約 2,160,701 件
https://w.atwiki.jp/nostradamus/pages/2041.html
『MMR マガジンミステリー調査班』は、1990年代に『週刊少年マガジン』で不定期連載された石垣ゆうきの漫画作品。 単行本(少年マガジンコミックス)全13巻。 2014年4月にその続編に当たる単行本 『新世紀黙示録MMR Resurrection』 が刊行された。これは前年に刊行されていた電子書籍版 『MMR復活編(1)』 の内容を含んでいる。 【画像】 『新世紀黙示録MMR Resurrection』カバー また、2016年3月には『新生MMR迫りくる人類滅亡3大危機』が刊行された。 【画像】 『新生MMR迫りくる人類滅亡3大危機』カバー 概要 「マガジンミステリー調査班」は『週刊少年マガジン』の編集者たちによって結成された超常現象調査のグループで、様々な取材によって驚くべき結論を (特に隊長のキバヤシが) 導き出すという構成になっている。 第2巻のサブタイトルが 「ノストラダムス大予言の謎を解け!!」で、以降、(違うテーマを扱うこともしばしばであったが) 1999年の破局を回避すべく、ノストラダムス予言を解釈し、世界的陰謀をたくらむ 「レジデント・オブ・サン」 などと対峙する姿が描かれた。 【画像】 『MMR マガジンミステリー調査班』第12巻カバー。描かれているのはキバヤシとノストラダムス 評価 MMRのモデルとなった編集者たちは、1994年に作家の酒見賢一と対談した際に、「読者アンケートの人気は、常にベスト3には入っています(笑)」(*1)とコメントしていた。 同じ対談の中では 「いや、笑えるようにも作っているつもりなんです(笑)」(*2) 「ぼくらの中でも意見が一致しないときは、いちばん面白い説をとる形になりますね(笑)」(*3) などとも述べており、あくまでもフィクション上のネタとして作っていることを、ざっくばらんに表明していた。 SF作家の山本弘は、「この荒唐無稽さ、ハッタリのかまし方は最高である。マジな話、『MMR』こそ、九〇年代における五島勉の正統な後継者ではないかと思う」(*4)と絶賛していた。 他方で、ふつうの漫画作品には この物語はフィクションであり、実在の人物・団体・出来事などとは一切関係ありません(*5) と入ることが多い注意書きが、この作品では この物語は事実をもとにしたフィクションです という微妙な書き方になっていた。 かつて大地震が1995年9月9日に起こるというデマが流れたときにも、この作品はそのデマを肯定的に取り上げたため、特に子どもたちに影響を与えた可能性が指摘されている(*6)。 なお、上記の注意書きは第5巻以降、 この物語は事実をもとにしたフィクションです。内容に関する問い合わせは、電話では一切受けつけておりません。ご了承ください に変わっている。 おそらくそれと関係があるであろうコメントは前記の対談にも出ており、 いえ、あれ(引用者注:富士山爆発)はちょっと脅かしすぎでした。小さい読者から地球の滅亡とか信じて泣きながら電話がかかってきたりもしますから、今後は少しは救いのある方向へ進むつもりでいます(笑)(*7)(赤字での強調は引用者) とある。 なお、上記の9月9日大地震騒動は、このコメントよりも明らかに後に起こっている。 大人から見れば、エンターテインメントとして割り切れる話も、比較的年齢の低い読者にとっては、差し迫った恐怖心を喚起したのかもしれない。 関連書籍 関連書籍として、石垣ゆうき・マガジンミステリー調査班監修 『ノストラダムスの最終宣言!! 1999日本崩壊の地獄書』(講談社、1995年) が刊行された。 さて、ノストラダムスが晩年を過ごしたサロン=ド=プロヴァンスでは、2003年にノストラダムスの生誕500周年を記念した展覧会 『危機の時代における予言』 が開催された。 その公式ガイドブックはジャン=ポール・ラロッシュ(未作成)が編集し、ミシェル・ショマラらが寄稿、そしてサロン市長も祝辞を寄せている立派なものである。 ところが、その表紙を飾った2枚の画像のうち一つが、『ノストラダムスの最終宣言!! 1999日本崩壊の地獄書』 のカバーイラストであった (下図参照)。 【画像】 Prophetiés pour temps de crise 表紙 (オリジナルはカラー) 外部リンク Wikipediaの「MMR マガジンミステリー調査班」の記事 ※記事へのお問い合わせ等がある場合、最上部のタブの「ツール」>「管理者に連絡」をご活用ください。
https://w.atwiki.jp/qma5kentei/pages/299.html
ミステリー&サスペンス検定 ○× 四択 連想 並べ替え 四文字 スロット タイピング ビジュアル 線結び 一問多答 順番当て
https://w.atwiki.jp/asianmystery/pages/107.html
2011年1月28日 東アジアのSF小説の日本での紹介の歴史を少し調べてみると、中国語SFの紹介が今から30年前、1980年頃から『S-Fマガジン』誌上などで行われていたのに対して、韓国SFの日本での紹介というのはほとんど行われてこなかったようである。北原尚彦「日本語で読める韓国SF」(『ミステリマガジン』2000年10月号)では、韓国の小説が3作品紹介されているが、改変歴史SFが1作と、近未来軍事シュミレーションSFが2作であり、必ずしもSF的なSFではない(ほかに、SFからはやや外れるとの注釈つきで、『朝鮮幻想小説傑作集』(白水社Uブックス)が紹介されている)。 ネット上でも韓国SFについて述べている日本語のページは少ないが、「韓国SF」などの検索ワードで検索すると、まず以下の2つのページに行き当たる。この2つが、ネット上で日本語で調べられる範囲においては、韓国SFについての最も基本的な文献ということになるだろう。 知られざる韓国SFの世界 (SF評論家 風野春樹氏のサイト「サイコドクターあばれ旅」に掲載。2001年7月28日掲載、最終更新日2001年8月1日) 韓国SF界の歴史と現状(禹 夏栄(ウ・ハヨン)) (SF作家 石原藤夫氏のサイト「オロモルフのホームページ」に掲載。『ハードSF研究所』公報 VOL.97、2004年12月) どちらも韓国SFの歴史や当時の現状が丁寧にまとめられており、当時あまり知られていなかった韓国SF史を日本語で紹介する先駆的な試みである。(ただし、公募SF短編・中編賞の「科学技術創作文芸」で1970年代後半生まれの若手作家の発掘が進んだり、韓国オリジナル作品の短編SFアンソロジーが定期的に刊行されるようになったり、日本SFの韓国での紹介が進んだりするのは、この2つの文献が書かれたあとのことである) このページでは、ミステリ読者の観点でこれらの2つの文献を読みつつ、リンク切れの箇所や情報が古くなってしまった箇所の補足などをしていきたい。 なお、上記の2つのページはSFの専門家の方々の手によるものだが、私は必ずしもSFには詳しくないのでご了承ください……。 Index 「知られざる韓国SFの世界」に関するメモ 「韓国SF界の歴史と現状(禹 夏栄)」に関するメモ「2.1950年以前」 「4.1960年代」 「5.1970年代」 「6.1980年代」 「8.1990年代以後」 「11. SF専門ムック誌『Happy SF』の巻頭言」 その後の日本での「韓国SF」紹介 「知られざる韓国SFの世界」に関するメモ 知られざる韓国SFの世界 (SF評論家 風野春樹氏のサイト「サイコドクターあばれ旅」に掲載。2001年7月28日掲載、最終更新日2001年8月1日)読冊日記2001年7月下旬 (上記記事掲載の経緯) - なお、7月23日の日記から数日の間出てくる韓国のSFマニア「ハンドングジン氏」とは、後に『京城探偵録』で推理作家としてデビューするハン・ドンジン氏である。 韓国のジャンル小説専門サイトemazine.com【注:リンク切れ】というところに、韓国のSF出版史やファンダム史をまとめたページがいくつかあったので、そこの記述を参考に、日本ではほとんど知られていない韓国SF史をまとめてみたい。 風野氏が「知られざる韓国SFの世界」の記事を書くにあたって参考にしたサイト「イマジン」は、1990年代後半からSF叢書「グリフォンブックス」を刊行していた時空社のジャンル文学Webマガジン。すべての記事を引き継いだまま「ドラゴンブックス」、「ディゲン」と名前が変遷し、2003年冬に幕を閉じたとのこと(こちらの掲示板の書き込みより)。 さて、何の気なしに調べていて驚いた。「イマジン」の後継サイト「ディゲン」を運営していたのは、なんとこのサイトからもリンクを貼っている韓国最大のミステリ情報サイト「HOWMYSTERY」の運営者decca(윤영천、ユン・ヨンチョン)氏だという。まさか、こんなところでミステリ関連情報に出くわすとは……。decca氏の個人ブログはこちら。 なお、当時の「イマジン」はInternet Archiveのこちらで見られる。 だから、韓国では大部分のSFファンが、SFを買うときにはオンライン書店を利用しているそうである(参考・韓国のオンライン書店のSFの棚(日本語訳)【注:リンク切れ】)。 リンク切れ。ネット書店アラジンのSF小説一覧のページ。新しいものから順に並んでいる。現在の正しいリンクはこちら。(アドレスの「aladdin」が「aladin」に変わっただけ)。ちなみに、アラジンではSF小説は、「国内図書>文学>本格ジャンル小説>SF小説」と分類されており、「本格ジャンル小説」には他に、ロマンス小説、武侠小説、ミステリ小説、ファンタジー小説、ホラー小説が含まれている。アラジンのページで6つのジャンルのうちSFが一番上に配列されているのは特に意味はなく、単に韓国語の辞書順になっているというだけのことである。「ライトノベル」は「本格ジャンル小説」には含まれず、「文学」カテゴリの下に直接位置づけられている。 韓国SF出版の最初の全盛期は、1970年代中盤である。ただし、このとき出版されたのは児童向けSF。当時の推理小説ブームに便乗して、「東西推理文庫」と「アイデア会館」というふたつの児童向け文庫が次々にSFを出版。現在、20代中盤から30代くらいまでのSFファンの多くは、幼いころにこの2つのシリーズの洗礼を受けているそうだ。 ちなみに、アイデア会館のSF出版リストはここ(書影つき)【注:リンク切れ】。ラインナップを見て驚いたのだけれど、『27世紀の発明王』『合成脳の反乱』『超人部隊』『ロボット・スパイ戦争』などなど、どこかで見たようなタイトルばかり。こりゃ、タイトルのつけ方といいセレクションといい、日本のジュヴナイルSF叢書そっくりではないか。調べてみると、どうやら、前半は岩崎書店の「エスエフ世界の名作」、後半はあかね書房「少年少女世界SF文学全集」と岩崎書店「エスエフ少年文庫」を使っているようだ。たぶん訳も日本語からの重訳なんじゃないかなあ("The Cybernetic Brains"を、日本と韓国でまったく独立に『合成脳の反乱』と訳すなんて考えられない)。 アイディア会館(아이디어회관)の出版リストはリンク切れ。おそらくアイディア会館全巻電子化プロジェクトの「チクチプロジェクト」(직지 프로젝트)公式サイトにリンクを貼ったもの。現在の書影付きリストのページはこちら(中身も読める)。なお「チクチプロジェクト」の「チクチ」は漢字で書くと「直指」で、世界最古の金属活字本「直指心体要節」(ちょくし しんたい ようせつ)のこと。 アイディア会館については分からないが、「東西推理文庫」は日本語からの重訳である(鄭泰原(チョン・テウォン)「韓国ミステリ事情」(早川書房『ミステリマガジン』2000年10月号)参照)。 SFが沈滞する間にブームになったのは、というと、これが実はファンタジー。