約 211,551 件
https://w.atwiki.jp/zgok0079/pages/298.html
マッカンドルー航宙記 50 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:2005/07/14(木) 02 30 19 チャールズ・シェフィールド/マッカンドルー航宙記 ハードSFが苦手な自分にも快適に読めたのは、 巻末付録で丁寧に講義してくれているから、 というだけでなく、キャラクターの描写によるものが大きい。 この手のSFにありがちな、取って付けたトラウマや家庭問題などで キャラを立てるのではなく、物語を通して描かれるキャラクターが、 自然と感情移入できるものとなっている。 行動の船長と思考の博士、という組み合わせは珍しくないけど、 その2人がカップルというのは面白く、その絆が実に上手く抑えられて描写されていて、良い。 地球人類の1/11を殺した大量殺人犯や、地球から交信を絶って優生学社会を築いた《方舟》、 放浪惑星など、ハードSFとは思えないようなケレン味溢れるガジェットも堪らない。 いままでこの作者の名前をあまり聞かなかったのが不思議なくらいの掘り出し物だった。 8点 56 名前: ◆GacHaPR1Us 投稿日:2005/07/24(日) 00 46 10 マッカンドルー航宙記 創元推理文庫 酒井 昭伸 (翻訳), チャールズ・シェフィールド (著) http //www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4488693032 懐かしいタイプの小説で、久しぶりに一気に読み終えた。 科学者の考えるSFガジェットってのは、こう下手な作家のものより かなり素っ頓狂なものになり易いわけなんだけど、この作品内の 「無慣性航法」とかもかなり素っ頓狂。 初心者とか若年の人向けに、これはいいかもしれないんだが、 いかんせん、宇宙関連の科学技術は昨今は流行らないので ついていけない人もいるかも。悲しいけど、これが現実なのよね。 7点。 ジーニー船長がときどき可愛く見えるだけに、もちっとね・・・。 428 名前:名無しは無慈悲な夜の女王[sage] 投稿日:2008/06/15(日) 19 48 30 「マッカンドルー航宙記」 「同 太陽レンズの彼方へ」 なんだが懐かしさを感じる、いわゆるハードSF。 かつ人間ドラマとしても読めて、非常にバランスがいい。 長いのばっかりの昨今、連作短編というこの形式にもほっとする。 巻末に設定についての科学的なレクチャーがついているのも嬉しい。 堀晃の作品をまとめて読んだときにも思ったのだが、 最新の知見に基づいて書かれた作品は、時が下ってもなかなか古びないものだ。 とはいえ、1978年から1999年に書かれたものなのでそう古くもなかったりする。 傾向としては、最近の国内の中堅作家に近いのかもしれない。 野尻抱介とか、小川一水とか、林譲治とか。 7.5点 マッカンドルー航宙記 太陽レンズの彼方へ 476 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 本日のレス 投稿日:2005/11/07(月) 13 32 43 チャールズ・シェフィールド「太陽レンズの彼方」 前に出たマッカンドルーの続編だね。ハードSFにしてはちょっと軽い感じかな。 悪役もなんか俗っぽいしね。この人の作品で翻訳されているものでは「プロテ ウスの啓示」が一番いいと思う。最低作品は「マイブラザーズキーパー」か。 6点。 483 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:2005/11/09(水) 17 48 46 太陽レンズの彼方へ―マッカンドルー航宙記 チャールズ シェフィールド / 東京創元社 ほのぼのと地味。ガチなハードSFというほど ハードでも無く読みやすいし。 巻末の著者による科学解説が面白い。 作品リスト見て、こんなにあったのかー!と驚嘆。 寡作の兼業作家だとばかり思ってましたので。 7点くらいでしょうか。 503 名前:でへ 投稿日:2005/11/14(月) 23 17 41 マッカンドルー航宙記 太陽レンズの彼方へ チャールズ・シェフィールド 刊行されていることを知ってすぐに購入し、読みかけだったソウヤー の新刊を読むのを止めて、こちらを先に読了しました。 正直に評すると、ちょっと懐かしいハードSF 登場人物に若いねーちゃんが出てこないことを除けば、のじりんの クレギオンシリーズと大して変わらないクオリティのハードSF 日本のハードSFも良くなったなあと思う。 本が薄いのも良い、厚い本が多いから、こういう薄い本なら読む、 という人も多いでしょう。 楽しく読めたんだけど、7点
https://w.atwiki.jp/eurasiacountry/pages/158.html
基礎データ 国旗 国歌 首都 通貨 ザカフルーブル 概要 歴史 政治 貿易 貿易センター 貿易路 輸出品/輸入品 ロストフ・ナ・ドヌー~ジェッダ 銃/軍用車両 産業 一次産業 位置 生産物 サラトフ 石油2 サマーラ 石油1 オルスク 銅1 二次産業 位置 生産物 ヴォロネジ 銃1 インフラ 都市 都市名 分類 ヴォロネジ 大都市 サラトフ 中小都市 ロストフ・ナ・ドヌー 中小都市 ボルゴグラード 中小都市 サマーラ 中小都市 ボリソグレブスク 中小都市 ウファ 中小都市 オルスク 中小都市 空港 場所 投資額 ヴォロネジ 100万 サラトフ 100万 ボルゴグラード 100万 サマラ 100万 港湾 場所 投資額 ボルゴグラード 40万 ロストフ・ナ・ドヌー 20万 道路 道路名 区画 E38 サラトフ~ヴォロネジ E119 モスクワ~ボルゴグラード M-4 ロストフ・ナ・ドヌー~ヴォロネジ R228 ボルゴグラード~サラトフ E40 ボルゴグラード~ロストフ・ナ・ドヌー E30 サマーラ~ウファ R336 ウファ~オルスク 軍事 陸軍 種別 数 歩兵 39 自動車化歩兵 5 騎兵 5 砲兵 7 戦車 1 -装備 歩兵装備 M90短機関銃 神聖ローマ・ソビエト連邦戦争中に市民の自衛用武器として工場が違法に製造した物。しかし工場の生産体制のおかげでちゃんと動作し整備もしやすく短機関銃の性質上、安く大量配備が可能ということで国軍にも採用された。 https //img.atwiki.jp/eurasiacountry/attach/158/99/2020-12-11_2_copy_1340x753.png VP90 ザカフカース軍ではソ連時代の拳銃と神聖ローマ時代の拳銃を使っていたがそれらが古くなり更新する必要に迫られた。鉄資源があまりないザカフカースだが石油と工業地帯があるためプラスチックを多用する拳銃を作ることになりVP90が完成した https //img.atwiki.jp/eurasiacountry/attach/158/104/2021-04-02_copy_1259x708.png AIM水中銃 国土に接してる海や大河等で問題があった時に船に侵入するために作られた小銃。