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概要 タイトル 魔法少女と恋+ ジャンル 魔法少女と恋人生活とプラスワンADV 発売日 2011/11/25 ブランド DisAble 価格 9,240円(税込) 要点 いつものアーベルに加えて、今作は前年の熟処女のクソ部分をパクッてきた。 パッチにより別ゲーへの進化を味わえる、お得感付き。 選評 426 名前: 名無しさん@初回限定 [sage] 投稿日: 2012/01/17(火) 02 03 48.69 ID YDcQSUAm0 今年も△、ゾンビとスレ民すら阿鼻叫喚するゲームを生んだアーベルが 年末に満を持して発売した「魔法少女と恋+」 タイトルからわかるように、少し前の流行りである「魔法少女物」+「恋+」という 毎度のことながら安すぎる便乗で少しでも初見を釣ろうという魂胆が見え見えである。 さて内容を見てみよう。端的に言うといつものアーベルである。 まず最初に気になるのが、ADVパートの立ち絵のキャラが二人以上の場面では高い確率で立ち絵が重なる。 立ち絵の表情は勿論変わらない。背景は真っ暗で進むシーンがかなりある。 挙句の果てには立ち絵なし背景真っ黒と某伝説のクソゲーを彷彿とさせる状態で話が進む。 NGボイスが急に入ってくる。背景は勿論、HCGまで使いまわすエコ仕様。 別ゲー(萌恋維新)のヒロインの名前が急に出てきてテキスト流用がばればれである等々 アーベルの伝統を風化させるのではなくしっかり受け継ぎ昇華させる姿勢はただただ頭が下がるばかりである。 そして次に気になる点は、そのボリュームの無さである。ボリュームが無いというとネガティブに 取られそうであるが裏をかえせばそれだけ気軽にプレイできるということである。 どれぐらいボリュームがないかというとキャラと殆ど絡み無しにルート分岐の選択肢がでて、 ルートに入ると何故か仲良くなって(仲良くなるイベントも後日談のみで省かれたり)Hしてきづいたらエンディングという 初心者にも安心の設計である。 パッチを当てると立ち絵、背景はだいぶ治る。驚くべきはルート分岐前に大量のイベントが挿入され 別ゲーになるという二度美味しい仕様である。せめて序盤のフラグミスぐらい発売前に見つけて欲しい物である。 シナリオ面では、核心はいつものごとくアドオン()におまかせなので、 簡単に知りたいなら、アーベルのサイトのストーリー+エッチ+Endingと思ってもらっていい。 頼みのアドオン()でも追加CGが出ないという明らかなミスがアドオン発表から半月近く経った 未だに修正されない始末でありアーベルが未完成で売り逃げるという商魂たくましい姿勢をユーザーに見せ付ける事となった。 アーベル年末には不幸がありこれからのあり方が色んな意味注目されるが、アドオン以降の対応を見ても平常運転を貫いてくれるようだ。 ここからは選評ではなく一個人のクソゲーをプレイしたクソみたいな感想 一度売ってからわざわざ中古で買い戻したけど、 正直心が折れた。なんなのだろうこの単純な苦痛は、 ゲーム自体はシナリオの薄さもあって結構すぐ終わるはずなんだけど 大して面白くもないシナリオに選評にあるようなもはや いつものアーベルというべき笑えもしないクソ仕様に挫折しまくった。 アドオン以降は、精神的な理由で一通りクリアしただけです。 細かいことが抜けてたらすいません。 反応 +... クソゲーオブザイヤーinエロゲー板 26本目 428 名前: 名無しさん@初回限定 [sage] 投稿日: 2012/01/17(火) 02 11 34.62 ID OgZDch8U0 426 選評乙なんだよ! 一個一個は大きくなくても積み重なるとほんときついゲームだな これでおまけにフルプライスってんだからそれでユーザーをじわじわと陵辱していくのは性質が悪いわ 431 名前: 名無しさん@初回限定 [sage] 投稿日: 2012/01/17(火) 02 42 02.33 ID /QRqkyk20 なんかもう自転車操業なんじゃないかと思えてくる 432 名前: 名無しさん@初回限定 [sage] 投稿日: 2012/01/17(火) 03 22 25.04 ID vP5jF9gD0 426 マジで選評乙 選評来ない、ってどうなんだろうと思ったけど相当やばいな。 絵・話・音・システムと全方面隙がないクソ布陣で、 どの要素もクソゲーとしてかなりのレベルって完成度高すぎる。 433 名前: 名無しさん@初回限定 [sage] 投稿日: 2012/01/17(火) 03 46 20.58 ID j5Vcrb4i0 426 選評乙です あいかわらず安定したクソゲーメーカーだな クソに安住しブレる事がない! とはいえ自転車操業もさすがに限界だな 漕ぎ手がいないんじゃ、後は転ぶだけだろ 434 名前: 名無しさん@初回限定 [sage] 投稿日: 2012/01/17(火) 04 35 22.52 ID EM8HhLvv0 選評乙。マジおつかれさん 魔法少女と恋+はアーベルの最後の作品になるかもね 435 名前: 名無しさん@初回限定 [sage] 投稿日: 2012/01/17(火) 12 25 12.08 ID cLuI2vog0 426 選評乙 これ読むとアーベル最期の作かも知れないのに「買いたくねぇ」って思うな... 436 名前: 名無しさん@初回限定 [sage] 投稿日: 2012/01/17(火) 17 02 59.36 ID RYG9pOsl0 ひどい部分が多すぎて箇条書きみたになっとるな・・・w 437 名前: 名無しさん@初回限定 [sage] 投稿日: 2012/01/17(火) 20 29 03.99 ID 1co2eYpc0 何?この葬式ムードと言うか盛り上がりの無さはw 新種のクソゲーか? 438 名前: 名無しさん@初回限定 [sage] 投稿日: 2012/01/17(火) 20 53 42.97 ID kQRu7NLR0 426 乙 ちょっと気になったんだが、 ボリュームが無いというとネガティブに 取られそうであるが裏をかえせばそれだけ気軽にプレイできるということである。 恐縮だがここはないほうがいいと思うんだ。