約 1,759,880 件
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/1775.html
博麗神社にお参りに行った帰り、林道を歩いていると妙な祠を発見した。 太い木の枝や葉っぱを組み合わせて作った小屋に、ゆっくりれいむが一匹収まっている。 そしてその前には、格子状の蓋のついた木箱。 ゆっくりに複雑な工作など出来るわけないから、人間の作り損じでも拾ってきたのだろうか。 手前には枝を組んで作られた小さな鳥居?があり、ゆっくりがくぐれる程度の大きさだ。 祠に収まっているれいむと目が合うと、得意げな笑みを浮かべながら話しかけてきた。 「おにいさん!!とってもありがたいゆっくりじんじゃだよ!! ゆっくりしていってね!!おさいせんをゆっくりちょうだいね!!」 こんなことを言い出す。神社の巫女さんを模したゆっくりであることは解っていたが、 本物の真似事まで始めるとは。しかしゆっくりを崇めてもありがたいどころか、運気を吸われそうな気がするぞ。 でもまあ、ゆっくりがこんなことをしているのは何だか珍しかったので、 少しぐらいお賽銭をやっても良いだろう。人間に奪われそうな気もするが。 狭い鳥居をくぐろうとすると体がぶつかり、固定の甘かった鳥居はあっさり崩れてしまった。 れいむは「なにするの!!」と言って少し悲しそうな顔をしたが、それほど怒った様子も無いので気にしないでおいた。 そしてお賽銭箱に面白半分に木箱に小銭を入れてやる。さっき本物の博麗神社に投じた額の1/10ほどだが。 「ゆゆ~!!おにいさんありがとう!!おねがいごとをしてね!!」 うるさい巫女だな……いや、神主なのか? よく解らない。でもお参りは静かにさせてほしい。 作法に則り、手を叩いて願い事を念じる。それが済んで立ち去ろうとすると、 れいむは膨れっ面でこっちをにらんでいた。 「おにいさん!!おねがいごとをゆっくりいってね!!だまってちゃわからないよ!!」 え~……そういうもんなの? というか、お前が願い事を知ったところでどうする。 まあもう少し付き合ってやるか。 「今度資格試験を受けるんだよね。それで仕事がもらえるかどうか決まる大事なやつでさ。 もちろん勉強も頑張ってるけど、一応ゲンかつぎに神頼みもしとこうかな~ってことで。 勉強がうまくいって、試験に合格できますよーに!」 もう一度手を合わせて祈る格好をする。ゆっくりに祈るのも何かムカつくけど、まあごっこ遊びだし。 「ゆっ!ゆっくりききとどけたよ!!おにいさんはきっとごうかくできるよ!!」 お前が聞き届けるのかよ。こいつは神主兼巫女兼神様なのか? しかしたとえゆっくり相手と言えど、励ましの言葉をもらえるのは悪いものではない。 俺は少しだけ機嫌を良くすると、れいむに手を振って帰路についた。 その夜。寝る前に机に向かって勉強をしていると、窓をドンドンと叩くものがあった。 何だろうと思って開けてみると、そこには一匹のゆっくりぱちゅりーが。 「むきゅ~!!おにいさんがべんきょうのことでこまっていそうなけはいがしたから、おしえにきてあげたわ」 ……何だこいつ。あ、もしかしてゆっくり神社の差し金か? 学問成就を願った俺のところにゆっくりの中では頭の良いぱちゅりーを派遣し、勉強を手伝わせる。 それによって願いを叶えさせ、ご利益の評判を高めてお賽銭をもっと集める……と。 「お前、ゆっくり神社から来たのか?」 「むきゅ!?な、なんのことかしら?ぱちゅりーはそんなれいむ、ぜんぜんしらないわね!」 れいむなんて一言も言ってないのに……まあこれで間違い無さそうだ。 しかし人を助けて対価を貰おうというのは、ゆっくりにしてはなんとも殊勝な考えだ。 「むきゅ!とってもかしこいぱちゅりーがばかなおにいさんをかしこくしてあげるわ!ゆっくりなんでもきいてね!」 しかしもうちょっと口の悪くない奴を派遣出来なかったものか…… ぱちゅりーは文房具に混じって、机の上に鎮座している。気が散って邪魔だ。 ぱちゅりーの頭が実のところそんなに良くないことは知っているので、追い返しても良い。 しかし受験勉強でストレスの溜まっていた俺は、ちょっとだけ悪戯をしてみた。 「ふーん、じゃあここの問題がちょっと解らないんだけど。答え教えてくれないかな?」 「むきゅ!ぱちゅにおまかせよ!」 俺は使っていた問題集の中で一番簡単な問題をぱちゅりーに見せてみた。 五秒後 「むっきゅー!!むじゅむじゅーー!!」 何か変な声を出し始めた。それでも問題集にかじりつくように向き合うぱちゅりー。 しかし人間様の問題をゆっくりに解けというのは難儀な話だ。 「むっきゅーー!!むじゅむじゅーーー!!」 ぱちゅりーはそのまま溶けていった。知恵熱でも起こしたんだろうか。 机の一角に広がったぱちゅりー液を指ですくって舐める。甘い。 これは勉強で疲れた頭を癒すには良いかも知れない。少しは役に立ったな。 ◇ 後日、試験に無事合格した俺は、息抜きに林道を散歩していた。 博麗神社に学問成就のお礼をしにいったのだが、ゆっくりの方にもついでに寄ってやることにする。 ゆっくり神社にさしかかると、おばあさんがお賽銭を入れていた。遠くから様子を見てみる。 「おばあさん!!おねがいごとをいってね!!」 「そうねぇ……うちの畑が今年も豊作で、おいしい野菜が沢山売れますように」 「ゆっくりききとどけたよ!!おばあさんはおいしいおやさいをいっぱいとれるよ!!」 「あらあら、嬉しいねぇ」 おばあさんは朗らかに微笑みながら、れいむに手を振ってゆっくり神社を後にする。 ゆっくりは子供っぽいところがあるから、ああいうのは年寄りに受けが良いのかもな。 おばあさんの姿が見えなくなると、れいむの仲間らしきゆっくりが数匹周りから飛び出て来た。 「みんなおばあさんのおねがいきいた?」 「はたけをてつだうんだねー!!わかるよー!!」 「きっとちからしごとだからまりさがてきにんね!」 「ゆっ!ゆっくりまかせるんだぜ!!」 「ちーんぽ!!」 この件を一任されたまりさは、おばあさんの帰っていった方角に向けて走っていった。 ああやって参拝者の住居を特定してるんだな。 その仕事ぶりを見るため、俺はまりさに二重尾行を仕掛ける。 やがて林を抜け、まりさはおばあさんの家に着いた。おじいさんと二人暮らしをしているらしい。 二人とも家の中にいるのを確認すると、まりさはさっそく畑に侵入する。青々と茂った根菜はもう収穫寸前らしい。 しばらくゆーゆー言いながら物色するまりさ。農作業のやり方なんて知ってるのだろうか。 そう思ってみていると、突然大根を掘り返して食べ始めた。 「むーしゃ、むーしゃ、しあわせー!!」 何してんだ、あいつは……初めからこれが目的だったのか? いや、おそらく神社のれいむの目的は、こらしめられるリスクを負わずに人間の食べ物を手に入れること。 お賽銭を使って経済に参加することで、人間に疎外されない社会性を獲得しようとしたのだ。 まあ、現実的に可能かどうかは別として。 しかしアホのまりさには、そんな(ゆっくり的に)遠大な計画は理解出来ないし、面倒臭い。 それより目の前に広がるごちそうの山を目の前にして、今すぐしあわせになることを選んだのだろう。 「ゆっゆっ!これめっちゃうめ!さいしょからこうすればてっとりばやいんだぜ!!れいむはばかだぜ!!」 バカがどちらかは一目瞭然だが。 俺は畑の被害が大きくならない内に現場に踏み込み、まりさを取り押さえた。 「ゆっ!?おにいさんなんなんだぜ!?ゆっくりはなすんだぜ!!」 「人の野菜を食う悪いゆっくりを見過ごすわけにはいかないな」 「ゆべえぇっ!しらないんだぜ!ここはまりさがみつけたからおやさいはまりさのなんだぜ!!」 ぎゅうぎゅうと両手で地面に押さえつける。 跳ねようとするまりさの力が伝わって来るが、人間の腕力からすれば大したものではない。 餡子を口からぶりぶりと吐き出し、悲鳴を上げながらしなびていく。 あんまりまりさがうるさかったからか、住居からおじいさんが出てきた。 「コラーッ、わしの畑で何の騒ぎだ!?」 「あ、すいません。害獣が畑を荒らしていたものですから、咄嗟に……」 「ああ、ゆっくりか。すまんね兄ちゃん、うちも畑の周りに柵を作らないといかんのぉ。 そのゆっくりはうちが引き取るから置いていってくれ。良い肥料になるんじゃよ」 ほう、それは知らなかった。最近の農家はゆっくりを肥料にしているのか。 潰れて動けなくなったまりさをおじいさんに引渡し、俺は林道へと引き返す。 まりさの餡子によって畑の土壌は更に充実し、立派な野菜が収穫されることだろう。 ◇ 引き返した俺は、再びゆっくり神社へと赴く。 れいむが「ゆっくりしていってね!!」と言うので、「はいはいゆっくりゆっくり」と返す。 「ゆっ!!このあいだのおにいさん!!」 「やあ。おかげさまで試験にも合格出来たよ」 「よかったね!おともだちにもゆっくりじんじゃをしょうかいしていいよ!! ところでおにいさん、とってもかしこいぱちゅりーをみかけなかった?」 「ん? いや、見てないな。見てたとしても、見ただけじゃ賢いかどうかなんて解らないよ」 「ゆー、そうなの・・・」 まさかぱちゅりーは家で死にましたとも言えまい。余計な誤解と揉め事が起きそうだ。 しかしれいむもこっそりと仲間を派遣している手前、大っぴらに「お前の家に行ったはず」などとは聞けないらしい。 ご利益要員が欠けたのは痛いだろうが、またどっかから補充すれば良いだろう。ゆっくりなんて幾らでも沸いて出る。 「おにいさんきょうもおさいせんちょうだいね!!」 「いや、今日は良いよ。特に願い事も無いし」 「そんなことないでしょ!!なにかあるはずだよ!!おさいせんいれてね!!」 「醜い神社だなぁ……ん?」 傷付いた顔の子供がとぼとぼと歩いてきた。俺は道を開けてやる。 れいむが子供に「ゆっくりじんじゃだよ!!ゆっくりしていってね!!」と声をかける。 子供は賽銭箱に小銭を投げ入れ、手を叩いて願い事を言った。 「村のいじめっこがぶっ倒れますよーに!!」 どうやら虐められて怪我をしてるらしい。身体も大きくないし喧嘩では勝てないんだろう。 賽銭入れて祈るなら博麗神社の方が……と思ったが、確かに博麗神社までの道のりは少し険しくて子供の足では辛い。 とはいえゆっくりにも縋る気持ちなのだろうか。 「ゆっくりききとどけたよ!!あくはせいぎにやっつけられるうんめいなんだよ!!」 「うん……ありがとう……」 れいむの言葉を気休めと受け取って力なく笑うと、少年はトボトボと村に帰っていった。 助けてやりたい気もするが、子供の喧嘩に大人が出て行くってのもね。 周囲の茂みがガサガサと揺れた。仲間ゆっくり登場かと思ったが、出てこない。俺がいるからか。 「おにいさん!!ようがないならさっさとどっかいってね!!」 れいむが体を膨らませて怒鳴ってくる。俺ははいはいと答えてれいむの視界から消え、近くの茂みに隠れて様子を見る。 俺の姿が見えなくなったのを確認すると、何匹かのゆっくりが茂みから出てきた。 「こんかいはわるものたいじだよ!!」 「わかるよー!みょんとちぇんがいくんだねー!」 「ちーんぽ!ちーんぽ!」 「ふたりにかかればにんげんなんていちころね!!」 「ゆっくりいってらっしゃい!!」 子供の帰っていった方に走っていくみょんとちぇん。 俺も気付かれないようにその後ろをこっそりついていく。暇な奴だな、俺も。 結構歩いて村に辿り着く。こそこそと住人の様子を見て回っているゆっくり二匹。 やがて、いかにもいじめっ子ですといった風貌の、体格の大きな子供を見つける。 「あいつなんだねー!わかるよー!」 「ちーんぽ!」 「ちぇんがうしろからきしゅうするから、みょんがとどめだよ!」 「でかまら!」 気合の掛け声だろうか。 打ち合わせをするやいなや、ボサっと道を歩いていたいじめっ子の後頭部に向けてちぇんが苛烈な体当たり。 「いだっ」と呻いたいじめっ子は軽い脳震盪でも起こしたのか、その場に手をついてしまう。 そしてみょんが追撃。背中の上でぼふぼふ跳ね始める。 「ちーんぽ!ちーんぽ!」 「痛いっ、痛い! な、何なんだお前ら!?」 「ゆっくりしぬんだねー!わかるよー!!」 ゆっくり達の猛攻は続く……が、最初の一撃以外はあんまり効いてるとは思えない。 肩甲骨の間あたりで飛び跳ね攻撃を繰り返していたちぇんが、しっぽを掴まれて地面に叩きつけられる。 「ゆべっ!!なにずるのー!!ゆっくりやめてよー!!」 「はぁ? お前らが先に喧嘩売ってきたんだろうが。何やったってセイトーボーエイだぜ」 「ち、ちーんぽ!?」 みょんを払いのけ、立ち上がる少年。その瞳には苛立ちと、面白いおもちゃを手に入れたという好奇の光が輝いている。 ちぇんはしっぽを掴まれたまま、「ぎにゃあああああああ!!」と叫びながら振り回されている。 目からあふれ出る涙が周囲に飛散する。隠れているこっちにも飛んで来たので、顔についたのを指で取って舐める。甘い。 その勢いでびたーんびたーんと地面に叩きつけられるちぇん。その度に餡子を吐き出し、地面に放射状の餡痕が残る。 少年は鞭のようにちぇんを振ると、近くでおろおろしていたみょんを横に薙ぎ払った。 「ぺにずっ!?」 「ぎゃはははは! 弱っちいゆっくりごときがおれさまに勝とうなんて、百年早いんだよ!」 「やめでねー!!たずげでねー!!わからないよーー!!!」 吹っ飛ばされたみょんが、俺の隠れている近くの茂みに突っ込む。ギクッとしたが、何とかばれなかったようだ。 ちぇんは餡子を吐き出して少し軽くなり、速度を増して引き続きひゅんひゅんと振り回されている。 「やめてねええええーーー!!わからないよぉぉぉぉーーー!!!」 「あははは、これ面白いな。そうだ、お前うちの飼い猫の遊び相手にしてやろうか。 何か見た目も猫っぽいことだし、あいつもきっと喜ぶぞ。楽しみだな!」 「ゆぅぅぅうーーー!ちぇんおうちかえりたいよーーー!!!」 言葉とは裏腹に残酷そうに笑う少年の顔を見て、飼い猫もきっと彼に似て大きくて乱暴なんだろうなと思った。 その時、茂みに埋まっていたみょんが颯爽と飛び出す。その口には折れた枝がくわえられている。 ちぇんを振り回して遊ぶ少年の足元に、あっという間に駆けていき……そのまま枝の尖った折れ口で、少年の足を突き刺した。 「ちぃーーーーんぽ!!」 「い゛っ……痛っでえぇぇぇぇぇーー!!」 「みょーん!たすけてくれたんだね!!わかるよーー!!」 「ちんぽちんぽちーんぽ!」 足の痛みに、思わずちぇんを離してしまう少年。地面に落ちたちぇんは、嬉しそうにみょんの元に擦り寄る。 少年の足を見てみると、結構傷が深いみたいで血がどくどく溢れ出ている。あれは跡が残りそうだな。 ……っていうか、ちょっと洒落にならなくなってないか? 見てていいんだろうか? 血まみれの枝をくわえてなおも戦闘態勢のみょんを、泣きそうな顔で見ている少年。 やがて足を引きずりつつも、全速力で泣きながら逃げていく。 「いでぇ、いでぇよぉぉぉぉーーー!! お父ちゃーーーん!!」 「やったねーー!!ちぇんたちがかったんだよ!!わかるよーーー!!」 「ちーんぽ!!」 手負いの二匹はぴょんぴょん跳ねて勝ち鬨を上げている。 確かにあの怪我では、いじめっ子もしばらくは他の子供達に乱暴など出来ないだろう。 だがしばらくもしない内に、先ほどのいじめっ子など比べるべくもない屈強な男が現れる。 「てめえらか、うちの坊主に怪我させたゆっくりは!!」 「ちんぽ?」 「またわるものとうじょうなんだねー!わかるよー!でもちぇんとみょんならまけないんだよーー!!」 いじめっ子を撃退して自信をつけたのか、勢いよく突進していく二匹。 しかし大人の男に勝てるはずもなく、木の枝を突き刺す前に順々に蹴り飛ばされてしまう。 「ぢんっ!?」 「ゆびゅっ!なんでえええーーー!わからないよぉーーー!!」 「饅頭ふぜいが、人間様を傷付けやがって……あの世で後悔しやがれ!!」 男は少年のように甚振ることなどなく、躊躇せず二匹のゆっくりを確実に踏み潰していく。 始末を終えた男は、村の広場に大人たちを集め、何やら話し合いをしていた。 「ゆっくりが人間を襲っただって? 信じられないなあ」 「しかし現に、うちの坊主が木の枝で足を刺されてるんだ。あれじゃ当分は田んぼにも入れねえ」 「うーん、確かに子供や年寄りなら怪我をさせられることもあるかもな」 「どうする? 人間に勝てると思い込んだゆっくりが人を襲い始めたら……」 「そんな危険な饅頭がいたんじゃ、弱い者はおちおち村を出歩けもしない!」 「仕方ない、このあたりのゆっくり一斉駆除しよう。決行は明日の午後、子供や老人には外出を控えさせよう」 さあ、大事になってまいりました。まあ当然の成り行きですけどね。 ゆっくり神社のおかげで大量のゆっくりが死ぬことになってしまった。 まあ神社自体はこの村から離れた所にあるから、そこまで駆除の手が及ぶことはないだろうが。 しかし酷い話だ。俺は家に帰った。 ◇ 数日後。ゆっくり神社は人員の欠損と補充を繰り返しながら、 俺のような珍しいもの好きの人間相手にそこそこ繁盛してるみたいだった。 何度か様子を伺ってみたが、神社の運営を担当するれいむに、周囲の仲間がごはんを運んでくるらしい。 