約 4,562,173 件
https://w.atwiki.jp/kurorekisi/pages/17.html
「よし、幼馴染と一緒に帰ろう」 しかし、あいにく舞人には一緒に帰ってくれる幼馴染はいなかった。 もちろん、幼馴染くらいはいる。はす向かいに住んでいる深雪という名の少女だ。 昔は「まいとー、まいとー」とかいってよく後をついてきた覚えがある。 だが、中学にあがった頃から急によそよそしくなり、次第に話す機会も減り、今や向こうは有名進学校。 かたやこちらは中の中レベルの平凡なこの学校に通っている。 学校すら違うのである。 誰かが脳内の選択肢で「現実は非情である」と言った様に、やはり現実はそんなものなのである。 次
https://w.atwiki.jp/arcoiris/pages/54.html
風が一陣過ぎる。 全てを撫でて通り抜ける。 後には何もない。 吹き抜けたその余韻だけが残る。 風が一陣、過ぎていく。 夜明け方。紫のにじむ天空高く、小さな飛行影が巡っている。 真下に広がる、朝靄に包まれた深緑の森と、大河から分かれ浅く穏やかに水音を湛える川と、空そのものと。 そこにある全ての息遣いを眼下に見張るように、大きな円を描いて、流れる彩雲よりも高く飛んでいる。 その足元の森で、別の影が身じろいだ。 ゴブリンや小鬼(コボルト)の類かと見紛いそうな場所から、しかし樹々の合間に隠れるよう張った天幕から這い出てきたのは―――よくも収まっていたと思える体躯を、のそりと持ち上げる長身の男だ。 下草の露を踏んで濡れた革長靴の底で、川べりのくすぶる焚き火の跡を崩し、火種を確認するとあくびを一つ。頭を掻いて、そのまま水流の淵へと入ってゆく。清水は夜露を集めてきたように冷たく、手にした布を浸して絞りもそこそこに顔をぬぐうと、鞘を外した剃刀を顎にあてがい洗う。 一通り身奇麗になった心地良さに、大きく伸びをしたその緩慢な動きで、額に落ちる長さのある黒髪。それを後ろに流して、白み始めの空を見上げ、自然と出る溜息と共に眼を細めた。 遠く十字点のようなシルエットを睨んで笑う。 「もう、飛んでいたか。」 呟き、薄ら照らされた表情は精悍で穏やかだ。 青年と呼ぶにはやや過ぎた逞しさのある顔つきに、残る若さを湛えた瞳が、背後の深緑に似た優しい色で静かに瞬いている。その間近で、左の耳に留められた銀環が鈍い光で閃いた。 そうして朝の空気の中、雲の向こうで影が大きく頭上を一周するのを眺めて一時。 ふいに指笛を形作ると、口元へと運んで大きく息を吸った。 キ ィ ――――― … 吹き出された音は、無骨な手指に反して、細く、細く。鳥の声よりも高く小さい。 何処にも届かぬまま、森や水に吸い込まれ消えてしまうのではないかと思えるほどか細い金属音にも似たその「呼び声」に、遥か向こうで応えるよう影が翻った。 “風”が一筋、地上に吹く。 そして緩やかに。音もなく。しかし大気を切るような速さで。 昇り始めた朝日を背負って、それは降りてくる。 鳥ではない。 陽光を反射して、翠(みどり)と真鍮の鈍金に煌く、全身の鱗。 宙で広げた体長の倍はある翼膜は、蒼い血管が見えるほど薄く磨硝子のように透けていながら、そこにある空気を全て受け止めるように力強く重厚な身を減速させる。 そのまま滑るように川下から川上へ、水流を一閃して削りながら着水する、両脚の白く鋭い爪。 水飛沫が、中空に届くほど、真っ直ぐ、長く尾を引いて。 朝の光に飛散して輝いた。 舞い降りたのは一匹の、竜。 ただしそう呼べるのか定かでない程に小柄だ。 馬と同程度の体躯をしている。 身を震わせ、長い首を上げると角の生えた細面の頭をすぐさま水に落として、足元を突付いているその生き物に男が歩み寄っていく。 「あまり大きく飛びすぎるなよ。ペルシェ。 いくら街から離れていても、見つかれば近場で蜥蜴(とかげ)の魔獣が出たと騒ぎになるぞ。」 彼がからかうように[木漏れ日(ペルシェ)]と呼んだその「蜥蜴」は、捕らえたばかりの川魚をくわえたまま、瞳孔の細い眼を見開いてきょとりと振り返った。 そして爪よりも更に鋭い牙に、びちびちと跳ねる白腹を引っ掛けて丸呑みすると一声。 『 ケェッ ! 』 馬鹿にするな、とでも答えたような。あるいは男の方を馬鹿にしたのか。 そんな響きの返事を受けて、しかし彼はからからと笑った。 「さぁ、魔物と間違われる前にさっさと鞍を着けよう。今日は久々にお前も連れて行くぞ。 手綱さえ掛けていれば、獅子でも闊歩できるのがあの街だ。」 言うが早いか、天幕から乗用具一式を担ぎ出す。銀の留め金のついた鞍を載せ、銜(はみ)を牙の奥まで銜えさせ肩首に結べば、立派な乗用竜の様相になった。 引き手当人はというと、寝床を整え畳めば荷を全て竜に担がせ、後は髪だけ紐で纏めると着たままの簡素な街着に手ぶらの軽装で、手綱を掴んで歩き始める。 再度、頭上を振り仰いだ。 行き先の空は、消え行く明けの彩雲よりも鮮やかな虹色を浮かべている。 迷う余地のない目標を確認して、一人と一匹は街を目指した。 ―――― 七虹都市、アルコ・イリスの朝は早い。 そも日没の間中ずっと、七色の“虹蛇の導き(ユルング・ライン)”に照らされているこの街が、眠りというものを知っているかすら怪しいという点はさて置いて。 どんな不夜の城にも朝は訪れ、煌々とした街の灯はさんざめく日の光に取って代わられる。 そして朝一番を告げる鐘は、どこの街でも鶏の声より高らかに鳴り響くのだ。 特にここ、柘榴石(ガーネット)通りの下町に長らくそびえる、“時謳う教会”にある赤銅鐘(あかがね)の塔は別格である。 食事もそぞろにせわしく働く職人達、家族のため掃除洗濯に駆けずり回る主婦、時間厳守の宿の下働き。日常を全力で生きるそんな人々を愛した神の宿は、彼らに休まず時の移り変わりを伝えるべく、日が昇ってから沈むまで半時に一度、実に一日二十四回もけたたましく巨大な鐘を鳴らす。半時間と一時間とを告げる音にはそれぞれ緩急と規則があり、市場も問屋も音に合わせて店が開かれるため、この通りの毎日の生活を測るには欠かせないものだ。 ただし前日に酔い潰れた二日酔いの日雇い人や、朝寝坊がしたい夜働きの女などには大不評らしいが、それも神の御心の範疇らしいので問題無いのだという。 見目にも白い素朴な漆喰肌に、通りのシンボルである赤煉瓦を階段状に飾ったその塔は、街の中央塔"虹星の叡知"(アルマゲスト)と比べてしまえば工場の煙突のようなものだ。 しかし通りの人々からは文字通り、虹の女神の“赤子”だとまるで親子のように扱われ親しまれている。 そんな塔の鐘が今日もまた、青く抜ける空に朝を謳う頃。 響く鐘の低音に震える老朽化した塔の壁面で、縄一本で宙ぶらりんに下がった、幾人かの男達の姿が見える。 「―――悪ぃなぁウィド。お前さんはもうこの仕事にゃ携わる義理もねーのによぉ。」 渋い顔で肩を怒らせる壮年の職人に、ウィドと呼ばれて笑い返すのは、黒髪を無造作に結んだあの男だ。 「義理ならありすぎる位だよ。親父さんには随分と世話になった、臨時雇いでも何でも、声をかけて貰えるなら何時でもすっ飛んで来るさ。」 出立時と変わらぬ軽装も、逞しい体躯も、さばけた職人達に混じってしまえば何の違和感もない。あるとすれば左耳のカフスの銀だけが、飾り気のないその空気の中でやや浮いていた。 会話を交える男達の手には、まだ柔らかい漆喰を載せた板と、塗りナイフが握られている。壁の煤けた灰白を、目新しい貝白に塗り替えながら、親父と呼ばれた男の愚痴は続いた。 「左官の職人に、手が足りない訳じゃ無ぇんだぜ…若ぇのがどいつもこいつも、此処だけはビビッちまって誰も手がつけらんねぇのさ。不甲斐ないねぇ全く…」 舌打ちと共に見下ろした、その目線の先では「不甲斐ない若手」とやらが別働で働いているらしいが。この高さから見た地上の人々はまるでケシ粒で、誰が誰だか判別できているとは断言し難かった。 工場の煙突のようなもの、とは言われようが曲がりなりにも鐘突き塔である。 周囲の家々の二~三倍は余裕で超える背の高さ、振り返れば赤煉瓦の町並みはミニチュアのように広がっている。遮るもののない風が吹き抜け、白い鳩の群れが羽ばたく。 その景色は色んな意味で実に壮観である。 男達を支えているのは命綱一本。 否。それすらも飾り煉瓦に鍵爪で引っ掛けているだけの、保障もへったくれもない代物だ。 「俺らの頃は、この街の職人はまず年に一度、赤銅の鐘突き塔を世話できて一人前だ!なんつったのによ。時代かねぇ…いっそ中央塔みたく箒のガキどもを手伝いに寄越せと、どっかのお上に言ってみるべきか?」 この道の玄人は愚痴の合間に、突風に煽られながら器用にナイフを動かして、壁面に薄く白を伸ばしていく。 「魔術の学徒に学び舎は磨けても、職人の真似事までは出来んでしょう。むしろ親父さんなら、自分が中央塔の壁面をまっさらに塗り替えてみたいんじゃないか?」 「かっか、とんでもねぇな!我らが偉大な“虹星の叡知”様を塗り替えるなんざ、それこそ雨風どころか槍が飛んできてもおかしくねぇわ!しがない下町の左官職人に手なんて出せるもんかよ、おーっかねぇ!」 けたけたと笑う親父につられて談笑しながら、やがて手の届く範囲を綺麗に塗り終えた男達は、紐でまとめた漆喰道具を腰に下げ命綱を付け替え、横に移動していく。