約 2,010,608 件
https://w.atwiki.jp/ao-ohanashi/pages/481.html
ガチャ マ「………。」 蒼「お帰りなさいマスター!ご飯できて…ってマスター?…」 マ「…え?あぁ…ただいま…。」 蒼「……元気ないみたいだけど……なにかあったの?」 マ「いや…なんでもないぞ蒼星石。それより飯にしてk」 蒼「マスタアァァ!!隠しても無駄だよ!……僕でよければ相談乗るよ!?」 マ「……変な心配させて悪いな。いや最近仕事に身が入らないって言うか…」 蒼「……マスター………僕のせいだ…」 マ「(うっ始まった…)」 蒼「僕がいつも……ますたぁに……無理言うから……ひぐっ……う…」 マ「泣くな!………確かに蒼、お前のせいだ。」 そう言うと俺は蒼を静かに抱き上げた。 蒼「…………へ?」 マ「君が頭から離れない」 蒼「……!!!やだ…ますたぁのバカ…」 そういうと彼女はキスをした。
https://w.atwiki.jp/theurgy/pages/270.html
begin The Cheep 「…あれが例のマゲイアでテウルギアを二機も倒したってようh傭兵か?」「…あぁ、そうらしい。壮絶な戦いだったらしいぜ…」 聞き慣れた噂話だ、気分が悪いね。 そう言うと彼はそそくさとラウンジからコップとディッシュが乗ったトレイを持ち逃げした。 私は口に油ぎったコテコテのブリトーを詰め込み、彼の後をつけて行った。 「おいアンタ、金」 無愛想なレジの黒人にブリトーの料金を投げつける。 「アンタの彼氏の分もだ」 … あのダメ男のエサ代もサイフから台に叩き付ける。 「お粗末さま」 ドアを蹴り開け、大股でダメ男を探す。10日近くもアイツに振り回されてるんだ、今日こそ絶対聞き出してやると息巻いて血眼で見回す。 ー見つけた、アイツはそう離れてはいないベンチで座ってしなしなのフライドポテトを齧っていた。 近付いてトレイの上のポテトをかっさらい、何度も言ってきた言葉を言う。 「アンタの大仰な伝説、今日こそ聞かせて貰うわ」 記者ってのも面倒くさい仕事だな、やってたから分かるけど。彼はそう言うと紙で手を拭いてから、無い顎髭をさすりながら 「じゃあ教えてやる、メシ代の礼だ、ビジネスマンさんよ」 「 ̄ ̄ ̄今回の作戦目的は単純明快、敵テウルギアの撃破になります。えぇ適材適所、貴方はえぇ…リンド・エイリークさんですか。貴方にはマゲイアにて砲撃支援部隊の支援を行って頂きます。」 その任務は確か、独立傭兵だかの軽量級テウルギア一機相手に多数の車輌やマゲイアの部隊、果てはテウルギアがあったから受けた。成功報酬はそこまで高くない、弾薬費抜きで1週間食えるかどうかって所だ。なんせ俺は大量に雇われたうちの1人だったし、そもそもテウルギアの2機で片がつくはずだったからな。 「それでは獅子奮迅、皆様のご活躍を期待しております」 寒空の中俺らは雪原にほっぽりだされて、作戦開始…確かニセの依頼で呼び出して盆地で囲んで叩くって話だったか、それまで待機だった。 まぁ、俺たち砲撃支援部隊やらは隠れてなきゃいけなかったから、ジェネレーターを切って、んでもって寒いんで、焚き火囲んで缶詰食ったりしてた。 『敵テウルギアが作戦エリアに到着、皆様直ちに準備を』 無線で合図が入ったんで、雪で焚き火を消して、急いで乗り込んだ。ただ、封鎖部隊の様子がおかしかったんで、指示から外れてジェネレーターを起動してた。嫌な予感がしたんでな。 本来なら2機のテウルギアの一方、青い重装の…名前は忘れちまった。そいつが囮になって封鎖が完了した時点でもう一機の白いテウルギア、確かポーン系の機体だったか?買おうと思ってたから覚えてる。とにかくそいつが先陣を切って包囲、各自砲撃開始って言う運びだったが、何時までも合図が入らないんで、俺は狙撃位置から離れて補給部隊の方に向かった。1番基地に近かったからな。 ECMを大気に充満させて部隊を隠してて、俺たちもレーダーが使えなかったから直接状況を見なきゃならなかったんだ。 小型偵察機を飛ばして、状況を見たんだが、もうそこには一切反応が無かった。 そん時に2つ、俺の置かれてる状況を考えた。 先ず1つ、依頼主が俺らをハメた、理由なんてのは幾らでも浮かんだからな。 そして2つ目、敵がここまで来て壊滅させた、合図が入って来ないってのは前線基地がやられたって事も考えられた。こっちだとしたら十数機のマゲイアと2機のテウルギアをいなしたって事だ、俺はどっちに転んでも良いように、反対側の山に隠れた。 とりあえずさっき来て無かった事を考えるに、入れ違いで逃げれるかもしれないからな。 「騙して悪いが、これも仕事なんだ。ここで消えてもらう」 山の中腹まで来てECMの濃度が下がったおかげで無線が通じる様になって聞こえたのがそれだ。状況としては最悪だったな、俺はテウルギアのパイロットの事を知らなかったから、どっちが言ってるのか分からなかった。 仕方が無いから中腹から少し下って、盆地が見渡せる…と言っても吹雪やら霧やらで視界はあんまり良くは無かった、が無いよりマシだ。 FCSをオフにして狙撃姿勢で見てたんだが、どうにも青い重装のテウルギアが敵の側についたらしい。 白い機体が二機を相手に立ち回ってたがどうにも不利のようだった。 他のマゲイアが増援に来るのを待ってたんだが、来なかった。ツンドラの林みたいに鉄屑がそこらに散らばってるだけだった。 多分、どいつもこいつも不意を突かれて各個撃破されたんだろう。 となると俺の出るタイミングが重要だった、逃げるにしても、戦うにしても。 どちらにせよ、このままじゃ逃げられないんで、狙撃姿勢を維持したまま、動きが止まるのを待った。FCSを起動して被ロックを悟らせちゃ面倒だったし、俺も自分が近接格闘しまくるテウルギアの装甲の薄い部分を的確に狙えるとは思ってなかったしな。 「ラクな任務だと思っていたのか?二人掛かりでも私を落とせんとはな」 俺がいる事を知ってか知らずか、青い重装のテウルギアに向けられた銃口を弾きながら、その白い騎士は挑発してみせた。 挑発に乗ったのかどうかは知らないが、そもそも標的だった軽量級テウルギアが背中のキャノンを起動するために立ち止まってくれた。 ー千載一遇のチャンスだ、とそん時の俺はリスクも何も考えずに、軽量級の脚の基部を撃った。 140mmが関節をひしゃげさせる音って聞いた事あるか?ありゃいいぜ、オマケにテウルギアも倒した扱いに出来る。 発砲の音と崩れ落ちかけたテウルギアという想定外の事態によって、どいつもこいつも動きが止まった。 崩れ落ち“かけた”やつを除いて。 そいつは機体をブースターで無理やり飛ばして、白いテウルギアに捨て身で体当たりしやがった。 それで二機が沈黙、一応どっちもその場で稼働できそうではあったが。 まぁ、そいつらは良いんだ、問題は残った青い機体でな。両手にショットガン、両脚には撃ち切りのHEAT弾頭、背中にバズーカを2本背負った、近接重装機でな、俺のソリッドスナイパーとは全く相性が良く無かったんだ。 俺は必死で後退しながら…つっても歩くだけだが、全部の武器を撃ちまくったんだが、ライフルは正面装甲に弾かれるし、ガトリングは問題外、オマケに途中でコックピットの上側をブン殴られた挙句撃たれて、オープンカー仕様だ。青空コックピットだ、寒い寒い雪原でな。 何とかこっちも盾で防いでたんだが、いよいよもって盾が持たなくなってな。 寒さと恐怖と緊張で全身を震わせながら何かないか操作パネルを弄りまくってた。とまぁ、完全に不注意だ、ショットガンを立て続けにマトモにに食らってな、俺が改造した正面装甲が殆ど吹き飛んだ。ただ、そのおかげで、機体に元々付いてたらしい機能が使用可能になった。二度と使いたくねぇがな。 脚部ヒートクロー、脚で蹴るって事だ。そん時の俺はどう起動するか知らなかったからな、思いっきり近付いてから起動してやった。 まぁ腕も脚もショットガンで吹き飛ばされたが、片脚ずつありゃ問題無かった。 いくら120mmを弾く正面装甲でも、単純な質量は耐え切れ無かったって話だな、腕と脚が引き千切れてコックピットが吹っ飛んで行ったらしい。 らしいってのは、俺がそれを見れてないからだ。 どういう事かって?言ったろ?オープンカー仕様だって。 要は起動した瞬間に前脚を振り上げたんだが、下手くそなジョッキーの如く後ろに投げ出されてな、気を失ってたらしい。 んで、ポーンに引きずられてデブリーフィングして、そこでテウルゴスになんやかんや俺の功績って事にされたのが俺の英雄譚ってわけだ。 あぁ、報酬は変わらずだ。 ふざけた話だよな?コレのせいで俺は格安でテウルギア並みの戦力を持つ傭兵って事にされちまった。 殆ど幸運で成り立った英雄ってのは続くと悲惨な未来しか待ってねぇんだな、これが。 ん?あぁ、コレで終わりだよ。なに?… 「 ̄ ̄と、以上です」 再生の途中で停止ボタンを押す。 「ご苦労、こっちの封筒は?」 「あぁ、辞表です。今日付けで辞めさせていただきます」 「…は?」 「いえ、ただ、やりたいことが出来たので。ではそういう事で」 足早に角の一室から出て、後ろ足でドアを閉める。 エレベーター、誰もいない。 イヤホンを刺して続きを再生する。 …………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………2ヶ月後… 「状況は?」「もう始まってるわ、今回の戦闘も支援担当。こっちに来るやつ全部撃ち落として」 「うへぇ、マジでこの数か?…了解、じゃあ、始めようか?ビジネスパートナー?」「えぇ、そうしましょ。ダメ男?」 「進展しねぇなあ?」「そうかしら?最初よりはマシじゃない?」 「はぁー、今日も稼いで貢ぎますかね〜!」「次は指輪辺りね」「はぁ!?」「ほら集中、敵有効射程範囲来てるわ!」 ……………… どうも、主任。です。(名前打つ度文法チェックされます) この短編未満をここまで読んでみて多分あなたが思った事はナンダコレハだと思います。 続ける気はありますが別作品です。 コレはまぁ、リンド・エイリーク(本作の主人公)の性格と成果から一人歩きした伝説がどんな物か説明する役目です。 急に独白するわ、時間が飛ぶわ、セリフは断片だわ、終わってないわ様々あると思いますが、それらの半分は考えての事です。 半分はどうしようも無かったやつです、俺の非力な脳を許してくれ、こいつは筋肉なんだ。 あ、マジで続編作るの?って方に朗報です。 完全に形は変わります、普通な感じになります、普通ってなんだ。 ではこれにて、読んで頂きありがとう御座いました! じゃあね!
