約 3,247,462 件
https://w.atwiki.jp/asianmystery/pages/181.html
2012年2月2日 韓国のミステリ情報サイト「ハウミステリ」(How Mystery)で実施されたミステリランキングの結果を紹介する。 2011年に韓国で出版されたミステリを対象とするランキングで、韓国国内作品・翻訳作品の両方を含む。 関連記事:韓国のWebサイト「日本ミステリを楽しむ」で実施された2011年日本ミステリランキング (2012年2月17日) 2011年 하우미스터리 선정, 2011년 올해의 추리소설!!! (2012-02-02)対象:2011年に韓国で刊行されたミステリ小説。韓国オリジナル作品と翻訳作品の両方を含む。 投票参加者:63名。それぞれが順位を付けずに3作品を選ぶ。 結果発表:2012年2月2日 順位 得票数 タイトル 作者 国 年 韓国語タイトル 備考 1位 25票 奇想、天を動かす 島田荘司 日本 1989年 기발한 발상, 하늘을 움직이다 2位 19票 死んだギャレ氏 ジョルジュ・シムノン ベルギー 1931年 갈레 씨, 홀로 죽다 邦訳1961年、創元推理文庫、等 19票 ラスト・チャイルド ジョン・ハート アメリカ 2009年 라스트 차일드 邦訳2010年、早川書房 4位 18票 パイは小さな秘密を運ぶ アラン・ブラッドリー カナダ 2009年 파이 바닥의 달콤함 邦訳2009年、創元推理文庫 5位 11票 精神自殺(*仮) ト・ジンギ(都振棋) 韓国 2011年 정신자살 闇の弁護士シリーズ3 6位 8票 フランス白粉の謎 エラリー・クイーン アメリカ 1930年 프랑스 파우더 미스터리 7位 7票 山魔の如き嗤うもの 三津田信三 日本 2008年 산마처럼 비웃는 것 8位 5票 白雪姫には死んでもらう(*仮) ネレ・ノイハウス ドイツ 2010年 백설공주에게 죽음을 9位 4票 弁護側の証人 小泉喜美子 日本 1963年 변호 측 증인 4票 戻り川心中 連城三紀彦 日本 1980年 회귀천 정사 4票 シャーロック・ホームズのライヴァルたち チョン・テウォン編訳 英米 - 셜록 홈스의 라이벌들 19世紀末~20世紀初頭の作品を収録 8位:Nele Neuhaus, Schneewittchen muss sterben +12位以下の作品 - クリックで展開 第12位(得票数3) - 4作品 日本作品小栗虫太郎『黒死館殺人事件』 欧米作品オースチン・フリーマン『赤い拇指紋』 ピーター・ラヴゼイ『最後の刑事』 ドナート・カッリージ(イタリア)『六人目の少女』(韓国語タイトルの直訳は『囁く者』) 第16位(得票数2) - 12作品 日本作品綾辻行人『Another』 貴志祐介『悪の教典』 小林泰三『密室・殺人』 筒井康隆『ロートレック荘事件』 法月綸太郎『怪盗グリフィン、絶体絶命』 馳星周『不夜城』(19禁のためリンク不能) 松本清張『ゼロの焦点』 欧米作品エラリー・クイーン『ローマ帽子の謎』 ジョン・コナリー『死せるものすべてに』 ルース・レンデル『ロウフィールド館の惨劇』 邦訳なし ジェス・ウォルター The Financial Lives of the Poets(韓国語タイトルを直訳すると『詩人たちの孤軍奮闘生活記』) 韓国作品ハン・ドンジン(韓東珍)『血の絆 京城探偵録2』 得票数1 - 29作品 日本作品蒼井上鷹『4ページミステリー』 乙一『銃とチョコレート』 折原一『異人たちの館』 京極夏彦『続 巷説百物語』 倉知淳『星降り山荘の殺人』 辻村深月『ツナグ』 筒井康隆『富豪刑事』 東川篤哉『密室の鍵貸します』 道尾秀介『カササギたちの四季』 夢野久作『少女地獄』 米澤穂信『追想五断章』 欧米作品エラリー・クイーン『オランダ靴の謎』 マイクル・コナリー『ラスト・コヨーテ』 マイクル・コナリー『トランク・ミュージック』 ジョセフィン・テイ『フランチャイズ事件』 イアン・フレミング『007 わたしを愛したスパイ』 ルイーズ・ペニー『スリー・パインズ村の不思議な事件』 ロバート・R・マキャモン『少年時代』 マーガレット・ミラー『狙った獣』 ジョルジュ・シムノン(ベルギー)『港の酒場で』 スティーグ・ラーソン(スウェーデン)《ミレニアムシリーズ》 欧米作品(未邦訳)ジョン・カッツェンバック Hart s War(韓) ダグラス・プレストン リンカーン・チャイルド Still Life with Crows(韓) ルイス・ベイヤード The Black Tower(韓) アンソニー・ホロヴィッツ The House of Silk(韓) Paulus Hochgatterer(オーストリア), Die Süße des Lebens(韓) 『ヒッチコック・ミステリ・マガジン傑作選』 - Alfred Hitchcock s Mystery Magazine Presents Fifty Years of Crime and Suspense の翻訳原典は短編を34編収録。韓国版ではMartin Limón, Pusan Nights とLoren D. Estleman, Saturday Night at the Mikado Massage が収録されていない。 韓国作品チェ・ジェフン『七つの猫の眼』 チョン・ユジョン『7年の夜』 ベスト3は日本の作品、フランス語圏の古典的作品、アメリカの最新の作品が争うという面白いことになった。1位の栄誉に輝いたのは島田荘司『奇想、天を動かす』である。島田荘司作品は台湾や中国では翻訳がかなり進んでいるが、韓国ではまだ8作品が翻訳出版されたのみである。『本格ミステリー・ワールド2012』によれば、近いうちに島田荘司の韓国での初のサイン会が行われる予定だという。今後、韓国でも島田荘司の人気が上がっていくかもしれない。 ジョン・ハート『ラスト・チャイルド』は言わずと知れた、2010年末の日本のミステリランキングを席捲した作品である。『ミステリが読みたい!』で第1位、週刊文春のミステリーベスト10で第1位、『このミステリーがすごい!』で第5位と好成績を収めた。『ラスト・チャイルド』と同じ得票数で第2位につけたジョルジュ・シムノン『死んだギャレ氏』については、寡聞にして日本でどのような評価を受けている作品なのか分からない。韓国ではメグレ初登場から80年を記念して、2011年5月に叢書《メグレシリーズ》の出版が開始された。月2冊刊行で、全75巻が予定されている。 韓国では日本のミステリ小説が年間100タイトルほどのペースで翻訳されている。もっともそれはここ4、5年のことであって、2006年には年間で32タイトルしか翻訳されていなかった。それが2007年には一気に倍以上の72タイトルとなり、2008年には96タイトルと、急激な伸びを見せたのである。かつては日本の最新のミステリ小説の翻訳が多かったが、翻訳数が増えるに従って日本の過去の名作が翻訳されることも多くなった。昨年のランキングでは5位に鮎川哲也『りら荘事件』が入ったが、今年のランキングでは小泉喜美子『弁護側の証人』と連城三紀彦『戻り川心中』がランクインしている。小泉喜美子が翻訳されたことに関しては、日本で2009年に復刊されているというのも大きいだろう。日本の最新作からは、三津田信三『山魔の如き嗤うもの』が第7位にランクインした。 韓国のオリジナル作品では、ト・ジンギ(都振棋)の本格ミステリ小説、闇の弁護士シリーズ第3弾『精神自殺』が第5位にランクインした。ト・ジンギは現役裁判官のミステリ作家で、2010年にデビューして、すでに長編3作品を刊行している。もともとミステリ好きだったが、2009年になってから通勤時間を利用して半年ほどで日本の作品を中心に新たにミステリを100冊以上読破。2009年11月に創作を開始し、2010年6月、短編ミステリ「選択」で『季刊ミステリ』新人賞を受賞してデビューした。愛好する作家に江戸川乱歩、島田荘司、東野圭吾らを挙げている。 第4位にランクインしたカナダのアラン・ブラッドリーは2007年の英国推理作家協会(CWA)デビュー・ダガー賞受賞者。なんと受賞時には70歳だったという(東京創元社公式サイトの紹介記事参照)。第8位にランクインしたドイツのネレ・ノイハウスは2009年にデビューし、早くも「ドイツミステリの女王」と呼ばれている作家(翻訳ミステリー大賞シンジケート記事、酒寄進一「ドイツミステリへの招待状 その2」参照)。ノイハウスの『白雪姫には死んでもらう』は日本では酒寄進一氏の翻訳で刊行される予定。 第6位にエラリー・クイーンの国名シリーズ第2作、『フランス白粉の謎』がランクインした。これは2011年12月に韓国で刊行が始まった叢書《エラリー・クイーン・コレクション》の1冊である。第1シリーズとして国名シリーズ全9作の刊行が予定されており、それ以降も第3シリーズまで順次刊行予定。なお、『フランス白粉の謎』と同時刊行だった『ローマ帽子の謎』はこのランキングでは第16位だった。第9位にランクインした『シャーロック・ホームズのライヴァルたち』は、オースチン・フリーマンやバロネス・オルツィ、ジャック・フットレルらが創造した“ホームズのライヴァルたち”が活躍する短編に、コナン・ドイルの非ホームズ物5編を併せた計30編を収録のアンソロジー。下に収録作の原題(英題)を示しておく。 +『シャーロック・ホームズのライヴァルたち』収録作 英題一覧 - クリックで展開 『シャーロック・ホームズのライヴァルたち』収録作 英題一覧 チョン・テウォン(鄭泰原)編訳。30編収録。 19世紀末~20世紀初頭の“ホームズのライヴァルたち”が活躍する作品を収録。 Sir Arthur Conan Doyle / コナン・ドイルThe Story of the Lost Special The Story of the Jew’s Breast-Plate The Story of the Black Doctor The Story of the Man with the Watches Catherine Louisa Pirkis / C・L・パーキスThe Black Bag Left on a Door-step Arthur Morrison / アーサー・モリスンThe Loss of Sammy Crockett The Case of Mr. Foggatt The Case of the Dixon Torpedo The Stanway Cameo Mystery Grant Allen / グラント・アレンThe Episode of the Mexican Seer The Episode of the Diamond Links Baroness Emmuska Orczy / バロネス・オルツィThe York Mystery The Liverpool Mystery The Brighton Mystery The Edinburgh Mystery The Dublin Mystery Arnold Bennett / アーノルド・ベネットThe Fire of London Clifford Ashdown / クリフォード・アッシュダウン (=オースチン・フリーマン)The Silkworms of Florence The Submarine Boat Jacques Heath Futrelle / ジャック・フットレルThe Problem of ‘Dressing Room A.’ The Missing Necklace The Green-Eyed Monster The Phantom Motor Car The Problem of the Motor-Boat Bret Harte / ブレット・ハートThe Stolen Cigar-Case Ernest William Hornung / E・W・ホーナングThe Ides of March Gentlemen And Players Nine Points of the Law The Return Match The Gift of the Emperor 過去の結果 2010年 하우미스터리 선정, 2010년 올해의 추리소설!!! (2011-02-06)対象:2010年に韓国で刊行されたミステリ小説。韓国オリジナル作品と翻訳作品の両方を含む。 投票参加者:46名。それぞれが順位を付けずに3作品を選ぶ。 結果発表:2011年2月6日 順位 得票数 タイトル 作者 国 年 韓国語タイトル 備考 1位 24票 ユダの窓 ジョン・ディクスン・カー アメリカ 1938年 유다의 창 2位 9票 密室殺人ゲーム王手飛車取り 歌野晶午 日本 2007年 밀실살인게임-왕수비차잡기 9票 名探偵の掟 東野圭吾 日本 1996年 명탐정의 규칙 9票 《闇の弁護士シリーズ》(*仮) ト・ジンギ(都振棋) 韓国 2010年 어둠의 변호사 (1)、(2) 闇の弁護士シリーズ1と2 5位 7票 りら荘事件 鮎川哲也 日本 1958年 리라장 사건 7票 首無の如き祟るもの 三津田信三 日本 2007年 잘린머리처럼 불길한 것 7位 6票 赤い右手 ジョエル・タウンズリー・ロジャーズ アメリカ 1945年 붉은 오른손 邦訳1997年、国書刊行会 8位 5票 極大射程 スティーブン・ハンター アメリカ 1993年 탄착점 邦訳1998年、新潮文庫 9位 4票 そして名探偵は生まれた 歌野晶午 日本 2005年 그리고 명탐정이 태어났다 3編収録 4票 マークスの山 高村薫 日本 1993年 마크스의 산 4票 永遠の仔 天童荒太 日本 1999年 영원의 아이 《闇の弁護士シリーズ》は第1巻『赤い家の殺人』、第2巻『椿姫(ラ・トラヴィアータ)の肖像』が同時刊行だった。投票対象としてシリーズを挙げる人もおり、ここでは得票数が合算されている。 歌野晶午『そして名探偵は生まれた』の韓国版は日本の単行本版(2005年)と同じく「そして名探偵は生まれた」、「生存者、一名」、「館という名の楽園で」の3編を収録。なお、日本で刊行された文庫版(2009年)は「夏の雪、冬のサンバ」が追加されて計4編収録となっている。『生存者、一名』は2000年に、『館という名の楽園で』は2002年に、それぞれ祥伝社の《400円文庫》の1冊として刊行されている。 +12位以下の作品 - クリックで展開 第12位(得票数3) - 2作品 今野敏『果断: 隠蔽捜査2』 キム・ネソン(金来成)『恋文綺譚』 第14位(得票数2) - 10作品 日本作品折原一『冤罪者』 恩田陸『ドミノ』 法月綸太郎『生首に聞いてみろ』 欧米作品ウィリアム・アイリッシュ『黒衣の花嫁』 ドナルド・E・ウェストレイク『ホット・ロック』 ジョン・ディクスン・カー『緑のカプセルの謎』 ジェフリー・ディーヴァー『青い虚空』 タナ・フレンチ『悪意の森』 ニコラス・メイヤー『シャーロック・ホームズ氏の素敵な冒険 ワトスン博士の未発表手記による』 邦訳なし C・J・サンソム Dark Fire(韓) 得票数1 - 24作品 日本作品赤川次郎『三毛猫ホームズの怪談』 有栖川有栖『双頭の悪魔』 池井戸潤『空飛ぶタイヤ』 岡本綺堂『半七捕物帳』(オリジナル編集)収録作:「お文の魂」、「石灯籠」、「津の国屋」、「三河万歳」、「槍突き」、「狐と僧」、「冬の金魚」、「むらさき鯉」、「一つ目小僧」、「かむろ蛇」、「二人女房」 恩田陸『夏の名残りの薔薇』 貴志祐介『狐火の家』 桐野夏生『顔に降りかかる雨』 佐々木譲『廃墟に乞う』 高村薫『李歐』 貫井徳郎『愚行録』 東野圭吾『探偵倶楽部』 東野圭吾『ダイイング・アイ』 宮部みゆき『我らが隣人の犯罪』 横溝正史『女王蜂』 若竹七海『ヴィラ・マグノリアの殺人』 若竹七海『古書店アゼリアの死体』 欧米作品ジョン・ディクスン・カー『不可能犯罪捜査課』 マイクル・コナリー『ナイト・ホークス』 ドロシー・L・セイヤーズ『雲なす証言』 ジェフリー・ディーヴァー『スリーピング・ドール』 ダグラス・プレストン リンカーン・チャイルド『殺人者の陳列棚』 邦訳なし スティーヴン・セイラー Roma Sub Rosa 3 Catilina s Riddle(韓) 韓国作品パク・ウヌ『月と影 1596年イ・スンシン暗殺事件』 ソ・ミエ『待ち遠しい殺人者』 2009年 하우미스터리선정, 2009년 올해의 추리소설! (2010-02-03)対象:2009年に韓国で刊行されたミステリ小説。韓国オリジナル作品と翻訳作品の両方を含む。 投票参加者:36名。それぞれが順位を付けずに3作品を選ぶ。 