使える五体は全て使わなければ、一瞬の気の緩みイコール真っ逆さまなのがこの仕事であり、こんな一時だけは皆の口数も減る。間近で鐘が鳴り響いて、その音量の凄まじさに塔ごと震える瞬間など尚更だ。 そんな中でも一際軽々と、ウィドは他の職人の分まで器用に鍵爪の位置を入れ替えて、大きな猿のように身体をスライドさせて動く。綱を離した瞬間はいわゆる宙吊り懸垂の状態だ、腕にも足腰にもよほど自信がなければ本来そう易々とは動けない。 作業は手際よく進み、昼前には眩いほどの白でほぼ塗り替えられた塔が、十一回目の時を高らかに謳った。 「頼りになるねぇ。力仕事も度胸も元から申し分無い、塗りの腕前だけどうしても、短期間じゃあ真似事までしかお前さんに教え込めなかった。それが惜しいんだよ、俺ぁ。」 「はは、褒めるフリで皮肉ですか?不甲斐ない事に真似事までしか出来ないモンで、得意でカバーさせて貰えるなら御の字だ。何度も言うが俺は高いのに慣れてるだけで…腕前なら若い奴らの方がよっぽど上だろう?」 「へっぴり腰とプラマイゼロすりゃあいい勝負だぜ。お前さんさえその気なら、いつでも本職になれるだけ鍛えてやるのによ。大体この高さに慣れてるってのも不思議なモンだぁ…お前さんこそ実は、中央塔の壁磨きでもやった事があるんじゃないのか?」 「冗談を、俺に魔術の心得なんて、――― …! 」 苦笑いでからかいを一蹴しようとした、その表情が一転。 険しい形相で、眼下の街並みを振り返った。 まるで何かを聞きとがめたように耳元の銀に触れながら辺りを見回すが、当然ながら周囲に男達の声と風の嘶き以外はない。黙り込んで眉根を潜めるウィドの様子に、親父が首を傾げて声をかける。 「どうしたぁ?ぁー、そろそろ終わりだぜ、上がる準備しな。」 「…悪い親父さん、急用ができた。」 言うが早いか、男は頭上の煉瓦を掴むと命綱をあっさりと外し、腕だけで塔をさっさと登りつめた。鐘突き場の柵を跨ぎながら、首だけ振り返って叫ぶ。 「先に上がらせて貰います、後始末の分は給金から引いといてくれ!」 「お、おぉ?ちょっと待てよ、一体何だってぇ…」 尋ねるより先にその姿は視界から消えて、後には青空と赤銅鐘だけが残る。 「…相変わらず鐘よりも忙しない奴だな、あのお人好しは。」 呆れた職人の呟きに、盛大な正午の鐘だけが答えるよう謳って響いた。
https://w.atwiki.jp/ankoss/pages/531.html
俺は食べ物の好き嫌いが多い。 ニンジンに始まり、ピーマンやセロリ、それとグリンピースも嫌いだ。 早い話、野菜全般が大嫌いなのだ。 牛乳も好き好んで飲みたくないし、魚も好んで食べることは無い。 肉さえあればいい。 焼いても美味いし、煮てもイケル。 それと甘い菓子も大好物だ。 1パック6個入りの大福ならペロリと食える。 酒も良い。 ツマミにはピザなどの脂っこい物が最高だ。 焼き鳥もビールにはもってこい。 500ml缶3本は余裕で喉を通る。 俺は好きな物を食べて生きていた。 今までも、そして……これからも。 俺は家事をしない。 毎日の食事は、もっぱら出来合い物だ。 健康趣向のテレビ番組を見た際の影響を受けて、衝動的に惣菜なども買ってしまう時もある。 野菜を食ってみるか…。 そんな気持ちで何となく買った数パックの物体は、冷蔵庫の中で肥やしに変化する。 気付いた時には賞味期限切れ。 何の感情も無く、ゴミ箱へと捨てるのは珍しいことではない。 " あーあー、やっぱりな " と言う事は多少思うことがあるが、それだけであり進展はない。 しかし、ある日の夜。 ナマゴミをゴミ箱に捨てている時、勿体無いと思ってしまうときがあった。 その前に見ていた番組に影響されたのだろう。 " 家庭の一ヶ月に捨てられる無駄な食材 " みたいな無駄を訴える番組だ。 気まぐれに計算してみたのがいけなかった。 俺の食費の無駄は、群を抜いていた。 その額は、高級サーロインも食えるし、大好きな饅頭もたくさん食べられる金額だった。 少し後悔していのだ。 稼ぎの何割かは、このゴミ箱に食わせるために働いていたかと思うと、テンションが下がってくる。 でも……そう簡単に好き嫌いは治らない。 例えば、酢豚をパックで購入すると、残す物が既に混入されている。 選り分けて食べていると半分以上はゴミ箱行きだ。 それは他のパックにも言えることだった。 肉だけ買えばいい。 しかし、衝動的に野菜を求めて食わず終いのこの生活。 何かしらの改善が必要だった。 そこで、俺はある番組を目にした。 大好きな物を手に入れながら、不要な野菜を処分する理想的な未来を見た。 次の日には必要な素材を求めて走り回っていた。 今日から俺は、ゆっくりを飼育する。 走り回った挙句に、深めの衣装ケースだけを購入した。 容器は自分の家にある物を使用すれば良いのだ。 形から入るクセがあるので、全部新品で揃えようとした愚かな考えを反省する。 本末転倒になる所だった。 しかし、肝心要の物は新品にする必要がある。 有機栽培の商品目的で育てられたゆっくりならともかく、完全街野良のゆっくりは食用に適さない。 味が相当落ちるらしのだ。(テレビで紹介されたグルメ本曰く) だからと言って、山から天然物を捕まえてくるスキルも時間も無い。 このホームセンターに売られていた、纏め売り家族で十分だろう。 俺は、その安いゆっくり達を包んでもらった後、愛車へと足を運ぶ。 「ゆっくりしていってね!」 「おにいさんっ! ゆっくりしていってね!」 後ろの座席で騒ぐゆっくり達。 それに交じって、赤ゆの舌っ足らずな声も聞こえてくる。 嬉しいのだろうか? この俺に食われる為だけの道具になるのが……? ゆっくりは何を考えているのか解らん。 家に着いた後、直ぐに家族を衣装ケースへと放り込む。 乱雑に入れられて文句を口ずさむゆっくり達。 その後、狭いケースの中を動き回り、周辺を探索し始めた。 頷きながら何かを確信したように、良い顔へと変わっていく。 「「ここを、ゆっくりぷれいす…ゅ…ょ……」」 俺は衣装ケースの蓋をした。 それでもボソボソとした音は漏れてくる。 発砲スチールを壁に貼って防音壁代わりにしよう。 俺はハサミとテープを準備する為に引き出しへと向かった。 ゆっくり達は何やら泣いていたのだが、俺には関係無いことだ。 俺が蓋を開けると、ゆっくり達は涙を流しながら吼えてくる。 " ここは自分のお家だっ! " とか、" うんうんを片付けろっ!" などど、騒いでいる。 チラリと床を見ると、餡子の塊のような物体が2個ほどあった。 俺はそれを摘んで口に運ぶ。 …別に、まずくは無い。 ただの甘いお菓子だ。 賞味期限切れの餡子を口にしたと気付いたのはその直後だが、(テレビ情報) 甘党の俺からしてみれば、ご馳走さまと言える食品のカテゴリーに入る。 「「…! ……!?」」 ゆっくり達を見ると、驚愕の表情をしたまま固まっている。 わなわなと体を小刻みに揺らしながら、大きな瞳で俺を凝視していた。 俺は首を捻る。 そして、直ぐに納得した。 うんうんを目の前で食われればこうなるだろう。 そう考えながら、人差し指で頬を掻く動作を無意識に行っていた。 「「うんうんをたべるなんて、ゆっくりできないよーっ!?」」 最強の変人を見つけたように、恐怖に慄くゆっくり達。 丸いフォルムを暑苦しそうに寄せ合いながら、ガタガタと震えている。 それを眺めながら、するべき事をひとつ思い出した。 「ゆ…やめてね…すっきりしちゃうよっ!」 「やめてねっ! あかちゃん…ゆっ! ゆっゆっゆっ…ぅぅぅっ!」 俺は両手で親たちの体を擦り合わせた。 れいむとまりさは嫌がるような素振りをみせていたが、あっという間に口元が細くなり始め、 恍惚の表情を浮かべながら快感に酔いしれていた。 「はなちぇっ! そのおててをはなちぇっ!」 小さなれいむに良く似たおちびちゃんは、手の甲に体当たりを繰り返していた。 床に撥ね飛ばされるたびに、柔らかく形を変える丸いからだは突きたてお餅のような弾力をしていた。 「「すっきりーっ!」」 その赤ゆの努力も空しく、親たちはすっきりを完遂した。 ショーケースの中では禁止されていた久しぶりのすっきり行為。 両者、とても良い達観した表情を浮かべていた。 俺はその隙に赤ゆを奪い取る。 床で息を切らしていた赤れいむを手で掴み上げた。 妹達を見てゆっくりしていたのか、非常に攫いやすかった。 文句を言い出そうとした口を親指で押さえつける。 頬はプルリと上下に揺れて、何かを訴えるような眼差しを向けてくる。 赤れいむの大きさはピンポン玉くらいだろうか? それよりも一回り大きいような感じはする。 売れ残り一家だったので、不備は色々とあるのだろう。 『今日売れなかったら廃棄処分でした』とか、店員は言ってたっけ。 「……ゆっ!? ……ぴぃゅぅっ……ゆぎゅぅぴぃっ!?」 俺の口に放り込まれた赤れいむは悲鳴を上げた。 唇は閉じていたので、目の前に居る家族は気付くことは無いだろう。 というか、頭に生えた新しい赤ゆに夢中で、周囲の状況は理解できる状態ではないらしい。 「……ぅ……ゅぎっ……っ」 小さな声を漏らした赤れいむは、俺の口の中でペースト状に変化していく。 