しかし主に使われる用途はフロッグマンが敵地に潜入し港を荒らしたり停泊してる船舶に攻撃する用である。 https //img.atwiki.jp/eurasiacountry/attach/158/105/2021-03-24_2_copy_1281x721.png 車両 M92装甲車 空挺部隊用の移動車両として開発された車両の一つ。その小ささと利便性から様々な兵種で採用されている。また民間用もある。 https //img.atwiki.jp/eurasiacountry/attach/158/106/2021-04-06_21_copy_1143x643.png ストレラ装輪突撃車 軽機甲師団構想に基づき安く部隊を強化するために装甲車の車体の上にT-55の砲塔を載せた装輪戦車。資金が揃い次第、装甲車と合わせて軽機甲師団のメイン装備となる。 https //img.atwiki.jp/eurasiacountry/attach/158/103/2021-03-20_3_copy_1170x658.png 9K44 自己完結性の高いシステムを目指して開発された車両。量産がしやすいよう車体は既存のものを使用。最近では光ファイバー型の車両も出てきている。 https //img.atwiki.jp/eurasiacountry/attach/158/107/2021-04-13_6_copy_1154x649.png R-60PM ソ連からの独立時にそのまま放棄されていたティターン設計局のミサイルの図面を元に作成した大陸間弾道ミサイル。戦略砲兵部隊に配備される予定。なお車体は旧ソ連軍の物を流用している。 https //img.atwiki.jp/eurasiacountry/attach/158/115/2021-04-11_10_copy_1141x641.png 火砲 M20榴弾砲 鹵獲や色んな国からかき集めた榴弾砲群を統一するために作られた榴弾砲。特筆すべき性能はないが新型の誘導砲弾を使用可能 https //img.atwiki.jp/eurasiacountry/attach/158/114/2021-03-26_copy_1194x671.png 空軍 種別 数 戦闘機 22 攻撃機 6 ミサイル 10 海軍 種別 数 巡洋艦 1 空母 1
https://w.atwiki.jp/retrogamewiki/pages/1391.html
今日 - 合計 - SFアドベンチャー ZERO ONE SPの攻略ページ 目次 基本情報 [部分編集] ストーリー [部分編集] 攻略情報 [部分編集] Tips [部分編集] プチ情報 [部分編集] 関連動画 [部分編集] 参考文献、参考サイト [部分編集] 感想・レビュー 基本情報 [部分編集] ストーリー [部分編集] 攻略情報 [部分編集] Tips [部分編集] プチ情報 [部分編集] 関連動画 [部分編集] 参考文献、参考サイト [部分編集] 感想・レビュー 名前 コメント 選択肢 投票 役に立った (0) 2012年10月09日 (火) 14時18分11秒 [部分編集] ページごとのメニューの編集はこちらの部分編集から行ってください [部分編集] 編集に関して
https://w.atwiki.jp/zgok0079/pages/165.html
SF大将 331 名前: でへ 02/10/02 22 57 「SF大将」とり・みき 前に一度読んでいるのですが、レムの難解さに参って、息抜きに購入し、 再読、90分くらいで読めたかな。 吾妻の「不条理日記」のほうが、面白いけど、これも悪くはない。 5点くらい とり・みきは、「山の音」というシリアスなSFも書いてます。これは 結構良いと思う。日本の神話、伝承などを題材にしている話、でも、 これも正直言うと、諸星大二郎の方が面白いけど(苦笑)
https://w.atwiki.jp/hsr371/pages/25.html
概要 (時期的に)琥珀2157紀の出来事。 千の星々を巡る紀行PV「ヤペラー反逆事件:第47場」 及びピノコニーのストーリーからの情報となる。 一般的にサムの初登場として知られる。 関連派閥 星核ハンター アナイアレイトギャング(ヤペラーブラザーフッド) 関連人物 星核ハンター カフカ 刃 銀狼 サム ヤペラーブラザーフッド ヤペラー裁判官 アナイアレイトギャングの1派閥であるヤペラーブラザーフッドがカフカを捕え裁判にかけるところからPVは始まる。 ヤペラー裁判官が読み上げたカフカ、および星核ハンターの罪状は以下の通り アテューン世界オークションで来賓を操って敬虔観者(けいけんかんじゃ)の管理下にある芸術品を壊し、8600億信用ポイントを損失させたと同時に、星核(あの品)を盗み去った。 これに対しカフカは“敬虔観者は敬虔じゃなかった”と述べている。 電子聖獄(インヌピース)に潜り、盗んだシグマの杖で機械呪(きかいじゅ)を封じたファイヤウォールを閉じた。そしてデータ悪魔を現実世界へ逃し、その世界にドゥームズデイをもたらした。またその隙に星核(ソースコード)を手にした。 これに対しカフカは、“データ悪魔は自由になるべき”と述べている。 リングワールド・ゴールコンダに侵入し、すべての植民地にパラドックスウイルスを撒き、4600万の無期生命体を制御不能な機械にした。ゴールコンダのラグランジュに位置する「鋼のコア」を持ち出し、世界全体を沈黙させた。 これに対しカフカは、“それはブラザーフッドの仕業じゃない? 星核(あれ)を持って行ったのは確かだけど“と述べている。 トロヴェス星系失踪事件、ロー-51(フィフティーワン)星核事件、スクリュー星に対するハッキング襲撃、ピアポイント侵入事件など ヤペラー裁判官 「(前略)など、計46件の罪! このすべてが星核ハンターの手によるものだと認めるか?」 カフカ 「アナイアレイトギャングも絡んでると聞くけど...まあ認めるわ」 「そうだ 1件抜けたみたい——」 「ヤペラー反逆事件」 実はヤペラー裁判官はカフカに操られていた。 既に外は火の海であり、カフカは易々とサムに救出される。 ヤペラーブラザーフッドはこの日をもって『壊滅』を迎えることとなった((やったね! 動機 ピノコニーのストーリーにおいて、星核ハンターが事件を起こした理由が明らかになる。 その理由とは「黄泉をピノコニーに来させるため」であった。 順序立てて書くと ①アフリート率いる永火官邸とヤペラーブラザーフッドは対立関係にあり、激しい抗争を繰り広げていた。 ②ヤペラー反逆事件でヤペラーブラザーフッドが壊滅する。 ③ライバルがいなくなった永火官邸が勢力を拡大する。 ④「時計屋」が招待状を各派閥に送り、永火官邸の元にも招待状が来る。 (おそらくヤペラーブラザーフッドとの抗争時点では勢力が小さく、招待状を送るに値しないと「時計屋」に判断されてしまう) ⑤黄泉が永火官邸を『壊滅』させ、招待状を奪ってピノコニーに来る。 ピノコニーのストーリーでサンデーの野望を打ち砕くことができたのは黄泉の活躍によるところが大きい。 ヤペラー反逆事件はピノコニー編の壮大な布石だったと言える。
https://w.atwiki.jp/zgok0079/pages/82.html