https://w.atwiki.jp/83452/pages/147.html
律「もっと!もっとぉ!」 澪「えいっ!えいっ!」 (バチ-ン!バチ-ン!) 律「ひゃあああああ!あ…ぁ…ぁ…ハァハァ…」(ヒクヒク) 澪「律?もしかしていったの?」 律「…///(コクリ)」 澪「私お尻叩いてただけだけど?」 律「気持ち良かった…から//」 澪「変態…//」 律「ぅう…(キュン)」 澪「ていうか律…お尻真っ赤…」 律「えっマジ…?//」 澪「ゴメンね…強く叩きすぎたかな…」 律「そ、そんなこと…私が頼んだんだし…でも…//」 澪「?」 律「なでなでして…//?(ウルウル)」 澪「うっ!(ドキッ)」 澪「い、いいよ…//」 (ナデナデ) 澪「大丈夫りつ?ごめんね…こんなにしちゃって…」(ナデナデ) 律「だから大丈夫だって//なんかくすぐったくて気持ち良い//」 澪「あぁ!もう愛おしい!」(ギュッ) 律「澪の甘えん坊//」 澪「う、うるさい!」 律「今日はもうこのまま寝よ?明日シャワー浴びて学校行けば良いだろー?」 澪「律が良いなら…わたしは…別に//」 律「わーい!澪ー!」 (ギュッ) 澪「律の甘えん坊//」 律「良いんだよーだ!」 ~翌朝~ 律「ふぁ~あ~よく寝た…おーい澪起きろ」(ユサユサ) 澪「う~ん…あぁ…おはよう律…もうあさ?」 律「うん朝だよん♪早くシャワーあびようぜ!」 澪「はいはい…よっこらしょ」 (ジャー) 律「ふー生き返るぜー!」 澪「朝から元気だなお前は…」 律「あったりまえじゃん!けいおん部の元気印とは私のことだ!」 澪「はいはい…遅刻しちゃうから早く出るよ」 律「はいはーい♪」 律「あっちゃースカートはいたけどふとももまで赤くなってるの見えちゃうなー」 澪「ほ、ホントだ…ごめんな…」 律「だから良いったら!」 澪「タイツ貸すから今日はそれはいてて…皆に見られたらマズイし…」 律「ほいほい!」 ~放課後~ 澪律「おいーっす」 紬「まぁまあお揃いで//」 唯「二人ともおいっす!ってあれ?りっちゃんタイツ?」 律「おおこれかー?澪にかりたんだー!似合う似合う~?」 唯「えっ?かりたの……?」 律「あっ!」 紬「ちょっとどういうことなの!?」 律「べ、べつにただかりただけだよ!け、今朝急にタイツはきたくなって澪の家にかりにいったんだよあはははは!なー澪?」 澪「そ、そうそう!そうなんだよ!」 唯「さすがに苦しいよりっちゃん!」 律「うぐぐ…」 紬「真実を話しなさい!」 律「真実って…べつに澪の家に泊まっただけだよ…」 紬「それだけじゃいでしょ!」 律「それだけだって!」 紬「ならどうして隠してたの!?」 律「それは…」 紬「それにりっちゃんの首筋にばっちりキスマーク残ってるわよ! 律「えっ!?うそっ!?」 律「(ってあれ…首筋にキスなんてされたっけ?)」 紬「ふふふ…騙されたわねりっちゃん…」 律「うわぁああああー!謀ったなぁ!?」 澪「馬鹿律…」 律「じ、実は………………ってことだよ」 紬「まぁまぁまぁまぁまぁまぁまぁまぁまぁまぁ」 澪「(とりあえず大事な部分は隠してたしまだ傷は浅いほうか…)」 唯「りっちゃん凄いね!大人だね!」 律「そ、そうか?あははは…は…は…」 紬「私けいおん部にはいってよかっわぁ~//」 紬「私、二人を全力で応援するわ!」 唯「いいな~澪ちゃんとりっちゃん」 律「ま、まぁまぁお構いなく…」 紬「明日二人にプレゼントもってくるから!」 律澪「聞いちゃいねぇ…」 ~翌日部活~ (ガチャリ) 紬「皆さんこんにちは」 律「おーすムギー!」 紬「あれ?りっちゃんだけ?」 律「おー!なんか今日唯は家の用事でこれなくて、澪は母親が熱出したらしくて帰っちゃったんだよ~」 紬「そう…でもそのほうが都合が良いわ♪」 律「はい?」 紬「(ゴソゴソ)はいこれ!昨日言ってたプレゼント!」 律「こ、これは!?」 律「なんでローターなんてもってんだよ!?」 紬「なんでって…りっちゃんたちに使ってもらうためよ♪」 律「いやいやいやいや!何言ってんだよ!こんなの使える訳無いだろ!出した瞬間澪にひっぱたかれるってば(あっ…それはそれで良いか//)」 紬「いいからもらって!使いたくなかったら捨てちゃって良いから!今日は私も帰るわね!それじゃ♪」 律「ちょっとムギ!って帰っちゃった…」 (チラッ) 律「ローターか…」 ~律部屋~ 律「まったくムギのやつ!なんてもの持ってきてんだよ…」 律「………」 律「どうしよ…これ…?」 律「スイッチ押すと動くのかな…//」(ポチッ) (ブブブブブー) 律「うわっ!動いた!」 律「どうしよどうしよ!?動いちゃったよ!」 律「……」 律「使ってみるか…そ、そうだよ!澪とするときの予行演習しなきゃな!」 律「ま、まずはおっぱいに…(ドキドキ)」 (ピト) 律「ひぃあぁ!(なんだこれ!?し、新感覚だ…)」 律「よ、よし!ほかの部分にも試さなきゃな!つ、次はアソコに…」(ピト) 律「くっ…ぁぁぁ…//」 律「や、ヤバイぞこれ…!やり過ぎると癖になっちゃう……」 律「もうやめとこ…私には澪という人がいるのに何してんだ…明日とりあえず澪にこのこと話さないと」 ~翌朝~ 律「澪ーおはよー♪」 澪「あ、おはよう律」 律「お母さん良くなったー?」 澪「うん、おかげさまで」 律「そっかー」 澪「うんありがとな!」 律「…」 澪「律?」 律「…」 澪「律ってば?」 律「ふぇ!?」 澪「どうしたんだ?ぼーっとして?けいおん部の元気印なんだろ?」 律「う、うん…」 澪「なにかあったの?」 律「うん…」 澪「どうしたんだ?」(ナゼナゼ) 律「じ、実は…」 律「ってことが昨日あったんだ…で、(ガサゴソ)これがローター」 澪「ムギってばなんて物を…」 律「澪はこんなの使いたくないだろー?」 澪「へ?(律をせめるとき使ったら面白いかも…//」 律「やっぱこんなのいらないよなー!ムギには悪いけど後で捨てちゃうか~」 澪「ま、まって…//」 律「はいっ?」 澪「あ、あのその…//ムギがせっかくくれたんだし…一回ぐらいなら、い、いいんじゃないかな…//なんて…//」 律「えっ?マジで!(一人でしてあんなに気持ち良いのに澪にされたらどうなっちゃうんだ…//)」 澪「な、別に使いたいとかじゃなくて…あ、あくまで礼儀だからな//!」 律「じゃ、じゃあ今日する//?」 澪「う、うん…//」 …… 唯「今日は珍しくりっちゃんと澪ちゃん部活休みだね~二人とも用事だって~」 紬「うふふ//そうね//」 唯「なんかムギちゃん最近嬉しそうだね~?お肌も綺麗になった気がするし」 紬「ええ♪部活楽しいから♪」 唯「そっか~」 紬「ええ♪」 ~律部屋~ 澪「おじゃましまーす」 律「さー上がって上がって!」 澪「ふ~律の部屋は落ち着くなぁ」 律「えへへ~だろだろ~?今日は皆夜まで帰って来ないからゆっくりしてって」 澪「うん」 律「…」 澪「…」 澪「…」 律「…」 澪「キスか…?」 律「う、うん…//」 澪「はいはい//」 (チュチュプチュプ…チュパチュッ) 律「ぷはぁっ澪はキスうますぎるよぉ//」 澪「り、律だって…//」 律「今日は二人でさわりっこしよ//?」 澪「えっ?う、うん//」 律「えへへ~じゃあ服ぬごっか」 澪「うん…//」 (スルスル) 律「じゃあさわるよ…?」 澪「わ、私も…//」 (ペタペタフニフニ) 律「ふぁ//きもちい…//」 澪「くっ//あんっ//律、プニプニしてて可愛い…///」 (レロレロチュパチュパ…) 律「ひゃううぅ//」 澪「あんっあぅ//」 澪律「ハァハァハァハァ…」 澪「そ、そろそろ…//?」 律「そ、そだな//」 澪「じゃ、じゃあ最初は律から…//」 律「うん//」 澪「じゃあするからな(ポチ)」(ブブブブブ) 澪「い、入れるよ//?」 律「来て…//」 (ツプププ) 律「!!!!」 律「あ…ぁ…ぁ…ぁ…!」(ガクガク) 律「くぁ…ぁぁぁ…ぁっ(き、気持ち良いなんてレベルじゃない…!)」 律「あああっ!ひゃあああああー!気持ち良い…気持ち良いよぉ…//あんっあああっ」(ビクンビクン) 澪「そ、そんなに良いのか…//?」 律「くぁぁぁあ//いっちゃう!いっちゃうよぉ…// 澪っ!澪ぉ…!んああああああああぁぁぁ…」(ヒクヒク) 律「ハァハァゼェゼェ…ふえーん澪ぉ…気持ちよかったよぉ…えぐっえぐっ」 澪「な、なに泣いてるんだ?」 律「だって…ひぐっ…おかしくなっちゃうかと…思ったんだもん…えぐっ」 澪「ほらほら、よしよし」(ギュッ…ナデナデ) 律「ふぇぇん澪ぉ澪ぉ」 澪「はいはい…ここにいるよ」(ナデナデ) 澪「さぁ元気だせ!次は私にもしてくれるんだろ?」 律「う、うん…//ゴメンね澪…もう大丈夫…」 澪「まったく…//」 律「じゃあするからな…?」(ブブブブブ) 律「(まずはクリの辺りを)」(ピト) 澪「んあああぁ!(す、凄い…!こんなになんて…)」 律「(あっ澪のやつ濡れてきた…//かわいいな//)」 澪「つぁぁぁあっ!律ぅ!もう入れて…///」 律「う、うん//」 (ツプププ) 澪「ぁっ………な…んぁ…」 律「澪?気持ち良い?」 澪「き、きもひぃぃぃっ……よ……あぁぁあ//」 律「…(指も入れちゃえ)」(クチュ) 澪「ひゃぁぁあああ!」 律「えいっえいっ」 (クチュクチュ…ツプツプ) 澪「ば、馬鹿律!そんなにされたらいっちゃう……くあああぁぁあ…!あんっ…ああああぁぁぁぁぁー…」 澪「あ…ぁ…ぁ…ぁ…」 律「(澪の奴いったな…//目の焦点あってないし…)」 澪「ハッハッハッハッ…(グッタリ)」 律「えへへー!気持ち良かった?」 澪「ふ…ふんぅ……//」 律「澪ー!大好きだよぉ//落ち着いたらシャワー一緒に浴びような?」 澪「ハァハァ…(コクリ)」 ~翌日部活~ 律「ちょりーっすってムギだけ?」 紬「ええ♪それよりローターどうだった?(ニコニコ)」 律「いっ!?」 紬「使ったんでしょ?」 律「う、うん…(嘘ついてもムギには絶対ばれるから正直に言おう…)」 紬「喜んでもらえたかしら?」 律「そ…そうだな、良かったよ//ありがとな…//」 紬「よかったわ~//」 紬「明日の遊園地デートもがんばってね!」 律「え?あっそっか!もう金曜日か…イロイロあったからあっという間だったな…」 (ガチャリ) 澪唯「おいっす!」 律「おーす!皆そろったなー!」 唯「おー!」 律「今日は久々に皆揃ったんだ!気合い入れて練習するぞ!」 5
https://w.atwiki.jp/haruhi_vip2/pages/2644.html
