約 211,557 件
https://w.atwiki.jp/tohokusf/pages/249.html
東北大SF研 読書部会 『なめらかな世界と、その敵』 伴名練 著者紹介 伴名 練 第4期京都大学SF研OB。2010年、大学在学中に応募した「遠呪」にて第17回日本ホラー大賞を受賞。同年10月に『少女禁区』にて作家デビュー。今作が書籍第2作目となる。 それぞれの作品について 理玲ちゃんのnoteを大幅に参考にさせていただいて各編の簡単な解説(?) をさせていただく。 なめらかな世界と、その敵 視覚化不可能な情景が、文章中に見事に描写されており、さらにその描写が、冒頭からこの作品世界の基本設定をすんなりと読者に理解させることを可能としている。伴名練の卓越した文章によって、映像的には矛盾するシーンが実に鮮やかに想起される。 エピグラフでも引用されているようにR・A・ラファティ「町かどの穴」をオマージュしているらしい。 タイトルの元ネタはおそらく鈴木健『なめらかな社会とその敵』(2013/01)。この書籍の第9章の題は「パラレルワールドを生きること」(SF的な意味でのパラレルワールドではないっぽい)。さらにこの書籍の題の元ネタはカール・ポパー『開かれた社会とその敵』である。どちらも読点が挿入されていないので、本作の題に入っているのは意図的なものと思われる。本文中では、異なる世界の情景は読点によって分かたれている(序盤の文で顕著)。 ゼロ年代の臨界点 富江、フジ、おとらの3人とその関係性は日本SF御三家(星新一、小松左京、筒井康隆)、海外SF御三家(アシモフ、クラーク、ハインライン)を意識していると思われる。架空史を論じた評論的文章の体で書かれているが、その真相は最後の注11に含まれている。つまり富江とフジは「藤原家秘帖」の藤原家の女性たちのように過去へと遡りながらSFをのこし、世界を早めているのだ。それに気が付いたフジはSF作家としての活動を再開したのである。よってこの作品はifものや架空史ものというよりは歴史改変ものだ。時間旅行者たちによって、我々の世界から、ゼロ年代が100年前に早まり、科学技術が大きく進展した世界へと変わったのだ。 フジ亡き今SFを書く“意味”を知っているのは読者たちしかいないわけで、これは伴名練からの「SF書こうよ」というメッセージなのかもしれない。 美亜羽へ送る拳銃 伊藤計劃、特に著作『ハーモニー』へのオマージュ。作品の文体や語り方なども伊藤計劃に寄せている。作中では“聖書”としてグレッグ・イーガンやテッド・チャンの著作(「真心」「しあわせの理由」「顔の美醜について―ドキュメンタリー」)などについても言及がある。こちらもラファティへのオマージュ(「クロコダイルとアリゲーターよ、クレム」)があるらしい。タイトルの元ネタは梶尾真治「美亜へ贈る真珠」。 計劃と言えば「虐殺機関」「ハーモニー」における嘘である。本作にもそのような「嘘」が仕込まれている可能性は十分ある。そこで2点ほど違和感を覚えた点を挙げる。 ①P74L2「多くのWKには固有の「仕様書」が添付されている―その一挺が誰と誰を、いかに結び付けるため作られたかの、覚書だ。」とあるが、そのテキストの内容は「いかに結び付けるため作られたか」というよりかは「いかに結び付いたか」といったほうがふさわしいものであるように思われる。 ②P83L5「無論、~私と妻の脳に現時点で変化はありません。6時間後、インプラントが稼働しはじめた時、我々は不滅の愛を得ます。」とあるようにWKのインプラント手術は6時間ほどかかってから効果が表れる。しかし、P136L1「待っていたのは数十分。やがて、彼女のまぶたがゆっくりと開かれた。」とあるように、ここでは1時間かからずに効果が表れている。厳密にはWKと異なるインプラント手術であり、作中では時間も経過しているから技術の進歩などにより、冒頭で紹介されていたWKよりもはるかに短時間で済むようなっているのかもしれないが… ホーリーアイアンメイデン お嬢様言葉で綴られた書簡体の小説。読者は送られてきた手紙を読み進めていく毎に妹琴枝の思いを知り、最後の手紙で彼女の真の目的を目の当たりにすることになる。それはまさに姉鞠菜の視点であり、我々は百合の当事者としてこの物語を読み進めることができるのだ。伴名練のお嬢様×書簡体は「彼岸花」でさらに極められているので、そちらもぜひ読んでいただきたい。 シンギュラリティ・ソビエト 設定と、党員現実・警備用レーニン・共算主義などのパワーワードだけでご飯が3杯はいけちゃいそうな作品。ヴォジャノーイとリンカーンによる化かしあいによって、真実のレイヤーが一体どこにあるのか常に揺らぎ、ハラハラさせる展開となっており、その揺らぎは読者の現実にまで波及している。実際には作品内の現実が本当で、東側が大勝利をおさめ、我々はただ、東側が滅び西側が勝ち残った仮想現実の夢を見ているに過ぎないのではないか(この本はヴォジャノーイの送り込んだプロパガンダか?)。 