約 1,241,780 件
https://w.atwiki.jp/hanae/pages/24.html
絶対音楽の概念は、19世紀のロマン派の頃に現れたもので、ヘルダー(Herder)のような哲学者やE.T.A.ホフマン(E.T.A. Hoffmann)などの作家/批評家の著作で、初めて表現された(批評criticismの項参照)。しかし実は、用語に音楽的・哲学的な概念を付与したのは、リヒャルト・ワーグナーによる著作であり、彼がその用語に明確な輪郭を与えた(ダールハウス1989a、18頁)。絶対音楽は、それ自体を超越する何らかの要素を参照する事なく存在するかのように見える、純粋な器楽音楽を指し示し、「標題音楽」や記述的内容を有する音楽の対極にある。ウィーンの批評家エドワード・ハンスリック(Eduard Hanslick)(美学aesthetics、批評criticism、意味meaningの項参照)は批評の中で、ワーグナーの音楽作品外の事物に関しても非難したのだが、完全な絶対音楽の理解から導かれる美的自律性と音楽の形式主義的立場を首唱し特徴付けた(形式主義formalismの項参照)。 E.T.A.ホフマンは、ベートーヴェンについての批評で、器楽音楽の重要性を高め、絶対音楽をロマン派の文脈に位置づけた。彼のベートーヴェン第五交響曲(1807-8)の有名な批評で、彼は次のように述べている。 音楽が独立した芸術であると言及されるのであれば、その表現は器楽音楽だけに当てはまるべきだろう。器楽音楽は、ほかの芸術からの助けや混合をいさぎよしとせず、音楽自身が備え持つ特有の本質に、純粋表現を与える。あらゆる芸術の中でも、音楽は最もロマンティックなものである。いや、音楽こそが全くロマンティックである唯一無二のものと言えよう(チャールトン1989, 236頁)。 絶対音楽を暗喩している「独立した芸術」という彼の示唆は、偉大な芸術作品や交響曲において徹底された過程の規範形成を通じて、器楽音楽の美学的価値を高めるとともに、高次の美的価値を与えた(ジャンルgenreの項参照)。 ワーグナーにとって絶対音楽は、彼の楽劇の理念において、可能な限りの音楽外の世界を包摂しようと試みた点で、批判の対象であった。しかし、彼はベートーヴェンの第九交響曲(1822-4)第四楽章の器楽的レチタティーヴォを引き、そこに移行や出現の感覚を見出した。「もはや絶対音楽の領域をほとんど破壊しながらも、押し寄せるような男性的雄弁さをもって他の楽器の激動を食い止め、ついにテーマとも言える声楽へと入る」(ダールハウス1989a, 18頁)。 ベートーヴェンの声楽付き第九交響曲は、音楽と言葉の統合モデルとして解釈したワーグナーにとって、重要な作品であった。ワーグナーが絶対音楽であると説明する音楽は、ある特徴の欠如や不在を通じて「絶対的」であったが、絶対音楽支持者にとって、これらの不在はむしろ強みでもあった。ドイツの音楽学者カール・ダールハウスは、絶対音楽を決定づけた研究で、次のように提言している。 絶対音楽の着想は-我々が「独立した器楽曲」と呼んでいるように-器楽音楽がまさしく概念、対象、目的の欠如によってこそ、音楽の本質を完璧にそして明確に表現するものであるという信念によって成立している。(前掲書, 7頁) 換言すれば、固定概念や機能が欠如することで、音楽は一定の純粋性へ到達するという、『芸術のための芸術』というこの時代のエートスをこだました主張が為された。ダールハウスにとって、絶対音楽は今やパラダイム的なものとなった。 :『絶対音楽の考えは、反論に抗しながらも、徐々に19世紀ドイツ音楽文化の美的パラダイムとなった』(前掲書)。このパラダイムの確立は、例えばリートのような性質とその特性上、テキストに依存せざるをえない音楽ジャンルの受容に、問題を提起することになった。