落ちゆく女 762 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:2005/06/06(月) 22 25 06 パット・マーフィー「落ちゆく女」ハヤカワ文庫SF 面白いけど、これSF? ホラーでもないんで、純文学かなあ。 内容自体はよく出来てます。 なにより、遺跡の描写が素晴らしいです。 7点 ノービットの冒険―ゆきて帰りし物語 384 名前: でへ 02/11/03 03 39 パット・マーフィー ノービッドの冒険「ゆきて帰りし物語」ハヤカワSF 再読しました、 「指輪物語」のスペースオペラ版だそうですが、指輪物語を 読んでいない私にも、楽しく読める話でした。 昔、彼女の作品で、「おちゆく女」っていう長編があったのだけど、 私の中では、今でもこれが、翻訳SFの中で一番の名文です。 今回のは、肩のこらない、平易な文章です。 気楽に読めたし、面白かった。 7~8点 11 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:2006/03/24(金) 00 22 21 パット・マーフィー『ノービットの冒険―ゆきて帰りし物語』 トールキン『ホビットの冒険』をスペオペに置き換えたユーモアSF。 翻訳が浅倉久志でユーモアSFとくればまず間違いなく面白いだろうと思って読んだんだけど ホビットの冒険に大して思い入れの無い私は「あそこをこう変えたのか~ (・∀・)ニヤニヤ」みたいな読み方が出来ず あんまりのめり込めなかった。実際、置き換えの妙を楽しめなかったらただの平々凡々なSF小説だと思う。 ホビットの冒険が好きな人にはお勧め。 5点
https://w.atwiki.jp/tohokusf/pages/168.html
『たったひとつの冴えたやりかた』(ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア著 浅倉久志訳・ハヤカワ文庫 発行:1987年10月15日) 1 著者について 経歴、著作はリンク先参照。むしろもう知ってますよね 補足。筆名の由来はジャムの瓶(ウィルキン&サンズ社のTIPTREEというブランド)から適当にとったとティプトリー自身が明かしておりますが、小谷真理「帝国の娘たち」(現代思想1995/11)によるとティプトリーが少女時代アフリカに行った際案内役をしたカール・エイクリーが飼っていたサルの名前(J・T・jr)の洒落にもなっているそうです。 ティプトリーが女性だと判明したときの驚きは相当のものだったようです。舞城王太郎が女性だったりしたらびっくりしますもんね。 最後に、小谷真理「もうひとつのティプトリー・ショック」(SFマガジン1997/12)によるとティプトリーは同性愛者であった可能性があり、作品に影響しているのではないか、との指摘があります。このへんの検証は僕には荷が重いので誰かやってください。 2 本の売り込み 原題は一連の作品をひっくるめて『 The Starry Rift 』でしたが日本では作中の一篇「たったひとつの冴えたやりかた」を表題に。このタイトルが好きな人は多いようであちこちで引用されています(*1)。 表紙、挿絵に川原由美子、帯句は「星空に愛と勇気を!」と少女をターゲットにしたつくり。(当時はそういう売り方もあったんですね) 不思議なことに本来のSFファンにも大受けしたらしく、表題作が88年星雲賞受賞、SFマガジンの89年12月号と98年1月号オールタイムベスト海外短編部門1位を受賞。(ちなみに98年の2位は「冷たい方程式」。 気持ち悪いですね。)(さらに蛇足:不思議なことに2001年12月発行の『SF入門』のオールタイムベストにはかすりもしてません。女の子が出てくる話はラノベにわんさかあるからでしょうか。要するにSFなんて読む価値んmlkm) 超光速航行が普及する以前の時代、<リフト>と呼ばれる宙域周辺を舞台にしたファクト/フィクションをコメノのカップルが閲覧するという構成ですが上記のとうり売り出し方の影響もあってか表題作の印象が強すぎて他の2作はおまけみたいな扱いをされがちです。 3 各話解説 「たったひとつの冴えたやりかた」 “The Only Neat Thing To Do”(F SF 1985/10,SFマガジン1987/1 ) あらすじ ヒント:裏表紙 あと原題のNeatってのは最近話題のいわゆるアレではないので働かないことが冴えたやりかただとかティプトリーが言ってるわけではないので勘違いしないほうがいいと思います。 この話を泣ける小説として成功させている要素のひとつにラスト30ページ強を基地に舞台を移し、コーティが発したレコーダーの内容を基地の大人たちが聞くという構成をとっていることが挙げられます。死への恐怖や葛藤といったコーティの主観をあえて書かないことで、彼女がとった行動がまさに「たったひとつの冴えたやりかた」として輝きます。 泣き言をいわずに自分ひとりで苦境を引き受けるコーティのキャラクターは、川原泉等にも通じるように思われます。 このへんにSFファンの性的嗜好が読み取れるかもしれません。 というわけで、この話はとにかく泣ける、泣かないと人間じゃない、と評判ですが(了見の狭い人もいますね)単なる泣ける話というだけではなくSF的設定もうまく機能しています。 イーアの性質についてまとめます ・シロベーンは人間で言えば少年、あるいは少女くらいの若さ。好奇心にかられ、こっそり宇宙に出てみた、とコーティそっくりの境遇です。 ・脳寄生体イーアは宿主に対して性的刺激を与えることでコントロールを取ります。 コーティに対するシロベーンの最初のアプローチがそうですし、ボーニイとコーに対しても ・脳寄生体のため姿が見えない、コーティの声帯を通じ発声することでコーティと「会話する」。 ・若いイーアは先輩のイーアに宿主を傷つけないでうまくコントロールする方法を学びます。逆に言えば指導者のいないイーアは宿主を食い尽くしてしまいます。 ・イーアがひとりのときに交尾期がくると胞子をつくり、宿主を食いつぶします。 こうしてみてみると、シロベーンはコーティの身体の奥にある、自分ではどうしようもないもの、いうなれば本能の象徴であるように思われます。そのように考えるとシロベーンの性的な目覚めによってコーティは食いつぶされてしまうというストーリーは女になることで少女性が失われてしまう(あるいは、作品そのまま人として死んでしまう?)という暗喩なのではないでしょうか。つまらないですか。 後の話で扱われてますけど冷凍睡眠で宇宙旅行って相当時間かかりますよね。 シロベーンに寄生されなくても十分親不孝なのではないでしょうか 「グッドナイト、スイートハーツ」 Good Night, Sweethearts(F SF 1986/03 、SFマガジン1987/6) あらすじ 回収救難官のレイヴンは肉体的には30歳だが冷凍睡眠時間を加えると100歳。偶然救助した宇宙船に数十年前に自分を捨てた女性が当時の姿のまま乗っていた… ティプトリーなのにバッドエンドじゃない話。スペオペ的展開が長く、美容整形で若さを保ち続ける女性と、そのクローンが同時存在するというアイデアが生かせてないように思われます。