約 1,325,006 件
https://w.atwiki.jp/nimajhs/pages/22.html
https://w.atwiki.jp/nimajhs/pages/9.html
https://w.atwiki.jp/nimajhs/pages/10.html
https://w.atwiki.jp/nimajhs/
皆さんもうすぐ卒業ですね ウィキはみんなで気軽にホームページ編集できるツールです。 このページは自由に編集することができます。 さあ 自分のページを作って、担任の先生に一言伝えることを打ち込みましょう。 え 他の先生方にでも良いですよ。 自由にやってみてください。 ただ、他人のページの侵略はお互い絶対にしないでくださいね。 あと 数日 家からでもいじれますよ ファイトです。 まずは ログインして 右上の 新しいページ で 自分の出席番号のページを作りましょうね。 ではでは まずはこちらをご覧ください。 @wikiの基本操作 用途別のオススメ機能紹介 @wikiの設定/管理 おすすめ機能 気になるニュースをチェック 関連するブログ一覧を表示 その他にもいろいろな機能満載!! @wikiプラグイン @wiki便利ツール @wiki構文 バグ・不具合を見つけたら? お手数ですが、こちらからご連絡宜しくお願いいたします。 ⇒http //atwiki.jp/guide/contact.html 分からないことは? @wiki ご利用ガイド よくある質問 @wikiへお問い合わせ 等をご活用ください
https://w.atwiki.jp/nimajhs/pages/14.html
https://w.atwiki.jp/nimajhs/pages/43.html
https://w.atwiki.jp/gcmatome/pages/932.html
さよならを教えて ~comment te dire adieu~ 【さよならをおしえて こまん とぅ でぃーる あでゅー】 ジャンル ファナティックアドベンチャーノベル オリジナル版あそBD版 対応機種 パッケージ Windows 95~Me あそBD BDプレイヤーズゲーム DLsite専売 WindowsVista~10Android(11) 販売元 ビジュアルアーツ 開発元 CRAFTWORK 発売日 パッケージ 2001年3月2日 あそBD 2011年12月16日 DLsite専売 2016年1月29日 定価 パッケージ 8,800円(税別) あそBD 4,300円(税別) DLsite専売 Win 2,750円(税込) Android 2,420円(税込) レーティング アダルトゲーム 判定 良作 怪作 ポイント 伝説のプレミアエロゲー徹頭徹尾救いがない壊れていく主人公 CRAFTWORK作品for elise ~エリーゼのために~ - flowers ~ココロノハナ~さよならを教えて ~comment te dire adieu~ - Geminism ~げみにずむ~ WARNING!!!!!!! 鬱気味など精神的に不安定な人は真面目に読まないことをお勧めします。 言葉、男、狂気、少女、さよなら 概要 パッケージの特徴 あらすじ システム キャラクター ストーリーの特徴 評価点 賛否両論点 問題点 総評 余談 概要 アダルトゲーム史の極北で今も語り継がれている伝説のエロゲー。 キャッチコピーは「言葉、男、狂気、少女、さよなら」であり、異色な作品を数多く発表しているCRAFTWORK作品の中でも一際異彩を放っている。 タイトルは歌手・フランソワーズ・アルディの代表作から取られている。 歌の内容は、一方的に別れを宣告されたとおぼしき女性の心情をつづったものであり、決して奇をてらったものではない(*1)。 ジャンル名につけられている「ファナティック(fanatic)」とは、「狂信(*2)・熱狂」という意味である。この時点で既に嫌な予感がした方も多いだろう。そう思えたあなたは正しい。 パッケージの特徴 このゲームのパッケージには、以下のような他のアダルトゲームではお目にかかれない奇妙かつ陰鬱な注意書きが書かれている。 ・現実と虚構の区別がつかない方 ・生きているのが辛い方 ・犯罪行為をする予定のある方 ・何かにすがりたい方 ・殺人癖のある方 ※このソフトには精神的嫌悪感を与える内容が含まれています。上記に該当する方はご遠慮くださるよう、あらかじめお願い申しあげます。 CD-ROMの盤面デザインすら狂気を感じさせる。ネガティブな単語(*3)が盤面の隅から隅までびっしりと細かく書かれているのだ。 ここで嫌な予感がした方も多いだろう。くどいようだがそう思えたあなたは正しい。 あらすじ 主人公は女子高に通う教育実習生。彼は学校での生徒や教師との付き合いに精神的な疲れを感じていた。ある日、彼は美しい天使が異形の怪物に蹂躙される夢を見る。校内の保健医にその夢のことを相談していると、1人の少女が保健室に入ってくる。その少女は彼の見ていた夢の中の天使に酷似していた…。 システム 表示されるテキストを読んで時折出現する選択肢を選んでいく、極めてオーソドックスなサウンドノベル式ADV。 メッセージウィンドウは無く、画面全体にテキストが被さるスタイルである。 舞台の5箇所それぞれに1人ずつ、5人のヒロインがいる。彼女たちの居場所は常に変わらず、そこを訪れれば問題なく親交が深まる。ゲーム終盤、ターニングポイントとなる選択肢でその時最も親しいヒロインを指名すれば、そのまま正規終了を迎える。 選択肢でルートが分岐するケースもほとんどなく、特に攻略が必要となるほどの関門はない。なお、個別ルート選択までに3人まで同時進行が可能。 演出が少々変わっている。 攻略ヒロインの5人は、キャラ立ち絵にポーズや表情の変化が無い。その代わり、感情表現描写として「キャラの目元の素描風イラスト」がカットインする。 CGは大胆な部分拡大を多用する。そのため初見のCGは全貌がわからず、特にグロテスク描写を含むCGはプレイヤーを不安な気持ちにさせる。なお、見たいかどうかは別だが、回想モードでならCGの全体図を見やすい。 テキストの表示方法にも工夫があり、表示位置を不規則にしたり、文字列で画面を埋め尽くしたり、強制字送りでテンポを速めたりといったシーンはインパクトが強い。 ボリュームは少なめである。各ヒロインの個別ルートも結末を左右するほどの違いはなく、部分変化程度に留まる。 キャラクター 登場キャラは以下のとおり。 非攻略キャラ(女性)も2人いるが、その2人にも肌色CGはある。 + 主要キャラクター 人見広介(*4) 本作の主人公である教育実習生。だがいまいち臆病で自信がなく、精神的に疲れ気味。本作は上記のとおり彼が奇妙な夢を見るところから始まる。 小さな物事でも奥深く考えてしまう性格で、それを自分一人で抱え込んでしまうため自己嫌悪に陥りやすい。 詳しくは下記になるが、後半になるにつれ彼の行動はプレイヤーでも制御できないほどおかしなものになっていく。 巣鴨睦月 主人公が夢で見た天使と酷似している少女。