1998年には韓国産ファンタジー『ドラゴンラザ』が爆発的に売れたことにより出版界にはファンタジー・ブームが巻き起こる。この『ドラゴンラザ』、17歳の少年を主人公にした異世界ファンタジーで全12巻、のちにアニメ化、ゲーム化もされたとか。 この記事が執筆された4年後に日本でも翻訳刊行されたイ・ヨンド『ドラゴンラージャ』のことである。原書はこちら。この作品は、台湾版、中国版も刊行されている。英語版は未刊行。昨年(2010年)末からは、『ドラゴンラージャ』の続編『フューチャーウォーカー』も日本語訳の刊行が進んでいる。 SFが少しずつ息を吹き返してきたのは1999年。100億ウォンの巨費を投じた怪獣映画『ヨンガリ』が話題になり、一般人の関心がSF映画を通してSFへと集まったのである。「ファンタジーの次はSFだ!」のかけ声が高まったが、公開された『ヨンガリ』は大宣伝にもかかわらずトホホな作品だったこともあり、結局SFブームは火がつく前に終わってしまった。 この記事が執筆された1年後に、日本では「怪獣大決戦ヤンガリー」というタイトルでDVDが発売されている。 そして、1999年から2000年にかけて、かつてSFファンに夢を与えてくれた1970年代の「アイデア会館」のSF50数冊を電子化するプロジェクトが行われた。このプロジェクトには80人余りのSFファンが参加、完成した1000枚のCDをSFファンに無料で配ったという(www.sfjikji.org【注:リンク切れ】)。 現在の正しいリンクはこちら。 そしてついに、2001年7月28日から29日にかけて、第1回韓国SF大会【注:リンク切れ】が開かれ、300人のSFファンがソウルに集まった。 サイトはなくなっている。当時の「韓国SF大会」のページはInternet Archiveのこちらで見られる。その後、韓国SF大会の類が開かれているのかどうかは未調査。 ただし、現在のところ、翻訳SF専門の叢書は「グリフォン・ブックス」【注:リンク切れ】ひとつだけだし、既刊もたった17冊にすぎない。 現在の正しいリンク(ネット書店アラジンのグリフォンブックス一覧)はこちら。「グリフォンブックス - 韓国語版Wikipedia」によると、グリフォンブックスは第1期が全18巻で完結したのち、2005年ごろまで第2期(とファンが呼んでいる)が刊行されていたようである。第2期は、第1期作品の一部の再刊と、新作を含む。 日本SFはどうかというと、これもあまり訳されていないよう。日本アニメやマンガが大量に輸入されているわりには、翻訳された日本のSFは田中芳樹『銀河英雄伝説』、大江健三郎『治療塔』、筒井康隆『島をのんだイルカ』(←なんだこれ)くらいのものだ。SFに限定しなければ小野不由美『魔性の子』『屍鬼』、宮部みゆき『火車』、島田荘司『占星術殺人事件』、京極夏彦『百鬼夜行 陰』(これだけ翻訳して意味がわかるんだろうか)、貴志祐介『黒い家』、田口ランディ『コンセント』など多数の小説が訳されているのだけど。あ、そうそう山之口洋『オルガニスト』も翻訳されてました(なぜか分類はミステリ)。 ネット書店アラジン内の著者ページに新たにリンクを貼った。リンク先は韓国語の書籍だけでなく、日本語の書籍(原書)や英訳本も一緒に表示されるので、韓国で刊行されたもののみを一覧するには、「全体作品、国内図書、外国図書」(전체작품 국내도서 외국도서)と並んでいるうちの真ん中の「国内図書」(국내도서)をクリックしてください(直接そこにリンクを貼る方法が分からなかったので……)。 もともとリンクが貼られていた筒井康隆『島をのんだイルカ』は『心狸学・社怪学』の翻訳で、現在のリンクはこちら。山之口洋『オルガニスト』の現在のリンクはこちら。『心狸学・社怪学』は、1997年と2004年には『人間動物園』というタイトルでも翻訳刊行されている。 島田荘司については、以前に韓国での刊行リストを作ったので興味がある方はこちらを参照してください。 京極夏彦はこの記事に書かれているように、なぜか最初に『百鬼夜行 陰』が翻訳され2000年9月に刊行(現在品切れ)、その後2004年3月になってやっとシリーズ1作目の『姑獲鳥の夏』が翻訳され、2010年までにシリーズ4作目『鉄鼠の檻』まで刊行されている。 韓国での日本SFの刊行については詳しく調べていないが、最近では例えば、冲方丁『マルドゥック・スクランブル』(2007年3月~5月、全3巻)、神林長平『戦闘妖精・雪風』(2007年12月~2008年5月、3巻まで刊行)、伊藤計劃『虐殺器官』(2010年2月)、山本弘『シュレディンガーのチョコパフェ』(2010年2月)、飛浩隆『グラン・ヴァカンス』(2010年4月)、『ラギッド・ガール』(2010年7月)、小川一水『復活の地』(2010年5月~、最終巻(3巻)は未刊行)などが刊行されている。韓国版『戦闘妖精・雪風』は、1巻が『戦闘妖精・雪風 改 』の翻訳、2巻と3巻が『グッドラック - 戦闘妖精・雪風』の翻訳のようである。 『マルドゥック・スクランブル』と『戦闘妖精・雪風』は韓国のライトノベルレーベル「NTノベル」で刊行されている。上に挙げた他の作品は、「NTノベル」と装丁などが差別化された(そして値段も高くなった)「NT Library」で刊行されている。 「韓国SF界の歴史と現状(禹 夏栄)」に関するメモ 韓国SF界の歴史と現状(禹 夏栄(ウ・ハヨン))SF作家 石原藤夫氏のサイト「オロモルフのホームページ」に掲載。『ハードSF研究所』公報 VOL.97、2004年12月 「2.1950年以前」 ◎韓国にSFが最初に紹介されたのは、李海朝によるヴェルヌSFの翻案『鉄の世界』だと考えられる(*1)。 李海朝(1869~1927)は新小説の開拓者で、帝国新聞と毎日新報に30篇あまりの新小説を発表しているが、それらは新しい教育と開化思想を普及しようとしたものなので、『鉄の世界』の翻案もそのような意図からであろう。 その後研究が進んだのか、東亜日報2007年4月13日付の記事「SF小説は未来社会の問題を解くカギ - 韓国SF小説100年」(韓国語)によると、現在(2007年現在)では韓国での最初のSFの紹介は1908年の『鉄世界』ではなく、1907年の『海底二万里』(韓国語タイトル:해저여행기담、漢字表記:海底旅行奇譚)とされているようである(ただし、『海底旅行奇譚』は連載が中断しているとのこと)。なお、引用中では『鉄の世界』とされているが、韓国語タイトルは『철세계(鐵世界)』なので、日本語に訳すのなら『鉄の世界』とするよりそのまま『鉄世界』とした方がいいだろう。 『鉄世界』の韓国語への翻訳者・李海朝(り・かいちょう/イ・ヘジョ)については、Wikipedia韓国版に記事がある→ 李海朝 - 韓国語版Wikipedia。 なお、李海朝は、1908年末から1909年初めにかけて、朝鮮最初の探偵小説『双玉笛』(サンオクチョク)を新聞連載している。 韓国の『鉄世界』は、現在Wikisourceで全文公開されている→ 철세계(鐵世界) 。(古文なので、機械翻訳では太刀打ちできない) こちらで韓国の『鉄世界』の現物の写真が見られる→ 韓国国立中央図書館『鉄世界』。 また、引用文中にある韓国の「新小説」についてはこちら→ 新小説 (朝鮮) - Wikipedia。 [オロモルフによる注(*1): 『鉄の世界』だけでは原作を完全に特定する事はできませんが、おそらく“Les 500 Millions de la Begum”(明治12年/1879年発表)でしょう。 この作品は、日本では明治20年に翻案出版され、『鉄世界』という題名で有名です。 インド王妃の遺産をついだ二人の科学者がいて、一人は科学の粋を集めた理想都市をつくり、一人は新兵器を開発し鋼鉄の都市をつくって死の商人になる――という話です。 (オロモルフもパラパラとしか読んでおりません) で、韓国の『鉄の世界』も日本の『鉄世界』も、鋼鉄の都市をつくって鉄の兵器を作った話からつけられた題名でしょう。 元の題の直訳は『ベガンの五億フラン』で、ベガンはインド王妃の名で五億フランは遺産の額です。したがって戦後の日本での題は『インド王妃の遺産』となっています。 『鉄の世界』という訳題は、原題からは生まれてこない創作訳ですから、偶然韓国が日本と同じ訳題になるとは考えにくく、明治日本の訳からの重訳である可能性が高いと思われます。 なお日本におけるSF翻訳は明治初期から数え切れないほどあります。また創作も江戸時代からかなりありましたが、明治期には破天荒なSFがたくさん書かれました。] 引用中で石原藤夫氏(オロモルフ氏)は、韓国の『鉄世界』がヴェルヌの"Les 500 Millions de la Bégum"(1879)の森田思軒による日本語翻案『鉄世界』(1887)の重訳であろうと推測しているが、上記の韓国国立中央図書館のページを見ると、この推測は半分は正しいようである。韓国国立中央図書館のページによると、確かに韓国『鉄世界』は元をたどれば"Les 500 Millions de la Bégum"(1879)だが、森田思軒による日本語版『鉄世界』からの翻訳なのか、包天笑(ほう・てんしょう/バオ・ティエンシャオ)による中国語版『鉄世界』からの翻訳なのかは分かっていないようである(きちんと研究すればすぐ分かりそうなものだが…)。 なお、日本語の『鉄世界』は"Les 500 Millions de la Bégum"(1879)の英訳本からの翻訳であり(参考:樽本照雄「包天笑翻訳原本を探求する」清末小説研究会『清末小説から』第45号(1997年4月))、中国語の『鉄世界』は日本語からの翻訳である。つまり、韓国語版『鉄世界』は以下のどちらかのルートをたどって成立したことになる。 フランス語(ヴェルヌ)→英語→日本語(森田思軒)→韓国語(李海朝) フランス語(ヴェルヌ)→英語→日本語(森田思軒)→中国語(包天笑)→韓国語(李海朝) なお、日本語の『鉄世界』は国立国会図書館 近代デジタルライブラリーで全ページの画像ファイルが公開されている。 「4.1960年代」 ◎韓国のSF史には1965年にひとつの記録がある。 『週刊韓国』で主催した第一回の推理小説公募に、ムンフンソングの『完全社会』というSFが入選したのだ。 ◎この作品は、人工冬眠に入った主人公が遠い未来に目覚めてみると、全世界が女性の共和国に変わっていたという設定のSFである。またハングル慈母(朝鮮言語)が世界の公用語になっているという面白い仮説を拡げている。 ◎このSFは、文体などはぎこちないが、韓国のSF史上で最初の本格SF長編である。 ミステリ読みからすると、1965年に韓国で推理小説の公募が行われていたというのはかなり興味深い情報である。ちなみに、韓国の社会派ミステリの大家キム・ソンジョン(金聖鍾、長編の邦訳に『最後の証人』、『ソウル 逃亡の果てに』)が朝鮮日報主催の文芸コンテストに入選してデビューしたのはその4年後の1969年のことである。 単純な間違いから指摘しておくと、「慈母」は「字母」の間違いで、「ハングル字母」つまりハングル文字のこと(日本語でも韓国語でも、「慈母」と「字母」は同じ発音)。 『完全社会』(완전사회)の作者は正しくはムン・ユンソン(문윤성、文允成)。前掲の東亜日報2007年4月13日付の記事「SF小説は未来社会の問題を解くカギ - 韓国SF小説100年」(韓国語)によるとこの作品は(引用文中とほぼ同じ説明だが)、コールドスリープで眠りについた男性主人公が、100年後の女性しかいない時代に目覚めて苦しむというストーリーで、「単性」社会の問題点を指摘するものだという。東亜日報の記事で書影も見られる。なお、『完全社会』は1985年に『여인 공화국』(女人 共和国)というタイトルで復刊されている。 ◎一方、韓国で初の科学専門記者の一人のソクァンウンは、当時刊行された『学生科学』誌に自分で書いたSFを連載した。 また彼は、何人かの若者向けの作家とともに、1960年代末に「韓国SF作家クラブ」を結成した。 