約 2,581,253 件
https://w.atwiki.jp/love_eating/
食べるの大好き姉妹の作る栄養ページへようこそ WIKIの使い方が良くわからないけど、とりあえず例えば食べあわせとか、夏に食べるとよいものとか、症状別とか、そういうのをまとめていこうという試みです。 テレビ(withoutあるあるw)やネットで見た情報をリンクしていきます。 リンク集 お取り寄せ 名産リンク集 食材リンク集 マナーリンク集 レシピ集 解らない時に読むもの @wiki FAQ @wiki 初心者講座 @wiki マニュアル @wiki 便利ツール
https://w.atwiki.jp/happy_news1/pages/190.html
#weblog 発掘あるある大辞典 の 番組内容捏造事件の件に フジテレビ社長がテレビで謝罪をしました。 今、見ましたが・・・ 何あれ。 真正面見て話していると思ったら、 真正面のカメラの脇にある原稿を読み上げてる んじゃん。 だって、目線がずれてるもん。 一度も正面を見ることなく、謝罪? あのぐらいの文章なら、頭の中に入れたら? 視線そらしてもいいから、ちゃんとカメラのほう 見て謝ったら? 心がこもってなく感じます。 まぁ、だから、捏造問題は、消えないんでしょうけどね
https://w.atwiki.jp/kuizu/pages/4555.html
ばくしょう― 自作 元は『発掘!あるある大事典II』の代替特番として放送されその後レギュラー化、 2010年に終了した後も特番として何度か放送されたフジテレビ系列のお笑い番組で、ベルトコンベアに芸人が乗るスタイルで一世を風靡し、 響、ジョイマン、クールポコらが「これの芸人」と呼ばれたのは何? (2016年8月3日 2016年7月のQui2投稿問題まとめ。 ) タグ:TV・CM Quizwiki 索引 な~ほ 中村仁美 木本武宏
https://w.atwiki.jp/yukiyuna/pages/343.html
「結城友奈は勇者である」Blu-Ray/DVD初回特典のPCゲームに関する内容を考察するページ。 第一巻特典 結城友奈は勇者である劇の練習新世紀になっても、株や投資神託は存在する 初め、ぼたもちを食べなかった夏凜が観念して食べるまで、数日かからなかった。そして夏凜も今ではその味を認めている。 「東郷さんに剣をもったからにはチェストと言うべきと教わってて」 「元は二丁の斧が武器の予定だったんだけど」 「神樹様は大地深くに根を張っていて、ここら一帯に記憶されている伝承や事象の情報を神の力でアクセス、抽出することができる…それが精霊」 うどん 炎天下の戦い 東郷美森 風の決意 犬吠埼風の日常 弱点を克服せよ ゆうしゃぶ! お泊り会 ゴッドハンド友奈 第六巻特典 結城友奈は勇者であるS園子様、讃州中学に現るへいへいわっしー、園子だよ~ 園子のつける愛称 園子の精霊 「友奈ちゃん、それ似てる」 密着、結城友奈24時供物は戻ってきた? 昼だけあって、星は見えなかった その名は国防仮面「だって完成型勇者なんだから、次期部長候補の一角になっているのよ、夏凜は」 「樹だけだわ、私の癒やしは。にぼしあげる」 「目の良さに関しては自信があるので」 「持久力つけたつもりだけどね~ブランクは長かったかな~」 樹のデビュー 「国防仮面は、私なのよ」 「無理ですぅ!無理ですぅ!無理ですぅ!(←エコー)」 犬吠埼風はおばけが苦手である「ワンオラクル方式で、お姉ちゃんが引いたカードは……」 「『戦車』の逆位置。意味は……暴力」 「ちなみに、別腹は立証された現象よ。」 「お姉ちゃんにエサをねだって、エサをもらったらお姉ちゃんは目に入ってない様子で食事に集中しちゃったり……」 「気配でバレバレよ。驚かすならちゃんと気配を殺さないと」 「『続日本記』にも記述がある、日本で馴染み深い油よ。主な用途は食用と化粧品用。零戦の燃料として使われたこともあったらしいわ」 犬吠埼樹の占い館生徒に行っている樹の占い 「ありゃ、お箸がない。すみませーん。お箸くださ~い」 兄が来る!?「猫の飼い主募集のポスター、できたよ~」 「勇者システムは次の段階へアップデートされるらしいから……勇者のデータは必要になるはず……」 「大赦も部署によって仕事が早かったり遅かったりするから~」 幼夏凜 新旧部長対談 ラブレター事変 お泊り会~東郷と夏凜の場合~「にぼっしー、君に決めた~」 「うん、頑張るよ~!!勇者は根性!!」 「夏凜お姉ちゃんって呼んでいいですか?」 「にしてもアンタ占いに興味でるとはね」 「親戚からそれぞれカツオが別々に届いた時は、ワァオって思ったわ。」 「あれは合宿で…二人で寝ようとしてた時…」 「最高だよ~人をだめにするよ~」 「御無礼。5200は10400」 「夏凜ちゃんの家に行ってもいい?足治ってからは全然行ってないし」 「なんだか私、園ちゃんを見てるとドキドキしてくるんだ!」 「あとは、どじゃあぁぁん!勇者ハンド!」 私たちの未来 その他時系列結城友奈は勇者である 結城友奈は勇者であるS タイトルの由来 神樹様の恵み 注意事項サカラバサア!こんにちはー! そんな君は8割人間! 未収録BGM 特殊起動ボイスうどんの日 私たち三人は……ズッ友だよ 占いの日 音量調整用ボイス猫が顔を洗う 山が笠を被る 宇宙、あるいは神、あるいは真理、あるいは全、あるいは一 勇者の章特典 結城友奈は勇者であるA新しい勇者部 喜びを運ぶ 日々を慈しむ 2人の休日 園子様の見た夢 夏凜とキャンプと二刀流 スタンド・バイ・ミーお姉ちゃん 勇者部地底へ 友奈、たまには妹になる 未来の勇者部を担う貴方に 第一巻特典 結城友奈は勇者である 劇の練習 新世紀になっても、株や投資神託は存在する 「新世紀」は「神世紀」の誤字? 株や債権があるということは神世紀になっても資本主義経済? 初め、ぼたもちを食べなかった夏凜が観念して食べるまで、数日かからなかった。そして夏凜も今ではその味を認めている。 第三話で夏凜はぼた餅を拒否している。 「東郷さんに剣をもったからにはチェストと言うべきと教わってて」 示現流 - Wikipedia 示現流(じげんりゅう)とは、薩摩藩を中心に伝わった古流剣術。流祖は東郷重位。 掛け声は「エイ」であるが、あまりに激しいため「キィエーイ」という叫び声にも似たものとなる。 「元は二丁の斧が武器の予定だったんだけど」 夏凜は三ノ輪銀の端末を引き継いでいる。 「神樹様は大地深くに根を張っていて、ここら一帯に記憶されている伝承や事象の情報を神の力でアクセス、抽出することができる…それが精霊」 各精霊は四国の伝承をモチーフにしているものが多い。 うどん 炎天下の戦い 東郷美森 風の決意 犬吠埼風の日常 弱点を克服せよ ゆうしゃぶ! お泊り会 ゴッドハンド友奈 第六巻特典 結城友奈は勇者であるS 園子様、讃州中学に現る 「その後の園子」のゲーム化であるが、一部省略や追加された部分がある。 へいへいわっしー、園子だよ~ Pixivのネタ? 「ゆゆゆ詰め2」/「赤とろ」のイラスト pixiv imageプラグインエラー 画像を取得できませんでした。しばらく時間を置いてから再度お試しください。 園子のつける愛称 友奈:ゆーゆ 東郷:わっしー 風:部長 樹:イッつん 夏凜:にぼっしー 園子の精霊 烏天狗(鷲尾須美は勇者である 第八話) 獏 枕返し 獏と枕返しはPS Vita「結城友奈は勇者である 樹海の記憶」で使った園子の能力と関係? 「友奈ちゃん、それ似てる」 「友奈ちゃんそれ面白い」(「劇の練習」) 密着、結城友奈24時 供物は戻ってきた? 「でも供物が戻ってきたのなら、自分のパーツなわけだから、すぐ馴染んでくれてもいいのにねー」 それは、確かに最近気になってきていた。 一瞬でもっていかれたのだから、戻ってくる時も一瞬ではないかと。 供物は戻ってきたのだろうか。 満開の力を使った代償が、身体の欠損であるならばその瞬間に等価交換は成立している。 なのに、戻せるものなのだろうか。 何かを新たに与えられたのではなく…? 今までには見られなかった傾向だが、これは完治手前の私達にも言える事だった。 長時間動くと、疲労しやすいのだ。 →続編のための伏線? 昼だけあって、星は見えなかった バーテックスの出現がしばらくないことの暗示? 星は見えない→見えないだけでバーテックスの脅威は残ったままということの暗示? その名は国防仮面 「だって完成型勇者なんだから、次期部長候補の一角になっているのよ、夏凜は」 次期部長が夏凜になる伏線? 「樹だけだわ、私の癒やしは。にぼしあげる」 夏凜がにぼしをあげる描写があるのは樹に対してだけ。(劇の練習) 「目の良さに関しては自信があるので」 スナイパーとしての経験? 「持久力つけたつもりだけどね~ブランクは長かったかな~」 勇者時代の鍛錬。(鷲尾須美は勇者である) 樹のデビュー 藤原さんは結城友奈は勇者である 第九話で登場。 「国防仮面は、私なのよ」 ウルトラマンセブン最終回のパロディ。 「ウルトラセブン」最終回#2 衝撃の告白 「無理ですぅ!無理ですぅ!無理ですぅ!(←エコー)」 「頼ってしまいました…頼ってしまいました(←エコー)」(劇の練習) 犬吠埼風はおばけが苦手である 「ワンオラクル方式で、お姉ちゃんが引いたカードは……」 ワンカードスプレッド(One Card Spread)(タロット占い講座) 「『戦車』の逆位置。意味は……暴力」 勇者部電子広報-占い VII 戦車 逆位置:争いごとに持ち込まれても、決して受けてはいけません! 負けてしまう可能性大です。 →女子力勝負で負けてしまうということ?(ポイント数では勝つが結局みんなから女子力は認められない) 「ちなみに、別腹は立証された現象よ。」 甘いものは別腹の本当の理由|美肌マニアの美容情報 この別腹を作るのは、オレキシンというホルモンの働きのせい。 オレキシンが脳の視床下部から分泌されると、胃が動き出し、小腸に内容物を送りはじめます。お腹いっぱいだった胃の中に「別腹」ができることになるんです! 「お姉ちゃんにエサをねだって、エサをもらったらお姉ちゃんは目に入ってない様子で食事に集中しちゃったり……」 犬神の頭を軽く撫でるが、ご飯に集中していて反応を返しもしない。(犬吠埼風の日常) 「気配でバレバレよ。驚かすならちゃんと気配を殺さないと」 「気配で見えてんのよ!」(結城友奈は勇者である 第三話) 「『続日本記』にも記述がある、日本で馴染み深い油よ。主な用途は食用と化粧品用。