その見返りに、お賽銭が溜まった暁にはれいむがおいしいお菓子を振る舞うという筋書きだろう。 そしてついに、充分なお賽銭が溜まったとれいむが判断したらしい。 れいむは達成感に満ちた笑顔で、お堂から出てきて賽銭箱にすりすりしている。 「おかしをかいにいくよ!!ゆっくりはこをあけるよ!!」 ゆっゆっと言いながら、箱の周りを何週かするれいむ。何をやっているのか。 「どうやっであげるのおぉぉぉおおおぉぉぉぉ!?」 考えてなかったんかい。神社の巫女さんがやってるんだから何とかなるだろうぐらいの気持ちだったんだろうな。 引っ繰り返そうと体当たりをするが、元々が高さがなく横に広い形状であった上、 皮肉にも小銭が溜まって重量を増した箱はそう簡単に倒れない。 ゆぐゆぐと泣いているれいむ。開けてやろうかしらと思い始めた頃、性悪そうな一人の青年が参拝にやってきた。 れいむを無視して賽銭箱に小銭を投げ入れると、ぱんぱんと手を叩く。 「もっといっぱい虐待できますよーに!!」 「ゆ!?おにいざん!このはこをあげでね!!!」 巫女としての務めも忘れ、泣き声で参拝客に懇願するれいむ。 青年はにっこりとれいむに微笑みかける。 「いいよ、お安い御用さ。でもタダでは引き受けられないなあ」 「ゆ゛!?」 「お願い事をする時は何が必要なんだっけ?」 「ゆ・・・おさいせん・・・でもおさいせんはそのなかだよ」 「じゃあ僕が箱を開けたら、僕にお賽銭をくれるのかい?」 「いいよ゛!!はやぐゆっぐりあげでねぇ!!!」 箱を開けることしか考えていないれいむ。青年は手に力を込め、固く閉められていた箱の蓋を外す。 れいむは感激の涙を流す。 「ゆぅ~~!!おにいさんありがとう!!」 「じゃあ約束どおり、お賽銭はもらっていくね」 「ゆ?」 持参した袋に箱の中身の小銭をじゃらじゃら流し込んでいく青年。 感激の表情のまま、呆然と眺めているれいむ。 「じゃあね!」 「ゆ゛う゛ぅぅぅぅぅ!!おにいざんなにずるの゛おおぉぉぉぉぉ!!! れいぶのあづめだおざいぜんがああぁぁぁぁぁ!!」 「大丈夫、これはちゃんと里の自然保護基金に寄付しておくよ。 買い物しようなんてらしくないこと考えず、森の中でゆっくりしていってね!」 疾風のように去っていく青年を、れいむは追いかけることも出来ない。 俺が捕まえるべき? いや、別にれいむの肩持つ気無いし。 それにあの青年は、本当に森のためにお金を使うことだろう。私利私欲のためではなく、 ただゆっくりを絶望に突き落とすことだけを目的に行動する人種のようだから。 まあ自然保護活動にとっちゃ、微々たるものだろうけどね。あんなはした金。 「ゆぐっ・・・ゆぐっ・・・なんでぇ・・・れいぶのおさいせん・・・」 ゆっくり神社の境内でれいむが泣いていると、周囲から仲間のゆっくりが怒った表情で飛び出して来た。 れいむだけのお賽銭じゃないんだよね。 「ちょっと!どういうことなのれいむ!!」 「はこをあけるためにおさいせんをあげちゃうなんてばかなの?しぬの?」 「ゆ゛っ!?ちがうよ、れいむは・・・」 「ちがわないんだねー!わかるよー!」 「にんげんのたべものをいっぱいくれるってやくそくはうそだったんだね!!」 「いままでまりさたちをだましてごはんをはこばせてたんだぜ!!ゆるせないんだぜ!!」 「にんげんのおねがいにつきあわされてゆっくりできなかったわ!」 「れいむはぜんぜんゆっくりできないゆっくりだね!!」 「このうすぎたないばかゆっくり!!いきてるかちないよ!!」 「「「「「「ゆっくりしね!!!」」」」」 「ゆ゛ぎゃあ゛あ゛あああああぁぁぁぁぁああぁぁぁ!!」 何匹ものゆっくりから袋叩きに遭うれいむ。 参拝客に気に入ってもらうために綺麗にしていた髪や肌もボロボロになっていく。 暴行に参加していないゆっくりは、れいむの収まっていた手作り小屋に体当たりして破壊し、 屋根に使われていた葉っぱや草をむーしゃむーしゃとやっている。 やめでぇぇぇというれいむの声も、罵声と悲鳴の中に掻き消える。 十数分に渡る暴行が続いた後、完全に神社を破壊しつくしたゆっくり達は、それぞれ周囲に散っていった。 残ったのはゆっくり神社本堂のわずかな建材(食べられない部分)と空っぽの賽銭箱、 ボロ雑巾のようになった虫の息のれいむだけだった。 リボンも解けていてかわいそうだったので、俺は出て行って結んでやった。めんどくさいから固結びだけど。 「ゆ・・・・おにいさん・・・・・・」 「やあれいむ。お賽銭いるかい?」 「いらないよ・・・・・もうおかねはいやだよ・・・・・」 「あ、そう」 清貧ってやつかな。本物の方の巫女にも見せてやりたいぜ。 俺はれいむの前に立って、手をパンパンと叩く。 「早いとこ給料上がりますよーに!」 そして一礼すると、ゆっくり神社跡に背を向け、家に帰る。 饅頭には神も仏もいないよね。 おしまい このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau9/pages/925.html
博麗神社にお参りに行った帰り、林道を歩いていると妙な祠を発見した。 太い木の枝や葉っぱを組み合わせて作った小屋に、ゆっくりれいむが一匹収まっている。 そしてその前には、格子状の蓋のついた木箱。 ゆっくりに複雑な工作など出来るわけないから、人間の作り損じでも拾ってきたのだろうか。 手前には枝を組んで作られた小さな鳥居?があり、ゆっくりがくぐれる程度の大きさだ。 祠に収まっているれいむと目が合うと、得意げな笑みを浮かべながら話しかけてきた。 「おにいさん!!とってもありがたいゆっくりじんじゃだよ!! ゆっくりしていってね!!おさいせんをゆっくりちょうだいね!!」 こんなことを言い出す。神社の巫女さんを模したゆっくりであることは解っていたが、 本物の真似事まで始めるとは。しかしゆっくりを崇めてもありがたいどころか、運気を吸われそうな気がするぞ。 でもまあ、ゆっくりがこんなことをしているのは何だか珍しかったので、 少しぐらいお賽銭をやっても良いだろう。人間に奪われそうな気もするが。 狭い鳥居をくぐろうとすると体がぶつかり、固定の甘かった鳥居はあっさり崩れてしまった。 れいむは「なにするの!!」と言って少し悲しそうな顔をしたが、それほど怒った様子も無いので気にしないでおいた。 そしてお賽銭箱に面白半分に木箱に小銭を入れてやる。さっき本物の博麗神社に投じた額の1/10ほどだが。 「ゆゆ~!!おにいさんありがとう!!おねがいごとをしてね!!」 うるさい巫女だな……いや、神主なのか? よく解らない。でもお参りは静かにさせてほしい。 作法に則り、手を叩いて願い事を念じる。それが済んで立ち去ろうとすると、 れいむは膨れっ面でこっちをにらんでいた。 「おにいさん!!おねがいごとをゆっくりいってね!!だまってちゃわからないよ!!」 え~……そういうもんなの? というか、お前が願い事を知ったところでどうする。 まあもう少し付き合ってやるか。 「今度資格試験を受けるんだよね。それで仕事がもらえるかどうか決まる大事なやつでさ。 もちろん勉強も頑張ってるけど、一応ゲンかつぎに神頼みもしとこうかな~ってことで。 勉強がうまくいって、試験に合格できますよーに!」 もう一度手を合わせて祈る格好をする。ゆっくりに祈るのも何かムカつくけど、まあごっこ遊びだし。 「ゆっ!ゆっくりききとどけたよ!!おにいさんはきっとごうかくできるよ!!」 お前が聞き届けるのかよ。こいつは神主兼巫女兼神様なのか? しかしたとえゆっくり相手と言えど、励ましの言葉をもらえるのは悪いものではない。 俺は少しだけ機嫌を良くすると、れいむに手を振って帰路についた。 その夜。寝る前に机に向かって勉強をしていると、窓をドンドンと叩くものがあった。 何だろうと思って開けてみると、そこには一匹のゆっくりぱちゅりーが。 「むきゅ~!!おにいさんがべんきょうのことでこまっていそうなけはいがしたから、おしえにきてあげたわ」 ……何だこいつ。あ、もしかしてゆっくり神社の差し金か? 学問成就を願った俺のところにゆっくりの中では頭の良いぱちゅりーを派遣し、勉強を手伝わせる。 それによって願いを叶えさせ、ご利益の評判を高めてお賽銭をもっと集める……と。 「お前、ゆっくり神社から来たのか?」 「むきゅ!?な、なんのことかしら?ぱちゅりーはそんなれいむ、ぜんぜんしらないわね!」 れいむなんて一言も言ってないのに……まあこれで間違い無さそうだ。 しかし人を助けて対価を貰おうというのは、ゆっくりにしてはなんとも殊勝な考えだ。 