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いのりの剣 聖戦の系譜に登場する剣。武器レベルC、重さ3、威力12、命中70、装備時のみスキル「祈り」付与。 優秀な剣であるが、女性ユニットしか装備できないという制限が欠点。 ラケシスの初期装備として1つだけ手に入る。ラケシス本人はCCしてしまえば他にも使える武器が爆増する事に加え、同じ剣ならばより強力な大地の剣がある…という事で、第二章の間やプリンセス時代はお世話になるだろうが、成長していくほどラケシスの武器としては出番が徐々に減っていくと思われる。 ただ大地の剣は使用回数がたった10回、更に修理費も高額なので、常日頃から使っていくにはいのりの剣のほうが都合が良く、ラケシスの普段使いの武器として活躍する…かもしれない。 スキルを有効に使えるのは、村防衛の単独行動を担当する事が多く杖回復を受け辛いペガサスナイトあたりか。 他には、HPや守備魔防など総合的な耐久力が低くなりがちなシーフやダンサーに御守りとして持たせるのも良いだろう。 いのりの剣を壊したのちに中古屋を介せば男性ユニットも装備可能という小ネタがある(自分からの攻撃は不可)。
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あとどれくらい この境目で 救える人を 待てばいいのか ただ15年もの 月日巡って まだ たたずむ けがされてゆくのを 見ているのはもう 嫌なの 二人此処で ずっと待ってる 昇る魂見つめながら 瞳閉じるたび思い出す 悲しみが募ってゆく 初めてかしら 話せる人は ふと現れた希望の光 あなたが来たことはきっと運命だと思うから 逢うべくして出逢った 頼もしい人よお願い ずっとここで見守っている この痛みが伝わりますか だからどうか 「誇り」と「平和」 町に取り戻して欲しい 涙濡れた 長い月日も 振り返れば全て終わる 潜む恐怖 勇気で砕く 黄金の魂 町の平和祈り続ける月が明かり照らすように 包む御虚空(みそら) 故郷の大地 永遠(とわ)に続きますように
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本項では、リパラオネ教における祈りについて解説する。 目次 概要 概要 祈る時は手を合わせたり、組んだりはしない。本気で願っているときは帛䘜(はっきん)(flaniety)が目の前にあると想定してそれを掴んでいるような手の状態になることが多いが、利き手の手首を掴んでその利き手で帛䘜を掴んでいるような手の組み方をすることがある。この時、手は出来る限り体の真ん中の軸に沿っていること、頭は垂れて、目を閉じていること、頭が手や腕に触れていないことが正しい祈りのポーズであるとされる。このポーズをすることは土下座をするレベルでひっ迫した状況なので公にやることはめったにない(*1)。 "larta st birle it aprarto stedel niv fal starsk."「人が神の恵みを熱望することは日常において、その目的を叶えない(=神頼みは大抵無意味)」という箴言がある通り、現代において祈りの重要性は薄れてきているとされるが、それでも敬虔なリパラオネ教徒は現代でもフィアンシャで祈りをあげている。
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祈りを妨げるモノ 種族:不死者(霊体) 登場作品:戦女神VERITA 解説 祈りを妨げる邪念体。 雑感・考察 名前
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いのりのゆりかご【登録タグ い 曲 鉄分P 鏡音リン】 作詞:鉄分P 作曲:鉄分P 編曲:鉄分P 唄:鏡音リン 曲紹介 時代を越えて繋がっていく生命がある時理不尽に奪われる、そんな繰り返しを綴る歌。(作者コメ転載) 歌詞 マイディア あなたに贈る旋律(せんりつ) 重なる波紋 すくいとった 囁(ささや)きに耳を済ませて 波の音に まどろむ 静かな鼓動 映して わたしの名前を呼んで 遥か時を廻(めぐ)り 生まれゆく存在 それが 繋ぐ意志というなら 教えて 悲しみのかけら 繰り返される 祈りの揺籠(ゆりかご) マイディア 心に浮かぶ旋律(せんりつ) 錆(さ)び付いたその 機械(からくり)さえ 安らぎを求め続けながら 今日もまた 奪うの 月の光に照らされ 新しい世界を望んで 歴史を積み重ねても 薄れえぬ本能 それが人の業(ぎょう)であるなら 教えて 憎しみのかけら その焔(ほのお)は どこまでを灼(や)くのか 遥か時を廻(めぐ)り 生まれゆく存在 それが 繋ぐ意志というなら 教えて 悲しみのかけら 繰り返される 祈りの揺籠(ゆりかご) コメント 追加おつ! -- 名無しさん (2013-01-23 01 56 16) 歌詞作成いたしました。修正がありましたらよろしくおねがいします。 -- Ju (2013-01-31 17 02 19) 名前 コメント
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いのりのえしき【登録タグ 2020年 v flower い サツキ 初音ミク 曲 曲あ 田ヶ喜一】 + 目次 目次 曲紹介 歌詞 コメント 作詞:サツキ 作曲:サツキ 編曲:サツキ 絵:田ヶ喜一 唄:初音ミク、v flower 曲紹介 サツキ氏のVOCALOID曲3作目。 歌詞 (本人投稿動画説明欄より転載) 信仰の果て 無垢の願い 空のカップ、コーヒーを注ぐ 請われたとて度し難いな 都合の良い崇高な日々だ 均衡の枷 屑の気配 割れたカップ、逃避を望む あなたの言う「愛」とやらに きっと誰も気付きやしないな 満たされない 分かっていても 求め合う事を止められず あの日の残像がちらついた 酩酊、酷く伽藍堂祭壇 只管に縋っていても 残されるモノは失意だけ 拍手喝采が鳴って止まない 既存性を嫌った 祈りの声は遮音性の あなたの嫌悪に掻き消されていく 期限付きの崇拝が 新たな膿を生んだ 造られた神の幻想で 馬鹿を手招いてる 連なった疑念は構わずに 全てを赦して目を閉じた 綺羅びやかなアイオライト 止め処なく流る厭世の血 宛ら死んだ桃源郷だった 凄惨、鈍く光る生命だ 期待すら直ぐに消えて 掬われた足と軽蔑の眼 然れど喝采は鳴って止まなくて 今も天を仰いでいる滑稽な姿だ! 狂信はエゴの残骸さ 盲目な阿呆が神を殺していく 虚言吐きの終焉は なんとも無様な様相 救われぬ故の暴走で 何も見えなくなる 「惰性の礼賛は心地良いか?」 全てを無視して目を閉じた 一人で救いを待っている あなたの願いは届かないけれど 福音が僕を呼んでいる 遙か遠くへ行こう 祈りの餌食となっていく あなたをただ見ることしかできず 悲劇的な終幕は 存外、味気無かった つまりは神など僕達の 都合良い創造 愛憎も怒り後悔も 全てを愛して目を閉じた コメント この曲めっちゃ大好き!サツキさん天才かよ -- しろいるか (2020-03-21 19 11 37) 知ったの最近なんだけどこの曲超大好き!! -- すばる (2020-03-21 19 16 46) タイトルからしてスキの予感しかなかった 当然のように良曲です・・・ -- ぶり南蛮たべたい (2020-06-01 16 25 36) 名前 コメント コメントを書き込む際の注意 コメント欄は匿名で使用できる性質上、荒れやすいので、 以下の条件に該当するようなコメントは削除されることがあります。 コメントする際は、絶対に目を通してください。 暴力的、または卑猥な表現・差別用語(Wiki利用者に著しく不快感を与えるような表現) 特定の個人・団体の宣伝または批判 (曲紹介ページにおいて)歌詞の独自解釈を展開するコメント、いわゆる“解釈コメ” 長すぎるコメント 『歌ってみた』系動画や、歌い手に関する話題 「カラオケで歌えた」「学校で流れた」などの曲に直接関係しない、本来日記に書くようなコメント カラオケ化、カラオケ配信等の話題 同一人物によると判断される連続・大量コメント Wikiの保守管理は有志によって行われています。 Wikiを気持ちよく利用するためにも、上記の注意事項は守って頂くようにお願いします。
