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現地で探す際の具体的な方法の例 参考例1 参考例2 参考例3 参考例4(●ベトナムも参照) 参考例5 参考例6 おまけ 参考例1 342 :名無しさん:2013/11/20(水) 23 19 07 そして本題だけど、 海外旅行中に知り合い作る方法が全く思い浮かばないような人も中には居るだろうから具体的なアドバイス。 直感でまともそうな人に頼みごとをする(道案内など) ↓ お礼がしたいと食事に誘う、相手の都合が悪かったなら「是非時間がある時に」と連絡先を聞く たったこれだけ。 一例に過ぎないし、勿論そう簡単に行くものでもないけど、 何となく分かったかな? 運が良ければ、一人と仲良くなるだけで十分とも言える。 恋愛・結婚の話題を出して、その会話の流れで、良い相手が見付かったら結婚しようかと思ってると伝えれば良い。 「バージン守ってて家事が出来る良い子が居れば結婚しようかなあと思ってる」とか「日本語勉強してる子とか居る?」みたいにね。 その仲良くなった人が良い意味でお節介で、姉妹、姉妹の知人、親戚、親戚の親戚、と紹介してくれるかもしれない。 いくらでも輪が広がる。 基本はこれの繰り返しとなる。俺はこの方法で優良なインドネシア娘との交際まで漕ぎ着けた。 よく数打ちゃ当たると言われてるけど、本当にその通り。まずは”現地人との繋がり”を作っていく。 運も必要だから、差ほど苦労せずに理想の相手が見付かる人も居るし、一向に見付からない人やそもそも紹介されるとこまでに辿り着けない人も居るだろう。 でも、兎に角やってみないことには始まらん。 ●前後のレスも含めて表示 339 :名無しさん:2013/11/20(水) 21 33 24 現地調達とか簡単に言ってるけど難易度高過ぎじゃね? 一応wiki見たけど、今一どうすればいいか分からない。 340 :名無しさん:2013/11/20(水) 21 52 54 自分も分かりません。こういう海外事情に詳しい知り合いも居ませんし…。 取りあえず語学勉強はしてます。因みに金はたっぷりあります。 341 :名無しさん:2013/11/20(水) 23 10 39 339-340 おk。 まずは難しい話を抜きにして【旅行】について考てみよう。 例えば都内在住の人間が地方へ旅行に行ったとして、 現地で友人を作ることが出来る人と、そうでない人に別れる。 そういう能力に恵まれてる人は、たった一日の滞在で自宅に泊めてくれる関係の人間を作ることが出来るし、 またその能力に劣る人は、一ヶ月居ても知人一人作ることも出来ない。 要はこの延長線上に、現地妻的なセフレ作ったり、恋人や配偶者を見つける猛者が居る訳だ。 ただ勘違いして欲しくないのは、「そういう”能力”」とは言ったものの、正確には能力の有無というより、意識の違いと言ったほうが正しいかもしれないということ。 342 :名無しさん:2013/11/20(水) 23 19 07 そして本題だけど、 海外旅行中に知り合い作る方法が全く思い浮かばないような人も中には居るだろうから具体的なアドバイス。 直感でまともそうな人に頼みごとをする(道案内など) ↓ お礼がしたいと食事に誘う、相手の都合が悪かったなら「是非時間がある時に」と連絡先を聞く たったこれだけ。 一例に過ぎないし、勿論そう簡単に行くものでもないけど、 何となく分かったかな? 運が良ければ、一人と仲良くなるだけで十分とも言える。 恋愛・結婚の話題を出して、その会話の流れで、良い相手が見付かったら結婚しようかと思ってると伝えれば良い。 「バージン守ってて家事が出来る良い子が居れば結婚しようかなあと思ってる」とか「日本語勉強してる子とか居る?」みたいにね。 その仲良くなった人が良い意味でお節介で、姉妹、姉妹の知人、親戚、親戚の親戚、と紹介してくれるかもしれない。 いくらでも輪が広がる。 基本はこれの繰り返しとなる。俺はこの方法で優良なインドネシア娘との交際まで漕ぎ着けた。 よく数打ちゃ当たると言われてるけど、本当にその通り。まずは”現地人との繋がり”を作っていく。 運も必要だから、差ほど苦労せずに理想の相手が見付かる人も居るし、一向に見付からない人やそもそも紹介されるとこまでに辿り着けない人も居るだろう。 でも、兎に角やってみないことには始まらん。 343 :名無しさん:2013/11/20(水) 23 30 37 但し、ベトナム人女性と婚約した人も言ってたが、 女を探すというその目的の為だけに行くと、不思議と巡り合わないもんなんだよね。 そういう意味では、海外旅行を根本的に楽しめない人は厳しいかも。 休暇として純粋に旅行を楽しみつつそっちの方も、というのが理想的かな。 まあこんなジンクスみたいなものは、何の根拠もない話なので聞き流してくれて構わんがw 344 :2ch外処のスレ主 ◆L2sKD00GPo:2013/11/20(水) 23 37 05 結局のところ場数を踏むしかないと思います。 自分でいうのもなんですが、今の自分だったら若くて可愛くて自分だけをひたすら愛してくれる子を探すのはとても簡単です。 それは自分だったからできたということはなくて、おおよそ日本男性であれば自分と同じような経験を積んできた人であれば誰でも到達可能な話です。 まあ、だまされたと思って地球の歩き方でも買ってぷらっと旅行にいってみてください。 何も行動しなければ始まりません。 参考例2 99 :何だかんだでvietnam:2012/11/13(火) 15 08 12.43 ID 3h13GOJS 紹介結婚ではなくて、出会いを求めるなら、 現地に行って、まず、現地の「男」と親しくなる事。 同年代なら、友人を紹介してくれるかもしれないし、 おっさんとかなら、娘を紹介してくれるかもしれない。 最低限、英語は出来るようにしておくことだね。2級程度あれば十分でしょう。 同年代なら、下ネタなんかで盛り上がったりする。 サッカーを通じて盛り上がったりすることもある。 現地の男衆に混じれば、外国人という「触れがたい」存在が薄れる。 これはね、鉄則だよ。 トルコの場合、厳格なイスラムではないので、同年代でも男女の交流くらいはあるもんだよ。 俺はそれで紹介を受けたし。(他のイスラム諸国では、父親から娘の紹介を受けた日本人がいた。) それに、現地の男連中と街中のカフェに出向いてしゃべっていたら、 となりのグループが声を掛けてきて、俺の妹が君とダンスをしたいって言ってきたものだよ。 現地の男衆が混じっていたほうが、声を掛けやすいんだろうね。 それと、トルコの女性の一般的な好みってもんが、 日本人の女性の価値観と違うわけで。 まあ、正反対だと思っても過言ではないかもね。 日本だとジャニーズ系が受けるすも知れないけど、 トルコだと俺みたいな縄文系が受けるね。 髭があったり、毛深かったり、ワイルドだったり、筋骨隆々のような連中がね。 まあ、日本だと論外なんだろうけど。 参考例3 55 : スレ主 ◆L2sKD00GPo [sage] 投稿日:2012/03/15(木) 22 06 02.28 ID H3XTe7mZ 簡単にいうと、大都市の酒場で会った人がたまたま自分がターゲットとしている国の人だったので、 その人に自分が結婚相手を探している事を相談したら、その国の女性を色々紹介してもらいました。納得いく相手を探したかったのでその人の田舎まで出向いたところ実妹がとても魅力的だったので紹介してもらい、付き合うというか面倒を見ることになりました。 大都市に住まわせ学校に通わせて、自分は月に何回か日本から通って会う生活をしていました。 携帯電話とカメラ付きノートPCを与えて、毎日数時間は、電話とビデオチャットしてたので、距離は離れていてもコミュニケーションは深く通じてました。 半年たって法的にはまだですが形式的に夫婦になり、今は学校を卒業したので実家で店を開いて自活してます。 法的に籍を入れられる年齢に達したら、日本に連れてくる予定です。 参考例4(●ベトナムも参照) 33 :名無しさん:2013/05/19(日) 09 31 17 今や、つーか、ベトナム側からしたら結婚仲介業者なんて20年以上前から大勢きてるよ 台湾がハシリで10年ぐらいまえから韓国も やつらのせいで結婚登録が面倒くさくなった でも日本の業者は現地じゃ全然みないね 日本人と結婚したい子は大勢いるよ。そりゃ台湾韓国よりゃ日本でしょ そこら辺のおばちゃんに「ベトナム人と結婚したいんだけど誰か紹介してよ」って言えば連れてきてくれるよ 参考例5 235 : スレ主 ◆L2sKD00GPo [sage] 投稿日:2012/04/21(土) 17 23 06.73 ID CvXHFdND 自分自身が斡旋業者を利用したことがないので 正直いい悪いの判断はつきません。 国内結婚VS国際結婚 (2組) ← 既にDAT落ちしてます http //awabi.2ch.net/test/read.cgi/male/1298469602/l50 これみると、中国人の斡旋業者だけはやめた方がいいと思ってしまいます。 現代の中国人は拝金主義で宗教観があるとは言えませんし、一人っ子政策で全体的に女不足でしょうから 貞操観念のある処女嫁を探すのは、若干ハードな気がします。 自分が中国人の嫁探すのであれば斡旋業者を利用せずに自分で探します。 実は自分の嫁探しの初期のころ中国人も対象にはいっていたので http //www.mylanguageexchange.com/default_jpn.aspで友達を作って FacebookやSkypeで中国人の大学生の何人か仲良くなりました。 友達からさらに友達を紹介してもらうとか、そういうネットワークを何らかしらつくれば、斡旋業者を利用しなくてもいいと思います。 中国人の斡旋業者は避けるとしても、貞操観念の高い国の女性を紹介してくれるような斡旋業者であれば、自分は価値があると思います。 もちろん時間とそれに費やす労力があるなら斡旋業者を利用しない方がはるかにコストがかからずに相手を探すことができるでしょう。 参考例6 http //seesaawiki.jp/t/external-link/?url=http%3a//blog%2elivedoor%2ejp/roadtoreality/archives/51613445%2ehtml イタリアで1ヶ月間ヒモ生活してきたけど質問ある? TRTR(・Д・;) http //blog.livedoor.jp/roadtoreality/archives/51613445.html おまけ 602 :チャンギー:2011/08/23(火) 15 32 48.85 ID phIN+U8P 599さん 地域による違いがあって一概には言えませんが、私のお薦め。 県庁か政令都市などには「国際交流協会」といったNPO団体がたいていある。 不明の場合は、県庁・市役所の「国際交流課」といったところに連絡し、 「国際交流に関心があり、ボランティアがしたいのですが」などと言って紹介してもらう。 「交流会」は外人の生活支援などや、バザー、パーティなどをよくやっている。 医者や役場への送り迎え、歓迎会、相談など内容は色々で、現地語が話せる必要はない。 多少、英語ができると会話に便利だが、それもあればいい程度、 参加すれば希望の国の人と知り合うのは、簡単。 こういうところに出てくる外人は、多少日本語が話せるし、ビザもしっかりしている。 気に入った子がいればその子に、いなければ 「NPOで○国に関心を持った。独身なので出来れば○国の女性と結婚したい。紹介して下さい」 と頼めば、おそらく母国にいる独身の友達を、山のように紹介してくれる。 東南アジアの若い人は、基本的に日本に憧れがあり、もちろん給料もいいので来日が夢。 もし、結婚前提で日本旅行を招待します、などといえば、候補者がたくさん来すぎて困るだろう。 余談だけど、「旅の指さし会話帳」はきっかけ作りや親しくなるのに絶対に便利。 各国ごとに用意され、絵と現地語・日本語が入った会話本。 相手国のことを知るためにも、その国のものを化っておいて損はない。
