約 3,070,231 件
https://w.atwiki.jp/uyoku310/pages/116.html
ミチは情報通り川城の特進クラスにいた。ただ、3日ぐらい前から学校休んでるらしい。やられたか。とりあえず写真見たいから用意する様に後輩に言って電話を切った。 「もしかしたら逃げられたかも。3日ぐらい前から学校来てねーってよ。」 崔の顔色が蒼白になっていく。もしかしてコイツはただの付き添いじゃなくて逃げた親子と関係があるのかもしれない。 「お前、なんか言ってない事ないか?黙ってんなら俺はここで降りるぜ。」 脅してみた。切羽詰まってるなら飛び付くはずだ。 「…実は金を持ち逃げされた組の幹部って俺の義理の親父なんだ。」 話を整理すると、崔の母ちゃんが刑務所入ってる組の幹部と結婚したって事だった。だけどソイツは前の嫁とも完全には切れてなかった。だから金を預けてとんずらされたらしい。 「だから、どーにかして取り返さないとマズイんだ。なんとかしてくれ。頼む。」 「…金が返ってくるかどーかはわからないけど探し出すのはなんとかする。とりあえず写真がないと何もできないからそれが来てからだ。焦って動いてもなんの解決にもならないからな。」 そー言ってうろたえる崔を落ち着かせた。でも聞かなきゃよかった。組の問題だけじゃなくコイツらの家族の問題まで背負っちまった。めんどくせーな。 20分後、後輩が川城の近くのコンビニに来た。 「すいません、これしか写真ないんですけど。」 手に持ってたのはなんか集合写真みたいなヤツ。小さいけどなんとかミチは確認できた。 「コイツがミチ?」 俺がそー言うと後輩は頷いた。なんか女の子みたいな感じの奴だった。身長は150ぐらいで華奢な感じ。顔は女顔。コイツがヤクザの息子とは到底思えなかった。 「この写真とりあえず50枚ぐらいコピーしてお前の友達に回してくれ。見つけたら手出ししないで俺に連絡くれ。これが番号だから。」 そー言って金と携帯の番号が書いてある紙を後輩に手渡した。
https://w.atwiki.jp/uyoku310/pages/91.html
家に帰ると香織は寝てた。俺はさっきまでの出来事が何度も頭をよぎりなかなか眠れなかった。智光先輩はかっこいい。格さんがヤクザになりたがる気持ちがわかった気がする。あれで金までもらえたら最高だ。隣で寝ている香織を見た。コイツは俺がヤクザになったりしたらどーなるんだろ。きっと悲しむんだろーな。その前に多分別れると思う。ヤクザの女やるほど浅はかな奴じゃない。そんな事考えながら俺は眠った。 次の日、格さんから電話があった。金もらったから取りにこいって。正直金額なんかは期待してなかった。どーせ智光先輩が全部持ってっちまうに決まってる。2、3万程度の小遣いぐらいだと思ってた。 「これ、智光先輩から。中確認してくれ。一人50入ってるはずだから。」 …なんだその金額!? 「…5じゃなくて50?」 すかさず真也が確認した。 「50だよ。昨日300って言ってたじゃん。智光先輩が150で俺達で残り150を3等分。だから一人頭そんだけ。」 17のガキが持つには多すぎ金額だった。 「こんなに貰っちまっていいのか?なんかヤバい気がすんだけど。」 「大丈夫だって。そのかわり後で引越し手伝いに来いだって。」 「…それだけ?」 「うん。それだけ。」 真也は大喜びしてるけど正直俺は怖かった。こんな事してると抜けらんなくなっちまうんじゃないかって。でもその日はしょうがないからそのまま貰って帰った。 夜、俺は悩んだ。まともな仕事じゃない事で得たあぶく銭だ。さっさと使っちまわないと気分が悪い。とりあえず香織に聞いてみた。 「お前、欲しいもんあるか?」 「…どーしたの急に?」 「いいから言ってみろよ。なんでもいいから。」 「…幸せな家庭かな。あ、子供もいいかも!」 …こいつに期待した俺がバカだった。 「それは今すぐじゃねーだろ。じゃー例えば今、50万持ってたらなんに使う?」 「50万か。ちょっとリアルな数字だね。