約 533,972 件
https://w.atwiki.jp/cerie-ariinie/pages/44.html
ファルディアス語・シェリエ・アリーニエ(7/27) 韻文訳 oloj qus i eze ne fies os, oloj les ie du ie. la-xasqe ne tis is azze mek tez i wu ie,, tis is zege mea kog i wu ie. la-xasqe ne tis is inni i eze ne dic os tis ur inni i eze ne fies os. la-xasqe ne wu if qus is dome mue cefam is les if du ie,, wu if qus is teete mue tes is les ie du ie. yun, la-teete noe tes is et if lek ie. la-xasqe ne qus is reve me tis is leppe mues jes is les if du ie wu if,, qus is wice me lousnis on wu if. ameen. ファルディアス語・シェリエ・アリーニエ(7/27) 散文訳 oloj les ie du ie, oloj qus i eze ne fies os. la-xasqe ne tez if wu ie tis is azze mek. la-xasqe ne kog if wu ie tis is zege mea. la-xasqe ne inni if wu ie tis is eze ne dic os tis ur eze ne fies os. la-xasqe ne wu if qus is dome mue les if du ie cefam is. ett, la-xasqe ne wu if qus is teete mue tes is les ie du ie. la-teete noe et if lek ie tes is. la-xasqe ne wu if qus is reve me les if du ie tis is leppe mues jes is. ett, la-xasqe ne wu if qus is wice me lousnis on. aameen. 日本語訳 天におられるわたしたちの父よ、 み名が聖とされますように。 み国が来ますように。 みこころが天に行われるとおり 地にも行われますように。 わたしたちの日ごとの糧を今日もお与えください。 わたしたちの罪をおゆるしください。 わたしたちも人をゆるします。 わたしたちを誘惑におちいらせず、 悪からお救いください。 アーメン
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/40272.html
登録日:2018/08/28 (火) 02 08 46 更新日:2024/09/22 Sun 18 31 12NEW! 所要時間:約 6 分で読めます ▽タグ一覧 FE FEHオリジナル FEヒロイン FEヒーローズ つまんない エンゲージ エンブラ ダークプリンセス ロリ ヴェロニカ 不愛想 伝承英雄 妹 日高里菜 皇女 皇族 神装英雄 紋章士 総選挙 ふぅん……つまらないの……そうだ。あたたかい紅茶はいかが? 出典:ファイアーエムブレム ヒーローズ、任天堂、インテリジェントシステムズ、2017年2月2日配信開始、(C) 2017 Nintendo / INTELLIGENT SYSTEMS ■概要 『ヴェロニカ』とは『ファイアーエムブレム ヒーローズ』のヒロイン。 ゲームのシステム上、クラスは特にないがサイファに出演した際には『ダークプリンセス』だった。 デザインはコザキユースケ氏が担当。 第2回英雄総選挙女性部門2位、総合部門4位。 CV:日高里菜 アスク王国と対立するエンブラ帝国の皇女。 父親は先代の皇帝であり、現在皇位を継いでいる皇帝の後妻とは血の繋がりはない。 きょうだいは腹違いの兄・ブルーノがいる。ブルーノの発言的に他にも皇族はいるらしい。 部下は歴代のFEキャラなのだが、後述の理由で部下らしい部下は暗夜王国の第1王子・マークスだけ。 外見・性格共に幼く台詞も大半はひらがな表記である。 寂しがり屋な性格らしく、各異界にいる英雄を自分のものにするために侵略している。 エンブラ帝国の実権を握っているのも同然の存在だが、自国の民や英雄をおもちゃのようにぞんざいに扱っており、皇族としての責任や義務には無頓着。 しかし本編や外伝でマークスやゼトといった他国の王族と忠臣から色々説教を受けた事で心境が変化し、少しずつ皇族としての自覚が芽生えて来た。 兄のブルーノとは仲が良く、ヴェロニカが挨拶をするのも兄にたいしてだけ。 そのため兄妹愛に思うところがあるらしく、外伝ではエフラム、エイリークに兄妹愛を見せるように強制した事もあった。 元々アスク王国との戦争は父親が始めたものであり、後妻は温厚な人物だったので戦争はいったん中止になった。 しかしある日ヴェロニカが異界を支配してアスクを侵略し始めてから状況は一変。 彼女の父親は死ぬと後を追う国民がいたほど支持されていたため、民と要人は女帝ではなくヴェロニカを父の跡を継ぐ皇女として認め戦争を再開した。 何故父親と彼女がアスクへの侵略に拘るのかというと、皇族に流れるエンブラの神の血がアスクを滅ぼせと宿命づけるからである。 宿命によって父は理性が壊れブルーノは辛うじて踏みとどまり、ヴェロニカはまだ神の声が聞こえる段階である。 ヴェロニカはエンブラ皇族固有の『異界の扉を閉める力』と英雄と契約し使役する力を持つ。 この契約で従わされた英雄は心までは支配されないが、肉体の行動決定権はヴェロニカが意のままに操れる。たとえ神竜や邪竜、最強の英雄であってもヴェロニカには逆らえない。 さらにランダム召喚のエクラと違い、直接異界に乗り込んで契約するため欲しい英雄は確実に手に入る羨ましい仕様である。 欠点として、一度召喚すれば送還しなければ永遠に手元にいるエクラとは違い、彼女の英雄は倒されてしまうと契約から解放されてしまう。 無理やり従わせられていたので解放された英雄はヴェロニカの元から去ってしまう……それでも自身の意志で共に戦うのを選んだマークスを除いて。 また英雄に『無敵の加護』を与える事が出来る。与えられた英雄は何をしても傷つくことはない。 しかしこの加護には時間制限があるうえ、再度付与するのには時間がかかる様だ。そのため『無敵の加護』が永続で発動しているスルトには分が悪い。 第一部ではアスクへの侵略をするかたわら、知り合ったロキの頼みで『戦渦の連戦』を引き起こした。 しかし速攻で興味を失ったのか、初回以降ロキだけが戦禍で暗躍しヴェロニカは関与していない。 またロキから自分の主君がいるムスペル王国がアスクのある世界へと来られるように手伝ってほしいと頼まれ、目的の材料を手に入れる為に外伝の事件を起こしていた。 第二部では予定通りにやって来たムスペルと同盟を組み、スルトに英雄達を貸してあげる代わりにアスクを滅ぼすのを手伝わせることにする。 しかしスルトはアスクを滅ぼす前にヴェロニカをムスペルに連行する。それもマークスを焼きヴェロニカ自身も痛ぶったうえでだった。 しかもその後、スルトの無敵の加護の源『炎の儀』は供物を消費する事で可能という事実が明らかになり、ヴェロニカの生死が危ぶまれている。 だが、妹の死を知らされたヘルビンディによって、一緒に捕らわれていたユルグ共々解放され、 ムスペルに攻めあがっていたアルフォンス達とブルーノのもとへ向かい、ブルーノやマークスと共にムスペルを脱出。 そして、供物を失ったスルトはアルフォンス達とフィヨルムの前にもろくも敗れ去る。 と緊迫している本編とは関係なく、総選挙で2位になったので総選挙ヴェロニカがヴァイス・ブレイヴの仲間入りを果たした。 これはヴェロニカの純粋な人気、というよりかは前回の総選挙で上位キャラが手に入ると分かったためのものである。 ヴェロニカは仲間入りフラグと死亡フラグを同時に立て続けているため、ストーリー上いつ仲間になるかさっぱり分かっていなかったのだ。 この機を逃すと何時になるのか……と危惧したプレイヤーが大半であり、そのおかげで中間で5位になり、その目論見に気付いた人がヴェロニカに票を入れて2位になった。 この総選挙ヴェロニカは本編とは違う異界からきた前述までのヴェロニカとは別人であり、そのためこの世界のアスクにもエンブラにも興味がないのでアスク側についてくれた。 どうやらこのヴェロニカは血の宿命に導かれていないらしいが、ブルーノは宿命を解決するために旅だったようで、彼女は兄を探しているらしい。 第三部以降も登場するが、第三部では死の王国に、更に第五部ではニザヴェリルと、様々な軍勢にアスク同様に襲われる被害を受けており、 いずれでも対抗手段を巡ってアスクと協力することを余儀なくされている。 そして、第六部では遂にエンブラが舞台となり、ヴェロニカも再びストーリーに密接にかかわるようになる。 ■性能 通常版は本編時空のヴェロニカ。現在は伝承版がデフォルトのためか敵専用になっている。 緑属性の魔法・歩行ユニット。 武器スキルは自分から攻撃した時、戦闘後、敵の周囲2マスの敵強化を+を消し-とする『エリヴァーガル』 Bスキルに2ターンに1回、ターン開始時、HPを10回復する『回復3』 Cスキルには自分から攻撃した時、戦闘後、敵の周囲2マスの敵に7ダメージを与える『死の吐息3』 魔道士なのに魔防より守備が高いステータスになっている。 所謂恐慌の幻煙と同じ効果で弱らせる妨害タイプ。 出典:ファイアーエムブレム ヒーローズ、任天堂、インテリジェントシステムズ、2017年2月2日配信開始、(C) 2017 Nintendo / INTELLIGENT SYSTEMS 第二回英雄総選挙で第二位を獲得したことで2018年8月から総選挙版で初登場。イラストは引き続きコザキユースケ氏。 こちらは無属性の杖・騎馬ユニット。兄とマークスから馬の乗り方を習ったらしい。 ちなみに着ている衣装は兄がモチーフになっている。 武器スキルは『フリズスキャルヴ』 敵は反撃不可 戦闘中に攻撃していれば、戦闘後に敵と、その周囲2マスの敵の攻撃、速さ、守備、魔防-4(敵の次回行動終了まで) さらに自分と、その周囲2マスの味方の攻撃、速さ、守備、魔防+4(1ターン) 奥義スキルは回復の杖使用時、自分を除く全味方の攻撃、速さ+6になる『業火疾風の祝福+』 Bスキルは杖は他の武器同様のダメージ計算になる『神罰の杖3』 Cスキルに周囲2マス以内の味方は、剣、槍、斧、竜の敵と戦闘時、守備、魔防+4になる『近距離警戒3』 ユニットとしては、同じく『神罰の杖』を持つジェニー同様、杖ユニットではあるが攻撃性能も高いメディック。 専用武器の『フリズスキャルヴ』がとにかく優秀で、味方にバフ、敵にデバフを反撃されずにばら撒ける上に攻撃力も高めと至れり尽くせり。 既存の杖キャラの殆どを過去にしたといっても過言ではない性能で、よほどのこだわりがなければ確定召喚では彼女を選ぶべきと断言されるほど。 Cスキルの『近距離警戒』はヴェロニカが初めて持ってきたスキルで、近くの味方に『近距離防御2』を付与する中々に優秀なスキル。 しかし、杖ユニットということで『鬼神の一撃』などをスキル継承できないので、より攻撃的にしたい場合のスキル継承の難易度は割と高め。 ヴェロニカ当人が杖ユニットなこともあって割と打たれ弱いので、近距離ユニットと足並みを揃えて前に出すのは結構リスキー。 スキル継承で『死の吐息』に付け替え、同スキルの聖印と合わせて敵にデバフと固定ダメージをばら撒くユニットにするエクラが多い。 2020年9月のアップデートで第二回英雄総選挙の錬成武器が可能になった。 特殊錬成は周囲3マス以内の味方は、戦闘中、攻撃、速さ+3。周囲3マス以内の敵は、戦闘中、守備、魔防-3 戦闘中での味方の攻め強化と敵の防御弱化も出来る新しい個性を獲得。 2024年1月から神装英雄に抜擢。イラストはクレタ氏。 当時の敵対国だったアスク王国の衣装。今でもアスクの住人は人懐こく苦手らしい。 あたしたちは……エンブラ海賊団。いのちがおしければおたからはおいていくことね……。 出典:ファイアーエムブレム ヒーローズ、任天堂、インテリジェントシステムズ、2017年2月2日配信開始、(C) 2017 Nintendo / INTELLIGENT SYSTEMS 2020年8月には海賊祭りに双界英雄としてマークスとの双界英雄で登場。イラストはп猫R氏。 騎馬ユニットは同じだが今回は緑属性の斧。 武器スキルは奥義が発動しやすい『波閉ざす錨の斧』 周囲1マスに味方がいない時、戦闘中、守備、魔防+5、敵の守備、魔防-5、かつ、自身は絶対追撃できる。 Aスキルに周囲1マス以内に味方がいない時、戦闘中、攻撃、守備+7『攻撃守備の孤軍4』 Bスキルは戦闘中、敵の攻撃、守備-3、かつ敵の攻撃、守備の強化の+を無効にする『攻撃守備の凪3』 Cスキルにはターン開始時、自分を除く最も攻撃+守備の合計値が高い味方の攻撃、守備+5になる『攻撃守備の大開放3』 一人で戦う効果ばかりと特攻型のスキルを所持している。 守備を強固で整えて敵は強化も許さず、弱化も狙う。まさしくマークスとヴェロニカしか為せない。 双界効果は自分と同じ出典の味方(if/ヒーローズ)と自分自身に【双界効果・盾】を付与 1マップに1回使用可能、ただし、3ターンに1回(1、4、7…)ターン開始時、自分が双界スキルを使用済みなら、再度使用可能にする。 【双界効果・盾】 戦闘中、守備、魔防+4 各自軍ターン、各敵軍ターンそれぞれについて自身の最初の戦闘のみ敵は追撃不可(1ターン) 追撃させず、仕留める意思を表している。 しかし遠距離武器相手にはただダメージを喰らうだけで戦いすぎは厳禁。 見切り・追撃効果では双界も追撃も全部腐るのでなるべく避けたい。 単独の超英雄版は2種類存在。 2019年3月に登場したのはイースター版。イラストは海鵜げそ氏。 緑属性魔法・飛行ユニットにあたる。 武器は速さ+3 戦闘開始時、自身のHPが75%以上なら、戦闘中、攻撃、速さ、守備、魔防+4の『フェルニルの妖卵』 AスキルはHP+5と、自分が★5かつレベル40の時、闘技場などで自分の能力値が低くてもスコアの高い敵が登場する『緑の死闘・飛行3』 Bスキルはターン開始時、敵軍内で最も魔防が高い敵の魔防を-7する『魔防の封印3』 緑属性の魔法・飛行は兎に角貴重。自分のHPが多めに残っていると発揮する。 しかし75%という壁で一回でも反撃を許すとただ効果の無い魔法武器に劣化する。 当本人の守備と魔防のステータスも高くないので戦闘する際は反撃されない相手に絞るべき。 2022年4月のアップデートでフェルニルの妖卵がやっと錬成可能。 錬成すると戦闘開始時、自身のHPが25%以上なら、戦闘中、攻撃、速さ、守備、魔防+4、 かつ戦闘中、周囲2マス以内にいる味方の内強化の合計値が最も高い味方の強化の合計値を攻撃に加算する。 HP制約が激減して発動しやすくなるほか、味方の強化値で加算するブレード効果も獲得した。 ターン開始時、周囲2マス以内に味方がいる時、自分と周囲2マス以内の味方の攻撃、速さ+6、「周囲2マス以内の味方の隣接マスに移動可能」を付与。 周囲3マス以内に味方がいる時、戦闘中、攻撃、速さ+5。 より一層の火力に機動力が強化された。 2021年2月からはバレンタイン版が登場。イラストはえいひ氏。戦禍の連戦の報酬として登場。 騎馬ユニットで今回は青属性の魔法。 武器スキルは周囲2マス以内に味方がいる時、戦闘中、敵の攻撃、魔防-5、かつ自分の攻撃でダメージを与えた時、自分のHPを4回復する『約束の花+』 AスキルはHP+4、速さ+2の『HP速さ2』 Bスキルはターン開始時、敵軍内で最も速さが高い敵の速さを-7する『速さの封印3』 味方がいると弱化にHP回復と場に残りやすい性能しているが肝心な彼女のステータスと割に合っていない。 スキル自身も実用性は薄めで継承しないとあまり活躍はしない。 あたしはヴェロニカ……今は、あなたたちに力をかすわ。お礼でもつぐないでもない……そうしたいの。 出典:ファイアーエムブレム ヒーローズ、任天堂、インテリジェントシステムズ、2017年2月2日配信開始、(C) 2017 Nintendo / INTELLIGENT SYSTEMS そして2022年11月には第6部終盤で登場したエンブラにより力を与えられた姿が風の伝承英雄として登場。イラストは初期で担当したコザキユースケ氏。 魔法・騎馬ユニットはそのままだが今回は赤属性。 二つ名の説明と本編のヴェロニカを指して「あたしに似てる」と発言している事から本編と同様の経緯をたどった別の異界から来たヴェロニカのようす。 武器は『絶闇エンブラ』 奥義が発動しやすい(発動カウント-1) 自分から攻撃したとき、または周囲1マス以内に味方がいない時、 戦闘中、攻撃、速さ+6、自分の追撃不可を無効、自分から攻撃した時、追撃可能なら自分の攻撃の直後に追撃を行う。 自分から攻撃した時、または周囲1マス以内に味方がいない時、戦闘中、戦闘相手の周囲2マス以内の敵の数(戦闘相手を除く)に応じて以下の効果を発動 。 1なら、敵の速さ、魔防-4。 2以上なら、敵の速さ、魔防-8、敵は反撃不可。 奥義スキルは『閉界』 攻撃の25%を奥義ダメージに加算。奥義発動時、奥義以外のスキルによる「ダメージを〇〇%軽減」を無効。 戦闘中、自身の奥義発動カウント変動量-を無効。 Aスキルは敵のHPが100%で戦闘開始時、または敵が【不利な状態異常】を受けている時、戦闘中、自分の攻撃、速さ+7 敵のHPが100%で戦闘開始時、かつ敵が【不利な状態異常】を受けている時、戦闘中、さらに自分の攻撃、速さ+2の『攻撃速さの機先4』 Bスキルは【再移動(残り)】を発動可能。 戦闘中、敵の速さ、魔防-3。 【再移動(残り)】 自分から攻撃、補助、地形破壊の行動をした後、直後に移動できる。 移動できる距離は、上記の行動前に移動した分の残り(ワープ移動時は残りは0として扱う)『速さ魔防の遠影3』 Cスキルは戦闘後、敵とその周囲2マスの敵の攻撃、速さ、守備、魔防-3、【パニック】を付与。 戦闘後、自分と自分の十字方向の味方に【敵弱化増幅】を付与。 【敵弱化増幅】 戦闘中、敵の攻撃、速さ、守備、魔防が敵が受けている攻撃、速さ、守備、魔防の弱化の値だけ減少の『恐慌の幻煙4』 エンブラの闇の力に合った一方的に崩す効果が全て揃っている。 【追撃不可無効+攻め立て+反撃不可】で相手の反撃も許さない。 強化版に当たる恐慌の幻煙はパニックを与える効果は一緒だが全てのステータスを-3と敵弱化増幅のおまけも付いた。 計算すると全てのステータスが-3の場合は全てのステータスが合計-12へかなり下げられる。 彼女の専用奥義は簡潔に言えば効果こそ違うが狙撃の魔法版。キャンセルも動じないので確実に発動する。 守備と魔防が低い弱点は一緒で倒し切れないと隙を晒される。 ■台詞 ★は四コマ漫画の台詞。 つまらないの……。 いい子ね、あたしの英雄たち……もっとうばって、もっとこわして……じゃまする人はころしていいの。 ほら、アーダン。早くきて。シグルドをまもるの。あなたはかたくてつよいけど、ほんとおそい子なんだから……。 どうして……いつもまけちゃうの……ずるい……あなたたちばかりずるいわ……。英雄に、召喚師に……ゆたかな国に……これいじょうなにがほしいの……あたしには……なんにもないのに……。 アスクはころす。でも、民たちには手を出させない。アスクをほろぼしたら、この地はエンブラのものになる……民をまもるのが王……でしょう? ねえエクラ。あなたは……だあれ? あなたは、でんしょうのしょうかんし……。でも、あたしが思ってたような人とはちがった……思ってたより立派じゃなくて……思ってたより、やさしい……。