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森・山・海、自然が強調された3つの浮島テーマパーク 「Sea」海、泡、水棲生物、難破船 皆さんこんにちは。Sky Islandへようこそ!この人工浮遊島は、大自然のテーマパーク。森島(Forest)、海島(Sea)、山島(Mountain)の3つの島が、虹色の線路で繋がれているよ!空飛ぶ機関車で、バーチャルの旅路へ、さぁ行こう!用意はオッケー?それでは、アディオス! 【VRChatワールドリンク】 ・Vket3 SkyIsland-Sea 【カタログページ】 【サークル一覧】
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> '' ´ ̄ヽ / __/ / マ/ム / ´ ̄ ̄` 、 ,イ/ / " ヽ / / / _ Y / / l  ̄`ー'´ ̄ ! Ⅳ ,x-j /⌒ヽ 〃⌒\レ-、 | l ! フ'/<・》} {《・>ヾ \} \〉'/! ´^'''´/ ∨`'''^ ト、 \ /,イ`¨',/{__,ゝ、__ノ、_}\/¨´ト、 ヽ l/l ,' : } ,人 { : | ' 从_,イ从/l/ \lヽ从_ノ |/ _/,イ ゝヽ__ _,. ´ | .} / / | | ヽ { | `ー _. r '' ´ ∨ 从 从 / `ー _. | ∨ .ヽ / /1 i、. ∧ ∨ .∧ ゝ--' ! i i.. / | \ ∧______ノ i ! l | \ / / i i | | \/ / i ト、 | ヽ / / i ! i | \ / / / 〈 | \ / / / i 名前:アイザック=ネテロ 性別:男 原作:HUNTER×HUNTER 一人称:ワシ 二人称:名前呼び/おぬし 口調:老人口調 AA:HUNTER×HUNTER/アイザック=ネテロ.mlt ハンター協会の会長。 副会長のパリストン=ヒルのような交渉や謀略に長けた曲者を含む協会をまとめ上げる。 その年齢は百歳を超えるらしいが、上記のような権謀術数への対応力だけでなく高い武力も持ち合わせ、 また念能力(作中の超常能力)も有している。 若かりし日はゴリラ系というかガチムチ系の見た目だった。 ある時期から限界を覚えルーティーンを変化させ、武というものへ感謝を捧げ「感謝の正拳突き」を一万回行うようになり、 そのうち「一万回こなしても日が沈まない」という事実に気づき、その武は完成を見る。 キメラアント編においてキメラアントの王メルエムと対決する。 外見は飄々とした仙人にも見える老人だが、上記のように武を通じ冷静や冷徹の心境へ至っているだけで、 凪いだ心の人間ではない。 メルエム戦の表情などからするに、その本質はあくまで闘争者と思われる。 AAは140枚以上。 基本とついたタグのAAが半分ほどを占める。内容としては多くが顔アップや目元など。 老練で一癖あるお年寄りキャラとしてこの状態だけでも運用は可能と思われる。 服装違いもあるが、若き日の正拳突きなど殴る蹴るといった直接的な戦闘モーションはない。 (蟻戦での構え(ハートの「今までの全てに」以外)は数枚ある) キャラ紹介 やる夫Wiki Wikipedia アニヲタWiki ニコ百 ピクペ 登場作品リスト タイトル 原作 役柄 頻度 リンク 備考 ネテロ犯科帳 時代劇 火付盗賊改頭 主 rss やっつけ忠臣蔵 忠臣蔵 火付盗賊改頭、実質的に主役の1人 主 rss 完結 白頭と灰かぶりの魔女 オリジナル 国王兼魔法学園の学園長 準 まとめ rssやる夫Wiki R-18 ソロやる夫くんソロる オリジナル 魔法具屋の爺さん 準 まとめ 予備rss 第1章完結 ヨリイチはジェダイの騎士のようです スター・ウォーズ(スーロン三部作) ジョラース・シボース役 準 まとめ やる夫Wiki 完結 aaで考察する両世界大戦 歴史 フルシチェフ役 脇 まとめ 予備やる夫Wiki 完結 LOVE GREEN LOVE BEAR オリジナル 警察官 脇 第1話 あんこ 完結 異世界転移した彼らは逞しく生きるようです オリジナル 店員 脇 まとめ 予備 R-18 安価あんこ ガラル地方でチャンピオンになったやる夫は、今度はパルデアに行くそうです ポケットモンスタースカーレット&バイオレット マスタード役 脇 まとめ R-18 剣豪たちは己の技を競うそうです 大剣豪 塚本露伴役 脇 まとめ rssやる夫Wiki 完結 クワトロが天使と交渉するようです THE ビッグオー 武芸者 脇 まとめ 殺人鬼探偵結月ゆかり 殺人鬼探偵シリーズ 世界殺人鬼王決定戦の参加者 脇 まとめ1・23 予備 R-18G 時間停止探索者やる夫 オリジナル アクシズ教過激派のご意見番 脇 登場回 まとめ R-18 ドクオが異世界転生したようです オリジナル キルヒアイス家の先代当主の伯父 脇 まとめ 予備やる夫Wiki 完結 やる夫の天狗党乱記 歴史(幕末) 板倉勝静役 脇 まとめ rss 完結 やる夫は剣で食っていくようです 女神転生 片原滅堂役 脇 第1話 rss R-18G 短編 タイトル 原作 役柄 リンク 備考
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330 名前:創る名無しに見る名無し[sage] 投稿日:2015/09/20(日) 15 41 38.93 ID dPoNttCK [2/4] 第1話『長征07号』 大陸の沿岸部 洞窟をを利用した粗末に設置された天然のドックに1隻の潜水艦が停泊していた。 天然のドックといっても粗末な木製の桟橋が掛かっているだけだ。 094型原子力潜水艦『長征7号』は、中華人民共和国海軍が運用する弾道ミサイル原子力潜水艦である。 NATOコードは晋級。 海南島の亜竜湾海軍基地を出港して約半年。 当初は、日本国が実行支配する魚釣島近海まで航行して、日米の反応をみて帰還する簡単な任務のはずだった。 しかし、帰還中に何らかの異変が生じたのか本国への連絡はおろか、大陸の存在すら無くなっており、ひたすら大陸を探して航海を続けた。 そして、ようやく見つけた陸地は地球上のものとは明らかに違っていた。 呉定発中尉は最後の仲間だった乗員の墓穴を砂浜で掘り、埋葬を終えたところだった。 「副長達は・・・うまく行ったかな。」 すでに備蓄の食料は底を尽きた。 艦長を初めとする127名の乗員は、食料調達や周辺の偵察の際に化け物のような生物の襲撃や流行り病で次々と命を落としていった。 『長征7号』に立て籠り抵抗を続けたが、艦に装備されていた小銃や拳銃を持って、副長達12名が森に消えたのが3ヶ月前。 遂に呉中尉は最後の一人となってしまった。 残された武器は拳銃一挺。 弾丸は三発。 『長征7号』の魚雷やSLBMなどは使い途がない。 艦に戻って手製の釣竿で魚でも釣ろうか考えていると、銛や三ツ又の矛を持った人型の生物が海から上がって、呉中尉を取り囲もうとする。 人型の生物と言ったが、人は手足にヒレや水かきは無く、全身がうろこで覆われたりしていない。 何より頭部が魚のものだ。 拳銃を彼等に向けながら少しずつ後退する。 「魚野郎め、食われてたまるか!!」 呉中尉は食われていった仲間達の顔を思い浮かべながら最後の抵抗を試みることにした。 釣り針のように突き出た半島に守られた新香港は天然の良港である。 もとは大陸で覇を唱えていた帝国を、異世界に転移した日本が降伏させ、帝国海軍最大の根拠地であるノディオンの街をを割譲させたのが始まりである。 爆買い等の観光で来ていた約十万人。 転移の影響で失業した中国人労働者約30万人や一万人の留学生、日本人配偶者などを加えて約45万人が住民を完全に追放したこの地に住み着いた。 異世界チャイナタウンと日本では呼ばれている。 日本大使館が設置され、日本本土から大陸への玄関口となっている。 その日本大使館から一台の車が大使相合元徳と駐在武官である渡辺始一等海佐が、新香港主席官邸であるノディオン城に緊急に呼び出されたのだ。 「最近、呼び出される懸案事項があったかね?」 「新香港の武装警察と駐屯している16普連の演習は終わりましたし、海警も特に問題はないですし・・・」 渡辺一佐にも思い当たることはない。 車が場内に入るとすぐに応接室に通される。 すでに林主席と数名の武官が待っていた。 林主席は立ち上がり握手を求めてきて、相合も応じる。 「相合大使、急な呼び出しに応じて頂きありがとうございます。」 「火急な呼び出し緊急な事態とお見受けしますが?」 「新香港設立から五年、我が市でも異世界人と中華人民を見分ける為に戸籍の登録を行っていましたが、最近無登録の人民が城壁外で発見されてましてな。本人は中華人民共和国海軍南海艦隊所属の呉定発中尉と名乗っています。どうやら日本の異世界転移時に巻き込まれて6年も放置されてたようですな。」 「なるほど、海警か軍艦の生き残りですか。」 転移直前に尖閣諸島に領海侵犯を繰り返していた中国側は海警船3隻と江凱II型(054A型)フリゲート常州。 中華民国の巡防船1隻が転移に巻き込まれて、日本の保護下に入っている。 そのまま新香港海警局の所属となったが、まだ取り零しがあったのかと渡辺一佐は考えていた。 だが林主席は首を横にふった。 「彼が乗艦していたのは『長征7号。』弾道ミサイル搭載原子力潜水艦で、どうやら核ミサイルが1基搭載されていたようです。」 相合も渡辺も絶句したが辛うじて言葉を捻り出した。 「これは本国通達事案ですな・・・」 冒険者のパーティーが地上に上陸して、近隣を略奪していたマーマンの群れを討伐していた。 シーフのマシューを先頭にマーマンがねぐらにしていた洞窟を安全を確かめながら入っていく。 洞窟の中は海に繋がっているが、巨大な黒い船が浮かんでいて放置されている。 リーダーのハリソンが船を見上げて呟く。 「たいへんだ、御領主様に知らせないと!!」 冒険者のパーティーは慌てて洞窟を飛び出していった。 