約 1,562,616 件
https://w.atwiki.jp/minnasaba/pages/1268.html
【元ネタ】史実、『平家物語』 【クラス】ライダー 【マスター】 【真名】平教経 【性別】男性 【身長・体重】193cm・83kg 【属性】中立・善 【ステータス】筋力A 耐久B 敏捷B 魔力D 幸運C 宝具B 【クラス別スキル】 対魔力:D 一工程(シングルアクション)による魔術行使を無効化する。 魔力避けのアミュレット程度の対魔力。 騎乗:A+ 騎乗の才能。獣であるのならば幻獣・神獣のものまで乗りこなせる。ただし、竜種は該当しない。 【固有スキル】 死途の供:A その威風堂々とした佇まいは強者を引き寄せ、逆に弱者を遠ざける。 防御力が向上し、武勇のある敵サーヴァントにターゲットとして認識され攻撃集中状態になるスキル。 乱戦の心得:A 敵味方入り乱れての多人数戦闘に対する技術。 軍団を指揮する能力ではなく、軍勢の中の一騎として奮戦するための戦闘技術。 平家随一の猛将であるライダーだが、多対多、一対多の戦いにも精通している。 勇猛:A 威圧・混乱・幻惑といった精神干渉を無効化する能力。 また、格闘ダメージを向上させる効果もある。 【宝具】 『平家蟹・鬼面亡者(へいけがに・きめんもうじゃ)』 ランク:B 種別:対人・対軍宝具 レンジ:1~50 最大捕捉:200人 合戦に敗れた平家の兵が水底を彷徨い歩く怪異となった、とされる化け蟹の大群。 生態樹に位置する幻想種ではなく、人々の想念と兵士の無念、そしてライダークラスの属性によって生み出された合成獣。 水辺より召喚される一万のそれは集団となって行軍し、対象の身動きを封じる枷となる。 また、複数の個体が集まることで人間大となり、更に集まることで化け蟹へと変化する。 兵士が如き数百の蟹の群れは大隊として機能し、数十もの巨大な蟹の防壁はBランク相当の対軍宝具をも封じる。 『壇ノ浦・海山入水(だんのうら・かいざんじゅすい)』 ランク:C+ 種別:対人宝具 レンジ:0~6 最大捕捉:1艘 ライダーの最期である、壇ノ浦で安芸兄弟を道連れにした入水の再現。 真名解放と共に足元から船首が芹上がり、続いて船体より堰を切らした様に激しい潮騒が一面に広がる。 ライダーは任意の対象をその剛力で拘束または叩き落とすことで対象と共に戦場の潮流へと潜水する。 海中は虚数領域に近しい閉じた次元構造をしており浮上する以外、如何なる手段でも脱出は難しい。 またこの空間は壇ノ浦の地縛霊を呼び寄せ、敵味方問わず水圧で拘束、次なる犠牲者を同胞として向かい入れる。 解放されるにはライダーへのSTR抵抗判定に勝利し、且つ水圧による霊子崩壊に耐えて抜け出さなければならない。 【Weapon】 『蟹甲具足』 複数の『平家蟹』が集まった人間大の蟹を甲冑として利用したもの。 その護りはCランク相当の対人宝具を防ぐほど。 『無銘・弓』 ライダーは「王城一の強弓精兵」と言われるほどの弓の名手であり、これで数多くの敵を射殺した。 『桜丸』 古備前友成作の豪刀。 壇ノ浦の戦いでは矢が尽きれば刀を両手に持ち多くの敵を薙ぎ払った。 【解説】 平安時代末期の平家一門の武将であり平教盛の次男。平清盛の甥でもある。 『平家物語』においては数々の合戦において武勲を上げ、「王城一の強弓精兵」 と言われる平家随一の猛将にして源義経の好敵手的存在として描かれた。 都落ち後、退勢にある平家の中で水島の戦い、六ヶ度合戦、屋島の戦いで奮戦して源氏を苦しめた。 壇ノ浦の戦いにおいても奮戦したが、義経の水手・梶取を射る奇策と 阿波水軍の裏切り等の要因により、平家の敗北は決定的になった。 覚悟を決めた一門の者たちや二位尼と安徳天皇が次々と入水する中、教経はなおもひとり戦い続けた。 源氏方の坂東武者を次々と葬っていき、平知盛に「よき敵でもあるまいに、罪作りなことをなさるものではない」と咎められた後は、 「ならば敵の大将とまみえん」と義経を探しはじめ、義経を見つけるとその舟へと移っていった。 しかし義経に飛びかかろうとすると、義経は鎧を着たまま飛び上がり、舟から舟へ八艘彼方へ飛び去ってしまった。 義経のあまりの身軽さに叶わぬと思った教経は、覚悟を決めてその場で仁王立ちし、 「我と思わんものは、この教経を生け捕りにして鎌倉へ連れてゆけ。頼朝に物申さん」 と大音声を挙げたが、兵たちは恐れて誰も組みかかろうとはしなかった。 やがて強力で知られた土佐の安芸太郎と次郎の兄弟がかかってくると、 「貴様ら吾の死出の共をせよ」といって兄弟を両脇に抱えたまま海に飛込んだ。
https://w.atwiki.jp/sukichara/pages/218.html
名前 スキ本(すきもと) 性別:男 身長:191cm 体重:78くらい 誕生日 5月5日 血液型 A型 年齢 見た目25歳(実年齢520歳) 享年19歳(死因は撲殺) 家族構成 妻・娘 おおまかな設定 生前はお坊さんだったけどとある事情で殺されて文車妖妃となって生き返った青年 死ぬ前の記憶はあやふやだけど好きだった女の子を逃がすために殺されたというのは覚えてる 文車一族という大半が女性の一族の男児として暫く生きていたが退屈で一旦人間社会へカラス天狗のスキテン宅とは親戚の関係で仲は悪くない 本を扱ったり読んだりするのが好きで本屋のアルバイトをしている バイト先などでは「文車(ふぐるま)」という名前で働いてる 頭は大学を出ているため結構頭がいい、得意科目は古文や国語 目は本の内容、手紙に込められた思いや気持ちが読めてしまうので外にいる間はそういうのが見えないように特別なメガネを身につけている。 家では字が書かれた布のようなものを目に巻いて暮らしている、視界はちゃんと見えるため生活の支障はない 元々子供が好きで本屋のイベントで読み聞かせなどしている。 小袖の手という妖怪が宿っている着物を羽織っている嫁さんとの間に生まれた娘を愛している 時々美夜(小袖の手)に握りつぶされてる 妻は人間で、娘はスキ本の血が濃ゆく受け継いでいる 文字やプリント、本などがあればどこでも移動できる為アルバイトをしている店に隠している本から出てきたりする 目に巻いている布は非常時に移動したりとかで使う(例、退路が絶たれた時とか)文車一族は文字を具現化出来る為、戦闘時などは本を使って攻撃をする、魔術書とかじゃなくても文字がたくさん書かれた物なら武器に出来る。 「刀」という文字をつかめば刀が出てくるし「手」という文字に触れれば青白い屍人のような長く冷たい腕が出てくる 休日は寝て過ごすタイプだが体型など気にするので時々スポーツジムなどに通ったりしてる 彼は変わった病気を持っていて涙や血液が体内から離れた時一瞬文字となって落ちる 「涙」がテーブルに落ちれば水に変わって「血」が落ちたら液体の血に変わる、体液が文字に変わるという奇病 痛覚は人並みにあるが燃やされたりしなければ生き返る(燃やされても時間が経てば生き返る、全裸で) 普段はおっとりとした優しい口調だが自分の身内などに危害を加えようとすれば生前の口の悪い青年のようになる お酒は大好きだけどカクテルくらいしか飲めない苦手なのは甘酒 山奥にある純和風の家で暮らしていたせいか私服の大半は着物、洋服は嫁が買ってきたやつしか持っていない (背が高いせいかサイズが見つからない) 今着ている奴が気に入ってる 最近のマイブームはカラオケと娘とのおままごととドライブ 好きな物 美夜の手料理、コンビニスイーツ、雑誌、お笑い番組、娘が作った折り紙 嫌い・苦手な物 ナス、納豆、キムチ、辛いもの、お餅、 一人称 俺 二人称 君、ちゃん(時々お嬢ちゃん(またはお嬢さん)坊ちゃんって呼ぶ) 「おすすめの本?それならそこに...え?俺のおすすめ?絵本だけどいい?」 「最近のお笑い芸人好きだけど昔のほうが面白い気がするんだよなー」 「あー生クリームたっぷりのケーキ最っ高...毎日食べていたい...」 「嫁さんと娘がまってるからもう帰るよ」「好きな酒?んーカルピスサワー美味しいよね」 (生前)「は?悪いけど俺そこまで優しくないから」「で?お前はどうしたいわけ、謝れば許してくれるとか甘ったれたこと思ってないよな?」 製作者:雷華(@sukikyar) 好き要素:目隠れ、妻子持ち、本屋店員、25歳、文車妖妃、変わった柄の着物、私服の大半が着物、甘党、細マッチョ、タートルネックっぽい服、時々かけるメガネ、意外と高い女子力、体液が文字に変わる、時々高い女子力 本を通じて自由自在に移動できる能力、子供好き、グータラ系男子、隠れイケメン、白髪っぽい灰色の髪、色白、キレると口調が変わる、本が武器、桃色に近い瞳 使用制限:既婚者と書いてますが制限は特にないですご自由にどうぞ 生前の名前は水面と呼ばれていて寺の住職を筆頭に仲間たちから暴力を受けていた 助けてくれる友は寺にはおらず、唯一相談できたのがスキテンだけだった 一緒の時間をすごしていくうちに恋していくが住職に生け捕りにしてこいと言われ 自分の命とスキテンの命を選んだ結果スキテンを選んだ 裏切り者として水面は殺され恋文を渡せないまま水面という人生を終えました 渡せないままの恋文に水面の血が染み込んで、渡せなかった無念が人の形になり、スキ本が生まれました
https://w.atwiki.jp/fft_cheat/pages/65.html
改造環境準備段階ファイル書き換えに失敗 ルーチンの変更の仕方が分かりません ユニット関連汎用ジョブの追加は可能? ユニットの画像を描き換えたけど編成時の画像が変わっていない 改造環境準備段階 ファイル書き換えに失敗 Q:ウルトラISOにてファイルを抜き出して、書き換えて上書きをしているのですが、容量が減ってしまう A:273ツール(FFTWRITE)を使ってファイルの置換を行うようにして下さい ルーチンの変更の仕方が分かりません 改変パッチ付属の解析資料を参考にして下さい R3000命令はこちらの改造関連R3000→R3000命令解説等を参考にして下さい ユニット関連 汎用ジョブの追加は可能? 現状不可能です(変更する箇所が多すぎ) 既存の汎用ジョブの差し替えは簡単に出来ますQ:どのジョブを差し替えたらいいか迷う or どれ差し替えてる?A:吟遊詩人、踊り子、算術士、ものまね士が候補に挙がりやすいですものまね士を差し替える際は、ものまね士特有の仕様を書き換える必要あり吟遊詩人・算術士はBATTLE.BINのSPR設定を変更する必要があります ユニットの画像を描き換えたけど編成時の画像が変わっていない 戦闘時はBATTLE/*.SPR編成時は体UNIT.BIN 顔WLDFACE.BINから読み込んでいます 273ツール「FFTEVGRP」を使用して書き換えてください