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■ 英語学習アプリ「鬼桃語り」の攻略サイト■ 鬼桃語り攻略メニューへ戻る 祈り宿りし護符 祈り宿りし護符 No ★ 武器名 MAX LV 進化用 強化用 082 2 祈り宿りし護符 5 ○ HP ATK DEF HEAL ターン数 15 15 0 5 17 MAX HP MAX ATK MAX DEF MAX HEAL MAXターン数 20 20 0 10 15 SKILL名 SKILL 進化を司る 味方全体のHPを回復・小 奥義発動条件 -a bit -少し -about -~について ドロップ場所 -神ノ音降ル島 > 神へと続く鳥居 > 豪炎の傾奇者 -神ノ音降ル島 > 神の福音 > 神の足音 -闇深キ洞穴ノ島 (裏) > 裏・幽玄亭 別館 > 裏・戦慄の嘆き ■ 英語学習アプリ「鬼桃語り」の攻略サイト■ 鬼桃語り攻略メニューへ戻る
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登録日:2018/05/02 (水) 18 46 39 更新日:2024/07/04 Thu 17 33 27NEW! 所要時間:約 6 分で読めます ▽タグ一覧 FE FEヒーローズ トラキア776 フィン ランスナイト レンスター 堅実 忠臣 槍 父親 祈り 置鮎龍太郎 聖戦の系譜 親世代 騎士 トラキアを統一しかつてダインとノヴァのもとで繁栄した理想の王国を築き上げる……。それは亡きキュアン様の夢であり私の願いでもあるのです。 出典:ファイアーエムブレム ヒーローズ、任天堂、インテリジェントシステムズ、2017年2月2日配信開始(C) 2017 Nintendo / INTELLIGENT SYSTEMS 『ファイアーエムブレム 聖戦の系譜』および『トラキア776』の登場人物。 トラキア776では主要人物に昇格しており、ヒロインのナンナの父親……ということになっている。 聖戦の系譜では親世代・子世代両方に登場することに加えてスピンオフのトラキアにまで登場するためユグドラルシリーズ皆勤賞のキャラと言える(途中離脱はあるが)。 また、フィンはかなり特殊なキャラで、彼のみいろいろと仕様が違ったりする。 CV:置鮎龍太郎(FEヒーローズ) 概要 ユニット性能 台詞 ファイアーエムブレム ヒーローズ 概要 マンスター地方の小国、レンスター王家に仕えている見習い騎士。レンスター有数の家柄出身。 聖戦の第一部時点では17~19歳くらいの青い髪をした青年であり、槍の腕もまだまだ未熟。 第一部でキュアンに師事して腕を上げて、第二部ではランスナイトとしての名声が大陸中に轟くほどに成長している。 主に生涯の忠誠を誓い、優しく誠実な人間ではあるがセルフィナから「女性に冷たい」とまで言われてしまっている。 初登場は聖戦の序章であり、危機に陥ったシグルドを助けるべく出陣したキュアン夫妻の従騎士としてシグルド軍に参加する。 見習い騎士なので序盤こそ頼りないものの、2章で主君であるキュアンから勇者の槍を頂戴してから地味ながらも確実な仕事をこなしていくようになる。 その後一度レンスターに戻り援軍を連れてこようとするキュアンに同行する事になり、いったんシグルド軍を離れる事になる。 レンスターに戻った後、キュアンはランスリッターを率いて戻ろうとするが、 当時レンスターは常にトラキアに狙われていたので、フィンに城の防衛と生まれたばかりのリーフを託し、遠征した。 しかしその隙をついてイード砂漠を行軍中のキュアン軍をトラキア軍が襲いキュアン夫妻は死亡、その流れでレンスター城も制圧されてしまう。 フィンはリーフ王子と預かっていた ラケシスの子供・ナンナ(場合によっては実子)を連れてレンスター城から脱出し、各地を転々としながらフィアナ村に落ち着く。 そしてリーフが15歳になったころ、祖国解放のために立ち上がる。 子世代編では7章からリーフたちと共に再加入。そのため聖戦の開戦から終戦まで戦うことになる。 トラキア776時のイメージ年齢は34歳。 戦いの最中、トラキア軍の中にいた女竜騎士がキュアン達とともに死んだと思われていたリーフの姉アルテナであることに気付き、 リーフとアルテナの再会とアルテナの解放軍参加の切っ掛けを作った。 なお、幼いアルテナの面倒も見ていたようで、アルテナもおぼろげながらフィンの事を覚えていた。 なお第一部の時に恋人がいた場合、戦時の混乱で生き別れてしまい恋人の行方をずっと探している。 アイラ・エーディンが恋人の場合は7章でラクチェ・ラナ相手に親子会話が発生する。 自分の子供であるラクチェ・ラナのいずれかを見て、自分の子供だと気付かずにそれぞれの母親の面影を見出して見惚れている。 ラクチェはともかくラナがエーディンそっくりと言い切るのは無理がある気がするが、親子の絆的なものだろう。 ラケシスとも恋人会話はないが恋人になる事は可能であり、その場合実子のナンナと一緒にセリス軍に加入する。 しかし「母を何故単独でイザークに向かわせたのか」とナンナに咎められた際に、 「夫婦の事には立ち入ってほしくない」というなど、ラクチェ・ラナとは違いずっと一緒にいた割には妙に親子の間に壁がある。 しかしレヴィンといいフィンといい、5章の後で夫婦で過ごしたカップリングに限って夫婦間が上手くいかず、親子の間で溝がある描写が描かれるというのも 皮肉としか言いようがない(レヴィンはレヴィンでかなり特殊な事情もあるが…)。 トラキア776では一応ラケシスとフィンのカップリングが公式になっているのだが、やはりセルフィナに、 「それなら何故ラケシス様を放って置かれたのです? あの方の悲しみをわかっていらしたはずなのに……」 と夫婦間が上手くいっていなかったようなこと言われ、責められまくってしまう。 しかもそれに対してのフィンの返答は「何のことだかわからない」とはぐらかしてしまう。 ただし、そもそもナンナはフィンを「お父様」と呼び、周囲もナンナとフィンを親子として扱っているのに、フィンは何故か妻子と聖戦以上に距離を作っているのだ。 聖戦の時は恋人のラケシスを呼び捨てにしていたのに、トラキアでは娘の前で「あの方」呼ばわりしている等、なぜか他人行儀。 さらに公式サイトではナンナの父親欄にはフィンと書かれておらず、 さらにデルムッドが『ベオの剣』を持っている事から(=少なくともデルムッドの父はベオウルフ?)実際にはナンナを引き取って育てている義父なのではないか?と疑われている。 一方で聖戦の「カップリングで産まれてくるきょうだいは父母共通」というシステムに反するが、デルムッドの父はベオウルフ、ナンナの父はフィンと兄妹は種違いでは?という説もある。 兄妹が父から譲られるはずの遺伝スキルを持たないことや聖戦のシステム上子供がいるなら手放しているはずの勇者の槍をトラキア776でもフィンは持っていること持ってなくてもそれはそれで反応に困りそうだけど、 ベオの剣がナンナは装備できないこと、フィンとデルムッドとで会話がないこと等もここら辺がはっきりしないことに拍車をかけている。 余談だがフェルグスはベオの剣を装備可能で、彼はEDでも『ベオウルフの隠し子かもしれない』と語られてたりするので、ますます謎が深まるばかりである。 とはいえ公式がやっている『FIRE EMBLEM検定』のマスター級の問題で、 「女性キャラクターに特定の恋人がいる場合、5章で恋人同士の会話イベントが発生する。 では、ラケシスの恋人になっても5章で会話イベントが発生しないキャラクターは誰か? 次のA~Dの中から選べ」というのがあり、 選択肢はA.ノイッシュ、B.フィン、C.デュー、D.ベオウルフの四択であり、その答えはフィンなのだが、 その解説で「フィンとラケシスは『トラキア776』では公式設定カップルですが、残念ながらここでの会話はありません」と答えている。 