約 3,247,492 件
https://w.atwiki.jp/asianmystery/pages/218.html
2013年5月16日 『ミステリマガジン』2003年7月号(特集:フランス・ミステリの復権)に掲載された「フランス・ミステリ必読30冊」と、おまけのフランス・ミステリ・データいろいろ。 (フランスのミステリ賞受賞作のデータは「フランスのミステリ賞」に分割しました) Index フランス・ミステリ必読30冊(『ミステリマガジン』2003年7月号) 2000年以降に日本で出版された主なフランス・ミステリハヤカワ・ミステリ 創元推理文庫 森英俊編(編著)『世界ミステリ作家事典』で扱われているフランス語圏作家一覧本格派篇 ハードボイルド・警察小説・サスペンス篇 フランス・ミステリ必読30冊(『ミステリマガジン』2003年7月号) 『ミステリマガジン』2003年7月号で示されている順(原著出版年順)。 選者の記載なし。以下の各氏がレビューを書いている。(小木曽郷平、香川勇人、川出正樹、不来方優亜、杉江松恋、南波雅、羽取慶治、福井健太、古山裕樹、村上貴史、与儀明子) 1 813 モーリス・ルブラン 堀口大學 新潮文庫 813 1910 2 ルーフォック・オルメスの冒険 カミ 吉村正一郎 出帆社 Les Aventures de Loufock-Holmès 1926 3 ブロの二重の死 クロード・アヴリーヌ 三輪秀彦 創元推理文庫 La Double mort de Frédéric Belot 1932 4 サンタクロース殺人事件 ピエール・ヴェリー 村上光彦 晶文社 L'Assassinat du père Noël 1934 5 殺人者は21番地に住む スタニスラス=アンドレ・ステーマン 三輪秀彦 創元推理文庫 L'Assassin habite au 21 1939 6 影の顔 ボアロー=ナルスジャック 三輪秀彦 ハヤカワ・ミステリ文庫 Les Visages de l'ombre 1953 7 現金(げんなま)に手を出すな アルベール・シモナン 野口雄司 ハヤカワ・ミステリ1249 Touchez pas au grisbi! 1953 8 可愛い悪魔 ジョルジュ・シムノン 秘田余四郎 ハヤカワ・ミステリ434 En cas de malheur 1956 9 穴 ジョゼ・ジョバンニ 岡村孝一 ハヤカワ・ミステリ1104 Le Trou 1957 10 贋作 *注1 ミッシェル・ルブラン 望月芳郎 創元推理文庫 Reproduction interdite 1958 11 日曜日は埋葬しない フレッド・カサック 中込純次 ハヤカワ・ミステリ643 On n'enterre pas le dimanche 1958 フランス推理小説大賞 12 死体をどうぞ シャルル・エクスブライヤ 三輪秀彦 ハヤカワ・ミステリ文庫 Avanti, la mùsica! 1961 13 泣くなメルフィー *注2 カトリーヌ・アルレー 安堂信也 創元推理文庫 Cessez de pleurer, Melfy! 1961 14 悪魔の舗道 ユベール・モンテイエ 三輪秀彦 ハヤカワ・ミステリ1088 Les Pavés du diable 1963 15 地下組織ナーダ ジャン=パトリック・マンシェット 岡村孝一 ハヤカワ・ミステリ1241 Nada 1972 16 病める巨犬(おおいぬ)たちの夜 A・D・G 日影丈吉 ハヤカワ・ミステリ1337 La Nuit des grands chiens malades 1972 17 冷凍少女 ミッシェル・ブリース *注3 矢野香代子 国書刊行会 La Cité des disparues 1976 18 寂しすぎるレディ ドミニック・ルーレ 長島良三 ハヤカワ・ミステリ1406 Le Crime d'Antoine 1979 フランス推理小説大賞 19 グルーム ジャン・ヴォートラン 高野優 文春文庫 Groom 1980 20 ウサギ料理は殺しの味 ピエール・シニアック 藤田宜永 創元推理文庫 Femmes blafardes 1981 21 メリーゴーランドの誘惑 モーリス・ペリッセ 高野優 ハヤカワ・ミステリ1432 Périls en la demeure 1982 パリ警視庁賞 22 死が招く ポール・アルテ 平岡敦 ハヤカワ・ミステリ1732 La mort vous invite 1988 23 散文売りの少女 ダニエル・ペナック 平岡敦 白水社 La Petite Marchande de prose 1989 24 災いの天使 パスカル・フォントノー 吉田良子 扶桑社ミステリー Confidences sur l'escalier 1992 25 悪しき種子 ダニエル・チエリ 香川由利子 文春文庫 Mauvaise graine 1995 26 死者を起こせ フレッド・ヴァルガス 藤田真利子 創元推理文庫 Debout les morts 1995 ミステリ批評家賞 27 バカなヤツらは皆殺し ヴィルジニ・デパント 稲松三千野 原書房 Baise-moi 1995 28 森の死神 ブリジット・オベール 香川由利子 ハヤカワ・ミステリ文庫 La Mort des bois 1996 フランス推理小説大賞 29 クリムゾン・リバー ジャン=クリストフ・グランジェ 平岡敦 創元推理文庫 Les Rivières pourpres 1998 30 夜鳥(よどり) モーリス・ルヴェル 田中早苗 創元推理文庫 Les Oiseaux de nuit 注1:ミッシェル・ルブラン『贋作』 … 『不許複製』(1962年2月、創元推理文庫)として刊行され、のちに合本『贋作/モンタージュ写真』(1972年12月、創元推理文庫)収録の際に『贋作』に改題された。 注2:カトリーヌ・アルレー『泣くなメルフィー』 … 『泣くなメルフィー』(1964年12月、創元推理文庫)、のちに合本『黄金の檻/泣くなメルフィー』(1974年8月、創元推理文庫)。 注3:ミッシェル・ブリース … 正体はジェラール・ド・ヴィリエだという説もあるとか。 2000年以降に日本で出版された主なフランス・ミステリ ハヤカワ・ミステリ 1990年代にハヤカワ・ミステリ(ポケミス)で出版されたフランス語圏の作品はロジェ・ラブリュス『罪深き村の犯罪』(高野優訳、1991年8月)の1冊のみ。 著者 # タイトル 訳者 出版年月 備考 ポール・アルテ 1716 第四の扉 平岡敦 2002年5月 コニャック・ミステリ大賞 1732 死が招く 平岡敦 2003年6月 1759 赤い霧 平岡敦 2004年10月 フランス冒険小説大賞 1773 カーテンの陰の死 平岡敦 2005年7月 1790 赤髯王の呪い 平岡敦 2006年8月 1801 狂人の部屋 平岡敦 2007年6月 1815 七番目の仮説 平岡敦 2008年8月 1820 虎の首 平岡敦 2009年1月 1840 殺す手紙 平岡敦 2010年10月 オーギュスト・ル=ブルトン 1745 男の争い 野口雄司 2003年12月 ポケミス名画座 ジュール・グラッセ 1780 悪魔のヴァイオリン 野口雄司 2006年1月 パリ警視庁賞(2005年) クリステル・モーラン 1796 ヴェルサイユの影 野口雄司 2007年2月 パリ警視庁賞(2006年) フレデリック・モレイ 1813 第七の女 野口雄司 2008年6月 パリ警視庁賞(2007年) P・J・ランベール 1821 カタコンベの復讐者 野口雄司 2009年2月 パリ警視庁賞(2008年) カミ 1837 機械探偵クリク・ロボット 高野優 2010年6月 モーリス・ルブラン 1863 ルパン、最後の恋 平岡敦 2012年9月 創元推理文庫 1990年代には創元推理文庫でフランス語圏のミステリは1冊も出版されていない。 ジャン=クリストフ・グランジェ クリムゾン・リバー 平岡敦 2001年1月 Mク11-1 コウノトリの道 平岡敦 2003年7月 Mク11-2 狼の帝国 高岡真 2005年12月 Mク11-3 フレッド・ヴァルガス 死者を起こせ 藤田真利子 2002年6月 Mウ12-1 フランス・ミステリ批評家賞、英国推理作家協会インターナショナル・ダガー賞 青チョークの男 田中千春 2006年3月 Mウ12-2 英国推理作家協会インターナショナル・ダガー賞 論理は右手に 藤田真利子 2008年4月 Mウ12-3 裏返しの男 田中千春 2012年1月 Mウ12-4 フランス・ミステリ批評家賞 彼の個人的な運命 藤田真利子 2012年8月 Mウ12-5 ジャン=ピエール・ノーグレット ハイド氏の奇妙な犯罪 三好郁朗 2003年10月 Mノ2-1 カトリーヌ・キュッセ ジェーンに起きたこと 長谷川沙織 2004年7月 Mキ4-1 アンドレア・H・ジャップ 殺人者の放物線 藤田真利子 2006年8月 Mシ10-1 ジャン=クロード・イゾ 失われた夜の夜 高橋啓 2007年2月 Mイ3-1 813協会賞 ジャック・ルーボー 麗しのオルタンス 高橋啓 2009年1月 Mル5-1 マルセル・F・ラントーム 騙し絵 平岡敦 2009年10月 Mラ6-1 自社刊行物の文庫化ジャン=ジャック・フィシュテル『私家版』(榊原晃三訳、2000年12月) - 東京創元社海外文学セレクション(1995年9月) セバスチアン・ジャプリゾ『長い日曜日』(田部武光訳、2005年3月) - 東京創元社海外文学セレクション(1994年10月) 他社刊行物の復刊モーリス・ルヴェル『夜鳥(よどり)』(田中早苗訳、2003年2月) - 1928年に春陽堂から出た『夜鳥』に短編1編と乱歩らによるエッセイを加えたもの ピエール・シニアック『ウサギ料理は殺しの味』(藤田宜永訳、2009年12月) - 中公文庫(1985年5月) 創元推理文庫既収録作品の新訳フレッド・カサック『殺人交叉点』(平岡敦訳、2000年9月) セバスチアン・ジャプリゾ『シンデレラの罠』(平岡敦訳、2012年2月) 新版ボワロ&ナルスジャック『技師は数字を愛しすぎた』(大久保和郎訳、1960年3月、2012年4月新版) ノエル・カレフ『死刑台のエレベーター』(宮崎嶺雄訳、1970年5月、2010年7月新版) 森英俊編(編著)『世界ミステリ作家事典』で扱われているフランス語圏作家一覧 本格派篇 森英俊編著『世界ミステリ作家事典 本格派篇』(国書刊行会、1998年) 7名(「ボアロー&ナルスジャック」を1名とカウント) ピエール・ヴェリイ エミール・ガボリオ スタニスラス=アンドレ・ステーマン(ベルギー) フランシス・ディドロ ボアロー&ナルスジャック イゴール・B・マスロフスキー ガストン・ルルー ハードボイルド・警察小説・サスペンス篇 森英俊編『世界ミステリ作家事典 ハードボイルド・警察小説・サスペンス篇』(国書刊行会、2003年) 16名 A・D・G カトリーヌ・アルレー ジャン・ヴォートラン シャルル・エクスブラヤ ブルジット・オベール フレッド・カサック ジョルジュ・シムノン(ベルギー) アルベール・シモナン セバスチアン・ジャプリゾ ジョゼ・ジョヴァンニ フレデリック・ダール ダニエル・ペナック レオ・マレ ジャン=パトリック・マンシェット ミシェル・ルブラン モーリス・ルブラン モーリス・ルブランの作家紹介は野村宏平氏、ほかの15名の作家の紹介は平岡敦氏。 ※ちなみに、『世界ミステリ作家事典』で扱われている非英語圏・非フランス語圏の作家は以下の2人(1人と1組) 本格派篇 - ベルンハルト・ボルゲ(ノルウェー) ハードボイルド・警察小説・サスペンス篇 - シューヴァル&ヴァールー(スウェーデン) (ほかに、本格派篇でオランダのロバート・ファン・フーリック(ヒューリック)、南アフリカのピーター・ゴドフリー、ドイツ出身のキャメロン・マケイブが扱われているが、3人とも英語で書く作家) 関連ページ フランスのミステリ賞 ポケミス非英語圏作品一覧 創元推理文庫海外ミステリ非英語圏作品一覧 年間ミステリランキング 非英語圏作品一覧 非英語圏ミステリ2013年の邦訳出版一覧 『ミステリマガジン』洋書案内〈世界篇〉で紹介された本とその邦訳状況 ヨーロッパの推理小説 - ヨーロッパの推理小説に関する日本語文献の一覧 フランス語に翻訳された日本の推理小説/ミステリ
https://w.atwiki.jp/narou_lightnovel/pages/78.html
ミステリー 事件の謎を主題として扱う作品。 ミステリーの好きな作家 「作家 テーマミステリー」をタグに含むページは1つもありません。 ミステリーに該当する作品 「作品 テーマミステリー」をタグに含むページは1つもありません。 ジャンル テーマ テーマミステリー
https://w.atwiki.jp/asianmystery/pages/110.html
2011年2月10日 『中国ミステリ史 第五章』では、1990年代末から21世紀初頭までの中国の探偵小説(偵探小説)/推理小説/ミステリの歴史を紹介している。 目次 第五章 20世紀末~21世紀初頭: 新たなミステリの潮流第一節 インターネットという新天地/新たな創作の場 第二節 ネット上で活躍していたミステリ執筆者が紙媒体へ/雑誌『歳月・推理』創刊 第三節 邦訳された21世紀の中国探偵小説 参考文献 第五章 20世紀末~21世紀初頭: 新たなミステリの潮流 第一節 インターネットという新天地/新たな創作の場 【主要参考文献:杜撰(ずさん)(2009)「百年華文推理簡史 九、網絡推理小説的創作熱潮」】 20世紀末より、今までとはまったく違う文脈でミステリ作家が登場するようになる。大きな役割を果たしたのは、インターネット環境の整備である。1998年、中国語簡体字による最初の推理小説ファンサイトとされる『偵探推理園地(ていたん すいり えんち)』(侦探推理园地)が誕生。続いて次々とミステリ関連サイトが開設されるが、その中でも、中国オンラインミステリの発展に最も影響を与えたのが1999年開設の『華生的偵探世界(かせい の ていたんせかい)』(华生的侦探世界)だった。このサイトはほかのサイトにはないオリジナルコンテンツとして「推理クイズ」コーナーを擁していたが(現物を見ていないが、おそらく阿井幸作さんのブログ「トリフィドの日が来ても二人だけは読み抜く」に掲載されているこのようなものだと思われる)、このコーナーはまたたく間に人気コーナーとなり、ほかのサイトの管理人たちもこぞって推理クイズを作成するようになる。この「推理クイズ」文化は1999年中ごろに発生し、またたく間に中国語簡体字圏のミステリサイト中に広まったという。 (【注】 簡体字(かんたいじ):中国で使われている簡略化された漢字のこと。たとえば、「学習」は「学习」と書かれる。簡体字と対になる語は繁体字(はんたいじ)で、これは台湾や香港などで使われている省略されていない元の漢字のこと。たとえば「学習」は「學習」となる。繁体字は、日本の旧字体とほぼ同じものだと考えてよい。) 2000年8月、ミステリ関連サイトの管理人と古参の推理マニアが十数人が集まり、現在も存続する中国最大手のミステリ総合サイト「推理之門(すいり の もん)」が開設される。このとき推理之門の管理人に推薦されたのが、「書香門第網絡図書館(読書家 ネット としょかん)」(书香门第网络图书馆)を運営していた老蔡(ラオツァイ)氏だった。中国オリジナルミステリの発展に寄与することを旨とするこのサイトでは、当時の推理クイズ文化を受けて、「毎週謎題(まいしゅう めいだい)」コーナーすなわち毎週定期的にオリジナルの推理クイズを出題するコーナーが設けられ、またオリジナルの推理小説を投稿できる掲示板も設けられた。「推理クイズ」は2011年2月現在も続いており、クイズの数は計459に達している(「推理之門」にユーザー登録しないと見られない)。現在の中国のミステリ作家の中には、この推理クイズの作成をきっかけに小説を執筆するようになったという人も少なくない。最初のころに創作ミステリ掲示板に投稿された作品は、単なる推理「クイズ」から脱し切れていなかったが、熱心な読者の励ましと批評により、執筆者は次第に腕を上げ、推理「小説」といえるものが書かれるようになっていった。 2003年3月、大衆文芸出版社(大众文艺出版社)より、「推理之門」に投稿された創作ミステリ21編を収録したアンソロジー『指紋』(指纹)が刊行される。そのレベルは決して高くはなかったが、このようにオンライン推理小説が出版されたことは、ネット上で創作する多くの作者に希望を与え、さらなる情熱を呼び起こした。 2004年から2006年にかけて、「推理之門」では創作ミステリのコンテストを何度か行った。このころ、「推理之門」でオリジナルミステリの書き手として注目を集めたのが、日本でも2009年に『蝶の夢』が刊行されている水天一色(すいてん いっしき)や、服部平次(フーブー ピンツー)・羅修(ら しゅう/ルオ シウ)・杜撰(ずさん)といった作家たちである。 服部平次(フーブー ピンツー)現在20代またはそれ以下のミステリファンなら必ずこの名前(というか、この文字の並び)に心当たりがあるはずである。断言はできないが、名探偵コナンの登場人物・服部平次(はっとり へいじ)から筆名を取ったと思われる。服部平次(フーブー ピンツー)は1998年よりネット上で推理小説の創作を開始。「推理之門」では2001年から2005年にかけて数十編の短編を発表した。