結果発表:2010年2月3日 順位 得票数 タイトル 作者 国 年 韓国語タイトル 備考 1位 15票 チャイルド44 トム・ロブ・スミス イギリス 2008年 차일드44 邦訳2008年、新潮文庫 2位 9票 シンプル・プラン スコット・スミス アメリカ 1993年 심플 플랜 邦訳1994年、扶桑社ミステリー 3位 8票 生ける屍の死 山口雅也 日本 1989年 살아 있는 시체의 죽음 このミス 89 第8位 4位 6票 京城(けいじょう)探偵録(*仮) ハン・ドンジン(韓東珍) 韓国 2009年 경성탐정록 ホームズ物の(広義の)パスティーシュ 6票 告白 湊かなえ 日本 2008年 고백 6位 5票 魔人(*仮) キム・ネソン(金来成) 韓国 1939年 마인 5票 私が殺した少女 原尞 日本 1989年 내가 죽인 소녀 このミス 89 第1位 8位 4票 曲った蝶番 ジョン・ディクスン・カー アメリカ 1938年 구부러진 경첩 4票 緑は危険 クリスチアナ・ブランド イギリス 1944年 녹색은 위험 10位 3票 松本清張傑作短篇コレクション 上巻 松本清張(宮部みゆき編) 日本 - 마쓰모토 세이초 걸작 단편 컬렉션 (상) 2004年に文春文庫で刊行されたものの翻訳 3票 夜は千の目を持つ ウィリアム・アイリッシュ アメリカ 1945年 밤은 천 개의 눈을 가지고 있다 以前に作った『京城探偵録』の紹介ページ:「1930年代の朝鮮京城を舞台にしたシャーロック・ホームズパスティーシュ『京城探偵録』」 『魔人』の作者のキム・ネソン(金来成)は1935年に日本の探偵雑誌『ぷろふいる』でデビュー。1936年に朝鮮半島に戻ってからは朝鮮語(韓国語)で探偵小説を発表し人気を博した。 宮部みゆき編『松本清張傑作短篇コレクション』上巻の収録作は日本・韓国とも、「或る「小倉日記」伝」、「恐喝者」、「一年半待て」、「地方紙を買う女」、「理外の理」、「削除の復元」、「捜査圏外の条件」、「真贋の森」、「昭和史発掘――二・二六事件」、「追放とレッド・パージ――「日本の黒い霧」より」 +12位以下の作品 - クリックで展開 第12位(得票数2) - 6作品 日本作品今野敏『隠蔽捜査』 島田荘司『斜め屋敷の犯罪』 欧米作品ジョン・ディクスン・カー『カブト虫殺人事件 / ウインター殺人事件』 マイクル・コナリー『ザ・ポエット』 マイクル・コナリー『わが心臓の痛み』 デニス・レヘイン『闇よ、我が手を取りたまえ』 得票数1 - 25作品 日本作品有栖川有栖『46番目の密室』 乾くるみ『イニシエーション・ラブ』 江戸川乱歩『江戸川乱歩全短篇 2』収録作:「湖畔亭事件」、「鬼」、「屋根裏の散歩者」、「何者」、「月と手袋」、「堀越捜査一課長殿」、「陰獣」 大崎梢『配達あかずきん: 成風堂書店事件メモ』 大沢在昌『新宿鮫』 ※1993年にも翻訳されている 奥田英朗『邪魔』 恩田陸『きのうの世界』 木下半太『悪夢の観覧車』 近藤史恵『サクリファイス』 佐々木譲『警官の血』 津原泰水《ルピナス探偵団シリーズ》(当惑、憂愁) 東野圭吾『どちらかが彼女を殺した』 松本清張『黒い画集』(全3巻) 薬丸岳『天使のナイフ』 若竹七海『死んでも治らない: 大道寺圭の事件簿』 欧米作品ジョン・ディクスン・カー『アラビアンナイトの殺人』 ジョン・ディクスン・カー『ビロードの悪魔』 マイケル・コックス『夜の真義を』 マイケル・シェイボン『ユダヤ警官同盟』 アントニー・バークリー『第二の銃声』 ローレンス・ブロック『獣たちの墓』 ロス・マクドナルド『ウィーチャリー家の女』 邦訳なし ロバート・リテル Legends(韓) 邦訳なし コナン・ドイル(Leslie S. Klinger 編)『新註釈つきシャーロック・ホームズ全集』第2巻 - The New Annotated Sherlock Holmes(2004年)の翻訳『シャーロック・ホームズの帰還』、『シャーロック・ホームズ最後の挨拶』、『シャーロック・ホームズの事件簿』を収録 邦訳なし アーナルデュル・インドリダソン(アイスランド) Röddin(韓国語タイトルを直訳すると『声』)
https://w.atwiki.jp/mystery2ch/pages/43.html
2010年11月5日作成 最終更新:2010年11月6日 ミステリー板のスレッド「ミステリー2002/ベスト10投票場 」より。 対象作品は2001年11月から2002年10月までに発表された国内及び海外の広義のミステリー作品。 投票者は10作品以内で順位をつけて投票してください。コメントなどがあればうれしいです。 1位は10点、2位は9点・・・10位は1点として集計します。 各作品への1行コメント集 国内編/海外編:なし ※引用したレス内での作品名や著者名の誤表記に関しては、特に断りなく訂正している場合がある。 180 :名無しのオプ:03/11/11 13 52 177-179 すみません。本当の最終結果はこうです。 1位 世界は密室でできている。 舞城王太郎 講談社 96点 2位 鏡の中は日曜日 殊能将之 講談社 77点 3位 ルール 古処誠二 集英社 67点 4位 クビシメロマンチスト 西尾維新 講談社 66点 5位 GOTH 乙一 角川書店 48点 6位 半落ち 横山秀夫 講談社 40点 7位 殺人症候群 貫井徳郎 双葉社 37点 8位 アラビアの夜の種族 古川日出男 角川書店 35点 9位 世界の終わり、あるいは始まり 歌野晶午 角川書店 34点 10位 暗いところで待ち合わせ 乙一 幻冬舎 33点 10位 黒と茶の幻想 恩田陸 講談社 33点 12月にミステリー2003/ベスト10投票場をたてます。 【ミスwiki注:実際は立たなかった模様】 (参考 海外作品は、投票者が1名のみだった) 158 :羊バンター:03/01/15 11 30 10個もありませんでしたが投票します。 1:ジェラルド・カーシュ「壜の中の手記」 (ミステリーというより幻想文学でしたがおもしろかった) 2:アントニー・バークリー「レイトンコートの謎」 (デビュー作からすでにこんな変なものを・・・探偵シェリンガムの無軌道ぶりが素敵) 3:バークリー「ウィッチフォード毒殺事件」 (これも変な本でした) 4:バリンジャー「煙で描いた肖像画」 (このプロットトリックは流石。映像にしたらおもしろいのでは) 5:ジル・チャーチル「風の向くまま」 (ジェーン・シリーズに比べると静かで単調。でも主人公の兄妹はかわいいっす)
https://w.atwiki.jp/asianmystery/pages/37.html
2009年11月10日ページ作成、随時更新 2011年9月1日 (2)と(3)を追加、ページ名変更 目次 (1)台湾ミステリの邦訳一覧長編 短編 アジア・ハードボイルド(?) (2)20世紀前半の台湾探偵小説(日本語作品)座光東平 小島泰介 福田昌夫 金関丈夫(かなせき たけお) 葉歩月(よう ほげつ) その他の創作探偵小説 探偵実話 (3)20世紀前半の台湾探偵小説(日本で復刻されている中国語作品)漢文(文言文) 白話文 (1)は邦訳された台湾ミステリのリスト。 (2)と(3)は、現代の日本で容易に購入できるもの、図書館等に行けば容易に読めるものを掲載する。 (1)台湾ミステリの邦訳一覧 長編 藍霄(ランシャウ)『錯誤配置』(講談社 アジア本格リーグ1、2009年9月)(原著刊行2004年) 寵物先生(ミスターペッツ) 『虚擬街頭漂流記(きょぎがいとうひょうりゅうき)』 (文藝春秋、2010年4月)(原著刊行2009年) 第1回(2009年)島田荘司推理小説賞受賞作 短編 余心樂(よ しんらく) 「生死線上」 『有栖川有栖の本格ミステリ・ライブラリー』(角川文庫、2001年8月)(初出:台湾の雑誌『推理雑誌』64号、1990年) 凌徹(リンチェウ) 「幽霊交叉点」 ( 『ミステリーズ!』Vol.29、東京創元社、2008年6月)(初出:台湾の雑誌『MYSTERY』1号、2006年) 寵物先生(ミスターペッツ) 「彷徨えるマーク・ガッソン」 (『ジャーロ』41号、光文社、2011年3月)(邦訳版が初出/中国語版は未発表) アジア・ハードボイルド(?) 台湾の武侠小説作家の古龍(こりゅう)の作品は、小学館文庫では「アジア・ハードボイルド」と銘打たれて刊行されている。 (ここでは小学館文庫から刊行されているもののみを挙げる。古龍の作品はほかにも邦訳が出ている) 『楚留香 蝙蝠伝奇(そりゅうこう こうもりでんき)』(小学館文庫、1998年12月、上中下巻) 『陸小鳳伝奇(りくしょうほう でんき)』(小学館文庫、1999年2月、全1巻) 『辺城浪子(へんじょう ろうし)』(小学館文庫、1999年6月、全4巻) 『陸小鳳伝奇(りくしょうほう でんき)』はのちに早稲田出版より『陸小鳳伝奇1 金鵬王朝(きんほう おうちょう)』(2006年5月)として刊行。続編の『陸小鳳伝奇2 繍花大盗(しゅうか たいとう)』(2006年5月)、『陸小鳳伝奇3 決戦前後』(2006年11月)も刊行された。 (2)20世紀前半の台湾探偵小説(日本語作品) 作家別、年代順。 座光東平 『日本統治期台湾文学集成9 台湾探偵小説集』(緑蔭書房、2002年11月)厳格な家の娘(1923) 人間の裁判(1923) 強い娘(1924) 是耶非耶(1924)(未完) 謎の夫婦情死(1924) 聖僧の庫裡(1924) 露と消ゆる四つの命(1924) 凄い切味の女(1924) 女落語師の死(1924) 天遣を蒙る人(1924) 自縄自縛(1924) 白金坩堝の行衛(中編)(1924-1925) 小島泰介 『日本統治期台湾文学集成7 台湾通俗文学集 一』(緑蔭書房、2002年11月)「屍婚」(1934) 「屍婚」は乱歩や夢野久作を思わせる変格探偵小説の佳作。 福田昌夫 『日本統治期台湾文学集成21 「台湾鉄道」作品集 一』(緑蔭書房、2007年2月)「二将軍の壁画」(1935) 「港町の殺人事件」(1935) 「魔の椅子事件」(1935) 「山は裁く」(1936) 金関丈夫(かなせき たけお) 金関丈夫の探偵小説は以下の2冊ですべて読むことができる。金関丈夫はいくつかペンネームを使ったが、探偵小説は『南風』(蘇文石名義)以外はすべて林熊生(りん ゆうせい)というペンネームで発表した。 林熊生『日本植民地文学精選集38 〔台湾編13〕 船中の殺人/龍山寺の曹老人 第一輯・第二輯』(ゆまに書房、2001年9月)中編「船中の殺人」(1941) 短編「指紋」(1943) 《龍山寺の曹老人》シリーズ「許夫人の金環」(1943) 「光と闇」(1943) 「入船荘事件」(1943) 「幽霊屋敷」(1945) 「百貨店の曹老人」(1945) 金関丈夫『創作集 南の風』(法政大学出版局、1980年6月)《龍山寺の曹老人》シリーズ「許夫人の金環」(1943) 「入船荘事件」(1943) 「幽霊屋敷」(1945) 「謎の男」(1947) 「観音利生記」(1947) 未完長編『南風』(1942-1943)(蘇文石名義で発表。当初はリレー小説として計画されており、執筆された全17回のうち第2回と第4回は立石鉄臣(伴三果名義)が執筆したものである。立石の執筆回は『創作集 南の風』に収録されていない) 短編「DU14放棄顚末」(1959)(※日本で発表した作品) 《龍山寺の曹老人》シリーズ(短編全7編) 収録状況 # タイトル 『日本植民地文学精選集38』 『創作集 南の風』 1 「許夫人の金環」(1943) 〇 〇 2 「光と闇」(1943) 〇 3 「入船荘事件」(1943) 〇 〇 4 「幽霊屋敷」(1945) 〇 〇 5 「百貨店の曹老人」(1945) 〇 6 「謎の男」(1947) 〇 7 「観音利生記」(1947) 〇 葉歩月(よう ほげつ) 『日本統治期台湾文学集成19 葉歩月作品集一』(緑蔭書房、2003年7月)中編「白昼の殺人」(1946) その他の創作探偵小説 『日本統治期台湾文学集成21 「台湾鉄道」作品集 一』(緑蔭書房、2007年2月)臍皮乱舞・大舌宇奈児・無理下大損・正気不女給 リレー小説「連作怪奇探偵小説 木乃伊の口紅」(1934)名前の読みの推定:「へそがわ らんぶ」、「おおした うなる」、「むりした おおぞん」、「まさき ふじょきゅう」 言うまでもなく、江戸川乱歩、大下宇陀児、森下雨村、正木不如丘をもじったものである 『日本統治期台湾文学集成9 台湾探偵小説集』(緑蔭書房、2002年11月)下村四郎「渦巻」(1934) 松浦泉三郎「甲板の妖人」(1935) 河原崎純「呪われた女身」(1935) 渥美順「暁の非常線」(1936) 美川紀行・梶雁金八・渥美順 リレー小説「姿なき犯罪」(1937) 探偵実話 『日本統治期台湾文学集成9 台湾探偵小説集』(緑蔭書房、2002年11月)飯岡秀三士林川血染船(1914) 奇代の兇賊台北城下を騒す(1920) 野田牧泉阿緱のばらばら事件(1933) 枯れた唐辛子の木 ―お岩後家殺し事件―(1933) 芝川武腕の伝蔵(1938) 山下景光亭主に殺された食菜人(1938) 或る変態性欲者の犯罪(1938) 基隆のバラバラ事件(1941) 三谷祥介おつたの死(1941) 小南堂居万久殺し(1942) (3)20世紀前半の台湾探偵小説(日本で復刻されている中国語作品) 漢文(文言文) 『日本統治期台湾文学集成25 台湾漢文通俗小説集 二』(緑蔭書房、2007年2月)魏清徳長編「傾国恨」(1917-1918)(スパイ小説) 短編「歯痕」(1918)(モーリス・ルブランのルパン物『虎の牙』の翻案) 謝雪漁中編「日華英雌伝」(1937-1938) 短編「小学生椿孝一」(1937) 白話文 『日本統治期台湾文学集成25 台湾漢文通俗小説集 二』(緑蔭書房、2007年2月)蔚然(陳蔚然)「他的勝利」(1941) 関連記事 中国ミステリ 読書案内 韓国ミステリ 読書案内 台湾ミステリ紹介 目次へ
https://w.atwiki.jp/asianmystery/pages/247.html
2014年9月3日 Index タイ(1)タイ語作家 (2)英語作家 インドネシア フィリピン ミャンマー インド(1)英語作家 (2)ベンガル語作家 スリランカ タイ (1)タイ語作家 ゴー・バンコク(ワシット警察大将)(โก้ บางกอก [本名 Vasit Dejkunjorn วสิษฐ เดชกุญชร ]、1929- )ゴー・バンコク『最後のパトロール』【上下巻】(野中耕一訳、燦々社、1991年1月) ワシット警察大将『巨象の舌を引き千切れ』【上下巻】(野中耕一訳、燦々社、1998年7月) チャッタワーラック(จัตวาลักษณ์)『二つの時計の謎』(宇戸清治訳、講談社 〈アジア本格リーグ〉2、2009年9月) (2)英語作家 プラ・サラサス(Phra Sarasas) Whom the Gods Deny (1940)『運命の河』(中西武夫、河田清史訳、文林堂双魚房、1942年) 『ミサプウルへの道』(長沼弘毅訳、共立書房、1950年) ポール・アディレックス(Paul Adirex、本名 Pongpol Adireksarn[ ปองพล อดิเรกสาร ]、1942- )『竜王のメコン河』(野中耕一訳、燦々社、2000年7月) 『業火の海 タルタオ島の海賊』(野中耕一訳、燦々社、2001年5月) 『悪魔のダーツ プーケット島の陰謀』(野中耕一訳、燦々社、2003年11月) 『因果応報の終わるまで ミャンマー崩壊作戦』(高橋洋伸訳、文芸社、2004年10月) インドネシア S・マラ・Gd(エス・マラ・ゲーデー)『殺意の架け橋』(柏村彰夫訳、講談社 〈アジア本格リーグ〉5、2010年3月) セノ・グミラ・アジダルマ(Seno Gumira Ajidarma、1958- )短編「あるストリッパーの死」(森山幹弘訳) 短編「殺しのクロンチョン」(森山幹弘訳)どちらもセノ・グミラ・アジダルマ『セノ・グミラ・アジダルマ短篇集』(柏村彰夫、森山幹弘訳、めこん 〈アジアの現代文学〉18、2014年)に収録。 フィリピン ミゲル・シフーコ(Miguel Syjuco、1976- )[フィリピン出身、カナダ在住の英語作家]『イルストラード』(中野学而訳、白水社 エクス・リブリス、2011年6月) おまけ【2017年12月13日追加】 フィリピンの長編小説の邦訳(スペイン語作品/英語作品/フィリピン語作品 混在) ホセ・リサール『ノリ・メ・タンヘレ わが祖国に捧げる』(井村文化事業社〈フィリピン双書1〉、1976年) ステヴァン・ハヴェリャーナ『暁を見ずに』(井村文化事業社〈フィリピン双書2〉、1976年) ホセ・リサール『反逆・暴力・革命 エル・フィリブステリスモ』(井村文化事業社〈フィリピン双書3〉、1976年) カルロス・ブロサン『我が心のアメリカ フィリピン人移民の話』(井村文化事業社〈東南アジアブックス〉、1984年) エドガルド・M・レイエス『マニラ 光る爪』(めこん〈アジアの現代文学4〉、1981年) ニック・ホワキン『二つのヘソを持った女』(めこん〈アジアの現代文学9〉、1988年) ルアールハティ・バウティスタ『七〇年代』(めこん〈アジアの現代文学12〉、1993年) F・ショニール・ホセ『仮面の群れ』(めこん〈F・ショニール・ホセ選集1〉、1984年) F・ショニール・ホセ『民衆』上下巻(めこん〈F・ショニール・ホセ選集2, 3〉、1991年) リワイワイ・A・アルセオ『レイナ川の家』(段々社〈現代アジアの女性作家秀作シリーズ〉、1990年) アマド・V・ヘルナンデス『鰐の涙』(大同生命国際文化基金〈アジアの現代文芸 フィリピン1〉、1997年) ミャンマー 「ミャンマーのホームズ、《名探偵サンシャー》シリーズの邦訳一覧」を参照のこと。 