約 3,323,462 件
https://w.atwiki.jp/trpg_summary/pages/968.html
※よく見られるセッションはこちら マーダーミステリー あ + クリックすると開きます アリスインロストワンダーランド 宇宙船ニル・ノート号の残響 エイダ 押忍!魔駄魅剃学園 か + クリックすると開きます 海底都市の天使 カミガミノヤカタ 消えた緑仙の謎 狂気山脈 陰謀の分水嶺 狂気山脈 星ふる天辺 狂気山脈 薄明三角点 さ + クリックすると開きます 深層記憶探偵 SORCIER た + クリックすると開きます 天使のエルと時計じかけの国 トレジャーリンク! な + クリックすると開きます 南極地点X は + クリックすると開きます 背徳の代紋 箱庭の観測者様へ 箱庭の観測者様へ弐 鳩のクルッポーまじっく ハムレット殺人事件 未申ノ刻 ブルークロスの純愛 亡国の天賜 亡霊島殺人事件Next loop 亡霊島殺人事件Final loop ホストクラブ殺人事件 -last proof of love- ま + クリックすると開きます 魔女と妖精の5日間。 魔女と妖精の永遠。 MERCHANT~罪科のネゴシエイション~ や + クリックすると開きます ゆっくりと苦しみをもって 夜の蛙は眠らない ら + クリックすると開きます LYCAN なんちゃってマーダーミステリー か + クリックすると開きます 学園祭の惨劇 ま + クリックすると開きます 魔王城の惨事 未完成フィルムの悪夢 や + クリックすると開きます 雪山の悲劇
https://w.atwiki.jp/asianmystery/pages/223.html
2013年6月19日 それぞれの賞についての詳細は「翻訳ミステリー大賞シンジケート」に寄稿した以下の記事をご覧ください。 非英語圏ミステリー賞あ・ら・かると 第4回 北欧その1 スウェーデン編 (2013-07-18) 非英語圏ミステリー賞あ・ら・かると 第5回 北欧その2 デンマーク編 (2013-07-25) 非英語圏ミステリー賞あ・ら・かると 第6回 北欧その3 ノルウェー編 (2013-08-22) 非英語圏ミステリー賞あ・ら・かると 第7回 北欧その4 アイスランド・フィンランド編 (2013-09-19) ※北欧5か国の作品を対象とする「ガラスの鍵賞」についてもこの回で扱った Index 各推理作家団体の公式サイト スウェーデンのミステリ賞(1)スウェーデン推理作家アカデミーの賞 (2)スウェーデンのその他の賞 デンマークのミステリ賞(1)デンマーク推理作家アカデミーの賞 (2)デンマークのその他の賞 ノルウェーのミステリ賞(1)リヴァートンクラブの賞 (2)ノルウェーのその他の賞 アイスランドのミステリ賞 フィンランドのミステリ賞 ガラスの鍵賞 スウェーデン推理作家アカデミー最優秀翻訳ミステリ賞を受賞した非英語圏作品 デンマーク推理作家アカデミー パレ・ローゼンクランツ賞を受賞した非英語圏作品 他言語圏のミステリ賞を受賞した北欧ミステリ 各推理作家団体の公式サイト スウェーデン推理作家アカデミー(Svenska Deckarakademin) デンマーク推理作家アカデミー(Det Danske Kriminalakademi) ノルウェー リヴァートンクラブ(Rivertonklubben) アイスランド推理作家協会(Hið íslenska glæpafélag) フィンランド・ミステリ協会(Suomen dekkariseura) どのサイトも過去の受賞作一覧あり。 スウェーデンのミステリ賞 (1)スウェーデン推理作家アカデミーの賞 スウェーデン推理作家アカデミー 最優秀長編賞《受賞作一覧(公式サイト)》 受賞作の邦訳(10作)1991年 - ヘニング・マンケル『殺人者の顔』(柳沢由実子訳、創元推理文庫、2001年1月) 1993年 - シャスティン・エークマン『白い沈黙』(澤村灌訳、講談社文庫、1998年8月) 1994年 - ホーカン・ネッセル『終止符(ピリオド)』(中村友子訳、講談社文庫、2003年5月) 1995年 - ヘニング・マンケル『目くらましの道』(柳沢由実子訳、創元推理文庫、2007年2月) 1998年 - インゲル・フリマンソン『グッドナイト マイ・ダーリン』(佐宗鈴夫訳、集英社文庫、2011年7月) 2004年 - オーサ・ラーソン『赤い夏の日』(松下祥子訳、ハヤカワ・ミステリ文庫、2008年10月) 2005年 - インゲル・フリマンソン『シャドー・イン・ザ・ウォーター』(佐宗鈴夫訳、集英社文庫、2011年8月) 2006年 - スティーグ・ラーソン『ミレニアム2 火と戯れる女』(ヘレンハルメ美穂、山田美明訳、早川書房、2009年4月 / ハヤカワ・ミステリ文庫、2011年11月) 2008年 - ヨハン・テオリン『冬の灯台が語るとき』(三角和代訳、ハヤカワ・ミステリ、2012年2月) 2009年 - アンデシュ・ルースルンド&ベリエ・ヘルストレム『三秒間の死角』(角川文庫、2013年10月) その他の受賞者1988年 - ヤン・ギルー(ヤン・ギィユー) 1989年 - K=O・ボーネマルク(シェル=ウーロフ・ボーネマルク) 2011年 - アルネ・ダール 2014年 - トーヴェ・アルステルダール(Tove Alsterdal)(◆作品の邦訳予定あり) 2015年 - アンデシュ・デ・ラ・モッツ 最優秀長編賞の複数回受賞者3回 - ホーカン・ネッセル(1994年、1996年、2007年)、Leif GW Persson(1982年、2003年、2010年) 2回 - ヘニング・マンケル(1991年、1995年)、インゲル・フリマンソン(1998年、2005年)、オーサ・ラーソン(2004年、2012年)、Staffan Westerlund(1984年、1986年)、Jean Bolinder(1985年、1990年)、Åke Edwardson(1997年、2001年) スウェーデン推理作家アカデミー 最優秀新人賞《受賞作一覧(公式サイト)》 受賞作の邦訳(5作)1982年 - K=O・ボーネマルク『さらば、ストックホルム』(平賀悦子、柳沢重也訳、中公文庫、1987年7月) 1998年 - リサ・マークルンド『爆殺魔(ザ・ボンバー)』(柳沢由実子訳、講談社文庫、2002年7月) 2003年 - オーサ・ラーソン『オーロラの向こう側』(松下祥子訳、ハヤカワ・ミステリ文庫、2008年8月) 2007年 - ヨハン・テオリン『黄昏に眠る秋』(三角和代訳、ハヤカワ・ミステリ、2011年4月 / ハヤカワ・ミステリ文庫、2013年3月) 2010年 - アンデシュ・デ・ラ・モッツ『監視ごっこ』(真崎義博訳、ハヤカワ・ミステリ文庫、2014年7月) その他の受賞者1993年 - ホーカン・ネッセル 最優秀新人賞と最優秀長編賞の両方を受賞した作家連続受賞(3人)ホーカン・ネッセル(1993年 / 1994年)『Det grovmaskiga nätet』(未訳)、『終止符(ピリオド)』 ※その後1996年と2007年にも最優秀長編賞受賞 オーサ・ラーソン(2003年 / 2004年)『オーロラの向こう側』、『赤い夏の日』 ※その後2012年にも最優秀長編賞受賞 ヨハン・テオリン(2007年 / 2008年)『黄昏に眠る秋』、『冬の灯台が語るとき』 それ以外(4人)Ulf Durling(1971年 / 1983年) K=O・ボーネマルク(1982年 / 1989年) Åke Edwardson(1995年 / 1997年、2001年) Kjell Eriksson(1999年 / 2002年) アンデシュ・デ・ラ・モッツ(2010年 / 2015年) スウェーデン推理作家アカデミー 最優秀翻訳ミステリ賞《受賞作一覧(公式サイト)》 スウェーデン推理作家アカデミー 巨匠賞《受賞者一覧(公式サイト)》 国内外のミステリ作家の生涯の功績をたたえる賞。1972年の最初の受賞者はアガサ・クリスティーとエラリー・クイーン。翌年にはジョン・ディクスン・カーとレックス・スタウトが受賞。スウェーデンからの受賞者には、1997年受賞のヤーン・エクストレムや2009年受賞のK・アルネ・ブルムらがいる。 (2)スウェーデンのその他の賞 シャーロック賞(1955年~1986年) 1968年 - シューヴァル&ヴァールー『笑う警官』 1971年 - オッレ・ヘーグストランド『マスクのかげに』(この作家は1975年にも受賞) 1974年 - K・アルネ・ブルム『真実の瞬間』 1982年 - K=O・ボーネマルク『さらば、ストックホルム』 ほかにシャスティン・エークマンが1961年に、ヤーン・エクストレムが1963年に受賞。 ポロニ賞 (Polonipriset) 1998年 - リサ・マークルンド『爆殺魔(ザ・ボンバー)』(柳沢由実子訳、講談社文庫、2002年7月) 帯「爆破殺人! テロか怨恨か ポロニ賞(スウェーデン推理作家協会)受賞」 表紙見返しおよび奥付けの著者紹介「『爆殺魔』で1998年のスウェーデン推理作家協会のポロニ賞を受賞。」 裏表紙の内容紹介「スウェーデン推理作家協会ポロニ賞受賞のクライム・ノベル。」 巻末の「訳者のあとがき」に「リサ・マークルンドは一九九八年、この『爆殺魔(ザ・ボンバー)』で彗星のようにスウェーデン推理小説界に現れ、同年の推理小説アカデミー新人賞と新人女性推理作家に贈られるポロニ賞を同時受賞している。」 『爆殺魔(ザ・ボンバー)』は上記のように、邦訳出版された際の帯に「ポロニ賞(スウェーデン推理作家協会)受賞」とあり、裏表紙でも「スウェーデン推理作家協会ポロニ賞受賞のクライム・ノベル」と紹介されてしまっているが、ポロニ賞は優れた新人女性推理作家に対してスウェーデンのミステリー雑誌『Jury』が授与していた賞である。『爆殺魔』は『Jury』のポロニ賞と、スウェーデン推理作家アカデミーの最優秀新人賞の両方を受賞している。 デンマークのミステリ賞 (1)デンマーク推理作家アカデミーの賞 デンマーク推理作家アカデミー ハラルド・モーゲンセン賞 (「ハラルド・モゲンセン賞」とも)《受賞作一覧(公式サイト)》 受賞作の邦訳(4作+予定1作)2009年 - レナ・コバブール&アニタ・フリース『スーツケースの中の少年』(土屋京子訳、講談社文庫、2013年7月) 2010年 - ユッシ・エーズラ・オールスン『特捜部Q―Pからのメッセージ―』(吉田薫、福原美穂子訳、ハヤカワ・ミステリ、2012年6月) 2012年 - エーリク・ヴァレア『7人目の子』(長谷川圭訳、ハヤカワ・ミステリ文庫、2014年10月) 2015年 - トーマス・リュダール『楽園の世捨て人』(木村由利子訳、ハヤカワ・ミステリ1915、2017年1月) 2016年 - Ane Riel "Harpiks"(早川書房より邦訳出版予定) その他の受賞者(受賞作は邦訳なし)ミケール・カッツ・クレフェルト(2013年受賞) カタカナ表記がまったく違うが、レナ・コバブールは早川書房からファンタジー小説『秘密が見える目の少女』、『ディナの秘密の首かざり』が刊行されているリーネ・コーバベルと同一人物。 デンマーク推理作家アカデミー 最優秀新人賞《受賞作一覧(公式サイト)》 受賞作の邦訳(1作)2011年 - A・J・カジンスキー『ラスト・グッドマン』【上下巻】(岩澤雅利訳、ハヤカワ文庫NV、2012年6月) その他の受賞者(受賞作は邦訳なし)2000年 - グレーテリース・ホルム - 邦訳は児童書の『マリアからの手紙』。ミステリの邦訳なし。 2005年 - サラ・ブレーデル - 邦訳は『見えない傷痕』(高山真由美訳、ハヤカワ・ミステリ文庫、2012年8月) 2008年 - ミケール・カッツ・クレフェルト 2014年 - Ane Riel デンマーク推理作家アカデミー パレ・ローゼンクランツ賞《受賞作一覧(公式サイト)》 パレ・ローゼンクランツ賞を受賞したデンマークの4作品 1989 デンマーク Leif Davidsen Den russiske sangerinde 1990 デンマーク Erik Amdrup Renters rente 1993 デンマーク ペーター・ホゥ Frøken Smillas fornemmelse for sne 『スミラの雪の感覚』 2005 デンマーク Henning Mortensen Den femte årstid +パレ・ローゼンクランツ賞 受賞作一覧 パレ・ローゼンクランツ賞 受賞作一覧 1987 ノルウェー Frederik Skagen Viktor! Viktor! Viktor! Viktor! 1988 英国 P・D・ジェイムズ Indviet til mord A Taste for Death 『死の味』 1989 デンマーク Leif Davidsen Den russiske sangerinde 1990 デンマーク Erik Amdrup Renters rente 1991 ノルウェー Gunnar Staalesen Faldne Engle Falne engler 1992 英国 ジョン・ル・カレ Den hemmelige pilgrim The Secret Pilgrim 『影の巡礼者』 1993 デンマーク ペーター・ホゥ Frøken Smillas fornemmelse for sne 『スミラの雪の感覚』 1994 英国 ルース・レンデル Som fuglen i krokodillens gab The Crocodile Bird 『殺意を呼ぶ館』 Kong Salomons tæppe King Solomon s Carpet 『ソロモン王の絨毯』(バーバラ・ヴァイン名義) 1995 スペイン アルトゥーロ・ペレス=レベルテ Dumas-klubben eller El club Dumas 『呪のデュマ倶楽部』、改題して『ナインスゲート』 1996 英国 コリン・デクスター Vejen gennem skoven The way through the woods 『森を抜ける道』 1997 英国 レジナルド・ヒル Regnskabets dag Pictures of perfection 『完璧な絵画』 1998 米国 ケイレブ・カー Sindssygelægen The Alienist 『エイリアニスト 精神科医』 1999 ノルウェー Kim Småge En kernesund død En kjernesunn død 2000 米国 ダナ・レオン Mord i fremmed land Death in a strange country 『異国に死す』 2001 英国 イアン・ランキン Fortids synder Black and blue 『黒と青』 2002 英国 ミネット・ウォルターズ Syreparken Acid row 『遮断地区』 2003 米国 キャロル・オコンネル Judasbarnet Judas child 『クリスマスに少女は還る』 2004 スウェーデン アルネ・ダール Europa blues Europa Blues 2005 デンマーク Henning Mortensen Den femte årstid 2006 英国 ピーター・ロビンスン Kold er graven Cold is the grave 『エミリーの不在』 2007 スウェーデン ホーカン・ネッセル Skyggerne og regnen Skuggorna och regnet 2008 スウェーデン カーリン・アルヴテーゲン Skygger Skugga 『影』 2009 米国 ドン・ウィンズロウ Franke Machines vinter The winter of Frankie Machine 『フランキー・マシーンの冬』 2010 ノルウェー ジョー・ネスボ Panserhjerte Panserhjerte 2011 フランス ジャン=クリストフ・グランジェ Forbarm dig Miserere 2012 スウェーデン Leif G.W. Person Den døende Detektiv Den döende detektiven 2013 米国 ジェイムズ・エルロイ Den røde gudinde Blood s a rover 『アンダーワールドUSA』 2014 英国 フィリップ・カー En mand uden åndedræt 2015 スウェーデン ホーカン・ネッセル Levende og døde i Winslow 2016 ノルウェー Gard Sveen Den sidste pilgrim デンマーク推理作家アカデミー パレ・ローゼンクランツ名誉賞 2003年 - アーナス・ボーデルセン (パレ・ローゼンクランツ名誉賞が授与されたのはこの一度きり) デンマーク推理作家アカデミーの特別賞を受賞した主な作家・編集者 1990年 - ターゲ・ラ・コーア 1992年 - アーナス・ボーデルセン 1993年 - ハラルド・モーゲンセン 特別賞受賞者一覧(公式サイト) (2)デンマークのその他の賞 デンマーク推理作家アカデミーができる以前、デンマークにはエドガー・アラン・ポーの名を冠したポー・クラブ(Poe-klubben、1964年設立)という団体が存在しており、各種の賞を授与していたらしいのだが、その詳細は分からない。