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http //www.nicovideo.jp/watch/sm24756183 作品名:【MAD】月刊少女野崎くん×さよならメモリーズ【Supercell】 作者名:Kebanji 作者コメント:まさかの2作目!! 作ってる時からニヤニヤが止まらない作品でした。 この作品のタグ:第71回MAD晒しの宴 レビュー欄 名前 コメント
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前ページ次ページ上条さんと美琴のいちゃいちゃSS/さよなら常盤台 第1章-03 隣りの芝生は青く見えるという言葉がある。他人の物が自分の物より大した根拠もなくよく見えるという話。今まで私のごくふつうの物理法則の電子操作よりアイツの右手てスゴイナと 思っていた。 でもそれは上条当麻の立場に立てば同じように自分の電子操作能力も見えていたのではないか。 アイツこと上条当麻は(名前で呼ぶように変えたのよ)あの時どういった、「ありがとうな」 そして「頭のイイお嬢様」、なーんだアイツも隣の芝生は青く見えていたんじゃないの。 確かに上条当麻の右手が秘める力は未知数、その潜在力は計り知れない。 だけど、上条当麻は最後の瞬間までそれを積極的に使おうとしなかった。 私が暴走したさいには、腕を切られるまで使おうともしなかった。 僧正に命を狙われた、あの状況であえて本人が使わない理由てなんだろう? おそらくなんらかの発動条件があること、ひょっとすると本人が制御できない 能力かもしれない。 まあそんなことはどうでもいい。今は上条当麻のことをあんまり知らなかったという 事実さえわかればそれでイイ。 上条当麻は私の事を、となりの芝生は青く見えるということを再確認できただけで今は それでイイ 確かに最大の安定勢力の自分はいまのところ突出した突破力はないかもしれない。 だけど、上条当麻が逆立ちしてもかなわない領域、頭のイイお嬢様をもっと極めてやるわ。 破壊力に限りのある、頂上の一歩手前の私でもできることがあるとわかったんだから。 もっと早く上条当麻を知ろうとしていたら、あの僧正を知った日にうまく立ち回れていたかもしれない。 あのとき、もっと素直に自分の非力さに素直になっていたらどうなっていたんだろう。 おそらく、上条当麻のために最初から使える兵器探しに頭をつかって・・・ 多分最初からマスドライバーの発射シーケンスを乗っ取ったでしょう。 結果はたいして変わらないかもしれないけど余裕をもってやるのと追い込まれてやるのは わけが違う。 不思議ね、ちょっと考え方を変えるだけであのとき気が付かなかったいろいろなことが見えてくる。 そして、やっぱりアイツの右手が気になる。そしてあの僧正を一発で打ち破り、彗星を破壊した学園都市の最終兵器ポイアレ。ちょっと調べてみよう。 まあ急ぎすぎはよくないわね。まずは、飛び級イベントを成功させましょ。 最初が肝心上条当麻のすべてを知ってやる。 自覚のあるお嬢様の本気を見せつけてやる。 本当たのしみだわ 上条当麻。 首を洗って待っててね。 前ページ次ページ上条さんと美琴のいちゃいちゃSS/さよなら常盤台
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Good bye, Summer~さよならは言わない~ 私立BEMANI学園軽音部 OB EXTREME Level 9 BPM 165 Notes 642 1 口口口口 |----| 口口口口 |----| 口口口口 |----| 口口口口 |----| 2 口口①口 |①---| 口②口口 |----| 口口口口 |②---| 口口口口 |----| 3 ③口口口 |①---| ②口口口 |②---| ①口口口 |③---| 口口口口 |----| 4 口①①① |①-②-| 口口口② |③-④-| 口口③口 口口④口 ⑤口⑦口 口口口口 口⑥口口 |--⑤-| 口口口口 |⑥-⑦-| 5 口口口口 |--①-| 口①口口 |--②-| 口口口② |----| ③③口口 |③---| 6 ⑤口⑦① |①-②-| 口口口② |③-④-| 口⑥③口 |--⑤-| 口口④口 |⑥-⑦-| 7 口口口口 |--①-| 口①口口 |--②-| 口口口② |----| ③③口口 |③---| 8 ⑥口口① |①-②-| ①②口② |③-④-| ③④③口 |--⑤-| 口⑤④口 |⑥---| 9 ⑥口①口 |①-②-| ①②②口 |③-④-| ③④口③ |--⑤-| 口⑤口④ |⑥---| 10 口口口① |①-②-| ①②口② |③-④-| ③④③口 口口④口 口口口⑥ 口口⑤口 口口口⑦ |--⑤-| ⑦⑦口口 |⑥-⑦-| 11 ⑨②②口 |--①-| ③口口① |②-③-| 口⑤④⑧ |④⑤⑥⑦| 口⑦⑥口 |⑧-⑨-| 12 ⑤④口② |①-②-| ④口⑥② |③-④-| 口⑥⑤口 |----| ①口口③ |⑤-⑥-| 13 ④口④① |--①-| 口口口口 |--②-| ④口③② |③---| ①口②口 |④---| 14 口④口② |①-②-| ④口②口 |③-④-| 口口口口 口①③口 ⑤口口口 口口⑥口 口⑥⑤口 |----| 口口口口 |⑤-⑥-| 15 ④口④① |--①-| 口口口口 |--②-| ④口③② |③---| ①口②口 |④---| 16 口⑥口⑥ |①-②-| ①口③口 |③-④-| 口②口④ |--⑤-| ⑤口⑤口 |⑥---| 17 ⑥口⑥口 |①-②-| 口③口① |③-④-| ④口②口 |--⑤-| 口⑤口⑤ |⑥---| 18 ⑤口口⑤ |①-②-| ①口③口 |③-④-| 口②口④ |--⑤-| ⑥⑦⑦⑥ |⑥-⑦-| 19 ⑨②②⑧ |--①-| ③口口① |②-③-| 口⑤④口 |④⑤⑥⑦| 口⑦⑥口 |⑧-⑨-| 20 口口②口 |①---| ③①①口 |----| 口口④口 |--②-| 口口口口 |③-④-| 21 口①口口 |①-②-| 口口③② |--③-| 口口口口 口口②③ 口④口口 口口口口 口口口口 |----| 口口口口 |--④-| 22 口口口口 |①---| 口口口① |②---| 口口②口 口口口口 ④口口⑤ ④口口⑤ 口口口口 |③-④-| 口口③口 |--⑤-| 23 口口①口 |--①-| ④②口⑤ |②-③-| 口口③口 |----| ④口口⑤ |④-⑤-| 24 ②口口② |--①-| 口口口口 |②---| 口口口口 口①①口 口口口口 口③③口 口口口口 |③---| 口④口④ |--④-| 25 口③③③ |--①-| 口口口口 |②---| 口①②① |③---| 口口口口 |----| 26 口口口口 |①---| ②口口① |②---| 口口口口 ①口口② 口③③口 口口口口 口口口口 |③---| ④口④口 |--④-| 27 ③③③口 |--①-| 口口口口 |②---| ①②①口 |③---| ④④口口 |④---| 28 口口②口 |①---| ③口口口 |----| 口口④口 |--②-| 口口①① |③-④-| 29 口①口口 |①-②-| 口口③② |--③-| 口口口口 口口②③ 口④口口 口口口口 口口口口 |----| 口口口口 |--④-| 30 口④口口 |①---| ④口口① |②---| ⑤口②口 |③-④-| 口⑤③口 |--⑤-| 31 口口③口 |--①-| 口①②③ |--②-| 口②①④ |--③-| 口口④口 |--④-| 32 ①②口口 |--①-| 口③③口 |②---| ②①口口 |③---| 口④口④ |--④-| 33 口③③③ |--①-| 口口口口 |②---| 口①②① |③---| 口口口口 |----| 34 口口口口 |①---| ②口口① |②---| 口口口口 ①口口② 口③③口 口口口口 口口口口 |③---| ④口④口 |--④-| 35 ③③③口 |--①-| 口口口口 |②---| ①②①口 |③---| ④④口口 |④---| 36 口口②口 |①---| ③口口口 |----| 口口④口 |--②-| 口口①① |③-④-| 37 口①口口 |①-②-| 口口③② |--③-| 口口口口 口口②③ 口口口口 口口口口 口口口口 |----| 口④④口 |--④-| 38 口口口① |①---| ②①口③ |②---| ④③②口 |③---| 口⑤④⑤ |④-⑤-| 39 口①③① |--①-| 口②①③ |--②-| 口④②口 |③--④| ④口⑤⑤ |--⑤-| 40 ①口口② |①---| ①口口口 |--②-| 口口②口 口口口口 ④口③口 口口口口 口④口③ |③---| 口口口口 |--④-| 41 口①口口 |①---| 口③②口 |--②-| ①口口口 |③---| 口②③口 |----| 42 ①③口② |①---| ③口④口 |②---| ⑥④口⑤ |③-④-| ②⑥⑤① |⑤-⑥-| 43 口口①② |①---| 口口口① |②---| 口口口口 ②口口口 ③口⑥口 ④⑥口⑥ ⑤口⑥口 |③-④-| 口⑤④③ |⑤-⑥-| 44 ③①④② |--①-| 口⑤③口 |②---| ④③⑤① |③---| ②口口⑤ |④-⑤-| 45 口①口口 |--①-| ①口②口 |②-③-| 口②口③ 口口③口 口⑤⑤口 ⑤口口④ ⑤口④口 |--④-| 口④口口 |--⑤-| 46 ②口口① |----| 口口④口 |①---| ③口⑤④ |②-③-| 口③⑤口 |④-⑤-| 47 ②口①② |①---| 口①口口 |②---| 口口口口 口口口口 口口口口 ③④③④ 口口口口 |③---| ④③④③ |④---| 48 ③③①① |①---| 口口⑤④ |②-③-| ②①口② |④-⑤-| 口②口② |----| 49 