「ソ・グァンウン」とするのが一般的。ハングルでの表記は「서광운」。 「5.1970年代」 ◎韓国では、1970年代の末になって、外国のジャンルSFの翻訳がされ始めた。 日本の文庫SFからの重訳などであるが、「東西推理文庫」は本格大人向けSFを多数出版した。これは韓国で初めての事であった。 この文庫を通じて、レイ・ブラッドベリやアルフレッド・ベスターやヴァン・ヴォクトなどのSF作家たちが、韓国に初めて紹介された。 「東西推理文庫」は、韓国ミステリ史について調べていると必ず出てくる叢書である。その名の通り推理小説を多く翻訳した叢書だと思っていたが、どうやらSFも訳していたようである。 「東西推理文庫」(동서추리문고)は1977年に刊行開始、全127巻(鄭泰原(チョン・テウォン)「韓国ミステリ事情」(早川書房『ミステリマガジン』2000年10月号)参照/ネット上では、全128巻でそのうち2冊が未刊行との情報も出てくるが……)。この叢書は韓国内で一大推理ブームを起こし、その後も古書店等で高値で流通し、ミステリマニアにとってはあこがれの叢書だったという。東西推理文庫は2003年に再刊されている(詳細未調査)。 「6.1980年代」 ◎しかし1980年代後半になって、韓国SFの創作で注目すべき成果が出始めた。 1987年にボックゴイルは架空歴史SF『悲鳴を探して』を発表して、文学性と商業性で成功した。 また何人かの既成文壇の作家がSFに手を染めた。 ここで言われている作品はポク・コイル(卜鉅一、복거일)の『碑銘を求めて』(비명을 찾아서)のこと。「悲鳴」と「碑銘」は日本語でも韓国語でも同音異義語なので、そのための間違いだと思われる。『碑銘を求めて』は、1987年に『京城(けいじょう)・昭和六十二年 - 碑銘を求めて』(川島伸子訳、成甲書房)というタイトルで日本でも出版されている。 ポク・コイル氏は、2004年から2006年まで3回行われた韓国の公募SF短編・中編賞「科学技術創作文芸」(→ 科学技術創作文芸 - Wikipedia)の選考委員を務め、後進のSF作家の発掘にも貢献している。 「8.1990年代以後」 ◎パソコンの普及によって、ネットを中心に本格的なSFファンクラブが出来るようになった。 △千里眼通信<素敵な新世界>(1989年) △ハイテル通信<科学小説同好会>(1992年) △ナウヌリ通信<SF2019>(1994年) これらが1990年代初期にできた。 (中略) ◎SFファンクラブの結成は何人かのSF作家を誕生させたが、市場の沈滞によってわずかに命脈を保つのみになった。 ◎唯一の収穫はDJUNAという作家を得たことであった。 「DJUNA」は「デュナ」(듀나)と読む。覆面SF作家。Wikipedia参照→ デュナ - Wikipedia。 デュナは2010年現在も活躍しており、韓国版『ファウスト』にも短編が数回掲載されている(講談社の文芸誌『ファウスト』の韓国版には、日本の作品とともに韓国オリジナルの作品が毎号数編ずつ掲載されている)。 パソコン通信の「千里眼」「ハイテル」「ナウヌリ」や「ユニテル」は、韓国のファンタジー作家やSF作家、ライトノベル作家について調べているとよく見かける単語である。 ◎これとともに、ゾングサングドンを中心に、過去の一次全盛期に発刊されたアイディア全館文庫のデジタル化作業である「Jikjiプロジェクト」がSFファンの手で進行した。 (中略) ◎一方「Jikjiプロジェクト」は、2000年5月5日に完成させる快挙をなした。 チクチプロジェクトの代表者名については、「チョン・サンドン」と表記するのが一般的。ジュヴナイルSF叢書「アイディア会館」全巻のデジタル化プロジェクトは、5月5日、子供の日に完了した。チクチプロジェクトのWikipedia記事はこちら→ チクチプロジェクト - 韓国語版Wikipedia。 「11. SF専門ムック誌『Happy SF』の巻頭言」 ◎2004年9月17日のこと。 科学小説専門ムック誌『Happy SF』が創刊されたそうです。 SF雑誌『Happy SF』は、2004年9月に創刊号、2006年11月に2号が刊行され、その後は途絶えている。SFを扱う雑誌としては、ほかに2007年4月に創刊されたジャンル小説専門月刊誌『ファンタスティーク』があったが、これも2009年に季刊化、2010年に再月刊化と紆余曲折を経たのち、2010年3月の第24号をもって休刊となった。『ファンタスティーク』は現在はWebマガジンとして継続している→ Webマガジン fantastique。 その後の日本での「韓国SF」紹介 上で解説した「知られざる韓国SFの世界」は2001年の記事、「韓国SF界の歴史と現状」は2004年の記事であり、韓国SF界の現状というにはやや古くなってしまっている。 その後に書かれたものとしては、『S-Fマガジン』2009年10月号に掲載された「大森望の新SF観光局第8回 テッド・チャン経由コリアSFレポート」があり、「韓国翻訳SF事情」として1970年代の《東西推理文庫》および《アイディア会館》から、2000年代の《Happy SF》関連叢書までが紹介されている。 韓国での翻訳状況ではなく、韓国のオリジナル作家を紹介する試みとしては、昨年(2010年)の第49回日本SF大会で「韓国SF入門」という企画があったようである。この「入門」と題された企画名に見られる通り、日本ではまだ韓国のオリジナルSFについてはほとんど知られていない。今後の紹介に期待したい。 韓国SFメモに戻る
https://w.atwiki.jp/wanisita/pages/70.html
問題文 解答 解答文字群 補足 1866年に、世界初の長編推理小説といわれる『ルルージュ事件』を発表したフランスの作家はエミール・○○○○? ガボリオ ルボズガコッリンオク → ですが、1868年に、英語で書かれた最初の長編推理小説である『月長石』を発表したイギリスの作家はウィルキー・○○○○? コリンズ ルボズガコッリンオク 1923年に雑誌『新青年』に掲載された、推理作家・江戸川乱歩のデビュー作は? 二銭銅貨 貨幣銭二五銀円銅金紙 にせんどうか 1957年に『猫は知っていた』で江戸川乱歩賞を受賞した女性ミステリー作家は誰? 仁木悦子 新昌木戸子悦仁文章川 にき えつこ → ですが、1959年に『危険な関係』で江戸川乱歩賞を受賞し、同賞の受賞作として初めて直木賞候補になった女性ミステリー作家は? 新章文子 新昌木戸子悦仁文章川 しんしょう ふみこ → ですが、1962年に『大いなる幻影』で江戸川乱歩賞を受賞した女性ミステリー作家は? 戸川昌子 新昌木戸子悦仁文章川 とがわ まさこ 1982年に岡嶋二人が江戸川乱歩賞を受賞した小説は『焦茶色の○○○○』? パステル スルマパラクンシテソ → ですが、1995年に藤原伊織が江戸川乱歩賞を受賞した小説は『テロリストの○○○○』? パラソル スルマパラクンシテソ → ですが、1999年に新野剛志が江戸川乱歩賞を受賞した小説は『八月の○○○○』? マルクス スルマパラクンシテソ 1993年にデビュー作『消失!』で話題となるも他に作品を残さず、後に「1作で作者も消失」などと言われたミステリー作家は? 中西智明 中大山弘川西沢智明和 なかにし ともあき 1995年に発売され日本推理作家協会賞も受賞した京極夏彦の「京極堂」シリーズ第2作は? 魍魎の匣 魍魎檻夢狂の骨匣鼠鉄 もうりょうのはこ → ですが、同年5月に発売されたシリーズ第3作は? 狂骨の夢 魍魎檻夢狂の骨匣鼠鉄 きょうこつのゆめ 2005年に『このミステリーがすごい!』大賞を受賞した作家・海堂尊のデビュー作は『チーム・○○○○の栄光』? バチスタ スオバキラハチンタカ 2007年に日本推理作家協会賞を受賞した桜庭一樹の小説は『○○○○の伝説』? 赤朽葉家 葉青聖族赤枯土家朽木 あかくちばけ 2008年に小説『パラダイス・クローズド』でメフィスト賞を受賞しデビューした作家は「汀○○○○」? こるもの りあもけするんこのら 2008年度版の『このミステリーがすごい!』で第1位に輝いた佐々木譲の長編小説は? 警官の血 官件本の警事涙刑血察 けいかんのち 『死の蔵書』『幻の特装本』など古書をテーマとしたミステリで有名なアメリカの作家はジョン・○○○○? ダニング ルーカンヘダニエグリ 『十角館の殺人』『暗黒館の殺人』など「館シリーズ」で知られるミステリー作家は誰? 綾辻行人 綾行荘川有島辻人栖田 あやつじ ゆきと 「第15回オール讀物推理小説新人賞」を受賞した、作家・赤川次郎のデビュー作は? 幽霊列車 島亡魔体幽列悪車霊人 ゆうれいれっしゃ 「探偵小説の祖」と言われる人物で、『厳窟王』や『鉄仮面』を翻訳したことで知られるのは? 黒岩涙香 乱涙海三歩黒香十岩野 くろいわ るいこう 『デセプション・ポイント』『ダ・ヴィンチ・コード』などの作品で知られるアメリカの作家はダン・○○○○? ブラウン ブゴリラッウクンツド 『ブラック・ダリア』に始まる「暗黒のLA」四部作で有名なアメリカのミステリー作家はジェイムズ・○○○○? エルロイ シルブンッイトクロエ 『亡国のイージス』などの福井晴敏の小説に登場する架空の組織「防衛庁情報局」のアルファベット4字での略称は? DAIS BXDAFUIJSY 『三毛猫ホームズ』シリーズ、『三姉妹探偵団』シリーズなどで知られる推理作家は? 赤川次郎 ニ川赤田次内康夫中郎 あかがわ じろう 「名探偵(MEITANTEI)」を並べ替えて命名されたという加田怜太郎の小説で探偵役を務める大学の助教授は? 伊丹英典 英伊帝天明阿丹典寧南 いたみ えいてん TBSの『月曜ミステリー劇場』でかつて放送されていた片平なぎさ主演のシリーズは「カードGメン・○○○○」? 小早川茜 小玲ニ階茜川香早雪堂 こばやかわ あかね アガサ・クリスティの生み出した名探偵で、エルキュール・ポワロといえばどこの国の生まれ? ベルギー ギルフリイスラベンー → ですが、ミス・マーブルといえばどこの国の生まれ? イギリス ギルフリイスラベンー アガサ・クリスティの小説『そして誰もいなくなった』で島に10人を招いた手紙の差出人の名前は「U・N・○○○○」? オーエン ーラクンオブエスッタ 浅野忠信が2作品で明智小五郎を演じている、作家・江戸川乱歩の4つの作品を映画化した2005年公開のオムニバス映画は? 乱歩地獄 地獄歩乱推智偵明理探 らんぽじごく アニメ『名探偵コナン』第1話で工藤新一が飲まされた毒薬はAPTX○○○○? 4869 0123456789 アメリカの推理作家クレイトン・ロースンが生んだ元奇術師という経歴の探偵はグレート・○○○○? マーリニ ンロリバマアツニーソ イギリスの推理作家アーネスト・ブラマーが生んだ盲目の探偵の名前はマックス・○○○○? カラドス ラスドートクカッブロ 印刷された本のカバーの色から「黄色」を意味する名が付いたイタリアで使われるミステリーや推理ものを総称する用語は? ジャーロ ーロネャジコテイビリ 占いの名手・二階堂目美子が探偵役を務める、斎藤栄の推理小説シリーズの通称は「○○○○日美子」シリーズ? タロット プーロラリッンタクト 映画『羊たちの沈黙』でアンソニー・ホプキンスが演じた博士の名前はハンニバル・○○○○? レクター ンレビークッラジバタ エドガー・アラン・ポーが生み出した小説に登場する世界最初の私立探偵の名前はオーギュスト・○○○○? デュパン マロュパトデーンコル 榎木孝明が主人公の浅見光彦を演じた、市川崑監督による1991年公開の角川映画は『○○○○殺人事件』? 