約 3,503,089 件
https://w.atwiki.jp/prima/pages/586.html
Blogs on Friedrich Dettmer #bf レパートリー 作曲家名(全角フルネーム)に置き換えてください [部分編集] 作曲家名(全角フルネーム)に置き換えてください 作品名(全角)に置き換えてください役名(全角)に置き換えてください Last Update 2011/01/29 22 48ページ先頭へ
https://w.atwiki.jp/oper/pages/47.html
第2幕 第1場 (高い木立に満ちたイゾルデの居室の前庭。舞台脇に位置する上り階段がそこへとつながっている。明るくて風情のある夏の夜。開け放たれたドアのたもとには、燃えさかる松明が立てられている。狩の響き。ブランゲーネは、居室の脇の階段の上に立ちながら、ますます離れたところから聞こえてくる狩の一行の様子を目で追っている。不安に駆られて居室を振り返って見ると、イゾルデが近づいて来るのが見える。イゾルデは居室から出て、燃えるようにきびきびと彼女のもとへと進んでくる。) ISOLDE あなたにはまだ聞こえるの?あんな音、 私にはとっくに遠くに行ってしまったのに。 BRANGÄNE (耳を澄ましながら) まだまだ近くにいます、 はっきりと響いて来ます。 ISOLDE (耳を澄ましながら) 心配と恐怖のあまり 耳がおかしくなっているのよ。 あなたを惑わせているのは 木の葉が、さやさやといっている音だわ。 風が微笑みながら木の葉を揺すっているのだもの。 BRANGÄNE あなたこそ、ご自身の願いの激しさに 惑わされているのです。 あなたに聞こえる音は、ご自身の妄想です。 (耳を澄ます) 私にはホルンの音が聞こえます・・・ ISOLDE (再び耳を澄ましながら) ホルンの音なら こんなにたおやかに響くものですか。 泉から、やさしく、 さらさらと流れ出る波の音が こんなにも喜ばしくざわめいて来るのです。 ホルンの音がまだ轟いてるなら、 どうして私にそれが聞こえるでしょう? 夜の沈黙の中で 私に笑いかけるのはただあの泉だけ。 静まりかえった夜の中で あの方は私を待っている・・・ ホルンがまだ近くで鳴っているなどと言って、 あなたは、その方を私に近づけずにおくつもり? BRANGÄNE あなたを待っている方・・・ おお、私の警告を聞いて下さいまし・・・! この夜その方を密告者が狙っているのです。 あなたの目が見えなくなったからといって、 世間の目まで見えなくなったと よもやお思いなのですか? あの時、船べりで トリスタン様の震える手から、 自分をほとんど見失い 血の気の失せた花嫁を マルケ王がお出迎えしたとき、 あらゆる者が当惑して よろめいている方を見るばかりだったとき、 お心映えの優しい王様は 穏やかなお気遣いを見せて、 あなたが耐え忍んだ長い航海の苦労を 大声で悲しまれました。 ところが、私は気がつきました、 ただ一人の男だけが、 トリスタン様だけに目をやっているのを。 邪悪な悪だくみと 探るような目つきで その男はトリスタン様の表情の中から 自分に役立つことを読み取ろうとしていたのです。 この男が陰険に耳をそばだてているところに 出くわすこともしばしばでした。 ひそかにあなたがたを陥れようとする男、 メロートを警戒してください! ISOLDE メロート様のことを言っているの? おやおや、勘違いもいいところね! あの方はトリスタン様の もっとも誠実なお友達じゃなくって? 私の大切な人が私を避けねばならない時は 決まってメロート様と二人でいるじゃないですか。 BRANGÄNE 私にあの男を怪しいと思わせているところが あなたには好ましく見えるのです! トリスタン様からマルケ王のもとへ メロートの道は通じていて、 そこにあの男は災いの種を播くのです。 今日、人々が会議の場で 今宵の狩を こんなにあわてて素早く決めたのも、 あなたが呑気に思っている以上に もっと高貴な獲物を 猟師の悪だくみは狙っているからなのです。 ISOLDE お友達に良かれと思い、 このたくらみを あくまで同情から 友であるメロート様は仕組まれたのです。 誠実な方をののしるつもりなの? お前なんかより余程 あの方のほうが私を気遣ってくれるわ、 お前が私に閉ざしたものを あの方は開いて見せてくれるのだから。 おお、ぐずぐずしているままの苦痛は勘弁して! 灯りよ、ブランゲーネ! おお、灯りをよこしなさい! この光の 最後のかがやきを消すのです! ほんとうの夜になるように 合図するのです。 もうすでに夜は、森の中、家の中を 寝静まらさせて、 私の心をも、とっくに 歓喜に満ちたおののきで満たしています。 おお、光を消しなさい、 人を追い払うかがやきを消しなさい! 愛する人を迎え入れるために! BRANGÄNE ああ・・・警告の灯りはそのままにして下さい! あなたに危険を知らせるためなのに! おお、かなしい!かなしい! ああ、なんと哀れな私でしょう! あの忌まわしい飲み物! 不忠にも、 たった一度きり 姫様の意向に背いたばかりに! もし耳をふさぎ目を閉じて意向に従えば、 あなたがなさろうとした行為の結末は すなわち死でした。 でも、あなたの恥辱、 恥ずべき苦しみ・・・ それが私のした行為の結末でした。 罪深い私が、それを知らねばならぬとは! ISOLDE あなたのした行為ですって? おお、なんと馬鹿なひと! 恋の女神を知らないとでも? そして、その魔力を知らないとでも? 最も大胆な心を持つ 女王よ? 世界の全てを生成する 支配者よ? 生と死は 彼女のしもべ・・・ 女神は歓喜と苦悩から、生と死を織り上げ、 嫉妬すらも愛に変えるのです。 死の薬を 不遜にも私は手に取りましたが、 恋の女神は、それを 私の手の及ばぬところへ取り上げてしまわれた。 いちど死を覚悟した女を ひとまず生かしておいて 死の薬を 彼女の手にお収めになったのです。 もう、どうなってもいいの。 どんな結末を迎えてもいい。 どんな運命になったっていい。 どんな所に連れて行かれてもいい。 私は恋の女神のものになったの。 だから女神への忠節を尽くさせて! BRANGÄNE もはや恋の 悪意に満ちた薬が あなたの理性の光を奪い去ってしまい、 私がいくら警告しても、 あなた様は分かってくれないとしても、 今日だけは聞いてください・・・ ああ・・・私の願いを聞いてください! あなたを危険から守ってくれる明るい光を・・・ 今日だけは、今日だけは、 あの明るい松明を消さないでください! ISOLDE 私の胸の中で 炎を煽りたてている女神、 私の心を 燃え立たせている女神、 魂の昼となって 私に笑いかけている女神・・・そうよ、 恋の女神はこのように望んでいるのです・・・ 「夜よ、来るのだ! そこで明るくかがやけ! (松明に駆け寄って) お前の松明の光なんか消え失せろ。」 (ドアから松明を取る) お前は見張り台へ行って、 そこで忠実に見張りなさい! この松明・・・ これが、たとえ私の命の光だとしても・・・ 私は、笑いながら、 ためらわず消し去るわ! (松明を地面に投げ捨てたので、松明の火は次第に消えていく。ブランゲーネは動転しながらもこちらに背を向けて、外に通じる石段づたいに鋸壁の上まで登りつめるので、彼女の姿はゆっくりと見えなくなっていく。イゾルデは、木立に囲まれた小道のほうに、初めは内気そうに耳を澄まし、目をこらしている。しかし、次第に高まっていく期待に動かされて、木立の小道のほうへと近寄っていき、ますます確信を深めたように目をこらす。ハンカチーフで行っていた彼女の合図は、初めは時々でしかなかったが、徐々に回数を増し、ついには情熱的な焦燥の中で、どんどん速くなっていく。突然の恍惚とした身振りは、彼女があの友を彼方に認めたことを物語る。彼女はますます高く伸びあがり、この空間をもっと良く見渡そうと石段へと急いで戻りながら、石段の最上段から近づいて来る者に合図をする。そしてその者に向かって弾けるように飛んでいく。) 第2場 TRISTAN (飛び込んでくる) イゾルデ!いとしい人! ISOLDE トリスタン!いとしい方! (二人は嵐のように抱きしめ合い、そのまま舞台前景へと出てくる) あなたはあたしのもの? TRISTAN また君を手に入れたの? ISOLDE あたし、あなたをつかまえていいの? TRISTAN 信じていいんだろうか? ISOLDE やっとだわ!やっと! TRISTAN 僕の胸へ! ISOLDE あたしが感じているのは、ほんとうにあなた? TRISTAN 君を見ているのは僕自身? ISOLDE これがあなたの眼? TRISTAN これが君の口? ISOLDE ここにあなたの手? TRISTAN ここに君の心臓? ISOLDE あたしなの?あなたなの? あたし、あなたをしっかりつかまえている? TRISTAN 僕なのか?君なのか? まやかしじゃないの? 【二人】 夢じゃないかしら? おお、魂の歓喜、 おお、最高に甘く気高く、 最高に向う見ずで美しい、 最高に幸せな歓び! TRISTAN たぐいのない! ISOLDE 豊饒の! TRISTAN 至福の! ISOLDE 永遠の! TRISTAN 永遠の! ISOLDE 予感されたことも、 認識されたこともない! TRISTAN 感情にあふれ 高く崇高な! ISOLDE 喜びの歓声! TRISTAN 歓びの恍惚! 【二人】 天にも届くほどの 世界の陶酔! ISOLDE あたしのもの!トリスタンはあたしのもの! TRISTAN 僕のもの!イゾルデは僕のもの! 【二人】 私のものであり、あなたのもの! 永遠に、永遠にひとつのもの! ISOLDE なんて長い間、遠かったの! なんて遠かったの!この長い間! TRISTAN なんと遠いのだ、こんなに近いのに! こんなに近いのに、なんと遠いのだ! ISOLDE おお、お友達のかたき! 意地悪な「遠さ」! 鈍重な時間の ぐずぐずした「長さ」! TRISTAN おお、「遠さ」と「近さ」、 無情にも二つに引き裂かれたもの! 愛らしい「近さ」! 味気ない「遠さ」! ISOLDE あなたは暗闇の中に、 あたしは光の中にいた! TRISTAN その光だ!その光だ! おお、この光は、 なんと長い間消えなかったろう! 太陽が沈み、 昼が遠ざかっても、 昼はその嫉妬を 押し殺そうともしなかった。 人を追い払うためのしるしを あらたに灯し、 そのしるしを愛する人の扉のもとに置き、 私がその人のもとへ行けないようにしたのだ。 ISOLDE でも、愛する者の手は その光を消したわ、 侍女は抵抗しましたが、 あたしは恐れなかった。 恋の女神のお力とご加護を得て 昼に反抗したのです! TRISTAN その昼だ!その昼! あの陰険な昼を、 あの最も手強い敵を、 憎み、非難しよう! あなたが、あの光にそうしたように、 ああ、僕もあの松明を、 愛の苦しみに報いるために、 厚かましい昼の目の前で消せればいいのに! あいつがあの明るさでもって 呼び起こさない 苦難が一つでもあるだろうか、 苦痛が一つでもあるだろうか? 夜の黄昏どきの 壮麗さの中にあってさえ、 可愛いあの人が、自分の家でも昼を心に抱き、 脅すように私に差し出した! ISOLDE 愛する女が昼を 自分の家の中で抱いていたとすれば、 自分の心の中で 明らかに、混乱しながら 反抗的に昼を抱いていたのは、 かつては、あたしの愛する人でした。 トリスタン・・・あたしを欺いた人! その方の中から嘘をついたのは、 昼ではなかったの? その方がアイルランドに 求婚の旅に出て、 マルケ様にあたしを娶せようとし、 死に忠誠を捧げた時。 TRISTAN その昼です!その昼、 それがあなたの周りできらめき、 その人が太陽にも 比されるところにまで導き、 最上の栄誉の 輝きと光の中で イゾルデを私から奪い去ろうとしたのです。 その情景は私の眼を ひどく魅了しましたが、 私の心は深く 地面へと押しつけられました。 こんな明るい昼の明りの中で どうしてイゾルデが私のものになったでしょう? ISOLDE あなたのものではなかったでしょうか、 あなたを選んだこの女は? なぜ意地悪な昼は あなたをそそのかして、 あなたに定められたこの女を あなたが裏切るようにさせたのでしょう? TRISTAN あなたの周りで 気高い壮麗さできらめいていたもの、 栄誉のかがやき、 名声の力、 そうしたものに執心するほど、 私は妄想のとりこになっていた。 かすかな光の 一点の曇りもない明りとともに 私を頭の天辺から 明るく照らしていたもの、 世界の名誉にみちた 昼の太陽が、 その光線の 空しい喜びとともに、 私の頭の天辺を 貫いて 心の奥底の 深い小部屋にまで達したのです。 そのとき、清らかな夜の中で 暗闇に閉ざされながら目ざめていたもの、 知りもせず予感もせずに、 私がその黄昏の中に感じ取っていたもの、 私の両眼があえて見ることが できなかった一つの映像が、 昼の明りに照らされて、かすかに光りながら 私の眼の前に開かれたのです。 私にとって賞賛に値し 気高いと思われたものを、 私は高らかに 全軍の前で賞賛しました。 すべての領民の前で 高らかに褒め称えたのです、 地上で最も美しい 王の花嫁を。 昼が私の身に呼び起こした 羨望、 私の幸福が呼び覚ました 嫉妬、 栄誉と名声を気の重いものとした 妬み、 こうした全てに私は逆らい、 誠実に決心したのです、 栄誉と名声を保持するために 私自身がアイルランドへ旅立つことを。 ISOLDE ああ、何と空しい昼の奴隷だったの! あなたを欺いたものに 欺かれて、 どんなにあたしはあなたのことを 愛しつつも苦しまねばならなかったか。 昼の偽りにみちた 華麗さの中で、 昼のきらめきの 欺瞞に囚われて、 愛が熱く その方を抱いている部分で、 心の最も奥深い部分で あなたを私ははっきりと憎みました。 ああ、でも心の奥底では なんと傷が深くうずいたことでしょう。 私がひそかに抱いていたものは、 あの時、何といとわしく思えたことでしょう、 昼の明りの中で 忠誠を心に抱いた片方の人が 愛の眼差しを失って、 敵として私の前に現れたのですから! あなたを裏切り者として 私に仕向けたもの、 あの昼の光から 私は逃れ去ろうとしました、 夜を目がけて あなたを一緒に連れて行こうとしました。 そこは、私の心に 偽りの終わりが約束され、 嘘を思いつく 妄想が溶けていくところ・・・ そこであなたと 永遠の恋を飲み干さんがため、 私とともに一つになって あなたをも死に捧げようと望んだのです。 TRISTAN あなたの手の中に その甘美な死はあったのです。 あの時、その手が私に差し出した その死を私が認め、 気高くもしっかりと 私に 罪の償いを約束するものを 示してくれたときに。 すると柔らかに 崇高な力につつまれて 私の胸の中で夜が暮れていきました。 その時、私の昼は終わったのです。 ISOLDE でも、ああ、偽りの飲み物は あなたを欺いて、 もう一度、夜はあなたから 姿を隠したのです。 ただ死の眼前に横たわっていた者を あの飲み物はまたも昼に投げ返したのです! TRISTAN おお、飲み物に称えあれ! その液体に称えあれ! その魔術の 気高い力に称えあれ! あの飲み物が私に注がれた 死の扉を通して、 その広々と開け放たれた場所で、 その飲み物は私に、私がその中で ただ夢みながら起きていただけだった 夜の奇蹟の王国を開いてみせたのです。 心の隠された小部屋の中の あの映像から、 その飲み物は、昼の 欺くような明るさを取り払い、 私の眼が夜を見通して、本当のことを 見ることができるようにしてくれたのです。 ISOLDE ですが、追い払われた昼は その復讐をしたのです。 昼があなたの罪と うまく折り合いをつけてしまい、 たそがれゆく夜が あなたに示してくれたものを、 あなたは、昼間の星ともいうべき 王の権力へと 譲り渡さねばならなかった・・・ ひとりさびしく 空しい壮麗さの中で、弱く光りながら そこで生きていかねばならなかった。 そんなことがどうやって私に耐え忍べたと? そして今もどうやって耐え忍べると? TRISTAN おお、ぼくたちは今や 夜に捧げられた者たちなのです! あの陰険な昼、 羨望に心はやる昼、 その昼の偽りがぼくたちを引き離したり、 嘘がぼくたちを欺くことは、もうできない! あの空しい壮麗さ、 あの大言壮語する明るさは 夜がその眼差しを向けた者には 嘲笑いの種でしかありません。 昼のゆらめく光が かりそめにぱっと輝いても ぼくたちの眼はもう眩まない。 死の夜を 愛しながら見出した者・・・ 夜がその深い秘密を 打ち明けた者・・・ その者の前では、昼の嘘、 名声や栄誉、 権力や利益は、 どんなに輝いて気高かろうが、 太陽の前の空しい塵のように ばらばらに解きほぐされてしまう! 昼の空しい妄想の中でその者に残されたのは ただ一つ、あこがれること・・・ 聖なる夜に向けて あこがれること、 その夜の中では、原初から永遠に、 ただ一つ真実なものとして 愛の喜びがその者に笑いかけているのです! (トリスタンは柔らかに彼女を傍に引き寄せて花の咲いたベンチに座らせ、彼女の膝の上に身を沈め、彼女の腕の中に頭を擦りよせる) 【二人】 おお、沈み来たれ、 愛の夜よ、 忘れさせておくれ、 私が生きていることを。 お前の胎内に 私を引き取り、 私をこの世から 引きはがしておくれ! TRISTAN 最後の松明の灯りも いまは消えた。 ISOLDE あたしたちが考えたこと、 あたしたちに思えたこと、 TRISTAN すべての考え・・・ ISOLDE すべての想い・・・ 【二人】 聖なる黄昏どきの 気高き予感は 妄想のぞっとするような感覚を 世を救いながら消し去っていく。 ISOLDE あたしたちの胸のうちに 太陽は身を隠し、 喜びの星々が 笑いながら輝く。 TRISTAN あなたの魔力に 柔らかに絡め取られ、 あなたの視線に 甘く溶かされ。 ISOLDE あなたの心には心を寄せ、 口には口を寄せて。 TRISTAN ひとつの息吹に ぴったり結びついて。 【二人】 喜びに眩んで 我が視線がさまよおうとも、 眩惑されて この世界が色褪せようとも、 ISOLDE 昼がまやかしで あたしたちを照らそうとも、 TRISTAN 欺くような妄想の前に 引きずり出されようとも、 【二人】 そんなことがあろうとも 私が、この世界そのもの! それは、歓喜のいとも気高き織物・・・ 愛のいとも神聖なる生命・・・ そして決して再び目覚めることなき、 妄念を離れた やさしく目ざめた願い。 (トリスタンとイゾルデは完き恍惚の状態に沈潜し、その恍惚の中で頭を寄せ合いながら花咲くベンチの上にあおむけになり、そのままでいる) 【ブランゲーネの声】 (見張りの鋸壁のほうから) ひとりさびしく見張る 夜のしじま・・・ 愛の夢が微笑みかける お二人さん・・・ この私の呼び声に 気がついて! 眠るお二人に 良からぬことが迫っています! 不安でたまらない私が、 起きて!と叫んでいるのです。 気がついて! 気がついて! もうすぐ夜が明けますわ。 ISOLDE (静かに) 聞いた?いとしい人! TRISTAN (同じように静かに) このまま死なせてくれ! ISOLDE (徐々に少し身をもたげながら) うらやんで見はっている! TRISTAN (あおむけになったままで) 絶対目覚めるものか! ISOLDE でもあの昼は トリスタンを起こさずにおかないはずでは? TRISTAN (少し頭をもたげながら) あんな昼など 死に打ち負かされたままでいい! ISOLDE (激しくなく) 昼と死、それは 同じような勢いで あたしたちの愛に迫ってくるよう 定められているのではないかしら? TRISTAN (ますます身を高く起こしながら) ぼくたちの愛? トリスタンの愛? 君の?ぼくの? イゾルデの愛? どんな死の勢いが その愛を打ち負かせるというんだい? あの力強い死・・・ それがぼくの前に立ちふさがり、 ぼくの体と命を 脅かしても、 そしてぼくはこの愛のためなら この体と命をわざと捨てるのだけれど、 そうだとしても、死の勢いがこの愛自身に 触れることなど一体あり得るだろうか? (頭をますますぴったりとイゾルデに擦り寄せながら) もしや僕が、そのためなら喜んで死ねる この愛のために今死んだとしても、 この愛がぼくとともに 死ぬなどということがあり得るだろうか? 永遠に生き続けるはずの愛が、 ぼくとともに終わるなどということが? そう、そしてこの男の愛が死なないんだとしたら、 どうして、トリスタンがこの愛のために 死ぬということが、あり得るんだい? ISOLDE でもあたしたちの愛は 「トリスタン、と・・・イゾルデ」 という名前じゃないかしら? この甘いことば・・・「と」。 その「と」が取り持って結んでいる 愛のきずな、 それはトリスタンがもしや死んでしまえば、 死がばらばらに壊してしまうんじゃないかしら? TRISTAN (きわめて冷静に) 死によって何が死ぬというの? 死ぬのはただ、ぼくたちの邪魔をするものだけ・・・ トリスタンが 変わらずイゾルデを愛し、永遠に 彼女のために生きることを邪魔するものだけ・・・ ISOLDE でもこのことば・・・「と」 それが壊されてしまったら、 イゾルデ自身の命とともに、 トリスタンも死の手に委ねられるかも・・・ それ以外のことが考えられる? (トリスタンは、意味深い身振りとともに、イゾルデをやさしく引き寄せて) TRISTAN ならばいっそ死んでしまったほうが いいのかい、離れずに、 永遠に一体になって 終わりなく、 目覚めることなく、 不安を抱くことなく、 名も無く 愛にかき抱かれ、 自らを捧げ尽くして、 この愛のためにのみ生きたほうが! ISOLDE (思いに沈み恍惚の中にあるように彼を見上げて) いっそ死んでしまったほうが よいのでしょうか、離れずに・・・ TRISTAN 永遠に一体になって 終わりなく・・・ ISOLDE 目覚めることなく・・・ TRISTAN 不安を抱くことなく・・・ 【二人】 名も無く 愛にかき抱かれ、 自らを捧げ尽くして、 この愛のためにのみ生きたほうが! (イゾルデは圧倒されたように頭を彼の胸に傾けながら) 【ブランゲーネの声】 (前と同じく見張りの鋸壁のほうから) 気がついて! 気がついて! もう夜は昼に取って代わられるわ。 TRISTAN (微笑みながらイゾルデに頭を垂れて) 聞いてなけりゃいけないのかい? ISOLDE (夢中になってトリスタンを見上げながら) このまま死なせてよ! TRISTAN (ますます真剣に) 起きてなけりゃいけないの? ISOLDE (ますます感動に震えながら) 絶対に起きないわ! TRISTAN (さらに迫るように) なおもあの昼が トリスタンを起こす定めだとでも? ISOLDE (陶酔して) 昼なんか 死に打ち負かされればいいのよ! TRISTAN 昼の脅しに、いま、 ぼくたちは逆らったのだね? ISOLDE (募りゆく陶酔とともに) 昼のまやかしを永遠に逃れたのよ。 TRISTAN 昼の白みゆく光が、ぼくたちを 追い払うことはもう決してないのだね? ISOLDE (大きな身振りで完全に身を起こしながら) あたしたちにとって夜は永遠に続くのよ! (トリスタンは彼女を追って身を起こし、熱狂的な陶酔の中で抱きしめあう) 【二人】 おお、永遠の夜、 甘美な夜! 気高く崇高な 愛の夜! お前が抱きしめた者、 お前が笑いかけた者、 それらの者は、どうして不安を抱かずに、 お前から目覚めることができようか? そんな不安は追い払ってしまえ、 やさしき死よ、 あこがれに満ちて望まれている 愛の死よ! お前の腕の中で、 お前に浄められ、 原初の神聖さに温められて、 目覚めの苦しみから解放されるのだ! TRISTAN どうやって捉えよう、 どうやって諦めよう、 この喜びを・・・ 【二人】 太陽からも遠く、 昼がもたらす別れの 嘆きからも遠く離れて! ISOLDE 妄想もなく・・・ TRISTAN 柔らかなあこがれ、 ISOLDE 不安を抱くことなく・・・ TRISTAN いとしき欲求。 嘆きもなく・・・ 【二人】 気高く消え去っていく。 ISOLDE 切なく求めることもなく・・・ 【二人】 やさしく闇につつまれて。 TRISTAN 避けることなく・・・ 【二人】 離れることなく、 ぴったりと二人きりになり、 永遠に我が家に帰り、 計り知れない空間で 至福の夢を見る。 TRISTAN トリスタンは君、 ぼくはイゾルデ、 もうトリスタンではない! ISOLDE あなたはイゾルデ、 トリスタンはあたし、 もうイゾルデじゃない! 【二人】 名づけることなく、 別れることなく、 新たに認め合い、 新たに燃え立ち、 永遠に終わらず、 ひとつの意識になる・・・ それは熱く燃え上がる胸の 至高の愛の歓び! (二人は陶然とした状態のままでいる) 第3場 (ブランゲーネが甲高い叫び声を発する) KURWENAL (抜き身の剣とともに突入してくる) お逃げください、トリスタン様! (トリスタンは驚いて背後の舞台のほうへ振り向く。マルケ王、メロート、その他の廷臣たちは狩の衣装に身を包んで、木立の合間の道をきびきびと舞台全面に進み出て、愛し合う二人の前に驚いて立ちすくむ。ブランゲーネは、時を同じくして城壁から降りて来て、まっしぐらにイゾルデのもとにやって来る。イゾルデは、無意識の恥ずかしさに捉えられ、顔をそむけて、花咲くベンチの上にもたれかかる。同様にトリスタンも無意識的に体を動かしつつも、片方の手でマントを広げて、イゾルデをやって来た者の視線から隠そうとする。彼は長い間この状態のまま、身じろぎもせず凍りついたような視線を男たちに向けたが、男たちは思いのままに動きながらも、目だけはトリスタンをじっと見ている。朝が白みゆく。) TRISTAN (より長い間の沈黙の後で) 味気ない昼だ、 これが最後だな! MELOT (マルケ王に) 殿、お言葉をいただかねばなりませぬぞ、 私めの訴えは正しかったでしょうか? 私めの首を質草にしましたが、 首はつながったと考えてようございますか? 私は殿にお示ししたのでございます、 それも明白な行為の現場で。 殿の名声と栄誉を 私は忠実に 恥辱からお守り申し上げたのでございます。 MARKE (深い衝撃を受けたあまり、震えた声で) 本当にそうしたというのか? そんなふうに思えるのか? そこの者を見るがよい、 誠実な中でも誠実な男だぞ、 その者に目をやるがよい、 親友の中でも最も親しき者だぞ、 そんな男の誠実の 最も自由な振舞いが 我が心を、こんなにも 敵意に満ちた裏切りで傷つけるとは! トリスタンが私を欺いたのなら、 いったい私はどんな希望を抱けば良いのだ? トリスタンが 私に嘘をついていたことが メロートの忠告により 明らかになったとしても。 TRISTAN (痙攣するように激しく) 昼の幽霊! 