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コナミアンティークスMSXコレクション Vol.3 コナミ 1998年3月19日 PS コナミのテニス コナミのサッカー コナミラリー ぽんぽこパン ピポルス 王家の谷 夢大陸アドベンチャー タイムパイロット 沙羅曼蛇 パロディウス ~タコは地球を救う~ 10作品を収録 関連 コナミアンティークスMSXコレクション Vol.1 コナミアンティークスMSXコレクション Vol.2 コナミアンティークスMSXコレクション ウルトラパック Vol1~3の全てを収録
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リリース 1989年3月21日 規格 CD レーベル BMGビクター 品番 R32A-1049 『PLAYERS POLE POSITION Vol.1』(プレイヤーズ・ポール・ポジション ボリューム・ワン)は、1989年3月21日にリリースされたオムニバスアルバム。 「ツアー・サポートの剛者たち」というテーマの下、人気アーティストのツアーやレコーディングのサポートを行っているミュージシャンが参加している。 次作は『PLAYERS POLE POSITION Vol.2 SURFIN USA』。 松本孝弘が「It s My Treat」、「Imargence waltz?」、「Wait Forever」にギターで参加している。 収録曲 It s My Treat作詞:栗林誠一郎、作曲:栗林誠一郎 Woman From The Moon作詞:AMY、作曲:坪倉唯子 Smash The Glass作詞:マライヤ・プロジェクト、作曲:マライヤ・プロジェクト Mixed Up作曲:小島良喜 Imargence waltz?作曲:難波弘之 Primitive Duck作曲:KITAROH Back To The Basic Thing作詞:近藤房之助、作曲:山崎透 Deep In The Dark作詞:坪倉唯子、作曲:坪倉唯子 Wait Forever作詞:栗林誠一郎、作曲:栗林誠一郎 名前 コメント
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アットウィキの仕様上、ページ名に「/」(スラッシュ)を連続して使えないため、ページ名を『.hack//G.U. Vol.1 再誕』としています。 .hack//G.U. Vol.1 再誕 【どっとはっく じーゆー ぼりゅーむわん さいたん】 .hack//G.U. Vol.2 君想フ声 【どっとはっく じーゆー ぼりゅーむつー きみおもうこえ】 .hack//G.U. Vol.3 歩くような速さで 【どっとはっく じーゆー ぼりゅーむすりー あるくようなはやさで】 ジャンル セミリアルタイムRPG 対応機種 プレイステーション2 発売元 バンダイナムコゲームス 開発元 サイバーコネクトツー 発売日 Vol.1 2006年5月18日Vol.2 2006年9月28日Vol.3 2007年1月18日 定価 6,800円 プレイ人数 1人 レーティング CERO A(全年齢対象) 廉価版 PlayStation 2 the Best2009年11月26日/各2,980円 判定 なし ポイント ストーリーと音楽の評価は高いゲーム部分はやや単調キャラに感情移入できるかで評価が分かれる .hackシリーズ.hack (fragment) - G.U. - Link - Versus 概要 物語 登場人物 特徴 用語 評価点 賛否両論点 問題点 総評 余談 概要 『.hack』シリーズ二作目にして、「Project.hack(*1)」の第2期(*2)に於ける中核となったゲーム。 本作のタイトル「G.U.」という語については複数の意味づけがされているが、代表的なものでは「Grow Up(成長)」の略称とされている。他の意味は以下の通り。 + G.U. Graceless Unison“「神」に見離された調和” Geek s Utopia “ハッカーたちの楽園” Guilty Universe“罪深い世界” Genesis of Ultima“究極の創世記” Guardian Ubiquitos“遍在を守護するもの” Gateway to Utopia“理想郷への門” Gathering of the Unwilling“不本意な収集物” Genetics of the Unknown “それは未知数の遺伝学” Genocide of the Unfaithful“不誠実の集団虐殺” Generation of Unity“美しき統一の世代” Guide to an Uprising“動乱への導き手” Gate of Uroboros “無限の扉” Graphic Umai “グラフィックうまい” 前作と同様に今作でも分割販売形態を取り、『Vol.1 再誕』『Vol.2 君想フ声』『Vol.3 歩くような速さで』の三枚組となった。 ゲーム以外にも説明書にも仕掛けがあり、前作と同じ『The World』の取扱説明書という形になっている。 また、Vol.1には本編の進行度に応じて情報がアンロックされていく連動ディスク『THE END OF The World』が付属している。 このディスクは本編に関わりある人物の報告書・手記という形式を取りながら、前作の大まかな内容と本編外の出来事についての情報を提供し、プレイヤーを物語へと引き込む小道具として機能している。 大筋は前作と同じく、架空のオンラインゲーム「The World」をプレイしながらネット世界を襲う危機に立ち向かっていく内容となるが、 今作の舞台は「The World」が大きく仕様を変えた「The World R 2(ザ・ワールド リビジョンツー)」へと移り、世界観も大きく様変わりしている。 更に主人公の境遇や取り巻く環境、ストーリー運びも前作とは全く異なり、作風においても差別化されている。 物語 第2次ネットワーククライシス(前作の事件)から7年。 かつての戦いの舞台となったオンラインゲーム『The World』は、データ破損とそれに伴う大規模アップデートにより『The World R 2』として新生した。 しかしPK(プレイヤーキル)の実装によりゲームの雰囲気は一変、殺伐とした世界へと変化した。 主人公・ハセヲは初心者狩りPKに狙われたところを助けられた縁で、ギルド「黄昏の旅団」に加入する。 しかし同ギルドメンバー・志乃がPKされ志乃のプレイヤーも意識不明に陥ったことにより、ささやかな幸福は無残に壊される。 ハセヲは志乃をPKした「三爪痕(トライエッジ)」への復讐を誓い、PKK(プレイヤーキラー・キラー)へと変貌。 しかし「三爪痕」を追うハセヲはやがて、イリーガルな領域へと足を踏み出すこととなる…。 登場人物 + 詳細 ハセヲ 錬装士(CV 櫻井孝宏) 本作の主人公。元はギルド「黄昏の旅団」に属する一プレイヤーだったが、現在は「死の恐怖」の異名を持つPKK(*3)として知られる。 クールを気取っているが熱くなりやすい性格で他者と衝突する事も多い一方、毒気の無い相手には付き合いの良さ、面倒見の良さも見せる。 三爪痕のデータドレインを受けてレベルを含むあらゆるデータを初期化されてしまうが、憑神・第一相「スケィス」の開眼や様々な出会い、戦いを経て真実に迫ると同時に自身も大きく成長していく。 アトリ 呪癒士(CV 川澄綾子) 本作のヒロイン。志乃と同タイプのPCを使う少女。ネットゲーム歴は浅く頼りない。争い事を嫌う性格だが、言い出したら聞かない頑固な面を持つ。 自身の所属するギルド「月の樹」の素晴らしさをハセヲに理解させるべく行動を共にするが、徐々に自身もハセヲへの理解を深め、彼の役に立つべく奮闘するようになる。 クーン 銃戦士(CV 三木眞一郎) 初心者支援ギルド「カナード」の元マスターである古参プレイヤー。陽気な兄貴肌だが女好きで、あちこちでナンパしまくっているためトラブルが絶えない。 ネットの平和を守ろうとする正義感は人一倍強く、自身に開眼した憑神・第三相「メイガス」を駆使して異変の収束のために行動している。 7年前の事件では未帰還者として意識不明に陥っていたらしい。 八咫(やた) 妖扇士(CV 山崎たくみ) 「The World」のシステム管理機能の一部を持つ「知識の蛇」という施設の管理者であり、碑文使いを集めたギルド「レイヴン」のマスター。 AIDAに対抗するべく碑文使いを探しており、三爪痕の情報と引き換えにハセヲに協力を要請するが、その裏には別の意図を見え隠れさせる。 7年前の戦いに深く関与していた素振りを見せるが…? 朔望(さくぼう) 魔導士(CV 豊口めぐみ) 関西弁で啖呵を切る凶暴な姉「朔」と、内気で精神的に幼い弟「望」の姉弟で一つのPCを共有していると思われるプレイヤー。 