約 7,120,169 件
https://w.atwiki.jp/mainichi-matome/pages/7532.html
The story below is originally published on Mainichi Daily News by Mainichi Shinbun (http //mdn.mainichi.jp). They admitted inventing its kinky features, or rather deliberately mistranslating them from the original gossip magazine. In fact, this is far from the general Japanese behavior or sense of worth. このページは、毎日新聞事件の検証のための配信記事対訳ページです。直接ジャンプして来られた方は、必ずFAQをお読みください。 ※ この和訳はあくまでもボランティアの方々による一例であり、翻訳の正確さについては各自判断してください。もし誤訳(の疑い)を発見した場合には、直接ページを編集して訂正するか翻訳者連絡掲示板に報告してください。 Chest challenged chicks ring in bigger breasts可哀想な胸の若い女性たち、より大きな胸へと胸を踊らせる 参考資料 拡散状況 関連ページ Chest challenged chicks ring in bigger breasts 可哀想な胸の若い女性たち、より大きな胸へと胸を踊らせる 元記事(削除済み):http //mdn.mainichi.jp/culture/waiwai/news/20040923p2g00m0dm999000c 0 Chest challenged(*1)chicks ring in bigger breasts 2004,9,23 Shukan Gendai 10/2 可哀想な胸の若い女性たち、より大きな胸へと胸を踊らせる 2004,9,23 週刊現代 10/2 1 Some of the silly tunes Japanese pay to download to use as the ring tone for their mobile phones sure have their knockers, but it s for precisely that reason that a well-known counselor is raking it in at the moment,according to Shukan Gendai (10/2). 携帯電話の着信音として使うために日本人が金を払ってダウンロードする馬鹿げたメロディーは確かに女性の胸をときめかせたが、その理由はまさに、目下ある著名なカウンセラーが荒稼ぎしているからにほかならない。週刊現代(10/2)より。 2 Hideto Tomabechi -- who first made headlines in Japan almost a decade ago after he cured brainwashed members of the AUM Shinrikyo doomsday cult that unleashed deadly sarin gas on the Tokyo subway system -- claims to have developed a tune for ring tones that promises to increase the breast measurements of those who listen to it. 苫米地英人――東京の地下鉄網に致死性のサリンガスを撒き散らした、ハルマゲドンを説くカルト教団・オウム真理教に洗脳されたメンバーを治療したことで、初めて彼の名前が新聞の大見出しを飾ったのはほぼ十年前だ――は、聞いた人の胸のサイズを増加させる見込みがある携帯着信音用のメロディーを開発した、と主張する。 3 And Tomabechi s brainchild for better busts has boomed, with chest challenged chicks swarming to transfer data to their own phones. そして、苫米地の頭脳が生み出した、より良い胸のための発明品は大人気となり、可哀想な胸の若い女性は我先にデータを自分自身の電話に取り込んでいる。 4 "I listened to the tune for a week expecting all the time that I was being duped," says Chieri Nakayama, a 19-year-old pin-up model, tells Shukan Gendai. "But, incredibly, my 87-centimeter bust grew to 89 centimeters! It was awesome!" 「自分は騙されているのだとずっと思いながら、私は一週間そのメロディーを聞きました」と、19歳のピンナップモデル・ナカヤマチエリは週刊現代に語る。 「しかし、信じられないことに、私の87センチの胸が89センチになったのです! あれは素晴らしいです!」 5 Mobile phone ring tone tunes, or chakumero as they re called in Japanese, are almost an integral part of the arsenal of Japan s tens of millions of cellular phone users. Each of the big phone companies operates sites where their customers can for a few hundred yen per month download songs they use in place of the blase ring tones pre-installed in the phones. Normally, people select hit songs or TV themes, but Tomabechi s tit tune has hit a raw nerve somewhere, attracting an almost unimaginable 10,000-plus downloads in the first week it was made available, despite the numerous titters. 携帯電話の着信音のメロディー、すなわち日本人が呼ぶところのチャクメロは、日本の携帯電話利用者数千万人にとって、無くてはならない存在といっても良いだろう。 大きな電話会社はそれぞれサイトを運営していて、そこから顧客は、携帯電話にあらかじめインストールされていた面白みのない着信音の代わりに使う歌を、ひと月あたり数百円でダウンロードできる。 普通、人々はヒット曲やテレビ番組のテーマを選ぶが、苫米地のオッパイ音楽はどこかの神経を刺激して、リリースされた最初の一週間のあいだに、1万件以上というほとんど想像できないダウンロード数を誘引した。 6 "Most would think it s a lie, but the techniques involved in the process have been known for some time and are the result of research I carried out in the 80s and 90s," Tomabechi tells Shukan Gendai. "I use sounds that make the brain and body move unconsciously. It s a technique involving subliminal effects." 「多くの人はあれは嘘だと思いましたが、胸を大きくする過程で使われているテクニックはしばらく前から知られていたもので、80年代から90年代にわたって私が実施した研究結果でもあります」と、苫米地は週刊現代に語る。 「脳と体を無意識的に動かす音を私は使います。これはサブリミナル効果を使ったテクニックです」 7 Tomabechi claims that techniques exist to provoke movement in a certain part of the brain that reacts to sounds and light. 音と光に反応する脳の特定部位の活動を引き起こすためにこれらのテクニックは存在している、と苫米地は主張する。 8 "It s a part of cognitive science. I suppose you could call it a kind of positive brainwashing, " he says. "Sound waves travel in patterns that can be properly re-played." 「これは認知科学の一部です。『ポジティブな洗脳』みたいなものと呼んでもいいのではないのではないでしょうか」と彼は言う。 「音波はちゃんとリプレイできるようなパターンで伝わります」 9 It s an old adage that many illnesses are all in the mind, but if the counselor s claims are correct, the key to having a huge set of breasts could be the same. Tomabechi says he s already got plans on the drawing board for ring tones aimed at improving memory, increasing attractiveness for the opposite sex, making hair sprout and quitting cigarettes. おおくの病は心の内にある、は古くからあることわざだが、もしこの相談役の主張が正しければ、胸が巨乳になるための秘訣も同様である可能性がある。 記憶力向上・異性に対する魅力の増大・発毛・禁煙を目的とする着信音がすでに計画段階にある、と苫米地は言う。 10 Even if the rockmelon ring tone doesn t prove to be as effective as its inventor claims, what can t be denied is its success on the chakumero charts. おっぱいメロン化着信音が開発者の主張ほどには効果的でないことが証明されたとしても、それが着メロのヒットチャートにおいて大当たりしたことは否定出来ない。 11 "We offer loads of chakumero for sale at 300 yen a month and the tune promising huge breasts would have to be in our top 10 at least. It s doing far better than we ever expected," Yuichi Tsujimoto, a spokesman for Mediaseek, which offers Tomabechi s tune online, tells Shukan Gendai. "We haven t done any advertising for it, so I suppose the tune s success has come about through word of mouth. We ve even received mail from one user who said they listened to the tune every night before going to sleep and it made her tits bigger." September 23, 2004 「私たちはひと月あたり300円で大量の着メロを提供していて、巨乳を約束する着メロは最低でも私たちのものの内のトップテンに入ったでしょう。私達が予測していたよりもずっとすごいことです」と、苫米地の着メロをオンラインで提供するメディアシークのスポークスマン・ツジモトユウイチは、週刊現代に語る。 「あの着メロに対して、私たちは一切広告をしなかったので、その成功は口コミのおかげだと思います毎晩眠る前に着メロを聞いておかげでオッパイがさらに大きくなった、というメールを使用者の一人から受け取ったこともあります」 2004年11月23日 参考資料 苫米地英人 http //ja.wikipedia.org/wiki/%E8%8B%AB%E7%B1%B3%E5%9C%B0%E8%8B%B1%E4%BA%BA 拡散状況 Blogger:その他 http //absentelements.blogspot.com/2004/09/dumbest-article-ever.html http //blog.thatcoolguy.com/2004/10/ringtones-for-bigger-boobs.html(*2) SkyDrive http //cid-88684d2bf683ba51.skydrive.live.com/self.aspx/mainichi/moto/2004/2004.09/Chest%20challenged%20chicks%20ring%20in%20bigger%20breasts.pdf オランダ語サイト http //www.aniway.nl/forum/viewtopic.php?p=9746#9746 英語サイト 部分転載:http //forum.adultdvdtalk.com/forum/topic.dlt/topic_id=46199/forum_id=7/cat_id=3/46199.htm(*3) http //asianfanatics.net/forum/-talk36376.html(*4) http //briandavidphillips.typepad.com/brian/2004/10/breastphone_gro.html http //bruneistudent.com/board/index.php?showtopic=6513 部分転載;http //gizmodo.com/gadgets/notag/the-amazing-breast-enhancing-ring-tone-21987.php http //www.gotapex.com/off-topic/79516-forget-implants-the-breast-enlarging-ringtone.html(*5) http //www.howardforums.com/showthread.php?threadid=463870 部分転載;http //forums.jolt.co.uk/showthread.php?t=359710(*6) http //linkfilter.net/?id=60295 http //forums.megatokyo.com/index.php?showtopic=1684768 http //www.militaryphotos.net/forums/showthread.php?t=22805 http //www.religionnewsblog.com/8796/chest-challenged-chicks-ring-in-bigger-breasts http //sex-and-blogs.com/archives/001362.php http //www.snowjapanforums.com/ubbthreads.php/topics/121109/1.html 部分転載:http //www.xanga.com/carmenyhyper/663333802/breastphone.html(*7) http //www.xanga.com/ShilVHwAiixP/143514604/item.html(*8) 関連ページ Blogger:その他 SkyDrive WaiWaiの記事を転載した英語サイト:A WaiWaiの記事を転載した英語サイト:B WaiWaiの記事を転載した英語サイト:G WaiWaiの記事を転載した英語サイト:H WaiWaiの記事を転載した英語サイト:J WaiWaiの記事を転載した英語サイト:L WaiWaiの記事を転載した英語サイト:M WaiWaiの記事を転載した英語サイト:R WaiWaiの記事を転載した英語サイト:S WaiWaiの記事を転載した英語サイト:X 毎日新聞英語版から配信された記事2004年 記事が及ぼした影響
https://w.atwiki.jp/oper/pages/3220.html
第五場 ヴァルターがちょうど角を曲がって道に現れる。エーファは彼に気づき、マグダレーネを振り払って、ヴァルターめがけて道を走っていく。 エーファ やっぱりあの方よ! マグダレーネ わかりましたよ!じゃあ、 何とかしましょう。 (急いで家に入る。) エーファ (夢中になって) 騎士様!いいえ、あなたって呼ぶわ! 私、何でも話すわ、あなたは分かってくださる人だもの。 今日はひどい目に遭ったって知ってるわ。 だけど、あなたこそ賞にふさわしい騎士で、 私の最高の友なのよ! ヴァルター (激しい口調で) ああ、ちがうんだ。僕はただの友でしかない。 賞には値しないんだ。マイスターなんか夢のまた夢だ。 尊敬していたのに、嘲笑われて終わった。 そして気づいたんだ、 愛する人に求婚する権利はないのだ、と! エーファ そんなことないわ!あなたの恋人は 自分の心にかなう人にだけ冠を授けるのよ。 私の心をつかんだのはあなたですもの。 私はあなたにだけ賞を渡すわ。 ヴァルター ちがうよ!きみは 選ぶ権利を持ってないじゃないか。 きみがお父様の規則に縛られている限り 僕は何もできない。 「娘の夫はマイスタージンガーでなければならず、 娘に求婚できるのはあなた方が選んだ人だけなのです。」 お父様は物々しい口調でそうおっしゃったんだ。 彼が撤回する意思がないかぎり後戻りはできない。 それでも僕は勇気を奮い起こして、 慣れないことばかりではあったが、 愛と情熱を込めて歌い、 マイスターの決まりに従おうとしたんだ。 ところが、マイスターたちは! (怒りが募って) ああ、あのマイスターどもめ! 韻だの規則だので塗り固められた石頭連中! はらわたが煮えくり返りそうだ。 僕が夢中になったものの実態が あんなものだったのかと思うと、 気分が悪くなる! 自由を求めて逃げよう! 僕がマイスターになれるところに 行ってしまうんだ! 僕のことを本当に愛してくれるなら、 どうかお願いだから 一緒に遠くまでついてきてくれ。 もう何の希望もない。 すべての道は閉ざされたんだ! マイスターを名乗るやつが、 どこにでも悪霊みたいにはびこっていて、 僕を嘲笑おうと 集まってくるのが見えるぞ。 組合の印をつけて、 何か思いついたみたいに、 あちこちから顔を出してくる。 どこを見渡しても 石頭連中ばかりじゃないか! そのマイスターたちとやらは調子に乗って ばかにするようにうなずきながら きみをじろじろ見て、 大きな輪の中に 入れ込んで、 鼻声出したり、ワーワーわめきながら 我こそきみの夫と言い張る。 きみは不安がって震えてるのに、 やつらはきみを自分たちの慰みものにして 歌の椅子に 無理やり押し上げる! これを我慢しろって言うのか?思いっきり ぶちのめしちゃいけないとは、あまりに不公平だ! (夜警の角笛が力強く響く。) わあー! 彼はいかにもという風に片手を剣にかけ、攻撃的なまなざしで辺りを見回す。 エーファ (なだめるように彼の手を取って) あなた、落ち着いて。 夜警が角笛を吹いただけよ。 急いで菩提樹の陰に隠れて。 夜警はここを通り過ぎていくわ。 マグダレーネ (ドアのところから小声で呼ぶ。) エーファちゃん、もう遅いですよ。 そろそろ帰っていらっしゃい。 ヴァルター 逃げるの? エーファ (微笑んで) 逃げたほうがいいんでしょう? ヴァルター 僕を置いていくの? エーファ (優しく、しかし決意を込めて) いいえ、マイスターたちをね。 マグダレーネと一緒に家に入る。 夜警 (道から現れ、歌いながら手前に来て、やがてポーグナー家の角を曲がって左手に消える。) 皆さん、お聞きください。お知らせいたします。 時計の鐘が十時を打ちました。 火の元にご用心、ランプもあなどらぬよう。 どなたも家事の災害に遭いませんように。 主なる神を讃えましょう。 ザックス (接客ドアの陰で立ち聞きしていたが、ぼんやりしていた明かりの中、いまほんのわずか戸を開ける。) よくないことが起きるぞ。 駆け落ちする気だな。 気をつけよう。駆け落ちはいけない。 ヴァルター (菩提樹の後ろで) あの人は来てくれないんだろうか。ああ、じりじりする。 (エーファがマグダレーネの衣装で家から出てくる。この姿に気がついて) いや、来てくれたかな。 ああ、ちがう。あれはおばさん/レーネさんか。 (エーファはヴァルターを見つけ、走り寄ってくる。) いや、やっぱりあの人だ! エーファ おばかさん、 本当にしょうのない人ね。ほら、来たわよ! (楽しそうに彼の腕に飛び込む。) ヴァルター (大喜びで) ああ、いまこそ分かったぞ。 マイスターの賞をもらったのは僕なんだ! エーファ 余計なことは考えないで!行きましょう! どうかうまくいきますように! ヴァルター この道を行こう、 ほら、向こうだよ。 門の前に下男と馬を待たせてあるんだ。 (遠くから夜警の角笛。 二人が通りを横切って角を曲がろうとした時、ザックスがランプをガラス玉の後ろに立て、再び開け放った扉からどぎつい光を投げかけるので、エーファとヴァルターの姿は突如としてはっきり照らし出される。) エーファ (あわててヴァルターを引きもどして) まあ、靴屋さんだわ。 見られては大変! 隠れて!近づいちゃだめ! ヴァルター ほかに道はないのか? エーファ 向こうの通りを行けばいいかも。 でも入り組んでるし、 よく分からないわ。 もしかしたら夜警に出くわすかもしれないし。 ヴァルター じゃあ、仕方がない。 このまま行こう。 エーファ 靴屋さんが窓からいなくなるまではだめよ。 ヴァルター さっさと引っ込んでもらおうよ。 エーファ 姿を見せちゃだめよ。 あの人、あなたを知ってるんだから。 ヴァルター あの靴屋が? エーファ ザックスなのよ! ヴァルター ハンス・ザックス?僕の味方だ! エーファ そうは思えないわ。あなたの悪口ばかり言っていたもの。 ヴァルター 何だって、ザックスさんが?彼まで?明かりを消してやる! 第六場 ベックメッサーは夜警の後を追うようにして通りを歩いてきて、ポーグナー家の窓をぜんぶ窺い、ザックスの家に寄りかかって、持ってきたリュートを調弦する。 エーファ (ヴァルターを押しとどめて) だめだったら!あら、聞いて。 ヴァルター リュートの音だ。 (ザックスはリュートの音を耳にすると、急に何か思いついた様子で明かりを引っ込め、ドアの下半分をそっと開ける。) エーファ ああ、困ったわ! ヴァルター どうして? 見てごらん、靴屋は明かりを引っ込めた。さあ、行こう! エーファ あなたったら、見えないの?別の人が来て、そこに立ってるじゃないの。 (ザックスは気づかれないように自分の仕事机をドアのそばに据え、エーファが嘆いている声を耳にする。) ヴァルター 聞こえてもいるし、見えてもいるさ。 楽師さんみたいだよ。こんな夜遅く何をするつもりだろう? エーファ (がっくりと) ベックメッサーが来ちゃったのよ! ザックス ははん、思ってたとおりだ! (そっと仕事にかかる。) ヴァルター あの判定役か?やつが僕の目の前に? よし、あの怠け者を殺してやる! エーファ とんでもない!お願いよ、父を起こさないで! あの人は一曲歌ったらすぐ帰るわ。 あの茂みのところに隠れていましょう。 男の人がこんなに手をかけるとは知らなかったわ。 (彼女はヴァルターを引っぱって、茂みに隠れた菩提樹のそばにあるベンチに連れていく。ベックメッサーは必死に窓のほうばかり窺い、じりじりしながらリュートを荒っぽくかき鳴らす。彼がついに歌いだそうとした時、ザックスがものすごい勢いでハンマーを叩き下ろす。明かりは再びこうこうと輝き、道の向こうまではっきり照らし出されれている。) ザックス イェールム!イェールム!おおい、おおい、 何たること!トララライ!トララライ!おお! ベックメッサー (不機嫌になって石のベンチから飛び上がり、仕事中のザックスを見つけて) 何事だ! うるさいな! ザックス かつてエーファが神に追放され、 楽園を出ねばならなかった時、 固い石のせいで 彼女ははだしの足をけがした。 ベックメッサー このいじわる靴屋は何を思いついたんだか。 ザックス 主はこれを憐れみ、 ヴァルター (そっとエーファに) これは何の歌?どうしてきみの名前が出てくるんだい? ザックス 彼女の足を可愛く思っていたこともあって、 エーファ (そっとヴァルターに) 聞こえてはいるわ。 私とは関係ないの。 ザックス 自分に従う天使を呼びつけて、 エーファ どうも当てこすってるみたいね。 ザックス 「哀れな罪の女に靴を作るように! 私の見たところ、アダムも 石のせいで足の指をけがしたようだ。 ちゃんと無事に歩けるよう、 やつにもぴったり合う靴を作ってやれ!」 ヴァルター いらいらするな。時間がどんどん経ってしまうじゃないか。 ベックメッサー (ザックスのほうに寄って行って) ちょっと、まだ起きてるんですか?もう夜更けですよ。 ザックス これはこれは、市の書記殿!まだお目覚めでしたか! 靴のことが心配でならないのですね。 ご覧のとおり、ちゃんと作っています。 明日には履けるようにしますから。 (仕事にかかる。) ベックメッサー (腹を立てて) 靴なんかどうでもいい!今は静かにしてもらいたいんだ! ザックス イェールム!イェールム! おおい、おおい、 何たること!トララライ!トララライ!おお! おお、エーファよ、エーファ!悪い女だ、 良心がとがめないかな、 ヴァルター (エーファに) 僕たちと判定役のどっちに当てつけてるんだろう。 ザックス 人間に足なんぞ生えてるから、 エーファ (ヴァルターに) 思うに、三人平等に あてこすってるみたい。 ザックス 天使が靴を作る羽目になったんだ。 エーファ ああ、つらいわ。 何か悪いことが起きそう。 ザックス 楽園にとどまっていれば石なんかなかったのに。 ヴァルター かわいい人、元気を出して! ザックス おまえの若気の過ちのせいで 針金だの錐だのを使って働かなければならないのだ。 エーファ あの歌を聞くと悲しくなるわ。 ヴァルター 僕は聞いてないよ。 きみがそばにいてくれるし、 夢みたいに幸せさ。 (彼女を優しく引き寄せる。) ザックス アダムさんももう少ししっかりしてほしいものだ。 おかげで私はピッチを使って靴底をとめなければならない。 私が品格があって天使みたいに清らかでなかったら、 こんな仕事、悪魔に下げ渡すところだ! ベックメッサーは脅すようにザックスに突っかかっていく。 ザックス イェー… (中断する。) ベックメッサー 今すぐ聞け! 悪ふざけのつもりか? おまえはまったくいつでもタイミングが悪いな! ザックス 私がここで歌ってるのが迷惑になりますかね? だって靴は仕上げろとおっしゃるんでしょう? ベックメッサー じゃ、中に入って、黙っていてくれ! ザックス 徹夜仕事というのはなかなかつらいものですよ。 景気づけするために、 外の空気と楽しい歌が必要なんです。 では、第三節をお耳に入れましょう! (針金にワックスを塗りつける。) ベックメッサー まったくどうかなりそうだ! ザックス (仕事を続けながら) イェールム!イェールム! おおい、おおい、 ベックメッサー いじの悪いわめき声だ! ザックス 何たること!トララライ!トララライ!おお! ベックメッサー しまいにはこれが私の歌だと思われてしまう! (耳をふさぎ、絶望して歩き回りながら自問自答し、窓の前を行ったり来たりする。) ザックス おお、エーファ、わが嘆きを聞いておくれ。 こっちは大変な思いをして、機嫌が悪いのだ。 靴屋が作り上げた芸術品を、 彼女は足で踏みにじりながら世界を歩く。 ある天使が同情し、 この仕事から解放して たびたび楽園に呼んでくれるのでなければ、 靴もブーツもほったらかすところだ! だが、天国に滞在し、 地球を足元に見ることができるのなら、 気分が落ち着いてくるし、 ハンス・ザックスは靴屋と詩作に 勤しむことができるというものだ。 ベックメッサー ああ、窓が開いたぞ! (彼は今そっと開けられた窓を窺う。窓辺にエーファの服を着たマグダレーネが用心深く姿を見せる。) エーファ (すっかり取り乱した様子で) あの歌はつらいわ、どうしてかわからないけど。 早く、ここを出たい! ヴァルター (飛び上がって) よし、それなら 剣を使ってでも行こう! エーファ だめよ!それはやめて! ベックメッサー まちがいない、彼女だ! ヴァルター (剣から手を離して) その価値もないか。 エーファ そうよ、ここはじっと我慢して。 ベックメッサー (ザックスが仕事を続けながら歌っている間に必死にあれこれ考えていたが) これ以上やつが歌い続けたらこっちはたまったものではない! エーファ ああ、あなた、 私のせいでこんなことになったのよね。 ベックメッサー (靴に取り組んでいるザックスのほうに歩いていき、続く会話の間街路に背を向けて、リュートをかき鳴らしながら、マグダレーネが窓から去ってしまわないように気を配る。) ザックスさん、一言だけお話があるんですが… ヴァルター (小声でエーファに) 窓にいるのは誰? ベックメッサー しかし、あなたは靴にご熱心ですな。 エーファ マグダレーネよ。 ベックメッサー 私はすっかり靴のことは忘れていましたよ。 ヴァルター うまいことをやったね! ベックメッサー もちろん靴屋の腕前も評価してはいますがね、 ヴァルター おかしくて吹き出しそうだよ! ベックメッサー それよりも芸術の友としての価値のほうが大きい。 エーファ 早く終わってくれたらいいのに! ヴァルター 判定役がさっさと歌い始めてくれたら終わるんだけどね。 (ヴァルターとエーファはベンチで身を寄せ合いながら、続くザックスとベックメッサーのやりとりをだんだん面白そうに観察する。) ベックメッサー あなたの判断力は高く評価しているんですよ。 ですから、ちょっと耳を貸してもらえませんか。 明日お嬢さんを勝ち取るつもりの セレナードなんですが、 あなたの意にかなうかどうかと思って。 (何度も窓のほうに振り返りながらかき鳴らす。) ザックス おやおや!お世辞なんぞ言って! また叱られたくはありませんよ。 「靴屋が詩人として有名になってからというもの、 靴のほうはすっかりおろそかになってる。 」 たしかにぶかぶかで音がうるさかったですね。 ですから詩もメロディーも放り出して、 本業に戻っているんです。 自分の知識を総動員して、 必ず朝までに新しい靴を仕上げますよ。 ベックメッサー (必死になって) やめてくださいよ!あれはほんの冗談だ。 真剣に言ってるんだから聞いてくださいよ。 あなたは民衆から尊敬されているし、 ポーグナー嬢からも一目置かれている。 明日、私は公衆の目前で 求婚するのだが、 私の歌があなたのお気に召さないと わが名誉に傷が入るのでは、と気がかりでね。 ですから、どうか聴いてください。 今から一曲歌いますから、 あなたの気に入るか入らないか教えてほしい。 そうしたらちゃんと見直しができるというもの。 (またリュートをかき鳴らす。) ザックス どうか私にはお構いなく! そんな栄誉は受けられません。 私が作るのは流行歌だけですから。 だからこうして路地裏で歌い、靴を型にはめてるんです。 イェールム!イェールム! おおい、おおい、 ベックメッサー ちくしょう!臭いピッチそのもののような あの歌を聴くといらいらする! ザックス 何たること!トララライ!トララライ!おお! ベックメッサー 黙らないか!近所迷惑だ! ザックス 皆さんは慣れていますよ。 気になんぞとめません。 「おお、エーファ、エーファ!」 ベックメッサー (かんかんになって怒りを爆発させ) この性悪靴屋め! いたずらにも程があるぞ! 今すぐ黙らないと、 目にもの見せてくれるぞ。 (いらいらとリュートを爪弾きながら) あんたは信じられんくらい妬み深い。 自分じゃよっぽど賢いつもりなんだろう。 だから他に頭のいいやつがいると地団太を踏むわけだ。 どうだ、あんたのことは裏も表も知ってるぞ。 今までぜんぜん判定役に選ばれてないことが、 性質の悪い靴屋としては癪に障るんだろう。 それならそれで結構。ベックメッサーが生きているうちは、 なおかつその口から一つでも韻が出てくるうちは、 そして私がマイスターとして尊敬されている間は、 ニュルンベルクがいかに「花咲き育とう」とも、 ハンス・ザックス殿、しっかりと言っておこう。 あんたが判定役に選ばれることなんか絶対にない! (怒り狂ってリュートを爪弾く。) ザックス (落ち着き払って注意深く聴いていたが) いまのがあなたの歌だったんですか? ベックメッサー 勘違いされてはかなわん! ザックス 規則破りな歌でしたが、 なかなか誇らしく聞こえましたね。 ベックメッサー 聴いてくれるのかね? ザックス 神かけて、 あなたがお歌いなさい。 私は靴底を縁取っていますから。 ベックメッサー だが、あんたが歌いはしないだろうな? ザックス 歌うのはあなたですよ。 私は仕事がありますからね。 ベックメッサー そのうるさいハンマーはやめてくれないか! ザックス ハンマーを使わずにどうやったら靴底を打てるんです? ベックメッサー 何だって!そっちが叩いてるのに歌えというのか? ザックス あなたは歌を、私は靴を仕上げなければならないんですよ。 ベックメッサー 靴は欲しくない! ザックス 今はそうおっしゃるが、 歌の学校ではまた中傷なさるんじゃありませんか? いや、待てよ!これが一番いいか。 人間は二人三脚で歩むのがいいと言いますしね。 私は仕事を中断するわけにはいかないが、 判定役の技も習得したい。 その腕前にかけてはあなたが一番です。 私が教えを乞うとすればあなた以外にはありません。 というわけで、あなたが歌うのを私はじっと聴き、 そのそばで仕事を続けようかと思いますが。 ベックメッサー 注意深く聴いてください。もし間違いがあったら チョークで印をつけてくださいよ。 ザックス いいえ!それでは靴が仕上がりません。 判定はハンマーで靴底を叩いて行いますよ。 ベックメッサー いじわるにも程がある!しまった、もう遅くなってる。 お嬢さんが窓辺から去ってしまう! (リュートをガチャガチャかき鳴らす。) ザックス (ハンマーで仕事をしながら) 始めよ!ちょっと急いでくださいよ。 さもないとまた私が歌いますからね。 ベックメッサー やめてくれ!それだけはいやだ!ああ、もう、いらいらする! あなたが図々しくも判定役を買って出るのなら いいだろう、ハンマーで叩いて印をつけたらいい。 規則に沿ってきちんきちんとやってもらうが、 規則に沿った歌い方をした時に叩かないでくださいよ! ザックス 靴屋が知っている通りの規則で判定します。 仕事をしたくてうずうずしますよ。 ベックメッサー マイスターの名誉にかけて誓うんだろうな? ザックス 靴屋の心意気にもかけて! ベックメッサー 一つも間違いを犯さず、 すらすらと歌ってみせますよ。 ザックス だったら明日、あなたは靴を履けませんよ。 (夜警の角笛が遠くで響く。) ヴァルター (小声でエーファに) ばかばかしい騒ぎだね。 夢みたいだよ。 ザックス (接客ドアの前にある石造りのベンチを指して) ここにお座りになっては。 ベックメッサー (家の角まで退いて) ここに立たせてください。 ヴァルター 僕があの歌の椅子を下りてから間もないのに! ザックス なぜそんなに遠くに? ベックメッサー あなたが見えないようにですよ。 歌の学校での習わしどおりです。 エーファ (安心しきってヴァルターの胸にもたれて) とりとめのないことが頭の中をぐるぐる回ってるわ。 でも、結果がどうなるかさっぱり見当がつかないわね。 ザックス でも、そこではよく聞こえない。 ベックメッサー 私の声は力強いから このくらいの距離で優しく弱めるのですよ。 (彼は窓に向かい合うようにして街角に立つ。) ザックス いいぞ!では、準備は万端。始めよ! (ベックメッサーは、先ほど怒り狂っている時にうっかり高く調弦してしまっていたD線を正しく直す。ザックスはハンマーを構える。) ベックメッサー (リュートの伴奏に乗って) 「私は見た、 私を喜ばすその日が輝くのを…」 (ザックスは叩く。ベックメッサーはびくっとする。) 「そして、わが心は… (ザックス、叩く。ベックメッサーは中断するが、また歌い続ける。) 「生き生きした…」 (ザックスは叩き、ベックメッサーは怒って振り返る。) おい、冗談はよせ!どこがいけなかったんだ? ザックス こう歌ったほうがよいのでは。 「そしてわが心は生き生きと…」 ベックメッサー だが、それでは「私は見た」との 韻の関わりはどうなる? ザックス しかし、メロディーも大事ですよ。 言葉と音はきちんと合っていなくては。 ベックメッサー あなたと喧嘩する気はないんだ! 叩くのはやめてくれ。 さもないと後悔する羽目になるぞ! ザックス では続きを。 ベックメッサー 混乱してきたぞ。 ザックス もう一度最初から。 三つの間違いまでは叩かないでおきましょう。 ベックメッサー (独り言。) とにかくあいつのことは気にしないのが一番だ。 ただ、お嬢さんの気が散らないことだけを祈ろう。 「私は見た、 私を喜ばすその日が輝くのを。 わが心は生き生きと 勇気にあふれる。 死ぬことは考えず、 (ザックス、叩く。) それより若き令嬢に 求婚することを考えよう。 (ザックス、叩く。) なぜすべての日のうちで、 この日が最も美しいのか。 (打音。怒って) ここで皆の者に私が告げよう、 (打音。) それは美しいお嬢さんが (叩く音が二回。) 彼女の愛すべきお父様から、 (ザックスは叩き、皮肉たっぷりにうなずく。) ーお父様が口頭で約束されたように、 (音は小さいが、たくさん叩く音。) 結婚するようにと決められたから。 (叩く音が五回。かんかんになって) 自信のある者は、 (打音。) 来て、とくと見るがよい、 若き令嬢の優美な立ち姿を。 (三回叩く音。) 彼女こそわが希望の綱。 (打音。) それゆえこの日は美しく青く輝く、 (たくさん叩く音。) 私が始めに見たとおりに。」 (彼は怒り狂って角を回ってザックスに詰め寄る。) ベックメッサー ザックス、私を殺す気か? 頼むから黙ってくれ! ザックス 私は黙っていますよ。 判定していただけです。それについては後で話しましょう。 だんだんと靴底も仕上がってきましたしね。 ベックメッサー (マグダレーネが窓辺から去ろうとしているのに気がついて) えっ、行くのか?あっ、待ってください!とにかく歌わなくては。 (街角に戻り、ザックスに拳骨を突き出して) ザックス、この仕返しはきっとしてやるからな! (第二節の準備をする。) ザックス (ハンマーで叩く準備をしながら) 判定役は位置についています。続けよ! ベックメッサー (次第に大声になり、息を切らす。) 「今日、この心ははやる、 (打音。) 若き令嬢に求婚しようとして。 (三回の打音。) しかし、お父様はどうしても (打音。) 条件をつけておきたいとおっしゃる、 (三回の打音。) 彼の財産を継ぎ、 なおかつかの上品なお嬢さんに (二回の打音。) 求婚しようとする者に。 (数えきれない打音。) その条件とは、組合のまじめなマイスターであり、 お嬢さんを愛していること。 (三回の打音。) そしてなおかつ証明すべきは (二回の打音。) その芸術的資質。 (連打音。) マイスターの歌合戦で、 優勝を目指して歌おう、 彼女の夫になりたいのなら。 (怒って地団太を踏む。) 芸術を語るからには、一切のごまかしを避け、 一生懸命に取り組むべき。 (次々と打音。) そうして初めて賞品が微笑む、 激しい情熱をもって求めていたものが。 (ザックスは頭を振りながら、一つひとつ間違いを数えるのはやめ、仕事に専念することにして、ハンマーで叩きながらくさびを型から外す作業を続ける。) それはすなわち若き令嬢を得ること。」 ザックス (店の戸から頭を突き出して) もう終わりですか? ベックメッサー (ひどく心配になって) なぜそんなことを聞く? ザックス (出来上がった靴を勝ち誇った様子で突き出して) 靴が出来上がりましたので。 (リボンで結び合わせた一足の靴を高く掲げ、振り回す。) これこそ正真正銘、判定役の靴! では、判定役の格言をお耳に入れましょう! (力強い声で) 靴底に長短取り混ぜて しっかり書き込んでおきましたよ。 はっきり読み取れますし、 ここでお耳に入れましょう。 決してお忘れになっちゃいけませんよ。 良い歌はリズムが大切。 誰か間違いを犯した時、 書記殿は黒板に書き入れるが、 靴屋は皮に叩き込む。 これで安心して走れますよ。 一組のいい靴ができましたので。 これであなたの足がパカパカいうことはありません。 リズミカルに靴底を仕上げましたよ! ベックメッサー (通りの端まで引っ込み、壁に寄りかかり、ザックスの声をかき消そうとやっきになってわめくように歌い、怒り狂ってザックスに向かってリュートを振り上げているうちに息が切れ、せかせかと歌い続ける。) 「私がマイスターの名にふさわしいなら、 今日こそそれを証明してみせよう。 なにしろ私は優勝を思って燃え、 焦がれ渇いていて、何としても手にせねばならないから。 さあ、九人のミューズを呼び出し、 彼女たちを頼って、 私の詩の才能を見てもらおう。 私は規則なら完璧に知っているし、 基準でも何でも軽く突破できる。 だが、ボールが転がるように アクシデントが起こることも考えられる。 特に頭が混乱しかねないのは、 若き令嬢に 求婚しようとするから。 (一息入れる。) 独身生活にやつれはてた この身。 名誉、役職、体面、収入のすべてを 気に入っていただけるような歌に込め、 お嬢さんが私を選んでくださることを祈る、 この歌が御意に召しました暁には。」 ダーフィト (ベックメッサーが寄りかかっている後ろの窓をほんのわずか開けて、様子をうかがう。) ちくしょう、何だ? (マグダレーネの姿を見とめて) えっ、あそこにいるのは? レーネじゃないか。はっきり見えるぞ! 彼女がこいつを呼んだのか? レーネは僕よりこいつが好きなのか? 待ってろ、思い知らせてやるから! 思いっきりぶん殴ってくれる! 彼は家の中に引っ込む。 隣人 (始めは数人だが、ベックメッサーの歌の間にあちこちの窓が開き、人々が顔を出す。) そこで吠えてるのは誰だ? ギーギー声を振り絞ってるのは誰だ? こんな夜更けに気が知れないな! 静かにしてくれ!安眠妨害だ! おい、聞けよ、ばかみたいにわめいてるぞ! おい、そこのおまえ!黙って、とっとと帰ってくれ! 吠えたりわめいたりするのはよそでやってくれ! 彼らは窓から引っ込み、次から次と寝巻のまま通りに出てくる。ザックスはしばらくの間どんどん広まる騒動を観察しながら明かりを消し、姿を見られないように店の中に入るが、常にわずかだけ隙間を開けて、菩提樹の茂みから目を離さない。ヴァルターとエーファはだんだん不安になりながら、どんどん押し寄せてくる人波を見つめている。ヴァルターは自分のマントで恋人を包み、自分自身さらに茂みの奥に身を隠す。そのため、二人の姿はほとんど見えなくなる。 ダーフィト (棍棒を持って戻り、窓からひとっ跳びでベックメッサーめがけて飛び掛かる。) こんちくしょうめ、これでも喰らえ! マグダレーネ (必死にダーフィトにやめるように合図し、窓辺で悲鳴を上げる。) ああ、ダーフィト!どうしたらいいの! 助けて!助けて! 殴り合って二人とも死ぬわ! ベックメッサー (逃げようとするが、ダーフィトは襟首をつかんで離さない。) この出来損ないの若僧め! 放さんか! ダーフィト ああ、打ちのめしたら放してやるとも! ベックメッサーとダーフィトはつかみ合いを始める。間もなく二人の姿は完全に見えなくなるが、すぐに前景に戻ってくる。必ずベックメッサーが逃げ役で、ダーフィトは追いついては思いっきり殴りつける。 フォーゲルゲザンク、ツォルン、モーザー、アイスリンガー、 ナハティガル、コートナー、オルテル、フォルツ (窓辺で) おい、見ろ!とびかかれ! あそこで二人がつかみ合いをやってるぞ! (通りに出てくる。) オルテル (通りに向かって叫ぶ。) おおい!こっち来いよ!殴り合いの始まり始まり! 弟子たち (始めは一人ずつ、だんだんあちこちから集まってきて) こっち来いよ、殴り合いだぜ! フォーゲルゲザンク、ツォルン、モーザー、アイスリンガー、 ナハティガル、コートナー、オルテル、フォルツ (通りで準備して) ちょっと放してくれ!道を開けろ! さもなきゃぶん殴るぞ! さっさとよけろ! 職人たち (火かき棒を手に、あちこちから集まってくる。) おおい!職人はみんな集まれ! 喧嘩が始まったぞ! これは殴り合いに発展してるな! みんな来いよ! 弟子たち 錠前屋を見なかったかい? やつらが始めたんだよ! 第二、第四の弟子 あれは靴屋の一行だな! 第一、第三の弟子 いや、仕立て屋さ! 第二、第三の弟子 大酒飲み連中め! 第一の弟子 大喰らいめ! マグダレーネ (窓辺で、絶望しきった様子で祈るように) まあ!ダーフィト!ああ、どうしましょう! 助けて!助けて!二人とも殴り合って死んでしまうわ! 婦人たち (窓を開け、見まわして) この喧嘩はいったい何事? これは殴り合いに発展してるじゃないの! お父さんがいなきゃいいけど。 あそこに主人がいるわ! ツォルン (第一の隣人―フォーゲルゲザンクを捕まえ) おい、おまえもここか? そっちに何の関係がある? フォーゲルゲザンク 何を漁りに来たんだ? 誰かおまえに何かしたか? ツォルン 気づかれるぞ、おまえの顔は知れてるからな。 フォーゲルゲザンク そっちこそ! ツォルン どうしてだ? フォーゲルゲザンク そら、喰らえ! (殴る。) ツォルン (また殴って) 馬鹿者! フォーゲルゲザンク そっちは大馬鹿だ! (またツォルンを殴る。) 弟子たち あそこの連中は鍛冶屋さんかな。 ちがうよ、あれは錠前屋だって! あそこには家具屋の一行が見える。 それにもちろんあれは肉屋だ! わあい!あそこで御者さんが踊ってるぞ! おいで、おいで!これはすごく楽しい踊りだよ! すごいぞ!こんな殴り合い、見たことない! 婦人たち ちょっと向こう(あそこ)を見てよ! 何て騒音!何て争い! だんだん心配になってくるわ! マイスターたち (年寄りの市民たちと一緒に集まってくる。) この喧嘩はいったい何事だ? どこを見ても殴り合いばかりじゃないか! マグダレーネ 必死に大声をはりあげて) 聞いて、ダーフィト! その方を離してちょうだい! 私に何にもなさってないのよ! お願いだから聞いて! 職人たち 織工が来たぞ、皮なめし工に、 それからあれは値切ってばっかりの一行だ! 婦人たち ちょっと、皆さん! いいかげんにしたらどうなの! まあ、あのおばあさんは何するつもり? みんなして殴るのが 当たり前みたいになってしまってる! コートナー (ナハティガルに飛び掛かって) まえから殴ってやりたかったんだ! モーザーとアイスリンガーが喧嘩している。 モーザー 怖いのか? アイスリンガー 奥さんにけしかけられたのか? ナハティガル (コートナーを殴って) 訴えるぞ! モーザー 棍棒の使い方を伝授してやる! (殴り合う。) アイスリンガー 無礼者! モーザー それはこっちの台詞だ! 職人たち 思ってたとおりだ! バシンと叩きのめせ! 一発お見舞いだ! ちょっとは特訓してやらないと気が済まない! いいぞ!どんどんよくなる! 弟子たち (大喜びで) 小売り商人が加勢に来たぞ、 大麦と砂糖を持ってきたみたいだ。 コショウもあるし、シナモンにナツメグ。 いい香りだけど、何の役にも立たないと思うな。 コートナー (杖を持ってきて) 気をつけろ、殴るからな! ナハティガル まだやるつもりか? コートナー それ、殴ってみろ! ナハティガル (殴る。) どうだ! コートナー この悪党め、おまえが カチンとくるまでやるぞ! (追いかける。) ナハティガル (後ろから叫ぶ。) お返しはしてやる! 職人たち 全員集合だ!棍棒も入り用だぞ! オルテル この悪党! アイスリンガー いたずら野郎、待て! モーザー いつもごまかして商売してやがら! フォルツ 前から殴ってやりたくてうずうずしてた! 弟子たち おいおい、その言い方はないだろう! 口をふさげ! いくら何でも僕はそんなことは言わないぞ! 職人たち あそこに肉屋のクラウスがいるぞ、 見てはっきり分からあ! 家んなかが焼けたみたいな騒ぎだ! 明日になったらぜんぶ収まるんだろうな! 仕立て屋はハンガーを持ってきた!みんな集まれ! マグダレーネ ああ!いったいどうしたら! ダーフィト!お願いだから聞いて! 弟子たち わあい!殴ったぞ!ウサギみたいにおびえてら! 何でもかんでも確認してる! 婦人たち キャー!あそこに主人がいるわ! ああ、ハンスが見つかったらいいけど! みんなしてワインの飲みすぎよ! いったいどうしたらいいの? みんなして気でも狂ったの? マイスターたち いいかげん静かにして めいめい家に帰れ! さもないと手ひどくぶん殴るぞ! これ以上逆らう気なら 我々も参加するからな! 弟子たち 楽しく元気にやろう!今からが本番だ! どんどん突き進むぞ! わあい、お見舞いするぞ!今の見た? ひげにもろにぶち当たったぞ! ドシーン、とすごいぞ!これはひょうの嵐みたいだ! 殴り合いやってたら夜警もすぐには来ないよ! 元気に喧嘩しよう!怖がるのはなしだ! 職人たちもしっかりやってるんだから! 怖気づいたら不名誉になるぞ! さあ、立ち向かえ! 男らしく振る舞おう! 僕たちみんな殴り合いに参加だ! 隣人たちと弟子たちはすでに殴り合っていたが、その波がどんどん広がる。 職人たち こんなもの、すぐ片づけるぞ! 家が火事になったみたいな騒ぎだ! 勇敢に立ち向かえ、打ちのめすんだ! 婦人たち ワインを飲みすぎて 酔っぱらってるのよ! ちょっと、クリスティアンを見てよ。 あんなに殴ってはペーターがのびちゃうわ! 大変!あそこでミヒェルがシュテッフェンを殴ってるわ! 助けて!お父さん!お父さん! あの人たち、死人がでるまでぶつわ! 誰もこっちの言うことなんか聞きもしない! 職人たち おい、どうにかしろよ!さっさと帰れ! 俺たちは今来たばかりだぞ! まさか道をふさぐつもりじゃないだろうね。 通らせろ、さもなきゃ殴るぞ! ベルト作りめ!-ブリキ加工屋め! そっちが立ち退きゃいいだろ! 錫加工職人!-にかわ作りめ!-ロウソク屋め! 絶対譲歩しないぞ! 殴ってしまえ! びくびくするな! 仕立て屋だ!亜麻織職人だ! やっつけろ!そんな言い方はない! とにかく帰って ここを出て行ってくれ! マグダレーネ (下を窺って) ああ、どうしましょう、まだつかんでいる! 婦人たち ペーター、聞いてちょうだい! イエス様!ハンスが頭を殴られたわ! ハンス、いいから聞きなさいって! 大変!このままでは息子が死んでしまう! ああ、神様!これはまるで地獄! 神様、早くこの騒ぎが収まりますように! まあ!主人が勇敢にも立ち向かっていった! ツォルン いたずら小僧め! フォーゲルゲザンク いんちき! ツォルン 怖くなったろう? フォーゲルゲザンク もっと前に殴っとけばよかった! コートナー、オルテル、フォーゲルゲザンク とっとと失せろ、奥さんの機嫌を損ねるぞ! ツォルン もっと思い知らせてやろうか? フォルツ、シュヴァルツ 走って戻れ!さもなきゃ奥さんから叱られるぞ! ツォルン、モーザー だが、もし私がいやだと言ったら? ナハティガル 私がまだここにいるからといって、そっちに何の関係がある? フォーゲルゲザンク さあ、家に帰れ! アイスリンガー こっちが楽しんでるのに口を出さないでくれ! コートナー、オルテル、フォルツ、シュヴァルツ、モーザー とにかく職人どもを帰さないと! ツォルン こっちだって立派なマイスターなんだぞ! アイスリンガー ばか野郎! コートナー とっとと失せろ! ナハティガル いいから家に帰ろ! フォーゲルゲザンク そういう自分たちもさっさと帰ったらどうだ! 婦人たち かつらだろうが本物の頭だろうがぐしゃぐしゃだわ。 ああ、みんなよろめいてる! フランツ、いいかげんにしなさい! ああ、もういつまでつづくの? 急いで、助けを呼ばなくては!人殺しよ、殺人よ! 水を持ってきて!水よ! この騒ぎを収めるには水しかないわ! あの人たちの頭にジャーッと浴びせかけるのよ! 取っ組み合いはどんどん広がり、わめき声と罵り声が響き渡る。 マグダレーネ ダーフィトったら、気でも狂ったの? (必死に大声をはりあげて) お願いだから聞いて! その方はベックメッサーさんよ! ポーグナー (寝巻を着て、窓のところに現れ) 何てことだ!エーファ、窓を閉めるんだ! 私は下が無事かどうか見てくる。 彼は、窓辺で叫びながら両手を差し出していたマグダレーネを部屋に引き入れ、窓を閉める。 ヴァルター (それまでエーファとともに茂みに身を隠していたが、いまエーファを左の腕にしっかりと抱き寄せ、右手で剣を抜く。) 思い切ってやってみよう、 このまま突っ切っていくんだ! 彼は剣を突き出しながら舞台の前面まで出てきて、エーファとともに道を歩んでいこうとするが、その時ザックスが勢いよく仕事場から飛び出し、革ひもを振り回しながら行く手を阻み、ヴァルターの腕を捕らえる。 ポーグナー (階段のところで) おい、レーネ!どこにいるんだ! ザックス (半分気を失いかけているエーファを階段のほうに押しやって) お家にどうぞ、レーネさん! ポーグナーはエーファを支えながら家に入る。ザックスは革ひもでダーフィトを軽くぶち、蹴飛ばすようにして接客ドアから中に押し込み、もう一方の手でしっかり捕まえておいたヴァルターを引っぱりながら、自分も中に入ってすばやく後ろ手にドアを閉める。ザックスのおかげでダーフィトから解放されたベックメッサーは、 大慌てで人ごみの中を逃げていこうとする。ザックスが通りに分け入って行った時、ちょうど夜警の角笛が聞こえ、誰もが大急ぎでちりぢりに引き上げていくので、舞台はあっという間に空になる。どの家の扉も閉まり、誰もいなくなったところに夜警が現れ、目をこすり、びっくりしたようにあたりを見回し、頭を振る。 夜警 (小さな震え声で) 皆さん、お聞きを… お知らせします。 時計の鐘が… 十一時を打ちました。 化け物や悪霊がうろつく時間です。 誰も悪魔に魂をさらわれんことを! 主なる神を讃えましょう! 角笛の音。満月がのぼり、小路を明るく照らし出す。夜警はゆっくりと歩いていく。夜警の姿が角の向こうに消えた時、最後の音とともに幕が下りる。 FÜNFTE SZENE Walther ist die Gasse heraufgekommen; jetzt biegt er um die Ecke herum Eva erblickt ihn, reisst sich von Magdalene los und stürzt Walther auf die Strasse entgegen EVA Da ist er! MAGDALENE Da haben wir s! Nun heisst s gescheit! Sie geht eilig in das Haus EVA ausser sich Ja, Ihr seid es! Nein, du bist es! Alles sag ich, denn Ihr wisst es; alles klag ich, denn ich weiss es; Ihr seid beides, Held des Preises und mein einz ger Freund! WALTHER leidenschaftlich Ach, du irrst! Bin nur dein Freund, doch des Preises noch nicht würdig, nicht den Meistern ebenbürtig. Mein Begeistern fand Verachten, und, ich weiss es, darf nicht trachten nach der Freundin Hand! EVA Wie du irrst! Der Freundin Hand, erteilt nur sie den Preis, wie deinen Mut ihr Herz erfand, reicht sie nur dir das Reis. WALTHER Ach nein, du irrst! Der Freundin Hand, wär keinem sie erkoren; wie sie des Vaters Wille band, mir war sie doch verloren. »Ein Meistersinger muss er sein, nur wen Ihr krönt, den darf sie frein!« So sprach er festlich zu den Herr n, kann nicht zurück, möcht er auch gern! Das eben gab mir Mut; wie ungewohnt mir alles schien, ich sang voll Lieb und Glut, dass ich den Meisterschlag verdien . Doch diese Meister! wütend Ha, diese Meister! Dieser Reim-Gesetze Leimen und Kleister! Mir schwillt die Galle, das Herz mir stockt, denk ich der Falle, darein ich gelockt! Fort in die Freiheit! Da hin gehör ich, da, wo ich Meister im Haus! Soll ich dich frei n heut, dich nun beschwör ich, komm und folg mir hinaus! Nichts steht zu hoffen; keine Wahl ist offen! Überall Meister, wie böse Geister seh ich sich rotten, mich zu verspotten mit den Gewerken, aus den Gemerken, aus allen Ecken, auf allen Flecken seh ich zu Haufen Meister nur laufen, mit höhnendem Nicken frech auf dich blicken, in Kreisen und Ringeln dich umzingeln, näselnd und kreischend zur Braut dich heischend, als Meisterbuhle auf dem Singestuhle, zitternd und bebend, hoch dich erhebend! Und ich ertrüg es, sollt es nicht wagen, gradaus tüchtig d rein zu schlagen? Man hört den starken Ruf eines Nachtwächterhorns Ha! ... Er hat mit emphatischer Gebärde die Hand an das Schwert gelegt und starrt wild vor sich hin EVA fasst ihn besänftigend bei der Hand Geliebter, spare den Zorn! ‘s war nur des Nachtwächters Horn. Unter der Linde birg dich geschwinde; hier kommt der Wächter vorbei. MAGDALENE ruft leise unter der Tür Evchen! ‘s ist Zeit mach dich frei! WALTHER Du fliehst? EVA lächelnd Muss ich denn nicht? WALTHER Entweichst? EVA mit zarter Bestimmtheit Dem Meistergericht. Sie verschwindet mit Magdalene im Hause Der NACHTWÄCHTER ist währenddem in der Gasse erschienen, kommt singend nach vorn, biegt um die Ecke von Pogners Haus und geht nach links ab Hört, ihr Leut , und lasst euch sagen, die Glock hat zehn geschlagen bewahrt das Feuer und auch das Licht, damit niemand kein Schad geschicht! Lobet Gott den Herrn! SACHS welcher hinter der Ladentür dem Gespräche gelauscht, öffnet jetzt, bei eingezogenem Lampenlicht, ein wenig mehr Üble Dinge, die ich da merk eine Entführung gar im Werk! Aufgepasst! Das darf nicht sein! WALTHER hinter der Linde Käm sie nicht wieder? o der Pein! - Eva kommt in Magdalenes Kleidung aus dem Hause; die Gestalt gewahrend Doch ja, sie kommt dort! - Weh mir, nein! Die Alte/Lene ist s! - Eva erblickt Walther und eilt auf ihn zu Doch aber - ja! EVA Das tör ge Kind da hast du s! Da! Sie wirft sich ihm heiter an die Brust WALTHER hingerissen O Himmel! Ja, nun wohl ich weiss, dass ich gewann den Meisterpreis! EVA Doch nun kein Besinnen! Von hinnen! Von hinnen! o wären wir schon fort! WALTHER Hier durch die Gasse dort finden wir vor dem Tor Knecht und Rosse vor. Nachtwächterhorn entfernt. Als sich beide wenden, um in die Gasse einzubiegen, lässt Sachs, nachdem er die Lampe hinter eine Glaskugel gestellt, durch die ganz wieder geöffnete Ladentür einen grellen Lichtschein quer über die Strasse fallen, so dass Eva und Walther sich plötzlich hell beleuchtet sehen EVA Walther hastig zurückziehend O weh, der Schuster! Wenn er uns säh ! Birg dich! Komm ihm nicht in die Näh ! WALTHER Welch and rer Weg führt uns hinaus? EVA Dort durch die Strasse doch der ist kraus, ich kenn ihn nicht gut; auch stiessen wir dort auf den Wächter. WALTHER Nun denn durch die Gasse! EVA Der Schuster muss erst vom Fenster fort. WALTHER Ich zwing ihn, dass er s verlasse. EVA Zeig dich ihm nicht er kennt dich! WALTHER Der Schuster? EVA ‘s ist Sachs! WALTHER Hans Sachs? Mein Freund! EVA Glaub s nicht! Von dir Übles zu sagen nur wusst er. WALTHER Wie, Sachs? Auch er? Ich lösch ihm das Licht. SECHSTE SZENE Beckmesser ist, dem Nachtwächter nachschleichend, die Gasse heraufgekommen, hat nach den Fenstern von Pogners Haus gespäht und, an Sachsens Haus gelehnt, stimmt er jetzt seine mitgebrachte Laute EVA Walther zurückhaltend Tu s nicht! - Doch horch! WALTHER Einer Laute Klang. Als Sachs den ersten Ton der Laute vernommen, hat er, von einem plötzlichen Einfall erfasst, das Licht wieder etwas eingezogen und öffnet leise den unteren Teil des Ladens EVA Ach, meine Not! WALTHER Wie, wird dir bang ? Der Schuster, sieh, zog ein das Licht. So sei s gewagt! EVA Weh! Siehst du denn nicht? Ein and rer kam und nahm dort Stand. Sachs hat unvermerkt seinen Werktisch ganz unter die Tür gestellt Jetzt erlauscht er Evas Ausruf WALTHER Ich hör s und seh s ein Musikant. Was will der hier so spät des Nachts? EVA in Verzweiflung ‘s ist Beckmesser schon! SACHS Aha, ich dacht s! Er setzt sich leise zur Arbeit zurecht WALTHER Der Merker? Er in meiner Gewalt? Drauf zu! Den Lung rer mach ich kalt! EVA Um Gott! So hör! Willst den Vater wecken? Er singt ein Lied, dann zieht er ab. Lass dort uns im Gebüsch verstecken. - Was mit den Männern ich Müh doch hab! Sie zieht Walther hinter das Gebüsch auf die Bank unter der Linde. Beckmesser, eifrig nach dem Fenster lugend, klimpert voll Ungeduld heftig auf der Laute. Als er sich endlich auch zum Singen rüstet, schlägt Sachs sehr stark mit dem Hammer auf den Leisten, nachdem er soeben das Licht wieder hell auf die Strasse hat fallen lassen. SACHS Jerum! Jerum! Hallo hallo he! O ho! Trallalei! Trallalei! O ho! BECKMESSER springt ärgerlich von dem Steinsitz auf und gewahrt Sachs bei der Arbeit Was soll das sein? Verdammtes Schrein! SACHS Als Eva aus dem Paradies von Gott dem Herrn verstossen, gar schuf ihr Schmerz der harte Kies an ihrem Fuss, dem blossen. BECKMESSER Was fällt dem groben Schuster ein? SACHS Das jammerte den Herrn, WALTHER flüsternd zu Eva Was heisst das Lied? Wie nennt er dich? SACHS ihr Füsschen hatt er gern, EVA flüsternd zu Walther Ich hört es schon ‘s geht nicht auf mich. SACHS und seinem Engel rief er zu EVA Doch eine Bosheit steckt darin. SACHS »Da, mach der armen Sünd rin Schuh ! Und da der Adam, wie ich seh , an Steinen dort sich stösst die Zeh , dass recht fortan er wandeln kann, so miss dem auch Stiefeln an!« WALTHER Welch Zögernis! Die Zeit geht hin! BECKMESSER tritt zu Sachs heran Wie, Meister? Auf? Noch so spät zur Nacht? SACHS Herr Stadtschreiber! Was, Ihr wacht? Die Schuh machen Euch grosse Sorgen? Ihr seht, ich bin dran Ihr habt sie morgen. Er arbeitet BECKMESSER zornig Hol der Teufel die Schuh ! Hier will ich Ruh ! SACHS Jerum! Jerum! Hallo hallo he! Oho! Trallalei! Trallalei! O he! O Eva, Eva! Schlimmes Weib, das hast du am Gewissen, WALTHER zu Eva Uns oder dem Merker? Wem spielt er den Streich? SACHS dass ob der Füss am Menschenleib EVA zu Walther Ich fürcht , uns dreien gilt er gleich. SACHS jetzt Engel schustern müssen. EVA O weh der Pein. Mir ahnt nichts Gutes! SACHS Blieb st du im Paradies, da gab es keinen Kies. WALTHER Mein süsser Engel, sei guten Mutes! SACHS Um deiner jungen Missetat hantier ich jetzt mit Ahl und Draht EVA Mich betrübt das Lied! WALTHER Ich hör es kaum! Du bist bei mir, welch holder Traum! Er zieht sie zärtlich an sich SACHS und ob Herrn Adams übler Schwäch versohl ich Schuh und streiche Pech. Wär ich nicht fein ein Engel rein, Teufel möchte Schuster sein! Beckmesser drohend auf Sachs zufahrend SACHS Je - Er unterbricht sich BECKMESSER Gleich höret auf! Spielt Ihr mir Streich ? Bleibt Ihr tags und nachts Euch gleich? SACHS Wenn ich hier sing , was kümmert s Euch? Die Schuhe sollen doch fertig werden? BECKMESSER So schliesst Euch ein und schweigt dazu still! SACHS Des Nachts arbeiten macht Beschwerden; wenn ich da munter bleiben will, so brauch ich Luft und frischen Gesang; drum hört, wie der dritte Vers gelang! Er wichst den Draht ersichtlich BECKMESSER Er macht mich rasend! SACHS fortarbeitend Jerum! Jerum! Hallo hallo he! BECKMESSER Das grobe Geschrei! SACHS O ho! Trallalei! Trallalei! O he! BECKMESSER Am End denkt sie gar, dass ich das sei! Er hält sich die Ohren zu und geht verzweiflungsvoll, sich mit sich beratend, die Gasse vor dem Fenster auf und ab SACHS O Eva! Hör mein Klageruf, mein Not und schwer Verdrüssen! Die Kunstwerk , die ein Schuster schuf, sie tritt die Welt mit Füssen! Gäb nicht ein Engel Trost, der gleiches Werk erlost, und rief mich oft ins Paradies, wie ich da Schuh und Stiefel liess ! Doch wenn mich der im Himmel hält, dann liegt zu Füssen mir die Welt, und bin in Ruh Hans Sachs ein Schuh- macher und Poet dazu. BECKMESSER Das Fenster geht auf! Er späht nach dem Fenster, welches jetzt leise geöffnet wird und an welchem vorsichtig Magdalene in Evas Kleidung sich zeigt. EVA mit grosser Aufgeregtheit Mich schmerzt das Lied, ich weiss nicht wie! O fort, lass uns fliehen! WALTHER auffahrend Nun denn mit dem Schwert! EVA Nicht doch! Ach, halt! BECKMESSER Herrgott, ‘s ist sie! WALTHER die Hand vom Schwert nehmend Kaum wär er s wert! EVA Ja, besser Geduld! BECKMESSER der, während Sachs fortfährt zu arbeiten und zu singen, in grosser Aufregung mit sich beraten hat Jetzt bin ich verloren, singt der noch fort! EVA O bester Mann, dass ich so Not dir machen kann! BECKMESSER tritt zu Sachs an den Laden heran und klimpert, während des Folgenden mit dem Rücken der Gasse zugewandt, seitwärts auf der Laute, um Magdalene am Fenster festzuhalten Freund Sachs! So hört doch nur ein Wort! WALTHER leise zu Eva Wer ist am Fenster? BECKMESSER Wie seid Ihr auf die Schuh versessen! EVA ‘s ist Magdalene. BECKMESSER Ich hatt sie wahrlich schon vergessen. WALTHER Das heiss ich vergelten! BECKMESSER Als Schuster seid Ihr mir wohl wert, WALTHER Fast muss ich lachen. BECKMESSER als Kunstfreund doch weit mehr verehrt. EVA Wie ich ein End und Flucht mir ersehne! WALTHER Ich wünscht , er möchte den Anfang machen. Walther und Eva, auf der Bank sanft aneinandergelehnt, erfolgen des weiteren Sachs und Beckmesser mit wachsender Teilnahme BECKMESSER Eu r Urteil, glaubt, das halt ich hoch; drum bitt ich hört das Liedlein doch, mit dem ich morgen möcht gewinnen, ob das auch recht nach Euren Sinnen. Er klimpert wiederholt seitwärts nach dem Fenster gewandt SACHS Oha! Wollt mich beim Wahne fassen? Mag mich nicht wieder schelten lassen. »Seit sich der Schuster dünkt Poet, gar übel es um Eu r Schuhwerk steht.