『沈黙の証言』が訳されているポウル・ウロムはこのポー・クラブの賞を何度か受賞しているようである(『沈黙の証言』裏表紙には「デンマークのポオ賞受賞者」との紹介がある)。 アーナス・ボーデルセン『殺人にいたる病』(1971)の作中作の主人公(推理作家)やそのライバルは「ポー協会」の会合に出席しているようだが(p.48, p.74)、これはまさにPoe-klubben(ポー・クラブ)のことかと思われる。 ノルウェーのミステリ賞 (1)リヴァートンクラブの賞 ゴールデンリボルバー賞(あるいは単に「リヴァートン賞」)《受賞作一覧(公式サイト)》 受賞作の邦訳(4作)1994年 - アンネ・ホルト『土曜日の殺人者』 1996年 - カリン・フォッスム(カーリン・フォッスム)『湖のほとりで』 (カーリン・フォッスムは別の作品で2014年にも同賞を受賞している) 1997年 - ジョー・ネスボ『ザ・バット 神話の殺人』 2012年 - ヨルン・リーエル・ホルスト『猟犬』 その他の受賞者(受賞作は邦訳なし)ユン・ミシェレット(1981年、2001年受賞) - 邦訳は『北海の狩人』 トム・エーゲラン(2009年受賞) - 邦訳は『狼の夜』 リヴァートンクラブ名誉賞《受賞者一覧(公式サイト)》 主な受賞者1973年 - ベルンハルト・ボルゲ 1990年 - ターゲ・ラ・コーア(デンマーク) 2012年 - ヴァルグ・ヴェウム(ノルウェーのGunnar Staalesensが生んだ架空の私立探偵) 2016年 - ジョー・ネスボ ゴールデンリボルバー賞(リヴァートン賞)は日本では「ノルウェー・ミステリー大賞」とされることもある。アンネ・ホルト『土曜日の殺人者』の帯には「ノルウェー・ミステリー大賞受賞作品」、訳者あとがきでは「リバートン賞(ノルウェー・ミステリー大賞)」。 (2)ノルウェーのその他の賞 マウリッツ・ハンセン新人賞(Maurits Hansen-prisen – Nytt Blod) 受賞作家に邦訳がある作家は今のところいない。 アイスランドのミステリ賞 血の滴賞(アイスランド推理作家協会)《受賞作一覧(公式サイト)》 主な受賞者(受賞作は翻訳なし)2008年受賞(2007年の作品が対象) - アーナルデュル・インドリダソン 2011年受賞(2010年の作品が対象)、2015年受賞(2014年の作品が対象) - イルサ・シグルザルドッティル フィンランドのミステリ賞 以下の4賞はすべてフィンランド・ミステリ協会の賞 推理の糸口賞 受賞作の邦訳(2作)1997年 - レーナ・レヘトライネン『雪の女』 2014年 - ティモ・サンドベリ『処刑の丘』 その他の受賞者(受賞作は邦訳なし)ペンッティ・キルスティラ(1987年、1993年) マッティ・ロンカ(2006年) 外国作家賞 最優秀新人賞 ホルナンリンナ名誉賞 受賞者一覧2005年 - ピルッコ・アルヒッパ(Pirkko Arhippa)(ミステリ作家 ※邦訳なし) 2009年 - マッティ・カッシラ(Matti Kassila)(映画監督) 2010年 - Eeva Tenhunen(ミステリ作家 ※邦訳なし) 2014年 - Outi Pakkanen(ミステリ作家 ※邦訳なし) この賞の名称はフィンランド最初の探偵小説『時計の秘密』(Kellon salaisuus)(1910年)を書いたリクハルド・ホルナンリンナ(Rikhard Hornanlinna, 1889-1957)に由来するものだと思われる。この作品はホームズ風の紳士探偵マックス・ルドルフ(Max Rudolph)が登場。マックス・ルドルフはもう1編、1910年の『Lähellä kuolemaa』でも活躍。 ガラスの鍵賞 受賞作の邦訳(15作+予定1作)1992年:スウェーデン - ヘニング・マンケル『殺人者の顔』 1993年:デンマーク - ペーター・ホゥ『スミラの雪の感覚』 1997年:ノルウェー - カリン・フォッスム(カーリン・フォッスム)『湖のほとりで』 1998年:ノルウェー - ジョー・ネスボ『ザ・バット 神話の殺人』 2001年:スウェーデン - カーリン・アルヴテーゲン『喪失』 2002年:アイスランド - アーナルデュル・インドリダソン『湿地』 2003年:アイスランド - アーナルデュル・インドリダソン『緑衣の女』 2005年:スウェーデン - アンデシュ・ルースルンド&ベリエ・ヘルストレム『制裁』 2006年:スウェーデン - スティーグ・ラーソン『ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女』 2008年:スウェーデン - スティーグ・ラーソン『ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士』 2009年:スウェーデン - ヨハン・テオリン『冬の灯台が語るとき』 2010年:デンマーク - ユッシ・エーズラ・オールスン『特捜部Q Pからのメッセージ』 2012年:デンマーク - エーリク・ヴァレア『7人目の子』 2013年:ノルウェー - ヨルン・リーエル・ホルスト『猟犬』 2015年:デンマーク - トーマス・リュダール『楽園の世捨て人』 2016年:デンマーク - Ane Riel "Harpiks"(早川書房より邦訳出版予定) 受賞作自体は邦訳されていないが、スウェーデンのホーカン・ネッセル、フィンランドのマッティ・ロンカもガラスの鍵賞の受賞者である。 ガラスの鍵賞ノミネート作の邦訳スウェーデンシャスティン・エークマン『白い沈黙』(1994年) ホーカン・ネッセル『終止符(ピリオド)』(1995年) ヘニング・マンケル『目くらましの道』(1996年) リサ・マークルンド『爆殺魔(ザ・ボンバー)』(1999年) カーリン・アルヴテーゲン『裏切り』(2004年) アンデシュ・ルースルンド&ベリエ・ヘルストレム『三秒間の死角』(2010年) デンマークレナ・コバブール&アニタ・フリース『スーツケースの中の少年』(2009年) アイスランドヴィクトル・アルナル・インゴウルフソン『フラテイの暗号』(2004年) フィンランドレーナ・レヘトライネン『雪の女』(2002年) レーナ・レヘトライネン『氷の娘』(2003年) スウェーデン推理作家アカデミー最優秀翻訳ミステリ賞を受賞した非英語圏作品 1981年 フランス セバスチアン・ジャプリゾ Vedergällningen L été meurtrier 『殺意の夏』 1983年 フランス ピエール・マニャン Guldsvampen Le commissaire dans la truffière 1987年 フィンランド マッティ・ウルヤナ・ヨエンスー(Matti Joensuu) Plågoandarna Harjunpää ja kiusantekijät 1989年 デンマーク アーナス・ボーデルセン Mörkläggning Mørklaegning 1991年 ドイツ Doris Gercke Du skrattade, du ska dö Weinschröter, du musst hängen 1992年 スペイン マヌエル・バスケス・モンタルバン Döden i Barcelona Los mares del Sur 『楽園を求めた男』 1993年 オランダ ティム・クラベー De försvunna Het gouden ei 『失踪』 1994年 オランダ Maarten t Hart Om så hela världen rasar Het woeden der gehele wereld 2002年 ノルウェー カリン・フォッスム(カーリン・フォッスム) Svarta sekunder Svarte sekunder 2005年 アイスランド アーナルデュル・インドリダソン Änglarösten Röddin 2006年 フランス フィリップ・クローデル Grå själar Les âmes grises 『灰色の魂』 2008年 ドイツ アンドレア・M・シェンケル Mordbyn Tannöd 『凍える森』 2010年 南アフリカ デオン・メイヤー Devils Peak Infanta(英 Devil s Peak) デンマーク推理作家アカデミー パレ・ローゼンクランツ賞を受賞した非英語圏作品 デンマークの作品は除く 1987 ノルウェー Frederik Skagen Viktor! Viktor! Viktor! Viktor! 1991 ノルウェー Gunnar Staalesen Faldne Engle Falne engler 1995 スペイン アルトゥーロ・ペレス=レベルテ Dumas-klubben eller El club Dumas 『呪のデュマ倶楽部』、改題して『ナインスゲート』 1999 ノルウェー Kim Småge En kernesund død En kjernesunn død 2004 スウェーデン アルネ・ダール Europa blues Europa Blues 2007 スウェーデン ホーカン・ネッセル Skyggerne og regnen Skuggorna och regnet 2008 スウェーデン カーリン・アルヴテーゲン Skygger Skugga 『影』 2010 ノルウェー ジョー・ネスボ Panserhjerte Panserhjerte 2011 フランス ジャン=クリストフ・グランジェ Forbarm dig Miserere 2012 スウェーデン Leif G.W. Person Den døende Detektiv Den döende detektiven 他言語圏のミステリ賞を受賞した北欧ミステリ 英国推理作家協会賞 スウェーデンの作家のゴールド・ダガー賞受賞・候補歴受賞:2001年 - ヘニング・マンケル『目くらましの道』(ゴールド・ダガー賞) スウェーデンの作家のインターナショナル・ダガー賞受賞・候補歴候補:2006年 - ホーカン・ネッセル『終止符(ピリオド)』 候補:2007年 - カーリン・アルヴテーゲン『恥辱』 候補:2007年 - オーサ・ラーソン『オーロラの向こう側』 候補:2008年 - スティーグ・ラーソン『ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女』 候補:2009年 - カーリン・アルヴテーゲン『影』 候補:2009年 - スティーグ・ラーソン『ミレニアム2 火と戯れる女』 候補:2009年 - ヨハン・テオリン『黄昏に眠る秋』 - この作品は同時に英国推理作家協会ジョン・クリーシー・ダガー賞(最優秀新人賞)にもノミネートされ、そちらの方は受賞している 受賞:2010年 - ヨハン・テオリン『冬の灯台が語るとき』 候補:2010年 - スティーグ・ラーソン『ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士』 受賞:2011年 - ルースルンド&ヘルストレム『三秒間の死角』(英題 Three Seconds)(原題 Tre sekunder) 候補:2012年 - オーサ・ラーソン "Until Thy Wrath Be Past"(Till dess din vrede upphör) 候補:2013年 - ルースルンド&ヘルストレム "Two Soldiers"(Två Soldater) ノルウェーの作家のゴールド・ダガー賞受賞・候補歴候補:2005年 - カリン・フォッスム(カーリン・フォッスム) "Calling Out for You" ノルウェーの作家のインターナショナル・ダガー賞受賞・候補歴候補:2007年 - ジョー・ネスボ『コマドリの賭け』 候補:2009年 - ジョー・ネスボ "The Redeemer" 候補:2012年 - ジョー・ネスボ "Phantom"(Gjenferd) デンマークの作家のゴールド・ダガー賞受賞・候補歴受賞:1994年 - ペーター・ホゥ『スミラの雪の感覚』(シルバー・ダガー賞 ※次点に与えられる賞) デンマークの作家のインターナショナル・ダガー賞受賞・候補歴候補:2007年 - Christian Jungersen "The Exception" アイスランドの作家のゴールド・ダガー賞受賞・候補歴受賞:2005年 - アーナルデュル・インドリダソン『緑衣の女』(ゴールド・ダガー賞) アイスランドの作家のインターナショナル・ダガー賞受賞・候補歴候補:2009年 - アーナルデュル・インドリダソン "Arctic Chill" 候補:2010年 - アーナルデュル・インドリダソン "Hypothermia" イギリスのその他の賞を受賞した北欧ミステリ ペトローナ賞(Petrona Award)(イギリスで英訳出版された北欧ミステリの年間最優秀作に与えられる賞、2013年創設)2013年 - リサ・マークルンド『ノーベルの遺志』 ペトローナ賞については以下のサイトを参照のこと。 Euro Crime, The Petrona Award for Scandinavian Crime Fiction (2013-03-11) Euro Crime, Remembering Petrona Needs You! (2013-02-18) Petrona Remembered アメリカ探偵作家クラブ エドガー賞 北欧作家のエドガー賞最優秀長編賞 受賞・候補歴受賞:1971年:スウェーデン - シューヴァル ヴァールー『笑う警官』(原著1968年) 候補:1994年:デンマーク - ペーター・ホゥ『スミラの雪の感覚』(原著1992年) 候補:2009年:スウェーデン - カーリン・アルヴテーゲン『喪失』(原著2000年) 候補:2010年:ノルウェー - ジョー・ネスボ "Sorgenfri" (英題 Nemesis)(原著2002年) 候補:2012年:ノルウェー - アンネ・ホルト "1222" (英題 1222)(原著2007年) アメリカのその他の賞を受賞した北欧ミステリ バリー賞最優秀長編賞2009年:アイスランド - アーナルデュル・インドリダソン "Kleifarvatn"(英題 The Draining Lake) 2012年:デンマーク - ユッシ・エーズラ・オールスン『特捜部Q―檻の中の女―』 最優秀英国ミステリ賞2009年:スウェーデン - スティーグ・ラーソン『ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女』 Mystery/Crime Novel of The Decade(過去10年間の最優秀ミステリ)2010年:スウェーデン - スティーグ・ラーソン『ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女』 マカヴィティ賞2009年:スウェーデン - スティーグ・ラーソン『ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女』(最優秀新人賞) アンソニー賞2009年:スウェーデン - スティーグ・ラーソン『ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女』(最優秀新人賞) ディリス・ウィン賞1994年:デンマーク - ペーター・ホゥ『スミラの雪の感覚』(原著1992年) ガムシュー賞 最優秀ヨーロッパ・ミステリ賞2005年:スウェーデン - ヘニング・マンケル『タンゴステップ』 2007年:ノルウェー - カリン・フォッスム(カーリン・フォッスム) "Djevelen holder lyset"(英題 When the Devil Holds the Candle) ロサンゼルス・タイムズ文学賞2007年度(受賞は2008年):ノルウェー - カリン・フォッスム(カーリン・フォッスム) "Elskede Poona" (英題 Calling Out For You、米題 The Indian Bride) フランスの賞を受賞した北欧ミステリ フランス推理小説大賞1971年:デンマーク - アーナス・ボーデルセン『轢き逃げ人生』 2007年:アイスランド - アーナルデュル・インドリダソン "Röddin" 2008年:スウェーデン - カミラ・レックバリ『氷姫』 ミステリ批評家賞2000年:スウェーデン - ヘニング・マンケル『目くらましの道』 2006年:アイスランド - アーナルデュル・インドリダソン『湿地』 813協会賞2003年:スウェーデン - ヘニング・マンケル『リガの犬たち』 2007年:アイスランド - アーナルデュル・インドリダソン"Röddin" フランス冒険小説大賞1969年:フィンランド - マウリ・サリオラ『ヘルシンキ事件』 コニャック・ポラール・フェスティヴァル賞2008年:スウェーデン - カミラ・レックバリ『氷姫』 ドイツの賞を受賞した北欧ミステリ ドイツ・ミステリ大賞1995年 2位:デンマーク - ペーター・ホゥ『スミラの雪の感覚』 1999年 2位:スウェーデン - ヘニング・マンケル『五番目の女』 2001年 3位:スウェーデン - ヘニング・マンケル『背後の足音』 2005年 2位:スウェーデン - アルネ・ダール "Upp till toppen av berget" 2006年 3位:スウェーデン - アルネ・ダール "Europa Blues" 2008年 3位:フィンランド - Matti Rönkä "Tappajan näköinen mies" スウェーデンの賞を受賞した北欧ミステリ(スウェーデン作品を除く) スウェーデン推理作家アカデミー 最優秀翻訳ミステリ賞1987年:フィンランド - マッティ・ウルヤナ・ヨエンスー(Matti Joensuu) "Harjunpää ja kiusantekijät" 1989年:デンマーク - アーナス・ボーデルセン "Mørklaegning" 2002年:ノルウェー - カリン・フォッスム(カーリン・フォッスム) "Svarte sekunder" 2005年:アイスランド - アーナルデュル・インドリダソン "Röddin" デンマークの賞を受賞した北欧ミステリ(デンマーク作品を除く) デンマーク推理作家アカデミー パレ・ローゼンクランツ賞1987年:ノルウェー - Frederik Skagen - Viktor! Viktor! 