もとの世界では、ずっと、あなたのこと、殺してあげようかと思ってたけど……。ねえ。お兄様が見つかったら……いつかあなたが元いた世界をみせて。あたし、あなたのこと、もっと知りたい……。 ★……どこ? 見えない(ぴょこぴょこ)。のせて。のせて。 ■外部出演 【ファイアーエムブレム エンゲージ】 DLC追加紋章士として登場。『ヒーローズ』オリジナルキャラから唯一の参戦。(*1) 「幼き皇女の腕輪」に宿る「英雄の紋章士」。容姿は伝承英雄の短髪姿。 紋章士としての能力は待機した際に次回攻撃に追加効果が付与される「異界の力」、 減ったHP分だけ攻撃力を上げる「血讐」、隣接する仲間を再行動(移動不可)させる「契約」といった強力なものが揃っている。 エンゲージ武器も反撃不可の攻撃魔法「フリズスキャルヴ」、広範囲回復の「リザーブ+」、 攻撃後に能力強化不可にさせる魔法攻撃「エリヴァーガル」とこちらも便利なものばかり。 そして出色はエンゲージ技「英雄召喚」。 英雄を召喚してエンゲージ期間中に味方ユニットを一体増やすという能力で、 モブ兵士やマルスやセリカら紋章士を召喚できる。なお、召喚対象にはヴェロニカ本人も含んでいる。 召喚された紋章士はエンゲージ技以外のスキルを使用できるため非常に強力。 また、使用時にはFEHのガチャ演出が忠実に再現されている。 召喚対象は☆5演出で紋章士、☆4演出で上級職モブ兵士、☆3演出で下級職モブ兵士が召喚される。 つまり☆3演出で余り強くない下級職モブ兵士が召喚され、ガチャ爆死も忠実に再現されてしまう。 また、加入シナリオで敵として登場するヴェロニカも「英雄召喚」を使用してきて、敵ユニットを増援として呼び出してくる。 モブばかり召喚するのでガチャ爆死女とか呼ばれてしまう。 追記・修正しないなんて……つまんない。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] つまんねちゃんいいよね… -- 名無しさん (2018-08-28 03 40 50) 誘拐して色々したい可愛さがある もっとぬいでいいのよ…… -- 名無しさん (2018-08-28 17 52 11) 兄のように装甲がさく裂しないとは・・・。 -- 名無しさん (2018-08-28 22 47 27) …どこ?みえない -- 名無しさん (2018-08-29 00 10 41) 異界のヴェロニカは普通に仲間を想えるいい子だった -- 名無しさん (2018-08-29 01 54 34) 例の血の呪いが発動しなきゃ友人も作れるしそのために身を粉にして働けるのも兄貴が証明済みだからね、あのローテンションは生まれつきっぽいけど -- 名無しさん (2018-08-29 10 45 03) 荒らしの書き込みを削除 -- 名無しさん (2018-11-05 17 02 58) 敵のはずなのにうやむやになあなあで仲良くなってく、ジャンプ漫画の序盤のライバルキャラみたいな感じになってきてるな -- 名無しさん (2020-09-06 04 55 37) エンゲージのDLC紋章士の中でぶっちぎりの性能だと思うわ主に血讐のおかげで火力の上昇が群を抜いて高い上に条件的に待ち伏せと相性が良くてルナの高耐久相手にも必殺に頼らずまず1撃で倒せるようになるんだよねトロン+5でリーフあたりを刻印して待ち伏せ血讐やると別ゲーに早変わり弱点はコラプスと4射程以上の攻撃くらい固定の場合星玉の有無やクラスチェンジのタイミングによって天使の衣やHP魔力の薬を投入した方が良い感じ -- 名無しさん (2023-06-20 19 53 32) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/lelolita/pages/35.html
乙女の祈り惨劇回 -otome no inori sangekikai- Outline 変わり者と呼ばれる白海。その目立つ姿や性格から高校では毎日全校生徒誰からもいじめられるようになった。 そんな白海にも好きな人がいる。それは先輩の池場。 彼は白海とは全く逆で、全校生徒誰からも人気がある。 ある日、池場が髪を染めて学校に来た。白海と同じ色に。 白海がいじめられる理由で一番大きいのがその特徴的な髪色だった。 周りもざわつく。池場は笑顔で白海に挨拶をした。白海は何かがおかしいと思った。 最近、見た夢が本当になっている気がする。 妄想テーマソングの歌詞として書いたもの//////////////ぽえむだ()内はルビ////////////// 黒目に映る 貴方の髪(ハイライト) 綺麗な瞳と褒められたけど 私をいじめていたいと 望むならば逆逝く天邪鬼 「私みたいな人間(ヒト)に好かれるの嫌でしょ? 大丈夫 死ぬから」 夢を見てたら いつか現実(リアル)に なる気がして I die 逢いたい 「私みたいな人間(ヒト)は感情(ナミダ)を持てない? 大丈夫 泣かないから」 射し込む光は私を照らす けれど私を導く道は見えず 破滅を望む少女 己の美学に酔いながら 私のいない世界を作りましょうと 何が子供で何が大人か 人は何故同調(オナジ)を望む 「死にたい」を羅列させたテキストファイルを 「死にたくない.txt」で保存しては消していく夢を見た 開くことはせず ただひたすら 保存しては消してを繰り返すだけ
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/20466.html
登録日:2012/02/07(火) 21 50 55 更新日:2024/06/17 Mon 21 19 18 所要時間:約 3 分で読めます ▽タグ一覧 FE シレジア シレジア天馬騎士団 トラキア776 ファイアーエムブレム ペガサスナイト ミーシャ 傭兵 子供達の味方 美人 母のことは関係ない 私たちは国にいる飢えた子どもたちを救うために働いている パンやミルクを得る金がほしい。ただそれだけのことだ… ファイアーエムブレム トラキア776に登場するペガサスナイト。 【支援】 カリン→ミーシャの一方通行支援のみ。 【加入条件】 17章(西ルート)「レンスターゲイト」にて、カリンで会話をした後にミーシャを捕獲し、解放しないままシナリオをクリアする。 ○容姿 シレジア人特有の深い緑のショートヘアに、白いバンダナを巻いている。 薄い水色の服にロングブーツ、そしてスリットから覗く足は黒いタイツでおおわれている。 公式イラストや「ファイアーエムブレムサイファ」ではごくごく普通の、というか無個性にすら見えるペガサスナイトだが、ゲームでは幸の薄そうな顔グラと辛気臭いセリフから割と印象に残る。 そしてこれまでのペガサスナイトキャラが幼さの抜け切れていないキャラグラが多かったのに対し、初めて登場した「きれいな大人」というグラフィックである。 最近ではすっかりありふれている大人タイプだが、当時はパメラやマーニャですら幼い外見だったこともあって割と珍しかったのだ。 ○人物 自国の子供たちが飢えないようにするため、志を同じくするペガサスライダーたちとともに傭兵団を組織し、フリージ軍に雇われる。 戦いの動機はあくまで故郷の子供たちが飢えないようにするためであり、心優しく誇り高い性格。さらに高潔さもあり部下にも慕われている、という典型的な「仲間になりそうな女騎士」。 初登場の14章外伝「自由を求めて」では兵を貸すことになるが、上官のコッダに自分が指揮をすると毅然とした態度で臨むという部下想いの女性として顔グラのみ登場。 その後叱責と命令を受けて帰還させられる……のだが、14章外伝はトラキア776プレイヤーの大半が飛ばす章(*1)なのでミーシャが出てきたことを覚えていない人も多い。 次の登場は17章砦ルート「レンスターゲイト」で、ここではフリージ側の同盟軍(第三軍)としてリーフたちに襲い掛かる。 戦いの中で同郷人のカリンに説得されるが耳を貸さず、リーフたちに槍を向け続けた。 その後捕虜になったミーシャと面会したリーフたちは、毅然とした態度で死を選ぼうとするミーシャに直面。 騎士としての栄誉を重んじるドリアスはその意を酌んで、解放するのも侮辱だから栄誉のために殺してやるべきだと進言するもカリンがそれを止めて再度の説得にかかる。 「子供たちが飢えないようにするために戦う」という彼女の事情をミーシャの部下から話を聞いたカリンは、ここで死んだら故郷の子供たちがどうなるのかと説得。 さらにそれを聞いていたアウグストが「自国の子供が飢えないようにするために他国の子供を飢えさせるのか?それにロプトの子供狩りがシレジアで行われるようになったらどうするんだ?」と追い打ちをかける。 これまでの戦いで多くの部下を失い、さらに子供たちのためと信じていた自分の戦う動機が失われてしまったミーシャは混乱し、考える時間が欲しいとその場を退去。 その後レンスター解放軍に参加し、18章から自軍ユニット扱いで使えるようになる。 「愛と勇気の物語」であるファイアーエムブレムにおいて、トラキア776には飢えないために戦うという非常に現実的な観点に即したキャラクターが数名登場しているが、そのうちの1名。 あまりセリフが多いキャラではないので影が薄いのだが「仲間にするのが面倒くさい」「幸が薄そうな外見が美しい」「前作とのつながりがある」「ユニットとしてはかなり使える部類に入る」という点から印象に残るキャラ。 ただし砦ルートではもう1人、悩める女騎士としてアマルダというこれまた美しい女性が仲間になり、若干キャラがかぶってしまっている。 あちらには素敵なカップリング相手がいることもあり、その手の需要はアマルダ側に吸い取られてしまっている。 支援相手はカリンから10%受けるのみであり、2000年代の百合ブームの時はそのお姉さま系の外見から百合キャラ扱いされてひそかな人気を博していた。 後日談では新生シレジア王国の初代天馬騎士団団長として活躍したと伝えられている。 なおカリンは特に目立った功績は残さなかったようである。 彼女の母は前作『聖戦の系譜』の4章に登場し、シグルド軍に討たれたシレジア四天馬騎士の一人ディートバである。父は不明。 ○加入条件 非常に面倒くさい。 次の章でFEシリーズ最難関のゼーベイアが登場するせいで比較対象にすらならないが、「2番目に仲間にするのが面倒なキャラ」を挙げるとすればミーシャは間違いなく有力候補に入る。 捕獲したまま制圧という条件自体はリフィスやセイラム、トルードなど他にも例があるのだが、彼女はペガサスナイトなので通常の方法では捕獲が不可能。 そのためスリープ状態にして無理やり下馬させる必要があるのだが、その前に自軍のカリンで会話をしておかなければならない。 眠っている相手とは会話ができない。つまり1ターン目にさっさと昏睡させるという手段が取れないのである。 ミーシャ隊のAIは未だに解明されておらず、どのタイミングで南下を始めるのかが分かりづらい。 しかもリーフ軍の初期位置は森の上であり自由に移動ができず、ここに飛行兵が襲撃をかけてくる。 聖戦・トラキアの騎兵ユニットは「攻撃をした後にも再行動が可能」という特性を持っており、自由に動けないこちらのユニットをペガサス隊がちくちくと攻撃してくる。 だいたいしまいには混戦状態になり、カリンが育っていない場合はここで戦死しかねない。 眠らせる手段も厄介。前章で「スリープの剣」をちゃんと鹵獲しているかというところが生命線になるのだがこのスリープの剣の鹵獲がまず難しい。 さらにスリープの剣だと三すくみもあって当たらない可能性があり、重さが20なので追撃ができない。せっかくここまでうまくいったのにスリ剣が外れてやり直し、なんてのも割とよくある。 そしてここでもたもたしていると増援のミュラー隊が後ろから攻めてくるし、サイアスが登場するしで阿鼻叫喚になってしまう。 こんなわけで、攻略情報が分かっているプレイヤーでも結構苦戦を強いられるユニット。 ただしもう20年以上前のゲームなので、スマートな攻略方法なんて調べればいくらでも出てくる。 剣Aのラルフやディーンを使ってさくっと眠らせるか、スリープの杖を使ってさっさと眠らせてしまおう。 こんなところでひいひい言ってたら、次の章のメインディッシュで間違いなくゲームを積むから。 杖ゲーと揶揄されるトラキア776だが、実は杖を縛ると16章でスリープの剣の鹵獲ができなくなるので絶対に仲間にできなくなるユニットである。 ○ユニット性能 初期値と成長率、CCボーナス ペガサスナイト LV4 HP-28(65) 力-8(55) 魔力-13(15) 技-11(65) 速さ-16(80) 運-6(40) 守備-6(20) 体格-6(5) 移動-9(1) 武器LV-剣A槍A スキル-なし 再行動-★ 追撃必殺係数-2 所持品-ナイトキラー、かぜの剣、きずぐすり 最初から上級職(本作の下級職はペガサスライダー)である、いわゆるお助けユニット。 加入は18章からと遅く、同職のカリンやエダ兄妹が十分育っている可能性があり、飛兵は間に合っている。 極めつけが今作屈指の優遇ユニットであるディーンで、剣レベルAで体格の値も高いとほとんどミーシャの上位互換のようなキャラ。 そのためキャラ育成を前提にするプレイでは「趣味で使うユニット」「かぜの剣のおまけ」とバッサリ切られやすい。 しかし初期武器レベルがどちらもAなので乗馬・下馬状態の双方でかなり強く、成長率も抜群によい。 今作のお助けユニットは他作品の初期上級職と違って本当に即戦力であり、加入当初は叩き上げには劣るが「そこから育てれば叩き上げのユニットがかすむ」ほど強い(ディーン、アマルダ、デルムッド、セティ、ガルザスなど)。 ディーンの下位互換扱いしたがミーシャは魔力が高く、魔法剣との相性が高かったり敵の状態異常杖を受けなかったりと最終盤でも頼りになる。 加入時期こそ遅いが、ぶっちゃけ普通に強いユニット。趣味で使うユニットという評価は本当にキャラをじっくり育成していくプレイスタイルにおける評価であり、過剰な育成を求めないプレイではごく普通の強ユニットである。 ステータスにはこれといった特徴がないのだが、ここで武器レベルの高さが生きてくる。 室内マップで下馬を強要されるこのゲームでは、乗馬時と下馬時の仕様武器が異なるランスナイトやアクスナイト、ペガサスナイトなどの使い勝手が悪くなる。強い武器が使えないため火力が著しく不足するのだ。 なにせしっかりレベル20でクラスチェンジしてさらに上級職レベル20にしてもまだ使えない武器があるということにつながりかねない。 そのため剣の武器レベルが低い騎兵は終盤マップでかなり割を食いやすく、カリンやフィン、ブライトンなどを「釣り出し用のキャラ」「序盤用のキャラ」と割り切って運用する人も多い。 そしてそういうプレイスタイルでは「最初から移動力が9あり魔力も高く剣レベルの高いペガサスナイト」という即戦力は非常に頼れる存在になる。 このゲームは疲労度システムや終盤まで気の抜けないマップの多さなどから、強いユニットはいくらいてもいい。そういう時に非常に頼れるキャラであり、アマルダともども砦ルートを選ぶメリットのひとつである。 ぶっちゃけトラキア776は「かぜの剣のおまけ」「非常に頼れるキャラ」という評価が矛盾を起こさないくらいに遊び方の幅が非常に広く、ユニットの強弱をバッサリ切ることが難しい。 そのためユニットの強弱論から語るのではなく、たとえば「評価SSS狙い」「なんらかの縛りプレイ」「評価を狙わずじっくり育成」といったプレイスタイルの方からキャラを評価した方がいいだろう。 そしてすべてのプレイスタイルにおいてやたら強いキャラというのが文句なしの強キャラとなるのである。 追記・修正はミーシャを寝かせたままお願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] カリンが死んだり捕獲されてると仲間になんないよ。 -- 名無しさん (2014-08-04 18 34 01) この人カリンで話した後ちゃんと眠らせたのに、肝心の捕獲を忘れてクリアしちゃったんだよなぁ… -- 名無しさん (2014-08-04 18 38 32) 足速いし終盤の出撃調整では結構重宝してる。 -- 名無しさん (2015-10-19 16 04 40) 成長率はべらぼうに良いので、書を持たせてやればかなり良い線行く。 -- 音速少年 (2016-01-06 05 51 08) 「可愛い女の子」ではなく「キレイなお姉さん」な雰囲気のPナイトの先駆け的存在、のような気がする -- 名無しさん (2019-11-02 21 18 32) おしんは魔力が上がらないから中盤以降動けなくなるんで、全てのスタイルでとはいかないんじゃないかなぁ(前半~中盤のヘッドライナーなのはその通り) -- 名無しさん (2022-11-13 09 40 45) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/38931.html