急に賞賛を間に挟んでるから主張がぶれてるように 感じてしまうと思う。 439 名前: 名無しさん@初回限定 [sage] 投稿日: 2012/01/17(火) 21 02 28.21 ID cLuI2vog0 438 ただの皮肉じゃん なにむきになってんだいw 440 名前: 名無しさん@初回限定 [sage] 投稿日: 2012/01/17(火) 21 29 00.42 ID cdOY8/S60 438 確かに文章的にそこだけ浮いて見えるな その後ろの文章にもかかってないし 441 名前: 名無しさん@初回限定 [sage] 投稿日: 2012/01/17(火) 21 32 02.02 ID cLuI2vog0 440 最終的に「初心者にも安心の設計」にかかってるぞw 文句があるならお前が書けよ。 442 名前: 名無しさん@初回限定 [sage] 投稿日: 2012/01/17(火) 21 46 47.00 ID 4fb+h/PO0 その一文が入ってる段落全体が皮肉やね 443 名前: 名無しさん@初回限定 [sage] 投稿日: 2012/01/17(火) 23 27 57.05 ID 831/xbR00 それよりも △、ゾンビとスレ民すら阿鼻叫喚するゲームを生んだアーベル △はそこまでじゃなかっただろ。丁度最近もそういう話出たし 個人の感想はともかくスレのことで嘘はどうもな 全体としてはマジで細かいことが抜けてて正直どういうことなのかわからんけど クソだということだけはひしひしと伝わってきた 445 名前: 名無しさん@初回限定 [sage] 投稿日: 2012/01/18(水) 00 10 22.62 ID O/rpCnmt0 426 乙。 しかしまあ、純粋に全方面での質の低さという点では 勇者と彼女及びゾンビと並ぶレベルで間違いなさそうだなこれは。 これで、去年の分についてはほぼ出そろったかな?? あとは年末等で何か隠れてる奴があればくらいか。 447 名前: 名無しさん@初回限定 [sage] 投稿日: 2012/01/18(水) 00 27 30.82 ID c0351cYQ0 445 いやいや、魔法少女と恋+は、さすがに勇者と彼女と比べると何枚か見劣りする。 魔法少女と恋+は「絵は」良いから。 勇者と彼女は「絵も」悪いから。 今年は通常のADVで勇者と彼女に勝つは無理。 449 名前: 名無しさん@初回限定 [sage] 投稿日: 2012/01/18(水) 00 44 52.74 ID GoAChd5g0 だが、勇者と彼女はシナリオ流用や原画流用をしてない訳で 悪質さから言えば、魔法少女と恋+の方が数段上だと思うが? 451 名前: 名無しさん@初回限定 [sage] 投稿日: 2012/01/18(水) 00 52 32.94 ID c0351cYQ0 449 362 流用使い回し自体は、俺らが問い詰める事じゃない。 他には効果音の流用、BGMの流用し、UIの流用、背景の流用、キャラの流用(前作から) まだまだあるが、何処に駄目な線を引く? たたける場所は、熟処女と同じポイントぐらいだろ。 総評に書くには面白いネタだと思うが、クソな点ではどうしても弱い。 453 名前: 名無しさん@初回限定 [sage] 投稿日: 2012/01/18(水) 01 08 23.40 ID ZWQ/RXO40 しかしその流用一点のみで次点に入ったつよきす二学期もあるわけで クソな点ではどうしても弱いなんてのは誰にも言えない 要はその場のノリで決めてて基準とかあるわけじゃないから総評人次第 過去のコメントはこちら タグ アーベルのゲーム 2011年の作品
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日本政府の研究によって完成された、恐るべき人間兵器。 その能力は一人で第442連隊戦闘部隊に匹敵すると言う。 強化改造手術によって強靭な肉体を得ると同時に、超自然的な現象を引き起こす魔法の発動を可能とする魔法エンジンを埋め込まれている。この魔法は個々の魔法少女によって大きく異なっている。 超戦闘魔法少女が女子中学生ばかりなのは、骨盤の発達している女性のほうが男性よりも改造手術に耐えやすいこと、発達しきった筋肉を改造することは非常に難易度が高いことが理由としてあげられる。 改造手術の最初の成功例は椎名橋林檎。無礼門京子が現在最も新しい超戦闘魔法少女で、通算7人目になる。
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まほうしょうじょ 魔法少女 【分類】 まほうしょうじょ アビリティ クラス バトルガール 冒険者 職業 能力 魔法少女 魔術士 【概要】 Before-one世界に存在する職業の1つ。バトルガール。 適性武器はありません。マジカルが付けばなんでもOKです。 マジカルステッキで敵をたたき、マジカルチェーンで捕獲します。 相手を傷つけずに無力化できる、愛と平和の象徴です。 この職業は『魔法少女セット』によって獲得が可能な職業であるため、実質この職業はオンリーワンです。 【能力】 『少女魔法』と呼ばれる能力を行使でき、あらゆる属性の魔術を放つことができる。 演算装置たるアクセサリによって、あらゆる魔術の構築を自動的に行うことができる。 つまり、魔法少女は実質2人で戦っているようなものである。 職業獲得時点で獲得できるアビリティ『マジカル』は、様々なものにマジカルをつけることで魔法少女としての能力の範囲に取り込もうとするアビリティである。 初期状態では、漢字一文字で表せる事物で、例外あり。 マジカルステッキ(杖)で殴って攻撃や、マジカルウォール(壁)で防御したり、そんなアビリティである。 【基礎ステータス】 【獲得アビリティ一覧】 レベル 基本アビリティ 効果 00 少女魔法 魔法少女の基本アビリティ 01 マジカル Q:マジカルミラクルワンダフルトマホークと叫んでください。 02 飛翔 Q:空を飛べたらいいなって思ったことはありますか? 03 感情爆発 Q:嬉しいことや悲しいことが起きたとき気持ちがすぐ変化したりしますか? 04 安眠 Q:夜ぐっすり眠れてますか? 