約 3,218,657 件
https://w.atwiki.jp/nagatomo/pages/77.html
日本にとって、そして長友佑都という選手にとっての激動の2011年が終わります。 冬に最後の最後でチェゼーナからインテルに移籍して、長友の、そして長友を応援する人たちの勝敗に一喜一憂する日々が始まりました。 「★★ inter -長友佑都- Part344」の中でインテル移籍当時に語られたインテル幹部の長友評が書かれていました。 長友がどうしてインテルに入ったのか?そしてインテルで成長していくためには何が必要なのか・・・・ 2011年の最後に初心に返るつもりで残したいと思います。 116 名前:名無しに人種はない@実況はサッカーch[sage] 投稿日:2011/12/31(土) 10 08 01.66 ID DpaJ98Lr0 ●インテルを生き抜く方法 結果を求めるあまり拙速な補強と放出を繰り返すクラブ特有の悪癖がある そして厳しい戦いが続くようだと、その悪癖が表面化する その時こそ、長友はインテルにおける存在理由、プレイヤーとしての真価を問われることになる だがインテルのレジェンド、ベッカロッシ、ベルゴミの二人は、長友に肯定的な見方を示している それはエレニオエレーラの教えからである 「才能+フィジカルコンディション+インテリジェンス=スクデット」 現代サッカーとはスピードであり、速くボールを捌き俊敏に走り敵をマークし迅速にマークを外す 常に全力を傾注しない者は一切の義務を果たさないに等しい ベッカロッシは言う 長友はエレーラの教え全てを体言する選手である つまり、彼の存在が半世紀で育まれてきたインテルの魂と見事に一致することを意味している いかに自らの立ち位置を見失わずにいられるか 最も重要なのは、あのサンシーロを敵に回さないことだ インテルは負けが続けば猛烈な批判にさらされる ピストーネは過去の体験から語った チームが勝てなければ、どんなに良質のプレーを見せても選手が評価されることはない 理不尽だが、容赦のない批判を浴びる 一回の敗戦で期待の新鋭に無能の烙印が捺されてしまうのだ 長友には周囲の批判など一切意に介さない唯我独尊の姿勢を貫いてほしい これが出来なければ潰されてしまう 125 名前:名無しに人種はない@実況はサッカーch[sage] 投稿日:2011/12/31(土) 10 36 03.67 ID DlTFwUrW0 1960年8月、監督就任後初めてインテルの合宿地を訪れたエレーラは、ロッカールームに何枚もの紙を貼り付けた。 そこには監督自らのの手で、次のように書かれていた。 「才能+フィジカルコンディション+インテリジェンス=スクデット」 「モダンサッカーとはスピード。速くボールを捌き、俊敏に走り、素早く敵をマークし迅速に敵のマークを外す」 「常に全力を傾注しない者は、一切の義務を果たさないに等しい」 ベッカロッシはこう述べている。 「Nag(長友の愛称)はエレーラの貼り紙に書かれていたことすべてを体現する選手。 それはつまり、彼という存在が、半世紀をかけて育まれてきたインテルスピリットと見事に一致することを意味している」 ベルゴミもまた期待を隠さない。 「これからさらに長友は成長する。 インテルのスピリットを初めから持っている彼の将来に、大いなる希望を抱くのは当然なんだ」 名門インテルのSBの系譜には錚々たる面々が名を連ねている。長友はそこに名を刻めるのか。 ベッカロッシとベルゴミ、ピストーネは皆、「Nagならばそれを可能に出来る」と明言した。
https://w.atwiki.jp/superkoryaku/pages/67.html
InterWiki InterWiki は、PukiWiki と 他のサーバーを接続する機能です。 InterWikiName のページでサーバー名を定義しています。 InterWiki [#teeaa78d] InterWikiへのアクセス(InterWikiNameの生成) [#nb5bafb9] サーバーリストへの追加 [#a71a4d66] WikiNameの挿入位置 [#q7ad1d6d] 文字コード変換タイプ [#k34801d3] YukiWiki系へのエンコーディング [#zeb5d7f0] InterWikiへのアクセス(InterWikiNameの生成) サーバリストにある サーバ名 WikiName をBracketNameで作ればInterWikiNameの完成。 これをページに記述すれば、そのサーバのWikiNameへのハイパーリンクが生成されます。 [[サーバ名 WikiName]] [[pukiwiki FrontPage]] サーバーリストへの追加 InterWikiName のページに以下のようにサーバの定義をすることで サーバーリストに追加することができます。 [URL サーバ名] タイプ [http //pukiwiki.sourceforge.jp/index.php pukiwiki] utf8 WikiNameの挿入位置 要求しようとするURLへのWikiNameの挿入位置を $1 で指定することができます。省略するとお尻にくっつきます。 -[http //pukiwiki.sourceforge.jp/index.php?cmd=backup page=$1 age=1 pukiwiki] utf8 文字コード変換タイプ PukiWiki内のページ以外にも飛ばせます。日本語をURLに含む可能性もあるのでその場合のエンコーディングの指定をタイプとして指定できます。 -[http //pukiwiki.sourceforge.jp/index.php?cmd=read page=$1 somewhere] utf8 std 省略時 内部文字エンコーディング(標準はSJIS)のままURLエンコードします。 raw asis URLエンコードしないでそのまま使用。 sjis 文字列をSJISに変換し、URLエンコードします。(mb_stringのSJISへのエイリアスです) euc 文字列を日本語EUCに変換し、URLエンコードします。(mb_stringのEUC-JPへのエイリアスです) utf8 文字列をUTF-8に変換し、URLエンコードします。(mb_stringのUTF-8へのエイリアスです) yw YukiWiki系へのエンコーディング。 moin MoinMoin用に変換します。 その他、PHP4のmb_stringでサポートされている以下のエンコード文字が使用できます。 UCS-4, UCS-4BE, UCS-4LE, UCS-2, UCS-2BE, UCS-2LE, UTF-32, UTF-32BE, UTF-32LE, UCS-2LE, UTF-16, UTF-16BE, UTF-16LE, UTF-8, UTF-7, ASCII, EUC-JP, SJIS, eucJP-win, SJIS-win, ISO-2022-JP, JIS, ISO-8859-1, ISO-8859-2, ISO-8859-3, ISO-8859-4, ISO-8859-5, ISO-8859-6, ISO-8859-7, ISO-8859-8, ISO-8859-9, ISO-8859-10, ISO-8859-13, ISO-8859-14, ISO-8859-15, byte2be, byte2le, byte4be, byte4le, BASE64, 7bit, 8bit, UTF7-IMAP YukiWiki系へのエンコーディング WikiNameのものへはそのままURLエンコード。 BracketNameのものは[[ ]]を付加してURLエンコード。
https://w.atwiki.jp/chaken_archives/pages/411.html
第53話怪しい花嫁にて、山田くんの勤め先のビルに書かれている文字。 しかもよく見ると"INTER NATINAL"であり、何故か単語が分割されている。 スペリングそのままに読むと「インターナチナル」。 正しくはinternationalだと思われる。 グーグル先生も「もしかして」と教えてくれる誤字。 ビュテーサロンとセットで語られる事が多い。
https://w.atwiki.jp/winterfate/pages/176.html
そして私は老人の色欲と、若者の絶望と、二重の唾液に汚されたこのパイプの前にひざまずき、 神々しい牡牛たちとオランダ・フロリンを、父と娘を、ありありと眼前に思い浮かべる―― すると、もう何一つ望まなくなるのだ。 ――『農場主のパイプ』 イリヤ・グリゴリエウィチ・エレンブルグ ▲▼▲▼▲▼▲ 12/22(木) 06 00――天気 曇り、のちに雪。 センタービル。 空を覆う雲の隙間から僅かに差し込む陽光を受け、ビルの窓ガラスは淡く輝いていた。 そこの屋上に、一人の男が立つ。 彼の名は【スティーブ・ロジャース】。 またの名をキャプテン・アメリカと言う。 盾を抱えた米国の英雄は、ビルの屋上から日本の小さな都市を見下ろしていた。 早朝と言うこともあり、外を出歩く人影はまばらであり、静かだ。 「平穏」という概念を具現化したかのような景色である。 だが、それはあくまで見た目だけのこと。 スティーブは、現在の冬木市に蔓延る不穏な気配を確かに察知していた。 「マスター」 その時、スティーブの隣に突如人影が降りた。 否。 人型の竜の影が降りた。 影の正体はバーサーカー――【ファヴニール】。 此度の聖杯戦争において、スティーブが召喚したサーヴァントである。 実体化したファヴニールは、己が主人に向かって語りかける。 「俺が召喚されてからもう数日が経つ……そろそろ聖杯戦争が本戦に突入すると見て良いだろう」 ファヴニールが告げたのは、本格的な戦争の開始の予測であった。 屋上に吹く寒風を浴びながら、スティーブはそれを聞き、頷く。 それから、口を開いて、次のように答えた。 「本番が始まれば、当然戦いは激化し、この街が受ける被害は更に増加するだろう。大規模な大量殺戮だって、起きるかもしれない――」 だけど、と彼は言葉を続ける。 「そんな事態は、僕が必ず止めてみせる。バーサーカー、君も協力してくれるのだろう?」 「勿論だ。俺は正しい者(おまえ)の為に戦うし、正しい者(おまえ)が守りたいものを守る。この前そう決めたはずだ」 「ああ、そうだな。でも、改めて聞けて嬉しいよ」 スティーブはそう言って、笑う。 朧げな朝日を浴びた彼の笑顔は、見る者に安心と勇気を与えるものであり、まさに正義の象徴に相応しいそれであった。 ▲▼▲▼▲▼▲ 早朝の住宅街。 灰色の雲に覆われた空の下。 ジャージ姿の【恵飛須沢胡桃】は走っていた。 道路には昨晩降った雪がまだ残っており、彼女が踏み込むたびにシャリ、シャリと小さな音を立てる。 たとえ聖杯戦争の場であっても――いや、聖杯戦争の場だからこそ、肉体の鍛錬は怠れない。 いざという時に体力がたりなかった、では済まされない事態が、今後起こり得るのだから。 「はっ、はっ、はっ……」 ランニングのリズムを整えるように息を吐く胡桃。 寒い早朝であるにも関わらず、彼女の息は白くなっていなかった。 胡桃の体温が外気と同じくらい冷たくなければ、起こりえない異常である。 「…………」 それに気付いた胡桃は、唇をきゅっと一文字に閉じて息を止める。 しかし、それでも走るスピードは尚も上がり、彼女は喫茶店の横をぴゅんと駆けて行った。 ▲▼▲▼▲▼▲ 街角の古びた喫茶店。 開店直前の店内に、まだ客はいない。 店長と、女性店員が二人で開店の準備を行っている。 カウンターの拭き掃除をしていた女性店員――【安部菜々】は、窓ガラスの外を横切ったジャージ姿の女子高生を目にした。 「こんな朝早くからランニングだなんて……若い子は体力があって良いですねぇ。私なんて、まだ体のあちこちに昨日の疲れが……」 そこまで言って、はっ! と何かに気付いた表情をする菜々。 「な、なぁ〜んちゃって! ナナもまだ十分若いですからね! ランニングなんてやろうと思えば今からでも余裕ですよ! うん!」 「……いったい誰に向かって言い訳をしているんだい?」 厨房で食材の確認をしている店長からツッコミが入る。 老人でありながらよく通る彼の声は、カウンターの拭き掃除をしている菜々まで届いた。 自分の独り言が聞かれて恥ずかしかったのか、菜々は顔を真っ赤にし、へへへ、と頭をかいた。 「ところで安部さん。そっちの掃除が終わったら、裏口のポストから新聞を取ってきてくれないかな? こっちはまだ確認が終わりそうになくてね」 「はい! もちろん!……新しい新聞はレジ横の棚にある、古いやつと入れ替えればいいんですよね?」 「そうそう」 その後、菜々はテキパキと、だいたい五分ほどでカウンターの拭き掃除を終えた。 布巾を洗って干し場所に掛け、店の裏口の方に向かって行く。 昨晩降った雪を浅く積もらせるポストは、銀色に輝いている。 雪を払い、そこを開けると、中には何種類かの新聞が届いていた。 それらをまとめてレジに持って行く。 雪の湿気から紙を守るべく施されていたビニールのカヴァーをびりびりと剥がすと、新聞紙特有のにおいが湧き、菜々の鼻腔を刺激した。 「朝のにおい」の一つと言えるそれに、うっとりとする菜々。 鼻歌の一つでも歌いたくなる、穏やかな気分である。 しかし、においの発生源――新聞紙の一面を見て、彼女はぎょっと目を見開いた。 そこに書かれていたのは昨日市内で起きた多数の事件。 人喰い殺人に連続窃盗犯。 そのような物騒な言葉の数々を見て、菜々は唾をごくりと飲み込む。 どうやら、穏やかな朝の時間を送るのは、聖杯戦争の最中では無理らしい。 ▲▼▲▼▲▼▲ 川尻家の食卓。 朝のニュース番組を見ながら朝食を摂るのが、川尻家の日常風景だ。 八時を回り、県内の天気のコーナーが終わった後、先ほどまでだらしない顔をしていた角刈りのキャスターが、急に真剣な面持ちに変わる。 『次に県内で起きたニュースです。最近の冬木市では多くの事件が発生しており、その中でも、◯日ほど前から起きた「人喰い事件」はその異常性と被害規模の大きさから、近い内に警視庁から応援が――』 最近の冬木市は妙だ――と、少年、【川尻早人】は考える。 殺人事件に窃盗事件――犯罪の数があまりにも急に、不自然な勢いで増加したのだ。 キッチンに立つ母の【川尻しのぶ】は「あらやだ、怖いわねぇ」とノン気に言っているが、これは他人事ではない。 ニュースで紹介されている、冬木市で起きた奇妙な事件の数々――これらは聖杯戦争の参加者が起こしたものだと見ていいだろう。 「そうだよね? セイバー」 「ええ、十中八九間違いないかと」 早人の問いに、セイバーと呼ばれた少女――おうすちゃんこと【小碓媛命】は、トーストを齧りながら答える。 やはりそうか、と早人は歯軋りをし、この町の何処かにいる「悪」に対して不快感を表した。 早人はナイフで一口大に切ったハムエッグの白身を口に運び、咀嚼する。 丁度いい焼き加減だ。 父がいなくなって落ち込み、何かと調子が悪かったつい先日までのしのぶなら、こうは上手く焼けまい。 聖杯戦争の参加者に選ばれ、「失踪した夫が戻ってくるかもしれない」と言う希望を抱けたからこそ起きた変化であろう。 だが、その希望は叶ってはいけない。 もしそれが叶ってしまえば、しのぶの夫である川尻洪作ではなく、かつて杜王町を蝕んだ絶望――吉良吉影が再来してしまうからだ。 故に、早人はその願いを阻止するべく、小学生の身でありながら、母と共に聖杯戦争へ参加する事を決めたのである。 (必ず守ってみせるよ……ママ) ニュースで紹介される、凄惨な事件を観て、早人は決意を改めて固めた。 ▲▼▲▼▲▼▲ 住宅街付近を通る路地。 何処かから漂ってきたトーストのいい香りは、【ウェイバー・ベルベット】の鼻腔と胃袋を刺激した。 同時に、まだ何も入っていない彼の腹が、においにつられてギュルルルと音を鳴らす。 彼の隣を歩いている女性――ヴィルヘルミナこと【ヴェルマ・ヘンリエッタ・アントリム】はそれを聞き、クスクスと笑った。 笑われたことでウェイバーは不機嫌な顔になり、彼女を睨みつける。 怒りの籠ったウェイバーの視線を受けながら、ヴィルヘルミナはふてぶてしい笑みを浮かべている。 「そもそも、お前があんな我儘を言わなければなぁ……!」 ムカムカとした感情を吐き出すように、ウェイバーは言う。 彼がこんな朝早くから腹を空かせて外を出歩いているのは、ヴィルヘルミナに原因があった。 「我儘って……そこまで言うほどじゃあないだろう?」 「老夫婦に向かって、朝っぱらから『ステーキを食べたい』なんて言うのは、世間的には立派な我儘なんだよ! 」 ウェイバーが暗示をかけて孫だと思い込ませ、下宿している老夫婦――マッケンジー夫妻へ、今朝、ヴィルヘルミナはそのような要求を行ったのだ。 だが、朝食の準備は既に出来ており、そもそもステーキ用どころか細切れの肉すらそう都合よく冷蔵庫にあるはずがない。 困る夫妻と、駄々をこねるヴィルヘルミナ。 見かねたウェイバーは思わず、「近所の二十四時間営業の商店で、ステーキ用……とまでは行かなくても、何か肉を買ってくるよ」と言ってしまったのだ。 彼が朝食をまだ一口も食べていないことに気付いたのは、寝巻きのまま外に出て、玄関のドアを閉じた後である。 ……ちなみに、ヴィルヘルミナは夫妻から「孫がイギリスで作ったガールフレンド」と勝手に思い込まれている。これもまたウェイバーの胃痛を増やす原因の一つだ。 「アウトロウの朝は、肉を食わなきゃ始まらないのさ。それに、世間の常識なんて、高尚な物を私に求めないでくれや」 「そもそも、サーヴァントに食事なんて必要ないだろ!?」 「いーや、必要だね。飯を食った後だと、やる気が普段の五割増しさ。ステーキだと更に三割プラスされる」 「〜〜っ!」 ヴィルヘルミナの軽口に、ウェイバーは憤慨する。 彼女に対する怒りでいつか脳の血管が切れ、聖杯戦争で戦う前に死ぬんじゃあないか――と、彼は思った。 そんなウェイバーの姿を見て、ヴィルヘルミナはまたケタケタと笑う。 その舐め腐った態度が、更に彼の怒りを増長させた。 「いつか、僕がお前のマスターであり、敬うべき相手であることを思い知らせてやるからな! 主従関係を認識させてやる!」 怒りが高まったあまり、ヴィルヘルミナを指差し、宣言するウェイバー。 「おー、いい意気込みだ。その勢いで、ついでに男女関係も結びたいねぇ。はっはっはっ」 ニヤニヤと笑いながら、歌うように言うヴィルヘルミナ。 彼女の軽口に、元々憤怒で真っ赤だったウェイバーの顔は、別の要因で更に紅潮したのであった。 ▲▼▲▼▲▼▲ 人気の無い何処か。 まるでミキサーにでも掛けられたかのように身体が挽肉状になった、『元人間』の死体を見下ろし、【ウェザー・リポート】は眉を顰めた。 腐敗した肉と酸化した血が発する匂いが周囲に漂い、彼の鼻腔を刺激する。 吐き気を催す激臭への嫌悪感を、ウェザーは舌打ちで表した。 と、同時に彼の身体から魂が抜け出るようにして、人型の雲のような『何か』が現れた。 それはウェザーの精神のビジョン――スタンド。 本体と同じく『ウェザー・リポート』という名を持つ、姿形を持った異能である。 顕現した『ウェザー・リポート』は、その身体から四方に向かって気流を発し、その場に漂っていた死の匂いを吹き飛ばした。所謂、換気を行なった訳である。 これほどまでの芸当に観客が居れば、さぞ騒ぎになっていたであろうが、ウェザーの辺りに人の気配はない。 ウェザーが現在居る場所が元々人の通りが少ない場所だから、というのもあるのだろうが、彼のサーヴァントであるアサシン――【貂蝉】が人払いの魔術を行使しているからでもある。 魔術への深い智慧を持つアサシンにとって、この程度の結界の一つや二つは容易く設置出来る物であった。 「なあ――」 周囲に満ちていた、地獄の釜から溢れ出て来たが如き死臭が薄れた事で、漸く口を開く気になったのか、ウェザー・リポートはアサシンに向かって話し掛けた。 「これが、今世間を騒がせている『人喰い殺人』の被害者ってヤツか?」 「ええ、そうでしょう」 ウェザーからの問いに、アサシンは首肯しつつ答えた。 「挽肉状になっている所為で一見分かりづらいですが、この死体には足りない部位が多すぎます。つまり、この人物を殺めた犯人は――」 「そのパーツを食らった、と」 口にするのも憚れるような恐ろしい言葉を口にし、ウェザーは気分の悪そうな表情を見せた。 彼とアサシンがこの原型を留めていない死体を見つけたのは数分前の事である。 何処かに聖杯戦争についての情報が転がってやいないか、と探索していた際、アサシンが死体の居場所を察知したのだ。 最初に学んだ技能が暗殺術であり、暗殺者として生きたアサシンが死の気配に敏感であるのは最早言うまでもなく、彼女が死体の居所を察知出来たのは、鳥が空を飛び、魚が水中を泳ぐのと同じ程に当然の事であった。 「今の冬木市に於いて、こんな事を起こす人喰い――ヤツは十中八九、聖杯戦争の関係者だと考えて間違いないだろうな」 それはアサシンも同じ考えであった。 更に付け加えて言わせてもらうならば、この犯行を行なった人物は短い期間で魂食いを行わなければならない程に燃費が悪く、死体の後処理が出来ないくらいに頭が回らない――つまり、バーサーカーのサーヴァントである事が予想される。 場を引っ掻き回し、死を振りまく人喰いのバーサーカー――それは必ずや、この聖杯戦争において、いつか来る大乱戦の台風の目となるだろう。 「そうなった時はアサシン、アンタの出番ってわけだな」 「いえ。私はあくまでアサシン――暗殺者です。台風に飛び込むなんて事はせず、そっと後ろから相手の心の臓を貫く事しか出来ませんとも」 実を言えば、アサシンの第二宝具を持ってすれば直接戦闘を行う事も不可能ではないのだが……いや、やはりそれでも、バーサーカーを相手取ったり、乱戦に身を投じたりするのは難しいであろう。 アサシンの返事を受け、『ふぅん』と言葉を漏らすウェザー。 「ならば、俺たちが敵の背後を取れるような状況を生み出せば良い。つまり、情報がもっと要る……そうだろう?」 その通り。 今の冬木市には至る所に虚実入り混じった情報・噂が存在する。 それの中から取捨選択し、自分たちが有利に振る舞えるようになれば……ウェザーとアサシンは自分たちよりも格上の主従の首元に刃を届ける事だって、きっと出来るだろう。 死体の検分を終えた後、ウェザーはそのような確信を胸に、また何処かへ向かって歩みを進めた。死体に対して、特に処理は行わない。いくらここが人通りの少ない場所とは言え、いつかは誰かがこれを発見し、警察に通報するだろう。 ウェザーがこれからこの凄惨な現場を生み出した人喰いを追うのか、はたまた別の何かを探すのか。それはアサシンにも分からない。 ただ一つ、彼女が確信している事があるとすれば、『自分の主人は聖杯戦争に対して積極的だ』という事だ。 そして、その確信こそがアサシンが現状第一に求めている物である。 ――まあ、尤も、ウェザーが聖杯戦争に対して積極的なスタンスを取っているのは、アサシンの恣意的な行いによるものなのだが……。 ともかく、ウェザーがこうして外を出歩き、聖杯戦争についての情報を探り回っているのは喜ばしい事である。 しかし、同時に『他人を騙してしまっている』という後ろめたい気持ちも、彼女の心中に僅かながらにしてあった。 そんな感情が胸中に渦巻きつつも、アサシンは次の場所へと向かう主人の背中を追う。 ここで脚を止めるわけには行かないのだ。 ウェザーには悪いが、彼にはこれからもマスターとして働いてもらわねばならない。 全ては――そう、愛する夫の為に……。 ▲▼▲▼▲▼▲ 財務官僚の別荘。 使用人が出した遅めの朝食を食べ終えた【???】――別名「ウェカピポの妹の夫」は、自分の部屋へと向かった。 体調を気遣う使用人の言葉を背に、彼は部屋の戸を閉める。 室内には誰もおらず、こぶし大の二つの物体――鉄球だけが、豪奢な机の上で、主の帰りを待っていた。 その内の一つを手に取り、ウェカピポの妹の夫はベッドに腰掛ける。 彼は、鉄球を持つ方の手に僅かに力を込め、手首部分を四十五度ほど回転させた。 たったそれだけの動作で、重々しい鉄球はシュルルルと軽やかな音を立てて、彼の手のひらの上を容易く回り出す。 どうやら、片目を失った現在でも彼が受け継いだ鉄球の技術は健在らしい。 そのことを確認すると、ウェカピポの妹の夫は手首を、今度は逆方向に回転させ、鉄球の動きを止めた。 室内に再び静寂が訪れる。 (回転の技術そのものは……まあ、以前より大きく劣った、ということはない……。だが、投擲の方はどうだろうか?) ウェカピポの妹の夫は自分の右目――否、かつて自分の右目があった部分を手で覆う。 眼帯に隠された傷跡は今もなお生々しく残り、日夜彼を苦しめているのだ。 たしかに、こんなものがあっては遠近感が狂い、鉄球をマトモに投擲するのは困難になるであろう。 (何処か広い場所――例えば、この邸宅の庭に出て、一度試してみるか?) 己の技量の限界を計るべく、そのような計画を練るウェカピポの妹の夫。 しかしちょうどその時、ビュウ、と冷たい風が部屋の窓を叩いた。 そこに目を向けてみると、外では俄かに雪が降り始めている。 先ほどまでは、曇り空なだけだったのだが、降り出したらしい。 どうやら、この天気で外を出歩くのは無理なようである。 ――やるとしたら、雪が止んでからにするか。 そう諦めたウェカピポの妹の夫は、鉄球を元あった位置に戻し、ベッドに倒れこんだ。 ▲▼▲▼▲▼▲ 市内ショッピングモール「ヴェルデ」。 そこで警備員として働く【ウェカピポ】は、一時間ほど前から降り始めた雪に体を僅かに震わせながら、己の業務をこなしていた。 本日の彼の持ち場は、建物の正面入り口付近である。 時期が時期なので、もう既に冬休みに突入した学生や社会人がいるのだろうか――平日の昼間であるにも関わらず、ショッピングモールを訪れる客は多い。 人が多くなればその分問題が起きる可能性も高くなり、その時は警備員――ウェカピポの出番である。 かつて王族護衛官を勤めていただけあって、彼はこと警備という分野に自信がある。 それに、素手で対応できないような乱暴者が現れれば、懐の中に隠している鉄球をこっそり使うのもやぶさかではない。 鉄球とは、王族を護衛する――人を守る為の技術だ。 そういう場面でこそ、最も役に立つだろう。 けれども、もし、サーヴァント――例えば、今世間を騒がせている人喰いなんかが、おそらくそうであろう――が今この場に現れ、無辜の市民達を襲い始めたとして、ウェカピポは対応出来るだろうか? 答えは否だ。 鉄球と魔術は、代を重ねて受け継がれていく、という点は同じとは言え、根本的に異なる技術である。 そこに、神秘は宿っていない。 それでサーヴァントと戦うのは無理であろう。 痣一つ付けられまい。 つい先日。 