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ジャンガたんくんかくんか!はぁはぁ!! -- 描いた奴 (2010-02-01 22 11 38) はぁはぁ!! -- 名無しさん (2010-02-01 23 03 26) くんかくんか! -- 名無しさん (2010-02-02 00 07 11) くんかくんか! -- 名無しさん (2010-02-02 10 59 26) くんかくんか! -- 名無しさん (2010-02-02 17 58 17) うわぁ^p^;;;; -- 描いた奴 (2010-02-02 19 41 33) おお! 毒の爪の使い魔ですか! 自分、あのジャンガがかなり好きです。レベル高いですね -- 無風の五月 (2010-02-03 17 20 50) ジャンガかっこいいよおおお!!!1 -- 名無しさん (2010-02-04 19 10 59) くんかくんか! -- 名無しさん (2010-02-05 20 15 00) クンカクンカ!ハァハァ!! -- 名無しさん (2010-02-05 21 40 16) 真っ赤な爪が怖え -- 名無しさん (2010-02-13 18 59 03) うわああああああ!!! -- 名無しさん (2010-02-13 20 07 42) バッツが死神ラッシュ使えるならジャンガも使えたりして?? -- 名無しさん (2010-03-25 20 52 21) 早く続きが読みたいです(*^_^*) -- 名無しさん (2010-03-30 20 55 13) 続き読みたい作品だなぁ・・・ -- 名無しさん (2011-03-09 12 47 07) いいとこで中断されてるからな…早く再開してほしい作品だ… -- 名無しさん (2011-03-15 07 57 05) 名前 コメント
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的な(てきな) らび口癖の1つ みたいな(みたいな) らび口癖の1つ おとしゅ(おとしゅ) 相手を無茶振りして落とすこと \(´・ω・`)/(ぽっぽこぺ~) ぽっぽこぺ~ くんかくんかしたいお(くんかくんかしたいお) くんかくんかすること
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CN HN くんか ◆R3I//UDeEM アイコン色 追加アイコン 初参加番地 ~ 普通村 ~ 36793番地 HN一覧 くんか ◆R3I//UDeEM くんか ◆tKDGvlJGoM おすすめログ
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ハイジャック犯の独り言 作者:どらいも ◆pTHzZZJPRqii おい・・・へへ、おいスチュワーデスさん。 おおっと、最近じゃキャビンアテンダントって言うのかな? まあ、そんな事はどうだっていい。ここは俺の好きなように呼ばせてもらう。 ちょっとスチュワーデスさんこっちに来てくれ。面白い物を見せてやる。 どうだよ、この黒光りする物体。なんだと思うよ? ほらほら、遠慮しないでもっと近くに寄って、よーっく見てみろ。滅多にお目にかかれないものなんだからよ。 なに?そんなあからさまに本人に伝わるような嫌な顔しないでくれよ、結構傷つくんだからさ。 ちゃんとボスに言われたとおり、夕べは1ヶ月ぶりのお風呂に入って身も心も清めてきたんだから。 ほーら、臭くないからもうちょっとこっちにおいで。 よーしよしよし。おっ、・・・て近くで見たら結構化粧厚いじゃないか。 遠目に見たら結構好みだったのに、なんだよクソッ。 あっ、今の聞こえた?うそうそジョーダン。そんなに睨むなって、こっちゃトラウマ持ちなんだからさ・・・ ん?これ?この頭にかぶってるやつ? これは目出し帽っていうんだぜ。顔すっぽり覆って、目しか出てないから顔が分かんない。すぐれもんだろ。 いや、そんなしげしげ見つめるなっての。結構照れるじゃん。 そんなことよりさ、こっち見てくれよこっち。この黒くテカテカと光ってるブツをさ。 これ、なんだと思うよ? ほーーら、太くて固くて素敵だろう。 なんだと思う?当てたらご褒美やるぜ。 えっ、・・・うん。あたり。トカレフ。君、詳しいんだね・・・。 ご褒美?えと、どうしよっかな。考えてなかった。 あーもう、出鼻くじかれたぜ。 ご褒美はこれだ! おい、俺はテロリストだ。 本日只今の時刻をもって、この飛行機はハイジャックさせてもらう。 おとなしくして、操縦席まで案内しろ! よーし、ここまではボスにもらったメモのとおり。順調順調。 さて、次はこうやってスチュワーデスさんを人質にしてと。 よっと、難しいな・・・。 後ろからこうやって、右腕を捻って・・・。 ん? ふんふん くんくん くんかくんか あーーーーくんかくんかくんかくんかくんかくんかくんかくんかくんかくんか はああ、なんかいいにおいがするぅ。それに、女の人ってこんなにやあらかかったんだ。 はああ、俺はじっ・・・ぐがっ、イタイタイタイタイタイ、あし、足ヒールで思いっきり踏んでるって おねがいどけてどけてどけてどけて わかったから、もうくんかくんかしないから、睨まないで操縦席まで案内しておねがい。 ふう、頼むよ。スチュワーデスさん俺より背が高いから、押さえ込むの結構しんどいんだぞ。 そう、そう。おとなしくしてたら後ろ姿は結構かわいいじゃねぇか。 …なに?何ですかその冷ややかな目。 むっ!おおっとぉ!!それ以上動くんじゃねえ。 動けばこの化粧は厚めだけどいいにおいのする後ろ姿がちょっとかわいい、このスチュワーデスさんの命は保証できないぜ。 そうそう。乗客は乗客らしくおとなしく座席に座ってベルトサインの点灯中はシートベルトをお閉めくださいってんだ。 座席のテーブルしまうのもわすれんな。ついでに救命胴衣は座席の下なんだぜ。 よしよし、抵抗すればこの拳銃が遠慮なく火を噴くぜ。ほんとは火じゃなくて玉が飛び出すんだけどな。 火が出るんですかってボスに聞いたらぶん殴られたから多分本当だ。試した事ないけど。 やれやれやっと到着。このドアの向こうが操縦席なんだな。 案内ご苦労。スチュワーデスさんには引き続き人質になってもらう。 よーし、ノックするぜ。コンコン。 お邪魔しまーす、テロリストですがハイジャックさせてもらいま・・・・ えっ?なに? なになに?あなた方? えっ・・・やめて、そんな物騒な物こっち向けないで! なに、その目だけ出してる帽子。俺とおそろいじゃん! ももももしかして先客がいらっしゃったの? いや、私はただの乗客で・・・ってそんなとこ、うぉぁ、掴まないで!いたいいたい やだやめてぼうりょくはんたいスチュワーデスさん、たすけてよぉぉおおおおおおお!!!