朝の十時。 今日は休日。と、いうわけで家でゴロゴロしている・・・と見せかけて外出中だ。 不思議探索、では決してない。何より集合場所が違うし、ハルヒ達が居る地区とは少し離れた場所に居るしな。 まぁ、彼氏(らしい)になった以上は休日になれば街中歩かないといけないわけだしな。 と、言うわけで集合場所に時間より約三十分前にここに来ていた。 そして俺が着いてからだいたい約十五分後、つまり集合約十五分前に、相手が来た。 服装は至ってシンプルだった。白いロングスカートが落ち着いて清楚な印象を与えている。 「あ、待たせて申し訳ありません、お兄さん」 ペコリ、と可愛らしく謝ってくる。俺はその頭をそっと撫でてやる。 「いやいいさ、俺が早く来すぎたんだからな。それに初デートに男が遅刻するわけにもいかないしな」 「デート・・・そうですね、これデートなんですよね・・・」 俺の彼女(らしい)となったミヨキチはそっと顔を赤らませて呟く。 そうだ。これは世間的には明らかにヤヴァイカップルの初デートなのだ。 俺は高校二年生。ミヨキチは小学六年生。・・・ヤブァーイ。 まぁ、一見すると高校生と中学生に見えるから良いけどさ。いや・・・良くない良くない。 「えっと・・・どこに行きますか?」 「ん~、そうだなぁ・・・どこか希望はあるか?」 「希望、ですか?・・・えっと・・・じゃあ・・・映画で良いですか?」 「ん?良いけど、何を見るんだ?」 ミヨキチはそのタイトルを言った。最近話題の恋愛物の映画だった。 やっぱり女の子だな、と俺は思い少しだけ口元を緩ませた。 「じゃ、行こうか」 俺は手を差し出す。それを見て、ミヨキチは顔を真っ赤にさせた。 「こ、これは手を繋いで歩くって事ですよね・・・?」 「そうだけど・・・イヤなら強制はしないよ」 「い、いえ、凄く嬉しいです。ずっと夢見てましたから・・・お兄さんと手を繋いでデートする事を」 恥ずかしそうに語るその顔は反則的なまでに可愛らしかった。 俺は手を握る。柔らかく小さな手からミヨキチのぬくもりと震えが伝わる。 どうやら緊張しているらしい。 さて、では相手をリラックスさせる為にはどうしたら良いだろうか。 ここで俺のターンだ!心の中に選択肢カードを召喚するぜ!! 1、抱きしめる 2、パルプンテ。 3、キスする 4、ラングリッサーを引っこ抜く 5、何かテキトーに話をする 6、アルクェイドを忘れない ・・・ん?何か変な選択肢があるな。まぁ、良いや。 さて、この場合妥当なのは・・・5番か? 「ところでミヨキチ・・・」 と、言うわけで何か適当に会話をしながら映画館までの道のりを歩く。 休日というだけあってそこそこ人が居る。 何故か結構色んな映画館にあるカップル割引で券を購入して俺達は映画館内部へと入場した。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。 予告が流れて、映画の本編が始まる。 恋愛物の映画、とは言ってもホラーも入り混じっているような映画だ。 ところどころで隣に座っているミヨキチがびくりと反応しているのが面白い。 そして、とうとう堪えきれなくなったミヨキチが俺の手をがっしりと掴む。 「すいません・・・しばらくこうさせて下さい」 小声で恥ずかしそうに俯きながら言う。 「あぁ、いいぞ」 やがて物語りも終盤に入り、段々と哀しい話が見え隠れしだす。 そんでもって主人公とヒロインがあーだこーだとしている。 こういう書き方だとつまらない映画のようにも見えるがかなり面白い方だと俺は思う。 退屈せずに見れる映画というのはかなり久しぶりのような気がする。 やがて映画も終わった頃、完全に俺は感動していた。 「お兄さん、凄く泣いてますよ」 「ミヨキチこそ」 俺達はそこで笑いあう。何だか解らないが、こういうのが幸せなのだろうか。 あぁ、きっとそうだ。だって、俺は自分でも解るぐらい自然と頬が緩んでいるんだからな。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。 映画館を出た俺達は昼飯をCoCo壱番屋で済ました。 その時、財布の中にそれが入っているのに気付いた。 期限を見る。うん、大丈夫そうだ。 「ミヨキチ、遊園地行かないか?」 「遊園地、ですか?」 俺の突発的な提案に首を傾げる。 「あぁ、そうだ」 「私、そこまでお金持ってないんですけど・・・」 「良いよ、俺が払うから。それに、今丁度クーポンがあるんだ」 「で、でも、悪いですよ、そんな・・・お金払わないと」 「良いんだ。ミヨキチはお金じゃなくて、俺に可愛い笑顔をくれればそれで良いよ」 ・・・我ながらくさいセリフだな。なんて思った。 が、ミヨキチには効果覿面だったようだ。物凄い真っ赤な顔に一瞬でなった。 その時俺の胸をふと何かがよぎった。 あぁ、なるほど・・・これが愛しいという感情なんだな。あぁ、そうだ。 言 っ と く が 俺 は ロ リ コ ン じ ゃ ね ぇ ぞ 。 ミヨキチという女の子を俺は愛しているだけだ。 ・・・何だか解らないが世間的に俺は今とてもやばいんだろうか、やっぱり。 俺は微妙な感覚に囚われながら遊園地へと向かう事にした。 もちろん、ミヨキチの手を握りながら。 その道中で変な男がこしみのを付けて「ひ~らりひひらりひひらりら~」と踊っていたがあえてスルーした。 ・・・・・。 遊園地はやはり休日は混む運命なのか物凄い人ごみだった。 手を繋ぐだけでははぐれてしまいそうな程の人数。 俺はミヨキチの肩に腕を回して抱き寄せ、そのまま歩くことにした。 「は、恥ずかしいですよ・・・・・周りの人に見られちゃってます」 「見せ付けてるのさ。ミヨキチは俺のだってな」 むぅ・・・何だか解らないが今日の俺はいつも以上にセリフがくさいな。 「はい・・・私はいつまでもお兄さんのものです」 ・・・ミヨキチも恥ずかしい事を言ってくれるよ。 お互いに顔赤いんだろうな。あぁ、恥ずかしい・・・。 そんなこんなで長い長い遊園地デートが始まるわけである。 次回に続く
https://w.atwiki.jp/83452/pages/13930.html
▼ そこにいたのは勝者と敗者だった どうやら勝ったのは、帽子を後ろ向きに被った少年で 敗者は 律「あっー!! 泥棒!!」 赤毛の少年だった 律の声に、勝者と思われる少年は、え?という顔を見せる 律「いいから、そいつ捕まえてー」 帽子の少年へと叫ぶと しかし直後 赤毛の少年が動きを見せた 赤毛の少年「っち……退くぞ、ヒノアラシ!」 ボールに今まで戦わせていたポケモンを戻し、逃げ出した 律「ワニノコ、追うぞ!」 叫ぶようにワニノコを見ると…… ワニノコ「ワニワニ!」 チコリータ「チコッ!」 帽子の少年のポケモンとじゃれ合っていた。 そして 帽子の少年「えっと、何がなんだか分からないんですけど、説明してもらっていいですか?」 律はその疑問に一瞬まよった顔を見せるが、 律「(今から追っても……まぁ追いつけないか…)」 「はぁ……」 大きな溜息をつき、少年へと説明を始めた ▼ ゴールド「えぇー!!ウツギ研究所で泥棒!?」 ゴールドと名乗った少年は驚きの声を上げた 律「あれ、ウツギ博士は知ってるの?」 ゴールド「あ、はい。実は自分も今日ポケモンをもらって旅にでたんです」 その言葉に律は 律「(あぁ、そういえばウツギ博士が私の前にポケモンをあげたっていってたっけ)」 「で、君はなんでさっきの赤毛の子とバトルしてたのさー」 ゴールド「博士のところへの届けるものがあったから、 ワカバに戻ろうとしたら急にバトルをふっかけられちゃって……」 まぁ、勝ちましたけどね とキリっとした表情を見せたゴールドの言葉を律は相手にせず考える 律「(アイツの目的はなんなんだ……?バトルしたってことは売買ってわけじゃなさそうだけど……)」 ゴールド「えっと、律さん聞いてますー?」 律「えっ?あぁ、聞いてる聞いてる。それじゃ、あいつの名前とかわかんないよなー?」 ゴールド「あぁ、それなら分かりますよー。たしかシルバーって……」 律「だよなー。やっぱり、わからないよなー……って、えええええ!!」 ゴールド「うわぁ、びっくりしたなぁ。いきなり大声をださないでくださいよー」 律の声に体を一歩のぞけらせたゴールドがのんきな声をだした 律「なっ、なんでわかったんだ?」 ゴールド「いや、バトルのときにアイツのトレーナーカードがチラっとみえましたから」 なんて視力してるんだ……と律が内心呟くと、 ゴールド「これでも視力も動体視力もいいんですよ!」 またしてもキリッっとした顔で答えた だが、律は 律「(シルバー……か。忘れないぞ)」 そして 律「君、えっとゴールド君だっけ?ウツギ博士のところに行くならこのこと伝えておいてよ」 ゴールド「律さんはどうするんですか?」 律「えっと……私は……」 ポケモンセンターで寝る とは言えず 律「この先の30番道路に待たせてる人がいるんだよ!」 嘘はついていない、と律は頭の中でオーキド博士を思い浮かべ うんうん、と頷いた ゴールド「?」 「はぁ……まぁわかりましたけど、それじゃぁ早速僕は向かいますね」 そういってゴールドはチコリータと呼ばれていたポケモンを抱え、律に背を向けた 律「まっ、私だって女の子だし、夜くらいは男の子パシらせても罰は当たらないよなー」 ゴールドがいなくなった後、律が一人で呟き ワニノコ「ワニッ!!」 よくわかっていないワニノコがとりあえず頷いた 1人と1匹の向かう先は、街で最も灯りを発している場所 ポケモンセンターだった 律「(よっし、野宿はまぬがれたなぁー)」 ▼ ――30番道路(翌朝) 律「おおっ、やっぱりトレーナーって感じのやつも結構いるなぁ」 目の前に広がる道を見渡した 東の道と西の道に別れており、その中心には林のような木が邪魔をしている 西側の道ではどうやらトレーナー同士が対戦しているようで 律「えっと、博士に会いに行かないといけないから、道はコッチだな」 東側の道へと歩みを進めることにした ……それにしても、やっぱりカントーにはいないポケモンもいるなぁ あちらこちらで顔を出す野性のポケモンを見て律は思う 律「お、ポッポはやっぱりこっちにもいるんだなぁ。あっ!あの木はコクーンの巣か!」 懐かしいなと思う気持ちは故郷のトキワシティを思い出したからだ 律「(小さい頃よく澪と遊びにトキワの森にいったっけ……あいつ薄暗い雰囲気が苦手で怖がってたなぁ)」 ――ブンッ その時なにか音が響いた あまり気持ちいい音ではない 律「なんだぁ……?」 言ったとき、気付いた ここはコクーンの巣だということの意味に つまり 律「スピアーもいるってことかぁ!!」 後ろを振り向いた そこには3体の並んだ蜂が自分の両手の針を鳴らし威嚇している 律「でっ、ですわよねー……」 一歩仰け反った律は、すぐに反転し 逃げる体勢にはいった 律「くそおお、スピアーの縄張りだったのかあああ」 ▼ 律はほとんど全力で走っていた 後ろにはスピアーがついてまわっている が、 そろそろ自分の域が切れ始めた 律「あぁ、もう。疲れたしめんどくさい!」 言った律が急に足をとめ、3匹のスピアーと向き合った 律「ふふふ、私を怒らせたことを後悔させちゃる……いけ、ガーディ、イーブイ!」 ガーディ「ガウ!!」 イーブイ「ブイッ!!」 三匹に対して繰り出されたのは二匹だ 本当はワニノコも出せればいいのだが、と思うが 律「(正直、そこまで指示がまわらないよなー)」 だから、二匹でスピアーに向かうことにした 律「本当は二匹への指示も慣れてないけど、まぁ野生ポケモンだし、追っ払えればいいし大丈夫かな」 一方、3匹のスピアーは繰り出されたポケモンに対して、戦闘態勢をとっていた 先制を仕掛けるのはスピアーだ スピアーは集団行動時のできるモンスターだ。 だから、攻撃を仕掛けるときには、より効率的な形を取る スピアー「――!!」 まず一匹目が直線で来た 狙われたのはイーブイだ 律「よけろ、イーブイ!!」 直線の動きに横にずれる形で対応するが スピアー「――!!」 二匹目のスピアーが横から加速しながら針を突き出してきた 律「イーブイ、上だ。ジャンプ」 今度はジャンプして、かわす形を取る そして スピアー「――」ブンッ 3匹目の羽音が上から来る 本命の攻撃だ 落ちる形になったスピアーは真下に針を振り下ろす形で攻撃にきた だが 律「へっへん、こっちもスピアーには襲われ慣れてるから、行動はわかってるぜ!!」 