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クリフトのアリーナへの想いはPart5 242 :お題【すれ違い】1/2 ◆dVT/uH21fA :2006/05/17(水) 00 15 24 ID o+m9JBhu0 【ある神官の祈り】 神様、今日も姫と皆様が無事であったことに感謝します。今日は、懺悔することがございます。 近頃どうも、私と姫様が引き離されているような気がするのです。私が馬車の外にいるときには、姫様は待機組。姫様が戦闘メンバーに入っているときには、私は馬車の中に入れと言われます。神様、これは一体どういうことなのでしょうか?勇者様は、「かなわぬ恋ならば、せめて姫様の近くにいたい」という私のささやかな望みすらお許しにならないおつもりなのでしょうか? いえいえ、勇者様は、全員に対して細やかに心配りをなさるお方、そのようなことはなさらないと信じております。しかし、神様、この邪推が、日々私の胸に浮かんでは私を責めるのでございます。神様、神官の身でありながら、このような邪念だらけの私をどうかお罰しください……! 【ある勇者の独白】 なんか、このごろ、クリフトがよそよそしいんだよな。こんな邪推をする自分が悪いって自分を責めまくってるのがばればれだから、頭には来ないんだけど。理由も大体分かってる。パーティーの割り振りのことだ。 だけどなあ、人には譲れないものがあるんだよ。 司令塔として言わせてもらうと、アリーナ姫とクリフトの2人は、戦闘メンバーとしてかなり使い勝手が良い。姫の素早さと強さは、敵をひるませるのに効果絶大だし、剣も魔法も使えるクリフトは、いると心強い仲間だ。できれば、2人とも常に戦闘メンバーに入れておきたい。 でも、現実はそうはいかない。2人を一緒に戦闘メンバーに入れたが最後、クリフトは、ずっとアリーナ姫のことをちらちら見ている。いや、やつはそんなことをしてても戦闘の手は抜かないから、その点が不満って訳じゃない。ただ、(俺が間にいるからよく見えないとか思ってるんじゃないだろうな)なんて気を使ってしまう。その一方向だけでも疲れるのに、アリーナ姫も、クリフトのことをちらちら見ていると来たもんだ。 (も、もしかして、俺、お邪魔虫?) なんて、2人の視線の応酬の間に入らないように、2歩下がっちゃったりするわけだ。当然、戦闘の後はどっぷり疲れる。 俺が間に入ったのがまずかったのかと反省して、2人を隣り合わせにしたとしてもまた大変だ。完全に2人の世界が出来上がってしまって、 (や、やっぱり、俺、お邪魔虫?) と、また、こてんぱんに気疲れする。この疲れ方は、俺と2人の間に一人メンバーを入れても、残念だけどほとんど変わらない。だから、俺は決めたんだ。どちらかは絶対にパーティーに入れる。でも、絶対に同時には入れない。 あー、なんか叫びたくなってきた。 クリフトォオォ、いいかげんに片思いじゃないって気づけぇえェ~~!! ……はー、すっきり。 (おしまい)
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クリフトとアリーナへの想いはPart9 401 名前 無自覚な恋1/2 ◆HDjZd37Phw  Mail sage 投稿日 2008/09/14(日) 17 44 20 ID J1vQD44h0 いつでもどこでも直球勝負の姉さんが、単刀直入、アリーナさんに 「クリフトのこと、どう思ってんの?」と、にやけながら尋ねた。 「どうって訊かれてもなぁ……」 小首をかしげながら、「うーん」と考え込んでいるアリーナさんは まるで幼子のようで、質問の意図を正しく理解しているのかも怪しかった。 「小さい頃からずっと一緒にいたから、お兄ちゃんみたいだよ」 「おにいちゃん?!」 私達は頭のてっぺんから抜けるような、素っ頓狂な声をだしていた。 ああ、可哀想に。 クリフトさんはお兄ちゃん……。 姉さんが苦笑いしながら、人差し指でこめかみをポリポリと掻いた。 「だけどあんまり強くないし、シャキっとしてないし、なんだか頼りないよね」 ―――トドメの一言。 幾らなんでもあんまりな言いようよ、それは! クリフトさんが貴女のために、いつもいつも苦労してるのを知らないのね。 私はお気楽極楽に、ひたすら我が道だけを往く人間に振り回される苦労を、よーく知ってるわ。 他人事とは思えなくて、クリフトさんの不憫さに、こっちが泣いちゃいそう。 他人(クリフトさん)の不幸は蜜の味――― あからさまに嬉々とした顔の姉さんが、 「融通きかなくて頭カタいし、いいとこナシね」なんて罵倒した。 とたんにアリーナさんの表情が一変した。 口を尖らせ、ちょっと顔を赤くして……目なんかも、心なしか釣りあがってる? 「そんなことないよー!いいとこだって、たっくさんあるんだから!! クリフトは本をいっぱい読んでるから物知りだし、勉強熱心だし。 ときどき物語を聞かせてもらうんだけどね、すんごくいい声なの。 空気に溶けてくみたいに柔らかくて、少ーし低めの声でね、 あの声聞いてるだけで、ホッとするんだよ」 一気にまくし立ててから大きく息を吸い込むと、また話し始めた。 「回復魔法だって、あんなにあったかいの他に知らないよ。 実は、皆と一緒になってから気づいたんだけどね。 ミネアのとも、ソロのとも違う温かさで、なんかこう、 むぎゅーって、ちょうどいい力加減で包まれる感じがするの」 むきになってきたのか、まだ続く。 「それに、サントハイムではモテてたんだって! 最初は信じられなかったけど、旅をして、いろんな人を見てわかった気がする。 あんまりいないよね、クリフトみたいな人。 背もまあ高いし、顔だってカッコいいほうだよね? 誰にでも優しいし、気配り上手だし、礼儀正しいし……」 「だあーっ!ごめんごめん、もうわかった、もういいよ!!」 姉さんが「降参」と、両手を頭の上に挙げてひらひら振っている。 ……確かに、参ったわ。 これだけクリフトさんを好きなのに、まったくの無自覚だったのね。 「降参って、なにが?」 きょとん、と不思議そうに姉さんを見ているアリーナさんが、 急に可愛くて可愛くて仕方なくなった。 だけどこればっかりは、私達があれこれ口を挟むものでもないわね。 流石の姉さんも私と同じ考えらしく、黙ってアリーナさんの髪を撫でていた。 私達にできるのは、見守ることくらいかしら……。 クリフトさんの為にも、一日も早く自分の恋心に気づいてね、お姫様!
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アリーナウォーズ 概要 アリーナワークショップオフィスのスタチュー アリーナウォーズシリーズアリーナウォーズルーレット 妨害用兵器 スポンサー階級・スキルレベル 車両評価 概要 2018年12月11日に配信された「アリーナウォーズ」アップデートの新コンテンツ。 敵対モードに近い内容となっているが、専用の乗り物やそれを改造するための新物件なども用意されている。 アリーナワークショップ アップデートによって追加された新物件。 購入可能場所はメイズバンクアリーナのみ。 アップグレードによってガレージを最大3階層まで拡張、ベニーズ・オリジナル・モーター・ワークスの整備士と武器専門家の雇用、インテリアの変更が可能。 ガレージは1階層で9台+1台(ケルベロス専用のスペース)で構成されている。 ガレージに入庫した車両はそのままワークショップを利用する事が可能となっている。 ワークショップは通常の車両の他に、アリーナ戦闘車両へのアップグレード・改造が可能。 RCバンディートの保有・改造もワークショップで可能。 アリーナ戦闘車両は『アポカリプス』『宇宙都市』『ナイトメア』の3種類のバリエーションが存在し、それぞれカスタムの方向性が異なる。 性能はほぼ同じなので、好きなスタイルを選んでカスタムし、個性を主張しよう。 アポカリプスimageプラグインエラー ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (アポカリプス例.png)テイストは「核戦争後の世界」。錆にまみれ、刺々しい見た目で、髑髏や槍といった装飾が追加可能。錆はボディペイントである為外す事が可能だが、追加装着のパーツの錆は取る事ができない。 それでも、カスタムの仕方によっては他のスタイルより市販車に近づけられる。 マッドマックスシリーズやデスレースシリーズを大きく意識している。 宇宙都市imageプラグインエラー ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (宇宙都市例.png)名前の通りのテイスト。車両の解説文によれば「23世紀(2200年代)」がモデルらしい。近未来的な見た目で、アポカリプスのような装飾が装着できない。 ほぼ全てのパーツで他2つとはかなり見た目が違う。アクセントカラーが使用可能で、発光する性質がある。ホイールのカラーは標準でゴールドに近い色になっているが、違うホイールを選択→標準ホイールにカーソルを戻して装着する事でアロイ~黒色にする事は可能となっている。他のバリエーションと違い、追加装着のパーツもメインかサブのカラーを変えることで色を変えられる。 装着できる武装にレーザーガンが存在する(見た目の違いのみ)。 ナイトメアimageプラグインエラー ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (悪夢例.png)「悪夢」の名のとおり、派手な原色やスポンサー広告で彩られた「世紀末の競技車両」テイスト。アポカリプスがかなりカラフルになった物。純正ホイールはタイヤの色も変更可能だが、純正ホイール自体の色はブルーザーを除いて標準の黄色から変更不可能となっている。直接購入するタイプの物であればアロイに変更する事はできるが、サスカッチやイッシーといったアップグレード式の物に至ってはワークショップに入った時点でアロイだろうと黄色に変更される。 ボディペイントを外す事が可能なのは同様だが、追加装着のパーツの色や錆が変更不可なのも同様。 加えて、ボンネット等に純正で色が付いている場合、そこの色が変更不可の場合がある。 カスタムを施すことで車載機銃(*1)やジャンプ機能の他、エンジンの回転数を上げスピードを高めるブーストか横にいる車両に体当たりをして吹き飛ばすことができるようになるシャントブースト、特殊な効果を持つ近接地雷を設置できるようになったり、相手を吹き飛ばす効果のある爆発を起こせるグレネード(一部の車両のみ)、接触した車両を吹き飛ばしたり押し出したりできる突撃兵器などを使うことができるようになる。 また、アーマープレートを装備することによってアリーナウォーズジョブ中での耐久力を増加させ、フリーモード等での防爆性能も強化することができる。 車載機銃の射撃速度は2門搭載している車両、1門だけ搭載している車両に関わらずアサルトライフルと同程度(*2)(ダメージ量については要検証)。ただしデスバイクのみアサルトライフル2丁分の連射速度を誇る。 一部の車両はエンジンと連動して回転するブレード(ノコギリ)を装備することが可能。突撃兵器のメガブレードやボディワークのスピニングブレードなどがこれに該当する。回転しているブレードは生身のプレイヤーやNPCが触れると即死し、通常のタイヤに触れればパンクさせることができる。また、ボディワークにてスパイクを装着した車両も触れたタイヤをパンクさせる能力を得られるが、生身で駆け寄り接触すると体力ゲージが半分削れるほどのダメージを受けてしまい(*3)、車両から衝突ダメージを受けると本来のダメージ量に関係なく即死する。 ウェッジ系統の突撃兵器は見た目通り、走行時に接触した車両を打ち上げる効果があるがほとんどの車両はファントムウェッジほどの強さはなく、1台打ち上げただけでかなり減速し、連続で2台目を打ち上げようとすればスピードが足りずうまく打ち上げられなくなる。ラム系統の突撃兵器は接触した車両を吹き飛ばすことはできないものの、正面に強く押し出すことができる。押し出されてる間、相手はうまく車両を制御できなくなるためうまく押し込めればそのまま壁際まで押し付けプレスできる。 メガブレードは接触時の減速がウェッジよりも更に大きいものの、低速でも車両を打ち上げられるうえに車両に与えるダメージがとても大きく、普通の車両であればエンジン部分に3~4回接触すればエンジンが煙を吹く。 余談だが、メガブレードが起動している時に正面から車両によじ登ろうとするとカタパルトの如くよじ登ろうとしたプレイヤーが車両後方に勢いよく射出される。 ほとんどの車両はパーツを全て外すことで外見上は極普通の一般車に変装することも可能で、突撃兵器と武装を外していれば(*4)パッシブモードでの乗車もできるようになるが、マップ上では専用アイコンで表示される為、かえって目立ってしまう事も。