本作のメインヒロインであり、主に教室に現れる。 主人公は彼女の持つ神聖さに憧れと恐れを感じている。 そして物語が進むにつれ彼女の存在は主人公の中でどんどん神に近いものになっていく。 高田望美 たばこを吸いに来た屋上で出会える少女。給水タンクの上でいつも下界を眺めている。 快活な印象を与える反面、自殺願望のようなことを呟くことも。 家庭環境に問題があるらしく、父親から性的虐待を受けている模様。 田町まひる 校庭で出会える主人公の幼馴染。内面も外面も幼い。 主人公に最初から友好的で、主人公側もある程度心を許している。そのためか専用BGMが異質なほど明るい。 主人公は過去のとある存在と彼女を重ねるのだが…? 目黒御幸 図書室で司書係を務める少女。生真面目な眼鏡娘。 主人公と同じく人付き合いが苦手で、世の中を達観したような見方でとらえている。 会いに行くと大抵勉強しているか本を読んでいるかのどちらか。彼女と話すと様々な方面の雑学を教えてくれる。 上野こより 弓道部室で出会う少女。攻略キャラの中では一番スタイルがいい。 つねにほんわかした口調で話すがかなりの毒舌家であり、容赦なく主人公の心を傷つける。 個人ルートでは暴走する主人公に対して唯一反撃に近いことをしてくる(*5)。 大森となえ 保健室の先生であり、主人公のよき相談相手。ヘビースモーカー。 非攻略キャラだが彼女を攻略したかったという意見も多い。もっとも、真実を知ると複雑なものだが…。 高島瀬美奈 学園の教員。となえと同じく非攻略キャラ。主人公の担当教師でもあるが、主人公は彼女のことをかなり苦手としている。 冷酷な印象を与える一方、となえと何かを話していたり、主人公の書いた日誌を見て突然泣き崩れたりするなど謎が多い。 なお、これ以外の人物は全く登場しない。学園内のはずなのにモブ生徒どころか背景にすら誰もいない。 これは演出ミスではなく、れっきとした理由がある(以下の「ストーリーの特徴」のネタバレ部分にて解説)。 ストーリーの特徴 プレイヤーは教育実習生の主人公を操り、5人のヒロインがいるそれぞれの場所を選択して彼女たちに会いに行く。 ゲームの展開は「保健室で保健医と会話 → トイレで用を足す → 各ヒロイン達と会話 → 職員室で担当教師と会話 → 一日終了」という流れでスケジュールをこなす。 主人公を操作する時間帯は決まって放課後の夕暮れ時。そのため背景は常に橙一色であり、独特な雰囲気を醸し出している。 ある日付まで話を進めたらヒロインを選択して個別ルートに入り、エンディングを迎える。 ところが、ゲームを進めるにつれ、主人公が段々おかしくなっていく。 主人公は最初こそ謙虚にヒロイン達と関わっているのだが、ゲームが進むにつれ態度が変化。 ヒロインをレイプするのはもちろん、弓矢で貫いたり四肢をもぎ取ったりとやりたい放題。しかし、翌日になるとヒロインが元通りになっており、何事も無かったかのように話しかけてきたりする。 また、主人公と同様におかしくなっていくものに「学校のチャイム」がある。最初はただの放課後のチャイムなのだが、日が進む毎に音がおかしくなっていき、最終的にはチャイムどころか音というのもおぞましい何かになる。 ※主人公の壊れっぷりの一例 保健室にて「あのコが……天使……なのかい?」と問いかけてきた保健医の先生に対し、以下のような返答の選択肢が出てくる。 「絶対に違う!」 「彼女は天使であって天使ではない」 「それは僕の妄想にすぎない」 が、なんと主人公はどの選択肢を選んでも、 「そうです。あのコが僕の畏敬する天使様なのです」 と答える。これは不具合やミスといった類のものではなく、製作者が意図したものである。 「ヒロインをレイプ」などといった主人公の変貌は、上記のシーンを境に決定的なものになる。 以降は崩壊の度合いが加速し、選択肢の内容までおかしくなってくる(*6)。これらもバグなどではなく、意図的な演出である。 さらにシナリオ終盤になると、学校内の移動先とその風景すら一致しなくなってしまう。 もちろんこれも主人公の崩壊具合を示す演出なのだが、当初は製作者の意図が理解できず「背景画の指定ミス」と誤解したプレイヤーも多かった。 とにかく終始一貫して重苦しいストーリーである。「恋人の死」や「裏切り」といったテーマを扱ったゲームなら他にもいろいろあるが、これはそういったものとは違う意味で重いため余計にタチが悪い。 また先述の通り、ヒロインが手足をもがれ達磨にされるなど残酷なシーンが非常に多い。 そしてその先に待っているのは、あまりに救いようがなく、かつ斜め上なエンディング。その突き落としっぷりは未だに語り草になっている。 + 以下、主人公のこの奇行の理由とエンディングについて(ネタバレ注意) ここまで読んで気付いた人も多いだろうが、実は主人公は教育実習生などではなく、統合失調症を患う精神病患者である。 主人公は教師を目指していたが、受験に失敗し教師の姉へのコンプレックスや女性への不信感から、元々不安定だった精神がさらに追い詰められ、精神を病んでしまった(*7)。 主人公が学校だと思っている場所は大学病院の精神病棟であり、嫌っている先輩教師は彼の姉、保健医の女性は担当の精神科医である。 放課後の夕暮れ時にしか操作できないのは主人公が精神を病んでいることを暗に示しており、先述した「チャイムの音がおかしくなる」という演出も、主人公の内面世界の崩壊を表している(*8)。 そんな主人公の一人称で進む本作の物語は、現実と妄想の境目がひどく曖昧である。 このゲームに出てくる女性は、主人公の姉(高島瀬美奈)と担当医(大森となえ)、メインヒロインの睦月(同じ病院に入院している鬱病患者。夢に現れる天使に酷似している)以外実在しない。 他のヒロインは主人公の妄想の中の存在であり、屋上のカラス、ホルマリン漬けの標本、ゴミ捨て場の人形、猫などを女性に見立てて話しかけていた(*9)のである。 殺したと思ったら生き返っていたり、酷いことをされたにもかかわらず普通に話しかけてきたのもこのためである。 また、彼女たちの名前をよく見てみると「山手線の駅名が織り込まれている」ことに気付くだろう。ちなみに、その駅を全て線で結ぶと五芒星が現われるような位置関係になっている。 そして主人公の姉(高島瀬美奈)と担当医(大森となえ)は山手線の駅名が入っておらず、これらも開発者の意図的で意味深な演出であると考えられる。 ヒロインの中では唯一実在している睦月。となえと姉の目線からも、主人公と睦月は正常に接していると映る様子であり、睦月ルートでは「彼女と2人でなら元に戻れるのでは?」という希望が見える。 しかし、現実から目を逸らし続ける主人公が正面から彼女と向き合うのは、どれほど困難なことだろうか(*10)。 そして、エンディングの時点で睦月は既に退院してしまう。皮肉にも、主人公が話しかけてくれた事が退院のきっかけとなった。 また、主人公の崩壊を決定づけたのも彼女であった。主人公は一度だけ精神科医に心を開き悩みを全て打ち明けようとする。 だがその時、睦月と偶然鉢合わせてしまい、「喋ろうとした自分を天使が責めに来た。他言は許されない」と思い込んでしまう(*11)のである。 