明け方の悪夢! 嘘つきで、みじめな! 消えてしまえ、行ってしまえ! MARKE (深く心を傷つけて) 私に、そう言うのか? そんなことを、トリスタンよ、私に・・・? どこに誠実があるというのだ? トリスタンが私を欺いた今・・・ 名誉と正しい作法なぞ どこにあるというのだ? すべての名誉の砦たる トリスタンがそれらをかなぐり捨てたからには・・・ トリスタンが楯の紋章にと 選んだ「美徳」・・・ その美徳は今や どこへ消え去ってしまったのだ? 美徳が我が友のもとを去った今、 トリスタンが私を裏切った今となっては・・・ (トリスタンは視線をゆっくりと地面に落としていく。マルケ王が言葉を続ける間、彼の表情には悲しみの色が次第に濃く読み取られる。) 何のためだったのか、 あの数知れぬ勲功は・・・ あの栄誉に満ちた名声、 あの偉大なる権力、それらはみなお前が このマルケのために勝ち取ったものなのに、 栄誉と名声は、 偉大さと権力は、 あの数知れぬ 勲功は、マルケに 与える恥辱の代わりにはならなかったのか? 王の感謝は 少なすぎるとでも思ったのか? お前が王のために勝ち取ったもの、 名声と王国を、王はお前に 遺産として持たせようと思ったというのに・・・ かつて子を作らずに 妻が死んだとき、 余りにも王はお前を愛していたので、 決して新たに このマルケ王は妃をとろうとはしなかった。 たしかに、宮廷でも領地でも あらゆる領民が、 頼むように、脅すように、 王に詰め寄り、 我が国にも女王がほしい、 お妃様を選びなさいと懇請した・・・ そしてお前自身さえも、 この叔父に 宮廷の願いを、 領地の望みを、 穏便に叶えなさいと懇願した・・・ それでも、宮廷と領地にあらがい、 お前にさえもあらがい、 抜け目なく、うまいこと 王はそれを拒んだのだ。しかし、 最後にはトリスタン、お前が王を脅迫したのだ。 永遠にこの宮廷と 領地に別れを告げるだろう、 お前自身が 王に花嫁を娶せるために 遣わされないならば、などと言って。 だからこそ王は成るがままに任せたのだ・・・ お前の胆力が私のために手に入れた こんなにも素晴らしい女人を いったい誰が見ることができよう? 誰が知りあうことができよう? 誰が誇りを持って 私のものだと言うことができよう? わが身の幸福を自ら讃えることなくしては・・・ 私の意志があえて 近寄ろうとしなかったもの、 我が願いが、畏敬に満ちつつも 内気に諦めていたもの、 あまりに素晴らしすぎて、 愛らしく高貴に、 我が魂を 癒さずにはいられぬもの、 そんな豪奢な花嫁を 敵意と危険をものともせず、 お前は私に捧げてくれたのだ。 今やそんな持ち物のゆえに、 お前は我が心を 常の場合よりも 苦痛に対して感じやすくしてしまった。 その部分、私の最もやわらかく、 感じやすく、むき出しの部分が 傷つけられたからには、 決してもはや 回復することは望めない・・・ 呪われた者よ、 なぜ、こんなにもえぐるように、 私のその部分に傷を負わせるのだ? なぜ、武器に塗られた 苦しめる毒でもって、その部分を傷つける? その毒は、私の悟性と脳を じりじりと焦がすように傷つけ、 私が友人をもはや 信頼できないようにし、 私のとらわれない心を 疑いで一杯にし、 私をして、夜の暗闇に紛れて こっそり聞き耳を立てながら 友達のもとに忍び寄らせ、 私の名誉に終止符を打たせようというのに。 いかなる天国によっても救い得ない この地獄が、なぜ私のもとに? いかなる悲惨な状態でも償えない この恥辱が、なぜ私のもとに? この、測り知ることができないほど深く 謎めいた理由を、 誰が世間に向けて示してくれるというのだ? TRISTAN (同情に満ちてマルケ王に向けて目を上げながら) おお、王よ、それを 私はあなたに言うことはできない。 そして、あなたが問いかけたことは、 あなたには決してわからないことです。 (あこがれに満ちて彼を見上げているイゾルデの方に向いながら) これからトリスタンが行くところへ、 イゾルデ、あなたはついてきてくれますか? トリスタンが言っているその国とは 太陽の光が射さないところ・・・ それは暗い 夜の国。 その国から母は 私を送り出した。 その時、母は死にながら 私をみごもり、 死にながら 光のもとへと送り出した。 私を産んだとき、 母の愛の隠れ家だったのは 夜の奇蹟の国で、 その夜から私は、あの時、目ざめたのです。 あなたにトリスタンを贈ってくれた奇蹟の国・・・ その国へと、ご案内するのです。 ついてきてくれますか? 誠実に、愛らしく・・・ イゾルデ、さあおっしゃってください! ISOLDE あなたという友が 異国の王妃として私を求めたとき、 その悪意に満ちた友にさえ 誠実に、愛らしく イゾルデはついていかねばならなかった。 今、あなたがあなた本来の場所へ行き、 あなたの遺産を私に示そうというのなら、 どうして、その国を避けるはずがあるでしょう? その国は全ての世界を包んでいるのですから・・・ トリスタンの家であり故郷であるところ、 そこへイゾルデも参ります。 誠実に愛らしく あなたに従います。 さあ、その道をイゾルデにお示しください! (トリスタンはゆっくりと彼女に身を屈め、やさしく額に口づけする。・・メロートは憤激のあまり飛び上がる) MELOT (剣を抜きながら) 裏切り者め!こいつ! 報いをあたえねば!王よ! こんな恥辱を我慢できるとでも? TRISTAN (自らの剣を抜き、素早く振り返る) 私と命のやり取りをしようというのは誰だ? (メロートに視線を向けて) この男は我が友だった。 私を誰よりも大切なものとして愛してくれた。 私の栄誉と名声のために 誰よりも心を砕いてくれた。 そして我が心を 思いあがらせ、 群臣が 私に迫るように仕向けたのだ。 もっと栄誉と名声を積み上げるようにと・・・ 王にあなたを娶せるようにと・・・ イゾルデ、あなたの眼差しは あの男の眼をも眩ませたのです。 嫉妬のあまり、この友は 私を裏切ったのです、 そう、私が裏切った王のために! (メロートに突進していく) 用意はいいか、メロート! (メロートが剣を突き出すと、トリスタンは自らの剣を取り落とし、傷を負ってクルヴェナールの腕の中に沈み込む。イゾルデはトリスタンの胸に身を投げる。マルケ王はメロートを押しとどめる。素早く幕が降りる) ZWEITER AUFZUG ERSTE SZENE Garten mit hohen Bäumen vor dem Gemach Isoldes, zu welchem, seitwärts gelegen, Stufen hinaufführen. Helle, anmutige Sommernacht. An der geöffneten Türe ist eine brennende Fackel aufgesteckt. Jagdgetön. Brangäne, auf den Stufen am Gemach, späht dem immer entfernter vernehmbaren Jagdtrosse nach. Sie blickt ängstlich in das Gemach zurück, darin sie Isolde nahen sieht. Zu ihr tritt aus dem Gemach, feurig bewegt, Isolde ISOLDE Hörst du sie noch? Mir schwand schon fern der Klang. BRANGÄNE lauschend Noch sind sie nah; deutlich tönt s daher. ISOLDE lauschend Sorgende Furcht beirrt dein Ohr. Dich täuscht des Laubes säuselnd Getön, das lachend schüttelt der Wind. BRANGÄNE Dich täuscht des Wunsches Ungestüm, zu vernehmen, was du wähnst. Sie lauscht Ich höre der Hörner Schall. ISOLDE wieder lauschend Nicht Hörnerschall tönt so hold, des Quelles sanft rieselnde Welle rauscht so wonnig daher. Wie hört ich sie, tosten noch Hörner? Im Schweigen der Nacht nur lacht mir der Quell. Der meiner harrt in schweigender Nacht, als ob Hörner noch nah dir schallten, willst du ihn fern mir halten? BRANGÄNE Der deiner harrt --- o hör mein Warnen! --- des harren Späher zur Nacht. Weil du erblindet, wähnst du den Blick der Welt erblödet für euch? Da dort an Schiffes Bord von Tristans bebender Hand die bleiche Braut, kaum ihrer mächtig, König Marke empfing, als alles verwirrt auf die Wankende sah, der güt ge König, mild besorgt, die Mühen der langen Fahrt, die du littest, laut beklagt ein einz ger war s, ich achtet es wohl, der nur Tristan fasst ins Auge. Mit böslicher List, lauerndem Blick sucht er in seiner Miene zu finden, was ihm diene. Tückisch lauschend treff ich ihn oft der heimlich euch umgarnt, vor Melot seid gewarnt! ISOLDE Meinst du Herrn Melot? Oh, wie du dich trügst! Ist er nicht Tristans treuester Freund? Muss mein Trauter mich meiden, dann weilt er bei Melot allein. BRANGÄNE Was mir ihn verdächtig, macht dir ihn teuer! Von Tristan zu Marke ist Melots Weg; dort sät er üble Saat. Die heut im Rat dies nächtliche Jagen so eilig schnell beschlossen, einem edlern Wild, als dein Wähnen meint, gilt ihre Jägerslist. ISOLDE Dem Freund zulieb erfand diese List aus Mitleid Melot, der Freund. Nun willst du den Treuen schelten? Besser als du sorgt er für mich; ihm öffnet er, was mir du sperrst. O spar mir des Zögerns Not! Das Zeichen, Brangäne! O gib das Zeichen! Lösche des Lichtes letzten Schein! Dass ganz sie sich neige, winke der Nacht. Schon goss sie ihr Schweigen durch Hain und Haus, schon füllt sie das Herz mit wonnigem Graus. O lösche das Licht nun aus, lösche den scheuchenden Schein! Lass meinen Liebsten ein! BRANGÄNE O lass die warnende Zünde, lass die Gefahr sie dir zeigen! O wehe! Wehe! Ach, mir Armen! Des unseligen Trankes! Dass ich untreu einmal nur der Herrin Willen trog! Gehorcht ich taub und blind, dein Werk war dann der Tod. Doch deine Schmach, deine schmählichste Not mein Werk, muss ich Schuld ge es wissen? ISOLDE Dein Werk? O tör ge Magd! Frau Minne kenntest du nicht? Nicht ihres Zaubers Macht? Des kühnsten Mutes Königin? Des Weltenwerdens Wälterin? Leben und Tod sind untertan ihr, die sie webt aus Lust und Leid, in Liebe wandelnd den Neid. Des Todes Werk, nahm ich s vermessen zur Hand, Frau Minne hat es meiner Macht entwandt. Die Todgeweihte nahm sie in Pfand, fasste das Werk in ihre Hand. Wie sie es wendet, wie sie es endet, was sie mir küre, wohin mich führe, ihr ward ich zu eigen num lass mich Gehorsam zeigen! BRANGÄNE Und musste der Minne tückischer Trank des Sinnes Licht dir verlöschen, darfst du nicht sehen, wenn ich dich warne nur heute hör, o hör mein Flehen! Der Gefahr leuchtendes Licht, nur heute, heut die Fackel dort lösche nicht! ISOLDE Die im Busen mir die Glut entfacht, die mir das Herze brennen macht, die mir als Tag der Seele lacht, Frau Minne will es werde Nacht, dass hell sie dorten leuchte, sie eilt auf die Fackel zu wo sie dein Licht verscheuchte. Sie nimmt die Fackel von der Tür Zur Warte du dort wache treu! Die Leuchte, und wär s meines Lebens Licht --- lachend sie zu löschen zag ich nicht! Sie wirft die Fackel zur Erde, wo sie allmählich verlischt. Brangäne wendet sich bestürzt ab, um auf einer äusseren Treppe die Zinne zu ersteigen, wo sie langsam verschwindet. Isolde lauscht und späht, zunächst schüchtern, in einen Baumgang. Von wachsendem Verlangen bewegt, schreitet sie dem Baumgang näher und späht zuversichtlicher. Sie winkt mit einem Tuche, erst seltener, dann häufiger, und endlich, in leidenschaftlicher Ungeduld, immer schneller. Eine Gebärde des plötzlichen Entzückens sagt, dass sie den Freund in der Ferne gewahr geworden. Sie streckt sich höher und höher, und, um besser den Raum zu übersehen, eilt sie zur Treppe zurück, von deren oberster Stufe aus sie dem Herannahenden zuwinkt. Dann springt sie ihm entgegen ZWEITE SZENE TRISTAN stürzt herein Isolde! Geliebte! ISOLDE Tristan! Geliebter! Stürmische Umarmungen beider, unter denen sie in den Vordergrund gelangen Bist du mein? TRISTAN Hab ich dich wieder? ISOLDE Darf ich dich fassen? TRISTAN Kann ich mir trauen? ISOLDE Endlich! Endlich! TRISTAN An meiner Brust! ISOLDE Fühl ich dich wirklich? TRISTAN Seh ich dich selber? ISOLDE Dies deine Augen? TRISTAN Dies dein Mund? ISOLDE Hier deine Hand? TRISTAN Hier dein Herz? ISOLDE Bin ich s? Bist du s? Halt ich dich fest? TRISTAN Bin ich s? Bist du s? Ist es kein Trug? BEIDE Ist es kein Traum? O Wonne der Seele, o süsse, hehrste, kühnste, schönste, seligste Lust! TRISTAN Ohne Gleiche! ISOLDE Überreiche! TRISTAN Überselig! ISOLDE Ewig! TRISTAN Ewig! ISOLDE Ungeahnte, nie gekannte! TRISTAN Überschwenglich hoch erhabne! ISOLDE Freudejauchzen! TRISTAN Lustentzücken! BEIDE Himmelhöchstes Weltentrücken! ISOLDE Mein! Tristan mein! TRISTAN Mein! Isolde mein! BEIDE Mein und dein! Ewig, ewig ein! ISOLDE Wie lange fern! Wie fern so lang! TRISTAN Wie weit so nah! So nah wie weit! ISOLDE O Freundesfeindin, böse Ferne! Träger Zeiten zögernde Länge! TRISTAN O Weit und Nähe, hart entzweite! Holde Nähe! Öde Weite! ISOLDE Im Dunkel du, im Lichte ich! TRISTAN Das Licht! Das Licht! O dieses Licht, wie lang verlosch es nicht! Die Sonne sank, der Tag verging, doch seinen Neid erstickt er nicht sein scheuchend Zeichen zündet er an und steckt s an der Liebsten Türe, dass nicht ich zu ihr führe. ISOLDE Doch der Liebsten Hand löschte das Licht; wes die Magd sich wehrte, scheut ich mich nicht in Frau Minnes Macht und Schutz bot ich dem Tage Trutz! TRISTAN Dem Tage! Dem Tage! Dem tückischen Tage, dem härtesten Feinde Hass und Klage! Wie du das Licht, o könnt ich die Leuchte, der Liebe Leiden zu rächen, dem frechen Tage verlöschen! Gibt s eine Not, gibt s eine Pein, die er nicht weckt mit seinem Schein? Selbst in der Nacht dämmernder Pracht hegt ihn Liebchen am Haus, streckt mir drohend ihn aus! ISOLDE Hegt ihn die Liebste am eignen Haus, im eignen Herzen hell und kraus, hegt ihn trotzig einst mein Trauter Tristan --- der mich betrog! War s nicht der Tag, der aus ihm log, als er nach Irland werbend zog, für Marke mich zu frein, dem Tod die Treue zu weihn? TRISTAN Der Tag! Der Tag, der dich umgliss, dahin, wo sie der Sonne glich, in höchster Ehren Glanz und Licht Isolde mir entrückt ! Was mir das Auge so entzückt , mein Herze tief zur Erde drückt in lichten Tages Schein wie war Isolde mein? ISOLDE War sie nicht dein, die dich erkor? Was log der böse Tag dir vor, dass, die für dich beschieden, die Traute du verrietest? TRISTAN Was dich umgliss mit hehrster Pracht, der Ehre Glanz, des Ruhmes Macht, an sie mein Herz zu hangen, hielt mich der Wahn gefangen. Die mit des Schimmers hellstem Schein mir Haupt und Scheitel licht beschien, der Welten-Ehren Tagessonne, mit ihrer Strahlen eitler Wonne, durch Haupt und Scheitel drang mir ein bis in des Herzens tiefsten Schrein. Was dort in keuscher Nacht dunkel verschlossen wacht , was ohne Wiss und Wahn ich dämmernd dort empfahn ein Bild, das meine Augen zu schau n sich nicht getrauten, von des Tages Schein betroffen lag mir s da schimmernd offen. Was mir so rühmlich schien und hehr, das rühmt ich hell vor allem Heer; vor allem Volke pries ich laut der Erde schönste Königsbraut. Dem Neid, den mir der Tag erweckt ; dem Eifer, den mein Glücke schreckt ; der Missgunst, die mir Ehren und Ruhm begann zu schweren denen bot ich Trotz, und treu beschloss, um Ehr und Ruhm zu wahren, nach Irland ich zu fahren. ISOLDE O eitler Tagesknecht! Getäuscht von ihm, der dich getäuscht, wie musst ich liebend um dich leiden, den, in des Tages falschem Prangen, von seines Gleissens Trug befangen, dort wo ihn Liebe heiss umfasste, im tiefsten Herzen hell ich hasste. Ach, in des Herzens Grunde wie schmerzte tief die Wunde! Den dort ich heimlich barg, wie dünkt er mich so arg, wenn in des