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174 :ヒマ ◆sbMZvw2Now [sage]:2012/11/17(土) 20 52 51.36 ID I02hyp2/0 こんばんは。 皆さんに素晴らしい報告をしてあげましょう。 一つ目、サクと少し進展した。 二つ目、撫子ちゃんとおにぎり姉さんが会って意気投合。 三つ目、文化祭のときに話したドナルドと天ちゃんにサクと付き合ってることを告白して受け入れてもらえた。 嬉しいこと楽しいこと続きでバタバタしてた。 175 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2012/11/17(土) 20 57 02.67 ID nHNu7c8ho (0゜・∀・) 175 私には顔文字の横に「wktk」って文字が見える。 178 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2012/11/17(土) 20 58 32.07 ID gywBy/qIO ヒマばんはー いいかんじだのう それぞれkwskききたいのだが 178 こんばんは。 いい感じで進展していってる。 ざっとでいいならそれぞれの話を書いていく。 180 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2012/11/17(土) 21 04 26.25 ID st6kb4RCo ヒマキタ――(゚∀゚)――!! 報告wktk 181 :ヒマ ◆sbMZvw2Now [sage]:2012/11/17(土) 21 07 03.67 ID I02hyp2/0 時系列で話していく。 火曜日にサクと放課後にサイゼに行った。 それぞれピザとパスタを頼んで半分こした。 食べてる途中でドナルドと天ちゃんとばったり会った。 天「あ、サクたちや~」 ド「え。あ、ほんまや!ぐうぜーん!」 サ「おおー、二人とも(パスタ頬張ってた)」 ヒ「サク、行儀悪い」 サ「んー」 ド「ヒマたちはほんまに仲良いなw」 天「なー。あ、良かったら一緒に食べへん?」 ヒ「お、いいよー」 そして天ちゃんらと一緒に食べて話してた。 話題はやっぱり恋愛の話になっていった。 ド「二人はさ、恋愛どうなん?まー、サクは明らか彼氏いると思うけどさ」 サ「なんでよw」 ド「えーwだってー、ねえ?w」 天「?」 ド「いや、天…ほら」 天「え、サク彼氏おるん?」 サ「www」 ヒ「可愛いw」 ド「気づけよw明らか服装も変わって雰囲気も変わってきてるやんw絶対彼氏の影響やんw」 サ「彼氏、ねーww」 サクがちらっとこっちを見てから笑った。 なんで笑う。 182 :ヒマ ◆sbMZvw2Now [sage]:2012/11/17(土) 21 13 16.57 ID I02hyp2/0 ド「ヒマだってサクの彼氏のこと知ってるんやろー?w」 ヒ「え」 天「会ったことあるん?」 会ったことあるも何も私なんですが。 ヒ「いや、え…うーんw」 ド「どうなん?」 天「うんうん、どうなん?」 ヒ「いや…まあ…なんていうか…」 サクは口元を手で押さえて必死に笑いを堪えてた。 それにむかついた。 ヒ「私もサクからあんまり詳しくは聞いてへんからさ。サクに聞いたら?」 サ「え、ちょ」 天「そうやんなー。サクどうなん?」 ド「ほら、白状しろ」 サ「いやー…えー……」 サクは恥ずかしそうに慌ててから私を睨んでため息をついた。 サ「…優しい」 ド「うん」 サ「…かっこいい」 ド「うんうん、それで?」 サ「…自分のことを犠牲にしてでもあたしのことを守ってくれるっていうか…あほみたいに優しい人」 ド「へー。めっちゃ良い人やん」 天「ええなー、そんな人と付き合えてー」 ド「顔は?」 サ「えw」 ド「どんな感じ?」 サ「え…うーん…」 ちらっとこっちを見てきた。 サ「無邪気な少年?」 ド「え、年下?」 サ「ちゃうw同いやけどw」 天「へー」 天ちゃんはにこにこしながら頷いてた。 ドナルドはその後もサクに質問しまくってて私は笑いと恥ずかしさを堪えながらそれを見てた。 183 :ヒマ ◆sbMZvw2Now [sage]:2012/11/17(土) 21 18 36.09 ID I02hyp2/0 多分それから30分くらいずっとサクの「彼氏」について話してた。 徐々にサクが助けを求めるような目で見てきたから助けることにした。 ド「え、それでさ」 ヒ「ドナルド、ストップw」 ド「なによ」 ヒ「質問しすぎwあと、二人に話したいことがある」 ド天「?」 私はサクの手を握ってその手を二人に見せた。 ヒ「こういうことです」 ド「…は?なにが?」 天「?」 サ「え、ヒマっ」 ヒ「つまり、これがこうなってるんです」 恋人繋ぎした。 二人ともぽかーんとしてた。 そしたら天ちゃんがにっこり笑いながら「おめでとー!」って拍手した。 ド「ちょ。天!?」 天「なにー?」 ド「は?どういうこと?」 ヒ「私ら付き合ってんねん」 ド「は?」 ヒ「気持ち悪い?」 ド「いや…なんていうか…驚いて…えー…」 ドナルドはずっと「え」って言って驚いてた。 その横で天ちゃんがドナルドの肩を叩いて「驚きすぎーw」って笑ってた。 サクは不安そうに二人のことを見てた。 184 :ヒマ ◆sbMZvw2Now [sage]:2012/11/17(土) 21 33 21.32 ID I02hyp2/0 ド「うん、そっか。おめでとうww」 サ「え?」 天「おめでとー!」 サ「え…」 サクは信じられへんような光景を見ているような目をしてた。 ド「まービックリしたけど、二人やったらなんか納得するわw」 天「うん、お似合い!」 ド「応援してるし力になるから、頑張ってな」 サクは泣きそうになりながら「ありがとう」って言って俯いてた。 私は嬉しくて少し笑いながらサクの頭を撫でた。 そのあと喋ってるとラインがきた。 ドナルドからやった。 ド「少し話したい。私は今からトイレ行くフリするから電話しない?」 ヒ「分かった。私もちゃんと説明しておきたいし」 それからドナルドは「あ、ごめん。トイレ」って言って席を離れた。 私は少ししてから携帯の音をわざと二人に聞こえるようにして「あ、ごめん。ちょっと電話きたから出てくる」って言って席を離れた。 外に出て電話に出た。 ド「もしもし。大丈夫やった?」 ヒ「うん」 ド「あのな…何から話していいんか…」 ヒ「大丈夫。ドナルドの聞きたいことは多分、分かってる」 ド「…そっか。えっと…さっきのは…がちなん?」 ドナルドは少し声をひそめながら聞いてきた。 ヒ「うん。遊びでも気の迷いでもなんでもない。真剣に付き合ってる」 ド「いつから?」 ヒ「あともうすぐで二ヶ月かな」 ド「…ごめん、ちょっと驚いてる」 ヒ「うん。急に言ってごめん」 ド「いや、ほんま急すぎやわ。あー…」 ヒ「…引いた、よな…」 ド「引きはせんけど…何ていうんかな…こういうことってあるんやなーって感じ。 ゲイとかそういうのはテレビでもよく出てるけどさ。レズ…っていうんかな…。あ、ごめん!」 ヒ「ううん、大丈夫」 ド「…まあ、同性愛っていうのには初めて遭遇したというか…あー、ごめん。ほんまにビックリしてて日本語がおかしい」 ヒ「いいよ、大丈夫やからwドナルドの思ってることはっきり伝えて」 ド「まあ…なんやろ…正直そういうのって気持ち悪いとか思ってた。だからヒマたちが付き合ってることも全然信じられへん。 でもさー…おかしいことに二人が おるのを見るのはしっくり来るんよねw こいつら付き合ってるんかーって思いながら見てても別に気持ち悪いとか思わんかった。 むしろお母さん的な感じで微笑ましい?w」 ヒ「なにそれw」 ド「うん、私もよく分からんwんー、ま。真剣に付き合ってるんなら良いと思う。ただそういうのってきつくない?周りの目とか」 ヒ「私はある程度覚悟してるし大丈夫。私が二人に打ち明けようと思ったのはサクのため」 ド「そうなん?てか、サクは良かったん?」 ヒ「何が?」 ド「いや…サクは私らに打ち明けることを知らんみたいやったからさ」 ヒ「話してはいたけど、いつ打ち明けるとかは決めてへんかった。 でもそんなん機会をうかがったところで結果は変わらんやろうなーって」 ド「さっぱりしてますねーw」 ヒ「ドナルドと天ちゃんやから」 ド「ん?」 ヒ「サクの親友の、ドナルドと天ちゃんやから打ち明けようと思えた」 ド「…言ってくれますやんw」 185 :ヒマ ◆sbMZvw2Now [sage]:2012/11/17(土) 21 45 16.54 ID I02hyp2/0 ヒ「いえいえw一応さ、もう一人の幼馴染にも打ち明けてんねんけど。 でもサクにより近い人にも事情を知っといてもらえたらサクも楽になるかなーって思って」 ド「ふーん。それで私らかw」 ヒ「うん。サクはほんまに二人のこと大切な友達やと思ってるし、特別な存在やと思ってる」 ド「サクがそんなこと言ってたん?」 ヒ「ううん。話してて分かるよwそれはもう妬けるくらいに食事中でも遊んでるときでも二人の話をしてるからw」 ド「ほーう、それは嬉しいなw」 ヒ「うんwだから、私は四六時中ずっとサクの隣におれるわけちゃうし、サクだって私には相談出来ひんこともあると思う。 そのときはサクの味方になってくれてあげへんかな?」 ド「…一応聞かせてな。それは、なんで?ヒマが頼むことじゃないと思うけど」 ヒ「確かに、私のただのお節介かもしれへん。でも私はサクと付き合ってて、サクの恋人やから。 好きな人にお節介をやきたくなる気持ちは分かってw私はサクがほんまに大事やから」 ド「…うん、ありがとう。なんかすごいスッキリしたwしゃーないから全力で応援するわwその変わり一つだけ約束して」 ヒ「うん」 ド「私らはサクとも親友やけど、ヒマとも親友やと思ってる。だから私らはサクだけの味方じゃない、どっちもの味方や。 だからヒマも辛いときとかは相談して。それが約束」 ヒ「…あー、ほんまに良い友達持ったわw」 ド「ほんまやわーw私ほど良い友達おらんのちゃう?w」 ヒ「実はスレと○○(友達)には付き合う前から相談してたけどね」 ド「電話切った後しばく」 ヒ「ごめんww」 ド「とりあえず私絶対うんこしてるとか勘違いされてそうやから戻るわwヒマは3分くらいしてから戻ってきて」 ヒ「ん、分かった」 ド「あ、最後に思ったこと言わせて」 ヒ「なに?」 ド「サクも意外とそっち系に抵抗あんのかと思ったら何や。ヒマにベタ惚れやんww」 ヒ「ちょ」 電話切れた。 それで数分してから戻ったらサクに「遅いー」って言って怒られてドナルドにグーパンチで腕を殴られた。 不憫すぎる。 天ちゃんがすんなり受け入れてくれた理由を聞いたら「二人が幸せやと私も幸せやもーん」って笑いながら言ってた。 このときの報告は以上です。 186 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2012/11/17(土) 21 49 35.87 ID gywBy/qIO いい友達もったなww 186 ほんとだわ。 187 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(九州) [sage]:2012/11/17(土) 21 55 46.88 ID ymCYkjwAO 天ちゃん優しいかわいいw 天ちゃんは天使の略ですか? 187 天ちゃんは天然の略やけどそれでも間違いではないです。 188 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2012/11/17(土) 22 02 45.87 ID QsD3WKp+0 ヒマと初遭遇! めっちゃ嬉しいw 「彼氏」の話するサクめっちゃええなぁwww 188 聞いてる私は当事者として恥ずかしかった。 彼氏ではないけど。 →続き
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蒼「……で、ここでは様々な解き方ができるんだ。今回は、帰納法というものを使って……」 「…ホント分かりやすいよねー」「マジいいよね~。美人だし~」 「しかも運動も出来るんでしょ?完璧だよね」「あー私も蒼星石先生みたいな人になりたいなぁ………」 蒼「………皆、お疲れ様~」 ボクはいつもそう言って帰る。ある部活の顧問もやっているけど、今日は翠星石先生に代わってもらった。 かなり不安だけど…大丈夫だよね。 紅「あら今日は早いのね」 蒼「少し用事があるからね」 苺「お疲れなのー」 金「お疲れ様かしらー」 そう。少し用事があるんだ。ほんの少し用事が… …翠星石先生の心配をしている場合じゃないのかもね。ボク自身の事も心配しなきゃならない…のはわかってる。 「先生、さよならっす」 「蒼星石先生さよなら!」 「先生またわからないとこ出来たから教えてください!」 蒼「さようなら。悪いけどまた明日でいいかな?」 帰り際生徒達に会うと、どんな生徒でも必ず挨拶をしてくれる。ボクを慕ってくれてるのかな? …確かによく先生のようになりたいと言われる。他の先生からも羨ましい、凄いと言われている。 でもボクはそんなに目立つわけじゃないし、特別美しいわけじゃない。ただの一教師だと思ってる。 だけど、ただの一教師だからこそ生徒のことを大切に思って、愛して、真剣に彼等と向き合っている。 …そんな事を考えながら帰路に向かう。 「あら、蒼星石さん。今日はもうお帰りですか?」 蒼「はい。今日は少し用事があるので」 「そう。いつも頑張りすぎてるからたまにはゆっくりお休みなさいね。 あなたの評判は町中の噂ですよ」 蒼「ありがとうございます」 いつもの帰り道を歩く。夕焼けが紅く染まって美しい。まだ肌寒い風が頬を撫でる。人々が笑いあう。話し合う。 いつもの帰り道。いつもの町並み。いつもの光景。 ふと、小学生の軍団が前を走り抜ける。と、小学生達はおいかっけこをやめ、彼女を見、蒼星石先生だ!とはしゃぎ始めた。 蒼星石はにっこり笑い、危ないからあまりはしゃぎすぎちゃだめだよ。と応える。 小学生達はは~い!と言い、また走って行ってしまった。 蒼星石は街の人々にもとても信頼され、人気がある。まさに理想の教師、いや理想の人と言えるのかもしれない。 蒼星石は、その小学生達が見えなくなるまで彼等の後ろ姿をじっと見ていた。 …何てのどかで良い街なんだろう、と思う。それぞれが豊かな表情をしている。「生きる事」を堪能している。 蒼星石はそんな街で暮らしている自分が喜ばしく、誇らしげに思う。 そしてまた歩き出す。 自宅に向かって。 蒼「ただいま」 誰もいない部屋に向かって呟く。 学校から25分ほど歩いて行ける、ちょっと色褪せたアパート。 彼女はそこに一人で住んでいた。 部屋の中は殺風景…と言うわけではない。少し古風な感じが漂う。いっさい散らかることなく綺麗に整えられている。 目につくものと言えば、やはり書物の多さ、だろう。そこには漫画などの娯楽雑誌は一切ない。 数学の教材や、年季の入った分厚い本、読み込んでいるのであろう小説。様々な本がある。 蒼星石は着替えもせず、部屋の中心にあるこたつの中に入り寝転ぶ。 あれ?用事は?そう思う方も多いだろう。今に分かることなのだが。 少しうとうとしつつも、彼女は何かをじっと待っていた。天井を見る目は何故か少し辛そうな目をしていた。 ━━━光る風を追い越したら~ 静かな空間に突如として鳴り響く着メロ。 蒼「………きた」 蒼星石は体を起こし、少し深呼吸、さらに一息おいて電話に出た。 蒼「………もしもし。蒼星石です」 『よお。俺だ』 蒼「……わかってるよ」 顔が少しこわばりながらも応える。 『…分かってるだぁ?分かってるんだったらさっさと返してくれんかのぉ!?』 蒼「……先月の分はちゃんと払ったはずだよ」 『…はぁ…聞いてないのかよ。足りてねぇんだよ!親御さんの分がよぉ!』 蒼「……そんなはずはないよ。両親はちゃんt」 『足りてねぇもんは足りてねぇんだよ!!とにかく明日までに振り込め。借りたもんはきっちり返してもらわんとなぁ』 蒼「…わかったよ。いつもの口座でいいんだね?」 『ああ。払わなかったらお前の家のもん全部売り払っちまうからな。それかお前を』 蒼「わかってるよ……じゃ」プツッ 蒼「ふぅ…」 蒼星石は溜め息をつき、ずっと握った携帯電話を放り投げ、青を基調としたベッドの上に寝転がった。 手が少し汗ばんでいる。もう馴れているはずなのに、まだ恐怖しているのだろうか。 …いや、馴れてなどなかった。あの時の恐怖は今でも忘れられない。 そして恐怖からかベッドの横の壁にもたれ座り、膝を抱え、首を屈めた。 そっと目を閉じ、この脳に染み付いた恐怖から逃れようとしていた…。 ━━━突如、蒼星石はハッと目を覚ました。もう部屋は暗闇に包まれて時計の秒針の音だけが響いている。 蒼「やっぱり思い出しちゃったな…」 蒼星石は思い出していた。 昔のこと。両親の経営していた会社が倒産したこと。 昔のこと。莫大な借金を抱え、今まで優しくしてくれていた人々が離れていったこと。 昔のこと。借金取りが家に乗り込んできた時のこと。 昔のこと… 蒼「…『むかしのこと』それで済ませることが出来ればいいのにな。 でもそれで済まされるはずもないよね。帳消しなんかできないもんね。 …ボクの選択は間違ってないよね。やりたいことをやらないといけないよね… 『いきること』を堪能しなきゃ駄目だよね…」 膝を抱える腕に自然に力が入る。暗闇の部屋の中一人、そう呟いていた。 何故両親の借金であるはずなのに、蒼星石も返済しているのか。 理由は一つ。教師になる直前、蒼星石自身が、自ら全額返済したいと言ったからだった。 …当然両親は反対した。これは自分達の問題だと。お前に今まで迷惑かけたのにこれ以上迷惑はかけられないと。 だが蒼星石は頑としてその意見を曲げなかった。 親への恩義、そして親の苦労をずっと見てきた彼女には自分だけのうのうと暮らしていくのは嫌だったのだろう。 そして話し合いの結果、両親と蒼星石で負担して返済していくことになった。 父親、母親は何度も泣いて謝っていた。だが蒼星石はボクが決めた事だからと笑って応えていた。 そうして時は流れた今。毎月蒼星石決まった額をきちんと返済していた。 今回の電話はどうしても両親が払えなかったのだろう、少々金額が足りなかったらしい。 それだけだ。別に困るほどの生活はしていない。そう思っている。 だが、この住んでいるアパート。ふるびていて、他の部屋の住人も好い人、というわけでは決してない。 食事も裕福に食べているとはあまりいえないだろう。 節約にあれこれ頭を捻り、どうにかして無駄金を減らそうと努力している。 ふと思う。両親に自分が返済するなどと言わなければもっと学校に近い良いマンションが借りられるのではないか? もっと外食にも行け、自分の好きな本を買うことが出来るのではないか? …そう思ってしまう。 蒼「ボクの選択は間違ってないよね…。お父さんお母さんが苦しんでるのはもう見たくないもんね… 自分だけ幸せに暮らしても心が晴れるわけないよね…」 涙が溢れる。悲しくないはずなのに。 一層腕に力が篭る。膝を抱き締めすぎて震えている。それとも体の震えか。 そうして一人、暗闇の中にいた瞬間。 ━━━な~つがすぎ~かぜあざみ~ 携帯の着メロがなった。 蒼星石は体をビクッと震わせ、光っている携帯を見た。 また彼からだろうか。そう思ったが、その考えはすぐに消えた。 着信のはずなのに先程とは曲が違う。特定の相手だけ着メロが変えられると言うものだ。 そしてこの電話の先が誰であるのかと言うことも分かった。 蒼星石は涙を拭い、そっと携帯電話を手にとり、話始めた。 蒼「……もしもし。ボクだよ。何か用かい?」 …ちょっと前の出来事。蒼星石が職員室でいつも通り仕事をしていた時だった。 ―――みかんみかんみかーん!! その当時の彼女の携帯電話の着メロが鳴り始めた。 その瞬間、蒼星石は突然携帯電話を手に取り職員室を飛び出してしまった。 他の先生は?マークが浮かんだだけであまり気にとめなかった。 借金取りからの電話が急になったのだ。 人の通らない場所でいつものように対応する蒼星石。 でも顔にははっきりと恐怖が写っていた。 そして電話も終わりほっとしていた時、そこにたまたま彼女が通りかかった。 蒼星石は逃げようとしたが、彼女がそれを許すはずもなかった。 仕事が終わった後、二人で飲みに行って事情を説明すると言う約束を無理矢理取りつけた。 そして仕事も終わり、飲みながら事情をぽつりぽつりと話した。 その話を聞き終わった後、彼女は何故今までそんな大切な事を話してくれなかったのかと泣き始めた。 蒼星石は彼女に迷惑がかかるし、やたらとお節介をかけられるのも悪い気がするので言いたくなかった、と答えた。 すると彼女は蒼星石の頬をはたいた。さっきよりもさらに泣きながら彼女は言った。 迷惑かかってもいい。お節介なんかでいいならいくらでもする。だから一人で何でも抱えこむな。と。 いつもはどこか素直じゃない彼女が本気で泣いて怒って、自分を叱ってくれた。 真剣に自分のことを心配して、泣いてくれたのだ。 蒼星石も自分のこと、考え、感情を隠さず話し………泣いてしまった。 彼女はそれを全て受けとめ理解して、慰め、励ましてくれた。 …それから二人は親友となった。 蒼「……もしもし。ボクだよ。何か用かい?」 『何か用かい?じゃないですよぅ!バカにしてるんですか!?』 蒼「うるさいよ…そんなに叫ばないで…」 『うるさくなんかないです!人がどんだけ心配したと思ってるんですか!?』 蒼「あれ、素直に心配してくれてたのかい?」 『うっ…うるせーです!とっ、とにかく大丈夫ですか!?涙声ですよ!?』 蒼「まっ…まずは落ち着いてよ…。………うん。大丈夫だよ」 『嘘です!全然大丈夫じゃねーです!私の耳に間違いはねーです!』 蒼「いや…大丈夫だよ。特に何もなかったよ」 『ぅぅ~……信じていいですか?』 蒼「うん。心配かけてごめんね」 『ほんっと迷惑なやろーです!…でもまた何かあったら私に相談するですよ?』 蒼「うん。本当にありがとう」 『…また明日です』 蒼「…また明日」プツッ 蒼「ふぅ……」 また先程のように溜め息をつく。握り締めていた携帯電話を放り投げる………などということはしなかった。 両手で携帯電話を包み、そっと胸に当てる。 何の温かさもない機械。でも確かに伝わってきた温かさ。 その機械の向こうから伝わってきた温かさ。素直じゃないけれど伝わってくる想い。 先生達の中で唯一自分の事情を知っていて、なおかつそれを理解してくれている大切な友人からの想い。 機械は媒介でしかない。だが蒼星石はそれをぎゅっと握り締めていた。 目頭が熱くなってくる。涙が頬を伝い、手に当たっては弾ける。 蒼「本当に素直じゃないのはどっちだろうな…」 そう、泣きながらかすれた声で言った。鼻水をすする音が辺りに何度も響く。 すると突然蒼星石は立ち上がり、カーテンをあけ窓から空を見上げた。 窓から優しく差し込む月明かり。それが、蒼星石の陰を描き出す。 蒼「月……綺麗な満月だ……」 蒼星石は吸い込まれるようにじっと月を見つめていた。 自分の事を真剣に考えてくれている人がいる。何て幸せなことなんだろう。 良いものを食べるだとか、良い場所に住みたいだとか、そんな幸せはこの事に比べたらどんなにちっぽけだろう。 愛でるべき生徒達に囲まれて、素晴らしい教師達、友人達と働き、のどかな街に暮らし、大切な親友がいて… 十分なほど幸せな生活をしている。少しでも今の生活が嫌だと思った自分が嫌だ。 頑張ろう。自分で決めた道だ。後悔するはずがない。 蒼星石はまだ窓の前に立ち尽くし、空を見上げていた。 「ありがとう」 そう、呟いた。 ~Fin~
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【名前】ジョージア=ベイヤード 【性別】女 【所属】英国/清教派 【能力】「竜殺しの槍」「竜封じの帯」「白馬の友」 【説明】 聖人、聖ジョージの逸話を元にして作られた兵装。 『黄金伝説(Legenda aurea)』に記されている伝説が基盤であり、 某アスカロンの元ネタである『キリスト教圏の七勇士(The Seven Champions of Christendom)』とは別物。 「竜殺しの槍」 霊装としては無名だが、竜を一撃のもとで戦闘不能に追い込むほどの威力を有していた。 竜がその直前に毒のブレスを吐こうとしていた事から、敵の攻撃を無効化し、 攻撃に上乗せする効力があると推察、それを元に兵装を汲み上げている。 全長5m、太さが人間の胴体ほどある、巨大な銀色の突撃槍(ランス)の霊装。 ナックルガードの部分に白地に赤い十字架の、所謂セント・ジョージ・クロスをあしらっている。 兵器や魔術を問わず、攻撃のタイミングに合わせて槍を突きこむことで、その破壊力を槍の付きこむ方向に変えてしまうことが出来る。 攻撃力、防御力の両面において秀でた性能を持つと思われる槍だが、 ただし、攻撃の意思を持って放たれる、或いは発生するタイミングを完全に見きる必要があり、攻撃に対して『見てから対応する』のは非常に困難。 通常の魔術戦と同じように相手の術式を読み取り、攻撃のリズムをしっかりと把握する必要がある。 「竜封じの帯」 竜の口を封じ、聖ジョージの意のままにしてしまった魔法の帯。 元々はジョージが助けた国の姫の着用していた物であり、いかなる理屈で竜の動きを封じたのかは不明である。 恐らく元々は唯の布であったものを、聖ジョージの魔術によって効果が負荷された物だと考えられており、 その効果は相手の攻撃手段の奪取と拘束に特化していると考えられる。 手持ちの布に対して、相手の攻撃手段の奪取、身体の束縛効果を付与する魔術。 聖ジョージの象徴である「セント・ジョージ・クロス」の布を媒介として発動する。 術者が、敵の攻撃手段と認めたもの、例えば直接的な武器や霊装が筆頭であるが、 場合によっては爪や拳、目や口などといったものも含めて、それらに自動的に跳びかかり、巻き付いて、 手放せるものであるなら引き離そうとし、そうでなければ地面に押し付ける、きつく拘束するなどして、使えなくさせてしまう。 シンプル故に打開する手段があまりなく、完全に自動操縦の魔術のため、術式に割り込まれる事も少ない。 純粋に拘束を打ち破るだけのパワーが必要だが、元々竜を封じる術式であるため、 生半可なパワーでは太刀打ち出来るものではない。拘束速度がさほど早くはないのが欠点ではある。 「白馬の友」 聖ジョージが竜を退治する際に搭乗していた無名の白馬である。 これは聖ジョージの象徴ともなっており、彼の伝承を語る上では欠かせない存在である。 十字教では、数の限られる馬の逸話として重宝されており、長い歴史の間で何度も霊装として制作、改造されてきたが、 ジョージアが色々とアレしてコレして拡大解釈と魔改造を繰り返した結果、『装着する白馬』になった。 簡単に言うと人馬モード。ケンタウロス形態が可能である。 上半身を騎士派の鎧のような霊装が包み、下半身を馬型の装甲が包み込んでいる。 ひと通りの身体強化魔術により並の騎士程度の能力は有するジョージアだが、この霊装により移動能力に磨きがかかっている。 瞬間的な速度、跳躍距離、急激な方向転換が可能だが、こと持続的な走行速度に関しては、(単独で運用可能な霊装としては)他に類を見ない物を持つ。 【概要】 イギリス清教・必要悪の教会に所属する魔術師。 装備など、完全に騎士派のように思われるが、先祖代々、聖ジョージ大聖堂の守りの一角を担う役目を持っており、 父親が隠居した後、その役目を彼女が引き継いでいる。 正式に必要悪の教会所属となる前から魔術師としての鍛錬は積んでおり、何度か最大司教とも顔合わせをしたことがある。 彼女にとって聖ジョージ大聖堂、必要悪の教会は守るべき家のようなものであり、 聖ジョージの技を継ぐなら騎士派に属するべきではないか? というような疑問を自発的に持った事は一度もない。 職務に忠実で、義に熱い少女だが、実生活においてはどこか抜けている。 特に家事全般が壊滅的であり、掃除洗濯炊事、彼女にやらせようとする愚か者は、あまり居ない。 新入りが彼女のお節介の洗礼を受けるのはある意味年中行事である。 先の第三次世界大戦において聖ジョージ大聖堂が結構な被害を受けて、凹んでいる。 【特徴】 150cm程のイギリス人少女。金髪碧眼で、髪型はショートボブ。 小柄に思えるが恐ろしいほどの鍛錬を積んでおり、全身をがっちりとした筋肉が包み込んでいる。 普段着はスポーツブラにスパッツ、ジャージといった出で立ち。 職務中は魔術的な強化の施された剣と、簡易な騎士甲冑を装着。セントジョージクロスのマントを羽織っている。 戦闘時には加えて「白馬の友」を身に纏い、「竜殺しの槍」を振るう。 【台詞】 「お勤めご苦労様であります! 本日も異常なしでありますよ~」 「私の家に代々伝わる偉大なる霊装を見よ! そして聖ジョージの名を恐れるが良い! 貴様がこれより対峙するは竜を屠りし聖人と思え!」 【SS使用条件】 おすきに
