛う゛ー!あ゛う゛ー!おぜうさまのおぼーしがえじでー!」 俺は取り上げた帽子をさっと後ろ手に隠す。 「あうー!でびりゃのー!」 まるで世界の終わりのように泣き喚くれみりゃ。 「えぐぅぅぅぅ!!!うびぃぃぃぃ!!!」 れみりゃに勝手に取り返されないよう、タンスの奥に帽子をしまい、代わりにパーティー帽を取り出す。 しゃがみこんで泣きじゃくるれみりゃの頭にそれを被せてやる。 「うー?おぼうしだっどぉ♪かり☆しゅま☆ふっかつぅ~だどぉ~!」 「(いやいやいや)」 安っぽい銀色のパーティー帽を被って踊るれみりゃ。 「帽子の何が大事なのかよくわからん……」 ゆっくりには謎が多い。 「いいこと思いついたのぜ。お兄さんは天才なのぜ」 パーティー帽の枠に磁石を貼り付ける。れみりゃの頭にも磁石を載せる。 俺が帽子から手を放すと、ふわり、と帽子が浮き上がり、頭の上を滑り落ちる。 「あう~。おっこっちゃったどぉ~。おぼうしだいじだいじだどぉ~」 拾う。 頭の上に乗せ直す。 ゆらり……ぽてん。 「あう~!おぼうしゆっぐりしないとだめだどぉー!」 拾う。乗せる。ゆらり。ぽてん。 「あ゛う゛ーーー!?どーじでゆっぐりじないんだどぉーー!!??」 END このSSに感想をつける
https://w.atwiki.jp/ankoss/pages/2023.html
※漫画あきさんのネタふりに触発されて書きました ※独自設定垂れ流し 「ゆぎゃああああああ!」 ゆっくりの巣の中。れいむの絶叫が響いた。 ほんの昨日まで、この巣の中を占めていたのはしあわせな音だけだった。 胎生型のにんっしんしたれいむ。出産まであと少しになったれいむは、毎日ゆっくりとし たおうたをお腹の中の子供に聞かせていたものだ。 ツガイのまりさもまた、赤ちゃんが産まれるのを楽しみにしていて、毎日お腹のあかちゃ んに明るく話しかけていたものだ。 「れいぶぅぅぅ、れいぶぅぅ!」 今、まりさの口から出るのもまた苦しげな声だ。その頭の中には赤ちゃんの心配など無く、 れいむの身を案じるだけだった。 なぜなら、赤ちゃんを心配する必要はもうないからだ。 赤ちゃんは、死んでしまった。 流産だった。 しあわせは無くなった。苦しみと悲しみだけが、この巣を占める全てだ。 「む、むきゅ……!」 産道半ばで死んでしまった赤ゆっくり。このまま放置しては、赤ゆっくりの腐敗と共に母 体まで雑菌に犯され、腐って死ぬことになる。 そう判断したのは群れの長ぱちゅりーだ。 そして今、れいむを救うべく長パチュリーは「摘出手術」を行っていた。 まりさのオールを使って、腐った赤ゆっくりを掻き出す。ただそれだけの、原始的な手術 だった。 知識はあっても力と技術のないぱちゅりーのすること。れいむのまむまむはどんどん傷つ いていく。それなのにず赤ゆっくりの摘出は遅々として進まない。 だが、それでもやるしかない。 この過酷な選択をしたのは、 「れいむをたすけてほしいよ……!」 れいむを本心から心配したまりさだった。 ぱちゅりーは長として辛い役目を必死に務めようとする。 悲惨な出来事だった。 誰もが同情すべき、不幸な事故のハズだった。 だが、周りで見守るゆっくりの中には、まりさへ冷ややかな視線を送るものが何匹か居る。 この悲劇のの原因が、同情を阻む。 にんっしん中のれいむに、まりさがすっきりーをしたことが、流産の原因だったのだ。 流産の果てに 手術は辛うじて成功した。 ぱちゅりーにより、赤ゆっくりは摘出された。 だが、「それ」を見ても誰も赤ゆっくりとは思うまい。バラバラに砕け散った餡子。その 中に散らばる目になりきれなかった白玉。歯になり損ねた無数の飴細工。それらが混ざっ たものは、ゆっくりをして同族とはわからない状態だった。 れいむの状態もまたひどいものだった。 あかゆっくり摘出の際、オールでかき回されたまむまむはもはや再生不可能な状態だった。 今は湿った葉をつけられ餡子の流出を押さえられている。気休めのようなものだ。 だが、それでも。 犠牲は大きかったものの、れいむの命は繋がった。 「れいむぅ……れいむぅ……」 ツガイのまりさはれいむにすり寄る。 涙を流し、れいむの命が助かったことを喜んでいる。 「まりさ……」 傷ついたれいむには、その優しさが嬉しかった。それが唯一の救いだった。 「むきゅ……あとはえいようをつけて、ゆっくりすることね……」 仲睦まじくよりそう二匹をあとに、長パチュリーを初めとした群れのゆっくり達は去って 行った。 昨日まではしあわせが占めていた巣。そこは、過酷な苦しみを経て今は、深い悲しみに覆 われている。 だが、まだ暖かさを失ってはいない。 先ほどまりさを冷ややかな目で見ていたゆっくり達も、考えを改めた。 すっきりーしてしまったのは何かの間違い。このツガイなら流産の不幸を乗り越えられる に違いない。 傷つきながらも微笑むれいむと、涙を流しよりそうまりさは、そう思わせるに十分なほど ゆっくりしたものだったのだ。 × × × 「れいむ! すっきりーするのぜ!」 翌日の夜のことだった。まりさが必死に集めてきた栄養のあるごはんの数々。それを口に し、れいむがようやく少しばかり元気を取り戻した頃。まりさはそんなことを言い出した。 「ま、まりさ……何を言っているの……?」 「すっきりしたいのぜ! むらむらなのぜ!」 「なにいっでるのぉぉぉ!? きのうあかちゃんがしんじゃったばっかりでしょぉぉぉ!?」 れいむにはまりさが何を言っているのか理解できなかった。 まりさはれいむのことを愛していてくれるはずだった。