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前ページ次ページSnakeTales Z 蛇の使い魔 ―船尾 第二船倉 物置― 「よくここまでこれたな。さすがだよ、使い魔君。」 「脱獄は慣れているんでな。」 まるで自分が犯罪者だったかのような事を言う。 確かに迷いのないその拳は一般人ではなかったが。 「さて、脱獄したはいいが、これから何処へ行くんだね?」 「船長室だ。考えがある。」 部屋の外の杖を回収するスネーク。 先ほど殴り倒した兵士を引き摺って船倉まで運んできた。 「何をしてるの?」 「あのまま外においておいたら誰か見つけるだろう?」 そういいながら近くにあった兵士の服を脱がし、兵士をロープでぐるぐる巻きにし、箱に突っ込んだ。 部屋の隅にそれを置き、まるで元からそこにあったかのようにカモフラージュした。 「さっさと行きましょうよ。」 「そう言うな。まずどうやって潜入するか伝えてからだ。」 手に持った兵士の服をワルドに手渡し、着替えるように言う。 「なるほど。変装だね?」 「その通りだ。ルイズにはこの箱の中に入ってもらう。」 丁度先ほどスネークが入っていた箱を取り出すスネーク。 「私はお荷物って訳ね。」 「そんな事は無い。…お荷物どころか危険物だ。」 「なんですって!?」 スネークがルイズにシメられている間にワルドの着替えが終了し、いよいよ船倉の外へと歩き出した。 ―船尾甲板 上部― 船員があわただしく働いている。 先ほどの船の連中は皆捕虜としてどこかに幽閉されているらしい。 「おい、そこのお前達!」 船長室の前で呼び止められる。 ばれたか…?と身構えつつ、足を止めた。 「その箱の中身は何だ?」 「あの貴族の使い魔らしい男の持っていたものだ。 変なものばかり持っていたからな。頭が興味を持ったらしい。」 もちろん口から出任せだ。 だが、船員は忙しいらしくあまり深く考えなかった。 そのまま歩き去るのを見送ってから船長室の扉をノックする。 「誰だ?」 「ベケットです。頼まれていたものを持ってきました。」 「…?とにかく入れ。」 不審に思われながらも船長室に招き入れられる。 スネーク達が入ったのを確認して、頭が扉の鍵を閉める。 「さて…、貴様達は一体何者だ!」 頭が杖を構える。どうやら変装に騙されていないらしい。 同時に銃に手を伸ばすが、ルイズの入ったダンボールを抱えていたため、一瞬動作が遅れた。 ワルドも同じく、動く事が出来ない。 取り落としたダンボールの中からルイズの悲痛な声が聞こえた。 「とぼけなくていい。船員の事は誰よりもよく知っている。」 「ちょっとスネーク!?いきなり手を離すなんて酷いじゃない!」 箱の中からビックリ箱のように両手を上に掲げたルイズが飛び出した。 それに驚いたのか一瞬隙が生まれる空賊の頭。 スネークはその隙を逃さず、クイックチェンジでM9を装備し、ヘッドショットで頭を眠らせた。 「ナイスだ、ルイズ。」 「…え?」 自分が何をしたのか分かっていないルイズであった。 「…ん?」 どうやら自分は眠っていたようだ。 誰かに身体をゆすられている。 「わかった。いま起きる。」 目を開けるとそこには、見た事のない男たち…いや、先ほど部屋に侵入してきた連中だ! 一気に意識が覚醒し、記憶が蘇る。 「おっと、動くな。別にとって食おうって訳じゃない。」 バンダナの男が警告する。 縛られてもいないし、杖も奪われていない。 本当に危害を加えようとしているわけではないようだ。 「あんたに用があってきたんだ。プリンス・オブ・ウェールズ。」 スネークの発言でその場にいた全員が驚く。 「あ、あんた一体何言って…。」 「どういうことだね、使い魔君?」 「この船にはおかしい点がいくつかあった。 まず第一に船の大きさ。賊の船がこんなに大きく小回りのきかないものにするわけがない。 第二に船員の会話。教育は徹底するんだな、殿下。」 そしてスネークが空賊の頭の顔に手を伸ばし、その顔を拭うと、色が落ちて白い肌が顔を出した。 頭は観念したように頭を振った。 「いかにも、私はアルビオン王立空軍大将、本国艦隊司令長官… そして、アルビオン王国皇太子、ウェールズ・テューダーだ。」 頭が黒髪を剥ぎ、眼帯をとり、作り物の髭をはがした。 そこには確かに上品な皇子の顔があった。 「君たちは一体何者だね?」 「アンリエッタ姫殿下より密書を言付かってまいりました。」 ウェールズの問いにワルドが答える。 「ふむ。姫殿下とな?君は?」 「トリステイン王国魔法騎士隊、グリフォン隊隊長、ワルド子爵です。 こちらが姫殿下より大使の大任をおおせつかったラ・ヴァリエール嬢とその使い魔にございます。殿下。」 恭しく一礼するルイズ。手紙を取り出し、ウェールズの元へ歩み寄った。 真剣な面持ちで手紙を読むウェールズ。 「ふむ…。彼女は結婚するのか。私の従妹が結婚、か。」 若干あきらめていたようなため息をつくウェールズ。 最後の一行まで読み、顔を上げた。 「手紙の件、了承した。お返ししよう。ほかでもない姫の願いだからな。 だが、ここにはない故、ニューカッスルの城まで足労願いたい。」 ルイズたちはウェールズに従い、城の中を歩いていく。 城の中は薄暗く、彼処にほこりがたまっている。 そして定期的に貴族派の攻撃によって城全体が大きく揺れる。 そんな城の天守にあるウェールズの部屋は王子のものとは思えないほど質素なものだった。 ろくに部屋で眠っていないのだろう。ここ最近ベッドが使われた様子はない。 王子は椅子に腰掛け、机の引き出しから宝石の散りばめられた小箱を取り出した。 ネックレスの鍵で小箱を開け、手紙を取り出し、ルイズに手渡す。 「この通り確かに返却したぞ。」 「ありがとうございます。」 「明日の朝、非戦闘員を乗せた『イーグル』号がここを出発する。それに乗って帰りなさい。」 ルイズは手紙を受け取り、先ほどのパリーという老メイジとウェールズの会話を思い出す。 やがて決心したように口を開く。 「あの殿下…。さきほど、殿下は栄光ある敗北とおっしゃってましたが、勝算はないのですか?」 「万に一つもないね。我々にできる事は奴らに勇敢な死に様を見せ付ける事くらいさ。」 「殿下の討ち死にも…?」 「その通り。真っ先に死ぬつもりだよ。」 あっけからんと言うウェールズの様子にいささかうんざりするスネーク。 死ぬという事がどんな事か分かっているのだろうか? 「殿下、失礼をお許しください。恐れながら、申し上げたい事があります。」 「なんなりと、申してみよ。」 「姫様と殿下は恋仲に?」 「…昔の話だ。さっき返した手紙も恋文さ。」 ルイズの目が鋭くなる。 何度か見ているがこれはいわゆる“切れる”寸前の目だ。 「姫様は…どうするのですか?」 「どうするも何も、彼女と私は今は関係ない。 このままこの国で戦い、そして死ぬさ。」 「誇り、ですか?」 ウェールズは答えない。 ルイズが拳を握り締める。 その後ルイズは、口をきゅっと一文字に結び、一礼してから外へ出て行った。 スネークもそれに従い、出て行った。 「やれやれ。嫌われてしまったかな、子爵殿?」 「どうでしょうね。」 「ところで、君は何のようだい?」 「あ…。いえ、明日頼みたい事がありましてな。」 「…!!!」 ルイズがカンカンに怒って歩く。 その三歩後ろを何も言わずに歩くスネーク。 触らぬ神にたたり無し…のはずなのだが、スネークに飛び火が飛んできた。 「あーもう!王子は何を考えてるのかしらね!」 「俺がわかるとでも思うか?」 「期待しちゃいないわよ。」 やはり先ほどのウェールズとの会話が原因のようだ。 「残された人が何を思うかなんて考えてないんだわ。」 「そう言うな。王子だって辛いはずだ。立場ってものがあるからな。」 「そりゃそうだけど!」 これは何を言っても無駄か…? など思っていたのだが、いきなり歩みを止めるルイズ。 振り向いてスネークに言った。 「あんたはどう思うの?」 「どうって、何がだ?」 「王子の言ったことについてよ。」 「…。」 メイ・リンのことわざを思い出すスネーク。 ぴったりのことわざを思い出した。 「『好死は悪活に如かず』ということわざがある。」 「またことわざ?意味は?」 「どんなにかっこいい死よりも、生きているほうが良いという言う意味だ。俺もそう思う。」 「…そうよね。」 途端に静かになるルイズ。 以前にフーケのゴーレムに潰されそうになったときの事を思い出したのだろうか? 「この世界の価値観なんて物は知らんがな。 犬死と犠牲は別のものだ。俺はそう思っている。」 再び歩き出すスネーク。 ルイズはしばらくその背中を見ていた。 前ページ次ページSnakeTales Z 蛇の使い魔