口口②口 |①---| 口口口③ |②-③-| 口口①① 口口口口 ⑤⑤口⑤ 口⑥口口 口口⑥口 |④---| 口口④④ |⑤-⑥-| 50 ⑤④口④ |①---| ③口②口 |②-③-| ①③口④ |--④-| ②①③⑤ |--⑤-| 51 口④③口 |①---| ④口①③ |②-③-| ②口口口 |----| ①②口口 |--④-| 52 ①⑤③③ |①---| ⑤①口口 |②-③-| 口②口④ |--④-| 口②④口 |--⑤-| 53 ④口②口 |①-②-| 口③口① |③-④-| ④口②口 口③口① 口⑥⑥口 ⑤口口⑥ 口⑤口⑥ |--⑤-| 口口⑤口 |--⑥-| 54 ②口口① |----| ④口⑤⑤ |①---| 口④口③ |②-③-| 口口口③ |④-⑤-| 55 ④③②① |①-②-| ⑦⑤⑥⑦ |③-④-| 口⑥⑤口 |⑤--⑥| ①②③④ |--⑦-| 56 ④④④④ |①-②-| ⑤口口⑤ |③-④-| ①口口① |----| ②③③② |⑤---| 57 口口口② |①---| 口口③口 |②-③-| 口口①① 口口口口 ⑤口口口 ⑤口口⑥ 口口⑥口 |④---| 口口④④ |⑤-⑥-| 58 口③③口 |①---| 口口口口 |②-③-| ①口口② 口①②口 ⑤口口口 口④口口 ⑤口④口 |--④-| 口口口口 |--⑤-| 59 口③口① |①-②-| 口口②口 |③---| 口③口① 口口②口 口口⑤⑤ ④④口口 口口⑤⑤ |④---| ④④口口 |⑤---| 60 ①口口口 |①-②-| ③口②③ |--③-| 口②口口 口③③① ④口口④ 口口口口 口口口口 |----| 口口口口 |④---| 61 口口口口 |①---| 口②口口 |②-③-| 口口③口 ①口口① 口④④④ 口口口口 口⑥口口 |④---| ⑤⑤⑤口 |⑤-⑥-| 62 ①口②② |①---| 口口口口 |②-③-| 口口③口 口口口③ ⑤口口口 ⑤④口口 口口口口 |--④-| ④口口口 |--⑤-| 63 ⑤③⑤① |①-②-| 口口②④ |③---| ⑤③④① |④---| 口④②口 |⑤---| 64 口口口② |①-②-| ③口②③ |--③-| 口口口① 口③③① ④口口口 口口⑤口 口⑤④口 |----| 口口口口 |④-⑤-| 65 ④口④① |--①-| 口口口口 |--②-| ④口③② |③---| ①口②口 |④---| 66 口④口② |①-②-| ④口②口 |③-④-| 口口口口 口①③口 ⑤口口口 口口⑥口 口⑥⑤口 |----| 口口口口 |⑤-⑥-| 67 ④口④① |--①-| 口口口口 |--②-| ④口③② |③---| ①口②口 |④---| 68 口⑥口⑥ |①-②-| ①口③口 |③-④-| 口②口④ |--⑤-| ⑤口⑤口 |⑥---| 69 ⑥口⑥口 |①-②-| 口③口① |③-④-| ④口②口 |--⑤-| 口⑤口⑤ |⑥---| 70 ⑤口口⑤ |①-②-| ①口③口 |③-④-| 口②口④ |--⑤-| ⑥⑦⑦⑥ |⑥-⑦-| 71 口④④口 |①---| ①②②① |②---| 口③③口 |③---| 口口口口 |④---| 72 ②口口① |①-②-| 口②①口 |③-④-| 口④③口 ④口口③ 口⑤⑤口 口⑥⑥口 口口口口 |--⑤-| 口口口口 |--⑥-| 73 ②②②② |--①-| ②口口② |--②-| 口口口口 |----| 口①①口 |----| 不確定度 0
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前ページ次ページ上条さんと美琴のいちゃいちゃSS/さよなら常盤台 第2章-01 アウトソーシングという言葉がある。 経営用語で、OUT(外部)からSOURCING (調達)することである。 具体的には、多くのシリコンバレーのIT企業が ハイデラバードなどの外部企業 システム業務をまるごと移管する例や、経理・人事を 遼寧省大連に移管する例が よく知られ、業務効率化の手段として使用されている。 自社で不足するものを、外部資源を使い、時間を買う というわけである。 御坂美琴は僧正襲来以後、自分の火力について、 自信を粉砕されたこともあり、戦略的撤退 を行い、時間稼ぎを選択したが、自分が告白を行い 上条勢力の中核であることを放棄できない以上、 たとえ学園都市内部でも再度僧正と同等の襲撃を 受けるリスクを排除できない。 それに三文ドラマでは、悪役はか弱いヒロインを 襲撃するものだ。 自分が愛した上条当麻に敵が多い以上、私がか弱い ヒロインと認識されればいつ襲撃を受けてもおかしくない。 はあ~とため息をつきなおす。いかにも高級そうな130平米 ほどの、マンションの 無駄に広いリビングでソファに身を沈め、PDA端末を 握りしめ、背筋を伸ばす。 わかってはいたけど、告白だけで茨の道か? わかっていたけど、小説になさそうな壮絶な話 になりそうね。勝利条件があまりに 小さい。 だけど負けるわけにはいかないのよ。 アイツがおそらくわざと鈍感だったのは、 今まで特定のステディ(恋人)を作らない本当の理由は、 無意識だろうけど、足枷を作りたくない だろう。 女性の中でも最高位の能力者である私でさえ力不足を痛感する 彼の領域に、ふつうの女性の居場所などない。だろう。 今日は、私の決死の覚悟に流され、上条当麻は告白を 承諾しただろう。 だが、これからおこる実戦で再度足枷になれば、今度こそ 本当に彼を 永遠に失うことになりかねない。 とするならば、か弱いヒロインの取りうる手段はなんだ? 再び情勢を分析する。 やっぱりこれしかないかな。 徹底した情報分析と、時間稼ぎ、そして火力不足を補う、外部 資源の活用 これで決まりでしょ。 まず絶滅犯サロメ。私はそう甘くないことを占めすには 絶好な相手。 これからを血祭りにあげよう。 さあてと、しかしまあ~学園都市は危険すぎるでしょ。 あんな、空港での事件や、銀行襲撃事件が報道されないなんて。 しかも、「絶滅犯」なんて危険人物をのさばらして。 やっぱり1万31人平気で殺す 狂気の街はでは、自分の身は自分で守るしかないてことか。 じゃ あとは正当防衛てことでいいわよね。 急迫不正の侵害にたいして、自己の生命・財産を守るために したやむを得ない行為なんだからさ。 さてと、どれにしようかな。 ふふ 軍事クラウドなんて、御大層なセキュリティて いっているけど。私に比べれば どうってことないわね。 今回はこれできめーたと。じゃ頼んだわよ。FIVE OVER さん。 上条当麻 舞台は用意したわ。 後は頼んだわよ。 統括理事長殿 あんな危険な物を放置するなんて あんた何様 代償は安くないわよ。 前ページ次ページ上条さんと美琴のいちゃいちゃSS/さよなら常盤台
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関連ブログ @wikiのwikiモードでは #bf(興味のある単語) と入力することで、あるキーワードに関連するブログ一覧を表示することができます 詳しくはこちらをご覧ください。 =>http //atwiki.jp/guide/17_161_ja.html たとえば、#bf(ゲーム)と入力すると以下のように表示されます。 #bf
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佐用JFC招待 さよならサッカー大会 日時 2019/03/16,17(土日) 学年 5年 会場 播磨光都サッカー場 詳細 ご案内 試合結果 結果 0勝3敗0分 スコア 対戦相手 得点者 備 考 0-1 鶴山 予選 1-2 伊吹台 大川 0-2 相生 オプション
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Eにさよなら/仮面ライダー!あなたたちを忘れません!! ◆gry038wOvE ──ゼクロスとエターナルが最初に会ったのは、この殺し合いが開始されて数分が経った時のことである。 すなわち、今から数えれば十二時間ほど前の話となる。 『ハッ……生きてる癖に、死人みたいな面してやがる』 大道克己は、名も無い男にそう言った。 あの時の時点で、その男には何かが引っかかっていたのだろう。 鋼牙と克己の会話で、彼が特殊な存在であることを知り、その時のわだかまりを、村雨良は払拭した。 そして、今再び対戦相手としてこうして互いの姿を目に宿すことになる。 エターナルを前に、ゼクロスが口を開いた。 「お前は、不死身の怪物か……道理でな……」 「……どういう意味だ?」 全てを死人に変えるという言葉。 エターナルゲーム。 キュアブロッサムに襲いかかった姿。 全てを、ゼクロスは新たなメモリーに焼き付けていた。 NEVER──ネクロオーバー。 大道克己の姿を使い、悪しき心の赴くままに行動する悪の戦士だ。 「命の重みも、人の痛みも知らない。そういう化物の考えそうな事だ」 「貴様に、何が分かる……!」 「分かるさ……俺にも、似たような時期があったからな」 BADANに利用されて、何も考えないままに人を殺していた村雨には、克己の気持ちもわかった。 誰かに自分と感覚を共有してほしいと思う気持ちも、自分の存在を焼き付けたいと思う気持ちも……人の痛みを知らず、命の重みさえ知ることも無く、ただ暴れまわる罪人。 BADANに属していたゼクロスは、まさにそんな存在だった。 「心を失ったとはいえ、多くの罪を重ねすぎた。だからこそ、お前はこの俺が止めてやる……!!」 自分に似ているからこそ、倒さねばならない相手だった。 自分の鏡だからこそ、わかる。 こいつは倒されなければならない。 こいつを作った組織──おそらくBADANたちも掃討しなければならない。 そう、こいつを倒し、罪の連鎖を止めることこそ、大道克己が救われる手段であり──村雨良が救われる手段でもあった。 「……なるほどな! 