約 2,185,308 件
https://w.atwiki.jp/haruhi_vip/pages/1032.html
俺の風邪が治って3日が経った。 つまり今日は── ハルヒとの約束の日。 俺は30分前に待ち合わせ場所に来ていたのだが、 ハルヒはそれよりもっと早く来ていたようで。 「遅いっ!」 へいへい、すかさず罰金!だろ?さぁこいよ。 ほら、ばっき……あれ? ハルヒはそれ以上何も言わず、ついてこいといわんばかりに歩き出した。 まず向かったのが、デパートだった。 荷物になるから後にしようぜという俺の意見など聞く耳持たず、 Men’sの服屋に入ると、早速品定めを始めた。 ……またここの店員もタチが悪かった。 ジャケット以外も売りつけようと、俺に色々試着を勧めてきた。 結果俺は何度も試着室に入ることになり、なかなかこれだけでも疲れを感じた。 めんどくさいったらありゃしない。 着替えの最中、外で待っているハルヒに店員が 「彼氏さんですか?いいですね、今日はデートですか?」 などとお世辞を言っていた。すかさずハルヒが 「彼氏じゃないわよっ!!」 と大きな声で叫んだ時は、さすがに恥ずかしかったがな。 ……それと、正直に言おう、俺は少し、それを残念に感じた。 ──結局決めたのは2時間くらい回りに回ったあとだった。 黒のファー付きジャケット。ありきたりな色のジャケットではあったが、 ハルヒはデザインが気に入らないとなんとか言って、なかなか決まらなかったのだ。 ……この後はハルヒにつれまわされた。 またUFOキャッチャーに再挑戦させられたり、 見たい映画があるとかなんとか言って見たのはいいが、 思いのほかつまらなかったのと、俺が途中で寝てしまったりで、 終わった後コテンパンに怒られたりとか……。 ただ、本当に楽しい時間だった。 「すっかり暗くなっちゃったわね。そろそろ帰りましょうか」 空はもうすっかり夜になっていた。 「そうだな、送るぜ」 「あっそ、好きにしたら?」 またそれか……ハルヒよ、お前は俺を怒らせた。 ──その時の俺は、どうかしていたんだろう。今考えても、なぜあんなことをしてしまったのだろうか。 年に1度あるかないかだと思うぜ。 俺は前を向いたまま、そっと右手をハルヒの左手に絡ませる。 どうだ?好きにしてやったぜ? 「ちょっ……」 ハルヒはそれ以上何も言わなかった。もちろん、今ハルヒがどんな顔しているかなんて見れん。 抵抗するような仕草がほとんどなかったのが、嬉しかった。 帰り道、2人の間には、あまり会話がなかった。 俺が何か話しかけても、ハルヒからはぼんやりと返事が返ってくるだけだった。 何か悪い事をしてしまったような、少しそんな罪悪感に苛まれながら、 俺達は無言で、夜道を歩いた。 ──結局それからなにもないまま、ハルヒの家の前に着いた。 残念だがここまでだ。 俺達はどちらからともなく、手を離した。 「今日もありがとな」 「うん……」 静寂が流れた。ハルヒはずっと下を向いている。 なんか、前回と同じだな。ただ、前と違うのは── 俺の気持ちが、はっきりしているということ。 このまま帰しちゃいけない。このまま帰っちゃいけない。 そんなことはわかってるんだよ。 でも、……言えない。やっぱりチキンだな、俺。 なんとか次の約束の口実くらいは…… そんな事を考えつつ、ハルヒの方を向いた。 俺の方を……5秒ほど見つめていただろうか? ハルヒはハッと何かに気づいたようで、120%スマイルでこちらを向いた。 ……もういい加減、付き合いも短くない。 コイツがこんな顔をするのは、何か閃いた時に決まっている。 しかも大抵、俺にとってとても疲れる事だったりする。 「あんた、今回の事、あたしに感謝してるわよね?」 これまたうなづき以外は許さないといった言い方だな。 だからなんだと言うんだ? ごめんなさいしないといけないよね、か? 「だったら、あたしにお礼しなきゃいけないわよね?」 ほらきた。ある意味俺の予想通りというか、応用しただけじゃねぇか。 「よし! 決めたわっ!!」 ……何をだ。 「あんた、今度はあたしの買い物に付き合いなさい!」 ──そうきたか。 「わかった?団長命令なんだからねっ!?」 ハルヒが眉をひそめて顔を近づけてくる。どうでもいいが、近い、近すぎるぞ。 「返事は?」 ──ふむ。 「嫌だ」 「なっ!!」 俺の言葉に、ハルヒはかなり驚いたようだ。続けて 「……あんたって最低ね?」 蔑んだ瞳。──最後まで聞いてくれ、ハルヒ。 「ちがう、そうじゃない」 ──クソ、心臓がバクバク言ってやがる。 こんな事初めてだ。 小学校のクラス劇発表会なんかの比じゃないぜ、これは。 だがそんな事、今は言ってる場合じゃない。 これはチャンスなんだ、言うのは今しかないんだ。 逃したら俺は、きっと後で後悔する。 「そういうんじゃなくて……」 ……さぁどうした、俺。いつもの軽口ならスラスラ言えるくせに、 こういう大事な事は緊張して言えないってのか? 長門と手を繋いでも、キスをしても、好きだといわれても、 最後まで、俺は──そう、お前だよ。お前は…… アイツの気持ちを受け取らなかったじゃないか。 それはどうしてだ? ……本当はずっと前から気づいてたんだろ? 自分の気持ちってやつに。 今までモヤモヤした気分なんて言って、ゴマカして、自分に嘘ついてきたんだろ? ──さあ、言えよ、言うんだ。 「理由なんていらない」 ハルヒは真剣な顔で、黙って聞いてくれていた。 「普通に俺と、デートしてくれっ!」 「……」 「俺は──」 あと二言。頑張れ、俺。 「──お前の事が、好きだっ!!!」 気づけば俺は、叫んでしまっていた。 しかし……言った、言ったぞおい。 ふと気づく。言ったのはいいんだが今度は…… ──ハルヒの次の顔を見るのが、怖い。 いつもなら、コイツが何か企んだ時や、 それを俺やSOS団のみんなに話している時の、あの笑顔。 あの顔が出た時、また俺はどんな事をさせられるのか、なんていつも思っていた。 今まで、ある意味一番怖かった顔のはずなのに。 ……今は、コイツの困ったような顔を見るのが、 怖い。 フラレてしまうんじゃないかという恐怖感。 どちらにしろ、今までの2人ではなくなってしまうんだよな、たぶん。 やっぱり 怖い。 怖くて下を向いてしまう。 やれやれ、こういう土壇場で、わざわざ好きなヤツにチキンな所を見せんでもいいだろうに。 言いたい事を言った安心感と、ハルヒからの答えに対する恐怖。 2つの矛盾した感情が、俺の心を支配していた。 「キョン」 「……」 「顔を上げなさい」 ハルヒの言う事を聞くのには慣れているが、ちくしょう、 顔を上げるってのが、こんなに勇気のいるものだとは思わなかった。 ……俺は言いたい事は言ったんだ。 返事を決めるのは俺じゃない、コイツだ。 これからどんな事を言われても、俺はそいつを素直に受け止めよう。 さぁこいっ! 意を決して顔を上げた。 ──そこには、いつものそれを3割増しにしたような、 だが今となっては俺の一番大好きな、ハルヒのあの笑顔があった。 「あんたも、たまにはなかなかやるじゃない」 どういう意味だ。 「そのまんまの意味よ」 言いながら俺に近づいてくるハルヒ。 いや……そんなことより返事を聞かせ── ガバッ!! なんの音かって?いや……それはだな…… ……ハルヒが俺に抱きついてきた音だ。 さっきまでの2つの感情はどこへやら。 今度は幸せと驚きでいっぱいになってる。 ハルヒが俺を見上げてくる。ちょうど顔1つ分の身長差。それにしても近い。 「こういう事よ。わかった? バカキョン」 そう言って俺の目をずっと見るハルヒ。 ──静寂が辺りを支配する。