また。そのせいか、「たったひとつの冴えたやりかた」に比べ、語られることが少ない作品です。 この話の主人公は2度選択を迫られます。1度目はどちらの女性を助けるか。(しかし、この選択というのが問題で、そもそも助けた女性が主人公のものになるというのは主人公の思い込みです。)ここでは精力旺盛な主人公は両方とも助けることに成功します。 2度目の選択は女をとるか自由をとるか、というものですが上にも挙げたとおり2人の女性は主人公のものになるわけではありません。では、主人公が選んだように自由を選び、宝の山へ進むのが正しかったのでしょうか。違います。ここで主人公が選ぶべきなのは当然、遭難しかかっている2人の女性を助けることです。 作品内の宙域で彼女らを確実に助けるスキルをもっているのが回収救難官の主人公だけだからです。当然、助けたからといって2人の女性が主人公のものになるわけではありません。しかし道義上、主人公に助ける義務があるということです。ここで助けないのはJR西日本職員くらいです。 では、この話はみるべき価値のない駄作なのでしょうか。そんな気がしないでもないですが興味深い点があります。第一話との比較です。この話も第一話もテーマは選択であると読めます。 自分本位の男にはどちらをとっても幸せになれる選択(少なくとも主人公は選択と思っている)があたえられ、一方聡明な少女コーティがせまられるのは「たったひとつの冴えたやりかた」という自己犠牲のみという対比にティプトリーの作為を読み取る道があるのではないでしょうか。 こじつけ?わかってるよこの馬鹿! 「衝突」 “Collision”(Asimov SF 1986/05) あらすじ 連邦基地900に奇妙な報告が届いた。最初に <リフト>対岸に向かった探索船リフト・ランナーからのもので、内容はある宙域を越えてから乗組員がまるで別の生物のような身体感覚を持つようになったというものだ。 一方<リフト>対岸<調和圏>ではジーロという種族が独自の文化圏を形成していた。 ジーロの目下の懸念はジューマンとよばれるエイリアンの侵略だった。 両者の思惑をよそにリフト・ランナーは<調和圏>へ近づいていく… タイトルの意味はエイリアンの意識との衝突ということでしょうか 主な登場人物 連邦基地900 ヨーン 指令 ほとんど傍観者だが フレッド 副官 途中でクローンと交代 ポーナ 通信係士官→通信部長 リフト・ランナー アッシュ 船長 トーラン 航法士 シャーラ 言語学者 クリムヒーンに締め上げられた際奥歯に仕込んだ毒薬をかんで死亡 キャシー・クー 感応者 幻覚にかられ自ら溺死 ディンガー エンジニア 調和圏 ジラノイ(ジル) 外務局員 通訳だったはずなのにみんな話せるようになって役立たず カナックリー 子作り大好き クリムヒーン 艦長 前半はヒューマン側とジーロ側と交互に視点を変えてヒューマンたちが往路で感じた幻覚症状やジーロの生態の秘密を徐々に解き明かし、後半はリフト・ランナー乗組員の視点からジーロとのファースト・コンタクトを描くという構成をとっています。 興味深かった点は、 エイリアンが一枚岩ではなく、上層部はほぼ無能で人類と意思疎通しようとするのはジルのみ 時間経過のダイナミックさ ジーロとヒューマンの宇宙船の接触の前にジルだけでなくクリムヒーン、また知性が低いと思われるムルヌーのトムロですら銀河共通語を覚えてしまっているため、さまざまな分野の専門家が知力を結集して意思疎通を図る、とはいかず片言の銀河共通語をまくしたてる、という展開になったのは残念 SF的設定が後半あまり生きてこなくて作者が何を書きたかったのかよくわからない作品ですが、この話の主題をあえて挙げるとするなら終盤の片言での艦長の説得の場面の分量や最終的にジーロとヒューマンの戦争は回避できた展開を鑑み、ラストでヨーン指令が言っていたように信頼関係を築くことだと思われます。 ただ、完全なハッピーエンドとするには引っかかる点があります。 説得の場面では信頼を得ようと必死で単語を並べ説得しますが、クリムヒーンが納得する前に連邦の救援が先に着いてしまい、なし崩し的にジーロは連邦にいってしまうのです。ここではアッシュ船長の誠意が通じたわけでなく、単に力関係でヒューマン側が有利になったため、クリムヒーンは屈したふうに読めるのです。 コミュニケーションの断絶が埋められないまま、表面上は平和裏に交流することになった、微妙に苦いエンディングだと思われたのですがどうでしょう。 2018.11.22 Yahoo!ジオシティーズより移行 http //www.geocities.jp/tohoku_sf/dokushokai/thestarryrift.html なお、内容は執筆当時を反映し古い情報に基づいていることがあります by ちゃあしう
https://w.atwiki.jp/sf4voltleague/pages/14.html
ダブルエリミネーション方式によるトーナメント。 http //hanamachi.com/tnmt/?itemid=1442 http //hanamachi.com/tnmt/?itemid=1441 最終結果 1. そにっく(ガイル) 2. 本望(バルログ) 3. 首都圏(アベル) 4. Mr.(豪鬼) 5. Kieran(ブランカ) 5. CK(サガット) 7. sat(キャミィ) 7. 少年(ザンギエフ) 全試合一覧 1回戦 CK(サガット) vs 首都圏(アベル) 1-2http //sf4iv-jp.capcom.jp/analytics/replay_download.php?r_id=20120117_02200134_386_8E2C7EDD_rpdata d= http //sf4iv-jp.capcom.jp/analytics/replay_download.php?r_id=20120117_02220126_932_8E2C7EDD_rpdata d= http //sf4iv-jp.capcom.jp/analytics/replay_download.php?r_id=20120117_02220117_326_8E2C7EDD_rpdata d= Mr.(豪鬼) vs 少年(ザンギエフ) 2-0http //sf4iv-jp.capcom.jp/analytics/replay_download.php?r_id=20120117_23080129_738_2C5334C9_rpdata d= http //sf4iv-jp.capcom.jp/analytics/replay_download.php?r_id=20120117_23080134_798_2C5334C9_rpdata d= そにっく(ガイル) vs Kieran(ブランカ) 2-1http //sf4iv-jp.capcom.jp/analytics/replay_download.php?r_id=20120117_19240125_540_CD76DB10_rpdata d= http //sf4iv-jp.capcom.jp/analytics/replay_download.php?r_id=20120117_19240136_318_CD76DB10_rpdata d= http //sf4iv-jp.capcom.jp/analytics/replay_download.php?r_id=20120117_19240131_138_CD76DB10_rpdata d= sat(キャミィ) vs 本望(バルログ) 0-2http //sf4iv-jp.capcom.jp/analytics/replay_download.php?r_id=20120121_01190157_204_8E470EEF_rpdata d= http //sf4iv-jp.capcom.jp/analytics/replay_download.php?r_id=20120121_01190149_507_8E470EEF_rpdata d= 2回戦(Winner's) そにっく(ガイル) vs Mr.