俺もお前に出会った時から、因縁めいたものを感じていてなぁ」 エターナルも言う。 一目見ればわかる。 エターナルメモリと運命を感じ合った時のような感覚とはまた違うが、この男には自分に近い何かがあった。 「お前も生きちゃいない! 死人と同じだ!!」 「……かもな」 ここでゼクロスとして立つ男には、村雨良としての記憶もなかったし、BADANや仮面ライダーに対する怒りや憎しみしかなかった。 親友・三影英介を“奪った”もの。 自分の記憶を、人生を“奪った”もの。 それに対する感情によって生きており、ゼクロスには何の目標もなかった。 だが、何故だろうか。 村雨良は、放送で三影英介と本郷猛の名前を聞いたときに奮い立ち、五代雄介の死には心を痛めた。 痛みや悲しみ、あらゆるデータが更新されていく中で、彼には新たなメモリーが生まれ始めていたのである。 「……そして、同じ特性の人間が惹かれあうように」 「お前とはまた会える気がしていた」 エターナルの手は地面に落ちている黒いナイフを拾い上げた。 エターナルエッジ。先ほど、ゾーンドーパントを相手に投擲したものだった。 彼はそれを拾うと、構えた。 戦闘が開始する、という合図だった。 だが、ゼクロスはまた口を開く。 「……最後にもう一つだけ問おう。仮面ライダーエターナル、お前にとって、カメンライダーとは何だ?」 「は? ……おいおい、そんなこと聞いてどうするんだよ!!」 「答えろ」 「……そうだな。もとは、風都を守っていた『この街の希望』とやらの名前らしいな。……俺も同じだ、俺は風都、そしてこの殺し合いの新しい希望となる仮面ライダーだ!!」 エターナルの回答を、ゼクロスははっきりと聞き取った。 街の希望。それが、彼らの世界の仮面ライダーの定義だった。 ゼクロスは、そこに納得はしなかったが、彼の回答をメモリーに記憶し、また自分なりの定義を考えた。 「そうか、なるほど……わかった」 ゼクロスは、これまで刻んだ記憶を引き出す。 「ある男が言った。俺はいずれ、人類の自由と平和を守る戦士・仮面ライダーになると」 結城丈二は、この殺し合いで出会った時、確かにそう言った。 彼の言う仮面ライダーの定義もまた、ゼクロスには考えがたいものだっただろう。 しかし、これもメモリーに焼き付いている。 「ある男は言った。仮面ライダーは人を救う使命があると」 五代雄介は、死に際に「さやかやまどかを助けてほしい」と、そう言った。 死ぬその瞬間さえも、誰かを助けるための言葉を放つことに使った。 これも確かに、メモリーに焼き付いていた。 そう、その名前には幾つもの意味がある。 それぞれが別の意味でその名前を名乗っている。 仇の名前であるゆえ、ゼクロスは名乗るのを拒んだが── 「ならば、俺は魂を受け継ぐ者として名乗ろう────俺は仮面ライダーゼクロスだ!」 三影、五代、本郷、さやか、スバル……。 あらゆる者たちのSPIRITSを受け継ぎ、後に伝導する者。 彼らの事をメモリーに焼き付け、彼らの願いを叶え、無念を晴らす者。 彼らの思いを忘れず、この殺し合いを止め、誰かが何かを奪うことを止める者。 その名前こそ、ゼクロスにとっての「仮面ライダー」だった。 皮肉にも、その名前の定義を見つけたのは、エターナルの回答だった。 それぞれ、仮面ライダーを名乗る意味は違う。 ならば、結城丈二の望み通りに、この名前を名乗ってやろう。 両手を右に大きく伸ばし、彼は「仮面ライダーゼクロス」のポーズを取った。 「エターナルゲーム、三回戦開始だ!」 エターナルとゼクロスは真っ直ぐに走り、互いの拳を敵に送り込む。 腕と腕を絡めることで回避しては、次の一撃を送り込む……。 早くも熾烈な戦いが始まった。 「はぁっ!」 エターナルエッジがゼクロスの頬を掠める。 「ふんっ!」 電磁ナイフがエターナルの首元を掠める。 ナイフとナイフ。 短い刃を持った者同士が戦い合う。 ブレードを起こし、エターナルの右手に電流を伝わせる。 高速でありながら、力強いバトルが開始した。 ☆ ★ ★ ★ ★ ☆ 「良……!」 その様子を、四人の男女が見つめていた。 無論、一条薫、冴島鋼牙、響良牙、花咲つぼみであった。 エターナルの強さをよく知る者たちであったが、その戦いに手を出す気はなかった。 「……受け継ぐ、か」 一条が呟く。 一条薫は、五代雄介からアークルを受け継ぎ、仮面ライダークウガとして戦う決意をした。 「受け継がれた力は、更に強くなる。父から子へと受け継がれた、この剣のように……」 鋼牙が呟く。 冴島鋼牙は、代々黄金騎士牙狼の称号を受け継いできた。父や英霊たちの力に、何度救われてきたことだろう。 「……当たり前だ。秘伝の技は、時代が変わるごとに改良が重ねられる」 良牙が呟く。 響良牙が使う獅子咆哮弾や爆砕点欠といった技は、すべて昔から伝えられてきた技である。 「私がプリキュアの名前を受け継いだように、あの人も……」 つぼみが呟く。 花咲つぼみは、キュアアンジェやキュアフラワーといったプリキュアたちがやって来たことを受け継ぎ、こころの大樹を守ろうとしていた。 「……仮面ライダー、絶対に克己さんを止めてください!!」 つぼみが激励する。 大道克己の境遇にも同情的で、優しかった。 そして、何より……彼女はある大事なことを知っている。 先ほど、つぼみはエターナルに向けてプリキュア・ピンクフォルテウェイブを放ったが、その瞬間、光の向こうに何かが見えた。 エターナルの仮面の下にある「こころ」。 彼の「こころの花」が一瞬だけ、ブロッサムには見えた気がしたのである。 残念ながら、彼のこころの花は枯れかけていたのだが、まだ完全に枯れたわけではなかった。 その花は、かつてキュアブロッサムが出会ったある人物と同じものだった。 (……あの人にはまだ、心が少しだけ残ってる……だから……) つぼみは手を組んで、目を瞑り、必死に願う。 (完全にこころの花が消える前に……仮面ライダーゼクロス) タイガーロイドを葬った仮面ライダー2号がいた。 だが、その記憶は、ずっと彼女にとっては悲しい記憶となっていた。 あの行いによって、三影英介も、一文字隼人も、救われることはなかったのだから。 だから、せめて……仮面ライダーゼクロスには、エターナルを救ってほしかった。 ☆ ★ ★ ★ ★ ☆ 「ゼクロスパンチ!」 ゼクロスのストレートがエターナルの顔面に叩き込まれる。 エターナルは苦汁を舐めながら、敵の顔面にカウンターパンチを叩き込む。 ……が、そこにあったゼクロスの顔は既に幻だ。虚像投影装置によって、ゼクロスは幻覚を作り出し、エターナルに殴らせたのである。 「電磁ナイフ!」 ゼクロスが回ったのはエターナルの背後だ。 その刃で、エターナルの背中を深く斬りつける。 斬るというよりは、抉り取ると言うに相応しい攻撃だった。 そのうえ、電撃がエターナルの全身を麻痺させるというオマケ付だ。 「あありゃぁぁっ!!」 エターナルは、その痛みと痺れを感じながらも、背後のゼクロスに向けて回し蹴りを放つ。しかし、ゼクロスもバク転を繰り返して後方へと避け、そこからまた身体の武器を使う。 「マイクロチェーン!!」 ゼクロスの腕から射出されたマイクロチェーンが、エターナルの腕へと延びる。 だが、エターナルはエターナルエッジを使って、自分の手に向かってくるチェーンを切り裂いていった。 「衝撃集中爆弾!」 ゼクロスが爆弾を投げるが、全てはまたエターナルエッジによって弾かれる。 エターナルが過ぎ去ったあとの虚空で爆弾が爆破されていき、ゼクロスの眼前までエターナルが迫っていた。 ──Eternal Maximum Drive── 駆けながら、エターナルはマキシマムドライブを発動する。 エターナルレイクエムを放ち、青い炎は螺旋を描く。 その足はゼクロスの身体へと吸い込まれていくように近づいていくが、ゼクロスは両手をクロスして身体への致命的なダメージを避けた。 「……はぁっ!!」 ゼクロスの左腕が飛ぶ。 左腕の間接から先が、エターナルレクイエムによって吹き飛ばされ、地面に転がる。 見ていた人間からは悲鳴もあがり、驚愕の声も聞こえる。 しかし、当のゼクロスは人間ほど大きな痛みを感じてはいなかった。 左腕があった場所からは、肉体組織にも似た配列で機械やコードが飛び出している。 パーフェクトサイボーグのゼクロスにとっては、その程度の痛みはもはや慣れたものだった。 「十字手裏剣!!」 吹き飛ぶ左腕からも、精製された十字手裏剣を取り出し、エターナルの胸元を狙って投げつける。 そこに到達した十字手裏剣は、ゼクロスが望んだタイミングで爆発する。 エターナルの胸の装甲が火花を散らし、彼の身体に強い衝撃がかかった。 「はぁっ!!」 左腕のないゼクロスは、唯一残った右腕でエターナルの腹部にパンチを叩き込んだ。 一方、エターナルはゼクロスの腹部めがけてキックを叩き込む。 二つの身体が互いのベルトを狙って一撃与え、エネルギーを爆発させる。 「「……クッ」」 後ろに転がっていった二人は、大道克己と村雨良の姿をしていた。 互いの身体をボロボロにしながら、二人はパーフェクトサイボーグらしからぬ……あるいは、NEVERらしからぬ姿をしていた。 ──二人は肩で息をしていたのだ。 本来感じるはずのない疲労や痛み。あらゆる身体への負荷が、互いの身体を完膚なきまでに破壊していった。 「おりゃあっ!!」 「はああっ!!」 と叫びながら、生身で殴り合う二人は、生身でありながら、まるで変身した者同士の戦いのように見えた。 ☆ ★ ★ ★ ★ ☆ 「!? ……やっぱり、やめさせるんだ!」 一条がそう言ったのは、彼らが生身で殴り合い始めてからだった。 既に、つぼみにはショックが大きい映像であったゆえに、彼女は戦いを見ないように目を伏せながら泣いていた。 だが、それでも彼女は止めることができなかった。 そんなつぼみの姿を見るうちに、あるいは彼らの生身の戦いを見るうちに、一条は止めようと決意するに至った。 「やめさせる必要はない」 そんな一条に対して、良牙が言う。 生身同士の戦いというのは、良牙には慣れきった世界である。