「むきゅ!とってもかしこいぱちゅりーがばかなおにいさんをかしこくしてあげるわ!ゆっくりなんでもきいてね!」 しかしもうちょっと口の悪くない奴を派遣出来なかったものか…… ぱちゅりーは文房具に混じって、机の上に鎮座している。気が散って邪魔だ。 ぱちゅりーの頭が実のところそんなに良くないことは知っているので、追い返しても良い。 しかし受験勉強でストレスの溜まっていた俺は、ちょっとだけ悪戯をしてみた。 「ふーん、じゃあここの問題がちょっと解らないんだけど。答え教えてくれないかな?」 「むきゅ!ぱちゅにおまかせよ!」 俺は使っていた問題集の中で一番簡単な問題をぱちゅりーに見せてみた。 五秒後 「むっきゅー!!むじゅむじゅーー!!」 何か変な声を出し始めた。それでも問題集にかじりつくように向き合うぱちゅりー。 しかし人間様の問題をゆっくりに解けというのは難儀な話だ。 「むっきゅーー!!むじゅむじゅーーー!!」 ぱちゅりーはそのまま溶けていった。知恵熱でも起こしたんだろうか。 机の一角に広がったぱちゅりー液を指ですくって舐める。甘い。 これは勉強で疲れた頭を癒すには良いかも知れない。少しは役に立ったな。 ◇ 後日、試験に無事合格した俺は、息抜きに林道を散歩していた。 博麗神社に学問成就のお礼をしにいったのだが、ゆっくりの方にもついでに寄ってやることにする。 ゆっくり神社にさしかかると、おばあさんがお賽銭を入れていた。遠くから様子を見てみる。 「おばあさん!!おねがいごとをいってね!!」 「そうねぇ……うちの畑が今年も豊作で、おいしい野菜が沢山売れますように」 「ゆっくりききとどけたよ!!おばあさんはおいしいおやさいをいっぱいとれるよ!!」 「あらあら、嬉しいねぇ」 おばあさんは朗らかに微笑みながら、れいむに手を振ってゆっくり神社を後にする。 ゆっくりは子供っぽいところがあるから、ああいうのは年寄りに受けが良いのかもな。 おばあさんの姿が見えなくなると、れいむの仲間らしきゆっくりが数匹周りから飛び出て来た。 「みんなおばあさんのおねがいきいた?」 「はたけをてつだうんだねー!!わかるよー!!」 「きっとちからしごとだからまりさがてきにんね!」 「ゆっ!ゆっくりまかせるんだぜ!!」 「ちーんぽ!!」 この件を一任されたまりさは、おばあさんの帰っていった方角に向けて走っていった。 ああやって参拝者の住居を特定してるんだな。 その仕事ぶりを見るため、俺はまりさに二重尾行を仕掛ける。 やがて林を抜け、まりさはおばあさんの家に着いた。おじいさんと二人暮らしをしているらしい。 二人とも家の中にいるのを確認すると、まりさはさっそく畑に侵入する。青々と茂った根菜はもう収穫寸前らしい。 しばらくゆーゆー言いながら物色するまりさ。農作業のやり方なんて知ってるのだろうか。 そう思ってみていると、突然大根を掘り返して食べ始めた。 「むーしゃ、むーしゃ、しあわせー!!」 何してんだ、あいつは……初めからこれが目的だったのか? いや、おそらく神社のれいむの目的は、こらしめられるリスクを負わずに人間の食べ物を手に入れること。 お賽銭を使って経済に参加することで、人間に疎外されない社会性を獲得しようとしたのだ。 まあ、現実的に可能かどうかは別として。 しかしアホのまりさには、そんな(ゆっくり的に)遠大な計画は理解出来ないし、面倒臭い。 それより目の前に広がるごちそうの山を目の前にして、今すぐしあわせになることを選んだのだろう。 「ゆっゆっ!これめっちゃうめ!さいしょからこうすればてっとりばやいんだぜ!!れいむはばかだぜ!!」 バカがどちらかは一目瞭然だが。 俺は畑の被害が大きくならない内に現場に踏み込み、まりさを取り押さえた。 「ゆっ!?おにいさんなんなんだぜ!?ゆっくりはなすんだぜ!!」 「人の野菜を食う悪いゆっくりを見過ごすわけにはいかないな」 「ゆべえぇっ!しらないんだぜ!ここはまりさがみつけたからおやさいはまりさのなんだぜ!!」 ぎゅうぎゅうと両手で地面に押さえつける。 跳ねようとするまりさの力が伝わって来るが、人間の腕力からすれば大したものではない。 餡子を口からぶりぶりと吐き出し、悲鳴を上げながらしなびていく。 あんまりまりさがうるさかったからか、住居からおじいさんが出てきた。 「コラーッ、わしの畑で何の騒ぎだ!?」 「あ、すいません。害獣が畑を荒らしていたものですから、咄嗟に……」 「ああ、ゆっくりか。すまんね兄ちゃん、うちも畑の周りに柵を作らないといかんのぉ。 そのゆっくりはうちが引き取るから置いていってくれ。良い肥料になるんじゃよ」 ほう、それは知らなかった。最近の農家はゆっくりを肥料にしているのか。 潰れて動けなくなったまりさをおじいさんに引渡し、俺は林道へと引き返す。 まりさの餡子によって畑の土壌は更に充実し、立派な野菜が収穫されることだろう。 ◇ 引き返した俺は、再びゆっくり神社へと赴く。 れいむが「ゆっくりしていってね!!」と言うので、「はいはいゆっくりゆっくり」と返す。 「ゆっ!!このあいだのおにいさん!!」 「やあ。おかげさまで試験にも合格出来たよ」 「よかったね!おともだちにもゆっくりじんじゃをしょうかいしていいよ!! ところでおにいさん、とってもかしこいぱちゅりーをみかけなかった?」 「ん? いや、見てないな。見てたとしても、見ただけじゃ賢いかどうかなんて解らないよ」 「ゆー、そうなの・・・」 まさかぱちゅりーは家で死にましたとも言えまい。余計な誤解と揉め事が起きそうだ。 しかしれいむもこっそりと仲間を派遣している手前、大っぴらに「お前の家に行ったはず」などとは聞けないらしい。 ご利益要員が欠けたのは痛いだろうが、またどっかから補充すれば良いだろう。ゆっくりなんて幾らでも沸いて出る。 「おにいさんきょうもおさいせんちょうだいね!!」 「いや、今日は良いよ。特に願い事も無いし」 「そんなことないでしょ!!なにかあるはずだよ!!おさいせんいれてね!!」 「醜い神社だなぁ……ん?」 傷付いた顔の子供がとぼとぼと歩いてきた。俺は道を開けてやる。 れいむが子供に「ゆっくりじんじゃだよ!!ゆっくりしていってね!!」と声をかける。 子供は賽銭箱に小銭を投げ入れ、手を叩いて願い事を言った。 「村のいじめっこがぶっ倒れますよーに!!」 どうやら虐められて怪我をしてるらしい。身体も大きくないし喧嘩では勝てないんだろう。 賽銭入れて祈るなら博麗神社の方が……と思ったが、確かに博麗神社までの道のりは少し険しくて子供の足では辛い。 とはいえゆっくりにも縋る気持ちなのだろうか。 「ゆっくりききとどけたよ!!あくはせいぎにやっつけられるうんめいなんだよ!!」 「うん……ありがとう……」 れいむの言葉を気休めと受け取って力なく笑うと、少年はトボトボと村に帰っていった。 助けてやりたい気もするが、子供の喧嘩に大人が出て行くってのもね。 周囲の茂みがガサガサと揺れた。仲間ゆっくり登場かと思ったが、出てこない。俺がいるからか。 「おにいさん!!ようがないならさっさとどっかいってね!!」 れいむが体を膨らませて怒鳴ってくる。俺ははいはいと答えてれいむの視界から消え、近くの茂みに隠れて様子を見る。 俺の姿が見えなくなったのを確認すると、何匹かのゆっくりが茂みから出てきた。 「こんかいはわるものたいじだよ!!」 「わかるよー!みょんとちぇんがいくんだねー!」 「ちーんぽ!ちーんぽ!」 「ふたりにかかればにんげんなんていちころね!!」 「ゆっくりいってらっしゃい!!」 子供の帰っていった方に走っていくみょんとちぇん。 俺も気付かれないようにその後ろをこっそりついていく。暇な奴だな、俺も。 結構歩いて村に辿り着く。こそこそと住人の様子を見て回っているゆっくり二匹。 やがて、いかにもいじめっ子ですといった風貌の、体格の大きな子供を見つける。 「あいつなんだねー!わかるよー!」 「ちーんぽ!」 「ちぇんがうしろからきしゅうするから、みょんがとどめだよ!」 「でかまら!」 気合の掛け声だろうか。 打ち合わせをするやいなや、ボサっと道を歩いていたいじめっ子の後頭部に向けてちぇんが苛烈な体当たり。 「いだっ」と呻いたいじめっ子は軽い脳震盪でも起こしたのか、その場に手をついてしまう。 そしてみょんが追撃。背中の上でぼふぼふ跳ね始める。 「ちーんぽ!ちーんぽ!」 「痛いっ、痛い! な、何なんだお前ら!?」 「ゆっくりしぬんだねー!わかるよー!!」 ゆっくり達の猛攻は続く……が、最初の一撃以外はあんまり効いてるとは思えない。 