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ゆえとあんなの双子疑惑検証ページ ある日、ファービーを介して急接近した二人 なにげない会話から二人はある疑惑を持ち始める 「私たち双子なんじゃ…」 Y→ゆえ A→あんな TLの流れからハンカチの話に、くんかくんかしたA「ぺろっこれはレノアハピネスの香り」 Y家の柔軟剤をツイッタ越しにかぎあてる トレスの話になり何を今やってるか、候補曲の話から某ジャニーズがやりたいというA Yがやろうとしたグループだった、曲までかぶっていたら怖いよね→かぶる 学生時代やっていた部活二つ同じだった 好きなアーティストが倖田來未、そこから合作の話に50曲から4曲決めなければいけなかったがわずか2-3時間ですんなり決まる その中の一つのPVの希望配役2人がばっちり同じだった 極度のドエムクラスタ 重度の爺好き
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196 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/01/24(月) 07 40 46 ID pAieB+Zm0 [9/11] ……妹よ。 夜中に人の部屋で何をしてる。 ごそごそという物音がして目を覚ますと、長い髪が目に入った。 俺が寝たふりをして様子をうかがっていると、なぜかタンスに頭を突っ込んだ。 なにをしている。そこは下着入れだ。 エロ本なら、二段上……いやいやそうじゃなくて。 「くんかくんかくんか」 だからなにをしている。 イヌみたいにひとしきりにおいを嗅いだ後、「はあ」とがっかりしたようにため息をついた。 「においがしない」 あたりまえだ。選択してから仕舞ってらあ。 「……寝てる、か」 そして、俺が寝ているのを確認すると、まめ球だけの証明を背にしてこっちを向いた。 ごそごそ。こらやめろ、ベッドは。そこには、だいじにな眼鏡ものの…… ん? イヌは訂正、お前なネコか。潜ってくるな……。。 「くんかくんか」 めておい、ぬがすな。 「パンツ……」 たしかにパンツだ。パンツは脱がすな、おい。 「くんかくんか」 こら、やめ……ハァハァ、かかぐなっての、おい。ハァハァハァ……やべ……ハァハァhァ 「くんかくんかハァハァハァ……」 ハァハァハァ…… -------------
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琥一くんからの電話 突然の訪問の続き ・ ・ ・ ●●「!! あ、琥一くん! 琥一「ルカ、 そっち行かなかったか? ●●「うん、 さっき家の前に来て—— ・ ・ ・ 琥一「昼間絡んできたのは、 いつもの奴らだな? ●●「うん。 琥一「わかった…… ●●「琉夏くん、大丈夫かな…… 琥一「いつものことだ。 オマエはつまんねぇこと 心配しないで寝ろ。 ●●「でも—— 琥一「大丈夫だ。 ……じゃあな? ●●(2人とも、 危ないことしないで……) ・ ・ ・ ●●(結局よく眠れなかった…… 2人とも大丈夫かな……) ・ ・ ・ ●●(やっぱり2人とも来てない。 電話もつながらないし……) 大迫「●●。 ●●「あ、大迫先生。 大迫「琉夏たち、 探してるのか? ●●「あの、はい…… 連絡もつかなくて。 大迫「ちょっとケガしてな。 2人とも総合病院だ。 先生も、今帰って来た。 ●●「総合病院!? 大迫「大丈夫。 ちょっとケガしただけだ。 2人ともピンピンしてる。 ●●「でも、怪我って—— 大迫「心配すんな、 って言っても無理だな? ……よし、行って来い! ●●「はい! あ、でも授業—— 大迫「そんなもんどうでもいい! 行け! ●●「はい! ・ ・ ・ ●●(えっと、病室は……) 看護師A「お見舞いの方ですか? ●●「あ、はい。 桜井琉夏さんと 琥一さんの病室は…… 看護師B「あぁ、桜井さん達なら、 屋上にいましたよ? ●●「……屋上? 行ってみます。 ありがとうございました。 看護師A「お大事に。 看護師B「ねぇねぇ、 どっちのカノジョかな? 看護師A「琉夏君でしょ、やっぱり。 カワイイ〜〜 ●●(ちょっと恥ずかしい……) ・ ・ ・ ???「××ちゃん。 ???「あ? ●●「琉夏くん、 琥一くん! ●●「!! 琉夏「どうしてここに? ●●「大迫先生から聞いて…… 琥一「あのヤロウ。 黙ってろって言ったのによ。 ●●「……大丈夫なの? 琥一「どってことねぇよ。 こいつは大げさに 包帯巻かれただけだ。 琉夏「不死身だからね? ●●「もう…… どうしてこんなこと…… 琥一「ほらルカ、 聞いてんだろ? 琉夏「うん、えぇと…… ゴメン。 琥一「それじゃ わかんねぇだろうが。 琉夏「ホントに、ゴメン。 でももう、 これで終わりだ。 ●●「どうして? 琥一「聞くな。 でもまぁ、 俺も保証してやる。 これで終わりだ。 ●●「? 琉夏「学校、 まだ午後に間に合うかな? 琥一「あ? ●●「えぇ!? 無理しちゃだめだよ! 琉夏「行きたいんだ。 もう、学校に行けるの、 あと少しだろ? ●●「琉夏くん…… 琥一「わかった。 不死身のヒーローだオマエは。 コイツ、着替えさせるぞ。 手伝え。 ●●「でも—— 琉夏「行こう。 3人で、学校に。 ●●「うん、わかった。