新香港 主席官邸『ノディオン城』 日本大使相合元徳と駐在武官である渡辺始一等海佐が本国に問い合わせる為に急ぎ大使館に戻る為に退室した後、林主席は背後に控えていた武官に声をかける。 「常少将、現在遠隔地まで派遣できる部隊はいるかね?」 常峰輝武警少将は、林主席と転移前の在日中国大使、陸軍駐在武官だった頃からの付き合いである。 さらに今の日本側との会話の内容から目的地までの距離も勘案して返答する。 「陸自16普連との演習を終えた武警第6大隊から50名ほどなら、弾薬や車両の燃料の残りを集めさせて捜索に当たれます。」 「よし、疲れているかもしれないが出動させて『長征七号』を抑えろ。自衛隊や米軍が出てきたら、『長征七号』は中国籍なのは確実だから新香港が接収すると主張しろ。但し、武力による交戦は避けろ。こちらには呉定発中尉という案内役もいるから先手は取れるだろう。」 「現地組織が介入してきた場合は如何致しますか?」 「反乱を名目に武力によって鎮圧だ。」 「畏まりました。燃料、食料、弾薬の手配ができしだい出発させます。現地までは2日ほどで到着すると思います。しかし、何故日本側にも教えたのですか?我々が密かに確保してからでもよいと思いましたが・・・」 林主席は武官全員に伝わるようにソファーから立ち上がって見渡す。 「我が新香港は、日本に軍事的、経済的に依存しているのが実態だ。核兵器一発手に入れた程度で日本に対抗すれば、北朝鮮の二の舞になるだけだ。だが高く売り付けることは出来るだろ? 先に教えるのは、我々は日本と敵対していないという意思表明だよ。ただ、先に核兵器を抑えないとは一言も言ってないがな。」 日本大使館 大使館に帰還した相合大使は、本国に事態の説明と対応の指示を求めて執務室に籠っていたが、直ぐに自衛隊や文官の責任者を召集した会議室にやってきた。 事態の説明はすでに渡辺一等海佐が行っていたが、大使の顔色から本国から色好い返事が貰えなかったことを皆が察していた。 「本国は現地駐屯部隊で対処しろと通達してきた。 『長征7号』の確保、或いは無力化だ。 目標が原子力潜水艦である以上、無制限の破壊は禁じるとのことだ。 本国からの増援はすぐにはでない。 青木陸将、部隊の派遣を命じたい。」 第16師団師団長青木一也陸将は立ち上がって説明を始める。 「今回は即応を優先しますので、第16偵察中隊から先遣を出させます。 現在、出動待機しており命令次第出動出来ます。」 陸上自衛隊第16師団は、大陸駐屯の為に新設された部隊である。 本国の部隊は転移直後に大量に発生した失業者を背景に自衛隊経験者を大量に再雇用した。 失業者対策である。 偵察隊が中隊規模になるくらいの増員だ。 転移直後に起きた『隅田川水竜襲撃事件』や開戦の発端となった『横浜広域魔法爆撃』が、自衛隊の大幅増強を世間が後押しする結果となった。 海上からのモンスターの襲撃がある以上、終戦後各部隊は本国に張り付けになってしまったのだ。 第16師団は大陸の日本の権益を防衛するのが存在意義となった。「まあ、宜しく頼むよ。 どれくらい掛かる?」 「現地までは6日といったところでしょうか。」 ハイライン侯爵領 海岸部 冒険者の一団から通報を受けたハイライン侯爵ボルドーは、馬に引かれた『ISUZU:エルフ』と書かれた車両の横扉を開いて、その地に降り立った。 日本との戦争の責任を取って隠居させられた父の後を継いだばかりの若者だ。 次の馬車からも数人の男達が降りてくる。 そして、馬に乗った武装した銃士達がまわりを固める。 先込め式の滑腔式歩兵銃を持てるのは、以前は騎士と呼ばれてた階級の人間だけで足る? 馬車から降りた人間だけで達には船大工や錬金術師と言った人間達だがドワーフといった妖精族が混じっている。 ボルドーは一団を率いて、洞窟に入っていく。 「これが・・・、異界の国の船か?まさか上部まで鉄張りとは・・・だがこの船を手に入れれば奴らに対抗出来るかもしれない。」 軍事的にはたかが1隻程度では話にならないだろう。 だが船ならば生活の為の道具や武器が積まれていたはず。 圧倒的な技術格差が少しは埋まるかもしれない。 そうすればこの新興開拓地の民達を救える方法が見つかるかもしれない。 希望を見いだす。 「上部に手回し式の入り口があるそうです。開けっ放しになっていたらしく、内部にはマーマンの死体が何体か。乗員は停泊中に襲撃を受けたものと思われます。洞窟の外に百個以上の簡素に造られた墓地も発見されています。」 銃士長が現時点でわかったことを報告してくる。 「うむ、職人達をかき集めてきた。徹底的に調査を進めよ。」 客船『中華泰山号(チャイニーズタイシャン)』 下関寄港時に異世界転移に巻き込まれた同船は、新香港の公営企業の所属となっている。 かつては900人もの中国人客を乗せて、日本爆買ツアーを行っていたが現在乗せている乗客は新香港武装警察官50名と案内役の中国海軍中尉呉定発が乗り合わせている。 すでに出港から2日と半日。 「船長?すでに到着予定時刻を2時間も過ぎてると思うのだが・・・」 隊長の湯正宇大尉が心配そうな顔で船長に尋ねる。 「はっはは、もうすぐですよ、あわてない、あわてない。もともと航路も無いとこ進んでるんだから時間が無茶なのね。まあ、近くまでは前にも行ったことがあるから水深はわかってるけど、慎重に進んでるだけだから安心するよろし。」 実質、軍事組織に所属する湯大尉は時間に正確になっているが、船長は未だに中国人的大陸時間の感覚でいるらしい。 異世界に来てむしろ悪化しているようだ。 だか船長にも思うところはあるのだ。 普段は新京から日本への食糧を運ぶのんびりした航海ばかりなのだ。 突然に新香港政府から武警を運ぶよう命令されて、これはヤバイ仕事だと感じてはいた。 厳重な機密扱いが適用された。 新香港政府が隠し事をする相手など、日本政府や自衛隊以外に無いだろう 慎重に航海を進めるしかない。 「いや、どうせ目標は逃げやしないだろうけどさ。報告が遅れるから急いでくれよ?」 湯大尉からの苦情も大変疎ましく感じていた。 陸上自衛隊 中国人達が海上からハイライン侯爵領に向かっている頃、日本人共は陸路を輸送蒸気機関車で現地に向かっていた。 赤井照長一等陸尉率いる偵察小隊は30名。 車両は在日米軍から購入したM1126ストライカーが2両。 偵察用バイクが4両、軽装甲機動車1両の30名の部隊を貨物として列車に積載している。 隊員の小銃はM16。 大半の装備は在日米軍に在庫を掃き出させて調達した代物である。 これは、第16師団全般に行き渡っている。 自衛隊用の列車なので、ブリーフィング用の車両も備え付けられており、副隊長の酒井二尉と路線図や街道が書かれた地図を壁に貼って眺めていた。 「新香港から王都、日本の直轄領新京を結ぶ大陸横断列車を施設部隊や土建屋が総力を挙げて3年掛かりで完成させたばかりだが、道路の方もなんとかして欲しいな。」 「 年貢の迅速な輸送の為の効率重視。まあ、当時の我が国の食糧事情は切実でしたからね。この大陸でもすでに炭鉱は小規模ながら存在したから蒸気機関車なんて使うことが出来たわけですが。」 改めて地図を見渡す。 すでに新香港を出発して三日目。 王都を経由し、現在も敷設中の南部線でいけるのが1日分の距離。 残りの2日は街道沿いに車両で移動となる。 「ヘリを使えればすぐだったんですがね。」 「北部方面の年貢輸送に重点を置かれて、こちらの燃料の割り当ても少ないから仕方がない。化学防護隊も出発したらしいから安全だけは確保しとかないとな。」 ハイライン侯爵領 ハイライン家館 ハイライン侯爵領は、新興の開拓領である。 かつては百万を越える民を抱え、帝国でも屈指の領土を保有していた。 しかし、戦争に負けると責任をとって公爵から侯爵に降格。 当主フィリップは、隠居を申し渡され家督相続を強制された。 ここまではいい。 皇族、貴族全てが一律に処されたからだ。 だがハイライン家は領土を転封されて今の家名に変えられてしまった。 その上こんな未開拓地に一族や朗党、公都を追放された領民の運命を託さぜるを得なくなっている。 元ノディオン公爵フィリップはこの様な状況が憤死しかねないほど不満だった。 「ボルドーは何をしている!!もう四日も帰っておらんぞあの馬鹿息子は!!」 傍らに控えていた家宰のリヒターが恭しく答える。 「お館様は海岸で怪しげな船が発見されたと兵を率いて巡回に出ております。」 「そんなことをしている場合か!!この大事な時に・・・」 「何かありましたか?」 長年仕える家宰のリヒターに手紙をみせる。 現在、新京に造られた中学校なるものに留学中のハイライン家の長女からのものだった。 貴族らしい装飾後たっぷりの手紙だが、要約するとこうだ。 「最近、サークルなる集まりに入って宴席に招かれては姫様扱いをされて嬉しい。」 「将来卒業したら領内に学校や病院を造りたいな。」 「あ、お兄様元気?」 楽しそうで何よりだとリヒターは思ったが、前当主様は苦悩して手紙を握りしめている姿に困惑する。 「あやつめ、貴族の誇りと優位性を放棄するようなことを・・・、日本被れめ!!」 貴族の優位性とは青い血に由縁する統治機構の保障と財産に裏打ちされた教育や医療だろう。 それが平民に安売りされては貴族の存在意義が無くなるのだ。 先勝国が敗戦国の体制の存続を許したのは異例のことであった。 日本からすると統治するのが面倒だったからだ。 代わりに貴族や王族にも賠償の責を化し、年貢として徴収した作物から半分を日本に納めている。 貴族の財力は大幅に目減りし、かつてのような贅沢は出来なくなった。 民に重税を課そうとしても四公六民法で、税収が固定化されて、各領地の軍事力強化も抑えられている。 「姫様は日本の社交界に出入りし、将来の領内の夢を語っているだけではありませんか?」 リヒターの言葉はフィリップの耳に入ってこない。 「仕方がない。ワシがヒルデガルドの教育について、ボルドーに一言言ってやる。海岸だったな。」 「こんな夜半にですか?」 「帰るのは昼になるかもしれん。朝食の用意は忘れるな!!」 