車の1台くらい通ってもいいんじゃないかぐらい思うのだが あいにく俺達の他に、この静けさを邪魔するような物は現れなかった。 ハルヒがゆっくりと目を閉じていく。 ……ええっと、つまりこれは、そういうことだよな? 言ってる意味がわからんって?恥ずかしすぎるから言わせるな。 俺もゆっくりと目を閉じながら、ハルヒに顔を近づける。 俺は今、世界で1番幸せ者かもしれない。もちろん実際そんなことはないんだろうが、 今のこの瞬間は、そう感じたんだ。 大好きな人と、キスをする瞬間ってのにさ。 月明かりに照らされた2人の影が1つになろうとした、その時。 ……ムニュッ。 次の瞬間、俺の唇が触れたのは、ハルヒの唇ではなかった。 言っておくが、今の擬音でエロい想像をしたやつは、自分のIDに入ってる数字の回数腹筋だ、腹筋。 慌てて目を開けた俺の視界に入ってきたのは、 それは、ハルヒの人差し指。 コイツはすっかりいつもの笑顔に戻っていた。 そう、あの、悪魔のような、いたずらスマイルだ。 「な~に考えてんの? このエロキョンッ!」 そう言ってるお前の顔も、ちょっと赤いと思うぞ。 「ふんっ、あんたには10年早いわよ、バーカ」 ハルヒは回していた腕を離し、自分の家のほうに向かって歩いていく。 ……返せ、30秒前は世界で一番幸せかもしれないだのと思っていた、俺の純な気持ちを返せ。 こうやって大人は薄汚くなっていくんですね。 「来週土曜日」 そんな俺の気持ちなどお構いなしに、振り向いてハルヒは続けた。 「どっか連れて行きなさい」 わかったよ、で、やっぱり買い物か? 「何言ってんのよっ! それはあんたが考えるのよ!!」 なんだそりゃ!?さっきは自分の買い物に付き合えとか言ってなかったか? 「ちゃんとあんたがあたしを誘うのよっ! わかった?」 もはやハルヒは、絶賛俺の返事は聞いていないモード突入中のようだ。 「あ、ゆき」 ドキっとした。……ハルヒは空を見上げていた。 俺も釣られて見上げる。真っ白い雪が、パラパラと勢いを増しつつ降ってきた。 「ちょっと待ってなさい」 そう言うとハルヒは自分の家のインターホンを押した。 出てきたのはご存知、ハルヒママ。 手には傘を持ってる……、傘を、持ってる?? 嫌な予感が、した。 「あら~キョン君、こんばんわ」 「あ……どうも」 なんかニヤニヤしている。い や な よ か ん が す る。 「ママ、バカキョンが傘持ってないみたいだから、貸してあげt……って なんでもう持ってるの??」 考えてもみろ。自分で言うのもなんだが、さっきの俺の世紀の告白。 あの時、俺は叫んでいた。思いっきり。そう、叫んでいたんだ。 ……聞かれていてもおかしくはない。 いやむしろ、丸聞こえだったんじゃないか? もちろんそんなこと、本人には聞けないがな。 「たまたまよ、たまたま。はいキョン君」 笑顔で俺に傘を渡してくるハルヒママ。なんだかものすごく嬉しそうですね。 「ありがとうございます」 「これからも、ハルヒをよろしくね」 「は……はぁ……」 やばい、自分でも顔が赤いのがわかる。 「ちょっとキョンッ!せっかく貸してあげるんだから、大事に使うのよ? 傷つけるんじゃないのよ?わかってるわよね?」 そしてそれに気づいてないのかハルヒ。ある意味それは幸せなことだ。 へいへい、わかってますよ。 「じゃあ今お鍋に火当てたままだから、戻るわね。キョン君、またね~」 「はい、失礼します」 ハルヒママはそそくさと家に戻って行った。 ハルヒもそれに3歩ほど遅れて、後ろから家に入ろうとしている。 「それじゃ、またな」 ハルヒにそう告げ、俺は借りた傘を広げて、自分の家に戻ろうとする。 やれやれ、結局ゴマカされた気分だな。俺だけ言い損ってやつか? ……ふと後ろに気配を感じた。 なんだ?俺のストーカーか?後ろを向くと…… ──傘の中にハルヒが入ってきた。 なにやってんだ、おm…… 目の前にハルヒの顔。目一杯背伸びをして、 ──俺の唇に、キスを、してきた。 ほんの一瞬だったがな。 なんの味だったかなんて、問題外だ、わからん。 「な~に勝手に帰ろうとしてんのよ? あたしは一言もさよならのあいさつなんてしてないわよ?」 赤い顔をしたまま、そんな事を言われてもねぇ。 かくいう俺も、恥ずかしいったらありゃしない。 傘のおかげで、ある程度公衆の目からは遮断されてたってのが、せめてもの救いか。 「忘れるんじゃないわよ?さっきあたしが言った事」 ああ、わかってるよ。 「じゃあ、また学校でね」 そう言うと踵を返し、ハルヒは家に戻って行った。 ……何がしたかったんだ、あいつは。 まぁ、キスは、その、なんだ、嬉しかったが、な? なんだかフワフワした気分のまま、俺はそのまま家に帰った。 月曜日。この日は俺達学生にとっても、社会人にとっても憂鬱な日であろう。 なんてったって次の休みまで一番遠い曜日だからな。 日曜日には、サザエさん症候群なんてものもあるらしい。 だがこの日だけは、俺は全然憂鬱ではなかった。 むしろ、心待ちにしていたと言ってもいい。 ハルヒに会えるというのももちろんだったが。 やる事が、あるからな。 ──憂鬱でなくても、授業というのはいつもと同じように、無駄に長く感じるもので 中でもさっぱりわからん英語なんぞ、俺にとっては睡眠呪文以外の何者でもなかった。 惰眠の途中、 「寝るな、バカ」 とか言いながら2、3回ハルヒにシャーペンの先で起こされた事を付け加えておこう。 ハルヒはというと、先週と変わらず、特に意識しているようでもなかった。 やっぱり、こんなもんかね? そんなこんなでやっと昼休みになった。学食に行ったハルヒを他所に、 俺はさっさと昼飯を食べ終え、部室に向かった。 扉を開ける。いつもの席で座って本を読んでいる生徒が1人。 長門有希。 「よう」 一瞬こっちに顔を向けるが、何も言わずすぐに本に顔を戻した。 扉を閉めて、俺は、話し始めた。 「俺達の事は……お前の事だ、もうわかってるんだよな?」 コクンとうなづく長門。 「お前のおかげで、俺、素直になれたよ」 こんな事、長門をフッた俺自身が言うのもおかしいのかもしれない。 でも、今の自分の気持ちは、きちんと伝えておきたい。 そう思ったから。 「そう」 本に目を向けたままそう言った。 「……ありがとな、長門」 俺がこうやって自分に気持ちに素直になったのも、きっかけはお前だから。 この間は言わないでおこうなんて思ったが、こうやって素直にちゃんと言うのも悪くない。 コイツには本当に、感謝してる。借りができすぎちまってるな。 借りを返しきるのは、いったいどれだけかかるやら。 長門は首だけをこちらに向け、だが、しっかりとした口調でこう言った。 「頑張って」 その一言が、俺にとっては何よりも嬉しかった。 ──放課後になり、部室に向かう俺。隣にはもちろんハルヒ。 その距離が心無しかいつもより近いのは、まぁ気のせいだろう。 自意識過剰と思われても困る。 「で、どうするんだ?古泉や朝比奈さんや長門には、言うのか?」 「何を?」 「何をってお前……」 「バカ」 それ以上は言わなかった。俺も、そこから続きは言えなかった。 さて、どうするんでしょうね。 「なにぶつぶつ言ってんのよ」 いや、なんでもないさ。 「そんなことより、今度どこ行くか、もう決めた?」 「気が早いな、まだ時間はあるじゃないか」 「何言ってんの、のんびり考えてたら時間はあっというまに過ぎちゃうんだからね!?」 さっさと決めなさいよっ!」 やれやれ、俺達は相変わらず、こんなスタンスなんだな。 だがそれが一番いいのかもしれない。 SOS団で、探検したり、合宿したり。そして、相変わらず俺は雑用係ってか? ──たまには、2人きりになりたいとは少し思うがな。 「わかったよ、まぁ期待しておけ」 実は何も考えていないが、得意満面の顔で俺はそう言った。 ジト目のハルヒ。くじけない俺。 ……ようやく諦めたか、ハルヒが俺と目線を外し、元気よく、部室のドアを開けた。 今日も俺達の部活が始まる。 ──ただな、ハルヒ。2人で話したいこと、やりたいことはいっぱいあるんだ。 たまにはポニーテールにしてみないかとか、5月に見た悪夢とやらの話とか、 SOS団の今後の予定などなど。 ──今度のキスは、俺からやってやると、密かに決めているのは、もちろん内緒だがな。 そう考えると、本当に土曜日が待ち遠しい。 もちろんその時、俺は先に待ち合わせ場所で、アイツを待っていようと思う。 ハルヒが選んでくれた、あの服装、あのジャケットで── おしまい。