« Ich seh , wie s schlappt und überall klappt drum lass ich Vers und Reim gar billig nun daheim, Verstand und Witz und Kenntnis dazu, mach Euch für morgen die neuen Schuh . BECKMESSER kreischend Lasst das doch sein! Das war ja nur Scherz. Vernehmt besser, wie s mir ums Herz! Vom Volk seid Ihr geehrt, auch der Pognerin seid Ihr wert. Will ich vor aller Welt nun morgen um die werben, sagt, könnt s mich nicht verderben, wenn mein Lied ihr nicht gefällt? Drum hört mich ruhig an; und sang ich, sagt mir dann, was Euch gefällt, was nicht, dass ich mich danach richt . Er klimpert wieder SACHS Ei, lasst mich doch in Ruh ! Wie käme solche Ehr mir zu? Nur Gassenhauer dicht ich zum meisten, drum sing ich zur Gassen und hau auf den Leisten. Jerum! Jerum! Hallo hallo he! BECKMESSER Verfluchter Kerl! Den Verstand verlier ich mit seinem Lied voll Pech und Schmierich! - SACHS O ho! Trallalei! Trallalei! O he! BECKMESSER Schweigt doch! Weckt Ihr die Nachbarn auf? SACHS Die sind s gewohnt ‘s hört keiner drauf. - »O Eva, Eva!« - BECKMESSER in höchste Wut ausbrechend O Ihr boshafter Geselle! Ihr spielt mir heut den letzten Streich! Schweigt Ihr jetzt nicht auf der Stelle, so denkt Ihr dran, das schwör ich Euch. Er klimpert wütend Neidisch seid Ihr, nichts weiter, dünkt Ihr Euch auch gleich gescheiter. Dass andre auch was sind, ärgert Euch schändlich! Glaubt, ich kenne Euch aus- und inwendlich! Dass man Euch noch nicht zum Merker gewählt, das ist s, was den gallichten Schuster quält. Nun gut! Solang als Beckmesser lebt und ihm noch ein Reim an den Lippen klebt, solang ich noch bei den Meistern was gelt , ob Nürnberg »blüh und wachs «, das schwör ich Herrn Hans Sachs nie wird er je zum Merker bestellt! Er klimpert in höchster Wut SACHS der ihm ruhig und aufmerksam zugehört hat War das Eu r Lied? BECKMESSER Der Teufel hol s! SACHS Zwar wenig Regel doch klang s recht stolz! BECKMESSER Wollt Ihr mich hören? SACHS In Gottes Namen singt zu ich schlag auf die Sohl die Rahmen. BECKMESSER Doch schweigt Ihr still? SACHS Ei, singet Ihr, die Arbeit, schaut, fördert s auch mir. BECKMESSER Das verfluchte Klopfen wollt Ihr doch lassen? SACHS Wie sollt ich die Sohl Euch richtig fassen? BECKMESSER Was? Ihr wollt klopfen, und ich soll singen? SACHS Euch muss das Lied, mir der Schuh gelingen. BECKMESSER Ich mag keine Schuh ! SACHS Das sagt Ihr jetzt; in der Singschul Ihr mir s dann wieder versetzt. Doch hört! Vielleicht sich s richten lässt zwei-einig geht der Mensch am best. Darf ich die Arbeit nicht entfernen, die Kunst des Merkers möcht ich erlernen. Darin kommt Euch nun keiner gleich; ich lern sie nie, wenn nicht von Euch. Drum singt Ihr nun, ich acht und merk und fördr auch wohl dabei mein Werk. BECKMESSER Merkt immer zu; und was nicht gewann, nehmt Eure Kreide und streicht mir‘s an. SACHS Nein, Herr! Da fleckten die Schuh mir nicht, mit dem Hammer auf den Leisten halt ich Gericht. BECKMESSER Verdammte Bosheit! - Gott, und ‘s wird spät am End mir die Jungfer vom Fenster geht! Er klimpert eifrig SACHS aufschlagend Fanget an! ‘s pressiert! Sonst sing ich für mich! BECKMESSER Haltet ein! Nur das nicht! - Teufel, wie ärgerlich! - Wollt Ihr Euch denn als Merker erdreisten, nun gut, so merkt mit dem Hammer auf den Leisten; nur mit dem Beding, nach den Regeln scharf, aber nichts, was nach den Regeln ich darf. SACHS Nach den Regeln, wie sie der Schuster kennt, dem die Arbeit unter den Händen brennt. BECKMESSER Auf Meisterehr ? SACHS Und Schustermut! BECKMESSER Nicht einen Fehler glatt und gut! SACHS Dann gingt Ihr morgen unbeschuht. Nachtwächterhorn sehr entfernt WALTHER leise zu Eva Welch toller Spuk! Mich dünkt s ein Traum. SACHS auf den Steinsitz vor der Ladentür deutend Setzt Euch denn hier! BECKMESSER zieht sich nach der Ecke des Hauses zurück Lasst hier mich stehen! WALTHER den Singstuhl, scheint s, verliess ich kaum! SACHS Warum so weit? BECKMESSER Euch nicht zu seh n, wie s Brauch der Schul vor dem Gemerk . EVA sanft an Walthers Brust gelehnt Die Schläf umwebt mir s wie ein Wahn ob s Heil, ob Unheil, was ich ahn ? SACHS Da hör ich Euch schlecht. BECKMESSER Der Stimme Stärk ich so gar lieblich dämpfen kann. Er stellt sich ganz um die Ecke, dem Fenster gegenüber, auf SACHS Wie fein! Nun gut denn! - Fanget an! Beckmesser stimmt die in der Wut unversehens heraufgeschraubte D-Saite wieder herunter. Sachs holt mit dem Hammer aus BECKMESSER zur Laute »Den Tag seh ich erscheinen, der mir wohlgefall n tut..... Sachs schlägt auf, Beckmesser schüttelt sich »Da fasst mein Herz sich einen Sachs schlägt auf, Beckmesser setzt heftig ab, singt aber weiter guten und frischen - Sachs hat aufgeschlagen, Beckmesser wendet sich wütend um die Ecke herum Treibt Ihr hier Scherz? Was wär nicht gelungen? SACHS Besser gesungen »Da fasst mein Herz sich einen guten,frischen -« BECKMESSER Wie sollt sich das reimen auf »Seh ich erscheinen«? SACHS Ist Euch an der Weise nichts gelegen? Mich dünkt, sollt passen Ton und Wort. BECKMESSER Mit Euch zu streiten? Lasst von den Schlägen, sonst denkt Ihr mir dran! SACHS Jetzt fahret fort! BECKMESSER Bin ganz verwirrt! SACHS So fangt noch mal an drei Schläg ich jetzt pausieren kann. BECKMESSER für sich Am besten, wenn ich ihn gar nicht beacht . Wenn s nur die Jungfer nicht irre macht! Den Tag seh ich erscheinen, der mir wohl gefall n tut; da fasst mein Herz sich einen guten und frischen Mut. Da denk ich nicht an Sterben, Sachs schlägt lieber an Werben um jung Mägdeleins Hand. Sachs schlägt Warum wohl aller Tage schönster mag dieser sein? Schlag. Ärgerlich Allen hier ich es sage Schlag weil ein schönes Fräulein zwei Schläge von ihrem lieb n Herrn Vater, Sachs schlägt und nickt ironisch beifällig wie gelobt hat er, viele kleine Schläge ist bestimmt zum Eh stand. Fünf Schläge. Sehr ärgerlich Wer sich getrau , Schlag der komm und schau , da steh n die hold lieblich Jungfrau, drei Schläge auf die ich all mein Hoffnung bau Schlag darum ist der Tag so schön blau, viele Schläge als ich anfänglich fand.« Er bricht wütend um die Ecke auf Sachs los BECKMESSER Sachs! Seht, Ihr bringt mich um! Wollt Ihr jetzt schweigen? SACHS Ich bin ja stumm! Die Zeichen merkt ich; wir sprechen dann derweil lassen die Sohlen sich an. BECKMESSER gewahrt, dass Magdalene sich vom Fenster entfernen will Sie entweicht? Pst, pst! - Herrgott! Ich muss! Um die Ecke herum die Faust gegen Sachs ballend Sachs, Euch gedenk ich die Ärgernuss! Er macht sich zum zweiten Vers fertig SACHS mit dem Hammer nach dem Leisten ausholend Merker am Ort! - Fahret fort! BECKMESSER immer stärker und atemloser »Will heut mir das Herz hüpfen, Schlag werben um Fräulein jung, drei Schläge doch tät der Vater knüpfen Schlag daran ein Bedingung drei Schläge für den, wer ihn beerben will und auch werben zwei Schläge um sein Kindelein fein. viele Schläge Der Zunft ein bied rer Meister wohl sein Tochter er liebt, drei Schläge doch zugleich auch beweist er, zwei Schläge was er auf die Kunst gibt ununterbrochene Schläge zum Preise muss es bringen im Meistersingen, wer sein Eidam will sein. Er stampft wütend mit den Füssen Nun gilt es Kunst, dass mit Vergunst, ohn all schädlich gemeinen Dunst, fortwährende Schläge ihm glücke des Preises Gewunst, war begehrt mit wahrer Inbrunst, Sachs, welcher kopfschüttelnd es aufgibt, die einzelnen Fehler anzumerken, arbeitet hämmernd fort, um den Keil aus dem Leisten zu schlagen um die Jungfrau zu frei n.« SACHS über den Laden weit herausgelehnt Seid Ihr nun fertig? BECKMESSER in höchster Angst Wie fraget Ihr? SACHS hält die fertigen Schuhe triumphierend heraus Mit den Schuhen ward ich fertig schier. - Während er die Schuhe an den Bändern hoch in der Luft tanzen lässt Das heiss ich mir echte Merkerschuh - mein Merkersprüchlein hört dazu! - sehr kräftig Mit lang und kurzen Hieben steht s auf der Sohl geschrieben da lest es klar und nehmt es wahr, und merkt s Euch immerdar. Gut Lied will Takt wer den verzwackt, dem Schreiber mit der Feder haut ihn der Schuster aufs Leder. - Nun lauft in Ruh habt gute Schuh, der Fuss Euch drin nicht knackt, ihn hält die Sohl im Takt! BECKMESSER der sich ganz in die Gasse zurückgezogen hat und an die Mauer mit dem Rücken sich anlehnt, singt, um Sachs zu übertäuben, mit grösster Anstrengung, schreiend und atemlos hastig, während er die Laute wütend nach Sachs schwingt "Darf ich mich Meister nennen, das bewähr ich heut gern, weil ich nach dem Preis brennen muss, dursten und hungern. Nun ruf ich die neun Musen, dass an sie blusen mein dicht rischen Verstand. Wohl kenn ich alle Regeln, halte gut Mass und Zahl; doch Sprung und Überkegeln wohl passiert je einmal, wann der Kopf ganz voll Zagen zu frei n will wagen um jung Mägdeleins Hand. Er verschnauft sich Ein Junggesell, trug ich mein Fell, mein Ehr, Amt, Würd und Brot zur Stell, dass Euch mein Gesang wohl gefällt, und mich das Jungfräulein erwähl, wenn sie mein Lied gut fand." - DAVID hat den Fensterladen, dicht hinter Beckmesser, ein wenig geöffnet und lugt daraus hervor Wer Teufel, hier? - Er wird Magdalene gewahr Und drüben gar? Die Lene ist s -, ich seh es klar! Herrje, der war s, den hat sie bestellt. Der ist s, der ihr besser als ich gefällt! Nun warte, du kriegst s! Dir streich ich das Fell! Er entfernt sich nach innen NACHBARN erst einige, dann immer mehr, öffnen während Beckmessers Lied in der Gasse die Fenster und gucken heraus Was heult denn da? Wer kreischt mit Macht? Ist das erlaubt so spät zur Nacht? Gebt Ruhe hier! s ist Schlafenszeit. Mein , hört nur, wie dort der Esel schreit! Ihr da! Seid still und schert Euch fort! Heult, kreischt und schreit an andrem Ort! Sie verlassen die Fenster und kommen nach und nach in Nachtkleidern einzeln auf die Strasse heraus. – Sachs beobachtet noch eine Zeitlang den wachsenden Tumult, löscht aber alsbald sein Licht aus und schliesst den Laden so weit, dass er, ungesehen, stets durch eine kleine Öffnung den Platz unter der Linde beobachten kann.Walther und Eva sehen mit wachsender Sorge dem anschwellenden Auflaufe zu; er schliesst sie in seinen Mantel fest an sich und birgt sich hart an der Linde im Gebüsch, so dass beide fast ungesehen bleiben DAVID ist, mit einem Knüppel bewaffnet, zurückgekommen, steigt aus dem Fenster und wirft sich auf Beckmesser Zum Teufel mit dir, verdammter Kerl! MAGDALENE winkt David heftig zurück. Am Fenster, schreiend Ach, Himmel! David! Gott, welche Not! Zu Hilfe! Zu Hilfe! Sie schlagen sich tot! BECKMESSER wehrt sich, will fliehen; David hält ihn am Kragen Verfluchter Bursch! Lässt du mich los? DAVID Gewiss! Die Glieder brech ich dir bloss! Beckmesser und David balgen sich fortwährend; bald verschwinden sie gänzlich, bald kommen sie wieder in den Vordergrund, immer Beckmesser auf der Flucht. David ihn einholend, festhaltend und prügelnd VOGELGESANG,ZORN,MOSER,EISSLINGER, NACHTIGAL,KOTHNER,ORTEL,FOLZ an den Fenstern Seht nach! Springt zu! Da würgen sich zwei! Sie kommen herab. ORTEL in die Gasse laut schreiend Heda! Herbei! s gibt Schlägerei LEHRBUBEN einzeln, dann mehr, von allen Seiten dazukommend Herbei! Herbei! s gibt Keilerei! VOGELGESANG,ZORN,MOSER,EISSLINGER, NACHTIGAL,KOTHNER,ORTEL,FOLZ Bereits auf der Gasse Ihr da, lasst los! Gebt freien Lauf! Lasst ihr nicht los, wir schlagen drauf. Gleich aus einander da! GESELLEN mit Knitteln bewaffnet, kommen von verschiedenen Seiten dazu Heda! Gesellen ran! Dort wird mit Streit und Zank getan; da gibt s gewiss noch Schlägerei; Gesellen, haltet euch dabei! LEHRBUBEN Kennt man die Schlosser nicht? Die haben s sicher angericht t! ZWEITE u. VIERTE LEHRBUBE s sind die Schuster! ERSTE u. DRITTE LEHRBUBE Nein, s sind die Schneider! ZWEITER u. DRITTER Die Trunkenbolde! ERSTER Die Hungerleider! MAGDALENE am Fenster, verzweifelt die Hände ringend Ach Himmel! David! Gott! Welche Not! Zu Hilfe! Zu Hilfe! Sie schlagen sich tot! NACHBARINNEN haben die Fenster geöffnet und gucken heraus Was ist das für Zanken und Streit? Da gibt s gewiss noch Schlägerei! Wär nur der Vater nicht dabei! Da ist mein Mann gewiss dabei! ZORN (auf den ersten Nachbar - Vogelgesang stossend) Ei, seht, auch Ihr hier? Geht s Euch was an? VOGELGESANG Was sucht Ihr hier? Hat man Euch was getan? ZORN Euch kennt man gut. VOGELGESANG Euch noch viel besser. ZORN Wieso denn? VOGELGESANG Ei, so! Er schlägt ihn. ZORN Er schlägt wieder. Esel! VOGELGESANG Dummrian! Zorn schlägt wieder. LEHRBUBEN Ich glaub, die Schmiede werden s sein! Nein, ‘s sind die Schlosser dort, ich wett! Ich kenn die Schreiner dort. Gewiss, die Metzger sind’s! Hei! Schaut die Schäffler dort beim Tanz! Herbei, herbei! Jetzt geht’s zum Tanz! Immermehr! ‘s gibt grosse Keilerei! NACHBARINNEN Mein! Seht nur dort(hier)! Der Zank und Lärm! Der Lärm und Streit! s wird einem wahrlich angst und bang! DIE MEISTER und älteren Bürger kommen von verschiedenen Seiten dazu Was gibt s denn da für Zank und Streit? Das tost ja weit und breit! MAGDALENE mit grösster Anstrengung Hör doch nur, David! So lass doch nur den Herrn dort los, er hat mir nichts getan! So hör mich doch nur an! GESELLEN s sind die Weber! s sind die Gerber! Die Preisverderber! NACHBARINNEN Heda! Ihr dort unten, so seid doch nur gescheit! Ei hört, was will die Alte da? Seid ihr denn Alle gleich zu Streit und Zank bereit? KOTHNER stösst auf einen Nachbar - Nachtigal Euch gönnt ich s schon lange. Moser, Eisslinger beide im Streit. MOSER Wird euch wohl bange? EISSLINGER Hat euch die Frau gehetzt? NACHTIGAL schlägt Kothner Das für die Klage! MOSER Schaut, wie es Prügel setzt! Sie schlagen sich. EISSLINGER Lümmel! MOSER Grobian! GESELLEN Dacht ich mir s doch gleich spielen immer Streich! Wischt’s ihnen aus! Gebt’s denen scharf! Immermehr! Die Keilerei wird gross! LEHRBUBEN jubelnd Krämer finden sich zur Hand, Mit Gerstenstang’ und Zuckerhand; Mit Pfeffer, Zimt, muskatennuss, Sie riechen schön und bleiben gern vom Schuss. KOTHNER holt einen Stock hervor Seht euch vor, wenn ich schlage! NACHTIGAL Seid ihr noch nicht gewitzt? KOTHNER Nun, schlagt doch! NACHTIGAL schlägt Das sitzt! KOTHNER Dass dich Halunken gleich ein Donnerwetter träf! verfolgt ihn. NACHTIGAL nachrufend Das für die Klage! GESELLEN Herbei! Hei! Hier setzt’s prügel! ORTEL Dass dich Halunke! EISSLINGER Wartet, ihr Racker! MOSER Massabzwacker! FOLTZ Euch gönnt ich’s lang! LEHRBUBEN Meinst du damit etwa mich? Halt’s Maul! Mein ich damit etwa dich? GESELLEN Dort den Metzger Klaus kenn ich heraus! s brennt manchem im Haus! s ist morgen der Fünfte! Schneider mit dem Bügel! Zünfte heraus! MAGDALENE Ach! Welche Not! David! So hör doch nur einmal! LEHRBUBEN Hei! Das sitzt. Seht nur, der Has’! Hat überall die Nas’. NACHBARINNEN Mein! Dort schlägt sich mein Mann! Ach, Gott! Säh’ ich nur meinen Hans! Sind die Köpfe vom Wein euch voll? Säh’ die Not ich wohl an? Seid ihr alle blind und toll? DIE MEISTER Gebt Ruh und schert euch jeder gleich nach Hause heim, sonst schlag ein Hageldonnerwetter drein! Stemmt euch hier nicht mehr zu Hauf, oder sonst wir schlagen drein! LEHRBUBEN Lustig, wacker! jetzt geht s erst recht an! Nur immermehr heran! Hei, nun geht s Plauz! hast du nicht gesehn! Hast s auf die Schnauz! - Ha! nun geht s Krach! Hagelwetterschlag! Wo es sitzt, da wächst nichts so bald nach! Keilt euch wacker! Keiner weiche! Haltet selbst Gesellen mutig stand! Wer wich, s wär wahrlich eine Schand! Wacker drauf und dran! Wir stehen alle wie ein Mann! Wie ein Mann stehn wir alle fest zur Keilerei! Bereits prügeln sich Nachbarn und Lebrbuben fast allgemein durcheinander GESELLEN Bald’ ist der Fünfte. ’s brenntmanchem da im Haus! Nun tüchtig drauf und dran, wir schlagen los! NACHBARINNEN Sind euch vom Wein denn noch die Köpfe voll? Seht dort den Christian; er walkt den Peter ab! Mein! Dort den Michel seht, der haut dem Steffen eins! Hilfe! Der Vater! Der Vater! Ach, sie haun ihn tot! Hört keines mehr sein Wort! GESELLEN Ihr da, macht! Packt euch fort! Wir sind hier grad am Ort! Wolltet ihr etwa den Weg uns hier verwehren? Macht Platz, wir schlagen drein! Gürtler! - Spengler! Macht ihr euch selber fort! Zinngiesser! - Leimsieder! - Lichtgiesser! - Nicht gewichen! Schlagt sie nieder! Keiner weiche! Tuchscherer! Leinweber! Schlagt’s ihn’ hin! Haltet’s Maul! Schert euch selber fort und macht euch heim! MAGDALENE hinabspähend Herrgott, er hält ihn noch! NACHBARINNEN Peter! So höre doch! Jesus! Der Hans hat einen Hieb am kopf. - Hans! Ei, so höre doch! Jesus! Sie schlagen meinen Jungen tot! Gott, welche Not! Welche Höllennot! Gott steh’ uns bei, geht das noch lange hier fort! Hei! Mein Mann schlägt wacker auf sie drein! ZORN Racker! VOGELGESANG Zwacker! ZORN Wird euch bang? VOGELGESANG Euch gönnt ich’s lang! KOTHNER, ORTEL, VOGELGESANG Packt euch jetzt heim, sonst Kriegt ihr’s von der Frau! ZORN Wollt ihr noch mehr? FOLZ, SCHWARZ Lauft heim, sonst Kriegt ihr’s von der Frau! ZORN, MOSER Geht’s euch was an, wenn ich nicht will? NACHTIGAL Was geht’s euch an, Wenn ich nun grad’ hier bleiben will? VOGELGESANG Auf, schert euch heim! EISSLINGER Was geht’s euch an, wenn mir’s gefällt? KOTHNER, ORTEL, FOLTZ, SCHWARZ, MOSER Schickt die Gesellen heim! ZORN So gut wie ihr bin M;eister ich! EISSLINGER Dummer Kerl! KOTHNER Macht euch fort! NACHTIGAL Schert euch heim! VOGELGESANG Schert doch euch selber fort! NACHBARINNEN Die Köpf und Zöpfe wackeln hin und her! Gott, wie sie walken! Franz, sei doch nur gescheit! Ach, wie soll das enden? Auf, schreit zu Hilfe Mord und Zeter! - Schafft Wasser, Wasser her! Wasser her! Wasser ist allerbest’ für ihre Wut! das giesst ihn auf die Köpf herab! Die Rauferei ist allgemein geworden, Schreien und Toben MAGDALENE Nein! David, ist er toll? mit höchster Anstrengung Ach, David, hör s ist Herr Beckmesser! POGNER ist im Nachtgewand oben an das Fenster getreten Um Gott! Eva! Schliess zu! Ich seh, ob unt im Hause Ruh! Er zieht Magdalenen, welche jammernd die Hände nach der Gasse hinab gerungen, herein und schliesst das Fenster WALTHER der bisher mit Eva sich hinter dem Gebüsch verborgen, fasst jetzt Eva dicht in den linken Arm und zieht mit der rechten Hand das Schwert Jetzt gilt s zu wagen, sich durchzuschlagen! Er dringt mit geschwungenem Schwert bis in die Mitte der Bühne vor, um sich mit Eva durch die Gasse durchzuhauen. Da springt Sachs mit einem kräftigen Satze aus dem Laden, bahnt sich mit geschwungenem Knieriemen den Weg bis zu Walther und packt diesen beim Arm POGNER auf der Treppe He! Lene! Wo bist du? SACHS die halb ohnmächtige Eva die Treppe hinaufstossend Ins Haus, Jungfer Lene! Pogner empfängt Eva und zieht sie in das Haus. - Sachs, mit einem Knieriemen David eines überhauend und mit einem Fusstritt ihn voran in den Laden stossend, zieht Walther, den er mit der andren Hand fest gefasst hält, mit sich hinein und schliesst sogleich fest hinter sich zu. Beckmesser, durch Sachs von David befreit, sucht sich eilig durch die Menge zu flüchten. – Im gleichen Augenblick, wo Sachs auf die Strasse sprang, hörte man einen Hornruf des Nachtwächters. Alle suchen in eiliger Flucht nach allen Seiten hin das Weite, so dass die Bühne sehr bald gänzlich leer wird. Als die Strasse und Gasse leer geworden und alle Häuser geschlossen sind, betritt der Nachtwächter die Bühne, reibt sich die Augen, siebt sich verwundert um und schüttelt den Kopf. DER NACHTWÄCHTER mit leise bebender Stimme Hört, ihr Leut, und lasst euch sagen, die Glock hat eilfe geschlagen bewahrt euch vor Gespenstern und Spuk, dass kein böser Geist eu r Seel beruck! Lobet Gott, den Herrn! Hornruf. Der Vollmond tritt hervor und scheint hell in die Gasse hinein; der Nachtwächter schreitet langsam dieselbe hinab. Als der Nachtwächter um die Ecke biegt, fällt der Vorhang, genau mit dem letzten Takte All rights reserved © Maria Fujioka Wagner,Richard/Die Meistersinger von Nürnberg+/III-1
https://w.atwiki.jp/water28/pages/83.html
cssメリット WEB標準に準拠 - 「SEO」「アクセシビリティ」「ユーザビリティ」 構成情報HTMLとデザインCSSの分離 メンテナンスが容易 レンダリングエンジン Trident (Internet Explorer等 Gecko Mozilla Firefox等 KHTML Konqueror WebKit Safari、Google Chrome等 Presto Opera 日本のブラウザシェア http //lhsp.s206.xrea.com/misc/browser-share.html レンダリングモードはXHTMLソースコードの最初に記述するDoctypeスイッチングを選択して決定する。DTDは、XHTMLのメタデータが記述されている。 http //www.htmq.com/htmlkihon/302.shtml サーチエンジンシェア(あるサイトのアクセス解析より) http //find.accessup.org/kensaku/access_history.html#graph リンク Zen Garden - ワンソース・マルチデザインサイト http //www.csszengarden.com/tr/japanese/ ユーザビリティ http //www.usability.gr.jp/ http //www.hcdnet.org/ HTML 要素の種類 ブロックレベル要素 widthとheightの値を持つ。指定がない場合、親要素を継承 p div table dl ul ol form address blockquote h1-h6 fieldset hr pre インライン要素 widthとheightの値を持たない。ブロックレベル要素内の文中をマークアップする。ブロックレベル要素を子要素として持つことが出来ない a abbr acronym b bdo big cite code dfn em i kbd label q smap small spam strong sub sup tt var インラインブロック要素 widthとheightの値を持つ。文法的な使われ方はインライン要素 button img input object select span要素 インライン要素。文中、CSSでデザインする span 場所 /span を囲む。 コメント !-- -- 文字実体参照・数値文字参照 http //w3g.jp/others/data/letters sectionとarticleの違い article 単体で完結出来る お知らせや新着情報 section リンク先を見てみないことには分かいような物 コンテンツ類 CSS コメント /* */ 記述場所 インライン p style="color #ff00000;" /p 内部参照 style type="tetxt/css" p{ color ff0000;} /style 外部参照 link rel="stylesheet" type="text/css" href="xxx.css" / @importディレクティブ @import url(xxx.css) all; ←css内に記述。cssを階層構造にしてまとめる物? セレクタ http //weboook.blog22.fc2.com/blog-entry-287.html http //www.htmq.com/csskihon/005.shtml スタイルシートの継承一覧 http //css.eweb-design.com/0108_bsc.html body要素に書いておくと良さそうなもの http //www.designwalker.com/2007/02/css-body.html 詳細度(適応優先順位) * 0 p 1 a link 2 ul li 2 .con 10 #header 100 style="" 1000 #wrapper ul li.home 112 div#header 101 カスケーディング スタイルシートの種類 オーサー(Author) コンテンツ作成者が作成したCSS ユーザー(user) コンテンツ利用者が意図して使用するCSS ユーザーエージェント(User Agent) ブラウザ自体が持っているCSS 優先順位 1 ユーザスタイルシート(!important宣言付き) CSSファイル内に!important宣言があるもの 2 オーサースタイルシート(!important宣言付き) CSSファイル内に!important宣言があるもの 3 オーサースタイルシート サイト制作者がlinkタグやstyleタグなどで指定したもの 4 ユーザスタイルシート ユーザー独自に作成したもの 5 デフォルトスタイルシート ブラウザが標準で持っているもの ボックスモデル ボックスモデル http //www.geocities.jp/multi_column/float/02.html http //www.dspt.net/stylesheet_css/001/010.html マージンの相殺 垂直方向のマージン相殺 正正/値が大きい方 正負/マージンを足した値 負負/絶対値が大きい方 ボックス内にボックスがある場合のマージンの相殺 paddingとboderの値がない場合。絶対値が大きい方が採用 空要素に対するマージン相殺 paddingとboderの値がない場合。マージンを指定しても折りたたまれる http //blog.webcreativepark.net/2008/07/09-001153.html http //kohituji.konjiki.jp/tec/margin.html フォントサイズについて bodyに対してfont-size 62.5%を予め指定しておくと、フォントサイズをemで指定する際、12ピクセル相当なら1.2em、16ピクセルにしたいなら1.6emという風にemを使ったフォントサイズ指定が分かりやすくなる CSS3で単位remは、ルートemの略。html要素にfont-size 62.5%;を指定すると継承する? http //redline.hippy.jp/lab/css/bodyfontsize625.php http //parashuto.com/rriver/development/css3-re ボックスの配置方法(基準位置)を指定 http //www.htmq.com/style/position.shtml
https://w.atwiki.jp/oper/pages/1860.html
第3幕 “エリジウム”島。舞台は地上の楽園のような印象を与える。舞台後方、客席から見て左に、ジェノヴァの町の遠景と、夕陽に輝く海面とがぼんやり見える。客席から見て右は舞台が緩やかな坂で、奥の方で、舞台はごろごろした岩石と変じ、急に高くなる。岩の道が坂に通じ、その向こうには密集した薔薇の生垣の濃厚な色が輝いている。舞台の中央では奥の方に芝生が広がり、高い羊歯と草花がしばしば眩い色で生い茂っている。その密集した茂みから幻想的な形のあずまやや、大理石の群像が覗いている。像の大半はギリシャ神話のエロチックな場面を描いている。黄昏時には光の噴水となる噴水は、高く水を吹き上げる。あちこちの茂みから、大理石が生き返ったみたいに、牧神の姿がのぞく。水の精の群れが舞台をすり抜け、バッカスの祭司たちが騒々しい叫び声をたてて急ぎ去る。最初の見物客がもう姿を現す。声もたてずに驚き、彼らは不思議なものの中を歩く。遠く、町の方から夕べの鐘が響く。鐘が続く間、異教の妖怪は姿を消し、市民は跪き、帽子をとる。そのうちに暗くなる。遠く町から深紅の靄のような光線がいくつも照っている。海面は見物にやってくる人たちの小舟で、まるで何千もの光の種が蒔かれたみたいだ。噴水が輝き始める。あちこちの茂みで、蛍火のように、閃光がぱっと燃え上がる。花房から石像に緑の光が投げかけられる。その石像は熱烈に絡みあった男女を表現している。異教の恰好をしたものたちは大胆になり、妖精に扮した子供はジェノヴァの町の立派な市民に花吹雪をまき散らす。牧神がひとり舞台に出て笛を吹く。他の牧神たちが惹かれて近寄って来て、牧笛を吹いている牧神の周りに集まる。水の精の行列が過ぎ去り、牧神たちがその後を追う。町から音楽が聞こえ、牧神たちは耳をすます。最初の市民たちが姿を現す。町の人たちである。牧神に追われた水の精たちは新たに反対の方向に逃げる。臆して小グループで来た市民の驚愕。牧神のひとりがニンフをすばやくつかむ。求愛、拒絶、激しい催促、遂に承諾という二人の場面。荒々しい情熱へと戯れが高揚。(舞台奥でバッカスの祭司たちが叫び声を上げて騒いで過ぎる。)そして歓喜に満ちた倦怠感。牧神と水の精が何組かペアで戻って来る。草地や傍の茂みに横たわって、愛の戯れ。牧神がまた笛を吹く。夕べの調べ。町からの夕べの鐘の音はとても遠く、殆ど聞きとれない。市民たちは跪き、帽子をとる。鐘の音が聞こえる間は、異教のものたちは去っていたが、また戻って来る。彼らが控え目に市民に戯れると、市民は、個々の例外は別として、避けるような態度で何度も十字をきる。この戯れは第2場になるまで、だらだらと続く。その後は目立ったことは何も起こらない。ただ、時々、水の精や牧神が茂みや柱の陰から好奇心に満ちて顔をのぞかす。奥の方では時おり市民が散歩しながら舞台を横切る。 第1場 市民1 使徒アンドレアス様の 遺骨にかけて 市民2 手を組んで 大事なのは 畏敬の念をもつこと。 市民1 不品行な魔物が いなければ、 ここは天国だと、 私は言いたい。 小さな男の子 知ってる、お父さん、 あれは天使じゃない? 父親 天使だって! バカな子だ! 母親がつつき、父親は考えを変える。 もちろん天使だとも。 母親 あんたは、どう思う 夕べの鐘が鳴ったとき あんたも少し不安に なったんじゃない? あの角の生えた奴らは 市民3 もったいぶって ご覧なさい、奥様 お分かりになりませんか、 これは“芸術”ですよ! 亡きフランチェスコ・ スフォルツァ総督、 ーご冥福を お祈りいたしますー 厳しいお方でした、 その方の下で私は一度 絵の手伝いを したことがあります 市民1 静かに あの人は絵描きたちのために 足場を作ったんだとさ。 大工だね。 市民2 ははは! 市民3 疑い深く 何が言いたいんだ? 母親 話の続きをしてください 市民3 落着いて では。私はここに入って 来て、全体を見たときに 再びあの絵のことを 考えたのです。 宮殿には たくさんの絵があります けれどここのは あたりを指さして 本当に、ずっと ずっと美しい。 母親 すべて生き生きしてる 市民2 そして匂いがある 市民1 こんなにたくさんの灯り! 演出家への注: 舞台は昼間のように明るくなければならない。 市民3 そして空には星が! 彼らは先に進む。 第2場 若者 貧しい身なりで友人と登場して ボクは惨めな気がする。 こういう場所には、 晴れ着を着て お祭り気分で やって来てこそだ 友人 腹もいっぱいで。 若者 ああ、そんなことはどうでもいい 二人は先に進む。 第3場 マルトッゥチア あるグループに近づいて すみませんが、皆さん、 私のご主人のアルヴィアーノ様を 見かけませんでしたか? 一人目 貴女のご主人のアルヴィアーノ様? 二人目 もちろん見ましたよ! 三人目 入口のすぐ左、 そこです 柱のそばに ー見えるでしょうー 少し前に 大勢の人と立っていました 多分芸術家たちだと 思います。 グループはゆっくり離れていく。 マルトッゥチア ああ神様、ああ神様 もう1時間も 探してるんです 絶望して行こうとする。 第4場 牧神パン(ピエトロ) 静かに へい、マルトッゥチア! マルトッゥチア とても吃驚して いったい何なの? 私を何かが今 ピエトロ 俺だよ、ピエトロだよ マルトッゥチア ああ、イヤな予感! あいつを連れて来たのか、 悪魔め! だから 今夜は突然 時計が止まり ご主人様の部屋で 物音がした ピエトロ 黙れ、ばか女! 俺がいるのが、見えないのか? マルトッゥチア 腹をたてて 何て? お前が生きてるって? ごろつきが! ピエトロ 不機嫌に もういい! 急いで言ってくれ 用心深くあたりを見回して 何をしている 俺の美女は? マルトッゥチア 堰をきったように、捨鉢に そのことよ! そのことよ! おお、聖ヨーゼフ様! 彼女は逃げ出したよ ピエトロ いまいましい あま め! マルトッゥチア 厄介事を しでかして 悪魔め! ピエトロ お前に言わなかったか、 お前は彼女を 騎士のメナルド様に マルトッゥチア 嘆きながら 可哀想なご主人様 アルヴィアーノ様! 悪意をもって 知ってるわ、 彼女が誰だか ジネーブラ・スコッティよ 彼女が自分で言ったの そして町中が この略奪の話でもちきり。 あんたが彼女を誘拐したのね、 今なら皆信じるだろう、 ご主人様と私は 彼女が逃げるや否や そこにはもう イヌどもが “八人組”の追っ手たちが ご主人様を探してた。 ああ、ご主人様が見つかれば 私は不幸せな女 ご主人様にすべてを白状して、 ご注意申し上げよう そしてお前は車裂きの刑に処してやる、 このならず者め! ピエトロ 静かに口笛を吹いて 辛抱しろ、くそ婆! 牧神の群れが彼女に飛びかかり、彼女が叫び声をあげる前に、猿ぐつわをかませ、すばやく茂みに引きずり込む。ピエトロ去る。 第5場 アルヴィアーノ 横から市長と登場して 私にはやっぱり マルトッゥチアの声が聞こえたような! 微笑みながら 昨日から至る所で 声が聞こえます。 屋外では歌声が 茂みでは囁きが さっきはカルロッタの 銀の鈴のような笑い声、 でもそれは多分 錯覚だったんだ。ああ、 あの日以来、 彼女が初めて 私の家に 足を踏み入れてから、 私は変わった、幸せだ! 貴方のご息女はいかがですか、 温かく 間もなく私の妻になる、 口では言えないほどすばらしい、 とても穏やかで美しく、 優しさに満ちている。 でも貴方は黙っておられる、 どうされました、市長殿? 市長 少し話をそらしながら 頭が混乱して 目がくらみます。 貴方が只今 見せてくれたことが、 理解しがたいのです、 たった一人の人間の 頭脳が この魔法の王国を 考え出すなんて! アルヴィアーノ 多くの人が手伝ってくれました。 芸術家たちが創ってくれました 私はただ夢を出しただけです! 市長 けれどもあなたは、あなたと芸術家たちは 余りにも多くを与えてしまったのではないかと、 私は心配なのです。 お腹をすかした人々は皆、 喉の乾いた人々は皆、 色と香りと音と 可愛らしい姿に溢れた このバッカス祭を 有頂天になって楽しむでしょう。 日常に再び戻ったとき、 彼らは日常が意気消沈して 無益なものに見える、 貴方がたは彼らから日常を奪うのです。 貴方がたは彼らに天国を見せる、 こんなに近くにあって魅力的、 だから我々はこの地上とその力を 喜ばなくなる。 地上の力は、我々をそこに引き止め、 永遠の歓喜のある 魂の領域に我々が 上昇するのを阻止するのです。 私は彼らが嫌いだけれど 彼らの悪だくみを今日だって 恐れているけれど あの嫉妬している貴族たちと 見解を同じくしているところもあります。 つまり、貴方の寛大さは 我々みんなに幸福をもたらすか それとも堕落をもたらすか、と自問するとです。 アルヴィアーノ 私もまた自問しました。 すると疑念が私をひどく 責め立てます。けれど私は 罪を自覚しています。 それは冒涜的な考えで それが実を熟成させました。 私はそれを呪いましたが その毒が私の魂を貪るのです。 この罪に酬いるために、 当時はまだ私の心にあっただけの、 私の最愛のものを、 私の喜びのない毎日の 唯一の幸福を犠牲にしました、 後悔はしていません、 というのは思いがけず 高価な報いを私は得たからです。 これを私は前兆だと思っています。 そして今晩 異議を申し立て、 すべての市民の前で それを立証するという アドルノの警告にもかかわらず 私は、好意的な運命と 天上の神を 信じています。 神は私に遂に 恩寵を与えてくれたのです。 市長 彼に歩み寄り、両手を肩に置いて、彼の目を優しく、真剣に 見る。 私は、貴方の罪が いかなる種類のものかは問いません、 けれど確かに思われるのは アルヴィアーノ いつか貴方にはお分かりいただけるでしょう、 そして私の罪を許してくれるでしょう、 私には分かっています。 横に繋がっている道を行こうとしているカルロッタとアドルノが退場する二人には見えないで登場。カルロッタはアルヴィアーノを見ると、びくっとして、気付かれないようにする。 カルロッタは一体どこにいるのか? 市長 さあ、一緒に探しに行きましょう。 二人は奥の方に去る。 第6場 アドルノ 聞こえませんか? 貴女を 探していますよ、カルロッタ嬢、 貴女は、身を隠して、 影の中に逃げ込み、そうやって 婚約者から逃れるのですか? カルロッタ ああ、私のことを 悪く思わないで、公爵様、 自分でも分からないんです、 私がどうなったのか。 私が昨日、貴方に ヴィテロッツォ伯爵のことで “ノー”とお答えしたとき、 私は自分を誇り高く、自信があり 立派で幸福せだと 感じていました。 でもあの絵が 貴方がとても気に入った あのアルヴィアーノの絵が 完成して以来、 私の中で何か 脱力してしまったようで 私の愛がもはや 以前と同じでないように 思われるのです。彼が つまらなくなったのではありません。 分かってください 彼が私に彼のすべてを 彼の最高のものをくれて、 私にはもう期待するものが 何もないのです。 そうなると私は やっぱり分からないのです、 ひとりの女の 二つに分裂した感情が 貴方の思いやりを目覚めさせるのか 貴方の中に嘲笑のようなものを 呼び覚ますだけはないか、 公爵様? アドルノ お願いだから、私を信用して、 貴女はやはりいかに純粋で素直なことか お嬢さん! 第7場 奥の方にゴンザルヴォ、グイードバルド、ミケロットが登場。二人を見つけて不意に立ち止まり、激しい身振りをまじえて、囁き合う。左(あるいは右)側で交わされる公爵とカルロッタの話は初めは聴こえないが、だんだん興奮してくる。 ゴンザルヴォ あそこを見ろよ! グイドバルド 公爵と 市長の娘だ! ミケロット 当てにならない人物! グイドバルド 不吉な予感がする! カルロッタ この島に足を踏み入れるや 不安でいっぱいでした! ゴンザルヴォ 用心しろ! ミケロット 剣の鞘を ゆるめておけ、皆! グイドバルド ヴィテロッツォが姿を見せない ゴンザルヴォ 良い兆しではない! ミケロット 行くか? ゴンザルヴォ 行こう。 ミケロット お前は? グイードバルド 皆で行こう! ばらばらの方向に去る。 第8場 カルロッタ ワインを飲んだみたい、 きつい、魔法をかけた 薬草を混ぜたみたいなワイン、 あるいは愛に狂う 処女の心血から調合された あの不思議な飲物を飲んだみたい! 美の持つ恐るべき魔力、 いつもは抑制され、 半ば感覚から隠されているのが、 今、解き放たれ、日の目を見て みだらな眼差しにさらされる。 女性のすばらしい肢体さながら、 恋に憧れる年頃には覆い隠されているものが 突然、裸で立ってみせ、 恋する若者たちの幸せに酔った眼差しの前で 幾千もの魅力を放つ! 第9場 メナルドがベールを被った女性と、ユリアン伯爵と共に登場。 ユリアン 気が晴れたようだね、 メナルド君 ボクも満足だ。 カルロッタはアドルノと話しながら散歩を続け、この場面の終り頃になって戻って来る。 メナルド では君は知っているのか、 ジネーブラがどこにいるか? ユリアン 知っていたら、 この狂ったような 欲望の庭園をひとりで さまよったりはしない。 メナルド 嘲るように では、私の腕をとる このベールを被った美人が 貴方の恋い焦がれる方なら、 どうする? ユリアン 彼女がそうじゃないことは、 ジネーブラの愛が ボクに保証してくれる。 声を高めて もし彼女がそうなら 不意に ボクは君を刺し殺す。 アドルノとカルロッタがまた姿を見せて、前方に来る。 メナルド 剣に手をかけるが、一歩退き、考え直す 今夜は戦うには 美し過ぎる、そうでなかったら 君は不遜な言葉の 償いをするところだったよ、伯爵。 ユリアン また会おう、 メナルド君! ユリアンと、女性を連れたメナルド、去る。 第10場 カルロッタ それに加えて貴方は あの誘惑の歌を歌われた、 私の赤い唇の一度のキスのために 暴力も、命を賭けることも 恐れないという 美青年タマーレの 不幸せな恋と、 荒々しい欲望の歌。 公爵様、人生というものをご存じで 女性を何人もご存じの貴方は アルヴィアーノに罪を犯しました。 でも彼はもっと大きな罪を自分に犯した、 私がこの場所で、 父と一緒に彼に会った時、 彼が自分の精神の 燃える力で創った このあらゆる豪華さの中で会った時、 私たちを同情で包んでくれる あの寛大なベールと、官能を抑制する 独特の力を自ら引き裂いた この上なく哀れなあの方を見た時、 私にはある言葉が思いつきました、 それはあの不幸な人が 唯一の幸福だった時間に話した言葉 “でも貴女はある晴れた日に 美しい花でいっぱいの花壇で 気味の悪い怪獣の ようなものを見つけたらー” アドルノ 何ということを、お嬢さんは カルロッタ ほっておいて、公爵様! アドルノ ともかく落着いて 唯一の幸せな時間に ー貴女はご自分でそう言いましたねー 彼はそれを貴女のおかげだと言った、 このことは貴女を慰めてくれるかもしれない。 カルロッタ 私を慰めようなんてしないで! 私は慈悲なんて欲しくない。 私に値するのは 拷問と憎悪、 絶望と死です! アドルノ 強く 最後まで聞きなさい 強調して 彼は貴女の愛に相応しくなく、 その価値もなかった。 彼は、貴女が思っているような 高貴な家柄ではない。 邪悪な欲望に 囚われて、彼は 今日にも襲われる カルロッタ ヒステリックに興奮して 私は何も聞きたくない。 貴方は彼を中傷しようとしている、 でも彼は善良で 偉大で気高い人です、 それに比べて私は惨めで、 下劣で邪悪。 私は自分が 世間が、貴方が憎い。 ひどく淫らな表情で この夜だけ、私が愛するのは この夜とその影だけ アドルノ 大変なことになる、 さあ来なさい、父上の所に お連れします! カルロッタ 慌てて あっちへ行って! 私に構わないで! 彼女は、観客の右にある森林の奇妙に煌めく闇の中に ふらふら歩いて行く。 アドルノはゆっくり退場。 第11場 カルロッタ ああ、なんという夜! なんという灼熱の夏の夜! その漆黒の灯りの中に 私は深く忍び込みたい、 その輝く闇の中に 私は深く浸りたい! 星々と私は踊る 夏の夜の輪舞を、 でも茂みで眠る時は コボルト(小妖魔)たちと一緒。 歌 初めは微かに、だんだん大きくなり、その島のあらゆる方向から聞こえる、長く伸ばして鳴り響く和音で。それはまるでカルロッタの歌のエコーが伝わり、反響がますます強まるかのようだ。混乱した、恐怖を引き起こす合唱、それは繰り返すうちに乱痴気騒ぎとなる。 ああ、なんという夜! なんという灼熱の夏の夜! 星々と私は踊る 夏の夜の輪舞を、 でも茂みで眠る時は コボルト(小妖魔)たちと一緒。 第12場 母たち この場面が始まる前から さあ行きましょう、あなた、 雑踏がひどくなる! 父親 子供はどこだ? 母親 私の手を離れてしまった 父親 お前は不吉な女だ! 母親 蝶を追っていった 銀色の蝶を 父親 彼女を引っぱりながら 来い、さあ来るんだ! 第13場 参事会員たちが登場する。 参事会員1 我々は手間どってしまった。 参事会員2 遅すぎた。 参事会員3 今や我々は このばかげた騒動の中で、 どうやって威厳をもって平穏に オープニングの儀式を なすべきか? 参事会員1 ああ、群衆は放っておけ! 参事会員2 儀式はどうする? 参事会員3 市民は興奮状態だ! 参事会員1 だが私の演説がある! 参事会員2 花火だ! 参事会員3 サルヴァーゴへの敬意だ! 彼らは歌に耳をすます。 歌 より強く、激しくなる ああ、なんという夜! なんという灼熱の夏の夜! 星々と私は踊る 夏の夜の輪舞を、 でも茂みで眠る時は コボルト(小妖魔)たちと一緒。 参事会員1 怪しげな雰囲気だ! 参事会員2 私はすぐに言いましたよ、 異教的な奴ら、 裸の女たち、 山羊の角をつけた奴らのこと! 参事会員3 アルベルゴたちが 罪のない市民の間に 紛れ込んでいる。 淫らな言葉で刺激して 奴らは我々の 息子や娘を 狂気じみた行動に誘う。 参事会員たち 口々に 市長はどこだ? アルヴィアーノはどこだ? 統制を命じろ 何人かの参事会員が興奮した人々の中に入って行く。 第14場 若者 この場面が始まる前から 止まって、美しい人! 見てほしい、僕は あなたの足下にいる、 僕の願いを叶えて! 娘 いいえ、あなたは あまりにも大胆! 若者 僕の願いを叶えて! 娘 いいえ、いいえ、 できません、 私を放っておいて! 若者 我を忘れて 僕は自殺する、 あなたが僕を 拒否するなら! 僕は美しくないかい? 僕の髪は、触ってごらん、 絹のように柔らかい。 娘 厳しく はは、あなたが美しいですって? あなたはぼろを着て 乞食みたい、 本当に、だから私は あなたと一緒にいるのを 見られるのが恥ずかしい 合唱が舞台に集まり、その後、前方に行く。 若者 無我夢中で立ち上がり いいえ、恥ずかしがらないで! ナイフを抜いて 喜んで死んでやる! 深紅の血が 服を染めてくれる! 彼はナイフを胸に刺そうとする。 娘 震えて、彼の腕を掴み、武器を奪い取りながら マリア様 何をするの やめてよ! ああ、あなたって人は 私を許して! さあ来て! 二人は、力強く聞こえてくる歌声に楽しく声を合わせながら、夜に向かって腕を組んで走って行く。 合唱 ああ、なんという夜! なんという灼熱の夏の夜! ここから合唱はいろいろな方向に散って行く、 2・3のカップルが舞台の奥に残っている。 あなたは輝く闇に深く浸り 星々と踊る 夏の夜の輪舞を 夏の夜の輪舞を 嘲笑的な女性の声でからかいながら でも茂みで眠る時は コボルト(小妖魔)たちと一緒。 第15場 アルヴィアーノの興奮した呼び声(遠くで) アルヴィアーノ 彼女はどこ、ボクの花嫁は? 誰もカルロッタを見なかった? ここからグロテスクで堂々とした仮面行列が展開する。 当時つまりルネサンスと古典の融合を寓意的に見せる。 当時の様式の伝令たち、牧神たちは牧笛のファンファーレで応える。 偉大な芸術家と泉の精に、敬意を払う牧神たち。戯画化して表現、一種の野生の輪舞。 諸芸術の標章や旗を持った伝令たち。 栄光のシンボルとして、太陽の馬車に乗ったアポロがゆっくり上昇。眩い光が彼を囲み、近づくにつれて大きく、燦然となる。ミューズたちとルネサンスの有名な芸術家が付き従う。グループ2の輪舞が止む。アポロの登場に魅了された芸術家は、近づこうとする。彼の美女が抱きついて、彼を輪舞に新たに入れようとする。芸術家は逆らい、抗いながらもアポロのほうを向く。牧神たちは、手向かう彼を、ますます狂乱を増す輪舞に巻き込む。