ラストはバッドエンドも含め、更に悲惨な結末を迎える。 個別ルートのエンディングでは、女性全員から「さよなら」を告げられて場面が暗転。 精神科医と主人公の姉によって主人公が精神病患者であること、そうなってしまった詳しい理由などが明かされていく。 エンドロール後、主人公は保険医だと思い込んでいた精神科医をきちんと認識して話しかけるため、元に戻ったのかと思いきや、今度は自分が見習い医師だと思い込んでしまっている。 さらに最後にネガ反転した色調に全裸になった5人のヒロインたちが主人公を取り巻き「先生!」と呼ぶという、さらなる事態の悪化を暗示するかのような1枚絵が表示されて本作は幕を閉じる。 攻略可能なヒロインは5人いるが、どのヒロインのルートを選んでもエンディングは変わらない。 何の救いもないのだが、全てを失った主人公が辿り着いた安住の地がこの結末だったことを思えば、このラストシーンも一概に否定出来ない。そこにこの物語の悲哀がある(*12)。 一方バッドエンドは、「叫び暴れる主人公が取り押さえられ、鉄格子窓の病室(*13)に隔離される(=他人に危害を加える恐れのある末期患者)」という、とことん救われないもの。ちなみにこの結末では、それまで誰もいなかった背景の様子に変化が現れる。 評価点 緻密に練られた狂気のシナリオ構成 イレギュラーなテーマを扱ったシナリオということもあって、文章のそこここに「意味不明さ」「不自然さ」を感じさせる表現を多用している。しかし伏線の張り方や文体・言葉遣いなどは丁寧で、意外と読みやすい。 上記の通りかなり一般的なゲームシナリオから逸脱としているが、狂気とエロティックな展開は他に無いオリジナリティがある。暴力とエロス、そして倫理から外れた本作は、アダルトゲームという媒体を最大限に活かしているシナリオと言っても過言ではない。 展開や結末も理解しやすく、一度エンディングにたどり着けば演出や選択肢の意図に気付けるだろう。 ネタバレの項で上述したように、結末を知った後でプレイすると新たに気付けることもあり、奥深さも兼ね備えている。 主人公の内面の葛藤などを表した迫真の描写 多かれ少なかれ一般人もコンプレックスや劣等感はある。これらを丁寧に描写しているため、ついうっかり共感してしまい、「こんな鬱まみれの作品に同調してしまうなんて自分はもうダメなんだ…」とならないよう、くれぐれもパッケージの注意書きにはきちんと目を通しておくこと。 妖艶で陰湿で残酷な世界観 序盤の日常的な雰囲気から後半の一気にインモラルでエロチックなシナリオに、嗜虐的で残酷なシナリオを混ぜた本作は恐ろしくミスマッチしている。 しかしそのミスマッチ加減が結果的にシナリオの世界観を広げており、本作の魅力を高めている。 キャラクター 女性キャラクターが細かく設定されているのはもちろんであるが、アダルトゲームでは有象無象の男性主人公も細かく設定されている。端々で見られる主人公の過去と性格から現在の異常な環境へと至る理由付けが丁寧である。 BGM さっぽろももこが作曲。作品内容との一体感がよく出ているとされ、高く評価される傾向にある。 数自体は少なめで、イベントの内容に応じて細かく曲を変えるような演出法は使われていない。各ヒロインごとのテーマ曲はそれぞれの性格に合わせた個性的なものだが、通常BGMは黄昏時らしくスローテンポ。淡々と繰り返される人見青年のけだるい一日を象徴するかのごとく、いつも同じ曲が流れている。 エンディング曲の「『さよならを教えて ~comment te dire adieu~』 原詞:長岡建蔵 作詞・作曲:さっぽろももこ 編曲:高瀬一矢(I ve) 歌:MELL(I ve)」は、美声の女性ボーカル、退廃的な歌詞、重々しい伴奏のバランスが作品の雰囲気にほどよく調和した、人気のある曲である。 ちなみにボーカルのMELLは後にアニメ『ブラックラグーン』の「Red fraction」などを歌う人で、高瀬一矢は『Kanon』の「Last regrets」「風の辿り着く場所」や『AIR』の「鳥の詩」の編曲も手掛けた。I veは当時業界で最も勢いのある音楽グループで、ゲームのパッケージには「I ve sound」のロゴがあしらわれている。 発売当初、パッケージの一部と実費を送るとサウンドトラックが入手できた。長岡氏がCD-Rに手焼きしており、20人ほどしか手に入れていないという。 その後ゲームのDL販売に合わせ、改めてプレス盤(通常のCD)でサウンドトラックがリリースされた。現在は廃盤となりこちらもプレミアが付いてしまったが、iTunes StoreなどでDL購入可能。 その他 上述したようにADVとして類を見ない演出が用いられており、それがしっかりとシナリオに生かされている。 主人公が見ているものがプレイヤーにも伝わり、共感しやすい。 賛否両論点 アダルトゲームとしての実用性 基本的には期待できないものと考えていい。やらしくないのではなく、シチュエーションが特殊すぎることと、初見のプレイヤーにとっては不整合なシーンの繋ぎ方をしていることがその理由である。 なんの気なしにヒロインに会いに行くつもりで場所を選択したら、暗転から復帰直後にいきなりアダルトシーンが始まった、しかもその内容が猟奇的なものだったら……ただあっけに取られるしかないのが普通だろう。 欝描写 かなり救いの無いシナリオであり、通常のゲームのBADエンドよりも遥かに胸糞悪いオチ。 人によってはそこが本作の魅力であり、そこが本作の欠点である。 問題点 実際の精神医学と比較してみると突っ込み所も多く、現実ならば上記の担当医は信じられないほど無能な医者ということになる。技術が稚拙なうえ、「患者を誘惑する」という倫理的にもありえない行為に及ぶからである(*14)。これについては「あまりにも純粋すぎる主人公の内面に惹かれて、治療のために自分の体を許してもいいと思ってしまった」という説明もあるのだが、どちらにせよ医者としては失格である(作中で担当医自身が自分は医者失格だと言及しているので、自覚していないわけではない)。 また、主人公を(トラウマの原因の1つである)姉と毎日会わせるというミスを犯している。そんなことをしたら病状が悪化するのは目に見えている。こちらは作中でもミスと見なされているが、担当医がそれを知らないというのはどうなのか(*15)。 セーブはテキスト表示中に行う。移動先や選択肢を選ぶシーンではセーブできない。 テキストADVを遊ぶにあたり「むしろそこでセーブしたい」というポイントに限って対応していない。システム周り全般は、同時期のADVと比較すると不便な方だろう。 代替措置(?)として、セーブ不能になるポイントの一歩手前で、文頭に「∴」記号が表示される。また、既読スキップもそこで一時停止する。 あそBDでは移動先などの選択肢でもセーブが可能となった。 DL版ではどこでもセーブできるようになり、改善されている。 状況は限られるが進行不能バグがある。 後に修正パッチで対応された。 総評 尖った表現を躊躇しないアダルトゲーム全般の中にあっても、従来のゲームとは明らかに一線を画した作品。