https://w.atwiki.jp/lastchronicle/
CGIゲーム『ラストクロニクル』のwikiです。 注意! ・ラストクロニクルは半リアルタイム型の戦略SLGです。自分のペースでまったり遊びましょう。 ・ゲームに参加したらとりあえず一言挨拶を、その後の扱いがずいぶんと変わります。 ニュース :ラスクロ新聞へリンクを作成しました。時系列で出来事が語られております、7期ラスクロの歴史を知りたい方は是非どうぞ!! ↓ http //www30.atwiki.jp/lcnewspaper/ :2チャンネルにラストクロニクルpart8が作成されました。 →http //game14.2ch.net/test/read.cgi/gameswf/1203422988/ スレ立て用天ぷら 多人数対戦型の戦術級シミュレーションです。 地球の衛星軌道上に存在する殖民施設の覇権を巡って幾つもの国が激しい戦闘を繰り広げます。 敵はコンピューターではなくどこかの誰かが操作する生身のキャラクターなので、 コンピューター相手のシミュレーションでは味わえない独特の緊張感があります。 ◆稼働中のゲーム設置場所 ラストクロニクル・テラ・フィルマ http //g2.ngw.jp/~nadir/cgi-bin/chronicle_tf/index.cgi ラストクロニクル本家(7期) http //g2.ngw.jp/~nadir/cgi-bin/chronicle/index.cgi ◆関連サイト 開発者運営ブログ http //blog.so-net.ne.jp/beta/ クローヴィス海賊団自治領(神鎚教) http //www.geocities.jp/tousousha01/last/kami.html neutral er(ラストクロニクル データ集) http //natto007.hp.infoseek.co.jp/chronicle/cro.html テラフィルマ都市データマップ http //0cct.web.fc2.com/log/map.html ラスクロ新聞 http //www30.atwiki.jp/lcnewspaper/ ◆2チャンネル ラストクロニクルpart8 http //game14.2ch.net/test/read.cgi/gameswf/1203422988/l50 ◆過去のゲーム「ログのみ」 ラストクロニクル本家(6期) http //g2.ngw.jp/~nadir/cgi-bin/chronicle6/ ラストクロニクル本家(5期) http //g2.ngw.jp/~nadir/cgi-bin/chronicle5/index.htm ラストクロニクル本家(1期) http //www.es-drive.com/chronicle/index.cgi 2ch過去ログ脱兎 ラストクロニクル part1.dat ラストクロニクル part2.dat ラストクロニクル part3.dat ラストクロニクル part4.dat ラストクロニクル part5.dat 新しいフォルダ.zip 運営人アド:lastchronicler@hotmail.co.jp @wikiへようこそ ウィキはみんなで気軽にホームページ編集できるツールです。 このページは自由に編集することができます。 メールで送られてきたパスワードを用いてログインすることで、各種変更(サイト名、トップページ、メンバー管理、サイドページ、デザイン、ページ管理、等)することができます まずはこちらをご覧ください。 @wikiの基本操作 用途別のオススメ機能紹介 @wikiの設定/管理 おすすめ機能 気になるニュースをチェック 関連するブログ一覧を表示 その他にもいろいろな機能満載!! @wikiプラグイン @wiki便利ツール @wiki構文 バグ・不具合を見つけたら? お手数ですが、こちらからご連絡宜しくお願いいたします。 ⇒http //atwiki.jp/guide/contact.html 分からないことは? @wiki ご利用ガイド よくある質問 @wikiへお問い合わせ 等をご活用ください
https://w.atwiki.jp/haruhi_vip/pages/2574.html
https://w.atwiki.jp/pcadventure/pages/57.html
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/20072.html
登録日:2011/05/21(土) 19 45 26 更新日:2021/06/18 Fri 23 13 06 所要時間:約 4 分で読めます ▽タグ一覧 PSVita エロゲー エンターグラム ゲーム コットンソフト ナツメグ 夏 泣きゲー 泣きゲー←一部 純愛 良作 夏が巡ってくる 2007年に発売されたコットンソフトの処女作。 発売当時は予約が大好評であり、一般販売分が品薄になった程。 原画:司ゆうき、ミヨルノユメギ シナリオ:木緒なち、やなちぃ、渡辺僚一 OP:ナツメグ ~Precious Last Summer~ 挿入歌:LAST SUMMER ED:巡夏 また今作品にはRESシステム (Random Event System) というものがあり、 多数のイベントが用意され、そのイベントがアトランダムに3枚のカードとして表示され、その中から一枚選ぶ。 ◇ストーリー 渡部敦志は受験を来年に控えていた。 彼の通う葉成川(はせがわ)学園が生徒数減少の為2学期から他の学校との統合が決まったこと、友人の由佳子が転校することになったことなど色々な意味で最後の夏休みとなっていた。 昔、自分が転校してきた時に色々と気を遣ってくれた彼女にいつか恩返したいと思っていた敦志は、転校が決まり寂しげな様子を見せる彼女を見て決意する。 そして、最後の夏の楽しい思い出作りを目的とした夏限定の部活を友人達とともに立ち上げるのだった…。 (※OHPより) ◇登場人物 渡部敦志 主人公。 昔から対人関係で孤立しがちだったが、転校先の由佳子たちにより更正した。由佳子には恩を感じてる。イケメンでフラグ建築士。 東雲由佳子(CV 夏野こおり) 敦志に密かに彼に想いを寄せている。敦志の隣のマンションに住んでおり、窓越しに会話できる。 成績優秀で委員長を務めるほか、家事も得意。オクラが苦手。公式で色々いじられておりキャラ崩壊している。 通称「地味神様」。 野島ほとり(CV 佐本二厘) 敦志の後輩で料理以外の家事が得意。掃除のこととなるとキャラが変わる。 旧ねこねこソフトの特徴であるぽんこつキャラの継承者。 彼女のルートは涙腺崩壊兵器である。 乾実梨(CV 青山ゆかり) 由佳子の親友で敦志とはケンカ友達。実家は地元では有名なお好み焼き屋。 太ももが太いのを気にしており、冗談でも指摘されると鉄拳制裁される。 