約 1,117,220 件
https://w.atwiki.jp/phezzan/pages/135.html
https://w.atwiki.jp/mm3sakusya/pages/52.html
2010-10-31(日) 朝6 00の新幹線で博多へ。博多からリレーつばめで熊本へ。上熊本には止まらない便だった。路面電車で通町筋へ。歩いて藤崎宮前へ。熊本電鉄で電波高専前へ。着いたのは11時前。乗り換え案内で出てきた7 25の新幹線に乗った場合と同じ。1時間25分はどこへ消えた?つうか乗り換え案内はえらいね。 マイクロマウス九州地区大会に参加。動画配信してます。 ハーフマウスの迷路。出走は6台。私が9秒57で優勝しました。 クラシックマウスの迷路。出走は16台。私が7秒35で優勝しました。 大会後、熊本電鉄で藤崎宮前へ。水道町まで歩いてホテルへチェックイン。 下通の「うまか屋」で打ち上げ。 その後「馬桜」で2次会。 comment ust拝見させて頂いてました。 優勝おめでとうございます! -- takekun (2010-11-04 03 41 29) 見ていただいたのですね。ありがとうございます。 -- mm3 (2010-11-04 15 40 07) 2010-10-30(土) 昼寝。 2010-10-29(金) 預かっているサンプルを検査。軸を取り付けたりセンサを改造したり。 結果は半分成功。 マイクロマウスの準備。6輪マウスはもうボロボロ。 2010-10-28(木) ハンディ検査装置の基板に火入れ。3.3V電源が立ち上がらない。調べてみると7個のICのGNDとVCCが反対だったorz。他にも直したいところがあったので基板を作り直すことに決定。 預かっているサンプルを検査するために大きいモータを回す準備。倒立振子ロボからモータドライバを拝借してモータを繋いで回してみる。回転が遅いので電源電圧を32Vに上げるとなんとか使えそう。 2010-10-27(水) 今朝も寒い。 HK大で知能先進自動車実験装置の打合せ。 ハンディ検査装置のFPGA部。捗らず。 風邪ぎみ。 2010-10-26(火) S社向けのケースが届いたので1台組み立て。出荷。 maxonの小さいモータが届いた。大きいほうはカシメだったけど溶接になっている。どうやって分解するかな。 TH社向け予備ケーブルの見積もり資料作成。 今度の日曜の熊本行きの件でメールの応酬。いや、呑みの話なんですけどね。 AGVメインボード2枚の修理と1枚の制限電流値の変更。 冬のような寒さ。 野菜炒め。 2010-10-25(月) S社から非常停止の復帰で動き出すとの報告。こちらでは再現できず。 ハンディ検査の資料をメールで送信。 K君に頼んでおいた回路修正ができたのでチェック。パーツリスト修正。 センサ付きブラシレスモータの駆動を考える。いままでやってきた方法は間違っていたのではないかとの疑い。 サティの弁当は不味かった。 2010-10-24(日) 雨。 朝食はラーメンライス。 昼寝。 ネットを使いたいと彼が来る。 サティで買い物。野菜炒め。 2010-10-23(土) 病院。 冷蔵庫にあるもので朝食。 午後から出かけてちゅーピーパークへ。 その後妹背の滝へ。 滝の入り口にある神社がお祭りらしく、多くの露店が出ていた。 帰宅。 REDSUNのママが葉書の印刷をして欲しいと来る。 近所で再開した「いちもん」へ。以前はラーメン屋さんだったが経営者が変わって居酒屋になっていた。 2010-10-22(金) CM社向け含水率計の出荷作業。メインボード3枚、リヤパネル3枚、フロントパネル1枚。 貸し出し用の含水率計1台の組み立て。 O氏来社。 伊万里から戻ってきた含水率計メインボード2枚、リヤパネル6枚の修理。 2010-10-21(木) シンバル部の続き。バネを仕込む。 午後2時から東広島のテクノプラザで打合せ。 S社から故障したユニットが2台戻ってきた。1台はフォトモスリレーを交換。もう1台はOPアンプを交換。 2010-10-20(水) ハンディ検査装置のプロトタイプ製作。 AGVの過電流制限時間を延ばして試したいとの依頼。プログラムを変更してメールで送信。 コーナンへ出かけてバネを仕入れ。 S社からレーザとZ軸のリミットが必要とのことでプログラムを追加してメールで送信。 ハンディ検査装置のジンバル部を製作。 2010-10-19(火) 引き続きAGVメインボード2台の修理。DC-DCコンバータとFETドライバとFETを交換。 S社向け装置のレーザ立ち上がり時間を確認。抵抗を変更して高速化。 S先生来社。MK高校からHK高校へ転勤になったとのこと。相撲ロボットについて色々話を伺う。 S社のY氏来社。持って来られたユニットのレーザ発光タイミングを変えるために抵抗とプログラムを変更。ACアダプタもついでに渡す。 福山の姉からTEL。父の検査結果について。とりあえず心配は無い模様。 すき焼き。 2010-10-18(月) 来客。打ち合わせ。 ハンディ検査の構造を考える。まとまらず。 S社向け装置のレーザ発光タイミングを変更。 AGVメインボード2台の修理。 2010-10-17(日) 大町のとれたて元気市へ。 フタバ書店で買い物。 マイクロマウス東北地区大会をネットで観戦。帰ってくるのが遅かったのでハーフマウスだけ。ハーフ6輪マウスが完走していた。すばらしい。 