約 5,404,360 件
https://w.atwiki.jp/oper/pages/3217.html
第一幕 第一場 舞台はカタリーナ教会の内部を斜めに切った状態でしつらえられている。身廊は左側から奥に向かって延びているが、見えるのは礼拝席の最終列だけ。手前の何もない空間に合唱が並んでいるが、あとで舞台はこの部分だけとなり、身廊は黒いカーテンで完全に閉め切られる。 礼拝席の最終列にエーファとマグダレーネが座っている。ヴァルター・フォン・シュトルツィングはちょっと離れたところで円柱に寄りかかって立ち、じっとエーファを見つめながら、彼女と無言で思いのやり取りをしている。 教区の人々 救世主が降り来たり… (ヴァルターは身振りでエーファにもの問いたげな様子を見せる。) …喜んで汝の洗礼を受け… (エーファは答えようとするような身振りをするが、恥ずかしがって目を伏せてしまう。) …御自らは犠牲を払い・・ (ヴァルターは愛情を込めて彼女の様子をうかがうが、だんだん必死になってくる。) …我らに救いの道を与えられ… (エーファは恥ずかしそうに首を振るが、すぐにまた心のこもった眼差しを向ける。) …かの犠牲にふさわしくあるように… (ヴァルターは大喜びで自分の真心を誓う。かなり希望を持ったようである。) …我らを祝福された。 (エーファは微笑み、またはにかんで目を伏せる。ヴァルターはまだ何か聞こうとするが、すぐに思いとどまる。) 高貴なる洗礼者、キリストの前身なるお方よ!… (ヴァルターはまたそわそわしだすが、すぐに落ち着きを取り戻し、礼儀正しくあとで話し合いたいと身振りで伝える。) ヨルダンの川辺にて、我らを迎えたまえ。 人々は立ち上がって戸口に向かい、後奏の間に次々と教会を去っていく。ヴァルターは一時もエーファから目を離さず、彼女が立ち上がってマグダレーネとともにだんだんと自分の近くまで来るのを見守る。エーファがもう少しで近づくと思った時、ヴァルターは人々をかき分けて彼女のそばまで行く。 ヴァルター (小声だが、必死な様子でエーファに) ちょっと待ってください!一言だけ!ほんの一言だけお話を。 エーファ (さっとマグダレーネのほうを振り返って) ストールを忘れちゃったわ。見て来てくれない?座席にあると思うの。 マグダレーネ 忘れっぽい子ね。おまけに私に探させるなんて。 彼女は礼拝席に戻っていく。 ヴァルター お嬢さん、礼儀に反していたとしたらお許しください。 ただ、どうしても何か知りたいと思ったら、 礼儀にばかり気を遣っていられないのも分かってくださるでしょう? しかもこれは僕にとって一大事、命にも関わる問題なのです。 たった一言が祝福か呪いかの決め手となるのです。 あの、お嬢さん… マグダレーネ (戻ってきて) ありましたよ。 エーファ あら、ブローチはどこに行っちゃったの? マグダレーネ 落としたの? 彼女はまた探しに奥に行く。 ヴァルター 光と喜びか、夜と死か、 憧れのものを手に入れられるのか、 絶望のどん底に突き落とされるのか、 お嬢さんにおっしゃっていただきたいのは… マグダレーネ (また戻ってきて) ブローチもありましたよ。 さあ、帰りましょう。ブローチもストールも揃ったんだから… あら、まあ!今度は私が聖書を忘れたわ。 彼女はまたもや奥に急ぐ。 ヴァルター 一言だけでいいのです。 短い言葉だけで僕の運命が決まるんですから。 「はい」か「いいえ」か、それだけでいいんです。 お嬢さん、お願いです、 (やっと決心して早口で) ご婚約はされてますか? マグダレーネ (ちょうど戻ってきて、ヴァルターにお辞儀をする。) まあ、騎士様。 エーファちゃんのお相手を務めてくださるなんて、 光栄の至りですわ。 ポーグナー親方に、騎士様が訪問してくださると 伝えてもよろしいでしょうか? ヴァルター (悩ましげに、ほとばしるように) ああ、あの家に行った時から苦しみが始まったんだ! マグダレーネ まあ、なんて失礼な! ニュルンベルクにお越しになった時、 親方は親切におもてなししたではありませんか。 居心地の良いお部屋でお料理と飲み物をお出ししたのに、 何かご不満でもありますの? エーファ むきにならないで、レーネ。お料理のこととかじゃないの。 私のことでお知りになりたいことがあるのよ。 ねえ、何て言ったらいいのかしら。うまく答えられないのよ。 私、夢を見てるようにぼうっとしてるんだもの。 あの方、私が婚約してるかってお尋ねなの。 マグダレーネ (ひどくぎょっとして) ちょっと!そういう問題はもっと小さな声で言うものよ! とにかく今は家に帰りましょう。 さもないと噂になってしまいます! ヴァルター まず先にぜんぶ教えてください! エーファ (マグダレーネに) ここ、もう空っぽよ。みんな帰ったわ。 マグダレーネ だからこそ気が気じゃないんです! 騎士様、また時を改めまして! ダーフィトが聖具室から出てきて、勢いよく黒いカーテンを閉める。 ヴァルター (必死になって) お願いですから、まずご返事だけでも! エーファ (マグダレーネにすがるように) ねえ、いいでしょう? マグダレーネ (さっさと帰ろうとしていたが、ダーフィトに気がついて立ち止まり、いとしげにつぶやく。) あら、ダーフィトじゃない。あの人、どうしてここにいるのかしら。 また踵を返し、ヴァルターのほうを向く。 エーファ (マグダレーネに) ねえ、何て答えたらいい?教えてよ! マグダレーネ (しょっちゅうダーフィトばかり見て、そわそわしながら) 騎士様、お尋ねの件については そう簡単には申し上げられません。 たしかにエーファ・ポーグナーは婚約しております。 エーファ (あわててさえぎって) だけど、花婿が誰かまだ決まってないんです。 マグダレーネ ええ、花婿はまだ未定ですわ。 明日の審査で賞を授けられた マイスタージンガーがこの子の夫に… エーファ (一生懸命に) いいえ、花嫁が月桂冠を渡さないとその人は結婚できないわ。 ヴァルター (驚いて) マイスタージンガーがですか? エーファ (心配そうに) 騎士様はそうではありませんの? ヴァルター 歌うのは求婚の歌ですか? マグダレーネ ええ、審査員の前で。 ヴァルター で、賞をもらえるのは? マグダレーネ マイスターたちが気に入った方ですわ。 ヴァルター そのあとで花嫁が選ぶのですね? エーファ (夢中になって) 騎士様以外には誰も選びませんわ! ヴァルターはすっかり嬉しくなって、端のほうを行ったり来たりする。 マグダレーネ (ショックを受けて) まあ、エーファちゃんったら!本気で言ってるの? エーファ いいでしょ、レーネ。騎士様と結婚していいって言って! マグダレーネ 昨日お会いしたばかりなのに? エーファ そうね。何だか妙な気持ちよ、 絵の中ではずいぶん前からお会いしてるんだから。 ほらあの方、ダーフィトにそっくりでしょう? マグダレーネ (あきれ返って) まさか!似てないわよ! エーファ 絵の中のダーフィトのことよ。 マグダレーネ ああ、竪琴を持ったあの王様のこと? マイスターの紋章に描かれた、長い髭を生やした人? エーファ ちがうわよ!ゴリアテに石を投げた若者のことよ。 ベルトに剣を差し、紐を結んだ石を手に持って、 金髪の巻き毛が頭を覆ってる、 デューラーが描いた絵があるじゃない。 マグダレーネ (大きなため息をついて) ああ、ダーフィト!ダーフィト! ダーフィト (一度姿を消していたがまた戻ってくる。定規をベルトに挟み、チョークの大きな欠片を紐に結んで振り回しながら) 僕はここだよ!呼んだのは誰だい? マグダレーネ あなたったら、とんだことをしでかしてくれたわね。 (独り言) かわいい子!まだ分かってくれないのかしら。 (大きな声で) 誰かさんのせいで私たち、閉じ込められちゃったじゃないの。 ダーフィト (愛情を込めて) 僕の心に、レーネさんだけをね! マグダレーネ (赤くなって) まあ、何て真剣な表情!ところで、 こんなところで何の茶番をやるつもり? ダーフィト 茶番だなんて失礼しちゃうな!すごくまじめなんだぜ。 マイスター方の組合の準備をしてるんだ。 マグダレーネ えっ、もしかして歌の試合があるの? ダーフィト 今日は試験だけなんだけどね。 弟子もふだんからまじめにタブラトゥールを習得していたら 受験資格があるんだ。 試験に合格したらマイスターにだってなれるんだよ。 マグダレーネ これは騎士様には好都合じゃないかしら。 エーファちゃん、今は帰るわよ。 ヴァルター (急いで婦人たちのほうを向いて) ポーグナーさんのお宅までお送りしてもよろしいですか? マグダレーネ ここでお待ちになったらいいと思いますわ。もうすぐおいでになりますから。 エーファちゃんとの結婚をお望みなら、 いろいろと好条件が揃っておりますよ。 (二人の弟子が入ってきて、ベンチを運んでくる。) さあ、帰りましょう! ヴァルター どうしたらいいのです? マグダレーネ ダーフィトに試験の応募方法を教えさせましょう。 ねえ、ダーフィト、お願いがあるんだけど、 こちらの騎士様の面倒を見てあげて。 お礼にお料理のおいしいものをあげるから。 それに、今日ここで騎士様がマイスターになられたら、 明日はもっとおねだりしていいわ。 彼女はエーファを連れて早く帰ろうとする。 エーファ (ヴァルターに) またお会いできる? ヴァルター (熱心に) 今夜、必ず! 今の気持ちを何と表現していいか分かりません。 何もかもが生まれ変わったようで… 僕が始めようとしているものは新しいことばかりです。 ただ一つ心に決めているのは、 あらゆる思いを込めてあなたを妻にすること。 剣では片づけられない問題ですが、あなたのためなら マイスターとなるために歌うのも価値があります。 財産も命もあなたに捧げ、 あなたのために詩人となりましょう。 エーファ (うっとりして) とても幸せだわ、 これほどの愛に包まれるなんて! マグダレーネ とにかく帰らないと。あとで噂が立ちますよ。 ダーフィト (あっけにとられた様子でヴァルターを観察していたが) 一足飛びにマイスター?へえ、自信満々だなあ。 マグダレーネはエーファを引っぱって、カーテンの向こうに出ていく。ヴァルターは興奮醒めやらず、深く物思いにふけりながら、丈の高い重厚なひじかけ椅子に座り込む。この椅子は少し前まで壁際にあったのを二人の弟子が中央に持ってきたものである。 第二場 さらに多くの弟子たちが入ってくる。彼らはベンチを運んできて、マイスタージンガーの会議場を整える。 第二の弟子 おいダーフィト、つっ立ってるなよ! 第一の弟子 仕事をやれ! 第二の弟子 判定席を整えるのを手伝ってくれ! ダーフィト 僕はきみたちより先に働いたよ。 今はそっちだけでやってくれ。 僕は他にやることがあるんだ。 四人の弟子 おいおい、うぬぼれが強いなあ! 四人の弟子 弟子の模範的存在だからな。 四人の弟子 そりゃそうさ。やつは靴屋の弟子だからね。 四人の弟子 こいつは皮を枠に挟んで座り、 四人の弟子 針金と千枚通しを使って詩を作るんだとさ。 四人の弟子 で、できた詩を皮に書き込むんだって。 十二人の弟子 (一発お見舞いするようなかっこうで) ちょいと仕込んでやったほうがためになりそうだな! (笑いながら支度にかかる。) ダーフィト (思いに沈む騎士をしばらく観察したあとで) 始めよ! ヴァルター (ぽかんとして) えっ、何? ダーフィト (さらに力強く) 「始めよ!」って、判定役が呼びかけるんですよ。 あなたに歌えって言ってるんです。ご存じない? ヴァルター 判定役とは誰だ? ダーフィト ええっ、それもご存じないんですか!歌の学校にいらしたことがない? ヴァルター まだ詩を職業とする組合には入ったことがないんだ。 ダーフィト あなたは「詩人」ですか? ヴァルター ああ、そうだったらいいんだが。 ダーフィト じゃあ、「歌手」? ヴァルター もう少し詳しかったら有利だったかな。 ダーフィト ですが、「見習い」とか「師弟」の経験はあるんでしょう? ヴァルター ぜんぶ初めて耳にするよ。 ダーフィト で、それでマイスターになろうっておっしゃるんですか? ヴァルター そんなに大変なことなのか? ダーフィト ああ、もう、レーネ! ヴァルター きみはどうやってるの? ダーフィト ああ、マグダレーネ! ヴァルター 話してくれよ! ダーフィト (いかにもという風に腰を下ろし) いいですか、「歌手」がマイスターになるのも 一日ではなれません。 僕はニュルンベルクで一番尊敬されてる ハンス・ザックスについて教わっています。 もう一年くらい指導を受けていますが、 それでもまだやっと「弟子」ですよ。 靴の作り方と詩について 細かく学び、 皮を柔らかくなめしながら、 母音と子音について練習しています。 針金にワックスを塗って曲がらないようにし、 そうしながら韻の踏み方を覚える。 千枚通しを操って ぴったりなところに穴をあけ、 男性韻と女性韻を考え、 韻律と音数もおろそかにしてはならない。 枠ぶちを膝に置いて、長い節に短い節、 堅い節に優しい節、明るいのもあれば暗いのもあり、 韻を踏まない場合や、ダニや粘着力に気をつけたり、 間の置き方、皮の滑り具合、装飾音を学びながら靴底をしっかり打つ… 僕はこれらを苦労しながら何とか覚えました。 これでどの程度上達したと思われますか? ヴァルター 完璧な靴ができただろうね。 ダーフィト いいえ、そうなるまでにはまだまだですよ! 「バール」形式というのは規則が多いんです。 すぐに規則を習得できるやつなんているかどうか。 きちんと縫い目に気を配り、ちゃんとした針金を使って、 ぴったりくる「シュトレン」をバールに打ち込む。 そのあとに来るのが「アプゲザンク」で、 これは短すぎても長すぎてもいけないし、 さっき靴底を打ったものをもう一回 使いまわすのは禁止になっています。 こうして靴の面から歌の面まで完璧に覚えたって、 まだまだマイスターにはなれないんですからね。 ヴァルター いいかげんにしてくれよ。靴屋になりたいんじゃないんだ。 歌の規則についてもっと教えてほしい。 ダーフィト 僕がせめて「歌手」になっていたらよくご説明できるんですけど。ほんとうに、大変な苦労が必要ですよ。 マイスター歌曲の節と調べは 非常に多くの名と韻でできています。 力強いのもあれば優しい響きのもありますが、 全部覚えるのは至難の業! 「短い」節、「長い」節、「長すぎる」節、 「ペーパー」に、「黒インク」の調べ、 「赤」、「青」、「緑」それぞれに節があるし、 「生垣の花」、「麦わら」、「フェンネル」、 優しい節、甘い節、バラ色の節。 「はかない恋」に「忘れられた」節、 「ローズマリー」の調べ、「黄色いスミレ」、 「虹」、「ナイチンゲール」、 「イギリス製錫」、「シナモンの耳」、 「新鮮なオレンジ」、「緑の菩提樹」、 「カエル」、「子牛たち」、「ゴシキヒワ」、 「亡くなった大食い」の調べっていうのもあった。 それから「ヒバリ」、「カタツムリ」、「わめき声」もあるし、「ハッカの花」、 「ミラノ」、 はては「ライオンの黄色い皮膚」、 (大げさに) 「忠実なペリカン」、 (もったいぶって) 「魚の鱗のごとく輝くワイヤー」… ヴァルター 何てこった!どこまで続くんだ! ダーフィト これは名前だけです。 それぞれの歌い方を学ばなくてはならないんですよ、 マイスターが書いた通り正確にね。 どの言葉も音も明瞭に歌い、 声が不安定にならないように。 歌いだす時にピッチに気をつけなくちゃだめですよ。 ぴったりその音を出さなくちゃいけません。 息を十分保って、息切れしたり、 最後になって足りなくなった、なんてことにならないでくださいね。言葉の前にもごもご言ったりしちゃいけません。 歌い終わったらすぐ口を閉じて余計な音を出さないこと。 トリルもコロラトゥーラも勝手に変えたりせず、 マイスターが書いた以外の音は歌ってはいけません。 変更したり、うっかり間違おうものなら、 どうしようもなくなって取り返しがつかなくなる。 もし、間違いをやらかしたりしたら、 あなたは「歌い損ね」になってしまいますよ。 僕だっていつも必死になって覚えようとしてるのに、 まだまだ道のりは長いんです。 やってみてもぜんぜんだめだったりすると、 親方は「革ひもたたき」を歌うんですよ。 (愛おしそうに) もしレーネさんが助けてくれなかったら、 (泣きそうな声で) 「パンと水だけ」を歌わなくちゃなりません。 僕の経験をいい例として、 一足飛びにマイスターになろうなんて考えはお捨てなさい。あなたはまず「歌手」と「詩人」になっておかなくちゃなりません。そうして初めてマイスターの称号に近づけるのですから。 四人の弟子 (仕事をしながら) おい、ダーフィト! ヴァルター 詩人というのは? 四人の弟子 ダーフィト、来てくれよ! ダーフィト (弟子たちに) ちょっと待ってろ、すぐ行くから! (またヴァルターのほうを向いて) 詩人が誰かって? あなたが「歌手」となり、 マイスターが作った調べを完璧に歌いこなした上で、 その旋律に新しい韻と言葉を当てはめて、 それがまるであつらえたみたいに 既存の曲にぴったりだったら、 あなたは「詩人」の地位をもらえるんですよ。 四人の弟子 おい、ダーフィト!親方に言いつけるぜ! 全員の弟子 いいかげんおしゃべりはやめたらどうだ。 ダーフィト へえ、分かってるぞ。僕が手伝ってやらないと、 ぜんぶめちゃくちゃに設置するんだろうからね! (弟子たちのほうに行こうとする。) ヴァルター (ダーフィトを引き止めて) あと一つだけ頼むよ。 マイスターって誰のことを言うんだい? ダーフィト (急いでまた向きを変え) それはですね、騎士殿、こういうわけです。 (神妙な表情で) 詩人が自分の力で 言葉と韻を見つけ出し、 (とても優しく) 新しい音からなる調べとぴったり合わせることができたら、 その人こそ「マイスタージンガー」になれるのです。 ヴァルター それなら、マイスターになろう! とにかく歌って、 詩とそれに合う音を見つけて、 何とかやってみるよ! ダーフィト (弟子たちのほうを見て) おいおい、何やってんだよ?僕がいない間に、 椅子も判定席もおかしくしてしまってる! (ガタカタ音を立てながら、弟子たちが整えた座席を正しく直す。) 今日は「歌の学校」か?知らないのか? 判定席は小さいほうだ! 今日は「試験」だけだって言っただろう! 中央の大きな判定席にカーテンをかけていた弟子たちは、ダーフィトに言われてこの判定席を急いで引っ込め、代わりにもっと小さなものを持ってくる。その中に小さな台と椅子を入れて、そばに大きな黒板を据え、糸に結ばれたチョークを置く。この判定席は全方面を黒いカーテンで仕切られ、中は見えなくなる。 全員の弟子 (準備をしながら) 結局のところ、ダーフィトが一番有能ってわけだな。 たぶん野心も満々なんだろうよ。 今日は試験か。 やつは応募する気なんだな。 もう「歌手」にでもなったみたいに威張ってさ! 殴られる歌は板についてるし、 「お腹空いた」歌も完璧! 四人の弟子 (テノール) いやいや、「蹴られる」歌のほうがもっと得意だ! 全員 だって、いつも親方から蹴られてるもんね! (蹴るしぐさをして笑う。) ダーフィト 好きに笑えよ!あいにく今日は僕じゃないんだ。 ほかの方が応募なさるからね。 その方は生徒でもなければ歌手でもない。 詩人は飛ばしてみせると言っておいでなんだ。 かのお方は騎士殿で、 何の苦労もなしに 今日ここでマイスターになられるんだって。 だからちゃんと判定席を整えないと失礼に当たる! (弟子たちが最終仕上げをしている間に) あっちだ!こっちに持ってきてくれ!黒板は壁にかけて。 判定役がきちんと仕事につけるようにね。 (ヴァルターのほうを向いて) あっ、そうだ、判定役だよ!不安でならないでしょう? 判定役の前で多くの人が歌い損ねましたからねえ。 七つまでの間違いは許され、 判定役はそれをチョークで書きつけます。 八個以上間違いを犯すと、 歌い損ねで失格となってしまいます。 よく気をつけてくださいね。 判定役が目を光らせてますから。 (乱暴に手をぱちぱち叩きながら) 無事マイスタージンガーになられますように! 栄光の冠を勝ち取ってください! さて、絹でできた花冠は 騎士殿のものになるかな? 弟子たち (ちょうど判定席のカーテンを閉めたところで、同じ歌を歌いながら輪になって踊りだす。) 絹でできた花冠だよ、 騎士殿はちゃんと自分のものにできるかな? 聖具室のドアが開いて、ポーグナーとベックメッサーが入ってくる。弟子たちはびっくりし、あわてて後ろのほうに逃げていく。 ERSTER AUFZUG ERSTE SZENE Die Bühne stellt das Innere der Katharinenkirche in schrägem Durchschnitt dar. Von dem Hauptschiff, welches links ab dem Hintergrunde zu sich ausdehnend anzunehmen ist, sind nur noch die letzten Reihen der Kirchenstuhlbänke sichtbar. Den Vordergrund nimmt der freie Raum vor dem Chor ein; dieser wird später durch einen schwarzen Vorhang gegen das Schiff zu gänzlich geschlossen. In der letzten Reihe der Kirchenstühle sitzen Eva und Magdalene; Walther von Stolzing steht, in einiger Entfernung, zur Seite an eine Säule gelehnt, die Blicke auf Eva heftend, die sich mit stummem Gebärdenspiel wiederholt zu ihm umkehrt DIE GEMEINDE Da zu dir der Heiland kam,… Walther drückt durch Gebärde eine schmachtende Frage an Eva aus …willig deine Taufe nahm,… Evas Blick und Gebärde sucht zu antworten; doch beschämt schlägt sie das Auge wieder nieder …weihte sich dem Opfertod,… Walther zärtlich, dann dringender …gab er uns des Heils Gebot … Eva, Walther schüchtern abweisend, aber schnell wieder seelenvoll zu ihm aufblickend …dass wir durch ein Tauf uns weih n,… Walther entzückt, höchste Beteuerungen, Hoffnung. …seines Opfers wert zu sein. Eva lächelnd, dann beschämt die Augen senkend. Walther dringend, aber schnell sich unterbrechend Edler Täufer, Christ s Vorläufer!… Walther nimmt die dringende Gebärde wieder auf, mildert sie aber sogleich, um sanft um eine Unterredung zu bitten Nimm uns freundlich an, dort am Fluss Jordan. Die Gemeinde erhebt sich, wendet sich dem Ausgange zu und verlässt unter dem Nachspiel allmählich die Kirche. Walther heftet in höchster Spannung seinen Blick auf Eva, welche ihren Sitz ebenfalls verlässt und, von Magdalene gefolgt, langsam in seine Nähe kommt. Da Walther Eva sich nähern sieht, drängt er sich gewaltsam durch die Kirchgänger zu ihr WALTHER leise, doch feurig zu Eva Verweilt! - Ein Wort! Ein einzig Wort! EVA sich schnell zu Magdalena umwendend Mein Brusttuch…! Schau! Wohl liegt s im Ort? MAGDALENE Vergesslich Kind! Nun heisst es such! Sie kehrt nach den Kirchenstühlen zurück WALTHER Fräulein! Verzeiht der Sitte Bruch! Eines zu wissen, eines zu fragen, was müsst ich nicht zu brechen wagen? Ob Leben oder Tod, ob Segen oder Fluch? Mit einem Worte sei mir s vertraut mein Fräulein sagt - MAGDALENE zurückkommend Hier ist das Tuch. EVA O weh! Die Spange! MAGDALENE Fiel sie wohl ab? Sie geht suchend abermals nach hinten WALTHER Ob Licht und Lust oder Nacht und Tod? Ob ich erfahr, wonach ich verlange, ob ich vernehme, wovor mir graut Mein Fräulein, sagt - MAGDALENE wieder zurückkommend Da ist auch die Spange. Komm, Kind! Nun hast du Spang und Tuch ... O weh! Da vergass ich selbst mein Buch! Sie geht nochmals eilig nach hinten WALTHER Dies eine Wort, Ihr sagt mir s nicht? Die Silbe, die mein Urteil spricht? Ja oder nein! - ein flücht ger Laut mein Fräulein sagt, entschlossen und hastig seid Ihr schon Braut? MAGDALENE die wieder zurückgekehrt ist und sich vor Walther verneigt Sieh da, Herr Ritter, wie sind wir hochgeehrt mit Evchens Schutze habt Ihr Euch gar beschwert? Darf den Besuch des Helden ich Meister Pogner melden? WALTHER bitter, leidenschaftlich Oh, betrat ich doch nie sein Haus! MAGDALENE Ei, Junker! Was sagt Ihr da aus? In Nürnberg eben nur angekommen, wart Ihr nicht freundlich aufgenommen? Was Küch und Keller, Schrein und Schrank Euch bot, verdient es keinen Dank? EVA Gut Lenchen, ach, das meint er ja nicht. Doch von mir wohl wünscht er Bericht. Wie sag ich s schnell? Versteh ich s doch kaum! Mir ist, als wär ich gar wie im Traum!- Er frägt - ob ich schon Braut? MAGDALENE heftig erschrocken Hilf Gott! Sprich nicht so laut! Jetzt lass uns nach Hause gehn; wenn uns die Leut hier sehn! WALTHER Nicht eh r, bis ich alles weiss! EVA zu Magdalene s ist leer, die Leut sind fort. MAGDALENE Drum eben wird mir heiss! Herr Ritter, an andrem Ort! David tritt aus der Sakristei ein und macht sich darüber her, die, schwarzen Vorhänge zu schliessen WALTHER dringend Nein! Erst dies Wort! EVA bittend zu Magdalene Dies Wort! MAGDALENE die sich bereits umgewendet, erblickt David, hält an und ruft zärtlich für sich David? Ei! David hier? Sie wendet sich wieder zurück, und zu Walther. EVA zu Magdalene Was sag ich? Sag du s mir! MAGDALENE zerstreut, öfter nach David sich umsehend Herr Ritter, was Ihr die Jungfer fragt, das ist so leichtlich nicht gesagt; fürwahr ist Evchen Pogner Braut EVA lebhaft unterbrechend Doch hat noch keiner den Bräut gam erschaut. MAGDALENE Den Bräut gam wohl noch niemand kennt, bis morgen ihn das Gericht ernennt, das dem Meistersinger erteilt den Preis - EVA enthusiastisch Und selbst die Braut ihm reicht das Reis. WALTHER verwundert Dem Meistersinger? EVA bang Seid Ihr das nicht? WALTHER Ein Werbgesang? MAGDALENE Vor Wettgericht. WALTHER Den Preis gewinnt? MAGDALENE Wen die Meister meinen. WALTHER Die Braut dann wählt? EVA sich vergessend Euch oder keinen! Walther wendet sich, in grosser Erregung auf und ab gehend, zur Seite MAGDALENE sehr erschrocken Was, Evchen! Evchen! Bist du von Sinnen? EVA Gut Lene, lass mich den Ritter gewinnen! MAGDALENE Sahst ihn doch gestern zum erstenmal? EVA Das eben schuf mir so schnelle Qual, dass ich schon längst ihn im Bilde sah! Sag, trat er nicht ganz wie David nah? MAGDALENE höchst verwundert Bist du toll? Wie David? EVA Wie David im Bild. MAGDALENE Ach, meinst du den König mit der Harfen und langem Bart in der Meister Schild? EVA Nein! Der, dess Kiesel den Goliath warfen, das Schwert im Gurt, die Schleuder zur Hand, das Haupt von lichten Locken umstrahlt, wie ihn uns Meister Dürer gemalt. MAGDALENE laut seufzend Ach, David! David! DAVID der hinausgegangen und jetzt wieder zurückkommt, ein Lineal im Gürtel und ein grosses Stück weisser Kreide an einer Schnur schwenkend Da bin ich! Wer ruft? MAGDALENE Ach, David! Was Ihr für Unglück schuft! für sich Der liebe Schelm! Wüsst er s noch nicht? laut Ei seht, da hat er uns gar verschlossen? DAVID zärtlich Ins Herz Euch allein! MAGDALENE feurig Das treue Gesicht! Ei sagt! Was treibt Ihr hier für Possen? DAVID Behüt es, Possen? Gar ernste Ding ! Für die Meister hier richt ich den Ring. MAGDALENE Wie? Gäb es ein Singen? DAVID Nur Freiung heut der Lehrling wird da losgesprochen, der nichts wider die Tabulatur verbrochen; Meister wird, wen die Prob nicht reut. MAGDALENE Da wär der Ritter ja am rechten Ort. - Jetzt, Evchen, komm, wir müssen fort. WALTHER schnell sich zu den Frauen wendend Zu Meister Pogner lasst mich euch geleiten. MAGDALENE Erwartet den hier; er ist bald da. Wollt Ihr Evchens Hand erstreiten, rückt Ort und Zeit das Glück Euch nah. Zwei Lehrbuben kommen dazu und tragen Bänke herbei Jetzt eilig von hinnen! WALTHER Was soll ich beginnen? MAGDALENE Lasst David Euch lehren, die Freiung begehren. - Davidchen, hör, mein lieber Gesell, den Ritter hier bewahr mir wohl zur Stell ! Was Fein s aus der Küch bewahr ich für dich; und morgen begehr du noch dreister, wird hier der Junker heut Meister. Sie drängt Eva zum Fortgehen EVA zu Walther Seh ich Euch wieder? WALTHER sehr feurig Heut abend, gewiss! - Was ich will wagen, wie könnt ich s sagen? Neu ist mein Herz, neu mein Sinn, neu ist mir alles, was ich beginn . Eines nur weiss ich, eines begreif ich Mit allen Sinnen Euch zu gewinnen! Ist s mit dem Schwert nicht, muss es gelingen, gilt es als Meister Euch zu ersingen. Für Euch Gut und Blut! Für Euch Dichters heil ger Mut! EVA mit grosser Wärme Mein Herz, sel ger Glut, für Euch liebesheil ge Hut! MAGDALENE Schnell heim, sonst geht s nicht gut! DAVID der Walther verwunderungsvoll gemessen Gleich Meister? Oho! Viel Mut! Magdalene zieht Eva eilig durch die Vorhänge nach sich fort. Walther wirft sich, aufgeregt und brütend, in einen erhöhten kathederartigen Lehnstuhl, den zuvor zwei Lehrbuben von der Wand ab mehr nach der Mitte zu gerückt haben ZWEITE SZENE Noch mehrere Lehrbuben sind eingetreten; sie tragen und stellen Bänke und richten alles zur Sitzung der Meistersinger her ZWEITER LEHRBUBE David, was stehst? ERSTER LEHRBUBE Greif ans Werk! ZWEITER LEHRBUBE Hilf uns richten das Gemerk! DAVID Zu eifrigst war ich vor euch allen; schafft nun für euch hab ander Gefallen! VIER LEHRBUBEN Was der sich dünkt! VIER LEHRBUBEN Der Lehrling Muster! VIER LEHRBUBEN Das macht, weil sein Meister ein Schuster. VIER LEHRBUBEN Beim Leisten sitzt er mit der Feder. VIER LEHRBUBEN Beim Dichten mit Draht und Pfriem. VIER LEHRBUBEN Sein Verse schreibt er auf rohes Leder. ALLE ZWÖLF LEHRBUBEN mit entsprechender Gebärde Das - dächt ich - gerbten wir ihm! Sie machen sich lachend an die fernere Herrichtung DAVID nachdem er den sinnenden Ritter eine Weile betrachtet Fanget an! WALTHER verwundert Was soll s? DAVID noch stärker »Fanget an!« - So ruft der »Merker«. Nun sollt Ihr singen! Wisst Ihr das nicht? WALTHER Wer ist der Merker? DAVID Wisst Ihr das nicht? Wart Ihr noch nie bei ‘nem Sing-Gericht? WALTHER Noch nie, wo die Richter Handwerker! DAVID Seid Ihr ein »Dichter«? WALTHER Wär ich s doch! DAVID Seid Ihr ein »Singer«? WALTHER Wüsst ich s noch! DAVID Doch »Schulfreund« wart Ihr und »Schüler« zuvor? WALTHER Das klingt mir alles fremd vorm Ohr. DAVID Und so gradhin wollt Ihr Meister werden? WALTHER Wie, machte das so grosse Beschwerden? DAVID O Lene! Lene! WALTHER Wie Ihr doch tut! DAVID O Magdalene! WALTHER Ratet mir gut! DAVID setzt sich in Positur Mein Herr, der Singer Meister-Schlag gewinnt sich nicht an einem Tag. In Nüremberg der grösste Meister mich lehrt die Kunst Hans Sachs! Schon voll ein Jahr mich unterweist er, dass ich als Schüler wachs . Schuhmacherei und Poeterei, die lern ich da alleinerlei hab ich das Leder glatt geschlagen, lern ich Vokal und Konsonanz sagen; wichst ich den Draht erst fest und steif, was sich dann reimt, ich wohl begreif! Den Pfriemen schwingend, im Stich die Ahl , was stumpf, was klingend, was Mass, was Zahl - den Leisten im Schurz, was lang, was kurz, was hart, was lind, hell oder blind, was Waisen, was Milben, was Klebsilben, was Pausen, was Körner, was Blumen, was Dörner - das alles lernt ich mit Sorg und Acht. Wie weit nun, meint Ihr, dass ich s gebracht? WALTHER Wohl zu ‘nem Paar recht guter Schuh ? DAVID Ja, dahin hat s noch gute Ruh ! Ein »Bar« hat manch Gesätz und Gebänd ; wer da gleich die rechte Regel fänd , die richt ge Naht und den rechten Draht, mit gutgefügten »Stollen« den Bar recht zu versohlen. Und dann erst kommt der »Abgesang«; dass der nicht kurz und nicht zu lang und auch keinen Reim enthält, der schon im Stollen gestellt. Wer alles das merkt, weiss und kennt, wird doch immer noch nicht »Meister« genennt. WALTHER Hilf Gott! Will ich denn Schuster sein? In die Singkunst lieber führ mich ein. DAVID Ja, hätt ich s nur selbst schon zum »Singer« gebracht! Wer glaubt wohl, was das für Mühe macht? Der Meister Tön und Weisen, gar viel an Nam und Zahl, die starken und die leisen, wer die wüsste allzumal! Der »kurze«, »lang « und »überlang « Ton, die »Schreibpapier«-, »Schwarz-Tinten«-Weis ; der »rote«, »blau « und »grüne« Ton; die »Hageblüh«-, »Strohhalm«-, »Fengel«-Weis ; der »zarte«, der »süsse«, der »Rosen«-Ton; der »kurzen Liebe«, der »vergessne« Ton; die »Rosmarin«-, »Gelbveiglein«-Weis , die »Regenbogen«-, die »Nachtigall« -Weis , die »englische Zinn«-, die »Zimmtröhren«-Weis , »frisch Pomeranzen«-, »grün Lindenblüh«-Weis , die »Frösch «-, die »Kälber«-, die »Stieglitz«-Weis , die »abgeschiedene Vielfrass«-Weis ; der »Lerchen«-, der »Schnecken«-, der »Beller«-Ton, die »Melissenblümlein«-, die »Meiran«-Weis , »Gelblöwenhaut«-, gefühlvoll »treu Pelikan«-Weis , prunkend die »buttglänzende Draht«-Weis ... WALTHER Hilf Himmel! Welch endlos Tönegeleis ! DAVID Das sind nur die Namen nun lernt sie singen, recht, wie die Meister sie gestellt! Jed Wort und Ton muss klärlich klingen, wo steigt die Stimm und wo sie fällt; fangt nicht zu hoch, zu tief nicht an, als es die Stimm erreichen kann; mit dem Atem spart, dass er nicht knappt und gar am End Ihr überschnappt; vor dem Wort mit der Stimme ja nicht summt, nach dem Wort mit dem Mund auch nicht brummt. Nicht ändert an »Blum « und »Koloratur«, jed Zierat fest nach des Meisters Spur. Verwechseltet Ihr, würdet gar irr , verlört Ihr Euch und kämt ins Gewirr wär sonst Euch alles auch gelungen, da hättet Ihr gar »versungen!« Trotz grossem Fleiss und Emsigkeit ich selbst noch bracht es nicht so weit. So oft ich s versuch und ‘s nicht gelingt, die »Knieriem-Schlag«-Weis der Meister mir singt. sanft Wenn dann Jungfer Lene nicht Hilfe weiss, greinend sing ich die »eitel Brot- und Wasser«-Weis ! Nehmt Euch ein Beispiel dran und lasst vom Meister-Wahn! Denn »Singer« und »Dichter« müsst Ihr sein, eh Ihr zum »Meister« kehret ein. VIER LEHRBUBEN während der Arbeit David! WALTHER Wer ist nun Dichter? VIER LEHRBUBEN David! Kommst her? DAVID zu den Lehrbuben Wartet nur, gleich! - schnell wieder zu Walther sich wendend Wer der »Dichter« wär ? Habt Ihr zum »Singer« Euch aufgeschwungen und der Meister Töne richtig gesungen, fügtet Ihr selbst nun Reim und Wort , dass sie genau an Stell und Ort passten zu eines Meisters Ton, dann trügt Ihr den Dichterpreis davon. VIER LEHRBUBEN He, David! Soll man s dem Meister klagen? ALLE LEHRBUBEN Wirst dich bald des/deines Schwatzens entschlagen? DAVID Oho! - Jawohl! Denn helf ich euch nicht, ohne mich wird alles doch falsch gericht t. Er will sich zu ihnen wenden WALTHER ihn zurückhaltend Nur dies noch wer wird »Meister« genannt? DAVID schnell wieder umkehrend Damit, Herr Ritter, ist s so bewandt mit sehr tiefsinniger Miene Der Dichter, der aus eig nem Fleisse zu Wort und Reimen, die er erfand, äusserst zart aus Tönen auch fügt eine neue Weise, der wird als »Meistersinger« erkannt. WALTHER So bleibt mir einzig der Meisterlohn! Muss ich singen, kann s nur gelingen, find ich zum Vers auch den eig nen Ton. DAVID der sich zu den Lehrbuben gewendet Was macht ihr denn da? - Ja, fehl ich beim Werk, verkehrt nur richtet ihr Stuhl und Gemerk! - Er wirft polternd und lärmend die Anordnungen der Lehrbuben in betreff des Gemerkes um Ist denn heut »Singschul «? - Dass ihr s wisst, das kleine Gemerk! - Nur »Freiung« ist! Die Lehrbuben, welche in der Mitte der Bühne ein grösseres Gerüst mit Vorhängen aufgeschlagen hatten, schaffen auf Davids Weisung dies schnell beiseite und stellen dafür ein geringeres Brettergerüst auf; daraufstellen sie einen Stuhl mit einem kleinen Pult davor, daneben eine grosse schwarze Tafel, daran die Kreide am Faden aufgehängt wird; um das Gerüst sind schwarze Vorhänge angebracht, die zunächst hinten und an beiden Seiten, dann auch vorn ganz zusammengezogen werden ALLE LEHRBUBEN während der Herrichtung Aller End ist doch David der Allergescheit st, nach hohen Ehren ganz sicher er geizt ‘s ist Freiung heut; gewiss er freit, als vornehmer »Singer« er schon sich spreizt! Die »Schlag«-Reime fest er inne hat, »Arm-Hunger«-Weise singt er glatt. VIER LEHRBUBEN (1. Tenor) Doch die »harte-Tritt«-Weis , die kennt er am best - ALLE Die trat ihm der Meister hart und fest! Mit der Gebärde zweier Fusstrtte. Sie lachen DAVID Ja, lacht nur zu! Heut bin ich s nicht; ein andrer stellt sich zum Gericht der war nicht Schüler, ist nicht Singer, den Dichter, sagt er, überspring er; denn er ist Junker, und mit einem Sprung er denkt ohne weit re Beschwerden heut hier Meister zu werden. Drum richtet nur fein das Gemerk dem ein! Während die Lehrbuben vollends aufrichten. Dorthin! - Hierher! Die Tafel all die Wand, so dass sie recht dem Merker zur Hand! sich zu Walther um wendend Ja, ja, dem »Merker«! - Wird Euch wohl bang? Vor ihm schon mancher Werber versang. Sieben Fehler gibt er Euch vor, die merkt er mit Kreide dort an; wer über sieben Fehler verlor, hat versungen und ganz vertan! Nun nehmt Euch in acht! Der Merker wacht. Derb in die Hände schlagend Glück auf zum Meistersingen! Mögt Euch das Kränzlein erschwingen! Das Blumenkränzlein aus Seiden fein wird das dem Herrn Ritter beschieden sein? DIE LEHRBUBEN welche zu gleicher Zeit das Gemerk geschlossen haben, fassen sich an und tanzen einen verschlungenen Reigen um dasselbe Das Blumenkränzlein aus Seiden fein, wird das dem Herrn Ritter beschieden sein? Die Lehrbuben fahren sogleich erschrocken auseinander, als die Sakristei aufgeht und Pogner mit Beckmesser eintritt;sie ziehen sich nach hinten zurück All rights reserved © Maria Fujioka Wagner,Richard/Die Meistersinger von Nürnberg+/I-2