肩甲骨の間あたりで飛び跳ね攻撃を繰り返していたちぇんが、しっぽを掴まれて地面に叩きつけられる。 「ゆべっ!!なにずるのー!!ゆっくりやめてよー!!」 「はぁ? お前らが先に喧嘩売ってきたんだろうが。何やったってセイトーボーエイだぜ」 「ち、ちーんぽ!?」 みょんを払いのけ、立ち上がる少年。その瞳には苛立ちと、面白いおもちゃを手に入れたという好奇の光が輝いている。 ちぇんはしっぽを掴まれたまま、「ぎにゃあああああああ!!」と叫びながら振り回されている。 目からあふれ出る涙が周囲に飛散する。隠れているこっちにも飛んで来たので、顔についたのを指で取って舐める。甘い。 その勢いでびたーんびたーんと地面に叩きつけられるちぇん。その度に餡子を吐き出し、地面に放射状の餡痕が残る。 少年は鞭のようにちぇんを振ると、近くでおろおろしていたみょんを横に薙ぎ払った。 「ぺにずっ!?」 「ぎゃはははは! 弱っちいゆっくりごときがおれさまに勝とうなんて、百年早いんだよ!」 「やめでねー!!たずげでねー!!わからないよーー!!!」 吹っ飛ばされたみょんが、俺の隠れている近くの茂みに突っ込む。ギクッとしたが、何とかばれなかったようだ。 ちぇんは餡子を吐き出して少し軽くなり、速度を増して引き続きひゅんひゅんと振り回されている。 「やめてねええええーーー!!わからないよぉぉぉぉーーー!!!」 「あははは、これ面白いな。そうだ、お前うちの飼い猫の遊び相手にしてやろうか。 何か見た目も猫っぽいことだし、あいつもきっと喜ぶぞ。楽しみだな!」 「ゆぅぅぅうーーー!ちぇんおうちかえりたいよーーー!!!」 言葉とは裏腹に残酷そうに笑う少年の顔を見て、飼い猫もきっと彼に似て大きくて乱暴なんだろうなと思った。 その時、茂みに埋まっていたみょんが颯爽と飛び出す。その口には折れた枝がくわえられている。 ちぇんを振り回して遊ぶ少年の足元に、あっという間に駆けていき……そのまま枝の尖った折れ口で、少年の足を突き刺した。 「ちぃーーーーんぽ!!」 「い゛っ……痛っでえぇぇぇぇぇーー!!」 「みょーん!たすけてくれたんだね!!わかるよーー!!」 「ちんぽちんぽちーんぽ!」 足の痛みに、思わずちぇんを離してしまう少年。地面に落ちたちぇんは、嬉しそうにみょんの元に擦り寄る。 少年の足を見てみると、結構傷が深いみたいで血がどくどく溢れ出ている。あれは跡が残りそうだな。 ……っていうか、ちょっと洒落にならなくなってないか? 見てていいんだろうか? 血まみれの枝をくわえてなおも戦闘態勢のみょんを、泣きそうな顔で見ている少年。 やがて足を引きずりつつも、全速力で泣きながら逃げていく。 「いでぇ、いでぇよぉぉぉぉーーー!! お父ちゃーーーん!!」 「やったねーー!!ちぇんたちがかったんだよ!!わかるよーーー!!」 「ちーんぽ!!」 手負いの二匹はぴょんぴょん跳ねて勝ち鬨を上げている。 確かにあの怪我では、いじめっ子もしばらくは他の子供達に乱暴など出来ないだろう。 だがしばらくもしない内に、先ほどのいじめっ子など比べるべくもない屈強な男が現れる。 「てめえらか、うちの坊主に怪我させたゆっくりは!!」 「ちんぽ?」 「またわるものとうじょうなんだねー!わかるよー!でもちぇんとみょんならまけないんだよーー!!」 いじめっ子を撃退して自信をつけたのか、勢いよく突進していく二匹。 しかし大人の男に勝てるはずもなく、木の枝を突き刺す前に順々に蹴り飛ばされてしまう。 「ぢんっ!?」 「ゆびゅっ!なんでえええーーー!わからないよぉーーー!!」 「饅頭ふぜいが、人間様を傷付けやがって……あの世で後悔しやがれ!!」 男は少年のように甚振ることなどなく、躊躇せず二匹のゆっくりを確実に踏み潰していく。 始末を終えた男は、村の広場に大人たちを集め、何やら話し合いをしていた。 「ゆっくりが人間を襲っただって? 信じられないなあ」 「しかし現に、うちの坊主が木の枝で足を刺されてるんだ。あれじゃ当分は田んぼにも入れねえ」 「うーん、確かに子供や年寄りなら怪我をさせられることもあるかもな」 「どうする? 人間に勝てると思い込んだゆっくりが人を襲い始めたら……」 「そんな危険な饅頭がいたんじゃ、弱い者はおちおち村を出歩けもしない!」 「仕方ない、このあたりのゆっくり一斉駆除しよう。決行は明日の午後、子供や老人には外出を控えさせよう」 さあ、大事になってまいりました。まあ当然の成り行きですけどね。 ゆっくり神社のおかげで大量のゆっくりが死ぬことになってしまった。 まあ神社自体はこの村から離れた所にあるから、そこまで駆除の手が及ぶことはないだろうが。 しかし酷い話だ。俺は家に帰った。 ◇ 数日後。ゆっくり神社は人員の欠損と補充を繰り返しながら、 俺のような珍しいもの好きの人間相手にそこそこ繁盛してるみたいだった。 何度か様子を伺ってみたが、神社の運営を担当するれいむに、周囲の仲間がごはんを運んでくるらしい。 その見返りに、お賽銭が溜まった暁にはれいむがおいしいお菓子を振る舞うという筋書きだろう。 そしてついに、充分なお賽銭が溜まったとれいむが判断したらしい。 れいむは達成感に満ちた笑顔で、お堂から出てきて賽銭箱にすりすりしている。 「おかしをかいにいくよ!!ゆっくりはこをあけるよ!!」 ゆっゆっと言いながら、箱の周りを何週かするれいむ。何をやっているのか。 「どうやっであげるのおぉぉぉおおおぉぉぉぉ!?」 考えてなかったんかい。神社の巫女さんがやってるんだから何とかなるだろうぐらいの気持ちだったんだろうな。 引っ繰り返そうと体当たりをするが、元々が高さがなく横に広い形状であった上、 皮肉にも小銭が溜まって重量を増した箱はそう簡単に倒れない。 ゆぐゆぐと泣いているれいむ。開けてやろうかしらと思い始めた頃、性悪そうな一人の青年が参拝にやってきた。 れいむを無視して賽銭箱に小銭を投げ入れると、ぱんぱんと手を叩く。 「もっといっぱい虐待できますよーに!!」 「ゆ!?おにいざん!このはこをあげでね!!!」 巫女としての務めも忘れ、泣き声で参拝客に懇願するれいむ。 青年はにっこりとれいむに微笑みかける。 「いいよ、お安い御用さ。でもタダでは引き受けられないなあ」 「ゆ゛!?」 「お願い事をする時は何が必要なんだっけ?」 「ゆ・・・おさいせん・・・でもおさいせんはそのなかだよ」 「じゃあ僕が箱を開けたら、僕にお賽銭をくれるのかい?」 「いいよ゛!!はやぐゆっぐりあげでねぇ!!!」 箱を開けることしか考えていないれいむ。青年は手に力を込め、固く閉められていた箱の蓋を外す。 れいむは感激の涙を流す。 「ゆぅ~~!!おにいさんありがとう!!」 「じゃあ約束どおり、お賽銭はもらっていくね」 「ゆ?」 持参した袋に箱の中身の小銭をじゃらじゃら流し込んでいく青年。 感激の表情のまま、呆然と眺めているれいむ。 「じゃあね!」 「ゆ゛う゛ぅぅぅぅぅ!!おにいざんなにずるの゛おおぉぉぉぉぉ!!! れいぶのあづめだおざいぜんがああぁぁぁぁぁ!!」 「大丈夫、これはちゃんと里の自然保護基金に寄付しておくよ。 買い物しようなんてらしくないこと考えず、森の中でゆっくりしていってね!」 疾風のように去っていく青年を、れいむは追いかけることも出来ない。 俺が捕まえるべき? いや、別にれいむの肩持つ気無いし。 それにあの青年は、本当に森のためにお金を使うことだろう。私利私欲のためではなく、 ただゆっくりを絶望に突き落とすことだけを目的に行動する人種のようだから。 まあ自然保護活動にとっちゃ、微々たるものだろうけどね。あんなはした金。 「ゆぐっ・・・ゆぐっ・・・なんでぇ・・・れいぶのおさいせん・・・」 ゆっくり神社の境内でれいむが泣いていると、周囲から仲間のゆっくりが怒った表情で飛び出して来た。 れいむだけのお賽銭じゃないんだよね。 「ちょっと!どういうことなのれいむ!!」 「はこをあけるためにおさいせんをあげちゃうなんてばかなの?しぬの?」 「ゆ゛っ!?ちがうよ、れいむは・・・」 「ちがわないんだねー!わかるよー!」 「にんげんのたべものをいっぱいくれるってやくそくはうそだったんだね!!」 「いままでまりさたちをだましてごはんをはこばせてたんだぜ!!ゆるせないんだぜ!!」 「にんげんのおねがいにつきあわされてゆっくりできなかったわ!」 「れいむはぜんぜんゆっくりできないゆっくりだね!!」 「このうすぎたないばかゆっくり!!いきてるかちないよ!!」 「「「「「「ゆっくりしね!!!」」」」」 「ゆ゛ぎゃあ゛あ゛あああああぁぁぁぁぁああぁぁぁ!!」 何匹ものゆっくりから袋叩きに遭うれいむ。 