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2009/03/28 23 59 18 ef - a tale of melodies.(1280x720) All24 話数 CPU fps サイズ 第10話 Q9450 15.60 223MB 第11話 Q9450 10.08 381MB 第12話 - - 259MB 第10話 「reunion」 avis [info] 1280x720 @ 23.98 fps (34523 frames) x264 [info] using cpu capabilities MMX2 SSE2Fast SSSE3 PHADD SSE4.1 Cache64 x264 [info] profile High, level 4.1 mp4 [info] initial delay 2002 (scale 24000) x264 [info] slice I 456 Avg QP 18.51 size 69695 PSNR Mean Y 49.39 U 57.49 V 52.61 Avg 50.40 Global 49.45 x264 [info] slice P 11563 Avg QP 20.95 size 11761 PSNR Mean Y 47.65 U 56.69 V 52.02 Avg 48.82 Global 47.28 x264 [info] slice B 22504 Avg QP 21.71 size 1886 PSNR Mean Y 48.01 U 57.50 V 52.27 Avg 49.19 Global 47.66 x264 [info] consecutive B-frames 6.4% 14.1% 7.8% 71.8% x264 [info] mb I I16..4 36.2% 35.7% 28.1% x264 [info] mb P I16..4 8.1% 0.0% 1.5% P16..4 35.2% 3.3% 2.3% 0.0% 0.0% skip 49.5% x264 [info] mb B I16..4 0.1% 0.0% 0.0% B16..8 11.4% 0.3% 0.4% direct 0.9% skip 86.8% L0 31.1% L1 63.8% BI 5.1% x264 [info] 8x8 transform intra 10.2% inter 58.9% x264 [info] direct mvs spatial 98.5% temporal 1.5% x264 [info] ref P L0 64.6% 15.6% 10.4% 4.3% 5.0% x264 [info] ref B L0 78.5% 11.9% 6.2% 3.4% x264 [info] ref B L1 94.5% 5.5% x264 [info] AQ Result Bright MB 20.51% QP Up 53.77% Down 2.26% x264 [info] AQ Result Middle MB 34.33% QP Up 5.11% Down 43.60% x264 [info] AQ Result Dark MB 23.06% QP Up 0.00% Down 48.64% x264 [info] AQ Result M.Dark MB 22.09% QP Up 87.63% Down 0.00% x264 [info] AQ change value 6 12.95% 5 1.11% 4 1.35% 3 8.96% 2 3.60% 1 4.18% 0 41.21% -1 12.39% -2 8.47% -3 3.39% -4 1.90% -5 0.50% x264 [info] SSIM Mean Y 0.9917575 x264 [info] PSNR Mean Y 47.908 U 57.225 V 52.191 Avg 49.080 Global 47.546 kb/s 1167.96 encoded 34523 frames, 15.60 fps, 1168.13 kb/s 第11話 「reread」 avis [info] 1280x720 @ 23.98 fps (34523 frames) x264 [info] using cpu capabilities MMX2 SSE2Fast SSSE3 PHADD SSE4.1 Cache64 x264 [info] profile High, level 4.1 mp4 [info] initial delay 2002 (scale 24000) x264 [info] slice I 592 Avg QP 20.07 size 58956 PSNR Mean Y 50.57 U 53.34 V 53.12 Avg 51.05 Global 50.30 x264 [info] slice P 11474 Avg QP 20.69 size 21789 PSNR Mean Y 48.20 U 51.39 V 51.27 Avg 48.81 Global 47.74 x264 [info] slice B 22457 Avg QP 21.85 size 4054 PSNR Mean Y 47.88 U 51.01 V 51.06 Avg 48.52 Global 47.24 x264 [info] consecutive B-frames 4.6% 21.5% 23.9% 21.3% 12.5% 16.2% x264 [info] mb I I16..4 50.5% 32.0% 17.5% x264 [info] mb P I16..4 6.8% 0.0% 2.1% P16..4 31.6% 5.8% 9.5% 0.0% 0.0% skip 44.3% x264 [info] mb B I16..4 0.1% 0.0% 0.1% B16..8 15.4% 0.7% 0.9% direct 1.7% skip 81.2% L0 35.4% L1 56.7% BI 7.9% x264 [info] 8x8 transform intra 11.4% inter 49.9% x264 [info] direct mvs spatial 99.3% temporal 0.7% x264 [info] ref P L0 68.0% 14.6% 9.8% 3.7% 4.0% x264 [info] ref B L0 80.4% 11.2% 5.8% 2.6% x264 [info] ref B L1 93.4% 6.6% x264 [info] AQ Result Bright MB 40.86% QP Up 51.18% Down 9.99% x264 [info] AQ Result Middle MB 38.15% QP Up 14.68% Down 50.89% x264 [info] AQ Result Dark MB 10.47% QP Up 14.55% Down 48.01% x264 [info] AQ Result M.Dark MB 10.52% QP Up 94.90% Down 0.00% x264 [info] AQ change value 14 4.42% 13 0.19% 12 0.55% 11 0.64% 10 0.36% 9 0.47% 8 6.06% 7 0.84% 6 1.62% 5 5.24% 4 2.32% 3 4.80% 2 5.61% 1 4.89% 0 33.46% -1 5.52% -2 5.55% -3 4.86% -4 2.71% -5 2.47% -6 2.77% -7 2.80% -8 1.42% -9 0.29% -10 0.12% -11 0.02% x264 [info] SSIM Mean Y 0.9916200 x264 [info] PSNR Mean Y 48.035 U 51.175 V 51.162 Avg 48.658 Global 47.441 kb/s 2088.69 encoded 34523 frames, 10.08 fps, 2088.90 kb/s 第12話 「forever」 記録無し
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bres2 1500 アクセサリー,雑貨,ブレスレッド
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概要 ステータス HP99(phase2 120) atc99(phase2 99~110) def120(phase2 120~160) 固有アビリティ It's hate. phese2移行後atkとdefが徐々に上昇し、移動スピードが大幅に上昇する。 I have a small surprise too… determination6を使用すると1-frameを獲得し、変身する。変身すると6種類の特性のsoulの技が使用可能となる。 ⚠️現在は設定が削除されています 技 LMB 5回ナイフで切りつけ、6回目で上に飛ばしてダウンさせる。 RMB なし。 Phase1 Determination 1 クールタイム 中 ダメージ 小〜中 相手に向かって、ナイフの斬撃を飛ばす。計5回飛ばせて、クールタイムが入る。当たるとスタンするが至近距離で打つと、相手にLMBで反撃されるためなるべく離れたところから打とう。牽制やコンボの拡張、技のキャンセルに使われる。 2 クールタイム 中 ダメージ 中 絵文字を発して相手に突進し、ヒットすると、相手を下に叩きつけて、4回ナイフで切りつけたあと、上に飛ばしてダウンさせる技であり、コンボの基本で使われる。また、長押しすると、与えるダメージが大きくなり、距離も伸びるが避けられた際の隙も大きくなるので注意。=) 3 クールタイム大 ダメージ特大 下にナイフを刺して台詞を発して、特大の範囲に特大のダメージを与える技である。避けることは安易だがスタミナがないときに打たれると致命傷になるため、スタミナ管理はしっかりしたほうが良い。スーパーアーマーが付与される。たまに範囲がおかしいときがあるがどうなっているのかは疑問である。 4 クールタイム中 ダメージ大 ナイフの斬撃を5回ためて一気に相手に向けて放つ技である。普通に放つとほぼ当たらないので、ダウン時に打つと良い。コンボの拡張によく使われる。 5 クールタイム大 ダメージ小 特殊なカウンター技であり、カウンター時に攻撃または一部の飛び道具を受けると、ガード判定になり、相手を後ろにのけぞらせる。逆に何もしないと、相手から反撃を食らうから注意。 6 クールタイム無 ダメージ無 押したら、無敵になり、セリフを発して、6つのソウルが使えるようになる。これは設定で変更しない限り使うことができなくなっている。(削除済み) Justice 1 クールタイム中 ダメージ小〜中 ナイフから光を出して、相手に向けて飛ばし、一回曲がって相手に当てる技である。最初の弾のみスタン効果がある。