https://w.atwiki.jp/oper/pages/135.html
第1幕 第1場 (舞台上には、カタリーナ教会の内部を斜めに切り取った光景が広がっている。身廊は左手奥に伸びているように思われるが、見えるのはその最後列のベンチ席だけである。 前景には、聖歌団席との間に、何もない広い空間があり、後にこの空間は黒いカーテンで身廊と完全に仕切られる。ベンチ席の最後列には、エーファとマクダレーネが腰掛けている。やや離れた場所にはヴァルター・フォン・シュトルツィングが脇の柱にもたれて立ち、エーファに眼差しを注いでいる。エーファは、無言のまま身振りだけだが、何度もその眼差しに向かって振り返る。) 会衆 あなたの元に救世主が訪れて… (ヴァルターは、エーファに対して、切実な恋の問いかけを身振りで表現する) あなたからの洗礼を進んでお受けになり… (エーファは、眼差しと身振りで答えを与えようとするが、またも恥じらって視線を下に落とす) そのお体を犠牲の死に捧げられし時… (ヴァルターは優しい身振りだが、せっつくように) 救世主は我らに救済の約束を与えられ… (エーファは内気にヴァルターを拒みながらも、再び想いを込めて、さっと彼に目を上げる) 我らも洗礼によって浄められた…。 (ヴァルターは天にも昇る気持ち。これ以上ない証拠を得たと、希望にあふれる) 救世主の犠牲にふさわしい者になるために。 (エーファは微笑むが、やがて恥じらって目を落とす。ヴァルターは迫るような身振りだが、急に中断する) 気高き洗礼者ヨハネよ!キリストの先駆者よ…! (ヴァルターはまたも迫るような身振りだが、すぐに柔らかな物腰となり、話をさせてほしいと丁重に申し込むような身振りとなる) 我らを温かく迎え入れよ。あのヨルダン川のほとりにて。 (教会に集った会衆は立ち上がると、出口に向かい、コラールの後奏が流れる中、三々五々教会を後にする。ヴァルターは極度に緊張しながら、今しがた席を立ち、マクダレーネを引き連れて、ゆっくりと自分の方に向かって来るエーファを見つめている。いよいよエーファが傍まで来たのを見ると、ヴァルターはあらん限りの力を振り絞るように教会の通路を駆けて、彼女に向かっていく) ヴァルター (小声だが、炎のように激しく、エーファに) お待ちください!一言だけ!どうか一言だけでも! エーファ (素早くマクダレーネのほうに振り返って) あら、 ハンカチを…!ねえ!まだあそこにあるか見て来てくれる? マクダレーネ 忘れんぼさんね!つまり、探せということね! (マクダレーネは会堂の椅子席へと引き返す) ヴァルター お嬢様!ぶしつけな振舞いをお許しください! ただ一つ知りたいことがあって、 あえてお尋ねせずにはおれなかったのです。 その結果は生か死か?吉と出るか凶と出るか? ああ、ただ一言、お答えください。 お嬢様は… マクダレーネ (戻ってくる) はい、ハンカチよ。 エーファ あら、やだ!ハンカチ用のピンもないわ! マクダレーネ きっとどっかに落っことしたんでしょう? (マクダレーネは探しながら、また引っ込んでいく) ヴァルター 楽しき昼か、死の夜か? 求めるものが得られるのか。 恐ろしいことを耳にしてしまうのか。 お嬢様…どうか… マクダレーネ (また戻ってくる) ピンもありましたよ。 さあ、お嬢さん!ハンカチもピンも戻ったことですし… あら、やだ!今度は私が聖書を忘れてきちゃった! (マクダレーネは慌てて、またも引っ込んでいく) ヴァルター その一言をおっしゃっていただけないのですか? この私への判決となる言葉を。 はいでしょうか、いいえでしょうか!せめてただ一言。 お嬢様、おっしゃってください! (決然と、早口で) お嬢様は、すでに婚約をされておられますか? マクダレーネ (また戻ってきて、ヴァルターにお辞儀をする) これはこれは…騎士様。 何と光栄なことでしょう。 エーファさんのお相手をしていただいたなんて? 勇者様がお越しになることを、 我が主人ポーグナーの耳に入れてもようございますか? ヴァルター (苦々しげに、情熱を込めて) ああ…あの家になど足を踏み入れねば良かった! マクダレーネ おやおや、若様!何をおっしゃられますの? 今しがたニュルンベルクに着いたばかりで、 おもてなしなど受けていないとは言わせませんわ。 料理もお酒も、衣裳もお部屋もご用意しましたわよ。 それなのに、何一つ感謝してもらえないとは? エーファ ああ、違うわ、レーネ!そんなことを話してたんじゃないの。 この方は、私に教えてほしいことがあるんですって。 でも一言で言えばどういうこと?余り理解できなかったわ! まるで夢の中にいるみたい!この方は、 こうお尋ねになったの…私がもう婚約しているのかと。 マクダレーネ (飛び上がらんばかりに驚いて) 何ですって!そんなことを大声で! 早く家に帰りましょう。 ここでは人目についてしまいます! ヴァルター だめです!全て教えていただくまでは! エーファ (マクダレーネに) ここには誰もいないじゃない。みんな帰ってしまったわ。 マクダレーネ だからこそ、こっちはやきもきするんですよ! 騎士様、どうか場所を改めて! (ダーフィトが聖堂の小部屋から出てきて、せっせと黒いカーテンを閉めはじめる) ヴァルター (迫るように) だめです!どうかもう一言! エーファ (マクダレーネに頼み込むように) 一言だけよ! マクダレーネ (すでに背を向けていたが、ダーフィトの姿を認めると、立ち止まり、嬉しそうに歓声を上げる) ダーフィト?あら!ダーフィトじゃない? (マクダレーネはもう一度前方に振り向き、ヴァルターの方に向かう) エーファ (マクダレーネに) どう言えばいいの?あなたから言ってもらえないかしら! マクダレーネ (気もそぞろに、何度もダーフィトへと振り向きながら) 騎士様、あなたがこのお嬢様に尋ねたことは、 簡単に説明できる話ではございません。 確かに、エーファ・ポーグナー様は婚約しておりますが… エーファ (勢い込んで、話に割って入る) 婚約相手を見た人は、まだ誰もいないのよ。 マクダレーネ 相手のことは、まだ誰にも分からない。 明日の朝、マイスタージンガーに賞を与える審査会場で、 初めてその相手が決まるのよ。 エーファ (うっとりと) その方に月桂冠を授けるのは、花嫁であるこの私。 ヴァルター (いぶかしみながら) そのマイスタージンガーとやらに? エーファ (不安そうに) あなたはマイスタージンガーじゃないの? ヴァルター 求婚の歌をだって? マクダレーネ 審査会の場で。 ヴァルター 賞を勝ち取る者とは? マクダレーネ マイスター達の意中の人よ。 ヴァルター でも花嫁ご自身は、どなたを選ぶのです? エーファ (我を忘れて) あなたよ。他に誰がいると言うの!? (ヴァルターは、興奮の余りあちらこちら寄り道しながら、舞台の袖の方へと向かう) マクダレーネ (ひどく驚いて) まあ、エーファ!エーファったら!あなた、正気? エーファ レーネ!あの騎士を私にちょうだい! マクダレーネ でも昨日初めて会ったばかりの人じゃないの。 エーファ 私の胸がこんなに急に苦しくなったのは、 ずっと昔から、絵の中であの方を見ていたからだわ! だって…ねえ?あの方、ダーフィトにそっくりじゃない? マクダレーネ (ひどくいぶかしげに) バカなこと言わないで?ダーフィトにそっくりですって? エーファ 絵の中のダヴィデのことよ。 マクダレーネ ああ…あの竪琴を抱えて、長いひげを生やした、 マイスター達の盾形紋章に描かれている人のことね? エーファ 違うわ!巨人ゴリアテに石つぶてを投げ、 ベルトに剣をはさみ、手には投石器を持ち、 頭の周りに、きらめく巻き毛を輝かせている男の人よ。 絵画の巨匠デューラーが描いているじゃない。 マクダレーネ (大きくため息をついて) ああ…ダーフィト!ダーフィト! ダーフィト (いったん向こうに行ってしまっていたが、また戻って来ると、ベルトに定規をたばさみ、大きな白いチョークを麻紐につなげてぶらぶらさせながら) はい、ぼくだよ!どなた様のお呼びかな? マクダレーネ ああ、ダーフィト!あんた、何て酷いことをするのよ! (独り言で) このやんちゃ小僧ったら!まだ何も知らないのかしら? (大声で) 何よ? あたしたちを、カーテンの中に閉じ込めちゃおうってわけ? ダーフィト (優しく) 君の心の中になら、喜んで閉じ込められるさ! マクダレーネ (激しく) ねえ、あんた!言いなさいよ! ここで、どんな悪戯を仕出かそうと言うの? ダーフィト 何てこった、悪戯だって?至って真面目なことだよ。 マイスター達の審査席の円を作っているのさ。 マクダレーネ 何ですって?歌の会があるってわけ? ダーフィト 今日は、自由課題の試験だけだよ。 試験を受けて、規則に違反しなければ、 徒弟の身分からは解放される。 稽古の成果を裏切らずにこなした者は、マイスターにもなれるというわけさ。 マクダレーネ それなら騎士様は、ちょうど良い所にお出ましというわけね。 さあ、エーファ、行きましょう。もう帰らねばならないわ。 ヴァルター (素早く、エーファとマクダレーネの方へ振り返る) ポーグナー親方の所へ、私も連れて行ってください。 マクダレーネ この場にてお待ちくだされば、もうじき親方は参ります。 あなたがエーファ様の御手を勝ち取ろうというならば、 天の時、地の利が、あなたに幸せをもたらすはず。 (二人の徒弟がやって来て、ベンチを運んでくる) さあ、早く行きましょう! ヴァルター 私はどうすれば? マクダレーネ 試験に受かる方法を、ダーフィトに教えさせますわ。 ねえ、大好きなダーフィト! この騎士様のために一肌脱いでちょうだい! 厨房にあった甘いお菓子をあげるわ。 それに明日は、もっといっぱいおねだりしてもいいのよ… もしも、この若殿が今日にもマイスターになれたらね。 (マクダレーネはエーファをせっついて、立ち去るよう促す) エーファ (ヴァルターに) もう一度お会いできますか? ヴァルター (極めて情熱的に) 今夜中にも…きっと! 私が挑もうとしていることを、どう言い表せば良いのでしょう?心も新た、気持ちも新た、 全てがこれからは新しいのです。 私が知り、理解していることは一つだけ。 想いを尽くして、あなたを手に入れること! 剣の道ならずとも、歌の道で、 マイスターとして必ずあなたを勝ち得てみせましょう。 あなたのために、善なる血潮を! あなたのために、詩人の霊感を! エーファ (極めて熱を帯びて) 心のひと!至福の炎のようなひと! あなたに聖なる愛の神のご加護がありますように! マクダレーネ 早く家に帰らなければ、まずいですわ! ダーフィト (ヴァルターを驚きに満ちて品定めしながら) 今すぐマイスターにだと?いやはや!何という思い上がりだ! (マクダレーネはエーファを急いでカーテンの向こう側に引っ張っていく。興奮の余り呆然としているヴァルターは、二人の徒弟が壁際から中央に引き出してきていた説教壇風の背の高い肘掛け椅子に身を投げる) 第2場 (さらに大勢の徒弟が舞台に現れる。彼らはベンチを数脚運んできて、マイスタージンガー達の着座用に並べていく) 第2の徒弟 ダーフィト、どうしたんだ? 第1の徒弟 仕事をしろよ! 第2の徒弟 審査席の用意を手伝ってくれ! ダーフィト 僕は君たちが来る前に、誰よりも熱心にやったんだから、 今は君たちでやりたまえ。 僕には別の用事があるんだから。 4人の徒弟 思い上がったもんだ! 4人の徒弟 なにせ模範生だからな! 4人の徒弟 何と言っても、あの靴屋が師匠というのは大きいよ。 4人の徒弟 師匠ときたら、靴屋の仕事にも、羽ペンを使い… 4人の徒弟 詩作の際には、糸と針。 4人の徒弟 詩を書き留めるのは、靴皮の上。 12人の徒弟全員 (セリフに合わせた身振りで) できればなめしたいものだ…その靴皮を! (徒弟たちは笑いながら、散り散りに去って行く) ダーフィト (考え事をしている騎士ヴァルターを、しばらく眺めた後) 始めよ! ヴァルター (怪訝そうに) 何を? ダーフィト (さらに大声で) 「始めよ!」と、「審判」が叫んでいるのです。 さあ、歌ってください!知らないとでも? ヴァルター 審判とは、何のことだい? ダーフィト まさかご存知ないのですか?歌の審査会に初めて出るとでも? ヴァルター 初めてだよ…職人が審査員を務めるなんて所はね。 ダーフィト あなたは「詩人」ですか? ヴァルター そうだったらなあ! ダーフィト では「歌い手」ですか? ヴァルター そんなものもあるのか! ダーフィト ですが、あなたは「学友」で、その前は「弟子」だったんでしょう? ヴァルター どれも初めて耳にする言葉だ。 ダーフィト それなのに、いきなりマイスターになろうって言うんですか? ヴァルター へえ…そんなにも難儀なことなのかい? ダーフィト おお…レーネ!レーネ! ヴァルター 君にだってできるんだし! ダーフィト おお…マクダレーネさんよ! ヴァルター 詳しく教えてくれよ! ダーフィト (気取ったように腰掛けて) 騎士殿…マイスター歌手という肩書きは、 一日で名乗れるような甘いものではありません! この私は、ニュルンベルクで最も偉大な師匠である ハンス・ザックスに教えを受けております! それでも1年たっぷり教えを受け、 やっと「弟子」になったばかりなのです。 靴作りと歌作りを、 私はひたすら学びました。 きれいに皮をなめした頃合いに、 母音と子音の歌い方を学び、 糸をきっちり結び合わせた頃に、 ようやく韻の踏み方を理解できたのです! 針で糸を通し、 錐で穴を開けながら、私は学びました。 響かない男性韻とは?響く女性韻とは? 韻律とは何か、音数とは何か、 前掛けに靴型を突っ込んだまま、長い韻とは何か、短い韻とは?硬い韻、柔らかな韻、明らかな韻、見えざる韻とは? みなし子韻とは?ダニとは?接着音節とは? 休止とは?穀粒とは?花とは?棘とは?… こうした全てを、私は丁寧に学んで行ったのです。 どれだけの苦心があったか、お分かりでしょう? ヴァルター それはさぞかし良い靴ができただろうね? ダーフィト ハハッ。ですが、まだ落ち着くには早いですよ! 一つの「詩節」は、いくつかの詩行と繋ぎ目から出来ています。一体誰が、それにふさわしい規則を素早く見つけ、 正しい縫い目と正しい糸を見い出して、その「詩連」を 見事な詩節に繋ぎ合せることができるでしょう。 それができて初めて「後楽節」の出番です。 「後楽節」の要件は、長くも短くもないことに加え、 すでに「前楽節」で使われた韻を、 一つたりとも含んでいないことです。 以上全てをマスターしていても、 まだまだ「マイスター」と名乗るには時期尚早です。 ヴァルター 何だ、それは!それじゃまるで靴屋になるみたいじゃないか? 私が教えてほしいのは歌の技法なのに。 ダーフィト ええ。僕だってせめて「歌手」ぐらいにはなりたいんです! それがどんなに難儀なことか分かりますか? マイスターの調べと節回し… その無数の名称… 強い調べやら、弱い節回しやら、 誰が全てをいっぺんに覚えられるでしょう! 「短い調べ」「長い調べ」「長すぎる調べ」 「筆記用紙の節回し」「黒インキの節回し」 「赤い調べ」「青い調べ」「緑の調べ」 「茨の花の節回し」「麦わらの節回し」「フェンゲルの節回し」「柔らかな調べ」「甘い調べ」「薔薇の調べ」 「短き恋の調べ」「忘れられし調べ」 「ローズマリーの節回し」「においあらせいとうの節回し」 「虹の節回し」「夜鳴き鶯の節回し」 「百日草の節回し」「シナモンの節回し」 「もぎたてオレンジの節回し」「緑の菩提樹の芽の節回し」 「カエルの節回し」「若い雌牛の節回し」「ごしきひわの節回し」「死んだクズリの節回し」 「ひばりの調べ」「かたつむりの調べ」「吠える犬の調べ」 「メリッサの花の節回し」「マヨラナの節回し」 「黄色いライオンの皮の節回し」… (感情を込めて) 「忠実なペリカンの節回し」 (誇示するように) 「色とりどりの糸の節回し」… ヴァルター もう沢山だ!いつ終わるんだ…その調べは! ダーフィト これまでは、たかだか名称だけです。 いよいよ歌い方の学習です。 マイスター達が示してくれた手本通りにね! 声量が大きくなっても、小さくなっても、 全ての言葉と節回しが明晰に聞こえねばなりません。 歌い出しは、高すぎもせず、低すぎもせず、 声が届くところから始めるのです。 息を十分にため、早く飛び出さずに、 最後に声が上ずらないようにするのです。 歌詞の前に声を出してはなりませんが、 歌詞の後で口を震わせてもなりません。 「花」や「コロラトゥーラ」を変えることなく、 あらゆる装飾音は厳格にマイスターの手本に従うのです。 もしも間違えたりしたら、あなたはたちまち混乱し、 迷子になり、滅茶苦茶になります。 それ以外の所でいかにうまく行っていようとも、 たちまち「歌いそこね!」とされてしまいます。 多大な刻苦勉励にもかかわらず、 私自身もそれほど進歩しておりません。 何度試しても上手くこなせないのです… そのたびに師匠からは、「膝にあてがう革紐」を見舞われる。 (やわらかに) ですから、レーネどのの助けさえ得られない時には、 (悔し泣きするように) 私は「パンと水だけ」を歌うのです! こうした実例をじっくり考えて、 マイスターになろうという妄想などは捨ててください! まず「歌手」や「詩人」にならなくては、 「マイスター」にはなれないのですから。 4人の徒弟 (作業しながら) ダーフィト! ヴァルター では、詩人とは何者なんだい? 4人の徒弟 ダーフィト!来いよ! ダーフィト (徒弟たちに向かって) 待ってろ!もうすぐ行くぞ…! (素早くヴァルターに振り返って) 「詩人」が何者かって? もしもあなたが「歌手」にまで登りつめ、 マイスターの調べを正確に口ずさみ、 自ら韻と単語をつなぎ合わせ、 それらを適切な場所に配置して、 マイスターの調べに合わせれば、 詩人の栄誉を受けることになるでしょうよ。 4人の徒弟 おい!ダーフィト!親方に告げ口してもいいのか? 全ての徒弟 とっとと、おしゃべりをやめたらどうだ? ダーフィト そうか!やっぱりな!ぼくが手伝ってやらなけりゃ、 準備が全て滅茶苦茶になっちまうってもんだ。 (徒弟たちの方へ向かおうとする) ヴァルター (ダーフィトを引き止めて) あともう一つだけ聞かせてくれ。 「マイスター」と呼ばれるのはどんな人なんだい? ダーフィト (素早く振り返って) 騎士殿…それでしたらこういうことです。 (非常に思わせぶりな表情で) 心底から湧き出る創意工夫のもとで、 自分自身が発案した単語と韻を駆使して、 (極めて柔らかな声で) 幾多の調べの中から、新たな節回しを生む詩人… そのような 詩人こそが、「マイスタージンガー」と認定されるのです。 ヴァルター ならば今の私に残された道は、マイスターだけだ! どうせ歌わねばならないのなら、 成功への道はただ一つ。 歌詞にふさわしい独自の調べを見つけるまでだ。 ダーフィト (徒弟たちの方を向いて) お前達は何をしてるんだ?…ああ、ぼくがいないばかりに、 審査席と椅子とをあべこべに配置してしまった! (ダーフィトはがみがみ怒鳴りながら、徒弟たちがこしらえた審査席の配置を逆にしていく) 今日は「歌学校」だとでも言うのか?…知っているだろ、 小さ目の審査席で十分!ただの「資格試験」なんだから! (舞台中央に幕付きの大きな足場を組み立てようとしていた徒弟たちは、ダーフィトの指示に従い、慌てて足場を脇によけると、代わりに比較的小さな板張りの足場を据え付ける。さらに椅子を一つ持って来て、その前に小さな書見台を置く。椅子の脇にある大きな黒板には、チョークが紐で結わえつけられている。足場の周りには暗幕が取り付けられ、初めは後ろ側、次に両脇、最後に正面に取り付けられて、完全に目隠しされる。) 全ての徒弟 (作業をしながら) 結局、一番の切れ者はダーフィトってわけか。 野心がギラギラしているもんな。 今日は資格試験だから、 きっとあいつも申し込む気だな。 早くも優れた「歌手」気取りってわけか! 何せ「叩く」の韻は、しっかり身に付けたし、 「ひどい空腹」の節回しも、見事に歌えるんだから。 4人の徒弟(第1テノール) だけども、あいつの十八番は、「きつい足蹴」の節回し… 全ての徒弟 散々きつく親方に蹴られたからねえ! (両脚で蹴る仕草。みんなで大笑いする) ダーフィト ああ、笑うがいいさ!今日の出番はぼくじゃない。 審査を受けるのは別の人さ。 その人は生徒だったこともなければ、歌手でもない。 仰せの所では、詩人なんぞ飛び越していくそうだ。 なぜなら、その人は騎士殿だから、 一足飛びで、余計な苦労はせずに、 今日にもここでマイスターになりたいというわけだ。 だから、せいぜい立派に審査席をこさえてあげてくれ! (徒弟たちが準備を完了させるまでの間に) それはあっちだ!これはこっち!黒板は壁にかけて、 審判の手元にすぐに置けるようにするんだ! (ヴァルターの方を振り向いて) そうそう…その「審判」ですよ!気になりませんか? 審判の前で、すでに多くの挑戦者が歌いそこねました。 ミスの上限数は7回です。 審判はチョークでミスをチェックしますが、 ミスが7回を超えてしまったら、 もう歌いそこねで、全て水の泡です! どうかお気をつけください! 審判が目を光らせていますよ。 (荒々しく手を打ち合せながら) どうかマイスターらしい歌をご披露ください! 花の冠を、見事手に入れてください! 果たして、見事な絹で出来た花冠が、 めでたく騎士殿に与えられるでありましょうか? 徒弟たち (ダーフィトの台詞の間に審査席を仕切っていた徒弟たちは手をつなぎ、審査席を中心にして、入り混じりながら輪舞を踊る) 果たして、見事な絹で出来た花冠が、 めでたく騎士殿に与えられるでありましょうか? (祭具室のドアが開き、ポーグナーがベックメッサーを連れて登場すると、徒弟たちは驚いて散り散りになる。彼らは、舞台後方へと引き下がる) ERSTER AUFZUG ERSTE SZENE Die Bühne stellt das Innere der Katharinenkirche in schrägem Durchschnitt dar. Von dem Hauptschiff, welches links ab dem Hintergrunde zu sich ausdehnend anzunehmen ist, sind nur noch die letzten Reihen der Kirchenstuhlbänke sichtbar. Den Vordergrund nimmt der freie Raum vor dem Chor ein; dieser wird später durch einen schwarzen Vorhang gegen das Schiff zu gänzlich geschlossen. In der letzten Reihe der Kirchenstühle sitzen Eva und Magdalene; Walther von Stolzing steht, in einiger Entfernung, zur Seite an eine Säule gelehnt, die Blicke auf Eva heftend, die sich mit stummem Gebärdenspiel wiederholt zu ihm umkehrt DIE GEMEINDE Da zu dir der Heiland kam,… Walther drückt durch Gebärde eine schmachtende Frage an Eva aus …willig deine Taufe nahm,… Evas Blick und Gebärde sucht zu antworten; doch beschämt schlägt sie das Auge wieder nieder …weihte sich dem Opfertod,… Walther zärtlich, dann dringender …gab er uns des Heils Gebot … Eva, Walther schüchtern abweisend, aber schnell wieder seelenvoll zu ihm aufblickend …dass wir durch ein Tauf uns weih n,… Walther entzückt, höchste Beteuerungen, Hoffnung. …seines Opfers wert zu sein. Eva lächelnd, dann beschämt die Augen senkend. Walther dringend, aber schnell sich unterbrechend Edler Täufer, Christ s Vorläufer!… Walther nimmt die dringende Gebärde wieder auf, mildert sie aber sogleich, um sanft um eine Unterredung zu bitten Nimm uns freundlich an, dort am Fluss Jordan. Die Gemeinde erhebt sich, wendet sich dem Ausgange zu und verlässt unter dem Nachspiel allmählich die Kirche. Walther heftet in höchster Spannung seinen Blick auf Eva, welche ihren Sitz ebenfalls verlässt und, von Magdalene gefolgt, langsam in seine Nähe kommt. Da Walther Eva sich nähern sieht, drängt er sich gewaltsam durch die Kirchgänger zu ihr WALTHER leise, doch feurig zu Eva Verweilt! - Ein Wort! Ein einzig Wort! EVA sich schnell zu Magdalena umwendend Mein Brusttuch…! Schau! Wohl liegt s im Ort? MAGDALENE Vergesslich Kind! Nun heisst es such! Sie kehrt nach den Kirchenstühlen zurück WALTHER Fräulein! Verzeiht der Sitte Bruch! Eines zu wissen, eines zu fragen, was müsst ich nicht zu brechen wagen? Ob Leben oder Tod, ob Segen oder Fluch? Mit einem Worte sei mir s vertraut mein Fräulein sagt - MAGDALENE zurückkommend Hier ist das Tuch. EVA O weh! Die Spange! MAGDALENE Fiel sie wohl ab? Sie geht suchend abermals nach hinten WALTHER Ob Licht und Lust oder Nacht und Tod? Ob ich erfahr, wonach ich verlange, ob ich vernehme, wovor mir graut Mein Fräulein, sagt - MAGDALENE wieder zurückkommend Da ist auch die Spange. Komm, Kind! Nun hast du Spang und Tuch ... O weh! Da vergass ich selbst mein Buch! Sie geht nochmals eilig nach hinten WALTHER Dies eine Wort, Ihr sagt mir s nicht? Die Silbe, die mein Urteil spricht? Ja oder nein! - ein flücht ger Laut mein Fräulein sagt, entschlossen und hastig seid Ihr schon Braut? MAGDALENE die wieder zurückgekehrt ist und sich vor Walther verneigt Sieh da, Herr Ritter, wie sind wir hochgeehrt mit Evchens Schutze habt Ihr Euch gar beschwert? Darf den Besuch des Helden ich Meister Pogner melden? WALTHER bitter, leidenschaftlich Oh, betrat ich doch nie sein Haus! MAGDALENE Ei, Junker! Was sagt Ihr da aus? In Nürnberg eben nur angekommen, wart Ihr nicht freundlich aufgenommen? Was Küch und Keller, Schrein und Schrank Euch bot, verdient es keinen Dank? EVA Gut Lenchen, ach, das meint er ja nicht. Doch von mir wohl wünscht er Bericht. Wie sag ich s schnell? Versteh ich s doch kaum! Mir ist, als wär ich gar wie im Traum!- Er frägt - ob ich schon Braut? MAGDALENE heftig erschrocken Hilf Gott! Sprich nicht so laut! Jetzt lass uns nach Hause gehn; wenn uns die Leut hier sehn! WALTHER Nicht eh r, bis ich alles weiss! EVA zu Magdalene s ist leer, die Leut sind fort. MAGDALENE Drum eben wird mir heiss! Herr Ritter, an andrem Ort! David tritt aus der Sakristei ein und macht sich darüber her, die, schwarzen Vorhänge zu schliessen WALTHER dringend Nein! Erst dies Wort! EVA bittend zu Magdalene Dies Wort! MAGDALENE die sich bereits umgewendet, erblickt David, hält an und ruft zärtlich für sich David? Ei! David hier? Sie wendet sich wieder zurück, und zu Walther. EVA zu Magdalene Was sag ich? Sag du s mir! MAGDALENE zerstreut, öfter nach David sich umsehend Herr Ritter, was Ihr die Jungfer fragt, das ist so leichtlich nicht gesagt; fürwahr ist Evchen Pogner Braut EVA lebhaft unterbrechend Doch hat noch keiner den Bräut gam erschaut. MAGDALENE Den Bräut gam wohl noch niemand kennt, bis morgen ihn das Gericht ernennt, das dem Meistersinger erteilt den Preis - EVA enthusiastisch Und selbst die Braut ihm reicht das Reis. WALTHER verwundert Dem Meistersinger? EVA bang Seid Ihr das nicht? WALTHER Ein Werbgesang? MAGDALENE Vor Wettgericht. WALTHER Den Preis gewinnt? MAGDALENE Wen die Meister meinen. WALTHER Die Braut dann wählt? EVA sich vergessend Euch oder keinen! Walther wendet sich, in grosser Erregung auf und ab gehend, zur Seite MAGDALENE sehr erschrocken Was, Evchen! Evchen! Bist du von Sinnen? EVA Gut Lene, lass mich den Ritter gewinnen! MAGDALENE Sahst ihn doch gestern zum erstenmal? EVA Das eben schuf mir so schnelle Qual, dass ich schon längst ihn im Bilde sah! Sag, trat er nicht ganz wie David nah? MAGDALENE höchst verwundert Bist du toll? Wie David? EVA Wie David im Bild. MAGDALENE Ach, meinst du den König mit der Harfen und langem Bart in der Meister Schild? EVA Nein! Der, dess Kiesel den Goliath warfen, das Schwert im Gurt, die Schleuder zur Hand, das Haupt von lichten Locken umstrahlt, wie ihn uns Meister Dürer gemalt. MAGDALENE laut seufzend Ach, David! David! DAVID der hinausgegangen und jetzt wieder zurückkommt, ein Lineal im Gürtel und ein grosses Stück weisser Kreide an einer Schnur schwenkend Da bin ich! Wer ruft? MAGDALENE Ach, David! Was Ihr für Unglück schuft! für sich Der liebe Schelm! Wüsst er s noch nicht? laut Ei seht, da hat er uns gar verschlossen? DAVID zärtlich Ins Herz Euch allein! MAGDALENE feurig Das treue Gesicht! Ei sagt! Was treibt Ihr hier für Possen? DAVID Behüt es, Possen? Gar ernste Ding ! Für die Meister hier richt ich den Ring. MAGDALENE Wie? Gäb es ein Singen? DAVID Nur Freiung heut der Lehrling wird da losgesprochen, der nichts wider die Tabulatur verbrochen; Meister wird, wen die Prob nicht reut. MAGDALENE Da wär der Ritter ja am rechten Ort. - Jetzt, Evchen, komm, wir müssen fort. WALTHER schnell sich zu den Frauen wendend Zu Meister Pogner lasst mich euch geleiten. MAGDALENE Erwartet den hier; er ist bald da. Wollt Ihr Evchens Hand erstreiten, rückt Ort und Zeit das Glück Euch nah. Zwei Lehrbuben kommen dazu und tragen Bänke herbei Jetzt eilig von hinnen! WALTHER Was soll ich beginnen? MAGDALENE Lasst David Euch lehren, die Freiung begehren. - Davidchen, hör, mein lieber Gesell, den Ritter hier bewahr mir wohl zur Stell ! Was Fein s aus der Küch bewahr ich für dich; und morgen begehr du noch dreister, wird hier der Junker heut Meister. Sie drängt Eva zum Fortgehen EVA zu Walther Seh ich Euch wieder? WALTHER sehr feurig Heut abend, gewiss! - Was ich will wagen, wie könnt ich s sagen? Neu ist mein Herz, neu mein Sinn, neu ist mir alles, was ich beginn . Eines nur weiss ich, eines begreif ich Mit allen Sinnen Euch zu gewinnen! Ist s mit dem Schwert nicht, muss es gelingen, gilt es als Meister Euch zu ersingen. Für Euch Gut und Blut! Für Euch Dichters heil ger Mut! EVA mit grosser Wärme Mein Herz, sel ger Glut, für Euch liebesheil ge Hut! MAGDALENE Schnell heim, sonst geht s nicht gut! DAVID der Walther verwunderungsvoll gemessen Gleich Meister? Oho! Viel Mut! Magdalene zieht Eva eilig durch die Vorhänge nach sich fort. Walther wirft sich, aufgeregt und brütend, in einen erhöhten kathederartigen Lehnstuhl, den zuvor zwei Lehrbuben von der Wand ab mehr nach der Mitte zu gerückt haben ZWEITE SZENE Noch mehrere Lehrbuben sind eingetreten; sie tragen und stellen Bänke und richten alles zur Sitzung der Meistersinger her ZWEITER LEHRBUBE David, was stehst? ERSTER LEHRBUBE Greif ans Werk! ZWEITER LEHRBUBE Hilf uns richten das Gemerk! DAVID Zu eifrigst war ich vor euch allen; schafft nun für euch hab ander Gefallen! VIER LEHRBUBEN Was der sich dünkt! VIER LEHRBUBEN Der Lehrling Muster! VIER LEHRBUBEN Das macht, weil sein Meister ein Schuster. VIER LEHRBUBEN Beim Leisten sitzt er mit der Feder. VIER LEHRBUBEN Beim Dichten mit Draht und Pfriem. VIER LEHRBUBEN Sein Verse schreibt er auf rohes Leder. ALLE ZWÖLF LEHRBUBEN mit entsprechender Gebärde Das - dächt ich - gerbten wir ihm! Sie machen sich lachend an die fernere Herrichtung DAVID nachdem er den sinnenden Ritter eine Weile betrachtet Fanget an! WALTHER verwundert Was soll s? DAVID noch stärker »Fanget an!« - So ruft der »Merker«. Nun sollt Ihr singen! Wisst Ihr das nicht? WALTHER Wer ist der Merker? DAVID Wisst Ihr das nicht? Wart Ihr noch nie bei ‘nem Sing-Gericht? WALTHER Noch nie, wo die Richter Handwerker! DAVID Seid Ihr ein »Dichter«? WALTHER Wär ich s doch! DAVID Seid Ihr ein »Singer«? WALTHER Wüsst ich s noch! DAVID Doch »Schulfreund« wart Ihr und »Schüler« zuvor? WALTHER Das klingt mir alles fremd vorm Ohr. DAVID Und so gradhin wollt Ihr Meister werden? WALTHER Wie, machte das so grosse Beschwerden? DAVID O Lene! Lene! WALTHER Wie Ihr doch tut! DAVID O Magdalene! WALTHER Ratet mir gut! DAVID setzt sich in Positur Mein Herr, der Singer Meister-Schlag gewinnt sich nicht an einem Tag. In Nüremberg der grösste Meister mich lehrt die Kunst Hans Sachs! Schon voll ein Jahr mich unterweist er, dass ich als Schüler wachs . Schuhmacherei und Poeterei, die lern ich da alleinerlei hab ich das Leder glatt geschlagen, lern ich Vokal und Konsonanz sagen; wichst ich den Draht erst fest und steif, was sich dann reimt, ich wohl begreif! Den Pfriemen schwingend, im Stich die Ahl , was stumpf, was klingend, was Mass, was Zahl - den Leisten im Schurz, was lang, was kurz, was hart, was lind, hell oder blind, was Waisen, was Milben, was Klebsilben, was Pausen, was Körner, was Blumen, was Dörner - das alles lernt ich mit Sorg und Acht. Wie weit nun, meint Ihr, dass ich s gebracht? WALTHER Wohl zu ‘nem Paar recht guter Schuh ? DAVID Ja, dahin hat s noch gute Ruh ! Ein »Bar« hat manch Gesätz und Gebänd ; wer da gleich die rechte Regel fänd , die richt ge Naht und den rechten Draht, mit gutgefügten »Stollen« den Bar recht zu versohlen. Und dann erst kommt der »Abgesang«; dass der nicht kurz und nicht zu lang und auch keinen Reim enthält, der schon im Stollen gestellt. Wer alles das merkt, weiss und kennt, wird doch immer noch nicht »Meister« genennt. WALTHER Hilf Gott! Will ich denn Schuster sein? In die Singkunst lieber führ mich ein. DAVID Ja, hätt ich s nur selbst schon zum »Singer« gebracht! Wer glaubt wohl, was das für Mühe macht? Der Meister Tön und Weisen, gar viel an Nam und Zahl, die starken und die leisen, wer die wüsste allzumal! Der »kurze«, »lang « und »überlang « Ton, die »Schreibpapier«-, »Schwarz-Tinten«-Weis ; der »rote«, »blau « und »grüne« Ton; die »Hageblüh«-, »Strohhalm«-, »Fengel«-Weis ; der »zarte«, der »süsse«, der »Rosen«-Ton; der »kurzen Liebe«, der »vergessne« Ton; die »Rosmarin«-, »Gelbveiglein«-Weis , die »Regenbogen«-, die »Nachtigall« -Weis , die »englische Zinn«-, die »Zimmtröhren«-Weis , »frisch Pomeranzen«-, »grün Lindenblüh«-Weis , die »Frösch «-, die »Kälber«-, die »Stieglitz«-Weis , die »abgeschiedene Vielfrass«-Weis ; der »Lerchen«-, der »Schnecken«-, der »Beller«-Ton, die »Melissenblümlein«-, die »Meiran«-Weis , »Gelblöwenhaut«-, gefühlvoll »treu Pelikan«-Weis , prunkend die »buttglänzende Draht«-Weis ... WALTHER Hilf Himmel! Welch endlos Tönegeleis ! DAVID Das sind nur die Namen nun lernt sie singen, recht, wie die Meister sie gestellt! Jed Wort und Ton muss klärlich klingen, wo steigt die Stimm und wo sie fällt; fangt nicht zu hoch, zu tief nicht an, als es die Stimm erreichen kann; mit dem Atem spart, dass er nicht knappt und gar am End Ihr überschnappt; vor dem Wort mit der Stimme ja nicht summt, nach dem Wort mit dem Mund auch nicht brummt. Nicht ändert an »Blum « und »Koloratur«, jed Zierat fest nach des Meisters Spur. Verwechseltet Ihr, würdet gar irr , verlört Ihr Euch und kämt ins Gewirr wär sonst Euch alles auch gelungen, da hättet Ihr gar »versungen!« Trotz grossem Fleiss und Emsigkeit ich selbst noch bracht es nicht so weit. So oft ich s versuch und ‘s nicht gelingt, die »Knieriem-Schlag«-Weis der Meister mir singt. sanft Wenn dann Jungfer Lene nicht Hilfe weiss, greinend sing ich die »eitel Brot- und Wasser«-Weis ! Nehmt Euch ein Beispiel dran und lasst vom Meister-Wahn! Denn »Singer« und »Dichter« müsst Ihr sein, eh Ihr zum »Meister« kehret ein. VIER LEHRBUBEN während der Arbeit David! WALTHER Wer ist nun Dichter? VIER LEHRBUBEN David! Kommst her? DAVID zu den Lehrbuben Wartet nur, gleich! - schnell wieder zu Walther sich wendend Wer der »Dichter« wär ? Habt Ihr zum »Singer« Euch aufgeschwungen und der Meister Töne richtig gesungen, fügtet Ihr selbst nun Reim und Wort , dass sie genau an Stell und Ort passten zu eines Meisters Ton, dann trügt Ihr den Dichterpreis davon. VIER LEHRBUBEN He, David! Soll man s dem Meister klagen? ALLE LEHRBUBEN Wirst dich bald des/deines Schwatzens entschlagen? DAVID Oho! - Jawohl! Denn helf ich euch nicht, ohne mich wird alles doch falsch gericht t. Er will sich zu ihnen wenden WALTHER ihn zurückhaltend Nur dies noch wer wird »Meister« genannt? DAVID schnell wieder umkehrend Damit, Herr Ritter, ist s so bewandt mit sehr tiefsinniger Miene Der Dichter, der aus eig nem Fleisse zu Wort und Reimen, die er erfand, äusserst zart aus Tönen auch fügt eine neue Weise, der wird als »Meistersinger« erkannt. WALTHER So bleibt mir einzig der Meisterlohn! Muss ich singen, kann s nur gelingen, find ich zum Vers auch den eig nen Ton. DAVID der sich zu den Lehrbuben gewendet Was macht ihr denn da? - Ja, fehl ich beim Werk, verkehrt nur richtet ihr Stuhl und Gemerk! - Er wirft polternd und lärmend die Anordnungen der Lehrbuben in betreff des Gemerkes um Ist denn heut »Singschul «? - Dass ihr s wisst, das kleine Gemerk! - Nur »Freiung« ist! Die Lehrbuben, welche in der Mitte der Bühne ein grösseres Gerüst mit Vorhängen aufgeschlagen hatten, schaffen auf Davids Weisung dies schnell beiseite und stellen dafür ein geringeres Brettergerüst auf; daraufstellen sie einen Stuhl mit einem kleinen Pult davor, daneben eine grosse schwarze Tafel, daran die Kreide am Faden aufgehängt wird; um das Gerüst sind schwarze Vorhänge angebracht, die zunächst hinten und an beiden Seiten, dann auch vorn ganz zusammengezogen werden ALLE LEHRBUBEN während der Herrichtung Aller End ist doch David der Allergescheit st, nach hohen Ehren ganz sicher er geizt ‘s ist Freiung heut; gewiss er freit, als vornehmer »Singer« er schon sich spreizt! Die »Schlag«-Reime fest er inne hat, »Arm-Hunger«-Weise singt er glatt. VIER LEHRBUBEN (1. Tenor) Doch die »harte-Tritt«-Weis , die kennt er am best - ALLE Die trat ihm der Meister hart und fest! Mit der Gebärde zweier Fusstrtte. Sie lachen DAVID Ja, lacht nur zu! Heut bin ich s nicht; ein andrer stellt sich zum Gericht der war nicht Schüler, ist nicht Singer, den Dichter, sagt er, überspring er; denn er ist Junker, und mit einem Sprung er denkt ohne weit re Beschwerden heut hier Meister zu werden. Drum richtet nur fein das Gemerk dem ein! Während die Lehrbuben vollends aufrichten. Dorthin! - Hierher! Die Tafel all die Wand, so dass sie recht dem Merker zur Hand! sich zu Walther um wendend Ja, ja, dem »Merker«! - Wird Euch wohl bang? Vor ihm schon mancher Werber versang. Sieben Fehler gibt er Euch vor, die merkt er mit Kreide dort an; wer über sieben Fehler verlor, hat versungen und ganz vertan! Nun nehmt Euch in acht! Der Merker wacht. Derb in die Hände schlagend Glück auf zum Meistersingen! Mögt Euch das Kränzlein erschwingen! Das Blumenkränzlein aus Seiden fein wird das dem Herrn Ritter beschieden sein? DIE LEHRBUBEN welche zu gleicher Zeit das Gemerk geschlossen haben, fassen sich an und tanzen einen verschlungenen Reigen um dasselbe Das Blumenkränzlein aus Seiden fein, wird das dem Herrn Ritter beschieden sein? Die Lehrbuben fahren sogleich erschrocken auseinander, als die Sakristei aufgeht und Pogner mit Beckmesser eintritt;sie ziehen sich nach hinten zurück この日本語テキストは、 クリエイティブ・コモンズ・ライセンス の下でライセンスされています。@wagnerianchan Wagner,Richard/Die Meistersinger von Nürnberg/I-2