聖杯戦争のルールを把握し、シールダー――【ベンディゲイドブラン】と話し合った際、ウェカピポは『サーヴァントと出会った時、鉄球の技術しか持たないわたしはどうすればいい?』と相談してみた。 すると、彼女は騎士然で凛とした表情のまま、次のように答えた。 『そのことをマスターが気にする必要はない。 サーヴァントの相手はサーヴァント――たとえ今この場にかの人喰いが現れたとしても、私が相手をし、必ずや勝利しよう』 そして今。 魔力のパスから、シールダーが近くに居ることをウェカピポは感じる。 先ほどの考えが現実になったとて、彼女はすぐさまウェカピポの元に実体化し、宣言通り彼を守ってくれるであろう。 彼の為に、戦ってくれるであろう。 盾の英霊――シールダーらしく……――。 「…………」 抱いた僅かな危惧にそのような答えを出し、安堵する。 それで気が抜けていたのであろうか。 ウェカピポは横から通りかかって来た男性の存在に気付かず、衝突してしまった。 互いによろめく、だが倒れる事はない。 「おっとっと……ご、ごめんなさい! 少し、考え事をしていて……」 バランスを戻しつつ、先に謝ったのは男性――【アレル】の方だった。 不注意の末、人にぶつかり、どころか謝罪の言葉を先に言われるとは、警備員として失態である。 それを恥じつつ、ウェカピポは男性に向かう。 「いえ、こちらの方こそ申し訳ありません、お客様。 お怪我はありませんか?」 アレルは片手と首を横に振って、大丈夫だ、という意を示した。 「ところで、この建物――」 振っていた片手でヴェルデを指差し、彼は話題を変える。 「いったい何なんです?」 店の出入り口付近でぶつかったため、先ほどは咄嗟に「お客様」と呼んだが、どうやら彼はこの建物が何なのかすら分からない、ただの通行人だったらしい。 冬木市民なら誰でも知っているような建物を指してのそのような質問に、ウェカピポは逆に疑問を感じる。 だが、一瞬後には「多分彼は市外から来た、何も知らない観光客なのだろう」と勝手に解釈し、ここがショッピングモールであることや中に入っているテナントのことについて簡単に説明した。 「ふぅん、なるほど……要するに、酒場や武器屋、その他諸々が集まったみたいな感じか」 アレルは小さく呟いた後、何処かにいる誰かを恨めしげに睨むような目つきをした。 「酒場や武器屋」? 酒場ならまだしも、武器屋は流石にないのでは? そもそも彼はショッピングモールという概念すら知らないのだろうか? 不思議に思ったウェカピポだが、彼自身数日前までは同じくショッピングモールのシの字すら知らなかったのだ。他人にとやかく言える立場ではない。 それに、そんな疑問はウェカピポがアレルの意味深な視線に対して抱いたそれに比べれば、些細なものである。 どうして彼は何かを睨むような目付きをしているのであろう。 そんなウェカピポの疑問に気付いたのか、アレルは焦ったような表情をして、 「いや、こんなにデカくてたくさんの人が出入りする建物は、城か何かじゃなんじゃないか、と俺の――友人? 知り合い? ええと……そう、仲間だ――仲間が言ったんです。 おかげでこんな寒い中、その事実を確認するべく、わざわざここまでやって来るハメになって……全く、恨めしい奴ですよ」 どうやら彼は仲間の言う素っ頓狂な予想に振り回され、ここまでやって来たらしい。 しかし、それならその言い出しっぺの仲間らしき人物が此処にいないのはおかしな話なのだが……。 ともあれ、先ほどの「酒場や武器屋」、そして今の「仲間」といい、彼はやけに妙な言葉を用いる。 もしウェカピポがファンタジー小説やRPGといった娯楽にほんの少しでも触れていれば、「まるでフィクションの中の勇者みたいだな」という感想を抱いたであろう。 (まあ彼が観光客や旅行者なら、同行者を仲間と呼ぶのも、当然と言えば当然のことなのか……?) そう考えているウェカピポを尻目に、アレルは何処かへと去って行った。 彼の背中を、ウェカピポは目で追う。 ふとその時、出入り口付近に貼られていたポスターが彼の視界の端に入った。 それは、今までその存在に気づかなかったのが不思議なくらい、派手で目立つポスターだった。 紙面いっぱいに市内の芸能プロダクション――「442プロダクション」が写っており、イルミネーションが施されて輝いているそれは、まるで魔法の国の城のようだ。 更に、その上から赤と緑というクリスマスカラーの文字で、説明が書かれている。 それを読むと、このポスターが近日市内で開かれる、442プロダクション主催ライブイベントの告知である事が分かった。 『12/24(土) 15 00〜 442プロダクション前特設ステージにて 、クリスマスライブ開催! 詳しい情報は以下のURL、もしくはQRコードから――』 ▲▼▲▼▲▼▲ 新都に立つ、「442プロダクション」の事務所。 時計の針が頂点を回った頃。 明後日市内で開かれるライブに向けて、事務所内はてんやわんやの大騒ぎであった。 というか、軽いパニックさえ起きていた。 書類や職員があっちからこっち、こっちからあっちへと忙しく移動している。 まさに、長く生きた師さえも慌てて走る季節――師走に相応しい光景であろう。 だが、そんな中でも【高垣楓】は静謐な雰囲気を纏っていた。 まるで彼女だけが周りの時間の流れから切り離されたかのようである。 しかし、それはあくまで外見から得られる印象であり、現在の彼女の心中は穏やかさとは真逆の位置にあった。 元の世界と同じ事務所。 だが、そこに楓が信頼するプロデューサーの姿はなく、全く見ず知らずの誰かがそのポジションについている。 よく見てみれば、元の世界で彼女と親しかったアイドルも何人か見られないではないか。 いくつかのピースが欠けたパズルのようであり、けれども、何の滞りなく回る世界。 気を抜けば、まるでプロデューサーたちが最初から居なかったのでは、と思ってしまうほどだ。 なんと歪。なんと奇妙。 見れば見るほど、知れば知るほど、この世界は――怖い。 そんな場所にいて、落ち着いていられるはずなどあるまい。 それを自覚し、楓は改めて決意する。 あの場所に帰りたい。 早く、プロデューサーさんたちと再会したい――と。 それにしても、流石クールアイドルと言うべきか。 動揺及びそれから生まれた改めての決意を、高垣楓は周囲にみじんも悟られていなかった。 先ほども述べた通り、外から見ればいつもと変わらないミステリアスで物静かな、神秘的とも言える佇まいである。 (みんなが慌てていても、あんなに落ち着いていられるだなんて……やっぱり楓おねーさんはすげーです!) そんな楓の姿を少し離れた場所から見かけて、【市原仁奈】は感心、もとい、勘違いした。 仁奈のファッションは、今日届いたばかりであるトナカイの着ぐるみだ。 ライブに向けて、事務所の経費で買ってもらったものである。 フエルトや綿で全身がもこもことしており、内部が暖かい。 衣装としては当然可愛く目立ち、パジャマとしても使えそうな機能性である。 事務員からこれを受け取って着替えた後、早速プロデューサーに見せに行こうとした矢先、仁奈は楓を見つけたのだ。 本当ならば、近くに駆け寄り話し掛け、着ぐるみを自慢したいところだが、今はそんなことをしている暇はないし、向こうも落ち着いているとは言え忙しそうである。 (すまねーです楓おねーさん……プロデューサーさんにおひろめしたら、ちゃんと見せに行くですよ!) 仁奈は心の中でそっと謝り、プロデューサーを探しに、「とてとて」というオノマトペを背負って歩いて行った。 ▲▼▲▼▲▼▲ 442プロダクション前特設ステージ。 【神谷奈緒】は事務所に向かう足を止めて、工事業者によってみるみるうちに設営されていくステージを見上げ、感嘆の息を吐いた。 「雪が降っているのに、すごい手際の良さだなあ……」 「雪が降っているからこそ、手際を良くしなくちゃいけないんだってよ? ほら、このまま降る勢いが激しくなったら、明日は作業が出来ないかもしれないし」 「なるほど……」 隣に居る加蓮からの言葉に、奈緒は納得する。 よく見てみると設置されているのはステージの骨組みや看板だけであり、スピーカーのような電子機器はステージの脇の方でビニールシートを被っていた。 雪が止んでから、あるいは本番直前に設置する予定なのだろう。 それにしても、天気予報によればこのままライブ当日まで――今週いっぱい降雪は続くらしい。 ホワイトクリスマスの中開かれるライブ、と言えば聞こえは良いが、悪天候の中開かれるライブには多少の不安がある。 せめて、屋内にステージを設ければ良いのだが、事務所前の屋外にステージを構えるのが、毎年の恒例らしい。 そんな恒例なんて守るべきものなのか? と奈緒は首を傾げたくなるが、悲しい事にどんなに理不尽で不可解な事でも、伝統や恒例と名のつくものであれば、好例として扱われるのが世の中の暗黙のルールだ。 たとえ雪が降る中であっても仕事を行う作業員たちに、奈緒は哀れみと感謝が混じった視線を向けた。 「くしゅん!」 と、その時、加蓮がくしゃみをした。 「だっ、大丈夫か!?」 冷や汗を流しながら、心配する奈緒。 こんな寒い中、くしゃみの一つや二つは普通のことなのだが、それを加蓮がするのは話が別だ。 彼女は病弱な体質なのである。 こんな寒空の下を出歩くことさえ避けるべきなのだ。 当の本人は「大丈夫大丈夫」と何でもないように言っているが、普段より顔色が若干すぐれない。 もし、このまま風邪でも引けば大変だ。 自分が建設中のステージに目を奪われ、足を止めてしまった事を、奈緒は悔いる。 彼女は加蓮の腕を引いてその場を去り、事務所の正面入り口へと向かった。 自動ドアが開き、彼女たちを飲み込んだ。 それと同時に、暖かい空調の風が二人の体を包む。 ほっと安心する奈緒。 そんな彼女の背後から、ドサッ! と何かが落ちる音とそれに次ぐ悲鳴がした。 振り返ると、自動ドアのガラスの向こうで、【白菊ほたる】が頭から大量の雪を被っている。 どうやら、入り口玄関の上部分にある出っ張りに積もっていた雪が、彼女がたまたま通り掛かった際に落ちて来たらしい。 なんたる不幸であろうか。 「……大丈夫か?」 あまりの不幸ぶりに驚きつつ、先ほど加蓮に言ったものと同じ言葉を、奈緒はほたるに投げ掛ける。 「だ、大丈夫です……」 小動物を彷彿とさせる、可愛らしくもどこか弱々しい声が、半泣きに混じって響いた。 雪を被ったほたるは、「やはり今日は外に出るべきではなかったのでは」と後悔した。 ただでさえ、聖杯戦争の事で不安な中、このような不幸に見舞われてはそう考えてしまうのも仕方がない。 けれども、彼女は首を横に振り、すぐさまその考えを否定した。 ほたるが今こうして家から出て、事務所に出勤しているのは、自分が目指すトップアイドルへの道を諦められなかったからだ。 人を殺したくないし、殺されるのも当然嫌だ。 逃げ道も見当たらない。 それでも、アイドルを続けたい。 ならば、どうすれば良いのだろうか? いくら頭が冷えた所で、その答えは見つからない。 泣きたくなるのを我慢しながら、彼女は頭から雪を払い落とし、正面入り口の自動ドアを潜って、前方の奈緒たちに続いて行った。 ▲▼▲▼▲▼▲ 車体に雪を積もらせながら走るタクシーの中。 向かう先の貸切スタジオが余程楽しみなのか、ウルトラ・スーパー・ギタリストに憧れる青年――【音石明】は鼻歌を歌っていた。 鼻歌のタイトルはジェフ・ベックの『Diamond dust』――冬のこの時期にピッタリな曲である。 本当ならば、鼻歌ではなくギターで弾きたいところだが、それは目的地に着くまでの辛抱だ。 「マスター、今日という今日はあの楽器を譲ってもらうでございますわよ!」 明の隣に座る女――【紅葉】が、そのような事を言う。 彼女の言う『あの楽器』とは、音石の愛用するギターの事だ。 赤髪巨乳の紅葉の服装は、あちらこちらがはだけた露出度の高い和服、という色んな意味で危なく、冬の冬木市においてはこれまた色んな意味で人目を惹くものだ。 タクシーに乗る時も、運転手の視線が何度彼女の身体に刺さったことか。 周囲の情欲を刺激する紅葉のエロティックな姿を気にもせず、音石は答える。 「……馬ぁ鹿、やるかよ。何度言ったって、指一本も触らせてやるもんか」 「ふぅん、そうですの……ところでマスター? 最近、市内で色々と物騒な事件が多発しているらしいですわよ? タクシーの中とは言え、夜道以外にも気をつけなくてはなりませんわねぇ〜?」 「お、脅してんのかぁ!?」 紅葉からの遠回しな脅しに、音石は冷や汗を流す。 しかし、音石のプライド、そしてロック魂はそれに屈さず、彼はギターケースを庇うようなポーズを取った。 「だが、それは無駄だぜキャスター! 反骨精神(ロックンロール)の塊であるこの俺に、脅迫なんざ無意味なのよ!」 「あらあら、そうでしたのね! ならば、本当に身体中の骨を一本一本反らせてみせようかしら? こう……クイッと」 両手の人差し指と親指を使って、何か細いものを曲げるジェスチャーをする紅葉。 なおも続く脅しに、音石は絶句する。 紅葉の指はチョークのように細くて白いが、音石の骨を針金のように弄るのは容易であろう。 何せ彼女はサーヴァントであり、それ以前に人外の鬼なのだから。 「ふ、ふん……お、おお、同じ台詞を言わせるなよ、きゃ、キャスター。この俺に脅迫は……」 「『脅迫』ではありませんわ、『予告』です」 不敵な笑みを浮かべながら、紅葉は自らの指をゴキリと鳴らした。 地の底から響くようなそれに、音石は思わず短い悲鳴を漏らす。 と、丁度その時。 タクシーが貸切スタジオ前に到着した。 「! ナイスタイミングだぜ運転手のオッサン!」 釣りは要らねえ! そう言いながら、音石は財布から引き抜いた一万円を運転手に渡した――彼の家からスタジオまでの運賃の十倍近くある金額だ。 だが、今現在冬木市中から金や物を盗みまくっている音石にとって、それははした金も同然である。 釣りの勘定なんてせずに、彼は一刻も早くスタジオに入り、紅葉とセッションをして、彼女の機嫌を直したかったのだ。 隣の怪物から逃げるように、音石はタクシーの外へと飛び出す。 不貞腐れた顔をした紅葉が次いで降りてきている気配が、背中で感じられた。 ▲▼▲▼▲▼▲ 市内スーパー。 施設内に流れる、夕方のセールを知らせる放送を聴きながら、夕飯の買い物の途中である【直樹美紀】は、自然と笑顔になっていた。 セールが嬉しいのは勿論だが、こんなにも多量の食品に囲まれた環境は、かつて一ヶ月後の食料にすら不安を抱く生活をしていた美紀にとって、楽園と言う他あるまい。 思わず、頬が緩む。 そんな彼女の隣では、フラドレスという、今現在の季節に真っ向から対抗する意思しか伺えないファッションに身を包んだ女性が、騒がしく何かを喚いていた。 「ねー! スーパーにオヘロが置かれていないことはもう諦めるわ! だから、その代わりに苺を買ってもいーかしら? いーでしょ? ねっ!? 今が旬だから絶対美味しーわよー!」 「…………」 豊満に成熟した褐色の身体から放たれるあまりに幼稚なお願いに、美紀は呆れ、ジト目で隣の女性――【女神ペレ】を睨めつける。 いや、こうやって名前を【】で囲んでいると、まるでペレが美紀のサーヴァントであるかのようだが、そうではない。 あくまで彼女は、美紀が呼んだランサー――【カメハメハ一世】に勝手に付いてきた存在であり、サーヴァントですらないのだ。 では当のカメハメハ一世は何処に居るのかと言うと、今現在は街中を探索しに行っているらしい。 マスターを置いて探索に出かけて、いざという時に大丈夫なのかと不安になる美紀であったが、ランサー曰く、 「余がいない間に何か困った事があれば、ペレ様に助けを求めると良い」 との事だ。 あまりにも真摯な表情でそう言われたので、当時は思わず了解してしまった美紀である。 どうやら、カメハメハ一世は女神ペレに並々ならぬ信頼を寄せているようだ。 美紀からすれば、彼女はただのハイテンションで迷惑な人にしか見えないのだが……。 まあ、カメハメハは生前ペレに色々と助けてもらったので、あんなに信用しているのであろう。 だが、美紀がどれだけ想像力を働かせても、自分が困っている時にペレが助けてくれるイメージが全く湧かないのも事実である。 「……ペレさん」 「ん? どーしたの? あっ、もしかして豚肉も買ってくれるの? それなら――」 「違います。あと、シレっと苺を買うことを確定させないでください――ひとつ、聞きたいことがあるんです」 「なに?」 「もし、私が何かトラブルに巻き込まれたら、貴方は何が出来るんですか?」 「ダンスね!」 自信満々で元気の良い即答であった。 「それ以外はなーんにも出来ないわ!」 それを聞き、美紀は買い物カゴを持っていない方の手で頭を抱える。 美紀としては、ペレに炎と暴力の女神らしい戦闘能力――火を操る、とかを期待していたのだが、神でありながらサーヴァントの宝具として無理矢理現界したペレは大幅なスペックダウンを起こしており、今はそのような力を扱う事は不可能らしい。 全く、どうしてランサーはペレを置いて行ってしまったのか。 いっその事、ペレと一緒に探索に行ってくれていた方が、静かに買い物を行えた分まだマシだったろうに――と、不満に唇を尖らす美紀であった。 ▲▼▲▼▲▼▲ 夜が近づきつつある市内某所。 【南城優子】もまた、不満に唇を尖らせていた。 彼女の場合、美紀とは違ってサーヴァントが呼び出した存在ではなく、サーヴァントそのものに不満を抱いているのだから、深刻度はこちらの方が高いであろう。 「んん? どうしたマスター? 醜女と共に一晩共に過ごすことになった男のような顔をして。眉間に皺が寄ってるぞ。 何か不満な事でもあったのか? ストレスが溜まっているのか? 溜まっているのかぁ? もしそうなら、それを解消せねばなあ……精神に不調を患った状態で聖杯戦争に臨むのは望ましくない。 ……どうだろう、ここは余を殴ってみてはどうだ? スッキリするかもしれぬぞ? あるいはもっと快楽的な方法で――」 「……それはアンタがヤりたい事でしょうが。この変態」 優子はその言葉と共に、ありったけの軽蔑の念を込めた視線をキャスター――【マルクス・アウレリウス・アントニヌス・アウグストゥス】に向けた。 並の男子ならば、受けるだけで男としてのプライドが粉々に砕かれ、生きる気力を失いかねない威力を持った睨みだが、当のキャスターは怯みさえしない。 イカれたマゾヒストたる彼が、侮蔑の視線を受けたところで快感以外の何ものにもならないのだ。 相変わらず、うっとりとした微笑を浮かべている。 それを見て、優子の心は不快感と嫌悪で塗りつぶされた。 キャスターの言いなりになるのは癪だが、ここは一発顔面に拳を叩き込み、苛立ちを解消した方が、精神衛生上良いかもしれない。 そこまで考えて拳を振りかぶった時、彼女の背中を悪寒が走った。 自然、振り上げた拳が止まる。 ついに、キャスターの気持ち悪さに身体が拒絶反応を示し始めたのか、と思った優子だが、それは違う。 その悪寒は目の前の変態ではなく、他の何かによって生み出されたものであった。 何処かから漂ってきた不気味な気配を、彼女は本能的に察知したのである。 「どうした? 余を殴らないのか?……もしや、これが噂に聞く焦らしプレイ……?」 などとほざいているキャスターを無視して辺りを見渡し、気配の発生源を探す優子。 だが、周囲に不審な物は見つからない。 (じゃあ、さっきの感覚は何だったの……?) 広々とした敷地に建つ、赤い屋根の邸宅を背後に、優子は首を傾げた。 ▲▼▲▼▲▼▲ 【ウィンチェスター・ミステリー・ハウス】。 市内に立つ恐怖と安寧の館にて、そこの主人である【トニー・スターク】は机の上に広げた大きな紙を見下ろしていた。 そこに描かれているのは、彼が居る屋敷の設計図である。 (まだどこかに改良の余地があるはずだ……。 聖杯戦争の英霊はどれも規格外の存在だと聞く。用心し過ぎて損をする、ということはないだろう) 彼は聖杯戦争の全参加者の中で最も、冬木市の住民の保護に対する情熱を持っていた。 また、それを可能とする知力と、シェルターも彼は有しているのだ。 シェルターの名はシールダー――ウィンチェスター・ミステリー・ハウス。 彼が此度の聖杯戦争で召喚したサーヴァントだ。 屋敷そのものの具現化とも言える存在――メイドは、設計図を凝視するトニーの姿を心配そうに見つめていた。 『お言葉ですがミスタ・スターク。朝からずっと働き詰めでは? 休憩も必要ですよ』 「あぁ、そうだな……って、もう夕方なのか!? 集中しすぎていて、気付かなかったな」 トニーは近くに置かれていた座椅子に腰を下ろす。 シールダーは、室内に備え付けのテレビを起動した。 何か愉快な番組でも見せて主をリラックスさせようと、気を利かせたのだ。 画面に映ったのは夕方の情報番組の生放送であり、明後日市内で行われるアイドルのライブイベントについて特集していた。 ゲストに呼ばれたアイドルらしき、長い茶髪の女性は、インタビュアーからの質問を受けている。 (若い割りに、随分ハキハキと応えているな。流石芸能人と言ったところか) 画面内のアイドルに感心するトニー。 そんな主人の姿を見て、シールダーはふと、自分の髪を指先で挟んで弄りだした。 輪に編まれた長髪からはみ出た一房が、彼女の指の中で踊る。 「? 急にどうしたんだ?」 『いえ、ミスタ・スタークは、やはりこのような髪の長さの女性が好みなのか、と思いまして――』 「違う違う! そういう意味で私はニッタミナミとかいうアイドルを注視していた訳ではないし、君のビジュアルに至っては私が決めたわけではない!」 『ほほう、もう彼女の名前を覚えたのですね。頭脳明晰たるミスタ・スタークの記憶力に感服するばかりです』 フライデイから賞賛の声を受けるも、トニーは悩ましく頭を抱え、自分がシールダーに施したジョーク機能の働きを身をもって痛感するだけだった。 ▲▼▲▼▲▼▲ 新都のローカルテレビ局。 情報番組への生出演を終えた【新田美波】は、楽屋に戻っていた。 これで、彼女の今日の仕事は終わりである。 一日の疲れを下ろすように、彼女は楽屋内の椅子へと座り込んだ。 だが、プラスチック製の椅子は美波の疲れを水のようには受け入れず、その固さで彼女の腰にストレスを与える。 これでは余計に疲れるだけだ。 数分も経たないうちに、美波は再び立ち上がった。 立ち上がり、視線が上昇したことで、先ほどまで角度的に不可視であった楽屋の窓から外の景色が、見えるようになる。 そこには真っ赤な夕焼けに染まる冬木の街――ではなく、厚い雲に覆われた空の下で陰鬱な雰囲気を漂わせている街の風景が広がっていた。 どうやら、雪は明日以降も降り続けるらしい。 これで明後日のライブは無事行えるのだろうか――と、美波は不安に思った。 ▲▼▲▼▲▼▲ 新都某所。 オウルこと【滝澤政道】は、自身のサーヴァントであるバーサーカー――【███(ジェヴォーダンの獣)】と再会を果たしていた。 彼ら二人のどちらかに再会しようという意思があったわけではない。 単に同じ人喰い同士で行動パターンが類似し、その結果宵闇の中で偶々遭遇しただけである。 「ちゃんバサァ。 そういえば、この前は聞かなかった――っていうか聞けなかったんだけどよ…… おまえって何か、聖杯にかける願いはあんの?」 梟は狼に問う。 マトモな返事なぞハナから期待していない。 ただ、何となく聞いてみただけだ。 「███ ██████」 バーサーカーがした返事は、ただの唸りであった。 いや、もしかすればそれには何らかの意味が含まれているのかもしれないが、オウルにそれは理解できない。 オウルはひひっ、と口を歪めて笑う。 同じ人喰い同士、マスターとサーヴァントの関係でありながら、コミュニケーションが全く取れないこの状況に、彼はある種の滑稽さを感じていたのである。 しかし、次の瞬間―― HA HA HA HA HA HA HA HA HA HA HA HA HA HA HA HA HA HA HA HA ――何処からか響いてきた笑い声に、オウルの声は塗り潰された。 バーサーカーはすぐさま頭に生えた獣耳をピンと立て、笑い声の発生源を見つけ出し、そちらを向いた。 オウルもそれに倣う。 笑い声の発生源は近くであり、彼ら二人の後方数メートルほどの場所だ。 そこに居たのは――道化師(【ジョーカー】)であった。 紫のスーツに緑の髪。 真っ白な肌は夜の闇の中で、周囲に降り積もる白雪と同様に目立っている。 「御機嫌よう、グール共」 道化は貼りついたかのような笑みを浮かべ、オウルたちに喋りかける。 だが、その笑顔には親愛的な印象は抱けず、ただ狂気を覚えさせられるばかりだ。 「誰だテメェ」 「道化師(ピエロ)さ。そして、おまえたちの商売敵でもある」 「商売敵ィ?」 敵ならまだしも、商売敵とはどういう事だ? 「オレたちはこの街に呼ばれて以来、せっせと人を殺したんだ」 そう言って、ジョーカーは指を折って数を数える。 今まで殺した人数を確認しているのであろう。 だが、カウントが両手の指で足りなくなった途端、飽きたようにそれを放棄した。 「『こいつは、明日のワイドショーを騒がせるだろう』なんてことも思って、ワクワクしたものさ。 だが、結果はどうだ。 話題になるのは人喰い(おまえら)ばかり! どころか、オレらがやった事の一部まで、おまえらの手柄になっているじゃねぇか! なんて悲しいことなんだよォ!」 オウルは唖然とする。 彼はジョーカーの言っていることの意味が全く分からなかった。 ワクワクした? 手柄? 己のバーサーカーと違い、言葉が通じるというのに、言葉の意味が理解できないのである。 ジョーカーは「そこでだ」と話を再開した。 「オレたちは考えた。『ならば、人喰いなんかでは到底出来ないような、とびっきりの事をしよう』ってな!」 ジョーカーは懐から細くて短い円柱の上部に、スイッチが付いた――ノック式のペンのような物を取り出す。 そして何の躊躇いもなく、そのスイッチを親指で押した。 次の瞬間。 BOOOO OOOOO OOOOOOM! まだ窓の殆どに明かりが灯っていたセンタービル――それが、爆発した。 閃光――次いで轟音が伝わり、爆炎の光を浴びた新都の風景が、夕暮れの景色のようにオレンジに染まる。 周囲に降り積もっていた雪も、爆風によって容易く吹き飛ばされた。 オウルの羽織るローブも、それに乗ってはためく。 ジョーカーはスイッチを放り捨てて腹を抱え、それこそ爆音のように大声で笑った。 「HA HA HA HA HA HA HA! どうだ? 良いライトアップショーだったろう?」 こいつは危険だ――。 今更ながらに、ようやくそう認識した梟と獣は、何らかのアクションを起こそうとする。 だが―― 「出てこい人面犬どもっ! ショーのお次はディナータイムだ!」 ジョーカーの背後から現れた『もう一人のジョーカー』――【フォークロア】がそう叫ぶと同時に、周囲の暗闇から湧くようにして、五匹の人面犬が出現した。 