https://w.atwiki.jp/ranoberowa/pages/507.html
第402話:ふたりは神将 MaxHard 作:◆5KqBC89beU 北斗揺光破軍星君、そして、北斗天枢貪狼星君。 彼らは、北斗七星の名を冠する神将であり、天軍でも屈指の精鋭たちである。 まぁ、要するに、偉くて強い神仙だ――ということになっている。いや、本当に。 さて、その偉くて強い神将サマが、今まで何をしていたのかと言うと……。 「おい鳳月。ここは以前通った場所ではないか。知らない間に戻ってきているぞ」 「なっ、何だよ緑麗、俺のせいだって言うのか!?」 「うるさい。叫ぶな。大声を出して、無駄に体力を消耗するな」 「ぐっ……」 「やれやれ。またしても、やり直しか」 「うぅ……俺たち、ここから出られるのか……?」 二人そろって思いっきり道に迷っていた。 では、何故こんな情けないことになっているのか、回想シーンで説明しよう。 時は、メフィストや志摩子と別れ、二人が島の中央に向かって歩き始めた直後。 鳳月と緑麗は、なんと、森の中で遺跡を発見した。 「ほとんど地下に埋まっちゃってるけど、なんとか中には入れそうだな」 「おそらくは、殺し合いのために用意された舞台装置だ。無視しよう」 興味津々の鳳月と、どうでもよさげな緑麗。二人の意見が食い違った。 「待て待て緑麗! せっかくの遺跡なんだぞ? 俺と一緒に中を調べようって」 「馬鹿か鳳月。宝探しをしているヒマなどないだろう。さぁ、仲間を探しに行くぞ」 「だから待ってくれってば! そういう意味で言ったんじゃないんだよ」 「ほう、そうか。だったら説明してみろ。くだらない理由だったら鉄拳制裁だが」 「隠れ家に使えるかどうか、確認したいんだ。中が安全そうなら、戦闘能力のない 参加者を避難させてやれるだろう? どうやら腕自慢ばっかり参加させられてる わけでもなさそうだし、怪我をした参加者に会うかもしれないしさ」 「……なるほど。一理あるな」 「だろう?」 「それで、先客がいたらどうする気だ」 「隠れてるなら、『乗りたくない』か『乗れない』かの、どっちかじゃないか?」 「殺し疲れて眠りに来ている、という動機も考えられる。油断はするな」 「そういう時こそ、なんとか説得してやらないと」 「もしも、救いようのない悪党が隠れていた場合は?」 「……とりあえず生け捕りにしとこうか」 「その後で尋問だな。あるいは拷問になるかもしれないが」 というわけで、二人は地下遺跡に足を踏み入れた。 「罠も、その他の危険物もないみたいだな。それに、誰もいない」 「誰かがいた痕跡もない。我々が最初の発見者だったようだ」 ――びしっ! 「ええと緑麗。今、なんか、足元から不吉な音が」 ――びしびしっ! 「諦めろ鳳月。もう既に手遅れだ」 ――びしびしびしっ! 「……星秀に会えるかもしれないな」 ――びしびしびしびしっ! 「しゃべるな。舌を噛むぞ」 ――どがしゃがらがすごすばらどどーんっ! こうして二人は、崩れた床と一緒に、地下遺跡の奥へと落下していった。 全身あちこち怪我だらけになったが、二人とも、どうにか命は無事だったりする。 「なぁ緑麗。ご自慢の鼻で、出口から吹く風の匂いとか、感知できないのか?」 「いいか鳳月。少しは考えてから口を開け。無理だからこそ、困っている」 ひたすら似たような通路が続く。単調極まる光景が、容易に座標を間違えさせる。 立体的に絡み合った坂道が、今いる深度を忘却させる。そこは、まさしく迷宮だった。 はてさて、迷子の神将たちは、はたして脱出できるのか? 「だから、今度は、さっきの分岐を右折だって」 「どの分岐だ? 5分前の丁字路か? それとも、8分前の十字路か?」 頑張れ鳳月! 負けるな緑麗! どっちを右折しても行き止まりだけどな! 【G-6/地下遺跡の迷宮/1日目・11:55】 『破軍と貪狼』 【袁鳳月】 [状態]:全身あちこち怪我だらけ、疲労困憊 [装備]:不明 [道具]:支給品一式(パン5食分・水1500ml)、メフィストの手紙 [思考]:地上を目指す/仲間を探す 【趙緑麗】 [状態]:全身あちこち怪我だらけ、疲労困憊 [装備]:スリングショット [道具]:支給品一式(パン5食分・水1500ml) [思考]:地上を目指す/仲間を探す [チーム目的]:他の参加者と接触して、争いを止めたい意思を伝える。 また、刻印について調べている参加者を探し、話を聞く。 ただし、マーダーらしき単独行動者や、多人数のチームは避ける。 [チーム備考]:この後、17:00に某所(詳細不明)でメフィストと会う予定あり。 ※地下遺跡のどこかに、迷宮へ続く大穴が開いています。 ←BACK 目次へ(詳細版) NEXT→ 第401話 第402話 第403話 第336話 時系列順 第309話 第233話 袁鳳月 第422話 第233話 趙緑麗 第422話
https://w.atwiki.jp/304eb/pages/61.html
サイト内検索 検索 はじめに wikiのお約束 Q Aゲーム開始 ゲーム中 / 戦略 その他 テンプレ イヴァリースの歴史 リンク FFTEB チャット 絵チャット 避難所 ま た ぽ ぽ ぽ か データ 武器近距離 片手 / 両手 / 杖 中距離 片手 / 両手 遠距離 片手 / 両手 防具盾 体防具 #1 / #2 / #3 頭防具 アクセサリ 道具 特殊効果 ジョブ・アビリティ基本職 / 中級職 上級職 / 最上級職 凸 報告する / 報告ログ 質問する / 質問ログ おまけ 算術君 全快時間電卓 さいころ 更新履歴 取得中です。 訪問者 Total - Today - Yesterday - @wiki マニュアル @wiki
https://w.atwiki.jp/fftakarin/pages/115.html
「技術」コマンドから実行可能。 各種マテリア2つを合成することにより新しいマテリアを生み出す。マテリア合成には$10000のお金がかかる。 合成できない組み合わせもある。(AとBを合成してCを作った時、出来たCはC同士でしか合成できずAもBも合成できない等) 同名のマテリアを合成すると両方のLvを加算したマテリアになる。 ほとんどの組み合わせの合成は、Lvの低いほうに合わせたマテリアができる。(例:ブレイクLv4+ソルジャーLv2=戦技Lv2) ごく一部の組み合わせの合成はLvが変動せず、Lvに応じて混ぜたマテリアのアビリティを習得できるようになる。便宜上、追加マテリアと呼ぶ。 ※レアなマテリアは拾い率も低いので、合成レシピが確定している場合はそれぞれをLv5にしてから合成したい。 Lvの最大値は5。Lvが上がったマテリアは、Lv1の売却値の25%ずつ売却値が加算されていく。 所持できるマテリアは5つまで。 武器がマテリアに対応していないと効果がない。 所持マテリアの最上段にあるものが対応武器のソケットに込められる。(対応武器での表示が○→●に変わり隣に数字が出る)ソケットに込められることで初めてマテリアにAPが獲得できるようになる。 APが貯まるとマテリアが強化されたと表示され、マテリアに対応したアビリティをセットできるようになる。 APの最大値はLv1:500、Lv2:1000…と固定。上限になると戦闘してもそれ以上APが増えなくなるのでマテリアLvを上げる必要がある。 同種マテリアを合成した時は習得値をそのまま引き継ぐ。 新種マテリアが引き継ぐAPは、マテリアのLvに関係なく4で割った解。(09-09-22)APが下がった時、修得必要値に達してないアビリティは忘れてしまう。新種マテリアを合成する場合は特に注意。(09-10-09) Lv5で上限のAP99999まで育てるとマテリアの力が最大になった。と表示され、技術欄では(Master!)と表示される。 ※合成した後に新種マテリアのAPを無駄にしない為には、あらかじめ合成前のマテリアをLv5にしておきたい。 アビリティを覚えた後はそのマテリアを所持している限り、未対応武器を装備していてもアビリティをセットできる。アビリティ肩代わりシステム、習得簡略化システムといえる。 習得できるアビリティが分割されている為、好みのアビリティを集められる反面、取捨選択で悩まされる。ジョブと合わせてご利用は計画的に。 不確定要素 マテリアでは覚えられないアビリティ、逆にマテリアでしか覚えられないアビリティはあるか?だいちマテリアでクエイク系を習得可。新発掘に期待。 拾いの属性マテリアなら各属性のジャ魔法を習得できる。確認済み:黒マテリア、白マテリアフレアジャ、グラビジャ、トードジャ、その他ジャ魔法は不明。 あやつる、めたもる等アビリティ効果が設定されていないものは、マテリアを使っても使うことができない。 店売りマテリア 名称 売却値(購入値) 習得アビリティLv1:AP500 習得アビリティLv2:AP1000 習得アビリティLv3:AP5000 習得アビリティLv4:AP10000 習得アビリティLv5:AP99999 ブレイク $1500 ($4500) パワーブレイク、マインドブレイク マジックブレイク スピードブレイク ★色のないマテリア $1666 ($5000) ※特殊な使い方をする。 ソルジャー $2400 ($7200) 応急処置 みやぶる 突剣技 $2500 ($7500) きりょく $2940 ($8820) チャクラ 破邪 蘇生 (なし) 狙う $3000 ($9000) れいき $3333 ($10000) いかずち $3333 ($10000) ほのお $3333 ($10000) 拳技 $3500 ($10500) かいふく $5000 ($15000) そせい $6666 ($20000) レイズ ドロップマテリア マテリアを発見! 店売りマテリアと同名のマテリアがある。合成すると店売り側が優先される。見分け方は売却値を参照のこと。 ギルアップとけいけんちアップはソケットにセットした時のみ効果が発生する。 効果量は Lv1…+20% Lv2…+50% Lv3…+100% Lv4…+200% Lv5…+300% らしい…。 