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1,980円のパソコンソフトソーッスネクストの製品を愛用しています。一番最初に購入したのは、ウィルスセキュリティでした。理由は、家庭内で6台のパソコンを家族で使用していますので、セキュリティだけは低下させたくなかったのです。まさに、ピッタリの製品でした。動作も軽快ですし、更新もラクラクできます。 TOPMENU
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依頼人:キャサリン 探索場所:リビングルーム クリア条件:1.リビングルームを探索する、2.コンパス*1を入手する 報酬 経験値:70 キラン:117 獲得アイテム:コンパス*1,メビウスのバンド*1 前のクエスト:ソーサーを探せ 次のクエスト:フォークは左に 備考:コンパスは初期アイテムで3つ貰っているうちの1つでも残っていれば自動的に終了している。
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元スレURL 穂乃果「穂乃果はいつも皆を見ているよ」 概要 死んだ穂乃果が残されてしまったμ sを見守る話 タグ ^高坂穂乃果 ^μ s 名前 コメント
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いつもご覧になってくださりありがとう♪ 2009年5月25日 (月) 夜に帰宅しCOOk PADを開くと、MYキッチンの総閲覧数が50万アクセス超えておりました。 毎日気まぐれに、いくつもの記事のアップをしているのに、ごはん日記やレシピを見て下さっている方がたくさんいらっしゃるのだなぁ〜と思うと、嬉しく、ちょっぴり恥ずかしい気持ちもあります。 これからもマイペースで更新していきますので、よろしくね。 普通の日記 かなえキッチン : ごはん日記 2009年05月
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§第八章§ ――20―― 警戒心を煽る声。聞き覚えのあるトーン……間違いない。 俺は振り向いた。歩道にいたのは、あいつに他ならなかった。 名前すら知らない、朝比奈さんとは別の未来人。二月に朝比奈さんを誘拐しやがった時以来だ。 「お前は!」 叫ぶ俺に野郎はまたも敵意ある目を俺に向けていた。大人版朝比奈さんの話では、こいつらの勢力が朝倉の突然の奇行に一枚噛んでいるとのことだった。 「どうだ、楽しんでるか? 既定事項を脱した突然のハプニングを」 そいつは腕を組んで俺に笑いかけた。笑いと言っても古泉のような微笑ではなく、嘲笑の部類に含まれる笑みだ。 俺と奴の距離は四メートルほどだった。仮に殴りかかっても、十分に避ける余裕がある。それにこいつならばためらいなく時間跳躍の瞬間を俺に見せて逃げおおせるかもしれない。 「これがお前の仕業だってのは本当か」 俺はつとめて冷静に言った。いけ好かない未来人は、嫌な感じに口の端を歪めて、 「あんまり僕たちをなめてもらっちゃ困るからな。今回は仕掛けさせてもらった。無論、僕だけの力ではないが」 ここで一度顔を横向け、目の端で俺を見ると言った演出じみた仕草をして、 「僕個人にしてみれば、朝比奈みくるが困る事態ならば何でもいいんだよ。お前には分からないだろうがな」 こいつ……。腹に力が入ってくる。だが、こんな奴に構っている場合ではない。俺は部室に行き朝倉を止める必要がある。 「何の用だ」 今回は俺一人で朝比奈さんはここにいない。矛先を俺に変更したのか? 「ふん」 未来人は片手の平を上向けて嘆息し、 「広域宇宙体のインターフェースが暴れようが、僕にはどうでもいいことだ」 だったら今すぐ帰れ、俺にとってお前は邪魔以外の何者でもない。 「なぁ、あんた」 そいつは顎を引いて俺を上目がちに睨み、 「こっちに着く気はないか?」 咄嗟に意味を測りかね、俺は訊き返す。 「何を言ってるんだ?」 未来人は邪悪な笑みを緩和させた。それで友好的な表情のつもりか。もう少し練習した方がいいぜ。 「既定事項を満たすことに疑問を持ったりしないのか? お前は。朝比奈みくるが固定しようとしている未来がどんな物かも知らないで、よく言いつけを守れるものだな」 この言葉に、俺はわずかばかり動揺した。確かに、誘拐事件が終わった後大人版朝比奈さんから受けた説明は、肝心なところが不明瞭で、俺はまだ配って歩けるほど疑問を抱えている。なるほど。そりゃ主人の言いつけを守る忠犬のように見られても仕方ない。 ……だがな、 「他の人間が傷つくことを平気でできる奴のところに行くつもりなんかねーよ」 俺は言った。こんな状況じゃなきゃ出てこない言葉だ。だが本心でもある。俺が凍りついちまった時の朝比奈さん(小)と、夜中に訪ねて来た朝比奈さん(大)の涙は、そう簡単に忘れられそうにないしな。 未来人は十秒ほど無感動な目を俺に向けていたが、やがて、 「ふん、そうかい。そう言うだろうと思ったが訊くだけ訊いてみたんだ。まぁいい、あんたがどう答えようが変わりはない」 何がだ。俺が意味の分からないことを延々喋るのはやめろ。古泉が消えちまっててもお前の出番はねぇぜ。 「ならせいぜいあの宇宙人と地球防衛に躍起になるんだな。……お前とはまた会うこともあるだろう。だが、もうさっきの質問はしない。それを覚えておけ」 どうでもいい、さっさと失せろ。 「じゃぁな。キョンくん?」 最後に俺のあだ名を言ってそいつは歩道を歩いていった。こんなに嫌味ったらしくこの名を呼ばれたこともまたない。 だが今はぐだぐだ考えている場合ではない、時間に余裕を持って来たが、思わぬところで余計な茶々が入った。 考えることはすべてが終わってからでいい。 今はすべきと分かっていることを実行するだけだ。 難しいのはタイミングだった。朝倉が部室に入った直後にドアの前に立てるくらいが望ましい。 朝倉は部室に入った後、わずかな時間ではあるが俺たちと会話していたはずだ。つまり、最低でもその時間の範囲内に侵入し修正プログラムを撃つ必要がある。かなりタイトだ。もしもしくじったらどうなるかとか、そんなことを思い悩むのも後回しで構わない。俺は朝比奈さんから借り受けた電波時計を見た。午後三時二十七分……四十秒。 俺は待機場所を決めると、校舎に向かって歩き出した。 「……君さぁ、何でうちの部室にいるわけ?」 「すいません、ちょっと黙っててもらえますか」 俺が身を潜めておく場所に選んだのはコンピ研の部室であった。ここからならば渡り廊下の様子が一望できるし、頃合いを見計らってすぐにふたつ隣の文芸部部室へ駆け込める。 もしかして入部希望かい? とか、新しいゲームができたんだけどテストプレイに付き合って、とか言う部長氏の方を見ずに、かつやんわりとレトリックによる拒否をしつつ、俺はベテランの現場刑事による張り込みばりに集中して廊下の監視を続行していた。うーん、双眼鏡と牛乳とあんぱんが欲しくなるね。視力悪くなくてよかったな。 時計をチラチラと眺め、一階と二階の廊下を睨み、十分ほどが過ぎようとした頃……。 「……あれだ」 間違いない、俺が歩いている。何つう足取りだ。一歩、また一歩、何かに引っ張られるようにして奇妙な挙動で前進している。確か部室にどうしても行かなきゃならない気がして、朝倉を振り払って走ったつもりだった。 だが実際はどうだろう。何とも情けない体たらくである。あれが俺なのか。谷口も真っ青のマヌケっぷりだ。 などと考えている間に過去の『俺』はこちら側、旧館部室棟校舎にふらふらと吸い込まれて消えた。まもなく階段を上って文芸部部室に到着するはずだが、まだ俺が向かうのは早計だろう。続けて朝倉が現れるはずだ。 窓から外を見て奇矯なリアクションを取り続ける俺に、コンピ研の面々が痛い人に対する視線を送っている気配がしたが、振り返っている余裕はない。 朝比奈さんの時計で午後三時四十五分になろう頃――、 「来たか――」 朝倉である。二階の渡り廊下を悠然と歩いている。その姿はさながら文化部の友人に会いに行く道中といった風情だ。 