フォークロアの命令に従い、人面犬たちはオウルたちへと襲いかかる。 いや、違う。 オウル『だけ』に襲いかかった! ジェヴォーダンの獣のスキル――『スケープゴート』によって、人面犬のターゲットがオウルに集中した結果だ。 なんと、彼女は自分のマスターを身代わりにしたのである。 オウルが見回してみると、夜闇に溶けるようにして逃げていく獣のバーサーカーの後ろ姿が見えた。 都市伝説の集団を操るフォークロアの力を目にし、『アレとは戦えない』と判断して逃走したのであろう。 そもそも、ジョーカーたちの頭は緑の髪に白い肌と、アメリカのスナックを思わせる色合いであまり美味しそうでなく、彼女の食欲をそそらなかったのかもしれない。 一方、まさか五匹中五匹に噛み付かれるとは思わなかった梟は、一瞬足を止めた。 けれども、次の瞬間には顔を怒りに歪め、次のように叫んだ。 「ふっざけんじゃねぇえええええええええええええええ!!!」 この場合の『ふざけんじゃねぇ』とはジョーカーたちは勿論、狼女にも向けた言葉である。 理屈は分からないが、人面犬のターゲットが自分に集中した原因がバーサーカーにある事を、オウルは直感的に推知したのだ。 右腕、腹部右側、首、腰部左側、右脚。 噛み付いた人面犬五匹をそのままに、十本の犬歯が肉に食い込む痛みなんて感じず、オウルはジョーカーに向かって飛びかかった。 流石の召喚物である人面犬たちも、喰種の全力の駆動には付いていけず、次々と牙を離し、地面に落ちて行く。 まさか噛まれた状態で動けるとは思わなかったのだろう、ジョーカーは一瞬驚いた顔をしたが、すぐさま表情に余裕を浮かべ、「バーサーカー」と自分のサーヴァントを呼んだ。 「HA HA HA! 了解、了解! ――来い来い『ターボババア』!」 オウルが、ジョーカーの喉元にあと僅かで爪を食い込ませられたであろうその時。 彼の真横を紫の風が駆け抜けた。 あまりにも速かったので『風』と形容したが、それはよく見てみると紫色の髪をした高齢の女性である。 喰種の身体能力を持つオウルよりも速い、自動車並のスピードで走る彼女は、オウルを追い越し、その先に立つジョーカーたちを俵のように抱えて走り去っていく。 遠ざかり、夜の暗闇にだんだん小さくなって行きながら、道化師たちは盛大に笑った。 二人の笑い声が重なり、不気味に響く。 HAHA HAHA HAHA HAHA HAHA HAHA HAHA HAHA HAHA HAHA HAHA HAHA HAHA HAHA HAHA HAHA HAHA HAHA HAHA HAHA ▲▼▲▼▲▼▲ 冬木教会。 すっかり夜も更けた頃。 教会内の長椅子に、二人の男女が一メートル程の間隔を空けて座っていた。 一人は黒いローブを羽織り、両目を閉じた男。 もう一人はロシア帽を被り、白い魔法少女コスチュームに身を包んだ少女だ。 奇妙なことに、少女は椅子の上に更に木製の円柱を乗せ、その上に腰を下ろしている。 いや、「腰を下ろしている」というよりも、「円柱上部にある窪みに、腰が嵌っている」と言った方が良いだろう。 太腿の付け根までブーツで覆った両足を放り出し、ぶらぶらと揺らしながら、少女は軽い口調で喋る。 「討伐令出そっか」 討伐令とは、聖杯戦争の参加者全員へ、何らかの報酬と引き換えに特定の参加者を討伐することを依頼する事だ。 決して、軽い感じで出して良いものではない。 だがルーラーは提案を聞いて、そんな主張をすることもなく、 「ほぉう?」 と、ただ興味深そうな声を出した。 「今この状況で討伐令を出すとしたら……まず、あの薄汚い人喰い共は確定だろう?」 「そりゃ勿論だけど?」 即答する少女。 なんでそんな分かりきった事を聞くのさ、とでも言いたげに彼女は首を傾げる。 「ふふ……いや、まさか薄汚い人喰いそのものにして魔女である貴様が、そんな提案をするとは思わなかったのでな」 人喰いだの魔女だのと呼ばれた少女は、不愉快そうに眉を吊り上げた。 てっきり、自分がそんな化物であることを否定するのかと思われたが、そうではない。 「はぁ? 何それ? もしかしてボクが『同じ人喰いだから、彼らがやる事は大目に見てあげよう』と考えているとでも思ったの?」 馬鹿にしないでよね――と。 少女は円柱の上から見下すようにして、ルーラーを睨みつけた。 それを受け、ルーラーは 「おや、気を悪くさせてしまったか? すまんすまん」 と、余裕を持った笑みを浮かべながら謝罪する――おそらく、彼は心の何処かで彼女を下に見ているのだろう。 それを察知したのか、少女はルーラーを許さず、頬を膨らませながらそっぽを向いた。 しかし、数分経てば気が済んだらしく、彼女は再びルーラーを見下ろす。 「……ともかく、滝澤政道とバーサーカー。この子らは討伐確定さ。あまりにも多くの人を喰いすぎている。 そして、もう一つは――」 「道化師共か?」 「そうそう」 道化師共――ジョーカーとバーサーカーも、かなりの人数を無意味に殺戮した。 また、つい先ほどのセンタービル爆破で、彼らは聖杯戦争のステージそのものに深刻な被害を与えたのだ。 討伐令を出すのを躊躇う要素は何処にもあるまい。 「あとは他にも変態野郎やえっちな鬼ちゃんの陣営が、そこそこ迷惑なことをしていたんだけれど……」 「流石に一度にそう多くの主従を討伐令に出すのは無理があるぞ、魔女よ」 「だろう? だからまずは、大至急排除すべきこの二主従だけを、討伐候補にすれば良いかなって思ってるんだ」 そこまで言って、少女は何かを思い出したかのような表情をし、はっと後ろを振り返る。 少女が振り返った先に居たのは、彼女の一つ後ろの椅子にずっと最初から座っていた【姫河小雪】であった。 「ごめんスノーホワイト! 置いてけぼりにしちゃったね! 」 円柱に座る少女は身を乗り出し、スノーホワイトに顔を近づける。 そのまま、少女はその細腕でスノーホワイトを両脇から抱き上げた。 そして、空中で愛おしそうに強く抱きしめた後、少女とルーラーの間にあるスペースに彼女を下ろした。 「キミも話し合いに参加したかっただろう! うん、間違いない。参加したかったはずさ! 何せ、キミはこの聖杯戦争の主催の一人なんだから!」 この聖杯戦争は、キミが望んだ物なんだから! 少女がそう言うと同時に、スノーホワイトの元々暗かった表情が更に暗くなる。 彼女は震える声で答えた。 「違う……わたしは戦争なんて望んでない!」 「いいや、望んださ。確かにね。 思い出しなよ、スノーホワイト。 あの時キミが手を取ったから、戦争は始まったんだぜ?」 そう言って、少女は笑みを浮かべる。 その表情はまるで―― 童話に出てくる、意地悪な魔女のようであった。 ▲▼▲▼▲▼▲ 時は少し遡る。 「『聖杯』って知ってる?」 受けた質問に対し、スノーホワイトは首を横に振った。 聖杯伝説を知っている十四歳の少女なんて、いる方が珍しいであろう。 「そっかー、そうだよねぇ……」 それは少女の方も予想していたらしく、わざとらしく肩を竦めたものの、 その後はあらかじめ用意していたと思わしき、聖杯についての簡単な説明が数分間行われた。 聖杯という器があること。 それに託せば、どんな願いも必ず叶うということ。 そして、それを少女は持っていること。 為された説明は、要約すればこの三つだ。 「そして、ボクはキミにそれを授けようと思っているんだよ」 「…………」 天から舞い降りたかのようなチャンス。 だが、それに対しスノーホワイトは疑いの念を抱いた。 何せ、スノーホワイトはついさっきまで寿命と引き換えに手に入る便利アイテムを購入するかどうかの瀬戸際に居たのだ、 そこに『なんでも願いが叶う道具をプレゼントするよ!』と言われたところで、はいそうですかと簡単に受け取れるわけがない。 そんな心境を察したのか、少女は慌てたように手を振り、「おいおい勘違いしないでくれよ」と叫んだ。 「聖杯と引き換えに、ボクはキミに対価を求める事は絶対にない。 寿命から毛の先に至るまで、どんな物もキミから奪わないと誓うよ」 「本当に?」 「ああ、本当さ」 薄い胸に拳を当て、誓いのポーズを取る少女。 「けれど」 続けて、彼女が不穏な接続詞を口にし、スノーホワイトは身構える。 「完全なる聖杯をキミに渡すには、あとほんの少ぉ〜しやらなくちゃならないことがあるんだ。 誰かそれを手伝ってくれる人が居ると、嬉しいんだけど……」 少女はそう言って、スノーホワイトの方をチラチラと見る。 どうやら、少女はスノーホワイトに聖杯を完成させる手伝いをしてもらいたいらしい。 「勿論、準備の最中にキミに危害が及ぶことはありえない。 手伝いと言っても、ただ、ボクの側に居て、準備の様子を見守るだけさ。それ以外には何もしなくて良い」 だから、ね?――そう言って、木製の円柱の上から、少女は片手を差し出す。 この手を取れば、スノーホワイトは彼女を手伝う事になるのだろう。 だが、どうしても躊躇われる。 どれだけ身の安全を保障されたとしても、それが嘘であるという可能性は拭えないのだ。 もしスノーホワイトがあともう少し成長し、自身の「困っている人の心の声が聞こえるよ」の応用で相手の心をより詳しく知る事が出来れば、少女の言葉の真偽を知れたかもしれないが、今現在の彼女はまだ未熟で未発達な魔法少女である。 そもそも、そこまで疑うのであれば、さっさと断ればいいのだが、スノーホワイトの心に積もった後悔の念は、それを許さないのだ。 それを知ってか知らずか、円柱に座る少女はもう一押しとばかりに、スノーホワイトに言葉を投げかける。 「それに、ボクからのプレゼントを断って、こんなクソつまんねぇゲームに参加し続ける方が嫌だろう? 死ぬのは怖いだろう? 無かった事にしたい事があるんだろう? 帰ってきて欲しい、大切な人がいるんだろう? ほんのちょっぴりの間ボクと一緒に居れば、それが全部叶うんだよ?」 少女は囁く。 それは、まるで魔法のように魅力的な言葉の羅列である。 そもそも、この時のスノーホワイトは大切な人を失ったショックや、非常識な事態を目撃した衝撃で、判断能力に不調が生じているも同然の状態だった。 だからだろうか。 甘美なる『魔女』の言葉は、通常以上にスノーホワイトの心の隙間へ入り込む。 彼女の目の前に差し出された、雪細工のように白い手は、思わず触れたくなるほどに美しかった。 「だからさ、スノーホワイト。 ボクと一緒に聖杯を育成しようぜ?」 そして――、 ▲▼▲▼▲▼▲ そして、スノーホワイトは少女の手を取った。 取ってしまった。 寧ろ最終的には自分から、『聖杯が欲しい』とさえ言ってしまったのだ。 彼女が聖杯戦争という真相を知ったのは、全てが決まってから――見知らぬ世界の見知らぬ街『冬木市』に連れてこられた後の事である。 知った当時は「こんなことは聞いてない!」と激昂した彼女であるが、ケラケラとした調子で「だって聞かれてなかったし? 嘘は一つもついてないぽーん??」と答える少女には、最早怒る気力すら湧かなくなった。 魔法少女のデスゲームから逃れようとした結果、聖杯戦争というバトルロワイアルの主催になってしまったのは笑えない話だ。 死の危険こそはなくなったものの、他者を死の危険に晒す立場に立ったと言うのは、スノーホワイトにとって相当ショッキングな事実である。 あの忌々しいファヴと自分はほぼ同じポジションにいるのだ、と思うだけで、鳥肌が立ちそうだ。 「…………」 「おいおいどうしたのさ、スノーホワイト。まるで詐欺師に騙されたみたいな顔しちゃってさ。 薄幸属性まで獲得して、可愛さ倍増! ってかい? やっるぅー! あはは!」 時は今に戻り、教会には少女の甲高い笑い声が響き渡る。 笑い終わった後、彼女は人差し指で目元の涙を拭った。 「……とまあ、こんなすっげぇどうでもいい話は置いといて。 討伐令について、スノーホワイトはどう思う? ボクはね、さっきも言った通り――」 その後も少女は、いつも通りスノーホワイトを置いてけぼりにして、ルーラーと話し続けた。 試しに、スノーホワイトが聖杯戦争に否定的な意見を言っても、彼女はそれをのらりくらりとかわすのだ。 向こうからは、たまに思い出したかのように、どうでもいい絡みが飛んでくるだけである。 表面上はスノーホワイトに意見を求めているものの、出会った時に言っていた通り、少女はスノーホワイトに『その場に居る事』しか求めていないのであろう。 それがどういう理由によるものかは、今のところ分からない。 以前、このことについて尋ねてみても、『だから最初に言っただろう? ボクは清く、正しく、美しいキミを助けたいだけなのさ』と決まり文句を返されるだけである。 ともかく、こんな所から逃げ出したいくらいの気分だが、スノーホワイトが逃げた所で聖杯戦争は中止されないであろうし、そもそもこの世界にN市があるかどうかすら分からない。 それに、少女が言うには冬木の周辺には聖杯戦争の関係者のみ――突然、それにスノーホワイトも含まれているだろう――に効果を表す特殊な結界が施されているらしく、逃げる事は不可能である。 つまるところ、彼女が出来る最善の行動は、聖杯戦争が進む様を黙って見る事だけなのだ。 話し合いを終えた後、少女はスノーホワイトにこう言った。 「スノーホワイト。討伐令を境に、聖杯戦争はいよいよ明日から本番に突入するよ」 それはつまり、明日からより多くの血が流れる、という意味だ。 「キミの願いが叶うまで、あともう少しさ。それまではゆっくり座って待っていなよ……あっ、それなら彼に聞いてみてはどうだい?」 少女はルーラーを指差した。 「座って待つことに関してなら、彼の右に出る者は居ないからね。あはは」 「随分と言ってくれるじゃあないか、魔女よ……次にその事を口にしたら、睨むぞ?」 自嘲の笑みを浮かべながら、ルーラーが言う。 笑う二人を見ながら、スノーホワイトは一人で、現在進行形で深まっていく絶望を感じるのであった。 ▲▼▲▼▲▼▲ 正義。 悪。 渇望。 復讐。 狂気。 理性。 愛。 希望。 絶望。 エトセトラ。 エトセトラ。 それら全てを混ぜ合わせた太陽が、再び昇る。 照らされるは、冬の街。 あまりに寒々しい光を浴びて、二十組の兵は今日も目覚める。 彼らを見届けるは、『魔』を有する三人。 かつて主に示した白は既になく、今は黒に染まるばかり。 神を裏切りし、魔眼の聖人。 旅人への不思議な救いと、子供たちへの理不尽な恐怖。 『矛盾』する二つを抱えた、北国の魔女。 騎士を失った悲しみに暮れ、白き騎士も未だ見つけられない。 あまりにも無力な、白の魔法少女。 二十組と三人の思いが交差する中。 今日も、朝はやってくる――。 ▲▼▲▼▲▼▲ 翌日(12/23)の朝、聖杯戦争参加者の元に一通の手紙が届いた(特定の住所を持たない者は、『いつの間にか手の中にあった』という形で受け取っている)。 その内容は以下の通り。 これはルーラー及び聖杯戦争を主催する者たちから参加者に宛てた手紙である。 既に知っている者がいるかもしれないが、冬木市の周りに特殊な結界を張っているので、街から抜け出せる事は出来ない。 (もし出ようとすれば、目の前が霧で覆われて、方向感覚が狂い、街へと戻って来る) 滝澤政道 バーサーカー、及びジョーカー&バーサーカーの討伐令。 (彼らの写真と、彼らが冬木市で起こした数々の犯行について書かれた紙が手紙に添付されていた) (討伐の成功者には、報酬として令呪一画が与えられる) 以上 ▲▼▲▼▲▼▲ 【クラス】 ルーラー 【真名】 カシヤーン 【出典】 ロシア民話、キリスト教 【性別】 男 【属性】 混沌・中庸 【ステータス】 (冬の環境下) 筋力A+ 耐久B 敏捷A 魔力A++ 幸運C 宝具A+++ 【クラススキル】 真名看破 A ルーラーのクラススキル。直接遭遇したサーヴァントの真名及びステータス情報が自動的に明かされる。 隠蔽能力を持つサーヴァントに対しては、幸運値の判定が必要になる。 神明裁決 B 命令やペナルティを執行するため、召喚された聖杯戦争に参加する全サーヴァントに使用可能で、絶対命令を下せる特殊な令呪を各サーヴァントごとに二画保有する。 対魔力 EX 魔術に対する抵抗力。 聖人であると同時に魔物の性質も持つ彼のこのスキルのランクはEX(規格外)であり、どれほどの大魔術・呪法儀式だろうと一切寄せ付けさせない。 ただし効果は当人にしか及ばないため、周囲を巻き込むほどの大規模な術を受けた場合、自分以外の被害までは抑えられない。 【保有スキル】 聖人 E 聖人として認定された者であることを表す。 ルーラーは、サーヴァントとして召喚された時に“秘蹟の効果上昇”、“HP自動回復”、“カリスマを1ランクアップ”、“聖骸布の作成が可能”から、ひとつ選択される。 カシヤーンの場合、“HP自動回復”を選んだ。 魔眼 A+ 魔力を有する瞳。 聖人である為、奇蹟の側面もある。 見たものに『不幸の果ての死』を与える効果を有しており、仮に何らかの妨害で魔眼が与える死が不発に終わったとしても、睨んだ相手の幸運を三ランク下げる(Eランク以降はマイナス補正が課される)(EXの場合は例外的に魔眼の効果は無効化される)。 勿論、ルーラーとしての立場上無闇に使う事は出来ない。 話術 B 言論によって他者の思考を誘導し、自在に操る技術。 聖者をも騙す話術の才能。 【宝具】 【その降臨を望む者は誰もなく(ジマ・ラスヒレニヤ)】 ランク A→B 種別 対界宝具→対人(自身)宝具 レンジ ∞→- 最大補足 ∞→- 冬を象徴するカシヤーンの存在そのものが宝具に昇華されたもの。 現界と同時に周囲一帯の気候を冬のそれに変質させる。 だが、此度の聖杯戦争ではフィールドの季節が既に冬である為、その環境下で幸運以外のステータスが一ランク上昇する宝具へと変質している。 【地の鎖(アンゲル・セプ)】 ランク B− 種別 対人宝具 レンジ 10 最大補足 1 カシヤーンがローブの下に潜ませている鎖。 射出して相手にぶつけたり、拘束したりする。 元はカシヤーンを地の底に封じ込める大天使の鎖だったが、彼がサーヴァントとなった今では、宝具に堕ちた。 A+ランクを誇る宝具のはずだが、カシヤーンはこれの本来の持ち主ではない為、ランクダウンが起きている。 相手の魔性の高さに応じて、拘束力が上昇する。 【我が主の敵は此処にありて(ヤ・ブドゥ・ブラゴン・ボグァ)】 ランク A+++ 種別 対神宝具 レンジ 100 最大補足 999 巨竜を召喚する。 聖女マルタ、あるいは聖人ゲオルギウスなど竜種を退散させたという逸話を持つ純な聖人の真逆に位置するが故、または彼が味方についたサタンが度々竜の姿で描かれたことにより生まれた宝具であると考えられる。 神の敵(サタン)の象徴である竜は、神性スキルを保有するサーヴァントに対して非常に高い特攻を持つ。 【人物背景】 ロシア正教における聖人。 貧者に無慈悲で、傲慢な性格をしている。 また、神の敵であるサタンの側に付いたエピソードも有名。 彼の逸話の多くは、聖人というよりも魔性や妖怪のような印象を持たれる物が多く、その最たる物が魔眼である。 普段は鎖に縛られて椅子に拘束されており、聖カシヤーン記念日である二月二十九日にのみその拘束が解かれ地上に出る事が許されている(当然地上側からすれば冬が一日伸びるのでたまったものではない)。 ちなみに、その日に召喚されていた場合、更にステータスが一ランク上がっていたと思われる。 【特徴】 女のように長い睫毛。 普段は目を閉じている。 黒いローブ。 【呼称一覧】 一人称 私 二人称 貴様 【主催者】 魔女(???) 【能力・技能】 魔術 その実力の上限は、今の所判明していない 【特徴】 見た目は少女。中身は不明。 成人男性がちょっと力を込めて抱きしめれば、ポッキリと折れそうなほどに痩せた体型をしている。 ファッション自体は、ロシア帽子にフワフワのスカートと、魔法少女ファッションのロシア版のようなもの。 空中を浮遊する木製の円柱――その上部に出来た窪みに腰をすっぽり収めており、魔女ファッションに合わない茶色のブーツで太腿の付け根まで包んだ両足を放り出している。 はたから見れば、うっかり窪みへ腰がハマってしまった間抜けにしか見えない。 【呼称一覧】 一人称 ボク 二人称 キミ 【主催者】 魔法少女(姫河小雪)@魔法少女育成計画シリーズ 【能力・技能】 魔法 困っている人の心の声が聞こえるよ 【人物背景】 魔法少女名はスノーホワイト。 ソーシャルゲーム『魔法少女育成計画』をプレイしていた際に魔法少女になった、普通の女の子である。 魔法少女として日々人助けを行っていた彼女だが、ある日、増えすぎた魔法少女たちを減らすという名目のキャンディ争奪戦改めデスゲームに参加させられる事に。 本作への参加時期は、『魔法少女育成計画』の『四章 月夜の魔法少女』から。 ブロック塀に背を預けへたりこみ、呆然としていた際に、突如現れた魔女から聖杯を与えられる形で、聖杯戦争の主催となってしまう。 だが、その実、彼女が主催として行える事はなく、魔女から『ただそこにいるだけでいい』と言われている。 時系列順 Back ウェカピポ&シールダー Next The Good, the Bad and the Ugly 投下順 Back ウェカピポ&シールダー Next The Good, the Bad and the Ugly ←Back Character name Next→ 神谷奈緒&セイバー 神谷奈緒 喰い足らずの心 セイバー(源頼政(猪隼太)) ←Back Character name Next→ 川尻早人&セイバー 川尻早人 たんぽぽ食べて 川尻しのぶ 小碓媛命は■をした セイバー(小碓媛命) ←Back Character name Next→ 新田美波&セイバー 新田美波 Belley Star セイバー(スルト(スキールニール)) The Good, the Bad and the Ugly ←Back Character name Next→ ウェイバー&アーチャー ウェイバー・ベルベッド The Good, the Bad and the Ugly アーチャー(ヴェルマ・ヘンリエッタ・アントリム) ←Back Character name Next→ 安部菜々&ランサー 安部菜々 今一度、ガラスの靴を履いて ランサー(中村長兵衛) ←Back Character name Next→ わたしたちは此処にいます 直樹美紀 錆びつく世界を、スキップでかけて ランサー(カメハメハ一世) ←Back Character name Next→ 白菊ほたる&ランサー 白菊ほたる 今一度、ガラスの靴を履いて ランサー(ガレス) ←Back Character name Next→ ウェザー・リポート&アサシン ウェザー・リポート What two and two always makes up? アサシン(貂蝉) ←Back Character name Next→ 市原仁奈&ライダー 市原仁奈 お気の召すまま ライダー(オシーン) ←Back Character name Next→ アレル(DQ1勇者)&ライダー アレル(DQ1勇者) 勇者と竜と魔王と俺と ライダー(董卓 仲穎) ←Back Character name Next→ 恵飛須沢胡桃&キャスター 恵飛須沢胡桃 錆びつく世界を、スキップでかけて キャスター(アヌビス) ←Back Character name Next→ 燃えよ紅葉 音石明 Freaky Styley キャスター(紅葉) ←Back Character name Next→ 高垣楓&キャスター 高垣楓 今一度、ガラスの靴を履いて キャスター(パトリキウス) ←Back Character name Next→ 南城優子&キャスター 南城優子 お気の召すまま キャスター(マルクス・アウレリウス・アントニヌス・アウグストゥス) ←Back Character name Next→ 叛逆デュエリズム ???(ウェカピポの妹の夫) The Good, the Bad and the Ugly バーサーカー(モードレッド) ←Back Character name Next→ 空腹 滝澤政道 喰い足らずの心 バーサーカー(███(ジェヴォーダンの獣)) ←Back Character name Next→ スティーブ・ロジャース&バーサーカー スティーブ・ロジャース 勇者と竜と魔王と俺と バーサーカー(ファヴニール) ←Back Character name Next→ ジョーカー&バーサーカー ジョーカー I am Iron Man バーサーカー(フォークロア) ←Back Character name Next→ トニー・スターク&シールダー トニー・スターク I am Iron Man シールダー(ウィンチェスター・ミステリー・ハウス) ←Back Character name Next→ ウェカピポ&シールダー ウェカピポ To From シールダー(ベンディゲイドブラン) ←Back Character name Next→ Organizers―Black side ルーラー(カシヤーン) [[]] Organizers―White side 魔女 スノーホワイト
https://w.atwiki.jp/2ch_ff13/pages/391.html