というか、フィンは5章では登場しないので会話がない以前の話な気もする。 素直に受け取るならば、現在の公式は兄妹の父親はフィンだと考えている事になる。 一方で『FE大全』のフィンの解説欄にて、聖戦とトラキアでナンナに「お父様」と呼ばれているけど、これは「育ての父」という意味を含んでいると説明されている。 これはラケシスと結ばれても、結ばれなくとも変わらぬ点、だとも。 さらにフィンの解説なのにラケシスとベオウルフの恋人会話である「おまえの気持ちは知っていた……」が紹介されており、この言葉の意味が気になる……と説明されている(*1)。 わざわざフィンの所で解説された意味を考慮すれば、ラケシスはベオウルフとくっついても実はフィンに想いを寄せており、 そのためベオウルフとの子供をフィンに預けた、と受け取る事も出来るのではないだろうか。 余談になるが、大沢版の漫画やドラマティカルファイルではラケシスはフィンと結ばれている。 一方でガンガンWINGの冬季ねあ版ではデューとラケシスが結ばれていた。 ギャグ王での所謂『藤森ナッツ版』はラケシスはレックスといい関係になっていた。 さらに、ファミ通文庫の小説版ではラケシスとベオウルフが結ばれ、フィンは誰とも結ばれずに独り身で終戦を迎える事になる。 …と、ラケシスはメディアによって相手が変わる傾向がある。 まとめるとファンの間でラケシスのカップリングはフィンラケ派、ベオラケ派、どちらとも結ばれた=兄妹は種違い派と意見が分かれている。 どれが本当かはプレイヤーの想像次第……と言ったところか。 全ての戦いが終わってからはリーフに無期限の休暇を貰い、人々の前から3年間ほど姿を消したという。これは『空白の三年間』と言われ何をしていたか正史には書かれていない。 フィンの姿をイード砂漠で見た者がおり、イード砂漠の地下にあるロプト教のアジトには、 ラケシスを始めとする親世代の石像があると言われているため、戦友たちを救いに行ったとするのが有力な説である。 もしくはイード砂漠に眠るキュアンとエスリンの遺骨を拾いに行ったか……。 フィンが何をしに行ったか、親世代のみんなを救えたかどうかは定かではない――。 なお、ドラマティカルファイルにおいてはヴェルトマー城の戦いでマンフロイと相討ちになり死亡する。 (バルキリーの杖はこれ以前の使用時に修理不可能なほど壊れてしまい使えなくなっている) ユニット性能 ○『聖戦』での初期値と成長率、CCボーナス ランスナイト LV1 HP-32(70) 力-9(30)+5 魔力-0(5) 技-8(40)+1 速さ-10(30)+1 運-8(50) 守備-7(30)+2 魔防-0(5)+3 移動-8 武器LV-槍B→槍A 血統-なし スキル-追撃・祈り 離脱時期はあるが、親世代から子世代まで通して戦える唯一のユニット。 序章で参戦、4章冒頭でキュアン・エスリンと共に離脱し、子世代では7章で再び参戦する。 初期クラスはランスナイト。クラスチェンジするとキュアンと同じデュークナイトになる。 個人スキルは『追撃』と『祈り』 見習い騎士で下級職という事もあり当初のステータスは高くはない上、序盤の敵は相性の悪い斧使いが中心なので戦いづらい。 しかし2章で勇者の槍を手に入れる頃になると自身の追撃というスキルと高めの成長率もあって堅実な仕事をこなせるようになる。 ややHPが伸び難いが、『祈り』のスキルのお陰でピンチの時でもかなりの粘りを見せてくれる。 だからと言って過信して単独で敵陣に突っ込ませたりしないように。 ストーリー上役割があるので、3章までにやられても死亡にはならず撤退扱いになる。 また、その役割上、親世代で撤退していても子世代では復活して再加入する、FE初の「やられても再加入する」キャラである。 父親としては『見切り』が『祈り』になって幸運が高いアレクといったところで、要するに微妙。 前述のラケシスも「弱くはならない」という程度で、ラケシスから見ると特に優先順位は高くない。 また、槍を継承できる子供は一切存在しないのというのも痛い。 しかも子世代で再登場するフィンは、独身なら親世代時点の武器をそのまま持ってきてくれるが 結婚すると継承できないのに武器を手放して鉄の槍一本で再登場することになるため、結婚することがデメリットにすらなる。 挙句に途中で離脱するので恋愛成立もさせづらい。 なお、独身だとしても離脱中に勇者の槍を使えないのは勿体ないので、勇者の槍は3章までにフュリーに渡しておくのが鉄板。そのまま最後まで返ってこないことが多い。 まぁ、戻ってこなくても銀の槍で最後まで戦い抜くことは十分可能であるが。 子世代では親世代時点のレベルそのままで登場していきなり戦線に放り込まれるので、4章までに可能な限り育てておきたい。 幸い3章は非常に楽な稼ぎポイントがあるのでここで育て切ってしまえば(*2)、 7章で彼とリーフ、ナンナ(ジャンヌ)しかいないレンスターに迫るフリージ軍というぱっと見絶体絶命の状況を、 鉄の槍一本で無双しセリス達の到着まで余裕で持ちこたえるフィンという凄まじい光景を見ることができる。 なので「フュリーに勇者の槍渡したら、子供編で再登場したフィンの武器が弱くてまずいのでは」という点は当面は問題ない。 というか、当然ながらフィンを育てていないと詰むようなバランスではないので 無理にそこまで育てる必要はない。おおよそCCできていれば十分だろう。子供がいるならもちろん育て切っていた方がいいが。 ただし速さがへたれていると、ソードアーマー相手に追撃が出せずに手こずっている間に、城の横からの魔道士からの攻撃でダメージがかさんで死ぬこともあるので注意。できればCC時点で速さ14を確保しておきたい。 ぶっちゃけキュアンも5章で役に立たないランスリッターなんぞよりもフィン1人連れてきた方がトラキア軍突破できたんじゃ……とか思っても言ってはいけない。そもそもあいつらナイトキラー持ちだし無理ゲーなのだが 流石に子世代が育ってくるとデュークナイトの上限値の低さ(グレートナイトより守備が2低く、他は同等)もあり相対的に見劣りしてしまう。 だがそれまではお助け役として大いに頼れる存在であり、ある意味オイフェ以上にジェイガンポジションに相応しいかもしれない。 親世代で全く育ててなかった場合はお察し。 ちなみに親世代を独身のまま終えたとしても、子世代での再登場時には恋愛値が全く伸びないので、恋人を作る事が出来ない。 同世代のオイフェやシャナンは恋人を作れるのに……。 ○『トラキア』での初期値と成長率、CCボーナス ランスナイト LV1 HP-28(60) 力-8(35)+2 魔力-1(5)+1 技-8(30)+3 速さ-11(35)+2 運-5(45) 守備-7(30)+2 体格-9(10)+1 移動-8(1)+1 武器LV-槍B(剣D) スキル-祈り 指揮-3% 追撃必殺係数-1 『トラキア』では1章の最初から使用でき高い初期値とバランスの良い成長率、そして何より専用武器となった勇者の槍が強力。 (しかし、歴戦の将なのに下級職のままというのはよく突っ込まれる) 序盤では唯一の騎馬兵でもあり、移動力や救出能力を活かして役立つことも多い。 特に捕獲狙いの時には勇者武器の2回攻撃が非常に頼りになるので、ついつい頼ってしまう場面も多いだろう。 しかし本作では下馬システムが採用されており、屋内では強制的に武器が剣に変更される上にパラメータも落ちてしまうので注意。 特に終章で本領を発揮できないのが残念な所だが、成長させやすいキャラということもあり屋内戦も含めて終始一線で使っていける。 台詞 なにを言われるのです。私はレンスターの騎士、主命とあれば、どこまでもお供します。 しかし私はまだ見習い騎士、あまりお役にはたてないのが残念です。 シグルド様、お世話になりました。私もキュアン様のお供をいたします。シグルド様の汚名がはれる日は、きっとやって来るでしょう。どうか、気を強くお持ちください。 おまえは相変わらず気が強いな。ますますラケシスににてくる。 ラケシスがイザークに行った事か……もうそれは言うな。子供と言えども夫婦の事には立ち入ってほしくない。 うむ……恥ずかしい話だが、私が昔、愛した人に、きみはそっくりだ。 ……私にはなんのことだか、わからないが……。 そうか……よかった。おまえにもしものことがあれば、私はあの方になんと言って詫びればいいのか……。 槍の手入れをしていた。この槍は、主君から授かった……我が忠誠の証でもある。 ここは異なる時と空を統べる地……まさか、このような形であの方とお会いすることになるとは……。 エクラ、あなたと共にここまでこられた事、心より感謝申し上げたい。騎士として在る以上、戦場で主君のために戦うことが義務であり、誇りでもある。元の世界でも、優れた主君に恵まれお仕えできた事は身に余る光栄であり……、それと同時に……主命とはいえ、戦場に出ることなく主君を失ってしまった事実は、今もって無念でならない……。故に、この度の戦い、その最後まであなたと共に在りましょう。この槍にかけて、必ず。 ファイアーエムブレム ヒーローズ 私はレンスターの槍騎士フィン。あなたの力となろう、この槍にかけて。 スマホゲーにトラキア名義で主君のリーフと娘のナンナと一緒に登場。イラストは公式四コマでお馴染みの板垣ハコ氏。 二人とは違い戦禍の連戦の報酬として手に入る。後に聖杯として簡単入手出来る。 娘のナンナ同様に時空を超えた地でラケシスと再会できたことに驚いている。……向こうは聖戦名義なので一回りほど年が離れているが。 武器スキルはキュアンから貰った『勇者の槍+』 奥義スキルに自分のHPが2以上で敵の致死攻撃を受けた時、ダメージをHPが1残るように軽減させる『祈り』 Aスキルは攻撃、守備+2にする『攻撃守備2』 Cスキルに周囲2マスの味方騎馬は、戦闘中攻撃、速さ+4になる『騎刃の紋章』 良く言えば改造のしがいがある。悪く言えば典型的、または微妙な騎馬。 二回攻撃がある特徴以外はよくある普通の騎馬。速さもそれなりにあるのだが勇者系の武器のせいで速さを腐らせている。他に個性ある槍・騎馬には遠く及ばない。一応聖杯での簡単入手や他の武器で改造しやすいように作られているので魔改造させる価値は十分にある。 後に2021年の8月から専用武器「忠誠の槍」が追加。 その効果を見てみると…忍者版ナバールが持つ「忍の槍」と同じ効果だが攻め受けで二回攻撃が可能な「マスターソード」の効果もある豪華仕様。特殊錬成すると戦闘中、敵の攻撃、速さ、守備-4、かつ敵の攻撃、速さ、守備の強化を無効にする謂わば「攻撃速さ守備の凪」 典型的な騎馬から一変してバフ無効を活かして連続攻撃で攻めていくアタッカーとして生まれ変わった。これでようやく報われる… 追記・修正は殺された主君の忘れ形見を17年守り抜いた方にお願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] フィンとラケシスが恋仲になったコミカライズの逆輸入だっけ?トラナナでナンナと親子になったのは -- 名無しさん (2018-05-02 19 12 00) フィンラケ派VSベオラケ派の論争はすさまじかった。今でも熱心なファンサイトとかでは続いてたりする -- 名無しさん (2018-05-02 19 55 18) リーフの教育に関しては無能 -- 名無しさん (2018-05-02 20 54 05) 伝説の槍騎士の名は強さでなく忠義の心と生き様に対しての評価だと思う ぶっちゃけ強いキャラとはいい切れないし一人の男としてはどうよ?と首を傾げるところも多々ある -- 名無しさん (2018-05-03 00 52 02) ↑5特に有名なのは例のコミカライズだけど、元より父と娘が同じ場所で同じ主に仕えるっていうのはこと聖戦における一つのロマンとして語られてはいたよ、有名じゃないかもだがドラマティカルファイルでもフィンラケ展開だったな -- 名無しさん (2018-05-03 02 24 18) もっと高い声を連想してたけど置鮎さんとは。めっちゃイケボ -- 名無しさん (2018-05-03 07 17 23) 「空白の3年間」に関しては一応、公式監修のトラ7のノベライズではイードの街で目撃情報のあったラケシスを捜す為にリーフから無期限の休暇を貰って旅にレンスターを発つところで終わってたな -- 名無しさん (2018-05-03 21 28 51) ↑ただ、あれを全部公式と認めるとリフィスがな… -- 名無しさん (2018-05-03 22 35 38) リフィスが意外と怖い奴だって設定も割と好きだよ -- 名無しさん (2018-05-04 14 35 13) つい最近まで項目がなかったことが意外 欲を言えばFEHではフィン専用仕様の勇者の槍がほしかったな -- 名無しさん (2018-05-04 21 03 27) 仮に5章にフィン連れってもナイトキラーまみれのドラゴンナイト集団withグングニル&リカバーリングのトラバント相手になす術もないんでね? -- 名無しさん (2018-05-05 09 49 15) ↑9 リーフに限らず教えることには向いてない気がする -- 名無しさん (2018-05-07 10 45 28) ドラマティカルファイルでは、ピンチのラケシスを助けた事で惚れられてフィンもラケシスのアタックに少しずつ気にしていく展開だった。最後は親世代全滅という悲しい展開だったが、完全に子世代に託す形なのでこれでいいのかもしれない -- 名無しさん (2018-05-07 11 22 32) ↑3 ぶっちゃけレベル30・勇者の槍☆100・ナイトキラーは避けるを前提にしたネタなんで…w -- 名無しさん (2018-05-07 11 51 07) 英雄の血筋?伝説の武器?槍一本の平民をなめるなよ、とばかりの無双は正直楽しかったです -- 名無しさん (2018-08-18 15 18 45) トラバントとの最終決戦は彼以外あり得ない -- 名無しさん (2018-08-26 18 01 36) ハイエナ発言やリーフへの教育を考えるとこいつやキュアンがトラキアを統一しかつてダインとノヴァのもとで繁栄した理想の王国を築き上げるのが願いとは到底思えない -- 名無しさん (2018-08-31 01 38 16) 正直この人に関しては、独身の方が魅力的な気がする。父親になると妻(家族)よりも主人を優先した男になるし -- 名無しさん (2019-11-22 00 28 36) FEトラキア776の小説のフィンが好き。特に3巻は最高だった -- 名無しさん (2020-03-12 12 03 52) ↑2 騎士と言うものを考えると仕方ないんだけどね。身内優先するなら主人に仕えてはいけない。 -- 名無しさん (2020-06-26 14 02 53) ↑ナンナとの親子会話でのあれこれ等を無視すれば、ラケシスはエルト兄様と共通性のある男性を選んだ…とはいえるんだけどね…主人を優先したにしてもまともな主人だったし、友を裏切ったわけじゃないし -- 名無しさん (2021-06-11 00 52 13) ネットの創作とかだとお姉さま方がやたら美化して書いてた記憶 -- 名無しさん (2021-06-11 09 59 16) 最近知ったけど、親世代の結婚難易度ってフィン×フュリーが一番高かったのか ブリギットとティルテュは未隣接でも32ターンなのに、この組合わせだと常に隣接してても60ターン強かかる -- 名無しさん (2021-07-14 01 50 01) フィンは独身だと思って毎回プレイしてる。なんというか、所帯を持って特定の人と触れ合うよりも1人で黙々と蕎麦啜ってるのが似合うというか…多分自分だけしか思ってない妄想だろうけどww -- 名無しさん (2021-11-07 22 00 00) ↑蕎麦で吹いたw -- 名無しさん (2022-05-16 22 32 47) 本人曰く見習い騎士だったのがまさか主君の息子(但し聖武具は使えない)を自分になにかあったら守って欲しいという立ち位置まで出世というか信頼勝ち取るところまで行けたのは後に片腕ロストや自分の最期を持って未熟さを間接的に叩きつけたドリアスとは違う意味で出世頭なのだろうか? -- 名無しさん (2023-03-19 13 24 56) ↑経緯はどうあれ、王家が引き取って育てる必要あったみたいなのと、トラキアの台詞的に爵位が少なくともドリアス(伯爵)より上っぽいから、単なる見習い騎士って訳じゃなかったんだろ、多分。 -- 名無しさん (2024-04-17 10 25 40) トラ7プレイ時は成長率微妙だから使わなかったけど、この初期値で下級レベル1だから伸びしろは十分。騎馬職だけどオグマポジでもあるな -- 名無しさん (2024-04-20 21 45 47) 名前 コメント