俺は朝倉がこちらの校舎に入るのを見届けると、急いでコンピュータ研究部部室のドアに走り寄った。わずかにドアを開けて様子を伺う。ここで俺が飛び出しちまうようなことになれば最悪である。階段を上るとすぐに部室が並んだ廊下に突き当たるから、俺の姿は即座に目撃されてしまう。ナノマシンがどこまで効くかは分からないしな。 俺はコンピ研の部員全員の動きを目で制しておいて、床に這うようにしてドアの下方から片目を覗かせた。 間もなく朝倉が何食わぬ顔で階段を登ってきた。一歩、一歩……。朝倉はSOS団のアジトたる文芸部部室前で足を止め、一呼吸置いてからドアを開け……中に入る。 直後、俺は起き上がってコンピ研の部室内を睥睨し、 「どうもお騒がせしました。それじゃ失礼します」 と誰を見るでもなく言って再度廊下の様子を確認し、誰もいないと分かると外に出た。扉を閉める。 二秒でふたつ隣の扉の前に移動して、聞き耳を立てる。 「……と早く効果が切れちゃったのね。所詮テストプログラムだったかぁ」 朝倉の声だ。間違いない、俺の聴覚と思考だけがおぼろに復活した頃だ。 「キョ……キョンくん! だ、大丈夫ですかぁ~、うぅぅぅ、しっかり、ふえっ、えっ」 朝比奈さんの声。突然俺がやって来てぶっ倒れりゃパニックにもなろう。 「朝倉、あんた一体」 「下がっていて」 ハルヒと長門の声だ。今気付いたが、長門の声は普段のこいつからは考えられないくらい大きく、はっきりしている。 「キョンくん……うぇぇぇぇえええん」 朝比奈さんが泣いている。悔しいが、今の俺に彼女を慰めることはできない。 「彼に何をした」 長門の声が響く。この音量ならドアに耳をつけていなくても聴こえるかもしれない。 「何て言ったらいいかしらね。端的に言えば幻覚を見ていてもらったんだけど、どう? 涼宮さん、彼が心配? 大丈夫よ。死にはしないから」 朝倉が言う。あの薄笑いが見えるようだ。俺は人通りがないことを確認して、懐から白銀に輝く短針銃を取り出した。 「朝倉……これ、あんたがやったの!? ねぇ、有希! これって一体……」 ハルヒが当惑した声を上げる。この時のこいつはまだ、まったく何にも分からないのだ。 「あなたは黙っていて。彼の傍を離れないこと。朝比奈みくるも離さないこと」 鋭く研いだ金属のような長門の声。 「キョン、しっかりして! 目を覚まして! ねぇ、キョン!」 「無駄よ。そいつは完全に意識も神経機能も失ってる。分かりやすく言えば植物状態かしらね」 記憶にある通りの台詞を聞きながら、俺は銃の安全装置を解除する。これの扱いは長門に繰り返し説明されたからな。 「さ、決着をつけましょうか。今回は絶対に負けないからね」 朝倉の冷たい声。俺は状態を確認する。……廊下に人はいない。大丈夫だ。 銃を持つ手に汗が滲む。 「長門さん、よろしくお願いします」 これまで一度もしなかった大人版朝比奈さんの声だ。これから俺とハルヒと朝比奈さん(小)を連れて四年前に遡行するはずである。 ――。 一瞬、静寂が室内を支配した。少なくとも俺の耳には何も届かない。 俺が固唾を飲むと間もなく、 「ふふふ……。そっか、そういうことなの。へぇ。……長門さん? あなた、この一年でずいぶんお友達が増えたのね」 朝倉の声。今やはっきりと分かる。これは、裏の顔。 「わたしが時間跳躍できないって知ってたの? それともただの偶然かしら」 「あなたの異時間同位体は昨年五月二十五日の異常動作までは問題を起こさない。ヒューマノイドインターフェースに時間跳躍能力を持たせることは不可能。この二点により彼らを時間移動させることが最善と判断した」 長門は淡々と語ったが、かつての長門のような機械的側面は影をひそめていた。声だけでも分かる。 今、長門有希は怒っている。 「さすがね。あなた、この部室にも防衛プログラムを施したでしょう。おかげで空間封鎖と情報封鎖ができなかったじゃない」 朝倉は相変わらずの優等生口調だ。俺はタイミングを計っていた。……長門が特定の単語を言ったら、それが合図だ。 「でももう大丈夫。あと一分足らずでこの部屋には誰も出入りできなくなるから。ね?」 朝倉の言葉に俺は動揺した。……何だって? 「今度こそあなたを葬ってあげる。再構成もできないように」 汗が伝う感覚。脊髄を通るような悪寒。 「わたしは必ずあなたの情報結合を解除する」 長門の声だ。……だが何だ? 何か妙な感じがする。先ほどまでとは長門の声に表れる色が違っているような。それに朝倉の話が本当なら、そろそろ合図がないとまずい。 「空間封鎖、情報封鎖」 「……!」 その言葉を告げたのは朝倉ではなく長門だった。 俺は気付くと同時にドアノブを思い切りひねった。 「くそ!」 開かない。 「長門! バカやろう!」 俺はドアをガンガンと叩いた。 「何やってやがるんだ。無茶するなってあれほど言ったのに!」 長門は自分と朝倉だけを部室に閉じこめて、例の封鎖行為を行ったのだ。 叩こうが、体当たりしようが、押そうが引こうが、ドアは開かない。 「どうして気付かなかったんだ……。どうしてもっと早く中に入らなかった……」 自分を叱責するように、俺は自分の頭を部室のドアに打ちつけた。 「どうして……」 「……」 思い出したのは、渡り廊下での会話だ。 あの日、長門は自分のことを責めていた。 古泉がいなくなってしまったのは自分のせいだと言っていた。 あの時に、何としても言ってやるべきだったのだ。 ……お前は悪くないさ。自分を責めるのは、やめにしようぜ。 たったそれだけでよかったはずだ。 だが、もう遅い。 「長門……」 大人版朝比奈さんは言った。この時間に介入の手が入っている、と。 それを証明するかのように、未来人野郎が現れやがった。 そして、結果がこれか……? 長門は、朝倉に勝てるだろうか。 俺は、また何にもできないのか。 「キョン!」 ……誰かが俺を呼んでいる。 俺は顔を上げて、声のしたほうを見た。 その姿を視認する直前に、声が誰のものであったかに気がついた。 「ハルヒ?」 ハルヒが息を切らせて階段を駆け上がり、俺の元までやって来た。 どうしてお前がここにいる。朝比奈さんの家にいろって言ったじゃないか。 「……はぁっ、はぁ。あたし、あんたと有希が……心配で」 俺はお前が心配なんだよ。いいから帰ってろ。頼むから……。 ハルヒはむっとして眉を怒らせ、 「あたしはね、キョン。もう知ることを恐れない。あんたや有希が何者なのかは分からない。けど、どんなことになってもあんたたちはあたしの大事な団員であることに変わりはない!」 俺はハルヒを見た。 「お前……」 「ねぇ……有希はどこに行ったのよ?」 俺は心臓を叩かれた気になる。長門は、この中で……。 「……」 「なぁ、ハルヒ」 俺はハルヒの肩をつかんだ。 「何よ」 ハルヒは俺と視線を交わす。 「お前、さっきの言葉にウソはないか?」 「さっきの言葉って?」 俺は一瞬間を取って、言った。 「もう知ることを恐れない、ってやつだ」 ハルヒは小さく口を開き、また元の表情に戻って、 「えぇ。でも、どうして?」 俺はドアノブに視線を落とした。 「ハルヒ、このドアを開けてみてくれ。どうしても開かないんだ」 ハルヒは俺を先鋭芸術作品を鑑賞するような不可解な眼差しで見て、 「何で? カギかかってるの?」 「いや、別の理由で閉ざされてる。ものは試しだ、お前が開けてみてくれないか」 ハルヒは解せない顔のままドアノブに手をかける。ひねる――。 カチャ 直後に轟音が響いた。 「長門!」 開け放たれたドアから長門が飛ばされてきた。廊下の壁に当たって床に崩れ――、 「!」 窓がない。光が射していない。まったくの灰色。振り返ると、そこに並んでいるべき部室の扉はまったくない。 「有希!」 ハルヒは長門の元にしゃがみ込んだ。長門は外傷こそ見当たらないが肌や制服が灰や焦げだらけになっている。壁に打ち付けられた衝撃からか気を失っていて、文芸部部室からは噴煙が立ち昇っている。 「あら、また邪魔する気なの?」 煙の向こうに人影。声からしても間違いない。 「朝倉!」 もうもうと上がり続ける煙の向こう側を見つめ続ける。 「有希! しっかりして! 有希!」 