零戦の燃料として使われたこともあったらしいわ」 椿油 - Wikipedia 利用の歴史は古く、続日本紀には、777年、渤海国使が帰るときに海石榴(つばき)油を所望したので贈った、との記述がある。 ツバキ油は純油なので、太平洋戦争時にゼロ戦の燃料として使われたようである。 犬吠埼樹の占い館 生徒に行っている樹の占い http //hello.2ch.net/test/read.cgi/anime2/1432468939/19 19 :名無しさん@お腹いっぱい。@転載は禁止:2015/05/24(日) 21 21 02.18 ID 5jlnPlAh0 この乙もう253回目ッス 特典ゲームの占い ピラミッドと呼ばれるスプレッドみたいだな 現状1:死神の正位置 現状2:女帝の逆位置 現状3:隠者の逆位置 解決の鍵1:魔術師の正位置 解決の鍵2:審判の正位置 最終予想:恋人の正位置 ラブズッキュンからして恋についての占いなので 現状 カップルが別れそう(死神→離散、終局) 原因は嫉妬からくる誤解?(女帝→嫉妬。隠者→誤解) 解決の鍵 よりを戻すチャンスがある(魔術師→可能性、機会。審判→復活、改善) 最終予想 仲直りする こんな感じかな? 仲直りのチャンスを逃さないためのおまじないがラブズッキュン? 「ありゃ、お箸がない。すみませーん。お箸くださ~い」 本編のかめやでは箸はセルフサービス制となっており、各テーブル卓にまとめて置かれている。 兄が来る!? 「猫の飼い主募集のポスター、できたよ~」 夏凜も入部当初、猫の飼い主募集ポスターを作っている。(結城友奈は勇者である 第四話) 園子の芸術性は小学校の遠足で高く評価されている。(鷲尾須美は勇者である 第四話) 「勇者システムは次の段階へアップデートされるらしいから……勇者のデータは必要になるはず……」 次の段階へとアップデートについては「その後の園子」で語られているが、園子から風へ話した描写はない。 →園子は東郷に話したあとに勇者部にも話した? →風は大赦などから次の段階へのアップデートの話を聞いた? 「大赦も部署によって仕事が早かったり遅かったりするから~」 幼夏凜 右下の撮影日が290/7/28となっていることから10年前なので4歳。 新旧部長対談 ラブレター事変 お泊り会~東郷と夏凜の場合~ 「にぼっしー、君に決めた~」 アニメポケットモンスターのサトシ? 「うん、頑張るよ~!!勇者は根性!!」 「勇者は根性、だよね~ミノさん!」(鷲尾須美は勇者である 第八話) 「夏凜お姉ちゃんって呼んでいいですか?」 「いやどっちかっていうと樹を妹に欲しい」(劇の練習) 「にしてもアンタ占いに興味でるとはね」 「はぁ……ほんと姉バカね。私は占いとか興味ないし、先に戻ってるから」(犬吠埼樹の占い館) →この後おまじないの効果を知って興味がわいた? 「親戚からそれぞれカツオが別々に届いた時は、ワァオって思ったわ。」 両親は亡くなっているが親戚はいる("別々"ということは複数)ことがわかる。 「あれは合宿で…二人で寝ようとしてた時…」 鷲尾須美は勇者である 第六話より 「最高だよ~人をだめにするよ~」 人をダメにするソファ ニコニコ大百科] 「御無礼。5200は10400」 御無礼は「むこうぶち」の主人公「傀」の決めゼリフ。 御無礼(ごぶれい)とは【ピクシブ百科事典】 5200を10400と点数申告しているため割れ目ルール(収支二倍)と思われる。 ※子の点数→親の点数を申告であれば10400ではなく7700となる。 ※素の点数→本場による点棒を追加した点数を申告であれば300の倍数になる(ロン和了りの場合)ため+5200で10400となることはない。 参考 正式な点数早見表 - 麻雀ルール・無料ジャン Wikipedia - 麻雀の得点計算 「夏凜ちゃんの家に行ってもいい?足治ってからは全然行ってないし」 足治る前はよく行っていたということ? 「なんだか私、園ちゃんを見てるとドキドキしてくるんだ!」 続編や乃木若葉は勇者であるなどへの伏線? 「あとは、どじゃあぁぁん!勇者ハンド!」 どじゃあぁぁん!→「どじゃーーん。ラァァァァメェェェェェン!!」(お泊り会) 勇者ハンド→ゴッドハンド友奈 私たちの未来 その他 時系列 結城友奈は勇者である http //hello.2ch.net/test/read.cgi/anime2/1420721377/96 96 名前:名無しさん@お腹いっぱい。@転載は禁止[sage] 投稿日:2015/01/08(木) 22 37 56.40 ID yh99sfJf0 > 1乙はきちんと 前スレで言ってた特典ゲームの時系列、頑張って考えてみたけどこれが限界だった。 これでも本編で日付が明示されてる猫引き取りを一週間繰り上げてるというね。 歌テストよりロコドル本番が後なのは確定と考えると、これしかなかったんだよ…… まあ、忙しさのイメージは理解してもらえると思う。友奈がにぼっしーのカレンダー全部に丸をつけるのも納得 日付に関しては、だいたいこのあたりって感じでアバウトに決めてるから、数日前後するものもある。確定してるのは 裏五箇条考案は大道具の前夜、風欠席は火曜日、河川掃除はその週末、旅館へ行くのは土日で依頼がくるのはその週 ろこどる本番は依頼から約一ヶ月後の土曜、お泊り会は金曜で、翌週はテスト ※本編4話は途中で時間が飛んでいる可能性がある。具体的には、歌のテスト当日からオーディション応募辺り。 結城友奈は勇者であるS http //hello.2ch.net/test/read.cgi/anime2/1432355149/741 741 :名無しさん@お腹いっぱい。@転載は禁止:2015/05/24(日) 16 05 56.69 ID wX7ucM0H0 > 723 前にも書いたけど多分これかと 占いの館 ↓ お化け屋敷 ↓ (演劇大成功) ↓ 園子様 ↓ 新旧部長 ↓ 兄くる、24時、ラブレター→国防仮面、お泊り会→私たちの未来→国防仮面(この四つの時間順不明) 占いの館とお化けは学園祭の前でお互いの時間関係も作中で詳しく説明したので確定 園子様はその後の園子で既に確定 新旧部長の回は風が園子の歓迎会をやると言い出したから多分園子様転校の直後 ラブレター事変の風は恋バナ蒸し返し十五回目だけどまだ出禁喰らわれていない けど国防仮面の回ではあの話は完全にNGワードされてるからラブレター事変の後…のはず お泊り会の回園子が初めて夏凜アパート訪問、未来ではもう馴染んでいるから確定? 未来の回で樹がオーディションのことを発表、国防仮面で少し進展があったから多分間違っていない? まだ二週目始めてないのでこれが限界、長文ですまん タイトルの由来 「結城友奈は勇者であるS」のSは制作のみなとそふとによる人気作品「真剣で私に恋しなさい!」の続編「真剣で私に恋しなさい!S」のオマージュと思われる。 →真剣で私に恋しなさい!S ※リンク先R-18につき注意 神樹様の恵み 「結城友奈は勇者であるS」神樹様の恵みである「メイド水着」はStudio五組の人気作品「咲-Saki- 阿知賀編 episode of side-A」のPSPゲームで配信されたメイド水着が元ネタ? →スペシャル:穏乃&憧衣装 プロダクトコードの配信について 咲-Saki-阿知賀編 episode of side-A 注意事項 「結城友奈は勇者であるS」では起動時に本編視聴有無を問う選択肢「はい」「いいえ」「うどん」が表示される。 「はい」以外を選ぶとゲームが強制終了する。 一度「はい」を選んだ後はトップ画面の「注意事項」からもう一度見ることが出来る。 サカラバサア!こんにちはー! OP「ホシトハナ」のイントロ。 そんな君は8割人間! ラジオ「結城友奈は勇者である 勇者部活動報告」のぱるにゃすネタ。ラジオ第3回参照。→ラジオ 未収録BGM 「その名は国防仮面」正体発覚時のBGM、「私たちの未来イベント」CGのBGM、神樹様の恵み・神樹様のおまけ解放時のBGMは音楽鑑賞モードやその他の媒体には収録されていない。 特殊起動ボイス うどんの日 →そば・うどん業界.com 毎年7月2日頃に暦の上の「半夏生(はんげしょう)」が来ますが、この日を「うどんの日」と1980年に香川県生麺事業協同組合が制定し、以来「半夏生」の日が「うどんの日」になっています。(2011年は7月2日) 「半夏生(はんげしょう)」夏至から数えて11日目。毎年7月2日頃から七夕(7月7日)頃までの5日間が半夏生となります。農家においては田植え終了の目安の日です。半夏生(はんげしょう)のころは、天から毒気が降るという言い伝えがあり、井戸に蓋をしたり、酒や肉を断ったり、野菜や筍を食べるのを控えたりする風習が各地にありました。讃岐地方の農家では半夏生のころ、田植えや麦刈りが終わった労をねぎらう為に、うどんを打って食べる風習があり、それにちなみ「うどんの日」の由来となりました。 ※ちなみに毎月1日は丸亀製麺の「釜揚げうどんの日」として半額になる。 私たち三人は……ズッ友だよ 勇者御記 298.7.10 →鷲尾須美は勇者である 全体考察 占いの日 音量調整用ボイス 猫が顔を洗う →なぜ、猫が顔を洗うと雨が降るのか。 HappyLifeStyle 現在、最も有力とされているのが「湿気説」です。 この謎をひも解くには、猫のひげなくしては語れません。 猫のひげは、優秀なレーダーとしての役割があります。 辺り周辺の障害物を感知することができる「定規」。 風の向きを確かめることができる「風向計」。 湿度の変化を感じ取ることができる「湿度計」。 さて、この優秀なひげには「湿度計」としての役割もあると言いました。 一般的に雨雲が近づくと、湿度が高くなりますね。 湿度が高くなれば、湿度に敏感なひげが湿気によって重くなり、垂れてきます。 たれてきたひげが気になり、猫が前足で顔を洗います。 この様子を見た昔の人が「猫が顔を洗うと雨が降る」と言い当てたようです。 山が笠を被る →富士山に笠雲がかかった 日本気象協会 「富士山が笠をかぶれば近いうちに雨」という天気俚諺があります。 多くの天気俚諺の中でも、この言い伝えは最高の的中率を誇っています。 季節的に見ると、春と秋に現れれば的中率は78%、夏なら75%、冬なら70%です。 富士山には、周囲に高い山がないため、山越えの気流によって様々な笠雲ができます。 水蒸気を多く含んだ強風が富士山に吹きつけると、山腹に沿うようにして上昇気流が起きます。 そして、山頂で雲が発生。雲が富士山の山頂で静かに止まっているように見えるのは、 風下側では下降気流となって、雲粒が消えてゆくためです。 宇宙、あるいは神、あるいは真理、あるいは全、あるいは一 鋼の錬金術師 真理の扉 →真理(しんり)とは【ピクシブ百科事典】 「オレはおまえ達が"世界"と呼ぶ存在」 「あるいは"宇宙"、あるいは"神"、あるいは"真理"」 「あるいは"全"、あるいは"一"」 「そして」 「オレは"おまえ"だ」 勇者の章特典 結城友奈は勇者であるA 新しい勇者部 喜びを運ぶ 日々を慈しむ 2人の休日 園子様の見た夢 夏凜とキャンプと二刀流 スタンド・バイ・ミーお姉ちゃん 勇者部地底へ 友奈、たまには妹になる 未来の勇者部を担う貴方に