アポロの馬車は舞台前方に来る。ここで芸術家は力を振り絞って離れ、アポロの馬車の前で敬意を表して跪く。アポロは彼を起こして馬車にのせ、ミューズたちが彼の額を花冠で飾る。泉の精は、彼の方に痛々しく腕を伸ばし、まばゆい光に目がくらんで目を覆う。牧神たちが荒々しい情欲で彼女を自分たちのものとし、残忍な力で怯えて抗う彼女を引きずっていく。アポロの仲間は歓声をあげて、その後をついて行く。芸術家は真面目に、考え込んで、馬車の中で立ちつくす。 絢爛たるお供を連れてビーナスの登場。千一夜物語やお伽話の登場人物。水の精、貴族たち(メナルド、ユリアンたち)。少年少女。このグループはやや高尚な乱痴気騒ぎを象徴。 バッカスの祭司たちの行列、“バッカス万歳”の叫び声、野性的で御し難く、過度にリアルに演出する。真ん中にカルロッタ、傍に彼女を付け回す、仮面をつけた貴族、ヴィテロッツォ・タマーレ伯爵がいる。舞台で“バッカス万歳”の掛け声が聞こえ、突進して行った行列の騒ぎと足音が遠くに聞こえる。伯爵はカルロッタをさっと捕え、情熱的に抱き、キスをする。彼女は抗うが、甘い陶酔に屈して、進んで彼のキスに身を委ねたりもするが、突如、彼を突き放す。 タマーレ どうしてボクを避けるのですか? カルロッタ いいえ、貴方を避けてはいません。 タマーレ だったらボクのことを知っているのですか? カルロッタ 知りません、貴方が誰だか。 タマーレ 熱っぽく けれどそれが 美しい君を愛する者なら? カルロッタ 貴方が私を愛するですって? いいでしょう。 けれど仮面ごしに 私に見せて、 貴方の目が澄んでいるか 濁っているか。 貴方はアルヴィアーノ? いいえ、違うわ。 姿が美しい、 きれいな坊やね! タマーレ 美しいカルロッタ、 君は奇妙な話し方をする! カルロッタ 全く別の声で 奇妙ですって、ボクちゃん? 手をかして ああ、柔らかくて熱い 触ると心地いい、 私の心臓が激しく 打っているのが感じられる? 貴方のせいよ、可愛い人! 聞いて、坊や、こんなに柔らかで 気持ちのいい貴方の手で、 穏やかに掴むのよ、 痛くしてはだめ、 包み込むのよ、 優しくそっと。 ほら、可愛い人! カルロッタとタマーレ さあ、急ぎましょう! 夜は短い 朝はもうすぐ。 二人は岩の道を登る。薔薇の生垣の向こうに強い青い光が 光っている。 第16場 アルヴィアーノ せかされたように 彼女の声が聞こえる! 高みから、峡谷から 千倍になって響いてくる! 大気から聞こえる歌 地獄の深淵からのされ歌! 彼女の姿がボクの前でちらつく、 藪や生垣から覗き、 ここかしこで彼女の服がキラキラ光る、 まるで鬼火のようにボクをけしかける。 山を登り、谷を下り、 天空の中で、沼地の中で、 ボクはやっぱり彼女を捕まえる 彼女はボクのものだったのだから! あるいはそうではなかったのか? 第16場 市民 彼を認めて押し寄せてくる アルヴィアーノ・サルヴァーゴ万歳!喜びをもたらした方! 魔法使い、祭りの王様! アルヴィアーノ 荒々しく 私に何を望んでいるのか? そこで私に何を嘲りたいのだ? カルロッタを見なかったか? 市長 落ち着いてください、アルヴィアーノ! 女たちを探しに遣りました、 召使いたちが至る所で探しています すぐに見つかるでしょう! 市民 アルヴィアーノ・サルヴァーゴ万歳! 我々に喜びを与えてくれた! 美をもたらす方! 市民の父! アルヴィアーノ 何を望んでいるのか? 黙ってくれ 深く痛々しい表情で ボクは王様じゃない。 道化だ、かたわだ! 乞食だ、怪物だ! 息もつけないほどせかせかと ボクの花嫁はどこだ? おい、彼女を連れてきてくれ! 君らに礼をする 君らに何でもあげる 僕の全財産を。そのときボクは 領主様だ、王様だ、神様だ! 絶望的に迫って カルロッタを連れてきてくれ ああ、ボクは疲れた、くたくただ ボクは 力尽きてしまう 彼はくずおれる 市民 アルヴィアーノ万歳、アポロだ! ミューズの友だ! 王様だ! 王冠を授けよ! 王冠はどこにある、 あの薔薇の花の冠は? この方をかつごう 市民の友に薔薇の冠を授けよ、 アルヴィアーノ万歳! 彼らは半ば気を失ったアルヴィアーノを持ち上げ、 頭に薔薇の冠を載せる アルヴィアーノ 弱々しく 放せ 放せ 市民に彼を見せると、 市民は酔ったように万歳と喝采の声を上げる。 第18場 八人の覆面をした人影が市民の中から出てくる、先頭は背の高い、司法警察の隊長(市民を押し分ける)。叫び声が収まり、隊長に怖気づいて市民は下がる。“八人組”の周りに空間ができ、市民は押しのけられて半円をつくる。ひしめき合い、少し手前に市長と参事会員たちの姿。アルヴィアーノは最初、地面に寝かされた時のまま横たわっているが、起き上がる。 隊長 やめろ、ジェノヴァの市民よ! やめるんだ、騙された者よ! お前たちは、気が狂っている! お前たちが花冠を授けた奴は、 お前たちの娘を略奪し、 お前たちの子を誘拐し、 凌辱し、もしかしたら殺したかも・・! 未曾有の驚き、誰もが立ちすくむ。 市民(ぶつぶつ言う声) 何だって? 何を言ってるんだ? 八人組か!恐ろしい! あの方は? アルヴィアーノ様は? 市民(叫び声) 奴を信じるな! ああ! あのアルベルゴたち、あの狐たち! 狡猾にやったんだ! ゆがんだ羨望を持った人たち! 中傷だ! アルヴィアーノ万歳! 静かにしろ! 黙れ! 八人組の話を聞け! 隊長 神聖な八人組を通して 市民の保護者であり 真の友である アドルノ公爵は 騎士アルヴィアーノ・サルヴァーゴを 告訴した。 純情な処女たちへの 少女略奪、誘拐、凌辱の罪で 彼を訴える アルヴィアーノ 急に立ち上げリ、遠くに耳をそばだてながら 聞こえなかったか、叫び声が? お前たちは聞かなかったか、叫び声を? 隊長 注意深くアルヴィアーノを見つめ、疑念が生じて目をそらし、以下は声が弱くなる そのような事件を仲介し誘発したことに対し、 裁判官並びに正義の保護者としての 我々の権限により 騎士アルヴィアーノ・サルヴァーゴに 対して起訴を拡大する。そして 彼が悪霊にとり憑かれ、 悪魔と、デーモンの 力に屈し、市民を 妖術にかけた罪を問う。 我々は“エリジウム”に 禁令を発し、 悪徳と悪魔的罪業の 巣窟を、火をもって 灰燼に帰することとする。 騎士サルヴァーゴ、汝は 市民はアルヴァーノの前に立ちはだかる。 市民(脅すようなぶつぶつ言う声) 分かったか、何が起こっているか! 我々から奪い取るんだ! 我々には喜びを恵んでくれない! いまいましい泥棒! 極悪人! ぶつぶつ言う声が大きくなる アドルノを倒せ! アルベルゴたちに死を! 奴らを打ち倒せ、卑劣漢! 全部嘘だ! 弁解すべきだ! アルヴィアーノ様は 話すべきだ! アルヴィアーノ様、話してくれ! 弁解しろ! 我々は貴方を信じている! 我々は貴方の味方だ! 我らが貴方を守る! アルヴィアーノ 耳をすましながら 君たちには聞こえないのか? 音楽だ、シンバル、フルート、ハープ、 そし荒々しい歌声? 隊長 見たか、奴はとり憑かれている、 彼の口から語るのは悪魔だ! 市長 割り込んできて アルヴィアーノ殿、君、 君の生命がかかっている、 弁解したまえ! 隊長 苦しい尋問がなされるだろう、 連れて行け! 市民(巨人のような大男) 待て! あの方に触るな! わしらは喋りまくっているお前らより 沈黙しているあの方を、 信じている。あの方はわしらに 善行を施してくれた 脅しながら、興奮して あの方を捕えるなら わしらに証拠を見せろ! 市民(嵐のような叫び声) 証拠を、証拠を! 隊長 あの女を連れてこい! 覆面の男のひとりが、ベールを被った女性を前に連れ出す。 ベールを取りなさい、お嬢さん! 女性はベールを持ち上げる。 市民 ジネーブラ・スコッティだ! ジネーブラ・スコッティだ! ユリアンの声 奥の方から ああ、ジネーブラ! アルヴィアーノ 熱にうなされたように 後生だから ボクを放してください! 隊長 遠慮なく言ってください、ジネーブラ・スコッティ、 貴女はどこにいましたか、助けを求めて、 アドルノ公爵の所に逃げ込む前は? ジネーブラ アルヴィアーノ・サルヴァーゴの家に! 市民(ぶつぶつ言う声) ああ、聞け!聞くんだ! ユリアンの声 こん畜生、前に行かせてくれ! 市民(叫び声) 静かに! 誰だ? 聞くんだ! アルヴィアーノ 市長のほうに押し進んで 何で立ち止まっているのですか? 何で動かないのですか? ご老体よ、憐れんで ボクを放してください! だんだん分かってきました、 恐ろしいくらい明々白々に 隊長 遠慮なく言ってください、スコッティ嬢、 あなたから自由と名誉を奪ったのは 誰ですか? ジネーブラ メナルド・ネグローニという名の 貴族です! メナルド 奥の方から この女は嘘をついている! 別の叫び声(ユリアン) 剣を抜け、ならず者! 奥ので喧嘩騒ぎ。 市民 大いに興奮して ああ! アルベルゴたちだ! 見ろ! 見ろ! 聞くんだ! サルヴァーゴ様はどうなる? 真実を言ってくれ! アルヴィアーノ 絶望して ご老体よ、彼女が危険です。 事の次第が 分かってきました 隊長 強く 粗暴な集団、放蕩者たち、 貴族の泥棒、その首領が アルヴィアーノ・サルヴァーゴだ。 全てを公爵にばらしたのは ヴィテロッツォ・タマーレ伯爵。 アルヴィアーノ 毒グモに刺されたかのように、動き回って 誰がその名を言った? 誰がその名をひっぱり出した? そいつだ! そいつが彼女をさらったんだ。 そいつが彼女を追い回した。そいつが 彼女に言い寄った。分かったぞ、分かった 隊長 気が狂ったのか? ジネーブラをさらったのはヴィテロッツォ伯爵だと? アルヴィアーノ 飛ぶように早口で 誰がジネーブラの話をしている? ジネーブラって誰だ? そのことは何も知らない! 全く絶望した表情で カルロッタ! 叫びながら カルロッタ! 第19場 カルロッタの女中たちがなだれ込んでくる。 女中たち 口々に ご主人様! 市長様! お嬢様は消えました! 見つかりません、 お嬢様は! お嬢様が姿を消しました、 大地に飲み込まれたみたいに! 市長 絶望して もしかしたら、娘はこの島を 出て、どこかへ 女中たち 誰も島を出ていません。 この島は兵士たちが 取り囲んでいます。誰も お嬢様を見ていませんでも、ただひとり! その人は、大勢の バッカスの信者たちの中で ひとり仮面を被った騎士の傍で お嬢様を見たように思ったのです! アルヴィアーノの気の狂ったような笑い声 アルヴィアーノ ぞっとするような声で ははは、犬め! 放蕩者!けだもの! お前がここにいたら、 この歯でお前をずたずたに 噛み裂いてやる、人でなし。 途切れがちの、しわがれ声で 来い、連れてってやる! 見えるか、そこの上に、 青色の光が? 聞こえるか? 耳をすませ、音楽ではないか? 次第に興奮して 狂っていて忌々しい、叫び声と歓声 ジェノヴァの市民! ボクが連れて行ってやる! お前の凌辱された 娘たちの所へ! ボクの 絶望し、痛々しい表情で、泣かんばかりに 可哀想な、行方不明の花嫁の所へ! 市民の間に強い動揺 それからボクは釈明しよう 君が 裁くのだ。 でも、奴らに災いあれ! 市民 災いあれ、災いあれ! 奴らに死を! 合唱はわめき、怒鳴りながら、突進していく。騒ぎはやがて弱くなり、完全に静かになる。 第20場 地下の丸天井の広間。多くの小部屋があり、様々な色の光が射している。花輪。分厚い毛皮。いくつもの香炉から香が立ちのぼり、部屋全体を充満している。赤い松明を手にした召使いたち。火縄銃を持った兵士たち。小部屋には取り乱した若い娘たち。酒杯の破片、花びら、引き裂かれた衣服が、乱痴気騒ぎが邪魔されたのを示している。前方左には死者と、決闘で壊れた剣。ゴンザルヴォ、グイードバルド、ヴィテロッツォ、ミケロットや他の貴族が縛られている。観客の右手横には薔薇の臥所があり、カルロッタが気を失って寝ているかのようだ。アルヴィアーノ、市長、隊長、市民。 アルヴィアーノ しわがれ声で 君は嘘をついている! タマーレ 陰気に 君は思い違いしてる ボクは真実を言ってるんだ。 アルヴィアーノ よく聞け、彼女がもう目覚めることなく 眠ったまま あちらの世界へ 行ってしまうということは ありうるかもしれない。見ろ ボクにとっては、すべてだった。 ボクは他に何も持ってなかった。 ボクの全人生で、この女性は 唯一、偉大で、唯一の美だった。 分かってくれ、君がボクに “彼女を奪った、力ずくで取った、 仕方なかったんだ、 彼女を愛していたから”と言うなら、 ボクは君を憎む、ボクは君を呪う、 だって君は、ボクのような哀れな男から ボクが持っていたものを、壊して、奪ったからだ。 しかし心の奥、深くには まだ何かが、分かってくれ、 辛い慰めのような何かがある だんだん、興奮を抑えられなくなっていく だが君がボクに、“彼女が、カルロッタが 自発的に、愛に身を委ね、 彼女は幸せだった”と言うなら、そう、 本当に、君は 幸せ と言ったんだ、 そうなるとボクには 何にもない、何もなかったんだ、 そうなると君はボクから、 何も取っていない、そうなるとボクは また、以前のように全く惨めになり、 虚無の中に、突き落とされる 虚無の中に タマーレ 陰気に 君がボクを殺そうとも ボクは君に他に言うことはない。 ただひとついえるのは、 ボクが初めて見たときから、 彼女はボクのものだったということ、 アルヴィアーノ、君は以前こう言った、 “美女は強者の獲物だ”と。 いっとき君は強くなったように 思い違いした でも君はそうではなかった。 喜びが君の目の前にあった時、 君は臆病に震えながら、尻込みした。 君が見るのはただ闇と、 影と危険と罪だけ。 運命にあまりにも苛酷に烙印を押され、 君は委縮して、不自由で、 無気力になった。君のようなものには 華麗な花はただ夢の中でしか存在しない だが花は昼間にこそ まばゆく魅惑的に咲くのに、それが君には 夢、幻影、夜の幽霊のように思われる。 というのは、アルヴィアーノ、君は言わなかったか カルロッタも君に身を差し出したと? なぜ君は彼女をものにしなかった? アルヴィアーノ 取り乱して それは、それは 不意に この悪魔め、望むなよ、 お前が地獄に行く前に、ボクが世間に 犯罪をばらすなんて、身の毛のよだつ犯罪を ばらすなんて思うな、何故ならボクは 君には思いもよらない深淵を見ているから、 何故ならボクは人間で、君は タマーレ 僕らのどちらがより深淵を見てるか なんて知るものか! 一方は喜びのない生活とじわじわくる衰弱、 もう一方は陶酔と光明の中での死、 つまり熱烈な抱擁の中での至福の死、 どちらに高い価値があるかなんて知るものか! 取り囲んでいる人たちからぶつぶつ言う声。 アルヴィアーノ 怖気づいて ボクはいったいどうしたんだ? 奴の言葉の意味、そんなこと ありえない タマーレ だんだん恍惚となって 彼女の唇がいたわりを求めてきたんだ。 不安に満ちて互いに抵抗しあう あの昔からの歌を口ずさんでいる時だった。 でも彼女の目は快楽を望んでいた。 彼女の口からもれるのは 苦悩に満ちた告白、 つまり不安と恐怖だったが、 その目には煽られた欲情の火花が 荒々しく奔放に飛び散っていた。 遂に道が開けた、君より偉大に、 彼女は自由になったのだ。 彼女の笑っている目の中で 煌めく舞踏と、彼女の唇から出る 陶酔した歌が一緒になる。 “殺して”と彼女の眼差しは歓声を上げ “幸せにして”と彼女の言葉は渇望した。 取り囲んでいる人たちの動揺が大きくなる。 アルヴィアーノ ひどい!分かっていてやったのか、君という不吉な男は? タマーレ はは、目をぎょろぎょろさせるんだな、 歯をむき出しにし、こぶしを固めるんだな! ボクの至福の時間は誰も ボクから奪えない。 アルヴィアーノ しわがれ声で 祈りを唱えておけ! タマーレ お前たちはボクに手出しできない、何をする? 不意に死の不安に襲われて ある祭りの日 せむしのバイオリン弾きが、 美しい旋律を 奏でていた。 美女の中の美女が、 彼の恋人だった。 ボクは踊りの群れから 彼女を掴んで、 連れ出した。 奴はボクの後を追い駆けて、 ボクの前に立ちはだかった、 そこにいる奴みたいに アルヴィアーノを指しながら その表情は歪んでいた 憎しみに満ちて歪んでいた! 脅しながら 奴のバイオリンで ボクは奴を殴り殺した。 さあ来い ボクの手で 彼は足かせを引きずり、引きちぎろうとする お前たちみんな絞め殺してやる。 彼は鎖を引きちぎる。 アルヴィアーノ 刺し殺しながら 死ね、極悪人め! タマーレ ぞっとする叫び声をあげて ああ! カルロッタ ゆっくり、幽霊のように起き上がりながら 誰が叫んだの? 私の恋人ではなかった? アルヴィアーノ 彼女の前にひれ伏して 違う、違う、ボクを見て アルヴィアーノだよ、カルロッタ、愛しい人 君の傍にいるのは、ボクだ、彼が嘘をついたんだ! カルロッタ 彼を突き放し、激しい恐怖と、恐ろしい不安の表情で 行って、行って!夢魔!妖怪! 助けて、助けて!怖い、押し潰される! あの赤い光、ああ! 弱々しく 水を頂戴 震えながら いいえ、ワインを頂戴 私の恋人、来て 私の美しい人、可愛い人、 ヴィテロッツォがほしい、死ぬ前に 彼女は深く息をつき、突然、動かなくなる。沈黙。 アルヴィアーノ 全く別の声で、何かを探すかのような、狂った表情で ボクは、ボクは、 バイオリンはどこ やっぱり祭に行かなくては! ボクの帽子、美しい帽子、 赤い、銀の鈴のついた帽子 誰も見なかった、あの帽子を? 放して ボクは行かなくては、やっぱり 彼はタマーレの死体につまづく 待て、これは何だ? ここひとりいる 皆さん、ここにいるよ、 死人がひとり。 彼は群集をかき分けて奥によろめいて行く。皆おずおずと場所を空ける。 幕 DRITTER AKT Das Eiland "Elysium". Die Bühne macht den Eindruck eines paradiesischen Gartens. Ganz im Hintergrunde, vom Zuschauer links, verschwommen, die Konturen der Stadt Genua und der in Abendbeleuchtung erglänzende Meeresspiegel. Vom Zuschauer rechts steigt die Bühne sanft an; an einer Stelle, mehr dem Hintergrunde zu, soll sie, in felsiges Gestein übergehend, jäh in die Höhe streben. Eine Art Felsweg führt zu einem Steig, hinter diesem schimmern die satten Farben einer dichten Rosenhecke. Die Mitte der Bühne ist bis weit nach rückwärts Rasen, üppig wuchern hohe Farne und Blumen in oft grellen Farben. Aus dichtem Gebüsch blinken kleine Kioske von phantastischen Formen und Marmorgruppen, die zumeist erotische Szenen der griechischen Sage darstellen. Fontainen, die mit Einbruch der Nacht zu Leuchtbrunnen werden, werfen hohe Garben. Hie und da lugt aus dem Gebüsch, als hätte sich der tote Marmor belebt, die Gestalt eines Fauns. Gruppen von Najaden schweben durch den Plan, ein Zug Bacchanten eilt mit schrillem Getön vorüber. Schon zeigen sich die ersten Besucher. Stumm staunend schreiten sie zwischen den Wundern. Da ertönt von fern, aus der Stadt herüber das Angelusläuten. Der heidnische Spuk verschwindet solange es währt, die Bürger knien nieder und entblössen das Haupt. Mittlerweile ist es finster geworden. Von der fernen Stadt leuchtet ein dunkelroter, dunstiger Lichtstreifen herüber. Die Meeresfläche ist wie von tausenden kleinen Lichtern besät - die kleinen Schiffe der näherkommenden Besucher des Festes. Die Fontainen beginnen zu leuchten. Da und dort im Gebüsch flackern, Glühkäfern gleich, Funken auf. Eine Blumendolde wirft grünes Licht über eine Steingruppe, ein brünstig verschlungenes Paar darstellend. Kühner wird das heidnische Gelichter und ein Elfenkind überschüttet einen ehrsamen Bürger der genuesischen Stadt mit einem Blütenregen. Blasender Faun auf der Szene. Angelockt kommen andere Faunsgestalten näher, gruppieren sich um den die Syrinx blasenden Faun. - Ein Zug Najaden schwebt vorüber, die Faune verfolgen ihn. - Musik aus der Stadt; der Faun lauscht. - Es zeigen sich die ersten Bürger, Volk aus der Stadt. - Der Zug Najaden flieht, gejagt von den Faunen, in entgegengesetzter Richtung neuerlich vorüber. Erschrecktes Staunen des zaghaft in kleinen Gruppen ankommenden Volkes. - Ein Faun erhascht eine Nymphe. Szene zwischen beiden Werbung - Abwehr - heftiges Drängen - endliches Gewähren. - Steigerung des Spiels bis zu wilder Leidenschaft (ein Zug Baccganten tollt im Hintergrunde der Bühne mit schrillem Getön vorüber) - und seligem Ermatten. - Rückkehr der Faune und Najaden in einzelnen Paaren. Liebesspiel, Lagerung im Wiesenplan und den seitlichen Gebüschen. Wieder bläst der Faun. Abendstimmung. - Glockenläuten aus der Stadt (Angelus) sehr entfernt, kaum vernehmbar. Die Bürger knien nieder, entblössen das Haupt. Die heidnischen Gestalten ziehen sich zurück, solange das Glockenläuten währt - und kehren wieder. Diskretes Spiel mit dem Volke, das sich, von vereinzelten Ausnahmen abgesehen, abwehrend verhält, sich wiederholt bekreuzigt. Dieses Spiel dauert in unaufdringlicher Weise an, bis etwa zum Eintritt der zweiten Szene. Dann darf die Aufmerksamkeit durch nichts mehr abgelenkt werden. Nur hie und da lugt eine Najade oder ein Faun neugierig aus einem Gebüsch oder hinter einer Säule hervor. Hin und wieder geht lustwandelnd im Hintergrunde Volk über die Bühne. ERSTE SZENE ERSTER BÜRGER Bei den Gebeinen des heil gen Andreas - ZWEITER BÜRGER mit gefalteten Händen Da heisst s ganz ehrfürchtig sein. ERSTER BÜRGER Wenn die lockern Geister nicht wären, möcht ich sagen s ist s Paradies. EIN KLEINER BUB Wer weiss, Vater, ob das nicht Engel sind? VATER Ho, Engel! Dummer Bub! Die Mutter stösst ihn, da besinnt er sich. Natürlich sind s Engel. MUTTER Was meinst Du, Alter - beim Angelusläuten - war Dir nicht auch - so n bisschen bang? Die gehörnten Kerle - - DRITTER BÜRGER wichtig Seht, Frau - das versteht Ihr nicht Das ist - "Kunst"! Unter dem sel gen Dogen Francesco Sforza - Gott geb ihm Ruh s war ein strenger Herr - da hab ich mal mitgeholfen bei so nem Bilde - ERSTER BÜRGER leise Er hat die Gerüste gestellt für die Maler - ein Tischler ist s. ZWEITER BÜRGER Ha - ha - ha! DRITTER BÜRGER argwöhnisch Was sagt Ihr da? MUTTER Erzählt nur weiter - DRITTER BÜRGER beruhigt Na, also. - Wie ich da rein kam und alles sah, da dacht ich wieder an das Gemälde - s gibt im Palast dort deren viele - doch dies hier er deutet auf die Umgebung wahrlich, ist noch viel schöner. MUTTER Weil alles lebt - - ZWEITER BÜRGER Und duftet - - ERSTER BÜRGER Und das viele Licht! - - Anmerkung für den Regisseur Es muss auf der Bühne hell sein, wie am Tag. DRITTER BÜRGER Und am Himmel die Sterne! Sie gehen weiter. ZWEITE SZENE EIN JÜNGLING ärmlich gekleidet mit seinem Freunde auftretend Mir ist elend zu Mut. Einem Orte wie dieser, sollt man nur nah n in prächt gen Gewändern, festlich gestimmt - SEIN FREUND - und mit sattem Magen. DER JÜNGLING Ach, das verschlüg nichts - - Gehen weiter. DRITTE SZENE MARTUCCIA auf eine Gruppe zu Ich bitt Euch, Leute, habt Ihr nicht geseh n, meinen Herrn Alviano? - ERSTER Euern Herrn Alviano? ZWEITER Freilich sah n wir ihn! DRITTER Gleich links vom Eingang, dort bei der Säule - seht dort - stand er vor einer Weil mit vielen andern - s dürften wohl Künstler gewesen sein. Die Gruppe entfernt sich langsam. MARTUCCIA Ach Gott, ach Gott - jetzt such ich ihn schon eine Stunde lang - will verzweifelt fort. VIERTE SZENE EIN FAUN (Pietro) leise He, Martuccia! MARTUCCIA sehr erschrocken Was ist das für n Ding? War mir doch grade - PIETRO Ich bin s - Pietro - MARTUCCIA Ah, meine Ahnung! Er hat ihn geholt, der Böse! Drum stand heute Nacht plötzlich still die Uhr und im Zimmer des Herrn tat s einen Krach - PIETRO So schweig doch, Närrin! Siehst Du denn nicht, dass ich lebe? MARTUCCIA erbost Was? Du lebst? O, Du Schurke! PIETRO verdriesslich Schon recht! Doch sag rasch sieht sich vorsichtig um Was macht - meine Schöne? MARTUCCIA ausbrechend, verzweifelt Das ist s ja! Das ist s ja! O heiliger Josef! Sie ist mir entwischt - PIETRO Verfluchte Kröte! MARTUCCIA Was Du uns da eingebrockt hast - Du Satan! PIETRO Sagt ich Dir nicht, Du sollst sie dem Ritter Menaldo - MARTUCCIA jammernd Mein armer Herr Alviano - ! giftig Und ich weiss, wer sie war - Ginevra Scotti - sie sagt es mir selbst - und die Stadt ist voll von dem Raub. Du hast sie entführt, und nun wird man glauben, mein Herr und ich - kaum war sie fort, so waren schon da die Schergen - die Häscher der "Acht" und suchten den Herrn. Ach - fänd ich ihn nur - ich unglücklich Weib - ich gesteh ihm alles, ich will ihn warnen - und dich lass ich rädern, Du Schuft! PIETRO pfeift leise zwischen den Zähnen Geduld - alte Hexe! Eine Schar Faune stürzen sich auf Martuccia, knebeln sie, ehe sie einen Schrei auszustossen vermag und schleppen sie rasch fort ins Gebüsch. Pietro ab. FÜNFTE SZENE ALVIANO mit dem Podestà von seitwärts auftretend War mir doch - als hört ich Martuccias Stimme! lächelnd Ich höre seit gestern überall Stimmen. In den Lüften Singen und Raunen im Busch - vorhin Carlottas silbernes Lachen, doch war das wohl Täuschung. Ach, Herr, wie bin ich seit jenem Tage, da ihr zum ersten Male mein Haus betratet, verwandelt und glücklich! Wie ist Eure Tochter, warm so bald nun mein Weib, doch unsagbar herrlich, so milde und schön, so voll tiefer Güte. Doch ihr seid schweigsam, was ist Euch, Podestà? PODESTÀ ein wenig ausweichend Ich bin verwirrt - und geblendet. Was Ihr mir eben zeigtet - - es ist so unfassbar, dass eines einzelnen Menschen Gehirn auszusinnen vermochte dies Reich des Zaubers! AKVIANO Es halfen mir Viele. Die Künstler wirkten - ich gab nur - die Sehnsuchtl PODESTÀ Doch gabt ihr - so fürcht ich, o Herr - zu viel, Ihr - und die Künstler. All die hungrigen Seelen, die durstigen Augen, die in Verzückung sich weiden werden an dieser Orgie von Farben, Düften, Tönen und holden Gestalten - bedrückt und verloren sieht sie der Alltag wieder, dem Ihr sie entfremdet. Ihr zeigt uns den Himmel, so nah und berückend, dass wir unfroh werden der Erde und ihrer Macht, die uns hält und den Aufstieg uns wehrt, in die sel ge Region ew ger Freude. - Trotzdem ich sie hasse und ihre Tücke heute noch fürchte - fühl ich mich eins mit den adligen Neidern, wenn ich mich frage Wird Eure Grossmut Segen bringen uns allen - oder Verderbnis? ALVIANO So fragt ich mich auch - und Zweifel bedrängten mich hart. Doch ich war mir bewusst einer Schuld, eines frevlen Gedankens, der Früchte zeitigte, die ich verdammte und deren Gift an der Seele mir frass. Diele Schuld zu löhnen, hab ich das Liebste, das - damals noch - meinem Herzen lebte, das einzige Glück meiner freudlosen Tage geopfert, ohn dass ich s bereu , denn unverdient hoher Lohn ist mir geworden. Dies nehm ich als Omen. Und trotzend dem Warner Adorno, der mir sagen liess, er würd Einspruch erheben heut Abend, vor allem Volk und ihn be- gründen, vertrau ich dem güt gen Geschick und dem Lenker da droben, der endlich auch mir gab von seiner Gnade. PODESTÀ tritt auf ihn zu, legt ihm beide Hände auf die Schultern und sieht ihm gütig ernst in die Augen. Ich will nicht fragen, welcher Art Eu r Vergeh n, doch sicher scheint s mir ALVIANO Ihr werdet s erfahren - später einmal und mich - ich weiss es - entsühnen. Von einem der seitwärts einmündenden Wege kommend tauchen, für die beiden im Abgehen Begriffenen unsichtbar, Carlotta und Adorno auf. Wie Carlotta Alviano erblickt, prallt sie zurück ud bemüht sich, nicht bemerkt zu werden. Doch wo bleibt Carlotta - ? PODESTÀ Kommt, wir wollen sie suchen. Beide ab, dem Hintergrund zu. SECHSTE SZENE ADORNO Hörtet Ihr nicht? Man sucht Euch, Donna Carlotta; und Ihr - verbergt Euch, flieht zurück in den Schatten, so flieht Ihr - Euren Verlobten? CARLOTTA Ach, denkt nicht schlecht von mir, Herzog; weiss ich doch selbst nicht, was mit mir ist. - Als ich euch gestern mein "Nein" gab, für Graf Vitelozzo, fühlt ich mich stolz und sicher und gross und beglückt - - und doch - seit ich das Bild vollendet, das Euch so sehr gefiel, das Bild Alvianos - ist mir, als wär da innen etwas erschlafft, als wär meine Liebe nicht mehr dieselbe. Nicht ärmer - versteht mich - doch - als hätt er mir nun sein Alles - sein Höchstes gegeben und ich nichts mehr, gar nichts mehr zu erwarten. Und dann - doch ich weiss nicht, ob einer Frau zwiespältig Fühlen Eure Teilnahme weckt und nicht etwa Spott in Euch wachruft. Herzog? ADORNO Ich bitt Euch, vertraut mir, wie seid Ihr doch echt und wahr Signorina! SIEBENTE SZENE Im Hintergrund treten auf Gonsalvo. Guidobald, Michelotto das Paar erblickend, bleiben sie jäh stehen und flüstern, heftig gestikulierend, miteinander. Das Gespräch des Herzogs mit Carlotta links seitwärts (oder rechts) zuerst unhörbar, dann erregter werdend. GONSALVO Blickt dort hinüber! GUIDOBALD Der Herzog - und des Podestà Tochter! MICHELOTTO Ein unsich rer Herr! GUIDOBALD Mir schwant nichts Gutes! CARLOTTA Ich betrat dies Eiland voll heimlicher Angst! GONSALVO Seid auf Eurer Hut! MICHELOTTO Und lockert, Ihr Herren, in der Scheide die Degen! GUIDOBALD Vitelozzo lässt sich nicht blicken - GONSALVO Kein gutes Zeichen! MICHELOTTO Kommst Du? GONSALVO Ich komme - . MICHELOTTO Und Du - ? GUIDOBALD Wir alle! Gehen nach verschiedenen Seiten ab. ACHTE SZENE CARLOTTA Als hätt ich Wein getrunken, schwer und vermischt mit behexenden Kräutern, oder jenen seltsamen Trank aus Herzblut einer liebtollen Jungfrau gebraut - ! Es ist der Schönheit furchtbarer Zauber, gebunden sonst, halb verborgen den Sinnen - und nun entfesselt, preisgegeben dem Tage und lüsternen Blicken. Wie eines herrlichen Weibes Glieder, schamvoll verhüllt in den Jahren der Sehnsucht, plötzlich in Nacktheit sich räkelnd, tausend Reize entfaltend, vor des liebenden Jünglings glücktrunk nem Auge! NEUNTE SZENE MenaIdo mit einer verschleierten Dame und Graf Julian. JULIAN Ihr habt Euch getröstet, Ritter Menaldo - ich seh s mit Vergnügen. Carlotta mit Adorno promenieren im Gespräch weiter und kehren erst gegen Ende dieser Szene wieder. MENALDO So wisst Ihr denn, wo Ginevra ist? JULIAN Wüsst ich s, würd ich nicht einsam wandeln in diesen Gärten verzückter Begierden. MENALDO spöttisch Doch wie nun, wenn diese verschleierte Schöne an meinem Arm wäre Eure Ersehnte? JULIAN Dass sie s nicht ist, dafür bürgt mir Ginevra s Liebe - . erhobenen Tones Und wenn sie s wäre . jäh stäch ich Euch nieder. Adorno und Carlotta werden hier wieder sichtbar und kommen nach vorne. MENALDO macht eine Bewegung zum Degen und einen Schritt zurück, besinnt sich Zu schön zum Kampfe ist diese Nacht, sonst büsstet Ihr, Graf, Euer freches Wort. JULIAN Wir sehn uns wieder, Ritter Menaldo! Julian, Menaldo mit der Dame ab. ZEHNTE SZENE CARLOTTA Dazu das lockende Lied, das Ihr sangt, von des schönen Knaben Tamare unglücklicher Liebe, und seinem wilden Verlangen, nicht scheuend Gewalt und das Opfer des Lebens für einen Kuss meiner roten Lippen. O Herzog, der Ihr das Leben kennt und die Frauen, Ihr habt gesündigt an Alviano, doch mehr noch er an sich selbst; denn nun - wie ich ihn sah - da, an dieser Stelle, mit meinem Vater, in all dieser Pracht, die er geschaffen mit seines Geistes lodernder Kraft; wie ich ihn sah, den Ärmsten, der selbst zerrissen die gütigen Schleier, in die Mitleid uns hüllt und die seltsame Macht, die die Sinne bändigt, da fiel mir ein ein Wort, das der Unsel ge sprach in seiner einz gen glücklichen Stunde "Doch wenn Ihr an einem prangenden Tage, in einem Beete voll schönster Blumen, fändet irgend ein scheussliches Untier - " ADORNO Um Gott, Jungfrau - CARLOTTA Lasst mich, Herzog! ADORNO Beruhigt Euch doch - die einzige glückliche Stunde - Ihr sagtet es selbst - er verdankt sie Euch; dies mag Euch trösten. CARLOTTA Ihr sollt mich nicht trösten! Ich will keine Gnade. Marter und Hass sind was ich verdiene - Verzweiflung und Tod! ADORNO stark So hört ein Letztes mit Nachdruck Er war nicht würdig und wert Eurer Liebe. Er ist nicht der Edle, für den Ihr ihn hält. Von bösen Gelüsten ist er besessen und heut noch ereilt ihn - CARLOTTA exaltiert Ich will nichts hören. Ihr wollt ihn verleumden; doch er ist gut und gross und erhaben und ich bin elend, verworfen und schlecht. Ich hasse mich und die Welt und Euch. mit furchtbar lüsternem Ausdruck Nur die Nacht, diese Nacht lieb ich und ihre Schatten - ADORNO So gnade Euch Gott - doch kommt, ich führ Euch zu Eurem Vater! CARLOTTA hastig Geht, geht! - Doch lasst mich! Sie geht wiegenden Ganges in das seltsam glitzernde Dunkel einer rechts vom Zuschauer liegenden Waldanlage. Adorno langsam ab. ELFTE SZENE CARLOTTA Ah, welche Nacht! Welch eine glühende Sommernacht! In ihr schwärzliches Licht will ich tief mich verkriechen, eintauchen tief in ihr leuchtendes Dunkel! Mit Sternen tanz ich den Sommernachtsreigen, doch mit Kobolden schlaf ich im Busch. GESANG zuerst leise, dann immer stärker, in, langgezogenen schwingenden Akkorden, von allen Seiten des Eilands zusammenströmend. Es ist als pflanze sich das Echo des Liedes Carlottas fort und finde immer stärkeren Widerhall. Ein wirrer furchterregender Chor, der sich bis zu orgiastischen Ausbrüchen steigert im Laufe seiner Wiederholungen. "Ah, welche Nacht - ! Welch eine glühende Sommernacht! Mit Sternen tanz ich den Sommernachtsreigen, doch mit Kobolden schlaf ich im Busch." ZWÖLFTE SZENE DIE MUTTER von früher Ach gehn wir, Alter, arg wird das Gedränge! VATER Wo hast Du das Kind? MUTTER Es riss sich von mir - VATER O, Du Unglücksweib! MUTTER Einem Falter jagte es nach einem silbernen Falter - VATER sie fortziehend Komm, Frau, so komm doch! DREIZEHNTE SZENE Senatoren treten auf. ERSTER SENATOR Wir habens versäumt. ZWEITER SENATOR Zu spät. DRITTER SENATOR Wie sollen wir nun, in dem tollen Trubel, mit Würde und Ruhe vollziehen den Akt der Eröffnung? ERSTER SENATOR Ach, lasst die Leute! ZWEITER SENATOR Was sollen die Formalitäten? DRITTER SENATOR Das Volk ist im Taumel! ERSTER SENATOR Doch meine Rede! ZWEITER SENATOR Das Feuerwerk! DRITTER SENATOR Die Huldigung für Salvago! Sie lauschen dem Gesang. GESANG stärker, eindringlicher Ah, welche Nacht! Welch eine glühende Sommernacht! Mit Sternen tanz ich den Sommernachtsreigen, doch mit Kobolden schlaf ich im Busch. ERSTER SENATOR Es wird bedenklich! ZWEITER SENATOR Ich sagte es gleich - das heidnische Zeug, die nackten Weiber und Bocksgehörnten! DRITTER SENATOR Und die Alberghi mischen sich unter das arglose Volk; mit geilen Reden stacheln sie auf uns re Söhn und Töchter zu tollen Streichen. DIE SENATOREN durcheinander Wo ist der Podestà? Wo ist Alviano? Gebietet Einhalt - Einige Senatoren gehen oder drängen durch das aufgeregte Volk. VIERZEHNTE SZENE DER JÜNGLING von früher Bleibt, Schönste! Seht, ich liege zu Euren Füssen, erhört mich! DAS MÄDCHEN Nein, Ihr seid allzu kühn, Signor! DER JÜNGLING Erhört mich! DAS MÄDCHEN Nein, nein, ich kann nicht, lasst mich, Signor! DER JÜNGLING ausser sich Ich morde mich, wenn Ihr mich von Euch stösst! Bin ich nicht schön? Mein Haar, fühlt nur, ist weich wie Seide. DAS MÄDCHEN hart Ha, ha! Ihr schön? Zerlumpt seid Ihr wie ein Bettler, wahrhaftig, so dass ich mich schäme, sieht man mit Euch mich - Der gesamte Chor versammelt sich auf der Bühne und kommt später ganz nach vorne. DER JÜNGLING ekstatisch aufspringend Nein, schämt Euch nicht! er zieht einen Dolch Gern will ich sterben! Purpurnes Blut wirkt ein leuchtend Kleid! Er will sich den Dolch in die Brust stossen. DAS MÄDCHEN zitternd, ihm in den Arm fallend und die Waffe entwindend Bei der Madonna - was tut Ihr - so haltet doch ein! Ach - ach - Ihr seid - verzeiht mir! - Kommt, kommt! Sie eilen verschlungen, jubelnd in den mächtig einherbrausenden Gesang einstimmend in die Nacht hinaus. CHOR Welch eine Nacht! Welch eine glühende Sommernacht! Von hier ab zerstreut sich der Chor nach verschiedenen Richtungen, bis auf einzelne Paare, die im Hintergrunde der Bühne bleiben. Wir tauchen tief in ihr leuchtendes Dunkel und tanzen mit Sternen den Sommernachtsreigen - eiah - Sommernachtsreigen - - - neckend spöttische Frauenstimmen Doch mit Kobolden schlaf ich im Busch! FÜNFZEHNTE SZENE Aufgeregte Rufe Alvianos (entfernt) ALVIANO Wo ist sie, meine Braut? Sah niemand Carlotta? Von hier ab entwickelt sich ein grotesk grossartiger Maskenzug, die Vereinigung der Antike mit der damaligen Zeit - die Renaissance - allegorisch darstellend. Herolde Im Stile der Zeit; Faune blasen dazu auf der Syrinx die Fanfare. Faune, einer imposanten Künstlererscheinung und seiner Egeria huldigend - karikiert - eine Art wilder Reigentanz. Herolde, mit Abzeichen oder Fahnen der schönen Künste. Langsamer Aufzug Apollos im Sonnenwagen, als Symbol des Ruhmes. Blendendes Licht umgibt ihn, das mit seinem Näherkommen grösser und strahlender wird. In seinem Gefolge die Musen und berühmte Künstler der Renaissance. Stillstand im Reigen der Gruppe 2. Der Künstler gebannt von Apollos Erscheinung, strebt dieser zu. Seine Schöne umschlingt ihn und versucht, ihn neuerlich dem Reigen zu gewinnen. Der Künstler widerstrebt, wehrt sich, immer mehr Apollo zugewandt. Die Faune verstricken ihn, der dagegen kämpft, in immer tolleren Reigen. Der Wagen Apollos ist ganz nach vorn gekommen. Hier reisst sich der Künstler mit einer gewaltigen Bewegung los, und sinkt vor dem Wagen Apollos, huldigend in die Knie. Apollo hebt ihn zu sich in den Wagen, die Musen bekränzen seine Stirn, des Künstlers Egeria breitet sehnend schmerzvoll die Arme nach ihm aus und verhüllt sich, von dem grellen Licht geblendet, die Augen. Die Fauns bemächtigen sich ihrer mit wilder Gier und schleppen die sich angstvoll Wehrende mit brutaler Gewalt fort. Die Gruppe des Apollo folgt ihnen mit jubelnden Bewegungen. Der Künstler steht ernst und gedankenvoll, hoch aufgerichtet im Wagen. Auftritt der Venus mit glänzendem Gefolge. Gestalten aus 1001 Nacht. Märchen, Najaden, die Edlen (Menaldo, Julian etc.). Knaben und Mädchen. Die Gruppe soll etwas erhaben Orgiastisches versinnbildlichen. Ein Bacchantenzug. Rufe "Evoe Bacche". Wild zügellos, in krasser Realistik zu inszenieren. In seiner Mitte Carlotta. Ihr zur Seite, sie verfolgend ein maskierter Edelmann Graf Vitelozzo Tamare. Hier hören die Rufe ,,Evoe Bacche" auf der Bühne auf. Entfernt vernimmt man noch das Tosen und Stampfen des dahin brausenden Zuges. Der Graf hat Carlotta erhascht, umfängt sie in toller Leidenschaft, küsst sie, sie wehrt sich, doch gibt sie sich wiederholt, dem süssen Taumel erliegend, willig seinen Küssen hin, um ihn dann wieder plötzlich von sich zu stossen. TAMARE Was fliehst Du vor mir? CARLOTTA Nein, ich fliehe Euch nicht. TAMARE So kennst Du mich denn? CARLOTTA Weiss nicht, wer Ihr seid. TAMARE heiss Doch wenn s einer wär , der Dich, Schönste, liebt? CARLOTTA Ihr liebt mich? S ist gut. Doch lasst mich blicken durch Eure Maske, ob hell sind Eure Augen - oder trübe. Seid Ihr Alviano? Nein, Ihr seid s nicht. Schön von Gestalt, ein schmucker Knabe! TAMARE O schönste Carlotta, wie sprichst Du seltsam! CARLOTTA mit ganz veränderter Stimme Seltsam, mein Liebling? Gib Deine Hand - ah, sie ist weich und heiss und wohlig fühlt sie sich an; da - spürst Du mein Herz wie es heftig schlägt? Dir entgegen - mein Süsser! Doch höre, Knabe - mit Deinen Händen, so weich und linde, hältst Du es sanft, und darfst s nicht quälen; hältst es umspannt, ganz lind und leise. Hopla, mein Süsser! CARLOTTA und TAMARE Komm, lass uns eilen! Kurz ist die Nacht und der Morgen nah. Die Beiden erklimmen den Felsweg; hinter der Rosenhecke leuchtet ein intensiver blauer Schein. SECHZEHNTE SZENE ALVIANO wie gehetzt Ihre Stimme hör ich - ! Sie schallt mir aus Höh n, und Klüften - vertausendfacht! Gesang aus den Lüften, ein Spottlied aus Tiefen der Hölle - ! Ihre Gestalt tanzt vor mir, - lugt aus Gebüschen und Hecken - da und dort glitzert ihr Kleid - wie ein Irrwisch hetzt sie mich, bergauf und talab, in den Äther - in Sümpfe - und ich hielt sie doch - sie war ja doch mein! - - Oder war sie s nicht? SIEBZEHNTE SZENE DAS VOLK ihn gewahrend und umdrängend Hoch Alviano Salvago! Der Freudenbringer! Der Zaub rer, der König des Festes! ALVIANO wild Was wollt Ihr von mir? Was höhnt Ihr mich da? Saht Ihr Carlotta? PODESTÀ Getrost, Alviano! Ich sandt ihre Frauen aus, Diener suchen sie allenthalben - bald ist sie gefunden! DAS VOLK Hoch Alviano Salvago! Der uns die Freude gab! Bringer der Schönheit! Vater des Volkes! ALVIANO Was wollt Ihr? Schweigt doch - mit tief schmerzlichem Ausdruck Ich bin kein König. Ein Narr, ein Krüppel! Ein Bettler, ein Scheusal! in atemloser Hast Wo ist meine Braut? He, schafft sie mir! Ich will Euch danken - ich geb Euch alles - mein Hab und Gut. Dann bin ich Fürst, ein König, ein Gott! mit verzweifelter Eindringlichkeit Doch schafft mir Carlotta - ah, ich bin müde, gehetzt - meine Kraft - geht zu Ende - Er sinkt in sich zusammen. DAS VOLK Hoch Alviano - Apollo! Der Freund der Musen! Der König! Krönt ihn! Wo habt Ihr die Krone, die Rosenkranzkrone? Hebt ihn hoch - den Freund des Volkes - krönt ihn mit Rosen - hoch Alviano! sie heben den halb Bewusstlosen empor, setzen ihm einen Rosenkranz aufs Haupt ALVIANO schwach Lasst - lasst - Man zeigt ihn dem Volke, dieses bricht in betäubendes Hoch und Beifallsgeschrei aus. ACHTZEHNTE SZENE Acht vermummte Gestalten brechen sich Bahn durch das Volk. an ihrer Spitze ein hochgewachsener Mann, der Capitaneo di Giustizia (reisst das Volk zurück). Abflauen des Geschreis, das Volk weicht scheu vor dem Capitaneo zurück; um die "Acht" bildet sich ein freier Raum - das Volk im Halbkreis zurückgedrängt. Kopf an Kopf, etwas weiter vorn die Gestalten des Podestà und der Senatoren. Alviano zuerst am Boden liegend, wohin man ihn sanft gesenkt - dann sich aufrichtend. CAPITANEO DI GIUSTIZIA Halt ein, genuesisches Volk! Haltet ein, Betörte! Wahnsinnige, die Ihr seid! Ihr krönt mit Blüten den, der da Eure Töchter geraubt, Eure Kinder verführt, geschändet - gemordet vielleicht - - ! Beispielloses Entsetzen, alles steht erstarrt. GEMURMEL Was ist das? Was meint er damit? Die Acht! Entsetzlich! Er? Alviano? RUFE Glaubt ihm nicht! Aha! Die Alberghi, die Füchse! Schlau ist s gemacht! Die vertrackten Neider! Verleumdung! Hoch Alvianol Seid still! Schweigt! Höret die Acht! DER CAPITANEO Durch die heilige Acht erhebt der Herzog Adorno, des Volk s Beschützer und wahrer Freund, die Anklag gegen den Ritter Alviano Salvago. Er zeiht ihn des Mädchenraubs, der Verführung und Schändung, begangen an zücht gen Jungfrauen - ALVIANO auffahrend und in die Ferne horchend War da nicht - ein Schrei? Hörtet Ihr nicht - einen Schrei? DER CAPITANEO aufmerksam auf Alviano schauend, dadurch abgelenkt, diese Phrase schwächer bringend Der Kuppelei und Verleitung zu solcher. Kraft uns rer Macht als Richter und Wahrer des Rechts, dehnen wir aus die Anklag , gegen den Ritter Alviano Salvage, und zeihen ihn, der besessen vom bösen Geist, verfallen des Satans und böser Dämonen Gewalt, der Behexung des Volks. Wir legen den Bann auf das Eiland "Elysium", verheert soll es werden durch Feuer, als eine Brutstatt des Lasters und teuflischer Sünde. Ritter Salvago, Ihr seid - - Volk stellt sich vor Alviano. DROHENDES GEMURMEL Seht Ihr, darauf läuft s hinaus! Man bestiehlt uns! Gönnt uns die Freude nicht! Verfluchte Räuber! Bestien! Stärkeres Gemurmel Nieder Adorno! Tod den Alberghi! Erschlagt sie, die Schufte! Alles Lüge! Er soll sich verteid gen! Alviano soll reden! Alviano - rede! Verteid ge Dich! Wir glauben Dir! Wir steh n zu Dir! Wir schützen