約 1,319,956 件
https://w.atwiki.jp/familiar_spirit/pages/2114.html
「ふん…何人か足りないね」 人質が集められている食堂に来たフーケだが、集められている生徒と教師を見て数が合わない事に気づいた。 「1、2、3…あの火の小娘とタバサ、コッパゲに…モンモランシーか 最後のはともかく、トライアングルが三人…何企んでるんだかね」 もっとも、フーケ自身はコルベールを自分より下と見ているため、あまり勘定には入れていないが。 「戻ったよ」 「土くれか。どうだ?」 「収穫無しさ。特に何もありゃしない。街で手に入る情報なんてたかが知れてるって事さね」 確かに嘘ではない…が内心では心臓が跳ね上がりそうだ。 焦ったりすれば、メンヌヴィル曰く『感情が乱れれば、温度も乱れる』らしいから、何かしら疑われかねない。 下手打ってバレれば焼かれかねないし、生き延びたとしても異変を察知したあのドSが自分諸共巻き込んであの力を使いかねない。 前門の虎、後門の狼とはこの事だろう。泣きたくなってきたが耐える。 2、3、5、7、11、13、17、19…そんな幻聴が聞こえてきたが、そんなもので平静を保てる人間はそうは居ない。 「温度が乱れている。何かあったな?」 しかし、現実はフーケにとって非常に非情である。 どうもあの義眼を見ると全てを見透かされているようで平静を保てない。 故に、自分でも気付かないぐらい微妙に体温が上がっていたのだが、あっさりメンヌヴィルに気付かれた。 ヤバイ。このままだと本格的にボロが出て焼かれかねない。 思わず辺りを見回したが後ろ手に縛れらているオスマンを見付け咄嗟に言葉が出た。 「ああ、少し借りがあるヤツが居てね…あのジジイさ」 これまた嘘ではない。ロングビル時代に散々に尻を撫でられ、モートソグニルを介して下着を見られ、挙句婚期を逃すとまで言われた。 一度や二度蹴り倒したぐらいでは到底鬱憤を晴らせるものではない。 「少し借りるよ。いいね」 予想外な事ははあったが、ここまでは順調だ。 「ミス・ロングビル、いや今は土くれだったか」 「あら、学院長先生。その節ははお世話になりましたわ。是非ともお礼がしたいんですがよろしいでしょうか?」 口調はロングビル時代のそれになったが、地の底から湧き上るようなドス黒い声だ。 この辺りは演技ではなく本気だ。だからメンヌヴィルにもそれは見抜けなかった。 「それはいいが大事な人質だ。やりすぎるなよ。土くれ」 「そんなに心配なら何人かよこしな。わたしは構わないよ」 オスマンを連れて行くフーケに一人の傭兵をメンヌヴィルが付けたが、その時のオスマンの目は売られていく子牛のようだったという。 場所は変わって通称『悪魔の手のひら』ことヴェストリの広場。 原因が原因だけに、普段から余程の事が無い限りは人が居ない場所ではあるが、一つの人影がそこにあった。 木の陰から顔を出したり引っ込めたりする事数度。完全に不審者だが、状況が状況なだけに仕方ないのだろう。 「な、なに…戦争なんてアルビオンでやるんじゃなかったの?」 金髪縦ロールという典型的なおぜうさまな髪型のご存知モンモランシーだ。 偶然にも目が覚めて、眠れなかったので寮の外をブラついていたら、傭兵が押し入ったので逃げてきたというわけである。 杖は持ってきたものの、相手はプロの上に人数も多い。ついでに言えば、自分は水のライン。 腰抜かして捕まらなかっただけマシだろう。 とてもじゃないが、プロシュートに喧嘩売った時と同じと思えない。 が、あの時はギーシュが逝ったばかりで色々スイッチが入っていた。 捨て身になった人間は非常に強いが、そうでなくなれば案外脆いものだ。 早い話、要はまだ死にたくないという事になる。 実際あの後、緊張からの開放で過呼吸に陥り本気で死に掛けた。それだけ一杯一杯だったのである。 「調子乗って、勝手に死んじゃって…結構寂しいんだから」 かつてギーシュが首をヘシ折られた場所に来るとそう呟いたが、近くで少し物音がした。 他の生徒が食堂に閉じ込められているのは見ているから、少なくとも生徒ではない。 つまり、傭兵か教師か火の塔に駐屯している銃士かになるのだが、傭兵は全員メイジの上この奇襲だ。 残っている教師ではどうなるか分からないし、銃士では相手にならないと思っている。 故に、傭兵が来たと思ったのだが、生憎広場のド真ん中で身を隠すような場所も無い。 確実に近付いてくる足音を聞いてモンモランシーがその場にへたり込んだが、この上なくテンパっている。 「どうしよう…どうしよう~わ…わたし…どうすれば…?」 逃げるのも忘れていい感じに混乱しているが、今の状態は『頭隠して尻隠さず』という諺未満の状態である。 なにせ、隠す場所が存在しないのに、その場で隠れようとしているのだがら、ある意味パントマイマーだ。 空き缶があって人が居れば小銭が稼げるかもしれない。 そんな事をしてても当然状況は変わらないので、遂にジャリ、という音が自分の後ろから鳴った。 その瞬間、モンモランシーの息が止まり、何となくだが感覚がスローモーションになる。 頭に浮かぶのは学院に入学してからの全記憶だ。 その中でも一際鮮明なのが、ギーシュ関係だろう。 ケティから本当に馬で遠乗りに行っただけと聞いた時はしばらく身動きが取れなかった。 ギーシュも悪いっちゃあ悪いが、ある意味決闘の原因になった香水を作ったのは自分だ。 プロシュートに攻撃を仕掛けたのも、そうした思いがあったのかもしれない。 覚悟決めたのか大人しくなったが、次に浮かんだのが何故か現ルイズの使い魔の才人である。 水の精霊との接触に協力してから、語呂がいいのかモンモンと呼んでくる。 極めて馴れ馴れしいのだが、今までそういう扱い方をされていなかったのである意味新鮮味はあった。 そうなってくると、元来気が強い方のトリステイン貴族だ。途端にネガティヴなイメージが消え去る。 「ゴメン、ギーシュ…」 やっぱり、わたしまだ『そっち』には行きたくない。 そう思うと杖を握り後ろを振り向いた。…いや、向いたのだが 「んな体勢で泣いたり謝ったり、麻薬でもキメてんのかオメーは」 と、届いてきたのはそんな想いと覚悟をキレイサッパリ全てブチ切れたギアッチョの如くブチ壊す非常に醒め切った声。 「あ…あ…あんたは…『メイジ殺し』!『悪魔憑き』!『ルイズの使い魔』!…プロひゅ」 「馬鹿かてめーは。お前一人だけなら喚こうが勝手だが、オレを巻き込むんじゃあねぇ」 大声出して人の名前を叫ぼうとしてくれやがったので咄嗟に口を押さえたが、モンモランシーがもがいている。 「…ぅ……ぁ…ム………!!」 一々口で言って大人しくさせるのも面倒なので鼻と口押さえたが、素直に大人しくなってくれたようでなによりだ。 「……ぶはぁ!はぁー…はぁー……何すんのよ!や、やっぱりわたしも殺す気ね!?この人殺し!」 正確に言うと、大人しくなったというより、ぐったりしたという方が正しいだろうが、過程はどうでもいいのである。 「死んで無いだろ、人聞きの悪い。つーか、んなアホな事やってる暇ありゃあ、前、オレに使った毒でも撒いてこい」 「あんな物騒な物とっくの昔に捨てたわよ!見つかったらチェルノボーグ行きよ!」 「てめー、んなもん人に使ってくれやがったのか…」 こいつ今、始末した方が良いんじゃあねーか?とも思ったが止めておく。 少なくともあれから攻撃は受けてはいないし、余計な面倒事は御免被る。 まぁ、そろそろフーケがどうにかしてオスマンを連れてくるはずだ。こいつに構っている場合ではない。 とりあえず放っておいて合流地点に向かおうとしたのだが、さすがにモンモランシーが放置されそうな事に反応した。 「ま、まま、待ちなさい!こんな時に一人にする気なの!?」 それを聞いて、少し後ろ見たが、淡々とした物だ。 「知るか。その杖は何だ?飾りじゃあねーだろ。生きたけりゃあ動け。死にたくなけりゃあそれを使え。それができねぇってんならのたれ死ね」 これがマルトーやシエスタとかの平民連中なら借りも色々あるし考えないでもないが 普段から、メイジだの貴族だの言ってるこいつらには、そこまでする義理も無いし、義務も無い。 この男、普段大口叩いてこういう時に何もしないヤツが一番嫌いなのである。 「なによ…なによ、なによ、こいつーー!」 あまり大声出すと拙いのか微妙な音量のシャウトを聞きながら5歩程進んだが、そこで立ち止まる。 「ま…付いてくるってだけなら、それはオメーの勝手だ。どうするか好きにしな」 直接護衛する気は更々無いが、過程に敵が居れば排除せねばならんので、同じような物だろう。 つまり、かなり遠まわしに、必死こいて食らい付いてくるなら来い。と言っているわけである。 最初のほうで突き放し、後である程度引き寄せる。ペッシ相手に使われていた十八番が見事に炸裂していた。 「…礼なんか言わないわよ」 「いらん。ヘマしたら自分でどうにかしろ」 まぁ向こうが攻撃されれば、自分で何とかしろ。という事ではあるが。 それでも、どうも甘くなったかと思わないでもない。 ペッシあたりならば、あの時点で鉄拳制裁であるというのに。 どうもこちら側だと調子が狂う。久々に勘を取り戻せそうな状況下なのだが、それでもまだ本調子では無いというところだろうか。 前ならば、有無を言わさずこの辺り一帯がスデに老化に巻き込まれていてもいいのだが 後の事を考えたりするようになったあたり、やはり少しばかり甘くなったかと思い、『やれやれ』という言葉が無意識に出て頭に手がいく。 とりあえず、この次遭った敵は溜まったストレスと憂さ晴らしに徹底的にブチのめそうと誓い再び歩き出した。 再び場所が移って、半ば奴隷のような扱いのオスマンを引き連れたフーケだが、風の塔に着いた。 「さて…どうしてやろうかね。とりあえず、そこの糸と釣り針取ってきて。ああ、見たくないなら外で待ってな」 「良い趣味だな土くれ。あの有名な盗賊が拷問好きとは」 「人の事言えないだろ」 「…そりゃあそうだ。違いない。特に隊長はだ。で、何処にあるんだ」 「そこの奥にある。奥にね…」 いいや、限界だ!と言わんばかりのフーケに従い、道具を取りに行くため背を向けたが 傭兵が足元にあるロープを跨いだ瞬間、それが絡み付いて上半身を縛り、手を後ろ手に縛った。 「な…!土くれ、裏切ったのか!」 「悪いね。こちとらやたら性質の悪いのと組まされてる上に後が無いんだ。文句はそいつに言ってくれ」 「人が悪いの。それならそうと早く言って欲しいもんじゃ」 心底安堵したかのようなオスマンを見たが、続く言葉にフーケがキレた。 「やっぱわしに惚れてる?今度は本当の名前も教えて欲しいのぉ。それともロングビルちゃんってよベボォ!」 「調子に乗るんじゃないよ。このヒゲ!」 綺麗な蹴りが入って踏まれたオスマンが咽ているが心なしか嬉しそうなのは気のせいだろう。 「いや~この感触懐かしいわい」 …多分気のせいだ。 そんなやり取りをしていると、手を縛られただけで足は動く傭兵が逃げる。隙だらけなのだから当然だ。 「やば…」 このまま食堂に行かれでもしたら洒落にもならない。 焼死か老化かの二択になり、それは非常に拙い。 後を追おうとしたが、打撃音と共に傭兵が部屋に飛び込んできた。 正確に言うと吹っ飛ばされたのだが、似たようなものだろう。 食堂からは離れているが、異変を察知されると拙いので咄嗟にサイレントをかけたが、それがある意味仇になった。 そろそろフーケとの合流場所の塔の近くに来たプロシュートと必死になって付いてきているモンモランシーだったが 不意に部屋から飛び出してきた男とぶつかった。互いに倒れはしないが、後ろ手に縛られているだけあって体勢は向こうが悪い。 男の姿形を見たが、少なくとも教師でも無いし生徒でもないし、平民でもない。 なら残った選択肢は傭兵だ。つまり敵だ。排除しても問題無い敵だ。手加減なぞ一切合財する必要の無い敵だ。丁度いい。 腕を少し前に突き出し、指をゴキリと鳴らす。 それの動作と向けられている冷たい眼を見て杖を出すこともできない傭兵が後ずさったが、間髪入れずに距離を詰め肘撃ちが顎に入った。 傭兵が勢いで派手に吹っ飛んだが、その後の悲鳴は無い。フーケがサイレントをかけたらしい。 なら『何をやっても』『悲鳴』が聞こえる事は無いという事だ。丁度いい。 普段はやらない、というか直触り直行だが、それでは気がおさまらんというのがこの傭兵の不幸だろう。 グレイトフル・デッドで頭を掴み無理矢理立たされる形となったが、スタンド使い以外にそれを見る事はできない。 空いた方の手で傭兵の肩を掴み、プロシュートの口が開かれたが当然音は出ない。 読唇術ができるなら『別にお前でなくても良かったんだが…運が悪かったと思って諦めろ』と解読できたはずだ。 それから十数秒の間、近距離型スタンドの如く傭兵を殴り続ける悪魔が居たというのは、後のフーケの証言である。 トドメに直を叩き込んで終わりにしたプロシュートがフーケに近付いてきたが 顔に少し赤い物が付いているのを見て、顔を引きつらせながらフーケが目を反らした。 多分、別の赤い物か何かで血じゃない。例え万が一血であっても、返り血とかじゃあ絶対無い。 「まぁ、あそこまでやる必要無かったな」 目を反らしながらサイレントを解いたが、そこで出た言葉がこれだ。 「なら最初からやるな!」 思わずフーケが突っ込んだが、心の中で思ったならその時スデに行動は終わっているので仕方ないのである。 「気にすんな。で、連れてきたか?」 「まったく、こいつは…ああ、そこに居るよ」 赤い物を指で拭きながら視線を下に向けると仰向けに踏まれているオスマンがそこに居た。 もとい、踏まれているというより自ら下に潜り込んでいるような気がしないでもない。 「やはり白より黒に限ると思うんじゃが、どう…ごめん。止めて。痛い、痛いから」 「…こいつ殺してもいいかい?」 「我慢しろ。そんなでも一応ここのボスだ。それと殺してもなんて使うんじゃあねぇ。殺したなら使ってもいい」 フーケが更に蹴りを入れたが、その上で交わされている会話は非常に物騒である。 「あだだ…ひょっとして、わし命の危機?」 「そんなだから、こいつに付け込まれんだよ…つーか、案外反応が薄いな」 「年を取ると大抵の事では驚かなくなるものじゃ」 言ってる事は中々だが、依然として踏まれているため説得力は一切無い。 