朔はエンデュランスのファンで、彼と対立したハセヲを敵視する。望はある出来事で知り合ったハセヲを兄のように慕う。 エンデュランス 斬刀士(CV 斎賀みつき) アリーナの一つ「紅魔宮」のチャンピオン。憑神・第六相「マハ」の碑文使いであり、AIDAとの関連性が疑われている要注意人物でもある。 中性的で端正な容姿とミステリアスさからカリスマ的人気を誇るが、本人は「ミア」と呼ぶ白猫にしか興味を示さない。 担当声優や「ミア」というキーワードから前作プレイヤーは察しが付くかもしれないが、7年の時を経た「彼」である。 パイ 拳闘士(CV 小林沙苗) 八咫の補佐役で憑神・第七相「タルヴォス」の碑文使い。眼鏡の似合う知的美女だが、高飛車な性格のせいでハセヲとはすぐに口論になってしまう。 リアルではCC社の人間であり、また、『THE END OF The World』を残した人物とも深い関わりがある。 オーヴァン 銃戦士(CV 東地宏樹) ギルド「黄昏の旅団」の元マスター。比喩表現を用いた遠回しな物言いを多用する変わり者ではあるが、そのカリスマ性に惹かれる者は多い。 ハセヲにとっては恩人であり、師匠のような存在だったが、突如として謎の失踪を遂げる。 物語冒頭でハセヲの前に現れて以降、幾度となく姿を見せては彼を翻弄しつつ道を示す。一方で何かの目的を持って暗躍している様子も伺わせる。 志乃(しの) 呪療士(CV 名塚佳織) 「黄昏の旅団」のサブマスターで、オーヴァンの数少ない理解者。オーヴァン不在の間はマスターを代行していた。PCの容姿はアトリの色違い。 ハセヲにとっても大きな存在であったが、三爪痕によってPKされ、リアルにおいても意識不明になってしまう。これがハセヲを復讐に駆り立てる要因となった。 三爪痕(トライエッジ) 双剣士(CV 相田さやか) 謎のPK。名前の由来は、出現した痕跡としてAを横に傾けたような傷跡を残すため。明らかに仕様を逸脱した存在であり、PKされた者は現実でも意識不明に陥ると言われる。 志乃を意識不明にした事で、ハセヲにとっても仇敵となる。しかし何故かその姿はかつての戦いの英雄「蒼炎のカイト」に酷似している。 特徴 基本的な流れは前作を踏襲し、「The World R 2」をプレイしながらメールやBBSをチェックしたりなどでストーリーを進めていく。 今作の主人公「ハセヲ」は前作の「カイト」と異なり、PC名もリアルの本名も変更不可となっている。 各Vol.をクリアするとクリアフラグが立ち、次のVol.へのデータ引き継ぎが可能になる点は前作と同じ。 ルートタウンの仕様、カオスゲートへのワード入力によるエリアへの移動、メンバーアドレスの交換によるパーティ編成と言った基本ルールは前作と同じだが、それ以外のシステムは別物と言ってもいいほどに変更されている。 前作から様々な面が大幅に改良されている。その中でも本作で新しく取り入れられ本作の戦闘の核になっているのが、以下のシステムである。 スキルトリガー あらかじめ○、×、△、□の4ボタンにアーツ(物理スキル)やスペル(魔法スキル)を設定しておくことで、戦闘中に瞬時にそれらスキルを使用することが可能となるシステム。単なるショートカットと異なるのは、自分の装備している武器と異なる武器のスキルトリガーを発動すると瞬時に武器を持ち替えるという点(Vol.1では切り替えがもっさりしていたが)。 レンゲキ 敵に対して一定量の攻撃によりコンボを決めると、敵を紫の輪が囲む。その状態でスキルトリガーを発動すると「レンゲキ」が発生し、通常よりも大きくダメージを与えることが出来る。本作の戦闘ではコンボ→レンゲキ→コンボ…というローテーションが基本となる。 覚醒 攻撃や防御、或いはパーティキャラを回復するなどして、パーティキャラの歓心を買うと覚醒ゲージが溜まっていく。ゲージを解放するとその時々にセットしている覚醒形態に応じて様々な効果が生じる。覚醒はストーリーの進行に応じて、4種類まで解放される。 憑神バトル 特定のボス戦では下記の憑神に変身して戦う特殊な戦闘画面となる。ハセヲの憑神「スケィス」を操作し、鎌による近接攻撃と、小型弾を放つ遠距離攻撃、ダッシュによる回避を駆使し、さながらロボットアクションのような戦いを繰り広げる。敵のHPをゼロにするとプロテクトブレイク状態になり、こちらもデータドレインの体勢に入る。ここで一定時間内にデータドレインを命中させれば勝利となる。 スケィスはハセヲと共に成長し、ハセヲのフォームが進化すればそれに応じて形態が変化、パワーアップする。 憑神バトルで倒した敵とは憑神VRシステムを利用する事で何度でも再戦可能。 なお、前作で中核となっていたデータドレインは、ハセヲが使用するのはこのバトルかVol.3で使える「憑神覚醒」でのみとなる。 その他前作から大きく変更された箇所 ダンジョンの廃止。前作ではフィールドに移動した後ダンジョンへと向かうという形式だったが、本作ではフィールドに一本化された。 従来のようなダンジョンが無くなった訳ではなく、今回のエリアは広いフィールドを探索するタイプと、複数階層で迷路状になったタイプの二種類に分類されている。つまり前作で言うダンジョンとフィールドがエリアに応じて使い分けられている訳である。 ダンジョンタイプのエリアは前作と同じく、最深部にある獣神像(前作のアイテム神像)のレアアイテムを入手するのが目的となる。フィールドタイプのエリアは宝箱に入っている「証の欠片」を集めて獣神像のある獣神殿の扉を開くか、エリアによってはどこかにいるボスを倒せばクリアとなる。 バイクの実装。前作で言うプチグソのようなもので、フィールドやルートタウン内を高速で移動できるようになる乗り物。 単に乗るだけに留まらず、バイクのカスタム要素やレースのミニゲームも用意されている。お馴染み金のゴブリンも、今作ではバイクで鬼ごっこをすることになる。 作中でも度々語られるように、「R 2」には「The World(R 1)」時代には存在しなかったPK(*4)が導入された事で、前作には無かった対人戦が存在する。こちらからPCに襲いかかる事は無く、善良なPCを襲うPKとの戦いの他にはPC同士が戦う闘技場が存在する。 闘技場はメインストーリー上で何度も参加する事になるが、それ以外の場面でも任意で挑戦する事もできる。 今作ではエリアの道中、他のPCがモンスターやPKに襲われている場面に遭遇する事がある。救出に成功すればお礼のアイテム等が貰える。 PK達を倒していくと「カオティックPK」と呼ばれる「賞金首」が出現する。カオティックPKは高レベルプレイヤーが運営に依頼されて行動しているという設定の通り、敵として登場するPCの中でも(Vol.毎に)最強クラスの強さを誇る。 三部作それぞれに7人のカオティックPKが登場し、Vol.が進むと入れ替えが行われる(続投の者もいる)。1人倒す度に報酬が貰え、その時点のカオティックPKを全滅させるとBBSで話題になる。 Vol.3にて全員倒すと8人目の謎のカオティックPKが出現する。その正体は前作プレイヤーにとっては意外な人物である。 蹴るとチム玉を落とす「チムチム」、そのチム玉をエネルギーにして飛び立つ「メカ・グランティ」、同じく蹴ると様々な効果を齎す「ラッキーアニマル」と、エリア内にも様々なギミックが用意されている。 封鎖されたエリアに侵入する「ゲートハッキング」は無くなったが、「三爪痕のサイン」から「データシード」というアイテムを使って別エリアに移動するシーンはある。但し、データシードの入手はストーリーに沿って全て手に入れるため、前作の「ウィルスコア」のように自発的に集める必要は無い。 「ウィルスコア」自体は本作にも登場する。Vol.3で使用可能になる「憑神覚醒」で手に入り、一定数を使う事で「ロストウェポン」という特殊な武器を強化する事ができる。 ルートタウンでは「クエスト」が受注可能になっており、クリアすることで報酬が貰えると共に多くの場合はキャンペーンが開始される。 キャンペーンはメカ・グランティやラッキーアニマルと言ったギミック、PKの討伐などの回数をこなす毎に特典が貰えるというもの。 各Vol.のエンディング後に高難易度ダンジョンに挑戦できるのは前作と同じだが、今作では条件を満たすと挑戦できる「アビスクエスト」として扱われる。Vol.毎に一つずつ存在し、最後には各ラスボスを上回る強敵が待ち受ける。次のVol.に進むと前のアビスクエストはキャンペーンが終了となって挑戦不可になる。 用語 AIDA(アイダ) Aritificially Intelligent Data Anomaly。「The World」には本来存在しないバグシステム。前作のウイルスバグに相当するが、モンスターに感染して不死身に変えていたそちらと異なり、悪霊のように現れてはPCに直接憑依する。これに憑りつかれたPCはシステム以上の力を得るものの、データはおろかプレイヤー自身の精神をも汚染し、制御が利かなくなる。