サティで買い物。 白湯鍋。 comment つくばの全国大会がんばってください! -- takekun (2010-10-18 03 21 38) マウスはエントリーしてないんです。 -- mm3 (2010-10-18 08 14 26) 他ジャンルで参戦されるのですか?それとも審査員とか… -- takekun (2010-10-18 11 54 27) つくばチャレンジに出るだけです。 -- mm3 (2010-10-19 05 17 17) 2010-10-16(土) 昼寝。 郵便物のチェックのためにくるめ木へ。 ザビッグで惣菜を仕入れ。 2010-10-15(金) CM社向け新IOユニットのチェック。PSoCの配線が変わったのでプログラムを修正。5V電源部のGNDが繋がっていなかったのでジャンパで対応。 S社のS社長がサンプルを持って来社。どうやって回す? S社向けACアダプタ発注。Winの原点復帰関係のプログラム修正。 ハンディ検査装置のパーツ選定。 2010-10-14(木) S社向け装置。ケースに組み込んで2セット完了。 2010-10-13(水) 呉のS社へ直行。装置を交換してテスト。とりあえず問題点はクリア。 帰社。 残りの基板にジャンパを飛ばす。 2010-10-12(火) TE社向け乾燥機コントローラ1セットの出荷検査。 NT向けの型番違いだったファイバセンサ3セット再製作。 午後から出かけてCM社郷原工場で節検出の打合せと現地調査。 帰社。 S社向け装置。撮った画像に横線が入る問題。インデックスパルス部分を修正。多少改善。 2010-10-11(月) 体育の日 昼寝。 夕方に出かけて路面電車で八丁堀へ。 一昨日オープンした天満屋の本屋さん「MARUZEN&ジュンク堂書店」へ。広島最大級と謳うだけあって充実している。 デパ地下で惣菜を仕入れて帰宅。 2010-10-10(日) 広島空港までドライブ。飛び立つ飛行機を見る。 西条駅周辺で行われている酒祭りに立ち寄る。車なので酒は飲まずお土産を仕入れる。 サティで買い物。 お土産の日本酒を堪能。 2010-10-9(土) 病院。 昼寝。 夜、流川。「REDSUN」→「いなほ」→「はせがわ」のネギラーメン。 2010-10-8(金) AGVセンサボード1枚の修理。 KS社向けJPC20UPP8/8PCボード2枚の出荷検査。 デオデオ電気パーツ館へ行ったら閉鎖されていて売り場は本店地下2Fに移動していた。ケーブルやら圧着端子やらを仕入れ。 DK社向けリチウムバッテリ6個の配線作業。 LEDとスイッチを並べたDIOチェック用のボードを製作。 撮った画像に横線が入る問題。インデックスパルスあたりが原因のようだが不明。 2010-10-7(木) NTのファイバセンサは型番違いで感度の低いタイプだった。再発注。 市内MK社で材色検査装置の説明。 昼に出かけて呉のS社へ。 スピンドル高回転時に操作不能になる件は他社のスピンドルドライバの問題だった。 サーボの電源がOFFになった時にブレーキを有効にする処理を追加。 電源投入時にレーザがONになる問題と500kHzサンプリング付近からデータが抜ける問題。 帰社。 DT社のAGVメインボードが3枚戻ってきたのでプリントパターン修正。ダメージを受けている可能性のある出力FETも交換。 電源投入時にレーザがONになる問題はトランジスタを1個追加して解決。 マグネスケール使用時にカウンタのビット長が足りなさそうなので1ビット追加して23ビット長にする。 2010-10-6(水) S社向けベアリング検査FUNC2プログラム作成。メールで送信。 S社向け装置基板にジャンパを飛ばす。D/Aのリファレンスが5Vだと発熱していたので3.3Vに変更。レーザ出力をリニア化。サーボがレディでない時にブレーキをONにする処理追加。 DT社のAGV基板の不具合調査。回路図では繋がっているのにプリントパターンが繋がっていない箇所があって過電流検出ができていなかった。 夜、TさんからTEL。先日作ったファイバセンサが動かないとのこと。型番違いか? 2010-10-5(火) 銀行に寄って特約保険の解約手続き。 鹿島方面より連絡。自動運転時にインバータ周波数がすぐに切り替わらない件について。そういう仕様です。 S社のマグネスケールを使用した装置で画像が2ライン抜けるバグ発覚。とりあえず修正。 Y氏来社。平面検査装置の高速処理ボードのアナログ入力部オフセットの調整。アルミのシールドが電源線と接触していたので対処。 KS社向けJPC20UPP8/8PCボード2枚の部品チェック。ついでに出荷準備。 引き続きS社向け装置基板3枚の実装。 スピンドル高回転時に操作不能になる件は再現できなかった。 腰痛。 もらった高そうな肉で焼肉。 2010-10-4(月) 銀行に寄って特約保険の解約用紙をもらってくる。 AGVメイン基板2枚の修理。出力FETの故障。 午後から矢野のDT社でAGV不具合の打合せ。電流制限が掛かっていない疑い。要調査。 帰社。 引き続きS社向け装置基板3枚の実装。 ステーキでワイン。 2010-10-3(日) 福山の姉の所に荷物を持って行ってから帰広。 青崎で荷物を降ろす。 ネットを使いたいと彼が来る。 S社向けプログラムをちょこちょこ。 サティで買い物。 土産物やらでワイン。 2010-10-2(土) 山陽道を通って帰省。 昼ごはんは寿司。 藁を運んだり、葡萄を採ったり、畑を耕したり。 ワインを開けて夕食。 comment 健康的でいいな~と思いますけれど、それを仕事にするのは大変ですよね。 -- takekun (2010-10-03 13 34 56) 手伝うだけならできるのですが、私には農業の才が全くないので端から枯らすと思います。 -- mm3 (2010-10-03 15 48 49) 2010-10-1(金) 国勢調査票を書いて投函。 引き続きS社向け装置基板3枚の実装。 -