ハルヒは長門に呼びかけ続けている。俺は長門製の銃を握り直す。 「ふふ。長門さんもいつの間にそんな情にもろい子になっちゃったのかしらね?」 煙の中から朝倉涼子が姿を現した。傷ひとつ、汚れひとつない。 「朝倉! あんた有希に何をしたの!? どうしてこんな……」 朝倉は愉快でしょうがないかのように笑みを浮かべつつ、 「本当ならとどめを刺すところだったのよ? あとは結合解除するだけだったのに、あなたたちときたらやっぱり邪魔するのね。助けてもらったお礼のつもりかしら? お互いがお互いをかばい合うなんて、美談のつもり? わたしにはそうする理由がさっぱりだけど」 やはりインターフェースには本当の意味での感情がないのだろうか。ただ、設定としての性格があるだけで。でなきゃこんなことはできないはずだ。長門……。 「ちょっと、有希っ!」 ハルヒの声に長門を見ると、頭部から赤い液体が滴り始めている。 「無駄よ。呼びかけても。言ってみれば瀕死の状態だから。もともとわたしに敵うわけなかったのよ。長門さんも分かっていたはずなのに。わざわざ二人きりになるような状況を自分から作るなんて、バカな子よね」 その言葉に俺は腹の底が熱くなるのを感じる。 「……朝倉。満足か」 「キョン?」 ハルヒが俺に呼びかけているが振り向かない。朝倉は俺に流し目のような視線をよこし、 「えぇ。そうね。おかげでこれまでより随分事態が進展したと思わない? 現に、涼宮さんがこの場にいるでしょう? 急進派は喜んでいるわ」 「てめぇ……」 今すぐ殴りかかりたいところだったが、長門すら片付けちまったこいつに生身の人間が勝てるはずもない。 俺が拳を震わせていると、 「朝倉、……あんたが有希をこんな目に遭わせたの?」 ハルヒの声が飛んだ。朝倉はハルヒに視線を移す。 「そうよ? でもそんなことはどうでもいいの。わたしが見たいのはあなたの今後だから」 ハルヒは無言で長門をそっと壁に預けた。 立ち上がって朝倉に近寄り――、 「ハルヒよせっ!」 「バカ!」 バシッ! ハルヒは朝倉の頬をひっぱたいた。思いきり。 「…………」 唖然として頬を押さえているのは朝倉である。 「…………痛い」 「当たりまえよ! ぶたれれば誰でも痛いのよ! あんたはそんなこともわからないの!」 俺は呆気に取られてハルヒを見た。ハルヒは凄まじい形相で朝倉を真っすぐ見据えている。 俺の見間違いではなく、その目はうるんでいた。 「どうして、わたしが……?」 「有希を傷つけたからよ! あたしは自分の団員を傷つける奴は、例え相手が宇宙人だろうが異世界人だろうが許さない!」 ハルヒが怒る姿はこれまでだって数え切れないほど見てきた。大体その矛先や捌け口は俺であり、それがゆえに俺が一番こいつの怒る姿を見ているかもしれない。だが、そんな俺でも今回のハルヒの怒り方は圧巻だ。 ハルヒは、本気で怒っていた。 こんなのを初めて見た。もしかしたら、こいつ自身今までこんなに怒ったことはなかったのかもしれない。 ハルヒは両手を握って全身を震わせたままで、 「有希の痛みはこんなものじゃないわ! あんたにはどうしてそれが分からないの!? どうしてこんなことをするの!」 一番驚いているのは俺ではなく朝倉のようだった。まだ片手で頬を押さえている。まるで今、『痛み』という感覚を初めて知ったかのように。 「どう……して……?」 「朝倉」 ハルヒが鋭く言った。 「……なに?」 朝倉は呆然として、かろうじてハルヒの方に首だけ向けた。 「有希に謝りなさい」 「……?」 朝倉は言われた言葉の意味が分からないかのように立ちすくんでいる。 「…………どうして?」 「有希を傷つけたからよ!」 ハルヒは朝倉に再度歩み寄って胸ぐらをつかんだ。一方の俺は目の前の光景が今だ信じられず、またハルヒを止めようと思いもしなかった。朝倉は両腕を完全に弛緩させてハルヒにされるがままになっている。 「あや……まる……の? わたしが……?」 俺はここでようやく長門のことを思い出した。振り向くと長門は壁にもたれて、首にも力が入らずくたっとしている。頭部から流れた紅色は、頬を長々と伝って今や首に至っている。即座に俺は長門の傍に寄った。 「長門! 大丈夫か、しっかりしろ!」 長門はぴくりとも動かない。両目は閉じられ、白い肌はあちこちが黒くすすけている。 「長門……」 何の表情もない長門に俺は呼びかける。 「しっかりしろ。目を覚ましてくれ……」 どうしていつも傷つくのは俺じゃなくてこいつなのだろう。なぜ俺はのうのうとしてて、こいつは動かないのだろう。 「頑張りすぎなんだよ、いつも、いつも」 俺は長門の小さな顔を抱き寄せた。 たくさんの出来事が蘇ってくる。俺が初めてこいつと会った部室での横顔。最初の市内探索で図書館に連れて行ったこと。その後に聴かされた長い話。野球。七夕。カマドウマに孤島。夏の浴衣姿。映画撮影での魔女姿。そして年末に見せた幻の笑み……。 「ちくしょう……」 長門、死ぬなよな。絶対に五人揃ってSOS団を元の状態に戻すんだからな。 お前は、元通り部室で本を読むんだからな。 なぁ長門。俺はまだお前に借りてない本が山脈ほどもあるんだよ。 一生かかっても読みきれないくらいだ。 そうだ、図書館にも行こう。しばらく行ってなかったもんな。 何万時間だって付き合ってやる。 だから……だから。頼むから、目を開けてくれよ。返事は無言だって構わないから。 目を閉じたままでいるのだけはシャレになってないぜ。長門……。 「ご……めん、なさ、い」 途切れ途切れの声が微かに耳に届いた。長門じゃない、朝倉の声だ。見ると、ハルヒが後ろで眼光を飛ばしている。 直後、朝倉は膝から力を抜かして床に手をついた。 「ごめん……なさ、ごめんなさい……!」 声が震えていた。これまで俺は朝倉の二面性をさんざん見てきたが……こんなのは初めてだ。 「わたしは……。わたしは……っ」 朝倉は片手で長い髪をかき上げるようにして押さえる。一体何が起きたのだろうか。ハルヒが朝倉をひっぱたいてから、こいつは明らかに様子が違う。 「ごめんなさい……」 朝倉涼子は、泣いていた。 「長門さんに、わたし……何てこと……」 床にうずくまるようにして朝倉は顔を両手で覆った。ハルヒはそれを複雑な表情で見守っていた。さっきまでの止められない火山噴火のような烈火の如き怒りは、もうそこにはないようだった。 「……分かってくれたのね」 ようやくハルヒが言った言葉だった。 「本当に、ごめんなさい……」 俺が見とれている中、ハルヒは素早く朝倉に近寄ると片手を差し出した。 「さ、立ち上がって。有希を病院に連れて行かなくちゃ。急いで」 朝倉はハルヒを忘我の面持ちで見上げていた。 「え……?」 「ほら、早く!」 朝倉は言われるままハルヒの手を取った。ハルヒは朝倉の手を引くと立ち上がらせる。 その瞬間――、 「これは……」 廊下が元通りになっていた。 部室のドアも窓も元通りに整列している。文芸部室の窓には夕陽が射している。 「キョン、救急車お願い」 「あ? ……おう」 俺は半ば無意識のうちに119番をプッシュしていた。 「長門さん……ごめんね……。ごめん」 朝倉は夕方の廊下で、ひとり泣き続けていた。 第九章