味が少しずつ変化して、なかなかの新食感。 コンビニのスイーツフェアなどで、取り上げられる食材なのも納得できる。 店舗の前で悲鳴上げるゆっくり達を食らう女子高生や、OLなどの日常風景はどこと無くシュールな感覚を伴なう……。 でも、実際に食した感想を言うと、周囲のことは気にならなくなるな。 商品ならもっと厳選された味になるだろう。 「…ゆ? おちびちゃんがいなくなったよ?」 「どこにいったの? ゆっくりでてきてね!」 こんな粗悪品でも甘味は甘味。 まあ、個人的に食べる分を栽培するのならば、問題はないだろう。 「れいむの頭にたくさん付いているだろ?」 「ゆっ? ……あかちゃん、ゆっくりしていってね!」 「ゆっくりしていってね!」 涙目でうろうろしていたれいむとまりさに指摘した。 すると、それまでの疑問を忘れ、大切な新しい食材に語りかけるツガイたち。 なるほど。 これは簡単だ。 「「おなかすいたよ! ごはんさんをちょうだいねっ!」」 ツガイは腹を鳴らしながら食べ物を要求してきた。 俺はそれに答えるように、ビニールに入れてあったナマゴミを皿に移して準備を整える。 皿を持ち上げた際、ツガイ達は勝ち誇ったような良い笑顔を浮かべていた。 擬音にすると、" キリッ! " とでも、聞こえてきそうだった。 「「……うぅぷっ!?」」 まあ、その笑顔も数分と持たず歪んだけどね。 俺は衣装ケースの蓋をして、泣き苦しむ奴等を置き去りに、テレビを楽しむことにした。 ビール片手に様子を見にきた午後10時。 衣装ケースの蓋を開けたら地獄が開放されてしまった。 それはまさにパンドラの箱。 ただし、希望は残されていない地獄の一丁目だった。 「……臭い」 「ゆげぇえっ……」 「ぎゅ…う……」 食事のナマゴミは減った様子が無い。 いや……多少は減少している。 でも、半分近くも残っているので、完食には程遠い状態だ。 「子供が無い…?」 そうなのだ。 れいむの頭に生えていた食材が無くなっていた。 4つ程鈴なりになっていたのだが、緑色の茎ごとその存在は消えていた。 奇怪に思い色々と調べてみると、争った形跡と緑色の欠片がまりさの足元に散らばっていたのだ。 まりさが共食いしようとして、れいむはそれを制止しようとしたが、無駄に終わったという所か……。 摘み上げてみると、両者共に存命していた。 瀕死ではあるが、死んではいないらしい。 とは言え、このナマゴミ臭い奴等をの食べるのは気がひける……。 でも、捨てるのも勿体無いし……。 まだ一日目だぞ? 何をやっているんだ俺は。 「どうしようか?」 悩んだ挙句、風呂場に運び洗い流すことにした。 ジュースはないので、砂糖と酎ハイを用意して治療を試みる。 アルコールが麻酔代わりになってゆっくり出来るだろ。 ……たぶん。 俺は深夜に間違いだらけの洗浄を開始した。 次の日。 俺は本を広げていた。 その題詞は、" 誰にでも出来るおいしいゆっくり栽培 初級編 " である。 既に中級編と上級編も買い込んでいるのはヒミツだ。 その側でうな垂れているのは、店に居た生活が恋しくてやまないツガイの姿。 『おうちかえるーっ!』などと、朝から騒いでいる。 お家はそこなんだろ? ゆっくりって、本当に何を考えているのかが解らない。 奇麗になった…ちょっと、異臭がする衣装ケース内部で身を寄せ合うれいむとまりさ。 その髪は両者共に白髪になっていた。 昨晩の洗浄剤にミスがあったらしい。 アルコールでベロベロになったゆっくり達を見て安心した俺は、ある物を掴んで振りかけた。 ……その時、どうやら漂白剤をかけたらしい。 『泡立ち悪いなー』とか、暢気な事を言っている場合ではなかった。 酔っぱらいはろくな事をしないぜ。 次の日、手が凄く荒れていたもんな……。 ツガイはイメチェンしてるし、別世界に来たのかと思ったよ。 「ほうほう。ナマゴミは味が落ちるのか…」 俺はひとつの記述に首を頷かせる。 食用にするならば、ゆっくりした環境で育て上げなければならないとあった。 摂取した食物は餡子に変換されるが、あまり粗悪な物を与えていると、賞味期限切れのスピードが速くなるらしい。 それにより、うんうんなどの排泄物は増え、環境自体も悪化する。 雪達磨式に問題が積みあがっていく原因の一貫になるそうだ。 もう、それは身を持って体感したような物だ。 ナマゴミ投入から一日で、あのツガイは廃棄処分寸前まで陥ってしまった。 後半はゴミなど関係ない俺のミスだとしても、原因はあの投下にあったと信じたい所だ。 「「ゆひぃいぃぃぃっ……!?」」 チラリと俺が一瞥しただけで、……この怯えよう。 もうゆっくりなどとは程遠い存在になってしまった。 あの白髪もトラウマの部類に入るだろう。 赤ゆを作った際、自分とは違う色彩の髪に嫉妬か恐れを抱く可能性もある。 「どうするか……だなぁ…」 俺は頭に手を添える。 そして、思慮を深めた。 まず、甘味を採取するのは優先事項のひとつだ。 しかし、俺の食べ残し処分もそれと同じように重要項目のひとつ。 ゆっくり出来ない異臭を放つ残り物はまだ存在する。 さっさと捨てればいいのだが、もうココまできたら絶対に処理をするとの意地が出て来た。 こいつらにナマゴミを処分させて、美味い食材を採取する……。 ……え、無理じゃね? 俺はバシバシとページを捲る。 目次欄に解決方が都合よく載っている訳でも無く、自分の目で流し読みを進めていった。 半ばあきらめて(飽きて)、纏めてゴミ袋処分をしようかと頭を過ぎった時の事……。 あるページで俺の捲る手が止まる。 そこを入念に読み上げた後、財布を掴んで部屋を後にする。 残されたツガイ達は、凄くホッとしてゆっくりしたご様子だったが……。 たぶん、これから一番酷い目に合うのは、このツガイたちだ。 「これでゆっくりできるね!」 「ゆっくりしようね!」 その宣言は無駄になると思うんだ。 でも、声は掛ける事は無い。 少しでもゆっくり気分を味わって、腹を減らしておいてくれ。 俺の片手にはゆっくり達が入っているケースがひとつ。 昨日と同じホームセンターで購入してきた売れ残りだ。 正直、安くて助かる。 品質は期待できないが、財布にはとても優しい。 「「ゆっくりしていってねっ!」」 まりさとありすのツガイだ。 " 繁殖目的ならば…。" と、店員から勧められたカップリングだ。 ありすの繁殖能力を増大させるまりさとのコンビは、とても相性が良いらしい。 俺はベランダに間仕切りをして囲いを造り始めた。 と言っても、大き目のダンボールを広げただけだ。 そこに購入してきたばかりのツガイを入れて、さっそく巣作りを行わせる。 新聞紙や古着を入れてやると、張り切って隅っこに小さな巣を作り始めた。 まりさが巣材を集め、ありすが細やかな微調整を施しているように見える。 こんもりと盛り上がった住居が出来るまで、それ程時間はかからなかった。 そして、ありす達が落ち着いた所で、白髪に染まったツガイを衣装ケースに入れてベランダに運ぶ。 あまり大きくは無いケースは、ダンボールの中にすっぽりと収まった。 お家に入ってきた侵入者に威嚇し始めるありす達。 それに負けじと白髪ツガイも牙を剥く。 でも、あっという間に決着はついた。 なにやら、呆れた顔をしたありす組は、白髪組に上から目線で語りかけていた。 白髪組は見る見るうちに涙を流し、大きなお口を開けて、『ゆっくりしていってよ~っ!』と、繰り返している。 ありす達は満足そうに寝床に潜り込む。 それを羨ましそうに見ていた白髪組は、自分達の寝床を探してキョロキョロと周囲を見渡している。 そんな物は初めから無い。 悲しみを深めただけの惨めな食材は、更に小さく縮こまりながら泣き出した。 「頃合かな?」 俺はそれぞれに食事を与える事にした。 最適なエサを乗せた皿を投入する。 「ゆっくりたべるよっ!」 「とかいはだわっ!」 ムシャムシャと美味しそうに食べ始めるありす組。 こちらは比較的最近のナマゴミだ。 味に問題は無い。 「ぶぅるぇえええっ゛!?」 「ごんだもの、だべられないよぉおおおおっ゛!?」 対して白髪組は、古くなったナマゴミを与える。 最初に食わせた物と同じだ。 でも、今回は蓋を開放して臭気を逃がしている。 ついでに酎ハイを少しかけておいた。 気休めにしかならないと思うけどね。 「やめてねっ! すっきりしたくないよっ!?」 「やだぁああっ゛!? すっきりしちゃうぅうううううっ゛!」 俺は昨日と同様に白髪ツガイを擦り合わせる。 もちもちとした感触は変わらないが、多少艶がなくなったようだ。 後で砂糖水を振りかけてやる処置を取ろう。 「…ゆ~ん。かげきだわっ……」 「えっちいなのぜ……」 俺の処置を見ながら顔を赤く染めるありすツガイ。 まだ、初すっきりをしていない固体達を選んで購入してきたのだ。 片方の白髪れいむが赤ゆを頭に宿した後、そのぺにぺにをまりさの頬に擦り付けて、再すっきりを促す。 一方的に放出された白髪れいむの精子餡は、まりさの頭に赤ゆが実った茎を元気に生やすことになる。 そこで、ありすツガイは俺に背を向けてしまった。 初めて見たすっきり光景。 互いにもじもじして行為を促している。 目線を合わせて機会をうかがっているようだ。 