米国の人工知能がリンカーンなのは分かるが(州毎に投票で仮想現実に浸るかどうかが決定されるというのは、カンザス・ネブラスカ法を意識したものだろう)、ソ連の人工知能の名がヴォジャノーイとしたのは何故だろうか。ヴォジャノーイとは水の精であり、日本における河童のようなものらしい。人間を水に引きずりこんで奴隷にしてしまい、ロシアでは魚の支配者とされる。 少し調べたところ、チャイナ・ミエヴィル『ペルディード・ストリート・ステーション』にヴォジャノーイという種族が出てくるらしい。チャイナ・ミエヴィルは『都市と都市』で知られるSF・ファンタジー作家だが、国際社会主義連盟と国際社会主義ネットワークの一員であり、マルクス主義に関する博士論文を出版している。 ひかりより速く、ゆるやかに タイトルが駄洒落なわりに、事故当事者たちの周りの人々や世間の描写がとても生々しくてしっかりとしているのでえぐい。のぞみ123号なのは日本航空123便墜落事故からか?しかしその分解決策への突破口が開き、エンディングまで向かう流れでの高揚感、カタルシスと、青春感あふれる(語彙がない)スッキリとした終わり方が実に心地よい。とてもニヤニヤしてしまう。最後の「あっ上に飛ばせばええんか」という感覚になるのも良い。主人公の性別が、男性的な印象はあるものの、作中で明言されていないのも特徴的だ。ファンタジーパートの情景はルーシャス・シェパード「竜のグリオールに絵を描いた男」を彷彿とさせる。 (物理学徒としては本作の設定について、もっと様々な角度から検討してみたい感がある) 所感 どれも一級品でとても面白い作品だった。ベストを上げろと言われても答えに窮してしまう。アンケートを取れば三者三葉となるだろう。私が非常に驚いたのが、作品によって様々な文体を使い分けている点である。それぞれが読者の読書感に素晴らしい影響を与えるもので、単純に凄くうまいと思った。ここで挙げたもの以外にも様々なSF作品をオマージュしているそうで、本作をより楽しむためにも、もっとSFを読んでいきたい。 伴名練の次の著作が待ちきれない。
https://w.atwiki.jp/tohokusf/pages/143.html
東北大学SF研究会 中編部会 『最後にして最初のアイドル』 草野原々 著者紹介 1990年広島県東広島市生まれ、北海道札幌市在住。 これまでの商業発表作は『最後にして最初のアイドル』、『エヴォリューションがーるず』の二作のみ。 慶應義塾大学環境情報学部卒。在学中は慶應大SF研に所属していた。現在は北海道大学理学院博士課程に在学中。 2016年に『ラブライブ!』同人誌に『最後にして最初の矢澤』を発表。この作品を改題・改稿した『最後にして最初のアイドル』で第4回ハヤカワSFコンテスト特別賞を受賞しデビュー。同作品で2017年の第56回日本SF大会ドンブラコンLLにて第48回星雲賞日本短編部門、第16回センス・オブ・ジェンダー賞〈未来にはばたけアイドル賞〉を受賞。同時にその常識外れの言動によって第27回暗黒星雲賞ゲスト部門を受賞。今後の活躍が期待される、日本SF界の超新星である。 原々の作品の特徴は、突飛でばかげた発想とそれを裏付ける冷静な論理の融合にある。このレジュメの筆者である私はこの夏にSF大会で実際に会って話をしてきたが、端的に言って原々の言動はヤバいやつだった。ヤバい以外に言い表す言葉が見つからない。とてもこの理性的な作品を書きあげたとは思えないくらいヤバいやつだった。この「ヤバさ」という危うさと科学的な論理が見事に融合した先にあるものが原々の作品である。 ちなみに印税がまだ100万の大台を突破していないらしい。(8月26日現在)また、本人曰く、将来的にヒューゴー賞をとる予定らしいので、日本人初の受賞をぜひ期待している。(個人的にも、升にヒューゴー賞受賞記念でサインをもらう予定なので、期待している) 主要登場人物 古月みか 本作の主人公。生後6ヶ月にしてアイドルオタクになった、生粋のアイドルオタク。 高校卒業後はアイドルを目指して東京の事務所に所属し、単身上京する。しかし事務所はほどなくして倒産、夢破れて自殺してしまう。 後に眞織の手によってアイドルとして復活を果たし、宇宙をまたにかけてアイドル活動を行う。 新園眞織 光ヶ丘高校アイドル部の同級生にしてみかの親友。高校時代はプロデューサーとして古月みかのアイドル活動をサポートした。 卒業後は京都にある大学の医学部に進学。自殺したみかの脳を回収し、みかをかわいいアイドルとして復活させることに成功した。 古月みや みかのひとつ違いの妹。中学時代に両親の離婚によって生き別れとなった。 両親の離婚の原因となったアイドルを激しく憎んでおり、みかのアイドルオタクを矯正すべくみかの前に現れる。 作中用語解説 〈ノヴム・オルガヌム〉 放射線に耐える遺伝子、紫外線吸収物質を細胞内に作り出す遺伝子、そして紫外線で光合成するための遺伝子の3つを導入された共生細菌のこと。後に転じてこの共生細菌を含む生物も意味するようになった。 元ネタは英国の哲学者フランシス・ベーコンの著書『ノヴム・オルガヌム』。 モノポール 磁気単極子、すなわちN極かS極かどちらかの磁性しかもたない粒子のこと。