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418 名前:天倉澪 ◆ER64J6XKva5u [sage] 投稿日:2009/09/20(日) 00 20 31.81 ID ameVsjtKO 憂「お姉ちゃん!いつもグータラやってちゃだめでしょ!早く起きなさい!」 唯「んーあと3分~」 憂「3分もあったらカップラーメンできちゃうんだよ!?まったくお姉ちゃんは時間の大切さを分かってないよね~」 唯「じゃああと2分59秒~」 憂「そういうことじゃなくて!早く起きて」 唯「うぅ~何か今日の憂変だょ~?」 憂「私はもう昨日までの平沢憂じゃないから 私は変わったのよ!お姉ちゃんをこのままにしておけないもん!」 唯「いいよ別に変わらなくて いつもの憂が一番かわいいよ? zzz」 憂「起きろー!」 421 名前:天倉澪 ◆ER64J6XKva5u [sage] 投稿日:2009/09/20(日) 00 38 08.06 ID ameVsjtKO 唯「ふがー」 憂「はいっいただきます!」 唯「いららひはしゅ」 憂「心がたるんでる!もう一回!」 唯「いただきます!」 憂「よし さぁおいしいおいしい朝ご飯を食べましょうか」 唯「憂 なんかちょっと怖いんだけど」 憂「お姉ちゃんの気を正そうと私は必死なんだよ?お姉ちゃん分かってないとは言わせないんだから」 唯「でもさ、今日日曜日だよ?学校ないよ?」 憂「今日は晴天だから二人で仲良くお買い物に出掛けましょう」 唯「いいよ憂独りでいきなよ」 憂「お姉ちゃん!」 唯「わ、わかったよ・・・」 憂「まったく・・・」 426 名前:天倉澪 ◆ER64J6XKva5u [sage] 投稿日:2009/09/20(日) 01 47 04.86 ID ameVsjtKO 憂「さぁ今日は近くのデパートでタイムセールをやってるから急ぐよ!」 唯「おー・・・あぁ眠い」 憂「お姉ちゃんは知らないかもしれないけどあそこはもう主婦のまさに戦場なんだよ?常に強気でガンガン行かないと跳ね返られちゃうよ!?」 唯「どうでもいいから行くんなら早く行っちゃおうよ」 憂「うん!じゃお姉ちゃん手」 唯「手?ほいっ」 ギュッ 憂「うふっこうした方が仲良しになれるよ♪」 唯「あわわっ引っ張らないでよ~」 憂「早くしないと戦場に乗り遅れちゃうから急ぐよ!」 唯「うぅ早く帰ってぐっすり昼寝したい・・・」
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○おまけ 仮面ライダーW -The which of book- テレビ東方系 毎週日曜朝8:00から絶賛放映中! 報酬 「それにしても魔理沙、お前よくこんな面倒なの請けたなー」 「ん? 私は基本面白そうな事には首を突っ込むタチだぜ?」 「いやそれにしたって演技指導とかで結構あれこれ言われるだろ? そういうの嫌いな気 がしてさ」 「何、そのくらいでぐだぐだ言う魔理沙さんじゃないって事さ」 「じゃあミニ八卦炉に空いたその差し込み口は? 俺にはガイアメモリとか入れれそうに 見えるんだけど……?」 「ハハハハハハ、何の事かさっぱりわからないぜー?」 「……魔理沙さん」 「何か用かな?」 「買収されましたか?」 「されてない」 「そうですかありがとうございます。STARのガイアメモリ凄いですね」 「それほどでもないぜ!」 「……………………あっ」 スーツアクター:紅 美鈴 『どうして止めるの?』 「当人が、目の前に居るからだ」 シンの目つきが鋭くなった。身体を僅かに落とし、何かに対する構えをとるかのように。 さりげなく右手を伸ばして魔理沙の身体の前へ。それから身体も魔理沙を庇うような位置 に静かに移動する。 視線の先には暗闇がある。小さく短いトンネルだ。その中で何かが揺らいでいる。溢れ んばかりの熱気によって。 「ガイアメモリの正体は――」 「『マグ、』」 恋符「マスタースパーク」 ジュッ 「あー。いっけね。ついいつも(弾幕ごっこ)のノリでやっちゃったぜ」 「マ……」 「いやー慣れない事って結構大変だな」 「マグマドーパントの中の人オオォォォ!!!!!」 NGシーン Take1 【CYCRONE / JOKER】 繋がるヴォイス。ベルト中央で緑と紫の二色が輝いた。その迸た光がシンの身体に巻き 付く様に絡みつき変質させる。変質は数瞬。 そして暴風が吹いた。緑の右半身。黒の左半身。身体の右側ではマフラーが風に吹かれ て揺れている。 「――さあ、お前の罪を数えろ」『………………』 「おーい、パチュリーさーん? ここセリフですけど?」 『やっぱり掛け声はそこま』 「すいませーん! テイク2お願いしまーす!」 Take38 【CYCRONE / JOKER】 繋がるヴォイス。ベルト中央で緑と紫の二色が輝いた。その迸た光がシンの身体に巻き 付く様に絡みつき変質させる。変質は数瞬。 そして暴風が吹いた。緑の右半身。黒の左半身。身体の右側ではマフラーが風に吹かれ て揺れている。 「『そ こ ま で よ !!』」 「……………………これで満足か」 『……………………うん』 Take39(OKシーン) 【CYCRONE / JOKER】 繋がるヴォイス。ベルト中央で緑と紫の二色が輝いた。その迸た光がシンの身体に巻き 付く様に絡みつき変質させる。変質は数瞬。 そして暴風が吹いた。緑の右半身。黒の左半身。身体の右側ではマフラーが風に吹かれ て揺れている。 「『――さあ、お前の罪を数えろ』」 シンは正座しています 「――――シン君」 「は、はいなんでしょう早苗さん」 「私の職業を言ってみてください」 「か、かぜはふりです……」 「正解です。覚えててくれたんですね、嬉しいです」 「や、やだなあ……当然じゃないですか……」 「じゃあ、ダブルドライバーのスタートメモリを言ってみてください」 「ジョーカーと……さ、サイクロンです」 「そうですね。サイクロンです、サイクロン。風っぽい単語ですね……?」 「そ、そうですねーアハハー」 「もう一度聞きます。私の職業は?」 「……かぜはふり、ですねー」 「スタートメモリのジョーカーじゃない方は?」 「……サイクロン、ですねー」 「――どっちも風っぽいなんて偶然だと思いませんか……?」 「アハハーそうですねー、いやー奇遇だなー……」 (吹いてる……! めっちゃ神風吹いてる……! 出演たかったんだ早苗さん……!) 次回予告について 「ねえ咲夜」 「なんでしょうお嬢様」 「次回予告でフィリップが翔太郎に殴られてるわ」 「ええ、どうやら二話にして喧嘩イベントをやるようですね」 「フィリップの役はパチェで、翔太郎役はあの人間よね?」 「左様でございますわ」 「このお話は基本ストーリーは原作に沿うのよね?」 「その通りでございますわ」 「あ の 人 間 を 始 末 し て こ い」 「か し こ ま り ま し た」 「おーいシン何処行くんだ? まだこれから二話の収録あるんだぞー」 「悪い、直ぐ戻るから。ちょっと紅魔館行ってくる」 「は? 何で?」 「いや取り返し付かなくなる前に説明してそこら辺ちゃんと変更されてるって――ああ駄 目だ遅かっ、」
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§第一章§ ――1―― 「お茶です」 「あぁ、どうも」 いつもの風景。一年前から連綿と続いてきたSOS団団室こと文芸部部室での光景である。 「こないわねぇ……新団員。新入生、どうしてあんなに普通の連中ばかりなのかしら」 「そりゃお前が求める水準が高すぎるんだろうが。いきなり魔法を使ってみせろだとか、隣の校舎にワープしてみせろだとか言われて応えられるのは、プロのマジシャンくらいだ」 時は四月中旬。ハルヒは盛大にSOS団新団員勧誘を行い、その超新星爆発のごときエネルギーは全力を持って空回りし、結果この部室には想像もしなかったほどの静けさが訪れている。 「……」 まぁ、長門には静かな環境で本を読んでいてもらいたいし、そういう意味ではハルヒのオーバーヒート団員勧誘はありだったのかもしれん。 「ところで、古泉くんは今日も休みなの?」 ハルヒが両手を机に叩きつけながら言った。手が痛くなりそうな音である。 「らしいな。あんだけ派手に呼び込みすりゃ、反動がきてもおかしくねーよ」 と言いつつ、俺も相応に疑問に思っていた。去年の五月半ば、あいつはハルヒ言うところの謎の転校生という属性を持って北高に来て、そのままハルヒに引っ張られて強引にSOS団の団員となった。 間もなく自らが超能力者であることを俺に明かし、証拠までを見せて、今では俺にとってすっかり腐れ縁的な仲間と化している。その古泉が今まで連日放課後姿を見せないなどということはなかった。 今日でかれこれ三日になる。俺もハルヒも朝比奈さんも長門も理由を聞いていない。 普通は病欠なんかを心配するところだが、だとしても何も連絡をよこさないというのは古泉にしては不自然に思える。何せここにいる連中は俺以外の全員が尋常ならざる能力の持ち主である。普通の欠席をするほうが腑に落ちない気がするのも仕方がないと思うね。 