約 5,797,030 件
https://w.atwiki.jp/flyfromgravity/pages/14.html
メンバー募集欄* Counter Strike1.6 メンバー募集中 Counter Strike Souse メンバー募集中 CoD4 メンバー募集中 SuddenAtack メンバー募集中 メンバーは各部門5人で〆
https://w.atwiki.jp/battleritejp/pages/43.html
基本の立ち回り 基本アビリティ Crescent Strike 左クリック タイプ 近距離 対象 敵 詠唱時間 0.3秒 敵を切りつけ8ダメージを与える。 このアビリティは8秒経過するとチャージ(最大1)される。最大チャージ時の攻撃は22ダメージと2.5秒間のWeaken(弱体化)を与える。 射程 不明 獲得エナジー 5% 効果 Weaken 敵の与ダメージを50%低下させ、50%の回復阻害を与える。 Sunlight 右クリック タイプ 地点指定 対象 自分を含む味方 必要エナジー なし 最大チャージ数 3 クールダウン 1チャージ毎に5秒(付近にいる味方一人に付き1.5秒軽減される) 詠唱時間 0.5秒 陽光を照射させ、最も近くにいる味方を14回復する。 射程 不明 投射速度 不明 獲得エナジー 6% 範囲 不明 Celestial Split Spaceキー タイプ 地点指定 対象 敵、味方 必要エナジー なし クールダウン 9秒 詠唱時間 0.3秒 指定した地点までテレポートする。範囲内にいる敵に10ダメージを与え、味方を10回復する。 射程 不明(最低射程がある模様) 投射速度 不明 獲得エナジー 5% Sunrise Qキー タイプ カウンター、地点指定 対象 味方 必要エナジー なし クールダウン 9秒 詠唱時間 0.1秒 滞空時間 0.9秒 1.2秒間、次の近接攻撃か敵の弾を防ぐ。カウンターに成功した際、Siriusは指定した地点までテレポートし、範囲内にいる味方を12回復する。また、Crescent Strike(左クリック)のチャージを得る。 射程 なし 投射速度 なし 獲得エナジー 5% 範囲 なし Lunar Strike Eキー タイプ 地点指定 対象 敵 必要エナジー なし クールダウン 12秒 詠唱時間 0.3秒 1秒後、指定した地点にいる敵全てを3.4秒間Petrify(石化)にする。 射程 不明 投射速度 不明 獲得エナジー 5% 範囲 不明 効果 Petrify(石化) 敵は18シールドを獲得するが、ダメージを受けるか、3.4秒経過するまで行動不能になる。 Prismatic Strike Rキー タイプ 近接 対象 敵 必要エナジー 25% クールダウン 15秒 詠唱時間 0.1秒 前方に短距離ダッシュし、斬りつける。16ダメージを与え、1秒間のFading Snare(徐々に効果が減衰する拘束)を与える。 射程 不明 投射速度 不明 範囲 不明 アルティメットアビリティ Astral Beam Fキー タイプ 方向指定、チャネリング 対象 敵、味方 必要エナジー 100% クールダウン 1秒 詠唱時間 0.1秒 2.5秒間、指定した方向にビームを放ち続ける。このビームはマウスカーソルの方向に従って向きを変えることが出来る。 2.5秒間当て続ければ、敵に最大で100ダメージを与え、味方を最大で100回復する。また、このアビリティの詠唱中、Siriusは最大で50回復する。 射程 不明 投射速度 不明 EXスキル Crescent Gale Shift+左クリック タイプ 方向指定 対象 敵 必要エナジー 25% クールダウン 0.5s 詠唱時間 0.7s Crescent Galeを放ち、24ダメージと2.2秒間Snare(30%)を与える。 範囲 不明 効果 Snare 移動速度を値の分だけ低下させる。 Celestial Rift Shift+スペース タイプ 地点指定 対象 敵と味方 必要エナジー 25% クールダウン 9s 詠唱時間 0.3s 指定した地点までテレポートする。範囲内にいる敵に14ダメージを与え、味方を14回復する。 範囲 不明
https://w.atwiki.jp/toho/pages/6736.html
Unlogical Trick the instrumental サークル:Amateras Records Number Track Name Arranger Lyrics Vocal Original Works Original Tune Length 01 迷子のPolaris きりん - - 東方花映塚 オリエンタルダークフライト [-- --] 02 Key Concept cittan* - - 東方永夜抄 月まで届け、不死の煙 [-- --] 03 ホシノハジマリ Tracy - - 東方永夜抄 千年幻想郷 ~ History of the Moon [-- --] 04 Ash Like Snow Tomoya - - 東方永夜抄 エクステンドアッシュ ~ 蓬莱人 [-- --] 05 偽りのAffection Irus - - 東方永夜抄 ヴォヤージュ1969 [-- --] 06 Tragic Ending Tracy - - 妖精大戦争 メイガスナイト [-- --] 07 シンプルLogic Tomoya - - 東方永夜抄 プレインエイジア [-- --] 08 わがままトリック Tracy - - 東方永夜抄 恋色マスタースパーク [-- --] 09 曖昧Never Ending Blue Twinkle - - 東方永夜抄 竹取飛翔 ~ Lunatic Princess [-- --] 10 ツキノテラス Tracy - - 東方永夜抄 狂気の瞳 ~ Invisible Full Moon [-- --] 詳細 東方紅楼夢8(2012/10/07)にて頒布 イベント価格:1,000円 ショップ価格:1,500円(税込) レビュー 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/cloneofminecraft/pages/26.html
Minecraft ゲーム名 紹介ページ[Wiki] マルチプレイ 評価 オープンソース 出来事 ジャンル 機種 Minecraft PSVita Edition Please Wait あり S なし なし 同じ PSVita 有料ゲーム ゲーム名 紹介ページ[Wiki] マルチプレイ 評価 オープンソース 出来事 ジャンル 機種 Terraria Terraria Japan Wiki 他運営 あり A なし Notch氏から絶賛 同じ クロスプラットフォーム
https://w.atwiki.jp/nanohass/pages/2009.html
『ブルートシップです! 接近中! シップマスターっ、敵の数は約三倍です!! 』 『だったら対等だな。 全艦攻撃開始、けだもの共を焼き払え!』 <西暦2553年アーク宙間艦隊戦 サンヘイリ旗艦『シャドウ・オブ・インテント』ブリッジ内での会話> HALO StrikerS ~GunGirl with SwordMen~ Level1――『SecondContact』 「――――侵入者だと?」 ブリッジ内に“男”の声が響いた。 低く、重厚な、まるで鉄を思い浮かばせるような落ち着いた声。 常に冷静さを、いやむしろ冷徹さを兼ね揃えた“男”の声は、部下の報告に対し怪訝そうな響きを含んでいた。 “男”は報告してきた部下にもう一度尋ねる。 「それも“あの”インストレーション04にだと? またブルートの狂信者どもが性懲りも無く現れたのか」 再びかけられた問いに含まれるのは怒気。 「侵入者たちは磁気嵐を利用して哨戒網を突破したようです……かつての我々と同じ手段で、です。 何よりも問題は――――侵入者は『棺』を奪っていきました」 ――――瞬間、周囲の空気が凍りついた。 部下の背中に冷や汗が流れる。 己は歴戦の戦士である。 艦長として艦隊戦を繰り広げて来ただけでなく、特殊部隊を率いて艦内戦から地上戦まで様々な戦場を渡り歩いてきた。かつて自身の左顎を吹き飛ばされた時でさえ、平然と敵に撃ち返してやったことがある。 その己が今、恐怖を覚えている。 他ならぬ味方に、己が仕えている指導者に、共に戦場を駆け抜けてきた戦友に、だ。 だが、同時に彼は納得する。 これこそが“男”の本質だ。 鋼鉄のように冷静沈着でありながら、その内面に烈火の如く気質を隠している。 誇りのためならば、たった一人で敵軍に立ち向かう苛烈さ。 その怒気が表面に出る時は敵を討つときのみ、それを目の当たりにする者の多くは帰ってこない。不運にも困難に見舞われた友軍を除いて、殆どの敵対者は“男”の剣に斬り伏せられる。 幾百幾千の戦列を斬り開く力。 それは正しく『英雄』が兼ね揃える性質だ。 彼は恐怖を戦場で鍛えた肝胆で抑え込み、報告を続ける。 「セキュリティが発動した段階で敵は既に『棺』を確保していました。哨戒部隊が迎撃するものの突破され、『棺』は敵艦によって回収されました。 現在脱出に失敗した敵が三名、04施設内で戦闘中。戦闘は均衡状態です」 “男”の視線がさらに剣呑なものになる。 「『棺』を奪われた上コヴナントの精鋭が、たった三人に梃子摺るか……敵は何者だ?」 その言葉に部下は返答に窮した。 別に感傷を持ち込むほど己は若くない。 だが、それでもなお、報告された事実は彼を逡巡させるに充分なものだった。 「どうしたシップマスター。報告は正確かつ迅速に行え、貴様がいつも部下に怒鳴っている言葉だぞ」 冷静でありながら怒気を孕んだ催促。 部下は、機動母艦「シャドウ・オブ・インテント」艦長ラタス・ヴァドムは、戦友に向け未だ信じられぬ事実を述べた。 「――――ヒューマンです。侵入者は全員、人類でした」 「…………報告を続けろ」 ここで怒声を上げなかったのは“男”の冷静さ故だ。 だが、その声には有無を言わせぬ雰囲気を漂わせている。 ありえない事実だった。 たしかに彼ら人類は自分たちコヴナントに癒えぬ恨みを抱いている。 だが、それでも彼らと自分たちは、一度は共に背中を預けあった戦友であった。 いつかは復讐の時が来るだろう、その覚悟は出来ている。 いずれ立ち向かってくるであろう強敵を、かつての戦友を迎え撃つ覚悟は出来ている。 しかし、余りにも早すぎる。 種の絶滅寸前まで追い込まれた彼らは今、失われた400年を取り戻す復興の最中である。 報復戦争を仕掛けるには、少なくとも後一世紀を要するはずだった。 それになにより―――― ――――『棺』は災厄でしかない。銀河系全てを喰らい尽くす、餓鬼を招く呪いだ。 それを彼ら人類は、多大な犠牲と共に学んだはずだ。 前回の戦争で、彼ら人類と己らは多大な犠牲を払いながら『奴ら』を棺へ押し込めたはずだ。 あの戦争から三年。 己たちの種族は、フォアランナーの遺跡に未だ残る『奴ら』の棺を封じる墓守の主として生きてきたのだ。 それが破られた。 “男”は静かに猛っている。 