トキワにいた頃の経験だ。 「ガーディ、火の粉だ!!」 律の斜め前で構えていたガーディに指示をだす 指した先にあるのは、真下へと落下しようとしていたスピアーだ ガーディ「ガルッ!!」 チリッと空中に散った火の粉はスピアーに襲い掛かり その羽を少し焦がした 羽が焦がされたスピアーは、もがき ――ボタッ 落ちた 律「よっし、まずは一匹。次、イーブイでんこうせっか!!」 ジャンプから着地したイーブイはすぐに行動にでた 目指す先は、二匹目のスピアーだ 反転して再び襲い掛かろうとしていたスピアーへとイーブイが体当たりした 完全に不意をついた攻撃となったそれは、スピアーを木に叩きつけるには充分すぎ る威力だ ぶつかる音に次いで、再び落ちる音を律の耳は捉えた 律「こうなったら、あとは簡単だな」 残すは一匹のスピアーだ どこかたじろぐ様子をみせるそれに 律「ガーディ、ほえろ!!」 ガーディ「ワオーン!!」 吠えた 音が威嚇行為となり、そのまま残ったスピアーへと向かう スピアー「――…!?」 そして ――ブンッ 羽音を残し、林の中へと消えた 律「ふぅ~、なんとかなったなぁ」 一息つき、 律「よくやった、ガーディ。いつも澪とやってた追い払い方を覚えててくれて助かったよ」 「それにごめんなぁ、イーブイ。おとりみたいな役をさせて」 律が二匹の頭をやさしく両の手で撫でた ガーディ「ガウガウ♪」 イーブイ「ブーイ♪」 ▼ ――ポケモンじいさんの家 律「ま、なんとか着いたな」 目の前には家がある。 あきらかに、場違いな場所にあるその家が律の目的地だ 律「すいませーん、こちらにオーキド博士がいるって……」 オーキド「おおっ!!ようやくきたか、待ちくたびれるところじゃったぞ」 なにやら慌てた様子のオーキドが、ドアを開けたばかりの律に反応した 律「……? なにかあるんですか?」 オーキド「おー、これからラジオの収録でな、とりあえずこれを」 オーキドが白衣の内ポケットを探る様子をみせ オーキド「ほれっ、ポケモン図鑑じゃ」 律に差し出されたのは、赤い手のひらより少し大きめの機械だ たしか唯がポケモン図鑑ってのをもってたなぁ と思うが 律「あれ?でも、これ唯が持ってたやつと形が違う……?」 オーキド「最近になって新しく作ったやつじゃからな。まぁ、唯のと中のデータはほとんど同じじゃ」 「唯に図鑑を渡したのはいいんじゃが、あの子もあまりポケモンを集めるということはしていないからのお」 「まぁ、ミュウのデータを持ち帰るという補って余りある働きをしてくれたんじゃがの」 少し苦笑気味に笑みをみせたオーキドが言い おっと、と話がずれたことを元に戻そうとし、一度咳払いをした それから、だからと繋ぎ オーキド「君にも図鑑の収拾を手伝ってもらいたいんじゃよ。君が悪い子じゃないっていうのはわかっておるしの」 律「いいんですか?」 オーキド「まぁ、昨日面白そうな少年にも託したことじゃしのう。それに、澪君にも手に渡るように手配したところじゃ」 律「(澪にも……!!)」 律「わかりました。ありがたく頂きます」 そういって両手でその図鑑を受け取ると オーキド「おっと、ワシも早く行かんとな。それじゃぁ、図鑑のことは任せたぞ」 オーキドはポケットからボールを取り出し オーキド「ピジョット、コガネまで急いでおくれ」 現れたピジョットの背中に乗り、空へと飛び出し やがて、消えていった 残された律の手のひらには赤い図鑑がある ……ようやく同じ舞台に上がった 唯の手にも同じものがあり、澪の手にも渡るという。 それを見て思うことは ……負けられないな 顔を上げた 見るのは西の方向だ その方角には 律「行くか、一つ目のジム。キキョウシティへ」 「VSスピアー」 〆 26
https://w.atwiki.jp/bc5656/pages/1878.html
ソウマさんが入室しました ソウマ (――フォーデン・ホロセウム内 廊下 ソウマ ……(治療ルームの扉を開き、廊下に出てくる男 ソウマ (片目の隠れた黒髪。太い黒縁の度の強いメガネ。少し猫背気味の、やや小柄寄りの姿。 ソウマ (フォーデンの闘技場には、あまり似合わぬ見目だが…? ソウマ ……(ふぅ、と息を吐く アイスさんが入室しました アイス (同刻、廊下を歩き、ソウマの方――否、治療ルームに向かってくる アイス 、(ソウマの姿を認めて ソウマ …(目が合い) …キミは確か、Bチームの。 アイス ……。あぁ、そうだけど。 ソウマ ロゼさんの様子を見に? …それなら出直しだね。まだ人と会えるような状態じゃないって。 アイス ……そうか。 それは、どうも。 アイス …まぁ、それも、そうだろうな……。(先程の――第一試合の様子を思い起こして ソウマ ……。 アイス …。 ……所で、お前は。 ソウマ …… 霖、蒼真です。 ソウマ …中城瑪瑙サンの、立場上の保護責任者で。(首から下げ胸元に留めた入館証を持ち上げて アイス ……あぁ、(こいつが、ナガメさん、か。 アイス それで、ロゼとも知り合い……関わりがある。 ソウマ ……あぁ。 …そうだね。 アイス …挨拶が遅れたな。 僕はアイス・ホワイトローズ。 アイス ロゼとは遠い親戚筋に当たる。 …まぁ、元って事になるけど。(腕組んで複雑気に ソウマ そう。 ……出奔したんだよね。それで、旅に出て。 ソウマ こんな所で、こんな戦いに参加してた。 アイス ……… (腕組んで、廊下の壁に凭れる アイス …自分の持って生まれた、「恵まれた地位」を捨てて。 新しい世界に身一つで飛び出して。 ソウマ ……。 アイス (―――脳裏に蘇る。先の試合。 鈍い打撲音。水音。やがてスクリーンに赤が広がって―― アイス (――…思わずそこで顔を背けてしまった。 当の本人は、それでも闘志を捨てていなかったにも関わらず。 アイス ……なんで、 アイス そこまで、やれるんだろうな…… ソウマ ………。 ソウマ ……さぁ、……なんでなんだろうね。(自分にはきっと、それを推し量る権利も無いだろうけど アイス ……、(横目にソウマを見遣り) あいつ(ロゼ)とは、どういう? ソウマ …。 キアシス、一時期大きな騒動があったでしょ。…その時に。 ソウマ 街を護る為に……ロゼサンには、色々と協力して貰ったんだ。 アイス ………あぁ、半年ほど前になるか。(あれは後世に残る大事件だった。かの老公が画策した、キアシスを揺るがす大事件。 ソウマ …それで、新技術の試用にも協力してもらってる。 …まぁ、そういう間柄、だよ。 アイス そうか… (見遣る横顔。表情こそあまり窺えないが―…顔色は悪いし、不安が色濃く見える アイス (…そして、あのマスコットと。鮮烈な蒼と―… アイス (…はぁ。と小さく息を吐く。 …最近人の人間関係邪推してばっかだな… ソウマ ……ファイターの戦いには、あまり通じてなかったけど、 ソウマ ……また、独特だね。 …陰惨なワケでも、命が懸かるワケでもないけど。 アイス ……。鎬を削る、って奴か。 アイス ………。心配? ソウマ ……、まぁ、喜ばしくはないよね。 こういう事に、なるのは。 ソウマ …でも、彼女が自ら飛び込んだ世界だから。フォーデンも、武者修行そのものも。 ソウマ だから……あんまり可哀想がるのも失礼だと思う。 アイス ……ま、それもそうか。 ソウマ ……… ソウマ ……ねぇ。 ソウマ 貴族って、どの家も面倒な物なの?(唐突に アイス 、 。 ………さぁ。家によるんじゃないか。 アイス (腕組んで、視線逸らし落とし気味に 何か居心地の悪そうな仕草で アイス カレイドローズ家は、……ロゼは、色々、あったみたいだけど。 アイス (幼いながらに察する所はあった。そもそも自分みたいなのと腐れ縁なのだって、はぐれもの同士故だ。 ソウマ ………。うん。(視線落として ソウマ ……最初に会った時、あの娘、迷子の子どもみたいでさ。 ソウマ 何かに倦んでて、藻掻いてて。…何とか力になれたら、と思ってた。 アイス ………。 ソウマ ……何時までもそんな扱いしてちゃいけないんだけどね。(少し苦い微笑で アイス ……そう。(何と返すべきか、考えあぐねるが アイス …まぁ、あいつ自身はそういうの嫌がるだろうな。 …負けず嫌いだし、気強いし。 アイス ……でも…… アイス (…どんなに嫌がったって、足掻いたって、強いふりをしたって、取り繕ったって、 アイス (…簡単に変われやしない。どこまでも矮小だと、逆に思い知る事ばかりだ。 アイス …お前にとってはそういう存在だったんじゃないの。 ……どうしようもなく。 ソウマ ………。 ソウマ ………少なくとも、街に居た頃はね。 アイス ……。へぇ、今は違うって? ソウマ そうだね。 …違う部分も、ある。 アイス 煮え切らないな… ソウマ ……パキッと変わるモノでもないでしょ。 アイス …まぁ、それもそうだけど。 アイス ……… ひばりさんが入室しました ひばり (廊下の向こうからカップ両手にやってくる人影 アイス …、ん(人影に気付いて ひばり 次の試合まで時間かかるみたい。リング設備、総取っ替えだってさ。 ひばり (カップの一つをアイスに。 そこの自販機で買ってきたカフェモカだ。 アイス ……そっか。 まあ、あれだけ派手にやればな…。 アイス 、 …どうも。(受け取って ソウマ …(ひばりに小さく会釈 ひばり …、 はじめまして(会釈し ひばり ……………… ひばり ……ナガメ、ソウマさん? ソウマ 初めまして。 …ナg、 ソウマ ……はい。 ひばり 雲城です。 彼女とは同じチームで。(どうも、と続けて ソウマ ……霖蒼真です。 中城瑪瑙サンと、ロゼサンの…関係者、かな。 ソウマ …というか、良く分かったね。 ひばり …、はい。 ロゼさんや、メノウさんから話を伺っていて……(アイスをチラ見して ひばり ひょっとしなくても、そうかな、って(視線を戻す。 アイス …、(視線向けられて ん、と ソウマ …そうだったんだ。 雲城さんも、ロゼさんの様子を見に? ひばり (……丸くなったとは言え、見ず知らずの人と井戸端するような性格じゃないだろうし。 ひばり (……会話してる時点で超関係者なのは明らかだ。 そこから推察するに……という次第であった。 ひばり (……本人には言えないケド ひばり 、はい。 その様子ですと、まだ面会できず? ソウマ …うん。まあ―… 激戦だったからね。さもありなんだ。 アイス …(何だったんだ今の視線…… ひばり そうですか……。 彼女……メノウさんから聞いています。 ひばり 何でもお忍びで来られたとかで…… ソウマ ……。あぁ、うん、そうだね。(彼女なんでも喋るよな…… ソウマ …まぁ、一回戦のコト(暴走)もあったし。クルーズの関係者にも会っておきたいなって。 アイス …(なんとなく物言いたげにソウマを見てる ひばり そうですか…… …、どうかした?(そんなアイスに アイス 、…、 いや、何でも…。(敏いな… ひばり ……。 (アイスと挟み込むような位置で座って ひばり ……会い辛いですよね、彼女とは。 ソウマ …、 アイス …(だろうな、と。 反応で半ば確信して ソウマ …会うつもりでは、あるよ。 折角来たんだしね。 ソウマ ……それが良い事なのかも、 ソウマ …会って何を言うべきかも、わからないけど。 ひばり ……彼女の想いには、おおむね気付いてるんですね ソウマ ……。 ひばり 喜ぶと思いますよ。彼女も逢いたがっていますし。言葉には、しないでしょうけど。 