「いいかい? これはコンポストと言う物だ。 悪い事をしたゆっくりが入る牢獄。一度入ったら出られない」 その微妙な空気の中に、俺が介入する。 水を注されたありす達は怪訝な顔をしていたが、話を聞かないと言うわけではなさそうだ。 「こいつらはとても悪い事をした。 今、とても臭い物を食べさせられている。もう、ココから逃げ出せない」 「「……」」 神妙な顔をしながらケース内を覗く、悪い事をしていないありす達。 その中では、涙を流しながらナマゴミを貪り食うれいむとまりさの姿。 今回は両者とも妊娠した為に、経口摂取をすることに決めたらしい。 昨日も何も食べていない状態だから無理もない。 一度生を味わったゆっくりは、死を凄く恐れる。 それは、ナマゴミを腹に入れても生きたいと願う心からの思い。 しかし、その強い思いはありす達には届かない。 ただただ、" ゆっくりしていない " との感情が湧きあがってくるだけだった。 「とかいはじゃないわ…」 「ゆっくりしていないんだぜ……」 苦虫を噛み締めたような表情になったありす達。 白髪組は、苦しそうにうんうんを捻り出している最中だった。 腐った物を食べると、内部にある餡子の賞味期限のサイクルが早くなるのだ。 当然、味は落ちることになる。 でも……、この白髪組は食材ではないので、なんら問題は無い。 「ゆっくり出来る君達が、こいつらを監視してくれないか?」 俺はそう言葉をありす達に呟いた。 こちらを興味深そうに見つめる4つの瞳を確認した後、俺は話を続ける。 「食べなくなったら注意をして、煩くしたら黙らせて欲しい。 当然、その対価は用意してあるよ? いや、払わせて欲しいな」 こちらの要求をのんでくれたら、美味しいご飯は用意するし、住み良い暮らしも約束すると述べた。 それを断るありすたちではない。 既に、ゆっくり出来る君達の件で、陥落していたのも同然なのだから。 「それと、" 可愛い赤ちゃんはこう有るべきだ。" との見本をこいつらに提示してくれ。 あかちゃんを作るだけ作って、子育てもせずに共食いする奴等なんだよ」 ビクリと白髪組が体を跳ね上げる。 共食いは禁忌だ。 それは、ゆっくり種の記憶に根強く残る、ゆっくり出来ない基本的行動のひとつだ。 ありす達2体のツガイは、目の前の白髪ツガイを冷たい目線で威嚇しながら、決意を新たにしてその場で叫ぶ。 「「ゆっくりとりかいしたよ! まかせてねっ!」」 「契約成立だな。よろしく頼む」 手で握手を交わす代わりに、俺たちは目線を合わせて頷きあう。 これで、準備は整った。 俺は、先走る涎を軽く啜りながら、実りを待つ。 この手作りの甘味製作所を手入れしながら。 俺は好きなテレビを見ながら酒を煽る。 つまみは甘い饅頭だ。 正直、酒に甘い物をつまみにするのはどうかと思っていたが……。 優しい口当たりの甘味の強い酒には、程よく合うような気がする。 「ゆっくりたべてねっ! のこしちゃだめだよ!」 「あかちゃんかわいいよーっ! ゆっくりしていってね!」 「「ゆぐぇええええんっ゛!?」 「「うるさいよっ! あかちゃんがおきちゃうよっ!」」 ベランダからは小さな争う声が聞こえてきた。 防音設備を施した箱の中。 そこには、2組の家族が暮らしている。 ありす達は快適な空間で昼夜を過ごし、可愛いおちびちゃんを育てていた。 対して、白髪交じりのもう一組は、生れ落ちることの無い赤ゆを常に宿し、ナマゴミを処理し続けている。 目の前に広がるゆっくりとした理想郷。 そこに行ける未来があると信じて、白髪組は今日も生き続ける。 ありす達は、管理者としての自覚を宿していた。 このゆっくり達より上であるという気持ちは、何よりも強いゆっくりとした感情をありす達に与える。 それは、中身の品質を向上させ、味を格段に良くする材料となった。 奇麗で可愛いおちびちゃんをたくさん作り、益々繁栄していくダンボール内は、ありす達の楽園だと信じて疑わない。 俺は、皿の上に乗っていた、" 大事なおちびちゃん "の、頭に爪楊枝を深々と突き刺した。 甘味を増すために、爪楊枝をクルクルと回し、少しずつ捻じ込んでいく。 この際に殺してはいけない。 生きたまま頬ばって味の変化を楽しむのがツウの食べ方だ。 涙を流す小さな赤ありすを、俺は躊躇する事はせずに口の中へと含んだ。 あれから順調に美味しい甘味を採取していた。 ゆっくり出来る環境で、ゆっくりと過ごすありす達は、安全に子育てしていると思っている。 しかし、3以上数えられないゆっくりは、居なくなった赤ゆと子ゆに気付くことはない。 常に減少している我が子の末路を知らずに、これからもあかちゃんを作って育てあげるのだ。 「エサは……まだあるから問題ない」 視線をベランダからイスの下へと移す。 そこには野草のシロップ煮が入っていた。 喫茶店から持ってきたシロップで野草を煮た簡易的なエサだ。 最近は野菜をなるべく多く取る様に言われしまった。 これは以前よりナマゴミが少なくなった為による苦肉の策だ。 それでも好き嫌いによる食べ残しは出るので、手作りコンポストはありがたい。 野菜を食べたと誤魔化すことは……少しくらいなら出来るかな? 白髪組も待遇が良くなったと勘違いしているはずだ。 以前よりはエサが美味くなったと。 でも、目の前をかわいく歩むあかちゃんには、ストレスを感じているだろうな。 絶対に手に入れられない理想的な暮らしだからな。 ずっと、毛布も無い野宿生活だし。 「…ぎゅっ……ぅゅっ」 「おっと…全部食っちまったか」 考え事をしていたら、皿の上の赤ゆは全部無くなってしまった。 しかし、まだ酒は残っている。と、なると……。 「もう少し…食うか」 俺は皿と鍋を持ちながらベランダへと向かう。 騒音を遮るための蓋を取り外し、中のゆっくり達に挨拶をする。 「「ゆっくりしていってね!」」 「「ゆっくちしていっちぇねっ!」」 「はいはい。ゆっくりさせて貰います」 箱の中には親ありすに、多数の子ゆと赤ゆ達。 ツガイであるまりさは寝ているようだ。 側にはまりさと同じ姿をした子供たちが眠っている。 「今日もご苦労さん。収入ポイントが溜まったから、赤ちゃん作っていいぞ?」 「ゆっくりとりかいしたわっ! ありすはとかいはねっ!」 俺はポイントが溜まったと言って、赤ゆを生産させる事にしている。 こうすれば無駄な食材が増えることは無い。 悪い事をしたならば、隣にあるコンポストに入れられてしまう事を理解しているからだ。 「これは追加報酬だ。おやつ代わりだな」 「「ゆっくりたべるよっ!」」 鍋から野草を煮た物を皿へと移す。 臭いに釣られて親まりさ達と子供も目を覚ましたようだ。 こちらへと小さく跳ねながら向かってくる。 舌を伸ばしながらおやつに夢中になるありす家族。 俺はそっと衣装ケースに目隠しを施し、赤ゆの選別に入る。 そして……、ぷくぷくに太った子まりさが食べ頃だとの判別を終了した。 「……」 「ゆ?」 「ゆん?」 俺は両手で、" 収穫 " を試みる。 お空を飛ぶなどの戯言を防ぐために、子まりさの瞼に指を軽く乗せて目隠しを施す。 最初は睡眠薬で万全を期した収穫を行ってきた。 今は手馴れた物で、そのような道具を使わずに、望みの食材を入手することが出来るようになった。 「……ほいっと」 「…ゅっ!?」 「…ぃぃっ!」 俺は皿の上に乗った子まりさ2体の口を、指先で破壊する。 その後、口の下あごを詰め込むような形で、声を出せなくさせるのだ。 念のために爪楊枝を軽く刺して栓代わりにする。 もう2体ほど収穫をしておこう。 明日には、また数体増えるからね。 「ゆっくりおやすみするよ。ままのそばにあつまってね」 「みんないるわね…? いち、にー、さん、……たくさんっ! とかいはなあかちゃんは、ゆっくりできるわっ」 俺は苦笑を零す。 簡単で安価なコンポスト。兼、栽培所の主を見て笑いそうになってしまった。 そこで、つい言葉が毀れてしまった。 「隣のコンポストには、絶対に入りたくないんだよね?」 「ゆん? はいらないわっ! とてもゆっくりしている、とかいはなありすたちは、はいることはないとおもうわ」 「まりさも、あんなところはふさわしくないといっているんだぜ」 その後、三者三様に残った赤ゆ達も主張した。 俺はそうかと頷きながら、蓋を締めてありす達とお別れをする。 『ゆっくりおやすみなさい!』との揃った声の後、早くも寝息が聞こえてくる。 今日、もとてもゆっくりした日々だったようだ。 俺の持つ皿に4体の子まりさが乗っている。 うーうー。と、うめきながら蠢いている奇麗な黒い帽子を被った可愛い食材達。 何が起こったのか解らないのだろう。 安全なお家から外界の飛び出したと思ったら、口をいきなり尖った物で貫かれたのだから。 それも、いつもご飯をくれた俺がしたと理解したのなら、多少の混乱状態になっているのは簡単に想像できる。 今まで食べてきた奴等もそうだったからな。 俺は大きなダンボールを見下ろしながら感慨にふける。 その後、左手でひとつの子まりさを掴み、揺れ動くお尻に噛み付いた。 涙を垂れ流しながら、尻が無くなった子まりさは助けを求めている。 その先は、今まで居たゆっくりぷれいす。 コイツは将来、かわいいおよめさんを貰うと宣言していた奴だ。 その願いは叶わず、俺の腹の中に納まるゆん生を辿る事になったな。 子まりさひとつをペロリと完食した俺は、野草を煮た物が入っている子鍋を持ち上げる。 その甘い香りより強めの青臭い咆哮を嗅いで、口から小さな呟きを漏らした。 「もうこの箱自体が……コンポストのような物だな」 その小声は主たるありす達には聞こえなかった。 しかし、手に持った子まりさ達には完全に聞こえたようだった。 恐怖と口に刺さる爪楊枝の痛みで、下から漏らしている固体も少なくない。 一体は盛大にうんうんを漏らしていた。 「…餡子を使った酒でも開発してみるか。新カクテル?……アルコールとは相性悪そうだな」 子まりさをテーブルまで運び、グラスの中に丸ごと入れた。 そして、酒を注ぎ込む。 新開発の餡子酒。 乱暴に作った、暴挙極まりない最低な飲み物を、口元へと運ぶ。 「不味くてもあのコンポストがあるさ」 安心しきったその言葉通り。 直後に放ったゆっくり出来ない水しぶきが、テーブルの上に居た子まりさ達をも襲う。 ビタンビタンッ!と、音を立てながら跳ね飛びまわる子まりさ達。 それを見ていると、微妙に食欲が薄れてきた。 ……食べ物は大事にしよう。 俺は酔った頭でそう考えながら、更に酒を煽った。 ・コンポストと栽培のお話 暴露あき