また、他の武装車両同様、特殊車両扱いの為、強盗には持ち込めない。 また、すべてのアリーナ戦闘車両は「Ifruit」を使用する事ができない。 ベニーズの整備士を雇っていた場合はこれに加えてベニーズアップグレード、及びアップグレードした車両。 武器専門家を雇った場合はアベンジャー等と同様に武装車両の改造が可能になる。 ただし、ガレージに入庫する作業が必要なのでインサージェント及びテクニカルをここでアップグレードする事は不可。 アリーナワークショップでは全ての入庫可能な車両でヘッドライトのカラーが変更可能。 ただし、改造した後に公式のスマートフォンアプリ「Ifruit」を使用して改造を行うと、アプリが対応していないため、ヘッドライトは純正の物に戻されてしまうので注意が必要。 また、ベニーズの整備士を雇うとベニーズ車両だけではなく、 一部のアリーナ戦闘車両など他のアップグレードによって入手が可能な車両もベニーズオリジナルホイールへ換装可能になる。 武器専門家を雇うと施設内に武器ワークショップが追加される。 オフィスのスタチュー 一定条件を満たすとワークショップのオフィスにトロフィー類が置かれる。 トロフィーアリーナウォーズのプラチナアワードを取得するとオフィスの奥の棚にトロフィーが置かれていく。 +詳細 アワード(トロフィー)の種類 取得条件(プラチナ) キャリアウィナー カスタマイズしたアリーナ用の乗り物でアリーナイベントに100回勝利する トップスコア アリーナポイントを55000獲得する(スポンサー階級を約100まで上げる) 任期満了 アリーナモードに100回参加する 一儲け アリーナモードで100万ドル稼ぐ いただき! アリーナキャリアからアイテムを50項目解除する 強制退場! アリーナモード中にプレイヤーを100人始末する 強襲 アリーナイベント中にシャンタースキルを使ってプレイヤーを50人倒す 殺るか殺られるか アリーナモード中に乗り物のライフが残り少ない状態でプレイヤーを50人倒す 観客参加 観戦者としてプレイヤーを50人倒す 格好の的 観戦者としてバトルドローンEMPを使ってプレイヤーを10回行動不能にする マスターバンディート 観戦者としてRCバンディートを使ってキネティック地雷でプレイヤーを10回吹き飛ばす ブービートラップ? 観戦者としてプレイヤーにトラップを10回使う スピナー 観戦ボックスでアリーナウォーズルーレットのミニゲームを50回プレイする レンズ越し 観戦者として望遠鏡、ドローン、ライブストリームを50回使う 臨戦態勢 アリーナ用の乗り物を50回改造する アンストッパブル アリーナ用の乗り物をフル改造する 地雷マスター キネティック、EMP、スパイクそれぞれの種類の地雷を使ってプレイヤーを攻撃する タワーオフェンス 砲塔タワーを使ってプレイヤーを10人倒す 足元注意 アリーナイベント中にトラップで10回始末される ペガサス アリーナキャリアでペガサスの乗り物を解除する 小物条件を満たすとキャリアウォール及びその前のベンチに小物が配置されていく。 +詳細 小物の種類 取得条件 医療費の請求明細書 アリーナイベント中に100回死ぬ 紙袋 観客ボックスで飲酒または喫煙を50回行う(机に置いてあるものを使用する) 宇宙戦隊リパブリカンの人形 未来都市のテーマで10回勝つ 髑髏 アポカリプスのテーマで10回勝つ プリンセスロボットバブルガムの人形 ナイトメアのテーマで10回勝つ ポップコーン 観客ボックスで一定時間過ごす 車のマグカップ アリーナ車両を全種類所持する(テーマはバラバラでも可) ステッカースキルレベルが上がるとキャリアウォールにステッカーが貼られていく。 +詳細 ステッカーの種類 取得条件 「PROBED」ステッカー スキルレベル2に到達する 「RON Oil」ステッカー スキルレベル4に到達する 「サキ」ステッカー スキルレベル6に到達する 「Globe Oil」ステッカー スキルレベル8に到達する 「RAMMED」ステッカー スキルレベル10に到達する 「Bean Machine」ステッカー スキルレベル12に到達する 「Cluckin Bell」ステッカー スキルレベル14に到達する 「ハンピー」ステッカー スキルレベル16に到達する 「Fruit」ステッカー スキルレベル18に到達する 「リパブリカン・スペース・レンジャーズ」ステッカー スキルレベル20に到達する アリーナウォーズシリーズ このアップデートにおけるメインコンテンツのジョブ。 アリーナ専用の乗り物に乗り込んで戦うこととなり、 プレイヤーはゲーム開始前に使用する乗り物を選択できる。 敵対モードと同様、ホストはロビーで勝利ラウンド数を設定できるが、 個人戦のモードは強制で1ラウンド先取となる。 レースと同じく購入していない乗り物はレンタルとなるが、ウェブサイトで購入し後述のアリーナワークショップで乗り物を改造すれば、カスタム車両として持ち込むことも可能。 (なお車載機銃などはカスタム車両にしか付いておらず、突撃兵器しか装備されていないレンタル車両で太刀打ちするのは非常に厳しい。) 破壊とブザービーターはGTAレース扱いでもあるため、ターボスタートが有効かつ勝てばレースの勝利数も増える。 配信当初は7種類だったが、小出しによりさらに2種類のジョブが追加された。 ジョブ中は車両の頭上に車両の耐久力が表示されるようになり、他の車両からの体当たりや機銃、爆発、炎上などのダメージを受けるごとに減少していきゲージが減りきってしまうと破壊されてしまう。 修羅場 アリーナ内で車載武器などを用いてバトルロイヤルを行うシンプルなモード。個人戦だけでなくチーム戦も可能。 カスタム車両含め全アリーナ乗り物が使用可能。 旗取り合戦 2チームに分かれ、敵陣にある旗を強奪し自陣側に持ち替える。乗り物版キャプチャーといった感覚である。 旗はそれぞれ一つずつで、強奪された旗は持ち帰られるまで復活しない。旗のリスポーン位置は固定。 旗を所持していたプレイヤーが倒されるとその場に旗が落とされ、倒した側がその旗を回収すれば元の位置にスポーンする(奪還)。 カスタム車両含め全アリーナ乗り物が使用可能。 破壊 アリーナ内に配置された楕円形のコースでレースを行う。 コース形状自体はシンプルだが、周回を重ねるごとに爆弾などのトラップが配置されていく上車載武器が使用可能。 このモードでは乗り物が破壊されると失格となり、その時点で1番下の順位まで落とされる。そのため周回遅れでノロノロ走っていても他のプレイヤーが撃破されれば順位が勝手に上がる。 耐久力回復用にピットが配置されており、乗り物の耐久力が減ったときに侵入して待機すれば少しずつ乗り物が回復していく。しかし回復速度は遅く大抵ピットインすればバンバン抜かれてしまうのが難しいところ。上位の敵を破壊するために待つついでに回復するのは有効な場合もあるので、ピットインするならそれを狙っていくのがよいだろう。 ケルベロス、サスカッチ、ブルーザー、スカラベ、スラムバンは使用不可。 タッグチーム 2~4チームに分かれ、アリーナで戦う。 団体戦の修羅場といった感じだが、各チーム1人ずつしか同時にアリーナに出ることは出来ず、 待機中のプレイヤーらは観戦席からトラップ(後述)を使用して敵を妨害することになる。 カスタム車両含む全アリーナ乗り物が使用可能。 ゲームマスター 2チームに分かれて行うジョブ。 片方のチームがアリーナで制限時間内にチェックポイントを回収、もう片方のチームが観戦ボックスから妨害用兵器(後述)を用いて妨害する。 モンスター登場(2-16プレイヤー) 何世紀にも渡り、命を懸けた闘技場の決闘は人々に至上の喜びを与えてきました。 「モンスター登場」では一方のチームがモンスタートラックでアリーナに現れ、人間を乗り物ごと血まみれの塊に変える圧倒的な力で大暴れします。 もう一方のチームはコンパクトカーを頼りに精神安定を保ちながら戦いを挑みますが、1人でも生き残れば勝利となります。 さぁ、ゲームの始まりです。 コンテンダー(逃走側)とグラディエーター(追跡側)に別れて行う鬼ごっこ的なジョブ。 コンテンダーはイッシー、グラディエーターはサスカッチのみ使用できる。 コンテンダーは制限時間グラディエーターに破壊されなければ勝利、逆にグラディエーターは制限時間に全コンテンダーを破壊できればラウンド勝利(勝った側のチームにいる人全員のラウンド勝利数が増える)。 1ラウンドごとにチームが変わり(ただしコンテンダーだった人は次もコンテンダーになる可能性もある)、一番先に設定したラウンド数勝利したプレイヤーが試合の勝者となる。設定したラウンド数勝利した人が複数いた場合は規定ラウンド数勝利した人全員が勝者ととる。 コンテンダーにはグラディエーターの位置がマップ上に表示されないが、グラディエーターはコンテンダーの位置をマップ上で確認できる。 後述の通り、サスカッチはタイヤで踏みつけた車両にとてつもないダメージを与える事が出来る。 グラディエーターはこれを利用し、踏みつけでコンテンダーを潰していく。 コンテンダーのイッシーはただのコンパクトカーでしかない為、カスタム車両の武装や後述の砲塔タワーなしではグラディエーターの破壊は不可能に近い。 グラディエーターが破壊されると制限時間が30秒短縮される(コンテンダーが倒さなくても短縮される)。 コンテンダーは、隙があれば砲塔タワーでグラディエーターを狙うのもありだが、むしろ砲塔タワー使用時の方がよっぽど無防備なので横着はしないこと。グラディエーターが他の敵を追いかけていたり身動きがとれなくなっていたりするときや油断しているときに攻撃していこう。 両チーム対応する乗り物であればカスタム車両持ち込み可。 ホット・ボム(2-16プレイヤー) 人生において大切なのは素晴らしいものにしがみつくことではなく、それを次の誰かへと手渡すことです。 遺産や権利意識…あるいは高威力の爆弾のように。 「ホット・ボム」では、1人のプレイヤーが爆弾を保持しています。 爆弾を手放す唯一の方法は、別の誰かに突撃すること。 そこにタイムリミットと熱狂する観衆が加われば、新時代の適者生存ルールが誕生します。 誰か一人が爆弾を所持しており、その爆弾が爆発する前に他プレイヤーに体当たりして爆弾を擦り付けるというシンプルなルール。 爆弾を所持しているプレイヤーは未改造であってもKERSのような加速機能「ニトロブースト」が長時間使えるようになるので有効活用しよう。 ブザービーター いわゆるチェックポイントレース。使用車両はデスバイク限定。 各プレイヤーには時間制限が設定されており、チェックポイントを通過することで時間制限が伸び、時間切れになると爆発して失格となる。 チェックポイント通過以外に「敵をバイクから落とす」、「スタントを決める」という2つの要素でも時間制限を引き伸ばすことができる。 敵をバイクから落とす方は中々狙いにくい上逆に自分が落とされる可能性があるのでおすすめできない。 スタントはジャンプ台から飛んでいる際にバイクを一回転させて着地するというもの。 死亡のリスクがある上5秒しか増えないので、基本はチェックポイントがジャンプ台にある時くらいしかやらない という人も多いだろう。 しかし、隠し要素として縦軸ではなく横軸で回転を決めることで20秒もの時間ボーナスが付くようになっている。多少練習は必要だが慣れればそんなには難しくないので、チェックポイントそっちのけで横回転を決め続けるだけでも普通に勝てる。 ちなみに、時間切れ以外での死亡ならリスポーンが可能。 デスバイクであればカスタム車を持ち込み可。 爆弾ボール 車両を用いたサッカー。 ステージに多数の転がるボールが設置されており、車両で押し出したり武装を用いてボールを転がし、敵陣のゴールへ運ぶ。 ボールを相手のゴールに入れると3点が入り、ラウンド終了時には相手の陣地に押し込んだボールの数だけ点が入る。 ゴールされたボールは元の位置にスポーンする。 アリーナウォーズルーレット 観戦ボックスに設置されているルーレット。 1回$5000で回すことができ、内訳は後述の妨害用兵器の中からランダムで1つが使える「パワーアップ」、「現金」「RP」「AP」「フリースピン(もう一度ルーレットを回せる)」。 また、ジョブの脱落時には一度無料で回すことが出来るが、この際のルーレットは現金、RP、APの量が低めになっている。 なお、このルーレットの景品の現金やRPは2倍イベントの対象となっているので(APは非対象)、連続して引き続ければ、手っ取り早くランクを上げることもできる。 妨害用兵器 「ゲームマスター」「タッグチーム」の控え選手や、アリーナウォーズルーレットで「パワーアップ」を引き当てたプレイヤーが、観戦ボックスから使用できる兵器。 