インド (1)英語作家 ヴィカース・スワループ(ヴィカス・スワラップ)(Vikas Swarup、1963- )ヴィカス・スワラップ『ぼくと1ルピーの神様』(子安亜弥訳、ランダムハウス講談社、2006年9月 / ランダムハウス講談社、2009年2月)文庫版(2009年2月刊)は重版時に著者名表記が「ヴィカス・スワラップ」から「ヴィカース・スワループ」に変更されており、出版元も名称が武田ランダムハウスジャパンに変わっている。 ヴィカース・スワループ『6人の容疑者』【上下巻】(子安亜弥訳、武田ランダムハウスジャパン、2010年9月 / 武田ランダムハウスジャパン RHブックス・プラス、2012年8月) カルパナ・スワミナタン(Kalpana Swaminathan、1956- )『第三面の殺人』(波多野健訳、講談社 〈アジア本格リーグ〉6、2010年6月) サニー・シン(Sunny Singh、1969- )短編「待つ人」(武藤崇恵訳、『ハヤカワミステリマガジン』2012年2月号、特集:アジア・ミステリへの招待)初出は米国『EQMM』2011年5月号の「Passport to Crime」コーナー(原題 The Wait)。 作者のサニー・シンが自身のブログの2012年4月24日の記事"The Wait Notes From Behind the Storyline"で『ハヤカワミステリマガジン』掲載の日本語訳に言及している。 【以下、インドの英語作家による少年少女向けミステリ】 アルプ・クマル・ダッタ(Arup Kumar Dutta、1946- )『密猟者を追え』(佑学社、1986年8月) 『盲目の目撃者』(佑学社、1987年3月) - 原著1983年、原題 The Blind Witness アンソロジー(英語)『トラの歯のネックレス インド現代児童文学ミステリー短編集』(鈴木千歳編、ぬぷん児童図書出版、1998年9月) - 原著1989年「急カーブの謎」 スレーカ・パナンディケール 「ジルミル・タイムズがない」 ニリマ・シンハ 「木の穴のひみつ」 ラーマチャンドラ・K・ムルティ 「消えた領収書」 ディーパ・アガルワル 「幸せをよぶサンゴの指輪」 スワプナ・ダッタ 「トラの歯のネックレス」 マノラマ・ジャファー 「コーラ二箱」 イラ・サクセナ 「密室の音楽」 シグルン・O・シュリーヴァスタヴァ 「透明泥棒」 ニタ・ベリー 「おかしな音」 ギルジャ・ラニ・アスターナ 「サフランの谷で」 マノラマ・ジャファー 「ブルーファイルを追いかけろ!」 イラ・サクセナ 『トラの歯のネックレス インド現代児童文学ミステリー短編集』は、インド児童作家・イラストレーター協会(Association of Writers and Illustrators for Children、AWIC、1981年設立)の会員が書いた1989年出版の4冊のミステリアンソロジー(英語)から日本の子供たちにも分かりやすい作品を選んだもの。10作家の12作品を収録(マノラマ・ジャファーとイラ・サクセナの作品がそれぞれ2編採られている)。 (2)ベンガル語作家 サタジット・レイ(Satyajit Ray、1921-1992)名探偵フェルダーシリーズ『黄金の城塞』(西岡直樹訳、くもん出版 くもんの海外児童文学シリーズ、1991年11月) - 原著1971年 『消えた象神(ガネーシャ)』(西岡直樹訳、くもん出版 くもんの海外児童文学シリーズ、1993年4月) - 原著1976年 スリランカ ミトラン・ソマスンドゥルム(Mithran Somasundrum、1967- )※英語作家短編「計算機」(富永和子訳、『ハヤカワミステリマガジン』2012年2月号、特集:アジア・ミステリへの招待)初出は米国『Alfred Hitchcock s Mystery Magazine』2011年5月号(原題 The Calculator)。 1967年、スリランカのコロンボ生まれ。3年後に両親とともにイギリスに移住し、ロンドンで育つ。1994年にタイに移住し、その後はタイの大学で教鞭を執る。『ハヤカワミステリマガジン』ではタイの小説家として紹介されているが、この人物の国籍やアイデンティティーについてはよく分からない。 福井大学工学部で助手(1999年度~2000年度)を務めていたこともあり、日本を舞台にした短編「Going Home」も書いている。 ソマスンドゥルム(Somasundrum சோமசுந்தரம்)はタミル系の人物に多い姓(名?)のようなので、おそらく民族的にはタミル系かと思われる。 「1967年にスリランカで生まれ、3年後に両親とともにイギリスに移住した」という情報のソースはCharles Sarvan『Sri Lanka Literary Essays Sketches』。この書籍で扱われているということは、スリランカの小説家として扱ってもいいのかもしれない。 名前のタイ語表記 มิทราน โซมาซันดรัม、タミル語表記は மித்ரன் சோமசுந்தரம் か? 関連ページ 北欧ミステリ邦訳一覧 南欧ミステリ邦訳一覧 ドイツ語圏ミステリ邦訳一覧 オランダ語圏ミステリ邦訳一覧 ロシア・中東欧ミステリ邦訳一覧 中南米ミステリ邦訳一覧 東アジアミステリ邦訳一覧 中東ミステリ邦訳一覧 アフリカミステリ邦訳一覧 非英語圏ミステリ各種リスト
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/39498.html
登録日:2018/05/15 Tue 00 25 33 更新日:2024/09/21 Sat 13 42 13NEW! 所要時間:約 15 分で読めます ▽タグ一覧 アリバイ オカルト サスペンス ジャンル トリック ミステリー 刑事 刑事ドラマ 創作 密室 小説 怪盗 探偵 探偵小説 推理小説 推理漫画 日常の謎 殺人事件 読者への挑戦状 ミステリーとは、フィクションのジャンルの一つ。 「作中で何かしらの謎が提示され、それを解き明かす」という形式の作品。 一般的には「推理小説」のことを指すが、一般名詞としては「神秘」「不思議」「秘密」などの意味もある単語でもある。 その複数の意味の中で、秘密=謎を追求する推理小説のことを特にミステリーと呼んでいるのであり、推理小説以外を指すこともある。 だからいきなりUMAや宇宙人が出てきたりしても「こんなのミステリーじゃない!」って叫ぶと恥ずかしいぞ! 例えば少女漫画誌『ミステリー』は90年代前半頃までは心霊ものが中心であったし、 学研のオカルト雑誌『ムー』は今も昔も「ミステリーマガジン」を標榜している。 あと小説とは言ったが、当然小説以外の媒体・ジャンルでのミステリー作品の展開も当然ありうる。 なお、「ミステリー」「ミステリ」「ミステリィ」のどれを用いるかは作家によって異なる。 どうでもよく見えるが、上記の通り広い意味の中から「推理」に絞る意図もあってこだわる人にはすごく大事な要素らしい。どれを使うか迷ったら無難なのは「その作者の表現に合わせる」というところか。 この記事では一番一般的だろう「ミステリー」を中心に用いる。 概要 元祖はエドガー・アラン・ポーの「モルグ街の殺人」。 その後、コナン・ドイルの「シャーロック・ホームズシリーズ」で「ミステリー」というジャンルの雛形が出来上がり、以降爆発的に普及していくことになる。 主に殺人事件をはじめとする事件が発生し、それを探偵役が情報を集めていくことで推理を行い、犯人を暴き出す、というのが定番のスタイル。 ミステリーをどのように楽しむか? 別にフィクションの楽しみ方なんて人それぞれで構わないのだが、ミステリーに関して言えば大体2系統に分類されるのではないだろうか。 探偵になり切り、作中で起きた事件を真剣に考える人 事件を「作者からの挑戦状」と受け取り、解答編に進む前に自分の頭で事件の真相にたどり着くことを目的にしている人。 このタイプでも読み進めるのを止めてまでは考えない人もいれば、自分なりの解答が出せるまで先に読み進めない人まで様々。 極端な人では「答えを出せなければ負け」と考え、絶対に解答編を読まないなんて人も存在する。 あくまでフィクションとして楽しみ、真剣には謎解きに挑まない人 物語を物語として読み進み、事件の真相を自分の頭で考えないタイプの人。 「奇想天外なトリック」や「事件の裏側の心理描写」などが好きなミステリーファンであり、「自分の頭で事件について考える」ということはあまりしない。 また解答編の前に全ての手がかりが開示される(=読者が真相を推理できる)ことを必ずしも求めない傾向にある。 この2系統の違いとしては、ネタバレに対するスタンスが挙げられる。 前者のタイプの人は、「ネタバレ絶対お断り。自分の頭で考えないと意味がない」と言うのに対し、 後者は「どうしてこの結末に至ったのかの過程を見るのが楽しい」など、比較的ネタバレに寛容である。 このタイプの極端な例として、聖☆おにいさんのイエスは、「ミステリーを最後から読む」という衝撃的な読書スタイルでブッダを絶句させている(父さん(全知全能の方)がこの世の終末をガンガンネタバレ(預言)してくるのでネタバレに寛容になったとのこと)。 ただし、人からではなく物語でそれを知りたい・物語を十全に楽しめなくなるなど、後者でもネタバレを嫌う人は多いので一様なものとして考えないこと。 そもそも所かまわずネタバレをまき散らす行為自体褒められたものではないので、 相手がネタバレを許容できる人だとハッキリしない限りは下手に事件の真相を語ることは控えた方がいいだろう。 ちなみにどちらにも属さない変わり種の例として、例えば『魔人探偵脳噛ネウロ』の主人公桂木弥子は、 読み切り版のみ「ミステリーの解答編だけ読んで事件を解決した気になる」という変な趣味を持っていた。 ミステリーとサスペンスの違い どちらも類似したジャンルであるためしばしば混同されるし、明確に使い分けるのも難しい。 一応、大まかな違いとしては以下のようなものになる。 ミステリー 「作中で明示された謎を作中人物が解き明かす」ことに骨子が置かれ、それを中心に肉付けがされた作品。 あくまで肝は事件そのものであり、登場人物はそれを彩るサブの存在。 サスペンス 「事件をいかに解決するか」よりも「事件を前にして不安と恐怖に晒される人間心理」を描くことがメインの作品。 多くは、読者・視聴者に最初から事件の真相や犯人は明示されており、登場人物がいかに真相にたどり着こうとするかを楽しむ作品である。 ネタバレを食らったミステリーはこちらに移行する場合が多い。 なお、「探偵小説」と「推理小説」は元々は全く同じものだった。 だが、「偵」の字が常用漢字から外されてしまい「探偵小説」という単語が使いにくくなってしまったので、 それを解決するために作られて広まったのが「推理小説」という呼称である。 昔の探偵小説は非常に幅広い概念を内包しており、推理がメインではないSF・ファンタジー・怪奇ものが「探偵小説」と呼ばれることもしばしばあった。 先に名前の出た『魔人探偵脳噛ネウロ』を例に挙げれば、同作は「探偵が大活躍する探偵もの」ではあるが、「推理・ミステリーを主軸とする探偵ものではない」とされている。 ミステリー用語 トリック 犯行そのもの、あるいは犯行を行ったことを隠蔽するための計略。推理創作の肝。 これを解かねば始まらない。「トリックだ!」と叫べばいいのはミスター・サタンだけです 死んだはずの元部下が生きていたのも「残念だったな、トリックだよ」 アリバイ(alibi) 「不在証明」という意味であり、ラテン語のalius ibi(他の場所に)に由来する。 犯行当時、その人物が犯行現場に存在していなかった、という証明。 これを直接証明することは難しいため、「同一人物が同時に2箇所に存在することはできない」という原理を利用して、 「その時刻に犯行現場以外の場所に存在していた」という形で示すことになるのが基本。 そして「アリバイがある」人には現場にいなかったのだからその犯行はできないと証明される。 逆に狡猾な犯人ならば自分にアリバイがあるように誤魔化すはずなので、それをいかに崩すか、ということが探偵役の仕事になる。 「やたらしっかりとアリバイが証明できる人間は怪しい」はミステリーのお約束。 普通の人間に都合よく出来たアリバイがあることは珍しいうえ、そんなに詳細に自分の行動を覚えていない。 人が殺されるのは夜間が多いし、夜間はあまり出歩かず一人か、あって家族と一緒ぐらいのことが殆どなので猶更である。 また容疑者ほぼ全員にアリバイがないのに対して、一人だけ完璧なアリバイがあると逆に怪しまれることも(これはメタ、劇中両方である)。 なので、容疑者全員にアリバイが成立する状況でトリックを実行する、メタな面なら後述の倒叙ミステリーにするなど工夫も必要。 見立て殺人 殺害現場を特定のシチュエーションに見立てるという猟奇的犯行。 例えば地元に伝わっている伝説に見立てて殺す、というのはよくあるパターン。 アガサ・クリスティーよろしく童謡や童話に見立てるのもポピュラーである。 本当に狂った犯人が何の意味もなく見立て殺人を行う、というのは稀で、 大抵は「理解できる相手にだけ向けたメッセージ(脅迫)」だったり、「使用したトリックや思いがけず生じたミスを誤魔化すための工作」であることが多い。 密室 閉ざされた事件現場。 いかにして犯人はこの不可解な状況を作り上げたか?という問いかけ。 現代物では「むっ、これは密室殺人!」「警部、オートロックだから当たり前です」なんてギャグもありがち。 ダイイングメッセージ 殺人事件の被害者が死の間際に残したメッセージ。血で書かれていた場合は血文字と言う事もある。 犯人の名前、もしくは犯人に繋がる何かを記している場合が多い。 ミステリーでは、後から現場に戻ってきた犯人に隠滅されないためなどの理由で、少し捻った暗号のような形で残されている事が多いが、 あまりに難しくしすぎると読者から「死の間際の人間がそんな複雑なメッセージ思いつくか」と突っ込まれることがある。 そのため、少し捻ったり凝ったダイイングメッセージを登場させる場合は、それ相応の死に方にさせている場合が多い。 ……その分、エグイ死に方も少なくないが(即死ではないが、確実に死ぬであろう状況である場合が多いため)。 ワトソン役 探偵の助手役であり、読者の代弁者でもある。「シャーロック・ホームズ」シリーズでホームズの助手役を務めたワトソンが由来。 常識的な目線から不可能犯罪のシチュエーションを観察し、「こういう謎がある」ことを読者に示すのが役割。 奇抜な発想で解決に至る探偵役と読者の橋渡しをする重要なポジションだが、意外と登場しないミステリーも多い。 キャラの種類としては割と幅広く、「探偵を目立たせるための無能な引き立て役」といったコメディリリーフから、「探偵と同等の頭脳を持つ切れ者」というような優秀な相棒まで様々。また、「探偵の苦手な分野や疎い面を上手くカバーする良きサポーター」といった感じの役割も比較的多い。 近年は頭脳派の探偵役に代わりワトソン役がアクション面を受け持つこともままある。 安楽椅子探偵 アームチェアディテクティブ。 現場に出向かず、(安楽椅子に座りながら)聞いた情報だけで事件を解決してしまう探偵。 普段から安楽椅子探偵タイプの者や要所要所で安楽椅子探偵状態で推理する者もいれば、 後述する名探偵コナンの工藤新一のように「(コナンとして)本人は現場にいるが、(新一としては)作中人物的には安楽椅子探偵」という変則的なパターンもある。 ミスリード 「誤導」、すなわち正解ではない解答。犯人が用意したものか、作者が用意したものかに大別できる。 上手く読者がミスリードに引っかかってくれたら、作者からすると万々歳である。 逆に巻が分かれている作品で後者を読者に「後付け」などと思われたらミスリードとしては失敗である。 ミッシングリンク 本来ならば繋がりがあるように見えない一連の犯行に実は存在する「失われた繋がり」。 一見無差別犯罪だが、ミッシングリンクに気付くことで犯人の動機がわかる構造になっている。 