颯爽と庭に出たフィリップは、お付の者の用意させた馬と腰に差して、護衛の騎士や兵士を連れて海岸に向かっていった。 ハイライン侯爵領 海岸地帯 黒い船の調査を続けていたボルドー達は、幾つかの頑丈な扉を苦労して開けながら残された品々を回収してその陣幕に持ち込んでいた。 「日本が使ってのとは些か型が違うが、短銃とライフル、弾は撃ち尽くした後か。・・・ふむ、よくできたナイフだな。」 ボルドーの興味は武器にあったが、こんなものは領地の発展に寄与しないだろう。 「食器に・・・電話か?鉄のスコップは役に立ちそうだな、馬車に詰めろ。」 あまり良い収穫はない。 貴重そうな物は幾つかのあったが、領地で代用可能な物やどう動かしてもまったく作動しない機械の類いばかりだ。 「船の装甲はどうだ?」 「それが表面部はともかく、肝心な装甲自体は斧や剣で斬り付けてもまるで歯がたちません。」 銃士長のイーヴの報告にボルドーは眉を潜める。 「船は動かせそうか?」 「まったく、動かし方が判らないとのことです。まだ幾つか開かない扉がありますが、中央部に特に厳重な部屋があって、斧で入り口を抉じ開けようとしましたが、斧の歯が欠けたそうです。よほど貴重な物が隠されているのでしょう。」 「或いは危険な物か。再現も無理だな。後は・・・なんだと思うこれは?」 何本も並べられた棒状のものは533ミリ魚雷六本である。 「さあ、日本が使っていたミサイルではないかと思われますが・・・」 「あの空を飛ぶ矢か、実物は始めてみるな。どうやって飛ぶんだろうなこれは?」 「皆目検討も付きません。尻から火を吹きながら飛んで来るという話でしたが?」 「風車が付いているようだが、これで飛ぶんじゃないか?」 主従が検証を続けていると、馬を駆る音とボルドーを呼ぶ声が聞こえる。 「父上か、また厄介な・・・」 陣幕に入ってきたフィリップはボルドーを怒鳴り付けようとしたが、並べられた銃器や魚雷を見て冷静になる。 「おい、こいつはさっさと埋めるか、日本に引き渡せ。きっと災いを呼ぶ。」 「来て早々なんですか?父上ならこれを利用しろと言うかと・・・この日本の船を研究すれば・・・」 「日本じゃない。その棒に書かれた紋章をみろ。今は使われてないが、新香港の一部の奴等が使っていた旗印だ。」 五星紅旗、自衛隊に陣借りしていた中国人という部族が使っていた旗だ。 ノディオンを引き渡す調印式の時にいた忌々しい連中だ。 すると、陣幕の外で叫び声や味方のものと思われる銃声が聞こえる。 「ほれ、災いが向こうからやってきたぞ。ものども出合え、出合え、狼藉者を斬って捨てい!!」 フィリップは剣を鞘から抜き、陣幕から出ていった。ボルドーとイーヴも慌ててその跡を追って陣幕を出ていった。 新香港武装警察部隊 目標からややズレた海岸に上陸した武警部隊は予想以上の悪路に悩まされていた。 先頭に三菱パジェロ2両。 何れもサンルーフと屋根に銃架が備え付けられている。 窓にはアーマーシールドを張りつけ打撃武器からの防御を考慮されている。 各車両には五名の隊員が乗車しており、即応性と機動力に申し分はない。 問題は同行するヒュンダイトラック、トラゴ2両各7名乗り。 トヨタ・コースターGX26名乗りの三両だった。 上陸して侯爵領内の各村まではある程度の道が出来ていたのだが、それはとても狭い道であった。 せいぜい中型の馬車が通れることを考慮したものだろう。 燃料や弾薬、食糧を積んだトラックを置いていくわけにもいかない。 トラックの屋根には機関銃を装備した銃座がそれぞれ2基もあり、火力支援の為にも必要なのだ。 慎重にゆっくりと。 時には岩を木を人力や車両からワイヤーで牽引して、排除しながら進むだけで新香港を出発して五日目となってしまった。 途中、幾つかの村があったが全て無視した。 各村から伝令が出るより武警側の方が早いからだ。 マイクロバスに乗った湯大尉は、隣に座らせた案内役の呉中尉に地図を見せて話し掛ける。 「中尉、そろそろ1キロ圏内だ。周辺に見覚えはあるか?」 こんな深夜も近い時間に自分でも無理を言ってると自覚はあるが、さっきから中尉がブツブツ言い出して不気味なので話を振ってみたのだ。 まだまだ森林地帯だが地図では、海岸の側のはずだった。 「はい、間違いないです。この臭い、間違いなくここです。」 「臭い?」 もう一度問おうとすると前方から無数の矢が飛んでくる。 車両の装甲は射抜けるものではないが、窓に関してはちょっと心配だ。 「大尉、前方警戒の成龍2が、設置中なのか移動するバリケードと武装した一団を確認。 攻撃を受けたので後退中。」 最後尾座席にいる通信兵が伝えてくる。 成龍はパジェロに着けたユニット名だ。 トラゴの方には長城だ。 「成龍1は、成龍2の後退を援護。小隊は降車!!連中を殲滅してやれ。長城2は待機。長城1は、腹を奴等に向けて制圧射撃開始!!」 新香港武装警察の装備は、基本的に長年日本警察が押収した銃火器を供与されたものである。 一応はちゃんと使えるように整備や修理を行ってはいるが、些か不揃いなのと夜間用の装備がない点が弱点とはいえる。 銃座からの制圧射撃が行われる中、自らもバスを降りた湯大尉は背中にRPG-26携帯式ロケットランチャーを背負った隊員に命令する。 「長引かせる訳にはいかない。RPGでバリケードを粉砕して、成龍1、成龍2を突っ込ませる。合図と共に撃てよ・・・」 湯大尉はもともとは軍人でも人民武装警察官でもない。 学生の頃に学生の義務である軍事教練を受けて、兵役の経験があっただけだ。 叔母か日本に爆買いに出掛けるから荷物持ちとして動員されたら転移に巻き込まれてしまった口だ。 その後は、帝国との戦争が始まり日本政府が募集した第一外国人師団に志願して今に至る。 転移に巻き込まれて路頭に迷った親戚一同で一番の出世頭であり、今でも彼等の生活を支える大黒柱なのだ。 こんなところで死ぬわけには行かない。 だから弾薬の損耗を気にする上官達の顔を立てて出し惜しみするつもりもまったく無い。 各車両や隊員の配置を確認すると声を張り上げる。 「今だ、撃て!!」 その弾頭はバリケードに吸い込まれるように飛んでいき大爆発を巻き起こす。 爆風で目の前に福岡県警のシールが、飛んできたのを目にして苦笑してしまう。 当然の事だが、このRPG-26も日本警察の押収品である。 陸上自衛隊 偵察小隊 陸路を行く自衛隊偵察部隊の車両は予想以上に走りやすい道を進んでいた。 「急拵えの用だが、道が整備されてて助かったな。」 赤井一尉の言葉に酒井二尉も感心したように頷く。 「侯爵領に入って途中から急にですね。岩とか倒木が道の外に片付けられています。」 まるで我々のような車両が通ったことがあるみたいだった。 赤井一尉は各車両への無線マイクを手に取る。 「各車、良く聞け。この調子なら夜明けには着けそうだ。最低限の人員を残し、睡眠を取って鋭気を養え。朝から忙しくなるぞ。」 もちろんこの時点では、原子力潜水艦捜索するという意味以上のものはなかった。 なにしろ相手は原潜だ。 ガイガーカウンターが強く反応するところに行けば直ぐに発見できる筈である。 「あとは遠巻きに化学防護小隊に任せればいいさ。」 「ですよね~」 酒井二尉もまったく同感と楽観視していた。 たが先頭の偵察用バイクで先行していた隊員から通信が入ると、雰囲気が変わる。 『爆発音並びに銃声が聞こえます。現地は戦闘中、戦闘中です。』 赤井一尉は受信機のマイクを持ったまま各車両に通信を繋ぐ。 「各員、よく聞け。どうやら我々の上前を跳ねようとしている輩が現地にいるらしい。総員、戦闘準備!!目標を奴等に渡すな!!原潜は日本が確保する。」 一旦、通信を切ると酒井二尉が進言してくる。 「敵は明らかに重火器を使用しています。友軍なのか確認する必要があるのでは?」 「どのみち四時間はわからん。それまでに確かめさせろ。」 移動速度を早めて三時間で戦闘があった地点に到着した赤井一尉一行は、困惑する物体を発見する。 それは爆発のような現象に引きちぎられた何らかの生物の尻尾であった。 暗視装置で周辺を確認していたら見つけたのだ。 「直径がメートル単位、長さが15メートルか?くそ、何がいたんだここに?」 「爬虫類系ですね。鱗とかあるし・・・ドラゴンでしょうか?」 隊員達の脳裏に転移直後に起きた事件が脳裏によぎる。 『隅田川水竜襲撃事件』 転移直後の混乱に陥っていた日本は、食料や燃料を統制的に管理することに連日のようにデモが巻き起こっていた。 そんな時に東京湾に水竜の群れが十二頭侵入。 隅田川を遡上し、各橋につがいと思われる2頭ずつが縄張りとし、近隣住民を餌にせんと上陸をしてきたのだ。 深夜から明け方の間の移動であり、日中は水底で眠ってたの対処に遅れたのだ。 勝鬨橋、佃大橋、中央大橋、永代橋、隅田川大橋、清洲橋の6つの橋で、駆けつけた各警察署や第9機動隊の警官が有らん限りの銃弾を叩きつけて、8匹を仕留めるが残りの4匹が北上しながら集結。 新大橋で第二機動隊が迎え撃ち、2匹を始末するが、2匹には防衛線を突破された。 両国大橋でさらに一匹を本所警察署が仕留めるが、総武線隅田川橋梁を破壊。 総武線車両が三両も川底に落ちる被害をだし、乗客・乗員300名もの死者をだした。 最後の一匹も総武線車両に押し潰されて死んだ。 最終的な死者は450名に及び、日本が異世界に放り込まれたと誰にも自覚させた事件。 この事件のあと、デモなどは潮が引くようにいなくなり、日本は異世界へのサバイバルに邁進できるようになった。 青ざめる隊員達を尻目に赤井一大尉は、銃声が聞こえる地点に目を向ける。 「まだ、戦闘は続いてるな。十分に注意して進むぞ、だが素早くだ。」 進行方向に手を振ると、レンジャの資格をもつ隊員三名を戦闘に隊員達が横に広がりつつ木々の間を縫うように前進を開始する。 「105mmを持ってくるんだったな。」 赤井一尉は隊員達を支援する為の105mm砲M68A1E4、「105mm低姿勢砲塔」を搭載しているストライカー装甲車MGSを持ってこなかったことを詫びているのだ。 「40mmでもいけますよ。」 ストライカーICV(兵員輸送車)の車長の牧田二尉がら通信が入る。 