創作理念に変化があり2005年に一度ミステリの創作から離れたが、2008年より本名の馬天(ばてん/マーティエン/马天)名義で雑誌『歳月・推理』にミステリを掲載している。敬愛する推理作家として、欧米ではエラリー・クイーン、日本では島田荘司、東野圭吾を挙げており、特に本格ミステリを好んでいる。出版された書籍に、『女王勲章 The Queen's Medal』(女王勋章)、『時光隧道(じこう すいどう) The Time Tunnel』(时光隧道)がある。『時光隧道』および、古い型に「島田荘司流」を流し込んで新しくした『旅行推理』シリーズ(未単行本化)は、現在の中国ミステリを代表する短編シリーズである。 羅修(ら しゅう/ルオ シウ/罗修)2001年より「推理之門」で創作ミステリの発表を開始。2005年まで、服部平次とともにオンラインミステリ創作の2大エースだった。2005年に服部平次が一度ミステリ創作から離れた後は、一人で「推理之門」の創作ミステリの先陣を走り、また創作ミステリ掲示板の管理人として、創作を志す新人をはげまし、オンライン創作ミステリ界を盛り上げた。2006年に『歳月・推理』が創刊されるとそこで作品を発表し好評を得る。しかし、初の単行本『麒麟之死(きりん の し) The American Pen Mystery』が刊行される直前の2007年5月、心臓病のため27歳という若さでこの世を去った。没後に出版された書籍にほかに、『狐仙伝(こせんでん) The Tale of Fox』(狐仙传、2008)、『女媧石伝奇(じょかせき でんき)(上) 九藜山荘不可思議的殺人(きゅうれんさんそう ふかしぎ さつじん)』(女娲石传奇 上部 九藜山庄不可思议的杀人、2008)、『女媧石伝奇(下) 女媧石密碼(じょかせき の 暗号)』(女娲石传奇 下部 女娲石密码、2008)がある。2007年7月、北京偵探推理文芸協会より特別記念賞が贈られた。エラリー・クイーンを敬愛しており、「アメリカペンの謎」という副題を付けた上記の『麒麟之死 The American Pen Mystery』のほか、短編「日本人形の謎(日本娃娃之谜)」、「インド真珠の謎(印度珍珠之谜)」、「モンゴル駿馬の謎(蒙古骏马之谜)」、「中国爆竹の謎(中国炮仗之谜)」などがある。 水天一色(すいてん いっしき/シュイティエン イースー)(1981 - )水天一色の作品はすでに日本でも刊行されているので、名前を聞いたことがある人も多いだろう。2009年11月に日本で刊行された『蝶の夢 乱神館記』(原著2006年)は、毎年恒例の原書房『本格ミステリ・ベスト10』の海外部門で14位となり、個別の投票結果を見ると、推理小説評論家の千街晶之氏が年間1位に、ほかに3名が年間2位に推すという好成績を収めた。千街晶之氏の「今後もこのシリーズを続けて紹介してほしいと心底希望する」というコメントは、海を越えて前述の中国ミステリ総合サイト「推理之門」にも届き話題になった(原书房发布《2011本格推理BEST10》水天一色作品入选)。なお、同ランキングでは台湾の寵物先生(ミスターペッツ)『虚擬街頭漂流記』も12位に入っている。また『蝶の夢』は、『本の雑誌』2010年9月号の「初心者向けおすすめミステリー30」で30冊のうちの1冊に選ばれている。 水天一色と寵物先生は、両人とも第4回(2006年)台湾推理作家協会賞に参加している。この賞は台湾推理作家協会が主催する短編ミステリの公募新人賞で、この時は水天一色が1次選考通過、寵物先生が3次選考通過(最終候補)だった。 乱神館記シリーズはまだ『蝶の夢』しか発表されていないが、ほかに学生探偵・杜落寒(ドゥールオハン)が活躍する「杜公子シリーズ」の長編『盲人と犬』(盲人与狗、2008)、『学校の惨劇』(校园惨剧、2008)がある。「推理之門」では創作スピードは遅かったが、どの作品も質は高かった。2007年には、「推理之門」に掲載した「青煙手記(せいえん しゅき)」(青烟手记)が第4回北京偵探推理文芸協会賞に入選。2006年より『歳月・推理』の編集者となり、「推理之門」で活躍していた作家を紙の雑誌という新たな舞台へと引き入れる役割を果たした。 杜撰(ずさん)(1984 - ) (ブログ)2005年2月から「推理之門」で創作ミステリの発表を開始。2006年8月までに20編発表。『歳月・推理』創刊後はそちらに舞台を移し、2006年末から2007年にかけて、新作の不可能犯罪物のミステリ短編の13か月連続掲載を成し遂げた。のちに同誌の編集者になり、オリジナルミステリの掲載数を増加させることと、「本格ミステリの重視」を編集方針として打ち出した。影響を受けた作家に、エラリー・クイーン、ジョン・ディクスン・カー、横溝正史、島田荘司を挙げている。出版された書籍に、短編集の『純属杜撰(じゅんぞく ずさん)』、『第五元素』、『純属杜撰Ⅱ』、長編の『時之悲(とき の かなしみ)』がある。 日本の最近の若手作家では、米澤穂信(2001年デビュー)や北山猛邦(2002年デビュー)が、デビュー前にネット上で小説を発表していたことが知られている。中国で、1998年から2006年までネット上で鍛えられた若い力は、2006年に創刊されるミステリ専門雑誌『歳月・推理』上で花開くことになる。 インターネットが読書環境に与えた影響 インターネットの普及により現れたミステリファンサイトの中には、中国語簡体字圏では出版されていない国外ミステリ作品を違法に掲載しているものも多かった。すでに台湾や香港で刊行された翻訳本を用いたり、あるいは自分で訳したりして、欧米から日本まで幅広いミステリがネット上で読めるようになっていたという。当時まだ中国では刊行されていなかった島田荘司や綾辻行人の作品が人気を集めるようになったのもこのころだった。綾辻行人の作品は、台湾では1988年ごろから1998年にかけてすでに館シリーズの最初の6冊が刊行されており、その後も次々と翻訳が進んでいたが、大陸の方で館シリーズが最初に刊行されたのは2004年である(綾辻行人 海外で刊行された作品リスト)。 また、今まで第一章から、「ホームズなどの欧米探偵小説」(第一章)、「旧ソ連の反スパイ小説」(第二章)、「日本の社会派推理小説」(第三章)が中国ミステリ界にインパクトを与えてきたことを見てきたが、この時期に中国の特に若い世代に影響を与えたのは、日本の『金田一少年の事件簿』や『名探偵コナン』だった。『名探偵コナン』は1990年代末に中国でテレビ放送され、それによってミステリーに魅せられた少年少女も多かったという。このことは、上で紹介した中国の推理作家・馬天(ば てん/マーティエン)がネット上で『名探偵コナン』の登場人物の一人である「服部平次」の名をペンネームとして使っていたことからもうかがえるし、池田智恵(2009)によれば、日本で『蝶の夢』が刊行されている水天一色も、高校時代に放送が始まった『名探偵コナン』を毎回見るたびに、自分の書いているミステリの至らなさを思い知らされたということをインタビューで話しているという。中国における『名探偵コナン』の影響の大きさは、後述する雑誌『推理世界』でもうかがうことができる。 (もっとも、ドラマやアニメの影響を受けて漫画的な推理小説が増えた、ということを主張しようとしているのではない。たとえば、フランスの推理作家ポール・アルテもインタビューでアニメ『名探偵コナン』について「プロットがよくできているので驚きました」、「コナンのトリックには、すっかりだまされましたよ」(『本格ミステリー・ワールド2009』)と語っているし、不可能犯罪ものに詳しいミステリ翻訳家のジョン・ピュグマイヤー氏も、英文雑誌に掲載された密室ミステリーに関する座談会で、「日本に特有の、不可能殺人事件を味わう方法の一つとして、漫画を読むというやり方があります」として、漫画『金田一少年の事件簿』を挙げている(『本格ミステリー・ワールド2011』)。まだ海外への翻訳の少ない(特に欧米では少ない)日本のミステリの魅力を伝えるのに、日本の漫画(およびそれをドラマ化、アニメ化したもの)はアジアのみならず世界中で貢献しているのである。ヨーロッパでは、アニメ『キャプテン翼』をきっかけにサッカー選手を志した人もいるという。日本のミステリ漫画が世界に与えた影響については、いつか誰かがきっちり論じなくてはならないだろう。) 韓国でも『金田一少年の事件簿』はかなりの人気を博している。エキサイトニュースの記事「韓国で今、横溝正史がヒットするワケ」(2008年10月17日)によれば、韓国では金田一少年人気が先にあって、その結果「金田一耕助って誰?」ということで横溝人気に火がついたのだという。 第二節 ネット上で活躍していたミステリ執筆者が紙媒体へ/雑誌『歳月・推理』創刊 【主要参考文献:杜撰(ずさん)(2009)「百年華文推理簡史 十、《歳月·推理》与現今華文推理」】 2006年1月、中国でミステリ専門の月刊誌『歳月・推理』(岁月·推理)が創刊され、ネット上で活躍していた作家が紙媒体へと進出する。杜撰(2009)によれば、創刊以降の『歳月・推理』は3つの段階に分けられるという。第1段階は、2006年から2007年にかけての、主にオンラインミステリを掲載していた時期。このころの『歳月・推理』はいわばネット上の創作ミステリを集めたアンソロジーのようなもので、作品も有名作家の模倣にとどまっていたり、ネット用語を多く使用していたり、あるいは現実感がとぼしかったりする同人的な作品が多かったという。この時期の『歳月・推理』で一番の人気を集めたのは、もともと「推理之門」に掲載されていた午曄(ご よう/ウー イエ/午晔) の『罪悪天使 Evil Angel』(罪恶天使)で、漫画的な舞台設定やサスペンスで多くの読者をひきつけた。また、前述の羅修も、連続して短編を掲載した。 第2段階は2007年から2008年にかけてで、このころになると雑誌に依頼されて雑誌掲載のために書いた作品が増えていく。そのため、オンライン小説の欠点がだんたんと消えていき、小説に必要なストーリー性や現実感のあるミステリが執筆されるようになっていった。2007年7月に授賞式があった第4回北京偵探推理文芸協会賞では、『歳月・推理』掲載作品が6作品入選し、従来のミステリ文壇でもその力が通用することが証明された。また、2006年から2007年にかけて、『歳月・推理』編集部から4冊の単行本が誕生する。このときに刊行されたのが、2009年に邦訳が出た水天一色『蝶の夢』である。ほかの3冊は、『歳月・推理』創刊当初に人気を集めた前述の午曄『罪悪天使 Evil Angel』と、羅修『麒麟之死 The American Pen Mystery』と、周浩暉(しゅう こうき/チョウ ハオフイ/周浩晖)(ブログ)の『鬼望坡 The Cliff』(サスペンス作品)。また2007年1月には、少年読者向けの姉妹雑誌『推理世界』(月2回刊行)も創刊されている。この雑誌は、最初の半年間ほど『名探偵コナン』のイラストを表紙に無断(…だろう、おそらく)使用していたという問題はあったが、『歳月・推理』と同じくミステリ専門誌として、特に若い世代のミステリファンの増加に貢献している。(なお、この雑誌のキャッチコピーは最初の1年半ほどは「真相只有一个!」(真相はただひとつ!)であり、どこか『名探偵コナン』の決め台詞「真実はいつもひとつ!」を思い起こさせる。この辺りからも、中国における『名探偵コナン』の影響が見て取れる) 第3段階は2008年以降で、杜撰氏が歳月推理の編集になり、2つの方針を決める。1つは、中国オリジナルミステリの掲載を増やすこと。もう1つは、本格ミステリを主とすること。この方針のもと、2008年9月号のリニューアル号から2号連続で島田荘司のインタビューを掲載。またこの年、『歳月・推理』の不可能犯罪特集号で、御手洗熊猫(みたらい ぱんだ)がデビュー。島田荘司流の奇想とトリックで話題となる。しばしミステリから離れていた馬天(=服部平次)もミステリ創作に復帰し、『歳月・推理』は本格ミステリ雑誌としての地歩を徐々に固めていく。また同編集部は、前年に続き、2008年には10冊の単行本を刊行。言桄(げんこう/イェングアン)の『七宗罪 Seven Sins』 は、赤川次郎を思わせる青春ミステリ路線。ほかに、水天一色の『盲人と犬』、『学校の惨劇』、杜撰の不可能犯罪ものの短編集『純属杜撰』などが刊行された。 2009年以降は、単行本では御手洗熊猫の短編集『御手洗濁的流浪』や、杜撰の初の長編『時之悲』を刊行したほか、台湾ミステリの簡体字版の刊行にも着手し、日本で『錯誤配置』が刊行されている藍霄(ランシャウ)の作品や、台湾推理作家協会創始者の既晴(き せい/ジー チン)、第1回島田荘司推理小説賞最終候補になった林斯諺(りん しげん/リン スーイェン)の作品を刊行した。 2010年末には、『歳月・推理』と『推理世界』の合同で華文推理大賞(後述)を創設。短編の創作ミステリを募集する公募新人賞で、第1回の結果は2012年4月に発表される。 御手洗熊猫(みたらい ぱんだ)「中国のミステリ作家・御手洗熊猫の長編推理小説『島田流殺人事件』」参照。 推理世界(『歳月・推理』と『推理世界』の公式サイト)『歳月・推理』各号へのリンク集 『推理世界』各号へのリンク集 第三節 邦訳された21世紀の中国探偵小説 【2011年7月31日、追加】 ミステリ雑誌では、21世紀に入ってからの作品だが、2002年刊行の光文社『ジャーロ』7号(2002年春号)に畀愚(ビイユ、1970年生、男性)の短編「謀殺」が掲載されている。『ジャーロ』創刊号から連載されていた企画「世界のミステリーを読む」の第7回「中国編」で掲載。『上海文学』2001年7月号掲載の同タイトルの作品(表記は「谋杀」)の翻訳。もともとミステリ雑誌に掲載されたものではなく、ミステリらしい作品でもない。 また、中国語ではなく英語による創作だが、中国で育ちアメリカで著作活動をしているジョー・シャーロン(裘 小龍/Xiaolong QIU)の『上海の紅い死』が早川書房ハヤカワ・ミステリ文庫で2001年に刊行されている。この作品は、桐野夏生や宮部みゆき、前述の中国の作家・王朔や何家弘などの作品と並んで、イギリスの推理作家キャサリン・サンプソンが選ぶアジアミステリーベスト10にも選ばれている。 参考文献 中国ミステリ史 参考文献 (新しいウィンドウで開きます) 『中国ミステリ史 第一章』(19世紀末~1910年代) 『中国ミステリ史 第二章』(1910年代~1940年代) 『中国ミステリ史 第三章』(1940年代末~1970年代) 『中国ミステリ史 第四章』(1970年代末~1990年代) 『中国ミステリ史 第五章』(1990年代末~21世紀初頭) ←今見ているページ 『中国ミステリ史 第六章』(現代)
https://w.atwiki.jp/asianmystery/pages/246.html
2014年9月23日 ※訳者名、出版社名などのデータはまだ記入が終わっていない箇所があります。 実施要項:Twitterにて「非英仏語圏ミステリベスト100」アンケート実施!(翻訳ミステリー大賞シンジケート、2014年9月3日) リアルタイムの結果発表の模様:「非英仏語圏ミステリベスト100」結果発表(Togetter、2014年9月23日) ベスト100の書影付き一覧(ブログ「翻訳ミステリー大賞シンジケート」) ※ただし書影はamazonにデータがあるもののみです「非英仏語圏ミステリベスト100」結果発表!(その1) (1位~30位) 「非英仏語圏ミステリベスト100」結果発表!(その2) (31位~62位) 「非英仏語圏ミステリベスト100」結果発表!(その3) (64位~100位) 「非英仏語圏ミステリベスト100」結果発表!