あの戦争で、多くの同胞が散っていった。 狂った預言者の欺瞞により導かれた戦争。 流れなくて良かったはずの血が流れ続けた28年間。甘言に欺き続けられた1000年間。 その果てに手に入れた結末。 数多の戦友の命と引き換えに手に入れた平穏。 二度と、災厄を繰り返さぬという誓い。 それを踏みにじられたのだ。 “男”は静かに、そして烈火の如く猛り狂っていた。 「敵の所属は不明です。地球軍のデータに侵入者の装備、使用艦船は該当するものはありません――ただ一つの事例を除いて」 ラタスは報告を続けながら手元のコンソールを操作する。 “男”の正面に立体映像が映し出される。 映し出されたのは戦艦。だがコヴナントのものでも、地球軍のものでもない、流線型を描いた優雅な白亜の船。 “男”にとって、見覚えがあったものだ。 「五年前の事件だな?」 「ええ。五年前、ハイチャリティが奇襲された際に確認された正体不明艦です。当時は地球軍の秘密部隊だとして処理されました……あの『悪魔』と同じような部隊として」 「――――だが違った。それ以後同型艦は確認されず、我々が人類と同盟を結んだときでさえ、アレと同じ艦は戦列に参加していなかった……人類滅亡の危機に対してにだ。 使い捨ての実験部隊だとばかり思っていたのだがな」 「私もです……そしてこちらを御覧下さい」 映像が切り替えられる。 「――――っ!?」 映し出された船は、先ほどの戦艦に比べれば大分小型なものだ。 だが、白亜の外装と流線型の船体。 五年前、彼らの本拠地周辺に突如現れた艦船と同系統であることは明らかである。 「侵入者の船です。五年前と同様、侵入者の武装はエネルギー兵器を使用していました。最も、我々のものでも地球軍のものでもない技術で作られた、正体不明のエネルギーですが」 続いて映し出されたのは動画映像。映像が不規則に揺れているのは兵士が着用するアイカメラの視点からだからだ。 映像の背景は艦船内部。 彼らの戦艦とは大きく異なる、白を基調とした清潔感溢れる船内。 本来なら汚れ一つ無いであろう船内通路は至る所で焦げ付き、壁には幾条もの弾痕が刻まれている。 視界を埋め尽くす爆音。 飛び交うプラズマ弾の軌跡。 視界の主が手にしている対装甲車用携帯火器……ロッドガンから放たれた燃料エネルギー弾が船内隔壁を吹き飛ばす。 金属が破れる不快な音と共に、隔壁があった区画が爆風に包まれる。 突如閃光。 未だ晴れない粉塵から飛び出したのは赤や青など色とりどりの光弾。 その光弾が、先頭を走っていた視界の主に命中する。 十数発の光弾を浴び、アーマーの破片と血肉を撒き散らしながら倒れる視界の主。 倒れた視界が見せる光景は続き、やがて隔壁を包んでいた爆風が晴れる。 破れた隔壁から覗くのは杖。 機械的な装飾がなされた金属の杖を差し向けているのは――人間。 儀礼服のような、戦闘服と呼ぶには繊細すぎる白を基調とした制服。 彼らは皆傷つき、消耗しながらも戦闘を続けている。しかし、その表情には明らかな恐怖が張り付いている。 不意に、倒れていた視界が動く。 視界の端にロッドガンの銃身が現れ、その銃口が人間たちに向けられる。 驚愕と恐怖で顔を歪める人間たち。 再び閃光。 暗転。 ここで映像は途切れる。 「艦内戦闘か。あのとき突入を指揮したのは貴様だったなシップマスター」 「ええ、そのときに左顎を吹き飛ばされました。ヒューマンの若造にしては良い腕をしていました」 ラタスはそう言うと己の口元に触れる。 本来存在する『二対』の顎は、その左半分を失っている。 治療し復元することも可能だったが、それを敢えて拒否したのは己への戒めと、名前すら知ることのなかった『敵』への敬意だ。 彼らの種族は、闘争にこそ敬意を抱く。 ――――そう、『二対』の顎。 人間ならば決して存在しない器官。 僅かに発光する外壁だけが光源の、暗紺色を基調とするブリッジ。 人間が使うなら光源の少なさで業務に支障をきたすであろう内部構造。 だが『彼ら』にとって、その程度の暗闇はなんら問題ではない。 下顎が存在しない、肉食昆虫のような二対の強靭な顎 二足歩行でありながら、ホモサピエンスとは根本から異なる爬虫類のような体躯。 2メートルを優に越える長身。 人間のソレを遥かに上回る鍛え抜かれた筋肉。 機能的でありながら、同時に相手を威嚇するように作られた鎧。 ――――そう、彼らは人間ではない。 ――――『サンヘイリ』 コヴナントの最も古き種族であり、コヴナントを創始した二種族の片割れ。 1000年に渡りコヴナントの軍事面の頂点に立ち、コヴナントの剣として幾多の種族を屈服させてきた戦闘者。 強靭な肉体と、旺盛な戦闘意欲と、高度のテクノロジーを有する種族。 戦闘こそを至上とし、戦士であることを至高とする戦闘種族。 滅びた文明の『観測者』ですら、最強の二文字と評価した戦士の一族。 それが新暦72年、管理局が遭遇した知的生命体の正体である。 薄暗い、暗紺色のブリッジで亜人たちの会話が続く。 「ああ、覚えているとも。なにせ、あの艦隊の迎撃を指揮したのは私だ」 そう言い、“男”は考え込むように黙る。 「侵入者に心当たりが?」 「無い」 「…………そうですか」 思わせぶりな挙動に反し断言された否定の言葉に、ラタスが若干肩を落とす。 “男”は、そんな部下の様子に構うことなく思索に沈んでいく。 侵入者は何者か? 五年前と今回の侵入者は同一のものと見て間違いないだろう。 問題は『奴らが何処から来たのか』、だ。 地球軍でない。 となると軍組織でない民間組織か? ……それもありえない。侵入者の持つ技術は異質すぎる、コヴナントでも地球軍でもない。たかが民間組織が持つには身に余る代物だ。 そもそも地球からの部隊では無いのでは? 侵略し逃した植民地惑星が存在し、復讐に燃える開拓民の仕業か。 それとも…………フォアランナー達は地球のほかにも『箱舟』を作っていたのか? いや、それこそ夢物語の類だ。 どの推測も妄想の域を出ない。 答えの出ない思考の渦に陥りかけた時、“男”はあることに気づいた。 ――――そうだ、なにも今ここで結論を出す必要など無かったな。 艦隊司令であったときの悪い癖だ。何もかも司令室で結論を下そうとする。 だが今の己は立場こそ特殊だが、本質的には一介の戦士に過ぎない。 ならば、気の向くまま戦場を渡り歩けば良い。 そう――共に戦火を駆け抜けた、あの『SPARTAN』のように。 「シップマスター、降下艇を出してくれ」 「どうするつもりです?」 ラタスが、長年の戦友がニヤニヤしながら聞いてくる。 溜息を一つ、内心で噛み殺す。 ――まったく、今回のこれを肴に暫くからかう心算だな。戦争が終わり、小競り合いも減ってきたせいで底意地が悪くなっている。 「直接相手から聞き出す、取り残された侵入者はまだ生きていたな?」 戦友の顔に喜色が広がる。 始めから己の答えを予測していたようだ。 「無論です。部下には足止めを厳命し、ハンターどもは下がらせました、連中は手加減など知りませんから」 「完璧だ。サラームとタハムを呼び出せ、奴らも鬱屈していたところだろう」 「了解。各員っ、スリップスペース準備! これより本艦はインストレーション04へ向かう!!」 慌しくブリッジを飛び交う指令に背を向け“男”は座っていた椅子から立ち上がり、ブリッジの隅に設置された武器ホルダーへ向かう。 ホルダーからカービン銃を取り出し、カービンの銃把を二度三度、確かめるように握り締める。 カービンの予備弾薬とプラズマグレネードを四個ずつ、鎧のホルダーに差し込む。 右腿に手を伸ばし、掌に馴染んでいる硬い感触があることを確かめる。“男”が最も得意とする得物は、肌身離さず常時その身に着けている。 ブリッジを青白い光が満たす。 閃光が周囲を包んだのは一瞬だけ。バッテリーが切れるような音と共に閃光が収まる。 ブリッジにオペレーターの報告が響く。 「報告! スリップスペース成功、目標宙域に到達致しました!」 彼らの持つ技術の一つ、高精度かつ相対性論的副作用の存在しない恒星間移動。 管理局が転移魔法と誤認した、SF小説のようなワープ技術。それを彼らサンヘイリは実戦使用が可能なレベルまで構築していた。 ブリッジに二体のサンヘイリが入ってくる。 青と赤それぞれのコンバットアーマーに身を包み、手にはライフルやロッドガンを担いだ完全武装。“男”が呼び出した直属の護衛兵が、彼の後ろで静かに整列する。 それを確認すると“男”は司令官席に座る戦友兼副官に歩み寄った。 「これより降下する。貴様も来るか、ラタス?」 “男”が戦友の名を呼んだ。 指導者と部下という間柄でなく、旧知の戦友同士の会話を始める合図だ。 「無論だ『アービター』――芳しき闘争の匂いを前にして私が退くとでも?」 戦友の答えに頷きを一つ返し“男”は――――『アービター』は降下艇へ向かう。 アービター――『調停者』。 コヴナントが困難に見舞われたとき、サンヘイリ族で最も勇敢な戦士が選ばれる殉教者。殉教者は名を捨て、これまで築き上げてきた全てを捨て『アービター』の称号だけを手にし、その生涯を生存困難な闘争の中で過ごす。 コヴナントの信仰が崩れた今でもなお、彼ら歴代アービターが成し遂げた功績は色褪せることなく、アービターの称号を手にする者は戦士たちの敬意を一身に集める。 それは、サンヘイリ族最強の戦士の名である。 「往くぞ――祖先と戦友の魂に賭けて、我らが闘争へ」 『オオオオォオオォォォォォッッ!!!』 英雄の宣戦に、亜人たちは野獣のような鬨の声を上げる。 完全武装の亜人の戦士たちが、武器や鎧が擦れる金属音を響かせ行進する。 古風な鎧を身につけた亜人を先頭に、異形の戦士たちが戦場へ行進する。 亜人たちの英雄。 ――――英雄が今、再び戦場へと舞い戻る。 <インストレーション04――研究プラント 崩落区画第二階層> ――世界の終わりを見られるなら、それはきっとこんな光景なのかも知れないわね。 ティアナ・ランスター執務官補佐は濁流のように吹き荒ぶ黄土色の大気流を横目に、そんな益体も無いことを考えていた。 防護壁に背を預け、嵐のような風圧に耐えながら、ティアナはふと上空を見上げる。 上空に雲は無く、空の青さも無く、太陽すら見えない。見えるのは吹き荒れる黄土色の大気流だけ。 当たり前だ。 彼女がいる場所はロストロギアが封印されていた遺跡。そのためだけに作り上げられた環状惑星……その残骸なのだから。 資料を渡されたとき、彼女はソレを冗談か何かだと信じた程だ。 第180観測指定世界で存在していた、既に滅んだ高度文明。 その文明の担い手たちはロストロギアを保管するためだけに惑星を、『リング状』の人工惑星を造り上げたのだ。 馬鹿げた話だ。ただの人工衛星ではなく、居住可能な惑星を一つ、それを倉庫として造る文明など聞いたことがない。 その上、滅んだ文明の人々――通称フォアランナーたちは魔導技術を保有してなかったときている。 わざわざ機密保持誓約書まで書かせるはずである。 それだけでなく、ティアナと彼女の上官を含んだ追加派遣人員は皆、先行している調査隊の隊員の名前すら教えてもらえなかったのだ。 病的なまでの情報閉鎖。 追加派遣されたフェイト・T・ハラオウン執務官とその補佐官ティアナ・ランスター及びシャリオ・フィニーノ両名、さらに新任の空士二名。 