絶対音楽への批判的論調は、美的純粋性や自律性を欲するユートピア的切望という形で、20世紀モダニズムに影を落としている。 さらに詳しく Chua 1999; Dahlhaus 1983a, 1989b; Grey 1995; Hoeckner 2002 第1段落「絶対音楽は、何らかの要素を……適用され、」→「絶対音楽は、それ自体を超越する何らかの要素を参照する事なく存在するかのように見える、純粋な器楽音楽を指し示し、」 -- Nemoto (2007-11-19 04 03 21) チャールトンの引用後の段落「交響曲という最高に定められた方法を通じて」:ちょっと原文とニュアンスが異なる気が。 -- Nemoto (2007-11-19 04 11 42) 最終段落「……到達すると解釈され、……必要とされた。」→「……到達するという、『芸術のための芸術』というこの時代のエートスをこだました主張が為された。」;liedは歌曲ではなく、リートとした方が良いかと。;「絶対音楽への批判的論調は、」→「絶対音楽を希求する主張の周囲に起こった議論は、」 -- Nemoto (2007-11-19 04 26 46) ご指摘の箇所、変更しました!ところで、器楽的レチタティーヴォは、伴奏付きレチタティーヴォ、あるいはレチタティーヴォ・アッコンパニャートとするべきだろうか -- ono (2007-11-26 15 01 55) recitativo accompagnatoとrecitativo stromentatoのどちらが原語なのかによるのでは。チャールトン引用後の段落、「〜示唆は、」の後は、「交響曲の文脈において最も顕著であった、偉大な芸術作品という規範の形成により、」としてはどうでしょう。 -- Nemoto (2007-11-27 06 14 52) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/vocaloidss/pages/71.html
SSと言うよりは絵本や詩のようなものですが、某有名な絵本をモチーフ? に。 このSSは、自サイトからの転属です。 他のあひるが書いたやつ ある時 ミクは 娘でした お母さんの娘でした 突然していなくなってしまった娘さんの代わりでした お母さんは ミクを 愛していました 娘さんと同じくらい 愛していました でも ミクは お母さんを 愛せませんでした ある時 ミクは 妹でした 兄さんの妹でした 交通事故で亡くなってしまった妹さんの代わりでした 兄さんは ミクを 愛していました 妹さんと同じくらい 愛していました でも ミクは 兄さんを 愛せませんでした ある時 ミクは 恋人でした 男の人の恋人でした 他の人と結ばれてしまった昔の恋人の代わりでした 男の人は ミクを 愛していました 恋人さんと同じくらい 愛していました でも ミクは 男の人を 愛せませんでした ある時 ミクは 親友でした 女の子の親友でした 遠いところへ引っ越してしまった親友の代わりでした 女の子は ミクが大好きでした 親友と同じくらい 大好きでした でも ミクは 女の子を大好きにはなれませんでした ある時 ミクは お姉さんでした 男の子の姉さんでした お嫁に行ってしまった姉さんの代わりでした 男の子は ミクが大好きでした 姉さんと同じくらい大好きでした でも ミクは 男の子を大好きにはなれませんでした 長い長い年月が経ちました いろんな人が ミクを愛してくれました 男の人がいました 女の人がいました 年老いた人がいました 若い人がいました みんなみんな ミクを愛してくれました でも ミクは 誰も愛せませんでした ある時 ミクは ミクでした 誰のものでもありませんでした ミクは 一人ぼっちでした 誰の代わりでも 何の代わりでもありません 誰もミクを 愛してくれません 誰もミクを 愛してくれません ミクも 誰も愛せませんでした ある時 ミクは 