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460 名前:かずなりくんかんさつにっき[] 投稿日:2011/05/15(日) 18 19 43 ID nWopuHto [2/14] 『かずなりくんかんさつにっき こんどうさくら』 かずなりくんは、私のとなりに住む男の子で、幼馴染です。 かずなりくんは私と同じ中学校の同じクラス。でもあんまり喋りません。 小学生のころはとても仲が良かったけど、中学生に上がった頃から遊ばなくなってしまいました。 でも、私はまだかずなりくんのことが好きです。 幸いなことに、私とかずなりくんのへやは向かいにあるので、窓からよく様子が見えます。 だから、最近の私は暇さえあれば、ずっとかずなりくんの部屋を眺めています。 なので、今日からかずなりくんの一日を観察・記録することにしました。 その観察結果を、不定期に記録していきたいと思います。 461 名前:かずなりくんかんさつにっき[] 投稿日:2011/05/15(日) 18 20 31 ID nWopuHto [3/14] ○月12日・・・晴れ 今日は土曜日。 かずなりくんが起きたのは、休日にもかかわらず午前六時でした。 かずなりくんはサッカー部に所属していて、だから休日の日も朝練習があるのです。 青のアーガイルチェックのパジャマから学校指定のジャージへ着替えると、かずなりくんは朝ご飯を摂って、学校へ出かけて行きました。 サッカーをするかずなりくんはとても格好良くて、よく女の子が応援に来ています。 そのこっちの気持ちも、よくわかります。かずなりくんは本当に格好いいのです。 午後三時に部活が終わると、かずなりくんは部活友達と一緒に、そのままファーストフード店に寄りました。 駅前できた、新しい店舗です。 結局そのあとゲームセンターにも行き、かずなりくんが家に帰って来たのは午後六時ごろでした。 今日のかずなりくん家の夕ご飯は、かずなりくんの好きなハンバーグのはずです。 かずなりくんの喜ぶ顔が目に浮かぶようで、私はくすりと笑いました。 かずなりくんは夕ご飯を食べてお風呂に入ったあと、ゲームを三十分ほどやって十時ごろに寝ました。 眠くなってきたので、今日の観察は、これまでしたいと思います。 おやすみなさい、かずなりくん。 462 名前:かずなりくんかんさつにっき[] 投稿日:2011/05/15(日) 18 21 13 ID nWopuHto [4/14] ○月15日・・・晴れ 今日は火曜日。 最近、かずなりくんは長谷川さんと一緒にいることが多いです。 長谷川さんはとなりのクラスの女の子で、可愛いと有名です。 勉強も出来て、体育も得意で、よく告白されているそうですが、なぜか全て断っているそうです。 長谷川さんは、最近昼休みに私の教室に来て、それからかずなりくんを呼び出します。 二人は同じ委員会なので、活動の打ち合わせをしているのです。 かずなりくんは、長谷川さんといるとよく笑います。そして、ちょっと顔が赤くなります。 なぜでしょうか。不思議です。 463 名前:かずなりくんかんさつにっき[] 投稿日:2011/05/15(日) 18 21 56 ID nWopuHto [5/14] ○月18日・・・くもり 今日は金曜日。 かずなりくんはいつも通り六時に起床しました。 今日は、サッカー部の朝練が無い日なので、かずなりくんはゆっくり仕度をし、学校へ出かけました。 登校途中に同級生の須山くんと合流し、八時ごろ、かずなりくんは学校へ到着しました。 それから午前の授業でかずなりくんは3回発言し、給食を食べ終え、昼休みになりました。 かずなりくんが次の授業の準備をしていると、他のクラスの女子がかずなりくんを呼び出しました。長谷川さんです。 今日の長谷川さんは、いつもと様子が違いました。委員会の打ち合わせでもなさそうです。 長谷川さんとかずなりくんは中庭に行き、二人で向き合って何かを話しました。 ここからでは、会話がよく聞き取れません。 なんて言っているのか分からないけど、長谷川さんの顔は赤くなっていました。 そして緊張した面持ちで、何かを伝えています。 かずなりくんは、真剣な顔でそれを聞いて、それから照れたように笑いました。 結局、なにを話していたのか、私にはよくわかりませんでした。 二人は別れると、かずなりくんは午後の授業を終え、部活をして帰宅しました。 今日のかずなりくんは、ちょっと早めに九時ごろ眠りました。 おやすみなさい、かずなりくん。 