https://w.atwiki.jp/oper/pages/700.html
第3幕 (幕が上る前からすでに、舞台の奥で強くハンマーで打つ音やガタガタいう音が聞える) (同じ部屋、ただ見事に散らかっている。芝居の一座の仲間が変装した大勢の労働者が、壁に釘を打ちつけたり、大きな音をたてながらいくつもの木箱や鏡、調度品などを持って階段を上がり、バタンと置いている。その間ずっと壁に釘を打ちつける音がリズムを刻んでいる) 第1場 アミンタ ここに鏡、サイドテーブル、 急いで、さあ、早く! (他の人たちに) ここにフィレンツェのシャンデリア そしてフランドルのゴブラン織! 古いガラクタは片付けて、 鎧戸やカーテンは外して、 光や太陽が入って来るように! (召使いのひとりがオウムを籠に入れて持ってくる) そこ、モロズス卿の部屋の前に そのオウムを置いて! オウム (大きな金切り声で) コラ…コラ…カカドゥ。 アミンタ もっと早く、早く、早く、 急いで、この何にもない壁を見るのは、 もううんざり。 (皆、ますます急いでハンマーを打つ) 第2場 (家政婦がモロズスの部屋から恭順にそっと出てくる) 家政婦 ああ、奥様、旦那様がお願いがあるとのことで… アミンタ (他の人たちに) 早くって、言ったでしょう、皆さん! 家政婦 もう少し気を配っていただきたいのですが… アミンタ (先ほどと同様に) ぐずぐずしないで、おしゃべりしないで! 家政婦 ハンマーの音で頭が痛くなると。 アミンタ (先程と同じように) 私、お昼には出来上がっていてほしいの。 家政婦 ぐっすりお眠りになれないんです、静かにしていただきたいのです。 オウム (金切り声で) コラ…カカドゥ。 家政婦 15分だけでも休憩をとっていただけると… アミンタ (家政婦を無視して、荷物を運ぶ二人に) ああ、クラブサンを持ってきたのね。ここの隅に!まあ、 マエストロだわ! 第3場 (家政婦はすっかり絶望した身ぶりで退場。アミンタは、片手に巻いた楽譜を持っている歌の先生ヘンリーと、ピアノ伴奏者の扮装をしたファルファッロに向かって) アミンタ ようこそ、マエストロ!すぐに歌のレッスンを始めましょう。 (労働者たちに) さ、行って、みんな、また呼びにやるまで! (労働者たちは目配せしたり笑ったりしながら姿を消す) ヘンリー (歌の教師を演じて) こちらがチェンバロ奏者です。声の調子がいいならすぐに始めましょう。これがあなたのパートです。 (巻いた楽譜を彼女に渡す) モンテヴェルディの‘ポッペアの戴冠’からのアリアです。 ファルファッロ (チェンバロで前奏を弾く) アミンタ (イタリア語のアリアを歌い始める) セント ウン チェルト ノン ソ ケ、 ケ ミ ピッツィカ エ ディレッタ、 ディンミ トゥ ケ コーザ エリ エ ダミジェッラ アモロセッタ. ティ ファレイ ティ ディレイ ティ ディレイ ティ ファレイ、 マ ノン ソ クエル キオ ヴォッレイ、 マ ノン ソ クエル キオ ヴォッレイ. ヘンリー (歌の休みの間に割り込んで) ブラーヴァ、ブラーヴァ!デモモット早ク、モット情熱的ニ!それから私が二重唱に加わりましょう。 アミンタ (先程より大きく力強い声で歌う) セ スト テコ イル コール ミ バッテ、 セ トゥ パルティ イオ スト メレンソ、 アル トゥオ セン ディ ヴィーヴォ ラッテ センプレ アスピーロ エ センプレ ペンソ. モロズス (だらしないガウン姿で隣の部屋から飛び出して来る、頭と耳にはターバンのようなものを分厚く巻いている。その後ろに家政婦) 同情してくれ、止めてくれ! ああ、もう駄目だ、駄目だ! 跪いてお願いするから、 休憩を、休憩を! アミンタ (歌い続ける) (ジョヴァンニ・レグレンツィのオペラ『エテオクルとポリニーチェ』(ヴェネツィア1675)から二重唱(アルジーアとポリニーチェ)) ドルチェ アモール! ヘンリー ベンダート アラート! 二人 デー コンソーラ、 デー コンソーラ イル ミオ マルティール! エ ペル ファール キオ ゴーダ ア ピエノ、 レンディ パーチェ ア クエスト セーノ、 ケ フェリート ダ テ ソル、 ダ テ ソル スペロ イル ジョイール! モロズス (同時に) 駄目だ、誰だって耐えられない、 地獄よりひどい、 死よりもひどい。 どうやって逃げる、どうやって助かる? ああ、静けさを見出すにはどうしたらいいんだ! オウム コラ…コラ…カカドゥ。 家政婦 (同時に) ああ、私の警告は無駄だった! ああ、あの女は罠をかけようとしてると 旦那様には切にお願いしたのに、 今となってはどんな忠告も遅すぎる! ファルファッロ (拍手しながら) ブラーヴァ、ブラーヴァ!ブラヴィッシマ! ヘンリー タイヘン満足!もう少し熱をこめて、では最初カラ! モロズス (絶望して) やめてくれ!やめてくれ! 家政婦 どれほど苦しめているか。恥さらしだわ! アミンタ 喜んで最初カラ! このバカのことは気にしないで! (全員一緒に) ヘンリー (ファルファッロに) では、始メマショウ! ファルファッロ (チェンバロで前奏を弾く) モロズス 駄目だ!駄目だ!静かに、静かに! どうやって逃げる、どうやって助かる? ああ、静けさを見出すにはどうしたらいいんだ! オウム (金切り声で) コラ…コラ…カカドゥ。 第4場 (ドアが開く。理髪師が横柄な態度で入って来る。すぐに静かになる) 理髪師 (話す) 高名な裁判長閣下が、裁判所の公証人二人と共に、間もなくここに来られます。 (ヘンリーとファルファッロに) マエストロ、重要な用件がありますので。ではまた! (ヘンリーとファルファッロは意味ありげな顔つきで去る) モロズス 神様のお陰だ、いい時に来てくれた、でなきゃベドラム(精神病院)に連れて行ってもらうところだった! (小声で) 準備万端か?離婚の準備は? 理髪師 (小声で) あらゆる証拠を突きつけ、いくらか小銭も掴ませておきました。間もなく審理が始まります。 モロズス しかしあいつが叫んだりはしないか、大騒ぎしたりはしないか?私の耳はすっかり傷ついていて、もう耐えられない。ああ、床屋君、ともかくまるくおさめてくれ、、喧嘩はもういやだ。欲しがるのは何でもやってくれ、私が欲しいのは静けさだけだ! 理髪師 (小声で) やってみせます! (彼は、二人のひそひそ話に疑い深そうに目を向けているアミンタのほうに、勿体ぶって歩み寄る) 失礼ながら、奥方様! アミンタ (同様に) まあ、理髪師殿! 理髪師 (大仰に) こう言っては何ですが、 お見受けいたしますところ、 お二人の御結婚は お幸せではないようで。 アミンタ (辛辣に) それは大いなる勘違い、 それは大変な勘違い、 私にはすばらしく、 これ以上望むものは何もありません。 理髪師 だが俺はつい先ほどドアのところで きつい会話が、 激しい言い争いが 聞こえたように思ったが。 アミンタ でも日常茶飯事のことでしょう 結婚してればどこだって 口喧嘩したり、興奮したしたりして、 そしてまた仲直りするのです。 理髪師 だがモロズス卿は 命に関わると訴えておられる、 卿はあなた様にはこれ以上 我慢できないと。 アミンタ それなら私は穏やかに 耐え忍ぶことにしましょう、 私が謙虚に その十字架を背負います。 理髪師 (モロズスに小声で) ああ、あの方は地獄の業火の中でも頑固です!鎖を解くのはそう簡単ではありません。 モロズス (小声で) 金をやれ!財産の半分でもいい!私が欲しいのは静けさ、静けさだけだ! 理髪師 (声の調子を変えて、小声で、アミンタに内緒話をするように) 賢明にお聞きなさい、 どっちが得かよく考えて。 アミンタ ええ、喜んで。 理髪師 冷静になって! アミンタ モロズスがバカだっただけです! 理髪師 では、お聞きください! アミンタ ええ、聞きますわ! 理髪師 モロズス卿は大金持ちです。 アミンタ (頷いて) その美徳の故に 私はこの方のお傍にいるのです。 理髪師 あんたがあの方を自由にしてくれたら、 千ポンド差し上げると言ってます。 アミンタ まあ、お笑いね!千ポンドですって! まあ、何て愉快なご冗談を! モロズス (後ろから) 倍でもいい、もっとやる! 全部だ、全部だって 静けさのためなら払ってもいい! 理髪師 二千…三千…四千…いや、五千… アミンタ もっと、もっと! 理髪師 冷静になって… アミンタ いいえ、笑っちゃうわね 私の魂は自由よ。 私の名誉がガラクタと引き換えに 買収できるとでも、思ってるの? (荘重で嘲笑的な身振りで、民謡をパロディ風に讃美歌風に歌う) 私はこの方に 貞節を誓いました、 冷たいお墓に 入るまでの貞節を、 この方に誓った その貞節を 私はずっと 守り通すつもりです。 モロズス くそ、このあばずれ… (突然出て来る) アミンタ (嘲笑的に) あなたの奥方ですわ! モロズス 神様、もう駄目だ。 アミンタ (パロディ風に夢中になって) ああ、永遠に、永遠に。私はあなたから離れません! モロズス (喘ぎながら) ああ、…ああ、…まだ私を嘲笑っている!気が変になる…ああ、怒りで窒息しそうだ… 第5場 (家政婦が駆け込んでくる) 家政婦 旦那様…儀装馬車二台で、お偉い方々がお越しです。 モロズス (ほっとして) ああ、生き返った。 理髪師 (窓から外を見ながら) 勝った!助かりましたよ。裁判長と弁護士です。しかし、こんな寝間着姿で紳士方をお迎えするわけにはいきません。さあ、さあ、盛装して勲章をつけて、ここで誰が相手か、分からせてやりましょう。 モロズス ああ、すぐに行く。紳士方にはご無礼を伝えてくれ、二分たったらきちんとして戻って来る。 (彼は家政婦と共に隣の部屋に消える) 第6場 (ヴァヌッチ、ファルファッロ、モルビオが入って来る。ヴァヌッチは大きな白い鬘と眼鏡、金の鎖と黒い胴着を身に着けて裁判長の格好、他の二人は弁護士の格好をしている。裁判長役のヴァヌッチは長い金の握りのついたステッキで大げさに床をたたく) ヴァヌッチ 国王陛下の名において、議会の名において!控訴人は出頭しているか、モロズス卿とモロズス夫人? アミンタ バスのいい声は後々のためにとっときなさい、ヴァヌッチ!いるのは私たちだけよ。 ヴァヌッチ はは、勇敢なアミンタ、君はなんて見事に小悪魔の役をやってくれた! 理髪師 おやおや、自分で心配になってきた、あの娘(こ)ときたらあの哀れな爺さんに塩コショウし、茹でてトリュフで味付けとさんざんな仕打ち、すると爺さんは煮えたぎり、自分の脂で煮えくりかえる。あと小1時間もしたら肉は出来上り、俺らは一息つける。残すは最後の 一芝居、 そしたら旦那は 完治する。 かくして陽気に また愉快に、 旦那自身が 陽気になるほど。 ヴァヌッチ (変装をさっと投げ捨て、踊りながら) ああ、汗だくだ、息がつまる、 このガウンで ぐったりだ、 裁判長の 服も鬘もとって 少し空気を 入れないと。 モルビオ だめだ、笑うに 笑えない、 厳めしい身なりを していると。 マントを外し、襟飾りを取り、 脚をまっすぐ 伸ばすんだ! (二人は一緒に踊る。) ファルファッロ (アミンタを捕まえて) アミンタちょっと 踊ろうよ、 それは血の巡りを 高めてくれる。 上手くからだを 揺り動かせば、 この楽しさは 倍増する。 アミンタ (彼と共に) 威厳よ、威厳、さあみんな、 裁判の威信に 敬意を払って! 私たちのことが あの人にばれたら、 全ての努力が 水の泡。 ヴァヌッチ、ファルファッロ、モルビオ (一緒に) 残るは最後の 一頑張り、 円陣を組んで、右へ左へ、 我々はもう一度 威厳をただし 我々はもう一度 口をつぐむ。 (彼らはまた衣装を身に着け、鬘を被り、最初に登場した時と同様に真面目にいかめしく立っている。この場面全体が迅速にパントマイムのようにさっと行われ、最初に登場した時と全く同じ状態になる) 第7場 モロズス (盛装して、家政婦を従えて、姿を現わし、深くお辞儀をする) 大変恐縮に存じます。 ヴァヌッチ (上から見下して) 貴殿の訴訟の件、了解いたしました。 (弁護士に) よろしいですか、先生方、では始めます。 (モロズスの合図で家政婦と理髪師は中央にテーブルを運ぶ。中央に裁判長役のヴァヌッチ、右と左に陪審役のモルビオとファルファッロが座る) ヴァヌッチ ロード・モロズスとレディ・モロズスが、結婚を解消したいと、請願を出され… アミンタ 異議あり。私はそのような請願を一度もしておりません。 ヴァヌッチ えへん、えへん、その点でもう紛糾しておりますな。請願者は、離婚ガ合法と論証する根拠を提示する義務があります。 理髪師 (小声で通訳して) 離婚の理由です。 ヴァヌッチ 先生方、婚姻ヲ解消スルノヲ法廷が認める場合の、婚姻障害事由を説明してください。 理髪師 (小声で) 離婚の理由を列挙します。 ファルファッロ (情熱的に) 婚姻障害事由ハ12アリ… モルビオ (通訳して) 障害は12あると。 ファルファッロ 結婚ヲ無効にスルノハ、 モルビオ 結婚を無効にするのは、 ファルファッロ ソレハ、 モルビオ それは、 ファルファッロ 間違ッタ条件、誓約、血縁関係、犯罪ノ間違イ、教養ノ差異、暴力、風習、夫婦ノ絆、体面、不能… モロズス 何が言いたいんだ?何を言ってるんだ?私が分かったのは最後の障害だけだ。 ヴァヌッチ (ファルファッロに) 先生、説明してあげなさい!この請願者は全く法律ニ無知のようですね。 ファルファッロ では説明いたします。第一に、あなたが結婚した人とは別の人物と結婚したのではないかとと思った場合の間違い… モロズス (興奮して) それです、先生方!私は無口な女を手に入れたと思ったのに、結婚した相手は活火山だった、悪妻クサンチッペ、悪魔の妹、誓って言います、先生方、間違いだったのです。 ヴァヌッチ (テーブルを叩いて) その種の間違いだけでは十分ではありません、ありふれたことです。どの男にもあることです。我々は誰しも大人しい娘と結婚したいと思いますが、自分の妻が無口で従順だと思うような者などいるでしょうか!説明してあげなさい、先生方、裁判で唯一認められる間違いの形式について。 ファルファッロ 間違いには色々な形式があります。第一に、人格ノ間違イ、すなわち別の女性にすりかえられていた場合です。第二に財産ノ間違イ、すなわち、その女性が金持ちだと思っていたら貧乏だった場合、第三に性質ノ間違イ、すなわち、バージンつまり処女と結婚したつもりが、実は処女デナイと分かった場合… 理髪師 (前に出て、大声で) ソレダ!私が証言します、彼女は他の男と関係を持っていました。 アミンタ この人は買収されています、嘘です!私は結婚した夫以外に誰とも関係を持っていません。誓います。 ヴァヌッチ 証明されねばなりません。 (理髪師に) その告発に証人がいますか? 理髪師 かしこまりました、閣下、すぐにここに。 第8場 理髪師 (ドアのところに行き、開ける。イゾッタとカルロッタが前と同じ格好で入って来る) ここにおられるこのご婦人方です。 ヴァヌッチ あなた方は、モロズス夫人がモロズス卿以外の男性と関係があると、証言できますか? カルロッタ そんつもりよ。誓ってもええよ。 イゾッタ 私も誓います。 理髪師 いかがです、先生方! アミンタ 誹謗中傷させるもんですか、この人たちは買収されたんです! カルロッタ 何やて?この高慢ちき、あんたこそあのまぬけ爺いに買ってもらったんやろ! イゾッタ 私、この人を軽蔑して、その言葉お返ししますわ! アミンタ 嘘よ、誹謗中傷よ!私の名誉、私の名誉! カルロッタ あんたの名誉なんて糞くらえよ! モロズス おお神よ、私の頭が、この哀れな頭が! 理髪師 (宥めて) お嬢さん方、お嬢さん方、二人一緒に話さないで! イゾッタ (アミンタのほうに詰め寄り) あんたが否定しようとは、 鉄面皮をお持ちだね、 昼といわず夜といわず 別の男と 一緒だったくせに。 アミンタ 嘘よ、誹謗中傷よ! 卑劣な嘘! 決して、いえ、決して 私は結婚の名誉を 冒涜したことはありません。 家政婦 (舞台の端の方の手前で) やっと、やっと ことをはっきりとしなくちゃ。 ずっとずっと前から、 私は怪しいとにらんでいた、 ごまかしを嗅ぎつけていた。 理髪師 (舞台のもう一方の端で、手をこすりながら) 今や大旋風が ぐるぐる巻き上がり 更に拡がり、拡がり 大騒動を巻き起こす! さあ、すばらしいぞ。 モロズス (すっかり落胆して) この騒ぎ、この喚き声、 私の耳がちぎれてしまう! 早く終わってくれ、 でないと私は気が変になりそうだ。 ヴァヌッチ 紳士淑女の皆さん、ああ、誰も私の言うことを聞いていない! モルビオ 懲戒処分しなければなりませんな。 ファルファッロ あるいはこの裁判をやめるか。 ヴァヌッチ (ステッキで叩きながら) 静粛ニ! アミンタ (テーブルの前で跪いて) 裁判長様、私の名誉をお守りください! モロズス卿が私を選んだことへの 憎しみ、妬み、恨みから この厚かましい女たちは嘘をついているんです! 星々に誓って言います、 天の神様も聞いてくれているはず、 私はあの方を騙したりはしていません、 私はあの方に誠実に貞節を守っています。 理髪師 かもしれない、かもしれない、しかしその点はそう難しくはないね、あんたはあの方と結婚してたった12時間だから。そのくらいならこの年の俺だって誠実でいられる。しかし以前だな、モロズス夫人、以前、これが重大ナ点、当該事件で浮上してきて、少し臭ってくる点だ… (ヴァヌッチに) 裁判官殿、俺にはもう一人、この品行方正な奥方自身の寵愛を受けたと誓ってくれる証人がいるんだが。 ヴァヌッチ (他の二人に尋ねる) 先生方は? モルビオ 賛成です。 ファルファッロ 同意します。 ヴァヌッチ では連れてきなさい。 第9場 (理髪師がもう一度ドアを開けると、ヘンリーが入って来る。変装して髭をつけているので、誰だか分からない) ヴァヌッチ このご婦人をご存じか? ヘンリー よく存じております、閣下。 ヴァヌッチ 私が言いたいのは、あなたが彼女をよく知っていた…というのは…彼女と親しい仲だったということですか? ヘンリー その通りです、閣下! ヴァヌッチ 私が言いたいのは…親しい仲、これが問題なんですが…あなたは彼女をよく知っていた、というのはつまり、カルネの関係。 モルビオ (督促するように尋ねる) カルネの関係! ファルファッロ (同様に) カルネの関係! モロズス (理髪師に小声で) 何のことだ、カルネのとは? 理髪師 (同様に小声で) 肉体のという意味で、閣下、肉体の。 ヘンリー (お辞儀をして、小声で) はい…誓います。 ヴァヌッチ (アミンタに) 何と答えますかな? アミンタ (目をそらして) 私は夫以外の男性と一緒になったことはありません。誓います。 ヴァヌッチ でこの証人はご存知ですか? アミンタ (興奮し目をそらして) もう知りません!知りたくもありません。 ヘンリー (彼女の方に近寄って) 本当に僕を 知らないと? 君の気持ちは そんなに移り気なの? 君は本当に 嘘をつくつもり、 君の心は 僕のものだったのに? 君の唇、君の頬、 それを僕は 何度も優しく抱いたよね、 君の手、君の甘い髪の毛を? 僕らの情熱、穏やかな優しさの 至福の時間が、その時間がすべて すっかり君から 消えてしまったので、 君の目は 僕の目を避けるのか? いや、愛する人よ、思い出しておくれ、 君の友だちを 否定しないで! 僕の目を見て、自分の心を見て、 愛が新たに 僕らをひとつにするのを。 アミンタ (一見、怒ったように) 出て行って、この嘘つき!裏切り者! 嘘が私を じっと見ている! 悪者、偽善者、大悪人! 大嘘つき、卑怯者! お願い、私から 離れていてよ! ああ、不幸なのは 私たち女、 愛しては、騙され、 頼りにしては、裏切られる! ヴァヌッチ えへん、えへん!ではこの男を知っていることは、もはや否定しませんね? アミンタ (横を向いて、顔を手で覆って) ああ… 理髪師 (モロズスに大声で) 彼女の罪が証明されました!勝利です! モルビオ 訴訟に勝ちました!おめでとうございます。! 家政婦 ああ、嬉しくて死にそう! カルロッタ 今、あの子、自滅しちゃった! イゾッタ 分別のある女ならそんなことは決して認めないわ。 理髪師 モロズス万歳!勝利です! 全員 モロズス万歳!勝利です! (全員が、大喜びしているモロズスを取り囲む) モロズス (全員と握手しながら) ああ、皆さん、感謝するよ! やっとあいつから自由になった ああ、この魂に花が咲く。 私がどれだけ苦しんだか、誰も分かるまい、 私の喜びは、誰も分かるまい。 理髪師 (ヴァヌッチに) 判決を、閣下!判を押して、署名してもらいたい! ヴァヌッチ (杖をついて立ち上がりながら) 請願者には、彼の妻モロズス夫人がバージンで結婚生活に入ったのではないことが証明されましたので、性質ノ間違イという障害が成立します。そして先生方、この結婚が無効であると宣言することを、提議します。 モルビオ 賛成です。 ファルファッロ (立ち上がって) 反対です。 モルビオ 反対だって? 理髪師 (一見、驚いたように) 反対だって? カルロッタ (同様に) 反対やって? 家政婦 反対ですって? イゾッタ (同様に) 反対ですって? モルビオ 反対だって? モロズス おお神よ、何だって?反対だって? ファルファッロ 反対です。この結婚契約書ニハ、結婚前ノ、モロズス夫人の純潔が、結婚ノ条件とは一言も書かれていません、従ッテ性質ノ間違イは成立しません。 モロズス (心配そうに) 何が言いたいんだ?何を言ってるんだ? ヴァヌッチ えへん、えへん! マサシク!こちらの先生は、あなたが結婚前にバージンという条件が契約書には書かれていないと、見つけたのです。 (アミンタに) モロズス卿は結婚の前にあなたに尋ねましたか? アミンタ 何も。 ヴァヌッチ では間違いにはなりません。請願は却下。先生方、承認サレますか? モルビオ 無条件デ承認。 ファルファッロ 無条件デ承認。 モロズス (理髪師に) 奴らは何を言っているんだ?何をしようと? 理髪師 大変お気の毒ですが、閣下、あなたの願いは認められませんでした。 モロズス しかしあいつは他の男と寝たのだろう?しかも証明されたじゃないか。 理髪師 しかしそれは結婚前ノコト、閣下、あなた様以前のことで、我々はそのことを契約書に入れるのを忘れていました。今となってはずっと一緒にいるしかありません。 モロズス 一緒にいる?あいつと一緒に?あの小悪魔に加えてこの恥さらし?イヤだ、イヤだ!名誉を汚したくない!あんな女、その上娼婦だ!イヤだ、もうたくさんだ。くたばるほうがましだ!破滅するほうがましだ。私のピストルは何処だ?私の剣は?縄は?水に跳び込もう!窓から身投げだ!あいつと一緒に1日だって嫌だ、1日だって! (全員が彼の周りを囲んで、彼がしようとするのを押しとどめる) ヴァヌッチ よく考えてください!まだ控訴できます。 モルビオ 落ち着いてください、覆すことのできないことなんて何もありません! 家政婦 旦那様、お命を大切に! 理髪師 まだ何か方法を見つけます。 カルロッタ あんなあまっこのせいでそんたらカッカすることねえのに。 イゾッタ いつでもあなた様をお慰めする代わりの女性がいますわ。 モロズス (身を引き離して) 放せ!畜生みんな出て行け、お前らの叫び声で私を殺す気か?私が欲しいのは静けさだけだ!もう我慢ならん!我慢ならん!おお、誰も見たくない!何も聞きたくない!死んじまえ、行っちまえ!欲しいのは静けさ、何も聞きたくない、静けさ、静けさ… (彼は自暴自棄になって寝台に身を投げ出し、布団の中に頭を突っ込み、耳に栓をする) 理髪師 (手を上げる。突然、静かになる。ヘンリーとアミンタが変装を投げ捨て、モロズスが呻きながら枕の下に潜り込んでいる寝台の方に静かに近寄り、跪く) フィナーレ ヘンリー (跪いて) おじ上、あなたの苦しみ、ご心配を これ以上 見ていられません。 立って!しっかりしてください、 この結婚の悪夢から目を覚ましてください! 周りをご覧ください!友だちばかりです! 恐ろしいものや責苦はすべて消え去りました、 あなたの甥が、あなたの息子が ここであなたの愛を切にお願いしています。 モロズス (ゆっくり起き上がり、困惑して周りを見て、息をつきながら) ヘンリー!ありがたい、私のヘンリー!どこから来たんだ?だってさっきまでそこに別の男がいた。あの女は誰だ…確か (驚いて) あれは確かティミーダだ。 ヘンリー 違います、あの女はもうあなたをいじめたりしません、 あの女は永遠に姿を消しました。 いるのはアミンタだけです、 いつものように、穏やかに。 アミンタ (跪いて) あの女があなたにしたことを、 どうぞお許しになってください。 そして生涯、子供としての愛を あなたに捧げることで お怒りを和らげることができるなら、 二人の真実の愛を受け入れてください、 アミンタを、この忠実な娘を、 あなたの娘として受け入れてください! モロズス 何?何て?よく分からない。アミンタがティミーダでティミーダがアミンタ?彼女は私の妻で、お前の妻?私はラム酒の樽の中に落ちたのか?私は夢を見ていたのか?私は酔っぱらっていたのか?そしてそこにいた裁判官や先生方は… ヘンリー 僕の仲間です。 (ヴァヌッチ、モルビオ、ファルファッロが変装を脱ぎ捨て、へりくだった態度で立っている) モロズス 何?何だと?仲間…結局、あの旅芸人の仲間か?お前らは…お前らはもしかして私をこけにしたのか?茶番をしたのか、私は実は結婚していない、実は本当は結婚してはいなかったのか? (彼はステッキに手を伸ばす) 何?何だと?お前らは私をからかったのか、このモロズス卿を?仕返ししてやるぞ、山賊め!お前らは私をロバみたいに酷使して、私の鼻ずらを引っ張って、血の汗を流させた!お前らは私を猪みたいに追い回し、けしかけて、私は危うく首つりするところだった… (突然、激怒から転じて大笑いし始める) は、は!それにしても大したものだ、この野郎ども!大したものだ、大したものだ!この老練な船乗りを欺くとは、この厚かましい陸(おか)ねずみどもめ、は、は!上手くやったな、バカな奴は櫛けずられ、愚かさは打ちのめされるがいい。こいつめ、こいつめ、お前らがそんなすばしこい野郎どもだとは、思ってもいなかった。 (ヴァヌッチに) 結局、君が、私を信じ込ませた牧師だったのか? ヴァヌッチ (まだびくびくして) その通りで。 モロズス (彼を抱きながら) だとすると私が今まで見た中で一番坊主らしい坊主だ。 (モルビオとファルファッロに) それで君があの弁護士らしい弁護士で、君が私がこの60年で見た一番気難しい公証人か。 (彼は二人を抱く。カルロッタとイゾッタに) そして君たち二人、すばらしい、すばらしい、一人前の男を手玉にとるとは、キスしてやるぞ。いや、私を打ちのめすとは、すごい!私はお前らに手酷い扱いをした、しかしこれからは芸術を敬うよ、君らのオペラには全部行こう、今日私が存分に笑ったように、君らが私を笑わせてくれたら、ピカピカの金貨で50ギニーやるぞ。 (アミンタに) ああ、この回し者め、色目を使うと、君はなんて魅力的だ。もう一度君と結婚したいくらいだ。しかしやめておこう、心配しなくていい、私は治ったすっかり治った、何事にもだ!今やっと分かった。いい人たちと楽しくいるより、いいことはないと。 (家政婦に) おい、ワインを持ってこい、イギリスで一番バカな男と、この王国で最も図々しい野郎どもと最も可愛い女たちのために一本飲もう! (俳優たちに) そして君たち、音楽をやりたいなら、私にかまわず、好きなだけ騒いだらいい。一度無口な女を妻に持ったら、この世のどんな騒音にも耐えられるというものだ。だからさあ、やれ! (彼はアミンタとヘンリーと一緒にテーブルに就く。それは先程ヴァヌッチが裁判長として座っていた席で、右にアミンタ、左にヘンリーが座る。俳優たちはその後ろに並んで、ダンスのメンバーと同時に、歌い、音楽を奏でる) ヴァヌッチ あなたが敵視した 我々の芸術が、 今あなたを 歓迎します、 何故って いかなる食事も 杯なしでは 完成しませんから。 モルビオ それなしでは 喜びはない、 それなしでは 幸せはない。 優しい愛と 音楽は この二つは 永遠に兄弟。 イゾッタ 芸術が その翼を広げる所は、 皆が集まり お祭りとなる、 芸術を避ける者は おばかさん、 身を任せれば、幸せになる。 カルロッタ 幸せかな、芸術と結ばれ、 心を音に 委ねる者は。 幸せかな、芸術を見出す者、 芸術は愛する者に、才能を与える。 ファルファッロ 芸術は いかなる悲嘆も克服し、 苦痛も憂鬱も 和らげてくれる、 あらゆる精神の中で 最も明るい精神、 神の息吹き、それはメロディー! 理髪師 あんたを恨んでいた この方にも、 もう一度 心を広げ、 優しい 地上の姉妹を 結局は贈ろう、それは明るさ! 全員 全ての喜び、全ての美、 モロズス卿、いつまでも! 全ての喜び、全ての美、 我らの愛する お二人に! 喜びをためらう人に 喜びを、 明るさを嫌う人に 明るさを、 今日のように 永遠に 芸術はこの家で 客人であれ。 (モロズスは、深く心動かされて、歌に耳を傾け、あらゆる方向の人々に感謝する。ヴァヌッチの合図で歌い手たちはドアの所に戻る) ヴァヌッチ では皆、歌は終りだ! 生れたばかりの幸せは 邪魔しまい。 この芝居が 上手くいったからには、 新たな刺激が 必要だろう、 我々が頂いた この感謝が、 いつまでも価値あるもので ありますように。 理髪師 では急いで こっそりと、 ぐずぐずしないで 邪魔しないで! 本当の洒落 というものは 長過ぎなければ 愉快なもの。 (彼らはドアを開けて、次々と膝を屈めたりお辞儀をしたりして、静かに姿を消す) 家政婦 どうぞ楽しいもうひと時を… モルビオ 音楽をもう少し… ファルファッロ 最後の静かな一節を… ヴァヌッチ そして我々は引きあげます。 カルロッタ 失礼します… イゾッタ …御免くださいな… ヴァヌッチ …もう一度挨拶を… ファルファッロ …最後に一言… ヴァヌッチ …そして残るは静寂と沈黙… 理髪師 …こうして最後に我々が出て行く。 最終場 (理髪師が後ろ手にドアを閉めると、すっかり静かになる。モロズスとアミンタ、ヘンリーだけがテーブルに就いている) モロズス (晴れやかに幸せそうに安楽椅子にもたれかかりながら) それにしても音楽の美しいことーだが一番美しいのは、音楽が終わった時だ! (彼はくつろいでワインをグラスで飲み、じっとアミンタを見つめる) それにしても若くて無口な女の素晴らしいことーだが一番素晴らしいのは、それが他人の妻である時だ。それにしても人生の美しいことーだが一番美しいのは、バカではなくて、生きるということを知った時だ。ああ、善き人々よ、お前たちは見事に私を治してくれた、今までこれほど幸せだと感じたことはない… (彼はパイプに火をつけ、心地よさそうに煙を吐く) ああ、何とも言いようのないいい気分だ。静かだ! (安楽椅子にもたれて、感謝を込めて右手でアミンタの手を、左手でヘンリーの手を握る) 静かだ!ああ…ああ…ああ!… DRITTER AUFZUG Schon ehe der Vorhang aufgeht, hört man kräftiges Gehämmer und Gepolter hinter der Szene Gleiches Zimmer, nur in grösster Unordnung. Eine Reihe Arbeiter, verkleidete Mitglieder der Schauspieltruppe, schlagen Nägel in die Wände, andere bringen mit viel Getöse Kisten, Spiegel und Geräte die Treppe herauf und stellen sie krachend nieder. Dazwischen immer das rhythmische Einschlagen der Nägel in die Wand ERSTE SZENE AMINTA Hier die Spiegel, die Konsolen, Aber eilt euch, vorwärts, flink! Zu andern Hier die Florentiner Lüster Und die fläm schen Gobelins! Weggeräumt den alten Plunder, Weg die Läden, die Gardinen, Licht und Sonne soll herein! Ein Diener bringt in einem Käfig einen Papagei Dort vor Herrn Morosus Zimmer Stell den Papageien zu! DER PAPAGEI laut und schrill Kora… Kora… Kakadu. AMINTA Aber rascher, rascher, rascher, Sputet euch, ich bin schon müde, Diese Wände leer zu sehn. Alle hämmern immer rascher ZWEITE SZENE Die Haushälterin kommt demütig aus dem Zimmer des Morosus geschlichen HAUSHÄLTERIN Oh, gnädigste Frau, der Herr lässt Euch bitten… AMINTA zu den andern Flink, hab ich gesagt, ihr Burschen! HAUSHÄLTERIN Ihr möchtet doch ein wenig Rücksicht nehmen… AMINTA wie früher Nicht gezaudert, nicht geplaudert! HAUSHÄLTERIN Das Gehämmer macht ihm Kopfschmerzen. AMINTA wie früher Mittags will ich s fertig sehn. HAUSHÄLTERIN Er hat schlecht geschlafen, er braucht seine Ruh . DER PAPAGEI schrill Kora… Kakadu. HAUSHÄLTERIN Wenn Ihr nur ein Viertelstündchen pausieren könntet… AMINTA ohne auf sie zu achten, auf zwei Packträger zu Ah, da bringt ihr das Clavecin. Hierher in die Ecke! Und siehe, der Maestro in persona! DRITTE SZENE Die Haushälterin geht mit allen Zeichen der Verzweiflung ab. Aminta dem Henry und Farfallo entgegen, die als Gesangslehrer - mit einer Rolle in der Hand - und als Klavierbegleiter verkleidet sind AMINTA Salute, Maestro! Wir können gleich mit der Singstunde beginnen. Zu den Arbeitern Weg, ihr Burschen, bis ich euch wieder holen lasse! Die Arbeiter verschwinden mit Zwinkern und Lachen HENRY als Gesangslehrer Dies mein Begleiter auf dem Cembalo. Ich hoffe, Ihr seid bei Stimme und wir können gleich beginnen. Hier Euer Part Überreicht ihr eine Rolle Die Arie aus Monteverdis ,L incoronazione di Poppea, I. FARFALLO präludiert auf dem Cembalo AMINTA beginnt die italienische Arie Sento un certo non so che, Che mi pizzica e diletta, Dimmi tu che cosa egli è Damigella amorosetta. Ti farei ti direi Ti direi ti farei, Ma non so quel ch io vorrei, Ma non so quel ch io vorrei. HENRY bei einer Pause unterbrechend Brava, brava! Ma piü mosso, piú passionato! Ich falle dann beim Duo ein. AMINTA singt lauter und kräftiger Se sto teco il cor mi batte, Se tu parti io sto melenso, AI tuo sen di vivo latte sempre aspiro e sempre penso. MOROSUS kommt aus dem Nachbarzimmer herausgestürzt im losen Morgengewand, den Kopf und die Ohren mit einer Art Turban dick umwunden, hinter ihm die Haushälterin Habt Erbarmen, macht ein Ende! Oh, ich kann, ich kann nicht mehr! Auf den Knien lasst Euch bitten Eine Pause, eine Pause! AMINTA singt weiter Duett (Argia und Polinice) aus der Oper »Eteocle e Polinice» des Giovanni Legrenzi (Venedig 1675) Dolce Amor! HENRY Bendato alato! BEIDE Deh consola, deh consola il mio martir! E per far ch io goda a pieno, Rendi pace a questo seno, Che ferito da te sol, Da te sol spero il gioir! MOROSUS gleichzeitig Nein, das kann kein Mensch ertragen, Das ist ärger als die Hölle, Das ist ärger als der Tod. Wie sich flüchten, wie sich retten? Oh, wie find ich meine Ruh! DER PAPAGEI Kora… Kora… Kakadu. HAUSHÄLTERIN gleichzeitig Ach vergebens war mein Warnen! Ach, wie hab ich ihn angefleht, Dass sie ihn mit List umgarnen, Jetzt kommt aller Rat zu spät! FARFALLO applaudierend Brava, Brava! Bravissima! HENRY Sono contentissimo! Nur mehr Schwung noch, da capo also! MOROSUS verzweifelt Nein! Nein! HAUSHÄLTERIN Wie sie ihn quälen. Es ist eine Schande! AMINTA Gerne da capo! Kümmert euch nicht um diesen Narren! Alle zusammen HENRY zu Farfallo Also avanti, comincia! FARFALLO präludiert am Cernbalo MOROSUS Nein! Nein! Meine Ruhe, meine Ruhe! Wie sich flüchten, wie sich retten? Oh, wie find ich meine Ruh? DER PAPAGEI schrill Kora…Kora…Kakadu! VIERTE SZENE Die Tür öffnet sich. Der Barbier tritt breitspurig herein. Alles wird sofort still BARBIER spricht Seine illustre Lordschaft, der Chief-Justice, werden in wenigen Augenblicken hier erscheinen, begleitet von zwei Notaren der hohen Kammer. Zu Henry und Farfallo Maestro, ihr begreift die Wichtigkeit. Zu anderer Stunde also! Henry und Farfallo verabschieden sich mit bedeutungsvollen Gesichtern MOROSUS Bei Gottes Gnade, Ihr seid zur rechten Zeit gekommen, sonst hättet Ihr mich nach Bedlam führen müssen! Leise Ist alles geordnet? Die Scheidung vorbereitet? BARBIER leise Ich habe sie bombardiert mit allen Argumenten und auch ein paar klingende ihnen in die Taschen geschoben. Gleich beginnt die Verhandlung. MOROSUS Aber wird sie nicht schreien, wird sie nicht Spektakel machen? Meine Ohren sind ganz wund, ich ertrag s nicht mehr. Oh, Schneidebart, versuch s doch erst gütlich mit ihr, ich vertrag kein Gezänk. Biet ihr alles, was sie will, nur Ruhe will ich, meine Ruhe! BARBIER leise Ich will s probieren! Er schreitet gravitätisch auf Aminta zu, die dem leisen Gespräch der beiden markiert misstrauisch zugeblickt hat Mit Reverenz! Vieledle Dame! AMINTA ebenso Vieledler Barbier! BARBIER pompös Ich kann des Eindrucks Mich nicht erwehren, Als ob Eure Ehe Nicht die glücklichste sei. AMINTA spitz Da irrt Ihr Euch mächtig, Da irrt Ihr Euch sehr, Ich fühle mich prächtig, Und wünsch mir nichts mehr. BARBIER Doch meint ich zu hören Vorhin an der Türe, Erbitterte Rede, Geharnischten Streit. AMINTA Das ist doch alltäglich In jeglicher Ehe, Man zankt sich, erregt sich, Und wird wieder gut. BARBIER Doch klagt Herr Morosus, Ihm ging es ans Leben, Er wollt Euch nicht länger, Er hält es nicht aus. AMINTA So bin ich die Sanfte Und will ihn erdulden, Ich nehme das Kreuz Demütig auf mich. BARBIER leise zu Morosus hinüber Oh, die ist hartgesotten in allen Satansfeuern! Die Klette kriegt Ihr nicht so leicht los. MOROSUS leise Biet ihr Geld! Mein halbes Vermögen! Nur Ruhe will ich, Ruhe! BARBIER jetzt in anderem Ton, leise, vertraulich zu Aminta Lasst doch klüglich mit Euch reden, Nehmet Euren Vorteil wahr. AMINTA Gerne, gerne. BARBIER Seid vernünftig! AMINTA Nur Morosus war der Narr! BARBIER Nun, so hört doch! AMINTA Ja, ich höre! BARBIER Herr Morosus hat viel Geld. AMINTA mit einem Knix Nur um dieser Tugend willen Hab ich mich ihm beigesellt. BARBIER Und er bietet tausend Pfunde, Wenn Ihr ihm die Freiheit lasst. AMINTA Ha, ich lache! Tausend Pfunde! Ha, wie Ihr vergnüglich spasst! MOROSUS von rückwärts Biete doppelt, biete weiter! Alles, alles, Zahle ich für meine Ruh! BARBIER Zwei… dreitausend… vier… nein fünfe… AMINTA Bietet, bietet immerzu! BARBIER Seid vernünftig… AMINTA Nein, ich lache Mir die Seele frei. Glaubt Ihr, dass mir meine Ehre Für ein Brosam käuflich sei? Ein Volkslied parodierend und psalmodierend mit pathetischironischer Geste Treue hab ich ihm geschworen, Treue bis ins kühle Grab, Und ich will die Treue halten, Die ich ihm geschworen hab . MOROSUS Oh, du Luder… vorbrechend AMINTA höhnisch Nur Eure edle Gattin! MOROSUS Gottlob nicht mehr lang. AMINTA parodistisch schwärmend Oh, ewig, ewig. Ich lasse nicht von dir! MOROSUS keuchend Oh,…oh,…sie höhnt mich noch! Sie macht mich rasend… oh, ich ersticke vor Wut… FÜNFTE SZENE Die Haushälterin stürzt herein HAUSHÄLTERIN Gnädigster Herr… zwei Karossen sind angefahren mit vornehmen Herren. MOROSUS aufatmend All, ich fange wieder an zu leben. BARBIER beim Fenster hinaussehend Viktoria! Ihr seid gerettet. Der Chief-Justice mit den Advokaten. Aber so, in diesem Morgenflaus, dürft Ihr nicht Seiner Lordschaft entgegen. Fort, fort, den Galarock an und die Orden, sie müssen