バトルドローン EMPと自爆機能を搭載したドローンを飛ばせる。 EMPは近くにいる敵車両の動エンジンを短時間止められるので、これで動きを止めたあと接近して自爆するのが基本。 自爆の威力はかなり低く、アーマー強化をされた車は3,4回程度当てなければ破壊できない。 しかし、相手が非強化車両なら2発で、デスバイクに乗っている場合は一撃でK.Oできる。 基本的な操作はテラーバイトで使えるものと同じ。 RCバンディート 爆弾付きのラジコンカーをアリーナに送り込める。自前のカスタムバンディートは持ち込めない。 キネティック地雷を3つ設置できるほか、本体に粘着爆弾を括り付けられているため自爆も可能。また、高度は低いがジャンプも出来るようになっている。サスカッチに踏まれると一瞬で破壊されるので注意。 砲塔(マシンガン) アリーナ上部の砲塔からマシンガンで攻撃できるが、威力は低く、連射力や精度もあまり高くない。 操作するタワーは適宜変更することができる。 砲塔(ホーミングミサイル) 攻撃対象を追尾するミサイルを撃てる。 照準が赤くなるまで対象を捕えなければ発射自体ができないので無誘導では発射できない。 その上捕捉範囲も小さく、障害物の多いアリーナでは中々活用しにくい。 とはいえ威力は高く、追尾性能も車相手なら充分なので、敵の隙を見て使っていこう。 砲塔(遠隔操作ミサイル) こちらは発射ボタンを押すと発射したミサイルを操作する画面となり、自由にミサイルの操作ができる。 最高速まで加速してもかなり遅い上、旋回力もとても低い。 しかしながら威力がとても高く、アーマー強化がされている車両であっても直撃すれば一発で大破させることが出来る。 トラップ アリーナのコースに設置された障害物を任意で作動できる。発動させたいトラップを選び、決定した状態(選択したトラップが光っている状態。矢印がついてるだけでは発動できない)で発動ボタンを押して発動。ボタンを押している間はずっと発動させていられる。ファイアピットを発火させたり、障害物を出現させ進路妨害をしたり、床を勢いよく跳ね上げ車両を吹き飛ばしたり、設置された爆弾を起爆したりすることが可能。 以前は発動ボタンとキャンセルボタンのキーが被っているせいでトラップを発動できない不具合があり、アリーナウォーズルーレットにおいては長らくハズレ枠になってしまっていたがカジノアップデートにより修正された。 スポンサー階級・スキルレベル スポンサー階級はアリーナにおけるランクのようなもの。 アリーナポイント(AP)を一定量貯めることでスポンサー階級が上昇し、アリーナ関連の乗り物の割引、カスタマイズの割引、衣料品の割引など様々な特典が1つずつ得られる。 解除した特典はキャリアウォールの反対側にあるパソコンから確認できる。 割引の対象は426項目存在する(内訳はアリーナ関連の乗り物の割引が22項目、カスタマイズの割引が258項目、衣料品の割引が146項目)。 スポンサー階級が上がった際の割引対象は銃器密造の研究と同様に完全にランダムであるため、目当ての乗り物等がいつまでたっても割引にならない事がほとんど。 なお、衣料品の割引は割引前に購入したとしても割引対象から除外されるわけではないので、購入した衣料品が割り引かれる事もある。 一定階級に到達すると特殊な乗り物が解禁され、タクシーやピエロバン、スペースドッカー、トラクターといったレア車両をペガサス経由で呼び出すことが可能になる。 これらの乗り物全てを解除するためにはスポンサー階級を1000まで上げる必要がある。 スキルレベルは競技で勝利し勝ち点を一定数得ると上昇し、ボーナスの現金が得られる。 ただし競技で敗北すると勝ち点が減り、一定数減るとレベルは下降する。 レベルを最大の20に上げることでゴーゴーモンキーブリスタの購入権利が解禁される。 なお、スキルレベル0の状態から20まで上げるためには最短で210連勝が必要。 +詳細 スキルレベル(称号名) LvUPに必要な勝ち点(累計勝ち点) 0(なし) 1(1) 1(新生児) 2(3) 2(雑魚) 3(6) 3(見物) 4(10) 4(見習い) 5(15) 5(若き天才) 6(21) 6(ルーキー) 7(28) 7(ヒット ラン) 8(36) 8(メカバカ) 9(45) 9(ピンボール) 10(55) 10(半人前) 11(66) 11(アリーナ兵士) 12(78) 12(カスリ屋) 13(91) 13(シャンター) 14(105) 14(体育会系) 15(120) 15(破壊魔) 16(136) 16(開拓者) 17(153) 17(闘士) 18(171) 18(リングの王) 19(190) 19(アリーナ戦士) 20(210) 20(アリーナ・レジェンド) - 勝ち点はマッチに勝利すると1点、敗北すると-1点となる。 また、競技中やチーム・車両選択場面での途中退出はペナルティとして普通に敗北した時よりも勝ち点が多く減る(ロビー画面での退出はペナルティにはならない)。 車両評価 デスバイク 車体の小ささから機銃を当てられにくく、非常に高い生存力を持つ。また、機動性も高くスピードも中々のものなので、基本どのモードで使用しても十二分な強さを誇るだろう。 しかしながら爆発には弱く、爆風をくらった瞬間バイクから転げ落ちて脱落になってしまう。(爆発威力は関係ない) バイクだから……という以前にバランス調整的な意味もあるのだろうが、特にバトルドローンとの相性は最悪。 EMPを当てられたら死を覚悟しよう。 また、地雷を装備できないのも玉に瑕。 ZR380 全車両中トップの最高速を誇る。 加速力では僅かにデスバイクに劣る(両車フルカスタム時)が、車重の関係かニトロブーストの効き具合はこちらの方が上。 サスカッチ 対車両における踏みつけダメージが出鱈目に高く、 上手く狙えばバンバン敵を潰していくことができる。 また、購入してカスタムする事で装備できるキネティックグレネードランチャーも中々強く、命中した相手を軽くとばすことが出来る。 当たりどころによっては横転させることでき、そのまま踏みつけでのキルを狙ったりもできる。 (ただし、キネティックグレネードにはフリーモード時と違い弾数制限が掛かる) 見た目通り機動力は悪いが、とにかく攻撃力に長けているので、全車両に機動性が必要ではない旗取り合戦や爆弾ボールなどのモードで使用してもいい。 また、モンスター登場においても上記のグレネードが活躍するので、アリーナウォーズをやり込むのなら是非購入したい車両のひとつと言える。
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クリフトとアリーナの想いはPart7 434 :シンデレラ1/8 ◆XJ3Ut0uuQQ :2007/05/30(水) 20 04 48 ID nBRISody0 あるところに、輝く太陽色の髪、真紅の瞳を持つ、それは美しく清らかな少女がおりました。 その少女の名前は、シンデレラ。 シンデレラは、継母とその連れ子である、紫の髪をした姉達に…。 「ちょっと待ったーーー!」 「姉さん!しょっぱなから話の腰を折らないでちょうだい!」 「だって、何であたしが意地悪姉の役なのよ!どう考えても主役はあたしでしょー!」 「…いや、酒乱のシンデレラって、想像するだけで怖いから。」 「年齢的にも無理ですよね。やはり、主役は姫様しかいらっしゃらないかと。」 舞台裾でひそひそ囁き合う勇者とクリフトに、 「…あんたたち、なんか言ったかしら。」 マーニャが低い声で呪文を詠唱し始めた。 舞台下からトルネコが慌ててメガホンで呼びかける。 「マーニャさん!姉の役が嫌なら、あとは魔法使い役しか残ってないですよ!」 「…くっ!後で覚えてなさいよ、あんた達!」 「はい、リテイク行きます!」 トルネコの掛け声で劇が再開された。 心優しいシンデレラは、継母とその連れ子である姉達に、いつもいじめられていました。 「お姉さま、床掃除はこれくらいで良いかしら。」 ほうきと雑巾を持って舞台に現れたアリーナを見て、クリフトがハンカチで目頭を押さえた。 「ああ、姫様、何ておいたわしい…!」 「しっ、クリフトうるさい!」 「あーら、シンデレラ。この床の染みはなんですかしら。」 「あ、すいません、お姉さま。」 「こんな大きな汚れにも気付かないなんて、どこを掃除していたのやら。」 「…ミネア、あんた、妙にこの役、似合ってるわね…。」 「ムカ。いいから姉さん、セリフをつないでよ!」 「分かったわよ!シンデレラ、この役立たず、えい!…って何すんのよ、アリーナ!」 アリーナをぶとうとしたマーニャは、逆に舞台端まで投げ飛ばされて激怒した。 「ご、ごめん、マーニャ、つい反射で…。」 「カーット、カット!」 トルネコがメガホンで指示を出す。 「仕方ありませんね、ここらは、あとで適当に編集しますから、次のシーンに移りましょう。」 継姉達は、シンデレラを置いて、お城の舞踏会に行ってしまいました。 シンデレラは1人残された台所で、ほぅ、とため息をつきました。 「武闘会かぁ。私も、是非、出席したかったわ。」 「姫様、セリフが違っておりますじゃ。」 「…聞いている分には同じですから、ここは流しましょう。」 そこにバン!という音とともに煙が上がり、背の高い魔法使いが現れました。 「ビビディ、バビディ、ブゥ!あなたの望みを叶えましょう!」 「…クリフト。何やってるの?」 「…素で話しかけないで下さい!今の私は、良き魔法使いなんです!」 舞台裾では、出待ちの勇者が首を傾げていた。 「なあ、トルネコ。シンデレラに出てくる魔法使いって、婆さんじゃなかったか?」 「マーニャさんが魔法使いやってくれないし、役者が足りないんで、この際目をつぶりましょう。」 「さて、シンデレラ。あなたは良い子なので、ご褒美としてお城に行かせてあげましょう。」 「え、でも、こんな格好じゃ…。」 「大丈夫です、あなたに似合う素敵なドレスを用意しております、そーれ!」 シンデレラのボロボロの衣装が、あっというまにレースをふんだんにあしらったドレスに変わりました。 「わ、こんなんじゃ、武闘会で闘えないわ!」 「(早く出番を終わらせたいので聞こえない振り)お城に行くのに、乗り物も必要ですね、ほらっ!」 「あ、かぼちゃが!今日の夕飯のおかずにしようと思ってたのに!どうしよう!」 「大丈夫です!夕飯は私が変わりに作っておきます!」 「そっかー、じゃあ安心だー、クリフトの作るご飯、おいしいもの♪」 「え、そ、それは…どうもありがとうございます///。」 「あら、ホントのこと言っただけよ。」 「姫様…。」 舞台上で繰り広げられる2人の会話に、勇者が舞台裾からトルネコに声をかけた。 「なんか、途中から2人の世界に入っちゃってるけど、いいのか?」 「うーん、良くはないんですが、面白いからこのまま撮りましょう。」 「俺の出番が、なかなか回って来ないんだよな~。」 舞台の外での会話に、魔法使いは、自分の置かれた立場に気付いたようです。 「こほん、えー、シンデレラ、最後にこの靴を履いてください。」 マントの中からガラスの靴を取り出しました。 「えー、何これ、動きにくそうで、やだな~。」 「いけません!これは、王子様と結ばれるための重要なアイテムなのです! 帰るときに片方の靴を置いていくのが正しい使用法ですからね!」 「うーん、よく分からないけど、履けばいいのね。」 シンデレラは、ぶつぶつ言いながらもガラスの靴に足を入れました。 「…では、シンデレラ。魔法は夜中の12時に解けますから、それまでに戻ってくるんですよ。」 「うん!どうもありがとう、クリ…じゃなかった、魔法使いさん!」 シンデレラを乗せたかぼちゃの馬車は、お城へと去っていきました。 魔法使いは、それをどこか寂しそうに見送ると、ぽつんと呟いたのでした。 「どうか、王子様とお幸せに…。」 さて、舞台は変わって舞踏会会場。 緑色の髪を煌かせる王子の周りを、貴族の姫君達(マネマネによるエキストラ)が きゃわきゃわと取り囲んでおりました。 「よっしゃー、やっと俺の出番が来たか!ふはははは!」 「王子。今日こそ、結婚のお相手を決めてもらいますぞ。」 「わかってるって、爺。…っていうか、ブライ、今のセリフ実感こもってるなー。」 「当然ですじゃ。同じセリフを何度姫様に申し上げたことか…ううう!」 爺やと話している王子の目の前に、紫色の髪の姉妹が近寄ってきました。 「王子様、あなたと私が結ばれる運命が見えますわ。」 「何言ってるのよ。あたしの色気で一発撃沈よ、ね、王子様!」 「え、えーと…?」 ありえない強引なアプローチに、王子は思い切り引いておりました。 と、そのとき、大広間の扉がバーンと音を立てて開かれました。 「待って!私が勝負よ!」 「む、お前はシンデレラ!」 「こしゃくな、あともう少しだったものを!」 「…おい、ちょっと、お前ら、何か話を間違えてないか…?」 