参拝客に気に入ってもらうために綺麗にしていた髪や肌もボロボロになっていく。 暴行に参加していないゆっくりは、れいむの収まっていた手作り小屋に体当たりして破壊し、 屋根に使われていた葉っぱや草をむーしゃむーしゃとやっている。 やめでぇぇぇというれいむの声も、罵声と悲鳴の中に掻き消える。 十数分に渡る暴行が続いた後、完全に神社を破壊しつくしたゆっくり達は、それぞれ周囲に散っていった。 残ったのはゆっくり神社本堂のわずかな建材(食べられない部分)と空っぽの賽銭箱、 ボロ雑巾のようになった虫の息のれいむだけだった。 リボンも解けていてかわいそうだったので、俺は出て行って結んでやった。めんどくさいから固結びだけど。 「ゆ・・・・おにいさん・・・・・・」 「やあれいむ。お賽銭いるかい?」 「いらないよ・・・・・もうおかねはいやだよ・・・・・」 「あ、そう」 清貧ってやつかな。本物の方の巫女にも見せてやりたいぜ。 俺はれいむの前に立って、手をパンパンと叩く。 「早いとこ給料上がりますよーに!」 そして一礼すると、ゆっくり神社跡に背を向け、家に帰る。 饅頭には神も仏もいないよね。 おしまい このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/mythosflickertrpg/pages/12.html
● ゆらぎの神話について ● 『ゆらぎの神話』は、『ゆらぎの神話』と定義づけられて語られたイメージの集積であり、パブリックドメインである。 端的に言えば「既に存在する設定と矛盾してもよい」「唯一の解釈は存在しない」という原則を持った設定群、フリーシェアワールドである。 詳しくは『ゆらぎの神話』ポータルの「「ゆらぎの神話」について」を、 権利関係については『ゆらぎの神話』ポータルの「利用上の注意」を参照されたし。 ● 幻想再帰のアリュージョニストについて ● 「呪術」と呼ばれる技術によって高度に発展した異世界「ゼオーティア」を舞台に、 機械義肢を帯びた地球出身の青年「シナモリアキラ」と 寄生異獣フィリスを左手に宿した少女「アズーリア・ヘレゼクシュ」の二人を主人公として展開される物語である。 ファンタジー・サイバーパンク・オカルティズムの習合した特異な世界観を持つ小説であり、 作者最近氏はこれを「オカルトパンク」と称している。 本作が幻想再帰のアリュージョニストの二次創作TRPGであることは前述の通りであるため、 詳説に紙幅を割くことはせず、原作へのリンクを付記することで説明の代替とする。 ● 呪術について ● 「呪術」とは、作中において「人類の文化的営みを類推によって拡張する技術」とされている。 物理法則に生きる我々地球人から見て、呪術の論理には破綻や飛躍が多分に存在する。 それはゼオーティアが、アナロジーの誤謬が法則に優先する (=「論理的な破綻」が「一見もっともらしいもの」ならば事実として通用してしまう)世界であることに起因している。 例を上げれば 「動画の再生数によって情報ソースとしての正確さが変動する」 「演劇を通じて過去に遡及し歴史を改変する」 「失われた自分を「自分ではないものたちの記憶」を参照して再構築する」 というように、結果が原因に作用したり、不可逆的な結果を遡ることが起きてしまう。 もっと分かりやすい言い方をすれば、「与太話や詭弁が現実になる」世界がゼオーティアであり、 「与太話を現実にする」「現実を変えるために詭弁を語る」技術を呪術と呼ぶ。 プレイヤーはこの呪術的価値観の支配する世界の中で、物語を演じていくことになる。 ● Aの魔法陣について ● 『Aの魔法陣』は、ゲームデザイナー・作家の芝村裕吏氏が開発し、アルファ・システム社より出版された汎用TRPGである。 特定の背景世界を持たず、どんな世界観でも再現可能なシステムとなっている。 現状出版されているデータでは芝村裕吏氏の手がけた作品群『無名世界観』を再現するものが多い。 TRPGの中ではも多人数で即興の物語を製作することに主眼が置かれたデザインが特徴である。 一方、乱数を用いた異世界シミュレーションゲームとしての側面は薄くなっている。
https://w.atwiki.jp/macinakapiano/pages/611.html
しなの鉄道線 (凡例) <>:近日設置予定 ※:期間限定 [N]:駅から徒歩N分 本線 篠ノ井 (名古屋方面直通) 屋代 <屋代駅> 篠ノ井→名古屋方面 篠ノ井 (本線から分岐) 松本 松本駅 信毎 MEDIA GARDEN [9] 塩尻 (甲府方面直通) 多治見 多治見駅 ピアノハウス音の庭 [12] 千種 メルパルク名古屋 [4] 金山 <金山総合駅> [2] 塩尻→甲府方面 塩尻 (本線から分岐) 岡谷 (飯田方面直通) 韮崎 ニコリ [4] 甲府 藤村記念館 [2] 酒折 石和温泉 石和温泉駅 塩山 甲州市役所 [8] 岡谷→飯田方面 岡谷 (本線から分岐) 市田 とよおかマルシェ [11]
https://w.atwiki.jp/daydawn/pages/1041.html
波風ゆらぎ (なみかぜ-/Namikaze Yuragi) 年齢:17 職業:学生 性別:女 レベル:3 種族:人間 身長 158cm 体重:51kg メイン:異能者 サブ:狩人 エクストラ:魔弾使い 追加サブ:- PL名:ぴゃー イメージアイコン:シノン(ソードアート・オンライン) イメージCV:上坂すみれ キャラクターシート テーマソング 勇侠青春謳 歌詞 勇侠の士となり戦う青春は 仄蒼きほどに愚かなものでしょうか 日常BGM 昼:GHOST TRICK / 夜:Forest Interlude 戦闘BGM 昼:Inevitable Struggle / 夜:Spinal Coaster 「無駄に手を焼かせないで欲しいわね。銃弾だってタダじゃないのに」 外見 鮮やかなミントブルーの短い髪の、一般的に美少女と言われる類の顔つき。 それでいて常に俯瞰するような冷めた表情をたたえており、一見すればどこか素っ気なさげな印象を与える。 引き締まった肢体はそこまで貧相ではないが、本人としては相当気にしている。 人格 冷淡でツンツンとした態度は厳しく受け取られがち。 人によっては大人ぶっているとも取れるその様子は生真面目さの裏返し。 決して性根は不親切というわけではなく、周囲を気にかけて働くことも多い。 何だかんだ言いながらも困った人に手を差し伸べる事も少なくなく、 言い換えれば甘さを捨てきれないタイプの人間。 来歴 ”星雲”と呼ばれる特殊な弾を用いる銃の担い手、波風の家に生まれた三女。 魔弾を製造する技能こそもたないが、魔力を瞬間的に籠める事で異能の媒介としたり 身体能力の増幅といった特殊な戦い方に用いている。 静止した状態であれば特に狙撃には秀でており、これは敬愛する次兄・サグリから学んだ技術。 しかしある時そんな次兄が突如として家から姿を消し行方知れずとなる。 いてもたってもいられずゆらぎは家を飛び出し、兄を探すべく全国を旅して回った。 様々な出会いを交わし、”星雲”の技術を培いながらも少しずつ前へ進んで来た彼女は ある時遂にサグリの消息を、戦争の渦中にある魔境都市で掴む事に成功する。 それはすっかり雰囲気の変わった彼が謎の集団と何処かへと姿を消したというものだった。 兄がネームタグ所有者の可能性が高いという情報も知った彼女は、 危険を承知でランデルに自ら志願。表向きに動き易いよう戦争に参加しつつこの地で蹴りをつける事を心に決めた。 + 「ネガイボシ」 兄がたったひとつ残したライフル。幼少期の妹の「人を助ける銃士になりたい」という夢に答えて贈られた。 恥ずかしいから、という理由で銘を人に語る事は滅多にない。 旅の行く先行く先に、銘のある弾とケースを創り出す不思議な力を持つ。 しかしそれらの弾にそれぞれ固有の力がある訳ではなく、装填する事も出来ない。 それでも彼女は大事にこの弾を保管し続けている。 + 「兄」 波風サグリ(Namikaze Saguri) 外見年齢:25 性別:男 種族:人間 メイン:異能者 サブ:結界士 エクストラ:魔弾使い 他 イメージアイコン:うちはイタチ(NARUTO) イメージCV:杉田智和 「願い星、と名付けた。……何、子供の夢というものは中々馬鹿に出来ないものだよ」 波風家の次兄。魔弾を用いた結界術や符術を得意とする戦い方をする。 寡黙だが家族思いであり、よく面倒を見ていた妹のゆらぎからは慕われていた。 ある日こつ然と表舞台から姿を消し、捜索も半ばで打ち切られる。 