登録日:2018/02/22 (木) 00 34 07 更新日:2024/09/10 Tue 01 45 59NEW! 所要時間:約 10 分で読めます ▽タグ一覧 FE FEヒーローズ もうひとりの英雄王 クリムヒルド ゴールドナイト パラディン ベルクト ベルクトの槍 リゲル帝国 傲慢 将軍 獅子 甥 血統主義 貴族主義 鈴木達央 闇堕ち 高貴 貴族は貴族に、平民は平民に生まれつくものだ。羊は獅子の王になれはしない。 出典:任天堂公式LINE、https //goo.gl/cfjRLJ、2018年2月14日、ファイアーエムブレム Echoes、インテリジェントシステムズ、任天堂、2017年4月20日、(C)2017 Nintendo / INTELLIGENT SYSTEMS ■概要 『ベルクト』とは『ファイアーエムブレム Echoes もうひとりの英雄王』の登場人物。 クラスはパラディン。 CV:鈴木達央 第1章から登場。外伝にはいないキャラであり、リメイクであるEchoesで追加された新キャラ。 第2回英雄総選挙総合部門60位。 リゲル帝国のルドルフ皇帝の弟の息子であり、甥。皇帝に実子がいないことから継承権第一候補と見られている。 ベルクト自身、伯父のことを尊敬しており、両親からの教えで幼い頃から皇位を継ぐために腕を磨いて来た。 母親はベルクトが成人になる前に亡くなっており、形見の指輪をどんな時も身に付けており、時折磨いている。 プライドが高く野心家でもあり、皇帝になった後はソフィア王国を支配し、バレンシア統一国家の王になる事が目標である。 リゲルの民らしく力こそ誇りとしており、また過剰なまでの貴族主義者。 貴族を獅子、平民を羊と例えるなど平民を露骨なまでに見下している。 ヒーローズの世界では同じ声のアスク王族を始め他世界の王族もいるのに、下賎の輩と見下している事からリゲル以外の身分は身分と思っていないのかも。 また作中ではアルムに幾度も負けてしまうが、本人はあくまで自分の力で勝つことに拘っており、神の力を頼るのには抵抗がある。 上記の貴族主義になったのも理由があり、設定集によれば父親はベルクトが子供の時に死んでしまい、元々馬に乗ると泣き出すような臆病な性格だった事から、 母親が周りに馬鹿にされないように、次期皇帝に相応しいように厳しく育て上げた事からベルクトは血統・貴族主義になったという。 またルドルフに早逝した父と重ねているため、ベルクトが武勲に拘るのはルドルフの関心を自分に集めたい、次期皇帝と認めてほしいという想いから。 後述の出来事で自暴自棄になったのもベルクトの行動理由の大半がルドルフにあったためである。 イケメンである事と、リゲル随一の将軍という実力と地位のおかげでリゲル中の女性が憧れる存在になっている。 ただし、既にベルクトにはリネアという唯一心を許せる婚約者がいるのだが。 出会いはとある舞踏会に参加した時の事。 多くの貴族は広間で踊っているのにリネアだけは広間に行かず一人で佇んでいた。 気になったベルクトは話しかけてみるとリネアの美貌に一目惚れし、踊りに誘ったのがきっかけである。 リネアの事は心から愛しており、例え他所の世界に召喚されたとしてもリネアへのプレゼントを探すほどである。 本編では武勲を立てるべくソフィアへと侵攻していた。 当初はリゲルの圧倒的有利だったのでソフィア城で優雅にリネアと踊っていたが、解放軍のリーダーが貴族から平民に交代したという情報を聞く。 この時にアルムたち平民を羊、自分達貴族を獅子と例えた事でフェルナンに気に入られ、ベルクトも彼を気に入ったようで部下に任命する。 その後は3章でフェルナンともう一人と僅か3人で解放軍と戦いにやって来る。 FEにおけるユニットはシナリオの流れで個人だったり部隊だったりするが、ベルクトは本当に3人で挑むから恐ろしい。 ソフィア城では今の戦力では相手にならんと言って撤退していたが、戯れにそれ以上に少数で挑んでくるとは……。 この戦いでは敗北してしまったが、アルムの左手にドーマの聖痕がある事に気付く。 つまり目の前のアルムが平民ではなく自分の親戚だという証拠を目撃してしまったのだが、よく似たアザだと思い込みながら帰っていった。 最終的にリゲル軍は解放軍に追いつめられ王都への侵入を許してしまうが、 この時もベルクトは今までの汚名をそそごうと出撃許可を求めたのだが、ルドルフに「無能の輩はいらん」と切り捨てられてしまう。 実際には甥の命を守りたがっていたルドルフの優しさだったのだが……。 その後アルムがルドルフの実の子であり自分のいとこである事、アルムがリゲル帝国の正統後継者である事を知る。アルムは羊どころか、獅子すら従える竜だったのだ。 ルドルフ達は自分が皇帝になれない事を知っていた事、自分のこれまでが全て否定された事を知ったベルクトは、ドーマに導かれて祭壇にやって来た。 そこで追って来たリネアの言葉を誤解し、彼女をドーマに捧げた絶大な力を得た。 ベルクトは魔女になったリネアの力を使ってもなお、アルムには勝てず死にかけてしまう。 その時、ドーマに捧げられていたはずのリネアの魂がベルクトの前に現れ、ベルクトに自分にとっての皇帝はあなただけと言う。 そして正気に戻ったベルクトはアルムに母の形見を託し、神に踊らされない人の世を作ってほしいと告げ永眠。 その魂はリネアと共に自分達の王国へと旅立っていった。 演じた鈴木氏は暁の女神でライ、Echoes発売少し前に配信したヒーローズでアルフォンスを演じている。 ベルクトとアルフォンス、同じ王子でも演じ方がかなり違う。 ■性能 初期クラスはパラディン。2回目以降ではゴールドナイトに。 カップルそろって幸運値は0。 ドーマの力を得た後は射程が1~3の『クリムヒルド』を装備。 この武器は若干命中率に不安があるが、傍にいる魔女リネアとの支援によって命中率を底上げしている。 ベルクトはその場から一切動かないので遠距離からなら一方的に攻撃できる。 しかしリネアはドローによってベルクトの射程内にアルム軍を転移させてくるので、嫌でもベルクトと対峙させられてしまう。 やはりリネアを最初に倒した方がいいだろう。 ■台詞 ソフィア騎士団のクレーベか……我がリゲル帝国にも名を響かせる猛将であったはずだが、そのような過ちを犯すとは。解放軍の終焉もそう遠くはなさそうだ。そうなれば、このソフィアは我々リゲル帝国のもの……リネア! ……俺がお前と踊りたいと言っているんだ! 広間が嫌ならここで構わん。花畑も小鳥もないが、我慢してくれ。 俺はアルムに勝ちたかったんだよ。勝って、皇帝になりたかった! お前を皇妃にして、このバレンシアを手にいれたかった! ……それがどうだ。もはやこのリゲルすら永遠に俺のものにはならない。あいつの情けにすがって生き延びるくらいなら、潔く処刑されたほうがまだましだ! また任務か。お前のような輩はネズミのように立ち働くのがお似合いだ。せいぜい俺に尽くすがいい。 おい。装飾品を扱う店に案内しろ。……理由なんぞどうでもいいだろう。言っておくが、俺がつけるのではないぞ! なぜ俺が、このような下賎の輩どもと寝食を共にせねばならんのだ……?! この屈辱は倍にして返してやるぞ……! なにをしているのかだと? 指輪を磨いているだけだ。これは俺の…………なんでもない。さっさと向こうへいけ! なんだ、お前か。いつもうろうろと……平民は立ち振る舞いまで下品だな。少しは落ち着いてここに座るがいい。しかしまあ、こうも長く戦場を共にして、指揮官としてのお前に評価すべき点があるのはわかった。多少は認めてやろう。どうだ、俺が帰る際には連れて帰って指揮官として働かせてやってもいいぞ。……絶対に嫌だと? ハハッ! ここがリゲルではなくて幸いだったな。お前の首が飛んでいるところだ。だが、不思議と不愉快ではない。俺には友と呼べる存在はいないが……お前みたいなやつをそう呼ぶのかもしれんな。 召喚師か……哀れなものだ。この世界の奴らにとってお前などただの人身供養にすぎぬものを。救世主だなんだと持て囃され命をかけて戦ったところで用済みになれば捨てられる……。何だ? その顔は。違うとでもいいたいのか。まったくおめでたい奴だ。お前が見ているのはほんの一面に過ぎぬ。世界はもっと残酷で人は裏の顔を持つものだ。いつかお前もそれを思い知ることになる。そのときの顔が見ものだな。楽しみにしているぞ……ククク……。 ■ファイアーエムブレム ヒーローズ 我が名はベルクト。いずれリゲル帝国の皇帝となる者だ。この俺と戦える僥倖に感謝しろ。 出典:ファイアーエムブレム ヒーローズ、任天堂、インテリジェントシステムズ、2017年2月2日配信開始(C) 2017 Nintendo / INTELLIGENT SYSTEMS スマホゲーにはアルムたちより少し遅れて2017年7月に登場。イラストは麻谷知世氏。 期間限定の大英雄戦をクリアするか、聖杯を使用すれば誰でも入手可能。 武器スキルは敵から攻撃された時、魔防+4にする『ベルクトの槍+』 Aスキルに戦闘開始時、HPが敵より3以上高い時、戦闘中、魔防+6になる『生命の静水3』 Cスキルには周囲2マスの味方騎馬は、戦闘中、守備、魔防+4になる『騎盾の紋章』 大英雄なので基準値しか手に入らず、ステータスは星5で重ねていない場合、速さ22と魔防24と低く、それ以外は高水準にまとまっている。 魔防の低さはベルクトの槍と静水ありきと思われ、この二つが発動した場合34となかなかの数値になる。ここに鼓舞や紋章の効果が上乗せすれば恐ろしい数値に。 ベルクトのHPは高いため比較的静水は発動しやすいが、大英雄戦を始めイベントの敵はインファナルにもなるとHPが途方もなくなるので使えなくなる。 耐久自体は高いが速さが低いので敵に追撃を許してしまうし、こちら側からは追撃できない。 ベルクトの槍もその名に反して継承可能武器のため、ベルクトよりも生かせるキャラに継承させている事が多い。 2020年7月のアップデートからは専用武器『黒皇子の槍』が登場した。 敵から攻撃された時または敵のHPが100%で戦闘開始時、戦闘中、攻撃、守備、魔防を+5する効果。 特殊錬成効果は「攻撃守備の凪3」を付与するもの。これにより耐久性を高められる。 出典:ファイアーエムブレム ヒーローズ、任天堂、インテリジェントシステムズ、2017年2月2日配信開始(C) 2017 Nintendo / INTELLIGENT SYSTEMS 19年5月には闇落ちガチャにドーマにリネアを捧げたベルクトが登場。イラストはこちらも麻谷知世氏。 青属性の槍使い。騎馬ユニット。 またヒーローズ最初となる声優が二人いるキャラである。CVは鈴木氏と銀河万丈氏。 イラストには魂を捧げられ魔女になったリネアもいるが、何故かリネアを探している台詞を言っているのでベルクトは魔女リネアを認識できていないようだ。 武器スキルは周囲2マス以内に味方がいる状態で弓、暗器、魔法、杖の敵から攻撃された時、距離に関係なく反撃する、かつ敵は追撃不可。 その状態で攻撃した時、戦闘後、最も近い味方に20ダメージを与える。 Aスキルに敵から攻撃された時、戦闘中、魔防+8かつ、敵の奥義発動カウント変動量-1にする『明鏡の構え4』 Cスキルは奇数ターン開始時、自分と周囲1マスの味方の魔防+6『魔防の波・奇数3』 スキル構成は遠距離攻撃、特に対魔法に特化。能力値も守備、魔防に全振りしている。 その反面、速さはアーダンともタメを張れるレベルで壊滅的だが『クリムヒルド』の効果により追撃を封じられるため、 受ける立ち回りを徹底すれば速さが低いせいで相対的に耐久力が落ちるということもない。 周囲にいる味方に固定20ダメージはかなり痛いが、HPが減ってから効果を発動するタイプのスキルを能動的に発動しやすくなるのは大きなメリットと言える。 『待ち伏せ』『切り返し』『大覚醒』などを所持しているユニットとのシナジーは抜群である。 欠点は全てのスキルが遠距離攻撃を受ける事を前提にしているため、自分から攻め込むのは非常に不得手。 素の守備は高めとはいえ魔防と異なりスキルでは強化されないため、近距離相手には手も足も出ずにやられる事すらある。 隣接するキャラがいなければ『クリムヒルド』がただ攻撃力が高いだけの槍になってしまうため、 2マス以内にキャラを配置するのは必須となるが『待ち伏せ』等とは逆に『~殺し』などHPを一定以上確保している間だけ発動するスキルを持つキャラとは致命的に相性が悪く、無理に隣接させてもいたずらに味方を消耗することになりかねないため、否が応にもベルクトを中心にパーティーを組まねばならず、構成の幅を狭めてしまうのも厳しい。 しかし、そこさえクリアすれば騎馬の機動力と重戦車のごとき堅牢さを兼ね備えた、恐るべき難攻不落の要塞と化すだろう。 2022年6月のアップデートでクリムヒルドに錬成武器が実装。 周囲三マス以内に範囲拡大。そして周囲三マス以内に味方がいるだけで遠距離反撃が発動可能。そして遠距離武器の条件の削除から近距離武器でも追撃不可がかかるようになる。 特殊錬成は敵から攻撃された時、または戦闘開始時、敵のHPが75%以上の時、戦闘中、敵の攻撃、守備-5、自分は絶対追撃。 近距離武器も対応して速さもカバーしながら戦闘中での弱化をかける新しい個性を獲得。 また、後に実装された暗黒竜メディウスと組むと、20ダメージのリスクを無くして安定的に運用することが可能になる。 追記・修正は皇帝になってからお願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] やっと出来たか 国境で負けて余裕がなくなってきた辺りからの演技がマジで凄いと思う いや本当にフルボイスになって良かったなってこれだけで思えたくらい迫真の演技連発してたと思う -- 名無しさん (2018-02-22 01 40 13) 立場を約束されているはずだったし、それ故に努力もして来たはずなのに、結局のところハナっから道化でしかなかったっていうんだから、そりゃキレるわな……叔父貴の物言いも完全に見放したような感じだったし -- 名無しさん (2018-02-22 03 06 21) FEHでは本人より武器の方が重宝されている…クリムヒルド引っ提げてきてもらうしかないな -- 名無しさん (2018-02-22 03 39 38) 外伝しかやってなかったけど、この過程じゃそりゃ切れますわ…安くなったらやろうと思ってたEchoesだけどそろそろやろうかな。いい記事をありがとう -- 名無しさん (2018-02-22 10 37 04) 正直あのプライドの高さというか高慢さはルドルフでも危惧してたんじゃなかろうか -- 名無しさん (2018-02-23 21 41 39) こいつ見ると、FFTのアルガスを思い出すな「家畜(平民)に神はいない!」とか言い出しそうだし -- 名無しさん (2018-02-24 10 44 28) ↑どっちかと言うと、それは本編でのフェルナンのが近いんじゃないかなって 一応前日談やクレーベがフォローしてくれるけど -- 名無しさん (2018-03-07 04 09 13) 受け時に魔防+11はおかしい -- 名無しさん (2018-06-19 22 52 59) アルムがいなかったとしても皇帝になれたかどうか怪しい・・・本人には悪いけど王の器じゃない -- 名無しさん (2018-07-09 22 05 14) こいつがどのような人間であったとしても敵国の軍隊を率いてるやつが正統後継者とか納得できるわけがない -- 名無しさん (2018-09-01 19 44 57) 闇堕ち版が実装されたみたいだね -- 名無しさん (2019-05-09 10 22 27) SDきゃらの首とかがヤバい感じになってたからもっとあじゃぱーな精神状態かと思いきや理性が割と残ってるせいで余計生き地獄なFEH版闇堕ちベルクト -- 名無しさん (2019-05-16 17 18 39) 原作で非操作キャラだが何気に3つユニットを貰っていたりする。これはラインハルトも同じだが…。 -- 名無しさん (2019-12-02 06 17 11) ↑5ここまで平民差別が酷いと、仮に皇帝になってもまともな統治が出来るとは思えないな。平気で圧政しそう -- 名無しさん (2020-09-09 17 07 07) 暗黒皇帝に戦争仕掛けそう -- 名無しさん (2020-10-08 06 14 57) 血が重視される聖戦・トラキアでもここまで極端な思想の奴は(少なくともゲーム中では)いなかった。ルドルフだから生かされたがアルヴィスだったら真っ先に粛清されてたな -- 名無しさん (2024-06-20 00 10 11) 正直FC原作の時点で「なんだこの茶番!」ってキレるリゲル敗残兵絶対いるだろ…と思ってたので中々好きな追加キャラ -- 名無しさん (2024-09-10 01 45 59) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/49912.html
登録日:2021/12/04 Sat 00 10 45 更新日:2024/09/22 Sun 19 26 47NEW! 所要時間:約 4 分で読めます ▽タグ一覧 FE FEヒーローズ エリート クリミア ステラ ファイアーエムブレム ペグニオン ボウナイト 令嬢 南條愛乃 弓 暁の女神 蒼炎の軌跡 貴族 騎兵 黒髪ロング ほんのひと時とはいえ、私もベグニオン騎士団に所属していた身……足手まといにはなりません。 出典:ファイアーエムブレム ヒーローズ、任天堂、インテリジェントシステムズ、2017年2月2日配信開始、(C) 2017 Nintendo / INTELLIGENT SYSTEMS 概要 『ファイアーエムブレムシリーズ』の『蒼炎の軌跡』及び『暁の女神』に登場するキャラクター。 クラスは『蒼炎の軌跡』ではボウナイト→パラディン。 『暁の女神』では弓騎将(アローナイト)→白銀騎将(シルバーナイト)。 CV:南條愛乃(『ヒーローズ』) ベグニオン帝国の貴族、ディアメル伯爵家の令嬢。ストレートの黒髪ロングが特徴。 父であるディアメル伯爵は自身の地位のために娘たちを政略結婚で無理矢理嫁がせており、 ステラはそんな姉達の姿を見て束縛を嫌うようになる。 そして、元老院のガドゥス公ルカンとの婚姻が決まった際、それに反発して家を出奔。 ベグニオン騎士団に入団し、軍人としての道を選んだ。 ベグニオンでも名家の生まれゆえか周りの兵からは敬遠されがち。 物腰は柔らかくも芯の強い性格ではあるが、お嬢様なためか若干世間に疎いところがある。 『蒼炎の軌跡』 ○初期値と成長率、CCボーナス ボウナイト LV1 HP-20(45)+5 力-6(40)+2 魔力-2(20)+2 技-6(55)+2 速さ-7(50)+1 幸運-3(40) 守備-5(30)+3 魔防-4(25)+2 移動-8+1 重量-29 体格-7+1 属性-風 スキル-エリート 弓D 13章で初登場。 当時のステラは、グレイル傭兵団から抜け出し、護衛として雇われていたガトリーと共に、 神使サナキがエリンシアに少しでも早く会おうと密かに手配していた船の護衛についていた。 しかし、そこにネサラからの偽情報をもとに、エリンシア一行を追跡していたデイン将校ノシトヒ率いる船団が襲撃。 神使親衛隊副長タニスの要請で援軍として駆けつけたアイクらと合流し、以後はグレイル傭兵団と行動をともにする。 当初は友軍扱いなので、正式に仲間にするためにはアイクで話しかけなければならない。 しかし、上述の通り登場時は中盤に差し掛かったあたりなのに下級職でレベルも1と低く、しかも敵の目の前にいて、更に本作の弓使いは敵に隣接されて攻撃を受けると一切反撃できない仕様なので、早急に話しかけなければならない。 特に難易度ハード以上だと、1ターン目で会話して仲間にしないと、運が悪ければそのターンですぐに死んでしまう。 初期位置の関係上、アイクが1ターン目に彼女と会話するには「体当たり」又は「ぶちかまし」を使わなければならない距離なのもネック。 初期レベルは低いが「エリート」のスキルがあり、弓でのボスチクもやりやすいので成長はさせやすい。 ここに加えて持ってくるアイテム「騎士の護り」の効果で更に成長率が上がる。 成長率も技や速さをはじめ総じて優秀なので、大変だが育てれば見返りも大きい。 おかげで同じ下級弓使いのヨファを地道に育てる意義が限りなく薄れてしまう。 更にパラディンにCCさせれば、使える武器がもう一つ増やせる。 ギャップ萌えで斧を使わせる人も多いが、本作ではそもそも斧が強いのギャップ狙いでなくともオススメ。 支援はガトリー、サザ、マカロフの3人と成立する。 特に、「『蒼炎』きってのダメ兄貴」ことマカロフには「優しい人物」だと誤認してしまい、彼本人も引くほどベタ惚れする。彼の(色んな意味で)自由な生き方に惹かれたのかもしれない。 サザは当初貴族のお嬢様がなんで傭兵なんかをと難色を示していたが彼女に父親より年上の許嫁、家のために嫁ぎ愛のない生活をする姉達、そんな運命を変え自由を勝ち取るために戦うという強い意志を聞き、考えを改め彼女の未来を応援するようになる。 『暁の女神』 ○初期値と成長率、CCボーナス(引継ぎ無し) 弓騎将 LV2 HP-33(55)+4 力-13(40)+3 魔力-8(20)+4 技-16(45)+2 速さ-15(40)+2 幸運-17(70) 守備-10(30)+3 魔防-14(50)+4 移動-9 重量-31+2 体格-7 属性-風 スキル-エリート、再移動 弓B 続編である『暁の女神』ではクリミア王国騎士団へと移籍している。 故国のベグニオン帝国騎士団に戻る選択肢もあったと思われるが、この移籍の明確な理由は不明。 上記のマカロフとの関係からか、あるいは実家と距離を置くつもりだったのかもしれない。 最初の登場は第2部3章。ケビンらと共にジョフレの指揮下で登場する。 初期レベルが低めなのと「エリート」持ちなのは変わらず。 前作と比べてHP・幸運の成長率が上がった分、技・速さ・守備の成長率がやや低下している。 騎馬系自体の弱体化や段差システムの追加、特効武器の強化もあり、前作ほどの爆発的な強さは発揮しづらい。 今作ではユニット間でのスキルの付け外しができるので、愛が無ければ「エリート」だけ剥がして二軍落ちもザラ。 とはいえ、それを踏まえても高い機動力とそれなりの強さは健在で、特に最強の弓「バルフレチェ」を使える騎馬兵は彼女のみ。 シノンら神射手(サジタリー)組がかなり強いので注目されづらいが……。 またエタルドやゼーンズフトも射程1~2なので間接攻撃可能な騎馬兵というだけでは目立てないのも痛いか。 ちなみにマカロフの妹であるマーシャには、「本当に兄さんでいいんですか」といったことを訊かれるシーンがある。 別に彼女がブラコンで兄を取られるのが嫌だから妨害したい、などという理由ではなく、本気でステラの行く末を心配してのことだが、彼女は全く深刻に捉えていない。 