彼女らは現地に到着するまで、目標世界の番号すら知らされなかったのだ。 通達されたのはロストロギア調査への追加派遣命令。それ以外の情報は全て先行していた調査隊の隊長……陰気な男から教えられたのだ。 恐らく通達された情報は曖昧な断片に過ぎなかったのは予測していた。何せ彼女たちは最高指揮官である隊長の名前すら知らされていなかったのだ。 ……だが、それでも、こんな状況は予想していなかった。 ――甲高い連射音。 背後の瓦礫、応急の防弾壁に着弾音。 ここ二時間で随分聞きなれた銃声と同時に、ティアナのすぐ傍らを銃弾が通り過ぎて行く。空気が焼け焦げる臭いが鼻に届く。 着弾点はしばらく青白い炎を放ち、炎が消えた後は真っ黒な焦げ跡を残す。 一般的に知られる質量兵器ではない。 実体弾ではなく、高エネルギー弾を使用した銃弾はバリアジャケットですら貫通する威力を持っている。 効果は確認済みだ。 なにせ――――。 「ガアアァァァッッッ!!!」 「ルーク!? しっかりしてルークぅっ!!」 「落ち着いてシーナ! ルークの身体をもっと壁に寄せて! 彼が舌を噛まないよう布を咥えさせるの!!」 ――――なにせエネルギー弾で太腿を撃ち抜かれた仲間と共に、戦場となった遺跡に取り残されたのだから。 あの陰気な調査隊長から与えられた情報では、第180観測指定世界には現地種族が存在するが魔導技術を保有していないとのことだった。 そのため命令では、管理局の『魔導技術の存在しない世界への相互不可侵』の原則により必要以上の接触は禁じられている。 上記の事項を鑑みロストロギアの回収は極秘裏に行うことが決定されていた。 現地種族は魔導技術を保有していないため危険性は少ないと教えられたが……それこそが最大の嘘だった。 Sランク魔導士を指揮官にAランク魔導士八名の調査部隊。遺跡内部に仕掛けられたトラップを対処するためだと言われたが、それも虚構。 自分たちは現地種族への、魔導技術を持たずに精鋭魔導士と戦闘が行える『敵』への対応部隊として呼ばれたのだ。 爆散し、半ばからへし折れ面積の半分を失った環状人工惑星。 均衡を失い、まるで惑星創生時のように不安定な環境。 上下左右に乱れる重力の渦の中、揺らぐことなく中空に鎮座している遺跡……そう呼ぶにはあまりにも機械的過ぎるプラント施設。 調査隊が遺跡内部に降下し、遺跡中枢でロストロギアと思われるケース……むしろ“棺”と称する方が正しい人間大の直方体を回収した直後、獣の唸り声のような薄気味悪い警報が流れた。 その後の展開はまるで戦争映画の有様だった。 まるで底なしのように集結してくる降下艇。 見たことも無い船体の降下艇から降り立ってきたのは異形の兵士たち。 爬虫類のような亜人の兵士から、子供程度の身長しかない兵士。全身を装甲でまとった身の丈3メートルを越える兵器じみたな兵士。 まるでSF映画に出てくるような異形の者たち、亜人の兵隊。 姿形はバラバラな彼らは、だがしかし統一された意思によって統率され、互いに連携しながらティアナたち調査隊に襲い掛かってきたのだ。 『敵』が持つ銃器から放たれる青や緑色、極彩色のエネルギー弾。 魔法というアドバンテージを持った調査隊の余裕は、先行していたポイントマンがバリアジャケットごと肩を撃ち抜かれた時点で消失した。 あとは戦場そのものだ。 飛び交うエネルギー弾と魔力弾。 敵ガンシップから放たれる砲弾じみた高エネルギー弾。 爆風と銃火に晒されながらも回収ポイントまで一人の脱落者が出なかったのは、ひとえにフェイト執務官が先陣を切り、後続への負担を肩代わりしていたからだ。 ――そう、回収ポイントまでは。 『ティアナっ、早く!』 彼女らしくない、切羽詰ったフェイトの叫び声。 回収ポイントまで後10メートル。 『まだですフェイトさん! ルークとシーナが!』 ティアナの後方にはまだ二人の隊員が残っている。 『クロスミラージュ!』 《Shoot Barret》 振り向き様に魔力弾を放つ。 二人の隊員に銃口を向けていた長躯の兵士に、魔力弾が命中する。 しかし兵士はよろめいたものの倒れる様子はなく、体勢を立て直すと直ぐに物陰に隠れていった。 兵士に着弾した瞬間、敵のアーマーが黄色のエネルギー光を放ち全身を覆うように輝いたのをティアナは見た。 おそらく敵はバリアジャケットを貫通する武器だけでなく、バリアジャケットのような防御装備を備えているのは確かなようだ。 『ルーク! シーナ! あたしが援護するから早くこっちへ!!』 『はっ、はい!』 憔悴しきった隊員たちの声。 今回が初任務だった新人には、あまりに重い初出撃となってしまった。 クロスミラージュの銃身を取り替えマガジンチェンジ、トリガーを引き絞りカートリッジロード。枯渇しかけていた魔力が体内に満ちる。 再装填された魔力で再び弾丸を撃ち放つ。 新人二人が回収ポイントに着くまであと50メートル。 二人が走る後ろを、蛇の如く執拗に銃弾が追いかける。 飛行魔法は使えない。不用意に使えば上空を飛び回るガンシップの銃座によって、離陸して10秒で程よく焦げ付いたミンチの出来上がりだ。 二人に飛び掛ろうとした亜人の頭部に魔力弾を叩き込む。 あと40メートル。 不躾な侵入者を逃すまいと、異形の兵士たちは野獣のような雄叫びを上げながら一斉に突撃してくる。まるで狂牛の突進だ。 吹き荒れる大気流を押しのけ、野獣たちの咆哮が遺跡中に響き渡る。 非殺傷指定など存在しない、一発が致命傷に成り得るエネルギー弾が二人へ向かって雨霰と浴びせられる。 極彩色の雨が吹き荒れ、逃げ遅れた獲物を喰らい尽くすため、亜人たちの銃弾が二人を執拗に狙う。 『うわぁっ!!』 『ルーク!?』 青年のすぐ後ろを、爆発性の高エネルギー弾が襲う。 堪らずたたらを踏み、立ち止まる青年。 それに釣られて片割れの少女も立ち止まる。 『走り続けて! 止まったら終わりよ!!』 再三射撃。残りマガジンが底を尽き始める。 あと30メートル。 ティアナの背後から次々と放たれる無数の魔力弾。 金色の魔力光はフェイトのものだ。それだけでなく、他の隊員たちからも援護射撃が行われる。 突如一斉に撃ち返された弾幕に、亜人たちの突撃が怯む。 銃弾の嵐が、ほんの一瞬だけ止んだ。 『今よ!』 『りょっ、了解!』 ――脱出へのラストラン。 これを逃せば脱出の機会は無い。 走る――ひたすらに走る。 あと20メートル。 援護射撃は続く。 ティアナの位置からでも二人の表情が見えるようになってきた。 援護射撃は続けられる。 敵の銃撃は止んでいる。 あと18メートル。 二人の表情に安堵の色が見えてくる。 ティアナも、張り詰めた緊張の糸が解れてきた。 あと15メートル。 ――これでやっと帰れる。 戦場からの脱出が手の届く位置に見え、新人二人を含め調査隊全体から安堵の雰囲気が満ちる。 そのタイミングこそ、「そいつ」が狙っていたものだ。 あと13メートル――――銃声。 『――――あ?』 『…………ルーク?』 これまでの銃弾とは明らかに異なる、一条の光線が青年の足を貫いた。 不意に動かなくなった足を不思議そうに見つめ、そのまま地面に転がり倒れる青年。 その太腿に、まるで冗談のような大穴が開いていた。 太腿の穴から白い骨が覗き、その向こうには遺跡の風景が見える。 バリアジャケットを着用した人間の身体に穴を、それも直径5センチ近い大穴を貫通させる。まるで出来の悪いスプラッタ映画のような光景。 だが、それは紛れも無い現実だった。 光条の先、200メートル離れた遺跡屋上。 そこには一人の亜人が、突撃槍の如く長大なライフルを構えていた。 ――狙撃手。 驚愕と唖然の後にようやく、青年の脳髄に痛覚が届く。 『あ――――アアアァァアァッッッ!!!!!』 太腿を貫かれ、痛みを紛らわすために転げ回ることもできず青年は、ルークはただ獣のような叫び声を上げる。 『いやああぁぁぁっ!!! ルークっ! しっかりしてルークぅぅぅ!!』 そんな幼馴染の狂態に、少女は悲鳴を上げ青年に駆け寄る。 ――逃避行が止まった。 脱出の機会が急速に失われていく。 その光景を目の当たりにした時、ティアナは無意識の内に行動していた。 『フェイトさんっ、二人を回収します! 援護を!』 掩蔽壕代わりにしていた遺跡の柱から飛び出し身動きできず孤立した同僚へと駆ける。 狙撃手は8倍スコープに二匹の獲物を捉え続けていた。 脚部を狙撃した一匹は倒れ、それに釣られてもう一匹の獲物も動きを止めている。 後は待つだけ。 放っておけば仲間を助けようとして、別の獲物が飛び出してくる。それを撃てば良い。かつて何度も経験した友釣り、ただし相手は魚でなく人類だったが。 やがて狙撃手の読み通り、スコープの端に赤毛が映り込んだ。 赤毛の女。その頭部に照準を合わせ――――悪寒。 咄嗟にスコープの位置を変える。 スコープに映ったのは金髪の女。 女の足元にプログラム回路のような幾何学模様が浮かび上がり、模様は急速に光を放ち始める。女が手に持った機械鎌を振りかざす。そして―――― ――女と目が合った。 次の瞬間スコープが金色の光で埋め尽くされ、狙撃手は光の奔流によって外壁まで吹き飛ばされ意識を失った。 取り残された二人に駆け寄る。 『補佐官! ルークがっ、ルークが!!』 少女が青年の頭を抱きかかえながら、半狂乱になってティアナに助けを求める。 『落ち着きなさいシーナ! ルークの傷を見せて!』 ティアナは青年の傷を見る。 『……酷い』 傷は見事に貫通し、骨と穴の向こう側が覗いている。 生体への殺傷より貫通力を重視した高出力のエネルギー弾だったのだろう、傷は万遍無く焼かれているため出血死の心配は無い。 だが撃たれた本人には地獄のはずだ。肉だけでなく骨や神経までも焼かれる激痛。しかも失血により安易に死ぬことができず、苦しみは悪戯に長引く。 一刻も早く後送し適切な治療を受けさせなければならない。時間が経てば欠損部分の回復が困難となり、最悪の場合脚部を切断しなければならなくなる。 気を取り直す。 犠牲を厭うのならば、一刻でも早くこの戦場から離脱しなければ。 『シーラっ、ルークの肩を担いで! 回収ポイントに急ぐわよ! ルークには耐えて貰うしかない!!』 『は、はい! ルーク、行くよ?』 『――づっっっ……ぐうぅぅっ!!』 少女に肩を貸され、苦悶の声を上げながらも立ち上がる青年。 二人と目を合わせ、一度だけ頷き合う。 『あたしが援護するからシーナはルークを――――』 『――――離してっ! 離してください!! まだ脱出は終わっていません!!』 悲鳴。 見れば回収ポイントでは揉み合いが起きている。 違う、こちらへ向かおうとしているフェイトを周りの隊員たちが取り押さえている。 その直後、回収ポイント一帯に魔方陣が浮かび上がる。 『待ってっ、待ってください! まだ部下が、ティアナたちが――』 悲痛な叫び声。 それに構うことなく魔方陣――転移魔法陣に魔力が走り、周囲の空気が歪み始める。 フェイトがティアナたちへ向かって手を伸ばす。 だが、その伸ばした手は―― 『ティア――――』 ――――少女の名を叫ぶ声と共に虚空へと消えていった。 『フェイ……ト……さん?』 僅か10数メートル。 たったそれだけの距離を挟んで、少女たちは戦場へと取り残されたのだ。 ――オオオオオォオォォォォォォ…………。 回収部隊の撤退を阻止できなかった亜人たちが怨嗟の声を上げる。 置き去りにされ、唖然とする彼女たちに追い討ちをかけるように、野獣たちの遠吠えが遺跡中に響き渡っていた。 それが、ティアナ・ランスター執務官補佐が置かれている現在状況だ。 本隊から置き去りにされ、周囲を敵部隊に包囲されている。 戦力は僅かに三名。 執務官補佐とルーキーが二人。 しかも、その内の一人は太腿を撃ちぬかれ戦闘不能。もう一人は所々火傷しているものの軽傷、だが幼馴染が目前で撃たれたせいで精神的に不安定になっている。 そして最後に魔力が枯渇寸前の執務官補佐が一人。 チェス盤に残ったのは碌に動けぬキングが一つ、なおかつ敵の手駒は充分。チェックメイト寸前、審判がゲーム終了の宣言を今か今かと待っている。 笑ってしまうほど絶望的な状況。 本隊から置き去りにされた後、追撃してきた敵に囲まれた回収ポイントから脱出するため、ティアナは残り少ない魔力を幻影魔法につぎ込み現在いる崩落区域まで辿り着いたのだ。 半壊した施設はまるで猛獣に喰い千切られたように抉られ、施設内だと言うのに吹さらしの嵐が屋内を暴れ回り、崩れ落ちた屋根から黄土色の大気流が覗く。 屋内はまるで大地震でも起きたかのように、所々から瓦礫が隆起・崩落し、地肌を覗かせた岩山のような風景を見せている。 目下最悪の現状で、最も安全な場所だ。 点在する瓦礫の山は敵の視線と銃撃からティアナたちを守り、ガンシップは障害物が多すぎる施設内に進入できない。 最も長時間生存可能で、最も容易に撤退できる位置だ……救出艇がくれば、の話だが。 銃声。 瓦礫の防弾壕に隠れているティアナたちの頭上を銃弾が通り過ぎる。 撤退時に比べれば、彼女たちを包囲している敵部隊は明らかに減っている。恐らく撤退した調査隊本隊の捜索に当てられているのだろう。 もしくは鼠を追い詰めた猫のように、見せしめとして嬲り殺すつもりなのか。 まあ最も、 「――――侮るんじゃっ、ないわよ!!」 少女は鼠と言うよりも、むしろ猫であったが。 銃撃の間を見計らい、瓦礫の山から身を乗り出す。 クロスミラージュの銃口を、銃撃の主である亜人へ向ける。 それを察知した亜人は素早く瓦礫の影へ身を隠す。 ――無駄よ。 放たれた魔力弾は上空へと、明後日の方向へ向かって飛んで行く。 魔力弾は、敵が隠れている瓦礫の上を通り過ぎようとして――――急降下。ほぼ垂直に且つ高速で落下した魔力弾は、容赦無く瓦礫の影に隠れる亜人たちに襲い掛かる。 つり目の、勝気な猫のような少女の爪は恐ろしく長い。 亜人たちの射線が直線であるのに対して、少女の射線は変化自在。 このような入り組んだ地域では大きなアドバンテージを誇る。 ティアナが認識可能な範囲こそが、少女の狙撃可能距離だ。 亜人たちは一度でも少女に捕捉されれば、その身を少女の爪で容赦無く切り裂かれる。 この光景を見せ付けられ、亜人たちの気配が再び下がる。 近づき、迎撃され、撤退し、再び接近する。先ほどからこの繰り返しだ、亜人たちは最小限の人員で攻撃と撤退を繰り返している。 典型的な消耗戦だ。損害にならない程度の示威戦闘を行い、敵の神経を消耗させる。 なんの目的があるのか知らないが、撤退時に比べると随分大人しい攻撃だ。 敵の気配が遠ざかったのを確認し、ティアナは防御壕の中に座り込む。 この隙に予備の銃身にカートリッジを装填する。カートリッジが底を尽きたティアナ代わりに、戦闘不可能になった二人から渡してもらったものだ。 「シーナ、警戒をお願い。今ので10分は稼げると思う」 「…………はい」 新人の少女は力の無い返事を返す。 無理もない。初めての実戦で人が撃たれるのを、それも幼馴染が撃たれるのを目撃したのだ。元来戦闘向きでない補助型魔導士であり、性格的にも争いに不向きなシーナには辛い状況だ。 (……なんとかしないといけないわね) 体力の消耗よりも士気の低下が著しい。 精神論をかざすつもりは無いが、こんな状況では負傷より士気の低下こそが命取りだ。 絶望的状況下では技術や体力より、生還への意志こそが戦い続けられる原動力になる。 瓦礫に背中を預けながら、状況を打開する方法を考えようとして、 「……補佐っ官、もう……いいです……俺を……置いていって下さい」 ――――なんだか、ふざけたことを言われた。 「何を言ってるのルーク!?」 「いいんだシーナ……お前は……グウッ!……補佐官とっ、二人で逃げるんだ」 ――ピキ。 「嫌よ! 貴方を置いてなんて!!」 「このままじゃ、全員……連中に嬲り殺されちまう……足手纏いは置いて行くんだ」 ――ピキピキ。 「行くんだ! 君だけでも生き延びてくれ!!」 「ルークぅ!!!」 ――ピキピキピキピキ。 ――――プッチン。 進行されるメロドラマを目の前にし、ティアナのナニカが盛大にブチ切れた。 ゆらりと、幽鬼のようにルークの元に近寄り、そして―――― 「――――うるっっっさい!!!」 ――ガゴンッ! ルークの頭蓋をクロスミラージュの銃底で、思いっきりブッ叩いた。 「――――っっっっ~~~~~~!!!!!!? きっ、傷が! 衝撃が太腿に!! 上も下もビックリするほど痛ぇっ!!! 何! 何事ですか!? 俺なんかマズイことでも!? ヤバイちょっと漏らした!!」 「ルーク!! 怪我人になんてこと……って補佐官!?」 メロドラマから一転してカオスになった場。 ティアナは敵の銃撃に構うことなく仁王立ちになり――吼えた。 「えぇいっ、うるさいうるさいうるさーーーい!!! さっきから黙って聞いていればメソメソメソメソ! あんた達は羊か何か!!?」 ティアナさんの堪忍袋の緒が切れたようです。きっと理性とか羞恥とかも切れてる。 「分かりましたっ、分かりましたから! もうしませんから早く伏せて下さい!!」 「うわぁっ敵来た! 敵が来てますよ補佐官! 早く、早く伏せて!!」 大騒ぎに気づいた亜人たちが徐々に少女たちに近づいてくる。 しかしティアナの怒号は止まらない。 「ルーク!!」 「はっ、はいぃ!」 そんな状況ではないのだが、ティアナの怒号にルークは精一杯姿勢を正す。 「格好良さげな台詞を吐く気力があるなら根性見せなさい! 根性を!! 片足でも連中の二人でも三人でも倒して見せなさい!!」 容赦無用の一喝。それが終わると次は少女に視線をロックする。 「次っ、シーナ!!」 「ひゃい!」 「貴女はさっきからルークを甘やかしてばかり! そんなんだからルークはヘタレなの! 幼馴染だったら蹴りの一つでもくれてやりなさい!!」 「ひでぇっ! ひどいっすよ補佐官!」 ティアナの随分な物言いに、ルークは傷の痛みも堪え抗議の声を上げる。 ルークの情けない抗議の声につられ、シーナはこみ上がる笑い声を必死に抑える。 先ほどまでの悲観的な空気は何処かへ消えてしまっていた。 「それにね――――」 腰に手を当て仁王立ちのまま、ルークとシーナの二人を見つめるティアナの視線。 それが不意に、ふっと穏やかなものになる。 ――ドドンッ! ノールックショット。 振り返ることなく銃口だけを背後に向け、近づいてきた亜人に魔力弾を撃ち込む。 「――――あたしたちは死なないし、助けも必ず来る。諦める必要なんて何処にも無い」 あのとき、調査隊は自ら転移したのではない。 あれは調査艦から強制的に開かれた転移ポート。 ならばティアナたちが取り残されたのは事故ではない。最高指揮官である、あの陰気な調査隊隊長の判断だったはず。 ――きっと救助は来ない。 そう判断しながら、それでもティアナは笑ってみせた。 心配することなど何一つ無いのだと、そう言わんばかりに力強く笑ってみせた。 風を切る音。 大気流とは異なる、つむじ風のような静かな音がティアナの耳に届く。 見上げれば敵の降下艇が、幽霊のように上空を飛んでいる。 降下艇に一つ睨みをきかせ、ティアナは二人に視線を戻す。 「――――さあ、生き残るわよ。こんな戦闘とっとと終わらせて家に帰りましょう」 ストライカーだから諦めないのではない。 諦めない者こそが、ストライカーと呼ばれるのだ。 <コヴナント降下艇 通称『ファントム』 船内> ――――赤毛の女と目が合った。 つり目の、見る者に勝気そうな印象を与える少女だ。 良い眼をしている。 絶望的状況を自覚していながら、それでもなお諦めることを拒絶した者の眼だ。 「報告と違うな。侵入者が包囲されていたのは見晴らしの良い発着場だったはずだぞ」 ファントム船内のモニターに映し出された侵入者の姿を見つめながら、アービターは傍らに控えているラタスに尋ねた。 「敵の撹乱工作です。ホログラフィ、ステルス、レーダージャミング……良いように撹乱されました。見捨てられたというのに、中々良い根性をしています」 「忘れたのかシップマスター。人類の逃走は常に絶望的な四散か、もしくは極めて巧妙な撤退のどちらかだ」 「たった15ヤード程度の距離を惜しんで味方を見殺しにするような連中が、あの心底諦めの悪い海兵隊どもと同じとは思えませんがね」 ラタス・ヴァドムがフンっと不機嫌そうに鼻を鳴らす。どうやら気に障ったようだ。 「少なくとも、あそこに居る侵入者たちは心底諦めが悪い。被害はどの程度になっている?」 前回の戦争で散々経験したことだ。 瀬戸際で見せる人類の狡猾さと粘り強さ。 無計画に逃亡しているのかと思いきや、その実巧妙な罠を仕掛け、戦勝気分で追撃してきたコヴナント艦隊に痛手を与える。 それだけでは無い。敗北を受け入れることなく最期まで抵抗する彼らは、ときに理解し難いほどの底力を発揮する。 インストレーション04。かつてコヴナントの崇拝対象だったリング状惑星。 駐留していたコヴナント部隊を撃破し、それを崩壊に導いたのは僅か百数十人程度の敗残兵だったのだ。 追い詰められ、覚悟を決めた人類ほど侮れないものは無い。 部隊の犠牲を見越したアービターの予測。その返答は、 「0です。負傷者こそ出ていますが、死亡者は一名も出ておりません」 酷く意外なものだった。 「……どういうことだ」 「連中の攻撃は全て非致死弾です。敵本隊への追撃では若干名死者が出ましたが、やはり多くの者は負傷だけで済んでいます。……まったく、とんだ茶番だ」 手加減された。 その事実にプライドを傷つけられたのだろう、ラタスは憎憎しげに返答する。 「解せんな、五年前では随分と派手にやってくれたものだがな」 五年前のハイチャリティ奇襲。敵艦へ突入した部隊は敵部隊を全滅させたものの、思わぬ抵抗を受け突入部隊側にも部隊機能停止判定が下されている。 「捕虜になることでも見越してるんですかね」 アービターの後ろに控えていた、青のコンバット・アーマーを装着しているサンヘイリがどこか砕けた敬語でラタスに話しかけた。 「有り得んな、そうならば本隊追撃時には10倍の被害が出ている。それに、コヴナントは捕虜を取らないことを連中は誰よりも熟知している筈だ」 「連中が地球軍って決まったわけじゃあないでしょう? 少なくとも俺にゃ連中が地球軍に見えませんがね。あんなヒラヒラした防御アーマーなんて俺達だって持ってませんよ」 「じゃあ何者だと言うのだ、お前は」 「…………宇宙人とか?」 