464 名前:かずなりくんかんさつにっき[] 投稿日:2011/05/15(日) 18 23 02 ID nWopuHto [6/14] ○月21日・・・くもり 今日は月曜日。 かずなりくんは五時半に起床して、朝の支度をして、早めに家を出ました。 今日はサッカー部の朝練習があるのです。 かずなりくんは家の前の十字路にさしかかると、急に手を振りました。 その先にいたのは……なんと、長谷川さんでした。 待ち合わせをしていたのでしょうか。長谷川さんは、かずなりくんと並んで歩き出しました。 二人は学校に着くまで、笑い話をして、楽しそうに歩いていました。 これはどういうことなんでしょうか。なんで、長谷川さんが? 私は考えて、ふと思い当たる節があったことを思い出しました。 金曜日の昼休み。あれは、今日待ち合わせすることを約束していたのではないでしょうか。そうです。きっとそうです。 長谷川さんの家はかずなりくん家の近所だし、長谷川さんは陸上部に所属しているから朝練習があるのです。 かずなりくんと長谷川さんは学校の門で別れて、それぞれ部活動へ向かいました。 かずなりくんは、その日一日普段通りに過ごして帰宅しましたが、心なしか嬉しそうでした。 十時半、かずなりくんが就寝しました。 おやすみなさい、かずなりくん。 465 名前:かずなりくんかんさつにっき[] 投稿日:2011/05/15(日) 18 23 42 ID nWopuHto [7/14] ○月23日・・・くもり 最近、妙な噂が流れています。 かずなりくんと長谷川さんが、付き合っているというのです。 そんなの嘘ですよね。嘘に決まっています。 クラスの男子がかずなりくんをひやかしても、かずなりくんは曖昧に笑うだけでした。 嘘、ですよね。 466 名前:かずなりくんかんさつにっき[] 投稿日:2011/05/15(日) 18 25 40 ID nWopuHto [8/14] ○月24日・・・晴れのち土砂降り 今日は木曜日。 朝登校する時は快晴だったのに、下校時になって急にひどい雨が降り出しました。 かずなりくんは、朝、お母さんに折り畳み傘を持っていくように言われていたので、きっと雨にぬれることはないでしょう。 今週の土曜日にサッカー部の練習試合を控えているかずなりくんが風邪でも引いたら、それこそ大変です。よかった。 一方私は、天気予報には雨マークなんて一つも無かったから、折りたたみ傘も持ってきませんでした。 私が昇降口近くで土砂降りの空を眺めていたら、なんと、かずなりくんが私に話しかけてきました。 なんと、かずなりくんは、一緒に傘に入って帰らないか、と私に言ってきたのです。 最近は全然喋っていなかったのに。どうして。 私は平静を装って、いいよ、そんなの悪いし、と伏し目がちに言いました。 それでもかずなりくんは引きません。 結局私は折れて、傘に入れてもらうことになりました。 ざあざあ音を立てて降る雨。かずなりくんの肩がこんなに近くにあります。 うそみたいです。それこそ、手を伸ばせば届く距離。 私は緊張して、自分がどんな顔をしているのかさえ、よくわかりませんでした。 ひとしきり沈黙が続いた後、唐突にかずなりくんが話を切り出しました。 ――ひさしぶりだな、一緒にかえるの。むかしは……ほら、小学生くらいのときは、よく一緒に帰っただろ? えっと、突然ごめんな。戸惑っただろ。最近あんまり喋ってないからな、俺たち。 かずなりくんのこえは小さかったけど、不思議と激しい雨音の中でもよく聞えました。 ――あのさ、おれ…………彼女、できたんだ え。 私は実際にそう呟いていたかもしれません。 どこかで予想はしていました。だってかずなりくんは、最近妙に長谷川さんと一緒にいることが多かったから。 でも、それをかずなりくん本人の口から告げられるとなると、想像以上に辛かった。 私はその事実を認めることができませんでした。無意識に、事実を心が否定する。 うそ、うそ、うそ。……うそでしょ? めまいがしました。みみなりもしました。ずつうもしました。 外の世界が、だんだんとおくなっていきます。 かずなりくんのこえが、だんだんとおくなっていきます。 467 名前:かずなりくんかんさつにっき[] 投稿日:2011/05/15(日) 18 26 03 ID nWopuHto [9/14] ――相手は、2組の愛子……じゃなくて、長谷川さん。 向こうから告白してきたんだ。実は前から気になってて……それで、付き合うことになった。 うそ……うそ、うそ、うそ、うそ。 ――今日は、それを言いたかったんだ。 さくらとは幼馴染だし……お前とは付き合い長いから、やっぱりちゃんと言っておきたくてさ。 うそ、うそ、うそ、うそ、嘘、嘘、嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘!! 呪詛のように否定を唱えます。 私はそんなこと、信じたくない。だって、嘘でしょ。