05 説得 Q:友人がなにか悪いことをしようとしているときやめるように説得しますか? 06 熱血 Q:テンションが上がってくると叫びたくなってきませんか? 07 やけくそ Q:最後まで頑張るタイプですか? 08 ど根性 Q:困難にくじけないタイプですか? 09 不屈 Q:あきらめの悪いタイプですか? 10 一途 Q:昔から好きな人はいますか? 11 ナイスバディ Q:自分の体は好きですか? 12 なきまね Q:涙は女の武器ですか? 13 つよがる Q:我慢強いほうですか? 14 喉の調子 Q:滑舌はいいほうですか? 15 リリカル Q:歌うのは好きですか? 16 髪がつやつやに Q:わかめは好きですか? 17 タブー Q:やってはいけないと言われるほどやりたくなる? 18 ぶちはなす Q:手から何か不思議な力を放てたらいいなって思ったことはありますか? 19 貸与 Q:誰かに貸しているものはありますか? 20 手助け Q:困ってる人を見かけるとほっとけない? 21 純白 Q:好きな色は? 22 パントマイム Q:言葉が通じない相手ともわかり合えると思う? 23 交換 Q:あなたの持ち物を誰かと交換することがありますか? 24 ひらめき Q:「ぴこーん」あなたはどうなりましたか? 25 珠の素肌 Q:美容には気をつけていますか? 26 構築 Q:新しいことに挑戦してみたいと思いますか? 27 非殺傷 Q:誰かを傷つけることに怖れを抱きますか? 28 おめかし Q:おしゃれは気にしていますか? 29 理想の現実 Q:理想と現実のギャップに戸惑いますか? 30 将来設計 Q:将来の夢はありますか? アクセサリが行う魔法少女適性診断テストに対する答えは、すべて「はい」が正解である。 「Q:好きな色は?」や「Q:「ぴこーん」あなたはどうなりましたか?」の答えは、獲得対応するアビリティを答えないといけない。 『ひらめき』の場合は「ひらめいた!」とでも言えばよい。 この質問は、返答の際の声色や感情の高まりなども観察しているので、ただ何も考えずに「はい」と答えても意味はない。 これらのアビリティの効果は『魔法少女』として活動をする者のみが知ることができる。 【称号】 ★★★ 魔王と勇者と魔法少女 名前 コメント
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志筑仁美が魔法少女になった姿…を、ファンが想像したものである。 5人の魔法少女が登場する本作であるが、設定上はキュゥべえと契約すれば誰でも魔法少女になることができる。 物語の展開によっては、志筑仁美がキュゥべえと契約する可能性もありえた。 そんな"if"の姿が一部ファンによって描かれている。 ちなみに、既出の魔法少女は"下の名前"のような読みの苗字を持つ。 志筑仁美もこの条件に合致しているため、序盤に「魔法少女になるのでは?」という憶測が実際にあった。 外観 本編に登場していないため様々だが既出の魔法少女と同様、彼女の髪の色である緑を基調にしたデザインが主流である。 衣装の形態はさまざまだが、やはり「お嬢様」というイメージからか優雅さを前面に押し出したものが多いようだ。 武器 武器は既出の魔法少女から想像するのが難しい。 契約時の願いや本人の性格とはあまり関係の無い武器を使っていることが多いからである。 したがって実際にありそうなものから完全にギャグのものまで、思い思いの武器を持たされているが最近は他の魔法少女が持たない武器だからか大鎌やトマホーク等、大ぶりな武器を持たされていることが多い。 魔女体 魔法少女は、いつかはソウルジェムが濁りきって、魔女になってしまう。 したがって「魔法少女・仁美」がいるなら仁美の魔女体も存在し得るが、そこまで描かれているものはない。 本編では、第10話にて仁美にそっくりな使い魔・Klarissaが登場する。 「恋敵」である美樹さやかの魔女体・Oktavia von Seckendorffの創り出した使い魔だが、仁美との関連性は不明。 実際に仁美は契約するのか 本編の時間軸 本編では、キュゥべえは仁美に対して姿を見せておらず、念話も彼女には届けていない。 したがって、キュゥべえは仁美を魔法少女にする気はないらしい。 仁美は第8話で「上条恭介と恋人になる」という当面の願いは自力で叶えておりキュゥべえが狙っている「希望と絶望の落差から生まれるエネルギー」が相対的に低い、と言う事になる。 だが第4話で魔女の口づけを受けている事から分る様に、精神的に弱い一面があるらしい。 また、第11話でもさやかの死に対して大きなショックを受けておりそちら方面の弱みをキュゥべえに握られた可能性も考えられる。 別の時間軸 本作はいわゆるループものであるため、繰り返す時間軸の中では仁美が契約し更には魔女になった可能性も残されている。 『魔法少女おりこ☆マギカ』では、さやかが未契約であるため恭介の腕が治っていない。 そのため、さやかの代わりに仁美が契約する可能性が残された。 ただし、この世界線ではマミや杏子が魔女化の秘密を知っているため、彼女らが知ったら止められるだろう。 劇場版 本編の時点で、「恭介との不仲が原因で契約」という可能性は指摘されていた。 仁美は校内のアイドル的存在で、しかも名門の子女である。一方の恭介も恋人より音楽を優先するような性格であるため、彼らの恋は想像以上に不安要素が多く、TV版最終回直後から心配する声があった。 新編/叛逆の物語の予告編では、仁美と恭介の不仲が示唆されており、更に「仁美のナイトメアが…」というセリフが存在する事から、仁美をめぐる波乱が描かれると予想されている。 名前 コメント