ストライカーICV(兵員輸送車)は、取り付けられたカメラの映像を車内のモニターで見ながら操作可能であり、射手が体を曝す事無く目標を攻撃できる。 また、熱線映像装置が組み込まれており夜間の戦闘も可能となっている。 今回は40mm擲弾発射器Mk 19が装備されている。 「よし、火力で圧倒してやれ。」 新香港武装警察 湯大尉は困惑していた。 最初にバリケードを破壊して、車両を先頭に掃射しながら前進したが、何十メートルもあった筈のバリケードが一部を除いてきれいさっぱり無くなっているのだ。 さらにあれだけ銃撃をかましたのに死体がきれいさっぱり存在しない。 「血とかはあるんだが、誰も死なないとかありえないだろう。」 困惑して地面を探っている湯大尉を呼びつける悲鳴が聞こえる。 「大尉!?蛇がでっかい蛇が!!」 眉を潜める湯大尉が顔を上げる。 「なんだ蛇くらいで情けない声をだすな・・・」 さすがに歴戦の湯大尉は悲鳴はあげなかったが絶句して棒立ちになっていた。 長城1が巨大な蛇にとぐろを巻かれているのだ。 運転席がメキメキと音を立てて潰れていく。 三人は乗っていたはずだが、三人とも飛び出して逃げ出している。 銃座にいた二人もだ。 「グレネード!!」 思わず叫ぶと隊員が放った一発が燃料や弾薬を積んだトレーラー部に直撃して爆発して、海蛇も炎に巻かれて炎上して息絶える。 「ふん、しょせんはでかいだけの蛇じゃないか。」 燃料と弾薬を半分も失ったのは後で責任を追及されるかもと内心の震えを隠すように強気に言う。 「大尉・・・あっちにもっとでかいのが・・・」 成竜1と成竜2が銃架から銃撃しながら小まめに動いては、巨大な蛇の噛みつきをかわしている。 先程の蛇の数倍の長さだが、尾の部分が焼け焦げてなくなっている。 「奴等だ・・・みんな奴等に殺された・・・」 案内役の呉定発海軍中尉が皆の恐怖を煽り立てるようなことを言ってくれる。 さらにその周辺に無数の半魚人達が笛の音色とともに、巨大な貝殻で作った鎧や兜を装備して現れる。 数は数百単位だろうか? AK-74の弾丸を各隊員が横に薙ぐように撃ちまくるが、半魚人達も魚の骨や貝殻を削って造った投げ槍や弓矢で応戦しながら前進してくる。 弾丸の効果が無いわけではなく、数十体の半魚人が倒れ伏すが死んでいるのは少ないようだ。 後退する武装警察達はそれでも目標の洞窟を見つけると、長城2とマイクロバスを洞窟の入り口の前に停車させて、壁がわりにして抵抗する。 成竜1と成竜2はこちらには合流させずに来た道を戻らせた。 いざという時には任務失敗の報告をしてもらわないといけない。 「これで暫くはもつだろう。」 隊員達の中には矢や投げ槍が手足に刺さったり、切りつけられたりと負傷した隊員が出ている。 不思議と死者は出ていない。 半魚人達が地上では動きが鈍いのが理由だろう。 応急措置が必要だったが、半魚人の攻撃は終わっていない。 車両の隙間から銃撃して、交戦している隊員もいるのだ。 だがなんとか、一息付けると思った湯大尉だが、海蛇が長城2に体当たりをすると、長城2が一メートルも真横に移動させられた。 海蛇は長城2の銃座からの攻撃で後方に這いながら退くが、ここが突破されるのは時間の問題だ。 銃撃もあの分厚そうな皮を傷つけるが致命傷は与えられていない。 「燃料は仕方がない、弾薬と食料を洞窟に運びこめ。」 隊員達が長城2の三番扉を開けて中の物資を洞窟に運び出していく。 だが洞窟の中には先客がいたようだ。 「なんだ新香港の連中も存外にだらしないな。マーマンども片付けてくれると期待してたのじゃがな。」 洞窟の中で銃士隊を3隊に分けて、立ち撃ち、膝撃ち、伏せ撃ちの構えを取らせている。 この地形では効果的な陣形だ。 しかも、武警側は大半が両手に荷物を抱えたままだ。 「我々も少しは学ぶのだよ、理解したかな?」 苦汁を飲ませ続けられた新香港の武警に圧倒的に有利な立ち位置にたったので得意気な顔をしている。 ドヤ顔の元ノディオン公フィリップの後ろで困り顔をハイライン侯ボルドーが宥める。 「我々もここに逃げ込んできただけなのにこれ以上敵を増やすのやめて下さい父上・・・」 話は少し遡る。 フィリップが陣幕を出ると剣兵、槍兵達が異形の者達と、そこかしかで斬り結んでいた。 数が違いすぎるので、劣勢に立たせられている。 「ボルドー、銃士隊を洞窟に集結させて、皆が逃げ込むのを助成せよ。」 「父上は?」 言うが早いがフィリップは剣を抜き去り、マーマンを二体切り捨てている。 「殿軍は老人の花舞台よ。」 年寄りの冷や水かと思いきや3匹のマーマンを相手に一歩も引いていない。 マーマンの繰り出してくる銛を避けて、右手で柄を掴んで引き寄せて、剣で首を刎ねる。 「急げ!!あんまり長くは保たんぞ。」 フィリップの意外な活躍に惚けている銃士隊長イーヴは、先込め式銃で、フィリップに群がっていたマーマンの額を撃ち抜く。 「イーヴ、父上を守れ。銃士隊は、洞窟前の敵を掃射。その後は剣兵、槍隊は洞窟を制圧せよ。」 自らも剣を抜いて、血路を切り開く。 洞窟の中には黒い船を調査する為の魔術師や職人、人夫達が奥に残っている。 一番近い村は馬で数時間の内陸にあるからまだ無事の筈だ。 ならばマーマン達はここで撃退する必要がある。 だが気がついたら横でフィリップがマーマン達と斬り結んでいた。 「父上?なぜ、こちらで戦ってるのですか?」 「ふん、さすがに儂も剣一本であれと戦うのは辛いは・・・」 フィリップの剣が指し示す方向に巨大な手足の無い爬虫類がこちらを睨んでいる。 「シーサペント・・・」 「まさか陸地までひっぱりだしてくるとわな・・・海岸は確かにすぐそこだが・・・」 あっというまにフィリップが先頭に立って洞窟前を制圧に走っている。 銃士隊はシーサペントを牽制するので手一杯で、どうにか生き残りが洞窟に逃げ込んだ時には約一名を除いて、息も絶え絶えだった。 「なんじゃ若いモンが情けない。ほれ、陣形を整えろ。すぐに奴等がくるぞ。」 だが予想に反して外から奇怪な音や連続して発砲される銃声が聞こえてくる。 さらに侯爵軍でも領民でも無い格好の連中が乗り込んでくる。 「なんだ新香港の連中も存外にだらしないな。マーマンどもを片付けてくれると期待してたのじゃがな。」 フィリップだけが事情を察し、憎まれ口を叩いている。 「我々もここに逃げ込んできただけなのにこれ以上敵を増やすのやめて下さい父上・・・」 ボルドーの苦悩は頭痛にまで昇華しようとしていた。 「まあ、聞け。新香港の連中が来たこと戦力は激増した。ここは争ってる場合じゃ無いから否応あるまい。なあにまかせておけ、儂に良い考えがある。」 銃士隊や武警隊員達が洞窟内に侵入しようとするマーマン達を狙い撃ちしている中、少し奥でフィリップがボルドーや湯大尉に作戦を説明する。 「まずシーサペントだが、あやつはマーマンの蛇使いに笛の音で操られている。蛇使いさえ葬れば暴れだしてマーマン共にも襲い掛かるだろう。」 笛で操られていると聞いて、湯大尉は思わず呟く。 「インド人もびっくりだぜ・・・それから?」 「儂らは黒い船からミサイルといったかな?アレを6本抜き取った。」 湯大尉はSLBMが抜かれたのかと最初は戸惑ったが、話を聞いてるうちに魚雷のことだと気がついた。 その違いを指摘し、疑問をぶつけてみる。 「魚雷には固定の鍵が掛かってたと思うのだがどうやって解除したんだ?」 「え?解除の魔法で一発だったぞ。まあ、厳重な鍵だったらしく、連れて来た魔術師が一人魔力切れを起こしていたがな。」 その後は別の魔術師が軽量化の魔法を掛けて、力自慢六人掛かりで外に持ち出したらしい。 この魔術師二人含む八名は疲労困憊で戦力にならないらしい。 「ミサイルだか魚雷だか知らんが、要するに火薬の詰まった筒だろ?銃で狙い撃ちして爆発させれば、外の連中を一掃出来るんじゃないか?」 湯大尉はその光景をイメージしてみるが、否定的に首をふる。 「狙い撃つ為には洞窟入り口の半魚人共を掃討してからになる。それに陣幕の中の魚雷をどう撃ち抜けばいいんだ?小銃で魚雷を撃ち抜いて爆発させられるのか?博打的要素が強すぎて賛成できん。」 「御主等の肩掛け式大砲ならなんとかなるんじゃないか?」 フィリップに言われて武警隊員達の背中に目をやる。 「RPG-7が三本、RPG-22が一本・・・いけるか?」 他にアテもないので、その作戦を採用することにした。 洞窟がシーサペントの体当たりでも崩れない強固なことを確認して、後方に注意しながら洞窟内でRPG-7を発射する。 洞窟入口で爆発が起こり、ハイラインの兵士達と武警隊員達は、洞窟内部で倒れ付しているマーマン達に銃剣や槍でトドメを刺しながら前進する。 シーサペントが顔を洞窟に向けて、こちらを凝視している姿が目に入る。 「もう一発喰らわせてやるか」 RPG-7を背負った武警隊員の背中を叩くと隊員は発射の構えをとる。 だがシーサペントが少し顔を上げると、その口には魚雷が咥えられていた。 魚雷が一本洞窟に投げ込まれるが、狭い洞窟内では確実に衝突必至となってしまう。 RPG-7の発射された弾頭は止まらない。 「逃げろ!!」 弾頭が魚雷を直撃すると、一目散で逃げ出していた湯大尉、イーヴ達を爆風が吹き飛ばし岩肌に叩き付ける。 フィリップやボルドーが武警隊員や兵士達を助け出しながら爆発で一部が崩落を始めた洞窟のさらに奥に退く。 数名の武警隊員や兵士達が崩れて来る土砂に飲み込まれていく。 「まさか敵に先にやられるとはな。わかっててやったのかな?」 湯大尉を肩に担ぎ上げているフィリップも困った顔で呟く。 イーヴを背負っているボルドーが応じる。 「放り込むのに手頃な鉄の棒としか思ってなかったのでしょう。蛇使いも驚愕してると思いますよ?」 意識の戻った湯大尉は、武警隊員の無事を確認するが、四人が崩落に巻き込まれて戦死していた。 ハイラインの兵士達も7名が還らぬ人となっていた。 また、負傷して戦えない武警隊員14名。 負傷者を含む17名が小銃を失っていた。 搬送するさいに邪魔だと放棄させられたらしい。 フィリップの判断だ。 「RPGも全滅か。」 洞窟に入った武警隊員は40名が、負傷者14、戦死4。 