「オールド・オスマン…それにミス・ロングビル!」 ロングビルと呼ぶのは現状一人しか居ない。当然必死に付いてきたモンモランシーである。 「おお、ミス・モンモランシ無事じゃったか」 「はい。でも…その一体何を…?」 そりゃあ学院長が辞めたと言われた元秘書に踏まれているのだから気にはなる。 なお、あの一件は当事者(コルベール含む)を除いてロングビルがフーケだと知らされていない。 盗賊を学院長自らが雇ったなど知れたら洒落にもならないという事だ。 無論、そんな事情なぞ知った事ではないヤツには関係無いのだが。 「何だ知らねーのか。そいつが土くれだ」 「は?何?土くれってあの土くれ?それがミス・ロングビル………嘘ぉ!?」 「一々叫ばないと反応できねぇのかオメーは」 もはやリアクション大王と化しているモンモランシーを無視するが、フーケが意外そうな顔をしてオスマンから足を離した。 「わざわざ連れてくるなんてどういう風の吹き回しだかね。明日は槍でも振るんじゃあないか」 「勝手に付いてきただけだ。それよりどうなってる」 「人質は全員食堂に集められてるよ。メンヌヴィル達もそこに集まってる」 他に銃士が居ると聞いたが、人質を取られている以上あまり戦力にはならんと判断した。やはり老化で一気にカタを付けるしか無い。 「つーわけだ。全員老化させちまうが構わねーな」 老化と言っても、そう簡単に死にはしない。むしろ女子生徒や女で編成された銃士なだけあって老化は傭兵達より遅い。 というより、夜だけあって動かないヤツならそうそう進行はしない。 今まで動いていた傭兵連中も時間が経てば体温が下がり利き辛くなる。 仕掛けるなら今が最適なのだが… 「駄目」 「それじゃあ…何ィ!?構わねぇだろうが。死にゃしねぇよ」 「駄目」 「……ガキが小遣いせびってるのを断ってるんじゃああるまいし駄目はないだろーが。何かあんのか」 「…使い魔とメイジは一心同体と言うしな。それが死んでしまえば同じ事じゃて」 確かにまぁ、鼠やフレイムみたいなのは確実に死ぬ。 だからと言って、最も確実な方法をやらないというわけにもいかないが。 「本人が死ぬよりマシだろ。第一贅沢言える状況かよ。切り捨ててでも預かり物を守る。それがお前の任務だろーが」 「生徒も守る。その使い魔も守る。両方しないといけないのが学院長の辛いところじゃよ」 「……ちッ!あのヤローと同じ事言いやがって。……仕方ねぇな。条件付きの仕事は高く付くから覚悟しとけ」 どうして、こいつらはたまにマジになりやがるか。 そう思ったが、その覚悟を持ったブチャラティに敗れたのだから仕方無いと思う事にした。 「まぁ、お主とコルベール君が居ればなんとかなるじゃろうて」 「あいつか…?まぁいい。言うまでも無いだろうが、一応説明しといてやる スタンド名は『ザ・グレイトフル・デッド』。オレの半径200メートル以内の生物は全て朽ち果てると知れよ」 こいつらは知っているため、対処法以外は教えても特に問題は無い。 無論、言葉尻にあまり人に言うなという事は匂わせているが。 「さて、そろそろ戻らないと勘付かれるね」 「気付かれてもオレの事言うんじゃあねぇぞ。つーか言ったらてめーも巻き込むからな」 「さっき仕方ないって言ったばかりだろ…ホント頼むよ」 肩を落としながらフーケがオスマンを連れて食堂に戻ろうとしたが、それを見て呼び止めた。 「待て。オメーなんつってそいつを連れてきた」 「え?ああ。咄嗟だったから借りがあるって言って………ああ、拙いか」 「どうしたんじゃね」 二人の視線の先には極めて元気そうなオスマンが写っている。 フーケは借りがあると言って連れてきたのに、このままというのは非常に拙い。 「まぁ、これも報酬の内だ。諦めろ」 「むむ。そりゃあ一体どういう」 感情の篭ってない声でオスマンにそう言ったが、今一状況が掴めていないようだ。 「いつも鼠を使って下着を除いたり、散々色んな所を撫でてくれた借りを返して貰うって事さ」 「えー、その、つまり…わし大ピンチ?」 杖を取り出し、無言で金属製の鞭を作り出したフーケを見てオスマンが後ずさったが見えない何かに捕まれた。 もちろん、グレイトフル・デッドである。 「と、年寄りをそんな乱暴に扱ったらいかん!平和的に、話し合いで解決をじゃな!」 「話し合いですか。確かにわたくしもこんな事はしたくありません」 「そ、そうじゃろう。だからここは一つ穏便に」 「だが断る。この土くれの最も好きな事の一つは、ボケジジイに裁きの鉄槌を下してやる事だ!」 「OH MY GOD!プロシュート君!ミス・モンモランシ!彼女を止めてくれんか!」 必死になって助けを求めたが、プロシュートは元より、モンモランシーも醒めた眼をしている。 「言ったろ。覚悟しとけって。纏めて老化させてりゃあ、んな目に遭わずに済んだんだよ」 モンモランシーは何も言わないが、土くれとは言え、それだけのセクハラかましていたのだからオスマン株最安値更新大暴落というやつだろう。 「さぁ、お仕置きの時間だ。殺しはしないから安心しな!」 何時に無く生き生きとしたフーケがそう宣言すると、夜も明けない学院に憐れなボケ老人の叫びが木霊した。 ←To be continued 戻る< 目次 続く
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/29211.html
登録日:2014/07/18 (金) 20 09 39 更新日:2024/08/14 Wed 02 07 58 所要時間:約 21 分で読めます ▽タグ一覧 DOD DOD3 LoV PS3 ゲーム スクウェア・エニックス ドラッグオンドラグーン ドラッグオンドラグーン3 狂い咲く醜美、 再び響くは滅びのウタ。 【概要】 2013年12月19日に発売されたPS3向けARPG。 ドラッグオンドラグーンシリーズの続編だが、今回は時系列が昔に戻り、初代DODの100年ほど前の時代が舞台となっている。 この頃には「契約」や「封印」といったシステムはまだ存在していない。 初代DODのような血なまぐさい雰囲気が復活したもののコミカルな要素を多くぶっこんだり、余計な要素をとことん削ぎ落とした実験的なストーリー展開のためやっぱり賛否両論。 そしてやっぱりキャラクター設定は内面が黒かったり、BGMも方向性は違うもののロック調のカッコいい曲が好評だったりとマニアックな評価も大体いつも通り。 主題歌は藍井エイルとEmi Evansの『クロイウタ』と、 鬼束ちひろの『This Silence Is Mine』。 【あらすじ】 遠い昔。 戦乱と圧制が吹き荒れる暗黒の時代。 理不尽な世界に苦しむ人々の前に"ウタウタイ"と呼ばれる女神たちが降り立った。 女神は歌を操ることで魔力を発揮する能力者であり、 その圧倒的な力で各地の領主を討伐。 荒れた大地に平和をもたらしていった。 女神たちは"ウタヒメ"と崇められ、世界の統治を任されることになる。 ウタウタイの少女"ワン"は、世界に安定と平和をもたらす強い意思を持っていた。 彼女はウタウタイ全体を統治する者、つまり世界の頂点に立つ存在となっていく。 そんなある日、ワンの前に姉の"ゼロ"がドラゴンをともなって現れる。 ゼロもまたウタウタイであり、その力は最強と呼ばれる存在であった。 なぜ、ゼロはワンの前に現れたのか? なぜ、ドラゴンとともに行動するのか? そして、ウタウタイとはいったい何か? 世界に再び、暗雲が立ちこめようとしていた。 【メインキャラクター】 ■ ゼロ (Zero) cv.内田真礼 ウタヒメ姉妹の長女。 薄紅色の瞳と右目から咲いた奇妙な花、真っ白な長髪が特徴のスレンダーな女性。 ワン達との戦いで左腕を失い、義手を付けている。 ウタウタイでありながら同じウタウタイである妹たちを皆殺しにしようと目論む。 性格は粗野で乱暴、面倒くさがりで自己中心的。 物事の解決手段としてすぐに殺人を持ち出す危険人物。 欲しい物があれば殺して奪い、邪魔者が居れば殺して通り、面倒事が起きれば全員殺して解決する。 苛つきの八つ当たりで殺すこともある。 一応人並みの良識や優しさを備えてはおり、別にカイムのように殺人衝動を抱えているわけでもなく、「別に殺したくて殺してるわけじゃない、殺す以外の手段があればそっちでもいい」とは漏らしている……が、やはり面倒くささが全てにおいて優先されるため、殺人以外の解決方法を採る事は極めて稀。 しかも本人にとっては合理的に考えて自分に必要だと思った手段を採っているだけなので罪の意識も特に無い。 この点、快楽殺人鬼でありながら殺人に戦争や復讐といった建前を求めるカイムとは対照的である。 ただし身内には(一応)優しい一面を覗かせる事もあり、特にミハイルに対してはしばしば毒づきながらもなんだかんだで面倒を見て心配している。 また、変態だらけの使途たちと比べると比較的常識的な感覚の持ち主でもある。 道中で壊滅的な料理下手のような話が出てくるが、何でも美味そうに食べるミハイル(後述)を見て真面目に作るのが馬鹿馬鹿しくなった、というのが理由らしい。 性に対して開放的で複数の男性と関係を持つことについて何とも思わず、恥じらいも特に無い。 ただし別段性欲旺盛というわけではなく、好んで多数の人間と交わるビッチというわけではない。 その正体は「花」に取り憑かれて死に損ねた薄紅と呼ばれた女性。 望まれて生まれたわけでもなかったために名前すらなく、薄紅というのも瞳の色を指してつけられたあだ名に過ぎない。 親に売り飛ばされ、親友に裏切られ、娼館から脱走し、殺しては奪ってを繰り返しているうちに他者に気を許さない性格になって行った。 ある日とうとう捕まり、政治犯達と共に死刑に処されることとなった。病と拷問で死を待つだけの身となったが、たまたま隣の牢に繋がれていた瀕死の少女に心配の声を掛けられた事がきっかけとなり、ずっと自分達を虐げ続けて来た世界に怒りを覚えた。 そこで突如出現した花と接触し、ウタウタイとなる。しかし、やがてその恐ろしさを知ったことで自分で駆除しようとするも失敗、逆に「株分け」をしてしまう。 ■ ミハイル (Mikhail) cv.東山奈央 ゼロの相棒であるドラゴンでミカエルの転生体。 見た目こそ厳ついが精神年齢は5歳程度、実年齢も1歳という正真正銘の子供。 それゆえに基本的に無邪気かつアホであり、いたる所で天然ボケをかますその姿は本作最大の癒し。 しかし、やはりワイバーン嫌い。 竜族特有の高慢さも全く見られず、ゼロには非常に懐いており、無邪気にゼロを慕う様子はまるでヤンママとその子供である。 ただし好奇心に負けてゼロの言いつけを守らない事もしばしばあり、その度にゼロに叱られている。 ゼロ以外の人間にも無警戒かつフレンドリーに接するがその一方で人間も「お肉」に勘定するなど、竜族らしい恐ろしい思考をサラッと覗かせる事も。 平和主義かつ楽観的であり、話し合えば誰でも分かり合えると思っている。そのため空気を読まない進言をしてはゼロをイラつかせたりもする。 しかしその平和主義も幼児特有のフワッとしたものであり、牛は食肉としてあっさりと殺して食べるなど子供のような残酷さを有してもいる。 泥んこ遊びが大好きでそのくせ身繕いには無頓着なため彼の体臭は泥や潮、汚物や獣の匂いが混じったひどい悪臭がするらしい。 ドラゴンが用を足す(しかも大と小両方)シーンが存在するゲームがかつてあっただろうか。 作中で公言している好きな食べ物は牛肉、腐った肉、うじ虫。とは言えバカ舌のためほとんど味には頓着せず、何でもおいしそうに食べる。 言葉を二回繰り返して発言する癖がある。 ■ ミカエル (Michael) cv.ピーター 一年前ゼロの相棒だった白いドラゴンでミハイルの転生前。 "自称"最強のドラゴンで竜族らしいプライドの高さを持ってはいるが、難しい事を言おうとするくせにいまいち知識が足りていなかったり、背伸びしようとして年齢の逆サバを読んだりと、何かと青臭さや抜けた所が目立つ。 ゼロの決意を知って微妙にしんみりしたり、死に別れた友人を夢に見たり、日常生活でも料理には口うるさかったりと人間臭い言動を取る事もしばしば。 一方で、自分はどう在るべきかなどの哲学的な悩みを持っており、その関係か、竜族にしては珍しく人間に興味を持っている。 そのためゼロ以前にも何人もの人間の相棒が居た。 結構な長い時間を生きており、アンヘルやレグナとは顔見知りである。 本編の1年前、ワン達との戦いで致命傷を負い、ミハイルへと転生する。 【ウタヒメたち】 ■ ワン (One) cv.田中理恵(井口祐一) 教会都市に住まう、ウタヒメ姉妹の次女。 真面目で正義感が強く、常識や礼節も弁えており、ゼロとは正反対のしっかり者。 極めて理知的で万事を冷静に判断することが出来る。ゼロを除いたウタヒメ姉妹のリーダー格。 各地の圧政から人々を解放したのも、妹たちの気性と適任を考慮し、それぞれの国を割り振ったのも彼女の采配である。 あらゆる事をそつなくこなす万能型の天才肌。 彼女に言わせればむしろ「基礎を押さえれば出来る事なのに、何故皆が出来ないのか分からない」らしい。 戦闘力も高く、ゼロからも「ウタの力を高い精度で扱う事の出来る、油断できない奴」として最も警戒されている。まあゲーム中で戦うと弱いけど。 五感が異常発達しており、人や動物の微かな体臭すらストレスになり、彼女にとって人々の歓声などは騒音にしか聞こえない。 日に日に発達する五感は彼女の生活に多大なる支障を及ぼし、現在では人前で生活するのも厳しいレベルにまで発達している。 そのため静かで広い空間を好み、教会都市の図書室や礼拝堂などで過ごす事が多い。 その知性ゆえに「絶大な力を持つ『ウタウタイ』が何故生まれたのか?」という疑念を持っている。 その疑念は妹たちにも向けられ、さらには自分自身の事さえ全く信じていない、実は異常なまでに疑り深い性格。 そして疑念に疑念を重ね、独自の調査と思案を繰り返した結果、姉妹の中で唯一ゼロの真意を察する事となる。 また、自らを厳しく律するあまり性行為に及べず、紆余曲折の末に結局そのはけ口を近親に見出す(しかも、自分自身そういった人間をキチガイ扱いしている)など、姉妹の中で最もちぐはぐに歪んだ性格の持ち主である。 ちなみに、貧乳。