天河伝説 河伝説聖天烈正承大原 てんかわでんせつ エラリー・クイーンの作品『Xの悲劇』『Yの悲劇』に登場する名探偵といえば○○○○・レーン? ドルリー ラールブシリスサエド → ですが、『災厄の町』『盤面の敵』などの作品に登場する名探偵といえば○○○○・クイーン? エラリー ラールブシリスサエド 加賀美雅之の推理小説『監獄島』『双月城の惨劇』などで活躍するパリ警察の名予審判事は○○○○・ベルトラン? シャルル サアルンシスャロイネ 数多くの推理小説を残したコンビ作家・岡嶋二人のデビュー作は『焦茶色の○○○○』? パステル ールスンクムライパテ → ですが、解散前に発表した最後の作品は『○○○○の壷』? クライン ールスンクムライパテ 家庭や近所で起こる身近な事件を扱った、過激な場面が少ないミステリ小説を特に「○○○○・ミステリ」という? コージー ユコクアーモワルジノ 神田正輝主演のテレビ朝日『土曜ワイド劇場』のシリーズ作品は『○○○○刑事 「龍」の殺人推理』? ラーメン ーパジラインメケデト 機動捜査隊の刑事・音道貴子を主人公とする、1996年に第115回直木賞を受賞した乃南アサの小説は? 凍える牙 る風い凍の墓牙黄え色 こごえるきば 木の実ナナが主演しているTBSの『月曜ゴールデン』の人気シリーズ作品は「万引きGメン・○○○○」? 二階堂雪 玲茜早ニ川階小雪香堂 にかいどう ゆき 原題を『Are You Afraid of the Dark?』というシドニィ・シェルダンの小説は『○○○○売ります』? 異常気象 防異象平衛気星正温常 いじょうきしょう コナン・ドイルが生んだ探偵シャーロック・ホームズが住んでいるのは、ロンドンのベーカー街○○○○? 221B A154230BCD コナン・ドイルが生んだ探偵シャーロック・ホームズが住んでいるアパートの管理人は○○○○夫人? ハドソン ムアレソドコグンリハ 嵯峨敏也を主人公とした「催眠」シリーズや、岬美由紀を主人公とした「千里眼」シリーズで知られる作家は? 松岡圭祐 田一井祐岡介太沢松圭 まつおか けいすけ 作家・有栖川有栖の「学生アリス」シリーズの作品で探偵役を務める、英都大学推理小説研究会の部長は? 江神二郎 生上江村火ニ英次神郎 えがみ じろう 作家・有栖川有栖の「作家アリス」シリーズの作品で探偵役を務める、英都大学社会学部の准教授は? 火村英生 生上江村火ニ英次神郎 ひむら ひでお 作家グレアム・グリーンの小説を原作としているキャロル・リード監督による1949年のサスペンス映画は? 第三の男 夜三女ニ第一恋の男四 作家ジョルジュ・シムノンが生み出した世界的な名探偵であるメグレ警部のファーストネームといえば? ジュール ーッルャロュベシジク 作家スティーヴン・ハンターの「スワガー・サーガ」シリーズ第1作目の日本でのタイトルは? 極大射程 局射大激南極陽太撃程 作家・綾辻行人の「館シリーズ」で、数々の事件の舞台となる不思議な館を建てたとされる建築家の名前は? 中村青司 野北之村青耕司中治新 なかむら せいじ 作家・我孫子武丸が書いた「速水三兄妹」シリーズの3つの長編は『8の殺人』『0の殺人』と『○○○○の殺人』? メビウス イビロコウゼメスルー シャーロック・ホームズの冒険物語の語り手であるホームズの助手の名前はジョン・○○○○? ワトソン リムルニンーワクソト シャーロック・ホームズをもじって名づけられたといわれる作家・海野十三が生んだ名探偵は? 帆村荘六 荘村楽六郎写帆法男介 ほむら そうろく 少年隊の東山紀之主演でTVドラマ化もされた探偵の高野聖也を主人公とする寺沢大介の漫画は? 喰いタン ク!喰タ子っンイい探 小説『秘密機関』で初登場したアガサ・クリスティが生んだ夫婦で事件を解決する探偵はトミーと○○○○? タペンス ーペタマンザアスリロ 推理作家・有栖川有栖の「作家アリス」シリーズで探偵役を務めるのは? 火村英生 江生川郎ニ英村火次神 ひむら ひでお → ですが、「学生アリス」シリーズで探偵役を務めるのは? 江神二郎 江生川郎ニ英村火次神 えがみ じろう 推理小説を書く上でのルールとなる「十戒」を発表したことで有名なイギリスの作家はロナルド・○○○○? ノックス トッマンクスラーバノ 世界最初の私立探偵といわれるオーギュスト・デュパンが登場するエドガー・アラン・ポーの小説は『○○○○の殺人』? モルグ街 ンカス島モー街キグル 第1回『このミステリーがすごい!』大賞の金賞を受賞した小説『四日間の奇蹟』の作者は? 浅倉卓弥 晴卓大浅野郎七弥水倉 あさくら たくや 父が通信教育で育てた殺し屋を消して歩く少年・桔梗信治を主人公とした都筑道夫の小説は『○○○○に聞いてみろ』? なめくじ なまくみびもめじのお テレビ東京系の2時間サスペンス『水曜ミステリー9』で「信濃のコロンボ事件ファイル」に主演している俳優は誰? 中村梅雀 雄中田雀助梅沢村ニ浩 なかむら ばいじゃく テレビ東京系列のTVドラマ『水曜ミステリー9』で片岡鶴太郎主演のシリーズは「警察署長・○○○○正治郎」? たそがれ んすれらそばたいがさ テレビ東京系列のTVドラマ『水曜ミステリー9』で北大路欣也主演のシリーズは「○○○○署長 風間昭平」? さすらい さんいたすそがばられ テレビ東京系列のTVドラマ『水曜ミステリー9』で船越英一郎主演のシリーズは「刑事○○○○・涙の事件簿」? 吉永誠一 永一昭風間平誠村司吉 よしながせいいち 西尾維新のミステリー小説で戯言シリーズの一作目といえば『○○○○サイクル』? クビキリ キコビシツクメリイサ → ですが、戯言シリーズの二作目といえば『○○○○ロマンチスト』? クビシメ キコビシツクメリイサ 日本では馳星周が代表的な書き手である、救いのない暴力や犯罪を描いた小説を、「黒」を意味するフランス語から何という? ノワール ジーノユアクワコルモ 日本テレビで放送された『火曜サスペンス劇場』で大地康雄が主演したシリーズは「刑事・○○○○」? 鬼貫八郎 谷権八隆島鬼郎貫岩吉 おにつらはちろう 日本テレビで放送された『火曜サスペンス劇場』で水谷豊が主演したシリーズは「地方記者・○○○○」? 立花陽介 裕立司陽村幸花田介孝 たちばな ようすけ 日本冒険小説協会賞と直木賞を受賞した、作家・逢坂剛の代表作は『○○○○の赤い星』? カディス ドデルスグコカバィラ 人気作家・森博嗣のデビュー作になった推理小説は『すべてが○○○○』? Fになる ネロ・ウルフや隅の老人など他人から与えられた情報のみで推理して事件を解決する探偵を「○○○○探偵」という? 安楽椅子 椅夢床子上安机息脇楽 あんらくいす パリ警視庁の名探偵メグレ警部を生み出したベルギー出身の小説家はジョルジュ・○○○○? シムノン ルノクロシムンツフト → ですが、ロンドン警視庁の名探偵フレンチ警部を生み出したイギリス出身の小説家はF・W・○○○○? クロフツ ルノクロシムンツフト ピーター・フォーク演じるロサンゼルス市警の刑事を主人公としたアメリカのTVドラマは『刑事○○○○』? コロンボ クロボコゴジッンマャ 福山雅治が主人公・湯川学を演じた、2007年に放映されたフジテレビのドラマは? ガリレオ ベリジマエオソンガレ ホテルマンをしていた経験をもとにした小説『高層の死角』で江戸川乱歩賞を受賞した推理作家は? 森村誠一 もりむら せいいち 漫画『金田一少年の事件簿』で難事件を解決していくIQ180を誇る主人公は? 金田一一 俊勇銀金始元一十肇田 きんだいち はじめ 名探偵ファイロ・ヴァンスが初登場した、1926年発表のS・Sヴァン・ダインの推理小説は『○○○○殺人事件』? ベンスン ベカナスリヤグーンネ 名探偵辞典の1番最初にくることを期待して名付けられた作家・泡坂妻夫が生んだ名探偵は? 亜愛一郎 井合相川阿亜一哀愛郎 ああい いちろう 山口雅也の推理小説で活躍する、縁談が持ち込まれるたびに事件に巻き込まれてしまうという奇妙な運命をもった女性は? 垂里冴子 冴工里迷良美野子垂謎 すいり さえこ ラテン語で「他の場所」という意味がある、事件が起きたとき現場に不在だったことを証明することを何という? アリバイ ハクトシッバホイリア 両親を惨殺された三兄弟による犯人への復讐を描いた、2008年に講談社より刊行され、ドラマ化もされた東野圭吾の小説は? 流星の絆 白の天空絆は流縁夜星 りゅうせいのきずな
https://w.atwiki.jp/yokohama_rg/pages/2.html
メニュー トップページ 本編 番外編スピンオフ読書会21~40 1~20 ヨコミス その他イベント 読書会データベース リンク 翻訳ミステリー大賞シンジケート 翻訳ミステリー読者賞 札幌読書会公式ブログ 福島読書会公式ブログ 関西読書会公式ブログ せんだい探偵小説お茶会 ここを編集 @%40yokomysrg からのツイート
https://w.atwiki.jp/bfgmatome/pages/172.html
ゲーム情報(登録されているタグ) シリーズ>Mysteryville ジャンル>アイテム探し ジャンル>パズル 製作会社>NevoSoft 言語>日本語 コメント欄へ移動 ゲーム配布ページ 英語 日本語 http //www.bigfishgames.jp/download-games/6615/mysteryville/index.html 紹介文 名前の通り不思議な事件ばかりが発生するミステリーヴィルでは、最近ノラ猫や飼い猫までが次々と姿を消すようになったという。町の取材を任された記者ローラとなって、猫失踪事件の真相を暴こう!町に住む変わった住民たちに取材を続けていると、この町が 3 日後に破滅する運命にあると予言する者が出てきた。果たして予言は実現するのだろうか?そして行方不明となった猫たちの居場所は一体?予想もしていなかったスリルあふれる展開に、雑誌記者としてきみはついてこれるかな? 会話を選択するストーリー展開 個性豊かな住民たち バリエーションあるアイテム探し 謎の町:ユーリカバーグでさらなる町のミステリーを解明! 画像 « » var ppvArray_0_3cc79ebba72a87205250959be2b44472 = new Array(); ppvArray_0_3cc79ebba72a87205250959be2b44472[0] = http //w.atwiki.jp/bfgmatome/?cmd=upload&act=open&page=%28%E8%AC%8E%E3%81%AE%E7%94%BA%EF%BC%9A%E3%83%9F%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%B4%E3%82%A3%E3%83%AB%29&file=jp_mysteryville-screen1.jpg ; window.onload=function(){ ppvShow_0_3cc79ebba72a87205250959be2b44472(0); }; function ppvShow_0_3cc79ebba72a87205250959be2b44472(n){ if(!ppvArray_0_3cc79ebba72a87205250959be2b44472[n]){ alert( 画像がありません ); return; } ppv_0_3cc79ebba72a87205250959be2b44472$( ppv_img_0_3cc79ebba72a87205250959be2b44472 ).src=ppvArray_0_3cc79ebba72a87205250959be2b44472[n]; ppv_0_3cc79ebba72a87205250959be2b44472$( ppv_link_0_3cc79ebba72a87205250959be2b44472 ).href=ppvArray_0_3cc79ebba72a87205250959be2b44472[n]; ppv_0_3cc79ebba72a87205250959be2b44472$( ppv_prev_0_3cc79ebba72a87205250959be2b44472 ).href= javascript ppvShow_0_3cc79ebba72a87205250959be2b44472( +(n-1)+ ) ; ppv_0_3cc79ebba72a87205250959be2b44472$( ppv_next_0_3cc79ebba72a87205250959be2b44472 ).href= javascript ppvShow_0_3cc79ebba72a87205250959be2b44472( +(n+1)+ ) ; } function ppv_0_3cc79ebba72a87205250959be2b44472$(){ var elements = new Array(); for (var i = 0; i arguments.length; i++){ var element = arguments[i]; if (typeof element == string ) element = document.getElementById(element); if (arguments.length == 1) return element; elements.push(element); } return elements; } ボリューム レス一覧 199 名前: 名無しさんの野望 [sage] 投稿日: 2009/07/10(金) 09 50 38 ID 0ZAt/XyG . 