「古泉くんは誰かと違って律儀だから、無断欠席なんかするはずないと思ったんだけどね」 焦点に穴を開けそうな眼光を飛ばしてハルヒは俺にそう言った。何の話だ。 「あんた、いつだったか無断で休んだじゃないの。シャミセンの病気がどうとかって。あれ、後になって考えてみたんだけどおかしなところがいくつもあるわ。猫って円形脱毛症になるわけ? それに、猫は散歩なんてしないでしょ。しかも冬よ冬。あんた、あの時ほんとは何してたわけ?」 即座にびびびくんとしたのはお盆を抱えた朝比奈さんで、長門に運ぼうとしていたお茶を入れた湯のみが小刻みにカタカタ震えていた。 「今さらその話を持ち出すのかお前は。シャミは確かに円形脱毛症だった。医者に珍しいって言われたからな。 お前がそう言うのも納得できるぜ。散歩の件は鶴屋さんのウソだ。言っとくけど悪気はないぜ。あの時散歩してたのは俺だけだ。あの人のことだ、俺と鶴屋さんが夜道でばったり出くわしたらお前が何か余計な推測をすると思って気を利かせたんだろ」 対ハルヒ用にイイワケをするのにも慣れてきた俺である。どうもこいつは最近嗅覚が鋭くなってきている気がしてならない。もともと犬じゃないかと思うほどなのに、それ以上となるとこの世にハルヒ以上に鼻の利く生き物はいないんじゃないか? そういえば坂中の犬を散歩させていた時も競い合うように走ってたしな。 俺がハルヒの前世は犬で決まりだと勝手な思い込みに判を押そうとしていると、 「まぁいいわ。所詮過ぎたことだしね。何か古泉くんがいないからイライラすんのよね」 おぉ、お前古泉のことが好きだったのかなどと俺は言わないぜ。たちどころに五十倍の威力のカウンターを喰らうからな。単に団長として団員全員が揃っていないことに不服なんだろう。 桜は一週間以上前に散り、木々は新芽を日に日に膨らませている。 実にうららかでのどか、平和なことこの上ない放課後だった。 昨日母親に予備校をそろそろ決めろと言われたことなど帳消しにしてあまりある和やかさだ。思うに、悟りってのは今の俺のような心境を指すんじゃないかね。宗教を開いたりするつもりは毛頭ないがな。 「古泉くん、風邪かなぁ……」 陽光で淡い輪郭をまとった朝比奈さんは、後世まで伝記として残しておきたいような抜群のたたずまいで無断欠席超能力者の心配をした。これで風邪なら四十度超えてようが三秒で治る。いっそ俺が風邪を引けばいいか。 そうすれば朝比奈さんが家に来て俺の看病をメイド服で「はい、あーん」などと言いながら―― 「いでっ!」 『団長』の文字が書かれた三角錐が俺の額にすこんと当たった。危ねぇだろ! 「あんたがみくるちゃんを見てやらしい妄想してるのがバレバレだったからよ! ほんと分かりやすいわね、あんた」 イライラするのは勝手だが、その矛先を俺や朝比奈さんに向けるのは勘弁してくれ。ついでに長門にもな。それこそ今ここにいない古泉にすればいいだろうが。 「はぁ~あ、何かこう思ったほど刺激的じゃないわね。新学期」 ハルヒは溜息を吐いて机に沈み込んだ。俺は若干に冷や汗の心地となる。まさかこいつのせいで古泉は部室に顔を出せないのではあるまいな。今さらあの念仏ものの灰色空間を量産したりするとは思えないが……。 それに古泉はハルヒの力が弱まってきていると言っていた。ならば意識的であれ無意識的であれ急に古泉の仕事が増えたりはしないはずだ。 俺は珍しく隣の席で本を読んでいる長門に小声で訊いた。 「長門、何か古泉の欠席に心当たりとかないか?」 すると長門はすっと横を向き、 「ない」 とだけ言ってまた視線を元に戻した。明快な回答だがもうちょっと何かないのかね。推測とか心配とかさ。 「ん。それ、懐かしいな。……また読んでるのか?」 長門が読んでいたのは俺がこいつから初めて借りた海外SF大長編のハードカバーである。ひょっとしてこいつも読書する書物を一巡させたのだろうか。だとするとこれまで何冊読んだのか、考えるだけでも頭の中が文字で押し潰されそうになるな。 長門はこくと頷き、 「統合思念体は静観の姿勢を変更していない。古泉一樹の不在は思念体のせいではない」 と、俺が思いもしなかったことを言って読書を続行する。 なるほどね。とするとやっぱり体調不良だろうか。あいつも意外とナーバスなところがあるのかもしれん。ポーカーフェイスの代わりのようにいつも微笑しているが、それも心情を悟られないためだったりしたら俺としてもちょっとはあいつに同情してやる気にもなる。 あいつのクラス担任にでも欠席の理由を訊いてみようか。……そうそう、クラス替えの結果、俺とハルヒ、谷口に国木田、阪中、長門が同じクラスになったのだが、さすがに特進クラスの古泉まではハルヒの力でも巻き込めなかったらしい。朝比奈さんのほうはまた鶴屋さんと同じクラスになったとかで喜んでいたな。 そんなわけで古泉は別のクラスにいる。だから一昨日の放課後、帰り際にようやく古泉が学校に来ていないらしいことを知ったのだった。 「じゃぁね。明日、古泉くんが来たらすぐにでもSOS団のミーティングをするつもりだから、遅れちゃダメよ」 というハルヒの言葉を受けて俺たち四人は駅前で解散した。 俺は自転車に乗って家路をたどり、無事わが家に到着したが、そこに突然の来客があった。 「ご無沙汰しておりました」 ――2―― 「森さん?」 そこにいたのは森園生さんだった。二月に会った時と同じ、ぱりっとしたスーツ姿だ。 背後には例の黒い車が見え、運転手の新川さんが精悍な顔で目礼した。 「どうしたんですか?」 俺はチャリを玄関脇に止めて森さんの元に戻った。 「古泉のことについて、あなたに話しておきたいことがあります」 立ち話も何ですから、との森さんの指示で俺たちは新川さんの車の後部座席に乗り込んだ。 「古泉が行方不明になっています」 森さんは何も前置きをせずに重要事項を伝えた。あんまり突然だったので俺は言葉の意味を正確にとらえられない。思わず訊き返す。 「何ていいました? 古泉が……」 「行方不明なのです。この三日間、自宅にもおらず、連絡もつきません。思い当たる場所全てに問い合わせをしましたが、どこも古泉の行方を知るところはありませんでした」 あいつが行方不明? どういうことだ? 今さら機関の任務が嫌になったりでもしたのだろうか。 「それはないと思われます。機関に協力しないことは、遠因的に自分の首を絞めることになりますから。 どこへ行くにしても、その行き先自体がなくなってしまうようでは意味がないでしょう?」 森さんの言葉の意味するところを全て把握できたかどうかは自信がないが、まぁ俺もあいつが無責任に機関のエージェントを放棄してトンズラするとは思えない。だとすると、古泉はどこへ消えたんだ? 「それが、何の痕跡もありませんでした。持ち物や金銭、衣服などすべてが手付かずで自宅に残されていて、メッセージやどこかへ出立する計画を立てていた形跡なども見当たりません」 「ってことは、古泉は一昨日急にいなくなったってことですか? まったく、突然に?」 「そうなります。もともといなかったかのように、綺麗さっぱりです」 話の表層だけ聞けば、そりゃどこの怪談話だと言いたくなるが、今は夏じゃないし、もちろん幽霊など登場しないことは俺もよく分かっている。となると…… 「誰かがあいつを連れ去った、とか、そういうことですか?」 「えぇ。私達もその可能性がもっとも高いと考えています」 森さんは神妙にうなずいた。前の席の新川さんからも、心なしかピリピリとした緊張を感じる。 「機関の他の人員にそのような消失現象は起きていません。古泉だけが突然に、姿をくらましたんです」 森さんの言葉を聞きながら、俺は考えていた。誰のしわざだ? 古泉だけを狙うってのはどう見ても作為によるものとしか思えない。そして、あいつは普通の手段で誘拐されるような奴じゃないとも思う。仮にも機関の人間だしな。どこかに幽閉されているなら、あいつ単独での脱出は無理でも、機関が色んな手段を使って古泉を救出するんじゃないだろうか。実際森さんは機関側で手を尽くしたかのような物言いをしている。 「二日間、我々は古泉を捜しましたし、今なお継続中ですが、芳しい結果は何一つ得られません」 なるほど。