ソウマ (概ね、どころか確信している。 消された筈の音声ログをサルベージしてしまった時に。 ひばり ……好かれたから、って。 ひばり 好きになるかどうかってのは、別だと思いますよ(ポツリと アイス 、…(無言で、少し視線を余所に逸らす ソウマ … ……… ひばり 彼女から見た貴方が魅力的でも、ナガメさんから見た彼女はどうか、という話ですし。 ひばり お互いが必要としないと、そこは、ね…… ひばり ……まぁでも、意識はしちゃいますよね。 どうしても。 ソウマ ……その、前の問題だよ。(ポツリと ひばり それ以前の……? ソウマ ……キミ達って、今歳はいくつ? ひばり ……二十歳ですけど… アイス …僕は19だけど…? ソウマ …そっか。 …微妙なトコだね。 ソウマ 彼女は16歳。 本来なら親の庇護の下で、何の憂いも無く学んでいる年頃で… ソウマ 恋をするには早いなんて、言わないけどさ。 ひばり ………… ソウマ …まっとうな大人は、彼女の想いに応えないでしょ。 ひばり ……ナガメさん。 それって理由、ですか? それとも条件、ですか? ソウマ ……。変わった聞き方するね。 ひばり 応えないための理由なのか、応えるための条件なのか、って話です。 ひばり 例えば……そうですね。 4、5年経って、彼女がハタチそこらになったら、どうですか? ひばり 彼女の想いに応えます? ソウマ ……… ソウマ ――……正直、その時になってみないと、わからないかな…。(息吐き気味に ひばり ……まぁ、そうですよね。 歳が離れすぎてるから、って別の理由が出てくる可能性もありますし。 ひばり 初めて女性として見れるようになった、という事にもなるかもしれないですし。 ひばり ……ロゼさん、前のめりですもんね…… ソウマ ……今すぐに。は、どうしてもダメなんだ。 ソウマ 今のロゼさんに手を出すような自分は厭だし、…そんな自分が彼女の隣に立つのも厭だ。 ソウマ …だからって、待ってて欲しい、とも言えないでしょ。 好きになる保障も無いワケでさ… ひばり …… フったら、ダメなんですか? ソウマ …、…… ソウマ …一度は、そうしたよ。 …そうしたつもりだったんだけど。 ひばり ……。 ロゼさん しぶとかったパターンでした? ソウマ …… どうだろう。言い方が悪かったかもね… アイス ……… アイス …… いや、……… アイス …… お前、 さぁ…… (何か抑え込むような抑揚で ソウマ 、…… ひばり ……… アイス だったらなんでノコノコこんな所に来た? ソウマ 、 アイス お前の思う「最善」とやらが解ってるんだろ? そういう口振りだもんな? アイス だったら何で変に期待持たせる真似してんだよ? ソウマ 、 それは…… ひばり ……裏切りたくはない、とか? ひばり あるいは傷つけたくない、とか。 ソウマ 、……… 、(眼鏡をずり上げて顔押さえて アイス ……… 見合い話とやら、さっさと受けてしまえば完膚無きまでにフれるだろ。 アイス そうしてやったらどうだ?(ぁ? と ソウマ ―― ……・・・ ソウマ ……… ゎっ、 たよ ひばり 、アイス……(珍しくヒートアップする彼を宥めるように アイス …、(制されてハッとして 頭振って前髪ぐしゃる ソウマ ………… 断った、よ。 ……もう…… ひばり ……… アイス ……… は、…。 ソウマ …………(はーー、と深々溜息 ひばり キープしたいわけじゃ、ないんですよね。 そういう風には見えないし ソウマ ……… そんな理由でお見合い断る?(自嘲気味に ひばり そりゃまぁ。そういう人も、中にはいますし…… ひばり 教師との恋愛とかも、ウチじゃよくあったかな……(不倫含めて…… ひばり ……まぁ、ナガメさんにその気がなくて ひばり ロゼが相変わらずアタックしてくるなら……それこそちゃんと言うべきかも、ですね。 ソウマ ……… アイス …… あれだろ、お前、… アイス ……何を選んだらいいのかわからなくて、何も選ばないように動くんだ。 アイス そしたら気付いた時には一番最悪な事になってるんだ。 アイス ……よくあるよ、そういうの、ホント… ひばり …………。 ソウマ ………、……(顔拭って、眼鏡を掛け直し ひばり …こっ酷くフっても、大丈夫ですよ。 会って数日の感想ですけど……彼女、強いですし ひばり 応えるなら応えるでも。 年齢は……大丈夫じゃないかな、とは……思いますけどね。 ひばり どうなっても……二人にとっては、良い経験なんじゃないかな、って…… ひばり ……恋愛も失恋も経験無いあたしが言うの、説得力ないですケド……(半目で ソウマ ……… アイス …… 別に、どういう基準で、どういう選択をしてもいいだろ。 アイス ただ、 ……お前が、決めろよ。 ソウマ …………。 うん。 ソウマ うん。 ……そうだね……。 ソウマ …(俯けて額に手当てて、はーー、と大きく息を吐いて ソウマ ちょっと……、頭、冷やすよ。(長椅子から立ち上がって ソウマ …ゴメンね。 ……ありがとう、2人共。 アイス …(見遣って アイス まるで礼を言われる筋合いは無いけどな。(本当にな ひばり 同じくです。けど。 応援してますよ、二人共。 アイス 、(ひばりに視線遣って ソウマ …(じゃ、と軽く片手挙げて、廊下を歩き去っていく ソウマさんが退室しました ひばり ……(見送り アイス ……(見送り アイス …僕は別に応援はしてないけど。(小声 ひばり ……手厳しいね。 彼女(ロゼ)のことだから余計に? アイス …っは、成就するもしないも勝手にしろって事だよ。(あ、コレ応援してるわ ひばり ………(そっか、と。 アイス ……、しかしまあ、……(ぬるめのカフェモカに口を付けて アイス …… 大分、勝手に、色々言ったかもな……(今更である アイス ……全然偉そうな事言えた立場じゃないのに……ていうかあいつ結構偉いよな……(今更である ひばり 天下の貴族で社長補佐なのに? アイス 、、… アイス ゃ、まぁ、人生……、そんな語れる程生きてないからさ…… アイス (そう、恋愛も失恋も経験無い。そんな事は堂々言えないお年頃だが ひばり ……そう、かな。 的を得てたと思うけど。 アイス ………そう? ひばり ……アレは。 実体験から?(俯き気味のアイスに傾げて アイス ……… …うん。(やや躊躇い気味だが ひばり ……。そっか。 アイス ……自分がやる事に自信が無くてさ。「自分がやる事」自体を避けるんだ。 ひばり …………。 ひばり 最近キツくお灸をすえられた気がするな、ソレ。 アイス 。(ひばりの方向いて アイス ……。そっか。 アイス …責任は手を離れて、一時は楽だけど…、 アイス ……段々、ドツボに嵌っていく感じがあるんだよな… ひばり …ま。 お陰様で。 首突っ込んでアレコレ話しちゃったけど、さ。 ひばり ……それが良いか悪いかは置いとくとして(ふう、と立ち上がり アイス …… そうだな……。 ひばり そろそろ、意識ぐらいは戻ってるんじゃないかなー……(治癒室を見遣って ひばり フォーデンだし、パイソンさんとこの医療班もいるなら尚更……もう治ってたりして ひばり 受付で話、聞いてこよっか。(来るよね?とアイスを誘い アイス …至れり尽くせりだもんな。戦闘都市なんだからそうじゃないと困るけどさ。 アイス (ん。と頷き了承 元より行くつもりだったようで ひばり (それじゃあ、と二人して受付の方へ アイス (片手ポッケでひばりと共に受付へ歩いていく ひばり ……(そんなアイスを横目で見遣り ひばり 良かったんじゃない。 言っておいて。 ひばり (はたして何に掛かった言葉か。 表情崩すと視線を戻し、そのまま受付へ ひばりさんが退室しました アイス ――― アイス そうだと、いいな。(僅かに口元緩めて―― アイスさんが退室しました
https://w.atwiki.jp/gatirezu/pages/218.html
旅館にて 女「あ~、さっぱりした。温泉はいいわねぇ。」 あの二人はまだ入らないのかしら……ん?」 友「うわぁ。ガチのやわらか~い」 レ「ふふふ、そうでしょう?」 友「こんなに柔らかいのは揉むの初めてだわ」 レ「ん…あ…友さん……上手ですね…… 癖になるかも……あっ……そこ……」 友「ん?なによなによこれで気持ちいいなんてまだまだ早いわ」 レ「あぁ、そこだめ!だめぇ!」 友「ふ~ん、じゃぁやめようか?」 レ「う……友さんのイジワル……分かってる癖に……」 友「あんたのその顔可愛いよ。てことでココはどうかなぁ?」 レ「あ、あ、あ、だめ、だめ、いい!んぎもちぃいいいい!」 ガラガラ 女「ストーップ!続きは近くのラブホでやりなさい!」 友「あ、女。お帰り。何でラブホで肩もみしなきゃないの?」 レ「あぁ気持ちよかった。あれ?女さん、どうしました固まっちゃって」 女「いや、だって、あんた達が……」 友「こいつの肩もんでたのよ。肩柔らかくてこってない癖に 揉むと気持ちいいとかいうから面白くてさ」 レ「すごい上手なんですよ。女さんもどうですか?」 女「……そうか。……そうか勘違いか(///)」 友「あぁ!もしかして」 レ「女さん、言ってくれれば私がお相手しましたのに(///)」 ガラガラ 女「うわぁーーーん、憶えてろ畜生ーーーー……」 友「何?あれ?」 レ「自分は吹っ飛ばせないから走って逃げたんでしょうね。 顔真っ赤にしちゃってかわいい(///)」
https://w.atwiki.jp/kagakyon/pages/1071.html
スバル◆4J82o0Qvdw氏の作品 (まとめ未完) 古泉「さて……お察しの通りですがこの頃閉鎖空間が今までとは比べものにならない頻度で出現しています」 キョン「そんなものは察したくもなかったがな」 古泉「原因は何かは勿論貴方も理解しているでしょう?」 キョン「あぁ、だが、ハルヒが苛つくことなんてあったか?泉とかが来て寧ろ楽しそうに見えるんだが」 古泉「それが問題なんですよ、貴方には分かりませんか?」 キョン「分かりたくもないぞ」 古泉「簡単に言えば、貴方に好意を持っている女性がいるんです。その人を切っ掛けとして皆が貴方に好意を持っていることを認識し始めたんですよ」 キョン「……誰がだ?」 古泉「貴方の身の回りにいる女性の大半と言って良いでしょう」 キョン「ちょっと待て、いきなりそんな事を言われても困る」 古泉「そう悠長なことも言っていられません。閉鎖空間は規模、出現回数、共に増え続けています。何かしらの対策を打たないといけないんです」 キョン「一体どうしろって言うんだ?俺に何が出来るんだよ」 古泉「そうですね……貴方が涼宮さんとつきあって下さるのが順当なんですが……」 キョン「断る」 古泉「そう言うでしょうね。ですから、1ヶ月の時間を与えます。その間に涼宮さんでなくても構いません。誰かとつきあって下さい」 キョン「……色々突っ込みたいことがあるがそれは良い。だがな、もし俺がハルヒ以外の奴に告白したらどうなる?またハルヒがとんでもな力を使って世界を作り替えるんじゃないか?」 古泉「えぇ、いざとなったら長門さん達に頼んで涼宮さんの力を長門さんに移し替えれば大丈夫でしょう」 キョン「だからいきなりそんな事を言われてもだな」 古泉「話は伝えました。1ヶ月の猶予を与えたのですから、無駄に使わないことです」 ……そう言うと古泉は部室から去っていった。 全く、いきなりそんな事を言われても混乱すると言うことに古泉はいつ気付くのだろうか? 