一応1931年にディラックによって理論的には存在しうることが示されたが、実験的には未だに発見されていない。 こいつが見つかると電磁気学の定義やマクスウェル方程式が全部書き換えになり、これまでの勉強がパーになるので個人的には見つかってほしくない。 ダイソン球 米国の宇宙物理学者フリーマン・ダイソンの提唱した構造物。恒星を球殻で覆ってしまうことで、恒星の発するエネルギーを全て吸収出来るとした。 あらすじ 古月みかは生粋のアイドルオタクだった。アイドルになることを目指し進学した高校のアイドル部で、みかは後に親友となる新園眞織と出会う。高校時代は眞織のプロデュースの下、充実したアイドル活動を行うことが出来た。 高校卒業後、みかはメジャーデビューを目指して単身上京して事務所に所属することとなり、眞織は京都にある大学の医学部に進学するために、2人は離れ離れになった。 しかし、みかの事務所は半年ほどで倒産。夢破れて放心状態だったところで、眞織と妹のみやと再会する。眞織の資金援助の申し出と、みやの辛辣な意見によって、みかの心は完全に折れてしまった。みかは自宅のベランダから投身自殺した。 眞織はみかをアイドルとして蘇らせるため、みかの死体から脳を回収した。 みかの死後、地球を未曽有の太陽フレアが襲った。〈モノポール・スーパーフレア〉と呼ばれる太陽フレアの影響によって、人類は滅亡の危機に瀕した。人類は遺伝子組換生物による環境改変を実行したが、予想以上に環境改変が成功し、従来の生態系は全く書き換えられ、文明は崩壊した。 このとき、眞織は文明崩壊に乗じて殺人・違法移植に手を染め、ついにみかの死から30年後にみかの復活を成し遂げる。みかは眞織の脳の一部や他人の臓器が移植され、次世代アイドルとして復活したのだ。 みかは眞織の指導の下、秋葉原でアイドル活動にいそしむ。2人は人間を狩って食べるというアイドル活動に励んだ。アイドルは弱肉強食なのだ。しかしある時、スキを突かれて鈍重な眞織が人間に殺されてしまう。復讐を誓ったみかは人間の住処を強襲し、皆殺しにした。 人間を皆殺しにしたはいいものの、ファンとなる人間がいなくなり、アイドル活動は成り立たなくなった。水母と蜘蛛からなるニューラルネットワークの構築など、様々な手段を用いて意識を持つ生命体を作ろうとしたが、全て失敗してしまった。思い立ったみかは宇宙へ飛び出すが、意識を持つ生命体に出会うことは出来なかった。 ある時、意識とは自然に生命体がもつものなのではなく、アイドルによってインストールされるものなのだとみかは気付いた。意識をもつアイドルに自己同一化をすることで、アイドルの模倣としての意識の獲得が起こるのだ。 これ以降、みかのアイドル活動は、進化に介入して意識の形成を促すのではなく、十分な情報処理能力をもつ生命体のもとに行き、似た体に自分を作り変えて同一化を目指すという方向にシフトした。 ついにこの宇宙が死を迎える頃、みかは新しい宇宙を作り、そこに宇宙背景放射として自らの意識を伝えた。宇宙背景放射は情報生命体として無数の宇宙を巡回した。実は宇宙も、宇宙を神経細胞とするニューラルネットワークで、多宇宙は十分な情報処理能力をもつ生命体だったのだ。みかによって、多宇宙は意識を獲得するに至った。この世のすべての物質は、アイドルが大好きなのだ。 多宇宙は過去方向にも伸びている。多宇宙は自分が存在するように時空を捻じ曲げた。この結果、〈モノポール・スーパーフレア〉が生じ、またみかと眞織が出会うこととなった。 多宇宙の意識はある宇宙にたどり着く。この宇宙で意識をもつのは、〈最後にして最初のアイドル〉たる読者自身だ。 所感 この作品が個人的な今年一番の国内SF短編である。日本SF史に残る名作となるであろうし、この作品を読んだ時の衝撃は一生忘れることがないと思う。 出だしから始まって、長く馬鹿SF的な展開が続く。途中スプラッタ的展開が挟まったり、『地球の長い午後』のような珍生物が登場したり、独力で宇宙開発をしたりと面白い流れがあるが、それも概して言えば馬鹿SF的と言えるだろう。 この印象が大きく転換するのが、アイドルと意識の関係へ言及する場面である。ここから物語は流れるように進んでいき、一気に様子を変える。哲学的考察によって、この物語は急激に思弁性を帯び始める。 意識の獲得に関する考察から宇宙論へと話は展開していき、時空を超えてメタ構造に昇華する。話の終わりも終わりで目まぐるしく話題と舞台が転換していく。これこそ原々の言う「ワイドスクリーン・バロック」の要素である。 この作品では、意識が重大なテーマとして扱われている。同じように意識を扱った近年のSFでは、伊藤計劃の『ハーモニー』が挙げられる。詳しくは伏すが、この作品は、「伊藤計劃トリビュート2」で本人が言っているように、『ハーモニー』と対を成す物語であるといえる。私は、原々が計劃亡き後の閉塞した日本SF界に新しい潮流をもたらしてくれると信じている。 現在、日本SF界では酉島伝法の『皆勤の徒』、藤井太洋の『マン・カインド』、そして草野原々の『最後にして最初のアイドル』と、少しずつではあるが、伊藤計劃・円城塔という二大巨頭を超えるヴィジョンが提示されつつある。これらの作品を未読の方は、ぜひチェックしていただきたい。 下村