(その4) (「北欧」「ドイツ語圏」「その他」ベスト10、作家ランキング) Index ベスト100 107位~190位 北欧ミステリベスト10、ドイツ語圏ミステリベスト10、「その他」ミステリベスト10 作家ランキング(上位30人) ベスト100 順位 点数 票数 タイトル 作者 国 原語 訳者 出版社・レーベル 1位 163.5 24票 薔薇の名前 ウンベルト・エーコ イタリア 南欧 イタリア語 河島英昭 東京創元社、1990年1月 2位 137 24票 犯罪(短編集) フェルディナント・フォン・シーラッハ ドイツ ドイツ語圏 ドイツ語 酒寄進一 東京創元社、2011年6月 3位 120 20票 三秒間の死角 ルースルンド&ヘルストレム スウェーデン 北欧 スウェーデン語 ヘレンハルメ美穂 角川文庫、2013年10月 4位 115 22票 ミレニアム スティーグ・ラーソン スウェーデン 北欧 スウェーデン語 ヘレンハルメ美穂 他 *1 ハヤカワ・ミステリ文庫、2011年 5位 93.5 16票 笑う警官 シューヴァル&ヴァールー スウェーデン 北欧 スウェーデン語 柳沢由実子 角川文庫、2013年9月 6位 83.5 13票 風の影 カルロス・ルイス・サフォン スペイン 南欧 スペイン語 木村裕美 集英社文庫、2006年7月 7位 54.5 11票 猫たちの聖夜 アキフ・ピリンチ ドイツ ドイツ語圏 ドイツ語 池田香代子 ハヤカワ文庫NV、1997年11月 10票 オックスフォード連続殺人 ギジェルモ・マルティネス アルゼンチン ラテンアメリカ スペイン語 和泉圭亮 扶桑社ミステリー、2006年1月 9位 51.5 9票 香水 ある人殺しの物語 パトリック・ジュースキント ドイツ ドイツ語圏 ドイツ語 池内紀 文春文庫、2003年6月 10位 48.5 7票 粛清 ソフィ・オクサネン フィンランド 北欧 フィンランド語 上野元美 早川書房、2012年2月 11位 45.5 9票 白雪姫には死んでもらう ネレ・ノイハウス ドイツ ドイツ語圏 ドイツ語 酒寄進一 創元推理文庫、2013年5月 12位 44.5 8票 緑衣の女 アーナルデュル・インドリダソン アイスランド 北欧 アイスランド語 柳沢由実子 東京創元社、2013年7月 13位 40.5 7票 テロリスト シューヴァル&ヴァールー スウェーデン 北欧 スウェーデン語 高見浩 角川文庫、1983年4月 14位 39.5 7票 予告された殺人の記録 ガブリエル・ガルシア=マルケス コロンビア ラテンアメリカ スペイン語 野谷文昭 新潮文庫、1997年12月 15位 38.5 7票 湿地 アーナルデュル・インドリダソン アイスランド 北欧 アイスランド語 柳沢由実子 東京創元社、2012年6月 16位 37.5 7票 冬の灯台が語るとき ヨハン・テオリン スウェーデン 北欧 スウェーデン語 三角和代 ハヤカワ・ミステリ、2012年2月 6票 特捜部Q 檻の中の女 ユッシ・エーズラ・オールスン デンマーク 北欧 デンマーク語 吉田奈保子 ハヤカワ・ミステリ文庫、2012年10月 6票 ブエノスアイレス食堂 カルロス・バルマセーダ アルゼンチン ラテンアメリカ スペイン語 柳原孝敦 白水社 エクス・リブリス、2011年10月 19位 34 6票 イデアの洞窟 ホセ・カルロス・ソモサ スペイン 南欧 スペイン語 風間賢二 文藝春秋、2004年7月 20位 33.5 5票 殺人者の顔 ヘニング・マンケル スウェーデン 北欧 スウェーデン語 柳沢由実子 創元推理文庫、2001年1月 21位 32.5 6票 深い疵(きず) ネレ・ノイハウス ドイツ ドイツ語圏 ドイツ語 酒寄進一 創元推理文庫、2012年6月 22位 30.5 5票 サイコブレイカー セバスチャン・フィツェック ドイツ ドイツ語圏 ドイツ語 赤根洋子 柏書房、2009年7月 23位 30 4票 喪失 カーリン・アルヴテーゲン スウェーデン 北欧 スウェーデン語 柳沢由実子 小学館文庫、2005年1月 4票 虚擬街頭漂流記 寵物先生(ミスターペッツ) 台湾 東アジア 中国語 玉田誠 文藝春秋、2010年4月 25位 28 6票 黄昏に眠る秋 ヨハン・テオリン スウェーデン 北欧 スウェーデン語 三角和代 ハヤカワ・ミステリ文庫、2013年3月 6票 六人目の少女 ドナート・カッリージ イタリア 南欧 イタリア語 清水由貴子 ハヤカワ・ミステリ、2013年1月 5票 ドン・イシドロ・パロディ 六つの難事件(短編集) ボルヘス&カサーレス アルゼンチン ラテンアメリカ スペイン語 木村榮一 岩波書店、2000年9月 28位 27.5 5票 『伝奇集』or「死とコンパス」or「八岐の園」 ホルヘ・ルイス・ボルヘス アルゼンチン ラテンアメリカ スペイン語 鼓直 岩波文庫、1993年11月 29位 26.5 5票 目くらましの道 ヘニング・マンケル スウェーデン 北欧 スウェーデン語 柳沢由実子 創元推理文庫、2007年2月 30位 25.5 4票 エニグマ奇襲指令 マイケル・バー=ゾウハー イスラエル 西アジア 英語 / ヘブライ語 田村義進 ハヤカワ文庫NV、1980年9月 31位 25 4票 エーミールと探偵たち エーリヒ・ケストナー ドイツ ドイツ語圏 ドイツ語 池田香代子 岩波少年文庫、2000年6月 32位 24.5 5票 わたしの名は赤 オルハン・パムク トルコ 西アジア トルコ語 宮下遼 ハヤカワepi文庫、2012年1月 4票 背後の足音 ヘニング・マンケル スウェーデン 北欧 スウェーデン語 柳沢由実子 創元推理文庫、2011年7月 4票 コリーニ事件 フェルディナント・フォン・シーラッハ ドイツ ドイツ語圏 ドイツ語 酒寄進一 東京創元社、2013年4月 35位 24 4票 時の地図 フェリクス・J・パルマ スペイン 南欧 スペイン語 宮崎真紀 ハヤカワ文庫NV、2010年10月 36位 23 5票 夏を殺す少女 アンドレアス・グルーバー オーストリア ドイツ語圏 ドイツ語 酒寄進一 創元推理文庫、2013年2月 4票 蝶の夢 水天一色(すいてんいっしき) 中国 東アジア 中国語 大澤理子 講談社、2009年11月 38位 22.5 4票 消え失せた密画 エーリヒ・ケストナー ドイツ ドイツ語圏 ドイツ語 小松太郎 創元推理文庫、1970年2月 39位 22 5票 失脚/巫女の死(短編集) デュレンマット スイス ドイツ語圏 ドイツ語 増本浩子 光文社古典新訳文庫、2012年7月 4票 唾棄すべき男 シューヴァル&ヴァールー スウェーデン 北欧 スウェーデン語 高見浩 角川文庫、1982年11月 41位 20 2票 バッハ 死のカンタータ セバスティアン・クナウアー ドイツ ドイツ語圏 ドイツ語 藤田伊織、帯純子 大成出版社、2013年12月 42位 18.5 4票 天使のゲーム カルロス・ルイス・サフォン スペイン 南欧 スペイン語 木村裕美 集英社文庫、2012年7月 43位 18 3票 白い国籍のスパイ ヨハネス・マリオ・ジンメル オーストリア ドイツ語圏 ドイツ語 中西和雄 祥伝社 ノン・ポシェット、1996年10月 44位 17 3票 消えた消防車 シューヴァル&ヴァールー スウェーデン 北欧 スウェーデン語 高見浩 角川文庫、1973年 45位 16.5 3票 契約 ラーシュ・ケプレル スウェーデン 北欧 スウェーデン語 ヘレンハルメ美穂 ハヤカワ・ミステリ文庫、2011年7月 3票 死刑囚 ルースルンド&ヘルストレム スウェーデン 北欧 スウェーデン語 ヘレンハルメ美穂 武田ランダムハウスジャパン、2011年1月 3票 特捜部Q カルテ番号64 ユッシ・エーズラ・オールスン デンマーク 北欧 デンマーク語 吉田薫 ハヤカワ・ミステリ、2013年5月 3票 雪の中の三人男 エーリヒ・ケストナー ドイツ ドイツ語圏 ドイツ語 小松太郎 創元推理文庫、1971年11月 3票 バウドリーノ ウンベルト・エーコ イタリア 南欧 イタリア語 堤康徳 岩波書店、2010年11月 3票 世界を売った男 陳浩基(サイモン・チェン) 香港 東アジア 中国語 玉田誠 文藝春秋、2012年6月 51位 16 4票 ヘッドハンターズ ジョー・ネスボ ノルウェー 北欧 ノルウェー語 北澤和彦 講談社文庫、2013年10月 3票 白紙委任状 カルロ・ルカレッリ イタリア 南欧 イタリア語 菅谷誠 柏艪舎、2005年1月 3票 シャーロック・ホームズ リオ連続殺人事件 J・ソアレス ブラジル ラテンアメリカ ポルトガル語 武者圭子 講談社、1998年12月 54位 15.5 2票 煌めく氷のなかで ヴィヴェカ・ステン スウェーデン 北欧 スウェーデン語 三谷武司 ハヤカワ・ミステリ文庫、2014年3月 55位 15 4票 『神を見た犬』 or 『七人の使者/神を見た犬』 ディーノ・ブッツァーティ イタリア 南欧 イタリア語 関口英子脇功 光文社古典新訳文庫、2007年4月岩波文庫、2013年5月 3票 五番目の女 ヘニング・マンケル スウェーデン 北欧 スウェーデン語 柳沢由実子 創元推理文庫、2010年8月 2票 ロセアンナ(ロゼアンナ) シューヴァル&ヴァールー スウェーデン 北欧 スウェーデン語 柳沢由実子 角川文庫、2014年9月 58位 14.5 2票 雪の女 レーナ・レヘトライネン フィンランド 北欧 フィンランド語 古市真由美 創元推理文庫、2013年1月 2票 カラマーゾフの兄弟 ドストエフスキー ロシア ロシア ロシア語 (多種) (多種) 60位 12.5 3票 特捜部Q Pからのメッセージ ユッシ・エーズラ・オールスン デンマーク 北欧 デンマーク語 吉田薫、福原美穂子 ハヤカワ・ミステリ文庫、2013年12月 2票 裏切り カーリン・アルヴテーゲン スウェーデン 北欧 スウェーデン語 柳沢由実子 小学館文庫、2006年9月 62位 11.5 2票 湖のほとりで カリン・フォッスム ノルウェー 北欧 ノルウェー語 成川裕子 PHP文芸文庫、2011年5月 2票 パンドラ抹殺文書 マイケル・バー=ゾウハー イスラエル 西アジア 英語 / ヘブライ語 広瀬順弘 ハヤカワ文庫NV(新装版)、2006年3月 64位 11 2票 密室 シューヴァル&ヴァールー スウェーデン 北欧 スウェーデン語 高見浩 角川文庫、1983年1月 2票 タンゴステップ ヘニング・マンケル スウェーデン 北欧 スウェーデン語 柳沢由実子 創元推理文庫、2008年5月 2票 制裁 ルースルンド&ヘルストレム スウェーデン 北欧 スウェーデン語 ヘレンハルメ美穂 ランダムハウス講談社、2007年7月 2票 冬の生贄 モンス・カッレントフト スウェーデン 北欧 スウェーデン語 久山葉子 創元推理文庫、2013年3月 2票 犯罪心理捜査官セバスチャン ヨート&ローセンフェルト スウェーデン 北欧 スウェーデン語 ヘレンハルメ美穂 創元推理文庫、2014年6月 2票 スミラの雪の感覚 ペーター・ホゥ デンマーク 北欧 デンマーク語 染田屋茂 新潮社、1996年2月 2票 スノーマン ジョー・ネスボ ノルウェー 北欧 ノルウェー語 戸田裕之 集英社文庫、2013年10月 2票 死者の声なき声 フォルカー・クッチャー ドイツ ドイツ語圏 ドイツ語 酒寄進一 創元推理文庫、2013年8月 2票 きたれ、甘き死よ ヴォルフ・ハース オーストリア ドイツ語圏 ドイツ語 福本義憲 水声社、2001年5月 2票 黒のクイーン アンドレアス・グルーバー オーストリア ドイツ語圏 ドイツ語 酒寄進一 創元推理文庫、2014年1月 2票 両シチリア連隊 アレクサンダー・レルネット=ホレーニア オーストリア ドイツ語圏 ドイツ語 垂野創一郎 東京創元社、2014年9月 2票 判事と死刑執行人 デュレンマット スイス ドイツ語圏 ドイツ語 平尾浩三 同学社、2012年5月 2票 オリーブも含めて アンドレア・ヴィターリ イタリア 南欧 イタリア語 久保耕司 シーライトパブリッシング、2011年8月 2票 盗まれた夢 アレクサンドラ・マリーニナ ロシア ロシア ロシア語 吉岡ゆき 作品社、1999年10月 2票 アムステルダムの異邦人 ヤンウィレム・ヴァン・デ・ウェテリンク オランダ オランダ オランダ語 / 英語 池央耿 創元推理文庫、1981年1月 2票 パウリーナの思い出に(短編集) アドルフォ・ビオイ=カサーレス アルゼンチン ラテンアメリカ スペイン語 高岡麻衣、野村竜仁 国書刊行会、2013年5月 80位 10 2票 妖女ドレッテ ワルター・ハーリヒ ドイツ ドイツ語圏 ドイツ語 稲木勝彦 東京創元社《世界推理小説全集》、1959年 2票 『探偵ダゴベルトの功績と冒険』or「奇妙な跡」*2 バルドゥイン・グロラー オーストリア ドイツ語圏 ドイツ語 垂野創一郎 創元推理文庫、2013年4月 2票 蜘蛛女のキス マヌエル・プイグ アルゼンチン ラテンアメリカ スペイン語 野谷文昭 集英社文庫(改訂新版)、2011年5月 1票 楽園を求めた男 マヌエル・バスケス・モンタルバン スペイン 南欧 スペイン語 田部武光 創元推理文庫、1985年8月 1票 顔に傷のある男 イェジィ・エディゲイ ポーランド 中東欧 ポーランド語 深見弾 ハヤカワ・ミステリ、1977年 1票 ペンギンの憂鬱 アンドレイ・クルコフ ウクライナ 中東欧 ロシア語 沼野恭子 新潮クレスト・ブックス、2004年9月 86位 9.5 2票 ネルーダ事件 ロベルト・アンプエロ チリ ラテンアメリカ スペイン語 宮﨑真紀 ハヤカワ・ミステリ、2014年5月 87位 9 2票 スミルノ博士の日記 S・A・ドゥーゼ スウェーデン 北欧 スウェーデン語 宇野利泰 東都書房《世界推理小説大系》、1963年 1票 夜と灯りと(短編集) クレメンス・マイヤー ドイツ ドイツ語圏 ドイツ語 杵渕博樹 新潮クレスト・ブックス、2010年3月 1票 ブラックアウト マルク・エルスベルグ オーストリア ドイツ語圏 ドイツ語 猪股和夫・竹之内悦子 角川文庫、2012年7月 1票 捜査 スタニスワフ・レム ポーランド 中東欧 ポーランド語 深見弾 ハヤカワ文庫SF、1978年8月 1票 最後の証人 金聖鍾(キム・ソンジョン) 韓国 東アジア 韓国語 祖田律男 論創社、2009年2月 92位 8.5 2票 催眠 ラーシュ・ケプレル スウェーデン 北欧 スウェーデン語 ヘレンハルメ美穂 ハヤカワ・ミステリ文庫、2010年7月 93位 8 1票 パパ、ママ、あたし カーリン・イェルハルドセン スウェーデン 北欧 スウェーデン語 木村由利子 創元推理文庫、2014年3月 1票 カイウスはばかだ ヘンリー・ウィンターフェルト ドイツ ドイツ語圏 ドイツ語 関楠生 岩波少年文庫、2011年6月 1票 祖母の手帖 ミレーナ・アグス イタリア 南欧 イタリア語 中嶋浩郎 新潮クレスト・ブックス、2012年11月 1票 Q ルーサー・ブリセット イタリア 南欧 イタリア語 さとうななこ 東京創元社、2014年4月 1票 枯草熱 スタニスワフ・レム ポーランド 中東欧 ポーランド語 沼野充義、吉上昭三 国書刊行会、2005年10月 *3 1票 アウェイゲーム アレクサンドラ・マリーニナ ロシア ロシア ロシア語 貝澤哉 光文社文庫、2003年4月 99位 7.5 2票 笑う男 ヘニング・マンケル スウェーデン 北欧 スウェーデン語 柳沢由実子 創元推理文庫、2005年9月 100位 7 1票 踊る骸(むくろ) エリカ&パトリック事件簿 カミラ・レックバリ スウェーデン 北欧 スウェーデン語 富山クラーソン陽子 集英社文庫、2013年4月 1票 グルメ警部キュッパー フランク・シェッツィング ドイツ ドイツ語圏 ドイツ語 熊河浩 ランダムハウス講談社、2008年2月 1票 謝罪代行社 ゾラン・ドヴェンカー ドイツ ドイツ語圏 ドイツ語 小津薫 早川書房*4、2011年8月 1票 ソラリスの陽のもとに(ソラリス) スタニスワフ・レム ポーランド 中東欧 ポーランド語 飯田規和 ハヤカワ文庫SF、1977年4月 1票 火葬人 ラジスラフ・フクス チェコ 中東欧 チェコ語 阿部賢一 松籟社、2012年12月 1票 ペトロフカ、38 ユリアン・セミョーノフ ソ連 ロシア ロシア語 飯田規和 ハヤカワ・ミステリ、1965年3月 *5 1票 影のドミノ・ゲーム パコ・イグナシオ・タイボ二世 メキシコ ラテンアメリカ スペイン語 田中一江 創元推理文庫、1995年1月 *1 … 《ミレニアム》は「1」と「3」がヘレンハルメ美穂、岩澤雅利訳、「2」がヘレンハルメ美穂、山田美明訳。 *2 … 「奇妙な跡」は江戸川乱歩編『世界短編傑作集』第2巻(創元推理文庫、1960年)などで読める。阿部主計訳。 *3 … 『枯草熱』は国書刊行会、スタニスワフ・レムコレクション『天の声 / 枯草熱』(2005年10月)に収録。 *4 … 『謝罪代行社』は2011年8月、ハヤカワ・ミステリ(ポケミス)とハヤカワ・ミステリ文庫【上下巻】で同時発売。 *5 … 『ペトロフカ、38』は早川書房『世界ミステリ全集』第12巻(1972年)にも収録。 