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◆KazZxBP5Rc 『魔法少女? ユイ』 2009年1月 『魔法少女? ユイ』 第4話『お姉様とお買い物』 ある休日の朝、唯人は全身の違和感で目を覚ました。 まず気付いたのは頭の痛みである。自分の体が大きくゆっくりと回転しているかのような錯覚を受ける。 それに衣服の感覚がおかしい。ビシッと締め付けられるような服は寝るときに着るようなものではない。 このとき、昨日寝る前に何をしていたのかさっぱり思い出せないということに唯人は気付いた。大方疲れて着替えもせずに寝てしまったのだろう。 とりあえず布団から出ようと体を起こしてみると、胸に妙な重みを感じる。そういうことか……。 唯人はユイに変身していた。 しかし何時からだ? もしかしたら魔物との戦いで負傷してその時の記憶が飛んでいるのだろうか。そうだとしたら、そんな強力な魔物を野放しにはできない。 唯人は勢いよく部屋から飛び出そうとした。だが、頭がフラフラしてうまく歩けない。 「おはよー!」 唯人が結局ベッドに腰掛けたままでいると、大きな姿見を持って姉のつかさが部屋に入ってきた。 「姉ちゃん、これどういうこと?」 「あー、あんた覚えてないんだ。無理もないかもね……。」 「なんだよ。何か知ってるんだったら、もったいぶってないで早く言って。」 「いやあ、唯人って飲ませたらすっごく素直ないい子になるみたいね。」 「……。」 「昨日の晩にお酒買ってきてふたりで飲んだのよ。でね、ノッてきたところでちょっと変身してみてって頼んだの。」 「……。」 それにしても気持ちのいい朝だ。外ではすずめがさえずっている。 「未成年になんてことするんだーっ!」 「一緒に買い物行ってくれたらステッキ返してあげる。」 この女は聞く耳を持たないようだ。自分の用件だけ伝えてくる。 「ちょっと待て、買い物ってもしかしてこのまま?」 「まさか。そんな、いかにも『魔法少女です』って格好で出るわけないでしょ。すぐ着替え持ってくるから、それ脱いでおいてね。」 そう言うとつかさはとっとと出ていってしまった。唯人が聞きたかったのは「女のままで?」という意味だったのだが、話の流れからするとやはりそういうことなのだろう。 しばしためらったが、好奇心も手伝ってコスチュームを脱ぐ決断は割と早かった。 肩にかかっている布をはずすと、解放されたふたつのかたまりがぷるんと波打って新鮮な感覚を与えてくれる。 そこでもう一度、この先の領域に踏み込んでいいものかと悩む。 だがやはり唯人は男の子だった。 自分自身だということを棚にあげれば、同じ年頃の女の子の裸が見れるめったに無いチャンスだ。 唯人は覚悟を決めると両脇に宙ぶらりんになっている布地を持つと一気に下へ引っ張った。 脱いでみて分かったのだが、このコスチュームはワンピースの水着のようなつくりで、スカートもそこに縫い付けられている装飾のひとつであった。 そしてこのコスチュームは肌に直に触れるようになっていて、これだけ脱ぐともう魔法少女は全裸となってしまう。 唯人は姉が担いできた姿見を覗き込んだ。滑らかな肌をあらわにして少し恥ずかしそうにこちらを見つめる少女。それが自分だと理解してはいるが信じられない。 しばらくぼーっと眺めていると、視界の端からもう一人の女性がやってきて、持ってきたものを少女の胸にあてがった。 「ほら、手上げて。」 いつものような憎まれ口を叩かず、ただ淡々とブラジャーを着せようとするつかさに戸惑いを感じながらも、言われたとおりに万歳のポーズをとる。 「着け心地はどう?」 「……なんでこんなにぴったりなんだよ。姉ちゃんのじゃないだろ?」 「目測よ。この日のために準備しておいたの。」 嬉しそうに語るつかさに、唯人は軽い恐怖を覚えた。 「じゃあ後は自分でできるよね。服は私のから適当に選んでおいたから。」 つかさはまた部屋を出ていった。残されたのは、あえて女らしいものを選んだとしか思えないブラウスやスカートたちであった。 唯人たちの家から郊外のショッピングモールまでは自動車で三十分ほどである。 こういった施設では専門店の八割で婦人服を売っているというのだから、女性たちは日が暮れるまでコーディネートにいそしむことができる。 ここに着いてから唯人はつかさの着せ替え人形に徹した。ステッキという質を取られているからしょうがなく、らしい。 最初のうちは普通の女物であった。このときは唯人もまだ余裕で、試着室の鏡に向かってポーズを取ってみたりもした。 だが、徐々に露出の多い服が増えてきて、早く終わってくれないかと思うようになる。 「これ、下着姿の方がまだマシなんじゃ……。」 「ユイー、ちゃんと着れた?」 「わわわわわのぞいちゃダメっ!」 最終的につかさはコスプレ専門店に目をつけた。メイド服やチャイナ服に袖を通す頃にはすっかり無我の境地を切り拓いていた唯人であった。 「じゃあ私は一旦荷物置きに車に戻るから、その辺でブラブラしててね。」 一旦、か。それにしてもあれだけ買ったけどいったい誰が着るのだろう。今度こそ騙されて変身することのないようにしないと。 決意を新たにした後、唯人はせっかくだから男の姿では入りにくい店を物色しようと思った。なんだかんだで割とこの状況を楽しんでいるように見える。 しばらくして、唯人は雅のことを思い出していた。何かプレゼントを贈ろう。そう考えてアクセサリー店に入り、散々悩んでブレスレットを購入した。 「お、いたいた。」 つかさと合流したのはそれからすぐだった。荷物を置きに行ったはずなのに、手には紙袋をひとつ提げている。 疑問に思ったのも束の間、人波の中に怪しい影がうごめいた。 「ユイ!」 追おうとした唯人を呼び止めて、つかさは紙袋の中からステッキを取り出し投げ渡した。 換わりに先ほどのブレスレットが入った買い物袋を預けると、小さくうなずいて唯人は影を追った。 あれはかつて、唯人が初めて戦った影の魔物だ。あの時は火の魔法で倒したが、今この混雑で火をつけるわけにはいかない。 とにかく人の少ないところまで追い詰めようと考えたのだが、魔物は最悪の方向に向かっていた。 「キキキキキキ! ハイパーマンよ、我々の科学力に対抗できるのかな?」 「黙れ、ジャ・アークの怪人よ! 正義の心は必ずお前たちを打ち倒すのだ。さあ、良い子のみんな! 私に力を分けてくれ!」 子供たちの声援が吹き抜けの広場を埋め尽くす。本日この時間はヒーローショーの真っ最中であった。 唯人は三階からこの吹き抜けにたどり着いた。だが時既に遅し。魔物は壁を伝って一階へ降り、ヒーローショーの悪役に取り付いてしまった。 「くそ、あいつあんなことができたのか。」 ためらっている時間は無い。下手をすると子供が襲われる。それだけは避けなければいけない。 