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熱血コンビと美少女(自己申告) 「ここらで朝まで休憩するとするか。肝心な時に眠くちゃどうしよもないからな」 流竜馬は、同行する二人に声をかけた。下手に動いて夜間戦闘をする危険性を考えると、 放送の後、禁止地域を確認して睡眠を取るのが最善と判断していた。 「えぇー!まだまだ大丈夫ですよぉ!」 同行するアスカが抗議の声を上げた。彼女は少しでも早く目的の少年を見つけたいらしい。 焦る気持ちは分かるが「休息も大事な戦略」だと説き伏せる。 「そう、だぞ! ガール、寝不足は、美容の大敵、だぞ!」 ハッターが多少的外れな論理で説得を試みている。多分、からかっているだけだろう。 「…お子様扱いしないでください!」 「これは、失礼! フロイライン・アスカ! で良いかな?」 「…ダンケシェーン」 アスカは自分達と出会う前に、参加者に強襲されたらしい。何とか振り切ったようだが、 その時の経験から先手を打って挑みかかったそうだ。 (きっと恐かったんだろうな。俺も最初はそうだった…) そういう時ほど疲労を感じ難い。興奮状態の時は良いが、時間と共に疲労は大きくなって 肝心な時に体の自由を奪う。十分に休ませた方が今後の為だろう。 「俺達が順番に見張りをするから、惣流君は休んでくれ。何かあったら直ぐ起こす」 今後、睡眠が取れるとは限らない。眠れる時には眠っておく事が得策だった。 「いや、見張りは、任せろ!この俺は、食事も!睡眠も!必要としない!24時間全開だ!」 ハッター、こういう時に頼もしい男だ。伊達に軍事迷彩はしていないなと、感心する。 「では、お言葉に甘えて休ませて貰おう。惣流君、少しなら非常食があるが食べるかい?」 どういう理屈かハッターは、食事・睡眠を必要としないそうなので、アスカに勧めてみた。 取り合えず空腹がまぎれれば、休息を取る気にもなるだろう。 「こっちにも少しありますから、ダイエット慣れした女の子を甘く見ないでください。 それよりも、シャワーを浴びれない方が重要な問題ですよ。ご好意は感謝しときます」 何とか休息を取る事には納得してくれたらしいが、竜馬は思う。女性の扱いは難しいと。 「お節介で暑苦しい二人よね。ま、その方が扱いやすいけどさ」 アスカは通信を切るとダイモス(トレーラー状態)の中で毒づく。少し猫被りするだけで、 一生懸命に気を使ってくれる。後は実力を見せるだけだった。 「しっかし、魚肉のソーセージだなんて、日本人て何考えてんだか」 お茶(缶入り)を飲みながら「○大ダイモスソーセージ(シールつき)」を食べている。 意外な事に、小型冷蔵庫を始め、意外と生活用品が揃っていた。長期運用が想定されていた ダイモスは、高い戦闘力と同時に居住性を持ち合わせているのだ。当面食料の心配はない。 しかしそれを他人に教えるアスカでもなかった。人の事より「ちゃんとしたソーセージで 黒ビールを飲みたいな」と未成年にあるまじき事を考えるあたり、本場ドイツから来た天才 美少女(自己申告)は侮れない。 「ゲホッ、ゲホッ、ゲホッ! な、何よこれ! 私を馬鹿にしてるっての!」 突然、口内の物を吐き出すという、天才美少女(自己申告)失格な行為と共に、激昂した。 踏み躙られたソーセージの外箱を良く見れば「賞味期限198X年****」と記入されていたりする。 「わざわざ三十年も前のを用意するなんて、頭おかしいんじゃない!」 ダイモス(のコピー)は198X年の時空からなので十分賞味期限内である。しかし実際問題、 アスカが2015年から来ている為、このような勘違いも起こりえる。 「お腹減った…ダイエットなんて言わなきゃ良かった……全部、全部バカシンジが悪いんだ…」 毛布に包まり無理やり眠りにつ着こうとする。「非常食を分けてくれ」とはプライドにかけて 言えない天才美少女(自己申告)であった。 【流竜馬 搭乗機体:ダイテツジン(機動戦艦ナデシコ) パイロット状態:良好 機体状況:良好 現在位置:F-5の森で休憩中(朝まで動く気なし?) 第一行動方針:他の参加者との接触 最終行動方針:ゲームより脱出】 【イッシー・ハッター 搭乗機体:アファームド・ザ・ハッター(電脳戦記バーチャロン) パイロット状態:良好 機体状況:良好(SSテンガロンハットは使用不可、トンファーなし) 現在位置:F-5の森で休憩中(朝まで動く気なし?) 第一行動方針:休憩中の見張り 第二行動方針:仲間を集める 最終行動方針:ユーゼスを倒す 備考:ロボット整備用のチェーンブロック、鉄骨(高硬度H鋼)2本を所持】 【惣流・アスカ・ラングレー 搭乗機体:ダイモス(闘将ダイモス) パイロット状態 良好(空腹) 機体状況 良好 現在位置:F-5の森で休息中(朝まで動く気なし?) 第一行動方針:碇シンジの捜索 第二行動指針:邪魔するものの排除 最終行動方針:碇シンジを嬲り殺す】 【初日 23 55】 前回 第118話「熱血コンビと美少女(自己申告)」 次回 第117話「場-teikou-」 投下順 第119話「戦闘マシーン」 第117話「場-teikou-」 時系列順 第120話「情けは人の為ならず」 前回 登場人物追跡 次回 第110話「人の造りしモノ」 流竜馬 第138話「リーダーは誰だ?」 第110話「人の造りしモノ」 イッシー・ハッター 第138話「リーダーは誰だ?」 第110話「人の造りしモノ」 惣流・アスカ・ラングレー 第138話「リーダーは誰だ?」
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とある次元の幻影燈機 第一章 前日 Jumming_Hertz_Level1. 「あーめんどくせー」 7月11日p.m.5時37分、第7学区鶴来浦(つるぎうら)高等学校校門前。 そこの生徒である辻霧単(つじぎり ひとえ)はちょっとしたトラブルに頭を抱えていた。橙色の夕日に照らされて長く伸びた影は、ただでさえ育ちすぎたもやしの様に細身な彼の体をさらに引き延ばして路上に投げかけている。その隣にもう一人分の影があった。辻霧よりかは幾分健康そうなシルエットである。 「今日という今日こそ吐いてもらうからね。アンタの能力」 辻霧の前で仁王立ちしてるのは同じくらいの歳の少女だった。ボブカットの髪型から若干ボーイッシュな印象を受ける。 少女は名を明日原早苗(あすはら さなえ)という。 尋問を受けている辻霧が主に気にしているのは彼女の背負っている身長の約三分の二くらいの長さの黒いソフトケースだった。 金属バット。 こいつの神経なら迷うことなく自分の頭でホームランを叩き出しそうだから恐い。 「だーから別に良いじゃん? そんな些末なこと気にするとかさー……めんどくさいだろ」 話はごく単純で、まあ要するに辻霧はとある事情でこの間うっかり自分の能力の一端をこのお節介なソフトボール部の少女に見られてしまったのである。極力 他人との距離を測り、目立たないでいることを日々の目標に掲げている辻霧にとっては致命的なミスだった。ましてや見られた相手がこの若干16歳にして好奇心 だけは幼稚園児並みという明日原早苗とあっては。 (最悪だ………) この明日原という少女、五体を以て「青春」の二字を表現しているような人間である。いや、一人で青臭い思い出作りに励んでくれているだけならまだ良い。 辻霧にとって最優先で懸念すべき事項は、彼女がお節介にもその勝手に謳歌するに留めておけば良いであろう「青春」を叩けば増えるビスケットを与えるが如く周りにも散布していることだった。例えばクラスで孤立している人間に救いの手を差し伸べるとか。 そういった押しつけがましい善意に対する回避の策として、ぎりぎり孤立しているわけではないように見える立場を辻霧が築き上げるのにどれほどの月日を要したか。その努力があの日水の泡と化したのだった。 「ありえねー、本当……」 「ちょっとねえ! 話を聞きなさいってば」 「あ、UFO」 「ウソ!」 「ダーッシュ!」 興味本位で何にでも手を出す相手なら別な物に興味を向かせれば良い。まさかあそこまで古典的な手に引っかかるとは仕掛けた辻霧本人さえ予想だにしなかったのもまた事実だが…… 「だーっはっは!」 とりあえず、逃げる。 無いはずのUFOを探し出すべくあらぬ方向の夕焼け空を凝視し始めた明日原を置いて、辻霧は反対方向の人混みの多い通りに向かって時速30キロで駆けだした。 ところが十秒で二つ妙なことに気付いた。まず駆け出す瞬間に見た通りまでの距離感と今現在見ている通りまでの距離感が全く変わっていない――――――まるで録画した映像が知らぬ間に巻き戻されていたかのように。そしてもう一つ。制服のセーターの襟首を万力のような握力で掴んで離さない感覚が。 首をギチギチと鳴らしながらゆっくり振り返ると、予想通り。 明日原が左手で辻霧のセーターを掴んで獰猛な笑みを浮かべていた。 「その程度の速さであたしの『強制移動(アポーテーション)』から逃げ切る算段付けられてたとしたら、随分ナメられたものね」 「あーそんな能力だったなー」と重ね重ね露見する己の迂闊さに改めて内心舌打ちする辻霧。 『強制移動』。 十一次元上の絶対座標の理論に基づき、指定した物体を強制的に自身の元へ「引き寄せる」能力。 が、 「……とは言ってるけどお前のそれって実質レベル2判定なんだろ?」 「あんもううっさいわね!」 キーッと歯噛みすると同時に空いている右手で道路に金属バットをケースごと叩きつける明日原。情けないことに「ひっ」という悲鳴が微かに辻霧の喉から漏 れた。 とは言っても『強制移動』は実質自分自身の座標を基点としなければ発動できない未完成の能力であることは否定できない事実である。校内での成績に関して は他の追随を許さない領域であるにも関わらず、記録術(かいはつ)に関しては芳しくない明日原さんなのであった。 「これでも身体検査(システムスキャン)では『発展途上(エクスペクタブル)』って呼ばれてるんだから!」 あーそーですかばーかばーか。 耳元でぎゃーぎゃー言われながら辻霧はもうどーでもいいやと半ば達しては行けない方向性で悟りの境地に達していた。 そこに、 「あーすはらァ」 妙に間延びした女性の声が飛び込んできた。 新河刃々斬(あらかわ はばき)という名なら人間関係にある程度距離を置いている辻霧でも何度か聞いたことがあった。パッキパキの金髪に染めたロングヘアと方耳にアンバランスにぶら下がった大量のクロムハーツなピアスから彼女の素行の悪さが10キロ離れていてもぷんと匂ってきそうだった。度重なる生活指導の陽和田(ひわだ)からの注意に対しても馬耳東風の姿勢を貫き通し、それでかつ停学を免れているのは彼女の記録術の好成績によるものだと辻霧は聞いたことがある。 そしてこんな不良でも自らのネットワークに取り入れてしまっている明日原の顔の広さは最早驚異的であると言える。 「記録術の筋垣(すじがき)がまだ校内に残ってんなら呼んでこいとサ」 まさに辻霧にとっては青天の霹靂、天から降って湧いた幸運だった。金髪ピアスの天使がいるよおかーさん。 「ええええ……くっ……この好機を棒に振るなんて………」 が、いかに他人へのいらぬお節介に日々身を尽くす明日原といえども教師の命令には逆らえないようだった。 肩越しに小物の悪党がヒーローに吐くような捨て台詞を辻霧に向かってひとしきりぽんぽん投げつけながら、明日原は足音も荒く立ち去った。あそこまで己の欲望に忠実だと、逆に尊敬に値するような気がしてきて恐い。 これが畏怖の念ってやつか……と妙に間違った解釈に納得しつつ胸をなで下ろしていた辻霧に、服装違反の塊が声をかけてきた。 「まーあアンタも難儀なもんだナ」 「あら? もしかして貴女もかつてはアレに巻き込まれたクチでせう?」 「似たようなもン」 放っといたらタバコでも一服しそうな雰囲気で答える新河。 「まあ突発的なもんだしいつものことだから大目に見てやってくれヨ。