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http //yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1290468634/ 「なろっ!!」 高坂がムキになって俺のボールを奪いにくる。 言っておくが、ボールはサッカーボールのことだからな? 近々球技大会があるんで、俺はサッカー担当の高坂にトレーニングを付けてやっているんだ。 「高坂、お前ディフェンダー向きだと思ってたんだけどな」 「あん?」 普段から結構醒めた感じで周りを見てるし、目立ちたがりって訳でもなく、どっちかっていうと粘り強い、守備向きのタイプだと思ってた。 「夢中になると、周り見えなくなるタイプなのな」 サッカー部の俺は球技大会じゃサッカーに参加できないんで、クラスのコーチ役なんだが 俺はコイツをクロスの練習させてサイドバックに添えようと思っていた。 状況に応じてフィールドを上がって攻撃に参加するサイドバックは、冷静さも必要だ。 が、今のコイツを見てると、とてもじゃないが冷静さは期待できなかった。 「サイドハーフな、お前。とにかく走って周りを生かせ。汗かき役だ。後、ごっつあんでもなんでもいいからゴールへの意識も忘れんなよ」 後で清水エスパルスのビデオでも見せてやろうか。 コイツが前にいるなら、サイドバックはもうちょっと守備の意識が薄くても飛びだしが上手い奴が欲しいな。 「んな体力俺にはねーぞ。つーか素人に注文つけすぎだ」 「でも俺に個人特訓お願いするぐらいにはやる気があるじゃんか」 「それは、陸上部のエースである妹様に馬鹿にされたからだよ……けっ」 うんうん、妹の為なら頑張っちゃうよなぁ! 「お兄ちゃんと先輩が個人特訓……うへへへへ……」 「……あと、アレも何とかしてくれ、赤城」 「瀬菜ちゃんが応援してくれたら、練習にも身が入るだろ!」 「あれは応援じゃねぇ! もっとおぞましい何かだ!!」 きったねぇ! おい、高坂、唾飛ばすんじゃ……って、雨かよ? 「げ、本格的に降り出してきたぞ!?」 「ちっ……お前は兎も角、瀬菜まで濡らす訳にはいかねぇな」 「お邪魔ーッス」 「お兄ちゃん、ちゃんと挨拶しなきゃ駄目でしょ!」 いきなりの雨でずぶ濡れになった私達は高坂先輩のお家にお邪魔することになりました。 雨に濡れたお兄ちゃんと高坂先輩……うへへ……抱き合って暖めあったりしないかなぁ……げへっ 「ああ、別に畏まらなくても親父もお袋もいねーからさ。 桐乃は……家にいた筈なんだけどな、どこに行ったんだか…… 瀬菜、お前の服乾くまで俺のシャツでいいか? 勝手に桐乃の借りる訳にはいかねーしよ」 「私よりもお兄ちゃんに先輩のシャツを貸してあげてください!」 うへっ…うへへへ……高坂先輩のシャツにお兄ちゃんドキドキしないかなぁ……「これが高坂の……」とか……えへっ 「瀬菜ちゃん、お兄ちゃんの事をそんなに心配してくれてるんだな! でもお兄ちゃんは鍛えてるから大丈夫だぜ! それよりも瀬菜ちゃんの方が心配だ! 高坂なんかのシャツより、俺のシャツを使ってくれ!!」 「なんかとはなんだ、なんかとは。つーか、お前のシャツも濡れてるだろーが。 大事な妹に風邪ひかせたいのか。あと、どう考えてもお前の心配をして言った発言じゃねぇ」 「なんだよ高坂、ツッコミ厳しいぞ」 そうかーお兄ちゃんに突っ込まれているんだー。やっぱり先輩×お兄ちゃんだよね!! うへっにゃへへへ…… 「なんならシャワー浴びていくか?」 「お兄ちゃん、先輩の好意に甘えたら? やっぱりボディソープで滑りをよくしておかないと痛いと思うし……」 「いや、お前に聞いてるからね? 誰が赤城にシャワー貸すかっての! もう後半の発言はつっこみすらしないからね! 聞き流すからな!」 というわけで、高坂先輩とお兄ちゃんの薦めで、私はシャワーを借りることになりました。 ふへへ…きっと二人ッきりになりたいんだよね、先輩とお兄ちゃんは……うへへへ…… そういえば洗濯カゴの中に、土に汚れた先輩のジャージがあったなぁ。 お兄ちゃんは殆ど汚れてなかったけど、先輩は転んだりしていたから…… そうか、きっと先輩の擦りむいた膝の傷をお兄ちゃんが舐めて……ぐへっ…… いけない、涎、涎…… シャアァァァァァァァ…… お湯が私の冷えた身体をゆっくりと解していくのが分かる。 冷たかったお風呂場も、シャワーの湯気で充満し始めて…… ふと、私がお風呂場の外を見ると、入り口の磨りガラスに人影が映ってました。 高坂先輩? でも着替えのシャツやバスタオルは先輩に貰ったし、先輩がここに来る理由はない筈。 影はしゃがんでモゾモゾと動いています。 もしかして、私の服を探しているのかな? 乾かす為に…… でも、今私はシャワーを浴びている。下着を着たままシャワーを浴びる人は居ない。 つまり、そこには服だけじゃなくて、下着もあるはずで、それを先輩に見られている……?! ちょ、ちょっと待って! 先輩とは限らないよね。 私の服ならお兄ちゃんが持っていく事だってあるだろうし、お兄ちゃんなら下着を見られても大丈夫だ。 高坂先輩だってお兄ちゃんは兎も角、私には興味がない……のかな? それはそれで少し寂しいような…… でも、高坂先輩が私の下着泥棒をしようとしたら、お兄ちゃんが絶対に許さないと思うし きっとあの影はお兄ちゃんだ。 お兄ちゃんに違いない。 シャアアァァァァ…… 影は立ち去ることなく、しゃがんだまま小刻みに動き続けている。 私は不安になって、シャワーのお湯を流したまま、そっとお風呂場の入り口を開けた。 「ゴオォォォォリュゥ!! ゴォォォルゥゥゥンンッ! 兄貴の臭い、あたしにゴールッ!!! スンスン……兄貴の汗まじりのジャージィィィ……兄貴がサッカーして盛った雄の臭いつきっ! 兄貴ってば何時の間に汁ケ04に所属してたの? 来年には汗ーナルに移籍決定?! はぁ…はぁ……久々の上下セット……着ちゃうよ? あたし兄貴のジャージ着ちゃうよ? あたしのフィールド始まっちゃうよ? だってもう我慢できないもん。兄貴帰ってくるってきいて 洗濯機の中に隠れてたんだもん。ぜ、全部兄ジャージ嗅ぐ為ッ!あたしシャドーストライカーッ! ……ゴソゴソ……はぁぁ……きたぁぁぁ……兄貴に囲まれたぁぁ……ラピッズ! 11人の兄貴に囲まれたぁぁ、あたしゴールtoゴールしちゃう!アストラッ! ……ハフゥ…軽く飛んだぁぁ……大空に翼ったぁぁ……兄貴のファントムドリブル食らったぁぁ…… 兄貴の臭いファンタジスタすぎ! トップ下? トップ下が一番濃厚な臭いなの?! 違う、実はトップ脇。トップ脇こそ兄貴ジスタが自由になれる最高のポジショニング! ……スンスン……キタコレあたし天才! 兄貴の脇濃厚すぎ! 兄貴汁凝縮!! 兄貴活かせるのはあたしだけ! あたしレジスタとしての才能開花しちゃった!? はぁはぁ……兄貴こんなに動き回っていいの? サッカーってチームスポーツなんだよ? こんなんじゃ、こんなんじゃ……あたしのポゼッション高まりまくりぃっ!メタルルグスッ! 兄貴セルフィッシュすぎぃ! オナドリしすぎぃ! でも魅せまくりぃ! クリクリィ!!イラクリス! ハァッン!!……あたし、ブブゼラ吹いたぁぁ……コパアメリカに向けてクパァアメリカしちゃったぁぁ……」 高坂先輩の妹の桐乃ちゃんがカズダンスを踊っていました。 あまりに激しいダンスの為、足が三本に見えます。あれが日本代表のユニホームについているヤタガラスかぁ…… お風呂場の湯気が浴室に逃げていっているけど、桐乃ちゃんは気づいてないみたい。 というより、桐乃ちゃんから湯気がでているように見えるのは 私は今メガネがないから、よく見えないせいなのかなぁ? 桐乃ちゃんの発言からすると、くんくんしているのは高坂先輩のジャージみたいだ。 「ヤバいよコレ、マジヤバイ。兄貴のジャージ、スパイク…じゃなかった、スパイス効き過ぎ!! なんで土とか混じっちゃってるの? 発酵すんの? 兄菌酵素分解しちゃってんの? 兄貴って大地だったの? 大地に根ざした兄貴だったの? 四大元素突入しちゃった?! ……スンスン……はぁぁ、兄貴の頑張った汗が滲み出てるよぉ……きもぉ~ なんでこんなに頑張っちゃてんの? 妹に言われたからって、球技大会の練習しちゃう兄貴シスコン過ぎ。ウザッ いいとこ見せたいの? 妹に格好いいところ見せたくて頑張っちゃってんの? でも駄目じゃん、球技大会じゃあたし見に行けないじゃん。