名称 売却値 習得アビリティLv1:AP500 習得アビリティLv2:AP1000 習得アビリティLv3:AP5000 習得アビリティLv4:AP10000 習得アビリティLv5:AP99999 ギルアップ $100 (なし) コンボ $300 - - - - (各種コンボ) イフリートの魔石 $500 ラムウの魔石 $500 シヴァの魔石 $500 ユニコーンの魔石 $700 けいけんちアップ $800 (なし) キリンの魔石 $875 カーバンクルの魔石 $1000 ほのお $1000 ファイア(黒魔法) ファイラ(黒魔法) ファイガ(黒魔法) (なし) れいき $1000 ブリザド(黒魔法) ブリザラ(黒魔法) ブリザガ(黒魔法) (なし) いかずち $1000 サンダー(黒魔法) サンダラ(黒魔法) サンダガ(黒魔法) (なし) かいふく $1000 ケアル(白魔法) ケアルラ(白魔法) ケアルガ(白魔法) 狙う $1100 加護 $1200 マディーンの魔石 $1300 ウォリアー $1380 そせい $1400 呼び出す $1518 フェニックスの魔石 $1690 突剣技 $1800 ひっさつ $1840 (なし) ぬすむ $1900 ギルを盗む、盾を盗む 経験値を盗む、兜を盗む JPを盗む、鎧を盗むアクセサリを盗む アビリティを盗むカウンター 武器を盗む 炎と冷気 $2000 炎と雷 $2000 冷気と雷 $2000 回復と加護 $2200 ケアル ちりょう $2400 属性弾 $2500 ファイ弾 ふういん $2590 サイレス ラスピル 狩り $2600 ソニックブーム生け捕る、追い払う カウンタフォースハンティング サイドワインダー助言、リジェネーター 命と加護 $2600 いのり $2660 エアロ、ウォータ デスペル (なし) パンドラ $2671 幻術:天 $2680 プロミネンス ブレス $2700 くうかん $2700 サイレス 忍法 $2720 火遁、投げる 解呪、水遁、木遁 金遁、土遁 忘却、瀕死ヘイスト ぼうぎょ $2800 守る 幻術:地 $2800 魔剣 $2850 ファイアソード 戦技(ウ) $2880 あやつる $2960 ゴブリン、プリン、ボム 赤魔法 $3000 ファイア、サンダー、ブリザドケアル、キャッチ ポイズン ドラゴン $3070 竜ならし 竜剣 幻術:星 $3180 てきのわざ $3200 ラーニング ※てきのわざマテリアを装備+ラーニングをセットし、モンスターを倒すことでマテリアに記録されていく。 賢術Ⅰ $3237 ウォータ、エアロ チャージ $3270 アタック こうげき $3300 ラッシュ 黒魔術 $3334 ポイズン(錬金術) なげる $3347 放り投げる ギル ボール 近衛 $3370 気を練る 雄たけび ブレス $3375 ぼうえい $3400 なぎ払う 冬眠 じかん $3500 スロウ ストップ ヘイスト 騎士 $3700 介抱 まもり $3850 (なし) ケアルラ ブレイク バリア、魔法返し ST弾 $3920 精霊魔法 $4200 ファイアウィップ めたもる $4233 狙撃 $4400 潜伏、ポワゾンベーゼ 連射、サイフを狙う どく $6000 ポイズン(錬金術) 僧技 $6440 チャクラ、裏回し拳 空破斬、破邪、聖印 波動撃、蘇生、地裂斬 騎士道 $6500 介抱、守る 武装解除、降伏勧告、かばう 精錬術 $9000 (なし) 仕手 $10000 失声 奥義 $11000 破光輪 だいち $12000 クエイク クエイラ クエイガ なし クエイジャ ? $???? マテリア合成 合成の順序は特に関係ないものと思われる。 第1マテリア 第2マテリア 完成マテリア 売却値 習得アビリティLv1:AP500 習得アビリティLv2:AP1000 習得アビリティLv3:AP5000 習得アビリティLv4:AP10000 習得アビリティLv5:AP99999 合成レシピ ブレイク ウォリアー 戦技(ウ) $2880 パワーブレイクマインドブレイク応急処置 マジックブレイク疾風迅雷 ブレイク ソルジャー 戦技 $4875 ふういん 近衛 近衛戦技 $5936 気を練る、サイレス ラスピル、雄たけび ライフブレイクソウルスフィアヘイスト アストラ、肉斬骨断武器こうげきうp なし こうげき 魔剣 魔法剣技 $6150 ラッシュ ブリッツファイアソード ぼうぎょ ぼうえい 守護 $6200 きりょく 拳技 僧技 $6440 いのり まもり 祈祷 $6510 エアロ、ウォータ ケアルラ、デスペル ブレイク バリア、ジャッジ魔法返し、消費MP半減 ホーリー 召喚マテリア合成 魔石を追加していく特殊マテリア 魔石 魔石 しょうかん $6250 イフリート、ラムウシヴァ、マディーン ユニコーン?、キリン?カーバンクルフェニックス? 消費MP半減 なし 魔石 しょうかん しょうかんLvアップ 25%UP ※合成した魔石のみアビリティとして習得できる。累計APが習得LV以上であれば合成後に習得している。 合成する度アビリティが増える。ひとつ以上習得していればゾディアーク習得も可能。詳細はアビリティ参照。 黒魔法マテリア合成 ほのお・れいき・いかずちの三属性マテリア ※合成するとLVが低い方のマテリアに合わせて下がる為、LV5にしてから合成すること 別属性(拾い) 別属性(拾い) ○と○(拾い) $2000 ファイアブリザドサンダー(黒魔法) ファイラブリザラサンダラ(黒魔法) ファイガブリザガサンダガ(黒魔法) 同属性(店売り) 同属性(拾い) 同属性(店売り)Lv変化せず $3333 別属性(拾い) ○と○(拾い) 黒マテリア(拾い) $5000 魔法返し属性強化 ファイジャブリザジャサンダジャ 別属性(店売り) 別属性(店売り) ○と○(店売り) $5800 別属性(店売り) ○と○(店売り) 黒マテリア(店売り) $10000 魔法返し属性強化 白魔法マテリア合成 かいふく・加護・そせいの三種別マテリア かいふく=ケアル系習得 そせい=レイズ系習得 ちりょう=エスナ習得 加護=プロテス、シェル習得 ※合成の注意点は黒魔法に同じ。 かいふく 加護 回復と加護 $???? そせい 加護 命と加護 $???? かいふく(拾い) そせい(拾い) ちりょう(拾い) $???? エスナ かいふく(店売り) そせい(店売り) 白マテリア(店売り) $8750 ケアルエスナ 要:ちりょう ケアルラ、レイズ ケアルガ、アレイズ リレイズ?プロテス?シェル? 要:加護 なし (白魔法)(拾い) ○と○(拾い) 白マテリア(拾い) $???? ケアルジャMPターボ 幻術マテリア合成 天・地・星の三種別マテリア 幻術:天 幻術:地 幻術:天地 $5480 プロミネンスソイルエビデンス 幻術:天 幻術:星 ??? $???? 幻術:星 幻術:地 ??? $???? 幻術:○△ 幻術:□ 幻術 $14400 ドラゴン ブレス 竜技? $???? こうげき 拳技 闘技? $???? ぼうぎょ 騎士 騎士道? $???? 属性弾 ST弾 銃技? $???? くうかん じかん 時魔法? $???? ? ? ? $????
https://w.atwiki.jp/orzbit/pages/58.html
MELTYKISS … Part1 この作品は、籠龍の作品「REDMOON」と世界観を共にした作品です。 一応こっちのほうが本編となってますがそっちの方も見ると世界観が上手く補完できると思います。 (3/9追記 このページ見にくいですか?wiki触ってたら楽しくなってこんなんになったんですけど。一応一人称の視点切り替えを表現したんですが…。見にくいと思ったら掲示板とかに書いてもらえると助かります。すぐに直してみますので。) Part1.encounter Vere side もう何時間続けて歩いただろうか。これ以上走ることは無理だと、身体が悲鳴をあげている。足も、腕も千切れそうなくらいに痛む。 現状を我慢することは容易い。しかし、この状況があと何時間続くのかを考えると、俺はどうにもギブアップを叫びたい気持ちになる。 もう夜も更け、辺りは灯りひとつない。木と、土と、多くの野生の気配で続く悪夢のような森が続いているだけだ。 「まだだ!まだ油断するな!」 「異端者を許すな!」 後ろの方で、俺を追い続けている奴らが叫ぶ。俺の逃亡に付き合ってもうかれこれ三つほど街を越したのではないだろうか。彼らのことを考えると、ほとほと申し訳なくなってくる。 「でも…悪いな、ここで諦めるわけにはいかねぇんだ」 呟きながら、肺に十分な酸素を詰め込もうと必死になって息をする。追ってきているのは、異端警察だろうか。それとも聖騎士隊の連中だろうか。異端警察であれば多くの人員が通常の人間と大差ない身体能力であるが、聖騎士隊が来るならば、覚悟しておかなければならない。 滑り込むようにして木々の間を抜け、泳ぐようにして草を分けていく。目の前に広がっているのは先ほどから絶望ともとれるような暗闇ばかりで、少しでも気を抜いてしまえば膝をついてしまいそうだ。 「なんで、追われてるんだよ…? この俺が何したっていうんだよ?」 独り言は、理性を保つ最大の友人だ。昔からこういった理解を超えたような状況になるとよく使う手段だった。もちろん隣に背中を合わせあえるような奴が居れば、そいつとの語らいを楽しめたかもしれない。 「でも、今は一人か…結構辛いな。戦力的にも、心労的にも」 ただ、その分一人のほうが楽であるという見方もある。今のような逃亡劇であれば相方の気を使うことなく自分の安全のみを考えることができる。つまり、一人のほうがいいかとか、相方がいてくれたほうがいいかなどというのはケースバイケースなのだろう。 「いたぞっ!囲め囲め!もう逃がすな!」 「ちっ、仕事熱心だな…」 振り返ると、八人の若者が立っていた。その姿を見て、一瞬だけ心の中で神に感謝を告げる。 服装や捜索の形態からして、どうやら彼らは異端警察だった。 黒い皮のジャケットは、少しでも攻撃を防ぐためだろう。おそ らくあのジャケットの中には薄い鉄板が二枚か三枚重ねて仕込まれているかもしれない。構えた剣は、どうせ支給品の安っぽい刃だろうに。 彼らが聖騎士隊でなくて本当によかったと感じる。聖騎士隊はどんな任務であれ基本的に二人から五人の少数で行動していたはずだ。彼ら異端警察のように徒党を組む必要性がないからだ。 彼らの中の一人、隊長格の男が叫ぶ。 「相手に手を出すな!あくまで殺すのは最終手段だ!異端者を生け捕りにするのが我らの使命だということを忘れるな!」 聖騎士隊は数が少なく、その実力は未だに知られていない。もちろん個人個人の性格に難があり、協調性に欠けるために団体行動などを不得意としている部分ももちろんある。 「隊長、この異端者は何も武装していません。無闇にこちらの敵意を表さない方がいいのでは…?」 「…そ、そうだな。おい、そこの異端者。おとなしく捕まるならば手荒な真似はしない。