例を挙げると『金田一少年の事件簿』などは、実は今回の事件の被害者は過去に起きたある事件の関係者だった!ということが大半である。 フーダニット 「Who done it?」。「誰がそれをやったか?」 ミステリーの推理としては最も基本的な解答。ミステリー初心者なら、まずこれを当てられれば上等だろう。 ただし、複数犯だったりすると、組み合わせを考えなければならなくなるので、難易度は激増する。その最たる例が 被害者と探偵以外のほぼ全ての登場人物が共犯 という某古典の名作だろう(ネタバレ防止のため作品名は伏せる)。 ハウダニット 「How done it?」。「どうやってそれをやったか?」 これを当てられればミステリー読者としては一級品。 誰でもできる様なトリックだと真似されると危ない、かと言ってピタゴラスイッチ並みに複雑なトリックだと「できるかこんなもん!」と突っ込まれるのが悩みどころ。 ホワイダニット 「Why done it?」。「なぜそれをやったか?」 犯行を犯した動機であり、最も当てるのが難しい要素と言える。 というより、解答編でようやく動機にまつわる裏事情が語られることが多く、そのような場合出題編では情報不足で推理不可能である。 一応ヒントが出ていることは多いものの、これが分かる=犯人やその足取りが分かることが多いため、やはり実質推理不可能なことが多い。 あんまり狂った動機であるとそこだけ突っ込まれる事が多い。 クローズドサークル 外部から孤立し、内部からの脱出も外からの侵入も不可能な環境。 「嵐の孤島」と「雪の山荘」が二大クローズドサークル。 「警察などの科学的捜査を遮断し、名探偵の活躍の場を作る」 「科学捜査では一発でバレる大味なトリックも使用可能」 「殺人犯と一緒に孤立させることで恐怖感を煽る」 「逃走できないため、同じ舞台での連続犯行に違和感がない」 「情報を限定させることで正しく推理出来るようにする」 「余計な登場人物を乱入させない」 などの効果がある。 特に最後が重要で、閉じた環境……要は登場人物が限定されていれば良い。そうでなければ外部犯も考慮して推理しないとならなくなる。 もちろん例外も多いが、こうしなければ提供する情報に穴が多くなるため、 いくらでも推理出来てしまう事態に陥ったり、『それが許されるなら何でも有りじゃないか』ってことになりやすい。 ミステリーのお約束「クルーザーが出てきたら爆破されるものと思え」「橋が出てきたら落ちるものと思え」。 21世紀現代を舞台とした作品だと電話線を切ったところで携帯電話であっさり警察に電話されたり、 ヘリコプターやらなんやらですぐに救助が来れたり、といった現実的な理由でクローズドサークルを作るのが困難となっているため、そういった手段すら封じる結構捻ったものが多くなっている。 叙述トリック 別名「信頼できない語り手」。 本来物語の地の文というものは、神の視点の三人称であろうと作中人物視点の一人称であろうと基本的に嘘は無く真実を伝えているはずだが、その基本ルールを逆手に取ったもの。 「嘘はついていないが、真実も伝えていない」 「重要な事実に対し読者の誤認を誘う文章構成になっている(もしくは語り手自身が誤認しており正しい認識を読者に伝えられていない)」 といったギミックで読者を騙す。 ある意味では発想一本勝負であり、短編・単発長編向き。 また嫌いな人はとことん嫌いな存在でもあり、読者どころか作家の間でも賛否両論。 例えば後述のヴァン・ダインの二十則では第2則(*1)で叙述トリックが否定されている。 倒叙ミステリー 最初から犯人がわかっており、いかに探偵が犯人の完全犯罪を切り崩していくか、に焦点があてられたもの。 『刑事コロンボ』及び、コロンボに影響を受けた『古畑任三郎』が有名。「倒叙ミステリー」という言葉を知らなかったために「コロンボ方式」「古畑方式」と呼んでた人も多いのでは? 古典 ミステリーの中でも古い分類の作品。 どこまでを古典と呼ぶかはハッキリしていないが、とりあえずシャーロック・ホームズやエルキュール・ポアロが古典に入るのは異論はないだろう。 これからミステリーを書こうと思っているなら、「古典の名作」と呼ばれる作品ぐらいは目を通した方がいい。 意図的でなくても古典と被るトリックを使ってしまったら「お前古典すら読んでないのかよ」と非難されても仕方ない。 逆に古典的なトリックを上手く近代の舞台に落とし込めれば読者の称賛を浴びるであろう(この際、トリックは古典的である事を明かしておくといい)。 本格 ミステリーの原点。近代までは境界のはっきりしていなかったSFや怪奇小説などの隣接ジャンルからはっきりと独立した、 作中で提示された情報だけで読者にも解けるが、簡単には解けないトリックを売りにしたジャンル。 後述の社会派やハードボイルドに押されて一度衰退した後に奇抜なトリックで原点回帰を目指した「新本格」というジャンルも。 社会派推理小説 犯人・トリック解明をしつつも、「犯人の動機」・「事件の背景」・「作品のリアリティ」等を主眼に置いたもので、ホワイダニットに重点を置いた作品とも言える。 この単語を定着させたとされる松本清張や、ファンタジー・ホラー等も手掛ける宮部みゆき、『探偵ガリレオ』シリーズ等の東野圭吾が第一人者とされている。 警察もの 刑事を主人公としたミステリー作品。少し範囲を狭めて「刑事もの」とも。 探偵とは違い、自然な形で主人公を事件に関わらせる事が出来るのが特徴。作風によっては、警察内部の闇や社会問題に触れられる事もある。 鑑識、法医学研究員、検視官が主人公となる場合もあり、同じ警察官でも階級によって事件への関与の仕方が大きく違ってくる。 法廷もの 弁護士や検察官を主人公とした作品。裁判官?前者二つに比べるとかなり少ない。 裁判や司法体制などがテーマになりやすく、弁護士主人公なら検察官、検察官主人公なら弁護士がライバルとして立ちはだかる事もある。 弁護士が主人公の場合は、刑事事件の冤罪で捕まった被告人の弁護を引き受け、無罪を立証しつつ事件の真相と真犯人を暴くというスタイルが多い。 本当に罪を犯していてほぼ有罪確定の人を弁護する展開はそれと比べると少な目。 ハードボイルド ミステリーの一ジャンルだが、思索型の探偵ではなく行動派・肉体派の探偵が活躍するタイプ。 複雑なトリックを解き明かすよりも、探偵役のアクションや生き様などが重視されている。 多くの作品は「暴力・セックス・ドラッグ」が登場する退廃的な作風なのが特徴。 日常の謎 殺人や誘拐など重大な犯罪ではなく、実際にありそうな身近で起きる謎を解く過程を描く。人を殺さなくても話を進展出来るためライトノベル・ライト文芸と相性が良い。 氷の凶器 使ってはいけないお約束トリックの一つ。 「なぜ凶器が見つからなかったか?」→「氷で凶器を作ったから溶けてしまったんだよ!」はあまりに使い古され過ぎていて読者からの受けは芳しくない。 ミスリードとしてはともかく、どうしても解決編として使うなら、何かしら一ひねりは欲しい。 同様のものに「ワイヤートリックによる密室」「双子の入れ替わり」などが挙げられる。 別に禁じ手というわけではないが、やはり使うなら何かしらの工夫はいるだろう。 ちなみに、リアルでは氷の凶器を用意して犯行に及んだ場合、犯行の計画性と隠蔽目的が重大であると判断され、普通の凶器を使った場合よりも遥かに罪が重くなる可能性が高いらしい。 ピタゴラスイッチ こちらも使ってはいけないお約束トリックの一つ。 物理学・化学・機械工学の知識を用いた巧妙なカラクリよるトリックの事。『本陣殺人事件』が代表的。 その殆どが机上の空論であり、無駄に手が込んでいるうえに回りくどかったりするのでミステリー読者からの受けは良くない。 尤も模倣犯を生み出さないようにあえてこうしているという意図がある。 こちらも禁じ手ではないが、上記の氷の凶器以上に工夫がいる…というより作風の段階から合うか合わないかが決まってることも。 利き手・利き腕 例えば右利きの人で「え?コップは左手で持つけど」「腕時計は右手につけているけど」と思っていたとしても、 ミステリーでは多くの場面で様々な要素から利き手・利き腕を確定する場面が出てくる。 現実は現実として、推理の材料としてありがたく受け入れておこう。 ノックスの十戒とヴァン・ダインの二十則 ミステリーの「お約束」をわかりやすくまとめたもの。 極端な話 「犯人が終盤から登場した中国人であり、未知の秘薬を使い換気口から死体を密室に送り込むことが可能だった…という真相を探偵が突如超能力を使って明らかにした」 なんてオチはダメというもの。 別に遵守しなければならないということはないが、 今の時代でも参考になる要素があるので、ミステリーを書こうと思っているなら一度読んでみるのもいいだろう。 チャンドラーの九命題 上二つほど知名度がない(作家としての知名度はともかく)が、同様に「お約束」を並べてみたもの。 ハードボイルドの人だけあって「暴力的冒険談」を認めているなど比較的緩めだが、本格的でないというわけではない。 なお、原文では十二命題あるという説もある。 読者への挑戦状 特にロジックを重視する作品で挿入されることが多いもの。 多くは「解明に必要な必要な情報は全て出揃った」という作家からのお知らせであり、解いてみてみろ!という挑発でもある。 ぜひ自分の推理力を試してみてはいかが? トンデモトリックの隠れ蓑だったり、読者への挑戦状内に罠を入れていることも稀によくあるので注意。 パズル・ストーリー 実際あり得るかどうかは二の次にして、謎解きを重点に置いた推理問題。 日本では「ウミガメのスープ」が代表的。 アンチ・ミステリー 分類上はミステリーのはずなのだが分類不能のジャンル。 狭義では日本三大奇書こと『ドグラ・マグラ』『黒死館殺人事件』『虚無への供物』の三作品のこと。 四冊目として『匣の中の失楽』が上がることもある。五冊目の候補が語られることもあるが、ほぼ確定していない。 バカミス 理解不能な動機、壮大過ぎるトリック、現実を逸脱した世界観、斜め上の犯人像、超展開のプロットなどなど、真相で笑うしかない要素を含む作品。 ゲームにおける「バカゲー」と同じで、意図的にネタに走って書いたのもあれば、作者は大真面目に書いたのに発想がぶっ飛び過ぎてバカミスになるものもある。 人によってはトンデモ・クソミス・壁本・地雷となるジャンル。 それでもそのバカさを追い続ける読者もいるのである。 イヤミス 嫌なミステリー。簡単に言えば後味の悪い、胸糞の悪い作品。 いじめ・離別・家庭崩壊など、真面目に生きてきたはずの人間がドロドロとした不幸に巻き込まれていくパターンが典型的。 普通の本格ミステリーだけでなく、日常の謎やサスペンスで見かけることも多い。 湊かなえの『告白』を代表として女性作家が得意とする傾向にあるが、もちろん絶対ではない。 SFミステリー(特殊設定) SFであり、ミステリーというジャンル。 近年においては80年代から活動の西澤保彦に始まり、90年代~00年代のファンタジー・SF系ライトノベルやいわゆるファウスト系ミステリの薫陶を受けた世代が書き手になったことで数多くの作品が出ており、ファンタジーものと併せて「特殊設定」というジャンル分けが普及している。 SFならではのガジェットを用いることが可能なのが特徴だが、流石に「何でもアリ」だとミステリーとして成立しないので、「このガジェットには何ができて何ができないのか」を詳細に決めておく必要がある。 ……ぶっちゃけミステリー一本のために、世界観から練り直す必要があるので、書く難易度も読む難易度もかなり高い。それだけに、全てが上手くかみ合えば傑作になり得るが。 中には、 タイムテレビで未来から自分の行動を監視されていることを前提に、いかに正当防衛に見せかけて殺すか腐心する 倒叙物なんて変わり種も。 有名なミステリー作家 海外編 エドガー・アラン・ポー ご存じミステリーの元祖。 どちらかというと、怪奇小説家と言った方が作風としては近いかもしれない。 詩や評論のジャンルでの功績も多い文学上の巨人の一人。 モルグ街の殺人 その他オーギュスト・デュパンシリーズ 黒猫 早すぎた埋葬 コナン・ドイル 世界一有名な名探偵の生みの親。イギリスのスコットランド出身で医者でもあった。 探偵小説という形式を確立した偉大な作家だが、実はオカルトに傾倒していた意外な一面も…… シャーロック・ホームズシリーズ モーリス・ルブラン 探偵と対を為すかのような大犯罪者「アルセーヌ・ルパン」を生み出したことで知られるフランスの代表的古典作家。 ルパンが犯罪を解決するパターンの小説も何作か発表している。 アルセーヌ・ルパンシリーズ バロネス・オルツィ 安楽椅子探偵や女性警官の主人公の元祖を生んだ女流作家。歴史ロマン「紅はこべ」でも知られる。 ハンガリー出身のイギリス人で本名が超長い。 隅の老人シリーズ レディ・モリーシリーズ アガサ・クリスティ 「見立て殺人」「ミッシングリンク」「叙述トリック」など様々なトリックを活用したイギリスの女流作家。 他にも軽めの冒険・スパイミステリやミステリー戯曲、別名義での女性向け小説等も手掛けており、考古学者との再婚後には古代エジプト小説を描いた。 なんとリアルに失踪騒動を起こした事でも有名だが(ドイルら先輩作家もコメントを寄せたそうな)、本人はその事件について「一時的な記憶喪失だった」とのみ語り、詳細について生涯説明することはなかった。 エルキュール・ポアロシリーズABC殺人事件 ミス・マープルシリーズ そして誰もいなくなった エラリー・クイーン 自身と同じ名を冠した探偵を活躍させる「エラリー・クイーンシリーズ」が有名なアメリカの作家。 ちなみに従兄弟二人組の連名。「バーナビー・ロス」と名乗ってることもある。他の作家に名義貸しすることも。 執拗なロジックや読者への挑戦状が特徴とされるが、攻めた作品も結構ある。 その作風から、ミステリーにつきものの問題が「後期クイーン的問題」と呼ばれて議論されている。 これは主に「(読者には「手がかりが出揃ったことを告げる『読者への挑戦状』を信じる」という手段があるが)作中の探偵は、未知の情報や偽の手がかりや隠れた黒幕が一切存在しないことをどうやって確信・証明すればいいのか」というもの。 エラリー・クイーンシリーズ ドルリー・レーンシリーズ F・W・クロフツ 地味な捜査を延々続ける作風が特徴のイギリス作家。 地味とはいえ倒叙もの、アリバイ崩し、密室崩しなど中身は本格的。 フレンチ警部シリーズ G・K・チェスタトン 捻った逆説やトリックを駆使したミステリーを残したイギリスの作家。 代表探偵のブラウン神父は世界三大名探偵に数えられることも。 保守系批評家としても知られ、創作にも民族主義的な思想が強いのでやや人を選ぶ。 ブラウン神父シリーズ ジョン・ディクスン・カー/カーター・ディクスン 怪奇仕立ての作品や密室を始めとしたトリック系作品が特徴のアメリカの作家。でも舞台はヨーロッパ多め。 くだらないトリックも多いことは内緒。 歴史ミステリーも得意。 アンリ・バンコランシリーズ ヘンリ・メリヴェール卿シリーズ ギデオン・フェル博士シリーズ アントニー・バークリー 多重解決ものや探偵の誤謬、犯罪者心理小説など定型を崩しつつの作品を得意としたイギリス作家。 「フランシス・アイルズ」名義では倒叙ものを書いている。 ロジャー・シェリンガムシリーズ アンブローズ・チタウィックシリーズ S・S・ヴァン・ダイン 美術評論の休職中に暇つぶしにミステリー書いたら成功しちゃったアメリカ作家。 二十則のような厳格な批評精神や無駄知識が増える衒学趣味が特徴。 作品の半分くらいが微妙扱いなのは内緒。 ファイロ・ヴァンスシリーズ レイモンド・チャンドラー 文学性すら感じられる巧妙な文体とイメージを持つハードボイルドの代表者。 ミステリー以外でも村上春樹なんかに好かれている。 フィリップ・マーロウシリーズ ダシール・ハメット 本物の元探偵にして、その経験をミステリーの中に叩きこんだハードボイルドの代表者。 某掲示板のミステリー板における「名無しのオプ」の元ネタ。 コンチネンタル・オプシリーズ サム・スペードシーズ ロス・マクドナルド 上二人とまとめてハードボイルド元祖御三家とか言われてる作家。9割がたの話は家庭問題。 ハードボイルド系では珍しく、意外性にも優れる。 リュウ・アーチャーシリーズ アイザック・アシモフ SF作家として知られるアシモフだが、意外なほど本格ミステリーも書いている。 安楽椅子探偵の代表格「給仕ヘンリー」が活躍する「黒後家蜘蛛の会」が有名。 またロボットが登場する作品でもミステリー染みたものも。 イライジャ・ベイリとRダニールシリーズ 日本編 江戸川乱歩 エドガー・アラン・ポーから取ったペンネームで知られる日本の探偵小説作家代表。 どちらかというと、冒険小説と言った方が雰囲気としては近い。 怪人二十面相シリーズ 横溝正史 閉ざされた古い集落を舞台にした本格的な見立て殺人シリーズで知られる。 金田一耕助シリーズ犬神家の一族 獄門島 八つ墓村 人形佐七捕物帳シリーズ 高木彬光 戦後日本の本格推理小説の第一人者。