https://w.atwiki.jp/kt108stars/pages/7201.html
687 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2012/04/02(月) 00 35 08.22 ID ??? 塔を螺旋階段上ったらそのまま屋上に到着、そこに居た敵倒して帰還 あれ?目的のブツがなかったなぁ・・・→シナリオ失敗 PL:どこにあったの? GM:階段の途中の扉の中 PL:え?扉があるなんて言わなかったよね? GM:だって聞かなかったじゃん って事ならあった。 688 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2012/04/02(月) 00 35 39.71 ID ??? GM仕事しろ スレ318
https://w.atwiki.jp/endandstart/pages/15.html
最近はこどもと一緒に英語の勉強をしています。 すべてはこどもをバイリンガルにするためです。 今はこんな感じでこどもバイリンガルを作る方法があるんですよね http //educationchild.hatenablog.com/ こどもは昔から英語に興味を持っていたのでこの才能を捨てさせるわけにはいかないと思いまして一緒に英語を勉強することにしました。 ゆくゆくはバイリンガルになってくれると将来的にはとってもありがたいんですが、バイリンガルとはいわずにトリリンガルとかにもなってくれたら正直うれしいですね。 そんな私は英語が苦手なんですが親は苦手というイメージはされたくないと思い私も一緒に英語の勉強をすることに。 久々に英語の勉強とかしますね!学生時代を思い出します。 さてそろそろブログは終わって明日の準備をしなければいけないのでこの辺で!また更新しますね!
https://w.atwiki.jp/siranai/pages/620.html
【スレ33】とんでもない派遣社員 このページのタグ:事件・事故・受難 会社員 683 :おさかなくわえた名無しさん:2008/04/13(日) 20 54 30 ID B8OLlKbI 派遣会社の中の人いますか? たまーに来るであろうとんでもない人(社会不適合と言いますか・・・)の エピソードを教えてほしい。 684 :おさかなくわえた名無しさん:2008/04/13(日) 21 26 42 ID CfsDHOdO 683 ■世間知らず系■ 「なんで給料から勝手に税金がひかれるんですか!?法律違反なんじゃないですか!?」 「20代でアルバイト経験が(2〜3ヶ月ずつ)10社以上あります!時給1800円くらい欲しいです!」 「(↑翌日)なんで仕事の話がこないんですか!?私が若いからナメられてるんですか!?」 「てめぇぶっ殺すぞ、なんだその口の聞き方は!俺を誰だと思ってるんだ!?(20代フリーター男性)」 ■狂言系■ 「すみません…殺されそうなんです。今から支店に行くので、かくまってください」 「わたし、担当営業の○○さんと今度結婚することになりました〜(←事実無根)」 「派遣先の人にレイプされました。どうしてくれるんですか!責任とってください!」 ■病気?系■ 「記憶喪失になったので就業先の場所がわかりません」 「隣席の方からの騒音が酷いんです…(そこは空席だそうですが?)私には聞こえるんです!」 685 :おさかなくわえた名無しさん:2008/04/13(日) 21 38 22 ID 8V9kEvSF 684 世間知らず系…最近の若者という言い方はしたくないけど そういうの増えてて怖え。 686 :おさかなくわえた名無しさん:2008/04/13(日) 21 51 36 ID IzMro7/I 683 派遣される側なんだけど、 ・「集団でラジオ体操をするのがイヤ」→2日目から会社に来ない ・仕事場がほこりっぽい→2日目から会社に来ない 687 :おさかなくわえた名無しさん:2008/04/13(日) 22 28 21 ID FHpisE3G 683 「ここの制服可愛くないから」といって30分で辞めた女ならいるw 688 :おさかなくわえた名無しさん:2008/04/13(日) 23 09 41 ID slTHUHbB 684 686 687 彼らは恥を感じることなんてないんだろうな ある意味自由奔放で羨ましい 689 :おさかなくわえた名無しさん:2008/04/14(月) 01 38 21 ID 47LUB2Q4 684 あ・・・アタマイタイヨー!! こういうことを素で発言する人種は、日本語通じない人達なんじゃなかろうか? 696 :おさかなくわえた名無しさん:2008/04/14(月) 14 02 18 ID GHQ0vD+c 686-687 それってバッドウィルやフルキャ系の日雇い単純作業派遣じゃない、 それなりの審査もして、多少長めの期間勤める方だよね…。 そういうすっ飛んだDQNでも入れるあたり、わかんないもんなんだな。 よほど第一印象だけはいいのか? フルキャで登録してたとき、自宅から出発連絡→派遣部隊のリーダーが 集合場所出欠の流れだったのだが、ある日自宅からの出発連絡はあったのに 集合場所に現われず連絡もつかない奴が1人発生、 現場リーダーが昼休み返上で事務所と電話して右往左往してた。 その後は知らない。
https://w.atwiki.jp/newgenreschool/pages/140.html
実際に見て狂う人が出る前に、聞いたストーリーをあげておきます。 レジェンド これは小さい頃、秋田にある祖母の実家に帰省した時の事である。 年に一度のお盆にしか訪れる事のない祖母の家に着いた僕は、早速大はしゃぎで兄と外に遊びに行った。都会とは違い、空気が断然うまい。僕は、爽やかな風を浴びながら、兄と田んぼの周りを駆け回った。 そして、日が登りきり、真昼に差し掛かった頃、ピタリと風か止んだ。と思ったら、気持ち悪いぐらいの生緩い風が吹いてきた。僕は、『ただでさえ暑いのに、何でこんな暖かい風が吹いてくるんだよ!』と、さっきの爽快感を奪われた事で少し機嫌悪そうに言い放った。 すると、兄は、さっきから別な方向を見ている。その方向には案山子(かかし)がある。『あの案山子がどうしたの?』と兄に聞くと、兄は『いや、その向こうだ』と言って、ますます目を凝らして見ている。僕も気になり、田んぼのずっと向こうをジーッと見た。すると、確かに見える。何だ…あれは。 遠くからだからよく分からないが、人ぐらいの大きさの白い物体が、くねくねと動いている。 しかも周りには田んぼがあるだけ。近くに人がいるわけでもない。僕は一瞬奇妙に感じたが、ひとまずこう解釈した。 『あれ、新種の案山子(かかし)じゃない?きっと!今まで動く案山子なんか無かったから、農家の人か誰かが考えたんだ!多分さっきから吹いてる風で動いてるんだよ!』 兄は、僕のズバリ的確な解釈に納得した表情だったが、その表情は一瞬で消えた。 風がピタリと止んだのだ。しかし例の白い物体は相変わらずくねくねと動いている。兄は『おい…まだ動いてるぞ…あれは一体何なんだ?』と驚いた口調で言い、気になって しょうがなかったのか、兄は家に戻り、双眼鏡を持って再び現場にきた。兄は、少々ワクワクした様子で、『最初俺が見てみるから、お前は少し待ってろよー!』と言い、 はりきって双眼鏡を覗いた。 すると、急に兄の顔に変化が生じた。みるみる真っ青になっていき、冷や汗をだくだく 流して、ついには持ってる双眼鏡を落とした。僕は、兄の変貌ぶりを恐れながらも、 兄に聞いてみた。『何だったの?』 兄はゆっくり答えた。 『わカらナいホうガいイ……』 すでに兄の声では無かった。兄はそのままヒタヒタと家に戻っていった。 僕は、すぐさま兄を真っ青にしたあの白い物体を見てやろうと、落ちてる双眼鏡を取ろうとしたが、兄の言葉を聞いたせいか、見る勇気が無い。