更にAIDAに憑依されたPCにキルされると、前作のウイルスバグに倒された時と同じように現実のプレイヤーが意識不明に陥ってしまう。 通常の方法では駆逐できず、碑文使いのみが対抗することができる。 碑文使い 前作の事件を引き起こした元凶である「禍々しき波」の残滓データ「モルガナ因子」またの名を「碑文」を宿したPCの事。仕様外の存在であり、システム側からの干渉を一切受け付けない。機器を介さない特別な何かによってプレイヤー自身とリンクするとされるが、前作の事件後に行われたサルベージ計画の失敗によって碑文自体がプレイヤーを選ぶようになっており、選ばれた人間以外がこのPCでログインすると吐き気や眩暈、頭痛に見舞われてしまう。 憑神(アバター) 開眼した碑文使いによって顕現化する異形の存在。イメージとしては碑文使いが憑神に変身する形となるが、一般PCではその姿を見ることはおろか存在を認知することもできない。 ゲームデータを改竄する能力を持ったAIDAに対抗する唯一の手段と言われているが、それはかつての最大の敵である「八相」を根源とし、その強大過ぎる力は一歩間違えば大惨事を引き起こしかねない諸刃の剣である。 PC相手にその力を使えば一撃でロストさせる上に相手プレイヤーの精神にも多大なダメージを与え、複数の憑神を同時に顕現化させると暴走を招く可能性もある。 物語中には最初から開眼している者と何らかのショックで憑神が暴走を起こすことで開眼する者がいる。この強大な能力を手にしたハセヲが如何にこの力を使うか、という部分も本作の重要な焦点の一つである。 元を質せば前作の「八相」のデータであるが、無機質で生物らしさが廃されていた前作の八相に対し、今作の憑神は碑文使い自身のデザインが反映された姿になっており、全体的に人型の意匠が強く表れている。 元々人型だった第一相「スケィス」は前作のデザインをより洗練させた形になっているが、第二相「イニス」や第四相「フィドヘル」のように全くの別物と化している例もある。 評価点 練り込まれたシナリオ。 原案は前作同様、サイバーコネクトツー社長の「ぴろし」こと松山洋。シナリオライターは小説『.hack//AI buster』などを手掛けた浜崎達也。前作のシナリオ担当の伊藤和典は監修として関わっている。オンラインゲームのほんの小さな事件が、やがて電脳世界全体、そして現実の世界へと波及していく様子が緻密かつ壮大に描かれている。 シナリオの骨子は、「The World」内に突如発生した「AIDA」と呼ばれる謎のバグを巡る事件の渦中で、「憑神」と呼ばれる能力を持つ特殊PCのアカウント保持者達が結集し、未曽有の混乱の中を戦い抜いていく、という王道SFである。しかし、「AIDAとは何なのか?」をはじめ、「碑文使いは誰なのか?」「三爪痕の正体は?」「○○の思惑は?」「○○のプレイヤーは誰?」という風に大小様々な謎が散りばめられており、プレイヤーを物語へと引き込んでいく。 ハセヲ目線では知り得ない情報についても、付属ディスク『THE END OF The World』で補完されており、他にもゲーム中のニュースで見る事のできる短編アニメ『Online Jack』や各ニュース記事では、現実の世界で起きた出来事を描いている。 『Online Jack』は前作の『.hack//Liminality』ほど大掛かりではないがこちらも作り込まれており、本編とのリンクが描かれる(*5)。放送内容のせいで批判を受けたり、出演者の立場が危うくなる様子がニュースで語られるのが何ともリアル。 今作も分割販売形態だが、前作の四部作に対して三部作に減っており、「長過ぎる」「全て買うと値段がかさむ」という点が軽減された。それでいて内容は一作一作が濃くなっているため、前作よりも物足りないという印象はほぼ無いだろう。 前作が四部作で「起」「承」「転」「結」だとすると、今作は三部作で「序」「破」「急」と言った所か。 魅力的なキャラクター。 復讐鬼である主人公・ハセヲは、前作の王道主人公カイトと好対照を成しており、前作よりも暗い雰囲気となった本作にマッチしている。 後述するようにかなり尖ったキャラで序盤は感情移入し辛いが、ストーリーが進むにつれて大きな成長を遂げていき、特にVol.2中盤で3rdフォーム(*6)に変化して以降はそのどう見ても悪役な外見とは裏腹に、熱さと思いやりを兼ね備えたヒーローの顔になる。 前作のカイトと比べて変な名前と思うかもしれないが、由来はかの俳人・松尾芭蕉(芭蕉を当時の仮名表記にすると「はせを」になる)であり、決してネタに走っている訳ではない。 他の登場人物も曲者揃い。例えばゲーム運営側の社員でありながら憑神能力に目覚め、秘密裏にイリーガルな活動を行っている「パイ」、事件の深淵を見通しており「碑文使い」達を束ねるも、真の狙いを見せようとしない「八咫」、ハセヲの恩人だが現在行方不明の「オーヴァン」。これらのキャラクターが事件の内側で、自身の目的を達成せんと行動していく。ある人物の行動を追い続けることで、今まで見えなかった事件の別の側面が見えることも。 メインで言えば、女誑しだが頼れる兄貴分の「クーン」、一つのPCを全く似ていない姉弟が共有している「朔望」、当初はいけ好かない敵として登場し、ハセヲに敗北後は生気が抜け落ちて引き篭もるも、加入後は作中のファンでなくとも惚れてしまうほどの活躍を見せるそして個別EDは腐女子大歓喜の「エンデュランス」。サブでは、非常に人が良く序盤からハセヲに世話を焼いてくれる「シラバス」、歌付きで登場して毎回笑わせてくれる「ぴろし3」(*7)、師匠を自称してハセヲを導く飲んだくれオヤジの「大火」(*8)、中盤で多くのプレイヤーに様々な衝撃を与えた裏ヒロインとも言うべき「揺光」と、仲間達もまた個性的且つ存在感の強いキャラばかり。 勿論、仲間キャラ以外も良い意味でも悪い意味でも濃いキャラばかりで、印象の薄いキャラはほとんどいない。 名前や年齢、職業といった登場人物のリアルの設定も前作以上に作り込まれており、カオティックPKなどストーリーに絡まないキャラにも細かく設定されている。また極一部に限られるが上述の『Online Jack』やニュースでリアルの容姿が判明するキャラもいる。 タイトルの「G.U.」の代表が「Grow Up(成長)」である通り、本作では多くのキャラが作中で成長を遂げる。主人公のハセヲを筆頭に、前述したメインキャラは勿論、サブキャラ達も多くが何かしらの成長を遂げていく。序盤で嫌がらせを受けてメソメソしていた「ガスパー」ですらも、終盤には自分の意志を貫く強さを身に着ける。その多くの成長譚、そして成長によって以前はいがみ合っていた相手と和解し、絆を深めていくドラマは見応え抜群である。 パイ、揺光、朔望(朔)、ハセヲとキャラがツンデレ化するシーンが妙に多いので、好きな人にはたまらない。 また、本作は前作の7年後を描いており、前作に登場した人物のうち何人かは別のキャラクターを使って本作に登場している。前作既プレイならば、それらの裏設定を知っているとキャラクターにより感情移入出来る(*9)(*10)。 特に「三爪痕(トライエッジ)」は前作の主人公カイトとほぼ同じ見た目をしているので(*11)、前作経験済みのプレイヤーからも大きな波紋を呼んだ。Vol.2には前作の仲間キャラであるオルカとバルムンクと似たキャラ(*12)も登場する。なぜほぼ同じ見た目をしているのかは、物語を進めることで明らかになる。 Vol.1のラストはハセヲがスケィスに変身して三爪痕に戦いを挑む展開となるが、これは前作Vol.1のラストバトルと真逆の構図である(*13)。前作の展開を知っているとなかなか感慨深い。 「『Vol.1』で前作のデータをコンバートすると、三爪痕の名前表示がコンバートしたデータの主人公名に変わる」というちょっとしたおまけ要素も存在する。 そしてそのキャラクターに命を吹き込む声優も名の知れた人気声優やベテラン揃い。 主人公のハセヲとヒロインのアトリからして、共演が多い事で知られるお二方(*14)が担当しており、分かる人には早くもツボを押さえているのが分かる。 前作でヒロイン役を務めた浅野真澄など、何人かの声優は続投している。多くは前作とは別人を担当しているが、中には(作中でのリアルの姿という意味で)同一人物として続投している声優も。 前作は声優の兼役が多かったが、今作はほとんどのキャラに一人一人違う声優がキャスティングされている。 改良された戦闘システム。 前作はアクションRPGを名乗っていながらアクション要素がほとんど形骸化しているという有様だったが、本作は正真正銘アクションRPGを名乗れる出来となった。 高低差の存在するフィールドと飛行モンスターの存在により高低差の概念が発生した他、敵に遭遇するとフィールド内に円が描かれ戦闘エリアが形成されるという方式になったことで、敵と自分との位置取りや戦闘エリアの「壁」の概念も重要になった。 バイクが導入されたことで、バイクでエンカウント前の敵を轢くという攻撃方法も生まれた(*15)。 