第3部終章では前作の支援関係でサザと戦闘前会話があり互いに再会を喜ぶが、どちらも退くことのできない戦いに狼狽えながらも武器を握る。 第4部終章では同郷のベグニオン出身キャラが多いため、戦闘前会話が豊富に用意されている。かつての許嫁のルカンには嫁いでいればこの世の誰よりも不幸になっていたとはっきり言い切った。 ルベールとは面識があり、始めは彼女を戦場から退かせようとしたが、クリミアの騎士だという発言から彼女を戦うべき相手として認識し、彼女の成長を感じていた。 そして、マカロフとの支援がAだと周囲の反対を押し切って遂に彼と結婚してしまう。 義妹の悩みのタネが増えてしまった。お幸せに、といっていいのかわからない。 『ヒーローズ』 出典:ファイアーエムブレム ヒーローズ、任天堂、インテリジェントシステムズ、2017年2月2日配信開始、(C) 2017 Nintendo / INTELLIGENT SYSTEMS 2021年11月より登場。 緑属性の弓使い騎馬ユニットにあたる。イラストは鳴瀬うろこ氏。 武器は飛行特効と速さ3に加え、応援を使用した時、対象の移動+1と受けている強化を2倍にする「強化増幅」を付与し、 戦闘開始時自身のHPが25%以上なら、戦闘中攻撃、速さを+6する『ディアメル家の宝弓』。 Aスキルは味方と隣接している時、戦闘中自身の速さ、守備を+7、かつ速さ、守備の弱化を無効にする『速さ守備の絆4』。 Bスキルは応援を使用した時または自分に使用された時、自分と相手の十字方向にいる敵の攻撃、守備を-5し、かつキャンセルを付与する『攻撃守備の大共謀3』。 武器効果により、アネット同様に応援を使用すると遠距離騎馬でなければ対象の移動力を+1する。 加えて強化増幅も付与するので、この点ではアネットの上位置換。但しアネットとは応援の種類が違う(*1)ので、用途によって使い分けるべし。 ステータスは速さが優秀。守備面やHPは低く騎馬特効の弱点もあるので、敵から攻撃を受ける状況はなるべく避けたい。 Cスキルが空いているが、ここに大開放系のスキルを入れ、その対象になったキャラを応援すると効果が大きい。 最も手軽なのは星4以上のミランダから「速さ魔防の大開放3」を継承すること。 これの対象キャラを応援することで、実質攻撃・守備+12、速さ・魔防+10とまんべんなく強化された強烈なバフに仕上がる。 とはいえ大解放の場合、大解放がかかる相手(調整をしていない限り普通は1人だけ)にしか当たらないため、味方全員を戦力にしている場合には「魔防の指揮3」「速さの指揮3」をそれぞれCスキルと聖印でセットするのもいい。 指揮は指揮で味方の編成を縛られる(特に騎馬は1人しか入れられない)上にターン開始時に周囲2マス以内に居るキャラ限定と言う条件は付くものの、味方3人の誰を強化しても全能力+6と強化増幅で全能力+6の計12の強化が得られる。 また、同時実装された開花レーギャルンのような、バフにより更に強化されるキャラへの応援も非常に高相性。 追記・修正は政略結婚を拒否し、ダメ兄貴に惚れてからお願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 蒼炎だと厨職業パラディン+厨装備騎士の護り+強スキルエリートとかいう厨要素の塊だから育ててみたら化けまくった -- 名無しさん (2021-12-04 00 16 52) マカロフとのカップリングだけは絶対に許さんぞ -- 名無しさん (2021-12-04 07 46 13) やっぱり(蒼炎では)斧だよな 暁で斧持ってないのが違和感ですらあった -- 名無しさん (2021-12-04 08 22 35) 槍兵の敵多かったし、普通に斧だったな。大抵弓よりも手斧握ってた。(流石に飛行には弓だが) -- 名無しさん (2021-12-04 08 48 04) 斧だとすぐにはがねの斧持てたのも大きい。ネフェニーとか年頃の女の子同士の支援が欲しかったのに野郎ばっかり…。 -- 名無しさん (2021-12-04 11 56 34) ルカンをろくでなしだと見抜く眼力を持ちながらなぜマカロフは見抜けないのか -- 名無しさん (2021-12-04 15 08 34) ↑だらしなさとは別の「危険性」みたいなのを察した節はあるかもしれない -- 名無しさん (2021-12-04 15 40 41) ルカンは自らの地位を笠に着た、権力で威張り散らす性根の腐った狸親父だけど、マカロフは自分がダメ人間である事の自覚はあるし、自分に惚れてしまったステラを見て「男を見る目がなくて可哀想に」と気遣いも出来ているからな -- 名無しさん (2021-12-04 20 29 41) そもそも男の基準がルカンと自分の親父だけだったせいでマカロフがいい奴に見えてしまった可能性…いや傭兵団やクリミア騎士団にもっといい男いくらでもいただろ… -- 名無しさん (2021-12-05 15 50 48) 見た目はお淑やかになった聖戦のアイラ。 -- 名無しさん (2021-12-05 15 55 59) マカロフとガトリー、サザならどう考えても後者二人の方がいいのに暁スタッフは何考えてたんだ -- 名無しさん (2021-12-05 16 40 12) 実用面でも斧を持たせるのはアリ 命中に難を抱える斧使いが多い中、技がよく伸びるからバシバシ当ててくれる -- 名無しさん (2024-09-22 19 11 52) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/fesinceawakening/pages/35.html
「幻影異聞録#FE」の販売方法・宣伝等についてのページです。
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/25338.html
登録日:2012/05/22(火) 22 48 10 更新日:2024/07/15 Mon 15 12 44 所要時間:約 3 分で読めます ▽タグ一覧 FE FEネタキャラリンク アーチナイト ファイアーエムブレム ミデェール ミデ男 ミドーリ ユングヴィ 緑男 聖戦の系譜 親世代 エーディン様、敵に城を包囲されました姫様をお守りすべき我々が、ふがいないばかりに… ファイアーエムブレム 聖戦の系譜に登場するキャラクター。 ユングヴィ王家に仕える弓騎兵。 ヴェルダン軍の侵攻を受けて騎士団が壊滅しながらも、公女であるエーディンを守るためにユングヴィ城に篭城して抗戦していた。 しかし、蛮勇を誇るヴェルダン三兄弟の長兄ガンドルフとの一騎打ちに敗れ、エーディンを連れ去られてしまう。 シグルドがユングヴィ城を制圧した後、気を失っていたところを発見され一命を取り留める。その後はエーディンを救うために、怪我を押してシグルド軍に参加する。 【ユニット性能】 ○初期値と成長率、CCボーナス アーチナイト LV2 HP-32(60) 力-9(30)+3 魔力-0(5) 技-7(30)+2 速さ-9(40)+2 運-3(10) 守備-7(30)+2 魔防-0(5)+3 移動-8+1 武器レベル-弓B→弓A 血統-なし スキル-追撃・突撃 序章でユングヴィ城を制圧すると自動的に加入する。クラスはアーチナイト。 速さに優れ、スキルの「追撃」と「突撃」による手数の多さが魅力。 反面それ以外は平凡で、後に加入するジャムカ、ブリギッドに比べて戦力としては頼りないが、騎兵ゆえの移動力と再移動は目に見えて便利であるため、闘技場で苦戦することもあるが戦場では削り・トドメ役などで腐らないユニットである。 ただ、技の初期値の関係でジャムカに比べて攻撃を外しやすい。そのためキラーボウを渡すのも手である。 カップリングは恋人会話があり、男の子供が同じ兵種になるエーディンがベスト。 エーディンの微妙に高い力などで底上げされるバランスの取れた成長率と必要十分なスキルを獲得できる。 また、4章の恋人会話イベントで勇者の弓を入手出来るため、ミデェールの物足りない火力が一気に向上し、さらにそれを継承できることで子世代序盤も格段に捗る。 …というか、弓はエーディン以外だと継承できず、全く同じスキル構成で継承対象の多い剣使いで成長率が優れたベオウルフがいるため、他の相手だと劣化ベオウルフ感が否めない。 彼と差別化を図るとしたら、彼にはない5%の魔力成長率。 それを生かしたティルテュとのカップリングは魔法と彼のスキルの噛み合わせが良く、成長率も比較的安定した子供達となる。 5%は別に高いわけではないためアーサーの魔力は吟味が必要だが、アゼルとレヴィンが他とくっついた場合は一応有力候補か。 【その他】 味方の少なかった初期の頃から、シグルド軍最初の弓兵として各地の戦乱を戦い抜いてきたミデェールだが、彼も他の仲間達同様に「バーハラの悲劇」によって生死不明となる。 騎士として国に仕え、平民の身ながら公女に想いを寄せているという、普通の大河ドラマなら悲恋に終わりそうな設定を持つ彼だが、聖戦のシステムならその恋を成就させる事も可能となっている。 …と、まぁこれだけ書けば一途な好青年な彼だが、聖戦の系譜の中では微妙にネタキャラ扱いされている。 まず、その名前。 ミ「デ」ール、ではなくミ「デェ」ール。 これに関しては「どう発音すんの?」と昔から物議を醸している。ファンからは「ミデ男」「ミドーリ」「緑男」などの愛称をつけられた。 次に彼の初登場シーン。 見た目は緑の長髪を後ろで束ねた優男な彼だが、公女であるエーディンを守るため、ヴェルダンの大軍を前にしても篭城して徹底抗戦を挑む男気を見せる。 なかなか城を落とせない部下にしびれを切らし、直々に城に乗り込み一騎打ちに持ち込むガンドルフ。 手斧が投げられ、ミデェールに直撃。HPが0になり… ミデェール「ウオゥォゥォッ!!……」(低音) …と、彼の容姿からは想像もつかない野太い断末魔をあげて倒れる。 (これに関しては全キャラ共通なのだが、話の流れ的に彼は最初にこの断末魔を披露するためインパクトが強い) なお、ガンドルフは必殺のスキルなんてもってないのだが、この戦闘シーンでは必殺を繰り出している。 そして最後にブリギッドを恋人にした際の会話。 以下、ゲーム中から引用 ブリギッド(以下ブ)「ミデェール、大丈夫?」▼ ミデェール(以下ミ)「ええ、平気です。でもブリギッドは?」▼ ブ「私なら大丈夫。ミデェールがいてくれるもの」▼ ミ「ボクはブリギッドに会えて幸せでした。感謝しています」▼ ブ「どうしてそんな事を言うの。いやだわミデェール、なんだか別れの言葉みたい」▼ ミ「ごめんなさい。でもこれだけは言っておきたくて…」▼ ブ「ミデェールは、エーディンが好きだったのでしょ?本当に私でよかったの?」▼ ミ「エーディン様は好きでした。でもそれは愛じゃない。ボクが愛したのはあなただけです!」▼ ブ「ミデェール、ありがとう…私を最後まで見守ってね…」 …序章での彼は一体なんだったのか。 (一応擁護するとこの会話が発生するタイミングの恋人キャラ達は結婚し、子供も生まれている筈である。決戦中にしおらしくなっている妻に対して、昔の片想い相手の方が良かったと言える訳も無いので返答としては妥当…なのかもしれない。) 追記・修正は好きだけど愛じゃなくお願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] LikeとLoveの違いと言われてもいまいち納得できない。 -- 名無しさん (2014-05-11 14 26 03) アゼルとかミデェールとかセリスみたいな女の子っぽいやつがあんな声をあげるなんて・・・・・ 初回プレイはビビったわ -- 名無しさん (2014-08-04 18 36 58) ミディール?(難聴) -- 名無しさん (2015-11-01 02 44 15) ブリギットは特例で継承が娘になるからオススメできなくね? -- 名無しさん (2016-03-14 00 44 14) プレイ前は女の子だと思ってました。尚、ガンガン系漫画家の聖戦でもオイフェが間違えた模様。 -- 名無しさん (2016-11-14 17 30 59) 実は発売前の雑誌紹介で女性と間違われたこともある。 -- 名無しさん (2016-11-25 20 03 34) 突撃さえ発動すれば相手が死ぬまで撃ってる事も…まぁ突撃持ち全般に言えることだが -- 名無しさん (2016-12-05 16 48 51) エーディンと結ばせるなら彼が一番無難ではある。お似合いだし -- 名無しさん (2017-02-22 22 49 10) ミデェールの発音の仕方ホント気になる。 -- 名無しさん (2018-10-23 23 58 48) 普通にミデールと発音するのと同じ感じでいいんだろうか。 -- 名無しさん (2020-09-16 19 39 06) 藤森ナッツの漫画だと女顔のせいでガンドルフにセクハラされたり、結構ネタにされてた -- 名無しさん (2020-09-16 20 52 06) ゆうしゃのゆみが3章で手に入ってくれればなあ -- 名無しさん (2021-05-29 17 25 57) 初めてプレイしてミデェールを女性キャラと思っていたら倒されたときの野太い声聞いて「お前男だったのか」となったユーザーはそれなりにいると思う -- 名無しさん (2021-09-22 05 22 03) 今やってる周回だと同じ弓使いのジャムカに思い人を奪われ、その思い人がジャムカにプレゼントした弓をおこぼれでもらって活躍中(そして独身)。……ゲーム攻略としては悪くないが、ドラマで見れば流石に惨め過ぎるか。 -- 名無しさん (2021-10-31 22 04 15) 個人で追撃、突撃持ってるってだけで有能間違いなしなんだよね。連続のジャムカにも劣らない。 -- 名無しさん (2022-09-16 08 57 32) 「それは愛じゃない、僕が愛したのは貴方だけです」をネタ要素と思うのは極めてアニヲタ的だなーと思う。既婚者(ヲタだけど)からすれば「過去の恋慕は現在の熱愛に劣る もはやこれは常識!」 -- 名無しさん (2023-10-19 10 02 20) ジャムカは強いんだが歩兵だからキラーボウが勿体無いんだよな。ミデェールに持たせた方が子世代のこと考えても実用的。 -- 名無しさん (2024-07-15 14 29 26) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/52298.html
登録日:2022/10/08 Sat 23 13 18 更新日:2024/08/07 Wed 10 48 29 所要時間:約 7 分で読めます ▽タグ一覧 FE FEヒーローズ お前のようなジェイガンがいるか もう全部あいつ一人でいいんじゃないかな イケメン ジェイガン ゼト ゼト戦記 パラディン ファイアーエムブレム ルネス 何故かなかなか立たなかった項目 冷静 完璧超人 将軍 小山力也 強すぎ 強キャラ 有能 無双 真銀の聖騎士 神装英雄 聖魔の光石 騎士 騎士の鑑 エイリーク様、その腕輪は決して手放してはなりません。それはファード様がお二人に…ルネスの未来を託した証なのです。 出典:ファイアーエムブレム ヒーローズ、任天堂、インテリジェントシステムズ、2017年2月2日配信開始(C) 2017 Nintendo / INTELLIGENT SYSTEMS ■概要 ゼトは『ファイアーエムブレム 聖魔の光石』に登場するキャラクターである。 CV:小山力也(FEヒーローズ) クラス パラディン 性別 男 称号 【真銀の聖騎士】 出身 ルネス 身分 ルネス騎士 属性 理 ■人物 ルネス騎士団の若き将軍であり、王女エイリークの護衛役。 「冷徹」とさえ呼べる程に冷静沈着ながら忠義に篤い性格、かつ優れた洞察力・判断力を備えた完璧超人。そして当然の如くイケメン。 王族兄妹が相手であってもそのスタンスを容易に崩す事はなく、序盤ではエイリークの決定を覆してまで腕輪を盗んだコーマを追ったり、↓の台詞集にもあるが16章クリア後にルネス王城を奪還して国民からの歓声を受けた際も「これは今迄の圧政からの反動に過ぎず、決してエイリーク達の人格を評価したものではない。」と忠告した程。 常時このように鋭くも冷たい人間と思われがちだが、仲間内の談笑などでは結構フランクな所を見せたり親睦を深めた女性にアプローチをかけてみたり若気も見せる。 突如としてグラド帝国の侵攻がはじまり、ルネス王城がグラド本軍に攻め入られ国王ファードを置いてエイリークやフランツと共に王城から逃げ延びる。 そこに待ち構えていたヴァルターの襲撃を受けエイリークを守るために負傷しているが、問題なく戦えるほどタフ。 加えて王城が堕ち国王を守れずおめおめ逃げる事しか出来なかった無力感の中でもフランツに的確な指示を出し、エイリークにレイピアを手渡し更なる追手からも守り抜きフレリア王国への逃避行からの壮大な旅を完遂するという凄まじいメンタルの持ち主でもある。 さらに裏切り者の罠を即座に看破し、聖石を奪われる事態を防いだ。 国王ファードからも王家に伝わる腕輪の秘密を予め聞かされており、信頼の厚さがうかがえる。 エフラム王子に対しては「感情に流されるな」などの厳しい発言も目立つが、エフラム自身もゼトも信頼し進言を受け入れている。 エイリーク編の15章での会話では「お前がエイリークのそばに居たからこそ妹の無事を確信できた」と断言したくらいである。 なお彼とは支援が発生しない 他の多くのジェイガンポジのキャラクターと違い、シナリオでの出番も終盤までかなりあり会話イベントの多くに出ずっぱりである(やられても負傷撤退である)。 『聖魔』全体から見ても準メインキャラクター級の扱いである。 ■ユニット性能 Lv-1 HP-30(85) 力-14(50) 技-13(45) 速さ-12(45) 幸運-13(25) 守備-11(40) 魔防-8(30) 体格-11 武器レベル-剣A槍A 属性-理 所持品 はがねの剣 ぎんのやり きずぐすり 序章のみイベントの関係でHPの現在値が13で始まる。 お馴染みジェイガンポジションであり、上記の通り最初からエイリークに同行する。 しかし「序盤は頼れるが、成長率が低いので次第に戦力外になる」という常識を覆した、最初から最後まで活躍できる強いジェイガンである。 いや、厳密に言えば『聖戦』のオイフェも子世代と比べなければ強いし、『烈火』のマーカスもその気になれば最後まで使えないこともなかった。 しかしこのゼトは終盤まで使い続けても他の主力と比べて見劣り・息切れ感が殆どない。 ゼト単独で攻略する『ゼト戦記』なる縛りプレイも成立するほど。 まず初期値が優秀。 HPがやや低めで良成長・吟味した下級職上がりには力や速さで劣ることもあるが、全体的には目立った欠点がない器用万能型。 初期パラディンらしく魔防が高いほか、男性の上級職には珍しく幸運も高めで必殺を食らうリスクも低い。 今作の雑魚敵の全体的な弱さもあって騎馬特効武器でも使われない限りそこらの雑魚に突然やられる事態は起こりにくく、安定感がある。 武器レベルも両方Aなので様々な剣・槍を最初から使用でき、双聖器選択の融通も利く。 槍Sにすると普段の戦闘で手槍の火力・命中が増すこと、クリア後は高価だが秘密店でスレンドスピアが購入できることから恩恵が大きくなる。 ただ、本作では剣をメインに活躍するキャラが少なくなりがちなので、剣使いエース候補のジストを斧S(勇者)にした場合等はゼトを剣Sにするのも手。 成長率もお助けポジションとは到底思えない高さを誇り、下手な下級組より高いくらい。 まずHP・力が戦士やアーマーナイト、ドラゴンナイトといったパワー系に匹敵するほど良く伸びる。 技・速さは平均的に見えるが、これも攻守の低めな剣士やペガサスナイト等を除くと伸びの良い方である。40%と45%の差は大きい。 守備の成長率もアーマー属性持ちのキャラと同職のオルソンに次いで高く、グレートナイトのデュッセルより固くなることもザラ。 