ゆらぎが長年探し歩いた結果、魔境都市で「ネームタグ持ち」として見つかったという噂が入る。 + 「隣人」 皆本希美(Minamoto Nozomi) 外見年齢:23 性別:女 種族:人間 メイン:異能者 サブ:狩人 エクストラ:魔弾使い 他 イメージアイコン:シリカ(ソードアート・オンライン) イメージCV:黒沢ともよ 「この街の皆さんは、とても素晴らしい人だと思います!」 ゆらぎの隣部屋に居住する女。 少女のような外見をしているが、既に成人しておりしょっちゅう子供と勘違いされる。 初対面の相手にも馴れ馴れしく話しかけてくるが、それまでのことである。 普段は市内で戦争の支援活動のため技術者として働いているらしい。 ※ドラマなどの際、希望があれば彼女とはいつでも遭遇する事が可能です。 + たびのきろく・星々を繋ぐ星座線 これは私が歩いてきた轍でしかない。もう会う事も無いかもしれないし、この魔境に入った今ではこれからの私に纏わる事もないだろう。 魔境の土地で会った奴らを除けば。 + 東の果ての魔法都市 喜星アークトゥルス よくわからない人だった。真冬にアイスバーを加えて腹を下さないのだろうか。 手品の腕は紛うことなき一流だったと思う。けど、おひねりにまでアイスを要求しなくても。 願い星 芸を見て欲しい 鷹星アルタイル 成り行きで温泉を堪能してしまった。豪華な宿だったけど客が何か怪しい。 ところでなんで彼はギターを引いてたのだろうか。しかも下手だし。 願い星 宿の客になって欲しい + 竜の音を引き連れる街 光星ミモザ ペア客限定キャンペーンだかの為と言う割には対象外のケーキも買い漁ってたし、 全部平らげたのは流石に度肝を抜かれた。どこに入るんだあの量。 願い星 一緒に列に並んで欲しい 赤星アンタレス 今時三段笑いをする奴なんて初めて見た。 後で出てきたそいつの知り合いももっと強烈だったけど。類は何とやらか。 願い星 人を探して欲しい + 聖獣を冠する学び舎 後星アルデバラン 多分同い年ぐらいだと思うけど、あの喋り方は恥ずかしくないのだろうか。 それにしてもよく逃げながらあれだけ罵倒の言葉が出て来るものだ。 願い星 背中に隠れさせて欲しい 冷星アクルックス 気まぐれに参加した商店街のくじ引きで、暗殺者みたいな目で凝視された。 クッキー半年分なんて貰ってもどうしようもないからいいんだけど……。 願い星 菓子を分けて欲しい 龍星スピカ 印象に残りづらい。……忍者みたいな、というか。言い表しにくいんだけど。 目線も合わせなかったけど、顔に何かついてたのだろうか。 願い星 道を教えて欲しい + 鬼が火を灯す古都 果星アケルナル 見ず知らずの人間にこういうのも何だけど、うだつの上がらない人。 まぁ、自分が異能者なのを忘れて財布一つに大慌てする辺り間違いじゃなかった。 願い星 落とし物を見つけて欲しい 襲星ベガ 今時の中学生は随分自由らしい。時計は安かったし、頑丈みたいだけど。 側にいたお抱えの傭兵みたいな背の高い人が気になる。 願い星 時計を買って欲しい + 卯花萌ゆる常緑の里 寿星カノープス 悪い子じゃないと思うんだけど、落ち着きがないというか何というか。 それにしても犬の尾を踏んで……って。昭和か。 願い星 犬を追い払って欲しい 巨星ベテルギウス 涼しい顔で弾を撃ち落とされたのは流石に驚いた。少し悔しかった。 それにしても何だあの胸、絶対おかしい。 願い星 槍の腕を試して欲しい + 隔絶されし悪性の根城 王星レグルス 長居しないで済んだのは彼女のおかげなので、正直恩を感じている。 それにしても、小学生みたいなナリの割に妙な迫力があった。 願い星 地図を買って欲しい + 星天瞬く蒼海の島 銀星リゲル 大和撫子ってああいう人を言うんだろう。 瞳のきれいな人だった。……中身は随分ギャップがあったけど。 願い星 洒落に笑って欲しい 傍星カプラ 背が高くて顔が良いので役者映えはするんだと思う。 でもヒーローショーって多分自然公園がやるサービスじゃない。 願い星 驚いて欲しい + 暁を見下ろす天空の地 炎星フォーマルハウト 怪しい人だったけど助けて貰ったのは確かだ。 言ってる事も良くわからなかったけど。希望がどうとか哲学者? 願い星 挟持を教えて欲しい 双星ポルックス パスタもピザも美味しかった。体重が気になるけど…… ところでイタリア人なのかと聞いてみたら普通に日本人だったらしい。 願い星 料理を食べて欲しい 地星ハダル 今時のアイドルってずいぶんテンションが高いらしい。 それにしてもあの尻尾動いてたけど、幻想種? 願い星 ライブに来て欲しい + 叡智と青春の集う都市 古星デネブ ボーっとしてそうだけど、親切な人ではあった。 というか助けられたのはこちらなのに律儀なものだ。 願い星 話を合わせて欲しい 白星プロキオン 何で自転車で樹にひっかかる事ができるんだろう。 黙ってればマシなんだろうけど、如何せん残念な人らしい。 願い星 下ろして欲しい + 一より始まる戦の魔境 天星リジル たまに街で見るけどまだお金返して貰ってない。 忘れてるんだと思う。テキトーな奴。 願い星 お金貸して欲しい 狼星シリウス ただひとつ、この弾だけケースだけが作られた。 弾は無い。こんな事は初めてだけど、理由は分からない。 願い星 ??? PickUp 「的を撃ち抜くのが狙撃手の仕事なの。バイバイ」 高行動値を目指して先に殴っていくスタイル 主な攻撃手段はホークアイ クリヤボヤンスによる探索能力もあり 属性 風・中立・善 起源 星座 「願うだけ願ってみれば。そのくらいはタダでしょ。 ……星の一つくらいは聞いてるかもしれないし」
https://w.atwiki.jp/hmiku/pages/25034.html
【登録タグ 曖昧さ回避】 曖昧さ回避のためのページ takpinの曲ゆらゆら/takpin matoの曲ゆらゆら/mato 田中Bの曲ゆらゆら/田中B Noz.の曲ゆらゆら/Noz. syudouの曲ゆらゆら/syudou 薄塩指数の曲ゆらゆら/薄塩指数 曖昧さ回避について 曖昧さ回避は、同名のページが複数存在してしまう場合にのみ行います。同名のページは同時に存在できないため、当該名は「曖昧さ回避」という入口にして個々のページはページ名を少し変えて両立させることになります。 【既存のページ】は「ページ名の変更」で移動してください。曖昧さ回避を【既存のページ】に上書きするのはやめてください。「〇〇」という曲のページを「〇〇/作り手」等に移動する場合にコピペはしないでください。 曖昧さ回避作成時は「曖昧さ回避の追加の仕方」を参照してください。 曖昧さ回避依頼はこちら→修正依頼/曖昧さ回避追加依頼
https://w.atwiki.jp/zatsudansenki/pages/27.html
,,,;;;'''''' '''';;;;;;,,,, '''';;;;,,,, ''';;;, ,,,,;;;;'''' ''';;;;,, '''''';;;;;;,,,,,;;;;;;;;'''''' ''''''''' ''''''';;;;;;,,,, ''';;;; ;;'' ,,,;;;;;''''' '''';;;;,,, '''';;; ''''';;;;;;;,,,,,, ''''''''';;;;;;;;,,,, `つ ', 、 / /´ ,,,,,,,,,,;;;;;'''' '; ''''';;;;;,,, ''''';;;;;;;,,,,,,, ''';;, 7|\ ャェェァ / | ''' ' '''; '''''''''''';;;;;;;,,,,,,, ,,,;;;,,, } `' -'' | ,,, ,,,,,,;;;;;;;;;''''';;;;;;;;,,,,,,;;;''''' ''''';;;;;;;,,,,, /', ,'\-‐--''', ,,,;;'''''';;;,,, ,,,,,;;;;'''''' ,,,;;;;''' ''';;;'' _,,. - ´ ', ', ,' | } /| ' '''''';;;;;,,,,;;;;''''''';;,, ,,,;;'' ,,,,;;;;;;''''''' ;' ,,/'" \ ', l , -'| / / 〉 ,,,,;;;'''' '';;,, ''';;;;;;;,,,,,,,;;;''''' ' ,,,;;;'''''' | , `''- '" / / / / 〉 '';;' ';, '''';;;;;'' ''';;;,,,,, ,,;;;;''' | ', ','-、,_ 、 ミ l ┌ | // | / ;, '';,,,;';,,;'' ''';;, ,,,,,,,,,,;;;;;;;'''''''' }__',\ っ,-'| | / /__{ '';;;;;;;'''';;;;;,,,,,,,,;;;;;;'''''''''''' | | ''-、, / / | |/ / | ';, ,; ━━━━━━━━━━ | |`'-, / | | |/ | | ''''';;;; ,,,;;;''';;' アインツベルン家に嫁いだ '; /\ ,-''"| | .