前作では存在意義が薄かった物理スキルが本作ではレンゲキの起動キーになっているため、物理スキルと魔法スキルが差別化されている。 主人公のジョブが「錬装士(マルチウェポン)」に設定されている。錬装士は多種様々な武器を使い分けることが出来る職業(*16)(*17)で、前作で双剣のみしか使えなかったことを不満に思っていた層を納得させた。 最初は双剣のみだが、ストーリーを進めてハセヲのフォームが変化する度に使用可能武器が増えていく。最終的には特殊武器の双銃を加えた四種が使用可能。基本的にVol.一つにつき一つフォームが解禁する。 メール機能の充実化。 前作に引き続き登場のメール機能が大幅に改善・強化。前作では仲間毎に親密度が一定以上になるとメールコンボが発生する作りだったが、今作では自分からグリーティングカードを送ることで送ったキャラとのメール会話は出来る。 Vol.1のみ、好感度が上がるメールコンボがストーリー進行に応じて発生するが、以降はこちらからグリーティングカードを送らないとメール会話はできない。 返信の内容次第で返ってくるメールの内容が違い、返信次第ではさらに返信が出来るなど、どんどんメールでの会話が可能になる。このメールで親密度を上げる事もできる。 前作のように正しい返信以外では返事が来ないという事も無く、どんなメールを送ってもちゃんとそれに応じた返事が返ってくる。返信自体に親密度は必要無いので、返信目当てで親密度アップ作業に勤しむ必要は無い。 グリーティングカードの内容も単純に挨拶するものの他、御機嫌を伺うもの、趣味や好きな食べ物を聞くもの、勝負を挑むもの、レアカードとしてプレゼントするものなど様々で、メールもそれに応じたやり取りが楽しめる。これが仲間達一人一人に用意されているため、会話の種類が激増した。序盤のハセヲが送るのは違和感があるが。 全ての仲間に全ての会話が用意されている訳ではなく、会話が続かないカードを送った場合は一通の返信のみが返ってくる。 カードはやり込みの指標である「八百由旬ノ書」(*18)の段位を上げると入手できる。Vol.によって手に入るカードが違うため、Vol.1からやり込まなければ多くのカードを集める事は出来ない。 仲間にできるキャラを全員仲間にすると特殊なカードが貰える。これは親密度MAXのキャラにしか送れず、送ったキャラとは個別の簡易的なEDを見ることができる。男性キャラは友情を確かめ合うようなED、女性キャラは結婚式のようなEDになる(一部除く)。また、あるキャラ達はそれとは全く違ったコミカルな内容のEDになる。苦楽を共にしてきた仲間のみならず、本編クリア後に仲間になるキャラや、隠しキャラ的な仲間にまで個別のEDが用意されている。 更に強まったネットゲームの雰囲気。 前作以上に個性的なプレイヤーが大勢登場し、それぞれが多種多様の価値観を持ってゲームをプレイしている。PK一つについても肯定派、否定派、中立派と様々な見方が存在し、「大勢のプレイヤーによって構成されるネットゲームの世界」という雰囲気は更に強化されている。 プレイヤー達もとにかく個性豊かで、平穏なプレイを望む者、積極的にPKを行う好戦的な者、他プレイヤーに親切にアドバイスをする者、達観した視点で物事を俯瞰する者、運営への不満を呟く者、徹底してキャラをロールする者、ただ電波を発する者、人間ではなくAI疑惑のある者と、一人一人に凝ったキャラ付けが成されている。 前作にも存在した(ゲーム内の)公式BBSやニュースの他、画像アップローダー付き掲示板等も登場し、ゲーム中のプレイヤー達が実に個性豊かなイラストを投稿してくれる。しかもこれらは全てデスクトップ画面の壁紙に設定可能。 一部の書き込みは公式サイトにおける実際のユーザーの書き込みを引用しており、本当にリアルな雰囲気が出ている。 機会は少ないものの、主人公自身がBBSに書き込む事も出来る。複数の選択肢から書き込む文章を選ぶのみだが、それに応じてしっかりレスが返ってくる。 また、ニュースには動画(セルアニメ)付きのものが登場し、より『.hack』の世界への没入感を高めてくれる。 ゲームとしての「The World」の描写が大幅増強された。 前作では「The World」というゲームそのものの世界観やストーリーは殆ど描かれず、ゲーム中の公式サイトで大雑把な設定が見られる程度だったが、本作では従来のMMOのように世界創世の神話、各タウンや種族の歴史背景などが設定された。ショップ店員以外のNPCも増え、サブクエストでゲーム内ストーリーも少しばかり描かれるようになった。 前作は裏仕事に終始するストーリー構成もあって仲間以外のPCとの関わりが少なかったのに対し、本作はゲームの表舞台での露出が多く、一般PCとの関わりが大幅に増えたことで「The Worldというゲームで遊んでいる」感が大いに強まった。 美麗なムービー。 本作のムービーは2Dのキャラクター達を上手く3Dモデルに落とし込んでおり、見ていて全く違和感を感じさせない。 その完成度は「この高品質なCGアニメだけまとめて視聴したい」という要望が寄せられ、その声に応えて後に『.hack//G.U. TRILOGY』が製作されたほど。 カメラアングル、演出も秀逸で、ストーリーの良さも相俟ってプレイヤーを引き込んでくれる。これ本当にネットゲーム…? 通常のイベントシーンではゲーム中のキャラモデルによる会話が行われ、モーションは汎用で口パクも基本は無い。しかしキャラの顔がアップになるカットなどここぞというシーンではムービー同様にトゥーンレンダリングによる演出を盛り込んでドラマチックに仕立てている。 ハード性能が上がった現在から見ても未だに見劣りせず、後述の『Last Recode』では二世代前のリマスターとは思えないほどの違和感の無さとなっている。 単純な品質の高さのみならず、ギャグパートで見せる漫画的表現も見事。よくある漫符は勿論、キャラの変顔と言った本当のギャグ漫画・アニメのようなデフォルメ演出もしっかり3Dで表現されている。 こういった演出の3D化は近年見かけず、あっても漫符程度が大半なので、むしろ新鮮ですらある。 ゲームを彩るサウンド。 前作と異なり(*19)、各Volにエンディングテーマが用意されている。特にVol.1のEDテーマ「やさしい両手」はメインテーマ的な楽曲であり随所で挿入歌として使用され、非常に評価が高い。 特典DVD『THE END OF The Wolrd』について。 Vol.1に付属されている特典DVD。全12話で構成されているこのディスクは、チャプター1~4が前作のあらすじ、それ以降が今作に至るまでに起きた7年間の出来事の解説、および補足である。本作では語られない「Project G.U.」の謎、前作の重要キャラ「アウラ」の失踪、「碑文使いPC」誕生の秘密や、『The World R 2』に至るまでの過程、作中に登場するあるキャラのプレイヤーへの手紙など、ゲーム内では語られない部分が詰め込まれている。前作の続編にあたるTVアニメ『.hack//黄昏の腕輪伝説』(*20)の物語も一部補完しているので、未プレイヤーが見てもこのゲームの前日談を理解できる内容となっている。 最初はごく一部のチャプターしか視聴できない。ゲーム本編を進め、そのセーブデータを読み込むことで視聴できるチャプターがアンロックされていく。これはそのチャプターの内容が本編で描かれるストーリーに関係するため。全て視聴するためにはVol.3後半まで進めなければならない。 その他 セーブとロードが非常に速く、更にイベントとムービーはスタートボタンでスキップ可能なため快適性は高い。一度見たムービーは「八百由旬ノ書」の段位を上げる事でデスクトップで鑑賞できるようになる。 Vol.2とVol.3はゲーム開始時に前回のあらすじがボイス付きで流れるが、両者とも丁度良い長さでストーリーの内容をしっかりフォローしている。 Vol.1とVol.2はエンディング後に次巻の予告ムービーが入る。いずれも今後の展開からプレイヤーが注目するであろうポイントを的確に抜き出した秀逸な予告になっており、次巻への期待感を否応無しに煽ってくれる。 前作では仲間達のログイン状況が把握できず思うようにパーティ編成が出来ない事があったが、本作ではオンラインかオフラインが一目で分かるようになった。オンラインでも忙しくて参加出来ない場合は「Busy」と表示され、その状態で招待を送ると断りのメッセージが返ってくる。 グランドフィナーレを迎えた後は前作同様、高難易度エクストラダンジョンが出現し、これをクリアすることで真のエピローグが見られる点は前作と同じ。 今作は長丁場ではあるが前作のようなリアルラックは必要無く、強化・対策さえすれば十分攻略可能になっている。 賛否両論点 キャラが悪い意味でも個性的。 最も賛否が分かれるのが、主人公・ハセヲ。 彼は主人公であるため、彼に感情移入出来るかどうかが本作の魅力へと直結するのだが、それにしてはかなり尖っており人を選ぶ性格をしている。