1991年:ノルウェー - Gunnar Staalesen - Falne engler 1999年:ノルウェー - Kim Småge - En kjernesunn død 2004年:スウェーデン - アルネ・ダール - Europa Blues 2007年:スウェーデン - ホーカン・ネッセル - Skuggorna och regnet 2008年:スウェーデン - カーリン・アルヴテーゲン - 『影』 2010年:ノルウェー - ジョー・ネスボ - Panserhjerte 2012年:スウェーデン - Leif G.W. Person - Den döende detektiven フィンランドの賞を受賞した北欧ミステリ作家(フィンランド作家を除く) フィンランド・ミステリ協会 外国推理作家賞1995年:スウェーデン - シャスティン・エークマン - 『白い沈黙』 1998年:スウェーデン - ヘニング・マンケル - ヴァランダー警部シリーズ 2000年:ノルウェー - カリン・フォッスム(カーリン・フォッスム) - セーヘル警部シリーズ 2002年:スウェーデン - ホーカン・ネッセル 2007年:ノルウェー - ジョー・ネスボ - ハリー・ホーレ刑事シリーズ 2009年:アイスランド - アーナルデュル・インドリダソン 2012年:スウェーデン - Leif G.W. Persson 関連ページ 北欧ミステリ邦訳一覧 フランスのミステリ賞 非英語圏ミステリ各種リスト
https://w.atwiki.jp/horaimystery/pages/14.html
■2009年の「このミステリーがすごい!」に基づくベスト10 第1位・・・『ゴールデン・スランバー』伊坂幸太郎(著) 伊坂幸太郎おすすめミステリー小説、お奨めの伊坂幸太郎のミステリー小説。伊坂幸太郎の名作ミステリーの面白い作品。 おすすめミステリー作家のオススメ面白いミステリー、おもしろい傑作お勧めミステリー小説は『ゴールデン・スランバー』伊坂幸太郎(著) 2008年『ゴールデンスランバー』で第5回本屋大賞と山本周五郎賞を受賞した。 2009年「このミステリーがすごい」第1位。 週刊文春 ミステリーベスト10 ゴールデンスランバー 2位 映画 ゴールデンスランバー(2010年1月30日公開。監督 中村義洋、主演:堺雅人) 衆人環視の中、首相が爆殺された。 そして犯人は俺だと報道されている。 なぜだ? 何が起こっているんだ? 俺はやっていない――。 首相暗殺の濡れ衣をきせられ、巨大な陰謀に包囲された青年・青柳雅春。 暴力も辞さぬ追手集団からの、孤独な必死の逃走。 行く手に見え隠れする謎の人物達。 運命の鍵を握る古い記憶の断片とビートルズのメロディ。 スリル炸裂超弩級エンタテインメント巨編。 とにかく、最後まで目の離せない展開にドキドキだ。 本作は、首相暗殺の濡れ衣を着せられた主人公の青柳さんが、巨大な陰謀から追われる逃亡サスペンス。 文庫版で約680ページの大長編。 第一部が「事件の始まり」、第二部が「事件の視聴者」、第三部が「事件から二十年後」、第四部が「事件」、第五部が「事件から三ヶ月後」という構成になっている。 本編というかメインは、第四部なのですが、その前3編で、事件を異なる視点で読者に見せます。 ケネディ暗殺事件に多少でも関心がある人には、ものすごく引き込まれるものがある。 国やマスコミから「与えられる」情報がどういうものなのか、怖いくらいの描写。 それにしても、物語の見せ方がうまいと思う。 単に作品のストーリーを追うだけではなく、ミステリーという枠にとらわれず、ケネディの事件と伊坂作品の「魔王」「モダンタイムス」とを思い浮かべながら、著者のメッセージを考えるのも良いのでは。 とても深いな、と・・・・・・。 メインのストーリーは、首相爆殺の濡れ衣を着せられた男の逃亡劇である。 第一部「事件のはじまり」、第二部「事件の視聴者」を読んでいると、青柳雅春という奴は本当に犯人で、悪い奴だと思い込まされる。 これが実は普段われわれがマスコミを通して知る“事実”なのだ。 第三部の「事件から二十年後」というルポで「おや?」と思い始め、本書のメインである第四部「事件」に入り、リアルタイムで事件について語られ、青柳の逃亡劇を読み進むうち、彼の実像と“本当のこと”が分かる構成になっている。 とにかく、逃げる!逃げる!青柳、そして彼を直接的に間接的に助ける仲間たち。 とりわけページを割いて登場するかつての恋人樋口晴子の活躍は印象的だ。 そして、伏線と過去のカットバックが効果的に取り入れられていたり、人を喰ったような意外性もあったりして、行間からは“伊坂エッセンス”が溢れている。 本書は、「伊坂小説の集大成」と呼ぶにふさわしい大作で、伊坂ファンもそうでない人も、きっと時を忘れて読み進んでしまう、そんなリーダビリティーを持った一冊である。 極上のサスペンスで、ジャンルを超えた名作、傑作エンタテインメント、ミステリー小説。 ●アマゾン『ゴールデン・スランバー』伊坂幸太郎(著) ●楽天『ゴールデン・スランバー』伊坂幸太郎(著)
https://w.atwiki.jp/asianmystery/pages/40.html
ここでいう「韓国ミステリ」とは、「韓国の作家が書いたオリジナルミステリ」のことであって、「韓国を舞台にしたミステリ」のことではありません。 1.韓国ミステリ概観 韓国ミステリ界の基本情報 韓国での推理小説の刊行状況(2008年)(2009年11月9日、11月10日) 当サイト開設当初の記事。当時所持していたごく少数の資料をもとに、韓国ミステリ界の基本情報や年間のミステリ刊行数、その内訳(韓国国内作品・翻訳作品)などについて書いている。 韓国ミステリ史 『韓国ミステリ史 第一章』(20世紀初頭~1930年代) 『韓国ミステリ史 特別編 - 金来成(キム・ネソン)(1909-1957)【1】』 『韓国ミステリ史 特別編 - 金来成(キム・ネソン)(1909-1957)【2】』 『韓国ミステリ史 第二章』(1940年代~1960年代) 『韓国ミステリ史 第三章』(1970年代) 『韓国ミステリ史 第四章』(1980年代~20世紀末) 『韓国ミステリ史 第五章』(1990年代末~21世紀初頭) ※未公開 金来成についての記事は2011年6月公開。2011年11月以降、「韓国ミステリ史 第一章」から順次公開予定。 韓国における年度別ミステリランキング 韓国のWebサイト「ハウミステリ」で実施された2011年ミステリランキング (2012年2月2日) 韓国のミステリ情報サイトで実施された年度別ミステリランキング。過去のランキング結果も掲載。 韓国ミステリを知るための日本語文献 韓国ミステリについて知るための資料リスト - 文献リスト+解説。最近は更新していません。 韓国ミステリ史 参考文献 - 韓国推理小説100年の歴史 2.実際に韓国ミステリを読んでみたい方へ 邦訳 韓国ミステリ 読書案内 原書 1930年代の朝鮮京城を舞台にしたシャーロック・ホームズパスティーシュ『京城探偵録』 (2010年12月10日) 韓国の推理小説アンソロジー 韓国で2008年に刊行された韓国オリジナルミステリ27タイトル全紹介 (※内容紹介もするつもりでしたが、現在のところ、ほぼタイトルを羅列しているのみ)(1)アンソロジー編 (2)現代を舞台にした長編ミステリ編 (3)歴史ミステリ編 (4)国際サスペンス編 3.日本ミステリ in 韓国 韓国における日本ミステリの翻訳出版の現状 (2012年9月20日) 出版作品リスト2009年に韓国で刊行された日本の推理小説 (2009年の韓国のミステリ刊行状況 含む) 2010年に韓国で刊行された日本の推理小説 ※途中まで 日本ミステリを対象とする年度別ランキング in 韓国日本のミステリ、海外で人気があるのはどの作品? (2009年 韓国編)(Togetter) 日本のミステリ、海外で人気があるのはどの作品? (2008年 韓国編)(Togetter) 韓国のWebサイト「日本ミステリを楽しむ」で実施された2011年日本ミステリランキング (2012年2月17日/過去のランキング結果も掲載) 韓国語に翻訳された日本の探偵作家の作品一覧 (2011年9月5日) 江戸川乱歩の韓国での受容 (2011年11月13日) 韓国のミステリレーベル《BOOK HOLIC》刊行作品一覧 - 日本ミステリの翻訳レーベル。2008年5月~。 4.その他 金来成の小説 金来成「綺譚・恋文往来」 김내성 기담 연문 왕래 ※金来成が日本語で発表した作品 金来成「霧魔」(1939) 김내성 무마 ※拙訳 【翻案ホームズ】「まだらの紐」の朝鮮版翻案作品「深夜の恐怖」(1939年) ※拙訳 韓国唯一の推理小説専門誌『季刊ミステリ』関連記事 韓国推理作家協会のソン・ソニョン氏が語る「季刊ミステリ新人賞」(2010年3月31日) 季刊ミステリ新人賞受賞者リスト 韓国のミステリ雑誌『季刊ミステリ』 目次日本語訳 韓国のミステリ叢書の出版作品リスト 河西出版社《世界推理文学全集》(全20巻)、《河西推理選書》(全36巻) (1970年代) 《三中堂ミステリ名作》(全40巻) (1970年代末~1980年代初頭) その他 韓国推理文学賞 受賞作家 このアジアミステリを邦訳してほしい! (韓国編) 【Togetter】韓国のミステリ評論家・翻訳家 チョン・テウォン(鄭泰原/정태원)氏逝去 (2011年6月17日) 日本推理作家協会と韓国推理作家協会の交流 (2011年8月2日) 5.リンク 作家・評論家 초이's 미스터리韓国のミステリ雑誌『季刊ミステリ』(韓国推理作家協会編)の編集長パク・クァンギュ(朴光奎)氏と、推理作家チェ・ヒョッコン(1970年生)氏によるサイト。 손선영의 추리 미스터리 세상韓国推理作家協会会員、季刊ミステリ新人賞受賞者のソン・ソニョン(1974年生)氏のサイト DJ's Paradise / Twitter @ekkamuthホームズのパスティーシュ『京城探偵録』で2009年にデビューした本格推理作家ハン・ドンジン(韓東珍、1972年生)氏のブログとツイッター 극한추리 hansang's world-추리소설 1000권읽기 / Twitter @Seolhongjuハン・ドンジン氏の弟、ハン・サンジン氏のブログとツイッター。『京城探偵録』の原案担当。 정석화_추리소설가 / Twitter @mystery_writer_韓国推理作家協会編のアンソロジー『今年の推理小説』などに寄稿している推理作家チョン・ソックヮ氏のブログとツイッター 出版社 vichebooks / Twitter @vichebook『警官の血』、『告白』、『私が殺した少女』、『巷説百物語』などを刊行している出版社 Sigonsa『斜め屋敷の犯罪』、『生ける屍の死』、『サクリファイス』、「亜愛一郎シリーズ」などを刊行している出版社 bookholic サイト1、サイト2 / Twitter @bookholic_1米澤穂信、北山猛邦、道尾秀介らの作品を刊行している出版社 booksfear乾くるみや松本清張の作品を刊行している出版社 sijak 시작의 장르문학 클럽 (Sijakのジャンル文学クラブ)『新世界より』、『隠蔽捜査』、『死の泉』などを刊行している出版社 golden gaji サイト1、밀리언셀러클럽 카페(추리,미스터리,스릴러,SF,호러 소설) (ミリオンセラークラブ カフェ(推理、ミステリー、スリラー、SF、ホラー小説))『天使のナイフ』などを刊行している出版社 ファン交流サイト 日本 MYSTERY 즐기기 HOWMYSTERY.COM ネット書店 アラジン (>推理文学・ミステリ、新しいものから順に一覧) リブロ (>推理・スリラー、売れ行き順一覧) 台湾ミステリ紹介 目次へ 中国ミステリ紹介 目次へ
https://w.atwiki.jp/asianmystery/pages/39.html
ここでいう「台湾ミステリ」とは、「台湾の作家が書いたオリジナルミステリ」のことであって、「台湾を舞台にしたミステリ」のことではありません。 1.台湾ミステリ概観 台湾ミステリを知るための日本語文献 台湾ミステリについて知るための資料リスト - 文献リスト+解説。最近は更新していません。 台湾ミステリ史 参考文献 - 台湾推理小説100年の歴史 島田荘司推理小説賞 島田荘司推理小説賞 2.実際に台湾ミステリを読んでみたい方へ 邦訳 台湾ミステリ 読書案内 原書 台湾の推理小説アンソロジー 第1回(2009年)島田荘司推理小説賞 受賞者 3.日本ミステリ in 台湾 2009年に台湾で刊行された日本の推理小説 (2007年~2009年の台湾のミステリ刊行状況 含む) 江戸川乱歩の台湾での受容 4.その他 寵物先生『虚擬街頭漂流記』 西門町@Googleストリートビューミスターペッツ氏の第1回島田荘司推理小説賞受賞作『虚擬街頭漂流記』関連マップ。ヴァーチャストリート西門町を散策できます。ネタバレなし。 Google Earth(無料)があると、より楽しめます。 この推理小説を邦訳してほしい! (台湾ミステリ編) ニコニコ動画 ニコニコ生放送に『幻影城』編集長・島崎博さん登場!(2010年4月21日) 5.リンク 台湾推理作家協会 - 第1回島田荘司推理小説賞を受賞したミスターペッツらが参加している推理作家団体 推理文学研究会 第1回島田荘司推理小説賞 第2回島田荘司推理小説賞 - 2011年2月28日まで募集、2011年8月に受賞作決定・授賞式 独歩文化(獨步文化)ブログ - 2007年に商周出版から独立して出来た、日本のミステリ専門の出版社。 中国ミステリ紹介 目次へ 韓国ミステリ紹介 目次へ
https://w.atwiki.jp/mystery2ch/pages/24.html