「鏡見て出直して来い、戯け」 「未確認の種族……って意味ですよ」 青のアーマーを装着した、青年期を終えたばかりの年若い兵士。 彼はアービターの護衛になる以前、元々はラタス指揮下の特殊部隊に所属していた。 かつての上官と部下の間で交わされる軽口。 その遣り取りを横目に、アービターはモニターに映る人間の少女を見つめてた。 取り残された侵入者は三名。そのうち一名が負傷し戦闘不能。衛生兵なのだろうか、目立った外傷は無いが戦闘に参加していない者が一名。 事実上、少女一人が戦線を支えていた。 赤毛を二房に結った、恐らくまだ成年を迎えていないであろう少女。 唐突に結われた赤毛が揺れる。 瓦礫から身を乗り出し、両手に握り締めた拳銃で接近してきたアンゴイたちを迎撃している。 拳銃から放たれたのは実弾ではなく、オレンジ色のエネルギー弾。 それがまるで蛇のように瓦礫の間をすり抜け、グラントたちに容赦無く襲い掛かる。 少女の挙動、銃弾の威力、射線の軌跡……それら全てを、仔細全てを見逃さぬようその琥珀色の瞳で観察し続ける。 ――赤毛の少女こそが戦線の要だ。彼女を堕とせば自動的に戦闘は終結する。 為すべき事が決まった。 「シップマスター、展開している部隊を後退させろ。私が出る」 端的に命令を下す。 「了解。パイロットへ通達、降下ポイントへ移動しろ」 命令を受け、ラタスは即座に指揮を開始する。 アービターはそれを見やり、後ろの控えている自らの護衛へ振り向く。 「サラーム、タハム。打って出るぞ、フォーメーションはトライアングラーギムレット。サンヘイリ族の本当の戦い方を教えてやれ」 「了解っ!」 「……」 威勢の良い返答と無言の肯定。 まるで対照な二つの返事を確認し、降下用アポーターに向かう。 『降下ポイントへ到着しました。出撃可能ですアービター、御武運を!』 パイロットの報告が船内に響く。 その報告を聞き、壁に埋め込まれたコンソールでアポーターを作動させる。 重力感の喪失。 喪失感も僅かな間。直ぐに硬い地面の感触が足裏に届く。 黄土色に吹き荒ぶ大気流。 プラズマ弾が空気を焼いた際に放つ、鼻を突く、しかし嗅ぎ慣れた異臭。 ――――慣れ親しんだ戦場の薫りだ。 <インストレーション04――研究プラント 崩落区画第二階層> 二人に悟られぬよう、周囲を警戒するフリをしながら、ティアナは軋む胸を押さえた。 リンカーコアが、まるで主に抗議するように軋む。 たとえ幾らカートリッジで魔力を補充しようとも、それを扱う身体には負荷が掛かる。 自動車と同じだ。 いくら燃料を補給し続けたようとも、酷使すればやがてエンジンが焼き切れる。 リンカーコアとて酷使すれば、いずれ機能障害を起こし術者に永続的な魔導障害をもたらす。 後ろの二人に悟られぬよう、苦痛に表情を歪める。 現在まともに戦闘を行えるのは自分だけだ。 シーナは戦闘に不向きな補助・探索型魔導士。 彼女の貧弱な魔力弾では敵の防護シールドを貫通できず、逆に強度不足のバリアジャケットでは敵の拳銃弾でも致命傷に成り得る。 ルークは珍しい近代ベルカ式空戦魔導士。 短槍を使用した接近戦を主とする彼に、接近戦に最も重要な脚部を撃ち抜かれた彼に戦闘は不可能だ。 太腿を撃ち抜かれた激痛に耐えながら、それでも幼馴染を元気付けている彼に戦闘を命じることはできない。 自分がやるしかないのだ。 いつ来るか分からぬ、来るかどうかすらも怪しい救助を待ち続けるには、自分一人で戦線を維持しなければならない。 ようやく二人が諦観から脱したのだ。今、ここで希望を散らすわけにはいかない。 自分一人でやるしかないのだ。 (大口の代償は高く付いたわね) 皮肉を内心で吐き、クロスミラージュの銃身を額に押し当てる。 冷たい銃身の感触に少しだけリンカーコアの痛みが紛れた。 僅かな安堵の時間。 そのとき、相棒の実直な声が彼女の耳朶に届いた。 《非殺傷設定を解除しますかマスター?》 「――――っ!」 相棒らしい合理的な判断だ。 非殺傷設定を解除すれば、非殺傷のための魔力変換作業の分だけ消費魔力から削れる。 その上、敵を“完全に”無力化できる。 非殺傷設定での攻撃は対象を昏倒させるが、人類より遥かに強靭な肉体を持った亜人たちには効果が薄い。 せいぜい一時的に撤退させるのが関の山だ。 だが。 「大丈夫、解除しなくていいわ」 《ですが》 「本当に大丈夫だから」 少女は強い。 痛みを耐える術を、絶望を跳ね除ける術を、少女は知っている。 力でも体格でも魔力でもなく、その心が、その在り様が強いのだ。 だが――少女は知らない。 己の倫理を、罪悪感を、良心を殺す術を、少女は教えられなかった。 命を奪う覚悟を――少女は知らない。 最も効率的な兵士の育成法とは、ひとえに反復である。 真っ当な人間は激情以外の動機では、容易に人を殺せない。 人生の中で築き上げた倫理観・良心を、人間は容易に殺せない。 第二次世界大戦まで、兵士たちの射撃能力は低かった。 兵士の練度や銃器の性能も要因であったが、それを鑑みても軍上層部が憂慮するほど、兵士たちの射撃能力は低かった。 愛国のため志願した士気の高い兵士。相手が敵国の人間であっても人生の中で築き上げた殺人の禁忌を、彼らは犯せなかったのだ。 また、たとえ戦闘中に殺人の禁忌を克服しても、その罪悪感は戦闘終了後に兵士達へ襲い掛かる。戦闘時のトラウマによる精神障害(PTSD)は、戦後多くの復員兵を苦しめた。 第二次大戦後、軍首脳部が取り掛かったのは兵士のメンタル面サポートであった。 だがそれは治療だけでなく、効率的な殺人のための罪悪感克服の意味も含んでいた。 採用されたのは、最も基本的の教育方法である『反復』。 ――射撃ターゲットの人型化。 これまで円形だったターゲットを、人型のマンターゲットに変更したのだ。 そして兵士たちは、ひたすら『人型』を撃ち続ける。 山中で、平野で、海辺で、街中で。 隠れ潜む人型、飛び出してくる人型、人質をとった人型。 ありとあらゆる状況と想定で、兵士たちは『人型』を撃ち続ける。 そして送られる実戦。 訓練され尽くされた新兵たちは本物の戦場で、訓練内容を繰り返す。 山中、平野、海辺、街並、戦場に成り得るありとあらゆる環境。 想定された状況、訓練で体験した状況下で兵士達は、訓練と同じように出てきた『人型』を撃つ。 兵士は自らの意志で『人』を殺すのではない。 訓練された、反復された『指先』が人を殺すのだ。 そういった意味では、ティアナ・ランスターは不幸であった。 殺傷指定と非殺傷指定。 殺人の罪は兵士が負うのでなく、それを命じた者が負う。 本来兵士に委ねられるべきでない生殺与奪の権利を、少女は与えられていた。 殺すことなく敵を撃破できる世界。 都合の良い漫画のように優しい世界は、少女に最も残酷な選択を与えていた。 「…………ありがとうクロスミラージュ、心配してくれて」 《私は貴女のデバイスです。最後まで貴女の銃で在り続けます》 「…………うん」 少女の選択は最も優しく、最も困難な道だ。 その選択に対し少女の相棒は咎めることもなく、実直に『己の存在意義を貫く』――そう告げていた。 向けられる無二の信頼。 ――覚悟が決まった。 「――――やってやろうじゃない」 渦巻く空を見上げながら、ティアナは口の端に笑みを浮かべる。 可憐と言うよりも獰猛と言った方が正しい、肉食獣のような笑み。 魔力枯渇にリンカーコアの損傷。敵に包囲され救援の見込みは無い。 コンディションも、戦況も最悪だ。 ――それがどうした。 弱音を吐きそうになる身体と精神に喝を入れる。 ――――大口叩いたのなら、意地でも生き延びてみなさいよティアナ・ランスター!! 絶望的な状況でも、なお潰えることの無い少女の意志。 ――だが、それを貫くには状況はあまりに厳しく、そして少女は優しすぎた。 不意に戦場の空気が変わった。 突如広がる静寂――聞こえるのは大気の音と自分たちの呼吸だけ。 先ほどまで少女たちを囲んでいた亜人たちの雄叫びが聞こえなくなっている。 「――補佐官」 「分かってる……敵が撤退した。でも……何で今更」 自分たちは袋の鼠だったはずだ。嬲り殺す理由こそあれ、見逃す道理はどこにも無い。 「……つぅっ、……救援が来たのかも」 ルークが痛みに呻きながら上半身を起こす。 救援が来るのに越したことは無い。 しかし、 「そうだといいけどね」 嫌な予感がする。 助けが来た、というよりも、まるで嵐の前のような静けさ。 救援ではなく、より厄介な代物が足音を忍ばせて近づいて来ているような感覚。 背筋を這い上がる悪寒を押し殺し、瓦礫の遮蔽壕から身を乗り出て周囲の様子を伺う。 視界に入るのは瓦礫の山、そして―――― 「……残念だけど船旅はお預けね。 シーナ、ルークのことをお願い。絶対に頭を上げさせないこと、いいわね?」 ――――100メートル先に、赤と青の鎧を着込んだ亜人が二人。 堂々と、まるで散歩でもするかのように近づいてくる。 大馬鹿者か、それとも精鋭か。 悠々と瓦礫を乗り越え、二人の亜人は着実にティアナたちへ接近する。 カートリッジは残り二発、先のことを考えれば迂闊には使えない。 魔力消耗も激しい。 誘導弾はもはや撃てず、使える魔法は単純な射撃魔法だけ。 亜人たちまでの距離が80メートルを切った。 敵の装甲は厚く、生半可な魔力弾では敵の防護シールドを貫けない。 確実を期すなら50メートルは引きつけて撃たねばならない。 残り70メートル。 徐々に敵の輪郭が明確になってくる。 青の鎧の亜人は三角形のパーツで構成された、見る者に威圧感を与える鎧を着込み。 赤の鎧の亜人は丸みを帯びたパーツで構成された、宇宙服のような鎧を着込んでいる。 残り60メートル。 クロスミラージュの照星を亜人たちに合わせる。 そして、亜人たちが射撃圏内に足を踏み込んだ。 ――その瞬間、二人の亜人は二手に分かれ疾駆した。 「―――ーなっ!?」 突然変化した亜人たちの進軍速度にティアナの反応が遅れる。 まるでティアナの手の内を読んだかのように、抜群のタイミングとコンビネーションで亜人たちは駆け出したのだ。 亜人たちは左右二手に分かれ、ティアナたちが隠れている遮蔽壕を包囲しようとする。 (速い! このままじゃ最悪白兵戦になる!) これまでの戦った亜人たちに比べ彼らの疾走は速い。 負傷者を含め、戦闘に向かない者が戦力の六割以上。 このまま遮蔽壕まで乗り込まれたら、事態は最悪なものとなる。 急いで遮蔽壕から半身を飛び出し、敵を牽制しようと銃口を青の亜人に向ける。 だが銃口から魔力弾が放たれる前に、亜人は手に持ったサッカーボール程度の大きさの球体を上空へ放り投げた。 思わず球体の軌跡を目で追う。 蛍のように発光しながら飛ぶ球体。 それがティアナたちが隠れている遮蔽壕の上空に達した瞬間、 ――閃光が走った。 網膜が焼き切れるような光の奔流。 「きゃあぁっ!?」 閃光弾。 視界が真っ白な閃光で埋め尽くされる。 視覚機能を完全に奪われ、反撃の手を止められた。 「…………つっ……くぅ……て、敵は!?」 視覚を狂わされていたのは十数秒間程度。 その僅かな時間でさえ、今の状況では致命的だ。 不鮮明ながらも回復した視野。 状況を確認するため瓦礫の影から外を見ようとするものの、顔を上げたすぐ近くに銃弾が撃ち込まれる。 これまでの戦闘とは比較にならない正確な銃撃。 