https://w.atwiki.jp/indexorichara/pages/2220.html
ある『客人』がこう尋ねた。 「本気なのね?」 ある『客人』はこう応えた。 「あぁ、本気だとも。ニュースで『シンボル』が報道された今こそ絶好の・・・!!!」 ある『客人』は常のように監視報告を行う。 「今の所警備員達に妙な動きは無いでぇーすっ」 刺客という名の『客人』達は静かに、しかし心だけは荒々しく強襲する機会を図る。 時刻は午後4時を回り、夏の日差しもようやく陰りが見えて来た頃碧髪の少年界刺得世は本日2度目の許可外出に繰り出していた。 「(何か、色々面倒臭くなって来たな。リノアナの件にしろチェス好きなオッサンの件にしろ俺の予測とは結構ずれてきた感がある)」 特に目的地など決めずに、ブラブラと当ても無く街を彷徨い歩く。多くのビルが立ち並ぶここ第5学区には幾らでもある路地裏を口笛を吹きながらぶらつく。 路地裏は影になっているため、夕方とはいえ体感的にまだまだ暑く感じられる空気の渡る少年にとっては望ましい環境と言える。 「(『外』へ出向く前に、もう少し情報収集をしておいた方がいいかもな。・・・確か花多狩姐さんの話だと、数日中に多くの救済委員が集う救済会議なんてモンが開催されるんだよな。 十二人委員会の1人として出席して情報収集するのも悪くない。後で鴉に連絡しとこう。ヒバンナの姉貴を見舞いに病院へ来てた筈なんだが、もう帰っちまったみてぇだし)」 骨折のために常に左腕を固定している違和感を抱えながら歩く界刺の足跡には、実はある一定の特徴があった。 それは、『警備員達の監視網から外れた路地裏を歩いている』点。【叛乱】の結果多くの風紀委員・警備員が入院中の総合病院の周囲は現在健在な警備員が見回っている。 界刺も昼頃の外出では警備員の警戒網の中を歩いていた。しかし、今回はその監視網から外れた区域を歩いている。 「(さて・・・華憐が言ってた“尾行者”はどの辺で仕掛けて来るか。このタイミングで真刺達を尾けてたってことは間違い無く『シンボル』が狙い。 涙簾ちゃん達に叱られるのを覚悟で破輩以外には内緒で外出して来たんだ。『怪我人の俺』という餌に喰い付いて貰わなきゃ困る)」 理由は苧環が齎した情報。高位の『電撃使い』である彼女は、お嬢様学校に通う生徒を狙った誘拐等への対策のために外出時は意識的に電波レーダーを張っている。 そんな彼女は病院へ来る前に妙な感覚を抱いた。具体的には不動・水楯・仮屋と自分含む常盤台生が合流して以降、 自分達と距離を狭めたり遠ざかったり等の不審な挙動を見せる人間が居ると電波レーダーで看破したのだ。但し、途中からレーダー網に掛からなくなったために、 苧環としては“尾行者”なのかそうでないかの確信は持てず、とにもかくにも界刺の判断を仰ごうと考えたのだ。 この情報を伝えられた界刺は苧環に口止めをしている。元々の予定で夕方にも外出することになっていた身としては好都合な展開。 苧環の感覚が正しいのか間違っているのかなど特に気にしてもいない。火の無い所に煙は立たない。遅かれ早かれ『シンボル』は狙われる。ならば・・・ 「(『光学装飾』の監視では、特に妙な動きをしてる人間は見当たらない。いざとなったら警備員達の警戒区域へ突っ込めるようルートには気を付けてる)」 『シンボル』のリーダーとして襲い掛かって来る危害を排除し、できれば有益な情報を得たい所。それによって【叛乱】の影響が何処まで及んでいるかも見極めたい等と、 連々と思考しながらも警戒を怠らない界刺が道路を隔てた先にある新たな路地裏へ足を踏み入れた・・・その時!! ポタッ!ポタッ!ポタッ! 見上げれば雲一つ見当たらない空・・・それなのに降って来る多量の水粒が碧髪の少年の体を濡らす。 決して雨粒などでは無いそれ等は当然のことながら自然現象では無い。人為的・・・それも超能力という学園都市に生きる者にのみ与えられた特権が次なる姿を見せる。 ピキピキッッ!!! たちまちの内に少年を濡らしていた水粒が氷へと姿を変える。温度変化による固体化では無く、状態変化による液体から固体への変貌。 故に実在の氷には存在する冷たさ等は感じないものの水分子制御による固体化によって界刺の行動を封じ込める。 ガキン!!! 少年の頭上に大きな氷柱が顕現する。空気中に存在する水蒸気を1箇所へ集中させた後に状態変化によって十分な殺傷能力を持たせた氷塊が、 氷漬けによって身動きの取れない少年目掛けて突貫する。ここから何百mも離れた場所で標的を潰す確信を抱いたことで邪な―僅かに引き攣った―笑みを浮かべる刺客足る銀髪少女は・・・ ジュアアアアアアァァァァァッッッ!!!!! 突貫させた氷柱や挙動を封じ込めていた氷が一瞬で解け、更には気化した光景と感触をその身に得る。 半径15m内を赤外線加熱炉化する【千花紋様】によって窮地を脱した少年は、すぐさま『光学装飾』による本格的な光学偽装を展開し、“尾行者”を幻惑及び捕捉に掛かる。 一方、双眼鏡に映る光景が先程と一変したことを認識した少女は視覚による捕捉では無く、干渉している水蒸気を用いて標的の動向を探りながら後退及び新たな攻撃を仕掛け出す。 追う者と追われる者が一瞬一瞬で入れ替わるも、少年少女は互いの目的を達成するために研磨して来た能力を振るう。そこへ、尋常ならぬ想いを込めながら。 「(水分子の制御が奴の能力で揺らがされた・・・やっぱり500mギリギリだと操作精度が相当落ちる!!)」 「(“尾行者”の能力系統は多分涙簾ちゃんと同じ水流操作系。しかも、状態変化を行使できるとなるとレベル4クラスか?)」 銀髪の少女霧流寿恩は安全策に拘る―自分と仇との因縁に本当は『関係無い』標的を潰す実感(ざいあくかん)を殊更強く感じてしまう近距離戦を無意識の内に忌避した―余り、 水分子制御の精度低下を招いた己の戦術ミスに歯噛みする。一方『光学装飾』による走査に集中する界刺は“尾行者”の能力について仲間の能力を参考に分析を続けて行く。 「(あの無駄にキラキラしてる“変人”は光学系能力者の可能性が有力って話。私の氷塊を気化まで持って行った所からして、可視光線だけじゃ無くて赤外線も操作可能なのか!! 奴の光学偽装範囲がどれ程のものなのかは知らないけど、水蒸気による知覚能力を有する私なら視覚に頼らなくても行動はできる!!)」 「(水流操作系で一番気を付けないといけないのは、『人体内部の水分操作が可能か不可能か』だ。今の襲撃を見ると、少なくとも接触無しで人体の水分は操作できないんだろう。 さて、今後“尾行者”の行動としては俺の光学攻撃対策のために水なり水蒸気なりを使った知覚方法を用いながら攻撃を続行するって所か)」 「(怪我をしてるから、足の速さは私の方が上。なら・・・複雑に入り組んでいる路地を利用して奴の光学攻撃から逃れつつ・・・)」 「(んふっ。俺の光学監視を機械や『電撃使い』と同じ代物と思っちゃ困るぜ!!)」 高位能力者らしく、双方共に起きた事象・得た感覚等から相手の行動を的確に分析して行く。ならば、何処で差異が出始めるか。 それは、相手の能力と同系統能力について何処までの知識を有し、現場での情報も合わせて相手が如何程のレベルまで能力行使が可能なのかを予測できるかに尽きる。 カクッ!カクッ! 不可視である“超近赤外線”がレーザーでは無くレーダーとして界刺自身から放たれるのとほぼ同じタイミングで屈折する。 光学操作の『基本』である光学偽装に必須な光の屈折を思いのままに操る界刺は、まず干渉範囲内にある物体から放たれる遠赤外線を感知し周囲の位置取りを把握、 怪しい行動を取っていると見做した者目掛けて“超近赤外線”を屈折させながら差し向ける。当然“尾行者”の体は衝突した“超近赤外線”の何割かを跳ね返すのだが、その反射波を界刺は更に屈折させて自身の瞳へ戻すことで“尾行者”の姿を認識(=暗視と同じ光景)する。 更に、赤外線によって“尾行者”特有の静脈リズムを知覚することで敵が顔を隠したとしても識別可能になった。 『自身から半径500mまで操作可能』と『自身から半径300m及び、自身を操作範囲の一番端にすることを条件に一方向に限り600m先まで操作可能』のどちらが優れているか一概に断言はできないが、 今回の場合は電波レーダーとは違い『視覚できる』赤外線の性質も相俟って後者が前者に勝る結果を生み出した。 「(女・・・か。まぁ、いいや)」 「(こっちへ向かってる!!?まさか、奴の光学監視に引っ掛かった!!?)」 位置を捕捉した界刺の速度が上がる。屈折させるが故の誤差や演算負担等からさすがに通常のレーダーと同等の効果は得られない。 しかし、それに近い効果や通常では得られない効果を生み出した『光学装飾』が次なる一手を打つ。 「【千花紋様】もどき!」 「グゥッ!!?」 半径15m内に限られる【千花紋様】とは違い、“通常”の赤外線加熱は『光学装飾』の制御範囲内であれば何処でも行使可能である。 霧流が遠隔干渉によって水蒸気を液体や固体にしたように、界刺は遠隔干渉によって霧流へ赤外線を押し寄せる。 霧流も咄嗟に操る水を防御用として自身の周囲に敷いた。だが、これが逆に霧流の行動を阻害する結果となった。 近付いて来る“変人”から距離を取りたい―捕捉されたことを理由に『引き上げたい』―思惑を、覚悟を決めて強襲を仕掛けた激情が邪魔したことも大きいと言えるだろう。 「ハァ、ハァ・・・よっこいせっと。んふっ。俺に何か用かな、お嬢さん?」 「・・・!!!」 様々な思惑や感情を抱いた2人が顔を合わすのに数分も掛からなかった。荒い息を整えつつ胡散臭い笑みを浮かべる“変人”を瞳に映し霧流は息を呑む。 強襲そのものは失敗に終わる。ここからは・・・逃げも隠れもできぬ本気のぶつかり合い。 ある『客人』は再び尋ねた。 「対象が止まったわ。ここでやるの?」 ある『客人』も再び応える。 「おぅよ!!ふはははは・・・血沸く血沸く」 ある『客人』は先程までの戦闘を眺めて冷や汗を流す。 