あの黒いのだけじゃん、兄貴のカッコイイ姿見られるのは。 マジ腐ってる。そんなことに気づかない兄貴の頭もだけど、3年制敷いてるこの国おかしくない? これメッセージでしょ? 兄貴からのメッセージ、暗号文! 兄貴、妹をエニグマ扱いとか本気!? あたしの気持ち解読してくれないのに、自分の気持ちだけ解読しろっての? 自己中過ぎっ! それはそれとして、つまり兄貴はあたしに日本を変えろって言ってる。学校制度の改革、むしろ兄妹婚是正への法改正! どんだけ変態? 兄貴、あたしと結婚したいの? 子供の頃の「あたしお兄ちゃんと結婚するー」って約束守るつもり? キモ! ウザ! キモ! ありえなくない、子供の頃の約束だよ? でも約束はやくそくだから結婚してあげる。 あたし兄貴と結婚する! むしろもう結婚した! だってもう10年以上同棲してんだから、事実婚決定じゃん? はぁぁぁ……あたし結婚しちゃったよぉ……兄貴に人生ボロボロにされちゃったぁぁ……責任とりなさいよね、馬鹿兄貴!!」 し……知らなかった…… 私とお兄ちゃんが結婚していたなんて!!! と、ということは、お兄ちゃんが高坂先輩と突き合ってるのは不倫!? 男同士の禁断の関係なのに、さらに不倫だなんて……うへっ…うへへへへへ……燃え上がるぅ…… こ、今年の冬はいい本が描けそう……ぐへっ それぞれ妻のいる二人の男が、サッカーを通じて肉体をぶつけ合い、激しいスライディングで重なり合い 怪我をさせてお見舞いに通う内に、愛に目覚め、妻に隠れて……むふふふふ……… シャアァァァァアァァ…… はっ?! 私ったらまたトリップしてた!? いつのまにか桐乃ちゃんも居なくなってるし…… はぁ…先輩の家のシャワーをいつまでも借りている訳にもいかないし、上がろう。 シャワーの蛇口を捻り、先輩が用意してくれたバスタオルで髪の水分を吸収していると 「……先輩のジャージ」 私はカゴに捨てられたジャージに視線を落とした。 同人誌に大切なのは1に妄想、2に妄想、3、4がなくて、5に経験だ。 ……ゴクッ 私は先輩のジャージを掴んでいた。 取材……これは取材。私はお兄ちゃんになりきって、先輩のジャージを嗅ぐ。 「高坂先輩……ううん、高坂………」 スンスン 酸っぱい匂いが私の鼻を抜けていった。 これが先輩の……違う、今の私はお兄ちゃん。 高坂の匂いを……京介の匂いを、京介の身体を想像しながら嗅ぐの。 私じゃない。私じゃないんだから…… スンスン 目を瞑る。 先輩の胸の中に、私がスッポリと収まっていく。 先輩はお兄ちゃんが私にするように、頭を撫でる。 でも、お兄ちゃんのゴツゴツした手とは違う、大きいけど優しい手。 そんな事を先輩の匂いを嗅ぎながら考える…… スンスン はあぁ……先輩の男臭い匂い…… お兄ちゃんもこんな感じなのかなぁ…… 今度比べてみよう…… スンスン 匂いを嗅いで確信した。絶対高坂先輩は攻めだ。 だって匂いだけでも私をこんなに責めてくるんだから。 先輩……先輩…… スンスン 先輩の匂い……五更さんも知らないだろうなぁ……うへへ……私だけ…… 高坂先輩……先輩……私とお兄ちゃんで兄妹丼しませんかぁ……うへへっ…… トントン トントン 「瀬菜ちゃん? 随分長い時間シャワー浴びているみたいだけど、何かあったのか? 困ったことがあったらお兄ちゃんがなんとかするぞ! 瀬菜ちゃーん!!」 うへっ……うへへへっっ…… トントン 「赤城、瀬菜はいつもこんなに長いのか?」 「そうだなぁ、いつもより15分ぐらい長いな」 「……そんな具体的な数字は聞いてねぇし、聞きたくなかった。 まあいい、取り敢えず中に入ってみるか。風呂場ん中に踏み込まなけりゃいいだろ」 「なっ! もし瀬菜ちゃんが着替え中ならどうするんだ! そんなイベント、お前にはさせられないぜ!!」 「着替え中なら、さっきの声に反応してるだろうが。いいか、開けるぞ!!」 ガラッ うへっ…うへへ……ぐふふっ…… 「せ、瀬菜ちゃん? どうして裸で高坂のジャージを嗅いでるの?」 「あ、赤城! 俺は裸なんて見てねぇぞ! 目瞑ってるだろ! ……は? 俺のジャージ!?」 うへっ…あへ……にゅふふへへ…… ………ん? あれ? どうしてお兄ちゃんと先輩がいるの? 二人で仲良くお風呂で洗いっこしにきたのかな? じゃあ私も早く着替えて二人の邪魔をしないようにしないと…… 私は自分が生まれたままの姿で、高坂先輩の汗が染みこんだジャージをクンカクンカしてたことに気がついた。 「め…め……」 「「め?」」 「メガネ割れろォォォオオォォォォオオォオォ!!」 知らなかった。女の子でも洗濯機を持ち上げることができるなんて。 火事場の馬鹿力ってやつなのかなぁ? 「つーかメガネ付けてるのお前じゃねぇか!!」 「分かったよ瀬菜ちゃん! 今日から俺はメガネかける!!」 お兄ちゃんと高坂先輩に、私の投げた洗濯機が飛んでいった。 「「ひでぶっ!?」」 おわり
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「あのアプリはどの会社が作成したの?」という疑問に答えるページ。 開発元を見てからアプリを落とすかどうか決めるのもよし。 データ追加型(1) スポーツ(1) アクション(2) アドベンチャー(7) アドベンチャーRPG(2) アクションRPG(6) 育成RPG(5) シミュレーション(3) シミュレーションRPG(9) ギャルゲー(6) アクションアドベンチャー(1) 格闘ゲーム(2) パズル(1) メーカーサイト
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アプリ更新履歴 2010年05月01日21 20 アイテムを追加しました。 渦巻A 渦巻B 渦巻C ヨット 帆船 飛行船 雲 かもめ 気球 アスファルトの橋 木製の橋 レインボーブリッジ 虹(小) 虹(中) 虹(大) ビーチパラソル赤 ビーチパラソル黄 ビーチパラソル緑 ビーチパラソル青 灯台 ビーチチェア 流氷の海 エメラルドの海 透明感の高い海 高級ホテル 別荘Lv4 レストランLv4 ショップLv4 水族館Lv4 カジノLv4 ゴルフ場Lv4 温泉Lv4 広場Lv4 プールLv4 競技場Lv4 日本風城Lv4 洋風城Lv4 動物園Lv4 遊園地Lv4 教会Lv4 噴水Lv4 美術館Lv4 戦艦大和 鷹 夕日の海 波が高い海 朝日の海 流氷(全面) 自由の女神 ピラミッド小 ピラミッド中 ピラミッド大 富士山 玉砂利 石畳 板目 風車 ベンチ 滝Lv2 イルカLv4 クジラLv4 シャチLv4 亀Lv4 クラゲLv4 サメLv4 ペンギンLv4 ジンベイザメ シロナガスクジラ 4月24日 アイテムを追加しました。 追加アイテム一覧は以下になります 松Lv1 松Lv2 松Lv3 竹Lv1 竹Lv2 竹Lv3 サボテンLv1 サボテンLv2 サボテンLv3 ハイビスカス赤Lv1 ハイビスカス赤Lv2 ハイビスカス赤Lv3 ハイビスカス橙Lv1 ハイビスカス橙Lv2 ハイビスカス橙Lv3 紫陽花Lv1 紫陽花Lv2 紫陽花Lv3 チューリップLv1 チューリップLv2 チューリップLv3 ひまわりLv1 ひまわりLv2 ひまわりLv3 ぼたんLv1 ぼたんLv2 ぼたんLv3 パイナップルLv1 パイナップルLv2 パイナップルLv3 プルメリア紫Lv1 プルメリア紫Lv2 プルメリア紫Lv3 ススキ黄色Lv1 ススキ黄色Lv2 ススキ黄色Lv3 ススキ白Lv1 ススキ白Lv2 ススキ白Lv3 ラフレシアLv1 ラフレシアLv2 ラフレシアLv3 バナナの木Lv1 バナナの木Lv2 バナナの木Lv3 緑の山Lv1 緑の山Lv2 巨木Lv1 巨木Lv2 滝Lv1 アスファルトの橋 木製の橋 レインボーブリッジ ビーチパラソル赤 ビーチパラソル黄 ビーチパラソル緑 ビーチパラソル青 灯台 ビーチチェア 流氷の海 エメラルドの海 透明感の高い海 4月17日 マイミクとの過去のプレゼント履歴が見れるようになりました。 4月16日 建物配置時の処理が軽くなりました。 桜の木の当たり判定を修正しました 4月7日 一部ユーザにフリーズの現象が起きる問題解決のため、 一時的に海洋生物・船の方向指示機能、アイテム購入画面でのランク表示機能を停止しております。 ご迷惑をお掛けしますがどうぞよろしくお願いします。 