歴史、法廷、経済ミステリーと幅広いジャンルにも手を出した。 神津恭介シリーズ 松本清張 日本の社会派推理の原点にして頂点。 ただ、トリック系本格派についても十分な造詣を備えていたという。 点と線 砂の器 鮎川哲也 多様で精密なアリバイ崩しや密室を得意とした戦後本格推理の代表者。 鬼貫警部シリーズ 星影龍三シリーズ 西村京太郎 時刻表トリックの旗手。読者が実際に試したくなるのがお約束。 初期は社会派や海洋系トリックなんかも書いていた。 十津川警部シリーズ 左文字進シリーズ 山村美紗 京都ネタや伝統文化ネタが豊富な女性作家。 西村京太郎とは仲良し(意味深)だった。…いや西村と出会った時既に娘紅葉はいたし、離婚もしなかったから単なる友人関係だったんだろう。多分。 キャサリンシリーズ 赤い霊柩車シリーズ 森村誠一 社畜→ビジネス書作家という経歴の後にミステリーに入った人。 山岳・歴史・会社・警察などが主な舞台になっている。 棟居刑事シリーズ人間の証明 牛尾刑事シリーズ 島田荘司 社会派推理作品全盛だった昭和後期に本格推理小説を再興したと言われる作家(社会問題ものも多いが)。綾辻行人デビュー時の後援者でもある。 超変人脳科学者探偵(元占い師) 過去が重すぎる世話焼き系ワトソン役がメインな御手洗潔シリーズで知られる。 御手洗潔シリーズ 吉敷竹史シリーズ 赤川次郎 ライトで軽妙な語り口で非常に読みやすい文体なのが特徴。 一方でガチホラーや社会問題を批判するようなサスペンスも多く手掛け、天使少女と犬悪魔や吸血鬼父娘、霊感持ちバスガイドといったファンタジー寄りな主人公のシリーズをも描くプレラノベ世代。 猫が探偵役という(喋らない探偵という意味で)変わり種、三毛猫ホームズシリーズが特に有名。 三毛猫ホームズシリーズ 三姉妹探偵シリーズ 大貫警部シリーズ 天使と悪魔シリーズ 竹本健治 上述の『匣の中の失楽』で鮮烈なデビューを飾った作家。 アンチ・ミステリーだけでなく、作者とその周辺の人物が実名で作中に登場するメタ・ミステリーも得意とするほか、SFやラノベ寄りの作品も多い。アンドロイドのドジっ娘美少女メイドが探偵をやったり、異常にキャラが濃い芸者5人組が事件に巻き込まれたり。 というか作者本人が「本当は漫画家になりたかった」とぶっちゃけている。 匣の中の失楽 牧場智久シリーズ ウロボロスシリーズ キララシリーズ 綾辻行人 常識を覆すような大胆極まりない叙述トリックとホラー描写、奇想天外な「館」トリックが有名な作家。 彼を売り出すためのキャッチフレーズから、「新本格ミステリ」という作家カテゴリーが生まれたという。 館シリーズ Another 伊園家の崩壊 森博嗣 「理系ミステリ」。精緻で余計なものを排除した芸術的なトリック。 『百年シリーズ』や映画化された『スカイ・クロラ』等SFミステリーも多い。 『封印再度』のトリックは、一見ありえないように見えて、実は実現可能なことが読者の手で実証された。 S MシリーズすべてがFになる 冷たい密室と博士たち Vシリーズ 京極夏彦 「文系ミステリ」。人間の業に迫る不可解な事件を「憑き物落とし」が祓っていく。 ちなみに宮部みゆき・ハードボイルド作家の大沢在昌とは同じ事務所。 京極堂シリーズ魍魎の匣 狂骨の夢 宮部みゆき 社会派ミステリーでデビューした後、ファンタジーや時代劇も書く様になった女流作家。捕物帳にも現代的ミステリー要素を取り入れている。 密室とかは使わないが、叙述トリックは使う。あと犬や財布の一人称で話を綴ったり、社会派作品にがっつりファンタジーが絡んで来たりしたこともある。 模倣犯 杉村三郎シリーズ 東野圭吾 トリックに重点を置いた作品・メタミステリー・社会派ミステリー・人情派と何でも手掛ける人。 どちらかというと単発作品がトリッキーになりがちで、ガジェットにSF要素を入れることもある。 浪速少年探偵団シリーズ 加賀恭一郎シリーズ 探偵ガリレオシリーズ はやみねかおる 「赤い夢」をキーワードとするジュブナイルミステリー作家。 楽しく読める作品が多いのだが、珠に挿入されるガチ要素にぞくっとしたり。 名探偵夢水清志郎シリーズ 松原秀行 はやみねかおると双璧を成す青い鳥文庫のミステリー作家。 いつも心に好奇心(ミステリー)!というコラボ作品も出版されたりした。 パソコン通信探偵団事件ノートシリーズ(俗にパスワードシリーズとも) 西尾維新 初期はミステリー作家枠としてデビューしたはずだが、最近はラノベ作家として認知されている気がする。 デビュー作『戯言』シリーズは最初はミステリーだったはずだが、いつの間にか「新青春エンタ」という別ジャンルになっていた。 奇抜な作風で有名だが、書こうと思えば「難民探偵」とかの本当に普通のミステリーも書ける模様。なお本当に普通のミステリーすぎてそっちはあまり話題にならない。 戯言シリーズクビキリサイクル 忘却探偵シリーズ 久住四季 主にライトノベルでミステリを書く異色の作家(とはいえ最新作は一般だったが)。 魔術だの超能力だのが存在する世界での推理が最大の特徴で、犯人が完璧な変装魔術(通常の手段では看破できない)を行使したり、 探偵が嘘を見抜く能力(「あなたは犯人ですか?」と聞いて回るだけで事件解決)を持っていたりする。 もちろん、そう簡単に話は進まないのだが、一味違った推理を楽しめる。 トリックスターズシリーズ ミステリクロノシリーズ 鷲見ヶ原うぐいすの論証 小森健太朗 最近は自分でも相撲の人とか名乗ったりしているが、本来得意とするのは歴史(世界史)ミステリーや内輪向けメタ・ミステリーだったりする。 翻訳やミステリー・アニヲタ系評論の仕事も多い。 コミケ殺人事件 ローウェル城の密室 大相撲殺人事件 我孫子武丸 要するにかまいたちの夜のライター。もちろん小説も多い。 小説・ゲーム以外でも漫画原作やクイズ番組監修などやけに手広く仕事しており、最近では関智一主演舞台の脚本 小説化も手掛けた。 速水三兄妹シリーズフィギュア・フォー 人形シリーズ 殺戮に至る病 円居挽 講談社BOX出身の喧嘩商売とわたモテの人ミステリ作家。 デビュー作の『丸太町ルヴォワール』など法廷ものを得意とする。 Fate/GrandOrderのミステリーイベントのシナリオライターであることでも有名。 ルヴォワールシリーズ 虚月館殺人事件・惑う鳴鳳荘の考察 漫画編 さとうふみや 天樹征丸 金成陽三郎 「ミステリー漫画」のブームを生み出した、「コナン」と並ぶ死神漫画界の名探偵金田一一の生みの親たち。 「金田一少年」は「コナン」よりも内容が少し大人向けで、作風は横溝正史の本家金田一(ジッチャン)寄り。 金田一少年の事件簿シリーズ 探偵学園Q 青山剛昌 「金田一少年」に続いてのこの作品で、「ミステリー漫画」は定着することになった。 もはやミステリー云々を越えて一種の国民的漫画と化している。 「真似する人が現れないように」との考えにより、理論上は可能(各種トリックはあらあじめ実験して可能かどうか確認している場合がほとんど)でも実際にやるのは困難なトリックが多め。 名探偵コナンシリーズ 加藤元浩 知名度では先に挙げた二作に劣るが、根強いファンのいるミステリー漫画家。最近は小説も出している。 数学や博物学などの知識に通じた探偵役と、殺人だけでなく様々な形態の「謎」を取り扱うのが特徴。 Q.E.D.のドラマ化以外メディアミックスがない為に知名度は低めだが、下記2作で合わせて100冊を超えており、巻を跨ぐことがほぼない為扱った事件の数はかなり多い。 (Q.E.D.は1冊で2話、C.M.B.は1冊に4話が基本。) Q.E.D. 証明終了 C.M.B. 森羅博物館の事件目録 樹林伸 いわゆるキバヤシ。ぶっちゃけ「金田一少年」の天樹征丸の中の人。 他の漫画家とも組んでミステリーやミステリー以外の漫画を色んな名義で無数に書いている。 漫画以外では、たとえば「金田一少年」のノベライズはすべて自身で手がけている サイコメトラーEiji(作画 朝基まさし) BLOODY MONDAY(作画 恵広史) 探偵犬シャードック(作画 佐藤友生) リモート(作画 こしばてつや) MMR マガジンミステリー調査班(作画 石垣ゆうき) 城平京 れっきとした推理作家でもあるのだが、アニヲタ的にスパイラルなどの漫画原作者としてこちらの方に。 そのスパイラルはバトル展開に転がったことが話題に挙げられるが、 すでに上記推理漫画達によって王道が確立されていたために一味違ったものにしたいという氏の意向による既定路線であったそうである。 あと小説版スパイラルは原作漫画もミステリも知らない人にもおすすめできる傑作。 名探偵に薔薇を(小説) 虚構推理(小説、漫画) スパイラル~推理の絆~ 小説 スパイラル〜推理の絆〜鋼鉄番長の密室 スパイラル・アライヴ ヴァンパイア十字界 絶園のテンペスト 天賀井さんは案外ふつう 雨の日も神様と相撲を 追記・修正の謎は解けた! △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] ピタゴラ装置をフル活用したトリックはミステリーなんかじゃない -- 名無しさん (2018-05-15 00 34 36) 今FGOでやってるイベント、もろに叙述トリック使いまくってて面白い。 -- 名無しさん (2018-05-15 01 50 07) ↑叙述トリック……? もしかして、あの登場人物たちのセリフは、実際は事件のついて書かれた何等かの文書のもので、そこに改ざんの余地があると……!? と、ということは犯人は……!? そういえば、マスターが眠っても、向こう側の彼も眠るとは限らないよね?(汗 -- 名無しさん (2018-05-15 08 52 57) 「ミステリ」と伸ばし棒を付けない表記をする人に出会ったら注意しよう。あるいは諦めよう。 -- 名無しさん (2018-05-15 09 54 10) 別にいいじゃない。鍵くらい。 -- 名無しさん (2018-05-15 10 20 23) TVのグースバンプスはタイトルの最初にミステリーとつくので親戚の子供が「ホラーと同じ意味」だと思っていた。 -- 名無しさん (2018-05-15 10 22 15) ↑6ピタゴラ暗号棒はコナン君で使われていたけどな。 -- 名無しさん (2018-05-15 10 23 41) れ、冷凍イカ…… -- 名無しさん (2018-05-15 12 27 46) 叙述トリック系は「読者が勝手に騙されるだけ」のタイプと「作中の登場人物を騙すための仕掛けに読者も引っかかる」タイプに分かれる気がする -- 名無しさん (2018-05-16 18 38 06) 清涼院流水先生はまあミステリー作家じゃねぇから載らんわな -- 名無しさん (2018-05-16 20 12 17) 氷のトリックで思い出したのは33分探偵だった・・・ -- 名無しさん (2018-05-16 22 30 37) 本格ミステリはぜひ有栖川有栖さんを読んでほしい -- 名無しさん (2018-05-22 13 39 38) 叙述トリックの一番難しい所は「間違いなく発音すること」かも知れない。じょじゅちゅとりっく。 -- 名無しさん (2018-07-23 16 58 47) 材料が揃ってんなら氷だろうがピタゴラスイッチだろうが別に構わんけどなあ…そもそも本陣殺人事件は名作です(唐突な半ギレ) -- 名無しさん (2018-08-27 07 39 28) うみねこの中で竜騎士氏が言ってた、『本格ミステリーとは、徹底的に算数的なパズルゲーム』と言っておられたな。名言だ。 -- 名無しさん (2018-08-28 07 28 48) 新本格が一人しか書いてないのは納得いかない。有栖川有栖ぐらいは書いてほしい -- 名無しさん (2018-08-28 14 31 29) ↑メフィスト系も我孫子も小森も新本格だと思うが…でもアリス書くのはいいんじゃね -- 名無しさん (2018-09-01 16 44 01) 円居はルヴォワールも逆転裁判も純法廷ものとは言わない気がするけどなあ -- 名無しさん (2019-07-10 04 44 22) ミステリの楽しみ方、謎解き優先で止めたりはしないけど、読み進めながらトリック考えたりはするんだが、この場合は後者になるのかな? もちろんトリックも考える都合上、ネタバレは絶対嫌なタイプ。 -- 名無しさん (2020-06-24 14 09 09) 名探偵浅見光彦を産んだ内田康夫先生を追記して良いかな -- 名無しさん (2020-12-16 21 06 14) ↑いいね -- 名無しさん (2020-12-16 21 28 11) まあ、映像化とかは難しいわなって作品も多いのよな……そう言う意味じゃ十角館をよく漫画化しようと思ったなと -- 名無しさん (2021-06-04 02 17 26) アリバイとは別にこいつには犯行は不可能だ! というやつあるよね。ベタなのだと女やヨボヨボ老人にはこの力業は無理、この人は高所恐怖症だから犯行は無理というやつ。犯人がトリックを使って不可能を可能にしたり、最有力容疑者と疑われてた人の疑いを晴らしたりする -- 名無しさん (2021-08-25 18 36 26) 漫画の探偵入れてもOKならアメコミのバットマンも入れて良いかも。エピソードによっては探偵役を務めているし制作者も探偵を意識してキャラ作ったらしいし -- 名無しさん (2022-08-02 17 42 06) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/madofuki/pages/40.html
誰でも編集・追加可能な名言データベース。ご自由に 左上の「編集」をクリックして表示された文字列を入力すれば、編集できます。 「一人の人間を知るのは図書館をめるごとひとつ買い占めるのにひとしい」/「天才たちの値段 美術探偵神永美有」/門井慶喜 「子供に将来何になりたいかって訊いたら、みんな口をそろえて、サッカー選手、宇宙飛行士、消防士って答えるはずだよ。だけど、幸せになりたいなんていう子はいないよ。だってそうだろう、俺たちは何か職につけば幸せになれると思いがちだけど、そんなことはない」/『螺旋』/サンティアーゴ・パハーレス 「文学通ぶって二人の男性が物知り顔して戦わせている議論には心底うんざりさせられた。あれではどちらがより多くものをしっていて、どちからがより多くの本を読み、どちらが無意味な情報をより多く集めているかをきそうコンクールと同じじゃないと考えた」/『螺旋』/サンティアーゴ・パハーレス 「探偵というのは歴史家みたいなもので、過去に取り憑かれている。こと未来に関しては探偵は、間の抜けたことしか言えない」/『ペヴァリー・クラブ』/ピーター・アントニイ 「アル・カポネは、史上最大の酒類密売事業を手がけ、警官や政治家を買収し、誘拐や拷問を働き、シカゴの街なかで白昼堂々と人を殺したあげく、何の罪で刑務所に入れられた? 脱税だ」/『フランキー・マシンの冬』/ドン・ウィンズロウ 「夜は若く、彼も若かったが、夜の空気は甘いのに、彼の気分は苦かった」/『幻の女』/ウィリアム・アイリッシュ 「探偵は、事件が解決すれば再び孤独な部外者になるの。残された者たちの心の傷を癒すのは、残念ながら探偵の役目じゃないわよ」/『隻眼の少女』/麻耶雄嵩 「演奏なんかしなくたって、音楽はもうすでにある。演奏はむしろ音楽を破壊し台無しにする」/『シューマンの指』/奥泉光 「マーリン・ブロードストンが殺されたときいて、世間の人は笑い死にしそうだった」/『くたばれ健康法!』/アラン・グリーン 「『クイ・ボノ』? なにそれ?」「不慮の死に関する限りでは、平たくいえば『もっとも得をしそうなのは誰か』という意味ですよ」/『警官の証言』/ルーパート・ペニー たぶん人間の心には、悲しみの飽和量があるのだろう。ちょうど、コップの水に食塩をとかしていくと、いずれとけなくなる限界が来るように。/『エアーズ家の没落』/サラ・ウォーターズ 「ええ、私は不器量よ、知ってるわよ、スティーブンが結婚した時も、お父様が亡くなった時も、ジョージーが生まれた時も……何におきても、みんないつもおなじことしか言わない。わかってるわよ、当たり前だもの。そういうことがあるたびに辛そうだと思われるのは、だって、私は嫁ぎ遅れの姉娘だもの」/『半身』/サラ・ウォーターズ 「しゃんとしたまえ。われわれ二人共、まだまだ学ぶべきことが多い。今日こうして会ったおかげで二人共ましな人間になるだろう」/『新アラビア夜話』/ロバート・ルイス・スティーヴンスン 「大人を締め出すためなのよ。子供たちは干渉されずに遊べる。大人にはポケモンの世界が理解できないから。いろいろなものがありすぎて、範囲が広すぎて、大人にはわからない。それが狙いなんだわ」/『催眠』/ラーシュ・ケプレル 弓のしなり、弦の張り……そこに蓄えられているのは、ただの力じゃない。