とりあえず、これで古泉が三日も学校とSOS団を休んだ理由は分かった。ハルヒに言えるようなものじゃないのがちと厄介だが、どうにかして古泉を見つけ出さなきゃならないらしいな。 「今日私達があなたに伝えたかったのはそれだけです。古泉の行方が心配なことには変わりないでしょうが、理由だけでも伝えておくべきだと判断しました」 「わざわざすいません。俺のほうでも、無理のない範囲であいつを捜せないか当たってみます」 俺は車を降りて会釈をした。暗くなった空の下を、真っ黒に輝くハイヤーが静かに走り去った。 ……さて、まずは長門のところに行く必要があるだろうか。 「いなくなった古泉くんが心配?」 俺の背後から声がした。するはずのない声が。 ――3―― 「当たりまえよね。これまで一緒に困難に立ち向かってきた仲間なんだもの」 振り向いて凍りつく俺にそいつはあざ笑うように言った。 ……どうしてお前がここにいる!? 「あら、驚いてるわね。ふふふ。無理もないわ。あなたが今推測できることなんて、たかが知れてるものね」 北高の制服、腰まで届く長い髪、整った目鼻立ち、不敵な笑み……。 「朝倉……涼子……?」 間違いない。俺がこいつの姿を間違えるわけがない。会うたびに戦慄の度合いが桁を増やしている。 たちまち嫌な汗が俺の表皮を伝う。 「覚えててくれたのね。ありがと、感謝するわ。転校して、だいぶ経つものね」 その笑みは、表の顔。かつて委員長として一年五組に滞在し、普通のクラスメートとして振舞っていた時のもので間違いない。なぜ、お前がここにいる。 「わたしの知ってる情報が正しいのなら、これで再開は二度目みたいね。もっとも、今のわたしにはデータとしての記憶しか残っていないけれどね」 「質問に答えろ! どうしてお前がここにいるんだ。お前は長門に二回も――」 「そう。消されたわ。情報結合解除。ねぇ、わたしは彼女に勝てない運命なのかしら。どう思う?」 意図的に俺の記憶を想起させるような台詞を使っている。教室、校門。夕方、明け方。 銀と赤のイメージ。鈍く、不気味な感触――。 どうして朝倉がここにいるんだ!? 幻なんかじゃない。だが長門がこいつを野放しにするとも思えない。 「不思議がってるわね。うーん。そろそろ答え合わせしてあげてもいいかしら? わたしが今まで二回も負けたことを考えると、これくらいじゃ甘い気もするけど」 くそっ。逃げも攻めもできん。こいつなら俺をあっという間に囲い込んでしまうだろう。こいつが俺に襲い掛かる瞬間に備えるくらいが関の山だ。……誰か、誰か歩いてないか? 「助けを求めようったって無駄よ。周囲20mに情報結界を張ったから。近付いた人間は急用を思い出して道を引き返すの。便利でしょ?」 朝倉は自分の姿を俺の網膜に焼き付けるかのようにウィンクした。こんなに突然現れるなんて、反則にも程があるだろう。もともとルールなんて意識してないような奴だったが……どうすればいい、絶体絶命だぞ。 「わたし個人の気持ちとしては、今すぐあんたを殺してしまいたいんだけどね? 残念なことにわたしに課せられた役割はそれじゃないみたいなのよ。ね、ちょっとは安心した?」 ちっとも安心できない。いつぞやみたく体の自由を奪われたりはしていないようだが、実質身動きできないのも同然だ。くそ。家の目の前なのに何てことだ。 「何しに来たんだ。そもそもどうしてお前が存在してるんだ」 朝倉はこの状況が楽しくて仕方ないかのようにその場を歩いて回った。 「わたしがいない間、楽しかった? 涼宮さんと仲良くなった? 長門さんとはどう? ふふふ。いいわねあなたは。 わたしね、自分の立場がうらめしくなったこともあるのよ。どうしてわたしはあなた達の輪に入る役じゃないんだろうって。でも、今さらそんなこと思ったってしょうがないでしょ? わたしは、急進派の対有機生命体コンタクト用ヒューマノイドインターフェースなんだから。命令には従わなきゃいけない。それは、今回だってそうなのよ。わかる?」 知るか。俺にとってのお前は殺人犯という印象しかない。それこそ、インターフェースの感情の概念が分からんという奴だろう。 「せっかくまた会えたんだから、挨拶のひとつもしてくれていいと思うのに、冷たいのね? まぁいいわ。じゃぁわたしがここに来た理由を教えてあげる。あんたに伝えるためよ」 「何をだ」 声が上ずってしまう。油断できない。警戒なんて無意味かもしれないがな……。 「あなたの大切な仲間、わたしが結合解除したわ。どう? 驚いてくれるかしら?」 「……!」 まるで、体中の感覚が夜の闇に溶けて出てしまったようだ。今、何て言った? こいつが古泉を消しただと? 「ふふふふ。驚いてるわねぇ。その顔が見られただけでも復活した甲斐があったってものね。いい気味だわ」 長門がどうして感知できなかったんだ? そもそも、こいつも長門も派閥は違えど同じ情報統合思念体の一端末だろう。こんな勝手な振る舞いができるはずがない。 「あんまりネタばらししすぎちゃうのもつまんないわよね。わたしがどうしてここにいられるのかは宿題にしておくことにする。今日のわたしは、あなたにもうひとつ、予告をしてここからいなくなるわ」 朝倉はずっと笑っていた。いつの間にか裏の顔。俺を二回も殺そうとした時の、邪気を思わせるイメージの違う笑いに変化している。 「もうひとり。あなたの先輩も、近いうちに消すわよ。ふふ、楽しみにしてなさい」 「てめぇ!」 俺が駆け出すと同時に朝倉は姿を消した。 瞬時に圧迫感も消え、元の静寂のみが俺を包む。 朝倉涼子……。もう会わないと思っていた。何か、何かが起きている。あいつが古泉を消しただと? そんな簡単に人ひとり消したとかいうあたりからして、もうどうかしているとしか言いようがない。さらに、あいつはこう言った。 ……朝比奈さんを近いうちに消す。 古泉と同じようにか? だとすると俺が今まで会っていた朝比奈さん(大)のほうはどうなるんだ。消えてしまったなら大人になって超絶なスタイルとなった彼女の存在はあり得ない。 俺はしばらく道端に突っ立ったまま考えこんでしまっていた。 今日三人目の来訪者が、俺に声をかけるまで。 「こんばんわ」 ――4―― まったく突然に、それこそ瞬きした間に、朝比奈さん(大)が俺の目の前に出現していた。 「久しぶり。って言っても、キョンくんにとってはふた月しか経っていないんですね」 俺の覚えているままの大人版朝比奈さんだったが、彼女の時間では前回会ったときから二ヶ月以上経っているのだろうか。だが、今はそんなことはどうでもいい。 「朝比奈さん! これは一体どういうことなんですか!」 つい大声になってしまう俺に動じず、朝比奈さんは艶やかな声で告げる。 「キョンくん……ここが分岐点です。以前わたしが言った、大きな運命。ここを正しく乗り越えないと、私たちのいる未来はわたしの知っている姿にならないの」 「朝比奈さん? 今朝倉が来て……」 「えぇ。古泉くんを消した。彼女の言葉に嘘はないはずです。彼女は古泉くんを跡形もなくこの時空から消してしまった」 大人版朝比奈さんの声に冗談の色は微塵もなかった。 いつだって突然だった非日常。それがまたとんでもない形で俺たちの前に立ちはだかろうとしている。 「一体何者のしわざなんですか!? 誰が朝倉を復活させたんです?」 朝比奈さん(大)は一瞬困ったように目を伏せてから、 「ごめんなさい。言えません」 「えっ」 俺は当惑した。どうしてだろう。 「キョンくん。これからのあなたの行動に変化が及ぶからです。今回、わたしが直接あなたにできることは、ほとんど何もないといってもいいくらいなの。あなたひとりでも解決できない。SOS団員全員の行動がうまく行かないといけません」 俺だけじゃない、って、それは一体……。 「詳しく言うこともできないんです。未来は微細な原因の集合で絶えず変化するものなの。いつだったか、わたしがあなたにわたしのホクロの位置と形を言ってしまったことがあったでしょう?」 そう言われて俺は一年近く前の記憶を掘り返した。……そういえばあったな、そんなことが。どぎまぎして身動きできなくなってしまった、入学して間もない俺の記憶。 