3月31日アップデート 海洋生物・船舶が見えなくなる不具合解消 描画クオリティを保存できるように 03月27日アップデート 海洋生物・船舶の移動を自由にできるようにしました。 建物の過去最高ランクをショップに表示 管理人をはずすときに確認ダイアログを出す 売却額など一部が???になっている物件に関して、一度ランクが達した物に関しては表示するようにする 海を買ってもすぐに倉庫に入らない不具合解消 03月18日アップデート (重要) サーバ負荷軽減のため3月18日木曜日より、プレゼントを送れる数を1人1日20個にしばらくの間変更いたします 3月16日アップデート FireFox3.6のズーム対応 高負荷時間帯の負荷への対応 03月15日アップデート 建物の左右反転の不具合修正 03月14日アップデート 建物を左右反転して置けるようになりました。 (文字も反転しておりますが、修正いたしますのでしばらくお待ちください) ホワイトデー島のプレゼント ?id=5.jpg ?id=6.jpg ズームの修正 建物ランクアップ時間の不具合修正 03月11日アップデート 写真を取れるように 倉庫から配置をキャンセルできるように アクティビティの送信 観光客不満解決金額のサーバとの不一致修正 03月11日アップデート追記 左上に倉庫に入っている海洋生物・飛行機がでてしまう不具合解消 島をある点に置いてしまうと消えてしまう不具合解消 03月11日アップデート追記2 ミクシィの規約に反していたため、写真機能を停止いたしました。 03月09日アップデート プレゼントに表示されないマイミクの不具合解消 飛行機を停止可能に 飛行機を売却可能に 水族館がカジノになっている不具合解消 03月06日アップデート 観光客不満解決の金銭を変更 プレゼントアイテムの売却金額の変更 マイミクの島へ誘われるイベントの不具合の解消 03月05日アップデート 飛行機の方向-スピードを変更できるように マイミクの島へ行く時のスピードを高速化 道路を建物の下に表示 海洋生物を建物の下に表示 全画面表示 BGMのボリュームを下げる 1日1ゴールドのログインボーナス IEでメモリエラーになる問題 03月03日アップデート アプリに負荷削減 水族館がカジノになる不具合 マイミクの島で自分のシルバー表示 倉庫から売却できるように ゴールド-シルバーの数値がおかしくなる不具合 管理人の残り時間を 建物を置くときに半透明にする 03月01日アップデート内容 管理人の時間の不具合 プレゼントの改善 倉庫のアイテムをまとめる Chrome、Operaでマイミクの島に行けない問題 02月26日アップデート内容 履歴機能追加 負荷の削減 フラッシュの描画クオリティを選択できるようになった ゴールドを使う買い物の時は確認メッセージを出す 建物配置時は人を消す マイミクに航路申請をして、受諾してもらったときに出るメッセージの修正 建物のランクがAAAでも成長時間が表示されている マイミク招待画面を開くとフリーズしてしまう 南国の海(最初の海)を買えないようにする 02月25日アップデート内容 海が増えていってしまう問題 誰の島に移動しているか分かるように変更 ホイールマウス操作の変更 chrome,safari,Operaに対応 島は売れないように修正 下段マイミクのページを保持するよう修正
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『青い海』1971.6 6.22慰霊の日特集 特別寄稿 "集団自決"の島 渡嘉敷島の兵士と村民 "私たちを信じてほしい" 赤松嘉次 (元海上挺進第三戦隊隊長) 戦後このかた、渡嘉敷島での村民の集団自決を命じた本人と伝えられ、昨年の訪沖の際には抗識デモにあって、ついに島に上陸できなかった"赤松夫尉"が、「これ以上誰も傷つけたくないが、せめて若い人たちには真相を知らせたい」と、はじめて心境をしたためた手記の全文。 (クリックすると拡大) 夢想だにしなかった激しい抗議デモ 月日のたつのは、まことに早い。私たち海上挺進第三戦隊の生存者の有志達が、戦時中の基地であった渡嘉敷島の人々に招かれて、戦没者の二五回目の慰霊祭に参列するため訪沖して一年余りになる。私が沖縄に行くことについては、旧隊員の中でも異論はあったが、私自身別段気にすることもなく出掛けた。 出発前、沖縄のほうから空港でマスコミの取材が予想されるので、ノー・コメントでとおしてほしい旨の連絡があったので、ある程度のことは予想していたのだが、あのような激しい抗議デモは夢想だにしなかったし、また、あれ以来約半月にわたり、沖縄の新聞で論議されたのには、驚きというより全く戸惑ったというのが実感である。 それまでにも、本土では数回週刊誌等にとりあげられていたが、私は興味本位的な記事であり、あのような内容のことが、沖縄の方々に深く信じられているとは、夢にも思っていなかったのである。 本土でも戦後しばらく、この様な暴露的な読物や映画が多く出廻り、世人のひんしゅくを買ったが、ようやく生活が落着くと共に、多くは姿を消していったので、沖縄における私達のことも、時日と共に真相が明らかになるものと信じていた。もち論、その間沖縄の知人との文通も途絶えており、現地沖縄の様子もわからぬまま、慰霊祭参列のための訪沖となり、あの事件に遭遇したのである。 私には大学にいっている娘がある。あのいまわしい事件が報道されたあとで、娘が「お父ちゃんは軍人だった。軍人は住民を守るのが義務ではないか」と私を難詰したことがある。その通りであり、いかにして島を死守し、最後の一兵まで闘うかという状態の中でも、われわれは住民をなるべく戦闘にまき込まないよう心掛けた。今更、弁解がましく当時のことを云々する意志は毛頭ないが、沖縄と本土の若い世代の人々にまで誤解されるのはつらい。このたび「青い海」の編集部から、現在の気持を書いてほしいとのたってのすすめもあり、「私達を信じてぽしい」という気持から筆をとった次第である。 私達海上挺進第三戦隊の戦闘記録は、昭和二一年一月、浦賀に復員した時復員局に提出、昨年八月には隊員の要請もあったので、タイプ印刷にして隊員及び関係方面に配布したので、私達の戦闘行動については、いまさら云々する必要はない。 当時、私達の部隊は、ベニヤ板製のモーターボートに二一〇キログラム爆雷二個を積んで米軍船団を夜襲、体当りを敢行する特殊部隊であり、このような部隊は慶良間に三個、沖縄本島に三個の計六個戦隊が配置されていた。隊員は第三戦隊の場合、当時二五才であった私を長に、一六~一八才の特別幹部候補生で編成され、総員一〇四名。候補生は、入隊後三カ月の速成教育ののち沖縄に赴き、開戦時には事故、病気等で一〇〇名を割っており、装備としては拳銃(弾丸六)、軍刀と前記のモーターボートであった。他に二〇年二月中旬、整備隊及び基地勤務隊の計二〇〇名ばかりが、機関銃二、軽機関銃六、小銃一九七丁をもって私のもとに配属された。この隊は全員召集兵で編成されており、隊長の西村大尉の五二才を頭に、戦隊の者とでは親子ほど年令の差違があった。このことは爾後の戦闘において、いろんな不便と不合理を生じることになる。 私は軍司令部の意向により、すみやかに海上特攻の準備を完成すべく、村民にも協力を求めてこれに全力を注入し、陸上戦闘の準備としては、基地隊が私の配属される以前に海岸につくった若干のタコツボ程度で、なんの準備もなく米軍の上陸を迎えた。 村民は指揮下になくなんらの指令もなし 加うるに当時における軍民の関係であるが、二月中旬まで基地大隊が在島して防衛召集とか対村民関係をやっていたらしく、これが沖縄本島転出後、防衛隊は私の指揮下に入れられたが、対村役場の関係は全くなかった。もちろん、米軍が上陸前に出撃してしまう隊長に、米軍上陸後の相談などする必要はなかったのであり、従って、村当局が米軍上陸に備え、どこから指令を貰い、どのような計画を持っていたかは今もって疑問である。また出撃失敗後、船舶団長大町大佐より戦隊及び配属部隊を指揮して渡嘉敷島を死守するよう命ぜられたが、村民に関してはなんらの命令、指示も受けずに戦闘に突入したのである。 顧みるに、三月二一日夜、舟艇出撃の諸準備完成を機に、私は渡嘉敷部落に帰り、村長以下村の有志と夕食を共にし、今日までの協力を感謝すると共に、今後の協力を要請したのであるが、両者の意志疎通をはかるため、早くから更に多くのこの様な機会を持つべきであったと反省している。 