音楽家に会いました 唄えない音楽家です ミクは 言います 私は 娘だったことがあるのよ お母さんは 私を娘にして愛したのよ 音楽家は 返します ふうん そうかい ミクは 言います 妹だったこともあるのよ 兄さんは 私を本当の妹だって言っていたわ 音楽家は 返します へええ そうかい ミクは 言います 恋人だったことも あるわ 男の人は 昔の彼女より私がいいといったのよ 音楽家は 返します ほおう そうかい ミクは 言います 親友だったことも あったわ 女の子は ずっと私の傍を離れなかった 音楽家は 返します ああ そうかい ミクは だんだん頭に血が昇ってきました 私は お姉さんだったこともあるのよ! 私は お嫁に行かないから ずっと一緒よ! 音楽家は こう訊きました じゃあ 今 お前さんはなんなんだい? ミクは困ります ミクは今 誰の何でもないのだから 誰の代わりでも ないのだから ミクは ただのミクでしかありません 音楽家は 続けます ぼかあ 唄えるんなら 誰でもいいんだ ぼかあ 唄えないからね 唄えないけど 音楽が好きなんだ 大好きなんだ 誰か 僕の歌を唄ってくれる人はおらんかね お嬢さんは どうだい と音楽家は訊きます ミクは 困りました 私は ただのミクだけど それでいいの? 音楽家は 答えます ああ ただのミクがいい 誰の代わりでもなく ただのミクがいい 僕の歌を唄ってくれる ミクがいい その日初めて ミクは 唄うミクになりました ただの 唄うミクです ミクは 音楽家のミクでは ありませんでした 音楽家も ミクの音楽家では ありませんでした 毎日毎日 音楽家は 歌を作ります 毎日毎日 ミクは 歌を唄います 音楽家は ミクの歌声が大好きでした ミクは 音楽家の作る歌が大好きでした いろんな人が 音楽家の歌を大好きになりました いろんな人が ミクの歌声を大好きになりました いろんな人が 音楽家の歌を奏でます いろんな人が ミクの歌を口ずさみます 音楽家は ミクが大好きになりました ミクが ミクだから ミクが好きになりました ミクも 音楽家が大好きになりました 音楽家が 音楽家だから 音楽家が好きになりました 音楽家は ミクを愛しました ミクも 音楽家を愛しました 2人の音楽は 音楽家が死んでも ミクが壊れても ずっと ずっと いろんな人が 唄いました ある人は ピアノで ある人は バイオリンで ある人は 絵にしたり ある人は お話にしました 2人が死んでも 2人は生き続けました ある時は 五線譜の中に ある時は 鍵盤の上に ある時は 歌声のどこかに ある時は 笛の穴から顔をひょっこり出して 2人の音楽は 今も誰かの耳をくすぐっています
https://w.atwiki.jp/popo777/pages/17.html
音楽関係の動画を紹介してください お勧め動画 この動画はよかった? 選択肢 投票 よかった (1) 普通 (0) よくない (0)
https://w.atwiki.jp/koba/pages/4.html
トータル - 人 キタ゚・* .。. *・゜(゚∀゚)゚・* .。. *・゜!!! 今日 - 人 キタ - .∵・(゚∀゚)・∵. - ッ!! 昨日 - 人 キテタ - .∵・(゚∀゚)・∵. - ッ!! 池田高校吹奏楽部 部訓 『和美律創』 メンバー 【プライバシー保護のため、編成のみ紹介(笑)】 () () () () () () () () () () ※( )内は3年生(引退しました) いままでありがとう みんなのことはずっと忘れないよ 3年生がいなくなっても頑張ってね パートのページ ※勝手に編集して同じ楽器仲間で交流深めてください【邦楽室を除く】。 上方にある『このページを編集する』と書いてあるところををクリックすると、編集画面が現れます。 編集画面の下には色々な便利機能の使い方がありますので参考にしてください。 