殴り合い、技の掛け合い、果し合い、全て良牙にとっては日常だったが、他の三人にはないものだった。 「駄目だ!! このままじゃ死んでしまうぞ……」 一条は良牙に止められても、戦闘が行われている現場に向かおうとしていた。 彼にはクウガの力はない。NEVERやパーフェクトサイボーグの戦いに乱入するなど、無茶同然だった。 死ににいくのと同じようなものであった。 「待て!」 良牙の声が聞こえた瞬間、一条の腕を誰かが掴む。 良牙だと思ったが、その手は鋼牙のものだった。 彼もまた、この戦いを止めようとはしないのだ。 「……止めるな。あれは、確かに殺し合いだ」 「なら……」 「……だが、二人はあれによって初めて生かされているんだ」 死人と呼ばれた二人の男は、戦いによって自分の存在を証明していた。 その気持ちは、魔戒騎士として生まれ、人の世から隔絶されたような世界で生きる鋼牙にもわかった。 魔戒騎士である鋼牙は、ホラーを狩ることでしか自分の存在を証明できなかったのだ。 「痛み、悲しみ、怒り、そして喜び……あらゆる物が、あの二人には無かった」 鋼牙は続ける。 「だが、二人とも、同じ力を持つものに己の力をぶつけ合うことで、それを見いだせる」 「そうだ。あいつらは、戦いながらしか生きられないんだ……だから、あいつらが生きて存在を刻み続けるのを、俺たちには止められないし、邪魔ができねえ……!」 一条は二人の言葉に返すことができなかった。 警察としては彼らを止めたいが、改造人間や死人は管轄外だった。 だから、彼らを止める方法などわからない。 どうしても止めたくても、彼はここで見ているしかなかったのだ。 ☆ ★ ★ ★ ★ ☆ 村雨良のパンチが克己の首を折る。 彼の首はありえない方向に折れ曲がっていたが、彼がその程度で死ぬこと──あるいはダメージを受けることはなかった。 しかし、直す暇がないので、大道克己は良の顔面を叩き潰す。 彼の歯が何本か折れて飛び散るが、彼はそれを意に介さない。 「……そうだ、これだ!! この感覚だ!!」 克己は少しずつ、痛みのようなものを感じ始めていた。 疲労と痛み。 NEVERである彼が感じ得ないはずのものが、同じようにそれが欠如したパーフェクトサイボーグとの戦いで感じられ始めていた。 「死が隣にあるから、全ての生物は生きている……!!」 有能な死人を集め、NEVERの仲間を増やして傭兵活動をした事。 全ての人間をNEVERに変え、彼が自分と同じ身体に凝った事。 全て、自分と同じ感覚を共有する人間を欲していたからなのだ。 死人は、死への恐怖がない。痛みもない。苦しみもない。感情もない。 だが、万が一、それを感じた時があったとしたら……彼が唯一生きられるのはその瞬間なのだ。 「死が無い人間なんてのは、死人と同じだ……!!」 死が隣にあるスリルが、戦いの中で芽生えてくる。 死の恐怖を失った彼は、死ぬことさえも恐れなかった。 だから、それこそが彼にとっての死だった。 生きている限り、死とは恐れられるものであるべきなのだ。それを感じないのは、死んでいるのと同じなのだ。 「生きるのを諦めた……明日を諦めた人間も、死人と同じだ……!!」 克己は良に一撃食らわせ、良は克己に一撃食らわせる。 そのたびに人間ならば致命的であろう身体の欠損が生まれる。そして、敵にその致命的な欠損を与える。 その繰り返しでありながら、一撃一撃に喜びがあった。 「これが俺の……唯一生きられる瞬間だ!!」 村雨良の身体が後方へと吹き飛ばされる。 だが、彼は上手い具合に着地し、仮面ライダーゼクロスに姿を変える。 しかし、それと同時に彼の身体に深刻な負荷がかかり、全身に強いダメージが加えられる。 長い間BADANのメンテナンスを受けなかったために、彼の再生機能や変身機能がダメージを受け始めていたのである。 この戦いにおける変身時間はおそらく数十秒。 全身の神経がそれを教えている。 ──Eternal── 一方、ゼクロスから距離を置いたところで、克己もまた、首の形を直して、エターナルメモリの音声を鳴らす。 そして、それをロストドライバーに装填すると、克己の姿がエターナルのものへと変わる。 「……エターナルエッジ」 「電磁ナイフ!」 それぞれの刃を手に取って、対峙したまま、互いがいる場所に向かって駆け出した。 「……ならば、教えてやろう! 人の死を!」 「ハハハハハハハ!! そんなものはとっくの昔に経験済だ!!」 エターナルとゼクロスの二人は、空へと高く飛び上がり、それぞれの刃を突き出し、互いの身体へと触れさせる。 エターナルエッジはゼクロスの首を、電磁ナイフはエターナルの胸元を狙い、空中で一直線に、刺し、凪いだ。 「「ゲームセットだ!!」」 それが当たっているのか、そして、どれだけのダメージを与えられたのかは当人だけしかわからない。 もしそれが食い込んでいれば、それはあまりに重いダメージとなったに違いない。 傍観していた者たちは、空中で起きた出来事の勝者が、日の光と重なってはっきり見ることができなかった。 ★ ★ ★ ★ ★ ☆ (そうか……) 村雨の視界の先に、いつもの女が現れた。 美しく、懐かしい女。 誰だかはわからないが、その女は泣いてはいなかった。 (これで、俺は、“俺”を止められたんだな……) ゼクロスが、仮面ライダーとしての最初の使命を果たしたことを、女は祝福していた。 ★ ★ ★ ★ ★ ☆ がくり、と膝をついた者がいた。 上空で刃を交えあった後、ゼクロスが強い負荷と共に足をつき、顔の変身が解除される。 「良!!」 良牙が叫び、彼のもとに駆け寄った。 続けて、つぼみも、一条も、鋼牙もそこへ駆け寄った。 良の首の左側面には、先ほどまでなかった深い裂傷があり、それがエターナルの一撃がゼクロスに到達していたことを証明していた。 「ハハハハハハハハハハハハ!!!!!!」 エターナルが嗤う。 高笑いする。 これまで聞いたことのない、喝采。 両手を広げ、まるで典型的な悪役のような高笑いとともに彼は良の方を見た。 その瞬間、エターナルの変身もまた解けたが、大道克己はそれを意に介す様子はなかった。 「ハハハハハハハハハハハハハハ!!!!!」 良の方を見るということは、彼ら全員に顔を向けるということだった。 だが、誰も大道克己の顔を見ようとはしていない。 何故なら、もっと気になる箇所があった。 そう、胸だ。 ゼクロスが電磁ナイフで突けた傷が、かなり深々と残っていた。 避けた胸元が溝となって、そこから上の身体が前のめりになっていた。 あまりにグロテスクな姿であるが、血のようなものは一切でていなかった。 「……克己さん!」 つぼみが叫ぶ。目を覆いたい光景だったが、彼女は目を覆わなかった。 克己の身体が消え始めていた。 あまりのダメージに、NEVERの身体を維持できなくなった克己は、人の形から崩れ始める。 「……行け、仮面ライダー、それにプリキュア! 財団Xの加頭どもが開いたこの殺し合い……潰したいなら、早い方がいい!」 その顔は不気味な笑みに引きつっていた。 死ぬことへの恐怖を失った彼は、死ぬ瞬間に笑うのだ。 「……駄目です! 消えないでください! 克己さん! あなたも一緒に、この戦いを止めるんです!!」 つぼみは、消えゆく克己を前に叫んだ。 その叫びに、克己は表情を変えた。不敵に笑うのを、あまりにも突然にやめた。 驚いたような表情をして、何もないところを見つめる猫のようにつぼみを凝視し始めた。 つぼみは、それでも必死に、克己に向かって何かを叫んだ。 克己の足は消えかかっていた。 ★ ★ ★ ★ ★ ★ ──ドクッ、と心臓の鼓音のようなものが克己の中で響いた。 もはや、心臓が動くはずがない克己が、何故心臓の鼓音を感じたのだろうか。そんな疑問が浮かび上がるよりも前に、つぼみの姿が、誰かと重なった。 それはあの時──キュアブロッサムの攻撃を受けた瞬間に感じた、あの感覚と同じだった。 克己は、あの時見えていた者を思い出す。 記憶が鮮明になっていく。 それは少女だった────ヴィレッジで会った、ミーナという超能力兵士の少女だったのである。 だから、彼女は必死に止めた。 彼が仮面ライダーだったことを知っている彼女が、克己を止めようとしたのである。 その少女こそが、克己にとって良心の象徴だった。 それがまだ、心のどこかに残っていたのだ。 だが、克己はそれを振り払った。 (ミーナ……出てくるなよ……) しかし、今度重なり始めた姿は、ミーナではない。 あの時には断片的にしか見えず、「何かが変わった」としか捉えられなかった姿が、いまははっきりと見え始めた。 つぼみの髪が黒く見え、もっと背の高い女性のものへと変わる。 ミーナよりも、皺がある。そして、懐かしい。 (!?) 克己はただ驚くしかなかった。 そこにあった女性の姿が、何度も何度もつぼみになったり、その女性になったりを繰り返す。 心配そうな顔で見つめるつぼみ。 笑顔を見せる女性。 交互に、一瞬ずつ、何かが変わっていく。 そして、克己はその女性の正体を思い出す。 (そうか……) 母だった。 大道マリアだった。 (昔の俺には……あんたが、そんな風に見えてたんだな……) そこに見えた母の表情は、大道克己が人間であった時にしか見せなかった表情である。 今までの克己には、どちらも同じにしか見えなかった。 生前の克己と、死後の克己。どちらも、母の顔など同じだと思っていた。 だが、違う。 克己の幸せを願う母。克己にただ生きていることだけを望み、どんなワガママも聞いてしまう母。 どちらも、違うものなのだ。 (懐かしい、音だ……俺が俺でなくなるくらいに……) どこからか聞こえ始めた不思議な音色とともに、あまりに長い一瞬が克己を衝撃させた。 克己の身体は、斬りつけられた胸元まで消滅していた。 ロストドライバーとエターナルメモリが、地面に落下していた。 ★ ★ ★ ★ ★ ★ 克己の身体が消えていく。 それでも消えゆく克己を止めたいつぼみが、必死に叫んでいる。 さやかの時もそうだった。 本当はわかりあえるはずの人たちが、戦い合って、消えて行ってしまう。 その感覚が、つぼみにはあまりにも悲しかった。 