一人の悩める男の日常を描いた学園物であるかのような物語の中にそれとなく不安定な非現実感を織り交ぜる手法で、作品世界に読み手を強く引き込んでくる。 いちADV作品としてはかなり簡略化されたシンプルな構成をしている上に、プレイ環境も快適とはいいがたい。しかしその強烈な内容に衝撃を受けたプレイヤーは多く、今なお熱心なファンが存在する。 なにぶん、現実と非現実の境目を曖昧にした作風とグロテスク表現の存在から、パッケージに大々的な注意書きのなされた作品である。 触れてみる際は自己責任で、また絶対に「ネタ要素の話題性ありき」で甘く考える事の無いように注意。 余談 本作の原点は『蛹化の女』という音楽もシナリオも無い、ただ数枚の絵がストーリーを描いていくだけの作品。 元は1994年にHARD社から発売されたオムニバスソフト『塊~かたまり』のコンテンツの一つだったが、2023年にDLsiteで単独配信された。 ビジュアルアーツの馬場社長の「『Kanon』の様なゲームを作れ」というお達しによって誕生したエロゲである。完成したのは似ても似つかない代物だったが。 後年のインタビューでは、「『Kanon』のような泣きゲーを作れ」ではなく「『Kanon』ぐらい売れるゲームを作れ」の意味合いだったのではないかと振り返っている。(長岡建蔵インタビューより) なんと作中に『スーパーマリオ』の話題があろうことか実名で出てくる。要約すると「マリオは、幻覚キノコや大麻の花で大きくなったり火を出す妄想をしている。助けるべきお姫様も本当にいるのか、いたとしても怪物に囚われているのかどうか…」というもので、知る人ぞ知る伝説のネタとなっている。 「ヒロインを助けなければならない」と勝手に思い込む主人公をなだめる文脈で放たれたセリフなのだが、やはりというべきか、結果として主人公の妄想を深めるだけで通じることはなかった。 『素晴らしき日々~不連続存在~』では本作のこのシーンをネタにした台詞がある。 スタッフロールは黒い背景に赤字の明朝体というカラーリング。それまでの引き締まった雰囲気を継続させる演出も含まれている。 スタッフロール内の協力欄に「上野公園にいたおじさん」という謎の人物が書かれている。目黒御幸ルートで出てくる「宇宙は薔薇に似ている…」の台詞などが、そのおじさんの話を参考にしているという。 「上野公園にいたおじさん」に限らず、職種がはっきりしない「協力」欄に書かれた人物は多い。 またエログロ漫画家として知られる氏賀Y太氏も協力欄にクレジットされているが、後述の増補改訂版が頒布されたイベントの際何をしたのか質問され、本人は「特に何もしていない」、長岡氏は「その時期に知り合って飲みに行っただけ、スペースが余ってるからなんとなく」と答えている。 劇中や販促ポスターで使われている「彼女の唇はさよならのカタチをえがいて…こわばる。」という文は、BGMを担当したさっぽろももこがかつてRIKA名義で歌手として活動していた際のデビュー曲「雨の中で僕は」の歌詞からの引用である。 2021年3月13日、阿佐ヶ谷ロフトにて発売20周年を記念したイベントが行われた。 長岡健三氏・石埜三千穂氏・さっぽろももこ氏によるトークショーに、さっぽろももこ氏率いるPINPONSのミニライブが挟まれる形。目黒御幸役 紬叶慧氏・大森となえ役 涼森ちさと氏も声だけではあるが出演。新規グッズやコラボドリンクの販売も行われた。 プレゼントコーナーでは、ポスター・描き下ろし色紙・未開封シュリンクにサインの入った「地獄SEEK 公式ビジュアルブック」・チューブからし(*16)などがプレゼントされた。 終演後YouTubeでのアフタートーク配信にはイベント出演者に加えケロQのSCA自氏も参加した。 2023年にはイベント公式Twitterにて映像商品化がアナウンスされた。 プレミア化・再販 プレミアが付き、6~7万円以上の値段が付くことさえある。 箱が特殊な構造のため、開封時に傷つきやすい。そのため、美品や新品は特に高値。 2010年10月7日、TwitterにてCRAFTWORK主宰の長岡建蔵氏からDLの許可が下り、再販が決定。その後2011年12月16日にあそBD(BD-PG)で再版された。 一部の表現に修正が入っているため、オリジナル版所持者からの評価は低め。 それでも売れ行きは非常によかったらしく、長岡氏はBD-PG版の利益で借金を完済したことをTwitterで発言している。 しかし再販から時間が経つにつれ、廉価版まで値上がりした。 2016年1月29日にDLsiteで2,700円で独占販売開始。ようやくPCで安価でのプレイが可能となった。 Vista以降10までの最新OSに対応している他、バックログやバックログからのロードなどの新機能が追加されている。 フォントがデフォルトではゴシック体になっているが変更可能。なお長岡氏は「明朝でやってくれ」と発言している。 設定資料集やテレホンカード等の関連商品も、軒並みプレミア化している。 発売から15年以上経ってからも新規のフィギュアやキーホルダー等の関連商品が販売されている。制作人からもファンからも愛されているのが窺える。 設定資料集はDLsiteで購入可能 2002年コミックマーケット63にて「CRAFTWORK side.c」名義で頒布したもの。前述のあそBD版ブックレットにて原稿・DTPデータが現存しておらず再販は不可能である旨記載されていたが、長岡氏が所有する本をスキャンしたものが2012年とらのあなダウンロードストアにて販売されていた。が、同サービスが終了したためDLsiteへ移管した形。 2018年、長岡氏が増補改訂版の制作を宣言し、上記の設定資料集は一時販売休止。2019年にイベントでの頒布後『comment te dire adieu さよならを教えて 設定資料&原画集[増補改訂版]』が販売された。同時に旧設定資料集も販売再開されている。 CRAFTWORKに関して 本作を製作したCRAFTWORKの作品にはクセの強いものが多く、代表作には『for elise ~エリーゼのために~』と『flowers ~ココロノハナ~』があり、開発に協力したものには『地獄SEEK』がある。 この中で一般エロゲーマー(?)向けの作品は「CRAFTWORK side B」ブランドの『ココロノハナ』のみで、『エリーゼ』は恋煩いに悩んだ男性が妄想に心身を支配される話、『地獄SEEK』は地獄の鬼が罪人の女性に責め苦を与えるというぶっ飛んだ話である。 『エリーゼ』に関しては登場したヒロイン全員が主人公に殺される上、恋煩いの相手以外に愛は全く無いので『さよなら』以上に救いがない、と見るプレイヤーもいるらしい。 その後CRAFTWORKは実質上の解散状態に陥り、本作を最後に新作は発売されなかった。というか、もともと「赤字覚悟・利益度外視」で生産していたらしく、実際パッケージ裏には「最狂最悪最高最期の物語」「断末魔」など、これで最後と言わんばかりの宣伝文句が載っていた。そこまでして出したかったのだろうか…。ある意味、その執念もすさまじい。 