かずなりくんが、かずなりくんが、かずなりくんが………… ――嘘よそんなの、信じないッ!!! ――…………さくら……? え、なに、お前、なに言ってるんだよ……? かずなりくんが驚いた顔で私をみています。雨は依然として強く、私の肩を濡らします。 嘘。嘘なのです。だって、ありえない、そんなの。嘘よ。嘘に決まってるでしょう? ――ねぇ。なんで。なんで。なんで。なんでよ。ねぇ。 ――は? なあ、どうしたんだ、さくら。ちょっと落ち着けよ。なあ。 ――なんで。なんで、なんで、なんで、なんでなんでなんでなんでッ!!? お願い。答えて。教えて。かずなりくん、本当のこと言って? ね、言って。 ――お、おい! さくら!? ――言ってよ。かずなりくん。言ってってば。言えよ。言え!! ――さく、ら…… ――違う、違う違う違う違う全然違うよ!!昔のかずなりくんはそんなんじゃなかった!! なんで!? なんで嘘ですって言ってくれないの!? かずなりくんが付き合うなんて嘘! かずなりくんが誰かのモノになるなんて嘘! 私そんなの信じないから!! ――さくら!!! かずなりくんが叫んで、私ははたと我に返りました。 私は混乱すると、いつの間にか思考が口に出ているのです。歯止めが利かなくなるのです。いやな癖です。 かずなりくんの手にしていた傘が、ぱたりと足元に落ちました。 たちまち二人の全身を雨がびしょぬれにします。 ――さくら。今までお前に黙ってたのは、悪かった。ごめん。 でも、おれ、決めたんだよ。だから、 ――かずなりくん。 私とかずなりくんは雨に打たれながら、向かい合って立ちつくしました。 奇しくもあの日の……18日の、かずなりくんと長谷川さんのように。 私はかずなりくんの言葉を遮るように、改めてもう一度、その愛しい名前を呼びます。 ――ねえ、かずなりくん。 もういちどたずねるから、よくきいて。 ……長谷川さんとつきあうって、そんなの、うそだよね? おびえたような表情で、それでも私を真っ直ぐに見据えて。そんなかずなりくんの口が、言葉を形作ります。 そして、かずなりくんが導き出した、その答えは―――― 468 名前:かずなりくんかんさつにっき[] 投稿日:2011/05/15(日) 18 27 02 ID nWopuHto [10/14] ○月27日・・・雨 かずなりくんは、毎朝長谷川さんと登校するようになりました。 二人の部活がない水曜日は、帰る時も一緒です。 今度の休日、二人は水族館に遊びに行くそうです。 長谷川さんが、楽しみだねって笑って、かずなりくんも、嬉しそうに笑いました。 ○月29日・・・くもりのち雨 朝、七時半。かずなりくんが、家を出る時間です。 きっとあの十字路には、長谷川さんが手を振って待っているのでしょう。 私はかずなりくんを追いかけるのをやめました。 私のかずなりくんは、もういないのだから。 ○月1日・・・小雨 クラスのおとこのこに いじめらめれていた わたしを、 かずなりくんは、いつもたすけてくれた。 あのひの かずなりくんは、もういない。わたしのとなりに、かずなりくんは、いない。 ○月3日・・・土砂降りのち雷 かずなりくんかずなりくんかずなりくんかずなりくんかずなりくんかずなりくんかずなりくんかずなりくんかずなりくんかずなりくんかずなりくんかずなりくんかずなりくんかずなりくんかずなりくんかずなりくんかずなりくんかずなりくんかずなりくんかずなりくんかずなりくんかずなりくんかずなりくんかずなりくんかずなりくんかずなりくんかずなりくんかずなりくんかずなりくんかずなりくんかずなりくんかずなりくんかずなりくんかずなりくん……………………どうして。 469 名前:かずなりくんかんさつにっき[] 投稿日:2011/05/15(日) 18 27 46 ID nWopuHto [11/14] ○月5日・・・くもり ――え。あの、なにか用ですか? 長谷川さんが、怪訝そうな顔で私を見る。 肩で切りそろえられた黒髪。清楚そうな可愛い服。細くて引き締まった身体。長谷川さんはやっぱり可愛かった。 ――えっと、あなたは……ああ、近藤さくらさん。たしか、かずなりくん家のとなりに住んでる人、だよね? ……気安く呼ばないでよ。 ――え? うるさいうるさいうるさい黙れ、そんな顔で私を見るな。 ――かずなりくんなんて、あんたなんかが気安く呼ばないで!! ――こ、こんどうさ…… ――かずなりくんは私のなのに……幼稚園の時、結婚しようねって約束したのに……小学生の時、いじめられてた私を助けてくれたのに……夏休み、一緒にいっぱい遊んだのに……なんで、なんであんたがッ!!! 死んじゃえ!!! あんたなんかあんたなんかあんたなんか――――――――――しんじゃえばいいのよ。 長谷川さんが、目を見開いて、落ちる。 長谷川さんの大きな瞳に、私の顔が映っていた。 私の瞳にも、ひきつった長谷川さんの顔が映っているのかな。 ……ねえ、長谷川さん。