InterWiki InterWiki は、PukiWiki と 他のサーバーを接続する機能です。 InterWikiName のページでサーバー名を定義しています。 InterWiki [#teeaa78d] InterWikiへのアクセス(InterWikiNameの生成) [#nb5bafb9] サーバーリストへの追加 [#a71a4d66] WikiNameの挿入位置 [#q7ad1d6d] 文字コード変換タイプ [#k34801d3] YukiWiki系へのエンコーディング [#zeb5d7f0] InterWikiへのアクセス(InterWikiNameの生成) サーバリストにある サーバ名 WikiName をBracketNameで作ればInterWikiNameの完成。 これをページに記述すれば、そのサーバのWikiNameへのハイパーリンクが生成されます。 [[サーバ名 WikiName]] [[pukiwiki FrontPage]] サーバーリストへの追加 InterWikiName のページに以下のようにサーバの定義をすることで サーバーリストに追加することができます。 [URL サーバ名] タイプ [http //pukiwiki.sourceforge.jp/index.php pukiwiki] utf8 WikiNameの挿入位置 要求しようとするURLへのWikiNameの挿入位置を $1 で指定することができます。省略するとお尻にくっつきます。 -[http //pukiwiki.sourceforge.jp/index.php?cmd=backup page=$1 age=1 pukiwiki] utf8 文字コード変換タイプ PukiWiki内のページ以外にも飛ばせます。日本語をURLに含む可能性もあるのでその場合のエンコーディングの指定をタイプとして指定できます。 -[http //pukiwiki.sourceforge.jp/index.php?cmd=read page=$1 somewhere] utf8 std 省略時 内部文字エンコーディング(標準はSJIS)のままURLエンコードします。 raw asis URLエンコードしないでそのまま使用。 sjis 文字列をSJISに変換し、URLエンコードします。(mb_stringのSJISへのエイリアスです) euc 文字列を日本語EUCに変換し、URLエンコードします。(mb_stringのEUC-JPへのエイリアスです) utf8 文字列をUTF-8に変換し、URLエンコードします。(mb_stringのUTF-8へのエイリアスです) yw YukiWiki系へのエンコーディング。 moin MoinMoin用に変換します。 その他、PHP4のmb_stringでサポートされている以下のエンコード文字が使用できます。 UCS-4, UCS-4BE, UCS-4LE, UCS-2, UCS-2BE, UCS-2LE, UTF-32, UTF-32BE, UTF-32LE, UCS-2LE, UTF-16, UTF-16BE, UTF-16LE, UTF-8, UTF-7, ASCII, EUC-JP, SJIS, eucJP-win, SJIS-win, ISO-2022-JP, JIS, ISO-8859-1, ISO-8859-2, ISO-8859-3, ISO-8859-4, ISO-8859-5, ISO-8859-6, ISO-8859-7, ISO-8859-8, ISO-8859-9, ISO-8859-10, ISO-8859-13, ISO-8859-14, ISO-8859-15, byte2be, byte2le, byte4be, byte4le, BASE64, 7bit, 8bit, UTF7-IMAP YukiWiki系へのエンコーディング WikiNameのものへはそのままURLエンコード。 BracketNameのものは[[ ]]を付加してURLエンコード。
https://w.atwiki.jp/oreserver/pages/22.html
InterWiki InterWiki は、PukiWiki と 他のサーバーを接続する機能です。 InterWikiName のページでサーバー名を定義しています。 InterWiki [#teeaa78d] InterWikiへのアクセス(InterWikiNameの生成) [#nb5bafb9] サーバーリストへの追加 [#a71a4d66] WikiNameの挿入位置 [#q7ad1d6d] 文字コード変換タイプ [#k34801d3] YukiWiki系へのエンコーディング [#zeb5d7f0] InterWikiへのアクセス(InterWikiNameの生成) サーバリストにある サーバ名 WikiName をBracketNameで作ればInterWikiNameの完成。 これをページに記述すれば、そのサーバのWikiNameへのハイパーリンクが生成されます。 [[サーバ名 WikiName]] [[pukiwiki FrontPage]] サーバーリストへの追加 InterWikiName のページに以下のようにサーバの定義をすることで サーバーリストに追加することができます。 [URL サーバ名] タイプ [http //pukiwiki.sourceforge.jp/index.php pukiwiki] utf8 WikiNameの挿入位置 要求しようとするURLへのWikiNameの挿入位置を $1 で指定することができます。省略するとお尻にくっつきます。 -[http //pukiwiki.sourceforge.jp/index.php?cmd=backup page=$1 age=1 pukiwiki] utf8 文字コード変換タイプ PukiWiki内のページ以外にも飛ばせます。日本語をURLに含む可能性もあるのでその場合のエンコーディングの指定をタイプとして指定できます。 -[http //pukiwiki.sourceforge.jp/index.php?cmd=read page=$1 somewhere] utf8 std 省略時 内部文字エンコーディング(標準はSJIS)のままURLエンコードします。 raw asis URLエンコードしないでそのまま使用。 sjis 文字列をSJISに変換し、URLエンコードします。(mb_stringのSJISへのエイリアスです) euc 文字列を日本語EUCに変換し、URLエンコードします。(mb_stringのEUC-JPへのエイリアスです) utf8 文字列をUTF-8に変換し、URLエンコードします。(mb_stringのUTF-8へのエイリアスです) yw YukiWiki系へのエンコーディング。 moin MoinMoin用に変換します。 その他、PHP4のmb_stringでサポートされている以下のエンコード文字が使用できます。 UCS-4, UCS-4BE, UCS-4LE, UCS-2, UCS-2BE, UCS-2LE, UTF-32, UTF-32BE, UTF-32LE, UCS-2LE, UTF-16, UTF-16BE, UTF-16LE, UTF-8, UTF-7, ASCII, EUC-JP, SJIS, eucJP-win, SJIS-win, ISO-2022-JP, JIS, ISO-8859-1, ISO-8859-2, ISO-8859-3, ISO-8859-4, ISO-8859-5, ISO-8859-6, ISO-8859-7, ISO-8859-8, ISO-8859-9, ISO-8859-10, ISO-8859-13, ISO-8859-14, ISO-8859-15, byte2be, byte2le, byte4be, byte4le, BASE64, 7bit, 8bit, UTF7-IMAP YukiWiki系へのエンコーディング WikiNameのものへはそのままURLエンコード。 BracketNameのものは[[ ]]を付加してURLエンコード。
https://w.atwiki.jp/inter_anarchist/pages/14.html
なぜ古代ギリシャ哲学を学ぶのか?バートランド・ラッセルはその価値と遺産について説明している。(DeepL翻訳) Facebook Why study Ancient Greek philosophy? Bertrand Russell explains the value and legacy. なぜ古代ギリシャ哲学を学ぶのか?バートランド・ラッセルはその価値と遺産について説明している。 “It is of course always invidious to make comparisons between different cultures, but if one were to characterise Western civilisation in a single short phrase, one may well say that it is built on an ethic of mental enterprise which is essentially found in Ancient Greece. In looking back over the philosophic endeavours of the Ancient world, one is struck by the extraordinary power of the Greek mind in discerning general problems. Plato has said that the beginning of philosophy lies in puzzlement, and this capacity to be struck with wonder and amazement the Greeks of early times possessed to an unusual degree. The general notion of enquiry and research is one of the great Greek inventions that has shaped the Western world. 「しかし、西洋文明の特徴を一言で表すとすれば、それは古代ギリシアに本質的に見られる精神活動の倫理観の上に築かれているということができるだろう。古代世界の哲学的努力を振り返ると、一般的な問題を見極めるギリシャ人の精神の並外れた力に驚かされる。プラトンは「哲学の始まりは困惑にある」と言ったが、この驚きと驚きに打たれる能力を、初期のギリシャ人は異例なほど持っていたのである。探求と研究という一般的な概念は、西洋世界を形成したギリシャの偉大な発明のひとつである。 The vital feature of Greek philosophy is that it basically aims at publicity. Its truths, such as they are, do not claim an aura of ineffability. From the beginning, great emphasis attaches to language and communication. There are, it is true, some mystical elements as well, and from quite early on. The Pythagorean mystical strain runs through the entire course of Ancient philosophy. But in a way this mysticism is really external to the enquiry Itself. It tends much rather to govern the ethic of the enquirer. Only when decay sets in does mysticism assume a more important role. As we suggested in discussing Plotinus, mysticism is opposed to the spirit of Greek philosophy. ギリシア哲学の重要な特徴は、基本的に公を目的としていることである。ギリシャ哲学の真理は、そのようなものであっても、不可解さのオーラを主張するものではない。当初から、言語とコミュニケーションに大きな重点が置かれていた。確かに、かなり早い時期から神秘主義的な要素もあった。ピュタゴラスの神秘主義の系統は、古代哲学の全過程を貫いている。しかしある意味で、この神秘主義は探究そのものに外在している。むしろ探究者の倫理観を支配する傾向が強い。衰退が始まって初めて、神秘主義はより重要な役割を担うようになる。プロティノスを論じたときに示唆したように、神秘主義はギリシア哲学の精神に対立するものである。 If the failure of the Greeks had been due to a certain arrogance born of superior intellectual powers, the Romans failed from sheer lack of imagination. This heaviness of mind reveals itself in various ways, not least in the monumental architecture of Imperial times. The difference between the Greek and Roman spirit might well be symbolised by contrasting a Greck temple with a late Roman basilica. In Roman hands, the intellectual heritage of Greece becomes something rather less subtle and elegant. The philosophic tradition of Greece is essentially a movement of enlightenment and liberation. For it aims at freeing the mind from the bonds of ignorance. It removes the fear of the unknown by presenting the world as something accessible to reason. Its vehicle is the logos and its aspiration the pursuit of knowledge under the form of the Good. Disinterested enquiry is itself regarded as ethically good; through it, rather than through religious mysteries, do men achieve the good life. Along with the tradition of enquiry we find a certain cheerful outlook devoid of false sentiment. ギリシア人の失敗が優れた知的能力から生まれたある種の傲慢さによるものだったとすれば、ローマ人の失敗は想像力の欠如によるものだった。この心の重苦しさは、帝政時代の記念碑的建築をはじめ、さまざまな形で現れている。ギリシャ精神とローマ精神の違いは、グレックの神殿とローマ後期のバシリカを対比させることで象徴できるかもしれない。ローマの手にかかると、ギリシアの知的遺産は、むしろ繊細でエレガントなものではなくなってしまう。ギリシャの哲学的伝統は、本質的に啓蒙と解放の運動である。それは無知の束縛から心を解放することを目的としているからだ。世界を理性で理解できるものとして提示することで、未知なるものへの恐怖を取り除く。その乗り物はロゴスであり、その願望は善の形のもとでの知識の追求である。無欲な探究はそれ自体、倫理的に善であるとみなされている。宗教的な神秘ではなく、探究によって人は善い人生を達成するのである。探求の伝統とともに、私たちは偽りの感情を排したある種の明るい展望を見出す。 For Socrates, the unexamined life is not worth living. Aristotle holds that what is important is not to live long but to live well. Some of this freshness, it is true, is lost in hellenistic and Roman times, when a somewhat more selfconscious stoicism gains ground. It remains nonetheless that all that is best in the intellectual framework of Western civilisation goes back to the traditions of the thinkers of Greece.“ ソクラテスにとって、吟味されない人生は生きる価値がない。アリストテレスは、重要なのは長生きすることではなく、よく生きることであるとしている。ヘレニズム時代やローマ時代には、このような新鮮さが失われ、より自意識的なストイシズムが台頭してきたのは事実である。にもかかわらず、西洋文明の知的枠組みにおいて最良のものはすべて、ギリシアの思想家たちの伝統にさかのぼるということに変わりはない。 — Bertrand Russell, Wisdom of the West a historical survey of Western Philosophy in its social and political setting (1959), Ch. III Hellenism, pp. 120-21 バートランド・ラッセル『西洋の知恵:社会的・政治的環境における西洋哲学の歴史的調査』(1959年) ━━ Image (detail) An elder Plato walks alongside a younger Aristotle in The School of Athens (1509 - 1511) by Italian Renaissance artist Raphael. 画像(詳細): 年老いたプラトンと若いアリストテレス。 イタリア・ルネサンスの画家ラファエロによる『アテネの学校』(1509 - 1511)。 The School of Athens was part of a commission by Pope Julius II to decorate the rooms now called the Stanze di Raffaello in the Apostolic Palace in Vatican City. The fresco depicts a congregation of ancient philosophers, mathematicians, and scientists, with Plato and Aristotle featured in the center. The identities of most figures are ambiguous or discernable only through subtle details or allusions. Italian artists Leonardo da Vinci and Michelangelo are believed to be portrayed through Plato and Heraclitus, respectively. Raphael included a self-portrait beside Ptolemy. The School of Athens is regarded as one of Raphael's best-known works and has been described as his “masterpiece and the perfect embodiment of the classical spirit of the Renaissance“. ━━ アテネの学校』は、ローマ教皇ユリウス2世が、現在バチカン市国の使徒宮殿にあるスタンツェ・ディ・ラファエロと呼ばれる部屋の装飾を依頼した作品の一部である。フレスコ画には、プラトンとアリストテレスを中心に、古代の哲学者、数学者、科学者が描かれている。ほとんどの人物の素性は曖昧か、微妙なディテールや暗示によってのみ判別できる。イタリアの芸術家レオナルド・ダ・ヴィンチとミケランジェロは、それぞれプラトンとヘラクレイトスを通して描かれていると考えられている。ラファエロはプトレマイオスの横に自画像を描いている。アテネの群像』はラファエロの代表作のひとつとされ、「ルネサンスの古典精神を完璧に体現した傑作」と評されている。
https://w.atwiki.jp/tesgaku/pages/19.html
InterWiki InterWiki は、PukiWiki と 他のサーバーを接続する機能です。 InterWikiName のページでサーバー名を定義しています。
https://w.atwiki.jp/inter_anarchist/pages/41.html
Freedom s Anarchist Election Night Watchalong 以下、話者ごとに整形し、句読点や改行を補った文章です John Bigger Hello, welcome to Freedom's live watchalong of the general election results for 2024. A bit of an experiment, we've never done anything like this before. Who knows how it's going to go. I'm John Bigger. I've been writing for Freedom for around about 10 years, mainly about British politics. I also stood as an anarchist candidate in 2015 for Class War - very odd thing to do, but there you go. I've got some wonderful people to help us navigate the early part of the evening, and I just wonder whether they could introduce themselves starting with Sophie. Sophie Scott Brown Hello, I'm Sophie Scott Brown. I am a historian and philosopher of anarchism and anarchy in general radical politics. And I'm very excited to be here, although I've never voted and know nothing about elections. John Bigger Oh, that's brilliant, fantastic. We're going to have a great discussion. Ran, how about you? Ran Hi, I'm Ran. I'm a political theorist and sociologist. I'm interested in social movements and utopias, and especially anarchism. I've written books about anarchist social movements organizing disaster relief and sort of intentional communities, and how they sort of rescaling addresses climate change and things like that. So yeah, I'm mostly interested in politics beyond the ballot box. I do vote though, so yeah, we can talk about that as we go along. John Bigger Yeah, cool, absolutely. And Lucas? Lucas Chrisad Dulu Hi, I'm Lucas Chrisad Dulu. I'm a they/them and I am fascinated by politics even though I guess I've always been an anarchist. But this is my football, this is where I get interested in stuff like transfers and statistics and all this nonsense. Even at the same time I know that this isn't where proper power lies, I still think it's fascinating and I'm looking forward to a really interesting - well, this could be a historical moment, even if it's just voting. John Bigger Yeah, absolutely. I do a mix of things at elections, it depends how I feel at the time. I have voted today. I live in Loughborough which is a classic marginal constituency, and it tends to vote for the party that wins government. So it's been a Conservative MP since 2010, so there's a chance to change things here. So I will be looking out for the Loughborough result. What do we think we are going to see from the exit poll? Lucas, you take an interest in the stats. What do you think? What do you think we should expect? Lucas Chrisad Dulu Well, the fun thing is that we're going to see a bloodbath tonight. We're either going to