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装備可能ジョブ 駆出 魔術 僧侶 大魔 神官 吟遊 部位 種類 コスト 売却値 最大Lv スキルと効果 進化 体上 魔装 7 600 10 なし 奉仕の衣・上 基礎能力 HP - MP - 物攻 - 俊敏 - 魔攻 - 回避 - 回魔 1 命中 - 物防 2 会心 - 魔防 3 属性 なし 基礎能力(LvMAX) HP - MP - 物攻 - 俊敏 - 魔攻 - 回避 - 回魔 4 命中 - 物防 7 会心 - 魔防 14 属性 なし ルーン生成 生成結果 確率 のルーンⅡ % のルーンⅡ % のルーンⅡ % のルーンⅡ % のルーンⅡ % のルーンⅡ % のルーンⅡ % セット装備 セット効果 祈りの帽子 なし 祈りの衣・上 祈りの手袋 祈りの衣・下 祈りの靴 障害耐性 毒 0.0% 妨害 0.0% 混乱 0.0% 麻痺 0.0% 暗闇 0.0% 睡眠 0.0% 幻惑 0.0% 封印 0.0% 石化 0.0% 即死 0.0% 属性耐性 物理 0.0% 魔法 0.0% 火 0.0% 冷 0.0% 水 0.0% 雷 0.0% 土 0.0% 光 0.0% 風 0.0% 闇 0.0%
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時刻はまもなく午前7時……一般的な家庭であれば、そろそろ起床して朝食を用意する時間帯であろうか。 大災害にロワの二重苦の中で、食事はいつも以上に大切なものだ。 某グルメな男に言わせれば、食事は救いでもある。 こんな時だからこそ、この時間は食事をとるべきなのだ。 だが、おそらく東京都にいる参加者達は落ち着いて食事をする余裕はないだろう。 食料が僅かであるとかそういった問題ではない。 ゴゴゴゴゴゴゴ……!!! 頻繁に起きるようになった地震、それも数時間前に起きた地震よりもさらに大きな地震だ。 こんな状況下で、落ち着いてスープを飲むことなどできるわけがない。 それでなくとも、ここまで地震が多発すれば鈍い参加者でも気がつく。 何か自分たちの知らない場所で、大事が起きているのだと。 それは正しい。 東京都庁、正確にはその地下にあるかつての世界樹の名残。 ――真朱ノ窟(まそうのいわむろ)―― そこの最下層に、百億の生と千億の死を見つめる怪物が住んでいる。 ゴゴゴゴゴゴゴ……!!! だが震源は、真朱ノ窟の中ほど。 「くっ……!」 「■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■!」 怪物フォレストセルとダオスの戦闘の余波で、地震が発生していたのだ。 巨大な触手を振り回し、周囲の全てを薙ぎ払う。 その口からは爆炎を吐き出しかと思えば、吹雪を巻き起こしたり雷の嵐を降らせたり。 世界樹の地下であるということを考慮してなお、フォレストセルは魔王を喰わんと怒涛の攻撃を続ける。 「これほどとは……!」 対するダオスは防戦一方。 何故彼がこれ程の窮地に追い込まれたのか。 少し、時を遡ろう。 ◆ ◆ ◆ 「都庁の地下に、こんな空間があったんだ……」 『ここのおそらく最下層に、フォレストセルはいるはずだ』 「んんwwwwww赤くてぬるぬるぐちょぐちょで、扉らしきものは『くぱぁ……』と開くとはwwwwww 天然のエロ洞窟ですなwwwwwwやばい興奮して(ry」 「そこまでにしておきなさいオオナズチ。まどかに卑猥なことはさせないし聞かせないわよ」 『お前は昔から、欲望を表に出し過ぎなのだ。我らの口添えがなければ、お前は今頃ミザールの横で吊るされていたぞ』 「サクヤを襲った件からレストはかなり立腹していたからな。命があるだけ良いと思った方がいい」 「サーセン……」 不気味な真朱ノ窟に足を踏み入れたのは、都庁の軍勢と魔法少女であった。 理由は勿論、グンマ―の血を引くというまどかの力でもってフォレストセルを制御するためだ。 その要たるまどかの護衛には、都庁のトップであるダオス・雷竜・氷竜に加え、ほむらがついている。 さらにグンマ―の巫女の術式を教える役目から古龍オオナズチも。 少女一人の護衛にしては、過剰とも言える布陣。 しかしながらDMC狂信者軍団の襲撃により、最初の地震発生から大分時間が経過してしまっている。 それはつまりフォレストセルへの対処が遅れてしまったという意味であり、都庁の軍勢からすれば予定外であった。 万が一フォレストセルが既に地上への侵攻を開始していた場合に備えて、ここまでまどか一人に戦力を割いているわけである。 「それにしても、まるで魔女の結界内のようなおぞましさね。異様に大きい白血球や赤血球がさっきから目につくんだけど」 『ルーカサイトにレッドコーパスルだな。フォレストセルが生み出した、外敵排除の免疫細胞のような魔物だ』 『やはり我らも同行して正解だったか。流石の彼らも、我らを攻撃しようとは思わないようだな』 「あれも魔物なの? じゃあ、さっきからじっとこっちを見ているあの銀色の巨大蟹は?」 『メタルシザース。あれは特に仲間思いな魔物でな、仲間が死ぬと激怒して手がつけられなくなるほどだ。 逆にこちらから危害を加えなければ温厚で大人しい。先ほどの免疫細胞たちも、ああ見えて怖がりな性格だ』 忠告通りに、誰も真朱ノ窟に住んでいた魔物に手を出すことはしない。 長い年月をここに閉じ込められていた魔物たちだが、彼らはただじっと見つめるだけで動こうとしない。 ただ不気味な床を踏みしめるだけで、一行は先へ先へと進むことができていた。 「……この辺りは空間が歪んでいるな。迂闊に動けば逸れてしまいそうだ」 『そこは我が磁場調整しておこう。おそらくこれも、フォレストセルが外敵を惑わすために作った罠だ』 「んんwwwwwwこっちには落とし穴、そしてその下が毒茨ですぞwwwwww」 「ま、まるでゲームのラストダンジョンみたいだね……」 『まあ、我らは飛べるからなんの問題もないが。乗れ、まどか』 数々の罠が張り巡らされていたが、雷竜たちの手によりそれも無効化されていく。 魔物の脅威も罠の脅威も無くなり、もしここに他の冒険者がいればふざけるなと叫ぶであろう程易々と奥地に進んだ頃…… 「む?」 複数の咆哮が響いた。 『これは……なるほど、少し面倒なことになった』 『ダオス、ほむら、ついでにオオナズチ。まどかを連れて先に行け』 二体の竜が立ち止り、その直後。 「「「グオオオオオオォォォォォォォ!」」」 彼らと全く同じ姿、大きさをした竜と、それに加えて赤く巨大な竜が飛び出してきた。 「なっ、あなたたちと同じ竜!? どういうことなの!?」 『かつてここに住んでいた我らを、森の記憶から生み出したクローンと言ったところだな。 オリジナルである我らには劣るが、それでも護衛には十分な力を持っている』 『こちらには赤竜がいないぶん、少し厄介な相手だが問題はない』 ■ ■ ■ 合計で五体の竜が絡み合った乱戦など、人間には天変地異もいいところである。 雷竜らの言うとおり、あの場は彼らに任せてまどか一行はさらに奥を目指していた。 「急がねばならんな。フォレストセルがクローン作製技術を持っているとなると、私やレストのクローンが作られる可能性もある」 「悪夢でしかないわね」 「にしゃ?」 「「「「!?」」」」 そんな時に、あまりにも唐突に、それは現れた。 都庁の軍勢にとって、いや人類にとって救世主であると同時に大災厄である存在。 毒々しい紫紅色の巨体から生えた4本の触手が、怪しく蠢く。 金色の複数の眼はぎょろぎょろと動き回り、獲物を探し求めている。 