197 Boontyのアイテム探しって、結構好きなんだけど(謎の町シリーズとか) エスケープ ザ ミュージアム は自分も1時間続けられずに途中で放置した 200 名前: 名無しさんの野望 [sage] 投稿日: 2009/07/11(土) 21 45 04 ID UYJfkq02 そういえば謎の町シリーズってどれもビッグフィッシュにはないね ユーリカバーグとミステリーバーグはビッグフィッシュ知らない頃に Yahoo!で買ってしまったから ハリポタ風味のやつかパイレーツオブカリビアン風味のやつリリースしてくれないかな コメント 名前 コメント トップページに戻る
https://w.atwiki.jp/gensou_utage/pages/870.html
鳥符「ヒューマンケージ」 No.4702 鳥符「ヒューマンケージ」 スペルカード 攻撃3 迎撃0 命中3 拡散 条件:ミスティア1 呪力2 [戦闘フェイズ]常時 このスペルでの戦闘中、相手の手札の枚数が5枚以上の場合、相手の戦闘中のスペルは「迎撃-1」を得る。 イラスト:シノアサ 考察 相手の手札枚数に応じて迎撃値を弱体化させる永続効果を持つスペル。 先手2ターン目に起動出来れば呪力2攻撃3・相手迎撃マイナス1と破格の打点効率を誇る攻撃スペルと化す。 サポート配置等で手札を減らさない限りは迎撃値下降が続くため、回避2相手に体力差を縮める動きに期待できる。 逆に、回避3相手に立てると決死されるどころか低速移動(1)があるだけでも回避されるため、起動しない方が賢明。 虹符「アンブレラサイクロン」と違って命中を補強する効果はない。 鳥符「ヒューマンケージダブル」・鳥符「ミステリアスソング」等にも対応する全方位攻撃を入れるのも一手か。 手札を削った終盤では永続効果が機能しないものの、そもそもこの命中では回避2相手でもない限り命中させるのが難しいため、気にする必要はない。 にとり相手であっても、鳥符「ミステリアスソング」があるならそちらが優先されるだろう。
https://w.atwiki.jp/asianmystery/pages/146.html
2011年6月28日 長谷部史親『欧米推理小説翻訳史』(1992年5月 本の雑誌社/2007年6月 双葉文庫) 1992年5月 本の雑誌社/2007年6月 双葉社 双葉文庫(日本推理作家協会賞受賞作全集72) 1993年5月、第46回日本推理作家協会賞受賞(評論その他の部門) アガサ・クリスティー S・S・ヴァン・ダイン ジョンストン・マッカレー R・オースチン・フリーマン ガストン・ルルー フリーマン・ウィルズ・クロフツ フランス推理小説の怪人たち (書き下ろし) J・S・フレッチャー アルフレッド・マシャール (書き下ろし) 草創期の短篇作家たち (書き下ろし) モーリス・ルブラン (書き下ろし) エドガー・ウォーレス ドイツ文化圏の作家たち (書き下ろし) ディクスン・カー G・K・チェスタトン (書き下ろし) 欧米推理小説翻訳史(『翻訳の世界』連載) 月刊誌『翻訳の世界』1989年5月号~1993年3月号に連載、全46回(1992年11月号は休載) 12人の推理作家を扱っている。そのうち、最初の9人は『欧米推理小説翻訳史』(1992年5月 本の雑誌社)にまとめられた。最後の3人(E・フィリップス・オプンハイム、ウィリアム・ルキュー、A・E・W・メースン)は単行本未収録。 各作家について4回ほどに分けて解説していたが、雑誌側の都合で急遽連載が終了したため、12人目のA・E・W・メースンについての記事は1回分しか掲載されていない(最終回のみ、2ページ分のスペースが与えられている)。 『翻訳の世界』1991年7月号は「特集:やぶれざるミステリ」なのでミステリファンは要チェック。 1 ディクスン・カー 1 1989年5月号 p.72 2 ディクスン・カー 2 1989年6月号 p.80 3 ディクスン・カー 3 1989年7月号 p.86 4 ディクスン・カー 4 1989年8月号 p.72 5 ディクスン・カー 5 1989年9月号 p.100 6 アガサ・クリスティー 1 1989年10月号 p.108 7 アガサ・クリスティー 2 1989年11月号 p.78 8 アガサ・クリスティー 3 1989年12月号 p.76 9 アガサ・クリスティー 4 1990年1月号 p.92 10 S・S・ヴァン・ダイン 1 1990年2月号 p.86 11 S・S・ヴァン・ダイン 2 1990年3月号 p.88 12 S・S・ヴァン・ダイン 3 1990年4月号 p.76 13 S・S・ヴァン・ダイン 4 1990年5月号 p.80 14 ジョンストン・マッカレー 1 1990年6月号 p.72 15 ジョンストン・マッカレー 2 1990年7月号 p.72 16 ジョンストン・マッカレー 3 1990年8月号 p.72 17 ジョンストン・マッカレー 4 1990年9月号 p.88 18 R・オースチン・フリーマン 1 1990年10月号 p.96 19 R・オースチン・フリーマン 2 1990年11月号 p.108 20 R・オースチン・フリーマン 3 1990年12月号 p.88 21 R・オースチン・フリーマン 4 1991年1月号 p.80 22 ガストン・ルルー 1 1991年2月号 p.102 23 ガストン・ルルー 2 1991年3月号 p.84 24 ガストン・ルルー 3 1991年4月号 p.104 25 ガストン・ルルー 4 1991年5月号 p.66 ※目次になし 26 フリーマン・ウィルズ・クロフツ 1 1991年6月号 p.76 27 フリーマン・ウィルズ・クロフツ 2 1991年7月号 p.80 28 フリーマン・ウィルズ・クロフツ 3 1991年8月号 p.78 29 フリーマン・ウィルズ・クロフツ 4 1991年9月号 p.86 30 J・S・フレッチャー 1 1991年10月号 p.82 31 J・S・フレッチャー 2 1991年11月号 p.96 32 J・S・フレッチャー 3 1991年12月号 p.92 33 J・S・フレッチャー 4 1992年1月号 p.80 34 エドガー・ウォーレス 1 1992年2月号 p.78 35 エドガー・ウォーレス 2 1992年3月号 p.106 36 エドガー・ウォーレス 3 1992年4月号 p.138 37 エドガー・ウォーレス 4 1992年5月号 p.106 38 E・フィリップズ・オプンハイム 1 1992年6月号 p.74 未収録 39 E・フィリップズ・オプンハイム 2 1992年7月号 p.80 未収録 40 E・フィリップズ・オプンハイム 3 1992年8月号 p.90 未収録 41 E・フィリップズ・オプンハイム 4 1992年9月号 p.74 未収録 42 ウィリアム・ルキュー 1 1992年10月号 p.92 未収録 43 ウィリアム・ルキュー 2 1992年12月号 p.72 未収録、1992年11月号は休載 44 ウィリアム・ルキュー 3 1993年1月号 p.72 未収録 45 ウィリアム・ルキュー 4 1993年2月号 p.88 未収録 46 A・E・W・メースン 1993年3月号 pp.66-67 未収録 続・欧米推理小説翻訳史(『EQ』連載) 隔月刊のミステリ雑誌『EQ』1995年9月号~1998年9月号に連載、全18回(1997年11月号は休載) 18人(名義上)の推理作家を扱っている。すべて単行本未収録。 1 ダシール・ハメット 107号(1995年9月号) pp.206-211 2 アントニー・バークリー 108号(1995年11月号) pp.206-211 3 ミニョン・G・エバハート 109号(1996年1月号) pp.209-214 4 エミール・ガボリオー 110号(1996年3月号) pp.222-227 5 G・D・H M・コール 111号(1996年5月号) pp.224-229 6 ロジャー・スカーレット 112号(1996年7月号) pp.156-161 7 ウィルキー・コリンズ 113号(1996年9月号) pp.157-162 8 アール・スタンリイ・ガードナー 114号(1996年11月号) pp.223-228 9 フォルチュネ・デュ・ボアゴベー 115号(1997年1月号) pp.153-158 10 バロネス・オルツイ 116号(1997年3月号) pp.233-238 11 アール・デア・ビガーズ 117号(1997年5月号) pp.239-244 12 イーデン・フィルポッツ 118号(1997年7月号) pp.159-164 13 アンナ・カサリン・グリーン 119号(1997年9月号) pp.159-164 14 A・A・ミルン 121号(1998年1月号) pp.239-244 120号(1997年11月号)は休載 15 メアリー・ロバーツ・ラインハート 122号(1998年3月号) pp.159-164 16 ジョルジュ・シムノン 123号(1998年5月号) pp.159-164 17 ドロシー・L・セイヤーズ 124号(1998年7月号) pp.195-200 18 エラリイ・クイーン 125号(1998年9月号) pp.201-206
https://w.atwiki.jp/madofuki/pages/21.html