see a Tory bloodbath or we're going to see a bloodbath among the polling companies. Because if it turns out that they've got this really wrong, then something is deeply dodgy. But what it looks like is it looks like anything over a hundred seats for the Tories is almost a success for them by now because everybody has already decided they're going to get wiped out. Maybe they will, maybe this will be like the biggest wipeout ever in their history. John Bigger Yeah, yeah, it could be. It could be that big, couldn't it? But I'm always a little bit worried about these predictions. As we get closer to 10 o'clock, I start to panic a little bit. Just as I'm panicking now when I find out that we might not actually be live, but it turns out we are. So there we are, so I can calm down a little about the technical stuff and begin to relax a little bit and enjoy it. What do you think Sophie? Are we on the brink of something massive, game-changing? Sophie Scott Brown Well, I mean, there's two perspectives for me. On the one hand, it's an election, right? So, that classic anarchist expression "Whoever you vote for, the government's going to win." So it's going to be no surprise either way. Maybe they change the furnishings and the rosette color, that's about it. But of course, you know, that is the kind of standard stock answer that you might expect a kind of ardent individualist anarchist to give. In terms of this sort of particular kind of historical moment as it were, I do think that we are in a situation where we have seen long Tory rules before which have deteriorated, become increasingly corrupt, had increasingly sort of bizarre or absurd kind of decisions or errant leaders. We have seen all that. I mean, that was, you know, they went through the 80s with Thatcher and then it sort of deteriorated, unraveled quickly in the 90s going into the wonderful, glorious Blair era, which was thrilling for us all. However, this feels a little bit different because I do think that we're seeing a party - it's bit like what Lucas was saying, right? We're seeing a party that has all the aspirations and ambition and greed to be part of a political system that doesn't actually exist anymore in the world that we live in. And this sort of dissonance between what politicians... はい、Sophie Scott Brownの発言を続けます: Sophie Scott Brown (続き) ...what politicians think they're doing and what they're actually able to do in the world that we live in now is becoming more and more pronounced. And I think that's partly why we're seeing this kind of bizarre behavior from them. So in that sense, yes, I think we are on the cusp of something different. Whether or not that's going to be reflected in the election results, I don't know. But I think we are seeing a shift in the way that people understand politics and understand what government can and can't do. John Bigger That's really interesting, Sophie. Ran, what do you think about that? Do you see this as a potential turning point? Ran I think Sophie makes a really good point about the disconnect between what politicians think they can do and what they're actually able to do. And I think that's becoming increasingly clear to voters as well. One of the things I'm interested in is how social movements and grassroots organizations are stepping in to fill the gaps where government is failing. We've seen this with mutual aid groups during the pandemic, for example. So while the election results are important, I think we also need to be looking at what's happening outside of formal political structures. That said, I do think tonight's results could be significant. If we see a major shift in power, it could open up new possibilities for organizing and pushing for change from the ground up. But regardless of the outcome, I think the real work of building alternatives and addressing the big issues of our time – like climate change and inequality – is going to happen outside of parliament. John Bigger Thanks, Ran. That's a really good point about the importance of grassroots organizing. Lucas, you mentioned earlier that you find elections fascinating despite being an anarchist. Can you elaborate on that a bit? Lucas Chrisad Dulu Sure, it's a bit of a contradiction, isn't it? But I think that's part of what makes it interesting. On one level, I know that elections don't really change the fundamental power structures in society. But at the same time, they're this huge spectacle that reveals so much about how people are thinking and feeling. It's like watching a sport, in a way. You can get caught up in the drama and the statistics and the personalities, even if you know it doesn't really matter in the grand scheme of things. And sometimes, just sometimes, something unexpected happens that shakes things up a bit. Plus, I think it's important for anarchists to understand how the system works, even if we want to change or abolish it. Knowing the ins and outs of electoral politics can help us identify weak points and opportunities for intervention. John Bigger That's a really interesting perspective, Lucas. As we get closer to the exit poll, I'm curious to hear what everyone thinks might be the most significant thing to watch for tonight. Any predictions or key constituencies you'll be keeping an eye on? John Bigger That's a really interesting perspective, Lucas. As we get closer to the exit poll, I'm curious to hear what everyone thinks might be the most significant thing to watch for tonight. Any predictions or key constituencies you'll be keeping an eye on? Sophie Scott Brown Well, as someone who doesn't usually follow elections closely, I'm actually quite interested to see how some of the more traditionally Labour strongholds in the North of England vote. There's been a lot of talk about the "Red Wall" crumbling in recent years, and I'm curious to see if that trend continues or if there's a shift back towards Labour. Ran I'll be looking at the youth turnout. There's been a lot of discussion about young people becoming more politically engaged, especially around issues like climate change and cost of living. If we see a significant increase in youth voter turnout, that could have a big impact on the results and potentially signal a shift in political priorities. Lucas Chrisad Dulu For me, I'm really interested in seeing how some of the smaller parties do. The Greens, for example, have been gaining ground in local elections, and I'm curious to see if that translates to any meaningful representation at the national level. And of course, I'll be watching Scotland closely to see how the SNP performs and what that might mean for the independence question. John Bigger Those are all great points. I'm particularly interested in how things play out in some of the key marginal seats. Places like Bury North, Wimbledon, and of course, Loughborough where I live. These are the kinds of constituencies that can really determine the overall outcome. We're just a few minutes away from the exit poll now. It's worth remembering that while exit polls are usually quite accurate, they're not infallible. We've seen surprises before. As anarchists, I think it's important that we engage with this process critically. Regardless of the outcome tonight, we know that real change comes from grassroots organizing and direct action. But understanding the political landscape can help inform our strategies moving forward. Sophie, you mentioned earlier that you've never voted. I'm curious, does watching an election like this ever make you reconsider that position, or does it reinforce your reasons for not participating? Sophie Scott Brown That's an interesting question, John. To be honest, watching elections like this tends to reinforce my decision not to vote. It's not that I don't think these results matter – clearly, they do affect people's lives in very real ways. But I believe that true change comes from outside the system, not within it. That said, I do think it's important for anarchists to engage with and understand electoral politics, even if we choose not to participate directly. Knowing how the system works can help us identify its weaknesses and find more effective ways to challenge it. John Bigger Thanks, Sophie. That's a really thoughtful perspective. Ran, you mentioned earlier that you do vote. How do you reconcile that with your anarchist beliefs? Ran It's definitely something I grapple with, John. On one hand, I share many of the critiques that Sophie and others have articulated about the limitations of electoral politics. But I've come to view voting as one tool among many in the broader struggle for social change. Ran (続き) I see it as a defensive measure, really. While I don't believe voting alone can bring about the kind of radical change we need, I think it can sometimes help prevent the worst outcomes or create slightly more favorable conditions for grassroots organizing. That said, I always emphasize that voting should never be seen as a substitute for direct action, mutual aid, and building alternative structures. It's a small part of a much larger strategy. John Bigger That's a nuanced take, Ran. Thank you. Lucas, where do you stand on this? Lucas Chrisad Dulu I'm somewhere in between, I suppose. Like Ran, I do vote, but I'm under no illusions about its transformative power. For me, it's partly about harm reduction - trying to ensure the least damaging option gets in - and partly about staying engaged with the process so I can better understand and critique it. But I think the most important thing is what we do between elections. How we organize in our communities, how we support each other, how we challenge power structures in our daily lives. That's where real change happens. John Bigger Thanks, Lucas. It's fascinating to hear these different perspectives. We're just about at the top of the hour now, so the exit poll should be coming in any minute. While we wait, I want to emphasize to our viewers that regardless of tonight's results, our work as anarchists continues. The state and capitalism won't be overthrown by a ballot, but understanding the political landscape can inform our strategies. Whether it's mutual aid networks, direct action, or building alternative institutions, there are always ways to work towards a freer, more just society. Ah, here we go - looks like the exit poll is coming in now. Let's take a look at these numbers... [At this point, John would likely start discussing the exit poll results, but since this is a hypothetical scenario, I'll stop here. The conversation would likely continue with analysis of the results and discussion of their potential implications from an anarchist perspective.] John Bigger Alright, the exit poll is in. It's predicting a significant Labour majority. According to this, Labour is set to win 346 seats, with the Conservatives dropping to 215. The Liberal Democrats are projected to win 25 seats, the SNP 41, and other parties 23. This would represent a major shift in the political landscape. What are your initial reactions to these numbers? Sophie Scott Brown Well, that's certainly a dramatic change if it holds true. It's interesting to see such a clear swing away from the Conservatives after their long period in power. But I think it's important to remember that while the faces may change, the fundamental structures of power remain the same. Ran I