「いっしょにゆっくりしよう」と プロポーズしてきたのもまりさの方からだった。 それに、まむまむが完全に壊れたれいむは、もう普通のすっきりーができない。それを承 知でまりさは摘出手術を受け入れたはずだ。 もう子供ができなくても、れいむを大事にしてくれる。まりさは昨日、そう誓ったはずな のだ。 流産は辛いでき事だった。だが、二人でそれを乗り越えたのだ。 それなのに、不幸の元凶である忌まわしいすっきりーを。それも流産手術の翌日にしたい なんて。れいむの餡子脳にはまるで理解できない。 しかし、まりさの餡子脳はあまりにも単純明快だった。 「れいむとすっきりしたいのぜ! もうあかちゃんができるしんぱいもないし! りゅう ざんすることもないからおもうぞんぶんすっきりできるのぜ! まむまむがなくても、す ーりすりならできるのぜ! まったくもんだいないのぜ!」 まりさはれいむを愛していた。群れ一番の美ゆっくりであるれいむを愛していた。 だが、愛していたのはゆっくりとしてれいむではない。その外見だけだった。 だから、あの手術には問題なかった。確かにまむまむは再生不能になってしまう。 しかし、れいむの綺麗な髪も素敵なおりぼんも、野生にしてはもちもちした美しい肌も変 わらない。まりさの好きな場所はそのままだったのだ。 オマケに面倒な子育てをする心配もなくなった。まりさにとってはいいことずくめなのだ。 「すーりすり! やっぱりれいむのおはだはさいこうなのぜ! きもちいいのぜ!」 まりさは一方的にぬるぬると性欲に濡れた身体をれいむへとこすりつけた。 摘出手術の影響で、れいむはあんよも傷つきまともに動かなくなっている。逃げることは できない。 いや、仮にあんよが無事だったとしてもれいむは逃げようとしなかっただろう。 理解のできない絶望に満たされたれいむにできることは、ただ涙を流すことだけだったの だ。 だが、れいむの絶望はそこにとどまらなかった。 「まりさ……そのありすはだれなの?」 「まりさのすっきりーふれんどなのぜ!」 ある日、まりさはゆっくりありすを連れてきた。れいむに継ぐ群れで評判の美ゆっくりだ。 妙になれなれしくまりさにすり寄るありすをれいむが見咎めたのだが、二匹は悪びれる様 子もない。 「すっきりーふれんど……?」 「れいむとすーりすりするのはきもちいけど、ぺにぺにがさびしいのぜ! だからありす のまむまむがひつようなのぜ!」 れいむは目を剥いた。もはやまりさの倫理観は理解の及ばないものだった。 「あ、ありすは……それでいいの……?」 「ありすはとかいはだから、べ、べつにまりさとすっきりーしてあげてもいいわっ!」 そして、まりさとありすはれいむの目の前ですっきりーを始めた。 その光景は理解の範疇を逸脱していて、れいむはただ、「ゆ、ゆ、ゆ……」と、壊れた機 械のようにうめくばかりだった。 やがて、まりさとありすのすっきりーはクライマックスを迎える。 まりさはもう子供を持つのは嫌なのか、精子餡をありすの中に注ぐことはなかった。 「ん、んほぉぉぉ! すっきりー!」 すっきりーの直前、まりさはぺにぺにを引き抜く。 その向く先は……こともあろうに、れいむだった。 れいむの肌に、髪に、おりぼんに。汚らしいまりさの精子餡が飛び散る。 「れいむぅぅぅ! せくしーでかわいいのぜぇぇぇ!」 そして今度はれいむへとすり寄ってきて、性的なすーりすーりを始める。 もはや絶望のあまり思考すら手放したれいむは、身体をすり寄せてくるまりさに反応する ことなく、ただうつろな目で地面を眺めるだけだった。 そんな狂った日々がしばらく続いた。 狂気の地獄はずっと続くかと思えた。 だが、ひとつ。決定的な変化が訪れた。 まりさがにんっしんしたのだ。 「どうしてなのぜぇぇぇ!?」 まりさには身に覚えがなかった。 すっきりーふれんどのありすがにんっしんするのならまだわかる。 ゆっくりの避妊に完璧などありえないからだ。 だが、まりさがにんっしんする。これはまったくありえないはずなのだ。 しかも、異常はそれだけにとどまらなかった。 「むきゅ……これはりゅうざんね……」 まりさは胎生型のにんっしんをしていた。普通なら生まれておかしくない日数が経ったの に、一向に生まれる気配がない。長に相談したところ流産であることがわかった。 「れいむ……どうする?」 あの日。 れいむが流産した日。まりさにしたのと同じ質問を、ぱちゅりーはれいむへ問いかけた。 れいむは希望に満ちた瞳できっぱりと答えた。 「しゅじゅつはしないよ! もしかしたらまだうまれるかもしれないし、まりさならきっ とだいじょうぶだよ!」 「れ、れいむぅぅぅ!?」 まりさが驚きの声を上げるが、れいむは微塵もゆるがない。 誰にとっても予想外の回答だった。 こうなるとぱちゅりーにも手は出せない。流産の手術は、ツガイの了解を取らなくてはな らないというのが群れの掟だったのだ。 「むきゅ! それならあかちゃんがうまれるかどうかはっきりするまで、むれでえんじょ するわ!」 ぱちゅりーはれいむを摘出手術で苦しめた負い目からか、そんな約束をした。 これであんよが不自由で動けないれいむと身重のまりさのツガイでも、どうにか生きてい けるだけの食料が手にはいることになった。 そして。 まりさのくるしみの日々が始まった。 「れいむぅぅ……まりさ、ぽんぽんがいたいよぉぉぉ……」 「あかちゃんががんばってるんだよ! まりさもがんばらないとだめだよ!」 「ゆぅぅぅ……まりさのおはだ、へんないろになってきたよぉぉ……くさってるんじゃな いのぉぉ!?」 