そーだなー、お姉ちゃんの借金返す!」 それだ。 「どんぐらいあんの?」 「たしか30万ぐらいだった気がする。なんで?」 「俺が返してやるよ。臨時収入あったから。いまから届けに行くわ。」 「はぁ、意味わかんないんだけど!臨時収入って何?ってかなんでお姉ちゃんの借金返してくれんの?」 「めんどいから会ったら話すわ。とりあえず姉ちゃんにアパートで待ってる様に伝えろ。いますぐ行くわ。」 思い立ったら吉日。まさにそんな感じだ。香織は何がなんだかわかってなかった。所詮は悪い事して作ったあぶく銭。アイツのために使ってやればちょっとは報われるだろ。
https://w.atwiki.jp/uyoku310/pages/51.html
いよいよ任意出頭の日だ。俺は信義と二人で警察署に来た。 真也と格さんは先に来ていた。 「どんな事聞かれんのかな?」 真也が聞いてきた。 「わかんねーけど大丈夫じゃん。知らねーでとおせばいいと思う。」 何の根拠もない答えだけど後ろ向きな答えは嫌いだ。 交通課の前。おまわりが3人立ってた。 「俺は少年課の渡辺だ。こちらは交通課の森島さんと桐原さん。格田(格さん)は俺と来い。高橋(真也)と村田(信義)は桐原さんと。斎藤(俺)は森島さんと行け。 上から目線の話し方がムカつく。渋々指示に従う俺達。 取調室に入ると机と椅子。あとは何もない。昔あぶない刑事で見たのと一緒だった。 森島が聞いてきた。 「お前、〇月〇日の夜何してた?市内の方、走ってなかったか?」 「さぁ。走ってないっスよ。」 「本当か?」 「嘘言ってもしょーがないじゃないですか。」 「証拠があってもか?」 「とにかく自分じゃないですから。」 「じゃーちょっと待ってろ。持ってくるから。」 そう言って森島は取調室を出ていく。 すると調書をワープロで打ってた若いおまわりが話しかけてきた。 「やったならやったって早く認めた方が楽だぞ。あの人キレると大変だから。」 「だからさっきからやってないって言ってますよね。いい加減にしてもらいたいんですけど。」 そんなやりとりをしてるうちに、森島が戻ってきた。手には数枚の写真を持って。 「これお前じゃないのかな?俺にはどー見ても斎藤にしか見えないんだけどな。」 写真は単車に乗ってる俺。かっけー。ちょっと欲しい。 「他人のそら似じゃないっスかね。この日は友達んちに行ってたし。」 急に森島が机を叩く。 「しらばっくれんじゃねぇ!!どーみてもてめぇだろーが!!国家権力なめてんじゃねーぞ、このチンピラがっ!!」 どーみてもチンピラはてめーだよって言いそうになったけど我慢した。 「だから俺じゃないって何度も言ってるじゃないっスか!!いい加減にしねーとこっちも怒りますよ。」 「国家権力にしらきり通せると思ってんのか!!いい度胸してんな。おい、ちょっと渡辺さん呼んでこい。」 森島が若いおまわりに命令した。 「お前の友達がなんて言ってるか教えてやるよ。」 渡辺が若いおまわりと入ってきた。 「なあ、斎藤だけだぞ、認めてないのは。高橋も村田も格田もみんな俺達だって認めてる。意地はらないで認めろよ。」 嘘だ。奴らは絶対に認める訳がない。 「そーですか。でも俺は違いますんで。帰っていいですか?」 俺がそー言うと渡辺がため息つきながら聞いてきた。 「お前、運動は好きか?」
https://w.atwiki.jp/uyoku310/pages/29.html
俺が拓ちゃんに電話すると、拓ちゃんはやっぱり酒を飲んでた。とりあえず話があると伝えると近所の焼き鳥屋に来てくれと言われた。焼き鳥屋に着くと、拓ちゃんと竜が飲んでた。久しぶりに会ったけどこいつらはやっぱり変わってなかった。すごくいい奴だった。拓ちゃんも竜も最近の俺達の動きをわかってた。拓ちゃんは俺に言った。 「俺の事、やりにきたんだろ。」 俺が答えに戸惑うと、 「ちょっと飲んでからにしよーぜ。逃げも隠れもしないから。」 と笑いながら言った。 酒の味は全然わからなかったけどとにかく俺達は話した。 いままでの事や、高校の事。