単体のダメージがあまり大きくないため、コンボの途中に使ったり、長押しをして極太ビームとして、放ったほうが良い。ガードは可能だが極太ビームはガード不可。 Bravery 1 クールターム中 ダメージ極小〜中 ナイフからオレンジ色の斬撃を相手に向けて飛ばす技である。ダメージは少ないがガード不可なため、コンボ途中や、コンボ終了時に放ったら良い。相手がガードしていたら相手が、シールドブレイクしてダメージ量が大幅に上がる。もう一度ボタン(キー)を押すと相手に向かって軌道を修正して飛ぶ。相手のガードのタイミングを読むと効果的。 Patience 1 クールタイム中〜大 ダメージ中 ナイフから水色の糸を出して、相手を引き寄せて、至近距離で蹴り、真下でダウンさせる技である。これはダッシュしていると避けられるため離れたところから不意をつくか、ダウンしている時に打たないをヒットしない。長押しをすると、上に引き上げて再度水色の糸で下に叩きつける技である。しかし、この技はあまりコンボに派生することが簡単ではないため、長押しせずに使ったほうが良い。どちらの状態もガード不可。ランクマッチ初手で発動するのが良い。 Integrity 1 クールタイム中 ダメージ中 ナイフから長い青色のナイフの斬撃を出して、相手をその場に叩きつけてダウンさせる技である。予備動作が長く、容易に避けられるので、コンボ途中に放ったほうが良い。ちなみにガード不可。下の2を行なうと見せかけて行なうと良い。 2 クールタイム中 ダメージ中 ナイフから長い青色の斬撃を出して、一回転して相手を遠くに飛ばしてダウンさせる技である。この技は予備動作が短いため、テレポートをして、この技を放ったらだいたい当たる。Integrity1のあとによく使われる。 しかし、この技はガードすると、ブロック済みとなり、相手から反撃を食らうので、自分より強い相手には慎重に使ったほうが良い。というか、使わない方が良い。 Kindness 1 クールタイム小〜大 ダメージ無 ナイフを上に振り上げて前方に緑色の壁を作り、スタミナを犠牲にして、ほとんどの技をガード判定にして、防ぐ技である。ガードしている時間が長いほどクールタイムが長くなるので注意。perseveranceの後に使うのが有効。 2 クールタイム特大〜 ダメージ無 ナイフを緑色にして自分の上に掲げて自分の体力を回復する技である。クールタイムがとても長いため、使うときは考えたほうが良い。30回復できるが、予備動作が長いので相手のダウン時に使ったら良い。 Perseverance 1 クールタイム大 ダメージ中 自身のナイフから、紫色の斬撃を出して相手に向けて放つ技である。この技は当たると相手をmute状態にするが、予備動作が長いため、コンボ終了時に放つことが多い。 phase2 ほとんど同じ HATE 1 クールタイム特大 ダメージ特大 自分の頭上で5回警告音を鳴らしたあとセリフを発して、無敵になり、とてつもなくでかいHATEボールを相手に向かってぶつける技である。ガード不可だが、警告音が長いのでその間にスタンさせれば解除できる。HATE3後に打てばほぼ確実に入る。 2 クールタイム特大 ダメージ特大 phase2に入ったあとクールタイムが入り、時間が立たないと使えないが、使うと、むてきになり、相手の場所に飛び、セリフを発したあとに、とてつもなくでかい斬撃を相手に向かって飛ばす技である。ガード不可で予測うちが可能である。そのため逃げるときは、後ろに下がって放ったあとに逃げたほうが良い。 3 クールタイム大 ダメージ大 カウンター技であり、成功すると、相手の腹部に黒色のナイフを刺して、3回小ダメージを与えて、4回目で細いビームを出して、相手をとても遠くに飛ばす技である。とても距離が飛ぶのでHATE1に繋げやすい。失敗すると、一定時間行動不能となり、反撃を受ける。 コンボ phase1&phase2 簡単なコンボ fullLMB→→determination1→ダッシュ➡determination4→determination2→ justice1(長押し)→persaverance1➡patient1→integrity1→integrity2→ダッシュ→determination1×2 難しいコンボ(決まったら気持ちいいだけで実用性はあまりないかもしれない) fullLMB➡スーパーダッシュ➡justice1➡intetegrity1➡determination2➡patience1➡persaverance1➡justice1 特殊コンボ(phese2) fullLMB→determination1(相手の残りhpが2以下)or4(相手の残りhpが10以下)→hate1 ⚠️相手にphese2が存在する場合かつphese2移行時の予備動作が短いキャラクターのみこのコンボが使える。(ランクマッチでは確定で動作する。) 立ち回り・テクニック 高い攻撃力、牽制性能を生かしてアクティブに動く攻撃特化キャラクター。 defは(ある程度のコンボダメージ補正や回復があるとはいえ)キャラクター中最低かつ、phese1は移動速度も遅いため、相手の攻撃を受けすぎず、牽制能力や、コンボの確定、以下に解説する技キャンセルを生かさなければならないゴリゴリの上級者向けのキャラクターである。 分かりやすく表すと、牽制に特化して代わりに守りを削ったsansである。 牽制は主に、determination1とjustice1、bravery1が主体となる。これらの牽制はスタンまたはガードブレイクがあるため、牽制としては十分すぎる性能を持つ。 determination1は牽制手段として大事な役割を果たす。主にスタン効果を利用し、ダッシュと併用でLMBに繋げる必要がある。(ダッシュ→determination1→ダッシュを繰り返し、相手がスタンしたらダッシュし、LMBに繋ぐ。) さらにbravery1は、実質相手のガード(ブロック)を無効化するため(ガード(ブロック)をした際のリスクが相手にとって大きすぎる)、相手のガード(ブロック)の癖を見極めると強力な牽制手段となる。 このキャラクターは牽制からのコンボを繋げる作業が基本となるため、牽制手段が多いのとコンボのダメージが高いのは、非常に相性が良い。 要するに、sansと同様に牽制された際の脅威が洒落にならないので、常に警戒しなくてはならない。 コンボは多種多様なため、人によってコンボのパターンが異なる。どれも40~50ダメージは出せるため、好きなコンボを使おう。 技キャンセルに関してだが、キャラクターごとにキャンセル技が異なるため、以下に技とキャンセルできる技の例を記す。(perseverance1はほぼ全ての技をキャンセルできるため、特殊な技のみ記すものとする。) (phese1、3)asriel2→integrity1(激ムズ)、determination1、hate2 (phese2)asriel1、2→justice1(ホールド)(激ムズ)or determination3 or hate2 asgore4→determination2、integrity1 sans,telekinesis1→飛び道具系の技全て (phese1)jevil2→justice1(ホールド) (phese1)jevil2→determination3 (phese2)jevil4→integrity1 (phese2、3)undyne7→determination3 (phese2、3)undyne3→perseverance1 or kindness1 (phese3)undyne1(ホールド)→perseverance1 or kindness1 ordetermination1→LMB or justice1(ホールド) sans、bone4内→kindness1 使われた場合の対策 高い攻撃力と多様な飛び道具で牽制を行うキャラクター。 コンボ一つ一つが命取りになりかねないので、LMBを受けるのは極力避けるべし。 defはキャラクターの中でも最低なので、こちらも負けずに攻撃を仕掛けよう。尚、回復やカウンターには注意。 相手がhate1を使ったら速攻でキャンセルしに行かなければならない。hate1は回避がほぼ不可能かつ高いダメージを与えるため、とても危険である。相手をノックバックさせる技を使うと良い。 主に高い防御力を持つキャラクター(asrielやundyne等)なら勝てる確率は上がる。 余談 なぜかは不明だが海外の猛者達はこれを頻繁に使っている。 リーパーキャラのスキンがv1、v2と、古参スキンが2つ存在する。 特にv1はガチ古参なので、見かけた際は戦いを挑まない方が身のためである。
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원제 Fatale #20 연도 2014년 2월 출판사 이미지 코믹스 작가 에드 브루베이커 , 션 필립스 비고 마지막 권의 첫 번째 이슈. imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 마지막 권의 첫 번째 이슈. 이제 배경이 2014년이다! 이번 이슈에서는 니콜라스가 드디어 그 오랜 고생끝에 불행의 원천이었던 조세핀과 재회했다. 한편 처음 몇 페이지에 니체의 즐거운 학문 의 일부가 인용되었는데 만화에서 에드 브루베이커가 생략한 뒷문장은 이렇다. 아니면 여러분은 악마에게 이렇게 대답하는 엄청난 순간을 경험한 적이 있는가? "너는 신이로다. 나는 이보다 더 신성한 이야기를 들어보지 못했노라!" 그러한 생각이 여러분을 지배하게 되면 그 생각은 지금의 여러분을 송두리째 바꿔놓을 것이다. "너는 이 삶을 다시 한번, 그리고 무수히 반복해서 다시 살기를 원하는가?"라는 질문은 여러분이 하는 모든 행위의 위에 무겁게 얹힐 것이다!