Tages Scheine der treu gehegte Eine der Liebe Blicken schwand, als Feind nur vor mir stand! Das als Verräter dich mir wies, dem Licht des Tages wollt ich entfliehn, dorthin in die Nacht dich mit mir ziehn, wo der Täuschung Ende mein Herz mir verhiess; wo des Trugs geahnter Wahn zerrinne; dort dir zu trinken ew ge Minne, mit mir dich im Verein wollt ich dem Tode weihn. TRISTAN In deiner Hand den süssen Tod, als ich ihn erkannt, den sie mir bot; als mir die Ahnung hehr und gewiss zeigte, was mir die Sühne verhiess da erdämmerte mild erhabner Macht im Busen mir die Nacht; mein Tag war da vollbracht. ISOLDE Doch ach, dich täuschte der falsche Trank, dass dir von neuem die Nacht versank; dem einzig am Tode lag, den gab er wieder dem Tag! TRISTAN O Heil dem Tranke! Heil seinem Saft! Heil seines Zaubers hehrer Kraft! Durch des Todes Tor, wo er mir floss, weit und offen er mir erschloss, darin ich sonst nur träumend gewacht, das Wunderreich der Nacht. Von dem Bild in des Herzens bergendem Schrein scheucht er des Tages täuschenden Schein, dass nachtsichtig mein Auge wahr es zu sehen tauge. ISOLDE Doch es rächte sich der verscheuchte Tag; mit deinen Sünden Rat s er pflag; was dir gezeigt die dämmernde Nacht, an des Tag-Gestirnes Königsmacht musstest du s übergeben, um einsam in öder Pracht schimmernd dort zu leben. Wie ertrug ich s nur? Wie ertrag ich s noch? TRISTAN O, nun waren wir Nacht-Geweihte! Der tückische Tag, der Neid-bereite, trennen konnt uns sein Trug, doch nicht mehr täuschen sein Lug! Seine eitle Pracht, seinen prahlenden Schein verlacht, wem die Nacht den Blick geweiht seines flackernden Lichtes flüchtige Blitze blenden uns nicht mehr. Wer des Todes Nacht liebend erschaut, wem sie ihr tief Geheimnis vertraut des Tages Lügen, Ruhm und Ehr , Macht und Gewinn, so schimmernd hehr, wie eitler Staub der Sonnen sind sie vor dem zersponnen! In des Tages eitlem Wähnen bleibt ihm ein einzig Sehnen --- das Sehnen hin zur heil gen Nacht, wo ur-ewig, einzig wahr Liebeswonne ihm lacht! Tristan zieht Isolde sanft zur Seite auf eine Blumenbank nieder, senkt sich vor ihr auf die Knie und schmiegt sein Haupt in ihren Arm BEIDE O sink hernieder, Nacht der Liebe, gib Vergessen, dass ich lebe; nimm mich auf in deinen Schoss, löse von der Welt mich los! TRISTAN Verloschen nun die letzte Leuchte; ISOLDE was wir dachten, was uns deuchte; TRISTAN all Gedenken --- ISOLDE all Gemahnen --- BEIDE heil ger Dämm rung hehres Ahnen löscht des Wähnens Graus welterlösend aus. ISOLDE Barg im Busen uns sich die Sonne, leuchten lachend Sterne der Wonne. TRISTAN Von deinem Zauber sanft umsponnen, vor deinen Augen süss zerronnen; ISOLDE Herz an Herz dir, Mund an Mund; TRISTAN eines Atems ein ger Bund; BEIDE bricht mein Blick sich wonnerblindet, erbleicht die Welt mit ihrem Blenden ISOLDE die uns der Tag trügend erhellt, TRISTAN zu täuschendem Wahn entgegengestellt, BEIDE selbst dann bin ich die Welt Wonne-hehrstes Weben, Liebe-heiligstes Leben, Nie-wieder-Erwachens wahnlos hold bewusster Wunsch. Tristan und Isolde versinken wie in gänzliche Entrücktheit, in der sie, Haupt an Haupt auf die Blumenbank zurückgelehnt, verweilen BRANGÄNES STIMME von der Zinne her Einsam wachend in der Nacht, wem der Traum der Liebe lacht, hab der Einen Ruf in acht, die den Schläfern Schlimmes ahnt, bange zum Erwachen mahnt. Habet acht! Habet acht! Bald entweicht die Nacht. ISOLDE leise Lausch, Geliebter! TRISTAN ebenso Lass mich sterben! ISOLDE allmählich sich ein wenig erhebend Neid sche Wache! TRISTAN zurückgelehnt bleibend Nie erwachen! ISOLDE Doch der Tag muss Tristan wecken? TRISTAN ein wenig das Haupt erhebend Lass den Tag dem Tode weichen! ISOLDE nicht heftig Tag und Tod mit gleichen Streichen sollten unsre Lieb erreichen? TRISTAN sich mehr aufrichtend Unsre Liebe? Tristans Liebe? Dein und mein , Isoldes Liebe? Welches Todes Streichen könnte je sie weichen? Stünd er vor mir, der mächt ge Tod, wie er mir Leib und Leben bedroht , die ich so willig der Liebe lasse, wie wäre seinen Streichen die Liebe selbst zu erreichen? immer inniger mit dem Haupt sich an Isolde schmiegend Stürb ich nun ihr, der so gern ich sterbe, wie könnte die Liebe mit mir sterben, die ewig lebende mit mir enden? Doch stürbe nie seine Liebe, wie stürbe dann Tristan seiner Liebe? ISOLDE Doch unsre Liebe, heisst sie nicht Tristan und --- Isolde? Dies süsse Wörtlein und, was es bindet, der Liebe Bund, wenn Tristan stürb , zerstört es nicht der Tod? TRISTAN sehr ruhig Was stürbe dem Tod, als was uns stört, was Tristan wehrt, Isolde immer zu lieben, ewig ihr nur zu leben? ISOLDE Doch dieses Wörtlein und --- wär es zerstört, wie anders als mit Isoldes eignem Leben wär Tristan der Tod gegeben? Tristan zieht, mit bedeutungsvoller Gebärde, Isolde sanft an sich TRISTAN So stürben wir, um ungetrennt, ewig einig ohne End , ohn Erwachen, ohn Erbangen, namenlos in Lieb umfangen, ganz uns selbst gegeben, der Liebe nur zu leben! ISOLDE wie in sinnender Entrücktheit zu ihm aufblickend So stürben wir, um ungetrennt --- TRISTAN ewig einig ohne End --- ISOLDE ohn Erwachen --- TRISTAN ohn Erbangen --- BEIDE namenlos in Lieb umfangen, ganz uns selbst gegeben, der Liebe nur zu leben! Isolde neigt wie überwältigt das Haupt an seine Brust BRANGÄNES STIMME wie vorher Habet acht! Habet acht! Schon weicht dem Tag die Nacht. TRISTAN lächelnd zu Isolde geneigt Soll ich lauschen? ISOLDE schwärmerisch zu Tristan aufblickend Lass mich sterben! TRISTAN ernster Muss ich wachen? ISOLDE bewegter Nie erwachen! TRISTAN drängender Soll der Tag noch Tristan wecken? ISOLDE begeistert Lass den Tag dem Tode weichen! TRISTAN Des Tages Dräuen nun trotzten wir so? ISOLDE mit wachsender Begeisterung Seinem Trug ewig zu fliehn. TRISTAN Sein dämmernder Schein verscheuchte uns nie? ISOLDE mit grosser Gebärde ganz sich erhebend Ewig währ uns die Nacht! Tristan folgt ihr, sie umfangen sich in schwärmerischer Begeisterung BEIDE O ew ge Nacht, süsse Nacht! Hehr erhabne Liebesnacht! Wen du umfangen, wem du gelacht, wie wär ohne Bangen aus dir er je erwacht? Nun banne das Bangen, holder Tod, sehnend verlangter Liebestod! In deinen Armen, dir geweiht, ur-heilig Erwarmen, von Erwachens Not befreit! TRISTAN Wie sie fassen, wie sie lassen, diese Wonne --- BEIDE Fern der Sonne, fern der Tage Trennungsklage! ISOLDE Ohne Wähnen --- TRISTAN sanftes Sehnen; ISOLDE ohne Bangen --- TRISTAN süss Verlangen. Ohne Wehen --- BEIDE hehr Vergehen. ISOLDE Ohne Schmachten --- BEIDE hold Umnachten. TRISTAN Ohne Meiden --- BEIDE ohne Scheiden, traut allein, ewig heim, in ungemessnen Räumen übersel ges Träumen. TRISTAN Tristan du, ich Isolde, nicht mehr Tristan! ISOLDE Du Isolde, Tristan ich, nicht mehr Isolde! BEIDE Ohne Nennen, ohne Trennen, neu Erkennen, neu Entbrennen; ewig endlos, ein-bewusst heiss erglühter Brust höchste Liebeslust! Sie bleiben in verzückter Stellung DRITTE SZENE Brangäne stösst einen grellen Schrei aus KURWENAL stürzt mit entblösstem Schwerte herein Rette dich, Tristan! Er blickt mit Entsetzen hinter sich in die Szene zurück. Marke, Melot und Hofleute, in Jägertracht, kommen aus dem Baumgange lebhaft nach dem Vordergrunde und halten entsetzt der Gruppe der Liebenden gegenüber an. Brangäne kommt zugleich von der Zinne herab und stürzt auf Isolde zu. Diese, von unwillkürlicher Scham ergriffen, lehnt sich, mit abgewandtem Gesicht, auf die Blumenbank.Tristan, in ebenfalls unwillkürlicher Bewegung, streckt mit dem einen Arm den Mantel breit aus, so dass er Isolde vor den Blicken der Ankommenden verdeckt. In dieser Stellung verbleibt er längere Zeit, unbeweglich den starren Blick auf die Männer gerichtet, die in verschiedener Bewegung die Augen auf ihn heften. Morgendämmerung TRISTAN nach längerem Schweigen Der öde Tag zum letztenmal! MELOT zu Marke Das sollst du, Herr, mir sagen, ob ich ihn recht verklagt? Das dir zum Pfand ich gab, ob ich mein Haupt gewahrt? Ich zeigt ihn dir in offner Tat Namen und Ehr hab ich getreu vor Schande dir bewahrt. MARKE nach tiefer Erschütterung, mit bebender Stimme Tatest du s wirklich? Wähnst du das? Sieh ihn dort, den treuesten aller Treuen; blick auf ihn, den freundlichsten der Freunde seiner Treue freister Tat traf mein Herz mit feindlichstem Verrat! Trog mich Tristan, sollt ich hoffen, was sein Trügen mir getroffen, sei durch Melots Rat redlich mir bewahrt? TRISTAN krampfhaft heftig Tagsgespenster! Morgenträume! Täuschend und wüst! Entschwebt! Entweicht! MARKE mit tiefer Ergriffenheit Mir dies? Dies, Tristan, mir? --- Wohin nun Treue, da Tristan mich betrog? Wohin nun Ehr und echte Art, da aller Ehren Hort, da Tristan sie verlor? Die Tristan sich zum Schild erkor, wohin ist Tugend nun entflohn, da meinen Freund sie flieht, da Tristan mich verriet? Tristan senkt langsam den Blick zu Boden; in seinen Mienen ist, während Marke fortfährt, zunehmende Trauer zu lesen Wozu die Dienste ohne Zahl, der Ehren Ruhm, der Grösse Macht, die Marken du gewannst; musst Ehr und Ruhm, Gröss und Macht, musste die Dienste ohne Zahl dir Markes Schmach bezahlen? Dünkte zu wenig dich sein Dank, dass, was du ihm erworben, Ruhm und Reich, er zu Erb und Eigen dir gab? Da kinderlos einst schwand sein Weib, so liebt er dich, dass nie aufs neu sich Marke wollt vermählen. Da alles Volk zu Hof und Land mit Bitt und Dräuen in ihn drang, die Königin dem Lande, die Gattin sich zu kiesen; da selber du den Ohm beschworst, des Hofes Wunsch, des Landes Willen gütlich zu erfüllen; in Wehr wider Hof und Land, in Wehr selbst gegen dich, mit List und Güte weigerte er sich, bis, Tristan, du ihm drohtest, für immer zu meiden Hof und Land, würdest du selber nicht entsandt, dem König die Braut zu frein. Da liess er s denn so sein. --- Dies wundervolle Weib, das mir dein Mut gewann, wer durft es sehen, wer es kennen, wer mit Stolze sein es nennen, ohne selig sich zu preisen? Der mein Wille nie zu nahen wagte, der mein Wunsch ehrfurchtscheu entsagte, die so herrlich hold erhaben mir die Seele musste laben, trotz Feind und Gefahr, die fürstliche Braut brachtest du mir dar. Nun, da durch solchen Besitz mein Herz du fühlsamer schufst als sonst dem Schmerz, dort, wo am weichsten, zart und offen, würd ich getroffen, nie zu hoffen, dass je ich könnte gesunden warum so sehrend, Unseliger, dort nun mich verwunden? Dort mit der Waffe quälendem Gift, das Sinn und Hirn mir sengend versehrt, das mir dem Freund die Treue verwehrt, mein offnes Herz erfüllt mit Verdacht, dass ich nun heimlich in dunkler Nacht den Freund lauschend beschleiche, meiner Ehren Ende erreiche? Die kein Himmel erlöst, warum mir diese Hölle? Die kein Elend sühnt, warum mir diese Schmach? Den unerforschlich tief geheimnisvollen Grund, wer macht der Welt ihn kund? TRISTAN mitleidig das Auge zu Marke erhebend O König, das kann ich dir nicht sagen; und was du frägst, das kannst du nie erfahren. Er wendet sich zu Isolde, die sehnsüchtig zu ihm aufblickt Wohin nun Tristan scheidet, willst du, Isold , ihm folgen? Dem Land, das Tristan meint, der Sonne Licht nicht scheint es ist das dunkel nächt ge Land, daraus die Mutter mich entsandt, als, den im Tode sie empfangen, im Tod sie liess an das Licht gelangen. Was, da sie mich gebar, ihr Liebesberge war, das Wunderreich der Nacht, aus der ich einst erwacht; das bietet dir Tristan, dahin geht er voran ob sie ihm folge treu und hold --- das sag ihm nun Isold ! ISOLDE Als für ein fremdes Land der Freund sie einstens warb, dem Unholden treu und hold musst Isolde folgen. Nun führst du in dein eigen, dein Erbe mir zu ziegen; wie flöh ich wohl das Land, das alle Welt umspannt? Wo Tristans Haus und Heim, da kehr Isolde ein auf dem sie folge treu und hold, den Weg nun zeig Isold ! Tristan neigt sich langsam über sie und küsst sie sanft auf die Stirn. --- Melot fährt wütend auf MELOT das Schwert ziehend Verräter! Ha! Zur Rache, König! Duldest du diese Schmach? TRISTAN zieht sein Schwert, und wendet sich schnell um Wer wagt sein Leben an das meine? Er heftet den Blick auf Melot Mein Freund war der, er minnte mich hoch und teuer; um Ehr und Ruhm mir war er besorgt wie keiner. Zum Übermut trieb er mein Herz; die Schar führt er, die mich gedrängt, Ehr und Ruhm mir zu mehren, dem König dich zu vermählen! Dein Blick, Isolde, blendet auch ihn aus Eifer verriet mich der Freund dem König, den ich verriet! Er dringt auf Melot ein Wehr dich, Melot! Als Melot ihm das Schwert entgegenstreckt, lässt Tristan das seinige fallen und sinkt verwundet in Kurwenals Arme. Isolde stürzt sich an seine Brust. Marke hält Melot zurück. Der Vorhang fällt schnell この日本語テキストは、 クリエイティブ・コモンズ・ライセンス の下でライセンスされています。@wagnerianchan Wagner,Richard/Tristan und Isolde/III