その他疑問があれば@WIKIやこちらのページを参考にしてください。 邦楽室 (Fl.) 1年A組(Cl.) 1年B組(Hr.) 1年C組(Sax.) 1年D組(Tb.) 視聴覚教室(Tp.) 4F多目的教室(Bass) 音楽室(Per.) ☆吹部員はここに来たら一言残してけ~☆彡 過去の書き込み 名前 コメント すべてのコメントを見る 久しぶり!(?)明日出発しますー飛行機おちちゃうーきゃー 昼弁当毎週恒例にするべし! -- (koba) 2006-11-17 19 30 12 にょぉぉぉぉーーーーーん★久しくきたンネ♪ むッさま!!! もうすぐダネ!!! 全力つくしてやってこぉい!!! またみンなでお昼ごはん食べようゼ♪ -- (aki) 2006-11-16 20 32 11 たぃ>ぉ!こっちに書き込んだのね(笑 リンクゎ…まぁ、そっから誰かくることは期待しないでね(笑 -- (こば) 2006-09-12 12 26 45 こう>ふはははこの私を抜かしてみよ! -- (こば) 2006-09-12 12 25 28 センパイとは直で話したいですなぁ〜〜(〃゜ω゜)☆あとリンクしてくれてどぅもッす↑↑ 勉強頑張りますさぁ!!!!! -- (たぃとも星人(*0∀0Pq)) 2006-09-09 22 02 13 ハボカができぬ!抜いた途端抜かされたがな!(泣) -- (kouhei) 2006-09-09 18 13 27 あやかキタ - .∵・(゚∀゚)・∵. - ッ!!(笑)来場Thanks ☆☆** v( ̄ー ̄)v**☆☆暑くてまぢばてるよねぇ…↓↓9日からまた忙しい日々が続くけど頑張っていこーねッ☆☆ -- (こば) 2006-08-07 15 21 07 小林先輩こんにちゎぁ☆休みの間にすっかり夏バテしました(・д・;)はやく部活したいです♪ -- (☆綾華☆) 2006-08-07 11 45 49 そういや赤点何個あったの!? -- (koba) 2006-07-01 19 13 01 テストゎ私も嫌いですぅ...しかも赤点ありましたぁ(;一_一)すいません(涙) -- (美紀) 2006-06-25 13 58 20 もっと熱く語りたいならこっち⇒池高吹部の『わ』 他校の吹奏楽部の方はこちら⇒吹奏楽の『わ』 ※『わ』とは、『輪』とか『和』とか『話』の意味がある…と思う。
https://w.atwiki.jp/coolhot/pages/17.html
今日は行きつけの病院に出かけて診察してもらいました。たいしたことないのですが病気があって月に1度くらい病院まで並ばないとならないのでなかなか面倒です。ですが待っている間、音楽療法の書籍を読んでいるので待っている間が苦にならないのが救いですね。 音楽療法の学習もほどほどにして、今日はこの後家族で遊びに行く予定になっています。このような時間から外に出るのも気が引けますが、たまにはいいでしょう。明日はじっくりやっていこうと考えています。朝から晩までとりつかれたように勉強だけをするっていうのもよくないですから。 ではまだ残っている仕事を終わらせておこうかと思います。眠る前にストレッチするとストレスが取れるようになります。身も心もリフレッシュして明日も一日音楽療法の勉強にしっかりやっていこうと思います。 音楽療法 効果 産後 ダイエット アラガン エコキュート オール電化 エコキュート メーカー 音楽療法
https://w.atwiki.jp/kc5shi/pages/63.html