https://w.atwiki.jp/sheryl/pages/280.html
秋田名物、なまはげシェリル。「泣くコはいねがー」と言いながら家々を訪問して回ります。まさに「文化してる~?」 こうなると悪い子が増えちゃいます。 なまはげは、大晦日に秋田県の男鹿市と三種町、潟上市の一部の各家々で行われる伝統的な民俗行事。本来は小正月の行事であった。 「男鹿(おが)のナマハゲ」として、国の重要無形民俗文化財に指定されている。
https://w.atwiki.jp/sengiken/pages/41.html
HN らいと 特徴、プレイスタイル 戦技研期待の新人。 最もマトモな印象を受ける彼だが、 戦技研のマジキチ空気の中はたして・・・・!!? 最近の連戦 なし その他
https://w.atwiki.jp/nenohitohatiue/pages/607.html
≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠ カード名 . ..: 与えられた事実 無 [無彩色]≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡ レアリティ...: X≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡ カードスキル : 全場のエゴに[AP+1]。その他アルマに[AP-1]を付与≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡ ステータス. . : コスト:03 ≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡ フレーバー .: ≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠
https://w.atwiki.jp/hmiku/pages/53768.html
【検索用 つらいやはいつらい 登録タグ 2019年 UTAU YouTubeミリオン達成曲 つ ぬくぬくにぎりめし 曲 曲た 殿堂入り 涼。 薄塩指数 重音テト】 + 目次 目次 曲紹介 歌詞 コメント 作詞:薄塩指数 作曲:薄塩指数 編曲:薄塩指数 絵:ぬくぬくにぎりめし 動画:涼。 唄:重音テト 曲紹介 つらい! 曲名:『つらい! やばい! つらい!』 歌詞 病気してるわけじゃないが 「元気?」と訊かれ答えを窮す 良いことないわけじゃないが 悪いことしか思い出せません 恥ずかしいっす 自信ないっす これより目線上げられないっす 人混みっす 帰りたいっす 街中で気が狂いそう! つらい! やばい! 自意識過剰青年 ヘラってんねえ! 暗い! やばい! 人見知りがすごい! すごい! 語彙力がない! こんなに長く部屋にいて 掃除しないのわけがわかんねえ ここで完結する人生 本棚だけが日焼けしていく めんどいっす 興味ないっす おしゃれしたって誰が見るっす? 働くっす 疲れたっす 何もする元気湧かない! つらい! やばい! 承認求む青年 すこってくれ! 暗い! やばい! 笑顔作れてない 目が笑えてない! つらい! やばい! オートで落ちる青年 やめたいぜ! 未来! やばい! 早めに死ねたらいいな 死にたくない! 目に見えるものだけ安心するよ 真面目に生きれたらそれでいい きっかけは今でも思い出せるよ 僕の愛は貰って困るらしい つらい! やばい! 自意識過剰青年 ヘラってんねえ! 暗い! やばい! 一人きりでいたい? いたい? いたいわけじゃない! つらい! やばい! 承認求む青年 すこってくれ! 暗い! やばい! 笑顔作れてない 目が笑えてない! つらい! やばい! オートで落ちる青年 やめたいぜ! 未来! やばい! 早めに死ねたら 否! 死にたくないな! つらい! コメント 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/hmiku/pages/35400.html
すききらいのうた【登録タグ GUMI YM す 曲】 作詞:YM 作曲:YM 編曲:YM 唄:GUMI 曲紹介 YM氏の37作目。 なお、氏はしいたけが嫌い。 GUMIイラスト:陽悦 歌詞 (piaproより転載) アボカド なす きゅうり 野菜好き ピーマン大人の味 君は嫌いなものある? お肉も お米も蕎麦も好き なんでも美味しいね 君は嫌いなものある? ちなみに僕は どうしてもどうしても 許せないやつがいる あのフォルム あの香り、味 僕にはとても食べれない しいたけが 嫌いだって 嫌いだって 言ってるじゃん ほらコンビニの肉まんも 細かいのが入ってるし ちょっとでもその存在を存在を感じたならば アレルギーじゃ無いけど 心が拒否する 大人になったら食べられるなんて 僕は僕はまだ 子供のまんまだ コメント YM来た、追加乙です!! -- 名無しさん (2016-11-07 23 37 42) 追加おつ。大好きです。 -- 名無しさん(トマトが嫌い) (2016-11-15 11 51 46) トマトきらいのうたを思い出した -- 名無しさん (2018-10-04 15 00 02) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/keikenchi/pages/864.html