王子の突っ込みは軽く流され、シンデレラは一撃のもとに継姉達を倒したのでした。 王子は倒れた継姉達を前に、しばらく腕を組んで考え込んでおりましたが、 今の流れは無視することに決めたらしく、シンデレラに向き直るとダンスを申し込みました。 ホールを踊るお似合いの2人の姿に、皆が賞賛の目を向けます。 「どしたの、ソロ?何だか顔色が悪いわよ?」 「…いや、先ほどから背中に殺気を感じて…。」 (ザキという呟き声が聞こえたのは、気のせいだよなっ!) 王子は、背後を気にしながらシンデレラの手を握ると、その目を見て言いました。 「何て可愛らしい人なんだろう。シンデレラ、私と結婚してくれますか?」 「え…。」 そのとき、お城の時計が12時の鐘を鳴らし始めました。 「いっけなーい、門限過ぎちゃう!」 シンデレラは王子様の手を振りほどくと、一目散に家に向かって走り始めました。 「あ、そうそう、ここで、このアイテムを使うんだったわね。」 シンデレラは走りながらガラスの靴を脱ぐと、振り向きざまにそれを全力で放り投げました。 がすっ 1人後に残された王子様は、顔面にガラスの靴を突き刺し、血をだらだら流しながら 立ち尽くしておりました。 家に帰ったシンデレラは、楽しそうに、魔法使いにその日の出来事を報告しました。 魔法使いは、優しく微笑みながらシンデレラの話を聞いておりましたが、 つとシンデレラから目をそらすと、低い声で尋ねました。 「…それで、王子様とのお話はいかがでしたか?」 「うーん、ゆっくり話す間もなく帰ってきちゃったからなぁ…。」 シンデレラの答えに、魔法使いは、何故かほっとしたような表情になりました。 それからしばらく経ったある日のこと、城からお触れが回ってきました。 筋骨隆々の戦士が、シンデレラ達が住む館を訪ねてきたのです。 「王子殺害未遂事件の捜査中である。これが、犯人が現場に残した凶器だ!」 王宮戦士が取り出したのは、まさに、シンデレラが王子に投げつけ…いや、 その場に脱げ残ってしまったガラスの靴でした。 「ねえねえ、シンデレラって、こういう話だったっけ…?」 「なんか、微妙に違うような気もするんだけど…。」 舞台裾でスナックを齧りながら、マーニャとミネアが囁きを交わした。 「ほらほら、そろそろ出番ですよ、お2人さん。」 「舞踏会参加者は、全員容疑者だ!お前たちも、ガラスの靴をはいてもらうぞ!」 王宮戦士の命令に、継姉達がおっかなびっくりガラスの靴に足を入れました。 「あー、良かった~、私大丈夫だった~。」 「私にも、少し小さいようですわ。」 王宮戦士はむむむ、と口をへの字に曲げた。 「しかし、ここが最後の家なのだ!だとすると、犯人は一体誰なのだ?」 そこに、掃除を終えたばかりのシンデレラが通りかかりました。 「あ、私の靴!」 ガラスの靴を見て、シンデレラがのんきな声を上げました。 と、同時にその場の空気が凍ります。 王宮戦士が懐から手錠を取り出して叫びました。 「お前が犯人か~!大人しくお縄をちょうだいせい!」 「え?え?何なの?」 シンデレラは、何が起きたのか分からず混乱した顔で辺りを見回しました。 そこに、 バン! と音がしたかと思うと、魔法使いが現れ、シンデレラに手を差し伸べました。 「シンデレラ!こちらに!早く!!」 シンデレラは訳が分からないままに、魔法使いの手を取りました。 「待て~い!ルパーーン!」 王宮戦士は追いすがりましたが、魔法使いとシンデレラはそのまま煙の中に姿を消しました。 「ライアンさん、乗ってるな~。」 「完全に役を間違えてますけどね。まあいいでしょう。」 魔法使いは、安全なところまでシンデレラを連れ出すと、その顔を覗き込みました。 「シンデレラ。もはや、あなたは全国指名手配のお尋ね者です。 こうなったら、魔法の国に逃げて、私と一緒に暮らしませんか?」 シンデレラは、しばらく考えておりましたが明るい笑顔で答えました。 「うん、いいわ!掃除ばっかりしてるのも飽きちゃったし、魔法使いさん好きだもの!」 こうして、シンデレラと魔法使いは、魔法の国でいつまでも幸せに暮らしましたとさ。 FINE. 「カッーート!いやー、感動しました、素晴らしい!」 満足そうに拍手をするトルネコに、勇者が血糊を拭きながら抗議の声を上げた。 「ちょっと待てー!何なんだこの展開は!!シンデレラは王子と幸せになるんだろーが! これじゃあ、俺、ただの馬鹿みたいじゃねーか!」 クリフトも、魔法使いの衣装を脱ぎながら、不満そうな顔をする。 「そうですよ、これでは、魔法使いがシンデレラをだまし討ちしたようで不愉快です。」 そこにさっさと着替え終わったアリーナが、ひょこ、と顔を出した。 「そうかな、私、このお話の結末、けっこう好きよ。お城で王子様と暮らすより、 魔法の国で魔法使いと暮らす方が、断然楽しそうじゃない!」 クリフトが、着替えの途中で固まった。 「アリーナ、意味深だわ~、それ。どういう意味なのかしら~。」 マーニャがにやにやしながらクリフトを見る。 「え?って、言葉通りの意味だけど…。」 「だってさ。魔法使いさん、頑張ってシンデレラを魔法の国に連れてってやらないと!」 マーニャにつつかれ、クリフトは赤い顔をして部屋から逃げ出した。 トルネコは、楽しそうに皆を見ながら映写機を巻き戻すと、1人呟いた。 「できることなら、この映画を、お2人の結婚式で上映したいもんですね…。」 ホントにおしまい。
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クリフトのアリーナの想いはPart12 144 名前 味方 1/3 Mail sage 投稿日 2011/05/06(金) 02 17 34.01 ID ndntG9NnO ――貴族の女が、平民の男と駆け落ちしたらしい―― エンドールは最近この噂でもちきり。 どこもかしこもこの話ばっかりで、飽きないの?って聞きたくなる。 私なんか最初、駆け落ちの意味も知らなかったから、マーニャに笑われた。 どうやら、駆け落ちとは結婚を反対された二人が、家を捨てて逃げること、らしい。 「なんかさー、噂では女の方は、婚約者がいたらしいわよ! 貴族の相手なら大金持ちでしょ? 代わりにあたしが、結婚したいわー」 「マーニャが嫁とか、あっちから願い下げられるだろ…」 「結婚は人生の墓場とはよくいったものね…」 しみじみとつぶやく、ソロ&ミネア。 当然、マーニャは怒って、ソロを殴りつけた。 時刻は深夜前。 夕食が終わった後の宿の食堂で、私たちは雑談していた。 みんながみんないるって訳じゃなくて、残っていたのは、マーニャ、ミネア、ソロ、私、クリフト。 要は若い人たち。 他のみんなは寝ちゃったみたい。 噂好きなマーニャが、駆け落ち話を持ち出した。 でも私にはイマイチわからなくて… 案の定あまり会話に参加できてない。 なんとなく残っていたけど、さっさと寝ちゃえば良かったかな。 クリフトは、私が寝ない限りは、必ず起きていて、仕えてるから、ちょっと申し訳なくなった。 きっと眠いのに、起きててくれてるんだろうから。 クリフトは、駆け落ちの話になってから、全然会話に参加していない。 お堅いクリフトだから恋だの結婚だの、私と一緒で、解らないのかもね。 「ねぇ、アリーナはどう思うのよぉ?」 「え、私?」 ぼんやりと聞き流していたら、いきなり話を振られて焦った。 えーと、何の話だっけ。 駆け落ちに関することなんだろうけど、全然話をきいてなかったから、 何を聞かれてるのか、わからなかった。 「ほらアリーナって王族でしょ? 将来好きな人以外と、結婚しろって言われたらどうするの?」 「あ、そういうこと。 うーん…」 どうするのって言われても、なぁ。 私、やっぱりこういう話って、駄目みたい。 「私、好きな人いないからなぁ」 呟くように言うと、何故かソロが笑った。 「良かったな、クリフト」 「ソロさんは黙っててください」 クリフトが冷ややかーな視線で、ソロを睨みつけた。 結構怖いんだけど、なんでクリフト怒ってるの? そもそも何が「良かった」なんだろう。 「じゃあさ、アリーナは決められた人と結婚出来るの?」 「嫌よ」 即答。 今まで私が今まで会ってきた王子たちを、私は好きになれなかった。 相手の女の人を適当に、褒めて、ヘラヘラしてて。 自分より強い、なんてのは無理でも、さすがに結婚したいとは思えない。 単に私がお見合いしてきた人達が、嫌な感じの人ばっかりだったのか。 それとも、どこぞの王子たちはみんなあんな感じなのか。 でもああいうのと、結婚しなさい、と言われても、受け入れられない、と思う。 「私は…まだ恋とか愛とかわからないけど、決められた人とは結婚したくないわ」 「やっぱそうよねぇ」 私は、武道一直線で、女の子らしくないけど、 まったく恋に憧れてないわけじゃない。 どうせ結婚するなら、沢山愛したいし、愛されたい、って思うこともある。 愛が、なんなのかわかってないけど。 でも、本心じゃそんなのは、立場上難しいって解る。 たくさんの国の、姫や王子を見てきてわかった。 王族の結婚は、子孫を残すためだけにするものじゃないってこと。 「でもね、いつかは国のために結婚しなきゃって思うよ」 国にとって、姫は外交の協力な武器。 差し出せば、友好関係・金銭援助の関係がもれなく結べる。 いつかサントハイムのために、この身を差し出さなければならない日が、来るかもしれない。 それは、嫌だし恐ろしいけど…国を守るために、 選択しなくてはならない道なのかもしれない。 「結婚って一生ものだけど、決められた人と結婚して、 私はその人のこと、好きになれるのかな。 結婚すれば自然に愛せるようになるのかな」 ぽつりと零れた本音。 本当はずっと怖かった。 自分が姫故に、手に入れられないものが多くあるこということが。 贅沢で、不自由のない暮らしの中では手に入れられないもの。 それの一つが、恋や愛なのかもしれない。 周りが静まりかえってしまった。 やっぱり暗い話題だったかもしれない。 楽しい会話をめちゃくちゃにしたような気がして、 慌てて話題を変えようとしたとき、凛としたこえが部屋に響いた。 「私は、違うと思います」 「…クリフト?」 声の主はクリフトだった。 クリフトは、少し悲しそうな、でも凛とした目で、私を見つめていた。 「愛とは…そんな風に生まれるものではないと思います」 「……」 「お互いの幸せを心から願い合えることが、愛だと私は思います。 そしてそれは強制された関係で生まれるものではないのではないでしょうか」 お互いの幸せを、本気で願うこと。 私はそういう想いを今まで、してきたことがあったのかな。 でもそう思い合えたら、すてきだなって思う。 でも…私は。 きっとまた暗い顔をしてる。 駄目だなって思うのに、無性に悲しくて仕方なかった。 「姫様は諦める必要なんかありません」 「え?」 「自分には出来ないとか、今考えていたのではないですか?」 「…うん」 ズバリ言い当てられて、正直どぎまぎした。 まるでクリフトに心の内側を見られていたみたい。 「らしくない、ですよ」 「らしくない?」 「姫様は今まで、姫であるが故の不自由を超えてきたではないですか。 こうして今、旅をしているように」 「……」 「姫様…私は姫様に諦めて欲しくないのです。 ご結婚に限らずとも、様々なことを、王族だから出来ない、しょうがない、と」 クリフトは話を続けた。 さっきと変わらない強いまなざしで。 それを見ていたら、不思議と暖かい気持ちになって、泣きたいような気分になってきた。 「姫である苦労は、私などでは測りしれません。 しかし、姫様が姫であるが故に、叶えたい望みが阻まれるのなら、 私はその望みを叶えてさしあげたい。 そのために何があろうと、尽力いたします。 …だから簡単に諦めたりしないでください。 私は、いつでもあなたの見方ですから」 クリフトはそう話終えて、笑った。 目の奥が熱くて、泣きそうになるのを、こらえて、私も笑い返した。 嬉しくて仕方がなくて、胸が暖かい気持ちで一杯になる。 クリフトの言葉は、他国の王子が私に述べた美辞麗句より、よっぽど嬉しかった。 「クリフト」 「はい」 「ありがとうね」 そうだ、私は何をらしくないことを言っていたんだろう。 破天荒で、自分の道を行く。 私ってそういうお姫様だったね。 クリフトがいるなら、どんな困難もへっちゃらだ、今はそう思える。 もう大丈夫。 私にはこんなにも、頼もしい見方がいるのだから。 147 名前 味方 おまけ Mail sage 投稿日 2011/05/06(金) 02 26 58.73 ID ndntG9NnO おまけ アリーナとクリフトが、部屋に戻った後の食堂で俺達はまだ、話を続けていた。 「クリフトって、アリーナが、仮に自分以外の男に惚れても、応援できそうよね」 「ああ…。 相手の幸せを本気で願えることが、愛か。 アイツはきっと何があっても、アリーナの幸せを願えるんだろうな」 まったくすごい奴だよ。 俺も、あの子が生きていたらそう思えていたのだろうか。 「それに…今日の二人みてて思いました。 アリーナさんはきっといつか、クリフトさんを選びます」 「そうね」 「だな」 ミネアが穏やかな笑顔で言った。 きっと俺とマーニャもそんな顔をしているに違いない。 クリフトの言葉を聞いたときのアリーナの顔は、見てる方が照れるくらい幸せそうだった。 あれが何よりの証拠だ。 クリフトは平民。アリーナは王族。 二人が愛し合えばたくさんの、障害が生まれることは、確実。 けど、あの二人はきっと壁を超えていくのだろう。 そんな二人を俺は、羨ましく思わずにはいられないのだった。