そんなCRAFTWORKだったが、2022年に突如Twitterアカウントが開設され、謎の新作『Geminism ~げみにずむ~』が発表され、2023年11月24日に発売された。 尚、CRAFTWORKのメンバー自体はその間も2004~2006年にかけてフライングシャインのブランド、FlyingShine黒で再結集し『おまえのなつやすみ』『おまな2 おまえんち萌えてるぞ』『ピエタ 幸せの青い鳥』の3作を発売している。 ちなみに主催の長岡建蔵氏はその後、Geminism発売までの間『とらドラ・ポータブル!』や『俺の妹がこんなに可愛いわけがない ポータブル』などコンシューマーゲームのUIデザインでゲーム開発に携わっていた。 長岡氏と共に脚本を手掛けた石埜三千穂氏はその後、エロゲー業界を離れて故郷に戻り地元、諏訪地方の郷土史研究家に転身した。 21年にはNHKの番組「ブラタモリ」の諏訪特集の回でゲスト出演(参照(*17))した他、少年ジャンプで連載中の松井優征の漫画「逃げ上手の若君」の監修や解説に名を連ねたりと意外なところで現在も活躍している。 上記の新作Geminismで久々にゲーム開発にもシナリオ補佐として参加。 三大電波ゲーと呼ばれる『ジサツのための101の方法』とも若干ながら関わりが有る。 理由としては、CRAFTWORKと公爵(デューク)との間で交流が有り、また『ジサツ』のシナリオライターである山田おろち氏の名前が原画集に確認されているためでもある。こちらもまた、狂気染みた展開が多い作品では有るが。 なお長岡氏は『終ノ空』『書淫、或いは失われた夢の物語。』『ジサツのための101の方法』を三大アレゲーと評している。 + デモムービー
https://w.atwiki.jp/okarowa/pages/29.html
冬木市新都。 昼間は老若男女が行き来する大通りであっても、深夜の3時ともなれば不気味な静寂に包まれるというもの。 空は雲ひとつない、水面のごとき美しい黒色の夜天を一面に広げている。 まるで空洞のようにぽっかりと輝く満月の輝きだけが、この冬木市を眩しく染めていた。 だが、その輝きも所詮は作られた世界を照らす役割の、偽物の満月に過ぎない。 とある大魔術師の再現した『ムーンセル・プログラム』の再現率はCGや特撮の比ではない。 一人一人のNPC(ノンプレイヤー・キャラクター)の人格までが綿密にプログラムされ、彼らなりの人生を歩んでいる。 もしも聖杯を巡る戦いが起きなかったなら、この偽物の世界は普通通りに続いていくのだろう。 莫大な魔力と失われた技術の遺産を惜し気もなく注ぎ込んで作られた世界に、一人の女が君臨していた。 美しい黒髪に桜模様を散りばめた特徴的な髪の色。 明らかに時代を間違えている和服姿。 触れれば折れてしまいそうなほどか細い手足。 成人しているとは思えない、中学生相応くらいの小さな背丈。 一見すれば弱々しそうに見える彼女が、よもや『前・日本最強』と称される存在であると誰が思うだろうか。 彼女の名前は鑢七実。 大乱の英雄、飛騨高比等を殺した男、鑢六枝の娘にして、鑢家現家長。 そして現在(いま)は、一人のサーヴァントのマスターである。 「……良い夜ですね。あなたもそう思いますか?」 七実の生きていた時代とは大分異なった趣をこの町は見せていたが、夜空に浮かぶ満月だけは変わっていなかった。 不承島においても見られなかったほどの名月が輝く月下で、七実は傍らの青年に声をかける。 身内以外に厳しい彼女が親しげに話しかける相手など、主従関係を結んだサーヴァント以外には有り得ない。 傍らで佇む白い騎士服の青年こそ、鑢七実の召喚したサーヴァント・ライダーだった。 「そうだね、七実。僕も綺麗だと思うよ」 騎士が主へ答える口調としては馴れ馴れしいものがあったが、そればかりはどうにもならない。 ライダーは忠義を重んじる騎士だ。ただ、彼が仕えるべき真の主はもうこの世には亡い。 誰よりも優しく、後に聖杯に選ばれる青年が恋し、そして最愛の親友によって殺められた主を思い出すと今でも胸が痛い。 その痛みを忘れないためにも、ライダーにはどうしても聖杯が必要だった。 世界をゼロに帰した一連の戦争に関わった全ての人の想いを無駄にしないためにも、負けることはできないのだ。 「ライダー。貴方は当然ーー気付いていますよね?」 「ああ。……サーヴァントだな。近くにいる」 魔術の才覚を持たない七実がサーヴァントの気配を感じ取れるのはおかしい。 それを可能にしていたのは、彼女の身に生まれつき宿っていた溢れんばかりの才能だ。 サーヴァントの放つ独特の波長を空気の変容から察し、それを迎え撃つべく彼女らは町に出ていた。 彼らの戦争が町にもたらす被害は大きいだろうが、この世界はそもそも作り物の世界。 たとえ町が半壊していても、NPCは何か自然な理由を見付け出して納得する。 七実は時代の相違のせいでよく意味が分からなかったが、近未来人のライダーには驚愕するしかなかった。 魔術師という存在はこんなに出鱈目なのかと、思わず舌を巻いたほどだ。 「戦わないわけにはいかないでしょう。サーヴァントは貴方に任せます」 「了解だ。七実はマスターをやるのか?」 ライダーの口調には僅かながら不安めいた色が混じっていた。 お世辞にも七実の身体は健康体とはいえない。 呪いに等しい病魔を幾億も宿している身でどう戦うのかと、心配せずにはいられない。 そんなライダーの心配を、七実は微笑で否定した。 「心配ご無用です。わたし、こう見えても結構強いですから」 ーーもしも、鑢七実を知る者が聞いたならこの会話はさぞ滑稽だったことだろう。 前・日本最強の名を冠する彼女の強さは、とても『結構』なんて言葉では済まないものだ。 戦えば戦うほど強さが引き上げられ、人間の次元を超えることだって何も難しくない。 儚げな笑顔に押されたライダーが霊体化して姿を消すと、七実は彼の向かった方と反対方向に一歩を踏み出した。 人間の気配を感知するならば、その技術はサーヴァントにだって引けは取らない。 プロの忍者集団を単機で返り討ちにしただけのことはある。 「相手さまもわたしたちと同じ戦い方を選んだみたいですけど……これは都合がいいーーーいえ、悪いのかしら?」 ーーー刹那。路地を蒼き雷撃と紅蓮の焔が駆け抜けた。 ◇◇◇ ライダー・枢木スザクが敵を発見したのは、七実と別れてから数分後のことだった。 迸る殺気を身体中で感じ、七実が敵のマスターと相対していることは分かったが、あの手の人間は要らぬお節介をかけられるのを嫌う気質だとライダーは生前の経験から知っていた。 それに、サーヴァントの気配は七実の方向からは感じられない。 自ら戦意を放ち続けているあたり、恐らくは自分を誘っているのだろう。 罠でも張り巡らしてあったら厄介だが、残念ながらライダーの身にはとある『呪い』がかかっている。 そのせいで、ライダーは罠のような安易な形で命を失うことが叶わないのだ。 「よう、色男」 だが、待っていたのは罠ではなく蒼い奇抜な格好をした一人の偉丈夫だった。 気配からサーヴァントであることは分かるものの、どうやら彼は真っ向勝負を望んでいるらしい。 背中に担いだ赤槍は恐らく奴の宝具。 