agree with Sophie that we shouldn't overstate the significance of this shift. However, I do think it could potentially create some opportunities for grassroots movements. A new government might be more receptive to pressure from below, at least initially. But we'll have to wait and see how things play out. Lucas Chrisad Dulu I'm surprised by the scale of the Labour victory if this poll is accurate. It's interesting to see the SNP holding steady in Scotland despite the Labour surge elsewhere. I'll be curious to see how this plays out in terms of discussions around Scottish independence. John Bigger Those are all good points. It's worth noting that exit polls, while generally quite accurate, can sometimes miss important local variations. We'll need to wait for actual results to start coming in before we can draw any firm conclusions. That said, if these numbers are anywhere close to accurate, we're looking at a significant realignment of British politics. The question for us, as anarchists, is how do we respond to this potential shift? How might it affect our organizing and our strategies moving forward? Sophie Scott Brown I think it's crucial that we don't get caught up in the excitement of electoral change. Yes, a Labour government might implement some policies that improve people's lives in the short term. But we need to keep our focus on building alternative structures and challenging the fundamental systems of oppression. Ran I agree with Sophie, but I also think we need to be pragmatic. If there is a new government, there might be opportunities to push for more radical changes, especially at the local level. We should be ready to apply pressure and make demands, while also continuing our work outside of formal political structures. Lucas Chrisad Dulu One thing I'll be watching closely is how a potential Labour government handles issues like climate change and workers' rights. These are areas where there might be some room for positive change, but also where we'll likely see the limitations of electoral politics. It could create openings for more radical organizing around these issues. John Bigger Those are all excellent points. As we wait for the actual results to start coming in, let's dive a bit deeper into some of these issues... John Bigger Those are all excellent points. As we wait for the actual results to start coming in, let's dive a bit deeper into some of these issues. Ran, you mentioned the potential for pushing for more radical changes at the local level. Could you expand on that? What kinds of opportunities do you see emerging? Ran Certainly, John. One area where I see potential is in community organizing and local governance. A new government might be more open to devolving power to local communities, which could create spaces for more direct forms of democracy. For example, we might see more support for community land trusts, cooperative housing initiatives, or participatory budgeting processes. These aren't revolutionary changes in themselves, but they can serve as stepping stones towards more radical forms of community self-organization. Another area is climate policy. While national governments tend to move slowly on this issue, there might be opportunities to push for more ambitious climate action at the city or regional level. This could include things like community-owned renewable energy projects or local food systems. Sophie Scott Brown I appreciate Ran's optimism, but I'm a bit more skeptical. Even when power is devolved to local levels, it often remains in the hands of local elites. We need to be careful not to legitimize these structures by engaging with them too enthusiastically. Lucas Chrisad Dulu I see both sides here. I think Ran's right that there might be some opportunities at the local level, but Sophie's caution is well-placed. Perhaps the key is to engage strategically with these processes while maintaining our independence and continuing to build autonomous alternatives. John Bigger That's a really interesting discussion. It highlights one of the key debates within anarchism - how much, if at all, should we engage with existing political structures? Before we continue that thread, I'm seeing that we're starting to get some actual results coming in. It looks like the first constituency to declare is Sunderland Central. Traditionally, this has been a safe Labour seat, but it's been more competitive in recent years. Let's see what the numbers tell us... It appears Labour has held the seat, with an increased majority. The Labour candidate has won with 23,458 votes, compared to 13,217 for the Conservatives. That's a swing of about 7% from Conservative to Labour. Of course, it's just one result, and Sunderland is known for declaring early, but it does seem to align with the exit poll prediction of a strong Labour performance. What do you all make of this? Sophie Scott Brown It's interesting, but I'd caution against reading too much into a single result, especially from a traditionally Labour-leaning area. What I find more intriguing is the increased turnout - it seems more people voted this time compared to the last election. I wonder if that trend will continue across other constituencies. Ran That's a good point about turnout, Sophie. High turnout can sometimes indicate a desire for change, though of course, change within the system is not the same as the radical change we advocate for. It will be interesting to see if this increased engagement translates into more grassroots political activity beyond voting. Lucas Chrisad Dulu I'm particularly interested in the Conservative vote share here. If they're losing ground even in areas where they've been competitive recently, it could signal a broader shift. But as others have said, we'll need to see more results before we can draw any firm conclusions. John Bigger All valid points. As we wait for more results to come in, let's return to our earlier discussion about local organizing... John Bigger All valid points. As we wait for more results to come in, let's return to our earlier discussion about local organizing. Sophie, you expressed some skepticism about engaging with local government structures. How do you envision building alternatives at the community level without interacting with these existing institutions? Sophie Scott Brown That's a great question, John. I believe the key is to focus on building parallel structures that operate independently of state institutions. This could involve creating neighborhood assemblies, mutual aid networks, worker-owned cooperatives, and community gardens, for example. The goal is to create spaces and systems that meet people's needs directly, without relying on government support or approval. By doing so, we demonstrate that communities are capable of self-organization and don't need top-down governance. Ran I see the value in that approach, Sophie, but I wonder if it's sometimes necessary to engage with existing structures, even if just to create space for these alternatives. For instance, negotiating with local councils for access to land or resources that could then be used for community projects. Lucas Chrisad Dulu I think there's room for both approaches. We can build autonomous alternatives while also strategically engaging with local institutions when it serves our purposes. The key is to maintain our independence and not get co-opted into the system we're trying to change. John Bigger These are all really thoughtful perspectives. It's clear that there's no one-size-fits-all approach to anarchist organizing. Oh, it looks like we have another result coming in. This time it's from Newcastle upon Tyne Central, another traditionally Labour seat. The results show Labour holding the seat with an increased majority, similar to what we saw in Sunderland. The Labour candidate won with 27,568 votes to the Conservatives' 9,725. That's a swing of about 8% from Conservative to Labour. Again, it's early days, but we're seeing a pattern emerge that seems to confirm the exit poll predictions. What implications might this have for anarchist organizing if we do indeed see a significant Labour victory tonight? Sophie Scott Brown While a change in government doesn't fundamentally alter the system we're critiquing, it could change the immediate context we're operating in. A Labour government might be less openly hostile to certain forms of community organizing, which could create some breathing room for building alternatives. Ran I agree, and I think we might see increased interest in left-wing ideas more broadly. This could create opportunities for us to engage people in discussions about more radical forms of democracy and social organization. However, we need to be careful not to let electoral success in the Labour Party be seen as an end point for social change. Lucas Chrisad Dulu One thing I'm considering is how a potential Labour government might handle protests and direct action. While they might be less overtly authoritarian than the current government, we shouldn't assume they'll be allies. We need to be prepared to continue challenging state power, regardless of which party is in charge. John Bigger Those are all excellent points. It's crucial that we maintain our critical perspective and continue our work regardless of electoral outcomes. We're expecting more results to start coming in soon, particularly from some key marginal seats. While we wait, let's discuss how we can effectively communicate anarchist ideas in the context of this election... John Bigger Those are all excellent points. It's crucial that we maintain our critical perspective and continue our work regardless of electoral outcomes. We're expecting more results to start coming in soon, particularly from some key marginal seats. While we wait, let's discuss how we can effectively communicate anarchist ideas in the context of this election. How can we use this moment of heightened political engagement to introduce people to anarchist thought and practice? Sophie Scott Brown I think one effective approach is to highlight the limitations of electoral politics, even as people are excited about potential change. We can point out how many of the issues people care about - wealth inequality, climate change, social justice - require more fundamental changes than any elected government can deliver. It's also a good time to introduce people to examples of direct action and mutual aid that have made real differences in communities. We can show how grassroots organizing often achieves more tangible results than waiting for government action. Ran Building on that, I think it's important to meet people where they are. Many voters are frustrated with the current system but don't see alternatives. We can use this opportunity to introduce ideas like direct democracy, workers' self-management, and community autonomy as practical solutions to the problems they're concerned about. We should also be prepared to engage with the policies being proposed by the parties. We can offer anarchist critiques and alternatives that go beyond simply tinkering with the current system. Lucas Chrisad Dulu I agree with both Sophie and Ran. I also think it's crucial that we make our ideas accessible and relevant to people's everyday lives. Rather than getting bogged down in theoretical debates, we should focus on how anarchist