2010年10月15日作成 最終更新:2010年10月15日(未完成) 各板でローカルルール策定へ ミステリー板 ローカルルール策定の経緯 ローカルルールの変遷2000年2月8日 2010年10月現在 各板でローカルルール策定へ 2ちゃんねるで、それぞれの板にローカルルールを設置するという慣習がいつから始まったのかは未調査。 ミステリー板 ローカルルール策定の経緯 我孫子武丸の『殺戮にいたる病』のネタバレをきっかけに、ローカルルールが策定された。 「ネタバレ」は2ちゃんねるでは削除依頼をしても通常は削除対象にならないため、ローカルルールを策定することで、ネタバレ書き込みに対して「ローカルルール違反のため削除依頼」という対処が可能になった。 ミステリ板削除依頼 (18) (削除依頼板) ↑我孫子武丸『殺戮にいたる病』のネタバレがあります。未読の方は、リンクを開かないようにしてください 1 名前: 名無しのオプ 投稿日: 2001/02/01(木) 00 12 ID A0knHsfA ミステリ板用の削除依頼スレ、見当たらないのでココに立てます。 5 名前: ”任意”さんの声 投稿日: 2001/02/01(木) 00 56 ID Eco3ls4M 映画板の様にローカルルールを設定しないと削除対象にならないのでは? http //cocoa.2ch.net/movie/index2.html 【映画板のローカルルールを考える】 http //cocoa.2ch.net/test/read.cgi?bbs=movie key=../dat2/979647083 6 名前: 名無しのオプ 投稿日: 2001/02/01(木) 01 03 ID A0knHsfA 検討中でした。他ではもうやってたんですね… 向こう(ミステリ板)にスレ建てて意見集めます。 ありがとうございました。 ミステリー板のローカルルール (663) (ミステリー板) 1 名前: 名無しのオプ 投稿日: 2001/02/01(木) 01 07 策定いたしませんか? ご意見お寄せください。 きっかけとなったのはこちら >http //teri.2ch.net/test/read.cgi?bbs=saku key=980953931 ls=50 【ミスwiki注:上記の「ミステリ板削除依頼」のアドレス。ネタバレあり】 です。参考までに ミステリー板 ローカルルール設置依頼 (5) (批判要望板) 1 名前: 名無しのオプ 投稿日: 2001/02/08(木) 18 23 ID nysAA3R6 ミステリー板のトップに、次のルールを設置していただけるようお願いします。 ==ここから==================== ■目に付くところへネタバレを書き込むのは止めましょう mail欄以外へのネタバレカキコは削除対象です ==ここまで==================== 下記のスレッドで議論してきました。参考までに 『ミステリー板のローカルルール』スレッド >http //mentai.2ch.net/test/read.cgi?bbs=mystery key=980957230 よろしくお願いします。 2 名前: ひろゆ子@管直人 ★ 投稿日: 2001/02/08(木) 19 12 ID ??? うい 3 名前: 名無しのオプ 投稿日: 2001/02/08(木) 19 44 ID ??? とても素早い対応、本当にありがとうございました。 また何かあったときにはよろしくお願いいたします。 他の人の邪魔にならないよう、sageでお礼申し上げることをお許しください。 ローカルルールの変遷 2000年2月8日 ■目に付くところへネタバレを書き込むのは止めましょう mail欄以外へのネタバレカキコは削除対象です 2010年10月現在 ■メール欄以外でのネタバレは禁止です。 目に付くところにネタバレを書き込むのは止めましょう。 ネタバレを予告する書き込みも止めましょう。 メール欄以外でのネタバレを目的としたスレッドを立てることは禁止です。
https://w.atwiki.jp/mystery2ch/pages/28.html
2010年10月19日作成 最終更新:2010年11月2日 サブジャンル・状況設定別スレッド 冒険小説・ハードボイルド・エスピオナージュ(スパイ小説) ××なミステリ ベストミステリ・名作ミステリ テーマ雑談(探偵) サブジャンル・状況設定別スレッド レス数 スレッドタイトル Part. スレッド開始 最終書き込み 勢い 次スレ 備考 992 【Cozy】コージーミステリー Part2 2 2010/7/4 21 06 1.2398 - 100 【Cozy】コージーミステリー Part3【mystery】 3 2010/9/6 22 40 1.0621 次スレ 51 ユーモア探偵小説を教えてください 2010/9/6 0 46 0.0964 234 【嵐の山荘】 クローズド・サークル 【絶海の孤島】 2010/9/6 18 11 0.3426 次スレ 119 「見立て」殺人のあるミステリ 2010/6/6 22 51 0.036 315 誘拐ものミステリーの傑作 2010/7/11 21 20 0.1093 次スレ 49 ★ 日常の謎 ★ 2010/6/4 21 53 0.0733 51 【探偵は】アームチェアディテクティブ【聞くのみ】 2010/7/20 23 11 0.0729 291 学園系ミステリを語るスレ 2010/9/6 10 43 0.0898 131 警察ミステリー小説を称えよ! 2010/9/7 12 07 0.0944 337 検死官、監察医が探偵役のミステリー 2010/6/14 9 31 0.1012 295 捕物帖スレッドPART1 2010/5/24 0 19 0.0854 309 バカミス総合スレッド 2010/2/19 19 11 0.1153 209 奇妙な味のスレ 2010/8/29 18 15 0.1057 331 デスゲーム小説 2010/8/20 11 55 0.1791 642 ノワールのおすすめは? 2010/8/9 0 51 0.1807 57 【悪漢が主役】ピカレスク小説【でも憎めない】 2010/8/25 9 32 0.1757 35 オカルト探偵小説について語るスレ 2010/2/9 23 27 0.0797 369 ミステリー好きが語るSF・ファンタジー 2010/2/6 21 15 0.1173 164 ミステリー好きがミステリー以外の本を語るスレッド 2010/3/22 23 23 0.0613 冒険小説・ハードボイルド・エスピオナージュ(スパイ小説) レス数 スレッドタイトル Part. スレッド開始 最終書き込み 勢い 次スレ 備考 217 ★冒険小説・ハードボイルド総合スレッド★4 4 2010/9/3 13 48 0.6035 次スレ(冒険小説・スパイ小説総合スレッド) 494 ◎国産冒険小説はお好き?◎ 2010/5/4 19 13 0.2152 179 ハードボイルド・冒険小説の名作を三つ上げるスレ 2010/9/7 18 58 0.1814 285 【CIA】エスピオナージュ総合スレッド【SIS】 2010/9/3 20 58 0.1238 次スレ(冒険小説・スパイ小説総合スレッド) ××なミステリ レス数 スレッドタイトル Part. スレッド開始 最終書き込み 勢い 次スレ 備考 126 歴史上の人物や事件が絡むミステリー 2010/9/4 6 38 0.0578 76 実際の事件をもとにしたミステリー 2010/2/20 1 51 0.0996 459 【百合】同性愛なミステリー【薔薇】 2010/8/5 0 21 0.1472 436 時間の止まってるミステリー 2010/4/28 8 48 0.1826 333 食い物が美味そうなミステリーを語ろう! 2010/7/31 22 57 0.1022 35 酒にまつわるミステリー小説 2010/7/30 11 35 0.0499 82 リノリウムの床が出てくるミステリ 2010/7/14 1 03 0.0881 768 生まれて始めて読んだミステリー 2010/7/15 2 27 0.2176 242 タイトルに惹かれたミステリ 2010/9/5 11 14 0.1697 49 文体や世界観が綺麗なミステリ 2010/1/23 22 50 0.0537 66 ロジックが凄いミステリー教えて 2010/9/5 20 48 0.118 323 お前ら後味が良い作品を教えてください。 2010/8/20 22 16 0.1259 272 鬱になるミステリー 2010/8/14 10 28 0.153 96 他に真相があるんじゃないかと疑っているミステリ 2010/5/26 21 11 0.0919 367 絶対に最後まで犯人がわからない小説 2010/2/13 14 57 0.1248 87 めちゃくちゃ怖い小説 6 6 2010/8/30 22 54 0.2608 162 映画・ドラマ化してほしいミステリー小説を挙げるスレ 2010/8/11 16 49 0.1306 162 アニメ化して欲しい推理小説・作家 2010/8/18 12 21 0.1438 ベストミステリ・名作ミステリ レス数 スレッドタイトル Part. スレッド開始 最終書き込み 勢い 次スレ 備考 224 一番、面白かったミステリーは? 2010/4/2 12 21 0.1559 1001 マジで「やられた!」ミステリ 第十六巻 16 2010/5/7 23 18 3.2544 - 380 マジで「やられた!」ミステリ 第十七巻 17 2010/9/7 18 16 2.5021 次スレ 115 期待外れ、期待以上のミステリー その2 2 2010/9/5 9 12 0.1595 350 ☆☆再読に耐えるミステリ!!☆☆ 2010/9/2 20 46 0.1235 652 邦訳・復刊してほしいミステリー 2010/5/24 16 26 0.2455 577 今読みたいけど手に入らない名作って……5冊目 5 2010/7/24 16 35 0.4606 テーマ雑談(探偵) レス数 スレッドタイトル Part. スレッド開始 最終書き込み 勢い 次スレ 備考 415 一番お気に入りの名探偵を述べよ 2010/3/23 15 18 0.2417 539 日本ミステリー界の名探偵と言えば? 2010/3/24 1 32 0.1687 222 好きな女探偵は? 2010/8/20 17 18 0.0848 392 結局どの探偵が一番頭いいのよ? 2010/6/14 4 29 0.1879 58 【馬鹿】最も駄目な探偵を挙げるスレ【虚弱】 2010/6/7 1 42 0.1484 368 どの探偵に依頼しますか? 2010/6/26 16 38 0.1663 次スレ 418 喧嘩が強い探偵 2010/4/7 16 34 0.1361 48 探偵にふさわしい副業 2010/8/29 18 48 0.0663 111 もし実際に名探偵がいたとして、どんな奴? 2010/3/22 17 26 0.094 593 この探偵はこいつに演らせろ! 2010/3/3 19 49 0.1717 90 名探偵の声優をキャスティングしてみるスレ 2010/7/27 1 08 0.1015 241 名探偵になりたいのですが 2010/6/27 0 34 0.0715 755 【もう嫌】探偵の身勝手をワトソン役が愚痴るスレ 2010/8/17 10 08 0.2522
https://w.atwiki.jp/asianmystery/pages/239.html
2014年8月19日 スペイン語・ポルトガル語のミステリについては「南欧ミステリ邦訳一覧」もご覧ください。 Index アルゼンチン ウルグアイ キューバ コロンビア チリ ニカラグア ペルー ボリビア メキシコ ブラジル 中南米ミステリについての日本語資料 国名50音順。ただし、中南米の国で唯一ポルトガル語を公用語とするブラジルは最後に回した。 アルゼンチン ホルヘ・ルイス・ボルヘス(Jorge Luis Borges, 1899-1986, Wikipedia)「八岐(やまた)の園」(1941) - 米国『EQMM』第3回短編ミステリ・コンテスト入選作 「死とコンパス」(1942)2作品ともボルヘスの短編集『伝奇集』(鼓直訳、岩波文庫、1993年11月)に収録 アドルフォ・ビオイ=カサーレス(Adolfo Bioy Casares, 1914-1999, Wikipedia)『パウリーナの思い出に』(高岡麻衣、野村竜仁訳、国書刊行会《短篇小説の快楽》、2013年5月)「墓穴掘り」、「雪の偽証」などミステリ的な作品を含む短編集。 法月綸太郎氏が『このミステリーがすごい! 2014年版』でこの短編集を海外ミステリの年間第1位に挙げている。 ボルヘス&ビオイ=カサーレス『ドン・イシドロ・パロディ 六つの難事件』(木村榮一訳、岩波書店、2000年9月) - 『2001本格ミステリ・ベスト10』海外部門 第1位「世界を支える十二宮」「ゴリアドキンの夜」「雄牛の王」「サンジャコモの計画」「タデオ・リマルドの犠牲」「タイ・アンの長期にわたる探索」の6編を収録 ボルヘスもビオイ=カサーレスも、邦訳作品中にミステリとして読めるものはほかにもあるようである。 2014年6月にTwitter上で実施された企画「短編ミステリ・オールタイムベストアンケート 海外編」(Togetter)ではボルヘスの「アベリーノ・アレドンド」(篠田一士訳、ホルヘ・ルイス・ボルヘス『砂の本』[改訂新版]、集英社文庫、2011年6月)が71位、「死とコンパス」が24位に入った。 フリオ・コルタサル(Julio Cortázar, 1914-1984, Wikipedia)「動機」(木村榮一訳、コルタサル『遊戯の終り』国書刊行会 ラテンアメリカ文学叢書5、1977年10月 / 『遊戯の終り』国書刊行会、1990年11月 / 『遊戯の終わり』岩波文庫、2012年6月) El móvil (1956) マヌエル・ペイロウ(Manuel Peyrou, 1902-1974, スペイン語版Wikipedia)「ジュリエットと奇術師」(柳瀬尚紀訳、オットー・ペンズラー編『魔術ミステリ傑作選』創元推理文庫、1979年8月、著者名表記「マニュエル・ペイロウ」) 「わが身にほんとうに起こったこと」(内田吉彦訳、『北村薫の本格ミステリ・ライブラリー』角川文庫、2001年8月 等) マヌエル・プイグ(Manuel Puig, 1932-1990, Wikipedia)『ブエノスアイレス事件』(鼓直訳、白水社、1982年3月 / 白水Uブックス、1984年8月) マルコ・デネービ(Marco Denevi, 1922-1998, スペイン語版Wikipedia)『秘密の儀式』(江上淳訳、西和書林、1985年7月) エンリケ・アンデルソン=インベル(Enrique Anderson Imbert, 1910-2000, Wikipedia)「将軍、見事な死体となる」(鼓直、西川喬訳、アンデルソン=インベル『魔法の書』国書刊行会、1994年11月) ミリアム・ローリーニ(Myriam Laurini [または Miriam Laurini ?], 1947- )「失われた夢」(興津真理子訳、サラ・パレツキー編『ウーマンズ・ケース』下巻、ハヤカワ・ミステリ文庫、1998年2月) ギジェルモ・マルティネス(Guillermo Martínez, 1962- , Wikipedia)『オックスフォード連続殺人』(和泉圭亮訳、扶桑社ミステリー、2006年1月) - 『2007本格ミステリ・ベスト10』海外部門 第4位 『ルシアナ・Bの緩慢なる死』(和泉圭亮訳、扶桑社ミステリー、2009年6月) - 2009年スウェーデン推理作家アカデミー 最優秀翻訳ミステリ賞ノミネート パブロ・デ・サンティス(Pablo De Santis, 1963- , Wikipedia)『世界名探偵倶楽部』(宮崎真紀訳、ハヤカワ・ミステリ文庫、2009年10月) カルロス・バルマセーダ(Carlos Balmaceda, 1954-)『ブエノスアイレス食堂』(柳原孝敦訳、白水社 エクス・リブリス、2011年10月) 2004年にアメリカで刊行されたダレル・B・ロックハート編『ラテンアメリカ・ミステリ作家ガイド』(Darrell B. Lockhart編『Latin American Mystery Writers An A-to-Z Guide』、Greenwood Pub Group)では、エンリケ・アンデルソン=インベルの代表的な探偵小説として「将軍、見事な死体となる」(El general hace un lindo cadáver)が挙げられている。1961年の短編集『魔法の書』(El grimorio)収録の短編である。また、探偵小説に分類できるものとしてもう1編、「Al rompecabezas le falta una pieza」(パズルのピースが一枚足りない / 未邦訳)が挙げられている。こちらは1975年の短編集『La botella de Klein』(クラインの壺 / 未邦訳)に収録されている。 関連記事:『ラテンアメリカ・ミステリ作家ガイド』で扱われている54人の作家の一覧 ◆ミステリ以外の作品が邦訳されている作家 イタリアのクールマイユール・ミステリ祭で毎年授与されるレイモンド・チャンドラー賞を、1993年にアルゼンチンのオスバルド・ソリアーノ(Osvaldo Soriano, 1943-1997, スペイン語版Wikipedia)が受賞している。レイモンド・チャンドラー賞は国内外の優れたミステリ作家に対して贈られる賞。調べてみるとオスバルド・ソリアーノは、フィリップ・マーロウを登場させたパロディ作品『Triste, solitario y final』(1973)などを書いた作家のようだ。邦訳があるのは絵本『ぼくのミラクルねこネグロ』(宇野和美訳、アリス館、2003年7月)のみ。 2013年5月に『孤児』(寺尾隆吉訳、水声社 フィクションのエル・ドラード)が翻訳出版されたフアン・ホセ・サエール(Juan José Saer, 1937-2005, スペイン語版Wikipedia)はフランスのミステリ大事典『Dictionnaire des littératures policières』(初版2003年、通称メスプレード事典)に項目がある(2007年の第2版で確認)。1994年の長編『捜査』(La pesquisa / 未邦訳)がミステリ小説とされているようだ。 