投降することを勧めよう」 ぼそぼそと仲間内で話しながら、隊長格の男は俺に向かってそう言った。 「俺が、異端者、か。まぁ反論はできないけどさ…おとなしく捕まるわけにはいかないんだ、悪い」 大きく身をかがめる。俺が突然体勢を変えたことに驚き、異端警察たちはすぐさま臨戦態勢になる。揃っていい反応をすることには関心してしまう。 「だけど、そんな付け焼刃の実力じゃあ、俺を捕まえられないな」 その言葉が言い終わらないうちに、足をバネのようにして俺は走り出した。 「よぉ、お前ら。聖騎士隊と違って大勢で行動してて動きやすいか」 まず一人目。目の前の男の腹部に豪快に蹴りを入れる。地に手をつきながら、その手を押し上げるようにして身体を伸ばし、軽々と相手を吹き飛ばす。その際に横にいた奴には見えたようだった。 俺の右足についている二本の剣が交差したような紋章に。 「こいつ…聖騎士隊の出身か!」 「その通り!」 起き上がりざまに、横で叫んでいた男の顎を吹き飛ばす。そのまま振り返るようにして後ろから向かってきた男の顔を裏拳で殴り飛ばす。 剣を使わせる隙を与えない速さで、三人の男がその場に崩れ落ちる。その光景を唖然とした表情で見つめる残りの異端警察を尻目に、俺は再び走り出す。 「…はっ、待て…待て異端者!よくも仲間を!」 「悪いけど待てないよ、ここで捕まるわけにはいかないからな」 最後の言葉は言い訳のようになってしまっただろうか。しかし、自分が異端者などと呼ばれること平静な気持ちで聞くことはできない。 「俺が異端者、だと…?くそ、スタルタス…」 今は亡き戦友の名を叫ぶ。何もかもあの事件が発端だったのだ。 あの事件があってから、俺の人生の歯車は何かが狂い始めていたのだ。 「なんでだ、なんで…なんで俺はあんな姿に…」 走りながら、混乱していた。もうどこをどう走ったのかさえ覚えていない。頭を抱えながら、ひたすら木々の間を抜けていく。 「…君、ここらへんの人じゃないね。だれ?」 「っ!」 半ば反射的に声のした方から飛び退く。数瞬遅れて、声の主を 見てみると、緑色の髪をした女の子だった。 Luna side その日はやけに涼しく、春風を感じさせない天候だった。いつものごとく森に散歩へと出かけてみても、その悪寒が拭われることはなかった。 私がここに隠れていることが誰かに知れたのだろうか。 そんな言い知れぬ不安がよぎる。今の自分であれば満足な戦いはできないだろう。 「誰…?」 ざわりと草木が音を立てる。よくよく耳を澄ませてみれば、何人かの人間の声のようだ。しかも穏やかな会話ではないらしい。 興味があったわけではなく、ただなんとなく気まぐれで、私はその声の方へと向かっていった。 気づかれないように様子をうかがってみると、どうやら一人の男が数人に追われているようだ。 「追われてるのが女の子だったら、助けたかもしれないなー」 などとおっさんのように呑気な感想を言っているあたり、完全に他人事である。巻き添えやバイオレンスな状況に立ち会わないように、早々にここを立ち去る必要がありそうだ。 そう思って立ち上がると、追いかけていた方の集団が逃げていた男を取り囲んでいるところだった。 「相手に手を出すな!あくまで殺すのは最終手段だ!異端者を生け捕りにするのが我らの使命だということを忘れるな!」 「な…なに?異端者?」 聞き流すには少し穏やかではない言葉だった。しかも、追う側の服装を見てみると、数十年前にできたはずの異端警察であった。 「異端警察が追う異端者って、たしか魔女じゃないの?」 矛盾を口に出してみるが、答えてくれる者はいない。ずっと一人で生きていたせいか、独り言が癖になっている。 再び彼らのやり取りに目を移す。異端者と呼ばれた男は、ゆっくりと身をかがめた。その静かな殺意や闘志から、どうやら戦うつもりのようだ。武装した男を八人も相手に。 「だけど、そんな付け焼刃の実力じゃあ、俺を捕まえられないな」 その言葉がスイッチだったのだろうか、異端者の男は爆発したように一瞬で動き、すぐさま三人の男をなぎ倒す。途中の言葉を聞く限りだと、あの異端者の男は元聖騎士隊のようだ。 「聖騎士で異端者?なにそれ。矛盾してない?」 まだまだ戦闘が続くのかとも思ったが、そうでもなかった。異端警察側がひるんだ隙に、異端者の男はすぐに逃げていってしまった。殺さないあたり、異端者と呼ばれているにしては珍しい。 「ふむ。ちっと興味出てきた」 もし他人が自分の笑顔を見ていたら、表情を見ただけで悪巧みしてる、と言うかもしれない。それくらい、私は好奇心で満たされていた。 異端者の男が走っていった方に行ってみると、すぐに見つけることができた。どうやら苦しんでいるらしい。なにかの禁断症状だろうか。 「そういえば、人間は禁断の薬にも手を出したんだっけ」 有史以来、神に服用することを禁じられた薬を、人間は最近になって飲んでしまっているようだ。もしかしてその男はそういった薬の中毒者なのかもしれない。 しかし、それだけではないことが段々と伝わってくる。どうやら、彼には何かとてつもない秘密が隠されているようだ。 「…よし、行ってみるか」 毒を喰らわば皿まで、とも言う。私は自分の直感を信じる。この男に話しかけてみることで、現状が変わるかもしれないと思った。 「…君、ここらへんの人じゃないね。だれ?」 「っ!」 それまで苦しそうにしていた男はすぐに飛び退き、私を距離をとる。どうやら先ほどの戦闘でかなり感覚が研ぎ澄まされているようだ。しかし、これはまるで――― 「野生の獣みたい…」 「わかるのか?」 何の気なしに呟いた言葉も、男には聞こえたようだ。私は慌てて口を押さえて取り繕う。 「いや、まぁなんか君の反応が普通の人っぽくないなーと思ってね、別に悪口言ったわけじゃないよ?」 「…そうか」 極めて好意的に、それでいて無害そうな笑顔を向けながら、私は心の中で呟く。懐かしい、と。 見た感じ身体中のあちらこちらに擦り傷ができている。あてもなくこの森の中を彷徨い続ければ、誰だってそうなるのは明白だ。元々の服がぼろぼろに擦り切れている。 「ん、その服…?」 見ると、彼が着ている服は聖騎士隊の紋章が付いている。よくよく確認してみると、彼の右足にもその紋章が刻まれていた。どうやら先ほどの会話の、彼が聖騎士隊出身であるということは確かなようだ。 「聖騎士が、なんでこんな森の中にいるの?」 「さぁ、よくわからないうちに追われて、逃げて、この有様だよ」 「異端者だから?」 その言葉に彼は答えなかった。私の聞き方がまずかったのだろうか。意外とナイーブなのかもしれない。いくら聖騎士とはいえ異端者として祭り上げられれば精神的にくるものがあるのかもしれない。 「あー、その、さっき君が異端警察に追われてるところを見ててさ。それで気になってついてきたわけ」 言い訳がましいが、本当のことを言う。私の人生経験からして、この手の状況では変に嘘をつかないほうがいい。 私に敵意や害がないことが伝わったのか――それとも諦めたのだろうか――、彼はゆっくりとその場に沈み込み、大木に背を預けてこちらを見る。 「それで? 異端者だったら君は俺をどうするんだ? 縛り上げて異端警察にでも突き出すか?」 「そんなことしない、私だって異端警察は嫌いだからね」 そう、私も異端警察が嫌い。そして彼も異端警察から逃げている。この構図は、見ようによってはなかなか良いものに見えてはこないだろうか。 私の言葉に、彼は訝しげな表情をする。そろそろ、自分の手の内をさらした方がいいかもしれない。私は、ぱさりと着ていたマントを翻して自分を指した。 「私はそよ風のルーナ。君たち人間が恐怖し、嫌悪する魔女さ」 Vere side 彼女のその言葉は、一瞬の空白をおいてからゆっくりと頭の中に染み込んできた。 魔女。大昔から、人々を苦しめる存在として常に世界の表側と裏側の間に立ち、その不思議な魔法で大自然を意のままに操る。 「君が、魔女だって?」 「そう。そよ風って呼んでくれてもいいし、普通にルーナって呼んでくれてもいいけど」 俺たち、聖騎士が常に追い続けていた存在。異端警察が、ただの治安維持部隊の延長とも言うべき存在とするのならば、聖騎士隊は魔女討伐の一念によって結成された最精鋭の組織である。 「俺は仮にも聖騎士隊出身だぞ。よく顔が出せたな――っく」 起き上がろうとするが、さすがにここまで走ってきた疲労が出てきたようだ。精神的にも大分疲れている。目の前の魔女、ルーナの姿を見て気を抜きすぎた。 「あぁ、あぁ、ほらそんなに力まないで。疲れてるんだったらこの近くに私の小屋があるからそこで休んでいけば?」 さすがに魔女の誘いに易々とのるわけにはいかない。 「いや、いい。俺は大丈夫、だ…」 「別に生け捕りにして食べたりしないからさ。変な実験にも使わないし、閉じ込めたりするつもりもないよ?」 冗談にしろ本気にしろ、魔女の言葉は信用できない。自分のことを棚にあげて言うならば、異端者などを信用すれば自殺するのと同じくらいに愚かな行為だと見られてしまうだろう。 「しょうがないね…ちょっと話を聞きたいから力づくでも連れて行くよ? 私、こう見えても結構それなりの力は持ってるからね」 どうやら魔女が実力行使にうつるようだ。確かにその気になればこちらの意思など考えずに操ることが出来るかもしれない。 ルーナと名乗った魔女は、少し俺から距離を取り、真正面に立つ。ふわりと風が起きたような感覚を覚え、俺はそのまま意識が遠のく。 薄れる意識の中で見たのは、鮮やかな翡翠色に染まった彼女の瞳だけだった。 Luna side 「あれ? なんで? まだ魔法使ってないよ? おーい」 おかしい。確かに魔法を使うつもりだったのだが、魔力を目に集中させただけで彼は倒れてしまった。 「魔力に反応したの? それってもしかして…人狼?」 人狼――それは、聖騎士隊からすれば魔女と同格並みの異端者だった。魔力に反応しその姿を変貌させ、強靭な肉体と不思議な力によって暴れまくる。理性のない異常な人間。 「待て待て…もしそうだとすると危ないな。ここで暴れられても手のつけようがないし」 本来、時間をかければ人狼でも理性を保ったまま変貌できるのだが、おそらく彼は人狼になったばかりだろう。このまま森林の破壊活動に出てしまいかねない。 「しゃーないな。あんまり気は進まないけど、君を助けてあげれば恩も売れるか」 そう言って、私は半ば昏睡状態の彼に近づく。すぐに変貌しないところを見ると、魔力の耐性が強いのだろうか。それともただ単に反応しきれていないだけか。なんにせよ、すぐに暴れないだけ安心できる。 近づいてみて気が付いたが、変貌は少しずつ進んでいるようだ。手からは刃と呼べるよどに鋭利な爪が生え、髪は体毛と同化しようとしている。 「妾が命ず、悪しき力よ妾の糧となれ」 そう言うと、彼の身体から淡い光が漏れ出し、すうっと私の口へと流れてくる。その光が私の口の中へと吸い込まれていくにつれて、彼の変貌はおさまり、元の人間の姿へと戻っていく。 「あ、あああぁぁぁぁ…」 彼の目はどこか焦点が合わないまま、ただ虚空を見つめているだけだった。肩で大きく息をして、ゆっくりと顔を上げる。どうやらまだ生きているようだ。さすがに人狼の体力は侮れない。 「君、大丈夫? 立てますかー?」 ひらひらと顔の前で手を動かすが、彼に反応はない。疲れをなんとか乗り切るようにして上半身を起こしているが、正直今すぐ倒れても不思議ではないくらいだ。 「魔女に…助けられた…な」 かすれるような声で、彼は私を見る。忌々しく、というよりはどこか諦めたかのような視線。私はびしっと指を立てて笑顔を作る。 「そうそう、魔女に助けられたんだし、それ相応の報酬を期待してるよー」 そう言うと、彼は力なく微笑んで、そのまま崩れ落ちていく。私は背中を受け止めるようにして持ち上げ、彼の顔を見る。汗がびっしょりと出ており、辛そうだ。やはり先ほどの魔法が効きすぎたためだろう。 「その前に、ちゃんと休みな。すぐそこに私の家があるから、少し休ませてあげよう」 そこまで言って、私は大切なことを聞き忘れていたことに気が付く。 「そういえば、君の名前は?」 「…ヴェアだ」 ヴェアと名乗った元聖騎士は、さすがに限界だったのか、そのまま深い眠りに落ちてしまった。