清涼院流水先生座談会 当日は清涼院流水座談会と言う名目で人が集まったが、いきなりの清涼院氏の登場に一同驚きのあまり声も出ない。座談会と言うよりは質問会、プレ関ミス連の様相を示した。 A たいへん失礼なんですけれど、ご存じの通り、ぼくは(清涼院さんの作品が)おおむね大好きなんですけれど、サークルの中に言わないだけで嫌いな人もたくさんいらっしゃる。 清涼院 いいですよ。ミス研だったら絶対に嫌いな人もいると思いますしねぇ。 A ところでぼくが聞くとマニアックになるんだけれど…… 清涼院 数人で いいですよ A 4回生のAです。初めまして。まずお聞きしたいのはいわゆる本格ミステリーじゃないですけれど、ミステリー全般が一般的にリアリティがないとか遊びにすぎないという批判があるという現実をどう思いますか? 清涼院 それは本格ミステリー全体としてですか? 『コズミック』を本格ミステリーとして…… A いや、あのう、一般論として……。 清涼院 それはですね、読む人が心のなかに何を描くかということだと思いますね。だから全然リアリティ無いような話でも読む人が個人的な体験とシンクロするようなところがあったりしたら「あっ、そうなんだよなぁ。これわかるんだよなぁ」とかね。だから森博嗣さんのミステリーなんかを「これ全然わからないよ」というひともいれば、理系の方とかで「そうそうこういう人いるんだよね」という反応の人もいますよね。そういうふうにやっぱり一人一人の読者に分かれると思うんですよ。 A それ、おっしゃってることよくわかるんですけれど、ボクミステリー大嫌いなんですよ(まわりブーイング) B さすが本格ミステリーに破れただけはある。 A 書こうと思ってあまりにもつまらなくなってやめたんですけれど。いまおっしゃってることはミステリーを批判している人と、批判と論点がずれてる。それは、一般的な現実でいうと、結局ミステリーの主題は謎解きとされていて、あくまでそれが主題であって、人間のちょっとした感情の機微とかいわゆる人間が描けてないというそういう論点じゃなくて、主題は謎ときなんだから、そこは人間のちょっとした感情の機微とかをあわせるとギャップが、遊びと物語性、にギャップをみる。それについて。もちろん個人的にギャップをみないという人もいると思うんですけれど 清涼院 やっぱり個人差はあるでしょうし、それは読者だけじゃなくて作家の側でもあると思うんですよ。だからいわゆる人間を書くことなんかどうでもよくて俺はミステリーを書いてるから、謎解きを極めたから人間なんかが書けてなくても許してくれという人もいると思うんですけれど、いや、やっぱり俺はミステリーをメインにするけれど、人間を書くのも大事にしたいという作家もいると思うんですけれどね。だから作家によってもそれぞれのスタンスがあると思いますし、読者によってもどこに注目して読むかというのも分かれると思いますから、まさにその辺りは自由にとるという感じでね。 A そこでね、清涼院さんはつまりギャップを感じないんですね。 清涼院 そこら辺はやっぱりぼくがどうこう言ってもやばいというか、おまえがミステリーを語るなといわれちゃうとあれなんで。あくまでぼくの考えとして言うだけであって、それが絶対の正義というわけではないんですよ。 A それはもちろんなんですけれど、個人的に。 清涼院 ぼくとしては始めに物語ありというか、物語のうえに謎解きをもっていきたいなというのはありますね。でも、ぼくは絶対に謎解きを重視してるつもりというか、どんなジャンルの物語を書くにしてもね、謎解きは中心にしたいなぁと思うんですよ。最初に物語の土台があるとしたらそれぞれのジャンルのテクニックでですねデコレートしていくじゃないですか。その中心にある装飾は常にミステリーがいいなと思うんですよ。 A 例えばなんですけれど『十角館の殺人』、出典はあいまいなんですが、ある人が笠井潔がこの作品についてすばらしいと。何故かというと、現代の若者が描かれていると。 清涼院 『霧越邸殺人事件』の解説ですね。 A それが非常に的外れだと思うんですよ。あくまであの主題はトリックじゃないですか。誉めるところをそういうところにもっていっちゃってヤバイんですよ。感覚がずれてる。 B 笠井潔はまたねぇ別の所か同じ所か知らないけれど『十角館の殺人』を社会派だと言ってるんですよ。動機の一気飲み急性アルコール中毒というのがむっちゃ社会派だといってるんですよ。それ、ちゃうと思いません? 日常茶飯事やん。社会派ちゃうやん 清涼院 やっぱりね、お年を召された評論家とかがよく若手新本格派作品とか人間が書けてないとか言うじゃないですか。それはおじさんからみて若者中心の物語が理解できないというのがあると思うんですね。だから若者だったら共感できることでもおじさんたちからみたらこういう若者の心理はリアリティがないからそこで人間が描けてないということになるんですね。だからぼくとかもね、読者としておじさんたちが書いたって失礼な言い方ですけれど、本を読んだりするとね、おじさんが書く若者というのにすごい違和感があって、そこにおじさんが書く若者に人間が書けてないんじゃないか、と思いたくなるときがあるんですよ。そんな訳で世代間の隔たりがあると思いまして、それで笠井さんにとって『十角館の殺人』は社会派にとれたというのがあると思いますよね。そのずれがうまいこと機能して笠井さんにとって『十角館の殺人』が社会派になっちゃったというか、綾 さんはそのつもりが無かったとしてもたまたまそういう時代性というか、綾 さんはそういう時代の人ですから体質からにじみ出るものがたまたま作品の表面にでてしまってそれを深読みした笠井さんがたまたま社会派だと納得したという感じだと思うんですよね。 A それはそうとして、評論家としてミステリーを取り上げるうえで、あくまでトリックを取り上げ、それがいかに新しいか、評論するならそれを取り上げないと……。ぼくはミステリーが嫌いなんで。 B じゃあ何故ここにいる。 A 清涼院さんの作品は物語が無いってところが面白い B 身も蓋もない言い方をしますね。 A それはつまりたとえば『コズミック』にしろ最後にあれがある。ああいう犯人がでてくる。あんなことをしたら物語も糞もないじゃないですか(笑)。言葉遊びじゃないですか。もちろんあそこだけ切り取るとそうなるんですが。そうやって小説を壊すとそれまでが無駄になる。そこが面白かったんです。ミステリーは結局トリックだから物語性なんか無いんだ。まったく無駄なんだということを如実に示してることがすごくよかった。で、『ジョーカー』でもそうなんですね。そういうスタンスがあるんだ。ぼくはこういうふうに解釈したんですよ。その点はだいぶ意識されてるんですか? 清涼院 そうですね、ちょっとずれると思うんですけれど、やはり作者というのは、次の「メフィスト」にだす「読者探偵II」というのがそうなんですけれど、作者というのは読者の前ですごい無力な存在だと思うんですよ。本当に読み方を読者にお任せしますというか、なんでおまえここ読んでくれへんの? というのができないんですね。たいていなら作家の人というのは批判に対する答えというのを作品の中に用意してると思うんですよね。だからここを読んでくれたらこんな反論でるわけないじゃないかというのをできるんですけれど、読者に押しつけることができないというか、たとえば読者が今日はしんどいから流し読みしようと思ってですねすごい大事なところを見落としてそれで批判したとしても作者は破れるしかないんですよ。でも最後にああいう仕掛けを作ることによって作者の側で読者を操るというか読者に参加させざるをえない、いや、参加せざるをえない情況を作り出すというか。要するに『コズミック』も『ジョーカー』も『19ボックス』もなんですけれど、読者が参加しないと最後の答えが解らないようになってるんですよ。そういうことをやってみたいなとずっと思ってまして。で、『ジョーカー』の原型を書いたのは四年ぐらい前で。それ以来ぼくが書いた奴は全部ああいう仕掛けがあるんですよ。だからそういうことをやってみたいなと思いまして。そこらへんを次、十二月に出す四作品目でもあるんですけれど、さっき(机のうえに)たまごっちがありましたけれど、こんどは「つくもっち」というのが出てきましてね(笑)。そういうのでふざけてると思われてもいいからとりあえず読者に参加してほしいなというのがありまして。 B (笑いながら)「つくもっち」で何を聞こうとしたか忘れちまったよ。ああ、西之森創嗣って……。 清涼院 ああ。もちろん西之園萌絵と森博嗣と犀川創平とを足したんですけれど。 B え、そんなんしていいの? 清涼院 いいの? っていわれても…… B いいの? とか思ったんですけれどね。 清涼院 うーん、ダメといわれたら謝るしかないですね。 B でもこれ森ファン読んだら怒りまっせ。 清涼院 うーん、でも喜んでる人たくさんいますから。 B あと、全然関係ないですけれど知り合いが同じ名前で殺されてるんですよ。これ全然関係ないですよね。 清涼院 それ全然関係ないです。たまたまです。 B さっき言おうと思ったんだけれど、読者を参加させることで答えを導くというのは一種の本格ミステリー、ガチガチの推理ものの物理トリックだぜぇとかアリバイだぜぇといったああいうやつからの逃避のように見えるんですけれど。 清涼院 それはあるでしょうね。そうとられても仕方ないというのはありますし。ぼくもやっぱりガチガチの物理トリック重視のものを書いてみたいなというのもあるんですけれどいまはまだ興味が全然別の方向に向いてるというのがありまして。だから逃避ととられてもそうですというか、それでもいいんですよ。 B あと、メタ推理のメタという言葉の使い方が文中に説明されてるじゃないですか。でもね、あれはアンフェアすれすれちゃいます?今までの本格推理的に。最初読んだときにすごく思ったわけですよ。 清涼院 メタ推理に関してはですね、こういう言いかたしても無意味なんですけれど四作目に掘り下げて書いてまして。それはまあメタ推理って一体何なんだという質問がすごい多かったんですよ。それでぼくも作者の姿勢を明確に示さなければいけないなと思いましてそこらへんは四作目で明確に書いたつもりなんですけれど。 B メタっていう言葉を哲学の授業で学んだように言うと、論理的、形而上的ではあるんですよね。考察を経て最後に出てくるのがメタ? という感じにプラトンのイデアとかなんかやったんですけれど。 清涼院 メタという言葉は新本格の作家の先生がたはですねちゃんとした定義は誰も思いついていないというか、定義づけてない段階だと思うんですよ。だから一人一人の作家が、ぼくも御意見をうかがったことがあるんですけれど、やっぱり皆さん言うことがバラバラというか、メタという言葉についても全然違うんですよ。笠井潔さんなんかはかなり前からメタミステリーという言葉を使ってますけれど、それにしてもやっぱり笠井さん流の解釈であって、他の人が一〇〇パーセント賛同できるものじゃないんですよ。だからあれはあくまでぼくの作品の中でのメタであって一般的に通用するものとは思ってませんね。 C 『コズミック』なんですけれど、「メフィスト」の座談会でこれをモダンホラーとして書かれたということなんですが…… 清涼院 ちょっとね、書き方は違うんですよ。モダンホラーにしようとは思ったんですけれど、モダンホラーの書き方はしていないと思うんですよ。そこらへんはちょっと上手く説明はできないんですけれど。書くときの作家の側ではスピリットというのがあると思うんですよ。モダンホラーのスピリットで本格ミステリーを書いたという感じなんですよ。文体とか話のもっていき方とかモダンホラーとちゃうやんけといわれたらすみませんというしかないんですが。 C あと、『コズミック』を含めたJDCシリーズをミステリーのパロディとして受け取ってるんですけれどそこらへんはどうなんでしょうか。 清涼院 そういう読み方をしてくれるとありがたいなというか、そういう面も確かにありますんで。『コズミック』のあとがきでぼくはミステリーに属するものだと思ってますといってるんだけれど、それは広義のミステリー、というかいわゆるエンターテイメント的な意味で用いたんですよ。だから本格ミステリーというと話は別で、自分でも完全に本格ミステリーに属してるとは思ってませんし、かすってるかなという感じなんですよ。広義のミステリーには入れてほしいなというのがあるんですよ。だからあそこでぼくがミステリーに属すると書いたことが、本格ミステリーに属すると書いてるととらえられることがおおいんですけれど、それは作者としては違いまして、それ以降は本格推理とミステリーと区別して書くことにしてるんですけれどね。 C 名探偵が多すぎて探偵のありがたみがなくなってるような……。 B それ私も思った 清涼院 それは今のミステリーバブルの時代では全体にも言えると思うんですよ。昔で言えばカリスマ的な探偵、日本国民全体に親しまれる探偵がいたとするじゃないですか。いまはもう作家さんがたくさんいてそれぞれが名探偵みたいなのを出してますんでミステリ界全体をみても名探偵の飽和状態だと思うんですよね。