魔防も初期パラディンだけあって良く成長し、物理職ではトップクラスの水準。 幸運だけは成長率ワーストに近いが、上記の通り初期値は十分あるので必殺の恐怖に晒されることは少ない。 総じて高水準である。 将来的なライバル候補としてソシアルナイトからスタートする新人のフランツ、赤緑枠のフォルデとカイルがいる。 初期値や成長率では十分主力になり得る水準なのだが、育ち切った後の能力で比べても結局ゼトの方が強かったというケースが少なくない。 フランツは速さに優れその他の成長バランスも良いが序盤は幸運の低さから必殺が怖く、ウリである速さは上限の低さから持て余し、守備はゼトに大きく劣る。 フォルデはフランツがヘタレた時の予備ポジションに近いのでより肩身が狭い。フランツと比べるとイマイチ決め手に欠ける成長率&属性でもあるので猶更。 カイルは力に優れ、その他の成長率も幸運以外に目立った穴はないが、その幸運と魔防ではゼトに負け、ウリである力や守備にしても期待値では殆ど差がない。 …と、総合的に見てゼトが最も使いやすいということが多い。 カイルはグレートナイトにして力を活かすことで差別化できるが、アーマー特効追加と移動力の差もあり考え所。 また力はともかく守備の成長率は25%とさほど高くないので、守備でゼトに負けてしまうことも十分あり得る。せめてゼトと支援が組めればそれを補強しつつ活躍の幅が大いに広がったのだが。 なおこの強さはストーリー上でも取り沙汰されており、ヴァルターの一撃に耐えて逃げ延びた実力に関しては帝国六将の中でも評価されている。 エイリークとの会話によるとそれ以降もこの傷の痛みに苛まれているらしく、傷自体も一生残るほど深いものになるという。 敢えてケチをつけるとすればレベルアップ回数の少なさから最終的なHPが50未満になるが、天使の衣を1つ使えば気にならなくなる。 というかゼトのHPがギリギリまで削られるような事態があまりないのでドーピングしなくても問題ない。 本編だと「むずかしい」のエフラム編11章&19章で大量の増援相手の蓋をする場合はそれなりに注意が必要なくらい。 さすがにアメリアをパラディンまで育て上げればほぼ確実にゼトを超えるが、彼女はジェネラルや新人兵士3にするプレイヤーが多いのであまり問題にされない。 性能以外の面では最初にエイリークがすぐ使える鉄の剣を持ってないのが気になるが(*1)、長い目で見ればレイピアを消耗して困る場面はあまり無い…どころか序盤の彼女はレイピアを使ってようやく並の火力を出せるか否かというレベルで、更にエイリーク編に進むと予備がもう一本手に入るのでそんなにマイナスでもない。 だが流石にラグドゥ遺跡のやり込みまで進めるとパラディンの上限値の恵まれなさ、さらに属性の関係上あまり強力な支援効果を受けられないという欠点が浮き彫りになる。 「むずかしい」だと上級魔物の火力(特に魔法系)が高くなってくるのでHPの低さも如実に響いてくる。特効武器持ちも少なくないので油断しているとLV20でもあっさりやられる事もあり息切れしてくる。ラグドゥ遺跡連覇まで連れて行くならHPのドーピングや支援による補強も視野に入れたい。 更にジェネラルには全ての上限値で劣る。速さはあちらと同じなのに技はともかく力も守備も低くスキルも無いのは辛い。 本人のステータスにクラスの上限値が追い付いていないのはエフラムも同じだが、彼には2つの専用武器がある。 まぁ本編でのゼトは十分すぎるほど優秀だし、あくまでもジェイガンポジションなのでこれ以上は望みすぎというものだろう。 同じ初期上級職のくせにゼトよりも合計成長率の低いどこぞの王子も見習ってほしいものである。 クラスチェンジ選択でパラディンになったキャラ?追加キャラ?知らんな ゼト以降のジェイガンポジションは普通に終盤まで使えるキャラが主流になったとされる。 ただ、上限値が明らかに冷遇されていたり、成長率が旧時代のジェイガン枠に寄せられたりする例もあり、一概には言えないようだ。 なお、北米版ではゼトの成長率が上がっている(HP 85→90)。 …え?上がった?下がったんじゃなくて? 日本版に比べて強キャラの弱体化、弱キャラの強化といった調整が中心なのに何故このような扱いになったのかは謎。 ■支援会話 支援相手はエイリーク、フランツ、ガルシア、ナターシャ、クーガー。 女性2人とは後日談でペアEDとなり結婚する。ゼトの花嫁 序盤から支援を組める相手が多く、移動力の相性も含め融通が利く。 ただ上記の通り、支援効果自体はあまり強力な補正を受けられない。 理属性は攻撃力、防御、回避、必殺回避が上がりやすいのでこれらを大きく上昇させられる相手を選びたい。 エイリークとは互いに惹かれ合いながらも王女と騎士としての役目を全うしようとする王道的な内容。 だがエピローグではエフラムの許しやエイリークの強い望みもあり二人は結ばれたという。 忠誠よりも愛を選んで報われなかった男とは皮肉な対比と言える。 エイリークに不足してる力や守備を大きく上げられるし将来的には移動力の差も縮まりそこそこ良いコンビになれるが、エイリークには加えて必殺も伸ばせる相手が居るのでそちらを優先した方が良い。 自身に憧れる部下フランツとの会話では彼の成長を認めるほか、ゼトもまたフランツの父に憧れていたことを語る。 フランツを主力で使う場合ゼトと支援を組ませたくなるが、互いのステータス傾向や効果的に見るとイマイチ噛み合っていないので他が埋まっている状況でなければ避けたい。 かつてルネス軍にいたガルシアとの会話では、彼に敬意を払いつつガルシアやファードの過去等について語る。 そして最終的には家族を持てと檄を飛ばされる…が、彼と支援Aにしてしまうと家族を持ちたくても持てなくなるジレンマ。 効果的には相性は良いが生憎ガルシアは主に速さで伸び悩む二軍候補なので通常プレイでは選ばれにくい。 ナターシャとの会話では、必死で怪我人を救おうとし消耗していく彼女をゼトが気遣う。 最初は仲間として接するつもりだったゼトだが最終的には共にルネスで共に暮らしたいと伝え、後日談で結ばれる。 移動力の差という問題はあるが、属性効果的にはかなり相性が良い。 クーガーとの会話では、彼の過去について掘り下げられる。 ルネス騎士団に勧誘するも自分の故郷はあくまでグラドであると断られるが、二人の間には確かな友情が生まれた。 こちらも火力や回避を大きく上げられるし何より移動力も釣り合うので理想的。 ■台詞 城外で戦闘があったにもかかわらずなぜ敵兵が中から姿を見せない?エフラム様と共に捕えられた貴方がなぜ一人だけ逃げ出せたのだ?なぜ腕輪と【聖石】のかかわりを知っておられる?そしてなぜ…そのように懐に刃を隠し持っておられる? 無論 この歓迎ぶりはオルソンの悪政の反動によるものです。決して エフラム様の才覚を評価してのものではありません。民たちの心がこの先どう動くことになるか…それは、エフラム様がお決めになること。 エイリーク様。あなたはルネス王国の王女です。王族である者は常に、臣下には等しく接さねばなりません。情によって臣下を重く遇するようなことがあれば、他の者たちは、主君への忠誠を失うことになりましょう。 剣のさばき方、槍の構え、そして、主君への確固たる忠義の心…君には間違いなくお父上の魂が宿っている。私が憧れ、目指してきた騎士の息子であるフランツ、君と共に同じ志を持って戦いに挑めることになろうとは、誠にもって、私は幸せ者だよ。 ■ファイアーエムブレム 覚醒 魔符として登場。 男性でありながらファルコンナイトのスキル『槍の達人』を習得している唯一の存在。 エフラムの方がそれっぽいが、一応あちらも『王の器』や『覇王』(有料DLC版)といった別のレアスキル持ちである。 ただ『居合一閃』もあるほか、これとの併用や有料DLCを使わない場合でも他の達人系スキルで十分なので単にレアなだけとも言える。 女性用スキル同士でも同じペガサス系の『疾風迅雷』のほか、『デュアルサポート+』等との壁は厚い。 ■ファイアーエムブレム ヒーローズ 私はルネス王国の騎士ゼト。エイリーク様、エフラム様はこちらにいらっしゃるでしょうか? 出典:ファイアーエムブレム ヒーローズ、任天堂、インテリジェントシステムズ、2017年2月2日配信開始(C) 2017 Nintendo / INTELLIGENT SYSTEMS 2017年8月からエイリークとエフラムの実装から6ヶ月後に登場。イラストは冨士原良氏。 原作準拠で赤属性の剣・騎馬ユニット。 声優も超ベテランの小山力也氏の採用にも衝撃を生んだ。よく採用したな…。 武器スキルは3すくみ有利だとさらに攻撃+20%。3すくみ不利だとさらに攻撃-20%の『旭日の剣+』 Aスキルに攻撃-3、守備+5の『守備の城塞3』 Bスキルに戦闘後、敵の攻撃、守備-5の『攻撃守備封じ2』 ステータスは守備が比較的高めで魔防が低い典型的な騎馬ユニットの数値。 だが特に斧キャラに強く物理受けに優れるのが特徴。 ただ、戦闘面ではマークスや総選挙ロイには劣る。 高めの守備でも青属性では容易く貫くため使用する要所が限られていた。 魔防も低すぎてどの属性の魔法武器でも倒されやすい。 2019年2月のアップデートで専用武器『真銀の聖剣』が追加。 威力は旭日の剣+の上位互換。特殊錬成は周囲2マスの味方の速さ+6の「速さの指揮3」を内蔵。護衛役らしいサポートキャラとして使いやすくなった。 ティアマト同様、Cと聖印にも指揮を付ければ3種の指揮が可能。 出典:ファイアーエムブレム ヒーローズ、任天堂、インテリジェントシステムズ、2017年2月2日配信開始(C) 2017 Nintendo / INTELLIGENT SYSTEMS 2022年7月では水着の超英雄として登場。イラストは黒野ユウ氏。 騎馬ユニットは一緒で緑属性の斧を持ってきた。 ゼト自体も通常版から5年ぶりの登場でしかも超英雄も初。 エイリークの護衛として水着姿で同行している。 武器スキルは自分から攻撃した時、または、周囲2マス以内に味方がいる時、戦闘中、攻撃、守備+5、絶対追撃の『竜の落とし子の斧+』 Aスキルは敵のHPが100%で戦闘開始時、または敵が【不利な状態異常】を受けている時、戦闘中、自分の速さ、守備+5の『速さ守備の機先3』 【不利な状態異常】「敵の次回行動終了まで」の効果全般(弱化、移動制限、パニック、反撃不可、相性激化等) Cスキルはターン開始時、周囲2マスの味方の守備+6。ただし、現在部隊内で同じ移動タイプが2体以下の味方のみが対象の『守備の指揮3』 問題の戦闘面は攻めても守っても戦えるよう改良。 通常版より守備は劣ってしまったがそれ以外のステータスは近年の騎馬ユニットに近いものへ。 しかし武器とAスキルで補えるので全く問題ない。 三すくみに縛られることもないので属性に拘る必要性は低くなった。 魔防が低いこと以外は一緒だがサポート能力は通常版より劣る。 不利な状態異常を持ってないので機先と全く噛み合ってないのも欠点。 こちらです、冥殿様。このページに新記事へのリンクが貼られています。 はい、急ぎましょう。 …wiki篭もり殿。失礼だが、その前に規約違反を報告させていただきたい。 どういうことだ、アニヲタ?私は見ての通り登録会員…違反行為などするものか。 もし私の間違いであるなら後でいかようにも謝らせていただく。だが、不可解なことがあまりに多すぎるのだ。 記事が建ったにもかかわらず、なぜ申請の形跡がない? 出典の書かれていない画像がどうして掲載されているのだ? なぜ他サイトと内容が丸被りしている? アニヲタ、それは誤解だ。私は…… そしてなぜ…そのように捨て垢でwikiを荒らしておられる? …!? △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] OPで主君の子を抱えて、単騎駆けする辺り趙雲がモデルかな。あと二次創作SSだとシナリオで優遇されている上にハイスペック男性の要素からか、やたらマンセー系作品が多い。 -- 名無しさん (2022-10-09 10 24 48) こいつに入れ込みすぎて周りの戦士がヘナチョコばかりになっても戦えるという初心者への親切心に溢れた性能 ジェイガン育てない主義で早めに二軍落ちさせて強さに気づかなかったプレイヤーが俺の他にもいると信じたい -- 名無しさん (2022-10-09 10 32 37) ストーリー上ではエイリークやエフラムと話す場面が主で敬語キャラのイメージあったから支援で他キャラに対してタメ口なのが最初新鮮だった。 -- 名無しさん (2022-10-09 11 16 43) 聖魔自体シリーズ初心者でもクリア出来るように配慮されてるからお助けジェイガンポジションに頼りきりでもなんとかなるようにしたんだろうけど結果的に凄くいいポジションに収まったと思う -- 名無しさん (2022-10-09 18 43 07) ジェイガンと違ってコイツには経験値を入れても良いと知っているだけで精神的に楽。成長云々を抜きにしても聖魔はフリー戦闘で経験値を取り戻せるから危うい時は素直に助けてもらうべきか。 -- 名無しさん (2022-10-29 23 06 37) この人はジェイガンというより、クリスやベレトスの方が立ち位置的に近い気がする。 -- 名無しさん (2023-02-03 00 06 53) クリス(新紋章)やベレトス(風花)よりも前の作品出身定期 性能を過去作で例えるならシグルドが一番近いと思う -- 名無しさん (2023-08-02 18 55 03) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/orirowa2014/pages/260.html
世界征服を目論む悪の秘密組織ブレイカーズの大首領、剣神龍次郎は放送により告げられた結果を当然のモノとして受け入れた。 ブレイカーズの大幹部たるミュートスがそう簡単に死ぬはずもない。 元とはいえブレイカーズ所属の近藤・ジョーイ・恵理子の名もまた呼ばれることはなかった。 ブレイカーズ製の改造人間の優秀さはこの場においても証明されたようなものである。 告げられた幾多の死。 死したものがみな弱かったとは言わない。 だが、強者もまた、より強いものに敗れたのだろう。 強ければ生き、弱ければ死ぬ。 それが世の理。 この閉じられた世界においても、それは絶対不変の真実である。 「――――逝ったか、正一」 宿敵にして従兄弟である男の名を呟く。 ブレイカーズ初代大首領の実子。 悪の組織を継ぐを良しとせず、相対する正義の組織へと身を置いた裏切り者。 奴の強さは龍次郎が誰よりも知っている。 故に、奴がどれほどの強敵を前に散ったのか。 思いを馳せど、この身に知る術はない。 散った命に憐憫も同情もしない。 それは侮辱に当たるだろう。 ただ戦士の魂へ、せめてもの手向けとして黙祷を送る。 だが、周囲に何者かの気配を感じ龍次郎は黙祷を中断する。 この距離まで龍次郎に気配を悟らせないなどという芸当は、世界最高峰の殺し屋と呼ばれるアサシンでもない限り不可能だ。 だがそれにしては、現れた気配はザルすぎる。素人のそれだ。 故に、近づいてきたというより、そこに現れたと言った方が正確か。 龍次郎はその気配を確認すべく、気配を押し隠しもせず堂々とした足取りで近づいてゆく。 危険人物だったら、などという警戒は龍次郎に限っては必要ない。 何故なら彼は最強である。 誰であろうと向かってくるのならば切り捨てるだけだ。 そして僅かに進んだ先。 龍次郎はそこに人影を見つけた。 「なっ!? お前は…………!?」 そこにいるのが誰を確認した瞬間、龍次郎の顔から厳格な大首領の仮面が剥がれ、驚愕を表情に張り付けた。 龍次郎は予想外の相手に出会う事となる。 ◆ 「RetTucDnIw――――!」 戦場となった研究所の一室に、魔法使いの凜とした声が響いた。 その詠唱に従い幾重もの風の刃が生み出され、視覚化された鎌鼬が魔王を切り刻むべく襲い掛かる。 だが、魔王は事も無げに上体をそらすだけで、あっさりとその刃を躱した。 「WorRaecI」 それを追撃する氷の矢。 雨のように降り注ぐ氷粒を、ディウスはその場から僅かに後退することで回避する。 放たれた二つの魔法は相手に傷一つつける事すら叶わず、ミリアが僅かに消耗しただけで終わった。 互いの距離すら変わらず、魔王の表情には変化すらない。 どうやらディウスは、ようすをみている様だ。 だが、それでいい。 目的は勝利ではなく、ミルが遠くまで逃げる時間を稼ぐ事。 攻撃は近づかせないための足止めで十分である。 ミリアは非力な魔法使いだ。 近づかれたら、それこそ一瞬で終わる。 故に近づかせないために、攻撃の手を休める訳にはいかない。 とはいえ、オデットなどと違い、攻撃呪文に関してはミリアは中級呪文までしか扱えない。 彼女が得意としているのは味方を癒す白魔法であり、敵を攻撃する黒魔法は不得手である。 そんな彼女が、足止めだけとはいえ魔族の頂点である魔王と対峙するには創意工夫が必要だった。 「ElDeendNuoRg」 コンクリートの地面から薔薇の棘の様な円柱が浮き上がり、山脈の様に連なってゆく。 自らを貫かんとする死棘を踊るようなステップで躱してゆくディウス。 その視線は足元を見るでもなく術者であるミリアを捉えていた。 ここまでのミリアの魔法を観察していた魔王は、放たれた攻撃魔法が全て中級レベルである事を察した。 これがこの術者の限界。これ以上はないと確信を得た。 ならば警戒する必要はないと、反撃に転じるべく、次の詠唱が完成する前に間合いを詰めるべく、棘を躱しながら前へと踏み出す。 瞬間。ディウスの眼前に巨大な火球が襲い掛かった。 ディウスは咄嗟に火球を右腕で掴み、投げ捨てるように後方に弾き落とした。 それ自体はダメージと呼べるほどのモノではないが、今の攻撃は通常はありえないタイミングだ。 先の魔法から殆ど間がない連続魔。 これほどの連射を実現できるのは詠唱の一部を破棄する高速詠唱(クイック・スペル)だが、それにしては威力も劣化していない。 「遅延詠唱(ディレイ・スペル)か」 通常、魔法とは同時に唱えることは不可能とされている。 故に一つの魔術を行った後には、どうしても次の詠唱という隙が生まれてしまう。 その隙を補うべく、魔法使いは前衛となる戦士とパーティを組むのが常である。 魔法使いは一人では戦えない。 その常識を覆すために生み出された技術が、遅延詠唱である。 それは、完成した魔法を発動させず待機させ、任意のタイミングで起動させる高等技術。 つまり必要に応じて魔法を詠唱するのではなく、必要に応じて事前に待機させていた魔法を発動させるという技術だ。 これにより理論上不可能とされた二重詠唱(ダブル・スペル)を擬似的に実現させる。 既に待機させた魔法は後から変更できないため柔軟性に欠け、待機させた魔法を維持させるため魔力を消費するなどのデメリットはあるが。 弾幕を張り足止めをするという、この状況ならば最も適った選択だろう。 「なるほど。人間にしてはやる」 魔王ディウスは目の前のミリアの実力を認めた。 攻撃呪文を苦手とする不足を補うに余りある能力である。 この歳して、ミリアの魔法使いとしての実力は十分に一流と呼べる領域にあった。 「だが、それだけだ」 「…………ッ!?」 魔王の突撃。 巨大な体がそれ以上の圧を持って小柄な少女に迫る。 これに対してミリヤは待機させいた爆破呪文と風刃呪文を同時に発動させ迎え撃った。 発動する爆炎と風の魔法。 凝縮された爆破の破壊と、全てを切り裂く風の刃が向かい来るディウスへと襲い掛かる。 だが、魔王はその脅威に対して、何の反応もしなかった。 そのまま何の策もなく破壊の渦へと突き進んでゆく。 いや、策はないのではない。策が必要ないのだ。 魔王はただ純粋な肉体の強度のみで強引に爆炎と刃を掻い潜ると、無力な魔法使いへと肉薄する。 多少のダメージはあるようだが、膨大な魔王の生命力からすれば、蟻に噛まれた程度のものだ。 絶対に埋まってはいけない距離が埋まる。 ディウスのこうげき。 魔王の剛腕がミリアへと叩き込まれた。 