階段の最上段から落ちたら、痛い? 470 名前:かずなりくんかんさつにっき[] 投稿日:2011/05/15(日) 18 28 42 ID nWopuHto [12/14] かずなりくん。 もうあの忌まわしい女は消えたの。 だから、かずなりくんは私と、ずっと…… きゃあっ!!? ………… ………………痛い。 …………………………どうして? どうしてかずなりくんは、私を殴ったの? どうしてかずなりくんは、泣いているの? どうしてかずなりくんは、赤い長谷川さんを抱きしめてるの? どうしてかずなりくんは、私を睨んでるの? どうしてかずなりくんは…………私に死ねなんて言うの? 471 名前:かずなりくんかんさつにっき[] 投稿日:2011/05/15(日) 18 29 32 ID nWopuHto [13/14] ――だいすきなだいすきなだいすきな、 おおの かずなり様へ。 これは、私からかずなりくんへのラブレターで、そして、遺書です。 突然ですが、私は死ぬことにしました。 だって、かずなりくんが私に死ねって言ったから。 かずなりくんがのぞむなら、私は死にます。 かずなりくんだけには嫌われたくないから。私は、かずなりくんが好きだから。 でも、ごめんなさい。 死ぬ前に、この想いだけは伝えたかったの。 かずなりくんは、昔から私を守ってくれました。 小学生の時、いじめられていた私を、かずなりくんはいつもかばってくれた。ありがとう。 人見知りで友達が少なかった私だけど、かずなりくんはずっとそばにいてくれた。 幼稚園の年長組の4月24日、覚えてる? かずなりくんは忘れちゃったかもしれないけど……かずなりくんが、大きくなったら結婚しようって私に言ってくれた日です。 でも、小学生のあの日、私は転校しちゃって。 それから戻って来た後も、私とかずなりくんはなんとなく気まずくなっちゃって。 でも、私はずっとかずなりくんが好きでした。 だから、この日記の最後のページは、私からかずなりくんへの手紙で締めくくろうって決めたんです。 ごめんね、いろいろごめんね。そして、ありがとう。 私はやっぱりかずなりくんが好きです。だから私は、かずなりくんを好きなまま死にます。 本当に本当に、かずなりくんが好き。 さようなら、かずなりくん。 ――こんどう さくら より 「…………かずなりくん、この日記、見てくれるかな……見てくれたら、いいな。 ……なんで、こんなことになっちゃったんだろ……怖いよ。落ちるの、怖い……。 ……ごめんね、かずなりくん。ごめんね、はせがわさん。 ばいばい。みんな、ばいばい」 私は、泣きながら笑って、学校の屋上のフェンスを蹴った。
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澪「…ありえねー」 紬「…」 梓「…」 唯「あ、あの、その」 律「いや、別にいいんだけど。聡、説明してくれ」 聡「うんまあ」 かくかくしかじか 唯「酷いっ!私は変人じゃ」 律「あのさあ、唯。お前悪い奴じゃないんだけどさ」 律「なんでそうやって見知らぬ他人に迷惑掛けれるんだよ」 紬「怖かったわね、聡くん」 梓「ちょっと引きますわ、先輩」 澪「…うざ」 唯「え、えぇと…」 聡「…」 聡「ウザイならそう言えばいいのに」 律「え?」 聡「なんでそうやって希望持たせようとするんだよ」 聡「…良い奴とか、思ってないんだろ?」 聡「ウザイキチガイって、ハッキリ言ってやった方が唯さんの為だよ」 唯「うわあああん!!!」 聡「あれ」 律「お、おい唯」 キコキコキコ 唯「聡くんの禿ぇえええええ」 聡「ちょ、自転車勝手に…!」 聡「待てよ!」 ダダダダダダ 律「…なんだありゃ」 紬「りっちゃんの弟結構可愛いわ…」 ----- 聡「ハァ…ハァ…」 唯「…」 聡「いきなり漕ぎださないでくださいよ…」 唯「…自転車、パンクしちゃった」 聡「はあ…」ドサッ 聡「早く漕ぎすぎです」 唯「…」 聡「…」 唯「…」 聡「…」 唯「あたし、ウザイかなあ」 聡「ウザイですね」 唯「酷いっ」 聡「正直に言った方が唯さんの為です」 唯「おとにゃんにはデリカシーが足りないよ」 聡「そんな物要らない気遣いです。期待させる方が残酷です」 唯「…」 唯「…(川原で二人…夕焼けを見ながら…)」 唯「(語り合う…)」 唯「(あれ?これ青春じゃね?)」 唯「我が青春、ここに見つけたり!」 聡「はあ」 唯「…はあ」 聡「元気ないですね」 唯「…あたり前じゃん。あたしだって人間なんだから」 聡「…」 唯「おとにゃんにこんなに嫌われてるなあんてさ」 唯「あたし、わかってたんだよ」 唯「みんなにハブられたの、あたしがウザイからだって」 唯「みんなあたしのこと嫌いなんだ」 唯「あたしを好きになってくれる人なんて居ないんだよ」 唯「でもそれじゃあ余りにも淋しすぎるから」 唯「だから、気付かないふりしてたの」 「ママー、あのお姉さん一人で喋ってるよ?」 「シッ見ちゃいけません」 唯「えっ」 唯「ちょっと、聡くん?」 