さらけ出しているとは随分な余裕だがーーそれがただの慢心なのか、それとも正体が解っていても防ぎようのないものなのか。 槍というその形から、ライダーは彼のクラスがランサーであることを看破する。 「ランサーのサーヴァントだな?」 「そうだけどよ。何だぁ、まさか同盟しようなんてつまんねえことは言わねえよな?」 「マスターからの指令はひとつだ。悪く思うな」 瞬間、半ば不意討ちにも近い運動で、ライダーはランサーの眼前にまでただの一歩で距離を詰める。 そこから繋がり、幾つもの格闘技を混成接続し、ランサーを倒すべくひたすら打ち続けた。 しかしランサーも相当の手練れ。 彼の放った嵐のような打撃では、ランサーに傷をつけることまでは不可能だった。 「ーーーここで死ね、ランサー」 踵落とし。 どがん、と一際重い一撃が槍の防御越しにランサーの身体を反動で少しだが痛めつける。 騎士として習得してきた武技がこうして役立っていることに、彼は渾身の笑みを禁じ得ない。 これがランサーに効くか効かないかは別だ。この攻撃はあくまで『様子見』なのだから。 「はんっ! ちっと舐めすぎだろうが、そりゃあよう!!」 勿論、ランサーだってサーヴァントである。 格闘戦において高い技術を持つライダーとの力量差は、ステータスの差によって埋めることが十分に出来た。 鎌のような回し蹴りを軽々とかわすなり、今度は反撃とばかりに赤槍を華麗に振るう。 切っ先はやはり相当に鋭利、宝具以外には考えられない。 「おいおい、どうした!? 威勢だけだってんなら、拍子抜けってもんだぜぇ!!」 ランサーの空中からの突きを、ライダーは大きく横に跳んで見事に回避する。 アスファルトの地面に穴が開き、その威力の程を十分に物語っていた。 サーヴァントとしては低めのステータスであるライダーには、これでも脅威に値する威力だ。 「それは……どうかな!」 ランサーが繰り出した、槍を残像が見えるほどの高速で突き出すラッシュ。 武器を持たぬサーヴァントでは対処できないだけの距離だが、直後ライダーは慣れた感覚を覚える。 身体を強引に引き寄せられるような感覚ーー忌まわしい『呪い』の発動だ。 ライダーの精悍な顔立ち、その両瞳が血液のごとき真紅の色に染まる。 ーーー直後、ライダーが弾けた。 弾丸が弾けるような勢いで飛び退き、ランサーの槍術の全てをかわしてのけたのだ。 これにはランサーも思わず驚きの声が漏れる。 『ギアス』。 人間の瞳に宿る力で、その者の望みを具現化したもの。 莫大な王の力を手に入れた代償に、使用者は孤独を一身に引き受けることとなる。 枢木スザクは一度、親友の少年からこのギアスを掛けられていた。 その性質は『絶対遵守』。一生抗うことのできない呪いを刻まれ、スザクは死ねない体になった。 "ーーーー生きろ!" あの赤い光によって、たった三文字の言葉によって、枢木スザクは多くを失った。 何度もこの呪いを、それを押し付けた親友を恨んだが、今ではこうして共存している。 そして生き続けるための命令は、ライダーの攻撃のチャンスさえ一瞬で産み出した。 それこそ槍のように鋭利で勢いのある飛び蹴りで、槍兵の心臓を貫かんと空中を一直線に突き抜ける。 ランサーの槍に止められはしたものの、相当の威力だったことは疑いようもない。 「……はっ」 だが、ランサーのサーヴァントはそれほど柔には出来ていなかった。 真骨頂ですらない遊びの子供騙しに膝を突いては、『クランの猛犬』の名が廃る。 その時ライダーは、目の前の戦士が纏う気が変質したのを感じた。 あれだけ激しいナイトメア同士の戦闘でも感じ得なかっただけの、恐怖にも等しい重圧。 ここで逃げようとは到底思えないが、手を抜いて勝てる相手でないことは確信していた。 宝具を温存したままで倒せるかどうかだったがーーやはり、それは諦めた方が無難だろう。 「行くぜ坊主。こっから先は今までとはちっと違えぞ」 魔力がランサーの槍に収束する。 それが宝具の真名開放の前兆であった。 ライダーの身体もまた、宝具の発動に応じて目映いばかりの白き閃光にその身体を包まれた。 ここから先は怪物領域、サーヴァント同士の正真正銘の聖杯戦争である。 「飛翔する(ゲイ)ーーー死棘の槍(ボルク)!!!」 「白兜(ランスロット)ッ!!」 紅き閃光が空間を走り、白き装甲馬の操縦席に入ったライダー目掛けて一直線。 しかし同じくして、ライダーの宝具もまた鋼鉄の剛腕を振り上げていた。 ランサーの表情に焦りの色はなく、むしろ会心の笑みすら浮かべている。 ランサーの宝具・ゲイ・ボルクの特性は文字通りの一撃必殺だ。 封じられし真名を解放することで、生半可な相手ならサーヴァントであろうと一撃で刺し殺す呪いの宝具。 対象に当たったかどうかは度外視して、『心臓を貫いた』という事実だけを生み出す呪いーーむろん回避は極めて困難。 ライダーの装甲馬が振るう拳をランサーは軽々とかわす。 「……なにぃ?」 ただし、その表情にさっきまでの余裕はない。 ゲイ・ボルクの呪いは不可避のそれであり、一流の魔術師(キャスター)でさえも対応が難しい必殺の一撃だ。 だが、ライダーにダメージが通っている様子はなく、それどころか攻撃の機会を与えている始末。 掴み取ったゲイ・ボルクをランサーに負けず劣らずの速度で投げつけ、彼が掴む瞬間には機銃の銃口が彼を見据えていた。 近未来の英霊なだけあって、彼の宝具はランサーにとってあまりに未知。 弾丸など全弾を浴びるような真似をしない限り脅威ではないが、あの装甲馬の攻撃そのものは十全に脅威である。 高速で飛来する自分の宝具を、これまた有り得ない正確さで掴み、直後に数多の弾丸を一発残さず弾き尽くす。 「甘えよ!」 真名解放は通じなかったが、諦めるのはランサーの性分に大きく反する行為だ。 サーヴァントの腕力から繰り出す一突きであれば、あの白兜の装甲に穴を穿つことも可能だろう。 ゲイ・ボルクが通じない理由は分からない。 しかし、手を止めていてもこちらがやられるだけだーーー!! 「ランスロット!」 ライダーは慣れた手付きで突撃してくるランサーに、人型装甲馬の強烈な蹴りを打ち込まんとする。 その巨体が繰り出す攻撃にしては、あまりにも速い。 これを止めれば大きくスタミナを削られると判断したランサーはその一撃を避けた。 空中から、飛び降りるようにして槍の切っ先でランスロットの装甲の表面に薄傷を刻んでみせる。 ーーどうやら、攻撃は当たれば通るようだった。 が、長居をしようとすればランスロットの鋼鉄機体がランサーの肉体を易々とスクラップにしてしまう。 ランサーが歯噛みする中、ライダーは青き槍兵の真名を見抜いていた。 彼の知る限りで、ゲイ・ボルクなんて有名な名前の槍を担える器の人物など一人しかいない。 ("クランの猛犬"ーーークー・フーリンか) アイルランドの英雄にして、神性スキルを有する強力なサーヴァント。 相性ではこちらに分があるものの、手を抜けばいつあの槍に貫かれることか。 ライダーの肉体自体はサーヴァントとしてはステータスがかなり低い。 ゲイ・ボルクの一撃など、受ければ即死の可能性だってある。 ランスロット無しでは、呪いの一撃への対抗策はライダーにはなかった。 白兜ランスロット、正式名称を『人型機動兵器ナイトメア、ランスロット・アルビオン』。 