小銃を保持している者は13名だけで洞窟内に敷いた防衛線で抵抗を続けている。 崩落が止まり更に狭くなった洞窟内だから少人数でも持ちこたえれるのだろう。 長城1、2の運転手や銃座にいた隊員は、車両から逃げ出すさいに拳銃以外持ち出せていない。 予備の弾薬が入った箱も崩落の時にそのほとんどを失っていた。 「こちらも似たようなものじゃ。銃士17、兵士31、人夫や職人にも武器を持たせて40・・・、かつては二万の軍勢を指揮していた儂が今ではたった百名あまりか・・・落ちたものだ。」 その指揮下の兵士に自分達も加えられてることに気がつき湯大尉は愕然としていたが、負傷者を救護していた葉曹長が小声で呟いてくる。 「・・・大尉、これを・・・」 手渡されの放射能の上昇を示すガイガーカウンターだった。 今までほとんど反応がなかったので忘れていたが、ここに来て微量だか放射能濃度が上がっているようだ。 「そういえばこの奥にあるんだったな。許容被爆線量ってどれくらいだっけ?」 「今までは洞窟が天然の防護壁になって、放射能被害を抑えていたのかもしれません。」 「或いは九年のノーメンテで遂にガタが来たのかだな。」 湯大尉は、ふとこんな都市伝説を思い出していた。 日本と一緒に転移してきた千島列島と樺太のロシア人達は、日本からの援助と引き換えに千島列島と南樺太を返還し、北サハリンに引き上げていった。 陸自第5旅団は大幅な増強を受け第5師団に再建され、管轄を千島列島に移して各島の調査に乗り出した。 中千島の新知島に駐屯の調査に来た第5施設大隊は、同島で旧ソ連時代に建設された潜水艦隊基地を発見したという。 同大隊がその後、何を発見したのかは知らないが基地周辺は民間人等の立ち入り禁止区域に指定された。 一説によると、放棄されていた旧ソ連の潜水艦を日本が手に入れたのではないかと言われている。 だが1994年以来放棄されていたその原子力潜水艦は小規模だが放射能漏れをおこしていたという。 洞窟をさらに奥に進み、洞窟内の海面に浮かぶ『長征7号』の姿を確認した湯大尉はこの艦を持ち帰っていいのか疑問を覚えてきた。 銃声が段々大きく聞こえてきた。 だいぶ押し込まれているのだろう。 マーマン達の鎧や盾は確かに頑丈だが、仕留めることは難しくない。 だが狭い洞窟内、積み重なった死体自体が魚肉の壁となって銃弾を防ぎ、その屍を乗り越えながらマーマン達が前進してくるのだ。 もはや全滅は時間の問題と覚悟せざるをえない。 そこに指揮官として、胸に装着していた秋葉原で購入したトランシーバーが通信を受信する。 「こちら成竜1の王少尉、聞こえるかどうぞ?」 「湯大尉だ。成竜1、作戦は失敗だ。退却して新香港の指示を仰げ、どうぞ。」 「成竜1、その命令に対し、意見具申。 我々は自衛隊と合流した、どうぞ。」 その言葉に湯大尉は希望を取り戻す。 「成竜1、現在位置で指示を待て。」 締めの言葉を言わずに湯大尉は、フィリップやボルドーを呼び出した。 陸上自衛隊 偵察小隊 赤井一尉率いる陸自偵察小隊は行軍中に、銃架や窓から射撃しながら山道の坂道をバックしてくる三菱パジェロ2台を発見する。 所属は車体に書かれた『新香港武装警察』の漢字で確認。 追跡しているのが数百体のマーマンだと理解すると、戦闘開始の号令を掛ける。 ストライカーICV(兵員輸送車)2両の40mm擲弾発射器Mk 19が火を吹き、武警車両に迫っていたマーマンの一群を粉砕する。 こちらに気がついた別の一群が、陸自側に進軍してくるがマーマンは山登りが余り得意で無いらしく歩みは遅い。 既に森の中に布陣していた偵察隊隊員達は、山道に密集しているマーマン達にM16の弾丸を集中させる。 山道をバックし続けてきた武警隊員達も車から降りて、40mm擲弾発射器Mk 19で散り散りになったマーマンを狩っていく。 マーマン達は銃弾の攻撃に訳もわからずに右往左往し、身を伏せる術も知らない。 巨大な貝殻で造った鎧や盾も最初の銃弾は受け止めるが、2発目、3発目と削られていき粉砕され、屍となっていく。 そこかしこで、手榴弾が爆発する音が響き渡る。 あまりの派手な浪費ぶりに、赤井一尉は弾薬の残量が心配になってきた。 ちょうど、木陰で射撃をしていた酒井二尉に話し掛ける。、 「ちょっと数が多いな。なんだってこんなに海の種族が陸地に集まってるんだ?」 「異常ですね。何か連中にも譲れないものがあるんじゃないですか?」 ようやく逃走をはかるマーマンは無視して、前進してくるマーマンを掃討していった。 掃討後に合流した王少尉から事情を聞き出すことになる。 「洞窟と無線は繋がるのか?その魚雷を爆破する作戦はこちらが引き継ぐ。洞窟内の人間は原潜に乗り込み、立て籠って崩落に備えろ。」 準備の間にフィリップから得た情報もトランシーバーで伝えられ、作戦に組み込まれていく。 赤井一尉と酒井二尉は状況の確認を行う為に山裾まで徒歩で降りていく。 双眼鏡から確認すると、シーサーペントは陣幕から魚雷を一本くわえるところだった。 「40mmは陣幕を狙え。AT4 (携行対戦車弾)は直接、シーサーペントの魚雷を狙え。酒井、蛇使いとやらは確認出来たか?」 「ターバンを頭に巻いて、法螺貝吹いてる奴がいます。たぶんあれでしょう。」 3名の隊員が、在日米軍から購入したAT4 (携行対戦車弾)を準備する。 。 「貝殻で造った王冠みたいのを被った奴もいるな。あいつが指揮官か。まとめて吹き飛ばしてやる。」 マーマン達もまだ洞窟入り口付近を中心に500は陣取っている。 山道から40mm擲弾が連続で発射される。 山裾からはAT4 (携行対戦車弾)が3発。 陣幕の中に吸い込まれる40mm擲弾が着弾すると土煙が巻き上がり、直後に魚雷四発を誘爆させる。 大爆発の炎が周囲のマーマンの大軍を飲み込み、生き残った者達も衝撃波で立っていられるものはいない。 照準器で狙いを定められたシーサーペントがくわえる魚雷は最初の一発目のAT4 (携行対戦車弾)が直撃して爆発し、頭を完全に吹っ飛ばす。 続いて2発目、3発目が着弾して、シーサーペントの巨体を爆発で切り裂いていく。 炎上したシーサーペントの無数の肉片がマーマン達に降り注ぐ。 近くにいた蛇使いも巻き込まれて潰されている。 「掃討戦に移行する。 弾薬が無くなるまで殺れ。 海に逃げる奴は無理にやらなくていい。」 森林を利用して隠れ潜んでいた偵察隊員達は、逃げ惑うマーマン達に向けて引き金を引き続ける。 『長征7号』艦内 戦略原子力潜水艦内部に逃げこんだ湯大尉、フィリップ、ボルドー一行は、巨大な爆音の後に岩や土砂が『長征7号』に降り注ぐ音を不安げに聞きながら座り込んでいる。 「天井崩れたりせんじゃろうな?」 フィリップの言葉はこの場の全員の気持ちを代弁している。 だが湯大尉はそれを認めるわけにはいかない。 誰かがパニックを起こして馬鹿をやらかさないように士気を鼓舞する必要は感じていた。 今は呉中尉が艦内を点検しているので、湯大尉が説明の為に立ち上がる。 「この艦は海中を何百メートル沈んでも大丈夫に出来ている。安心してくれ。」 あまり海軍艦艇の知識に付いては自信がない。 拙い説明で伝わったか不安は残る。 「なんと最初から沈むことを前提に造られた船なのか?頼りないのう・・・」 フィリップの指摘にボルドーは神に祈り始め、イーヴは自決を試みみようとして、周囲に抑え付けられている。 その光景に湯大尉も天を仰ぎ見ていた。 武骨な天井とパイプしか見えなかったが・・・ 呉中尉が艦内にあった防護服を着て現れると、全員が艦の角に身を寄せて固まる。 防護マスクを脱いだ呉中尉は、呆れた顔で聞いてくる。 「大陸の人間は潜水艦について知らないんですか?」 「大陸の海軍は潜水艦を探知することも出来ずに殲滅されたからな。情報としては知ってても、実物を見たことがあるのはここの連中が最初じゃないかな?新香港海警局も保有してないからな。今までは・・・ところで放射能漏れはどうなった?」 「原子炉に通じるパイプが軽く傷ついて小さな穴が開いてました。今は塞いでるから大丈夫ですよ。まあ、応急処置ですが。」 そう言って右手に持ったガムテープを見せてくる。 それを見た瞬間、湯大尉は呉中尉に向けて拳銃の銃口を向けた。 「いや、詰め物を固定するのに使っただけですよ?隔壁もちゃんと閉めましたから・・・」 陸上自衛隊 偵察小隊 赤井一大尉は偵察隊員と武警隊員10名が洞窟の入り口に到達した。 マーマン達の掃討はほとんどは死亡している。 だか王冠を頂く大柄のマーマンが巨大な三ツ又の矛をこちらに向けている。 マーマン達の王であろう。 すでに傷だらけて体の至るところが流血している。 「オマエ達モアノ船ヲ求メテキタノカ・・・」 「人の言葉がわかるか・・・その通りだ。お前達にはあの艦は何の価値もあるまい。なぜ、こんな戦いになった?」 「アノ船ハ我ラノ王国ノ入リ口ニ鎮座シ塞イダ。我ラハタダ王国ニ帰リタカッタダケダ。」 なんという無駄な戦いだったのかと赤井は愕然とする。 「我々はあの艦をどかして持って帰ろうとしただけだ。無駄な戦いだったな。」 「ソウカ、多クノ同族ニ助ケヲ求メ、命ヲ失ワセテシマッタナ。ケジメヲ・・・」 トライデントを構えて、王は自衛隊員達の前に突き進んでくる。 自衛隊隊員達は誰も撃てなかった。 たが王は一太刀の前に斬り伏せられた。 「遠からんもの音に聞け!!我こそは、ノディオン前公爵フィリップ!!先帝陛下より賜りし宝剣にて、敵王撃ち取ったり!!」 『長征7号』から出てきたフィリップ、ボルドー、湯大尉達だ。 「日本軍諸君。援軍大儀であった!!」 「父上、もう少し空気をお読みください。」 日本国直轄領 新京特別区 大陸を統括する総督府のある新京は完全に人口的に造り出した町だ。 現在では皇都が灰塵と化したことにより王都に次ぐ規模を誇る都市となっている。 南区には自衛隊の第16師団の司令部が置かれ、第32普通科連隊、第16特科連隊が駐屯して防衛を担当している。 そして貴族達に賦役を命じて建設した巨大な外壁が新京を守っている。 港湾部には日本本国に食料や鉱物資源を送り込むための大規模な港が建設された。 