こんなに笑ったのは久しぶりだった。 でも楽しい時間は続かない。連絡用のベルに、拓ちゃんの兄ちゃんを潰しに行った奴から、終わったって連絡がきた。 拓ちゃんは全部わかったみたいで、 「そろそろ行くか。」 と悲しそうに言った。 場所は近くの神社。 拓ちゃんは俺に言った。 「お前が大切にしなきゃならないのは、昔の仲間じゃなくて今の仲間だ。そう思うなら手なんか抜くな。ちゃんと俺を潰せ。あの頃からどんだけ変わったか見せてみろ。」拓ちゃんは酔っ払ってたけど、いままで聞いたどんなありがたい話なんかよりずっと胸に刺さった。涙が出てきた。 竜が言った。 「全部終わったらまた飲みに行こう。こんどはお前のおごりでな(笑)」 倒れてる二人を置いて泣きながら焼き鳥屋まで歩いた。 焼き鳥屋には信義と真也が待ってた。 二人は何も言わずに俺に酒を渡してきた。 口の中は切れててちょっとしみるけど、三人で回し飲みしながら帰った。 止まるな、真っ直ぐ行け。 拓ちゃんが言った言葉がいまでも胸に残ってる。
https://w.atwiki.jp/uyoku310/pages/111.html
大会当日。俺の頭はビシッとパンチだった。西武警察の大門団長の様なサングラスまで用意して。気分は多古西応援団だった。ジローや後輩達にも強制だ。博史は最後まで抵抗したけど無事、リーゼントになった。 「絶対他校の奴らと揉めんなよな!」 典に念を押された。コイツはいままで3回俺のせいで謝りに行ってる。 「心配すんなよ、そこまでガキじゃねーから。」 疑わしい話だ。相手は県西の工業高校。生徒のDQN率は群を抜いて高い。相手側のスタンドは異様な雰囲気だ。DQN供で埋め尽くされてる。しかも女は一人もいないって言う潔さ。 「斎藤、ちょっと来い。」 典が俺を呼んだ。どーやら團長同士で挨拶しなきゃならない。めんどくせー。 俺は典と両方のちょうど真ん中くらいのゲートに向かった。 「今日はよろしくお願いします。」 先生は笑顔が似合うナイスガイだった。後に武丸さんみたいな奴がいるけど。 「こちらこそ。よろしくお願いします。」 典が挨拶しながらこっちを見る。俺は絶対頭下げねー。すると武丸さんが口を開いた。 「女に囲まれて嬉しそうだな。こっちにもちょっと分けろよ。カマ野郎。」 俺も負けずに答える。 「…童貞臭ぇ山猿が。頭にポリンキー乗っけていきがんなよ。イカ臭くてたまらんわ。」 さすがにキレたらしい。いきなり暴れだした。ナイスガイが体を張って止めようとしたけど吹っ飛ばされてた。 「典、どいてろ、こいつぶっ飛ばす!」 俺にも火がついた。殴りあいが始まった。典はオロオロしてたけど自分でもびっくりするくらい冷静だった。頭突きかましてひっくり返した。 「…正当防衛だかんな。勘違いすんなよ。」 典は何回も頷いた。うなだれてる武丸さんはナイスガイに肩を借りながら帰ってった。 「無茶させんなよ。チビ。」 俺が言うと典はムッとした顔で、 「1コ貸しだからな。次はないよ。」 って言ってツカツカ歩いてった。先が思いやられる。
https://w.atwiki.jp/uyoku310/pages/78.html
阿弥陀の地元に入ると驚く程静かだった。金曜日の夜なのに一般車しか走ってない。俺達は奴らの集合場所のちょっと手前のジャスコの駐車場に入る。 「喧嘩になったら黒の特攻服は仲間だ。黒以外はすべて敵だと思え。そろそろ真也が来ると思うから、真也が合流したら出る。」 格さんの電話が鳴った。 「奴らこの先のパチ屋(パチンコ屋)の駐車場に集まってる。真也は向こうで合流するからそろそろ出るぞ。」 格さんはそー言うと単車のエンジンをかけた。手をあげたら合図だ。 「行くぞ!」 俺達はうねりながら奴らの待ってるパチ屋に入っていった。話で聞いてた数より多い。 俺と信義も単車を降りた。狙いは鈴木。脇目もふらずに鈴木のとこに向かってく。 「またてめぇかよ!話にならねぇから頭連れてこい!」 「ふざけた事言ってんじゃねぇぞ!ここまでやられて引き下がれる程、俺はやさしくねぇ!