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クリフトとアリーナの想いは Part4.2 348 :煩悩神官が現れた! ◆cbox66Yxk6 :2006/02/27(月) 21 26 05 ID D9iykS9k0 世界が平和になったとはいえ、魔物が消えたわけではない。 クリフトは馬を走らせながら、祈りの言葉を呟いた。 「神よ、ご慈悲を」 どんよりと曇った空から冷たい雨粒が滑り落ち、クリフトの頬を打った。 「神官様、お願いです。この先にある集落のものをお助けください」 王命によりテンペの悲劇における被害の状況を確認に訪れたクリフトは、村に着いた早々、 顔色を変えて駆け寄ってきた村長に縋り付かれた。 事情を聞いたクリフトは顔を強張らせ、即座に同行していた者たちに幾つかの指示を与えた。 「馬の用意を。そしてキメラの翼でサントハイムへこの事態を知らせてください」 「クリフト殿は?」 クリフトは剣帯を締めなおすと、連れてこられた馬に飛び乗った。 「私は、その集落へ向かいます」 手綱を握る手が、雨で滑る。 目的の集落は、地元の者しか知らない隠れ里のようなところだ。 当然、地図には載っていない。村長の説明でおおよその場所は把握していたものの、行く手をはばむかのように強まる雨に視界をさえぎられ、クリフトは困難を強いられていた。 「急がなくては」 冷たい雨はクリフトのみならず馬の体力さえも奪っていく。しかし集落が魔物に襲われているとしたら一刻の猶予もない。焦る気持ちをそのままに、クリフトはがむしゃらに馬を進めていった。 ふいに馬体が傾き、前方に気を取られていたクリフトはそのまま転がり落ちるかのように投げ出される。 咄嗟に受身を取り、地面に打ち付けられるのを逃れたものの、振り返った先では馬がぬかるみに足を取られて喘いでいた。即座に回復魔法をかけ治療を施したものの、すっかり怯えきってしまった馬はそれ以上進もうとしてくれなかった。 ―――最悪だ。 悔しさに唇を噛み締めながら、呻いた。 しかしここで諦めるわけにはいかない。 凍える体を奮い立たせ、クリフトは集落を目指して全力で走り始めた。 どれくらいの時間が過ぎたのであろう。 雨が徐々に小止みになってきた頃、道の先が明るくなっているのに気づいた。 近い。 そう確信すると、クリフトは戦闘態勢に入りつつ、さらに速度を上げ狭い林道を一気に 駆け抜けた。 集落の入り口まで走り寄ると、門の陰に顔中を血まみれにした若い女性が赤子を抱えたまま座り込んでいた。赤子の四肢は既に失われており、魔物の牙らしき跡がその柔らかな腹部に残っている。人の気配に気がついたのか、女性は赤子から視線をはずし、クリフトのほうを見た。 「大丈夫ですか!!」 声をかけつつ、助け起こそうと手を差し伸べようとしていたクリフトは、しかし反射的に飛びのき、剣を一閃させていた。 ぎゃあ、という悲鳴と共に、女性の腕が宙を舞い、ごとりという音を立てて地面に転がった。 みるみるうちに紫色の血溜りができ、それは魔物の腕に変わっていく。 意識していたわけではない。勘が働いたとしか言い様がない。 だが、確実に悪意を捕らえ、瞬時に剣を抜き払っていた。 それは過酷な戦いを生き抜いてきた証。 腕を切り落とされた魔物が、キイキイと耳障りな声を上げながら、変化をといた。 鬼小僧に似ているが、それよりも狡猾そうな魔物。 裏切り小僧。 その名が脳裏をよぎる。 戦闘能力自体はそれほど高いものではない。しかし他人になりすます能力をもち、人を惑わすと聞いた。直接闘ったことはない。だが、旅の仲間がその悪辣な攻撃に苦しんだと話してくれた。 心の隙をつく非情な攻撃。親しいものに化け、信用したところで裏切る。裏切られた人間はわけもわからないうちに、大切に思う人から死の宣告を受ける。その恐怖と絶望を何より好む邪悪な魔物。 そこまで思い至った時、クリフトは、目の前の魔物に激しい嫌悪を覚えた。 魔物は、子供を抱いていたのではない。喰らっていたのだ。しかも、おそらくはその子の母親の 姿で。 柄を握る手に力が入る。 赦せない、赦せない、赦せない!! クリフトの憤りに少しだけひるんだ様子を見せていたが、敵が一人であることを悟ったのか、 いやらしい笑いを浮かべると、裏切り小僧は仲間を呼んだ。 「きぃ、キィ」 呼び声に集まってきたのは、人の肉を好物とするおおみみずや暴れ狛犬、人食い草だ。 クリフトはその数の多さに息を呑んだ。 この数からして、おそらくこの集落の人たちは・・・。 不吉な思考を振り払うかのように剣を構え、間合いを取りつつ、呪文の詠唱に入った。 呪文をさえぎろうと、魔物たちが次々と飛び掛ってくる。魔物の鋭い牙や爪がクリフトに襲い掛かる。神官衣がさけ、血が滲む。魔物は執拗に攻撃を仕掛けてくる。一体一体の攻撃はたいしたことはない。ただ、同時に複数の魔物を相手にしなくてはならない上、雨でぬかるんだ地面に足をとられる。すばやさを最大限に生かしながら剣で防ぎ、かわしながら長い詠唱を続ける。 呪文が完成してゆく。 「・・・悪しきものたちよ、聖なる声を聞け。ザラキ」 裂帛の気合を込めて魔力を解放する。それは正確に魔物たちを捉えた。 瞬時に、魔物の気配が消えていく。 ただひとつ、―――裏切り小僧を除いて。 消えゆく魔物たちには目もくれず、クリフトは剣を握りなおすと、裏切り小僧を睨みつけた。 相手の強さに押されたのか、裏切り小僧は卑屈な笑いを浮かべ命乞いのようなしぐさをしたが、 それが通用しないことを悟ると、なにやら怪しげな呪文を唱え始めた。 濃い紫色のもやがたちこめ、視界を奪う。そしてそれがおさまったときクリフトの前には最愛の姫の姿があった。 「お願い、許して」 魔物は囁く。アリーナの声と姿で。 何の感慨も覚えなかった。アリーナに化けたその姿が見えていなかったわけではない。 だが、なんの躊躇もなかった。先の戦いの折、このような状況は珍しいことではなかった。 今更、こんなちゃちなことで惑わされるほど自分は弱くない。 クリフトは無言で剣を振り下ろした。 魔物の腕が再度宙を舞い、飛び散った血でクリフトの顔が汚れる。 アリーナの姿をした魔物が信じられないといった顔で、怯える。 それでも剣を振るう。そのたびに魔物はただの肉片と化してゆく。 右足、左足、胴体・・・既に魔物は息絶えているというのに、それでもクリフトは狂ったように 剣を振るい続けた。 ただただ、赦せなかった。 魔物が人を喰らうことを知らなかったわけではない。 魔物が人をだますことを知らなかったわけではない。 魔物が残酷で、己の欲望に忠実であることを知らなかったわけではない。 ではこの憤りは何だ? クリフトは剣を振るいながら思う。 そう、私は、自分自身が許せないのだ。 世界が平和になった。 それを成し遂げた自分に、自惚れの気持ちはなかったか? 私はいままで何をしていた? 先のことばかりを考え、今おこりうる可能性に目を瞑ってはいなかったか!! 苦しむ人はまだたくさんいるというのに!! ガツッという音を立て、剣が地面にめり込む。クリフトは荒い息を吐きながら、膝をついた。 情けない。自分が猛烈に情けなかった。 「はっ、私は、何を、驕っていた。私は、まだ、何も、成し遂げていないというのに」 吐き捨てた言葉に、自分の愚かさを思い知る。情けなくて、涙が零れ落ちた。 何が神官だ。何が救世主だ。私はただの愚か者だ!! 私にとって姫様が大切なように、誰にだってまもりたいものはある。 それに手を差し伸べることができるだけの力を持ちながら、私は何をしていたのだ! 自分は万能ではない。しかし、できることはあったというのに!! 悔恨の涙が滂沱と流れた。 雨がやみ、薄日が差し込んだ。 クリフトはのろのろと立ち上がると、剣を片手に集落を見回り始めた。 今、自分にできること。それは生存者を探すこと。 飛び散った血。散乱する四肢。絶望的な光景はクリフトの心を打ちのめす。 それでも、クリフトは声をかけながら探し続けた。 小一時間ほど探し回ったが、結局何の成果もないまま、気がつくと門の辺りまで戻ってきていた。 集落はひどい有様だった。死体が荒らされていなければあるいは、蘇生呪文で何とかなったかもしれない。だが、どんなに蘇生呪文を唱えても、どんなに回復呪文を唱えても、クリフトの呼び掛けに答えてくれるものはなかった。そこに救いはなかった。 それでもできることをしなくては。 そう自分に言い聞かせ、再度生存者を探そうと踏み出した時、林道の奥から馬の嘶きが聞こえてきた。 瞬間身を硬くし、緊張を漲らせたクリフトだったが、馬影が近づくにつれ徐々に緊張を解いていった。 「クリフト!」 名前を呼びつつ目の前に現れたのは、彼が愛してやまない姫だった。 つややかな赤毛を靡かせ、颯爽と駆けてくるその姿は先程の魔物が真似できるはずもないほど生気に溢れ、そして神々しかった。 「姫様」 かすれた声が僅かに震えていた。 「おひとりでいらっしゃったのですか?」 こんなことがいいたいわけじゃなかった。だが、口をついて出たのはこんな言葉だった。 アリーナは馬から軽やかに降り立つと、今にも倒れそうな顔色で佇む幼馴染に手を差し伸べた。 「ブライと、お城の精鋭が数人。もう少ししたら着くと思うわ。彼らには悪かったけれど、 途中で置いてきちゃった。・・・でも、間に合わなかったね」 魔物の血で汚れたクリフトの手をそっと握り締め、アリーナは俯いた。 長年共に過ごしてきた間柄だ。相手の顔色を見ればどんな状況かはわかる。 集落の位置をもっと正確に把握していたら、街道が整備されていたら、助けられる命があったかもしれない。事前に何か手を打つことができたかもしれない。 しかし、現実は・・・誰一人助けられず、救出に向かったクリフトさえも傷つけて―――。 アリーナはクリフトの手を頬に当てて目を閉じた。 「ごめんね」 気がついてあげられなくてごめんね。孤独な戦いをさせてしまってごめんね。 「ごめんね」 それは優しさと悲しさに満ち溢れた言葉。亡くなった人たちと無力さに打ちひしがれるクリフトのためにかけられた言葉。クリフトは膝を折ると、アリーナの肩口に顔をうずめた。 柔らかな暖かさが凍える心と体を解きほぐしてゆく。 「姫様・・・」 アリーナはしばし戸惑っていたが、やがてクリフトの背中に手を回すと、幼子をあやすかのように、背を撫で始めた。 クリフトの口から嗚咽が漏れた。 ―――こんな残酷な光景を、姫様に見せたくなかった。 彼女は気づいていてしまっただろう。これが氷山の一角であることを。 いままで表沙汰にならなかっただけで、不運という名のもとに切り捨てられてきた多くの民がいたことを。 主だった町や村が平和であれば、全ての人々が平和であるというわけではない。 町や村が活性化すればするほど、魔物は人里から遠ざかる。 その表面的な平和は、辺境の地にあるものたちに新たな脅威を生み出していたというのに、 それに気づこうとしなかった。 それは国をあずかる者の怠慢。 世界が平和になったことに酔いしれ、テンペの悲劇を再び繰り返してしまった為政者の怠慢。 何よりも残酷で、辛い現実。見たくない現実。 しかし、姫様は目を背けないだろう。きっと悲しみもすべて背負った上で、前に進む。 普通の姫だったら、おそらく一生知りえなかった光景でも、彼女は受け入れる。 そして何も知らずにいるよりよかったと心から思うのだろう。どんなに心が痛んだとしても。 姫様は、強い。だからといって、苦しみを感じないわけではない。むしろ人一倍敏感だ。 だから本当は、こんな光景を見せたくなかった。 でも、同時にわかっていた。サントハイムに救援を要請すれば、彼女が駆けつけてくるであろうことを。いや、きっと彼女にきてほしかったのだ。 クリフトの願いは、大切な姫と姫の愛するこの国を守ること。そのための重荷ならば、喜んで背負おうと思う。ただ、その重荷を共に背負ってくれる人がいるとしたら、それは姫様であって欲しいと思っていた。 どんなつらいことも、ふたりでなら乗り越えることができると思っていたから。 そして、彼女は自分の願いどおり、共に重荷を背負ってくれようとしている。痛みを分かち合おうとしてくれている。 自分がもっと強かったら、賢かったら、彼女にこんな思いをさせずにすむのに。 