「俺以上の水流操作系が先に“成瀬台の変人”を襲ってるなんて・・・!!」 ある『客人』は襲撃前にも関わらず能天気そうな声を挙げる。 「えへへ~。なんだか、あの人を思い出す追い詰め方だなぁ」 ある『客人』は舌なめずりしながら強襲の合図を待つ。 「今日は俺が一番槍を務めさせて貰うぜ」 刺客という名の『客人』達は穏やかに、しかし瞳に秘めた光を激しくギラつかせながら時が満ちるのを待ち続ける。 「よくここまで来れたわね」 「お褒めに預かり光栄の至りです。んふっ」 銀髪が路地裏を流れる風で靡き、碧髪に乗る水粒が『光学装飾』によって生み出される光によって色鮮やかに彩られる。 複雑に入り組んだ路地の中故に、外を走る車両の音も途切れ途切れでしか鼓膜を震わせない空間で対峙する霧流寿恩と界刺得世。 状況的には強襲側である霧流が不利。だが、逆に言えば開き直れる展開とも言える。 「で、俺に・・・いや、『シンボル』に何の用だい?」 「・・・ハッ。『シンボル』なんかに用は無いわよ」 「・・・どういう意味かな?」 ここまで来れば抱く謀りごとを隠すのは無駄であり無用である。何より、少女の心の中で酷く荒れ狂う憎悪の感情がこのまま黙すことを拒否する。 「私が用があるのは・・・あなたよ、“変人”」 「俺?俺、君と会うのは今回が初めてな筈だけど」 「えぇ、そうね。私も今回が初めてよ」 「理由を聞こうか?『シンボル』に用が無くて俺に用がある理・・・」 「フフッ。私と同じように大切なものを奪ってあげれば、あの殺人鬼も私の悲しみや苦しみがわかるのかしらね?フフッ、フフフッッ、フハハハハハッッッ・・・・・・」 「殺人鬼・・・?」 眼前の銀髪少女の狂ったような笑い声の中にあった『殺人鬼』という言葉から、界刺は自身に重傷を負わせたあの陰気な男を瞬時に思い浮かべるが、 すぐに自分の想像が間違っていることを当の霧流から教えられる。 「えぇ。殺人鬼・・・・・・水楯涙簾よ!!!」 「涙簾ちゃんが殺人鬼!?・・・・・・・・・まさ、か・・・君は」 告げられるのは『シンボル』の仲間であり、界刺にとって“特別”な少女である水楯の名前。彼女を殺人鬼と呼ぶ霧流の言葉から少年はある事実を想起する。 去年の夏休みに水楯の口から聞いたあの事実を。正当防衛として自身の能力であるスキルアウトを殺したという事実を。 「私の名前は霧流寿恩!!あの殺人鬼の手によって実の兄を殺された妹よ!!!」 「(・・・成程。また何てタイミングで・・・!!)」 少女の双眸が凄まじい険しさを醸し出す。今の今まで秘めていた憎悪の激情。それを吐き出した途端、少女は溢れ返る感情を抑えられなくなった。 「その表情だと、あなたもあの女が殺人を犯したことを知ってるようね!!ハッ、よくも殺人を犯した女と平然と付き合えるものね!!?」 「正当防衛じゃなかったけか?」 「正当防衛!?えぇ、そうよ!!それが何!!?殺人には変わり無いでしょ!!?」 「・・・そりゃね。でもさ、確か君のお兄さんが凶器片手に涙簾ちゃんを襲ったんでしょ?暴漢目的でさ。んで、パニックになった涙簾ちゃんの能力が暴発して・・・」 「パニックになったって誰が証明できるのよ!!?本人にしかわからないじゃない!!?そんな不確かなもので殺人を犯した罪が消えてたまるもんか!!!」 抑えられない。いや、抑える気が更々無い。無くなった。亡くなった兄共々『置き去り』であったが故に誰にも打ち明けることができなかった激情。 それを、今この瞬間目の前の男へ遠慮無くぶつけることができるのだ。あの仇の仲間に、殺人鬼と平然と付き合える“変人”に。何を躊躇する必要がある。 「悪いけど、俺は君の意見に同意しかねるな。最初に凶器を持って性犯罪へ及ぼうとしたのは君のお兄さんの方だ。 先に手を出したら・・・能力者が数多く存在する学園都市の学生へ凶器を振り向けたらどうなるかお兄さんだってわかってたんじゃないの?」 「だから、そんなこと殺人の罪に比べたら・・・」 「涙簾ちゃんは罪を問われていない。正当防衛としてね。それが現実。揺るがない事実。君が何を言おうが変わらない」 「・・・!!!」 「もし、君の言う通り涙簾ちゃんが殺人という事実から目を逸らしているとして、君だってお兄さんの凶行から目を背けていないかい? 君はさっき『私と同じように大切なものを奪ってあげれば、あの殺人鬼も私の悲しみや苦しみがわかるのかしらね?』と言ったよね? よりにもよって、君は君が仇と見做す涙簾ちゃん以上の凶行を自分の手で犯すつもりなのかい?」 界刺は自分の言葉で水楯と霧流の問題が解決するわけが無いことを重々承知しながら一般論を語り続ける。 そもそも、界刺は2人の問題を自分の力で解決するつもりが無い。解決できるのは水楯と霧流の2人のみ。できるのは補助くらい。 単純な『白』と『黒』で解決できない両者の因縁を把握するために、今は銀髪の少女の本音を可能な限り引き出すべく敢えて霧流を苛立たせる言葉を並べ立てる。 「一度壊れた命は何があろうと戻らない。人の心も同じよ。私は兄さんを奪われたあの日・・・・・・壊された。壊れた私に常識を期待する方がおかしいわよ。 私は・・・私から兄さんを奪った『水使いの能力者』は絶対に許さない。何があろうと必ず罪を償わせる!そのためには何だってやるわよ!!」 「へぇ・・・何をして来たってのさ?言っとくけど、涙簾ちゃんは高位の水流操作系能力者だよ?俺にやったようなやり方でどうやって罪を償わせるのさ? というか君だって水流操作系なのに、『「水使いの能力者」は絶対に許さない』だなんて言って・・・・・・もしかして“凶行を犯そうとする自分のことも許していないの”?」 「・・・!!!わ、私に与えられたのは、兄さんを奪ったものと同じ忌々しい能力・・・・・・でも全ては復讐のため・・・・・・。 もうそれだけしか私にはないの・・・・・・。だから、徹底的に鍛え上げた!!兄さんと同じ奴等を狩る・・・無能力者狩り集団に雇われに行ってでも徹底的に!!!」 「(・・・・・・ふ~ん。この娘はお兄さん程には『堕ちていない』んだな、本当は)」 続々と漏れ出る霧流の本心に散りばめられたキーワードを吟味する“変人”は、ある可能性に気付く。 正直、銀髪少女の態度から彼女が無理をして自分と対峙しているのは火を見るより明らかだ。ならば、あの可能性は有り得る。 但し、その可能性を可能性より上へ持ち上げるには碧髪の少女の『決断』も必要だが。となると・・・ 「(こうなりゃ・・・・・・ん?何か、こっちに近付いて来る人間が複数居る!?)」 「徹底的に・・・徹底的に潰す。容赦もしないし同情も抱かない!!私はあの女を・・・!!!だから、今ここであなたを!!!」 界刺がこの後の行動及び光学監視内を疾走する影達へ意識を振り向けている中、病的なまでに白い肌に覆われた体を震わせながら怨恨の念を吐き続ける霧流は、 己が目的を果たすために周囲に漂わせていた水壁の大部分を自身の懐へ集中させる。圧縮に圧縮を重ねた状態から放たれるウォーターカッターは鋼鉄すら両断する。 赤外線は残存の水壁で防ぐ。左腕を骨折しているらしい“変人”だ。どんなに虚勢を張った所で行動への悪影響は免れない。 殺気すら帯びた少女の視線が“変人”を射抜く。仇を討つためには何事も徹底的に動かなければならない。 そこまでしてようやく復讐を果たせるのだと“許せなくなる”自身へ語り掛けながら。 「待つがいい、銀髪の少女よ!!!その“変人”は俺達の獲物だ!!!」 「「!!!??」」 しかしながら、霧流の凶行は突如頭上から降って来た大音声によって中断を余儀無くされる。 「だ、誰よ!?私の復讐を邪魔す・・・・・・!!!」 「(何だありゃ!!?)」 復讐の邪魔をする新手に声を張り上げる霧流は、その途上で絶句してしまった。奇しくも、凶行を受ける側であった界刺も驚愕を言葉に表すことができなかった。 2人が言葉を失う程の衝撃・・・その根源は路地裏を構成する建物―高層ビルでは無く3階建ての建物―の屋上で偉そうにふんぞり返っている大男らしき人間他数名の風貌にある。 定時報告でぇーすっ。今の所警備員達の行動に変化無ぁーしっ!! えへへ~。サポートは万事僕達に任せて下さいね 錬児。今はまだ大丈夫だけど、近くには警備員達が居るから早目に着けなさいよ。他の皆も気を付けて 屋上に居る人間達に装着されている“ケモミミカチューシャ”に内蔵されている通信機から、活動時は主に後方支援部隊を務めることが多い逆咲はごろも(さかざき― )、 屋布笑治(やしき わらじ)、貴常野宮(きじょう のみや)達3名の声が主に実戦部隊を務める者達へ届く。 特に、副頭領である貴常には近くに警備員達がウロついていることに対する警戒心が言葉の端々に宿っている。 「錬児!!何回も言ってるが、今回は俺が“変人”を頂くぜ!!独楽田!!テメェはあの女な!!」 「ええぇ!!!復讐が何とか言ってるヤバ気な女なんか相手にしたく無いワン!!教祖様もそう思うワン!!?」 「いや・・・お前にはあの女を任せる。お前だからこそ任せられる大任だ。頼むぞ」 「きょ、教祖様・・・!!了解ワン!!!」 下半身の筋肉が異様に膨れていいる宇佐美美兎(うさみ みと)の無茶振りに堪らず頭領に泣きつく独楽田剣太(こまだ けんた)だったが、 派閥長及に組織全体の頭領も勤める黒井錬児(くろい れんじ)の信頼感溢れる頼みを耳にして、文字通り尻尾を振って歓喜を示す。 屋上に立つ人間は彼等3人。この内2人は頭にケモミミカチューシャを装着しており、他にも獣の尻尾やこの気候の中で蒸れそうなふわふわグローブを身に付けてたりする。 顔は犬やウサギを模した特注の仮面によって隠されているため、常人には仮面の下に隠れる素顔を窺い知ることはできない。 「ふはははは!!!『獣耳衆 ケモミミスタ 』推参!!!さぁ・・・『シンボル』の“変人”よ!!!これより貴様にケモミミの素晴らしさを叩き込んでやろう!!!いざ参る!!!」 碧髪の少年と銀髪の少女が目を白黒させている中、カチューシャでは無く本当にケモミミを『移植』した頭領黒井が組織としての活動開始の旨を高らかに宣言する。 学園都市の学生の中で、ケモミミ・尻尾をこよなく愛する者たちが結成した非公認グループ・・・刺客足る『獣耳衆』のテロ()活動の標的は・・・・・・ 【『ブラックウィザード』の叛乱】にて名が上がった『シンボル』のリーダー界刺得世の首・・・では無く『界刺得世にケモミミを装着させること』。 【叛乱】が齎した余りにも意外な展開、予想だにしなかった『客人』の襲撃に界刺は心中で盛大に叫んだ。 「(何か、面倒臭そうな連中キタアアアアアアアァァァァァァッッッ!!!!!)」 continue…?