「飛び降りる!」 唯人はショーの舞台めがけて地のパワーを送った。そしてそのとおりの場所に平然と着地。実は最初に放ったのは着地の衝撃を吸収するための魔法だったのだ。 思わぬ登場をしたヒロインに子供たちは大歓声。 「あ、あの……ちょっと、君……。」 「これは遊びじゃないんだから離れてて!」 申し訳なさそうに話しかけるハイパーマンを一蹴。魔物とのにらみ合いに入った。 さて、どうすれば怪人役から魔物を引き離せるかだが、正直まったく思いつかない。おねーちゃんがんばってー! の声援が耳に痛い。 いろいろと考えているうちに、しびれを切らして魔物が飛び掛かってきた。 とっさに、操られている人体を傷つけないように風を使って受けた。その時、魔物の影が少しだけ浮き出たのを唯人は見逃さなかった。 物理的な風は魔物には効かず人の体だけを吹き飛ばす。それならば逆に影の方を吹き飛ばす「概念的な」風があれば……。そして、それは魔法で創れる。魔法は精神の力だから。 会場に爽やかな空気が流れた。 「あー! あれなんだ!」 「すっげー!」 子供たちは、ジャ・アークの怪人が倒れ、そこから世にも恐ろしい影の本体が姿を現すのを目撃した。 そしてその影は、突然現れた魔法少女の炎によっていとも簡単にかき消された。 「ありがとう。みんなの応援のおかげだよ! これからも困ったことがあったら、魔法少女ユイをよろしくね!」 ポーズもばっちり。こういうときはすぐに調子に乗る唯人だった。 「おつかれさまー。カッコ良かったよ。」 からかうように笑う姉を無視して唯人は適当な店の試着室に入った。 しばらくしてそこから腕から先だけが出てきて手招き。 つかさが駆け寄って中を覗くとそこには女装した男の姿の唯人がいた。 「服が戻らないんだけど……。」 「当たり前じゃない。今頃家に置いてあるコスチュームが昨日着てた服に戻ってるはずよ。」 「じゃあもう一回変身したら?」 「その服がコスチュームになるに決まってるじゃん。」 「……どうすれば?」 「一回全部脱いで変身して着替えなおしなさい。」 「はあ……。」 「あ、やっぱ可愛い服買ってきてあげるからそこで待ってなさい。」 「な……!」 さっき無視した仕返しなんだろうか。よく考えれば男物を買ってくれればいいだけじゃないか。まあ、それを言ったところでそうしてくれる確率は限りなくゼロだが。 日没の頃、駐車場に白いワンピースの少女と年の離れた姉が仲良く口ゲンカしながら出てくるのが見えた。 元レス http //namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1220262396/220-224 最終レス投稿日時 2009/01/07 19 10 41
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◆KazZxBP5Rc 『魔法少女? ユイ』 2009年2月 『魔法少女? ユイ』 第7話『対面』 どんなに嫌がっても明日は必ずやって来る。それならば同じその日をどのように迎えるのか。 唯人は「その日」を、やる気に満ち溢れた心で迎えた。 「椎名君!」 教室に入ると真っ先に雅が駆け寄ってきた。 「おはよう。心配かけてごめん。」 まだ不安げな表情を浮かべている雅に、そう笑って返す唯人。 遅れて順平も唯人の近くへ歩いてくる。 言葉は交わさなかったがハンドシグナルで大丈夫だと伝えた。 ちょうどその時、真後ろの扉が開いた。 振り返ると、立っていたのは神野。 唯人は眉を寄せた。彼は隣のクラスのはずだ。となれば自分に用があるとしか思えない。なにしろ昨日の今日だから。 果たしてそれは正解だった。 「今夜九時、商店街裏の山。」 たったそれだけをつぶやくように告げて、神野は自分の教室に戻っていった。 授業が始まると、唯人はここ数日の遅れを取り戻すかのように熱心に聞き入った。 それは周りから見ると恐ろしさを感じるほどのものだったという。 チャイムが鳴ってからも、分からない部分を真っ先に聞きに行き、教師によって感心されたり不審がられたりだった。 「どうしたんだお前、熱でもあるのか?」 いつもなら噛み付く言葉にも、爽やかに白い歯を見せて返す。 「自分のやるべきことが分かっただけだよ。」 充実した時間はあっという間に過ぎてゆく。 学校が終わって家路につくと、唯人はいつもと違い真っ先に宿題に取り組んだ。 それが済むと今度はしばらくサボっていた家の掃除を始めた。掃除機を掛け雑巾を掛け、徐々に綺麗になっていく家の中が気持ちいい。 ちょうど帰ってきたつかさの夕飯作りを手伝い、食べ終わる頃には出発にぴったりの時間になっていた。 玄関でジュニアを抱きかかえるつかさは、最後に唯人に念を押した。 「本当に行くの? 罠かもしれないよ?」 「大丈夫。それにどうせいつかは戦わなきゃならないんだ。」 そして唯人は、ポケットからステッキを取り出し祈りをささげた。 身体中の触覚が失せ、重力さえも感じなくなる不思議な感覚。徐々に感覚が戻ってくると唯人はピンクの衣装に身を包んだ少女となっていた。 「じゃあ、行ってくる。」 どこも閉店していて切れかけの街灯だけが点いている商店街。 その不気味さを振り切るように唯人はアーケードの中を疾走してゆく。 最後の看板をくぐるとそこは闇の世界。一歩一歩踏みしめるにつれて、唯人の姿が闇に溶けてゆく。 足元に注意しながら山を上り、広い平地になっているところに、仮面の男はいた。 いたのだが、どちらが神野なのか分からない。というのも、その場所で二人の仮面の男が戦っていたのだ。 二人は全く唯人に気付いていない。二本の剣が時々月の光を反射して輝きながら激しい金属音を立てる。 唯人は今ようやく分かった。自分を助けてくれた男は神野とは別人だったのだ。 しかし一体どちらを応援していいのか分からない。 唯人が戸惑っているうち、その時はやってきた。 片方の男の剣が緩んだ。その隙を狙って攻勢に転じようとした男は、逆に足を払われて体勢を崩した。 その顔を鋭く剣が襲う。仮面が宙を舞った。月が映し出した神野の顔。 次の瞬間、神野でないほうの男が神野の耳の辺りを正確に突いた。そして、神野は倒れた。 神野を倒した男は自ら仮面を脱いだ。