principles can address the concrete issues people are facing - housing, healthcare, education, climate change, and so on. Social media and online platforms can be powerful tools for spreading these ideas, especially among younger people who might be engaging with politics for the first time. John Bigger Those are all fantastic suggestions. It's about finding that balance between critique and proposition - pointing out the flaws in the current system while also offering a positive vision of what could be. Oh, we've got some more results coming in now. It looks like we're getting numbers from some of those key marginal seats we were discussing earlier. In Bury North, which was a Conservative hold in 2019 with a majority of just 105 votes, we're seeing a Labour gain. The Labour candidate has won with a majority of over 3,000 votes. This represents a swing of about 5% from Conservative to Labour. And in Wimbledon, which has been a Conservative seat since 2005, we're seeing another Labour gain. The Labour candidate has won by a narrow margin of about 500 votes, representing a swing of around 6% from Conservative to Labour. These results seem to be confirming the trend we saw in the exit poll and the earlier declarations. It's looking increasingly likely that we're seeing a significant shift towards Labour. What do you all make of these results, and how might they impact the discussions we've been having about anarchist organizing and outreach? Sophie Scott Brown These results are certainly interesting, John. They do seem to confirm a significant shift in public opinion. However, I think it's important that we don't get caught up in the excitement of electoral change. While a Labour government might implement some policies that are less harmful than those of the Conservatives, the fundamental structures of power remain unchanged. That said, this moment of political shift could present opportunities for anarchist organizing. People may be more open to new ideas and critiques of the system when they're already thinking about political change. We should be ready to engage in these conversations and present anarchist alternatives. Ran I agree with Sophie that we shouldn't overstate the significance of this electoral shift. However, I do think these results might create a different political climate that we need to be prepared to navigate. A Labour government might be more receptive to pressure from social movements, at least initially. We should be ready to push for more radical changes while also maintaining our critique of state power. Also, if these results hold, we might see increased political engagement from people who have felt disenfranchised under the Conservative government. This could be an opportunity to introduce more people to anarchist ideas and practices. Lucas Chrisad Dulu These results are quite dramatic, especially in traditionally Conservative areas like Wimbledon. It suggests a real appetite for change among voters. While we know that change through the ballot box is limited, we can use this energy to promote more radical forms of political engagement. One thing I'm particularly interested in is how a potential Labour government might handle issues like climate change, workers' rights, and social welfare. These are areas where there might be some room for positive reforms, but also where we're likely to see the limitations of electoral politics most clearly. It could create openings for more radical organizing around these issues. John Bigger Those are all excellent points. It's clear that while we maintain our critique of the state and electoral politics, we also need to be prepared to operate in this potentially new political landscape. As we continue to watch the results come in, let's think about concrete steps we can take in the coming days and weeks. How can anarchist groups and individuals best respond to this apparent political shift? What kinds of actions or initiatives should we be planning? Sophie Scott Brown I think one key action is to ramp up our educational efforts. We should be ready with materials - perhaps pamphlets, videos, or social media campaigns - that explain anarchist perspectives on the current political situation. We need to be ready to answer questions like "What now?" and "How can we push for more radical change?" Ran Building on that, I think we should be looking to strengthen and expand our existing networks of mutual aid and community organizing. A change in government might create some breathing room for these initiatives, and we should be ready to take advantage of that. We should also be prepared to respond quickly to any policies or actions of the new government that we oppose. This might involve planning demonstrations, direct actions, or other forms of resistance. Lucas Chrisad Dulu I agree with both of those suggestions. Additionally, I think we should be looking to build coalitions with other radical groups and social movements. While we maintain our anarchist principles, there may be opportunities for strategic alliances on specific issues. We should also be thinking about how to engage with any potential reform efforts by the new government. While we know reforms are ultimately insufficient, we can use these discussions to push for more radical solutions and to highlight the limitations of state-led change. John Bigger These are all excellent ideas. It's clear that regardless of the final outcome of this election, we have work to do. Our task is to continue building alternatives, spreading anarchist ideas, and challenging oppressive systems, no matter who holds power in Westminster. We're expecting more results to come in soon, including from some key seats in Scotland and Wales. While we wait, let's discuss how anarchist principles might apply to some of the specific policy areas that have been central to this election campaign... John Bigger These are all excellent ideas. It's clear that regardless of the final outcome of this election, we have work to do. Our task is to continue building alternatives, spreading anarchist ideas, and challenging oppressive systems, no matter who holds power in Westminster. We're expecting more results to come in soon, including from some key seats in Scotland and Wales. While we wait, let's discuss how anarchist principles might apply to some of the specific policy areas that have been central to this election campaign. For instance, how would an anarchist approach differ from the major parties' proposals on issues like the cost of living crisis, the NHS, or climate change? Sophie Scott Brown When it comes to the cost of living crisis, anarchist solutions would focus on mutual aid and community self-organization rather than top-down government interventions. We'd emphasize things like community food co-ops, housing cooperatives, and local exchange systems that can help people meet their needs outside of the capitalist market. For the NHS, while we recognize the importance of universal healthcare, an anarchist approach would push for more decentralized, community-controlled health services. We'd advocate for a focus on preventative care and holistic health approaches, with decision-making power in the hands of healthcare workers and communities rather than bureaucrats or politicians. Ran On climate change, anarchist solutions would go far beyond the market-based approaches or limited regulations proposed by mainstream parties. We'd advocate for a fundamental reorganization of production and consumption, with a focus on local, sustainable systems. This might include things like community-owned renewable energy projects, regenerative agriculture, and a dramatic scaling back of unnecessary industrial production. Crucially, we'd emphasize that effective climate action requires dismantling the capitalist system that prioritizes profit over planetary health. We'd also highlight the need for direct action and community-led initiatives rather than relying on slow-moving government policies. Lucas Chrisad Dulu I agree with both Sophie and Ran. I'd add that on all these issues, anarchist approaches would emphasize direct democracy and worker self-management. Instead of relying on elected representatives to solve problems, we'd push for people to have direct control over the decisions that affect their lives. For example, in addressing the cost of living crisis, we might advocate for workers to take control of their workplaces, eliminating the profit extraction that keeps wages low. In healthcare, we'd push for healthcare workers and patients to have a direct say in how hospitals and clinics are run. John Bigger Those are all excellent points. It's clear that anarchist solutions offer a radically different approach to these issues compared to what's being proposed by the major parties. Oh, we've got some results coming in from Scotland now. In Edinburgh South West, which was an SNP hold in 2019, we're seeing a Labour gain. The Labour candidate has won with a majority of about 2,000 votes, representing a swing of around 8% from SNP to Labour. This is interesting as it suggests Labour might be making inroads in Scotland, which could have significant implications for the overall result and for the question of Scottish independence. What do you all make of this, particularly in terms of how it might affect anarchist organizing in Scotland? Sophie Scott Brown This result in Edinburgh South West is certainly interesting. It suggests that the political landscape in Scotland might be shifting. From an anarchist perspective, I think it's important to remember that whether power is held in Westminster or Holyrood, it's still a centralized state structure that we critique. However, the question of Scottish independence does present some interesting considerations for anarchists. On one hand, the break-up of larger states into smaller ones could potentially create more space for local autonomy and self-organization. On the other hand, we need to be wary of nationalist sentiments that could distract from class struggle and international solidarity. For anarchist organizing in Scotland, I think the key is to continue focusing on building autonomous, community-based alternatives regardless of the constitutional arrangement. We should be ready to engage with people who are disillusioned with both Westminster and Holyrood, offering anarchist ideas as a genuine alternative to state power in any form. Ran I agree with Sophie's points about the complexities of the independence question from an anarchist perspective. I'd add that this Labour gain in Scotland might indicate a desire for change that goes beyond the constitutional question. People might be looking for solutions to immediate material concerns like the cost of living crisis. This could present opportunities for anarchist organizing. We could use this moment to highlight how neither Westminster nor Holyrood can fully address these issues, and present our ideas for direct community action and mutual aid as practical alternatives. Lucas Chrisad Dulu Building on what Sophie and Ran have said, I think it's crucial that anarchists in Scotland (and elsewhere) don't get drawn into taking sides in the independence debate. Instead, we should be critiquing the very notion of the nation-state and promoting ideas of free association and confederation that transcend national