いっそ流されちまうのも一興かもナ。付き合い始めたら割と良いヤツだったぜ、アイツ」 「……俺は俺のスタイルで初志貫徹するつもりなんで」 「あ、ソ」 んじゃあばヨ、と軽く手を振って歩み去る新河の背中をちょっと見てから、辻霧は学校を後にした。 辻霧の住む学生寮は第18学区にある。あえて学区外の高校に進学したのも彼なりにクラスメイトとの距離感を調節するためだった。 一週間ほぼ毎日この調子だった。 日常を「自分自身をより大衆に埋没させるために必要なルーチンワーク」としてしかとらえていない辻霧にとって、迷惑ではないと言えば嘘になる。基本的に何でも「めんどくさい」の一言で済ませようとする性格からしてみれば面倒極まりなかった。 それなら引きこもるなり学校やめるなりすれば良いという見方もあるだろうが、それは避けたかった。社会問題的な意味で。 辻霧が学校に通っている理由なんて精々「学歴が欲しいから」ぐらいだった。 他人の事情に深入りするとロクなことにならないという経験は嫌と言うほどあったから。 (その点、明日原はどうなんだろうなー) 自分の事情と相手の事情を共有する輪を広げるという行為が辻霧にはあまりよく理解できない。 第18学区で下車し、駅を出てからも考え事をしながら歩いていると、反対側から歩いてきた十代後半くらいの不良のグループにぶつかってしまった。 「……ッて」 「どこ見て歩いてやがるブロッコリー頭がァ!! 」 どうやらぶつかった時に不良が持っていたアイスクリーム(笑)を盛大に不良の服の前側にべったりぶちまけてしまったらしかった。激昂した不良を前に危機感が麻痺しているのか冷静に分析してしまう辻霧。 しかしブロッコリー頭、か。確かに辻霧は割と自分の身だしなみには気を使わない方だし、髪を切ったのも今では何年も昔のことのような気がする。よくボサい、と人に言われるし。 出会って十秒くらいでよくも的確に愉快なニックネームを付けたもんだーわっはっはと辻霧が路上に尻餅を付きながら素直に感心していると、ぶつかった連中の視線にこもる殺気が炭酸飲料にラムネを一粒落としたときと同じくらいの激しさでもってぐんと増したような気がした。 て言うかやばい。どう考えても学生の格好には見えないわけですが。 「なああァァにニヤニヤしクサッとんじゃいワレうたるッぞぬしゃああァァ!!!!!! 」 何これ何弁ですかつか言ってること分かんないつば飛んでくる巻き舌多い恐い。 一瞬で軽い恐慌状態に陥った辻霧の襟首を掴んで立たせると畳みかけるような怒濤の方言ラッシュ。ていうかつば汚い。汚いっつーに。 「おい妹綴(まいとじ)」 後ろの方にいた痩せた背の高い男が声をかける。辻霧の胸ぐらを掴んで絶賛クレーム中の男は妹綴という名前らしい。 あ? と鼻息荒く振り返った妹綴にぼそぼそと何か耳打ちする男。辻霧には会話の内容は聞こえないのだが、それを聞いた妹綴がいやーな笑みを浮かべていたところからしてどうやら少なくともつばが飛んでいるから自重しろといった内容ではないようだ。 「そォかァ……お前どうやら能力者らしいなァ。悪ィがオレらも一応『スキルアウト』に縁があるもんだからよォ……ちょッと落とし前の付け方も派手にヤらせて貰うぜ」 あれ? 俺路地裏に連行されてね? それから二十分後の話である。 通行人から「高校生が不良に路地裏に連行された」との通報を受けて駆けつけた風紀委員、終通曲羽(ついどおり まがはね)の報告によれば、現場には既に明 らかに返り討ちにされたらしき不良の男が七人転がっていた。 全員極度の興奮、混乱状態に陥っているらしく、詳しい事情調査に関しては困難を極めたが、七人とも口走った証言の内容は概ね一致していた。 、、、、、、、、、、、、、、、、、 何をされたのか全く理解できなかった、と。 鏡大路蒔風(かがみおおじ まきかぜ)は第18学区のコンビニにいた。 本来彼女の属する常盤台中学校は第7学区にあるはずなのだが、わざわざ彼女が電車代をかけてここまで足を運んで来たのには理由がある。 1270ページの分厚い雑誌の立ち読みを終え、三冊目の週刊誌に手を伸ばしかけたときに、コンビニのウインドウ越しにその「理由」が歩いて来るのが見えた。 平均的な身長の男子中学生だ。しかし全体的に「男らしさ」とは無縁の外見をしている。耳を覆うくらいの柔らかい黒髪と、「小学校中学年です」と主張して も納得できてしまいそうな童顔。 鏡大路がアイスを買ってからコンビニを出て声をかけると、伏し目がちに歩いていた少年は顔を上げて軽く笑みを浮かべた。 「蒔ちゃん」 「駄目だろ透通。この時間に一人でふらふら歩いてたら」 透通と呼ばれた少年――――――逆浦透通(さかうら すきとお)は、左腕にピンで留めてある緑色の腕章を引っ張りながら口を尖らせた。 「これから風紀委員(ジャッジメント)の詰め所に寄ってから帰るから大丈夫だよ」 人口にして230万人の学生が日々超能力の開発に勤める学園都市。そこで度々起こる能力を駆使した少年犯罪を取り締まり、治安維持に奔走する選抜された生徒 の集団である風紀委員は、透通の様なお世辞にも強靱とは言い難い一介の少年には重すぎる任ではないのか、と時折鏡大路は危惧する。 それよりも現在鏡大路が心配しているのは最近第18学区で多発している能力者による通り魔事件だ。今日鏡大路が逆浦の下校に付き添おうと第18学区まで足を のばしたのもこれが理由だった。 夕方頃に人気のない道を歩いている生徒を路地裏に引きずり込んで襲うという悪質な手口で、五日間ですでに犠牲者の数は二桁に上るという。 「それなら別に良いが……寧ろお前が風紀委員だからという理由で襲われないか心配だな」 アイスのパッケージを開けながらなおも三歳年下の従弟の身を案じる鏡大路の言葉に逆浦は若干不機嫌そうな表情になった。 「大丈夫だよ。と言うより僕が蒔ちゃんを心配してるんだ」 「?」 怪訝そうな顔をした鏡大路に逆浦は疲れた様な顔で言った。 「一連の通り魔事件なんだけどね、被害者は全員レベル3以上の高位能力者なんだ」 「…………不自然だな……」 思わず鏡大路がぽつりとつぶやいた。 能力者が無能力者(レベル0)を襲う「狩り」が一部の学区の裏で横行しているという反吐が出るような話ならたまに聞くことがある。 しかし今回の事件における被害者は全員高位能力者だ。 一応鏡大路も常盤台中学が擁する47人の大能力者(レベル4)の一人である。逆浦の話が本当ならば確かにこの場において犯人に狙われるのは自分の可能性が高 い。 逆浦は続ける。 「それだけでも変なんだけどね……全員手口が違う、というのか」 「手口が違う?」 、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、 「その……被害者は全員自分自身の能力で傷付けられたような痕跡があるんだよね」 それを聞いて鏡大路は自然と歩調を落とした。 自分自身の能力で傷付けられた。 発火能力者(パイロキネシスト)が火傷を負うようなものだろうか。 鏡大路が眉間に皺を寄せて黙り込んだのを見て、逆浦は心配そうに顔をのぞき込んだ。 「蒔ちゃん?」 「ああ、すまん」 鏡大路は顎に添えていた手を離すと、何でもないよと言う風に苦笑して見せた。 「……てことは犯人の能力は自分が受けた能力をそのまま相手に返す能力、か?」 「にしてもおかしいんだ」 逆浦の表情は冴えない。 「それならもっと集中的で大きなダメージが被害者の身体にあるはずなんだ。でもどっちかというと何か当てずっぽうに跳ね返した能力が分散して何発か偶然当たったみたいな……」 「…………腑に落ちないな……それじゃ書庫(バンク)に検索をかけることもままならないじゃないか」 それを聞いて逆浦が思い出したように言った。 「そういえば二週間前に第18学区内のデータベースに誰かが侵入した形跡があったな……」 「通り魔か?」 「いや……うまく痕跡を消してたから明確には誰とは断定できないけど……僕はその線が濃いと思ってる。実際警備員(アンチスキル)もその方向性である程度調査してみるって方針になったみたいだし」 学区内の学生のデータベースさえ手に入れば性格に標的を絞ることができるからだろう。犯人は今もデータベースから抽出したリストの被害者の欄に舌なめず りしながら撃墜マークを付けているかもしれないのだ。 その時、不意に逆浦が目を見開いた。 「どうした?」 鏡大路が声をかけると、逆浦は視線を固定したまま答えた。 、、、、、、 「何か聞こえた」 鏡大路の体に一気に緊張が走る。彼のこの何気ない言葉が緊急を意味していることを鏡大路はよく知っていた。 『妨害聴覚(ジャミングヘルツ)』。レベル1でありながら彼が風紀委員に選抜された理由はこの能力による影響が大きい。大気中に存在する波と名の付くもの 全てから指定したものにのみ干渉し、雑踏の中で交わされる会話を盗聴したり電波によるやりとりを妨害したりと、要は情報戦に役立つ能力ということで重宝さ れたのだ。逆浦本人は「盗聴能力なんてイヤだよ」と度々鏡大路に愚痴をこぼしていた。 目を見開いたままの逆浦の口から、読みにくい筆跡の文字を解読するような機械的な声が切れ切れに紡ぎ出される。 「別働tイカr……n絡ヲ確認、Ch……ATM取…外s…作業ヲ終エタ後別m…ルマ…ランデ……ポイントニt…機。武装班…三人毎ニ分ケ、アシ確hヲ終……A班、r……デ…ーp…………マデ移動ch…ノC班ニ随行サセ……」 「また随分と平和的でない内容だな」 緊張した面もちに引きつった笑みを浮かべる鏡大路。 その時、 ゴバッ!! と音を立てて通りの向こうの銀行の壁が吹き飛んだ。 まばらな通行人たちが悲鳴を上げて逃げ出す中、粉塵の中から武装した覆面の強盗が数人飛び出してくる。 「やれやれだな……警備員もしばらく来ないだろうし。逆浦、下がってて良いぞ。あ、あとこれ持ってて」 冷静にそう指示を出し、食べかけの「ガリゴリ君メロンソーダ味(おみくじ棒付き)」を預ける鏡大路。 「え? あ、ちょっと待って……」 逆浦が止めようとするのも聞かず、鏡大路は逃げ出す大衆の動きとは逆方向に歩き始めた。 強盗達としては予想外の動きだったようだが、一人が鏡大路を高位能力者と判断したのか、隣の仲間が制止するのも聞かずあろうことか肩に担いでいたミサイ ルランチャーをぶっ放してきた。 HsMR-64。学園都市では約5年前に生産されたモデルだが、一介の強盗が所持するにしては莫大すぎる破壊力と殺傷力を秘めている。 「おい冗談だろ……」 、、、、、、 それを見て鏡大路はぎょっとして前に一歩出た。 次の瞬間すさまじい速度で飛んできたミサイルを鏡大路は片手で受け止めていた。慣性の法則に従ってミサイルの発射と共に吹いた風が鏡大路の前髪をわずかに揺らした以外は特に何か反動があったわけでもない。少女が触れた瞬間、まるでビデオの一時停止のボタンを押したようにピタリとミサイルの動きが「停止」した。 「……こんな前時代的な武装で私に立ち向かうなんて」 警備員は何をしているんだ、と鏡大路は呆れたように呟く。その右手が受け止めているミサイルがバキッ!! という音と同時に真っ白になった。より正確に言うならば、突然摩擦弾頭(フレイムクラッシュ)によって2500度まで熱されていたミサイル全体が霜に覆われたのだ。
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仮面ライダーバトル ガンバライド 157 名前:仮面ライダーバトルガンバライド:2009/07/25(土) 12 07 33 ID mrAe1+Km0 鳴滝「地上最強のライダーを見たいか――――ッ」 観客「オ――――――――――――――!!!!」 鳴滝「私もだ 私もだみんな!!」 鳴滝「カード入場!!!」 アナウンサー「全カード(ヒーロー&SP)入場です!!!!」 悪魔は生きていた!! 更なる研鑚を積みライダー殲滅が甦った!!! 世界の破壊者!! 2-001仮面ライダーディケイドだァ――――!!! クロスホーンはすでに我々が展開している!! 大地の戦士3-007仮面ライダーアギトだァ――――!!! 龍騎を見つけしだい必殺+500にしてやる!! 劇場版ライダー代表 3-037仮面ライダーリュウガだァッ!!! ベストパートナーの多さならウラタロスの弁舌がものを言う!! 後衛に最適 僕に釣られてみる? 1-018仮面ライダー電王ロッドフォーム!!! 真のオカンを知らしめたい!! 優しきお節介 デネブイマジンだァ!!! イマジン退治は3階級制覇だがケンカなら全階級オレのものだ!! 最初からクライマックス 1-016仮面ライダー電王ソードフォームだ!!! 必殺技対策は完璧だ!! 戦闘員シリーズ第4弾 ゲルショッカー戦闘員!!!! 全ガンバライドカードのベスト・スピードは私の中にある!! 速属性の神様が来たッ 1-003仮面ライダーキバガルルフォーム!!! 技属性相手なら絶対に敗けん!! 不死の能力見せたる 力属性初のLR 3-014仮面ライダーブレイドキングフォームだ!!! コンプリートスキャン(スキャンした枚数に応じて強化)ならこいつが怖い!! ついに登場の歩く完全ライダー図鑑 5-001仮面ライダーディケイドコンプリートフォームだ!!! クウガの世界から炎の戦士が上陸だ!! 必殺を代価に防御アップ 2-006仮面ライダークウガ!!! ルールの無いバトルがしたいから高レアリティ(SR)になったのだ!! 