現れた顔は知らないはずなのに、どこかで見たことがあるような気がする。 「彼は操られていただけだ。」 顔をぼーっと眺めていた唯人は、その声にビクッとする。男は神野の耳から取り出した宝石を見せた。 それから、こう続けた。 「私の祖先は昔魔族からこの剣を奪い、代々守り続けてきた。 この剣には魔物を惹きつける力があると言っただろう。どうやら使い方によっては魔物を操ることもできるらしい。 彼が持っている剣はレプリカで完全な力が出せなかったんだ。」 「それで取り戻しに来たって訳か。」 神野のほうを見やる唯人。倒れているその姿に近づこうとした瞬間のことだった。 「危ない!」 声が聞こえたのとまばゆいばかりの光球を感じたのはほぼ同時。 直後、男の肩が唯人を弾き飛ばした。 唯人は男に光球が直撃するのを、ただ見ていることしかできなかった。 そのまま弾き飛ばされる男。 彼が倒れたとき、破れた袖から見えたのは、あの日唯人が雅に渡したブレスレットだった。 元レス http //namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1220262396/247-249 最終レス投稿日時 2009/02/05 14 21 36
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3ターン目魔法少女軍団 3ターン目魔人連合 4ターン目魔法少女軍団 _1_ _2_ _3_ _4_ _5_ _6_ _7_ A __壁 B 萌木原ネモ ボンゴレッソ 静川真守平凡なモブキャラ C 過千あずれ 原田 とし代 __壁 D ファイナル・トライ・セイザー E 八重倉 初香 __壁 魔法少女陣営投了 ボンゴレッソ能力発動失敗 魔人連合 DP4 名前 性別 攻撃 防御 体力 精神 FS 能力名 発動率 備考 今村 リョウ 女 20 2 0 1 4 シンクロアニメーション 98 リーダー【幼女】【死亡】 萌木原ネモ 男 2 5 17 4 2 ナボコフ 88 過千あずれ 女 1 1 3 2 20 ティアー・ティアー 100 八重倉 初香 女 0 0 9 4 13 瞬香終闘 100 ファイナル・トライ・セイザー 女 0 0 7 4 19 VSインベーダー 102 【永続行動不能】【幼女】 魔法少女軍団 DP2 名前 性別 攻撃 防御 体力 精神 FS 能力名 発動率 備考 静川真守 女 1 16 5 3 20 悠久の盾 98 【永続行動不能】 ボンゴレッソ 女 16 34 8 3 0 スタンドアップ・アンド・ファイト 98 庄多真保 女 2 15 0 4 1 魔法少年誕生 99 【死亡】 平凡なモブキャラ 女 6 17 7 5 10 私は貴女、貴女は貴女 95 リーダー【永続行動不能】 原田 とし代 女 8 41 10 0 0 君正直もう魔女っ子とか言ってられる歳では無いよね 92 【魔女】
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◆KazZxBP5Rc 『魔法少女? ユイ』 2009年1月 『魔法少女? ユイ』 第5話『俺ってガチホモ!?』 「はぁ……。」 学校からの帰り道、唯人は大きな溜息をひとつ吐き出した。 「今日もダメだったか。」 思いつきで買ってはみたものの、よく考えると、何でもないのにいきなりプレゼントを渡してくる男なんてどうなんだろう。 唯人は例のブレスレットを雅に渡すきっかけが掴めずにいた。 とぼとぼと歩いていつの間にか家の前。ドアを開けるといつものようにジュニアが尻尾を振って出迎えてくれた。 「ただいま、ジュニア。」 「わんっ!」 続いて、これもいつものことだが、ジュニアの様子に気付いてつかさも玄関に出てくる。 「おかえり。」 「姉ちゃんただいま。」 「ちょっと買い物行って欲しいんだけど、大丈夫? ユイちゃん。」 「……うん。」 ショッピングモールのハイパーマンショーに突如現れた魔法少女は、一躍地域の有名人となっていった。 そこで、何を思ったかつかさは唯人にある脅しをかけてきたのだ。 それはお願いを聞かないと唯人が例の魔法少女であるということをバラすというもの。 人のいないところで変身しろと言ったのはつかさ自身なんだから、そこだけ考えれば本当にバラすとは思えない。 しかし人にバレてはいけない理由があるのかどうかも分からないし、なにより、この姉の性格をよく知る唯人には彼女ならやりかねないと思えてしまう。 そういうわけでつかさは好きなときに弟を女にする権利を得た。 悲しいかなすっかり慣れた手つきで着替えを済ませ、財布を預かって再び家を出た。 ちなみにステッキはいつも持っていろと言われているので大きな買い物バッグの中にある。 夕日を背景に自転車を飛ばす唯人。 運転中、いろいろと考えをめぐらせるのが癖だ。 「そういえばあいつは一体なんだったんだろう。」 仮面の男のことである。山で会って以来一度も姿を見たことがない。 結局敵だったのだろうか。だとしたらなぜあれから積極的に襲ってこないのか。 商店街まであと少しというところで足と思考が止まった。 空を見ると大きな紫の雲のようでいてもうちょっと透き通った何かが浮遊している。魔物だ。 別に何を襲うわけでもなさそうなので放っておいてもいいのかもしれないが、気になるので追いかけることにした。 立ちはだかったのは険しい崖。 実はこの山は商店街をはさんでまったく表情が変わる。 向こう側はいつかジュニアに導かれて行ったなだらかな遊歩道だが、こちら側はこのように人はまず立ち入ることができない。 この上に先ほどの魔物は姿を消した。 普通の人間ならここであきらめるのだが、そこは魔法少女、ステッキを取り出すと地のパワーを自分に一振り。 「よっ……ほっ……はっ……。」 超人的な跳躍で崖をぴょんぴょんと上がっていく。地のパワーは力の象徴、肉体を強化することにも使えるのだ。 高さとしてはかなり登ったと思えるところで、踊り場のようになっているところを発見した。 一際強く岩肌を蹴って、空中でくるっと前回り。見事にやわらかい地面に着地した。 「ん? やわらかい?」 そこは魔物の巣窟だった。まさに四面楚歌。いや、唯人が着地のときに踏みつけた魔物が一匹、さらに飛んでいるのもいるので六面かもしれない。 