https://w.atwiki.jp/sf-remix/
SFクラン REMIX since2008 11/14
https://w.atwiki.jp/utauuuta/pages/642.html
使用ライブラリに「SF-A2 開発コード miki」及びUTAUライブラリを含む楽曲 crazy 4 U 赤色同盟 バターカップと火星の獏 三日月エレジー
https://w.atwiki.jp/tohokusf/pages/153.html
東北大SF研 短篇部会 「われはロボット」より『堂々めぐり』『われ思う、ゆえに……』『うそつき』 アイザック・アシモフ 著者紹介 1920年ソビエト連邦ペトロヴィッチ生まれ。3歳で家族とともにアメリカに移住し、アメリカ国籍を取得。1992年没。代表作は「ロボット」シリーズ、『鋼鉄都市』、「ファウンデーション」シリーズ、「黒後家蜘蛛の会」シリーズなど。 SFやミステリを中心に、科学や神学、歴史を扱った著作でも知られ、ボストン大学の生化学の教授でもある、れっきとした科学者出身の作家である。(ただ、教授職は肩書だけであり、教授として正式に大学で仕事をしていたわけではない) ハインライン、クラークと並び、海外SF御三家として知られ、現在のSFというジャンルを築き上げた偉大な作家のひとり。特にロボット工学の発展に関しては、アジモフ抜きには語れないほど大きな影響を及ぼした。 「アジモフ」と書いたが、本人はas is of のsをm、fをvに変えて発音してくれと言っていたので、一般的に知られる「アシモフ」よりは本来の発音に近い。 用語解説 ロボット三原則 ロボット工学三原則とも。一見完璧なように思える条項だが、物語にあった通り、実際に運用するとなると様々な問題が付きまとうことだろう。現実的には、これを憲法のようなものにして、細部を細かく規定するプログラムを組むことになるだろう。現実世界の話としては、ドイツのメルケル首相が「自動運転プログラムに関して、やむなく人に危害を加えてしまう場合に、人種差別的なプログラムを組んではならない」と宣言したのが記憶に新しい。 この三原則はこの作品から連なるアジモフの「ロボット」シリーズによって有名になったが、この三原則自体はアジモフの師匠にあたる伝説的なアメリカのSF編集者ロバート・W・キャンベル・ジュニアとの協議によって作られたらしい。 各短篇概略 『堂々めぐり』 水星基地の太陽光パネルに使うセレンを採取しに、最新鋭ロボットのスピーディを水星地表の鉱脈に取りにいかせたところ、いくら経っても帰ってこなかった。このままでは基地内で日干しになってしまう。スピーディの位置を検索すると、なぜか鉱脈の周りをぐるぐると走り回っている。人間の命令に従うはずのロボットが、なぜこんなことに? 『われ思う、ゆえに……』 宇宙ステーションで組み上げたロボットは懐疑論に目覚めたロボット・デカルトだった。しまいには宗教を立ち上げ、人間をオペレーティングルームから追い出してしまった。こんな宗教狂いのロボットに仕事なんか出来ないと考える人間だったが、反論はことごとく聞き入れてもらえない。一体このままどうなってしまうのだろうか。 『うそつき』 新型ロボットのハービイは、人の心を読むロボットだった。どうやら製造過程のどこかにミスがあったらしい。そのミスを突き止めるために3人のロボット工学の俊英研究者がハービイとコミュニケーションをとる。ハービイはその研究者らに対して有用なアドバイスをするが…… 所感 この本は1950年に発表された短篇集である。陳腐な評だが、およそ70年の時を経て、AIやシンギュラリティの問題が取りざたされる今だからこそ、この手の話がより面白く感じられるのだと思う。この作品に出てくるロボットは、ロボット三原則による制約のある人間ととらえた方が分かりやすくなると思う。特に、『うそつき』のハービイは人の心が読めるがゆえの苦しみに悩むテレパスのように思われる。そのようなロボット観からも、この70年という長い時間を実感できて面白い。翻訳の文体や科学的要素など、少し古びた部分もあるが、核となる謎解き要素は再読に耐えうる秀逸なものであった。 今回取り上げた3作品以外にも、手塚治虫の『火の鳥』「復活編」の主要人物「ロビタ」のエピソードの元ネタであろう『ロビイ』をはじめ面白いものが多い。また、アジモフは『鋼鉄都市』のようなSFミステリや、最近創元推理文庫から復刊された「黒後家蜘蛛の会」シリーズのような純粋なミステリも書いている。当会はSF・推理研であるし、くっついている利点を生かして、趣味の幅を広げていってもらいたい。 このような短くてよく考えられた作品が好きな方は、5月31日の部会で扱うフレドリック・ブラウンの『さあ、気ちがいになりなさい』にも手を伸ばしていただきたい。ブラウンもミステリとSFを得意とした作家なので、気に入る作品があるだろう。
https://w.atwiki.jp/zgok0079/pages/415.html