そういうのを茶化すというか、皮肉るというか、もう一度考え直しませんか? というようなところもあるんですけれどね。 B さっきのミステリーバブルというのは造語ですね? 清涼院 それはもちろんそうです。 B それはミステリーが氾濫してる世の中だからということですか。 清涼院 そうですね。 C 探偵の推理法とかありますよね。集中考疑とか理路乱歩とか。そういったものは特撮ものとかの影響とかはあるんですか。 清涼院 やっぱりあるでしょうね。子供の頃から「少年ジャンプ」とかすごい好きでしたしよく指摘されるんですけれど、少年ジャンプ系の漫画、北斗神拳とか。そこらへんの影響というのは無意識のうちに出ちゃうと思うんですよね。ぼくが二回生の時に書いた作品は一応JDCものの完結編みたいなものだったんですけれど、それを綾 さんに読んでいただいたときにその時は(推理の仕方の)名前がちゃんと決まってなかったんですよ。中途半端な形だったんで。その時に綾 さんに助言をいただきまして「君はきちんとこの路線を突き詰めてミステリ版「聖闘士・星矢」をやらないかといわれまして。そういうのがありましていっちょやってやるかと思いまして。 B その、JDC最後の事件というのは『謎極』ですよね。 清涼院 そうですね。最後じゃないんですけれど、一応最後と思われてる事件です。 B (DとEをみて)ところで君たち固まって座って怯えてない?(笑) D 嬉しいなぁと思って(笑) B 嬉しいんなら前に座れ前に。 F あ、『コズミック』読んでて一つ気に掛かった事があるんですよ。「彩紋家事件」というのがあるでしょう。あれはいつ出るんでしょうか? 清涼院 JDCではいま書いてる奴の次になるんですよ。時期的には講談社から今世紀中に完結させるようにいわれてるんですけれど。 B それはJDCシリーズは世紀末に咲いたあだ花にしたいと考えてるんですね。 F 『コズミック』のとき(「彩紋家事件」のこと)はほんまに引っ掛かりを感じたんですよ。 清涼院 ぼくも読みたいんですよ。 F えー! B でも書く人は解るよ。はよ完結さして読みたいというのは。 清涼院 はよ完結さしてくれという要求が自分のなかにあるんですよ。 B 解るような気がする。 清涼院 もう一人自分がいたら尻を叩いてでもというのが。 B 解る解る(笑)。二人に分裂して私学校にいくからあんた書いときーとか。 清涼院 その時は二人ともさぼるでしょう。お前こそやれとか言って(笑)。 D 「メフィスト」の座談会の写真をみて友達がいいだしたんですけれど……。 B しょうもない話題か? D やめましょうか? B いやいいよ。 D (将棋の)羽生名人に似ていると……(一同爆笑) 清涼院 それいわれますよ。 B じゃあしょうもない質問第二弾。『コズミック』の裏の写真あるでしょう。髪切ったよね? 清涼院 髪は何度も切ってますよ。 B その長さになにかこだわりがあるんですか? 清涼院 いや、全然無いんですけれどねぇ。 B じゃあ肩より短くする気ない? 清涼院 ぼくはキムタクがロンゲブームを作る前からのばしてるんで肩より短くするとそれからのばした奴みたいで嫌だなぁと。あとはロンゲの清涼院みたいなイメージを作っておいて定着したらばっさり切っちゃおうかなとか。そういう話題作りの為においてあるというのもあるんですけれど。 B 今世紀が終わった切りましょう。 清涼院 わからないですねぇ。 C これもしょうもないんですけれど、『ジョーカー』の最後に原型が中編とかいていましたけれど…… 清涼院 それは作風というか、作者の思い入れというか。これは自分勝手な理論なんですけれど原稿用紙一枚でも作者が長編だと思ったらそれは長編なんですよ。あの原型となる作品を中編のつもりで書いてたんで。それで中編という表現を使ったんですけれど。 C あれの方を読んだときに原型は並みの長編より長いぞと思ってたんで。 清涼院 原型の方は七〇〇枚なんでけど、呼んだ人の反応だと三五〇枚というのがあったんでじゃあ中編でいいかと。 B (『コズミック』を指して)このレベルで長編なんですよね? 清涼院 ぼくは本当のことを言うと、長編とか短編とかそういう言い方したくないなぁというのがありましてそれは今後ぼくの作品の中で追求していきたいなと思うんですよ。 B (『コズミック』を指して)でもこの厚さでも書いた本人が短編やと思ったら短編なんですね? 清涼院 それはまあそうですよ。ぼくの勝手な理論ですけれどね。反論してくれというわけじゃなくて、ぼくのスタンスとしてはそう言う感じなんですよ。 G ページの真ん中が全部白紙とか(笑)いって。そこまであるんやとかいって。 清涼院 だいぶ短くしたんで。 B えー! 清涼院 「メフィスト」とかでもいったんですけれど、粗筋段階から絞り込んで捜査とかばんばんカットして。本当はもっと長い話なんですよ。いま書いてる六作目が無茶苦茶長い話で、編集者に『ジョーカー』より長くするなよといわれてまして、すごい苦労してるわけですね。 B というか文庫にならんよね。サイコロ文庫。 清涼院 文庫版のときは順番入れ替えたいと思ってまして。『コズミック』と『ジョーカー』をあわせて四つに分けまして順番を入れ替えたいなと思いまして。上下上下ということですけれど。タイトルを少し変える予定ですから。 B 版型によってタイトル変えられたら……。 清涼院 判るように変えるつもりですから。 B だまされて二冊買うよなあ。 清涼院 ぼくは騙すような事はしません。基本的に。納得したうえで買いたい人は買ってもらうというか。 B ある意味騙されてるよ。 清涼院 そういわれると仕方ないんですけれどね。 B (『コズミック』に)合理的密室の解決がなーい! 清涼院 それはメフィスト賞に出そうと思ったときに、言い訳じゃないんですけれど普通の本格ミステリーみたいにするのだけは絶対嫌だなぁと思いまして。「メフィスト」がわざわざ究極のエンターテイメントをもとむといいながら、今までの新本格みたいなのが集まったらまったく意味ないやんけと思いまして。それで書いてるときも、もうちょっと本格部分に力を入れたほうがいいやんけと思いながらもそこらへんはブレーキをかけてできるだけモダンホラースピリットをもたしてと考えたわけですよ。 B 本格部分ってあったけ? いや、まじで。 清涼院 それはまあ、一人一人の考えですから。 B ていうか、(『ジョーカー』の)トンネル効果密室はひどいよな。とか。 清涼院 そういう反論も結構あるんですよね。僕自身は、信じてもらえないかもしれないですけれど、新しい可能性を探りたいなと思うんですけれどね。まあいままでの物差しで測ったら絶対に許されないことをやってますんでそういう批判は受けようと思ってますよ。ただ、僕自身はいろんなことを考えてミステリーの新しいところを探ってるというのは事実なんですよ。あくまで本人の問題で他人からそんなんあるかといわれるとそれまでなんですけれど。 H やっぱりミステリーにこだわりますか? 清涼院 そこらへんは、さっきもちょっと言ってたんですけれど、ぼくにとっては物語を盛り上げるためのテクニックの一つの方法というか、それで一番重視したいジャンルなんですよね。 E ミーハーな質問でもいいですか(笑) 清涼院 どんな質問でも。 E 龍宮って彼女いるんですか?(一同爆笑) 清涼院 それはぼくも判らないんですよ(笑) B いやぁどーっと体の力抜けたよ。 清涼院 実は龍宮は将来結婚する可能性が高いんですよ。 E え? 誰となんですか? 清涼院 それは秘密なんですよ。 E 作者としては九十九十九と龍宮とどっちが好きなんですか? 清涼院 ぼくは龍宮が好きというより九十九が嫌い。キャラクターは平等に愛したいんですけれど。でも九十九は嫌いって言う人結構いるんで九十九のせいで叩かれること多いんですよ。 E 批判されるから嫌いなんですか? 清涼院 そうですね。JDCはぼくは好きなんですけれど嫌だというのがありまして。自分自身愛着がないといえば嘘になるけれどメフィスト賞に出すときにJDC出したら絶対叩かれるなというのがわかってたんですよ。編集長じゃなくて一般読者にいま出したらJDCは絶対叩かれそうだな、くさいなって解ってたんですよ。でもJDCを好きになってくれる人もたくさんいますし、この『コズミック』という事件を描くならJDCを使いたいなと思ったんで。本当はJDC書くつもり無かったんですよ。でも、メフィスト賞できて『コズミック』出したいなと思ったんで。その時にJDCをもう一回やってみようかと思いまして。 E じゃあ『コズミック』は全然違う別の設定で? 清涼院 そうですね。JDC使わない別の設定あったんですよ。昔書いた原型となる作品はあるんですけれど、それはちゃんとJDC出てきたんですよ。でも、ぼくが考え直してたバージョンではJDC出てこないんですよ。 E じゃあ、一人の探偵で? 清涼院 いや、探偵すら出てこない。いわゆる探偵じゃなくてという感じでね。 E じゃあ解決しないということですか? 清涼院 そんなことないですよ(笑) C 『コズミック』の犯人設定でJDCじゃないものをやると。 清涼院 そうですね。でもそれだとおかしいというか、できないんですよね。やっぱり。JDCというああいう一種無茶苦茶な設定があるからこそこういう話にもっていけるというか。 B 解決……ゆったらしてへんよな……解決してるかしてないか解らへんと。 G 言ったら机上の空論的にはしてるんだけれど。 B 大体、この犯人やったら自白は得られんやろ。 G Iは? I いや、もういいよ。嫌いな奴誰や? とか A 新本格とか、綾辻行人に代表される。古いですよね。 清涼院 古いですね。 B おー! 清涼院 それはぼくは古いと思いますよ。 B おー! どうしよう! 清涼院 これは別に削除しなくてもいいですけれど。一読者として古いなと思ってますんで。でも、新本格といっても一括りにできないじゃないですか。単純に。いわゆる新本格と呼ばれる先生方もですねまあ言ってるところあるじゃないですか。新本格の「新」は温故知新の 「新」だと。だから本当の意味での「新」じゃないと思いますよ。 A 新本格というときに、ミステリーのジャンルが主題になったから失敗した。いや行き詰まったと。 B 新本格って行き詰まってるんですか? A 行き詰まってるというか、出版数が減ってる。 G 最近新本格の中でこれええわぁとか最高というのがない。 A でも、京極さんにしろ、清涼院さんにしろ、ミステリーというものを利用してる。ジャンル形式を利用してる。そこがすごく現代的だなと。 清涼院 利用してるというと怒る人もたくさんいると思うんですけれど、一番それが的確な表現かなと思うんですよね。京極さんもインタビューなんかみてると明らかにそういう感じなんですよね。ご本人の意向は知りませんけれど。ぼくが受ける印象としてはそうですね。だから、京極夏彦の読者って新本格の読者と全然スケールが違うじゃないですか。そこらへんはやはりミステリーに拘泥しすぎなかったからだと思うんですよ。だから京極夏彦の読者の中にはミステリーとして読んでない人もたくさんいると思いますね。 A 俺もミステリーとして読んでないよ。 B 魂が抜けてしまった。 A ぼくは森博嗣さんの本が物凄くつまんないんですけれど。まあ処女作の理系的なところはすごく面白かったんですけれど。なぜ今更こんなことしてるの? というのが……。 B そもそも『すべてがFになる』は**が犯人やないと思いますけれど。 A あれは密室**********…… B *****。あれは*******************た。そうやろ? ***るだけやんていう。 清涼院 あれと同じネタが山田風太郎にあるらしいですね。編集者はトロイの木馬といってましたけれどね。 A 清涼院さんは森博嗣さんが好きなんですか。 清涼院 ぼくは好きですね。だからあれが大っ嫌いだとかミステリーとしてつまらんということやネタが見え見えやということもすごい判るんですけれども個人的に色々なところで好きだなと思ってますけれど。