あれは時間なんだ。/『さよなら、ジンジャー・エンジェル』/新城カズマ 「しばしば、生者よりも刺激に満ちていると感じるよ。死者は秘密を守ろうとする。わたしはそれを探り出そうとする。これは一種の対話じゃないかね?」/『贖罪の日々』/マイケル・グレゴリオ 「命は神聖なものです」わたしはいった。「怒り、嫉妬、欲深さ、誤った欲望が、不当な行動を正当化し、こころを支配すると、どういう成り行きになるのか予測がつかない。凶器がてもとにあったら、最悪のことが起きる可能性もある」/『贖罪の日々』/マイケル・グレゴリオ 「完璧な変装じゃないですか! 僕はこの格好で、朝からずっと門前払いにいたのですよ。もちろん、誰にも怪しまれませんでした」「朝からだと。よっぽど暇なんだな」「無職ですから!」「威張るな」/『扼殺のロンド』/小島正樹 要するに、これはわたしの小切手なのさ。期限を過ぎているし、借り越しになっているけどね。地獄で現金化するんだな。/『隣の家の少女』/ジャック・ケッチャム 俺は警視庁へ帰ろう。あそこでは殺人者は殺人者として扱われ、A氏に通用することはB氏にも通用するのだ。/『時の娘』/ジョセフィン=テイ 「俺とその男は面識がなかった。知り合いになる機会はあったようだが、俺の方で断った。知り合いになっていたら親しくなっていたかもしれない。ならなかったかもしれない。その男はヘロイン中毒だった。たぶん友達はヘロインだけで十分だっただろう。たいていそうなるものだ。だが、いずれ一緒に歳をとって、このホテルのロビーのソファーで手を握り合うようになる友達どうしじゃなかったとしても、そんなことは関係ない。俺が宿にしているホテルに誰かが入り込んできて、夢の国に遊ぶあの男の頭のうしろを撃ちぬいた。それがたまらないんだ」/『ユダヤ人警官同盟』/マイケル・シェイボン 「差別というのは集団による行為だ。例えばアブナイ例で言うと、仮に、俺がインド人を嫌いだとする。それはただの個人の感情なんだよ。ほら、ウナギが嫌いで食えないとか、英国王室が陰険そうで気に入らないとか、それは個人の好き嫌いの感情だろ。でも、その感情が個人レベルでなくて、個人と個人が結びつき、集団で同意しあうこと、感情の合体、それが差別なんだよ。だから、インド人なんか嫌いだというやつらが、俺に対し仲間意識を持ってコンセンサスを得ようとすること、それが差別だ」/『赤き死の炎馬』/霞流一 「カロリンもアミアスも、二人一緒に、わたしの手の届かないところに行ってしまったのです。結局、二人は死ななかったのです。死んだのはわたしでした」/『五匹の子豚』/アガサ・クリスティー 「そりゃそうだよ。だってマホーはリアルじゃないんだぜ。リアルでマホーやろうとするのは現実的じゃないじゃん。マホーならそんなことは簡単だったワケね」/『ルー=ガルー』/京極夏彦 「教えてもらったら探偵じゃないだろ。つまり考えることが俺に与えられた仕事なのだ。答えを覗き見ては辿り着けない場所がある」/『ディスコ探偵水曜日』/舞城王太郎 警視はとぎれとぎれにいった。「奇跡だ」 「奇跡?」エラリーはばかのように口コミをあんぐり開けた。 「雨が降っている」/『シャム双生児の謎』/エラリー・クイーン 「僕にとって推理小説はあくまで知的な遊びの一つなんだ。小説という形式を使った、読者対名探偵、読者対作者の刺激的な論理の遊び(ゲーム)――それ以上でも以下でもない。」/『十角館の殺人』/綾辻行人 「子供はいつでも 大人にナイフをなげて 血を流すなと言う 愛情は無限に生まれても 傷つけられた心の膿は魂を腐らせ肉体を蝕む 健常な者には刺激にもならぬ言葉が毒の霧になる」/『アンダー ザ ローズ』/船戸明里 世界は、そう、少しでも美しくなければ。/『赤朽葉家の伝説』/桜庭一樹 わたしは万葉の不肖の孫娘なのである。あぁもう。死んでお詫びをしたいところだが、でも生きていたいんです。/『赤朽葉家の伝説』/桜庭一樹 「難儀な時代に、生まれるねぇ」「いつだってそうさ。おばあちゃん。いつだって、それなりサ、難儀な時代だよ」/『赤朽葉家の伝説』/桜庭一樹 「そもそも画期的で独創的な新技術などというものはないんだよ。ひとつの技術が完成するまでにはいくつもの段階を必要としている。ある陣営でモノにしている技術は、経済的な、あるいは熟練度の理由でもない限り他の陣営でも実現できることばかりなんだよ」/『殺竜事件』/上遠野浩平 「だがね、思うに、君をもっとも必要とするのは、むしろ法的証拠が、文句なく、君の犠牲者をさしている場合だろうじゃないか」/『ベンスン殺人事件』/ヴァン・ダイン、井上勇訳 「目に見える事実は、見方によってはどうにでも解釈できてしまうので、事実をもとに推理すると、しばしば判断を誤ることがある」/『黄色い部屋の謎』/ガストン・ルルー 「少女をレイプして殺し、そのあと少年をレイプして殺すというのはどういうタイプの人間だ? 言ってみてくれ。私は民警に二十年近くいるが、そんなやつに出くわしたことは一度もない。聞いたこともない」/『チャイルド44』/T・R・スミス ミステリとの付き合いはSFのそれに劣らず長い。十歳の頃、私は昼寝をしている父親の枕下から、読むことを禁じられていた『ザ・シャドウ』をこっそり持ち出したことを覚えている(私が読んではならないものならばなぜ父はそれを読むのか、私は父に尋ねた。父は英語の勉強だと言った。私は学校で英語を習っているから読まなくていいのだ、というのである。なんと馬鹿げた理屈なのだろうその時私は思った。/『黒後家蜘蛛の会1』/アイザック・アシモフ まだ読んでいない人は幸せである。『薔薇の名前』を読めるのだから。 既に読んでしまった人も幸せである。『薔薇の名前』を読み返せるのだから。/『新装版 ミステリベスト201』/池上貴史 「怒りを捨てるのは無理よ。反射の問題から。ただ、そのやましさを自覚していない怒りは底なし沼のようなもの。何を呑み込んでも満足しない。次第に呑み込むことが自己目的化する――あなたの怒りは何が得られれば鎮まるのかしら」/『天帝のはしたなき果実』/古野まほろ 「警部補もご自分の勘に従う事があるんですか?」 「たまにな」カーマイケルは正直に答えた。「ただし、ルールをひとつ決めているんだ。今みたいに、仕事の手間を増やすような勘だったら従う。時間が節約できたり手抜きができるような勘だったら、無視する。たとえば、手がかりが十六個あって、これ以上出てきそうになかったら、ひとつずつ地道に潰していくだろ。そんなときぱっと勘がひらめけば、何をみおとしていたか気づくこともあるわけだ」/『英雄たちの朝 ファージング I』/ジョー・ウォルトン (茂木健 訳) 「最初から話してもらったほうがよさそうですね」とテレンスがいった。「最初から(アブ・イニシオ)か。卓抜な提案だ」とぺディック教授。/『犬は勘定に入れません-あるいは消えたビクトリア朝花瓶の謎/コニー・ウィリス 「ああ、多分氏ぬ。・・・・・・だけどさ・・・・・・、あいつら、そのとき、何を思うんだろうな? 後悔するのかな? ・・・・・・しないんだろうなぁ、って思う」(中略)「生きてるから暇つぶししているだけでさ・・・・・・生きてるだけなら死んでもいいんだろうな・・・・・・」/『クビシメロマンチスト』/西尾維新 「どこかで声がしたようだった。『もう眠りはないぞ!』と」/『マクベス』第二幕ニ場/ウィリアム・シェークスピア 「あの晩の、犬の不思議な行動に、ご注意なさるといいでしょう」 「犬は全然何もしなかったはずですよ」 「そこが不思議な行動だと申すのです」/.『白銀号事件』/サー・アーサー・コナン・ドイル ーーこれは私の知る限り、最も不思議な事件だ。おそらく世界にもまずめったに例を見ない不可能犯罪であろうと思う。/『占星術殺人事件』/島田荘司 目が覚めると、葉古小吉はゴキブリになっていた。これとよく似た設定の小説があった。(中略)したがって以下に繰り広げられる物語では、葉古小吉がゴキブリのまま、探偵事務所の助手として活躍する。なぜ、と問うてはならない。物語の神様がそう決めたのだから仕方ない/『昆虫探偵 シロコパκ氏の華麗なる推理』/鳥飼否宇 殺虫事件(さつじんじけん)/『昆虫探偵 シロコパκ氏の華麗なる推理』/鳥飼否宇 complicatedとcomplexがおなじとはかぎらない。/『鳥有此譚』/円城塔 ――こういう時代には殺伐とした事件があっても、念入りに計画された犯罪なんてないものだ。/『蝶々殺人事件』/横溝正史 「しかし、新しい支点のもとに事件全体を再構成しよと試みる時、もはや事件の密室性は瑣末な条件になります」/『哲学者の密室/笠井潔 「付け加えるなら、この出来事には多分、偶然が大きく作用していると思いますよ」/『夜の蝉』/北村薫 「犯人は、この二次元の密室のたった一つの死角を利用して、被害者を自分の手で刺し殺したのです」/『吸血の家』/二階堂黎人 「俺は、とっくに死んじまってるんだよ。話はまず、そこから始めなきゃいけない」/『生ける屍の死』/山口雅也 「――つまりあなたは、あらゆる制度の呪縛から解き放たれ、個を貫き、己の居場所を獲得するために、この計画を練り上げた――そう仰るのですね。」/『絡新婦の理』/京極夏彦 「最初から一言、不合理ゆえに我信ず、と言ったほうがわかりやすかった」/『一の悲劇』/法月綸太郎 「身も捨てて、誇りも自尊心も捨てて、真実を、灼熱の太陽を、バリケードの日々を昏倒するまで生きることだ」/『バイバイ、エンジェル』/笠井潔 「ある蜂起で死んだ人間は、それが本人には制度破壊の究極的な体験になるんだから、それで文句ないだろう」/『ユートピアの冒険』/笠井潔 「無条件でお前のことを愛してくれる存在は確かにある。それが世の中のサーキットだよ。今のお前にはまだ理解できないかもしれないが私が言った言葉をよく覚えておけ。いずれ解かるときがくる。少なくともそれまでは生きてみろ」/『クビシメロマンチスト』/西尾維新 「首になるのがそんなに怖い?私なんか、もう何もないのよ。全部なくなってしまった。全部取られてしまったのよ。」/『恋恋蓮歩の演習』/森博嗣 「だけどね、どうしても取られないもの、誰にも渡せないものがあります。それが、人の価値を決めるものです。それだけは、最後まで、死ぬまで、誰のものでもありません。立ち上がりなさい。人の誇りを持ちなさい!」/『恋恋蓮歩の演習』/森博嗣 「人間というのは、本当は、平凡に生きることが一番難しい」/『誰もわたしを愛さない』/樋口有介 「『いかに』の問題を考えているときは、『なぜ』はひとまず棚上げにしておいた方が混乱せずに済みますよ」/『原罪の庭』/篠田真由美 「でも、これが、あらゆる感情の中で、最も知的で、最も人間的なものだよ」「え?何がですか?」「わからない、という感情」/『有限と微小のパン』/森博嗣 「それを忘れないで。言葉だけのことなの。全部そうなんです。言葉で理由をつけて、どんなふうにでも変えてしまえるの。言葉こそが、悪魔であり、神であり、私たちの罪でもある。でも、そこにしか、真理はないのよ」/『人形式モナリザ』/森博嗣 「知らない、ということはつまり、知れば解決することだからね。重要なのは、それでどうした、ということだよ。考えることだ。自分の頭でね」/『QED 東照宮の怨』/高田崇史 「そうですねぇ。僕自身は、この世に『説明のできないこと』という余白を残しておきたいほうなんですが。あらゆることに説明をつけてしまっては息苦しいでしょう」/『遠い約束』/光原百合 「人は誰かのために死んだりはしない。本人はそのつもりかもしれないが、たいていは自分のために死ぬんだ」/『さらば長き眠り』/ 原寮 「だから人間は結局、自分が何を欲しいのか知らないのさ。知らないからとりあえず自分が持っていないものを欲しがる。そういうことなんじゃないのか。」/『猟死の果て』/ 西澤保彦 「綺麗という形容詞は、たぶん、人間の生き方を形容するための言葉だ。服装とかじゃなくてね」/『幻惑の死と使徒』/ 森博嗣 「人間って欲が深いんです、自分が得たものではなく、失ったものを見てしまう。なにかを得ればなにかを失うのは道理だというのにそれが解らない」『製造迷夢』/ 若竹七海 「人の棲むところに理想郷などありませんよ」/『鴉』/ 麻耶雄嵩 「相手の思考を楽観的に期待している状況…、これを、甘えている、というんだ。いいかい、気持ちなんて伝わらない,伝えたいものは、言葉で言いなさい、それがどんなに難しくてもそれ以外に方法はない」/『詩的私的ジャック』/ 森博嗣 「どうして人間は、大きくなったら何かにならなきゃ、ならないんでしょうね?」「別に他のものになる必要はないじゃないか。今のままでいいよ。君は君なんだから」/『ハロー、エンデバー』/ 加納朋子 「あなたには才能があるのです。しかしその才能は、名もなく声もない多くの平凡な人々から、あなた一人が、税金のようにわずかずつ徴収したものなのです。才能とは負債なのですよ。あなたは生き延びて、大衆にこれを返済しなくてはならないのです」/『暗闇坂の人喰いの木』/ 島田荘司 「全ての不可能を消去して、 最後に残ったものが如何に奇妙な事であっても、 それが真実となる」/『シャーロック・ホームズの冒険』/コナン・ドイル 「ああ、そうだわ──喪服を用意しておかないと・・・」/『密やかな喪服』/真保裕一 「だから一時期日本でもてはやされた“社会派”式のリアリズム云々は、もうまっぴらなわけさ。DKのマンションでOLが殺されて、靴底を擦り減らした刑事が、愛人だった上司を捕まえる。――やめてほしいね。」/『十角館の殺人』/綾辻行人 (蘇部健一の『六枚のとんかつ』を評して)「たんなるゴミ」/笠井潔 「現実とは現実とは何か、と考える瞬間にだけ人間の思考に現れる幻想だ。普段はそんなものは存在しない。」/『すべてがFになる』/森博嗣 「九マイルもの道を歩くのは容易じゃない。ましてや雨の中となるとなおさらだ 」/『九マイルは遠すぎる』/ハリイ・ケメルマン 「きちがいじゃが仕方がない」/『獄門島』/横溝正史 「古典にもっと親しむべきだという意見はよく言われるものだが、そんなもの、たまには初代ファミコンで遊べと言われているみたいなものだからな」/『きみとぼくの壊れた世界』/西尾維新 「哀しいかな、基本的に私は長編には向かない探偵だな」/『メルカトルと美袋のための殺人』/麻耶雄嵩 「どうして私が推理などという面倒なことをしなければならないんだ。雑事は使用人に任せておけばいいんだよ」/『貴族探偵』/麻耶雄嵩 「どうだね、クラリス、子羊の悲鳴は止んだかね?」/『羊たちの沈黙』/トマス・ハリス 「杉下君、これから何が起きても驚いてはいけません。いいですね、僕が何を云っても、他の皆さんの前では平静を保つように心がけていてください。判りましたね」/『星降り山荘の殺人』/倉知淳 「……煙草は健康に悪いですよ」「健康が煙草に悪いのだよ」/『クビキリサイクル』/西尾維新 「ああ、なにも入っていない――ただのブラック・コーヒーだ」/『カップの中の毒』/クリスチアナ・ブランド 「憂鬱なことが多い世の中です」/『切り裂きジャック・百年の孤独』/島田荘司 「ぼくにさよならを言うことがどういうことなのか、思い知らせて差し上げるんですよ」/『丸太町ルヴォワール』/円居挽 「ミステリー研の連中が、集まってやるのは何だ? ただの飲み会か? それとも麻雀大会か? 違うだろ?」/『ミステリー・アリーナ』/深水黎一郎 だけど、死のうと考えることは、きっと自由なのだ。 それを考えられることは、人の尊厳の一部。 考えても良い。 考えるべきなのだ。 そして、考えても死なないことに、価値があるのではないか。 結果として、死ななかったことに、価値があるのではないか。/『εに誓って』/森博嗣
https://w.atwiki.jp/asianmystery/pages/264.html
2023年11月30日(※作成中) ※未完成です 『ミステリマガジン』2021年9月号 特集:躍進する華文ミステリ 2021年9月号 猫の犠牲 柳荐棉(柳薦棉) 阿井幸作訳 猫的牺牲 第1回華斯比推理小説(賞) 受賞作2022年9月、著者初となる長編ミステリ『純白如雪』(原題)を刊行。未邦訳。阿井幸作さんによるレビュー→「雪に溶ける強烈な殺意『純白如雪』」(翻訳ミステリー大賞シンジケート、2022年10月20日) 2021年9月号 涙を載せた弾丸 鶏丁(孫沁文) 阿井幸作訳 载着眼泪的子弹 2023年9月、第一長編『厳冬之棺』(ハヤカワ・ミステリ文庫)が邦訳刊行された 華文ミステリ招待席 第1回 2021年11月号 紅楼夢曲――仙女の神隠し 張舟 稲村文吾訳 红楼梦曲之仙子神隐 第2回 2022年1月号 臨死体験をした女 時晨 阿井幸作訳 濒死的女人 「中国のエラリイ・クイーン」と呼ばれる。代表作に、数学者の陳爝(ちん しゃく)が探偵役を務めるシリーズ(刊行順に『黒曜館事件』、『鏡獄島事件』、『五行塔事件』(短編集)、『傀儡村事件』、『枉死城事件』)がある。 第3回 2022年3月号 騎士と過ごしたあの夜 呉非 阿井幸作訳 和骑士度过的那一夜 中国大陸作家初の米国EQMM掲載作 第4回 2022年5月号 あなたの人生のマジック 許言 阿井幸作訳 第5回 2022年7月号 倒錯したネメシス 猫特 阿井幸作訳 第6回 2022年9月号 みにくい白鳥の子 水天一色(すいてんいっしき) 阿井幸作訳 第7回 2022年11月号 観覧者と全力疾走男 里卡多 阿井幸作訳 第8回 2023年1月号 罪悪天使――死神殺し 午曄 阿井幸作訳 第9回 2023年3月号 山間の別荘 余索 阿井幸作訳 第10回 2023年5月号 完璧な復讐 暗布焼 阿井幸作訳 第11回 2023年7月号 白沙井 王星 山田俊訳 第12回 2023年9月号 ジュピターの遺言 宇文宙 阿井幸作訳 第13回 2023年11月号 スイカ狂想曲 冷水砼 阿井幸作訳 2024年1月号 掲載なし 2024年3月号 特集「繚乱たる華文ミステリ」(※2024年1月号巻末の次号予告より/2024年1月25日発売予定、2年半ぶりの華文ミステリ特集)