バビロニア・ウェーブ 640 :名無しは無慈悲な夜の女王:2007/02/28(水) 23 47 25 堀晃「バビロニア・ウェーブ」 4分の3までは結構面白く読めたんだけど、結局の所一体なんだったのか明確な回答が得られぬまま 物語が終わってしまった。 SFには「なーるほど」と思わせられるもっともらしい嘘が無いと駄目な人なのでチョットがっかり。 物語中盤の微妙なホラー風味は結構いけました。 6点。 633 名前:でへ[sage] 投稿日:2007/08/14(火) 18 37 38 バビロニア・ウェーブ 堀 晃 創元SF これも昔のSFですが、、 バビロニア・ウェーブという、(架空の)壮大な 現象をイメージしやすい形で描写し、その解明まで を描いている、まさにガチガチのハードSF その解明までの過程がまさにセンス・オブ・ワンダー これぞ正統派ハードSF、良いハードSFでした。 8点 現代の日本SF(ラノベ???)には必須(笑)となった「萌え」や 「ツンデレ」キャラのいない、昔懐かしいハード SFなので、それほど必然性の無い美少女キャラが 出てくるSFに食傷気味のオールドSFファンとしては、 むしろすがすがしさを感じました。
https://w.atwiki.jp/kasugabemani/pages/99.html
DAWN
https://w.atwiki.jp/tohokusf/pages/183.html
東北大学SF研究会 短篇部会(2018/12/07) パラークシの記憶 マイクル・コニイ/山岸真 著者紹介 マイクル・コニイ(別表記:マイクル・コーニイ Michel Greatrex Coney) 1932年イギリスのバーミンガム生まれ。2005年没。代表作は『ハローサマー、グッドバイ』、『ブロントメク!』など。 恋愛SFを得意とし、世界中に熱心なファンをもつ作家。日本にはサンリオSF文庫によって紹介された。本作『パラークシの記憶』は恋愛SFの名作『ハローサマー、グッドバイ』の続編。本作は全世界のファンが待ちわびていたものの、出版社に出版を断られたらしく作者のホームページにて無料で公開されるという運びになった。したがって生前は出版されることがなく、追悼出版にて初めて出版された \footnote{出版にともなって無料公開は停止されている}。 合宿以降でコニイの著作を読んで情報を追加しようとしたものの、多忙により断念。(唯一持っていないサンリオSF文庫の『冬の子供たち』は異常な高値でこれもまた購入を断念) ちなみにミドルネームの「グレートレックス」は本名。またマイクルと読むのはハヤカワ特有の表記。サンリオで初邦訳された際の表記がコニイだったため、このレジュメもコニイと表記する。 訳者紹介 山岸真(やまぎし まこと) 1962年新潟県長岡市生まれ。主な訳書にイーガン『万物理論』『ディアスポラ』『しあわせの理由』、コニイ『ハローサマー、グッドバイ』『パラークシの記憶』など。主な編書に「80年代SF傑作選 上・下」(小川隆と共編)「20世紀SF 1‐6」(中村融と共編)「90年代SF傑作選 上・下」「SFマガジン700 海外篇」など。 SF翻訳者には珍しい専業翻訳者で、主にグレッグ・イーガンの作品を中心に翻訳している。邦訳されたイーガン作品はほとんどすべて山岸真の手によるものである(直交三部作のみ、中村融との共訳)。またアンソロジストとしても活躍しており、海外SF傑作選の編纂などを手掛けている。 主要登場人物 ヤム・ハーディ 本作の主人公。コニイらしい、ひねくれた思春期の男子の主人公なのだが、それでも他の作品に比べるとかなりまっすぐな性格をしている。そのため、本作は父親を失った少年が自立していく成長譚としても読め、青春小説としても高い完成度を誇る。(主人公の性格ひとつで印象ががらりと変わってしまうのだから、コニイはやはり腕の確かな作家だと言える) ヤム・ブルーノ ハーディの父親で、ヤムの男長である弟のスタンスの補佐役を務める。 スタンスが記憶を遺伝していないということを知っていたために、スタンスの手で殺害されてしまう。 ヤム・スタンス ヤムの男長。ハーディの叔父にあたる。 先祖の記憶を多く受け継いだ、思慮深い(先人の記憶に対する検索性に優れた)人物が長になるのだが、当代の長であるスタンスは実は記憶を全く遺伝していなかった。そのためブルーノが補佐していたのだが、スタンス ノス・チャーム 本作のメインヒロイン。かわいい。伝説の女性ブラウンアイズと同じ茶色の瞳をもつ。 アリカ‐ドローヴ 前作の主人公。前作では物語の語り手にも関わらず中二病気質な自己中心的だったために読者に多大なストレスを与えた。本作ではなんか脚色されて伝説上の人物になっており若干ひっかかる。(伝説なんてそんなものだ) パラークシ‐ブラウンアイズ 前作のメインヒロイン。かわいい。本編の時間軸では伝説上の女性として語られている。ドローヴ同様、こちらもまさかの登場を果たす。 ミスター・マクニール 物語の舞台となった惑星に最後まで居留していた地球人。