「や、ちょっと待て、ここは穏便に……な?」 などと弁明しても通じるはずもなく、魔物達は一斉に襲い掛かってきた。 唯人もそれに応じて慌てて魔力を解放。すさまじい爆発が起きる。 畳み掛けるようにあらゆる能力をむやみやたらに放つ唯人。その度に弱点を突かれた魔物が消滅していく。 「はぁ……はぁ……。」 さすがに無駄撃ちしすぎたのか肩で息をするようになってきたが、残る魔物もわずかとなってきた。 「よし!」 火の力を逆に利用し、熱を奪ってスライム状の魔物を凍りつかせる。 あと一匹。機械仕掛けの魔物だけが残った。しかしこれがかなり頑丈で何をしてもびくともしない。 「ひょっとして電気でも流すのか? でもやり方が……。」 考えている間にも襲ってくる。避けようと思ったところで膝をついてしまった。 まさかこんなに消耗していたとは。逃げられない。強烈な一撃がやってくる! その時、唯人の背後、崖の上の方から人影が降りてきた。 それから先は一瞬の出来事。まず唯人のいる地面がぐらつき始めた。かと思うと影にぐいっと引き寄せられ、岩場ごと魔物が落ちていく。 影は仮面の男だった。大剣を抜いている。信じられないことだが、これで崖の先端を切り落としたのだ。 「君には生きていてもらわないといけない。」 だが男の言葉は唯人の耳には入らなかった。顔が近い。それに、力が入らないので唯人は男に寄りかかる格好になってしまっている。 心臓の鼓動が、聞こえているんじゃないかと心配になるくらいの大音量に思える。早く離れてくれないものか。 しばらくして、男は一言だけ告げた。 「もうすぐだ。」 「え?」 それっきり、男はまた行ってしまった。 「もうすぐだ。」 「え?」 順平の言葉にさほど考えもせず聞き返す唯人。 「もうすぐ雅の誕生日だって言ってるんだよ。」 「ああ、ごめん。」 「本当お前ここ何日かぼーっとしてるよな。」 「うん、ごめん。」 唯人の一番の関心は、もはや仮面の男に移ってしまった。 何者なのか。あの剣にはどんな力が秘められているのか。どういうつもりで自分に接してきたのか。 このごろ唯人は一人の時に意味もなく変身してみることが多くなっていた。 こんな調子なので、つかさもつい気になってしょうがない。 「最近どうしたの?」 「別になんともないよ。」 これだけはバレたくないので隠す。ところがさすがは姉。 「あの人のことが気になって夜も眠れない、とか?」 「なっ!」 別につかさは具体的に知っているわけではない。だが「あの人」などと言われると、心当たりがあればつい反応してしまうのが人間。 「やっぱり恋の悩みなのね。で、どんな子?」 男だとは思われていないようだが、ショックを受けたのは「恋」という単語が出てきたことだった。 まさか……俺が男に恋している? つかさの言葉で唯人は余計に眠れぬ日々を過ごすこととなった。 人気のない公園に制服の男女が入ってくるのが見える。 雅を呼び出したとき、唯人は一旦は決心を固めていた。 「海瀬……。」 でも、こんな中途半端な気持ちで想いを告げることなんてできるのだろうか。 「誕生日おめでとう。」 結局唯人は逃げを打ってプレゼントを渡すだけに留まった。 「ありがとう。……わあ、かわいい!」 ほんのり赤く染まった笑顔に胸を打たれる。 やっぱり、雅のことも好きだ。 だからこそ自分が、自分と雅を裏切ることが許せない。 「じゃあ、また。」 男の涙なんて見せるものじゃない。 公園を出るとき、唯人は一度も振り返らなかった。 今まで生きてきた中で一番重い荷物が唯人の心にのしかかっていた。 元レス http //namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1220262396/231-235 最終レス投稿日時 2009/01/17 18 26 00
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魔法少女と改造人間 鹿目まどか────か。 名簿にあったまどかの名前に、ほむらは溜息をついた。 できれば、こんなことに巻き込まれてほしくない少女の名前である。ほむらは、彼女のためにこそ戦う。彼女が魔法少女とならない未来のために。 だから、彼女に死んでもらっては困るのだ。彼女の未来、そのものが絶たれてしまう。 これは約束だから。 別の世界のまどかとの約束を果たすため、ほむらは武器をとった。 それは、この殺し合いでも同じこと。 まどか以外の参加者には…………悪いが、死んでもらうしかない。 「シーーーット!! こんな場所につれてこられるとはなんたる不覚!!」 ほむらの後方から、異様にハイテンションで機嫌の悪い声が聞こえてきた。 咄嗟に、ほむらも近くの建物に隠れる。物陰から見てみると、メガネをかけたツンツン頭の男性が肩を揺らしながら歩いていた。 スーツを着ていて、いかにも普通の会社員という感じなのだが、台詞や態度はそういう印象を殺している。 「……しかーし。にっくき裏切り者! 本郷猛と一文字隼人を殺せるのなら、ショッカー首領もお喜びになるだろう!」 殺す……? 確かにそう聞こえた。 彼の口から出てきた言葉は、やたらと物騒である。しかし、これをこんな大声で演説して何になるというのか。 その様子に、ほむらは寒気さえ覚えた。 「そう思うでしょう? おじょうさん……」 ゾクッ。 今、ほむらのことを言ったんじゃないか? この男性、やはり普通の会社員じゃない。ほむらは建物の影から再び覗く。 こちらを凝視しているメガネの男に戦慄した。その表情はにやけているようにも見える。 やはり、気付いていたのか……。 ほむらは仕方が無く、その男の前に姿を現す。 そして── その姿を魔法少女のものへと変えた。 「ガッデェーム! そちらが特殊な力を持っているというのなら、容赦はしない!」 男の姿もまた、シザーズジャガーのものへと変わる。 少女と異形。二つの「人間だったもの」が対峙する。 それぞれの目的を胸に抱えながら。 【1日目 深夜/F-1 街】 【暁美ほむら@魔法少女まどか☆マギカ】 【状態】健康、魔法少女に変身中 【装備】ソウルジェム@魔法少女まどか☆マギカ 【道具】基本支給品一式、ランダム支給品0~2(確認済み、装備済み?) 【思考・状況】 基本行動方針:まどかのために殺し合いに乗る。 1:まずは目の前の敵を倒す。 【シザーズジャガー@仮面ライダーTHE NEXT】 【状態】健康、怪人に変身中 【装備】不明 【道具】基本支給品一式、ランダム支給品1~3 【思考・状況】 基本行動方針:本郷猛、一文字隼人の抹殺。 1:まずは目の前の敵を倒す。 2:殺し合いをどうにか切り上げる(とりあえず手っ取り早く皆殺し)。 020 魔法少女リリカニ杏子 投下順 022 遊園地に行きたいな 020 魔法少女リリカニ杏子 時系列順 022 遊園地に行きたいな 初登場 暁美ほむら 055 Murder Way 初登場 シザーズジャガー 055 Murder Way