謹賀新年。新たな一年の始まり。人もポケモンもこの日は体を休め皆が大いに年明けを祝う。 これはポケモンが大好きな一家によるお正月の様子である。 フキヨセシティの隅に構える小さな一軒家には、家族に溺愛されたタブンネが居た。 すなおな性格で愛らしい見た目のタブンネは、遠い3番道路の育て屋から譲り受けた卵から孵ったのだ。 まだ瞼すら開かず、小さく震える赤ん坊タブンネは当時6歳にも満たぬ娘がいたく気に入った。 両親は当時3歳で物心もついていない息子の世話に忙しかったのもあり、タブンネの面倒を見ていたのはほとんど娘であった。 幼い娘が慈愛をもって小さなタブンネの世話をする姿を見るのは、両親にとっても嬉しいもの。 命を預かるということは、簡単なようで難しいことだ。 両親はタブンネを育てることで、この姉弟が他人を思いやれる優しい子になってくれることを願っていた。 さて子供というものはまだ善悪の区別がはっきりとわかっていないため、悪意なく他者を傷つけることもある。 それは人としての成長に必要なものであり、人の心を学ぶ機会だ。 しかし今回、相手は人ではなくポケモンである。小動物を可愛がる幼い娘の姿はまだ、おままごとの延長でしかなかった。 「さあタブンネちゃん、ごはんですよ」 生後5か月になったタブンネは、生まれた時よりは随分と大きくなった。 ぽってりとした体にくりくりの瞳。ふわふわのしっぽをゆらすタブンネの顔は、現在苦痛に歪んでいた。 「みぃ、みひぃ…」 「こら、ごはんはちゃんと食べなさい」 タブンネの口に押し込まれているのは、マトマの実だ。非常に辛く、本来はそのまま食べるような代物ではない。 辛い食べ物が好きなポケモンも居るが、生憎このタブンネは辛党ではない。 無理やり口に入れられ、咀嚼させられたタブンネは口から火を吹くのではないかと思うくらいの悲鳴をあげた。 「ひぎゃあああああああああああああああぁあああ!!!?」 「ちゃんと食べれたね。えらいね」 …と、まぁこのような調子で、タブンネは生活していた。 この娘、基本的に明るく活発で愛らしい子なのだが、女としては少々乱暴で強引なところがあった。 そして所謂『ごっこ遊び』というものが大好きで、よくタブンネを相手に『ごっこ遊び』に興じていた。 「あらわれたなかいじゅうめ!いくぞ!ひっさーつ、らいだーきーーーっく!!」 「びぎぃ!!?」 あるときはヒーローごっこで腹を力いっぱい蹴られ、 「おまえがやったんだろう!?はけ! …こきょうの母さんがないてるぜ……」 「み、みひぃ…」 刑事ごっこで暴力的な事情聴取を受け、 「タブンネちゃん、なんびょういき止められるかな~?」 「がぼぼぼぼはhがsぼぼぼbb」 テレビで観たネタを真似し、ストップウォッチ片手に風呂の浴槽に顔を突っ込まれたりと(その時は母親に助けられた)散々な目にあっていた。 だが、普段はブラッシングをしてもらったり(普段からは考えられないほど優しいものだ)、普通に遊びまわったりもして、きちんと愛情は向けられていた。 少々愛が空回りしているだけで、娘は決してタブンネが嫌いなわけではなく、大切な家族だった。 こんなじゃじゃ馬娘に振り回されているだけあってタブンネもなかなかタフは体になりちょっとやそっとでは大したダメージは受けない。 その丈夫な体を生かし、少し成長してやんちゃ盛りな弟と相変わらずな姉に囲まれ騒々しくも楽しい毎日を過ごしていた。 「明けましておめでとうございま~す!」 年明けの瞬間、明るい声が二人分響く。同時に一匹の鳴き声も。お年玉を貰って上機嫌な姉弟にタブンネも嬉しそうな顔をする。 「タブンネにもお年玉をあげないとね」そう言って姉が手に取ったのはオボンの実。ポケモン達は皆大好きな、精のつく木の実だ。 「はい、タブンネちゃん。明けましておめでとう、今年もよろしくね」 「みひぃみひい!」 タブンネは満面の笑みでオボンの実を受け取り、そのままかぶりついた。コフー、コフー、と少々苦しそうな鼻息が耳障りだ。 オボンを持つタブンネの両手は丸々としており、木の実を貪るその顔は本来なら可愛らしいものであっただろうに、『醜い』という表現がピッタリだった。 くりくりした海色の瞳が少し細くなり、控えめにぽっこりとしていた腹には段ができている。 家族の愛を受けて育ったタブンネの姿は、幸せ太りと言うには無理があるほどの体型になっていた。 元々非常に愛らしい顔をしていただけに、脂肪で大きくなった顔に残ったその面影は、醜さに拍車をかける。 この一家にとっては可愛い可愛いタブンネちゃんだが、外に一歩出ればただの豚だった。 一先ず無事に新年を迎え、冷めぬ興奮を抑えて眠ることになる。タブンネの寝床は姉弟の部屋に置かれた大きな籠だ。 籠といっても、この大きなタブンネの体を支えるのは木製のおしゃれな籠には無理な話で、鉄製の籠であった。 