107位~190位 順位 点数 票数 タイトル 作者 国 年 訳者 出版社・レーベル 107位 6.5 2票 最後の審判の巨匠 レオ・ペルッツ オーストリア ドイツ語圏 ドイツ語 垂野創一郎 晶文社ミステリ、2005年3月 108位(3作) 6 1票 死を招く料理店(トラットリア) ベルハルト・ヤウマン ドイツ ドイツ語圏 ドイツ語 小津薫 扶桑社ミステリー、2005年2月 1票 シルフ警視と宇宙の謎 ユーリ・ツェー ドイツ ドイツ語圏 ドイツ語 浅井晶子 ハヤカワepiブック・プラネット、2009年8月 1票 巨象の舌を引き千切れ ワシット・デートクンチョン タイ 東南アジア タイ語 111位(62作) 5.5 1票 警官殺し シューヴァル&ヴァールー スウェーデン 北欧 スウェーデン語 高見浩 角川文庫、1983年3月 1票 白い雌ライオン ヘニング・マンケル スウェーデン 北欧 スウェーデン語 柳沢由実子 創元推理文庫、2004年9月 1票 ファイアーウォール ヘニング・マンケル スウェーデン 北欧 スウェーデン語 柳沢由実子 創元推理文庫、2012年9月 1票 死を哭く鳥 エリカ パトリック事件簿 カミラ・レックバリ スウェーデン 北欧 スウェーデン語 富山クラーソン陽子 集英社文庫、2012年4月 1票 満開の栗の木 カーリン・アルヴテーゲン スウェーデン 北欧 スウェーデン語 柳沢由実子 小学館文庫、2013年1月 1票 赤く微笑む春 ヨハン・テオリン スウェーデン 北欧 スウェーデン語 三角和代 ハヤカワ・ミステリ、2013年4月 1票 アンダルシアの友 アレクサンデル・セーデルベリ スウェーデン 北欧 スウェーデン語 ヘレンハルメ美穂 ハヤカワ・ミステリ、2014年1月 1票 特捜部Q キジ殺し ユッシ・エーズラ・オールスン デンマーク 北欧 デンマーク語 吉田薫、福原美穂子 ハヤカワ・ミステリ文庫、2013年4月 1票 夜の人 ベルンハルト・ボルゲ ノルウェー 北欧 ノルウェー語 片岡啓治 ハヤカワ・ミステリ、1960年 1票 フラテイの暗号 ヴィクトル・アルナル・インゴウルフソン アイスランド 北欧 アイスランド語 北川和代 創元推理文庫、2013年11月 1票 エーミールと三人のふたご エーリヒ・ケストナー ドイツ ドイツ語圏 ドイツ語 池田香代子 岩波少年文庫、2000年7月 1票 蜘蛛(短編) H・H・エーヴェルス ドイツ ドイツ語圏 ドイツ語 1票 ゼルプの欺瞞 ベルンハルト・シュリンク ドイツ ドイツ語圏 ドイツ語 平野卿子 小学館、2002年10月 1票 消滅した国の刑事 ヴォルフラム・フライシュハウアー ドイツ ドイツ語圏 ドイツ語 北川和代 創元推理文庫、2013年6月 1票 治療島 セバスチャン・フィツェック ドイツ ドイツ語圏 ドイツ語 赤根洋子 柏書房、2007年7月 1票 ラジオ・キラー セバスチャン・フィツェック ドイツ ドイツ語圏 ドイツ語 赤根洋子 柏書房、2008年1月 1票 アイ・コレクター セバスチャン・フィツェック ドイツ ドイツ語圏 ドイツ語 小津薫 ハヤカワ・ミステリ、2012年4月 1票 ひつじ探偵団 レオニー・スヴァン ドイツ ドイツ語圏 ドイツ語 小津薫 早川書房、2007年1月 1票 緋色の楽譜 ラルフ・イーザウ ドイツ ドイツ語圏 ドイツ語 酒寄進一 東京創元社、2011年10月 1票 この世の涯てまで、よろしく フレドゥン・キアンプール ドイツ ドイツ語圏 ドイツ語 酒寄進一 東京創元社、2011年5月 1票 首斬り人の娘 オリヴァー・ペチュ ドイツ ドイツ語圏 ドイツ語 猪股和夫 ハヤカワ・ミステリ、2012年10月 1票 濡れた魚 フォルカー・クッチャー ドイツ ドイツ語圏 ドイツ語 酒寄進一 創元推理文庫、2012年8月 1票 罪悪(短編集) フェルディナント・フォン・シーラッハ ドイツ ドイツ語圏 ドイツ語 酒寄進一 東京創元社、2012年2月 1票 アウステルリッツ W・G・ゼーバルト ドイツ ドイツ語圏 ドイツ語 1票 ボリバル侯爵 レオ・ペルッツ オーストリア ドイツ語圏 ドイツ語 1票 チェスの話(短編) シュテファン・ツヴァイク オーストリア ドイツ語圏 ドイツ語 1票 ふちなし帽(短編) トーマス・ベルンハルト オーストリア ドイツ語圏 ドイツ語 1票 嫌疑(疑惑) デュレンマット スイス ドイツ語圏 ドイツ語 1票 約束 デュレンマット スイス ドイツ語圏 ドイツ語 前川道介 ハヤカワ・ミステリ文庫、2002年5月 1票 メルラーナ街の混沌たる殺人事件 カルロ・エミーリオ・ガッダ イタリア 南欧 イタリア語 千種堅 水声社、2011年12月 1票 権力の朝 レオナルド・シャーシャ イタリア 南欧 イタリア語 千種堅 新潮社、1976年 1票 その夜の嘘 ジェズアルド・ブファリーノ イタリア 南欧 イタリア語 千種堅 早川書房、1989年7月 1票 声 ダーチャ・マライーニ イタリア 南欧 イタリア語 大久保昭男 中央公論社、1996年 1票 悲しきバイオリン アンドレア・カミッレーリ イタリア 南欧 イタリア語 千種堅 ハルキ文庫、1999年12月 1票 混濁の夏 カルロ・ルカレッリ イタリア 南欧 イタリア語 菅谷誠 柏艪舎、2005年3月 1票 オーケ通り カルロ・ルカレッリ イタリア 南欧 イタリア語 菅谷誠 柏艪舎、2005年5月 1票 眼を閉じて ジャンリーコ・カロフィーリオ イタリア 南欧 イタリア語 石橋典子 文春文庫、2007年2月 1票 弁護士はぶらりと推理する(中編集) マルチェロ・フォイス イタリア 南欧 イタリア語 草皆伸子 ハヤカワ・ミステリ文庫、2004年1月 1票 僕は、殺す ジョルジョ・ファレッティ イタリア 南欧 イタリア語 中田文、村上圭輔 文春文庫、2007年4月 1票 通訳 ディエゴ・マラーニ イタリア 南欧 イタリア語 橋本勝雄 東京創元社、2007年11月 1票 自由への逃亡 バスケイス=フィゲロウア スペイン 南欧 スペイン語 1票 フランドルの呪画 アルトゥーロ・ペレス=レベルテ スペイン 南欧 スペイン語 佐宗鈴夫 集英社文庫、2001年5月 1票 サンタ・クルスの真珠 アルトゥーロ・ペレス=レベルテ スペイン 南欧 スペイン語 佐宗鈴夫 集英社、2002年10月 1票 白の闇 ジョゼ・サラマーゴ ポルトガル 南欧 ポルトガル語 1票 P2 ルイス・ミゲル・ローシャ ポルトガル 南欧 ポルトガル語 木村裕美 新潮文庫、2010年6月 1票 きず アンドニス・サマラキス ギリシャ 南欧 ギリシャ語 小池滋 創元推理文庫、1987年10月 1票 エペペ カリンティ ハンガリー 中東欧 ハンガリー語 1票 狩場の悲劇 アントン・チェーホフ ロシア ロシア ロシア語 松下裕 ちくま文庫 *6、1994年3月 1票 セバスチャン・ナイトの真実の生涯(英語作品) ウラジーミル・ナボコフ ロシア ロシア 英語 1票 ロリータ(英語作品) ウラジーミル・ナボコフ ロシア ロシア 英語 1票 幽霊殺人 ストルガツキー兄弟 ソ連 ロシア ロシア語 深見弾 ハヤカワ・SF・シリーズ、1974年8月 1票 リヴァイアサン号殺人事件 ボリス・アクーニン ロシア ロシア ロシア語 沼野恭子 岩波書店、2007年2月 1票 砂の本(短編集) ホルヘ・ルイス・ボルヘス アルゼンチン ラテンアメリカ スペイン語 1票 英雄たちと墓 エルネスト・サバト アルゼンチン ラテンアメリカ スペイン語 1票 ルシアナ・Bの緩慢なる死 ギジェルモ・マルティネス アルゼンチン ラテンアメリカ スペイン語 和泉圭亮 扶桑社ミステリー、2009年6月 1票 センチメンタルな殺し屋(中編集) ルイス・セプルベダ チリ ラテンアメリカ スペイン語 杉山晃 現代企画室、1999年7月 1票 ペドロ・パラモ フアン・ルルフォ メキシコ ラテンアメリカ スペイン語 1票 借屍還魂(『楚留香 蝙蝠伝奇』所収) 古龍 中国 東アジア 中国語 1票 丁庄の夢―中国エイズ村奇談 閻連科 中国 東アジア 中国語 1票 白い城 オルハン・パムク トルコ 西アジア トルコ語 1票 精神分析ゲーム バチヤ・グール イスラエル 西アジア ヘブライ語 秋津信 イースト・プレス、1994年12月 1票 オレンジ色のねこの秘密 (リレー小説) 各国 各国 多言語 173位(6作) 5 1票 マドモワゼル・ド・スキュデリ E・T・A・ホフマン ドイツ ドイツ語圏 ドイツ語 1票 ゴーレム グスタフ・マイリンク オーストリア ドイツ語圏 ドイツ語 1票 無意識の証人 ジャンリーコ・カロフィーリオ イタリア 南欧 イタリア語 石橋典子 文春文庫、2005年12月 1票 切手コレクション(短編) カレル・チャペック チェコ 中東欧 チェコ語 1票 バイク・ガールと野郎ども ダニエル・チャヴァリア ウルグアイ ラテンアメリカ スペイン語 真崎義博 ハヤカワ・ミステリ文庫、2002年11月 1票 棠陰比事(裁判エピソード集) 桂万栄 中国 東アジア 中国語 179位(5作) 4 1票 スーツケースの中の少年 コバブール&フリース デンマーク 北欧 デンマーク語 土屋京子 講談社文庫、2013年7月 1票 ひとつのポケットから出た話(短編集) カレル・チャペック チェコ 中東欧 チェコ語 1票 ムントゥリャサ通りで ミルチャ・エリアーデ ルーマニア 中東欧 ルーマニア語 1票 日向で眠れ アドルフォ・ビオイ=カサーレス アルゼンチン ラテンアメリカ スペイン語 1票 アンデスのリトゥーマ マリオ・バルガス=リョサ ペルー ラテンアメリカ スペイン語 木村榮一 岩波書店、2012年11月 184位(5作) 3 2票 安全マッチ(短編) アントン・チェーホフ ロシア ロシア ロシア語 1票 ボックス21 ルースルンド&ヘルストレム スウェーデン 北欧 スウェーデン語 ヘレンハルメ美穂 ランダムハウス講談社、2009年4月 1票 ヘルシンキ事件 マウリ・サリオラ フィンランド 北欧 フィンランド語 牧原宏郎 TBS出版会、1979年7月 1票 赤ちゃん盗難事件(短編) カレル・チャペック チェコ 中東欧 チェコ語 1票 罪と罰 ドストエフスキー ロシア ロシア ロシア語 189位 2 1票 コマドリの賭け ジョー・ネスボ ノルウェー 北欧 ノルウェー語 井野上悦子 ランダムハウス講談社、2009年2月 190位(6作) 1 1票 オーロラの向こう側 オーサ・ラーソン スウェーデン 北欧 スウェーデン語 松下祥子 ハヤカワ・ミステリ文庫、2008年8月 1票 靄の旋律 アルネ・ダール スウェーデン 北欧 スウェーデン語 ヘレンハルメ美穂 集英社文庫、2012年9月 1票 ジョゼフ・フーシェ(評伝) シュテファン・ツヴァイク オーストリア ドイツ語圏 ドイツ語 1票 海のカテドラル イルデフォンソ・ファルコネス スペイン 南欧 スペイン語 木村裕美 武田ランダムハウスジャパン、2010年5月 1票 螺旋 サンティアーゴ・パハーレス スペイン 南欧 スペイン語 木村榮一 ヴィレッジブックス、2010年2月 1票 奇妙な大脳損傷(短編) 残雪 中国 東アジア 中国語 *6 … 長編「狩場の悲劇」は、ちくま文庫『チェーホフ全集』第2巻に収録。 北欧ミステリベスト10、ドイツ語圏ミステリベスト10、「その他」ミステリベスト10 投票があった195作品のうち、世界10か国の児童文学作家によるリレー小説『オレンジ色のねこの秘密』を除く194作品の内訳は、北欧55、ドイツ語圏51、その他88(南欧33、その他の欧州諸国23、ラテンアメリカ18、アジア14)だった。 ここでは「北欧」「ドイツ語圏」「その他」の、それぞれの上位10作品を示す。 北欧ミステリベスト10 1位 三秒間の死角 ルースルンド&ヘルストレム スウェーデン 120 2位 ミレニアム スティーグ・ラーソン スウェーデン 115 3位 笑う警官 シューヴァル&ヴァールー スウェーデン 93.5 4位 粛清 ソフィ・オクサネン フィンランド 48.5 5位 緑衣の女 アーナルデュル・インドリダソン アイスランド 44.5 6位 テロリスト シューヴァル&ヴァールー スウェーデン 40.5 7位 湿地 アーナルデュル・インドリダソン アイスランド 38.5 8位 冬の灯台が語るとき ヨハン・テオリン スウェーデン 37.5 特捜部Q 檻の中の女 ユッシ・エーズラ・オールスン デンマーク 37.5 10位 殺人者の顔 ヘニング・マンケル スウェーデン 33.5 ドイツ語圏ミステリベスト10 1位 犯罪(短編集) フェルディナント・フォン・シーラッハ ドイツ 137 2位 猫たちの聖夜 アキフ・ピリンチ ドイツ 54.5 3位 香水 ある人殺しの物語 パトリック・ジュースキント ドイツ 51.5 4位 白雪姫には死んでもらう ネレ・ノイハウス ドイツ 45.5 5位 深い疵 ネレ・ノイハウス ドイツ 32.5 6位 サイコブレイカー セバスチャン・フィツェック ドイツ 30.5 7位 エーミールと探偵たち エーリヒ・ケストナー ドイツ 25 8位 コリーニ事件 フェルディナント・フォン・シーラッハ ドイツ 24.5 9位 夏を殺す少女 アンドレアス・グルーバー オーストリア 23 10位 消え失せた密画 エーリヒ・ケストナー ドイツ 22.5 「その他」ミステリベスト10 1位 薔薇の名前 ウンベルト・エーコ イタリア 南欧 163.5 2位 風の影 カルロス・ルイス・サフォン スペイン 南欧 83.5 3位 オックスフォード連続殺人 ギジェルモ・マルティネス アルゼンチン ラテンアメリカ 54.5 4位 予告された殺人の記録 ガブリエル・ガルシア=マルケス コロンビア ラテンアメリカ 39.5 5位 ブエノスアイレス食堂 カルロス・バルマセーダ アルゼンチン ラテンアメリカ 37.5 6位 イデアの洞窟 ホセ・カルロス・ソモサ スペイン 南欧 34 7位 虚擬街頭漂流記 寵物先生(ミスターペッツ) 台湾 東アジア 30 8位 六人目の少女 ドナート・カッリージ イタリア 南欧 28 ドン・イシドロ・パロディ 六つの難事件(短編集) ボルヘス&カサーレス アルゼンチン ラテンアメリカ 28 10位 伝奇集(短編集) ホルヘ・ルイス・ボルヘス アルゼンチン ラテンアメリカ 27.5 ※『伝奇集』のポイントは、『伝奇集』が獲得した18.5ポイントのほか、収録作である「死とコンパス」の3ポイント、「八岐の園」の6ポイントを合算したもの。 作家ランキング(上位30人) 作品それぞれの得点を作家ごとに合算したもの。 順位 作家 点数 各作家の最高得点作品 次点 1位 シューヴァル&ヴァールー スウェーデン 北欧 204.5 7作 笑う警官 テロリスト 2位 ウンベルト・エーコ イタリア 南欧 180 2作 薔薇の名前 バウドリーノ 3位 フェルディナント・フォン・シーラッハ ドイツ ドイツ語圏 167 3作 犯罪 コリーニ事件 4位 ルースルンド&ヘルストレム スウェーデン 北欧 150.5 4作 三秒間の死角 死刑囚 5位 ヘニング・マンケル スウェーデン 北欧 129 8作 殺人者の顔 目くらましの道 6位 スティーグ・ラーソン スウェーデン 北欧 115 (1作) ミレニアム三部作 7位 カルロス・ルイス・サフォン スペイン 南欧 102 2作 風の影 天使のゲーム 8位 アーナルデュル・インドリダソン アイスランド 北欧 83 2作 緑衣の女 湿地 9位 ネレ・ノイハウス ドイツ ドイツ語圏 78 2作 白雪姫には死んでもらう 深い疵 10位 ユッシ・エーズラ・オールスン デンマーク 北欧 72 4作 特捜部Q 檻の中の女 特捜部Q カルテ番号64 11位 ヨハン・テオリン スウェーデン 北欧 71 3作 冬の灯台が語るとき 黄昏に眠る秋 12位 エーリヒ・ケストナー ドイツ ドイツ語圏 69.5 4作 エーミールと探偵たち 消え失せた密画 13位 ギジェルモ・マルティネス アルゼンチン ラテンアメリカ 60 2作 オックスフォード連続殺人 ルシアナ・Bの緩慢なる死 14位 アキフ・ピリンチ ドイツ ドイツ語圏 54.5 1作 猫たちの聖夜 15位 パトリック・ジュースキント ドイツ ドイツ語圏 51.5 1作 香水 ある人殺しの物語 16位 ソフィ・オクサネン フィンランド 北欧 48.5 1作 粛清 17位 カーリン・アルヴテーゲン スウェーデン 北欧 48 3作 喪失 裏切り 18位 セバスチャン・フィツェック ドイツ ドイツ語圏 47 4作 サイコブレイカー 治療島 / ラジオ・キラー / アイ・コレクター 19位 デュレンマット スイス ドイツ語圏 44 4作 失脚/巫女の死(短編集) 判事と死刑執行人 20位 ガブリエル・ガルシア=マルケス コロンビア ラテンアメリカ 39.5 1作 予告された殺人の記録 21位 カルロス・バルマセーダ アルゼンチン ラテンアメリカ 37.5 1作 ブエノスアイレス食堂 22位 マイケル・バー=ゾウハー イスラエル 西アジア 37 2作 エニグマ奇襲指令 パンドラ抹殺文書 23位 ホセ・カルロス・ソモサ スペイン 南欧 34 1作 イデアの洞窟 アンドレアス・グルーバー オーストリア ドイツ語圏 34 2作 夏を殺す少女 黒のクイーン 25位 ホルヘ・ルイス・ボルヘス アルゼンチン ラテンアメリカ 33 2作 伝奇集 砂の本 26位 寵物先生(ミスターペッツ) 台湾 東アジア 30 1作 虚擬街頭漂流記 オルハン・パムク トルコ 西アジア 30 2作 わたしの名は赤 白い城 28位 ジョー・ネスボ ノルウェー 北欧 29 3作 ヘッドハンターズ スノーマン 29位 ドナート・カッリージ イタリア 南欧 28 1作 六人目の少女 ボルヘス&カサーレス アルゼンチン ラテンアメリカ 28 1作 ドン・イシドロ・パロディ 六つの難事件 ※「ホルヘ・ルイス・ボルヘス」と「ボルヘス&カサーレス」は別作家扱いにしている。アドルフォ・ビオイ=カサーレス個人の獲得ポイントは15ポイント。 関連ページ フランスミステリベスト100
https://w.atwiki.jp/ixion/pages/40.html
ミステリー (mystery) は、 神秘的、謎、不可思議なこと。 ミステリ、ミステリイとも言う。 文学などフィクションのジャンルで「ミステリー」と言えば、 推理小説等のミステリーを用いた創作物を指すことが多い。 ミステリーとは小説、漫画、テレビドラマ、ゲーム等の創作物におけるジャンルの一つ。 何らかの犯罪の発生(法律上は犯罪と定義されないケースも含む)に起因する物語を言う。 完全犯罪が成立して終結する場合と、 その解決に向けての捜査活動および推理がなされて犯人が逮捕されたり 真相が明らかにされる場合がある。 後者において特に事件解決に貢献する推理を主に行う個人がいる場合、 主人公にする場合もある。 このような個人は一般に探偵と(職業が探偵でなくても)呼ばれる。 こうしたことから推理もの、探偵ものと呼ばれることもある。 歴史的には、ミステリーというジャンルの起源は小説にある。 その詳細は推理小説を参照のこと。 推理小説の舞台化やテレビドラマ化等から始まり、 今は幅広いメディアにおいてミステリーというジャンルの作品が存在する。 なお、 一般にはミステリとミステリーは同義語で使うが、 厳密に使い分けられている場合もあるので注意が必要である。 辞書によっては推理小説と同義に扱う場合もあるが、 原語のmysteryが小説以外も含めて指す語でもあり、 メディアの多様化によって現代では小説に限定されずに用いる用法が行われている。
https://w.atwiki.jp/asianmystery/pages/244.html