https://w.atwiki.jp/pathofexile12/pages/559.html
詳説・特徴 ジェムレベルによる変化 入手方法 エンチャント 関連リンク Shield Charge Attack,AoE,Movement,Travel,Meleeマナコスト 10攻撃速度倍率 100% 盾を構えてターゲットした場所か敵に突進し、敵を押しのけてオフハンドのダメージを前方の小さな範囲に与える。ターゲットに達した時より大きな範囲にダメージを与える。より遠くまで移動するとより高いダメージとスタン確率を得る。Multistrikeでサポートできない。 クオリティ1%あたり1% increased Movement Speed移動速度が1%増加 75% increased Stun Threshold reduction on enemies at Maximum charge distance日本語訳求む (90-109)% increased Movement Speed移動速度が(90-109)%増加 100% more Damage with Hits at Maximum Charge Distance日本語訳求む (15-172) to (22-258) Base Off Hand Physical Damage日本語訳求む 2 to 3 Added Physical Damage per 15 Armour or Evasion Rating on Shield15 Armour or Evasion Rating on Shieldごとにto 3 Added Physical Damageに2 Base Off Hand Attack time is (0.53-0.48) seconds日本語訳求む +0.1% to Critical Strike Chance per 10 Maximum Energy Shield on Shield10 Maximum Energy Shield on Shieldごとにto Critical Strike Chanceに+0.1% Base Off Hand Critical Strike Chance is 5%日本語訳求む 詳説・特徴 ジェムレベルによる変化 +... レベル base_movement_velocity_+% off_hand_base_weapon_attack_duration_ms off_hand_local_maximum_added_physical_damage 1 10 29 90% 530 15-22 2 13 35 91% 530 18-27 3 17 43 92% 530 23-34 4 21 52 93% 520 28-42 5 25 60 94% 520 34-51 6 29 69 95% 520 40-61 7 33 77 96% 520 48-72 8 36 83 97% 510 54-81 9 39 90 98% 510 61-91 10 42 96 99% 510 68-102 11 45 102 100% 510 76-114 12 48 109 101% 500 84-127 13 51 115 102% 500 94-140 14 54 121 103% 500 103-155 15 57 127 104% 500 114-171 16 60 134 105% 490 126-189 17 63 140 106% 490 138-208 18 66 146 107% 490 152-228 19 68 151 108% 490 162-242 20 70 155 109% 480 172-258 21 72 159 110% 480 182-273 22 74 159 111% 480 193-290 23 76 159 112% 480 205-308 24 78 159 113% 470 218-326 25 80 159 114% 470 230-346 26 82 159 115% 470 244-366 27 84 159 116% 470 258-388 28 86 159 117% 460 273-410 29 88 159 118% 460 289-434 30 90 159 119% 460 306-458 31 91 159 119% 460 314-471 32 92 159 120% 460 323-484 33 93 159 120% 450 332-498 34 94 159 121% 450 341-512 35 95 159 121% 450 350-526 36 96 159 122% 450 360-540 37 97 159 122% 450 370-555 38 98 159 123% 450 380-570 39 99 159 123% 450 390-586 40 100 159 124% 450 401-602
https://w.atwiki.jp/ce00582/pages/5833.html
google.load( visualization , 1 , {packages [ table ]}); google.setOnLoadCallback(drawTable); function drawTable() { var artist=new Array(); var num=new Array(); var s; var pp=new Array(); $.get( "ren.php", function( data ) { pp=data.split(","); artist[1]=pp[0]; artist[2]=pp[1]; artist[3]=pp[1]; artist[4]=pp[0]; num[1]=100; num[2]=200; num[3]=300; num[4]=400; var data = new google.visualization.DataTable(); data.addColumn( string , Name ); data.addColumn( number , Salary ); data.addRows(4); for(s=1;s 5;s++){ data.setCell(s-1, 0, artist[s]); data.setCell(s-1, 1, num[s]); } var table = new google.visualization.Table(document.getElementById( table )); table.draw(data, {showRowNumber true}); }); }
https://w.atwiki.jp/oper/pages/617.html
管理人より こちらに掲載している原語リブレットはどうやらホーフマンスタールの生台本だったようで、シュトラウスが音楽を付けてない部分や追加した詩句があるようです。生台本は話のつながりがスムーズな点もあるということで、wagnerianchanさまはそのまま訳出してくれました。管理人がシュトラウスがカットした原語部分をグレーにする処理を行っています。通常のリブレット日本語対訳はこちらをご覧ください。 → メモ@広報室 (アデライーデが、ヴァルトナーがやって来る音に耳を澄ましながら、舞台左手から出て来る。すると同時にヴァルトナーも現れる。彼は上品な身なりをしており、都会風のコートにシルクハットをかぶり、ステッキを持ち、手袋をはめている。 彼は見たところエレガントだが、疲れきって、徹夜明けのように見え、誰も目にとまらないかのように部屋を横切ると、舞台右手前方の肘掛椅子に身を沈める) ADELAIDE 二人とも。私達だけにしてくれない。 お父さんは、ずいぶんご心労のようだわ。 (アラベラは左手後方へ、ズデンカは右手後方へと退場) WALDNER (立ち上がり、屏風の陰で上着を脱ぐと、シルクハットをテーブルの上に置く。請求書入りの封筒の束を目にすると、機械的にそれを見つめた後、次々と封筒を引っ張り出す) こんなのしかないのか? これ以外、誰からも手紙は来なかったのか? ADELAIDE またギャンブルね?負けたんでしょ、テオドール? (ヴァルトナーは黙り込む) 連隊の戦友に手紙を出されたんでしたね? WALDNER 誰からも返事が来ない!冷たいものだ。 (肘掛椅子に身を投げる。独り言だが、半ばはアデライーデに向けて) マンドリカという男がいた。 大金持ちで、そのうえ夢想癖のある男だった。 一度あの男は、ある女のために、ヴェローナの通りに3千もの桶に入った塩を撒き散らしたことがある。その女が、夏の盛りの8月なのに、橇遊びをしたいと言ったからだよ! だから、わしは、あの男の豪儀さを当てに、 アラベラの写真を中に入れておいたんだ・・・ 白鳥の縁どり付きの青い舞踏会用ドレスの写真を。 わしはこう思ったのだ・・・あの、いかれた男なら、ここに来て、あの子を嫁にしてくれないとも限らんとな! ADELAIDE ああ、美しいあの子が、そんなお爺さんと一緒になるなんて! WALDNER (激しい口調で) 誰か確実な求婚者が来なければいかんのだ! 終わりのない無益なご機嫌取りなどもう沢山だ! 我々が救われる道はそれしかないんだ! (立ち上がって、部屋を行ったり来たりする) ADELAIDE (突然、霊感に打たれたように) 逃げましょう!ヤドヴィーガ叔母さんの所へ! きっと城館に迎えてくれるわよ! あなたは管理人になり、 私は、叔母さんの家を取り仕切ればいいんだわ。 WALDNER そうしたら、娘たちは? ADELAIDE ズデンカは、ずっと給仕のままよ・・・ 二人もの娘を 養えるはずがないわ! でも、アラベラ・・・あの子には予言がある。 素晴らしい結婚で幸せをつかむはずよ! WALDNER (激怒しながら) そんなことしていたら、 最後の頼みの五十男は死んでしまうぞ! ADELAIDE 落ち着いて。テオドール。 夢の中に3つの数字が現れたの! 間違いのない、素晴らしい数字よ! WALDNER おお、もうたわごとはよすんだ! エメラルド・ブローチを質に入れて、わしに金をよこせ! 何っ?もう持ってない?質に入れたのか? ADELAIDE もう先週にね。あれが最後の品だったわ。 ああ、このウィーンってところは! WALDNER 今日こそツキがめぐってくるはず! 指が、その気配を感じているというのに! なんと不運なわしだ! ADELAIDE でも、この深い恥辱の中から、美の力によって、 最高に高い所にまで 引き上げられるかもわからないわ! WALDNER もう財布には1グルデンも残ってないぞ! (激しい身振りで妻に出て行くよう合図する) ADELAIDE (後ろに下がって行き、舞台前方左手のドアと蝶番の間で、恍惚として) ひょっとして、いとも高貴な身分の方の家で 愛に満ちた結婚式が行われないこともないわ。 (退場する) WALDNER (再び請求書に目を通し、最初の文面を読み上げる) 「これ以上お待ちできる状況にはありません!」 (2つ目の請求書を手に取り) 「あるいは司法の手をわずらわせる事態にも・・・」 かわいそうな妻!娘たち! (背後に手を伸ばし、呼び鈴の綱を引っ張って鳴らすと、ホテルの部屋係が入って来る) WALDNER コニャックを! ZIMMERKELLNER<部屋係 8番様にはサービスできかねます! すぐに、お支払いをいただかない限り! WALDNER 出て行ってくれ。いらないから。 (部屋を行ったり来たりして) 今頃みんな集まって、また一勝負始めているだろうに。 それ以外のことは、時間の無駄だ! ZIMMERKELLNER (トレーを持って入って来る) ご来客が! WALDNER 出かけたと言ってくれ。 そいつは、そこに置け! (部屋係は、ヴァルトナーに言われた場所に名刺を置いて退場) WALDNER (眺めながら) でも、あれは請求書じゃないな。 業者が名刺を使って挨拶回りしているのか? (そのほうに行き、名刺を手に取ると、嬉しさのあまり飛び上がる) マンドリカ! (目を疑いながら) 大金持ち!連隊の大親友! ZIMMERKELLNER (扉の所に立って) どうしてもお会いしたいとおっしゃるのですが。 WALDNER お通しするように! (入って来た男を、手を広げて出迎える) ようこそ、戦友! (大柄で、とても力が強そうだが、エレガントな姿をしたマンドリカが現れる。歳は、せいぜい35歳という所で、どことなく地方的な感じに見える。しかし、服装はとても立派で、かけらほどの田舎っぽさも無い。ヴェルコは、マンドリカの後ろから入場し、扉のところで立ち止まっている) WALDNER (当惑して、後じさりする) MANDRYKA 騎兵隊長ヴァルトナー伯爵さまではありませんか? WALDNER いかにもヴァルトナーです。 もう騎兵隊長ではありませんがな。 (マンドリカは右手を後ろに突き出す。 ヴェルコは、頭を下げたまま、マンドリカの手に手紙を渡す) MANDRYKA (手紙を手に、ヴァルトナーに近寄って行く) 伯爵、この手紙の主はあなた様ですか? (ヴァルトナーは、しわくちゃで血まみれになった手紙を受け取る) MANDRYKA (とても軽やかに、元気良く、きわめて丁重に) 少し血が付いていますが、読めないほどではありません。 この手紙が私に届いた時、私は、年寄りの熊をしとめようとしていたので、その熊に襲われて少し引っかかれたのです。 もう過ぎたことです。 WALDNER (一瞥した後で、手紙を返しながら) 確かに、あなたと同名の男に手紙を書きました・・・ 私の友人で、連隊の戦友であるその男に。 MANDRYKA それは私の伯父です。伯父は死にました。 今、マンドリカといえば私だけです。 ですからお許しください。この手紙を、私が開封してしまったことを。ところで、お聞きしたいことが一つだけ・・・ ヴェルコ!あの写真を! WELKO (写真を手渡しながら) 万事順調ですぞ・・・大侯様。 このお顔をした美女は、確かにこの家に。 MANDRYKA (写真を手にして) 伯爵さま・・・古い戦友として 私の伯父宛てに出されたこの手紙に、 あなた様は、このご婦人の写真を同封されましたな。 WALDNER (ちらっと写真を見て、どうでもいいことのような口調で) いかにも!私の娘である アラベラの写真ですよ! MANDRYKA (目立って興奮するが、姿勢は崩さずに) ご令嬢は結婚しておられないのですか・・・? WALDNER (うなずく) まだです。 MANDRYKA 今のところ婚約もなされてないと? WALDNER 今のところはまだです。 MANDRYKA (きわめて真剣に、厳粛と言ってもいい態度で) 5分ほど、お話しさせていただきたいのです。 (ヴェルコは、2つの肘掛椅子を向い合せになるよう素早く動かし、後ろにずらす。ヴァルトナーとマンドリカは腰掛ける。マンドリカは当惑して、やや間を置き、ヴァルトナーは緊張している) MANDRYKA 率直に質問させていただいて、よろしいでしょうか? WALDNER あなたは、あの大切な戦友の甥であり、相続人です。 なんなりと、どうぞ! MANDRYKA 感謝いたします・・・ (にわかに考えをめぐらしながら) 死んだ伯父あての手紙に、 ご令嬢の魅力的な写真を 同封されたとき、 あるいは、そこに何か目的のようなものが ありませんでしたか?・・・失礼ならばお許しを。 WALDNER (慎重に) これはしたり!あのご老人を 少しからかいたいと思っただけなのです! MANDRYKA (きわめて注意深く、ヴァルトナーの言う全ての言葉の意味を十分に受け止めようとしながら) 伯父をからかうですって? ですが、こうなっていたかも知れませんよ・・・ 伯父の体がまだ丈夫で、 男盛りの状態だったとしたら、 この肖像写真の美しさに参ってしまい、 あなたの前に現れて、 誰が見ても申し分のない貴族として、 こう宣言していたかも知れません・・・。 「あの顔を一目見て、求婚の名乗りを上げぬ男など、神のお計らいで、この地上に生まれた意味など無い! 私の妻として、妃として、この女性をいただきたい!」と。 どうでしょう?もしかしたら、 こう言ったかも知れないのですよ! WALDNER だとすれば、私どもも 不意を突かれたかも知れませんなあ。 MANDRYKA (とても興奮しつつも、気持ちを抑えながら立ち上がる) 伯父はあの世に行きました。 今は私が唯一のマンドリカです。 いくつもの森や村を、私は治めています。 4千人の領民が、私の幸せを念じています・・・。 そんな私が・・・もろ手をあげてお願いするのです・・・ お父君。この私に、 ご令嬢をいただけないでしょうか。 この14週もの間、胸の中で、 ひと時たりと想いが消えぬあの方を、 私の妻としていただきたいのです。 (ヴァルトナーは驚きのあまり絶句する) ためらっておられますが、これは死の宣告ですか? だめなのですか? (ヴァルトナーは首を横に振る) 会えるのですね? (ヴァルトナーはうなずく) お許しを・・・ この手紙が届いたちょうどその時、 私は、年寄り熊の手につかまれ、 あばら骨が4本つぶれてしまったのです。 そのため、12週間、 ベッドで横になっていたのですが・・・ 目の前には、この写真のお姿が・・・ この思いはますます強くなり、 ついには魂がかっさらわれてしまったのです! (誇張するわけでもなく、とても素朴に) 資産の管理人達が見舞いに参りました。 「我らの殿様に何が?」 荘園の小作人達が参りました。 「我らの殿様に何が?」 牧場で働く者達が参りました。 「殿は、もう馬遊びができないのでは?」 森の番人達が参りました。 「殿は、もう狩りを楽しまれないのでは?」 私はそれには何も答えずに「ヴェルコ!」と叫び、 「あのユダヤ人を連れて来い!何と言う名だったかな?あのジシェクのユダヤ人は?あの男は、私の森を買うつもりだったな?あの樫の木の森を! 早く、あの男を連れて来て、 現金を持ってくるよう伝えろ。 なぜなら明朝、私は旅立ち、 首都ウィーンで皇帝に謁見するのだ。 1秒1秒、金が必要だ。 求婚の旅に障害があってはならんぞ!」 (マンドリカは、大きいがエレガントな札入れを取り出す。そこには無造作に投げ込まれた千グルデン紙幣の分厚い束が入っている) 森がこんなのになりました・・・ 美しい森でした・・・ そこには隠者達が住んでいました。 ジプシーもいました。老いた鹿もいましたし、 いくつもの炭焼き窯が煙を上げていました。 みんな、こんな紙切れごときに変わってしまったのです! ですが、樫の森など、 領地には、まだうなるほどあります。 子々孫々にいたるまで・・・神の御加護を!・・・ お願いですから、こんなことを話すのを お許しください! 自分でもなぜかわからないのですが、 もう口にしてしまったことです! (札入れをしまおうとする) WALDNER (思わず体が反応して、マンドリカが札入れをしまうのを止める)ああ!非常に興味深いお話です! 考えてみれば・・・一つの森が・・・隠者達と、 ジプシーと、老いた鹿の住まっていた森が、 一二の三で・・・こんな札入れに化けたのですな! 長い間、このようなものを見たことはありませんでした。 (札入れに心を奪われ、じっと見つめている) MANDRYKA (きわめて軽快に愛想良く、札入れを差し出す) もしかしますと?あるいはご入り用ですか? 今すぐに?いいえ、 私のほうこそ、お情けにすがっているのです! どうぞ、ご自由に! WALDNER (ややためらった後で、千グルデン紙幣を1枚つかむ) 実は、銀行の担当者が旅行で不在なのです! 遅くとも、今晩にはお返しいたします! MANDRYKA (あらためて札入れを差し出し、あたたかく) もういいのですか? 何とぞお願いします!何としても! ですから、どうぞ、ご自由に! (ヴァルトナーは2枚目の紙幣をつかむと、1枚目の紙幣ともども無造作にチョッキのポケットにつっこむ) (マンドリカは胸のポケットに札入れをしまう。困惑したような間を少し置いてから) MANDRYKA それでは、伯爵夫人どのを いつご紹介いただけるのでしょうか・・・ そして、御令嬢は? WALDNER 二人とも、隣の部屋にいますぞ。 (マンドリカは、驚きあわてて立ち上がる) WALDNER (同時に立ち上がる) お会いになりたいんでしょう?今呼びます・・・ ご紹介いたします。 MANDRYKA 今ですって?そんな? いや、まだです!今は決して! WALDNER 伯父さまは、こんな内気な方でしたっけかねえ! MANDRYKA (きわめて真剣に) それは別の話でしょう。 これは神聖な事柄なのですから。 WALDNER ではお望みのままに。 MANDRYKA (口調を変えて) 私はこのホテルに泊めていただき、 ご夫人がお命じになるまで待つつもりです。 私の自己紹介にふさわしい時間をご指定下さい。 午後でも、晩でも・・・いつでもかまいません。 (マンドリカは一礼して辞去する。ヴァルトナーは握手の手を差し出し、彼を扉まで送って行く) WALDNER (一人で) これは夢か?いや、たしかにここにいたぞ。 マンドリカの甥が。 こんなことが起こった試しがあるだろうか! (ヴァルトナーは、くしゃくしゃになった紙幣を1枚2枚と引き出し、しわをたたんでから、すっからかんの財布につっこむ) 夢か?いや、違う!夢じゃない! (もう一度紙幣を1枚取り出し、何も考えずに、紙幣をひねって小さなじょうごのようにして手に持つ。軽やかなアクセントでマンドリカの口調をまねながら、かなり大声を出す) でしたらどうぞ、ご自由に! ZIMMERKELLNER (部屋に入って来て) お呼びで? (ヴァルトナーの手にある千グルデン紙幣に気付くと、ころっと口調を変えて) ご下命ですか? WALDNER (静かに、やさしく、独り言で) どうぞ、ご自由に! ZIMMERKELLNER 両替をお命じですか? WALDNER ひょっとしたら後で頼むかもな。まだいいよ。 (部屋係は退場) WALDNER (独り言。優美に) どうぞ、ご自由に! (とろけんばかりの猫なで声で) どうぞ、ご自由に! (威厳をこめて) どうぞ、ご自由に! (コート、帽子、ステッキを手に取って) ZDENKA (右側のドアから出て来る) お呼びですか?パパ? WALDNER (喜びのあまり大はしゃぎで) どうぞ、ご自由に! ZDENKA 誰と話してるの?何が起こったの?パパ? WALDNER (初めて、自分一人じゃないことに気付く) 何でもない。ちょっと出かけてくる。 人を待たせておるんでな。 何か欲しいものはあるかい? (手に持った千グルデン紙幣を振って、ズデンカに合図する) こいつを両替してくるのさ。 じゃあな。 (中央の扉から出て行く) ZDENKA (一人残されて) パパ!行っちゃった。 あんなお父さん、初めて見た。 心配のあまり、おかしくなったのかも! この街を出なけりゃいけない・・・明日にもすぐ・・・ マッテオに会えるのも今日が最後なのかも・・・ ああ、神様、弱いあたしに力をください! (マッテオが素早く、人目につかないように中央扉から入って来るので、ズデンカはびっくりする) MATTEO 父上には気付かれなかったよ。扉の横にぴったりくっついていたからね。 ZDENKA (左後方のドアを指差して) しいっ!中にお姉さんがいるよ! (耳を澄ます) ぼくを呼んでいる! MATTEO お会いすることはできないのかい? ZDENKA 今はだめだ!お願いだ!今は! MATTEO じゃあ、手紙があるんだね? ZDENKA 手紙?ああ!いや!今はだめだ。 お姉さんは言ってた。あなたへの手紙は・・・ 今晩の・・・御者舞踏会で・・・ それまでは家にいて・・・ このホテルで・・・ もしかしたら、ぼくが君の部屋に手紙を・・・ そうでなければ、舞踏会の場で渡すよ! MATTEO 見捨てる気じゃないだろうね?信じているよ! (ズデンカは不安げに、アラべラのいる左手のドアを指差す。マッテオは急いで退場。すると、アラベラが新しいドレス、コート、帽子に着替えて、そこから現れる。