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作詞:ハヤシダ 作曲:ハヤシダ 編曲:ハヤシダ 歌:初音ミク 翻譯:歌音咲 Fallen Bucket 即便太陽西沉 也再次在房間的角落獨自與某人爭執著 輕聲叨念的話語 都淨是些脫離常規的謊言 那死心斷念的無產者徹底噤默的歌聲 也淡漠地尋求著理由 大約是對現今抱有恐懼吧 即便太陽升起 也在房間的角落拼接著不成聲的文字 習慣于暴戾化的真心話和與之相反的相互欺騙 你還記得嗎 那三月的霞蔚中早早綻放的櫻花 無法望見這副景象的水手服少女 瀝青從天而降 就算對理所當然的事一無所知 蜻蜓也張開翅膀 線路向前延伸 直至海角那端 還沒來得及消失呢 噬食導火線的惡魔 仰首之時希求 向幸福道出永別 一起去向更遠的地方吧 無意間就這樣脫口而出 僅將痛楚的念想全盤塞入提包之中 即便太陽西沉 也再次在房間的角落與自己冰釋前嫌 第三次坦率地說出口 左手被輕然拒還 你還記得嗎 那八月的霞蔚中早早綻放的星火之花 三番五次地俯視並未被提起的水桶 也是會厭倦的吧 脫棄涼鞋 趕赴至鬧市 金平糖亦食盡 咀碎砂礫制就的單點餐 又吐還而出 倉皇攀逃 糾纏不消的焦躁 "成為大人吧" 年幼的孩子望著我這麼說道 做著乏味的夢又醒來的夜晚 懊悔與焦急 究竟帶來了什麼 將我載送奔走于線路之上 還沒來得及消失呢 夜晚也並未交疊 請不要忘記 在強加於人的明日重逢 一起去向更遠的地方吧 隨口吟唱著的 也只是笑料一般陰暗的念想 直至太陽再次升起 翻覆回轉 將那透過夕陽窺探到的萬花筒 驅趕散盡 注視著溟濛的世外桃源 還沒來得及消失呢 噬食導火線的惡魔 仰首之時希求 向幸福道出永別 一起去向更遠的地方吧 無意間就這樣脫口而出 僅將痛楚的念想全盤塞入提包之中 還沒來得及消失呢 夜晚也並未交疊 請不要忘記 在強加於人的明日重逢 一起去向更遠的地方吧 隨口吟唱著的 也只是笑料一般陰暗的念想 直至太陽再次升起
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W Wonder tale W Wonder tale アーティスト 田村ゆかり 発売日 2013年2月6日 レーベル キングレコード デイリー最高順位 1位(2013年2月6日) 週間最高順位 1位(2013年2月12日) 月間最高順位 2位(2013年2月) 年間最高順位 71位(2013年) 初動売上 15118 累計売上 22967 週間1位 収録内容 曲名 タイアップ 視聴 1 W Wonder tale 俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる ED 2 片方だけのイヤリング 3 I.N.G. ランキング 週 月日 順位 変動 週/月間枚数 累計枚数 1 2/12 1 新 15118 15118 2 2/19 4 ↓ 2825 17943 3 2/26 15 ↓ 1267 19210 4 3/5 17 ↓ 1270 20480 2013年2月 2 新 20480 20480 5 3/12 ↓ 564 21044 6 3/19 389 21433 7 3/26 394 21827 8 4/2 340 22167 2013年3月 40 ↓ 1687 22167 9 4/9 248 22415 10 4/23 294 22709 11 5/7 258 22967 関連CD 微笑みのプルマージュ Fantastic future
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Format Title Artist Label Model Number Release Press 12 BLESSING IT NUJABES HYDE OUT PRODUCTIONS HOR-028 2002/--/-- - Side Track Title Produce A 1 BLESSING IT feat.SUBSTANTIAL,PASE ROCK NUJABES 2 BLESSING IT(CLEAN VERSION) feat.SUBSTANTIAL,PASE ROCK NUJABES B 3 BLESSING IT(Inst) NUJABES 4 THE FINAL VIEW NUJABES PERTAIN CD metaphorical music
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FRONTALE OF PASSION オーオー フロンターレ フロンターレ オーオーオー オーオー
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前ページ次ページTALES OF ZERO 第七話B 王都トリスタニア ~才人とトリスタニア~ 此処でクラース達から視点を移して…トリスタニアの街中を歩く一人の少女の姿があった 桃色かかったプラチナブロンドに、魔法学院の制服を着た少女が大通りを歩いている 「ほら、さっさと歩きなさい!!」 それは、ルイズだった…誰が見ても不機嫌そうな顔をして叫んでいる その後ろには、物珍しそうに辺りを見回す才人の姿があった 「へぇ、此処が王都か…色々と賑やかだよな。」 目の前の光景から、以前アーチェにアルヴァニスタの都へ連れて行って貰った事を思い出す あそこに負けない位活気がある街並みで、道端でも様々な物が売り買いされている あれは何だろう、これは…等と見ていると、突然耳を引っ張られた 「イテテテテ!?」 「余所見しないの!!あんたは荷物係なんだから、そんな事してる暇はないの!!!」 解った、と思いっきり引っ張られながら耳元で叫ばれたので、耳の奥でルイズの声が反響する ようやく離された耳を撫でながら、才人はルイズを睨んだ 「いてぇじゃねぇか…何だよ、クラースさんとキュルケの事、まだ怒ってるのかよ。」 「当然よ。クラース先生とあの女がで、ででで、デートなんて……。」 「仕方ないだろ、そうでもしないとあの指輪貸してくれねぇって言ってるんだし。」 もうこれで何度目だよ、とルイズの癇癪に才人はうんざりするしかなかった クラースがキュルケと出掛けた後、才人もルイズに連れられてこのトリスタニアにやってきた 本人は買い物だと言っていたが、キュルケと出掛けたクラースの事が気になるのだろう 現にさっきからきょろきょろと、彼等がいないかその姿を探している 「それに、俺に八つ当たりするのも止めて欲しいんだけどな。」 此処に来るまで、何度苛立ちをぶつけられた事か…それにしても、彼女の苛立ちは尋常ではない 「(怒りっぽいからって、こりゃ異常すぎるだろ……まさか、こいつ。)」 口は災いの元だと言う事を学べないのか…才人は思った事を口にした 「もしかしてお前……クラースさんに惚れてるとか?」 返事は返ってこなかった…帰ってきたのはルイズの鉄拳だった 顔にめり込む勢いだったので倒れそうになったが、何とか踏ん張る 「そんなわけないでしょ!?あのツェルプストーの女と先生が一緒ってのが気に食わないだけよ!!」 「さ、さいですか……まぁ、クラースさんにはミラルドさんがいるし、変な事にはならないって。」 鼻を抑えながら才人がそう答える中、ふとルイズは気になった よく二人の使い魔の会話に出てくる、ミラルドという女性に 「ねぇ、サイト…クラース先生の奥さんって、どんな人?」 「ミラルドさん?そうだな……簡単に言えば、美人で優しい人だな。」 「美人で…優しい?」 「ああ。クラースさんに召喚されてから色々世話になってさ……。」 才人は語った…ミラルドの事を アセリアの事を色々教えてくれたり、おいしい料理を作ってくれたり それに、不安になった時には優しく抱きしめてくれた事…そんな事を話した 「ふーん……何か聞いてても、良い人だって思うわ。」 「だろ?きっと俺とクラースさんが急にいなくなったから…心配してるだろうなぁ。」 才人は空を見上げ、ミラルドやアーチェ、ユークリッド村の人々の事を思い浮かべた そして、地球にいる両親や友達の事も… 「サイト……。」 そんな才人の姿を見て、ルイズは二人を呼び出してしまった事を少し後悔した そして今更だが気付かされた…彼等にも彼等の生活があったんだという事を 「(でも…仕方ないじゃない、あんた達がゲートを潜ってこっちに着ちゃったんだから。)」 