ウルグアイ イベア・コンテリース(Hiber Conteris, 1933- , スペイン語版Wikipedia)『マーロウ もう一つの事件』(小林祥子訳、角川文庫、1988年10月) ダニエル・チャヴァリア(Daniel Chavarría, 1933- , Wikipedia)『バイク・ガールと野郎ども』(真崎義博訳、ハヤカワ・ミステリ文庫、2002年11月) - 2002年エドガー賞最優秀ペーパーバック賞受賞ダニエル・チャヴァリアはウルグアイ出身で、キューバで作家活動を続けている キューバ ベゴーニャ・ロペス(Begoña López, 1923-1989, Wikipedia)『死がお待ちかね』(竹野泰文訳、文藝春秋、1989年7月) - 第7回サントリーミステリー大賞・大賞受賞作 ホセ・ラトゥール(José Latour, 1940- , Wikipedia)「ハバナイトメア」(酒井武志訳、『ミステリマガジン』1999年4月号) 『追放者』(酒井武志訳、ハヤカワ・ミステリ文庫、2001年2月) - 2000年エドガー賞最優秀ペーパーバック賞ノミネート、2003年ハメット賞(スペイン語圏最優秀ミステリ賞)受賞 「ゴラム」(横山啓明訳、『ミステリマガジン』2001年8月臨時増刊号『ノワールの時代』) 『ハバナ・ミッドナイト』(山本さやか訳、ハヤカワ・ミステリ文庫、2003年3月) アルナルド・コレア(Arnaldo Correa, 1935- )『キューバ・コネクション』(田口俊樹訳、文春文庫、2007年2月) レオナルド・パドゥーラ(Leonardo Padura, 1955- , Wikipedia)『アディオス、ヘミングウェイ』(宮崎真紀訳、ランダムハウス講談社[文庫]、2007年9月) - 2007年ドイツ・ミステリ大賞第3位 サントリーミステリー大賞は海外からの英語やスペイン語での応募も認めており、スペイン語で執筆された『死がお待ちかね』は第7回の大賞を受賞して日本で出版された。なお、著者は受賞を知る前に亡くなっている。 ホセ・ラトゥール『追放者』は、著者が初めて英語で書いた作品。ラトゥールは1982年にキューバで『Preludio a la Noche』(スペイン語作品)でミステリ作家デビューし、続けて何作かのミステリ小説を発表していた。しかし、キューバで実際に起こった汚職事件を題材にして1994年に書き上げた『The fool』は、出版社に原稿を送付したあと2年間待たされたのち、キューバ内務省により出版不許可の決定が下されてしまう。自分が本当に書きたい作品がキューバでは出版できないことを知ったラトゥールは、この後、英語でのミステリ小説執筆に着手する。そして書き上げたのが『Outcast』(邦題『追放者』)である。この作品は1999年にアメリカで出版され、アメリカ探偵作家クラブ(MWA)のエドガー賞最優秀ペーパーバック賞にノミネートされた。続いてラトゥールは『The fool』を英訳する。これは日本(『ハバナ・ミッドナイト』)とイタリア(『Embargo』)で翻訳出版されたが、英語圏では出版の機会に恵まれなかった。『The fool』は2010年に電子書籍化され、ようやく英語圏の読者の目にも触れることとなった(著者公式サイト内の電子書籍『The fool』紹介ページ)。『Outcast』以降もラトゥールは英語で小説を発表し続けている。そのうちの1作『The Faraway War』(2009)はEnrique Clioというペンネームで発表された。(以上の情報はホセ・ラトゥールの公式サイトからまとめた) ラトゥールは1999年に発表した英語作品『Outcast』(追放者)を2002年にスペイン語でも発表している。このスペイン語版(『Mundos sucios』)は2003年のハメット賞(スペイン語圏最優秀ミステリ賞)を受賞した。 短編「ハバナイトメア」(Havanightmare)と「ゴラム」(Golam)は、主に国際推理作家協会所属の推理作家たちの短編を集めた2冊の英語アンソロジー『Death Cruise』(ローレンス・ブロック編、1999年)、『Death by Espionage』(マーティン・クルーズ・スミス編、1999年)にそれぞれ収録されている作品だが、元々何語で書かれた作品なのかは分からない。 アルナルド・コレア『キューバ・コネクション』(英題 Spy s Fate)が元々どの言語で書かれたものなのかは不明。著者が初めて英語で書いた作品ともいわれるが、英語版の出版社のサイトには「英語に翻訳された最初の作品」(リンク)との記述がある。英語版『Spy s Fate』には訳者名が明記されていないようなので、過去の作品を本人が英訳したものだろうか。同じ出版社から出ている英語版第2作『Cold Havana Ground』(未邦訳)は英訳者名が明記されており、これが元はスペイン語で書かれた作品だということが分かる。 レオナルド・パドゥーラは2009年にイタリアのミステリ賞、レイモンド・チャンドラー賞を受賞している。これはイタリアのクールマイユール・ミステリ祭で毎年授与されている賞。イタリア国内外の優れたミステリ作家に対して贈られる。レオナルド・パドゥーラの邦訳はほかに短編「狩猟者」(久野量一訳、『すばる』2004年11月号、pp.268-277)があるが、これは非ミステリ。同号にはレオナルド・パドゥーラへのインタビュー記事、「政治的レトリックを超えて」(聞き手・構成 野谷文昭、pp.284-289)も掲載されている。それによればキューバでは、1970年代に文学への締め付けが厳しくなり、活動ができなくなってしまった作家が大勢いた。そんなときに国産の推理小説が出始めたが、これがそれらの作家の穴埋めに使われ、1970年代から1980年代にかけて国産推理小説が盛んに出版されたのだという。またパドゥーラは自分の読書経験についても語っている。1920~40年代のミステリ小説を集めた「エル・ドラゴン叢書」というのがキューバで出版されていて、それでパドゥーラはアガサ・クリスティーやジョン・ディクスン・カー、エラリー・クイーンらの作品を読んだそうだ。その後はダシール・ハメットやレイモンド・チャンドラー、ジェイムズ・M・ケインらに傾倒する。しかし1970年代になると、推理小説に限らず、外国の小説はほとんど翻訳出版されなくなってしまったという。 コロンビア ガブリエル・ガルシア=マルケス(Gabriel García Márquez, 1928-2014, Wikipedia)『予告された殺人の記録』(野谷文昭訳、新潮社、1983年4月 / 新潮文庫、1997年12月) ホルヘ・フランコ(Jorge Franco, 1962- , スペイン語版Wikipedia)の『ロサリオの鋏』(田村さと子訳、河出書房新社、2003年12月)は、スペイン語圏のミステリの年間最優秀作に授与されるハメット賞(Premio Hammett)の受賞作だが、ミステリとは言い難い(クライム・フィクションとも言い難い)。 チリ マリア・ルイサ・ボンバル(María Luisa Bombal, 1910-1980, スペイン語版Wikipedia)『霧の家』(清水光訳、新潮社、1956年、著者名表記「M・L・ボムバル」) La última niebla (1934) ルイス・セプルベダ(Luis Sepúlveda, 1949- , Wikipedia)『センチメンタルな殺し屋』(杉山晃訳、現代企画室、1999年7月) - 「センチメンタルな殺し屋」と「ヤカレー」の2中編を収録 ロベルト・アンプエロ(Roberto Ampuero, 1953- , スペイン語版Wikipedia)『ネルーダ事件』(宮崎真紀訳、ハヤカワ・ミステリ、2014年5月) ロベルト・ボラーニョの『La Pista de Hielo』(英題 The Skating Rink / 未邦訳)は英語圏では「魅力的で独特な探偵小説」(A spellbinding, sui generis detective fiction)という売り文句で出版されている。邦訳のある作品のうち、ミステリ要素のあるものとしては『野生の探偵たち』(柳原孝敦、松本健二訳、白水社 エクス・リブリス、2010年4月)、『2666』(野谷文昭、内田兆史、久野量一訳、白水社、2012年10月)、短編の「鼠警察」(久野量一訳、ロベルト・ボラーニョ『鼻持ちならないガウチョ』白水社、2014年4月)がある。 ニカラグア 2013年4月に『ただ影だけ』(寺尾隆吉訳、水声社 フィクションのエル・ドラード)が翻訳出版されたセルヒオ・ラミレス(Sergio Ramírez, 1942- , スペイン語版Wikipedia)は過去に『天罰』(Castigo divino / 未邦訳)でハメット賞(スペイン語圏最優秀ミステリ賞)を受賞している。 ペルー マリオ・バルガス=リョサ(Mario Vargas Llosa, 1936- , Wikipedia)『誰がパロミノ・モレーロを殺したか』(鼓直訳、現代企画室 ラテンアメリカ文学選集6、1992年8月)この作品に引き続き警官リトゥーマが登場する『アンデスのリトゥーマ』(木村榮一訳、岩波書店、2012年11月)も推理小説仕立ての作品だそうだ。リトゥーマはほかに『誰がパロミノ・モレーロを殺したか』以前の作品である『緑の家』、『フリアとシナリオライター』にも登場する。 ペルーでは、グスタボ・ファベロン・パトリアウ(Gustavo Faverón Patriau, 1966- , スペイン語版Wikipedia)の『古書収集家』(El anticuario / 未邦訳)が「迷宮的本格とも呼べるなかなか出色の作品」だそうで気になる(宮崎真紀「各国ミステリ事情 スペイン・中南米篇」『ハヤカワミステリマガジン』2013年12月号)。英訳は2014年6月に『The Antiquarian』というタイトルで刊行された。 ボリビア 2014年8月にテクノスリラー小説『チューリングの妄想』(服部綾乃、石川隆介訳、現代企画室)が翻訳出版されたエドゥムンド・パス・ソルダン(エドムンド・パス=ソルダン などとも表記)(Edmundo Paz Soldán, 1967- , スペイン語版Wikipedia)はハメット賞(スペイン語圏最優秀ミステリ賞)の2012年のノミネート者。邦訳にはほかに掌編「夕暮れの儀式」(『ユリイカ』2008年3月号、特集:新しい世界文学)がある。 ハメット賞にノミネートされたのは2011年の長編『Norte』(未邦訳)。また、『ボリビアを知るための73章【第2版】』(真鍋周三編著、明石書店、2013年2月)の「ペドロ・シモセとパス・ソルダン」(執筆:杉山晃)によれば、代表作の1つである長編『欲望の問題』(La materia del deseo / 未邦訳)はボリビア人青年が父親の暗殺事件の謎を解き明かしていくストーリーで、推理小説としての面白さも加味された作品だとのこと。 メキシコ パコ・イグナシオ・タイボ二世(Paco Ignacio Taibo II, 1949- , Wikipedia)「国境の南」(長野きよみ訳、バイロン・プライス編『フィリップ・マーロウの事件 1 1935-1948』ハヤカワ・ノヴェルズ、1990年2月 / 『フィリップ・マーロウの事件』ハヤカワ・ミステリ文庫、2007年3月) 『三つの迷宮』(佐藤耕士訳、ハヤカワ・ミステリ、1994年7月) - 1994年フランス・813協会賞(翻訳長編部門)受賞 『影のドミノ・ゲーム』(田中一江訳、創元推理文庫、1995年1月) 「伝説の作られ方」(佐藤耕士訳、ジェローム・チャーリン編『ニュー・ミステリ ジャンルを越えた世界の作家42人』早川書房、1995年10月) セルヒオ・ピトル(Sergio Pitol, 1933- , スペイン語版Wikipedia)『愛のパレード』(大西亮訳、現代企画室、2011年4月)「ナンセンスな不条理、知的な諧謔に満ちた多声的(ポリフォニック)な、瞠目すべき〈疑似〉推理小説」(現代企画室 書籍紹介ページ) メキシコの推理小説では、エラリー・クイーンが選出した世界の傑作ミステリ短編集125冊のリスト、いわゆる「クイーンの定員」にも選出されている「メキシコのアルセーヌ・ルパン」ことマキシモ・ロルダン(Máximo Roldán)のシリーズが気になるが、残念ながら邦訳はない。1920~40年代に中短編が7編ほど発表されているようである。作者はアントニオ・エル(Antonio Helú, 1900-1972)。ちなみに「クイーンの定員」には非英語圏からは8冊が選出されており、スペイン語圏から選ばれたのは『ドン・イシドロ・パロディ 六つの難事件』と、マキシモ・ロルダン・シリーズ短編集『La Obligación de Asesinar』の2冊である。 関連記事:シャーロック・ホームズの異郷のライヴァルたち(6) ラテンアメリカ編 (マキシモ・ロルダンについて) 2004年にアメリカで刊行されたダレル・B・ロックハート編『ラテンアメリカ・ミステリ作家ガイド』(Darrell B. Lockhart編『Latin American Mystery Writers An A-to-Z Guide』、Greenwood Pub Group)では、メキシコの作家ではパコ・イグナシオ・タイボ二世やアントニオ・エル以外に、カルロス・フエンテス(Carlos Fuentes, 1928-2012, Wikipedia)が立項されている。この作家ガイド自体は本文に目を通していないが、調べてみると1978年の作品『ヒドラの首』(La cabeza de la hidra / 未邦訳)が英語圏ではハードボイルド、スパイ・スリラーとして読まれているようである。柳原孝敦氏がブログ「翻訳ミステリー大賞シンジケート」に寄稿したエッセイ「黒、ただ一面の黒」の第4回(2013-04-22)によれば、カルロス・フエンテスは『ダシール・ハメットやレイモンド・チャンドラーを、「我々の行く先を示してくれた指針」のひとつに挙げていた』とのこと。 関連記事:『ラテンアメリカ・ミステリ作家ガイド』で扱われている54人の作家の一覧 ブラジル J・ソアレス(Jô Soares, 1938- , ポルトガル語版Wikipedia)『シャーロック・ホームズ リオ連続殺人事件』(武者圭子訳、講談社、1998年12月) ルイス・フェルナンド・ヴェリッシモ(Luis Fernando Verissimo, 1936- , ポルトガル語版Wikipedia)『ボルヘスと不死のオランウータン』(栗原百代訳、扶桑社ミステリー、2008年6月) - 『IN☆POCKET』文庫翻訳ミステリー・ベスト10「翻訳家&評論家が選んだベスト10」第7位 あの伝説的なサッカー選手のペレが執筆した『ワールドカップ殺人事件』(安藤由紀子訳、創元推理文庫、1990年9月)というミステリ小説があるが、実際にはアメリカのミステリ作家のハーバート・レズニコウ(Herbert Resnicow)が書いたものとされる。(英語版の表紙では、著者名が「Pelé」と大きく書いてあり、その下に小さく「with Herbert Resnicow」と書いてある) 中南米ミステリについての日本語資料 中南米全般宮崎真紀「各国ミステリ事情 スペイン・中南米篇」(『ハヤカワミステリマガジン』2013年12月号、pp.52-53) ※目次では「スペイン・南米篇」 アルゼンチン野谷文昭「[国別・地域別/未訳ミステリ紹介]ラテンアメリカ 虚構の上に構築された知的ゲームを楽しむ」(『翻訳の世界』1991年7月号、p.55)当時未訳だった『ドン・イシドロ・パロディ 六つの難事件』の紹介 キューバ野谷文昭「新世代作家とその文学」(後藤政子、樋口聡編著『キューバを知るための52章』明石書店、2002年12月、pp.221-226)レオナルド・パドゥーラらに言及あり レオナルド・パドゥーラ インタビュー記事「政治的レトリックを超えて」(聞き手・構成 野谷文昭、『すばる』2004年11月号、pp.284-289) 野谷文昭「ミッシングリンクとしての七〇年代」(『すばる』2004年11月号、pp.253-256) チリ長谷部史親「マリア・ルイザ・ボンバルの『霧の家』」(長谷部史親『ミステリの辺境を歩く』アーツアンドクラフツ、2002年12月、pp.294-302) メキシコ佐藤勘治「メキシコ・ミステリ事情:タイボ二世成功の理由」(『ミステリマガジン』1999年3月号【特集:世界のミステリ】、pp.42-43) ブラジル国安真奈「懐疑主義の罠 R・フォンセーカのノワール」(『ユリイカ』2000年12月臨時増刊号、pp.166-167、[コラム 世界のノワール ブラジル])邦訳のないブラジルのミステリ作家、R・フォンセーカの紹介 スペイン語文学翻訳家の柳原孝敦氏のブログ「翻訳ミステリー大賞シンジケート」への寄稿黒、ただ一面の黒 第1回 なんだかおかしな黒:エドゥアルド・メンドサ (2013-04-01) 黒、ただ一面の黒 第2回 アルゼンチン・ノワール? (2013-04-08) 黒、ただ一面の黒 第3回 存在自体が黒 (2013-04-15) 黒、ただ一面の黒 第4回 黒く塗れ (2013-04-22) G. J. Demko s Landscapes of Crime Mysteries in Foreign Landsこれは英文だが、アルゼンチン、キューバ、メキシコ、ブラジルのミステリおよび「スペイン語圏のミステリ」についての解説がある。 関連ページ スペイン語圏・ポルトガル語圏推理小説略史 シャーロック・ホームズの異郷のライヴァルたち(6) ラテンアメリカ編 『ラテンアメリカ・ミステリ作家ガイド』で扱われている54人の作家の一覧 非英語圏ミステリ2014年の邦訳出版一覧 北欧ミステリ邦訳一覧 南欧ミステリ邦訳一覧 ドイツ語圏ミステリ邦訳一覧 オランダ語圏ミステリ邦訳一覧 ロシア・中東欧ミステリ邦訳一覧 東アジアミステリ邦訳一覧 東南・南アジアミステリ邦訳一覧 中東ミステリ邦訳一覧 アフリカミステリ邦訳一覧 フランスのミステリ賞受賞作の邦訳一覧 フランス・ミステリ必読30冊(『ミステリマガジン』2003年7月号) フランスミステリベスト100 ポケミス非英語圏作品一覧 創元推理文庫海外ミステリ非英語圏作品一覧 年間ミステリランキング 非英語圏作品一覧 非英語圏ミステリ各種リスト