それでも、私たちはそうやって自分たちを補いつつ歩んできた。たぶんこれからもそうだろう。 辛い目にあわせたくない、でも共に歩んで欲しい。 矛盾した二つの心。 やるせない現実と、自分の不甲斐なさで、溢れた涙がとまらなかった。 「クリフト、私たちに何ができるのかな」 私は馬鹿だから、何も思いつかないの。そう小声で呟くのが聞き取れた。 背を撫でる手が震えている。 地上から全ての悲しみを消し去ることはできない。できないけれど、だからといって減らすための努力を惜しむ言い訳にはならない。 為政者は、時に矛盾した決断を迫られることがある。より多くのものの幸せを追求するために切り捨てる無情さを要求されることがある。しかし、それはやることを全てやってからでなければならない。 アリーナは零れ落ちそうになる涙をこらえるかのように空を見上げた。 私にできるのか。 魔族との闘いでは、自分に迷いが生まれることはほとんどなかった。 テンペの悲劇を目の当たりにしたときでさえ、自分の中にあったのは魔族への怒りだけだった。 ただ、目の前の敵を倒すことが平和につながるのだと信じて疑わなかった。しかし、それだけでは救えなかったものがここにあった。あのときの自分は、為政者ではなかった。ただの冒険者で、自分が姫という立場すら疎ましいと思っていた。姫としての力に、為政者としての力に気づくのが早かったら、テンペでの出来事を教訓に今回の悲劇は防げたのかもしれないのに。 魔族の王を倒したからといって、それがなんだというのだ。 自分がやるべきことはこれから始まるというのに! 同じ轍を踏んでしまった自分が情けない。 なのに、今も自分は何をなすべきかさえわからないでいる。自分は無知で、無力だ。 「姫様」 クリフトはゆっくりと立ち上がり、アリーナを正面から覗き込んだ。 「一緒に考えていきましょう」 私たちにできること。それは、努力し続けること。 驕ってはいけない。できることは限られている。でも、自分たちは知ってしまった。 やれることから目をそむけた結果を。 アリーナの目から一滴の涙が零れ落ちた。それでも、彼女は微笑んだ。ひどく儚く、それでいて強い微笑みだった。 「そうね。クリフトと一緒ならきっとできるわ」 クリフトは何も言わず、アリーナを抱きしめた。 アリーナはクリフトに身を預け、密かに泣いた。 時を止めてしまった集落に、ふたりの呼吸だけがかすかに響いていた。 かすかな空気の震えに、ふたりは同時に顔を上げた。 「聞こえた?」 「えぇ」 何かの声と思しきものが、僅かに聞こえてくる。 それはふたりがいる門の脇の辺りから。 ふたりは顔を見合わせ頷くと、音のするほうへと走り寄った。 そこに奇跡はあった。 屈強な山男が倒れるその地面の下に、何かを埋めた跡があった。 クリフトとアリーナがそこを掘り返してみると、小さな扉のようなものが見え、その中に3人の子供が眠っていた。 おそらくは食料庫だったのであろう。狭い空間に折り重なるように眠る子供たちは、魔法で眠らされているのだろうか、抱えあげても身じろぎ一つしなかった。ただ、ときおりうめき声のようなものをあげる。ふたりが聞いた声はこれのようだった。 よかった、と子供たちにほお擦りをするアリーナの横で回復魔法を施しながら、クリフトは集落の人のことを思った。 絶望的なときでも、人は最善の方法を考える。 魔物の数を思えば、おそらく集落の人々だけで事態を収拾することは不可能であったに違いない。それでも、彼らは諦めなかった。テンペに救援を要請し、子供を食料庫に匿い見つかりにくいように眠りの魔法までかけた。最悪な事態でも、少しでも助かる方法をとった。諦めない、その強さ。 そして、同時に思う。 助けられた子供たちは皆幼く、運良く魔物を回避できたとしても、自力で生き延びる術をもたない。その意味を。 「信じて待っていてくれたのかしら」 クリフトの思考の先をアリーナが紡いだ。 そう、彼らは助けてくれる存在を信じてくれていたのだ。 我々は、間に合わなかった。だけど、助けを求める手に気づき、その手をつかむことはできたのかもしれない。 大切なものを託していく。そしてそれを受け継ぐことができる。 全ての人を救うことはできなくても、その思いを汲み取り、活かしていくことが出来れば。 アリーナが突然立ち上がり、集落に向かって頭を下げた。 クリフトが驚いた顔をしていると、アリーナはまっすぐにクリフトを見つめ、手を差し出した。 「私、自分が何を目指すべきかわかった気がする」 瞳が語っていた。 大切なものを託すことが出来る世界を。そして、未来へとつないでいける世界を。 信用と信頼、相互扶助の思想。 思えば、先の戦いも多くの人に支えられてきた。 疲れた体を癒してくれた宿屋の人の温かい微笑み。自分に合った武器を見立ててくれた武器屋。 そんな防具じゃ危ないと忠告をしてくれた防具屋。呪文ばかりじゃ疲れるでしょ、と明るく笑いかけてくれた道具屋。そして、どんな絶望が待っていようともお互いを信じて闘い続けた仲間たち。世界の平和を願う多くの人たちの思いが、くじけそうになる自分たちを支えてくれたのではなかったか! 思いを受け継ぎ、託していける世界を!! 「一緒に考えてくれるんでしょ?」 大変よね、一生かかっても出来ないだろうな。 そう呟くアリーナの手を取り、クリフトは微笑んだ。 「私たちの代で出来なければ、後継者に託すだけですよ」 頑張りましょうね。 耳元で囁かれたクリフトの言葉に、アリーナはかすかに頬を赤らめた。 「姫!はぁ、やっと追いつきましたわい」 かなりの高齢だというのに、ブライは見事な手綱さばきで現れた。その後ろには城の兵士たちが続く。 「ブライ様、子供が3人います」 クリフトはブライが馬から降りるのを手伝いながら、状況を説明する。いくつかのやり取りが行われ、 今後の方針が決定されてゆく。 「うむ、では、おぬしはここで死者の弔いをするというのだな。姫様は、わしと一緒にルーラで一足先にテンペに戻るとしますかな。おぉ、その子供たちも」 それまで黙って聞いていたアリーナが口を挟んだ。 「ねぇ、ブライ。そのことなんだけど、あんなに小さい子達をルーラで運んでも大丈夫なものかしら?」 助かった子供たちは3歳にも満たない者ばかりだ。 アリーナの発言にクリフトとブライは顔を見合わせた。ルーラは確かに便利な呪文であるが、 人によっては酔ったり、着地に失敗して怪我を負うこともある。子供に影響がないか、安全か、と問われれば即答はできない。 ふたりして黙り込んでしまったのを見て、アリーナは苦笑した。 「じゃあ、歩きか馬で連れて行くしかないわね。あそこに壊れていない荷台があるから、 あれを馬に引かせていきましょう」 そう言いおいて駆けていったアリーナの後姿を見送りながら、ブライが目頭を押さえた。 「姫様が、女性のような心配りをなさるとは・・・。長生きはするものじゃな」 微妙に失礼な物言いだったような気もしたが、クリフトも深々と頷いた。 結局、全員で弔いを済ませ、テンペについたのは夜半のことであった。 助かった子供たちをつれ、教会に身を寄せる。するとそこには眠らずに待っていた村人たちが集い、暖かく出迎えてくれた。 「3人しか助けられませんでした」 申し訳ございません、と頭を下げるクリフトに村人たちは優しい微笑を向けた。 「助けてくれてありがとうございました」 以前だったら、誰にも知られることなく滅んでいった集落。それを助けに向かってくれただけでもありがたいことだという。その言葉はアリーナやクリフト、ブライが恥じ入るのに十分だった。 視線を逸らした先では、集落にいた唯一の馬に飛び乗って、大怪我を負いながらも魔物の襲撃を知らせに来たという少年が、無事だった子供たちを抱きしめて泣いていた。 彼も孤児になってしまった。 クリフトは助かった者たちの今後をどうするべきかと思案していたが、結論が出る前に村長が話しかけてきた。 「この子達はこの村でひきとり育てていこうと思います」 テンペの人口は以前に起こった痛ましい事件によって激減していた。特に子供を亡くした女性たちが、ひきとりたいと強く願っていると村長は言う。誰も否とは言わなかった。 クリフトは思った。 魔物の襲撃などで親をなくした子供たちは多い。その大半は教会が慈善事業として行っている孤児院に収容されてきた。しかし、そこにある現実は、子育ての経験のない神父やシスターがほとんど。飢えさせないこと、凍えさせないこと、ただそれだけが優先され、人間的な扱いは二の次。神父やシスターが悪いのではない。手が回らないのだ。だがもし、こういった子供を亡くした人たちの協力を得られたら・・・。 何かが頭の中で像を結ぼうとしていた。 知らず握り締めていた拳に、誰かの手が触れる。 こちらを伺っていたのは緋色の瞳。 クリフトはそっと握り返しながら、微笑んだ。 「姫様、私の話を聞いていただけますか」 その後、議会で発言の機会をもったクリフトは、戸籍制度の確立・巡視を兼ねた郵便事業の設立・ 街道整備及び集落の把握、地図の作成を提案し、紆余曲折を経てそれらの計画の総指揮を 執ることとなる。 また、アリーナは孤児院の現状を訴え、養い親制度・徒弟制度を設けることに成功した。 それに伴い、多くのものに門戸を開いた学舎の設立、技術を身に付けるための訓練学校などを 立ち上げ、平民のみならず孤児からも多くの著名な人物を生み出していくことになるが、 それははるか未来のことである。 (終)
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クリフトのアリーナの想いはPart12.5 551 名前 ハイライト1 Mail 投稿日 2012/11/22(木) 14 47 47.31 ID RGI24MHb0 むしゃくしゃしてタバコ銘柄を無理やりクリアリにしてしまう事にしてみたらあら不思議、何でも萌えられ なかったらごめんなしゃい FC版のお兄さんっぽいクリフトと無邪気アリーナで hi-lite 水の街はリバーサイド。 一つの舟が細波に揺られている、水面には小魚達の群、群、群。 「ねぇクリフト、あなたばっかり舟を漕いで…ずるいわ、私にも一回やらせて」 亜麻色の髪の少女が無邪気に古めいたパドルを掻く。 くるくる、くるりん。 舟はその場で回る回る。 「だめ、巧いこといかない。どうしてかしら」 「アリーナ姫様、これには少々コツがいるのですよ」 蒼髪の青年がハハ、と少し笑って少女からパドルを失礼します、と恭しく受け取る。 すーい、すい。ぱちゃん。 滑らかに進む舟と魚達の中、くるくるの明るい髪と使い古した長い神官帽がゆらゆら逆さに映る。 「やっぱりずるいわ、あなた何でも出来るのね」 「いやいや…そのような事もありません、私にだって出来ぬ事も山ほどあります」 「例えば?」 少女の機嫌はまるで対岸の波のように揺れている、どうやら目の前の青年の器用さに嫉妬しているようで。 「そうですね…武術の腕は姫様、あなたには適わないですよ?尤も剣術はライアンさんやソロさん、魔術はブライ様やマーニャさんミネアさん、商業なんかはトルネコさんの独壇場じゃあありませんか」 「そうね、そう。だけど剣術の腕だってどんどん上達しているじゃない。あと学問ね、何だって知ってる。私たくさんクリフトから教えてもらったわ」 「姫様…それはそうならざるを得なかったのですよ、私はこの旅に出るまでは何の取り柄も無い凡庸な神官でした故」 ぱしゃん、ぱしゃん。 パドルは尚も水面を掻いて行く。沈黙。 「ねぇ、クリフト」 「何ですか?」 「あなたはもしかしたら自分の事なんにもないって思っているかもしれないけれど、そんな事絶対にないわよ」 「姫様…」 ぎい、と音を立てて掻く手が止まる。 徐に小舟が泳ぎだした時、少女はきっぱりと青年に向き合い口を開いた。 「私、クリフトが居なかったら絶対あそこで挫けてた、ほら…みんな失踪した時」 「姫様、私は…」 「クリフトがあの時涙を拭って抱き締めてくれなかったら私、今頃心身カラカラのしわしわになっちゃってたわ、随分と大泣きしたもの」 「あの時は、こうするしか思い付かなんだで…申し訳ありません…」 難しい顔をした青年の口にしーっと細い指が当てられる、その先は言わないでと少女のイタズラな笑顔が語りかける。 「悲しい事言わないで。クリフトは優しくて居るとあたたかいの、だから私もみんなも安心して背中を預けられる。旅に出るまでも、出てからも、きっとこれからもクリフトはずっとあたたかいのよ、心の日だまり」 「日だまり…ですか」 青年の心の中に光が差した瞬間、水面もまたキラキラと光を浴びていた。 舟はゆっくり進み出す、ただ徒に風のままに。 「それでも姫様、私の日だまりはいつ何時もあなた様です」 柔らかな微笑みは少女の頬を明るく染めて日だまりの中、静かに揺られていた。 水の街リバーサイドにて、青年と少女の緩やかな午後。 「…あれ見ろよ」 「見たわよ見たわよ!いーい感じじゃないのー」 一方陸地、対岸。 勇者ソロと踊り子マーニャの出歯亀。 民家の壁に隠れてにやつく彼らは少々いやかなり、地元住民達から不審がられていたのには気が付いていないらしい。 「ちょっと、おい!あの絵描きのオッサンみろよ!」 「うわ!ホントに絵になってるわよ!」 「よっしゃ題名訊こうぜ題名!」 「ウヒヒ、それはいいわねー、無題……なーんてショボい事絶対阻止よ阻止!」 舟の上には男女、お互いを見てはにかむ、水面の煌めきが更に二人を魅せる。 こうなるともうどう見てもカップルである。 彼らが喩え、違いますお姫様とその従者です!と頑なに否定しても「恋に落ちたお姫様とナイトです」という方が正しいような輝きを放っていた。 そして世界が再び平和になったちょっと後、サントハイムの国では大きな婚礼の儀があった。 その時、今ではすっかり有名になった絵描きのオジサンが国へ一つの絵を献上したという。 絵の名前はハイライト、日の当たる場所。 姫君と神官が大層狼狽えているのを後目に、勇者と踊り子はこれ以上ない笑いを上げてオジサンの絵画に絶賛を送ったという。 *