召喚した使い魔を戻す魔法なんてない…ルイズにはどうにも出来ない問題だ だんだんと胸の奥がもやもやしてきたので、それを払うべく声をあげた 「ほ、ほら、ぐずぐずしないで…さっさと買い物に行くわよ。」 「何だよ、人が感傷に浸ってるのに…つめたい奴だな。」 才人の言葉に、ルイズは反論しなかった…今だけはやめておこうと思ったからだ ルイズが歩き出すと才人もその後に続き、二人は通りを歩いていくのだった 「これとこれ…あとこれもお願いするわ。」 「ありがとうございます。」 トリスタニアのとある店で、ルイズは買い物を終わらせて店を後にする そんなルイズの後を、彼女の買った物を両手で持つ才人が後を追う 「えっと、次は向こうにあるお店にいって……。」 「おいおい、まだ買うつもりかよ。」 才人が悲鳴に近い声で訴える…既に彼の手には十分すぎる程の荷物があった なのに、彼女はまだ買うつもりでいるのだから当然の訴えだ 「当然よ、女の子には必要な物が沢山あるんだから…本当、荷物係がいて助かるわ。」 「…鬼だ、俺の目の前には鬼がいる。」 可愛らしい顔をしていはいるが、根は酷い鬼が…ぶつぶつと文句を呟く そんな才人を面倒臭そうに見ると、仕方ないとばかりに口を開いた 「ほら、後で何か美味しいもの食べさせてあげるから…頑張りなさいよ。」 「えっ、マジで!?」 此処に来て楽しみと言えるのが食事くらいなので、才人の顔は一気に明るくなる だから、ルイズの「単純…」という声も聞こえなかった 「解ったらさっさと行くわよ。」 「ああ。でも、此処って人の通りが激しいから……。」 才人の言うとおり、狭い通りを大勢の人が行き交いしているので歩きにくい そんな才人の苦労を知ってか知らずか、ルイズはどんどん先へ行く 「おーい、ルイズー、待ってくれよ…うわっ!?」 「きゃっ!?」 ルイズに追いつこうとした時、才人は通行人の一人と真正面からぶつかってしまった 手に持っていた荷物がバラけ、才人は仰向けに倒れる 「(いてぇ、思いっきり倒れた……ん?)」 起き上がろうとしたが、顔に妙な弾力間がある事に気付いた 柔らかい、そして視界が暗い…そう思っていると声が聞こえてきた 「ごめんなさい…大丈夫?」 視界が明るくなったと同時に、目の前に女性の顔が見えた 相手は白のワンピースを着た綺麗な女性だった…それに胸もある その胸が自分の顔を覆っていたと知り、才人は顔を赤らめた 「い、いや、こっちこそすんません。ぶつかっちゃって…。」 「ティアお姉ちゃん、大丈夫?」 隣から、彼女の連れらしい少女が心配そうに覗き込んでくる 「ニナ…私は大丈夫。でも、この人が…。」 「お、俺は大丈夫です。この通り、全然平気ですから…ハハハ。」 そう言うと、才人は起き上がってバラけてしまった荷物を拾い始めた ティアと呼ばれた女性も手伝ってくれ、荷物はすぐに集まった 「ありがとうございます、拾うの手伝って貰って。」 「そんなに沢山の荷物を持って大変ね。おつかいでも頼まれてるの?」 「ええ、ちょっと買い物に付き合わされてね…大変ですよ、もう。」 笑いながらティアの返事に受け答えする才人…その視線は終始彼女の胸に向けられていた そんな事に気付かない彼女は、才人に微笑を返してくれる 「じゃあ、私達はこれで…おつかい、頑張ってね。」 「はい、そちらも気をつけて。」 ティアは連れの少女と共にその場を後にし、やがて人混みの中へと消えた 二人が見えなくなるまで手を振った後、才人は自分の顔に手をやる 「(ティアさん、だっけ……凄くでかい胸してたよなぁ。)」 彼女の胸の感触が残る顔を撫でる才人…周囲の人がいぶかしむ位、にやけながら あのメロンみたいな大きい胸の感触を知る事が出来たので、此処に来たのも悪くはなかった 「さて、と…ルイズ、次は何処に………ルイズ?」 辺りを見回してみると、見知らぬ通行人ばかりでルイズの姿は見えない 何度かルイズの名を呼んでみるが、返事は返ってこなかった 「ひょっとして……はぐれた?」 それに気付いた時…才人は途方にくれるしかなかった 「はぁ…どうすっかなぁ。」 ルイズを探し、荷物を両手で抱えながら才人はトリスタニアを歩き回った 知らない道をぐるぐる回った結果、今では路地裏にたどり着いてしまう始末だ 「こんな所にあいつが来るわけねぇよなぁ…戻るか。」 しかし、帰ろうにも入り組んだ路地裏からはそう簡単には出られなかった 「えーと、確かこっち…いや、あっちだったか?」 右に左に、前に後ろに… あちこっち歩き回っても、中々大通りに出る事は出来ない 「やべぇ、マジでやべぇ…このままだとルイズに会うどころか帰れなくなるぞ。」 だんだんと彼の中に危機感が募っていく…そんな時だった 「や、止めてください。」 向こうの方から、嫌がる女性の声が聞こえてきた それも、何処かで聞いた事のある声…気になった才人は先へ進んでみた 「止めてくださいって言われて止める奴なんていないだろ?」 「だからよ姉ちゃん、俺達と楽しい事しようぜ。」 すると、柄の悪い男達が数人、若い女性を取り囲んでいた 男達に取り囲まれ、困惑するその女性には見覚えがあった 良く見てみると…普段着を着ているが、間違いなくシエスタだった 「シエスタ!?」 「あっ……さ、才人さん。」 才人の声を聞いて、シエスタが此方に振り向いた 当然、彼女を取り囲んでいる男達も才人の方を振り向く 「んん、何だお前…こいつのツレか。」 「えーと…まあ、そんな感じ。そんな事よりシエスタを離してやれよ、嫌がってるじゃないか。」 才人の言葉に男達は顔を見合わせ、やがて大声で笑い出した まあ、この手の人間が素直に話を聞くとは思っていなかったが 「馬鹿かお前、んなの聞くわけないだろうが……おい。」 リーダーらしき男の声に、仲間の一人が近づいてきた 懐からナイフを取り出したので、思わず才人は後ずさる 「えっ、ちょっと……いきなり刃物出すなんてありかよ。」 そうは言っても相手はやる気のようで、ナイフを此方に向かって突き出してきた 咄嗟にその一撃を避けるが、相手は続けてもう一撃繰り出してくる 「くっ…この!!」 「うわっ!?」 後でルイズに怒られる事を覚悟しつつ、荷物を暴漢に向かって投げつけた 顔にぶつかって一瞬怯んだ隙をついて、男の急所を蹴り上げる 「ぐふっ!?」 男の急所は共通…それをよく知っている才人の一撃を受け、相手はその場に蹲った その手から零れ落ちたナイフを、反射的に手に取る 「野郎、抵抗する気か……お前等、やっちまえ!!!」 リーダーの言葉に、男達は一斉に得物であるナイフを取り出した そして、これまた一斉に才人に向かって襲い掛かる 「何でこうなっちまうんだよ…くそ、やるしかないよな。」 ナイフを手に構える才人…その時、左手のガンダールヴのルーンが輝きだした 相手は五人…けれど、才人は怯まずに相手に向かっていった 「でりゃ!!」 まずは一人目…思いっきりナイフを振って相手の手から弾き飛ばす 顔面にパンチを叩き込んで、地面に沈めた 「たあっ!!」 二人目と三人目は攻撃をしゃがんで避け、足払いを掛けた バランスを崩した二人は、重なり合って倒れる 「これで、どうだ!!」 残った二人も、すれ違いにナイフの柄を首筋に当てて沈黙させた 僅か数秒足らずで、才人は全員を倒してしまった 「俺って…実は凄くね?」 得意げになる才人…これも、ガンダールヴの恩恵故であった このままいけるかもと思ったが、そんな彼の快進撃もそこまでだった 「おい、お前…それ以上動くんじゃねぇ。」 何故なら、相手がシエスタの首筋にナイフをかざしていたからだ 「シエスタ……くそ、定番過ぎる卑怯さだぞ。」 「まさか、ガキ一人に皆やられちまうとはな…おら、全員起きろ!!」 リーダーの一喝に、倒れた全員がふらつきながらも立ち上がった 相手はシエスタの首筋にナイフをつけたまま、ゆっくりと近づいてくる 「さあ、ナイフを捨てな…でねぇと、この姉ちゃんの首から血が噴出すぜ?」 「さ、才人さん……。」 相手は脅しではない事を証明する為、ナイフでシエスタの首の皮を一枚切った 切った箇所から赤い血が流れ、痛みと恐怖から彼女の顔が歪む 「解ったらさっさとナイフを捨てろ、今度は本当にやっちまうぞ。」 「お前……解ったよ。」 