https://w.atwiki.jp/zensensyu/pages/2300.html
大悪司 541 名前:大悪司:2010/01/30(土) 01 18 33 ID At9I6Q9C0 「みんな、アリスソフトにはお世話になったかー!!」 『超昂閃忍ハルカにはお世話になりましたー!!』 「ワシがまだやってないのに理不尽じゃ!!」 『お前、結局大悪司しかやってねーだろーがァ!!』 全俺のエース級選手入場!! 山本殺しは生きていた!! 更なる凌辱を乗り越えツンデレヒロインが甦った!!! 90%回避!! 加賀元子だァ――――!!! 一撃必殺技はすでに我々が完成している!! 土竜拳法大杉剛だァ――――!!! 狙いが付きしだい投げまくってやる!! 五輪槍投げ代表 野山めぐるだァッ!!! 素手の殴り合いなら私の蹴り技がものを言う!! 素手のミニスカ ハイクラッチュアー 山沢麻美!!! 真の生け捕りを知らしめたい!! スコップ流肉弾戦法 大谷善継だァ!!! 攻撃力は3階級制覇だが運動性なら全階級俺のものだ!! シズオカの剣聖 柳秋光だ!!! 反撃対策は完璧だ!! 全火炎拳術 支倉アエン!!!! 全エース級のベスト・ディフェンスは私の中にある!! 先手必殺の神様が来たッ 岳画殺!!! 射程なら絶対に敗けん!! 元団長のケンカ見せたる 若妻隊長 青葉曜子だ!!! バーリ・トゥード(汎用キャラ)ならこいつが強い!! 元男のアニマル・ファイター ねこぐるみだ!!! オオサカ海兵隊から炎の少女が上陸だ!! キャプテン 天界海音!!! ルールの無い魔界探索がしたいからバウンサー(新ヒロイン)になったのだ!! プロのイタリア料理を見せてやる!! アンリPe!!! 中国行きの置き土産にお店とはよく言ったもの!! 達人の奥義が今 実戦でバクハツする!! 我流剣術 狼梅清先生だ―――!!! 世界カリスマ級チャンプこそが地上最強の代名詞だ!! まさかこのお嬢様がきてくれるとはッッ 支倉キリカ!!! 強くなりたいからここまできたッ クリア後行き先一切不明!!!! 温泉宿のピット(ケンカ)ヤンキー 鬼門始だ!!! 遠距離アタッカーは殴り合いで最強ではない先制攻撃で最強なのだ!! 御存知大食い 加古未来!!! ファンタジーの本場は今やオオサカにある!! 私を驚かせる奴はいないのか!! 魔法少女だ!!! 強ォォォォォいッ説明不要!! HP200!!! 全属性保有!!! 支倉ハイネだ!!! 拳銃は実戦で使えてナンボのモン!!! 超実戦射撃!! オオサカ市議会から森薫の登場だ!!! わかめ組はアタシのもの 邪魔するやつは思いきり罵り思いきりナイフを投げるだけ!! 極道属性統一王者 市橋蘭 人々を救いに異世界へきたッ!! ファンタジー度全大悪司チャンプ カリコリルリ!!! ハニー愛に更なる磨きをかけ ”不器用ですから”森田愛が帰ってきたァ!!! もはや今の自分に死角はないッッ!! 成長型ファイター山林吹雪!!! 一日千合の薙刀技が今ベールを脱ぐ!! 乃木家から 乃木喜久子だ!!! 悪司の前でなら私はいつでも全盛期!! 恋に燃えるエース プリシラ・ヴァドル フルネームで登場だ!!! 聖女の仕事はどーしたッ 剣士の炎 未だ消えずッ!! 当てるも避けるも思いのまま!! 土岐遙だ!!! 特に理由はないッ ライダーが強いのは当たりまえ!! 悪の組織にはないしょだ!!! 孤児院開設! 郷田真がきてくれた―――!!! 商店街で磨いた実戦格闘!! ロングケーキのデンジャラス・パティシエ 河原伊織だ!!! 実戦だったらこの人を外せない!! 超A級喧嘩師 山本悪司だ!!! 超一流ボディーガードの超一流の喧嘩だ!! 生で拝んでオドロキやがれッ ピーチ・マウンテンの鋼鉄人!! 盾!!! 武術ボクシングはこの男が完成させた!! 男パンチの切り札!! コンディGoだ!!! 若き乙女が旅立ったッ どこへ行ってしまったンだッ メインヒロインッッ 俺達は君を1度は回避してヘンリーを憎んだッッッ白民華さんの登場だ――――――――ッ 加えてシナリオ進行に備え超豪華な男キャラクターを4名御用意致しました! マッドドクター イハビーラ・メッコー!! 伝統派中毒者 素敵医師!! 四国の巨人! デカオ! ……ッッ どーやらもう一名は到着が遅れている様ですが 到着して蘭か曜子のどちらか一人を連れて行き次第ッ皆様にご紹介致しますッッ 関連レス 545 名前:541:2010/01/30(土) 01 46 51 ID At9I6Q9C0 しまった、長崎旗男を入れ忘れた…… えーと、 >ハニー愛に更なる磨きをかけ ”不器用ですから”森田愛が帰ってきたァ!!! これを >三八式歩兵銃に更なる磨きをかけ ”自殺志願”長崎旗男が帰ってきたァ!!! でよろしく。 546 名前:水先案名無い人:2010/01/30(土) 02 01 20 ID 5ay1OjZC0 乙 青葉曜子さんを加えてくれたのはうれしいぜ 547 名前:水先案名無い人:2010/01/31(日) 12 13 32 ID 7Cw2G9Lu0 大谷を使う人は珍しいと思う。 548 名前:水先案名無い人:2010/02/02(火) 20 28 42 ID /ntnkZbS0 547 大谷は貴重な手加減攻撃要員 コメント 名前
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/51702.html
登録日:2022/07/28 Thu 23 39 00 更新日:2024/04/09 Tue 02 33 04 所要時間:約 9 分で読めます ▽タグ一覧 1930年代のコンプラ ジャングル 児童小説 児童文学 冒険ダン吉 冒険小説 南洋一郎 吼える密林 土人 密林 小説 少年倶楽部 戦前小説 椛島勝一 狩猟 猛獣狩り 講談社 象の墓場 鈴木御水 闇の奥 『吼える密林』とは、南洋一郎による児童向け冒険小説作品である。 「少年倶楽部」(講談社)誌にて昭和7年(1932年)1月号から同年12月号にかけて連載された。 収録書籍の版によっては「猛獣征服」のサブタイトルが付いている事も。 雑誌掲載時の挿絵は鈴木御水と椛島勝一が担当。 概要 ポプラ社版『怪盗ルパン全集』などの作者としても知られる南洋一郎による、著者がデビュー間もない頃に得意としていた秘境冒険モノのオリジナル小説。 戦前期には7年間で130回の重版が行われたベストセラー作品であったという。 簡潔にあらすじを言うと「アメリカ人の冒険家2人がアフリカ・アジア奥地の秘境に赴き、現地の土人の協力を得ながら凶暴な猛獣を狩猟する」という、 早いが話「猛獣狩り」をテーマにした冒険小説であり、内容も全編通してインターミッションの類はほぼ無しで、語り部の主人公による猟が終始延々と続く……というもの。 主人公達がピンチに陥った状況から逆転したり、ユーモアに富みながらもリアリティ溢れる狩猟手段など、読者を惹き込む著者の手腕がうかがえる内容ではあるのだが、 何分執筆されたのがワシントン条約のワの字すら無い1930年代という事もあり、ハンティングの獲物となるのはライオンに虎にオランウータンといった今や希少な動物達、 主人公達が動物をハンティング目的も日々を生きる糧とするためなどではなく、狩猟のスリルを楽しんだ末に、獲物は剥製、毛皮、果ては生け捕りにして動物園に……と、 21世紀の現代日本に生きる読者の視点からだと、作中の登場人物の価値観に首を傾げてしまう場面も結構多いのが困りもの(*1)。 何にせよ、本作に触れる際には「1930年代のコンプラ」に基づいた冒険物語である事を念頭に置いた方が良いかもしれない。 書籍には、1992年刊行『少年小説大系 第20巻 南洋一郎集』(三一書房)への収録を最後に30年以上物理媒体としての復刊はなされておらず、 電子書籍や青空文庫にもなっていないが、過去の収録書籍はいずれも2022年現在で中古価格の極端な高騰はしておらず、 また大きな図書館なら書籍が所蔵されている場合もあるため、読むことはそこまで大変ではない。 あらすじ アメリカの探検家ジョセフ・ウィルトンが友人フランクと共に、アフリカの密林にわけ入り、大獅子、巨象、大鰐などと必死の血闘をつづけ、 さらにボルネオからマレー半島に渡り、大猩々、黒豹、大虎、猛毒蛇などと死闘をかさねる。 秘境に生死をかけての人と野獣の闘争、大冒険談。 少年倶楽部文庫『吼える密林』(1975年、講談社)作品解説より引用 登場人物 ジョセフ・ウィルトン 本作の主人公にして語り部。アメリカ人の探検家。シカゴ出身。 大の狩猟好きであり、秘境に潜む凶暴な猛獣と勇敢に戦い、獲物として狩る事を最上の楽しみとする根っからの探検家。 狩猟の腕前は確かであり、ライフル銃や拳銃、連発銃などといった銃器のみならず、ナイフなどといった近接武器も使いこなして猛獣を的確に討ち取っている。 現地では土人達の協力を仰いで猛獣狩りに挑む事が多く、その過程で猛獣に殺された土人達や乗馬などには一定の敬意を示す場面も。 猛獣を掃討した事で土人達から敬意を示されると得意気になる程度には調子に乗るも、決してそれで慢心せず最善には最善を尽くす自信家でもある。 