(豪鬼) 2-0http //sf4iv-jp.capcom.jp/analytics/replay_download.php?r_id=20120123_22150141_630_1EFEC522_rpdata d= http //sf4iv-jp.capcom.jp/analytics/replay_download.php?r_id=20120123_22150147_868_1EFEC522_rpdata d= 本望(バルログ) vs 首都圏(アベル) 2-1http //sf4iv-jp.capcom.jp/analytics/replay_download.php?r_id=20120125_23380141_822_DEE82398_rpdata d= http //sf4iv-jp.capcom.jp/analytics/replay_download.php?r_id=20120125_23380136_422_DEE82398_rpdata d= http //sf4iv-jp.capcom.jp/analytics/replay_download.php?r_id=20120125_23380130_012_DEE82398_rpdata d= 2回戦(Loser's) 少年(ザンギエフ) vs Kieran(ブランカ) 1-2http //sf4iv-jp.capcom.jp/analytics/replay_download.php?r_id=20120123_18380113_967_CD76DB10_rpdata d= http //sf4iv-jp.capcom.jp/analytics/replay_download.php?r_id=20120123_18380107_321_CD76DB10_rpdata d= http //sf4iv-jp.capcom.jp/analytics/replay_download.php?r_id=20120123_18380102_275_CD76DB10_rpdata d= CK(サガット) vs sat(キャミィ) 2-0http //sf4iv-jp.capcom.jp/analytics/replay_download.php?r_id=20120126_00540113_077_8E2C7EDD_rpdata d= http //sf4iv-jp.capcom.jp/analytics/replay_download.php?r_id=20120126_00540119_843_8E2C7EDD_rpdata d= 3回戦(Winner's Final) そにっく(ガイル) vs 本望(バルログ) 1-2http //sf4iv-jp.capcom.jp/analytics/replay_download.php?r_id=20120127_00350147_674_8E470EEF_rpdata d= http //sf4iv-jp.capcom.jp/analytics/replay_download.php?r_id=20120127_00350134_271_8E470EEF_rpdata d= http //sf4iv-jp.capcom.jp/analytics/replay_download.php?r_id=20120127_00350141_745_8E470EEF_rpdata d= 3回戦(Loser's) Kieran(ブランカ) vs Mr.(豪鬼) 1-2http //sf4iv-jp.capcom.jp/analytics/replay_download.php?r_id=20120126_18270135_459_CD76DB10_rpdata d= http //sf4iv-jp.capcom.jp/analytics/replay_download.php?r_id=20120126_18270140_751_CD76DB10_rpdata d= http //sf4iv-jp.capcom.jp/analytics/replay_download.php?r_id=20120126_18270145_257_CD76DB10_rpdata d= CK(サガット) vs 首都圏(アベル) 1-2http //sf4iv-jp.capcom.jp/analytics/replay_download.php?r_id=20120127_22330158_626_DEE82398_rpdata d= http //sf4iv-jp.capcom.jp/analytics/replay_download.php?r_id=20120127_22330147_318_DEE82398_rpdata d= http //sf4iv-jp.capcom.jp/analytics/replay_download.php?r_id=20120127_22330152_222_DEE82398_rpdata d= Loser's Final Mr.(豪鬼) vs 首都圏(アベル) 1-2http //sf4iv-jp.capcom.jp/analytics/replay_download.php?r_id=20120130_00310135_062_DEE82398_rpdata d= http //sf4iv-jp.capcom.jp/analytics/replay_download.php?r_id=20120130_00310124_582_DEE82398_rpdata d= http //sf4iv-jp.capcom.jp/analytics/replay_download.php?r_id=20120130_00310129_947_DEE82398_rpdata d= Semi Final そにっく(ガイル) vs 首都圏(アベル) 2-0http //sf4iv-jp.capcom.jp/analytics/replay_download.php?r_id=20120130_22330117_218_1EFEC522_rpdata d= http //sf4iv-jp.capcom.jp/analytics/replay_download.php?r_id=20120130_22330123_964_1EFEC522_rpdata