俺はこれからのことに悩みながら部室を後にするのだった。 キョン「……と言う話を聞いたんだが本当なのか、長門?」 長門「確かに涼宮ハルヒは貴方に対して貴方達が言っている恋愛感情を有していると思われる」 キョン「長門が言うからには……間違いないんだろうな」 長門「ない」 キョン「じゃあ、泉や柊姉妹や高良さんもそうなのか?」 長門「涼宮ハルヒよりも明確ではない。だが、そうなる可能性を秘めている」 キョン「まるで何かの冗談みたいだな、そりゃ」 長門「……私も」 キョン「?」 長門「私もそうなるかもしれない」 長門の言葉を聞いて俺は愕然としたさ。 だってそうだろう?長門は最初に会ったときは感情なんてまるでない奴だって思ってたくらいだ。 まぁ、SOS団で活動をしていたら感情が少しずつ俺でも読み取れるようになったと思ったら……。 いきなり好きかもしれないと言われた俺のみにもなってくれ。 俺はそんな事をぼやきながら長門の家を後にした。 何だかんだで次の日、俺が古泉や長門に言われたことを脳内で反芻させながら学校へ行った。 要するに俺は1ヶ月以内に誰かに告白をしろと言うことで、周りの女子は大半が俺に好意を持っていると言うことらしいが……。 ハルヒ「キョン、遅いじゃない!」 キョン「そう言うな。俺だって朝ぐらいゆっくりとしたいんだ」 ハルヒ「ふん!まぁ良いわ。でもSOS団の活動の時はゆっくりなんてしてられないんだからね!」 キョン「分かったよ」 こんな会話をしていながら俺は長門の言っていたことを思い出した。 長門の言ったことが真実ならハルヒも俺のことを好き……なんだろう。信じたくはないが。 まぁ、俺もハルヒとSOS団で色々行動するのは嫌いでも迷惑でもないが……。 キョン「なぁ、ハルヒ」 ハルヒ「何よ、キョン」 キョン「明日、ポニーテールにしてきてくれないか?」 ハルヒ「はぁ?何で私がそんなことしなくちゃいけないのよ?」 キョン「俺の趣味みたいなもんだ」 ハルヒ「嫌よ、あの髪型にするのって結構面倒なんだから」 キョン「しょうがない、じゃあ柊(姉)か泉にでも頼んでみるか」 ハルヒ「な。何よ、そんなに見たいわけ?」 キョン「あぁ、ハルヒのポニーテール姿は以前見たっきりだからな。また見てみたいさ」 ハルヒ「……しょうがないわね」 そう言うとハルヒはすぐに髪型をポニーテールにしてしまった。 ハルヒ「こんなことはこれっきりなんだからね!他の奴らに見せるのがもったいないんだから!」 等と良いながら顔をそっぽに向けてしまったが。 心なしか顔が赤くなっていたのは気のせいだと信じたい。 ……いや、言い訳ばかりするのは止めておこう。今はこの状況をどうするべきか、それを考えるべきだな。 さて、俺はどうやら1ヶ月の間に誰かに告白をしなければいけないという無理難題に立ち向かわなければいけないわけだが……。 一体誰とそんな関係を結ぶべきか、考えているときだった。 こなた「やぁ、キョンキョン。そんな難しい顔してどしたん?」 キョン「泉か……まぁ、色々俺にも悩みはあるさ」 こなた「キョンキョンに悩み?何だか気になりますなぁ」 キョン「それより泉。相談がある」 こなた「へ?キョンキョンが相談って?それって今言った悩みと関係有るの?」 キョン「それはどうでも良い。俺が相談したいのは恋の相談だ」 こなた「……!あはは、私、やることがあるんだったなぁ!」 キョン「あ、おい!」 泉はそう言うとさっさと教室から出て行ってしまった。 さて、泉までそんな反応をされると俺はまともに喋る女子がいなくなってしまうんだが……。 そんなこんなで俺は一日を無理難題を考え続けて過ごした。 当然昼食に何を食べたかなんて覚えてないしSOS団で何をしたのかも大して覚えてない。 俺はぼーっとしながら家にのろのろと歩いていた。 あきら「何ぼーっとして歩いてるのよ?」 キョン「なんだ、あきらか……」 あきら「なんだとは何よ!」 キョン「あぁ、わるいわるい」 あきら「全く……この頃らっきーちゃんねるにも来なくなったし……」 キョン「白石に任せればいいじゃないか」 あきら「あのね!あきらはあんたに来て欲しいのよ!」 キョン「恥ずかしいことを大声で叫ぶな」 あきら「……馬鹿!」 キョン「大声で馬鹿呼ばわりするな。……ったく、ところであきら」 あきら「何よ!?」 キョン「わるかったって。機嫌を直せよ」 あきら「ふんだ、そう簡単には機嫌なんて直さないわよ」 そう言えばもしかしたらあきらも俺に好意でも持っているのか……? いや、あんまりうぬぼれるのも駄目だが……試してみるか? キョン「分かった。お詫びと言ってはなんだがあきらの命令を一つ聞いてやる」 あきら「えっ!?本当!?」 キョン「ここで嘘はつかねえよ」 あきら「……じゃあ、今度買い物につきあってよ」 キョン「買い物?」 あきら「べ、別に私一人でも何とかなるけど……そう!荷物持ちよ!荷物持ちが必要なだけだから!」 キョン「はいはい、じゃあ今度の週末な」 あきら「絶対よ!」 そう言ってあきらと別れた。それにしても……何故俺が好かれるんだ? 俺より古泉の方が女子の人気は高いと思うんだが。俺はそんな事を考えながら家に帰った。 さて、俺はあきらと別れて家に着いたら、着信音が響いた。 俺の携帯のディスプレイには古泉と表示されている。忌々しいことだが、でなければ拙いようだ。 古泉「どうも、小神さんとデートの約束をしたそうですね」 キョン「小神……?あぁ、あきらか。ってちょっと待て、何故その事を知っている?」 古泉「機関の情報収集能力を侮ってはいけませんよ」 キョン「……(まさかこの古泉もどこぞの古泉の如く……)」 古泉「何やら考え事をしているようですが、時間がありません。貴方は小神さんを選ぶのですか?」 キョン「別にそんな訳じゃない、ただ買い物の約束をしただけだ」 古泉「全く……貴方のその鈍感さにも困ったものです」 キョン「何で俺が鈍感なんだ」 古泉「何でもありませんよ」 古泉はそう言って電話を切った。 さて、古泉の妄言はともかくとして、俺もあきらとの買い物について考えることになった。 まぁ、別にそこで騒動も起こることもないだろうから大丈夫だろう……俺はそう思っていた、思っていたさ。 さて、約束の日が来た。俺はあきらとの(半ば強引に約束させられた)買い物につきあう羽目になっていた。 そんな訳で俺はいつもSOS団で集まっている駅前に集まった。 あきら「遅いわよ」 キョン「お前が早すぎるんじゃないか?」 あきら「何よ、あたしは一時間前からずっと待ってたのよ?」 キョン「何でそんなに早いんだお前は」 あきら「もう、さっさと行くわよ!」 キョン「分かったよ」 ハルヒ「キョン……確か今日は家の用事でSOS団の活動が出来ないって言ってたのにどうしているのかしら……これは尋問が必要ね……!」 朝比奈「キョン君……」 長門「……」 古泉「全く……嘘はもう少し上手くついて欲しいものですね。フォローするのも大変なんですがね」 さて、そんなこんなで俺はあきらと買い物をしているわけだ。 ぶっちゃけ内容としては他愛のないものだったさ。 ハルヒや朝比奈さん、長門や古泉と一緒に街を回るのと差はなかった。 しかし、あきらとこんな風に街を回るのは初めてだったから、新鮮さはあったと思っている。 あきら「ねぇ、キョン!」 キョン「なんだ?」 あきら「これ、あたしに似合うと思わない?」 そう言って差し出したのはペンダントだった。 あきら「ほら、どう?あたしの可愛らしさが更に引き出せると思わないぃ?」 キョン「俺に言われても困るんだが」 あきら「だからぁ……あんたの感想を聞いてるのよ!」 キョン「あぁ、そう言うことか。確かに可愛いとは思うぞ」 あきら「……キョン。あんたが買ってよ」 キョン「え?」 あきら「あんたが買って」 キョン「……分かったよ」 俺はそう言ってそれを買った。まぁ、奢るのは有る意味俺のステータスになりつつあったしな。 しかし改めて考えると嫌なステータスだな。 あきら「で、これはあんたがつけるの!」 キョン「ちょっと待て、別に俺は」 あきら「良いの!」 そう言ったあきらの首には俺が買ったペンダントと同じものがあった。 キョン「……ペアルック……?」 あきら「わるい?///」 ハルヒ「ふ~ん、キョンったらSOS団の活動をサボって良くあんな事出来るわねぇ……」 朝比奈「あの人積極的なんですねぇ……」 長門「小神あきらは彼に好意を抱いている。彼がその好意に答えるのは時間の問題」 古泉「なるほど、僕としてはこのままの状況を維持して貰いたいのですがね……」 長門「……それは駄目」 古泉「どういう意味ですか?」 長門「私が困る」 ???「やぁ、キョン。こんなところで奇遇じゃないか」 キョン「お前は……」 キョン「佐々木……どうしてお前がここにいるんだ」 佐々木「珍しい事じゃないだろう。僕とキョンは同じ街に住んでいるんだ。休日に同じところで出くわしたって珍しくない」 キョン「……」 何だかあからさまに怪しい気がするのは俺の気のせいではないな。 佐々木自身がわるい奴ではないのは俺だって知っているが、佐々木の取り巻きが俺の敵なのは十分承知しているんだ。 あきら「で、あんた誰ぇ?」 キョン「あぁ、佐々木は俺の」 佐々木「親友」 あきら「え?」 佐々木「とは言っても中学の、それも3年の時だけの話だけどね。でも僕は彼の性格はすぐに分かるし、その逆、彼も僕の性格は分かっているはずだ、そうだろう、キョン?」 キョン「そうか?お前の性格を全て分かるとは俺は思ってはないがな」 佐々木「そうかい?ならそう言うことにしておくよ」 そして佐々木はくっくと笑った。 佐々木「そう言えばキョン、僕は僕で二人きりで話したいことがあったんだ。でもデーとしているなら仕方がない。一次退散しよう。それじゃあ」 そう言って佐々木は去っていった。 全く、佐々木はこの頃俺を困らせるためだけに行動しているんじゃないか?と俺は思い始めたのだった。 キョン「全く……一体何しに来たんだよ、彼奴」 あきら「キョン」 キョン「……(まさかとは思うが、佐々木も俺のことを……)」 あきら「キョン?」 キョン「(いや、待て!彼奴は恋愛感情なんて一種の病気と思っている奴だぞ!?)」 あきら「あんた、あきらの話を聞いてるわけぇ?」 キョン「(佐々木め……後で何を考えているかきっちり話して貰わないとな……)」 あきら「ちょっと!いい加減にしなさいよ!」 キョン「うわ、いきなり大声を出してどうした?」 あきら「あんたがあきらの話を聞かないからでしょぉ!?」 キョン「分かった、わるかったよ……で、なんだ?」 あきら「その……」 キョン「?」 あきら「佐々木って人と、あんたはつきあってたりしたわけ?」 キョン「……」 ハルヒ「べ、別にあたしは気にはならないけど、団長として知っておく義務があるから、それだけよ!?」 朝比奈「キョン君って誰かとつきあってたりするんですかぁ~?」 長門「……そのような情報は該当しない……」 古泉「そうですか、なら安心ですね」 長門「……そう」 キョン「あぁ、彼奴はただの友達さ。彼奴は親友って言ってたけどな」 あきら「本当なわけぇ?」 キョン「嘘をつく必要なんてないだろ」 あきら「そう……良かった」 キョン「何か言ったか?」 あきら「べ、別に!?あ、あきらはもう帰るから!」 キョン「お、おい!?」 あきらはそう言って帰ってしまった。俺はしばしの間呆然とするしかなかった。 キョン「……やれやれ」 俺は取り敢えずあきらと別れて家にでも帰ろうとしたら、早速佐々木が現れた。 