「あれだけで、誰が初めにホクロのことを知ったのか分からなくなってしまった。それは、わたしがうっかりしていたから。既定事項だったはずの物事が、不明瞭になってしまうの」 分かるような、分からないような……。確かに、これまでどっちが原因か分からないようなことはいくつかあった。 鵜が先か卵が先か、って奴だ。例えば俺がハルヒに言ったあの台詞「世界を大いに盛り上げるための、ジョン・スミスをよろしく!」あれを俺はハルヒから聞いたが、ハルヒはそれを四年前に現れた俺から聞いたわけだ。どちらが先に言ったのか分かったものじゃない。そうか、知っているし、禁則事項と明確に決まってはいないけれど、言えないことってのもあるんだな。 「分かりました。何が待ってるのか分かりませんけど、俺はあなたも部室の朝比奈さんも、もちろんハルヒたちのことも信じています」 「ごめんね……キョンくん」 朝比奈さんは曇り顔になった。古泉がいつか言っていた。この表情や振る舞いは、言わば演技かもしれないと。 実際、俺は二月の誘拐の一件で、この朝比奈さんへの疑いを少なからず抱いてしまった。自分のいる未来のために、過去の彼女やこの時代にいる俺たちを都合よく操っているのではないか、と。だが、今回はSOS団そのものに攻撃が 仕掛けられている。そんな猜疑心は今はお預けにしておくべきだろう。 「朝倉涼子から聞いたと思いますが、次はわたしが狙われています」 朝比奈さん(大)は気を取り直して続けた。 「子どもだったわたしが消えてしまうと、その間、わたし自身がこの時代に来ることができなくなります。だから、わたしは今回キョンくんにできる事が本当にないのも同じ……。できることではなく、できないことを伝えにわたしはここへ来ました」 そういうこともあるんだな。未来人の優位性、だったか。過去に対して未来は万能だとどこかで思い込んでしまっていたが、どうやら必ずしもそうではないらしい。 俺がそう思っていると、温かく、柔らかい気配を感じた。初めてこの朝比奈さんと会った時と同じように、彼女は俺の肩に額を当てていた。 「がんばってね……キョンくん」 声が震えているように感じたのは気のせいだっただろうか。十秒ほどで大人版朝比奈さんはいつもの色っぽい笑顔に戻り、ウィンクをすると、俺が瞬きする間に消えた。時間跳躍にはどれだけか手間がかかるものかと思ったのだが、俺がそれを見極める暇もないなんてな。 我を取り戻すために、俺は深呼吸をする。古泉、待ってろ。必ずお前を元に戻して見せるし、朝比奈さんを消させはしない。まずは長門に連絡をとらなければならないだろう。あいつに負担をかけたくないのは事実だが、SOS団そのものの存続が危ぶまれる今は、その限りではない。ごめんな、長門。また力になってくれ。 俺は自宅に入って一言声をかけると、再び自転車に乗って、今度は長門のマンションを目指してペダルを踏み込んだ。 ――5―― 「入って」 耳馴染みとなったインターホン越しの声を聞いて、俺はエントランスをくぐる。 朝比奈さんが二人になったあの一件以来来ていなかったマンション。皮肉なことだが、ここに来ないことがSOS団の平和の証なのかもしれない。いつか、何も気にすることがなくなった日に、ハルヒや朝比奈さん、古泉と一緒に長門をびっくりさせるために来るのもいいかもな。あいつがどんなリアクションをするのか、興味深くもある。 俺がエレベーターを降りてドアの前に行くと、インターホンを押す前にドアが開いた。 「長門……」 「分かったことがある」 長門は俺を中に促しつつ言った。俺はコタツテーブルの向かって左側に腰を下ろす。 「情報統合思念体急進派が、秘密裏に自らの一部を独立させていた」 お茶を出したりなどの前置きを一切しない長門というのも珍しかった。自分から先に話すことこそ稀だが、こいつが単刀直入に重要事項を言うこともまた滅多にない。 「……まずお前の話から聞いたほうがよさそうだな。続けてくれ」 長門は顎を数ミリ引く特有の肯定姿勢をみせて、淡々と話し出した。 「急進派は長い間主流派の姿勢に異を唱えなかった。その間に、自情報の半分を分解し、再構成した。思念体は各派の意識が『ある』か『ない』かの意識しか持たない。流派ごとの意識は独立していて、一部が分離していても、他の流派は気がつかないケースが見られる。そうして思念体は意識を分け流派を分けていった。今回もそれに近いことが行われたのだと推測できる」 「……」 すぐに考えを整理するのは困難な、言わば抽象論だった。情報統合思念体ってのは、そんなアメーバみたいな増え方をする存在なのか? 「実体を持たないから質量もない。よって身体的感覚による存在の認知は不可。情報量を計測する概念もない」 俺はますます分からなくなる。これまでえらい高度な存在だと思っていたが、ある意味単純なことを平気で見過ごしたりするのだろうか? 「人類とは意識レベルが根本的に異なる。完全に理解しようとすることは無為」 長門の言葉に、俺は少し手前まで話を戻す。 「……それで、その急進派は、何でまた急に分離したんだ?」 「涼宮ハルヒは自らの能力を弱めつつある。このまま行けば、遠からず彼女の力は消滅しうる。おそらく、急進派は観測のみの現状を打破したいと考えた。そして、その考えに基づいて行動することを選択した」 ある意味人間的だな。欲望の赴くままに行動するか。だが普通はそんなこと許されないぜ。統合思念体にはそういう社会のルールみたいな物がないのだろうか。 「主流派は他派と共に急進派そのものを消滅させるか審議している」 聞けば聞くほど人間社会だな。 「ただ、仮にその決定がなされても、独立した方の急進派を抑えることは不可能」 長門は真っすぐに俺を見ていた。日数を重ねるごとに、わずかに増していく瞳の輝き。 「それはまたどうしてだ」 「急進派は、自らを構成する情報を一度素子レベルまで分解し、残った思念体側の情報を用いてアトランダムに意識体の再構成をした。そこに自らの意識を乗せるよう、あらかじめベースプログラムを仕込んで。それは、新しい広域宇宙体を生み出す行為に近しい」 自らをまっぷたつにして、その片方が反対の姿を基本脳思考形態を残してまるっきり変えちまったってことか? 人間界だったら倫理感を巡って何年も議論になりそうな行為だな。そりゃ。 「普通はそのような行為をしない。わたしの知る限りにおいて、意識体の行為においても非常に稀有」 半分死ぬようなものだからな。それに、失敗するとか考えなかったのか? そいつら。 「涼宮ハルヒの力に、そうするだけの価値があるのだと判断したためだろう」 ハルヒの力のために半分自殺するような真似をするのか……すまんが俺には理解できそうにないな。急進派とやらは。 「ってことは」 俺はようやくさっきまで次々と俺の元を訪問した人たちを思い出し、 「あの朝倉涼子を作ったのは……」 「朝倉涼子……?」 俺は長門に森さんと朝倉と大人版朝比奈さんに会ったことを話した。朝倉のくだりになると、長門は驚いたように数度瞬きをした。 「わたしや情報統合思念体が感知し得なかった……」 つぶやくような長門の台詞に俺は仰天した。……何だって!? 「おそらく、その朝倉涼子は思念体が既知とする結合法則とはまったく異なる規則によって構成されている。ゆえに、わたしや統合思念体には存在の認識が困難。我々の認識方法に対するアンチプログラムを持っていると思われる」 それじゃまるでステルス殺人鬼じゃないか。いや、今回の朝倉が殺人鬼と決まったわけでもないが。 「我々に敵対する要素が確認できるだけで、危険度が含まれることはまず間違いない」 長門は鈴の音のような声で続ける。やっぱり平和的解決は無理なのか。 「わたしの対抗処置にも限界があるかもしれない。今回の朝倉涼子と急進派は、まったくの未知数。行動も予測不能」 長門。今は仮にも春なんだぜ。そんな心が凍りつきそうなこと、冗談だって言うものじゃないだろう。 「……本当のこと」 長門は顎をわずかに引いた。どこか後ろめたそうに見える。 「このままだと、朝比奈みくるも消えてしまう」 今やはっきりと分かる。長門は……動揺していた。 第二章