このページ名→【音楽サイトBGM】 メニュー ご自分で情報を記載・アップデート下さい。間違っている場合もあります。各自再確認し、間違いは修正ください。 音楽サイトBGM このゲームには、BGMなどが使用されていませんので、希望される場合は、ご自分でBGMを流す必要があります。 そういった場合に、良さそうなサイトなどがあればご記載ください。 適当にサイトや音楽のURLを貼ってご利用ください。 【高音質】【作業用BGM】 有名曲 洋楽ボサノバカバー Part.1大百科 http //www.nicovideo.jp/watch/sm8491290 【作業用BGM】 魔法少女まどか☆マギカ 音楽集 http //www.youtube.com/watch?v=dGlRtgUVyz4 http //www.nicovideo.jp/watch/sm13986254 名前 コメント 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/ai0000000/pages/214.html
サマソニ関連 Kizuna AIがサマソニ登場、超満員の現場で見せたバーチャルタレントの可能性 https //rollingstonejapan.com/articles/detail/31803 Kizuna AI、サマソニ東京で約5,000人が熱狂! http //www.wws-channel.com/music2/162877.html 音楽活動関連記事 キズナアイ、新たな一歩を踏み出すチャレンジを見せた https //www.excite.co.jp/news/article/Rooftop_26380/ キズナアイ、『サマソニ』出演は必然? https //realsound.jp/2019/06/post-382104.html ニューカマー https //realsound.jp/2019/01/post-308344.html 1stライブレポ キズナアイ、1stワンマン「hello, world」で最高のスタートを切る ※音楽ナタリー https //natalie.mu/music/news/314739 キズナアイ1stライブ「hello, world」徹底レポ!加速する“バーチャル×音楽”の可能性 ※Mogura VR News / MoguLive https //www.moguravr.com/kizuna-ai-21/ キズナアイ1st Live『hello,world』レポート 全員で“つながれる”ライブ体験 ※リアルサウンドテック https //realsound.jp/tech/2019/01/post-302027.html キズナアイ「Hello、World」と、平成最後の歌姫と ※PANORA http //panora.tokyo/83995/ 豪華プロデューサーとの「共演」も!「Kizuna AI 1st Live “hello, world”」レポート! ※WebNewtype https //webnewtype.com/report/article/175681/ 「これは次世代のエンターテインメントであり、未来の日常だ」キズナアイさんが1st Live “hello, world”を開催 ※アニメタイムズ https //www.animatetimes.com/news/details.php?id=1547643345 戻る
https://w.atwiki.jp/trainmelody/pages/20.html
櫻井音楽工房(さくらいおんがくこうぼう)は東京都練馬区に本社を置く、日本の音楽ソフト会社である。東日本旅客鉄道・京都市交通局の発車メロディを提供している。 発車メロディ一覧 作曲はすべて櫻井隆仁。 東日本旅客鉄道 発車メロディ 備考 秋桜 音色違いあり 朝の静けさ あざみ野 音色違いあり 新たな季節 美しき丘 Airy 小川のせせらぎ 音色違いあり 海岸通り V2は未採用 風と共に V1は未採用 Cappuccino 木々の目覚め 音色違いあり 九月の風 V2は未採用 くるみあそび 公園通り 公園の楓 コーラルリーフ シンコペーション Sunny islands Summer Night かつて佐倉駅で使用されていたが現在は不使用。