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ジャンクリーグ ゲーム開始直後に参戦できる大会。 大会に優勝するとクラスCの装備がショップに再入荷される。 フレッシュプニヒ杯 大会クラス ジャンクリーグ 装備制限 制限無し 試合数 2 優勝賞金 100,000新円 新人ローダーパイロット向けの大会。レンタルメックでも参加できるため、サンデーパイロットが多く参加している。まずはここから挑戦しよう。 オリオンチャレンジカップ 大会クラス ジャンクリーグ 装備制限 制限無し 試合数 2 優勝賞金 200,000新円 オリオンホビーが主催するビギナー向けの大会。パーツサポートが受けられるためオリオンホビー製のパーツで組んだローダーが多数登場する。 ジャンクバトルカップ 大会クラス ジャンクリーグ 装備制限 制限無し 試合数 3 優勝賞金 140,000新円 ネオアサヒカワジャンクヤードが主催する大会。ジャンクパーツセールも同時開催されているためジャンカーたちの憩いの大会となっている。 フードフェスタネオアサヒカワ 大会クラス ジャンクリーグ 装備制限 制限無し 試合数 2 優勝賞金 180,000新円 飲食にアツい思いを持つぷにひたちが自慢のローダーで殴り合う奇祭。実は誰でも参加する事が可能。 ネオエゾ・リエナクトメント 大会クラス ジャンクリーグ 装備制限 制限無し 試合数 3 優勝賞金 200,000新円 偉大なヒストリーに愛着を持つぷにひたちが集うイベント。誰でも参加可能なオープンレギュレーションはジャンクリーグに登録されている。 駅前商店街杯 大会クラス ジャンクリーグ 装備制限 制限無し 試合数 2 優勝賞金 180,000新円 ネオアサヒカワ駅前商店街主催の大会。市内から様々なチームが集まる。観客が多めで、若いチームの登竜門と言われている。 ワーキングプニヒ振興杯 大会クラス ジャンクリーグ 装備制限 制限無し 試合数 2 優勝賞金 120,000新円 ローダーバトルを趣味としている働くぷにひたちが集う大会。業務用ローダーを改造して参加する者が多く、撃墜されると明日困る。 光芒寺建立記念杯 大会クラス ジャンクリーグ 装備制限 制限無し 試合数 2 優勝賞金 280,000新円 光芒寺住職がローダーバトルに熱狂しており、建立記念をうたいつつ高い頻度で開催される謎のトーナメント。癖の強いチームが集う。 ネオアサヒカワ開拓記念杯 大会クラス ジャンクリーグ 装備制限 制限無し 試合数 2 優勝賞金 200,000新円 歴戦のチームが出場している難関トーナメント。かつては年に一度の催事だったが、今では市民からの要望によりほぼ毎日開催されている。 武神オープン 大会クラス ジャンクリーグ 装備制限 近接武器と盾のみ 試合数 2 優勝賞金 400,000新円 メカケンドー同好会とジェットボクシング協会が共同で主催するトーナメント。「ローダー同士の熱いぶつかり合いが楽しめる」と密かな人気を集めている。[近接武器もしくは盾を装備したローダーのみ参加できます!] アマチュアリーグ昇格戦 大会クラス ジャンクリーグ 装備制限 制限無し 試合数 6 優勝賞金 1,000,000新円 ジャンクリーグで優秀な成績を残したチームがアマチュアリーグ昇格権を巡って戦う。最強のチームとしての偉大なる一歩を踏み出そう! 優勝する事でグレードBのジャンクパーツと戦術書がショップに入荷される。
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ゲームズアリーナニュース 【経済学科】スポーツ庁長官をオンライン表敬訪問&広島ドラゴンフライズでのサービスラーニング! - 福山大学 「2022 LoL World Championship」北アメリカの複数都市で開催へ! - e sports plus Riot Gamesの新eスポーツ社長がNBAとのコラボ、Netflixヒットシリーズ、NFTについて語る - TechCrunch Japan 2022年の世界大会「2022 リーグ・オブ・レジェンド World Championship」北アメリカの複数都市で開催されることを発表! - PR TIMES Arcaneの公開を記念し、Wizards of the Coastとライアットゲームズがコラボレーション。「Magic The Gathering Secret Lair x Arcane」を発売 - PR TIMES アニメ『Arcane』が『イカゲーム』の記録を塗り替える大ヒット あらためて紐解く『LoL』と関連コンテンツの強さ(リアルサウンド) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 中国モバイルゲーム、10月売上高は世界上位100社の4割(36Kr Japan) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース Riot Games 『リーグ・オブ・レジェンド』初のアニメシリーズ『Arcane』公開記念イベント「ARCANE DAY」が開催! - PR TIMES プロバスケBリーグのオールスター戦、沖縄アリーナで開催 来年1月14・15日 - 沖縄タイムス 仮装してアイススケート!?氷上イルミネーションも!『MGC三菱ガス化学アイスアリーナ』で『アイスハロウィン2021』開催。10月31日。 - 株式会社ユニークワン 停電のアクシデント発生も、大仁田厚が“令和版”4面爆破デスマッチでA小林に連勝し米遠征に弾み【FMW-E】(TOKYO HEADLINE WEB) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース K1女子初参戦☆SAHO☆、真優と対戦 狙うは王者KANAのベルト - ニッカンスポーツ 『Apex Legends』新レジェンド「アッシュ」登場のストーリー「灰は灰に」映像とシーズン11概要公開(Game Spark) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース チーム型オンライン対戦ゲーム『リーグ・オブ・レジェンド』初のアニメ作品『アーケイン』プレミアイベントが11月7日に開催決定。ミラー配信を認める異例の試みも(電ファミニコゲーマー) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース ブロック・レスナーが王者レインズに“ヘイマン裏切り”を示唆する心理戦【WWE】 - 株式会社ヘッドライン 琉球キングス快勝、暫定首位 川崎に105―86 バスケBリーグ1部西地区 - 沖縄タイムス RIZINビッグマッチ!山本美憂がRENAと再戦「リベンジしたい」 - ニッカンスポーツ 試合終盤、ゲームをコントロールして勝利に導いたキーファー・ラベナ選手 - びわ湖大津経済新聞 RIZIN初参戦の牛久絢太郎「格闘家人生全てをかけて」王者斎藤裕と対戦 - ニッカンスポーツ RIZIN大島沙緒里「勝ちたい」来月3歳の誕生日迎える双子に勝利誓う - ニッカンスポーツ リーグ・オブ・レジェンドの国際eスポーツ大会「2021リーグ・オブ・レジェンド World Championship」10月5日(火)20時にいよいよ開幕! - PR TIMES オクタンしか勝たん!Apexコラボ実施中の「MONSTER ENERGY」ブースで勝利と敗北を味わいました - funglr Games 「野獣」レスナーが王者レインズから襲撃も余裕のジャーマン2発 - ニッカンスポーツ キングス開幕2連勝 強豪A東京に82―75 - 沖縄タイムス 仮想空間メタバースが「次のリアル」になるために必要なこと(Forbes JAPAN) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 『リーグ・オブ・レジェンド』のアニメシリーズ『アーケイン』が11月7日より配信開始。上坂すみれが「ジンクス」役を、小林ゆうが「ヴァイ」役を担当(電ファミニコゲーマー) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース オンラインPCゲーム「リーグ・オブ・レジェンド」157体目の新チャンピオン『終わりなき憂鬱、ヴェックス』が実装! - PR TIMES 実方拓海が判定で勝利 地下格闘技17戦、プロ3戦全勝の伊藤澄哉が初黒星 - ニッカンスポーツ 【eスポーツ】テックウイングが小学生Fortniteリーグ『U-12 TFリーグ』Season2予選の参加者の募集を開始!小学生プレイヤーのエントリー受付中!:時事ドットコム - 時事通信 K1デビュー石井慧が辛勝「京太郎戦までこぎつければ」左ハイキックも出た - ニッカンスポーツ レスリングリオ五輪銀・太田忍、転向2戦目プロ初勝利「最高峰ベルト目指す」 - ニッカンスポーツ 堀江圭功判定勝ち「力は見せられた」 寝技の佐々木憂流迦に打撃で制す - ニッカンスポーツ RAGE PARTY 2021 Autumn Apex Legendsアリーナチャレンジカップ出演者情報解禁! - PR TIMES 名古屋市の大須商店街にeスポーツ施設「OSU e-SPORTS ARENA」がオープン!ゲーミングPCが無料体感できる! - funglr Games VRバンド演奏ゲーム『BEAT ARENA』、Steam(R) VRにて本日から配信開始! - PR TIMES 「リーグ・オブ・レジェンド」の世界大会「2021 リーグ・オブ・レジェンド World Championship」を10月6日から11月7日までアイスランド レイキャビクで開催決定! - PR TIMES Epic Games、『フォートナイト』でクリエイティブ期間限定モードを開催! エモートアイコン「上昇中」など報酬が手に入る | gamebiz - SocialGameInfo 19歳青山華依が11秒57で優勝 重圧の五輪後はお菓子解禁「食べたいだけ食べました」 - THE ANSWER 桐生祥秀、10秒18で優勝! 涙したリレー決勝から22日、五輪後初レースで貫禄 - THE ANSWER DMM GAMES『英雄*戦姫WW』にて『アリーナピックアップガチャ』を追加!新規英雄『山田長政(バニー)』が登場! - PR TIMES LILITH GAMES、スマホ向けの放置型育成ファンタジーRPG『AFKアリーナ』の事前登録を開始 | gamebiz - SocialGameInfo LILITH GAMES、『AFKアリーナ』アップデート実施! 新英雄登場、試練ダンジョン追加、1200ダイヤプレゼント | gamebiz - SocialGameInfo Lilith Gamesの新作『AFKアリーナ』がApp Store売上ランキングで8位とトップ10入り 無料ランキングでも首位をキープ | gamebiz - SocialGameInfo LILITH GAMES、放置型育成RPG『AFKアリーナ』のサービス開始! 30連ガチャのシリアル配布やナコルル登場のコラボイベントを開催! | gamebiz - SocialGameInfo 日本男子、29年ぶり白星 バレー男子〔五輪・バレーボール〕 - 時事通信ニュース 《7月21日配信開始》『ポケモンユナイト』が世界的流行になる可能性を秘めたゲームである“理由”とは - 文春オンライン ユービーアイソフトが新作マルチプレイFPS「エックスディファイアント」発表! - funglr Games 白鵬、後味悪い白星 大相撲名古屋場所 - 時事通信ニュース 巨大怪獣&ヒーローバトルゲーム『GigaBash』日本語に対応し、2022年前半に配信へ。