しかし気になる。 遠くから見たら、ただ白い物体が奇妙にくねくねと動いているだけだ。少し奇妙だが、 それ以上の恐怖感は起こらない。しかし、兄は…。よし、見るしかない。どんな物が兄に恐怖を与えたのか、自分の目で確かめてやる!僕は、落ちてる双眼鏡を取って覗こうとした。 その時、祖父がすごいあせった様子でこっちに走ってきた。僕が『どうしたの?』と尋ねる前に、すごい勢いで祖父が、『あの白い物体を見てはならん!見たのか!お前、その双眼鏡で見たのか!』 と迫ってきた。僕は『いや…まだ…』と少しキョドった感じで答えたら、祖父は『よかった…』 と言い、安心した様子でその場に泣き崩れた。僕は、わけの分からないまま、家に戻された。 帰ると、みんな泣いている。僕の事で?いや、違う。よく見ると、兄だけ狂ったように 笑いながら、まるであの白い物体のようにくねくね、くねくねと乱舞している。僕は、 その兄の姿に、あの白い物体よりもすごい恐怖感を覚えた。 そして家に帰る日、祖母がこう言った。『兄はここに置いといた方が暮らしやすいだろう。あっちだと、狭いし、世間の事を考えたら数日も持たん…うちに置いといて、何年か経ってから、田んぼに放してやるのが一番だ…。』 僕はその言葉を聞き、大声で泣き叫んだ。以前の兄の姿は、もう、無い。また来年実家に行った時に会ったとしても、それはもう兄ではない。何でこんな事に…ついこの前まで仲良く遊んでたのに、何で…。僕は、必死に涙を拭い、車に乗って、実家を離れた。 祖父たちが手を振ってる中で、変わり果てた兄が、一瞬、僕に手を振ったように見えた。 僕は、遠ざかってゆく中、兄の表情を見ようと、双眼鏡で覗いたら、兄は、確かに泣いていた。 表情は笑っていたが、今まで兄が一度も見せなかったような、最初で最後の悲しい笑顔だった。 そして、すぐ曲がり角を曲がったときにもう兄の姿は見えなくなったが、僕は涙を流しながらずっと双眼鏡を覗き続けた。『いつか…元に戻るよね…』そう思って、兄の元の姿を懐かしみながら、緑が一面に広がる田んぼを見晴らしていた。そして、兄との思い出を回想しながら、ただ双眼鏡を覗いていた。 …その時だった。 見てはいけないと分かっている物を、間近で見てしまったのだ。 『くねくね』 1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/11(金) 23 32 09.03 ID WOsjqhBX0 男「・・・なあ」 女「ん?何?」 くねくね 男「・・・なんでお前はいつもそうやってくねくねしてるんだ?」 女「仕方ないでしょう。私の一族はそういうモノなんだもの。貴方も知っての通りよ」 くねくね 男「・・・だけど都市伝説ではお前を見たら頭が狂っちまうはずだろ。何で俺はお前を見ても狂わないんだ?」 女「・・・さあ、何故かしら。私も長いこと田んぼに住みついてたけど、貴方のような人は初めてよ」 くねくね 男「一体お前は何なんだ?」 女「さあ・・・自分でも分からないわ。気がついたら田んぼにいたの。私の頭の中で声がするのよ。『踊れ』・・・ってね。だから私は踊っていたの。それが私の全てだった」 くねくね 男「・・・」 女「だけどね、貴方と出会って私は変わったわ。狭い田んぼの中が全てだった私を、外に連れ出してくれたもの。いっぱい楽しいことを教えてくれたわ。・・・人が居るところには行けないけど、私はそれでも十分よ。貴方が居てくれれば、私はそれで十分」 くねくね 男「・・・悪いな。いつか、お前が普通の女の子になったら、もっと色んな所に行こうな」 女「・・・うん」 くねくね 男「もっと近くへ来いよ」 女「えっ・・・でも、余り近づきすぎると何があるか分からないわ。貴方でも狂ってしまうかもしれない」 くねくね 男「・・・心配ない」 ぎゅっ 女「あっ・・・」 男「・・・もう狂ってるさ」 19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/11(金) 23 46 26.33 ID WOsjqhBX0 男「お前さ・・・服って一着しか持ってねえの?」 女「うん、この白いワンピースしか持ってないよ」 くねくね 男「もっとさ、おしゃれしようぜ。そういうとこから変えていけばいいんだよ」 女「でも・・・私どんな服着たらいいか全然わかんないよ・・・」 くねくね 男「大丈夫、実は持ってきてるんだ。ほら」 女「わ、どうしたのこれ」 くねくね 男「姉貴のおさがりなんだけどさ、ちょっと着てみてくれよ」 女「・・・うん、ありがとう。着てみる」 くねくね 女「・・・」 くねくね 男「・・・」 女「・・・」 くねくね 女「・・・ねえ」 くねくね 男「・・・何だ」 女「・・・着させてくれない?」 くねくね 男「・・・自分で着れないのかよ・・・」 女「うん・・・ごめん」 くねくね 男「しょうがねえな・・・ほら」 女「・・・」 くねくね 男「・・・じっとできないのか・・・?」 女「・・・うん・・・ごめん」 24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/11(金) 23 48 30.40 ID JWF6FMt+0 男「くねくね」 女「くね?」 男「くねくねくね」 女「くねー」 男「くねくーねくね!」 女「くねくねwwww」 男「くーねwwwwww」 女「くねくね」 男「くねくね」 29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/11(金) 23 57 57.02 ID WOsjqhBX0 男「お前ってさ、何か好きな食べ物とかあるの?」 女「あるよー。えっと、米とわらともみがら」 くねくね 男「・・・まあ、無理もないか・・・」 女「あ、あと雀」 くねくね 男「・・・」 女「・・・ごめん、嘘だからそんな引かないで・・・」 くねくね 男「・・・まあ、好物の一つくらいあってもいいだろ。お菓子をいっぱい買ってるから、色々試してみろよ」 女「わ、ありがとう。じゃあ早速・・・」 ・・・・・・ ・・・・・・ 女「うん、これ美味しい。好きな味がする」 くねくね 男「へー、どれどれ?」 ・・・ 男「・・・『ねるねるねるね』?」 女「うん、何か懐かしい味がするの」 くねくね 男(・・・確かに響きは近いものがある、か?) 35 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/12(土) 00 12 38.98 ID G2mkeATE0 男「やっぱりあれなのかな、今までお前を見たやつはみんな発狂したのかな」 女「・・・うん、多分そうだと思うよ・・・」 くねくね 女「可哀想なことしちゃったよね。もしかしたらまだ何処かの田んぼで踊り狂ってるのかも。。。」 くねくね 男「・・・別にお前は好きでそんなことしてたわけじゃないんだから、そんなに自分を責めるな」 女「・・・うん、ありがと。でもやっぱり気になるよ。今まで見た人の中には年頃の女の子も居たのに・・・」 くねくね 女「・・・私、あの子の人生、滅茶苦茶にしちゃったのかも・・・」 くねくね 男「・・・」 そのころ某所 狂う「君、好きだから私と一緒に死んでくれ」 「んな、何言ってんだあんt」 狂う「死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね」 「うわああああ!!なに斧なんか振り回してんd」 狂う「この世で一緒になれないのならせめてあの世でえええええ!!!」 「ぎゃああああああああああ!!!!!!!111」 彼らに関連性があるか否かは定かではない 41 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/12(土) 00 34 06.85 ID TKtqXWwa0 真っ白な服を着た人、 (男なのか女なのか、その窓からの距離ではよく分からなかった そうです) が1人立っています。 (あんな所で何をしているのかな)と思い、続けて見るとその 白い服の人は、くねくねと動き始めました。 (踊りかな?)そう思ったのもつかの間、その白い人は不自然な 方向に体を曲げるのです。 とても、人間とは思えない間接の曲げ方をするそうです。 くねくねくねくねと。 A君は、気味が悪くなり、お兄さんに話しかけました。 「ねえ。あれ、何だろ?お兄ちゃん、見える?」 すると、お兄さんも「分からない。」と答えたそうです。 ですが、答えた直後、お兄さんはあの白い人が何なのか、 分かったようです。 「お兄ちゃん、分かったの?教えて?」とA君が、聞いたのですが、 お兄さんは「分かった。でも、分からない方がいい。」と、 答えてくれませんでした。 あれは、一体なんだったのでしょうか? 今でも、A君は、分からないそうです。 「お兄さんに、もう一度聞けばいいじゃない?」と、 私は弟に言ってみました。 これだけでは、私も何だか消化不良ですから。 すると、弟がこう言ったのです。 「A君のお兄さん、今、知的障害になっちゃってるんだよ。」 