V2は未採用。 Sunrise See you again すすきの高原 音色違いあり スプリングボックス 線路の彼方 遠い青空 音色違いあり Twilight Dance on ドリームタイム 夏色の時間 夏がくれば 『夏の思い出』のアレンジ。かつて武蔵高萩駅で使用されていたが現在不使用。V1は未採用。 南風の行方 花と空 花のほころび V1は未採用 春一番 かつて東松戸駅で使用されていたが現在不使用。 春待ち風 音色違いあり 光と風と Farewell 古いオルゴール Bellの響き 星空の下 ホリデイ 音色違いあり 瞬く街並み V1は未採用 緑の車窓 Mellow time メロディー 雪解け間近 V2は未採用 鉄腕アトム 京都市交通局 発車メロディ 備考 醍醐寺の鶯 古都の朝霧 春開き 詩仙堂猪脅し 外部リンク 櫻井音楽工房ホームページ
https://w.atwiki.jp/ifrozenteacherss/pages/970.html
~心に響く音楽~ 「優勝は○○学園です。」 広いホールに結果を告げる声が響き渡る。 ここは合奏コンクール高等学校の部・全国大会の会場。大きなホールも人で埋め尽くされている。 「そんな・・・嘘でしょ・・・」 歓喜に沸く○○学園の傍らに信じられないといった表情の一団がいた。 彼女らは有栖学園吹奏楽部。毎年素晴らしい演奏で観客を魅了し、ここのところ四連覇という偉業を成し遂げていた。 今年は学園外からも特に優秀といわれている生徒が数多く入学し、優勝は確実と言われていたのだが・・・ 「し、信じられないのかしら・・・」 中でも落胆の色が濃い小柄な女性が一人。 有栖学園吹奏楽部顧問・金糸雀だ。今年も確実と噂されていた筈の優勝を逃してしまった・・・ いつも明るい彼女の顔も今は曇っていた。 学園に戻り、結果を報告する。 無論ローゼンはこのことで金糸雀を責めるような校長ではないが、結果を聞いたときの 「そうか・・・残念だったね。」 という言葉には悲しみがこもっていた。 落ち込む金糸雀。しかしそんな彼女に追い討ちを掛けるような出来事が起こる。 生徒A「先生」 金「何、かしら?」 生徒B「私、明日の練習をもって部を辞めさせてもらいます。」 生徒C「僕もです。」 生徒D「あたしも辞めます。」 次々に告げる生徒たち。 総勢15人もの部員が部を辞めると言ってきたのである。 勿論金糸雀は驚く。 「ど、どぅしてかしら!?」 生徒B「私はあのコンクールで優勝するためにここに入りました。」 生徒D「絶対、勝てると思ったのに・・・」 生徒C「先生についていけば優勝できると思ったのですが・・・」 いかにも金糸雀のせいと言わんばかりの生徒たち。 その目には責めるような光がこもっている。 生徒A「それでは」 金「そんな・・・嘘かしら・・・」 生徒たちは出て行ってしまった。慌てて金糸雀が残った部員を確認すると・・・ 金「あと・・・4人、かしら・・・」 何と残っていたのはたったの4人だった。部活動を存続する為には最低でも5人の部員が必要だ。 新学期でもないわけだし今から新入部員を確保するには非常に厳しい状況と言える。 その日はそのまま解散し、金糸雀は足取り重げに自宅へと戻った。 色々方法を考えるものの、今から部員を見つける方法は浮かばない。 金「大丈夫・・・かしら。カナは有栖学園一の策士の筈・・・きっと、きっと明日にはいい方法が浮かぶのかしら・・・」 前向きな言葉とは裏腹に金糸雀の顔に希望の光は無かった。 次の日。 金糸雀はいつも通りに授業をこなしていたが、無論その表情は暗い。 後から生徒に聞くと、「目に全く光が無かった」と言わしめるほどであった。 いつもが人一倍明るいためにその姿はとても痛々しかった。 そして授業が終わった。今日をもって辞めると言っていた部員たちが最後の練習に来る。 生徒A「あーあ、今日で終わりね。」 