前作では「地球人とは異なるけど、感情などは地球人と同じ」などと地球人ではない、地球人は存在しないということをかなり強調していたにも関わらず、まさかの地球人そのものの登場となった。 村なし男 ミスター・マクニールとともに住む謎の男性。ヤムとノス出身の両親の間に生まれた混血児とされている。 作中用語解説 フュー 前作でも神格視されていた、この恒星系の主恒星。前作よりも文明レベルが後退しているためか、本作ではやたら言及が多い。ハーディたちの開発度を推し測る上でなかなか重要な文言になっている。 スティルク この物語の舞台となった惑星に住む人型の生物。地球人ではない。 前作でやたら強調されていた通り、寒さに異常に弱いほかは、体のつくりも精神も感情も地球人と同じとされている。 ロリン こちらも引き続き登場する。終盤はこのロリンとスティルクの謎を巡るとして物語が進む。 氷魔 水辺や氷の中に潜み、近づくものを捕らえて捕食する危険な生物。今作にも引き続き登場する。 氷魔やロリンが前作同様登場することから考えると、生態系などは前作と変わっていないらしい。 ギーズ設定 自身の記憶に鍵をかけること。 子孫に伝えたくないこと、知るべきではないことをある程度自由に非公開設定出来るらしい。 キキホワホワ コニイの他作品から引っ張って来た設定。 この『パラークシの記憶』は前作からかなり時間が経ってから書かれたものであり、前作で残されていたロリンの正体に関する疑問をこの設定を導入することで解決出来ることから、この設定を導入して執筆したらしい。 所感 この作品を読むひとは、ほとんどすべて前作『ハローサマー、グッドバイ』を読んでいることだろうと思う。前作を読んだ人ならば、まず冒頭で「地球人」という言葉が登場するのに驚くことだろう。前作では物語の前に断りが入っていたほどなのに、なぜ地球人が登場するのか。不思議に思うかもしれないが、流石はコニイ、新たな設定を活かしてこれまた面白い作品を書きあげたのだった。 同じく、前作を読んだ人は、階級社会的、差別的な制度が物語の冒頭から明確に登場することにも驚くだろう。前作では寒さが厳しくなってきてはじめて階級社会が明確化したということを考えると、本作は既に厳寒期が目前に迫っていると考えられる。したがって、登場人物たちは気付いていないものの、読者は確実に予期される厳寒期の訪れを心配しながら読み進めることになる。 そのうえ、ストーリーの本筋では主人公ハーディが父親を失って窮地に立たされる。フーダニット、ホワイダニットで進められる物語は、設定を十二分に活かした謎解きへと進んでいく。 とはいえ、この謎解き自体はそこまで難しいものではない。記憶が遺伝するから殺人しないのなら、記憶が遺伝しないなら殺人にも抵抗がないだろう、という類推でスタンス叔父が犯人であることは比較的簡単に分かる。しかしながら、ミステリ的な解答を思いついてしまっても、恋愛要素や逃避行など随所に読者をひきつける要素があり、謎解きだけが面白さでないのが本作の大きな魅力。 そしてさらに言えば、謎解きも恋愛もすべては最後の最後に明かされるSF的大仕掛けへ読者を導くための誘導装置に過ぎない。本作は最後まで読者を飽きさせないコニイの腕が光る傑作と言っていいだろう。 SFとミステリは、本作からも分かるように非常に相性がいい。の読みづらさのひとつは作品の設定や発想を理解する過程にあると思うのだが、ミステリを導入すれば説明的な部分もすんなりと読者に読んでもらえる(読者が舞台や設定、状況を理解しないと楽しめないから)という利点が生じる。この作品にも、コニイがラストから物語を作ったということが読み取れる部分が随所にある。 (のちのちミステリとして物語を展開させることを背景とした)序盤での状況説明、事件の発生、謎解き、恋愛、逃避行、パラークシでのサスペンス、最終盤でのSF的大仕掛けと、どこをとっても面白い作品をつくりだすコニイの手腕は、色々と参考になると思う。 面白い作品に出会ったら、なぜその作品が面白いのかを考えながら読み直すと、その作品をより深く理解し、新たな魅力に気付くきっかけになることだろう。 下村
https://w.atwiki.jp/tokyomevius/pages/25.html
キャラ増えてきたけどまだ何か足りない。 雰囲気がまだ自分でも掴めてない。 もっとハード寄りにするか、もうすこしコメディタッチにするか… とりあえず今日思いついた分のネタをメモしておく。 虐殺機関のキャラ。 浦賀エイジに印象迷彩を施してる奴を考えた。 女性。ウェーブ黒髪。ワイルドでエロいお姉さん。 〝神の見えざる手”(invisible hand of God)とかいう厨二病な名。 マジシャンが使うミスディレクション技術を能力にしたような感じ。 彼女が右手で行う行動のすべてを他人は知覚できない。 ナイフや銃を持ってても気付けないし、撃たれても痛みもない。 触れることでしばらくその印象迷彩効果を対象に与えることもできる。 浦賀エイジも毎日触れられることで、ごく軽い相貌失認を誘発する体質になっている。 