https://w.atwiki.jp/testest-umigamedb/pages/3078.html
2022年10月24日 視聴者問題 2022年10月24日タカフミ「Love Letter」 2022年10月24日おにおん「パッケージ詐欺」 2022年10月24日aka_suteneko「あるある早く言いたい」 2022年10月24日mi「同情するなら金をくれ」 2022年10月24日Ubno「デビルズ・ミラー」 2022年10月24日従業員よっしー「太陽のKOSHIMI ANGEL」 配信アーカイブ(外部リンク) 配信月に戻る 前の日 次の日
https://w.atwiki.jp/kinsho_second/pages/1796.html
17スレ目ログ ____ ________________ 17-10 ソーサ(14-457) スタートライン 17-21 17-019 ローンソ×ラヴリーミトンフェア 1 17-32 つばさ(4-151) 素敵な恋のかなえかた 11 小さな恋が終わるとき 17-47 ベイオウーフ(16-228) 二人の朝 17-53 蒼(4-816) My... 6 My saturday 17-64 17-063 とある少年の猛烈恋慕 1 17-81 夢旅人(15-189) とある男女の恋愛生活 4 木漏れ日 17-89 夢旅人(15-189) とある男女の恋愛生活 4 木漏れ日 17-104 つばさ(4-151) 素敵な恋のかなえかた 12 小さな恋が終わるとき 17-133 い~む(16-135) 未来からの来訪者 8 ~3rd day かみまこまい~ 17-152 Mattari(14-367) とある異世界の上琴事情 新約編 5 EPISODE 3 17-164 saku(17-163) 小ネタ ●Rec 17-181 ベイオウーフ(16-228) 『好き』だから…… 7 第五話『落涙』 下 17-193 ソーサ(14-457) とある少女の悪巧み 17-209 catal(13-887) 小ネタ おんぶお化け 17-213 夢旅人(15-189) とある男女の恋愛生活 5 Always_On_My_Mind 17-224 蒼(4-816) Presented to you 4 ―amnesia― 17-237 夢旅人(15-189) 小ネタ June bride ~いつまでも愛してる 17-243 Mattari(14-367) とある異世界の上琴事情 新約編 6 EPISODE 3 17-255 17-254 小ネタ 白い友人達の優しさ 17-267 い~む(16-135) 未来からの来訪者 9 ~4th day まこてんしょ~ 17-283 蒼(4-816) おすそ分け 17-290 17-063 とある少年の猛烈恋慕 2 ~君の瞳に痺れてる~ 17-305 Mattari(14-367) とある異世界の上琴事情 新約編 7 EPISODE 3 17-312 Mattari(14-367) とある異世界の上琴事情 新約編 7 EPISODE 3 17-320 ぐちゅ玉(1-337) Wheel of Fortune ~運命の輪に導かれ 17-336 ソーサ(14-457) とある少女の悪巧み―シリアスver― 1 17-343 ソーサ(14-457) とある少女の悪巧み―シリアスver― 2 17-354 い~む(16-135) 未来からの来訪者 10 ~外伝 とある夫婦の育児記録~ 17-381 ソーサ(14-457) 上琴の戦い 19 上琴VS絹旗 17-382 ソーサ(14-457) 上琴の戦い 20 上琴VS麦野沈利 17-389 ウルルフ(17-388) 天体観測 Northern_CROSS. 17-402 蒼(4-816) Presented to you 5 ―amnesia― 17-412 夢旅人(15-189) P.S._I_LOVE_YOU 17-428 Mattari(14-367) とある異世界の上琴事情 新約編 8 EXTRA EDITION_1 17-440 月見里(12-676) いちゃいちゃ……? 17-449 17-063 とある少年の猛烈恋慕 3 ~今すぐキス・ミー~ 17-471 い~む(16-135) 未来からの来訪者 11 ~外伝 とある夫婦の育児記録2~ 17-480 小ネタ たいとるがないんだよ 17-483 ベイオウーフ(16-228) ポニーテール 17-492 17-491 上条さんを悩ませたかったんです 1 17-518 17-491 上条さんを悩ませたかったんです 2 17-521 蒼(4-816) Presented to you 6 ―amnesia― 17-535 17-063 とある少年の猛烈恋慕 4 ~エイント・ノー・リバー・ワイド・イナフ①~ 17-552 ソーサ(14-457) 御坂美琴の幸せ生活 17-565 夢旅人(15-189) とある二人の七夕物語 17-578 ソーサ(14-457) 上条当麻の幸せ生活 17-591 Mattari(14-367) とある異世界の上琴事情 新約編 9 EXTRA EDITION_2 17-599 くまのこ(17-598) とある不幸な都市伝説 1 1日目 前編 17-610 い~む(16-135) 未来からの来訪者 12 ~4th day まこてんしょ~ 17-621 くまのこ(17-598) とある不幸な都市伝説 2 番外編 上琴裁判~蘇る上琴~ 17-624 くまのこ(17-598) とある不幸な都市伝説 3 1日目 後編 17-628 くまのこ(17-598) とある不幸な都市伝説 3 1日目 後編 おまけ 17-656 17-063 とある少年の猛烈恋慕 5 ~エイント・ノー・リバー・ワイド・イナフ②~ 17-672 17-019 ローンソ×ラヴリーミトンフェア 2 17-685 蒼(4-816) Presented to you 7 ―amnesia― 17-698 夢旅人(15-189) 運命の先にあるもの ~Let_Love_be_Your_Destiny 17-718 ソーサ(14-457) 上琴の戦い 21 上琴VS固法 黒妻 17-723 蒼(4-816) Presented to you 8 ―beginning・一二月三日①― 17-735 ソーサ(14-457) 上琴の戦い 22 上琴VS小萌先生 17-736 ソーサ(14-457) 上琴の戦い 22 上琴VS吹寄 17-741 ソーサ(14-457) 上琴の戦い 23 上琴VS半蔵 17-742 ソーサ(14-457) 上琴の戦い 23 上琴VS黄泉川 17-747 くまのこ(17-598) とある不幸な都市伝説 4 2日目 前編 17-756 ソーサ(14-457) 上琴の戦い 24 上琴VS通行止めVS浜滝 17-759 ソーサ(14-457) 上琴の戦い 24 上琴VS削板軍覇 17-764 くまのこ(17-598) とある不幸な都市伝説 5 2日目 後編 17-783 ソーサ(14-457) End of lover relation 17-802 夢旅人(15-189) だから……だから…… 17-820 ソーサ(14-457) とある少年の帰還記念祭 1 第1話『目覚め』 17-834 くまのこ(17-598) とある不幸な都市伝説 6 3日目 前編 17-844 ソーサ(14-457) とある少年の帰還記念祭 2 第2話『いざパーティ会場へ!』 17-862 ソーサ(14-457) とある少年の帰還記念祭 3 第3話『パーティ開始!』 17-881 ソーサ(14-457) とある少年の帰還記念祭 4 第4話『不幸な上条と幸せな美琴』 17-897 い~む(16-135) みこにゃんとみにゃかVer.2 17-912 びぃ ◆K7dCoes7VE 上条くんと美琴たん 17-922 ツキサカ(15-321) 切れた糸を繋いで 3 番外編 17-939 くまのこ(17-598) もし常盤台のお嬢様が初めからデレていたら 17-968 Mattari(14-367) うちあけ花火 17-984 くまのこ(17-598) もしレベル5の第3位が初めからデレていたら 17-988 くまのこ(17-598) 小ネタ 上と琴で上条さんあるある ▲