聡「ああすいません、喉渇いてたんでアクエリアス買ってきてました」 唯「…」 聡「飲みます?」 聡「あのですね、唯さん」 聡「貴女は俺が、貴女を嫌ってるとか言ってましたが」 聡「別にウザイと言っただけで、嫌ってはいません」 唯「え…」 聡「(まあ、好きでもないけど)」 唯「おとにゃん…」 唯「それって…(告白…)」 唯「(ああ、心なしかおとにゃんが凄くイケメンに見える…)」 唯「(あたし、おとにゃんとなら上手くいくかも)」 唯「おとにゃん!」 聡「はい」 唯「幸せな家庭を築こうね!!!!」 アーイトユウキダケーガトーモダーチサー 聡「…もしもし」 聡「うん…わかってるよ」 聡「ああ、はいはい」 聡「愛してる愛してる」 唯「え」 聡「じゃあな」ピッ 唯「あの…?」 聡「すいません、俺彼女居るんで」 ----- 唯「私、悟りました」 唯「この世で一番残酷なことって」 唯「期待させといて、落とすことなんです」 数日後 プルルルル 憂「…はい、平沢です」 憂「えっ…お姉ちゃん!電話だよ」 唯「三次元死ね三次元死ね三次元死ね」ブツブツ 憂「お姉ちゃん!聡って人から電話」 唯「!」 唯「…もしもし?」 聡『もしもし、田井中です。田井中聡です』 唯「…」 聡『あの、唯さん』 唯「…おとにゃん」 聡『言い忘れてたことがあって』 唯「…何よ、今更」 聡『自転車代とパーカ代と、遊んであげたぶん、しめて1万円頂いてないんですが』 ブツッ ツーツーツー 唯「三次元死ね三次元死ね三次元死ね」ブツブツ 憂「お姉ちゃん…」 プルルルル カチャ 憂「はい、平沢です」 憂「えっ、ああはい」 憂「お姉ちゃん、また…」 唯「…」 聡『唯さん、約束はきちんと守りましょう。法で訴えることだってできるんですよ』 唯「…何よ!」 唯「何よ、偉そうに!!!」 唯「ぼっちの降りしてリア充だったくせに!!!」 聡『(酷い言い掛かりだ)』 唯「なんで、あんな期待させたのよ!」 唯「私を見てくれない!抱き締めてもくれないくせに!」 聡『はあ』 聡『抱き締めたら、一万円返してくれるんですか?』 唯「ほえ?」 ブツッ ツーツーツー しばらくして! ピーンポーン 憂「はい、えっあの」 聡「唯さん、来ましたよ」 唯「えっ!?おとにゃん!?」 聡「姉ちゃんに聞いてきました」 唯「…今更何しにきたのよ!」 聡「唯さん」 唯「…」 聡「…」 唯「…(あんだけ言ったから抱き締めるよね)」 唯「」チラッ 唯「」チラッ 聡「…」 聡「やっぱり駄目だ」 唯「え?」 聡「好きでもない相手を抱き締めるなんてできません」 唯「はああ!?」 聡「浮気はしたくないんです」 唯「てめぇふざけてんのかああかくらわはには」 憂「お姉ちゃん落ち着いて!」 聡「だから、唯さんを好きになるように努力します。彼女とは別れます」 唯「えっ」 聡「(一万円は、デカい)」 唯「おとにゃん…」 聡「おとにゃんじゃありません」 聡「聡です」 聡「抱き締めたら、一万円返してくれるんですよね」 唯「聡くん…!」 憂「何これ」 数日後 唯「聡くんかぁ」 唯「いやあ、もう聡くんはすっかりあたしの魅力にメロメロですよ」 唯「それこそ、一万円のことなんて忘れてるくらいにね」 聡「捏造しないでください」 唯「捏造しないとやってられんわ!」 唯「なんなの!?毎日家に来たりして一回も抱き締めないじゃん!!!!」 聡「うーん、なんか違うんですよね」 唯「もうここまで来たら意地でも一万円返したくないわ」 聡「墓穴掘っちゃいましたね。ハハハ」 唯「聡くんも頑固だね!!!そんなにあたしには魅力がないかい!!!」 聡「いや、そういうわけじゃなくて」 聡「実は、ここに来るのが楽しみになってるから…なんて」 唯「ふん!もう騙されないよ!どうせ憂目当てでしょ」 聡「…ちがうよ」 唯「へ」 聡「(ギー太…)」 終了 唯「待て待て待てい」 聡「もういい加減終わらせたいです。ゴールが見えません」 唯「もー!だからさ、あたしを抱き締めればいい話じゃん!!!」 聡「それはできません」 唯「どうしてさ!?」 聡「だって、そんなことしたら」 聡「…もう今みたいには居られませんよ」 唯「へ」 ギュ おしまい 戻る
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522 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/01/19(水) 23 14 38 ID u+HwIRf60 [2/3] 「はぁ…」 あたしは、自分らしくも無くため息をついてしまう。 たぶん、あたしの大好きなゲームを出来ない事と、あいつが… 兄貴が最近、あたしにかまってこようとしていた事を思い出して、不愉快な気分になってしまったのが原因の一つだろう。 今まであたしの事なんか気にしてすらいなかったのに…勝手なやつだと思う。 