セリスとは性格(ツンデレ的な意味で)が被っているので仲が悪い。 小早川円(CV まきいずみ) 敦志の一つ上の幼馴染。 スキンシップ好きで、敦志やセリスを豊かな胸に顔を押し付けて窒息の危機に見舞わせている。 生徒会長でもあり根回しが非常に上手く、部活では通常出来ないようなイベントを幾度となく実現させる。 敦志には「まぁちゃん」と呼ばれ、敦志を「あっちゃん」と呼ぶ。 セリス・アルフォード(CV 韮井叶) イギリス人と日本人のハーフ。 負けず嫌いな性格で普段はクールぶっているが何かあるとすぐにムキになる。学園には夏に転入してきた。 何かにつけては駄洒落を連発し周囲の空気を凍らせる。 ちなみに人気投票では1位。実梨とは相性が悪く何時もケンカしてる。 松崎茂雄(CV おおくぼけんたろう) 敦志の悪友。この作品のギャグの9割は彼によるもの。 下ネタ・オゲレツ発言で主に実梨やセリスに制裁される。勉学はよく出来る方で理系科目を得意としている。 AVマニアで、毎晩自家発電に勤しんでいる。ナツメグの姉妹作品である「ナギサの」にも出演している。 磯野まゆか(CV 韮井叶) 敦志たちのクラスメイト。非攻略キャラでありながら無駄に活躍する。 序盤ではシナリオナビゲーターとしても登場する。 名字が某日曜日の夕方放送中のアニメと同じなので、よくいじられる。 非攻略キャラでありながら脱いでくれるいい子。ちなみに核家族。 渡部美里(CV まきいずみ) 敦志の母親。広告代理店勤務で月に一度休みがあるかないかくらいの仕事人間。 桜井 春香(CV 佐本二厘) 敦志たちのクラス担任。見た目教育実習生の20代後半。独身。茂雄にちゃんづけで呼ばれている。 桑本 政重(CV 事務台車) 国語教師・学生指導部長。 ルールを犯した学生に対し、『夢』や『希望』といったテーマでポエムを書かせて、それをクラスで朗読させるという罰をさせる。 茂雄の天敵でもある。 山本(CV 事務台車) セリスの執事。 どっかの執事なみに能力が高いが、セリスのギャグセンスにだけは唯一ついていけない。茂雄の天敵その2。 乾龍冶(CV 胸肩腎) 実梨の父親で、お好み焼き屋の店主。 自称「難波生まれの江戸っ子」で元革命家。普段は標準語+江戸っ子言葉で話すが、怒ると関西弁になる。 理事長(CV 胸肩腎) セリスの父親で、葉成川学園の理事長。何時も厳しい表情だが根はいい人。 追記・修正よろしく。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/toho/pages/3703.html
DSP TOHO Remixes BEST Last Celebration サークル:Golden City Factory Number Track Name Arranger Original Works Original Tune Length 01 月時計 ~ ルナ・ダイアル DSP 東方紅魔郷 月時計 [04 48] 02 蠢々秋月 ~ Mooned Insect DSP 東方妖々夢 蠢々秋月 [04 14] 03 風神少女 DSP 東方文花帖 風神少女 [05 20] 04 U.N.オーエンは彼女なのか? DSP 東方紅魔郷 U.N.オーエンは彼女なのか? [04 57] 05 天空の花の都 DSP 東方妖々夢 天空の花の都 [04 00] 06 夜雀の歌声 ~ Night Bird DSP 東方永夜抄 夜雀の歌声 [04 15] 07 明治十七年の上海アリス DSP 東方紅魔郷 明治十七年の上海アリス [05 16] 08 幻視の夜 ~ Ghostly Eyes DSP 東方永夜抄 幻視の夜 [03 02] 09 もう歌しか聞こえない DSP 東方永夜抄 もう歌しか聞こえない [04 23] 10 幽霊楽団 ~ Phantom Ensamble DSP 東方妖々夢 幽霊楽団 [04 56] 11 アルティメットトゥルース DSP 東方妖々夢 アルティメットトゥルース [04 06] 12 幽雅に咲かせ、墨染の桜 ~ Border of Life DSP 東方妖々夢 幽雅に咲かせ、墨染の桜 [05 05] 13 幽霊楽団 ~ Phantom Ensamble(another ver.) DSP 東方妖々夢 幽霊楽団 [03 28] 14 幽雅に咲かせ、墨染の桜 ~ Border of Life(another ver.) DSP 東方妖々夢 幽雅に咲かせ、墨染の桜 [04 35] 15 天空の花の都(another ver.) DSP 東方妖々夢 天空の花の都 [04 06] 16 風神少女(another ver.) DSP 東方文花帖 風神少女 [05 19] 詳細 DSPのベストアルバム。 東方紅楼夢4(2008/11/2)にて頒布 イベント価格:?円 ショップ価格:?円 レビュー
https://w.atwiki.jp/raisyo2/pages/30.html
PSP/あ行/ARMORED CORE LAST RAVEN Portable/掲示板 ARMORED CORE LAST RAVEN Portableの雑談等をしてください。 名前 コメント すべてのコメントを見る
https://w.atwiki.jp/touhoukashi/pages/1169.html
【登録タグ L Shooting Snow 2012 ふぉれすとぴれお ルシュカ 人形裁判 ~ 人の形弄びし少女 曲】 【注意】 現在、このページはJavaScriptの利用が一時制限されています。この表示状態ではトラック情報が正しく表示されません。 この問題は、以下のいずれかが原因となっています。 ページがAMP表示となっている ウィキ内検索からページを表示している これを解決するには、こちらをクリックし、ページを通常表示にしてください。 /** General styling **/ @font-face { font-family Noto Sans JP ; font-display swap; font-style normal; font-weight 350; src url(https //img.atwikiimg.com/www31.atwiki.jp/touhoukashi/attach/2972/10/NotoSansCJKjp-DemiLight.woff2) format( woff2 ), url(https //img.atwikiimg.com/www31.atwiki.jp/touhoukashi/attach/2972/9/NotoSansCJKjp-DemiLight.woff) format( woff ), url(https //img.atwikiimg.com/www31.atwiki.jp/touhoukashi/attach/2972/8/NotoSansCJKjp-DemiLight.ttf) format( truetype ); } @font-face { font-family Noto Sans JP ; font-display swap; font-style normal; font-weight bold; src url(https //img.atwikiimg.com/www31.atwiki.jp/touhoukashi/attach/2972/13/NotoSansCJKjp-Medium.woff2) format( woff2 ), url(https //img.atwikiimg.com/www31.atwiki.jp/touhoukashi/attach/2972/12/NotoSansCJKjp-Medium.woff) format( woff ), url(https //img.atwikiimg.com/www31.atwiki.jp/touhoukashi/attach/2972/11/NotoSansCJKjp-Medium.ttf) format( truetype ); } rt { font-family Arial, Verdana, Helvetica, sans-serif; } /** Main table styling **/ #trackinfo, #lyrics { font-family Noto Sans JP , sans-serif; font-weight 350; } .track_number { font-family Rockwell; font-weight bold; } .track_number after { content . ; } #track_args, .amp_text { display none; } #trackinfo { position relative; float right; margin 0 0 1em 1em; padding 0.3em; width 320px; border-collapse separate; border-radius 5px; border-spacing 0; background-color #F9F9F9; font-size 90%; line-height 1.4em; } #trackinfo th { white-space nowrap; } #trackinfo th, #trackinfo td { border none !important; } #trackinfo thead th { background-color #D8D8D8; box-shadow 0 -3px #F9F9F9 inset; padding 4px 2.5em 7px; white-space normal; font-size 120%; text-align center; } .trackrow { background-color #F0F0F0; box-shadow 0 2px #F9F9F9 inset, 0 -2px #F9F9F9 inset; } #trackinfo td ul { margin 0; padding 0; list-style none; } #trackinfo li { line-height 16px; } #trackinfo li nth-of-type(n+2) { margin-top 6px; } #trackinfo dl { margin 0; } #trackinfo dt { font-size small; font-weight bold; } #trackinfo dd { margin-left 1.2em; } #trackinfo dd + dt { margin-top .5em; } #trackinfo_help { position absolute; top 3px; right 8px; font-size 80%; } /** Media styling **/ #trackinfo .media th { background-color #D8D8D8; padding 4px 0; font-size 95%; text-align center; } .media td { padding 0 2px; } .media iframe nth-of-type(n+2) { margin-top 0.3em; } .youtube + .nicovideo, .youtube + .soundcloud, .nicovideo + .soundcloud { margin-top 0.75em; } .media_section { display flex; align-items center; text-align center; } .media_section before, .media_section after { display block; flex-grow 1; content ; height 1px; } .media_section before { margin-right 0.5em; background linear-gradient(-90deg, #888, transparent); } .media_section after { margin-left 0.5em; background linear-gradient(90deg, #888, transparent); } .media_notice { color firebrick; font-size 77.5%; } /** Around track styling **/ .next-track { float right; } /** Infomation styling **/ #trackinfo .info_header th { padding .3em .5em; background-color #D8D8D8; font-size 95%; } #trackinfo .infomation_show_btn_wrapper { float right; font-size 12px; user-select none; } #trackinfo .infomation_show_btn { cursor pointer; } #trackinfo .info_content td { padding 0 0 0 5px; height 0; transition .3s; } #trackinfo .info_content ul { padding 0; margin 0; max-height 0; list-style initial; transition .3s; } #trackinfo .info_content li { opacity 0; visibility hidden; margin 0 0 0 1.5em; transition .3s, opacity .2s; } #trackinfo .info_content.infomation_show td { padding 5px; height 100%; } #trackinfo .info_content.infomation_show ul { padding 5px 0; max-height 50em; } #trackinfo .info_content.infomation_show li { opacity 1; visibility visible; } #trackinfo .info_content.infomation_show li nth-of-type(n+2) { margin-top 10px; } /** Lyrics styling **/ #lyrics { font-size 1.06em; line-height 1.6em; } .not_in_card, .inaudible { display inline; position relative; } .not_in_card { border-bottom dashed 1px #D0D0D0; } .tooltip { display flex; visibility hidden; position absolute; top -42.5px; left 0; width 275px; min-height 20px; max-height 100px; padding 10px; border-radius 5px; background-color #555; align-items center; color #FFF; font-size 85%; line-height 20px; text-align center; white-space nowrap; opacity 0; transition 0.7s; -webkit-user-select none; -moz-user-select none; -ms-user-select none; user-select none; } .inaudible .tooltip { top -68.5px; } span hover + .tooltip { visibility visible; top -47.5px; opacity 0.8; transition 0.3s; } .inaudible span hover + .tooltip { top -73.5px; } .not_in_card span.hide { top -42.5px; opacity 0; transition 0.7s; } .inaudible .img { display inline-block; width 3.45em; height 1.25em; margin-right 4px; margin-bottom -3.5px; margin-left 4px; background-image url(https //img.atwikiimg.com/www31.atwiki.jp/touhoukashi/attach/2971/7/Inaudible.png); background-size contain; background-repeat no-repeat; } .not_in_card after, .inaudible .img after { content ; visibility hidden; position absolute; top -8.5px; left 42.5%; border-width 5px; border-style solid; border-color #555 transparent transparent transparent; opacity 0; transition 0.7s; } .not_in_card hover after, .inaudible .img hover after { content ; visibility visible; top -13.5px; left 42.5%; opacity 0.8; transition 0.3s; } .not_in_card after { top -2.5px; left 50%; } .not_in_card hover after { top -7.5px; left 50%; } .not_in_card.hide after { visibility hidden; top -2.5px; opacity 0; transition 0.7s; } /** For mobile device styling **/ .uk-overflow-container { display inline; } #trackinfo.mobile { display table; float none; width 100%; margin auto; margin-bottom 1em; } #trackinfo.mobile th { text-transform none; } #trackinfo.mobile tbody tr not(.media) th { text-align left; background-color unset; } #trackinfo.mobile td { white-space normal; } document.addEventListener( DOMContentLoaded , function() { use strict ; const headers = { title アルバム別曲名 , album アルバム , circle サークル , vocal Vocal , lyric Lyric , chorus Chorus , narrator Narration , rap Rap , voice Voice , whistle Whistle (口笛) , translate Translation (翻訳) , arrange Arrange , artist Artist , bass Bass , cajon Cajon (カホン) , drum Drum , guitar Guitar , keyboard Keyboard , mc MC , mix Mix , piano Piano , sax Sax , strings Strings , synthesizer Synthesizer , trumpet Trumpet , violin Violin , original 原曲 , image_song イメージ曲 }; const rPagename = /(?=^|.*
https://w.atwiki.jp/haruhi_vip2/pages/1000.html
俺の風邪が治って3日が経った。 つまり今日は── ハルヒとの約束の日。 俺は30分前に待ち合わせ場所に来ていたのだが、 ハルヒはそれよりもっと早く来ていたようで。 「遅いっ!」 へいへい、すかさず罰金!だろ?さぁこいよ。 ほら、ばっき……あれ? ハルヒはそれ以上何も言わず、ついてこいといわんばかりに歩き出した。 まず向かったのが、デパートだった。 荷物になるから後にしようぜという俺の意見など聞く耳持たず、 Men’sの服屋に入ると、早速品定めを始めた。 ……またここの店員もタチが悪かった。 ジャケット以外も売りつけようと、俺に色々試着を勧めてきた。 結果俺は何度も試着室に入ることになり、なかなかこれだけでも疲れを感じた。 めんどくさいったらありゃしない。 着替えの最中、外で待っているハルヒに店員が 「彼氏さんですか?いいですね、今日はデートですか?」 などとお世辞を言っていた。すかさずハルヒが 「彼氏じゃないわよっ!!」 と大きな声で叫んだ時は、さすがに恥ずかしかったがな。 ……それと、正直に言おう、俺は少し、それを残念に感じた。 ──結局決めたのは2時間くらい回りに回ったあとだった。 黒のファー付きジャケット。ありきたりな色のジャケットではあったが、 ハルヒはデザインが気に入らないとなんとか言って、なかなか決まらなかったのだ。 ……この後はハルヒにつれまわされた。 またUFOキャッチャーに再挑戦させられたり、 見たい映画があるとかなんとか言って見たのはいいが、 思いのほかつまらなかったのと、俺が途中で寝てしまったりで、 終わった後コテンパンに怒られたりとか……。 ただ、本当に楽しい時間だった。 「すっかり暗くなっちゃったわね。