Dich! ALVIANO lauschend Hört Ihr denn nicht? - Musik Cimbeln, Flöten, Harfen, und wilden Gesang? CAPITANEO Ihr seht - er ist besessen, aus ihm spricht der Dämon! PODESTÀ eindringlich Alviano, Mann, es geht um Dein Leben, verteidige Dich! CAPITANEO Man wird ihn peinlich befragen; führt ihn hinweg! EIN RIESIGER BÜRGER Halt! Rührt ihn nicht an! Wir glauben ihm mehr, der er schweigt, als Euch, die Ihr redet. Er tat uns Gutes - drohend, gesteigert wollt Ihr ihn haben - so gebt uns Beweise! STÜRMISCHE RUFE Beweise, Beweisel CAPITANEO Bringt jene Frau! Einer der Vermummten führt eine verschleierte Frau nach vorne. Entschleiert Euch, Signorina! die Frau lüftet den Schleier. DAS VOLK Ginevra Scotti! Ginevra Scotti!l STIMME JULIANS aus dem Hintergrunde Ah - Ginevra! ALVIANO fieberhaft Um Himmelswillen, so lasst mich fort! CAPITANEO Sagt ohne Scheu, Ginevra Scotti Wo war t Ihr verborgen, eh Ihr, Hilfe heischend, floht zu Herzog Adorno? GINEVRA Im Haus des Alviano Salvago! GEMURMEL Ah! Hört! Hört doch! STIMME JULIANS Verdammt - lasst mich nach vorn! RUFE Ruhe! Wer ist das? Hört doch! ALVIANO zum Podestà dringend Was steht Ihr da - ? Was rührt Ihr Euch nicht? Alter Mann, seid barm- herzig und lasst mich fort! Es dämmert mir auf, furchtbar deutlich und klar - CAPITANEO Sagt ohne Scheu, Signorina Scotti Wer war s, der Euch raubte Freiheit und Ehre? GINEVRA Ein Edelmann, der sich nannte Menaldo Negroni! MENALDO aus dem Hintergrund Diese Frau lügt! EIN ZWEITER RUF (Julian) Zieh, Schurke! Kampfgetümmel im Hintergrunde. VOLK in grosser Bewegung Aha! Die Alberghi! Seht! Seht! Hört nur! Doch was ist s mit Salvago? Heraus mit der Wahrheit! ALVIANO verzweifelt Alter Mann, sie ist in Gefahr. Die Zusammenhänge seh ich vor mir - CAPITANEO stark Das Haupt einer Horde wüster Gesellen, adliger Räuber ist Alviano Salvago. Verraten hat alles dem Herzog - Graf Vitelozzo Tamare. ALVIANO fährt herum, wie von einer Tarantel gestochen Wer sprach den Namen? Wer riss ihn mir aus dem Hirn? Der ist s! Er hat sie geraubt. Er stellte ihr nach. Er warb um sie - ich weis es - weiss es - CAPITANEO Redet Ihr irre? Ginevra - raubte Graf Vitelozzo? ALVIANO in fliehender Hast Wer spricht von Ginevra? Wer ist sie? Nichts weiss ich von ihr! mit höchstem, verzweifelten Ausdruck Carlotta! schreiend Carlotta! NEUNZEHNTE SZENE Dienerinnen der Carlotta herbeistürmend. DIENERINNEN durcheinander O Herr! Podestà! Sie ist verschwunden! Wir finden sie nicht, Eure Tochter! Sie ist verschwunden, als hätt sie verschlungen die Erde! PODESTÀ verzweifelt Vielleicht - verliess sie das Eiland - und fuhr - DIENERINNEN Niemand verliess es. Soldaten stehen rings um die Insel, es sah sie keiner! Doch - Einer! Es war ihm, als hätt er in einer Schar Bacchanten, an eines verlarvten Ritters Seite erkannt die Herrin! Wahnsinniges Lachen Alvianos ALVIANO mit furchtbarer Stimme Ha, ha, ha - ; o Du, Hund! Du Wüstling! Du Tier! Hätt ich Dich da - ich zerfleischte Dich, Bestie, mit meinen Zähnen. mit gebrochener, heiserer Stimme Kommt, ich führe Euch! Seht Ihr - dort oben den blauen Schein? Hört Ihr? - Lauscht doch - ist s nicht Musik? immer erregter Toll und verrucht - Schreie und Jauchzen? Volk von Genua! Ich will dich führen! Zu deinen geschändeten Töchtern! Zu meiner - mit verzweifelt wehvollem Ausdruck, fast weinend armen, verlorenen Braut! Starke Bewegung im Volke Dann steh ich dir Rede und Du sollst - richten. Doch - wehe - den Andern! VOLK Wehe, wehe! Der Tod über sie! Der Chor entfernt sich mit Geheul, Getöse, rach davonstürmend, der Lärm wird bald schwächer, bis vollständige Ruhe eintritt. ZWANZIGSTE SZENE Ein unterirdisches Gewölbe. Viele Nischen, aus welchen verschieden farbiges Licht strahlt. Blumengewinde. Schwere Tierfelle. Räucherpfannen, aus welchen Rauch aufsteigt, der den ganzen Raum erfüllt. Diener mit roten Fackeln. Soldaten mit Arkebusen. In den Nischen verstörte, junge Frauen. Zerbrochene Pokale, Blumenblätter, zerrissene Gewänder deuten auf eine gestörte orgiastische Szene; ein Toter seitwärts links vorne, zerbrochene Degen, auf einen stattgehabten Kampf. Gonsalvo, Guidobald, Vitelozzo, Michelotto und andere Edle gefesselt. Seitwärts rechts vom Publikum ein Rosenlager, auf dem Carlotta, wie in einer Ohnmacht schlafend, liegt. Alviano, der Podestà, der Capitaneo, Volk. ALVIANO heiser Du lügst! TAMARE finster Du irrst - ich spreche die Wahrheit. ALVIANO Höre Du - es könnte wohl sein - dass sie nicht mehr - erwachte - dass sie - hinüberschliefe - in die - and re Welt. Und sieh - für mich war s - so viel - - ich habe nichts and res - gehabt. In meinem ganzen Leben - war diese Frau - das einzig Grosse - das einzig Schöne. Begreife - wenn Du mir sagst - "Ich hab sie geraubt - mit Gewalt genommen - ich konnte nicht anders - weil ich sie - liebte - -", so muss ich Dich hassen - und muss Dich - verfluchen - weil du einem Armen - wie mir, zerstört hast - genommen - was er - besass. Aber da innen - tief - bliebe ja doch - so etwas - versteh mich - wie ein - weher Trost mehr und mehr unfähig, die mächtige Erregung zu unterdrücken Doch wenn Du mir sagst "Sie hat sich mir gegeben - sie, Carlotta - frei- willig - in Liebe - und sie war glücklich" - ja, wahrhaftig - Du sagtest - glücklich, - ja dann - dann - - dann hab ich ja nichts - gehabt, - - dann hast Du mir - ja nichts - - genommen - - dann bin ich ja - wieder - ganz so elend - wie ich - war - zurückgestossen - in s Nichts - ins Nichts - - - TAMARE düster Und wenn Du mich mordest - ich weiss Dir nichts and res zu sagen. Nur eins Verfallen war mir diese Frau, vom ersten Tag, da ich sie erschaut - nach dem Wort, das Du selbst, Alviano, einst sprachst "Die Schönheit sei Beute des Starken". Stark wähntest Du Dich - eine Stunde lang - doch Du warst es nicht. Die Freude bot sich Dir dar - da wich st Du ihr aus, zitternd und feige. Du sahst nur das Dunkle, die Schatten, Gefahr und Sünde. Allzu herbe gezeichnet vom Schicksal, wardst Du flügellahm, unfrei, verzagt. Für Deinesgleichen lebt nur in Träumen die kostbare Blume; doch blüht sie grell und verlockend am Tage, dünkt s euch Traum, Trugbild, nächtlicher Spuk. - Denn, bot sich Dir, Alviano - sagtest Du nicht - auch Carlotta? - Was nahmst Du sie nicht - ? ALVIANO fassungslos Weil - weil - ausbrechend o Du Teufel - verlange nicht, dass - eh zur Hölle Du fährst, ich enthülle vor aller Welt ein Verbrechen - so grausig - - - weil ich in Tiefen blicke, die Du nicht ahnst - weil ich ein Mensch bin - und Du - TAMARE Weiss nicht, wer da tiefer blickt von uns Beiden! Weiss nicht, was da, höher zu werten ist - ein freudlos Leben, ein langsam Siechen - oder ein Tod in Rausch und Verklärung, in brünst ger Umarmung ein selig Sterben! Gemurmel unter den Umstehenden. ALVIANO entsetzt Wie ist mir denn - ? Seiner Worte Sinn - - - das ist ja . nicht möglich - TAMARE mehr und mehr in Ekstase geratend Ihre Lippen baten um Schonung; stammelten wirr das uralte Lied angstvollen Sich-Wehrens. Doch ihre Augen flehten um Lust. Aus ihrem Munde rang sich los ein qualvoll Bekenntnis; Angst und Entsetzen - doch in den Augen, wild unbändig, sprühten die Funken entfachter Begierde. Endlich brach es sich Bahn Grösser als Du - schuf sie sich frei. Dem glitzernden Tanz in den lachenden Augen gesellte sich wild ihrer Lippen toll trunkener Sang "Gib Tod" jauchzte ihr Blick - "Gib Glück!" gierte ihr Wort. Wachsende Bewegung unter den Umstehenden. ALVIANO Entsetzlich! Wissend hast Du, Unsel ger - ? TAMARE Ha, ha, - rollt nur die Augen, fletscht die Zähne und ballt die Fäuste! Meine seligste Stunde - die raubt mir Keiner - . ALVIANO heiser So sprich ein Gebet! TAMARE Ihr habt mir nichts an - was wollt Ihr? in ausbrechender Todesangst Auf einer Kirchweih ein buckliger Fiedler, der spielte auf eine feine Weis . Die Schönste der Schönen, das war seine Liebste. Ich griff sie heraus aus dem tanzenden Schwarm und trug sie davon. Er stürzte mir nach - so stand er vor, mir wie der da; auf Alviano weisend verzerrt die Züge - verzerrt und voll Hass! drohend Mit seiner Fiedel - hab ich ihn erschlagen. Kommt mir nur an - mit meinen Händen er zerrt und reisst an seinen Fesseln erwürg ich Euch alle. - er zerreisst seine Fesseln. ALVIANO ersticht ihn So stirb, Verruchter! TAMARE grässlich aufschreiend Ah - - - ! CARLOTTA sich langsam, geisterhaft aufrichtend Wer schrie da? War das nicht - mein Liebster? ALVIANO vor sie hinstürzend Nein, nein - sieh mich - - Alviano - Carlotta, Geliebte - ich bin - bei Dir - er log - log - log! CARLOTTA ihn von sich stossend, mit dem Ausdruck höchsten Grauens, furchtbarster Angst Fort - fort! Ein Alb - ! Ein Nachtgesicht! Helft - helft! Hu - wie das drückt! Und das rote Licht - weh, weh - ! schwach Gebt mir Wasser - zitternd nein - gebt mir - Wein - - und mein - Liebster - soll kommen - mein Schöner, - Süsser - ich will Vitelozzo eh - eh ich - sterbe - - - Sie seufzt tief und liegt plötzlich still und starr. Schweigen. ALVIANO mit ganz veränderter Stimme und irrem Ausdruck, als ob er etwas suchte - - Ich will - ich will - ja wo - ist nur - die Fiedel - ich muss - ja doch endlich - zur Kirchweih! - Und meine Kappe - meine schöne - Kappe - rot und mit - silbernen Schellen - sah niemand - die Kappe - - ? Lasst mich - ich muss - ja doch endlich - er stolpert über Tamares Leichnam halt - was war das - - ? Da liegt - ja Einer ihr guten Leute - da liegt ja - - ein Toter - - . Er taumelt durch die Menge dem Hintergrunde zu; alles macht ihm scheu Platz. Vorhang この日本語テキストは、 クリエイティブ・コモンズ・ライセンス の下でライセンスされています。@ Aiko Oshio Schreker,Franz/Die Gezeichneten
https://w.atwiki.jp/oper/pages/1859.html
第2幕 アドルノ公爵の館の大広間 第1場 市長と3人の参事会員がアドルノ公爵の部屋から興奮し憤慨して出てくる。 市長 公は我々を弄んでいるのだ、 ネコがネズミを弄ぶように 参事会員1 余りにも権力を持ちすぎたのだ、 あの方は! 参事会員2 ブランチフォルテの最後の勝利で あの方は頂点に上り詰めた。 参事会員3 市民はあの方を甘やかしてしまった。 市長 以来ずっと 公をありがたく思っている。 参事会員1 侮蔑するように あの方には払っているのに。 参事会員2 貴族といっても傭兵に すぎないではないか。 参事会員3 例の件はどうだ? 市長 公は腹を割って話さない。 賛成とも反対とも。 “一方で、それはジェノヴァの市民に 喜ばしいことだが、 他方で、価値ある 地所の一部が 失われるとなると、 貴族にとっては遺憾と 言わざるを得ない。 彼のーアドルノ公爵のー心は 市民のためを思い、 市民を思って決定する、 公明正大に、しかし 友人たちに配慮すると 慎重になってきて もう少し考え 相談する 必要がある” といつものきまり文句。 参事会員1 苦々しく あの方は我々への寄贈が 心から妬ましい。 参事会員2 この話全体が あの方には厭わしいのだ。 参事会員1 今や時の人は アルヴァーノ・サルヴァーゴ! 参事会員3 町じゅうが 彼の名を賞賛している。 参事会員2 突然彼は 国民的英雄になった。 参事会員1と3 頷きながら そうだ! 市長 同様に頷きながら そうだ! 参事会員2 昨日の晩 貴方を訪ねて サルヴァーゴの馬車が 通りを走っていると、 誰かが彼だと気がついた 参事会員3 人々は歓声をあげ 参事会員1 彼に花束を投げた! 市長 彼はそれに値する。 参事会員2 善意に満ちた もの静かな大人物! 参事会員1 運命には不当に扱われている! 市長 私の娘のカルロッタは、 扱いやすい娘ではないが、 よく彼の話をした、 彼の存在を予感していたのか、 今、彼は彼女を手に入れて 夢中になっている。 参事会員3 辛辣に アドルノ公爵は 用心なさるがいい! 参事会員1 市民の人気というのは不安定なもので 簡単に危うくなる。 参事会員2 あの方の異議申し立てが 悪い結果をもたらすかもしれない! 参事会員3 この場合に拒否は 泥棒を意味する! 参事会員1 市民はもう我慢しないでしょうな。 参事会員2 退場しながら 用心なさるがいい! アドルノ公爵は! 全員去る。 第2場 アドルノ 前場の最後にはすでにタマーレと共に登場していてあの脅し文句を耳にしていた。 聞いたでしょう? これが世論です。 タマーレ ゲスどもが貴方を怖がらせるとでも? アドルノ 注意深く 昨日は別の言い方をしたのでは? タマーレ 激怒して ああ、昨日は 不愛想に 思い出させるな! アドルノ やさしく非難しながら 友人にそんな話し方をするのですか? タマーレ お許しを! けれど私が自分を 卑下するだけでは十分ではないと? 貴方の嘲笑が私の傷口に塩を塗り、 私の友人たちを笑わせて 私を愚行に駆り立てるのですか? アドルノ 何ですって、タマーレ? 私はまた君が分からなくなった。 私の宮廷で並ぶ者のない 最も輝かしい騎士、 尊敬され、愛され、女性たちから 崇拝され、無鉄砲な悪戯を いつもはしゃいでやっていた タマーレ いつも光しか見ない人というのが います、公爵、そして 闇には縁がないのです。 私はそんな一人でした。人生は 私には喜びの泉に見え、私は 喉が渇くとそこから飲んでいました。 のんきに、あまり考えずに。 手を伸ばして、 ばらを手にし、 その匂いを嗅いで、 花をむしりました。 私は落ちても、 苔の上で、 棘も尖った石も 私を避けてくれました。 友人が私に悩みや苦しみを 訴えかけても 私は聞いてはいましたが、 理解してはいませんでいた。 今になって突然、 地獄のあらゆる責苦、屈辱、 恥辱を被ることになったのです。 アドルノ いらいらと はっきり説明してください! 私が力になれることはお分かりですね。 タマーレ 貴方が 皇帝や教皇同様に力があるとしても 私を助けることはできない。 でもご自身で判断してください。 昼の光のように、明るく 美しいのです、でも私とは身分が違う、 市民の娘です。 アドルノ それで? その続きは? タマーレ 私が初めて彼女と話をした時、 その時私は彼女をよく 理解できなかったと思います。 彼女は私の愛の担保として ある犠牲を要求しました。 でも彼女が熱望したものは 辻褄の合わないこと、 とっさに生まれた妄想で、 私は宮廷の規則に のっとり解釈すべく、 理解しようと努めました。 一晩、苦悶のうちに徹夜して後、 私は答えを見つけたと思いました。 私は高邁な感情で 胸を膨らませて、神になったような 自由で誇り高い気分で、 馬に飛び乗りました。 そして町を駆け抜けました。 夢想に耽って、私は求婚の 文句を考えました、そして ますます自嘲的になりながら その美女が喜びで赤くなり、 取り乱し、高い栄誉に 感動しているのが見えるようでした。 アンドラーエ・ヴィテロッツォ・タマーレ伯爵が 見も心も捧げているのですから アドルノ 君は本当に気がふれている! タマーレ ご辛抱を、公爵! 私は彼女の前に出たとき 初めての時のように ためらいを感じていました。 彼女の独特の眼差し、 彼女の冷たい、驚いたような微笑みが 私を困惑させました。 でも、私の臆病な 心を隠すために、 私は尊大に、高慢に、 粗野な態度をとり、 彼女に差し出す その犠牲の話をしました。 自傷や死よりも厭わしい その犠牲。そして幸いにも彼女から “ノー”という返事をもらった時、 私は辛うじて残っていた分別を 完全に失ったのです。 彼女の足下に、身を投げ出し あらゆる私の財産や豊かな財宝について 支離滅裂なことを どもりながら言いました。 彼女の膝に抱きついて 私は許しと慈悲を 請いました! アドルノ タマーレ、落ち着いて、聞こえますか ヴィテロッツォ? 誰ですか、その女性は? タマーレ 市長の娘、カルロッタ。 アドルノ ひどく驚いて えっ! 気づかわしげに ある偉大な画家が以前 稀にみる才能の持ち主だと 私に彼女の名前を 挙げました。 幾つかの理由から 貴殿に忠告しておきたいのだが、 そのような行為が 如何に無益で、忠告する者は 不幸な恋をする者から、 如何に憎まれるかを 私が知っていなければね。 だから私は、貴殿に忠告するのでなく、 代わりに助けてあげよう。 タマーレ 信じられない様子で ああ、貴方におできになるなら アドルノ 貴殿を売り込んでやりましょう。 タマーレ 貴方はこの女性をご存じではない。 アドルノ けれど私は知っています、女性たちを。 だから貴殿にも希望をもっているのです。 けれど、ひとつ私に約束してください。 いい知らせができなくて 私が手ぶらで 戻って来ても、 その時はご自分にも私にも 八つ当たりしないように 心を強く持って、絶望しないで、 そのことは振り返らず、 この女性のことは忘れると! タマーレ 激怒して お聞きください、公爵、私は あんな女は、忘れてやります ゆっくりと 忘れてやりますとも。 精いっぱい強調して でも、まず彼女が、 私のものになってからのこと。 彼女の口元の呼吸を 私が吸い込み、 この両手を彼女の 髪の匂いで濡らし、 彼女が、私の妻に なるつもりはないとしたら、 私の愛人になってからのこと! アドルノ 慌てて遮り 反感を買いますよ! 我々は権利と 法にしばられています。 他の者も皆同じだ そのことを忘れないように。 市民は 不安におびえ ひどく不機嫌です、 そして私の部下たちは 戦場に出て、ここにいない。 市長の娘ですよ! よく考えなさい! タマーレ でも足跡を 残さなければ、 誰が犯人かは 分からないでしょう アドルノ いずればれる。 タマーレ おや、公爵、それでは 数週間前からジェノヴァの 選りすぐりの美しい娘たちが 跡形もなく消えているのを どう説明します? 昨日もまた アドルノ かっとなって 何、昨日? 私の所には未だ 報告が来ていない タマーレ 私が貴方の所に 参上する前に、町では もう噂になっていました。 金持ちのスコッティの 娘のジネーブラが 突然消えたと。 不思議なのは、 どこに消えたか 我々すら知らないこと。 アドルノ 邪推して、タマーレを横からじろじろ見ながら どういうことだ? それ以外のことは 詳しく知っているということか? 突然激しい口調で ああ、私の予感は! やっぱり思った通りだ、 これらの犯罪は 評判の悪い君たち一味が 関わっているんだ! タマーレ これで目的に繋がりました。 私の友人たちは、貴方にお願いするようにと 私をここに送り込んだのです。 貴方なら、アルヴィアーノの島 “エリジウム”が、町の所有に なるのを防げるはずだと。 アドルノ 何てことだ、サルヴァーゴときたら、 あの島が君たちの放埓な愚行と 何の関係がある? タマーレ 感情を抑えて あの島の 人工の洞窟の扉を開くと 愛の饗宴のために 特別に創った素晴らしい 地下の部屋がいくつもある。 洞窟に一歩足を踏み入れると、 青い輝きに 目を奪われる。 濃密な香りが官能を 惑わし、鬼火のように 赤く揺れる炎と、 遠くから聞こえる音楽と、 微かな歌声が、 深く、もっと深くと 貴方に誘いかける。 深淵の向こうには 狭い小道があり、 洞穴の入口に続く。 密集した薔薇の生垣が 貴方の目を覆い隠す でも、秘密の洞窟が 見つかれば 感情を押さえて 私たちはもうお終いです。 アドルノ 率直に そしてサルヴァーゴは、君らの やっていることを知っているのか? タマーレ サルヴァーゴですか、はは! 自然の戯れ、 言っていいなら、 気まぐれな思いつき。 ジェノヴァきっての醜男が この冒険の創造者、 この想像の美を 現実のものとしたのです。 アドルノ こわばった表情で そして彼自身は タマーレ 彼自身は、距離をおいています。 もう後悔しているかも でも私には理解できません。 夢中になって 松明の灯りが すべてを金色に輝かせます。 享楽の興奮の中で、 醜いものは美しくなり 美しいものは醜くなる。 対立が陶酔の中で 失せてしまう。 アドルノ 辛辣に そしてこのサルヴァーゴのバカは 自分の土地に 悪徳の花を 罪の毒草を 栽培した後で、 それを寄贈する、 自分自身と君たちをも? タマーレ 宥めながら 彼は僕たちに警告していました、 でも一度解き放たれた情熱を 抑えるのが どれほど難しいかを、 考えてはいなかった。 アドルノ 我を忘れて 私にふりかかる呪いだ。 君らの節制のなさ、 君らの野蛮な欲情が 私を急き立てる、 あの呪うべき行為へと! 見た目は落ち着いて まだ救えるものは、 救ってやろう。 私が君に約束したことは 守る、何故なら 君のは愛で、 犯罪者の仲間とは違うから。 何故なら 我々は若い頃から 友人だからだ。 けれど用心しろよ、 ヴィテロッツァ、暴力を 用いないように。 嘲笑的に サルヴァーゴには 寄贈したいという衝動を 当分の間 阻止しよう。 侮蔑的に脅しながら 彼には従ってもらう 市民を喜ばせた奴だが、 そうしないと彼も 君たちも皆ただじゃ済まない! 急いで部屋に去る。 タマーレ 彼を引き留めようとするかの動きをするが、 なげやりな身ぶりで後方に去る。 中幕 場面転換 カルロッタのアトリエ。 アルヴィアーノは自由に動ける状態にいる。カルロッタは熱心に仕事中、ときどき彼の顔に眼差しを投げ描きながら気楽な調子で話をする。時おり余りにも仕事に集中して、言葉に詰まる。 カルロッタ 今の世には奇妙なことがいっぱいあります。 私はある女性を知っています、 彼女は私と同じように アントワープの学校で絵を学びました 彼女が描くのは手。 繊細で、華奢で、 しなやかな青い血管のある手 武骨で、ごつごつした 男のこぶし、 すべてを気楽なお喋りの調子で、いかなる劇的な表現も避けて ひとりの女の 指輪をはめた手は ふくよかで柔らかく、 尖ったばら色の爪があり 青白い血の滴のように輝いていました。 私がそこで見たひとつの手は それは溌剌とした肉体に しっかりしがみついていました。 また別の手は、 緑の藪から伸びて 柔かい指で 小枝を摘んでいました。 霧のような壁から出た手は 拒否するように、合図するように、 懇願するように、脅迫するように、 虚空を掴んでいました。 流れからも手が浮かび上がっていました 戦うように 絶望するように、 しっかり組まれた 二つの手は、 波立つ大海原のように 描かれていました。 でも奇妙なのは 一枚の絵です。血の気のない 蠟のようなひとつの手が、 不気味なほど長くて 瘦せこけた指を持った まるで死者のような手が、 よく分からない何かを 握りしめていました。 ただ弱々しい紫の 燈火が、幽霊のような 指の間から漏れていました。 でもこの光は 無言の訴え、 抑圧された むせび泣きのようでした、 そして救済を求める 抑えられた叫びのように、 こらえて死の恐怖に怯えていました。 ねえ、頭を少し上げて いただけませんか。 そう、そのほうがいいわ 感謝します。 アルヴィアーノ ところでこの絵の意味するのは? カルロッタ この哀れな女性はは多分 何が芸術家に霊感を与えて 大仕事に向けわせるのか、 一度も感じたことがないのでしょう。 つまり愛の幸福とか、 そういうものへの憧れとかです。 それどころか彼女は多分 密かに恐れていました、 いつか人生で 大きな出来事に 遭遇するのではないかと。 官能を惑わす魔力のようなものに 彼女は屈するのではないかと。 アルヴィアーノ 静かに、半ば独り言のように 何て奇妙だ 幸福に怯えるとは? カルロッタ この哀れな人生の 原動力は 名声への渇望でした、 ものを創り出す その源泉は痛みでした、 魂の痛みではなく 肉体の苦痛だったのです。 アルヴィアーノ お嬢さん、貴女の手は 貴方の声ほど 落ち着いてはいませんよ、 描くのを少し休んだら カルロッタ 慌てて いえ、いえ! 違います! 私の手はとても落ち着いています そしてこの話は間もなく 終わります。私の友人は 若い頃から心臓が 悪かったのです。彼女の心臓は 時に嵐のように激しく打ちつけました。 そしてしばしばひとつの手が 無情で残忍なひとつの手が 鼓動する心臓に 掴みかかってきて 締め付けるようになり それは恐ろしくて苦しく 遂に死に至るのかと 彼女には思えました。 彼女はこの手を、 この残酷な手を、そして 彼女の痛みを描いたのです。 アルヴィアーノ 貴女はまた否定するかもしれないが 貴女は感動したんですね 貴女の胸に迫ったのですね? カルロッタ 彼女が大好きでした アルヴィアーノ つまり亡くなったと? カルロッタ まだ生きている、と思います。 突然、振り切るかのように、声の調子を変えて でも、貴方を 描くことは本当に 容易なことではありません。 恋する男が憧れの女性の 眼差しを求めるように、私は 貴方の眼差しを捕えようとします。 でもその人は 私を避けて、 落ち着きがなく鬼火のように 揺れ動いています。 アルヴィアーノ 話をそらして もしかしたら、ボクは疲れているんです。 カルロッタ それなら私のそばに座って こちらへ来て、休みましょう、 そんな無口に、臆病に ならないで、騎士様! だって昨日の晩は ほがらかで 上機嫌だったのに! ワインはいかがですか? 彼女はカラフェに入ったワインとグラスを持ってくる。 さあ、ぜひ 私の手で貴方に ファレルノの赤ワインを お勧めするわ。さあ飲んで 座って、すぐ近くに、 そして貴方の話をして 若い頃の話、あるいは なぜ貴方が今日それほど ふさぎこんでご機嫌が悪いのか あるいはまた、なぜ貴方の 眼差しが、それほど不安げに 私を避けているのか! 私が何をしたというのですか 私に怒っているのですか? アルヴィアーノ 重苦しく お嬢さん、 貴女のしていることが ただの遊びか、 悪ふざけか、あるいは もっとたちの悪いことか、 いずれしろ、貴女は その可愛い顔と 天からの 使いのように聞こえる 声にもかかわらず 吐き出すように まるで魔女だ! カルロッタ 後生だから、その先は言わないで あの“八人組”が聞いたら 奴らは私を激しく尋問して 魔女として火あぶりにするかも! それにしても 貴方はなんて気難しそうで 楽しくなさそう! 私は貴方のために努力しているのに でも貴方は私に感謝もしない。 アルヴィアーノ ああ、ボクには理解できない! カルロッタ この私が貴方に好意を 寄せているのに何故、 貴方が今おっしゃったみたいに そんなに堕落して邪悪だというのですか? アルヴィアーノ 暖かく お願いだから ボクに腹をたてないで! もう少しでいいから ボクに我慢してください! ボクには分からないんです まるで夢みたいで 怖いんです カルロッタ 不機嫌に ああ、怖がらないで! 貴方は男なのに 全く自分を信じていない ひとりの女性が 貴方に切なる恋心と 友情を抱いているのが そんなに不可解ですか? アルヴィアーノ 激して はは、よくある話だ! そうやって貴女が見るその目、 その輝きだけでもうまるで 何かが約束があるみたいだ! 貴女の口もとが微笑むと、 ボクにはまるで この世に“友情”と呼べるものは 存在しないかのように思える、 この言葉が、この惨めな 慰めの言葉が、ナンセンス、 虚偽、恥辱のよう思えるのです! カルロッタ もう少しましなものかもしれません そうだというのでは、ありませんが この広い世界に、何百万もの 鼓動を打つ心臓の中には ひとつくらい、 貴方の愛を求めるものも あるとは思いませんか? アルヴィアーノ ボクを、ボクをですか、 自分自身を嫌い、 自分自身を避け、 自分の住むすべての部屋から 鏡を取り払ったボクを! カルロッタ おバカさんね、貴方は! そんなことに、 春の一日のような そんなすぐに過ぎ去るものに 並はずれて固執するなんて。 それは顔にしわが ひとつ現われると、 私たち女性を見捨てる、 少しばかりの美しさ! 私たちが春を 意識するや否や すぐに花から実ができ、 葉は枯れて落ちてしまう。 美しさなんてそれだけのことでは? 晴れた日に なぜか知らずに 気が滅入り悲しいのに、 出かけたことは ありませんか? 立派な人も 花盛りの木も、 貴方を不安から 救ってはくれません。 そしてまた別の時、 雨の日に、 しわだらけで醜い 孤独な小柄の老人が わが道を行き 無邪気な目で貴方を見たら、 貴方を暖かい気持ちに 快活に、そう、幸福には してくれませんか? アルヴィアーノ 慄いて でも貴女は、 ある晴れ渡った日に、 世にも美しい花で いっぱいの花壇で、 気味の悪い怪獣のような ものを見かけたら、 不愉快な気分には なりませんか? カルロッタ 面白がって 貴方は怪物のような姿だけど、 貴方ならそうはならないでしょう。 殿下、ご自身の痛みを 快感をおぼえながらほじくるという 貴方の衝動はつまらないし不快です。 でも私はあることに気が付きました。 貴方は私を避けている、 先程は眼差しで、 今は言葉で。 でも貴方は私から逃れられません。 今や、私は貴方を窮地に追みます、 たとえ貴方が私をはねつけ 勝利したと思っても! だって私は貴方に言わなくては アルヴィアーノ ひどく不安げに カルロッタ やめてください! カルロッタ 分かってくれなければ 私は貴方を、愛しているの。 アルヴィアーノ 叫びださんばかりに カルロッタ! カルロッタ 後生だから、殿下、 なんて目をするの! さあ、私の手を取って キスして、早く! でも私に、仕事をさせてね! 私の絵には 貴方の目が必要なの そう、それでいい ずっと彼の目を見据えて、彼の顔をあたかも研究するかのように絵筆をとる アルヴィアーノ カルロッタ、愛する人! カルロッタ 仕事に没頭し、彼に言葉で催眠術をかけるかのように、静かに お願いだから、話さないで ただ私を見つめて そう、じっと、そして 貴方の目を、私の目に深く 沈めて とても情愛深く、温かく そして考えて 多くの美しいもののことを 私は貴方の太陽、 その輝く光で 貴方の人生の、すべての闇を 追い払ってあげる。 アルヴィアーノ 最高潮に興奮して 後生だから、カルロッタ ボクは、君の足下で 言葉で言い表せないほど 気が狂いそうなほど、幸せだ 彼女に走り寄ろうとする。 カルロッタ 怖気づいたかのように避けながら お願いだから、そのままで! ただ私を見つめて考えて 今あなたはもう ひとりぼっちじゃなくなるわ あなたの醜さにもかかわらず 愛されてないなんてこともない 私がどれほど落ち着いて話しているか見て ずっとあなたを苦しめてきた、その醜さ という言葉は今やもう去ってしまった だって言葉というのはひとつの観念で それ以上のものじゃない。 でもあなたは私に よくしてくれないと、アルヴィアーノ 苦し気に、病的なほど苦し気に息をしながら そして優しくね、愛しい人! だって私はすこぶる 壊れやすい玩具だもの アルヴィアーノ カルロッタ! 彼女は請い願うような態度で彼を制止し、もとの場所に留め、明らかに興奮を高めながら、殆ど熱に浮かされたように絵を描く。彼は、燃えるような目で彼女の姿をむさぼり、重く息をして、圧倒的な感動と無理に戦っているかのように、動かないでいる。 カルロッタ 深く息をして、絵筆を投げ出し、絵を試すような眼差しで見る。突然ふらつき、胸を押えて、倒れそうになる。 そう、できたわ! 来て、私を支えて、 くたくたなの 彼女はよろめく でもあなたは アルヴィアーノ 急いで彼女を抱きとめる いったい君は 愛しい人よ、どうしたんだ? 彼女は、倒れまいと、後方にあるイーゼルにつかまる。イーゼルに掛かっていた布が片側で外れ、絵が見える。一種の死人の手で、そこから赤い光が微かに輝き出ている。 アルヴィアーノ 絵を見て、肩をすくめ、理解するが、そぶりも見せず、彼女を支え、病気の子にするようにさする。厳かに、深く同情して 可愛い君、可哀想な君、 美しい君!君はボクに 人生をくれた、再び 神を信じることと 人間らしさを教えてくれた。 ボクは、ボクが持っている すべてを君に捧げよう ボク自身を 君の足下に横たえ、 ボクは君に、永遠に 優しく 息を詰まらせ 大切にするつもりだ 意識のない彼女を、彼は腕に抱き、目を覚まさせようとする。彼女は起き、素直に彼の腕にすがりつく。彼はいっそう激しい、破れかぶれの情熱に捕らわれる。彼女の手に荒々しくキスし、自分に引き寄せ、彼女の顔に、差し出しされている唇に身を屈めるが、自制して、額に優しくキスするだけで、彼女の足下に沈み、深く感動して彼女の膝に頭を埋める。彼女は彼を穏やかに引き上げる。二人は奇妙なほど臆病に、控え目に抱擁する。 侍女 興奮して駆け込んで来る お嬢様! アドルノ公爵様です! カルロッタ アルヴィアーノの腕の中でゆっくり起き上がり、弱々しく 公爵様が、 何か御用かしら? お待ちくださいと お伝えして! だるそうな動きで立ち上がり、鏡の前に行って、髪を整える。 幕がすばやく下りる。 ZWEITER AKT Halle im Palast Adorno ERSTE SZENE Der Podestà und die drei Senatoren kommen erregt und aufgebracht aus dem Gemache des Herzogs. PODESTÀ Er spielt mit uns, Wie die Katz mit der Maus - ERSTER SENATOR Allzu mächtig ist er geworden, der hohe Herr! ZWEITER SENATOR Sein letzter Sieg über Branciforte stieg ihm zu Kopf. DRITTER SENATOR Verwöhnt hat ihn das Volk. PODESTÀ Immerhin - es schuldet ihm Dank. ERSTER SENATOR wegwerfend Es bezahlt ihn. ZWEITER SENATOR Ein adliger Söldner - nichts weiter. DRITTER SENATOR Wie steht die Sache? PODESTÀ Er sprach sich nicht aus; nicht für und wider. "Einerseits - sei es erfreulich für Genuas Volk, anderseits müsst es der Adel bedauern, wenn ein wertvoll Stück Grund und Boden verloren ihm ginge. Sein - des Herzogs - Herz spräche fürs Volk - entschiede zu seinen Gunsten; Billigkeit aber und Rücksicht auf seine Freunde geböten ihm Vorsicht - er müsse es "noch bedenken und sich beraten" - und ähnliche Phrasen. ERSTER SENATOR bitter Er neidet uns herzlich die Schenkung. ZWEITER SENATOR Die ganze Geschichte ist ihm zuwider. ERSTER SENATOR Der Mann des Tages ist Alviano Salvago! DRITTER SENATOR Die ganze Stadt preist seinen Namen. ZWEITER SENATOR Volkstümlich ward er mit einem Mal. ERSTER und DRITTER SENATOR nickend Das ist s - ! PODESTÀ nickt ebenfalls Das ist s - ! ZWEITER SENATOR Als gestern abend Euch zu besuchen, Salvagos Karosse fuhr durch die Strassen - ward er erkannt - DRITTER SENATOR Man jubelt ihm zu - ERSTER SENATOR Warf ihm Blumen! PODESTÀ Es ist ihm zu gönnen. ZWEITER SENATOR Ein Mann voll Güte und stiller Grösse! ERSTER SENATOR Übel behandelt vom Schicksal! PODESTÀ Meine Tochter Carlotta, nicht leicht zu erobern, oft sprach sie von ihm - sein Wesen ahnend - nun hat er im Sturm sie gewonnen. DRITTER SENATOR scharf Der Herzog Adorno möge sich hüten! ERSTER SENATOR Volksgunst ist schwankend und leicht zu gefährden. ZWEITER SENATOR Sein Einspruch könnt Böses zur Folge haben! DRITTER SENATOR Ein Veto in diesem Fall hiesse Raub! ERSTER SENATOR Man wird es nicht dulden - . ZWEITER SENATOR im Abgehen begriffen Er möge sich hüten, der Herzog Adorno! Alle ab. ZWEITE SZENE ADORNO der schon während des letzten mit Tamare aufgetreten ist und die drohenden Phrasen gehört hat. Hast du s gehört? Dies ist die Stimmung. TAMARE Macht Euch bange das Pack? ADORNO aufmerksam Du sprachst gestern anders? TAMARE grimmig Ja - gestern unwirsch erinnert mich nicht! ADORNO mit sanftem Vorwurf Sprichst Du so mit dem Freund? TAMARE Verzeiht! Doch it s nicht genug, dass ich selbst mich verachte? Soll Euer Spott mir die Wunde ätzen, und meiner Freunde Gelächter zur Tollheit mich treiben? ADORNO Was ist Dir, Tamare? Ich erkenn Dich nicht wieder. Meines Hofes glänzendster Kavalier, wie kein Zweiter geehrt, geliebt, von den Frauen vergöttert, stets gelaunt zu den tollsten Streichen - TAMARE Es gibt Menschen, Herzog, die sehen nur Licht - und das Dunkel ist ihnen fremd. Solch einer war ich. Das Leben schien mir ein Born der Freude, aus dem ich trank mit durstigen Zügen; sorglos, ohn Besinnen. Reckt ich die Hand aus, hielt ich die Rose, sog ihren Duft und zerwühlte die Blüte. Liess ich mich fallen, fiel ich auf Moos; mich mieden die Dornen und spitzen Steine. Klagte ein Freund mir von Leid und Schmerzen - hört ich ihn wohl - doch verstand ihn nicht. Und nun hab ich mit einem Mal erfahren alle Qual der Hölle, Demüt gung und Schmach. ADORNO ungeduldig Erkläre Dich deutlich - ! Du weisst ich bin mächtig. TAMARE Da hilfst Du mir nicht, und wärst Du Kaiser und Papst zugleich. Doch urteile selbst Herrlich und schön, wie der Tag - doch - unebenbürtig mir, ein bürgerlich Kind. ADORNO Nun ja - und was weiter? TAMARE Als ich zum ersten Male sie sprach, da hab ich sie, glaub ich, nicht recht verstanden. Sie heischte ein Opfer als Pfand meiner Liebe - doch was sie begehrte - ungereimt Zeug, Wahnsinn - geboren vom Augenblick - müht ich mich zu ergründen, auszudeuten nach Regeln höfischer Sitte. Nach einer Nacht, durchwacht in Kämpfen, glaubt ich s gefunden. Und schwang mich auf s Pferd, frei und stolz wie ein Gott, von edlen Gefühlen die Brust geschwellt. Und ritt durch die Stadt; versunken in Träumen formt ich die Werbung, und sah mehr und mehr in Selbstironie verfallend die Schöne beglückt erröten, fassungslos und gerührt ob der hohen Ehr Ein Graf Andrae Vitelozzo Tamare beut Herz und Hand - ADORNO Du bist wahrlich verrückt! TAMARE Gedulde Dich, Herzog! Als ich hintrat vor sie, wie das erste Mal schon - befiel mich Zagen. Ihr seltsamer Blick, ihr kühl staunend Lächeln verwirrten mich. Doch, um zu bergen mein kleinmütig Herz, gab ich mich stolz, hochfahrend und rauh, sprach von dem Opfer, das ich ihr brächte, ärger als Selbstverstümmlung und Tod. - Und da ich mir glücklich ihr "Nein" geholt, verlor ich vollends den letzten Rest von Besinnung Warf mich hin, ihr zu Füssen, von all meinen Gütern und reichen Schätzen stammelt ich wild wirre Worte. Ihre Knie umfangend fleht ich sie an um Verzeihung und Gnade! - ADORNO Tamare, so fass Dich - hörst Du - Vitelozzo? - Wer ist - diese Frau? TAMARE Des Podestà - Tochter - Carlotta. ADORNO sehr erstaunt Ah - - ! nachdenklich Ein grosser Maler nannte mir einmal ihren Namen als den einer selt nen Begabung. Ich möchte Dich warnen aus manchem Grunde, wüsst ich nicht, wie vergeblich solch Tun und wie verhasst der Warner dem, der da unglücklich liebt. Drum will ich lieber Dir helfen, statt raten. TAMARE ungläubig Ah - wenn Du könntest - ADORNO Ich werbe für Dich. TAMARE Du kennst diese Frau nicht. ADORNO Doch kenn ich - die Frauen. Drum hoff ich für Dich; doch - versprich mir eins Ist die Botschaft schlecht, und kehr ich zurück mit leeren Händen, so wüte nicht gegen Dich und mich - sei stark, verzweifle nicht, wirf s hinter Dich - und vergiss diese Frau! TAMARE grimmig Höre, Herzog - ich will sie vergessen - ich will - langsam sie vergessen. - - mit höchstem Nachdrucke Doch erst bis sie - mein ward. Bis ihres Mundes Odem ich in mich getrunken; bis diese Hände getränkt sind vom Duft ihres Haares, bis diese Frau, will sie mein Weib nicht sein, - meine Dirne ward! ADORNO rasch abwehrend Das gäb böses Blut! Wir sind gebunden an Recht und Gesetz wie alle, die andern; vergiss das nicht. Die Bürgerschaft ist unruhig und arg verstimmt, und meine Leute sind draussen im Feld. Des Podestà Tochter - ! Bedenke! TAMARE Doch wenn man nicht ahnt, wer der Täter, wenn keine Spur ihn verrät - ADORNO Das entdeckt sich bald. TAMARE Ei, Herzog, wie kommt s dann, dass seit Wochen Genuas schönste Mädchen spurlos verschwinden? Erst gestern wieder - ADORNO auffahrend Was - gestern - ? Es ward mir noch nichts gemeldet - TAMARE Eh ich heraufkam zu Dir, sprach sich s bereits herum in der Stadt. Des reichen Scotti Tochter Ginevra - ist plötzlich verschwunden und seltsam ist nur, dass wir selbst nicht wissen - wohin. ADORNO argwöhnisch, Tamare von der Seite musternd Was heisst das? Seid Ihr denn sonst so genau unterrichtet? losbrechend Ah, meine Ahnung! Dacht ich s doch, dass bei diesen Freveln Eure ruchlose Sippe die Hand im Spiel hat! TAMARE Du bringst mich zum Ziel. Meine Freunde sandten mich her, Dich zu bitten Du mögest hindern, dass Alvianos Eiland "Elysium", übergeh in der Stadt Besitz. ADORNO Alle Teufel, was hat Salvago, was hat das Eiland zu tun mit Euren verruchten Streichen? TAMARE verhalten. Herrliche unterirdische Räume, eigens geschaffen zu Liebesfesten, erschliesst eine künstliche Grotte, auf jenem Eiland. Betrittst Du die Grotte, umglitzert dein Auge ein blauer Schein. Schwere Düfte verwirren die Sinne Dir, Irrlichtern gleich locken rötlich zuckende Flammen, ferne Musik und leise Gesänge Dich tiefer und tiefer. Über einen Abgrund hin führt ein schmaler Steig zum Eingang der Höhle; dichte Rosengehege verschleiern ihn Deinen Blicken - doch entdeckt man der Grotte Geheimnis - verhalten so sind wir verloren. ADORNO frei Und weiss - Salvago von Eurem Treiben? TAMARE Salvago - ha, ha! - Ein Spiel der Natur, wenn Du willst, eine seltsame Laune. Genuas hässlichster Mann - ist der Schöpfer des Abenteuers, dieses verwirklichten Schönheitsgedankens. ADORNO starr Und er selbst - TAMARE Er selbst - hält sich fern. Hat wohl schon bereut - doch begreife ich s nicht. ekstatisch Der Schein der Fackeln vergoldet alles. Im Taumel der Orgie wird hässlich schön und das Schöne wird hässlich. Die Gegensätze schwinden im Rausch. ADORNO scharf Und dieser Narr Salvago - nachdem er gezüchtet auf seinem Grunde Sumpfblüten des Lasters, Giftkraut der Sünde - gibt er ihn preis, und sich selbst, und Euch? TAMARE begütigend Er hat uns gewarnt, doch hat nicht bedacht, wie schwer einzudämmen Leidenschaft, einmal entfesselt. ADORNO ausser sich Das ist mein Fluch Eure Masslosigkeit, Eure wilde Brunst drängt mich zu Taten, die ich verdamme! ruhig im Ausdruck Ich will retten, was noch zu retten ist. Was Dir ich versprach, will ich halten, weil Deine Liebe Dich trennt von dem Kreis der Verbrecher, und weil wir Freunde seit jungen Tagen. Doch hüte Dich Vitelozza, Du bist gewarnt - vor Gewalt. spöttisch Salvago mag seinem Schenkungsdrange Einhalt gebieten für lange Zeit; höhnisch drohend er wird sich fügen - der Volksbeglücker, sonst wehe ihm und wehe Euch allen! Rasch ab in seine Gemächer. TAMARE macht eine Bewegung als wolle er ihn zurückhalten, geht aber dann mit einer sorglosen Geste nach hinten ab. Zwischenvorhang VERWANDLUNG Carlottas Atelier. Alviano in ungezwungener Stellung. Carlotta in eifriger Arbeit begriffen, wirft von Zeit zu Zeit einen Blick auf sein Antlitz und spricht während des Malens in leichtem Tone, hie und da, durch ihre Arbeit zu sehr gefesselt, in der Rede stockend. CARLOTTA Uns re Zeit ist voll seltsamer Dinge. - - Ich kannt eine Frau, sie lernte malen gleich mir an Antwerpens Schule - die malte Hände. Feine, schlanke, mit zartem blauen Geäder, grobe, derbknochige Männerfäuste, die alles im leichten Plauderton, jeden dramatischen Ausdruck vermeidend beringte Hand eines Weibes, üppig und weich, mit Nägeln, spitz und rosig, blinkend wie Tropfen blassen Blutes. Eine Hand sah ich da, die krallte sich fest in blühendes Fleisch und eine and re, die pflückte mit sanften Fingern, aus grünem Gebüsch sich reckend, ein Reis. Aus nebligen Wänden griffen Hände in s Nichts, abwehrend, winkend, flehend und drohend; aus Fluten tauchten sie auf wie in Kampf und Verzweiflung, und zwei Hände, eng ineinander verflochten, die waren gemalt wie ein wogendes Meer. Doch das Seltsame war ein Bild Eine Hand bleich und wächsern, wie die eines Toten, mit unheimlich langen dürren Fingern, hielt ein Etwas umkrampft, was man nicht sah. Nur ein schwach purpurn Leuchten sickerte durch die gespenstischen Finger, doch dieser Schein war wie stumme Klage, wie unterdrücktes wimmerndes Weinen und wie ein Schrei, verhalten und todesbang, wie ein verhaltener Schrei nach Erlösung. - Wollt Ihr, Signor, nicht ein wenig heben den Kopf. - So, ich dank Euch - ist s besser. - ALVIANO Doch des Bildes Bedeutung? CARLOTTA Die Ärmste hat wohl nie empfunden, was den Künstler begeistert zu grossen Taten Der Liebe Glück, oder Sehnsucht nach solchem. Sie hatte wohl gar ein geheimes Bangen, es könnte auf ihren Lebenswegen ihr einmal begegnen ein mächtig Geschehen; irgend ein sinnbetörender Zauber, dem sie erliege. ALVIANO leise, halb für sich Wie seltsam - Angst vor Glück? CARLOTTA Die treibende Kraft dieses armen Lebens war Gier nach Ruhm; und die Quelle, aus der es schöpfte war Leid - nicht seelisch - ein körperlich Leiden. ALVIANO Eure Hand Signorina, ist nicht so ruhig, wie Eure Stimme, wollt Ihr mit dem Malen - CARLOTTA hastig Nein, nein! Ihr irrt Euch! Meine Hand ist ganz ruhig und die Geschichte ist gleich - zu Ende. Meine Freundin krankte seit früher Jugend am Herzen. Das wollt allzuoft gar zu stürmisch schlagen; und manchmal war ihr, als griff eine Hand, eine harte, unbarmherzige Hand, nach dem zuckenden Ding und krampft es zusammen, furchtbar und wehe, auf dass es - - zur Ruh käm! Sie hat diese Hand, diese grausame Hand, und hat - ihre Schmerzen gemalt. ALVIANO Und ob Ihr auch leugnet - Ihr seid bewegt - so ging es Euch nahe - ? CARLOTTA Sie war mir lieb - ALVIANO So ist sie gestorben? - CARLOTTA - - - Ich glaube - sie lebt noch. plötzlich, wie sich losreissend, ganz veränderten Tones Doch Signor, Euch zu malen ist wahrlich kein Kinderspiel. Wie ein Verliebter sucht seines Idols Blick, so hasch ich nach Eurem. Doch der weicht mir aus und flackert umher, unstet und irrlichternd. ALVIANO ausweichend Vielleicht - bin ich müde. CARLOTTA So setzt Euch zu mir - kommt, lasst uns rasten; und seid nicht so schweigsam und scheu, Cavalière! Wie war t ihr doch gestern Abend aufgeräumt und voll Laune! Wollt Ihr Wein? Sie bringt Wein in einer Karaffe und Gläser. Seht - höchst- eigenhändig kredenz ich Euch roten Falerner. Und nun trinkt und setzt Euch - ganz nah - und erzählt mir - aus Eurer Jugend - oder warum Ihr heut so trübe und schlecht gelaunt - oder auch - warum Euer Blick - so ängstlich den meinen flieht -! Was hab ich verbrochen - seid Ihr mir böse? ALVIANO gepresst Signorina Carlotta - wenn das nur Spiel ist, was Ihr da treibt, Lust am Tändeln - oder - noch Schlimm res - so seid Ihr trotz Eures süssen Gesichts und Eurer Stimme, die klingt wie Botschaft vom Himmel hervorgestossen eine Teuf lin! CARLOTTA Um Gott - beschwört nur nicht gleich - die "Acht", dass sie mich peinlich verhör und als Hexe verbrenne! Wie seid Ihr doch noch verbittert und unfroh! Und ich müh mich um Euch - doch Ihr dankt es mir schlecht. ALVIANO Ah - ich kann s nicht fassen! CARLOTTA Warum soll g rade ich, die ich gut zu Euch bin, so verderbt und schlecht sein, wie Ihr mich schildert? ALVIANO warm Ich bitt Euch um alles zürnt mir nur nicht! Habt