52 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/12(土) 00 57 46.15 ID G2mkeATE0 女「・・・ねえ」 くねくね 男「何だ」 女「私達ってさ、傍目から見たらどう写ってるのかな?」 くねくね 男「傍目から・・・見れないだろ」 女「いや・・・確かにそうだけど、客観的に見てってことよ」 くねくね 女「やっぱさ・・・おかしいよね。貴方は普通の人間で、しかもそんなに優しいし。 私のほうは正体不明の化け物で、しかも貴方に依存しきってるのが現状だし」 くねくね 男「何だよ急に?」 女「うん・・・あのね、私・・・やっぱり田んぼに帰r」 男「俺はな」 女「・・・」 くねくね 男「好きな女の世話を焼いてやれないほど了見の狭い人間じゃねえ」 女「・・・・・・」 くねくね 男「それに、お前は正体不明の化け物なんかじゃない。少なくとも俺にとっては 何者にも変えがたい大切な存在なんだ」 女「・・・本当に?」 くねくね 男「ああ・・・。頼むから、どこにも行かないでくれ」 女「・・・うん」 57 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/12(土) 01 19 32.88 ID G2mkeATE0 男「思ったんだが、外に出られないのなら、テレビで世界を勉強するのはどうだ?」 女「てれび?何、それ?」 くねくね 男「・・・あー、そうか。テレビを知らないのか。あれだよ」 女「ん?あの箱がてれび?あれで世界の勉強が出来るの?どうやって?」 くねくね 男「んー・・・、説明するより実際に見たほうが早いな」 女「?」 くねくね 男「ポチッとな」 パッ! 女「!!??ええ??何これ、中に人が入ってるの!?」 くねくね 男「・・・・・・」 女「うわー、すごいねー。こんなちっちゃな人が居るんだー。あっ!大丈夫なのかな、私見ても。おーい、大丈夫ですかー?返事してくださーい」 くねくね 男(かわいい・・・) 女「あっ、この人私と似てる動きしてる」 くねくね 男「?どれどれ」 男「・・・・・・」 ・・・エスパー伊藤・・・。 男(確かに普通の人間の間接ではテニスラケットはくぐれんわな・・・) 女「ねえねえ、この人仲間かな?大丈夫かな?」 くねくね 男「・・・多分大丈夫だと思うぞ。ある意味お前より強烈なキャラだ」 女「?」 62 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/12(土) 01 36 24.44 ID G2mkeATE0 男「『くねくね』ってのは、みんな白い色をしてるもんなのか?」 女「さあ・・・私も実は同族には会ったことないんだよね」 くねくね 男「そうなのか・・・。でも、もしかしたら色を変えたら何か変化あるんじゃないか?」 女「色を変える?どうやって?」 くねくね 男「ふっふっふっ・・・、実はこんなものを借りてきたのだ」 どどんっ! 女「・・・何、これ?」 くねくね 男「日焼けマシーンだ。これに入って暫く待つと、こんがり小麦色の健康的な肌に変われるって寸法だ」 女「・・・・・・」 くねくね 男「早速試してみよう」 女「でも・・・私」 くねくね 男「まあまあ、とりあえず色々試してれば、お前を元に戻す手がかりが掴めるかもしれないだろ?」 女「・・・うん、そこまで言うなら・・・」 くねくね ウイーン・・・ くねくね 男(・・・スルメ焼いてるみたい・・・) ―30分後 男「・・・なんで全く色が変わってないんだ?」 女「うん・・・あのね、さっき言おうと思ったんだけど、年がら年中田んぼで日光浴びてても白かったのにこんな機械でちょっと焼いたくらいじゃびくともしないと思うのね・・・」 くねくね 男「・・・不覚」 71 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/12(土) 02 21 47.88 ID G2mkeATE0 男「質問があるんだが」 女「何?」 くねくね 男「お前はそうなる前の記憶は全く無いのか?」 女「・・・うーん、全くってわけじゃないけど、ほとんど覚えてないよ」 くねくね 男「思うにだな、そうなる前の記憶を思い出せば元に戻る手がかりが掴めるんじゃないか?」 女「んー・・・、でも本当にほとんど覚えてないんだよ・・・」 くねくね 男「実はこんな本を買ってきた」 女「ん?・・・『催眠術で記憶探検2』?」 くねくね 男「うむ、実に怪しいうえに1はどこを探しても見つからなかったが、この本によると簡単な催眠術によって自分の奥底に隠された記憶を探れるらしい」 女「ふーん」 くねくね 男「まあ、駄目元で試してみるか?」 女「うん、面白そう」 くねくね 男「・・・貴方は今、どこにいますか?」 女「・・・・・・」 くねくね 男「・・・そこから何か見えますか?」 女「・・・誰かが立っています」 73 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/12(土) 02 22 03.24 ID G2mkeATE0 くねくね 男「・・・その人は何をしていますか?」 女「・・・こちらをじっと見ています」 くねくね 男「・・・・・・」 女「少しずつ・・・こっちに近づいてきます・・・でも顔が見えません・・・もう目の前にいます・・・」 くねくね 男「・・・・・・」 女「私の髪に触れました・・・頬をなでられています・・・首筋から・・・肩へ・・・そして・・・顔が」 くねくね 男「・・・俺がみっつ数えたら戻ってきてください。いいですか?1、2、3」 女「ん・・・?どうなったの?」 くねくね 男「・・・何も聞くな」 女「?何何、何があったの?」 くねくね 男「何も無かったよ。インチキだこんな本」 女「嘘。絶対なんかあったでしょ。教えてよ、ねえ」 くねくね 女「ねーえー、おしえてよー」 くねくね 男「絶対ヤダ」 女「むー・・・、私のことなのにー・・・」 言えるか。あれは俺と初めて会ったときの記憶だ。 あのまま行くと、俺がいきなりあいつの唇を・・・。 男「うわわわっ!」 うーむ、我ながらなぜいきなりあんな行動をとったか未だに分からん。 やっぱり狂ってるのか・・・? 39 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/12(土) 00 31 19.57 ID G2mkeATE0 男「・・・なあ」 女「なあに?」 くねくね 男「もし、さ。お前と普通の人間の間に子供が出来たとしたら、そいつは一体どうなるんだろうな・・・」 女「・・・分からないよ。だけど、普通じゃないことだけは確かだと思うよ」 くねくね 男「・・・・・・」 女「どうしたの?」 くねくね 男「・・・俺は大丈夫だぞ」 女「?」 くねくね 男「俺は・・・たとえ子供が普通じゃなくても愛せる自信がある。それがお前の子なら尚更だ」 女「・・・えっ・・・」 くねくね 男「・・・愛してる」 女「・・・本当に?だって私人間じゃないんだよ?ば、化け物なんだよ?それに人前にだって出られないし自分じゃ何にも出来ないし、それに・・・それに・・・」 くねくね 男「愛してる」 ぎゅっ 女「あっ・・・」 くねくね 男「愛してる」 ・・・やがて男と女の間には可愛らしい娘が生まれた。娘は全く普通の人間で、どこもおかしな所はなかった。 両親は揃って首を捻ったが(もっとも、一人はいつも首を捻っているが)、娘が無事ならそれでいいという結論に到った。 ・・・当たり前のことだ。女は、元々は人間だったのだから。
https://w.atwiki.jp/kirby-ex/pages/30.html
こいつだけには言われたくない。 「こいつだけには言われたくない」というような事を投稿してみてください。 テンプレ(コピペして使う事を推薦) (言うキャラ名)「(言う内容)」(投稿者の名前) 例 カービィ「この大食い!」(あきこ) メタナイト卿「アドバイスばっかりしてないで、自分も戦ったらどうだ」(宇宙野武士) タック「泥棒!」 ドロッチェ「お前が言うな!」(あきこ) メタナイト卿「基地を爆破するだと!?ふざけるな!中でまだ仲間が戦っているんだぞ! どうすればそのような愚かな考えが浮かぶのだ!」(宇宙野武士)
https://w.atwiki.jp/kolia/pages/607.html