復讐鬼である設定上仕方がないのだが(*21)、イライラして他人にあたる、自分と違う価値観の人間を貶す、といった調子である。彼に付き合い切れず、本作に嫌気がさしたプレイヤーは数知れない。 しかしこれでもレーティングを意識して緩和されているとの事である。その制限の無い漫画版では「死ね」「殺す」などと平然と言い放っており、しかもPKを「レ○プ」と表現しているシーンすらある。 ただし前述したようにハセヲのこういった言動が目立つのは序盤(特にVol.1)のみ。本作はハセヲの成長譚でもあるため、次第にそういった性格はなりを潜め、寛容な心を持つようになっていく。Vol.3の頃には主人公として大きな成長を遂げており、Vol.1の序盤とは全くかけ離れた人物として描かれるようになる。 誤解を招かないよう付け加えると、尖った一面を強く見せるのは自分の目的を妨げる敵や、思想を否定する他者に対して、またはそれらと相対し感情をかき乱されている際である。物語序盤であっても常時荒れているわけではなく、平時は一般的な対応(態度が粗野なのは変わりないが)をする。シラバス、ガスパー、朔望(望)、ぴろし3など毒気のない仲間に対しては登場人物の項で前述したような付き合いの良さ、面倒見のよさも見せる。 更に言うとVol.1開始時点、つまりThe worldにログインしたばかりの頃は初対面のプレイヤー達に普通に接しており彼らに対してゲーム内を案内してくれた事へのお礼もちゃんと言うなど、忘れられがちだが元々はまともな性格だった事、それに続いて訳ありで荒れてしまった事は(後述のアニメを見ていないと分かりにくい点はあるものの)かなり早い段階で描写されている。 また、ヒロインのアトリも曲者で、ハセヲとは対照的に恐ろしい程の善人である。 彼女は慈善ギルド「月の樹」の精神に心酔しており、慈愛と寛容の精神をハセヲにも広めようとしている。また、アトリのPCボディは志乃と色が対称的である以外全く同じのため、序盤では余計ハセヲに毛嫌いされている。ハセヲの事情も知らず、「復讐なんて下らない」という錦の御旗を掲げてハセヲに慈愛の精神を強いる姿は宗教の勧誘じみており、プレイヤーによっては薄っぺらく偽善的な言葉が鼻につく分、アトリの方が嫌いだという声も。 シナリオ展開の都合上Vol.2終盤までは、強制加入の機会こそ多いものの頻繁に「OFFLINE」「BUSY」となるため任意ではパーティーに入れづらく(*22)、ストーリー上でもハセヲと打ち解けるのもパイや揺光といった他の女性キャラの方が早い分余計印象が悪くなりやすい(*23)。 勿論アトリはアトリで、こういった性格になってしまった理由がきちんと語られており、単なる性格付けの失敗というわけではない。こういった言動が目立つのもやはり序盤だけで、彼女もハセヲと共に物語が進むにつれて成長していく。 途中からはハセヲの力になるべく努力したり、ハセヲの事情を知った事でそれまでの態度を改めるが、逆にその頑張りが裏目に出たり、悪党に利用されてしまう事も。しかし紆余曲折の末にそれを乗り越え、最終的にはハセヲに次ぐ成長を遂げる人物として描かれる。前述の通り、時間を掛けて打ち解けるだけにVol.3の頃には一般PCから「うふふあはは」なイラストが投稿される(*24)ほどハセヲとも絆で結ばれ、ヒロインとして申し分の無いキャラになる。 この二人以外も全体的に尖ったキャラが多く、特に序盤はギスギスした雰囲気が多い。 勿論、ストーリーが進めば主人公達は成長し、仲間との信頼も育まれそういった展開は次第に減っていく。しかしキャラに感情移入出来ず、そこまで進む前にピリピリした空気に辟易してしまうとプレイするのが辛くなってしまう。 よって本作は、キャラに感情移入出来るか、そして彼らの成長劇を長い目で見ていけるかで評価が分かれる。無論そういった所を含めて本作の魅力なのだが、万人受けするとは言い難いのも確かである。 難易度の低い戦闘。 本作の敵は一部を除いてほとんどは強くないので、基本的には○ボタン(通常攻撃)連打でどうにでもなる。程よく防御してレンゲキを挟んでいれば苦戦する事はほとんど無い。 敵の攻撃自体は激しく、コンボを叩き込まれたり一部ボスの大掛かりな必殺技を受ける事もあるが、そもそもその威力が高くは無いのであまり脅威にはならない。 上述のようにかなりの敵がグラフィックとモーションを使いまわされているので、一度倒し方を覚えれば最後まで単調作業と化す。 加えて本作はレベルが上昇し易い。前作同様、経験値が1000まで達すればレベルアップする形式で、現在のレベルと敵のレベル差に応じて獲得経験値が変動するシステムになっているが、自分より少しレベルが高い敵と戦うだけでどんどん経験値が入ってくるので、すぐにレベルが上がる。 Vol.毎に上限レベルは設定されているが、次のVol.に移る前に少しやり込めばすぐにカンストする。そしてその状態で次のVol.を始めても適正レベルより高いので、しばらくヌルゲー状態となる。 本作ではプレイヤーと敵のレベル値の差によるダメージ補正が非常に大きく、ダンジョン等に突入する際に提示される敵のレベルに対しこちらのレベルが3~4程度上回るだけでも相手に与える・自分が受けるダメージの数値が目に見えて変わるため、プレイヤー側の成長の早さとも相まってさらに難易度の低下を助長させている ただし、裏を返せば敵とのレベル差が激しい時は苦戦を強いられることも意味している。 これを歯応えが無く退屈と取るか、三部作の長丁場でいちいち躓かずに済むと取るかはプレイヤー次第。 ただ、前作は四部作で最大レベル99とかなり窮屈なレベリングだったのが、今作では三部作で最大レベル150なのでその点は緩和されている。 戦闘中、仲間の動きを細部までコントロールできない。 仲間キャラには、メニュー画面から選択できる「作戦」コマンドにより、キャラごとに戦闘中の立ち回りの方針を設定しておくことができる。しかし、スキル使用やHP維持への積極性ぐらいしか変えることができず、例えばプレイヤー自身と同じ敵をターゲットさせるなどの細かい設定はできない。 戦闘中には、仲間キャラは予め設定された作戦に従って自動的に立ち回る。上述のようにターゲッティングなどの細かい設定はできないため、「仲間と共に同じ敵を攻撃して連続ヒット数を稼ぎ、レンゲキを積極的に発動させたい」などの場合には、基本的には仲間がターゲットしている敵をプレイヤー自身が確認し、意識的にそちらを攻撃するよう気をつける必要がある。 良く言えば「何でも命令できるわけではない他人と共に戦闘を行い、俯瞰的に戦況を見るよう促される」というネットゲームらしい感覚を味わえるが、悪く言えば「仲間の勝手な立ち回りに振り回されている」気分になる、というプレイヤーもいるかもしれない。 問題点 ストーリー展開の都合上生じるパーティー編成の固定化。 本作ではストーリー展開の都合上、離反や意識不明などで特定のキャラをパーティーに入れられない時期がある。また前作同様に、特定キャラを入れたパーティーでなければ先に進まない展開が多い。 前作のような特定アイテムが無ければ先に進めないということはないが、ストーリーで関わるキャラと普段ストーリーには関わらないキャラとでレベルの差が生まれてしまうところは改善されていない。 一応、加入させられないキャラも各々でレベル上げをするので圧倒的な差が開く事は無い。しかしVol.2中盤からVol.3終盤まで長期間離脱するキャラに関しては復帰時にレベルが大きく引き離されてしまう(*25)。 前作同様、仲間になるキャラの職業の偏りが激しい。 本作は前作では6種類だったジョブが11種類と2倍近くに増えているがVol.3までに仲間になるキャラは錬装士(主人公のハセヲ含む)2名・斬刀士4名・魔導士2名・呪癒士1名・重槍士1名・双剣士1名・拳闘士1名・鎌闘士1名・妖扇士1名・銃戦士1名と斬刀士が多く、更にVol.3クリア後は3人も加入し合計7人にも及ぶ。これだけ人数が偏っている職業は斬刀士のみ。 職業が増えた弊害か性別の偏りも激しく、女性PCは仲間になるどころかシナリオに登場すらしない職業が多い。 職業だけではなく、種族の偏りも見受けられる。本作では「人族」と「獣人族」に分かれているのだがvol.3クリアまで獣人族は初期に仲間になるガスパーだけで、その後のコンテンツをクリアしても1人加わるだけで残り全員人族である。 前作の重剣士にあたる撃剣士はVol.1序盤で一時的にパーティーを組むキャラが1人いるのみで正式に加入するキャラがいない。一応この職業の専用武器である大剣はハセヲが装備可能ではあるが、せっかく職業が増えたにも拘らず仲間にならない職業があるというのは寂しいものがある(*26)。 全体的に変化に乏しい。 前作に比べると様々な改良がなされているが、根本的にゲームが単調だという点は変わっていない。