https://w.atwiki.jp/asianmystery/pages/31.html
1.言語・地域別リスト 英訳 フランス語訳 ドイツ語訳 オランダ語訳 イタリア語訳 スペイン語訳・ポルトガル語訳 北欧・バルト三国 2012年に欧米で翻訳出版された日本の推理小説 タイ語訳 東・東南アジア (インドネシア・ベトナム) 西アジア・中東 (トルコ・グルジア・アルメニア) 未作成ロシア語訳 (未作成) 東欧・バルカン諸国 (ポーランド・ルーマニア・ハンガリー・チェコ・ギリシャ・ブルガリア・クロアチア) (未作成) 南・中央アジア (未作成) 2.年度別リスト 日本の推理小説が多く翻訳刊行されている韓国・台湾・中国の年度別リスト。 2009年 韓国 / 台湾 / 中国 2010年 韓国 (途中まで) / 台湾 (未作成) / 中国 (未作成) 2012年に欧米で翻訳出版された日本の推理小説 3.作家別リスト ごく一部の作家のみ。 作家別 海外刊行リスト 4.その他リスト 受賞作の翻訳 Honkaku Mystery Grand Prize (Honkaku Mystery Writers Club of Japan) (2011年4月2日) - 本格ミステリ大賞受賞作の海外刊行 メフィスト賞受賞作品 海外での刊行 (2010年6月16日調べ) 本屋大賞受賞作品 海外での刊行 (2010年6月23日) 日本推理作家協会賞受賞作の英訳 (Amazon内のリスト) 本格ミステリ大賞受賞作の英訳 (Amazon内のリスト) その他 ファウスト系作家 海外での刊行 (2010年9月4日) - 文芸誌『ファウスト』およびファウスト系作家の海外出版リスト 関連記事 Wikipediaで2言語以上で記事が作られている日本の推理作家一覧 (2010年6月6日調べ) 『ミステリマガジン』2007年6月号 特集:面白さは国境を越える (2010年6月19日) - 日本のミステリの海外での出版(主に英訳)について特集した『ミステリマガジン』の記事の内容紹介。 キャサリン・サンプソンが選ぶアジアミステリーベスト10 (2010年11月15日記事作成) ニコニコ動画 ニコニコ生放送に『幻影城』編集長・島崎博さん登場!(2010年4月21日)
https://w.atwiki.jp/asianmystery/pages/19.html
韓国のミステリ雑誌『季刊ミステリ』 目次日本語訳 2010年4月22日 韓国推理作家協会が刊行する、韓国唯一のミステリ専門誌『季刊ミステリ』の目次の(一部の)日本語訳です。 季刊ミステリ?号 (2003年夏) http //www.aladin.co.kr/shop/wproduct.aspx?ISBN=6000082885 季刊ミステリ?号 (2003年冬) http //www.aladin.co.kr/shop/wproduct.aspx?ISBN=6000106903 季刊ミステリ8号 (2005年夏) http //www.aladin.co.kr/shop/wproduct.aspx?ISBN=6000149693 季刊ミステリ9号 (2005年秋) 綾辻行人「館シリーズ」特集 季刊ミステリ10号 (2005年冬) 連続殺人とプロファイリング特集 季刊ミステリ11号 (2006年春) http //www.aladin.co.kr/shop/wproduct.aspx?isbn=6000179744 季刊ミステリ12号 (2006年夏) http //www.aladin.co.kr/shop/wproduct.aspx?ISBN=6000191334 季刊ミステリ13号 (2006年秋) http //www.aladin.co.kr/shop/wproduct.aspx?isbn=6000197803 季刊ミステリ14号 (2006年冬) http //www.aladin.co.kr/shop/wproduct.aspx?ISBN=6000206688 季刊ミステリ15号 (2007年春) http //www.aladin.co.kr/shop/wproduct.aspx?ISBN=6000220896 季刊ミステリ16号 (2007年夏) http //www.aladin.co.kr/shop/wproduct.aspx?ISBN=6000231029 季刊ミステリ17号 (2007年秋) http //www.aladin.co.kr/shop/wproduct.aspx?ISBN=6000240590 季刊ミステリ18号 (2007年冬) 季刊ミステリ19号 (2008年春) 季刊ミステリ20号 (2008年夏) 特集 日本の推理小説 季刊ミステリ21号 (2008年秋) 特集 推理小説の黄金時代 季刊ミステリ22号 (2008年冬) 特集 2008年推理小説総まとめ 季刊ミステリ23号 (2009年春) 特集 世界のミステリ文学賞 季刊ミステリ24号 (2009年夏) http //www.aladin.co.kr/shop/wproduct.aspx?ISBN=6000366813 季刊ミステリ25号 (2009年秋) http //www.aladin.co.kr/shop/wproduct.aspx?ISBN=6000366818 季刊ミステリ26号 (2009年冬) http //www.aladin.co.kr/shop/wproduct.aspx?ISBN=6000403702 季刊ミステリ27号 (2010年春) http //www.aladin.co.kr/shop/wproduct.aspx?ISBN=6000403704 季刊ミステリ28号 (2010年夏) http //www.aladin.co.kr/shop/wproduct.aspx?ISBN=6000414250 季刊ミステリ29号 (2010年秋) http //www.aladin.co.kr/shop/wproduct.aspx?ISBN=6000437857 季刊ミステリ30号 (2010年冬) ?? 季刊ミステリ31号 (2011年春) http //www.aladin.co.kr/shop/wproduct.aspx?isbn=6000454161 季刊ミステリ32号 (2011年夏) http //www.aladin.co.kr/shop/wproduct.aspx?isbn=6000477291 韓国ミステリ紹介 目次へ
https://w.atwiki.jp/asianmystery/pages/237.html
2014年8月14日 ※訳者名、出版社名などにまだ記入が終わっていないところがありますが、とりあえず公開いたします。 実施要項:Twitterにて「フランスミステリベスト100」アンケート実施!(翻訳ミステリー大賞シンジケート、2014年7月31日) リアルタイムの結果発表の模様:「フランスミステリベスト100」結果発表(Togetter、2014年8月13日) ベスト100の書影付き一覧(ブログ「翻訳ミステリー大賞シンジケート」) ※ただし書影はamazonにデータがあるもののみですフランスミステリベスト100結果発表!(その1) (1位~30位) フランスミステリベスト100結果発表!(その2) (31位~69位) フランスミステリベスト100結果発表!(その3) (70位~100位) Index ベスト100 101位~188位 作家別ランキング(上位30人) ベスト100 原題一覧(別ページ) 順位 点数 票数 タイトル 作者 年 訳者 出版社・レーベル 1位 151.5 25票 ウサギ料理は殺しの味 ピエール・シニアック 1981 藤田宜永 創元推理文庫 2位 143.5 23票 殺人交叉点 フレッド・カサック 1957 平岡敦 創元推理文庫 3位 115 17票 黄色い部屋の謎 ガストン・ルルー 1907 (多種) (多種) 4位 77 13票 騙し絵 マルセル・F・ラントーム 1946 平岡敦 創元推理文庫 5位 71.5 15票 シンデレラの罠 セバスチアン・ジャプリゾ 1963 平岡敦 創元推理文庫 6位 68.5 12票 わらの女 カトリーヌ・アルレー 1956 安堂信也 創元推理文庫 7位 68 11票 死者を起こせ フレッド・ヴァルガス 1995 藤田真利子 創元推理文庫 8位 52 8票 私家版 ジャン=ジャック・フィシュテル 1994 榊原晃三 創元推理文庫 9位 51 8票 怪盗紳士ルパン (短編集) モーリス・ルブラン 1907 (多種) (多種) 10位 44.5 8票 第四の扉 ポール・アルテ 1987 平岡敦 ハヤカワ・ミステリ 7票 パパはビリー・ズ・キックを捕まえられない ジャン・ヴォートラン 1974 高野優 草思社《ロマンノワール》 12位 41 7票 813、続813 モーリス・ルブラン 1910 (多種) (多種) 13位 40 6票 殺人四重奏 ミッシェル・ルブラン 1956 鈴木豊 創元推理文庫 14位 39 7票 八点鐘 (短編集) モーリス・ルブラン 1923 (多種) (多種) 6票 私が、生きる肌 【別題:蜘蛛の微笑】 ティエリー・ジョンケ 1984 平岡敦 ハヤカワ・ミステリ文庫 16位 37.5 7票 奇巌城 【別題:奇岩城】 モーリス・ルブラン 1909 (多種) (多種) 17位 34 9票 殺人者は21番地に住む S・A・ステーマン 1939 三輪秀彦 創元推理文庫 18位 33 8票 日曜日は埋葬しない フレッド・カサック 1958 中込純次 ハヤカワ・ミステリ 19位 32.5 4票 パコを憶えているか シャルル・エクスブライヤ 1958 小島俊明 ハヤカワ・ミステリ 20位 31.5 5票 人喰い鬼のお愉しみ ダニエル・ペナック 1985 中条省平 白水社《白水Uブックス》 21位 31 5票 機械探偵クリク・ロボット (中編集) カミ 1940s 高野優 ハヤカワ・ミステリ文庫 22位 30.5 4票 地下組織ナーダ ジャン=パトリック・マンシェット 1972 岡村孝一 ハヤカワ・ミステリ 23位 30 6票 連鎖反応 フレッド・カサック 1959 平岡敦 創元推理文庫 * 24位 29.5 6票 マーチ博士の四人の息子 ブリジット・オベール 1992 堀茂樹、藤本優子 ハヤカワ・ミステリ文庫 25位 29 4票 グルーム ジャン・ヴォートラン 1981 高野優 文春文庫 26位 27.5 6票 病める巨犬(おおいぬ)たちの夜 A・D・G 1972 日影丈吉 ハヤカワ・ミステリ 4票 名探偵オルメス (短編集) カミ 1926 28位 27 6票 ルルージュ事件 エミール・ガボリオ 1866 太田浩一 国書刊行会 4票 愚者(あほ)が出てくる、城寨(おしろ)が見える * ジャン=パトリック・マンシェット 1972 中条省平 光文社古典新訳文庫 30位 25.5 4票 穴 ジョゼ・ジョバンニ 1957 岡村孝一 ハヤカワ・ミステリ 31位 25 5票 死体をどうぞ シャルル・エクスブライヤ 1961 三輪秀彦 ハヤカワ・ミステリ文庫 5票 私のすべては一人の男 ボアロー&ナルスジャック 1965 中村真一郎 * 早川書房《ハヤカワ・ノヴェルズ》 33位 23.5 5票 夜鳥 (短編集) モーリス・ルヴェル 1913 田中早苗 創元推理文庫 3票 ニコラ警視の事件1 ブラン・マントー通りの謎 ジャン=フランソワ・パロ 2000 吉田恒雄 ランダムハウス講談社(文庫) 35位 23 5票 狂人の部屋 ポール・アルテ 1990 平岡敦 ハヤカワ・ミステリ 36位 22.5 5票 エッフェル塔の潜水夫 カミ 1929 吉村正一郎 ちくま文庫 等 5票 悪魔の舗道 ユベール・モンテイエ 1963 三輪秀彦 ハヤカワ・ミステリ 38位 20 4票 長い日曜日 セバスチアン・ジャプリゾ 1991 田部武光 創元推理文庫 39位 19.5 4票 『そして誰もいなくなった』殺人事件 * ジャックマール&セネカル 1977 矢野浩三郎 集英社文庫 4票 森の死神 ブリジット・オベール 1996 香川由利子 ハヤカワ・ミステリ文庫 41位 19 3票 墓場なき野郎ども ジョゼ・ジョバンニ 1958 岡村孝一 ハヤカワ・ミステリ 3票 新車の中の女 セバスチアン・ジャプリゾ 1966 望月芳郎 創元推理文庫 43位 18.5 3票 技師は数字を愛しすぎた ボアロー&ナルスジャック 1959 大久保和郎 創元推理文庫 44位 18 2票 論理は右手に フレッド・ヴァルガス 1996 藤田真利子 創元推理文庫 45位 17 5票 悪魔のような女 ボアロー&ナルスジャック 1952 北村太郎 ハヤカワ・ミステリ文庫 2票 青チョークの男 フレッド・ヴァルガス 1991 田中千春 創元推理文庫 47位 16.5 4票 おれは暗黒小説だ A・D・G 1974 岡村孝一 ハヤカワ・ミステリ 3票 殺人者なき六つの殺人 ピエール・ボアロー 1939 松村喜雄 講談社文庫 3票 めまい 【別題:死者の中から】 ボアロー&ナルスジャック 1954 太田浩一 パロル舎 50位 16 3票 悪童日記 アゴタ・クリストフ 1986 堀茂樹 ハヤカワepi文庫 2票 マラヴィータ 【別題:隣りのマフィア】 トニーノ・ブナキスタ 2004 松永りえ 文春文庫 52位 15.5 3票 彼の個人的な運命 フレッド・ヴァルガス 1997 藤田真利子 創元推理文庫 2票 リコ兄弟 ジョルジュ・シムノン 1952 54位 15 3票 シンドロームE フランク・ティリエ 2010 平岡敦 ハヤカワ文庫NV 2票 キャンティとコカコーラ シャルル・エクスブライヤ 1966 藤田真利子 現代教養文庫 2票 七匹の蛾が鳴く フランク・ティリエ 2006 吉田恒雄 ランダムハウス講談社(文庫) 57位 14.5 3票 クリムゾン・リバー ジャン=クリストフ・グランジェ 1998 平岡敦 創元推理文庫 2票 男の首 ジョルジュ・シムノン 1931 (多種) (多種) 2票 鏡の中のブラッディ・マリー ジャン・ヴォートラン 1979 高野優 草思社《ロマンノワール》 60位 14 2票 黒衣婦人の香り ガストン・ルルー 1908 (多種) (多種) 2票 死刑台のエレベーター ノエル・カレフ 1956 宮崎嶺雄 創元推理文庫 2票 記憶のための殺人 ディディエ・デナンクス 1984 堀茂樹 草思社《ロマンノワール》 63位 13.5 2票 オペラ座の怪人 ガストン・ルルー 1910 (多種) (多種) 2票 バーネット探偵社 (短編集) モーリス・ルブラン 1928 2票 甦える旋律 フレデリック・ダール 1956 長島良三 文春文庫 2票 生きていたおまえ... フレデリック・ダール 1958 長島良三 文春文庫 2票 二千万ドルと鰯一匹 カトリーヌ・アルレー 1972 安堂信也 創元推理文庫 2票 穢れなき殺人者 ブリス・ペルマン 1981 荒川浩充 創元推理文庫 69位 12.5 2票 黄金の檻 カトリーヌ・アルレー 1961 安堂信也 創元推理文庫『黄金の檻/泣くなメルフィー』 70位 12 3票 サンタクロース殺人事件 ピエール・ヴェリー 1934 村上光彦 晶文社 2票 ブロの二重の死 クロード・アヴリーヌ 1932 三輪秀彦 創元推理文庫 2票 ディーバ デラコルタ 1979 飯島宏 新潮文庫 73位 11.5 2票 三つの消失 ピエール・ボアロー 1938 松村喜雄 晶文社『大密室 幻の探偵小説コレクション』 2票 罪深き村の犯罪 ロジェ・ラブリュス 1984 高野優 ハヤカワ・ミステリ 75位 11 2票 金の斧 (短編) ガストン・ルルー 1912 2票 緑の目の令嬢 