https://w.atwiki.jp/hellradio/pages/65.html
地獄ラジオ 45回目 1月11日 ゲスト:自由気ままな白衣ウサミミ系vtuber志熊シグ 配信内容:youtubeにて動画投稿(フリーゲーム、ホラーゲーム中心に作成)あるあるネタ等のショート動画 元々配信アプリでの活動をされていたが、ツイッターにて、肉体を無料で作成して頂くことがあり、youtubeにて配信活動を始められる。地獄ラジオ内での年齢平均を下げるフレッシュな存在2人目。好きなゲームのお話(ニーア)などで盛り上がる。
https://w.atwiki.jp/indexorichara/pages/797.html
「フンッ!!フンッ!!」 ここは成瀬台高校にある風紀委員支部。成瀬台高校は男子ならレベルに関係無く入れるため、 一部の不良生徒が起こす騒動で学校のイメージが低下してしまっている。 そんな学校内にあって、少しでも治安や学校のイメージを回復しようと奮闘しているのがこの風紀委員支部である。 「フンッ!!フンッ!!」 「う~ん、ようやく報告書ができたぜ」 成瀬台高校1年生で風紀委員でもある初瀬恭治は、事務仕事で凝り固まった背筋を思いっきり伸ばす。彼は主に裏方の仕事を担当している。 「フンッ!!フンッ!!」 「フンッ!!フンッ!!」 「ただいま帰りました~!!。頼まれていた飲み物とお菓子、しっかり買い込んで来ましたよ」 「お、タイミングがいいな。押花、コーラくれ」 支部のドアが開き1人の男が顔を出した。手には飲み物や菓子類が詰め込まれた袋がぶら下がっている。 この買出しから戻ってきた男は初瀬と同じ1年生で風紀委員の押花熊蜂である。 彼はこういう買出し仕事も請け負っている“成瀬台の韋駄天”なのである。 「フンッ!!フンッ!!フンッ!!」 「フンッ!!フンッ!!フンッ!!」 「ほい、コーラ一丁。ってあれ?何で支部にいるんですか、速見先輩?お得意の“速見スパイラル”で外回りしてるんじゃなかったんすか?」 「あ~、ちょっと腰を思いっきり打っちゃってね。今日は初瀬君のお手伝いさ」 「(手伝いっつっても“速見スパイラル”の素晴らしさ云々を、俺のそばに来て延々語り続けただけで、仕事の邪魔にしかならなかったけどな)」 「へえ、体だけは丈夫な速見先輩なのに・・・。気を付けて下さいよ」 「体だけって・・・」 「あ、椎倉先輩はこれっすね。ヤシの実サイダー」 「サンキュッ」 速見のツッコミを無視した押花がヤシの実サイダーを渡したのは同校3年生でこれまた風紀委員の椎倉撚鴃。 どうやら今日の分担分は終わっているようで、暇そうにダラダラしている。 「フンッ!!フンッ!!フンッ!!フンッ!!」 「フンッ!!フンッ!!フンッ!!フンッ!!」 「プハッ、やっぱりヤシの実サイダーはうめーな。喉が渇いていたから生き返る気分だぜ。初瀬も少しは押花の気配りを見習ったらどうだ」 「喉が渇いているのなら言ってくれたらやりますよ。というか、暇そうにしてるんでしたら自分でやったらどうです?それか俺の仕事を手伝って下さいよ」 「言ってやるようじゃ駄目だな。言わなくてもやるってのが気配りだ。それにお前の仕事は速見が手伝ってたじゃねえか。なあ、速見?」 「はい、僕もわからないなりに精一杯頑張りました。ねえ、初瀬君?」 「・・・・・・ええ」 口がすごく達者な椎倉相手に言葉では勝てない。そう悟った初瀬は押花からもらったコーラの蓋をあけ、飲料を喉に流し込む。そして、支部内に静寂になろうとしていた。 「フンッ!!フンッ!!フンッ!!フンッ!!フンッ!!!」 「フンッ!!フンッ!!フンッ!!フンッ!!フンッ!!!」 「だああぁぁーー!!!さっきからフンフンうるさいですよ!!!勇路先輩!!寒村先輩!!」 「ああ、ごめんごめん。ちょっと寒村に釣られて熱中し過ぎていたみたいだ。ホントごめんね、初瀬君。」 「おおお、これはすまなかった。今は休憩中か!!我輩トレーニングに集中していたので、全く気が付かなんだ!!」 初瀬に声を掛けられたのは椎倉と同学年の風紀委員、勇路映護と寒村赤燈の2人である。2人は同じ筋肉を愛する者として親友関係を築いており、 今も仕事そっちのけで片手に60kgのダンベルを1つずつ、合計120kgの重量で筋トレを行っていた。 「とりあえず、準備運動程度にはこのくらいの重さがちょうどいいよね」 「我輩は物足りんがな。まあ、負荷というのは軽いものから段々重くするのが定石ではある」 何やら恐ろしい言葉を聞いたような気がするが、初瀬や押花は無視を決め込んだ。 そんな折に、筋肉談義に花を咲かせていた勇路が今更気付いたかのように 「あれ、速見君。支部内にいるなんて珍しいね。何かあったのかい?」 「(今頃気付いたのかよ)」 初瀬は心の中だけでツッコミを入れた後、勇路から声を掛けられた速見が 「少し腰を打っちゃっいまして。ハハ、少し情けないです。『体には自信があったんですけどねえ』」 と述べた刹那、初瀬、押花、椎倉の第六感が突如危険信号を鳴らした。3人が恐る恐る勇路と寒村の方に顔を向けると 「たるんどるぞ!!!!!速見!!!!」 「うわっ!!」 身長215cm、体重500kg超の巨体が速見の目の前に突撃してきた。 「速見・・・!!貴殿がなぜそのような状態になってしまったかわかるか?」 「え、え、そ、それは“速見スパイラル”で校舎に腰をぶつけたせい・・・」 「違う!!断じて違うぞ速見!!!それはな、己が肉体が貧弱だったからだ!!筋肉という名の鋼の鎧が無かったからだ!!!」 「確かに寒村の言葉に一理あるな」 「勇路先輩!?」 「君は“速見スパイラル”によって自分の体が何かにぶつかる度に自然と打たれ強くなったと思っているかもしれないが、 決してそんなことでは無い。今まではたまたま運がよかっただけに過ぎない」 「(うわー、まただよこの流れ。次は俺ら風紀委員にも牙を向けるのか)」 勇路と寒村の2人が組むと成瀬台において強力なコンビになると評判だが、それは何も戦闘力に限ってでは無い。 そう、本当に恐ろしいのは『相手を筋肉の鎧と化すためにあらゆる努力を惜しまない』点に尽きるのだ。 勇路1人の場合はそうでもないのだが、寒村と組むとその暑苦しさに釣られてしまうため、 この2人の前で体について話すのは暗黙の了解みたく禁則事項となっている。図らずもその禁則を破った速見に 「そこで我輩に提案がある!!速見よ!!貴殿の“速見スパイラル”をさらに極めたくはないか?」 「ああ。それ、いいね」 「“速見スパイラル”を・・・?」 「そうだ!!我輩の見た所、貴殿の肉体は開発の余地が沢山ある。それを極めることによって“速見スパイラル”は進化を遂げるだろう!!」 「“速見スパイラル”の進化・・・?」 「僕も協力するよ速見君。君の必殺技が進化を遂げれば僕達風紀委員にとっても貴重な戦力強化になるしね」 「寒村先輩・・・勇路先輩・・・僕・・・やります!!“速見スパイラル”を進化させたいです!!」 「よくぞ言った!!貴殿の覚悟、確かに我輩の心に届いたぞ。よし、善は急げと昔から言っておる。 勇路、今から速見専用のトレーニングメニュー、名づけて『“速見スパイラル”強化作戦』を考案するぞ!!!」 「わかってるよ。僕も付き合うよ、寒村、速見君」 「先輩・・・僕・・・涙が出るくらい嬉しいです!!」 周囲をほったらかしにして3人がトレーニングメニューの構築に取り組む中、初瀬は椎倉に尋ねる。 「速見先輩・・・このまま放っといていいんですか?」 「別にいいんじゃね?勇路と寒村が焚き付けたとはいえ、決断は速見が下したんだ。好きにさせてやれ」 「はあ・・・」 その後速見専用の特訓メニューが組まれ、それに沿ってトレーニングを開始したが、ペースも何も考えない速見の暴走で 右足の肉離れを起こすという結果に至り、『“速見スパイラル”強化作戦』は失敗に終わった。 continue…?