「ちょっとちょうしがわるいだけだよ! よわきになっちゃだめだよ! 「でいぶぅぅ……まりざおがじぃのぉぉぉ……! へんなうんうんがでだのぉぉぉ! お めめみたいなのがまじってたのぉぉぉ……! いろもへんだったのぉぉぉ!」 「にんっしんちゅうはいろいろかわったことがあるんだよ! しんぱいしなくていいよ!」 まりさがいくら苦しもうとれいむはとりあわず、ただただ励ました。 食料を運びに群れのものが訪れることもあったが、苦しむまりさを甲斐甲斐しく世話する れいむを見て安心して帰っていく。すっきりーふれんどのありすはまりさと縁を切り、巣 に近寄ることすら無くなっていた。 だから、まりさの苦しみは終わらない。 赤ゆっくりの助かる見込みなど、初めからなかった。完全な流産であり、中の子供はとっ くの昔に腐って死んでいた。そしてまりさの身体もまた、ゆっくりと腐っていったのだ。 だが。 そんなまりさのそばで、れいむはしあわせだった。 苦しみ少しずつ少しずつ腐っていき、ゆっくりと死に近づいていくまりさの世話をするの がしあわせでたまらなかった。 そして、まりさは、 「もっど……ずっぎり……じだがった……」 最悪な遺言を残し、れいむに見守られながら、永遠にゆっくりした。 まりさがにんっしんした理由。 それは、れいむとのすーりすりだった。通常ゆっくり同士の交尾では、主導権を握ったも のがにんっしんすることはない。また、すーりすりでにんっしんするのは植物型にんっし んが普通だ。しかも特になにをするでもなく流産となった。 まりさのにんっしんは何からなにまで異常だったのだ。 それがれいむの壊れた性機能によるものか。 あるいはれいむの壊れた心によるものだったのか。 それは、わからない。 ただ、れいむは最後までしあわせに微笑んでいた。 まりさの死を看取ったあと、動かないあんよにむち打ち崖までいき、そこから身を投げた ときも。 れいむはしあわせな気持ちで、実にゆっくりとした顔で微笑んでいた。 了 by触発あき 元ネタ:漫画あき
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau9/pages/128.html
※後半ぐらいから多分大人向け ゆっくりが日本を中心に存在し始めてから数年。 今やゆっくりは犬や猫といった大衆ペットの一種とされ愛されていた。 私もゆっくりを飼っている一人だ。 ただし愛する方法は人とは違うのだが。 今日もゆっくりのためにゆっくり用のマッサージチェアを買って家に帰ってるところである。 今日はどうやっていじめてやろうか。 「ただいま」 「ゆ! ゆっくりしていってね!!」 出迎えてきたのはゆっくり魔理沙だ。こないだゆっくり霊夢に飽きたので別に拾ってきたゆっくりだ。 「おなかすいたよ! ごはんよういしてね!!!」 「まあ、待ってよ。今日は魔理沙のためにいいものを買ってきたんだ」 「いいもの? みせてね! ゆっくりはやくみせてね!!」 ぴょんぴょんと足元を跳ねてせがむまりさ。 私は楽しみに周りを飛び跳ねるまりさを片目にマッサージチェアをセットして説明書を読む。 えーと、警告やら何やらはいらないからぽーい♪ …リモコンでON/OFF。そして強弱のモードがある、と。 ゆっくりは揺らすだけですっきりするからな。機能としてはこんなものだろう。 「これでゆっくりできるの!? ゆっくりさせてね!!」 「それじゃあここにゆっくり座ってね」 「ゆっくりすわるよ!」 マッサージチェアに座ったゆっくりをベルトで固定する。 これなら何をやってもゆっくりは逃げられない。 「ゅ! うごけないよ!! ゆっくりはなしてね!!」 黙ってスイッチONする。まずは弱モードだ。 するとマッサージチェアが震え始めた。 「ゅ? ゆ、ゆゆ…ゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆ」 「どう? ゆっくり出来た?」 「ゆ…っくりできるよぉ…」 早速顔がとろんと蕩けてきていた。 「気持ちいいか?」 「きもち…いいよぉ…」 こりゃマッサージチェアと言うよりも自動オナヌーマシンだな。 「ゅゅ…ゅゅゅ~♪ く、くるよぉ…ゆっくりくるよぉ!」 「思ったより早いな」 急いでスイッチをOFFする。 ブブブ…ブ。止まる振動。 そしてまりさは突然ゆっくり出来なくなってキョトンとしている。 「ゆ!? なんでとめるのぉ! ゆっくりさせてぇ!!」 「えー、なんでさー」 「ゆー!!!いかせて!ゆっくりいかせてぇ!!」 「しょうがないなぁ。じゃあ本当にゆっくりといかせてあげるよ」 ゆっくりとイきたいのが要望なら仕方ないな。私はまりさの言う通りにしてあげることにした。 スイッチをONする。 「ゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆ~♪」 再び気持ちよくされてだらしない顔をする。 涎まで垂らして本当に気持ち悪い顔だ。 「いくときはちゃんと言ってね」 「ゆー! そろそろ…いっちゃうよぉ…」 さっき中断されたせいなのだろう。さっきより達しそうになるのが早い。 「い、いくよ! ゆっくりすっきりしちゃうよぉ!!」 はい、スイッチOFF。 止まる振動。だらしない顔のまま固まるまりさ。 「なんでぇぇぇぇぇ!? すっきりざぜでよぉぉぉ!!」 「えー、ゆっくりいかせてほしいんでしょ?」 「いやぁぁぁぁゆっくりしたくないよぉぉ!! すっきりじだいぃぃぃぃ!!!」 