モーリス・ルブラン 1927 2票 三人の中の一人 S・A・ステーマン 1932 松村喜雄 番町書房《イフ・ノベルズ》 2票 素晴らしき愚か娘 シャルル・エクスブライヤ 1962 秘田余四郎 ハヤカワ・ミステリ 2票 猫 ジョルジュ・シムノン 1967 三輪秀彦 創元推理文庫 2票 眠りなき狙撃者 ジャン=パトリック・マンシェット 1982 中条省平 学習研究社 2票 失われた夜の夜 ジャン=クロード・イゾ 1995 高橋啓 創元推理文庫 82位 10.5 3票 パリは眠らない ミッシェル・ルブラン 1966 藤田真利子 現代教養文庫 2票 13の秘密 (短編集) ジョルジュ・シムノン 1932 大久保輝臣 創元推理文庫『13の秘密/第1号水門』 84位 10 2票 災いの天使 パスカル・フォントノー 1992 吉田良子 扶桑社ミステリー(文庫) 1票 二年間の休暇 【別題:十五少年漂流記】 ジュール・ヴェルヌ 1988 (多種) (多種) 1票 破戒法廷 【別題:けだもの】 ギ・デ・カール 1951 三輪秀彦 創元推理文庫 1票 顔のない告発者 ブリス・ペルマン 1983 荒川浩充 創元推理文庫 1票 カロリーヌはめいたんてい (絵本) ピエール・プロブスト 1988 山下明生 BL出版 1票 火曜日の手紙 エレーヌ・グレミヨン 2010 池畑奈央子 早川書房 90位 9 2票 サン・フォリアン寺院の首吊人 ジョルジュ・シムノン 1931 (多種) (多種) 1票 ルパン対ホームズ モーリス・ルブラン 1908 (多種) (多種) 1票 水晶の栓 【別題:水晶栓】 モーリス・ルブラン 1912 (多種) (多種) 1票 マネキン人形殺害事件 S・A・ステーマン 1932 松村喜雄 角川文庫 1票 まだ殺されたことのない君たち イゴール・B・マスロフスキー 1951 木々高太郎、槙悠人 東都書房 1票 男の争い オーギュスト・ル=ブルトン 1953 野口雄司 ハヤカワ・ミステリ 1票 呪い ボアロー&ナルスジャック 1961 大久保和郎 創元推理文庫 1票 完全犯罪売ります ユベール・モンテイエ 1969 野口雄司 ハヤカワ・ミステリ 1票 死体銀行 カトリーヌ・アルレー 1977 加藤尚宏 創元推理文庫 1票 七番目の仮説 ポール・アルテ 1991 平岡敦 ハヤカワ・ミステリ 1票 鉄の薔薇 ブリジット・オベール 1993 堀茂樹 ハヤカワ・ミステリ文庫 +集計についての補足(クリックで展開) 集計についての補足 2位の「殺人交叉点」について実施要項で書籍としての『殺人交叉点(併録:連鎖反応)』には投票不可、投票する場合は「殺人交叉点」、「連鎖反応」に個別に投票してほしいとお願いしました。ただし、この要項が周知されているかどうか不安があったため、「殺人交叉点」への投票者には集計する以前に、書籍としての『殺人交叉点(併録:連鎖反応)』ではなく「殺人交叉点」単品への投票としてカウントしていいかどうかを確認しました(その結果、1人の投票者が「殺人交叉点」から「連鎖反応」に投票対象を変えましたが、それにより「殺人交叉点」の順位に変動があったりはしませんでした)。 9位の『怪盗紳士ルパン』についてモーリス・ルブランの短編集『怪盗紳士ルパン』には6票(40.5ポイント)の投票があり、それとは別に、同短編集の収録作である「女王の首飾り」(王妃の首飾り)に1票(5.5ポイント)、「遅かりしシャーロック・ホームズ」に1票(5ポイント)の投票がありました(8票はすべて違う人の投票です)。この8票はすべて短編集『怪盗紳士ルパン』の得票として合算しました。 26位の『名探偵オルメス』についてカミの短編集『名探偵オルメス』には2票(12ポイント)、短編集『ルーフォック・オルメスの冒険』には1票(5.5ポイント)の投票があり、またどちらの短編集にも収録されているルーフォック・オルメス・シリーズの「赤ん坊は渇く!」には1票(10ポイント)の投票がありました(4票はすべて違う人の投票です)。『名探偵オルメス』と『ルーフォック・オルメスの冒険』の収録作は重複もありますが同じではありません。ただ、これらの4票はルーフォック・オルメス・シリーズへの投票と見なし、短編集『名探偵オルメス』の得票として合算いたしました。 101位の『赤髯王の呪い』についてポール・アルテの短めの長編「赤髯王の呪い」と短編3編(「死者は真夜中に踊る」「ローレライの呼び声」「コニャック殺人事件」)を収録した作品集『赤髯王の呪い』に1票(3ポイント)、「赤髯王の呪い」単品に1票(5.5ポイント)の投票がありました(この2票は違う人の投票です)。この2票は作品集『赤髯王の呪い』への投票として合算いたしました。 実施要項の注意事項(2)について (2)創元推理文庫のミッシェル・ルブラン『贋作/モンタージュ写真』やフレッド・カサック『殺人交叉点』(「殺人交叉点」、「連鎖反応」を収録)のように、長編2作品を収録している書籍があります。これについては、収録作の両方に投票したい場合はそれぞれ個別に投票をお願いします。書籍としての『贋作/モンタージュ写真』や『殺人交叉点(「連鎖反応」併録)』への投票はお控えください。作品が3編以上収録されている場合は「短編集」とみなし、書籍単位での投票も可能とします。 この注意事項を書いた時点で、モーリス・ルブラン『ルパン対ホームズ』(「金髪の美女」「ユダヤのランプ」の2中編からなる)や、カミ『機械探偵クリク・ロボット』(「五つの館の謎」「パンテオンの誘拐事件」の2中編を収録/文庫版にはさらにコントを追加収録)のことは頭から抜けておりました。『ルパン対ホームズ』、『機械探偵クリク・ロボット』への投票は受け付けました。実施要項を書いた際に考慮が行き届いてない書籍・作品がありましたことをお詫びいたします。 101位~188位 +クリックで展開 ※ベスト100のみを対象にページ内検索ができるようにするため、こちらのリストはクリックで開く形式にしました 順位 点数 票数 タイトル 作者 訳者 出版社・レーベル 101位 8.5 2票 赤髯王の呪い ポール・アルテ 平岡敦 ハヤカワ・ミステリ 2票 赤い霧 ポール・アルテ 平岡敦 ハヤカワ・ミステリ 103位(6作) 8 2票 棺桶島 モーリス・ルブラン 1票 虎の首 ポール・アルテ 平岡敦 ハヤカワ・ミステリ 1票 メグレ警視のクリスマス ジョルジュ・シムノン 1票 ワトスン夫人とホームズの華麗な冒険 ジャン・デュトゥール 長島良三 講談社 1票 禁断のクローン人間 ジャン=ミッシェル・トリュオン 長島良三 新潮文庫 1票 危険な道づれ フランシス・リック 日影丈吉 ハヤカワ・ミステリ 109位 7.5 2票 消しゴム アラン・ロブ=グリエ 中条省平 光文社古典新訳文庫 110位(7作) 7 1票 第二の顔 マルセル・エイメ 生田耕作 創元推理文庫(ホラー&ファンタジイ) 1票 異邦人 アルベール・カミュ 窪田啓作 新潮文庫 1票 その子を殺すな ノエル・カレフ 宮崎嶺雄 創元推理文庫 1票 ハイド氏の奇妙な犯罪 ジャン=ピエール・ノーグレット 三好郁朗 創元推理文庫 1票 思い乱れて ボアロー&ナルスジャック 大久保和郎 創元推理文庫 1票 ルパン危機一髪 ボアロー&ナルスジャック 南洋一郎 ポプラ社 1票 HHhH ローラン・ビネ 高橋啓 東京創元社 117位(11作) 6 2票 六死人 S・A・ステーマン 三輪秀彦 創元推理文庫 1票 チューインガムとスパゲッティ シャルル・エクスブライヤ 堀内一郎 読売新聞社《フランス長編ミステリー傑作集》 1票 黄色い犬 ジョルジュ・シムノン 1票 メグレと殺人者たち ジョルジュ・シムノン 1票 倫敦から来た男 ジョルジュ・シムノン 1票 絶体絶命 【別題:ピンチ】 フレデリック・ダール 中込純次 三笠書房 1票 GATACA フランク・ティリエ 平岡敦 ハヤカワ文庫NV 1票 カービン銃の妖精 ダニエル・ペナック 平岡敦 白水社 1票 牝狼 ボアロー&ナルスジャック 岡田真吉 東京創元社《現代推理小説全集》14巻 1票 ルパンの告白 モーリス・ルブラン 1票 疲れた船長の事件 (短編) ルネ・レウヴァン 『ミステリマガジン』2006年1月号 128位(40作) 5.5 1票 クムラン エリエット・アベカシス 鈴木敏弘 角川文庫 1票 理想的な容疑者 カトリーヌ・アルレー 荒川浩充 創元推理文庫 1票 死ぬほどの馬鹿 カトリーヌ・アルレー 安堂信也 創元推理文庫 1票 黒頭巾の孤島 カトリーヌ・アルレー 安堂信也 創元推理文庫 1票 ザディーグまたは運命 (中編) ヴォルテール 植田祐次 岩波文庫『カンディード 他五篇』 1票 ハンサムな狙撃兵 シャルル・エクスブライヤ 藤田真利子 現代教養文庫 1票 バチニョルの小男 (短編) エミール・ガボリオ 松村喜雄 各務三郎編『クイーンの定員 I』(光文社文庫) 1票 地下鉄のザジ レーモン・クノー 1票 ブロデックの報告書 フィリップ・クローデル 高橋啓 みすず書房 1票 コーヒー沸かし(短編) テオフィル・ゴーチエ 1票 メグレと若い女の死 ジョルジュ・シムノン 1票 青の寝室 ジョルジュ・シムノン 1票 小犬を連れた男 ジョルジュ・シムノン 1票 名探偵エミールの冒険3 丸裸の男 ジョルジュ・シムノン 1票 フェルショー家の兄 ジョルジュ・シムノン 1票 メグレ罠を張る ジョルジュ・シムノン 1票 寝台車の殺人者 セバスチアン・ジャプリゾ 望月芳郎 創元推理文庫 1票 並木通りの男 フレデリック・ダール 長島良三 読売新聞社《フランス長編ミステリー傑作集》 1票 死者の部屋 フランク・ティリエ 平岡敦 新潮文庫 1票 死は誰も忘れない ディディエ・デナンクス 高橋啓 草思社《ロマンノワール》 1票 罠(戯曲) ロベール・トマ 『今日のフランス演劇』3 1票 マドモアゼル・ムーシュの殺人 アラン・ドムーゾン 長島良三 講談社文庫 1票 王子の亡霊 マンダリン・タンの冒険と推理 トラン・ニュット 岡元麻理恵 集英社 1票 罪のなかの幸福 (短編) バルべエ・ドルヴィリ 『怪奇小説傑作集 4 フランス編』 1票 午後四時の男 アメリー・ノートン 柴田都志子 文藝春秋 1票 幻滅 バルザック 1票 赤い橋の殺人 シャルル・バルバラ 亀谷乃里 光文社古典新訳文庫 1票 ニコラ警視の事件2 鉛を呑まされた男 ジャン=フランソワ・パロ 吉田恒雄 ランダムハウス講談社(文庫) 1票 解剖学者ドン・ベサリウス ペトリュス・ボレル 『怪奇小説傑作集 4 フランス編』 1票 トルビアック橋の霧 レオ・マレ 中野貞雄 文芸社 1票 ロックの娘 モーパッサン 1票 自殺ホテル(短編) * アンドレ・モーロワ 1票 奇跡(短編) ジョルジュ・ランジュラン 1票 踏みはずし ミシェル・リオ 堀江敏幸 白水Uブックス 1票 謎の家 モーリス・ルブラン 1票 悪魔の赤い輪 モーリス・ルブラン 1票 マルペルチュイ ジャン・レイ * 篠田知和基 月刊ペン社《妖精文庫》 1票 覗くひと アラン・ロブ=グリエ 望月芳郎 講談社文芸文庫 1票 フランス・ミステリ傑作選1 街中の男 (アンソロジー) ハヤカワ・ミステリ文庫 1票 グラン=ギニョル傑作選 (アンソロジー) 真野倫平 水声社 168位(5作) 5 2票 パズル アントワーヌ・ベロ 香川由利子 早川書房 1票 殺戮の冬、パリ フレデリック・クリヴィーヌ 高野優 ハヤカワ文庫NV 1票 女魔術師 ボアロー&ナルスジャック 江口清 創元推理文庫 1票 虎の牙 モーリス・ルブラン 1票 ルパン、最後の恋 モーリス・ルブラン 173位(7作) 4 1票 裏返しの男 フレッド・ヴァルガス 田中千春 創元推理文庫 1票 チャンセラー号の筏 ジュール・ヴェルヌ 1票 地底旅行 ジュール・ヴェルヌ 1票 八十日間世界一周 ジュール・ヴェルヌ 1票 ある秘密 フィリップ・グランベール 野崎歓 新潮クレスト・ブックス 1票 胸像たちの晩餐 (短編) ガストン・ルルー 1票 地下の怪寺院 ジャン・レイ 榊原晃三 岩波少年文庫 180位(4作) 3 1票 ジゴマ レオン・サジイ 久生十蘭 中公文庫 1票 オー! ジョゼ・ジョバンニ 岡村孝一 ハヤカワ・ミステリ 1票 ファントマの逆襲 スーヴェストル&アラン 伊東守男 ハヤカワ文庫NV 1票 エスピオナージ ピエール・ノール 竹尾淳 角川書店 184位(4作) 2 1票 神秘の島 ジュール・ヴェルヌ 1票 死んだギャレ氏 ジョルジュ・シムノン 1票 ひとり狼 ジョゼ・ジョバンニ 岡村孝一 ハヤカワ・ミステリ 1票 真夜中の犬 セルジュ・ブリュソロ 長島良三 角川文庫 188位(8作) 1 1票 カーテンの陰の死 ポール・アルテ 平岡敦 ハヤカワ・ミステリ 1票 ルコック探偵 エミール・ガボリオ 松村喜雄 旺文社文庫 1票 三銃士の息子 カミ 高野優 ハヤカワ・ミステリ 1票 イカロスの飛行 レーモン・クノー 1票 狼の帝国 ジャン=クリストフ・グランジェ 高岡真 創元推理文庫 1票 シャーロック・ホームズを訪ねたカール・マルクス アレクシス・ルカーユ 西永良成 中央公論社《C novels》 1票 ルパンの冒険 モーリス・ルブラン 1票 死美人 黒岩涙香(ボアゴベ) 作家別ランキング(上位30人) 作品それぞれの得点を合算したもの。 +クリックで展開 ※ベスト100のみを対象にページ内検索ができるようにするため、こちらのリストはクリックで開く形式にしました 順位 作家 点数 各作家の最高得点作品 次点 1位 モーリス・ルブラン 247 15作 怪盗紳士ルパン 813 2位 フレッド・カサック 206.5 3作 殺人交叉点 日曜日は埋葬しない 3位 ガストン・ルルー 157.5 5作 黄色い部屋の謎 黒衣婦人の香り 4位 ピエール・シニアック 151.5 1作 ウサギ料理は殺しの味 5位 フレッド・ヴァルガス 122.5 5作 死者を起こせ 論理は右手に 6位 ジョルジュ・シムノン 121.5 16作 リコ兄弟 男の首 7位 カトリーヌ・アルレー 120 7作 わらの女 二千万ドルと鰯一匹 8位 セバスチアン・ジャプリゾ 116 4作 シンデレラの罠 長い日曜日 9位 ボアロー&ナルスジャック 111 9作 私のすべては一人の男 技師は数字を愛しすぎた 10位 ポール・アルテ 102.5 7作 第四の扉 狂人の部屋 11位 シャルル・エクスブライヤ 95 6作 パコを憶えているか 死体をどうぞ 12位 ジャン・ヴォートラン 88 3作 パパはビリー・ズ・キックを捕まえられない グルーム 13位 カミ 82 4作 機械探偵クリク・ロボット 名探偵オルメス 14位 マルセル・F・ラントーム 77 1作 騙し絵 15位 ジャン=パトリック・マンシェット 68.5 3作 地下組織ナーダ 愚者(あほ)が出てくる、城寨(おしろ)が見える 16位 S・A・ステーマン 60 4作 殺人者は21番地に住む 三人の中の一人 17位 ブリジット・オベール 58 3作 マーチ博士の四人の息子 森の死神 18位 ジャン=ジャック・フィシュテル 52 1作 私家版 19位 ミッシェル・ルブラン 50.5 2作 殺人四重奏 パリは眠らない 20位 ジョゼ・ジョバンニ 49.5 4作 穴 墓場なき野郎ども 21位 A・D・G 44 2作 病める巨犬たちの夜 おれは暗黒小説だ 22位 フランク・ティリエ 41.5 4作 七匹の蛾が鳴く / シンドロームE (同ポイント) 23位 ティエリー・ジョンケ 39 1作 私が、生きる肌 24位 フレデリック・ダール 38.5 4作 甦える旋律 / 生きていたおまえ... (同ポイント) 25位 ダニエル・ペナック 37.5 2作 人喰い鬼のお愉しみ カービン銃の妖精 26位 エミール・ガボリオ 33.5 3作 ルルージュ事件 バチニョルの小男 (短編) 27位 ユベール・モンテイエ 31.5 2作 悪魔の舗道 完全犯罪売ります 28位 ジャン=フランソワ・パロ 29 2作 ニコラ警視の事件1 ブラン・マントー通りの謎 ニコラ警視の事件2 鉛を呑まされた男 29位 ピエール・ボアロー 28 2作 殺人者なき六つの殺人 三つの消失 30位 ジュール・ヴェルヌ 24 5作 二年間の休暇 チャンセラー号の筏 / 地底旅行 / 八十日間世界一周 関連ページ ポケミス非英語圏作品一覧 ハヤカワ・ミステリ文庫非英語圏作品一覧 創元推理文庫海外ミステリ非英語圏作品一覧 文庫で刊行されたフランスミステリの一覧 フランス・ミステリ必読30冊(『ミステリマガジン』2003年7月号) フランスのミステリ賞 - 受賞作の邦訳一覧 年間ミステリランキング 非英語圏作品一覧 非英語圏ミステリ2013年の邦訳出版一覧 非英語圏ミステリ2014年の邦訳出版一覧 フランスのミステリ編集者が選んだ必読ミステリ100 非英語圏ミステリ各種リスト