d= Grand Final 本望(バルログ) vs そにっく(ガイル) 0-4http //sf4iv-jp.capcom.jp/analytics/replay_download.php?r_id=20120201_00070204_675_8E470EEF_rpdata d= http //sf4iv-jp.capcom.jp/analytics/replay_download.php?r_id=20120201_00020203_956_1EFEC522_rpdata d= http //sf4iv-jp.capcom.jp/analytics/replay_download.php?r_id=20120201_00020208_092_1EFEC522_rpdata d= http //sf4iv-jp.capcom.jp/analytics/replay_download.php?r_id=20120201_00010257_797_1EFEC522_rpdata d=
https://w.atwiki.jp/sf4voltleague/pages/20.html
チーム表 まず今回はかなり緩いルールで各チーム人数が全くもって一致していません。 飛び入り参加などもあり、かなりごちゃごちゃしています。 紅 白 本望(バルログ) セブン(バルログ) れいぼーん(まこと) 死星(コーディー) 囚人(コーディー) ネコアルク(キャミィ) CK(サガット) Mr.(豪鬼) ホモ(ザンギエフ) 首都圏(アベル) chaporuu(さくら) Jeva(ブランカ) そにっく(ガイル) uni(ヴァイパー) Chrome(ベガ) sat(キャミィ) 対戦結果 第1試合 sat(キャミィ) vs Jeva(ブランカ) 2-1 http //sf4iv-jp.capcom.jp/analytics/replay_download.php?r_id=20120104_22410113_698_2624354_rpdata d= http //sf4iv-jp.capcom.jp/analytics/replay_download.php?r_id=20120104_22410122_544_2624354_rpdata d= http //sf4iv-jp.capcom.jp/analytics/replay_download.php?r_id=20120104_22410130_078_2624354_rpdata d= 第2試合 sat(キャミィ) vs 首都圏(アベル) 0-2http //sf4iv-jp.capcom.jp/analytics/replay_download.php?r_id=20120104_23140136_176_DEE82398_rpdata d= http //sf4iv-jp.capcom.jp/analytics/replay_download.php?r_id=20120104_23140141_900_DEE82398_rpdata d= 第3試合 Chrome(ベガ) vs 首都圏(アベル) 0-2http //sf4iv-jp.capcom.jp/analytics/replay_download.php?r_id=20120104_23370130_596_DEE82398_rpdata d= http //sf4iv-jp.capcom.jp/analytics/replay_download.php?r_id=20120104_23370125_903_DEE82398_rpdata d= 第4試合 uni(ヴァイパー) vs 首都圏(アベル) 0-2http //sf4iv-jp.capcom.jp/analytics/replay_download.php?r_id=20120104_23540150_766_DEE82398_rpdata d= http //sf4iv-jp.capcom.jp/analytics/replay_download.php?r_id=20120104_23540156_741_DEE82398_rpdata d= 第5試合 そにっく(ガイル) vs 首都圏(アベル) 2-1http //sf4iv-jp.capcom.jp/analytics/replay_download.php?r_id=20120105_00260103_771_1EFEC522_rpdata d= http //sf4iv-jp.capcom.jp/analytics/replay_download.php?r_id=20120105_00260109_133_1EFEC522_rpdata d= http //sf4iv-jp.capcom.jp/analytics/replay_download.php?r_id=20120105_00260115_111_1EFEC522_rpdata d= 第6試合 そにっく(ガイル) vs Mr.(豪鬼) 0-2http //sf4iv-jp.capcom.jp/analytics/replay_download.php?r_id=20120105_00360136_804_2C5334C9_rpdata d= http //sf4iv-jp.capcom.jp/analytics/replay_download.php?r_id=20120105_00360130_022_2C5334C9_rpdata d= 第7試合 chaporuu(さくら)vs Mr.豪鬼 0-2http //sf4iv-jp.capcom.jp/analytics/replay_download.php?r_id=20120105_01200106_920_2C5334C9_rpdata d= http //sf4iv-jp.capcom.jp/analytics/replay_download.php?r_id=20120105_01190159_862_2C5334C9_rpdata d= 第8試合 ホモ(ザンギエフ) vs Mr.