しかし物語の最終盤、発見した象の墓場から象牙を採掘する計画を進めるためのフランク不在時に、スマトラ北部のゴム園地方に出現した人食い虎の掃討を受けて赴くも、 その際のハプニングで用意した鋼鉄製の虎バサミに自身の脚が挟まってしまい、片脚を失ってしまう。 とはいえ、それでも猛獣狩りも探検も止めるつもりはなく、物語の締めではフランク共々死ぬまで探検家でいる意志を見せている。 フランク 同じくアメリカ人の探検家で、ジョセフの友人。冒険好きだが心優しい男。 銃の上前はジョセフに劣らずであり、お互いに窮地に陥った際には助け助けられる信頼のおける間柄である。 熱にうなされても「一度銃をぶっぱなせば熱なんてふっとんでしまう」と豪語するくらいには彼も狩猟好き。動物の毛皮を剥ぐスキルは高い模様。 大蛇に絞殺されかけたり、巨象と犀の激突に巻き込まれて気絶したり、野生の巨象の群に拉致された挙句に敵対的な土人の捕囚となったりと、ジョセフに負けず劣らず災難に遭う事が多い。 アリ マレー半島出身の土人(*2)で、舞台がアフリカからマレー・ボルネオに移ってからジョセフ達の従者として登場。ジョセフ達よりは年配である模様。 主にジョセフ達と現地の土人達との通訳、酋長相手のネゴシエイトなどを担当する他、自らも土人特有の技法で狩猟をサポートする。 ジョセフ達の猛獣狩りについては、人間の罠で身動きできなくなり涙を流す小猿を捕らえ、猛獣への囮として使うくらいには価値観を共有している。 アボウ マレー半島・ジョホール王国の部落出身の土人。 妻と娘を「森の魔神」と呼ばれる人食い虎に食い殺された事で、復讐そして家族の無念を晴らすためにジョセフ達の虎狩りに参加。 最終的には止めこそジョセフに譲ったが、仇の人食い虎に致命傷を与える事に成功。それからは土人仲間の中で英雄として崇められるようになったとのこと。 トマ アリの親類の土人の少年。 フランクに懐いており、彼が巨象の群に攫われて亡きものになったと思ってしまった際には誰よりも嘆き悲しんでいた。 その後の野牛セラダングとの遭遇で、ジョセフから預かっていた連発銃を彼に渡そうとするも、セラダングの突進を受けて殺害されてしまう。 登場する猛獣 主にジョセフ達が敵として戦った動物を主に紹介。 大獅子 ジョセフ達がベルギー領コンゴ地方で遭遇した、本作最初の獲物。 アフリカの土人達の言葉で獅子(ザンパ)と呼ばれる百獣の王で、密林のジャングルに棲息している。 作中では雄獅子と雌獅子のつがいの二頭が登場。土人達からは「森の魔神が乗り移ってる」とも評される程の極めて凶暴な老獅子で、 物語開始時点で既に人間や家畜の味を覚え、土人の部落を何度も襲撃し、恐れられている。 ジョセフ一行との遭遇ではまず雌獅子が現れ、フランクの放った銃撃で肩を負傷し、怒り狂って連れの土人一人を殺害するも、他の土人達の総攻撃で仕留められる。 残った雄獅子は、被害に遭った部落の酋長の協力によって大所帯の戦士を引き連れたジョセフ一行との戦いで、銃撃を掻い潜りながら土人3人を噛み倒すも、 銃の弾が尽きながらも、水牛の革製の盾と短剣で果敢に立ち向かったジョセフとの一騎打ちで、心臓を一突きされて絶命。 その皮はフランクによって丁寧に剥がれ、ジョセフの帰国後に名高い標本家によって剥製にされ、博物館に寄贈された模様。 大蛇 大獅子を討ち取ったジョセフ達の前に出現した巨大な蛇。 フランクに襲い掛かり絞め殺そうとしたが、駆け付けたジョセフとの死闘の末に短剣で喉の急所を突かれて絶命。 豹 コンゴ河の上流地方、エドワード湖に近い沼沢地にてジョセフ達が遭遇した雌雄の豹。 縞馬を仕留め、獲物の肉を食べていたところをジョセフ達に狙い撃ちされて、雌雄仲良く餌食に。 犀(さい) 豹を仕留めたジョセフ達の前に出現。ジョセフ曰く「アフリカの猛獣でもっともおそるべきもの」。 ジョセフ達の銃撃すらものともせず興奮したまま襲い掛かり、銃を手放してしまった彼らを窮地に陥れるも、土人達の救援によって逃走。 翌日の犀狩りでは、土人の酋長の操る巨象に乗ったジョセフとの戦いで、目を銃撃されて弱った所を、巨象に踏み殺される最期を迎えた。 鰐(わに) 独木舟(カヌー)に乗っていたジョセフ達を群で襲撃。 身長5メートル半はあろう巨大な鰐がボス格で、短剣すらも通さない鉄のような鱗を有する。 数量と水中という地の利で散々ジョセフ達をてこずらせるも、土人特有の野鴨を囮にした狩猟方法を学んだジョセフに仕留められる。 遺骸はジョセフの生地であるシカゴの博物館に寄贈された。 猩々(しょうじょう) マレー・ボルネオに棲息する、現地人からはオラン・ウータン(森の人)と呼ばれる巨大な猛獣で、 ジョセフら人間を手玉に取る賢さと、銃すら圧し折る怪力、そして黒豹を難なく引き裂いて殺害する凶暴性が武器。 その森の勇士ぶりに感嘆したフランクは猩々を殺さず生け捕る事を提案し、アリに教わった土人による猩々の生け捕り法…… 「瓶の水で少しずつ慣らして油断させ、強烈な酒を飲ませて酔わせたところを捕まえる」という手段で見事捕獲される事に。 その後は輸送中に鉄檻の中で暴れまわってジョセフ達の手を焼かせるも、フランクに投げ縄の要領で首を絞められて大人しくなり、 最終的には無事シンガポール経由でニューヨークの動物園に贈られる事となった。 大だこ 海岸の入り江でジョセフを襲った巨大なタコ。 ジョセフの脚を触手で絡め取って海中に引きずり込もうとしたが、フランクが連れてきた土人の放った猛毒の吹き矢によって絶命。 虎 マレー半島・ジョホール王国でジョセフ達が遭遇した年をとった雌虎。 土人の言葉で「レモウ、サタン」と呼ばれる人食い虎で、身長3メートル、体重290ポンドの体躯を有する。 元は雄雌で人間の部落を襲っていた「森の魔神」と称される凶暴な個体で、ジョホールの王による虎狩りで雄だけは仕留められたが、雌のみが生き残り活動していた。 ジョセフ一行に追跡を受ける中、アボウの妻と娘を食い殺すも、仇討ちに燃えるアボウの短剣による一刀と、ジョセフの銃撃によって仕留められる。 その毛皮はフランクによって剥がれ、戦利品となった。 象 土人達が掘った落とし穴に偶々はまっていた小象を引き上げたジョセフ一行から、子供を取り返しに襲撃してきた幾十頭の巨象の群。 ピストルすら全く歯が立たず、結果として襲撃の際にフランクが巨象の牙に引っかかる形で攫われて一時行方知れずになってしまった。 ジョセフ達は作中でアフリカで土人の飼育する象を乗り物として利用したりと直接的な狩猟の対象とはしていないが、 マレー半島ではフランクの捜索中に一頭の年老いた象が沼に身を沈める光景に遭遇。 象が生涯を終えた沼こそが、伝説に聞く象牙の宝庫、所謂象の墓場であるとジョセフ達は確信するに至っている。 沼には無数の人を襲う魚が潜んでいたためおいそれと探索は出来なかったが、ジョセフは象牙の採掘を諦めておらず、フランク共々準備を進めた上でいずれ再び探索する意志を見せている。 セラダング マレー半島に棲息する凶暴な野牛で、ジョセフ曰く虎よりも恐ろしい象さえ震え上がるほどの猛獣。 巨象に攫われたフランクを捜索するジョセフ達と偶然遭遇、銃器を彼に渡そうとしたトマ少年を殺害し、ジョセフのピストルすら物ともしなかったが、 ジョセフ達が急ごしらえで仕掛けた罠で猛毒を食らって弱ってしまい、最期はトマの敵討ちに燃えるアリの短刀で心臓を貫かれた。 キング・コブラ フランク捜索中にジョセフの遭遇した猛毒を持つコブラで、その威力は犀をも殺すほど。 ジョセフが遭遇した個体は全長5メートルほどの大蛇で、猛獣射撃用のライフルで討たれた。 熊 フランクと再会、土人達から解放されたジョセフ達がその矢先に遭遇したマレー熊。 アリの見せた土人の熊狩りの技法で翻弄され、そのまま逃がされる形で遁走。 追記・修正は、1930年代のコンプラに想いを馳せながらお願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] これに限らず現代のモラルに照らせば冷ややかに見られるのが避けえない作品は多いけど、封殺され忘れられるばかりでない事を祈るね -- 名無しさん (2022-07-29 00 03 06) 「蠢く密林」じゃなかった -- 名無しさん (2022-07-29 01 00 04) 藤子A先生の少年時代で進一がタケシに貸した本のうちの一冊だっけ。残りは「ジャガーの目」と「亜細亜の曙」だったはず -- 名無しさん (2022-07-29 22 35 37) コンプライアンスっていうのは法令(+社会倫理、規範)順守のことなので、当時の価値観ではおかしいことではなかったという前提で言うと、コンプライアンスという単語の選択はちょっと違うんじゃないか。 -- 名無しさん (2022-08-01 13 25 17) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/indexorichara/pages/321.html
第八章 七色爆弾《マルチボンバー》 第五学区 休日、暇な学生たちで賑わう道路を一台のトラックが走り抜ける。 急ぎ、焦り、乱暴な運転で側面を壁に擦りながら、路地裏へと入る。路肩にあるゴミ箱を轢き飛ばしながら進み、 誰もがトラックを見失うほど裏の奥へと入り込んだ場所にある広場でトラックが停車した。 コンテナの後方から10人の武装した男女が現れた。 格好そのものはスキルアウトや不良の類だが、持っている武器は一流の軍隊や傭兵が持っているようなものだ。 そして、その機敏な行動も彼らの軍隊としての要素を色濃くする。 出てきて5秒以内に全員が整列し、自分らの指揮官を待つ。 樫閑「全員!整列!!」 蟻たち「「「Sir!! Yes sir!!」」」 樫閑の一声のもと、全員が姿勢をただし、列や服装の乱れを正す。 樫閑「相手が非常に強力な能力を持ちながら、その全容が明かされていない状況下であり、 その上、合流ポイント付近の大爆発で警備員《アンチスキル》がここに嗅ぎ付けるのも時間の問題だ。 非常に不利な状況下における撤退戦・電撃戦を強いられる。私からの指示に従うのも良いが、現場での判断も非常に重要になる。 皆、心して任務を全うするように!以上!!」 蟻たち「「「Yes sir!!」」」」 樫閑「αチームは偵察と長距離からの狙撃による支援と誘導兵器のレーザー照準!戦場では情報が命だ!些細なことでも報告は怠るな!!」 αチーム「「はい!!」」 そう答えるαチームは総員3名。3人とも耳に小型の通信機を当てており、学園都市製の長距離狙撃用のライフルを装備している。 