生徒B「そうだね・・・でも仕方ないよね。」 生徒D「あたしたちあそこで優勝するため入ったんだしね。」 それぞれの感想を漏らしながら音楽室に向かう部員たち。 そして彼女らが音楽室のドアを開けるとそこには金糸雀と・・・・・・・・・蒼星石がいた。 生徒B「あれ、蒼星石先生、どうしたんですか?」 蒼「僕はピアノが上手くないからね。金糸雀先生はすごく上手だから教えてもらおうと思って。」 生徒C「でも僕たちは優勝できませんでしたよ?」 生徒D「そのすごい先生について行けば優勝できるはずだったのに・・・」 他の部員も言葉には出さぬとも同意しているようだ。相変わらず責任は金糸雀にあると言いたげな態度である。 蒼星石は黙って彼女らの言い分を聞いていたが、やがて口を開いた。 蒼「・・・君たちに聴いてほしいものがあるんだ。金糸雀先生、お願い。」 その言葉を受け、金糸雀はある曲を弾き始めた。 無論音楽教師である彼女がピアノを弾けるのは当然といえば当然であるが、その技量は部員たちの度肝を抜くに十分であった。 力強さと繊細さを兼ね備え、まるで耳ではなく直接心に響くような音楽だった。 生徒B「何・・・これ・・・」 生徒A「いつもの先生じゃ無い・・・」 生徒C「嘘・・・でしょ・・・」 驚嘆を通り越して驚愕している部員たち。声もまともに出ない有様だ。 演奏が終わると、蒼星石は部員たちに語りかけた。 蒼「ね。すっごく上手いでしょ。」 生徒D「でも、金糸雀先生はいつもあんな演奏していなかった・・・」 まだ何か言いたげな部員たちに蒼星石は問いかける。 蒼「君たちは彼女がいくつの部の顧問を兼任しているか知っているかい?10だよ。金糸雀先生は10個もの部活を引き受けているんだ。」 生徒A「10も・・・」 蒼「この学園は割と夜遅くまで開いているれど、金糸雀先生は君たちの練習を終えてからも尚いくつもの部活に顔を出しているんだ。 現に君たちより早く彼女が帰ったことはないだろ?」 生徒B「それは・・・無いです」 蒼「それだけではないよ。当然時間は足りないわけだし、早朝や昼休みをも使って指導しているんだ。 そんな状況で常にベストなコンディションを保てる訳が無い。でも彼女は決して君たちの前で弱音を吐いたことは無い筈だ。 知っての通り金糸雀先生の口癖は『楽して・ズルしていただき』だけど生徒を教えるのに楽して、ましてやズルをしたことなんて一度も無いよ。 それが金糸雀先生という教師なんだ。」 生徒たちは黙って話を聞いている。さらに続ける蒼星石。 蒼「話してもいいかな?金糸雀先生。実は、僕がここに来たのは君たちが来る30分くらい前なんだ・・・」 30分前。 授業を終え、蒼星石は廊下を歩いていた。 「今日も終わったね。でも仕事はまだまだ・・・ん、これは・・・誰かの泣き声!?」 その声は音楽室より聞こえてくる。慌てて音楽室に向かった蒼星石の目に映った光景は・・・ ピアノに突っ伏して泣いている金糸雀の姿であった。 蒼「金糸雀先生!一体どうしたの!?」 金「蒼星石先生・・・吹奏楽部が・・・吹奏楽部が・・・無くなってしまうのかしら!」 そう言いまた泣き出してしまう金糸雀。 蒼「落ち着いて。良ければ詳しい事情を教えてもらえないかい?」 金「実は・・・」 詳しい事情を聞いた蒼星石は勿論驚く。 蒼「そんなことが・・・」 金「全部カナの、カナのせいなのかしら!カナがもっと上手く教えていたら・・・カナがもっと頑張っていたら・・・ こんなことにはならなかったのかしら!」 あくまで自分の責任だと言う金糸雀。蒼星石は金糸雀の話を黙って聞いていたが、やがてゆっくりと語りかけた。 蒼「金糸雀先生、ちょっと耳を貸してもらえませんか?」 ・・・・・・・・・と言うわけでこの状況に至る。 蒼「という訳なんだ。君たちは知らないかもしれないけど金糸雀先生は元全国ピアノコンクールのチャンピオンなんだ。 そしてさっきの曲はそのときの曲だよ。」 