そろそろ帰りましょうか」 空はもうすっかり夜になっていた。 「そうだな、送るぜ」 「あっそ、好きにしたら?」 またそれか……ハルヒよ、お前は俺を怒らせた。 ──その時の俺は、どうかしていたんだろう。今考えても、なぜあんなことをしてしまったのだろうか。 年に1度あるかないかだと思うぜ。 俺は前を向いたまま、そっと右手をハルヒの左手に絡ませる。 どうだ?好きにしてやったぜ? 「ちょっ……」 ハルヒはそれ以上何も言わなかった。もちろん、今ハルヒがどんな顔しているかなんて見れん。 抵抗するような仕草がほとんどなかったのが、嬉しかった。 帰り道、2人の間には、あまり会話がなかった。 俺が何か話しかけても、ハルヒからはぼんやりと返事が返ってくるだけだった。 何か悪い事をしてしまったような、少しそんな罪悪感に苛まれながら、 俺達は無言で、夜道を歩いた。 ──結局それからなにもないまま、ハルヒの家の前に着いた。 残念だがここまでだ。 俺達はどちらからともなく、手を離した。 「今日もありがとな」 「うん……」 静寂が流れた。ハルヒはずっと下を向いている。 なんか、前回と同じだな。ただ、前と違うのは── 俺の気持ちが、はっきりしているということ。 このまま帰しちゃいけない。このまま帰っちゃいけない。 そんなことはわかってるんだよ。 でも、……言えない。やっぱりチキンだな、俺。 なんとか次の約束の口実くらいは…… そんな事を考えつつ、ハルヒの方を向いた。 俺の方を……5秒ほど見つめていただろうか? ハルヒはハッと何かに気づいたようで、120%スマイルでこちらを向いた。 ……もういい加減、付き合いも短くない。 コイツがこんな顔をするのは、何か閃いた時に決まっている。 しかも大抵、俺にとってとても疲れる事だったりする。 「あんた、今回の事、あたしに感謝してるわよね?」 これまたうなづき以外は許さないといった言い方だな。 だからなんだと言うんだ? ごめんなさいしないといけないよね、か? 「だったら、あたしにお礼しなきゃいけないわよね?」 ほらきた。ある意味俺の予想通りというか、応用しただけじゃねぇか。 「よし! 決めたわっ!!」 ……何をだ。 「あんた、今度はあたしの買い物に付き合いなさい!」 ──そうきたか。 「わかった?団長命令なんだからねっ!?」 ハルヒが眉をひそめて顔を近づけてくる。どうでもいいが、近い、近すぎるぞ。 「返事は?」 ──ふむ。 「嫌だ」 「なっ!!」 俺の言葉に、ハルヒはかなり驚いたようだ。続けて 「……あんたって最低ね?」 蔑んだ瞳。──最後まで聞いてくれ、ハルヒ。 「ちがう、そうじゃない」 ──クソ、心臓がバクバク言ってやがる。 こんな事初めてだ。 小学校のクラス劇発表会なんかの比じゃないぜ、これは。 だがそんな事、今は言ってる場合じゃない。 これはチャンスなんだ、言うのは今しかないんだ。 逃したら俺は、きっと後で後悔する。 「そういうんじゃなくて……」 ……さぁどうした、俺。いつもの軽口ならスラスラ言えるくせに、 こういう大事な事は緊張して言えないってのか? 長門と手を繋いでも、キスをしても、好きだといわれても、 最後まで、俺は──そう、お前だよ。お前は…… アイツの気持ちを受け取らなかったじゃないか。 それはどうしてだ? ……本当はずっと前から気づいてたんだろ? 自分の気持ちってやつに。 今までモヤモヤした気分なんて言って、ゴマカして、自分に嘘ついてきたんだろ? ──さあ、言えよ、言うんだ。 「理由なんていらない」 ハルヒは真剣な顔で、黙って聞いてくれていた。 「普通に俺と、デートしてくれっ!」 「……」 「俺は──」 あと二言。頑張れ、俺。 「──お前の事が、好きだっ!!!」 気づけば俺は、叫んでしまっていた。 しかし……言った、言ったぞおい。 ふと気づく。言ったのはいいんだが今度は…… ──ハルヒの次の顔を見るのが、怖い。 いつもなら、コイツが何か企んだ時や、 それを俺やSOS団のみんなに話している時の、あの笑顔。 あの顔が出た時、また俺はどんな事をさせられるのか、なんていつも思っていた。 今まで、ある意味一番怖かった顔のはずなのに。 ……今は、コイツの困ったような顔を見るのが、 怖い。 フラレてしまうんじゃないかという恐怖感。 どちらにしろ、今までの2人ではなくなってしまうんだよな、たぶん。 やっぱり 怖い。 怖くて下を向いてしまう。 やれやれ、こういう土壇場で、わざわざ好きなヤツにチキンな所を見せんでもいいだろうに。 言いたい事を言った安心感と、ハルヒからの答えに対する恐怖。 2つの矛盾した感情が、俺の心を支配していた。 「キョン」 「……」 「顔を上げなさい」 ハルヒの言う事を聞くのには慣れているが、ちくしょう、 顔を上げるってのが、こんなに勇気のいるものだとは思わなかった。 ……俺は言いたい事は言ったんだ。 返事を決めるのは俺じゃない、コイツだ。 これからどんな事を言われても、俺はそいつを素直に受け止めよう。 さぁこいっ! 意を決して顔を上げた。 ──そこには、いつものそれを3割増しにしたような、 だが今となっては俺の一番大好きな、ハルヒのあの笑顔があった。 「あんたも、たまにはなかなかやるじゃない」 どういう意味だ。 「そのまんまの意味よ」 言いながら俺に近づいてくるハルヒ。 いや……そんなことより返事を聞かせ── ガバッ!! なんの音かって?いや……それはだな…… ……ハルヒが俺に抱きついてきた音だ。 さっきまでの2つの感情はどこへやら。 今度は幸せと驚きでいっぱいになってる。 ハルヒが俺を見上げてくる。ちょうど顔1つ分の身長差。それにしても近い。 「こういう事よ。わかった? バカキョン」 そう言って俺の目をずっと見るハルヒ。 ──静寂が辺りを支配する。車の1台くらい通ってもいいんじゃないかぐらい思うのだが あいにく俺達の他に、この静けさを邪魔するような物は現れなかった。 ハルヒがゆっくりと目を閉じていく。 ……ええっと、つまりこれは、そういうことだよな? 言ってる意味がわからんって?恥ずかしすぎるから言わせるな。 俺もゆっくりと目を閉じながら、ハルヒに顔を近づける。 俺は今、世界で1番幸せ者かもしれない。もちろん実際そんなことはないんだろうが、 今のこの瞬間は、そう感じたんだ。 大好きな人と、キスをする瞬間ってのにさ。 月明かりに照らされた2人の影が1つになろうとした、その時。 ……ムニュッ。 次の瞬間、俺の唇が触れたのは、ハルヒの唇ではなかった。 言っておくが、今の擬音でエロい想像をしたやつは、自分のIDに入ってる数字の回数腹筋だ、腹筋。 慌てて目を開けた俺の視界に入ってきたのは、 それは、ハルヒの人差し指。 コイツはすっかりいつもの笑顔に戻っていた。 そう、あの、悪魔のような、いたずらスマイルだ。 「な~に考えてんの? このエロキョンッ!」 そう言ってるお前の顔も、ちょっと赤いと思うぞ。 「ふんっ、あんたには10年早いわよ、バーカ」 ハルヒは回していた腕を離し、自分の家のほうに向かって歩いていく。 ……返せ、30秒前は世界で一番幸せかもしれないだのと思っていた、俺の純な気持ちを返せ。 こうやって大人は薄汚くなっていくんですね。 「来週土曜日」 そんな俺の気持ちなどお構いなしに、振り向いてハルヒは続けた。 「どっか連れて行きなさい」 わかったよ、で、やっぱり買い物か? 「何言ってんのよっ! それはあんたが考えるのよ!!」 なんだそりゃ!?さっきは自分の買い物に付き合えとか言ってなかったか? 「ちゃんとあんたがあたしを誘うのよっ! わかった?」 もはやハルヒは、絶賛俺の返事は聞いていないモード突入中のようだ。 「あ、ゆき」 ドキっとした。