ズデンカは、混乱と戸惑いを隠しきれずに立ち尽くしている。外からは橇の鈴の音が聞こえて来る) ARABELLA まだ準備してないなんて! 今まで何をしていたの? 早く着替えなさいよ!そりを曳く馬だって、 我慢できずに、いきり立っているわよ。 ZDENKA 馬だって?・・・もっと我慢できないでいるのは、 たぶん、あなたのエレメルだよ! (舞台右手の隣室に駆け込む) ARABELLA あたしのエレメル!とてもおかしな響きね・・・ (腰を下ろす) あたしのもの?あの人のもの?それって何なの。 不安な気持ちに襲われる・・・ そうじゃない・・・何かを想いこがれている。 でもいったい何を?マッテオを? (立ち上がって) 私なしじゃ生きられないと繰り返し言いながら、 子供みたいな目をして、 あたしを見つめるマッテオを? (心の声に耳を澄まして) いいえ!マッテオへの想いなんか全くないわ! (ややためらった後、急に想いを溢れさせて) きっと私がもう一度会いたいのは、あの見知らぬ人! 一度でいいから、あの人の声を聴いてみたい! でも、そうしたら、他の男の人と同じような存在にすぎなくなるかも知れないけれど・・・ ズデンカが言ってたわね・・・女は誰かに選ばれるまで待ち続けなきゃならないって。 そして、誰にも選ばれなけりゃ、 もうおしまいだって。 エレメルと結婚する? (無意識のうちに、ぶるっと震える) なぜか胸騒ぎがするの。まるで誰かのお墓の上をまたいでるみたい。 闇の中を私のほうへと向かって来るのは・・・口をきいたこともない、あの見知らぬ人? ああ・・・きっと奥さんのいる人なんでしょうね。 会ってはならないし、もう二度と会うこともないわ! 今日は謝肉祭の火曜日。今夜の舞踏会は私が主役。 女王さまになるんだわ・・・そして・・・ ZDENKA (丈の短いコートを着て、シルクハットを手にして部屋に入って来る) さあ、支度ができたよ。 ARABELLA 一緒に行くのよ! (ズデンカが扉を開けると、アラベラは外に出る。 ズデンカはシルクハットをかぶり、アラベラの後を追う。橇の鈴の音が響いてくる) (幕が降りる) Adelaide ist links herausgetreten, horchend sie hat Waldner kommen gehört. Waldner kommt im gleichen Augenblick durch die Mitteltür, gut angezogen, Stadtpelz und Cylinder, Stock, Handschuhe. Er sieht elegant, aber ermüdet und übernächtig aus, geht durchs Zimmer, als sehe er die andern nicht und lässt sich in einem Fauteuil vorne rechts nieder. ADELAIDE Lasst uns allein, meine Kinder. Euer Vater hat Sorgen. Arabella geht links rückwärts ab. Zdenka rechts rückwärts WALDNER steht auf, legt ab - hinter einem Paravent - legt den Cylinder auf den Tisch. Er sieht die Couverts mit den Rechnungen, betrachtet sie mechanisch, reisst ein Couvert auf, dann das nächste Nichts als das Zeug da? und von niemand sonst ein Brief? ADELAIDE Du hast gespielt? Du hast verloren, Theodor? Waldner schweigt Du hast an dein Regimentscameraden geschrieben? WALDNER Von keinem eine Antwort! das ist hart. Wirft sich auf den Fauteuil; vor sich hin, halb zu Adelaide Da war ein gewisser Mandryka der war steinreich und ein Phantast dazu. Für ein Mädel hat der einmal die Strassen von Verona bestreuen lassen mit dreitausend Scheffeln Salz weil sie hat Schlitten fahren wollen mitten im August! Ich hab an seine Grossmut appelliert - und hab von der Bella ein Bild hineingelegt - in dem stahlblauen Ballkleid mit Schwanenbesatz Ich hab mir gedacht vielleicht kommt er daher, ein Narr wie er ist, und heirath das Mädel! ADELAIDE O Gott mein schönes Kind mit einem alten Mann! WALDNER heftig Es muss ein solider Bewerber daher und ein End mit der ewigen Hofmacherei die zu nichts führt! Ich weiss sonst keinen Ausweg! Er ist aufgestanden - geht im Zimmer umher ADELAIDE mit plötzlicher Ekstase Fort mit uns! Zur Tante Jadwiga! Sie nimmt uns auf auf ihre Schlösser! Du wirst Verwalter ich führe der Tante das Haus. WALDNER Und die Mädeln? ADELAIDE Zdenka wird groom für ewige Zeiten - wir sind nicht in der Lage zwei Töchter zu erhalten! Und Arabella - ihr ist prophezeit sie macht ihr Glück durch eine grosse Heirath! WALDNER grimmig Inzwischen ist der letzte Fünfziger dahin! ADELAIDE Sei ruhig, Theodor, mir sind im Traum drei Nummern erschienen! Unfehlbare herrliche Zahlen! WALDNER Ah, Geschwätz! Versetz die Smaragdbrosch und gib mir das Geld! Was? du hast sie nicht mehr? versetzt? verpfändet? ADELAIDE Schon vorige Woche. Sie war das Letzte. O dieses Wien! WALDNER Und heut hätt ich Glück! Ich spürs in jedem Finger! Du unglückselige Person! ADELAIDE Aus tiefster Schmach hebt's uns einmal empor zu höchster Höhe durch die Hand der Schönheit! WALDNER Ich hab nicht einen Gulden mehr im Sack! winkt ihr heftig ab ADELAIDE sich zurückziehend, links vorne, zwischen Tür und Angel in Ekstase Hat's denn vielleicht im Allerhöchsten Erzhaus noch keine Liebesheirathen gegeben? Sie geht ab WALDNER wieder zu den Rechnungen zurück, liest die erste »Bin ich nicht in der Lage, länger zu warten!« Nimmt die zweite »Müsste ich die Gerichte in Anspruch nehmen ... « Arme Frau! arme Mädeln! Er läutet am Glockenzug indem er hinter sich greift. Zimmerkellner tritt ein WALDNER Cognac! ZIMMERKELLNER Auf Nummer 8 darf ich nichts mehr servieren! Ausser wünschen sofort zu bezahlen! WALDNER Verschwinden Sie. Ich brauche nichts. Auf und nieder Jetzt setzen sie sich hin und fangen wieder an zu spielen, und alles Andre ist verlorene Zeit! ZIMMERKELLNER eintretend mit einem Tablett Ein Herr! WALDNER Sie sagen ich bin ausgegangen. Das Zeug dorthin! Zimmerkellner legt an die von Waldner angegebene Stelle eine Karte und geht ab WALDNER sieht hin Das ist ja keine Rechnung. Melden sich die Lieferanten jetzt schon mit Visitenkarten an? Er geht hin, nimmt die Karte in die Hand, freudig überrascht Mandryka! Traut seinen Augen nicht Der reiche Kerl! mein bester Freund im Regiment! ZIMMERKELLNER an der Tür Der Herr fragt dringend an. WALDNER Ich lasse bitten! Dem Eintretenden mit offenen Armen entgegen Tschau, Camerad! Mandryka, grosser, sehr kräftiger, eleganter Mann von höchstens fünfunddreissig Jahren, etwas undefinierbar Ländliches in der Erscheinung sehr gut angezogen, ohne jede provinzielle Eleganz. Welko, hinter Mandryka eintretend, bleibt in der Tür stehen WALDNER perplex, tritt zurück MANDRYKA Hab ich die Ehre mit dem Rittmeister Graf Waldner? WALDNER Waldner, so heiss ich. Rittmeister nicht mehr. Mandryka streckt seine rechte Hand nach hinten. Welko, unter Verneigung, gibt ihm einen Brief in die Hand MANDRYKA mit dem Brief auf Waldner zutretend Sind Sie, Herr Graf, der Schreiber dieses Briefes? Waldner nimmt den Brief, der zerknittert ist und voll Blutflecken MANDRYKA sehr leicht und munter und sehr artig Er ist ein bissl blutig worden, und nicht mehr leserlich. Ich bin den Tag, wo er mir zugekommen ist, auf eine alte Bärin gegangen, sie hat mich angenommen und ein bissl gekratzt - dabei ist das passiert. WALDNER indem er ihm den Brief zurückgibt, nachdem er einen Blick darauf geworfen hat Geschrieben hab ich allerdings an einen Herren Ihres Namens - er war mein Freund und Regimentskamerad. MANDRYKA Das war mein Onkel. Er ist todt. Ich bin der einzige Mandryka. Somit verzeihen Sie, dass ich den Brief zu öffnen mir gestattete. - jetzt kommt's auf eines an Welko, das Bild! WELKO indem er eine Photographie überreicht Es ist in Ordnung, Gospodar. Die schöne Fräulein mit dem Gesicht wohnt hier. MANDRYKA die Photographie in der Hand Herr Graf, Sie haben Ihrem werten Brief, der kameradschaftlich an meinen Onkel gerichtet war, Sie haben dieses Damenbildnis beigelegt. WALDNER leicht hinsehend, ganz ohne Wichtigkeit Ah ja! die Photographie meiner Tochter Arabella! MANDRYKA mit merklicher Aufregung, aber ohne die Haltung zu verlieren Die gnädige Tochter ist unvermählt - ? WALDNER nickt Noch unvermählt. MANDRYKA - und derzeit nicht verlobt? WALDNER Derzeit noch nicht. MANDRYKA sehr ernst, beinahe feierlich Dann bitte ich um ein Gespräch von fünf Minuten. Welko rückt schnell zwei Fauteuils einander gegenüber, zieht sich dann zurück. Waldner und Mandryka setzen sich. Eine kleine Pause der Verlegenheit bei Mandryka, der Spannung bei Waldner MANDRYKA Darf ich so unbescheiden sein und eine Frage stellen? WALDNER Du bist der Neffe - und Erbe meines teuren Cameraden. Verfüge über mich! MANDRYKA Ich danke sehr. - Er überlegt einen Moment Als in dem Brief an meinen seligen Onkel das reizende Porträt des Fräulein Tochter hineingeschlossen wurde, darf ich annehmen, dass da eine Absicht im Spiele war? - Ich bitte um Vergebung. WALDNER vorsichtig Mein Gott, ich hab mir halt gedacht ich mach dem Alten damit einen Spass! MANDRYKA sehr aufmerksam, bestrebt, jedes Wort Waldners nach seinem vollen Gewicht zu erfassen Dem Onkel einen Spass? - Wenn aber das die Folge wär gewesen dass mein Herr Onkel, der ein ganzer Mann war und in den besten Jahren, sich hätte in die Schönheit des Porträts verliebt und wär getreten hier vor Ihnen, hochgeborner Herr, so als ein offenherziger Edelmann vor einen andern, und hätt gesagt »Wer das Gesicht gesehen hat und tritt nicht als Bewerber auf verdient nicht, dass ihn Gott auf dieser schönen Erden leben lasst So gib das Mädel mir zur Frau und Herrin! « Was wäre dann gewesen? Gesetzt den Fall, er hätte so gesagt! WALDNER Dann hätten wir uns in einer unerwarteten Situation befunden. MANDRYKA steht auf, sehr aufgeregt, aber beherrscht Der Onkel ist dahin. Heut bin ich der Mandryka, niemand sonst. Mein sind die Wälder, meine sind die Dörfer. Viertausend Untertanen beten dass ich glücklich sei - und ich, mit aufgehobenen Händen bitte ich Herr Vater, geben mir die gnädige Tochter, geben mir sie zur Frau, die jetzt seit vierzehn Wochen jeden Gedanken hier in dieser Brust regiert. Waldner schweigt vor Staunen Ihr Zögern ist kein Todesurteil? Nein? Waldner schüttelt den Kopf Ich darf sie sehn? Waldner nickt Bedenken dieser Brief kommt an, und in der gleichen Stunde nimmt mich die alte Bärin in die Arme und drückt mir vier von meinen Rippen ein. Zwölf Wochen bin ich so im Bett gelegen - vor meinen Augen dieses Bild - und ein Gedanken immer stärker bis er die Seele mir herausgezogen hat! Ganz naiv, ohne alle Prahlerei Kommen meine Verwalter Was ists mit unserm Herrn? Kommen die von den Meierhöfen Was ists mit unserm Herrn? Kommen die von den Fohlenhöfen Freut unsern Herrn kein Pferd mehr? Kommen meine Förster Freut unsern Herrn kein jagen? Ich geb ihnen keine Antwort. Welko! ruf ich, hol mir den Juden, na! wie heisst der Jud in Sissek, der meinen Wald will kaufen? dort den Eichwald! Schnell her mit ihm, und er soll Geld mitbringen denn morgen fahr ich in dem Kaiser seine Hauptstadt da kostet Geld ein jeder Atemzug und Hindernisse darfs nicht geben auf der Brautfahrt! Er zieht ein grosses, aber elegantes Portefeuille hervor; es enthält, lose hineingelegt, einen dicken Pack Tausendguldennoten Das ist der Wald. - Es war ein schöner Wald Einsiedler waren drin, Zigeuner waren drin und alte Hirschen und Kohlenmeiler haben viele drin geraucht - Hat sich alles in die paar Fetzen Papier verwandelt! Aber es stehen Eichenwälder genug noch auf meinem Boden für Kinder und für Enkel - Gott erhalte! - Verzeih'n um Gotteswillen dass ich da von solchen Sachen rede! Ist ganz, ich weiss nicht wie, gescheh'n! Er will das Portefeuille einstecken WALDNER hindert ihn daran durch eine unwillkürliche Bewegung Oho! ich find es ungeheuer interessant! Wenn man bedenkt ein Wald - Einsiedler waren drin Zigeuner waren drin und alte Hirschen und auf eins zwei - ein solches Portefeuille! Ich hab seit vielen Jahren so was nicht gesehn! Er starrt fasziniert auf das Portefeuille MANDRYKA hält ihm's hin, sehr leicht und liebenswürdig Darf ich vielleicht? brauchst du vielleicht? So für den Augenblick? Du tust mir eine Gnad! Teschek, bedien dich! WALDNER nach kurzem Zögern nimmt eine Tausendguldennote Mein Bankier ist nur verreist! Ich geb es dir heut abend spätestens zurück! MANDRYKA hält das Portefeuille nochmals hin, sehr herzlich Nicht mehr? Ich bitte vielmals! Aber doch! Teschek, bedien dich! Waldner nimmt eine zweite Note und steckt sie mit nonchalance zu der ersten in die Westentasche. Mandryka lässt das Portefeuille in seine Brusttasche gleiten. Eine leichte Pause der Verlegenheit MANDRYKA Und wann wird's dir genehm sein mich deiner Gräfin vorzustellen - und dann der gnäd'gen Tochter? WALDNER Sie sind gleich da im Nebenzimmer. Mandryka steht auf, wirklich erschrocken WALDNER steht gleichfalls auf Willst du sie sehn? Ich ruf' - ich stell dich vor. MANDRYKA Jetzt? so? Ich bitte nein! auf keinen Fall! WALDNER So schüchtern war der Onkel, nicht! MANDRYKA sehr ernst Das ist ein