やっぱり創作家として情熱がある人が好きというか、全然情熱無いかもしれないですけけれど、かなり書いてるでしょう? 継続は力なりというか、それだけ書き続けられることはすごい才能だなと思いまして。そこをまず評価したいですね。だから西澤保彦さんなんかもあれだけ書いてる時点ですごいなと思いますね。 A 森さんとのギャップを感じません? 清涼院 森さんとぼくですか? A ミステリーの扱い方について。 清涼院 それはあるでしょうね。ぼくはあると思います。 B いまミステリー右翼としての孤立感を感じた。 A 彼女、極右なんですよ(笑)。 J ミステリーの形式というか、そういうのを利用したいというのですか。 清涼院 そうですね。これも信じてもらえないと思うんですけれど、ぼくはミステリーというのをもうちょっと他の人に読んでもらいたいなというのがあるんですよ。自分なら読む分にはすごい純粋なミステリーが好きだというのもあるですが、他の人の意見を聞いてみるとミステリーだったら絶対に読みませんという人がいるんですよ。京極さんなんかそういう枠をとっぱらってかなり広げたと思うんですけれど、京極さん読んだから新本格全部読もうとかそういったところまではまだいってないと思うんですよ。ぼくが『ジョーカー』を書いたのももうちょっとミステリーに対する偏見を取り払ってほしいというか、いろんな人にさまざまな形でミステリーを楽しんでほしいなというのがありましたんで。それは原型を書いた四年前から思ってたんですけれど。 B でも、『ジョーカー』は逆に偏見が増えるかもしれない。 清涼院 まあそういう意見もあるでしょう。 A 思ったのは『19ボックス』にしても基本的に物語の扱い方が基本的には同じだと思ってるですよ。物語をどう扱うかということで基本的な意味は一緒でその方向性が違うとぼくは読んだんですけれど。 清涼院 そう読んでいただけるとぼくは有り難いですね。 A そう捉えると、基本的にじゃあいつまで続られるかというのがあるんですけれど、そこらへんはどうなんでしょうか。おおむねみんな気づいてないと思うんですけれど。 清涼院 でも、作品を出せば出すほどそういう読み方をしてくださる読者はいるわけで。着実に増えてますんで。だから続けていくのは大事かなと思いますけれど。 B 継続は力なり…… 清涼院 それで『ジョーカー』の話にもどると『ジョーカー』読んでから綾辻さんの作品を読みはじめましたという読者が結構たくさんいらっしゃるんですよ。それでぼくは無駄じゃなかったなというか。ぼくの読者層は下がすごい低くて最近は小学生も珍しくなくて(一同どよめく)。 B (『コズミック』を指差して)これで読書感想文かかれたらいややろ? 清涼院 弟の小学生が喜んで読んでますとか。たぶんわかってないと思いますけれど。僕自身は小学生が読めるとは思ってなかったんですよ。実際作者の危惧などどこふく風というか、三作とも読んでますというのがありますからね。 B そいつ無茶苦茶天才やろ。 清涼院 でも編集者はそれで呆れてるというか、小学生が許すようでは駄目だよとか言って。 A 既成の価値観がないぶん面白いんでしょうね。ミス研の連中はなかなか楽しめない。 B 一時これのせいで雰囲気無茶苦茶険悪じゃなかった? J そうなんですか。 G Bさんが中心となってね。 清涼院 去年(「このミス」に)書いてましたね。ご迷惑おかけしました。 A ぼくが強権発動して「このミス」で一位にしました。 清涼院 ありがとうございます。 A 大ブーイングでOBもおしかりをうけました。 B しかも「このミス」のコメントになぜ選んだか書かれていないなとか。書きたくないですよ。強権発動のせいで一位だなんて……。 C 「なぜこれが一位か」とか書いてたし。 B そら書くわ A おおむねミス研でなり評判よくないですね。聞いていらっしゃると思われますが関ミス連では無視されてる。非常に、ぼくとしては間違ってると思うんですけれど。 B でも間違ってるという割りにはAさんの場合それを気にしてるじゃないですか。清涼院先生を呼びたいといったら最初にいったときに「それはやめといたがいい」(笑)。 A それは全体としてどうかということが問題で個人的にはいいけれど…… B 個人的にはいいけれど、社会的には駄目と。 A ああいう社会だから。どうですか? 清涼院 ぼくは招かれたら行きますけれどね。ぼくのミステリーに対する思いとかが伝わってないんじゃないかなていうか、ミステリーに対する捉え方とかですね。だから「メフィスト」の座談会ではできるだけぼくのミステリーの姿勢を明確にしようと思ったんですよ。だからあそこを読んでたらわかるようなことでもやっぱりまだまだ反対意見というか、そういうところの誤解がありますから。だからあなたに色々聞きたいことがあるからきてくれといわれたら喜んでいきます。 B 全然関係ないけれど、入場料千二百円取るし。千二百円密室伝説……。さむー。 一同 さむー J じゃあ他のミス研では清涼院さんは厳しい扱いを受けてるわけですね。たとえば京大とか。 清涼院 京大もね、やっぱり聞いてみたらピンからキリまであるというか、今でも若い人から清涼院さん会ってくださいといわれたり飲み会とかしてくれますしね。 B それで清涼院さん呼びたいんですけれどと知人にいったらそれはみんながボイコットしていかないか、それとも笑いにいくかどっちかだといわれたんですけれど。 清涼院 まあそれはそれでいいかなと思いますけれど。 B まあ笑い者にされたらされたでそれはほんまの『ジョーカー』やし。 清涼院 それは実際そうでね、『コズミック』を読んで最悪という読者でも最悪といい続けることでストレスの発散になったり。それだけ激怒するような作品だったら記憶に残るだろうから光栄かなと思ってますけれど。 C 『六枚のとんかつ』読まれましたか。 清涼院 ぼくは好きですけれどね B やっぱり。 清涼院 でもミステリー界でたたかれてるという事は耳にしてますしね。 J ミステリーとしてというよりも小説としてどうかなと。 F ミステリー界って変に意固地なところがありますね。新しいものを入れずに心を開こうとしないというか。 J そういう意見やったら島田荘司とか綾辻行人の時も受けたんじゃないかなと思うんやけど。 清涼院 綾辻さんがデビューされたときは実際たたかれたと聞いてますしね。だから綾辻さんがでたときはそれまでの本格の人がこんなの本格じゃないとか言ってたたいてたし、今だにそういう人もいるみたいですから。 J 久米宏がいってたんですが、自分の事きらいや言う人と好きや言う人二人おってこそ本当に有名な人になれるということをいってたんですが、そしたら清涼院さんもそういうふうに有名になっていかれるんやろうなと思いまして。 清涼院 本当にきれいに反対意見と賛成意見がすっぱり別れるというのはありがたいなと思いまして。ぼく自身はまだまだ若いんで未熟者なんで、誉め殺しにされたら絶対につぶれちゃうんですよ。そこらへんは自分で解ってるんでそれが恐いなというか。だからぼくをつぶそうと思ったらとりあえず誉め殺し。やっぱり反対意見がでたらなに糞と思いますからね。こういう意見があるなら次はこういう手でいってやろうと。それが創作エネルギーに繋がっていくんですよ。 B これだけ是か非かで別れる作家もいないですよ。 清涼院 それは本当にありがたいと思いますよ。 J 今時めずらしいですよ。 F 後まで残るんちゃいますか。 清涼院 いつまで経っても認める認めないで。 B あ、これ初版やったっけ。とっとこか。初版やー。とか言って引っ越しの時捨てたりして(笑)。今の冗談やけど。 A 清涼院さんの作品は日本の大衆文学史上金字塔だと思うんですけれど。 一同 おー! A こんなに新しいものもないんで。でも個人的な話をすると嫌いなところたくさんあるんですけれど。 清涼院 でも、大衆文学史上最悪といってくださる人もいるんで。これでちょうどバランスがとれたかなと。 A それはその人が間違ってると思うんですけれど。 B でも最悪と傑作というのは紙一重であり、裏表であり結局たいして変わらんと思いますけれどね。 清涼院 だから出版した直後に講談社の愛読者カードというのが送ってくるんですけれどそれを読んでると本当におかしくなりそうなんですよ。これは生涯最高傑作であると書いてる次に駄作だと書いてあったり。これが丁度交互にくるんですよ。だから喜んだ後にがくっときますからね。 K 『コズミック』が少年探偵団のインスパイアであると指摘されたことはありますか。 清涼院 ないですけれどぼくはあるとおもってます。JDCを作ったのは今の時代を見回して丁度アニメとか戦隊ものとか流行ってましたし、アイドルもばら売りじゃなくまとめて売る時代ですから。やっぱり一人一人の需要が多様化してると思うんですよ。だから本当のカリスマというのがでにくくなってるんで。名探偵にしても一緒だと思うんですよ。すごいかっこいい奴でも嫌いという人もいますから。何人か数をそろえたらどれを好きになってくれるかなと思いまして。それでJDCを作ったというのもありますし。 K 設定じゃなくトリックなんですが…… 清涼院 トリックの方もありますよ。やはり少年探偵団あたりになると誰でも影響は受けてるんじゃないですかね。無意識のうちに。だから深読みしていけばいくほど影響を受けてる部分が出てくると思うんですよ。 B なんですか? 少年探偵団読んでるんですけれど…… K 証言者の言うのが全部嘘やというのが『****』 B ああ。 J 基本的に江戸川乱歩の影響は強いですか。 清涼院 それはあまりないと思います。 B それより読書傾向教えてください。 清涼院 無茶苦茶ですね。よく読むのはベストセラーとか。あとタレント本好きなんですよ。というのはベストセラーとか流行る必然性とかありますし、そんなに多くの人の心をつかむのはなにかがあるからだと思いますんで。ベストセラーなんかできるだけチェックしたいなと思いまして。最近は資料なんかを読んでますね。『コズミック』なんかも挙げてる奴は少ないですけれどかなり読んでますよ。あんまり参考文献並べるのはかっこ悪いなと思いまして。 F でも参考文献なんかを並べると逆にそのことをまったく知らんということをさらしてしまうんじゃないでしょうかね。 清涼院 それはいいと思いますよ。やっぱりかっこつけても仕方がないだろうというのがありますし、知らないなら知らないでいいですから。忘れてたという可能性もありますしね。こういうのを抗議されたら仕方ないというか。 B でもかっこつけて本たくさん読んだのに書かないで、後でなんとかの丸写しやといわれるのはかっこ悪いですからね。 清涼院 それはないようにしますよ。無茶苦茶参考にしてる奴は書かないといけないと思ってますし。それを書かないと卑怯というか。問題が出てきますからね。 B 登場人物に〇△□という人がいるんですが本物に「お前〇△□やろ」といわれて無茶苦茶ショックでした。つらかった。 清涼院 〇△□にしても名前だけで本人のことは意識してないですし。でも作中の〇△□にもモデルがいるんですね。あなたが創ったんじゃないんですねと指摘されましてね。 この後はお互い清涼院氏の悪口を言っていたことの暴露合戦になりめでたく(?)幕を閉じる。
https://w.atwiki.jp/wiki9_tds/pages/48.html
リフレッシュメント・ステーション メニュー ギョウザドッグ…¥399 コカ・コーラ ¥210 ¥273 Hi-Cオレンジ ¥210 ¥273 キリンアップルティーソーダ ¥210 ¥273 ウーロン茶 ¥189 ジャスミンティー ¥189 テーマポート ミステリアスアイランド サービスタイプ ワゴン 予算 円~円 席数 その他 オススメ度 選択肢 投票 ★☆☆☆☆ (1) ★★☆☆☆ (1) ★★★☆☆ (0) ★★★★☆ (0) ★★★★★ (1) コメント 名前 コメント