ルートタウンで事情を聞く→何らかの依頼を受けてフィールドへ→ルートタウンで事情を聞く…という繰り返しでゲームが進行していくが、ルートタウン・フィールド共にそれ程多くのパターンが用意されている訳ではなく、すぐに見慣れた風景の連続となってしまう。 敵グラフィック・モーションも使い回しが多く、新鮮さはすぐに消える。 物語の進行の仕方(物語の内容ではない)も、Vol.1から3にかけて闘技場を中心として似た流れを3回繰り返すものであり、その点の単調さは拭い難い。 「話がしたいから」と呼ばれて行ったら、「このエリアをクリアしてから話す」「獣神像の所で待ってる」といった感じの流れで理由も乏しくエリア攻略をさせられる事も少なく無い。こう言った場合で、毎回その場ですぐに要件を片付けていたらゲーム性が乏しくなるので仕方なくもあるのだが…。 ログアウトの繰り返し頻度は前作以上。「ログアウトしてメールチェック→仲間からの呼び出しメール→数分のイベント→ログアウトしてメールチェック」という展開がとてつもなく多い。 仲間から呼び出されて他愛のない話をしてはログアウト、メールで呼び出されて次の任務の説明を受けて「メールが来るまで待て」とログアウト、等々、何をするにも一々ログアウトからのメール連絡を挟む。 前作では返信メールのフラグ立てを除けばメインシナリオのダンジョンクリア後に必須な程度だったが、本作ではそれに加え「会話だけしてログアウト」というパターンが増えた。 ログアウト中にリアル時間が進行しているので必要な工程ではあるのだが…。 「双銃」により戦闘バランスが崩壊。 前述のように本作の戦闘難易度は決して高くないが、それを更に崩壊させたのが武器「双銃」の存在。 ○ボタン連打で簡単にコンボが繋がり敵が浮き、銃なので陸上・空中を問わず攻撃可能。8発まで連射可能で、リロードは一瞬で済む。撃ち尽くす前に×ボタンを押せば隙なくリロードができる。ターゲッティングは自動で行われ、更に溜め攻撃で全体攻撃まで出来てしまう。 更にハセヲのアーツ終わりに専用の「ダブルトリガー」を発動させると追撃専用アーツで発動後の隙を消せる。 こんな有様なので、双銃を手に入れた瞬間から本作はヌルゲーどころか単調作業ゲーと化す。 ただし、双銃はハセヲが数々の苦難を乗り越えた結果手に入れた、ハセヲにしか使用を許されない最強の武器という設定であるため、弱くても困るのだが。 また、サイズの大きい敵は浮かないので全ての戦闘がヌルくなる訳ではない。 双銃が手に入るタイミングはVol.3の後半。双銃を使用する期間は短いように思えるかもしれないが、本作のクリア後ダンジョンはかなりのボリュームであるため、実際には双銃を使用する時間は長い。 では双銃を使用しない・自分で縛りを設ければ良いのでは?と思うかもしれないが、双銃を手に入れた瞬間からレンゲキシステムが双銃中心に組み換えられるため、双銃を使用しない縛りはシステム上難しいのである。 調整不足のPK要素。 本作にはPK要素、そしてそれに伴いプレイヤー同士の戦闘が楽しめるアリーナ要素が存在する。しかしこのPKのシステムが調整不足。スキルトリガーを発動した相手に対しスキルトリガーを発動すると、「反撃」扱いになり相手の攻撃を打ち消した上で一方的に攻撃出来る。つまりこのシステムは後出しが完全有利。 本作に登場する敵PCは大して頭の良い挙動はしないので、スキルトリガーを高頻度で撃ってくる。つまりプレイヤーは反撃により一方的に攻撃出来る。このやり取りさえマスターすればアリーナは優勝したも同然。達成感も何もあったものではない。 ドッペルゲンガーについて。 今作ではフィールドで何もせずに一定時間放置することで、「ドッペルゲンガー」という自分(*27)とほとんど同じ見た目で、自分のレベルより高い状態(*28)のステータスの敵が出てくる。最高レベルで挑めば自身と敵のステータスは一緒になるが、その際の主人公の装備が強すぎるとドッペルゲンガーに与えるダメージが0になり、倒せなくなる(*29)。 別に倒さなくてもストーリー進行に問題はないのだが、Vol.2,3ともにコンバートした前Vol.で全てドッペルゲンガーを倒していないと入手できないアイテムが存在している(Vol.2,3ではアイテムを全て入手するには2度は倒す必要あり)。 入手できる装備は各Vol.で最強ランクなので、うっかり倒し忘れると最初からやり直す羽目になる。 前作未プレイ者や他のメディアミックス未体験のプレイヤーへの配慮が足りない。 そもそも三部作という時点で本作をプレイするハードルは高いが、前作をプレイしていないと分からない・本作以外のメディアミックス作品に触れていないと掴めない展開が存在する(*30)ため、余計にハードルが高い。 特にTVアニメ『.hack//Roots』は本作の前日譚であり、ハセヲが復讐鬼となるまでの経緯を描いた作品であるため、これを未視聴だと本作の導入部分で躓く可能性が高い。 アニメを見ていなくとも、ゲーム内のハセヲの言動から大体の話の流れは察せられるのだが、「タビー」や「フィロ」といった人物についてはゲーム本編では一切語られず、回想シーンすらも無いため、ゲーム内で突如彼らが登場して「誰?」と感じたプレイヤーも多い(*31)。 本作の重要キャラである「志乃」に至ってもVol.3エンディング前までは基本的に名前と回想シーンのみの登場であり、前作のオルカのようにVol.1序盤でも直接登場する事がないため彼女への思い入れもアニメを見ているかどうかで大分違ってくる。未視聴者にはただの電波女にしか見えないかもしれない。 Vol.2で登場する「槐」は漫画『.hack//Alcor 破軍の序曲』の主人公と同一人物なのだが、本編では一切触れられる事が無いばかりか個別のエピソードすら無いただの中ボス(*32)なので、そんな事など分かりようも無い。 この漫画の内容を踏まえると主人公達に味方してもおかしくないのだが実際は敵として登場する。しかしその理由が同時に敵対するキャラ達と違い描写されておらず、攻略本などで判明するチート(RMT)で武器を入手した設定(*33)も漫画を読んだ後だと違和感が拭えない。 他に終盤で突如中国語を話すもののその理由も不明と作中の登場人物では描写不足が目立つが、ゲーム本編はおろか関連書籍でも設定の補完は一切されていない。 シナリオの重要な骨子にも前作の要素が絡んでいる。 例えばハセヲ達が持つ「憑神」能力の根源は前作のボス「八相」から来ている。そのため「八相」を倒した経験がプレイヤーに有るか無いかで、憑神に対するプレイヤーの印象が変わる。 + ネタバレ注意 最たるものがエンデュランスの使用する「第六相:マハ」。実は第六相はエンデュランス(当時のPC名はエルク)の友人「ミア」であり、前作で泣く泣く倒したという経緯を知っていないと、エンデュランスが憑神に依存する理由が分からない。(*34) 他には、ハセヲの憑神「第一相:スケィス」は前作で強力なボスとしてプレイヤーの前に立ちはだかった敵である。本作のシナリオ上ハセヲは他の憑神能力者と戦闘になることもあるのだが、その全てに勝利するスケィスに、多くのプレイヤーは「ハセヲ(スケィス)が他の碑文使いと比べて強すぎる」という印象を抱く。しかし前作を既プレイであり、身に染みてスケィスの強さを(加えて、八相の中でも処刑人に当たる存在だったことを)知っていれば「あのスケィスなら仕方ない」と納得でき、更にそのスケィスを操作出来る事に寧ろ好印象を持つことになる。 連動ディスク『THE END OF The World』で前作の流れを解説してくれるという要素が存在するが、実際には単なる前作のムービーの切り貼りであり、前作未プレイ者への配慮には至っていない。 ストーリーの一部問題点 終盤、Vol.1の頃にハセヲが闘技場で憑神を使っていた事が暴露され、「チート」だとPC達の糾弾を受けるシーンがある。その後はしばらく居た堪れない雰囲気のままストーリーが進む。BBSにもかなり辛辣に書かれる。 当時のハセヲが暴走気味だった事や、仕様外の力を行使していたのは事実であるため、この糾弾も一般PCからすれば至極当然のことである。しかしプレイヤーからすると辛い時期になる。 その後、これらを仕組んだ敵を公の場で打ち倒すのだが、ハセヲのチート野郎の烙印は有耶無耶のままエピソードが終わってしまい、本編の盛り上がりに反して今一つカタルシスに欠ける。逆にハセヲの行為を気にしない人は全く気にも留めない点もやや違和感があり、「The World」の仕様を歪めていた悪役への言及も少なめ。 この時期はプレイヤー達の精神がAIDAの影響を受けていた事が語られるのだが、それにしてもどこか変な空気がある。あるPC曰く「世の中そんなもの」との事だが…。 作中で大きなトラブルが起こった後であるせいか、Vol.3で得る仕様外のXフォームと双銃は憑神より目立つにもかかわらず問題視するPCはほとんどいない。 