sehen, mit wem sie hier zu schaffen haben. MOROSUS Ja, gleich komm ich. Entschuldigt mich bei den hohen Herren, in zwei Minuten bin ich respektvollst zur Stelle. Er verschwindet mit der Haushälterin ins Nebenzimmer SECHSTE SZENE Es treten ein Vanuzzi, Farfallo, Morbio, der erste als Chief-Justice mit riesiger weisser Perücke, Brille, der goldenen Kette und dem schwarzen Wams. Die beiden andern als Advokaten gekleidet. Vanuzzi als Chief-Justice pompös mit dem langen Goldknaufstock auf den Boden stossend VANUZZI Im Namen Seiner Majestät, im Namen des Parlaments! Sind die Appellanten zur Stelle Sir Morosus und Lady Morosus? AMINTA Spar deinen Bass für später, Vanuzzi! Wir sind unter uns. VANUZZI Haha, tapfere Aminta, wie wacker du teufeln kannst! BARBIER O jemine, ich hab selber Angst gekriegt, so hat sie den Armen gepfeffert, gesalzen, gesotten und getrüffelt, er kocht schon, er siedet im eigenen Fett in einem Stündchen ist der Braten gar und wir könnenAtem holen. Nur noch dieses letzte Spässchen, Und dann ist er auskuriert. Munter also und vergnüglich, Bis er selber munter wird. VANUZZI rasch die Verkleidung wegwerfend und tanzend Ach, ich schwitze, ich ersticke, Der Talar macht mich ganz schlapp, Fort das Amtszeug, die Perücke Und ein wenig Luft geschnappt. MORBIO Nein, man kann nicht richtig lachen, Wenn man so in Würden steckt. Auf den Mantel, los die Krause Und die Beine grad gestreckt! (Sie tanzen beide zusammen) FARFALLO Aminta fassend Rasch ein Tänzchen noch, Aminta, Das beflügelt Witz und Blut, Hat man sich recht umgeschüttelt, Schmeckt ein Spässchen doppelt gut. AMINTA mit ihm Würde, Würde, meine Herren, Ehrt das Ansehn des Gerichts! Würd er so uns überraschen, Wär die ganze Müh für nichts. VANUZZI, FARFALLO, MORBIO zusammen Nur noch diese letzte Runde, Rechtsherum und linksherum Und wir tun schon wieder würdig Und wir stehn schon wieder stumm. Sie haben die Kostüme wieder angezogen, die Perücken aufgesetzt und stehen ernst und gravitätisch wie beim ersten Auftreten. Die ganze Szene muss wie im Flug blitzschnell und pantomimenhaft vorüberstreichen und genau die Position beim ersten Eintreten erreicht werden SIEBENTE SZENE MOROSUS im Staatskleid, erscheint, gefolgt von der Haushälterin, verbeugt sich tief Meinen submissesten Respekt. VANUZZI von oben herab Wir sind von Eurer causa verständigt. Zu den Advokaten Beliebt es, doctores, so beginnen wir. Auf eine Geste des Morosus hin tragen die Haushälterin und der Barbier einen Tisch in die Mitte der Szene. Auf derMittelseite nimmt Vanuzzi als Chief- Justice Platz, rechts und links Morbio und Farfallo als Beisitzer VANUZZI Es haben der hochgeborene Lord Morosus und die hochgeborene Lady Morosus das Ansuchen erhoben, ihre Ehe zu lösen… AMINTA Ich protestiere. Ich hatte nie ein derartiges Ansuchen gestellt. VANUZZI Hem, hem, das schafft insoferne complicationes, als der Petent obligiert ist, die Gründe vorzubringen, welche ein divortium legitimum argumentieren. BARBIER leise übersetzend Eine Scheidung zu begründen. VANUZZI Erklärt ihm, doctores, die impedimenta, welche das Gericht anerkennt per dirimere matrimonium. BARBIER leise Sie werden Euch die Scheidungsgründe aufzählen. FARFALLO pathetisch Impedimenta sunt duodecim… MORBIO übersetzend Zwölf sind der Hindernisse. FARFALLO Quae irritum rendant matrimoniurn, MORBIO Welche eine, Ehe aufheben. FARFALLO Sunt MORBIO Es sind FARFALLO Error conditio, voturn, cognatio, crimen, cultus dis-paritas, vis, ordo, ligamen, honestas, impotentia… MOROSUS Was will er? Was meint er? Ich habe nur das letzte Hindernis verstanden. VANUZZI zu Farfallo Expliziert ihm doch, doctissime! Seht ihr nicht, der Petent ist totaliter in statu ignorantiae. FARFALLO Also ich expliziere. Ad primum error, wenn Ihr ge-meint habt, eine andere Person zu heiraten, als die Ihr geheiratet habt… MOROSUS begeistert Das ist es Illustrissime! Ich meinte, um eine schweigsame Frau zu werben und habe einen Vulkan geheiratet, eine Xantippe, eine Satansschwester, ich schwöre es, Illustrissime, es war ein errort VANUZZI aufklopfend Diese Art des errors genügt nicht, sie ist zu gewöhnlich. Diesem Irrtum verfällt jeder Mann. Wir haben alle gemeint, sanfte Mädchen zu heiraten, und wer hat dann seine Frau je schweigsam und folgsam befunden! Erklärt ihm, doctissime, die Formen des error, welche das Gericht einzig anerkennt. FARFALLO Der error hat verschiedentliche Formen. Primum error personae wenn Euch eine fremde Frau unterschoben war. Secundum error fortunae wenn ihr sie reich glaubtet und sie war arm. Tertium error qualitatis, wenn ihr sie virginem desponsam, als erklärte Jungfrau, heiratet und fandet sie corruptam… BARBIER vortretend laut Ecco ! Ich bezeuge, ich bezeuge, sie hat Umgang gehabt mit einem andern Mann. AMINTA Er ist bestochen, er lügt! Ich habe mit niemand Umgang gehabt als mit meinem ehlichen Gatten. Ich beschwöre es. VANUZZI Das wird sich weisen. Zum Barbier Habt Ihr Zeugen für Eure Anschuldigung? BARBIER Sehr wohl, Euer Gnaden, und sofort zur Stelle. ACHTE SZENE BARBIER geht zur Tür, öffnet sie. Herein treten Isotta und Carlotta in der gleichen Verkleidung wie vordem Hier diese beiden ehrsamen Damen. VANUZZI Könnt ihr bezeugen, dass Lady Morosus Umgang hatte mit einem anderen Mann als Sir Morosus? CARLOTTA Dös man i. Da leist ichs Jurament darauf. ISOTTA Auch ich will es beeiden. BARBIER Ihr seht, hohe Herren! AMINTA Ich lasse mich nicht verleumden, das sind gekaufte Weiber! CARLOTTA Was? Du Gschnaufte, selber hast dich kaufen lassen von dem alten Teppen! ISOTTA Ich verachte die Person zu sehr, um ihr zu erwidern! AMINTA Lüge, Verleumdung! Meine Ehre, meine Ehre! CARLOTTA Die liegt auf m Misthaufen! MOROSUS O Gott, mein Kopf, mein armer Kopf! BARBIER beruhigend Meine Damen, meine Damen, bitte nicht alle zusammen zu sprechen! ISOTTA auf Aminta zutretend Hast du die Stirne, Frech es zu leugnen, Dass du dem ander Zu eigen gewesen Bei Tag und bei Nacht? AMINTA Lüge, Verleumdung! Erbärmliche Lüge! Niemals, nein, niemals Hab ich die Ehre Der Ehe entweiht. HAUSHÄLTERIN vorn an der Seite der Bühne Endlich, endlich Muss es sich klären. Lange schon, lange Wittre ich Unrat, Fühle ich Trug. BARBIER auf der andern Seite der Bühne, sich die Hände reibend Jetzt geht der Wirbel Gut durcheinander, Weiter, nur weiter Wacker spektakelt ! Jetzt geht es famos. MOROSUS ganz gebrochen Dieses Lärmen, dieses Brüllen, Das die Ohren mir zerstückt! Wär nur alles schon zu Ende, Denn sonst werd ich noch verrückt. VANUZZI Meine Herren, meine Damen! 0 keiner hört auf mich! MORBIO Man müsste disziplinariter vorgehen. FARFALLO Oder die Sitzung aufheben. VANUZZI mit dem Stock aufstossend Silentium! AMINTA sich auf den Knien vor den Tisch hinstürzend Richter, schützet meine Ehre! Nur aus Hass, aus Neid und Galle, Dass mich Sir Morosus wählte, Lügen diese frechen Weiber! Bei den Sternen will ich s schwören, Gott im Himmel soll mich hören Niemals hab ich ihn betrogen, Treulich hielt ich ihm die Treu. BARBIER Schon möglich, schon möglich - aber das war insofern nicht schwierig, als Ihr mit ihm bloss zwölf Stunden verheiratet waret. So lange kann sogar ich meiner Alten treu bleiben. Aber vorher, Lady Morosus, vorher - das ist das punctum saliens, der Punkt, welcher springt und im vorliegenden Falle ein wenig stinkt… Zu Vanuzzi Hohes Gericht, ich habe einen weiteren Zeugen bereit, der beeiden kann, die Gunst - dieser tugendhaften Dame in persona genossen zu haben. VANUZZI zu den beiden andern hinüberfragend Doctores? MORBIO Ich stimme bei. FARFALLO Ich stimme zu. VANUZZI So führt ihn vor. NEUNTE SZENE Barbier öffnet abermals die Tür, herein tritt Henry, verkleidet und mit einem falschen Bart, der ihn unkenntlich macht VANUZZI Ihr kennt diese Dame? HENRY Sehr wohl, Eure Lordschaft. VANUZZI Ich meine, seid Ihr näher bekannt gewesen mit ihr… habt Ihr… habt Ihr mit ihr Umgang gepflogen? HENRY Gewiss, Eure Lordschaft! VANUZZI Ich meine … näheren Umgang, dies ist die Frage… Habt Ihr sie näher gekannt… ich meine carnaliter. MORBIO mahnend fragend Carnaliter! FARFALLO ebenso Carnaliter! MOROSUS leise zum Barbier Was heisst das? Carnaliter? BARBIER ebenso leise Fleischlich, Euer Gnaden, fleischlich. HENRY sich verbeugend, leise Jawohl… ich beeide es. VANUZZI zu Aminta Was habt Ihr zu antworten? AMINTA ausweichend Ich habe nie einem andern Manne angehört als meinem Gatten. Ich beschwöre es. VANUZZI Und kennt Ihr diesen Zeugen? AMINTA erregt ausweichend Ich kenne ihn nicht mehr! Ich will ihn nicht kennen. HENRY auf sie zutretend Willst du wirklich mich nicht kennen? Ist dein Sinn so wandelbar? Willst du wirklich Lüge nennen, Dass dein Herz das meine war? Deine Lippen, deine Wangen, Die ich zärtlich oft umfangen, Deine Hand, dein süsses Haar? Sind sie all, die sel gen Stunden Unserer Glut Lind Zärtlichkeit, So vollkommen dir entschwunden, Dass dein Blick den meinen scheut? Nein, Geliebte, o besinn dich, Nicht verleugne deinen Freund! Sieh mein Auge und sieh in dich, Dass uns Liebe neu vereint. AMINTA scheinbar zornig Weg, du Falscher! Weg, Verräter! Lüge blickt aus dir mich an! FrevIer, Heuchler, Missetäter! Prahlerischer, feiger Mann! Wärst du mir doch fern geblieben! Ach, wir unglücksel gen Frau n, Die getäuscht sind, wo sie lieben, Und verraten, wo sie trau n! VANUZZI Hem, hem! So leugnet Ihr nicht mehr, diesen Mann zu kennen? AMINTA sie wendet sich ab und verhüllt ihr Gesicht Ach… BARBIER laut zu Morosus Sie ist überführt! Viktoria! MORBIO Eure causa ist gewonnen! Ich gratuliere! HAUSHÄLTERIN Ach, ich vergehe vor Freude! CARLOTTA Jetzt hat sie sich sauber eintunkt! ISOTTA So etwas gibt eine verständige Frau niemals zu. BARBIER Vivat Morosus! Viktoria! ALLE Vivat Morosus! Viktoria! Alle umringen den ganz beglückten Morosus MOROSUS allen die Hände schüttelnd Ach, ihr Guten, wie euch danken! Endlich bin ich ihrer ledig - Oh, die Seele blüht mir auf. Niemand ahnt, was ich gelitten, Niemand meine Seligkeit. BARBIER zu Vanuzzi Das Verdikt, Eure Lordschaft! Wir wollen s gesiegelt und geschrieben! VANUZZI mit dem Stock aufstossend und sich erhebend Da der Petent den Beweis erbracht hat, dass seine Gattin Lady Morosus nicht mehr als virgo desponsa in den Ehestand getreten, ist das impedimentum erroris qualitatis gegeben, und ich beantrage, Doctores, seine Ehe für nichtig zu erklären. MORBIO Ich stimme zu. FARFALLO aufstehend Ich opponiere. MORBIO Ihr opponiert? BARBIER scheinbar erschreckt Er opponiert? CARLOTTA ebenso Er opponiert? HAUSHÄLTERIN Er opponiert? ISOTTA ebenso Er opponiert ? MORBIO Er opponiert? MOROSUS Oh Gott, was ist das? Er opponiert? FARFALLO Ich opponiere. Der contractus matrimonii besagt mit keinem Worte, dass die Tugend ante nuptias der Lady Morosus eine conditio matrimoliii gewesen, ergo besteht kein error qualitatis. MOROSUS ängstlich Was will er? Was sagt er? VANUZZI Hem, hem! Rectissime! Der gelehrte Doktor findet nicht in dem contractus, dass Ihr vor der Eheschliessung die Bedingung der virginitas gestellt habt. Zu Aminta Hat Sir Morosus vor der Hochzeit Euch befragt? - AMINTA Mit nichten. VANUZZI Dann liegt kein error vor. Und der Petent ist abgewiesen. Habe ich Eure approbatio, ihr Herrn? MORBIO Approbatio absoluta. FARFALLO Approbatio absoluta. MOROSUS zum Barbier Was sagen sie? Was wollen sie? BARBIER Mir tut s bitter leid, Euer Gnaden, aber sie geben Eurer Bitte nicht nach. MOROSUS Aber sie hat doch mit dem andern geschlafen? Es ist doch bezeugt. BARBIER Aber ante nuptias, Euer Gnaden, vor Euch, und daran haben wir im Kontrakt vergessen. Ihr müsst sie jetzt behalten. MOROSUS Behalten? Ich sie behalten? Das Teufelsweib und noch die Schande dazu? Nein! Nein! Ich lass mich nicht entehren! Ein solches Weib, das noch dazu eine Dirne! Nein, das ist zuviel. Lieber krepieren! Lieber zugrundegehen. Wo sind meine Pistolen? Mein Degen? Einen Strick! Ich geh ins Wasser! Ich stürz mich vom Fenster! Nur keinen Tag mehr mit ihr, keinen Tag! Alle um ihn herum und ihn von seinem Vorhaben abhaltend VANUZZI Bedenkt Euch doch! Herr! Ihr könnt noch appellieren. MORBIO Beruhigt Euch, nichts ist unumstösslich! HAUSHÄLTERIN Gnädigster Herr, schont Euer Leben! BARBIER Wir werden eben noch etwas finden. CARLOTTA Net so gach wegen so einem Weibsbild. ISOTTA Ihr werdet jederzeit Trost finden bei andern. MOROSUS sich losreissend Lasst mich los! Zum Teufel mit euch allen Ihr tötet mich mit eurem Geschrei! Nur Ruhe will ich! Ich ertrag s nicht mehr! Ich ertrag s nicht! Oh, nur niemanden mehr sehen! Nichts mehr hören! Tot sein, weg sein! Ruhe will ich, nichts mehr hören! Ruhe, Ruhe… Er wirft sich in seiner Verzweiflung auf eine Bettstatt, bohrt seinen Kopf unter die Decken und stopft sich die Ohren zu BARBIER hebt die Hand. Es wird plötzlich still. Henry und Aminta werfen die Verkleidung ab, gehen leise an die Bettstatt heran, wo Morosus stöhnend unter den Kissen liegt, und knien beide hin FINALE HENRY kniend eurer Ohm, nicht länger kann ich Eure Not und Sorge schau n. Auf! Ermannt Euch und erwachet Aus dem bösen Ehetraum! Blickt um Euch! Nur Freunde seht Ihr! All die Schrecknis, die Marter ist entflohn, Und um Eure Liebe fleht hier Euer Neffe, Euer Sohn! MOROSUS langsam sich erhebend, wirr um sich starrend, aufatmend Henry! Gott sei Dank, Henry, mein guter Henry! Wo kommst du her? Es war doch erst ein andrer da. Und wer ist die… das ist ja erschreckend das ist ja Timida. HENRY Nein, die wird Euch nimmer plagen, Die ist fort für immerdar. Nur Aminta ist geblieben, Milde, wie sie immer war. AMINTA kniend Wollet gütigst mir verzeihen, Was Euch jene angetan. Und wenn dann ein ganzes Leben Hingegeb ner Kindesliebe Euren Groll beschwichtigen kann, Nehmt als Wahre von den zweien, Nehmt Aminta, die getreue, Nun als Eure Tochter an! MOROSUS Wie? Was? Ich versteh nichts. Aminta ist Timida und Timida ist Aminta? Und sie ist meine Frau und ist deine Frau? Bin ich in ein Rumfass gefallen? Hab ich geträumt? Bin ich betrunken? Und die da, die Richter, die Doctores… HENRY Sind meine Kameraden. Vanuzzi, Morbio, Farfallo haben die Verkleidungen abgestreift und stehen in demütiger Haltung da MOROSUS Wie? Was? Kameraden… am Ende gar von jener Schmierantenbande? Habt ihr… habt ihr euch vielleicht gar einen Narren aus mir gemacht? Eine Posse mit mir aufgespielt, und ich bin gar nicht verheiratet, ich war gar nicht richtig verheiratet? Er greift nach seinem Stock Wie? Was? Ihr erlaubt euch Spässe mit mir, Sir Morosus? Das werd ich euch heimzahlen, ihr Banditen! Mich habt ihr wie einen Esel geschunden, mich an der Nase geführt, dass ich Blut schwitzte! Mich habt ihr gehetzt wie ein Wildschwein und so gehusst, dass ich mich aufhängen wollte… Plötzlich aus seiner Wut umschlagend und furchtbar zu lachen anfangend Hah, hah! Aber grossartig habt ihr das gemacht, ihr Burschen! Grossartig, grossartig! So mich altes Seekalb hineinzulegen, ihr frechen Landratten, ha, ha! Ganz recht habt ihr gehabt, Narren gehören gekämmt und Dummheit geprügelt. Ah, ihr Burschen, ihr Burschen, das hätt ich nie gedacht, dass ihr so fixe Kerle seid. Zu Vanuzzi Warst du am Ende auch der Pfarrer, der mich getraut hat? VANUZZI noch ganz ängstlich Allerdings. MOROSUS ihn umarmend Dann warst du der pfäffischeste Pfaff, den ich je gesehen. Zu Morbio und Farfallo Und du der advokatischeste Advokat, und du der mauserigste Notar meiner sechzig Jahre. Er umarmt sie. Zu Carlotta und Isotta Und ihr, Kinder, famos, famos, wie ihr einen Mann betrügen könnt, jede kriegt einen Kuss. Nein, so mir das Fell zu gerben, ausgezeichnet! Ich hab euch bitter Unrecht getan, aber fortan will ich eure Kunst respektieren, in all eure Operas will ich gehen, und wenn ihr so mich zum Lachen bringt, wie ich heute mich selber auslache, dann kriegt ihr fünfzig Guineen in blankem Golde. Zu Aminta Ach, du Kalfakterin, wie entzückend du bist, seit du wieder süsse Augen machst. Fast hätt ich Lust, dich noch einmal zu heiraten. Aber nein - keine Angst, ich bin kuriert, für immer kuriert und von allem! jetzt weiss ich erst Es gibt nichts Besseres, als mit guten Menschen heiter zu sein. Zur Haushälterin Heda! Wein her, wir wollen eine Flasche trinken auf den dümmsten Narren von England und auf die frechsten Burschen und hübschesten Frauen des Königreichs! Zu den Schauspielern Und ihr, wenn ihr dazu Musik machen wollt, mich ficht s nicht mehr an, spektakelt soviel ihr wollt Wer einmal eine schweigsame Frau gehabt, der kann allen Lärm auf der Welt vertragen. Also vorwärts und los! Er setzt sich mit Aminta und Henry an den Tisch. Sein Platz ist derselbe, den früher Vanuzzi als Chief-Justice einnahm, rechts sitzt Aminta, links Henry. Die Schauspieler haben sich im Hintergrund aufgestellt und beginnen, mit gleichzeitigen Tanzfiguren, zu singen und Musik zu machen VANUZZI Die Ihr feindlich aufgenommen, Unsre Kunst, sie grüsst Euch jetzt, Denn kein Mahl ist je vollkommen, Dem sie nicht die Becher netzt. MORBIO Ohne sie glänzt keine Freude, Ohne sie erglüht kein Glück Ewig sind verschwistert beide, Holde Liebe und Musik! ISOTTA Nur wo sie die Schwingen breitet, Wird Gemeinsamkeit zum Fest, Tor drum jeder, der der sie meidet, Selig, wer sie walten lässt. CARLOTTA Selig, wer sich ihr verbindet Und sein Herz den Tönen gibt. Selig, wer sie in sich findet, Und begnadet, den sie liebt. FARFALLO Jeden Gram kann sie bemeistern, Schmerz und Schwermut lindert sie, Hellster Geist von allen Geistern Gottes Hauch, du, Melodie! BARBIER Mach auch diesem, der dir grollte, Wiederum die Seele weit, Schenk ihm endlich deine holde Erdenschwester Heiterkeit! ALLE MITEINANDER Alles Frohe, alles Schöne Sir Morosus immerdar! Alles Frohe, alles Schöne Unserm vielgeliebten Paar! Freude ihm, der Freude scheute, Heiterkeit, die er gehasst, Ewig sei sie so wie heute Hier in diesem Haus zu Gast. Morosus, tiefgerührt, hat dem Gesange zugehört und dankt nach allen Seiten. Auf ein Zeichen Vanuzzis treten die Sänger an die Tür zurück VANUZZI Und nun Freunde Ausgesungen! Junges Glück bleibt gern allein. Ist uns dieses Spiel gelungen, Soll s nur neuer Ansporn sein, Allen Danks, den wir errungen, Immer wieder wert zu sein. BARBIER Und jetzt rasch und heimlich weiter, Nicht gesäumt und nicht gestört! Rechter Spass bleibt dann nur heiter, Wenn er nicht zu lange währt. Sie haben die Tür geöffnet und verschwinden ganz leise mit Knixen und Verbeugungen, einer nach dem andern HAUSHÄLTERIN Noch ein Wunsch für frohe Stunden… MORBIO Ein paar Takte noch Musik… FARFALLO Eine letzte leise Runde… VANUZZI … Und schon ziehn wir uns zurück. CARLOTTA Einen Knix noch… ISOTTA … Ein Verneigen… VANUZZI… …Einen Gruss… FARFALLO … Ein letztes Wort … VANUZZI … Und dann Stille nur und Schweigen… BARBIER … Und jetzt sind wir endlich fort. LETZTE SZENE Der Barbier hat die Tür hinter sich geschlossen, es ist vollkommen still geworden. Morosus mit Aminta und Henry allein an dem Tische MOROSUS strahlend beglückt sich in den Sessel zurücklehnend Wie schön ist doch die Musik - aber wie schön erst, wenn sie vorbei ist! Er trinkt behaglich ein Glas Wein und blickt Aminta lange an Wie wunderbar ist doch eine junge, schweigsame Frau, - aber wie wunderbar erst, wenn sie die Frau eines andern bleibt! Wie schön ist doch das Leben, - aber wie schön erst, wenn man kein Narr ist und es zu leben weiss! Ah, meine Guten, grossartig habt ihr mich kuriert, noch nie hab ich so glücklich mich gefühlt… Er zündet sich eine Pfeife an und bläst behaglich den Rauch vor sich hin Ach, ich fühle mich unbeschreiblich wohl. Nur Ruhe! In den Sessel zurückgelehnt, fasst mit der Rechten und Linken dankbar die Hände Amintas und Henrys Nur Ruhe! Aaah - - - Aaah - - - Aaah! - - - この日本語テキストは、 クリエイティブ・コモンズ・ライセンス の下でライセンスされています。@ Aiko Oshio Strauss,Richard/Die schweigsame Frau
https://w.atwiki.jp/touhoukashi/pages/2657.html
【登録タグ 66 -SIXTY SIX- C-CLAYS P 小峠 舞 曲 狂気の瞳 ~ Invisible Full Moon】 【注意】 現在、このページはJavaScriptの利用が一時制限されています。この表示状態ではトラック情報が正しく表示されません。 この問題は、以下のいずれかが原因となっています。 ページがAMP表示となっている ウィキ内検索からページを表示している これを解決するには、こちらをクリックし、ページを通常表示にしてください。 /** General styling **/ @font-face { font-family Noto Sans JP ; font-display swap; font-style normal; font-weight 350; src url(https //img.atwikiimg.com/www31.atwiki.jp/touhoukashi/attach/2972/10/NotoSansCJKjp-DemiLight.woff2) format( woff2 ), url(https //img.atwikiimg.com/www31.atwiki.jp/touhoukashi/attach/2972/9/NotoSansCJKjp-DemiLight.woff) format( woff ), url(https //img.atwikiimg.com/www31.atwiki.jp/touhoukashi/attach/2972/8/NotoSansCJKjp-DemiLight.ttf) format( truetype ); } @font-face { font-family Noto Sans JP ; font-display swap; font-style normal; font-weight bold; src url(https //img.atwikiimg.com/www31.atwiki.jp/touhoukashi/attach/2972/13/NotoSansCJKjp-Medium.woff2) format( woff2 ), url(https //img.atwikiimg.com/www31.atwiki.jp/touhoukashi/attach/2972/12/NotoSansCJKjp-Medium.woff) format( woff ), url(https //img.atwikiimg.com/www31.atwiki.jp/touhoukashi/attach/2972/11/NotoSansCJKjp-Medium.ttf) format( truetype ); } rt { font-family Arial, Verdana, Helvetica, sans-serif; } /** Main table styling **/ #trackinfo, #lyrics { font-family Noto Sans JP , sans-serif; font-weight 350; } .track_number { font-family Rockwell; font-weight bold; } .track_number after { content . ; } #track_args, .amp_text { display none; } #trackinfo { position relative; float right; margin 0 0 1em 1em; padding 0.3em; width 320px; border-collapse separate; border-radius 5px; border-spacing 0; background-color #F9F9F9; font-size 90%; line-height 1.4em; } #trackinfo th { white-space nowrap; } #trackinfo th, #trackinfo td { border none !important; } #trackinfo thead th { background-color #D8D8D8; box-shadow 0 -3px #F9F9F9 inset; padding 4px 2.5em 7px; white-space normal; font-size 120%; text-align center; } .trackrow { background-color #F0F0F0; box-shadow 0 2px #F9F9F9 inset, 0 -2px #F9F9F9 inset; } #trackinfo td ul { margin 0; padding 0; list-style none; } #trackinfo li { line-height 16px; } #trackinfo li nth-of-type(n+2) { margin-top 6px; } #trackinfo dl { margin 0; } #trackinfo dt { font-size small; font-weight bold; } #trackinfo dd { margin-left 1.2em; } #trackinfo dd + dt { margin-top .5em; } #trackinfo_help { position absolute; top 3px; right 8px; font-size 80%; } /** Media styling **/ #trackinfo .media th { background-color #D8D8D8; padding 4px 0; font-size 95%; text-align center; } .media td { padding 0 2px; } .media iframe nth-of-type(n+2) { margin-top 0.3em; } .youtube + .nicovideo, .youtube + .soundcloud, .nicovideo + .soundcloud { margin-top 0.75em; } .media_section { display flex; align-items center; text-align center; } .media_section before, .media_section after { display block; flex-grow 1; content ; height 1px; } .media_section before { margin-right 0.5em; background linear-gradient(-90deg, #888, transparent); } .media_section after { margin-left 0.5em; background linear-gradient(90deg, #888, transparent); } .media_notice { color firebrick; font-size 77.5%; } /** Around track styling **/ .next-track { float right; } /** Infomation styling **/ #trackinfo .info_header th { padding .3em .5em; background-color #D8D8D8; font-size 95%; } #trackinfo .infomation_show_btn_wrapper { float right; font-size 12px; user-select none; } #trackinfo .infomation_show_btn { cursor pointer; } #trackinfo .info_content td { padding 0 0 0 5px; height 0; transition .3s; } #trackinfo .info_content ul { padding 0; margin 0; max-height 0; list-style initial; transition .3s; } #trackinfo .info_content li { opacity 0; visibility hidden; margin 0 0 0 1.5em; transition .3s, opacity .2s; } #trackinfo .info_content.infomation_show td { padding 5px; height 100%; } #trackinfo .info_content.infomation_show ul { padding 5px 0; max-height 50em; } #trackinfo .info_content.infomation_show li { opacity 1; visibility visible; } #trackinfo .info_content.infomation_show li nth-of-type(n+2) { margin-top 10px; } /** Lyrics styling **/ #lyrics { font-size 1.06em; line-height 1.6em; } .not_in_card, .inaudible { display inline; position relative; } .not_in_card { border-bottom dashed 1px #D0D0D0; } .tooltip { display flex; visibility hidden; position absolute; top -42.5px; left 0; width 275px; min-height 20px; max-height 100px; padding 10px; border-radius 5px; background-color #555; align-items center; color #FFF; font-size 85%; line-height 20px; text-align center; white-space nowrap; opacity 0; transition 0.7s; -webkit-user-select none; -moz-user-select none; -ms-user-select none; user-select none; } .inaudible .tooltip { top -68.5px; } span hover + .tooltip { visibility visible; top -47.5px; opacity 0.8; transition 0.3s; } .inaudible span hover + .tooltip { top -73.5px; } .not_in_card span.hide { top -42.5px; opacity 0; transition 0.7s; } .inaudible .img { display inline-block; width 3.45em; height 1.25em; margin-right 4px; margin-bottom -3.5px; margin-left 4px; background-image url(https //img.atwikiimg.com/www31.atwiki.jp/touhoukashi/attach/2971/7/Inaudible.png); background-size contain; background-repeat no-repeat; } .not_in_card after, .inaudible .img after { content ; visibility hidden; position absolute; top -8.5px; left 42.5%; border-width 5px; border-style solid; border-color #555 transparent transparent transparent; opacity 0; transition 0.7s; } .not_in_card hover after, .inaudible .img hover after { content ; visibility visible; top -13.5px; left 42.5%; opacity 0.8; transition 0.3s; } .not_in_card after { top -2.5px; left 50%; } .not_in_card hover after { top -7.5px; left 50%; } .not_in_card.hide after { visibility hidden; top -2.5px; opacity 0; transition 0.7s; } /** For mobile device styling **/ .uk-overflow-container { display inline; } #trackinfo.mobile { display table; float none; width 100%; margin auto; margin-bottom 1em; } #trackinfo.mobile th { text-transform none; } #trackinfo.mobile tbody tr not(.media) th { text-align left; background-color unset; } #trackinfo.mobile td { white-space normal; } document.addEventListener( DOMContentLoaded , function() { use strict ; const headers = { title アルバム別曲名 , album アルバム , circle サークル , vocal Vocal , lyric Lyric , chorus Chorus , narrator Narration , rap Rap , voice Voice , whistle Whistle (口笛) , translate Translation (翻訳) , arrange Arrange , artist Artist , bass Bass , cajon Cajon (カホン) , drum Drum , guitar Guitar , keyboard Keyboard , mc MC , mix Mix , piano Piano , sax Sax , strings Strings , synthesizer Synthesizer , trumpet Trumpet , violin Violin , original 原曲 , image_song イメージ曲 }; const rPagename = /(?=^|.*