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魔法少女 ザ・デュエルとは 魔法少女 ザ・デュエルとは概要 ゲームの特徴 魔法少女 ザ・デュエルの流れ ゲームの設定 カードの種類魔法少女カード 怪異カード 概要 魔法少女 ザ・デュエルとは株式会社TCGが手がけるトレーディングカードゲームである。 一般的にモンスターが主役となるTCGにおいて、このカードゲームは所謂「マナを生み出す土地」を主役としている。 そのためマナを生み出す土地である魔法少女は基本的にフィールドに残り続け、戦闘に介入しない。 ゲームの特徴 先に述べた通り、このカードゲームの主役は土地である。 魔法少女は7属性に分かれ、それぞれの世界観を持つ怪異を操る。 魔法少女にはレベルが存在し、レベルをあげてより強力な能力を発揮できるようになる。 戦闘を行うのは魔法少女のオド(マナ)によって生み出される怪異である。 怪異は相手の怪異やプレイヤーを攻撃したり、プレイヤーを守ったりする。 怪異同士が戦いあうため、フィールドに残り続けることは少ない。 魔法少女 ザ・デュエルの流れ ゲームの流れ・体験会を参照。 ゲームの設定 魔法少女 ザ・デュエル(以降まほエル)のゲームには物語としての設定がある。 魔法少女たちが行う勝負、マギデュエルをモチーフとしている。 魔法少女たちは魔法少女自らが戦うわけではなく、自らの魔力、オドを用いて怪異を使役し、詠唱し合い、最終的に相手を穢すことで勝敗を決める。 魔法少女は最初7つのオーブで守られ、それらを守りながら戦う。 カードの種類 魔法少女 ザ・デュエルには大きく分けて次の5種類のカードがある。 魔法少女 怪異 神 詠唱 結界 カードゲームにおける認識としては次のように捉えるとよい。 魔法少女 = 土地(コスト) 怪異・神 = クリーチャー(モンスター) 詠唱・結界 = 魔法 つまり魔法少女から生み出されるオドが、マナ(エナジー)にあたる。 魔法少女カード このゲームの主役であり、実際に戦闘には参加しないものの最も使用する頻度が高いカードである。 主役であるためか、まほエル独自のルールや様々な制約が存在する。 魔法少女についての具体的なルールは次のとおり。 ただし能力などによってこの限りでない場合がある。 細かいルールについては各魔法少女カードなどを参照のこと。 魔法少女は1ターンに1度のみ出せる 手札の任意のカードをLv1無名魔法少女として出せる 同名魔法少女は1枚しか出せない Lv2以上の魔法少女はそれよりLvが1低い同名魔法少女か無名魔法少女の上に重ねて出す 魔法少女にはリカバー状態(未使用状態)とレスト状態(使用済状態)の2状態がある メインフェイズでリカバー状態の魔法少女をレストすることで、その魔法少女のLv分のオドが発生する オドを発生させる行為は、自他ターン、フェイズ問わずいつでも行うことができる 魔法少女の能力は自他ターン、フェイズ問わずいつでもコストを払うことで使用できる 魔法少女には無属性を含めず7つの属性がある 魔法少女が発生させるオドはその魔法少女の属性のオドである ブレイクを持つ魔法少女がオーブから手札に加わった場合、その場で戦場に出せる 同名の魔法少女は1枚しか戦場にだせない。 怪異を出したり、詠唱を使ったりするためには対応する属性のオドが最低1は必要となる。 そのため戦場の有属性の魔法少女の数 = 行動できる回数の上限となる。 よって任意のカードを裏向きで無属性魔法少女扱いで出すこともできるが、なるべく多種類の魔法少女をデッキに入れて行動回数に制限がないようにしたい。 Lv2以上の魔法少女はそのLv分のオドを発生させることができる。 なおLv以上2の魔法少女をレストして2オド発生させた場合でもそのオドを別々に消費できる。 例えばLv2の魔法少女をレストし2オドを生み出した後、コスト1の怪異を出し、コスト1の詠唱を使用することが可能。 ちなみにオドの発生は、能力と同じようにいつでも行うことができる。 魔法少女の能力には自信をレストする必要があるものがある。 その場合、オドを発生させるか能力を使用するか考える必要がある。 一方コストにレストを伴わない能力は、オドを発生させるためにレストさせていたとしても使用できる。 怪異カード 戦闘の主役となるカードである。 同名の怪異も複数枚戦場に出すことができ、また戦場に出す上限もない。 基本的には他のTCGの戦闘システムと同様であるためとりつき易い。 怪異についての具体的なルールは次のとおり。 ただし能力などによってこの限りでない場合がある。 細かいルールについては各怪異カードなどを参照のこと。 魔法少女から生み出されたオドをコスト分消費して出す 怪異にはリカバー状態(未使用状態,ATK参照)、レスト状態(使用済状態,ATK参照)、リバース状態(防御状態,DEF参照)の3状態がある バトルフェイズでリカバー状態の怪異は必ず攻撃しなければならない 怪異は相手怪異とオーブに攻撃できる 怪異には7つの属性がある 怪異を出すためのオドは最低1つは怪異を同じ属性のオドでなくてはならない リカバー状態の怪異は必ず攻撃しなければならない。 ただし攻撃側に基本的デメリット(戦闘の敗北)はないためあまり問題にはならない。 詳しくは後述の戦闘についてを参照のこと。 戦場に存在する怪異に上限はない。 しかし怪異同士の戦闘などで入れ替わりが激しいため必要以上に大量の怪異が戦場に残るということはない。