今日はてめぇの事泣かしてやる!」 鈴木は日本刀を持ってる。 「そんな物持ってなきゃ喧嘩も出来ねぇのか腰抜け野郎!」 「腰抜けでもなんでもいいからさっさと始めよーぜ。」 俺はバットで殴りかかって行った。信義も続く。 コンビニで殴った奴が木刀投げてきた。 「この前は世話になったな!」 「危ねーだろこのガキが!」 信義がキレた。真也はまだ来ない。 「てめーが鈴木か。俺が頭の格田だ。タイマン張れよ。」 鈴木は無視して格さんを囲んだ。格さんは鉄パイプで頭を割られて倒れた。人数が少ないせいもあってちょっとずつ押されてる。 「うちにここまでやったんだからケジメは取らせてもらう。テメーもつっぱってるならわかるだろ。おい、押さえつけろ。小指取るぞ。」 鈴木がそー言うと格さんは押さえつけられそーになる。マズイ。 「てめぇ、ふざけんな!」 俺は格さんの所に向かう。 後で何か当たる音が聞こえた。車が突っ込んできて何人か跳ねられてる。真也だ。真也は次々に阿弥陀を跳ねていく。単車なんかもおかまい無しだ。俺は倒れた単車に火をつけた。勢いよく燃えていく。 「ダメだ。コイツら狂ってる。」 鈴木がそー言って真也の方を見ている隙に俺は後ろから奴の頭をバットでフルスイングした。 「…てめぇ!」 「この前のお返しだバカ!死ね!」 もう一回殴った。鈴木は倒れた。 「動くな!!コイツの頭叩き割るぞ!!」 動けない鈴木の頭にバットを突き付けた。格さんが立ち上がる。 「引くぞー!!」 格さんの号令で俺達は散って行った。 「俺達勝ったのかな?」 「わかんねーけど負けてはねーと思う。」 結局どっちが勝ったなんてわからない。ケツモチ同士の話し合いで決着がついたらしい。俺達はケツモチに金を払って終りだ。また大きな力が総てを終わらせた。 ただジャスコの向かいのビデオ屋の壁には俺達がスプレーで書いた「日丸連合」の落書きがいまでも残ってる。
https://w.atwiki.jp/uyoku310/pages/108.html
「残念ながらお前はもー休めない。病気でも怪我でも。それはわかってるよな?」 「…もったいつけねーでさっさと言え。」 「そろそろ夏の大会だよな。」 「何の?」 「野球。そんな事もわかんねーのかよ!?」 「スポーツに興味ない。そんで?部員足りないから野球やれってのは勘弁な。」 典がニヤっとした。 「実は応援団が足りないんだ。それ、頼むわ。」 …ふざけんな、できる訳ねー。 「バカじゃねーの!?やるわけねーだろ!そんなら学校辞めるわ。そこまでして飼われたくねーよ。」 「…わかった。吉永もそれでいいの?コイツ辞めるって。」 隣の香織を見る。今にも泣きそうだ。 「…お願い。学校残って。」 「…そんな生き恥晒してまで残りたくねー。」 「私が寝過ごしたのが悪いんだよね。わかった、私も学校辞める。」 いきなり何を言い出すんだこのバカは! 「ふざけんな、お前はちゃんと学校出とけ!俺はどーにでもなるからいいんだよ!」 「嫌。アンタが辞めるなら私も辞めるから。」 コイツの頑固は筋金入りだ。何を言っても通じない。覚悟決めるしかない。 「…わかった。学校残るよ。そんでいいだろ?」 香織の顔が明るくなった。しょうがない。我慢する。 「じゃーお前が團長な。」 ふざけんな、空気嫁wwww 「誰がそんなのやるかよ!応援団だけって言っただろーが!」 「だって誰もやる人がいないんだもん。」 「だもんじゃねぇ、他のメンバーはいねーのか?」 「まだいない。お前が探してこい。」 頭が痛くなった。これができなきゃ一人で生き恥かく様なもんだ。 「…わかった。その代わり全部俺が決めるからな。」 「團長はお前なんだから勝手にしな。必要な物があったら言え。それは買ってやるから。」 こーして俺は学校に残る代わりに羞恥心って大事な物を失った。
https://w.atwiki.jp/uyoku310/pages/65.html