nur ein wenig Geduld noch mit mir! Ich begreif es nicht - es ist wie ein Traum und ich fürcht - CARLOTTA unwillig Ah, fürchtet doch nicht! Ihr seid ein Mann und so ganz ohne Glauben an Euer Selbst. lst s so undenkbar, dass eine Frau sich in warmer Neigung, in Freundschaft Euch fände? ALVIANO auffahrend Ha, ha - die alte Geschichte! Doch so, wie Ihr blickt, mit Augen, deren Leuchten allein schon Verheissung - ! Und wenn Euer Mund lächelt, ist mir - als gäb s auf Erden nichts, was da "Freundschaft" heisst - als wär dies Wort, dies elende Trostwort ein Unding, Lüge und Schmach! CARLOTTA Und wenn s mehr wäre - ich sage nicht, dass es ist - Sollte auf dieser weiten Welt, unter Millionen pochender Herzen nicht eins sich finden, das Euch entgegenstrebte - in Liebe? ALVIANO Mir - mir - der sich selbst hasst, der sich flieht, der aus den Räumen, die er bewohnt die Spiegel verbannt! CARLOTTA Narr, der Ihr seid! Und der wie kaum ein Zweiter sich klammert an das, was so rasch entflieht, wie ein Maientag Das bisschen Schönheit, das uns Frauen verlässt, wenn die erste Furche sich meldet im Antlitz! Kaum sind wir des Frühlings bewusst, schon werden Früchte aus Blüten, die Blätter welken und fallen ab. Und das wär - das Einz ge? An sonnigen Tagen - gingt Ihr nie aus, bedrückt und traurig, ohn dass Ihr wusstet warum? Und der herrlichste Mensch, der blühendste Baum, entriss Euch nicht Eurer Bangigkeit. Und ein andermal wieder, an Regentagen, machte Euch nie warm und froh, ja glücklich, ein einsam alt Männlein verrunzelt und hässlich, das des Weg s zog und Euch ansah mit einfält gen Augen? ALVIANO bebend Doch wenn ihr an einem prangenden Tage, in einem Beete voll schönster Blumen, fändet irgend ein scheussliches Untier, das Euch die Laune vergällte - -? CARLOTTA belustigt Euch wird s nicht gelingen, trotzdem Ihr ein Unhold seid, Signor; spitzfindig und scheusslich in Eurem Drange, wollüstig zu wühlen im eigenen Schmerze. Doch merke ich eins Ihr weicht mir aus wie früher mit Blicken, so nun in Worten. Doch entgeht Ihr mir nicht. In die Enge treib ich Euch jetzt - und weist ihr mich ab - so habt den Triumph! Denn ich muss es Euch sagen - ALVIANO furchtbar beunruhigt Carlotta - bedenkt doch! - CARLOTTA Ihr sollt es wissen - - dass ich Euch - liebe. ALVIANO fast schreiend Carlotta! CARLOTTA Um Gott, Signor, was macht ihr - für Augen! Da habt meine Hände - und küsst sie - rasch - - - ! Doch lasst mich - zur Arbeit! Ich brauch Eure Augen zu meinem Bilde - so sind sie mir - recht - ergreift, ihn fortwährend scharf im Auge behaltend, sein Antlitz gleichsam studierend, die Pinsel ALVIANO Carlotta - Geliebte! CARLOTTA ganz in ihre Arbeit versunken, ihn mit ihren Worten gleichsam hypnotisierend, leise Ich bitt Euch - sprecht nicht - und blickt mich nur an - so ganz voll - und senkt - Euren Blick - tief in den meinen; sehr innig und warm und denkt an viel Schönes - dass ich - Eure Sonne bin, - die alles Dunkle - aus Eurem Leben - verscheucht - mit strahlendem Lichte. ALVIANO in höchster Erregung Um Gotteswillen - Carlotta - ich muss - zu Deinen Füssen - ich bin so unsagbar - so - wahnsinnig glücklich - will auf sie zustürzen CARLOTTA beinahe ängstlich abwehrend Ich bitte Dich - bleib noch - ! Und sieh mich nur an und denk dran - dass Du nun nicht mehr - einsam sein wirst - und ungeliebt - trotz Deiner - Hässlichkeit - sieh wie ruhig - ich s sage - das Wort, das Dich quälte - so lange - ; nun ist s vorbei - denn ein Wort ist s - und ein Begriff - nichts weiter. Doch Du - musst - gut zu mir sein - Alviano - schwer, krankhaft schwer atmend und zart mein Liebster! Denn ich bin - ein gar - gebrechliches Spielzeug - ALVIANO Carlotta! Sie hält ihn mit flehender Gebärde zurück und fesselt ihn so an seinen Platz, malt in sichtlich sich steigender Erregung, nahezu fieberhaft an dem Bilde weiter. Er verharrt, ihre Gestalt mit glühenden Blicken verschlingend, schwer atmend, wie eine übermächtige Bewegung gewaltsam bekämpfend. CARLOTTA hoch aufatmend - die Pinsel fortwerfend, mit einem prüfenden Blick auf das Bild. Dann plötzlich wankt sie - greift sich ans Herz - droht umzusinken. So - nun ist s fertig! Doch nun komm - und stütz mich, ich bin erschöpft - sie taumelt doch Du musst - - - ALVIANO fängt, zu ihr eilend, sie in seinen Armen auf Bei allen Heil gen - Geliebte - was ist Dir? Sie hält sich, um nicht umzusinken, an eine Staffelei an, die, mit einem Tuch verhängt, im Hintergrunde steht.Das Tuch löst sich an einer Seite los. Man sieht ein Bild; eine Art Totenhand, aus der ein roter Schein schwach hervorleuchtet. ALVIANO erblickt das Bild, fährt zusammen, begreift, verrät sich nicht, stützt sie, streichelt sie wie ein krankes Kind; feierlich und voll Mitleid. Du Süsse, Du Arme - Du Schönste - ! Du gabst mir das Leben, den Glauben wieder an Gott und die Menschheit. Ich will alles, was ich habe - Dir weih n - ich will mich selbst breiten unter Deine Füsse, ich will - unendlich gut - und will erstickt zart - zu Dir sein - - - Er hält die Bewusstlose in seinen Armen; bemüht, sie wieder zum Leben zu erwecken. Sie regt sich, schmiegt sich hingebungsvoll in seine Arme. Er wird von heftiger, verzweifelter Leidenschaft erfasst. Küsst wild ihre Hände, reisst sie an sich - beugt sich über ihr Antlitz, über ihre sich ihm bietenden, verlangenden Lippen - - und bezwingt sich, küsst nur zart ihre Stirn, sinkt ihr zu Füssen und vergräbt in tiefer Bewegung sein Haupt in ihren Schoss. Sie zieht ihn sanft zu sich empor. Die Beiden verharren in einer seltsam zagen, keuschen Umschlingung. EINE DIENERIN aufgeregt hereinstürzend O Herrin! Der Herzog Adorno! CARLOTTA sich langsam in Alvianos Armen aufrichtend, schwach Der Herzog - was kann er nur wollen? Ich lasse bitten - - - er möge warten! Sie erhebt sich mit müder Bewegung, tritt vor einen Spiegel, richtet ihr Haar. Der Vorhang fällt rasch. この日本語テキストは、 クリエイティブ・コモンズ・ライセンス の下でライセンスされています。@ Aiko Oshio Schreker,Franz/Die Gezeichneten/III
https://w.atwiki.jp/elvis/pages/1818.html
Haensel und Gretel Neugebauer Michael Vlg.?Jacob GrimmWilhelm GrimmLisbeth Zwerger? Haensel und Gretel / Die sieben Raben / Rotkaeppchen. 3 klassische Grimm Maerchen Neugebauer Michael Vlg.?Jacob GrimmWilhelm GrimmLisbeth Zwerger? Schneewittchen und die sieben Zwerge Neugebauer Michael Vlg.?Jacob GrimmWilhelm GrimmChihiro Iwasaki? Mein schoenster Maerchenschatz. Sammelband Esslinger Verlag?Hans Christian AndersenJacob GrimmWilhelm Grimm Das tapfere Schneiderlein Neugebauer Michael Vlg.?Jacob GrimmWilhelm GrimmEve Tharlet? Frau Holle Neugebauer Michael Vlg.?Jacob GrimmWilhelm GrimmKirsten Hoecker? Grimms Maerchen. Maerchen von einem, der auszog, das Fuerchten zu lernen. Hans im Glueck. Der Sterntaler Delphin-Vlg., Koeln?Jacob GrimmWilhelm GrimmLudwig. Richter? Grimms Maerchen. Dornroeschen. Das tapfere Schneiderlein. Der Hase und der Igel Delphin-Vlg., Koeln?Jacob GrimmWilhelm GrimmLudwig. Richter? Sterntaler Neugebauer Michael Vlg.?Jacob GrimmWilhelm GrimmEve Tharlet? Grimms Maerchen Delphin-Vlg., Koeln?Jacob GrimmWilhelm GrimmLudwig Richter? Dornroeschen H. Peters, Hanau?Jacob GrimmWilhelm GrimmErrol LeCain? Rumpelstiltskin Wynstones Press?Jacob GrimmWilhelm GrimmCaroline Mason? Die schoensten Maerchen der Brueder Grimm II Lappan Verlag GmbH?Jacob GrimmWilhelm GrimmSvend Otto S.? Hans im Glueck Egmont Franz Schneider?Jacob GrimmWilhelm GrimmGuenther Zimmermann? Rotkaeppchen Egmont Franz Schneider?Jacob GrimmWilhelm GrimmElfriede Prasse? Haensel und Gretel Egmont Franz Schneider?Jacob GrimmWilhelm GrimmElfriede Prasse? Dornroeschen Egmont Franz Schneider?Jacob GrimmWilhelm GrimmElfriede Prasse? Der Hase und der Igel tabu Vlg., Mchn.?Jacob GrimmWilhelm GrimmRenate Totzke-Israel?Ludwig Bechstein? Snow White and the Seven Dwarfs Putnam Pub Group Library?Jacob GrimmWilhelm GrimmWanda Gag? Juan Con Suerte Panamericana Editorial?Jacob GrimmWilhelm Grimm Froschkoenig Egmont Franz Schneider?Jacob GrimmWilhelm GrimmElfriede Prasse? Froschkoenig. Haensel und Gretel. Rotkaeppchen. Rumpelstilzchen. Sammelband Egmont Franz Schneider?Jacob GrimmWilhelm GrimmHeikedine Koerting? Schneewittchen Egmont Franz Schneider?Jacob GrimmWilhelm GrimmLila Leokadia Hellmann?Heikedine Koerting? Tales (Ward Lock Educational Storyworld) Ward Lock Educational Co Ltd?Jacob GrimmWilhelm GrimmGeoffrey Summerfield?Ulla Dolt? Dornroeschen Egmont Franz Schneider?Walt Disney?Jacob GrimmWilhelm Grimm Stories from Grimm (Take Part) Ward Lock Educational Co Ltd?Jacob GrimmWilhelm GrimmSheila Lane?Marion Kemp? The Elves and the Shoemaker (Take Part Tales for Two) Ward Lock Educational Co Ltd?Jacob GrimmWilhelm Grimm Dornroeschen. ( Ab 8 J.) Egmont Franz Schneider?Walt Disney?Jacob GrimmWilhelm Grimm Schneewittchen Loewe Verlag GmbH?Jacob GrimmWilhelm GrimmRolf. Rettich? Kinder- und Hausmaerchen Fourier Verlag GmbH?Jakob Grimm?Wilhelm Grimm LiteraMedia. Grimms Maerchen. CD- ROM fuer Windows 95 Terzio GmbH?Wilhelm GrimmJacob Grimm Hansel and Gretel (Easy to Read Colour) Award Publications Ltd?Jacob GrimmWilhelm Grimm Fairy Tales Routledge,an imprint of Taylor & Francis Books Ltd?Jacob GrimmWilhelm GrimmM. Hunt? Hansel and Gretel (Read Easy) Award Publications Ltd?Jacob GrimmWilhelm GrimmNan Pollard? Brave Little Tailor Award Publications Ltd?Jacob GrimmWilhelm GrimmD. Tingle? Schneeweisschen und Rosenrot Loewe Verlag GmbH?Jacob GrimmWilhelm GrimmRolf. Rettich? Rotkaeppchen Eco Vlg., Eltville?Jacob GrimmWilhelm Grimm The Wolf and the Seven Little Kids (Stories from the Brothers Grimm) Award Publications Ltd?Jacob GrimmWilhelm GrimmMartin Ursell? The Golden Goose (Stories from the Brothers Grimm) Award Publications Ltd?Jacob GrimmWilhelm GrimmMartin Ursell? Hansel and Gretel (Read Along with Me) Award Publications Ltd?Jacob GrimmWilhelm GrimmSuzy-Jane Tanner? Maerchen der Brueder Grimm 5. CD Onomato Hoerbuecher?Jacob GrimmWilhelm Grimm The Bremen Town Musicians Julia Macrae?Jacob GrimmWilhelm GrimmJ. Domanska? Snow White and Rose Red (Blackbird) Julia Macrae?J.L. Grimm?Wilhelm Grimm Simsala Grimm. Der Wolf und die sieben Geisslein. Die Maerchen der Brueder Grimm. ( Ab 6 J.) Egmont Franz Schneider?Jacob GrimmWilhelm GrimmAndre Sikojev?Claus Clausen?Stefan Beiten? Maerchen der Brueder Grimm 6. CD Onomato Hoerbuecher?Jacob GrimmWilhelm Grimm Maerchen der Brueder Grimm 1. CD Onomato Hoerbuecher?Jacob GrimmWilhelm Grimm Hansel and Gretel Pelham Books?Jacob GrimmWilhelm GrimmO.S. Svend?A. Bell? Mother Holly Pelham Books?Jacob GrimmWilhelm GrimmOtto S. Svend?A. Bell? Maerchen der Brueder Grimm 2. CD Onomato Hoerbuecher?Jacob GrimmWilhelm Grimm Maerchen der Brueder Grimm 4. CD Onomato Hoerbuecher?Jacob GrimmWilhelm Grimm Maerchen der Brueder Grimm 5. CD Onomato Hoerbuecher?Jacob GrimmWilhelm Grimm Maerchen der Brueder Grimm 6. CD Onomato Hoerbuecher?Jacob GrimmWilhelm Grimm Das tapfere Schneiderlein Loewe Verlag GmbH?Jacob GrimmWilhelm GrimmRolf. Rettich? Rapunzel Floris Books?Jacob GrimmWilhelm GrimmA. Arkhipova?Anastasiya Archipova? Dornroeschen Loewe Verlag GmbH?Jacob GrimmWilhelm GrimmRolf. Rettich? Brave Little Tailor (Well Loved Tales) Ladybird Books?Jacob GrimmWilhelm Grimm Maerchen. Grauer Band Goehring Verlag, Muenchen?Jacob GrimmWilhelm Grimm Der Froschkoenig. CD . Klassik Hoerbuecher fuer Kinder Edition See-Igel?Jacob GrimmWilhelm Grimm Simsala Grimm. Das tapfere Schneiderlein und zwei weitere Maerchen. Koenig Drosselbart / Der Daeumling Egmont Franz Schneider?Jacob GrimmWilhelm GrimmGunnar Lammert-Tuerk?Viola Lammert-Tuerk?Andre Sikojev?Claus Clausen?Stefan Beiten? The Twelve Dancing Princesses (French Well Loved Tales) Ladybird Books Ltd?Jacob GrimmWilhelm GrimmPatricia Papps? Hansel Et Gretel (French Well Loved Tales) Ladybird Books Ltd?Jacob GrimmWilhelm GrimmP. Oakley? Elves and the Shoemaker (Well-loved Tales) Ladybird Books Ltd?Jacob GrimmWilhelm Grimm Grimm's Fairy Tales Capricorn Pr?Jacob GrimmWilhelm Grimm Rapunzel (German Well Loved Tales) Ladybird Books Ltd?Jacob GrimmWilhelm GrimmMartin Aitchison? Die Bremer Stadtmusikanten (German Well Loved Tales) Ladybird Books Ltd?Jacob GrimmWilhelm GrimmLinda Birch? Allerleirauh. CD . Klassische Musik und Sprache Edition See-Igel?Jacob GrimmWilhelm GrimmCharles Perrault? Rotkaeppchen Loewe Verlag GmbH?Jacob GrimmWilhelm GrimmRolf. Rettich? Feenzauber. Wunschgeschichten CD . Wunschgeschichten UCCELLO - Gut zu hoeren?Erwin Grosche?Martin Baltscheit?Jacob GrimmWilhelm Grimm Die Bremer Stadtmusikanten Loewe Verlag GmbH?Jacob GrimmWilhelm GrimmRolf. Rettich? Simsala Grimm. Haensel und Gretel. Die Maerchen der Brueder Grimm. ( Ab 6 J.) Egmont Franz Schneider?Jacob GrimmWilhelm GrimmAndre Sikojev?Claus Clausen?Stefan Beiten? Maerchen 1. CD HoerGut! Verlag?Jakob Grimm?Wilhelm Grimm Rumpelstilzchen Loewe Verlag GmbH?Jacob GrimmWilhelm GrimmRolf. Rettich? Simsala Grimm. Der gestiefelte Kater und zwei weitere Maerchen Egmont Franz Schneider?Jacob GrimmWilhelm GrimmGunnar Lammert-Tuerk?Viola Lammert-Tuerk?Andre Sikojev?Claus Clausen?Stefan Beiten? Simsala Grimm. Rapunzel und zwei weitere Maerchen. Zum Vorlesen und Selberlesen Egmont Franz Schneider?Jacob GrimmWilhelm Grimm Simsala Grimm. Die Bremer Stadtmusikanten. Die Maerchen der Brueder Grimm. Das Buch zur TV-Serie Egmont Franz Schneider?Jacob GrimmWilhelm Grimm Die Bremer Stadtmusikanten Ellermann Heinrich Verla?Gerhard Oberlaender?Jacob GrimmWilhelm Grimm Die schoensten Maerchen Suedwest Verlag?Jacob GrimmWilhelm Grimm Die schoensten Maerchen der Gebrueder Grimm. CD Voltmedia GmbH?Jakob Grimm?Wilhelm Grimm Kinder - Maerchen Thienemann Verlag GmbH?Jacob GrimmWilhelm Grimm Tom Thumb (Tiny Tales) Ladybird Books Ltd?Jacob GrimmWilhelm Grimm Hans mein Igel Middelhauve Vlg., Muenchen?Jacob GrimmWilhelm GrimmPaula Schmidt?Sarah Kirsch? Elves and the Shoemaker (Favourite Tales Collection) Ladybird Books Ltd?Jacob GrimmWilhelm Grimm Die Bremer Stadtmusikanten. ( Ab 6 J.) Middelhauve Vlg., Muenchen?Jacob GrimmWilhelm GrimmHeidrun Boddin? Frau Holle Parabel Vlg., Muenchen?Jacob GrimmWilhelm GrimmAntonella Bolliger-Savelli? Der Froschkoenig Parabel Vlg., Muenchen?Jacob GrimmWilhelm GrimmAntonella. Bolliger-Savelli? The Best of Grimm's Fairy Tales Dutton Childrens Books?Jacob GrimmWilhelm GrimmSvend Otto S.?Anthea Bell?Anne Rogers? Hoerspielschaetze 2. CD. Maerchen der Gebrueder Grimm Jacob GrimmWilhelm Grimm Enchanted Tales Hansel and Gretel and 7 Other Favorite Tales Larousse & Co?Jacob GrimmWilhelm GrimmSvend S. Otto? Little Red Riding Hood Milliken Pub Co?Jacob GrimmWilhelm GrimmEllen M. Dolan?Janet L. Bolinske? Hansel and Gretel Milliken Pub Co?Jacob GrimmWilhelm Grimm Household Stories from the Collection of the Brothers Grimm Amereon Ltd?Jacob GrimmWilhelm Grimm Mein liebstes Maerchenbuch BusinessVillage GmbH?Jacob GrimmWilhelm GrimmLore Hummel? Hansel and Gretel A Fairy Tale North South Books?Jacob GrimmWilhelm GrimmDorothee Duntze?Anthea Bell? Der Teufel mit den drei goldenen Haaren Thienemann Verlag GmbH?Jacob GrimmWilhelm Grimm Hans im Glueck BusinessVillage GmbH?Jacob GrimmWilhelm Grimm Frau Holle / Der Froschkoenig oder Der eiserne Heinrich Parabel Vlg., Muenchen?Jacob GrimmWilhelm GrimmAntonella Bolliger-Savelli? Cuentos De LA Infancia Y Del Hogar Lectorum Pubns Inc (J)?Jacob GrimmWilhelm Grimm Cuentos Alianza Editorial Sa?Wilhelm GrimmJacob? The Twelve Dancing Princesses Walker Books Ltd?Jacob GrimmWilhelm GrimmAnne Carter?Anne Dalton?A. Dalton? Haensel und Gretel Parabel Vlg., Muenchen?Jacob GrimmWilhelm GrimmAntonella Bolliger-Savelli? Snow White and Rose Red (Young Childrens Fiction) Walker Books Ltd?The Brothers Grimm?Wilhelm Grimm Der Froschkoenig oder der eiserne Heinrich Parabel Vlg., Muenchen?Jacob GrimmWilhelm GrimmAntonella Bolliger-Savelli? Cuentos de Los Hermanos Grimm Everest Pub?A. Archipowa?Wilhelm Grimm 7 Ravens Simon & Schuster (Juv)?Jacob GrimmWilhelm GrimmLisbeth Zwerger? Dornroeschen Ellermann Heinrich Verla?Jacob GrimmWilhelm GrimmLieselotte Schwarz? Cabellos De Oro/Goldilocks and the Three Bears La Galera S a Editorial?Jacob GrimmWilhelm Grimm Hermanos Grimm Cuentos Yoyo USA?Jacob GrimmWilhelm Grimm Die Fuerstenberg- Sammlungen Donaueschingen Prestel Verlag GmbH + Co.?Claus Grimm?Bernd Konrad?Ernst Wilhelm Graf zu Lynar? El Principe Rana (Erase Una Vez/the Frog Prince) Jacob GrimmWilhelm Grimm Rumpelstiltskin (First Stories) Usborne Publishing Ltd?Jacob GrimmWilhelm GrimmHeather Amery?Stephen Cartwright? Madre Nieve (Erase Una Vez/Mother Holle) Jacob GrimmWilhelm Grimm The Seven Ravens (Pixies ; #28) Simon & Schuster (Juv)?Jacob GrimmWilhelm Grimm Haensel und Gretel Lappan Verlag GmbH?Jacob GrimmWilhelm GrimmSvend Otto S.? Hansel and Gretel (Classic Fairy Tales) Hodder Wayland?Jacob GrimmWilhelm GrimmIan Penney? Geschichten aus dem Haensel- und Gretelwald Tr Verlagsunion GmbH?Walter Flemmer?Jacob GrimmWilhelm Grimm Snow White and Rose Red (Classic Fairy Tales) Hodder Wayland?Jacob GrimmWilhelm GrimmGilly Marklew? Snow White and Rose Red (Classic Fairy Tales) Hodder Wayland?Jacob GrimmWilhelm GrimmGilly Marklew? Rumpelstilskin (Erase Una Vez/Rumpelstiltskin) Jacob GrimmWilhelm Grimm Rapunzel Lumeneditorial?Jacob GrimmWilhelm Grimm Rey Rana, El Lumen Espana?Jacob GrimmWilhelm GrimmBinette Schroeder? Frau Holle Dressler Cecilie?Jacob GrimmWilhelm GrimmBernadette? Frog Prince Troll Communications Llc?Jacob GrimmWilhelm Grimm A Pillo Pillo Y Medio Lectorum Pubns Inc (J)?Jacob GrimmWilhelm Grimm Der Wolf und die sieben jungen Geisslein Nord-Sued Verlag AG?Jacob GrimmWilhelm GrimmAgnes Mathieu? The Bremen Town Musicians Roaring Brook?Doris Orgel?Jacob GrimmWilhelm GrimmBert Kitchen? The Bremen Town Musicians Roaring Brook?Doris Orgel?Jacob GrimmWilhelm GrimmBert Kitchen? Hansel Y Gretel/Hansel and Gretel (Coleccion "Mi Primera Biblioteca"/My First Library Series) Everest De Ediciones Y Distribucion?Jacob GrimmWilhelm GrimmElena Del Amo De Laiglesia?Lisbeth Zwerger? Wolf and the Seven Kids Troll Communications Llc?Jacob GrimmWilhelm Grimm Twelve Dancing Princesses Troll Communications Llc?Jacob GrimmWilhelm Grimm Los 7 Cuervos (Coleccion "Mi Primera Biblioteca"/My First Library Series) Everest De Ediciones Y Distribucion?Jacob GrimmWilhelm Grimm Die schoensten Kindermaerchen Ellermann Heinrich Verla?Jacob GrimmWilhelm GrimmGerhard Oberlaender? Little Red Cap Bt Bound?Jacob GrimmWilhelm Grimm Grimm's Fairy Tales Dove Entertainment Inc?Jacob GrimmWilhelm Grimm Tales Of Brothers Grimm Retold Timeless Classics (Cover-to-Cover Books) Perfection Learning (Sd)?Peg Hall?Jacob GrimmWilhelm GrimmSue F. Cornelison? El Pozo (Coleccion "Mi Primera Biblioteca"/My First Library Series) Everest De Ediciones Y Distribucion?Jacob GrimmWilhelm GrimmKirsten Hocker? Cuentos de Los Hermanos Grimm Ediciones B?Helga Gebert?Wilhelm GrimmJacob Grimm Juan Sin Miedo (Cuentos Interactivos) Oceano De Mexico?Jacob GrimmWilhelm Grimm Der Wolf und die sieben Geisslein. Ein Maerchenbilderbuch nach Grimm Sauerlaender GmbH?Jacob GrimmWilhelm GrimmFelix Hoffmann? Schneewittchen und die sieben Zwerge Sauerlaender GmbH?Jacob GrimmWilhelm GrimmNancy Ekholm Burkert? El Pajaro De Oro (Cuentos Interactivos) Oceano De Mexico?Jacob GrimmWilhelm Grimm Der kleine Daeumling Stalling, Oldenbg.?Jacob GrimmWilhelm GrimmSvend Otto S.? Schneewittchen Pawlak, Herrsch.?Jacob GrimmWilhelm GrimmSvend Otto S.? Der gestiefelte Kater Stalling, Oldenbg.?Jacob GrimmWilhelm GrimmSvend Otto S.? Der Wolf und die sieben Geisslein Stalling, Oldenbg.?Jacob GrimmWilhelm GrimmSvend Otto S.? Rapunzel (Cuentos Interactivos) Oceano De Mexico?Jacob GrimmWilhelm Grimm Die Schoensten Maerchen der Brueder Grimm I Lappan Verlag GmbH?Jacob GrimmWilhelm GrimmSvend Otto S.? Caperucita Roja Y Otros Cuentos/ Little Red Riding Hood and Other Stories Grupo Anaya Comercial?Jacob GrimmWilhelm GrimmJordi Vila Delclos? Rumpelstiltskin Spoken Arts?Jacob GrimmWilhelm Grimm La Bella Durmiente Y Otros Cuentos/ the Sleeping Beauty and Other Stories Grupo Anaya Comercial?Jacob GrimmWilhelm GrimmJesus Gaban? Snow White and Other Fairy Tales/Cassette (Brothers Grimm) Caedmon Audio Cassette?Jacob GrimmWilhelm GrimmClaire Bloom? Die Bremer Stadtmusikanten Lappan Verlag GmbH?Jacob GrimmWilhelm Grimm 3 Classic Grimm Stories Hansel and Gretel/Little Red Cap/Seven Ravens Listening Library?Jacob GrimmWilhelm GrimmRosemary Rice? Little Red Cap Listening Library?Wilhelm GrimmJacob Grimm Rumpelstiltskin Bt Bound?Jacob GrimmWilhelm GrimmDennis Hockerman? Frau Holle Lappan Verlag GmbH?Jacob GrimmWilhelm GrimmSvend Otto S.? Hansel and Gretel (Tell Tales) Hodder Children s Books?Jacob GrimmWilhelm Grimm Piel De Oso Y Otros Cuentos/ Bear Skin and Other Stories Grupo Anaya Comercial?Jacob GrimmWilhelm GrimmPablo Auladell? Der Wolf und die sieben Geislein Gondrom Verlag GmbH?Jacob GrimmWilhelm GrimmGaby Holenstein?Frances E. Mahon? Schneewittchen Lappan Verlag GmbH?Jacob GrimmWilhelm GrimmBettina Ansorge? Das grosse Maerchenbilderbuch der Brueder Grimm Thienemann Verlag GmbH?Jacob GrimmWilhelm Grimm La Llave De Oro Y Otros Cuentos/ the Golden Key and Other Stories Grupo Anaya Comercial?Jacob GrimmWilhelm GrimmGabriel Pacheco? A Carrapuchina Vermella (Infantil E Xuvenil) Grupo Anaya Comercial?Jacob GrimmWilhelm GrimmCarmen Segovia Moreno?Carmen Torres Paris? O Lobo E OS Sete Cabuxos (Infantil E Xuvenil) Grupo Anaya Comercial?Jacob GrimmWilhelm GrimmElisa Arguile Martinez?Carmen Torres Paris? Tischleindeckdich. Goldesel und Knueppel aus dem Sack Lappan Verlag GmbH?Jacob GrimmWilhelm GrimmSvend Otto S.? A Bela Dormente (Infantil E Xuvenil) Grupo Anaya Comercial?Jacob GrimmWilhelm GrimmAna Juan Gascon?Carmen Torres Paris? Die Bremer Stadtmusikanten Lappan Verlag GmbH?Jacob GrimmWilhelm GrimmVolker Ernsting? Schneewittchen Gondrom Verlag GmbH?Jacob GrimmWilhelm GrimmGaby Holenstein?Frances E. Mahon? Henny Penny Troll Communications Llc?Jacob GrimmWilhelm Grimm Little Red Riding Hood Troll Communications Llc?Jacob GrimmWilhelm GrimmBen Mahan? Tres Pelos Del Diablo/the Devil's Three Hairs Algaida Editores S a?Jacob GrimmWilhelm Grimm Jorinda and Joringel Troll Communications?Wilhelm GrimmDavid Cutts?Jacob GrimmDavid Rickman? Rumpelstiltskin Troll Communications Llc?Jacob GrimmWilhelm Grimm Rilke und Aegypten Fink Wilhelm GmbH + Co.KG?Alfred Grimm? Rapunzel (Troll's Best-Loved Classics) Troll Communications Llc?Jacob GrimmWilhelm Grimm Grimm's Fairy Tales Random House (a)?Jacob GrimmWilhelm Grimm Rumpelstiltskin Collins?Jacob GrimmWilhelm Grimm Jacob und Wilhelm Grimm Vandenhoeck + Ruprecht Gm?Jacob GrimmWilhelm GrimmKarl Stackmann?Heinz Roelleke?Karl Otmar von Aretin? Max Raffler malt Grimm Maerchen. 14 Maerchen der Brueder Grimm Walter Verlag?Jacob GrimmWilhelm GrimmMax Raffler?Hed. Wimmer? The Elves and the Shoemaker Wynstones Press?Jacob GrimmWilhelm GrimmCaroline Mason? Snow White and Rose Red Wynstones Press?Jacob GrimmWilhelm GrimmStella Jarman? Briar Rose Wynstones Press?Jacob GrimmWilhelm GrimmCaroline Mason? Rapunzel Wynstones Press?Jacob GrimmWilhelm GrimmCaroline Mason? Kinder- und Hausmaerchen Gondrom Verlag GmbH?Jacob GrimmWilhelm Grimm Deutsche Sagen Winkler, Mchn.?Jacob GrimmWilhelm Grimm Hansel and Gretel Collins?Jacob GrimmWilhelm Grimm Kinder- und Hausmaerchen Winkler, Mchn.?Jacob GrimmWilhelm Grimm Die weisse Schlange Lappan Verlag GmbH?Jacob GrimmWilhelm GrimmSvend Otto S.? Rumpelstiltskin (Storiau Cyntaf) Gwasg y Dref Wen?Jacob GrimmWilhelm GrimmRoger Boore?Stephen Cartwright?R. Boore? Der Wettlauf zwischen Hase und Igel Lappan Verlag GmbH?Jacob GrimmWilhelm GrimmVolker Ernsting? Kinder- und Hausmaerchen Winkler, Mchn.?Jacob GrimmWilhelm Grimm Deutsche Sagen Winkler, Mchn.?Jacob GrimmWilhelm GrimmHermann Grimm? Schneeweisschen und Rosenrot Lappan Verlag GmbH?Jacob GrimmWilhelm GrimmGennadij Spirin? Clever Kate (Ready-to-Read) Atheneum?Elizabeth Shub?Jacob GrimmWilhelm GrimmAnita Lobel? Kinder- und Hausmaerchen. Sonderausgabe Winkler, Mchn.?Jacob GrimmWilhelm Grimm Im Himmel steht ein Baum, Dran haeng ich meinen Traum. Volkslieder, Kinderlieder, Kinderzeichnungen Winkler, Mchn.?Jacob GrimmWilhelm GrimmGabriele Seitz? Grimms Maerchen Dausien Werner?Jacob GrimmWilhelm GrimmRenata Fucikova? Das tapfere Schneiderlein Stalling, Oldenbg.?Jacob GrimmWilhelm GrimmSvend Otto S.? Juan Sin Miedo/ Fearless John (Cuentos Classicos / Classic Stories) Algaida Editores S a?Jacob GrimmWilhelm Grimm Genio De La Botella/the Genie In The Bottle Algaida Editores S a?Jacob GrimmWilhelm Grimm Querida Mili Lectorum Publications?Wilhelm GrimmMaurice Sendak?Julia Goytisolo? Haensel und Gretel Gondrom Verlag GmbH?Jacob GrimmWilhelm GrimmGaby Holenstein?Frances E. Mahon? Leyendas Alemanas Magoria?Jacob GrimmWilhelm Karl Grimm? Reisetagebuch in Bildern 1850 Ludwig Emil Grimm?Wilhelm. Praesent? Irische Elfenmaerchen Artemis & Winkler Verlag?Jacob GrimmWilhelm Grimm Rotkaeppchen. Ein bewegliches Aufstell- Maerchenbilderbuch Titania Verlag?Jacob GrimmWilhelm Grimm Todos Los Cuentos de Los Hermanos Grimm Antroposofica?Jacob GrimmWilhelm Grimm Kinder- und Hausmaerchen. ( Ab 6 J.) Ueberreuter Carl?Jacob GrimmWilhelm GrimmJanusz Grabianski? Kinder- und Hausmaerchen Wunderlich Verlag?Jacob GrimmWilhelm GrimmMax Slevogt? Cuentos De Grimm Editorial Optima?Jacob GrimmWilhelm Grimm Fiabe Paulsen, Essen?Jacob GrimmWilhelm Grimm Little Red Riding Hood Jacob GrimmWilhelm GrimmPaul Galdone? Hansel y Gretel AZ Editores?Jakob Ludwig Karl Grimm?Wilhelm Grimm Cuentos Tradicionales Errepar?Jacob GrimmWilhelm Karl Grimm? Cuentos de Grimm Zig Zag?Jacob GrimmWilhelm Karl Grimm? Cuentos de Los Hermanos Grimm Andres Bello?Wilhelm Karl Grimm? Blancanieves y Los Siete Enanitos - Salo Arcoiris Salo?Wilhelm Grimm Blancanieves y Los Siete Enanitos Bibliografica Inter.?Wilhelm Grimm Frau Holle Egmont Franz Schneider?Jacob GrimmWilhelm GrimmElfriede Prasse? Los Tres Pelos de Oro del Diablo Grupo Editorial Norma?Jacob GrimmWilhelm Karl Grimm? Kinder- und Hausmaerchen. Gesammelt durch die Brueder Grimm Gondrom Verlag GmbH?Jacob GrimmWilhelm Grimm Grimms Maerchen. 2 CDs. Litraton Verlag?Jacob GrimmWilhelm Grimm Die schoensten Maerchen Gondrom Verlag GmbH?Jacob GrimmWilhelm Grimm Saemtliche Maerchen Nebel Verlag GmbH?Wilhelm Hauff? Rotkaeppchen. ( Stern- Maerchen.) Carlsen Verlag GmbH?Jacob GrimmWilhelm GrimmLinda Griffith? Dornroeschen. ( Stern- Maerchen.) Carlsen Verlag GmbH?Jacob GrimmWilhelm GrimmKaren Avery? Das Eselein Carlsen Verlag GmbH?Jacob GrimmWilhelm GrimmBarbara Cooney?M. Jean. Craig? Die Bremer Stadtmusikanten Carlsen Verlag GmbH?Jacob GrimmWilhelm GrimmHans Wilhelm? Aschenputtel Gondrom Verlag GmbH?Jacob GrimmWilhelm GrimmAnne Suess? Schneewittchen Gondrom Verlag GmbH?Jacob GrimmWilhelm GrimmAnne Suess? Rapunzel Harcourt Childrens Books (J)?Jacob GrimmWilhelm Grimm Kinder- und Hausmaerchen. Gesammelt durch die Brueder Grimm Gondrom Verlag GmbH?Jacob GrimmWilhelm GrimmLudwig Richter? Sleeping Beauty Harcourt Childrens Books (J)?Jacob GrimmWilhelm Grimm Die schoensten Maerchen der Brueder Grimm Bertelsmann Verlag?Jacob GrimmWilhelm GrimmHerbert. Lentz? Haensel und Gretel Gondrom Verlag GmbH?Jacob GrimmWilhelm GrimmAnne Suess? Die Bremer Stadtmusikanten Gondrom Verlag GmbH?Jacob GrimmWilhelm GrimmAnne Suess? Hansel and Gretel Oxford University Press?Jacob GrimmWilhelm GrimmVal Biro? Cenicienta Y Otros Cuentos Panamericana Editorial?Jacob GrimmWilhelm Grimm Blancanieves Panamericana Editorial?Jacob GrimmWilhelm Grimm Die Gaensehirtin am Brunnen. Maerchen der Brueder Grimm Bertelsmann Verlag?Jacob GrimmWilhelm GrimmUrsula Abels? Hansel Y Gretel Panamericana Editorial?Jacob GrimmWilhelm Grimm Wolf and the Seven Little Kids Oxford University Press?Jacob GrimmWilhelm GrimmK. Sheppard? Rapunzel Oxford University Press?Jacob GrimmWilhelm Grimm Seven Ravens Oxford University Press?Jacob GrimmWilhelm Grimm King Thrushbeard Oxford University Press?Jacob GrimmWilhelm Grimm Mother Holly Oxford University Press?Jacob GrimmWilhelm GrimmB. Watts? The Bearskinner Oxford University Press?Jacob GrimmWilhelm GrimmF. Hoffman? Rumpelstilskin (Paperboard Case) Dercum Pr Audio?Jacob GrimmWilhelm Grimm The Water of Life Oxford University Press?Jacob GrimmWilhelm GrimmBarbara Rogasky?T.S. Hyman? Rapunzel Oxford University Press?Jacob GrimmWilhelm GrimmBarbara Rogasky?T.S. Hyman? Hansel and Gretel Oxford University Press?Jacob GrimmWilhelm GrimmVal Biro? Frau Holle Gondrom Verlag GmbH?Jacob GrimmWilhelm GrimmGaby Holenstein?Frances E. Mahon? Grimm's Animal Stories And Fairy Tales Audio Book Contractors?Jacob GrimmWilhelm GrimmFlo Gibson? El Pajaro De Oro Panamericana Editorial?Jacob GrimmWilhelm Grimm Die schoensten Maerchen der Brueder Grimm Hoch, Stuttgart?Jacob GrimmWilhelm GrimmHorst Lemke? Snow White and Rose Red North-South Books (Nord-Sud Verlag AG)?Jacob GrimmWilhelm GrimmBernadette Watts? The Falling Stars Blackie Children s Books?Jacob GrimmWilhelm Grimm The Elves and the Shoemaker North-South Books (Nord-Sud Verlag AG)?Jacob GrimmWilhelm GrimmBernadette Watts? Maerchen. LiteraMedia Audio- Book. 2 Cassetten Hoerverlag DHV Der GmbH?Jacob GrimmWilhelm GrimmIngeborg Schoener?Horst. Sachtleben? Hansel and Gretel North-South Books (Nord-Sud Verlag AG)?Jacob GrimmWilhelm GrimmBernadette Watts? The Wolf and the Seven Little Kids North-South Books (Nord-Sud Verlag AG)?Jacob GrimmWilhelm GrimmAgnes Mathieu? Little Red Riding Hood (A North-South Picture Book) North-South Books (Nord-Sud Verlag AG)?Jacob GrimmWilhelm GrimmBernadette Watts? The Wolf and the Seven Little Kids North-South Books (Nord-Sud Verlag AG)?Jacob GrimmWilhelm GrimmAgnes Mathieu? Sechs Maerchen Hyperion Verlag?Jacob GrimmWilhelm Grimm Grimms Maerchen fuer die Kleinsten. 6 Expl. a DM 5.- Pestalozzi Verlag GmbH?Jacob GrimmWilhelm GrimmGerti Lichtl? Golden Goose North South Books?Jacob GrimmWilhelm GrimmDorothee Kuntze?Anthea Bell? Haensel und Gretel Pestalozzi Verlag GmbH?Jacob GrimmWilhelm GrimmGerti Lichtl?Edith Jentner? Der Wolf und die sieben Geisslein Pestalozzi Verlag GmbH?Jacob GrimmWilhelm GrimmGerti Lichtl?Edith Jentner? Rotkaeppchen Pestalozzi Verlag GmbH?Jacob GrimmWilhelm GrimmGerti Lichtl?Edith Jentner? Schneewittchen Pestalozzi Verlag GmbH?Jacob GrimmWilhelm GrimmGerti Lichtl? Der gestiefelte Kater Pestalozzi Verlag GmbH?Jacob GrimmWilhelm GrimmGerti Lichtl? Rumplestiltskin A Fairy Tale North South Books?Jacob GrimmWilhelm GrimmBernadette Watts? Fairy Tales Jonathan Cape Children s Books?Jacob GrimmWilhelm GrimmJanusz Grabianski? Aschenbroedel Pestalozzi Verlag GmbH?Jacob GrimmWilhelm GrimmGerti Lichtl? Haensel und Gretel / Rotkaeppchen / Der Wolf und die sieben Geisslein / Aschenbroedel / Der gestiefelte Kater Pestalozzi Verlag GmbH?Jacob GrimmWilhelm GrimmMargit Sillaber? Hansel and Gretel Dobson Books Ltd?Jacob GrimmWilhelm Grimm Haensel und Gretel Pestalozzi Verlag GmbH?Jacob GrimmWilhelm GrimmGerti Lichtl? Mein erstes Maerchenbuch Pestalozzi Verlag GmbH?Jacob GrimmWilhelm Grimm Die schoensten Grimms Maerchen Pestalozzi Verlag GmbH?Jacob GrimmWilhelm GrimmGerti Lichtl? Grimms Maerchen. 25 Expl. a DM 1.40 Pestalozzi Verlag GmbH?Jacob GrimmWilhelm GrimmGerti Lichtl? Rotkaeppchen Pestalozzi Verlag GmbH?Jacob GrimmWilhelm GrimmGisela Gottschlich? The Sleeping Beauty A Fairy Tale North South Books?Jacob GrimmWilhelm GrimmAnthea Bell?Monika Laimgruber? Der gestiefelte Kater Pestalozzi Verlag GmbH?Jacob GrimmWilhelm GrimmGisela Gottschlich? Grimms Maerchen Pestalozzi Verlag GmbH?Jacob GrimmWilhelm GrimmErika Nerger?Gisela Fischer? Grimms Maerchenschatz Pestalozzi Verlag GmbH?Jacob GrimmWilhelm GrimmGisela. Fischer?Erika. Nerger? Mein Maerchenbuch Pestalozzi Verlag GmbH?Jacob GrimmWilhelm GrimmGisela Fischer?Anne Graham-Johnstone? Grimms Maerchen fuer kleine Leute. Fuer kleine Leute - in Grossdruckschrift Pestalozzi Verlag GmbH?Jacob GrimmWilhelm GrimmGisela Fischer?Natalia Schmidt? Die schoensten Grimms Maerchen. In Grossdruckschrift Pestalozzi Verlag GmbH?Jacob GrimmWilhelm GrimmGisela Fischer?Gisela Gottschlich? Grimms Maerchen in Farbe. ( Ab 3 Jahren) Ravensburger Buchverlag G?Jacob GrimmWilhelm GrimmLubomir Anlauf? Die schoensten Maerchen Christians, Hbg.?Jacob GrimmWilhelm Grimm Sechs Maerchen Hyperion Verlag?Jacob GrimmWilhelm Grimm Deutsche Sagen Deutscher Klassikerverlag?Heinz, Roelleke?Jacob GrimmWilhelm. Grimm? Grimms Maerchen und Deutsche Sagen Deutscher Klassikerverlag?Jacob GrimmWilhelm GrimmHeinz Roelleke? Das tapfere Schneiderlein Kaufmann Ernst Vlg GmbH?Jacob GrimmWilhelm GrimmHerbert Leupin? Vom Fischer und seiner Frau. Ein Maerchen Atlantis im Orell Fuessli?Jacob GrimmWilhelm GrimmKarin Brandt?Heinrich Maria Denneborg? Rapunzel A Fairy Tale North South Books?Jacob GrimmWilhelm GrimmMaja Dusikova?Anthea Bell? El Fiel Juan Panamericana Editorial?Jacob GrimmWilhelm Grimm Allerleirauh Atlantis im Orell Fuessli?Jacob GrimmWilhelm GrimmAnnemarie Flueckiger? Der Teufel mit den drei goldenen Haaren Atlantis im Orell Fuessli?Jacob GrimmWilhelm GrimmRudolf Geiger? Frau Holle Kaufmann Ernst Vlg GmbH?Jacob GrimmWilhelm GrimmHerbert Leupin? The Bremen Town Musicians A Tale North South Books?Jacob GrimmWilhelm GrimmHans Fischer?Anthea Bell?