終盤、本編上ではハセヲの呼び掛けに応えて多くのPCが加勢に駆け付け、「お前の汚名は払拭された」と言われる展開があるものの、BBSでは相変わらず「チート野郎」呼ばわりする利用者がいたり、かと思ったらその後も(良くも悪くも)大して話題に出されなかったりとどこか煮え切らない流れになっている。これもネットの現実か…。 本作では「The World」公式BBSと外部のBBSの二種類が存在し、その作り込み自体は前作と比較しても非常に凝っているのだが、本来一番盛り上がるであろうVol.3後半以降は書き込みの頻度が逆に緩やかになり、中盤までに比べると過疎化が進んだかのように大人しくなる。三部作の長丁場で力尽きたのだろうか。 前作で好評だったパロディモードが存在しない。 今作はそちらに注力するよりも本編に専念したとも言えるが、前作プレイヤーにとっては寂しく思えてしまうのも仕方ない。 一応、ぴろし3の登場シーンを始め、本編にもコミカルなイベントが多数盛り込まれている。 演出上の問題 ゲームをやる上で支障はないが、Vol.1ではパーティーに入れたキャラに話しかけるとボイスが流れたが何故かVol.2以降は無くなっている。 イベントムービーの台詞と台詞の間に妙な"間"が散見される。通信ラグがあるかのように会話の反応が遅い。 タウンのモブPCの行動パターンがやや乱雑。 さっき通り越したPCが目の前にいる、目の前でワープしたPCが後ろからやってくるなんて日常茶飯事。 タウンの広さに反して1度に出現するモブPCの数は前作と大差なく、一見賑やかなようでよく見ると何処に行っても同じ顔ぶれである。 前作のモブPCはショップの前で数秒間立ち止まるなど"それっぽい"挙動を見せていたが、本作ではそういった挙動は見られず、いたずらにワープを濫用して意味も無く街中を走り回るだけの存在と化している。 リザルト画面のカメラ演出のせいで道に迷いやすい。 リザルト画面では仲間たちがスピンショットで勝ちポーズをとり、そのままプレイヤーに操作を渡す。つまり戦闘に勝利する度にカメラが勝手にグルグル回転するのである。 何処を向いても変わり映えしないコピペマップも手伝って、方向感覚を失いやすい。 総評 前作から目を見張るほどの進化を遂げた.hack。本作以後のシリーズ作品が振るわなかったこともあり、本作は未だに.hackシリーズ最高傑作の呼び声も高い作品である。 特にその世界観と細部にわたり行き届いた設定は「ネットゲームもの」という一つのジャンルと、多くのフォロワーを生み出した。 しかし単体のゲームとして見た場合様々な問題点を抱えており、特に戦闘バランス関連の練り込みが甘く、プレイ感覚が非常に単調。 ここさえしっかりとしていれば、純粋にアクションRPGとしても「傑作」と名を馳せることも可能であっただろうと考えると、惜しい限りである。 それでも作中の舞台である2017年を過ぎた今でも未だその物語は色褪せておらず、後述のHDリマスター版が発売されたおかげでプレイの敷居は低くなっており 今からでも魅力的なキャラクター達が織りなす重厚なシナリオはプレイヤーを.hack//G.U.の物語へと没入させてくれる筈だ。 余談 前作の「.hack//The World」同様、Vol.1発売より半年ほど前から専門誌「.hack//G.U. The World」が、本編がVol.3で完結するまでの約一年間刊行された。 G.U.シリーズの記事の他、関連する漫画や小説が幾つも連載された。その中の『.hack//G.U.+』は本編のコミカライズに当たり、本編同様に浜崎達也が脚本を務めている。 但し、僅か12話という尺やゲームのネタバレへの配慮の関係上、内容は非常にコンパクト且つ細部も変更されている。ストーリーもVol.3の後半に差し掛かる頃の大きなイベントで終了(本編もストーリーはそこで一つの区切りを迎えている)。 連載終了後、月刊「コンプティーク」に掲載誌を移し、Vol.3のそれ以降のシナリオ部分にあたるストーリーが再構成された「第2部」が連載された。 公式のネタバレへの配慮がほとんど無い事でも知られる。 本作のPVはネタバレを隠そうとすらしていないため、初見の方は見ないことを推奨する。あまりにも本作の話を包み隠さず描いたPVなので、本作は「PVを見れば大体の話が分かるゲーム」とすら言われている。 そもそも(前作もそうだったが)発売前から専門誌で大々的に宣伝しており、ファンの間では「こういう展開なのか」「○○は××なのか」と、ある程度のネタバレはかなり早い段階で周知の事実となっていた。 戦闘終了時には仲間の1人が状況に応じた台詞を言うのだが、何故かVol.1では戦闘の結果に関わらずハセヲが「無様なもんだぜ」と言う事が多い(他は「楽勝楽勝」「肩慣らしにもなりゃしねえ」など)。 PCが初期化されて以前のような戦い方が出来ない事への自嘲的な演出かもしれないが、人によってはあまりいい気分をしないかもしれない。Vol.2からは辛勝時のみこの台詞を言う。 上述した通り、本作のムービーの完成度の高さから「CGアニメだけまとめて視聴したい」という要望が寄せられ、2008年に映像作品『.hack//G.U. TRILOGY』が発売された。OVA発売に先駆けて東京や大阪にて限定的に劇場公開もされた。 本作のストーリーを一本の映画にまとめたものだが、三部作の大長編だったゲームのシナリオを僅か90分程度に凝縮するため、ストーリーはハセヲ、アトリ、オーヴァンに集中して焦点を当てた内容になっており、本編の大部分が割愛・変更されている。登場人物も大幅に減っている。 そして『TRILOGY』とそのサウンドトラックには、本編には無く惜しまれたパロディモードが付属している。 前作のような下ネタ・電波要素こそ薄いが、こちらは声優がノリノリで暴走した結果、キャラが見事に壊れている。特にアトリとオーヴァンの暴走ぶりは必聴。アイナたーーーーーん 『PROJECT X ZONE 2』のバンナム枠にハセヲが参戦。前作主人公カイトとの主人公タッグを組むこととなった。 丁度、作中の舞台と同じ年である2017年、.hackシリーズ15周年を記念して、本作を一まとめにしたHDリマスター版『.hack//G.U. Last Recode』(PS4、PC)が発売された。 単なるリマスター版ではなく、システム・ゲームバランスの改善や新規シナリオ『Vol.4 あるいは世界を紡ぐ蛇たちの見る夢』、そしてお馴染みパロディモードが追加されている。 Vol.4はストーリー自体は3~4時間程度で終わる短さで、システムもかなり制限されているが、謎のままだったある人物の正体、そして本編では描かれなかった「あの人物」のその後が明らかになる。また、戦闘にてハセヲの新たな力として新システムが一部搭載されている。 特に「あの人物」は全巻購入者特典のOVAや漫画版では帰還する姿が描かれていたが、本編では曖昧なままであった。本作では初めて本編にて物語の真の結末が描かれる事になる。但し、前述のOVAや漫画とは繋がらない内容なのでそこは注意されたし。 登場人物も本筋に関わる度合いはまちまちだが、仲間は勿論のこと本編に関わったキャラは一通り登場する。 イベントムービーは流石ハードを二世代移行しただけあり、2Dアニメと見紛うほどのクオリティとなっている。ムービー内の登場キャラが少ないのは残念ではあるが。 何故か「八咫」「カナード」と言った一部単語のイントネーションが変わっているのでVol.3から続けてやると違和感を覚えてしまう。 パロディモードは流石に前作のように本編の音声を全て吹き替えている訳ではなく、本編中のムービーの一部を吹き替えたおまけムービー集と言った形。 ノリは『TRILOGY』のパロディモードに近く、特にオーヴァンは『TRILOGY』に続いてよく暴走する…。 前作や次回作以降のネタも盛り込んでおり、公式が病気(誉め言葉)なムービーの数々を楽しめる。Vol.4パロディは何故かハセヲとオーヴァンのホモネタがほとんど。 バランスはレベルに必要な経験値の引き下げ、与ダメージの増加など、オリジナルに比べて全体的にプレイヤーに有利に補正されている。また、チム玉やウィルスコアの所持上限の引き上げなど、不便だった点が改善されている部分もある。 元々難易度が高いとは言えないゲームだが、過去作のリマスター且つ三作一纏め+新シナリオという膨大なボリュームなので、今から始めるならサクサク進めて丁度良いだろう。その分、八百由旬の書は逆に埋めにくくなったが…。 ストーリーだけを楽しみたい人のために、最初から最強状態で始まる「チートモード」まで搭載されている。 親密度MAXのキャラとエンディングを迎えられるグリーティングカードはオリジナル版では1枚しか貰えなかったが、『Last Recode』では人数分貰える。奮発し過ぎである。何股掛けるつもりだ。 当時の企画で『ケロロ軍曹』とコラボした特典ムービーは収録されていない。 また、ハード毎のボタンの差異の関係上「○ボタンを押してみろ」など、ボタン名を発する台詞はその部分の音声が丸々カットされている。仕方がないとは言え、急に無音になるので違和感が否めない。 ネットを題材とした作品の避けられない問題として、発売当時と現在では顔文字の意味や使い方が変化している。顔文字付きのセリフに違和感を感じる部分もあるが、当時のネットの雰囲気を味わって楽しめる部分でもある。 PS4版は2018年にWelcome Price!!版も発売され、更にお求め易くなった。そして2022年3月10日には『.hack』シリーズ20周年記念としてSwitch版も発売された。