これは、遮蔽物が無ければ、数キロ先の人間を撃ち抜くことが出来るという優れものなのだが、スコープの性能が追いつかなかったり、 人間の能力でフルに発揮できる性能の限度を超えていたりと“高性能であるが故の失敗作”としてお蔵行きとなった兵器である。 これは、寅栄が構築した武器の横流しルートで手に入れた代物だが、なぜか実験段階のものや試作品、失敗作などが多い。 樫閑「βチームは仰羽啓靖への支援!銃弾と炎が効かないことは既に分かっている。 気休め程度にしかならないけど、演算銃器《スマートウェポン》や七色爆弾《マルチボンバー》を使いなさい!」 βチーム「「おう!やってやろうじゃねぇか!!」」 βチームは4名。他のチームと違って、非常に重武装なものが多い。 演算銃器《スマートウェポン》は相手に最適な弾丸を銃が即興で組成する高性能銃器だ。 大口径のタイプを使用しており、いかにも重火器といった感じである。 非常に高価で裏にもほとんど出回らない代物だが、これも寅栄の横流しルートで仕入れたものらしい。 七色爆弾《マルチボンバー》は、予めセットされた爆発時間、衝撃の範囲、炎の拡散、爆発音の大きさや音程など、 爆発に関するありとあらゆる情報をインプットすることで理想の爆発を再現する爆弾である。 樫閑「γチームは周囲の警戒!敵の仲間を探索と同時に一般人が戦闘エリアに立ち入らないように偽装工作もすること! 色々と役割が多いけど、お願いね。」 γチーム「「了解!」」 γチームは最大の4人。広範囲に展開するチームのため、βチームと比べれば軽装であるが、 それでも外部の軍隊1個小隊に匹敵する機動力と攻撃力を有するのが、恐ろしいところだ。 樫閑「無線チャンネルは331!擲弾誘導レーザー波長は140に設定!あくまで、最優先事項は仰羽啓靖の撤退!深追いは禁物よ!以上!散開!」 「「「Sir!! Yes sir!!」」」 「αチーム!俺に続け!」 「βチーム!遅れをとるんじゃねぇぞ!」 「γチーム!最初の仕事は俺らだ!ちんたらすんなよ!」 α、β、γチームがそれぞれに与えられた役目を果たすために行動を起こし、その場から立ち去る。 さきほどまで騒がしかった雑居ビルに囲まれた隠れ広場が一気に静かになる。 そこにいるのは樫閑と黙って通信機器を弄る軍隊蟻《アーミーアンツ》のメンバーだけだ。 樫閑は再び、トラックの中へと戻り、地図を広げて第五学区の全体図を見て、頭を抱える。 樫閑(第十学区《ストレンジ》ならともかく、ここじゃ、派手に暴れられないわね。平日とはいえ、 カリキュラムの関係で大学の敷地外を出歩いている人間も多い。銃声や爆発音を聞かれるのは逃れられないわね。 それ以上の懸念事項は警備員《アンチスキル》との接触。ただでさえ、火器の大量保持の嫌疑がかけられているのに、 今の部隊の姿を見られたら、チームの存続に関わる。) 蟻J「お嬢。警備員《アンチスキル》の無線傍受、完了しました。」 樫閑「警備員《アンチスキル》の現在地は?」 蟻J「爆発が起きた合流地点に一個分隊が向かっています。ほとんどの人員を 同時に起きたアカデミーバンク強盗立て篭もり事件に割いているため、逃走ルートの確保は容易です。」 樫閑「こっちに向かっている警備員《アンチスキル》の接触予定までどれくらい?」 蟻J「ざっと25分くらいです。」 樫閑(25分か・・・。下手すると、警備員との戦闘も覚悟しないと・・・!) 一方、先行したαチームは、この辺りで一番高い雑居ビルに登り、ライフルのスコープで周囲を見渡す。 α1「こちらα1。ハイエストビルの頂上に到達。A1~C3ブロック、オールグリーン(異常無し)。隠れ家の方から煙が上がってます。」 樫閑『隠れ家がそうなってるのは予測済みよ。そこ意外の場所から火があがってる?』 α1「一ヶ所しか、確認できませんし、新しく火の手が上がる気配もありません。やけに静かです。」 α1の報告は、戦闘が既に終決していることを意味していた。 戦場を別の場所に移した可能性は低い。だとすると、仰羽の勝利か、それとも敗北か。 通信を傍受していた軍隊蟻《アーミーアンツ》は最悪の事態を想定し、足を進める。 戦場の沈黙は都合が悪い。どこに誰が潜んでいるか分からない状況、沈黙が兵士たちに心理的圧迫を与え、戦神の限界への挑戦を強いられる。 すると、その沈黙を破るかのように通信が入る。 それは、別の建物から周囲を見渡していたα2からのものだった。 α2「こちらF5ブロックのα2!D2ブロックの2番通路で仰羽さんを確認しました!」 樫閑『状態は!?』 α2「距離があるので、スコープ越しでしか確認できませんが、意識は無い模様!至急、衛生兵を!」 樫閑『α2はそこで待機。周囲の警戒を継続。仰羽にはβチームを向かわせるわ。』 それから1分も経たないうちにD2ブロックの仰羽の元へβチームが駆け付けた。 仰羽は左右を建物で挟まれた小さな路地で大の字になって倒れており、身体もあちこちにある傷から出血していた。 服はボロ雑巾に破け、自慢の特攻服も血で赤く染まっていた。 仰羽を囲うコンクリート製の建物には何かでえぐったかの様な傷跡が多く残っており、戦いの凄さを語る。 2人が仰羽の元へ駆け寄り、残りの2人で通路の両端を警戒する。 β1が脈と心音を確認する。 β1(良かった。まだ、命はあるようだ。) β1「仰羽さん!仰羽さん!」 β1が仰羽の頬を叩き、必死に呼びかける。 すると、仰羽の瞼がピクリと動いた。 仰羽「う・・・・うぅ・・・。」 β1「気がつきましたか?」 仰羽「ああ。お前ら、逃げなかったのか?」 β2「いえ、自分らはお嬢の命令で仰羽さんの撤退支援に来ました。」 仰羽「敵は・・・?」 β2「他のチームから報告はありません。隠れているか、もうどこかに行ってしまったのか・・・。」 仰羽「そうか・・・。助かったのか。」 仰羽は安堵の表情を浮かべ、β1、β2が安心して笑顔を浮かべる。 β1「警備員《アンチスキル》がこっちに向かってます。早く退散しないと・・・。立てますか?」 仰羽「あ、ああ。ちょっと肩を貸してくれ。」 β1が仰羽に肩を貸し、ゆっくりと仰羽を持ち上げる。 全身がボロボロになりながらも仰羽はしっかりとした足取りで地を両足で踏みしめる。 β2「こちらβチーム。仰羽さんを保護。ケガはしていますが、命に別状はありません。」 樫閑『そう・・・。良かったわ。すぐにそこから撤退なさい。』 仰羽「おい。俺に代わってくれ。」 β2「了解。」 β2は仰羽に通信機を手渡す。 仰羽「樫閑か。俺だ。仰羽だ。」 樫閑『とりあえず、無事そうで良かったわ。あんたがボロ雑巾になるなんて、どんな敵だったの?』 仰羽「振動使いだよ。少なくとも大能力者《レベル4》・・・、もしかしたら超能力者《レベル5》に相当するかもしれない。」 樫閑『れ、超能力者《レベル5》!?』 樫閑が荒げた声で大きなリアクションを取ると同時に、彼女が座っていた椅子が転げる音が無線越しから聞こえてくる。 仰羽「そんなに叫ばないでくれ。傷口に響く。」 樫閑『そ、そうね。悪かったわ。』 仰羽「とにかく、振動使いってのは厄介だ。 振動はあらゆる物理現象に干渉するから、能力の強さだけじゃなく、技のバリエーションも無限大だ。 一応、俺が見たのは超音波による物体切断、衝撃波、空気中の分子の格子運動の操作による局地的な低温・高温化、 地殻振動による局地的な地震だな。他にも物質を分子レベルに分解する振動の膜を全身に展開してるから、防御も絶対だ。 その上、言葉が通じないから説得のしようがない。」 樫閑『厄介も程があるわね。そんな怪物相手に生き残ったあんたも凄いけど・・・。』 仰羽「ああ。気絶している間にどっかに行ってしまった。殺す価値が無かったのか、元々、俺は標的じゃないかもな。」 キュィィィィィィィィィィィィィィン・・・・・ どこからか、機械的で精密な音・・・、歯医者で歯を削る時に使う小さなドリルの稼働音が聞こえてくる。 仰羽「ん?」 β1「仰羽さん。どうかしたんですか?」 仰羽「いや、なんか変な音がしないか?」 β2「そう言えば、なんか聞こえて・・・・!?」 そこで全員は悟った。音が近付いて来る。 しかし、それがどこから来るのか分からない。 狭い路地裏という四方をほぼ壁に囲まれた状況では見通しが悪く、事前に察知することが出来ない。 その上、相手は正体不明の能力者だ。壁を突き破って現れたり、空から滑空して来たり、 とにかく相手がどのように奇襲攻撃してくるか考えるとキリがない。 β1「さっさと逃げるぞ!」 全員が準備を整えるとすぐにその場から退散する。・・・が、仰羽の身体への負担を考えると移動速度は著しく低下する。 β3「αチーム!こっちに何か近付いて来る!そっちで確認出来ないか!?」 α2『こちら、α2。建物の中まで確認出来ないが、とりあえず、そちらに続く通路に敵影は確認できない。』 β3(だとしたら・・・・壁の中か!?) β3がそう思った瞬間だった。 突然、目の前の壁が液状化し、ゲル状になって溶けていく。そして、壁が溶けて爛れたことで出来た穴から、 敵である振動使いの少女が姿を現した。 β1「β2!β3!お前たちは先に行け!β4は俺の援護!」 βチーム「了解!」 β1とβ4が振動使いの少女に銃口を向ける。相手の容姿が小学校高学年の女子なのもあってか、一瞬の躊躇いがあったが、すぐに引き金を引く。 演算銃器《スマートウェポン》は瞬時に少女に適した弾丸と火薬を精製する。 それは、演算銃器の性能で限界点まで高めた弾速を誇る弾丸だった。 振動の膜による絶対的な防御による分子間結合崩壊。 それの処理限界を越えた速度で撃ち出せば、破片ぐらいは皮膚に到達できるかもしれない。 その考えの基、弾丸は組成された。 音速が鈍足に思える超高速の弾丸が少女へと放たれる。・・・が、その弾丸は瞬時に振動の膜によって分子レベルに分解された。 β4「クソッ!全然、効いてねぇじゃねぇか!」 β1「倒さなくていい!仰羽さんを逃がすことに専念しろ!」 ゆっくりと歩いて来る症状に対し、2人はスタングレネードを投げつける。 一瞬にして眩い閃光が弾け、振動使いの少女は一瞬、視力を奪われる。 どうやら、振動の膜は光をそのまま透過して受け入れていたようだ。 β1「今の内に逃げるぞ!」 β4「ウッス!」 対閃光用ゴーグルを装着した2人はまだ開けない視界に悪戦苦闘する少女を尻目に仰羽たちを追って逃走した。 一方、その状況は遠くから見ていたαチームにより、リアルタイムで逐一、報告されていた。 トラックの中にある簡易司令室のデスクにいた樫閑は、作戦が最良の結果に終わることへの満足感と安堵で表情が緩んだ。 樫閑(正直、警備員《アンチスキル》との戦闘も覚悟していたけど、予定より早く終わりそうね) しかし、その瞬間、樫閑のケータイに着信が入る。