https://w.atwiki.jp/michealfeng/pages/28.html
Should you have a buddy who s intensely into photography, a bags are often an incredible reward strategy. Photographers, whether they re amateurs or pros, are normally in search of one more bag for his or her cameras and equipment. They may want one particular for carrying all in their gear into a main photograph shoot, one more a single for streamlined carrying in addition to a 3rd a single for all those in-between occasions. Providing somebody an excellent new digital camera baggage will notify the receiver you know how vital photography is usually to them and that you assist their pastime or job. Probably the most significant detail you will need to be aware of is exactly what sort of bags they already have and what form they might use. When you have the prospect, look into the bags they re applying when they re with you. Is it a huge bag with loads of pockets that is definitely slung more than the shoulder, or possibly a issey miyake makeup bag smaller sized bag that straps around the midsection? Ask a handful of questions to get some a lot more details. Do they have any other baggage? Does the one they are utilizing have any constraints or drawbacks? Do they wish they d one that was arranged superior inside of? Most camera buffs appreciate to talk about their gear this means you ought to give you the option to acquire a pretty excellent really feel for what kind of baggage would fill while in the hole for them. Some points to search for when purchasing for a digital camera baggage include o Extensive, padded straps are constantly ideal. It helps make carrying a bag much easier plus much more comfy. o If you are shopping for a bag massive sufficient with the camera, lenses and several attachments, ensure you will get one with dividers within that will continue to keep factors in position and cushion the person parts. o For all the more flexibility, think about a bag with movable dividers which might be rearranged relying on which digital camera and kit the recipient would like to utilize on any provided day. o Look at the elements. Does your pal use their digicam outside the house or in damp conditions? Whenever they are character photographers or sports activities photographers, it s pretty much inescapable that the bag can get dior bags sale soaked. Possessing a zip closure with outsized tooth will lessen the chance of the zipper sticking when it can be damp or soiled. o Seek out included security these types of for a fold-over flap that retains the zipper coated. o Does your good friend shoot a great deal of motion pics? Hunt for a bag that zips open from the two sides. This supplies swift entry for utilizing the digital camera to the fly. o An inside pocket that snaps or zips closed can be a pleasant security aspect for keys or other particular items. o Water-proof elements tend to be more simple than the luxurious and tempting leather versions. Retain in mind that even though a leather camera bag could possibly appear wonderful indoors, should the photographer goes anywhere in the slightest degree that s filthy, dusty or damp, a leather-based digicam bag will speedily get ruined. o Make sure to read the warranty integrated together with the bag. These will differ from company to company, however the leading digital camera bag producers will often supply a lifetime guarantee versus defects.
https://w.atwiki.jp/oper/pages/2352.html
第二幕 (エレガントなサロン。) (真ん中に二つのドア。右には袖に通じる戸が、左には窓がある。舞台の中央には奥に向かってビリヤード台が並べられている。二つのドアの間の壁にはキューとともに規則表が貼ってある。ビリヤード台の真上にはしゃれたランプが吊るしてあり、ひもを引っぱれば消えるようになっている。夕暮れ時。) 第一場 (パンクラティウスは右手の開かれたドアの前に座り、その後ろには城の召使いたち、(世話係やコック、狩人、メイドなど)がずらりと続いている。そのうちの数人は舟をこいでいる。あとでバクルス。) Nr. 7 - 導入 パンクラティウスと召使いたち しゃべるな!よく注意して! よーく耳を澄まして聞け!しーっ! 我々の人生では またとない機会だぞ。 召使いたち まったく伯爵夫人の朗読のすばらしいこと! とてもまねできない。すばらしい。 涙さえ誘う・・・ 意味がわかりさえすればねえ! 残念だ! バクルス (うやうやしく入ってきて、大声を出す。) まことに恐縮ですが・・・ 全員 (くるっと振り返り、しーっ!と言う。) しゃべらないで!静かに頼みます! 伯爵夫人 (奥の小部屋から朗読する。) 「かくして彼は年を経て知恵を授かることを学びけり」 パンクラティウス (少し経ってからドアを閉め、) 朗読は終わったようだ。 (立ち上がった召使いたちに) さ、急いでそっと行け。 どうだった?意見を聞きたいね。 気分はどうだ? 合唱 まったく伯爵夫人の朗読のすばらしいこと! usw. (次第に皆出て行き、バクルスとパンクラティウスだけになる。) 第二場 (バクルス、パンクラティウス。) バクルス (それまでドアの前に立っていたが、今前に出てきて、) いったいさっきのは何だったんだね、パンクラティウスくん?庭も階段も控室も、とにかく人、人、人・・・ パンクラティウス ああ、朗読のために集まってたんだよ、じつに滑稽だった。 バクルス 朗読? パンクラティウス 朗読が続いている間は、仮に厩舎で働く召使いでも身の振り方を知ってるぜ。我々のところにいれば自然とそのあたりの行儀も心得るようになるってわけだ。 バクルス 要するに何のことだ? パンクラティウス つまり、我らが伯爵夫人が迫真の演技で喜劇―いつどこでも起こるような題材を扱ったものなんだけどさ―を朗読なさったんだよ。奥方がもうちょっとふつうの言語で演じてくれさえしたら、なお笑えてよかっただろうになあ。ところがだよ、奥方はよりによって古語で書かれた大昔のコメディの本を町で買ってきてね、それをお読みになるもんだから意味がさっぱり分からないんだ。みんないくら聞いてもわけが分からないもんだから笑うに笑えないよ。コメディなんて笑うために存在するのに、もったいないよな。 バクルス いやね、パンクラティウスくん。笑えない喜劇ってのもあるんだぜ。解雇されて、伯爵に慈悲を乞うシーンなんか笑えたもんじゃない。 パンクラティウス 分かってるよ、分かってる。しかし、それにしてもよりによってあんな滑稽な瞬間に現れたんだい? バクルス まったく、まさか私がこんなことになろうとは!あのおてんば娘に夢中になっていたせいなんだ。必死で気を紛らわそうとしてね、日ごろはスズメを追い払うのにしか使わない猟銃を取ってきて、家の前に出て、それから発射させて、すると弾が飛び出して・・・ パンクラティウス おいおい、うちの禁猟区はきみの家から二、三時間もかかる距離だぜ。 バクルス そりゃそうだが、何しろ百発百中の武器だし、おまけに気晴らしがメインだからね。自分の家からちょっと離れてしまったのさ。 パンクラティウス それで、どうするつもりだい、バクルスさん? バクルス あのお、何でも噂では伯爵は可愛い女性に目がないとか・・・ パンクラティウス ま、そうだね。 バクルス だから私の花嫁も連れてきたのだよ。彼女は下の広場に待たせてある。彼女がうまく取り成してくれれば・・・。 パンクラティウス だったら、僕も機会をとらえてその娘さんのお顔を拝見したいもんだね。 バクルス それでだ、どうなんだろう。伯爵夫人は夫に何か影響力はあるのかな。私のために取り成していただける見込みはあると思うかね? パンクラティウス それは状況によるかもなあ。奥さまは目下のところ、明日上演しようと考えている古代喜劇のことで頭がいっぱいなんだ。あっ、そうだ!きみは学者だよね? バクルス まあ、そうだな・・・。必要最低限しか知らないが。 パンクラティウス 僕は伯爵夫人の朗読をちょっと聞きかじってるから知ってるんだよ。門前の小僧ってわけさ。 バクルス じゃ、話してくれ。 パンクラティウス きみ、ソフォクレスのことは知ってるか? バクルス ソフォクレス? パンクラティウス 要するに詩人ってとこだ。喜劇をやったんだぜ。ずいぶん前のことだけどさ。まだ、悪魔だって存在してなかったかもしれない、大昔も大昔の話なんだ。すごく滑稽だよ。 バクルス へえ、私は聞いたことないなあ。 パンクラティウス 僕は伯爵夫人から聞いたのさ。こっち来いよ。ちょっと話してもらわないと。 バクルス ソフォクレスについて?いや、だから私は知らないって! パンクラティウス いいから来いよ。 バクルス ソフォクレスのことなんかちんぷんかんぷんなのに! (二人とも退場。) 第三場 (伯爵夫人と男爵が話しながら脇のドアから入ってくる。) 伯爵夫人 ちがうわ、ちがうわ。ごちゃごちゃにしないで。エディプスはテーベの王となったあとで、メネケウスの娘イオカステと結婚したのよ。 男爵 ああ、そうでしたね、伯爵夫人。ですが、どうかここを去らせてください。突然偏頭痛にかかってしまって、うまく考えることができないのです。 伯爵夫人 まあまあ、馬屋番さんったら。今日はギリシャ悲劇にまったく感動なさらないようね。とても崇高な伝説なのに。 男爵 ちがいますよ、奥さま。あの魂の奥深くからこみ上げてくるような朗読で感動しない人はおりません。何も感じないとすれば、集中できないだけですよ。悩みがあるとか、体がどこか・・・ 伯爵夫人 要するに具合が良くないってことね。で、まさしく今日のあなたがその例に当てはまっているわけよ。いったいどうなさったの?何か恐ろしい悲劇でも抱えているの?ポリュネイケスのように兄弟から打撃を与えられたのかしら?それともヘーモンのように愛する花嫁を失って絶望していらっしゃるのかしら? 男爵 (独白) これは困ったな。とんだ窮地だ。田舎の娘に恋していることなど彼女に相談できるはずもないし。 伯爵夫人 黙ってるの?おまえの考えを当てろとでも言うつもり? 男爵 お美しい奥さま。僕を困らせないでください。それではこれまで言うに言えなかったあることを申し上げさせていただきます。 伯爵夫人 (傍白) 何を言いだすのかしら。 男爵 激しい悲しみを味わった後で、僕はようやく高貴な方々が集うこの国へやってきたのです。でも、真に気高い人も崇高な愛を持った人もいない。 伯爵夫人 まあ、だって・・・ 男爵 おっしゃる通りです。僕は罪深い人間です。本来なら、僕もエディプスのように我が目の光を絶ち、償いをすべきでしょう。ですからどうぞ、ここから去らせてください。 伯爵夫人 (独白) この若者ったらいいことを言うわね。(ふつうの声で) おまえ、わたくしが怒るとでも思っているのだろうけれど、でも・・・「つねはあらゆるものを見たまえしゼウスは聞きいれたもう。」― わたくしはライオス王ではなくてよ。おまえをひどい目に遭わせる気はないわ。 男爵 えっ、許していただけるんですか? 伯爵夫人 情熱的過ぎるのがおまえの欠点なのよね。わたくし自身はあまり熱を上げるほうではないから・・・。もしもおまえがアポロン神殿で信託を仰げば、おまえを理解したうえでこう仰せられるわ「だが、留まれ」。 男爵 おお、奥さま。何をなさろうというのです?僕は弱い人間なのに。 伯爵夫人 (朗読するように) 「残酷なものは数あれど、人間ほど残虐なものはない。」あなたはまだ青年なのよ。わたくしならそうした方の扱いに慣れているわ。ですからね、留まったほうがいいと思うの。「わたしは憎み合うことはしない。ただ愛し合うのみ。」 (キスしてもらおうと手を出す。) 男爵 (あわてて) 愛し合う? 伯爵夫人 アンティゴネーのセリフよ。とにかく留まって。 男爵 (彼女の手にキスする。) ご親切ありがとうございます。では、心の葛藤を乗り越えるようにやってみましょう。負けてしまいそうですが。 Nr. 8 - 二重唱とカヴァティーナ 男爵 ここに残り、いつも彼女を見つめる。 思っただけで心が燃え上がる。 何の希望もないのなら 苦しみにもだえ死んだほうがいいのに。 こんなに苦しむくらいなら、 あのスフィンクスの下敷きになったほうがましだ。 伯爵夫人 (傍白) ああ、いいことを言うわ、すてき。 もっとも、主人がこれを耳にしたら ただじゃ済まないでしょうけれど。 男爵 (傍白) 後で僕が誰かわかったら どんな顔をするだろう。 自分が想いを寄せていた相手が 血を分けた弟だと知ったら! 伯爵夫人 ああ、いいことを言うわ、すてき。 男爵 (彼女に) 苦い悩みに視界がぼやけても、 黙していなければならないのです。 人生の美しき喜びは すべて僕から去っていってしまった。 ヘーモンがアンティゴネ―を想った時のように 胸が締め付けられる。 男爵夫人 (場の後ろのほうから) ずっと田舎にいたいわ。 田舎はとっても素敵。 伯爵夫人 (傍白) ああ、いい事言うわ、あの子は! 男爵 (傍白) あれは? (はっとして耳を澄ます。) ああ、あの声! 男爵夫人 ずっと田舎にいたい! 男爵 あの歌だ。 あの歌が美しい唇から流れ出て、 僕の心を揺り動かしたのだ。 (大きな声で) 苦痛が僕を捕え、耐えられないほど。 彼女から離れているのが辛い。 夜空に向かって このやり場のない痛みを訴えよう。 ああ、とても耐えられない! 男爵夫人 田舎はほんとうに素敵なんですもの! 男爵 (窓のほうを窺いながら) あのかわいらしい歌は広場から聞こえるんだろうか。 彼女こそ愛らしく素敵な村娘だ。 あの人に会って、この想いを打ち明けてしまいたい。 もしあの人の心を得ることができるなら 死んだっていい。 あの人は何にも代えがたい大事な人。 気の迷いではない!あの人といれば幸せになれるんだ! (急に、びっくりしたように自分を見ている男爵夫人のほうを向いて、) 僕は空気に向かって 胸の痛みを訴えるしかないのです。 男爵夫人 田舎の生活は最高よ。 男爵 あのかわいらしい歌は広場から・・・ usw. (伯爵夫人に) どうかわかってください。 (傍白) あの人がいれば幸せになれるんだ! (飛び出していく。) 第四場 (伯爵夫人ひとり。) 伯爵夫人 あの若者は心配だわ。病気なのか、それともわたくしへの情熱のためにああなっているのかしら。つまり、あの子は・・・もしかすると・・・ (何気なく鏡の前へ行く。) ありえないことはないわ!エディプスがイオカステに求婚した時、彼女はかなり年だったんですもの。ええ、そうですとも。ちょうどわたくしと同じくらいだったわ。 (しげしげと鏡の中の自分を見つめて、) わたくしってイオカステに似ているわ。彼女も非常におおらかで好意的だったに違いませんもの。 (突然大真面目になって、) でも、彼女は誇り高く、強い信念の持ち主だったわ。自分の夫が息子だったという、恐ろしき事実が発覚した時、首を吊ったんですものね。さあ、エレオノーレ、エーベルバッハ伯爵夫人、かの高貴な婦人を見習うがよい!イオカステのように誇り高く、信念を貫くのよ。ただし首は吊るべからず。 第五場 (伯爵夫人、パンクラティウス。) パンクラティウス 奥様、恐れ入りながら訪問客が・・・ 伯爵夫人 「テレシアスや、何か新しきことがあるや?」 主人はどこ? パンクラティウス ご主人様なら奥様のお部屋のソファーでお眠りになっていますよ。 伯爵夫人 もしお目覚めのようだったら、来るように言ってくださらない? パンクラティウス かしこまりました。 伯爵夫人 明日の準備はすべて済んだの? パンクラティウス はい。ただ、一つ頭を痛めてることがございまして。 伯爵夫人 頭を?「そは何か?戦慄に身も凍る思い!」 パンクラティウス 街で頼んでおいた楽団に断られてしまったんですよ。 伯爵夫人 ああ、何てこと!「これこそエディプスから我々に引き継がれた災いか。」どうしたらいいかしら。 パンクラティウス 奥様さえお許しいただければ、僭越ながら提案がございます。てまえのいとこ、教養高きバクルス校長が来ております。彼はピアノも奏でることができますし、何かとお役にたてることもあるかと。 伯爵夫人 それは耳寄りな話ね。その方、今ここにおいでなの? パンクラティウス 廊下におります。彼は奥様のお慈悲にすがりたいことがあるようで。 伯爵夫人 お通しして。もう一つだけ。馬屋番を見なかった? パンクラティウス 先ほど広場に走っていきました。おそらく奥様の朗読に感動していたたまれなくなったのでしょう。 伯爵夫人 そうかしらん? (自慢げに) わたくしの朗読って魅惑的でしょう?よく読めたと思うけれど、いかが? パンクラティウス ええ、まったく滑稽・・・ (びくっとしてあわてて口をおさえる。) 伯爵夫人 (ぎょっとして、) ええっ? パンクラティウス (あわてて言い直す。) じつに神々しい!戦慄が走るほどでした! 伯爵夫人 もう結構よ。校長殿をお連れして。 パンクラティウス (お辞儀し、バクルスを導き入れる。) さあ、どうぞ、バクルス様。 奥様からきっとお慈悲をいただけるでしょう。 (去る。) 第六場 (伯爵夫人、バクルス) 伯爵夫人 ちょっと待ってくださいね、校長。すぐに戻りますから。 (自分の部屋に下がる。) バクルス (一人で) 全能の神よ、この哀れな者をどうかお助けください。(メモを取り出して) パンクラティウスが大急ぎで伯爵夫人の朗読から聞きかじった何節かを叩きこんでくれたから、メモを取っておいたが・・・。おお、神よ、失笑を買うことがありませんように!勇気だ、セバスティアン。職も食費もかかってるんだ。―ああ、いらした。よく気をつけて、いかにも、というように詩的な文句を浴びせてみよう。 伯爵夫人 (入ってきながら) ごめんなさいね、本をテーブルの上に置きっぱなしで。 バクルス (メモを帽子の中に置いておき、暗誦する。) 「太陽の光よ、おお、麗しき光。 このテーバイの民に・・・」 伯爵夫人 (びっくりして) 何ですって? バクルス (帽子の中をのぞき込みながら続ける。) 「そして七つの塔に照り映えり。」 伯爵夫人 まあ、驚きましたわ。古代ギリシャの崇高なる詩をご存じですのね? バクルス 根っから古代ギリシャにはまっております、根っからですよ。 伯爵夫人 (座る。) まあ、素敵。どうぞ、お座りになって。 バクルス (座る。) あの、恐縮ながらお願いが・・・ 伯爵夫人 嬉しいですわ、はるか昔の偉大な作品に通じた教師にお会いできるなんて。あなたほど博学な方が小学校にお勤めだなんてもったいないですわ。 バクルス いやはや、まあ。しかし奥さま、今小学校では・・・ 伯爵夫人 独学で教養をおつけになりましたの? バクルス 来る日も来る日も勉強です。朝も晩も日中もソフォクレスばかり。 伯爵夫人 おお、あなたこそは神が遣わしてくださったお方ですわ! バクルス もしよろしければ・・・ 伯爵夫人 それでは、間違いなくギリシャ悲劇の上演も数多くご覧になったことでしょうね。 バクルス (傍白) やれやれ!(ふつうの声で) いや、観劇はしていないのですが、ただ多くを耳にして・・・ 伯爵夫人 それからお読みになりましたのね? バクルス そうです、読みました。 伯爵夫人 素晴らしいですわ!それで、ご感想は?わたくしね、夫のために明晩ギリシャ悲劇の催しをやるつもりなんですけれど、まだいろいろ迷っていますのよ。舞台配置とかその他、考えることがたくさんありますでしょう?祭壇を置くのは後ろのほうか、それともオーケストラの真ん中が良いかしら。どう思われまして? バクルス (こんがらがって) ええと、何がです? 伯爵夫人 つまりね、バッカスの祭壇は真ん中に置いたほうがいいかどうかですわ。 バクルス もちろんです、決まっております。私なら真ん中に置きますね。 伯爵夫人 よかったわ。わたくし、そうしようと思っていましたの。それから後方の三つのドアはどういたしましょう? バクルス もちろん、ドアも真ん中にしたらよろしいでしょう。 伯爵夫人 何ですって?ドアも? バクルス 古代ギリシャではすべて真ん中に置きます。 伯爵夫人 (傍白) この方は確かに面白味はあるわね。 バクルス (傍白) 早く本題に入りたいのだが・・・。 伯爵夫人 (ふつうの声で) でも、一つ困ったことがありますのよ。合唱がいないんですの。 バクルス もしよろしければ、生徒たちをお使いいだたいても・・・ 伯爵夫人 まさか!子供たちでしょう? バクルス 一応、しっかりと訓練されていますが・・・ 伯爵夫人 でも、あの合唱曲はだめだと思いますわ。非常に崇高な曲ですもの。「太陽よきらめけ、麗しき光よ」と、こんな感じに続きますの。 バクルス よろしければ、合唱曲そのものを差し換えてはどうでしょう。「暁の星が我々にほほえみ」という、美しいコラールがございますよ。 伯爵夫人 それはいけませんわ、校長先生。わたくしはすべてメロドラマ風にきちんとやりたいんですの。妥協は許されませんわ。 バクルス たしかにそうですな。 伯爵夫人 この催しで主人がギリシャ悲劇のすばらしさを分かってくれたら、と思っておりますのよ、校長先生。 バクルス (帽子の中を覗いてから) 「かくして彼は年を経て知恵を授かることを学びけり」 伯爵夫人 しゃれてますこと! (傍白) この方、ユーモアがおありね。 バクルス (傍白) よしよし、見事華麗にやってのけたぞ。 (ふつうの声で) ところで、まことに恐縮ながらお願いがあって・・・お手間を取らせて申し訳ないのですが・・・ 第七場 (前場の人々、伯爵。) Nr. 9 - 五重唱 伯爵 (バクルスを見つけて) 何だ?我が目が信じられん! 厚かましいにもほどがある! おい、殴られたいのか? バクルス (ぎょっと跳び上がり、) ああ、どうかお手柔らかに! 伯爵夫人 この怒り方ときたら! ぞっといたしますわ。 伯爵 この男に弁解の余地はない! バクルス どうかお気を静めてお聞きください。 伯爵 こいつは密猟者なんだぞ! バクルス 頼みますから! 伯爵夫人 この方が、密猟者? 伯爵 何度言ったら分かる? 記録されているぞ。 バクルス 誰だって自分の命を守るために ヤギを撃ったりするじゃありませんか。 伯爵夫人 それでわたくしに取り成してほしかったんですのね。 校長の座を維持しようとして。 伯爵 そうだろうな。 バクルス もちろん、そうです。 伯爵夫人 密猟しましたの?まあ! 伯爵 そうだとも。 バクルス たしかに。 伯爵夫人 それで慈悲を乞いに? 伯爵 いや、慈悲など与えん。 どうしても赦さんぞ。 罰は撤回しないからな。 私がこうと言ったら絶対に変えん! (後方に行く。伯爵夫人はなだめようとしながら後を追う。) バクルス (独白) 知恵も種切れだ。 残る頼みの綱は学生さんだけだ。 この雰囲気だと、どう考えても ソフォクレスは役に立ちそうにないし。 (窓に駆け寄り、下に呼ばわる。) 学生さん、上がってきてくれ!頼む! (窓から身を乗り出して) 伯爵の心が少しも和らがないんだ。 取りつく島もないんだよ。 伯爵 (入ってきながら) あっちへ行け!もう何も聞きたくない。 私の意志は固いんだぞ。 我が領地で勝手に狩をした者など、 ただで済ますわけにはいかん! 伯爵夫人 少しも許すおつもりがありませんのね。 頭に血がのぼってしまって・・・ たとえ自分の領地で狩をしたからとて、 見逃してあげてもよろしいのに。 バクルス まったく慈悲をかけてくださらないようだ。 とにかく、この癇癪! だが、まだ望みはあるぞ。 あの頑固な意思とやらを木っ端みじんにしなくては。 第八場 (前場の人々、男爵。) 男爵 とんでもないけんか騒ぎですね、 向こうまで聞こえてきましたよ。 おまけに誰だかあっちの窓から走っていきましたし。 何であんなことができたのか分からないのですが。 伯爵 窓から走り出る? 突拍子もないことを言うな。 夢の中で幽霊でも見たんじゃないのか? 男爵 僕はいつも夢見ているようなものですよ。 はっきり申し上げますが、 僕はかなわぬ希望のために 放心状態ですから。 伯爵夫人 (独白) あの子はわたくしを夢見ているんだわ。 あまりに甘美な愛の憧れのために気を失いそうなのよ。 恥ずかしがらずに、恋していることを 言ってしまえばいいのに。 でも、お相手が誰なのか言ってはだめよ。 伯爵 (傍白) やつはあの優しい美人を夢見ているんだな。 甘美な憧れのせいで気を失いそうらしい。 はにかまずに恋していることを 言ってしまえばいい。 だが、決して言うな、相手が誰かは。 男爵 (傍白) あの優しく美しい娘さんと、僕は話したのだ。 愛の憧れのために気が遠くなる。 ためらうことなく、言ってしまえたらいいのに。 僕が再び恋に落ちたことを。 でも、相手が誰かは決して言ってはならない。 バクルス (独白) あのかわいい子がそばにいてくれたらなあ。 精いっぱい泣き声を上げたって何の役にも立たん。 あらゆる悪巧みのせいでどうかなりそうだ。 心配で心配で、 気を失わないでいるのがやっとのことだ。 第九場 (前場の人々。男爵夫人がはにかみながら入ってくる。) 伯爵 何てこった! 男爵 (傍白) どうしたんだろう? 伯爵 あの美しい村娘ではないか! 伯爵夫人 どうしたの、お嬢さん? 男爵夫人 ああ、勝手に入ってきましたこと、 どうかお許しくださいませ。 婚約者のことでお願いがあって、 参りましたの。 伯爵、男爵 (あわてて) きみ、婚約してるの? 男爵夫人 はい。 伯爵夫人 あら、あなたたち。それがどうかして? 男爵夫人 噂ではご主人様は若い娘たちを たいそうお気に召されるそうで・・・ 伯爵夫人 あら、まあ! 伯爵 どこのどいつがそんなことを! 男爵夫人 みんなですわ! 伯爵 いやいや、皆は私をばかにしているのか! 男爵夫人 ご主人様は問答無用で (バクルスを指しながら) 彼を失業させようとなさるんですの? 伯爵、男爵 (びっくりして) おい、きみの婚約者って・・・ 男爵夫人 この方ですわ。 伯爵 こいつが? 男爵 彼が? 伯爵夫人 校長先生が? 伯爵、男爵、伯爵夫人、男爵夫人 この人が⁈ バクルス (傍白) そうとう驚いてるな。 伯爵、男爵 とても信じられない。 ここにいるこの男が この娘さんの美しき希望を 意のままにできるなどということがあろうか。 彼女のバラ色のほおは この男を愛するがゆえに 赤く染まるのか? まったくやつを絞め殺してやりたいくらいだ! 伯爵夫人 こんなことってあるかしら。 この発表はどうやら リラックス気分を吹き飛ばしてしまったようだわ。 ことに、わたくしの夫はそのようね。 このお嬢さんのほっぺたが 校長先生を恋して 赤く染まるっていうのが 主人を怒らせているらしいわ。 男爵夫人 ぜんぜん信じてないみたいね。 確かに、もしこの校長先生を わたしが愛すると想像してみると、 自分でもしっくりこないわ。 情熱を秘めているのか、 あの人たち、頬が燃えているみたい。 二人とも、ほんとうなら 校長先生を絞め殺したいんだわ。 バクルス よもや誰も思わんだろう、 この紳士方を夢中にさせてるのが、 よりによって男、 それも学生だとはな。 誰のほっぺたに憧れているか 分かりでもしたら、 あんな表情も さっさと引っ込むだろうよ。 伯爵夫人 きっと主人の心が和らぐわ。 ずいぶん巧妙なやり方に出たものね。 彼女が言えば きっと赦していただけるわ。 ほんとうにきれいな方。 伯爵 私もそう思う。 伯爵夫人 でも、どうしてこんな裏事情がわかったんですの? バクルス ええと、近所の人が・・・ この学生が言うには・・・ 伯爵夫人、伯爵、男爵 学生? バクルス (言い直して) いや、親戚と言いたかったんですよ。 男爵夫人 ばかなことばっかり言わないの! 黙ってなさい! 伯爵夫人 学生ですって? 伯爵、男爵 この場で叩きのめしてやりたい! バクルス だから親戚ですってば! 伯爵夫人 (伯爵と男爵を観察しながら) 不満のあまり怒り狂っているご様子ね。 (男爵夫人はこの間、小声でバクルスに文句を言う。) 伯爵夫人 ほらほら、喧嘩なんてしちゃいけないわ。 さあ、仲良くなさい。 伯爵、男爵 (伯爵夫人に) 困らせないでやってほしい/ください。 伯爵夫人 さあ、仲直りして。抱き合うんですよ。 男爵夫人 あの・・・それは必要ないかと思うんですけれど・・・。 伯爵 (伯爵夫人に) いやいや、彼らは恥ずかしいんだよ。 男爵 (同じく) そうそう、はにかみも考慮しないと。 バクルス じゃあ、そうしよう。 男爵夫人 (独白) ああ、もうどうなるの? 男爵 いやなやつだ! 伯爵 (独白) 妻は何ておせっかいなんだ。 伯爵夫人 キスなさい。今すぐに! 伯爵、男爵 ちくしょう! バクルス (男爵夫人に) 我慢しろよ、なあ! 伯爵夫人、伯爵、男爵 ええっ!それが婦人に対する物言い? 気はたしかか/かしら? 冗談にしては度が過ぎます! 男爵夫人 もう、この間抜け! バクルス (あわてて取り繕い、) 可愛い子ちゃん、可愛い子ちゃん。 ちょっと冗談言っただけじゃないか。 男爵夫人 (覚悟を決めて傍白) しかたがない。 目をつぶって我慢するわ! (バクルスは男爵夫人にチューっとする。伯爵と男爵は悔しがって地団太を踏む。) 伯爵夫人 こんなことってあるかしら・・・ usw. 伯爵、男爵 とても信じられない・・・ usw. 男爵夫人 ぜんぜん信じてないみたいね・・・ usw. バクルス よもや誰も思わんだろう・・・ usw. (伯爵は妻を食堂へ連れて行く。) ZWEITER AUFZUG Eleganter Salon Mit zwei Mitteltüren. Rechts eine Seitentür, links ein Fenster. In der Mitte der Bühne, jedoch mehr nach hinten zu, steht ein Billard. Zwischen den beiden Mitteltüren an der Wand befindet sich das Regal mit den Queues usw., über dem Billard hängt eine elegante brennende Lampe, welche mittels eines Schiebers ausgelöscht werden kann. Es ist gegen Abend ERSTER AUFTRITT Pancratius sitzt vor der offenen Tür rechts, hinter ihm die Dienerschaft des Schlosses Bediente, Köche, Jäger, Mädchen usw. Einige von ihnen sind eingeschlafen. Später Baculus Nr. 7 - Introduktion PANCRATIUS UND DIENERCHOR Nicht geplaudert! Acht gegeben! Alles schärfe Sinn und Ohr! St! Denn es kommt in unserm Leben So etwas nicht wieder vor. DIENER Die Frau Gräfin liest vortrefflich, Unnachahmlich, wunderschön, Tränen möchte man vergiessen - Schade, dass wir s nicht verstehn! Schade! BACULUS tritt mit Reverenzen ein, laut Darf ich untertänigst wagen - ALLE drehen die Köpfe, ihm Ruhe gebietend Nicht geplaudert! Stille! Stille! GRÄFIN liest im Kabinett »Dann lernt er wohl noch weise zu werden im Alter!« PANCRATIUS nach einer Pause die Tür schliessend Die Frau Gräfin ist zu Ende. Zur Dienerschaft, die sich erhebt Trollt euch leise und behende. Nun, was sagt ihr? Nun, was meint ihr? Nun, wie ist euch? Wie? CHOR Die Frau Gräfin liest vortrefflich, usw. Allmählich entfernen sich alle bis auf Baculus und Pancratius ZWEITER AUFTRITT Baculus. Pancratius BACULUS der an der Tür stehen geblieben, kommt vor Aber was hat denn das zu bedeuten, Herr Pancratius? Weder im Hofe, noch auf der Treppe, noch im Vorzimmer eine menschliche Seele. - PANCRATIUS Weil alles bei der Vorlesung versammelt war, wie närr sch. BACULUS Vorlesung? PANCRATIUS Wie ich Euch sage, und wenn das so fortgeht, so seid Ihr binnen kurzem gegen den Stallknecht ein Einfaltspinsel, denn bei uns muss jetzt alles gelehrt werden, wie närr sch. BACULUS Wie versteh ich denn das? PANCRATIUS Unsre gnädige Frau Gräfin nämlich - wie denn jeder Mensch sein närr schen Einfälle hat - will mit aller Gewalt Komödie spielen, wie närr sch. Und das wäre auch ganz hübsch, wenn sie nur recht spassige Stücke wählte, wobei man lachen könnte; aber so hat sie sich ganz alte Komödienbücher aus der Stadt mitgebracht, die man gar nicht versteht, wenn sie gelesen werden; und wenn man nicht versteht, was die Leute wollen, kann man doch nicht lachen, und bei jeder Komödie muss doch gelacht werden, wie närr sch. BACULUS Je nun, mein lieber Herr Pancratius, es gibt wohl auch ernste Komödien. Mir zum Beispiel hat der Graf heute eine vorgespielt, bei der ich eher hätte in Tränen zerfliessen mögen. PANCRATIUS Ich weiss, ich weiss. Aber, Herr Baculus, wie ist Er auch auf den närr schen Einfall gekommen? BACULUS Du lieber Gott, wie kommt der Mensch auf so manches! Meine Rangen hatten mir den Kopf warm gemacht. Um mich zu zerstreuen, nehm ich die Flinte, mit welcher ich gewöhnlich nur Sperlinge zu vertilgen pflege, trete vor die Haustür, das Gewehr geht los, und die Kugel fliegt ... PANCRATIUS Na, na, doch wohl nicht ein paar Stunden weit bis in unsern Tiergarten. BACULUS Es ist allerdings ein vortreffliches Gewehr, aber in der Zerstreuung mochte ich mich wohl ein wenig vom Hause entfernt haben. PANCRATIUS Und was gedenkt Ihr denn jetzt zu tun, Herr Baculus? BACULUS Seht, man sagt Der Herr Graf sähe die hübschen Weiber gern. PANCRATIUS Na - wie närr sch. BACULUS Da habe ich denn meine Braut mitgebracht - sie wartet unten im Park -, und die, hoffe ich, soll ihn herumbringen. PANCRATIUS So kriege ich doch seine Herzliebste bei der Gelegenheit auch einmal zu Gesicht. BACULUS Und dann, was meint Ihr, sollte denn die Frau Gräfin keine Gewalt über den Herrn haben und ein gutes Wort für mich einlegen können? PANCRATIUS Es käme darauf an; sie hat nur jetzt für nichts anderes Sinn als für die alte Komödie, die morgen aufgeführt werden soll, wie närr sch - Da fällt mir etwas ein! Ihr seid doch ein Gelehrter? BACULUS I nun - so ein Stück davon allerdings, wenn nicht zuviel verlangt wird. PANCRATIUS Ich wüsste etwas, wodurch Ihr die Frau Gräfin gewinnen könntet. BACULUS Heraus damit. PANCRATIUS Kennt Ihr den Sophoklex? BACULUS Den Sophoklex? PANCRATIUS Das ist nämlich der Poet, der die Komödie gemacht hat - vor langer Zeit - wie der Teufel noch ein kleiner Junge war, wie närr sch. BACULUS So? Ich habe noch nichts von ihm gehört. PANCRATIUS Ich höre die Frau Gräfin. - Kommt mit hinunter, Ihr müsst mir etwas davon erzählen. BACULUS Vom Sophoklex? Den kannte ich ja gar nicht. PANCRATIUS Kommt nur mit. BACULUS Wenn ich ihn aber doch nicht kenne! Beide ab DRITTER AUFTRITT Gräfin und Baron im Gespräch aus der Seitentür tretend GRÄFIN Nein, nein, Herr Stallmeister, Sie sind nicht recht im klaren. Erst nachdem Ödipus König von Thebä geworden, ermählte er sich mit Jokaste, der Tochter des Menökeus. BARON Sie mögen recht haben, Frau Gräfin. Doch entschuldigen Sie mich, wenn ich Sie jetzt verlasse, eine plötzliche Migräne verhindert mich, klar zu denken. GRÄFIN Ei, ei, Herr Stallmeister, gestehen Sie vielmehr, dass Sie heute für die hehre Sage des griechischen Altertums ganz unempfänglich sind. BARON Sie tun mir unrecht, Frau Gräfin; wer bei Ihrem seelenvollen Vortrage nicht davon begeistert würde, müsste geistig und körperlich krank sein, und beides - GRÄFIN Scheint bei Ihnen der Fall zu sein. Nun, mein geistig und körperlich kranker Herr Stallmeister, welch hartes Schicksal ruht denn auf Ihnen? Wurden Sie, ein zweiter Polyneikes, von den Ihrigen verstossen, oder sind Sie ein trostloser Hämon, den Verlust der verbundenen Braut beklagend? BARON für sich Meine Frau Schwester setzt mir Daumschrauben an; ich kann ihr doch unmöglich sagen, dass ich mich in ein Bauernmädchen verliebt habe. GRÄFIN Sie schweigen? Hab ich s erraten? BARON Schöne Gräfin, Sie martern mich. So hören Sie denn ein Geständnis, welches schon lange auf meinen Lippen schwebt. GRÄFIN beiseite Was werde ich hören? BARON Nach manchen Stürmen des Lebens glaubte ich hier endlich unter edlen Menschen eine Freistatt gefunden zu haben - zu meinem Unglück fand ich nicht bloss Edelmut - auch die höchste Liebenswürdigkeit. GRÄFIN Herr Stallmeister, Sie vergessen - BARON Sie haben recht, ich bin strafbar und möchte mich, gleich dem Ödip, selbst des Augenlichts berauben, um mein Verbrechen zu büssen; darum vergönnen Sie mir, dass ich sofort mich aus Ihrem Hause entferne. GRÄFIN für sich Der junge Mann spricht gut! Laut. Herr Stallmeister, ich sollte Ihnen zürnen, doch - »vernehm es Zeus, der stets Allsehende« - ich bin kein König Laïos, Sie dem Verderben preiszugeben. BARON Wie? Sie verzeihen? GRÄFIN Ihre Leidenschaft ist eine Schwäche, und ich habe kein Gedächtnis für Schwächen; fragen Sie den delphischen Apollo - Ihren Verstand - er wird Ihnen das Rechte sagen, aber - bleiben Sie. BARON O Gräfin, was muten Sie mir zu? Ich bin nur ein schwacher Mensch. GRÄFIN rezitierend »Vieles Gewaltige lebt, doch nichts ist gewaltiger als der Mensch -« Sie sind ein Mann von Erziehung; ich weiss das zu schätzen, und darum habe ich Sie ausgezeichnet. Sie mögen bleiben - »nicht mitzuhassen pfleg ich, mitzulieben nur«. Reicht ihm die Hand zum Kuss BARON schnell Mitzulieben? GRÄFIN So sagt Antigone. Sie sollen bleiben. BARON küsst ihr die Hand O himmlische Güte! Wohlan, ich will versuchen, den Kampf zu bestehen, aber ich werde unterliegen. Nr. 8 - Duett und Kavatine BARON Bleiben soll ich und stets sie sehen, Für die mein liebend Herz erglüht! Werd ich vor Schmerzen nicht vergehen, Wenn keine Hoffnung mir erblüht? Bei Gott, viel lieber stürzte ich, Gleich jener Sphinx, vom Felsen mich. GRÄFIN beiseite Oh, er spricht gut, oh, er spricht gut! Doch wenn mein Gemahl es hörte, Drohte sicher ihm Gefahr! BARON beiseite Das Gesicht nur will ich sehen, Wenn es später ihr wird klar, Dass, der schmachtend sie verehrte, Ihr leibhafter Bruder war! GRÄFIN Oh, er spricht gut, sehr gut, sehr gut! BARON zu ihr Schweigen soll ich, wenn bittre Leiden Mir trüben den sonst heitern Blick, Wenn dieses Lebens schönste Freuden Sich wenden scheu von mir zurück! Wenn diese Brust presst süsses Weh, Wie Hämon um Antigone? BARONIN hinter der Szene Auf dem Lande will ich bleiben, Auf dem Lande ist s so schön! GRÄFIN beiseite Oh, er spricht gut, sehr gut! BARON beiseite Was ist das? stutzt und horcht auf Welche Stimme! BARONIN Auf dem Lande will ich bleiben! BARON s ist der nämliche Gesang, Der von jenen schönen Lippen Mächtig mir zum Herzen drang! laut Mich fasst der Schmerz, ich kann s nicht tragen, In ihrer Näh nicht ferner sein; Den Abendlüften will ich klagen Meines Herzens herbe Pein. Ich kann s nicht tragen! BARONIN Auf dem Lande ist s so schön! BARON nach dem Fenster lauschend Aus dem Parke erklingen liebliche Töne, Ja, sie ist es selbst, die ländliche Schöne! Ich will sie sehen, ihr Liebe gestehen, In Wonne vergehen und seliger Lust, Wenn mir es gelinget, ihr Herz zu gewinnen! Sie ist meiner wert, ich täusche mich nicht, Nein, nein! Ich werde glücklich sein! sich plötzlich wieder zur Gräfin wendend, die ihn erstaunt betrachtet Ja, den Lüften will ich klagen Meines Busens herbe Pein. BARONIN Auf dem Lande ist s so schön! BARON Aus dem Park erklingen die lieblichen Töne, usw. zur Gräfin Ach, ach! beiseite Ich werde glücklich sein. stürzt ab VIERTER AUFTRITT Gräfin allein GRÄFIN Der junge Mann macht mir Angst; entweder ist er krank, oder seine Leidenschaft für mich ist wirklich der Art, dass - sie tritt unwillkürlich vor den Spiegel warum auch nicht! Als Ödipus um Jokaste warb, zählte sie gewiss auch bereits - ja, ja, so alt wie ich! sich im Spiegel musternd Ich glaube, ich habe Ähnlichkeit mit Jokaste; sie muss sehr liebenswürdig gewesen sein! plötzlich ernst Aber sie besass auch Stolz und Grundsätze! Als sie die grässliche Gewissheit vernahm, dass ihr Gatte ihr Sohn sei, erhing sie sich! - Wohlan, Eleonore, Gräfin von Eberbach, spiegle dich an jenem erhabenen Vorbilde! Wahre deinen Stolz, deine Grundsätze wie sie - aber hänge dich nicht auf! FÜNFTER AUFTRITT Gräfin. Pancratius PANCRATIUS Frau Gräfin, ich habe untertänigst zu melden, dass - GRÄFIN »Was gibt es Neues, hoher Greis Teiresias?