まるでティアナの行動を見越したかのように敵の銃撃が続く。 パキュ、パキュと、まるで玩具の銃のような甲高い銃声が連続して響く。 しかし放たれる銃弾は玩具には程遠い。ニードル状の弾丸は容赦無く瓦礫を砕き、その破片をティアナたちに浴びせかける。 直撃すれば怪我では済まない。 ――唐突に銃撃が止んだ。 「…………っ!」 理由は分からない。しかし、そのチャンスを逃すまいとティアナは反撃するために瓦礫から身を乗り出す。 瓦礫の外に見えたのは、先ほどまでと変わらぬ瓦礫の山。 そして自分たちと同じように瓦礫に身を隠している亜人が二人。ティアナたちの位置から20メートルの距離、彼女たちを包囲するよう左右両脇に潜んでいる。 亜人たちはティアナと同じように、瓦礫から半身を覗かせ銃を構えている。 左側には青の亜人。 手にしたライフルを撃つことなく、なにやら円柱状の物体を銃に押し込もうとしている――おそらくマガジンチェンジ。 右側には赤の亜人。 先ほどから一度も発砲していなかった亜人が、その肩に巨大な筒を。まるで資料映像で見た携帯ロケット砲を構える兵士のように、肩に担いだ筒をこちらへ向け。 「――――あ、まず」 筒から放たれるプラズマ弾。 視認できるほどゆっくりと進むソレは、これまでのプラズマ弾より遥かに大きい。 見覚えがある。 数時間前、散々自分たちを追い立てた降下艇が放った砲弾。 身に覚えがある。 着弾と同時に小規模の爆発を引き起こす高エネルギー弾。 「伏せて!!」 咄嗟に背後の二人に声を掛け、自身も瓦礫の影に伏せる。 ――轟音。 ビリビリと地面が振動し、爆散したプラズマエネルギーが緑色の発光粒子となって周囲に舞い散る。 それに一寸遅れて、四散した瓦礫片がパラパラとティアナたちの頭上に落ちてくる。 砲撃は止まらない。 二度、三度と砲弾が連続して撃ち込まれ、さらにライフルによる銃撃も再開される。 花火のように頭上を飛び交うプラズマエネルギーの閃光。 たった二人の亜人による銃撃は、爆撃じみた弾幕となってティアナたちが隠れる遮蔽壕を砕き、容赦無く削り取っていく。 「畜生! 連中今度こそ俺達を殺す気だ!!」 嵐のような猛攻に耐え切れなくなったのか、ルークが悲鳴じみた罵声を吐く。 だが生憎とそんな罵声に付き合うような余裕はティアナには無い。 このまま黙って銃撃を受け続ければ、それこそ遮蔽壕ごと吹き飛ばされるのがオチだ。 頭上からパラパラと落ちてくる瓦礫片に意を介さず、必死に打開策を思索する。 射撃魔法の有効射程距離を見切られていたことを考えれば、自分の手の内は敵に読まれているのだろう。 先ほどまでの消極的な戦闘は、このときのための威力偵察だったのだ。 (とんだ手の込みようね) 内心で舌打ちを一つ。 満身創痍の分隊以下を相手にするには入念すぎる戦闘準備。 どうやら敵は、自分たちを完膚なきまでに叩き潰したいらしい。 捕虜になる可能性は低いだろう。 人間とかけ離れた姿をした連中が自分たちに、それも土足で踏み込んできた侵入者である自分たちに友好的であるとは考え難い。 ――――ならば尚のこと諦めるわけにはいかない。 不意に見知った顔が脳裏に浮かぶ。 幼き日、二度と帰ることの無かった兄。 あまり認めたくは無いが、お節介焼きな親友。 真っ暗だった道程に、標を示してくれた人。 この一年間、ずっと自分の理想に付き合ってくれた人。 ほんの一年前。 あの慌しくも暖かだった一年間を共に過ごした人たち。 彼らの表情が映画のフィルムのように、次々と脳裏に浮かんでくる。 理想がある。夢がある。守るべき部下がいる。 孤独だった自分が得た、新しい絆がある。 ならばこそ――――。 「――――諦めるわけないでしょ! ランスターを見縊らないで!!」 《Shoot Barret!》 遮蔽壕に隠れたまま、上空へ向かって魔力弾を二発放つ。 誘導性も何も持たない単純な射撃魔法は真直ぐ上空へ、陰鬱な大気流を穿つように飛んでいく。 なんら意味の無い、残り少ない魔力の無駄使い。 だが、効果は存在する。 敵は自分の手の内を把握している。 有効射程距離から射撃間隔、魔力弾の貫通性能までもだ。 ならばこそ、その特性を見逃すことは有り得ない。 ――“誘導弾”。 魔力弾は見た目では、誘導性か非誘導性かは判別できない。 このような状況において最も効果を発揮する高誘導性を持つ魔力弾を、亜人たちが見逃すはずがない。 こちらの魔力切れを悟られていなければ、だ。 これは賭けだ。 リンカーコアの負荷はもう無視できるレベルではない。 誘導弾を生成するような繊細さを求めるレベルはとうに過ぎている。 使えるのは直線型のシュートバレットのみ。 だが、この状況で射撃のために身を晒せば三秒で焼け焦げたミンチ肉になる。 だから二秒でいい。 二秒でいいから射線を確保する時間が欲しい。 たとえ連中が誘導弾に対する対抗策を持っていようが、ほんの二秒間、銃撃を止めてくれればいい。 たった二秒。 配当は二束三文 賭けるチップは、ここにいる三人の命。 魔力弾が放った直後、クロスミラージュの引き金を引く。 叩き落された撃鉄でカートリッジの信管を穿つ。 虎の子のカートリッジ、その残弾全てを使い切る。 再び身体に満ちる魔力。 その全てを一つのプログラムにつぎ込む。 シュートバレット。 初級の、最も単純な射撃魔法。 誘導性など余計な部分には魔力ソースを振らず、ただ威力と貫通力だけに魔力をつぎ込む。 払える賭け金はこれで全て。 一度だけ深く息を吸い――――躊躇うことなく身を乗り出す。 ――――プラズマ弾がティアナの身体を引き裂くことはなかった。 プラズマ弾の熱量によってガラス状に炭化し始めている瓦礫の山。 その向こう側に、先ほどと変わらない位置に亜人たちは居た。 彼らは二人とも地面に銀色に輝く全長50cm程度のランプのような物体を設置しようとしている。 亜人たちと目が合う。 誘導弾のことは予期していたのだろう。恐らくランプ状の物体はそのための防御策。 それ故に、遮蔽物に隠れながら射撃できるという安全性をかなぐり捨てたティアナの行動を、亜人たちは直ぐさま理解できなかったようだ。 見ようによっては唖然としているようにも見える亜人たちの顔に、クロスミラージュの照星を合わせる。 ――賭けはあたしの勝ちね。 照星越しに亜人たちの顔を見つめながら、心中でニヤリと笑う。 そして謳うは勝利宣言。 「――――獲っ」 ――――心臓をわし掴まれたような感覚が奔った。 「――――っっっ!!?」 半ばまで出た勝利宣言が、まるで喉に詰まったかのように止まる。 脊髄に氷柱を刺し込まれたような悪寒。 バックン、バックンと心臓の鼓動が酷くゆっくりと聞こえる。 周囲の動きが酷く緩慢に感じる。 立ち止まっている場合ではない。今すぐ引き金を引かねばならないと言うのに、何故か身体は自身の言うことをまったく聞いてくれない。まるで石像になったようだ。 悪寒ではない。 これは――――恐怖だ。 隠す気などさらさら無い。否、圧倒的すぎる存在感を誇示するかのような殺気。 まるで直ぐ傍らに肉食獣が潜み、自分の喉笛を喰らおうと牙を研いでいるような錯覚。 (…………違う、錯覚なんかじゃない) そうだ、錯覚などではない。 目前の二人の亜人。 あまりに堂々と、露骨なまでに己の存在を誇張していた二人。 閃光弾によって出来た隙。 ティアナたちが無防備になった時間に比べて、亜人たちの行動は数10m移動しただけ。 その気になれば強行突入もできたはずだ。 だが、それをしなかった。 ――何故? ――簡単なこと。彼らは狼の群れと同じだ。 盛大に走り回り、咆え回る。 それが囮の役目。獲物の注意を一手に引き付ける。 ――そして、最も優秀な狼が獲物の喉笛を喰らう。 『第三の敵』 冷や汗が一気に溢れる。 自分たちが追跡から生き延びるために選んだ戦場。 所々に点在する瓦礫は、人間一人程度なら簡単に隠してくれる。 それは敵も同じだ。 ティアナが圧倒的不利な戦況にありながら有利なアドバンテージを有していたのは、ティアナたちは常に敵の襲撃を予測・認識できていたことだ。それが出来て始めてティアナの能力が活きる。 ここに至り、ティアナと亜人たちの戦況は逆転した。 三人目の敵は己の位置を完全に隠蔽しながら、奇襲への秒読み段階を高らかに宣言している。 彼女は今、最悪の状況で狩られる獲物となったのだ。 目前の亜人たちは動かない。 もうティアナに自分たちを撃破する余力がないと踏んだのだろう。 役目を果たした囮役である彼らは、既に見物人同然だった。 本来ならば彼らの態度にプライドを傷つけられ憤慨するであろうティアナだったが、最早そのような余裕は無い。 まるで錆付いた機械のように身体が動かない。 僅かでも身動ぎすれば即座に頸を掻っ切られる。 未来予測じみた恐怖。 (――何処!? 一体何処から!!?) 目線だけを必死に動かし、未だ見えぬ『第三の敵』の姿を探す。 パニックに陥りそうな理性を押さえ込み、心の奥底から湧き上がる臆病の虫を蹴り落とす。 せわしくなく眼球を動かし続け、 …………カツーーーーン。 すぐ傍に小石が落ちる音。 「――――上ええぇぇぇっっ!!!」 腕がバネ仕掛けの玩具のように跳ね上がり、クロスミラージュの銃口を真上に突き出す。 見上げるは半ば崩れ落ちている天井。所々で崩落し、崩落箇所から大型のケーブルが垂れ下がっている。 ちょっとしたビルがそのまま入ってしまうような広大な空間。 何もいない。 亜人など一人もいない。 (違う!!!) 崩落した箇所から突き出されたケーブル。 その先が不自然に、まるで蜃気楼のように揺らめいている。 喩えるなら透明の影。 丁度、目の前に控えている亜人たちと同じくらいの透明な人影。 影が揺らめき、そして―― ――――飛んだ。 生身の人間が落下すれば原形すら留めないであろう高さを、影は躊躇無く飛び降りる。 そこにあるのは明確な意思。 影などではない。 ――――その影こそが『第三の敵』。 「クロスミラージュっっ!!!」 《Yes master》 急速に近づいてくる影。 影――否、『敵』に向かって十数発の魔力弾が放たれる。 カートリッジで補給された魔力の全てを注ぎ込んだ切り札。 魔力弾は『敵』に向かって、一斉発射されたミサイルのように直進する。 空戦能力を持っていない『敵』にソレを回避することなど不可能。 たとえ誘導性を持たない魔力弾とはいえ、あの弾幕を無傷で突破することなど不可能。 それがティアナ・ランスターの誤算であり、不運だった。 回避不可能な絶対弾幕。 ただの亜人――サンヘイリ族ならば容易に貫く銃弾。 ――それがどうした? 『彼』の称号は、不可能を成し遂げた者にこそ与えられる。 ――回避が不可能というのならば、踏破すれば良いだけだ。 『影』に向かって魔力弾が吸い込まれるように向かっていく。 回避など不可能な弾幕。 ――しかしそれは。 自然落下に任せるままだった『影』が、不意に揺らめく。 『影』の一部が仄かに灯る。 青白く揺らめく、鬼火のような炎。 『影』が掌程度の大きさに過ぎない炎を、向かってくる魔力弾に投げつける。 十数本ものオレンジ色の軌跡を描き、空中を引き裂きながら突進する魔力弾。 たった一つの青白い鬼火。 大きさも数も色もまるで対称な二種類の炎は、速度を増しながら中空で交差し――――――爆発した。 