救いたかった。 一緒に、戦いたかった。 さやかが、魔法少女として共に戦ってくれたら、心強かっただろう。 エターナルが、仮面ライダーとして共に戦ってくれたら、心強いだろう。 そう思いながら、克己の身体が消えていくのを、涙を流しながら……見送る。 喉が枯れるほどに叫ぶことしかできず、その消滅を止める術はない。 「……克己さん!」 つぼみが、克己の身体を追いかける。 克己は逃げたりはしていないが、そう表現するのが適切だった。 どこかへ行ってしまいそうな男の姿を、つぼみは救おうとした。 今度は誰も止めなかったし、誰もがつぼみを暗い顔で見送っていた。 克己は救うことができない。それどころか、許すことができない者もいるだろう。 しかし、つぼみは必死で救おうと、手を差し伸べようとしている。 たとえ1パーセントでも可能性があるのなら、……いや、たとえ可能性がゼロだと言われても、つぼみは克己を救おうとする。 「やめろ、プリキュア……いや、キュアブロッサム!」 「なんでですか!?」 「地獄が俺の故郷……俺はそこに帰るだけだ……」 それが人間の克己の口から発されたものなのか、それとも地獄に住まう死神の口から発されたものなのかはわからない。 ただ、どちらにせよ彼はつぼみに危害を加える気はなかったし、むしろ、NEVERにしてはあまりにも安らかな目でブロッサムを見つめているようだった。 「……ははは……久しぶりだな、……死ぬのは……あと、もう少し、……もう少しだけこの音を聞きたかったが……はははははは……」 つぼみは克己に触れようとした瞬間、克己の身体は完全にこの世から姿を消した。 つぼみは虚空を抱く形になってしまい、思わず膝から崩れる。不思議と、そこから先涙は出なかった。 つぼみは人が死んだ場所に座っている。……そして、その死人のことを思い出す。 つい数秒前まで、彼はここで喋っていたのに、それは遠い昔の話のようだった。 つぼみの足に、金具が当たった。 そこには、彼の持っていたロストドライバーとガイアメモリがあった。 ここで大道克己が生きていた証だった。 「……克己さん、あなたのこころの花はカーネーション。花言葉は、『母への愛』、です……」 つぼみが、克己が生きていたその場所で、悲しげに呟いた。 彼が最後に、死から遠ざかりたいと願う、生きている人間らしい感情を取り戻したのは、あまりにも皮肉なことだった。 【大道克己@仮面ライダーW 死亡】 【残り 32名】 ★ ★ ★ ★ ★ つぼみは、克己を見送った後、すぐに村雨良のもとへ駆け出した。 「村雨さん!」 村雨良の身体もまた、深刻なダメージを受けていた。 その重い体重を今の彼の両足で支えることができず、良牙と一条が肩を貸すことで何とか立っていた。 そのうえ、実際問題、彼の左腕は吹き飛んだため、左肩を担当する一条はなかなか辛い体勢だった。彼が左側に回ったのは、一定の対電機能を有するライダースーツを着ていたからである。 謎のコードがむき出しになっている彼の左腕に触れるのは、常人では避けるべきだった。 「……クッ……」 村雨は、やはり少し心の痛みを感じていた。 自分に似た何かを消す感覚は、耐え難かった。 この感覚──何かを思い出す。 そうだ、仮面ライダー1号が言っていた言葉だ。 『苦しいか……お前はまるで……俺だ』 彼は決して、嬉々として何かを奪っていたわけではなかった。 『もし脳改造を施されていたなら……俺も……お前のように……』 むしろ、苦悩とともに戦っていた。 彼が敵の命を奪うのは、敵の苦しみを止めるためでもあったのだ。 『だから、お前のその掻きむしるような苦しみ……俺が止めてやろう!!』 ゼクロスはそのために彼らに攻撃された。 三影英介はそのために彼らに殺された。 それは、彼らがゼクロスとタイガーロイドを救おうとした証。 今、ゼクロスは初めて彼らの気持ちがわかった。 同じ境遇の者たちを殺す不快感。まるで吐きそうになるほどの痛みと苦しみ。 「……そうか。エターナル……いや大道克己、奴は最後に何かを掴めたか……」 だが、村雨良には最後に何かを悟ったように散っていった男が羨ましかった。 何か、彼に訴えかけつづけた音色とともに消えたことが。 死への抵抗を取り戻しながら死んでいったことが、うらやましかった。 そして、自分たちが彼にそれを与えられたことが誇らしかった。 「なあ、俺も奴も同じだった……だから、奴が恨まれるのは、俺にとっても……」 村雨は、そこにいる全員に語りかけるように言った。 その先の言葉が出てこない。 村雨良にとって、大道克己が恨まれるのは何なのか。 どういう感情なのか……それがはっきりとわからなかった。 「……だから、奴を恨まないでやってくれ……頼む」 彼の視線は、どこを向いてるのかわからなかった。 目のハイライトが消え、視覚がおかしくなったのだ。 目で見えている景色が変わる。視界がおかしくなる。……それは彼なりの涙なのかもしれない。 「……おい、何言ってるんだよ、良。何でそんな言い方するんだよ」 右肩を背にして歩こうとする良牙は、彼の身体が少しずつ重くなっていくのを感じた。 そう、彼の身体からは少しずつ力が抜けているのだ。 先ほどまでは不器用ながらも歩こうとしていた村雨良の身体は、だんだんと歩くことを忘れ、引きずられ始めていた。 「……おい! 嫌だぜ、良。乱馬の野郎に続いて、お前まで……そんなの!」 「……私もだ! 五代に続いて、君まで死んだら……彼の意思は、君も一緒に継ぐんじゃないのか!」 良牙と一条は肩で言う。 村雨の方を見ても、彼の視点はだんだんと下がっていった。 「五代、か……」 村雨良が共に戦った仮面ライダーの名前を思い出す。 五代雄介、仮面ライダークウガ。 彼は、一条薫に対し、言った。 『………みんなの、笑顔を、守って……』 みんなの笑顔を守れ、と。 それが引っかかっていた。 その「みんな」の中には、笑顔というものを忘れた村雨良も含まれているのだろうか。 守る以前に、村雨良には笑顔というものが欠如しているのだ。 歪んでいるか否かはともかくとして、大道克己でさえ、あんなに高らかに笑えたというのに。 だが、ある一つの感情だけは、村雨に残っていた。 「……俺には笑顔なんていうものがなかったが……」 その感情を、村雨良は、最後に、誰かに伝えたかった。 「…………俺は……お前たちといられて、楽しかっ、た……」 良牙は、自分の右肩に回されている村雨良の拳が、親指を立てていることに気が付いた。 地に突き立てているものではない。 天に突き立てているその親指は、サムズアップというものを作り上げていた。 「良……」 良牙は、寂しさを感じながらも、良の視界の先でそれと同じものを作った。 良の目にはぼやけて見えないが、また誰かが指で同じ形を作った。 四つ。 四つの肌色が、良の視界にぼやけて映り、ようやくそれに焦点を合わせ始めた。 サムズアップ。 偉大なことをした人間に贈られる賛美の証であった。 辛く過酷な仮面ライダーの使命を果たした者に、それが贈られるのは当然だった。 あるいは、どんな逆境においても、生きることに必死だった人間にも、当然送られるものだった。 あらゆる意味を込めて、四人はそれを村雨良に贈った。 「……何が……『俺には笑顔なんてない』、だ……」 一条が、村雨良の横顔を見て言う。 「──……ちゃんと、笑えているじゃないか」 だが、その言葉を聞くと同時に、村雨良の身体は崩れ落ちていった。 良牙と一条の身体にもたれる力さえ失った彼は、もはや意思さえあるのかわからなかった。 ただ、この時に意思があったとしても、意思がないとしても、彼は最後にこれを想って力尽きただろう。 (そうか、これが『笑顔』か……) 無情に言えば、それは『機能停止』だった。 しかし、ここにいる誰も、彼が機能を停止したなどとは思わなかった。 これは、『生物の死』だ。 必死で生きようとした人間が、何かを掴んで息絶えた姿だった。 「……また、受け継ぐものが増えてしまったな」 鋼牙が、そう言う。 「仮面ライダー……あなたたちを忘れません!!」 つぼみがそう言うまでもなく、二人の仮面ライダーの生と死は彼らの心に残った。 彼らが生きている限り、二人の男の魂は胸に残り続ける。 SPIRITSを伝える。 仮面ライダー、プリキュア、魔戒騎士、人間……それぞれの、立場から──。 【村雨良@仮面ライダーSPIRITS 死亡】 【残り 31名】 時系列順で読む Back 届かない、M/ Nothing Lasts ForeverNext Eにさよなら/龍道(ドラゴンロード) 投下順で読む Back 届かない、M/ Nothing Lasts ForeverNext Eにさよなら/龍道(ドラゴンロード) Back 届かない、M/ Nothing Lasts Forever 一条薫 Next Eにさよなら/龍道(ドラゴンロード) Back 届かない、M/ Nothing Lasts Forever 響良牙 Next Eにさよなら/龍道(ドラゴンロード) Back 届かない、M/ Nothing Lasts Forever 花咲つぼみ Next Eにさよなら/龍道(ドラゴンロード) Back 届かない、M/ Nothing Lasts Forever 大道克己 Next Eにさよなら/龍道(ドラゴンロード) Back 届かない、M/ Nothing Lasts Forever 村雨良 Next Eにさよなら/龍道(ドラゴンロード) Back 届かない、M/ Nothing Lasts Forever 冴島鋼牙 Next Eにさよなら/龍道(ドラゴンロード)