« Wo ist mein Gemahl? PANCRATIUS Der Herr Gemahl sind auf Ihrem Zimmer und liegen auf dem Kanapee, wie närr sch. GRÄFIN Ich lasse ihn bitten, wenn er ausgeruht, zu mir zu kommen. PANCRATIUS Ganz wohl, Frau Gräfin. GRÄFIN Ist für den morgenden Tag alles geordnet? PANCRATIUS Alles, wie närr sch; nur mit einem bin ich in Schwulität. GRÄFIN Schwulität? »Was ist es? Schauder fasst mich an bei diesem Wort!« PANCRATIUS Die Musikanten, welche wir aus der Stadt verschrieben, haben absagen lassen. GRÄFIN O weh mir! »Gibt es wohl ein Übel, das von Ödipus forterbend, uns nicht Zeus erschuf?« Was beginnen wir nun? PANCRATIUS Ich wollte Euer Gnaden eben einen untertänigen Vorschlag machen mein Gevatter, der Schulmeister Baculus, ein äusserst gelehrter Mann, ist da. Er spielt das Klavier, wie närr sch, und würde sich eine Ehre daraus machen. GRÄFIN Das liesse sich hören. Der Mann ist hier? PANCRATIUS Im Vorzimmer, wie närr sch; er hat ausserdem Euer Gnaden eine Bitte vorzutragen. GRÄFIN So lass Er ihn eintreten. Noch eins hat Er den Herrn Stallmeister gesehen? PANCRATIUS Er lief soeben in den Park hinunter, wie närr sch. Die Vorlesung von Euer Gnaden muss ihn gewaltig ergriffen haben. GRÄFIN Meint Er? selbstgefällig Mein Vortrag ist ergreifend, wie? Ich lese gut! PANCRATIUS Oh, wie ärr sch - sich erschrocken auf den Mund schlagend GRÄFIN stutzt Wie? PANCRATIUS sich verbessernd Oh, göttlich! Erschrecklich! GRÄFIN Schon gut; herein mit dem Schulmeister. PANCRATIUS verbeugt sich und lässt Baculus eintreten Nur herein, Herr Baculus, die gnädige Frau will die Gnade haben. ab SECHSTER AUFTRITT Gräfin. Baculus GRÄFIN Einen Augenblick, Herr Schulmeister, ich bin gleich wieder hier. Ab in ihr Zimmer BACULUS allein Nun, lieber Gott, bitte ich dich, lass einen armen Schlucker nicht im Stich. Zieht einen Zettel hervor. Mein Freund Pancratius hat in der Geschwindigkeit aus dem Zimmer der Frau Gräfin das Komödienbuch wegstibitzt, und ich habe mir daraus einige Redensarten auf ein Zettelchen notiert; gebe Gott, dass ich mich damit nicht blamiere. Courage, Sebastian, es handelt sich hier um Amt und Brot! - Sie kommt. Aufgepasst und ihr gleich eine faustdicke Phrase ins Gesicht geworfen. GRÄFIN im Eintreten Unerklärlich, ich liess doch das Buch auf dem Tisch liegen. BACULUS hat den Zettel in den Hut gelegt und hineingesehen, deklamierend »Strahl der Sonne, du schönstes Licht, Das je dieses Thebanervolks -« GRÄFIN erstaunt Was höre ich? BACULUS fortfahrend, nachdem er jedesmal in den Hut gesehen »Siebentoriger Stadt erschien!« GRÄFIN Sie überraschen mich; also kennen Sie dies erhabene Gedicht des grauen Altertums? BACULUS Durch und durch, Eure gräflichen Gnaden, durch und durch. GRÄFIN setzt sich Oh, Sie entzücken mich, nehmen Sie Platz! BACULUS setzt sich Wenn ich es wagen dürfte - GRÄFIN Wie freut es mich, einen Lehrer vor mir zu sehen, der die alten Meisterwerke kennt und schätzt. Leider wird dieser Zweig der Wissenschaft in den Schulen so gänzlich vernachlässigt. BACULUS Oh, es ist abscheulich; aber ich versichere Euer Gnaden, dass in meiner Schule - GRÄFIN Wie, Sie kultivieren diese Wissenschaft? BACULUS Tagtäglich. Morgens Abc, nachmittags Sophokles. GRÄFIN Oh, Sie sind mir von Gott gesendet! BACULUS Wenn ich eine untertänige Bitte - GRÄFIN So sind Sie ohne Zweifel auch vertraut mit der Einrichtung der griechischen Schaubühne? BACULUS beiseite O weh! Laut. Ich habe zwar noch keine gesehen, aber doch viel davon gehört - GRÄFIN Und gelesen? BACULUS Versteht sich, gelesen. GRÄFIN Herrlich! Also Ihre Meinung? Ich bin nämlich wegen des Arrangements der Bühne zur Vorstellung, welche zu Ehren des Grafen morgen abend stattfindet, noch etwas im Zweifel. Stand der Altar mehr nach hinten oder in der Mitte der Orchestra? BACULUS konfus Wo drin? GRÄFIN Ich frage Sie, ob der Altar des Bacchus in der Mitte stand? BACULUS Wahrscheinlich; allerdings. Ich würde ihn jedenfalls in die Mitte setzen. GRÄFIN Ganz meine Ansicht. Und - nicht wahr - drei Türen im Hintergrunde? BACULUS Versteht sich, auch in die Mitte. GRÄFIN Wie? Die Seitentüren auch? BACULUS Alles in die Mitte, das ist altgriechisch. GRÄFIN beiseite Der Mann ist wirklich nicht uninteressant. BACULUS beiseite Wenn ich nur erst mit meinem Anliegen zustande kommen könnte! GRÄFIN laut Nun aber ein Übelstand wir haben keinen Chor. BACULUS Wenn ich untertänigst meine Schuljugend offerieren dürfte - GRÄFIN Sie scherzen - Kinder! BACULUS Es befinden sich schon passable Pflanzen darunter. GRÄFIN So sind ihnen doch immer diese Chöre unbekannt. Wie erhebend ist gleich der erste »Strahl der Sonne, du schönstes Licht« und so weiter. BACULUS Vielleicht liesse sich statt dessen der schöne Choral verwenden »Wie schön leucht t uns der Morgenstern.« GRÄFIN Doch wohl nicht, Herr Schulmeister; ich weiss keinen andern Ausweg, als das Ganze melodramatisch zu behandeln. BACULUS Auch sehr gut, sehr zweckmässig. GRÄFIN Ich hoffe, durch diese Vorstellung den Grafen ganz für die griechische Tragödie zu gewinnen. BACULUS hat in den Hut gesehen »Dann lernt er wohl noch weise zu werden im Alter.« GRÄFIN Gar nicht übel! Beiseite. Der Mann hat auch Witz. BACULUS beiseite Ich mache meine Sache ja prächtig! Laut. Wenn ich es jetzt wagen dürfte, Euer Gnaden Gnade in Anspruch zu nehmen, so - SIEBENTER AUFTRITT Die Vorigen. Graf Nr. 9 - Quintett GRAF Baculus erblickend Was seh ich? Mir aus den Augen! Diese Kühnheit geht zu weit! Soll ich Gewalt noch gebrauchen? BACULUS ist aufgesprungen Ach, gnäd ger Herr, Barmherzigkeit! GRÄFIN Diesen Mann so zu beleid gen! Ich bin starr! GRAF Dieser Mann ist nicht zu verteid gen. BACULUS Hören Sie mich ruhig an. GRAF Er ist ein Wilddieb! BACULUS Oh, ich bitte! GRÄFIN Er, ein Wilddieb? GRAF Darum eben Finde ein Exempel statt. BACULUS Jeder Mensch in seinem Leben Mal nen Bock geschossen hat. GRÄFIN Und mir gestand er frei, Dass er Schulmeister sei. GRAF Das ist er auch. BACULUS Das bin ich auch. GRÄFIN Und Wilddieb? Unerhört! GRAF Das ist es ja. BACULUS Das ist es ja. GRÄFIN Und Gnade er begehrt? GRAF Nein, es soll ihm nicht gelingen, Sich Gnade zu erzwingen. Drum möge Strenge walten; Mein Wort, ich werd es halten. Geht in den Hintergrund; die Gräfin, ihn besänftigend, ihm nach BACULUS für sich Meine Weisheit ist zu Ende; Helfen muss nun der Studente, Denn es scheint, bei dem Prozess Hilft mir nichts der Sophokles. geht an das Fenster und ruft hinunter Studente, herauf! Studente, herauf! - vom Fenster weggehend Denn kann der sein Herz nicht rühren, Darf ich getrost das Bündel schnüren. GRAF vortretend Fort! Ich will nichts weiter hören, Fühle meines Willens Kraft; Mir das Jagdvergnügen stören, Bleibet nimmer ungestraft. GRÄFIN Er will nichts von Gnade hören, Allzusehr tobt Leidenschaft; Ihm das Jagdvergnügen stören, Bleibet nimmer ungestraft. BACULUS Er will nichts von Gnade hören, Allzusehr tobt Leidenschaft; Doch ich hoffe zu zerstören Seines starren Willens Kraft. ACHTER AUFTRITT Die Vorigen. Baron BARON Ich höre, dass hier oben Sich ein Streit erhoben. Man rief aus jenem Fenster. Was - konnt ich nicht verstehn. GRAF Man rief aus jenem Fenster? Herr, was fällt Ihnen ein? Sie träumten wohl Gespenster? BARON Ich träumte wachend, ja, Ich will es eingestehn, Von Wünschen, die vielleicht Nie in Erfüllung gehn. GRÄFIN für sich Er träumt von mir, von seiner Schönen, Vergehet schier vor Liebessehnen, Gestehet frei, ohn alle Scheu, Dass er verliebet sei; Doch in wen, darf er nicht eingestehn. GRAF beiseite Er träumt von ihr, der holden Schönen, Vergehet schier vor Liebessehnen, Gesteht frei, ohn alle Scheu Dass er verliebet sei; Doch in wen, darf er nicht eingestehn. BARON beiseite Ich sprach mit ihr, der holden Schönen, Vergehe schier vor Liebessehnen, Gestände frei, ohn alle Scheu, Dass ich verliebt aufs neu ; Doch in wen, darf ich nicht eingestehn. BACULUS für sich Wär ich bei ihr, bei meiner Schönen! Doch nichts hilft mir mein Liebesstöhnen Die Schelmerei quält mich aufs neu ; Vor Angst werd ich dabei, Noch vergehn, das darf ich eingestehn. NEUNTER AUFTRITT Die Vorigen. Baronin, schüchtern eintretend GRAF Wen seh ich? BARON beiseite Was will sie hier? GRAF Es ist das schöne Kind vom Lande! GRÄFIN Was willst du, liebes Kind? BARONIN Ach, Sie verzeihn, Dass ich so frei hier trete ein; Ich komm , für meinen Bräutigam Zu bitten beim Herrn Grafen. GRAF, BARON schnell Du wärest Braut? BARONIN Ach ja, zu dienen. GRÄFIN Ei, meine Herrn, missfällt das Ihnen? BARONIN Nun sagt man von dem gnäd gen Herrn, Er säh die hübschen Mädchen gern - GRÄFIN Ei, ei! GRAF Wer sagt das? BARONIN Alle Welt! GRAF Sieh, wie mich die zum Narren hält. BARONIN Der Herr will ohne Fragen auf Baculus zeigend Ihn nun vom Amte jagen. GRAF, BARON überrascht Wer ist der Bräutigam? BARONIN Der! GRAF Der? BARON Der? GRÄFIN Der? GRAF, BARON, GRÄFIN, BARONIN Der?! BACULUS beiseite Darüber wundern sie sich sehr. GRAF, BARON Nein, es ist kaum zu glauben, Dass dieses Monstrum hier Imstande wär , zu rauben Der Mädchen schönste Zier! Und diese Rosenwangen, Sie sollten vor Verlangen Für diesen Alten glühn? Erdrosseln möcht ich ihn! GRÄFIN Was soll ich davon glauben? Die Nachricht scheinet mir Die Laune schnell zu rauben Dem Herrn Gemahle hier. Dass diese Rosenwangen In bräutlichem Verlangen Für einen, Alten glühn - Fürwahr, das ärgert ihn. BARONIN Sie scheinen nicht zu glauben, Dass dieser Alte hier Imstande wär zu rauben Des Herzens Neigung mir. Vor heimlichem Verlangen Erglühen ihre Wangen, Es möchten beide kühn Erdrosseln lieber ihn. BACULUS Man sollte es nicht glauben, Dass der Studente hier Imstand wär , so zu schrauben Die beiden Herren hier. Wüsst ihr, nach welchen Wangen Ihr traget solch Verlangen, So würde eure Mien Gewaltig sich verziehn. GRÄFIN Der Herr wird gnädig sein! Doch habt Ihr falsch vertraut, Wenn Ihr der Meinung seid, Dass er Euch nur verzeiht, Weil schön ist Eure Braut. GRAF Das mein ich auch. GRÄFIN Beweis, dass Ihr den Herrn nicht kennt. BACULUS Die Leute sagten so, Da meinte der Student - GRÄFIN, GRAF, BARON Student? Student? BACULUS sich verbessernd Mein Vetter, wollt ich sagen. BARONIN Schwatzt nicht so dummes Zeug. Schweigt lieber! GRÄFIN Student? Student? GRAF, BARON Vergiften möchte ich den Alten auf der Stelle? BACULUS Mein Vetter! GRÄFIN den Grafen und Baron beobachtend Wie Verdruss sich malt in ihren Zügen! Baronin macht währenddessen Baculus leise Vorwürfe GRÄFIN Wie? Zank? Ich will nicht hoffen - Geschwind, geschwind, vertragt euch! GRAF, BARON zur Gräfin Die Leute sind betroffen! GRÄFIN Versöhnung! Umarmt euch! BARONIN Ach, das ist gar nicht nötig. GRAF zur Gräfin Es schämen sich die Leute. BARON ebenso Ja wahrlich, sie genieren sich. BACULUS Ich bin dazu erbötig. BARONIN für sich Gott, was beginn ich nur! BARON Boshafte Kreatur! GRAF für sich Mich ärgern will sie nur. GRÄFIN Ein Kuss! Gleich auf der Stelle! GRAF, BARON Oh, wär er in der Hölle! BACULUS zur Baronin So komm Er einmal her! GRÄFIN, GRAF, BARON Er! Er! Was soll das heissen? Ist er verrückt? Was soll zur Unzeit dieser Scherz? BARONIN Der Tölpel! Der Tölpel! BACULUS verbessernd Ein Scherz, ein Scherz! Es war ein gar unschuld ger Scherz! BARONIN beiseite sich drein ergebend In Gottes Namen denn, Die Augen zugedrückt! Baculus gibt ihr einen derben Schmatz. Graf und Baron stampfen vor Wut mit den Füssen GRÄFIN Was soll ich davon glauben, usw. GRAF, BARON Nein, es ist kaum zu glauben, usw. BARONIN Sie scheinen nicht zu glauben, usw. BACULUS Man sollte es nicht glauben, usw. Der Graf führt die Gräfin in den Speisesaal Lortzing,Albert/Der Wildschütz/II-2
https://w.atwiki.jp/oper/pages/1398.html
I Bariton Ich bin friedlos, ich bin durstig nach fernen Dingen. Meine Seele schweift in Sehnsucht, Den Saum der dunklen Weite zu berühren. O großes Jenseits, o ungestürmes Rufen Deiner Flöte. Ich vergesse, ich vergesse immer, Daß ich keine Schwingen zum Fliegen habe, Daß ich an dieses Stück Erde gefesselt bin Für alle Zeit. Ich bin voll Verlangen und wachsam, Ich bin ein Fremder im fremden Land; Dein Odem kommt zu mir Und raunt mir unmögliche Hoffnungen zu. Deine Sprache klingt meinem Herzen vertraut Wie seine eig ne. O Ziel in Fernen, o ungestümes Rufen deiner Flöte. Ich vergesse immer, ich vergesse, Daß ich nicht den Weg weiß, Daß ich das beschwingte Roß nicht habe. Ich bin ruhlos, ich bin ein Wanderer in meinem Herzen. Im sonnigen Nebel der zögernden Stunden Welch gewaltiges Gesicht von dir wird gestaltet In der Bläue des Himmels. O fernstes Ende, o ungestümes Rufen deiner Flöte. Ich vergesse, ich vergesse immer, Daß die Türen überall verschlossen sind in dem Hause, Wo ich einsam wohne, o fernstes Ende, O ungestümes Rufen deiner Flöte. II Sopran Mutter, der junge Prinz Muß an unsrer Türe vorbeikommen, Wie kann ich diesen Morgen auf meine Arbeit acht geben. Zeig mir, wie soll mein Haar ich flechten; Zeig mir, was soll ich für Kleider anziehen? Warum schaust du mich so verwundert an, Mutter? Ich weiß wohl, er wird nicht ein einz ges mal Zu meinem Fenster aufblicken. Ich weiß, im Nu wird er mir aus den Augen sein; Nur das verhallende Flötenspiel Wird seufzend zu mir dringen von weitem. Aber der junge Prinz wird bei uns vorüberkommen, Und ich will mein bestes anziehn Für diesen Augenblick. Mutter, der junge Prinz ist an unsrer Türe vorbeigekommen, Und die Morgensonne blitzte an seinem Wagen. Ich strich den Schleier aus meinem Gesicht, Riß die Rubinenkette von meinem Hals Und warf sie ihm in den Weg. Warum schaust du mich so verwundert an, Mutter? Ich weiß wohl, daß er meine Kette nicht aufhob. Ich weiß, sie ward unter den Rädern zermalmt Und ließ eine rote Spur im Staube zurück. Und niemand weiß, was mein Geschenk war und wer es gab. Aber der junge Prinz kam an unsrer Tür vorüber Und ich hab den Schmuck von meiner Brust Ihm in den Weg geworfen. III Bariton Du bist die Abendwolke, Die am Himmel meiner Träume hinzieht. Ich schmücke dich und kleide dich Immer mit den Wünschen meiner Seele; Du bist mein Eigen, Du, die in meinen endlosen Träumen wohnt. Deine Füße sind rosigrot Von der Glut meines sehnsüchtigen Herzens, Du, die meine Abendlieder erntet, Deine Lippen sind bittersüß Vom Geschmack des Weins aus meinen Leiden. Du bist mein Eigen, mein Eigen. Du, die in meinen einsamen Träumen wohnt, Mit dem Schatten meiner Leidenschaft Hab ich deine Augen geschwärzt, Gewohnter Gast in meines Blickes Tiefe. Ich hab dich gefangen und dich eingesponnen, Geliebte, in das Netz meiner Musik. Du bist mein Eigen, mein Eigen. Du, die in meinen unsterblichen Träumen wohnt. IV Sopran Sprich zu mir Geliebter, Sag mir mit Worten, was du sangest. Die Nacht ist dunkel, Die Sterne sind im Wolken verloren, Der Wind seufzt durch die Blätter. Ich will mein Haar lösen, Mein blauer Mantel wird dich umschmiegen wie Nacht. Ich will deinen Kopf an meine Brust schließen, Und hier, in der süßen Einsamkeit Laß das Herz reden. Ich will meine Augen zumachen und lauschen, Ich will nicht in dein Antlitz schauen. Wenn deine Worte zu Ende sind, Wollen wir still und schweigend sitzen, Nur die Bäume werden im Dunkel flüstern, Die Nacht wird bleichen, der Tag wird dämmern, Wir werden einander in die Augen schauen Und jeder seines Weges ziehn. Sprich zu mir, Geliebter. V Bariton Befrei mich von den Banden deiner Süße, Lieb! Nicht mehr von diesem Wein der Küsse, Dieser Nebel von schwerem Weihrauch erstickt mein Herz. Öffne die Türe, mach Platz für das Morgenlicht. Ich bin in dich verloren, Eingefangen in die Umarmungen deiner Zärtlichkeit. Befrei mich von deinem Zauber Und gib mir den Mut zurück, Dir mein befreites Herz darzubieten. VI Sopran Vollende denn das letzte Lied Und laß uns auseinander gehn, Vergiß diese Nacht, wenn die Nacht um ist. Wen müh ich mich mit meinen Armen zu umfassen? Träume lassen sich nicht einfangen, Meine gierigen Hände drücken Leere an mein Herz Und es zermürbt meine Brust. VII Bariton Friede, mein Herz, Laß die Zeit für das Schneiden süß sein, Laß es nicht einen Tod sein, Sondern Vollendung. Laß Liebe in Erinn rung schmelzen Und Schmerz in Lieder. Laß die letzte Berührung deiner Hände sanft sein, Wie die Blume der Nacht. Steh still, steh still, o wundervolles Ende, Für einen Augenblick Und sage deine letzten Worte in Schweigen. Ich neige mich vor dir Ich halte meine Lampe in die Höhe, Um dir auf deinen Weg zu leuchten. I Bariton Ich bin friedlos, ich bin durstig nach fernen Dingen. Meine Seele schweift in Sehnsucht, Den Saum der dunklen Weite zu berühren. O großes Jenseits, o ungestürmes Rufen Deiner Flöte. Ich vergesse, ich vergesse immer, Daß ich keine Schwingen zum Fliegen habe, Daß ich an dieses Stück Erde gefesselt bin Für alle Zeit. Ich bin voll Verlangen und wachsam, Ich bin ein Fremder im fremden Land; Dein Odem kommt zu mir Und raunt mir unmögliche Hoffnungen zu. Deine Sprache klingt meinem Herzen vertraut Wie seine eig ne. O Ziel in Fernen, o ungestümes Rufen deiner Flöte. Ich vergesse immer, ich vergesse, Daß ich nicht den Weg weiß, Daß ich das beschwingte Roß nicht habe. Ich bin ruhlos, ich bin ein Wanderer in meinem Herzen. Im sonnigen Nebel der zögernden Stunden Welch gewaltiges Gesicht von dir wird gestaltet In der Bläue des Himmels. O fernstes Ende, o ungestümes Rufen deiner Flöte. Ich vergesse, ich vergesse immer, Daß die Türen überall verschlossen sind in dem Hause, Wo ich einsam wohne, o fernstes Ende, O ungestümes Rufen deiner Flöte. II Sopran Mutter, der junge Prinz Muß an unsrer Türe vorbeikommen, Wie kann ich diesen Morgen auf meine Arbeit acht geben. Zeig mir, wie soll mein Haar ich flechten; Zeig mir, was soll ich für Kleider anziehen? Warum schaust du mich so verwundert an, Mutter? Ich weiß wohl, er wird nicht ein einz ges mal Zu meinem Fenster aufblicken. Ich weiß, im Nu wird er mir aus den Augen sein; Nur das verhallende Flötenspiel Wird seufzend zu mir dringen von weitem. Aber der junge Prinz wird bei uns vorüberkommen, Und ich will mein bestes anziehn Für diesen Augenblick. Mutter, der junge Prinz ist an unsrer Türe vorbeigekommen, Und die Morgensonne blitzte an seinem Wagen. Ich strich den Schleier aus meinem Gesicht, Riß die Rubinenkette von meinem Hals Und warf sie ihm in den Weg. Warum schaust du mich so verwundert an, Mutter? Ich weiß wohl, daß er meine Kette nicht aufhob. Ich weiß, sie ward unter den Rädern zermalmt Und ließ eine rote Spur im Staube zurück. Und niemand weiß, was mein Geschenk war und wer es gab. Aber der junge Prinz kam an unsrer Tür vorüber Und ich hab den Schmuck von meiner Brust Ihm in den Weg geworfen. III Bariton Du bist die Abendwolke, Die am Himmel meiner Träume hinzieht. Ich schmücke dich und kleide dich Immer mit den Wünschen meiner Seele; Du bist mein Eigen, Du, die in meinen endlosen Träumen wohnt. Deine Füße sind rosigrot Von der Glut meines sehnsüchtigen Herzens, Du, die meine Abendlieder erntet, Deine Lippen sind bittersüß Vom Geschmack des Weins aus meinen Leiden. Du bist mein Eigen, mein Eigen. Du, die in meinen einsamen Träumen wohnt, Mit dem Schatten meiner Leidenschaft Hab ich deine Augen geschwärzt, Gewohnter Gast in meines Blickes Tiefe. Ich hab dich gefangen und dich eingesponnen, Geliebte, in das Netz meiner Musik. Du bist mein Eigen, mein Eigen. Du, die in meinen unsterblichen Träumen wohnt. IV Sopran Sprich zu mir Geliebter, Sag mir mit Worten, was du sangest. Die Nacht ist dunkel, Die Sterne sind im Wolken verloren, Der Wind seufzt durch die Blätter. Ich will mein Haar lösen, Mein blauer Mantel wird dich umschmiegen wie Nacht. Ich will deinen Kopf an meine Brust schließen, Und hier, in der süßen Einsamkeit Laß das Herz reden. Ich will meine Augen zumachen und lauschen, Ich will nicht in dein Antlitz schauen. Wenn deine Worte zu Ende sind, Wollen wir still und schweigend sitzen, Nur die Bäume werden im Dunkel flüstern, Die Nacht wird bleichen, der Tag wird dämmern, Wir werden einander in die Augen schauen Und jeder seines Weges ziehn. Sprich zu mir, Geliebter. V Bariton Befrei mich von den Banden deiner Süße, Lieb! Nicht mehr von diesem Wein der Küsse, Dieser Nebel von schwerem Weihrauch erstickt mein Herz. Öffne die Türe, mach Platz für das Morgenlicht. Ich bin in dich verloren, Eingefangen in die Umarmungen deiner Zärtlichkeit. Befrei mich von deinem Zauber Und gib mir den Mut zurück, Dir mein befreites Herz darzubieten. VI Sopran Vollende denn das letzte Lied Und laß uns auseinander gehn, Vergiß diese Nacht, wenn die Nacht um ist. Wen müh ich mich mit meinen Armen zu umfassen? Träume lassen sich nicht einfangen, Meine gierigen Hände drücken Leere an mein Herz Und es zermürbt meine Brust. VII Bariton Friede, mein Herz, Laß die Zeit für das Schneiden süß sein, Laß es nicht einen Tod sein, Sondern Vollendung. Laß Liebe in Erinn rung schmelzen Und Schmerz in Lieder. Laß die letzte Berührung deiner Hände sanft sein, Wie die Blume der Nacht. Steh still, steh still, o wundervolles Ende, Für einen Augenblick Und sage deine letzten Worte in Schweigen. Ich neige mich vor dir Ich halte meine Lampe in die Höhe, Um dir auf deinen Weg zu leuchten. (Libretto Rabindranath Tagore / Hans Effenberger) Zemlinsky,Alexander von/Lyrische Symphonie