2014年9月3日 ※作成中 Index 台湾 中国(1)戦前の作品(20世紀) (2)戦後の作品(20世紀) (3)21世紀の作品 香港 チベット 韓国(1)戦前デビューの作家 (2)1970年代デビューの作家 (3)それ以降の作家 台湾 藍霄(ランシャウ)『錯誤配置』(玉田誠訳、講談社 アジア本格リーグ1、2009年9月) 寵物先生(ミスターペッツ)『虚擬街頭漂流記(きょぎがいとうひょうりゅうき)』(玉田誠訳、文藝春秋、2010年4月) - 第1回(2009年)島田荘司推理小説賞受賞作 「彷徨えるマーク・ガッソン」(玉田誠訳、『ジャーロ』41号、光文社、2011年3月) 余心樂(よ しんらく)「生死線上」(『有栖川有栖の本格ミステリ・ライブラリー』(角川文庫、2001年8月) 凌徹(リンチェウ)「幽霊交叉点」( 『ミステリーズ!』Vol.29、東京創元社、2008年6月) 林斯諺(りん しげん)「バドミントンコートの亡霊」(稲村文吾訳、Kindleダイレクト・パブリッシング、2014年10月)(※電子書籍のみ Amazonリンク)(合本版もあり / 詳細は「こちら」) 寵物先生(ミスターペッツ)「犯罪の赤い糸」(稲村文吾訳、Kindleダイレクト・パブリッシング、2014年10月)(※電子書籍のみ Amazonリンク)(合本版もあり / 詳細は「こちら」) 中国 (1)戦前の作品(20世紀) 呂侠(ろきょう)「白玉環」(はくぎょくくゎん)(訳者記載なし、『新青年』1930年夏季増刊号[11巻11号]、pp.100-113) ※著者名「武進呂侠」 「絶命血書」(チュエ ミン シェー シュ)(阿羅本洋訳、『新青年』1935年夏期増刊号[16巻10号]、pp.161-169) 張慶霖(ちょう けいりん)「無名飛盗」(ウー ミン フェイ タオ)(訳者記載なし、『新青年』1931年新春増刊号[12巻3号]、pp.278-290 / 当サイトで2011年12月15日公開) 幸福斎(こうふくさい)「賭場母女」(トゥ チャン ムー ヌー)(呂久餘七訳、『新青年』1933年夏季増刊号[14巻10号]、pp.125-138) 上記4短編のタイトルのルビは『新青年』で振られているものである。 (2)戦後の作品(20世紀) 艾国文(がい こくぶん)、黄偉英(こう いえい)「人民公社殺人事件」(『サンデー毎日』1981年6月14日号~7月19日号、全6回) 莫言『酒国(しゅこく) 特捜検事丁鈎児(ジャック)の冒険』 (藤井省三訳、岩波書店、1996年10月) 張平(ジャンピン)『凶犯』 (荒岡啓子訳、新風舎文庫、2004年8月) 『十面埋伏(じゅうめんまいふく)』(上下巻)(荒岡啓子訳、新風舎、2005年11月) (3)21世紀の作品 水天一色(すいてんいっしき、1981年- )『蝶の夢 乱神館記』(大澤理子訳、講談社 アジア本格リーグ4、2009年11月) 海岩『玉観音(ぎょくかんのん)』(池澤滋子訳、実業之日本社、2011年10月) 21世紀の短編 畀愚(ビイユ、1970- )「謀殺」(新吉楽図[シンジルト]訳、光文社『ジャーロ』7号、2002年春号) 原題「谋杀」、『上海文学』(上海文学雑誌社)2001年7月号(通巻285号)掲載 蘇徳(1981- )「エマーソンの夜」(桑島道夫訳、東アジア文学フォーラム日本委員会編『イリーナの帽子 中国現代文学選集』、トランスビュー、2010年11月) 原題「威马逊之夜」 以上の2作は基本的には「文学」の範疇の作品。 下記の3作家は本格ミステリ作家。 馬天(ばてん / マーティエン) ※過去の筆名は服部平次(フーブー・ピンツー)「日本鎧の謎」(クイーン贋作集『エラリー・クイーンの災難』飯城勇三編、論創社、2012年5月) 御手洗熊猫(みたらい ぱんだ)「人体博物館殺人事件」(稲村文吾訳、Kindleダイレクト・パブリッシング、2014年10月)(※電子書籍のみ Amazonリンク)(合本版もあり / 詳細は「こちら」) 水天一色(すいてんいっしき)「おれみたいな奴が」(稲村文吾訳、Kindleダイレクト・パブリッシング、2014年10月)(※電子書籍のみ Amazonリンク)(合本版もあり / 詳細は「こちら」) 香港 陳浩基(サイモン・チェン)『世界を売った男』(玉田誠訳、文藝春秋、2012年6月) チベット ジャムヤン・ノルブ『シャーロック・ホームズの失われた冒険』 インド生まれのチベット人作家による英語作品。 韓国 (1)戦前デビューの作家 金来成(キム・ネソン、1909-1957) 韓国推理小説の父。「韓国の江戸川乱歩」などと例えられたりもする。「霧魔」(拙訳、当サイトで2011年9月28日公開) 「深夜の恐怖」(拙訳、当サイトで2012年3月10日公開) … アーサー・コナン・ドイル「まだらの紐」の翻案作品 『金来成探偵小説選』(論創社 論創ミステリ叢書 第76巻、2014年6月)1. 短編「楕円形の鏡」(初出:『ぷろふいる』1935年3月号 / 『新作探偵小説選集』ぷろふいる社、1936年10月 収録) 2. 短編「探偵小説家の殺人」(初出:『ぷろふいる』1935年12月号 / 『幻影城』第5号[1975年6月号]再録) 3. 長編『思想の薔薇』(祖田律男訳) 4. 掌編「綺譚・恋文往来」(初出:『モダン日本』1935年9月号 / 当サイトで2011年9月16日公開) 5. 短編「恋文綺譚」(祖田律男訳)1、2、4は金来成が日本語で書いた作品。3は金来成が日本語で書いた作品だが、日本語原稿が見つかっていないため、本人による韓国語訳版からの「再翻訳」で収録されている。5は4を元に短編化したもの。 ほかに金来成が日本語で書いた評論・随筆類「作者の言葉」、「書けるか!」、「探偵小説の本質的要件」、「鐘路の吊鐘」、および韓国語で書いた随筆の翻訳「探偵小説二十年史 第三回」(祖田律男訳)を収録。 『魔人』(祖田律男訳、論創社 論創海外ミステリ 第127巻、2014年7月) 『金来成探偵小説選』に随筆「探偵小説二十年史」(全3回で中断)の第3回しか翻訳収録されていないのは、刊行時点で第3回しか確認できていなかったからである。その後、韓国の研究者から第1回の複写を入手することができた。第2回はまだ研究者の間でも見つかっていない。 (2)1970年代デビューの作家 金聖鍾(キム・ソンジョン、1941- ) 韓国推理小説の中興の祖。「韓国の松本清張」などと例えられたりもする。「帰ってきた死者」(金容権[キム・ヨングォン]訳、光文社『ジャーロ』4号、2001年夏号) 「失踪」(『コリアン・ミステリ 韓国推理小説傑作選』バベル・プレス、2002年5月) 「鎌」(李建志[り・けんじ]訳、『早稲田文学』2002年5月号、27巻3号) 『ソウル 逃亡の果てに』(祖田律男訳、新風舎文庫、2005年4月) 『最後の証人』【上下巻】(祖田律男訳、論創社、2009年2月) 『最後の証人』が代表作。2014年にはフランスでフランス語訳版も刊行された。 (3)それ以降の作家 キム・ヨンハ(金英夏、1968- ) 英訳が出ている数少ない韓国作家の1人。キム・ヨンハ『光の帝国』(宋美沙[ソン・ミサ]訳、二見書房、2008年12月) 金英夏(キム・ヨンハ)『阿娘(アラン)はなぜ』(森本由紀子訳、白帝社、2008年12月) イ・ジョンミョンイ・ジョンミョン『風の絵師』(2分冊) (米津篤八訳、早川書房、2009年5-6月) イ・ジョンミョン『景福宮(キョンボックン)の秘密コード』【上下巻】(裵淵弘[ベ・ヨンホン]訳、河出書房新社、2011年9月) 朴商延(パク・サンヨン)『JSA 共同警備区域』 (金重明(キム・ジュンミョン)訳、文春文庫、2001年5月) ※映画の原作小説(映画のノベライズ本ではない) 李垠(イ・ウン)『美術館の鼠』 (きむふな訳、講談社 アジア本格リーグ3、2009年11月) イ・イナ『永遠なる帝国』 (武田康二訳、文芸社、2011年12月) 孔枝泳(コン・ジヨン)『トガニ 幼き瞳の告発』(蓮池薫訳、新潮社、2012年5月) キム・オンス『設計者』(オ・スンヨン訳、クオン、2013年4月) 短編のみ翻訳されている作家 白恷(ペク・ヒュ、1960- )「精神病を引き起こす脱毛剤」(韓国推理作家協会訳、『ミステリマガジン』2000年10月号) ※著者名のルビは「ベク・ヒュ」となっている 李源斗(イ・ウォンドゥ、1938- )「妻を守るために」(韓国推理作家協会訳、『ミステリマガジン』2000年10月号) ※著者名のルビは「イ・ウォンズ」となっている 金且愛(キム・チャエ)「わな」(鄭泰原[チョン・テウォン]訳、光文社『ジャーロ』4号、2001年夏号) ソル・インヒョ(1975- )「そして誰もいなくなった」(米津篤八訳、『ハヤカワミステリマガジン』2009年1月号) ソン・シウ(1979- )「親友」(米津篤八訳、『ハヤカワミステリマガジン』2012年2月号) … 季刊ミステリ新人賞受賞作(『季刊ミステリ』2008年冬号掲載) 関連ページ 北欧ミステリ邦訳一覧 南欧ミステリ邦訳一覧 ドイツ語圏ミステリ邦訳一覧 オランダ語圏ミステリ邦訳一覧 ロシア・中東欧ミステリ邦訳一覧 中南米ミステリ邦訳一覧 東南・南アジアミステリ邦訳一覧 中東ミステリ邦訳一覧 アフリカミステリ邦訳一覧 非英語圏ミステリ各種リスト
https://w.atwiki.jp/asianmystery/pages/236.html
2014年8月6日 アンケート企画「フランスミステリベスト100」のために作成した参考リストです。 国会図書館の蔵書データを「キーワード:角川文庫/分類:953*(フランスの小説)」などで検索し、検索結果からミステリを抜き出したものです。ただし、フランス語圏のメジャーなミステリ作家3人(ガストン・ルルー、モーリス・ルブラン、ジョルジュ・シムノン)については省略しています。 読売新聞社の《フランス長編ミステリー傑作集》(全6巻)および草思社の《ロマンノワール》(全5巻)は文庫ではありませんが、このページで合わせてリストを示しておきます。 創元推理文庫およびハヤカワ・ミステリ文庫で刊行されたフランスミステリについては下記のページをご覧ください。 創元推理文庫海外ミステリ非英語圏作品一覧 ハヤカワ・ミステリ文庫非英語圏作品一覧 Index 旺文社文庫 角川文庫 河出文庫 現代教養文庫 講談社文庫 光文社文庫 光文社古典新訳文庫 集英社文庫 小学館文庫 (旧)小学館文庫 新潮文庫 ちくま文庫 中公文庫 徳間文庫 扶桑社ミステリー(文庫) 文春文庫 ランダムハウス講談社(文庫) 読売新聞社《フランス長編ミステリー傑作集》 草思社《ロマンノワール》 旺文社文庫 ガストン・ルルー、モーリス・ルブラン、ジョルジュ・シムノンは省略 E.ガボリオ ルコック探偵 松村喜雄 1979年8月 角川文庫 ガストン・ルルー、モーリス・ルブラン、ジョルジュ・シムノンは省略 S・A・ステーマン マネキン人形殺害事件 松村喜雄 1976年 J・F・コアトムール 真夜中の汽笛 長島良三 1986年5月 1976年フランス推理小説大賞 引き裂かれた夜 長島良三 1987年8月 1981年ミステリ批評家賞 血塗られた夜 長島良三 1989年7月 クリストフェール・ディアブル 雨を逃げる女 長島良三 1988年5月 1977年フランス推理小説大賞 ローランス・オリオール 絞殺魔の森 長島良三 1990年1月 ポケミスでの表記は「ローレンス・オリオール」 フランソワ・ジョリ 鮮血の音符 長島良三 1996年3月 セルジュ・ブリュソロ 真夜中の犬 長島良三 1998年10月 エリエット・アベカシス クムラン 鈴木敏弘 2000年2月 1997年同社刊の単行本の文庫化 フランソワ・ジョリ『鮮血の音符』とセルジュ・ブリュソロ『真夜中の犬』はどちらも訳者あとがきでフランス推理小説大賞の受賞作とされているが、実際は受賞していない。 『クムラン』の続編『クムラン 蘇る神殿』(鈴木敏弘訳、角川書店、2002年10月)は文庫化されていない。この作者はほかにも「神学的スリラー」という売り文句の『黄金と灰』(鈴木敏弘訳、角川書店、1999年10月)がある。 河出文庫 ジョルジュ・シムノンは省略 ジョゼ・ジョバンニ 生き残った者の掟 岡村孝一 1986年4月 フレデリック・ダール 恐怖工作班 長島良三 1988年4月 マルグリット・デュラス ヴィオルヌの犯罪 田中倫郎 1996年1月 実際にあった事件に取材した作品 ミシェル・ビュトール 時間割 清水徹 2006年12月 文庫以外(主なもの) ジャン・デュシャトー『エリゼ宮の殺人』(榊原晃三訳、1988年4月) ※フランスの政治家を実名で登場させた政治情報小説 ロマン・サルドゥ『我らの罪を許したまえ』(山口羊子訳、2010年5月) ※出版:エンジン・ルーム、発売:河出書房新社 現代教養文庫 S・A・ステーマン ウェンズ氏の切り札 松村喜雄、藤田真利子 1993年5月 ミシェル・ルブラン パリは眠らない 藤田真利子 1994年9月 創元推理文庫での表記は「ミッシェル・ルブラン」 シャルル・エクスブラヤ キャンティとコカコーラ 藤田真利子 1994年5月 ポケミスでの表記は「シャルル・エクスブライヤ」 ハンサムな狙撃兵 藤田真利子 1995年3月 講談社文庫 ジョルジュ・シムノンは省略 カミ エッフェル塔の潜水夫 吉村正一郎 1976年 ドムーゾン マドモアゼル・ムーシュの殺人 長島良三 1983年8月 ぐうたら探偵苦戦中 榊原晃三 1985年5月 P・ボアロー 殺人者なき六つの殺人 松村喜雄 1985年3月 光文社文庫 アラン・フォージャ TGV(フランス新幹線)殺人事件 長島良三 1992年10月 光文社古典新訳文庫 マンシェット 愚者(あほ)が出てくる、城寨(おしろ)が見える 中条省平 2009年1月 ガストン・ルルー オペラ座の怪人 平岡敦 2013年7月 ロブ=グリエ 消しゴム 中条省平 2013年8月 バルバラ 赤い橋の殺人 亀谷乃里 2014年5月 新訳文庫からの刊行だが、これが初訳 集英社文庫 モーリス・ルブラン、ジョルジュ・シムノンは省略 ジャックマール&セネカル 『そして誰もいなくなった』殺人事件 矢野浩三郎 1983年9月 1981年8月刊行の『11人目の小さなインデアン』(Playboy books)の改題文庫化 ユベール・コルバン 屍肉の聖餐 佐宗鈴夫 2001年2月 ベルトラン・ピュアール 夜の音楽 東野純子 2002年10月 2001年コニャック・ミステリ大賞 セルジュ・ジョンクール U.V. 中原毅志 2005年7月 集英社から刊行されたフランスミステリの単行本(主なもの) ギ・デ・カール『けだもの』(横塚光雄訳、1968年) → のちに三輪秀彦訳で『破戒法廷』として創元推理文庫入り ジャックマール&セネカル『「風と共に去りぬ」殺人事件』(矢野浩三郎訳、1983年6月、Playboy books) マリー・ルドネ『ネヴァーモア』(柴田都志子訳、1995年6月) トラン・ニュット『王子の亡霊 マンダリン・タンの冒険と推理』(岡元麻理恵訳、2004年6月) 小学館文庫 エリック・ローラン 消えた小麦 長島良三 2007年1月 同社刊の単行本(2003年11月)の文庫化 深海の大河 長島良三 2007年2月 同社刊の単行本(2004年6月)の文庫化 ドミニク・シルヴァン 欲望通りにすむ女 中原毅志 2007年3月 日本在住のフランス人ミステリ作家 サムライの娘 中原毅志 2007年5月 (旧)小学館文庫 ジュヴナイルミステリ、《名探偵ランジェロ》シリーズ(全15巻) 作:リューテナンX、訳:磯村淳、画:御厨さと美 名探偵ランジェロ1 『みさきの銃声』 1977年8月 名探偵ランジェロ2 『5F.銀貨のひみつ』 1977年8月 名探偵ランジェロ3 『ロンドン爆破計画』 1977年8月 名探偵ランジェロ4 『星から来たスパイ』 1977年8月 名探偵ランジェロ5 『秘密指令をねらえ』 1977年10月 名探偵ランジェロ6 『童話の国の陰謀』 1977年11月 名探偵ランジェロ7 『死の超高層ビル』 1977年12月 名探偵ランジェロ8 『古城に鳴る笛』 1978年3月 名探偵ランジェロ9 『わなのある孤島』 1978年5月 名探偵ランジェロ10 『赤い上着のSOS』 1978年7月 名探偵ランジェロ11 『ハイジャック作戦』 1978年8月 名探偵ランジェロ12 『万国博に白い花を』 1978年10月 名探偵ランジェロ13 『顔のない追跡者』 1978年12月 名探偵ランジェロ14 『海は枯草(かれくさ)のにおい』 1979年1月 名探偵ランジェロ15 『黄色い自転車』 1979年2月 現物未見。まんだらけのブログ記事によると、全ページが「上段に挿絵・下段に小説」という体裁の書籍だとのこと(2012年1月4日「ヴィンテージ入荷情報 リューテナンX・作 御厨さと美・画『名探偵ランジェロ』全15巻セット!!!!」)。 リューテナンX(Lieutenant X)の正体はウラジーミル・ヴォルコフ(Vladimir Volkoff)。 ウラジーミル・ヴォルコフ名義では、早川書房の《Hayakawa novels》で『寝がえり』(長塚隆二訳、1981年9月)、『モンタージュ』(長塚隆二訳、1985年5月)が出ている。ほかに、中央公論社から『大公ウラジーミル』(市川智子訳、1986年11月)が出ている。 