https://w.atwiki.jp/indexorichara/pages/817.html
「(さ~て。そろそろ頃合いだな)」 「(でやんすね)」 「(うん、そうだね)」 既に4人が脱落した『だるまさんが転んでも漢は踏み止まれゲーム』において、荒我、梯、武佐は静かにチャンスを狙っていた。 この手のゲームは最速でカタをつけるか、慎重に事を運ぶかのどちらかで勝利は左右される(荒我談)。 そのために、速見が速攻で脱落してくれたのは有難かった。これで、他の連中も慎重になると荒我達は判断したからで、その予測は概ね当たってもいた。 「(餅川先生の動きは気になるが・・・ここいらで勝負に出るってのはどうだ?)」 「(確かに残り人数も少なくなってきたでやんすし、仕掛け時ではあるでやんすね)」 「(梯君の言うとおりだね。・・・ということはアレを出すんすか、荒我兄貴?)」 荒我達はアイコンタクトで意思疎通を取っていた。それは、四六時中一緒に行動を共にする者達の為せる業か。 「(おおよ!三位一体『荒我スペシャルその2』の出番だぜ!!準備はいいか、野郎共!!) 「(だ、大丈夫でやんすよ!!)」 「(こちらもOKです、荒我兄貴。タイミングは俺の『思考回廊』で2人に知らせるね)」 何やら必殺技的ネーミングの付いたものを繰り出すつもりの荒我達。ちなみに鬼の押花に一番近いのが荒我で、その後ろに梯、武佐と続く。 「それじゃあ、いきますよー!!」 押花の号令前の一声が場に響き渡る。緊張に身を震わせる荒我達。そして・・・ 「だ」 「(今だ!!)」 「(行け、利壱!!)」 「うおおおおお!!!」 ―解説しよう!!三位一体『荒我スペシャルその2』とは!! 荒我、梯、武佐が協力することで繰り出すことができる『荒我スペシャル』シリーズにおける2番目の必殺技。 武佐の『思考回廊』による完全なタイミングの同調を図り、それを受けた荒我が前に屈む+地面に手を付けた格好になり、 梯が自身の助走及び荒我の背を台として踏み、勢いをつけて前方にジャンプすることで、 梯の必殺技『超助走キック』の威力や射程を伸ばす三位一体技である!! 通常では届く筈の無い距離という壁をブチ破る梯。このまま押花にタッチして勝利を掴むのか。しかし―!! 「させるかボケー!!!」 「(な、何いいぃぃー!!!)」 それを阻んだのは餅川晴栄その人。餅川は号令前から荒我達が緊張しているのを武佐のすぐ後ろで見破っていた。 何か仕掛けてくると直感で判断した餅川は号令の瞬間に奇想天外な行動を取る。 すなわち、すぐ前方にいる武佐に強烈な足払いを掛け、宙に浮いた足を掴み、一回転後に梯に向けてブン投げたのである。 つまり・・・ 「ゴホッ!!」 「グワッ!!」 もう少しで押花にタッチできた梯は飛んできた武佐と衝突し、投げられた威力そのままに転がっていったのである。 呆気に取られる荒我。してやったり顔を浮かべる餅川だったが、 グキ!! 「こ、腰がー!!!」 やはり無理があったのか、餅川は腰を痛めてしまった。その場でうずくまる餅川。当然・・・ 「るまさんが転んだ!!あ、梯!武佐!餅川先生!OUTっす!!」 梯、武佐に続いて餅川も退場となった。策士策に溺れるとはこのことか? これで残りは勇路、荒我、界刺の3人だけとなった。距離も狭まっている。 ここにきて周囲も異様な緊張感に包まれつつある。 「(頼むぞ、勇路!!貴殿の働きに我ら風紀委員の未来が掛かっておる!!)」 「(さあ、いよいよフィナーレの時間だ!!彼女達の瞼にいつまでも焼き付いて離れない最高のエンジョイをプレゼントしよう!!)」 審判の寒村の視線の先にはパンツ一丁でポーズをとって笑顔に満ち溢れている勇路が、 「(くそっ!!餅川先生のせいで必勝の作戦が!!・・・こうなったら破れかぶれだ!!)」 思わぬ横ヤリで仲間を失い孤立無援となった荒我が、 「いよいよね・・・」 「界刺様・・・頑張って!」 「ここまで残るなんて・・・なんだかんだ言っても、さすがは『シンボル』のリーダーってわけか」 「(ここまで来て無様な醜態を見せるんじゃないわよ、アホ界刺)」 「(何で俺ってばこんな辱めを受けなきゃなんないの?女子に脅されるわ、泣かれるわ、終いには男からも侮蔑の視線を向けられるわ・・・何か悪いことしたか、俺?)」 女性陣の視線の先には姿を現してからずっと泣いている界刺が、 最後の刻を迎える。 「それじゃあいきまーす!!」 「(さあ、来い!!)」 「(やってやるぜ!!)」 「(もう、帰りたい・・・)」 三者三様の思いを乗せ、最後の号令が押花から放たれる。 「だ~る」 最初に動いたのは勇路。彼は持ち前の運動能力を使って空高くジャンプし、他者からの妨害を受けない空中から突っ込もうとする。 「ま~~」 次に動いたのは荒我。彼には何の超能力も特別な運動能力も無い。故に、真っ正直に一直線に突っ込む。 「さん~」 界刺の動きは鈍い。それも当然、彼の体は筋肉痛で本来はまともに動ける状態では無い。 不可視状態に身を置くことで押花に近づく作戦は、よりにもよって味方側である月ノ宮によって妨害された。故に・・・ 「(何だ!?)」 「(熱ちー!!)」 それは、赤外線輻射を利用した熱量の発生。界刺は押花の周囲にそれを集中輻射することで、即席の熱の壁を作り出したのである。 2人の行動が鈍る。特に、空中にいる勇路はその熱量を避けるために反射的に体を捻ったことでバランスを崩し、一足飛びで押花に到達することができなかった。 「(目が・・・)」 「(見えねえ!!)」 界刺の攻撃はまだ終わらない。勇路と荒我の目に入る可視光線を全て“黒色”に変換したのである。失明状態に陥る勇路と荒我。 もちろん当事者以外の者には勇路と荒我の身に何が起きているかは知る由も無い。 「~~が・・・」 筋肉痛に苦しみながらも何とか活路を開いた界刺は熱の壁を解除し、押花に突っ込む。 これは、界刺の勝利か。当事者以外の者達がそう判断しかけた刹那、 「まだ、勝負は終わってなんかいない!!!」 「諦めてたまるかよ!!クソが!!!」 「!?」 失明状態に陥りながらも勝負を諦めない勇路と荒我は無我夢中に前方に突っ込む。 失明状態に陥る前の段階で押花の位置は大体わかっている。目が見えない状態では正確には突っ込めないだろうが、そんなことはどうでもいい。 勇路と荒我の頭の中にあるのは、ただ勝利の二文字のみである。 「こ~ろ~」 その迫力に押されて界刺は思わず唾を飲み込む。果たして逃げ切れるのか?その時!! 「グアッ!!」 無理をして動かしていたふくらはぎをここにきてつってしまった界刺。その痛みに耐えれずに前方に転がってしまう。 「ギヒッ!!」 突如背中から痛みが発生した荒我。どうやら『荒我スペシャルその2』発動時に梯に背中を踏み台にされた反動が、ここにきて荒我を襲ったようだ。 「グヒュ!!」 そんな荒我にぶつかってしまう勇路。未だ失明状態にあるため、前方の確認などできるわけも無い。そして、 「な、ぎゃああああ!!!」 勢いそのままに荒我ごと界刺に突っ込む勇路。それだけ勇路の力が並外れているというわけか。そして・・・ 「ん~~だグハッ!!!」 そのまま押花に突っ込む3人。哀れ押花は3人と壁の挟み撃ち状態となり、気絶してしまった。もちろん突っ込んだ側の3人も気絶している。 その衝撃により砂埃が立つ中、審判である寒村が判定を下すために押花達に近寄る。 静寂が訪れる。そして・・・ 「判定!!勇路、荒我、界刺は同着である!!!よって、この勝負!!結果は引き分けとする!!!」 「「「「ええええええ!!!」」」」 寒村の判定に驚く女性陣。 「ちょっと、ちょっと!?それじゃあ、私達の同行の件はどうなるのよ!!?」 「それは・・・結果が引き分けならば全員が勝者であるからして・・・む!?こら、来てはいかん!!」 「え?何言って・・・・・・キャアアアアアアアアア!!!!!」 「「苧環!?」」 「苧環様!!?」 寒村の判定に不服な苧環が寒村に近寄る。それに気付いた寒村が苧環に警告を出すも、時は既に遅し。 苧環の叫び声がグラウンド中に響き渡る。驚く月ノ宮、一厘、形製が苧環に近寄っていく。 「「「キャアアアアアアアアア!!!!!」」」 「・・・だから近寄ってはいかんと忠告したであろうに」 苧環と同じように叫び声をあげる月ノ宮達。嘆息する寒村。その原因は・・・ 「な、な、何でこの男は全裸になっているの!!?」 気絶しているある男―勇路―が全裸状態で気絶していたのだ。つまりはだ・・・苧環達女性陣は勇路のキ(以下自粛)。 ちなみに勇路の下には荒我や界刺が下敷きになって気絶していた。 その甚大な衝撃の中からいち早く正常に戻った苧環が寒村に大声で問い質す。 「何故?それは、勇路が『成瀬台の裸王』だからに決まっておる!!」 「ら、裸王?」 「そう、奴は事あるごとに全裸になってしまうのだ!!そのおかげで解決した事件も数多い!!」 「全裸になって解決する事件ってあるの!!?」 「あるとも!!結構前にも奴が自分の着ていた服で止血処置を施したために、救われた命があったぞ!!」 「それって、あの男が全裸にならないとできなかったことなの!!?」 「ハハハ!!顔が真っ赤になっているぞ!!だらしがない!!」 「誰だって異性の全裸を見たら顔が赤くなるわよ!!」 「まあとにかくだ。勇路は何かある度に最終的にはあのように全裸になる。無論風紀委員として活動する時もだ。 貴殿等も我らと行動を共にするというのなら、勇路の全裸をその目にすることは避けられんぞ? 結果が引き分けである以上、そちらの金髪の女子の言う通り、貴殿等の同行は認めざるを得んからな」 「・・・・・・・・・」 苧環の怒涛のツッコミを受け流した寒村は、改めて同行予定者に注意を喚起する。主に性別面の。 「ただでさえ、今回の相手は武装した集団だ。そのようなことに一々気が散ってしまうようでは、命の保障はし兼ねるぞ?それにだな・・・」 「・・・いえ、私と月ノ宮の同行は見送るわ。但し、『シンボル』の2人に関しては取り決めの通り同行させて頂戴」 「む?・・・それで良いのか?」 「苧環様!?」 苧環の口から出た思わぬ言葉に驚く寒村と月ノ宮。それは、言葉を発しなかった一厘と形製も心中では疑問を浮かべた。 周囲の疑問や視線を受けた苧環は、顔を真っ赤にしながら同行取り下げの理由を口に出す。 「・・・・・・だって、あんなモノを再び見せられる場所に私や月ノ宮が行けるわけないでしょ!!教育上!!!」 「「「「あ~~」」」」 それは、誰もが納得できる単純明快な理由であった。 「こらっ!起きなさい!!界刺得世!!」 「・・・う~ん。やめてくれ~。筋肉の怪物が~。むにゃむにゃ」 「いつまで寝惚けているの!?さっさと起きなさい!!ボコッ!!」 