https://w.atwiki.jp/oper/pages/3222.html
第五場 幕が上がると、舞台は一変して広々とした草原。後方、はるか彼方にニュルンベルクの街が見える。ペグニツ川が草原の間をくねくねと走り、流れは細いがちょっと向こうでは次々と船着き場として使われている。色とりどりの旗を立てた小舟が次々と到着し、組合に所属する、きれいに着飾った市民が妻や子供とともに、岸に上がっては祭りに合流する。右手に小高くしつらえられたステージには椅子やベンチが並べられ、すでに到着した組合の旗が並んでいる。組合の者たちが到着するごとに次々と旗を立てていくので、歌の舞台は三方を旗で囲まれることになる。舞台前方には軽食や飲み物のテントがあり、あたりは非常に賑わっている。;妻子や職人を連れた市民が座ったり、横になったりしている。マイスタージンガーの弟子たちは晴れ着をまとい、花やリボンをおしゃれに飾って、やはり花やリボンで飾られたしなやかな杖を持って楽しそうに旗手や主馬頭の役を務めている。彼らは岸から上がってくる人々を歓迎し、組合の列を整えて歌の舞台のほうへと導く。旗手が旗を立て終えると、組合の職人たちはテントのほうへ散っていく。ちょうど靴屋の一行が岸辺で歓迎を受け、前方に歩いてくるところ。 靴屋の職人たち (旗をたなびかせながら出てきて) 聖クリスピンを讃えよう! 彼は素晴らしい男だった。 靴屋に何ができるか世に知らしめた。 貧しい良き人々のために、 彼は暖かい靴を作ってやった。 どうしても皮が手に入らない時は 盗んででも作った。 靴屋は広い心の持ち主だ、 どんなに苦労しても何とか靴を作り上げる。 皮なめし工から皮を渡されたら とにかくトントン打つ! 皮だって正しく使わなきゃ意味はない! 警備隊や、トランペットと小太鼓を持った吹奏楽部隊、ラッパ吹きやリュート弾きらがそれぞれの楽器を奏でながら近づいてくる。職人たちが素人合奏をしながらそれに続く。 仕立て屋の職人たち (旗をたなびかせながら出てきて) かつてニュルンベルクが包囲された時、 飢饉が広がって、 もう少しで街も人も滅亡するところだった。 その状況を救ったのは、 勇敢で頭の切れる一人の仕立て屋。 ヤギの着ぐるみ被って、 城壁をぶらつき、 とっても楽しそうにそこらじゅうを 跳びはねたんだとさ。 これ見た敵はおっかなびっくり逃げ出した、 「こんな街、悪魔にくれてやれ! ヤギがあんな踊りをやるんじゃたまらねえ!」 メーッ!メーッ!メーッ! 仕立て屋が中に隠れてるなんて誰も気づかなかったのさ! パン職人たち (旗をたなびかせながら現れ) 腹が減った!腹が減った! 耐え難いほどの苦しみ! パン屋が毎日パンを焼かなければ、 地球は全滅だ! 焼こう!焼こう!焼こう! 毎日焼くんだ! そうすれば空腹なぞなくなる! 靴屋の職人たち (自分の旗を立て、歌合戦の舞台から下りてきながらパン屋の一行とすれ違う。) とにかくトン、トン、トン! 皮はちゃんと叩かなきゃ役に立たない! 仕立て屋の職人たち (旗を立ててからまた下りてきて) メーッ!メーッ!メーッ! 仕立て屋がヤギの格好してたなんて誰が言えるだろ! 若い娘たちを乗せた色鮮やかな小舟が岸につく。娘たちは田舎風の晴れ着に身を包んでいる。 弟子たち (岸辺に駆けて行って) わあい!わあい!フュルトの娘さんたちだ! 楽師さんたち、頼むよ。うんと楽しい曲をやってくれ! 彼らは娘たちが岸に上がるのを手伝う。舞台前面に来た弟子と娘たちの個性的な踊り。弟子たちは娘たちを広場のほうに連れて行くように見せながら、職人がちょっかいを出そうとするとうまくかわし、別のところに行くふりをするうちに円を描くようになる。よく考え、邪魔させないようにしながら、それでいて外目には優美で楽しげに見える。 ダーフィト (岸から上がってきて、感心しない様子で踊りを見つめる。) 踊ってるのかい?マイスターに何て言われるか知らないのか? (弟子たちは鼻であしらう。) 聞く気はないな。じゃあ、僕だって楽しむぞ! (若くて美しい娘を一人捕まえ、勢いよく楽しそうに踊る。皆は面白がって笑う。) 数人の弟子 (ダーフィトに合図して) ダーフィト!おい、レーネが見てるぞ! ダーフィト (びっくりして娘から離れ、弟子たちはすぐに彼女の周りを踊りながら囲む。しかし、レーネの姿はどこにも見えず、からかわれたと知ったダーフィトはこの輪を突き抜け、またさっきの娘を捕まえていっそう楽しげに踊る。) もう、冗談はやめてくれよ! (弟子たちは娘を奪い去ろうとするが、ダーフィトはうまくかわし、それが一種の遊びのようになって、先ほど職人たちが娘を捕まえようとした時とそっくり同じことになる。 職人たち (岸辺から走ってくる) マイスターたちだ! 弟子たち マイスターだって! (あわてて踊るのをやめ、岸に急ぐ。) ダーフィト 大変だ!さようなら、お嬢さんたち! (彼は娘に熱いキスをしてさっと離れる。) 弟子たちはマイスターたちを迎えるために整列し、民衆は彼らのために場所をあける。マイスタージンガーたちが整列して岸のほうからパレードを始める。コートナーが前方に出てきて、帽子を振って挨拶する民衆に向かって、竪琴を持つダビデ王が描かれた旗を振ってみせる。マイスタージンガーたちは歌の舞台まで辿り着き、コートナーはそこに旗を立てる。ポーグナーはエーファの腕を取って進んでくる。エーファの後ろには美しく着飾った娘たちが続き、その中にマグダレーネも混じっている。エーファが娘たちに囲まれ、花で飾られた名誉席に座ると、他の者たちもそれに続く。マイスターたちはベンチに腰を下ろし、職人たちは彼らの後ろに立ったり、広場の空いたところに座ったりする。弟子たちは舞台の前まで進み出て民衆のほうを向き、物々しく整列する。 弟子たち 静粛に!静粛に! (ザックスが立ち上がり、進み出る。彼の姿を見て誰もが合図しあい、帽子を取って彼に注目する。) おしゃべりもささやきもやめてください。 数人の民衆 ザックスだ、ザックスだ、 ザックス親方だぞ! 数人 歌おう、歌おう! (着席していた人々は皆立ち上がる。男たちは帽子を取っている。ベックメッサーだけは詩の暗記に余念がなく、ほかのマイスターたちの後ろに隠れるので、その姿は観客に見えなくなる。) 全員 (ザックスを除く。) 「目覚めよ、その日が近づいた。 一羽のナイチンゲールが楽しそうに 緑の林の中で歌うのが聞こえる。 さえずりは山や谷にまで響き、 夜は西へ沈んで、 東から太陽が昇ってくる。 明るい暁の光が 空を覆う雲を突き抜けて我々にまで届く。」 民衆 (また活気づき、彼らだけで歌う。 マイスターたちは歌の舞台から、民衆の歓呼を感心しながら見つめている。) ザックス万歳!ザックスに幸あれ! ニュルンベルクの大事なザックス!万歳!万歳! ザックスはそれまで微動もせず、放心した様子でぼうっと宙を見つめていたが、今ようやく親しみを込めた眼差しを民衆に向け、さっそく厳かな口調で語り始める。 ザックス 皆さんは軽いお気持ちでしょうが、私のような哀れな者に これほどの栄誉を与えてくださっては気が重くなります。 どうしても歓迎したいとおっしゃるなら、 皆さんのお心の中で愛してくださるだけで十分です。 今日この日に口上役に選ばれただけでも 私にとっては光栄なことです。 これから非常に重要なことについて お話しさせてください。 皆さんは芸術を愛しておいでですが、 直接芸術に携わる者としては やはりその信念のほどを 皆さんに示したいものです。 裕福で自信にあふれる一人のマイスターが 今日まさにそれを示そうとなさっているのです。 民商の面前で行われる 歌合戦の勝利者に、 彼の大切な娘を すべての財産とともに 最高賞として 差し出すとおっしゃっています。 よくお聞きになってください、 この歌合戦の応募資格は詩を作れることだけです。 マイスター方、審査はあなた方の手にゆだねられますが、 民衆の前で今一度お願いしたいことがあります。 今回の賞は稀に見るものであることを覚えておいてください。 誰が優勝するとしても、 その男は清らかで、徳を知っていなくてはなりません。 歌で求婚し、月桂冠を得たいのなら、 何よりもまず彼の人格が大切です。 今も昔も この愛らしい乙女が差し出す冠ほど 素晴らしい賞はなかったでしょう。 ニュルンベルクが芸術とマイスターたちに 尊敬の念を捧げたがゆえに この乙女が犠牲になるなどあってはなりません。 大きな感動が皆を包む。ザックスがポーグナーのほうに行くと、彼は感激した様子でザックスの手を握る。 ポーグナー ザックス、何とお礼を言ってよいか。 私の心をよく分かってくださっている。 ザックス (ポーグナーに) ここまでやったのですから、あとは勇気を持つだけですよ。 (ベックメッサーのほうを向く。彼は相変わらず紙切れを手に暗記しようとし、何とか正確な意味を捉えようとしては絶望し、焦ってしばしば汗をぬぐっている。) 書記殿、どうですか?うまくいってます? ベックメッサー もう、この歌ときたら!どうしても解明できないが、 研究はしすぎるくらいした。 ザックス 別に歌わなくてもいいんですよ。 ベックメッサー だからどうなのだ? 私が作った歌はめちゃくちゃになってしまった! あれはあなたのせいなんだぞ!ちょっとは親切にしてくれ!ここで見捨てられでもしたら、公衆の面前で恥をかいてしまう! ザックス やめたほうがよくはありませんか? ベックメッサー とんでもない! 誰が歌おうと負かしてやる!あなたさえ歌わなければ! ザックス では、当たって砕けろというわけですね。 ベックメッサー この歌!賭けてもいいが、誰も理解できないだろう。 だが、あなたの知名度には信頼を置いているから。 ザックス では、マイスター方と民衆の双方がよろしければ 歌合戦を始めましょう。 コートナー (進み出て) 独身のマイスター方、準備を。 最年長の方から始めましょう。 ベックメッサー殿、お時間です。 弟子たちはベックメッサーを歌の舞台にある、あらかじめ花できれいに飾っておいた小さな芝生の台に案内する。 ベックメッサー (つまづきながら上がり、よろよろする。) ちくしょう!ぐらぐらするじゃないか!もっとしっかりしてくれ! 弟子たちはくすくす笑いながら面白そうに芝生の間を埋める。 民衆 (面白そうに互いにつつき合い) ええっ、あいつが求婚するのか?あまり似合わないけどな。 わしが娘ならあんな男は嫌じゃよ。 しっ!いちおう立派なマイスターなんだから。 だめだって!冗談は言っちゃだめだ! 市の書記を務めておいでなんだから。 でもさ、まっすぐ立ってもいられないじゃないか! あれでだいじょうぶかな? 落っこちそうだぜ!やれやれ、ばかだなあ! 書記殿だぞ! ベックメッサーというんだって。 ばかにも程がある! だから冗談はやめろって! それ、倒れるぞ! お役人さんの一人か。 (大勢が笑う。) 弟子たち (整列して) 静粛に!静粛に! おしゃべりもひそひそ声もいけません! コートナー 始めよ! ベックメッサー (四苦八苦して何とか台にまっすぐ立ち、マイスターたちに深々とお辞儀をし、次に民衆に向かって、最後にエーファに頭を下げるが、彼女がそっぽを向くので困惑し、ひどく不安になる。リュートで前奏を奏でながらどうにか気を奮い立たせようとする。) 「朝、私はバラ色の光に輝き、 血のにおいが空気をさっとよぎる。 溶けるような速さで間もなく勝ちとれるだろう。 私は庭に招き入れた、下品かつ上品に。」 まっすぐ立っておこうとする。マイスターたちはひそひそ話を始める。 マイスターたち ちょっと!こりゃ何だ? 気でも狂ったか? どうなってる? 正気か? 何て奇妙な歌だ!この題材はどこから取って来たんだろう? よくこんな歌を作れたものだ。 民衆 (ひそひそと) ふしぎな歌だ!聞いたか?誰を招き入れた? 意味分かった?いったい何なんだ? ベックメッサー (紙をこっそり出して急いで読み、また心配そうにしまう。) 私はどうにかその園に住まい、 お金と果物、鉛と重しを取ってくる。 (紙をのぞく。) 私をさらし台から呼ぶのは、焦がれる人で… 坂道は風が吹いてるとはとても言えず、私は木で首を吊る。 (ふらふらする。紙を読もうとするが、うまくいかない。くらくらしてきて、冷汗がふきだす。) 民衆 こりゃ最高の求婚者だ!もうすぐ褒美をもらえるだろうよ。 絞首台にぶら下がってるのが目に浮かぶようだぜ。 マイスターたち どういう意味だ? 彼は本当に気が狂ったのか? この歌ときたら意味不明にもほどがある! ベックメッサー (絶望のあまりやっきになって、ほとんど怒鳴るように) 「内心私は怖くてたまらない、 何しろここは楽しすぎるから。 私の梯子に一人の女性が立ち、 はにかんで、こっちを見てくれない。 キャベツのように青ざめて、 麻糸がわが身に巻き付く。 犬はウィンクし、手を振りながら吹いた、 私がとっくに食べてしまっていたものを、 まるで果物みたいに丸太と馬を、 肝臓の木から食べていた。」 (全員、どっと吹き出す。) ベックメッサー (怒って台を下り、ザックスに突っかかる。) ひどい靴屋だ!ここでお礼を言うよ! この歌は私が作ったんじゃないんだ! ここで尊敬を集めてるザックスのだ。 ザックスがプレゼントしてくれたものなんだ! この恥知らずがうまいこと言って、 自分の駄作を私に押し付けたんだ! (激怒して飛び出していき、民衆に紛れて見えなくなる。) 民衆 ええっ!どうなってるんだ?どんどん騒がしくなるな。 この歌がザックスの?信じられない! コートナー ザックス、説明してくれ。 ナハティガル スキャンダルだ! フォーゲルゲザンク これがあなたの歌? オルテルとフォルツ 変わった事態だ! ザックス (ベックメッサーが投げ捨てていった紙を落ち着いて拾い上げ) この歌は誓って私のではありません。 ベックメッサー殿が歌詞を間違えたのです。 しかし、彼の言葉を肯定して、 自分の名声を高めようとは思いませんよ。 これほど美しく作られた歌を、 私の作などと自慢するのははばかられます。 マイスタージンガーたち 何?美しい?この意味不明な歌が? 民衆 ザックスは冗談を言ってるのさ。面白がってるだけだよ。 ザックス いいえ、この歌は本当に美しいのです。 ベックメッサーが間違えてしまったのは 一目でわかります。 ですが、正しい言葉と調べで 誰かこの場で歌ってくれれば、 皆さんの誰もが気に入ることでしょう。 これが理解でき、美しいと証明できる者がいれば、 この歌の作詞者は マイスターと呼ばれてしかるべきだと思われるでしょう。 むろん公正な審査があればですが。 私は告訴され、申し開きをせねばならない立場ですから せめて証人を立てることをお許しください。 どなたか私を肯定してくださる方がいらしたら 証人として出てきていただきたい。 (ヴァルターが民衆の間から現れ、ザックスに、それからマイスターたちや民衆に向かって騎士らしい親密な素振りで挨拶する。 場はたちまち和やかな雰囲気に包まれる。皆はちょっとの間、ただじっと彼の姿に見とれる。) さあ、この歌が私の作でないことを証明してください。 私がこの歌について言ったことも、 決して大げさではないと確信させてください。 マイスターたち やるじゃないか、ザックス!なかなかのやり手だと言わせてもらいますよ。まあ、だが今日はこれで良しとするか。 ザックス 規則についての評価は、 たまには例外も受け付けるかどうかで変わってきますよ。 民衆 いい証人だ、誇り高そうで、しっかりしてる。 これなら何かいいことが起こりそうだ。 ザックス マイスターも民衆も 私の証人の言葉を待っています。 ヴァルター・フォン・シュトルツィング殿、あの歌を歌ってください。マイスター方は彼がきちんと歌うかどうかこれを読んでください。(読んでもらうために紙をコートナーに渡す。) 弟子たち (整列したまま) 皆集中している。囁き声すら聞こえない。 これなら「静粛に」なんていう必要もないな。 ヴァルター (花で飾られた足台にしっかりとした足取りで上る。) 「朝はバラ色の光に輝き、 辺りは花の香りに満ち溢れて、 思いも及ばぬほどの喜びを漂わせつつ、 ある庭園が誘いかけるように (コートナーは聴き惚れて、他のマイスターたちとともに熱心に読み進めていた紙を思わず落としてしまう。マイスターたちは皆、固唾をのんでひたすら耳を傾ける。) 私を迎え入れた。 そこには多くの実を結んだ 素晴らしい木があり、 そのそばには、幸せな愛の夢のうちに 崇高な喜びを与えようと 一人の乙女が立っていた。 この上もなく美しい女性、楽園のエーファよ。」 民衆 (小声で囁きあう。) これは全然別物だ!こんなだとは誰が考えただろう。 正しい言葉と曲で歌えばこんなに変わるものなのか。 マイスタージンガーたち (フォルツとシュヴァルツを除く。小声で話し合う。) 確かに!これは全然違う。よくわかったぞ。 ザックス 証人、よいか。続けよ! ヴァルター 「黄昏が訪れ、やがて夜が私を包んだ。 急な小道の彼方に 清らかな流れに満ちた泉があり、 誘いかけるように私に笑いかける。 そばには星の光に包まれた 月桂樹があり、 現実のような詩的な夢のうちに、 私はそこに立つ人を見た。 私の渇きを潤そうと一杯の水を差しだす 高貴な女性、 パルナッソスのミューズよ。」 民衆 (だんだん小さな声で、独白。) 何と優しく、親しみのある歌だろう。まるで遠くから漂ってきたようだ。それでいて、まるで自分が味わったかのような実感を伴う。 マイスタージンガーたち かなり斬新で奇妙なのは事実だが、 韻の踏み方は申し分ないし、歌も素晴らしい。 ザックス 選ばれた証人よ、続けて締めくくりとせよ! ヴァルター (情熱的に) 「慈愛に満ちしこの日、 私が詩人の夢から目覚めた日よ! 夢に見た楽園、 それは新たな飾りで清められ、 崇高な輝かしい姿で私の目前にある。 泉へつながるあの小道は微笑みながら私に示す; この楽園で生まれ、私の心を捉えた、 愛らしき姿、 ミューズとして私のそばに現れ、 厳粛でありながら優しい乙女。 私は大胆にも彼女の愛を求め、 太陽の輝く明るい昼に 歌によって勝ち取ったのだ、 パルナソッスと楽園を!」 民衆 美しい夢を見ているようで、 考える余地などない。 (エーファに) あの方に賞を!彼こそ優勝者だ! 彼のように求婚できる人などいない! マイスターたち (立ち上がって) 素晴らしい歌い手だ! さあ、賞をお取りなさい。 あなたは歌でマイスターの地位を手に入れましたぞ。 こんなに美しい求婚は聴いたことがない。 ポーグナー (深く感動し、ザックスのほうを向いて) ザックスさん!何とお礼を述べたらよいか! これでようやく心の重荷が消えました。 ヴァルターは舞台の階段に導かれ、エーファの前にひざまずく。 エーファ (月桂樹とミルテで作られた冠をかぶせようと身をかがめながらヴァルターに) あなたのように優しく求婚できる人なんていないわ! ザックス (民衆のほうを向き、ヴァルターとエーファを示して) 我ながらいい証人を選んだと思いますがね。 これでもハンス・ザックスは有罪ですか? 民衆 (突然活気づき、歓声を上げる。) ハンス・ザックス!有罪だなんて!実にすばらしい思いつきでした!あなたはふたたび称賛に値することをなさった。 マイスタージンガーたち (物々しくポーグナーのほうを向き) さあ、ポーグナー親方!騎士殿を マイスターに迎え入れ、あなたの名誉となさるがよい。 ポーグナー (三つの大きなメダルが下げられた金の鎖を持って ヴァルターに) ダビデの絵姿であなたを飾りましょう。 あなたをマイスターの一員として迎え入れます。 ヴァルター (つらそうな表情で激しく拒む。) マイスターにはなりたくありません!いやです! (優しくエーファを見つめて) マイスターではなく、幸せになりたいだけです。 誰もが非常に戸惑い、ザックスを見る。 ザックス (ヴァルターのほうに歩いていき、 説得するようにその手を取る。) マイスターを侮ってはいけません。 彼らの芸術に敬意を払ってください。 彼らの賞賛に値する地位が 差し出されているのです。 今日あなたが詩人として認められたのは、 誉れ高き家柄であろうとあなたの先祖のおかげではないし、 あなたの紋章でも槍や剣のおかげでもありません。 一人の親方があなたの幸福を差し出してくれたのです。 感謝の念を持ってください。 どうしてこのような芸術が 無価値だといえるでしょう? これほどの賞を受けることができるのは大変な名誉です。 我らがマイスターは彼ら独自のやり方で この芸術を作り上げました。 彼らの忠誠によって守られたおかげで、 芸術はその姿を維持することができたのです。 彼らが常に毅然とした態度を保っていなかったら、 王族や貴族たちが 動乱に巻き込まれた時、 芸術は真実なるドイツの雰囲気を失っていたでしょう。 彼らが信念を持って守り抜いたからこそ、 芸術はその姿を歪められることなく、 今あなたの前にその栄光を見せることができたのです。 これ以上マイスターに何を望むのですか? 気をつけてください!我々には黒雲が漂いつつあるのです。 近いうちにドイツの民衆と王国が倒れ、 悪趣味に満ちた異国の手に落ちて、 王侯の誰も民衆を理解しなくなるかもしれません。 彼らはくだらぬ流行りのものを持ち込んで、 このドイツの地に根付かせてしまうでしょう。 そうなれば、真にドイツ的なもののことなど誰もが忘れてしまい、ドイツのマイスターという名誉もなくなってしまいます。 ですから、しっかりとあなたに申します、 ドイツのマイスターを敬ってください。 あなたの良き守護霊なのですから。 あなたの中に彼らの芸術をとどめておいてください。 たとえ神聖ローマ帝国が 塵と藻屑の中に埋もれようとも、 聖なるドイツの芸術は 我々の手の内に残るでしょう! 終曲の間にエーファはヴァルターの頭から冠を取り、それをザックスに載せる。ザックスはポーグナーの手から勲章を取り、ヴァルターにかけてやり、それから恋人たちをしっかりと抱きしめる。ヴァルターとエーファはザックスの肩にもたれたままでいる。ポーグナーは尊敬の念を込めて、ザックスの前にひざまずく。マイスターたちはザックスこそが自分たちの長であるというように彼を指し示す。 全員 あなたを支えるドイツのマイスターを敬ってください。 あなたの良き守護霊なのですから。 あなたの中に彼らの芸術をとどめておいてください。 たとえ神聖ローマ帝国が 塵と藻屑の中に埋もれようとも、 聖なるドイツの芸術は 我々の手の内に残るでしょう! 民衆は歓呼して帽子やハンカチを振る。弟子たちは踊ったり、大声を上げながら手を叩く。 民衆 ザックス万歳!ニュルンベルクの尊いザックス! FÜNFTE SZENE Die Vorhänge sind nach der Höhe aufgezogen worden; die Bühne ist verwandelt. Diese stellt einen freien Wiesenplan, im ferneren Hintergrunde die Stadt Nürnberg. Die Pegnitz schlängelt sich durch den Plan, der schmale Fluss ist an den nächsten Punkten praktikabel gehalten. Buntbeflaggte Kähne setzen die ankommenden, festlich gekleideten Bürger der Zünfte mit Frauen und Kindern, an das Ufer der Festwiese über. Eine erhöhte Bühne mit Bänken und Sitzen darauf ist rechts zur Seite aufgeschlagen; bereits ist sie mit den Fahnen der angekommenen Zünfte geschmückt; im Verlaufe stecken die Fahnenträger der noch ankommenden Zünfte ihre Fahnen ebenfalls um die Sängerbühne auf so dass diese schliesslich nach drei Seiten hin ganz davon eingefasst ist. Zelte mit Getränken und Erfrischungen aller Art begrenzen im übrigen die Seiten des vorderen Hauptraumes. Vor den Zelten geht es bereits lustig her Bürger mit Frauen, Kindern und Gesellen sitzen und lagern daselbst. Die Lehrbuben der Meistersinger, festlich gekleidet, mit Blumen und Bändern reich und anmutig geschmückt, üben mit schlanken Stäben, die ebenfalls mit Blumen und Bändern geziert sind, in lustiger Weise das Amt von Herolden und Marschällen aus. Sie empfangen die am Ufer Aussteigenden, ordnen die Züge der Zünfte und geleiten diese nach der Sängerbühne, von wo aus, nachdem der Bannerträger die Fahne aufgepflanzt, die Zunftbürger und Gesellen sich unter den Zelten zerstreuen. Soeben werden die Schuster am Ufer empfangen und nach dem Vordergrunde geleitet DIE SCHUSTER mit fliegender Fahne aufziehend Sankt Krispin, lobet ihn! War gar ein heilig Mann, zeigt , was ein Schuster kann. Die Armen hatten gute Zeit, macht ihnen warme Schuh ; und wenn ihm keiner ‘s Leder leiht, so stahl er sich s dazu. Der Schuster hat ein weit Gewissen, macht Schuhe selbst mit Hindernissen; und ist vom Gerber das Fell erst weg, dann streck, streck, streck! Leder taugt nur am rechten Fleck. Die Stadtwächter und Heerhornbläser mit Trompeten und Trommeln sowie die Stadtpfeifer, Lautenmacher usw. ziehen, auf ihren Instrumenten spielend, auf. Ihnen folgen Gesellen mit Kinderinstrumenten DIE SCHNEIDER mit fliegender Fahne aufziehend Als Nürnberg belagert war und Hungersnot sich fand, wär Stadt und Volk verdorben gar, war nicht ein Schneider zur Hand, der viel Mut hatt und Verstand. Hat sich in ein Bocksfell eingenäht, auf dem Stadtwall da spazierengeht und macht wohl seine Sprünge gar lustig guter Dinge. Der Feind, der sieht s und zieht vom Fleck der Teufel hol die Stadt sich weg, hat s drin noch so lustige Meck-meck-meck! Meck! Meck! Meck! Wer glaubt s, dass ein Schneider im Bocke steck ! DIE BÄCKER ziehen mit fliegender Fahne auf Hungersnot! Hungersnot! Das ist ein greulich Leiden! Gäb euch der Bäcker nicht täglich Brot, müsst alle Welt verscheiden. Beck! Beck! Beck! Täglich auf dem Fleck! Nimm uns den Hunger weg! DIE SCHUSTER welche ihre Fahne aufgesteckt, begegnen beim Herabschreiten von der Sängerbühne den Bäckern Streck! Streck! Streck! Leder taugt nur am rechten Fleck. DIE SCHNEIDER nachdem die Fahne aufgesteckt, herabschreitend Meck! Meck! Meck! Wer meint, dass ein Schneider im Bocke steck ! Ein bunter Kahn mit jungen Mädchen in reicher bäuerischer Tracht kommt an LEHRBUBEN laufen nach dem Gestade Herrje! Herrje! Mädel von Fürth! Stadtpfeifer, spielt, dass s lustig wird! Sie heben die Mädchen aus dem Kahn. Das Charakteristische des Tanzes, mit welchem die Lehrbuben und Mädchen zunächst nach dem Vordergrund kommen, besteht darin, dass die Lehrbuben die Mädchen scheinbar nur an den Platz bringen wollen; sowie die Gesellen zugreifen wollen, ziehen die Buben die Mädchen aber immer wieder zurück, als ob sie sie anderswo unterbringen wollten, wobei sie den ganzen Kreis, wie wählend, ausmessen und somit die scheinbare Absicht anmutig und lustig verzögern DAVID kommt vom Landungsplatz vor und sieht missbilligend dem Tanze zu Ihr tanzt? Was werden die Meister sagen? Die Lehrbuben drehen ihm Nasen Hört nicht? - Lass ich mir s auch behagen! Er nimmt sich ein junges, schönes Mädchen und gerät im Tanze mit ihr schnell in grosses Feuer. Die Zuschauer freuen sich und lachen EINIGE LEHRBUBEN winken David David! David! Die Lene sieht zu! DAVID lässt das Mädchen erschrocken fahren, um das die Lehrbuben sogleich tanzend einen Kreis schliessen. Da er Lene nirgends gewahrt, merkt David, dass er nur geneckt worden, durchbricht den Kreis, erfasst sein Mädchen wieder und tanzt noch feuriger weiter Ach, lasst mich mit euren Possen in Ruh ! Die Buben suchen ihm das Mädchen zu entreissen, er wendet sich mit ihr jedesmal glücklich ab, so dass nun ein ähnliches Spiel entsteht wie zuvor, als die Gesellen nach den Mädchen fassten GESELLEN vom Ufer her Die Meistersinger! LEHRBUBEN Die Meistersinger! Sie unterbrechen schnell den Tanz und eilen zum Ufer DAVID Herrgott! Ade, ihr hübschen Dinger! Er gibt dem Mädchen einen feurigen Kuss und reisst sich los Die Lehrbuben reihen sich zum Empfang der Meistersinger. Das Volk macht ihnen willig Platz. Die Meistersinger ordnen sich am Landungsplatze zum festlichen Aufzuge. Wenn Kothner im Vordergrunde ankommt, wird die geschwungene Fahne, auf welcher König David mit der Harfe abgebildet ist, von allem Volk mit Hutschwenken begrüsst. Der Zug der Meistersinger ist nun auf der Singerbühne angelangt, wo Kothner die Fahne aufpflanzt. Pogner, Eva an der Hand führend, diese von festlich geschmückten, reich gekleideten jungen Mädchen, unter denen auch Magdalene, begleitet, voran. Als Eva, von den Mädchen umgeben, den mit Blumen geschmückten Ehrenplatz eingenommen und alle übrigen, die Meister auf den Bänken, die Gesellen hinter ihnen stehend, ebenfalls Platz genommen, treten die Lehrbuben, dem Volke zugewendet, feierlich vor die Bühne in Reih und Glied LEHRBUBEN Silentium! Silentium! Sachs erhebt sich und tritt vor. Bei seinem Anblick stösst sich alles an; Hüte und Mützen werden abgezogen. Alle deuten auf ihn Macht kein Reden und kein Gesumm . EINIGE IM VOLK Ha! Sachs! ‘s ist Sachs! Seht Meister Sachs! MEHRERE Stimmt an! Stimmt an! Alle Sitzenden erheben sich; die Männer bleiben mit entblösstem Haupte. Beckmesser bleibt, mit dem Memorieren des Gedichtes beschäftigt, hinter den anderen Meistern versteckt, so dass er bei dieser Gelegenheit der Beachtung des Publikums entzogen wird ALLE ausser Sachs Wach auf, es nahet gen den Tag, ich hör singen im grünen Hag ein wonnigliche Nachtigal, ihr Stimm durchdringet Berg und Tal; die Nacht neigt sich zum Okzident, der Tag geht auf von Orient, die rotbrünstige Morgenröt her durch die trüben Wolken geht.« DAS VOLK nimmt wieder eine jubelnd bewegte Haltung an und singt nun allein. Die Meister auf der Bühne sowie die anderen Teilnehmer am Gesange geben sich dem Schauspiele des Volksjubels hin Heil Sachs! Heil dir, Sachs! Heil Nürnbergs teurem Sachs! Heil! Heil! Sachs, der unbeweglich, wie geistesabwesend, über die Menge hinweg geblickt hatte, richtet endlich seine Blicke vertrauter auf sie und beginnt mit ergriffener, schnell sich festigender Stimme SACHS Euch macht Ihr s leicht, mir macht Ihr s schwer, gebt Ihr mir Armen zuviel Ehr . Soll vor der Ehr ich besteh n, sei s, mich von Euch geliebt zu seh n! Schon grosse Ehr ward mir erkannt, ward heut ich zum Spruchsprecher ernannt. Und was mein Spruch Euch künden soll, glaubt, das ist hoher Ehren voll! Wenn Ihr die Kunst so hoch schon ehrt, da galt es zu beweisen, dass, wer ihr selbst gar angehört, sie schätzt ob allen Preisen. Ein Meister, reich und hochgemut, der will heut Euch das zeigen sein Töchterlein, sein höchstes Gut, mit allem Hab und Eigen, dem Singer, der im Kunstgesang vor allem Volk den Preis errang, als höchsten Preises Kron er bietet das zum Lohn. Darum so hört und stimmt mir bei die Werbung steh dem Dichter frei. Ihr Meister, die Ihr s Euch getraut, Euch ruf ich s vor dem Volke laut erwägt der Werbung seltnen Preis, und wem sie soll gelingen, dass der sich rein und edel weiss im Werben wie im Singen, will er das Reis erringen, das nie bei Neuen noch bei Alten ward je so herrlich hoch gehalten als von der lieblich Reinen, die niemals soll beweinen, dass Nürenberg mit höchstem Wert die Kunst und ihre Meister ehrt. Grosse Bewegung unter allen. Sachs geht auf Pogner zu, der ihm gerührt die Hand drückt POGNER O Sachs! Mein Freund! Wie dankenswert! Wie wisst Ihr, was mein Herz beschwert! SACHS zu Pogner ‘s war viel gewagt! Jetzt habt nur Mut! Er wendet sich zu Beckmesser, der fortwährend eifrig das Blatt mit dem Gedicht herausgezogen, memoriert, genau zu lesen versucht und oft verzweiflungsvoll sich den Schweiss getrocknet hat Herr Merker! Sagt, wie steht es? Gut? BECKMESSER O dieses Lied! Werd nicht draus klug und hab doch dran studiert genug! SACHS Mein Freund, ‘s ist Euch nicht aufgezwungen. BECKMESSER Was hilft s? - Mit dem meinen ist doch versungen! ‘s war Eure Schuld! Jetzt seid hübsch für mich! ‘s wär schändlich, liesst Ihr mich im Stich! SACHS Ich dächt , Ihr gäbt s auf. BECKMESSER Warum nicht gar? Die and ren sing ich alle zu Paar , wenn Ihr nur nicht singt! SACHS So seht, wie s geht! BECKMESSER Das Lied! - bin s sicher - zwar niemand versteht; doch bau ich auf Eure Popularität. SACHS Nun denn, wenn s Meistern und Volk beliebt, zum Wettgesang man den Anfang gibt. KOTHNER tritt vor Ihr ledig Meister, macht Euch bereit! Der Ältest sich zuerst anlässt Herr Beckmesser, Ihr fangt an, ‘s ist Zeit! Die Lehrbuben führen Beckmesser zu einem kleinen Rasenhügel vor der Singerbühne, welchen sie zuvor festgerammt und reich mit Blumen überdeckt haben BECKMESSER strauchelt darauf, tritt unsicher und schwankt Zum Teufel! Wie wackelig! Macht das hübsch fest! Die Buben lachen unter sich und stopfen lustig am Rasen DAS VOLK stösst sich gegenseitig lustig an Wie, der? Der wirbt? Scheint mir nicht der Rechte! An der Tochter Stell ich den nicht möchte. Seid still! ‘s ist gar ein tücht ger Meister! Still! Macht keinen Witz; der hat im Rate Stimm und Sitz. Ach, der kann ja nicht mal steh n. Wie soll es mit dem geh n? Er fällt fast um! Gott, ist der dumm! Stadtschreiber ist er Beckmesser heisst er. Gott, ist der dumm! Still! Macht keinen Witz! Er fällt fast um! Der hat im Rate Stimm und Sitz! Viele lachen DIE LEHRBUBEN in Aufstellung Silentium! Silentium! Macht kein Reden und kein Gesumm! KOTHNER Fanget an! BECKMESSER der sich endlich mit Mühe auf dem Rasenhügel festgestellt hat, macht eine erste Verbeugung gegen die Meister, eine zweite gegen das Volk, dann gegen Eva, auf welche er, da sie sich abwendet, nochmals verlegen hinblinzelt. Grosse Beklommenheit erfasst ihn; er sucht sich durch das Vorspiel auf der Laute zu ermutigen »Morgen ich leuchte in rosigem Schein, von Blut und Duft geht schnell die Luft; - wohl bald gewonnen wie zerronnen - im Garten lud ich ein - garstig und fein.« Er versucht, besser auf den Füssen zu stehen. Die Meistersinger leise unter sich DIE MEISTER Mein! Was ist das? Ist er von Sinnen? Was ist das? Ist er von Sinnen? Höchst merkwürd ger Fall! Was kommt ihm bei? Woher mocht er solche Gedanken gewinnen? VOLK leise unter sich Sonderbar! Hört ihr s? Wen lud er ein? Verstand man recht? Wie kann das sein? BECKMESSER zieht das Blatt verstohlen hervor und lugt eifrig hinein; dann steckt er es ängstlich wieder ein Wohn ich erträglich im selbigen Raum, hol Geld und Frucht - Bleisaft und Wucht. Er lugt in das Blatt Mich holt am Pranger - der Verlanger - auf luft ger Steige kaum - häng ich am Baum.« Er wackelt wieder sehr; sucht im Blatt zu lesen, vermag es nicht, ihm schwindelt, Angstschweiss bricht aus DAS VOLK Schöner Werber! Der find t wohl seinen Lohn bald hängt er am Galgen; man sieht ihn schon. DIE MEISTER Was soll das heissen? Ist er nur toll? Sein Lied ist ganz von Unsinn voll! BECKMESSER rafft sich verzweiflungsvoll und ingrimmig auf »Heimlich mir graut, weil hier es munter will hergeh n an meiner Leiter stand ein Weib, sie schämt und wollt mich nicht beseh n. Bleich wie ein Kraut umfasset mir Hanf meinen Leib; - mit Augen zwinkend - der Hund blies winkend - was ich vor langem verzehrt - wie Frucht, so Holz und Pferd - vom Leberbaum.« Alles bricht in ein dröhnendes Gelächter aus BECKMESSER verlässt wütend den Hügel und stürzt auf Sachs zu Verdammter Schuster, das dank ich dir! Das Lied, es ist gar nicht von mir. Von Sachs, der hier so hoch verehrt, von Eurem Sachs ward mir s beschert! Mich hat der Schändliche bedrängt, sein schlechtes Lied mir aufgehängt. Er stürzt wütend fort und verliert sich unter dem Volke VOLK Mein! Was soll das sein? Jetzt wird s immer bunter! Von Sachs das Lied? Das nähm uns doch wunder! KOTHNER Erklärt doch, Sachs! NACHTIGALL Welch ein Skandal! VOGELGESANG Von Euch das Lied? ORTEL und FOLTZ Welch eig ner Fall! SACHS hat ruhig das Blatt, welches ihm Beckmesser hingeworfen, aufgenommen Das Lied fürwahr ist nicht von mir. Herr Beckmesser irrt wie dort so hier! Wie er dazu kam, mag selbst er sagen; doch möcht ich nie mich zu rühmen wagen, ein Lied, so schön wie dies erdacht, sei von mir, Hans Sachs, gemacht. MEISTERSINGER Wie? Schön? Dieser Unsinnswust! VOLK Hört, Sachs macht Spass! Er sagt es nur zur Lust. SACHS Ich sag Euch Herrn, das Lied ist schön nur ist s auf den ersten Blick zu ersehn, dass Freund Beckmesser es entstellt. Doch schwör ich, dass es Euch gefällt, wenn richtig Wort und Weise hier einer säng im Kreise. Und wer dies verstünd , zugleich bewies , dass er des Liedes Dichter und gar mit Rechte Meister hiess , fänd er gerechte Richter. Ich bin verklagt und muss besteh n drum lasst mich meinen Zeugen auserseh n! Ist jemand hier, der Recht mir weiss, der tret als Zeug in diesen Kreis! Walther tritt aus dem Volke hervor und begrüsst Sachs, sodann Meister und Volk mit ritterlicher Freundlichkeit. Es entsteht sogleich eine angenehme Bewegung. Alles weilt einen Augenblick schweigend in seiner Betrachtung So zeuget, das Lied sei nicht von mir, und zeuget auch, dass, was ich hier vom Lied hab gesagt, zuviel nicht sei gewagt. DIE MEISTER Wie fein ist Sachs! Ei Sachs, Ihr seid gar fein! Doch mag es heut geschehen sein! SACHS Der Regel Güte daraus man erwägt, dass sie auch mal ‘ne Ausnahm verträgt. DAS VOLK Ein guter Zeuge, stolz und kühn! Mich dünkt, dem kann wohl was Gut s erblühn. SACHS Meister und Volk sind gewillt zu vernehmen, was mein Zeuge gilt. Herr Walther von Stolzing, singt das Lied! Ihr Meister lest, ob s ihm geriet. Er übergibt Kothner das Blatt zum Nachlesen DIE LEHRBUBEN in Aufstellung Alles gespannt! ‘s gibt kein Gesumm. Da rufen wir auch nicht Silentium! WALTHER beschreitet festen Schrittes den kleinen Blumenhügel »Morgenlich leuchtend in rosigem Schein, von Blüt und Duft geschwellt die Luft, voll aller Wonnen, nie ersonnen, ein Garten lud mich ein - Kothner lässt das Blatt, in welchem er mit den anderen Meistern eifrig nachzulesen begonnen, vor Ergriffenheit unwillkürlich fallen; er und die übrigen hören nur noch teilnahmsvoll zu Wie entrückt. dort unter einem Wunderbaum, von Früchten reich behangen, zu schaun in sel gem Liebestraum, was höchstem Lustverlangen Erfüllung kühn verhiess - das schönste Weib, Eva im Paradies.« DAS VOLK leise flüsternd Das ist was andres! Wer hätt s gedacht? Was doch recht Wort und Vortrag macht! DIE MEISTERSINGER ohne Foltz und Schwarz, leise flüsternd Jawohl! Ich merk ! ‘s ist ein ander Ding, SACHS Zeuge am Ort, fahret fort! WALTHER »Abendlich dämmernd umschloss mich die Nacht; auf steilem Pfad war ich genaht zu einer Quelle reiner Welle, die lockend mir gelacht dort unter einem Lorbeerbaum, von Sternen hell durchschienen, ich schaut im wachen Dichtertraum von heilig holden Mienen, mich netzend mit dem edlen Nass, das hehrste Weib, die Muse des Parnass.« DAS VOLK immer leiser, für sich Wie so hold und traut, wie fern es schwebt, doch ist es grad , als ob man selber alles miterlebt! DIE MEISTERSINGER ‘s ist kühn und seltsam, das ist wahr; doch wohlgereimt und singebar. SACHS Zeuge wohl erkiest, fahret fort und schliesst! WALTHER sehr feurig »Huldreichster Tag, dem ich aus Dichters Traum erwacht! Das ich erträumt, das Paradies, in himmlisch neu verklärter Pracht hell vor mir lag, dahin lachend nun der Quell den Pfad mir wies die dort geboren, mein Herz erkoren, der Erde lieblichstes Bild, als Muse mir geweiht, so heilig ernst als mild, ward kühn von mir gefreit, am lichten Tag der Sonnen durch Sanges Sieg gewonnen Parnass und Paradies!« VOLK Gewiegt wie in den schönsten Traum, hör ich es wohl, doch fass es kaum. zu Eva Reich ihm das Reis! Sein sei der Preis! Keiner wie er zu werben weiss! DIE MEISTER sich erhebend Ja, holder Sänger! Nimm das Reis! Dein Sang erwarb dir Meisterpreis! Keiner so wie nur er zu werben weiss! POGNER mit grosser Ergriffenheit zu Sachs sich wendend O Sachs! Dir dank ich Glück und Ehr ! Vorüber nun all Herzbeschwer! Walther ist auf die Stufen der Singerbühne geleitet worden und lässt sich vor Eva auf ein Knie nieder EVA zu Walther, indem sie ihn mit einem Kranz aus Lorbeer und Myrten bekränzt, sich hinabneigend Keiner wie du so hold zu werben weiss! SACHS zum Volk gewandt, auf Walther und Eva deutend Den Zeugen, denk es, wählt ich gut tragt Ihr Hans Sachs drum üblen Mut? VOLK bricht schnell und heftig in jubelnde Bewegung aus Hans Sachs! Nein! Das war schön erdacht! Das habt Ihr einmal wieder gut gemacht! MEISTERSINGER sich feierlich zu Pogner wendend Auf, Meister Pogner! Euch zum Ruhm meldet dem Junker sein Meistertum. POGNER mit einer goldnen Kette, daran drei grosse Denkmünzen, zu Walther Geschmückt mit König Davids Bild, nehm ich Euch auf in der Meister Gild . WALTHER mit schmerzlicher Heftigkeit abweisend Nicht Meister! Nein! Er blickt zärtlich auf Eva Will ohne Meister selig sein! Alles blickt in grosser Betroffenheit auf Sachs SACHS schreitet auf Walther zu und fasst ihn bedeutungsvoll bei der Hand Verachtet mir die Meister nicht und ehrt mir ihre Kunst! Was ihnen hoch zum Lobe spricht, fiel reichlich Euch zur Gunst! Nicht Euren Ahnen, noch so wert, nicht Eurem Wappen, Speer noch Schwert, dass Ihr ein Dichter seid, ein Meister Euch gefreit, dem dankt Ihr heut Eu r höchstes Glück. Drum, denkt mit Dank Ihr d ran zurück, wie kann die Kunst wohl unwert sein, die solche Preise schliesset ein? Dass uns re Meister sie gepflegt, grad recht nach ihrer Art, nach ihrem Sinne treu gehegt, das hat sie echt bewahrt. Blieb sie nicht adlig wie zur Zeit, wo Höf und Fürsten sie geweiht, im Drang der schlimmen Jahr blieb sie doch deutsch und wahr; und wär sie anders nicht geglückt, als wie, wo alles drängt und drückt, Ihr seht, wie hoch sie blieb in Ehr ! Was wollt Ihr von den Meistern mehr? Habt acht! Uns dräuen üble Streich ! Zerfällt erst deutsches Volk und Reich, in falscher welscher Majestät kein Fürst bald mehr sein Volk versteht; und welschen Dunst mit welschem Tand sie pflanzen uns in deutsches Land. Was deutsch und echt, wüsst keiner mehr, lebt s nicht in deutscher Meister Ehr . Drum sag ich Euch ehrt Eure deutschen Meister, dann bannt Ihr gute Geister! Und gebt Ihr ihrem Wirken Gunst, zerging in Dunst das Heil ge Röm sche Reich, uns bliebe gleich die heil ge deutsche Kunst! Während des Schlussgesangs nimmt Eva den Kranz von Walthers Stirn und drückt ihn Sachs auf; dieser nimmt die Kette aus Pogners Hand und hängt sie Walther um. Nachdem Sachs das Paar umarmt, bleiben Walther und Eva zu beiden Seiten an Sachs Schultern gestützt; Pogner lässt sich, wie huldigend, auf ein Knie vor Sachs nieder. Die Meistersinger deuten auf Sachs als auf ihr Haupt ALLE Ehrt Eure deutschen Meister, dann bannt Ihr gute Geister! Und gebt Ihr ihrem Wirken Gunst, zerging in Dunst das Heil ge Röm sche Reich, uns bliebe gleich die heil ge deutsche Kunst! Das Volk schwenkt begeistert Hüte und Tücher; die Lehrbuben tanzen und schlagen jauchzend in die Hände VOLK Heil Sachs! Nürnbergs teurem Sachs! All rights reserved © Maria Fujioka Wagner,Richard/Die Meistersinger von Nürnberg+
https://w.atwiki.jp/oper/pages/1193.html