「これが、これが――」 フォレストセル が あらわれた!!! ▼ 「■■■■■■■!」 「っ……!? エクスプロウド!」 フォレストセルに、対話の余地はなかった。 今のフォレストセルは善でも悪でもない。ただ、空腹だから、自分の前に立っているから、それだけの理由で攻撃する。 開幕と同時に、あらゆる生命体を焼き尽くす爆炎がその口から吐き出された。 反射的にダオスも上級術、同じ爆炎の魔法で対抗するが…… 「ぐうううぅぅぅぅぅぅ!?」 フォレストセルが吐き出した爆炎はあっさりとダオスの魔法を打ち破り、術者の体を焼き焦がした。 ダオスは物理攻撃への耐性だけでなく、雷を除くあらゆる魔法への強い耐性も備えているため致命傷にこそならなかったが、 それでも受けたダメージはかなり大きい。 (挨拶代りの一発で、この威力……! 下手に相殺を狙うより、回避に専念してキュアで回復していくのが得策か) そしてその一撃だけで、ダオスは勝ち目がないことを悟った。 せめて万全の状態であれば。世界樹内であるため動力源であるマナの枯渇こそありえないが、やはり首輪の制限は大きい。 対するフォレストセルは首輪をつけておらず、常に全力で戦える。いかに魔王といえど、この差を埋めることは難しかった。 (まどかは……ほむらとオオナズチの能力で離れたか。どのような手段でこの怪物を従わせるのかは知らぬが…… 今の私にできることは、時間稼ぎ。グンマ―の巫女の術が発動するまで、耐え凌ぐ!) ◆ ◆ ◆ そして現在。 ダオスはフォレストセルの猛攻を耐えつつ、常に動き回っていた。 一瞬でも動きを止めれば、致命傷を受けかねないからである。 「■■■■■■■■!」 「……っ!」 特に、フォレストセルの攻撃の中で警戒すべきは、このサンダーストーム。 ダオスの力が魔王であるなら、フォレストセルの力はいわば魔神。 絶対的な魔力から繰り出される弱点属性攻撃を受けてしまえば、さしものダオスも確実に戦闘不能に追い込まれる。 仮に耐えたとしても、雷特有の全身麻痺、その隙をつかれて結局は敗北してしまう。 「なんて怪物なの……」 荒れ狂うフォレストセルの姿に恐怖しながらも、ほむらはまどかの側を離れずにいた。 万が一まどかに攻撃の流れ弾がきた場合、時間停止の魔法で緊急回避を行うためだ。 またダオスはその力により時間停止の影響を受けない稀有な存在であり、彼の救出の役割も兼ねている。 どちらかが危機的状態に陥った場合、すぐさま時を止めなくてはならない…… 盾に触れたままのほむらの手からは、汗が垂れていた。 (ソウルジェムの濁り具合からして、私もそう何度も時間を止められない。 もしあの2体の竜がクローン三竜を倒してかけつけてくれても……あれにはまるで歯が立たないはず。 ああまどか、またあなたに全てを背負わせてしまうことになるなんて……!) 戦況から判断して、フォレストセルの撃破は不可能。 そもそもここまで動き回るフォレストセルの相手をすることが、当初の予定とは大きく異なっている。 本来であれば、眠ったままの、或いは寝起きで寝ぼけているフォレストセルを相手にまどかの力で制御するはずだったのだ。 それができなかったのも、DMC狂信者軍団のせいである。 (予定外と言えば、この怪物の強さもそう。都庁の軍勢の話以上に強力で、巨大だわ。 まるで、ここ数日でさらに成長したような……) 「いいいいそぐんですぞwwwwwwここにこれを供えて、陣を描けばいいんですぞwwwwww」 「わ、わかったよ!」 「いまさらだけどオオナズチ、あなたどうしてグンマ―の巫女の術を?」 「あの子はかわいかったですからなwwwwwww昔よく隠れてストーキングしたりお風呂覗いたりwwwwww でも、もうあの子も他のグンマ―人も、みんな死んでしまったんですな……」 「……」 「でも今は前を見るんですぞwwwww我には新たな天使がついていますからなwwwww 魔物を嫌いであると言っておきながら、我の怪我を癒してくれた天使さやかちゃんの親友は、我の親友wwwww 助けない道理がないですなwwwwwwww陣の生成はお任せあれwwwwwwwwww」 オオナズチがその舌で、地面を抉り取っていく。 見たこともない文字に模様は、おそらくグンマ―固有のものだろう。 そうして出来上がった陣の中心部に巫女、まどかを座らせる。 「◆◆◆◆◆◆◆◆◆!」 「ぐっ……ごほっ……!?」 「っ! ダオスもかなり消耗している、急がないと! この後はどうするの!?」 「グンマ―人は、自然と共に生きる者。そしてその巫女は、特に優れた魔力で自然との対話が可能であった子なんですぞwwwww いくらあの絶対エロ同人誌で何人もの女の子を触手の餌食にしてそうな怪物といえど、植物タイプなのは明らかwwwwww つまり、別段特殊な儀式を行う必要もなく、最低限の行為……つまりただ祈るだけでいいんですなwwwwwwww」 「祈るって……それで戦うのを止めて、力を貸してくれと頼むということ?」 「そうですなwwwwwww本来は豊穣とかを祈るもの、しかし今はそれよりもとにかく大人しくさせること以外ありえないwwwww あるいはあの怪物ではなく、この世界の自然そのものに祈ってあいつを止めるのもありですぞwwwww 幸いにしてここは世界樹の真下ですからなwwwwwww」 「わ、私が、頑張らないと……!」 「唯一注意点があるとすればwwwwwww」 「すれば?」 「相手に対して、決して恐怖心を持ってはいけない、ということですかなwwwwww……あれ?」 「◆■◆■◆◆!」 「ぐっ……!? 回避を……っ!」 オオナズチの間の抜けた声は、爆音によってすぐさまかき消された。 背後ではダオスが吹き飛ばされ、叩きつけられ、いよいよもって彼の限界も近いのがわかる。 「恐怖心を持ってはいけないって……あの怪物に対して!? ダオスすら歯が立たない相手、それもあんな外見の生物に対して!?」 「ほむほむ叫ばないでほしいですぞwwwwwここにきてなんですがwwwww…………無理ゲーですな……www」 オオナズチもほむらも、本人の意思とは無関係に震えていた。 フォレストセルの圧倒的すぎる力に加えてあの醜悪な外見は、生物に対して原初的な恐怖を植え付ける。 古龍として、魔法少女として、多くの戦場を体験してきた二人ですら恐怖せずにはいられない。 それを、ただの中学生であるまどかに恐怖せずに祈れなど…… 「む、無理よ、そんなの……!」 「大丈夫だよ、ほむらちゃん」 「え?」 「私、あの子は怖くないよ。ううん、むしろ……」 <ソンナ、ソンナバカナァァァァ……!? 「あ、ほら見たほむらちゃん! あの攻撃直前にばんざーいってする時、かわいいよね!? 実はすっごいぱっちりおめめだし!」 「「」」 後に、暁美ほむらはこう語る。 「まどかは大切だけど、歌とか好みの動物とかそういった趣味に関してだけは、たぶん一生同意できない」 ■ ■ ■ 「ごほっ……私としたことが、なんと無様な……」 「ごめなさいダオス、まどかのぶっ飛んだ発言のせいで時と止めるどころか一瞬私の時間が止まったわ」 「ああ……私も吹き飛ばされながらだが見ていた。吹き飛ぶ私をよそに、あの怪物を指さしてかわいいと言う彼女を……」 停止させられた時間の中で、ダオスは応急処置を施しつつ前線から退いた。 あの怪物をかわいいと言える時点で、まどかには恐怖心の類はないのであろう。となれば、後は祈りを捧げるだけだ。 「念のため、この停止中にありったけの魔法を打ち込んで無力化させておく?」 「無理だ。この怪物には尋常ではない力に加えて超再生能力まで備わっている。 私ですら、預かったグリモアの力で障壁を張りながら戦ってこの様なのだ。下手にこれ以上怒らせてはまずい。 不甲斐ないが、ここはまどかとグンマ―の術に全てを託すしかない」 「そう……」 ――ほむらの時間停止が解除される 「にしゃ!?」 突然戦っていた相手が移動していたために、フォレストセルは驚いた。 樹海の、自身の存続を望むフォレストセルは絶対に滅びるわけにはいかず、故にどんなに弱い侵入者であっても敵であれば全力で潰す。 そこに一切の油断はなく、相手に未知の力があるとわかれば……そちらに注意を払い、一挙一挙を警戒する。 ――魔神の攻撃の嵐が、戦いが、止んだ 一瞬の静寂、平穏。その隙を、狙う。 「今ですぞwwwwwwwww」 「グンマ―の人たち、私に力を貸して! そして……!」 ――、――――、――、―――、―――――♪ 紡がれるは、グンマ―の言葉。 自然を愛し、感謝し、敬い、畏れ、崇め、称える詩。 捧げられるは、巫女の祈り。 人と自然の調和、人と魔の共存の願い。 膝を折り目を瞑る巫女に眠る魔力は、未曾有のもの。 人を超え魔を超え、天の理さえ変えかねない神域の力。 異星の超文明を持つ者が彼女の願いを叶え、奇跡を起こせば、世界は生まれ変わっただろう。 大自然の力、世界樹の力といえども、そこまでの奇跡を叶えることはできない。 だが、今の祈りは過去や未来に干渉するものではない。 現在の極一部に干渉し、そして未来は自分自身の手で切り開いていくもの。 そして異星人とは違い、自然や世界樹には制限といったものは設けられていない。 ――眩い光と共に、巫女の祈りが届く―― ◆ ◆ ◆ 「にしゃ……」 閃光が収まると、そこには戦意を失ったのか大人しくなったフォレストセルの姿があった。 触手をだらりと下げ、そこには先ほどまでの荒々しさをまるで感じない。 「やったの……? まどかが、あの怪物を制御できたの……?」 「信じられぬが、どうやらそのようだな。恐れ入るとは、このことだな」 「や、やったわまどか! まど――」 喜び振り返ったほむらは、そこで言葉を失ってしまった。 そこにいたのは、深緑の衣に身を包んだまどか。 彼女のトレードマークであった、ピンク色の髪の毛は急激に伸びてしまっている。 唐突な衣装や外見の変化はまるで――魔法少女を彷彿とさせた。 「ま、まどかなの? その姿は一体……」 「ごめんね、ほむらちゃん。私が祈ったのは、あの子を制御して戦わせることじゃない」 「まさか……」 「うん。祈ったのは――あの子を役目から解放して、そして代わりに私が戦える力を貸してください――だよ。 ほら見て、こうやって手をかざすだけで植物が生えて、自由自在に動いてくれる!」 まどかが手を動かせば、どこからともなく葉が生い茂り動き回った。 まるで、植物自身が意思を持っているかのように。 「こ、これはすごいんですぞwwwwwwww」 「え?」 「まどっちがやっているのはまさしく、グンマ―の長たちが使うのと同じものwwwwwww その気になれば水や土などの自然関係のものも操れるし、もしかしたら歴代最強の長のように翼を生やして飛んだりwwwww」 「あ、ほんとだ! できたよ!」 「パネェですぞwwwwwwww」 世界樹の加護に加え、自身の持つ魔力から薄翠色の翼を生み出しで羽ばたいて見せるまどか。 興奮した様子の本人とオオナズチをよそに、ほむらはがっくりと膝をついていた。 祈った相手こそ違えども、まどかが行使しているのは魔法であり、魔法少女になってしまったのとなんら変わりがないためだ。 「どうして、どうしてなのまどか! あなたが戦う必要はないじゃない! なんのために、この怪物のところまできたの!?」 「ううん、あの子は怪物じゃないよ。最初はね、確かにあの子を鎮めて力を貸してもらおうと思ったんだけど…… 途中で世界樹の、あの子の記憶みたいなものが見えたんだ」 まどかは表情を曇らせ、フォレストセルと向き合う。 醜悪にして巨大、災厄とされるそれは誰が見ても滅ぼすべき存在にしか見えない。 「あの子も元々はただの植物だった。大昔の人に、世界を綺麗にしてくれと祈られて……その願いを叶えようと頑張り続けた。 人が出した汚いものを浄化しようと、どんどん森を広げて……自分の体さえ犠牲にして、おかげで一度世界は綺麗になった。 でもそれを壊したのは、また人だったの。世界樹は折られて、この地下は封印されて、世界はまた汚れ始めた。 この子はもう限界だった。もし世界が綺麗なままでも、きっと用済みで危ないからって滅ぼされてたと思う。 そして今、残された本能で……森を守って、この世界を綺麗に浄化しようとしてたんだ。 そもそも世界を汚した、人間という種族そのものを汚れの一つと考えるようになってね……」 「……」 「そんな子を、無理矢理従わせて戦わせてこれ以上酷使するだなんてあんまりだよ。 だから私は祈ったの。あの子が休めるように。それに、私自身が皆に守られたままで何もできないのも嫌だったからね」 「まどか……」 まどかは、今まで沢山の存在に守られてきた。 殺し合いが始まる前から両親に、親友に、頼りになる先輩に。 殺し合いが始まってすぐに、芸能人に命を救われた。それも二度も。 その後は魔法少女とプリキュアに窮地を救われた。 都庁に迎え入れられた後は、多くの魔物が身の回りを警戒してくれた。 DMC狂信者に命を狙われた時も守られ、そして自分を守った者たちは傷つき倒れていった。 自分の無力さを痛感し、唯一役にたてるかもしれないというこの場面で…… 怪物の生い立ちを知ってしまった彼女は、それを制御できうるだけの力の一部を自分自身に集めた。 「あの子の代わりに私が戦う。今度は、私がほむらちゃんやみんなを守るから」 「でも、でもこれじゃあ……! それにこの怪物を戦力にできなければ、あの竜たちとの約束はどうなるの!?」 「……元よりフォレストセルを制御、暴走を阻止することが目的だったのだ。予定とは違うが、無力化には成功した。 友の覚悟を無駄にしてやるな。なに、今は不覚をとったが、主催者やDMC狂信者など私やレストがいれば十分――!?」 「にしゃぁ……」 いつの間にか、フォレストセルは接近していた。 その巨体に似合わぬ速さで、まどかたちに詰め寄っていたのだ。 「そんな、こいつ……!?」 「待ってほむらちゃん! もう、いいんだよ? あなたは十分頑張った。だから……え!?」 「どうしたのまどか!」 「にしゃ、にしゃぁ……」 「ちょ、ちょっと待ってほむらちゃん。えっと……にしゃしゃにしゃ、にしゃーしゃ! にしゃ?」 「まどかああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁ!?!?!?」 ■ ■ ■ 「えへへ、驚かせてごめんね。なんか、急にこの子の言葉がわかるようになったから……」 「まどかが怪物言語を使い始めて、この世の終わりかと思ったわ……」 「私も、おそらくレストですらこやつの言葉は理解できぬ。これが、グンマーの巫女の力か……それで、なんと言っていた?」 「掻い摘むと『お腹減ってるからあれ食べていい?』だって」 「あれってつまり私たちじゃない!?」 「にしゃあー」 「こっちみないで! もしかしなくてもそれはヨダレなの!? ってこいつソウルジェムに!?」 焦るほむらの手の甲に、素早くフォレストセルの触手が伸ばされる。 先程と同じように、その巨体からは考え付かない速度。とてもほむらに見切れるものではなかった。 「にしゃ」 「え……ソウルジェムがピカピカに!? どういうことなの!?」 フォレストセルがソウルジェムに触れた瞬間、黒く濁っていたソウルジェムが新品同様の輝きを取り戻す。 すぐさま触手は戻っていき、ほむらを捕食しようとする気配はない。 「長い年月の中で、浄化するためだけに集めてた『不純物や穢れ』がいつの間にかこの子の主食になっちゃったみたい。 確かに私の祈りでこの子は役目を終えられたみたいなんだけど、食欲の問題からやることは変わらないんだって……」 「……つまりこいつがいれば、グリーフシード問題解決?」 「多分。でも限界はあると思うよ? 私の祈りの弊害なんだけど、役目を終えたら満腹感みたいなものができたんだって」 「つまり、今までは際限なく世界の汚れを一気に取り込みすぎて暴走する恐れがあったが…… 今度は暴走しない代わりに、一度に浄化出来る量が限られるようになったということか」 「そうですね。それと『最近地上からの不純物が一気に増えた。前ならともかく今なら胸焼けしそうな量』とのことです」 「おそらくそれが、レストたちが言っていた謎の物質だろう」 極めて高い浄化能力を持つフォレストセルをもってして、そう言わせる程の物質。 暴走の対価に浄化制限がついた今となっては、フォレストセルを地上に鎮座させても問題は永遠に解決しないだろう。 確実に謎の物質について知っているであろう主催者を問い詰めない限りは。 