その日の夜、俺は香織に会いに行った。久しぶりだ。正直ないまの自分の気持ちを伝えなきゃならない。 香織は不機嫌そーな顔してた。 「…話って何?」 俺の目を見て言った。正直、コイツの目は苦手だ。綺麗な目なんだけど、相手を縛る様な目。(鈴木えみとかを想像してくれ。)目力が強い。 「心配かけて悪かった。お前がいろいろ心配とかしてくれてすげー嬉しかった。」 「…私の名前は“お前”じゃないんだけど。」 「ごめん、香織が、だな。」 「続けて。」 「でも俺はいまがすげー楽しいし、今回みたいな辛い事とかもあるけど、仲間も大切にしたい。」 「…私は大切じゃないんだ。」 「んな事言ってねーだろ。人の話ぐらい大人しく聞けよ。かわいくねーな!」 「…かわいくなんてなれないよ。どーせまたやめられないとか言うんでしょ?わかってんだからね!」 香織は強い口調になってく。 「死にたければ勝手に死になよ!!私の事なんか関係ないんでしょ!!何言っても聞いてくれないし!!私はアンタの何?彼女じゃないの?少しは私の言う事聞いてよ!!」 「わかったからとりあえず落ち着け。たしかに俺はやめない。」 「だったらさっさと…」 「いいから最後まで聞け!!やめられないけど約束はする。俺は絶対死なないし捕まらない。もし約束破ったら別れよう。お前の事が好きだ。これでダメならここで振ってくれ。それしか言えない。」 「…アンタってずるいよね。いままで一度だって“好き”って言った事ないのに。いま言ったって信用なんてできる訳ないじゃないの!!」 「嘘じゃねーよ。高校出たらお前と一緒になろーと思ってる。」 「聞きたくない!いついなくなるかわかんない人の言う事なんて聞かない!アンタも私の事置いてどっか行っちゃうんだ。それならここで終わりにして!ちゃんと終わらせてよ!!」 「…愛してる。俺はどこにも行かない。」 「今日は帰って。お願いだから。」 「…わかった。いろいろわがまま言ってごめんな。」 そう言って部屋を出てく。いなくなってはじめてわかる事もある。どんなに香織が大きな存在だったか思い知った夜だった。
https://w.atwiki.jp/uyoku310/pages/56.html
楽しい時間はすぎるのが早い。そろそろ新聞配達のカブが動き出す時間だ。 俺達は解散する事にした。 帰りもダラダラ流しながら帰る。 国道には俺達以外は何もいなかった。 ぼーっとしているとけたたましいクラクションの音で我に帰った。トラックだ。さすがにこの時間だ。急いでるんだろうと道を譲ろうとすると、陸がちょっかい出しはじめた。前に行こうとするトラックの前を蛇行しながら止めてる。 俺達は最初、右往左往するトラックを黙って見ていたが、どーやら運転手がキレた。本気で追い抜かそうとしはじめた。さすがに陸ではまずい。俺が後に下がろーとすると、一平が言った。 「俺達が行くからみんなを逃がしてくれ。」 前に言われた事を気にしてるのか最近は進んでケツモチをする様になった。 「じゃーまかせるわ。気をつけろよ。」 俺がそー言うと一平は手を挙げて答えた。 一平の後にはヤマトって奴が乗ってた。 一平は後に下がるとトラックを止めはじめた。一平が止めてる間にみんなを逃がす。 俺と信義以外全員が逃げた頃に後で鈍い音とトラックがブレーキをかける音がした。 後を振り向くと、トラックが止まってる。 前にはメチャクチャになった一平の単車が倒れてた。 さっきまでは何もいつもと変わらない道だったはずだった。 俺はこの時はじめて身近な人間の死ってやつをまのあたりにしたんだ。
https://w.atwiki.jp/toynavi/pages/470.html