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ここを編集 2024年5月公開。 https //www.youtube.com/watch?v=oJSna-vMATY 監督・絵コンテ・演出 小出卓史 キャラクターデザイン・作画監督 谷紫織 ウォーターアーティスト 吉邉尚希 イメージボード 谷紫織、MON ロゴデザイン 濱祐斗デザイン事務所 グラフィックデザイン 濱祐斗、山口真生 動画検査 渡辺美佐 動画検査協力 Min Kyung-ae 美術監督 藤野真里 美術設定 藤野真里、松村良樹 色彩設計・色指定・検査 山下宮緒 撮影監督 出水田和人 撮影監督補佐 上田茜 撮影 出水田和人、上田茜 3DCG sankaku△ 特殊効果 入佐芽詠美 編集 黒澤雅之 音響監督・整音 山田陽 音響効果 鋤柄務 音楽 Alfredo Sirica システム担当 砂賀貴範、宮城重夫 設定制作 森山菜月 プロデューサー 小笠原宗紀 アニメーションプロデューサー・制作進行 石川祥気 アニメーション制作 キネマシトラス ■関連タイトル rakuten_design= slide ;rakuten_affiliateId= 053df7e0.7c451bd1.0c852203.190c5695 ;rakuten_items= ctsmatch ;rakuten_genreId=0;rakuten_size= 468x160 ;rakuten_target= _blank ;rakuten_theme= gray ;rakuten_border= on ;rakuten_auto_mode= on ;rakuten_genre_title= off ;rakuten_recommend= on ; 随時更新! pixivFANBOX アニメ@wiki ご支援お待ちしています! ムック本&画集新刊/個人画集新刊/新作Blu-ray単巻/新作Blu-ray DVD-BOX アニメ原画集全リスト スタッフインタビューwebリンク集 最新登録アイテム Switch ゼルダの伝説 Tears of the Kingdom Switch 世界樹の迷宮Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ HD REMASTER Switch ピクミン 4 大友克洋 Animation AKIRA Layouts Key Frames 2 小説 機動戦士ガンダム 水星の魔女 1 ONE PIECE FILM REDデラックス・リミテッド・エディション 4K ULTRA HD Blu-ray Blu-ray 劇場版 ソードアート・オンライン -プログレッシブ- 冥き夕闇のスケルツォ 完全生産限定版 Blu-ray 映画『ゆるキャン△』 Blu-ray 【コレクターズ版】 Blu-ray ウマ娘 プリティーダービー 4th EVENT SPECIAL DREAMERS!! Blu-ray 天地無用!GXP パラダイス始動編 Blu-ray第1巻 特装版 天地無用!魎皇鬼 第伍期 Blu-ray SET 「GS美神」全話いっき見ブルーレイ Blu-ray ソードアート・オンライン -フルダイブ- メーカー特典:「イベントビジュアル使用A3クリアポスター」付 ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 5th Live! 虹が咲く場所 Blu-ray Memorial BOX 宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち Blu-ray BOX 特装限定版 地球へ… Blu-ray Disc BOX 完全生産限定版 神風怪盗ジャンヌ Complete Blu-ray BOX HUNTER×HUNTER ハンター試験編・ゾルディック家編Blu-ray BOX BLEACH Blu-ray Disc BOX 破面篇セレクション1+過去篇 完全生産限定版 MAZINGER THE MOVIE 1973-1976 4Kリマスター版 アニメ・ゲームのロゴデザイン シン・仮面ライダー 音楽集 テレビマガジン特別編集 仮面ライダー 完全版 EPISODE No.1~No.98 MOVIE リスアニ!Vol.50.5 ぼっち・ざ・ろっく!号デラックスエディション ヤマノススメ Next Summit アニメガイド おもいでビヨリ アニメ「魔入りました!入間くん」オフィシャルファンブック 『超時空要塞マクロス』パッケージアート集 CLAMP PREMIUM COLLECTION X 1 トーマの心臓 プレミアムエディション パズル ドラゴンズ 10th Anniversary Art Works はんざわかおり こみっくがーるず画集 ~あばばーさりー!~ あすぱら画集 すいみゃ Art Works trim polka-トリムポルカ- つぐもも裏 超!限界突破イラスト&激!すじ供養漫画集 開田裕治ウルトラマンシリーズ画集 井澤詩織1st写真集 mascotte 鬼頭明里写真集 my pace 内田真礼 1st photobook 「まあやドキ」 進藤あまね1st写真集 翠~Midori~ 声優 宮村優子 対談集 アスカライソジ 三石琴乃 ことのは 亀田祥倫アートワークス 100% 庵野秀明責任編集 仮面ライダー 資料写真集 1971-1973 金子雄司アニメーション背景美術画集 タローマン・クロニクル ラブライブ!サンシャイン!! Find Our 沼津~Aqoursのいる風景~ 機動戦士ガンダム 逆襲のシャア 友の会[復刻版] 梅津泰臣 KISS AND CRY 資料集 安彦良和 マイ・バック・ページズ 『機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島』編 氷川竜介 日本アニメの革新 歴史の転換点となった変化の構造分析 Blu-ray THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS 10th Anniversary Celebration Animation ETERNITY MEMORIES Blu-ray おいら宇宙の探鉱夫 ブルーレイ版 Blu-ray 映画 バクテン!! 完全生産限定版 アイカツ! 10th STORY ~未来へのSTARWAY~ Blu-ray BOX 初回生産限定版 はたらく細胞 Blu-ray Disc BOX 完全生産限定版 Blu-ray 長靴をはいた猫 3作品収録 Blu-ray わんぱく王子の大蛇退治 Blu-ray 魔道祖師 完結編 完全生産限定版 魔道祖師Q Blu-ray Disc BOX 完全生産限定盤 にじよん あにめーしょん Blu-ray BOX 【特装限定版】 Blu-ray 鋼の錬金術師 完結編 プレミアム・エディション Blu-ray付き やはりゲームでも俺の青春ラブコメはまちがっている。完 限定版【同梱物】オリジナルアニメ Blu-ray「だから、思春期は終わらずに、青春は続いていく。」
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夜須礼 有栖/XG-25-OVLc グロウハート 「彼に言ったら怒られそうだけど、彼のためなら何だってできるよ」――やすらかに微笑し 「辛かったらお姉さんの胸で泣きなさい」――胸をたたき 「私は、生きたいと思う」――過去の自分は反面教師 クラス クラス名 Lv 加護 スイーパー 20 オーディン オーバーロード 20 ガイア コンダクター(非ビ) 20 ネルガル プリプレイごとに選択(大抵ティール) 消費経験点:11510(Lv 10085、能力1310、特技25、常備化90) 持込経験点:15 獲得経験点:11495 ライフパス 出自:組織の子 経験:特訓 邂逅:くされ縁;ヴァンガード ミッション:平和を守る、努力と根性 ライフスタイル:中流家庭 住宅:一般住宅 コネクション 関係 ヴァンガード くされ縁 龍ケ崎綺麗々 恋人 能力値 能力値 体力 反射 知覚 理知 意志 幸運 基本値 12 33 15 21 9 9 ボーナス 4 11 5 7 3 3 戦闘値 未搭乗 搭乗時(修正込) 命中 48 54 回避 45 54 砲撃 39 47 防壁 39 44 行動 61 82 力場 450 544 耐久 233 285 感応 246 281 近主攻 斬+130 近副攻 斬ほか+130 遠主攻 光+215 遠副攻 斬+125 防御修正 斬 刺 殴 炎 31 25 29 29 ※氷:25 雷:25 光:25 闇:25 移動力 戦闘移動 全力移動 5マス 10マス 特技 特技名 Lv 種別 タイミング 対象 射程 代償 効果 第六感 1 - 常時 自身 なし なし 【知覚】判定の判定値+2 ジェネテック 1 - 常時 自身 なし なし 攻撃のダメ+2、【耐久力】-4 教育成果 1 - 常時 自身 なし なし 【理知】判定の判定値+2 アブストラクション 1 - 判定直後 単体 視界 2HP ラウンド1回。判定の達成値-2 ブロウビート 1 ビ 判定直後 単体 視界 3HP ラウンド1回。一度の判定につき一度限り対象に振り直させる。拒否不能 プロセスディレイ 1 - セットアップ 単体 視界 5HP シーン[クラスレベル÷5]回。対象の行動値を2D6低下 ツインアームズ 1 - メジャー 単体 装備 4HP 近主武装による攻撃を行う。Dmに+[近接武装の副武装の攻撃力] 強化人間 1 ‐ 常時 自身 なし なし 能力基本値に修正。判定にクリティカルするたびにキャラレベル分のHPロス AL粒子展開 1 機 マイナー 自身 なし 3EN シーン間、与えるDmに+【反射】。ブレイク時は更に+【反射】する 予感 1 操 常時 自身 なし なし 命中・防御判定のC値-1。この特技での下限は10となる AL粒子干渉場展開 2 機 セットアップ 場面 視界 3EN GMが認めない限り、シーン外のキャラとの通信が不可能になる。シーン間、自身の射撃・遠隔攻撃への防御達成値+2 のたうつ蛇 2 ‐ 判定直後 自身 なし なし ラウンド1回。自身の判定のダイス目を+1 フルブラストアタック 2 操、命 メジャー 単体 0 12HP シナリオ1回。