以上のような状況下で彼我の戦力を比較する時、無限大の米軍の上陸を迎えたのであるが、水際で万才突撃を敢行していたならば、一瞬にして玉砕し、島の歴史は今と大きく変っていたであろうし、またこのような嫌な問題は起きなかったであろう。 軍民ともに防ぎょの苦しさ味わう しかし、舟を失った私は任務を沖縄本島の支作戦であると解釈し、渡嘉敷島にできるだけ多くの米軍を、できるだけ長く拘束して主作戦正面の戦闘に寄与しようと決心したのである。あたかも眞田幸村が上田城に秀忠二万の軍を拘束して、関ケ原の戦に参加させなかった様に。軍隊とは華々しく戦って散るものだと思っている人々にとって、あるいは卑怯な様に思えたかも知れないが、これを行った渡嘉敷島の軍隊及び村民は、とうてい口では表現できない持久防ぎょの苦しさを味わったのである。それは、当時の世相として捕慮になれば、本人はもちろん家族まで村八分になり、その地に居られなくなると信じられている時、残念ながら部隊の軍人の中から数名の脱走者を出し、また幸にして村民側にはなかったが、部隊では新開中尉をはじめ、十数名の栄養失調による戦病死者を出したことで、その苦しさの一端は容易に想像できるだろう。 疲労しきって満足に歩けない身体で、黙々と壕を掘り、射たれっ放しで乏しい弾薬をもってただただ敵の近接を待つのは(主陣地では、小銃のみ三〇メートル以上の射距離での射撃を禁止した)、異常なる精神力を必要としたのである。このような状況下においても、大半の村民が八月一二日に集団投降するまで、軍と共に苦しい中を頑張ってくれたことは、唯々感謝のほかなく、他の地区に例を見ないのではないかと、今もって信じている。 村民のなかに憎しみや悪意はない ただ三〇余名の方が、私の勧告にもかかわらず、八月二四日の武装解除まで軍と行動を共にせられ、戦後他の村民との間になにか溝ができたかに聞いているが、あるいは村民の集団投降がもう少し遅れ、八月一五日を迎えていたなら、村の歴史も少しは変っていたであろうと思うのは私の考えすぎだろうか。また、伊江島の人々が米軍の保護下で渡嘉敷の部落で生活していたことも、苦しい山の生活をつづける村民にとっては大きな苦痛であったであろう。 八月二四日、米軍に武装解除された部隊を、涙を流して送ってくれた村民、昨年三月、慰霊祭に旧部隊のものをあたたかく迎え、夜の更けるのを忘れて語り合ったとか、また島に上隆できなかった私に、わざわざ土産を持って那覇まであいに来てくれた村民に、私はあの島の戦史にあるような憎しみや、悪意を見い出し得ないのである。 どうか私達を信じてほしい。そして私達が沖縄の人々と共に、苦しい闘いを共々に協力して戦い抜いた様に、次の世代の若い人々も、仲良く将来の日本を背負って頂きたい。 【引用者註】「これ以上誰も傷つけたくないが」といいながらも赤松元隊長は、文面を読めばわかるとおり、島民の悲惨な"集団自決"を一顧だにせず、ただただ部隊の苦労を語るだけで、島民など多数を処刑したことの悔恨すら述べていない。沖縄の人々の憤激を買った文章である。
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英語のlipは唇の赤い部分だけでなく、鼻の下も含みます。 日本語の唇は鼻の下は含みません。 語法は言語ごとに異なります。 アルカはアプリオリなので、独特の語法を持ちます。 例えばsex(唇)は赤い部分だけを指します。 こちらの項をご覧ください。nim(色)の項では、アルカ独特のコロケーションが見て取れます。 語法は幻日に記載されています。主に[語法]タグの下に書かれています。
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こんなうたをうたいたい【登録タグ こ もわもわP 初音ミク 曲】 作詞:もわもわP 作曲:もわもわP 編曲:もわもわP 唄:初音ミク 曲紹介 第2回初音ミク誕生祭記念に作られた曲。 毎日沢山の曲を歌うミクなのですが、今日はどのような曲を歌うのでしょうか? 歌詞 (ピアプロより転載) どんな歌を歌いたいのかと お尋ねですか? 私は言われたとおり歌うだけの ただの人形 それでも強いて 尋ねたいのだとおっしゃるならば… 晴れた朝の木漏れ日のような 喜びの時 思わず口をついて出てくるような 楽しい歌を 雨の夜の静けさのような 悲しみの時 寄り添うように力づけてくれる 優しい歌を 高い山のような 壁が立ちふさがる時は 向き合う勇気を くれる歌を 深い海のような 絶望の時は 杖となって心を支え 再び立ち上がる助けになる そんな歌を歌いたいの 私は歌いたいの 春の空のまぶしさのような 幸せの時 うれしさ分かち合う恋人のような かわいい歌を 秋の風の吹き抜けるような 孤独の時は そばにいてくれる友達のような あたたかい歌を 夏の日差しのように 苦しみが苛む時は 母のような安らぎ くれる歌を 冬の冷たさに 凍える時は ぎゅっと抱きしめあたたかくする 人肌のぬくもりの女のような そんな歌を歌いたいよ 私は歌いたいよ コメント 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/sc-02croot/pages/23.html
よく使われるrootアプリを紹介。 以下のツールは使い方によっては起動しなくなる等の不具合を引き起こす可能性があります。十分に注意して導入しましょう。 Titanium Backup root ※有料版あり https //market.android.com/details?id=com.keramidas.TitaniumBackup アプリケーション、データのバックアップと復元ツール。 よくROMを入れ替える人の環境復元に便利。 Root Explorer (File Manager) https //market.android.com/details?id=com.speedsoftware.rootexplorer ファイラー。システムファイルの書き換え、閲覧、置き換え等に使う。 無料で済ませたければ↓ ES ファイルエクスプローラー https //market.android.com/details?id=com.estrongs.android.pop ファイラー。システムファイルの書き換え、閲覧、置き換え等に使う。 Tegrak Overclock ※有料版あり https //market.android.com/details?id=com.tegrak.overclock.ultimate CPU・GPUのクロック、電圧変更ツール。 他の同種ツールと同時に使用すると競合することがあるので注意。 SetCPU for Root Users http //forum.xda-developers.com/showthread.php?t=505419 是非開発に寄付したい人はMarketから。機能に違いはない。 https //market.android.com/details?id=com.mhuang.overclocking CPUのクロック、電圧変更ツール。 他の同種ツールと同時に使用すると競合することがあるので注意。 OldMarket http //forum.xda-developers.com/showthread.php?t=1240344 Androidマーケットを、V2⇔V3切り替えできるようにするツール。 ダウンロードや購入が不安定なV3にイライラしたときに。
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たまにいる困った奴。┐(´∇`)┌ 保留3回捨て 随分搾り取られたんでしょう。 最後の千円も使い切り、精神が折れたんでしょうね。 保留残り3回まだ残ってるのに退店。 『こんなに投資して当らないんだから‥』と思ってるんでしょう。 1/300の機種だと 3回の保留を残したということは、1/100の確立で大当りする‥(;´Д`) 結構当るんじゃねぇかって思うんですよね。 両隣は結構ヒヤヒヤもんです。 ハンドルMAX これもまた随分搾り取られたんでしょう。 『次に座った客に意地悪をしてやれ!』って思うんでしょうね。 ハンドルを右に全開!んで止め。 もちろん知らずに座った客は玉を入れハンドルに触れた瞬間ビュンビュンと玉が出てビックリ&少し玉を損するわけだΣ(゚Д゚; 私、ハンドルMAXの現場を押さえたことがあります。 隣に座った帽子を深めにかぶったカワイイ女の子。 羽根物やってたんですが、その子3000円位使ったのかなぁ。 隣から”イライラオーラ”を感じて何気なく隣を見たちょうどその時でした。 ハンドルグリンッ!! んで別の島へ消えて行きましたΣ(゚Д゚;エーッ! いたたまれなくなり全開のハンドルを元の状態へ戻しておきました。。