Fall von anderer Art. Es handelt sich für mich um etwas Heiliges. WALDNER Ganz wie du willst. MANDRYKA in verändertem Ton Ich werd mich hier im Hause einlogieren und den Befehl abwarten deiner Gräfin wann ich mich präsentieren darf am Nachmittag oder am Abend - oder wann es wird belieben. Verneigt sich, Waldner reicht ihm die Hand und begleitet ihn dann zur Tür WALDNER allein Hab ich geträumt? Dahier ist er gesessen der Neffe vom Mandryka. So was passiert einem doch nicht! Er zieht den einen zerknitterten Tausender hervor, dann den zweiten, glättet beide, steckt sie in seine völlig leere Brieftasche Hab ich geträumt? Nein! ich hab nicht geträumt! Er nimmt den einen Tausender wieder heraus, dreht daraus, ganz gedankenlos, eine kleine Papiertüte und behält sie in der Hand. Mit leichtem Ausdruck, Mandrykas Ton copierend, ziemlich laut Teschek, bedien dich! ZIMMERKELLNER eintretend Ist hier gerufen? Er gewahrt den Tausender in Waldners Hand und verändert sofort den Ton Haben mich befohlen? WALDNER vor sich, leise, zart Teschek, bedien dich! ZIMMERKELLNER Befehlen diesen Tausender zu wechseln? WALDNER Später vielleicht. jetzt nicht. Zimmerkellner geht ab WALDNER vor sich hin, mit Grazie Teschek, bedien dich! Fast schmelzend zärtlich Teschek, bedien dich! Majestätisch Teschek, bedien dich! Er nimmt Mantel, Hut und Stock ZDENKA aus der Tür rechts heraus Hast du gerufen, Papa? WALDNER mit turbulentem Jubel Teschek, bedien dich! ZDENKA Mit wem spricht er? Ist dir etwas geschehn, Papa? WALDNER jetzt erst bemerkend, dass er nicht allein ist Gar nichts. Ich geh jetzt aus. Ich werd erwartet. Brauchst du vielleicht? Er winkt ihr mit dem Tausender, den er in der Hand behalten hat Ich werd mir wechseln lassen. Adieu. Ab durch die Mitteltür ZDENKA allein Papa! Er ist schon fort. So hab ich ihn noch nie gesehn. Die Sorgen haben ihn um den Verstand gebracht! Wir müssen fort aus dieser Stadt - schon morgen und den Matteo seh ich heut vielleicht zum letzten Mal - O Gott im Himmel steh mir armem Mädel bei! Matteo schnell und verstohlen zur Mitteltür herein. Zdenka erschrickt MATTEO Er hat mich nicht gesehn. Ich hab mich seitwärts in die Tür gedrückt. ZDENKA deutet auf die Tür links rückwärts Pst! sie ist da! Horcht Sie ruft mich! MATTEO Kann ich sie nicht sehn? ZDENKA Jetzt nicht! Ich bitte dich! jetzt nicht! MATTEO Hast du den Brief? ZDENKA Den Brief? Ja! Nein! Sie will jetzt nicht. Sie sagt, sie will ihn dir - heut abend - komm auf den Fiakerball - und vorher sei zuhaus - hier im Hotel - vielleicht bring ich ihn dir ins Zimmer - oder du bekommst ihn dort! MATTEO Du lasst mich nicht im Stich? Ich hab dein Wort! Zdenka, ängstlich, deutet auf die Tür links. Matteo schnell ab. Arabella tritt aus der Tür links, in einem andern Kleid, einem Mantel, einem andern Hut. Zdenka steht verwirrt und verlegen da. Man hört die Schlittenglocken ARABELLA Bist du nicht fertig! ja, was hast du denn gemacht die ganze Zeit? So zieh dich endlich an! Die Rappen sind schon voller Ungeduld. ZDENKA Die Rappen - und dein Elemer vielleicht noch mehr! Läuft ins Nebenzimmer rechts ARABELLA Mein Elemer! - Das hat so einen sonderbaren Klang. . Sie setzt sich Er mein - ich sein. Was ist denn das, mir ist ja, wie wenn eine Angst mich überfiele - und eine Sehnsucht ja, nach was denn auf der Welt? Nach dem Matteo? Sie steht auf Weil er immer sagt, er kann nicht leben ohne mich, und mich so anschaut mit Augen wie ein Kind? Sie horcht in sich hinein Nach dem Matteo sehnt sich nichts in mir! Ein Zögern, dann ausbrechend Ich möchte meinen fremden Mann noch einmal sehn! Ich möchte einmal seine Stimme hören! - Dann wäre er wie die Anderen für mich. - Wie sagt die Zdenka dass wir warten müssen bis uns einer wählt, und sonst sind wir verloren. Verheirat't mit dem Elemer? Sie schaudert unwillkürlich Was rührt mich denn so an, als trät ich einem übers Grab? Ist das der fremde Mann mit dem ich nie ein Wort geredet hab zieht der im Dunkel so an mir? Herr Gott, er ist ja sicher ein verheirateter Mann und ich soll und ich werd ihn nicht mehr wiedersehn! Und heut ist Faschingdienstag und am Abend ist mein Ball - Von dem bin ich die Königin - und dann… ZDENKA tritt heraus, in einem kurzen Pelz, einen Zylinder in der Hand So ich bin fertig. ARABELLA Komm! Zdenka öffnet ihr die Tür. Arabella geht hinaus. Zdenka setzt den Zylinder auf und folgt ihr. Die Schlittenglocken tönen herauf Vorhang この日本語テキストは、 クリエイティブ・コモンズ・ライセンス の下でライセンスされています。@wagnerianchan Strauss,Richard/Arabella/II-1
https://w.atwiki.jp/mtgwiki/pages/897.html
《Mesa Chicken》(メサ・チキン) #whisper 恥さえ捨てれば、デメリット無しの2マナ2/2飛行クリーチャー。 レオニンの空狩人/Leonin Skyhunterが出るまではそこそこ強かった。恥さえ捨てれば。 今となっては恥の捨て損。空しいものである。 しかし考え方によっては、普段はハリケーン/Hurricaneが効かず、地震/Earthquakeに対応して飛行を持たせられる、などの長所もある…ような気がする。 このようなカードに実用性を求めるのがそもそもの間違いなのかもしれない。 ニワトリデッキに入れるか、もしくはエンターテイメントの一環として使ってあげましょう。 ちなみにイラストは「威厳があるように見えるニワトリ」と指示したそうだ。 フレイバー・テキスト (日本語訳は あんかば カードリストより引用) "Lo! lord of layers proudly comb-crested Hero to hens father to feathers Crowing sun-caller weaver of wattle Elder to eggs." -Rooster Saga “おお! 卵鶏の王よ、堂々とした素晴らしきトサカよ 英雄はめんどりに 父は羽根に 太陽を呼ぶそのときの声 震えるのど肉 卵の前よ” −雄鶏のサーガ 韻を踏んでいたりと芸が細かい。威厳もある・・・のか? 関連カード アングルードのコモンのニワトリ(ニワトリを作るカードも含まれる)。 Fowl Play Poultrygeist Chicken Egg Free-Range Chicken 参考 カード個別評価:Unglued系
https://w.atwiki.jp/kk0201kk0714/pages/2721.html
アーティスト:Mr.Children 予想レベル:10 作詞・作曲:桜井和寿 シャウトを除く地声最高音:hiB(ヘンゼルとグレーテル) 地声最高音:hiD(あなた知らないか?) 予想歌唱区間 ラスサビ~最後まで(そこで何してるの?~) 当曲はMr.Childrenの5作目の配信限定シングルであり、2013年にリリースされた。東宝配給映画『リアル 〜完全なる首長竜の日〜』主題歌。 とにかく高音シャウトが多く、歌唱中に体力切れが発生してしまう可能性が高い。全て地声で歌唱するHEROと同じで、ラスサビのみ全て地声で歌唱する必要があるため、hiC#、hiB、hiAの高音が休む間もなく遅いかかる。 また、この曲は各フレーズで音が半音ずつ違う、などといった複雑の音程も存在するため、音域が広い、裏声で対応という理由だけでは容易にクリアすることができないため、Mr.Childrenの曲でも1.2を争う難曲だろう。ミスチルモードのレベル10はまず確定といっても過言ではないため、2回目の登場を期待したいところ。
https://w.atwiki.jp/hmiku/pages/28645.html
【検索用 GosHicHiGo 登録タグ 2013年 G NexTone管理曲 VOCALOID project 575 小林抹茶 暴走P 曲 曲英 正岡小豆】 + 目次 目次 曲紹介 歌詞参考:音楽ゲーム『うた組み575』での公式プレイ映像(ミドルVer. かな歌詞付き) コメント 作詞:cosMo(暴走P) 作曲:cosMo(暴走P) 編曲:cosMo(暴走P) 唄:正岡小豆・小林抹茶 曲紹介 曲名:『Go! sHicHi! Go!』 SEGA「project 575」への提供曲。同企画専用のVOCALOIDである小豆と抹茶が歌唱担当。 アルバム『「うた結い575」小豆と抹茶 きゃらそんこれくしょん!!』収録曲。音楽ゲーム『うた組み575』にも収録。 フルVer.の動画はcosMo@暴走P、セガ、および関係者によるweb公開がされていないので、フル歌詞はWikiルールで掲載不可です。 歌詞 + ショートVer. (ショートVer. 歌詞出典) べんきょうに こいにあそびに いそがしい ふへんてき でもとくべつな エブリデイ じどりシャめ かわいくキメる ななめうえ むずかしい いくどなんども とりなおす じゅぎょうちゅう こうていばかり みつめてる ハッとした カレとめがあい さくらんぼ 5、7、5! リズムに合わせ つむぎだす 言葉でつなぐ つながるココロ 5、7、5! リズムで歌う マイライフ 素直なキモチ 聞かせてよ (ミドルVer.) べんきょうに こいにあそびに いそがしい ふへんてき でもとくべつな エブリデイ じどりシャめ かわいくキメる ななめうえ むずかしい いくどなんども とりなおす じゅぎょうちゅう こうていばかり みつめてる ハッとした カレとめがあい さくらんぼ 5、7、5! リズムに合わせ つむぎだす 言葉でつなぐ つながるココロ 5、7、5! リズムで歌う マイライフ 素直なキモチ 聞かせてよ ほうかごの おかしパーティー くせになる カラオケと オシャレにきえる バイトだい あかてんに くよくよしても しょうがない あまいもの たべてわすれる とくいわざ 5、7、5! リズムに合わせ つむぎだす 言葉が作る はじけるメロディ 5、7、5! リズムで歌う マイライフ 溢れるきもち かきつづる 参考:音楽ゲーム『うた組み575』での公式プレイ映像(ミドルVer. かな歌詞付き) コメント これは載せていいのか?? -- 名無しさん (2014-03-09 11 26 49) セガへの提供曲なので、楽曲単体のPVがセガから正式に上がってる曲は「作曲者または関係者」に該当するのでオーケーのはず。ゲームプレイ映像しか無い曲は無理だけど -- 名無しさん (2014-03-10 12 27 30) これ、こすもんかーー -- 名無しさん (2018-02-12 14 57 50) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/oper/pages/2422.html
第1幕 第1場 (舞台は、アイゼナハの近く、愛の女神ヴェーヌスの山とされるヘルゼル山の山中である。広い洞窟は、舞台の奥でカーブして右のほうに延びているが、まるでどこまでも続くかのようである。岩の裂け目から弱々しい陽ざしが射しこんでいるが、そこから洞窟の高さいっぱいに緑色をした滝が流れ落ち、岩に落ちてしぶきを上げている。その滝壺から流れる小川は、舞台のさらに奥にある湖に流れこんでいる。湖にはニンフたちが水浴びし、岸辺にはセイレーンたちが寝そべる姿が見られる。洞窟の両脇には、岩がふぞろいに張り出しており、そこには珊瑚の形をした不可思議な熱帯植物が生い茂っている。舞台左上の洞窟の裂け目からは、ほのかなバラ色の薄明かりが射しこみ、その前方に、豪華な寝床の上に寝そべるヴェーヌスと、彼女の膝に頭をうずめ、竪琴を携えて片膝をつくタンホイザーの姿がある。その寝床を取り巻いて、手をつないだ魅力的な姿で寝転んでいるのは、美と優雅の三女神グラツィアである。さらにその脇の寝床の後ろには、アモレット(翼をつけた男児の姿をした愛の神。キューピッド)たちが眠っていて、団子のように上になったり横になったりしている。その姿はあたかも、ふざけてじゃれ合っていた子供たちが疲れ切って眠りに落ちたかのようである。舞台の前方はくまなく、地底から射し込んでくる赤みを帯びた魔法のような光に照らし出されているが、その赤い光と鋭いコントラストをなすのは、滝のエメラルドグリーンと、泡立つ波の白さである。一方、湖の岸辺を含む舞台後方は、月明かりのように澄んだ青いもやに照らされている。) (高い所にある岩の出っ張りでは、若者達が枕元に酒杯を置いたまま寝ていたが、彼らは幕が開くとすぐ、誘惑するような仕草のニンフたちに向けて駆け降りていく。そのニンフたちは、泡立つ滝壺のほとりで、若者を誘惑する輪舞を踊り始めていたのである。男と女は入り混じり、追いかけたり逃げたり、じゃれ合いながら、踊りを楽しむ。そのとき舞台後方からバッカイ(バッカス信者の酔った女たち)が雪崩れ込んできて、恋する男女の踊りをエスカレートさせ、放埓な歓楽の踊りに変えようとする。泥酔して神がかりになったバッカイたちは、男女が理性を失うようにそそのかす。するとバッカスの好色な従者であるサチュロスとファウヌスの群れも、岩の裂け目から出現して、これ以上ない乱痴気騒ぎを演ずる。こうした手に負えない狂乱の勃発を目の当たりにして、三女神グラツィアは怒って立ち上がる。三女神は、狂える者たちの侵入を食い止め、追い払おうとするが、とても三女神の手には負えず、逆にその群れに押し流されそうになる。困った三女神は眠っているアモレットたちのもとに行き、彼らを揺り起こすと、空へと舞い上がるように命じる。アモレットたちは、鳥の群れのようにばらばらに天へと昇ると、隊列を組むかのように洞窟の全空間を埋め、高いところから下界の雑踏に向けて、雨あられのように矢を射る。矢を受けて負傷した者は愛の激しい憧れに捉えられ、狂乱の踊りをやめると、虚脱状態となって崩れ落ちる。グラツィアは、そんな負傷者をつかまえ、恋に落ちた者を一組に娶わせ、優しく舞台後方へと追い払っていく。一部は空にいるアモレットから追い払われて、舞台後方のあちこちに、バッカス信者の女たち、ファウヌス、サチュロス、ニンフ、若者たちは去っていく。ますます濃くなるバラ色のもやが降りてくると、アモレットの姿がまず隠れる。やがて、その靄(もや)は舞台後方をすっぽり包み、ついにヴェーヌスとタンホイザー以外には、三女神グラツィアがうっすらと見えるだけである。優美に手をつないで舞台前方のヴェーヌスに近づくグラツィアの姿からは、向う見ずな情熱で手に入れた勝利を、あたかも王国の臣下が女王たるヴェーヌスに報告するような様子がうかがわれる。) (ヴェーヌスは感謝をこめてグラツィアを見つめる) セイレーンたちの歌声 この浜に来なさいよ・・・ この国に来なさいよ・・・ この国に来て、 女神の燃える愛の腕に抱かれなさい! お憐れみにあずかりなさい! 欲望を鎮めなさい! (背景に立ち込めていた濃いもやは晴れていく。すると、そのもやにシルエットとして映し出される光景は、半魚人トリトンと人魚ネレイデの群れに先導され、花冠をつけた白い牡牛(ゼウスの変身した姿)の背に乗って、青い海上を誘拐されていくエウロペの姿である。しかし、その姿は、再びバラ色のもやが立ち込めると消えてしまい、グラツィアは優美に舞いながら、その光景に秘められた意味である「愛の営み」をほのめかす。再びもやが晴れると、柔らかな月明の中には森が浮かび、その池のほとりにはレダ(スパルタの王妃)が身を横たえている。そこに白鳥(やはりゼウスの変身した姿)が近づくと、媚びるように彼女の胸の中に首をうずめるが、この光景も次第に見えなくなっていく。ついにもやは完全に晴れ、人気もなく静まり返った洞窟の全景が現れる。微笑みを浮かべつつ、グラツィアはヴェーヌスに頭を下げ、ゆっくりと舞台脇にある洞窟へと去る。舞台の上は静まり返る。ヴェーヌスとタンホイザーの二人は、最初の位置から微動だにしていない。) 第2場 (夢からいきなり覚めたかのように、タンホイザーは、ブルッと身震いして頭をもたげる。ヴェーヌスは甘えるように、タンホイザーを引き戻そうとする。しかし、タンホイザーは夢の姿をつなぎとめようとするかのように、手で目をこする) ヴェーヌス どうしたの・・・あなた?心がここにないようだけど・・・ タンホイザー もう、たくさんです!ああ・・・今こそ目覚めねば! ヴェーヌス 何か心配ごとでも? タンホイザー 夢に何かが聞こえました・・・ 私が久しく耳にしなかった音! まるで晴れやかな鐘の音のようでした・・・ ああ!最後にこの音を聞いてから、一体どれほどの時が過ぎたのでしょう? ヴェーヌス どうしたというの?何を悩んでいるの? タンホイザー 私がここにいた歳月は、 もはや数えることすらできません・・・ 歳月など消えてしまっていましたから。 太陽も、馴染み深い星空も、 何ひとつ目にはできませんでした・・・ 初夏の新緑をもたらす草花も 見えませんでしたし、 春を告げる鶯の歌声も聞こえませんでした。 私は二度と そうしたものを、見たり聞いたりできないのですか? ヴェーヌス なんですって?なんと馬鹿げたことを! 早くも飽きてしまったというわけ? 私の優しい愛の魔法に。 それとも?・・・あなたを神にしてあげたことを後悔しているわけ?むかしあんなに苦しんだことをもう忘れてしまったの? 今はいい思いをしているからといって・・・。 歌ってよ!さあ!竪琴を取って! 愛を称える素晴らしい歌で、 愛の女神である私を勝ち取って! 愛を称えなさい!あなたに授けられた最高のご褒美たる愛を! タンホイザー (突然、勇気を奮い起こすように決心すると、竪琴を取り、うやうやしくヴェーヌスの前に立つ) あなたを称えましょう!愛の魔法を称えましょう! 私を幸福にしたあなたの愛の力を! 甘美な歓びが、あなたの恩寵から芽吹き、 私の歌を高め、喜びの讃歌を歌わせるのです! ああ!歓喜を、快楽を、 わが心は求め、渇望しました・・・ わが求めに応じて、かつてあなたは、 神々にのみ与えられるものを、死すべき私に授けてくださった。ですが、ああ!やはり私は死すべき存在にすぎない・・・ あなたの愛は、私には大きすぎるのです。 神であれば、常に快楽を得られるはずなのに、 私は今も、有為転変のしもべでしかない! わが心にあるものは、欲望だけではありません。 わが心は、苦悩をも喜んで求める心なのです。 私は、あなたの国を去らねばなりません・・・ おお・・・女王よ!女神よ!私を行かせてください! ヴェーヌス (相変わらず寝そべりながら) 何ですって?なんてひどい歌! どうしてそんな暗く悲しい歌を歌うの! あの感情はどこに行ってしまったの・・・? 愛の讃歌をあなたに歌わせたあの感情は。 なんだったの?私の愛をどこに捨てたの? ねえ、愛しい人・・・私のどこが気に入らないの? タンホイザー (竪琴をつまびきながら) ご寵愛は嬉しいのです!あなたの愛を称えます! あなたとともにいる者は、永遠の幸せを得るのです! 熱い欲望を心に抱き、あなたの腕にくるまれて、 神々の炎に触れた者は、永遠に皆からの羨望を受けるでしょう!あなたの国の素晴らしい奇蹟を、 あらゆる歓びの魔法を、私はここで吸い込んでいる・・・ 広い地上のどこを探しても、この国に比肩できる国はない。 地上など、あなたにとっては無価値に等しきもの。 しかし、このバラの香りを吸い込みながらも、 私は求めてやまないのです・・・森の大気を。 人の世の澄み切った青空を。 あのさわやかな緑の野原を。 あの小鳥の愛らしい歌声を。 心に沁みる鐘の音を。 だからこそ、あなたの国を去らねばなりません・・・ おお・・・女王よ!女神よ!私を行かせてください! ヴェーヌス (情熱的に飛び起きながら) なんと不実な男!ひどすぎるわ!何てことを言うの? 私の愛を嘲ろうというの? 愛を称えているくせに、逃げたいなんて? 私の魅力にはもうあきあきしたというわけね? タンホイザー ああ、美しき女神よ!怒らないでください! あなたの魅力が大きすぎるからこそ、私は逃れていくのです。 ヴェーヌス ひどい人!裏切り者!偽善者!恩知らず! 放さないわよ!行かせるものですか! タンホイザー 私の愛が今ほど大きく、真実だったことはありません・・・ 永遠にあなたから別れねばならぬこの時ほど! (ヴェーヌスは激しい身振りとともに両手で顔をおおいながら、顔をそむける。しばらく黙った後、微笑みを浮かべ、誘惑するような表情で、タンホイザーへと振り返る。) ヴェーヌス (小声で歌い始める) おいでなさい!愛しい人!あの洞窟を見て! やさしいバラの香りが立ち込める洞窟を! 陶酔は、神のような者にすら、 甘美な歓喜の訪れを許すわ・・・ 柔らかな寝床の上で、心を鎮めれば、 どんな苦痛だって体から消え去ってしまう。 熱くなった頭を水に冷やして、 喜びの炎に胸をふくらませなさい。 彼方から甘い歌声が呼びかけてくる・・・ 私の腕であなたを抱きしめなさい、と。 あなたは、私の唇から愛の酒をむさぼるように飲み、 私の眼差しは、愛の感謝とともに、あなたに輝くのです。 今こそ私たちは契りを交わし、祝賀の宴を張りましょう。 