でも、もっと大きな原因はきっと、リアに…同室の女の子に、全く陸上で勝てていない事だ。 あたしは元々足が遅くって―――とある理由で頑張って、日本では誰にも負けないくらい速くなって――― それが、ここでは誰にも勝てない…あたしよりずっと小さな女の子であるリアにさえ… あたしは、誰にも負けないよう努力する事で、今のあたしをつくってきた。 でも、天性の才能には勝てないのだろうか、生まれは覆す事ができないのだろうか――― ふと、田村さんの事を思い出す。兄貴の…彼女?―――ううん、友達。まだ友達のはず。今の兄貴をあんな風にした原因…。 覇気がなく、ぼーっとして、勉強も、運動も、容姿も『そこそこ』…。あたしに勝てるトコなんて、殆ど無いって言うのに… でも――― 彼女は、あたしが絶対に手に入れられないものを持っている。『ただ』生まれが違うだけで…。 あたしだって、生まれさえ違えば…。出会い方さえ違えば…。 わかってる。生まれが違えばあいつの良い面に気づく事も、そもそも出会う事すらなかったことくらい。 「キリノー?今日の練習行くよー?」 物思いにふけっていたあたしの耳に、リアの元気な声が聞こえてくる。 エネルギーにあふれて、はつらつとして、天使のような…あたしの、妹のような存在。 「どしたの?キリノ?なんか暗いよー?」 「ううん?なんでもないよ。それじゃ行こっか。」 「うんっ!」 せめて、リアがイヤなやつだったら良かったのに… そして、今日も…リアに…一勝もできなかった。 練習の終わりに、コーチの言っていた言葉が耳の中に残ってる。 「キリノ。あなた、最近記録が落ちてきてるわ。今日もずっと顔色が悪いし、明日から練習を中止して、体調管理に努めなさい。」 あたしは、リアに…他の人に勝ちたいのに… 勝って『一番』になりたいのに…そのための努力まで出来なくなってしまった… あたしは甘かったんだと思う。 努力すれば、努力し続ければ、最後は幸せになれるって。 でも、たぶん違うんだ。結果が出ないと、幸せにはなれないんだ… でもっ…、才能で劣って、努力しても結果も出ない…どうすればいいの…? あたしは、ふと、自分のケータイを見てしまう。 だけど、友達には相談できない。 あたしは、決めたんだ。ここにいる誰かに、公式記録で一勝でもしない限り、友達には連絡しないって。 あたしは友達に逃げるのは嫌だ。自分自身の弱い所にも勝たないと、『一番』になんてなれるわけが無い。 あやせからのメール…それに、黒いのと大きいのからのメール…。連絡をちょうだいって、みんな言ってくれてる。 でも――― その時、あたしの目に、『京介』の文字が飛び込んできた。 あいつ、なんで… 件名は『連絡しろ』。内容もそっけない、いつもどおりの兄貴。 でも、なんでこんなに寂しいんだろう。 あたしは、あいつのことは大嫌いで、すこしは良い所もあるけど、やっぱり大嫌いなのに…。 いままで、あたしの事なんか気にしてすらいなかったくせにっ… そうだ、あたしに残っていた最後の甘さ…もしかすると、兄貴が何とかしてくれるかもって思う気持ち… それも全部捨てないと、リアに…ううん、みんなに勝てるわけが無い。 『一番』になれるわけが無い…。 それに………そうだ、兄貴は、友達じゃ…ない… あたしは、兄貴に返信を送った――― 『アンタに預けたあたしのコレクション ぜんぶ 捨てて』 あたしは、兄貴に守られる妹ではいたくない。 だから、兄貴があたしを守ってくれる理由も、全部捨ててしまわないといけない。 それなのに、どうしてこんなに辛いんだろう。 どうしてこんなに切ないんだろう。 どうして… 兄貴の事が頭から離れないんだろう… こんな気持ちを抑えるには… やっぱり日本から持ってきた、兄ぱんクンカするしかないよね! 兄ぱんくんかくんか、はぁ〜〜〜!!日本の兄貴の残り香くんかすぅぅぅ〜〜〜はぁぁぁ〜〜〜 兄貴マジやばい兄貴の匂い汗の匂いおしっこの匂いマジヤバイそれに蒸れたにおいくんかくんか キモいっ、マジキモい匂いっ、おいしい匂いっ!くんかくんか あああぁぁぁ、リアにバレちゃうぅぅ、でもくんかくんか兄貴のぱんつくんか良い匂い ちょう幸せ〜〜〜くんかくんか、ああ、兄貴の匂い鼻についちゃうつけられちゃうの!? 変態っ!マジ変態、兄貴ぱんつ変態っ!くんかくんかちょう気持ちいいっ! あ、あと24パックしかのこってないっでもくんかとめられないくんかくんか 兄貴の香りをパックしたぱんつ、なくなったら耐えられないよぉ〜〜〜 そういえば、あたしって何で兄貴のパンツ持ってきて嗅いでるのかな? でも、くんかくんか昔から落ち着くもの。妹なら、みんなしてるはずだよね? リアもあたしのパンツ嗅いだりしてるのかな、兄貴のいない人は彼氏のぱんつ嗅いでるのかな? 兄貴彼氏とかキモっ、マジありえないしっ!シスコン!ロリコン!マジ変態っ! なんかもう幸せで何も考えられないよぉ…ねむく…なってきちゃった… …ぱんつじゃなくって…兄貴…直接…もってくれば…よかった… -------------