いくらガンダールヴの力で強化されたとはいえ、この位置から突っ込んでも間に合わない 相手の指示通り、才人は手に持っていたナイフを捨てた 「そうだ、それで良い…おい、お前等、たっぷりとお返ししてやれ。」 周囲の男達が手をボキボキ鳴らしながら、ゆっくりと近づいてくる あれだけやったのだから、タダですむわけがない やられる…恐怖のあまり、才人は目を瞑った ……… だが……数秒が過ぎ、十数秒が過ぎても相手が殴りかかってこない 「(あれ…全然来ないぞ、どうしたんだ?)」 「おい、もう固まってなくて良いぞ。」 疑問を浮かべる才人に、男達とは違う若い男性の声が聞こえてきた 恐る恐る目を開けると、自分を取り囲んでいた男達が再び地面に沈んでいた 「えっ、なんだ、一体何が……。」 「才人さん!!」 目の前の光景に戸惑っていると、シエスタが抱きついてきた 一体何があったんだ…と彼女に尋ねようとした時、再度声が聞こえた 「危なかったな、お二人さん?」 声の方を向くと、その先には髪の長い男性が立っていた…手には刀を吊るした紐が握られている その足元には、何故かキセルを加えた犬までいた 犬は男達のリーダーを踏みつけている…奴も気絶しているらしい 「えっと…あなたが助けてくれたんですか?」 「話は後だ。此処はこいつ等の縄張りだからな…すぐに他の奴等が来るぞ。」 その言葉に、慌てて才人は散らばった荷物を回収する そしてシエスタと共に、青年に連れられて路地裏を後にした ……………… 「ここまでくれば、後は大丈夫だろ。」 追っ手が来ていないのを確認しながら、青年はそう答える 彼の案内により、才人とシエスタは無事大通りへと出る事が出来た 「あの…ありがとうございます、俺達を助けてくれて。」 「別に…仕事でたまたま通りかかっちまっただけだからな、礼なんていらねぇよ。」 才人の感謝の言葉に、青年はそう答える その隣で「わん!!」と、犬も軽く吼えた 「何にせよ、裏通りにはああいう輩が多いからな…今度からは注意しろよ。」 いくぞ、ラピード…彼は連れの犬の名を呼び、その場から立ち去っていく 「本当に、ありがとうございました。」 とシエスタが言うと、彼は後ろ向きのまま手を振り、やがて見えなくなった 二人は彼の姿が見えなくなった後、落ち着ける場所を探してその場から歩き始めた 「私、今日非番だったんです。それで、王都に買い物に着たんですけど…。」 「その途中で、あいつ等に絡まれたってわけだ。」 昼前の噴水広場にて…… ベンチに腰を掛けて、才人とシエスタはそこで落ち着き、話をしていた 「裏通りに引き込まれた時は、私もう駄目かと思いました。でも、才人さんが来てくれたから…。」 「いや、結局俺もさっきの人に助けられたから…。」 助けに行ったつもりが助けられて……ちょっと間抜けだと思った でも、二人とも無事だったのでよしとしよう 「あの犬さん、凄かったんですよ。暴漢達を反撃する間も与えずに一瞬で倒しちゃったんです。」 「へぇ、そうなんだ……って犬!?」 「はい、才人さんの周りの人を倒したのが犬さんで、私を捕まえていた人を倒したのがあの人です。」 あの犬が…確かに普通の犬とは少し違うようだったが、まさかそれ程とは というより、犬に助けられてしまうなんて… 「そうか……俺って、犬より弱いんだな。」 「し、仕方ないですよ、私人質になってたんですから…それに、最初は凄かったじゃないですか。」 「そ、そう…かな?」 「はい。あの時の才人さん…とても格好良かったです。」 シエスタのフォローに、才人も少しは気が楽になった しかし、持っている荷物を見て大事な事を思い出した 「あっ、それよりも…ルイズの事、どうすっかなー。」 「ミス・ヴァリエールがどうかしたんですか?」 「いや、今日はルイズと買い物に来たんだけど…あいつとはぐれたんだ。」 どうしよう…と、ルイズが何処にいるのかと才人は頭を悩ませる 下手に動き回ればまた迷うだろうし、一旦街の入り口まで戻ろうか… 「よぉ、お二人さん…何か悩んでんのか?」 そんな時、二人に元気よく声を掛けてくる男が現れた 服装は先程の男同様、この辺では見ない服装で、胸当てを着用している 「え、えっと…悩んでると言えば悩んでるんですけど…。」 「悩んでるんだったら、少し占いで見てもらったらどうだ?すぐそこでやってんだけど…。」 どうやら、男は客寄せの為に自分達を呼んでいるらしい だが、こういう勧誘は怪しいものなので、すぐに返事は出せなかった 「ん、何だ…俺の事信用出来ないってか?」 「いや、そんな事は……。」 そうは言っても、歯切れの悪い言い方がそれを肯定している 「ん~、まぁそうだよな……じゃあ、これが俺の証明って事で。」 男は少し考えた後、二人の目の前にスッと拳を突き出した 何をするんだろう…そう思って二人が見ていると、彼の拳から花が出てきた 「わぁ、綺麗な花ですね…それに見た事ないです。」 「これは東の方に咲くティートレーイの花って言うんだ、一つあんた達にあげるぜ。」 男から花を受け取り、シエスタと才人は再度彼の顔をのぞく 彼は満面の笑みを浮かべており、何だか信じられそうになった 「じゃあ……ちょっとだけ、占って貰っても良いですか?」 「よし、来た。あいつの占いは五つ星だからな、期待しても良いぜ。」 話が決まり、男は占い師の所まで案内しようとする が、その前に大事な事があったと、二人に振り返る 「自己紹介がまだだったな…俺はティトレイって言うんだ、よろしくな。」 男…ティトレイが自身の名を名乗り、才人は横目で先程貰った花を見る これ、自分の名前をつけてんのか…面白い人だな 「わたしはシエスタです、よろしくお願いします。」 「あっ…お、俺は平賀才人…才人って言います、よろしく。」 挨拶が終わると、二人はティトレイに連れられてその場を後にする その後、クラース達が此処へやって来るのだが、二人がそれを知る事はなかった ティトレイに連れられて、二人は件の占い師の所へとやってきた 簡易的なテーブルに白いテーブルクロスが掛けられ、椅子には女性が座っている 黒髪の美女…彼女が占いをするらしいが、彼女はカードを見ていた 「おーい、ヒルダーーー、客連れて来たぜ。」 「ああ、ティトレイ…何処に行ってるのかと思えば。」 ティトレイに呼ばれた女性は顔をあげ、三人に振り向く ヒルダと呼ばれたこの占い師は占いをしていたらしい、彼女のカードを覗き込んだ 「また俺達の今後を占ってたのか……で、どうだった?」 「そうね、この前と同じよ…今は時が来るのを待つしかないわ。」 「そうか…まあ、果報は寝て待てって言うしな。」 うんうんと頷くティトレイ…その間に、ヒルダはカードを整理する それを終えると、今度はシエスタと才人へ視線を向ける 「それで…占って欲しいのはそこの二人?」 「ああ、ヒラガサイトにシエスタ…何か悩んでるみたいだったから連れてきた。」 ふーん、と占い師のヒルダはじっと二人の顔を見つめる 「確かに、色々と悩んでそうね……で、貴方達は何を占って欲しいの?」 「え、えっと……私の仕事の運勢とか占ってもらって良いですか?」 「俺はルイズ…はぐれた奴がいるんだけど、そいつが何処にいるとか占えます?」 「それだけ?」 二人がそれぞれ占って欲しい事を言うが、ヒルダは納得した様子ではない その言葉の意味が解らない二人に、ヒルダは微笑する 「歳若い二人が一緒に占って欲しいと言えば、恋愛運だと思ったのだけど……。」 「ええっ、そんな…私とサイトさんは別にそんな関係じゃ…。」 少し顔を赤らめながら、シエスタは自分達の関係を否定する 彼女の態度を見れば、少しは脈有りだと思うのだが… 「そうですよ。俺なんか、シエスタには勿体ないくらいですから。」 鈍感な才人はそれに全く気がつかなかった…その時、シエスタは少し残念そうな顔をしていた 「まあ、そう言うならいいけど…で、どちらから占うの?」 「そうだな……シエスタ、先に占ってもらったら?」 「えっ、良いんですか?なら、私から……。」 才人の勧めでシエスタが最初という事になり、椅子に腰掛けた ヒルダは持っているカードを使って占いを始める…絵柄は見た事のないものだった 途中色々と質問され、それに答えながら占いは行われていき…… 「結果が出たわ…正直に言うと、このまま仕事を続ければ貴方にとって良くない事が起こるわね。」 結果は思わしくないものだった…それを聞いて、才人はヒルダに向かって怒鳴った 「そんな、どうして!?シエスタは何時もちゃんと仕事してるのに……。」 