愛の祝典を愉快に祝いましょう! そのためにはどんな犠牲も惜しんじゃいや・・・ いやよ!・・・この女神を愛に夢中にさせて! セイレーンたちの歌声 (遙か遠くの見えない所から) この浜に来なさいよ・・・ この国に来なさいよ! ヴェーヌス (タンホイザーをやさしく引き寄せながら) 騎士よ!愛しい人よ!本当に行ってしまう気? タンホイザー (極度に興奮して我を忘れ、 酔ったような仕草で竪琴をつかむ) あなただけ・・・私が歌いかけるのは、あなただけです。 あなたの讃歌を高らかに歌いましょう! あなたの甘美な魅力は、あらゆる美のみなもと。 優しい奇蹟は、全てあなたから湧き出す。 私の心に注ぎこまれた愛の灼熱よ。 あなただけのために、赤い炎となって燃えよ! そうです・・・私はこれからも倦むことなく、 全世界に向けて、あなたを大胆に弁護するのです・・・ しかし、私は地上の世界に帰らねばなりません。 なぜなら、あなたのもとでは奴隷でしかないからです。 私は、他の何よりも、自由を求めています。 渇くように欲しているのです・・・自由を、自由を・・・。 私は戦いを求めているのです・・・ たとえそれが、死と破滅の道であったとしても。 だからこそ、私はあなたの国を去らねばなりません・・・ おお・・・女王よ!女神よ!私を行かせてください! ヴェーヌス (怒り心頭に発して) 行けばいい・・・狂える者よ・・・行けばいいわ! 裏切り者!ええ、もう引き止めたりしないわ! 自由などくれてやるわ・・・行けばいい!行けば! 望みどおりにするがいい! 行けばいい・・・冷たい人間どものもとへ。 そいつらの汚れた狂気を逃れて、 歓びの神々である私たちは、 ぬくもれる大地のふところ深くに身を隠したのよ。 行けばいいわ、バカな人!救済を求めるがいいわ! 救済を求めるがいい・・・そんなものは決して見つからないけど!すぐにあなたは、誇りも何もかも捨てて、 うなだれて私のもとに帰ってくるわ・・・。 踏みつけられ、ボロボロになって、あなたは私を求める。 私の愛の魔力を求めるようになるわ。 タンホイザー ああ。美しき女神よ、さようなら! もう二度とあなたのもとに戻ることはないでしょう。 ヴェーヌス (絶望に打ちひしがれるように) まさか・・・ほんとうに戻らないつもりなの!? あなたが戻らないならば、ああ! 私は、全人類に呪いをかける! 私の愛の魔力を、無益に探し求めるように! 世界よ!荒れ果てよ!勇士よ!奴隷になれ! だから戻ってくるのよ!私のもとに戻るのよ! タンホイザー もう愛の歓びなどいりません! ヴェーヌス 戻ってきなさい!あなたの心が命じたときに! タンホイザー これが永遠の別れです! ヴェーヌス もし世間が許してくれなかったらどうするの? タンホイザー 許してもらえるはずです・・・悔い改めれば。 ヴェーヌス 許されるはずがないわ・・・ 戻ってきて!あなたの救いの道はもう閉ざされているのよ! タンホイザー 救いですって!?私の救いは聖母マリアのうちにあるのです! (ものすごい轟音のうちに、ヴェーヌスの姿は消えてしまう) 第3場 (突然タンホイザーは美しい谷間に立ち、頭上には青空が広がっている。右手の背景にヴァルトブルク城が、左手の遙か彼方にはヘルゼル山が見える。右手の谷の中腹には、山道が前方に伸びてきていて、そこでカーブして舞台袖に消えている。その前方には、低い丘の上に聖母マリアの像が建っている。舞台左手の高い所から、羊の群れの鈴の音が聞こえてくる。岩の出っ張りの高いところに腰掛けた若い羊飼いが、シャルマイを手にしながら歌う。) 羊飼い ホルダ様(ヴェーヌスの別の姿)が山から降りてくる。 野原と川を越えてくる。 甘い歌声も聞こえたぞ。 お姿を見たくてたまらない・・・ 何度もぼくは夢に見た。それはとっても優美な姿・・・ まぶたをいまだ開かぬうちに、 暖かな陽ざしが射してきた。 五月だ!五月がやってきた。 さあ、さあ、楽しく笛を吹こう! 五月が来たよ!うるわしの五月! (羊飼いはシャルマイを吹き鳴らす。年輩の巡礼者の合唱が聞こえてくる。彼らはヴァルトブルク城のほうからやって来て、舞台右手の山道を過ぎていく) 年輩の巡礼者の合唱 あなたのもとに参ります。我がイエス・キリストよ。 罪びとの希望たるキリストよ! 清らかで優美な乙女マリアを讃えよう。 なにとぞこの巡礼を見守られませ! ああ、罪の重みが私の心にのしかかり、 もはや耐えられそうにない。 だから私は安らぎを求めず、 すすんで苦しみを求めよう。 恩寵の癒しにあずかって、 敬虔に我が罪をつぐなおう。 祝福を受けよ・・・堅き信仰を抱く者よ・・・ 悔い改めるならば、その者は救われよう。 (巡礼者の行列は山の頂きに達し、ちょうど羊飼いと左右向い合せになった時、羊飼いはシャルマイの演奏を中断する) 羊飼い (帽子を振って、大声で巡礼たちへと呼びかける) ご無事で!ご無事でローマまで! 貧しいぼくの代わりに祈ってください! タンホイザー (心の底から感動し、くずおれるようにひざまずく) 神よ!あなたを称えます! あなたの恩寵の奇蹟は何と清らなことか! (巡礼者の行列はますます舞台から遠ざかっていき、歌声は次第に聞こえなくなっていく) 年輩の巡礼者の合唱 あなたのもとに参ります。我がイエス・キリストよ。 巡礼者の希望たるキリストよ! 清らかで優美な乙女マリアを讃えよう。 なにとぞこの巡礼を見守られませ! タンホイザー (巡礼者の歌が消えていきかけた時、タンホイザーはひざまずき、熱烈な祈りを捧げながら、かぶせるように歌う) ああ、罪の重みが私の心にのしかかり、 もはや耐えられそうにない。 だから私は安らぎを求めず、 すすんで苦しみを求めよう。 (タンホイザーは涙に声をつまらせる。巡礼者の合唱がまだ彼方から聞こえているが、ついに消え去ってしまう。そのとき、おそらくアイゼナハの方角と思われる舞台のずっと奥のほうから、教会の鐘の音が聞こえてくる。それもまた鳴りやむと、左側から宮廷のホルンの響きが近づいてくる。) 第4場 (舞台左手の丘の林道から、狩の装束をしたヘルマン方伯と宮廷歌手達が、一人ひとり現れる。劇が進むにつれ、方伯のしたがえる狩の一行は、次第に舞台上に集合する) 方伯 熱烈な祈りを捧げているのは誰であろう? ヴァルター きっと贖罪者です。 ビーテロルフ 身なりは騎士のようですぞ。 ヴォルフラム (近づいていったヴォルフラムはタンホイザーだと気付くと) 君は! 歌びとと方伯 ハインリヒ!ハインリヒ!夢じゃないか? (不意をつかれて驚いたタンホイザーであったが、やがて勇気を奮い起こし、方伯と宮廷の歌びとたちをちらりと見やった後、無言のままヘルマン方伯にお辞儀をする) 方伯 本当にお前か?高慢さのゆえに捨てた仲間のもとに また戻ってきたのか? ビーテロルフ 何のために帰還したのだ? 我らと仲直りするためか?それともまた争おうというのか? ヴァルター 友人として来たのか?それとも敵なのか? ヴォルフラム以外の歌びと 敵なのか? ヴォルフラム ああ・・・愚問はよせ!そんな高慢な顔つきか? よくぞ戻ってきた・・・勇敢な歌びとよ! ああ!何と長い間、君は我らのもとを離れていたのだ! ヴァルター 歓迎しよう!友人として来たのなら! ビーテロルフ ようこそ!我らを友と認めるならば! すべての歌びと ようこそ!ようこそ!ようこそ我らのもとに! 方伯 ならば、私も歓迎しよう! それにしても、こんな長い間、一体お前はどこにいたのだ? タンホイザー 遠くを、遠くを、さまよっていました・・・ しかし、何の安らぎも見いだせませんでした。 何も聞かないでください!争うために来たのではありません。 お許しを!黙ってこの場を去らせてください! 方伯 何を言う!せっかくまた我らの仲間になったのではないか! ヴァルター 去ってはならない。 ビーテロルフ 行かせたりはしないぞ。 タンホイザー 行かせてください!一刻の猶予もありません。 決して休むことはできません・・・ 我が道を、ひたすら前へ前へと急がねば。 後戻りすることなど許されません。 方伯と歌びと ああ・・・我らのもとにとどまるのだ。 君を決して行かせはしない。 我らを探していたのではなかったか? なぜ、こんなに短い再会だけで立ち去ろうとする? タンホイザー (身を振り切るようにして) 行きます!ここにはいられません! 歌びと とどまれ!とどまれ!我らのもとに! ヴォルフラム (タンホイザーの行く手を遮り、一段と声を高めて) とどまれ!エリーザベトのもとに! タンホイザー (激しい喜びに心をとらえられて) エリーザベト!ああ・・・天の御使い(みつかい)よ! なぜ私にその甘美な名を口にするのです? ヴォルフラム 伯爵さま・・・姫様の名を口に出した私をお叱りめさるな! どうか、この男に幸福を告げ知らせる役を、 私が担うことをお許し下さい。 方伯 告げるがいい・・・この男が姫に及ぼした魔力を。 だが神よ・・・願わくは、この男に徳を与え、 その魔力の呪縛を解きほどかんことを! ヴォルフラム 君があの大胆な歌で、我らに争いを挑み、 我らの歌には勝利を収めつつも、 我らの技量には組み伏せられたとき、 君が勝ち取ったものが、一つだけあったのだ。 あれは魔法だったのか・・・それとも純粋な力だったのか・・・あのような奇蹟をなしとげた君の力は? ともあれ、歓びと苦悩に満ちあふれた君の歌は、 あの純潔な姫の心を奪ったのだ。 ああ!それゆえ、君が我らと袂を分かって去ったとき、 姫は、我らの歌にはもう心を開かなかった。 蒼ざめ切った頬をして、 二度と我らのもとには戻らなかったのだ・・・ ああ、だから帰ってこい・・・勇敢な歌びとよ。 君の歌を、我らの歌から遠ざけないでくれ・・・ あの女性を、祝典の席から遠ざけないでくれ。 あの星のような姫を、再び我らに輝かせてくれ! 歌びと 我らのもとへ!ハインリヒ!戻ってくるのだ! もう争いは終わりにしよう! ともに我らの歌を響かせよう! これからは兄弟と呼んでくれ! タンホイザー (激しく心を揺さぶられ、ヴォルフラムと他の歌手達を感激して抱きしめる) あの女性のもとへ!ああ・・・あの人のもとへ連れて行ってくれ!ああ!再びあの世界がまぶたに浮かんできたぞ。私がかつて背を向けたあの美しい世界が! 天空は高みから私を見守り、 川はうららかに滔々と流れ、 春が、無数の優しい音色を伴って、 心に喜びの歌を響かせる。 甘く激しい衝動にあふれ、 我が心は大声で呼びかける・・・「あの人のもとへ」と! 方伯と歌びと 去った男が戻ったぞ! 奇蹟に呼び戻されたのだ。 驕った心も打ち砕く 優しき力を讃えよう! あの素晴らしき乙女の耳に、 再び讃歌を届けよう! 歓喜の気持ちを歌に込め、 みんなの胸から響かせよう! (狩の一団はいまや谷間に全員集合した。ヘルマン方伯がホルンを吹くと、猟師達のホルンが大きくそれに和する。方伯と宮廷歌手達は、人々がヴァルトブルク城から連れて来た馬に乗る。幕が下りる) ERSTER AUFZUG ERSTE SZENE Die Bühne stellt das Innere des Venusberges Hörselberges bei Eisenach dar. Weite Grotte, welche sich im Hintergrunde durch eine Biegung nach rechts wie unabsehbar dahin zieht. Aus einer zerklüfteten Öffnung, durch welche mattes Tageslicht hereinscheint, stürzt sich die Höhe der Grotte entlang ein grünlicher Wasserfall herab, wild über Gestein schäumend; aus dem Becken, welches das Wasser auffängt, fliesst nach dem ferneren Hintergrunde der Bach hin, welcher dort sich zu einem See sammelt, in welchem man die Gestalten badender Najaden, und an dessen Ufern gelagerte Sirenen gewahrt. Zu beiden Seiten der Grotte Felsenvorsprünge von unregelmässiger Form, mit wunderbaren, korallenartigen tropischen Gewächsen bewachsen. Vor einer nach links aufwärts sich dehnenden Grottenöffnung, aus welcher ein zarter, rosiger Dämmer herausscheint, liegt im Vordergrunde Venus auf einem reichen Lager, vor ihr das Haupt in ihrem Schosse, die Harfe zur Seite, Tannhäuser halb kniend. Das Lager umgeben, in reizender Verschlingung gelagert, die drei Grazien. Zur Seite und hinter dem Lager zahlreiche schlafende Amoretten, wild über und neben einander gelagert, einen verworrenen Knäuel bildend, wie Kinder, die, von einer Balgerei ermattet, eingeschlafen sind. Der ganze Vordergrund ist von einem zauberhaften, von unten her dringenden, rötlichen Lichte beleuchtet, durch welches das Smaragdgrün des Wasserfalles, mit dem Weiss seiner schäumenden Wellen, stark durchbricht; der ferne Hintergrund mit den Seeufern ist von einem verklärt baluen Dufte mondscheinartig erhellt Beim Aufzuge des Vorhanges sind, auf den erhöhten Vorsprüngen, bei Bechern noch die Jünglinge gelagert, welche jetzt sofort den verlockenden Winken der Nymphen folgen, und zu diesen hinabeilen; die Nymphen hatten um das schäumende Bekken des Wasserfalles den auffordernden Reigen begonnen, welcher die Jünglinge zu ihnen führen sollte; die Paare finden und mischen sich; Suchen, Fliehen und reizendes Nekken beleben den Tanz. Aus dem ferneren Hintergrunde naht ein Zug von Bacchantinnen, welcher durch die Reihen der liebenden Paare, zu wilder Lust auffordernd, daherbraust. Durch Gebärden begeisterter Trunkenheit reissen die Bacchantinnen die Liebenden zu wachsender Ausgelassenheit hin. Satyre und Faune sind aus den Klüften erschienen, und drängen sich zur höchsten Wut. Hier, beim Ausbruche der höchsten Raserei, erheben sich entsetzt die drei Grazien. Sie suchen den Wütenden Einhalt zu tun und sie zu entfernen. Machtlos fürchten sie selbst mit fortgerissen zu werden sie wenden sich zu den schlafenden Amoretten, rütteln sie auf, und jagen sie in die Höhe. Diese flattern wie eine Schar Vögel aufwärts auseinander, nehmen in der Höhe, wie in Schlachtordnung, den ganzen Raum der Höhle ein, und schiessen von da herab einen unaufhörlichen Hagel von Pfeilen auf das Getümmel in der Tiefe. Die Verwundeten, von mächtigem Liebessehnen ergriffen, lassen vom rasenden Tanze ab und sinken in Ermattung. Die Grazien bemächtigen sich der Verwundeten und suchen, indem sie die Trunkenen zu Paaren fügen, sie mit sanfter Gewalt nach dem Hintergrund zu zu zerstreuen. Dort nach den verschiedensten Richtungen hin entfernen sich zum Teil auch von der Höhe herab durch die Amoretten verfolgt die Bacchanten, Faunen, Satyren, Nymphen und Jünglinge. Ein immer dichterer rosiger Duft senkt sich herab; in ihm verschwinden zunächst die Amoretten; dann bedeckt er den ganzen Hintergrund, so dass endlich, ausser Venus und Tannhäuser, nur noch die drei Grazien sichtbar zurückbleiben. Diese wenden sich jetzt nach dem Vordergrunde zurück; in anmutigen Verschlingungen nahen sie sich Venus, ihr gleichsam von dem Siege berichtend, den sie über die wilden Leidenschaften der Untertanen ihres Reiches gewonnen Venus blickt dankend zu ihnen GESANG DER SIRENEN Naht euch dem Strande, naht euch dem Lande, wo in den Armen glühender Liebe selig Erbarmen still' eure Triebe! Der dichte Duft im Hintergrunde zerteilt sich; ein Nebelbild zeigt die Entführung der Europa, welche auf dem Rücken des mit Blumen geschmückten weissen Stieres, von Tritonen und Nereiden geleitet, durch das blaue Meer dahinfährt. Der rosige Duft schliesst sich wieder, das Bild verschwindet, und die Grazien deuten nun durch einen anmutigen Tanz den geheimnisvollen Inhalt des Bildes, als ein Werk der Liebe, an. Von neuem teilt sich der Duft. Man erblickt in sanfter Mondesdämmerung Leda, am Waldteiche ausgestreckt; der Schwan schwimmt auf sie zu und birgt schmeichelnd seinen Hals an ihrem Busen. Allmählich verbleicht auch dieses Bild. Der Duft verzieht sich endlich ganz, und zeigt die ganze Grotte einsam und still. Die Grazien neigen sich lächelnd vor Venus, und entfernen sich langsam nach der Seiten-Grotte. Tiefste Ruhe. Unveränderte Gruppe der Venus und Tannhäusers ZWEITE SZENE Tannhäuser zuckt mit dem Haupte empor, als fahre er aus einem Traume auf. - Venus zieht ihn schmeichelnd zurück. - Tannhäuser führt die Hand über die Augen, als ob er ein Traumbild festzuhalten suche VENUS Geliebter, sag, wo weilt dein Sinn? TANNHÄUSER Zu viel! Zu viel! O, dass ich nun erwachte! VENUS Sprich, was kümmert dich? TANNHÄUSER Im Traum war mir's als hörte ich - was meinem Ohr so lange fremd! als hörte ich der Glocken froh Geläute; - O, sag! Wie lange hört' ich's doch nicht mehr? VENUS Wohin verlierst du dich? Was ficht dich an? TANNHÄUSER Die Zeit, die hier ich weil', ich kann sie nicht ermessen - Tage, Monde - gibt's für mich nicht mehr, denn nicht mehr sehe ich die Sonne, nicht mehr des Himmels freundliche Gestirne; - den Halm seh' ich nicht mehr, der frisch ergrünend den neuen Sommer bringt; - die Nachtigall nicht hör' ich mehr, die mir den Lenz verkünde - hör'ich sie nie, seh' ich sie niemals mehr? VENUS Ha! Was vernehm ich? Welche tör'ge Klagen! Bist du so bald der holden Wunder müde, die meine Liebe dir bereitet? - Oder wie? Reut es dich so sehr, ein Gott zu sein? Hast du so bald vergessen, wie du einst gelitten, während jetzt du dich erfreust? - Mein Sänger, auf! Ergreife deine Harfe! Die Liebe feire, die so herrlich du besingst, dass du der Liebe Göttin selber dir gewannst! Die Liebe feire, da ihr höchster Preis dir ward! TANNHÄUSER zu einem plötzlichen Entschlusse ermannt, nimmt die Harfe und stellt sich feierlich vor Venus hin Dir töne Lob! Die Wunder sei'n gepriesen, die deine Macht mir Glücklichem erschuf! Die Wonnen süss,die deiner Huld entspriessen, erheb' mein Lied in lautem Jubelruf! Nach Freude, ach! nach herrlichem Geniessen verlangt' mein Herz, es dürstete mein Sinn da, was nur Göttern einstens du erwiesen, gab deine Gunst mir Sterblichem dahin. - Doch sterblich, ach! bin ich geblieben, und übergross ist mir dein Lieben; wenn stets ein Gott geniessen kann, bin ich dem Wechsel untertan; nicht Lust allein liegt mir am Herzen, aus Freuden