(豪鬼) 2-1 http //sf4iv-jp.capcom.jp/analytics/replay_download.php?r_id=20120105_01580124_957_2C5334C9_rpdata d= http //sf4iv-jp.capcom.jp/analytics/replay_download.php?r_id=20120105_01580118_447_2C5334C9_rpdata d= http //sf4iv-jp.capcom.jp/analytics/replay_download.php?r_id=20120105_01580111_318_2C5334C9_rpdata d= ホモさん一時中段のため代理はCK 第9試合 CK(サガット)vs セブン(バルログ) 0-2 http //sf4iv-jp.capcom.jp/analytics/replay_download.php?r_id=20120105_19480112_695_3867DF42_rpdata d= http //sf4iv-jp.capcom.jp/analytics/replay_download.php?r_id=20120105_19480107_588_3867DF42_rpdata d= 第10試合 ホモ(ザンギエフ) vs セブン(バルログ)2-0 http //sf4iv-jp.capcom.jp/analytics/replay_download.php?r_id=20120105_20590143_034_87D58030_rpdata d= http //sf4iv-jp.capcom.jp/analytics/replay_download.php?r_id=20120105_20590151_455_87D58030_rpdata d= ホモさん一時中断のため代理は囚人 第11試合 囚人(コーディー)vs ネコアルク(キャミィ) 0-2http //sf4iv-jp.capcom.jp/analytics/replay_download.php?r_id=20120105_21260137_185_3E2B971A_rpdata d= http //sf4iv-jp.capcom.jp/analytics/replay_download.php?r_id=20120105_21260131_005_3E2B971A_rpdata d= 第12試合 れいぼーん(まこと)飛び入り vs ネコアルク(キャミィ) 0-2http //sf4iv-jp.capcom.jp/analytics/replay_download.php?r_id=20120105_21460154_115_3E2B971A_rpdata d= http //sf4iv-jp.capcom.jp/analytics/replay_download.php?r_id=20120105_21460159_417_3E2B971A_rpdata d= 以下、トラブルにより決着つかず引き分けに。 蛇足だけど、ホモ対死星動画です http //sf4iv-jp.capcom.jp/analytics/replay_download.php?r_id=20120106_01290102_939_98EA7840_rpdata d= http //sf4iv-jp.capcom.jp/analytics/replay_download.php?r_id=20120106_01290107_042_98EA7840_rpdata d= http //sf4iv-jp.capcom.jp/analytics/replay_download.php?r_id=20120106_01290112_968_98EA7840_rpdata d=
https://w.atwiki.jp/tohokusf/pages/169.html
星を継ぐもの(1977) 創元社SF文庫 1981年度星雲賞海外長編部門賞受賞作 ジェイムズ・P・ホーガン 05/06/06担当:ちゃあしう 1・作者紹介 ジェイムズ・パトリック・ホーガン 1941年ロンドン生まれ。航空機関連からコンピューターセールスへ転向。いろいろな理系企業を渡り歩き、その後アメリカへ移住。「2001年」に触発された処女長編「星を継ぐもの」でデビュー。 2・代表作 「星を継ぐもの」「ガニメデの優しい巨人」「巨人たちの星」「内なる宇宙」「Mission To Minerva(未訳)」 以上が「巨人たちの星」シリーズ。その他、「終局のエニグマ」「創世記機械」「量子宇宙干渉機」 「未来の二つの顔」「断絶への航海」「時間泥棒」「未来からのホットライン」「プロテウス・オペレーション」 「造物主の掟」「造物主の選択」「マルチプレックス・マン」「インフィニティ・リミテッド」「ミクロ・パーク」 そして(日本における最新作)「揺籃の星」など 3・あらすじ 大型企業複合体IDCCの一科学部門、メタダインに勤めるヴィクター・ハント博士にUNSA・国連宇宙軍からお呼びがかかる。月面基地の建設現場で真紅の宇宙服を着た死体が発見されたのだ。コードネーム「チャーリー」と名づけられた死体とその所持品に対して直ちにあらゆる角度からの調査が開始される。所属:不明。身元:不明。死因:不明。死亡推定時刻:5万年前・・・ 謎が謎を呼ぶ調査。新たな事実はまた新たなる謎を生む。果たしてこの死体の謎はすべて解明されるのか?そして、木星ガリレオ衛星群のひとつ、ガニメデの氷河の奥からも、宇宙船の残骸が発見される。その関連は? 4・登場人物など ヴィクター・ハント 原子物理学者 トライマグニスコープを開発 UNSAに出向 後に転職 クリスチャン・ダンチェッカー 生物学者 絵に描いたような偏屈・意固地な科学者だが、おいしいところは・・ グレッグ・コールドウェル 国連宇宙軍航行通信局ナヴコム(NAVCOM?)本部長 柔軟で臨機応変な上司 リン・ガーランド コールドウェルの秘書 さまざまなグループの連絡役も勤める ドン・マドスン 言語学者 ルナリアン語解読に力となる 通称「風狂専門馬鹿」 ロブ・グレイ メタダイン工学部長 ハントの(いちおう)相方 「チャーリー」 月面で発見された「ルナリアン」第一号 セルター基地整備員として配属される コリエル 「チャーリー」の相棒(こちらは本名) 巨漢で賭け好き。女に目がない 「シリル」 人類と類人猿とのミッシング・リンク(注:失われた輪(リング)ではない 5・テーマ・考察 多くのヒトが「星を継ぐもの」は本格ミステリーである!と評論している(考古学SFと見る人もいる)。最近は小野不由美推薦!なんてオビがついてますな。実際、謎が提示され、その解明だけがメインのSFというのは珍しい。近年の作品群のように謎がぽんぽんと掲示されては、答えを暗示するだけで解明されずに終わるなどということも無く、続編につながる部分以外種明かしが行われる。もちろん謎の解明にはそれなりの理論付けが行われ、読者に対して非常にフェアである。登場する科学技術の背景もトライマグニスコープ・超融合爆弾・反物質大量破壊兵器アニヒレーター・ガニメアンの駆動システムなどを除けばそれほど現在のものと外れていない。少々強引なところ(体の構造から重力場を推測し、太陽までの距離を測る、月と地球の引力に関するいくつかの表現etc)などもあることから、「星雲賞でこれをハードSFとして推薦した人間は(以下検閲により削除)」(石原藤夫・SFマガジン82年6月)などと悪口を言う人間は存在するものの、謎へのアプローチが多面的かつ科学的なところはなかなか。まぁ、別にハードSFとして読まなくてもいいんだと私は思うのですが。 謎解きのメインはルナリアンの起源について。ルナリアンは人間に極めて酷似した外観を持ち、骨格・酵素等もほぼ現在のホモ・サピエンスと同等である。しかし、地球上には「5万年前の超古代文明の遺跡」は存在しない。ハントが地球外起源、ダンチェッカーが地球起源という視点で謎に迫っていく。「進化は結果的に似た究極の理想形を生み出す(例:魚類のサメ・哺乳類のイルカ・爬虫類のイクチオサウルス)」という考え方については現在も議論が尽きないので一概に地球外起源は否定できないとは思うが、教授が缶詰の魚の骨格を、ガニメアン骨格と対比・対応してゆくさまはお見事。