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タイトル 響「今度の休日に貴音と二人で出かけることになったぞ!」 執筆開始日時 2012/02/19 元スレURL ログ速URL 概要 貴音「響少しお話があります」 響「なんだぞ貴音」 貴音「ついさきほどぷろでゅーさーからこのような面妖なものを貰ったのですが...」 響「...これは遊園地のチケットだぞ!」 タグ ^四条貴音 ^我那覇響 まとめサイト プロデューサーさんっ!SSですよ、SS!
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875 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/09(金) 11 18 35 ID 9Ily4tSB0 とりあえず本人と面識のないまとめの人と 14歳の子と淫行したvioletはもう許すってことでいいんじゃね? 話がややこしくなるからさ 直接今回の事件に関係ないし、逮捕とかそうなったら彼らの将来がやばい 878 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/09(金) 11 22 53 ID 9Ily4tSB0 877 だって話ややこしくなるだろ そもそも二人は付き合っていたんだから淫行といっても強姦じゃなくて和姦だから罪になるのも難しいだろ まとめの人もただまとめていただけど美音とは友達でもないわけだしな 884 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/09(金) 11 27 28 ID 9Ily4tSB0 879 淫行っていうけど金はらってしたわけじゃないし、無理やり強姦したわけでもなく お互い恋人同士だったんだからお互いのぞんでやっていたわけだから それで逮捕されるっておかしくねーか? 今回自殺とはしかも関係ないんだし彼とまとめの人をつるしあげると話がややこしくなるだけ 889 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/09(金) 11 31 33 ID 9Ily4tSB0 885 そんなこといったら中学生で非処女な子は全員おかしいってことになるんだが。 きりがないだろややこしくなる一方でよ 898 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/09(金) 11 35 56 ID 9Ily4tSB0 今回の事件の論点は美音の自殺した原因だろ? 淫行は全く関係なくねーか? だいたい淫行したって証拠なくね?マナにメッセできいてみたら清い交際してたって返事きたぞ 906 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/09(金) 11 42 43 ID 9Ily4tSB0 903 いやだからvioletと付き合う前にも彼氏がいたわけだからそいつらが淫行してたんじゃねーの? だからヤリマンだのいわれていたんじゃないか? violetが淫行してきたって決め付けるのは話がはやすぎるだろ 909 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/09(金) 11 45 01 ID 9Ily4tSB0 907 いやいやつかまってからじゃ遅いだろ なんかの事件でチカンの冤罪かけられてなにもやってないのに世間から白い目でみられて社会から排除されたって事件もあるしな 美音とvioletはきよい交際してたって上でもいわれてるし可能性的に低くないか? 918 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/09(金) 11 51 39 ID 9Ily4tSB0 violetは美音の悪口いってなくね? むしろ恋人同士だったんだからvioletは美音の精神状態を支える存在だったんじゃね? 淫行っていうけどそういう行為することでも美音の精神を落ち着かせてたんじゃ? むしろvioletは美音の精神状態を支えていた存在なんだから逮捕されるとかいうのは筋違いじゃねーか? 929 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/09(金) 12 03 21 ID 9Ily4tSB0 この事件が騒ぎ立てているのは美音が自殺した原因だろ? マナとかゆうきちは直接といってもいいほど自殺に関与しているから罪になってもおかしくないが violetの場合はただ美音の彼氏だったっていうだけで罪はないわけだから彼の顔を晒したりするのは筋違いだろ 逆に自分の立場と考えてみたら迷惑だろ 937 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/09(金) 12 07 21 ID 9Ily4tSB0 935 いやだから彼氏だったっていうだけでなんでvioletの将来が潰されないといけないんだ? 自殺した原因つくったのはマナたちだろ 948 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/09(金) 12 11 37 ID 9Ily4tSB0 943 それはお前の推測だろ violetと付き合う前の元彼と淫行していたからヤリマンっていわれてたかもしれない可能性があるって上で一応書いたんだが・・ 959 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/09(金) 12 18 02 ID 9Ily4tSB0 954 だから恋人同士だったからお互い望んでやっていたにしても 元彼たちが淫行していたからやりマンって言われていたにしても 自殺に関係ないだろviolet 966 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/09(金) 12 21 24 ID 9Ily4tSB0 そう考えると淫行してた可能性のある元彼を追及すべきじゃないか? violetに焦点をあてるのは筋違いだろ 966 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/09(金) 12 21 24 ID 9Ily4tSB0 そう考えると淫行してた可能性のある元彼を追及すべきじゃないか? violetに焦点をあてるのは筋違いだろ 61 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/09(金) 12 57 46 ID 9Ily4tSB0 53 じゃあマナもvioletも無罪ってことでいいんじゃねーか? 俺も彼らに同情してきたし いろいろ複雑な人間関係の中で苦労してたんだろうな 93 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/09(金) 13 22 39 ID 9Ily4tSB0 関係者全員で美音の両親に真実を話しにいくっていってるんだから この事件はもうこれで終わりでいいだろ なんで逮捕とか法的な話になるんだ? まだ大人でもない彼らに法とか重すぎんじゃね? 同情してくる 139 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/09(金) 13 52 30 ID 4Q7kpW0jO 106のやつは金はらってるし援助交際だから罪なんだろ violetは金なんてはらってないんだから罪とかそういう話しとはちげーだろ 166 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/09(金) 14 06 19 ID 4Q7kpW0jO 151のやつはお互いに恋愛感情がなかったからアウトなんだろ violetの場合は恋愛してたんだから違うだろ