空中で四散するプラズマエネルギー。 掻き消える魔力弾。 ――少女の残り僅かな力全てを篭めた一撃。しかしそれは無情にも『彼』の戦術の前に屈したのだ。 「…………そん……な……」 あの鬼火には見覚えがある。 ――グレネード。 亜人たちが調査隊に対し使っていた手投げ式の爆弾。 火薬の炸裂による破片殺傷ではなく、プラズマエネルギーを内臓し半径10mに渡って青白い高熱量のプラズマ炎を撒き散らす。 しかし、アレは時限式だったはず。 たった一度の交戦経験で分かる事など高が知れているが、それでも亜人たちのグレネードに近接信管など備えていなかったはずだ。 導き出される可能性は一つ。 時限信管の手動調整。 単純だが、成功させるには決して容易くない戦術。 それを『影』は――『敵』は容易に実行せしめたのだ。 その事実に改めて背筋が凍りつく。 容易ならざる『敵』 その『敵』に対して自分は抵抗する手段を失ったのだ。 宙に漂う残存粒子を切り裂き、『影』が落ちる。 背後に鈍い着地音。 地面が粉砕し、砕かれた瓦礫片が背中に当たる。 振り返らずとも肌で感じる、押し潰されそうな存在感。 自分の背後、2mも離れていない距離に『敵』がいる。 ――グルルルゥゥゥ…………。 獣のような唸り声と共に、生暖かい息が首筋にかかる。 「――――――良い判断だ」 半ば死を覚悟したティアナの耳朶に、『男』の声がかけられる。 猛獣じみた存在感とは正反対の、鉄のような落ち着いた声。 『敵』は――『男』は淡々と、敵意も殺意も感じさせずにティアナを賞賛していた。 「銃の腕も良いし、何よりも粘り強い。 このような戦況でも戦闘を継続する意志は賞賛に値する。だが――――」 途切れる言葉。 沈黙に篭められる覇気。 「――――覚悟が足りない。 躊躇無く私の頭蓋を撃ち抜くべきだったな、少女よ」 その言葉が終わると同時に放たれる剣気。 暴虐じみた殺気に周囲の空気を凍りつく。 「…………あ……ああああぁぁあああぁ!!!!!!」 ダガーモード。 クロスミラージュの銃身に魔力刃を発生させるのと同時に、背後の『敵』へ向かって振り向き様に斬りかかる。 戦術も戦闘技法も何も無い、激情に駆られた一撃。 不恰好ながらも速度だけは一級品の斬撃は、流星のような軌跡を描いて『敵』へ襲い掛かる。 鈍い手応え。 耳朶に響くのは、耳障りな火花のような音。 斬撃に遅れて振り向いた視界に飛び込んだのは白刃と火花。 青白く、眩く光る音叉のような二又の剣。 それがクロスミラージュの魔力刃と鍔迫り合い、バチバチと耳障りな音を立てながら火花を撒き散らしている。 決死の一撃。 それすらも防がれティアナは、 「――――――あ……?」 腹部に鈍い衝撃。 身体が酷く重く感じる。視界が暗くなっていく。 急速に狭くなっていく視界。 擦り切れたフィルムのように霞んでいく世界の中、ティアナの視界に古ぼけた鎧を着込んだ亜人が映り―― ――彼女の意識は闇へと落ちていった。 Level1『SecondContact』――CaseEnd. For next level――2. 世界観説明――コヴナントとは? ・コヴナントとは? コヴナントとは七種族によって構成される多種族間連合のことである。 政治形態は宗教統治による種族階層社会。 三人のプロフェッツ族から成る大祭司がコヴナントの最高意志決定権を有し、プロフェッツ族とサンヘイリ族で構成される高等評議会が大祭司の助言機関となる。 先史文明『フォアランナー』の遺産を神聖視し信仰する。 その信仰の集大成こそが人工環状惑星『ヘイロー』。 『ヘイロー』を起動させることによりコヴナント全種族が救済される『大いなる旅立ち』が成就すると信じており、コヴナントの最終目標であった。 プロフェッツ族とサンヘイリ族が最古に結成した種族であり、数千年に渡り侵略と探索を続け、その規模と参加種族を増加させていった。 活動拠点は『フォアランナー』の遺産である、衛星規模の超巨大宇宙船『ハイチャリティ』。多くの種族が各々の母星でなく『ハイチャリティ』に居住している。 ・構成種族(身体データは平均値) ・プロフェッツ……体長2.2m、体重91kg。 コヴナントの宗教・政治面を統括する最上級種族。 身体能力は虚弱であるが、様々な文明を理解し活用できる頭脳に加え、『フォアランナー』の遺産の活用法を知り得ている数少ない種族。 母星は恒星爆発に巻き込まれ消滅。全てのプロフェッツ族は『ハイチャリティ』に居住している。 外見的特徴――生理的嫌悪感を増したE.T。 ・サンヘイリ……体長2.2m、体重144kg。通称『エリート』 コヴナントの軍事面を統括する種族。兵卒から司令官レベルまでの広範囲の階級に存在しコヴナント軍の中枢を占める。また高等評議会への参加資格を持ち、一定権限内での政治関与も可能。 恵まれた身体能力と、コヴナント参加以前から恒星間移動可能なレベルの文明を保有する。武・智の両方を兼ね揃えた種族。 性格は好戦的ながら、自己を一定の秩序に置きたがる傾向にある。 外見的特徴……二足歩行爬虫人類。猫背プレデター。 ・アンゴイ……体長1,67m(呼吸維持装置非着用時1,3m)、体重118kg。通称『グラント』 コヴナントの最下層種族。生殖・成長サイクルが短いことから使い捨ての兵隊として活用される。 ・レクゴロ……体長1,4m、体重22,6kg(アーマー装着時体長3,65m、体重4726kg)通称『ハンター』 他の種族とは異なり独自の宗教を持つコヴナントの種族である。 ワーム状の生物が装甲の中に複数集まり有機的に結合することにより1体を形作っている。 ハンター族がその実力を認めたエリート族を除いて、プロフェット族を含むその他のコヴナントの種族とは交流を持たない。 ・ヤンミー……体長1,9m、体重127kg。通称『ドローン』 飛行能力を持った昆虫型の種族。ドローン族のコヴナント社会における序列は不明である。 外見的特徴……虫。 ・キグヤー……体長1,9m、体重88kg。通称『ジャッカル』 他の種族と比較してプロフェット族への宗教的忠誠心が薄いため、低い序列に位置している種族である。 優れた視覚・聴覚・嗅覚を有しており、偵察兵やスナイパーの役割を担っている。それ故、人類と最初に接触したコヴナントとなった。 ・ジラルハネイ……体長2,8m、体重510kg。通称『ブルート』 最も新しくコヴナントに参加した種族。保有テクノロジーこそ低レベルなものであったが、そのエリート族すら越える身体能力を武器に軍事関係に関与する。 当初こそ「ただの力自慢」として冷遇されていたが、大祭司の一人「真実の預言者」がブルートを重用し始めたことを契機にエリート族との間で苛烈な地位競争が勃発した。 コヴナントの教義に対し、狂信的であるとさえ言えるほど熱心な信者である。 外見的特徴……ゴリラ。 ・コヴナントの宗教における矛盾 『フォアランナー』の遺産を信仰するコヴナントであるが、その信仰形成過程にはある疑問が残る。 信仰は『フォアランナー』の遺産を多数保有するプロフェッツ族からサンヘイリ族へ広まり、サンヘイリ族がプロフェッツ族の宗教的権威の元に下ったのがコヴナントの始まりである。 しかし問題は、プロフェッツ族はサンヘイリ族と接触する以前は『フォアランナー』の遺産に対し、敬意の念を表すことが無かった点である。 既にプロフェッツ族に関するデータの多くは失われているが、コヴナントの宗教はプロフェッツ族の自己保身の手段であった可能性が高い。 高度のテクノロジーと優れた体格と好戦的思考を持つ戦闘マシーンであるサンヘイリ族に遭遇した段階で、身体的に虚弱なプロフェッツ族に生存の可能性は低かった。 コヴナントの教義とはつまり、プロフェッツ族によるサンヘイリ族への文化的侵略であった。 しかし数千年に渡る教義の純化は他ならぬプロフェッツ族へ影響を与え、プロフェッツ族こそが彼ら自身の祖先が生み出した欺瞞を、真理の救済と信仰してしまう皮肉な結果となった。 コヴナントによる人類侵略は、一人の狂信的プロフェッツ族により画策されたものである。 今週のNGシーン「彼女の決意、その舞台裏」 (注)アスキーアートはイメージです。 (ティアナさんブチ切れシーンより) (´・ω・) なんか騒いでるけど……どうする? (・ω・ ) 知らんがな。どうせ命令は足止めなんだから放って置けよ。 (´・ω・) でもさ、足止めってバレたらやばくね? 逃げられるよ? (・ω・ ) じゃあお前行ってこいよ。言っちゃった奴責任な。 (´・ω・) …………おk把握。 ~移動中~ (´・ω・) 少しだけチョッカイ出せば良いよな? (`・ω・) ……よしっ! 瓦礫から飛び出す。 (`・ω・) うおーーー!食べちゃう…… ○三三 (`・ω(○三 ぞ…… ~帰還中~ (´・ω(○ …………ただいま (・ω・ ) おかえりー、もう帰って良いってさ。 (´・ω(○ ……え? (・ω・ )アービターだよ、後はあの人がやってくれるってさ。 (´・ω(○ ……そうなんだ。 (・ω・ ) 今日はもう上がって良いってさ。「ふにふに」で一杯やって行こうぜ。 (´・ω(○ コレ取れないから止めとく。 特にオチは無い。 前へ 目次へ 次へ
https://w.atwiki.jp/dead_nation/pages/27.html
PS3版との違いは以下の通り VITA版のみの特徴 ローカルのCo-opが、Wifiアドホック接続を使ったものに L2/R2ボタンがないため、Rush ×ボタン、Reload □ボタン、Close Combat ○ボタンに変更 VITA版およびPS4版に共通の特徴 リロード・キャンセルを用いた高速リロードはできない。 ランキング表示が上位1000位までに限定されている。 日本ストアでは、DLC - Road of Devastationを最初から同梱。(北米ストアでは、PS3版とCross Buyのため別売り)
https://w.atwiki.jp/tribalrug/pages/64.html
Sarikechili 【部族名】 南トルコの東部及び中央タウラス山脈の黒テントのトルコ語系部族。 冬の移動時にしばしばはサチカラ族と遺書になる事もある。
https://w.atwiki.jp/linsivvi/pages/54.html