偽ライダーのバトルを見せてやる!!2-036ショッカーライダーNO.1!!! SRなのに必殺技2200とはよく言ったもの!! 必殺のファイナルライドが今 実戦でバクハツする!! 第3弾EXステージボス 4-008仮面ライダーディエンド先生だ―――!!! 体力以外オール+200こそが地上最強の代名詞だ!! まさかこのカードが排出されるとはッッ 4-002仮面ライダーディケイド!!! 闘いたいからここまできたッ LRになった理由一切不明!!!! ミラーワールドのストレス(イライラ)ファイター 4-017仮面ライダー王蛇だ!!! オレたちはNカード最強ではない全カードで最強なのだ!! 御存知ディソルダースラッシャー 1-017仮面ライダー電王ソードフォーム!!! ライダーバトルの本場は今やミラーワールドにある!! 戦いを止めてくれる奴はいないのか!! 2-011仮面ライダー龍騎だ!!! 排出され辛ァァァァァいッ説明不要!! 第4弾限定!!! 金箔処理!!! FARキャンペーンカードだ!!! 音撃は実戦で使えてナンボのモン!!! 超実戦音撃!! 本家猛士から4-012仮面ライダー響鬼の登場だ!!! 真理はオレのもの 邪魔するやつは思いきり殴り思いきり蹴るだけ!! 属性同調攻撃力強化統一王者 4-019仮面ライダーカイザ 自分を試しにガンバライドへきたッ!! カメンライドボーナス全ライダーチャンプ 3-009仮面ライダーファイズ!!! APダウンに更なる磨きをかけ ”音撃斬・雷電激震”音撃弦・烈雷が帰ってきたァ!!! 今の強化に死角はないッッ!! 玩具付属を含めると二度目のSP仮面ライダーX!!! 不死生物の力と技が今ベールを脱ぐ!! BOARDから 3-012仮面ライダーブレイドだ!!! お姉ちゃんの前でなら僕はいつでも大活躍だ!! 答えは聞いてない! 1-022リュウタロス イマジン名で登場だ!!! バイオリン作りの仕事はどーしたッ 真紅の鉄馬 未だ衰えずッ!! ベストパートナーもかなりの数!! 4-046仮面ライダーキバだ!!! 特に理由はないッ てつをが強いのは当たりまえ!! シャドームーンにはないしょだ!!! 昭和ライダー初のLR化! 5-050仮面ライダーBLACKがきてくれた―――!!! 戦いで磨いた実戦張り手!! デンライナーのデンジャラス・ベアー 1-021仮面ライダー電王アックスフォームだ!!! AP強化だったらこの人を外せない!! 超A級天道 4-015仮面ライダーカブトだ!!! 超一流ライダーの超一流の戦いだ!! 生で拝んでオドロキやがれッ 技の1号!! 1-026仮面ライダー新1号!!! 絶対に勝つ悪の組織はこの男が完成させた!! 悪のライダーの切り札!! 2-035仮面ライダーネガ電王だ!!! ガンバライドのLR第1号が帰ってきたッ どこへ行っていたンだッ (当時の)主人公ッッ 俺達は君を待っていたッッッ1-001仮面ライダーキバの登場だ――――――――ッ 加えてEXステージ発生に備え超豪華なリザーバーを4枚御用意致しました! スタンプラリー限定 P-006仮面ライダーキバエンペラーフォーム!! クライマックスヒーローズ付属 P-019シャッフルヒーローズ・10!! ガンバライドファンブック第1号付属!P-001仮面ライダーV3! ……ッッ どーやらもう一枚は到着が遅れている様ですが、8月8日になり次第ッ皆様にご紹介致しますッッ 関連レス 162 名前:水先案名無い人:2009/07/25(土) 12 26 24 ID FK4IoIxR0 乙 もうライダー多すぎて覚えきれなくなりんす。 コメント 名前
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#blognavi 久々にここに来ましたわ。 ってなんやねん!?お前らマジで誰やねん!? 久々にサイトに来ると、浦島気分が味わえるんです。ああ。そうだね。子ども店長。君の言うとおりだったよ。名前変えすぎだよ。みんな。 それはともかくとして、早いもので夏休みももう2週間が過ぎようとしています。そのうち1週間を自主休養に充て、まったく勉強しなかったわけですが、あら不思議。著しく学力が低下。当然?恐ろしい限りですわ。こんなこって間に合うのかしら。 間に合うのか不安なのはもう一点ありまして。まあ、言わずもがな、お稽古でありますよ。夕(彼女だけは何とか分かった)の圧倒的なポテンシャルを前にしても、まったく終わる気配がしないのは何故?Why? 1人で焦ってても仕方ないのは分かっているのですが、なかなか安心もしてられません。この前の会場見学の帰りに三女の子に聞いてみたら、「まだ立ち入ったばっかりなんです(汗)」。いやいやいや。俺ら半立ち全く終わってませんから。 いやはや。一人芝居とは恐ろしいものですな。べらぼうな台詞の多さは感服するばかりです。恐るべし。 ちょっと今日はノッてるんでもう少し書こうかなと思います。 というかものすごく書こうかなと思います。 先日私、脚本を書きました。先日といっても脚本会議前に書いたやつなんですが、とってつもなく気に入っておりまして、皆様にお見せできなかったので字数稼ぎ程度に乗せようかなと思います。ははは。1P俺が全部埋めてやる。 On The Line 作 新太郎 登場人物 リョーマ 姉君 緞帳開く ここはとある田舎の駅。舞台下手よりに設置されて いる椅子に姉君が座って何かを待っている。姉君は 何をする訳でもない。ただ待っている。 そのようにして暫らくの時間が流れる。 電車がやってくる。 そこへリョーマが駆け込んでくる。 リョーマは電車に乗ろうとするが、ふと足を止め姉 君を振り返る。 リョーマ あの、お節介でしたらすみません。そちら、16時 まで来ませんよ。 姉君 存じてます。 リョーマ あ、そうですか。 電車の音。 あ、いちゃった。リョーマは仕方がないので姉君の 隣の隣に座る。 気まずい沈黙。 姉君 ふふっ。 リョーマ え? 姉君 あなたってホントお節介。 リョーマ はあ。 姉君 私に話し掛けて電車逃す人。初めて見た。 リョーマ すみません。 姉君 何で謝るの? リョーマ え?あ、いや。だって余計なこと言って…すみませ ん。 姉君 確かに余計だった。 リョーマ ・・・すみません。 姉君 急いでない? リョーマ ? 姉君 さっきの、逃しても大丈夫だったのかって。 リョーマ ああ。別に大した用事じゃないんで。 姉君 そうなんだ。 リョーマ ええ。 姉君 君は暇な人か。 リョーマ いや、そこまでは言ってませんよ。 姉君 だって急いでないんでしょ? リョーマ そうですけど・・・それイコール、でもないでし ょ。 姉君 そう? リョーマ 多分。 姉君 ふうん。 リョーマ ところで、あなたは何してるんですか? 姉君 どうして? リョーマ だって今午前9時ですよ。 姉君 うん。 リョーマ あと7時間も電車、待つんですか? 姉君 さあ。 リョーマ さあって・・・。あ、それとも誰か待ってるとか。 姉君 ねぇ。 リョーマ はい? 姉君 普通初対面の人のこと、そこまで干渉する? リョーマ そうですけど・・・だっておかしいじゃないです か。こんな朝っぱらから、こっち、座ってるなん て。 姉君 おかしいかなあ。 リョーマ ええ。 姉君 そんなに? リョーマ かなり。 姉君 そっか。私、おかしい、か。 リョーマ あーいや。そんな落ち込まなくとも…。 姉君 でも、 リョーマ ? 姉君 でも、あなただっておかしい人に話し掛けて、電車 逃した。 リョーマ はあ。 姉君 あなたもおかしい。 リョーマ いや、あれ?って思ったら話しかけちゃいますよ。 普通。 姉君 それが普通? リョーマ 普通。 姉君 普通、ねぇ。 リョーマ はい。 姉君 よく分かんないや。そもそも、普通とはなんぞや。 リョーマ はあ。 姉君 はあ、じゃなくて。あなたに聞いてんの。 リョーマ 普通、ですか?んー。一般的なことというか、人間 全員に共通する価値観というか。 姉君 で? リョーマ で? 姉君 で、何? リョーマ 終わりです。 姉君 そう。じゃ、それを決めるのは誰? リョーマ 全人類、ですかね。 姉君 じゃ、例えばさ。日本人はお味噌汁、こうやって飲 むけど、欧米人にとっちゃ、味噌スープにスプーン 使わないなんてナンセンス!ってならない? リョーマ ・・・なりますかね。 姉君 でも、日本人から見たら味噌汁をさじで飲むなん て、有り得ないよね? リョーマ はあ。 姉君 この場合はどっちが普通? リョーマ でも、味噌汁は日本のものだから…。 姉君 じゃ、欧米人は皆おかしい。 リョーマ そうは言ってないですよ。 姉君 違う? リョーマ はい。それは感覚のズレであって、そんな全否定し た訳では。 姉君 だったら私もおかしくない。 リョーマ ・・・。 姉君 私のやってること、アチェー王国では普通だもん。 リョーマ 何処ですか? 姉君 インドネシアの国。 リョーマ インドネシア共和国? 姉君 違う。それの前にあったやつ。16世紀くらい? リョーマ ・・・。 姉君 どうかした? リョーマ 電車、走ってないし。 姉君 見方によってはね。 リョーマ どんな見方してもでしょ。 姉君 兎も角。感覚のズレ。私にとってはこんなの別にお かしくないし。 リョーマ そうですか。 姉君 うん。そういうことにしとこ。 リョーマ はあ。・・・で?結局何してるんです? 姉君 まだ聞くし。普通そんなにズコズコ干渉しないでし ょ。一応初対面なんだし。 リョーマ 感覚のズレ。 姉君 あなたのことよく知らないし。 リョーマ 感覚のズレ。 姉君 あなただって私のこと何も知らないし。 リョーマ 感覚のズレ。 姉君 ていうか知る必要ないし。 リョーマ 感覚のズレ。 姉君 ・・・。 リョーマ 感覚のズレ。 姉君 (リョーマをぶっ叩く) リョーマ っ! 姉君 うるさい。 リョーマ えー。叩きます?そこで。 姉君 叩きます。そこで。 リョーマ でも教えてくれたっていいじゃないですか。あなた のせいで電車逃した訳だし。 姉君 自業自得。 リョーマ まあ、言い返せないですけど。 姉君 ごもっとも。 リョーマ じゃ、どこに行こうとしてるんです? 姉君 どこにも。 リョーマ じゃあ誰かを待ってる。 姉君 そう思う? リョーマ ええ。それ以外考えられないし。 姉君 そうかなあ。 リョーマ そうですよ。 姉君 ひょっとしたら向こうの田んぼが見たいだけかも。 リョーマ わざわざ駅から? 姉君 ひょっとしたら駅員に絡みに来ただけかも。 リョーマ 無人駅です。 姉君 ひょっとしたら自殺しに来たのかも。 リョーマ まさか。 姉君 そうでないと言い切れる? リョーマ そんな人には見えない。 姉君 私の何も知らないじゃない。 リョーマ 直感です。 姉君 根拠に欠ける。 リョーマ まあ。でも、にしたってこんな田舎の駅で自殺する 必要ない。 姉君 じゃあどこなら? リョーマ 虹野瀬とか。兎も角もっと電車がいっぱい来ると こ。 姉君 最後くらい静かで綺麗な場所で散りたいじゃない。 リョーマ はあ。 姉君 ああ。私の人生は暗く閉ざされ、光などこれっぽっ ちも見い出せなかった。もう飽々だ。死んでしまお う。 リョーマ ・・・。 姉君 でもどうせ死ぬなら綺麗なとこがいいな。そうだ。 田美沢がいい。 リョーマ ちょっと! 姉君 てことも リョーマ え? 姉君 あるかも。 リョーマ なんだ。 姉君 何? リョーマ 一瞬本気に。 姉君 そう。 リョーマ ええ。 姉君 本気かもよ? リョーマ ええ? 姉君 違うけど。 リョーマ あのねえ。 姉君 もしそうなら、あなた止める? リョーマ 多分。 姉君 ホント? リョーマ 多分。 姉君 お節介だから? リョーマ どうでしょう。 姉君 待ってるの。 リョーマ え? 姉君 ここで。 リョーマ はあ。 姉君 ずっと待ってる。 リョーマ いつから? 姉君 わからない。 リョーマ 何を? 姉君 秘密。 リョーマ そうですか。 姉君 君は? リョーマ はい? 姉君 どこに行くつもりだったの? リョーマ 虹野瀬です。 姉君 自殺しに? リョーマ まさか。 姉君 さっき自殺するならって。 リョーマ もしも、でしょ。 姉君 そうね。 リョーマ ええ。 姉君 じゃあ何しに? リョーマ 普通、初対面の人にそんな干渉します? 姉君 あのねえ。 リョーマ あなたがそう言った。 姉君 でも、答えた。 リョーマ 秘密って。 姉君 そう。でも答えた。 リョーマ じゃあ秘密で。 姉君 答えたくない。 リョーマ そうでもないですけど。 姉君 フェアじゃない。 リョーマ まあ。 姉君 じゃあいいや。 リョーマ え? 姉君 私、答えらんないし。そこまでして聞きたい訳でも ないし。 リョーマ そうですか。 姉君 うん。 微妙な沈黙。その間に電車が通りすぎる。 姉君 特急? リョーマ 快速? 姉君 違うの? リョーマ 多分。微妙に。 姉君 そう。 リョーマ ええ。 姉君 そういえばさ。 リョーマ はい。 姉君 君、名前は? リョーマ 何で今更? 姉君 これなら私、答えられるから。 リョーマ フェア? 姉君 違う? リョーマ そうですね。 姉君 で?どうなの? リョーマ 橋本です。 姉君 下は? リョーマ 亮馬。 姉君 橋本亮馬。 リョーマ ええ。 姉君 惜しい。 リョーマ 何が。 