また、備蓄倉庫、工場、労働者の為の住宅地を形成するコンビナートとなっている。 空港までここに作られているので、自治体の名称は港区になっている。 文字通りの意味で日本の生命線である。 新京国際空港にチャーター機で訪れて新香港からやってきた林主席は、新香港武装警察長官常峰輝武警少将を随員に駐新京新香港領事館職員に用意された馬に牽引されるキャンピングトレーラに乗り込む。 通称、キャンピングキャレッジ、もしくは家馬車と呼ばれる最近イチオシの馬車兼住居の車両だ。 内部は応接仕様になっており、林主席と常少将はソファーに座りながら領事館職員から渡された新聞をテーブルに広げて目を通していく。 『日本人大陸移民210万人突破!!本国人口1億千九百万人時代の到来!!』 これは論評する気は無いので、次の記事に目を通す。 『百済市の市長選出。課題は45万人高麗国の大陸への窓口になれるか?』 高麗国は日本と一緒に転移してきた旧大韓民国の巨済島、南海島、珍島の3島が日本に観光や仕事でに来ていた南北朝鮮人15万人を取り込んで建国した国だ。 その高麗国も大陸に進出してきた記事だ。 百済市も南部貴族の港町を接収して出来た町だが、現在の住民は近代的な生活をおくれないと批判が政権に殺到しているらしい。 『北サハリン、日本企業との提携で豊原市から稚内までのパイプライン開通。近日中にサハリン3の開発に着手。』 北サハリンの基幹事業の油田開発は、日本に輸入が増加することになる。 日本本国は既に一般乗用車はほとんど走っていない。 だがようやく人口九百万の北海道だけは、転移直後レベルまで回復する見通しとなった。 高い食料生産が日本で最も裕福な地としてな地位に押し上げたのだ。 「次は我々の東シナ海油田だな。沖縄経済と結び付き、日本から見放されないようにしないといけない。」 『新香港政府、ハイライン侯爵領への貿易港建設の契約』 最後のは『長征07号』を崩落した洞窟から運び出す為に結ばされた契約だ。 港の建設には侯爵領の住民が雇われる。 ノディオンを追放された住民への謝罪と公共事業の意味も込められている。 「なかなか痛い契約だったが、将来に期待させてもらおう。地球的な港では無く、この大陸のレベルに合わせたものとは日本からも言われてるからな。」 「しかし、『長征07号』は惜しかったですな。損傷が酷くて、潜水が不可能とは、皮肉が聞いています。」 まったく、常峰輝武警少将の言う通りで、修理の目処さえ立たない有り様だ。 核兵器は日本に引き渡すのは取り決め通りだったが、『長征07号』を新香港の戦力として期待していたのだ。 「まあ、他にも使い道は色々あるだろう。電力事情の多少の足しにするとか、ミサイルのプラットホームとかな。」 そこはこれから官公庁が集中する中央区にある大陸総督府の城での会議で決められることになる。 大陸総督府の城には連日のように大陸各所から貴族や街の代表者が陳情に訪れている。 開発の誘致や日本人とのトラブルの裁定、本領安堵の免許更新、再発行、モンスター退治の自衛隊の出動の要請など多岐に渡る。 総督府の執務室には多数のファンタジー小説やオカルト雑誌が本棚を埋め尽くす。 少しでも現状を理解してもらう為と頭を柔らかくしてもらう為だ。 他には江戸幕府に関する資料が本棚の一角を占めている。 「まさか、首獲りの恩賞を求められるとは思ってなかったな・・・」 大陸に存在する統一国家である王国を傀儡にする男、秋月春種総督府は机の上で頭を抱えている。 新香港の主席との会談などより気が重くなる。 何しろハイラインの代表がこの部屋にこれから生首を持って来るというのだ。 日本の古い文献を漁り、このような文化があったことを知られてしまったのだ。 「今後もこのような事態が続いたらどうしましょうか・・・部屋が生首で溢れるような事態は、ちょっと避けたいのですが・・・ああ、ここがよろしいかと。」 秘書官秋山も困り顔で書類を渡してくる。 「元帝国皇族天領アンフォニーか。男爵領になるのかな?ハイライン侯爵領からも比較的近くて、将来的な南北線の駅建設の候補地の一つか。まあ、申し分ないんじゃないかな?地下資源に関してはどうだ?」 「亜鉛、石炭、鉛の二号鉱山。銅に関しては三号鉱山の採掘が開始されています。現在は第6鉱山開発地域に指定されてました。これは総督府直轄ですが、鉱山町に関する利権はアンフォニー領統治機関に委ねられるでしょう。」 数字の割り振りはこの九年で見つり、日本の管理下になった鉱山の順番である。 ちなみにアンフォニーが現在の調査対象としては最新のものだ。 南北線は南部地域に植民都市百済との間に引く列車の一つだ。 首一つの恩賞として、ノディオン元公爵に与える隠居地としては惜しくも無い。 ハイライン侯爵の申請によれは、将来的にこの新京に留学中の妹に分家として相続させる予定となっている。 公安からの報告では、その妹君は親日で進歩的らしい。 「進歩的という言葉に多少違和感を覚えるが承認しよう。安堵状の手配は?」 「完成しております。」 「よろしい。現地の総督府支所と駐屯の第六分遣隊への連絡はよろしくな。しかし、・・・やっぱり生首は勘弁してくれないかな・・・」 大陸総督府の城門に到着した林主席と常武警少将は家馬車から降りたところで度肝を抜かれる。 「新香港主席林修光閣下とお見受けいたします。私はハイライン侯爵家の長女ヒルデガルドと申します。この度は、父が新香港武装警察への援軍並びにマーマン王を討ち取った功績を認められてハイラインの代表として、大陸開発院に参上仕りました。主席閣下とも御同席して頂ければ幸いなのですが、如何でしょうか?」 林主席としても金髪の美少女と同行することに依存はない。 ハイライン侯爵家と新香港の親密ぶりを日本側にアピールする良い機会でもある。 問題は人力車から車夫に手を引かれて降りてくる美少女ヒルデガルドの従者が、銀の皿に乗せられたマーマン王の生首を持っていることだろう。 ある程度の経緯を聞いているが、実際に見せられるとドン引きしてしまう。 「ご挨拶痛み入ります。麗しき御令嬢と同行出来ることに依存はありません・・・ところで、その首は例の?」 「はい、マーマン王の御首に御座います。ハイラインより、塩漬けにされて日本の宅急便で送られてきました。総督閣下に献上する為に持参した次第であります。」 「そうでしたか・・・残念ですが我々は手続きに少々時間が掛かりますので・・・腐ってもいけませんから早めに総督閣下に献上することをお薦めします。」 「そうなのですか?では、失礼して先に謁見させて頂きますわ。主席閣下もまたのちほど・・・」 ヒルデガルドが職員や警備員を騒然とさせながら城門に入っていくのを見送り林主席は決断する。 「総督との会見は明日にしてもらおう。」 「閣下、お気付きでしたか?あの従者と車夫、日本人でしたぞ。」 気力の抜けて脱力していた林主席に常少将が注意を促す。 「ふむ、何者か調べておけ。」 ハイライン侯爵領 海上自衛隊 多目的支援艦『ひうち』 「牽引ワイヤーロープ固定!!」「曳航装置、正常作動。」 「『長征07号』、岸から離れました。」 曳航装置は、航行不能となった船舶をワイヤーロープで接続し港や修理地などへ牽引し航行するための装置である。 多用途支援艦『ひうち』の曳航装置は、補給艦『ましゅう』や護衛艦『みねゆき』などの大型艦を曳航した実績を持っている。 乗員からの報告に艦長の明智三佐は満足そうに頷く。 海上にはこの作業の為に第16施設大隊を運んできた輸送艦『おおすみ』と、近海を警戒している護衛艦『しらね』が姿を見せている。 護衛艦『しらね』は転移前に除籍後舞鶴東港に係留保管され、標的艦となる予定であったが、転移後の戦力不足から現役に復帰。 再び偽装を施されて、新京地方隊の一翼を担っている。 『長征07号』、新香港海警局に入局して昇進した呉定発大尉が臨時の艦長代理として乗り込んでいる。 なにしろ新香港で潜水艦乗務経験者を集ってみたが二人しかいなかった。 彼等を加え、呉大尉は貴重な新香港サブマリナーとして、後進の教育にあたることになっている。 「もっとも本物の潜水艦なんて、手に入るのかね?」 呉大尉自体はあまり期待していない。 だが再就職出来たことには素直に喜んでいる。 『長征07号』は沖合いに停泊するフリゲート『常州』と合流して新香港に向かうことなる。 『長征07号』が着底していた場所をどけると全長100メートルを越える岩穴が海底に存在した。 『長征07号』はちょうどこの海底の岩穴にすっぽり嵌まっていたらしい。 海上自衛隊新京地方隊からかき集めた潜水士達が王国の入り口に侵入する。 途中で海底洞窟の方向が代わり、水の無い地底洞窟に到達する。 そこで彼等が目にしたものは、三千人規模が住んでいたと思われる岩を削って造られたと思われる海底都市と白骨化したマーマンの遺体だけだった。 「共食いの形跡が見られたそうです。他にも座礁船から運びこまれたと思われる生活物資、財宝が確認されました。何年も閉じ込められ、食料が尽き、死の王国と化したようです。」 撮影された映像をみせながら、ハイライン家の屋敷で赤井一尉が鎮痛な面持ちで探索の結果をボルドーとフィリップに報告する。 「いずれは縦穴を掘って、兵や冒険者を送って探索しよう。財宝の権利はこちらで良いのかな?」 だが即物的なボルドーの言葉に赤井は頷く。 「財宝に関してはこちらは権利を放棄します。あと、縦穴を掘るのは慰霊碑の建設の資材調達のついでまでですよ。」 「どうせなら祠や神社とやらも造っていかんか?」 フィリップの提案に赤井は考えてみる。 「総督府に可能かどうか提案を問い合わせてみますよ。」 赤井達が侯爵家での晩餐を終えて用意された宿舎に帰っていく。 その様子を窓から眺めボルドーはフィリップのグラスにワインを注ぐ。 「洞窟や船の乗員の墓から、異世界の銃や肩掛け式大砲は回収しました。倉庫に隠しています。研究するにせよ、使用するにしろ。ほとぼりが冷めるまでは封印ですな。」 「財宝も将来的な投資に使えるから回収は必須だ。未開拓地はマーマンの王国のそばとは予想外だったが上手く始末して、港の建設費用も新香港に出させた。今回一番利益を受けたのは我々だな。アンフォニーには代官を派遣する必要があるな。人選は近日中に決めよう。」 二人はグラスを傾けて乾杯する。 「今回のマーマンやシーサペントの討伐は父上が家を飛び出して、冒険者をしていた経験が生きましたな。そういえば父上、総督府の総督閣下に手柄首を送りましたが日本ではああいった風習はとうに廃れてると聞きましたが?」 「こちらを古臭い懐古趣味な田舎者と侮ってくれれば今後もやりやすかろう。あとはそうだな・・・単なる嫌がらせよ。ところで、儂もお前に言いたいことがある。ヒルデガルドの教育についてじゃが・・・」