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349 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2011/03/09(水) 15 01 28.52 ID aphiU9Ato [9/21] 「んあ……」 あー……、朝か。 陽光がカーテンの隙間から差し込み、陽気なスズメ達が新しい一日の訪れを歓迎している。 俺は体にかかっているシーツをどけ、上体を起こした。俺は裸で寝ていたので、今はちょっと寒い。それにしても……あー、頭痛えぇぇ。 右手で頭を押さえながら、左手でベッドを押し、立ち上がろうとした俺だったが…… むにゅ♪ あー、なんだ?今の感触は。 その正体を探ろうと、俺は左手がある方向へ目を向けた。そこには……一糸纏わぬ姿を惜しげもなく曝け出している超美女がいた。 「へ……?」 え?ちょっと待て。このお美しいご婦人はどちら様?何で俺のベッドで寝てるの?しかも裸で。 なんとか寝る前の記憶を探ろうとするも、さっきから引いてくれない鈍痛が、俺の思考を妨害する。 ダメだ……、思い出せん。つか、ここドコ?よくよく見たら俺の部屋じゃねえぞ!? え?いやマジでどうなってるの?そういえば、何で俺も裸? 朝起きたら見知らぬ部屋で、隣には知らない美女がいて、お互い裸……だと……?軽くホラーじゃねえか!? オーケーオーケー。落ち着けよ、俺。まずはこの状況を冷静に整理しよう。 Q.ここはドコだ? A.知らない部屋だ。 Q.何故、俺は裸? A.まったくわからん。 Q.この隣の美女は? A.存じ上げない。 ……なるほど、わからん。何もわからんことがわかった。 って、何にも解決してNEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEE!!!11 と、とりあえずだな、まずは服を着よう。うん、それが良い。そうしよう。ちょっと寒いしな。 今にも声を張り上げそうな自身を抑え込み、俺は室内を見渡す。俺の服はベッドのすぐ傍に有った。 下着を身に着け、ジーンズを穿きながらも俺は考えていた。昨日の夜は、何してたっけか? 確か……、うん飲んでた。外で飲んでたんだ。しかも俺一人じゃなかった。誰とだっけか? 服を全て身に着け、昨日の行動を何とか思い出そうとしている俺の耳に、可愛らしい声が届く。 「んぅ……」 ここで言い訳をさせてほしい。俺は昨日の行動を思い出すだけで精一杯だったんだ。だからさ、失念していたんだよ。ベッドで寝ていた女性が……裸だったのを。 首だけベッドの方向に向けた俺は、その姿勢のまま固まった。 考えてもみてほしい。顔だけじゃなく、その肢体もパーフェクトと言わざるを得ないスーパービューティーが、寝ぼけ眼でこちらを見ているんだ。 男性諸君、君達ならばわかるだろ?そんな神の作品……、いや美神が目の前で無防備な姿をしていたら、俺と同じ反応になるはずだ! 「あ、おはようございます。京介お兄様」 おまけに声も美しいだと!?なんだ、この完璧超人は!これでメガネを掛けていたら、もう言うことは無い!断じて無い!! ……ん、ちょっと待てよ。今、このヴィーナスは俺の名前を呼んだ。それはいい。だが、普通の呼び方じゃ無かったよな? このアフロディーテは何と言った?――――「京介お兄様」だと? 「え?お、おま……おま……」 「あ、あの……。そんなにジロジロ見られると、恥ずかしいです……///」 ご婦人は体を覆っているシーツを口元まで持っていき、頬を赤らめながらそんな可愛いらしいことを言ってきやがった。 ぐふっ!圧倒されただと!? 俺はそんなサービスシーンを前にしながらも、なけなしの理性を総動員させて目を背けることに成功した。自分で自分を褒めてあげたい。 視線をどこに向ければいいか迷っている俺の背後では、小さな衣擦れの音が聞こえてくる。おそらく、先程の女性が服を着ているのだろう。 くそう、なんでこういう時って聴覚が敏感になるんだ?この原理を解明できたらノーベル賞取れるんじゃねえか? 俺は脳内を駆け巡る様々な疑問や邪念を振り払いながら、なんとか後ろにいる女性に話しかけた。 「あ、あの……つかぬ事をお聞きしますが……。沙織さんですか?」 「へ……?もう、何を仰っているんですか?わたくしは沙織ですよ……ふふっ」 やっぱりそうだ!俺のことを「お兄様」なんて呼ぶのは沙織だけだもんな!しかもお嬢様モードの! あー、良かった。沙織だったのか。ふぅ、焦って損した。 ……あれ?そうなると、俺は沙織と閨を共にしたということか?なんで? 『謎が一つ解けたら、新たな謎が出てきた』。な……何を言っているのかわからねーと思うが、俺も何をされたのかわからなかった……。 頭がどうにかなりそうだった……。催眠術だとか超スピードだとか、そんなチャチなもんじゃあ断じてねえ。もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ……。 350 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2011/03/09(水) 15 02 35.63 ID aphiU9Ato [10/21] お互いに服を着終えた俺達は、改めて向き直った。俺にははっきりさせておかねえといけないことがあったからな。 「沙織……。聞きたいことがある」 「はい、なんでしょう?」 沙織はフリルブラウス、ブラウンのシフォンスカート、グレーのニーソックスという格好だ。あのぐるぐる眼鏡も無い、完璧なお嬢様モード。 なんでこういうときに限ってお嬢様スタイルなんだよ……。おかげで直視できねえ。 「ここはどこだ?」 「わたくしの家です」 「なんで、俺はここにいるんだ?」 「昨夜、お兄様が酔い潰れてしまいましたので、こちらに運ばせていただきました」 成程。俺も飲んでいたことだけは覚えている。その相手が沙織で、酔いつぶれた俺を介抱してくれたってことか。 ホント、コイツには助けられてばっかだな。 「そっか。迷惑かけて悪かったな。ありがとよ」 「いえ、礼には及びません。それに、昨日は……その……」 「ん?」 どうしたんだ?沙織のヤツ、いきなりもじもじし始めたぞ。おまけに顔もほんのり赤い。う~む、実に色っぽい。 いやいや、そうじゃねえ。なんでいきなりこんな反応を?トイレか? 「その……ですね。わたくし、お兄様に激しく愛されてしまいましたので……、とても嬉しくて……」 ホワッツ?何を言ってやがるんですか、この超お嬢様は?激しく愛された? ……え?それって、どういう意味?言葉通りの意味なの?HAHAHA、そんなまさか……。 だが、俺のそんな願いは、沙織の次の言葉で粉々に砕かれてしまった。 「わたくし、初めてでしたのに……。お兄様ったら、何回も何回もわたくしを求めてくださって……」 ……………oh. 俺は無言で立ち上がると、この部屋の中でも特に頑丈そうな壁の前で立ち止まった。これなら……これなら……。 「あの……、お兄様?」 「うおおおおおおおおおおおおおっ!!思い出せ!思い出せよ、このポンコツ脳がッ!!」 俺は壁目掛けてガンガン頭を打ち付けた。痛え、すげー痛え。けどよ、このぐらいしないと思い出せねえ気がするんだよ。 「お兄様!お止めになってください!!」 「止めるな沙織ィ!このぐらいしねえと、俺の頭は思い出さねえんだよオオオオオオオオオオ!!!!」 「それでは、思い出す前に頭が割れてしまいます!!」 「それでもこれしか方法が無えんだアアアアア!!」 沙織の制止も聞かず、俺は頭を壁に打ち続けた。ガンガン打ち続けた。鈍い音が室内に響き渡る。 「思い出せェ!思い出せよ俺エエェェェ!!もしくは全て忘れろオオオオオオオ!!」 「お兄様!目的が変わっています!」 「つまり、昨夜のことは全く覚えていない、ということですね」 「申し訳ございません」 今の状況を説明しよう。