https://w.atwiki.jp/asianmystery/pages/219.html
2013年5月16日 2013年6月14日:「フランス・ミステリ必読30冊(『ミステリマガジン』2003年7月号)」よりページ分割 フランスのミステリ賞受賞作の邦訳の一覧。ただし一部の賞については、受賞作全体のリストも示しています。 各賞の受賞作はフランスで刊行されたミステリ事典『Dictionnaire des littératures policières』(初版2003年、通称メスプレード事典)の第2版(2007年)で確認し、邦訳状況は国会図書館の蔵書検索等で確認しました。 翻訳ミステリー大賞シンジケートに寄稿した「非英語圏ミステリー賞あ・ら・かると 第3回 フランス編」も合わせてお読みください。 Index フランス推理小説大賞 フランス推理小説大賞を実は受賞していない(!?)作品 ミステリ批評家賞 813協会賞 冒険小説大賞 パリ警視庁賞 コニャック・ミステリ大賞&ボーヌ・ミステリ新人賞 コニャック・ロマンノワール大賞&ボーヌ・ロマンノワール大賞 コニャック・ポラール・フェスティヴァル賞 その他 2010年のフランス推理小説大賞翻訳作品部門・ノミネート作 フランス推理小説大賞・ミステリ批評家賞・813協会賞を受賞した非英語圏作品 カナダ・ケベック州のミステリ賞 他言語圏のミステリ賞を受賞したフランス語圏ミステリ フランス推理小説大賞 1956年 ミッシェル・ルブラン 『殺人四重奏』(鈴木豊訳、創元推理文庫、1961年) 1957年 フレデリック・ダール 『甦える旋律』(長島良三訳、文春文庫、1980年) 1958年 フレッド・カサック 『日曜日は埋葬しない』(中込純次訳、ハヤカワ・ミステリ、1961年) 1960年 ユベール・モンテイエ 『かまきり』(斎藤正直訳、ハヤカワ・ミステリ、1964年 / 『世界ミステリ全集』第15巻[早川書房、1973年]収録) 1963年 セバスチアン・ジャプリゾ 『シンデレラの罠』(望月芳郎訳、創元推理文庫、1964年)『シンデレラの罠』(平岡敦訳、創元推理文庫、2012年) 1965年 マルク・ドロリー 『スペインの城』(秘田余四郎訳、ハヤカワ・ミステリ、1966年) 1966年 ローレンス・オリオール 『やとわれインターン』(荒川比呂志訳、ハヤカワ・ミステリ、1969年) 1968年 ドミニック・ファーブル 『美しい野獣』(野口雄司訳、ハヤカワ・ミステリ、1970年) 1969年 フランシス・リック 『奇妙なピストル』(岡村孝一訳、ハヤカワ・ミステリ、1976年) 1970年 ポール・アンドレオータ 『ジグザグ』(牧原宏郎訳、ハヤカワ・ミステリ、1972年) 1971年 ルネ・レウヴァン 『そそっかしい暗殺者』(日影丈吉訳、ハヤカワ・ミステリ、1973年) 1972年 ジルベール・タニュジ 『赤い運河』(谷亀利一訳、ハヤカワ・ミステリ、1973年) 1973年 ジャン=パトリック・マンシェット 『狼が来た、城へ逃げろ』(岡村孝一訳、ハヤカワ・ミステリ、1973年)『愚者(あほ)が出てくる、城寨(おしろ)が見える』(中条省平訳、光文社古典新訳文庫、2009年) 1974年 A・P・デュシャトー 『五時から七時までの死』(岡村孝一訳、ハヤカワ・ミステリ、1975年) 1976年 ジャン=フランソワ・コアトムール 『真夜中の汽笛』(長島良三訳、角川文庫、1986年) 1977年 クリストフェール・ディアブル 『雨を逃げる女』(長島良三訳、角川文庫、1988年) 1980年 ドミニック・ルーレ 『寂しすぎるレディ』(長島良三訳、ハヤカワ・ミステリ、1983年) 1985年 ディディエ・デナンクス 『記憶のための殺人』(堀茂樹訳、草思社、1995年) 1987年 ジャック・サドゥール 『太陽の下、三死体』(長島良三訳、新潮文庫、1988年) 1994年 ジャン=ジャック・フィシュテル 『私家版』(榊原晃三訳、東京創元社、1995年 / 創元推理文庫、2000年) 1997年 ブリジット・オベール 『森の死神』(香川由利子訳、ハヤカワ・ミステリ文庫、1997年) 2001年 ミシェル・クレスピ 『首切り』(山中芳美訳、ハヤカワ・ミステリ文庫、2002年) ベルギーの出版社が刊行したフランス語作品も授賞対象になる。A・P・デュシャトーはベルギーのフランス語作家で、『五時から七時までの死』はブリュッセルの出版社が刊行し、フランス推理小説大賞を受賞した。 その他の主な受賞者 レオ・マレ(1948年)、ピエール・シニアック(1981年)、ルネ・ベレット(1984年)、トニーノ・ベナキスタ(トニーノ・ブナキスタ)(1992年)、ジルベール・シヌエ(2004年)、ヴィルジニ・ブラック(2004年) +2004年ごろの受賞者をめぐる混乱 2004年ごろの受賞者をめぐる混乱 フランス語作品部門は秋に、翻訳作品部門は春に受賞作が決定していたが、それが2004年ごろから同時に発表されるようになったらしく、2004年前後には「受賞者」「受賞年」「受賞年度」などに混乱が見られる。ジルベール・シヌエとヴィルジニ・ブラックはネット上のリストでは2004年に「同時受賞」とされていることが多いが、ジルベール・シヌエは2003年10月に(2004年度受賞者として)同賞を受賞している(当時の報道記事1、当時の報道記事2)。そしてヴィルジニ・ブラックの受賞はその翌年の2004年10月だと思われる。メスプレード事典ではジルベール・シヌエが「2004」、ヴィルジニ・ブラックが「2005」。ジルベール・シヌエの受賞(2003年10月)までは「年度」表記であり、ヴィルジニ・ブラックの受賞(2004年10月?)からは受賞した「年」で表記されるようになった、ということだと思われる。 +デオン・マイヤーの受賞作をめぐる混乱 デオン・マイヤーの受賞作をめぐる混乱 デオン・マイヤー(デオン・メイヤー)が2003年にどの作品でフランス推理小説大賞(翻訳作品部門)を受賞したかについては、情報に混乱がある。受賞作は作家自身のサイトでは『Dead before Dying』(仏題『Jusqu au Dernier』、アフリカーンス語原題『Feniks』)とされており、同様に記載しているミステリファンサイトもあるが、一方でメスプレード事典では受賞作を『Dead at Daybreak』(仏題『Les Soldats de l aube』、アフリカーンス語原題『Orion』)としており、同様に記述しているサイトも多い。 ただ、ネット上を検索してみたところ、デオン・マイヤーの『Dead before Dying』(仏題『Jusqu au Dernier』)のフランス推理小説大賞受賞を報じる当時のフランス語記事(2003年5月)が見つかったので、メスプレード事典のリストとは矛盾するが、この作品がフランス推理小説大賞を受賞していることは間違いないと思われる。2003年10月の報道でもやはり受賞作は『Dead before Dying』(仏題『Jusqu au Dernier』)である。 なお、デオン・マイヤーの上記2作品を出版しているフランスの出版社のサイトでも、やはり受賞作は『Dead before Dying』(仏題『Jusqu au Dernier』)となっている(リンク)。 フランス推理小説大賞を実は受賞していない(!?)作品 以下の作品は日本で翻訳出版された際に帯や裏表紙の作品紹介、訳者あとがきなどで「フランス推理小説大賞受賞作」とされていたものの、メスプレード事典のフランス推理小説大賞(Grand prix de littérature policière)受賞者・受賞作一覧に載っておらず、受賞が確認できないものである。 ユベール・モンテイエ『帰らざる肉体』(大久保和郎訳、ハヤカワ・ミステリ、1963年5月)裏表紙に「フランス推理小説大賞に輝く最新傑作!」とあり、『ハヤカワ・ミステリ総解説目録』の解説文にも同じ文言がある。ただ、『帰らざる肉体』の巻末解説には受賞作は『かまきり』だと書いてある。これはこの巻末解説の方が正しく、モンテイエがフランス推理小説大賞を受賞したのは『帰らざる肉体』ではなく『かまきり』である。裏表紙の記述はちょっとしたミスだろう。 『かまきり』(大久保和郎訳、ハヤカワ・ミステリ、1964年6月)の裏表紙には「フランス推理小説大賞に輝く傑作!」とある。これはもちろん正しい。 ルイ・C・トーマ『共犯の女』(野口雄司訳、ハヤカワ・ミステリ、1968年2月)ポケミスで刊行された際に、1966年度のフランス推理小説大賞受賞作とされた。(巻末解説「一九六六年度のフランス推理小説大賞を受賞」[執筆者は「N」]、裏表紙「1966年度フランス推理小説大賞に輝く異色ミステリ!」) ルイ・C・トーマ『死のミストラル』(岡村孝一訳、ハヤカワ・ミステリ、1976年9月)帯の裏面に「本書は〈クライム・クラブ〉出身の有力作家ルイ・C・トーマの最新作で、1975年度フランス推理小説大賞に輝いた。1966年作『共犯の女』に続く二度目の受賞である」と書かれている。裏表紙には「1975年度フランス推理小説大賞受賞作」、訳者あとがきには「一九七五年、フランス推理小説大賞受賞の新作である」。 『死のミストラル』は1976年のフランス・ミステリ批評家賞受賞作ではある。 モニック・マディエ『バカンスは死の匂い』(長島良三訳、角川書店、1981年) - Monique Madier, "Vacances dans un caveau" (1975)帯前面に「フランス推理小説大賞受賞」、帯の背のところに「推理小説大賞受賞作」と書かれており、訳者あとがきでは「本書は一九七五年度の“推理小説大賞”を受賞している」と書かれている。この「推理小説大賞」が「Grand prix de littérature policière」を指すことはそのあとで示されている。 フランソワ・ジョリ『鮮血の音符』(長島良三訳、角川文庫、1996年) - François Joly, "Notes de sang" (1993)帯(amazonで確認できる)には「フランス推理小説大賞、ロカール賞受賞作品」とあり、訳者あとがきではこの3作目で「フランス推理小説大賞と、偉大な法医学者エドモン・ロカールを記念して創設されたロカール賞を同時に受賞している」とされている。ロカール賞(Prix Edmond Locard)の受賞については未確認。 セルジュ・ブリュソロ『真夜中の犬』(長島良三訳、角川文庫、1998年)訳者あとがきに、「『真夜中の犬』 Le chien de minuit で一九九四年度の冒険小説大賞と、フランス推理小説大賞とを同時に受賞している。つづいて次の年に、マスク叢書から出版した『コナン・ロード、ある怪盗の秘密手帖』 Conan Lord, carnets secrets d un cambrioleur で一九九五年度のフランス推理小説大賞に選ばれている。」とある。『真夜中の犬』は冒険小説大賞の受賞作ではある。セルジュ・ブリュソロは(メスプレード事典を見る限り)フランス推理小説大賞を受賞しておらず、従って『コナン・ロード、ある怪盗の秘密手帖』も受賞作ではない。 またほかに、(日本語の)ネット上でルネ・ベレット『わが体内の殺人者』(ハヤカワ文庫NV、1992年)がフランス推理小説大賞の受賞作だと書かれていることがあるが、ルネ・ベレットがこの賞を受賞したのは未訳の別の作品である。 +ポール・アンドレオータ『ジグザグ』(ハヤカワ・ミステリ、1972年3月)巻末の受賞作一覧の誤り ポール・アンドレオータ『ジグザグ』(ハヤカワ・ミステリ、1972年3月)巻末の受賞作一覧の誤り ポール・アンドレオータ(P・アンドレオータ)『ジグザグ』(ハヤカワ・ミステリ、1972年3月)の巻末にフランス推理小説大賞のフランス語作品部門の受賞作一覧が載っているが、『メスプレード事典』とは2点食い違いがある。『ジグザグ』巻末資料では、 1956年の受賞作がジョゼフ・エイ"Terreur dans la Maison"とされている 1967年の受賞作がルイ・C・トーマ『共犯の女』とされている 『Terreur dans la Maison』は確かに1956年の受賞作だが、フランス語作品部門ではなく翻訳作品部門の受賞作である。作者はアメリカの推理作家のジョゼフ・ヘイズ(またはジョセフ・ヘイズ、Joseph Hayes)。「ジョゼフ・エイ」は「Joseph Hayes」のフランス語読み。『Terreur dans la Maison』の原題は『The Desperate Hours』で、日本では『必死の逃亡者』として1955年に早川書房より刊行されている。 1956年のフランス語作品部門の受賞作は『メスプレード事典』によれば、ミッシェル・ルブラン『殺人四重奏』とGuy Venayreの『Les petites mains de la justice』である。 1967年のフランス語作品部門の受賞作は『メスプレード事典』によれば、ジャン=ピエール・アレムの『Le Crocodile dans l escalier』である。 (それから、『ジグザグ』巻末資料では1964年の受賞作がMichel Carnalの『La Joan Morte』とされているが、正しくは『La Jeune Morte』) ミステリ批評家賞 1973年 フレッド・カサック 『殺人交叉点』(岡田真吉訳、東京創元社 クライム・クラブ第22巻、1959年)『殺人交差点』(荒川浩充訳、創元推理文庫、1979年)『殺人交叉点』(平岡敦訳、創元推理文庫、2000年) 1974年 アルセーヌ・ルパン *注 『ウネルヴィル城館の秘密』(榊原晃三訳、新潮文庫、1974年) 1976年 ルイ・C・トーマ 『死のミストラル』(岡村孝一訳、ハヤカワ・ミステリ、1976年 / ハヤカワ・ミステリ文庫、1982年) 1978年 ミシェル・グリゾリア 『海の警部』(篠原義近訳、ハヤカワ・ミステリ文庫、1982年) 1980年 ジャン・ヴォートラン 『鏡の中のブラッディ・マリー』(高野優訳、草思社、1995年) 1981年 ジャン=フランソワ・コアトムール 『引き裂かれた夜』(長島良三訳、角川文庫、1987年) 1982年 ブリス・ペルマン 『穢れなき殺人者』(荒川浩充訳、創元推理文庫、1984年) 1988年 ダニエル・ペナック 『カービン銃の妖精』(平岡敦訳、白水社、1998年) 1996年 フレッド・ヴァルガス 『死者を起こせ』(藤田真利子訳、創元推理文庫、2002年) 2000年 フレッド・ヴァルガス 『裏返しの男』(田中千春訳、創元推理文庫、2012年) 注:ボアロー=ナルスジャック その他の主な受賞者 アルベール・シモナン(1972年)、A・D・G(1977年)、アラン・ドムーゾン(1979年、2001年)、ルネ・レウヴァン(1983年)、ピエール・マニャン(1985年)、ディディエ・デナンクス(1987年)、トニーノ・ベナキスタ(トニーノ・ブナキスタ)(1992年)、ティエリー・ジョンケ(1994年、1999年) ロベール・ドゥルーズ『世界ミステリー百科』(JICC出版局、1992年10月)の「モーリス・ベルナール・アンドレーブ」の項目で、アンドレーブが1976年に『物事の最良と最悪の面』という作品でミステリ批評家賞を受賞したと書かれているが、メスプレード事典のミステリ批評家賞の項目によれば、アンドレーブはこの賞を受賞していない。 813協会賞 この賞(Trophée 813)は日本ではフランス語をそのまま使って「トロフェ813」と呼ばれたり、あるいは「トロフェ813賞」と呼ばれたり、「トロフェ」を訳して「813杯」とされたり、あるいは「813協会××賞」、「813賞」、「813ミステリ大賞」などとされたりと定訳がない。813協会が主催する賞なので、ここでは分かりやすく813協会賞と呼んでおく。 813協会(Association 813)は、ミッシェル・ルブランやアラン・ドムーゾンが中心になって1979年に設立したフランスの推理小説普及団体。もちろんその名はモーリス・ルブランのルパン物の長編小説『813』から来ている。 813協会とグルノーブル市の主催で1987年10月にグルノーブル・ミステリ祭が開催されている。松本清張はこれに招待されて参加。そのことについて書いた随筆で清張は813協会のことを「フランス推理作家協会」と書いている(松本清張「国際推理作家会議で考えたこと ネオ「本格派」小説を提唱する」『文藝春秋』1988年1月号)。 