1. Mondestrunken Den Wein, den man mit Augen trinkt, Gießt Nachts der Mond in Wogen nieder, Und eine Springflut überschwemmt Den stillen Horizont. Gelüste, schauerlich und süß, Durchschwimmen ohne Zahl die Fluten! Den Wein, den man mit Augen trinkt, Gießt Nachts der Mond in Wogen nieder. Der Dichter, den die Andacht treibt, Berauscht sich an dem heil gen Tranke, Dem Himmel wendet er verzückt Das Haupt und taumelnd saugt und schlürft er Den Wein, den man mit Augen trinkt. 2. Colombine Des Mondlichts bleiche Blüten, Die weißen Wunderrosen, Blühn in den Julinächten - O bräch ich eine nur! Mein banges Leid zu lindern, Such ich am dunklen Strome Des Mondlichts bleiche Blüten, Die weißen Wunderrosen. Gestillt wär all mein Sehnen, Dürft ich so märchenheimlich, so selig leis - entblättern Auf deine braunen Haare Des Mondlichts bleiche Blüten! 3. Der Dandy Mit einem phantastischen Lichtstrahl Erleuchtet der Mond die krystallnen Flakons Auf dem schwarzen, hochheiligen Waschtisch Des schweigenden Dandys von Bergamo. In tönender, bronzener Schale Lacht hell die Fontäne, metallischen Klangs. Mit einem phantastischen Lichtstrahl Erleuchtet der Mond die krystallnen Flakons. Pierrot mit dem wächsernen Antlitz Steht sinnend und denkt wie er heute sich schmink? Fort schiebt er das Rot und des Orients Grün Und bemalt sein Gesicht in erhabenem Stil Mit einem phantastischen Mondstrahl. 4. Eine blasse Wäscherin Eine blasse Wäscherin Wäscht zur Nachzeit bleiche Tücher, Nackte, silberweiße Arme Steckt sie nieder in die Flut. Durch die Lichtung schleichen Winde, Leis bewegen sie den Strom. Eine blasse Wäscherin Wäscht zur Nachtzeit bleiche Tücher. Und die sanfte Magd des Himmels, Von den Zweigen zart umschmeichelt, Breitet auf die dunklen Wiesen Ihre lichtgewobnen Linnen - Eine blasse Wäscherin. 5. Valse de Chopin Wie ein blasser Tropfen Bluts Färbt die Lippen einer Kranken, Also ruht auf diesen Tönen Ein vernichtungßüchtger Reiz. Wilder Lust Accorde Stören Der Verzweiflung eisgen Traum - Wie ein blasser Tropfen Bluts Färbt die Lippen einer Kranken. Heiß und jauchzend, süß und schmachtend, Melancholisch düstrer Walzer, Kommst mir nimmer aus den Sinnen! Haftest mir an den Gedanken, Wie ein blasser Tropfen Bluts! 6. Madonna Steig, o Mutter aller Schmerzen, Auf den Altar meiner Verse! Blut aus deinen magren Brüsten Hat des Schwertes Wut vergossen. Deine ewig frischen Wunden, Gleichen Augen, rot und offen. Steig, o Mutter aller Schmerzen, Auf den Altar meiner Verse! In den abgezehrten Händen Hältst du deines Sohnes Leiche, Ihn zu zeigen aller Menschheit - Doch der Blick der Menschen meidet Dich, o Mutter aller Schmerzen! 7. Der kranke Mond Du nächtig todeskranker Mond Dort auf des Himmels schwarzem Pfühl, Dein Blick, so fiebernd übergroß, Bannt mich wie fremde Melodie. An unstillbarem Liebesleid Stirbst du, an Sehnsucht, tief erstickt, Du nächtig todeskranker Mond Dort auf des Himmels schwarzem Pfühl. Den Liebsten, der im Sinnenrausch Gedankenlos zur Liebsten schleicht, Belustigt deiner Strahlen Spiel - Dein bleiches, qualgebornes Blut, Du nächtig todeskranker Mond. 8. Nacht Finstre, schwarze Riesenfalter Töteten der Sonne Glanz. Ein geschlossnes Zauberbuch, Ruht der Horizont - verschwiegen. Aus dem Qualm verlorner Tiefen Steigt ein Duft, Erinnrung mordend! Finstre, schwarze Riesenfalter Töteten der Sonne Glanz. Und vom Himmel erdenwärts Senken sich mit schweren Schwingen Unsichtbar die Ungetüme Auf die Menschenherzen nieder . . . Finstre, schwarze Riesenfalter. 9. Gebet an Pierrot Pierrot! Mein lachen Hab ich verlernt! Das Bild des Glanzes Zerfloß - Zerfloß! Schwarz weht die Flagge Mir nun vom Mast. Pierrot! Mein Lachen Hab ich verlernt! O gib mir wieder, Roßarzt der Seele, Schneemann der Lyrik, Durchlaucht vom Monde, Pierrot - mein Lachen! 10. Raub Rote, fürstliche Rubine, Blutge Tropfen alten Ruhmes, Schlummern in den Totenschreinen, Drunten in den Grabgewölben. Nachts, mit seinen Zechkumpanen, Steigt Pierrot hinab - zu rauben Rote, fürstliche Rubine, Blut ge Tropfen alten Ruhmes. Doch da - sträuben sich die Haare, Bleiche Furcht bannt sie am Platze Durch die Finsternis - wie Augen! - Stieren aus den Totenschreinen - Rote, fürstliche Rubine. 11. Rote Messe Zu grausem Abendmahle, Beim Blendeglanz des Goldes, Beim Flackerschein der Kerzen, Naht dem Altar - Pierrot! Die Hand, die gottgeweihte, Zerreißt die Priesterkleider Zu grausem Abendmahle, Beim Blendeglanz des Goldes. Mit segnender Gebärde Zeigt er den bangen Seelen Die triefend rote Hostie Sein Herz - in blutgen Fingern - Zu grausem Abendmahle! 12. Galgenlied Die dürre Dirne Mit langem Halse Wird seine letzte Geliebte sein. In seinem Hirne Steckt wie ein Nagel Die dürre Dirne Mit langem Halse. Schlank wie die Pinie, Am Hals ein Zöpfchen - Wollüstig wird sie Den Schelm umhalsen, Die dürre Dirne! 13. Enthauptung Der Mond, ein blankes Türkenschwert Auf einem schwarzen Seidenkissen, Gespenstisch groß - dräut er hinab Durch schmerzendunkle Nacht. Pierrot irrt ohne Rast umher Und starrt empor in Todesängsten Zum, Mond, dem blanken Türkenschwert Auf einem schwarzen Seidenkissen. Es schlottern unter ihm die Knie, Ohnmächtig bricht er jäh zusammen. Er wähnt es sause strafend schon Auf seinen Sünderhals hernieder Der Mond, das blanke Türkenschwert. 14. Die Kreuze Heilige Kreuze sind die Verse, Dran die Dichter stumm verbluten, Blindgeschlagen von der Geier Flatterndem Gespensterschwarme! In den Leibern schwelgten Schwerter, Prunkend in des Blutes Scharlach! Heilge Kreuze sind die Verse, Dran die Dichter stumm verbluten. Tot das Haupt - erstarrt die Locken - Fern, verweht der Lärm des Pöbels. Langsam sinkt die Sonne nieder, Eine rote Königskrone. Heilge Kreuze sind die Verse! 15. Heimweh Lieblich klagend - ein kristallnes Seufzen Aus Italiens alter Pantomime, Klingts herüber wie Pierrot so hölzern, So modern sentimental geworden. Und es tönt durch seines Herzens Wüste, Tönt gedämpft durch alle Sinne wieder, Lieblich klagend - ein kristallnes Seufzen Aus Italiens alter Pantomime. Da vergißt Pierrot die Trauermienen! Durch den bleichen Feuerschein des Mondes, Durch des Lichtmeers Fluten schweift die Sehnsucht Kühn hinauf, empor zum Heimathimmel, Lieblich klagend - ein kristallnes Seufzen! 16. Gemeinheit In den blanken Kopf Cassanders, Dessen Schrein die Luft durchzetert, Bohrt Pierrot mit Heuchlermienen, Zärtlich - einen Schädelbohrer! Darauf stopft er mit dem Daumen Seinen echten türkischen Tabak In den blanken Kopf Cassanders, Dessen Schrein die Luft durchzetert! Dann dreht er ein Rohr von Weichsel Hinten in die glatte Glatze Und behäbig schmaucht und pafft er Seinen echten türkischen Tabak Aus dem blanken Kopf Cassanders! 17. Parodie Stricknadeln, blank und blinkend, In ihrem grauen Haar, Sitzt die Duenna murmelnd, Im roten Röckchen da. Sie wartet in der Laube, Sie liebt Pierrot mit Schmerzen, Stricknadeln, blank und blinkend, In ihrem grauen Haar. Da plötzlich - horch! - ein Wispern! Ein Windhauch kichert leise Der Mond, der böse Spötter, Äfft nach mit seinen Strahlen - Stricknadeln, blink und blank. 18. Der Mondfleck Einen weißen Fleck des hellen Mondes Auf dem Rücken seines schwarzen Rockes, So spaziert Pierrot im lauen Abend, Aufzusuchen Glück und Abenteuer. Plötzlich stört ihn was an seinem Anzug. Er beschaut sich rings und findet richtig - Einen weißen Fleck des hellen Mondes Auf dem Rücken seines schwarzen Rockes. Warte! denkt er das ist so ein Gipsfleck! Wischt und wischt, doch bringt ihn nicht herunter Und so geht er, giftgeschwollen weiter, Reibt und reibt bis an den frühen Morgen - Einen weißen Fleck des hellen Mondes. 19. Serenade Mit groteskem Riesenbogen Kratzt Pierrot auf seiner Bratsche, Wie der Storch auf einem Beine, Knipst er trüb ein Pizzicato. Plötzlich naht Cassander, wütend Ob des nächt gen Virtuosen - Mit groteskem Riesenbogen Kratzt Pierrot auf seiner Bratsche. Von sich wirft er jetzt die Bratsche Mit der delikaten Linken Faßt den Kahlkopf er am Kragen - Träumend spielt er auf der Glatze Mit groteskem Riesenbogen. 20. Heimfahrt Der Mondstrahl ist das Ruder, Seerose dient als Boot Drauf fährt Pierrot gen Süden Mit gutem Reisewind. Der Strom summt tiefe Skalen Und wiegt den leichten Kahn. Der Mondstrahl ist das Ruder. Seerose dient als Boot. Nach Bergamo, zur Heimat, Kehrt nun Pierrot zurück; Schwach dämmert schon im Osten Der grüne Horizont. Der Mondstrahl ist das Ruder. 21. O alter Duft O alter Duft aus Märchenzeit Berauschest wieder meine Sinne! Ein närrisch Heer von Schelmerein Durchschwirrt die leichte Luft. Ein glückhaft Wünschen macht mich froh Nach Freuden, die ich lang verachtet O alter Duft aus Märchenzeit, Berauschest wieder mich! All meinen Unmut gab ich preis; Aus meinem sonnumrahmten Fenster Beschau ich frei die liebe Welt Und träum hinaus in selge Weiten . . . O alter Duft - aus Märchenzeit! 1. Mondestrunken Den Wein, den man mit Augen trinkt, Gießt Nachts der Mond in Wogen nieder, Und eine Springflut überschwemmt Den stillen Horizont. Gelüste, schauerlich und süß, Durchschwimmen ohne Zahl die Fluten! Den Wein, den man mit Augen trinkt, Gießt Nachts der Mond in Wogen nieder. Der Dichter, den die Andacht treibt, Berauscht sich an dem heil gen Tranke, Dem Himmel wendet er verzückt Das Haupt und taumelnd saugt und schlürft er Den Wein, den man mit Augen trinkt. 2. Colombine Des Mondlichts bleiche Blüten, Die weißen Wunderrosen, Blühn in den Julinächten - O bräch ich eine nur! Mein banges Leid zu lindern, Such ich am dunklen Strome Des Mondlichts bleiche Blüten, Die weißen Wunderrosen. Gestillt wär all mein Sehnen, Dürft ich so märchenheimlich, so selig leis - entblättern Auf deine braunen Haare Des Mondlichts bleiche Blüten! 3. Der Dandy Mit einem phantastischen Lichtstrahl Erleuchtet der Mond die krystallnen Flakons Auf dem schwarzen, hochheiligen Waschtisch Des schweigenden Dandys von Bergamo. In tönender, bronzener Schale Lacht hell die Fontäne, metallischen Klangs. Mit einem phantastischen Lichtstrahl Erleuchtet der Mond die krystallnen Flakons. Pierrot mit dem wächsernen Antlitz Steht sinnend und denkt wie er heute sich schmink? Fort schiebt er das Rot und des Orients Grün Und bemalt sein Gesicht in erhabenem Stil Mit einem phantastischen Mondstrahl. 4. Eine blasse Wäscherin Eine blasse Wäscherin Wäscht zur Nachzeit bleiche Tücher, Nackte, silberweiße Arme Steckt sie nieder in die Flut. Durch die Lichtung schleichen Winde, Leis bewegen sie den Strom. Eine blasse Wäscherin Wäscht zur Nachtzeit bleiche Tücher. Und die sanfte Magd des Himmels, Von den Zweigen zart umschmeichelt, Breitet auf die dunklen Wiesen Ihre lichtgewobnen Linnen - Eine blasse Wäscherin. 5. Valse de Chopin Wie ein blasser Tropfen Bluts Färbt die Lippen einer Kranken, Also ruht auf diesen Tönen Ein vernichtungßüchtger Reiz. Wilder Lust Accorde Stören Der Verzweiflung eisgen Traum - Wie ein blasser Tropfen Bluts Färbt die Lippen einer Kranken. Heiß und jauchzend, süß und schmachtend, Melancholisch düstrer Walzer, Kommst mir nimmer aus den Sinnen! Haftest mir an den Gedanken, Wie ein blasser Tropfen Bluts! 6. Madonna Steig, o Mutter aller Schmerzen, Auf den Altar meiner Verse! Blut aus deinen magren Brüsten Hat des Schwertes Wut vergossen. Deine ewig frischen Wunden, Gleichen Augen, rot und offen. Steig, o Mutter aller Schmerzen, Auf den Altar meiner Verse! In den abgezehrten Händen Hältst du deines Sohnes Leiche, Ihn zu zeigen aller Menschheit - Doch der Blick der Menschen meidet Dich, o Mutter aller Schmerzen! 7. Der kranke Mond Du nächtig todeskranker Mond Dort auf des Himmels schwarzem Pfühl, Dein Blick, so fiebernd übergroß, Bannt mich wie fremde Melodie. An unstillbarem Liebesleid Stirbst du, an Sehnsucht, tief erstickt, Du nächtig todeskranker Mond Dort auf des Himmels schwarzem Pfühl. Den Liebsten, der im Sinnenrausch Gedankenlos zur Liebsten schleicht, Belustigt deiner Strahlen Spiel - Dein bleiches, qualgebornes Blut, Du nächtig todeskranker Mond. 8. Nacht Finstre, schwarze Riesenfalter Töteten der Sonne Glanz. Ein geschlossnes Zauberbuch, Ruht der Horizont - verschwiegen. Aus dem Qualm verlorner Tiefen Steigt ein Duft, Erinnrung mordend! Finstre, schwarze Riesenfalter Töteten der Sonne Glanz. Und vom Himmel erdenwärts Senken sich mit schweren Schwingen Unsichtbar die Ungetüme Auf die Menschenherzen nieder . . . Finstre, schwarze Riesenfalter. 9. Gebet an Pierrot Pierrot! Mein lachen Hab ich verlernt! Das Bild des Glanzes Zerfloß - Zerfloß! Schwarz weht die Flagge Mir nun vom Mast. Pierrot! Mein Lachen Hab ich verlernt! O gib mir wieder, Roßarzt der Seele, Schneemann der Lyrik, Durchlaucht vom Monde, Pierrot - mein Lachen! 10. Raub Rote, fürstliche Rubine, Blutge Tropfen alten Ruhmes, Schlummern in den Totenschreinen, Drunten in den Grabgewölben. Nachts, mit seinen Zechkumpanen, Steigt Pierrot hinab - zu rauben Rote, fürstliche Rubine, Blut ge Tropfen alten Ruhmes. Doch da - sträuben sich die Haare, Bleiche Furcht bannt sie am Platze Durch die Finsternis - wie Augen! - Stieren aus den Totenschreinen - Rote, fürstliche Rubine. 11. Rote Messe Zu grausem Abendmahle, Beim Blendeglanz des Goldes, Beim Flackerschein der Kerzen, Naht dem Altar - Pierrot! Die Hand, die gottgeweihte, Zerreißt die Priesterkleider Zu grausem Abendmahle, Beim Blendeglanz des Goldes. Mit segnender Gebärde Zeigt er den bangen Seelen Die triefend rote Hostie Sein Herz - in blutgen Fingern - Zu grausem Abendmahle! 12. Galgenlied Die dürre Dirne Mit langem Halse Wird seine letzte Geliebte sein. In seinem Hirne Steckt wie ein Nagel Die dürre Dirne Mit langem Halse. Schlank wie die Pinie, Am Hals ein Zöpfchen - Wollüstig wird sie Den Schelm umhalsen, Die dürre Dirne! 13. Enthauptung Der Mond, ein blankes Türkenschwert Auf einem schwarzen Seidenkissen, Gespenstisch groß - dräut er hinab Durch schmerzendunkle Nacht. Pierrot irrt ohne Rast umher Und starrt empor in Todesängsten Zum, Mond, dem blanken Türkenschwert Auf einem schwarzen Seidenkissen. Es schlottern unter ihm die Knie, Ohnmächtig bricht er jäh zusammen. Er wähnt es sause strafend schon Auf seinen Sünderhals hernieder Der Mond, das blanke Türkenschwert. 14. Die Kreuze Heilige Kreuze sind die Verse, Dran die Dichter stumm verbluten, Blindgeschlagen von der Geier Flatterndem Gespensterschwarme! In den Leibern schwelgten Schwerter, Prunkend in des Blutes Scharlach! Heilge Kreuze sind die Verse, Dran die Dichter stumm verbluten. Tot das Haupt - erstarrt die Locken - Fern, verweht der Lärm des Pöbels. Langsam sinkt die Sonne nieder, Eine rote Königskrone. Heilge Kreuze sind die Verse! 15. Heimweh Lieblich klagend - ein kristallnes Seufzen Aus Italiens alter Pantomime, Klingts herüber wie Pierrot so hölzern, So modern sentimental geworden. Und es tönt durch seines Herzens Wüste, Tönt gedämpft durch alle Sinne wieder, Lieblich klagend - ein kristallnes Seufzen Aus Italiens alter Pantomime. Da vergißt Pierrot die Trauermienen! Durch den bleichen Feuerschein des Mondes, Durch des Lichtmeers Fluten schweift die Sehnsucht Kühn hinauf, empor zum Heimathimmel, Lieblich klagend - ein kristallnes Seufzen! 16. Gemeinheit In den blanken Kopf Cassanders, Dessen Schrein die Luft durchzetert, Bohrt Pierrot mit Heuchlermienen, Zärtlich - einen Schädelbohrer! Darauf stopft er mit dem Daumen Seinen echten türkischen Tabak In den blanken Kopf Cassanders, Dessen Schrein die Luft durchzetert! Dann dreht er ein Rohr von Weichsel Hinten in die glatte Glatze Und behäbig schmaucht und pafft er Seinen echten türkischen Tabak Aus dem blanken Kopf Cassanders! 17. Parodie Stricknadeln, blank und blinkend, In ihrem grauen Haar, Sitzt die Duenna murmelnd, Im roten Röckchen da. Sie wartet in der Laube, Sie liebt Pierrot mit Schmerzen, Stricknadeln, blank und blinkend, In ihrem grauen Haar. Da plötzlich - horch! - ein Wispern! Ein Windhauch kichert leise Der Mond, der böse Spötter, Äfft nach mit seinen Strahlen - Stricknadeln, blink und blank. 18. Der Mondfleck Einen weißen Fleck des hellen Mondes Auf dem Rücken seines schwarzen Rockes, So spaziert Pierrot im lauen Abend, Aufzusuchen Glück und Abenteuer. Plötzlich stört ihn was an seinem Anzug. Er beschaut sich rings und findet richtig - Einen weißen Fleck des hellen Mondes Auf dem Rücken seines schwarzen Rockes. Warte! denkt er das ist so ein Gipsfleck! Wischt und wischt, doch bringt ihn nicht herunter Und so geht er, giftgeschwollen weiter, Reibt und reibt bis an den frühen Morgen - Einen weißen Fleck des hellen Mondes. 19. Serenade Mit groteskem Riesenbogen Kratzt Pierrot auf seiner Bratsche, Wie der Storch auf einem Beine, Knipst er trüb ein Pizzicato. Plötzlich naht Cassander, wütend Ob des nächt gen Virtuosen - Mit groteskem Riesenbogen Kratzt Pierrot auf seiner Bratsche. Von sich wirft er jetzt die Bratsche Mit der delikaten Linken Faßt den Kahlkopf er am Kragen - Träumend spielt er auf der Glatze Mit groteskem Riesenbogen. 20. Heimfahrt Der Mondstrahl ist das Ruder, Seerose dient als Boot Drauf fährt Pierrot gen Süden Mit gutem Reisewind. Der Strom summt tiefe Skalen Und wiegt den leichten Kahn. Der Mondstrahl ist das Ruder. Seerose dient als Boot. Nach Bergamo, zur Heimat, Kehrt nun Pierrot zurück; Schwach dämmert schon im Osten Der grüne Horizont. Der Mondstrahl ist das Ruder. 21. O alter Duft O alter Duft aus Märchenzeit Berauschest wieder meine Sinne! Ein närrisch Heer von Schelmerein Durchschwirrt die leichte Luft. Ein glückhaft Wünschen macht mich froh Nach Freuden, die ich lang verachtet O alter Duft aus Märchenzeit, Berauschest wieder mich! All meinen Unmut gab ich preis; Aus meinem sonnumrahmten Fenster Beschau ich frei die liebe Welt Und träum hinaus in selge Weiten . . . O alter Duft - aus Märchenzeit! Schönberg,Arnold/Pierrot lunaire
https://w.atwiki.jp/enkatyusha/pages/10.html
Personalisierung ist ein weiterer wichtiger Grund, warum Sexpuppen realistischer und im Laufe der Jahre populär geworden sind. Haben Sie Ihren Partner verloren, der nie zurückkehrt? Oder ist diese sexy Göttin immer großartig und kannst du keine haben? Nun, Sie können tatsächlich eine realistische Sexpuppe bestellen, die Ihren Bedürfnissen und Wünschen entspricht. Dies ist wahrscheinlich der erstaunlichste Aspekt, und es ist auch ein wichtiger Grund, sofort in Echtzeit zu kaufen. Wir haben verschiedene Größenoptionen in unserem Katalog angekündigt Die 160 cm Sexpuppe sieht perfekter aus. https //www.wifesexdoll.com Mit dem Aufkommen vieler Modelle auf dem Markt hat sich die Real Love Doll als erstaunlich erwiesen, kann vor jedem in verschiedenen Formen und Erscheinungsbildern gezeigt werden und kann sogar nach vorhandenen Charakteren und Sternen reproduziert werden. Eine Frau erscheint. Wissen Sie, dass Liebespuppen Ihre Ehe retten können? Aber dieser Satz kann im Weg stehen, aber er tut es. Nun, die meisten Partner betrügen aufgrund des sexuellen Verlangens. Wenn Alter, Arbeitsdruck, sexuelles Verlangen und andere Belastungsniveaus zunehmen, wird das Paar kein Sexualleben erleben. In diesen Situationen zwingen Partner andere normalerweise dazu, sexuelle Anforderungen zu erfüllen, die Widersprüchen unterliegen und die Emotionen zwischen Ehemann und Ehefrau beeinflussen. Um dieses Problem zu lösen, kann eine lebensgroße echte Reale Liebespuppen verhindern, dass sie den Sexpartner der Puppe irritiert oder frustriert, anstatt dass die Frau als Frau sich selbst akzeptiert. https //www.wifesexdoll.com/liebespuppen.html Eine echte echte Eselspuppe ist absolut die beste Wahl für zwischenmenschliche Beziehungen. Tatsächlich kann sie verwendet werden, um Beziehungen zu pflegen, um sie besser zu evakuieren und mit richtigen Orbitalbeziehungen. Sie können sogar Menschen nach einer schrecklichen Erfahrung helfen. Mit immer mehr Spaltungen und Misserfolgen in der Ehe ist der Verlust von Partnern sehr schmerzhaft, und es braucht wirklich Zeit, um eine andere Beziehung einzugehen und während dieser Zeit, wie sie ihr Sexualleben sicherstellen können. Muss berücksichtigt werden, wird nicht reduziert. Und realistische, ausgefallene Puppen sind ein großartiger Ort, um sie während der Übergangszeit zu verwenden. Echte Liebespuppen bringen noch mehr sexuelles Vergnügen als menschliche Begleiter. Flexibilität und Compliance ermöglichen es Ihnen, buchstäblich jede sexuelle Spielerei auszuprobieren, ohne Ablehnung zu verursachen. Silikon-Sexpuppen geben Ihnen die Möglichkeit, zu erleben, wovon Sie in Ihrem Leben träumen, ohne beurteilt oder befragt zu werden. https //www.wifesexdoll.com/silikonpuppen.html Realistische Puppen von Freundinnen sind die treuesten Begleiter, sie werden sich nicht beschweren und dich nichts fragen. Sie sorgen dafür, dass Sie eine gute sexuelle Erfahrung machen und gesund bleiben. Erwachsene Puppen auf diesem Niveau sind wirklich das beste Geld, das Sie kaufen können. Real Love Dolls werden mit größter Sorgfalt handgefertigt, um sicherzustellen, dass die feinsten Details korrekt sind. Diese besondere Pflege bringt eine stressabbauende fette Liebespuppe und eine realistischere Erfahrung. Großartige Merkmale wie Brust und Vagina sind sehr konturiert und realistisch. Selbst kleinste Merkmale wie Wimpern und innere Vaginalwände können sehr real sein, wenn nicht sogar besser als die Realität. Wenn Sie sich fragen, ob die heiße sexy TPE Sexpuppen wie echt aussieht, können Sie sicher sein, dass sie es tun wird. Sie haben ein echtes Gefühl und eine sehr realistische Form und Größe. Sie bestehen aus hochwertigen Materialien und können nach Gebrauch gewartet und gewaschen werden. Denken Sie daran, warmes Wasser und Seife zu verwenden, um sie gut zu waschen und mit einem sauberen Baumwolltuch zu trocknen. Eine kleine Sorge kann sehr hilfreich sein! https //www.wifesexdoll.com/TPE-sexpuppen.html Nach einem anstrengenden Arbeitstag möchte jeder nach Hause gehen, hilft jemandem, die negative Energie des Tages loszuwerden, und vor allem braucht jemand eine magische sexuelle Erfahrung. Überraschenderweise bietet eine RealDoll der Grundschule im Gegensatz zu einem menschlichen Begleiter, der Sie niemals heiraten wird, dies an. Sie haben unterschiedliche Größen und Designs und wissen nicht, wann sie sprechen sollen. Außerdem wird sie zu Hause immer auf dich warten. https //www.wifesexdoll.com/real-doll.html
https://w.atwiki.jp/oper/pages/176.html
前奏曲 第1場 (ヴォークリンデ、ヴェルグンデ、フロスヒルデ、アルベリヒ) (ライン河の水底) (上ほど明るく、下ほど暗い緑色の薄明り。波打つ水が全体に満ちあふれ、絶え間なく右から左へと流れている。水底に行くにつれて、滔々たる水の流れは、次第に色が薄まる細かい霧に変わっていく。舞台の床から人の背丈ぐらいの高さまでの空間には、まるで水が無いかのように見え、その影だけが、まるで雲が流れるように、真っ暗な地面の上を飛び過ぎていく。至る所に切り立った岩礁がそびえ立ち、舞台空間を遮っている。舞台の床は、一面にギザギザの突起物で区分けされ、ずっと平らな場所は一つもなく、濃い闇に包まれた四方には、さらに深い淵がつながっているように思われる) (上に行くほど濃くなり、薄明るくなる水の流れに、とがった先端を突き出している舞台中央の岩礁の周りを、ラインの娘たちの一人が優美な姿で泳ぎ回っている) ヴォークリンデ ヴァイア!ヴァーガ!なみうて!なみよ! ゆれよ!ゆりかご!ヴァガラヴァーイア! ヴァララ、ヴァイアラ、ヴァーイア! ヴェルグンデ (上のほうから声をかける) ヴォークリンデ!一人で見張っているの? ヴォークリンデ ヴェルグンデ!一緒にいてよ。 ヴェルグンデ (水流から離れ、岩礁のほうへと潜ってくる) どう?ちゃんと見張ってる!? (ヴェルグンデはヴォークリンデをつかまえようとする) ヴォークリンデ (泳いで身をかわす) つかまらないわよ! (二人は、ふざけるように鬼ごっこをする) フロスヒルデ (上の方から声だけが聞こえる) ハヤハ、ヴァイア!おてんば姉さんたち! ヴェルグンデ フロスヒルデも来なさいよ!ヴォークリンデが逃げちゃうわ。 あのお魚をつかまえるのを手伝って! フロスヒルデ (水に潜って、遊びまわる二人の間に割り込む) 怠けちゃだめよ!ラインの黄金の見張りを! ちゃんと黄金のベッドを見張らなければ、 このおふざけは高くつくわよ! (嬉しそうな笑い声を立てながら、ヴォークリンデとヴェルグンデは、二手に分かれる。フロスヒルデは、ある時はヴォークリンデを、ある時はヴェルグンデをつかまえようとするが、二人はそれをすり抜け、最後にまた合流して、今度は一緒にフロスヒルデを追いかけ回す。そんな風にラインの娘たちは、笑いふざけながら、魚のように岩礁から岩礁へと跳び回る) (その間、暗い谷底から岩礁をよじ登りながら、アルベリヒが姿を見せる。彼は、まだ闇の中にいるうちから立ち止まり、こみ上げる喜びを抑えきれないように、ラインの娘たちの遊ぶ姿を眺める) アルベリヒ へへっ!かわいい娘たちだ! なんて可愛らしいんだ!うらやましい水の妖精! 俺はニーベルハイムの闇夜から、会いたくてやってきたのさ。 どうか振り向いてくれ!この俺に! (アルベリヒの声を聞きつけて、娘たちは遊ぶのをやめる) ヴォークリンデ ねえ!誰よ?そこにいるのは? ヴェルグンデ 薄明りから叫んでいるのは! フロスヒルデ 盗み聞きするのは誰なのか見て来なさい! ヴォークリンデとヴェルグンデ (二人は深く潜っていき、ニーベルング(アルベリヒ)を見つける) うわっ!なんていやな男! フロスヒルデ (急いで浮かび上がる) 黄金を守っていて! お父様が注意を促していたのは、まさにこんな敵よ! (ヴォークリンデとヴェルグンデはフロスヒルデの後を追い、急いで三人は中央の岩礁の周りに集まる) アルベリヒ なあ、上にいる娘さんたちよ! 3人のラインの娘たち 水底で、あなたは何をしようというわけ? アルベリヒ ここでおとなしく目を見はっているだけでも、 お前たちの邪魔になるというのかい? もっと底まで潜ってきなよ!ニーベルング族の俺は、 お前たちと楽しく騒ぎたくてしょうがないんだ! ヴォークリンデ あたしたちと遊びたいですって? ヴェルグンデ 冗談のつもりかしら? アルベリヒ ほのかに光るお前たちの姿は、なんとも美しい! そのすらりとした体を、どれか一つでも腕に抱きたいものだ。 どうかこっちに降りてきてくれ! フロスヒルデ 恐れることもないようね。あの男は恋をしているようだから! (ラインの娘たちは大笑いする) ヴェルグンデ いやらしい男! ヴォークリンデ あたしたちのことを、よく教えてあげなくちゃ! (ヴォークリンデは、アルベリヒがそのふもとに到着したばかりの岩礁の頂へと降りていく) アルベリヒ おっ、ひとり降りてくるぞ。 ヴォークリンデ こっちへいらっしゃい! (アルベリヒは、森の妖精のようなすばしっこさを見せて、岩礁の頂を目指して、何度も行く手を阻まれながら岩をよじのぼる) アルベリヒ なんて、つるつる、ヌメヌメした石なんだ! なんてつるつるしてるんだ! 一番滑らない石にさえ、手も足も出ない! (息を切らせながら) じとじと、べたべたして、鼻がつまる・・・ くしゃみが出てたまらない! (ヴォークリンデの近くにたどりつく) ヴォークリンデ (大笑いしながら) これは立派な求婚者さんね。くしゃみしながら登場なんて! アルベリヒ 俺の友達になってくれ!娘さんよ! (ヴォークリンデを抱きしめようとする) ヴォークリンデ (身をかわしながら) 恋の告白?だったら、こっちでしてちょうだい! (ヴォークリンデは別の岩礁に飛び移る。妹たちは大笑いする) アルベリヒ (頭を掻きむしりながら) おお、なんてこった!逃げるのか?どうか戻って来てくれ! お前なら楽々と飛び移れても、この俺には一苦労なんだ。 ヴォークリンデ (水底深くの、もう一つの岩礁に飛び移り) ねえ・・・底まで降りて来て・・・どうぞあたしをつかまえて! アルベリヒ (すばしっこく岩山を下りながら) 下に行くほうが、まだよさそうだ! ヴォークリンデ (さっと身を翻し、脇にある高い岩礁に跳び上がりながら) こんどは、また上に来てちょうだい! ヴェルグンデとフロスヒルデ アッハッハッハ! アルベリヒ この利かん気の魚を一気に捕まえるにはどうしたらいい? 待て!この嘘つき女め! (慌ただしくヴォークリンデを追いかけて、また崖をよじ登る) ヴェルグンデ (向かい側の低い岩礁の上に腰掛ける) こっちよ!可愛い人!あたしの声が聴こえないの? アルベリヒ (後ろを振り返って) 呼んでいるのは、俺のことかい? ヴェルグンデ いいこと?あたしのほうに来なさいよ・・・ ヴォークリンデはおやめなさい! アルベリヒ (上り坂の地面をすばしっこくよじ登ってヴェルグンデのもとに行く) お前さんのほうが、ずっと綺麗だなあ。 つかみどころも魅力もない、さっきの恥ずかしがり屋より。 お前さんさえよければ、もっと深くに潜っておいで。 ヴェルグンデ (ほんの少しだけアルベリヒのほうに近づく) これくらいかしら? アルベリヒ まだまだ遠いよ! その細い腕を俺に巻きつけてくれ・・・ お前さんのうなじに触って、じゃれ合いたいんだ。 この甘い情熱を満たすべく、 その胸のふくらみに顔をうずめさせてくれ。 ヴェルグンデ そんなに恋焦がれているのなら、 ねえ、あなた、あなたのお顔をよく見せて? うわっ!なんて毛むくじゃらでコブだらけの男なの! 真っ黒に汚れて、手足はタコだらけの、硫黄臭のする小びと! 別の子を探しなさいよ!あなたを気に入ってくれる別の子を! アルベリヒ (力ずくでヴェルグンデを引き止めようとする) 俺を好きでなくっても、お前のことを放さないぞ! ヴェルグンデ (さっと舞台中央の岩礁に飛びうつって) 放さなけりゃいいじゃない!あたしが逃げなきゃだけどね! ヴォークリンデとフロスヒルデ アッハッハッハ! アルベリヒ (腹を立てて、ヴェルグンデの後ろから罵声を浴びせる) このあばずれ女!小骨ばっかりの冷血魚! お前から見れば、たしかに俺は、男前でも、格好よくもなく、 陽気でも、社交的でも、頭も良くないように見えるだろう・・・ それなら、ウナギとでもつるめ!そんなに俺の肌が気持ち悪いというのなら! フロスヒルデ 小びとさん?どうして怒っているの?もう弱気になっちゃったの? せっかく二人に恋の告白をしたんだから、三人目の私にも訊いてみたら!? 甘い慰めが得られるかも知れないわよ! アルベリヒ なんてやさしい歌声だ! ほんとによかった!お前たちが一人でなくて! これだけいれば、だれか一人ぐらいは俺を気に入るだろう・・・ 一人しかいなければ、誰にも選ばれなかろう俺でも! お前を信じていいのか?それなら滑り下りておいで! フロスヒルデ (アルベリヒのほうに潜っていく) 姉さんたちは、ほんとにバカね・・・ こんないい男に、気づかないなんて! アルベリヒ (フロスヒルデに近づきながら) さっきの女たちは、バカで醜い女に思えてきた・・・ かわいいお前に会った途端に。 フロスヒルデ (可愛らしく甘えながら) ねえ・・・甘く素敵な、あなたの歌声をもっと聞かせて・・・ あたしを誘惑した心地よい歌声を。 アルベリヒ (すっかり信用してフロスヒルデの体に触る) 胸がドキドキして、おかしくなっちまいそうだ。 そんな笑顔で、かわいらしく褒められると。 フロスヒルデ (そっと体をふりほどきながら) ほんとうに、見目うるわしく、美しいお方ね。 やさしい微笑みが、あたしの心をとろけさせる! (アルベリヒを引き寄せて) 素敵なひと! アルベリヒ かわいいやつ! フロスヒルデ どうかもっとやさしくして! アルベリヒ ずっとつかまえていたい! フロスヒルデ (アルベリヒを両腕ですっぽりつつんで) ああ・・・あなたの射抜くような眼差し、もじゃもじゃのひげを ずうっとこの目にしたり、触ったりしていたい! 針金のようにとんがった髪の毛を、 ずうっと、このフロスヒルデの体に巻きつけて! カエルのような姿、がらがら声、 ああ・・・あたしは、そんなあなたに驚いて言葉もなく、 ただ目を見張り、耳を澄ましていればいいのね! ヴォークリンデとヴェルグンデ アッハッハッハ! アルベリヒ (笑い声に驚いて、フロスヒルデの腕を振り払って) 意地悪どもめ!俺を笑う気か? フロスヒルデ (いきなりアルベリヒから身をもぎ離すと) いつだって、歌の終わりは、同じこと! (姉たちと一緒に、素早く浮かび上がっていく) ヴォークリンデとヴェルグンデ アッハッハッハ! アルベリヒ (悲鳴をあげて) ひどい!ああ・・・ひどい!痛い!ああ・・・胸が痛い! あんなに優しかった最後の女まで、俺を騙していたとは? ずるくて恥知らずで、性悪のあばずれ女たち! 可愛いくせに不実なお前たちは、嘘しか言えないのか? 3人のラインの娘たち ヴァララ!ララライア!ライアラライ! ハイア!ハイア!ハハー! 恥を知れ!小びとよ!そんな下のほうでわめくのはおよし! あたしたちの言うことを、よく聴きなさい! 内気なお前の恋が、それほどのものなら、 あたしたちを捕まえてみればいいじゃない! もしも、捕まえられたなら、 あたしたちは、嘘などつかず、忠実にお仕えするわ。 さあ、つかまえてよ、弱気にならないで! 水の中で逃げ回るのも、そんなに楽じゃないんだから! ヴァララ!ララライア!ライアラライ! ハイア!ハイア!ハハー! (散り散りに泳ぎ去っていく。こっちへ来たり、あっちに行ったり、深く潜るかと思えば浮かび上がり、アルベリヒの気を惹いて、さらに自分たちを追いかけるように仕向ける) アルベリヒ 灼熱の炎が、体のすみずみまで、 熱く燃え盛ってくる! 怒りと恋が、激しく強く、 俺の心を掻き立てる! どんなにお前たちに笑われても、嘘をつかれても、 俺はお前たちが欲しくて仕方がない。 俺のものになるんだ!誰か一人でも! (アルベリヒは捨て鉢になって追いかけはじめる。恐ろしいまでのすばしっこさで、岩礁から岩礁へとよじ登り、飛び移り、ある時はこちら、ある時はあちらの娘を追いかけ回すが、娘たちはキャーキャーとはしゃぎ回りながら、常に彼の手を逃れ続ける。アルベリヒはつまずいたり、底に落ちたりしては、また急いで上に登って改めて娘たちを追いかける。娘たちは、少し下の方に降りてくる。もう少しで捕まえそうになるが、またも落っこちて、もう一度挑戦する。しかし、ついには怒りのあまり口から泡を吹きながら、息を切らして立ち止まり、握りしめた拳を娘たちに向けて突き出す) アルベリヒ (力尽きて倒れそうになりながら) 誰か一人でも!この手に・・・ (アルベリヒは筆舌に尽くしがたい怒りのうちに立ち尽くし、目を上に向けているが、突然その眼差しは、これから起こる出来事に引き寄せられ、釘付けになる) (次第に輝きを増す光が、上から水の流れを貫いてくる。その光は、舞台のちょうど真ん中にある岩礁の高い場所にあって、次第に目もくらむように明るく輝く金色の輝きとなって燃え出す。この時から、魔法のような金色の光が、水を満たしていく。) ヴォークリンデ よく見て!みんな! 目覚めのお日さまが、水底に微笑みかけてくる。 ヴェルグンデ 緑の波を透かしつつ、 すやすや眠る黄金に、お日さまは挨拶を送ってくる。 フロスヒルデ お日さまが黄金に目覚めの口づけをし、目を開かせようとする。 ヴェルグンデ ご覧なさい・・・明るい光の中に微笑む黄金を。 ヴォークリンデ 水の流れを貫いて、かがやく星が流れゆく! 3人のラインの娘たち (三人まとまって、岩礁の周りを優美に回りながら) ハイヤハイア!ハイヤハイア! ヴァラララララ ライヤハーイ! ラインの黄金!ラインの黄金! かがやく歓喜が、明るく気高く微笑みかける! 聖なる炎の輝きが、黄金の波から燃え出てくる! ハイヤハイア!ハイヤハイア! 目覚めよ、友よ!目覚めよ、元気に! 楽しい遊戯をあなたに捧げるわ。 水よ!かがやけ!川よ!きらめけ! あたしたちは、潜って、踊って、歌って、 あなたが湯浴みする寝室を取り巻いて泳ぐわ! ラインの黄金!ラインの黄金! ハイヤハイア!ヴァラララララ ライヤハーイ! (嬉しさのあまり羽目を外しながら、ラインの娘たちは岩礁の周りをぐるぐる回る。川全体が、明るい黄金の輝きできらきら光る) アルベリヒ (輝きに圧倒され、目を見張りながら、黄金をじいっと見つめる) つるつる肌の娘たちよ、あの光る物は一体何だ? 3人のラインの娘たち いったいどんな所から来たのよ? ラインの黄金のことを知らないなんて。 ヴェルグンデ この小びとは何も知らないのかしら? 起きたり眠ったりする黄金の目のことも? ヴォークリンデ 波間を清く照らす 水底の楽しげな星明りのことも? 3人のラインの娘たち ご覧なさい!この輝きに包まれたあたしたちの幸せを! 臆病なあなたも、いっしょに湯浴みしたいなら、 あたしたちと一緒に泳いで楽しんでもいいのよ! ヴァララララ ライアラライ! ヴァララララ ライヤハーイ! アルベリヒ お前たちの泳ぎのおもちゃにしか役立たない黄金なのか? そんなもの、俺にとっては何の価値もない! ヴォークリンデ あなただって、黄金を手に入れたくなるはずよ。 あの不思議な力を知ってさえいれば! ヴェルグンデ この世界の支配権を我が物にできるのよ・・・ ラインの黄金から、 無限の権力を与える指輪を作り出す者は。 フロスヒルデ お父様が言ったはずよ!命じたはずよ! この清らかな宝を注意深く守り、 ずるい男が、この川から持ち去らないようにって! 言ってはだめよ!おしゃべりね! ヴェルグンデ なによ、いい子ぶって。あたしたちを叱るつもり? あなただって、知ってるでしょ? 黄金を指輪に鋳直すことができる者は、限られているのよ。 ヴォークリンデ 愛の力から逃れた者・・・ 愛の楽しみを断念した者・・・ その者だけが、黄金を指輪に作り変える魔力を 手に入れることができるんだわ。 ヴェルグンデ だから大丈夫よ。何にも心配いらないわ。 だって、生きる者は、愛そうとする。 誰も愛することをやめようとは思わない。 ヴォークリンデ あのいやらしい小びとなんか特にそうね。 愛の欲望のあまり死んでしまいそうだもの! フロスヒルデ 見る限り、恐れることもなさそうね。 あたし、恋の炎に焼かれそうだったもの。 ヴェルグンデ ほとばしる波間でさえ、硫黄の炎が燃えてるわ。 愛の怒りのあまり、あの男が湯気を立てているのよ! 3人のラインの娘たち ヴァララー!ヴァラライアララー! 可愛らしい小びとさん!一緒に笑って騒がない? 黄金に照らされて、あなたも綺麗に輝いているわ! おいでなさいよ、可愛い人!一緒に大笑いしましょうよ! ハイヤハイア!ハイヤハイア!ヴァララララ ライヤハーイ! (ラインの娘たちは、光の中を泳いで行ったり来たりする) アルベリヒ (じっと黄金に目をやりながら、ラインの娘たちのおしゃべりに注意深く聞き耳を立てていたが) 黄金・・・これさえ手に入れれば、この世界の支配権を、 俺が手に入れることができるだと? 愛を意のままにできなくとも、 頭さえうまく使えば、快楽ぐらいは手に入るのではないか? (すさまじい大声で) せいぜい嘲るがいい・・・! このニーベルングが、おまえたちの遊戯の仲間入りだ! (怒り狂いながら岩礁の中腹に跳び移り、目を疑うような素早さで、頂きを目がけてよじのぼっていく。ラインの娘たちは、金切り声をあげて四散し、別々の方向に浮上していく) 3人のラインの娘たち ハイア!ハイア!ハイヤハーイ! 助けて!小びとが狂ったわ。 水の中なのに、どこに飛んでも水しぶきを立ててるわ。 恋のせいで気が変になったのよ! (常軌を逸するほど大笑いをしながら) アルベリヒ (最後の一跳びで、岩礁の頂に達すると) これでもまだ怖くないのか? これからは真っ暗闇から誘惑しろ!水の生き物たちめ! (黄金に手を伸ばす) お前たちを照らす光を消し去り、 この岩から黄金を奪い、 復讐の指輪として、鋳直してやる。 川の流れも聞くがいい!俺は愛に呪いをかけるのだ! (アルベリヒは物凄い力で岩礁から黄金を引ったくると、急いで水底に飛び込み、あっという間に姿を消してしまう。いきなり辺り一面は漆黒の夜となる。ラインの娘たちは、黄金泥棒のアルベリヒを追いかけて底へと潜っていく。) フロスヒルデ 泥棒をつかまえて! ヴェルグンデ 黄金を守って! ヴォークリンデとヴェルグンデ 助けて!助けて! 3人のラインの娘たち ああ!何てこと! (水の流れは、彼らとともに水底へと向かう。遙か川底の方から、耳をつんざくようなアルベリヒの嘲笑が聞こえてくる。岩礁は、漆黒の闇にかき消えてしまう。舞台は上から下まで黒い水のうねりに覆い尽くされ、その水のうねりは、しばらくの間、ずっと下の方へと流れ続けているように見える) 第2場 (ヴォータン、フリッカ、フライア、ファゾルト、ファフナー、ドンナー、フロー、ローゲ) (やがて波は雲に形を変え、次第に明け染めていく光となって、背景に退き、さらに細かい霧の粒子となる。霧が、上の方で、完全にふわっとした雲に変わってしまうと、黎明の中に、山頂の上に開けた地帯が広がっているのが見えてくる) (昇り始めたばかりの太陽の光が輝きを増しながら、背後の山頂の上に建てられたきらきら光る鋸壁を有する城を照らす。この城をいただく岩の頂きと舞台前景との間には深い谷があり、その谷を貫いてライン河が流れていることが推測できる。舞台の脇の花咲き乱れる場所にヴォータン、その隣にはフリッカがいて、眠っている。ついに城はその全容を現す) フリッカ (目を覚ます。城を一目見ると、びっくり仰天する) ヴォータン、あなた、起きてください! ヴォータン (夢を見たまま小声で) 歓喜と幸福の大広間を、 門と扉が取り巻いている・・・ 男子の名誉、無窮の権力が、 無限の名声に輝いてそびえ立つ! フリッカ (ヴォータンを揺さぶる) 起きなさい!偽りの喜びの夢から覚めなさい! 起きて、あなた!見て、じっくり考えてみて! ヴォータン (目を覚まし、少し身をもたげると、目はすぐ城の光景に釘付けになる) 不朽の事業が完成したぞ! 山頂の神々の居城が、 なんと麗しく壮大にそびえていることか! 私が夢で見たままに、 私の意志どおりに、城は強く美しく、 気高くも壮麗に、威容を誇っている。 フリッカ 私を怖がらせるものが、あなたには喜びしか感じさせないのね? あなたは城ができて嬉しいでしょうが、私はフライアが心配! ああ、なんて無思慮なの・・・ 城を作った時の交換条件を思い出してみて! 城が出来上がった以上、担保の期限は切れたのよ・・・ 何を約束したかを忘れたとでも? ヴォータン よく覚えているとも。 あの城を作った者どもが何を条件としたかを・・・ 私は、あの反抗的な一族を契約によりなだめすかし、 気高い大広間を作らせたのだ。 あの屈強な者どものおかげで広間はできた。 支払いのことなど心配には及ばない。 フリッカ ああ!よくも笑って厚かましく、そんな軽率なことが言えるわね! 愛のかけらもなく、そんな能天気なことを! この私が、あなたたちの契約を知っていたら、 そんなペテンはやめさせていたのに。 でも、あなたがた男たちは、 私たち女をつまはじきにし、何も知らせないでおいて、 自分たちだけで、あの巨人たちと交渉した。 そして、恥知らずにも、 私の可愛い妹フライアを、嬉々として 盗賊への贈り物として差し出したのだわ! あなた達のような冷血漢にとって、何が神聖で価値があるの? 男たちが求めるのは、所詮権力だけ! ヴォータン (落ち着き払って) フリッカとて、同じ欲望と無縁だったわけではあるまい・・・ 城を建ててくれと自らせがんだではないか。 フリッカ 夫が誠実かどうかを疑い、 悲しきこの私は思案を重ねました。 遠くに出かけてしまいがちの夫を、 何とか私に引き留めておくことはできないかと。 素晴らしい住まい、美しい家具調度があれば、 あなたも始終忙しくしていることはあるまいと。 ですが、住まいを作っていても、あなたが気にするのは軍備と防壁・・・ 城により、支配権と権力を増大させることばかり。 ますます絶え間のない嵐を巻き起こすためだけに、 この城をあなたは建てたのです。 ヴォータン (微笑みながら) 妻であるお前が私をしっかり繋ぎ止めておきたいなら、 神である私のほうにも許してくれねばならぬ。 私が、この城に居ながらにして、 外から世界を手に入れることを。 およそ生きる者は、変化を愛するものだ。 私には、この気晴らしは無くてはならぬことなのだ! フリッカ 愛情のない最低の男ね! 権力とか支配権とか、つまらない無益なもののために、 冒瀆と嘲りを込めて、 あなたは愛の価値も、妻の価値も台無しにするのね? ヴォータン (真剣に) お前を妻として貰い受けるため、 私は片目を差し出したではないか。 それなのに、何と言う言い草だ! 私はお前が思う以上に、女性を大事にしている。 だから善良なフライアを諦めたりはしないし、 そんなことを真剣に考えたこともない。 フリッカ (不安げに緊張した面持ちで舞台の奥を見やりながら) それならあの子を守って!誰も頼りにできず不安そうに、 あの子が助けを求めて駆けてくるわ! フライア (大急ぎで逃げてくる) 助けて!お姉さん!助けて!お義兄さん! 岩の上からファゾルトが脅かすの・・・ かわいいお前をつかまえに来たなどと言って。 ヴォータン 勝手にやらせておけ!ローゲは見なかったか? フリッカ 相変わらず、あのずる賢い男を一番信用しているのね! いくつも良からぬことを仕出かしてきた男なのに、 またも自ら好んで、騙されに行くわけね。 ヴォータン 勇気が直接物を言う場面であれば、 私は誰にも助言を求めない。 だが、敵の悪意を逆手に取ることは、 奸智と策略だけがよく為しうる業。 それは、あのずる賢いローゲがよく心得ている。 私に巨人達と契約するよう助言し、 フライアも解放すると約束したのはローゲだ。 私はあの男を信じている。 フリッカ でも現に、ほったらかしにされているじゃありませんか! すごい勢いで巨人達が迫って来ているのに、 そのずるい助っ人はどこにいるのです? フライア お兄さんたちはどこにいるの?助けてほしいのに。 義兄が、弱い私を、差し出そうというのよ。 助けて!ドンナー!来て! フライアを救って!フロー! フリッカ 悪だくみをして、あなたを裏切った者達が、 みんな隠れて姿を見せないわ! (巨人の姿をして、太い木の杭で武装したファゾルトとファフナーが登場する) ファゾルト お前が目を閉じて安らかな眠りをむさぼる間にも、 俺たちは寝る間も惜しんで、この城を造っていたのだ。 激しい労働にへこたれることなく、 巨大な石を積み上げ積み上げ、 そびえる塔を、門扉を建て、 広間を、細長い宮殿で取り囲んだのだ。 (城を指し示しながら) あれが、俺たちの仕上げたものだ。 明るくきらめいて、陽射しに照り映えている・・・ さあ、入城し、俺たちに報酬を支払え! ヴォータン お前たちは、報酬を求めると言うが・・・ はて、どんな約束があったかな? ファゾルト 俺たちに必要なものを約束したはずだが、 そんなかすかにしか覚えていないのか? フライアだ。愛の女神ホルダでもあるフライアだ。 契約したのだから、連れて帰るぞ。 ヴォータン (即座に) 気晴らしに、そんな契約をしたとでもいうのか? 別の謝礼を考えろ。フライアは売り物ではないぞ。 ファゾルト (あまりの驚きのあまり、一瞬、声もなく立ち尽くす) 何を言う?おい?裏切るつもりか? 契約違反するつもりか?お前の槍に刻まれている盟約を証すルーネ文字は、お前にとっては飾りにすぎないのか? ファフナー (嘲るように) 兄貴よ・・・バカ正直なお前にも、 やっと詐欺だとわかっただろ? ファゾルト 軽やかな大気から生まれた光の子よ! 注意してよく聞け・・・契約を誠実に守るのだ! お前が今あるのは、もっぱら契約のおかげだぞ。 結ばれた契約がお前の権力の源であることを思い出せ。 わしらよりも知恵のあるお前は、 自由の身だったわしらを束縛し、休戦協定を結んだではないか。 そんな発言をするならば、お前の知恵にわしらは呪いをかけ、 休戦協定からは離脱するぞ・・・ もし、お前が結ばれた契約を、 公明正大かつ誠実に守らぬならば! わしは、愚かな巨人族の一人にすぎないが、 知恵者のお前に忠告するのだ。 ヴォータン 我々が戯れに取り決めたことを、 まじめに受け取るなど、あくどい話だ。 明るく愛らしい女神の魅力が、 お前達のようなうすのろにとって何の役に立つのだ? ファゾルト ばかにする気か?おお、なんと不実な! お前たちは、美をもって支配する 輝く高貴な種族・・・ それにも関わらず、なんと愚かなことだ。 石造りの塔を、城と大広間を望み、 女性のもたらす歓びを担保に差し出すとは! 不格好なわしらは、まめだらけの手で苦労しながら、 女性を得るために汗を流したのだ。 やさしくたおやかに、 貧しいわしらとでも、ともに暮らしてくれる女性を得るために。 それなのに、それを報酬に求めること自体、間違っているというのか? ファフナー つまらぬたわごとはよせ。 何も得られるものはないのだから。 本当は、フライアを手にいれること自体は何の役にも立たない。 むしろ、神々から女神を奪うことのほうに、大きな意味があるのだ。 (小声で) フライアの庭園には、金色のリンゴが育っていて、 その育て方を知っているのは、フライアだけなのだ! そのリンゴを食べることで、神々の一族は、 永遠に衰えぬ若さを保っている。 しかし、その繁栄は衰え、 神々は年老い、弱くなるだろう。 フライアがいなくなってしまえば。 (粗野に) だから、神々からフライアを奪わねばならんのだ! ヴォータン (独り言を言う) ローゲめ!何をぐずぐずしているんだ! ファゾルト さっさと決めろ! ヴォータン 別の報酬を考えろ! ファゾルト ない!フライアだけだ! ファフナー さあ、いっしょに来るんだ! (巨人たちはフライアに駆け寄る) フライア (逃げ惑いながら) 助けて!この怖い人たちから守って! フロー (フライアを腕に抱きながら) さあ、来るんだ、フライア!失せろ、無法者! この美しい女神は、フローが守る。 ドンナー (二人の巨人の前に立ちはだかり) ファゾルトとファフナーよ! 私のハンマーの一撃を味わいたいのか? ファフナー それで脅かしているつもりか? ファゾルト どうして、いきり立つのだ? 争いたくなどない。 ただ報酬を下さいと言っているだけだ。 ドンナー お前たち巨人族には、もう何度も食らわせてやっている。 かかって来い。 ちょうど報酬に釣り合うぐらいの重さならいいが! (ドンナーはハンマーを振り上げる) ヴォータン (巨人族とドンナーの間に割って入り、槍を突き出す) やめろ!乱暴者よ!暴力はだめだ! 契約を保護する役目を、私の槍の柄は担っている。 ハンマーを振るってはならない! フライア ああ!何てこと!ヴォータンが私を見捨てた! フリッカ 信じられない・・・なんて残酷な人なの、あなたは。 ヴォータン (目をそむけると、ちょうどローゲが来るのが見える) やっと来たか!ローゲ!その大慌てぶりから見ると、 お前が決めたまずい取引を 急いで調停しようというのだな? ローゲ (舞台後方の谷あいから登ってくる) 何ですと?あたしがどんな取引をしましたって? さしずめ、あなたが巨人達とした値引き交渉のことですかな? このあたしは、海底から天空まで飛び回るのが習い性でして、 我が家で席を温める暇もございません。 ドンナーとフローは、 ダンボー・フロ付き、屋根付きの家に思いをめぐらし、 早く結婚したいと望んでいます。 未来の奥方にとって、さぞや我が家は嬉しいでしょう。 そのほか立派な大広間もあり、堅固な宮殿もあり、 ヴォータンのお気持ちどおりになりました。 家に庭園、広間に宮殿、 安らぎあふれるお城が、みごとにそびえております。 先ほどあたしは、壮麗な城壁を実地検分してみました。 どれだけ堅固な城か、とくと調べてみたいと思いまして・・・。 ファゾルト、ファフナーは、いい仕事をしていますなあ。 ぐらぐらしている石など一つもない。 あたしは、ご参集の皆様みたいに怠けてはおりませんでしたぞ。 あたしをテキトー呼ばわりする奴はウソツキです! ヴォータン ずる賢い奴め。話をそらすんじゃない。 この私を騙そうなどとせず、正直に話せ! 神々の中で、お前の唯一の味方である私は、 他の側近の不信の中にあっても、お前を取り立てたではないか。 だから知恵を貸すのだ! かつて城を建てた巨人たちは、 フライアを褒美として要求したが、 知ってのとおり、私はそれに同意するほかなかった。 それというのも、お前が責任を持って、 この高貴な代償を請け出すと約束したからだ。 ローゲ どう解決すべきか、思案に思案を尽くして考え抜く・・・ 確かにそう、あたしは約束しました。 ですが、それが、あたしの目から見て、これまで一度たりとも うまく行かず、今後もうまく行くはずがないことだとすれば、 どうして約束なんぞしたことになりましょうか? フリッカ (ヴォータンに向かって) ほら!なんという嘘つきをあなたは信じたのかしら! フロー これからはローゲではなく、 リューゲ(嘘)と名乗れ! ドンナー いまわしいローエ(炎)め!消えてしまえ! ローゲ 自分の恥を取り繕うために、 私を罵倒する奴こそ、大ばか者さ! (ドンナーは、ローゲに対してハンマーを振り上げる) ヴォータン (二人の間に割って入る) みんな平和に仲良くするのだ! お前たちは、ローゲの技を知らないのだ。 この男の助言には、千鈞の重みがあるが、 この男は、それを小出し小出しにするのだ。 ファフナー 何をぐずぐずしている!さっさと払え! ファゾルト 長く待たせると、ツケが重いぞ! ヴォータン (ローゲに振り向き、厳しい態度で迫る) さあ!強情者め!本当のことを言え! お前は、いったいどこをほっつき歩いていたのだ? ローゲ いつだってローゲは、報われず感謝もされません! あなたのことだけを気にかけて、私は四方を見回し、 世界の隅々までくまなく探し回っていたのです。 フライアの代わりになるものとして、 巨人族の意に沿うようなものは何かないかと。 ですが無駄な骨折りというもの・・・よくよく私は思い知りました。 この世界の円環のうちには、 女のもたらす喜びと価値ほどに豊かなものは、 男にとっては存在しないということです! (誰もがびっくりして、各人各様の当惑ぶりを示す) およそ生き物がうごめくところ、 水中、大地、天上と、 私は尋ねまわり、力が兆し、 芽が萌え出づる所のすべてを探し回りました。 女のもたらす喜びと価値よりも、 男にとって強力なものはないだろうか、と。 ですが、およそ生き物がうごめくところ、 私の知恵を絞った質問は、ただ嘲り笑われるだけでした。 水中、大地、天上の 誰一人として、愛と女を捨てるはずがあろうか・・・と。 しかし、ただ一人、愛を捨てた者に出会いました。 その男は、赤い黄金と引き換えに、女の愛情を捨てたのです。 ライン河の明るい娘たちが、 私に窮状を訴えたのです・・・ このニーベルング族、夜のアルベリヒは、 水遊びをしていたこの娘たちに言い寄って失敗したので、 復讐のため、泥棒となって、 ラインの黄金を奪ったのです。 いまや、この至高の財宝が、彼にとっては、 女の慈愛をも上回る神聖なものとなったのです。 水底から盗まれた 輝くおもちゃを返してよと、 娘たちは私に泣いて訴え、 ヴォータン、あなたにこう嘆願したのです。 「あの盗人をひっ捕らえ、 黄金を再び水中に戻し、 永遠に私たちのものとしてください」と。 (その場の全員が身を乗り出す) 私は、あなた様に必ずや伝えると娘たちに請け合いました。 今ようやく、ローゲの約束は履行されたというわけです。 ヴォータン バカか?お前は?それともわざとなのか? 見ての通り、私自身が困っているのだ。 他人を助けられるはずがないではないか? ファゾルト (注意深く耳を傾けていたファゾルトは、ファフナーに向かって) あの小びとに黄金を渡しはしないぞ・・・ もう何度も、わしらはあのニーベルングに酷い目にあわされた。 わしらがいくら圧迫しても、 あの小びとは、いつもずる賢く立ち回ってすり抜けてしまうのだ。 ファフナー 新たな復讐の機会を狙っているはずだ・・・ その黄金が、あやつに力を与えるというならば。 おい、ローゲ!包み隠さず答えろ! あのニーベルングが満足したと言うからには、 その黄金には、どんなすごい力があるのだ? ローゲ 水底では、ただのおもちゃ、 水の娘たちが楽しむだけのものだったのですが、 円い指輪に鋳直されてからは、 至高の権力を与えるもの、 所有する男に全世界を与えるものになったのです。 ヴォータン (じっと考えながら) ラインの黄金については、こんな話を聞いたことがある・・・ 指輪の赤い輝きは、財宝を獲得する呪文の効果があり、 際限のない権力と富を生み出すのだと。 フリッカ (ローゲにささやく) その金色のおもちゃを、 光り輝く宝石とすれば、 きっと貴婦人の美しい装身具にもなるでしょうね? ローゲ その美しい装身具を身につければ。 貴婦人は夫君のご忠誠を、力ずくでも引き寄せられましょうな。 なんたって、それは、小びとたちが働いて 力ずくで鋳直す指輪ですから。 フリッカ (ヴォータンにねだるように) あなたが、その黄金を手に入れてみたらどうかしら? ヴォータン (次第に心を奪われていくような様子で) その指輪を私のものにすることは、 確かに得策だと思う。 だが、ローゲよ・・・どうしたら私は技を習得できるのだ? 黄金から指輪を作り出す技を? ローゲ ある魔術を使えば、黄金を指輪に変えられるのですが、 誰もその魔術を知りません。 いいや・・・いともたやすく魔術を使える者がいますが、 その者とは、幸せな愛を諦めた者です。 (ヴォータンは不愉快そうに顔をそむける) あなたはしなくていいんですよ・・・いや、したくとも手遅れです・・・アルベリヒはためらいませんでしたぞ。 ひるむことなく、魔力を手中に収めたのです・・・ (声を上ずらせて) あの男は、すでに指輪を作り上げたのです! ドンナー (ヴォータンに向かって) 指輪を奪わなければ、 あの小びとは、我らを攻めてくるでしょう。 ヴォータン 何としても手に入れねば! フロー 今なら愛を呪わずとも、簡単に手に入れられます。 ローゲ いとも簡単!工夫いらず!児戯に等しいことです! ヴォータン (声を上ずらせて) では教えろ。どうすればいいのだ? ローゲ 強奪するのです! 泥棒が奪ったものを、また奪うだけのこと・・・ これほど楽な手に入れ方があるでしょうか? ですが、アルベリヒは、かなり防備を固めています。 注意深く慎重に振る舞わねばなりません。 あなたが、あの泥棒から、 ライン河の娘たちに赤いおもちゃを返してやり、 (熱っぽく) 黄金として戻してあげるためには・・・ 娘たちは、あなたにそれをお願いしたのです。 ヴォータン ラインの娘たちだと?そんな助言が何の役に立つ? フリッカ あの水の生き物たちのことなど聞きたくもないわ。 もうずいぶんたくさんの男を・・・けがらわしいことに、 水遊びで誘惑しているというじゃありませんか。 (ヴォータンは内心の葛藤を抱えて押し黙ったまま佇んでいる。他の神々も無言のまま緊張してヴォータンを見上げている。その間、脇の方では、ファフナーがファゾルトと相談している) ファフナー (ファゾルトに向かって) どうだ。光り輝く黄金は、 フライアよりも役立つと思わんか・・・ 指輪の魔力でフライアを手に入れれば、 永遠の若さもまた手に入れられるのだから。 (ファゾルトの身振りから、彼がしぶしぶながら説得に応じたことが感じられる。ファフナーはファゾルトとともに、再びヴォータンの前に進み出る) 聴け!