https://w.atwiki.jp/oper/pages/206.html
第一幕 [元帥夫人の寝室。左のアルコーヴ(壁の一部をくぼませた小部屋)内には大きなテントの形をした天蓋付き寝台。寝台の脇には三つ折りの中国の屏風があり、その後に衣服が落ちている。少し離れて小さな机一脚と一組の椅子。左の小さなソファの上には剣が鞘に収められて置いてある。右には大きな観音開きの扉が控えの間に通じている。中央には、ほとんど見えないが、小さな扉が壁に埋め込まれている。その外に扉はない。アルコーヴと小さな扉の間の壁沿いに化粧台と一組のひじ掛け椅子が置かれている。寝台の幕は引き開けられている。半開きの窓から、明るい朝日が注ぎ込む。庭で小鳥が歌うのが聞える。(幕が開く。)オクタヴィアンは寝台の前のスツールの上に膝をついて元帥夫人を放さないでいる。元帥夫人は寝台に横たわり、軽く絡みついている。彼女の顔は見えず、ただそのとても美しい手と腕が見え、腕からはレースの袖が垂れている。] オクタヴィアン [熱狂的に] あなたがどんなだったか!あなたがどんなか!一人として知らない、誰にも思いもつきもしないんだ! 元帥夫人 [枕の中に身を起こして] 文句がおあり?カンカン?皆が私がどんなか知っていた方がよろしくて? オクタヴィアン [情熱的に] 天使よ!まさか!天にも昇るほどうれしいんだ、あなたがどんなかを知っているのが僕だけだってことが。誰も知らないんだよ!一人も知らないんだ。あなたを、あなたを、あなたを!この「あなた」ってなに?「あなたと僕」って?意味があるんだろうか?確かに言葉で、単なる言葉でしょう?ねえ、そうでしょう!でも、その中には何かがあるんだ。目がくらむもの、引っぱるもの、あこがれせき立てるもの、焦がし燃えるもの。僕の手が今あなたの手に重なるように、あなたがほしいこと、あなたにすがりつくこと、それが僕、それがあなたに望むこと、でもこの僕はこのあなたの中に消えてしまう……僕はあなたの坊やだけど、僕が正気を失ってしまったら、あなたの坊やはどこへ行ってしまうの? 元帥夫人 [静かに] あなたは私の坊やよ、あなたは私の宝よ! [深く愛情を込めて] 愛しているわ! [抱擁] オクタヴィアン [突然怒りだす] なぜ昼なんだ!昼なんてほしくない!昼なんてなんのためにあるんだ!そしたらあなたはみんなのものになってしまう!真っ暗になれ! [窓に駆け寄って閉め、カーテンを引く。遠くからかすかに鈴の音が聞える。元帥夫人は優しく笑う。] オクタヴィアン 僕のことを笑うの? 元帥夫人 [情愛を込めて] あなたのことを笑う? オクタヴィアン 天使よ! 元帥夫人 かわいい子、私の若くてかわいい子。 [再びかすかな鈴の音] 聞いて! オクタヴィアン いやだよ。 元帥夫人 静かに、聞いて! オクタヴィアン 何にも聞きたくない!だいたい何が来るっていうの? [鈴の音が近付く] きっと手紙とかおべんちゃらを持ってきた伝令かな?ソーローとか、ハーティヒとか、ポルトガル大使とかからさ?ここには誰も入ってこさせないよ!ここでは僕が主人だ! [中央の小扉が開き、銀の鈴をたくさんぶら下げた黄色の衣装をまとった子供の黒人が、チョコレートを載せた盆を捧げながらちょこちょこと敷居をまたぐ。扉は黒人の後で見えざる手により閉められる。] 元帥夫人 早く、隠れて!朝食だわ。 オクタヴィアン [屏風の裏に滑り込む。] 元帥夫人 さっさと剣を寝台の後に片付けて! オクタヴィアン [急いで剣を取って隠す。] 元帥夫人 [天蓋の幕を引いて閉めてから、体をもとのように横たえる。] 黒人の子供 [小机の上に盆を置き、机を前方に押し、ソファをその隣にぐいと押し寄せると、小さな腕を胸の前で組んだ姿勢で寝台に向かって深くお辞儀をする。それから顔はいつも寝台に向けたまま後方に下がりながら、愛くるしく踊る。扉でもう一度お辞儀をして、姿を消す。] 元帥夫人 [寝台の幕の間から出てくる。毛皮の縁取りをした軽い上掛けを羽織っている。] オクタヴィアン [壁と屏風の間から出てくる。] 元帥夫人 間抜け、考えなし!ご婦人の寝室に剣をほっぽらかしておく人がありますか?もっときちんとした習慣を身に付けていないの? オクタヴィアン 僕の振る舞いがご不快なら、僕がこういったことに手慣れていないことがご不満なら、いったい僕のどんなところがお気に召すのかわかりません! 元帥夫人 [ソファの上で、情愛を込めて] 哲学しないで、恋人さま、そしてこっちへいらっしゃい。朝御飯を食べましょう。なにごともその時があるものよ。 オクタヴィアン [彼女の隣に座る。親密に朝食をとる。オクタヴィアンが彼女の膝の上に頭を寝かせる。彼女は彼の髪をなでる。彼は彼女を見上げる。静かに] マリー・テレーズ! 元帥夫人 オクタヴィアン! オクタヴィアン ビシェッテ(牝鹿ちゃん)! 元帥夫人 カンカン! オクタヴィアン 僕の宝物! 元帥夫人 私の坊や! [朝食を続ける] オクタヴィアン [楽しげに] 元帥はクロヴァシアの森にいて熊や山猫を狩っていて、そして僕は、僕はここにいて、若い僕は、何を狩っている? [弾けるように] 僕は幸運だ、僕は幸運だよ! 元帥夫人 [影が顔をよぎる] 元帥のことはそっとしておきなさい!彼の夢を見たのよ。 オクタヴィアン 昨日の夜、彼の夢を見たの?昨日の夜? 元帥夫人 自分の夢には指図できないわ。 オクタヴィアン 昨日の夜、ご主人の夢を見たというの?昨日の夜? 元帥夫人 そんな目をしないで。どうすることもできないわ。彼が家に帰って来たのよ。 オクタヴィアン [静かに] 元帥が? 元帥夫人 中庭に馬や人の物音がして、彼も中庭にいたの。驚いてすぐに目が覚めたわ。やだわ。見てちょうだい。私は本当に子供だわ。まだ中庭から音が聞えるの。頭の中で鳴っているのかしら。ひょっとしてあなたにも何か聞える? オクタヴィアン ええ、もちろん何か聞えるけれど、それがご主人なわけあるもんかい!彼がどこにいるのか、考えてごらんよ。ライツェンラントだよ。エッセクよりもまだ遠いところだよ。 元帥夫人 それは本当に充分遠いの?なら、きっとほかの音なんでしょう。それならいいわ。 オクタヴィアン すごく不安そうな目をしているよ、テレーズ? 元帥夫人 知ってるでしょう、カンカン。遠くにいるかも知れないけれども、元帥はほんとうにとっても素早いのよ。ある時、 [言いやめる] オクタヴィアン ある時なにがあったの? 元帥夫人 [気を取られ、耳をそばだてる] オクタヴィアン [嫉妬して] ある時何があったの?ある時何があったの?ねえ、ねえ!ある時何があったの? 元帥夫人 もう、いい子にして。何もかも知る必要はないわ。 オクタヴィアン そうやって僕をもてあそぶ! [絶望してソファの上に身を投げる。] 僕は不幸な人だ。 元帥夫人 さあ、すねないで。大切なのは今よ。 [聞く] あれは元帥よ。他所の人なら、控えの間の音でそれとわかるわ。絶対に主人よ、衣装部屋から入ってこようとして召使いと言い争うのなんて。カンカン、主人だわ。 オクタヴィアン [剣を取りに走り、それから右に駆け寄る。] 元帥夫人 そっちはだめ。そっちは控えの間よ。そっちには出入りの業者や召使いがたくさんいるわ。あっちよ! オクタヴィアン [小扉に向かって走る。] 元帥夫人 遅すぎたわ!もう衣装部屋まで来てるわ。こうなったら最後の手段よ!隠れて! [一瞬、途方に暮れた後] そっちよ! オクタヴィアン 来たら僕が飛びかかるよ!あなたの隣にいる! 元帥夫人 そっちの寝台の後よ!そっちの幕の中に!そして動かないで! オクタヴィアン [ためらって] もし僕がそこで捕まったら、あなたはどうなるの、テレーズ? 元帥夫人 [懇願しながら] 隠れて、かわいい子! オクタヴィアン [屏風の脇で] テレーズ! 元帥夫人 [いらいらと足踏みをしながら] じっとしているのよ! [目をきらきらと輝かせながら] 見てみたいの。私がここに立っている時に、あえてそっちに入っていくのかどうか。私はナポリの将軍とは違うのよ。持ち場からは絶対に動かないわ。 [きびきびと小さな扉の側まで行き、耳を傾ける。] 私の召使いたちは勇敢だわ。彼をここにいれまいと、私は寝てると言っているわ。とっても勇敢だわ! [衣装部屋の物音は大きくなり続ける。耳をそばだてる] あの声!あれは元帥の声とはまったく違うわ!「男爵様」と言っているわ。他所の人だわ。 [嬉しそうに] カンカン、あれはお客だわ。 [笑う] 急いで服を着るのよ。でも召使いたちに見つからないように、まだ隠れていてね。でも、あの嫌な大声には聞き覚えがあるわ。誰だったかしら?大変、あれはオックスよ。親戚の、レルヒェナウの、オックス・アウス・レルヒェナウだわ。いったい何の用かしら?イエス様マリア様! [つい笑い出す] カンカン、聞いている?カンカン、覚えていない? [左奥に数歩歩み寄る] 5、6日前の手紙……馬車に乗っていて、車の扉のところまで手紙が届けられたことがあったじゃない。あれがオックスからの手紙だったのよ。そして、私には何が書いてあったかさっぱり分からないわ。 [笑う] 全部あなたのせいよ、カンカン! 執事の声 [外で話している] 廊下でお待ちください、閣下! 男爵の声 [外で] いったいどこで礼儀を学んだのかね?レルヒェナウ男爵は控えの間で待たないよ。 元帥夫人 カンカン、何をしているの?どこに隠れているの? オクタヴィアン [女物のスカートと短い上着を着て、髪はハンカチとリボンをボンネットのようにして、出てきて、膝を折ってお辞儀をする] ご用でごぜえますか、侯爵夫人さま。おらはまだお仕えに出て日が短えです。 元帥夫人 まあ、かわいい子!だけどあと一回しか接吻してあげられないわ。 [急いで接吻する。外で新たに音がする] ドアをこじ開けるつもりだわ、あの御仁は。なんとか出ていってね。召使いの間を大胆にすり抜けるのよ。ほんとうになんて賢いいたずらっ子なのかしら!後でまたいらっしゃいね。でも男の人の格好をして表の扉からいらしてね、できれば。 [元帥夫人は扉に背を向けて座り、チョコレートを飲み始める。オクタヴィアンは素早く小扉へ向い、反対側へ行こうとする。その瞬間、扉が勢いよく引き開けられ、オックス男爵、および家僕たちが空しくも彼を引きとどめようとしながら入ってくる。オクタヴィアンは頭を低くして機敏に逃げ出そうとするも、男爵とぶつかってしまい、当惑して扉の左側の壁沿いに体を押し付ける。三人の家僕が男爵と同時に入ってきて、なすすべなく立つ。] 男爵 [尊大に家僕たちへ向かって] 言うまでもなく閣下はお会いになる。 [進み出る。家僕はその左にいて道を遮ろうとする。オクタヴィアンに興味を持って] 失礼、かわいいお嬢さん。 オクタヴィアン [当惑して壁に向かう] 男爵 [気取ってわざとらしく腰を低くして] 失礼、かわいいお嬢さん、と申したのですが。 元帥夫人 [肩越しに見て、立ち上がって男爵を出迎えに歩み寄る] 男爵 [オクタヴィアンに向かって慇懃に] どこかおけがをさせませんでしたか? 家僕たち [男爵を引っぱる。静かに] 侯爵夫人閣下! 男爵 [フランス風のお辞儀を二度繰り返す] 元帥夫人 とてもお元気そうですね、閣下。 男爵 [再びお辞儀する。家僕へ] 君もよくわかっただろう。閣下が私にお会いになって喜んでいらっしゃるのが。 [男爵は世慣れた軽妙さで元帥夫人に向いながら手を差し伸べ、彼女も手を見せる。] それに閣下が喜ばれないわけがない!身分の高い者同士にとって早い時間など何の関係がありましょうか?かつてはまことに毎日毎日、我がブリオッシュ侯爵夫人のもとに朝のご挨拶に伺ったものです。閣下はお風呂に入っておられて、私との間には小さな屏風しか隔てるものが無かったのですよ。驚かざるを得ませんよ。 [怒って見回しながら] 閣下の家僕ときたら… オクタヴィアン [壁沿いにアルコーヴへ向かって忍び寄り、できる限り寝台の影に身を隠そうとする。] 元帥夫人 お許しください。言われたとおりに振る舞っただけなのですよ。今朝は片頭痛がしまして。 [元帥夫人の合図で家僕たちは小さなソファとひじ掛け椅子一脚をより前に動かし、立ち去る。] 男爵 [たびたび背後を振り返る] 元帥夫人 [男爵にひじ掛け椅子に座るよう勧めてから、自らはソファに腰を下ろす。] 男爵 [座りかけるが、かわいい小間使いのことに気を取られている。独白] なんてかわいいんだ!きれいないい子だ! 元帥夫人 [立ち上がり、儀礼的に改めて席を勧める] 男爵 [ためらいながら座り、かわいい小間使いに完全に背を向けないように苦心する。] 元帥夫人 まだ本調子じゃないんですの。御兄様にはどうかおわかりいただければと思いますわ。 男爵 もちろんです [向きを変えてオクタヴィアンを見る] 元帥夫人 私の小間使いですの。田舎からきた若い子で、閣下にはご迷惑ではないかと心配ですわ。 男爵 本当にすてきだ!何ですって?とんでもない!まったく逆です! [男爵はオクタヴィアンに手で合図し、それから元帥夫人に] 閣下も驚きになられたと存じます。私が新郎として [見回す] なんといいますか… 元帥夫人 新郎として? 男爵 ええ、閣下には当方からのお手紙で事細かに… [独白] 新人だな。うまそうだ。十五にもならないだろう。 元帥夫人 [安心して] 手紙で。もちろん。ええ、手紙ですよね。お相手の幸運な方はどなたでしたっけ。ここまで名前が出かかっているんですのよ。 男爵 何ですか? [後方に] とびきり若い!ぴちぴち!洗い立て!すばらしい! 元帥夫人 ええっと、花嫁はどなた? 男爵 ファニナル嬢です。 [かるく不満そうに] 閣下には名前もお伝えしたはずですが。 元帥夫人 もちろんですとも!私の頭がどうかしていますわ。ただ御一門はこちらの方でいらして? オクタヴィアン [忙しげに盆を取り上げ、男爵のひときわ背後に入ろうとする。] 男爵 [強調して] 当然です、閣下、こちらのものです。陛下の恩寵によって貴族に列せられたものです。軍に納入しておりまして、ニーダーラントにおります軍に。 元帥夫人 [もどかしげに、オクタヴィアンに下がるように目で合図する。] 男爵 [元帥夫人の表情をまったく取り違える] 閣下がこの不釣り合いな結婚にお美しい額をしかめられるのもわかります。しかし、これはもう確かに、この女の子が天使のようにかわいいんですな。修道院から出たてでして。一人っ子でして [語気を強めて] この男はヴィーデンに家を十二軒と、ホーフ(宮殿地区)に館をもっておまして、そして健康状態が [ほくそ笑みながら] あまりよろしくないんですな。 元帥夫人 親愛なる御兄様、よくわかりましたわ。とてもよいお話だということが [オクタヴィアンに下がるように合図する。] 男爵 そして閣下の面前で恐縮ですが、私自身は彼ら二人に充分なだけの高貴な血をこの体の中に持っていると自負しておりますし、まあ、人は結局変わることはできませんからな、コルポディバッコ(なんたること)!奥様に身分相応の優先権はいずれ手に入れてやることができますし、子供たちに関しては、もし彼らに金の鍵が譲渡されないようなことになっても、ヴァベーネ(問題ない)!ヴィーデンの十二軒の家の十二本の鉄の鍵を頼みにすることができますからな。 元帥夫人 そうでしょうとも!まあ、もちろん、御兄様の子供たちがドンキホーテになることなどありませんでしょう。 オクタヴィアン [盆を持って扉の方に下がろうとする。] 男爵 なぜショコラーデを下げるのです!どうか、どうか!そこに!ツッツッ、いったいなんで! オクタヴィアン [ためらって止まり、顔をそらす。] 元帥夫人 お行き、いいから! 男爵 実を申しますと、閣下、私はほとんど何も食べておらんのですよ。 元帥夫人 [あきらめて] マリアンデル、こちらへいらっしゃい。閣下にお給仕しなさい。 オクタヴィアン [来て給仕。] 男爵 [カップを取り、飲む。] ほとんど何も食べておらんのですよ、閣下。旅行用馬車に朝の五時から乗ってまして、(ちょうどぴったりだな! [オクタヴィアンへ] ここにいなさいね、お嬢ちゃん。お話したいことがあるからね。) [元帥夫人へ、大きな声で] 従者たち全員、馬丁、狩人たち、みんな [むさぼり食う] みんな下の中庭でうちの司祭とおります。 元帥夫人 [オクタヴィアンへ] 行きなさい。 男爵 [オクタヴィアンへ] ビスケットをもう一ついただけるかな。ここにいなさいな。 [静かに] (ほんとにかわいい天使だな。お宝だ、べっぴんだ。) [元帥夫人へ] …「白馬」へ行く途中でして、そちらへ宿泊いたしますが、それは明後日まででして…… [声をひそめてオクタヴィアンへ] (なんかきれいなものをあげるからね、おまえさんと…) [元帥夫人へ、極めて大声で] 明後日まででして… [急いでオクタヴィアンへ] (二人っきりで仲良くしよう!どうだい?) 元帥夫人 [オクタヴィアンの喜劇的な仕草に笑いをこらえきれない。] 男爵 [元帥夫人へ] それからファニナルの館に移ります。当然ながら、その前に新郎の代理人を… [憤激した様子でオクタヴィアンへ] いいから待たんかね?…生まれ高貴なる新婦殿へ派遣し、銀の薔薇を届けねばなりません、貴族の故実に従いましてな。 元帥夫人 それで閣下は、親族のうちからどなたをこの名誉ある立場にお選びに? 男爵 それについて閣下の御助言をいただきたいという一心で、このように失礼ながら旅行服にて本日の朝のお目通りに… 元帥夫人 私に? 男爵 書簡にて恭順の意を尽くしてお願いしましたとおりでございます。このようなへりくだりましての請願がご機嫌を損ねたというほど私が不運であろうことはまさか… [背を後ろにもたせかけ、オクタヴィアンへ] 僕が君のほしいものをあげよう。君にはその価値がある! 元帥夫人 まさか、とんでもない!閣下の新郎としての最初のご訪問の代理人を親族から… 誰がいいかしら?プライシンク兄様?どう?ランベール兄様?私が… 男爵 閣下のお美しいお手にお任せいたします。 元帥夫人 わかりました。お夕食をご一緒にいかが、御兄様?明日はどうかしら?その時にご推薦いたしましょう。 男爵 まことに恐れ入ります。 元帥夫人 [立ち上がろうとして] ですが 男爵 [ひそめた声でオクタヴィアンへ] もどってらっしゃい!それまでいなくならないからな! 元帥夫人 [独白] まあ! [大きな声で] そこにおいでなさい!他になにか御兄様のお役にたてますかしら? 男爵 まことに恐縮ではありますが、閣下の公証人にご紹介いただければありがたく存じます。夫婦財産契約に関することなのですが。 元帥夫人 私の公証人はわりと頻繁に朝に参りますのよ。マリアンデル、控えの間で待っているかどうか見てきなさい。 男爵 なぜ小間使いを?閣下のお世話が私のために行き届かなくなるではありませんか。 [彼女を引き止める] 元帥夫人 御兄様、おとなしく行かせておあげなさい。 男爵 [生き生きと] そうはいきません。あなたは閣下のお申し付けを伺えるようここにいなさい。すぐに家僕のだれかがやってくるでしょう。[揺れながら] こんなかわいこちゃんを、まったく、あんな下劣な家僕連中の中に送るなんて [彼女をなでる] 元帥夫人 お気使いが過ぎますわ。 執事 [入ってくる] 男爵 ほら、言ったじゃないですか。彼が閣下にご報告しますよ。 元帥夫人 [執事へ] シュトゥルーハン、私の公証人は次の間に控えているかしら? 執事 侯爵夫人閣下におかれましては、公証人、それから管理人、それから料理長、それから、シルヴィア様が送られました歌手とフルート奏者が控えております。 [冷たく] その他にいつものろくでもない連中がおります。 ERSTER AUFZUG Das Schlafzimmer der Feldmarschallin. Links im Alkoven das grosse zeltförmige Himmelbett. Neben dem Bett ein dreiteiliger chinesischer Wandschirm hinter dem Kleider liegen. Ferner ein kleines Tischchen und ein paar Sitzmöbel. Auf einem kleinen Sofa links liegt ein Degen in der Scheide. Rechts grosse Flügeltüren in das Vorzimmer. In der Mitte, kaum sichtbar, kleine Türe in die Wand eingelassen. Sonst keine Türen. Zwischen dem Alkoven und der kleinen Türe steht ein Frisiertisch und ein paar Armsessel an der Wand. Die Vorhänge des Bettes sind zurückgeschlagen. Durch das halbgeöffnete Fenster strömt die helle Morgensonne herein. Man hört im Garten die Vöglein singen. (Vorhang auf.) Octavian kniet auf einem Schemel vor dem Bett und hält die Feldmarschallin, die im Bett liegt, halb umschlungen. Man sieht ihr Gesicht nicht, sondern nur ihre sehr schöne Hand und den Arm, von dem das Spitzenhemd abfällt. OCTAVIAN schwärmerisch Wie du warst! Wie du bist! Das weiß niemand, das ahnt keiner! MARSCHALLIN richtet sich in den Kissen auf Beklagt Er sich über das, Quinquin? Möcht’ Er, dass viele das wüssten? OCTAVIAN feurig Engel! Nein! Selig bin ich, dass ich der Einzige bin, der weiß, wie du bist! Keiner ahnt es! Niemand weiß es. Du, Du, Du! - Was heisst das „Du“? Was „Du und ich“? Hat denn das einen Sinn? Das sind Worte, blosse Worte, nicht? Du sag! Aber dennoch Es ist etwas in ihnen, ein Schwindeln, ein Ziehen, ein Sehnen und Drängen, ein Schmachten und Brennen Wie jetzt meine Hand zu deiner Hand kommt, das Zu-dir-wollen, das Dich umklammern, das bin ich, das will zu dir, aber das Ich vergeht in dem Du.... Ich bin dein Bub, aber wenn mir dann Hören und Sehen vergeht - wo ist dann dein Bub? MARSCHALLIN leise Du bist mein Bub, du bist mein Schatz! sehr innig Ich hab’ dich lieb! Umarmung OCTAVIAN fährt auf Warum ist Tag? Ich will nicht den Tag! Für was ist der Tag! Da haben dich alle! Finster soll sein! Er stürzt ans Fenster, schliesst es und zieht die Vorhänge zu. Man hört von fern ein leises Klingeln. Die Marschallin lacht leise OCTAVIAN Lachst du mich aus? MARSCHALLIN zärtlich Lach’ ich dich aus? OCTAVIAN Engel! MARSCHALLIN Schatz du, mein junger Schatz. wieder ein feines Klingeln Horch! OCTAVIAN Ich will nicht. MARSCHALLIN Still, pass’ auf! OCTAVIAN Ich will nichts hören! Was wird’s denn sein? das Klingeln näher Sind’s leicht Laufer mit Briefen und Komplimenten? Vom Saurau, vom Hartig, vom portugieser Envoyé? Hier kommt mir keiner herein! Hier bin ich der Herr! Die kleine Tür in der Mitte geht auf und ein kleiner Neger in Gelb, behängt mit silbernen Schellen, ein Präsentierbrett mit der Chokolade tragend, trippelt über die Schwelle. Die Tür hinter dem Neger wird von unsichtbaren Händen geschlossen. MARSCHALLIN Schnell, da versteck Er sich! Das Frühstück ist’s. OCTAVIAN gleitet hinter den Schirm MARSCHALLIN Schmeiss’ Er doch den Degen hinters Bett. OCTAVIAN fährt nach dem Degen und versteckt ihn MARSCHALLIN legt sich zurück, nachdem sie die Vorhänge zugezogen hat. DER KLEINE NEGER stellt das Servierbrett auf das kleine Tischchen, schiebt dieses nach vorne, rückt das Sofa hinzu, verneigt sich dann tief gegen das Bett, die kleinen Arme über die Brust gekreuzt. Dann tanzt er zierlich nach rückwärts, immer das Gesicht dem Bette zugewandt. An der Tür verneigt er sich nochmals und verschwindet. MARSCHALLIN tritt zwischen den Bettvorhängen hervor. Sie hat einen leichten, mit Pelz verbrämten Mantel umgeschlagen. OCTAVIAN kommt zwischen der Mauer und dem Wandschirm heraus. MARSCHALLIN Er Katzenkopf, Er Unvorsichtiger! Lässt man in einer Dame Schlafzimmer seinen Degen herumliegen? Hat Er keine besseren Gepflogenheiten? OCTAVIAN Wenn Ihr zu dumm ist, wie ich mich benehm’ und wenn Ihr abgeht, dass ich kein Geübter in solchen Sachen bin, dann weiß ich überhaupt nicht, was Sie an mir hat! MARSCHALLIN zärtlich auf dem Sofa Philosophir Er nicht, Herr Schatz, und komm’ Er her. Jetzt wird gefrühstückt. Jedes Ding hat seine Zeit. OCTAVIAN setzt sich dicht neben sie. Sie frühstücken sehr zärtlich. Octavian legt sein Gesicht auf ihr Knie. Sie streichelt sein Haar. Er blickt zu ihr auf. leise Marie Theres’! MARSCHALLIN Octavian! OCTAVIAN Bichette! MARSCHALLIN Quinquin! OCTAVIAN Mein Schatz! MARSCHALLIN Mein Bub! Sie frühstücken weiter OCTAVIAN lustig Der Feldmarschall sitzt im krovatischen Wald und jagt auf Bären und Luchsen und ich, ich sitz hier, ich junges Blut, und jag’ auf was? ausbrechend Ich hab’ ein Glück, ich hab’ ein Glück! MARSCHALLIN indem ein Schatten über ihr Gesicht fliegt Lass Er den Feldmarschall in Ruh! Mir hat von ihm geträumt. OCTAVIAN Heut’ nacht hat dir von ihm geträumt? Heut’ nacht? MARSCHALLIN Ich schaff’ mir meine Träume nicht an. OCTAVIAN Heute nacht hat dir von deinem Mann geträumt? Heute nacht? MARSCHALLIN Mach’ Er nicht solche Augen. Ich kann nichts dafür. Er war einmal wieder zu Haus. OCTAVIAN leise Der Feldmarschall? MARSCHALLIN Es war ein Lärm im Hof von Pferd und Leut, und Er war da. Vor Schreck war ich auf einmal wach. Nein, schau nur, schau nur, wie ich kindisch bin, ich hör’ noch immer den Rumor im Hof. Ich bring’s nicht aus dem Ohr. Hörst du leicht auch was? OCTAVIAN Ja freilich hör’ ich was, aber muss es denn dein Mann sein! Denk’ dir doch, wo der ist im Raitzenland, noch hinterwärts von Esseg. MARSCHALLIN Ist das sicher sehr weit? Na dann wird’s halt was anders sein. Dann is ja gut. OCTAVIAN Du schaust so ängstlich drein, Theres? MARSCHALLIN Weiß Er, Quinquin, wenn es auch weit ist - der Feldmarschall ist halt sehr geschwind. Einmal sie stockt OCTAVIAN Was war einmal? MARSCHALLIN zerstreut, horcht OCTAVIAN eifersüchtig Was war einmal? Was war einmal? Bichette, Bichette! Was war einmal? MARSCHALLIN Ach sei Er gut. Er muss nicht alles wissen. OCTAVIAN So spielt sie sich mit mir! wirft sich verzweifelt aufs Sofa Ich bin ein unglücklicher Mensch! MARSCHALLIN Jetzt trotz’ Er nicht. Jetzt gilt’s. horcht Es ist der Feldmarschall. Wenn es ein Fremder wär’, so wär’ der Lärm da draussen in meinem Vorzimmer. Es muss mein Mann sein, der durch die Garderob’ herein will und mit den Lakaien disputiert. Quinquin, es ist mein Mann! OCTAVIAN fährt nach seinem Degen und läuft gegen rechts. MARSCHALLIN Nicht dort, dort ist das Vorzimmer. Da sitzen meine Lieferanten und ein halbes Dutzend Lakaien. Da! OCTAVIAN läuft hinüber zur kleinen Türe. MARSCHALLIN Zu spät! Sie sind schon in der Garderob’! Jetzt bleibt nur eins! Versteck Er sich! nach einer kurzen Pause der Ratlosigkeit Dort! OCTAVIAN Ich spring’ ihm in den Weg! Ich bleib’ bei dir! MARSCHALLIN Dort hinters Bett! Dort in die Vorhäng’! Und rühr’ dich nicht! OCTAVIAN zögernd Wenn er mich dort erwischt, was wird aus dir, Theres? MARSCHALLIN flehend Versteck Er sich, mein Schatz! OCTAVIAN beim Wandschirm Theres! MARSCHALLIN ungeduldig aufstampfend Sei Er ganz still! mit blitzenden Augen Das möcht’ ich seh’n, ob einer sich dort hinüber traut, wenn ich hier steh’. Ich bin kein napolitanscher General Wo ich steh’, steh’ ich. Sie geht energisch gegen die kleine Tür los und horcht. Sind brave Kerl’n, meine Lakaien. Wollen ihn nicht herein lassen, sagen, dass ich schlaf’. Sehr brave Kerl’n! Der Lärm in der Garderobe wird immer grösser. aufhorchend Die Stimm’! Das ist ja gar nicht die Stimm’ vom Feldmarschall! Sie sagen „Herr Baron“ zu ihm. Das ist ein Fremder. lustig Quinquin, es ist ein Besuch. Sie lacht Fahr’ Er schnell in seine Kleider, aber bleib’ Er versteckt, dass die Lakaien ihn nicht seh’n. Die blöde grosse Stimm’ müsste ich doch kennen. Wer ist denn das? Herrgott, das ist ja der Ochs, das ist mein Vetter, der Lerchenau, der Ochs aus Lerchenau. Was will denn der? Jesus Maria! sie muss lachen Quinquin, hört Er? Quinquin, erinnert Er sich nicht? Sie geht ein paar Schritte nach links hinüber Vor fünf oder sechs Tagen den Brief -- Wir sind im Wagen gesessen, und einen Brief haben sie mir an den Wagenschlag gebracht. Das war der Brief vom Ochs. Und ich hab’ keine Ahnung, was drin gestanden ist. lacht Daran ist Er allein schuldig, Quinquin! STIMME DES HAUSHOFMEISTERS draussen gesprochen Belieben Euer Gnaden in der Galerie zu warten! STIMME DES BARONS draussen Wo hat Er Seine Manieren gelernt? Der Baron Lerchenau antichambriert nicht. MARSCHALLIN Quinquin, was treibt Er denn? Wo steckt Er denn? OCTAVIAN in einem Frauenrock und Jäckchen, das Haar mit einem Schnupftuch und einem Bande wie in einem Häubchen, tritt hervor und knickst Befehl’n fürstli’ Gnad’n, i bin halt noch nit recht lang in fürstli’n Dienst. MARSCHALLIN Du, Schatz! Und nicht einmal mehr als ein Busserl kann ich dir geben. Küsst ihn schnell. Neuer Lärm draussen. Er bricht mir ja die Tür ein, der Herr Vetter. Mach Er, dass Er hinaus komm’. Schlief’ Er frech durch die Lakaien durch. Er ist ein blitzgescheidter Lump! Und komm’ Er wieder, Schatz. Aber in Manns-kleidern und durch die vordre Tür, wenn’s Ihm beliebt. Setzt sich mit dem Rücken gegen die Tür und beginnt ihre Schokolade zu trinken. Octavian geht schnell gegen die kleine Tür und will hinaus. Im gleichen Augenblick wird die Tür aufgerissen, und Baron Ochs, den die Lakaien vergeblich abzuhalten suchen, tritt ein. Octavian, der mit gesenktem Kopf rasch entwischen wollte, stösst mit ihm zusammen. Dann drückt er sich verlegen an die Wand links von der Tür. Drei Lakaien sind gleichzeitig mit dem Baron eingetreten, stehen ratlos. BARON mit Grandezza zu den Lakaien Selbstverständlich empfängt mich Ihro Gnaden. Er geht nach vorne, die Lakaien zu seiner Linken suchen ihm den Weg zu vertreten. Zu Octavian mit Interesse Pardon, mein hübsches Kind! OCTAVIAN dreht sich verlegen gegen die Wand BARON mit Grazie und Herablassung Ich sag’ Pardon, mein hübsches Kind. MARSCHALLIN sieht über die Schulter, steht dann auf und kommt dem Baron entgegen BARON galant zu Octavian Ich hab’ Ihr doch nicht ernstlich wehgetan? LAKAIEN zupfen den Baron, leise Ihre fürstlichen Gnaden! BARON macht die französische Reverenz mit zwei Wiederholungen MARSCHALLIN Euer Liebden sehen vortrefflich aus. BARON verneigt sich nochmals, dann zu den Lakaien Sieht Er jetzt wohl, dass Ihre Gnaden entzückt ist, mich zu sehn. Auf die Marschallin zu, mit weltmännischer Leichtigkeit, indem er ihr die Hand reicht und sie vorführt. Und wie sollten Euer Gnaden nicht! Was tut die frühe Stunde unter Personen von Stand? Hab’ ich nicht seinerzeit wahrhaftig Tag für Tag unsrer Fürstin Brioche meine Aufwartung gemacht, da sie im Bad gesessen ist, mit nichts als einem kleinen Wandschirm zwischen ihr und mir. Ich muss mich wundern, zornig umschauend wenn Euer Gnaden Livree - OCTAVIAN ist an der Wand gegen den Alkoven hin geschlichen, macht sich möglichst unsichtbar beim Bett zu schaffen. MARSCHALLIN Verzeihen Sie, man hat sich betragen, wie es befohlen. Ich hatte diesen Morgen die Migräne. Auf einen Wink der Marschallin haben die Lakaien ein kleines Sofa und einen Armstuhl mehr nach vorn gebracht und sind abgegangen. BARON sieht öfters nach rückwärts MARSCHALLIN setzt sich auf das Sofa, nachdem sie dem Baron den Platz auf dem Armstuhl angeboten hat BARON versucht sich zu setzen, äusserst okkupiert von der Anwesenheit der hübschen Kammerzofe. Für sich. Ein hübsches Ding! Ein gutes saubres Kinderl! MARSCHALLIN aufstehend, ihm zeremoniös aufs neue seinen Platz anbietend. BARON setzt sich zögernd und bemüht sich der hübschen Zofe nicht völlig den Rücken zu kehren. MARSCHALLIN Ich bin auch jetzt noch nicht ganz wohl. Der Herr Vetter wird darum vielleicht die Gnade haben. BARON Natürlich. Er dreht sich um, um Octavian zu sehen MARSCHALLIN Meine Kammerzofe, ein junges Ding vom Lande. Ich muss fürchten, sie inkommodiert Euer Liebden. BARON Ganz allerliebst! Wie? Nicht im Geringsten! Mich? Im Gegenteil! Baron winkt Octavian mit der Hand, dann zur Marschallin Euer Gnaden werden vielleicht verwundert sein, dass ich als Bräutigam - sieht sich um in des - inzwischen - MARSCHALLIN Als Bräutigam? BARON Ja, wie Euer Gnaden denn doch aus meinem Brief genugsam - für sich ein Grasaff, appetitlich, keine fünfzehn Jahr! MARSCHALLIN erleichtert Der Brief, natürlich, ja, der Brief, wer ist denn nur die Glückliche? Ich hab’ den Namen auf der Zunge. BARON Wie? nach rückwärts Pudeljung! Gesund! Gewaschen! Allerliebst! MARSCHALLIN Wer ist nur schnell die Braut? BARON Das Fräulein Faninal. mit leisem Unmut Habe Euer Gnaden den Namen nicht verheimlicht. MARSCHALLIN Natürlich! Wo hab’ ich meinen Kopf?! Bloss die Familie. Sind’s keine Hiesigen? OCTAVIAN macht sich mit dem Servierbrett zu tun, wodurch er mehr hinter den Rücken des Barons kommt. BARON mit Nachdruck Jawohl, Euer Gnaden, es sind Hiesige. Ein durch die Gnade Ihrer Majestät Geadelter. Er hat die Lieferung für die Armee, die in den Niederlanden steht. MARSCHALLIN bedeutet Octavian ungeduldig mit den Augen, er soll sich fortmachen. BARON missversteht der Marschallin Miene vollständig Ich seh, Euer Gnaden runzeln Dero schöne Stirn ob der Mesalliance. Allein, dass ich es sage, das Mädchen ist für einen Engel hübsch genug. Kommt frischwegs aus dem Kloster. Ist das einzige Kind, stärker dem Mann gehören zwölf Häuser auf der Wied’n, nebst dem Palais am Hof und seine Gesundheit schmunzelnd soll nicht die beste sein. MARSCHALLIN Mein lieber Vetter, ich kapier’ schon, wieviel’s geschlagen hat. Sie winkt Octavian, den Rückzug zu nehmen. BARON Und mit Verlaub fürstliche Gnaden, ich dünke mir gut’s adeliges Blut genug im Leib zu haben für ihre Zwei, man bleibt doch schliesslich, was man ist, corpo di bacco! Den Vortritt, wo er ihr gebührt, wird man der Frau Gemahlin noch zu verschaffen wissen und was die Kinder anlangt, wenn sie denen den gold’nen Schlüssel nicht koncedieren werden - Va bene! Sie werden sich mit den zwölf eisernen Schlüsseln zu den zwölf Häusern auf der Wied’n zu getrösten wissen. MARSCHALLIN Gewiss! O sicherlich, dem Vetter seine Kinder, die werden keine Don Quichotten. OCTAVIAN will mit dem Servierbrett rückwärts zur Tür hin. BARON Warum hinaus die Schokolade! Geruhen nur! Da! Pst, pst, wieso denn! OCTAVIAN steht unschlüssig, das Gesicht abgewendet. MARSCHALLIN Fort, geh’ sie nur! BARON Wenn ich Euer Gnaden gestehe, dass ich so gut wie nüchtern bin. MARSCHALLIN resigniert Mariandel, komm sie her. Servier sie Seiner Liebden. OCTAVIAN kommt, serviert BARON Baron nimmt eine Tasse, bedient sich. So gut wie nüchtern, Euer Gnaden. Sitz’ im Reisewagen seit fünf Uhr Früh, (recht ein gestelltes Ding! zu Octavian Bleib’ Sie hier, mein Herz. Ich hab’ Ihr was zu sagen.) zur Marschallin, laut Meine ganze Livree, Stallpagen, Jäger, alles - Er frisst Alles unten im Hof zusammt meinem Almosenier. MARSCHALLIN zu Octavian Geh’ Sie nur. BARON zu Octavian Hat Sie noch ein Biscoterl? Bleib’ Sie doch. leise (Sie ist ein süsser Engel, Schatz, ein sauberer.) zur Marschallin ... sind auf dem Wege zum „ weißen Rosse“, wo wir logieren, heisst bis übermorgen - halblaut zu Octavian (Ich gäb’ was schönes drum, mit Ihr -) zur Marschallin, sehr laut bis übermorgen - schnell zu Octavian (unter vier Augen zu scharmutzieren! Wie?) MARSCHALLIN muss lachen über Octavians freches Komödienspiel. BARON zur Marschallin Dann ziehen wir ins Palais von Faninal. Natürlich muss ich vorher den Bräutigamsaufführer - wütend zu Octavian will Sie denn nicht warten? - an die wohlgeborne Jungfer Braut deputieren, der die Silberrose überbringt nach der hochadeligen Gepflogenheit. MARSCHALLIN Und wen von der Verwandtschaft haben Euer Liebden für dieses Ehrenamt ausersehn? BARON Die Begierde, darüber Euer Gnaden Ratschlag einzuholen, hat mich so kühn gemacht, in Reisekleidern bei dero heutigem Lever - MARSCHALLIN Von mir? BARON Gemäss brieflich in aller Devotion getaner Bitte. Ich bin doch nicht so unglücklich, mit dieser devotesten Supplik Dero Missfallen ... lehnt sich zurück, zu Octavian Sie könnte aus mir machen, was Sie wollte. Sie hat das Zeug dazu! MARSCHALLIN Wie denn, natürlich! Einen Aufführer für Euer Liebden ersten Bräutigamsbesuch aus der Verwandtschaft - wen denn nur? Den Vetter Preysing? Wie? Den Vetter Lambert? Ich werde - BARON Dies liegt in Euer Gnaden allerschönsten Händen. MARSCHALLIN Ganz gut. Will Er mit mir zu Abend essen, Vetter? Sagen wir morgen, will Er? Dann proponier’ ich Ihm einen. BARON Euer Gnaden sind die Herablassung selber. MARSCHALLIN will aufstehen Indes BARON halblaut zu Octavian Dass Sie mir wiederkommt! Ich geh’ nicht eher fort! MARSCHALLIN für sich Oho! laut Bleib’ Sie nur da! Kann ich dem Vetter für jetzt noch dienlich sein? BARON Ich schäme mich bereits An Euer Gnaden Notari eine Rekommandation. wäre mir lieb. Es handelt sich um den Eh’vertrag. MARSCHALLIN Mein Notari kommt öfter des Morgens. Schau Sie doch, Mariandel, ob er nicht in der Antichambre ist und wartet. BARON Wozu das Kammerzofel? Euer Gnaden beraubt sich der Bedienung um meinetwillen. hält sie auf MARSCHALLIN Lass Er doch, Vetter, sie mag ruhig geh’n. BARON lebhaft Das geb’ ich nicht zu. Bleib’ Sie hier zu Ihrer Gnaden Wink. Es kommt gleich wer von der Livree herein. wiegend Ich liess ein solches Goldkind, meiner Seel’, nicht unter das infame Lakaienvolk. streichelt sie MARSCHALLIN Euer Liebden sind allzu besorgt. HAUSHOFMEISTER tritt ein BARON Da, hab’ ich’s nicht gesagt? Er wird Euer Gnaden zu melden haben. MARSCHALLIN zum Haushofmeister Struhan, hab’ ich meinen Notari in der Vorkammer warten? HAUSHOFMEISTER Fürstliche Gnaden haben den Notari, dann den Verwalter, dann den Kuchelchef, dann, von Excellenz Silva hergeschickt, ein Sänger mit einem Flötisten. trocken Ansonsten das gewöhnliche Bagagi. この日本語テキストは、 クリエイティブ・コモンズ・ライセンス の下でライセンスされています。@mmnakai Strauss,Richard/Der Rosenkavalier/I-2