新潮文庫 ガストン・ルルー、モーリス・ルブラン、ジョルジュ・シムノンは省略 アルセーヌ・ルパン ウネルヴィル城館の秘密 榊原晃三 1974年 1974年ミステリ批評家賞/正体はボワロー=ナルスジャック バルカンの火薬庫 榊原晃三 1975年 ボワロー=ナルスジャック アルセーヌ・ルパンの第二の顔 榊原晃三 1976年 デラコルタ ディーバ 飯島宏 1983年11月 ジャック・サドゥール 太陽の下、三死体 長島良三 1988年9月 1987年フランス推理小説大賞 ルー・デュラン ダディ 【上下巻】 榊原晃三 1989年5月 パスカル・バセ=シェルコ ベイビー・ブルース 長島良三 1991年3月 1988年パトリシア・ハイスミス賞(フランスの賞) エリック・ローラン メランコリー作戦 西側経済を壊滅せよ 榊原晃三 1991年12月 ジャン=ミッシェル・トリュオン 禁断のクローン人間 長島良三 1993年5月 ダン・フランク&ジャン・ヴォートラン ベルリン強攻突破 佐藤公彦、坂井潤 1996年5月 フランク・ティリエ 死者の部屋 平岡敦 2008年5月 クリスティーヌ・ケルデラン&エリック・メイエール ヴェルサイユの密謀 平岡敦 2010年8月 ちくま文庫 カミ エッフェル塔の潜水夫 吉村正一郎 1990年8月 バルザック 暗黒事件 柏木隆雄 2014年6月 中公文庫 レオ・マレ サンジェルマン殺人狂騒曲 パリ・ミステリーガイド 藤田宜永 1984年5月 ミラボー橋に消えた男 パリ・ミステリーガイド 長島良三 1984年6月 シャンゼリゼは死体がいっぱい パリ・ミステリーガイド 藤田宜永 1984年7月 国会図書館に所蔵なし 殺意の運河サンマルタン パリ・ミステリーガイド 長島良三 1984年8月 P・シニアック ウサギ料理は殺しの味 藤田宜永 1985年5月 のちに創元推理文庫入り レオン・サジイ ジゴマ 久生十蘭 1993年12月 ダニエル・ジュフュレ スイス銀行の陰謀 長島良三 2001年12月 1998年コニャック・ミステリ大賞 文庫以外 アレクシス・ルカーユ『シャーロック・ホームズを訪ねたカール・マルクス』(西永良成訳、1982年11月、C novels) ディディエ・ヴァン・コヴラルト『聖骸布の仔』(竹下節子訳、2006年4月) 徳間文庫 マレク・アルテ エルサレム・ミステリー ユダヤ謎の古文書を追え 広津倫子 2000年12月 扶桑社ミステリー(文庫) フランソワ・リヴィエール KAFKA 迷宮の悪夢 武田満里子 他 1992年7月 パトリス・ルコント タンゴ 武田満里子 1993年9月 3作中、ミステリといえるのは『タンゴ』のみ? 髪結いの亭主 阪田由美子 1993年10月 タンデム 藤丘樹実、坂之上美樹 1993年11月 ジャン=ピエール・ガッテーニョ 悪魔の囁き 高野優 1993年10月 パスカル・フォントノー 災いの天使 吉田良子 1996年7月 ジェラール・ド・ヴィリエ ビンラディンの剣 小林修 2004年2月 SASプリンス・マルコ・シリーズ 中国の秘密を握る男 高橋啓 2004年4月 SASプリンス・マルコ・シリーズ アルカイダの金塊を追え 小林修 2004年6月 SASプリンス・マルコ・シリーズ サルヴァトーレ・ウォーカー 闇のアンティーク 工藤妙子 2005年11月 ※扶桑社からは単行本ではジャン=ピエール・ガッテーニョ『青い夢の女』(松本百合子訳、2001年11月)が出ている 文春文庫 フレデリック・ダール 甦える旋律 長島良三 1980年1月 1957年フランス推理小説大賞 生きていたおまえ... 長島良三 1980年12月 ギイ・テセール 女テロリストを殺せ 長島良三 1983年1月 ジャン=フランソワ・シェニョー 自由への最終列車 喜多迅鷹 1986年2月 ノンフィクション? フレデリック・ルパージュ 七日目の終り 長島良三 1988年11月 リシャール・ケルラン 迎撃のスホーイ 【上下巻】 村松潔 1990年1月 1988年6月の単行本の文庫化 ソフィ・ガロワ 天才狩り 【上下巻】 香川由利子 1998年8月 ダニエル・チエリ 悪しき種子 香川由利子 2000年2月 ジャン・ヴォートラン グルーム 高野優 2002年1月 トニーノ・ブナキスタ 隣りのマフィア 松永りえ 2006年1月 2013年9月に『マラヴィータ』として改題刊行 ヴィルジニ・ブラック 倒錯の罠 女精神科医ヴェラ 中川潤一郎 2006年9月 ランダムハウス講談社(文庫) フランク・ティリエ タルタロスの審問官 吉田恒雄 2007年9月 七匹の蛾が鳴く 吉田恒雄 2008年4月 パトリック・ボーウェン カインの眼 中原毅志 2008年8月 ジャン=フランソワ・パロ ニコラ警視の事件1『ブラン・マントー通りの謎』 吉田恒雄 2008年11月 ニコラ警視の事件2『鉛を呑まされた男』 吉田恒雄 2009年8月 ニコラ警視の事件3『ロワイヤル通りの悪魔憑き』 吉田恒雄 2010年2月 読売新聞社《フランス長編ミステリー傑作集》 ※文庫ではない 《フランス長編ミステリー傑作集》 1 フレデリック・ダール 並木通りの男 長島良三 1986年6月 2 シャルル・エクスブライヤ チューインガムとスパゲッティ 堀内一郎 1986年6月 3 ジョルジュ・シムノン メグレと死体刑事 長島良三 1986年8月 4 フレデリック・ダール 蝮のような女 野口雄司 1986年8月 5 ピエール・ボアロー 死のランデブー 佐々木善郎 1986年10月 6 フランシス・リック パリを見て死ね! 山本岳夫 1986年10月 この叢書については、川出正樹氏が東京創元社『ミステリーズ!』で連載している「ミステリ・ライブラリ・インヴェスティゲーション 魅惑の翻訳ミステリ叢書探訪記」(50号~、2011年12月~)の第14回(63号、2014年2月)および第15回(64号、2014年4月)で非常に詳しく紹介されている。 読売新聞社から刊行されたその他のフランスミステリ ジョルジュ・シムノン『ベティー』(長島良三訳、1992年10月) 『家の中の見知らぬ者たち』(長島良三訳、1993年12月) 《名探偵エミールの冒険》1『ドーヴィルの花売り娘』(長島良三訳、1998年9月) 2『老婦人クラブ』(長島良三訳、1998年9月) 3『丸裸の男』(長島良三訳、1998年10月) 4『O探偵事務所の恐喝』(長島良三訳、1998年10月) ジャン=フランソワ・ルメール『恐怖病棟』(長島良三訳、1997年5月) ※1996年コニャック・ミステリ大賞 ジャック・バルダン『グリシーヌ病院の惨劇』(長島良三訳、1998年6月) ※1997年コニャック・ミステリ大賞 草思社《ロマンノワール》 ※文庫ではない ディディエ・デナンクス 記憶のための殺人 堀茂樹 1995年8月 1985年フランス推理小説大賞 死は誰も忘れない 高橋啓 1995年8月 未完の巨人人形 神山朋子 1995年10月 1984年813協会賞 ジャン・ヴォートラン パパはビリー・ズ・キックを捕まえられない 高野優 1995年8月 鏡の中のブラッディ・マリー 高野優 1995年12月 1980年ミステリ批評家賞 関連ページ 創元推理文庫海外ミステリ非英語圏作品一覧 ハヤカワ・ミステリ文庫非英語圏作品一覧 ポケミス非英語圏作品一覧 フランス・ミステリ必読30冊(『ミステリマガジン』2003年7月号) フランスのミステリ賞 - 受賞作の邦訳一覧 年間ミステリランキング 非英語圏作品一覧 非英語圏ミステリ2013年の邦訳出版一覧 非英語圏ミステリ2014年の邦訳出版一覧 非英語圏ミステリ各種リスト
https://w.atwiki.jp/asianmystery/pages/227.html
2013年7月15日 日本では昨年(2012年)、『東西ミステリーベスト100』の27年ぶりの改訂版が出たが、ドイツ(語圏)でも2002年に「ドイツ語圏ミステリベスト100」のアンケート調査が行われ、その結果が公表されている。先月当サイトで紹介した「ドイツ語圏のミステリファンが選ぶミステリ・オールタイムベスト119(1990年)」はドイツ語圏作品・翻訳作品を区別しないランキングだったが、このページで紹介する2002年のランキングはドイツ語圏の作品のみを対象にしたものである。 Die 100 besten Deutschen Kriminalromane (ミステリファンサイト「Krimi-Forum」) この2002年のドイツ語圏ミステリベスト100については、ドイツ文学者・翻訳家の福本義憲氏が「ドイツ・ミステリーの忘却装置」(ミステリ同人誌『ROM』117号【非英米ミステリ特集号】、2003年3月、pp.75-78)で紹介しており、同じ記事は現在、福本義憲氏のサイト「ドイツ・ミステリーの館『青猫亭』」で読むことができる(「ドイツミステリの忘却装置」)。 2002年の調査なので当然ながら、2003年以降にデビューしたネレ・ノイハウス、セバスチャン・フィツェック、アンドレア・M・シェンケル、レオニー・スヴァン、ザビーネ・ティースラー、オリヴァー・ペチュ、フェルディナント・フォン・シーラッハらはランキングに入っていない。また、フランク・シェッツィング『深海のYrr(イール)』(2005年ドイツ・ミステリ大賞2位)、アストリット・パプロッタ『死体絵画』(同1位)、フォルカー・クッチャー《ゲレオン・ラート・シリーズ》(2007年~)なども当時はまだ刊行されていない。 Index 邦訳のある作品のみの抜粋 クラシック・ミステリ編(~1985年) 現代ミステリ編(1986年~2002年) 作家別ランキング 邦訳のある作品のみの抜粋 アンケート結果はクラシック・ミステリ編(~1985年)と現代ミステリ編(1986年~2002年)に分けて発表された(「作家別ランキング」では両者は区別されていない)。 クラシック・ミステリ編が30作、現代ミステリ編が69作で、計99作(正確にいえば「ベスト100」ではなく「ベスト99」である)。 そのうち、邦訳があるのは以下の24作。 (書影を一覧したい場合はTogetter「ドイツ語圏ミステリベスト100」をどうぞ) クラシック・ミステリ編(~1985年) 1位 56 フリードリヒ・デュレンマット 1950 『裁判官と死刑執行人』 前川道介訳、『嫌疑』(ハヤカワ・ミステリ、1962年)に収録『判事と死刑執行人』平尾浩三訳、同学社、2012年5月 2位 36 フリードリヒ・デュレンマット 1958 『約束』 前川道介訳、ハヤカワ・ミステリ、1960年 / ハヤカワ・ミステリ文庫、2002年5月 3位 31 フリードリヒ・デュレンマット 1952 『嫌疑』 前川道介訳、ハヤカワ・ミステリ、1962年 / 早川書房《世界ミステリ全集》第12巻、1972年 フリードリヒ・グラウザー 1936 『シュルンプ・エルヴィンの殺人事件』 種村季弘訳、『老魔法使い』[国書刊行会、2008年6月]に収録 5位 30 フリードリヒ・グラウザー 1936 『狂気の王国』 種村季弘訳、作品社、1998年9月 6位 26 ヤーコプ・アルユーニ 1985 『異郷の闇』 渡辺広佐訳、パロル舎、1998年11月 8位 14 パトリック・ジュースキント 1985 『香水 ある人殺しの物語』 池内紀訳、文藝春秋、1988年12月 / 文春文庫、2003年6月 10位 9 エーリヒ・ケストナー 1929 『エーミールと探偵たち』 池田香代子訳、岩波少年文庫、2000年6月 等 フリードリヒ・グラウザー 1938 『シナ人』 種村季弘訳、『老魔法使い』[国書刊行会、2008年6月]に収録 17位 5 フリードリヒ・グラウザー 1938 『砂漠の千里眼』 種村季弘訳、作品社、2000年2月 19位 4 ヘルマン・ヘッセ 1927 『荒野のおおかみ』 高橋健二訳、新潮文庫、1971年 等 フリードリヒ・グラウザー 1937 『クロック商会』 種村季弘訳、作品社、1999年7月 現代ミステリ編(1986年~2002年) 3位 34 ヴォルフ・ハース 1998 『きたれ、甘き死よ』 福本義憲訳、水声社《現代ウィーン・ミステリー・シリーズ》、2001年5月 7位 26 イングリート・ノル 1991 『特技は殺人』 平野卿子訳、集英社文庫、2000年7月 10位 23 イングリート・ノル 1994 『女薬剤師』 平野卿子訳、集英社、1996年9月 12位 17 フランク・シェッツィング 1995 『黒のトイフェル』 北川和代訳、ハヤカワ文庫NV【上下巻】、2009年2月 20位 13 ベルンハルト・シュリンク *注 1987 『ゼルプの裁き』 岩淵達治 他訳、小学館、2002年6月 32位 10 ベルンハルト・シュリンク 1992 『ゼルプの欺瞞』 平野卿子訳、小学館、2002年10月 34位 9 アキフ・ピリンチ 1989 『猫たちの聖夜』 池田香代子訳、早川書房、1994年6月 / ハヤカワ文庫NV、1997年11月 56位 6 アンネ・シャプレ 1998 『カルーソーという悲劇』 平井吉夫訳、創元推理文庫、2007年5月 ペトラ・ハメスファール 1999 『記憶を埋める女』 畔上司訳、学習研究社、2002年11月 64位 5 ヨーゼフ・ハスリンガー 1995 『オペラ座毒ガス殺人事件』 上田浩二 監訳、筑摩書房、1995年11月 フランク・シェッツィング 2000 『沈黙への三日間』 北川和代訳、ハヤカワ文庫NV【上下巻】、2011年3月 ベルンハルト・シュリンク 2001 『ゼルプの殺人』 岩淵達治 他訳、小学館、2003年4月 注:ベルンハルト・シュリンクのゼルプ三部作のうち、第1作の『ゼルプの裁き』のみヴァルター・ポップとの共著 逆に、2012年版『東西ミステリーベスト100』の国内ベスト100(正確にはベスト102)のうち、ドイツ語訳があるのは6作。 5位 宮部みゆき 1992 『火車』 Feuerwagen 6位 松本清張 1958 『点と線』 Spiel mit dem Fahrplan 13位 東野圭吾 2005 『容疑者Xの献身』 Verdächtige Geliebte 43位 桐野夏生 1997 『OUT』 Die Umarmung des Todes 45位 大沢在昌 1991 『毒猿 新宿鮫II』 Der Hai von Shinjuku Rache auf chinesisch 65位 大沢在昌 1990 『新宿鮫』 Der Hai von Shinjuku 35位の江戸川乱歩『陰獣』のドイツ語訳もある?? +旧ベスト100(1985年)のうち新ベスト100に入っておらず、かつドイツ語訳があるもの 旧ベスト100(1985年)のうち新ベスト100に入っておらず、かつドイツ語訳があるもの 旧25位 江戸川乱歩「心理試験」(Der psychologische Test)(江戸川乱歩短編集『Spiegelhölle』に収録) 旧49位 江戸川乱歩「押絵と旅する男」(Der Mann, der mit seinem Reliefbild reiste)(Neff-Anthologie第2巻 世界怪奇小説集『Der Vampyr die besten unheimlichen Geschichten der zeitgenössischen Weltliteratur』に収録、独訳者は岩淵達治) (世界幻想文学アンソロジー『Fantastische Geschichten der Weltliteratur』に収録) 旧66位 高橋克彦『写楽殺人事件』(Auf der Suche nach Sharaku) 旧75位 夏樹静子『Wの悲劇』(Mord am Fujiyama) 旧77位 戸川昌子『大いなる幻影』(Der Hauptschlüssel) クラシック・ミステリ編(~1985年) 18作家30作品 1位 56 フリードリヒ・デュレンマット Der Richter und sein Henker 1950 裁判官と死刑執行人(判事と死刑執行人) 2位 36 フリードリヒ・デュレンマット Das Versprechen 1958 約束 3位 31 フリードリヒ・デュレンマット Der Verdacht 1952 嫌疑 フリードリヒ・グラウザー Wachtmeister Studer 1936 シュルンプ・エルヴィンの殺人事件 5位 30 フリードリヒ・グラウザー Matto regiert 1936 狂気の王国 6位 26 ヤーコプ・アルユーニ Happy Birthday Türke 1985 異郷の闇 7位 16 Jörg Fauser Der Schneemann 1981 8位 14 パトリック・ジュースキント Das Parfum 1985 香水 ある人殺しの物語 9位 12 Ulf Miehe Puma 1976 10位 9 エーリヒ・ケストナー Emil und die Detektive 1929 エーミールと探偵たち フリードリヒ・グラウザー Der Chinese 1938 シナ人 Gisbert Haefs Und oben sitzt ein Rabe 1983 13位 8 フリードリヒ・デュレンマット Justiz 1985 14位 6 テーオドア・フォンターネ Quitt 1890 Richard Hey Ein Mord am Lietzensee 1973 Gert Prokop Wer stiehlt schon Unterschenkel? 