未来の最先端技術の結晶なだけあって、呪いの類いの攻撃一切を通さない強力な加護をその身に受けている。 それゆえに、Aランク宝具の真名解放さえも凌ぎ切る怒濤の防御を見せたのだ。 「そらそらぁ!」 ランサーの猛攻を受けてもなお、ランスロットの装甲は揺るがない。 戦況は圧倒的にライダーが優位に立っていた。 彼が攻撃と防御を一身に兼ねた対人・対軍用宝具を真名解放で使えるのに対し、ランサーは一つも宝具を使えない。 まるでじゃんけんのように、互いの相性はまさに最悪と呼ぶべきだった。 一見すれば疲弊の色の見えていないランサーだが、その実は焦燥感を感じ始めてもいる。 体力の限界には程遠い。 クー・フーリンの保有スキル・戦闘持続の恩恵もあって、ランサーは最強のサーヴァントと半日を渡り合う体力を持っていた。 だが、ランスロットの攻撃をいつまでも捌き切れるかどうかは分からない。 その焦りを、操縦席のライダー・枢木スザクは見逃していなかった。 「乱れているぞ、クランの猛犬ッ!!」 「チッ、真名がバレちまったか……なら、生かして帰すわけには行かねえよなぁ!?」 宝具同士のぶつかり合う音が、眩しい月夜に激しく激しく轟いている。 真名解放を封じられていても、ランサーの武勇に一切の衰えはなかった。 優位にいる筈のライダーが冷や汗を掻かされるような、そんな場面も瞬間的ではあるが存在したのだから。 赤い煌めきと白い煌めき、照すは満天の空。 戦争の音だが、まるで聖堂の鐘のごとき荘厳さも孕んだ、品格のある戦いだった。 「ランスロットアルビオンーーーエナジーウィング、ハドロンモード」 それは、白兜の真の真名解放。 背中の装甲を切り裂いて蛍光色の六枚羽が現れるなり、両腕に巨大なライフル銃が出現した。 ハドロン砲。ブリタニア帝国が誇る天才技師、ロイド・アスプルンドが完成させたナイトメアの武装。 だがその威力は絶大で、サーヴァントの宝具にだって何も遅れは取らないーーー!! 「マジか……洒落んなってねえぜ、こりゃ」 ランサーの防御行為を待つほど、ライダーは甘くない。 二挺のライフル銃がレーザー光線・ハドロン砲を乱射する。 最速の脚で攻撃を避けるが、避けきれずに身体をかすっていくものも少なからずあった。 勝てる。ライダーはそれに何の疑いも抱きはしなかった。 負けられない。ランサーは戦士として当然の想いを胸に、一際強い力でゲイ・ボルクを握り締めた。 ーーーその時、ランサーは令呪の束縛を受けた。 まるで不意討ちだった。 ハドロン砲の嵐を潜って、今度こそあの白兜を投擲でぶち抜く。 中身を引き出して、ライダー本体を真名解放で仕留める。 それだけの想定を一瞬で行った直後に、ランサーは全ての行動をキャンセルさせられて、マスターの元へと急がされる。 その様子を見たライダーは、マスターの七実とランサーが出会わない為に、エナジーウィングを使い飛翔した。 彼らは知らない。 自分たちの戦いの裏で、どんな事が起きていたのかを。 ◇◇ 時刻は十数分前に遡る。 緑髪の青年は、平和な世界を望むにしては物騒すぎる奇襲をかけた。 こんな辺鄙な場所まで付き合ってくれた二匹の相棒、その必殺の技を用いて敵マスターを抹殺したーー筈だった。 青年・Nの連れている黒竜と白竜は、彼の住まう世界において『伝説』の通り名を得ている。 その白竜レシラムが十八番の最強の技、『蒼い炎』。 人間に撃つべきでない威力のそれを微塵のセーブもなしで打ち込んだ、耐えられる筈がない絶対の一撃。 暴虐の炎が通り抜けた後に、マスターだった屍が残らなければおかしい。 だが、彼はとことん不運だった。 そもそも、最初に出会うにしては悪すぎる対戦カードを引いていたのだから。 「あらーー不躾な挨拶ですね」 炎が通り抜けた後には、どろどろに溶けたアスファルトが無惨な姿を晒している。 焼け焦げた風景の中で、ただ一つの傷も負わずに、一人の女性が立っていたのだ。 美しい姿をしてこそいるが、その全身から余すところなく放たれる突き刺すような殺気。 Nは生まれて初めて、理解不能を知った。 彼女は右手を黙ってかざす。 その病的な白さを放つ腕に集まっている海のごとき青色はーー紛れもなく、レシラムの技ではなかったか。 「では、お返しです」 刹那、女性・鑢七実の手のひらから蒼き火炎が吹き出した。 「レシラム、受けろ! 大丈夫だよ、効果は今一つだから」 伝説のポケモンと呼ばれるだけあり、レシラムの体力は相性の良くない技では削れない。 流石に肝を冷やしたが、この程度の威力ならば伝説のポケモン2体で封殺できるレベルの話だ。 何しろこちらはゼクロムもいる。 炎と電気、それに加えてドラゴンの強靭な肉体までもが凶器となって七実を襲うのだ。 この猛攻に耐えられる化け物など、ポケモンの世界を探してもそうはいない。 一度はイッシュ地方の頂点に立った青年だからこそ、この状況を楽観視することができた。 否ーー楽観視してしまった。それが、最大の失敗だった。 「レシラム、蒼い炎! ゼクロム、雷撃!」 抜群のコンビネーションから放たれる伝説の一撃。 今度のものはまぐれで生き延びられるようなものではなく、正真正銘の地獄が地上に開くことになる。 電気ポケモンの『かみなり』を超える雷撃に、炎ポケモンの『火炎放射』を凌駕する美しき蒼い炎。 美しくも恐ろしい、そんな光景の中でーーー やはり、鑢七実は立っていた。 直立の姿勢のまま、右手に蒼き火炎を渦巻かせながら。 Nの失敗は、鑢七実の前で二度同じ技を使ってしまったことだ。 七実が朽ちる天才と呼称されるゆえんは、その両目。 一度見た技を複製して使えるようにし、二度見れば完全に自分のものにしてしまえる、文字通りの絶技である。 名を『見稽古』。 その対象はポケモンの技も例外ではなく、この瞬間、Nは敵に最高の花束を贈ってしまっていた。 降り注ぐ蒼い炎を、ゼクロムの放った雷撃で相殺。 相手の雷撃は、完全に会得した蒼い炎で焼き尽くした。 「つまらない」 絶句するNを余所に、戦局は刻一刻と悪化していく。 次に攻撃に出たのは他ならない鑢七実。 素手でドラゴンを相手取ろうという行為は愚かしいが、この女はあまりにも底が見えない。 Nの明晰な頭脳さえ混乱させる恐怖が、そこにはあった。 「レシラム、ドラゴンクロー!」 振りかぶられる剛爪を、七実は深い、闇さえも飲み込む瞳で『視』る。 が、相手に敢えて二度目を使わせる為にも、その一撃を受け止めることにした。 竜の爪を止めていたのは、緑色に変色し、異常な長さに伸びた営利な爪だった。 「忍法・爪合わせ」 きぃん、と音がする。 レシラムの攻撃を軽々かわしながら、かつて真庭蟷螂の用いた忍術を振るう。 伝説のポケモンの体に薄い傷を刻みつつ、自身は底無しの体力を秘めた体を動かし続ける。 もう片方、ゼクロムのドラゴンクローが迫る。 両方は流石に不味いと判断したのか七実は飛び上がり、そして、両の腕を変化させた。 「どらごんくろー」 「かわせ!」 レシラムは飛び去り、ゼクロムも逃げようとするがそれを見過ごす七実ではない。 一瞬。まさにそれだけしかいえない時間で回り込むなり、ゼクロムの胴体に向けて『構え』を取った。 