ふかふかの毛布が敷き詰められた籠に、よっこいしょと体を動かし寝そべるタブンネ。その動作がどこか辛そうに見えたのは気のせいではないだろう。 タブンネは最近ほとんど運動をしていない。太ったこともあるが、姉弟は今はそれぞれ友達と遊び、タブンネと外で遊ぶこと自体がほぼなくなったからだ。 そのくせ家族が全員タブンネに必要以上の餌を与えるため、太る一方だった。 可哀想ではあるが、所詮ポケモンも獣であるため、出された食事は本能に従い全て美味しく頂くのだった。 そしてとうとう事件が起こった。年明けからそのまま一晩、ぐっすりと眠り元気一杯な子供達の横で、タブンネは気怠そうに体を起こす。 早速朝食の時間だ。お正月の定番おせち料理。家族皆で新年早々騒ぎながらも、楽しく食事をする。 タブンネはいつもと変わらず、別に不味くも旨くもないポケモンフーズだ。楽しそうな家族達を尻目に、多めに盛られたそれを食べる。 美味しいものが食べられるに越したことはないが、体の大きさに合わせて胃も大きくなったタブンネにとっては少しでも腹を満たすことの方が重要だ。 皿まで舐め終えたタブンネは食卓を囲む家族に目を向ける。豪華な料理に舌鼓を打つ様子を見て、タブンネは久々に走った。 「みぃみひい!」 それ、わたしも食べたい!タブンネは必死に自分の存在をアピールした。手を合わせ前にやり、腰を振っておねだりをする。 可愛らしい自分が甘えれば、家族はなんでもホイホイとくれた。 だか今回は違った。 「ごめんねタブンネちゃん。これは人間の料理だから、ポケモンちゃんには食べられないような物も入っているの。 タブンネちゃんが食べちゃったら、病気になったり、苦しい思いをするかもしれないの。だから我慢してね」 いつも優しい笑顔を浮かべている母親が、申し訳なさそうな表情をして言う。 タブンネに甘い家族達はいつもタブンネの望むものを与えてきたように見えるが、実際はそうでもなかった。 ポケモンにとって毒になる食べ物は与えず、タブンネが食べ物を欲しているようならポケモン用のお菓子や木の実を与えていた。 人間の食べ物は、基本的にはポケモン達の体には良くない。それくらいの勉強はしていた。可愛いタブンネを自分の不注意でつらい目に合わせたくはなかったから。 そしてタブンネにもその気持ちは伝わった。ヒヤリングポケモンのタブンネは人の気持ちを読み取る力を持っている。 今は醜い姿をしていても、本来優しい性格であり家族が大好きなタブンネは大人しくそれに従う。 母の手に触れていた耳の触覚を放し、大人しく窓際に座り日向ぼっこを始めた。少し寂しそうなその姿に、母はモモンの実をタブンネにやる。 みぃ、と嬉しそうに鳴いたタブンネはいつものようにがっつくことなく、ゆっくり味わって甘いモモンの実を食べた。 正月の定番料理と言えばもう一つ、お雑煮がある。姉弟はこれが大好きだった。 よく伸びるお餅は食べごたえ満点で、おせちなんかよりよっぽど好きらしい。これにもタブンネは手を伸ばした。 まだまだ腹は満たされておらず、美味しそうな匂いを漂わせた食べ物を、大好きな姉弟が目の前で食べていれば自分も欲しくはなる。 両親なら決して与えなかっただろう。だがこの二人はまだ子供だ。実は、タブンネの食事に気を使っていたのは両親だけの話だった。 この姉弟には、そもそもどれを食べさせていいのか、どれは食べさせてはいけないのかの区別もつかない。 ただ、自分達がお菓子を食べていて、それをタブンネが欲しがっていても、それをやることはなかった。 その理由はタブンネのことを考えていたわけではなく自分のおやつが減るからだ。結果的にそれがタブンネの身を救うことにもなっていたが。 「タブンネちゃん、おもち食べたいの?」 「ぷひぃぴひぃ!」 どうする? 私自分の分へるのやだよ でもまだおなべにはたくさんあるし さっきはおせちもらえなかったしね… 子供達の内緒話。母は長電話、父はトイレ。今は絶好のチャンスだった。 「じゃあ、ちょっとだけね」 姉の持つ椀から白いお餅が取り出される。ほかほかとした餅は重力に従い少し下に伸びる。 ちょっとだけとは言ったが、姉がタブンネにやったその餅はまるまるひとつ分であり、子供達ですら食べるのに手こずるのだ。 両親からはしっかりと噛んで、少しずつ食べなさい。そう言われていた。 きちんと噛んでいないと喉につまって、息ができなくなって、最悪死んでしまうらしい。 その話を聞いて二人は食事はよく噛んで食べる癖がついた…という話は置いて、タブンネがそれを知っているのだろうか。知っているはずがない。 そして普段タブンネはあまり噛んで食べない。のんびり噛んでいないで、急いで腹の中に食べ物を詰め込みたいという欲求があるからだ。 いつかと違い、口の中に優しく放り込まれた暖かいお餅。その触感を少し楽しんだタブンネは、満足し…飲み込んだ。 食道を伝っていくのがわかる。このまま大きな胃の中に迎えられ、消化されるのを待つだけだったのだが……。 「う゛っ!?ん、ん゛ぐぅ、う、ぅう…!!?」 満面の笑みで餅を味わっていたタブンネの顔が歪む。どこにあるんだかわからない喉に太い手を添え、咳き込む。 「だ、大丈夫!?タブンネ、どうしたの!」 「く、くるしそうだよ」 あまり解させれなかった餅はタブンネの細い喉に詰まってしまった。苦しそうなタブンネの背中を擦る弟と、必死にタブンネに呼びかける姉。 急に騒がしくなったリビングに、父親が慌てた様子でやってきた。 そしてタブンネの姿を見て、急いで背中を叩いてやる。