防ぐことも叶わず、直撃を受けたミリアの体が人形のように吹き飛び、叩きつけられた石壁が崩れる。 「…………カハッ」 血を吐いた。 叩きつけられた衝撃に息が止まる。 壁をぶち抜き通路に叩き出されたミリアの体が瓦礫に飲み込まれるように沈む。 「ゲホッ…………ゲホッ…………!」 少し大きめの瓦礫が背に落ち、咳き込むことで喉に詰まった血が吐き出されようやく息ができた。 自らの上に乗る幾つかの瓦礫を振り払いながら身を起こす。 「ッ…………ぁ……」 見れば、打たれた左肩は拳大にへこんでいた。 左腕はもう動きそうにない。 一撃でこれか。 ミリアも実力差があることは想像はしていた。 想像していたが、これは想像以上だ。 実力の差がありすぎる。 ミリアは身をもって実感する。 これが兄の、人間の宿敵。 こんなモノと兄は戦おうとしているのか。 目の前の男を倒さねば人類に未来はない。 その途方もなさに目眩がしそうだった。 だが人類の行先以前に、ここを越えねば彼女に先はない。 待機させていた仕込みは、今の衝撃ですべて解けてしまった。 もはや次元違いの魔王相手にまともに戦う術はない。 手の内がばれてしまった以上、再び仕込むような隙はもう与えてくれないだろう。 だが、まだ時間稼ぎは十分とは言えない。 どうするか。 活路を見出すべく必死に思考を巡らすミリアだったが、その思考が強制的に中断される。 それは魔王の手によるものではない、ただそれほどの衝撃的な光景が彼女の目に飛び込んできたのだ。 それは彼女の吹き飛ばされた通路にある屋上へと続く階段にあった。 腹から零れる血液で地面に赤い一文字を描きながら、それは這いずる様に階段を下っていた。 「葵、さん…………!?」 それは空谷葵のなれの果て。 あるのは腕と頭だけ。下半身はおろか胸から下がない。 誰の目にもわかるほど、限界などとうに超えていた。 それはひとえに仲間たちを守りたいという一心だったのだろう。 そんな状態で、もう意識もないのだろう、ほとんど本能で動いている。 どうして生きているのかわからないような、動けるはずがない体で空谷葵はミリアたちを守るべく進んでいた。 「ふん。結局はそれか」 そんな葵の姿をミリアと同じく見つけていた魔王が、つまらなそうに吐き捨てた。 死に瀕してなお人間に肩入れするその執念の凄さはディウスとて認めよう。 だが、血に酔い、闇に歓喜するのが魔族の本能だ。 喰らいたいなら喰らえばいい。 奪いたいのなら奪えばいい。 人喰いの呪いを受けてなお、それが出来ないのならば、魔族としては失格だ。 オデットと同じく彼女も魔王の期待には答えられないかった。 「…………っく」 その鬼気迫る葵の覚悟に負けじと、ミリアもよろけながらも杖を突き通路の壁を背にして立ち上がる。 「ほう。それでどうする。よもや魔王相手に策なしという訳でもあるまい。 切り札の一つでも見せて見せろ」 葵から立ち上がったミリアへと視線を戻した魔王が言う。 期待外れに終わった葵の分を楽しませろと言っている。 「そう、ね。じゃあお見せしようかしら、私の切り札を」 苦しげに息を吐きながら、ミリアが壁を背にズリズリと進んでゆく。 それは葵の方へと近づいているのかと思ったが違った。 葵にたどり着く前に、ある程度進んだ地点でミリアはその足を止める。 「EdiSouo」 そして、唱えたのは切り札と呼ぶには余りにもありふれた呪文だった。 魔法使いとしてそれなりの修業を積めば誰にだって習得できる。 仲間と共に迷宮や建物から脱出する。 遠くに逃れられるわけでもない、相手がスグに追いかけてくればお終いの、ただそれだけの転移呪文だ。 「逃すか!」 その呪文がなんであるか気づいたディウスが、転移が完了する前に仕留めるべくコンクリートの地面を蹴った。 「逃げないわよ」 そう答えたミリアが思い切り右腕を振り下ろし、壁に設置されたカバーをバンと叩き割り、その中央にあった赤いスイッチを思い切り押した。 「何だ…………!?」 地面が揺れ、魔王の足が止まる。 否、揺れているのはこの研究所全体だ。 半端な揺れではない、この世の終わりとばかりに盛大に振動している。 それは、葵の存在が気がかりで使えなかった最終手段だ。 だが、葵が近くにいるのならば、何のためらいもなく切り札が切れる。 この赤いスイッチこそ研究所を調査した時、ミロに教えられた絶対押していけないスイッチ。 すなわち自爆装置である。 データ管理に疎い藤堂兇次郎のため、もしもの際に情報流出を避けるため。 そう言った保安上の理由で設置したと彼の大首領は述べているが、そんなものは建前である。 こんなバカみたいな装置がある施設など現実にはありえない。 何のためにあるのか。 その答えは一つ。 自爆は悪のロマンである。 転送が完了しミリアと葵の姿が研究所から消えると殆ど同時に、轟音を上げて研究所は爆発した。 ◆ 崩れ落ちる研究所の前に転送陣が敷かれ、その陣の上にミリアと葵が転送された。 すぐ後方では、どう調整されているのか謎のドクロ型の爆炎をまき散らしながら、研究所の破片が天へと巻き上げられている。 雨のように瓦礫が降り注ぐ中、ミリアは迷うことなく葵へと駆け寄ってゆく。 葵は自らに近づいてくるミリアを否定するように喘ぐが、もうそんな体力もないのか大した動きにもならなかった。 「め……は、な…………れ……」 「喋らないで、今すぐ治療を!」 そう言って地面に杖を突き回復の詠唱を始めた。 ミリア自身の左肩も魔王に打たれ悲惨な状況ではあるのだが、その治療よりも目の前の葵の治療を優先する。 いかにミリアが回復魔法を得意としているとはいえ、完全に死亡してしまえば死者蘇生は不可能だ。 生きているのが不思議な状況の葵に、一刻も早く治療を施さなければならなかった。 ミリアが詠唱を開始する、その時だった。 「――――今のは少し驚かされたぞ」 空から声がした。 ミリアの顔から血の気が引き、詠唱が中断される。 見上げば、そこにあったのは灰色の球体だった。 薄皮の様な球体の中央には絶望を形度ったような形があった。 ゆっくりと、重力に縛られない速度で空から絶望が下りてくる。 「バリアを張るのが遅ければ致命傷とっていたかもしれんな」 音もなく静かに魔王が地面に降り立つ。 事もなげにいう言葉に危機感なんてものはない。 そしてバリアを解き、羽のようにマントを翻した。 流石の魔王とて、あの爆発で無傷という訳ではなかった。 衣服を汚し、右角の先端を欠けさせ、額からは青い血を流している。 だが、それだけだ。 あれだけの爆発と瓦礫の雨に晒されながら、五体満足で生きながらえている。 それがミリアにとってどれほどの絶望なのか、語るまでもないだろう。 「思いのほか楽しめたか。褒美だ。少しばかり我が力を見せてやろう。 苦痛を感じず一瞬で消滅するがいい」 そう言ってミリア一人を屠るには行き過ぎな魔力がディウスの右腕に収束を始めた。 それは魔法使いであるミリアから見ても桁違いの魔法行使だった。 上位の魔法行使は見る者が見れば美しさを伴う物なのだが、魔王の魔法からは身の毛もよだつような悍ましさしか感じられない。 あんな攻撃は防げない。 ミリアだろうと、ミリアの師匠だろうと、きっと彼女の兄にも防げないかもしれない。 防げるとしたら、音に聞く光の賢者くらいのモノだろう。 「さらばだ。人間の魔法使いよ」 「くっ…………!」 ミリアは無意味と知りながら、葵を庇うように覆いかぶさる。 それが彼女の人間性なのだろう。 唇をかみしめ、ギュッと目をつむる。 「Res――――」 「――――ヒャッホー!」 今にも閃光が放たれんとした瞬間、魔王の背後に衝撃が走った。 それはバイクによる突撃だった。いわゆる一つの衝突事故である。 その衝撃に流石のディウスもバランスを崩し、放たれた閃光は明後日の方向へと消えていった。 それは自動運転(オートパイロット)で徐行運転をしていたブレイブスターを発見し、それにあろうことか走って追いつき無理やり乗り付けたりんご飴である。 そして、嫌よ嫌よと暴れ馬のように抵抗するブレイブスターを無理やり組み伏せながら、アクセルを捻って発見した魔王へとブチ当てたのだ。 「…………新手か」 魔王は平然とした声で冷静にりんご飴を認める。 体勢こそ崩したものの、大したダメージにはなっていないのか。 バイクに突っ込まれたままの体制でブレイブスターに手をかける。 「いっ!?」 魔王はぐっと力を込め、ブレイブスターを押し返す。 ありえない怪力に、ブレイブスターを駆るりんご飴が驚愕の声をあげた。 素手の力押し、しかも片腕で、一万馬力を誇るブレイブスターが押し返されている。 りんご飴は自身の中に広がる悪い予感に従い、ブレイブスターを乗り捨てそのシートを蹴って思い切り飛びのいた。 同時にブレイブスターの後輪が浮き上がり、そのままボールの様に巨大な鉄の塊が放り投げられる。 跳ぶのが一瞬でも遅れたいたら、りんご飴ごと吹っ飛ばされていた。 直前で危機を回避したりんご飴は、バク宙の要領で飛びのきながら、空中で上下逆さの状態のまま拳銃を取り出し魔王を狙い撃つ。 「むッ?」 重火器による狙撃はディウスからして未知の攻撃だったのか。 その反応が遅れ、弾丸がその頬を霞め、僅かに跡を残す。 遠く後方でバイクが落ちる破砕音が響く。 それとは対照的に、回転を決め両の足でスチャリと着地するりんご飴。 そしてそのまま目の前の魔王と対峙する。 別にりんご飴にミリアたちを助けようという意図があったという訳ではない。 一番強い奴に喧嘩を売った、それだけである。 しかしながら改めて目の前の観察すると、若干早まったかなーなどという考えが脳裏をよぎる。 喧嘩は売ったが相手から感じられる威圧感(プレッシャー)は組織のボスクラス。いや、それ以上か。 前情報なしでやり合うには厳しすぎる。 半田に借りを返すにしても、これじゃ追加料金をもらわなければ割に合わないレベルだ。 だがしかし売ってしまった以上、もう後には引けない。 こうなったらいつも通り、テンションで乗り切るだけだ。 「んじゃま、行っくぜぇ―――――!!」 自信を鼓舞する叫びと共に、りんご飴が駆ける。 その獣じみた速度は半端なスプリンターなど足元にも及ばない。 加えて緩急自在の足運びともなれば、この動きを捉える事はどんな達人であろうとも困難だろう。 だが、それは人間レベルの話だ。 その程度、魔王にとっては遅すぎる。 その動きを退屈そうな目で捉えながら、向かいくる小蠅を一息で叩き潰さんと、魔王が腕を振り上げた。 そしてその腕を振り下ろそうとした、次の瞬間だった。 突撃するりんご飴が幾重にも分裂したのは。 それはミリアの施した幻影魔法による効果だった。 本物とまったく同じ動きをする幻影体が群を成して魔王へと迫る。 いかに魔王とはいえ、一瞬で本物を見つけ出すことは不可能だろう。 だがそれがどうしたと、魔王は相手を叩き潰す縦の動きから、全てを薙ぎ払う横の動きに切り替えた。 本体が見つけられないのならば、全て刈り取ってしまえばいい。 刃のように研ぎ澄まされた爪を突出して、豪快にその剛腕を振るう。 甲高い呻きのような風切音。 その死神の鎌のごとき一撃は、目の前に迫る羽虫の群れを一息で完全に消滅させる。 だが、躱した。 本体であるりんご飴は過敏に死の予感を感じ取り、その場から大きく飛びのく事でギリギリながら攻撃範囲から逃れることができた。 逃れたが、今の攻撃速度は尋常ではなかった。 幻影という囮(デコイ)がなければ、確実に直撃を受けていただろう。 ひとまず生き残れたことにりんご飴が、ふう、と息を吐いた所で。 服が裂け、その胸元から噴水のように血が噴き出た。 「んなぁ…………ッ!?」 慌てたようにたたらを踏みつつ後退する。 直撃したわけではない。確かに躱したはずだ。 ただ、爪の先端が僅かに掠めただけ。 それだけの事で、日本刀で切られたような斬り傷が、りんご飴の胸元に刻まれたのである。 だが、りんご飴は二度驚かされる事となる。 気付けば、その傷がふさがっていた。 躱したと思った攻撃が当たって治ってる。 狐にでも化かされた気分である。 「大丈夫ですか」 それは先ほど援護と同じく、ミリアの放った回復呪文である。 敵の敵は味方、とは言いきれないが。 今は状況が状況だ。 ミリアは突然現れたりんご飴を援護すると決めた。 「ちぃ。余計な真似を」 りんご飴は悪態をつくが否定はしない。 勝手なことをされるのは気に喰わないが、こちらを害しない以上否定する理由はない。 意外かもしれないが、りんご飴にとって誰かと共に戦うこと自体は珍しい事じゃないのだ。 と言うより、目の前の相手はそんな余裕を持てる相手ではない。 「お気をつけて、そこにいるのは魔王です」 ミリアの言葉にヒューと口笛を吹く。 これまで殺し屋とも怪人とも戦ってきたが、魔王と戦うのは初めての事だ。 「へ。そりゃいい。最高だね」 流れる冷や汗をペロリと舐め、そんな言葉を口にした。 ◆ 見た目可憐な少女二人が強大な魔王に立ち向かい、戦いを繰り広げていた。 二対一とはいえ、戦力の差は歴然である。 魔王は圧倒的に強く、人間など物の数ではない。 にも関わらず、その戦いは意外にも拮抗していた。 と言うより互いに決定打に欠けている状態である。 戦いが拮抗している理由は三つあった。 一つは魔王の現代兵器への理解の無さが上げられる。 魔王の住む世界は剣と魔法が行き交う世界であり、重火器など存在しない。 あるいは異世界を偵察したサキュバスが真面目に仕事をこなしていれば、このような事態はなかったのかもしれないが。 ディウスは慎重な性格だ。 大抵の戦闘では数ターンはようすをみるタイプである。 急ぐ必要があればその限りではないが、殺害対象であるミルはもう既に逃げ遂せた頃だろう。 ならば、この戦闘では無駄な消耗を避け、リスクを負う戦い方はしないと決めていた。 実際の所、弾丸の直撃を喰らったところで、恐らくディウスは大したダメージを受けない。 しかし、それがディウスには分らない。 弾丸の威力や仕組みが分からない以上、おいそれと喰らう訳にはいかなかった。 仮に大したダメージを受けなくとも、より魔力を込めれば威力の増す代物かもしれない。 その仕組みを解明するまでは、迂闊には動けない。 もう一つは、りんご飴の戦い方だ。 優れた観察眼を持つりんご飴はディウスが自分の持つ銃に必要以上に警戒している事に気付いていた。 だから、いやらしくもワザと意識させる様に銃をチラつかせ、もったいぶる様に出し惜しむ。 その動きを囮にしながら一撃を見舞うべく近接する。 「右に来ぃ!」 そう強烈に念じながら、りんご飴が相手の懐に飛び込んでいった。 その読み通り、りんご飴の右側をディウスの爪が引き裂いてゆき、風圧だけで髪が舞い飛ぶ。 いや、それは動きを読んでいるというより、こう来るはずだと賭けている博打的な動きだった。 殆ど決めつけで動いている。 だからこそ、先読みで動くよりも早く決断でき、彼は相手が格上だろうと十分に戦えるとも言える。 だが、それは外れれば即死。 もしかしたら、などという自らの決断に対する迷いが少しでもあれば、躊躇いが足を止め、その優位を打ち消してしまうだろう。 だが彼にはそれがない。 生死をかけた博打。 そのスリルこそ、りんご飴の望むモノだからだ。 恐怖がないのではない。 恐怖を楽しんでいる節がある。 そしてこれまで、彼がこの博打を外したことは一度もない。 こうして彼が生きているのがその証拠である。 その上で彼が敗れるとしたら、先んじて動きを読んだところで、どうにもならない相手だけだろう。 最後の要素はミリアの援護である。 回復と補助こそ彼女の真骨頂だ。 期せず前衛を得たのは彼女にとっての幸運である。 ミリアにとって素性も事情も知れない相手が、その実力はかなりのものだ。 多少のミスはミリアがフォローする。 危ういバランスながらこの三要素が上手くかみ合い、何とか戦況は維持できている。 だが、それでも現状では防戦が精いっぱいだ。 このままではいずれジリ貧で負ける。 真綿で首を締め付けられるような焦りがミリアの心を支配する。 ミリアの眼前で戦っている少女はよくやっている、あの魔王相手に上手く立ち回っていると言っていい。 だが、あと一人強力な前衛――兄レベルの戦士――がいればと思ってしまう。 そうすれば拮抗どころか勝機すら見出せるだろう。 魔王を打ち取る千載一遇のチャンスとなるかもしれない。 ミリアは歯噛みして、首を振る。 今はそんな欲を出している場合ではない。 目の前の状況に集中せねばと意識を切り替える。 状況は切迫している。 ミリアの魔力が尽きるか。 りんご飴の賭けが外れるか。 ディウスが銃に対して対処をするか。 そのいずれかが成立するだけで終わりだ。 口にしないだけで、三者ともに誰もがその思いを抱えていた。 この拮抗は長くは続かないと。 だが、この拮抗は意外な形で崩れる事となる。 ◆ 「チャーメゴォーーン!!」 「キュキュゥウウウ!!!」 仲間たちとの別れに涙にくれていたミルの目の前に、ガシィと勢いよく抱き合う二人、いや一人と一匹の姿があった。 と言っても大男とシマリスなので、抱き合うというより両手で握りしめ頬ずりしていると言った方が正しいのだが。 ともあれ、親友同士の再会である。感動的な光景だ、泣けよ。 しかしそれを見つめるミルは、むしろ泣くどころか逆に先ほどまで流れていた涙が止まっていた。 あまりの光景にポカンとしてしまったのだ。 しばらく呆けていたが、ハッとして出会ってしまった最悪の名前を呼ぶ。 「剣神…………龍次郎」 「む。貴様、ミル博士か」 第三者の存在に今気づいたのか、仕切りなおすようにコホンと咳ばらいをする。 龍次郎はチャメゴンへの頬ずりを辞めて肩へと乗せた。 そして、ミルへと向き直り仁王立ちとなる。 「まずは礼を言おうぞ。我が盟友チャメゴンが世話になったようだな」 先ほどの光景はなかったかのように悪の組織の大首領に相応しい威厳らしきものが龍次郎の身に纏わされていた。 どうやら威圧感は出し入れ自在なようである、 「そしてミル博士よ、我は貴様を探していた。 貴様を役立たずなモノばかりを研究する無能と誹るものもいるが、我がブレイカーズは違う。その技術を高く評価している。 我らブレイカーズの軍門に下れ。そして、この忌々しい首輪を解除するべくその力を振うのだ」 言われずともミルは首輪を解除するつもりだ。 だが、それは当然誰彼かまわずという訳ではない。 当然解除するにしても相手は選ぶ。 「……断る。と言ったらどうするのだ?」 「叩き斬る。と言いたいところだが、我が盟友チャメゴンを保護してもらった恩もある。 ここで断ったとしても、この一度に限り見逃してやろう」 偽るでもなく龍次郎は自らの判断を告げる。 悪の組織の頂点とはいえ、これでも義理は通す男だ。 ミルからすれば断ったところでリスクが無いというのなら従う理由はない。 いや、例え本当に殺されるとしても従うことはなかっただろう。 悪の組織に協力するなど、本来ならあり得ない。 だが、 「協力してもいい、のだ。 ただし…………条件がある」 ミル博士は躊躇いがちに、震える声でそう言った。 「聞こう」 促され、決心するようにゴクリと唾を飲む。 「研究所で戦っている私の仲間を助けてほしい。そうすればお前に協力することを約束するのだ」 より多くを生かすためミリアと葵を見捨てるという非情の決断を受け入れた。 それはミルを含めたあの場にいる戦力がどうあがいたとしても、魔王に勝つことなどできないからだ。 だが、この剣神龍次郎ならばあるいは。 助けられる可能性があるのならば、彼女たちを見捨てる理由はなくなる。 「協力をする。という事はつまり、貴様が我がブレイカーズの傘下に入る、という事でよいのだな?」 この場における一時的な協力、などという半端を剣神龍次郎は許しはしない。 義理は通すが我も通す。 それが剣神龍次郎という男である。 この提案を受けるという事は、つまり悪の手先となるという事。 決断を迫られるミル。 判断を躊躇えば躊躇うだけ今も戦っているであろう二人を危険にさらすという事だ。 一刻も早く決断を下す必要がある。 悪に手を貸すなんてことはできないし。 何よりブレイカーズの藤堂兇次郎とは同じ研究者として相容れない。 奴と肩を並べて研究をするなど研究者としての矜持が許さない。 だが、それでも。 