sehn' ich mich nach Schmerzen aus deinem Reiche muss ich fliehn, - o Königin, Göttin! Lass mich ziehn! VENUS noch auf ihrem Lager Was muss ich hören! Welch ein Sang! Welch trübem Ton verfällt dein Lied! Wohin floh die Begeistrung dir, die Wonnesang dir nur gebot? Was ist's? Worin war meine Liebe lässig? Geliebter, wessen klagest du mich an? TANNHÄUSER zur Harfe Dank deiner Huld! Gepriesen sei dein Lieben! Beglückt für immer, wer bei dir geweilt! Beneidet ewig, wer mit warmen Trieben in deinen Armen Götterglut geteilt! Entzückend sind die Wunder deines Reiches, den Zauber aller Wonnen atm' ich hier; kein Land der weiten Erde bietet Gleiches, was sie besitzt, scheint leicht entbehrlich dir. Doch ich aus diesen ros'gen Düften verlange nach des Waldes Lüften, nach unsres Himmels klarem Blau, nach unsrem frischen Grün der Au, nach unsrer Vöglein liebem Sange, nach unsrer Glocken trautem Klange - Aus deinem Reiche muss ich fliehn, - O Königin, Göttin! Lass mich ziehn! VENUS leidenschaftlich aufspringend Treuloser! Weh! Was lässest du mich hören? Du wagest meine Liebe zu verhöhnen? Du preisest sie und willst sie dennoch fliehn? Zum Überdruss ist mir mein Reiz gediehn? TANNHÄUSER O schöne Göttin! Wolle mir nicht zürnen! Dein übergrosser Reiz ist's, den ich meide. VENUS Weh dir! Verräter! Heuchler! Undankbarer! Ich lass' dich nicht! Du darfst von mir nicht ziehn! TANNHÄUSER Nie war mein Lieben grösser, niemals wahrer, als jetzt, da ich für ewig dich muss fliehn! Venus hat mit heftiger Gebärde ihr Gesicht, von ihren Händen bedeckt, abgewandt. Nach einem Schweigen wendet sie es lächelnd und mit verführerischem Ausdrucke Tannhäuser wieder zu VENUS mit leiser Stimme beginnend Geliebter, komm! Sieh dort die Grotte, von ros'gen Düften mild durchwallt! Entzücken böt selbst einem Gotte der süss'sten Freuden Aufenthalt besänftigt auf dem weichsten Pfühle flieh' deine Glieder jeder Schmerz, dein brennend Haupt umwehe Kühle, wonnige Glut durchschwell' dein Herz. Aus holder Ferne mahnen süsse Klänge, dass dich mein Arm in trauter Näh' umschlänge von meinen Lippen schlürfst du Göttertrank, aus meinen Augen strahlt dir Liebesdank - ein Freudenfest soll unsrem Bund entstehen, der Liebe Feier lass uns froh begehen! Nicht sollst du ihr ein scheues Opfer weihn, - nein! - mit der Liebe Göttin schwelge im Verein. SIRENEN aus weiter Ferne, unsichtbar Naht euch dem Strande, naht euch dem Lande! VENUS Tannhäuser sanft nach sich ziehend Mein Ritter! Mein Geliebter! Willst du fliehn? TANNHÄUSER auf das Äusserste hingerissen, greift mit trunkener Gebärde in die Harfe Stets soll nur dir, nur dir mein Lied ertönen! Gesungen laut sei nur dein Preis von mir! Dein süsser Reiz ist Quelle alles Schönen, und jedes holde Wunder stammt von dir. Die Glut, die du mir in das Herz gegossen, als Flamme lodre hell sie dir allein! Ja, gegen alle Welt will unverdrossen fortan ich nun dein kühner Streiter sein. - Doch hin muss ich zur Welt der Erden, bei dir kann ich nur Sklave werden; nach Freiheit doch verlange ich, nach Freiheit, Freiheit dürstet's mich; zu Kampf und Streite will ich stehen, sei's auch auf Tod und Untergehen - drum muss aus deinem Reich ich fliehn, - O Königin, Göttin! Lass mich ziehn! VENUS im heftigstem Zorne Zieh hin, Wahnsinniger, zieh hin! Verräter, sieh, nicht halt' ich dich! Ich geb' dich frei, - zieh hin! zieh hin! Was du verlangst, das sei dein Los! Hin zu den kalten Menschen flieh, vor deren blödem, trübem Wahn der Freude Götter wir entflohn tief in der Erde wärmenden Schoss. Zieh hin, Betörter! Suche dein Heil, suche dein Heil - und find es nie! Bald weicht der Stolz aus deiner Seel', demütig seh' ich dich mir nahn, - zerknirscht, zertreten suchst du mich auf, flehst um die Zauber meiner Macht. TANNHÄUSER Ach, schöne Göttin, lebe wohl! Nie kehre ich zu dir zurück. VENUS verzweiflungsvoll Ha, kehrtest du mir nie zurück! . . . Kehrst du nicht wieder, ha! so sei verfluchet von mir das ganze menschliche Geschlecht! Nach meinen Wundern dann vergebens suchet! Die Welt sei öde, und ihr Held ein Knecht! - Kehr wieder! Kehre mir zurück! TANNHÄUSER Nie mehr erfreu' mich Liebesglück! VENUS Kehr wieder, wenn dein Herz dich zieht! TANNHÄUSER Für ewig dein Geliebter flieht! VENUS Wenn alle Welt dich von sich stösst? - TANNHÄUSER Vom Bann werd' ich durch Buss' erlöst. VENUS Nie wird Vergebung dir zuteil, - Kehr wieder, schliesst sich dir das Heil! TANNHÄUSER Mein Heil! mein Heil ruht in Maria! Furchtbarer Schlag. Venus ist verschwunden DRITTE SZENE Tannhäuser steht plötzlich in einem schönen Tale, über ihm blauer Himmel. Rechts im Hintergrunde die Wartburg, links in grösserer Ferne der Hörselberg. Rechter Hand führt auf der halben Höhe des Tales ein Bergweg nach dem Vordergrunde zu, wo er dann seitwärts abbiegt; in demselben Vordergrunde ist ein Muttergottesbild, zu welchem ein niedriger Bergvorsprung hinaufführt. Von der Höhe links vernimmt man das Geläute von Herdenglocken; auf einem hohen Vorsprunge sitzt ein junger Hirt mit der Schalmei und singt HIRT Frau Holda kam aus dem Berg hervor, zu ziehen durch Flur und Auen; gar süssen Klang vernahm da mein Ohr, mein Auge begehrte zu schauen - da träumt' ich manchen holden Traum, und als mein Aug' erschlossen kaum, da strahlte warm die Sonnen, der Mai, der Mai war kommen. Nun spiel' ich lustig die Schalmei - der Mai ist da, der liebe Mai! Er spielt auf der Schalmei. Man hört den Gesang der älteren Pilger, welche, von der Richtung der Wartburg her kommend, den Bergweg rechts entlang ziehen GESANG DER ÄLTEREN PILGER Zu dir wall' ich, mein Jesus Christ, der du des Sünders Hoffnung bist! Gelobt sei, Jungfrau süss und rein, der Wallfahrt wolle günstig sein! - Ach, schwer drückt mich der Sünden Last, kann länger sie nicht mehr ertragen; drum will ich auch nicht Ruh noch Rast, und wähle gern mir Müh' und Plagen. Am hohen Fest der Gnadenhuld in Demut sühn' ich meine Schuld; gesegnet, wer im Glauben treu er wird erlöst durch Buss' und Reu'. Der Hirt, der fortwährend auf der Schalmei gespielt hat, hält ein, als der Zug der Pilger auf der Höhe ihm gegenüber ankommt HIRT den Hut schwenkend und den Pilgern laut zurufend Glück auf! Glück auf nach Rom! Betet für meine arme Seele! TANNHÄUSER tief ergriffen auf die Knie sinkend Allmächt'ger, dir sei Preis! Hehr sind die Wunder deiner Gnade. Der Zug der Pilger entfernt sich immer weiter von der Bühne, so dass der Gesang allmählich verhallt PILGERGESANG Zu dir wall' ich, mein Jesus Christ, der du des Pilgers Hoffnung bist! Gelobt sei, Jungfrau süss und rein, der Wallfahrt wolle günstig sein! TANNHÄUSER als der Gesang der Pilger sich hier etwas verliert, singt, auf den Knien, wie in brünstiges Gebet versunken, weiter Ach,schwer drückt mich der Sünden Last, kann länger sie nicht mehr ertragen; drum will ich auch nicht Ruh noch Rast und wähle gern mir Müh' und Plagen. Tränen ersticken seine Stimme; man hört in weiter Ferne den Pilgergesang fortsetzen bis zum letzten Verhallen, während sich aus dem tiefsten Hintergrunde, wie von Eisenach herkommend, das Geläute von Kirchglocken vernehmen lässt. Als auch dieses schweigt, hört man von links immer näher kommende Hornrufe VIERTE SZENE Von der Anhöhe links herab aus einem Waldwege treten der Landgraf und die Sänger in Jägertracht einzeln auf. Im Verlaufe der Szene findet sich der ganze Jagdtross des Landgrafen nach und nach auf der Bühne ein ANDGRAF Wer ist der dort im brünstigen Gebete? WALTHER Ein Büsser wohl. BITEROLF Nach seiner Tracht ein Ritter. WOLFRAM der auf Tannhäuser zugegangen ist und ihn erkannt hat Er ist es! Die SÄNGER und der LANDGRAF Heinrich! Heinrich! Seh' ich recht? Tannhäuser, der überrascht schnell aufgefahren ist, ermannt sich und verneigt sich stumm gegen den Landgrafen, nachdem er einen flüchtigen Blick auf ihn und die Sänger geworfen LANDGRAF Du bist es wirklich? Kehrest in den Kreis zurück, den du in Hochmut stolz verliessest? BITEROLF Sag, was uns deine Wiederkunft bedeutet? Versöhnung? Oder gilt's erneutem Kampf? WALTHER Nahst du als Freund uns oder Feind? DIE ANDEREN SÄNGER ausser Wolfram Als Feind? WOLFRAM O fraget nicht! Ist dies des Hochmuts Miene? - Gegrüsst sei uns, du kühner Sänger, der, ach! so lang' in unsrer Mitte fehlt! WALTHER Willkommen, wenn du friedlich nahst! BITEROLF Gegrüsst, wenn du uns Freunde nennst! ALLE SÄNGER Gegrüsst! Gegrüsst! Gegrüsst sei uns! LANDGRAF So sei willkommen denn auch mir! Sag an, wo weiltest du so lang? TANNHÄUSER Ich wanderte in weiter, weiter Fern', - da, wo ich nimmer Rast noch Ruhe fand. Fragt nicht! Zum Kampf mit euch nicht kam ich her. Seid mir versöhnt, und lasst mich weiterziehn! LANDGRAF Nicht doch! Der Unsre bist du neu geworden. WALTHER Du darfst nicht ziehn. BITEROLF Wir lassen dich nicht fort. TANNHÄUSER Lasst mich! Mir frommet kein Verweilen, und nimmer kann ich rastend stehn; mein Weg heisst mich nurvorwärts eilen, denn rückwärts darf ich niemals sehn. Der LANDGRAF und die SÄNGER O bleib, bei uns sollst du verweilen, wir lassen dich nicht von uns gehn. Du suchtest uns, warum enteilen nach solchem kurzen Wiedersehn? TANNHÄUSER sich losreissend Fort! Fort von hier! Die SÄNGER Bleib! Bleib bei uns! WOLFRAM Tannhäuser in den Weg tretend, mit erhobener Stimme Bleib bei Elisabeth! TANNHÄUSER heftig und freudig ergriffen Elisabeth! O Macht des Himmels, rufst du den süssen Namen mir? WOLFRAM Nicht sollst du Feind mich schelten, dass ich ihn genannt! - Erlaubest du mir, Herr, dass ich Verkünder seines Glücks ihm sei? LANDGRAF Nenn ihm den Zauber, den er ausgeübt, - und Gott verleih ihm Tugend, dass würdig er ihn löse! WOLFRAM Als du in kühnem Sange uns bestrittest, bald siegreich gegen unsre Lieder sangst, durch unsre Kunst Besiegung bald erlittest ein Preis doch war's, den du allein errangst. War's Zauber, war es reine Macht, durch die solch Wunder du vollbracht, an deinen Sang voll Wonn' und Leid gebannt die tugendreichste Maid? Denn, ach! als du uns stolz verlassen, verschloss ihr Herz sich unsrem Lied; wir sahen ihre Wang' erblassen, für immer unsren Kreis sie mied. - O kehr zurück, du kühner Sänger, dem unsren sei dein Lied nicht fern. - Den Festen fehle sie nicht länger, aufs neue leuchte uns ihr Stern! Die SÄNGER Sei unser, Heinrich! Kehr uns wieder! Zwietracht und Streit sei abgetan! Vereint ertönen unsre Lieder, und Brüder nenne uns fortan! TANNHÄUSER innig gerührt, umarmt Wolfram und die Sänger mit Heftigkeit Zu ihr! Zu ihr! O, führet mich zu ihr! Ha, jetzt erkenne ich sie wieder, die schöne Welt, der ich entrückt! Der Himmel blickt auf mich hernieder, die Fluren prangen reich geschmückt. Der Lenz mit tausend holden Klängen zog jubelnd in die Seele mir; in süssem, ungestümem Drängen ruft laut mein Herz zu ihr, zu ihr! LANDGRAF und die SÄNGER Er kehrt zurück, den wir verloren! Ein Wunder hat ihn hergebracht. Die ihm den Uebermut beschworen, gepriesen sei die holde Macht! Nun lausche unsren Hochgesängen von neuem der Gepries'nen Ohr'! Es tön in frohbelebten Klängen das Lied aus jeder Brust hervor! Der ganze Jagdtross hat sich im Tale versammelt. Der Landgraf stösst in sein Horn laute Hornrufe der Jäger antworten ihm. Der Landgraf und die Sänger besteigen Pferde, welche man ihnen von der Wartburg her entgegengeführt hat. Der Vorhang fällt この日本語テキストは、 クリエイティブ・コモンズ・ライセンス の下でライセンスされています。@wagnerianchan Wagner,Richard/Tannhäuser/II
https://w.atwiki.jp/teste/pages/57.html
いち いっちゃん 本名は「いち」。 未だ画像は出てきていないが、IRCでのいじられっぷりは見所充分。 周りから女装させられるショタキャラと言う位置付け。 時々自宅でこっそり女装して鏡の前でくるくる回っているらしい。