タブンネは何度も咳き込み、餅を喉から吐き出そうとする。 「まさか、タブンネに餅を食べさせたのか?」 「う、うん…、食べたがってたから」 「ポケモンに父さんたちの食べ物は食べさせたら駄目だっていっただろう!」 「ごめんなさい!でも今はそれよりタブンネを…」 あまりの騒々しさに母親も、電話を切りやってきた。小さく悲鳴を上げた母親は、姉と同じようにタブンネに声をかけ続ける。 タブンネ、頑張って、死なないで、頑張って、頑張って吐き出せば大丈夫、頑張って、大丈夫! タブンネは呼吸をしていない。少し前までは元気に食べ物をねだっていたのに。 冷たくなった体は、今はポケモンセンターの医療用ベッドに横たわっている。顔には白い布がかけられていた。 あの後、タブンネはなかなか餅を吐き出せずぐったりしてきたので、急いでポケモンセンターに運ばれ緊急手術が行われた。 しかし来るのが少し遅く、タブンネが助かることはなかった。あと数十秒来るのが早ければ、もしかしたら助かっていたかもしれない。 私の力不足です、と小さく謝罪するジョーイさん。隣に立つ看護婦タブンネは、同胞の死に静かに涙を流していた。 声を押し殺して泣く母親、溢れ出そうな涙を堪えながらジョーイさんに礼を言う父親。無表情の姉弟。 特にまだ4歳の弟は、タブンネがもうこの世に居ないことすらよく理解していないんだろうか。無表情というよりは、いつもどおりの顔をしている。 何故、お餅なんかを食べさせたんですか。何故もう少し早くに来てくれなかったんですか。確かな怒りを含ませながらジョーイさんは言う。 その怒りは患者を救えなかった自分と、こんなにくだらなく、悲惨な事件を起こした一家に向けられているのだろう。 おめでたいこの日に、落とさなくていい命を落とした一匹のタブンネが居た。 タブンネは庭に埋められた。狭くて小さな庭だが、狭い分だけ家族との距離も近い。 たったの1年だ、タブンネが生きたのは。卵の殻を割り、まだうまく瞼を開けない小さなタブンネの姿が鮮明に思い出せた。 どうしてこうなってしまったのだろうか。何が間違っていたのか。全て間違っていたのか。 タブンネを可愛がりすぎたのか。もっと普通に育っていれば。食に意地汚くなっていなければ。子供達にもっと言い聞かせていれば。 どれほど後悔してもタブンネは帰ってこない。 静かになった部屋に姉弟は居た。今朝はここの隅に置かれている籠でタブンネは目覚めた。しかしもうここでタブンネが寝ることはない。 …薄暗い部屋の中でトウコは言った。 「次はもっと可愛い子がいいな……」 彼女の目に映るタブンネの姿はもう既に、ただの醜い豚だった。
https://w.atwiki.jp/keikenchi2/pages/721.html
謹賀新年。新たな一年の始まり。人もポケモンもこの日は体を休め皆が大いに年明けを祝う。 これはポケモンが大好きな一家によるお正月の様子である。 フキヨセシティの隅に構える小さな一軒家には、家族に溺愛されたタブンネが居た。 すなおな性格で愛らしい見た目のタブンネは、遠い3番道路の育て屋から譲り受けた卵から孵ったのだ。 まだ瞼すら開かず、小さく震える赤ん坊タブンネは当時6歳にも満たぬ娘がいたく気に入った。 両親は当時3歳で物心もついていない息子の世話に忙しかったのもあり、タブンネの面倒を見ていたのはほとんど娘であった。 幼い娘が慈愛をもって小さなタブンネの世話をする姿を見るのは、両親にとっても嬉しいもの。 命を預かるということは、簡単なようで難しいことだ。 両親はタブンネを育てることで、この姉弟が他人を思いやれる優しい子になってくれることを願っていた。 さて子供というものはまだ善悪の区別がはっきりとわかっていないため、悪意なく他者を傷つけることもある。 それは人としての成長に必要なものであり、人の心を学ぶ機会だ。 しかし今回、相手は人ではなくポケモンである。小動物を可愛がる幼い娘の姿はまだ、おままごとの延長でしかなかった。 「さあタブンネちゃん、ごはんですよ」 生後5か月になったタブンネは、生まれた時よりは随分と大きくなった。 ぽってりとした体にくりくりの瞳。ふわふわのしっぽをゆらすタブンネの顔は、現在苦痛に歪んでいた。 「みぃ、みひぃ…」 「こら、ごはんはちゃんと食べなさい」 タブンネの口に押し込まれているのは、マトマの実だ。非常に辛く、本来はそのまま食べるような代物ではない。 辛い食べ物が好きなポケモンも居るが、生憎このタブンネは辛党ではない。 無理やり口に入れられ、咀嚼させられたタブンネは口から火を吹くのではないかと思うくらいの悲鳴をあげた。 「ひぎゃあああああああああああああああぁあああ!!!?」 「ちゃんと食べれたね。えらいね」 …と、まぁこのような調子で、タブンネは生活していた。 この娘、基本的に明るく活発で愛らしい子なのだが、女としては少々乱暴で強引なところがあった。 そして所謂『ごっこ遊び』というものが大好きで、よくタブンネを相手に『ごっこ遊び』に興じていた。 「あらわれたなかいじゅうめ!いくぞ!ひっさーつ、らいだーきーーーっく!!」 「びぎぃ!!?」 あるときはヒーローごっこで腹を力いっぱい蹴られ、 「おまえがやったんだろう!?はけ! …こきょうの母さんがないてるぜ……」 「み、みひぃ…」 刑事ごっこで暴力的な事情聴取を受け、 「タブンネちゃん、なんびょういき止められるかな~?」 