Zone Info シグネイチャークエスト"A Mark of Awakening"のTrials of Awakened パート4 ボーンマイアの宿命の殿堂入り口にいるNPCに話しかけてOrbよりzone in 雑魚のrepopが早い、約6分(AFK等は厳禁) リバイブ及びevacはボーンマイアのTrial of LeadershipのZone in前 zone in後、分岐で左側より攻略し戻って右を攻略 Namedはrepopしない 全滅した場合に、1人をzoneに残すと(死体でも可)インスタンスが保たれる Named情報 Gur'gul the Warden 場所 不明 Level 72Epic4 オートアタック属性 打撃 AoE Gale of the Warden(Magic DD) Recast55sec Tidal Wave(Cone Cold DD) Recast70sec 特殊攻撃 Dooming Depths(single Cold DOT) Recast60sec 吹き飛ばし有り Keeper of Gur'gul 場所 不明 Level 72Epic2*4 オートアタック属性 打撃 AoE Decree(Divine DD) Recast30sec 特殊攻撃 Oath Strike(single Divine DD) Recast60sec Keeper of the Gate 場所 不明 Level 72Epic2*4 オートアタック属性 打撃 AoE Shattered Land(Magic DOT) Recast55sec 特殊攻撃 Frigid Winds(single Cold DOT) Ticks every 6 seconds; Low damage Frozen by Time(single Magic DD) Recast55sec; low damage roaring flames' Heat Blast(single Heat DOT) Ticks every second; low damage The Final Warden 場所 不明 Level 73Epic4 オートアタック属性 打撃 AoE The Warden's Embrace(single Cold DD) Recast45sec Add mobがAoEを使う?(詳細不明) Stunnig Howl ノックバックがあるので、MTはコーナーへ位置取り The Guardian of Leadership 場所 不明 Level 74Epic4 オートアタック属性 打撃、精神 AoE Burden of the Wyrmkin(Mental DOT) Recast60sec GRPキュア(TMP,INQ,MYT)が戦術の肝のようです。 SV精神 6k以上が望ましい メンタルキュアpotでDoT消去可能(T6,T7マスタークラスト品) 特殊攻撃 Tail Slap(Cone Crushing DD+ノックバック) aggro範囲がかなり広い この部屋の雑魚repopが他より若干速いので、boss戦中にrepop*2keepが必要な場合があり
https://w.atwiki.jp/sousakurobo/pages/257.html
人物紹介 御前静(おんまえしずか) 濡れ羽色の長い黒髪に切れ長の瞳、すらりと高い等身が 特徴的な純和風少女。一見すると気が強そうだが実は かなりの引っ込み思案。他人と打ち解けられない自分の 性格を気にしている。少女工科学校では成績はトップクラスであり、 その為の努力は怠らなかった。身長170cm。 クリスチーナ・ビュイック 妙な訛りの英語を話す爆乳アメリカンガール。金髪を ポニーテールにしている。日本人の〝女の子〟が大好きで、 静と同じ部隊になれた事を非常に喜んでいる。大雑把な性格で 小さい事は気にしないというまさにUSA気質の持ち主。身長166cm。 エマ・ワトソン デコ広眼鏡の無表情少女。英国出身で見事なクイーンズ イングリッシュを話す。電子関係のスペシャリストで、 高度な火器管制システムを自作してしまうほど。自分の 殻に閉じ篭りがちで他人と関わろうとしない引きこもり。 頻繁に眼鏡の位置を直す癖がある。身長158cm。 カミッラ・アドリアーノ イタリアの真性ガチ百合系お姉さん。三度のピッツァより 女の子が大好き。女の子も私の事が大好き。完璧なモデル 体型でその濡れた様に艶のある声は同性をも魅了する魔力 を秘めている。実は料理が得意という家庭的な一面もある。 大人っぽい外見に反して、年齢は他の隊員と同じ十六歳である。身長172cm。 ヴィエナ・ヴィルヘルミナ・ヘルミネン ムーミンの国からやってきた孤高の狼系少女。 プラチナブロンドの髪に深いエメラルドグリーンの瞳は 眼光鋭く、痩せぎすの身体に長い手足がまるで少年の様で 中性的な印象を与える。痩せ餓えた狼の様な雰囲気を漂わし、 常に殺気を振り撒いている。しかし何故かエリザベータを リザと愛称で呼ぶあたり、何か特別な感情を抱いている様子だ。 ケワタガモ猟で研ぎ澄まされた五感は動物並に鋭い。身長169cm。 エリザベータ・ディアギネフ BUGによって東西に分断されたロシアからやってきた薄幸の 美少女。カデットと呼ばれるロシアの軍幼年学校出身者である。 先天性の色素欠乏によりほぼ白に近い髪と紅い瞳を持つが 身体は弱くはない。むしろ寒さには恐ろしく強い。ウォッカさえ あれば何も気にしない豪胆さを持つ。皆と仲良くなりたい けど いまいち輪の中に入っていけないのが悩み。 特技はヴィエナにいう事をきかせる事。身長160cm。 イブリーヌ・ドゥ・ラ・ファージュ 縦カールのフランスのお嬢様。私物として美少女アンドロイドを 持ち込みむあたりがかなり世間とずれている。性格はおっとり していて口癖は「あらあらまぁまぁ」。意外と面倒見がよく、 子供っぽいレオパルディネに懐かれている。身長165cm。 レオパルディネ・ビンデバルト・カリウス 直角水平系戦車大好きドイツ娘。かの有名な戦車乗りの血を 引く筋金入りの戦車オタク。好きなものは避弾経始を無視 した垂直の分厚い均質圧延装甲。嫌いなものは17ポンド砲。 仔犬の様に元気いっぱいで健気で一途だが、それが空回り する事が多い。見た目通り子供っぽく、御飯を食べるとすぐ 眠くなる体質。隊の中で一番ちんまい。愛称はレオ。身長145cm。 稲村明菜 年若いJDF女性将校。一般大学から軍に入隊したという特異な 経歴を持つ。若くして、更に一般大学出身なのに大尉という 階級を任されているあたりかなり優秀なのだが、新任の 小学校教師と評されてしまうほど頼りない。先輩大尉の アイザックに頼りがちなのでそれが更に拍車を掛けている。身長163cm。 アイザック・C・ハインライン OBTに所属するフルプラセス。軌道降下を五百回以上もこなす大ベテラン。 四捨五入すると四十の中年だがフルプラセスなので年齢を 感じさせる事はない。常にかっちりと制服を着込み、隙が まるでない。二十五も歳の離れた恋人がいる。しかしロリコンではない。 その理由についてはいずれ明かされる。身長230cm。 ギャレンタイン・ハーディライク 兵員が全てフルプラセスで構成されたSMIに所属している。 アイザック同様、四捨五入すると四十の中年だがフルプラセスなので 関係ない。フルプラセスとなる前は妻子がいたが、事故に より死別してしまった。熟練した兵士であり、どんな状況 下でも任務を遂行する。若い女の子に優しくされると無い 鼻の下を伸ばしてデレデレになる典型的なオヤジ。 アイザックと同型の義躰だが、彼の義躰は複眼(デュアルアイ)式の 複合光学センサーを装備しているので見分けやすい。身長230cm。 レイチェル・キサラギ 氷の美貌を備えた聡明な女性。一見すると酷薄そうだが少女の 様な笑顔が特徴的。ユグドラシルⅠのメディカルセンターの 地下にある自分のオフィスに引き篭っている。アイザックの 友人。不遇な少女時代を過ごし、それによって偏執的な欲望を 抱くようになってしまった。同性しか愛せない上に小さな 女の子が大好物(性的な意味で)。過剰なボディタッチとか 匂いを嗅ぐとか平気でする。気に入った相手を自分の意の ままに従えるのを好み、その為には中毒性のある薬物の使用 すら辞さない。薬物ダメ絶対。ガンガンに冷房を効かせた 中で飲む、砂糖とミルクたっぷりのよく練ったヴァンホーテンの ココアが大好物。作中で他の追随を許さぬ文句なしの変態淑女。 レオパルディネを狙っている。レオ逃げて超逃げて。 用語解説 Joint Defense Forces 統合防衛軍。作中ではJDFと略称される事が多い。 BUGに対抗する為に国連軍から拡大発展した軍事組織。 洋上の軌道エレベーター群基地を拠点にしている。 急速展開可能な軌道降下打撃部隊の活躍により、人類は BUGに対して辛うじて均衡を保てている。 Beginning of Unknown Gigantices 起源不明巨大生物群。略称はBUGだが普通に虫と呼ばれる事も。 数十年前、人類の前に出現してから世界各地で敵対行動を 取り続けている。生態系の大部分は明らかになっていない。 様々なタイプが存在し、極度に細分化した近代的な軍隊の 如き群れを作り、人類に襲い掛かる。 OrbitBorne Troops 軌道降下猟兵。通称OBTと呼称される精鋭たち。 AAFと呼ばれる特殊な人型ロボット兵器を装備している。 Special Mechanized Infntry 特殊機械化歩兵。通称SMIと呼称される彼らはOBTと並ぶ精鋭である。 皆一様に見上げるほどの長身と鈍色の金属に覆われた頭部を持つ。 高度に機械化された隊員は生身の歩兵以上の戦闘能力を備える。 しかし機械化により精神が不安定となる者も多数おり、場合に よっては電子プログラムと投薬によって安定させる事もある。 最近、非人道的だとしてマスコミに批判されている。 Full Process 全加工人。フルプラセスと呼ばれる全身サイボーグ。 民間では普通の人間と変わらぬ容姿と機能を備えた義躰が 使用されているが、軍用は極力人間的な機能を廃し、戦闘に 特化した機能とデザインである場合が多い。彼らは生身の 人間を未加工人(クルード)と呼ぶ。 アサルターシリーズ・フナサカⅦ型 SMIで採用されている最新鋭の戦闘用重義躰。全高230cmに 達する大型タイプで、高出力の人工筋肉と頑丈な金属骨格に より更なる重装備が可能となっている。全身を覆う人工皮膚は 耐熱耐衝撃耐弾性に優れるばかりか完全なNBC防護能力も備え、 対BUGだけでなく対テロをも考慮された設計となっている。 これはSMIが非公式作戦に投入されるのを見越しての装備とみられる。 頭部センサーには複眼式と単眼式があり、腕部に内蔵火器を 装備するタイプもある。あまりに長身なのでよく天井や梁に 頭をぶつけるSMI隊員が後を絶たない。 XLAT-02〝アラクネ〟 直接支援兵器を熱望していたSMIの要請によって試作された 一人乗り用軽多脚戦車。戦車というよりも歩兵戦闘車両に 近い性格を持つ。歩兵支援に適した多数の固定火器を備え、 後部兵装ユニットを換装する事で多彩な任務に対応可能。 車体各部に設けられた取っ手はSMI隊員が跨乗(デサント)する 為のもので、フルプラセスの筋力なら激しい機動を行っても 振り落とされる事は少ない。一輌に最大で十二名(一個分隊)の SMI隊員が跨乗可能だが、そうなると非常に見栄えが悪くなる。
https://w.atwiki.jp/pubgpro/pages/271.html
ライブストリーミングプラットフォームのStream.meとAuzomによって開催されるSquad大会。NA、EU2つの大会が開催される。賞金総額は各大会1万2500ドル、合計2万5000ドル。 大会 Stream.me PUBG Invitational NA Stream.me PUBG Invitational EU 配信 Stream.me 外部リンク 大会公式