そっくりな容姿の弟がまんまモデルを使いまわされた。 ■ ガブリエラ (Gabriella) cv.北沢力 ワンの相棒である、オネエ口調が特徴的な赤紫のドラゴン。性別不詳だが自称・女。 それなりにプライドは高いものの他の竜種ほどではなくむしろワン達に接する態度は極めてフランク。 普段の言動もなんだかその辺のおばちゃんっぽい。 口うるさいがお節介焼き。何だかんだ言いながら面倒見がいい。 ワンたちの手伝いをさせられている事にぶつくさ言いながらも、しっかり手伝ってくれる。ツンデレ。 言いたい事はハッキリ口に出して言うタイプで綺麗事ばかり繕うフォウとは仲が悪い。 ワンの"切り札"の存在を唯一教えてもらっているなど、ワンからの信頼は厚く、またガブリエラ自身もワンの事は大切に思っている模様。 そんな彼女(?)が何故本編では魔獣化させられているのか、その理由は未だ不明である。 ■ トウ (Two) cv.斎藤千和 砂の国を統治する、ウタヒメ姉妹の3女。カナでの表記は上記の通りだが実際の読みは英語に準じて「トゥ」なので注意。 明朗快活、天真爛漫、誰とでもすぐ仲良くなれる、ムードメーカー的な女の子。 それでいて慈愛に満ち、周りへの気配りも出来、なおかつ素直な性格で一切の裏表が無い、DODシリーズ唯一とも言っていいほどの純粋な善人である。 砂漠という厳しい環境に暮らす自国民を常に案じており、明るく優しい彼女の存在は、砂の国にとっても重要な心の支えとなっている。 華奢な外見に反して全身の筋肉が異常発達しており、異様な怪力を誇る。 力を込めていないつもりでも物が壊れてしまう事はしょっちゅうで、彼女は常に細心の注意を払いながら生活を送っている。 料理好きが高じてか腕前も高く、どんな食材も彼女の手に掛かれば絶品料理に早変わり。 また、珍しい物好きのファイブが食材と呼べるかどうかも怪しいゲテモノをしょっちゅう持ってくるため、ゲテモノ料理の技術も相当に上達している。 このゲテモノ料理の技術は、食料の乏しい砂漠の生活において重用しているようだ。 使途のセントとは相思相愛の中。 所構わずセントにいちゃつくため、その熱愛っぷりは見ているほうが恥ずかしくなるほど。 現在は恵まれない孤児たちを集めて孤児院を開き、子供たちを本当の家族のように大事に想い、セントと一緒に世話をしている。 恋愛に熱を上げ、日々の小さな幸せを大切にする彼女の姿は、どう見ても普通の女の子そのものであるが・・・ 詳細は省くが、とある事件により精神が崩壊しており、本編中ではまともな彼女は見られない。 やはり普通の女の子にDODは酷だった・・・ D分岐ではいきなり死亡しており、プレイヤーを混乱させた。 ■ セント (Cent) cv.置鮎龍太郎 トウに仕える使徒。双剣を使う美男子。 自分自身に絶対的な自信を持っているが、惜しげもなく披露する知識は大体間違っている残念なイケメン。 気だるげな態度と、語尾を無駄に延ばす独特な口調、そしてウザい発言で周囲をウザがらせる事は日常茶飯事。 あまりにも適当な発言を行うために、そもそも発言の意味が分からない事などもしょっちゅうである。 しかしどこか真意を煙に巻いている節があり、また相思相愛の仲だったトウと敵対するゼロにあっさり同行するなど、怪しい行動を取っている。 その本性はトウ命の純愛野郎。 本来の彼は別に間延びした喋り方もしない、誠実かつ現実的な思考の持ち主で、本気でトウを想い彼女のために行動する青年。 行動力もあり、トウや彼女の大切なもののためならば手間を惜しまず尽くしていたが、トウのために良かれと思って取った行動が裏目に出てしまい… 普段適当な態度と発言ばかり繰り返しているのは、狂ってしまったトウに近づきたいがためである。 本編中でも、トウの事について語る時のみ、真面目な態度に改まる事があったり、いざという時にも持ち前の行動力を発揮したりもする。 ちなみに、馬鹿のフリをした有能かと聞かれると別にそうでもなく、頭は普通にあまり良くないらしい。 ■ スリイ (Three) cv.能登麻美子 森の国を統治(?)する、ウタヒメ姉妹の4女。 武器は両手に持った、刃が外側に付いた妙な鋏。脚にも2本の剣を提げているが、使っている様子は見られない。 常に気だるげで無気力な不思議ちゃん。姿勢も異様に悪く、歩く際などは酷い猫背で、もうほぼ前傾姿勢。 ただし容姿は可愛いため、一部の兵士にマニアックな人気がある。 意味不明ななぞなぞやポエムなど、わけの分からない言葉遊びを頻繁に口にするが、そのほとんどに大した意味は無いらしい。 しかし勘が鋭いのか、観察力が高いのか、稀に意味深な言葉を発する事もあり、ゼロの本当の目的を察している節さえある。 自分の好きなものには粘着質に執着するが、興味のないものは全く気にせず、自分を殺そうとしているゼロの事すら無関心。 ぶっちゃけ国の統治すらろくにやっていないが、人間からの干渉を嫌う亜人の多く住む森の国では、それがかえっていい方向に働いているようだ。 趣味は 人形作り 。 人形作りに熱心に取り組むその際は、普段の彼女からは想像できないほど無邪気で饒舌。 案の定と言うべきか、"人形"の正体は 生きた人間 。 猟奇趣味 という、DODシリーズでも珍しいどストレートな外道。それが彼女の正体である。 肉体・知性共に繊細な人間を生きたまま"人形"の材料にするには「憎悪」の感情を抱かせる事が最も効果的だと語り、 時にはそのへんの家族を拉致して父親を惨殺、泣き叫ぶ子供と憎悪に狂う母親を生きたまま解体、"人形"にするといった非道を、何度も何度も繰り返してきた。 嬉々として過熱する彼女の「検証」は留まる所を知らず、より効率良く、より最大限に苦痛を与える"研究"の犠牲者は、本編開始前の時点で56人。 詳細は省くが、無邪気に語る彼女の「研究報告」に彼女の部下オクタはもちろんドン引き。そっち系の設定には慣れているはずのDOD信者すら引く者が出る始末。 その後も自国の兵士を手当たり次第に選別、実験や改造に使用しており、本編時点で何人が彼女の犠牲になったのかは最早不明である。 ちなみに初代DODに登場する「サイクロプス」も彼女の作品。元は森の国の一兵士であった。 体毛が伸びるのが異常に早く、常に自前の鋏で髪を切っている。 しかし片付けはしないので彼女の居た場所には散乱した髪の毛が点在している。不気味。 ついでに下の毛の処理はオクタ担当。 ■ オクタ (Octa) cv.茶風林 スリイに仕える使徒。 飄々とした小柄な老人。武器は戦輪。 使途の中で一番の性豪でイチモツも一番デカい。 老若男女どころか人間以外も性欲の対象とし、「穴があれば問題ない」という驚きの節操の無さを見せる変態。妖精とか馬とかもOK。 口に出す話題もほとんどが性欲絡みという煩悩の化身である。ただしゼロ曰く、その割にはテクニックはいまいちらしい。 そんなオクタではあるが一旦性欲から離れれば実は優しく良識的な人物であり、自らの主・スリイの非道には人一倍心を痛め、彼女を止められなかった事には責任すら感じていた。 ミハイルが体調を崩した際、ゼロが自らの過去を語る際など、本編でも時折その優しさを見ることが出来る。 後述するデカートと共にこのゲームの数少ない良心。 ちなみに、どう見ても老人にしか見えないオクタだが、本人曰く実年齢は20代らしい。 ■ フォウ (Four) cv.竹達彩奈 山の国を統治する、ウタヒメ姉妹の5女。武器は格闘武器。 落ち着いた真面目な性格で優等生然とした態度が特徴。 平和な世を願い、姉妹同士の争いを仕掛けるゼロに対しても「元の優しい姉様に戻って欲しい」と呼びかけて来る。 爪の伸びが異常に早く、昔は爪を噛む癖があった。格闘武器を使うのも、この爪を隠すためである。 その内面は劣等感と自己正当化思考の塊。 どんな行為も他人に責任をなすりつけ、何でも自分に都合のいい解釈を行い、周りの諫言さえも捻じ曲げて正当化し、 そのくせ自身のおかしさに全く自覚が無い、非常にタチの悪い偽善者。 (ただし「いい子な自分」に酔っている節があるため、彼女のお花畑思考に沿いさえすれば、その行動を簡単に誘導する事も可能である。) また外面では謙虚を装いながらも、心の中では少しでも自分の劣等感を慰めようと、あらゆる人間の粗を探して見下そうとする醜い性根の持ち主。 あまりに不満が溜まると逆上する事もあり、ストレスにも弱く、想定外のハプニングやトラブルへの耐性も非常に低い。 そんな具合に、本人は外面を繕っているつもりでもぶっちゃけ繕いきれていないため、いくらかの知り合いにはその二面性を見抜かれており、 ゼロにはめんどくさがられ、ガブリエラからはハッキリと嫌われている。 そしてフォウ自身も、心の奥底ではそんな醜い自分の事を誰よりも嫌っている。 ついでに処女。 だがファンからはそんなフォウちゃんが可愛いと大人気。やはりDOD信者はアレだった。 ■ デカート (Decad/Decadus) cv.井上和彦 フォウに仕える使徒。眼鏡をかけた屈強な体格の中年男。武器は格闘武器。さらにはセクシーコマンドーを使う。エリーゼの憂鬱からの天使召喚は、多くのプレイヤーの腹筋を破壊した。 DODシリーズの中でも屈指の常識人…ではあるのだが、その実態は、自身に降りかかる苦痛や逆境を全て「ご褒美」に変換する筋金入りのマゾヒスト。拷問や致死レベルの事態の妄想もOK。あ、それは無理です。 加えて妄想も激しく、それっぽい言葉が出ただけで勝手に妄想にふけり興奮する様は、誰がどう見てもアカン人。 本人はこれでも自分の性癖を隠しているつもりらしい。妄想している際、そのシチュエーションを声に出しておいて無理を言う。なお、「うぅ…」とか言っているときは脳内と股間が盛り上がっている。 格闘武器を使う理由も「敵を殴ったときに自分の手も痛いから」。その理由どっかで聞いた事あるような… しかし性癖にさえ目を瞑れば、人のために気を割き、体を張れる紳士の鑑のような人物。 ただ、クソ真面目すぎるためか他人の言葉の裏を読むのは苦手のようで、言外に含みを持たせる事の多いフォウとはいまいち噛み合っていなかった。 常に自らを一歩下げる控えめな性格、フォウからの八つ当たりも全て「ご褒美」に変換してしまう性癖も、構って欲しがりのフォウには合わなかったようだ。 ■ ファイブ (Five) cv.伊藤静 海の国を統治する、艶やかな金髪と豊満な肢体が特徴的な、ウタヒメ姉妹の末娘。武器は大きな両手剣。 非常に強欲で、興味を抱いたものは物・人を問わず何でも欲しがるが、 一方で飽きっぽく、手に入れた途端すぐに興味を無くしてしまうというめんどくさい性格。 性欲と食欲もたいへん旺盛で、暇さえあれば食べるかヤるかをしたがり、会話中にもふしだらな単語をあえて使うことを好む。 しかし欲しい物があればどんな険しい場所へでも自ら出向き、自らの欲求を満たすために日々様々な事柄に挑戦してみるなど、努力家でもある。 近隣では手に入らないものがあれば、流通経路の確保にもしっかり手を回しており、彼女の統治する海の国は交易の国として発展している。 また、物事の貴賎に頓着せず、「たとえ魅力が無い物でも手を加える事で良くなるかも知れない」という考えの持ち主。 どんなゲテモノだろうと見捨てたりせず、可能な限りの工夫を凝らし、諦めずに改善を試みるなど、意外と物を大事にするタイプ。 ただし性欲旺盛な割にはそっちのテクニックは下手くそ。というか不感症。 はぅんとか言っているのも、その穴を埋めるためのフェイクと思われる。DLCを見る限り味覚にも問題がある可能性がある。 自分に絶対的な自信を持っているため、飽きっぽいのも強欲なのも、悪い事だとは全く思っていない。 傍から見れば割とめんどくさいタイプの女性かも知れないが、スリイやフォウと比べると相当まともに見えるのが不思議である。 というか、実際ゼロに殺される少し前には難民へ大量の食糧配給を手配している。 彼女の異常成長の部位は乳房。他の姉妹と比べると大して成長は早くないため、あまり困っていない模様。 むしろ自慢げ。 全体を通してみると、望んでいるものほど手に入らないという哀れな星の元にいる。 ■ ディト (Dito) cv.斎賀みつき ファイブに仕える使徒。幼い顔立ちの美少年。武器は細身の槍。 洞察力が鋭く、他人の心理をいち早く察する事の出来る聡明な少年だが、 その洞察力を以って人を傷つけ、より強い苦痛を与える事に悦びを感じる残忍なサディスト。 自らの美的感覚に重きを置いており、その基準にそぐわないものは徹底的にこき下ろすが、 腐った肉体・無惨な死体を美しいと感じるなど、その美的感覚はかなり歪。女性はスレンダーなのがタイプ。 逆に、肉付きのいい・体躯のデカい生き物は醜悪としか感じる事ができず、豊満なファイブの事などは憎悪や殺意を抱くほど嫌っている。 そんな性格もあってかファイブの歌によって強制的に行動を制御されており、そのことも憎悪を募らせる要因となった。 しかし、自分のそういった美的感覚が一般からかけ離れたものである事は自覚しており、 どうにもならない周囲との「ずれ」から居場所の無さを感じている。 【メディアミックス展開】 ■ウタヒメファイブ ワン達5人が各地の圧政者を成敗する、DOD3の前日譚にあたる漫画。 なんだか可愛らしい絵柄で描かれているが、普通に内臓とか出る。 スリィが狂うきっかけも描かれている。多分放っておいても狂ったろうけど。 ■死ニ至ル赤 DOD3におけるAエンドのその後を描いた漫画。 こっちはシリアスな絵柄でやっぱり内臓とか出る。 単行本では、話の間に天使の教会の教義とかカイムの強さとか色々面白話を知ることができる。 ■DOD1.3 DOD3の設定資料集に収録されている、「DOD3と同じく『契約』の概念が無い初代DODの平行世界」を描いた小説作品。 DOD3のAエンドの続き、『死ニ至ル赤』の先の未来の話が描かれている。 赤目の病の末期症状がとんでもないものにそっくりであることが判明。 後、ドラゴンが変。ブラックドラゴン他が馬小屋に叩き込まれて奴隷以下の扱いなのに、大人しくしているとか別ベクトルで狂気の沙汰である。 契約という概念がなく、その影響かDODキャラ全員のダメ人間度がさらに上がっている。大体下のような感じ。 カイム:政治や人間づきあいなどが嫌で人外の境地に到達するほど剣の稽古に逃げたコミュ障。