沙織は椅子に座って腕を組み、俺を見下ろしている。 俺はというと、沙織の前で額をフローリングの床にこすり付けていた。つまり、DOGEZA状態だ。 結局、俺は昨夜のことを全く思い出せなかった。その事を沙織に正直に話した。もちろん、沙織は怒ったさ。 知ってるか?激しく怒られるより、静かに怒られる方が何倍も怖いんだぜ。今の沙織は、ウチの妹様が怒っている時の何倍も怖かった。 罵倒の言葉も、手や足が出ることも無い。ただ、俺にプレッシャーを浴びせてくるんだ。針の筵に座る気持ちってのは、こういうことを言うんだと身をもって知ったよ。 頭を下げ続けた甲斐があったのか、沙織は溜息を一つ吐くと、優しげな口調で話しかけてきた。 「悲しいことではありますが、覚えていないのであれば仕方ありませんわね」 「許して……くれるのか?」 俺は頭を上げて、沙織の顔を見る。沙織は穏やかな笑みを浮かべながら、俺を見ていた。 俺は思ったよ。この世に聖母がいるんなら、きっと沙織の事だってな。なんなら、「沙織教」を開いてもいいと思ったくらいだ。 「今回は大目に見ましょう。ですが、わたくしも女の子です。この埋め合わせはきっちりとしていただきますから」 「お、おう!もちろんだ。俺に出来ることなら何だってやる!いや、やらせてください!」 沙織には本当に申し訳ないが、昨夜のことは全く思い出せない。なら、ほかの事で卍解……、挽回するしかねえ。 それに、コイツには俺や桐乃のことでかなり助けてもらっている。その借りを、少しずつでも返していかないとな。 「では、そのことについては後日連絡を入れます。今日は一旦お帰りなったほうがよろしいのでは?」 「ああ、そうだな。今日のところは帰らせてもらうわ」 俺は足の痺れをこらえながらも立ち上がり、玄関に向かった。 沙織は俺の後ろについてきて、見送ってくれている。なに、この子?天使なの?現代に舞い降りた天使なの?あ、聖母だった。 「今日は悪かった。今度、必ず埋め合わせするからよ」 「ええ、楽しみにしておりますわ」 351 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2011/03/09(水) 15 03 09.71 ID aphiU9Ato [11/21] ーーーーーーーーーーーー 沙織の家で起こった騒動から三日が経った。 俺は卒論執筆のため、大学に来ている。と言っても、進行状況は順調そのものだ。就職内定もすでに取っており、いたって平穏な日々を過ごしている。 研究室で卒論の内容を纏めていると、ポケットに入れていた携帯が震えた。液晶には「沙織」と表示されている。 「もしもし」 「あー、拙者拙者」 「わりーが、俺の知り合いに侍はいねーよ」 「はっはっはー。相変わらずでござるな、京介氏」 電話に出ると、いつものバジーナ口調が聞こえてきた。こっちに慣れているとはいえ、この口調を聞いて安心する俺ってなんなの? それはさておき、沙織が連絡してきたってことは……。 「埋め合わせの件、だよな」 「そうでござる。ときに京介氏、今度の日曜は空いているでござるか?」 「ああ、残念なことに予定は入ってねえ」 「それは重畳。では、その一日を拙者にいただきとうござる」 「わかった。何時にどこ集合だ?」 「朝の10:00。アキバの電気街口で待っていてくだされ」 「結構早いな。わかったよ」 「では、拙者はこれにて!」 用件を伝え終わると、沙織はさっさと電話を切っちまった。ったく、お前は台風かよ。 俺は電話をしまうと、再び執筆に取り掛かる。ある程度進めておかねえと、あとで泣きを見るからな。沙織と出かけてる中、卒論のことを気にしていたくもねえし。 埋め合わせと言いつつも、今度の日曜を楽しみにしている俺がいた。 352 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2011/03/09(水) 15 04 23.61 ID aphiU9Ato [12/21] ーーーーーーーーーーーー 当日――――。 俺は約束した時間の二十分前に到着し、今は沙織を待っているところだ。 休日のアキバは、相も変わらず人でごった返している。今日は七月上旬並みの陽気と天気予報で言っていた。 そんな中、この人混みに紛れていくのだ。夏用の服装で正解だったな。 そんなことを考えながら、携帯で時間を確認していると――――。 「京介さん!」 背後から声を掛けられた。振り返らなくてもわかる。沙織の声だ。 軽快な足音を鳴らしながら、沙織が俺の前にやってきた。その時、俺は声を失ったよ。 アキバだから、いつものバジーナスタイルで来るものだとばかり思ってたからな。それがどうだ。俺の目の前には純白のワンピースを着たお嬢様がいやがった。 その清楚なワンピースがまた似合うこと似合うこと。思わず凝視しちまったよ。 「お待たせしました」 「……」 「あの、京介さん?」 沙織は俺の変調に気付き、目の前で手の平をひらひらさせている。俺は何とか現実に戻ってくることが出来たが、沙織は心配そうな顔をしていた。 「あの、どこかお加減が?」 「……あ、いや!なんでもねえ!いたって健康だ!」 「それならよろしいのですが……」 「ホント、なんでもねえ!ただ、すげー美人が現れたから、思わず見惚れちまっただけだ!」 「え?」 ぐああああああああああああああああ! いくら動揺してたからって、いきなり何を言い出すんだよ俺エエエエエエエエエエエエエエッ!!暑さで頭がやられたのか!? それに見ろ!沙織だって顔を赤くして俯いちまったじゃねえか!ああ、何やってんだよ。俺の馬鹿野郎。 しかし、こうして俯いている沙織は可愛いな。美人な沙織も良いが、こういう年相応な感じも……って、違うだろ!! 「わ、悪い!いきなり変なことを口走っちまって!」 「へ、変なこと……」 あれ~?今度はなにやら不機嫌そうな顔をされていますよ~? どこだ!どこで地雷を踏んだんだ、俺!このクソ馬鹿野郎! 「あ、あのー。沙織さん……?」 「いきなり持ち上げておいて、それを変なことだなんて……。京介さん、ヒドイです……」 お、仰るとおりです……。 いつもは桐乃や黒猫のフォローに徹しているし、あの格好のせいで忘れがちだが、沙織だって女の子なんだ。 せっかくおめかしして来てくれたのに、俺は何つーことを……。 俺の無神経な一言で、沙織は目に涙を浮かべている。あ、こういう沙織も可愛いな。なんか、こう……。嗜虐心をそそられるというか……。ええい、煩悩退散!! 「悪い……。他意はないんだ」 「いいえ、許しません」 沙織は頬を膨らませながら、そっぽ向いてしまった。ちくしょう、可愛い。 いや、今は沙織の機嫌を何とかして直さねえと。埋め合わせどころか、俺の好感度がマイナスに……。 353 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2011/03/09(水) 15 04 52.63 ID aphiU9Ato [13/21] 「本当にすまない。でも、沙織に見惚れてたってのは事実だ」 「もう、また冗談を……」 「いいや、誓って本当だ。沙織に見惚れてるときに声を掛けられたから慌てちまって、ついあんなことを言った。傷つけちまったよな、本当にスマン!」 俺は人目もはばからず頭を下げた。なんか、この間から沙織に謝ってばっかだな。それもこれも、全部俺のせいなんだけどさ。 周囲からはくすくすと笑い声が聞こえるが、そんなの知ったこっちゃねえ。いくら笑われようと、俺にはこうするほか無えんだ。 そんな俺の肩に、沙織の手が置かれる。 「わかりましたから、頭を上げてください。京介さん」 頭を上げると、沙織が全てを慈しむような笑顔を浮かべていた。あれ?数日前も似たような状況があったよな? 「許してくれるか?」 「いいえ、許しません♪」 なん……だと……。 あんな顔しておきながら、許してくれない。そりゃねーよ、沙織さん!結構恥ずかしかったんだぞ!あー、どうしたらいいんだよぅ……。 俺がどうにかして沙織の機嫌を直そうと考えている最中、左腕が誰かに絡め取られた。いや、沙織しかいないんですけどね。 「許しませんからね。代わりに、今日一日、ちゃんとわたくしを楽しませてくださいな」 「お、おう!もちろんだ!」 沙織は俺にもたれかかりながら、笑顔でそう言った。 それがまた可愛くて、俺はドギマギしちまった。おまけに俺の腕にさ。当たるんですよ。