「そこまでは私にも解らないわ…心当たりは彼女自身が良く知ってるみたいだけど。」 その言葉に才人がシエスタを見ると、彼女は思いつめた表情をしていた それに結果を聞いてもそれ程驚かない…何処か納得しているようでもある 「シエスタ…学院で何かあったのか?」 「それは…いえ、何でもありません。何も…ないんです。」 だが、彼女は何も言おうとしなかった…後の事を考えれば、言えなかった これではあんまりだと思ったティトレイは、ヒルダに尋ねる 「なあ、ヒルダ…どうにか出来ないのか?」 「そうね、気休め程度だけど……宝石が貴方のラッキーアイテムかしらね。」 「宝石?」 「そう、それを身に着けていれば厄災から持ち主を守ってくれるわ。」 完全な保障は出来ないけどね、とヒルダは付け加える 「宝石か……そう言えば、確か…。」 才人はポケットに手を突っ込み、ごそごそとある物を探す すぐにそれは見つかり、ポケットから取り出したそれをシエスタに渡した シエスタが受け取って確認すると、瞳くらいの大きさの黒い宝石だった 「これは?」 「ブラックオニキス、前にクラースさんから貰った奴だけど…シエスタにあげるよ。」 「そ、そんな…頂けません、こんな高価な物…。」 慌ててシエスタはブラックオニキスを返そうとするが、才人はそれを拒んだ 「シエスタには会った時から世話になってるからさ…お礼の意味も込めてって事で。」 と言っても、貰い物なので有難みないかもしれないけど… 「でも……。」 「良いんじゃないかしら。貴方の事を大切に思う人からの物の方が、効果があるかもしれないわよ。」 「ほら、占い師のお姉さんもこう言ってるし…な。」 シエスタはヒルダ、ティトレイ、才人と見て最後にブラックオニキスを見た 黒の宝石を愛おしそうに指で撫でた後、ギュッと握り締める 「サイトさん……解りました、大事にしますね。」 ありがとうございます、とシエスタは笑顔で感謝する これで、シエスタの事は上手くいったと思いたい 「さて、と…じゃあ次は俺の番だな。人を探しているんですけど……。」 「サイト~~~~~~!!!!」 占いを始めようとした矢先、聞き覚えのある声が聞こえてきた 才人が振り向くと、ルイズが此方に走ってくるのが見えた 「あれ、ミス・ヴァリエールじゃないですか?」 「サイトが探してる女の子か…良かったな、占う前に見つかって。」 ティトレイは喜んでいるが、才人は全然喜んでなかった 何故なら、向かってくる彼女の表情が、自分の無事を安堵しているようには見えなかったからだ 「この…馬鹿犬!!!」 その証拠に、才人に向かって飛び膝蹴りを喰らわせようとした 喰らっては大変と、その一撃を避ける 「避けんな。」 「避けるわ、んなの!!」 「あんたって奴は…勝手にいなくなったと思ったら、女の子と一緒にいるなんて…。」 「仕方ないだろ、お前がさっさと行っちまうんだから…それに…。」 「ああ~~~!!!」 弁解の途中でルイズが大きな声を出したので、思わず才人は竦む 彼女が驚いたのは、才人が持っている袋が幾つか汚れていたからだった 「あんた、私の買った物をそんなにボロボロにして…。」 「そ、それは俺の命が危なかったから仕方なく…。」 「言い訳すんな!!」 「はぐぅ!?」 話も碌に聞かず、ルイズは才人の急所を蹴り上げる 不意を付かれてその一撃に才人は膝をつく 「馬鹿、この馬鹿!!」 「げふっ、ま、待てルイ…ぐほっ!?」 「み、ミス・ヴァリエール、落ち着いてください。」 足で散々踏まれまくる才人は弁明の余地なく、地面に沈んだ シエスタは何とかルイズを落ち着かせようとするが、あたふたするばかりだ 「何だか騒がしい連中だな…ま、これで一件落着って事で良いのか?」 「良いんじゃない?」 隣で様子を見るティトレイとヒルダの言葉は、騒がしい三人には聞こえなかった 「全く…理由があったならちゃんと言いなさいよね。」 ヒルダとティトレイと別れ、才人達は道を歩いていた あれから何とかルイズを宥める事に成功し、事情を話して納得させる事が出来た だが、その頃には才人は体中をあちこち痛める辛い思いをする事となったが 「お前が素直に人の話を聞いた事があるのかよ。」 「過ぎた事を何度も言わないでよ、男らしくないわね。」 じゃあ、お前は女らしくねぇよ…と言おうと思ったが、止めておいた 口は災いの元というのを、そろそろ学習しなければならない 「それにしても…何であんたまで付いてくるの?」 ルイズのその言葉は、才人の隣を歩くシエスタに向けられたものだった 別に一緒に行こうとも言っていないのに、彼女は自分達に付いてきた 「だって、サイトさんは命の恩人ですから…お礼がしたいんです。」 「ふーん…まあ、良いんじゃないの。」 特に興味もなさそうに告げると、ルイズはそっぽを向く しかし、横目でチラッと二人の様子を見ていた 「ああ、腹減ったな…そういや、今朝はあんまり食べれなかったし。」 「だったら、あそこで何か買います?美味しそうな果物が並んでますよ。」 「おっ、本当だな。」 黒髪の少年と少女…傍から見れば、お似合いのカップルとも言える 別に使い魔の少年が誰と付き合おうと構わない…キュルケ以外なら 構わない…筈なのだが 「(妙にイライラするのは何でなのよ。)」 あの二人を見ていると、そんな気分になってくる 別に彼等は自分にとって、何も悪い事はしていない筈… 「(……ああ、解ったわ。きっとこれは…。)」 その理由が解ったと思ったルイズは、二人に近づく そして、シエスタが買ってくれた果物を頬張る才人の耳を引っ張った 「イテテテテ、何すんだよ!?」 「使い魔が主人を放っておいたら駄目でしょ、あんたは荷物持ちとして連れて来たんだから。」 そう、自分がイラついていたのはこいつが使い魔としての責務をしていないから… 実際、こうやって諌めた事でルイズの中で気分が落ち着いた 「解った!?」 「わ、解った…解ったって!?」 しぶしぶ了承する才人の声を聞き、解れば良いのよとルイズは耳を引っ張るのを止める 耳を押さえる才人をシエスタが心配するが、ルイズは気にせず先に行く 「(全く、あいつは本当に使い魔らしくないわね…今一度、ビシッと教育する必要があるわ。)」 今度はそれに必要な物を買いましょ…と碌に前を見ずに考えていた だから、ルイズは前から来る人に気付かずにぶつかってしまった 「イタッ!?」 そのショックで地面に思いっきり尻餅をついてしまう それに気付いた才人とシエスタが、後ろから駆け寄ってくる 「ルイズ、大丈夫か?」 「大丈夫じゃないわよ、思いっきり地面にお尻をぶつけちゃったわ。」 イタタ…と地面にぶつけたお尻を擦りながら、ぶつかった相手を見上げた 「おっと、失礼した…大丈夫かな、貴族のお嬢さん。」 ぶつかった相手の男は丁寧にルイズに謝る よく見ると、相手は三人組で、男二人に女一人の組み合わせである それぞれ武器を持っている事から、相手は傭兵のようだ 「あんた達、傭兵?次からはちゃんと前見て歩きなさいよね。」 「お前…兄貴に向かって生意気でヤンス。」 余所見していたのはあんただろうに…と、太っちょの男は憤慨する だが、そんな彼を男は制止させる。 「まあ、待てジョン…此処で貴族と問題を起こしたら面倒だ。」 「それは…そうでヤンスが。」 彼の言葉に、太っちょの男はそれ以上言う事なく黙った 「仲間が失礼した…我々は漆黒の翼という者、以後お見知りおきを。」 男は礼儀正しく、ルイズに向かってお辞儀した 「漆黒の翼?漆黒の翼って何なんですか?」 「おお、良くぞ聞いてくれたな少年!!」 聞いたこともない単語に、才人が疑問を相手に投げかける すると、待っていましたと言わんばかりに叫んだ男は仲間二人に向かって振り向く 「ジョン、ミリー、例のヤツをやるぞ。」 「解ったでヤンス、兄貴。」 「ええ、こんな街中で……仕方ないわね。」 太っちょの男は即座に、女性のほうは少し困惑しつつも了承する そして、彼等は独特のポーズと共に自己紹介を始めた 「私は音速の貴公子、グリッド!!」 リーダーらしく、格好良いポーズを決めるグリッド 剣を引き抜き、頭上高く掲げる 「おいらは大食らいのジョン、でヤンス!!」 力自慢である事を示すようにポーズを決めるジョン その体格に似合った斧を、背中に担いでいる 「私は疾風のミリー!!」 