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異世界 レベル300で解放されるモンスター戦です。 敵はバブリークラウズと同じ程度かそれ以上で、勝利には高いステータスが要求されます。 また、特殊攻撃を持つ敵が多いため、アイテムが溶けやすいです。 換金目当てのアイテムを使われてしまうことのないように。 消費スタミナ 時間帯 消費スタミナ 0時~7時 20 7時~10時 30 10時~22時 40 22時~24時 30 出現モンスター モンスター名 HP 経験値 お金 特殊攻撃 備考 国津神スクナヒコナ 53,004 22,753 95,606 クエイク 魔神ヴィシュヌ 1,600,935 37,319 553,657 ケアルガアルテマ 破壊神アンドロメダ 428,930 78,448 985,310 ショック・ウェーブ・パルサー 破壊神チェルノボグ 124,289 34,673 559,679 メテオ 闘神ローグ 95,258 12,928 694,732 魔神インドラ 216,300 23,399 943,055 魔神クリシュナ 2,011,623 43,092 883,385 ケアルガアルテマ
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489 :それも名無しだ:2010/01/29(金) 22 45 04 ID qvjnLWm3 ところで100年後の未来か50年前の過去か 男女の性別が逆転してる世界とかどうすっか 490 :それも名無しだ:2010/01/29(金) 22 48 57 ID Xw0ua5u7 ミッチーと宙の若いころか… 西尾のばー様やマルチナ、へスターも若いんだろうな… そしてチズルが大暴れしている 見たい、見たいぞおおお 491 :それも名無しだ:2010/01/29(金) 22 53 00 ID uwiR0h/K ザイリン・ド・ザルツ(127) 495 :それも名無しだ:2010/01/30(土) 09 13 59 ID S8u+GewZ 489-490 ザイリン「たまには私も異世界へ行かないとな」 ダイモン「いいけど今は未来にも異世界にも行けないよ」 ザイリン「何故かね?」 ダイモン「上司がうるs…じゃなくてどうも調子が悪くてね」 ザイリン「というか未来も異世界も行けないならダメじゃないか」 ダイモン「いや、まだ過去という手段がある!」 ザイリン「…たまには悪くないな。なら過去に行くか」 ダイモン「ならいつものように誰か知り合いを…」 ジョシュア「僕ですジョシュアです!」 ザイリン「何故ここにいるんだい?」 ジョシュア「気にしないでください(ry」 ザイリン「まあいい、ジョシュア君でいいか?」 ダイモン「あともう一人欲しいな…誰か(ボケ役は)いないの?」 ジョシュア「ヴァンさんでも呼びますか?」 ザイリン「いや、過去のカギ爪に襲い掛かる可能性があるからやめよう」 ノーザ「じゃあ俺も行こう」 ザイリン「なんでここにいる!?」 ノーザ「気にするな(ry」 ダイモン「よし、揃ったし行ってこい!あと過去は帰るなよ」 三人「「「え!?まだ準備してなぁぁいぃぃぃぃ!!!」」」 496 :それも名無しだ:2010/01/30(土) 11 40 03 ID Q05F5O1U 495 ザイリン「ここが50年前の世界か?確かに街の様子は全く違うようだ」 ノーザ「高いビルが見あたらんな」 ジョシュア「当然ですけどいんでぃくす☆もありませんしね」 ザイリン「知り合いの殆ども生まれてなさそうだな」 ノーザ「いや、知ってる奴ならいるじゃねぇか。そこに」 鏡「ふ…街を歩いても姉上のように美しく素敵な女性はいないよ…なぁバルバ」 バルバ「ガォー!」 ジョシュア「鏡さんにバルバ…現在と全く外見変わってません!」 ノーザ「アイツらウン百年あのまま生きてるらしいかんな」 ザイリン「鏡君は姉萌えだったのだな…。しかし彼がいるなら」 ジョシュア「他にも何人か知り合いがいそうですね、若い頃の」 ズドドドド 宙「うおおおお!待ちやがれハニワ野郎め!」 ミマシ「うわああ!し、司馬宙だぁぁ!」 アマソ「また凹られるぅ!ずらかろ~っと!」 イキマ「お前たち逃げるな!司馬宙、今日こそ貴様に引導を渡してくr」 ドカベキボキバキ 宙「…口ほどにもねぇハニワどもめ。次はあのクソ親父だ!人の身体勝手に改造しやがってあの○○親父!」 ズドドドド ノーザ「さすが宙だぜ、容赦ねぇ」 ザイリン「ビルドベースに向かうようだな」 ジョシュア「ついて行ってみますか?」 497 :それも名無しだ:2010/01/30(土) 17 07 31 ID 7TjUvSEv 【ビルドベース】 ザイリン「この時代のビルドベースには…宙君に美和君。遷次郎博士にビルドエンジェル隊の諸君がいるはずだ」 ノーザ「…剣児とつばき以外はいるのかよ。ある意味凄え連中揃いだな」 ジョシュア「あっちの部屋から話し声がしますね」 宙「クソ親父!今日こそ俺をサイボーグに改造した理由…きっちり説明して貰うぜ!」 遷次郎「ぶわっかもん!口ばかり達者な若僧が理由なぞ知らんでいい!」 宙「うるせぇ!」ムキーッ 遷次郎「お前が知るには五十年早いわい!」キーッ ギャーギャー ジョシュア「…今のお二人と違って殺伐とした関係ですね」 ノーザ「あの二人にとっちゃ、冷却期間を置いた事がプラスに働いたんだな」 ザイリン「うむ。人に歴史ありだな」 【街中】 ノーザ「さて戻ってきたのはいいがどうする?」 ザイリン「他に知り合いはいるかな?折角の機会だから見てみたいが」 ジョシュア「…あれ?」 ザイリン「どうした?」 ジョシュア「あっちを歩いている人…どこかで見たような記憶が」 キャピキャピ… 西尾(若)「あーあ。レポートの提出面倒ねぇ」 ヘスター(若)「いけませんよ。学生たるもの勉学に励むのが、学生の本分なのですから」 マルチナ(若)「ヘスターったら…そんなんじゃ疲れるだけだって」 キャピキャピ… ノーザ「あの三人…俺たちの世界のばあさんずの若い頃だよな」 ジョシュア「…あれっ?若い頃は面識が無かった筈なんですが」 ザイリン「…ダイモンがヘマをやらかしたな」 ノーザ「どういうこった?うっかり中将」 ザイリン「恐らく…並行世界の一種で…単純に過去なのではなく、人間関係と設定が生きている五十年前なんだろう」 ノーザ「…なるほど。だから、世界の違うマルチナ婆さんと西尾の婆さんたちが仲良しなのか」 ジョシュア「そういえば…邪魔大王国の三人と宙さんもせいぜい喧嘩レベルの争いでしたね」 ザイリン「…となると」 【ピンクアミーゴ】 ザイリン「ユキコ君のお婆さんがやっていた店もこの街にあるわけだな」 ノーザ「入ってみるか」 501 :それも名無しだ:2010/01/31(日) 00 26 50 ID dAIxO96T ジョシュア「とりあえず入りまs…」 ???「ギャァァァ!!許してくれ!!」 ???「いや、まだまだ足りないわよ!!せいっ!!」 ザイリン「ユキコさんにそっくりの声だな…」 ノーザ「お、裏にエルドラⅤがあるぜ」 ジョシュア「ということは…」 ネロ「お、坊主何してるんだ?」 三人「「「若い!?」」」 ホセ「何当たり前のこと言ってるんだ?」 バリヨ「ん?こいつカルロスに似てないか?」 カルロス「初めまして、カルロスです」 ジョシュア「あ、ジョシュアです。よろしくお願いします」 ザイリン「ザイリンだ」 ノーザ「ノーザだ」 ネロ「とにかく中に入った入った」 ジョシュア「僕(ryユキコさんにそっくりの方がチンピラをふん縛ってます」 チヅル「やっと来たの?あのヨロイパイロットはもう縛ったわよ」 ネロ「珍しく縛っただけか」 ホセ「明日は雨が降るぞ」 バリヨ「…本当に縛っただけか?おい、そこの、生きてるか?」 チンピラ「………」 返事がない。ただのしかばねのようだ カルロス「また何か与えたのかい?」 チヅル「失礼ね。たっぷり香辛料を入れたこのタコスをあげただけよ」 ザイリン「…それはもうタコスではないな」ヒソヒソ ノーザ「たぶんな…なんか中めちゃくちゃ赤いし」ヒソヒソ ネロ「ちょうどいい。坊主食いな」 ジョシュア「え?いいんですか」 バリヨ「食え、タコスは体にいい」 ジョシュア「では、いただきます」パク ザイリン「……食ったか」 ノーザ「さらばジョシュア」 ジョシュア「…っ!!!!」 ザイリン「どうしたジョシュア君!?」 ノーザ「辛かったか?てか痛くないのか?」 ジョシュア「これ結構イケけますよ」 ザイリン「どれどれ…む、確かに辛いがうまいな」 ノーザ「…本当だ」 チヅル「ね?」 未来の町長「大変だ!また町の近くにヨロイが!」 ネロ「なに!?」 ホセ「行くぞ!」 バリヨ「ああ」 カルロス「すまない青年、また会おう!」 チヅル「行くわよ!あ、タコスはただでいいわ」 ダダダダダダダ!! ジョシュア「嵐のように去って行きましたね」 ザイリン「ああ…帰るか」 ノーザ「ああ、帰ろう」 ジョシュア「せっかくなのでエルドラⅤの写真を撮りましょう」 パシャ!! 503 :それも名無しだ:2010/01/31(日) 18 09 33 ID zwL61yvx 501・ネタ締め ザイリン「そろそろ戻るとするか。イスペイルも心配しているだろう」 ノーザ「俺たちがいないと寂しがってるだろうしな」 ジョシュア『ぼ(ry多分羽根を伸ばしているとは思いますが』 ジョシュア「あとみんなにお土産くらい買って帰りませんか?」 