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全タイトル解説 vol.6 <コメント>
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Uncanny X-Men/アンキャニィ・XメンVol.1【~編】 Vol.1 Annual Vol.2 Annual Uncanny X-Men/アンキャニィ・Xメン Vol.1 | 【~編】 #142 #143 #144 #145 #146 #147 #148 #149 #150 #151 #152 #153 #154 #155 #156 #157 #158 #159 #160 #161 #162 #163 #164 #165 #166 #167 #168 #169 #170 #171 #172 #173 #174 #175 #176 #177 #178 #179 #180 #181 #182 #183 #184 #185 #186 #187 #188 #189 #190 #191 #192 #193 #194 #195 #196 #197 #198 #199 #200 #201 #202 #203 #204 #205 #206 #207 #208 #209 #210 #211 #212 #213 #214 #215 #216 #217 #218 #219 #220 #221 #222 #223 #224 #225 #226 #227 #228 #229 #230 #231 #232 #233 #234 #235 #236 #237 #238 #239 #230 #241 #242 #243 #244 #245 #246 #247 #248 #249 #250 #251 #252 #253 #254 #255 #256 #257 #258 #259 #260 #261 #262 #263 #264 #265 #266 #267 #268 #269 #270 #271 #272 #273 #274 #275 #276 #277 #278 #279 #280 #281 #282 #283 #284 #285 #286 #287 #288 #289 #290 #291 #292 #293 エグゼビア教授を探しにマンハッタンの地下へ潜ったXメンはミハイル=ラスプーチンに率いられたモーロックズに出会う。 #294 X-Cutioner s Song Part 1 エグゼビア教授がケーブルに撃たれ、Xメンはホースメン・オブ・アポカリプスの襲撃を受ける。X-Factor #84に続く。 #295 X-Cutioner s Song Part 5 X-Factor #85に続く。 #296 X-Cutioner s Song Part 9 ストライフの手に落ちたサイクロプスとジーン。一方、ケーブルが撃った真相が明かされる。X-Factor #86に続く。 #297 つかの間の休息を得たXメン。立てるようになったエグゼビア教授はジュビリーとスケートを楽しむがやがて立てなくなった。 #298 アコライツが人間の学校を襲い破壊した。Xメンは辛うじてスクールバスを守ったが反ミュータント感情が高まる。 #299 先日の事件で反ミュータント感情が高まり、エグゼビア教授はTV討論に参加する。 #300 Dr.モイラを探すXメンは真相を知ったあるアコライトの手引きで彼女をアジトから助け出す。 #301 ミスティークとのひと時を過ごすフォージをゲームズマスターの指示でフィッツロイが襲う。 #302 爆発したアーリーの破片を吹き飛ばすストームに群集が迫る。一方、妹の件で激怒したコロッサスはフィッツロイを殴り倒した。 #303 戻ってきたキティはジュビリーと共にイリアナの看病をするが、病状が悪化して彼女は亡くなってしまう。 #304 Fatal Attractions イリアナの葬儀に復活したマグニートーが乱入、妹の死に絶望したコロッサスが裏切る。X-Men #25に続く。 #305 アイスマン達を謎の男達が襲うが倒されると溶けてしまった。一方、ストームはエグゼビア教授の依頼で対マグニートー用スーツのデータを盗み出した。 #306 クイックシルバー相手に戦闘訓練を始めるエグゼビア教授。一方、エンジェルの所に死んだはずのキャンディ=サザーンが現れる。 #307 Bloodties Part 4 Avengers #369に続く。 #308 エグゼビア・マンションで過ごすXメン。思い出話をするスコットとジーンは結婚を決意するのだった。 #309 Xメンを結成する前にエグゼビア教授がリハビリ中に愛した女性アメリア=ヴォイトを思い出す話。 #310 スコットの独身さよならパーティーでXメンが留守中にエマ=フロストを狙ってエクスキューショナーが襲ってきた。スコットとケーブルが迎え撃つ。 #311 エグゼビア・マンションでビーストがメンテ中にアイスマンがパワー・サージにうたれ、停電中にセイバートゥースがジュビリーを襲うが彼女とビショップに捕まる。 #312 ニューヨークでユキオと会っていたストームはファランクスに襲われ、ガンビットと共に闘う。一方、エグゼビア・マンションではエマが目覚めていた。 #313 ストーム達はファランクスを倒す。一方、エグゼビア・マンションではアイスマンとエマの精神が入れ替わっていることがわかった。 #314 エマは逃げ出して昏睡中のヘリオンズの情報を求めてフロスト・インターナショナルへ行き、彼らが全滅したことを知って悲しみにくれた。 #315 #316 #317 #318 #319 #320 #321 →《Astonishing X-Men Vol.1 #1へ》 Age of Apocalypse 《Astonishing X-Men Vol.1 #4から》→ #322 #323 #324 #325 #326 #327 #328 #329 #330 #331 #332 #333 #334 #335 #336 #337 #338 #339 #340 #341 #342 #343 #344 #345 マゴット初登場。 #-1 #346 #347 サヴェッジ・ランドで散り散りになったXメン。 #348 #349 #350 エリック・ザ・レッドに捕らわれたXメン。処刑されそうになったガンビットにキスしたローグは彼がマローダーズの虐殺に関わっていた事を知る。 #351 #352 #353 #354 #355 ソウロンを護送するウルヴァリンの前にアルファ・フライトが立ちふさがった。 #356 オリジナルXメンのメンバーが山小屋に旅行する。 #357 #358 #359 自分の能力を消したいローグはやめさせようとするミスティークと対立する。 #360 豪華客船に乗っていたコロッサス達がXメンを名乗るミュータント・チームに襲われ、キティが攫われてしまう。X-Men #80に続く。 #361 #362 #363 #364 #365 #366 #367 #368 #369 #370 #371 #372 #373 #374 #375 #376 #377 #378 #379 #380 #381 #382 #383 #384 #385 #386 #387 #388 #389 #390 #391 #392 #393 #394 #395 #396 #397 #398 #399 #400 上に戻る Vol.1 Annual | →《X-Men Vol.1 Annual #6から》 #7(1983) #8(1984) #9(1985) #10(1986) #11(1987) #12(1988) #13(1989) #14(1990) #15(1991) #16(1992) #17(1993) ジェイソン=ワインガードによって混乱するエグゼビア・マンションをエクスキューショナーが襲う。Uncanny X-Men #301に続く。 フィッツロイがシエナ=ブレイズを警察から助け出す。X-Men Unlimited #1に続く。 #18(1994) #19(1995) #20(1996) #21(1997) #22(1998) #23(1999) #24(2000) #25(2001) 上に戻る Vol.2 Annual | #1(2006) #2(2009) 上に戻る
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