……ハルヒは空を見上げていた。 俺も釣られて見上げる。真っ白い雪が、パラパラと勢いを増しつつ降ってきた。 「ちょっと待ってなさい」 そう言うとハルヒは自分の家のインターホンを押した。 出てきたのはご存知、ハルヒママ。 手には傘を持ってる……、傘を、持ってる?? 嫌な予感が、した。 「あら~キョン君、こんばんわ」 「あ……どうも」 なんかニヤニヤしている。い や な よ か ん が す る。 「ママ、バカキョンが傘持ってないみたいだから、貸してあげt……って なんでもう持ってるの??」 考えてもみろ。自分で言うのもなんだが、さっきの俺の世紀の告白。 あの時、俺は叫んでいた。思いっきり。そう、叫んでいたんだ。 ……聞かれていてもおかしくはない。 いやむしろ、丸聞こえだったんじゃないか? もちろんそんなこと、本人には聞けないがな。 「たまたまよ、たまたま。はいキョン君」 笑顔で俺に傘を渡してくるハルヒママ。なんだかものすごく嬉しそうですね。 「ありがとうございます」 「これからも、ハルヒをよろしくね」 「は……はぁ……」 やばい、自分でも顔が赤いのがわかる。 「ちょっとキョンッ!せっかく貸してあげるんだから、大事に使うのよ? 傷つけるんじゃないのよ?わかってるわよね?」 そしてそれに気づいてないのかハルヒ。ある意味それは幸せなことだ。 へいへい、わかってますよ。 「じゃあ今お鍋に火当てたままだから、戻るわね。キョン君、またね~」 「はい、失礼します」 ハルヒママはそそくさと家に戻って行った。 ハルヒもそれに3歩ほど遅れて、後ろから家に入ろうとしている。 「それじゃ、またな」 ハルヒにそう告げ、俺は借りた傘を広げて、自分の家に戻ろうとする。 やれやれ、結局ゴマカされた気分だな。俺だけ言い損ってやつか? ……ふと後ろに気配を感じた。 なんだ?俺のストーカーか?後ろを向くと…… ──傘の中にハルヒが入ってきた。 なにやってんだ、おm…… 目の前にハルヒの顔。目一杯背伸びをして、 ──俺の唇に、キスを、してきた。 ほんの一瞬だったがな。 なんの味だったかなんて、問題外だ、わからん。 「な~に勝手に帰ろうとしてんのよ? あたしは一言もさよならのあいさつなんてしてないわよ?」 赤い顔をしたまま、そんな事を言われてもねぇ。 かくいう俺も、恥ずかしいったらありゃしない。 傘のおかげで、ある程度公衆の目からは遮断されてたってのが、せめてもの救いか。 「忘れるんじゃないわよ?さっきあたしが言った事」 ああ、わかってるよ。 「じゃあ、また学校でね」 そう言うと踵を返し、ハルヒは家に戻って行った。 ……何がしたかったんだ、あいつは。 まぁ、キスは、その、なんだ、嬉しかったが、な? なんだかフワフワした気分のまま、俺はそのまま家に帰った。 月曜日。この日は俺達学生にとっても、社会人にとっても憂鬱な日であろう。 なんてったって次の休みまで一番遠い曜日だからな。 日曜日には、サザエさん症候群なんてものもあるらしい。 だがこの日だけは、俺は全然憂鬱ではなかった。 むしろ、心待ちにしていたと言ってもいい。 ハルヒに会えるというのももちろんだったが。 やる事が、あるからな。 ──憂鬱でなくても、授業というのはいつもと同じように、無駄に長く感じるもので 中でもさっぱりわからん英語なんぞ、俺にとっては睡眠呪文以外の何者でもなかった。 惰眠の途中、 「寝るな、バカ」 とか言いながら2、3回ハルヒにシャーペンの先で起こされた事を付け加えておこう。 ハルヒはというと、先週と変わらず、特に意識しているようでもなかった。 やっぱり、こんなもんかね? そんなこんなでやっと昼休みになった。学食に行ったハルヒを他所に、 俺はさっさと昼飯を食べ終え、部室に向かった。 扉を開ける。いつもの席で座って本を読んでいる生徒が1人。 長門有希。 「よう」 一瞬こっちに顔を向けるが、何も言わずすぐに本に顔を戻した。 扉を閉めて、俺は、話し始めた。 「俺達の事は……お前の事だ、もうわかってるんだよな?」 コクンとうなづく長門。 「お前のおかげで、俺、素直になれたよ」 こんな事、長門をフッた俺自身が言うのもおかしいのかもしれない。 でも、今の自分の気持ちは、きちんと伝えておきたい。 そう思ったから。 「そう」 本に目を向けたままそう言った。 「……ありがとな、長門」 俺がこうやって自分に気持ちに素直になったのも、きっかけはお前だから。 この間は言わないでおこうなんて思ったが、こうやって素直にちゃんと言うのも悪くない。 コイツには本当に、感謝してる。借りができすぎちまってるな。 借りを返しきるのは、いったいどれだけかかるやら。 長門は首だけをこちらに向け、だが、しっかりとした口調でこう言った。 「頑張って」 その一言が、俺にとっては何よりも嬉しかった。 ──放課後になり、部室に向かう俺。隣にはもちろんハルヒ。 その距離が心無しかいつもより近いのは、まぁ気のせいだろう。 自意識過剰と思われても困る。 「で、どうするんだ?古泉や朝比奈さんや長門には、言うのか?」 「何を?」 「何をってお前……」 「バカ」 それ以上は言わなかった。俺も、そこから続きは言えなかった。 さて、どうするんでしょうね。 「なにぶつぶつ言ってんのよ」 いや、なんでもないさ。 「そんなことより、今度どこ行くか、もう決めた?」 「気が早いな、まだ時間はあるじゃないか」 「何言ってんの、のんびり考えてたら時間はあっというまに過ぎちゃうんだからね!?」 さっさと決めなさいよっ!」 やれやれ、俺達は相変わらず、こんなスタンスなんだな。 だがそれが一番いいのかもしれない。 SOS団で、探検したり、合宿したり。そして、相変わらず俺は雑用係ってか? ──たまには、2人きりになりたいとは少し思うがな。 「わかったよ、まぁ期待しておけ」 実は何も考えていないが、得意満面の顔で俺はそう言った。 ジト目のハルヒ。くじけない俺。 ……ようやく諦めたか、ハルヒが俺と目線を外し、元気よく、部室のドアを開けた。 今日も俺達の部活が始まる。 ──ただな、ハルヒ。2人で話したいこと、やりたいことはいっぱいあるんだ。 たまにはポニーテールにしてみないかとか、5月に見た悪夢とやらの話とか、 SOS団の今後の予定などなど。 ──今度のキスは、俺からやってやると、密かに決めているのは、もちろん内緒だがな。 そう考えると、本当に土曜日が待ち遠しい。 もちろんその時、俺は先に待ち合わせ場所で、アイツを待っていようと思う。 ハルヒが選んでくれた、あの服装、あのジャケットで── おしまい。
https://w.atwiki.jp/plastictreo/
Plastic Treeとは Plastic Tree(プラスティック トゥリー)は、日本のヴィジュアル系ロックバンド。 1993年に結成し、1997年にメジャーデビュー。略称はプラ、プラトゥリなど。 メンバー 有村竜太朗(ありむら りゅうたろう、3月6日生) ボーカル担当。 長谷川正(はせがわ ただし、11月16日生) ベース担当。リーダー。千葉県出身。血液型O型。 ナカヤマアキラ(1月16日生) ギター担当。 佐藤ケンケン(さとう ケンケン、1978年1月8日 - ) ドラム担当。2009年正式加入。長崎県出身。血液型O型。 旧メンバー KOJI(コージ) - ドラム SHIN(シン) - ドラム TAKASHI(タカシ、1月15日生) ドラム。本名:大正谷隆(おしょうだに たかし)。徳島県出身。血液型B型。2001年脱退。 ササブチヒロシ(10月12日生) ドラム。本名:笹渕啓史(読み同じ)。北海道室蘭市出身。血液型A型。2002年正式加入。2009年3月19日脱退。