近接の主武装による白兵攻撃。Dmに+[近接武装の主武装以外の攻撃力] のたうつ蛇2 3 ‐ 常時 自身 なし ない のたうつ蛇の1ラウンドの使用回数を1+[キャラレベル÷8]回にし、HPロスをキャラレベル+5にする ブロックエキスパート 3 - 常時 自身 なし なし 防属性の特技・アイテムの効果に+[キャラクターレベル] プロセスディレイ2 4 ビ プロセスディレイ 自身 なし 5HP プロセスディレイを範囲2(選択)に変更 インターセプト 1 防 Dm後 単体 0~6 2HP ラウンド1回。2D6+[クラスレベル]分のダメージを軽減する。 能力解放 5 自 常時 自身 なし ‐ 操縦するガーディアンの戦闘値にプラス修正 空中適性 1 操 常時 自身 なし なし 飛行状態で行う防御判定の達成値を+2する ロケットブースター 1 ‐ 移動の直前 自身 なし 10EN 戦闘移動+2マス(全力移動なら+4マス) カレルレンエフェクト 3 自・機 ブレイク時 自身 なし なし ブレイクした時に使用。ブレイク中、バリア(光[15+クラスレベル])を得る 七大天使の剣 3 機、増 ダメロ直前 自身 なし 本文 白兵攻撃時、所持している白兵武装一つにつき+1D6(反射コまで) シールドイグニス防御 2 機・防 DR直後 単体 0~[知覚] 2HP ラウンド1回。2D6+[クラスレベル]分のダメージを軽減する。 刻の涙 3 操 命中・防御判定直後 自身 なし 3HP ラウンド[クラスレベル÷8]回。判定を振り直す。 空白なる器 6 操 常時 自身 なし なし 覚醒武器を装備していない時、行動値+10、ダメージ+キャラレベル、移動力+1、防御判定の達成値を+2 レリーズ 1 - イニシアチブ 単体 視界 2HP ラウンド[クラスレベル÷6]回。対象の受けているバステを解除する。 レリーズ2 6 ビ 常時 自身 なし なし レリーズを書き換え(済) リロールエキスパート 7 - 常時 自身 なし なし 対象 自を除く、振直か達成値プラスマイナス2の特技のラウンド使用回数+1回。 切り払い 1 操 リアクション 自身 なし 2HP 防御判定+2、1ラウンドにCL÷6回使用可能 カレルレンエフェクト2 7 自 常時 自身 なし なし 《カレルレンエフェクト》の効果中、受ける〈神〉属性以外のDmを半減する SSS 7 機 常時 自身 なし なし 防御修正を持つ人間防具を装備しない場合、機体が与えるダメージに+クラスレベルし、クラスレベルが12以上の時命中・防御判定のC値-1。この特技での下限は9となる カバーアシスト 1 自、操 命中後 単体 0 1HP 行動を消費せずカバーアップを行う。行動済みでも可。メインプロセス1回 アドヴァイス 1 判定後 単体 視界 4HP 達成値+2 なぎ払い 1 命、打 メジャー 範囲1選択 0 4HP 白兵実剣による白兵攻撃 即時換装 1 機 マイナー 自身 なし 3EN オプションを変更する 七大天使の剣2 8 - 七大天使の剣 自身 なし 20EN 「白兵攻撃時、所持している白兵武装一つにつき+2D6」に書き換え サイコジャミング 6 機 常時 自身 なし なし 「種別:覚醒」の武装による攻撃に対する防御判定の達成値+5。同一スクウェアの任意のユニットにも適用 察知 10 操 常時 自身 なし なし 命中・防御判定のC値-1。この特技での下限は8となる サイコジャミング2 11 - 常時 自身 なし なし 《サイコジャミング》の効果を「範囲3(選択)」「射程:0」の任意のキャラクターすべてに及ぼす 実験体 1 - 常時 自身 なし なし 力場値+6、【耐久力】-2 耐える心 1 - 常時 自身 なし なし 感応値+6、【耐久力】-2 CALバルカン 1 機 命判防判直前 自身 2HP C値-1 イグニスドミネート 13 機 メジャー 単体☆ 0~知 10HP 対象の種別 覚醒武装を使って攻撃させる、移動後も可能 直観 1 - いつでも 自身 なし 2HP GMに任意の質問を行い解答を得る。解答されなければ使用回数は減らない。情報収集に使用時は判定値に+2する。sin3 カレルレンエフェクト3 15 自 常時 自身 なし なし 《カレルレンエフェクト》をブレイク中以外も「タイミング:いつでも」として使用可能になり、その効果中与えるDmに+キャラクターレベル サイコカウンター 4 操 命中判定直前 単体 本文 2HP 自身が攻撃の対象となった発動。攻撃者の命中判定のC値+2。HP5点消費で無効化される 想いの届く場所 17 - ムーブ 自身 なし 10HP シーン内の任意の場所へ移動。GMから許可を得た場合退場できる。加護以外で無効化できず、同乗者も同時に移動する。sin1 虚空の幻影 5 操 マイナー 4EN 全力移動 妄執の顎門 7 ダ DR直後 単体 0 なし 戦闘不能・操縦不能・死亡時でも使用可能。対象がDmを与えてきた直後に使用。 闇 +10のダメージをHPに直接与える。HPを持たない場合FPに+20して与える。sin1 オーバーマインド 20 - いつでも 自身 なし 加護 自身が持つ《ガイア》の使用回数を一回分回復する、オーバーマインドに覚醒する マルチロック 1 操・ビ 対象選択の直前 自身 なし 3HP 攻撃やダメージを与える加護の範囲を一段階拡大し、対象を選択可能に 死神の嘲笑 3 ビ 判定直後 単体 視界 4HP ダイス目-1。sce1 鉄の集中力 6 - 常時 自身 なし なし 耐久力に+30(計算済み) プロセスディレイ3 7 ビ 《プロセスディレイ》 自身 なし 5HP 《プロセスディレイ》の効果を「3D6点低下させる」に変更する 遅滞する時間 10 操 判定の直後 単体 視界 8EN 行為判定の達成値を+もしくは-2D6する。シーン1回 カラミティテラー 10 ビ 判定直後 単体 視界 10HP 判定で振ったダイス目のうち片方の出目を1にする。sin1 シールド爆砕 1 操 種 防御時 自身 なし 3EN 特技効果+キャラレベル、補給後まで使用不可。sinキャラレベル÷10 リミッター解除A 1 機 いつでも 自身 なし 消耗3マヒ シーン間行動値+10、命判防判+2、メジャー判定直後とクリティカル時にキャラレベル分実ダメ バイタルサプライヤ 3 いつでも 単体 視界 10HP シーン1回特技回復。sin1 リミッター解除B 1 機 いつでも 自身 なし 重圧パワーダウン シーン間ダメ+10、C値-1、メジャー判定直後とクリティカル時にキャラレベル分実ダメ 即時換装2 縛られた命 1 操 7日以上ガーディアンに乗らないと死ぬ。サテライトキャノンの行動値修正を0に スウィープブラスト 1 常 自身 なし なし モブへのDm+3D、カバーアップ不可 ヴォルテクスマッシャー 1 - 常時 自身 なし なし 《スウィープブラスト》などが前提。命中判定でクリティカルした時、モブに1点でもダメージが発生したらそのモブは戦闘不能 ターキーシュート(ストールシュート) ハードウィル - 常時 自身 なし なし 耐久力に+30(計算済み) リジッドクライシス 1 - 常時 自身 なし なし 《マルチロック》か《クーデグラ》が前提。命中判定でクリティカルした時、攻撃対象はカバーアップとカバーアップ効果を持つ特技を受けられない スターゲイザー 1 操 常時 自身 なし なし 命中・防御判定のC値-1(下限9)、覚醒武器使用可能、条件を満たすと使用不能になる 能力解放2 10 自 常時 なし なし なし 能力解放の効果を強化する(修正済み) ブロックエキスパートⅡ 6 なし 常 自身 なし なし 「防」特技使用回数+1 ダブルブロック 7 ‐ DR直後 自身 - 4HP ラウンド1回。防御特技を2回使用可 レイディングインパクト2 7 防 DR直後 範囲3(選択) 0 7HP 対象が受ける予定のダメージを[3D6+クラスレベル]分軽減。ラウンド5回。差し替え特技ではない ブレイクロー 8 操、ビ 本文 単体☆ 至近 10HP 「タイミング:メジャーアクション」以外の特技を宣言した時に使用。行動値対決を行い、勝利した場合特技を失敗させる。sin1 アブストラクション2 13 - 《アブストラクション》 自身 なし 3HP アブストラクションの効果を変更。達成値を代わりに-5する チェインアタック パルスジャミング 15 ビ 対象選択の直後 単体 視界 15HP 敵の攻撃の範囲を1縮小する。シーン[クラスレベル÷8(端数切り上げ)]回 チェインアタック2 ブロックエキスパート3 10 - 常時 自身 なし なし 防属性の特技のラウンド中の使用回数に+[キャラクターレベル÷10(切り上げ)] チェインアタック3 チェインアタック4 ブレイクロー2 20 操、ビ 本文 単体☆ 0~6 30HP 「タイミング:メジャーアクション」の特技を宣言した時に使用。行動値対決を行い、勝利した場合特技を失敗させる。sin1 エンハンスアクション 9 なし イニシアチブ 単体☆ 0~6 5HP 味方を未行動化 シナリオ1回 不壊なる魂 5 なし 常 自身 なし なし 《神》以外の防御修正+クラスレベル チャンスアゲイン 10 なし 判定直後 単体 0~3 10HP ダイス1つの出目を6にする シナリオ1回 不倒の守護者 10 なし 本文 自身 なし なし 操縦・戦闘不能時HP・FPを1まで回復 複合粒子装甲 4 なし 常 自身 なし なし 力場値+クラスレベル×2 クラスレベル10以上で力場値+クラスレベル×3 アタックエクステンション 2 なし 命中直前 単体 視界 4HP 攻撃範囲拡大1 キャスリング 2 操 いつでも 単体 1 2HP ラウンド1回。