1.3序盤は多分殺人趣味はないが、後に妹すら平然と殺害指示を出す狂人に。 フリアエ:夜な夜な兄を思ってアンナコトをしていた。しかも斜め方向に諦めており、「兄以外ならだれが相手でも一緒」と性欲抑制のために適当な旅人(ワン)を誘惑している。 レオナール:下の毛が生えていると拒絶反応を示し、生えてない少年だけを囲っている。しかも、死にかけの少年と怯えた少女のどちらを助けるか問われて少年を選んだ。 アリオーシュ:連合軍に家族を殺されたのになぜか連合軍に所属し、集落に狂ったドラゴンをけしかけて虐殺したり妊婦にアンナコトをしたりしている。例の趣味は据え置きのシリアルキラー。 イウヴァルト:ほぼ出番なし。その代わり、兄に次いでフリアエに信頼されるという、設定だけでいえば多少はましなポジションに。 セエレ:妹が母親に愛されるようになった結果、愛情が半減したとか感じた挙句、愛する母親の死を「マナが母親を失っていい気味」などと思う狂気のマザコンと化した。 ■ストーリーサイド 関連作品では最後に発売された小説。A~D分岐の設定を組み合わせた内容。 明言こそされていないが、本編の各分岐やDOD1.3で不足していたものが補われているため、DODに続くと思われる。 一方で、DODの世界観を根本からひっくり返すとんでもない話が語られているので、見る場合は注意が必要。要点を知りたい人はこちらへどうぞ。自己責任でな。 本編を含めたこれらの作品では、それまでのDODシリーズと合わせると明らかに不自然な要素や気になる要素が散見される。スタッフ曰く、横尾氏の作った設定に後付けはない模様。 以下にその例とそこから考えられる可能性の一つを挙げる(確定ではないので注意)。 DODの100年前なのに、鉄塊が何故か折れている。また、悲しみの棘や百獣の剣王のウェポンストーリーはアリオーシュやニーアのもの。さらに、ウェポンストーリーは作中の人物が書いているという設定。 作中で登場する教会都市は、ある日突然魔素やらモンスターやらと一緒に現れた。 教会都市がどう見てもコンクリートジャングル。しかも、時系列に合わない書物や人間そっくりなアンドロイドもあった。→未来にあたる世界から持ち込まれた?ちなみに、ニーアの年表にて魔素を異次元に放出したとあるので、一部では汚染源である新宿ごと転移させたのではという説も。 DODで重要な「契約」の概念がB分岐で作られた(A分岐時点では存在しない)。また、さらに過去にあたるウタヒメファイブで契約が用いられている。 DOD1.3の世界では、赤目の病の末期症状によって世界がやり直された。 設定資料集に載っている分岐のパターンに、過去に戻るというものがない。さらに、スタッフ曰く「分岐の際に、平行世界へ移動した可能性」は誘導であるかもとのこと。 そもそもファンタジー世界と思われたDOD世界は異世界ではなく、新宿のあった世界と同列(教会都市出現の事件がなければ我々の知る歴史と同じ道を歩んでいたらしい)。→過去に戻ったのではなく、多くのバッドエンドの果てにやり直された世界がDOD3などの別分岐扱い? 【コラボレーション】 ■LOADofVERMILION_Ⅲ 不死属性使い魔としてゼロとミハイルが参戦。コストは二人揃って40コスト。 ゼロは攻撃寄りの性能を持つディフェンダー。しかしDEFが低いため脆く、ジョブ故に少々足が遅い。 超覚醒時には敵施設付近でDEFが上昇するエネオブジェアップDが付くが、それでも少し心許ない値。 そんな彼女が本領を発揮するのはアーツ「ウタウタイモード」発動後。アーツ発動用のコストは重めだが、発動後は移動速度、ATK、DEFが爆発的に上昇し、実質的に大型ユニットに匹敵する高性能となる。 ミハイルは平均的な性能のマジシャン。最終ステータスは攻守共に同じ値というほど。 その代わりに超覚醒時アビリティ「ぼくがんばるよ」発動後は、常時攻撃が範囲攻撃化する上に固定ダメージも付加される。 その特性上、施設に群がる低コスト使い魔やロードをまとめて吹き飛ばす事が主な使い道。 どちらも癖はあるが強力な使い魔なので利用者は多く、ゼロに至っては一時期高価格で取引されていた。 ''■SINoALICE'' ゼロ、ワン、トウ、スリイ、フォウ、ファイブ、ミハイルが参戦。 コロシアムで前衛をウタヒメファイブで揃えたギルドも多いかもしれない。ただしフォウのみ課金限定で手に入るので少々敷居が高い。 ミハイルは藤坂公彦氏描き下ろしの人間の姿をしており、槍を持ったショタになっている。キャラストーリーを見ると人間の体に慣れてない時に、服を着たままおしっこをしたらしい。竜形態もナイトメア(召喚獣のような物)として使える。無課金で使えるSP消費0・攻撃力特大アップはこれが初めてなのでなかなか重宝されている。 クーローイーハーn\ピチューン/ウワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] ノウェは多分、交通ルール知ってるし人を殺す趣味も無い。でも同乗者の囁きやその場のピンチで危険運転をしてしまうタイプ、だと思う -- 名無しさん (2014-07-19 17 35 30) lov3のミハイル、小型一掃に適した能力が対大型に特化したゼロとは全く噛み合わないから最近ではゴルベーザ兄さんとばかりつるんでる様子。 -- 名無しさん (2014-07-22 01 24 49) 画面酔いとの戦いは続く -- 名無しさん (2014-07-22 01 41 57) トゥのDLCで最初砂糖吐きまくってたと思ったらいつの間にか塩水になっていたでござる -- 名無しさん (2014-07-25 11 00 28) 消されるコメント例に該当すると思われるコメントを削除 -- 名無しさん (2014-07-25 22 06 36) すくなくとも、俺の求めているDOD像からはかけ離れてしまった…そういう意味ではひどく残念な作品。初代のあの雰囲気をもう一度味わいたいものだ -- 名無しさん (2014-07-27 17 38 29) フォウがゼロを「姉妹の中で一番強くて美しい姉さま」と記憶改竄してるのは、(可愛い)自分の姉で乳がでかいとか純情すぎるとかそういうちょっとした嫌味のない美しさを持った自分(だけ)を守ってくれる強い人を求めた結果があれなのかな -- 名無しさん (2014-07-27 18 33 21) アコースとファイブを抹殺するときの絵はいらない気が・・・・・・。 -- 名無しさん (2014-08-02 09 57 56) 妹たちのゼロに対する記憶が支離滅裂なのはああいうことなのね。 -- 名無しさん (2014-08-02 22 17 44) ワン以外はっていうか下手したら初期はワンでさえゼロは何だか凄い強くて美しい姉だったのにっていう印象があるんだよな。ゼロ本人からすればただの害悪なんだけど、偽の記憶にしろ妹たちからはかなり高い評価を得ていた姉さんだった -- 名無しさん (2014-08-02 22 25 19) 「もし花が無かったら~」というような事を言ってる辺り、全く気に掛けてないわけではないのかな。何にしても「妹を愛してるからこそ殺す」みたいな初代DODばりの狂気を期待してた -- 名無しさん (2014-08-03 00 59 56) そもそも壮絶な人生だったから、普通に可愛い妹たちが欲しかったのかもねゼロは。何だかんだで殺す事は花に侵されていく妹たちの為にもなってはいるし。世界にとって悪だから殺すってのも狂気ではあるが、むしろゼロが狂ってたら本当にオクタくらいしか良識人がいない。狂ってるのは妹たちが担当してナンボなのだろう。しかし本当に一方的に慕われてるよね -- 名無しさん (2014-08-03 01 12 12) 出生のアレな妹たちが一方的に自分を慕ってくるのって割とホラーだよな -- 名無しさん (2014-08-03 14 16 08) ワンにだけ使途がいないのは・・・これってゲームでやるのはまずくないのか? -- 名無しさん (2014-08-03 17 23 52) 全ての謎が明かされる日は来ないのだろうか… -- 名無しさん (2014-08-15 14 13 51) ↑ヨコオの生体を鑑みるに絶対来ないと思う・・・ -- 名無しさん (2014-08-15 15 23 10) DLCは本編に入れとけよ…と言わずにはいられなかった。そういやサイドストーリー的なの出るらしいね -- 名無しさん (2014-08-17 01 06 32) ストーリーサイド買ったけど結構補完になってて良かったよ -- 名無しさん (2014-08-29 12 46 44) LoV3の説明の所だけどゼロのアーツで上がるのはATKと移動速度だけでDEFは上がらない -- 名無しさん (2014-08-29 14 36 27) 妹達のサイドストーリー、初代なら絶対本編に入れてたんだろうなあ。DLCの味を占めたか -- 名無しさん (2014-09-25 18 20 03) ストーリーサイドとか色々出たけど後明らかになってないのどんなことだっけ?ガブリエラの魔獣化の経緯ぐらいちゃんと知りたいけど -- 名無しさん (2014-09-25 18 50 26) DLCが入ってれば少なくとも今よりはずっと批判が少なかったはず 煮詰めていけば良い作品になったと思うのになぁ -- 名無しさん (2014-09-25 20 33 30) DODシリーズは必ず一歩手前の何かが足りなくて残念になりますね。今作のDLC、ストーリーサイドを入ってたら充実していたとは思ってます。キャラクターは皆魅力的なのにちょっと読み取りにくい。特に5人の妹が全てゼロの中にあった感情等はあった方が妹を殺すのに納得しやすかったかな。妹=自分殺しというのは。 -- 名無しさん (2014-10-01 15 17 18) ゼロの妹への対応あれでいいから別に妹が自分の心の具現化みたいなのはいらない。危険分子ってだけであって容赦なくぶっ殺さないといけないんだから。それでもゼロに妹たちへの情が全くないわけでもなかったけど。ただ妹から見たゼロがどういう人だったのか、その妄想の部分はもう少し描写されてもよさそう。ファイブとフォウくらいしかゼロをどういう目で見てたのかわかりにくい -- 名無しさん (2014-10-01 17 42 10) Dエンドのゼロが恐ろしくも美しく感じてしまった -- 名無しさん (2014-12-04 18 15 11) ワンは1のマナやセエレのご先祖と考えていいのかな? -- 名無しさん (2014-12-04 20 07 47) ↑正確にはワンの弟が、マナとセエレの先祖だと思う -- 名無しさん (2014-12-04 21 09 56) ストーリーサイド呼んでみたけど結局ガブリエラがガブリエルになった理由が分からん -- 名無しさん (2015-02-07 18 44 58) 取り敢えずミハイル可愛すぎ -- 名無しさん (2015-02-07 18 45 58) 声優豪華だなw -- 名無しさん (2015-03-26 21 26 37) 今さらだけど、インタビューとかで言われてた「DODらしさ」ってのがそもそも間違いだった気がするんだよね。初代DODは、(一見)王道ファンタジーだと思ってた矢先にあの超展開 マルチバッドエンドだったからこそ話題になったわけで、初めからそういうのブチ込みますと言われてもね…。加えて調理の難しいループとメタネタまで入れちゃったし -- 名無しさん (2015-12-08 02 22 22) DODシリーズと別物とすると面白いって意見も少なくない。とりあえずDエンド後がどうなってくかだよ、あの世界。 -- 名無しさん (2020-10-24 23 33 03) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/familiar_spirit/pages/597.html
ヴェストリの広場に立つ、決闘者二人。相対距離はおよそ20メイル。 一人はギーシュ・ド・グラモン。 それに対するはジョセフ・ジョースター。 向かい合う決闘者を囲む貴族の少年少女達。 まだ昼食も終わったところだというのに、ギーシュの災難はなおも続行中だった。 二股がバレたといっても、これはかなりの誤解が含まれている。 モンモランシーが本命だというのはギーシュ自身も認めている。人前ではそっけない態度だが、二人きりになると意外と古式めかしく情が深い。モンモランシーを憎からず思っているから、彼女手製の香水を身に付けているし、瓶だって肌身離さず持っている。 周囲曰く所の『浮気相手』のケティからは好意を寄せられているが、ギーシュ本人としては浮気以前のレベルである。 健全な少年であるギーシュには、好意を寄せてくる相手を邪険にする理由はない。毎日挨拶するし、手を握ったり遠乗りに付き合ったりもする。 だがそれが裏目に出た。 ギーシュとしてはお愛想を振り撒いているだけのはずだったが、当のケティがギーシュの想像以上にギーシュにのめりこんでいたのだった。 それに気付いたギーシュが、如何にしてケティを傷付けずそれとなくお別れするかを考えていたところ、気の利かないメイドが迂闊にも香水の瓶を拾ってしまった。 しかも不運なことに、スキャンダルに飢えた友人達が面白半分にそれを囃し立てたのだ! ケティが大声で吹聴した勘違いを運悪く聞いてしまったモンモランシーからは、ワインを頭から引っ掛けられて絶交を宣告された。 最愛の人には最低の振られ方をするし友人達は更に面白がるわで、ピンチの真っ只中に放り込まれて混乱したギーシュは、瓶を拾っただけのメイドに八つ当たりをしてしまった。 友人達からの槍玉がメイドに向いて、これでひとまず急場を凌げたと思ったら……あの忌まわしい『ゼロ』のルイズの使い魔……平民の老人から突然手袋を投げ付けられて決闘を挑まれる! 『なんだ、僕がどんな悪事を働いたというんだ! ここまでの仕打ちを受けなければならない理由が何処にある! くそ! くそっ!』 高慢にも貴族に自殺の手伝いをさせようとする老人が何もかも悪い、とギーシュは責任転嫁を終了させていた。幾つかの不運が重なったにせよ、彼自身の脇の甘さが招いた事態だという真実は彼の頭の中から完全に抜け落ちていたのだった。 (……さぁて。大口叩いたはいいものの、メイジとやらの実力がどんなモンかまぁったくわからんからのォ~。これが他の五人なら気にせんと真正面から戦って勝てるんじゃろうが) 脳裏に浮かぶのは、エジプトまで共に旅をした仲間達。 それに対して自分が使えるのは波紋にハーミットパープル、それとイカサマハッタリ年季の違い。力押しで戦えるほど若くはない。 だがジョセフは、目の前の坊やをさしたる障害として認識していない自分に気付いている。 吸血鬼、柱の男、スタンド使い……彼らにあった紛う事のない殺気や凄みの欠片すら、目の前の少年は持ち合わせていない。それどころか、この期に及んで今の状況を戦いだと認識できていない。ただ身の程知らずの老人を甚振るだけの見世物の場としか考えていない。 しかしそれでもジョセフは、目の前の少年を『敵』として認識していた。 貴族の前でも怯えや恐怖を見せることなく、余裕綽々と言った様子で立っているジョセフ。 それを見るギーシュの気分がいいはずもない。勢い良く薔薇の造花を突き付けると、芝居がかった態度で、ジョセフに向けてというより、周囲の観客に向けたセリフを叫んだ。 「いいだろう……どうせ老い先短い人生だ、この武門の名門グラモン家嫡子、『青銅』のギーシュ・ド・グラモンがお前の人生に美しくピリオドを刻んでやろう! ああ……そうそう、お前に一つ言っておく事がある」 自分の世界に陶酔し切ったギーシュは、セリフを吐くごとにどんどん自分のカッコ良さとやらに耽溺していく。周囲の人垣からもちょっと笑い声が混じる。 しかしジョセフはそれに頓着する様子もなく、右手の小指で耳をほじりながら口を開いた。 「次にお前は『僕はメイジだ。だから魔法で戦う。まさか文句はないだろうね』と言う」 「僕はメイジだ。だから魔法で戦う。まさか文句はないだろうね……ハッ!?」 ドッ、と笑い声が周囲から上がる。 優雅さを気取っていたギーシュの顔が怒りと羞恥で真っ赤に染まったのは言うまでもない。 「……ここまでコケにされたのは生まれて初めてだ……貴族への軽口の代償を平民が払い切れると思うなッ!!」 著しくプライドを傷付けられたギーシュは歯軋りさえしながら、力任せに薔薇の造花を振り下ろす。 一枚の花びらがゆらゆらと宙に舞ったかと思うと、それは瞬時に膨れ上がり、あっと言う間に女性型の巨大な人形へと変貌した。 青銅の緑に輝く『彼女』の背丈は200サント、ジョセフより僅かに高い。 フォルムも美しい流線型で、女性の美しいボディラインを再現しきっていた。四足歩行やキャタピラということもなく、両腕両足のスタンダードな二足歩行型だった。 「あははははははっ、見ろ! これが『青銅』のギーシュが生み出す美麗なゴーレム……その名も『ワルキューレ』だ!」 既に勝利を確信したギーシュの高笑いと、これから始まる惨劇を期待する観客達の熱い視線がジョセフを包み込む。 だがジョセフ本人は、ワルキューレと称された人形をただ観察していた。 (ほう。青銅とかなんとかのたまってたが……だとすると青銅製の自動人形じゃと考えていいわけじゃな。あれだけ自信があるんじゃから、実際の攻撃力もそれなりにあるんじゃろ。……んまあ、殴られたら痛いじゃろうなァ。なかなか重そうな腕をしとる) 耳をほじっている右手を下ろしながら、ゆっくりと波紋を練り込んでいく。 うっすらとジョセフの身体が発光するものの、昼下がりの日差しの中でほのかな光に気付く生徒はあまりおらず、数少ない生徒達も目の錯覚だと断じてしまった。 「さあ行けワルキューレ! 不遜な平民を痛めつけてやれ!」 ギーシュがその言葉と共に薔薇を振り下ろした瞬間、ワルキューレは短距離走選手のような速度とフォームでジョセフへと駆けていく。 ギーシュは勝利を確信し、シエスタは両手で覆った顔を背け、キュルケは養豚場の豚を見るような目をし、ルイズは部屋で不貞腐れ。 ジョセフは慌てず騒がず、自分に駆け寄ってくるワルキューレが勢い良く左腕を振り上げ、風を切り裂いて自分の頭上に振り下ろされる拳を眺め―― ついさっきまで耳をほじっていた右手の小指を、す、と差し出す。 それでワルキューレの拳は完全に止まった。 「………………なっ………………?」 理解できない光景が展開していた。 図体が大きいとは言え、ジョセフは間違いなくメイジではない。ただの平民である。 だが、ワルキューレの渾身の一撃は、無造作に差し出されたジョセフの小指で完全に止められていた。 「んあー。いい一撃じゃったのう。ただ一つ問題があるとすれば……」 ワルキューレは自らの全体重をかけてジョセフを押し潰そうとするが、まるで老人は巨木でもあるかのように老人はびくともしない。かと言って後ろに引こうとしても、まるで地面に吸いつけられたように足が動かない。押すも引くも、ワルキューレには許されなかった。 「このワルキューレちゃんのパンチよりか、わしの耳クソの方がより手応えがあるってぇことじゃないかのォ?」 事も無げに言い放つジョセフは、あくまでも飄々とした態度を崩していない。 対してワルキューレは全身を軋ませるほど無理な駆動を強いても、そのままの体勢から身動き一つすら取る事ができない! 「ばっ……馬鹿な! 貴様ッ……何をしたッ! 何をしている!?」 懸命に薔薇を上下させながら、ギーシュは絶叫にも似た問いを投げ付ける。 「そんぐらい自分で考えんと成長できんぞ、お貴族様のお坊ちゃま」 差し出した指先に蝶を止まらせてますよ、と言わんばかりの涼しげな声で答えを返しながら、ジョセフはワルキューレの腹に左手を当てた。 (ハーミットパープルッッッ) 紫の茨はワルキューレの内部でくまなく伸ばされる。万が一にもワルキューレの外に茨を出して観客達に見えてしまわないよう、そこだけは十分に注意する。もはや波紋は見せるしかないとは言え、切り札であるスタンドはまだ注意深く隠しておかなければならない。 一瞬のうちにワルキューレの内部は紫の茨で占められる。 どう戦うにせよ、相手の正体を把握せねばならない。その為にハーミットパープルを発動させ、内部構造を理解する。 (ふうむ。中はかっちり隙間なく青銅じゃな……関節もいい感じに作っておる。おそらく魔力とやらで動かしておるんじゃろうが……この魔力は、生命エネルギーとおおよそ同じと考えていいじゃろうな。 そもそも四大元素が自然の中に存在するエネルギーと考えれば、波紋の親戚のようなモンと言ってもあながち間違っちゃおらんのう) 解析し、大体の見当を付けるまでおよそ五秒。 ハーミットパープルを解除し、左手を離し―― (果たして波紋は魔力に干渉するのか! まずはそれを試すッ!) 「たっぷり波紋を流し込んでやろう!! 響け波紋のビィィィィィトッッッ!!!」 気合一閃! ジョセフの左アッパーが、動きを封じられたワルキューレのボディにめり込み…… コンマ数秒前までワルキューレだった残骸は美しい青空をバックに空高く飛び散り、ヴェストリ広場に降り注いだ。 地面に金属が盛大に降り注ぐ音と鳥の鳴き声が、時ならぬ静寂の中では大きく聞こえる。 薔薇を振りかざしたまま固まるギーシュ。地面に散らばったワルキューレの残骸やジョセフを見つめる観衆。 アッパーカットを振り抜いた体勢のまま固まるジョセフ。 (あ……あっれェ~~~~~? い、今……何が、起こったんじゃ……) 高々と掲げられた左手を包む手袋の中では、使い魔のルーンが鮮やかに輝いていた。 しかし手袋の中で輝いても、ジョセフ自身の目にも見えはしない。 (波紋って……こんなに強かった……かのォ~~~~~~!!?) To Be Continued →
https://w.atwiki.jp/familiar_spirit/pages/115.html
「レスピンジェレ(断る)」 「……はぁ?」 「聞こえなかったか?レスピンジェレ(断る)と言ったんだ」 話は多少前に遡る 「――でアンタの名前グレイトフル・デッドでいいの?」 不意に己のスタンドの名を呼ばれ警戒態勢に入るプロシュートだが思い当たる節があったのでそれを解く。 「……プロシュートだ」 「?アンタさっき『名前は?』って聞いた時そう言ったじゃない」 「オメーには関係ねぇことだ」 ここが自分が居た世界とは別の場所だと頭では理解していたが心のどこかでまだ信じきれないでいたプロシュートであったが 夜空に浮かぶ2つの月を見てそれを認めざるをえなかった。 「ここが魔法の国でオメーがオレを召喚し、ここがメイジとかいう貴族に支配されてるって事も分かった」 魔法を使えるメイジが貴族としてこの国を治めているという話を聞いたプロシュートだったが 彼に言わせてみれば『学院とやらで学べる以上メイジが貴族なんじゃあなく貴族がメイジで魔法を使えるヤツを管理して平民とやらを支配してるっつー事か』である。 「それでオレが聞きたいのは元の場所に帰れるかって事だ」 「無理よ… サモン・サーヴァントであんたを呼び出したのは私。 だけど元の場所に帰す魔法なんて知らないし聞いたこともないわ…」 一瞬怒りの表情を露にするプロシュートだがブチャラティに列車から叩き落され地面に激突しそうになった事を思い出しそれを隠す。 (……認めたくはねぇがオレはこいつに命を救われた『借り』があるって事か) 「……それで使い魔ってのは何をすりゃあいいんだ?」 「平民を使い魔にしたなんて聞いた事無いもの…アンタでもできそうな掃除、洗濯ってところかしらね」 ここで時間が戻り冒頭の「レスピンジェレ(断る)」である。(ちなみにこの間僅か0.5秒) 「使い魔に拒否権なんてあると思ってるわけ?」 「そうなってくるとオレとしては脱走し資金・食料を得るためにどこかの貴族の館に押し入りそいつの家のベッドの上には見知らぬ老人の死体が転がってるって事になるな」 「……何が言いたいの?」 「使い魔の手柄は主人の手柄、使い魔の不祥事は主人の不祥事と言ったのはオメーのはずだぜ?」 「使い魔が貴族を脅迫する気!?」 昼間見せたこの男の不可解な能力を思い出しルイズが声を荒げる。 「交渉…と言ってもらいてぇな」 そう言い放ちプロシュートがルイズを見据える。 (こいつ…平民のくせして…でもこいつからはやるといったらやるという…スゴ味があるッ!) 「使い魔は主人を守ると言ったな、ならそれでいいじゃあねぇか。オレがオメーを『護衛』してやる」 「メイジやモンスター相手にそれがきるっていうの?」 「できねぇならできるなんて言いやしねぇ」 「……分かったわ、でも人が沢山居る場所であんな物騒な事しないでちょうだい」 何とか雑用という自分には全く向いてない仕事からは脱する事はできたが、護衛という任務に対し心の奥底で苦笑いをする。 (ボスの娘を奪おうとしていたオレがその娘と同じような歳の女を護衛する事になるたぁな) 「さて…いろいろあって疲れちゃったから寝るわ」 「それは構わねぇがオレは何処で寝りゃあいいんだ?」 ルイズが無言で床を指差し毛布を一枚投げつけてくる ┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨ ┣¨┣¨┣¨┣¨ 「な、何よぉー」 プロシュートから発せられる妙なプレッシャーにルイズが押される。 「フン」 それだけ言うとプロシュートが毛布を使い壁に背を預け目を閉じ眠りに入る。 プロシュートが眠りに入ったのを確認するとルイズも安心したのか眠っていった。 薄暗い闇が世界を覆う。 その闇の世界の中心にプロシュートが立つ。 (何処だ…?ここは) 辺りを探ろうとし体を動かそうとするが動けない。唯一動かせるのは首だけだ。 だが闇に目が慣れてくると自分の周りに何かある事に気付く。 (アレは…ソルベ、それにジェラードッ!?) ホルマリン漬けにされたソルベ、猿轡を喉に詰まらせ窒息して死んだジェラード、ボスに殺されたはずの二人の死体がそこにあった。 唯一動かせる首を動かし周囲を探るプロシュート、だがその行為も彼を驚愕させるに足る物を発見させるだけのことだった。 (ホルマジオ!イルーゾォか!?) つい先日ブチャラティ達に挑み敗北していった仲間達 そして彼の網膜に彼にとって信じたくないもの、認めたくないものが映る。 (バカなッ!?ペッシ…!メローネ…!ギアッチョ…!) バラバラに解体されたペッシ、舌を毒蛇に咬まれ絶命したメローネ、首に鉄棒を生やし倒れているギアッチョ。 そして彼の前にプロシュートが最も信頼していた人物が立つ。 (リゾットか!?これは一体どういう―――) だがリゾットも体中に銃弾を撃ち込まれ倒れていく。 (く…一体どういう事だッ!?) 周囲に散らばるチームの仲間達の死体、だがそのかつての仲間達の死体の目は全て等しくプロシュートに向けられている。 あまりともいえる光景に思わず後ろに下がろうと力を込める、だが体は動かない。 そうしている間に後ろから誰かに肩を掴まれる。 (何だとッ……!?) 首を向け後ろを見る、だがその目に映ったものは――――ボロ雑巾のように成り果てた己の姿だった。 この世界に入ってから唯一の音が聞こえる。それも自分の声でだ。 幽鬼のように立ち己の肩を掴むもう一人の自分から オメーハイッタイナニヲヤッテイル?――と もう一人の自分から滲み出るようにして現れる己の分身、無数の眼を持つ異形の悪魔―グレイトフル・デッドが自身の首を掴もうとその手を伸ばす。 己のスタンドが持つ最も威力がある攻撃『直触り』がプロシュートを襲おうとした。 「うおぁあああああああああッ!!」 飛び起き周りを確認する、異常は無い日が昇っている事以外は昨日と同じだ。 心臓の鼓動が早い、呼吸も荒い、立ち上がりスタンドを出す。 変わりない何時もと同じだ、何時もと同じように己の傍らに立つグレイトフル・デッド。 「夢……だと……?」 (あいつらがくたばる夢なんぞ見るなんて冗談じゃあねぇ!) あのしぶといヤツらがそう簡単にやれるとは思ってはいないが、あの夢はリアリティがありすぎた。 そのリアリティさがプロシュートの心に一抹の不安を残す。 「んふふふ……ざまぁみなさいキュルケぇ~」 不意に気の抜けた甘ったるい声がプロシュートの耳に届く。 その声の主に近付く。どんな幸せな夢を見ているのか知らないがモノスゲー笑顔で眠っているルイズがそこに居た。 「……起きろ」 一言声をかける、だが帰ってきた返事は 「そこに土下座すれば許してあげてもいいわ…zzz」 自分はこれ以上考えられないぐらいの悪夢、それに対しこいつはのん気に幸せそうな夢を見寝言までもたれている。 正直に言う「ムカついた」 近くにあった枕をルイズの顔に被せる、無論口と鼻が隠れるようにしてだ。 椅子に座り様子を見る。 5秒後―特に変わりなし 10秒後―少し動き始めた 15秒後―少し痙攣している 20秒後―「苦しいって…言ってるでしょうキュルケェーーーーーッ!!」 少しだけ笑いながらプロシュートが「起きたか」とルイズに言う。 「あれ……夢?」 (……キュルケを使い魔にしてたのに何で途中からアイツの胸に押し付けられて死にそうになんのよ!) 勿論、コンプレックス丸出しの夢を見た原因が枕で口と鼻を押さえられてたという事に気付く由も無い。 ボーっとした目でプロシュートを見ているが酸素が供給され脳も起きたのだろうが不意に 「服」 と言い出した。当然プロシュートには何の事かさっぱり分からない。 「何の事だ…?」 「着替えさせて」 「そのぐらいテメーでやりやがれ!」 「使い魔なんだから身の回りの世話もするのが当然でしょ?」 これ以上言っても無駄だと悟ったのか渋々着替えさせる。 ただ一つ、ほんの小さな声で 「マンモーニが」 という言葉を残して。 戻る< 目次 続く