「そこはゆっくりしようよ」 「おにいさんとはゆっくりできないよ!! もうおうち帰る!!」 「悲しいなぁ」 まりさの波が引いてきたようなのでスイッチON。 「ゆっ!? ゆっくりぃぃぃ♪」 再びの振動に引いた波がまた押し寄せて気持よがるまりさ。 「ゆっくりぃじゃないよ。おうち帰りたいんじゃなかったっけ?」 「か、かえるぅ…帰りたいけどすっきりさせてぇぇぇ」 「体は正直だな。口からいやらしい汁(涎)がどんどん溢れてきてるぞ」 「あああ…いわないでぇ、ゆっくりいわないでぇ」 「機械相手にゆっくりされるなんて汚らしい饅頭だぜ」 「くやしいよぉ! でも…いっちゃう!!」ビクビクッ あ、やべ。 「すっきりー!!!」 あー、クリムゾンごっこしてたらすっきりされちゃったよ。 こうなったら仕方無い。モード・強だ!! ブブブブブブブブブ!!!! 弱モードとは比べモノにならない震動でゆっくり魔理沙をマッサージするチェア。 「ゆぁっ!? ら、らめだよぉぉぉ!!! すっきりした後はゆっくりしすぎちゃうよぉぉぉ!!!」 「なんだよ、ゆっくりしすぎちゃうって。イきそうって言わなかった罰だよ」 「い、いったよ! いっちゃうっていったぁぅんっ」 そうとう感じてるようで今までより激しい反応を見せるまりさ。いった直後は敏感なのかー。 「だ、だめだよぉ!! ゆっくりこわれちゃううぅぅぅ!!!」 ゆっくりの瞳はすでに焦点が合ってなかった。さらに顔を真っ赤にし、汁まみれになって乱れていた。 このままだとまたすぐにイきそうだな。 「もうちょっとでイく!もうちょっとで…イっちゃうぅぅぅぅ!!!」 体を震わせて盛大にすっきりするゆっくり魔理沙。その体はテカテカ艶が入っていた。 「どうだ? すっきりできたか?」 「あ…はぁ。ゆっくりすっきりできたよぉ♪ でも…」 「でも…なんだ?言ってみろ」 「ゆっくり相手にすっきりしたいよぉ」 「なんだぁ、機械相手にこんなに乱れておいてまだ言うかこのビッチめ」 「おねがいじまずぅぅ! ゆっくりとゆっくりしたいのぉ!」 まったくあれだけすっきりした後だってのになんて貪欲なやつだよ。 …まぁこっちもそのための備えはある。 「仕方のないやつだ。ちょうど隣の部屋にゆっくりアリスをいっぱい飼ってあるからそこに入れてあげるよ」 「ゆっ!? あ、ありすはだめだよ! まりさしんじゃうよぉ!!」 さすがに野良ゆっくりだっただけあってゆっくりアリスが危険であることを知っているようだ。 「えー、でも他のゆっくりとゆっくりしたいんだろう? うってつけの相手じゃないか」 「い、いやだよぉぉぉぉ!! れいむ! れいむがいいよぉぉぉ!!!」 「我が侭言うなよこの雌豚饅頭。そこまで言うならこれから言うことを一時間守れればアリスは勘弁してやる」 「わ、わかったよ! なんでもいうこときくよ!!!」 「よし、それじゃあ一時間イっちゃだめだよ。イったらゆっくりアリスルームへご招待だ」 「ゅ!!? む、むりだよ! いちじかんなんて…ゆ、ゆゆー!!!」 強モードでスタートだ。 (だ、だめだよ。たえなきゃ…でも…!) まりさは体から湧きあがる衝動に耐えてきた。 しかし常に座っている椅子の激しい震動が耐えようとするまりさの心を蕩けさせていく。 さっきは意地悪されたけどすっきりさせてもらった。 やさしいお兄さんだと思ったのに…ゆっくりした結果がこれだよ。 「あ"あ"あ"あ"…だめなのにぃぃ…でもかんじちゃうよぉぉぉ!!!」 声を出してないとすぐにでもすっきりしてしまいそうだ。 「なかなか耐えるな。でもまだ5分なんだよね」 (まだごふんなんて…やっぱりむりだよぉぉ!!) まりさはゆっくりアリスの部屋に連れてかれたくない一心で耐えていた。 ゆっくりアリスとはゆっくり出来ない。主導権を奪われるとかそういう問題ではない。 ありすはすっきりした後も何度も執拗に犯してくる。 まりさは目の前で母親をありすの集団に襲われる光景を見た。だからこそここまでがんばって耐えてたのだ。 だがそれももはや限界だった。 強制的に与えられ続ける振動に性欲が刺激され続け、意思とは無関係に体がすっきりしようとしていた。 (も……だめ………) 「すっきりーーーー!!!!」 涙と涎でぐしょぐしょになりながらまりさがすっきり発言した。 顔は全然すっきりしてない。それもそうだろう。イったら終わりなのだから。 「残念だったな。じゃ、ありすルームタイムだよ」 「ぅぁ…」 激しくすっきりしたためか声も出ないまりさを隣の部屋へと持って行ってあげた。 しかし涎やら何やらでべちゃべちゃして汚いな。後で掃除しないと。 部屋へ入ると3匹のゆっくりアリスがいる。こいつらがいるとゆっくりには困らないので虐めずに飼っている。 この前もゆっくり魔理沙の家族を襲わせたんだったな。ちなみに隠れていた一匹の子まりさは放置して見逃してやった。 ま、その子ゆっくり魔理沙も大きくなり、私が今現在抱えているわけだが。 「ま、まりざーーーー!!!」 「まりさ!? どこ? まりさーーーー!!!」 私の抱えてるまりさを見るなり目の色を変えて近づいてくるゆっくりアリス達。 「ぃ…やぁ」 怯えるまりさを部屋の床へやさしく置く。 そして落ち着く暇もなくゆっくりアリスに押さえつけられるまりさ。 他二匹のゆっくりアリスも囲って三方向からまりさを犯し始めた。 「ま、まりざぁ! ハァハァ」 「いっしょにゆっくりしようよまりさー!!」 「か、か、か、かわいいよまりざー!!」 「あ"あ"あ"あ"あ"!!! はなれて! はなれてよー!!」 絶叫するまりさだったが、その口は正面のありすに塞がれてしまった。