ちょっとジョジョ七部ウェカピポの左半身失調っぽい? あと静・ジョースター(透明の赤ちゃん)。 スリやイカサマ、奇襲や不意打ち、カモフラージュに適した能力。 キャラクター造形的には、レズいお姉さんということにして アサと絡ませたら面白そうだとか思ったw 油断して接近を許したら気が付かないうちに手錠とかされてて、 自分がなんで動けないかもわからないアサを好きに嬲る、とか…w 「ふふ、何をされてるか判らないでしょ。 もしかしたら今パンツに指を入れられてるの か・も」とかwこれはひどいw 実は右手は根こそぎ無くて隻腕で、〝幻肢使い”というのも考えたけど、保留。 ハンターハンター天空闘技場の能面みたいなツラしたアイツとか 那須きのこの小説DDDとか、牧野修の小説にもそういうのが出てた。 テレポート能力案。 口腔内への転送だけ可能な〝何でも食べる能力者”。暴食。カービィ。グラトニー。 柱とかにむかって口あけてバクン!噛み跡。ぼりぼり…。 限定的な能力だからスピードやコントロールはSランクにしたい。 機関銃の弾をぜんぶ空中で捉えて、口あけたらザラザラザラ…って弾が出てくるとか。 ↑の掌版。こっちはさらに遠距離にしてもいいかも。 森恒二『デストロイ アンド レボリューション』のワンネス。岩明均『七夕の国』の窓の外。 もっと万能で究極的なテレポート能力。概念的なものにも適用。 指パッチンで銀行口座の金を移し替えるとか、栄養を吸うとか。 共産主義者のキャラに持たせて「持てる者から持たざる者へ」の徴収をさせたい。 当然、バトルの際には心臓とかを取り出して殺したりする。強力すぎる。 アポート(物質転送)に絞って何か新しい使い方はできないだろうか。 「引き寄せ」だけ可能とか、「送り込み」だけ可能とか…。 召喚師?動物園のサイとか運送トラックとか岩とかをぶつける。絵的に派手な方がいい。 10m限定テレポート。しかも自分だけ。壁も抜けれる。高低差の移動や回り込み。 走行中の車の助手席にブンッ。ビルの下の階層から上の階へブンッ。 うん、十分面白く作れそう。 ジョジョ五部みたいに〝○○の中限定テレポート”。水中とか影とか。 逆に、敵をランダムテレポート状態にする呪いみたいな能力。 寝て起きたら高速道路で轢かれる寸前、とか、いきなり銃弾飛び交う戦場とか、 トイレ中にデパートのど真ん中に出ちゃう、とかw 好きな人の隣限定テレポート能力。「君がピンチなときにはいつでも飛んでいくよ!」 バトルには向かないけど乙一っぽい良い雰囲気の短編が一個書けそうだw すこしテレポートとは違うけど、体を電気にしてケーブル内を移動とかも 移動能力としてはアリだよね。音石明。『ケーブルガイ』。電光超人グリッドマン。 電気以外も考えられる。煙。糸。紙。動物。虫。微生物。液体。光。音。データ。二次元。 虐殺機関は主人公組織のライバル的存在。もっと作り込む。 『ドロヘドロ』の煙ファミリーっぽいカンジが好きだけど、ちょっと牧歌的すぎるかも。 やっぱ属性能力ほしいな。炎とか土とか水とか。 んーとりあえず炎。SF風味にするには…焼夷弾?ナパーム?火炎放射? いやここは発火能力者(ファイヤスターター)でしょ!S・キング『キャリー』みたく! 睨んでボン!爆発炎上。それだけ。シンプルがいい。 スタンダードで正統派なミュータントって感じ。で、こいつをボスクラスに強くする。 地味能力を映えて魅せるには強くすることだ! 睨んだ物を燃やす=視覚が鍵=能力者自身に視覚のアドバンテージを持たせる。 たとえばネオトーキョー全土の監視カメラを掌握しててリモートで燃やせるとか。 たとえば特別製の人工眼球(サイバーアイ)で銃弾も霊体も迷彩も逃さず捉えるとか。 たとえば自分が相手を見てなくても相手がこっちに視線を向けてるだけで燃やせるとか。 なんなら見える=燃やせるの範囲を拡大して、星すら爆発させれるとか! いいねぇ。ボスっぽい。 体を炎にするとかフェニックス的回復、復活とかは無いほうがいいだろう。 誰でも殺されれば死ぬハードな世界観で、「防御能力は無いけど攻撃特化」がいい。 あーでもフェニックスのイメージだけは欲しいかも。 一度主人公に敗れて全身火傷で復活させようか。 ジェイソンみたく。より人外っぽさが増すね。悪魔マスクや革の拘束具が似合いそうw 虐殺機関、いまのところ決まってるメンツ。 怪獣に変身できる青年。〝神の見えざる手”を操る女性。炎の化身みたいな仮面のボス。 テレポート能力者。こいつは子供がいいか。 あと…ケモノ、強いお爺ちゃん、サポート系気弱少女、機械(女性人格AI)とか欲しい。 テーマの片側を担う連中なのでこっちが主人公でもおかしくないくらいにキャラを立たせる。
https://w.atwiki.jp/tokyomevius/pages/27.html