生徒A「そんな・・・金糸雀先生がそんなすごい人だったなんて・・・」 蒼「聞くところによると君たちはあのコンクールで優勝するために部に入ったと言ったそうじゃないか。」 生徒B「え、えぇ・・・」 蒼「君たちは本当にコンクールで優勝するための努力を怠らなかったかい?自分たちの才能に驕っていい加減な練習をしていなかったかい? 君たちが他校からの選りすぐりの優秀な生徒だというのは勿論僕も知っているよ。でも自分たちの才能に溺れているようじゃ栄光は掴めるはずも無い。」 生徒C「うっ・・・」 狼狽する部員たち。どうやら蒼星石の予想は当たっていたようだ。 蒼「・・・これを見て欲しい。」 懐から一通の手紙を取り出す蒼星石。 金「そ、それは・・・」 蒼「ごめんね、金糸雀先生。この部屋のゴミ箱にあったのを拾わせてもらったよ。 これは辞表だ。下書きだろうけどね。 君たち、これが誰の、そして何のためにここにあるのかもう分かるだろう?」 生徒D「まさか・・・」 蒼「そのまさかさ。金糸雀先生はこれで吹奏楽部が廃部になってしまったら責任を取って学校を辞めるつもりだったんだ。 全ての責任を一人で背負って・・・ね。」 生徒B「そんな!」 蒼「さっき話したとおり、金糸雀先生はけっして君たちに責任があるとは言わなかった。全て自分のせいだと言っていたんだ。」 生徒たち「・・・」 蒼「もうわかっただろう?金糸雀先生の想いが。君たちをどれだけ大事に思っていたか。・・・今度は君たちの思っていることを聞かせてもらえないかい? まさかこのままおめおめと金糸雀先生を辞め・・・『先生!』ん?」 蒼星石の言葉が終わらぬうちに一人の部員が金糸雀の下へ走り寄った。 生徒A「先生!私たちが間違っていました!どうか、どうか許してください!」 深々と頭を下げる。間髪入れずに他の部員も後に続く。 「先生、ごめんなさい!」 「辞めると言ったのは取り消しますので、どうか先生も辞めないで!」 「許してください、先生!」 「お願いします、辞めないでください!」 口々に謝罪の意を示し、辞めないでと懇願する部員たち。中にはしゃくりあげている部員もいる。 金糸雀は無言で部員たちを見ていたが、やがてぽつりぽつりと語り始めた。 金「みんな、辞めないでいてくれるの・・・かしら?吹奏楽部は廃部にならなくて済むの・・・かしら? そしてカナはこれからもみんなの先生でいてもいいの・・・かしら?」 生徒たち「勿論です!これからもずっと私たちの先生でいて下さい!」 金「ありがとう・・・かしら」 金糸雀の頬に一筋の涙が伝う。しかしその表情は太陽のような輝く笑顔であった。 部員たちから歓声が挙がる。中には金糸雀に抱きつく部員もいた。 蒼「よかったね、金糸雀先生・・・」 蒼星石の目にも光るものがあった。 後日。 あの一件により吹奏楽部の団結力は学園一といっても過言で無いほどになっていた。 懸命に教える金糸雀。その技術をものにしようと努力する部員たち。 元々才能のある生徒ばかりなので飲み込みは非常に早かった。 そして翌年のコンクールで有栖学園は圧倒的な差をつけ再び栄光の座を手にした。 その時の部員たちの顔は皆金糸雀に負けないほど輝いていたという。 ~FIN~
https://w.atwiki.jp/anipicbook/pages/2354.html
アニメグッズ アニメ四季別一覧 アニメDVD Blu-ray一覧 アニメ・ゲーム音楽一覧 ゲーム一覧 書籍一覧 フィギュア・ねんどろいど一覧 その他一覧 アニメ・ゲーム音楽一覧 【アニメ・ゲーム音楽】 アニメ・ゲーム音楽一覧 アニメ・ゲーム音楽_星4つ以上一覧 アニメ・ゲーム音楽_70%OFF以上一覧 【サウンドトラック・ドラマCD】 サウンドトラック・ドラマCD一覧 サウンドトラック・ドラマCD_星4つ以上一覧 サウンドトラック・ドラマCD_70%OFF以上一覧 【ラック】 ラック一覧 Amazon.co.jp ウィジェット