佐々木「どうやら僕が現れたことによってデートの邪魔をしてしまったようだね」 キョン「別にデートじゃないぜ」 佐々木「そうかい?ならばそう言うことにしておくよ」 キョン「それで、話ってなんだ?」 佐々木「そうだね、取り敢えず駅前の喫茶店で話そうか」 そんなこんなで駅前の喫茶店へ行くことになった。 佐々木「今思えば君とこうしてゆっくり話すのも久々なものだね」 キョン「佐々木。もしかしてそんな話をするためだけに呼び出したのか?」 佐々木「どうやら君は余裕がないようだね。本題に入る前の世間話をする気がないとは、君らしくない」 キョン「……」 佐々木「そう怒った顔をしないでくれたまえ。本題に入ろう」 そう言うと佐々木は少し間をおいてから言った。 佐々木「キョン。僕とつきあって貰えないか?」 キョン「……すまん。もう一回言ってくれ」 佐々木「なんだ。聞こえなかったのかい?だったらもう一度言うよ。僕とつきあってくれないか?」 キョン「待て、お前の言っていることがさっぱり理解出来んぞ」 佐々木「そんなに理解出来ないことかい?僕だって恋愛をしたい年頃なんだがね」 キョン「お前、前に恋愛は一種の精神病とかなんだか言ってなかったか?」 佐々木「そうだね、確かに僕は昔そう言った。だけどそれが真実かどうか、僕には証明するすべを持っていないのだよ」 キョン「どういう意味だ」 佐々木「つまりだね、キョン。恋愛を精神病と認めるには実際に恋愛をしなくてはならないと言うことだね」 キョン「……つまりはあれか、自分の持論を証明するべくつきあえってことか?」 佐々木「そう言うことになるね。僕はキョンなら不服はないんだが、君の方は不服かい?」 確かに佐々木は顔はわるくない。古泉でさえ絶賛するほどの奴だからな。 だが……。 キョン「佐々木、わるいがこの話はなかったことにしてくれないか」 佐々木「ふむ、君はどうやら僕では不服なようだね」 キョン「当たり前だ」 佐々木「どうしてだい、参考なまでに理由を聞かせてくれないか?」 キョン「……つきあう理由が気に食わないだけだ」 佐々木「ふむ、それではおかしいことになるね。もし僕が表面的に違う理由を言っていたらつきあっていたことになるんじゃないか?」 キョン「いや、それもないな」 俺はそれだけ言うと佐々木に背を向けて喫茶店を出た。 俺が佐々木の告白を断った理由は自分でも分からない。 ただ、自分のことを好きでいる人を差し置いて、好きでもないと公言している佐々木とつきあうのはどうかと思っただけだ。 そんな事を思いながら俺は家に帰るのだった……。 家に帰り、俺はこれからどうするべき考えていると、携帯電話が振動し始めた。 古泉からだった。取り敢えず電話に出た。 古泉「どうも、古泉です」 キョン「何の用だ」 古泉「いえ、貴方がこれからどうなさるのかを聞きたかっただけです」 キョン「何故そんな事を話さなければならん」 古泉「いえ。実は少し状況が変わってきましてね」 キョン「なんだって?」 古泉「実は貴方と小神さんとのデートを涼宮さん達が尾行していたんですよ、気付いていませんでしたか?」 彼奴、人の私生活を覗くとは何を考えてやがる。 古泉「しかもその場所には朝比奈さんと長門さんもいましたね、三人とも貴方と小神さんの様子を並々ならぬ様子で見ていましたよ」 長門や朝比奈さんまでいるとは……そんなに俺の私生活が気になるのか? ってちょっと待て、何故古泉がそんな事を知っているんだ。と言うか知っているなら当然お前も尾行していることになる。 古泉「えぇ、僕もそれには参加していましたよ」 キョン「……今更お前が止めることには期待はしてないから良い。それより、ハルヒ達の様子はどうだったんだ?」 古泉「そうですね。小神さんとの様子を見て危機感を募らせたようです」 キョン「危機感だって?」 古泉「そうです、貴方が特定の女子とデートする姿など涼宮さんは想像すらしていませんでした。だから動揺しているんです」 キョン「……で、古泉は何が言いたいんだ?」 古泉「つまり。それによって更に閉鎖空間が広がりつつあります。時間の猶予は2週間が精一杯でしょう」 キョン「おい、確かお前は1ヶ月が限界って言ってなかったか?」 古泉「えぇ、涼宮さんの精神が三日前なら1ヶ月は大丈夫でした。しかし今は更に不安定な状態ですので、二週間が限度なんです」 キョン「……その間に誰かに告白しなくちゃいけないのか?」 古泉「そう言うことです。ごまかしなどではいけません。本当の気持ちで告白をして下さい」 キョン「……くそ、ハルヒの野郎、少しは落ち着けってんだ」 俺はそう言って古泉との電話を終えた。 全く、俺は一体誰に告白すれば良いんだ? 俺はそんな答えもでない答えを考え続けるのだった……。 翌日、俺は未だに結論のでない答えを考えながら学校へと向かっていた。 これがゲームとか漫画なら羨ましいなぁ、と思えるのに実際に我が身に降りかかるとこうも難しい状況になるのだ。 誰かに告白することによる人間関係の変化、誰だって嫌な感じにはなりたくはないだろうしな。 特に俺の選択によってハルヒによる世界の改変があるとなれば本当に悩むしかない。 と、そんな世界の命運を賭けて戦っている勇者のような気持ちで歩いていると見慣れた後ろ姿が見えた。 キョン「谷口か」 そうだ、谷口ならなにか面白い考えがあるかもしれない。 谷口は普段は馬鹿だがこういう女関係なら見る目が少しはあるだろう。 そう思い俺は谷口に声を掛けてみるのだった……。 キョン「よう、谷口」 谷口「おぉ、キョンか。今日も相変わらずだるいな」 キョン「あぁ、そうだな。ってそれよりも谷口。お前に質問があるんだが」 俺がそう切り出すと谷口はあからさまに嫌な顔をした。 谷口「質問?俺にか?涼宮のやっかいごとの意見でも仰ぐ気か?」 キョン「そう言う訳じゃない」 谷口「分かったよ、で、質問ってなんだ?」 キョン「お前がこの学校で一番つきあいたい女子って誰だ?」 谷口「あぁ?何でそんな事を聞くんだ?」 キョン「別に何でも良いだろ、で、誰が良いんだ?」 俺がそう聞くと谷口は考える素振りもせずに答えた。 谷口「朝比奈さんだな。あの人を見るだけで俺は至福の時を過ごせるんだからな。そんな人は早々いないぜ?」 キョン「……」 まぁ、予想はしていたさ。谷口は朝比奈さんにぞっこんだし、朝比奈さんを見ると至福の時を過ごせるのは同意だ。 俺の場合はそれに朝比奈さんによるお茶のサービスつきだからな。 谷口「ただ、俺が今一番注目している女子は他にいるぜ」 キョン「なんだって?」 俺がそう聞くと谷口はニヤニヤと笑い出した。 谷口「なんだ、キョン、気になるのか?」 キョン「あぁ、お前の女子を見る目は確かだろうからな」 谷口「ふむ、そこまで言うなら教えてやろうじゃねえか」 そう言うと谷口は少し声を潜めながら言った。 谷口「俺が今一番注目しているのは……」 キョン「しているのは……?」
https://w.atwiki.jp/viptndr/pages/2039.html
28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/02/09(木) 21 05 57.63 ID gtdS4OCB0 [11/13] ツンデレの前でペットをかわいがりまくったら 50 名前:1[] 投稿日:2012/02/09(木) 22 26 31.40 ID 0qE73OuS0 [6/14] 28 タ「よしよしよしよしかわいいなお前はぁ」 ワンコ「わんわん♪」 タ「かわええなぁかわええなぁ」 ツ「そうで氏ね」 タ「あぁもう、どんな汚い言葉も聞こえない思いつかない!」 ツ「そうで氏ね!」 タ「かわいいわぁかわいいよぉ!」 ツ「そうで氏ね!!」 タ「・・・・・・」 ツ「・・・・・・何よ」 タ「ずっと言ってるだろ氏ねとか使っちゃダメって」 ツ「・・・・・・ゴメン・・・・・・」 タ「よし、それでいい(おっ素直だ)」 51 名前:2[] 投稿日:2012/02/09(木) 22 26 57.81 ID 0qE73OuS0 [7/14] タ「かわいい」 ツ「え?」 タ「やっぱ可愛い、犬は」 ツ「・・・もう!」 タ「え?何が?」 ツ「何なのねぇ!さっきから!」 タ「何って何?(ホントはわかってるけどw)」 ツ「何てなんで犬ばっかなでなでするわけ!」 タ「なんだお前自分の家の犬を悪く言うか」 ツ「違うわ!アンタのことよ!」 タ「え?全然わからん(わかってるけどw)」 ツ「氏ねって言っちゃいけないっていうけどね!アンタもずっとバカっていってるじゃない!」 タ「それは別。重みが違うだろ」 ツ「ぬぐう!だったら!犬と戯れるなんてアンタ女子?」 タ「女子でもいい。スイーツ()にはならねぇけど」 ツ「え?お菓子がどうしたのよ」 タ「なんでもない(絶対強めに聞いてくるな)」 ツ「何よ、教えなさいよ」 タ「そんなに教えて欲しいのか?(wwww)」 ツ「べ、別にそういうわけじゃないけど」 タ「じゃあいいよね(また勝っちゃったwww)」 ツ「ぬぐう!」 タ「学年六十八位が調子に乗るんじゃないよ!」 ツ「ちきしょおお・・・」 タ「(やっぱ可愛いなぁ・・・)」 52 名前:3[] 投稿日:2012/02/09(木) 22 27 25.55 ID 0qE73OuS0 [8/14] ツ「とおにかあくうううう!!!ワンコなでなでやめなさい!」 タ「なんで?」 ツ「えっとだからあれよ!見ててバカに見えるのよ」 タ「前も言ったと思うけど十位と六十八位な(ちゃんと理由用意しとけよ)」 ツ「とにかくやめなさい」 タ「じゃあもうちょっと誠意がほしいなぁ」 ツ「こ、コイツ・・・」 タ「ほら、いいの?ずっとなでなでしちゃうぞ!(何言ってんだ俺)」 ツ「フンッ!いいわ別に。アンタがそういう態度なら」 タ「あ、そう」 ツ「・・・・・・」 数分後 タ「可愛いなぁかわいいなぁ」 ツ「・・・・・・」 タ(まだこないかw) 一時間後 タ「か、可愛いなぁ」 タ(やべぇ、犬がダレてきてる!) ツ「・・・・・・」 タ(何かしゃべりやがれええ!!) 二時間後 タ(おいおいここ30分くらい黙ってるぞ) タ(理由つけて帰るか) 53 名前:4[] 投稿日:2012/02/09(木) 22 27 52.45 ID 0qE73OuS0 [9/14] ツ(ああもう、どうして素直になれないアタシ!) ツ(まだ午後二時よ!タカシ来て二時間ちょいだよ!どうしよ・・・) タ「なぁ」 ツ「な、何?(!話しかけてきた)」 タ「もう帰っていいか?」 ツ「え?もう?」 タ「えっとな、宿題が残ってるからやりたいんだ(もう全部終わってるけど)」 ツ「そ、そう。もう少し居たくないの?」 タ「え?お前が嫌なら残るけど(あ、やべ、こいつ帰れっていうな)」 ツ「べ、べっつにいいわよ、帰りなさいよ」 タ「そ、そっか(ああ!俺のバカ!普通に返事しちゃったよ!テンパってるよ俺!)」 ツ「じゃ、じゃあね(ああ・・・もう帰らせたくないのにぃ)」 タ「ああ、あ、明日な(はぁ・・・まあいいか・・・」 ツーママ「あれ?タカシ君帰るの?」 タ「あ、はい。やり残した宿題思い出したので」 ツマ「え?タカシ君のお母さんから宿題終わったって聞いたけど?・・・」 タ「え?ああ、そういえばそうでした!(アザース!ツーママ!!)」 ツ「え?まだいるの?」 ツマ「何?いやなのアナタ?ひどいわね」 ツ「い、イヤじゃないけど・・・」 タ「いやじゃないけど?」 ツ「お、お母さん?お茶わいてない?」 ツマ「あ、ホントだわ、行ってくる」 54 名前:5ラスト[] 投稿日:2012/02/09(木) 22 28 19.82 ID 0qE73OuS0 [10/14] タ「イヤじゃないけどなんなの?」 ツ「えっと、あのね・・・(言え、アタシ!素直になれ!)」 タ「・・・・・・」 ツ「えっと、その、あの・・・」 タ「二時間前が気まず過ぎて喋れないか」 ツ「え?(何で?わかったの?)」 タ「はぁ、やっと言えたわ、この一言。道のりなゲーよ」 ツ「ホ、ホントよ、何でさっさと言わなかったのよ」 タ「お前も大概だが俺もだからな・・・しゃあねぇえよ」 ツ「そ、そうね、」 タ「認めんのかよ」 ツ「なんかどうでもいいわ(何か同じ気持ちってわかったら・・・ねぇ?あれ?何でこんなこと?)」 ツ(いいや!絶対ない!コイツのことはいい友達とは思ってるけどそれはない!) ツ「アンタはいい友達なんだからね!」 タ「・・・・・・」 ツ「・・・何キョトンとしてるの?」 タ「お前の口からそんなこと聴けるなんてって思ってなw」 ツ「へ?なんで?」 タ「ヘヘw、なんでもねーよ(初めて友達って言ったなお前)」 ツ「アタシが性格悪いっていいたいの?」 タ「あ!犬めっさ可愛い!寝てるのとか特に!」 ツ「コイツ!」 タ「かわいいなぁかわいいなぁ」 ツ「フンッ」 その後ツン子から寝ている犬の写真が写メで送られてきましたとさ