(ルナリアンが缶詰にしていたということは、今の地球人もミネルヴァの魚料理が食べられる?) はじめのシーンは、古典的未来アイテム:エアカーにVTOL旅客機が登場し、紛争は減少してその分を宇宙開発につぎ込む国連宇宙軍UNSA(注:谷甲州の航空宇宙軍のような純軍事組織ではない)が誕生している、とあまりに明るい未来を描きすぎな印象があるが、その後のハント・グレイ・スタインフィールドといった「理系人間」の生態をつぶさに描いているところは興味深い。ぜひご自宅のコーヒーにも「酸化第二鉄」のラベルを…という冗談は置いておいて、ハントの進学・就職・移籍などの部分はホーガン自身の人生経験が反映されているそうだ。ダンチェッカーは往年のチャレンジャー教授(注:コナン・ドイルのSF的作品に登場する万能科学者。専門は何だ?)的な古典SF的科学者そのもので、彼の偏屈さと洞察力が強調されてるだけなのは少々残念。彼の素顔ももうちょっと描いてほしかったところだ。それでもラストの「解決編」で主役を食ってみたり、慣れない冗談を言おうとしてみたりと大活躍。がんばれ主人公!(違) 研究や分析ばかりで無味乾燥な文章になりがちかと思わせて、「チャーリーの日記」という重要アイテムをすえてくるところはうまいと思う。宇宙戦闘描写などは「本家」にはかなわぬものの、種族の生存だけを目的に、最終戦争へと向かっていった自分たちをむなしく思いながら筆を置いた日記のラストはなんともいえない余韻を残す。個人的にはコリエル関連のエピソードがもうちょっと読みたかったがな!とくに通信隊の…(ぉ) そしてラストのダンチェッカー教授による種明かしとエピローグ。ここで初めてタイトルと内容との繋がりがはっきりする――”Inherit The Stars”「星を継ぐ者」。”Star”でも”The Star”ではなく、”The Stars”だ。「継ぐ」のは決してこの小さな水玉ではないのだ! ダンチェッカー教授の言葉を「超人間中心的な利己的発言」ととるか「人間の無限の可能性をあらわした素晴らしい発言」ととるかはヒトによって分かれるかもしれないが、とにかく、これこそが「センス・オブ・ワンダー」なんだっ、文句あるか!と私は言い切ってしまいたい。 これはこれで話として十分なラストを迎えたわけだが、話はまたまたダンチェッカーの独演会のために、もとい、別の謎の解明のために次回作、「ガニメデの優しい巨人」へと続くのである。これは次回のお楽しみ。 6・コレに興味を持ったヒトにすすめる作品 もちろんホーガン作品はぜひ。 エドモンド・ハミルトン「虚空の遺産」 月面で古代の軍事施設が発見された。どうやら人類はかつて太陽系に広がる帝国を築き上げていたらしく、さらに大宇宙に挑もうとしていた矢先に宇宙の敵に先制攻撃を受けて文明を喪失したらしい。大宇宙の謎を求めて、探検隊は残されていた超光速宇宙船で出発するのだが・・・スペースオペラの大家の描く異色作。 グレゴリイ・ベンフォード「夜の大海の中で」 突如軌道を変更し、地球への衝突の危機が迫る特異小惑星・イカルス。ナイジェルは火星探査ミッションへの参加の予定を変更され、爆破のためにイカルスへ赴くが・・・ 一人の科学者の生き様とその人生の節目ごとに太陽系に出現する謎の無機物体の調査を描く。こちらも実は人類の… あと、解説で言及されているアルジス・バドリス「無頼の月」はSFマガジン1961年8月~11月号に連載されているそうだ。物質転送機を使って即死トラップ満載の月の遺跡に挑む話(だが、実際は違う)らしい。でも抄訳。 7・少々ネタ談義 タイトル 傾向と対策 映画:「機動戦士Zガンダム 星を継ぐ者」 TV:ジーンシャフト第一話「惑星を継ぐ者」 漫画:戸田尚伸「惑星を継ぐ者」 TV:ふしぎの海のナディア最終話「星を継ぐ者」などなど 「Z」で継ぐのは何だ?もしや予告編に出てきた木星? やっぱりあるある翻訳上の注意点 「スカイライン」=「地平線」、タイコ=ティコ(チコ)・クレーター かの石板(*1)発掘地点 「アニヒレーター」(Annihilate 全滅・壊滅させる Annihilation 物質・反物質の対消滅を意味する)(*2) 「原理と機能を一言で表している」といわれても、ちゃんと解説しないと分からんと思うがコレ。第一、英語でそうなっただけのような。 「ファーザー・クリスマス」 サンタクロースの俗称(おもにイギリス) その男、所属不明につき 「それは歴史の中で隠蔽された過去の宇宙飛行士では?」なんて言葉も期待してたんだが。 しかし、真紅の宇宙服って月面での戦闘では目立つ。整備班専用なのか(でもコリエルの戦闘服は青)実は殺る気満々で、戦闘力当社比30%増なのか。「2001年」のボーマン船長を参考にしたというのが一番かも。 ルナリアン SF世界では、月の住人は「ルナリアン」が標準(プラネテスのノノ、ガンダム0083のニナも自らこう名乗っている)。ウエルズの作品での月の住人は「セレナイト」。ムーリアン・ムーシャンは少々語呂が悪いので使用されない…のだろうか。ムーンレイスなんて言い方もあるが。 トライマグニスコープ ニュートリノビームで内部を透視する機械は鈴木光司「リング」シリーズの三巻目「ループ」にも登場する。「ループ」はヒトガンウイルス・人工生命といいネタは持ってきてるんだが、それまでの「リング」「らせん」の世界を「(検閲)」にしてしまうのはいかがなものか。とにかく、現在の技術ではニュートリノを捕らえることそのものがなかなか難しいので実用化は難しいだろう。あらゆるシールドを貫通する通信手段としてなら有望かも ちなみに、私はリング・らせん・ループをSFとして興味深く読みましたが、映画版は見たことがありません(何) プロローグ 折りたたみテントやヘルメットの飲食用チューブ(通例、自殺用の毒薬なんかも入ってたりする)の記述は無いが、チャーリーやコリエルたちはどうやって月面(基地外)で缶詰や食糧コンテナの中身を食ったのだろうか? ちなみにコリエルが「巨人」とされているのは、決して彼がガニメアンだからではない。 ルナリアンの「巨人伝説」 記述を見る限り、ルナリアンは自分たちの進化の途中に去っていった巨人たちを何らかの形で記憶していた? なんとなく「オーバーロード」(幼年期の終わり)とかを思い出させる設定ではある。 エピローグ SF映画なんかでありそうな展開。オーパーツ(その時代にあるはずのない遺留物 Out Of Place ARTifacts)ネタ。 このラストについて、センス・オブ・ワンダーの「駄目押し」とする好意的な意見が巻末に出ている一方、「SF的に大きな落とし穴」と評する動きもある。(「プロテウス・オペレーション」巻末 川又千秋の解説より) 別にそこまで悪いと思わないがなぁ。ちなみに、「2001年」に影響を受けながら、ここは「3001年」を先取りしてるかも。 2018.11.22 Yahoo!ジオシティーズより移行 http //www.geocities.jp/tohoku_sf/dokushokai/inherit_the_stars.html なお、内容は執筆当時を反映し古い情報に基づいていることがあります by ちゃあしう