1977 17位 5 フリードリヒ・グラウザー Die Fieberkurve 1938 砂漠の千里眼 -キー(ホルスト・ボゼツキー) Einer von uns beiden 1972 19位 4 テーオドア・フォンターネ Unterm Birnbaum 1885 リカルダ・フーフ Der Fall Deruga 1917 ヘルマン・ヘッセ Der Steppenwolf 1927 荒野のおおかみ フリードリヒ・グラウザー Krock Co. 1937 クロック商会 ハンスイェルク・マルティーン Bei Westwind hört man keinen Schuss 1973 -キー(ホルスト・ボゼツキー) Ein Toter führt Regie 1974 Friedhelm Werremeier Ich verkaufe mich exclusiv 1968 Michael Molsner Rote Messe 1973 Alexander Heimann Die Glätterin 1982 Gisbert Haefs Das Doppelgrab in der Provence 1984 Gisbert Haefs Mörder und Marder 1985 Jörg Fauser Das Schlangenmaul 1985 +作家別(18作家) 作家別(18作家) 最高位の高い順 フリードリヒ・デュレンマット 4作 1位『裁判官と死刑執行人』、2位『約束』、3位『嫌疑』、13位 Justiz フリードリヒ・グラウザー 5作 3位『シュルンプ・エルヴィンの殺人事件』、5位『狂気の王国』、10位『シナ人』、17位『砂漠の千里眼』、19位『クロック商会』 ヤーコプ・アルユーニ 1作 6位『異郷の闇』 (現代ミステリ編にも1作) Jörg Fauser 2作 7位 Der Schneemann、19位 Das Schlangenmaul パトリック・ジュースキント 1作 8位『香水 ある人殺しの物語』 Ulf Miehe 1作 9位 Puma エーリヒ・ケストナー 1作 10位『エーミールと探偵たち』 Gisbert Haefs 3作 10位 Und oben sitzt ein Rabe、19位 Das Doppelgrab in der Provence、19位 Mörder und Marder テーオドア・フォンターネ 2作 14位 Quitt、19位 Unterm Birnbaum Richard Hey 1作 14位 Ein Mord am Lietzensee Gert Prokop 1作 14位 Wer stiehlt schon Unterschenkel? -キー(ホルスト・ボゼツキー) 2作 17位 Einer von uns beiden、19位 Ein Toter führt Regie リカルダ・フーフ 1作 19位 Der Fall Deruga ヘルマン・ヘッセ 1作 19位『荒野のおおかみ』 ハンスイェルク・マルティーン 1作 19位 Bei Westwind hört man keinen Schuss Friedhelm Werremeier 1作 19位 Ich verkaufe mich exclusiv Michael Molsner 1作 19位 Rote Messe Alexander Heimann 1作 19位 Die Glätterin 現代ミステリ編(1986年~2002年) 33作家69作品 1位 49 Horst Eckert Die Zwillingsfalle 2000 2位 43 Horst Eckert Ausgezählt 2001 3位 34 ヴォルフ・ハース Komm, süßer Tod 1998 きたれ、甘き死よ 4位 31 ヴォルフ・ハース Silentium 1999 Horst Eckert Aufgeputscht 1997 6位 27 H.P. Karr / Walter Wehner Rattensommer 1995 7位 26 イングリート・ノル Der Hahn ist tot 1991 特技は殺人 8位 24 Horst Eckert Finstere Seelen 1998 Andreas Izquierdo Schlaflos in Dörresheim 2000 10位 23 イングリート・ノル Die Apothekerin 1994 女薬剤師 11位 22 Doris Gercke Weinschröter, du mußt hängen 1988 12位 17 フランク・シェッツィング Tod und Teufel 1995 黒のトイフェル 13位 16 Andreas Izquierdo Der Saumord 1995 14位 15 Jacques Berndorf Eifel-Blues 1989 Günter Krieger Teufelswerk 1999 Reiner Sowa Ein Bestatter fährt zur Hölle 2000 Patricia Vohwinkel Atemlos Elchtod 2000 18位 14 ヴォルフ・ハース Der Knochenmann 1997 Patricia Vohwinkel Zufällig Elchtod 1999 20位 13 ベルンハルト・シュリンク *注 Selbs Justiz 1987 ゼルプの裁き ヴォルフ・ハース Wie die Tiere 2001 Jacques Berndorf Eifel-Gold 1993 Horst Eckert Annas Erbe 1995 Jacques Berndorf Eifel-Wasser 2001 25位 12 イングリート・ノル Die Häupter meiner Lieben 1993 ペトラ・ハメスファール Der Puppengräber 1999 Niklaus Schmid Bienenfresser 2001 28位 11 ヴォルフ・ハース Auferstehung der Toten 1996 Jacques Berndorf Eifel-Schnee 1996 Andreas Izquierdo Jede Menge Seife 1997 Alfred Komarek Polt muss weinen 1998 32位 10 ベルンハルト・シュリンク Selbs Betrug 1992 ゼルプの欺瞞 Andreas Izquierdo Das Doppeldings 1996 34位 9 アキフ・ピリンチ Felidae 1989 猫たちの聖夜 アンネ・シャプレ Wasser zu Wein 1999 H.P. Karr / Walter Wehner Geierfrühling 1994 Horst Eckert Bittere Delikatessen 1996 Monika Geier Wie könnt ihr schlafen 1999 Ulrich Ritzel Der Schatten des Schwans 1999 40位 8 ペトラ・エルカー Tod im Zollhaus 1997 Gabriele Keiser Die Mördergrube 1998 Friedrich Ani German Angst 2000 Jacques Berndorf Eifel-Müll 2000 Alfred Komarek Blumen für Polt 2000 45位 7 ペトラ・ハメスファール Der stille Herr Genardy 1993 イングリート・ノル Kalt ist der Abendhauch 1996 イングリート・ノル Röslein rot 1998 ヤーコプ・アルユーニ Kismet 2001 トーマス・グラヴィニチ Der Kameramörder 2001 Leo P. Ard / Reinhard Junge Das Ekel von Datteln 1988 Doris Gercke Kinderkorn 1991 Sabine Deitmer Dominante Damen 1994 Katrin Kremmler Blaubarts Handy 2001 Günter Krieger Das Haupt der Anna 2001 56位 6 アンネ・シャプレ Caruso sing nicht mehr 1998 カルーソーという悲劇 ペトラ・ハメスファール Die Sünderin 1999 記憶を埋める女 エーディト・クナイフル Allein in der Nacht 1999 Doris Gercke Ein Fall mit Liebe 1994 Susanne Mischke Mordskind 1996 Ulrich Ritzel Schwemmholz 2000 Monika Geier Neapel sehen 2001 Jörg Juretzka Der Willy ist weg 2001 64位 5 ヨーゼフ・ハスリンガー Opernball 1995 オペラ座毒ガス殺人事件 フランク・シェッツィング Lautlos 2000 沈黙への三日間 ベルンハルト・シュリンク Selbs Mord 2001 ゼルプの殺人 Dagmar Scharsich Die gefrorene Charlotte 1993 Jacques Berndorf Eifel-Filz 1995 Jacques Berndorf Eifel-Feuer 1996 Robert Hültner Die Godin 1997 注:ベルンハルト・シュリンクのゼルプ三部作のうち、第1作の『ゼルプの裁き』のみヴァルター・ポップとの共著 45位の作品が10作品あるので、その次の順位は「55位」のはずだが、「56位」となっている。仮に「55位」が正しいとすると、その下の順位も「64位」ではなく「63位」が正しいことになる。ただ、45位の作品が本当は11作品あるのに1つ見落とされて10作品しか示されていないという可能性もある。このページではとりあえず、元のサイトでの表示のとおり、「56位」、「64位」という順位表示にしておく。 第1位、第2位の作品を含め6作がランクインしているHorst Eckert(1959年生まれ)は、邦訳のある児童文学作家のヤーノシュ(Janosch、本名Horst Eckert、1931年生まれ)とは別人。 +作家別(33作家) 作家別(33作家) 最高位の高い順 Horst Eckert 6作 1位 Die Zwillingsfalle、2位 Ausgezählt、4位 Aufgeputscht、8位 Finstere Seelen、20位 Annas Erbe、34位 Bittere Delikatessen ヴォルフ・ハース 5作 3位『きたれ、甘き死よ』、4位 Silentium、18位 Der Knochenmann、20位 Wie die Tiere、28位 Auferstehung der Toten H.P. Karr / Walter Wehner 2作 6位 Rattensommer、34位 Geierfrühling イングリート・ノル 5作 7位『特技は殺人』、10位『女薬剤師』、25位 Die Häupter meiner Lieben、45位 Kalt ist der Abendhauch、45位 Röslein rot Andreas Izquierdo 4作 8位 Schlaflos in Dörresheim、13位 Der Saumord、28位 Jede Menge Seife、32位 Das Doppeldings Doris Gercke 3作 11位 Weinschröter, du mußt hängen、45位 Kinderkorn、56位 Ein Fall mit Liebe フランク・シェッツィング 2作 12位『黒のトイフェル』、64位『沈黙への三日間』 Jacques Berndorf 7作 14位 Eifel-Blues、20位 Eifel-Gold、20位 Eifel-Wasser、28位 Eifel-Schnee、40位 Eifel-Müll、64位 Eifel-Filz、64位 Eifel-Feuer Günter Krieger 2作 14位 Teufelswerk、45位 Das Haupt der Anna Reiner Sowa 1作 14位 Ein Bestatter fährt zur Hölle Patricia Vohwinkel 2作 14位 Atemlos Elchtod、18位 Zufällig Elchtod ベルンハルト・シュリンク 3作 20位『ゼルプの裁き』、32位『ゼルプの欺瞞』、64位『ゼルプの殺人』 ペトラ・ハメスファール 3作 25位 Der Puppengräber、45位 Der stille Herr Genardy、56位『記憶を埋める女』 Niklaus Schmid 1作 25位 Bienenfresser Alfred Komarek 2作 28位 Polt muss weinen、40位 Blumen für Polt アキフ・ピリンチ 1作 34位『猫たちの聖夜』 アンネ・シャプレ 2作 34位 Wasser zu Wein、56位『カルーソーという悲劇』 Monika Geier 2作 34位 Wie könnt ihr schlafen、56位 Neapel sehen Ulrich Ritzel 2作 34位 Der Schatten des Schwans、56位 Schwemmholz ペトラ・エルカー 1作 40位 Tod im Zollhaus Gabriele Keiser 1作 40位 Die Mördergrube Friedrich Ani 1作 40位 German Angst ヤーコプ・アルユーニ 1作 45位 Kismet (クラシック・ミステリ編にも1作) トーマス・グラヴィニチ 1作 45位 Der Kameramörder Leo P. Ard / Reinhard Junge 1作 45位 Das Ekel von Datteln Sabine Deitmer 1作 45位 Dominante Damen Katrin Kremmler 1作 45位 Blaubarts Handy エーディト・クナイフル 1作 56位 Allein in der Nacht Susanne Mischke 1作 56位 Mordskind Jörg Juretzka 1作 56位 Der Willy ist weg ヨーゼフ・ハスリンガー 1作 64位『オペラ座毒ガス殺人事件』 Dagmar Scharsich 1作 64位 Die gefrorene Charlotte Robert Hültner 1作 64位 Die Godin 作家別ランキング 順位 ポイント 作家 1位 169 Horst Eckert 2位 134 フリードリヒ・デュレンマット 3位 107 ヴォルフ・ハース 4位 84 Jacques Berndorf 5位 80 フリードリヒ・グラウザー 6位 76 イングリート・ノル 7位 61 Andreas Izquierdo 8位 48 Doris Gercke 9位 39 H.P. Karr / Walter Wehner 10位 37 ヤーコプ・アルユーニ 11位 36 Günter Krieger 12位 34 ペトラ・ハメスファール 13位 31 ベルンハルト・シュリンク 14位 29 Patricia Vohwinkel 15位 28 アンネ・シャプレ 16位 26 Leo P. Ard (R. JungeまたはM. Illnerと共著) 17位*注 26 Gisbert Haefs 18位 24 フランク・シェッツィング 19位 23 Jörg Fauser Alfred Komarek -キー(ホルスト・ボゼツキー) 注:正しくは16位?(16位の作家とポイントが同じ) 関連ページ ドイツ語圏のミステリファンが選ぶミステリ・オールタイムベスト119(1990年) ドイツ語圏ミステリ邦訳一覧 非英語圏ミステリ各種リスト1北欧ミステリ邦訳一覧 南欧ミステリ邦訳一覧 フランスのミステリ賞受賞作の邦訳一覧 フランス・ミステリ必読30冊(『ミステリマガジン』2003年7月号) 非英語圏ミステリ各種リスト2ポケミス非英語圏作品一覧 創元推理文庫海外ミステリ非英語圏作品一覧 ハヤカワ・ミステリ文庫非英語圏作品一覧 年間ミステリランキング 非英語圏作品一覧 非英語圏ミステリ2013年の邦訳出版一覧 ドイツシャーロック・ホームズの異郷のライヴァルたち(1) ドイツ語圏編 ドイツ語に翻訳された日本の推理小説/ミステリ
https://w.atwiki.jp/asianmystery/pages/152.html