「グハッ!?・・・。え?な、何!?」 「苧環様!?」 絶賛気絶中の界刺の傍までやって来た苧環は、その勢いのまま界刺の胸倉を掴み上げ、腹に拳を一発ブチ込み、界刺を無理矢理叩き起こす。 「今回の件・・・月ノ宮を襲った者達への掣肘は・・・・・・あなたに任せるわ!!」 「グッ、グエ~。苦しい。腹も痛ぇ~」 「こんな、こんな男に委ねなければならないなんて・・・屈辱だわ」 「苧環!少し落ち着きなよ」 ヒートアップしている苧環を宥める一厘。声を掛けられたことで自分の行動に今更のように気が付いた苧環は界刺の胸倉から手を離す。 「界刺様。大丈夫ですか?」 「ゴホッ、ゴホッ。あ~、死ぬかと思った。ってか、今日の俺の運勢ってどうなってんのよ~?ツイてないにも程があるぜ・・・」 「・・・ごめんなさい。少し気が昂ぶっていたわ」 絞めを解かれた界刺は、地面にへたり込む。完全に疲労困憊グロッキー状態である。 首を絞めるような行動を取ったことについて謝る苧環。 しかし、そんな苧環の気を逆撫でするように、あるいは苧環を試すかのように、ようやく落ち着いた界刺は口を開き始める。 「ハァ~・・・何か勘違いしているみたいだけど、俺は別にそのお嬢さんに乱暴を働こうとした連中を掣肘するなんて一言も言ってないぜ?」 「は!?それはどういう・・・!?」 「俺がバカ形製に取り付けられた約束は2つ。1つは『服を台無しにした今回の黒幕共に対してけじめを付けろ』。そして、もう1つは『風紀委員が提案するゲームに勝利しろ』。 わかる?俺はそのお嬢さんのために黒幕共を掣肘しろなんて約束は、そもそもしていないんだよ」 「だって!形製はあなたたちに『任せろ』と・・・」 「確かにそんなことを言っていたねえ。でもさ、それは君の選択だろ?俺や真刺の選択じゃ無い。 んふっ、仮に『任せろ』が俺や真刺に掛かっていたとしても、どうするかってのは俺等次第だろ?」 地面に胡坐をかき、手に顎を乗せながら人を不愉快にさせるような胡散臭い笑みを浮かべる界刺。その態度が苧環を苛立たせる。 「あなたなら・・・あなたなら今回の件を解決できるんじゃないの!?」 「えっ、誰がそんなこと言ったの?無理無理。俺1人でどうしろっての?そもそも、俺は君のようなバリバリ戦闘できるタイプじゃ無いし」 あっけらかんと役立たずぶりを告白する界刺。苧環にはそんな界刺の言動が理解できなかった。何故そこまで己の無力ぶりをアピールできるのか。 「・・・やっぱり・・・私自らの手で掣肘を下すしかないようね」 先程風紀委員達に告げた不参加の言葉を取り下げる意思を固めた苧環。そこに、 「え、君が?んふふっ、そりゃ無理だろ」 「・・・!!あなた・・・私を侮辱するつもり!!?」 「ちょっと、苧環!!落ち着いて!!界刺・・・さんも、どういうつもり!?」 嘲弄とも取れる界刺の言葉と笑い声に、ついに激昂する苧環。思わず一厘が間に入ったが、苧環の怒りは収まる気配は無い。 しかし、界刺はそんな苧環の怒りさえ意に介さない。 「いや、侮辱するつもりなんて更々無いよ。確かに俺なんかより君が行った方が戦闘では役に立つかもね」 「だったら!!」 「でもね、仮に君が俺より強かったとして・・・それがどうしたんだい?」 「!!」 「俺や君1人が行って、暴れて、それで何が解決すんの?どっかの神様の御業みたいに全てが丸く収まるとでも?有り得ないでしょ? まさかとは思うけど・・・君、自分の力なら何でも解決できるなんて思ってるんじゃないだろうね?」 「・・・・・・」 苧環は押し黙った。心のどこかではわかっていた。今回の件は自分1人が力を振り回した所で全てを解決することはできないことを。 だから、我慢しようとした。だから、己の無力さを認めようとした。だから、目の前の男に委ねた、委ねようとした。 でも・・・自分の仲間に危害を加えられそうになって・・・自分の力じゃ何も解決できない現実が目の前に立ち塞がって。 その現実という名の“壁”を、己の無力を―『あの時のように』―認めようとは・・・絶対にしたくなかった。 それが、自分の我儘に過ぎないことを十分に認識していても―苧環華憐は―絶対に譲りたくなかった。 「君も風紀委員の連中や形製に聞いてるんでしょ?今回の事件の全貌を?」 「・・・ええ」 「俺も一応は考えたけどさ、今回の件は個人で解決できるようなモンじゃ無い。」 「・・・」 「でも、俺はそんなに悲観していないんだよねえ。むしろ何とかなると思ってる」 「え?」 思わぬ界刺の一言に苧環は意表を突かれた表情を浮かべる。月ノ宮や一厘も同様に。 「だってさ、役に立つ風紀委員の連中や役に立つかわかんねえ不良連中もやる気満々で動くんだぜ。そこに俺や真刺も加わるんだ。 個人の力じゃどうしようも無くても、アイツ等に任せりゃ何とかなるかもしれないじゃん。 そこにさあ、俺や真刺を含めた全員が力を合わせた日にゃあ、全て丸く収まるかもしれねえじゃん。 まあ、そのやる気にお嬢さんの仕返し分もついでで上乗せしとくよ。勝手にだけど。それでいいだろ?」 「・・・」 「まあ、そう心配しなさんなって。人間の暴力ってのはいずれ世界に潰されるもんだよ。世界の一部・・・そう、人間の手によってね」 それで話は終わりとでも言うかのように、界刺は立ち上がりその場を去ろうとする。そんな界刺に苧環は最後の質問を投げ掛ける。 「あなたは・・・どうして自分の力を誇示しようとしないの?どうして他人の力を簡単に認めることができるの?どうして平然と他人に任せられるの!?」 苧環の質問を受けた界刺は振り返り、胡散臭い笑みを浮かべながらこう答えた。 「んなもん決まってるじゃん。人間だからだよ」 「う、う~ん。」 「あ、気が付いたでやんすか、荒我君」 ようやく気絶から覚醒した荒我に声を掛ける梯。その姿を目に映した荒我は、ゲームの結果を問う。 「利壱か・・・。ゲームはどうなった?確か俺ァ、突っ込んで・・・」 「結果は引き分けに終わったでやんす。そんで、一部を除いてそれぞれの報酬はGETって形に落ち着いたでやんす。 荒我君が欲しがっていた情報は、今武佐君が聞きに行っているでやんすよ」 「・・・そうか」 梯から事情を聞いた荒我は安堵の表情を浮かべる。紆余曲折はあったが、何とか目的のものは手に入った。 だが、これはスタート地点でしか無い。その認識を荒我は改めて確認する。 「荒我兄貴!気が付いたんですか!?」 「あ、武佐君」 必要な情報を風紀委員や形製から手に入れた武佐が荒我達の元へ戻ってきた。 「ああ、今さっきな。んで紫郎。情報の方は」 「はい、バッチリ手に入れました。黒幕のことや集団規模、アジトの居場所も全て」 「そうか・・・」 「後、これは黒幕・・・つまり今回のボス的な奴についてでなんですけど・・・」 「?それがどうした?」 「そいつは重徳力って奴なんですが・・・どうやらそいつ、荒我兄貴と同じ“対無能力者狩り”みたいなんですよ」 「!!俺や斬山さんと同じ“対無能力者狩り”・・・?」 「ええ。・・・そうみたいです」 「ど、どうするでやんすか、荒我君?」 “対無能力者狩り”。それは、何の罪も無い無能力者達を『正当な報復』という大義名分とその力でもって襲撃を繰り返す能力者を狩る者達。 荒我もその“対無能力者狩り”の1人である。正確には、『救済委員 ジャスティス 』の1人だが。 今回の相手は、言うなれば荒我と同じ同業者。本来は仲間側の存在である重徳力と敵対する構図となっている。 その事実に気付いた荒我はしばらく呆然としていたが、徐々に表情を真剣なものに変えていく。 「・・・それがどうしたってんだよ!!そいつは、重徳力って奴は、実際に俺に牙を向いた。俺だけじゃ無い!成瀬台に通う他の奴等や他校生にまで手を出していやがる!! ご丁寧に成瀬台の格好までしてコソコソってな。・・・気にいらねえな!!」 「荒我君・・・」 「荒我兄貴・・・」 梯と武佐は、不安を抱いてしまった己を恥じる。もし闘う相手が同業者と荒我が知ってしまったら、荒我は重徳力と闘えなくなるのではないか? だが、その心配は杞憂であったことにすぐに気付かされる。自分が信じた男は、荒我拳という男は、そんな弱い男では無い。断じて無い。 「男ならステゴロだろ!!・・・いいぜ、望む所だ。その重徳力って奴に思い知らせてやる!!この俺が男の喧嘩って奴を骨の髄まで刻み付けてやらぁ!!!」 「さて・・・これからが本番だな、寒村」 「ああ・・・フフッ、武者震いがするぞ!!」 今まで武佐から質問攻めを受けていた椎倉が戻ってきた。同じく武佐から質問を受けていた常盤台の金髪の少女とも先程別れた。その椎倉の言葉に反応する寒村。 「しっかしまあ、今回はこちらも多少動き辛いな。初瀬はスマートフォンを失って使いモンにならねえし、速見は追試だ。 俺と押花は後方支援担当だし。世の中ってのはうまくはいかねえもんだ」 「何、そのくらいの障害が無ければ、張り合いが無いと言うものよ!!」 「・・・お前のその反骨心が少し羨ましいよ」 寒村の力強い言葉に少しホッとする椎倉。そこに勇路と押花も合流する。 「椎倉、寒村。今回の汚名は、今回の件を迅速に処理することで返上させてもらうよ」 「期待してるぜ、筋肉コンビ」 「ああ!!共に全力を尽くそうぞ!!」 「椎倉先輩。今回の相手・・・重徳力達が根城にしている廃墟っすけど、ここって他の風紀委員支部の管轄っすよね。連絡入れなくていいんですか?」 「そんなことをしたら、やれ説明だの、やれ会議だのって話になるに決まってんだろ。 こっちは時間も限られているし。それに、今回は風紀委員だけで事に当たるわけじゃねえ。 あそこのエースは、風紀委員以外の奴が風紀委員みたいな行動をすることを極端に嫌ってるしな」 「あ・・・そういえば」 「それにさ・・・女子校の奴とどうやって話をするんだって話だ!!もし合同任務って形になったら、絶対にこっちが頭をヘコヘコ下げなきゃならなくなるぜ!!」 「椎倉先輩・・・何か女子校に嫌な思い出でもあるんすか?常盤台の生徒には普通に応対してたっすよね?」 椎倉の反応に押花は戸惑うが、椎倉は取り合わない。それよりも。 「とにかくだ!こうなった以上、今夜中に全てを終わらせる!!今回は風紀委員外の連中の力も借りる!! 寒村と勇路には現場に急行、奴等と直に応戦してもらう!!俺と押花は、頃合いを見て警備員と共に駆け付ける!! 警備員との交渉はこれから行う以上、現場に駆け付けるまでには想定以上の時間が掛かるかもしれないことは頭に入れておけ!! そして、これだけは絶対に守れ・・・。絶対に生きて帰って来い!!!以上だ!!!」 「「「了解!!!」」」 交錯する想い、心に立てる思い、重い約束・・・各々の“おもい”が重なり合い、この物語はいよいよ終局へと歩み始める。 continue!!