https://w.atwiki.jp/nofrillair/pages/13.html
このページでは従来より安い運賃を提供しているが、Lo-Coほどでは無いヨーロッパ地域の航空会社をリスト化しています。 Scheduled Discount Airlines イギリス・アイルランド SCOTAIRWAYS(アムステルダムへ) http //www.scotairways.co.uk BRITISH JET(マルタへ) http //www.britishjet.com PALM AIR(ボーンマスから各国) http //www.bathtravel.com/palmair/ CITY STAR AIRLINES(アベディーンからブラックプール、オスロへ) http //citystarairlines.com AIR ANDALUCIA(ケントからムルシア、オデンセ) http //www.airandalucia.com EASTERN AIRWAYS (国内) http //www.easternairways.com FLYKEEN(ベルファスト/マン島/ブラックプール) http //www.flykeen.co.uk LYDD AIR(リドからフランス北部へ) http //www.lyddair.com ROCK HOPPER(チャネル諸島) http //www.rockhopper.aero ドイツ CIRRUS AIRLINES(国内と近隣国間) http //www.cirrus-world.de LTU (各国へ) http //www.ltu.de AIR 41(各国へ) http //www.air41.com AIR DOLOMITI(主にミュンヘンから各国) http //www.airdolomiti.it EUROPEAN (近隣国へ) http //www.european-air-express.de DAU AIR (国内) http //www.booksecure.net/DauAir/ その他西ヨーロッパ(ベネルクス・フランス・スイス・オーストリア) VLM AIRLINES(ベネルクス) http //www.flyvlm.com ARKE FLY(オランダ、TUI系) http //www.arkefly.nl SN BRUSSELS AIRLINES(ベルギー) http //www.flysn.com TWIN JET(フランス) http //www.twinjet.net AIR CORSICA(フランス) http //www.aircorsica.com AIR A!PS(スイス) http //www.airalps.it BELAIR AIRLINES(スイス) http //www.belair-airlines.com WELCOME AIR(オーストリア) http //www.welcomeair.com STYRIAN SPIRIT(オーストリア) http //www.styrianspirit.com 南欧(スペイン・ポルトガル・マルタ) SPANAIR(スペイン、STAR ALLIANCE) http //www.spanair.com IBERIA(スペイン、ONE WORLD) http //www.iberia.com FUTURA DIRECT(スペイン) http //www.futuradirect.com BINTER CANARIAS(スペイン国内) http //www.binternet.com AIR LUXOR (ポルトガル) http //www.airluxor.com TAP PORTUGAL(ポルトガル、STAR ALLIANCE) http //www.TAP-AirPortugal.pt PORTUGALIA AIRLINES(ポルトガル) http //www.flypga.pt FARE4U(マルタ) http //www.airmalta.com 東欧 SIBERIA AIRLINES(ロシア) http //www.s7.ru/ ESTONIAN AIR (エストニア) http //www.estonian-air.ee LITHUANIAN AIRWAYS(リトアニア) http //www.lal.lt CARPATAIR(ルーマニア) http //www.carpatair.com CROATIA AIRLINES(クロアチア、STAR ALLIANCE) http //www.croatiaairlines.hr ADRIA AIRWAYS(スロベニア、STAR ALLIANCE) http //www.adria-airways.com AIR MAXI(セルビア・モンテネグロ) http //www.air-maxi.com MONTENEGRO AIRLINES(セルビア・モンテネグロ) http //www.montenegro-airlines.cg.yu/eng/ SPIRIT OF BALKAN(ボスニア・ヘルツェゴビナ) http //www.spiritofbalkan.com ALBATROS AIRWAYS(アルバニア) http //www.albatrosairways.net HEMUS AIR(ブルガリア) http //www.hemusair.bg GEORGIAN AIRWAYS(グルジア) http //www.airzena.com ARMAVIA(アルメニア) http //www.u8.am 北欧 STERLING (北欧間と各国) http //www.sterlingticket.com BLUE 1(北欧間と各国) http //www.blue1.com AIR FINLAND(ヘルシンキから各国) http //www.airfinland.fi FLY NORDIC (ストックホルムから各国) http //www.flynordic.com CITY AIRLINE(イエテボーリから各国) http //www.cityairline.com CIMBER AIR (デンマーク国内と各国) http //cimber.inforce.dk MAERSK (コペンハーゲンから各国) http //www.maersk-air.com WIDEROE AIRLINE (ノルウェー国内と各国) http //www.wideroe.no AIR GREENLAND(コペンハーゲンとグリーンランド) http //www.airgreenland.com ギリシャ OLYMPIC AIRLINES http //www.olympicairlines.com HERIOS-AIR http //www.flyhelios.com トルコ・キプロス島 SUN EXPRESS http //www1.sunexpress.de KTHY(北キプロス) http //www.kthy.net CYPRUS AIRWAYS(キプロス) http //www.cyprusairways.com EUROCYPRIA(キプロス) http //www.eurocypria.com Inter-continental BMI (UKから、STAR ALLIANCE) http //www.flybmi.com MARTIN AIR(オランダから) http //www.martinair.com EURO FLY(イタリアから) http //www.eurofly.it NEOS AIR(イタリアから) http //www.neosair.it AIR COMET PLUS(スペインから) http //www.aircomet.com/pages/somos.htm AIR MADRID(スペインから南米へ) http //www.airmadrid.com SWEFLY(スウェーデンから東南アジアへ) http //www.swefly.com
https://w.atwiki.jp/stones/pages/341.html
CDR 033 - SOME GIRLS SESSIONS 1977-1978 DISC 1 () 1 Miss You (basic track) 2 Miss You (basic track-additional backing vocals) 3 Miss You (full length version) 4 When The Whip Comes Down (basic track) 5 When The Whip Comes Down (full length version) 6 When The Whip Comes Down (full length version-without voice) 7 When The Whip Comes Down (full length edited version) 8 Just My Imagination (basic track) 9 Just My Imagination (full length version) ■More Fast Numbers (Rebel Yell Factory RYF-002) includes tracks 1, 4 stereo ■Twilight Zone (VGP-048) includes tracks 2, 5 stereo ■Place Pigalle 5/6 (RR 010/011) includes tracks 3, 7, 9 stereo ■Genius Is Pain (NS 001/83) (Vinyl) includes tracks 6, 8 Note; Pathe Marconi Studios, Paris, France, 10.10-12.21.1977 (tracks 1-9) CDR 034 - SOME GIRLS SESSIONS 1977-1978 DISC 2 (64 16) 1 Some Girls (full length version) 2 Lies (outtake 1) 3 Lies (outtake 2) 4 Lies (full length version) 5 Far Away Eyes (outtake) 6 Far Away Eyes (basic track) 7 Respectable (basic track) 8 Respectable (basic track-additional guitars) 9 Before They Make Me Run (basic track 1) 10 Before They Make Me Run (basic track 2) 11 Beast Of Burden (basic track) 12 Beast Of Burden (basic track-additional guitars) 13 Shattered (outtake) 14 Shattered (basic track) ■Twilight Zone (VGP-048) includes tracks 1, 9-10,12 stereo ■More Fast Numbers (Rebel Yell Factory RYF-002) includes tracks 2-3, 5, 7,13-14 stereo ■Place Pigalle 5/6 (RR 010/011) includes tracks,4, 6, 8 stereo ■Some Other Girls (Whom-SGR-1) (Vinyl) includes track 11 stereo Note; Pathe Marconi Studios, Paris, France, 10.10-12.21.1977 (tracks 1-3, 5, 7-8,11-14), 1.5-3.2.1978 (tracks 4, 6, 9-10) CDR 035 - SOME GIRLS SESSIONS 1977-1978 DISC 3 (61 38) 1 Everything Is Turning To Gold (basic track) 2 Everything Is Turning To Gold (full length-edited version) 3 Summer Romance (outtake 1) 4 Summer Romance (outtake 2) 5 Start Me Up (basic track 1) 6 Start Me Up (basic track 2) 7 Hang Fire (outtake 1) 8 Hang Fire (outtake 2) 9 Black Limousine (Broken Head Blues) (outtake 1) 10 Black Limousine (outtake 2) 11 Black Limousine (basic track) 12 Black Limousine (full length version) 13 So Young (basic track) ■Place Pigalle disc 3 (VGP-362) includes tracks 1, 9 mono ■Place Pigalle 5/6 (RR 010/011) includes track 2 stereo ■The Emotional Rescue Sessions (J-006/007) includes tracks 3-4 stereo ■All Inside Our Crazy Dreams (DAC-021) includes tracks 5-6,12 stereo ■Better Results (Outsider Bird Records OBR 305 CD-023) includes tracks 7,11 stereo ■Tattoo Too (Rattle Snake RS 071/072) includes track 8 mono ■Place Pigalle disc 1 (VGP-362) includes track 10 mono ■Paris Results (Outsider Bird Records OBR 305 CD-016) includes track 13 stereo Note; Pathe Marconi Studios, Paris, France, 10.10-12.21.1977 (tracks 1-2, 9-10), 1.5-3.2.1978 (tracks 3-8,11-13) CDR 036 - SOME GIRLS SESSIONS 1977-1978 DISC 4 () 1 Claudine (outtake 1) 2 Claudine (outtake 2) 3 Claudine (outtake 2-edited version) 4 Everlasting Is My Love (outtake 1) 5 Everlasting Is My Love (outtake 2) 6 Everlasting Is My Love (outtake 3) 7 I Can t Help It (Love You Too Much) (outtake 1) 8 I Can t Help It (Love You Too Much) (outtake 2) 9 I Can t Help It (Love You Too Much) (outtake 3-backing track) 10 I Can t Help It (Love You Too Much) (outtake 3-additional vocals) 11 Fiji Jim (outtake-basic track) 12 Fiji Jim (outtake-additional guitar) 13 Never Make Me Cry (outtake) 14 Never Make Me Cry (outtake-edited version) 15 Not The Way To Go (outtake 1) 16 Not The Way To Go (outtake 2) ■All Inside Our Crazy Dreams (DAC-021) includes track 1 stereo ■Static In The Attic 1974-1979 (Idol Mind Production IMP-N-004) includes tracks 2-3 stereo ■Paris Results (Outsider Bird Records OBR 305 CD-016) includes track 4 stereo ■Better Results (Outsider Bird Records OBR 305 CD-023) includes tracks 5-6,14 stereo ■Place Pigalle 5/6 (RR 010/011) includes track 7 mono ■Genius Is Pain (NS 001/83) (Vinyl) includes track 8 stereo ■Twilight Zone (VGP-048) includes track 9 stereo ■Paris Results Vol. 2 (Outsider Bird Records OBR 305 CD-019) includes track 10 mono ■Accidents Will Happen (VGP-370) includes track 11 stereo ■Place Pigalle disc 3 (VGP-362) includes tracks 12-13 mono ■The Harder They Come 1978 (Idol Mind Production IMP-N-001) includes tracks 15-16 stereo Note; Pathe Marconi Studios, Paris, France, 10.10-12.21.1977 (tracks 1, 4, 7-8), 1.5-3.2.1978 (tracks 2-3, 5-6, 9-16) CDR 037 - SOME GIRLS SESSIONS 1977-1978 DISC 5 (78 26) 1 A Different Kind (outtake) 2 The Way She Held Me Tight (Misty Roads) (outtake) 3 I Need You (outtake) 4 Do You Think I Really Care (Yellow Cab) (outtake) 5 No Spare Parts (outtake) 6 You Win Again (outtake) 7 Do You Get Enough (outtake) 8 Disco Musik (outtake) 9 Petrol Gang (outtake) 10 Never Let Her Go (outtake) 11 It s All Wrong (outtake) 12 Some People Tell Me (outtake) 13 Redeyes (When You re Gone) (outtake) 14 You Don t Have To Go (outtake) 15 Shame Shame Shame (outtake) 16 It s A Lie (outtake) 17 It Won t Be Long (outtake 1) ■Accidents Will Happen (VGP-370) includes tracks 1-4 stereo ■Better Results (Outsider Bird Records OBR 305 CD-023) includes tracks 5-11 stereo ■Paris Results (Outsider Bird Records OBR 305 CD-016) includes track 12 stereo ■Place Pigalle disc 2 (VGP-362) includes tracks 13-15 mono ■Place Pigalle disc 3 (VGP-362) includes track 16 mono ■The Emotional Rescue Sessions Revisited (Rebel Yell Factory RYF-003) includes track 17 stereo Note; Pathe Marconi Studios, Paris, France, 10.10-12.21.1977 (track 1), 1.5-3.2.1978 (tracks 2-17) CDR 038 - SOME GIRLS SESSIONS 1977-1978 DISC 6 (66 58) 1 Los Trios Guitaros (outtake) 2 Muck Spreading Dub (outtake) 3 Munich Hilton (outtake 1) 4 Munich Hilton (outtake 2) 5 After Hours (Slow Blues) (outtake) 6 Armpit Blues (outtake) 7 Sheep Dip Blues (outtake) 8 Light Up (outtake) 9 Stay Where You Are (outtake) 10 Brown Leaves (outtake 1) 11 Brown Leaves (outtake 2) 12 Up Against The Wall (outtake) 13 Broken Toe (outtake) 14 Golden Caddy (outtake 1) 15 Golden Caddy (outtake 2) 16 Piano Instrumental (outtake) ■Place Pigalle disc 3 (VGP-362) includes tracks 1, 8-15 mono ■Paris Results (Outsider Bird Records OBR 305 CD-016) includes track 2 stereo ■Accidents Will Happen (VGP-370) includes track 3 stereo ■Place Pigalle disc 2 (VGP-362) includes tracks 4, 6-7 mono ■Better Results (Outsider Bird Records OBR 305 CD-023) includes track 5 stereo ■Place Pigalle disc 4 (VGP-362) includes track 16 mono Note; Pathe Marconi Studios, Paris, France, 10.10-12.21.1977 (tracks 1-4), 1.5-3.2.1978 (tracks 5-16) CDR 039 - SOME GIRLS SINGLES 1977-1978 (53 20) 1 Miss You (7"single-remixed and edited version) 2 Far Away Eyes (7"single-edited version) 3 Miss You (12"single-special disco version) 4 Far Away Eyes (12"single-album version) 5 Miss You (8 track-extended version) 6 Beast Of Burden (8 track-extended version) 7 Respectable (7"single) 8 When The Whip Comes Down (7"single) 9 Shattered (US 7"single) 10 Everything Is Turning To Gold (US 7"single) 11 Before They Make Me Run (promo remixed stereo version) 12 Before They Make Me Run (promo remixed mono version) ■FORTY LICKS (Virgin Records 724381337820) includes track 1 stereo ■We Want The Rare Stones (Glimmer Twins Record G.T.-012) includes track 2 stereo ■DON T STOP (CD Single) (Virgin Records VJCP-12161) includes track 3 stereo ■SOME GIRLS (Virgin Records CDV 2734) includes tracks 4, 7-9 stereo ■SOME GIRLS 8 Track (EMI) includes tracks 5-6 stereo ■SUCKING IN THE SEVENTIES (Sony Records SRCS 6214) includes track 10 stereo ■We Want Rare Stones Volume 2 (Trident Mobil TM-002) includes track 11 stereo, track 12 mono Note; Pathe Marconi Studios, Paris, France, 10.10-12.21.1977 (tracks 1, 3, 5-10), 1.5-3.2.1978 (tracks 2, 4,11-12) CDR 040 - EMOTIONAL RESCUE SESSIONS 1978 DISC 1 (53 57) 1 Knee Trembler (outtake) 2 What Gives You The Right (outtake 1) 3 Jimmy Reed Jam (outtake) 4 One Night (outtake) 5 What Gives You The Right (outtake 2) 6 My First Plea (outtake 1) 7 My First Plea (outtake 2) 8 My First Plea (outtake 3) 9 My First Plea (outtake 4) 10 Tallahassie Lassie (outtake) 11 Your Angel Steps Out Of Heaven (outtake) 12 The Harder They Come (outtake) ■The Harder They Come 1978 (Idol Mind Production IMP-N-001) includes tracks 1-7, 9-12 stereo ■Static In The Attic 1974-1979 (Idol Mind Production IMP-N-004) includes track 8 stereo Note; RCA Studios, Los Angeles, California, 8.23-9.8. 1978 (tracks 1-12) CDR 041 - EMOTIONAL RESCUE SESSIONS 1978 DISC 2 (46 33) 1 Serious Love (outtake) 2 I ll Let You Know (outtake) 3 Summer Romance (basic track 1) 4 Where The Boys Go (outtake 1) 5 Where The Boys Go (outtake 2) 6 Where The Boys Go (outtake 3) 7 What Gives You The Right (outtake 3) 8 What Am I Living For (outtake 1) 9 What Am I Living For (outtake 2) 10 Back In The U.S.A (outtake) 11 I Ain t Superstitious (outtake) 12 Blues With A Feeling (outtake) ■The Harder They Come 1978 (Idol Mind Production IMP-N-001) includes tracks 1-6 stereo ■Paris Results (Outsider Bird Records OBR 305 CD-016) includes track 7 stereo ■Twilight Zone (VGP-048) includes tracks 8-12 stereo Note; RCA Studios, Los Angeles, California, 8.23-9.8. 1978 (tracks 1-12) CDR 042 - EMOTIONAL RESCUE SESSIONS 1979 DISC 3 (53 15) 1 She s So Cold (basic track) 2 Little T A (outtake) 3 Little T A (basic track) 4 I Think I m Going Mad (basic track 1) 5 I Think I m Going Mad (basic track 2) 6 Lonely At The Top (outtake) 7 Dancing Girls (outtake) 8 Munich Hillton (outtake 3) 9 Sweet Home Chicago (outtake) 10 What s The Matter (outtake) ■The Pain Of Love (VGP-052) includes tracks 1, 4 stereo ■The Emotional Rescue Sessions (J-006/007) includes track 2 stereo ■All Inside Our Crazy Dreams (DAC-021) includes track 3 stereo ■Static In The Attic 1974-1979 (Idol Mind Production IMP-N-004) includes track 5 stereo ■The Emotional Rescue Sessions Revisited (Rebel Yell Factory RYF-003) includes tracks 6-10 stereo Note; Compass Point Studios, Nassau, Bahamas, 1.18-2.12.1979 (tracks 1-10) CDR 043 - EMOTIONAL RESCUE SESSIONS 1979 DISC 4 (49 50) 1 Let s Go Steady Again (outtake) 2 Still In Love (Sugar Baby) (outtake 1) 3 It Won t Be Long (outtake 2) 4 Break Away (outtake) 5 Linda Lou (outtake) 6 Never Too Into (outtake) 7 Guitar Lesson (outtake) 8 It s Cold Down There (outtake 1) 9 It s Cold Down There (outtake 2) 10 Guess I Should Know (outtake) 11 Blues Jam (outtake) 12 Jah Is Not Dead (outtake) ■Static In The Attic 1974-1979 (Idol Mind Production IMP-N-004) includes track 1 stereo ■All Inside Our Crazy Dreams (DAC-021) includes track 2 stereo ■The Pain Of Love (VGP-052) includes tracks 3-4 stereo ■Paris Results (Outsider Bird Records OBR 305 CD-016) includes track 5 stereo ■Better Results (Outsider Bird Records OBR 305 CD-023) includes track 6 stereo ■Place Pigalle disc 4 (VGP-362) includes tracks 7-10 mono ■I Can t Judge The Music By Looking At The Cover (BBL1) includes track 11 mono ■The Emotional Rescue Sessions Revisited (Rebel Yell Factory RYF-003) includes track 12 stereo Note;Compass Point Studios, Nassau, Bahamas, 1.18-2.12.1979 (tracks 1-12) CDR 044 - EMOTIONAL RESCUE SESSIONS 1979 DISC 5 (71 07) 1 Dance (outtake 1) 2 Dance (outtake 2) 3 Dance (outtake 3) 4 Dance (basic track) 5 Summer Romance (basic track 2) 6 Summer Romance (full length version) 7 Send It To Me (full length version) 8 Let Me Go (basic track) 9 Where The Boys Go (basic track) 10 Down In The Hole (basic track) 11 Down In The Hole (edited version) 12 Emotional Rescue (full length version) ■The Emotional Rescue Sessions (J-006/007) includes tracks 1-3, 5, 9 stereo ■The Pain Of Love (VGP-052) includes track 4 stereo ■Static In The Attic 1974-1979 (Idol Mind Production IMP-N-004) includes tracks 6, 8,11 stereo ■Accidents Will Happen (VGP-370) includes tracks 7,12 stereo ■All Mixed Up (RR 024/25) includes track 10 stereo Note; Pathe Marconi Studios, Paris, France, 6.10-10.19.1979 (tracks 1-12) CDR 045 - TATTOO YOU SESSIONS 1979 DISC 1 (70 22) 1 Hang Fire (basic track 1) 2 Hang Fire (basic track 2) 3 Hang Fire (basic track 3) 4 Black Limousine (edited version) 5 Worried About You (full length version) 6 Tops (basic track 2) 7 No Use In Crying (basic track 1) 8 No Use In Crying (basic track 2) 9 No Use In Crying (basic track 3) 10 No Use In Crying (full length version) 11 Waiting On A Friend (basic track 2) 12 We Had It All (version 1) 13 We Had It All (version 2) 14 We Had It All (version 3) 15 Gangster s Moll (outtake) 16 Indian Girl (full length version) 17 Indian Girl (edited version) ■Tattoo Out (KO001/002) includes track 1 stereo ■All Inside Our Crazy Dreams (DAC-021) includes tracks 2-6, 8,10-11 stereo ■Static In The Attic 1974-1979 (Idol Mind Production IMP-N-004) includes tracks 7, 9,14,16-17 stereo ■The Emotional Rescue Sessions (J-006/007) includes tracks 12-13 stereo ■The Emotional Rescue Sessions Revisited (Rebel Yell Factory RYF-003) includes track 15 stereo Note; Pathe Marconi Studios, Paris, France, 6.10-10.19.1979 (tracks 1-15), Electric Lady Studios, New York City, New York, 11-12.1979 (tracks 16-17) CDR 046 - TATTOO YOU SESSIONS 1980-1981 DISC 2 (57 49) 1 Slave (basic track 2) 2 Neighbours (basic track 1) 3 Heaven (basic track) 4 Heaven (full length version) 5 Slave (basic track 3) 6 Slave (full length version) 7 Neighbours (basic track 2) 8 Waiting On A Friend (basic track 3) 9 Let s Do It Right (remix version) 10 Munich Reggae (remix version) ■All Inside Our Crazy Dreams (DAC-021) includes tracks 1-2, 4 stereo ■Place Pigalle disc 4 (VGP-362) includes tracks 3, 5, 7-8 mono ■TATTOO YOU (Virgin Records CDV 2732) includes track 6 stereo ■The Emotional Rescue Sessions (J-006/007) includes track 9 stereo ■Tattoo Out (KO001/002) includes track 10 stereo Note; Pathe Marconi Studios, Paris, France, 10.11-11.12.1980 (tracks 1-4), Atlantic Studios, New York City, New York, 4-6.1981 (tracks 5-10) CDR 047 - EMOTIONAL RESCUE / TATTOO YOU SINGLES 1979-1981 (43 05) 1 Emotional Rescue (7"single) 2 Down In The Hole (7"single) 3 She s So Cold (7"single) 4 Send It To Me (7"single) 5 If I Was A Dancer (Dance Pt. 2) (promo 12"single) 6 Dance (promo instrumental version) 7 Start Me Up (7"single) 8 No Use In Crying (7"single) 9 Waiting On A Friend (7"single) 10 Little T A (7"single) ■EMOTIONAL RESCUE (Virgin Records CDV 2737) includes tracks 1-4 stereo ■RARITIES 1971-2003 (Virgin Records 0946 3 49725 2 9) includes track 5 stereo ■The Emotional Rescue Sessions Revisited (Rebel Yell Factory RYF-003) includes tracks 6 stereo ■TATTOO YOU (Virgin Records CDV 2732) includes tracks 7-10 stereo Note; Electric Lady Studios, New York City, New York, 11-12.1979 (tracks 1, 4-7), Pathe Marconi Studios, Paris, France, 6.10-10.19.1979 (track 2), Compass Point Studios, Nassau, Bahamas, 1.18-2.12.1979 (tracks 3, 8,10), Atlantic Studios, New York City, New York, 4-6.1981 (track 9) CDR 048 - UNDERCOVER SESSIONS 1982 DISC 1 (72 45) 1 She Was Hot (outtake) 2 Tie You Up (The Pain Of Love) (outtake 1) 3 Tie You Up (The Pain Of Love) (outtake 2) 4 Wanna Hold You (basic track 1) 5 Wanna Hold You (basic track 2) 6 Too Much Blood (basic track 1) 7 Too Much Blood (basic track 2) 8 Pretty Beat Up (basic track 1) 9 Pretty Beat Up (basic track 2) 10 Too Tough (basic track) ■The Pain Of Love (VGP-052) includes tracks 1, 3 stereo ■Jamming With Stu (VGP-240) includes tracks 2, 4, 6, 8,10 stereo ■Under Cover Outtakes (Rogue RG-02) includes track 7 stereo ■Think You Like It (Undercover Outtakes) (September Songs One/Two) (Vinyl) includes tracks 5, 9 stereo Note; Pathe Marconi Studios, Paris, France, 11.11-12.17.1982 (tracks 1-10) CDR 049 - UNDERCOVER SESSIONS 1982 DISC 2 (72 07) 1 All The Way Down (outtake) 2 It Must Be Hell (basic track) 3 I Think I m Going Mad (outtake-Keith Richards on lead vocals version) 4 Cook Cook Blues (full length version) 5 All Mixed Up (outtake 1) 6 All Mixed Up (outtake 2) 7 Looking For Trouble (outtake) 8 Blues Jam 1 (outtake) 9 Blues Jam 2 (outtake) 10 The Stumble (Blues Jam 3) (outtake) 11 Chain Saw Rocker (outtake) 12 Tried To Talk Her Into it (outtake) 13 Untitled (outtake) 14 Crazy Arms (outtake) ■Jamming With Stu (VGP-240) includes tracks 1, 4, 7-12 stereo ■Think You Like It (Undercover Outtakes) (September Songs One/Two) (Vinyl) includes tracks 2-3,13 stereo ■All Mixed Up (RR 024/25) includes tracks 5-6 stereo ■Under Cover Outtakes (Rogue RG-02) includes track 14 stereo Note; Pathe Marconi Studios, Paris, France, 11.11-12.17.1982 (tracks 1-14) CDR 050 - UNDERCOVER SESSIONS 1982-1983 DISC 3 (64 59) 1 Munich Hilton (outtake 4) 2 Munich Hilton (outtake 5) 3 Still In Love (Sugar Baby) (outtake 2) 4 Still In Love (Sugar Baby) (outtake 3) 5 Still In Love (Sugar Baby) (outtake 4) 6 I Can t Help It (Love You Too Much) (outtake 4) 7 Golden Caddy (outtake 3) 8 Golden Caddy (outtake 4) 9 Undercover Of The Night (outtake 1) 10 Undercover Of The Night (outtake 2) 11 Undercover Of The Night (basic track 1) 12 Undercover Of The Night (basic track 2) 13 Wanna Hold You (full length version) ■All Mixed Up (RR 024/25) includes tracks 1-2, 8 stereo ■Jamming With Stu (VGP-240) includes tracks 3, 6 stereo ■Learning The Game (RM 002) includes track 4 stereo ■Under Cover Outtakes (Rogue RG-02) includes track 5 stereo ■The Pain Of Love (VGP-052) includes tracks 7,11 stereo ■Think You Like It (Undercover Outtakes) (September Songs One/Two) (Vinyl) includes tracks 9-10,12 stereo ■UNDERCOVER (Virgin Records CDV 2741) includes track 13 stereo Note; Pathe Marconi Studios, Paris, France, 11.11-12.17.1982 (tracks 1-8), The Hit Factory, New York City, New York, 5.1983 Compass Point Studios, Nassau, Bahamas, 6.1983 (tracks 9-12), The Hit Factory, New York City, New York, 6-8.1.1983 (track 13) CDR 051 - UNDERCOVER SINGLES 1983 (62 13) 1 Undercover Of The Night (7"single) 2 All The Way Down (7"single) 3 Undercover Of The Night (12"single-extended cheeky mix) 4 Feel On Baby (12"single-instrumental dub version) 5 She Was Hot (7"single) 6 I Think I m Going Mad (7"single) 7 Too Tough (7"single) 8 Too Much Blood (US 12"single-dance version) 9 Too Much Blood (US 12"single-dub version) 10 Too Much Blood (US 12"single-album version) ■UNDERCOVER (Virgin Records CDV 2741) includes tracks 1-2, 5, 7,10 stereo ■Too Much Blood On The Dancefloor (MAXI-1) includes tracks 3, 8 stereo ■Dance n Shuffle (MAXI-2) includes tracks 4, 9 stereo ■Everything s Turning To Gold (MAXI-3) includes track 6 stereo Note; The Hit Factory, New York City, New York, 6-8.1.1983 (tracks 1-10) BACK / NEXT