https://w.atwiki.jp/ultrafrontier/pages/152.html
ウルトラマンゼロ (属性:メタル、雷、炎、光) ウルトラセブンの実子 備考 次元を超えてさまざまな宇宙で悪と戦う若きウルトラ戦士で、『光の勇者』の二つ名を持つ。 ウルトラセブンの実の息子であり、父親譲りの光線技や超能力、そして宇宙ブーメラン「ゼロスラッガー」を得意とする。 また、師匠であるウルトラマンレオから宇宙拳法をスパルタ修行によって直伝されているため、格闘戦でも無類の強さを誇る。 敵の動きから弱点を見抜いたり、自身の技に取り入れたりすることに非常に長けており、それがゼロの強さの一因でもある。 別宇宙(アナザースペース)で、カイザーベリアルとの激闘を制した後、新たなる宇宙警備隊「ウルティメイトフォースゼロ」を結成、 グレン、ミラーナイト、ジャンボットと後に加わったジャンナインの四人の頼もしい戦士たちと共にアナザースペースを守ることを決意した。 また、TV「ウルトラマン列伝」のメインナビゲーターを務め、「新ウルトラマン列伝」でも、メインナビゲーターこそギンガに譲ったものの、自身の主役回や、セブンやレオといった繋がりの深いウルトラ戦士の担当回は彼がナビゲーターとなる。 光の国出身のウルトラ戦士の中では、(基本形態では)初の赤と青のツートーンカラーウルトラマンである。 年齢は約5900歳で、これは地球人に換算すると高校1年生ぐらいとなる。 声優は本作と原作を含め、全シリーズ共通で、人気男性声優の宮野真守が演じている。 超強化形態のウルティメイトゼロ、パワー重視のストロングコロナゼロ、超能力強化のルナミラクルゼロ、究極形態のシャイニングウルトラマンゼロ等、 複数の強化形態を持ち合わせており、今後のカード化も予想される。 ウルティメイトゼロはゼロが強化された姿であるせいか、同時にスキャンすることは不可能。 (チームボーナス等もゼロと共通になっている) 「守るべきものがあるっ…!俺は、ウルトラマンだ!!」 カードリスト ウルトラ大集結!前編 カード№:U1-010 レアリティ:ギャラクシーレア ☆☆☆☆ 属性:メタル アタック:1500 ガード:1000 タイリョク:900 復活コスト:3800 ソウルナンバー:1 コウゲキ:ゼロスラッガー(頭部のゼロスラッガーを飛ばして攻撃する!) トクギ:ウルトラエネルギーバースト(ウルトラレベルゲージにエネルギーを溜めると同時に、怪獣にダメージを与える。) ヒッサツ:プラズマスパークスラッシュ(ゼロツインソードを大きく振り、光のエネルギーで相手を切り裂く!) テキスト:ウルトラセブンの実の息子である。若さと熱気に溢れたウルトラ戦士。父親譲りの強力な必殺光線技とゼロスラッガーを駆使して戦う。 備考:U-1弾時点で、全メタル属性の中では2位のアタック1500と1位のガードを持つ、強力なGRとして登場。 ウルトラッシュのコマンドに複雑なものはなく、モーションも通常攻撃は早めである。 ただしGRの必殺技モーションはやや長め。状況によっては別のハンターに任せる判断も必要だろう。 欠点としては、タイリョクが低く、更にウルトラ戦士共通の欠点である、タイリョクを強化する手段が乏しいというダブルパンチが痛いが、 メタル属性の特徴である、2属性持ちの怪獣相手には、有利に戦う事が出来る事には変わりない。 だが、そのままではウルトラマンベリアルの下位互換でしかないので、差別化するのであれば、いくつか工夫が必要となってくるか…。 運用方法の一例として、技のモーションと、ミニゲームの短い武器のハンターと組み合わせる方法などがある。 序盤のダメージは稼げないが、攻撃時間を素早く終わらせ、ウルトラレベルゲージを手早くレベルアップ→中盤以降からのダメージ増加を狙う。 上記の手段はベリアルにも勿論可能なので、差別化するならば、やはり親父頼り、セブン+星人ハンターとのボーナスによる相乗効果だろうか。 カード№:U1-011 レアリティ:レア ☆☆ 属性:雷 アタック:1300 ガード:800 タイリョク:800 復活コスト:3300 ソウルナンバー:2 コウゲキ:エメリウムスラッシュ(頭のビームランプから光線を発射する!) トクギ:ウルトラエネルギーチャージ(ウルトラレベルゲージにエネルギーを溜めると同時に、タイリョクが回復する。) ヒッサツ:ワイドゼロショット(腕をL字に組んで強力光線を発射する!) テキスト:ウルトラ戦士としてはやや粗暴な性格だが、戦士としての実力は高く、これまでに多くの怪獣、強大な悪から宇宙の平和を守ってきた。 備考:レアリティに対してのステータスは非常に優秀。(これはウルトラヒーロー全体に言える事だが) GRやCPと異なり、必殺技のモーションも短めなのも○。チームの主軸にするのはやや難しいが、同じ雷属性のU1-016 SR ウルトラセブンのサポートが相性的にも最適。 カード№:U1-012 レアリティ:ノーマル ☆ 属性:炎 アタック:1200 ガード:600 タイリョク:800 復活コスト:3000 ソウルナンバー:5 コウゲキ:ウルトラゼロキック(足に炎を纏って放つ超キック!) トクギ:ウルトラエネルギーバースト(ウルトラレベルゲージにエネルギーを溜めると同時に、怪獣にダメージを与える。) ヒッサツ:ワイドゼロショット(腕をL字に組んで強力光線を発射する!) テキスト:次元を超えた別宇宙での冒険を多く経験している戦士。別宇宙で仲間となった戦士たちと「ウルティメイトフォースゼロ」を結成している。 備考: カード№:U1-054 レアリティ:キャンペーン 属性:光 アタック:1200 ガード:900 タイリョク:700 復活コスト:3200 ソウルナンバー:3 コウゲキ:エメリウムスラッシュ(頭のビームランプから光線を発射する!) トクギ:ウルトラエネルギーバースト(ウルトラレベルゲージにエネルギーを溜めると同時に、怪獣にダメージを与える。) ヒッサツ: プラズマスパークスラッシュ(ゼロツインソードを大きく振り、光のエネルギーで相手を切り裂く!) テキスト:別宇宙で出会った仲間との絆や、彼らから受け継いだ力で無限大の可能性を手に入れた、正に新時代のウルトラ戦士である。 備考:U-1弾から新登場した、光属性を持つ。闇属性怪獣に対しては、非常に有効な性能を誇るが、 同じ光属性では唯一ボーナス発生対象のU1-56 ウルトラセブンとは、残念ながらトクギが不一致。 現状では、光属性の優位性を保持しつつ、複数のボーナスを獲得する組み合わせは少ない模様。今後に期待か。 ウルトラ大集結!後編 カード№:U2-016 レアリティ:スターレア ☆☆☆ 属性:光 アタック:1300 ガード:900 タイリョク:900 復活コスト:3500 ソウルナンバー:4 コウゲキ:エメリウムスラッシュ(頭のビームランプから光線を発射する!) トクギ:ウルトラエネルギーチャージ(ウルトラレベルゲージにエネルギーを溜めると同時に、タイリョクが回復する。) ヒッサツ:ワイドゼロショット(腕をL字に組んで強力光線を発射する!) テキスト:頭部の宇宙ブーメラン「ゼロスラッガー」は胸に装着しゼロツインシュートを放ったり、ゼロツインソードに変形する万能武器である。 備考:U1-054 CPと比較し、アタックとタイリョクが上昇し、特技が体力回復に変更されている。必殺技もモーション短めなワイドゼロショットに変更されて隙が無くなり、全体的な使い勝手も良い。 U2弾時点で光属性のゼロとボーナスが発生する光属性はウルトラセブンのみで、U2-012かU1-056となる。 どちらもトクギがウルトラエネルギーチャージであることを踏まえると、U1-054よりもコンビを組ませやすくなったと言える。 上記に加えて、回復系のトクギ持ちのハンター(オススメはベリアルか、メトロン)で「ヒーラーズ」を狙うのが良いだろう。 カード№:U2-017 レアリティ:ノーマル ☆ 属性:雷 アタック:1000 ガード:800 タイリョク:800 復活コスト:3000 ソウルナンバー:2 コウゲキ:ウルトラゼロキック(足に炎を纏って放つ超キック!) トクギ:ウルトラエネルギーバースト(ウルトラレベルゲージにエネルギーを溜めると同時に、怪獣にダメージを与える。) ヒッサツ:プラズマスパークスラッシュ(ゼロツインソードを大きく振り、光のエネルギーで相手を切り裂く!) テキスト:神秘の鎧ウルティメイトイージスが変形した左腕のウルティメイトブレスレットは、槍や盾に変形しゼロの戦闘をバックアップする。 備考: ウルティメイトフォースゼロ編 カード№:U3-048 レアリティ:レア ☆☆ 属性:炎 アタック:1200 ガード:900 タイリョク:800 復活コスト:3300 ソウルナンバー:3 コウゲキ:ウルトラゼロキック(足に炎を纏って放つ超キック!) トクギ:ウルトラエネルギーチャージ(ウルトラレベルゲージにエネルギーを溜めると同時に、タイリョクを回復する。) ヒッサツ:プラズマスパークスラッシュ(ゼロツインソードを大きく振り、光のエネルギーで相手を切り裂く!) テキスト:次から次へと襲い来る刺客の前にも決して屈しない、若くも屈強なる戦士。ベリアル軍団の新たなる野望の前に、再び仲間と共に立ち上がる。 備考: ギャラクシーオールスターズ編 カード№:U5-018 レアリティ:レア ☆☆ 属性:炎 アタック:1200 ガード:900 タイリョク:800 復活コスト:3300 ソウルナンバー:3 コウゲキ:ウルトラゼロキック(足に炎を纏って放つ超キック!) トクギ:ウルトラエネルギーチャージ(ウルトラレベルゲージにエネルギーを溜めると同時に、タイリョクが回復する。) ヒッサツ:ワイドゼロショット(腕をL字に組んで強力光線を発射する!) テキスト:ウルトラ戦士としてはやや粗暴な性格だが、戦士としての実力は高く、これまでに多くの怪獣、強大な悪から宇宙の平和を守ってきた。 備考:№U1-011と同じイラストだが、属性が雷から炎へと変化している。ステータス自体はむしろ№U3-048に近いが、モーションの短いワイドゼロショットである点でこちらがやや優秀か。 ウルトラッシュ レベル4 『ゼロスラッガー』 ● ● ● ● ● レベル3 『エメリウムスラッシュ』 ● ● ● ● ○ レベル2 『ウルトラゼロキック』 ● ● ● ○ ○
https://w.atwiki.jp/cosmicbreak/pages/1377.html
ゼロセイバーガール 画像 機体説明 看板娘であるコズミックガールがゲスト参戦。 ゼロセイバーと同じく、ゼロステップが使用可能。 ※パーツ組み換えはできません。 CV:ことり STATUS ※手持ち武器を外した状態で記述 名前 TYPE SIZE HP COST Capacity STR TEC WLK FLY TGH ロボ価格 購入条件 ゼロセイバーガール 陸 S 330 650 795 17 15 17 13 9 100Rt 無し 構成 ※SHOPで販売されている場合、セットで付いてくる手持ち武器は下に記述 パーツ名 アイコン Size Type Cost HP Str Tec Wlk Fly Tgh 備考 オートガンビット ゼロセイバーガールBD S 陸 450 215 10 11 10 9 6 武器以外全パーツ固定内蔵武器:ZERO STEP ゼロセイバーガールLG S 陸 45 25 2 3 1 ゼロセイバーガールHD S 陸 40 20 1 2 1 1 ゼロセイバーガールBS S 陸 35 20 1 1 2 ゼロセイバーガールAM S 陸 40 25 3 1 1 ゼロセイバーガールAM S 陸 40 25 3 1 1 必要経験値 LV1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 230 460 920 1610 2530 3450 9200 13800 23000 36800 カートリッジ ※上から順に。 名前 コスト 備考 キャパシティアップ+70 25 HP+11、6枚 内蔵武器の強化 30 2枚 シェルガード 30 ソードガード 20 ブラストガード 15 スウェー 15 クイックスイム 20 アンチスロウ 20 Lv6 ショートブースト 15 フロートダッシュ 30 ブーストランニング 15 クイックランディング 25 ムービングバースト 20 Lv9 レビュー・コメント てか、FLY砲が蔓延するようになったのはジークンとかのせいじゃね? 現状じゃブーラン砲なんかすぐに蒸発するしFLY砲が増えるのはしかたないようなきもするが。 -- (名無しさん) 2010-05-10 08 14 40 それぞれが想定してる状況や相手が食い違ってるからなんだろうけど それにしたって意見割れすぎだろ…w とりあえず距離を離そうとすれば当たらないよ、地上空中問わずな ゼロステは一定距離まで踏み込むと動作がキャンセルされる性質がある 最初から密着して出すとゼロステ→格闘の流れが目に見えて早くなるのが判る筈 逆を言えば一定距離までしか踏み込まないから離れようとしてる限りは当たらない FLY砲に当たるってのは多分サテライト空に当たるのと同じ理由だろう 背中向けてガン逃げすればFLY10台で避けれるよ 逃げ切るのは無理だから着地際狙われたりリッパー生当てでて終了だろうけどな -- (名無しさん) 2010-05-10 09 52 17 ぶっちゃけ高FLY砲は高高度を飛ばないブラガ付き空戦みたいなもんなので 対陸の基本迎撃形態であるサテライト飛行に当てられるステップリッパーは格闘の中でも頭ひとつ抜けてる ブロソでサテライト空戦叩き落すのは無理だしな -- (名無しさん) 2010-05-11 22 02 48 結局鎌と組み合わせて特化するしか使い道は無いという解釈でいいのだろうか その話しか書いてないんだが -- (名無しさん) 2010-05-12 01 06 43 上 ドラゴンファング+オーラナイフの曲芸やったっていいし 別にショトブ+クイランで普通の射陸やったって誰も文句言わないしソコソコ強いと思うよ? ただ上のほうに書いてあったと思うけど、チューンしようにもパーツの使いまわしが効かないからリスクがでかい。 曲芸ならあんまりチューンしなくても戦えるけどね。 -- (名無しさん) 2010-05-12 01 56 27 鎌どころかぜろ子に格闘やらせたことすらないぜ? 射陸っつーもんを色んなS機でやってきたが、 ショトブ構成するなら、こいつほど使いやすい人間は居ないかった、個人的には。 抜群の小当たり判定のおかげで、相手にとっての必中距離を外しつつ、自分の必中距離を維持しやすい。 空のプラズマにも当たらないから、レーザーの間合いで戦える=ハンバズやドラガンの間合いに持ち込める。 豊富な余剰で、高WLK+高武器チューンと火力も十分。 問題は、パーツの使い回しが出来ないことだけど、チューンの方向性さえ自分に合ってれば、一生使える良い子だぜ。 -- (名無しさん) 2010-05-12 09 47 15 ゼロステからの格闘コンボやってると時折出ないのは俺だけ? ラグとか全く無いのに時折不発する… -- (名無しさん) 2010-05-30 10 45 03 ゼロ子のゼロステは距離が近すぎるときに使うとコンボが不発する。 不具合なのか、仕様なのか。ちなみに本家のゼロやゼロゴールドではこの現象は起きない。 やっぱり不具合なのかね。 -- (名無しさん) 2010-06-01 10 01 51 不発するのがうちのゼロ子だけじゃなさそうで良かったよ …良かったのか? ゼロ子のステップとゼロセのステップは中身が別物だから何かしら不具合抱えてるのかもしれない 一応運営には報告しといたけど… -- (名無しさん) 2010-06-01 11 48 26 ロトキューブより各パーツスロット2のゼロセイバーガールを確認。 -- (名無しさん) 2011-05-26 14 14 59 名前 コメント すべてのコメントを見る
https://w.atwiki.jp/omnibook500510/pages/23.html
編集中 ゼロスピンドルomnibook510 への道 omnibook510をゼロスピンドル化(ソリッドステート化)にしてみる。 このページはomnibook510にWinXPの環境を前提としてます。Linuxとか知りません。 全くの素人が知ったかぶりして書いてるんで、間違いあると思われます。 あとすぐに情報古くなるんでこのページは永遠に編集中です。 SDB25CF+Transcend TS8GCF266 3枚は実験済み。(下記) あまったTra2G 120xで少し実験 SAMSUNG 16G SSDが値下げ(51,000→39,800)で状況が一変した。(07/08/25) SAMSUNG32Gを試してみた。Windows2000,XPで認識せず。一時中断。(07/09/01) SILICON POWER 300x1枚だけ実験(07/11/1) ゼロスピンドルやSSDについて詳しくは諸先輩方の情報があるのでそちらを参照。 無音マイクロサーバ研究室 http //smsl.yuzo.tv/ モバイルPCからハードヂスクが無くなる日まであと○○まとめサイトhttp //www29.atwiki.jp/mobile_no_hdd/ 【SSD】Solid State Drive 6台並列【ランダム命】 http //pc11.2ch.net/test/read.cgi/jisaku/1194027530/l50 ゼロスピンドル化を検討する 今(07/08/01)の選択肢は次。 市販のSSD(Solid state drive)を買う。価格も10万以下の手ごろなものが出回るようになり、容量も32Gや64Gが出始めている。(2007/07現在)ほぼ間違いなくHDDと置き換えることができるが、一部大きさが合わず納まらないケースもあるようだ。なお古いSSDはCFカードよりも遅いものもあるので中古を検討する人は注意。 CF to IDE 変換アダプタ + CFカード改造で最もポピュラー。変換アダプタは数千円、CFカードも手元にあるもので試せるなど、手軽に試せるためチャレンジしやすい。ただし認識しない、思ったスペック出ないなど試行錯誤が必要。SSD同様CFも速度がピンキリ。CFカードを3枚接続しRAID0のストライピングをさせるものもある。 SD to IDE変換アダプタ + SDカード変換アダプタがCFタイプに比べ高価ではるが、SD自体は普及率が高く入手しやすく安価。ただし、今は2G超えのSDHCに対応したアダプタが今は無いため2Gまたは2Gを4枚ストライピングする変換アダプタなどで容量を稼ぐ必要がある。(2007/07)SDは仕組み上書き込みに弱いという話があるが、CFと比べてどうかは不明。 なおCFもSDも最近のSSDも基本的にフラッシュメモリ。詳しくはWikipediaを参照。 フラッシュメモリ フラッシュディスク 今のところの結論(2007/07) omnibook510+Winでの環境の結論ね。ほかの事は考えてません。m(_ _)m 8Gなどで良ければCF単体でも266xで20MB/s~40MB/s出るのでOSも普通に動くし安価。 容量が不安であれば4GのCF266xなどを3枚ストライピングで12G(r60-80)か16GのSSD(r58)か 32Gなど容量を多く必要であればSSD。 SSD(60MB/s Samsung)より速度を求めるならCFストライピングで60MB/s~80MB/s。 なおMTRONのSSDでr100 w80があるが、確認できたところでSATAのみ。 予算別選択肢 容量 速度 コスト 内容 8G r20-40 2万 変換アダプタ + 8GのCF TS8GCF266 1枚 安価に 16G r58 w30 4万 SSD Samsung MC8DE16G5APP-0XA 12G r60-80 4.13万 ストライピング付き変換アダプタ+CF4G TS4GCF266 x3 24G r60-80 5.86万 ストライピング付き変換アダプタ+CF8G TS8GCF266 x3 32G r58 w30 5.9万 SSD Samsung MCAQE32G5APP-0XA SSDを調達 16G~ 20万以下。(上は何千万とかあるから。それでも結構あるなあ) 2007/07調査 価格ありが店舗/WEBなどで確認。価格なしは日本の店舗/WEBでは見かけない。 2007/08 SAMSUNG 16Gが値段下がるので修正。 サイズ メーカー/型番 価格 I/F 速度 容量 発表/発売日/記事日 コメント SAMSUNG メーカーHP 2.5 MCAQE32G5APP-0XA 59,000 ATA66 r58w30 32G 2007/06/09 AKIBA PC Hotline 1.8 MCBOE32G8APR-0XA 59,000 ATA66 r58w30 32G 2007/06/09 AKIBA PC Hotline 2.5 MC8DE16G5APP-0XA 39,800 ATA66 r58w30 16G 2007/08/25 AKIBA PC Hotline 1.8 MCAQE16G8APR-0XA 39,800 ATA66 r58w30 16G 2007/08/25 AKIBA PC Hotline Transcend メーカーHP 2.5 TS32GSSD25-M 54,800 ATA66 r26w8 32G 2007/05/19 AKIBA PC Hotline 2.5 TS16GSSD25-S 39,800 ATA r32w31 16G 2.5 TS8GSSD25-S 23,940 ATA r32w31 8G 2.5 TS4GIFD25 17,000 ATA 4G 2.5 TS2GIFD25 18,000 ATA 2G 1.8 TS4GIFD18 18,000 ATA 2G PQI 2.5 DKxxxxx44Rxx ATA r4.3w3.3 Industrial 2.5" 2.5 DKxxxxx44TX0 ATA r4.3w3.3 Wide-Temp 2.5" 2.5 DKxxxxx23Rxx ATA r7w5 Hi-Speed 2.5 2.5 DKxxxxx88Rxx ATA r15w12 Turbo 2.5 ATA 2.5 DK0160G89RP0 80,000 ATA r25w18 16G Turbo Plus 2.5 ATA 2.5 DK0160G86RP0 73,000 SATA r15w12 16G Turbo 2.5 SATA 2.5 DK0160G87RP0 90,000 SATA r25w18 16G Turbo Plus 2.5 SATA MTRON 2.5 MSD-SATA6025-yyy SATA r100w80 4G~32G 6025=2.5inch 6035=3.5inch yyy 容量 2.5 MSD-PATA6025-yyy PATA r100w80 4G~32G PATA版は日本で発売したのを見かけない。 2.5 MSD-SATA6025-016-N-A 74,800 SATA1.0a r100w80 16G 07/07/21 AKIBA PC Hotline 2.5 MSD-SATA6025-032-N-A 99,800 SATA1.0a r100w80 32G 07/07/21 AKIBA PC Hotline 3.5 MSD-SATA6035-032-N-A 99,800 SATA1.0a r100w80 32G 07/07/21 AKIBA PC Hotline 3.5 MSD-SATA6035-064-N-A 198,000 SATA1.0a r100w80 64G 07/07/21 AKIBA PC Hotline匠により地雷と断定される ADTEC 2.5 MSD-S25032GA01 SATA r100w80 32G 07/06/27 MTRONと同のようだ。 3.5 MSD-S35032GA01 99,800 SATA r100w80 32G 同上 3.5 MSD-S35064GA01 19,800 SATA r100w80 64G 同上 SanDisk 1.8 UATA 5000 1.8 ATA r62 32G 07/01/04 2.5 SATA 5000 2.5 SATA r67 w45 32G 07/03/13 2.5 SATA 2.5 r44 w40 1G~128G 2.5 UATA 2.5 r44 w40 1G~128G SUPER TALENT 2.5 FIDE-16GB 59,800 ATA 16G 1.8 SSD16GB18 SATA 16G 07/03/14 1.8 SSD32GB18 SATA 32G 07/03/14 2.5 SSD16GB25 SATA 16G 07/03/14 2.5 SSD32GB25 SATA 32G 07/03/14 2.5 SSD64GB25 SATA 64G 07/03/14 3.5 SSD64GB35 SATA 64G 07/03/14 3.5 SSD128G35 SATA 128G 07/03/14 ADTRON 2.5 I25FB-20 ATA(UDMA100) r78 w48 4G~160G 2.5 I25FB ATA(UDMA100) r65 w60 512M~56G メーカー型番と店舗などでの表記の型番が異なる場合は別途記載している omnibookに関係の無い3.5インチとか1.8インチとか混ざってるけど勘弁。 CFを調達 まとめ中。 今の旬は266xか300xですがx120とかでも結構十分かもしれない。 メーカーによりWrite速度が違う様子。 CFカードって今どんなもん?(2007/07) 動く、動かないはともかく。 Transcendの266xは成功率高いようだ。A-DATAの266xは微妙の様子。 メーカー 型番 容量 スピード 価格 Read Write Transcend TS8GCF266 8GB 266x(40MB/s) 13,618 38(*) 30(*) *買ったので試しました Transcend TS4GCF266 4GB 266x(40MB/s) 7,838 Lexar 4G 300x(45MB/s) 24,800 Lexar 2G 300x(45MB/s) 14,800 BUFFALO RCF-U8G 8GB 300x(45MB/s) 32,000 BUFFALO RCF-U4G 4GB 300x(45MB/s) 19,000 SILICON POWER SP008GBCFC300V10 8GB 300x(45MB/s) 24,800 2007/07/09発表 SILICON POWER SP004GBCFC300V10 4GB 300x(45MB/s) 12,000 30 36 試しましたが何故かWriteが速い SILICON POWER SP002GBCFC300V10 2GB 300x(45MB/s) 8,980 TwinMOS Ultra-X CF Card-300X 4GB 300x(45MB/s) 12,999 2007/7/30発表 TwinMOS Ultra-X CF Card-300X 2GB 300x(45MB/s) 6,999 2007/7/30発表 ハンザテック HBR-CF002GSHWP-P 8GB 300x(45MB/s) 49,800 ハンザテック HBR-CF004GSHWP-P 4GB 300x(45MB/s) 28,800 ハンザテック HBR-CF008GSHWP-P 2GB 300x(45MB/s) 16,800 変換アダプタを調達 変わったものを探してみる。