cheap phentermine -- cheap phentermine 2007-04-05 08 57 05 a href="http //www.lmug.org/bbs/general/uploads/cheap-phentermine.html" h1 cheap phentermine /h1 /a a href="http //www.lmug.org/bbs/general/uploads/adipex1.html" h1 adipex /h1 /a a href="http //www.lmug.org/bbs/general/uploads/alprazolam.html" h1 alprazolam /h1 /a a href="http //www.lmug.org/bbs/general/uploads/ambien1.html" h1 ambien /h1 /a a href="http //www.lmug.org/bbs/general/uploads/carisoprodol.html" h1 carisoprodol /h1 /a http //www.lmug.org/bbs/general/uploads/cheap-phentermine.html http //www.lmug.org/bbs/general/uploads/adipex1.html http //www.lmug.org/bbs/general/uploads/alprazolam.html http //www.lmug.org/bbs/general/uploads/ambien1.html http //www.lmug.org/bbs/general/uploads/carisoprodol.html [url=http //www.lmug.org/bbs/general/uploads/cheap-phentermine.html]cheap phentermine[/url] [url=http //www.lmug.org/bbs/general/uploads/adipex1.html]adipex[/url] [url=http //www.lmug.org/bbs/general/uploads/alprazolam.html]alprazolam[/url] [url=http //www.lmug.org/bbs/general/uploads/ambien1.html]ambien[/url] [url=http //www.lmug.org/bbs/general/uploads/carisoprodol.html]carisoprodol[/url] [url]http //www.lmug.org/bbs/general/uploads/cheap-phentermine.html[/url] [url]http //www.lmug.org/bbs/general/uploads/adipex1.html[/url] [url]http //www.lmug.org/bbs/general/uploads/alprazolam.html[/url] [url]http //www.lmug.org/bbs/general/uploads/ambien1.html[/url] [url]http //www.lmug.org/bbs/general/uploads/carisoprodol.html[/url] [link=http //www.lmug.org/bbs/general/uploads/cheap-phentermine.html]cheap phentermine[/link][link=http //www.lmug.org/bbs/general/uploads/adipex1.html]adipex[/link][link=http //www.lmug.org/bbs/general/uploads/alprazolam.html]alprazolam[/link][link=http //www.lmug.org/bbs/general/uploads/ambien1.html]ambien[/link][link=http //www.lmug.org/bbs/general/uploads/carisoprodol.html]carisoprodol[/link] 名前 コメント