対象と位置入れ替え ムーブアシスト キャスリングⅡ 9 ‐ 〈キャスリング〉 自身 ‐ 2HP 〈キャスリング〉の射程に⁺4 ムーブ&ファイア 1 操 常時 自身 なし なし 1マス以上移動を行ったラウンドに行う攻撃のDm+1D6 タレントリカバリィ 17 なし いつでも 単体☆ 視界 10HP 対象の制限特技全回復 シナ1回 ムーブ&ファイア2 3 - 常時 自身 なし なし ムーブ&ファイアの効果に+[キャラクターレベル] コントルバラード 観測機 格闘技の心得 1 - 常時 自身 なし なし 素手威力+2 装備 一般アイテム 名前 種別 タイミング 効果 携帯端末 その他 いつでも 通話、ネット閲覧、メール機能を持つ小型端末 フォーチュン徽章 その他 いつでも 通信機と発信機を兼ねたフォーチュンの身分証 自動脱出装置 その他 いつでも 即座にガーディアンやヴィークルからベイルアウトするパラシュート 装飾品 その他 いつでも 眼鏡。今更かけたところでイメージは変わらないが 人間用装備 名前 種別 効果 衣服 その他 特にデータはない 拳銃 射撃(拳銃) ロックがかけられている ガーディアン装備 名前 種別 部位 代償 射程 攻撃力/効果 オーバーロード級軽装高速型 ガーディアン 固定武装 マニピュレーター、飛行状態 CALブレード 白兵 主、副 なし 2EN クリティカルしたとき、防御修正を無視 リデル・パラファネリア 白兵 副 なし 2EN 七大天使の剣の効果+キャラレベル、sin1で代償を払ったことにして七大天使の剣を使う サテライトキャノン 砲撃 主 15EN、加護 0 CALダガー 白兵 主、副 なし 1EN マルチアームシース オプション 遠副に近副を装備する ※未装備:サテライトシステム、ハイエンドバズーカ、白兵装備各種 概略 <Personal Data> 名前 <Name> 夜須礼(やすらい) 有栖(ありす) 年齢 <Age> 17 性別 <Sex> 女性 身長/体重 <Height / Weight> 155cm / 44kg 色素 <Color> 瞳:黒 髪:茶 髪型:トルネードカール 肌:肌色 性格&設定 <Character Settings> 鳳市高校に通う女学生。 17歳。くせ毛気味の茶髪トルネードカール、黒目のイヅモ人。 155cm。43.8kg。下衆な言い方をすれば83、58、85。 見てくれ通りの笑顔の似合う快活な少女。鳳市高校に通学している。普段の生活ではメガネを着用し、冷静に落ち着きをもった行動を心がけている。自称・チベット忍者は忘れたい黒歴史だが、しつこく聞かれたら恥ずかしがりながらもやってくれるあたり「手遅れ」な気もする。趣味のゲーセン通い、好物の購買部の焼きそばパンも手放せなかったようで、今もその魅力に夢中なもよう。 かつてはディスティニーの対イヅモ戦線における幹部のひとり、すなわちフォーチュンに送り込まれたスパイであった。現地の指揮官としてよりスムーズに動くために生体改造・薬物投与・バイオテクノロジーなどの「技術支援」を受けており、先天的な人工リンケージ、ひいてはスターゲイザーを生み出す"C(キャロル)計画"における一つの研究成果として完成を見出されていた。検体名はアリスプレザンスリデル。 いくつかの研究結果のうち、有機的な生体を形作る上で最も効率的な遺伝子情報を持ちえるであろう個体は厳重な監視下にて量産されるに至った。(もちろん、それでもその個体のいずれもが安定した生命活動を保証されたわけではなかったが) 同じ研究に携わっていた者のエゴもあって、優秀な資質は後世に残されるべきとの見地から、クイーンオブハートとアリスプレザンスリデルは、共和国に保存されていた優良遺伝子の要素を主だった『材料』として掛け合わせて作られた。ちなみに、これは最大の機密であるが、『材料』の元の持ち主の名前はカタリナ・シェーレンベルクという。天才たちの陰謀か、はたまた単なる偶然か、その親子は味方・または敵としてめぐり合うこととなった。その事実に気づくのもそう遠い未来ではなかった。 龍ケ崎綺麗々が幸せになることに自分の人生の意味を見出し、ツクヨミと彼が結ばれ自身は憎むべき敵として殺されることを願って、ツクヨミ捕獲作戦に乗り出した。すんでのところでシャナやカタリナに止められそのまま遁走。追いついた綺麗々に説得を受けた上でハートの女王に見限られた。傷心のところにドーングロウと共鳴し、覚醒。仲間の声を受け入れてディスティニーから離反することを決意するに至る。 現在はフォーチュンに帰順し、厳重な監視の下で生活している。本来なら軍法会議にて処刑されるのを待つのみであったが、いかなる手を使ったのかチトセ・ウィル・ナスカによって今の処理にとどめられた。なのでフォーチュン所属のリンケージであることに変わりはない。 戦時にはドーングロウ氷空に搭乗。リンケージのテンションで機体性能が大きく変動する性能こそ引き継いでいるが、スーツなしにDLCで動かす点からクラッシャー級ではなくオーバーロード級に分類し直された。仲間の言葉の前に仮面を取り外した今、ドーングロウは有栖の声に応え、共に前に進むものとなった。差し伸べられた手を握り、御伽話の主人公は再誕し、未来へ歩き出す……。 = = = = = 7話後 力の導くまま戦場を転々とし、強化人間からスターゲイザー、オーバーマインドの境地に到達するまでに成長した。生みの親であるルイス博士も喜んでいよう。こと奈落やガーディアンと戦う上で彼女ほど適した人工物は存在しないだろうからだ。 戦いを経るごとに鋭敏になっていく感覚と大きくなる「声」、それに何より、精神的な成長を強要されているような周囲の環境に恐怖を覚えている。憧れだったものへの諦めと失望で不安定そのものの状態の彼女を突き動かすのは、ソルンの「遺言」であり、彼の遺志で戦い続けている。世界を守ることや恋人を守ることに落とし込まないと、そもそも自分が戦場に立つ理解ができないのでズレたことを言ってしまう。口数は変わっていないが今まで以上に発言から中身がなくなっている。 = = = = = 9話後 幾度もの意見のぶつかり合いを経て、「過去の誤りを認めること」「言動でちゃんと示さないと伝わらないこと」を教え込まれる。 能力頼りで人の意見と向き合おうともしていなかった彼女は、やっと今までの過ちを正す機会を得た。 クローンもとと照らし合わせた理論、また悲劇のヒロイン気取りの滑稽な姿、という言葉は心に来たようである。 機体設定<Mechanical Setting> XG-25-OVL1c グロウハート 頭頂高:18.4m 本体重量:54.0t 主動力:AL粒子フィールド恒常展開型原動機サンライズエンジン 主武装と副武装を巧みに扱う戦闘スタイルはそのままに、あらゆる近接戦を想定した兵装「リデル・パラファネリア」と、充填した超高圧縮AL粒子フィールドを砲弾にする可動式ビーム砲塔を装備。「殴る武器庫」とでも言うべき非常識的兵器と化した強化人間専用機。 見た目は中世西洋の騎士に翼が生えたような姿だが、これは装甲内部の中空スペースに粒子を展開するためである。そのためか機体重量は異様なまでに軽い。両肩のバインダー及び翼を模した部分は無人攻撃端末イグニス。射出すると同時にAL粒子が解放され原動機がむき出しになるリスクがあるためもっぱら用途は防御に限られる。 サンライズエンジンは起動開始から常にAL粒子を生成し、稼動エネルギーのほか、高濃度圧縮した粒子の放射によるビーム兵装、飛行用推進剤などさまざまに利用され、高出力と高機動の両立を実現に貢献している。また、装甲表面にAL粒子の防護幕を形成することで高い防御力を得ることができる。さらに、空間に過剰放出されたAL粒子はレーダーシステムや既存の通信機器の干渉をシャットする特性があり、対ガーディアン戦には無類の強さを発揮する。 サンライズエンジンのポテンシャルは搭乗者の状態に直結しており、適合者でも平常心でなければ出力は軽自動車にも劣る……とされていたのは、そもそものオーバーロード級のコンセプトである、リンケージをALTIMAそのものとして一体化し、フレームの一部を構成するという「OVLシステム」の焼き直し故であった。それも、恒常的に発せられるAL粒子の管理に耐えられる演算能力を確保するため、リンケージは機体のパーツ同然。強化人間でなければ計算が追いつかない。DLSを積んでお茶を濁したのは、白兵戦にすべてのリソースを割くための処置だったと想像ができる。かつての有栖にとって平常心とはすなわち「何かを憎むこと」であったのだ。 機体覚醒後は型式番号を与えられ、最新鋭のオーバーロード級として搭乗者の名前を冠することになった。仮の呼称の由来にもなっていた毒々しい東雲色のカラーリングは白と青に塗り直された。 フォーチュン正式加入後も(アリスが独自に)改造を続けてきた、搭乗者の体を蝕む機構の一部をデチューンし、敏感さはそのままにより扱いやすい機体となった。 携行兵装 CALブレード、CALダガー:前腕に装備される折り畳み式の大小2本の実体剣。刀身をAL粒子で覆うことで傷つけた部分に脆性を付与する。 七大天使の剣:リデル・パラファネリアと名付けられた白兵戦用装備一式。CALブレードやCALダガーとの併用が前提となっており、装甲の脆弱な一点に幾通りもの攻撃を加えることを目的とする。いずれも携行可能なごくごく小ぶりなものだが威力はどれも折り紙付き。名前の由来は不思議の国、鏡の国両作品の主人公のモデルとなった人物、アリス・リデルから。 サテライトキャノン:グリフォンと名付けられた可動式連装ビーム砲塔。脚部に2門設置されており、内蔵されている原動機に接続する。高濃度圧縮した粒子は射線を単一方向に向けた場合複数の敵機を薙ぎ払い、接射すればエネルギーの奔流で攻撃対象を灰にする。名前の由来は女王に命じられてアリスをウミガメのところへ連れてゆく伝説上の生物から。グリフォンは女王を「思い込んでいるばかりで、処刑なんてやったためしがない」と評している。 ハイエンドバズーカ:400mm口径の無反動ロケット弾発射式ガーディアン携行兵器。弾倉が固定式のためリロードには基地に戻る必要がある。 名前 コメント