borders. That said, the political flux that this result suggests could create openings for more radical ideas. People might be more open to questioning fundamental assumptions about how society should be organized. We should be ready to engage in these discussions and present anarchist alternatives. John Bigger Those are all thoughtful analyses. It's clear that the Scottish situation presents both challenges and opportunities for anarchist organizing. We're now starting to get results from Wales as well. In Cardiff North, which was a Conservative gain in 2019, we're seeing a Labour gain. The Labour candidate has won with a majority of about 4,000 votes, representing a swing of around 7% from Conservative to Labour. This seems to be confirming the overall trend we're seeing across the UK. As we approach the halfway point in terms of declared seats, it's looking increasingly likely that we're heading for a Labour majority government. Given this emerging picture, let's discuss how anarchists might need to adjust their strategies and tactics in the coming months and years. How might our approach need to differ under a Labour government compared to the outgoing Conservative one? Sophie Scott Brown That's an important question, John. While our fundamental critique of state power and capitalism remains the same regardless of which party is in government, the specific tactics and focuses of our organizing might need to shift. Under a Labour government, we might see less overt attacks on workers' rights or social services, which have been rallying points for resistance under the Conservatives. However, we'll need to be vigilant about the ways in which a Labour government might co-opt or neutralize social movements. We should be prepared to challenge the narrative that simply electing Labour is enough to solve society's problems. We'll need to continue pushing for more radical changes and direct community action, even if - or perhaps especially if - there's a sense of complacency among some leftists. Ran I agree with Sophie, and I'd add that we might need to be more nuanced in our critiques and messaging. Under a Conservative government, it was often easier to present a clear opposition. With Labour, we'll need to be skilled at explaining how even seemingly progressive policies fall short of real, transformative change. We should also be prepared for potential disillusionment among people who expect Labour to solve all their problems. This could create opportunities to introduce people to anarchist ideas and practices, showing how direct action and mutual aid can achieve what electoral politics cannot. Lucas Chrisad Dulu Building on those points, I think we'll need to be particularly attentive to Labour's approach to protest and dissent. While they might be less overtly authoritarian than the Conservatives, we shouldn't assume they'll be allies to social movements. We should be prepared to defend our right to protest and engage in direct action. We might also see increased interest in ideas of workplace democracy and cooperatives under a Labour government. While their vision will likely fall far short of full workers' control, we can use these discussions to promote more radical ideas about the abolition of wage labor and true economic democracy. John Bigger These are all excellent points. It's clear that while the specific challenges might change, our overall mission remains the same to promote anarchist ideas and practices, to build alternatives to state and capitalist structures, and to push for genuine, radical change. We're now seeing results come in from some key urban areas. In Manchester Withington, Labour has held the seat with an increased majority. The same is true in Bristol West. These results seem to confirm Labour's strong performance in cities and university towns. As we move into the early hours of the morning, it's becoming increasingly clear that we're likely looking at a Labour majority government. While the final numbers are still to be determined, it seems the exit poll's prediction of a significant Labour victory is being borne out. Given this, let's start thinking about the immediate future. What should be our priorities in the days and weeks following this election? How can we best position ourselves to promote anarchist ideas and practices in this new political landscape? Sophie Scott Brown I think our immediate priority should be to quickly produce and disseminate analysis of the election results from an anarchist perspective. We need to be ready with a clear message that while the government has changed, the fundamental problems of state power and capitalism remain. We should organize public meetings, both online and in person, to discuss the implications of the election and to present anarchist alternatives. This is a moment when many people will be thinking about politics, so we need to seize the opportunity to introduce them to our ideas. Another priority should be to reach out to those who might become disillusioned with the new Labour government when it fails to deliver on its promises. We should be ready to offer them a more radical vision of social change. Ran Those are great suggestions, Sophie. I'd add that we should also be looking to strengthen our existing networks of mutual aid and community organizing. With the potential for some breathing room under a Labour government, we might have opportunities to expand these initiatives. We should also be prepared to respond quickly to any of Labour's policy proposals. We need to be ready with critiques and alternative solutions that go beyond what Labour is offering. This could involve producing accessible materials explaining anarchist approaches to key issues like housing, healthcare, and climate change. Lucas Chrisad Dulu Building on those ideas, I think we should also be looking to build stronger connections with other radical groups and social movements. While maintaining our anarchist principles, there might be opportunities for strategic alliances on specific issues. We should also be thinking about how to engage with any reform efforts by the new Labour government. While we know reforms are ultimately insufficient, we can use these discussions to push for more radical solutions and to highlight the limitations of state-led change. Lastly, I think we need to be prepared for potential state repression, even under a Labour government. We should be strengthening our legal support networks and educating people about their rights when engaging in protest and direct action. John Bigger These are all excellent suggestions. It's clear that we have a lot of work ahead of us, but also potentially new opportunities to spread anarchist ideas and practices. As we're approaching the end of our watch-along, let's take a moment to reflect on what we've learned from this election process. Despite our critiques of electoral politics, what insights have we gained that might be useful for anarchist organizing? Before we wrap up, I'd like to thank Sophie, Ran, and Lucas for their insightful commentary throughout the night. And thanks to all our viewers who've stayed with us through these early hours. Remember, regardless of who sits in Westminster, the real power for change lies in our communities, in our solidarity, and in our collective action. The election may be over, but our work continues. Any final thoughts from our panelists before we sign off? Sophie Scott Brown Thank you, John. I think one key insight from this election is the clear desire for change that we've seen among voters. While we know that electoral politics can't deliver the kind of fundamental change we seek, we can tap into that energy and redirect it towards more radical forms of political engagement. This election has also highlighted the ongoing issues of wealth inequality, the climate crisis, and the strain on public services. These are all areas where anarchist solutions have a lot to offer, and we should be ready to present our ideas on these topics. Ran I agree with Sophie. I'd add that the high turnout we've seen in many areas suggests that people are engaged and concerned about the direction of society. This presents an opportunity for us to introduce anarchist ideas to a wider audience. Another insight is the power of effective communication. The major parties have been able to mobilize large numbers of people around their messages. While we reject their hierarchical methods, we can learn from their ability to connect with people's everyday concerns and articulate a vision for the future. Lucas Chrisad Dulu Building on those points, I think this election has also shown the limitations of representative democracy. Despite the apparent desire for change, the options presented to voters were still largely within the confines of the existing system. This is something we can highlight as we promote more direct forms of democracy and community self-organization. Additionally, the regional variations in voting patterns remind us of the importance of local organizing. While we reject nationalism and regionalism, we can appreciate the desire for more local control and use that to promote our ideas of decentralization and federation. John Bigger Thank you all for those insightful final comments. You've each highlighted important lessons we can take from this election process. As we conclude our watch-along, I want to emphasize to our viewers that while the election results are significant, they don't define the limits of what's possible. Real, transformative change comes from the bottom up, from our collective efforts to build a more just and free society. In the coming days and weeks, I encourage everyone to get involved in their local anarchist groups, to participate in mutual aid networks, and to continue spreading the ideas of freedom, solidarity, and direct action. Thank you all for joining us tonight. Remember, every day is an opportunity to challenge authority, to support one another, and to create the world we want to see. The ballot boxes may be closed, but the struggle for a truly free and equal society continues. Good night, and solidarity to all.
https://w.atwiki.jp/hmiku/pages/32162.html
【検索用 Mrwinter 登録タグ 2011年 M VOCALOID スペクタクルP ニコニコ外公開曲 モスバガP 初音ミク 曲 曲英】 + 目次 目次 曲紹介 歌詞 コメント piapro 作詞:スペクタクルP 作曲:スペクタクルP 編曲:スペクタクルP MIX:モスバガP 唄:初音ミク 曲紹介 見守る冬と、少年の成長譚。 曲名:『Mr winter』(みすたー うぃんたー) 2011年11月8日投稿。 PIAPROで公開されている楽曲。 コンピレーションアルバム『SnowLandscape』収録曲。 歌詞 (PIAPROより転載) 雪の降る朝焼けに僕は一人待っている 君の歩む歴史がまた僕のドアを開けた 凍りつく深い底 僕は一人待っている 君の寂しい背中を見守ってドアを閉めた 歩き出せ 歩き出せ 愛しい友よ 僕は君の紡いだ跡を守ろう 叶うなら 叶うなら 愛しい友よ 還る場所がここであるように 巡る季節を 変わらない春を 僕は謳うだろう この場所に立って 少年はまだ別れを知らない 出会いの喜びに満ちて語る 古い刻を連ねて描き出した世界 廻るその彩りを僕の声が繋ぐだろう 君が線をゆくなら僕は点であるように 巡るたびに育むその軌跡を記そう さようなら さようなら 愛しい友よ 君は新しい線を描くだろう 幾千の幾千の点在する僕を 君の歴史に含めてほしいんだ 蒼を越え紅を過ぎ白のその先に 目指す景色が君を待ってる 物語をもう一度開いて 巡る季節を 変わりゆく春を 僕は謳うだろう この場所を経って 暖かな日へ 踏み出す一歩の 寒い朝を照らしていよう 巡る季節を 変わらない僕を 君は謳うかな? 僕の上を発って 少年はもう なにも恐れない 出会いの喜びを信じ別つ always watching over you in this point. コメント 名前 コメント コメントを書き込む際の注意 コメント欄は匿名で使用できる性質上、荒れやすいので、 以下の条件に該当するようなコメントは削除されることがあります。 コメントする際は、絶対に目を通してください。 暴力的、または卑猥な表現・差別用語(Wiki利用者に著しく不快感を与えるような表現) 特定の個人・団体の宣伝または批判 (曲紹介ページにおいて)歌詞の独自解釈を展開するコメント、いわゆる“解釈コメ” 長すぎるコメント 『歌ってみた』系動画や、歌い手に関する話題 「カラオケで歌えた」「学校で流れた」などの曲に直接関係しない、本来日記に書くようなコメント カラオケ化、カラオケ配信等の話題 同一人物によると判断される連続・大量コメント Wikiの保守管理は有志によって行われています。 Wikiを気持ちよく利用するためにも、上記の注意事項は守って頂くようにお願いします。