沙織の豊満なアレが。これやべー、マジでやベー。 隣にいる沙織は可愛いわ、やわらかいものが当たるわ、いい匂いはするわ。色々やばい。性的な意味で。 「じゃ、行きましょうか」 そう言って、沙織は俺を引っ張っていった。 ただ、沙織のほうが背高いから、なーんか不恰好になっちまうんだよな。はぁ……。 354 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2011/03/09(水) 15 05 24.99 ID aphiU9Ato [14/21] ーーーーーーーーーーーー 俺達が最初に向かったのはガンプラ売り場だ。 沙織はガンダムが好きだし、俺も男の子だからな。人型ロボットって言うだけで、こう……内から来るものがあるんだよ。あ、ロボットって言っちゃダメだったんだっけ? 俺は沙織についていきながらガンダム講座を聞いていた。 「京介さんは、どういうMSがお好きですか?」 「俺か?そうだな……」 俺は陳列されているガンプラを見渡し、その中から大き目の箱を一つとって、沙織に見せた。 「こういうのとか、結構好きだな」 「クシャトリヤですか。UCの機体ですね」 「たまたま映像を見たんだけどさ、すげーカッコ良かったんだわ。あとこのゴツい感じとか、俺の好みなんだよ」 「そうなんですか?ふふ、少し意外です」 「そうか?」 「ええ。京介さんなら、主役機の方を好むとばかり……」 「主役機ってさ、なんかスッキリしすぎじゃないか?スマートなのも好きだが、やっぱこういうのに目が向いちまうな。それに、脇役の機体や敵機の方が好みだったりするぞ」 「ふふっ。本当に意外」 何がおかしいのかわからないが、沙織が楽しんでいるのならそれでいい。 泣き顔や不機嫌そうな顔も可愛いけど、コイツにはやっぱり笑顔が似合う。思わず俺も笑顔になっちまうくらいだからな。 それから俺達は、店内にあるガンプラを見て色々話しながら、その場を後にした。 次はショールーム。 ここにはショーケースの中に色んなものが展示されている。ガンダム系の展示もあるぞ。 「こういうのを見ると、自分でも作りたくなるけどさ。こんなに綺麗に作れないだろうな、きっと」 「そうですね。でも、近づけることは出来ると思いますわ」 「沙織はこういうの得意そうだもんな」 「慣れているだけです」 俺の腕に引っ付いている沙織は、展示物を眺めながら俺に答える。 俺も、沙織の方には顔を向けない。なんか、そうしちゃいけない気がしたからな。 傍から見れば、俺達はいっぱしのカップルに見えてるだろうな。そういう雰囲気も出してるだろうし。ただ、場違い感が半端無いけど。 「じゃあさ、今度教えてくれよ」 「わたくしが?」 「ああ。こういうのってさ、やっぱ自分で作った方が愛着湧くだろ?それに、沙織なら先生として適任だしな」 「ふふっ、わかりました。ですが、わたくしの指導は厳しいですわよ?」 「……なるべくお手柔らかに頼むぜ」 355 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2011/03/09(水) 15 05 52.32 ID aphiU9Ato [15/21] ーーーーーーーーーーーー さて、沙織とアキバを散策してから一時間以上が経過している。少し早いが、ここらで昼飯にしようと思ったんだ。混むのは嫌だしな。 「沙織、ちょっと早いけどメシにしないか?」 「そうですね。わたくし、行ってみたいお店があるんですけれど、よろしいですか?」 「おう、いいぞ」 そう言って案内されたのは、意外や意外。ラーメン屋だった。 「ここ……なのか?」 「はい。わたくしだけだと、なかなか入りづらくて……」 「沙織が良いんなら、俺は構わないけど……」 「じゃ、早速」 店内に入ると、席は七割ほど埋まっていた。コレがもう少し後なら、完全に満員だったな。 俺は入り口にある券売機で二人分の食券を購入し、席に着いて店員に渡した。 程無くして、俺達の前にラーメンがやってきた。ちなみに俺は味噌、沙織は塩だ。鉢からは湯気と一緒に食欲をそそる香りが漂ってくる。 「「いただきます」」 両手を合わせ、割り箸を取って、俺達は麺を啜る。 味はなかなか良く、次回もまた来たいなと思うほどだった。 「うまいな」 「そうですね。わたくし、あまりこういうものは食べたことが無かったのですが、美味しいです。今度、きりりんさん達も誘ってみようかしら?」 「あー、それはやめとけ」 あの妹様はこういうのにはとかくうるさいのだ。きっとゴネるに違いない。もっとお洒落な店に行こうと言うに決まっている。 沙織もそれはわかっているらしく、俺の忠告を簡単に聞き入れてくれた。 しかし、こういう時でも沙織はお嬢様なんだなと実感する。俺なんか音を立てて麺を啜っているのだが、沙織は音は立てないし食べ方は綺麗だし。 まるでラーメンという名の高級品を食べてるみたいだ。それでも、スープは跳ねるみたいだがな。 「沙織、動くなよ」 「え?」 俺はハンカチを取り出すと、沙織の口周りについたスープを拭いてやった。 沙織はおとなしく、俺のされるがままになっているが、頬が赤かった。やっぱ、恥ずかしいよな。小さい子じゃねえんだから。ま、俺がしたかったから許せ。 「おし、キレイになった」 「あ、あの……、ありがとうございます」 「いや、気にするな。それに恥ずかしかったろ?」 「その……少し……」 沙織は顔を赤らめたまま俯いちまった。やりすぎたかな? それはそうと沙織さん。あんまり放置すると、麺が伸びちまいますよー。 356 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2011/03/09(水) 15 06 20.43 ID aphiU9Ato [16/21] ーーーーーーーーーーーー 食事を終えた俺達は、再びアキバの街に繰り出した。まあ、普段桐乃たちと行ってるようなところを回っただけなんだけどな。 同人ショップにフィギュアショップ、ゲームショップやアニメ関連グッズのショップ。ショップばっかりだな、オイ。 途中で家電やPCなんかも見たりしたけどよ、やっぱ普段と変わらない。 色々見て回って、その都度会話して、俺達は笑い合った。桐乃や黒猫と一緒にいるのも楽しいけど、こうやって二人きりってのも良いな。 携帯の時計を見ると、時間は三時を回っていた。結構時間が経ったな。 「沙織、まだ帰るには早いけど、この後はどうする?」 「そうですね……。もう見て回るものはほとんど回ってしまいましたし……」 沙織も、今日はもう見たいものは見尽くしたようだ。これでイベントなんかがあれば、そっちに行くんだろうけどな。 俺もまだ帰りたくなかったし、何かないかと考えていると、沙織が閃いたようだ。 「カラオケなんていかがですか?わたくし、少し疲れてしまいました」 「カフェとかじゃなくてか?」 「はい。それに、京介さんの歌を聞いてみたいですし」 「う……。別にいいけど、上手くないぞ?」 「構いません。上手い下手は関係なく、京介さんの歌が聞きたいんです」 ここまで言われて引いたんじゃ、男が廃るってもんだよな。 俺は覚悟を決めて、沙織と一緒にカラオケ店へと向かった。 カラオケ店に来た俺達は、フリータイムで入室した。部屋に入った後は内線で飲み物を頼み、席に着く。 はぁ~、今日はほとんど歩き通しだったからな。座っちまうと一気に疲れが来る。 「ふぅ~」 「ふふっ、京介さんったら。おじいちゃんみたい」 「ほっとけ。お前は疲れてないのか?」 「もちろん疲れてますよ。でも、それ以上に楽しかったですから」 「そりゃ良かった。俺も楽しかったけどよ、疲れとは関係ないと思うぞ」 「そうですか?」 今日の沙織はよく笑う。いや、いつもの沙織もよく笑うけどね。ぐるぐる眼鏡かけてωな口をしながらだけど。 つか、お嬢様モードの沙織とこんなに長く接したことってあったか?少しは慣れたけど、やっぱ美人の笑顔は破壊力あるわ。毎回ドキドキするもん。 店員が飲み物を運んできて、俺達はそれを手に取る。俺はアップルジュース。沙織はジンジャーエールだ。 俺がアップルジュースを飲んでいると、沙織がいきなり俺にもたれかかってきた。 「あのー、沙織さん?」 「申し訳ありません。わたくし、思っていたよりも疲れてしまったみたいです」 いや、それはいいんですけどね。あなたがそういうことをすると、俺の理性とか理性とか理性とかがやばいんですよ、ホント。