1984年 長編部門 ディディエ・デナンクス 『未完の巨人人形』(神山朋子訳、草思社、1995年) 1987年 長編部門 ダニエル・ペナック 『カービン銃の妖精』(平岡敦訳、白水社、1998年) 1995年 フランス語長編部門 ジャン=クロード・イゾ 『失われた夜の夜』(高橋啓訳、創元推理文庫、2007年) 1999年 フランス語長編部門 フレッド・ヴァルガス 『裏返しの男』(田中千春訳、創元推理文庫、2012年) 2004年 フランス語長編部門 フレッド・ヴァルガス 『汚れた手』(仮題、創元推理文庫、2014年◆予定) ※1994年より従来の「長編部門」が「フランス語長編部門」と「翻訳長編部門」の2つに分かれた。 +813協会賞 長編部門(1981~1993年)受賞作一覧 813協会賞 長編部門(1981~1993年)受賞作 1981年 マーク・ベイム(Marc Behm) Mortelle randonnée (The Eye of the Beholder, 1980) 『氷の接吻』 1982年 ピエール・マニャン(Pierre Magnan) Les Charbonniers de la mort 1983年 W・R・バーネット(William Riley Burnett) Dark hazard (Dark Hazard, 1933) 1984年 ディディエ・デナンクス(Didier Daeninckx) Le Géant inachevé 『未完の巨人人形』(神山朋子訳、草思社、1995年) 1985年 ティエリー・ジョンケ(Thierry Jonquet) La Bête et la Belle 1986年 デレク・レイモンド(Robin Cook *注) Comment vivent les morts (How the Dead Live, 1986) 1987年 ダニエル・ペナック(Daniel Pennac) La Fée carabine 『カービン銃の妖精』(平岡敦訳、白水社、1998年) 1988年 ジェイムズ・エルロイ(James Ellroy) Le Dahlia noir (The Black Dahlia, 1987) 『ブラック・ダリア』 1989年 W・R・バーネット(William Riley Burnett) Iron Man (Iron Man, 1930) 1990年 トニーノ・ブナキスタ(Tonino Benacquista) Trois carrés rouges sur fond noir 1991年 トニーノ・ブナキスタ(Tonino Benacquista) La Commedia des ratés 1992年 ジャン・ベルナール・プイ(Jean-Bernard Pouy) La Belle de Fontenay 1993年 ティエリー・ジョンケ(Thierry Jonquet) Les Orpailleurs 注:フランスのミステリ関連文献で「Robin Cook」と書いてあったら、それは日本で「ロビン・クック」と呼ばれている人物ではなく、日本で「デレク・レイモンド」と呼ばれている人物を指しているとみて間違いない。 マーク・ベイムは当時パリ在住のアメリカ人作家。作品は英語で執筆。 +813協会賞 フランス語長編部門(1994年~)受賞作一覧 813協会賞 フランス語長編部門(1994年~)受賞作 1994年 モーリス・G・ダンテック(Maurice G. Dantec) La Sirène rouge 1995年 ジャン=クロード・イゾ(Jean-Claude Izzo) Total Khéops 『失われた夜の夜』(高橋啓訳、創元推理文庫、2007年) 1996年 Jean-Jacques Reboux Le Massacre des innocents 1997年 ヤスミナ・カドラ(Yasmina Khadra) Morituri 1998年 ティエリー・ジョンケ(Thierry Jonquet) Moloch 1999年 フレッド・ヴァルガス(Fred Vargas) L Homme à l envers 『裏返しの男』(田中千春訳、創元推理文庫、2012年) 2000年 ジャン=ユーグ・オペル(Jean-Hugues Oppel) Cartago 2001年 ジョルジュ・J・アルノー(Georges-Jean Arnaud) L Étameur des morts 2002年 フレッド・ヴァルガス(Fred Vargas) Pars vite et reviens tard 2003年 Pascal Dessaint Mourir n est peut-être pas la pire des choses 2004年 フレッド・ヴァルガス(Fred Vargas) Sous les vents de Neptune 『汚れた手』(仮題、創元推理文庫、2013年予定) 2005年 Hervé Le Corre L’Homme aux lèvres de saphir 2006年 フレッド・ヴァルガス(Fred Vargas) Dans les bois éternels 2007年 Dominique Manotti Lorraine connexion 2008年 Caryl Férey Zulu 2009年 Patrick Pécherot Tranchecaille 2010年 Dominique Manotti Bien connu des services de police 2011年 Marin Ledun Les Visages écrasés 2012年 Romain Slocombe Monsieur le Commandant 『Zulu』はフランス推理小説大賞、ミステリ批評家賞も受賞。 主な複数回受賞者:ティエリー・ジョンケは3回(1985年、1993年、1998年)、トニーノ・ベナキスタ(トニーノ・ブナキスタ)は2回(1990年、1991年)受賞。フレッド・ヴァルガスは4回受賞。 +813協会賞 翻訳長編部門(1994年~)受賞作一覧 813協会賞 翻訳長編部門(1994年~)受賞作 1994年 パコ・イグナシオ・タイボ二世(Paco Ignacio Taibo II) Cosa facil (Cosa fácil, 1977) 『三つの迷宮』 1995年 デレク・レイモンド(Robin Cook) Quand se lève le brouillard rouge (Not Till the Red Fog Rises, 1994) 1996年 パトリシア・コーンウェル(Patricia Cornwell) Une mort sans nom (From Potter’s Field, 1995) 『私刑』 1997年 グレゴリー・マクドナルド(Gregory Mcdonald) Rafael, derniers jours (The Brave,1991) 『ブレイブ』 1998年 ジェイムズ・リー・バーク(James Lee Burke) Le Brasier de l ange (Burning Angel, 1995) 『燃える天使』 1999年 ドナルド・E・ウェストレイク(Donald Westlake) Le Couperet (The Ax, 1997) 『斧』 2000年 ドナルド・E・ウェストレイク(Donald Westlake) Smoke (Smoke, 1995) 2001年 ジェイムズ・エルロイ(James Ellroy) American Death Trip (The Cold Six Thousand, 2001) 『アメリカン・デス・トリップ』 2002年 デニス・ルヘイン(Dennis Lehane) Mystic River (Mystic River, 2001) 『ミスティック・リバー』 2003年 ヘニング・マンケル(Henning Mankell) Les Chiens de Riga (Hundarna i Riga, 1992) 『リガの犬たち』 2004年 デニス・ルヘイン(Dennis Lehane) Shutter Island (Shutter Island, 2003) 『シャッター・アイランド』 2005年 ジェイムズ・リー・バーク(James Lee Burke) Purple Cane Road (Purple Cane Road, 2000) 2006年 Giancarlo De Cataldo Romanzo criminale 2007年 アーナルデュル・インドリダソン(Arnaldur Indridason) La Voix 2008年 Valerio Evangelisti Nous ne sommes rien soyons tout ! 2009年 デニス・ルヘイン(Dennis Lehane) Un pays à l aube 『運命の日』 2010年 Craig Johnson Le Camp des morts 2011年 ジェイムズ・リー・バーク(James Lee Burke) La Nuit la plus longue 2012年 スチュアート・ネヴィル(Stuart Neville) Les Fantômes de Belfast 『ベルファストの12人の亡霊』 Giancarlo De Cataldo、Valerio Evangelistiはイタリアの作家 冒険小説大賞 1930年 ピエール・ヴェリー 『絶版殺人事件』(上野三郎訳、『新青年』1937年11月増刊号に掲載) 1931年 スタニスラス=アンドレ・ステーマン 『六死人』(三輪秀彦訳、創元推理文庫、1984年) 1937年 ピエール・ノール 『抵抗の街』(山口年臣訳、ハヤカワ・ミステリ、1965年) 1938年 ピエール・ボアロー 『三つの消失』(松村喜雄訳、ナルスジャック『死者は旅行中』とともに『大密室 幻の探偵小説コレクション』[晶文社、1988年]として刊行) 1948年 トーマ・ナルスジャック 『死者は旅行中』(松村喜雄訳、ボアロー『三つの消失』とともに『大密室 幻の探偵小説コレクション』[晶文社、1988年]として刊行) 1951年 オリヴィエ・セシャンイゴール・B・マスロフスキー 『まだ殺されたことのない君たち』(木々高太郎・槙悠人共訳、東都書房、1962年) 1958年 シャルル・エクスブライヤ 『パコを憶えているか』(小島俊明訳、ハヤカワ・ミステリ、1967年) 1981年 カトリーヌ・アルレー 『理想的な容疑者』(荒川浩充訳、創元推理文庫、1981年) 1988年 ポール・アルテ 『赤い霧』(平岡敦訳、ハヤカワ・ミステリ、2004年) 1994年 セルジュ・ブリュソロ 『真夜中の犬』(長島良三訳、角川文庫、1998年) 2008年 ジャック・ミリエズ 『人類博物館の死体』(香川由利子訳、ハヤカワ文庫NV、2009年) ピエール・ヴェリー『絶版殺人事件』の『新青年』1937年11月増刊号掲載時には、「仏蘭西探偵小説賞獲得!」というあおり文句が付されている。 ロベール・ドゥルーズ『世界ミステリー百科』(JICC出版局、1992年10月)の「カトリーヌ・アルレー」の項目ではカトリーヌ・アルレーの『アラーム!』が1981年度の冒険小説大賞の受賞作だと書かれているが、メスプレード事典の冒険小説大賞の項目によれば、受賞作は『理想的な容疑者』。 パリ警視庁賞 公募新人賞 1949年 フランシス・ディドロ 『月あかりの殺人者』(井上勇訳、ハヤカワ・ミステリ、1961年) 1956年 ノエル・カレフ 『その子を殺すな』(宮崎嶺雄訳、東京創元社『現代推理小説全集』第12巻、1958年 / 創元推理文庫、1961年) 1977年 ジャクマール=セネカル 『グリュン家の犯罪』(飛鳥今日子訳、ハヤカワ・ミステリ、1980年) 1978年 ピエール・マニャン 『アトレイデスの血』(三輪秀彦訳、創元推理文庫、1981年) 1983年 モーリス・ペリッセ 『メリーゴーランドの誘惑』(高野優訳、ハヤカワ・ミステリ、1984年) 1984年 ジャン・ランボレル 『マムシを殺せ』(佐宗鈴夫訳、ハヤカワ・ミステリ、1984年) 1985年 ロジェ・ラブリュス 『罪深き村の犯罪』(高野優訳、ハヤカワ・ミステリ、1991年) 1988年 フランソワ・ラントラード 『バルザック刑事と女捜査官』(高野優訳、ハヤカワ・ミステリ、1989年) 2005年 ジュール・グラッセ 『悪魔のヴァイオリン』(野口雄司訳、ハヤカワ・ミステリ、2006年) 2006年 クリステル・モーラン 『ヴェルサイユの影』(野口雄司訳、ハヤカワ・ミステリ、2007年) 2007年 フレデリック・モレイ 『第七の女』(野口雄司訳、ハヤカワ・ミステリ、2008年) 2008年 P・J・ランベール 『カタコンベの復讐者』(野口雄司訳、ハヤカワ・ミステリ、2009年) その他の主な受賞者 ルイ・C・トーマ(1957年) パリ警視庁賞には「1973年」の受賞作は存在しない。これはメスプレード事典によれば、1973年の受賞作を印刷ミスで「1974年」の受賞作として売り出してしまったためだという。これ以来、パリ警視庁賞の受賞年は翌年表示になっている。2012年11月には「2013年」の受賞作が刊行された。(1988年に刊行が始まった『このミステリーがすごい!』に1990年版が存在しないのと同じことである) 注 フランシス・ディドロ『月あかりの殺人者』(ハヤカワ・ミステリ、1961年)のあとがき(編集部N)では「北警察賞」と訳されている。 コニャック・ミステリ大賞&ボーヌ・ミステリ新人賞 コニャック・ミステリ大賞 Prix du Roman Policier du Festival de Cognac (「コニャック推理小説大賞」、「コニャック・フェスティヴァル大賞」、「コニャック市ミステリ文学賞」などとも訳される) 公募新人賞 1987年 ポール・アルテ 『第四の扉』(平岡敦訳、ハヤカワ・ミステリ、2002年) 1996年 ジャン=フランソワ・ルメール 『恐怖病棟』(長島良三訳、読売新聞社、1997年) 1997年 ジャック・バルダン 『グリシーヌ病院の惨劇』(長島良三訳、読売新聞社、1998年) 1998年 ダニエル・ジュフュレ 『スイス銀行の陰謀』(長島良三訳、中公文庫、2001年) 2001年 ベルトラン・ピュアール 『夜の音楽』(東野純子訳、集英社文庫、2002年) その他の主な受賞者 フレッド・ヴァルガス(1986年)、アンドレア・H・ジャップ(1991年)、ピエール・ルメートル(2006年) 注 「コニャック・ミステリ大賞」(コニャック・ミステリー大賞)と書かれることが多い ベルトラン・ピュアール『夜の音楽』の解説(立川直樹)および著者紹介では「コニャック推理小説大賞」 アンドレア・H・ジャップ『殺人者の放物線』(藤田真利子訳、創元推理文庫、2006年)の訳者あとがきでは「コニャック・フェスティヴァル大賞」 ピエール・ルメートル『死のドレスを花婿に』(吉田恒雄訳、柏書房、2009年)の訳者あとがきおよび著者紹介では「コニャック市ミステリ文学賞」 ロベール・ドゥルーズ『世界ミステリー百科』(JICC出版局、1992年10月)の「ミシェル・グリゾリア」の項目で、グリゾリアの『イギリス女性たちの散歩』(邦訳なし、原題『La Promenade des Anglaises』、1987年)が「コニャック・フェスティバル賞」の受賞作だと書かれているが、メスプレード事典のコニャック・ミステリ大賞の項目によればこの年の受賞作はポール・アルテの『第四の扉』である。『イギリス女性たちの散歩』は『第四の扉』と同時期にマスク叢書で刊行されているので、あるいは同賞の候補作だったりしたのだろうか。(なお、コニャック・ミステリ大賞は新人賞だが、ミシェル・グリゾリアはこれより10年ほど前にデビューしている) フレッド・ヴァルガスが2000年に『裏返しの男』で受賞したコニャック・ロマンノワール大賞は別の賞。こちらは既刊作品を対象とする賞。コニャック・ミステリ大賞と同じく、コニャック・ミステリ映画祭で授与された。 ボーヌ・ミステリ新人賞 公募新人賞。コニャック・ミステリ大賞(~2007年)の後継の賞。今のところ、受賞作の邦訳なし。 毎年4月に出版される。 +ボーヌ・ミステリ新人賞(2009年~)受賞作一覧 ボーヌ・ミステリ新人賞(2009年~)受賞作一覧 2009年 Costantini La Note noire 2010年 Sylvain Blanchot Et on dévora leur coeur 2011年 Do Raze La Mort des rêves 2012年 Olivier Gay Les talons hauts rapprochent les filles du ciel 2013年 Cyrille Legendre Quitte ou double コニャック・ロマンノワール大賞&ボーヌ・ロマンノワール大賞 コニャック・ロマンノワール大賞 フランス語作品部門の受賞作のうち日本語で読めるのは、2000年の受賞作であるフレッド・ヴァルガス『裏返しの男』のみ。 ボーヌ・ロマンノワール大賞 フランス語作品部門の受賞作の邦訳はいまのところない。 +ボーヌ・ロマンノワール大賞 フランス語作品部門(2009年~)受賞作一覧 ボーヌ・ロマンノワール大賞 フランス語作品部門(2009年~)受賞作 2009年 Caryl Ferey Zulu 2010年 Hervé Le Corre Les Coeurs déchiquetés 2011年 Joseph Incardona Lonely Betty 2012年 Marin Ledun Les Visages écrasés 2013年 Michaël Mention Sale temps pour le pays +ボーヌ・ロマンノワール大賞 翻訳作品部門(2009年~)受賞作一覧 ボーヌ・ロマンノワール大賞 翻訳作品部門(2009年~)受賞作 2009年 ジェイムズ・リー・バーク Dernier Tramway pour les Champs-Élysées 2010年 リチャード・プライス Souvenez-vous de moi 『黄金の街』 2011年 Peter Temple Un monde sous surveillance 2012年 スチュアート・ネヴィル Les Fantômes de Belfast 『ベルファストの12人の亡霊』 2013年 ジェイムズ・カルロス・ブレイク Red Grass River コニャック・ポラール・フェスティヴァル賞 コニャック・ミステリ大賞やコニャック・ロマンノワール大賞とは別の賞。 Togetter「東野圭吾『むかし僕が死んだ家』がフランスでコニャック・ミステリ大賞国際部門を受賞! (2年4か月前[2010年10月]に)」で「もう一つのコニャック・ミステリ大賞」として紹介したもの。コニャック・ポラール・フェスティヴァルで授与される賞なので、ここでは仮に「コニャック・ポラール・フェスティヴァル賞」としておく。(「ポラール」はミステリを意味するフランス語) その他 パトリシア・ハイスミス賞 - パスカル・バセ=シェルコ『ベイビー・ブルース』(長島良三訳、新潮文庫、1991年) - 1988年の第1回受賞作。公募新人賞か? (以上の賞のうち、パトリシア・ハイスミス賞と2009年開始のボーヌ・ミステリ新人賞、ボーヌ・ロマンノワール大賞はメスプレード事典に項目がない) 2010年のフランス推理小説大賞翻訳作品部門・ノミネート作 国 作者 仏題 原題 邦題 受賞 米国 William GAY La mort au crépuscule (Le Masque) Twilight 米国 Diana ABU-JABER Origine (Sonatine) Origin 米国 デイヴィッド・フルマー(David FULMER) Jass (Rivages/Thriller) Jass 米国 ジャック・オコネル(Jack O CONNELL) Dans les limbes (Rivages/Thriller) The Resurrectionist 米国 リチャード・プライス(Richard PRICE) Souvenez-vous de moi (Presses de la cité) Lush Life 黄金の街 米国 Craig JOHNSON Le camp des morts (Gallmeister-Noire) Death without Company 米国 Whitney TERRELL Le chasseur solitaire (Rivages/Thriller) The huntsman 英国 トム・ロブ・スミス(Tom Rob SMITH) Kolyma(Belfond noir) The Secret Speech グラーグ57 イタリア ジャンリーコ・カロフィーリオ(Gianrico CAROFIGLIO) Les raisons du doute (Seuil policiers) Ragionevoli dubbi ドイツ フォルカー・クッチャー(Volker KUTSCHER) Le poisson mouillé (Seuil policiers) Der nasse Fisch 濡れた魚 スウェーデン ヨハン・テオリン(Johan THEORIN) L Echo des morts (Albin Michel) Skumtimmen 黄昏に眠る秋 アイスランド Stefan MANI Noir océan (Gallimard-Série noire) Skipid 日本 島田荘司(Soji SHIMADA) Tokyo Zodiac Murders (Rivages/Thriller) 占星術殺人事件 フランス推理小説大賞・ミステリ批評家賞・813協会賞を受賞した非英語圏作品 フランス推理小説大賞 1968年 イタリア ジョルジョ・シェルバネンコ À tous les râteliers Traditori di tutti 裏切者 1970年 ギリシャ アンドニス・サマラキス La Faille Το λάθος きず 1971年 デンマーク アーナス・ボーデルセン Crime sans châtiment Hændeligt uheld 轢き逃げ人生 1979年 ポーランド スタニスワフ・レム Le Rhume Katar 枯草熱(こそうねつ) 1981年 スペイン マヌエル・バスケス・モンタルバン Marquises, si vos rivages Los Mares del sur 楽園を求めた男 1993年 スペイン アルトゥーロ・ペレス=レベルテ Le Tableau du maître flamand La Tabla de Flandes フランドルの呪画(のろいえ) 2003年 南アフリカ共和国 デオン・マイヤー Jusqu au Dernier Feniks 2007年 アイスランド アーナルデュル・インドリダソン La Voix Röddin 2008年 スウェーデン カミラ・レックバリ La Princesse des glaces Isprinsessan 氷姫 2011年 イスラエル イシャイ・サリッド(Yishai Sarid) Le Poète de Gaza Limassol デオン・マイヤー(デオン・メイヤー)はアフリカーンス語で執筆する作家 イシャイ・サリッドはヘブライ語で執筆する作家 ミステリ批評家賞 1988年 ドイツ ホルスト・ボゼツキー Robin des bois est mort Kein Reihenhaus für Robin Hood 1993年 スペイン フランシスコ・ゴンサレス=レデスマ La dame de Cachemire La dama de Cachemira 1999年 イタリア アンドレア・カミッレーリ La Forme de l eau La forma dell acqua 2000年 スウェーデン ヘニング・マンケル Le Guerrier Solitaire Villospår 目くらましの道 2002年 ロシア ボリス・アクーニン Azazel Азазель 堕ちた天使 アザゼル 2004年 南アフリカ共和国 デオン・マイヤー Les soldats de l aube Orion 2006年 アイスランド アーナルデュル・インドリダソン La Cité des jarres Mýrin 湿地 2007年 スペイン フランシスコ・ゴンサレス=レデスマ Cinq femmes et demie Cinco mujeres y media デオン・マイヤー(デオン・メイヤー)はアフリカーンス語で執筆する作家 813協会賞 1994年 メキシコ パコ・イグナシオ・タイボ二世 Cosa facil Cosa fácil 三つの迷宮 2003年 スウェーデン ヘニング・マンケル Les Chiens de Riga Hundarna i Riga リガの犬たち 2006年 イタリア ジャンカルロ・デ・カタルド(Giancarlo De Cataldo) Romanzo criminale Romanzo criminale 2007年 アイスランド アーナルデュル・インドリダソン La Voix Röddin 2008年 イタリア ヴァレリオ・エヴァンジェリスティ(Valerio Evangelisti) Nous ne sommes rien, soyons tout! Noi saremo tutto カナダ・ケベック州のミステリ賞 カナダのケベック州はカナダのなかで唯一、フランス語のみを公用語とする州であり、カナダのほかの地域ともフランスとも違う独自の「フランス語ミステリ」の歴史があるようである。たとえば1940年代から60年代にかけては、「フランス系カナダ人のアルセーヌ・ルパン」こと怪盗紳士ギイ・ヴェルシェール(Guy Verchères)が活躍する小説シリーズが多数書かれていたそうだ。複数の作家が書き継ぐニック・カーターやセクストン・ブレイクの方式で書かれたもののようである。 そんなケベック州では2001年にサン・パコーム推理小説協会(Société du roman policier de Saint-Pacôme)が設立されており、同州でフランス語で出版されたミステリ小説の年間最優秀作に対してサン・パコーム賞(Prix Saint-Pacôme)を授与している。サン・パコーム(聖パコーム)は町の名前である。 この協会はほかに、短編ミステリ公募賞のリヴィエール=ウエル賞も主催している。リヴィエール=ウエルはサン・パコームを流れる川の名前である。 また、2001年創刊のケベック州のミステリ雑誌『アリバイ』(フランス語雑誌)は短編ミステリ公募賞のアリバイ賞(Prix Alibis)を主催している。 ほかに、カナダ推理作家協会賞(アーサー・エリス賞)にもフランス語作品部門がある。 他言語圏のミステリ賞を受賞したフランス語圏ミステリ イギリス 英国推理作家協会(CWA)ゴールド・ダガー賞受賞・候補歴受賞:1968年 - セバスチャン・ジャプリゾ『新車の中の女』(最優秀外国作品賞) 候補:2005年 - フレッド・ヴァルガス『裏返しの男』 英国推理作家協会(CWA)インターナショナル・ダガー賞受賞・候補歴受賞:2006年 - フレッド・ヴァルガス『死者を起こせ』 候補:2006年 - ドミニク・マノッティ(Dominique Manotti) "Dead Horsemeat" 候補:2006年 - ヤスミナ・カドラ "Autumn of the Phantoms" 受賞:2007年 - フレッド・ヴァルガス "Wash This Blood Clean From My Hand" 候補:2007年 - ヤスミナ・カドラ『テロル』 受賞:2008年 - ドミニク・マノッティ(Dominique Manotti) "Lorraine Connection" 候補:2008年 - フレッド・ヴァルガス "This Night s Foul Work" 受賞:2009年 - フレッド・ヴァルガス『青チョークの男』 候補:2010年 - トニーノ・ベナキスタ "Badfellas" 候補:2011年 - ジャン=フランソワ・パロ "The Saint-Florentin Murders" 候補:2011年 - フレッド・ヴァルガス "An Uncertain Place" ※最優秀外国作品賞 - 1964年から1969年まで、イギリスの作品がゴールド・ダガー賞を受賞した際にはそれとは別に最優秀外国作品賞が、イギリス以外の作品が受賞した際には最優秀英国作品賞が選出されていた。 ドイツ ドイツ・ミステリ大賞2001年 1位 - ジャン=クロード・イゾ "Chourmo" 2002年 2位 - ヤスミナ・カドラ "L Automne des chimères" 2004年 1位 - フレッド・ヴァルガス "Pars vite et reviens tard" 2011年 3位 - ドミニク・マノッティ(Dominique Manotti) "Lorraine Connection" 北欧 スウェーデン推理作家アカデミー 最優秀翻訳ミステリ賞1981年 - セバスチアン・ジャプリゾ『殺意の夏』 1983年 - ピエール・マニャン "Le commissaire dans la truffière" 2006年 - フィリップ・クローデル『灰色の魂』 デンマーク推理作家アカデミー パレ・ローゼンクランツ賞(最優秀翻訳ミステリ賞)2011年 - ジャン=クリストフ・グランジェ "Miserere" フィンランド・ミステリ協会 外国推理作家賞2008年 - フレッド・ヴァルガス 関連ページ フランス・ミステリ必読30冊(『ミステリマガジン』2003年7月号) 非英語圏ミステリ各種リスト北欧ミステリ邦訳一覧 南欧ミステリ邦訳一覧 ポケミス非英語圏作品一覧 創元推理文庫海外ミステリ非英語圏作品一覧 年間ミステリランキング 非英語圏作品一覧 非英語圏ミステリ2013年の邦訳出版一覧 『ミステリマガジン』洋書案内〈世界篇〉で紹介された本とその邦訳状況 ヨーロッパの推理小説 - ヨーロッパの推理小説に関する日本語文献の一覧 フランス語に翻訳された日本の推理小説/ミステリ
https://w.atwiki.jp/mystery2ch/pages/42.html
2010年11月5日作成 最終更新:2010年11月6日 ミステリー板のスレッド「2chが選ぶこのミステリーがすごい!2006 」より。 対象作品は奥付表記が2004年11月~2005年10月の広義のミステリー作品 投票者は6作品以内で順位をつけて投票すること 1位は10点、2位は9点~6位は5点で集計 各作品への1行コメント集 国内編/海外編:なし ※引用したレス内での作品名や著者名の誤表記に関しては、特に断りなく訂正している場合がある。 113 :1:2006/02/01(水) 09 39 57 ID AxMVXwNx おまたせしました。2chが選ぶこのミステリーがすごい!2006 国内編のTOP10発表です。全14票でした 1位 「容疑者Xの献身」東野圭吾 69点 2位 「扉は閉ざされたまま」石持浅海 36点 3位 「模像殺人事件」佐々木俊介 33点 3位 「交換殺人には向かない夜」東川篤哉 33点 5位 「女王様と私」歌野晶午 28点 5位 「犬はどこだ」米澤穂信 28点 7位 「神様ゲーム」麻耶雄嵩 24点 8位 「クドリャフカの順番」米澤穂信 23点 9位 「死神の精度」伊坂幸太郎 22点 10位 「シャングリ・ラ」池上永一 20点 10位 「少女には向かない職業」桜庭一樹 20点 10位 「ギブソン」藤岡真 20点 114 :1:2006/02/01(水) 09 43 17 ID AxMVXwNx 11位以下の結果はこちら 13位 「『ギロチン城』殺人事件」北山猛邦 17点 14位 「BG、あるいは死せるカイニス」石持浅海 16点 15位 「弥勒の掌」我孫子武丸 13点 15位 「モーダルな事象」奥泉光 13点 17位 「雨恋」松尾由美 11点 18位 「てるてるあした」加納朋子 10点 18位 「新リア王」高村薫 10点 18位 「天の前庭」ほしおさなえ 10点 115 :1:2006/02/01(水) 09 45 14 ID AxMVXwNx 9点 「砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない」桜庭一樹 「摩天楼の怪人」島田荘司 「孤宿の人」宮部みゆき 「バースト・ゾーン―爆裂地区」吉村萬壱 8点 「やさしい死神」大倉崇裕 「マルタ・サギーは探偵ですか? (2)」 野梨原花南 「ハイドゥナン」藤崎慎吾 「旧宮殿にて」三雲岳斗 7点 「夜市」恒川光太郎 「館島」東川篤哉 「トリックスターズ」久住四季 「天使のナイフ」薬丸岳 6点 「魔王」伊坂幸太郎 「隠蔽捜査」今野敏 「HEARTBEAT」小路幸也 「痙攣的 モンド氏の逆説」鳥飼否宇 「さまよう刃」東野圭吾 「果てしなき渇き」深町秋生 「春期限定いちごタルト事件」米沢穂信 5点 「九月は謎×謎修学旅行で暗号解読」霧舎巧 「破裂」久坂部羊 122 :名無しのオプ:2006/02/01(水) 10 28 57 ID AxMVXwNx 続いて海外編ですが、4票だけなので順位はつけず点数だけにします 18 「アプルビイズ・エンド」マイケル.イネス 12 「愚か者の祈り」ヒラリー・ウォー 10 「春を待つ谷間で」S.J.ローザン 10 「謀殺の火」 S.H.コーティア 10 「エラリー・クイーンの国際事件簿」エラリー・クイーン 10 「サルバドールの復活」 ジェレミー・ドロンフィールド 9 「クライム・マシン」ジャック・リッチー 9 「ヴィンテージ・マーダー」 ナイオ・マーシュ 8 「ストップ・プレス」マイクル・イネス 8 「最後の一壜」S.エリン 8 「悪女パズル」パトリック クェンティン 8、 「編集者を殺せ」レックス・スタウト 7 「どんがらがん」アヴラム・デイヴィッドスン 7 「ゴア大佐第三の事件~醜聞の館」リン・ブロック 7 「カーテンの陰の死」ポール・アルテ 7 「比類なきジーヴス」 P.G. ウッドハウス 6 「殺人小説家」 D. ハンドラー 6 「シシリーは消えた」アントニイ・バークリー 5 「アレン警部登場」ナイオ マーシュ 5 「断崖は見ていた」ジョセフィン・ベル 5 「最後の審判の巨匠」』レオ・ペルッツ