2011年2月10日 『中国ミステリ史 第六章』では、現在(2011年)の中国の探偵小説(偵探小説)/推理小説/ミステリ事情を紹介している。 目次 第六章 現代の中国ミステリ界第一節 北京偵探推理文芸協会の活動 第二節 現代の中国ミステリ作家 第三節 賞・ランキング・雑誌・その他 おわりに 参考文献 第六章 現代の中国ミステリ界 第一節 北京偵探推理文芸協会の活動 先ほど、前述の中国のミステリ情報サイト「推理之門」を見ていたら、「今日は何の日?」コーナーで「船戸与一の67歳の誕生日」などといった情報とともに「韓国推理作家協会設立から28年」という情報が出ていて、そんな情報まで押さえているのかと驚いた(※ 2月8日)。日本の推理作家団体としては、1947年設立の日本推理作家協会と、2000年設立の本格ミステリ作家クラブがある。韓国には、1983年設立の韓国推理作家協会があり、中国語圏では、台湾に2001年設立の台湾推理作家協会がある。そして、中国でも21世紀になってからこの種の団体が設立されている。2004年設立の、北京偵探推理文芸協会である。(最初に「注」で書いたように、このページでは書籍・雑誌のタイトルや団体名に使われる「偵探」はそのまま「偵探」としている。日本語にあわせて「北京探偵推理文芸協会」と書くやり方ももちろんありうる) 公式サイト 公式ブログ (2009年4月を最後に更新がストップしている) 北京偵探推理文芸協会(北京侦探推理文艺协会、The Beijing Association of Detective and Deductive Literature)は2004年設立。行政(北京市)から正式な認可を受けて成立した中国で唯一の推理小説研究団体。前身は1992年に成立した中国通俗文芸研究会法制文芸委員会である。「法制文芸」は聞きなれない言葉だが、これは第三章で述べた「公安法制小説」と同じ意味である。中国では1949年以降、「推理小説」≒「警察官が、おおやけの安寧(=公安)のため、法と制度に基づいて犯罪を捜査する小説」だったため、日本でいう推理小説は「法制文芸」、「法制小説」などと呼ばれることも多かった。会長は作家の蘇叔陽(そ しゅくよう/スー シューヤン/苏叔阳)、常務副会長は推理小説研究者の于洪笙(う こうせい/ユー ホンション)、そのほかの副会長に三章で紹介した推理作家の藍瑪(らん ば/ラン マー)、理事に三章で紹介した推理作家の何家弘(か かこう/ホー ジアホン)らが名を連ねている。会員は推理作家や推理小説研究者、愛好家からなる。団体名には「北京」と付いているが、参加者は北京出身・在住者に限らない。 この団体は、1998年から3年に一回ほどのペースで、「全国偵探推理小説大賽」(全国侦探推理小说大赛)を行っている。 北京偵探推理文芸協会が主催する「全国偵探推理小説大賽」について 北京偵探推理文芸協会(およびその前身)が主催する「全国偵探推理小説大賽」は、単行本で刊行された作品や雑誌に掲載された作品、さらにはネット上で発表された作品も含め、既発表の作品の中から優秀作品を表彰する賞である。日本でいえば、「日本推理作家協会賞」に当たるものだと言えるだろう。 「全国侦探推理小说大赛」の「大赛」は、コンテスト、コンクール、コンペティションなどの意味なので、元の文字の並びを活かして日本語に訳すのなら、「全国偵探推理小説コンテスト」などとなる。李長声(2002)では、「全国探偵小説コンクール」と表記している。ただ、この訳語だと中国の賞だということが分かりにくいため、このページでは「全国侦探推理小说大赛」を北京偵探推理文芸協会賞と表記することにする。ダガー賞のことを「英国推理作家協会(CWA)賞」と呼んだり、エドガー賞のことを「アメリカ探偵作家クラブ(MWA)賞」と呼んだりするのと同じことなので、そんなに変わったやり方ではないと思う。 北京偵探推理文芸協会賞1998年 第1回結果 2001年 第2回結果 2004年 第3回結果 (2005年の授賞式開催時に、北京偵探推理文芸協会設立) 2007年 第4回結果 2010年 第5回 (選考中) 第1回では、【1】1950年から1996年の作品を対象とする部門と、【2】1996年8月から1998年8月までの作品を対象とする部門と、【3】1950年から1998年までの翻訳作品を対象とする部門があった。 【1】や【2】では、第1回から台湾や香港の作品(繁体字圏の作品)も受賞している。第2回では、新たに設けられた長編賞を、藍瑪(らん ば/ラン マー)の『凝視黒夜』とともに、台湾ミステリの始祖・林仏児(りん ふつじ、1941 - )の『美人捲珠簾』(美人卷珠帘)が同時受賞している。林仏児のこの作品は、台湾で1986年に発表されたものなので、おそらく簡体字版が刊行された際に賞の対象になったのだろう。また、第3回の長編賞は香港の推理作家・鄭炳南(てい へいなん)の『謀殺方程式』が受賞している。第4回は該当作なし。 1950年以降の約50年分の翻訳ミステリを対象とする第1回の翻訳部門(翻訳作品賞)は16作品が受賞しているが、その中にはドイルやクイーン、クリスティの作品とともに、日本の作品も3作品入っている。松本清張『点と線』(1979年、群衆出版社)、森村誠一『人間の証明』(1979年、中国電影出版社)、夏樹静子『蒸発』(1996年、群衆出版社)である。 第2回以降、翻訳作品賞は毎回1作品ずつ選ばれており、第2回は夏樹静子『Wの悲劇』(2000年6月、中国国際広播出版社)、第3回は『ジョセフィン・テイ推理全集』、第4回は米国の推理作家ケヴィン・ギルフォイルの『我らが影歩みし所』が受賞している。(作品を出版した出版社が受賞する) なお第4回では、同時に「世界華文創作ミステリ大賞」(世界华文侦探推理原创文学大赛)(公募の新人賞か?)の実施が当初はアナウンスされていたが、その後の情報が見つからないので、実際には実施されなかったようだ。 この賞の実施のほか、北京偵探推理文芸協会はブログの説明文によると「イギリスや日本の推理作家との交流や、国際推理作家協会への参加」などを行うと書いてある。サイトを見ると、フランスの推理作家やイギリスの推理作家との交流会の写真が掲載されているが、日本のミステリ界との交流はあったのだろうか? 第二節 現代の中国ミステリ作家 20世紀末から21世紀の中国ミステリを扱った「第五章」では、ネット上の創作ミステリ掲示板から主に本格ミステリを手掛ける新たな勢力が生まれてくる過程を紹介したが、21世紀に入ってそれ以外の作家がいなくなってしまったわけではない。たとえばすでに述べたが、第三章で紹介した推理作家の何家弘(か かこう/ホー ジアホン)は2001年以降、フランス語やイタリア語に著作が翻訳されるなどして、世界で評価が高まっている。また、上で紹介した北京偵探推理文芸協会賞の結果を見れば、『歳月・推理』以外にも雑誌はいくつもあり、またそこで、まだ紹介していないたくさんの推理作家が活躍していることが分かるだろう。 ここでは、汪政(2006年?)に従って、現代中国の推理作家を概観したい(やや古いが)。汪政氏は、ミステリを執筆する作家を二種に分けている。ジャンル小説としてのミステリを書く作家と、ミステリの構造を借りて文学を書く作家である(彼は前者を「本格派」、後者を「芸術派」と読んでいるが、「本格派」は現代日本でいう「本格」とは意味が異なり紛らわしいので、ここでは使用しない)。 ミステリー派(サスペンス、ホラーなども含む広義のミステリー)藍瑪(らん ば/ラン マー)、湯保華(とう ほか/タン バオフア)、葉永烈(よう えいれつ/イエ ヨンリエ)、鐘源(しょう げん/ジョン ユアン) 【新人】 蔡駿(さい しゅん/ツァイジュン)、鬼谷女(き こくじょ/グイ グーニュー)、哥舒意(か じょい/ゴー シューイー) 芸術派馬原(ば げん)、王朔(おう さく)、余華(ユイ ホア)、格非(かく ひ)、海岩(かい がん)、潘軍(はん ぐん)、方方(ほう ほう)、北村(ほく そん)、陳染(ちん りょう) 【新人】 麦家(ばくか)、田耳(てん じ)、須一瓜(す いっか) 上は、汪政氏がそれぞれの代表的な作家および新進気鋭の新人として名前を挙げている作家の一覧である。太字化しているのは、その中でも汪政氏が特に詳しく紹介している作家。これに、2006年創刊の『歳月・推理』で活躍を始めた一群を加えれば、現代中国のミステリ作家がある程度把握できるはずである(もっとも、「芸術派」の作家は「ミステリ作家」とは言えないかもしれないが)。 本格ミステリ派水天一色(すいてん いっしき)、馬天(ば てん/マー ティエン)、杜撰(ずさん)、御手洗熊猫(みたらい ぱんだ) 「ミステリー派」の代表的な作家として名が挙げられている4人については、すでに第三章で紹介した。新人として挙げられている蔡駿(さい しゅん/ツァイジュン、1978 - )は、『ハヤカワミステリマガジン』で一度少しだけ紹介されたことがある。それによると、「上海出身の若手作家」「二〇〇〇年に二十二歳でデビューして以来、高い人気を誇っている作家」「サイコ・サスペンスやホラーが得意で、作品は映画化・ドラマ化もされている」とのこと(2008年6月号、p.166)。同じく新人として挙げられている鬼谷女(き こくじょ/グイ グーニュー)と哥舒意(か しょい/ゴー シューイー)も、サスペンスやホラーを書く作家のようだ。 「芸術派」の代表者として名が挙げられている馬原(ば げん/マー ユアン/Ma Yuan/马原)は、中国で最初に推理小説とポストモダン文学の融合を図った作家で、トマス・ピンチョンやフリードリッヒ・デュレンマット、ソール・ベロー、フランスのヌーヴォー・ロマンなどの影響を受けていると見られるという。王朔(おう さく/ワン スオ)についてはすでに第三章で言及した。余華(ユイ ホア)はすでに何冊か邦訳が出ている作家だが、彼の短編「河辺的錯誤」(河边的错误)は、殺人事件の真相を追求する過程を描くミステリ物である一方で、典型的なポストモダン文学のテクストでもあるという。この作品は、20世紀の中国ミステリの傑作短篇を集めた前述のアンソロジーにも収録されている(第三章参照)。新人の田耳(てん じ/ティエン アル)は、「重畳影像」(重叠影像)が代表作。また、麦家(ばくか/マイ ジア)はデビュー時にその作風が既存の枠組みでは分類不能だと話題を呼んだ作家であり、純文学とジャンル文学をもっとも見事に融合させた作家だと評されている。 その他の現代中国ミステリ作家 天蠍小豬(2009)で挙げられている作家のうち、今までに名前が出ていない作家の一覧を示す。 江暁雯(こう ぎょうぶん、ジャン シャオウェン/江晓雯) 第1回島田荘司推理小説賞1次選考通過作の『紅楼夢殺人事件』(红楼梦杀人事件、2010)など。 文澤爾(ぶんたくじ/ウェンゼル/文泽尔) 「華文ミステリの第一奇書」と呼ばれる『荒野猟人』(荒野猎人、2010)など。 王稼駿(おう かしゅん、ワン ジアジュン/王稼骏) 雑誌『最推理』、『推理誌』(推理志)などで活躍。 普璞(ふ はく/プー プー) 雑誌『最推理』、『推理誌』(推理志)などで活躍。 台湾やベトナムでも著作が刊行されている。 鬼馬星(き ばせい/グイ マーシン/鬼马星) 第三節 賞・ランキング・雑誌・その他 天蠍小豬(2009)では、他国や地域との交流、賞の創設、ランキング企画の実施などが今後の中国ミステリ界の課題だとされている。 華文ミステリ界の賞・ランキング 非公募北京偵探推理文芸協会賞(1998年~/3年に1回) 前述。 公募華文推理大賞(2011年末まで募集、2012年4月に結果発表予定) 短編ミステリを募集。詳細は阿井幸作さんがブログ、またはニュースサイト「KINBRICKS NOW」で紹介していますのでそちらをご覧ください(もともとの賞の名前は「华文推理大奖赛」。阿井さんは「中国語推理小説グランプリ」と訳しています)。 また、台湾では短編ミステリを募集する台湾推理作家協会賞(2003年~/毎年)と、長編ミステリを募集する島田荘司推理小説賞(2009年~/隔年)があり、どちらも台湾のみならず、香港や大陸の作家からも応募がある。 ランキングについては詳しくは知らないが、阿井さんがブログで2008年末に『歳月・推理』で実施されたミステリランキングを紹介している(2008年 这十本小说了不起(日本語)(2008年12月31日))。 その他 雑誌・ムック第四章でくわしく説明した『歳月・推理』や『推理世界』のほか、『最推理』、『推理誌』(推理志)などがある。また、前述の蔡駿(さいしゅん/ツァイジュン)によるミステリムック『懸疑誌』(2007年)、『謎小説』(2009年~)などもある。 大学ミス研2008年9月15日、中国大学ミステリ研連合設立。ミステリ研9つが参加。 東アジアにおける近年のミステリ刊行状況 データの取り方が統一されていないが、参考までに、中国、台湾、韓国における2009年のミステリ刊行状況を示す。 中国 2009年1月から10月までの10か月間で、ミステリ小説の刊行点数は関連書も含め358。うち、中国の作品は102(広義ミステリ)。日本の作品は65(約18%)。 台湾 2009年1月から10月までの10か月間で、ミステリ小説の刊行点数は146。うち、台湾の作品は7。日本の作品は67(約46%)。欧米作品は72。 韓国 2008年12月から2009年11月までの12か月間で、ミステリ小説の刊行点数は294。うち、韓国の作品は38。日本の作品は98(約33%)。英語圏のものが125。その他が33。 (台湾、中国のデータは『本格ミステリー・ワールド2010』より。韓国のデータは『季刊ミステリ』26号(2009年冬号)より) おわりに 予想外に長くなってしまったが、以上でシャーロック・ホームズ受容から現代にいたるまでの中国ミステリ120年の歴史の紹介を終える。 日本では中国ミステリの知名度は低い。そんな中、なぜ中国ミステリに興味を持ったのかと質問されるかもしれないが、私が十代の終わりを迎えたころには日本の文芸誌『ファウスト』が台湾や韓国に進出したり、あるいはそれらの地域で日本の漫画・ライトノベル・ミステリが人気だということがすでに話題になっていて、ミステリファンの自分からすれば、それでは逆に台湾や韓国などアジア地域ではどんなオリジナルミステリが出ているのだろうという好奇心を持つのは非常に自然なことだった。taipeimonochromeさんの「taipeimonochrome ミステリっぽい本とプログレっぽい音樂」を参考にしながら台湾ミステリを少しずつ読んでいた私が中国ミステリにも目を向けるようになったのは、早い時期から中国現代ミステリの紹介を行っていた阿井幸作さんのブログ「トリフィドの日が来ても二人だけは読み抜く」で御手洗熊猫(みたらい ぱんだ)という作家の存在を知ったのがきっかけだった。 今まで日本では、「中国には推理小説はほとんどないらしい」ということがまことしやかに囁かれることが多かった。その原因はひとえに、「日本語でググってもほとんど情報が出てこない」ということに尽きると思う。この「中国ミステリ史」が、日本での中国ミステリの知名度アップに貢献できれば幸いである。今後、中国ミステリの日本語への翻訳、そしてアジアミステリ界の交流が進むことを願っている。 参考文献 中国ミステリ史 参考文献 (新しいウィンドウで開きます) 『中国ミステリ史 第一章』(19世紀末~1910年代) 『中国ミステリ史 第二章』(1910年代~1940年代) 『中国ミステリ史 第三章』(1940年代末~1970年代) 『中国ミステリ史 第四章』(1970年代末~1990年代) 『中国ミステリ史 第五章』(1990年代末~21世紀初頭) 『中国ミステリ史 第六章』(現代) ←今見ているページ
https://w.atwiki.jp/murdermystery/pages/4.html
マダミス一覧 タイトル 制作・提供者 プレイ人数 公演場所 約束の場所へ moaidias 6人 -- 業火館殺人事件 moaidias 6人 ディアシュピールマーダーミステリ倶楽部 他 聖剣王殺 OZplanning 8-9人 Rabbithole 星屑の彼方で OZplanning 5-6人 -- 九頭竜館の殺人 Group SNE 7-9人 -- 何度だって青い月に火を灯した Group SNE 6-7人 -- ヤノハのフタリ 久保よしや 7人 Rabbithole 双子島神楽歌 酒井りゅうのすけ 8-10人 Rabbithole 妖狐の村 兎子先生 8人 Rabbitholeマーダーミステリ倶楽部 王府百年 -- 7-9人 ディアシュピール 六花が空を覆うとき かわぐちまさし 8-9人 ディアシュピール 人狼村の祝祭 秋口ぎぐる 8人 フーダニットディアシュピール 純白の悪意 -- 7-8人 -- ランドルフ・ローレンスの追憶 8人 じゃんきち Rabbithole 豪華客船と黒い部屋 トシ/PEAKTIME 7人 ジョルディーノ 亡霊島殺人事件 セカンドステラ 5人 -- J・モリアーティの暗躍 セカンドステラ 5人 オンライン 黒と白の狭間に min/ボドゲ制作部in大分「大分から来ました。」 9人 -- Yの葬式 ルーシー・ラブグッドウィル/ボドゲ制作部in大分「大分から来ました。」 4人 -- 首刈り村殺人事件 ルーシー・ラブグッドウィル/ボドゲ制作部in大分「大分から来ました。」 5人 -- 花々のTea party みけ/ボドゲ制作部in大分「大分から来ました。」 5人 -- バベルの末裔 フィネガンズ ウェイク 8人 -- 十月、黄昏、迷宮都市 フィネガンズ ウェイク 6人 -- 清須殺人 -- --人 -- 誰が魔王を殺したか? ぺよん潤 9人 シンジュクジンチ 疑惑のカクテル ぺよん潤 12人 シンジュクジンチ 予言遺言書 -- --人 ゲームカフェぶんぶん あやつり人形の呪い イバラユーギ 2人 オンライン クローズドマンション ぎゅんぶく屋 4人 -- Recollection いの 8人 -- ドクター・テラスの秘密の実験 -- -人 -- 一条家の人々 Office KUMOKANA 7-8人 -- 裁判員の仮面 Office KUMOKANA 8人 -- 少年少女Aの独白 -- -人 -- バード将軍の死 風風, 和訳 T.Mizutani 5人 -- 早押しクイズ!マーダーミステリー! むらっち 8人 --