まだ設定したばかりで聞き慣れていない着信音。 電話の主は最近になって登録した毒島拳だった。 樫閑(毒島拳から?どういうことかしら?) 樫閑「はい。こちら樫閑。拳くんよね?」 毒島『ああ。ちょっと聞きたいことがあるんだが、大丈夫か?』 樫閑「ええ。大丈夫よ。何かしら?」 毒島『そっちの隠れ家を襲撃した奴なんだが・・・小学校高学年ぐらいの少女か?』 樫閑「ええ。そうよ。」 毒島「それで、高レベルの“振動使い”で、言葉を発さない。」 その時、樫閑は驚いた。襲撃してきた人が小学校高学年ぐらいの少女で言葉を発さないのは撤退した人から聞いたので毒島にも届いているだろう。 しかし、相手が“振動使い”だということは、今この戦場にいる人間しか知らないはずだ。 何故、ここにいない彼が振動使いのことを知っているのか? 樫閑にはそれが不思議でならなかった。 樫閑「何故、あなたが振動使いのことを知っているのかしら?」 毒島『冷牟田って女が俺に伝えてきた。』 樫閑(冷牟田?ウチのメンバーにそんな人はいないはず・・・・) 毒島『それで、無理を承知で頼みたいことがある。』 樫閑「何?」 毒島『その振動使いの少女を生け捕りにしてくれないか?』 樫閑「はぁ!?」 そんなの無理難題だ。―――そう思った樫閑は声を荒げ、椅子から立ち上がった。 生け捕りどころか、殺害もダメージを与えることすら出来ない。そんな相手を生け捕りにするというのだ。 その上、言葉も通じないから説得が出来ない。樹形図の設計者《ツリーダイアグラム》も匙を投げるだろう。 毒島『冷牟田って奴と取引した。振動使いを捕らえれば、“姉さんの事件や更に奥にある真相も全て話す。”って。』 それから、少しの間、2人の間に沈黙が走る。 毒島『やっぱり・・・無理か?』 樫閑「良いわよ。」 毒島『えっ!?』 樫閑「この私を誰だと思ってるの。“怒れる女王蟻”、“長点上機学園最高の軍師”こと樫閑恋嬢よ。 超能力者の一人や二人、すぐに攻略してみせるわ。」 樫閑の返答は自信に満ち溢れていた。虚勢でも自惚れでも無い。 それを確実に成功させる手段を知ることを誇示する正しい自信だった。 毒島『大丈夫なのか?』 樫閑「早く、お姉さんの仇を取りたいんでしょ?それに、こっちとしても試したいことがあるのよ。 振動使いが来るのを、そこの冷牟田って女と一緒に待ってなさい。」 毒島『ああ。期待している。』 そこで2人の通信は切られた。 樫閑はケータイをデスクの上に置き、代わりに軍用無線機を手に取った。 そんな彼女は、偉大なる挑戦を前に武者震いする軍師の姿だった。 樫閑「全チームに告ぐ。本作戦は諸君の健闘により、最良の結果で終わるはずだったが、 状況が変わり、振動使いの少女を捕獲しなければならない状態になった。」 樫閑のコールにより、全チームが動揺する。 樫閑「限られた時間の中で厳しい戦いなるが、私に考えがある。全員、少し私に命を預けられてくれないか?」 突然の無理難題な命令と作戦変更、そんな樫閑のコールに一同は動揺していた。 βチーム『こちらβチーム!俺たちはまだ戦える!』 αチーム『こちらαチーム。双眼鏡覗いてばっかだから、まだまだ暴れ足りないぜ。』 γチーム『そうそう、俺たちにも美味しいところ分けて下さいよ。』 樫閑「そう・・・。じゃあ、みんなの命!預かったわよ!」 全員『『『Yes sir!!』』』 すると樫閑はデスク一杯に戦闘エリアの地図を広げる。 樫閑「通信兵。今、こっちに向かっている警備員《アンチスキル》の現在地は?」 蟻J「現在、12番通りの玉丸デパートの前を通過、接触まであと10分です。」 それを聞いた途端、樫閑は無線機を手に取った。 樫閑「γチーム!応答して!」 γ1『こちらγ1。どうぞ。』 樫閑「作戦を変更するわ。貴方達は警備員《アンチスキル》の足止めをお願い。 現在、12番通りの玉丸デパートを通過したところにいるわ。」 γ1『了解!』 樫閑「βチーム!聞こえる!?」 β2『こちらβ2。仰羽さんを連れて、もうすぐそっちに到着します。』 樫閑「いや、あなた達はエリアC3の隠れ家跡地に向かって頂戴。βチームは全員そこにいるの?」 β2『はい。全員います。』 ここで通信がβチーム全員へと受信される。 樫閑「貴方達は2人で振動使いの陽動、もう2人は隠れ家跡地でαチームと合流してトラップの設置。」 β1・β4『『俺たちが陽動します。』』 樫閑「了解。仰羽に代わって。」 仰羽『俺だ。』 樫閑「ケガをしているところ悪いけど、まだ、能力は使えるかしら?」 仰羽『問題ない。気絶していただけで、“能力を使うだけ”なら、大丈夫だ。』 樫閑「そう。なら、今から私が指示した通りに炎を操って欲しいんだけど―――――」 そこで、樫閑は今回の作戦の概要と仰羽の役目を説明する。 仰羽『なるほど、お前も考えたな。』 樫閑「ええ。仮に超能力者《レベル5》と対峙した時用に考えてはいたの。それで、大丈夫?」 仰羽『第一段階は問題ないが、第二段階はギリギリだが・・・、大丈夫だ。』 樫閑「そう。それじゃあ、お願いね。」 そして、次に樫閑はαチームへと無線をつなげる。 樫閑「αチーム。聞こえる?」 α1・α2・α3『こちらαチーム。ご命令をどうぞ。』 樫閑「振動使いの監視は一人だけにして。残りは隠れ家跡地に移動した後、βチームと合流。」 α2『了解。目標は俺が監視できる位置にいます。お2人はβチームと合流してください。』 α1『分かった。行くぞ。α3。』 α3『了解。』 αチームとの通信を終えると、樫閑は通信機をデスクの上に置いた。 両肘をデスクに乗せ、額の前で手を組むと、彼女はほくそ笑んだ。 それから数分経ち、γチームから、「警備員《アンチスキル》の車のタイヤを全て撃ち抜き、足止めさせた。」と報告が入った。 これで取りあえず、接触の危険性は回避できた。 それから1分後に樫閑が指定したトラップの設置が完了したと報告が来た。 β1『こちらβ1!振動使いの誘導を開始する!』 樫閑(さて、ここから先は純粋な体力勝負よ。) まるで爆心地のように小さなクレーターを形成された隠れ家跡地。 中心から少し離れたところには爆発の時に振動使いの少女が張った全方位防御帯によって地面が綺麗に残っていた。 そこから数十メートル離れた建物の中で仰羽、βチームの2人、αチームの2人が待機していた。 α2『こちらα2。ターゲットは予定通り、こっちに向かっている。』 仰羽「ああ。こっちでも確認した。」 β2「おい!こっちに来たぞ!」 β2が指さす先には、仰羽と同様にボロ雑巾になりながらも必死に走り続けるβ1とβ4の姿があった。 演算銃器《スマートウェポン》はバターを切るかのように振動使いの超音波ナイフで真っ二つに切り裂かれていた。 そして、彼らの背後に振動使いの少女がいる。あれほどの戦闘を繰り広げたにもかかわらず、ウィンドブレーカーは新品のように綺麗だった。 絶対に攻撃が効かないという余裕と慢心から、ゆっくりと闊歩し、2人を追っていた。 必死に走る2人とゆっくり歩く少女のスピードには差があった。 β1とβ4が爆心地を通り過ぎ、少し遅れて振動使いの少女がその地点に到達した。 β1「敵が目標ポイントに到達!作戦を開始する!」 そう言い放ち、β1がスタングレネードを投げつける。 通路の時と同様に眩い閃光がさく裂したが、少女は事前に目を瞑ることで視界が潰されることを防止した。 β2「敵が動きを止めた!」 樫閑『第一陣!発破!』 β3「第一陣!発破!」 そう言ってβ3がリモコンのボタンを押すと、爆心地周辺の瓦礫に隠された七色爆弾《マルチボンバー》が次々と爆発する。 一気に炎が燃え広がり、土地を包んでいく。 それと同時に仰羽が予め周囲に散布していた燃素にも引火し、一気に少女包む空間を炎で制圧する。 その結果、少女を取り囲む炎のドームが生み出された。 その爆発の隙に陽動班が仰羽たち設置班と合流する。 仰羽「よくやった。」 β1「ガチで死ぬかと思いましたよ。」 β4「ああ。帰って、ビールが飲みてぇな~。」 β2「お前、まだ未成年だろ。」 そんな談笑をしていたが、状況はすぐに一変する。 あれほどの爆発がありながら、振動使いの少女は無傷だった。 爆発による衝撃は振動の操作によって弱体化され、炎による熱も分子の格子運動の低下によって急速に冷めて行く。 そして、炎のドームも空気中の分子の運動を振動によって零点振動に持って行くことで、極低温化され、ドームも消え去った。 仰羽「しぶといな。」 樫閑『第二陣!発破!』 樫閑の指令と共に更に設置されていた七色爆弾《マルチボンバー》が炸裂していき、空間が炎に包まれ、 再び炎のドームが出来上がるが、同じ手段で再び消されてしまう。 第三陣・発破、振動操作による消火、第四陣・発破、振動操作による消火・・・etc 爆発の衝撃も熱も通さない最強の見えざる鎧を身に纏う少女には無意味なやり取りだと思われた。 しかし、少女に変化が訪れた。 少女「!?あ・・・ああ・・・・うう・・・」 突然、息苦しそうに手で喉を押さえ始めた。 仰羽(作戦通りだな。) 鎧の外からの攻撃が効かないなら、中の人間だけを苦しめればいい。 ありとあらゆる外部干渉を排除する振動による全方位防御帯にも弱点がある。 それは、人間が生きるのに必要な物質を受け入れていることである。 ならば、その“受け入れている物質”を奪ってしまえばいい。 そこで、理想の爆発をインプットして再現する七色爆弾《マルチボンバー》を 「より広範囲に炎を広げて周囲の酸素を焼き尽くす」ようにセットし、爆発させる。 周囲には燃素で誘導された炎で取り囲み、炎のドームで包囲することで外部からの酸素をシャットアウトする。 ドームが破られると更に広範囲の酸素を焼き尽くすように爆破させ、少女が窒息するまで時間を稼いでいたのだ。 少女「がぁ・・・・うぅぅぅ・・・・」 結局、これといった意味のある単語を発することなく、少女は酸欠で倒れた。 敵の沈黙を確認し、待機していた仰羽、βチームが少女のところへと駆け寄る。 任務の成功条件は“生け捕り”であり、彼女を窒息死させては意味が無い。 すぐに医療用マスクで酸素を供給し、彼女が死なないようにケアする必要があったのだ。 振動使いが倒れたことはすぐに樫閑のいる司令トラックへと伝えられた。 蟻J「振動使い。沈黙を確認。」 樫閑「そう・・・。全部隊に帰還命令。予定より派手に暴れ過ぎたわ。 野次馬もかなり集まってるし、警備員《アンチスキル》も来る。速やかに撤退なさい。」 樫閑(振動使い・・・。あなたの敗因は無能力者・・・、軍隊蟻《アーミーアンツ》を侮っていたこと。) “その脳に刻んでおきなさい。これが軍隊蟻《アーミーアンツ》の、雑魚と弱者と罵られた者達の力よ。” 第九章 真相回答《アンサートーク》に続く