「がぼぼぼぼはhがsぼぼぼbb」 テレビで観たネタを真似し、ストップウォッチ片手に風呂の浴槽に顔を突っ込まれたりと(その時は母親に助けられた)散々な目にあっていた。 だが、普段はブラッシングをしてもらったり(普段からは考えられないほど優しいものだ)、普通に遊びまわったりもして、きちんと愛情は向けられていた。 少々愛が空回りしているだけで、娘は決してタブンネが嫌いなわけではなく、大切な家族だった。 こんなじゃじゃ馬娘に振り回されているだけあってタブンネもなかなかタフは体になりちょっとやそっとでは大したダメージは受けない。 その丈夫な体を生かし、少し成長してやんちゃ盛りな弟と相変わらずな姉に囲まれ騒々しくも楽しい毎日を過ごしていた。 「明けましておめでとうございま~す!」 年明けの瞬間、明るい声が二人分響く。同時に一匹の鳴き声も。お年玉を貰って上機嫌な姉弟にタブンネも嬉しそうな顔をする。 「タブンネにもお年玉をあげないとね」そう言って姉が手に取ったのはオボンの実。ポケモン達は皆大好きな、精のつく木の実だ。 「はい、タブンネちゃん。明けましておめでとう、今年もよろしくね」 「みひぃみひい!」 タブンネは満面の笑みでオボンの実を受け取り、そのままかぶりついた。コフー、コフー、と少々苦しそうな鼻息が耳障りだ。 オボンを持つタブンネの両手は丸々としており、木の実を貪るその顔は本来なら可愛らしいものであっただろうに、『醜い』という表現がピッタリだった。 くりくりした海色の瞳が少し細くなり、控えめにぽっこりとしていた腹には段ができている。 家族の愛を受けて育ったタブンネの姿は、幸せ太りと言うには無理があるほどの体型になっていた。 元々非常に愛らしい顔をしていただけに、脂肪で大きくなった顔に残ったその面影は、醜さに拍車をかける。 この一家にとっては可愛い可愛いタブンネちゃんだが、外に一歩出ればただの豚だった。 一先ず無事に新年を迎え、冷めぬ興奮を抑えて眠ることになる。タブンネの寝床は姉弟の部屋に置かれた大きな籠だ。 籠といっても、この大きなタブンネの体を支えるのは木製のおしゃれな籠には無理な話で、鉄製の籠であった。 ふかふかの毛布が敷き詰められた籠に、よっこいしょと体を動かし寝そべるタブンネ。その動作がどこか辛そうに見えたのは気のせいではないだろう。 タブンネは最近ほとんど運動をしていない。太ったこともあるが、姉弟は今はそれぞれ友達と遊び、タブンネと外で遊ぶこと自体がほぼなくなったからだ。 そのくせ家族が全員タブンネに必要以上の餌を与えるため、太る一方だった。 可哀想ではあるが、所詮ポケモンも獣であるため、出された食事は本能に従い全て美味しく頂くのだった。 そしてとうとう事件が起こった。年明けからそのまま一晩、ぐっすりと眠り元気一杯な子供達の横で、タブンネは気怠そうに体を起こす。 早速朝食の時間だ。お正月の定番おせち料理。家族皆で新年早々騒ぎながらも、楽しく食事をする。 タブンネはいつもと変わらず、別に不味くも旨くもないポケモンフーズだ。楽しそうな家族達を尻目に、多めに盛られたそれを食べる。 美味しいものが食べられるに越したことはないが、体の大きさに合わせて胃も大きくなったタブンネにとっては少しでも腹を満たすことの方が重要だ。 皿まで舐め終えたタブンネは食卓を囲む家族に目を向ける。豪華な料理に舌鼓を打つ様子を見て、タブンネは久々に走った。 「みぃみひい!」 それ、わたしも食べたい!タブンネは必死に自分の存在をアピールした。手を合わせ前にやり、腰を振っておねだりをする。 可愛らしい自分が甘えれば、家族はなんでもホイホイとくれた。 だか今回は違った。 「ごめんねタブンネちゃん。これは人間の料理だから、ポケモンちゃんには食べられないような物も入っているの。 タブンネちゃんが食べちゃったら、病気になったり、苦しい思いをするかもしれないの。だから我慢してね」 いつも優しい笑顔を浮かべている母親が、申し訳なさそうな表情をして言う。 タブンネに甘い家族達はいつもタブンネの望むものを与えてきたように見えるが、実際はそうでもなかった。 ポケモンにとって毒になる食べ物は与えず、タブンネが食べ物を欲しているようならポケモン用のお菓子や木の実を与えていた。 人間の食べ物は、基本的にはポケモン達の体には良くない。それくらいの勉強はしていた。可愛いタブンネを自分の不注意でつらい目に合わせたくはなかったから。 そしてタブンネにもその気持ちは伝わった。ヒヤリングポケモンのタブンネは人の気持ちを読み取る力を持っている。 今は醜い姿をしていても、本来優しい性格であり家族が大好きなタブンネは大人しくそれに従う。 母の手に触れていた耳の触覚を放し、大人しく窓際に座り日向ぼっこを始めた。少し寂しそうなその姿に、母はモモンの実をタブンネにやる。 みぃ、と嬉しそうに鳴いたタブンネはいつものようにがっつくことなく、ゆっくり味わって甘いモモンの実を食べた。 正月の定番料理と言えばもう一つ、お雑煮がある。姉弟はこれが大好きだった。 よく伸びるお餅は食べごたえ満点で、おせちなんかよりよっぽど好きらしい。これにもタブンネは手を伸ばした。 まだまだ腹は満たされておらず、美味しそうな匂いを漂わせた食べ物を、大好きな姉弟が目の前で食べていれば自分も欲しくはなる。 両親なら決して与えなかっただろう。だがこの二人はまだ子供だ。実は、タブンネの食事に気を使っていたのは両親だけの話だった。 この姉弟には、そもそもどれを食べさせていいのか、どれは食べさせてはいけないのかの区別もつかない。 