人が逃げ惑う街を破壊しながらアリーナバトル - AUTOMATON 続報!中央区神道寺にある自動車販売店『スズキアリーナ桜木』が『スズキアリーナ藤見』として移転リニューアルオープンするらしい。移転先は東区小金町。 - 株式会社ユニークワン 新潟市内在住者限定!各日25組無料招待!『夏の暑さを吹き飛ばせ!!Go To Iceキャンペーン ~MGC三菱ガス化学アイスアリーナ~』開催。8月対象の12日間。申込7月11日~18日。 - 株式会社ユニークワン コンテンツ&ピッチに特化した6ヶ月間のアクセラレーションプログラム『TCIC Pitch Campus2021』の募集を、7月7日(水)より開始 - PR TIMES Bリーグの2021-22シーズンは9月30日に琉球ゴールデンキングスvアルバルク東京の一戦で開幕(バスケット・カウント) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 「Fight of Animals Arena」のSwitch版が10月14日にリリース。新ファイターや最大4人でのオンライン対戦機能を追加 - 4Gamer.net 「Apex Legends」で“ジェネシス・コレクションイベント”が6月29日より開催へ。初期キングスキャニオン/ワールズエッジの期間限定復刻など - 4Gamer.net イージー・ライフ、ゲーム『フォートナイト』とのコラボレーションが本日開始 - NME Japan 賞金総額100万ドルかけた世界最高峰のeスポーツ大会「Apex Legends Global Series Championship Grand Finals - APAC North」開幕! - PR TIMES 荒篤山が新十両 元小結阿炎も復帰―大相撲名古屋場所 - 時事通信ニュース ザギトワ、愛犬マサルとの2ショット公開 ファンから「美女とMASARU」「グラビア!?」とコメント殺到 - iza(イザ!) 『海底探検』『インサイダーゲーム』のOink GamesがSwitch移植に向けクラファン - KAI-YOU 紅白戦、高橋藍ら活躍 西田は捻挫―バレー全日本男子 - 時事通信ニュース 「チームファイト タクティクス」の新セット「レコニング」が本日実装 - 4Gamer.net オリンピックとeスポーツ。IOCはオリンピック・ヴァーチャル・シリーズを発表。その意味を解説する。(平林久和) - 個人 - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース ライアットゲームズの『リーグ・オブ・レジェンド』とユニクロ「UT」のコラボ商品「リーグ・オブ・レジェンド」UTを5月17日(月)より発売 - PR TIMES オンラインPCゲーム「リーグ・オブ・レジェンド」155体目の新チャンピオン『聖なるお針子 グウェン』が実装! - PR TIMES 7月名古屋場所開催「歓迎します」 愛知県知事と名古屋市長前向きな返事 - ニッカンスポーツ 『LoL』モバイル版が本格始動 NTTドコモと共同で大会を開催 - 日経クロストレンド バスケットボールゲーム「NBA 2K21」がApple Arcadeで待望のデビュー - iPhone Mania 本当に高校生? ハイレベルな戦いに固唾をのんだ「第3回全国高校eスポーツ選手権」LoL部門はN高KDG N1が2連覇! 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クリフトとアリーナへの想いはPart9 145 名前 歩兵  Mail sage 投稿日 2008/05/21(水) 21 37 04 ID v6HI/LT90 牢獄の花 1 「クリフト様、お茶をおもちしました」 クリフトは眉をあげる。そこには小柄なで垢抜けしていない、いかにも 純朴そうな娘がいた。ほんのりと頬を染めている。 「ありがとう、リンダ。そこへ置いておいてください」 リンダと呼ばれた娘は肯き、カップをテーブルに置く。 「寒くありませんか。他に何か必要ありませんか。何なりとおっしゃって 下さい」 「そんなに気を使わないで下さい。私は賓客ではないのだから」 「いいえ。クリフト様は、ここにいるべきお方ではないと信じてます」 リンダは迷いもなく言い切る。クリフトは苦笑する。 ここはガーデンブルクの地下牢。勇者達一行は二日前、この城にたどりついた。 ところが首飾りを盗んだとの言いがかりをつけられ、女王の裁きを受けた。 クリフトの見たところ、女王は彼らが犯人だとは思っていないようだった。 にもかかわらず、彼女は勇者にこう命じた。 「自分達が犯人でないというなら、あなたがたの手で真犯人を見つけ なさい。ただし、逃亡しないように、一人人質として預からせてもらいます」 勇者は仕方なくそれを受け入れた。そして誰を人質にするかについて、 「全員必要なメンバーだ。誰か一人をなんて選べない。くじで決めよう」 となり、くび引きが行われた。そして見事当たりを引いたのが、われらが 神官クリフトだった、という経緯である。 「すまない、クリフト。調査が一段落したら戻ってくる。そうしたらまた くじ引きして交代するから」 勇者は本当にすまなそうにクリフトにわびたが、アリーナは 「クリフト、せっかくだからずっとここで暮らしたら? 女ばっかりでハーレムじゃん」 などとはしゃいだものだった。 かくてクリフトは一人地下牢にて過ごすこととなった。 若く健康な男にとって、ろくに日もあたらぬ地下牢に終日閉じ込められる というのは拷問でしかない。ましてや、愛するアリーナと離れ離れに なって過ごさなくてはならないなんて、とても耐えられない。 「ああ、もどかしい。俺も一緒に冒険したい」 「俺のいない間に、姫が勇者あたりといい仲になったりしたら…」 あげくには、 「そもそも、どうして俺なんだ。回復役で剣も使える俺よりも、人質に ふさわしい人はいるだろうに」 などと、平素なら絶対にしない思考までがクリフトの脳裏をよぎった。 そのクリフトのところへ、ガーデンブルクの女性兵士が入れ代わり立ち代わり に訪れる。 最初は、よほど逃亡を警戒されているのか、と思った。しかし彼女たちは そんなそぶりも見せず、ただクリフトの様子をうかがい、遠巻きにして 見守っているだけだった。 クリフトには理由はわからなかったが、城の中ではクリフトは一躍アイドル となっていたのだった。もともと男が滅多に訪れない女の園、そこへ 現れたのは知的な容貌と頑健な肉体をあわせもつクリフトである。興味を ひかない方がおかしかった。 と言っても、彼女たちがクリフトと直接口をきくことはない。その役目は、 もっぱらリンダという純朴な娘が担当だった。彼女は女王に命じられて、 クリフトの世話をすることになっているらしい。 「女王様だって、クリフト様たちが犯人ではないとおわかりのはずです。 でも、訴えがあった以上無条件で釈放するわけにもいかないんです。 すいません、クリフト様をこんな所に閉じ込めたりして」 「別にあなたのせいじゃないですよ、リンダ」 クリフトは穏やかに言った。リンダがさらに頬を染める。 リンダは最初からクリフトに好意的だった。寒くないようにと毛布や 布団を運び込み、クリフトの希望を知って聖書を差し入れたり、そして お茶やお菓子と細々と世話を焼く。 リンダはどうもクリフトに好意を持ち始めたらしい。クリフトは正直喜ぶ よりも当惑していた。俺は勇者とともに世界を救うという使命があるし、 何よりも愛する人がいる…。 そう考えて、クリフトはため息をつく。 今日で3日目。勇者たちはまだ戻って来ない。何をしているのやら。 そのクリフトのため息を耳にし、リンダはあわてた。 「あの、クリフト様、何か私お気にさわりました?」 「え、いや、何もないけど」 クリフトは自分のため息がリンダを誤解させたと知り、慌てて言った。 「すまない、リンダ。ただ勇者達はまだ戻って来ないのかなと思って、 ついため息をついてしまいました。あなたのせいじゃありません」 「そうですか…でも」 「でも?」 「勇者様達が真犯人を見つけてお戻りになられたら、クリフト様もここを 出ていかれるのですね」 そう独り言のようにつぶやくと、はっと我に返って言った。 「やだ、私何を言って…ク、クリフト様、これで失礼します」 リンダは大きな足音を立てて出ていった。鍵を開けっ放しにして、である。 やれやれ、と思いつつもクリフトは門番を読んで鍵を締めさせた。 勇者達は今日も戻らなかった。 4日目。 リンダは今日もやってきて、自分が焼いたというケーキとお茶をもって かいがいしくクリフトの世話を焼く。 「クリフト様、外の話を聞かせていただけませんか。私、生まれたときから ずっとガーデンブルクで過ごしたので、外の国を知らないんです」 リンダが目を輝かせる。クリフトも退屈していたことであり、望まれるまま 話をした。サントハイムのこと。エンドールの武術大会のこと。勇者たちと ともに今まであちこち冒険してきたこと。 どの話になっても、クリフトはいつも最後はアリーナの話題になった。 リンダは黙って聞いていた。クリフトが話し終わると、リンダは寂しそうに 「クリフト様は、本当にアリーナ様を愛していらっしゃるんですね」 そう言い、そして去っていった。 後にはクリフトが一人残された。 いつしか夜になっていた。今日も勇者達は戻らなかった。 俺は必要ないのか? 俺なしでこれから冒険するつもりなのか? クリフトはそんな思いにとらわれ、激しく落ち込んでいた。 5日目。 今日もリンダはクリフトの元に来ていた。 俺はいつまでここに閉じ込められているんだ。クリフトの苛立ちは頂点 だった。温和なクリフトとしては珍しいことだった。 リンダは懸命にクリフトをなだめ、気を紛らわそうといろんな話をした。 「大丈夫ですよ、勇者様もアリーナ様もきっとすぐお戻りになります」 何度もリンダはそう言い聞かせた。クリフトはこの無関係な少女に 慰められる自分を恥じた。 「リンダ、すいません。あなたに当たったりして」 「いいえ、全然気にしません。でも、もし本当に勇者様たちがお戻りに ならなかったら、ここで私と…」 「…」 「ごめんなさい。忘れて下さい。私、どうかしてるんです」 「リンダ…」 クリフトはリンダを見つめる。 そう、ここでリンダと暮らして何が悪いというのだろう。勇者達が自分を 必要としていないなら、俺は自分を必要としてくれる女と一緒に暮らしても 誰からも文句を言われる筋合いはない…。 そう考えて、あわててクリフトはその思いを振り払った。 いけない、自分は何を考えているのだろう。 リンダは去っていった。今日も勇者たちは戻らなかった。 6日目。 昼を大きく過ぎたというのに、今日はリンダが来ていない。どうしたんだろう。 いつしかリンダは、クリフトにとって大きな存在になっていった。 門番に聞いてみる勇気もなく、ただクリフトは落ち着きをなくし、そんな 自分が情けなくて、聖書を読んで懸命に心を落ち着かせていた。 「クリフト殿、出られよ。勇者殿がお戻りだ」 クリフトの前に現れたのはリンダではなく、門番だった。 クリフトはあわてて身を起こし、一路牢の外へと駆け出した。 「遅くなってすまなかった、クリフト。洞窟が想像した以上に大きくて、 戻ろうにも戻れずに、結局最深部まで行って盗賊を倒してきたんだ」 勇者がクリフトに詫びる。 「いいえ、疑いがはれて助かりました」 クリフトは答える。彼らは王女に再びまみえ、最後の鍵や天空の防具を 受け取り、城を後にすることになったのだった。 「クリフトは女に囲まれて楽しくやってるだろうから、放っておいて あげようかって私勇者に言ったんだけどね」 アリーナがクリフトに笑いながら言う。さすがのクリフトもムッとする。 見送りの人々に挨拶しながら、クリフトはその中にリンダの顔を見つめた。 遠目にでもすぐわかった。懸命に涙をこらえているようだった。 「俺がここでリンダと暮らして、何が悪いんだろう」 再びクリフトにその思いがよぎった。クリフトは振り返り、勇者を見た。 「俺、ここに残ります」 まさにその言葉を発しようとした瞬間、アリーナの言葉が先に届いた。 「ほらクリフト、何してるの。ここで休んでた分、これからあなたには倍も 頑張ってもらうんだからね。早く来てよ」 クリフトはアリーナを見た。アリーナは悪戯っぽい笑みを浮かべている。 その笑顔に、クリフトは一瞬で身も心も吸い込まれる思いを感じた。 ごめん、リンダ。やはり、俺はこの人にはかなわない。 「はい、姫さま。今まいります」 クリフトはそう言うと、振り返ることなくアリーナの元へ駆けていった。 fin