<目次> ■自由と義務と権利と、もう一つ【自由】 【義務】 【権利】◆とってもとっても重要な補足◆ 【・・・】自由でも義務でも権利でもないもの。 ■任務と権限と責任【任務】 【権限】 【責任】 ■言論の自由 ■法の下の平等 ■正当防衛と緊急避難 ■ネットウヨク ■自由と義務と権利と、もう一つ 【自由】 何をやってもよい。やりたいようにやってよい。 人から「お好きなように」「勝手にやれば?」と言われるのが自由。 『自由の尊重』 指図しないし邪魔もしない。 『自由を尊重しろ』 指図すんな、邪魔すんな。 『自由を侵すな』 やろうとすることを邪魔するな。制限を掛けるな。 『自由を保障しろ』 好き勝手が出来るように便宜を図り、且つ誰にも邪魔させるな。 ※自由というのは他者が関与しないもの。邪魔もしないが手助けもしないもの。なので「自由の保障」のように、誰にも邪魔させないという他者の手助けを必要とするものは自由というより権利。 【義務】 自分の意思がどうであれ、やらねばならないこと。 やりやくないことでもやらなければならない。 嫌だと思ってもやらなければならない。 「良くないことなのでは」と思ってもやらなくてはならない。 「悪い事だ!」と思っててもやらなくてはいけない。 問答無用でやらなくてはならないのが義務。 【権利】 やりたいと思えば出来ること。手に入れたいと思えば手に入れられること。 それが実現出来るよう誰かが便宜を図る義務を負ってくれるもの。 権利は自由と違って他者が相応の義務を負うことを必要とするものです。邪魔は、単に「しない」ではなく「してはいけない」になり、手助けは、しなくてはならないという義務になります。この義務を他の者が負ってくれなくては権利は成り立たちません。 あなたが一万円もらえる権利を持ってたとします。この権利を成り立たせるのに必要なのは、一万円をあなたにあげる義務を負う存在です。誰もこの義務を負わなければ、いくらあなたが一万円もらえる権利があるといってももらえないわけです。このように権利には、それに釣り合うだけの義務を負う存在が絶対に必要なのです。 なので・・・ 『権利を認める』 実行出来るよう便宜を図る義務を負うこと。 「権利を認めろ」=便宜を図る義務を負え。 『権利の尊重』 実行出来るよう便宜を図る義務を果たすこと。 「権利を尊重しろ」=便宜を図る義務を果たせ。 『権利の保障』 実行出来るよう便宜を図る義務を負い、また他の者にも負わせ、果たさせること。 「権利の保障しろ」=便宜を図る義務を果たし、他の者にも果たさせろ。 という意味になります。 ◆とってもとっても重要な補足◆ 【・・・】自由でも義務でも権利でもないもの。 やるもやらないも自分の気持ち次第なのだけど、周りがそれを許してくれると限らないもの。他の人が、良いことと思えば褒めてくれるし、悪いと思えば邪魔してくるもの。しかしながら、褒めてくれるからといって、やっていいこととは限らないし、邪魔してくるからといって、やってはいけないことだとも限らないもの。周りの人がどう思うか次第なので、周りの人の気持ち次第で許されたり禁じられたりするもの。 つまり、自由とか義務とか権利とかと規定するだけの特徴がないもの。特別な特徴のない極普通にありふれた自然な状態。やっていいとか悪いとかが規定されず曖昧なままとなってる状態。特別な特徴がないので、取り立てて名付けられることもなかった為に表す言葉を持たない状態。 机上で理論を組み立ててる者の理論では、この当たり前過ぎて言葉にされてない概念が抜け落ちてる。この概念が抜け落ちてると曖昧な基準をうまく捉えることが出来なくなる。多少は大目に見るとか、やり過ぎたら抑えるとかの曖昧な基準が理解出来なくなる。禁じられてないからやっていいんだとか、禁じられてないから文句言われる筋合いないとか極端な捉え方をするようになる。極普通に現実にありふれた状態で、あまりにも当たり前で、誰もが普通に実生活の中で捉えるはずのものなので、表す言葉はなく、一々教えられもしないが、非常に重要な概念。 ■任務と権限と責任 【任務】 課せられた仕事。果たすべき務め。 【権限】 任務をこなす為に与えられてる権利。 【責任】 義務として負ってる任務。 『責任を問う』 任務の出来を評価すること。 任務の出来が良ければ責任を負う者にプラスの評価がつき、賞賛の対象となる。 任務の出来が悪ければ責任を負う者にマイナスの評価がつき、処罰の対象となる。 「必要な権限を与えるからこの任務、責任持ってやってくれ」 というのが、権限と任務と責任の関係。 「責任持ってやるから権限与えてくれ。そうしたらその任務引き受ける」 というのが、責任と権限と任務の関係。 「権限与えられないならやろうにも出来ない。責任持てないから任務引き受けられない。」 というのが、権限と責任と任務の関係。 このように権限と責任と任務はセット。 なので、 権限を奪うと仕事が出来なくなり、責任持てなくなる。 任務を増やすと責任は重くなり、権限は拡大する。 責任を問うてると、任務が増え、権限も拡大する。 無闇と権限を奪ってると、その者はやるべき仕事が出来なくなる。 無闇と仕事を押し付けてると、その者は権限を拡大させ強大になる。 無闇と責任を問うてると、やはりその者は権限を拡大させ強大になる。 だから、 無闇と「お前の責任でこうなったんだ! お前が責任持って何とかしろ!!」なんて責め立ててると、責任者は責任問われてる自分だってことになって、責任者である自分が決めると権限を拡大していき、焼け太る。力を削ぎたいなら「お前の責任ではない」と言わねばならない。「お前は責任負わなくていい。やらなくていい。手を出すな、口出すな、すっこんでろ!!」と言わねばならない。権限と責任と任務がセットなのでこういうことになる。 ■言論の自由 どんな意見を言ってもいいんだよということ。 何を言ってもいいのは意見であって情報ではないことに注意。 言論の自由は、偽情報である嘘を吐くことまで許すものではありません。 これを何を言ってもいい自由と捉えたりすると、 捏造や誹謗中傷を禁じていいのかどうかわからなくなって頭が混乱します。 『言論の自由』で自由だと言ってるのは“言論”ですのでお間違いなく。 ■法の下の平等 法律に規定された条件に当て嵌まる者は、全員同じ扱いにすること。 条件に当て嵌まる者を同じ扱いにするのであって、当て嵌まらない者まで同じ扱いにするわけではありません。ですので、当て嵌まる者と当て嵌まらない者とでは扱いに違いが出ます。扱いに違いがあることの全てが『法の下の平等に反する』わけではありません。 ■正当防衛と緊急避難 ■ネットウヨク 主に左派が、自身より右寄りの発言をネットでする人を指していう言葉。 「自身より右寄り」なので、左派が極左だと、中道左派から中道から極右までが全てネットウヨク。 そう極端でない左派だと、中道右派からら極右までがネットウヨクに該当。 要するに、ネットで政治について話す左派でない人のこと。 元々は蔑称のつもりであったのだろうが、左派があまりに安易に使うものだから、もうその程度の意味しかなさなくなっている。 左派でないことを表すので、左派と思われたくない人が自らネットウヨクを自称したり、ネットウヨクであることを逆に誇りに感じてたりで、最早蔑称として機能していない。 共産党支持者でも、民主党批判をしていたら、勘違いされてネットウヨクと呼ばれることもある。
https://w.atwiki.jp/seigeki/pages/370.html
作者:Elika 一緒に作ったら A:男。彼氏。多分優しい。 B:女。彼女。淡々と。 A「なーなー」 B「ん?」 A「これ、お前が作ったんだよな?」 B「そうだよ。早く食べてよ。」 A「いや、いくらなんでもこれは料理じゃないだろう。」 B「ひどいね。恋人の作ったものが食べられないっていうの?」 A「確かに俺は、おまえのその淡々としたキャラクターが好きだが…」 B「いいじゃないか。料理も淡々としていて。」 A「これは淡々としているとかいうレベルじゃないと思う。」 B「ひどいわっ!私の手料理、食べられないのっ?!」 A「急にキャラ作るなよ!!」 B「わがままだな、お前は。」 A「キャラじゃなくて料理をもうちっとこう、なんとかしてくれよ!!」 B「お前は時折難しいことをいうな。それのどこが不満なんだ。」 A「不満点を全部上げていけばいいのか?!」 B「今後の対策とさせてもらうよ。」 A「…まず料理は皿に乗っているもんだと俺は思うわけだが」 B「男はワイルドくらいがちょうどいい。」 A「そーいう問題じゃないだろう?!」 B「善処してやる。次。」 A「なんでお前のほうが偉そうなんだよ…ええと、次になんだほら、その」 B「歯切れの悪い男だ。いいたいことがいえない間柄でもないだろうに?」 A「箸とかスプーンとかフォークとか、なんていうんだその…」 B「無知なだけか。カトラリーという。」 A「そうそう、カトラリー?それすらないのもどうかと思う」 B「お前の目は節穴か?そこにあるだろう。」 A「これ、カトラリーに含めていいのか?!しゃもじじゃないのか?!」 B「ご飯はしゃもじで食べろ。」 A「っていうか目の前に炊き立てご飯みっしり詰まった炊飯器どん!とおかれて手料理です、って言われる俺の気持ちはどうなる!?」 B「シンプル イズ ベスト。」 A「そーーーーいう問題じゃないだろう?!」 B「…料理は苦手なんだ。しかし手料理に憧れている様子だったから…」 A「…ったく。そーいうところでも不器用なのな、お前。」 B「不器用な女は嫌いか?」 A「はぁ…いいよ、わかった。俺の負けでいい。」 B「勝利したところで嬉しくない。料理を教えろ。」 A「ははっ。じゃあカレーからはじめようか。幸い、ご飯はたっぷりあるしな。」 B「甘口で頼む。」 A「お前もわがままだなぁ。」 B「お前ほどではない。」 A「じゃあまずは・・・・」