激しい舌技に思わず嬌声があがってしまう。 「むぐ…むぐぅぅ♪」 その声を聞いたありす達はさらにヒートアップする。 耳を舐め、髪を啄み、ゆっくりと焦らすように肌をなぞる。なんともいやらしい奴らだ。 さらに三匹で同時にまりさの口の中を蹂躙したりもした。 しだいに抵抗できなくなるまりさ。その様子はまさに快楽の虜になっていた。 ありす達もそろそろフィニッシュのようだ。 「まりざ! いっしょに! いっしょにイこうよ!!」 「すっきりしようね!! たえちゃだめだよ!!」 「かわいいよまりざぁ!! やさしくすっきりさせてあげるぅぅぅぅ!!!」 「んあ"あ"……! あ"あ"ーーーー!!!」 「「「「すっきりーーーーー!!!」」」」 だがありす達はまだ満足なんてしていない。 まりさの頭には小さな芽が生えてきたようだったが、気にせずありすはまりさを再び犯し始めた。 これ以上見ていてもなんだか気持ち悪いので私は部屋を後にした。 「すっきりしていってね!」と言い残して。 夜中にゆっくりアリスの部屋へ食事を運ぶとそこには、 いくつもの蔓を生やして絶命したゆっくり魔理沙と、赤ちゃんまりさだったと思われるものがいくつか転がっていた。 そして、ゆっくりアリス達はすでに死んだそれに未だに群がっていた。 やっぱゆっくりアリスは狂ってる。 私は食事を置くと逃げるように部屋を後にした。 終
https://w.atwiki.jp/slowlove/pages/1389.html
れみりゃ:やわっこい体つきをしていて、動きがもたもたしている。ふらんのおねーさん 妹と共におねーさんの家に居候している。 ふらん:れみりゃの妹で胴無しだけれど、言動や要領はふらんの方がしっかりしている。 おねーさん:緑髪で、プリン好き。二人に慕われている。 「うあ、だどぉ! だど、だどお゛お゛お゛」 「もう、おねーちゃんったらうるさいよ! おねーさんが起きちゃうよ…、…あ」 「だっどぉ♪ だど、だっどぅ!」 「…」 朝、起きたてで髪の毛がぼさぼさだろう頭部を物ともせず、おちびちゃんたちの元へ向かった結果がこれでした。 チークでフローリングされた床下が幼い二人を一層引き立てて、…なんとなく、やるせない気持ちを憶えました。 「だどぉ! だど、だどぉ~…」 「…どうしたのですか、れみりゃ」 「そうだよ、おねーちゃん。おかしいよ、まるでミケーネ文明に攻め込まれてるクレタ文明並にどうしようもないよ?」 「だどぅ! だど、ぷんぷん!」 「…?」 今朝がたから家が妙に騒がしいなと思い、重い瞼をこじ上げながら騒音の発生源へと足を運ぶと、そこには床に転がって手足をじたばたさせているれみりゃとほとほと困り果てているふらんの姿がありました。 ふらんだけでは無く、れみりゃもれみりゃで戸惑いまごついている様子です。 何かあったのだろうかと思案を広げながられみりゃに近づき、床に仰向けで横ばっているれみりゃの手を引いて体勢を直し、小柄な脇から背中まで腕を通して抱き締めます。 ばたついていたれみりゃは途端に静かになり、鼻回りを真っ赤にしてこちらを見上げ、そのまま私の胸に埋まりました。 …うーん、れみりゃ自体が別の誰かに代わったということは無さそうですね。 ふらんは気を揉む目付きでれみりゃを心配しています。 実の姉ですし、案じるなと言う方が酷ですよね。 昨日、何か悪いものを食べさせたかな? 「れみりゃ、お腹でも痛いのですか? どうしてうーとか、だどといった語尾しか言わないのですか? 悪い事でもしたのですか、れみりゃが昨日ピーマンを残してしまったのだとか」 「う゛ーーーっ! だど、だどお!」 れみりゃは体を強ばらせ、けたましいほどに大きい難色の叫びを私に示してきます。 昨日はどこかに遊びに家を飛び出たれみりゃをそのままに、ふらんとデパートへ行ってきたことにへそを曲げているのかな…? でも、そんな様子は見えないし。 やましい事はしていないとの口ぶりですが、どこかもの思わしげな面持ちを見せるれみりゃ。 目線を私の顔からそっぽへ向かせる所が怪しいです、うむむ、れみりゃは本当に何にもやっていないのか…? 「素直に白状すれば今なら許してあげますよ、ほら、ほら!」 「うあ! あ、だど、だどぅ♪」 れみりゃを包み込んでいる腕の力をぎゅっと込め、胸に埋めさせている顔をぐりぐりと押し回し、同時に抵抗するれみりゃの頭部に顎を乗せてここもまた撫で繰り回すのです。 それでも諦めず抵抗するときはやわっこくぷにぷにのほっぺたを自分の頬にまで引き寄せて、擦りに擦って時々唇を合わせたりも。 おおよそならキスをした段階でノックダウンです。 おちびちゃんたちが物事を隠している時によくやる行動で大抵は気恥ずかしさに耐えられなくなるのか降参をしてくるのですが、慣れさせてしまったかむしろ受け入れて喜んでいる様子が窺えます。 一度手を止めて行動を静止すると、れみりゃはもっとやって欲しいといった態度で自身から私の胸にぐりぐりと埋まってきました。 ううむ、まずい。 自分がやりたいからといって無理に理由をこじつけさせてハグをしたバチが回ってきたか…。 「…ちょっと、うらやましい! …違う、うるさいよ! おねーさんはいっつもおねーちゃんばかり優遇して、…違う! ともかく、おねーちゃんの状態がよくわからないんだから、一旦病院行くなり調べたりするなりしようよ!」 「だ、だどぉ…」 背後からどす黒くねたみオーラを剥き出しにして威圧するふらんに気圧されて、私たち二人は素直にはいと頷くしかないのでした。 