その矜持は、残してきた葵とミリアこの二人の命とでは天秤に釣り合わない。 この決断を、正義のヒーローに憧れていたルピナスは怒るだろうか。 それとも二人を助ける決断を褒めてくれるだろうか。 もはや答えを知ることはできない。 「そういう事なのだ。ミルはこれからブレイカーズの一員となるのだ」 その決断を受け大首領はドンと力強く木刀を叩きつけ、地面を打った。 「相わかった。これより貴様は我がブレイカーズの一員となった。 この瞬間から貴様の血は我が血であり、我が血は貴様の血である! そして貴様の望みは我が望みでもある。これより我が同胞の望みをかなえるべく尽力しようではないか!」 大首領は新たな同胞の誕生に、力強い声でそう宣言した。 ◆ 死の一撃を掻い潜り、魔王の懐に踏み込んだりんご飴が支給品である二刀を取り出し全力で振り下ろしていた。 攻撃後の隙を狙ったこれ以上ない完璧とも言えるタイミング。 だが、それでも足りない。 あろうことか、振り下ろすだけのりんご飴より体制を立て直し身を躱すディウスのほうが早い。 「PudEes」 そうはさせじと、ミリアがりんご飴の動きを加速させる。 加速した一撃はディウスを捉え、その鎖骨を打った。 「固ぇ…………ッ!」 打った手に痺れるような衝撃が奔る。 ディウスの皮膚の表面は削れたようだが、リスクに対してこのダメージでは割に合わなすぎる。 「ッ!? 避けて!」 ミリアの声が飛ぶ。 動きの固まったりんご飴に向けてディウスの巨大な手が振るわれる。 りんご飴はディウスの胴体を蹴ってその反動で離脱する。 先ほどの支援魔法の効果が残っていた恩恵か、何とか逃れることができた。 「…………ふぅ、セーフ」 先ほどからこんな綱渡りのような紙一重の攻防の繰り返しだった。 今は何とか戦えているが、もはや限界に近い。 特にりんご飴は息を切らし目に見えて疲労の色が現れている。 それも当然。全ての動きに一切の手抜きなど許されない、緊張感の中で戦っているのだ。 動きの精度が僅かでも落ちれば、一瞬で捉えられる。 状況を打開するためにはこれまで以上の一手が必要だった。 そうでなければ死ぬだけだ。 決して手がない訳ではなかった。 その実、逆転の一手にミリアは心当たりがある。 基本的に敵に放つ魔法が黒魔法、味方を支援する魔法が白魔法と呼ばれ分類されているが。 彼女の得意とする白魔法にも敵を攻撃するモノはある。 それは聖域を作り上げ、魔を滅し、邪悪を打ち消す、領域型対魔魔法。 師に天才を持つと称されるミリアですら、未だ習得できていない究極とも言える白魔法である。 これならば魔王にも対抗できるだろう。 だが、当然リスクもある。 詠唱に時間がかかるため、その間援護は行えない。 完成するまで前衛一人で持ちこたえてもらう必要がある。 そもそも、習得していないこの魔法を完成できる保証すらない。 これを行うのは正しく賭けだ。 賭けに負けて、自分が死ぬのはいい。 けれど、失敗すれば死ぬのは彼女一人ではない。 誰かの命をチップにするには、ミリア・ランファルトという少女は優しすぎた。 「――――やれよ」 声がした。 そんな余裕もないだろうに、思いつめたミリアの様子に気づいたりんご飴が声をかけてきた。 魔王と直接対峙してミリアの何十倍も危険に晒されている彼がその背を押す。 「何だか分かんねぇけど。どうせこのままじゃヤベえんだ! 何もしない事を選択するくらいなら、大穴一点張りで全財産賭けて見ろよ!」 魔王へと向かいながらミリアに背を向けたまま声だけで叫ぶ。 そんな怒鳴りのような乱暴な声に押され、彼女の心は決まった。 りんご飴に倣いミリアも賭けに出ることにした。 「時間稼ぎお願いします」 それだけを告げて、天に祈りを捧げる様に両腕で杖を構える。 目の前で命懸けの死闘を繰り広げる彼女が突破されることなど考えない。 目を閉じ全てをこの詠唱に集中する。 呪文を唱えた瞬間、自身の体は歯車となる。 己の限界を超えた魔力行使に肉体を魔力が蹂躙する感覚。 心臓がポンプして脈動する。血の流れが速くなる。 体内を暴力的な速度で血液が巡る。 肩の傷から止まりかけていた血が噴き出した。 体内で毛細血管がブチブチと切れるのが分かる。 脳の血管が切れたのか頭が痛い。 それでも詠唱は止めなかった。 茨の道を突き進むような詠唱の果て、魔力と言う触覚が魔法に繋がる感覚を得る。 届いた。 届いた手綱を手放さないようにしっかりと手繰り寄せる。 詠唱が完了し魔法が完成する。 「――――YrauIcnas――――」 完成した聖魔法により、天界が地上に降臨する。 不浄なる者は存在することすら許されない。 世界は変わり聖なる光に包まれる、はずだった。 だがその魔法は発動することはなかった。 完全に発動するよりも一瞬だけ早く、魔法使いの声は途切れた。 「――――――」 声にならない声が上がる。 魔法を詠唱していたその喉元には、深く牙が喰らいついていた。 細い喉の肉を食い破り、溢れる血を啜る。 それは彼女が守るように後ろに庇っていた、吸血鬼の牙だった。 ◆ 乾く。 痛みのような乾きがこの身を責める。 砂でも詰まったみたいに喉がへばり付く。 胃なんてとっくに消し飛んだ癖に、異常なまでの空腹感が全身を支配している。 半身を失った痛みよりも、この渇きに気がおかしくなりそうだった。 ビチャリと、突然口元に何かが付着した。 それが水分であると分かり、乾きに乾いた意識はそれを得ようと下品なまでに舌を伸ばす。 伸ばした舌先で舐めとって、こくんと喉をならす。 ――――甘い。 何だこの味は! 空腹は最高のスパイスと言うが。 乾ききった喉にこの味は犯罪的な美味さだ。 何だれは? その正体を探るべく、眼球を動かす。 程なくして、この渇きを癒す泉の源泉を見つけた。 こんなに乾いているんだ。 一口くらい許してもらえるはずだ。 どこにそんな力が残っていたのか。 アレを飲むと決めた瞬間、体の奥から力が湧き上がり、突き動かされる。 「ヵ―――――――ッ」 腕だけで跳ねて、飛びつき齧る。 ごくん。と一口。 甘く、熱い。 何と言う至福の味。 天にも昇るとはこのことか。 一口。 もう一口だけ。 ごくん。 ごくんごくん。 美味しい。 舌が蕩けるようだ。 地獄の様に熱く、恋の様に甘い。 これが直接飲む人間の血の味。 我慢してトマトジュースなんて飲んできたのがバカみたいだ。 世界に、これほどの美味があったなんて! ああ。 とまらない。 もう一口。 もう一口だけ。 ごくん。 ごくんごくん。 テーブルマナーなど気にしない。 思い切り喉を鳴らして飲み込ほしてゆく。 美味しい。 ここまで飲んだんだから後一口飲んでも変わらないだろう。 ごくん。 ごくんごくん。 美味しい。美味しい。美味しい。 なんて美味しい人間の味。 「…………どう、して」 食料から声が聞こえた。 どうして? そんなの。 美味しいからに決まってるじゃないか。 ◆ 戦況は決着した。 ミリアは吸血鬼の手により倒れ。 疲弊しミリアの援護を失ったりんご飴はあっさりと敗北した。 「ぅ………ぁ」 双剣は根元から砕かれ りんご飴はその細い両足首をディウスの巨大な片腕で掴まれ、吊るされた男(ハングマン)の様に逆さ吊りとなっていた。 「こん、のぉ…………!!」 その逆さ吊りの体勢のまま隠し持っていた銃を取り出し至近距離から眼球を狙う。 だが、 「無駄だ。それもだいたい理解した」 ディウスの手に拳銃が引き寄せられ、そのままグシャリと握りつぶされる。 手の内で弾丸の火薬が弾けたが、その程度魔王にとっては大したことではない。 重火器の仕組みも理解した魔王に恐れるものなど無い。 武器を奪われても、なお抵抗の意思を衰えさせないりんご飴。 それを黙らせる様にボディブローが鳩尾に叩き込まれる。 「…………ガハッ!!」 血反吐の混じった胃液が吐き出される。 そしてりんご飴はそのままグッタリとして、力なく宙づりになった。 「ほう。選んだか」 りんご飴を抱えたまま、ミリアの喉元に喰らいつく葵の様子を見て満足げに呟いた。 吸血鬼が当たり前にもつ吸血衝動が人食いの呪いとの相乗効果により、その衝動は尋常なレベルではなかったはずだ。 それでも耐えていた彼女の精神力は賞賛に値する。 だが、その理性を崩壊させる出来事が起きる。 ミリアの無茶な魔力行使により、吹き出した血液が偶然、後方にいた彼女の口元に付着したのだ。 うら若き生娘の血である。 加えて多大な魔力を含む魔法使いとなれば、その血の味は極上だろう。 その味は獣が血の味を覚えるには上等すぎ逸品だ。 彼女はこの味が忘れられず、これからも人を襲い続ける事だろう。 「まだ完全に再生するには足りまい。餌をくれてやろう」 新たなる魔性の誕生を祝い、ディウスは物でも投げるような気軽さで、両足を潰したりんご飴を放り投げた。 捕え殺さなかったのはこのためだ。 活きのいい獲物だ、いい栄養分になるだろう。 「がっ…………くっ、そ」 受け身も取れず、りんご飴は背中から地面にたたきつけられる。 首を起こし見上げた先には、小動物のように小首を傾げる化物がいた。 「クソッ、クソクソッ! ざっけんな! こんな所で、こんな奴にッ!」 りんご飴は悪態を垂れるが、武器を失い、両足も潰され動くこともできない。 嬉しげに笑う化物の口元からは飲みこぼした血液が涎の様に垂れ流されており、正気を失った目をしてキキキと笑う。 上半身だけで這うように近づき、涎の引く大口を開けて、その牙がりんご飴の青白い喉元に突き立てられる。 だがその直前、りんご飴の体が掻き消え、ガキンと空振った牙が音を立てた。 「キキィ?」 目の前で起きた不可思議な現象に葵が首を傾げる。 周囲を見渡せど、得られるはずの獲物がどこにもにもいない。 吸血鬼のくりくりとした瞳が捉えたのは、俯き地にひれ伏したまま、血の気を失った青白い腕をりんご飴のいた方に向けて掲げている少女の姿だけだった。 それはミルに施したのと同じ転移魔法である。 ミリアは名前も知らない誰かを助けるために、最後の魔力を使ったのだ。 均衡は崩れ、賭けにも負けた。 もはや勝ち目どころか戦える要素すらなくなった。 死ぬだけの負け試合に、誰かを付き合わせる必要はない。 「ほぅ。まだ息があったか」 一連の様子を見守っていた魔王が感心したように言うが、ミリアにはもう答える気力もない。 血液のほとんどを失い、魔力も今しがた完全に尽きた。 放っておいてもミリアは時期に息絶える。 「そういえば、楽しませてくれた褒美もまだ渡せずじまいだったな。この私が手ずから、とどめを刺してやろう」 とどめを刺そうと、魔王が動けないミリアへと近づく。 ミリアは全てを諦めたように目を閉じて。 「――――させねぇよ。アホが」 声と共に稲妻のような一撃がディウス目がけて振り下ろされた。 ディウスは咄嗟に身を躱すも、一撃を叩きつけられた地面が火山の噴火の様に沸き立っていく。 これがただの木刀によってもたらされた結果だというのだから恐ろしい威力である。 「……まったく。次から次へと」 後方に距離を取りながら呆れたように魔王が言う。 立ち塞がるのは木刀を手にした白い軍服。 ブレイカーズ大首領。剣神龍次郎の推参である。 ◆ 「んで。ミルよ。俺ぁどいつを倒してどいつを助けりゃいいんだ?」 龍次郎は後方のミルへと問いかける。 目の前の魔王然とした男が敵で、今にも死にそうな血の気のない少女が庇護対象と言うのはわかる。 分からないのは、キキキと涎のように血を垂れ流す少女の姿をした化物だ。 「…………あそこの魔王の相手だけを頼むのだ。 あとの二人はミルに任せほしい」 ミルの言葉に、龍次郎は目を細め真剣な声をして問い返す。 「言っちゃなんだが、手遅れだぜ、ありゃ」 「…………」 ミルに返す言葉はない。 何故葵があんなことになってしまったのか。 そんな事すらミルには分からない。 それでも、葵がああなってしまったのは、ミルたちを逃すためにああなったのだという事だけは解かる。 「貴様に死なちゃ困る。それだけは忘れるな」 ミルの意思が固いと知った大首領はそれだけを言うと、踵を返し魔王へと向けて踏み台してゆく。 「チャメゴン、隠れてな」 言われてチャメゴンが龍次郎の肩から降り、素早い動きで遠くへと避難する。 その慣れた動きは、龍次郎が本気で喧嘩をするという気配を感じているからだろう。 「よう、魔王様。次は俺が相手だが構わねぇよなぁ?」 「構わぬよ。貴様ら人間が何人来ようとも我が身に敵うことなどありえんからな」 魔族を率いる魔王の言葉にブレイカーズの大首領は笑う。 「テメェにゃ、俺が人間に見えんのか?」 吊り上がった口元から牙が生える。 骨格が歪み、筋肉が盛り上がる。 ただですら巨大な体躯が、人間を超えた怪物のそれへと変わっていく。 全身を包む鎧のような鱗。 指先から伸びる刃のような爪。 龍次郎の身が最強の怪人ドラゴモストロへと変身する。 「なるほど。龍族か」 幻想世界における最強種。 力を持つ龍族は人化の法を扱えると聞くがその一種だろうか。 ディウスはそう思い至る。 「違げぇよドアホ。ブレイカーズの大首領ドラゴモストロ様だ。しっかりとその身に刻んで、これから向かう地獄で宣伝してこい」 ドラゴモストロの挑発。 はっ、と応える様にディウスは嗤う。 そして、踏み込みは同時だった。 刹那の間に間合いは詰まり、轟音と共に振われた竜の爪と魔王の爪がぶつかり合う。 その衝撃の余波に、目に見えて空気が裂けた。 「おるるるらぁああああ!!!」 舌を巻きながら、ドラゴモストロの雄叫びを上げた。 渾身の力でぶつかり合った腕を振り切り、魔王の巨体を後退させる。 単純な膂力はドラゴモストロが上だ。 「ッ…………面白い!」 ニィと口の端を吊り上げ楽しげにディウスが笑う。 力負けするなど何百年ぶりの事だろうか。 いや、ディウスが魔王となってからで言えば初めての事かもしれない。 ディウスの中で、闘争を楽しむ魔性の本能が蘇る。 魔王にとって力負けしたところでそれは大した問題でもない。 何故なら魔王とは、魔の頂点に君臨する王である。 その真価は魔を操る能にある。 「「「「「EgrOgecI」」」」」 五重詠唱(クイン・スペル)。 理論上不可能とされた魔法の同時起動を重ねて五段。 もはやそれは技術と言う領域を超え、人間と言う種では届かぬ神域の御業である。 一瞬で詠唱は完成し、ドラゴモストロを取り囲むように人間大の氷塊が五つ生み出された。 氷塊は巨大な物量に見合わぬほど速度を与えられ、その速度は音速に迫る亜音速。 それは全て必殺。 一撃で強固な城壁すら打ち崩すほどの破壊力である。 それが取り囲むように五つ。 直撃を喰らえばどのような生物であろうとも即死は必至だろう。 「ガァアアアアアアアアアッ!!!!」 その死の嵐の中心に置かれたドラゴモストロが吠えた。 死の嵐を消し飛ばす暴風の様に、その場で回転しながら両腕を振う。 そしてその爪で、その尾で、その牙で、迫る氷塊を例外なく破砕してゆく。 氷の破片が宙に舞う中、互いの視線が交錯する。 この僅かな攻防で互いに理解した。 目の前の相手は己が戦うに足る相手であると。 ◆ 「どうしてしまったのだ葵!」 正気を失った葵に向けてミルが叫ぶ。 葵の様子はミルの知るものとは一変していた。 下半身はなく、断面は目に見えて蠢き再生を繰り返している。 その眼に正気の色はなく、可憐だった顔つきは狂気の色に染め上げられていた。 その耳にミルの声は届いてはいない。 何故なら今の彼女に言語を理解する理性など無い。 今の彼女は血の味を覚えたばかりの獣だ。 本能のまま血を啜る食欲の権化である。 思うがままに人を襲い、思うがままに喰らい尽くす。 そんな彼女が、どういう訳か戸惑っていた。 ミルに襲い掛かるでもなく、目の前の相手に困惑している。 それは目の前にいるのが命を懸けて護ろうとしていた仲間だから。 という訳ではない。 そもそも個人を判別する理性はない。 人間など彼女にとっては血の詰まった食料袋だ。 あるとしたら美味いか不味いかの違いだけだろう。 その点で言うのならば、目の前にいるのは幼女である。 その柔い肉に包まれた血液は、熟成こそされていないものの出来立てのワインのような若い味わいがある、はずなのだが。 どういう訳かあまり食欲をそそられない。 匂いだろうか。 匂いが違う。 余りおいしそうな匂いがしない。 そう、それこそ脂ぎった中年男性のような豚の匂いがする。 そのギャップに吸血鬼は戸惑っていた。 「ぁぅーぁー」 だが、この空腹を前にしては多少の悪食も致し方ない。 多少不味かろうと腹の足しにはなるだろう。 長く伸ばした舌先から、涎をぼたぼたと零しながら、両腕に力を込める。 突撃を受ければミルに回避する術はない。 絶体絶命かと思われたその瞬間、ミルと葵の間に銀の光が割り込んだ。 「お前は、ブレイブスター!」 それはヒーローシルバースレイヤーの愛機。 ディウスに放り投げらた衝撃で、一時的にAIの思考ルーチンを損傷したが。 自己修復機能によりエラーを解決して復旧を果たしたのだ。 『お待たせしましたミル博士。ナハトリッターの命に従い首輪をお届けに参りました』 ◆ 「――――DroS」 詠唱の完成と共に、魔王の手の内に漆黒の剣が顕現した。 いともたやすく行われた魔力の物質化という行為が、どれほど異常な技術であるかなど語るまでもない。 形状は両刃の西洋刀。 黒い刀身は魔王の体躯よりも一回り大きく、振うどころか持ち上げる事すら困難な大剣である。 だがディウスは魔界でも指折りの剣の技量を持つ剣士でもある。 それを片腕で振り上げ、目の前の怪獣へと向かってゆく。 その踏み込みは人知を超え神速。 振う腕は音速の壁を容易く突破し、刃の穂先は視認する事すら困難な速度で弧を描く。 その刃の振るわれた軌跡に存在するものは例外なく両断されるだろう。 だが、受ける龍もまた人知を超えていた。 全てを切り裂く一撃を前にして後退するのでなく前へと踏み込んでゆく。 そして自らを両断せんと迫る刃を、鱗の生えた手の甲で受け止めた。 ぶつかり合った刃と鱗が火花を散らし、鍔迫りのような形となる。 如何に魔王の一撃であろうとも、このドラゴモストロの鱗を切り裂くことなど叶わなかった。 例え主催者による制限を受け弱体化しようとも、ドラゴモストロの装甲が全参加者の中でも最強の硬度を持っているという事実に変わりはないのだ。 「PureWop」「NwoDesNefed」 鍔迫りを行いながらディウスが呪文を唱えた。 瞬間。赤い光がディウスを包み、青い光がドラゴモストロを包む。 プスと、刃が沈み鱗が裂けた。 裂け目は一瞬で亀裂となり、そのまま漆黒の剣が振り抜かれる。 ディウスが唱えた呪文は自信の身体強化と敵装甲の弱体化だ。 水爆すら寄せ付けぬドラゴモストロの鱗も、制限に加え魔法の加護により強度を落とせばディウスの実力があれば十分に斬れる。 魔法を駆使すれば、近接戦闘を最大の売りとしているドラゴモストロにすらディウスは優位に戦えるのだ。 振り抜かれた刃の勢いに、ドラゴモストロが僅かに後退する。 そして切り裂かれた手の甲の傷口をまじまじと見つめ、あふれ出る血液をペロリと舐めた。 この鱗が切り裂かれるなど、シルバースレイヤーと戦った時以来の事である。 「それじゃあ。こっちの番だぜ!!」 雄叫びを上げながらドラゴモストロが拳を振りかぶる。 何の捻りもない振り被ってただ殴る、それだけの攻撃だった。 無論、そんなテレフォンパンチを素直に喰らうディウスではない 「DlEihs」 一瞬で闇の盾が完成し、ディウスの左腕に掲げられる。 だが、敷かれた完全防御を目の前にしても、ドラゴモストロは一切の軌道変更をしなかった。 盾を避けるでもなく、そのまま愚直に拳を突きだし漆黒の盾にブチ当てる。 何かが破砕する炸裂音が響く。 漆黒の盾が中央から龍の拳に貫かれ、盾をぶち抜いた拳はその勢いのままディウスの顔面を強かに打つ。 何の魔力もない筋力だけの拳が、他でもない魔王の張った結界をぶち破った。 魔王と同じ世界の住民が見れば誰しもが腰を抜かす光景だろう。 「近接戦でオレに勝てるヤツぁいねぇよ」 ふんと豪快に鼻息を漏らし、打った拳を見せつけるようにガッツポーズをとるドラゴモストロ。 敵を倒すのに、小賢しい技術や千の技を使う器用さなどいらない。 どんな相手をも圧倒する筋力。 