さながら格闘ポケモンのように。 しかし鋼タイプのような堅さも覗く、未知の技。 ポケモンの世界には存在しない秘技ーーそのタイプを名付けるなら、これが適切だろう。 『かたな』タイプ。 「七花八烈ーーー(改)」 そして、終わりへ向かう連鎖(コンボ)は始まった。 柳緑花紅。ゼクロムの防御を貫通して体内組織を破壊する。 鏡花水月。最速の掌底を叩き込み、ダメージを与える。 飛花落葉。外側を破壊する奥義は、ゼクロムの甲殻から血液を噴出させる。 落花狼藉。ギロチンに等しい踵落としが叩き込まれる。 百花繚乱。音の速度に到達する膝蹴りをもって、反撃を封じる。 錦上添花。手刀が内臓を切り裂き、生命活動を大きく破壊。 花鳥風月。二度目の掌底が、ゼクロムの心臓を打ち抜いた。 これぞ、虚刀流最終奥義。 その全てを受ければ、伝説の黒龍といえど死の運命を受け入れる他ない。 「ーーーッ、ゼクロムーーーッ!」 主の絶叫を聞くも、ゼクロムにそれに応じるだけの気力は残っていなかった。 ポケモンバトル用の技ではなく、何しろ相手は確実に殺すための技なのだ。 最期の力を振り絞って、ゼクロムは七実を引き裂こうとする。 「あら」 しかし、その一撃は七実の靴底に止められた。 「死に損ないがーー何を。わたしに触っているのですか? この、草が。草が。草が。草が。草が。草が。草が。草が。草が。草が。草が。草が。草が。草が。草が。草が。草が。草が。草が」 ぐちゃり、べちゃり。 七実に徹底的に蹂躙されたゼクロムの原型は最早無く、一つの肉片があるだけとなっていた。 その圧倒的な虐殺は、誰よりもポケモンを愛するN青年には厳しすぎた。 「あ、ああ? ゼク、ロム?」 その瞳に、かつて一つの反社会組織を統率していた威厳などはもはや欠片も残ってはいなかった。 大切な仲間を目の前で見せ付けるように虐殺され、それでいて相手には何のダメージも通ってはいない。 自分が潔く撤退をしていれば、こんなことにはならなかった。 引き際を見極めていればーーゼクロムは死ななかった。 「う、うあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああッッ!!!!」 「おい、坊主ッ!」 絶叫するNの隣に、霊体化を解いたランサーが駆け寄る。 サーヴァントである彼にとっても、この惨状は衝撃に尽きた。 伝説の生物に遅れを取らないだけの力があったあのドラゴンを、あんな細身で虐殺した。 その実力や未知数ーーーランサーの参加したかつての聖杯戦争でも、これほどのマスターはいなかった。 ここで殺すか。だが、そう思った時には空高くから翡翠色の光線が降り注いでいた。 ハドロン砲の一撃。それを放った輩など、ライダーの枢木スザク以外には存在しない。 放心のNを抱えたままで殺し合うのはあまりにも不利。 「あら、仕留められなかったんですか?」 「ああ、どうもあのマスターが令呪を使ったようでね。ランサーを追ってきたんだが……七実、僕は君を甘く見ていたよ」 Nの令呪は確かに一画減っていた。 レシラムだけでも守るために、彼は撤退を選択したのだ。 「おい、ライダー。そしてそこのマスター」 ランサーは一際ドスの効いた声で、戦いを楽しむ色など微塵も見せずに言った。 「てめえらはーー俺が殺す」 捨て台詞にしては箔が付いている。 しかしそれが通じるほど、敵は甘い相手ではなかった。 撤退は出来ても、その脅迫は意味を成さなかったようだ。 ランサーがNを抱えてレシラムに跨がり飛び去るのを見送って、ライダーは問う。 「七実、追わなくていいのか? ハドロン砲で撃ち抜くこともできるけど」 「いえ、いいでしょう。二兎を追うもの一兎をも得ず、わたしは十分な収穫を勝ち取りましたから」 右手に揺らめく美しい炎を見て、ライダーは思わず呆れ混じりに苦笑する。 (ふぅ、ルルーシュ。元気かい? どうも僕はサーヴァントとしては小さすぎたみたいだよ。 こんなか弱そうな女性一人に、勝てる気がしない。なあ、ルルーシュ。君なら、どうした?) 彼は知らない。 親友にして宿敵。宿敵にして主である青年がこの聖杯戦争に参加していることを。 と、何はともあれ、ここに聖杯戦争最初の戦いは終結したのである。
https://w.atwiki.jp/vocaloidchly/pages/7180.html
作詞:スノーノイズP 作曲:スノーノイズP 編曲:スノーノイズP 歌:鏡音レンAppend 翻譯:黑暗新星 向明日的兩人說再見 想要索性將一切一切 都一股腦地忘卻 心懷留念什麽的 一點意義也沒有啊 只是在尋找著 和某人相似的人而已 總覺得無比地空虛 無法下嚥 現在仍在尋找著 和你在一起的意義 再見如果無法再次相見的話 請你告訴我一件事 對你來說我存在的意義是什麽? 對明天的你只有告別 現在這樣下去 是絕對無法傳遞到的 半夢半醒 對什麽事都心不在焉 被捲入後悔之中 單色的世界也是如此 化作冰融化掉 連形體都不存在 風一吹過便消失不見 再見因為已經無法再次相見 請你告訴我一件事 爲了你我曾做到過什麽嗎? 向至今為止的日子說再見 現在這樣的我 是絕對無法傳遞到的 再見因為已經不會再說出口了 事到如今已經為時已晚了 索性讓我忘記掉一切吧 對明天的兩人只有告別 不斷地後悔 化作泡沫綻裂消失
https://w.atwiki.jp/vocaloidchly/pages/5463.html
作詞:ナブナ 作曲:ナブナ 編曲:ナブナ 歌:初音ミクAppend(Dark) 翻譯:kyroslee (取用翻譯前請注意首頁的翻譯使用禮節, 並不要拿掉譯者的名字) 再見wonder noise 沿着街燈而走 說道「永別了」 你哭了 明明只是想要歡笑而已 悄然地 悄然地 一切變得安定了呢 透明色 即便是那一片藍 亦如舊觸碰着 我在選擇着顏色 永遠 永遠 消失 消失 悄然在淚水之中 遠去消失 想要看見 往日的那片景色 我們的 回答 在昨日亦遠去着 Wonder Noise 爭奪而哭泣 可是 錯了 討厭呀 我懂的一切都不過是謊言呀 啊啊在無可挽救的記號面前 呆然 吶 即便在等待着何以 疼痛 痛得已經 走不下去了 將我 沿着街燈而走 此刻逐漸下沉的 街的憧憬 僅是在俯視的我們 悄然 悄然 逐漸傾側了 「該回去了吧」 不再哭泣的你說道 缺崩了的歌 悶在嘴裏唱不出來 對啊 就這樣永遠藏起來 遍染赤紅色的天空 內心可有緊閉起來? 怎也都沒關係了呀即便你消失了也好 「忘記掉」 討厭 吶 為何在歌唱呢? Hi-fi girl 即便離去而哭泣 還是很痛 很痛啊 吶 這樣的歌什麼的可看不到的吧 對啊 知道這沉重的答案bye bye 為什麼這般期待着呢可是 歌唱着 卻已再也無法觸及得到答案 你 啊啊 思念的回憶 遍染緋紅 夕陽的雜音 歌唱着 即便哭泣 討厭 討厭呀我已經 知道這一切都不過是謊言啊 何以擁抱着 即便知曉心跳 卻還是以一直無法聽見的聲音說再見 笑着 那天的你永遠 永遠 我 我們的答案 答案逐漸遠去 wonder noise 爭奪而哭泣 而等待 錯了 沒有答案 我知道我一直都是喜歡你的啊 對啊 遙遠 向着遍染緋紅的夕陽 為什麼歌唱着呢bye bye 吶 即便知道 我 對你 永遠 永別了 2013.08.28 補上一處漏句