今のふらんの形相はまさに鬼の面持ちといったもので、どことなく雰囲気として何か嫉妬めいた、うーん、橋の神様の様な…? …何を考えているんだろう。 「行くよ、おねーさんっ!」 「…あ、待ってください~。せめて、髪の毛を整えてから~…」 考えを行動に移すスピードが早いの何の、ふらんとれみりゃは既に着替えていて玄関前にて靴を履いている有様でした。 朝食や歯磨きは愚か寝巻き姿からの着替えすら済ませていない状態で本格的に外にでるのはたまったものではないので、少しだけ待つように二人に伝えて自分も準備をするのでした。 「…」 「…う゛」 「…うーむ」 「…どうですか、先生」 近場にある病院へ出向き、診察室に呼ばれてたった今検査が行われている最中です。 担当となった先生は初老くらいの歳つきで、首裏にかけてある聴診器がネクタイに重なり何故か頼りなく見えて、…失礼だけれど大丈夫かと不安に感じる先生でした。 「…こりゃ、あれだね。だどだど病だ」 「だどだど病?」 「ああ。安静にすることだね。時間も無いし、次の人呼んで」 噂にすら聞いた事も無い病名を、さも息を吐くかの様に平然と告げる先生の言葉を聞き返します。 すると先生は一言呟いたのみで、近くにいた看護婦さんにあろうことか次の診察へ移る旨を伝えたのです! 満足行くまで話をうかがっていないのに、なんと横柄な! …それにしても、だどだど病って何だろう。 何が原因で、どんな不都合があるのか、説明をして欲しいな…。 「…あの。その病気について私は何も知りません。その病気は何が原因で、どの様に普段の生活に差し支えるのか説明をしていただけませんか」 「ん、別に。その子、あと3日で息を引き取るだろうねぇ~…。一緒に居てあげな」 「…。…、…申されますと?」 「だから、まあ。察することだな」 「…ええええ!? だどだど病って、そこまで深刻な病気なんですか!?」 「疑うなら調べればいいさ。こっちは時間が迫ってるんだ、冷やかしなら帰ってくれ」 「誰が冷やかしなもんか! こっちはあんたしか頼る人がいないと言うのに…! もういいです、ありがとうございました! いきますよ、ふらん、れみりゃ!」 「うう!? もう終わったのおねーさん?」 「うあ、うあ♪ だっどぅ!」 「おねーちゃんも踊ってないで、行くよ!」 「だどぉ~…」 「そんなアホな、馬鹿な話があるはずない、そんなわけがない!」 だどだど病 の検索結果 約 1,150,000 件中 1 - 10 件目 (0.21 秒) 「アホな…」 家にあるパソコンのモニター前で、ただ愕然とすることしか出来ませんでした。 調べた所、だどだど病は存在したのでした…。 「だど、だど?」 「どうしたの、おねーさん?」 肩を落としているとおちびちゃん二人が私の足元に寄り添ってきて、心配をかけてくれました。 当事者のれみりゃは何も気にかけていないあんばいで、ぶかぶかと時折足を滑らせたダンスを踊っている始末です。 ううん、信じられないけれど、本当なのかなあ…。 「…れみりゃ。食べたい物は、ありますか?」 「…? …だど、うー、だっどぉ♪」 「…え!? いきなりどうして、おねーさん! おねーちゃんばっかりずるいよ、ふらんにも買ってよね!」 「わかってますよ。何がいいですか?」 普段の私からは考えられない言動を耳にして、二人は少なからず動揺して驚いた素振りを示しました。 しかし、その後の態度はそれぞれに違い、れみりゃは素直に喜んだ歓喜のもの、ふらんは理不尽さに手をあぐねた嫉妬めいたものの態度を隠し気も無く全面に表していました。 うんん、ごめんね、ふらん。 しばらくはれみりゃにべったりになっちゃうけど、なるべく話を持ちかける時はふらんの方から話しかけよう。 その方が不自然じゃなくなるしふらんにも拗ねられないし。 けれどこのままじゃあいずれれみりゃは…。 「じゃあ、プリン!」 「うっうー♪ だど、うあうあっ♪」 大人による邪推など知る由も無く、無邪気に床下を跳ね回る二人。 たった今食べたいものを私に宣言したばかりだと言うのに、待ちきれないのか部屋中を転がっては心内の躍動を体に表しています。 …その様子を眺めている事が辛くなって、するりと逃げるように玄関まで進み、…振り向いて二人に出かける旨を伝えてやけに重いドアノブを捻りました。 行きつけの菓子店で飛び切り美味しいカスタードプリンを3つ買ったのはいいのですが、なんとなく家に足を運びにくく、ぶらぶらと町内をさまようばかりでした…。 右手にぶらさげたポリ袋が快晴の空より吹かれる風に虚しくなびき、より一層切ないものを引き立たせてきます。 途中足を動かす事すらままならなくなり、居た堪れなくなり、…目に入った公園のベンチに座り腰を落ち着けました。 「…れみりゃは、れみりゃは。…うう」 『うっうー! だど、だどぉ!』 「こら、やめなさい! 街中でしょう!?」 「だって俺も優しくして貰いたいんだもーん!」 「…。…!? すみません、その子はどうされたのですか!?」 しばらくして公園に母親と男の子の一組の親子が入ってきて、その男の子がなんとれみりゃと同じような言葉を叫んだのです! 男の子が特に思慮もなくふざけているだけの可能性だって十分にありますが、なぜ叫んでいるか理由を尋ねない手はない! 腰を据えていたベンチからいきり立ち、母親の元へ駆け足で詰め寄りました! 「ああ、ごめんなさい。昨日特番にてだどだど病というものをまとめた番組がありましてね、どうもこの子はそれを見て影響を受けてしまった様でして…」 「…。その、だどだど病というのは?」 「ええと。存在しない、架空の病気らしいですよ。