ええい、何か他の事を考えるんだ俺! あー。沙織のヤツ、背は高いのに座高は俺より低いのか。頭が肩のとこに来てるし。座るとちょうど良い感じ? それに髪は綺麗でさらさらだし、いい匂いはするし、可愛いし、スタイル良いし……。そういやあの時の俺、沙織の裸を……違う違う!今はそういうことを考えるんじゃない! 「少しだけ、このままでもよろしいですか?」 「お、おう」 あー、どうすんだよ。ホントにやばいんだって。 なんでこういう時にしおらしくなるんだよ。抑え込むのも大変なんだよ?コイツ、自分が可愛いって自覚があるのだろうか?いや、無い!(反語) でなきゃ、こんなに無防備な姿を晒さないだろ。常識的に考えて。 結局、それから一時間くらい、俺の肩は沙織に占拠されてたわけだ。 357 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2011/03/09(水) 15 06 47.91 ID aphiU9Ato [17/21] ーーーーーーーーーーーー 時刻はもうすぐ六時を回ろうとしていた。 俺達はカラオケ店をすでに退室し、今はUDX内のカフェで一服中だ。一応言っておくが、俺も沙織も非喫煙者だからな。 「今日はとても楽しかったです。京介さん、ありがとうございました」 「俺も楽しかったよ。行くトコ全部、沙織にまかせっきりにしたのは悪かったと思ってる」 「いえ、わたくしがお誘いしたのですから当然のことです」 元々は俺が原因でこんなことになっちまった上に、ここは普通なら非難されるところなんだろうが、そんなことは関係なく沙織はいつもフォローしてくれる。 それは、コイツが良いヤツであり、良い女であり、良い人間だからなんだろう。 槇島沙織だろうと、沙織・バジーナだろうと関係ない。全部ひっくるめて「沙織」という人間なんだ。そして、俺はそんな沙織を好いている。 それが「大切な友達」としてなのか、「一人の女の子」としてなのかは……今はまだわからないけど。 「もうこんな時間ですのね。そろそろ、お開きにしましょう」 関係を持ったから、こんな気持ちが芽生えたわけじゃない。遠因にはなるかもしれないが、それは原因じゃないんだ。 だからさ、時計を見た瞬間、沙織が少し悲しげな表情になったのも見逃さないし、それを払拭してやりたいと思うのは当然だろ? 俺は困ってるヤツは見過ごせない。それが妹だろうと、友達だろうと、知らないヤツだろうと関係なく、な。 シスコンである前に、俺は超が付くほどのお節介焼きなんだ。なら、俺がこの場で掛ける言葉は決まっている。 「なあ、沙織」 「はい?」 「また、どこか出かけないか?今度も二人きりでさ」 「え?」 沙織は俺の言葉が理解できないのか、きょとんとしている。結構ストレートな誘い方だと思うんだがなぁ~。 「あの……それって……」 「次のデートのお誘いだよ。言わせんな恥ずかしい」 なんとなく沙織の顔を見ていられなくて、俺はコーヒーを飲むフリをして視線を外した。 沙織は今、どんな顔してるんだろ?さっきの寂しげな表情が消えているといいな。……あれ?何で黙ってるの、沙織さん? 俺は沈黙に耐えられなくて、沙織に答えを催促した。 「で、良いのか?嫌なら無理には……」 「い、嫌じゃありません!」 いきなり沙織が声を荒げるもんだから、周りの人がこっちに注目し始めやがった。こっち見んな。 沙織もそれに気付いたらしく、頬を赤らめながらも笑顔で答えてくれた。 「嫌じゃありません。とても嬉しいですわ」 「そっか。じゃ、今度は俺から連絡するよ」 「はい。お待ちしてます」 早速で悪いんだが、前言を撤回させてもらう。どうやら俺は、沙織のことを「一人の女の子」として好きなようだ。 だってさ、沙織が笑えば嬉しいし、泣いていればこっちも悲しくなる。今の俺は、最高に嬉しいと感じているんだ。 この気持ち……まさしく愛だ! だからと言って、愛を超え、憎しみも超越し、宿命となることは無いけどな。断じて無いからな!! 358 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2011/03/09(水) 15 07 21.55 ID aphiU9Ato [18/21] ーーーーーーーーーーーー カフェを出た俺達は、八時間ぶりに秋葉原駅電気街口に戻ってきた。こんなに長い時間一緒にいたのに、なんだかあっという間だった気がする。 「今日は本当に楽しかったです」 「ああ、俺もだよ。別れるのが惜しいくらいにな」 「もう、またご冗談を……」 「本心だよ」 そう、これは俺の本心だ。まだ沙織と別れたくなかったけど、ガキみたいな我侭言っても仕方ないだろ? それに、今生の別れじゃない。会おうと思えば会えるんだからさ。だから、今日はここでお開きだ。 「近いうちに連絡するから」 「絶対ですよ。忘れたら怒りますから」 「男の誓いに、訂正は無い」 「ふふっ」 さあ、今度こそ本当にお別れだ。駅の改札口に向かう沙織を、俺は手を振りながら見送った……。あれ?沙織さんが引き返してきますよ? 「どうした?忘れ物か?」 「はい。大事なものを忘れていました」 沙織が悪戯っぽく笑った次の瞬間、俺の唇に柔らかいモノが触れた。え……?なに、今の? 状況を理解できない俺は沙織の顔を見た。あれれ?頬が赤いですよ、沙織さん。 「これで大丈夫。それでは、また」 そう言って沙織は、改札口を通って駅の中に入っていっちまった。俺はと言うと、未だに状況が飲み込めず、呆然と突っ立ってたよ。 なんとか現実に戻ってきた俺は、その時決心したんだ。次に沙織と会ったら、自分の気持ちを伝えよう、ってな。 359 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2011/03/09(水) 15 07 52.11 ID aphiU9Ato [19/21] ーーーーーーーーーーーー 「ふぅ……」 京介さんと別れ、電車の席に着いたわたくしの口からは、自然と溜息がこぼれていました。 疲れたから、だと思います。肉体的にと言うより精神的に、ですけれど。それに、別れ際には軽くですけれど、その……キスもしてしまいましたし……。 今思うと、結構恥ずかしいことですよね。わたくしったら、なんてはしたないことを……。思い出すだけで顔が熱くなってきました。 でも、あのくらいしないと、鈍感なあの方のことです。わたくしのことを意識はしてくれないでしょう。 「それにしても……」 今日一日で、京介さんの心中は変化したのでしょうか?果敢にアタックしているのですが、あの方の鈍感さは筋金……いえ、鉄骨入り。 コロニー落としくらいの衝撃がなければ気付かないのでは、と思うぐらいですから。 今日のわたくしの行動で、陥落までは行かなくても、外堀を埋めることぐらいは出来ているといいのですが……。 たとえ出来ていなくても、次があります。ほかならぬ、京介さんがチャンスを与えてくださいましたから。 けれど、あの件を実行したときは、まさか次があるとは思っていませんでした。 京介さんが酔い潰れてしまったあの日、わたくしの家に運んで、服を脱がせて、その隣でわたくしも眠りについて……。そう言えば、わたくしも裸でしたね。 実際はなにも無かったんですけれど、それを利用して今日のデートに漕ぎ着けて、わたくしのことを意識していただこうと思っただけなのですが……。 これは、京介さんがわたくしに傾いてきているということでしょうか?でしょうね。うん、そういうことにしておきましょう。そして、次こそは決めます! だから、京介さん……。 「覚悟しておいてくださいね」 わたくしは、自身を奮い立たせる意味もこめて、そう呟いたのです。 【俺の妹の友達がこんなに狡猾なわけがない】 おわり
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無料アプリ ゲーム分野 こちらでは無料ゲームアプリを紹介しております。 ゲームの説明等は色々なところを参照、また感想は 自分の感想です。 モンスターストライク モンストは育てたモンスターを自分の指で引っ張って敵モンスターに当てて倒す新感覚アクションRPG! お気に入りのモンスターでパーティを組み引っ張りハンティング!マルチプレイで最大4人の友達と協力プレイ! モンスターストライクは初心者である僕でもすごく楽しくプレイできたのでぜひ皆様にもプレイしていただきたい と思って紹介しました。 ダウンロード