ヴォータン!待たされている俺達の声を聞け! フライアは、お前たちの所に置いてやろう。 もっと簡単に支払える報酬を見つけてやったぞ。 俺たちのような荒くれ者の巨人族には、 ニーベルングの赤い黄金で十分だ。 ヴォータン 正気なのか? 私の持ち物でもないものを、 どうやって恥知らずなお前たちに渡せるというのだ? ファフナー お前にとって、あの城を建てるのは難儀でも、 権謀術策を弄するのは容易だろう。 俺達には決してできない策略を使い、 あのニーベルングを捕えればよいではないか。 ヴォータン お前たちのために苦労して、あの小びとを捕えるだと? お前たちのために、敵をつかまえるだと? 恥知らずな欲の皮の突っ張った者どもめ! 下手に出ていれば、愚か者どもがいい気になりおって! ファゾルト (いきなりフライアを捕え、そのままファフナーと脇の方に行く) お前は来るんだ!俺たちのものだ! 報酬が得られるまで、 俺達の人質になるのだ! フライア (泣き叫びながら) ああ!やめて!ひどいわ! (神々は全員、極度のパニック状態に陥る) ファフナー フライアを連れて行くぞ! 夕方まで・・・ようく覚えておけ。 夕方までは担保として扱おう。 だが、戻ってきた時、 すでに報酬として、 赤く輝くラインの黄金が用意されていなければ・・・ ファゾルト そうなったら期限切れだ。 もはやフライアは担保ではなく、 永遠に俺達に従うのだ! フライア (叫ぶ) お姉さん!兄さんたち!助けて!助けて! (フライアは急ぎ足の巨人達に抱えられて連れ去られる) フロー さあ!追いかけよう! ドンナー 何をおいても! (神々は問いかけるようにヴォータンを見つめる) フライア (はるか遠くから) 助けて!助けて! ローゲ (巨人達を見送りながら) 谷へ向かってまっしぐら。 ずしんずしんと進んでいく。 ライン河の浅瀬を、 巨人達は歩いて渡る。 さすがのフライアも楽しげではありませんな・・・ 荒くれ者の背中に担がれていちゃ! おやおや!うすのろどもが、なんとぐらぐら体を揺らすこと! もう谷を横切った。 きっと巨人達の住みかリーゼンハイムの国境を越えて、 やっと一息入れるんでしょうな。 (神々のほうを見ながら) なぜ、ヴォータンは、こんな怖い顔で考え事をしているのかな? 幸せなはずの神々よ、一体どうなさった? (ほの白い霧が、ますます濃く舞台を覆い、その中に包まれた神々は、徐々に青ざめ、齢を取って見える。皆、不安そうに、期待するようにヴォータンを見つめるが、ヴォータンは物思いに沈みながら目を地面に落としている) ローゲ 霧のせいかな? 夢でも見ているのかな? なぜそんなに急に、みなさん不安げに青ざめていくのです!? 頬から血の気が失せていく・・・ 目の輝きが無くなっていく! ホラッ!フロー!昼間だぞ・・・まだ! ダメだ!ドンナー!ハンマーを落っことしそうだぞ! フリッカはどうしたんだ?楽しいフリすらできないのか? ヴォータンは、まるで白髪の不機嫌な お爺ちゃんみたいになってしまったから。 フリッカ ああ!つらいわ!どうしたというの? ドンナー 手が上がらない! フロー 心臓が止まりそうだ! ローゲ わかった・・・あなた方に何が足りないか聞いてください! 今日あなた方は、フライアの木の実を食べていない。 フライアの庭に生っている金色のリンゴを 毎日食べたおかげで、 あなた方は元気で若々しくいられたのです。 ですが、庭の手入れをしていた彼女が人質に取られた今、 リンゴの木の枝は水気を失い、果実は枯れ始め、 間もなく腐って落ちるでしょう・・・。 もっとも、このあたしには大して関係ないんですがね。 もともとフライアは、その大切な木の実を、 あたしには出し惜しんで、ろくにくれなかったんですから。 幸せなあなた方とは違って、半神でしかないあたしにはね。 ですが、あなた方は、若返りの果実に頼りすぎでしたな・・・ そいつは巨人達とて百も承知。 あいつらの狙いは、あなた方の命だったのです。 さあさあ!命を守る方法を考えないと! リンゴなしでは、 年寄りになって、顔は土気色、髪は真っ白、 不機嫌にしなびていって、世の物笑いとなったまま、 神々の一族は滅びてしまいますぞ。 フリッカ (不安そうに) ヴォータン。あなた。不実なひと! わかる?あなたの軽率な行いのせいで、 私達みんなが、嘲笑われ、辱めを受けているのよ! ヴォータン (突然、決心して顔を上げる) 行くぞ!ローゲ!ともに降りていくのだ! ニーベルング族の住み家に降りよう・・・ そこで黄金を私のものにするのだ。 ローゲ ラインの娘たちが請願していたことを、 お聞き届けいただいたと考えてよろしゅうございますか? ヴォータン (声を荒げて) 黙れ!おしゃべりめ! フライアを・・・善良なフライアを解放せねば! ローゲ では喜んでご下命どおりに、 案内つかまつりましょう。 ライン河への急坂を 下ってまいりましょうか? ヴォータン ライン河は通らぬ! ローゲ ならば、硫黄の噴き出す裂け目から降下していきましょう。 あたくしめと一緒に、そこにスルッとお飛び込みあれ! (ローゲは舞台前方に進み、脇に開いている裂け目の中に姿をくらますと、すかさず硫黄の蒸気がもくもくと湧き上がってくる) ヴォータン お前たちは、夕方まで待っているのだ。 失われた若さのために何とか私は救いの黄金を手に入れるぞ! (ヴォータンがローゲの後から裂け目に入ると、そこから吹き出てくる硫黄の蒸気が舞台じゅうに広がり、急速に厚い雲となって取り囲む。この時点でもう残された者達の姿は見えなくなっている) ドンナー お気をつけて!ヴォータン! フロー ご無事で!ご無事で! フリッカ 早く不安に苦しむ妻のもとに戻ってきて! (硫黄の蒸気は次第に濃くなって、真っ黒な雲となって下から上に湧き上がってくる。やがて、この雲は、堅固で暗い峡谷に形を変えるが、常に上に向かって動いているので、まるで舞台が地底に向けて落ちていくように見える。鋳鉄工たちの立てる騒音が、次第に大きくなり、至る所から聞こえてくる) VORSPIEL ERSTE SZENE Woglinde, Wellgunde, Flosshilde, Alberich Auf dem Grunde des Rheines. Grünliche Dämmerung, nach oben zu lichter, nach unten zu dunkler. Die Höhe ist von wogendem Gewässer erfüllt, das rastlos von rechts nach links zu strömt. Nach der Tiefe zu lösen die Fluten sich in einen immer feineren feuchten Nebel auf, so dass der Raum in Manneshöhe vom Boden auf gänzlich frei vom Wasser zu sein scheint, welches wie in Wolkenzügen über den nächtlichen Grund dahinfliesst. Überall ragen schroffe Felsenriffe aus der Tiefe auf und grenzen den Raum der Bühne ab; der ganze Boden ist in ein wildes Zackengewirr zerspalten, so dass er nirgends vollkommen eben ist und nach allen Seiten hin in dichtester Finsternis tiefere Schlüfte annehmen lässt. Um ein Riff in der Mitte der Bühne, welches mit seiner schlanken Spitze bis in die dichtere, heller dämmernde Wasserflut hinaufragt, kreist in anmutig schwimmender Bewegung eine der Rheintöchter. WOGLINDE Weia! Waga! Woge, du Welle, walle zur Wiege! Wagalaweia! Wallala, weiala weia! WELLGUNDE Stimme von oben Woglinde, wachst du allein? WOGLINDE Mit Wellgunde wär ich zu zwei. WELLGUNDE taucht aus der Flut zum Riff herab Lass sehn, wie du wachst! sie sucht Woglinde zu erhaschen WOGLINDE entweicht ihr schwimmend Sicher vor dir! Sie necken sich und suchen sich spielend zu fangen FLOSSHILDE Stimme von oben Heiaha weia! Wildes Geschwister! WELLGUNDE Flosshilde, schwimm ! Woglinde flieht hilf mir die Fliessende fangen! FLOSSHILDE taucht herab und fährt zwischen die Spielenden Des Goldes Schlaf hütet ihr schlecht! Besser bewacht des schlummernden Bett, sonst büsst ihr beide das Spiel! Mit muntrem Gekreisch fahren die beiden auseinander. Flosshilde sucht bald die eine, bald die andere zu erhaschen; sie entschlüpfen ihr und vereinigen sich endlich, um gemeinschaftlich auf Flosshilde Jagd zu machen. So schnellen sie gleich Fischen von Riff zu Riff, scherzend und lachend. Aus einer finstern Schluft ist währenddem Alberich, an einem Riffe klimmend, dem Abgrunde entstiegen. Er hält, noch vom Dunkel umgeben, an und schaut dem Spiele der Rheintöchter mit steigendem Wohlgefallen zu. ALBERICH Hehe! Ihr Nicker! Wie seid ihr niedlich, neidliches Volk! Aus Nibelheims Nacht naht ich mich gern, neigtet ihr euch zu mir! Die Mädchen halten, sobald sie Alberichs Stimme hören, mit dem Spiele ein WOGLINDE Hei! Wer ist dort? WELLGUNDE Es dämmert und ruft! FLOSSHILDE Lugt, wer uns lauscht! WOGLINDE UND WELLGUNDE sie tauchen tiefer herab und erkennen den Nibelung Pfui! Der Garstige! FLOSSHILDE schnell auftauchend Hütet das Gold! Vater warnte vor solchem Feind. Die beiden andern folgen ihr, und alle drei versammeln sich schnell um das mittlere Riff ALBERICH Ihr, da oben! DIE DREI RHEINTÖCHTER Was willst du dort unten? ALBERICH Stör ich eu r Spiel, wenn staunend ich still hier steh ? Tauchtet ihr nieder, mit euch tollte und neckte der Niblung sich gern! WOGLINDE Mit uns will er spielen? WELLGUNDE Ist ihm das Spott? ALBERICH Wie scheint im Schimmer ihr hell und schön! Wie gern umschlänge der Schlanken eine mein Arm, schlüpfte hold sie herab! FLOSSHILDE Nun lach ich der Furcht der Feind ist verliebt! Sie lachen WELLGUNDE Der lüsterne Kauz! WOGLINDE Lasst ihn uns kennen! Sie lässt sich auf die Spitze des Riffes hinab, an dessen Fusse Alberich angelangt ist. ALBERICH Die neigt sich herab. WOGLINDE Nun nahe dich mir! Alberich klettert mit koboldartiger Behendigkeit, doch wiederholt aufgehalten, der Spitze des Riffes zu ALBERICH Garstig glatter glitschiger Glimmer! Wie gleit ich aus! Mit Händen und Füssen nicht fasse noch halt ich das schlecke Geschlüpfer! er prustet Feuchtes Nass füllt mir die Nase verfluchtes Niesen! er ist in Woglindes Nähe angelangt WOGLINDE lachend Prustend naht meines Freiers Pracht! ALBERICH Mein Friedel sei, du fräuliches Kind! er sucht sie zu umfassen WOGLINDE sich ihm entwindend Willst du mich frei n, so freie mich hier! sie taucht auf einem andern Riff auf, die Schwestern lachen ALBERICH kratzt sich den Kopf O weh! Du entweichst? Komm doch wieder! Schwer ward mir, was so leicht du erschwingst. WOGLINDE schwingt sich auf ein drittes Riff in grösserer Tiefe Steig nur zu Grund, da greifst du mich sicher! ALBERICH hastig hinab kletternd Wohl besser da unten! WOGLINDE schnellt sich rasch aufwärts nach einem hohen Seitenriffe Nun aber nach oben! WELLGUNDE UND FLOSSHILDE Hahahahaha! ALBERICH Wie fang ich im Sprung den spröden Fisch? Warte, du Falsche! er will ihr eilig nachklettern WELLGUNDE hat sich auf ein tieferes Riff auf der anderen Seite gesenkt Heia, du Holder! Hörst du mich nicht? ALBERICH sich umwendend Rufst du nach mir? WELLGUNDE Ich rate dir wohl zu mir wende dich, Woglinde meide! ALBERICH klettert hastig über den Bodengrund zu Wellgunde Viel schöner bist du als jene Scheue, die minder gleissend und gar zu glatt. Nur tiefer tauche, willst du mir taugen. WELLGUNDE noch etwas mehr sich zu ihm herabsenkend Bin nun ich dir nah? ALBERICH Noch nicht genug! Die schlanken Arme schlinge um mich, dass ich den Nacken dir neckend betaste, mit schmeichelnder Brunst an die schwellende Brust mich dir schmiege. WELLGUNDE Bist du verliebt und lüstern nach Minne, lass sehn, du Schöner, wie bist du zu schau n? Pfui! Du haariger, höckriger Geck! Schwarzes, schwieliges Schwefelgezwerg! Such dir ein Friedel, dem du gefällst! ALBERICH sucht sie mit Gewalt zu halten Gefall ich dir nicht, dich fass ich doch fest! WELLGUNDE schnell zum mittleren Riffe auftauchend Nur fest, sonst fliess ich dir fort! WOGLINDE UND FLOSSHILDE Hahahahaha! ALBERICH Wellgunde erbost nachzankend Falsches Kind! Kalter, grätiger Fisch! Schein ich nicht schön dir, niedlich und neckisch, glatt und glau - hei, so buhle mit Aalen, ist dir eklig mein Balg! FLOSSHILDE Was zankst du, Alp? Schon so verzagt? Du freitest um zwei frügst du die dritte, süssen Trost schüfe die Traute dir! ALBERICH Holder Sang singt zu mir her! Wie gut, dass ihr eine nicht seid! Von vielen gefall ich wohl einer bei einer kieste mich keine! Soll ich dir glauben, so gleite herab! FLOSSHILDE taucht zu Alberich hinab Wie törig seid ihr, dumme Schwestern, dünkt euch dieser nicht schön! ALBERICH ihr nahend Für dumm und hässlich darf ich sie halten, seit ich dich Holdeste seh . FLOSSHILDE schmeichelnd O singe fort so süss und fein, wie hehr verführt es mein Ohr! ALBERICH zutraulich sie berührend Mir zagt, zuckt und zehrt sich das Herz, lacht mir so zierliches Lob. FLOSSHILDE ihn sanft abwehrend Wie deine Anmut mein Aug erfreut, deines Lächelns Milde den Mut mir labt! Sie zieht ihn selig an sich Seligster Mann! ALBERICH Süsseste Maid! FLOSSHILDE Wärst du mir hold! ALBERICH Hielt dich immer! FLOSSHILDE ihn ganz in ihren Armen haltend Deinen stechenden Blick, deinen struppigen Bart, o säh ich ihn, fasst ich ihn stets! Deines stachligen Haares strammes Gelock, umflöss es Flosshilde ewig! Deine Krötengestalt, deiner Stimme Gekrächz, o dürft ich staunend und stumm sie nur hören und sehn! WOGLINDE UND WELLGUNDE Hahahahaha! ALBERICH erschreckt aus Flosshildes Armen auffahrend Lacht ihr Bösen mich aus? FLOSSHILDE sich plötzlich ihm entreissend Wie billig am Ende vom Lied! sie taucht mit den Schwestern schnell auf WOGLINDE UND WELLGUNDE Hahahahaha! ALBERICH mit kreischender Stimme Wehe! Ach wehe! O Schmerz! O Schmerz! Die dritte, so traut, betrog sie mich auch? Ihr schmählich schlaues, lüderlich schlechtes Gelichter! Nährt ihr nur Trug, ihr treuloses Nickergezücht? DIE DREI RHEINTÖCHTER Wallala! Lalaleia! Leialalei! Heia! Heia! Haha! Schäme dich, Albe! Schilt nicht dort unten! Höre, was wir dich heissen! Warum, du Banger, bandest du nicht das Mädchen, das du minnst? Treu sind wir und ohne Trug dem Freier, der uns fängt. Greife nur zu, und grause dich nicht! In der Flut entflieh n wir nicht leicht! Wallala! Lalaleia! Leialalei! Heia! Heia! Haha! Sie schwimmen auseinander, hierher und dorthin, bald tiefer, bald höher, um Alberich zur Jagd auf sie zu reizen. ALBERICH Wie in den Gliedern brünstige Glut mir brennt und glüht! Wut und Minne, wild und mächtig, wühlt mir den Mut auf! Wie ihr auch lacht und lügt, lüstern lechz ich nach euch, und eine muss mir erliegen! Er macht sich mit verzweifelter Anstrengung zur Jagd auf mit grauenhafter Behendigkeit erklimmt er Riff für Riff, springt von einem zum andern, sucht bald dieses, bald jenes der Mädchen zu erhaschen, die mit lustigem Gekreisch stets ihm entweichen. Er strauchelt, stürzt in den Abgrund hinab, klettert dann hastig wieder in die Höhe zu neuer Jagd. Sie neigen sich etwas herab. Fast erreicht er sie, stürzt abermals zurück und versucht es nochmals. Er hält endlich, vor Wut schäumend, atemlos an und streckt die geballte Faust nach den Mädchen hinauf. ALBERICH kaum seiner mächtig Fing eine diese Faust!... Er verbleibt in sprachloser Wut, den Blick aufwärts gerichtet, wo er dann plötzlich von dem folgenden Schauspiele angezogen und gefesselt wird. Durch die Flut ist von oben her ein immer lichterer Schein gedrungen, der sich an einer hohen Stelle des mittelsten Riffes allmählich zu einem blendend hell strahlenden Goldglanze entzündet ein zauberisch goldenes Licht bricht von hier durch das Wasser. WOGLINDE Lugt, Schwestern! Die Weckerin lacht in den Grund. WELLGUNDE Durch den grünen Schwall den wonnigen Schläfer sie grüsst. FLOSSHILDE Jetzt küsst sie sein Auge, dass er es öffne. WELLGUNDE Schaut, er lächelt in lichtem Schein. WOGLINDE Durch die Fluten hin fliesst sein strahlender Stern! DIE DREI RHEINTÖCHTER zusammen das Riff anmutig umschwimmend Heiajaheia! Heiajaheia! Wallalalalala leiajahei! Rheingold! Rheingold! Leuchtende Lust, wie lachst du so hell und hehr! Glühender Glanz entgleisset dir weihlich im Wag ! Heiajaheia! Heiajaheia! Wache, Freund, Wache froh! Wonnige Spiele spenden wir dir flimmert der Fluss, flammet die Flut, umfliessen wir tauchend, tanzend und singend im seligem Bade dein Bett! Rheingold! Rheingold! Heiajaheia! Wallalalalala leiajahei! Mit immer ausgelassenerer Lust umschwimmen die Mädchen das Riff. Die ganze Flut flimmert in hellem Goldglanze. ALBERICH dessen Augen, mächtig vom Glanze angezogen, starr an dem Golde haften Was ist s, ihr Glatten, das dort so glänzt und gleisst? DIE DREI RHEINTÖCHTER Wo bist du Rauher denn heim, dass vom Rheingold nie du gehört? WELLGUNDE Nichts weiss der Alp von des Goldes Auge, das wechselnd wacht und schläft? WOGLINDE Von der Wassertiefe wonnigem Stern, der hehr die Wogen durchhellt? DIE DREI RHEINTÖCHTER Sieh, wie selig im Glanze wir gleiten! Willst du Banger in ihm dich baden, so schwimm und schwelge mit uns! Wallalalala leialalai! Wallalalala leiajahei! ALBERICH Eurem Taucherspiele nur taugte das Gold? Mir gält es dann wenig! WOGLINDE Des Goldes Schmuck schmähte er nicht, wüsste er all seine Wunder! WELLGUNDE Der Welt Erbe gewänne zu eigen, wer aus dem Rheingold schüfe den Ring, der masslose Macht ihm verlieh . FLOSSHILDE Der Vater sagt es, und uns befahl er, klug zu hüten den klaren Hort, dass kein Falscher der Flut ihn entführe drum schweigt, ihr schwatzendes Heer! WELLGUNDE Du klügste Schwester, verklagst du uns wohl? Weisst du denn nicht, wem nur allein das Gold zu schmieden vergönnt? WOGLINDE Nur wer der Minne Macht entsagt, nur wer der Liebe Lust verjagt, nur der erzielt sich den Zauber, zum Reif zu zwingen das Gold. WELLGUNDE Wohl sicher sind wir und sorgenfrei denn was nur lebt, will lieben, meiden will keiner die Minne. WOGLINDE Am wenigsten er, der lüsterne Alp; vor Liebesgier möcht er vergehn! FLOSSHILDE Nicht fürcht ich den, wie ich ihn erfand seiner Minne Brunst brannte fast mich. WELLGUNDE Ein Schwefelbrand in der Wogen Schwall vor Zorn der Liebe zischt er laut! DIE DREI RHEINTÖCHTER Wallala! Wallaleialala! Lieblichster Albe! Lachst du nicht auch? In des Goldes Scheine wie leuchtest du schön! O komm , Lieblicher, lache mit uns! Heiajaheia! Heiajaheia! Wallalalala leiajahei! Sie schwimmen lachend im Glanze auf und ab. ALBERICH die Augen starr auf das Gold gerichtet, hat dem Geplauder der Schwestern wohl gelauscht Der Welt Erbe gewänn ich zu eigen durch dich? Erzwäng ich nicht Liebe, doch listig erzwäng ich mir Lust? furchtbar laut Spottet nur zu! - Der Niblung naht eurem Spiel! wütend springt er nach dem mittleren Riff hinüber und klettert in grausiger Hast nach dessen Spitze hinauf. Die Mädchen fahren kreischend auseinander und tauchen nach verschiedenen Seiten hin auf DIE DREI RHEINTÖCHTER Heia! Heia! Heiajahei! Rettet euch! Es raset der Alp in den Wassern sprüht s, wohin er springt die Minne macht ihn verrückt! sie lachen im tollsten Übermut ALBERICH gelangt mit einem letzten Satze zur Spitze des Riffes Bangt euch noch nicht? So buhlt nun im Finstern, feuchtes Gezücht! er streckt die Hand nach dem Golde aus Das Licht lösch ich euch aus, entreisse dem Riff das Gold, schmiede den rächende Ring; denn hör es die Flut so verfluch ich die Liebe! Er reisst mit furchtbarer Gewalt das Gold aus dem Riffe und stürzt damit hastig in die Tiefe, wo er schnell verschwindet. Dichte Nacht bricht plötzlich überall herein. Die Mädchen tauchen dem Räuber in die Tiefe nach. FLOSSHILDE Haltet den Räuber! WELLGUNDE Rettet das Gold! WOGLINDE UND WELLGUNDE Hilfe! Hilfe! DIE DREI RHEINTÖCHTER Weh! Weh! Die Flut fällt mit ihnen nach der Tiefe hinab. Aus dem untersten Grunde hört man Alberichs gellendes Hohngelächter. In dichtester Finsternis verschwinden die Riffe; die ganze Bühne ist von der Höhe bis zur Tiefe von schwarzem Wassergewoge erfüllt, das eine Zeitlang immer noch abwärts zu sinken scheint. ZWEITE SZENE Wotan, Fricka, Freia, Fasolt, Fafner, Donner, Froh, Loge Allmählich sind die Wogen in Gewölke übergegangen, welches, als eine immer heller dämmernde Beleuchtung dahinter tritt, zu feinerem Nebel sich abklärt. Als der Nebel in zarten Wölkchen gänzlich sich in der Höhe verliert, wird im Tagesgrauen eine freie Gegend auf Bergeshöhen sichtbar. Der hervorbrechende Tag beleuchtet mit wachsendem Glanze eine Burg mit blinkenden Zinnen, die auf einem Felsgipfel im Hintergrunde steht; zwischen diesem burggekrönten Felsgipfel und dem Vordergrunde der Szene ist ein tiefes Tal, durch welches der Rhein fliesst, anzunehmen. - Zur Seite auf blumigem Grunde liegt Wotan, neben ihm Fricka, beide schlafend. Die Burg ist ganz sichtbar geworden. FRICKA erwacht; ihr Blick fällt auf die Burg; sie staunt und erschrickt Wotan, Gemahl, erwache! WOTAN im Traume leise Der Wonne seligen Saal bewachen mir Tür und Tor Mannes Ehre, ewige Macht, ragen zu endlosem Ruhm! FRICKA rüttelt ihn Auf, aus der Träume wonnigem Trug! Erwache, Mann, und erwäge! WOTAN erwacht und erhebt sich ein wenig, sein Auge wird sogleich vom Anblick der Burg gefesselt Vollendet das ewige Werk! Auf Berges Gipfel die Götterburg; prächtig prahlt der prangende Bau! Wie im Traum ich ihn trug, wie mein Wille ihn wies, stark und schön steht er zur Schau; hehrer, herrlicher Bau! FRICKA Nur Wonne schafft dir, was mich erschreckt? Dich freut die Burg, mir bangt es um Freia! Achtloser, lass mich erinnern des ausbedungenen Lohns! Die Burg ist fertig, verfallen das Pfand vergassest du, was du vergabst? WOTAN Wohl dünkt mich s, was sie bedangen, die dort die Burg mir gebaut; durch Vertrag zähmt ich ihr trotzig Gezücht, dass sie die hehre Halle mir schüfen; die steht nun, dank den Starken um den Sold sorge dich nicht. FRICKA O lachend frevelnder Leichtsinn! Liebelosester Frohmut! Wusst ich um euren Vertrag, dem Truge hätt ich gewehrt; doch mutig entferntet ihr Männer die Frauen, um taub und ruhig vor uns, allein mit den Riesen zu tagen so ohne Scham verschenktet ihr Frechen Freia, mein holdes Geschwister, froh des Schächergewerbs! Was ist euch Harten doch heilig und wert, giert ihr Männer nach Macht! WOTAN ruhig Gleiche Gier war Fricka wohl fremd, als selbst um den Bau sie mich bat? FRICKA Um des Gatten Treue besorgt, muss traurig ich wohl sinnen, wie an mich er zu fesseln, zieht s in die Ferne ihn fort herrliche Wohnung, wonniger Hausrat sollten dich binden zu säumender Rast. Doch du bei dem Wohnbau sannst auf Wehr und Wall allein; Herrschaft und Macht soll er dir mehren; nur rastlosern Sturm zu erregen, erstand dir die ragende Burg. WOTAN lächelnd Wolltest du Frau in der Feste mich fangen, mir Gotte musst du schon gönnen, dass, in der Burg gebunden, ich mir von aussen gewinne die Welt. Wandel und Wechsel liebt, wer lebt; das Spiel drum kann ich nicht sparen! FRICKA Liebeloser, leidigster Mann! Um der Macht und Herrschaft müssigen Tand verspielst du in lästerndem Spott Liebe und Weibes Wert? WOTAN ernst Um dich zum Weib zu gewinnen, mein eines Auge setzt ich werbend daran; wie törig tadelst du jetzt! Ehr ich die Frauen doch mehr als dich freut; und Freia, die gute, geb ich nicht auf; nie sann dies ernstlich mein Sinn. FRICKA mit ängstlicher Spannung in die Szene blickend So schirme sie jetzt in schutzloser Angst läuft sie nach Hilfe dort her! FREIA tritt wie in hastiger Flucht auf Hilf mir, Schwester! Schütze mich, Schwäher! Vom Felsen drüben drohte mir Fasolt, mich Holde käm er zu holen. WOTAN Lass ihn droh n! Sahst du nicht Loge? FRICKA Dass am liebsten du immer dem Listigen traust! Viel Schlimmes schuf er uns schon, doch stets bestrickt er dich wieder. WOTAN Wo freier Mut frommt, allein frag ich nach keinem. Doch des Feindes Neid zum Nutz sich fügen, lehrt nur Schlauheit und List, wie Loge verschlagen sie übt. Der zum Vertrage mir riet, versprach mir, Freia zu lösen auf ihn verlass ich mich nun. FRICKA Und er lässt dich allein! Dort schreiten rasch die Riesen heran wo harrt dein schlauer Gehilf ? FREIA Wo harren meine Brüder, dass Hilfe sie brächten, da mein Schwäher die Schwache verschenkt? Zu Hilfe, Donner! Hieher, hieher! Rette Freia, mein Froh! FRICKA Die in bösem Bund dich verrieten, sie alle bergen sich nun! Fasolt und Fafner, beide in riesiger Gestalt, mit starken Pfählen bewaffnet, treten auf. FASOLT Sanft schloss Schlaf dein Aug ; wir beide bauten Schlummers bar die Burg. Mächt ger Müh müde nie, stauten starke Stein wir auf; steiler Turm, Tür und Tor, deckt und schliesst im schlanken Schloss den Saal. auf die Burg deutend Dort steht s, was wir stemmten, schimmernd hell, bescheint s der Tag zieh nun ein, uns zahl den Lohn! WOTAN Nennt, Leute, den Lohn was dünkt euch zu bedingen? FASOLT Bedungen ist, was tauglich uns dünkt gemahnt es dich so matt? Freia, die Holde, Holda, die Freie, vertragen ist s, sie tragen wir heim. WOTAN schnell Seid ihr bei Trost mit eurem Vertrag? Denkt auf andern Dank Freia ist mir nicht feil. FASOLT steht, in höchster Bestürzung, einen Augenblick sprachlos Was sagst du? Ha, sinnst du Verrat? Verrat am Vertrag? Die dein Speer birgt, sind sie dir Spiel, des berat nen Bundes Runen? FAFNER höhnisch Getreu ster Bruder, merkst du Tropf nun Betrug? FASOLT Lichtsohn du, leicht gefügter! Hör und hüte dich Verträgen halte Treu ! Was du bist, bist du nur durch Verträge; bedungen ist, wohl bedacht deine Macht. Bist weiser du, als witzig wir sind, bandest uns Freie zum Frieden du all deinem Wissen fluch ich, fliehe weit deinen Frieden, weisst du nicht offen, ehrlich und frei Verträgen zu wahren die Treu ! Ein dummer Riese rät dir das Du Weiser, wiss es von ihm. WOTAN Wie schlau für Ernst du achtest, was wir zum Scherz nur beschlossen! Die liebliche Göttin, licht und leicht, was taugt euch Tölpeln ihr Reiz? FASOLT Höhnst du uns? Ha, wie unrecht! Die ihr durch Schönheit herrscht, schimmernd hehres Geschlecht, wie törig strebt ihr nach Türmen von Stein, setzt um Burg und Saal Weibes Wonne zum Pfand! Wir Plumpen plagen uns schwitzend mit schwieliger Hand, ein Weib zu gewinnen, das wonnig und mild bei uns Armen wohne; und verkehrt nennst du den Kauf? FAFNER Schweig dein faules Schwatzen, Gewinn werben wir nicht Freias Haft hilft wenig doch viel gilt s den Göttern sie zu entreissen. leise Goldene Äpfel wachsen in ihrem Garten; sie allein weiss die Äpfel zu pflegen! Der Frucht Genuss frommt ihren Sippen zu ewig nie alternder Jugend siech und bleich doch sinkt ihre Blüte, alt und schwach schwinden sie hin, müssen Freia sie missen. grob Ihrer Mitte drum sei sie entführt! WOTAN für sich Loge säumt zu lang! FASOLT Schlicht gib nun Bescheid! WOTAN Sinnt auf andern Sold! FASOLT Kein andrer Freia allein! FAFNER Du da! Folg uns fort! Sie dringen auf Freia zu FREIA fliehend Helft! Helft, vor den Harten! FROH Freia in seine Arme fassend Zu mir, Freia! Meide sie, Frecher! Froh schützt die Schöne. DONNER sich vor die beiden Riesen stellend Fasolt und Fafner, fühltet ihr schon meines Hammers harten Schlag? FAFNER Was soll das Drohn? FASOLT Was dringst du her? Kampf kiesten wir nicht, verlangen nur unsern Lohn. DONNER Schon oft zahlt ich Riesen den Zoll. Kommt her, des Lohnes Last wäg ich mit gutem Gewicht! er schwingt den Hammer WOTAN seinen Speer zwischen den Streitenden ausstreckend Halt, du Wilder! Nichts durch Gewalt! Verträge schützt meines Speeres Schaft spar deines Hammers Heft! FREIA Wehe! Wehe! Wotan verlässt mich! FRICKA Begreif ich dich noch, grausamer Mann? WOTAN wendet sich ab und sieht Loge kommen Endlich Loge! Eiltest du so, den du geschlossen, den schlimmen Handel zu schlichten? LOGE ist im Hintergrunde aus dem Tale heraufgestiegen Wie? Welchen Handel hätt ich geschlossen? Wohl was mit den Riesen dort im Rate du dangst? In Tiefen und Höhen treibt mich mein Hang; Haus und Herd behagt mir nicht. Donner und Froh, die denken an Dach und Fach, wollen sie frei n, ein Haus muss sie erfreu n. Ein stolzer Saal, ein starkes Schloss, danach stand Wotans Wunsch. Haus und Hof, Saal und Schloss, die selige Burg, sie steht nun fest gebaut. Das Prachtgemäuer prüft ich selbst, ob alles fest, forscht ich genau Fasolt und Fafner fand ich bewährt kein Stein wankt in Gestemm . Nicht müssig war ich, wie mancher hier; der lügt, wer lässig mich schilt! WOTAN Arglistig weichst du mir aus mich zu betrügen hüte in Treuen dich wohl! Von allen Göttern dein einz ger Freund, nahm ich dich auf in der übel trauenden Tross. Nun red und rate klug! Da einst die Bauer der Burg zum Dank Freia bedangen, du weisst, nicht anders willigt ich ein, als weil auf Pflicht du gelobtest, zu lösen das hehre Pfand. LOGE Mit höchster Sorge drauf zu sinnen, wie es zu lösen, das - hab ich gelobt. Doch, dass ich fände, was nie sich fügt, was nie gelingt, - wie liess sich das wohl geloben? FRICKA zu Wotan Sieh, welch trugvollem Schelm du getraut! FROH Loge heisst du, doch nenn ich dich Lüge! DONNER Verfluchte Lohe, dich lösch ich aus! LOGE Ihre Schmach zu decken, schmähen mich Dumme! Donner holt auf Loge aus WOTAN tritt dazwischen In Frieden lasst mir den Freund! Nicht kennt ihr Loges Kunst reicher wiegt seines Rates Wert, zahlt er zögernd ihn aus. FAFNER Nichts gezögert! Rasch gezahlt! FASOLT Lang währt s mit dem Lohn! WOTAN wendet sich hart zu Loge, drängend Jetzt hör , Störrischer! Halte Stich! Wo schweiftest du hin und her? LOGE Immer ist Undank Loges Lohn! Für dich nur besorgt, sah ich mich um, durchstöbert im Sturm alle Winkel der Welt, Ersatz für Freia zu suchen, wie er den Riesen wohl recht. Umsonst sucht ich, und sehe nun wohl in der Welten Ring nichts ist so reich, als Ersatz zu muten dem Mann für Weibes Wonne und Wert! Alle geraten in Erstaunen und verschiedenartige Betroffenheit So weit Leben und Weben, In Wasser, Erd und Luft, viel frug ich, forschte bei allen, wo Kraft nur sich rührt, und Keime sich regen was wohl dem Manne mächt ger dünk , als Weibes Wonne und Wert? Doch so weit Leben und Weben, verlacht nur ward meine fragende List in Wasser, Erd und Luft, lassen will nichts von Lieb und Weib. Nur einen sah ich, der sagte der Liebe ab um rotes Gold entriet er des Weibes Gunst. Des Rheines klare Kinder klagten mir ihre Not der Nibelung, Nacht-Alberich, buhlte vergebens um der Badenden Gunst; das Rheingold da raubte sich rächend der Dieb das dünkt ihn nun das teuerste Gut, hehrer als Weibes Huld. Um den gleissenden Tand, der Tiefe entwandt, erklang mir der Töchter Klage an dich, Wotan, wenden sie sich, dass zu Recht du zögest den Räuber, das Gold dem Wasser wieder gebest, und ewig es bliebe ihr Eigen. Hingebende Bewegung aller Dir s zu melden, gelobt ich den Mädchen nun löste Loge sein Wort. WOTAN Törig bist du, wenn nicht gar tückisch! Mich selbst siehst du in Not wie hülft ich andern zum Heil? FASOLT der aufmerksam zugehört, zu Fafner Nicht gönn ich das Gold dem Alben; viel Not schon schuf uns der Niblung, doch schlau entschlüpfte unserm Zwange immer der Zwerg. FAFNER Neue Neidtat sinnt uns der Niblung, gibt das Gold ihm Macht. - Du da, Loge! Sag ohne Lug was Grosses gilt denn das Gold, dass dem Niblung es genügt? LOGE Ein Tand ist s in des Wassers Tiefe, lachenden Kindern zur Lust, doch ward es zum runden Reife geschmiedet, hilft es zur höchsten Macht, gewinnt dem Manne die Welt. WOTAN sinnend Von des Rheines Gold hört ich raunen Beute-Runen berge sein roter Glanz; Macht und Schätze schüf ohne Mass ein Reif. FRICKA leise zu Loge Taugte wohl des goldnen Tandes gleissend Geschmeid auch Frauen zu schönem Schmuck? LOGE Des Gatten Treu ertrotzte die Frau, trüge sie hold den hellen Schmuck, den schimmernd Zwerge schmieden, rührig im Zwange des Reifs. FRICKA schmeichelnd zu Wotan Gewänne mein Gatte sich wohl das Gold? WOTAN wie in einem Zustande wachsender Bezauberung Des Reifes zu walten, rätlich will es mich dünken. Doch wie, Loge, lernt ich die Kunst? Wie schüf ich mir das Geschmeid ? LOGE Ein Runenzauber zwingt das Gold zum Reif; keiner kennt ihn; doch einer übt ihn leicht, der sel ger Lieb entsagt. Wotan wendet sich unmutig ab Das sparst du wohl; zu spät auch kämst du Alberich zauderte nicht. Zaglos gewann er des Zaubers Macht grell geraten ist ihm der Ring! DONNER zu Wotan Zwang uns allen schüfe der Zwerg, würd ihm der Reif nicht entrissen. WOTAN Den Ring muss ich haben! FROH Leicht erringt ohne Liebesfluch er sich jetzt. LOGE Spottleicht, ohne Kunst, wie im Kinderspiel! WOTAN grell So rate, wie? LOGE Durch Raub! Was ein Dieb stahl, das stiehlst du dem Dieb; ward leichter ein Eigen erlangt? Doch mit arger Wehr wahrt sich Alberich; klug und fein musst du verfahren, ziehst den Räuber du zu Recht, um des Rheines Töchtern, den roten Tand, mit Wärme das Gold wiederzugeben; denn darum flehen sie dich. WOTAN Des Rheines Töchtern? Was taugt mir der Rat? FRICKA Von dem Wassergezücht mag ich nichts wissen schon manchen Mann - mir zum Leid - verlockten sie buhlend im Bad. Wotan steht stumm mit sich kämpfend; die übrigen Götter heften in schweigender Spannung die Blicke auf ihn. Währenddem hat Fafner beiseite mit Fasolt beraten FAFNER zu Fasolt Glaub mir, mehr als Freia frommt das gleissende Gold auch ew ge Jugend erjagt, wer durch Goldes Zauber sie zwingt. Fasolts Gebärde deutet an, dass er sich wider Willen überredet fühlt. Fafner tritt mit Fasolt wieder an Wotan heran. Hör , Wotan, der Harrenden Wort! Freia bleib euch in Frieden; leicht ren Lohn fand ich zur Lösung uns rauhen Riesen genügt des Niblungen rotes Gold. WOTAN Seid ihr bei Sinn? Was nicht ich besitze, soll ich euch Schamlosen schenken? FAFNER Schwer baute dort sich die Burg; leicht wird dir s mit list ger Gewalt was im Neidspiel nie uns gelang, den Niblungen fest zu fahn. WOTAN Für euch müht ich mich um den Alben? Für euch fing ich den Feind? Unverschämt und überbegehrlich, macht euch Dumme mein Dank! FASOLT ergreift plötzlich Freia und führt sie mit Fafner zur Seite Hieher, Maid! In unsre Macht! Als Pfand folgst du uns jetzt, bis wir Lösung empfah n! FREIA wehklagend Wehe! Wehe! Wehe! alle Götter sind in höchster Bestürzung FAFNER Fort von hier sei sie entführt! Bis Abend - achtet s wohl - pflegen wir sie als Pfand; wir kehren wieder; doch kommen wir, und bereit liegt nicht als Lösung das Rheingold licht und rot - FASOLT Zu End ist die Frist dann, Freia verfallen für immer folge sie uns! FREIA schreiend Schwester! Brüder! Rettet! Helft! sie wird von den hastig enteilenden Riesen fortgetragen FROH Auf, ihnen nach! DONNER Breche denn alles! Sie blicken Wotan fragend an FREIA aus weiter Ferne Rettet! Helft! LOGE den Riesen nachsehend Über Stock und Stein zu Tal stapfen sie hin durch des Rheines Wasserfurt waten die Riesen. Fröhlich nicht hängt Freia den Rauhen über dem Rücken! - Heia! Hei! Wie taumeln die Tölpel dahin! Durch das Tal talpen sie schon. Wohl an Riesenheims Mark erst halten sie Rast. - er wendet sich zu den Göttern Was sinnt nun Wotan so wild? Den sel gen Göttern wie geht s? Ein fahler Nebel erfüllt mit wachsender Dichtheit die Bühne; in ihm erhalten die Götter ein zunehmend bleiches und ältliches Aussehen alle stehen bang und erwartungsvoll auf Wotan blickend, der sinnend die Augen an den Boden heftet. LOGE Trügt mich ein Nebel? Neckt mich ein Traum? Wie bang und bleich verblüht ihr so bald! Euch erlischt der Wangen Licht; der Blick eures Auges verblitzt! Frisch, mein Froh, noch ist s ja früh! Deiner Hand, Donner, entsinkt ja der Hammer! Was ist s mit Fricka? Freut sie sich wenig ob Wotans grämlichem Grau, das schier zum Greisen ihn schafft? FRICKA Wehe! Wehe! Was ist geschehen? DONNER Mir sinkt die Hand! FROH Mir stockt das Herz! LOGE Jetzt fand ich s hört, was euch fehlt! Von Freias Frucht genosset ihr heute noch nicht. Die goldnen Äpfel in ihrem Garten, sie machten euch tüchtig und jung, asst ihr sie jeden Tag. Des Gartens Pflegerin ist nun verpfändet; an den Ästen darbt und dorrt das Obst, bald fällt faul es herab. - Mich kümmert s minder; an mir ja kargte Freia von je knausernd die köstliche Frucht denn halb so echt nur bin ich wie, Selige, ihr! Doch ihr setztet alles auf das jüngende Obst das wussten die Riesen wohl; auf eurer Leben legten sie s an nun sorgt, wie ihr das wahrt! Ohne die Äpfel, alt und grau, greis und grämlich, welkend zum Spott aller Welt, erstirbt der Götter Stamm. FRICKA bang Wotan, Gemahl, unsel ger Mann! Sieh, wie dein Leichtsinn lachend uns allen Schimpf und Schmach erschuf! WOTAN mit plötzlichem Entschluss auffahrend Auf, Loge, hinab mit mir! Nach Nibelheim fahren wir nieder gewinnen will ich das Gold. LOGE Die Rheintöchter riefen dich an so dürfen Erhörung sie hoffen? WOTAN heftig Schweige, Schwätzer! Freia, die Gute, Freia gilt es zu lösen! LOGE Wie du befiehlst führ ich dich gern steil hinab steigen wir denn durch den Rhein? WOTAN Nicht durch den Rhein! LOGE So schwingen wir uns durch die Schwefelkluft. Dort schlüpfe mit mir hinein! Er geht voran und verschwindet seitwärts in einer Kluft, aus der sogleich ein schwefliger Dampf hervorquillt. WOTAN Ihr andern harrt bis Abend hier verlorner Jugend erjag ich erlösendes Gold! Er steigt Loge nach in die Kluft hinab der aus ihr dringende Schwefeldampf verbreitet sich über die ganze Bühne und erfüllt diese schnell mit dickem Gewölk. Bereits sind die Zurückbleibenden unsichtbar. DONNER Fahre wohl, Wotan! FROH Glück auf! Glück auf! FRICKA O kehre bald zur bangenden Frau! Der Schwefeldampf verdüstert sich bis zu ganz schwarzem Gewölk, welches von unten nach oben steigt; dann verwandelt sich dieses in festes, finsteres Steingeklüft, das sich immer aufwärts bewegt, so dass es den Anschein hat, als sänke die Szene immer tiefer in die Erde hinab. Wachsendes Geräusch wie von Schmiedenden wird überallher vernommen. この日本語テキストは、 クリエイティブ・コモンズ・ライセンス の下でライセンスされています。@wagnerianchan Wagner,Richard/Das Rheingold/2