ただでさえ存在しないのにれみりゃ種の病気が人間の子供にかかる筈無いのに、この子ったら病弱したれみりゃが労わって貰うシーンばかり見て真似して自分も配慮してもらおうと…」 「…もしかして。その番組が何時にやっていたか、教えて貰えませんか?」 れみりゃは昨日、この番組を…? 「…れみりゃ」 「うー!? うあ、だどぅ! プ…、だっどぅ!」 「やったあ、プリンだ! どういう風の吹き回しかわからないけど、ありがとう! …まだ、貰えるとも決まってないか」 「いや、プリンは皆で食べましょう。…少し後にね。 れみりゃは昨日、どこで何をしていたのですか?」 「う゛!? …う、う~♪」 家に帰り、リビングで待ち構えていたおちびちゃんたちにただ今の挨拶を告げました。 そして、私はれみりゃにある種のカマをかけてみたのです。 れみりゃは明らかに体を狼狽させて、明後日の方向を向き唇を尖らせて口笛を吹いている素振りをしますが、いかんせんかすれた音すら出ていません。 声で口笛を吹いていると誤魔化しているれみりゃに、容赦なく詰め寄ります。 「れみりゃ。お前の行動が予測できますよ。…昨日の午後2時には誰か友達の家にお邪魔して、テレビを見ていた」 「!? う、う゛あ!?」 なんでわかるの!? と深底驚いた様子で、れみりゃが表情を強張らせた、加えて羨望を交えたものにします。 憧れるのは構いませんが、生憎本題は凄い事をした自慢といった事ではありません。 …本題に、移ります。 「…その時にやっていた番組の名前は、『奇怪!? 伝承されしだどだど病の秘密!』。 …それを見て、とりあえず行動に移して私に優しくして貰おうと狡い考えを働かせたのでしょう?」 「うあ!? 違うどお! …うあ、だどお?」 「誤魔化しても無駄です。全く、私がその番組を見ているとは限らないのに、どうしてまた…」 「…う、うう」 ばれた事による恐怖か、やりきれなさに耐えられないのか。 みるみる内に鼻回りを赤くして、体を震わせて拳を握っているれみりゃ。 所々にボロがでていて最早ばればれなのですが、それでもれみりゃは諦めずまだよくわからない病気を装って取り繕うとしています。 うーん、良くない行為だけれど、ちょっといじわるをかけてみようかな。 「…れみりゃ。お前は、昨日私とふらんがデパートに行っていた事、知っていますか?」 「…!? うあ、う゛ああ!?」 「待ってよ、おねーさん! それは、ふらんと二人だけの秘密じゃあ…!?」 「言わない事について、れみりゃが嫉妬しちゃいますからね。もう、守らなくてもいいよ。 昨日れみりゃにその旨を伝えようとはしたのですが一目散に遊びに行ってしまったので、仕方なく私たち二人で言ってきたんです」 昨日デパートに行ったという、後々を考えて伝えていなかった秘密をれみりゃに暴露します。 れみりゃは何で自分に教えなかったのか、連れて行ってくれなかったのか抗議の声をあげて癇癪を起こしますが、元々は三人で行こうと計画していたもの。 突発的ではありますが、家計を計算してお金に余裕があることが判明し、たまには贅沢をしようと誘いかけたのですがれみりゃが一人でにどこかに消えてしまったため仕方なく二人で楽しんできた訳です。 私たちが家に帰ってきたのが4時ごろで、れみりゃは5時頃に家に帰ってきました。 「う゛、う゛う、…あ゛あ゛あ゛ああああん!!!」 …自分だけ外されたことが、滅多に無い贅沢に参加できなかったことが歯がゆく嫌になったのでしょう。 とうとうれみりゃは大声をあげて泣き出してしまいました。 …やりすぎたな。 許してもらおうとする訳ではありませんが、ただれみりゃの側へ寄り添い、泣き叫び縮こまるれみりゃを抱き締めて、じっと時間が過ぎるのを待ちます。 「れ゛み゛ぃ、お゛ね゛ー゛さ゛ん゛な゛ん゛て゛、…大゛っ嫌゛い゛だどお゛おおお~!」 「ごめんね、れみりゃ。…でも。 それだと、今後ハグだとか、…すりすりするのだとか。出来ないですよ?」 悪いのは私ですが、どうしてもちょっとしたいたずら心がくすぐられてしまい、言葉によってれみりゃに圧力をかけます。 肩越しに力を強く入れて抱き締め、お互いの頬と頬をぴたりと合わせて、そのまま止まったまま。 れみりゃは叫び声をやめて嫌々と顔を横に振りますが、何も応えず、じっとしたままです。 …抱き締めているうちに、れみりゃ特有の、肉まんの香ばしい匂いが漂います。 「…うう」 「暖かいでしょう? それに、こんなことも、こんなことも。それでもよければ、…私は悲しいですが、嫌いになってください」 手のひらにてれみりゃのお腹回りや髪の毛を掻き揚げてまさぐったり、額に唇をつけたり、持ち上げて抱っこをしたり。 果てにはれみりゃのほっぺをぷにぷにに弄んだり、あぐらをかいてその上にれみりゃを置いて落ち着かせたり。 …それはもう、れみりゃを引き止めようとさまざまな行動を移しました。 「…やっぱり、れみぃ、おねーさんが大好きだどぉ…」 最後には、れみりゃが根折れして好きだと言ってくれました。 一安心をしながらも、あともう一言言いたいことだけ、いじわるながらにれみりゃに呟きました。 「ふふ、良かった。…口調、治りましたね」 「…う゛。…おねーさんには、敵わないど」 大人気ないながらにちょっとした勝利を噛み締めて、足元に置いていたプリンのポリ袋をテーブルの上へと置き、食器棚からスプーンを2つ用意します。 プリンの温度は多少温くなっているもののまだまだひんやりとした冷たさは保たれていて、とても美味しく頂ける事でしょう。 私はおちびちゃんたちをテーブルの上に呼び、それぞれの目の前に3つ。 