自身の愛らしさと疾風を表現したポーズを決めるミリー 二本のナイフを、クルクルと手の内で玩ぶ 三者三様に、それぞれポーズを決めながら名乗りを上げ、最後の締めへと入る 「「「我等三人、人呼んで最強の傭兵集団…漆黒の翼!!!」」」 決まった…我等の勇姿は深く彼等の胸に刻まれたに違いない そう思っているグリッドに対し、才人達の反応は… 「へー、そうなんだ…で、知ってるか、ルイズ、シエスタ?」 「全然知らないわ。」 「私も…聞いた事ありません。」 「馬鹿なぁ!?」 三者のコメントに崩れ落ちるグリッド、そんな彼をジョンが心配する 「兄貴、大丈夫でヤンスか?」 「大丈夫だ、ジョン…少しばかり、眩暈がしただけだ。」 弟分に支えられ、何とか立ち上がるグリッド しかし、表情はまだショックの後が残っている 「グリッド、私達まだそれらしい活躍してないじゃない。知られてないのも当たり前よ。」 「まあ、それはそうなんだが…漆黒の翼と言えば、色々と有名だろ?」 「私達『は』、まだそんなに有名じゃないでしょうが。」 ベシっと、ミリーの突っ込みがグリッドに入る 彼は頬を人差し指で掻いた後、改めて三人に振り返った 「…まぁ、そういう訳で。今後活躍を予定している漆黒の翼をよろしく頼む。」 では…と、グリッドは一足早くその場を去っていく 他の二人も、グリッドの後を追いかけていった 「…何だったんだ、あれ。」 「さあ…でも、もうあいつ等と会う事なんてないでしょ。」 「それより、早く行きませんか?周囲の視線が…。」 シエスタの言うとおり、周囲の人々の怪しんでいる視線が集中してくる そういう事で落ち着くと、三人は再び歩きだした この時、彼等とは長く関わっていく事になるとは誰も思わなかった 『腹は減っては…』 才人「やっぱ王都ってだけあって広いよなー、広いから迷子になったけど。」 ルイズ「もう二度と迷子になんかならないでよね、アンタを探すの大変だったんだから。」 才人「それは悪かったって…で、これからどうするんだ?」 ルイズ「そうね…そろそろ昼頃だし、何処かで食事にでもしたいわ。」 才人「そいつは賛成だ、俺もう腹減ったし…さっきの約束、守ってくれよな。」 ルイズ「約束…ああ、あれね、一応守ってはあげるわよ。」 才人「一応って…まあ、早くどっかで飯食いたいなぁ。」 『ルーンの秘密』 シエスタ「それにしても、あの時の才人さん凄かったです。」 ルイズ「あの時って…ああ、暴漢に絡まれたっていう…。」 シエスタ「はい。あの時才人さんはナイフを巧みに使って相手を倒したんです。」 才人「でも、結局は俺も助けられたけどな…あの長髪の人と犬にさ。」 ルイズ「ふーん…ギーシュの時もそうだけど、あんたって本当は剣士なの?」 才人「いや、俺剣なんて使った事ないし…自分でもどうしてあんな風に動けたのか…。」 ルイズ「………もしかしたら、契約のせいかもしれないわね。」 才人「契約?」 ルイズ「使い魔を召喚して契約を交わすと、使い魔には特殊能力が宿る事があるのよ。」 ルイズ「例えば、猫の場合だと猫が喋れるようになるとか。」 才人「へぇ…じゃあ、俺が剣を使えるようになったのもルイズとの契約のお陰ってわけか。」 ルイズ「そう言う事…まぁ、あんたは先生のおまけだったからそれくらいあった方が良いかもね。」 才人「おまけっていうな…見てろよ、何時かお前をギャフンって言わせてみせるからな。」 ルイズ「はいはい、期待しないで待ってるわ。」 『伝説の傭兵』 才人「さっき会った漆黒の翼って人達…傭兵ってあんな面白い人達ばかりなのか?」 ルイズ「そんなわけないでしょ、傭兵なんて金にしか目のない奴等ばかりよ。」 ルイズ「おまけに、自分の身が危なくなったらさっさと逃げちゃうらしいし。」 才人「ふーん…傭兵って格好良い職業だと思ってたけどな。」 シエスタ「でも…確か何十年か前に客員剣士として招かれた傭兵がいるって話がありますよ。」 才人「客員剣士?」 ルイズ「それは私も母様から聞いた事があるわ…剣と魔法に卓越した、凄い人がいたって。」 ルイズ「でも、私は母様の話でも信じられないわ…傭兵が陛下直々に招かれたなんて。」 シエスタ「殆ど伝説のような物ですからね…当時を知る人しかその傭兵の存在を知りませんから。」 才人「伝説の傭兵ってわけか…だったら、俺もそんな傭兵みたいに伝説の一つでも残して…。」 ルイズ「調子に乗るんじゃないわよ、この馬鹿。」 才人「イタタタ、冗談、冗談だから…そんなに耳引っ張んなって!?」 『才人からのプレゼント』 シエスタ「♪」 ルイズ「どうしたのよ、あんた…宝石を見つめてにやにやと。」 シエスタ「あっ、ミス・ヴァリエール…これ、才人さんからプレゼントして貰ったものなんです。」 ルイズ「サイト…から?」 シエスタ「はい、本当はミスタ・レスターから頂いたそうなんですけど…。」 ルイズ「ふーん…良かったじゃない、プレゼントなんかもらえて。」 シエスタ「はい…今後の事で色々と不安だったんですけど、これのお陰で大丈夫そうです。」 シエスタ「私、頑張ります…この先、何があっても。」 ルイズ「………。」 才人「ルイズー、そんな所でボーっと突っ立ってるとまたはぐれるぞ。」 ルイズ「サイト……ふんっ!!」 才人「ぐえっ…い、いきなり何すんだよ!?」 ルイズ「………何となく。」 才人「何となくって…ちょ、おい、待てよ、コラ!!!」 「なぁ…そろそろ昼飯にしようぜ。」 漆黒の翼の面々と別れ、更に歩いた頃に才人がルイズに尋ねる 街に着てから色んな事があったので、お腹はすっかり減っていた 「そうね…確かにお腹も空いてきたから、何処かで昼食を取りたいわね。」 ルイズにもそれには賛成で、何処か良い店はないだろうかと探してみる 貴族に相応しい、品位ある店を…… 「きゃっ!?」 その時、風が通り過ぎたような感覚をルイズは感じた スカートが捲れそうになり、両手でそれを押さえつける 「何、今の…風が通り過ぎたかと思ったけど。」 「あの子が走っていったみたいですよ、ほら。」 シエスタの言葉に前を見るが、その先には通行人が数人見えるばかり 子どもの姿は影も形もなかった 「あの子って誰よ?そんな子いないじゃない。」 「いえ、今さっき男の子が走っていったんですけど…もう見えなくなっていますね。」 「男の子がねぇ…ルイズのスカートでも捲ったのか?」 才人が、男の子が去ったという先を見つめていると、後ろから騒がしい幾つもの足音が聞こえてきた ルイズとシエスタが後ろを振り返ると、大勢の男達が此方に向かって走ってきていた 誰もが我先にと、一生懸命走っている 「な、何よあれ!?」 「きゃあ!?」 彼等の尋常ではない様子に、ルイズとシエスタは道の端へと飛びのいた 「えっ、どうし……ぎゃあああっ!?」 唯一逃げるタイミングを逃した才人は、走ってくる集団に飲み込まれてしまった 彼等が去った後、そこには背中に幾つもの足跡を残した才人がうつ伏せで倒れていた 「才人さん、大丈夫ですか!?」 「ううっ…大丈夫じゃあ、ないかも…。」 「ちょっと、大丈夫!?」 背中に幾つもの足跡を残す才人にシエスタだけではなく、ルイズも駆け寄ってくる 心配してくれてるのか…と思ったが、彼女は才人が持っていた荷物を拾い上げる 「ああ、良かった…こっちは無事みたいね。」 「おい、少しは俺の事も心配しろよ!!」 ルイズが心配したのは買った品物だけ、才人は眼中になかった そんな時、一人のおじさんが後ろからよろよろと歩いてきた 「ふぅ、ふぅ、ふぅ…駄目だ、全然追いつけねぇ。こりゃこのレース負けだな。」 肩で息をする状態で独り言を呟くと、それがルイズの耳に入った ルイズは壁にもたれかかって休もうとするおじさんへと近づく 「あんた、さっきの一団と関係ありそうね…あれは一体何なの?」 「き、貴族様…え、えっとですね、今レースをやっていましてね。一着でゴールしたら賞金が出るんですよ。」 相手が少女とはいえ貴族なので、おじさんはおどおどしながら答える 「ふーん、レースねぇ……行くわよ、才人。」 「ん、何処に?」 「決まってるでしょ、そのレースの開催者に文句言ってやるのよ。もう少しで私の買い物が台無しになる所だったってね」 「…俺の事は範疇にないんだな、やっぱ。」 解っていた事だが…この様子では昼食はもう少しお預けになりそうだ おじさんにそのレースの開催場所を詳しく教えてもらい、ずんずんとルイズは歩いていく 諦めてその後に才人は続き、シエスタも一緒になってその場所へと向かった 前ページ次ページTALES OF ZERO