ただ、自分達がお菓子を食べていて、それをタブンネが欲しがっていても、それをやることはなかった。 その理由はタブンネのことを考えていたわけではなく自分のおやつが減るからだ。結果的にそれがタブンネの身を救うことにもなっていたが。 「タブンネちゃん、おもち食べたいの?」 「ぷひぃぴひぃ!」 どうする? 私自分の分へるのやだよ でもまだおなべにはたくさんあるし さっきはおせちもらえなかったしね… 子供達の内緒話。母は長電話、父はトイレ。今は絶好のチャンスだった。 「じゃあ、ちょっとだけね」 姉の持つ椀から白いお餅が取り出される。ほかほかとした餅は重力に従い少し下に伸びる。 ちょっとだけとは言ったが、姉がタブンネにやったその餅はまるまるひとつ分であり、子供達ですら食べるのに手こずるのだ。 両親からはしっかりと噛んで、少しずつ食べなさい。そう言われていた。 きちんと噛んでいないと喉につまって、息ができなくなって、最悪死んでしまうらしい。 その話を聞いて二人は食事はよく噛んで食べる癖がついた…という話は置いて、タブンネがそれを知っているのだろうか。知っているはずがない。 そして普段タブンネはあまり噛んで食べない。のんびり噛んでいないで、急いで腹の中に食べ物を詰め込みたいという欲求があるからだ。 いつかと違い、口の中に優しく放り込まれた暖かいお餅。その触感を少し楽しんだタブンネは、満足し…飲み込んだ。 食道を伝っていくのがわかる。このまま大きな胃の中に迎えられ、消化されるのを待つだけだったのだが……。 「う゛っ!?ん、ん゛ぐぅ、う、ぅう…!!?」 満面の笑みで餅を味わっていたタブンネの顔が歪む。どこにあるんだかわからない喉に太い手を添え、咳き込む。 「だ、大丈夫!?タブンネ、どうしたの!」 「く、くるしそうだよ」 あまり解させれなかった餅はタブンネの細い喉に詰まってしまった。苦しそうなタブンネの背中を擦る弟と、必死にタブンネに呼びかける姉。 急に騒がしくなったリビングに、父親が慌てた様子でやってきた。 そしてタブンネの姿を見て、急いで背中を叩いてやる。タブンネは何度も咳き込み、餅を喉から吐き出そうとする。 「まさか、タブンネに餅を食べさせたのか?」 「う、うん…、食べたがってたから」 「ポケモンに父さんたちの食べ物は食べさせたら駄目だっていっただろう!」 「ごめんなさい!でも今はそれよりタブンネを…」 あまりの騒々しさに母親も、電話を切りやってきた。小さく悲鳴を上げた母親は、姉と同じようにタブンネに声をかけ続ける。 タブンネ、頑張って、死なないで、頑張って、頑張って吐き出せば大丈夫、頑張って、大丈夫! タブンネは呼吸をしていない。少し前までは元気に食べ物をねだっていたのに。 冷たくなった体は、今はポケモンセンターの医療用ベッドに横たわっている。顔には白い布がかけられていた。 あの後、タブンネはなかなか餅を吐き出せずぐったりしてきたので、急いでポケモンセンターに運ばれ緊急手術が行われた。 しかし来るのが少し遅く、タブンネが助かることはなかった。あと数十秒来るのが早ければ、もしかしたら助かっていたかもしれない。 私の力不足です、と小さく謝罪するジョーイさん。隣に立つ看護婦タブンネは、同胞の死に静かに涙を流していた。 声を押し殺して泣く母親、溢れ出そうな涙を堪えながらジョーイさんに礼を言う父親。無表情の姉弟。 特にまだ4歳の弟は、タブンネがもうこの世に居ないことすらよく理解していないんだろうか。無表情というよりは、いつもどおりの顔をしている。 何故、お餅なんかを食べさせたんですか。何故もう少し早くに来てくれなかったんですか。確かな怒りを含ませながらジョーイさんは言う。 その怒りは患者を救えなかった自分と、こんなにくだらなく、悲惨な事件を起こした一家に向けられているのだろう。 おめでたいこの日に、落とさなくていい命を落とした一匹のタブンネが居た。 タブンネは庭に埋められた。狭くて小さな庭だが、狭い分だけ家族との距離も近い。 たったの1年だ、タブンネが生きたのは。卵の殻を割り、まだうまく瞼を開けない小さなタブンネの姿が鮮明に思い出せた。 どうしてこうなってしまったのだろうか。何が間違っていたのか。全て間違っていたのか。 タブンネを可愛がりすぎたのか。もっと普通に育っていれば。食に意地汚くなっていなければ。子供達にもっと言い聞かせていれば。 どれほど後悔してもタブンネは帰ってこない。 静かになった部屋に姉弟は居た。今朝はここの隅に置かれている籠でタブンネは目覚めた。しかしもうここでタブンネが寝ることはない。 …薄暗い部屋の中でトウコは言った。 「次はもっと可愛い子がいいな……」 彼女の目に映るタブンネの姿はもう既に、ただの醜い豚だった。
https://w.atwiki.jp/ocg-o-card/pages/9045.html
《いねむりガンマン》 効果モンスター 星2/地属性/戦士族/攻 400/守 500 このカードの召喚・特殊召喚に成功したとき、デッキから 「未来融合-フューチャー・フュージョン」を1枚手札に加えることができる。 手札を1枚捨てる。 相手フィールド上に存在する魔法または罠カード1枚を選択しコイントスで裏表を当てる。 当った場合、選択したカードを破壊する。 part19-527 作者(2007/09/08 ID XaSPh9UI0)の他の投稿 part19-491 コメント 名前 コメント