姉君 坂本竜馬。 リョーマ よく言われます。あなたは? 姉君 うーん。 リョーマ まさか。 姉君 何? リョーマ 答えられない? 姉君 まさか。 リョーマ だったら。 姉君 姉君。 リョーマ は? 姉君 とでも呼んで。 リョーマ 本名? 姉君 全然。 リョーマ それじゃあ。 姉君 フェアじゃない? リョーマ (頷く) 姉君 フェアである必要、ある? リョーマ 一応、対等に話してる訳だし。 姉君 そっか。でも姉君。 リョーマ だから。 姉君 いいじゃない。名前なんて。姉君でお願い。 リョーマ 分かりましたよ。 姉君 よろしく。 リョーマ (突然吹きだす) 姉君 何? リョーマ 「姉君」って。 姉君 何。 リョーマ 案外女王様? 姉君 何が。 リョーマ 名前が、でしょう。 姉君 そうかな。 リョーマ そうですよ。 姉君 そうかなあ。そういうの考えたことなかった。 リョーマ そうですか。 姉君 おかしい? リョーマ まあ。 姉君 おかしいんだ。 リョーマ どちらかといえば。 姉君 ふうん。 リョーマ ええ。でも本当に秘密だらけですね。 姉君 そう? リョーマ 少なくとも僕が答えられた質問には・・・。 姉君 まともに答えられてない。 リョーマ ええ。 姉君 ゆーよねえ。 リョーマ 何です? 姉君 ごめん。 リョーマ 何が? 姉君 知らないの? リョーマ 何を? 姉君 じゃあいいや。 リョーマ 気になるなあ。 姉君 そう。 リョーマ あっさり。 電車の音。 姉君 快速? リョーマ 貨物列車。 姉君 何運んでるの? リョーマ (肩をすくめる) 姉君 知らないんだ。 リョーマ ええ。 姉君 本当に? リョーマ はい。 姉君 じゃあ何を運んでると思う? リョーマ はい? 姉君 貨物列車。 リョーマ 何って…例えば? 姉君 ピーマンとか。 リョーマ そんなの聞いて何が楽しいんですか? 姉君 別に。楽しくはないけど。 リョーマ だったら。 姉君 聞いちゃ駄目。 リョーマ いえ。そうではないですけど・・・。 姉君 じゃあ考えてみてよ。 リョーマ んー。トイレットペーパー。 姉君 なんで? リョーマ へ? 姉君 何でそう思うの? リョーマ 何でと言われても・・・。 姉君 面白くない。 リョーマ 面白くないって。 姉君 どうせならさ、もっと気の効いたこと、言えない の? リョーマ 気の効いたこと、ねえ。 姉君 そう。 リョーマ 例えば?っていうか姉君・・・さんはどうなんで す? 姉君 私?私は 姉・リ 内緒。 リョーマ 言うと思った。 姉君 冗談。 リョーマ なんだ。 姉君 言うと思った? リョーマ いえ。 姉君 (やたらニコニコする) リョーマ ニコニコしてないで教えてくださいよ。 姉君 知りたい? リョーマ まあ。 姉君 私はね。マリオネットだと思うの。 リョーマ マリオネット?ってあの? 姉君 そう。その。 リョーマ どうしてです? 姉君 どうして、か。 リョーマ どうして。 姉君 どうしてというか…多分さ、終わりのない旅をして るんだよ、あの列車は。 リョーマ へ? 姉君 あの貨物列車の中ではマリオネットのマリオネット によるマリオネットのための世界が作り出されてい るの。 リョーマ はあ。 姉君 マリオネットはその世界で楽しく暮らしている。自 分がマリオネットだということも知らず。 リョーマ マリオネットに意思はある? 姉君 本人たちはあるつもり。でも所詮は操られる人形に すぎない。 リョーマ 操る人はどこに? 姉君 同じく列車の中。操り手たちは自分で話し、伝える ことを忘れてしまったの。 リョーマ どうしてです? 姉君 臆病だから。だから操り手同士の会話も全てマリオ ネットで行われる。 リョーマ それと貨物列車と何の関係が? 姉君 列車は進んで行くの。でも中にいる操り手たちも、 もちろん、マリオネットだってそのことには気付か ない。自分が列車に乗って、旅をしていることすら 忘れてしまった。マリオネットを扱う人々には、も う外の景色に目をくれる由などない。マリオネット を扱う時点でその資格を既に失っているの。 リョーマ 列車は何処に向かっている? 姉君 それは誰にも分からない。 リョーマ 何時から走っているんです。 姉君 ずっと昔から。 リョーマ 何時まで。 姉君 永遠に。 リョーマ もう中のマリオネットは出られない。 姉君 出たがらない。 リョーマ どうして。 姉君 出なくとも幸せだから。 リョーマ 自由? 姉君 彼等の知り得る範囲では。 リョーマ 僕にはひどく不幸に思えます。 姉君 そうかな リョーマ ええ。 姉君 どうして。 リョーマ どうしてって言われると。 姉君 マリオネットは操られていることを知らなければ、 列車に運ばれていることも知らない。でも、ある意 味なにも知らないから幸せなのかも。 リョーマ ・・・操り手は? 姉君 操り手は臆病だから列車に乗っていることも忘れて しまった。その臆病さは外の世界に対する物だか ら・・・。 リョーマ 彼等は忘れていた方が幸せ。 姉君 そうは思えない? リョーマ どうでしょうか。 姉君 違う? リョーマ なんというか・・・消極的過ぎるというか。 姉君 消極的か。 リョーマ ええ。 姉君 でも彼等にとっては、それが積極的に前を向くこと ができる選択なのかも。 リョーマ 自分がどこで生活しているのかも知らずに過ごす事 が? 姉君 そんなこと、分かって生活してる人なんかいないじ ゃない。あなただってそうだよ。 リョーマ ・・・僕は、田美沢に住んでますよ。 姉君 それは人間が付けた薄っぺら地名に過ぎない。ただ の名詞。ただの肩書き。ただの数字。そういう人為 的なものに何一つ頼らず、あなたの住むところ、説 明できる? リョーマ ・・・。 姉君 住む場所だけじゃない。あなたは誰?何をしている 人?何のために?家族は?生まれはいつ?好きなも のは?それはどうして?あなたはこれから先何をし たいの?何のために?誰のために?・・・いや、そ ういう質問自体が人為的で薄っぺらなものなのか。 リョーマ ・・・僕にはよく。 姉君 まあ、そうだとしても。答えられないでしょ? リョーマ ・・・悔しいですけど。 姉君 まだマリオネットや操り手が不幸だと? リョーマ ・・・たぶん。 姉君 どうして? リョーマ うまく言えないですけど・・・。そういうのって違 うんじゃないかなって。理屈じゃないじゃないです か。そういうことって。分からないなら分からない ままにしていいのか。忘れたいことはただ忘れてい いのか。って。自分の行く先を見ることもできな い、というか見ようともしないのは間違ってはいな いですか。列車はどこへ向かっている?外の世界は どうなっている?知るのが怖くて臆病に生きるだけ なら、それはとても不幸なことじゃないでしょう か。 姉君 ・・・。 リョーマ 人形を使うのだってそうです。マリオネットに頼ら なきゃお互いに話し合えないなんて・・・。さびし いですよ。窮屈ですよ。いつかは絶対その糸が切れ て結局何もできない人になってしまうと思います。 操り手たちはマリオネットを操っているのと同時 に、マリオネットに縛られちゃってるんですよ。 姉君 (ニヤニヤする) リョーマ 何ですか? 姉君 リョーマ君らしい。 リョーマ (姉君の顔をじっと見つめている) 姉君 何? リョーマ ずっと思ってたんですけど、姉君さんって僕の事知 ってます? 姉君 というと? リョーマ 今日以前に会ったことがある。 姉君 ・・・まったく。 リョーマ 本当に? 姉君 本当。 リョーマ そうですか。気にしないでください。チラッとね。 姉君 そう。 リョーマ で?どうです? 姉君 何が? リョーマ 不幸だと思いませんか? 姉君 うーん。どうかな。リョーマ君の考え方は割りと客 観的に見ての結果論じゃない?そのことに彼らが気 付くかどうか・・・。 リョーマ もうそれは僕たちも議論の範囲外でしょう。 姉君 そうだね。 リョーマ 確かに何のために生きているのか、自分は何なの か。きっと僕は説明できないですよ。でも少なくと も、生きてるって生きてるってことであって、決し て死んでない、とはイコールではないと思うんです よ。 姉君 急いでないイコール暇だ、ではないのと同じで? リョーマ ええ。でも、姉君さんの話だとマリオネットも操り 手も列車に揺られるだけで、ただ、死んでないだけ と同じことに思えます。 姉君 そっか。 リョーマ ええ。 姉君 それがリョーマ君の答え。 リョーマ はい。 姉君 ・・・もう少し早くに聞けてればな。 リョーマ え? 姉君 私もこんなとこ来る必要もなかったのに。 リョーマ どういう? 姉君 私、ずっと待ってるんだ。 リョーマ 何を? 姉君 ある人。 リョーマ 今度は。 姉君 うん。そんな気分なのかな。 リョーマ そうですか。 姉君 ずっと仲が良かったの。 リョーマ その人と? 姉君 うん。幼馴染みたいなものかな。2つ下の男の子だ ったんだけどね。 リョーマ そうですか。 姉君 リョーマ君は?そんな人いないの? リョーマ ・・・2つ上の女の子に幼馴染が。 姉君 そう。私はその子が大好きだったの。小さい頃はい っつも一緒にいて。多分相手も。 リョーマ 愛し合っていたという・・・? 姉君 ううん。そういう意味合いじゃなくって。何ってい うのかな、友達も家族も超越した存在?恋人とはま た違うんだけど。 リョーマ なんとなくは。 姉君 分かる? リョーマ ええ。 姉君 高校に上がって、大学生になって。学校は違ったけ どたまに会ったりした時は楽しく過ごした。 リョーマ はあ。 姉君 でも、死んだ。 リョーマ は? 姉君 突然だった。肺の病気だったの。 リョーマ ・・・そうですか。 姉君 死んでからね、いろいろ考えたの。彼との思い出。 一緒に遊んだこと。一緒に登校したこと。そういえ ばふざけてみんなの前で「結婚します」なんていっ たこともあったっけ。 リョーマ ・・・。 姉君 一緒にキャンプに行ったり、魚釣りに行ったり、近 所の壁に落書きして怒られたり。そんなこと思い出 してるとさ、何で今更?って気持ちが込み上げてき ちゃった。 リョーマ ・・・。 姉君 馬鹿だよね。あたしって。死んでから好きだって事 に気付くなんてさ。 リョーマ ・・・。 姉君 そしたらたまらなくなって、どうしていいか分から なくなって。うろたえて。でも、そんな時にある約 束を思い出したの。 リョーマ ・・・約束。 姉君 たった一度、病室で一緒に夕日を見たの。 リョーマ はあ。 姉君 その時にね。今度は一緒に田美沢で夕日を見ようっ て。ほとんどが私のわがままだったんだけどね。 リョーマ ・・・ここの夕日は綺麗だから。 姉君 うん。同時に私たちの故郷だったから。 リョーマ 姉君さんも。 姉君 ここに。 リョーマ そうだったんですか。 姉君 うん。でもね。その約束をした次の日に。 リョーマ ・・・。 姉君 それ思い出したら、いてもたってもいられなくなっ て。気付いたら・・・ リョーマ ここに? 姉君 うん。 リョーマ いつから? 姉君 分からない。 リョーマ ずっと待ってるんです? 姉君 ずっと。 リョーマ 来るでしょうか。 姉君 来ると思う? リョーマ ・・・分かりません。 姉君 はっきり言うね。 リョーマ そうですか。 姉君 私は来ると思う。来ると思って待ってる。 リョーマ いつまで待つんです? 姉君 いつまでも。 リョーマ そうですか。 姉君 リョーマ君は? リョーマ はい? 姉君 何しに虹野瀬に行くんだっけ? リョーマ ・・・今その話ですか? 姉君 だってほら。私は答えたじゃない。 リョーマ 時間差だ。 姉君 でも、フェアでしょ? リョーマ ・・・そうなりますね。 姉君 じゃあ教えてよ。 リョーマ ・・・お見舞いに。 姉君 お見舞い?ってあの? リョーマ そのお見舞い以外に何があるんですか。 姉君 誰の? リョーマ さっき言ってた、幼馴染のお姉さんのです。 姉君 病気? リョーマ 肺の。かなりひどいらしくて。 姉君 そうなんだ。 リョーマ ええ。 姉君 伝えたいこと。 リョーマ え? 姉君 伝えたいこと、やっておきたいこと、やってほしい こと、やってあげたいこと。そういうのがあるんだ ったら、やってあげた方がいいよ。絶対に。 リョーマ ・・・はい。 姉君 ひょっとしたら・・・というか多分、これが最後の 会える機会かもしれないから。 リョーマ 姉君さん? 姉君 ・・・と思ってお見舞いに。 リョーマ ・・・はい。 姉君 列車は走る、走る、走る。 リョーマ そういえば。 姉君 何? リョーマ 僕はまだ言ってなかったですね。 姉君 貨物列車。 リョーマ ええ。 姉君 何だと思うの? リョーマ 僕は・・・僕は大切な人を乗せて走っていると思い ます。 姉君 貨物列車だよ? リョーマ あの貨物列車は特別なんです。 姉君 どういうふうに。 リョーマ 望む人のところへ、望む人を届けます。強く会いた いと望む人を運んできてくれるんです。 姉君 ・・・虫が良すぎない? リョーマ もちろん無条件ではありません。会いたいと心から 願っている人にだけ、その列車は作用してくれま す。姉君さんは、誰に会いたいですか? 姉君 ・・・例の。 リョーマ 本当に? 姉君 うん。 リョーマ 心からそう思える? 姉君 切実に。 リョーマ だからずっと待っているんですね。 姉君 ・・・。 