| /', | '''';;;;; ,,,,;'';, ━━━━━━━━━━ ,;,, ,,,,,,,;;;;;;;''''''';;;,,,,,;' ‐‐''"-''" / | | ,' .| | ' / ,;''';,;' ;'''';;;,,,;''' ';,;' ,,,,;;;;'''''';;;;;,,,,;;;;'''''',,,,;;'' / |__, -'"/〉/ ,' .| γ´ \ ,;'' ;' ''';;;;,,, ;;;;;'' ''';;;;;''';,,,,;;;'''; / ‐、,_,,. ‐''/ / |,' | \ \ ,,,;;; '''''';;,,,, ;;;''; ___ ,、ミミミ'ミ'" | __ / / | ',_ \ \ ''''';;;;,,,,,, ''';;, ヽ-- -''',ミミミミ,、-''", -''"_\_/ //_,.、 ',_\_ "'-;; ////、,__ ,..-''"_ ,、-''" ̄ ̄`~"''‐ ] ] _///;;;/ 〉_', `"''‐-//// 、_ `''ゥ ''''' '''';;;;;;;,,,;;;;;;'''''';;;;,,,, ''';;;;,,, |_\/_ ''';;;,,, ,,,,,;;;;;;'''''';;;;;,,,,,,,,, ,,,,,,;;;;;;;'''''' ,,,;;;'''''' '''';;;;;;,,,, '''';;;;,,,, ''';;;, 、, ,,,,;;;;'''' ''';;;;,, '''''';;;;;;,,,,,;;;;;;;;'''''' ''''''''' ''''''';;;;;;,,,, ''';;|\ | / | | \ /{''''';;;;;;;,,,,,, | `''‐-、,_ ''''''''';;;;| \ |__ __ _ / / / ''''';;;;;,,, ''''';;;;;;;,,,,,,, `'-、, `"''‐'´ } ∧ , . < ̄ ̄  ̄>. .、 / / / ' '''; '''''''''''';;;;;;;,,,,,,, - ,,,;;;,,, |>─┴─ ' >、 / i ,,, ,,,,,,;;;;;;;;;''''';;;;;;;;,,,,,,;;;''''' '/ ; = ァ \/ ノ,;;;;'''''' ,,,;;;;''' ''';;;'' > 7 / ̄/ {___/'';;,, ,,,;;'' ,,,,;;;;;;''''''' ;' / _} /- 7´ / / / {  ̄ ̄>. 、,,,,,;;;''''' ' / / リ / / / / / / /; ', ヘ ム 人 {_ヽ──- 、 \ ''';;;,,,,, / / i / | | / / / { ', ヽ ム マ | ム } \ `ヽ ヘ,,;'' ''';;, ,,,/ / | /i / | | /| /{ / マ ムマ ムヽ ', | | } ! ヘ ヽ ム '';;;;;;;'''';;;;;,,,,,,,,;;;;;;''''''''| ;' | {ム ム | | /_| _/ | | マム \', マ }', |ノ |/Χ ヘ マ ム | l /リ{ | | | |´ 「 「 ト |、 マ', -弋、弋}、} / | / / \ ', } } ', { //マ |マ |マ|、{ __マ| リ ヾ ヾ、.リ | /斗// \ | ム | ,;,, ,,,,,,,;;;∨ ム レ ヽ', マ { 、ヘヽて≧ュ 、 テュ≦ラ`ソイ i ソ|' \/ / | ,,,,;;;;'''''';;;;;,,,,;;;;'''''',,,,;;'' ∨ \ ヾ ヾ、 }. ヽゞ-' ' -ゞ- ' イ / |ノ / / ;;;;;'' ''';;;;;''';,,,,;;;'''; \ \ | |!、 ' / /⌒ヽ / イ,,, ;;;''; 丶 \ | | ヽ、 、── ' </ リ / ム ,< >' ''';;, ヾヾ ̄ マ | |__ > 、 二 <} /, イ / / .| __彡>´ iヾ 、 | / ´ ̄ // | ,く | |´¨ヽ/ /´ | / ',| ', / / |
https://w.atwiki.jp/rei-k/pages/266.html
(2006年02月14日) どうにも
https://w.atwiki.jp/saikyouwoman/pages/590.html
【作品名】百花繚乱戦国乙女 【ジャンル】漫画 【共通設定・世界観】 平和のスロットゲーム『CR戦国乙女』を原作にした漫画。作者はしなのゆら。 時代設定は、小道具などを見る限り1560年代あたりか。 【名前】織田ノブナガ(漫画) 【属性】尾張領主 【大きさ】大柄な成人女性並み 【攻撃力】刃渡り130㎝、幅20㎝ほどの馬鹿でかい剣を所持。これを棒切れのように振り回して飛んできた矢を切り落としたりしている。 剣の一撃で成人女性を数十mぶっ飛ばして五重塔に叩きつけ、塔全体を地震の様に揺らせるオウガイと切り結べる 極王斬(五重塔を跡形もなく粉砕しその背後20m程の森を消し飛ばす斬撃)をかろうじて受け止められる 非情ノ大剣:いわゆるバサラ技。頭上まで剣を振りかぶり一気に振り下ろして火炎の渦を前方に叩きつける技。 前方30m程を一瞬で焼きつくし人間一人を消滅させる威力 【防御力】全編読んでみたがまるで防御力の描写がねえ。達人並み。 【素早さ】1mほどまで迫った弓矢数本に反応したやすく切り払える(6,1m先からの音速反応)。 戦闘速度は弓矢とほぼ同等なので55,6m/s。移動速度は達人並み。10m位ジャンプできる。 【特殊能力】榛名:真紅の勾玉。首から下げている。少し先の未来を見る力を装備した者に与える。 これを着けているからといって相手の動きがすべて先読みできるわけではないので考慮せんでよい。 【長所】湯船にタオルを浸けない、マナーの守れるお姉さん 【短所】鎧がほぼビキニアーマーなので防御力がゼロに等しい 【戦法】即非情ノ大剣 【備考】アニメ版ではさらに攻撃力がインフレします 参戦vol.6 91 vol.6 182 名前:格無しさん[] 投稿日:2012/04/15(日) 22 18 34.54 ID APIf7IMr 織田ノブナガ考察 その装備の薄さはここ(http //dic.pixiv.net/a/%E7%B9%94%E7%94%B0%E3%83%8E%E3%83%96%E3%83%8A%E3%82%AC)を参照。 ○大島アリサ 延々首を刎ね続けて勝ち ○音無小夜 非情の大剣勝ち ×雅 速い。先に無防備な腹を攻撃され負け ○○○○○主人公(海の呼び声)~ニッチ 非情の大剣勝ち ××阿万音鈴羽、飴谷千歳 先に頭撃ち抜かれて負け ×長野原みお 腹パン負け。ここから先は早くて倒せない 阿万音鈴羽>織田ノブナガ(漫画)>ニッチ
https://w.atwiki.jp/rei-k/pages/117.html
#blognavi 13 15 起床(ぇー テレビを見ている 15 30 本を買いに出かける 17 30 昼を食いつつ帰宅→笑天のコンボ PCつける 22 50 そして今にいたる さて・・・今週抜ければ楽なんだが、どうしてどうしてここまでヤル気ないのかっ!!! つか、ケーキ屋のバイトやろうかなぁ。 あの掲示板に張ってる奴。 20~23日の4日間で、17~22時か20~5時の2つなんだけどね~自給が100円違うし、まぁ難しいけど、どうすっかねぇ・・・ カテゴリ [休日のすごし方] - trackback- 2005年12月11日 22 50 37 羨ましい休日だねぇ。でも明日は地獄d -- れい (2005-12-12 00 05 20) 名前 コメント #blognavi