https://w.atwiki.jp/haruhi_vip/pages/567.html
「最初はグーッ!じゃんけんぽん!」 俺とハルヒが付き合って早2ヶ月、ハルヒは早くも普通じゃないことをしたいらしい。 「キョン、このあたしと付き合ってるんだから、こんな普通の どこにでもいるような恋人じゃダメダメなのよ!分かる!?」 そういってハルヒはじゃんけんで負けた方が勝ったほうの言うことを何でも聞く という、しょうもないことを提案してきた。 ちなみに俺が負けた場合は、メイド服で1日ハルヒに御奉仕せにゃならんらしい。 なんとしてでも負けられん。俺の方はというと、実は何も考えてない。 1日中ポニーテールにでもしてもらうか。 「あーいこーでしょっ!」 ハルヒは拳を突き出し、俺は手を広げていた。つまり俺の勝ちだな。 「ふ、ふん!まぁいいわ。ほらっ、さっさと言いなさいよ」 「ん~、そうだな」 ここで俺の頭の中の悪魔が囁いた。 「ハルヒ、明日はずっとこれをつけて過ごせ」 「ちょ、ちょっとキョン。ホントにこれ付けろっての?」 「あぁ、本気だが」 俺がハルヒに差し出したのは ネコミミ 首輪(鈴付き) しっぽ 以上3点だ。なんでそんなもん持ってるかって? まぁそんなことは非常に些細な問題であって。 お前達もネコミミのハルヒが目をうるうるさせているのを見たいだろう? 残念ながら見せることは出来なのだがな。書いてくれる絵師様大募集だ。 そんなことはどうでもいい。しかしそれだけで終わらせるつもりはない。 「ついでにだ、語尾には『にゃん』を付けてもらう」 「な、何言ってんのよ!?キョン、あんた調子乗りす──」 「敗者は勝者の言うことを聞くんじゃなかったのか?」 「む」 ハルヒはしぶしぶ承諾してくれたようだ。 今日は日曜日だ。幸いにもハルヒの両親が水曜まで帰ってこないと言うわけで俺はハルヒの家に向かっている。 ハルヒの家に来るのは今日で3回目だ。一応ハルヒの両親にも俺のことは説明済みだ。 俺は堂々と、ハルヒの彼氏としてこの家に入ることが出来るのだ。 俺はハルヒの家に着くとチャイムを鳴らす前に、携帯でメールした。 うっかり宅急便かなんかにネコミミハルヒを見られたくないからな。 数十秒後にドアが開いた。 「キョ、キョン。よく来たわね………来た…ニャン」 意識が遠のいたね。ハルヒが顔を真っ赤にさせている。 目を潤ませて上目遣いで『ニャン』と言ったのだ。 これは大事件だな。まぁ俺が命令したんだが。 「おじゃします」 俺はそう言うとハルヒの家の中に入っていく。その時チラッとハルヒのお尻にしっぽが見えた。 俺は思わず掴んでみたくなる衝動に駆られたが、なんとか抑えることが出来た。 是非褒めてもらいたいね。俺がずかずかとハルヒの家に向かうと後ろの方から、『リン』 という音が聞こえてくる。そう、首輪の鈴だ。その瞬間思わず抱きしめたね。 こればっかりはしょうがないだろ?ハルヒが余りにも可愛くてつい、な。 「ちょ、い、いきなりどうしたのよ?」 「ん?いや、お前があんまり可愛くってな」 「バ、そ、そんなこと言ったって何も出ないんだから!」 ハルヒは怒ったように言い放つとさっさと部屋に言ってしまう。やれやれ躾をしないとな。 「ハルヒ」 「なによ」 「『にゃん』を忘れてるぞ。」 ハルヒはまた顔を赤くして俺を睨みつけてくる。 「わ、分かったニャン!」 ハルヒは半ば開き直った感じで言った。それでもまぁ満足だ。 ハルヒの部屋に来たのはいいが、正直これから何するのか考えてもなかった。 とりあえず持ってきた猫じゃらしでハルヒと遊ぶか。 俺は猫じゃらしをハルヒの顔の前で揺らしてみた。 「なんのつもりよ?」 「見て分からないか?猫じゃらしだ」 「そんなのは分かるわよ!あたしが聞きたいのはなんで猫じゃらしを持ってるのかよ!?」 「あぁ、これか?これは妹がシャミセンと遊ぶように買ってきたやつを1本だな──」 「ち・が・う!」 ハルヒのやつ猫じゃらしはお気に召さないようだ。しかしまた忘れてるなこいつ。 「ハルヒ、『にゃん』」 「うっ」 どうやら相当恥ずかしいみたいだな。こんな機会たまにしかないからな。一生分言わせてやろう。 「ついでだハルヒ、今から俺のことはご主人様と呼んでくれ」 「な、何言ってるの……言ってるニャン?」 うん、いい感じだな。 「まぁ、その、なんだ。うちにはシャミセンという猫がいるのは知ってるな? ってかお前が捕まえたんだが。そいつはどうも俺のことをご主人だとは思ってなくてな。 たまには猫にご主人様扱いしてほしいんだ。」 ハルヒは黙って俯いてしまう。いつもはあんな露出度の高いバニーなんか着れるのに。 なんでこんなことは恥ずかしいのだろうか?ハルヒにとっての羞恥の感覚はわからんね。 「ご」 ん? 「………ご主人様」 ボソッとハルヒは呟いた。その音量は微かなものではあったが 俺を沈黙させるには十分過ぎるものであった。 「こ、これでいいニャン?」 俺は本当に倒れそうになった。 そのコンボはやめてくれ。 俺は倒れたままでハルヒをじっくりと見る。まだ起き上がることは出来ない。いろんな意味で。 それにしてやけに似合ってるな。安物の『変身!3点セットシリーズ』とかいう胡散臭いものだったんだが。 素材がよかったのが勝因だろうな。いくら金を積んでも本物の勝利は得られないのさ。 いつもは気丈なハルヒなだけに、この羞恥心に震えている姿は堪えるな。 朝比奈さんのとはえらい違いだ。朝比奈さんはあれで萌えられるのだが このギャップに勝るものはないであろう。 「キョ、………ご、ご主人様」 「え?あ、あぁ。なんだ?」 自分で言っておいてなんだが、これは慣れそうにないな。俺はご主人様って感じじゃないし。 「その、今日は何する…ニャン?」 そういや決めてなかったんだよな。さてなにしようか? ネコミミと言えばって言われると何も思いつかんな。 とりあえずハルヒを恥ずかしがらせるには……… 「ハルヒ」 「…ニャン?」 「散歩しようか?」 「な、ななな、そ、それは…嫌だ…ニャン」 もうちょっと頑張れば顔から湯気が出るな。 「なに、ちょっとそこらへんをブラブラするだけだよ」 まぁこのハルヒを他の男共に見られるのは癪だが、羞恥の点では申し分ないだろ。 「そ、それでも嫌ニャ…」 こいつ、使い方を分かってきたようだ。今のは効いたぜ。 しかし予想以上にダメージ大だな。もうちょっといじめてみるか。 「そうか、敗者は勝者の言うことを聞くって言ってたのにな」 「そ、それは………」 「もう1つ追加だ。今から自分のことをハルヒって呼べ」 「じゃあもう一度言うぞ。ハルヒ散歩しないか?」 ハルヒはもう何がなんだか分からなくなっているようだ。 それでも俺が言うことを実行してくれた。 「………ハ、ハルヒは散歩しないニャ」 ぶっ! なんだか変な気分になってきたぞ。言っておくが俺にロリ属性は無い。 それでも今のはやばかった。驚異的な破壊力だ。 「どうしても嫌か?」 俺は倒れかけた体を何とか支えつつハルヒに聞く。 「……嫌ニャ」 もう俺としてはこれで満足だ。もう十分萌えたしな。 そろそろ許してやるか。そう考えているとハルヒが話し出した。 「………ハルヒは散歩しないニャン」 そんなに嫌だったか。いじめすぎたな。 俺が反省してもういいよ、と言おうとしたのだが、ハルヒの話は続いた。 「………ハルヒは…ご主人様だけのものニャ。だから…他の男に見られるのはいやニャン。」 「………ハルヒ」 俺は馬鹿だな。ハルヒは俺のことをこんなにも想ってくれているのに。 「ごめんな、ハルヒ」 「い、いいニャン!そ、そうだ、ご主人様お腹すいたでしょ!? なにか作ってくるニャン!」 「あぁ、サンキュな」 そう言うとハルヒは下に降りていった。 数十分後、ハルヒはスープを持ってやってきた。 「ご主人様のことを想って作ったスープにゃん。残さず食べて!」 言われなくても食べるだろう。ハルヒが作ってくれたものならな。 それにとてつもなく美味そうだ。やっぱハルヒは料理が上手だな。 「ご主人様、アーン」 「お、おい、やめろって」 ハルヒはスープをすくったスプーンを俺の口に近づけてきた。これは恥ずかしいぞ。 「アーン」 「ア、アーン」 やめようとしないハルヒに負けて俺は食べた。 「うん、美味いぞ」 その瞬間、俺は激しい眠気に襲われた。 「ん?………おかしいな」 そして俺は意識を失った。 ん、うん。意識が戻るとそこはハルヒの部屋だった。 あれ、俺寝ちまったのか。隣にはネコミミセットを外したハルヒが眠っていた。 「おい、ハルヒ。起きろ」 俺はハルヒを起こす。何回か呼ぶとハルヒは目覚ましたようだ。 「……ん、キョン?」 「あぁ、寝ちまったようだな。スマン」 俺が謝ると同時に、ハルヒは勢い良く時計を見た。 そしてニヤリと不気味に笑い、叫んだ。 「ふふーん!キョン?時計を見てごらんなさい!」 俺は言われるがままに時計を見た。時刻はちょうど午前一時だ。かなり寝たな俺。 「そう!もう1日経ったのよ!これでもうあんたの命令からは開放されたわ!」 「ちょっとまて!なんか引っかかる点があるんだが!」 「そんな小さなこと気にしないの!さーて、今までの恨みどう晴らそうかしらね?」 ハルヒはニヤニヤと笑っている。いかん、これはまずい。 「ま、待てハルヒ。確かに俺は調子に乗ったかもしれん。 しかしだ、あれは俺がじゃんけんに勝ったからじゃないか」 ハルヒはなにやら考え事をしてから、俺に言う。 「それもそうね。じゃあここは正々堂々とじゃんけんで決めましょう!」 なんだあの自信は!?ハルヒの奴、じゃんけんで絶対に勝てるとでも言うのか!? その瞬間俺にはハルヒの考えが分かった気がした。一か八か賭けてみるか。 「じゃあいくわよ!さーいしょ――――」 頼む! 「っからぁ!!」 ハルヒはパーを出し、俺はチョキを出していた。 そう、ハルヒはじゃんけんの卑怯技『最初っから』を使ったのだ。知らない人は誰かに聞いてくれ。 ハルヒは口をピクピクさせている。少し可哀想だが、まぁいいだろう。そして俺は言ったのだ。 「今度はどんな格好がいいかな?」 おしまい。