「ううん、私が祈らなければ、もしかしたらこの子が謎の物質も全部浄化してくれたのかな? でもやっぱりそんなの……」 「戦った私が断言するぞ。こやつが地上で暴走したらこの国は沈んでいた。お前の祈りは、我々や多くの生物を救ったのだ。 謎の物質に関しては、我々が自分の手で解決すればよい。その為にも、これからどう動くべきか考えるのだ」 ◆ ◆ ◆ 程なくして、自身のクローンを粉砕した雷竜と氷竜も合流した。 当初の予定とは異なったが、それでもまどかの祈りが世界を滅ぼす災厄の一つを鎮めた事実は変わらない。 二竜は惜しみない賞賛をまどかに送るのであった。 『さて……』 だが、ここにきて思わぬ問題……というよりも、誰もが失念していた基本的なことが発覚した。 『大人しくなったフォレストセル。それはいい。問題は――どうやって地上に連れて行くかだ』 そう、フォレストセルはでかすぎた。 その圧倒的な質量のせいで、雷竜による磁軸移動は不可能。 徒歩で上に戻った場合、世界樹の根や幹をごっそり粉砕して確実に世界樹は倒壊する。 本末転倒である。 「大人しくはなったんだから、ここで待機させとけばいいんじゃないかしら?」 「それが、どうしてか私の手伝いをするって言って聞かなくて……私としては、もうゆっくり休んでもらいたいんだけどなあ」 「まどっちの祈りで、いわば肩の荷がおりたんでしょうなwwwwww」 『役目を終えたとはいえ、フォレストセルの本質は世界樹最強の守護者。そのために動かずにはいられないのだろう。 与えられた固定思考と、己の意思という大きな違いはあるがな』 「少々手荒になるが、やはりここから少し移動し、都庁付近にあった新宿中央公園の真下に行くのはどうだ? 後は私のレーザーなり、こやつの触手なりで一気に地上まで道を繋ぐ」 『やむを得ないが、それしかあるまい』 ※間もなく新宿中央公園が跡形も無く吹っ飛びます。 「もう一つ問題はあるわ。……はっきり言って、その怪物が怖すぎる。日之影空洞でも腰を抜かしかねないわよ」 「ええっ!? こんなにかわいいのに!? ですよね!?」 「……何故そこで私に同意を求める。ここまで私をうちのめすような相手をかわいいと言うのは無理がある」 『正直、我らも怖い』 『おそらく、謎の物質その他不純物が急激に増えた結果、それを食べ続け急成長したのだろう。 ……それで想定していたよりも遥かに強くなったのはいい。だが大きくなりすぎだ。見下ろされて威圧感がすごい』 「……」 「ああっ!? 言葉がわからなくてもニュアンスで悪口言われてるってわかってちょっとしょんぼりしてる!?」 「まどか、あなたなんでわかるの!? 表情全く変わってないわよこいつ!」 「これが新たなグンマーの巫女まどっちの……グンまどかの力なのですなwwwww」 「まどかに変なあだなつけないで!」 「むう……そうだ! にしゃにしゃ、にーしゃ」 「にしゃしゃ? にしゃ……にしゃあ。にしゃん!」 「にしゃーしゃにんしゃ、にしゃーん。にしゃ?」 「……にしゃ!」 「頭が痛いわ……私のまどかが、もう色々手遅れよ……」 「見て見てほむらちゃん! ほら!」 頭を抱え込むほむらが振り向くと、そこには人差し指を差し出したまどかが。 そして反対側に、触手を伸ばすフォレストセルが。 触手と指が、触れる。 「 マドカ マイ ゴッデス 」 「「!?」」 光り輝く触手の先端と指先、そしてフォレストセルのカタコトが放たれた瞬間、全員が驚きと同時に脱力。 無理も無いだろう。千年以上の時を生きてきたフォレストセル、やっと覚えて初めて喋った言葉がこれである。 「そこはちゃんとフレンドでしょうまどか!? いや、フレンドとして認めるわけでもないのだけど!」 「ティヒヒ、この一発芸でみんなもこの子をかわいいと思ってくれたら、それはとっても嬉しいなって!」 それはねーよというツッコミは心の中にしまいながら、一同は気を取り直して上を見上げる。 何はともあれ、巫女の祈りは達せられた。災厄の一つを封じ、結果としてはまどかも含めて大幅な戦力増強だ。 しかしこれはこの世界において、たった一つの問題が解決したにすぎない。 やるべきことは、まだまだあるのだ。まずは見上げ、地上への道を開通させよう。 刮目せよ。 ――地上に降臨する魔神の姿を―― 【二日目・7時10分/真朱ノ窟(新宿中央公園真下)】 ※間もなく新宿中央公園が跡形も無く吹っ飛びます。大事なことなので(ry 【ダオス@テイルズオブファンタジア】 【状態】ダメージ(大)、物理攻撃無効、雷耐性低、都庁リーダー襲名、メガボスゴドラの飼い主 【装備】ダオスマント、七王のグリモア 【道具】支給品一式、不明品 【思考】 基本:都庁の軍勢を守りつつ星の自然環境改善 0:都庁に帰還後、影薄組と協力し風鳴翼、謎の物質などの問題に対処 1:都庁の軍勢を束ね、主催者及び敵対者を葬る 2:機械っぽい外見の奴とDMC信者は問答無用で潰す 3:警戒すべき相手への対策を練る ※ほむらとの情報交換により、インキュベーターが都庁全体での殲滅対象になりました 【氷嵐の支配者@新・世界樹の迷宮 ミレニアムの少女】 【状態】ダメージ(中) 【装備】無し 【道具】とけないこおり@ポケットモンスター、支給品一式 【思考】基本:都庁の仲間と共に生き残る。DMC信者は殺す 1:都庁に帰還後、影薄組と協力し風鳴翼、謎の物質などの問題に対処 2:鹿目まどかは守る 3:赤竜は今どこに……? ※一定の魔力を有する相手であれば、テレパシーで会話可能 【雷鳴と共に現る者@新・世界樹の迷宮 ミレニアムの少女】 【状態】ダメージ(中) 【装備】じしゃく@ポケットモンスターシリーズ 【道具】支給品一式、竜の玉礎×3 【思考】 基本:都庁の仲間と共に生き残る。DMC信者は殺す 1:都庁に帰還後、影薄組と協力し風鳴翼、謎の物質などの問題に対処 2:真朱ノ窟の魔物にも協力要請しておくべきか? 3:赤竜は今どこに……? ※人間に対しては、クランヴァリネと名乗っています 【暁美ほむら@魔法少女まどか☆マギカ】 【状態】健康、小疲労、精神疲労 【装備】ソウルジェム@魔法少女まどか☆マギカ(穢れ0パーセント) 【道具】支給品一式、ベレッタM92(残弾95)、レミントンM870(残弾20)、ミニミM249(残弾50)、M16クレイモア×10、L16 81mm迫撃砲×5、M84 閃光手榴弾×20、88式地対艦誘導弾、長ドス、ゴルフクラブ 【思考】基本:まどかを守りつつ、主催者を倒す 0:極力まどかが戦わずにすむようにする 1:手ばなしでは喜べないが、インキュベーターざまぁ 2:あとで美樹さやかのソウルジェムも浄化しておこう 3:桃園ラブに僅かに罪悪感 【オオナズチ@モンスターハンターシリーズ】 【状態】健康、角破壊 【装備】不明 【道具】支給品一式 【思考】基本:美少女とエロ同人誌みたいなことしつつ都庁で暮らしたい 1:やはりまどっちほむほむより、さやかちゃんですぞwwwwwww ※尻尾も破壊された場合、ステルス能力を失います 【鹿目まどか@魔法少女まどか☆マギカ】 【状態】健康、世界樹の巫女 【装備】世界樹の衣 【道具】支給品一式 その他不明 【思考】基本:自分も戦い、みんなで生き残る 0:この子(フォレストセル)はなんて呼べばいいかな? 1:クラウザーさんのためにも、DMC狂信者の暴走を止める ※巫女の祈りにより、魔法少女に近い存在へとなりました ※ソウルジェムなどはないので、肉体が致命傷を負えば普通に死亡します ※衣装はアルティメットまどかのものを2Pカラーにした感じです。戦闘力もそれの劣化版 【フォレスト・セル@新・世界樹の迷宮】 【状態】健康、空腹、沈静化 【装備】不明 【道具】不明 【思考】基本思考: マドカ マイ ゴッデス 0:にしゃあ!(ワタシ マドカ ツイテク) ※巫女の祈りにより、固定思考の呪縛から解放されました ※体質により、テラカオス化ナノマシンも浄化、その影響も受けません ※他者の穢れなども浄化可能ですが、満腹状態では不可 ※まどか以外には何を言っているか理解できませんが、まどかの手で言葉を教えることはできるようです ※関東全域に複数回の地震が発生しました