ザイリン「構わんが…お金はあるのかい?この時代の通貨は持ってないぞ」 ノーザ「そっか…」 ジョシュア「ダイモンさんに借りましょう。この時代で通用する紙幣に変えて貰って」 ザイリン「しめて…二千円と。済まんな」 ダイモン「後で返せよぉ」 ノーザ「分かってるって」 ダイモン「借金の借用書を書いて貰うぞぉ」つ【借用書】 ザイリン「スイカ頭め…しっかりしてるな」サラサラッ 【街中】 ザイリン「む…お饅頭詰め合わせが百円とは」 ジョシュア「プラモデル一個50円ですか…」 ノーザ「キャラメル一個10円かよ…二千円でも十倍から二十倍の価値があるもんだな」 ザイリン「これなら一人一人にしっかりしたお土産が買えるな」 ダイモン「買ったようだなぁ。そろそろ元の世界に帰すぞぉ~」 ドンブラドンブラ… 【いんでぃくす☆】 剣司「いやすんません。わざわざお土産まで貰ってしまって」ホクホク 咲良「誰か知っている人に会いました?」 ジョシュア「はい。宙さんやイキマさん達、西尾さんにも」 ルゥ「…へぇ~」 イスペイル様「私には何かないのか?」クイクイッ ジョシュア「はい。イスペイルさんにはこちらを」つ【バー○ー人形】 イスペイル「…おい」 ノーザ「探したんだけどよ、適当なのがなくてな」 ザイリン「ルイス君にあげてくれ。父親としての株も上がるだろう」 イスペイル様「…はぁ。済まんな」ションボリ ダイモン「ザイリン~、金を返してくれぇ~」 ザイリン「おお。済まんな助かったぞ、はい」つ【二千円】 ダイモン「こらぁ。利子が足らんぞお」 ザイリン「……利子?」 ダイモン「うむ。年利5%として50年。しめて2万と2934円だ」 ザイリン「…おい。それはいくらなんd」 ダイモン「サインしたのはお前だぞぉ~」 イスペイル様「まあダイモンが一枚も二枚も上手だったわけだな。ちゃんと払ってやれよ」 ザイリン「…せっかく安上がりで済んだと思ったのにぃ~orz」
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imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 【異世界図鑑】 人類が発見した多数の異世界について記した図鑑。 元々宇宙船開発の実験中に偶然出来た次元科学は宇宙へ飛び立つことも可能だ。 そのためこの図鑑に乗っている惑星の写真は、全て実際に宇宙空間から撮影されている。 人の住めぬ死の星や、地球の数倍の大きさを誇り、尚且つ資源が豊富な夢のような星といった 数々の星の特徴や先住生物についての解説と、数多くの星々の詳細が記されている。 関連項目 水惑星 サブミリー 未開惑星 ア・モール 先駆けの世界 ヴァンガード 赤鉄の惑星 ルベディ・ウヌス era1 技術
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このページはhttp //jbbs.livedoor.jp/netgame/9960/#1からの引用です [ 板情報 | 携帯 || ネットゲーム/オンラインゲーム ] livedoor | 掲示板を作る CLAN SPK スレッド作成: タイトル: 名前: E-mail(省略可): 内容: 1 CLAN SPK(1) (全部で1のスレッドがあります)掲示板の使い方/新着をメールで受信/過去ログ倉庫/スレッド一覧/リロード ▲1▼CLAN SPK(Res 1) AllFirst100Last50SubjectListReLoad▲1▼ 1名前:shintaku703投稿日: 2011/12/18(日) 19 13 29 CLAN SPKのスレッドです。 入会したい方やメンバーの方でもだれでも気軽にやってください。 名前: E-mail(省略可): 全部読む最新501-100メール受信掲示板トップリロード 掲示板管理者へ連絡 [00000002]
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Carib, Island【crb】 島嶼カリブ語 00 Maipurean 01 Northern 02 Maritime 03 Ta-Maipurean 04 Iñeri 《絶》extinct language セントビンセントおよびグレナディーン諸島【VC】 ドミニカ国【DM】 言語名別称 alternate names Black Carib Caberne Cabre Calino Calinyaku Calinya Callinago Igñeri Inyeri Iñeri Kalhiphona Kalhíphona Kariphuna 方言名 dialect names Vincentian 参考文献 references WEB ISO 639-3 Registration Authority - SIL International LINGUIST List Wikipedia
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島/Island 基本土地 — 島(Island) (青) 引用元 Wisdom Guild 評価 青の基本土地。ハイランダーである統率者戦でも、基本土地は何枚でも積むことができる。 青単デッキでは殆どの土地をこれにすることになるだろう。 青には基本へ帰れ(Back to Basics)という特殊土地対策がある。これを使う場合、多色デッキでも基本土地を多く採用することになるだろう。 基本土地タイプとしての島について 統率者戦では島という基本土地タイプを参照することがそこそこ多い。 例えば優秀なピッチスペルである水没(Submerge)や噴出(Gush)をマナを支払わずに唱えるためには自分が島をコントロールしていることが必要。 パリンクロン(Palinchron)を用いたコンボなどでは島から出るマナを増やすHigh Tideを用いることもある。採用率が高いわけではないが、青単ではヴィダルケンの枷(Vedalken Shackles)も優秀だろう。 滅多にすることはないだろうが、永劫での歩み(Walk the Aeons)は島を3枚生け贄にすることで使いまわすことができる。 逆に、対戦相手が島をコントロールしていることを参照する場合もある。 例えば、統率者戦では青いデッキが強いと一般に言われているため、青憎しのあまり窒息(Choke)のような島をメタるカードを採用するプレイヤーもまれに存在する。 そこまでいかなくとも、島を参照する花の絨毯(Carpet of Flowers)はよく採用される。それだけ青いデッキを使うプレイヤーが多いということでもある。 また、島渡りが役に立つことも多く、奪い取り屋、サーダ・アデール(Thada Adel, Acquisitor)などは統率者戦の環境も相まって時折採用されている。 類似カード 他の色の基本土地 白:平地(Plains) 黒:沼(Swamp) 赤:山(Mountain) 緑:森(Forest) 無色:荒地(Wastes) 氷雪土地版 冠雪の島(Snow-Covered Island) アンタップインで青マナを出せる土地 Tolaria セファリッドの円形競技場(Cephalid Coliseum) 教議会の座席(Seat of the Synod) 水辺の学舎、水面院(Minamo, School at Water s Edge) 雲の宮殿、朧宮(Oboro, Palace in the Clouds) イプヌの細流(Ipnu Rivulet) 島タイプを持つ基本でない土地 デュアルランド(4種) ショックランド(4種) バトルランド(2種) サイクリングランド(2種) 月の輪の島(Moonring Island) - タップイン、対象のプレイヤーのライブラリーの一番上を見られる。
https://w.atwiki.jp/xboxonescore/pages/1157.html
FoxyLand 2 項目数 19 総ポイント 1000 難易度 ★★☆☆☆ 攻略動画 https //youtu.be/-oPiqwIqzK8 The first coin 15 Get your 1st FoxyCoin Don t stop! 15 Die on any level Second chance 30 Get your 1st life Strong head 15 Destroy your first box Agile beast 30 Defeat opossum Green jumper 30 Defeat a toad High flying bird 30 Defeat an eagle Dangerous Jax 90 Defeat wolf Jax Dessert agile beast 30 Defeat a dessert-opossum Dessert green jumper 90 Defeat a dessert-toad Dessert high flying bird 90 Defeat a dessert-eagle The adventure bigins 90 Complete 5 levels Coin collector 15 Collect 5 Foxycoins Conqueror the forest 90 Complete 10 levels Big coin collector 30 Collect 10 Foxycoins Conqueror the dessert 90 Complete 15 levels A great adventure 90 Complete 20 levels A real FoxCoin collector 40 Collect 20 Foxycoins Indianafox 90 Find a hidden level