ふらんに1個、れみりゃに2個プリンを置きました。 「…うあ?」 よくわからないといった表情で、れみりゃが私の顔を見上げてきます。 きょとんとした瞳をするれみりゃの鼻頭を指で軽くつついてやり、れみりゃに言いました。 「それは私の分です。これくらいの贅沢ならいつでも応えてあげますから、もう心配させないでくださいね。 ふらん、ごめんね。今度またデパートに行った時、ふらんにはちょっと贔屓してあげるから」 「…別に、プリンに関しては、いいよ」 「…うっうー♪」 れみりゃは嬉しさを声に表してスプーンを握り、早速プリンに食いつきかかりました。 もう、お行儀が悪いですね。 たおやかな女の子になるためには、もっとおとしやかにならないとだめですよ、れみりゃ。 …ちょっとした疲労だって、口の端にカラメルが付いても気にせず満円の笑みを浮かべるれみりゃを見れば吹き飛ぶというものです。 れみりゃの下膨れした顎をさらりと撫でて、れみりゃの顔色を窺います。 れみりゃは、はにかみかけてくれました。 「…折角、お互いの秘密を共有したのに。おねーさんはすぐ破っちゃった。 おねーさんなんて、嫌いだもん…」 ちょっとだけ続く 普通に喋れてるw一瞬今までキャラ作ってたんかと思っちゃったw -- 名無しさん (2009-06-28 15 34 29) だどだど病ってセンスに惚れた。お姉さんとれみりゃのやりとりが可愛い。 -- 名無しさん (2009-06-28 18 10 11) お医者さんひでぇw後でぜってぇニヤニヤしてそうw -- 名無しさん (2009-07-04 22 36 45) これで医者が金取ってたら詐欺罪だな -- 名無しさん (2009-10-22 01 18 40) れみぃが無事で本当によかった・・・クソ医者○ね。 -- 名無しさん (2010-11-28 21 33 36) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/frpgmc/pages/36.html
正式発売されたし、atwiki騒動も落ち着いたと思うので、そろそろあくせすVIのページを作成しても良い頃なのでは… - 2014-04-01 20 46 12 メニューに追加。攻略チャートはとりあえず雛形として最序盤を追加。仲間リストはまだ未編集。気が向いたら編集してこうかと思うけども加筆修正歓迎ですよ - 2014-12-10 23 59 39 最近編集してなかった身としてはあまり言えたものじゃないけど、あくせすIVのページ、再利用ページを使ってないね。メニューの編集ページを見れば使い方はわかるはずなのに - 2011-08-18 02 20 28 再利用の提案者には申し訳ないのですが、重複したページの削除とメニューの整理を行いました - 2011-08-18 13 31 04 いやいや、使うのも手間もあって面倒だったのでいいと無問題ですよ - 2011-08-18 14 48 47 ん、wikiの命令文が少し変わった?図鑑のページが右寄りになってる - 2011-08-18 02 17 28 今後のアップデートの備えて魔法陣協会とだんじょんたんさくギルドは新しいページ作ったほうがいいと思おうのですがどうでしょう - 2011-05-29 14 26 09 必要とは思うけど、まだ作成しなくてもいいと思う。せめて魔方陣がもうひとつ開放されてからでも遅くはないし - 2011-05-30 19 46 42 その時は不要になったページを再利用して管理人さんにページ名を変更してもらおうか。 - 2011-05-30 19 47 38 そういえばwiki作成者って覗いてるのかな?仲間データを統合したりするんだったらページ名とか付け直したいけど - 2011-05-15 05 11 16 変更内容を伝えて頂ければ対応致します@管理人 - 2011-05-15 19 40 13 図鑑は普通に統合しても良い気がするんだ。 - 2011-05-15 05 08 06 仲間のデータtte - 2011-05-14 22 53 58 仲間のデータって似たようなことがIとIIで書かれてるけど統合する? - 2011-05-14 22 55 12 統合した後に各あくせす側のは仲間になるのだけを残してやればいいと思うけど - 2011-05-14 22 56 53 候補1で武器の項目は完成したから作ってみた。防具も同じように作成中 - 2011-05-11 21 32 27 編集乙です - 2011-05-12 00 35 16 すまん、間違えて並びを「武器種→攻撃力→エリア」で作ってしまったorz少しずつ修正していくよ - 2011-05-12 04 34 10 今、武器を移植してるんだけど並びはどの順にするべき?投票設置するからクリック宜しく - 2011-05-06 21 54 23 書き忘れ。候補1で作成してる - 2011-05-06 22 00 52 すこし関係ないけど素早さの"さ"はない方がすっきりすると思うがどう思う? - 2011-04-23 16 34 09 編集能力ないからわからんけど管理の仕方は簡単な方がいいと思ふ - 2011-04-23 16 14 39 ということは候補2は廃案か、例の一つとして残して置くけど - 2011-04-23 16 19 36 候補1と候補2を作ってみたけど、複数の町で売っている場合とかが横広がりすぎになりそう - 2011-04-23 16 06 59