そしてどんな攻撃をも堪え切れる耐久力。 この二つがあれば十分に最強足り得る、それが龍次郎の掲げる最強理論だ。 「そのようだな」 接近戦での不利を認め、魔王はドーナツ状になった盾を打ち消した。 そして空いた腕に新たに右腕に握った大剣と同じモノを生み出した。 「あん? 二刀流なら勝てるとでも思ってんのかぁん?」 二刀になったところで、近接戦においてのドラゴモストロの優位は変わらない。 それはディウスも理解している。 「そうだな。二刀でも勝てんだろうな。 ――――二刀、ならな」 ディウスの背に、羽を広げた孔雀のように黒い剣が広がった。 その数は八本。両手の分も含めれば十本の大剣が存在することになる。 その一本一本が手ではなく魔力によって操作され、空中に浮き上がった。 「では中距離戦と行こうではないか」 魔王が指揮者のように指を振い、踊る様に剣が舞った。 これが魔王ディウス、真の剣技――ソードダンスの始まりである。 ◆ 空谷葵の視線は、現れた銀のボディに釘付けとなっていた。 それはミルに対する戸惑いとは違う。 本能しかないはずの少女が、その銀の輝きに本能を上回る何かを感じ取ったのか。 どういう訳か、その動きを止めていた。 「しうぁー、うぇいぁー」 そんな嗄れた呻きのような声を上げる。 その呻きの意味をミルには理解することができなかった。 次の瞬間、葵の体が砕け散った。 無数の黒い蝙蝠へと変化したのだ 蝙蝠はブレイブスター目がけて跳び、その銀の輝きに群がってゆく。 白銀の鉄馬があっという間に漆黒に染まる。 当然と言えば当然なのだが、ブレイブスターに目や触覚はない。 ならばどうやって周囲を判別しているかというと、超音波によるソナーと熱源感知によるものである。 だが、ディウスより受けた衝撃により熱源感知が壊れてしまったのだ。 故にブレイブスターは現状正確に周囲の状況を把握できないでいた。 ブレイブスターに分かるのは。 現在何者かが自らを操ろうとしているという事だけだ。 それが何者であるのかを知るべく、操縦者の生体認証機能を走らせる。 センサーの光が放たれる 瞬間、それに合わせたようにブレイブスターに群がる蝙蝠の一匹が眼球へと変化した。 その眼球に向けて網膜認証が行われる。 『96.87%個体名:空谷葵と一致』 主人である氷山リクの友人、空谷葵であるとブレイブスターは判断する。 ナハトリッターより得たテロリストに拉致され孤島に閉じ込められているという情報から緊急時と判断。 AIの自己判断により、自身の操作権を明け渡した。 黒に染まった鉄馬が奔る。 運転手はなく、周囲には纏わりつく様に黒い蝙蝠が群がっている。 まるで人馬一体化したような状態だった。 心を満たす獲物を得て、もはや粗悪な餌などに興味をなくしたのか、モンスターマシンは圧倒的な加速を始める。 「ま、待つのだ葵――――!!」 静止の声も虚しく、その姿はあっという間に彼方へと消えていった。 【D-9 草原/午前】 【空谷葵】 [状態]:食欲旺盛(腰から上以外の部位欠損)、再生中、人喰らいの呪 [装備]:ブレイブスター、悪党商会メンバーバッチ(2番) [道具]:サイクロップスSP-N1の首輪 [思考・行動] 基本方針 血を吸いたい 1 できればおいしいの(若い女の子)がいい ※いろいろ知りましたがすべて忘れました ※人喰いの呪をかけられました。これからは永続的に人を喰いたい(血を吸いたい)という欲求に駈られる事になります。 ◆ 命を貫かんを矢のように迫る十本の大剣。 それを前にドラゴモストロが両腕を振い、隙間なく放たれた十連撃を全て弾き飛ばした。 だがディウスがくぃと指を捻ると、弾き飛ばされた全ての剣がクルリと回転してその切っ先がドラゴモストロへと向き直る。 「そら、踊れ」 再び襲いくる十の黒剣。 今度は正面からではなく、前後左右から剣が飛ぶ。 ドラゴモストロは全身を使ってこれを捌くが、完全ではなくそのうち一本が背を掠めた。 背の鱗が裂かれ、僅かに血が滴り落ちる。 分かっていた事だが、この剣はドラゴモストロを斬れる。 剣の舞いは終わらない。 過ぎ去った先でまたクルリと軌道を変更すると再度ドラゴモストロへと一直線に向かってゆく。 ドラゴモストロが反撃を行おうにも、ディウス本体は一定の距離を保っているため届かない。 近づこうにも、それはディウスも警戒しているのか、守護者のごとく十本の黒剣がその行く手を塞ぐ。 「嘗ぁめんんじゃあああねぇえええええええよ!!」 ドラゴモストロの叫び。 弾丸の如き勢いで眼前に迫る刃を、ドラゴモストロは素手で掴みとった。 爪で弾き飛ばしたところで帰ってくるのならば、弾くのではなく受け止めればいい。 両腕でつかみ取った二本の剣同士を思い切り打ち付け叩き折る。 折れた剣は実態を失い、魔力となってその場から掻き消えた。 「流石だな。だが詰めだ」 剣を受け止め僅かに動きを止めたドラゴモストロの背にザクリと剣が突き刺さった。 そしてそれを合図に、墓標のように次々と剣が突き立っていく。 何本もの剣が刺さった様子はまるでハリネズミの様だった。 「む…………?」 戸惑いの声はディウスのモノだった。 ドラゴモストロに刺さった剣を押し込もうと魔力を流すが、どういう訳かそれ以上刺さらない。 いや、刺さらないどころか抜くことすらできそうにない。 「どうしたよ。これで終わりか、あぁああん!?」 全ての剣を背に受けながらドラゴモストロがディウスに向けて進む。 その強靭な筋肉によって固められ、剣が抜けなくなっていた。 魔王自慢のソードダンスですらドラゴモストロを仕留めるには至らなかった。 連戦に続く連戦により、この先を見越して無駄な消耗を避けるべく剣技を中心に挑んだが、どうやら出し惜しみをできる相手ではないようだ。 「EgrAhC」「EgrAhC」 二重詠唱により、ディウスの両腕が光り輝く。 ディウスはついに禁術を解禁した。 凄まじいまでの魔力の篭った両腕を突出し、手首を合わせるように構える。 それは砲台のようでもあった。 その尋常ではない様子に、ドラゴモストロも警戒を強めた。 だがそれは無意味だろう。 禁術の重ねあわせ。 魔道を極めたディウスを以てしても制御できるギリギリの最大攻撃である。 何をしようと、誰であろうとこの攻撃は防げない。 「――――――NonNacResaL」 余波だけで辺りの地形すら変えかねない白い閃光が迸った。 世界から音は消え。 世界は白に染まる。 世界すら塗り替えた閃光。 それに対して。 「―――――――――――!!」 ドラゴモストロは相撲取りのように腰を据えて、真正面から受け止めた。 足で地面を握りしめるように踏ん張って、歯を砕ける勢いで噛みしめる。 地面を削りながら後方に押し出され、鱗や肉、あらゆるものが彼方へと吹き飛ばされてゆく。 「ぉおおおおおおおおおおお――――――!」 閃光の放つ極音に負けぬドラゴモストロの怒号。 押し出す圧力に抵抗し、受け止めながら、一歩前へと踏み出した。 「墳――――――!」 気合の声と共に。 全身で受け止めた白い閃光を、抱きしめるように握りつぶした。 「ぅぷ――――ぁ!! ゲホッ、うっぷ…………ぁああッ! …………んだぁ、今のはぁ。まったくもって……効かねぇなぁ。蚊でも刺したか?」 受けとめた皮膚の表面は焼きただれ、肉体からは黒い煙がプスプスと上がっていた。 その熱は内臓にまで届いているのか、赤黒い血を吐いた。 無事な場所など見当たらない。 余裕の言葉は誰がどう見ても強がりである。 だが、事実として魔王の最大魔法をドラゴモストロは真正面から耐え切った。 ワールドオーダーの様にこの魔法を防いだ者は確かにいる。 だが、ドラゴモストロは防ぐのではなく耐え切った。 この禁術に対してこんな事をした馬鹿者は恐らくこの男が初めてだろう。 その衝撃は計り知れず、ディウスも思わず呆けた。 「オラァァアアアア!!!」 その間にドラゴモストロが迫る。 僅かに遅れ魔王もそれに気づくが、焦ることはないと己が心を落ち着ける。 だが相手は既に息の虫である。 あと一撃。 それで確実に仕留められる。 「EgrAhC」 ディウスが再び禁術を唱え、右腕が光り輝いた。 「二度も喰うかよ、ボケナスがぁ!!!」 「なっ!?」 だが、そうはさせじとドラゴモストロが大口を開け、光り輝くその腕に噛みついた。 この禁術は溜めて撃つというツーステップが必要なため他の術に比べ発動が遅い。 既に距離を詰めていたドラゴモストロのほうが一手速い。 勝負を焦りによって判断を見誤ったディウスのミスである。 魔力の詰まった右腕にドラゴモストロの牙が食い込む。 空気の張りつめた風船に圧力を加えればどうなるかなど、答えは一つ。 ディウスの右腕が暴発するように吹き飛んだ。 「ぐぉ…………ッ」 ディウスが失った片腕を押さえたたらを踏む。 だが、確かにディウスは片腕を失ったが、その爆破の衝撃を口内で受け止める事となったドラゴモストロにもダメージはある。 むしろどちらのダメージが大きいかと問われれば、それは後者だろう。 まともな頭をしていれば、ドラゴモストロの行動は愚かな判断だったと言わざる負えない。 「きふぁふぇなぁ」 だがしかし。 自慢の牙は全て吹き飛び、口から煙を吐いて、見るからにフラフラになりながら、 それでも呂律のまわっていない口で吠え、ドラゴモストロは避けた口で強気にニヤリと笑った。 「――――――プッ」 そして、口内で砕けた牙の欠片を、マシンガンのように吐き出した。 ただの礫でダメージを受けるディウスではないが、それでも僅かな隙を作るだけならば十分だった ドラゴモストロが全ての力を込める様に拳を握り思い切り振りかぶる。 捻りを加えすぎて後ろを見るほどに振り被られた拳がロシアンフックの様な軌道で放たれる。 片腕を失ったディウスにそれを防ぐ手立てなどない。 「ごっ」 直撃を受けた魔王の体が大きく宙を舞った。 右角が完全に根元から叩き折れ、飛び石の様に地面を何度か撥ねる。 「ぎッ。このっ……楽しませてくれる…………ッ!」 ダメージは甚大。片腕を失い、ほとんどの魔力を使い果たした。 だが、まだ敗れたわけではない。 魔王の意地を込めて、ディウスは立ち上がり敵を見据える。 そこでディウスは見た。 大口を開けたドラゴモストロの口内に魔王の禁術に匹敵する熱量が集まっている事を。 閃光のように放たれる高熱線。 ここに至るまで切り札を隠していたドラゴモストロの勝利である。 ◆ 「よもやこの身が龍族に敗れるとはな」 勝者は地に立ち、敗者は地に伏せる。 地に付す魔王ディウスの胴体の中央には、火炎弾によって貫かれた大穴があいていた。 ディウスは先を見通す聡明さがあったからこそ、りんご飴やミリアに対して温存などと言う戦術をとってしまった。 彼女たちを瞬殺していればこんな事にはならなかったかもしれない。 りんご飴やミリアの奮闘も無駄ではなかったという事だろう。 それに無駄な戦闘がなく万全の状態で、龍次郎の様に先のことなど考えずこの一戦に全てをかけていればあるいは勝敗は逆になっていたかもしれない。 だが、それは言っても詮のないことだ そういった状況判断や境遇を含めて強さであり、負けは負けだ。 戦いを是とする魔族として、無様を晒して決着を汚すような真似はしない。 「だから、龍じゃねぇって言ってんだろ。 ドラゴモストロ様だってぇの。ブレイカーズ製の改造人間だよ」 「なるほど人間であったか」 ふむ、と得心が言ったという風に呟く。 その呟きにこめられた感情はどういう感情なのかは龍次郎には読み取れない。 「貴様、魔王を破ったのだ。魔王の名を継ぐつもりはあるか?」 「ねぇよ。俺ぁもうとっくにブレイカーズの大首領って役職があるんだよ」 「ふん。聞いてみただけだ。 歴代に人間上がりの魔王がいなかったわけでもないが、私としては人間などに継がすつもりはない」 冗談めかした声でそういうと、ディウスは遠く空を見た。 その瞳は遠く故郷の暗い空を想っているのだろう。 「魔王継承の儀を行う前に果てるのは口惜しいが。致し方あるまい」 魔王の引き継ぎには現魔王が正式に後継者を指名する場合もあるが。 それが為されず魔王不在の事態となった場合は、その時点での最強の魔族がその称号を継ぐのが常である。 もちろんそれがすんなりと決まるはずもない。 我こそが最強と名乗り出た者たちが現れ、魔界は群雄割拠の内乱の時代になるだろう。 魔界が荒れてしまうのは本意ではないが、仕方のない事である。 闘争を好み、己が欲望に忠実であり、本能のまま生きる。それが魔族だ。 いざとなればあの邪神に期待するしかないだろう。 「とりあえず必要なんでな、テメェの首輪を頂くが構わねぇよな?」 「好きにしろ。勝者の権利だ」 勝者は全てを得て、敗者は全てを失う。 それが異なる世界を生きる二人が共有する絶対の真理だった。 倒れたディウスに向けて、龍次郎が木刀を振り上げる。 振り下ろそうとしたところで、ふと気づいたように問いかける。 「そういや、まだ名前も聞いてなかったな」 「ディウスだ。まあただの魔族だ」 敗北を記した以上、もはや魔王は名乗れない。 魔王になる前の、ただの魔族としてディウスは名を返した。 「そうかい。まあいい勝負だったぜディウス。ま、地獄出会えたらまたやろうや」 斬、と一撃が振り下ろされ、龍次郎がその首輪を回収する。 ちょうどそのタイミングで、避難していたチャメゴンが龍次郎の元へ帰ってきた。 「おうチャメゴン、見ての通りよ。へへ……まぁ楽勝…………だった、ぜ」 くらりと大きく頭を一蹴させると、サムズアップしたままドシンと地面に倒れた。 「キュ、キュキュ~~!!」 チャメゴンが慌てて倒れこんだ龍次郎に駆け寄る。 そして心配げにその顔を覗いてみれば、 「……グゴォー…………グゴォー!」 龍次郎は豪快な寝息を立てて眠っていた。 【ディウス 死亡】 【C-10 研究所跡前/午前】 【剣神龍次郎】 [状態]:睡眠、ダメージ(極大) [装備]:ナハト・リッターの木刀、チャメゴン [道具]:基本支給品一式、謎の鍵、ランダムアイテム1~3個、初山実花子の首輪、ディウスの首輪 [思考・行動] 基本方針 己の“最強”を証明する。その為に、このゲームを潰す。 1:寝る 2:協力者を探す。ミュートスを優先。 3:役立ちそうな者はブレイカーズの軍門に下るなら生かす。敵対する者、役立たない者は殺す。 ※この会場はワールドオーダーの拠点の一つだと考えています。 ※怪人形態時の防御力が低下しています。 ※首輪にワールドオーダーの能力が使われている可能性について考えています。 ※妖刀無銘、サバイバルナイフ・魔剣天翔の説明書を読みました。 ◆ そして。少女に終わりの時が訪れる。 「ミリア! ミリア! しっかりするのだ!」 倒れこんだミリアの手を握りながらミルが涙をこぼしながら必死に声をかける。 血も魔力もその全てを失ってしまった。 もう目も見えていないのか。 その視線はどこか遠くを見つめていた。 遠く滅んだ故郷を想っているのだろう。 何も見えない世界で体温が徐々に失われていく。 その中で、ただ握られた手が温かいなと感じていた。 「魔王、は…………」 力ない声でそれだけを問う。 「大丈夫なのだ! ミルの仲間が倒したのだ! だから安心して、これ以上喋らなくていいのだ!」 その声は届いたのか、少女は僅かに安心したように息を吐いた。 「兄に…………」 伝えてほしい。 これ以上戦う必要などないのだと、自らの声でそう言ってあげたかった。 兄に笑ってほしかった。 戦いに勝利した返り血に濡れた笑みではなく。 子供の頃のようなただ純粋な笑顔で。 祈りのように願う。 どうか兄が、剣を捨て笑ってい生きてい行ける世界になりますように。 「伝える。必ず伝えるのだ! だから…………!!」 叫びのような声は遠く、少女の意識が落ちてゆく。 憎しみではなく、ただ平穏のために杖を取った心優しき少女は、そのまま静かに眠りについた。 【ミリア・ランファルト 死亡】 【C-10 研究所跡前/午前】 【ミル】 [状態]:健康 [装備]:悪党商会メンバーバッチ(1番) [道具]:基本支給品一式、フォーゲル・ゲヴェーア、悪党商会メンバーバッチ(3/6)、オデットの杖、ランダムアイテム0~4 [思考・行動] 基本方針 ブレイカーズで主催者の野望を打ち砕く 1 首輪を絶対に解除する 2 亦紅を探す。葵やミリア、正一の知り合いも探すぞ 3 葵を助けたい 4 ミリアの兄に魔王の死と遺言を伝える ※ラビットインフルの情報を知りました ※藤堂兇次郎がワールドオーダーと協力していると予想しています ※宇宙人がジョーカーにいると知りました ※ファンタジー世界と魔族についての知識を得ました。 ◆ 「ッの野郎……ぜってぇ、ぶっ殺しやる、あいつ等…………ッ!」 りんご飴にとってのこの舞台における始まりの場所。 主催者であるワールドオーダーと話した、とある廃墟で両足を潰された痛みに喘いでいた。 元気にのたうち悪態をつける辺り、命には別状はなさそうではあるのだが。このあたりの生命力は流石である。 そんなりんご飴が潜む廃墟に、近づいて来る一つの影があった。 それは少女を追い求め研究所を目指したはずの三条谷錬次郎である。 研究所を目指していたはずの錬次郎が研究所を通り過ぎた場所にある廃墟に何故いるのか? その理由をシンプルに言うと、研究所が吹っ飛んでいて見つからず、いつの間にか通り過ぎてしまったのである。 道中、何やら物凄い爆音が響いてきたため、その場所を避けたたというのも大きいだろう。 まあ研究所が吹っ飛んでいたところで、錬次郎にはあまり関係のない話なのだが。 錬次郎の目的は研究所自体ではなくそこに集まる人間。さらに言えば利用できそうな女子である。 あの爆発では碌なことになっていないだろうし、殆ど散ってしまっただろう。 それならば近づくだけ無駄というものだ。 新たに人の集まるところはないかと探していた錬次郎の目の前に現れたのがこの廃墟である。 余り人の寄り付きそうもない場所ではあるのだが、その一室にヒラヒラと揺れるスカートが見えた。 つまり少女である。 女であればだれでもいい、などと重度の女好きのような思考をしながら、廃墟へと近づいてゆく錬次郎。 相手が女である以上、いきなり襲われる事をあまり警戒する必要はない。別の意味での危険はあるかもしれないが その一室にある程度近づいたところで、何やら苦しげな声が聞こえた。 もしかしたら相手は怪我をしているのかもしれない。 最悪死体である可能性を考慮していただけに生きているだけ行幸だろうか。 「大丈夫ですか?」 ゆっくりと廃墟の扉を開ける。 少女を魅了する力を持った少年三条谷錬次郎は、少女の姿をした少年りんご飴へと話しかけた。 【B-10 廃村/午前】 【りんご飴】 [状態]:両足負傷、疲労(大) 、激しいイラつき [装備]:なし [道具]:基本支給品一式 [思考・行動] 基本方針 殺し合いの中でスリルを味わい尽くす。優勝には興味ないが主催者は殺す 1 ディウスと空谷葵を殺す 2 参加者のワールドオーダーを殺す。 3 ワールドオーダーの情報を集め、それを基に攻略法を探す ※ロワに於けるジョーカーの存在を知りましたが役割は理解していません ※ワールドオーダーによって『世界を繋ぐ者』という設定が加えられていました。元は殺し屋組織がいる世界出身です 【三条谷錬次郎】 状態:健康 装備:M24型柄付手榴弾×4 道具:基本支給品一式、不明支給品1~3、魔斧グランバラス、デジタルカメラ [思考・状況] 基本思考 優勝してワールドオーダーに体質を治させる。 0 少女(りんご飴)に接触。利用できそうなら利用する。できそうにないなら切り捨てる。 1 自分のハーレム体質を利用できるだけ利用する。 2 正面からの戦いは避け、殺し合いに乗っていることは隠す。 081.Night Lights 投下順で読む 083.死がふたりを分かつまで 080.氷柱割 時系列順で読む 087.悪童死すべし スポーツ支配計画 剣神龍次郎 全体幸福のために為すべきことは ミルファミリー壊滅!魔王襲来 ミル ディウス GAME OVER ミリア・ランファルト GAME OVER 空谷葵 Fallen りんご飴 男同士、廃墟、殺し合い。何も起きないはずがなく… 憧れ 三条谷錬次郎