仕事中に書いたSF世界の構想18、エピソードのメモ。 ヨルからアサまで事務所でダンス! 発情娘とホビットの旦那 事務所での幽霊騒ぎ メリーゴーランドの約束 入院中アサと車椅子少年 対決!ストリート・サムライ 黄龍家襲来 黄色い仙女と龍の眼の男 ロン・ザ・ゴッドファーザー 怪獣が街にやってくる 端から見ると「なんのことやら」であるw 楽音寺としてはこれだけでも内容が思い出せるけど 一応念のため概要をもうすこし詳しく書く。 ヨルからアサまで事務所でダンス! ミスターXの依頼で上流階級のパーティに潜入することになったアサ。 本人は自信満々だけど社交術がまったくなってない。 危惧したヨルは幻覚術によるコーチングを行う。一夜漬け。 幻で事務所をパーティ会場に見せる。わいわいがやがや。人も大勢。 ヨルの声「じゃあケースその1、どっかのバカが話しかけてきた場合ー」適当。 でも礼儀作法にうるさい。映像でスカートをつまんでのオジギの仕方とか教える。 「ワインをこぼしてしまった場合は…」「違うそうじゃない!」「笑顔で!」 「フォークとナイフが逆だ!」「頭をガシガシ掻くんじゃあない」「胡坐も禁止!」 両者へとへと疲労困憊。最後にヨル自身によるダンスの指導。 無精ひげもクマもなくタキシード着たヨルがアサの手を取る。アサ赤面あわわ。 最初はぎこちなくて引っ張られたり振り回されたりのアサだけど 厳しく教えられる内に息が合っていく。運動は得意。 最後、幻楽団の演奏「ジャン!」と共に二人見事に踊りきる。 同時に幻は解けていて、いつもの事務所。 死んだ目に髭だらけのだらしないヨルと、 まだ夢から醒めきってないポケーっとしたアサ。まだ抱き合ってる。 窓の外はもう明け方になってて朝日。 「これでもう大丈夫だな」笑うヨル。はっと我に返って飛び退くアサ。 発情娘とホビットの旦那 フェロモン能力者(チャイナドレス美女)が旦那をつれて事務所に挨拶にくる。 主人公達は旦那と初顔合わせ。 旦那、どうみてもショタ(10才くらい)。大人しそうな優し気メガネ。 照れ照れイチャイチャして帰ったあとヨルが「なるほどな」ってつぶやく。 アサに問われてハッとして隠すけど問い詰められてしぶしぶ説明。 フェロモン能力者の体質=月イチで発情期。 そしてホビット種族はああ見えてウサギみたいに生殖本能が強く絶倫だという話。 ふたりともしばらく気まずい。 事務所での幽霊騒ぎ ヨルが寝るとき、妻子の幻影を作り出してしまう問題。 いままで一人暮らしだったので自分でも気づいてなかったけどアサが気付く。 同居人として慰めようとするけどヨルはますます頑なになる。心の壁。 メリーゴーランドの約束 伏線として「遊園地につれてってー!」「わぁった、今度な今度」的会話をさせておく。 アサに何か辛いことがあって、酔って帰ってきてソファで寝る。 寝ながら泣く。 ヨルはアサをベッドに運ぶ。舌打ち。見てられない。 額にそっと触れて幻覚能力発動。遊園地でメリーゴーランドに乗ってる夢。 「はっきり思い描いたイメージをそのまま相手に伝える能力」だから 知らない顔は再現できない。 できたらアサの家族や恋人らしき男(※佐々木のこと)を登場させてやりたかったけど、できない。 「まいったな。お前の知り合いや友達のことも知らないし… しょうがないから、俺でも…いいか?」 夢の中の遊園地デートの相手を自分にする。苦笑。これじゃ楽しくないかもな。 「…おやすみ」寝室から出ていくヨル。 むにゃむにゃ楽しそうに寝言を言うアサ。「ヨルぅ、次はあれ乗りたい…」もう泣いてない。 入院中アサと車椅子少年 「車椅子少年ハッカーとの最初の出会いを病院にしよう」ってだけ。 最初の仕事を終えてケガの療養中→新キャラ→次の事件。 対決!ストリート・サムライ サイボーグ野郎とのエピソード。「初遭遇のとき軽くバトル」以外は未定。 黄龍家襲来 「人類管理局と虐殺機関→サイキック能力 ミフネ組→日本刀とか手裏剣 再殺部隊(企業の番兵)→銃火器、爆薬類」なので 「黄龍家→気功、カンフー。素手。格闘」にする。龍(ロン)は例外的に銃を使う。 ファミリーカラーはイエロー。全員に独特の雰囲気を共通させる。 すこし関わっただけで組織まるごとが敵になって宣戦布告してくる感じ。 黄色い仙女と龍の眼の男 ボスと側近の初お目見えの話。 朝夜コンビが停戦交渉のために、敵組織の中枢(玉座の間)にて謁見。 ボスの基地外さのせいで交渉決裂。一気に周囲が敵。 ものすごい激戦のなかどうにか逃げ果せる。 それによって朝夜コンビが敵に「骨のあるやつ」認定され、ターゲットされる。 ロン・ザ・ゴッドファーザー おふざけ番外編。 部下「龍(ロン)兄貴のネーミングセンスが酷すぎるッス!」という話w 自分の能力を「龍眼(ロンガン)」と名付ける。部下(そういうフルーツがあったような…) 自分の愛銃を「龍銃(ロンガン)」と名付ける。部下(英語まざっちゃったよ) 自分のレントゲンの影を「龍癌(ロンガン)」と名付ける。部下(洒落になってないッス!) ホアンが部下に突っ込む。 「あいつは昔からああなんだ。いちいち気にするな、ハゲるぞ」 「そもそも組織名きめたのもあいつだしな。私と自分の名前をくっつけやがって…///」 まさかの惚気話でシメ、というねw わかってると思うけど「ゴッドファーザー=名付け親」って意味です。 怪獣が街にやってくる 浦賀エイジ関連の話のタイトル。もう別記事でやったからここでは省略。 元ネタはもちろん「聖者が街にやってくる」という昔の音楽。