リョーマ さっきの質問。 姉君 ? リョーマ やっぱり来ると思います。 姉君 ・・・どうして? リョーマ 姉君さんが心からそう願っているから。 姉君 世の中そんなにうまくいかないかもよ。 リョーマ 世の中が叶えてくれなくとも、貨物列車が叶えてく れます。大切な人を、あなたの元へと。 姉君 ・・・素敵だね。 リョーマ 姉君さんが望むのなら。 姉君 もう少し待ってみる。 リョーマ 次の列車かもしれない。 姉君 その次の列車かも。 リョーマ いつまでも待てますか? 姉君 いつまでも。 リョーマ 疲れてしまうかもしれない。 姉君 構わない。 リョーマ 待ちましょう。次の列車を。 姉君 ・・・駄目だよ。 リョーマ え? 姉君 リョーマ君は行って。 リョーマ お見舞い? 姉君 そう。 リョーマ いえ、もう暫らく待ちますよ。 姉君 駄目。 リョーマ どうして? 姉君 あなたもあたしも報われない。 リョーマ どういうことです? 姉君 あたしはあたしを消すためにここに来たんだから。 リョーマ その人を待つためではなく? 姉君 ううん。そのことが結果としてあたしの存在を消 す。それだけのこと。 リョーマ ・・・自殺、ですか? 姉君 ううん。 リョーマ 殺されちゃう? 姉君 ううん。 リョーマ じゃあ。 姉君 ちょっと複雑なの。それはもう、話し出したら二日 くらいかかる。 リョーマ ・・・よく分からないです。 姉君 分からなくていいの。ともかく、リョーマ君はお見 舞いに行きなさい。そして私を消して。 リョーマ それは正しいこと? 姉君 本来底に落ち着くべきだったこと。 リョーマ 嫌だといったら? 姉君 あたしはそれでも構わない。でも、きっとあなたは 後悔する。 リョーマ だからってほっとけませんよ。 姉君 ・・・お節介。 リョーマ ええ。 姉君 ・・・ごめん嘘。 リョーマ 何が? 姉君 あたしのために行って。 リョーマ 姉君さんを消すため? 姉君 そう。 リョーマ 僕が引き受けられると思います? 姉君 わたしと、彼女のために。 リョーマ 彼女? 姉君 幼馴染の。 リョーマ どうして彼女なんですか。 姉君 どうしても。 リョーマ 僕にはさっぱり。 姉君 お願いだから、行って。リョーマ。 リョーマ ・・・。 姉君 亮馬。 リョーマ ・・・嘘つきですね。 姉君 え? リョーマ やっぱりあなたは僕を知っている。そして僕もあな たを。 電車がやってくる。ドアが開く。 亮馬はゆっくりと近づく。一歩踏み出す。姉君を振 り返る。 リョーマ あなたを消しに行ってきます。これが最後のチャン スなら、今日、一緒にここで夕日を見よう。待って てね。阿弓姉さん。 扉が閉まる。ゆっくりと走り去っていく電車。 姉君に会いたい人を運んだのは決して貨物列車では なかったが、それでも彼女は無限に続く線路の上か ら脱することができた。 列車は走る、走る、走る。 竜馬を乗せて、死に逝く彼女の元へと。静かに。ゆ っくりと。 幕 ちゃんちゃんっと。 カテゴリ [新太郎] - trackback- 2009年08月01日 17 16 27 名前 コメント #blognavi
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933 名前:水入らず【SS】前編[sage] 投稿日:2011/04/12(火) 10 52 47.75 ID J8NpIV7rO [3/7] ※未来の話、オリキャラ(高坂兄妹の子供)登場につきご注意を 「ああ、気持ちいい。ほんと、生き返るわね」 「ああ、そうだな」 ここは、伊豆の温泉旅館の貸し切り風呂 俺達は久しぶりに予定を合わせて取った休暇を、水入らずで楽しんでいる。 「ねえ、京介」 「なんだよ、桐乃」 「もお、……わかってる癖にぃ」 俺の可愛い桐乃が、顔を赤らめながら接近してくる。 「ねっ、あ・な・た♪」 そんな目で見つめられたら、もうたまんないぜ! 俺と桐乃はそれはそれはゆっくり、ゆっくりと唇を重ねあった。 身も心も、お湯の中に蕩けてしまいそうな、二人だけの甘いひと時…… 「京介がいない間、あたし、とても寂しかったんだから」 「俺も寂しかったさ、だから何度もメールしただろ」 「わかってる。でも、メールじゃ伝わんないものもあるじゃん 例えば、京介の、その息遣いとかさ」 「確かに。桐乃の、甘い良い匂いはメールじゃ伝わらないよな」 「何そのくんかたん発言!キモっ♪キモッ♪」 「いいだろ別に。桐乃の匂いはほんと良い匂いだから」 「あたしね、こうして京介と一緒にいられるのが、すごく嬉しいんだから」 まったく、俺の妹は可愛いすぎるだろ。理性なんてどこかに吹っ飛んでいきそうだ。 前に九州の温泉に一緒に入った時は、まだ桐乃を求めるわけにはいかなかったから 堪えるのに一苦労だったが、今は違う。あの時と変わらない、いや、より妖艶になった桐乃を自由にできてしまうんだぜ。 「桐乃、桐乃が欲しい。いいか?」 「いいよ、兄貴。抱いて……」 さらに顔を赤らめた桐乃を押し倒さんばかりとした、その時だった 「「はい、そこまでそこまで!!」」 「「ええっっ!!!」」 見ると、我が愛する子供たち、双子の兄妹、桐(とう)と京(みやこ)が いかにも「やれやれ…」といった顔つきで俺達を見つめている。 「あ、あんた達、いつからここに?」 「ママが『京介がいない間、あたし、とても寂しかったんだから』って言ってたところからだよ」 京がすました顔でこたえる。 「桐、お前たちはゲームコーナーとか、売店で買い物とかするって言ってたのに、 ず、随分と早いじゃないか!」 「まあ、引っかかる可能性は低いけど、簡単な罠を張ってみたんだよ」 なんだその言い草、でも、すごく懐かしいです。流石は俺の息子だぜ…… 934 名前:水入らず【SS】後編[sage] 投稿日:2011/04/12(火) 10 54 47.65 ID J8NpIV7rO [4/7] 「あたしたちだって、パパとママをいじめたくてやってるわけじゃないんだよ。 でもね、『パパとママがあまり羽目を外さないように見張ってて』って、ママのお友達から頼まれてるからね」 「…そ、そうなんだ。で、そんな余計なお節介を焼いてきたあたしの友達って、誰?」 「新垣さんでしょ。あと、黒猫の五更さんに、沙織さんに、赤城さんに、加奈子さんとランさんに、あと田村さんにもね」 「まなちゃんまで言ったのね」 てかほぼ全員じゃないですかこれ…… 「あと似たような話なら俺もおじいちゃんとおばあちゃんに言われてるよ。 それと別にね、万が一パパがママを泣かせたらおじいちゃんはパパを銃撃するかもしれないって。 すぐ冗談だって笑ってたけど、あの目は本気モードだったね」 親父とお袋まで、何だよこの兄妹包囲網は。てか、何かあったら射殺されちゃうんだ俺…… 「でもさ、みんな楽しそうなんだよね。パパとママの話をする時。 すごく二人のことを気にかけてくれてるんだよ、みんな」 「うん、京の言う通りだよ。確かに、皆から愛されてるバカップルって感じだね」 バカップルって、親に向かって言う言葉かよ! まあ、日ごろの二人の行いが根底にあるから否定は無理だけどな。 「俺たちは、こんなパパとママの子供で本当によかったと思ってるんだ」 「桐……」 「うん、普通の親とはちょっと、というか大分違うかもしれないけど そんな二人が、あたしは大好き」 「京……」 「だから、二人ともお風呂から出たら一緒にゲームやりに行こうよ」 「そうそう。夫婦水入らずの時間はあとで、私たちが眠ってる時にラブラブしてていいから、 まずは家族四人で楽しもうよ」 「そうだな、せっかくだから、いっぱいゲームやろうぜ」 「そうと決まったら早速行くわよ。ほら京介、支度支度!」 「て、いくらなんでも早すぎだろ」 「あんた、あたしがなんでここの宿を指定したと思ってんの」 「そりゃ、貸し切り風呂があるからだろ」 「何このシスコン!ま、まあそれもあるけど…… ここは熱海大野屋、『ラブタッチ』の聖地なんだからね! 『ラブタッチ アーケード』早速やりにいくわよ。ああん、待っててあやかちゃん!!」 勢いよく湯舟から飛び出して行く桐乃。 「やれやれ……」 俺と子供達はほぼ同時に、そう呟いてしまった。 でも、見つめ合う顔は皆笑顔だ。 まあ、そんなこんなで、さっきまでの夫婦水入らずから、今度は家族水入らずで楽しんでくるよ。じゃあな! -------------
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123 名無しさん@お腹いっぱい。 2012/04/23(月) 00 34 42.63 ID AozUB6uk0 SS『とあるツンデレの願望』 一人暮らしを始めて数日が経った。 右も左もわからないままに始めた一人暮らしは時間が飛ぶように流れてしまい、 桐乃と一緒に生活していたのが、まだ昨日の事の様に感じられる。 だけど、その間色々な事があった。 寝るごとに桐乃の夢を見たり、桐乃が押しかけてきたり、加奈子に桐乃の事を問い詰められたり、 あやせと黒猫に至っては、桐乃との■■■■の話なんぞしやがった。 親父にまで、桐乃の事はまかせるとまで言われる始末だ。 まったく、みんな、なんつーお節介ヤロー共だよ! 俺は確かに『超』のつくシスコン野郎だよ! だけどな?2ヶ月くらい桐乃が居なくたって・・・・・・・・・ まあ、それは置いておいてだ。 今、問題なのは・・・・・・えっと・・・・・・・・・そう。御鏡のヤツだ。 あのヤローよりにもよって、親父の居るところに宅配テロしやがって!!! あやうく殺されるところだったじゃねーか! と、いうことで、だ。 俺は自分の携帯を手に取り、ある番号へと電話をかける。 「やあ、こんばんは、京介くん。君から電話をかけてきてくれるなんて珍しいね」 例のごとくの爽やかな言動が頭に来るが、まあいい。 それより、コイツにすぐにでも聞かなきゃならん事があったな。 「ああ、お前にぜってー聞いておきたい事があったからな!」 「僕に聞きたい事?何かな?」 「妹と結婚する方法を教えろくださいっ!(ドゲザァッ)」 ハハッ。何言ってんだろな?俺。 俺、確か、あのフィギュアケースについて聞くんじゃなかったっけか? ああ、わかった。 桐乃が『妹』と結婚するための手段を聞いておけばいいって事なんだよな? 「そんなに妹と結婚したいなんて、君、変態だよね?」 「ちげーよ!これも、桐乃の為だっつーの!つか、さっさと教えやがれくださいっ!」 「うん。わかったよ」 「マジ!?マジかよっ!?」 「京介くん。はしゃぎすぎだよ」 「そ、そうか?ちょい自制する」 「それでね、『妹と結婚する方法』なんだけど」 「あ、ああ!」 この変態野郎に借りをつくるのは癪だが、しょうがない。 つか、もったいぶんなよ。さっさと教えろよ。 「日本で法的には難しいというのが前提だよね」 「・・・・・・・・・・・・」 「あ、あれ?京介くん?」 「・・・・・・・・・・・・」 「困ったな。常識のハズなんだけど、ちょっとショックが大きかったかな?」 ・・・うるせー。 「それでね。まず、法の関係ない所で考えるべきなんだけど。 結婚式。これは大丈夫だよね。」 「・・・・・・・・・マジ?」 「うん。本当だよ。結婚式には、法的な制限はないからね。 例えば、エロゲキャラと結婚式を挙げても大丈夫だし、僕が兄さんと結婚式を挙げたって、問題ないよ」 「そうか。結婚式はOKなのか・・・」 でも、結婚式が出来るだけじゃなんだよなー 何しろ御鏡の話じゃあ、エロゲキャラと結婚式を挙げるのもアリらしいからな。 俺の妹はそんな安っぽい女じゃねえ。 「そして、結婚する事で、男女の関係が法的にどう変わるかと言えば、 戸籍が一緒になるとか、同居や扶助の義務が生じるとか、一つの世帯を形成するとか・・・ まあ、他にも色々と細かい事は色々あるけど、 でも、『きょうだい』なら、片方が独立しない限りそうなっちゃってるよね」 「えっと・・・?よくわからん」 「つまり、『きょうだい』って、結婚式を挙げてないだけで結婚してるようなものじゃないか」 なるほど。 つまり、俺と桐乃は、すでに結婚してるようなもん・・・ 「ま、待てっ!いつ俺が桐乃と結婚したいなんて言った!?」 「それに、京介くんが桐乃さんを孕ませたところで、法律上は何も問題がないよ」 「無視すんなっ!」 「おや?今日は京介くんの、桐乃さんを孕ませたいんだがどうすればいい? という質問だったかと記憶してるんだけど」 駄目だこいつ・・・早くなんとかしないと・・・ 「ところで、妹を孕ませても大丈夫ってマジか?」 「『法律上は』ね。実際には、世間体とか―――」 「桐乃の子供かぁ・・・桐乃に似て超可愛いだろうなぁ」 「・・・まあ、形式上の結婚をしたい場合、海外に移民するという手段もあるね。 先進国は難しいけど、法律なんかに不備のある国なら簡単だしね」 「おっけーだ!ありがとな!御鏡!マジで元気出てきた!」 「お役に立てて嬉しいよ。まあ、これほどとは思わなかったんだけどね」 ん?御鏡のヤツ、何を言い出しやが・・・ 「えーと、違うんだぞ?これは単にその・・・」 やっべー・・・さっきまで、俺の願望だだ漏れじゃねーか! 何か説得する方法は・・・! 俺は最後の一言を叩き付け、携帯の電源を切った。 「桐乃のやつが兄貴と結婚出来るように考えただけだっての!」 End. ----------