5インチとか混じってるけど勘弁。 サイズ メーカー 型番 価格 メディア I/F 速度 容量制限1枚/計 コメント URL 3.5 century SDB35CF 17,800 CF4枚 IDESATA 55MB/sec50MB/sec155倍CFでの値 販売終了ストライピングhttp //www.century.co.jp/products/suto/sdb35cf.html 2.5 century SDB25CF 17,800 CF3枚 IDE 非公開 ?G/2T ストライピング20MB/s以上の転送速度CFカードを使用する事を推奨http //www.century.co.jp/products/suto/sdb25cf.html 2.5 century SDB25SD 22,800 SD4枚 IDE 非公開 2G/8G ストライピング20MB/s以上の転送速度SDカードを使用する事を推奨http //www.century.co.jp/products/suto/sdb25sd.html 2.5 ZENTEK SD-MemoryDriveII SD2枚 IDE 20MB/secATA44(U-DMAモード3) 1G 2スロット2ドライブ認識自社SD/SDIOホストコントローラCG2001ドライブストライピングはRAID機器必要http //www.zentek.co.jp/product_sd_mdrv.htm 5 ZENTEK SD-MemoryDrive8/16 SD8枚SD16枚 SATA 80MB/sec100MB/sec 2G/32G ストライピングhttp //www.zentek.co.jp/product_sd_md816.htm そのほか SD-IDE2CF-A1 3581 MTG-667 SATA http //plusd.itmedia.co.jp/pcupdate/articles/0512/16/news032.html IR-ICF02D ゼロスピンドル化ベンチマーク アイテム入手するごとに掲載しようと思う。 CrystalDiskMark 1.0 型番 容量 変換基板 SeqR SeqW RndR RndW 4kR 4kW コメント 1.HDD TOSHIBAMK4026GAX 40G 30.640 32.28 17.33 10.19 00.57 00.91 HDDを入れ替えてるから標準とは異なるけど参考に。 2.Tra 120x 2G IR-ICF02D 02.50 02.24 02.49 00.20 02.12 00.01 PIOモード笑うほどベンチは遅い。とりあえず変換基板がPIOモード固定なので変えてみる。それでも起動は意外と早い。 2G KRHK-CF2.5IDE 再測定中 2G SD-ID22CF-R1 14.98 12.95 15.29 01.47 07.72 00.02 Multiword DMA Mode2 (16.6MB/s) 少し速くなった 2G SDB25CF 再測定中 3.Tra 266x 8G KRHK-CF2.5IDE 40.20 34.09 40.17 11.42 14.79 00.12 Ultra DMA Mode4 (UATA/66) 十分な速度 8G SD-ID22CF-R1 40.27 35.10 40.28 11.77 14.60 00.12 Ultra DMA Mode4 (UATA/66) 十分な速度。速度に変化無し 8Gx1 SDB25CF 37.72 30.26 37.21 06.60 11.39 00.14 Ultra DMA Mode5 (UATA/100) 十分な速度 8Gx2 SDB25CF 37.72 31.35 37.56 4.470 8.456 00.04 Ultra DMA Mode5 (UATA/100) 再測定予定 8Gx3 SDB25CF 77.76 59.43 76.40 01.20 11.40 00.08 Ultra DMA Mode5 (UATA/100) 期待してた数字。 bench1 HDD bench2 Tra 120x + IR-ICF02D Tra 120x + KRHK-CF02D Tra 120x + SD-ID22CF-R1 Tra 120x + SDB25CF bench3 Tra 266x + KRHK-CF02D Tra 266x + SD-ID22CF-R1 bench3 Tra 266x + SDB25CF Tra 266x 2枚 + SDB25CF Tra 266x 3枚 + SDB25CF おまけ1 ちょっと面白いことがあった。 はじめ2.Tra120x+IR-ICF02DでフォーマットOSインストールして散々な結果となったが、そのままKRHK-CF2.5IDEやSD-ID22CF-R1にし変化なかった。 ふと同カードをSD-ID22CF-R1でフォーマットしなおすと上記ベンチのようになった。 手を抜くもんじゃないなと。 再びカードをIR-ICF02Dに戻したところ認識はするが起動しない。 違いがあるのはわかっていたが、こんな結果になるとは思いもしなかった。 おまけ1のベンチ。カードは全てIR-ICF02Dでフォーマット bench2 Tra 120x + IR-ICF02D Tra 120x + KRHK-CF02D Tra 120x + SD-ID22CF-R1 Tra 120x + SDB25CF おまけ2 デスクトップPC(P4 3.0G)でベンチとったよ。 おまけ2 Tra 266x 3枚 + SDB25CFデスクトップPCにて どうでも良いおまけ3 USB1.1のベンチ。USBブートは現実的ではないな おまけ3 USB1.1 USBメモリのベンチ CFやCF-IDEアダプタ類の情報 気になった点をピックアップ CFのxx倍速じゃ速度(MB/s)わかんないじゃん CD-ROMの150KB/secが基本。 100xのカードは15,000KB/s=14.6MB/s 20MB/s以上の高速カードが必要なら140x以上ということか あとXX倍速は読み込み。書き込みは遅い。 RemovableDiskと認識される WindowsUpdateできないなど CF変えるか日立マイクロドライブ用のドライバを入れるか。 CFにいろんなモードがあるらしい。 「TrueIDEモード(IDE互換モード)」「PC Card Memory mode」「PC Card I/O Mode」 (PC ATAカードモードとかPCMCIA互換モードとかいう表記も見かけた。よくわかんないな) どうもTrueIDEモードで動かないとRemovableDiskと認識されるらしい。 なおSDも同様の問題が出る可能性がある様子。 UltraDMAじゃなくてPIOで動いてます CFA規格でIDE互換モードはPIO-4(2000年~)とUltraDMA(2004年~)に制定 2005年以降のカードでUltraDMAで動作する可能性がある。 PIOもmode4は16.7MB/s。CFだと16.7MB/s÷150KB/s=114xってとこか。 PIOだからって目くじらを立てなくてもいいんじゃないか?と思いつつ実験 ↓ ベンチの結果は散々。でもベンチの数値差ほど遅いとは感じない。 CF-IDEアダプタによりPIOモードになる IR-ICF02S IR-ICF02D(有)アイアールキューブ 初期ロットはPIO。後期はUDMA-2対応。 ということもある。俺はこれにhit。詳しくはまとめサイト。
https://w.atwiki.jp/sevenlives/pages/2107.html
ゼロオリジン 読み:ぜろおりじん 英語:zero origin 別名: 意味: ゼロオリジンとは、数字の0から始まる数え方のこと。 プログラミング言語の配列などで使われることが多い。 2011年01月11日 オリジン 配列
https://w.atwiki.jp/familiar_spirit/pages/2292.html
9話 ルイズが朝食の席につくと、他の生徒はおもむろに一席分ルイズから間を開けた。 ルイズに対する嫌がらせというわけではない。 教師たちはそれを重々承知しているので、あえて何も言わなかった。 そしてルイズ自身もそれを教師たちから口を酸っぱくして言われていたので、何も言わなかった。 言わない代わりにため息一つついて、他の生徒たちと一緒に食事の前のお祈りを口にした。 ホワイトスネイクとギーシュが決闘した日から、もう一週間がたった。 ギーシュはすっかり元通りになって、モンモランシーとよりを戻そうと必死になっている。 ただ、ギーシュはルイズには近づこうとはしない。 常に一定の距離を保っており、そこから決してルイズに近づこうとしないのだ。 そうするのはギーシュだけではない。 他の生徒もルイズには近づこうとしなかったし、 加えてこれまでのようにルイズを「ゼロ」と呼んでバカにすることもなくなった。 無論、ホワイトスネイクのせいである。 ワルキューレを簡単にやっつけてしまったあの投げ技や身のこなしは多くの生徒が目にしていた。 その恐ろしい体術の餌食になるのが、みんな怖かったのだ。 ただ二つの例外として―― 「あら、ルイズ。今日は自分で起きられたのね」 ルイズがむっとして振り向くと、いつもの笑みを浮かべたキュルケと相変わらず無表情なタバサが立っていた。 決闘以後、ルイズの近くにいるのはキュルケとタバサだけだった。 「ふん、当然よ。わたしだってもう16歳なんだから、自分で起きるぐらいできるわよ」 そう言ってぷいと顔をそむけると、また食事を始める。 「ホワイトスネイク……だっけ? あなたの使い魔。彼、今日もいないのね」 そう言ってキュルケはわざとらしくため息をつく。 初めてホワイトスネイクを見て、そして決闘でワルキューレを次々と撃破していく ホワイトスネイクを見たときは「なんかちょっといいかも」とか思っていたキュルケだったが、 一週間も見ないうちにその熱はさっさと冷めて、今は絶好調五股掛けである。 「時代は筋肉質でタフな男よ!」とか思っていたのも、キュルケからすれば遥か昔の話。 女の子は熱しやすく冷めやすいと言われるが、キュルケはその中でもとびきりなのだ。 なのにホワイトスネイクに会えないことでため息をついたのは、 「ちょっとキュルケ! まだあんたあいつのことを狙ってたの!?」 ルイズがいちいち本気にするのが面白いからだ。 「ウソウソ、冗談よ。あなたってすぐに人の話を本気にするから飽きないわ」 「うぅ~~、そうやってあんたは人の事をバカにして!」 くすくす笑うキュルケと声をあげて怒るルイズ。 「好対照」 と、二人を見ていたタバサが評価した。 「ま、それはいいとして……ちょっとおかしくない? 召喚されて2日と立たないうちに使い魔が姿を見せなくなるなんて話、聞いたこともないわよ?」 キュルケの言うとおりだった。 ホワイトスネイクは決闘の日以来、一度もその姿を見せていないのだ。 「ルイズは使い魔に見限られたんじゃないか」と噂する生徒もちらほら出てきているくらいだ。 しかし、その噂は未だに噂の域を出たことはない。 ホワイトスネイクが「その場にいなくてもそこにいる」ことは、すでに多くの生徒たちに知られていたからだ。 ホワイトスネイクを「亡霊」だとか「悪霊」だとか呼ぶ生徒だって少なくはない。 だからホワイトスネイクがそばにいなくとも、ルイズはホワイトスネイクの主人であると暗黙のうちに認められていたのだ。 ホワイトスネイクが姿を見せなくなった本当の理由については、生徒たちは何も知らない。 「ルイズを呪い殺すための道具とか材料を集めている」とか、 「墓場を掘り返しては屍肉を食い漁っている」とかとんでもないデタラメを言っているばかりだ。 だがルイズは知っていた。 ホワイトスネイクはルイズ自身が本気でホワイトスネイクに立ち向かおうとしたときに現れる。 きっとそうだ、とルイズは「なんとなく」分かっていた。 根拠はない。 ただ、ホワイトスネイクは立ち向かってくる自分を無視したりはしないだろう。 ルイズはそれだけは、ただ「なんとなく」理解していた。 だから、立ち向かう。 決行は今夜。 今度はギーシュの魔法の才能は手元にない。 あるのは失敗魔法しか生み出せない「ゼロ」の才能だけ。 だとしても、立ち向かわないわけにはいかない。 あれだけの屈辱を受けて、言われたい放題言われて、それで黙っていられるほどルイズのプライドは安くない。 絶対に後悔させてやるんだから。 絶対に、やっつけてやるんだから! あの敗北から一週間、ずっとルイズはそう思い続けてきたのだ。 「ルイズ? 聞いてるの?」 「……え? なに?」 きょとんとして聞き返すルイズに、キュルケはため息をついた。 「だから、明日はフリッグの舞踏会でしょ? あんた踊る相手は決まってるの?」 「決まってないわよ」 即答するルイズ。 そんなこと考えてる余裕があったらホワイトスネイクに勝つ方法を考えた方がずっとマシだからだ。 「はぁ~……思ったとおりね。あんた、男っ気が全然無いものね」 「男の子を取っ換え引っ換えしてるあんたに言われたくないわ」 キュルケの言葉にむすっとしてルイズが返す。 「ま、あなたはそんなに美人じゃないからいいけど……タバサまで相手がいないのはどうなのよ?」 そう言ってタバサに声をかけるが、 「興味がない」 タバサの答えもルイズと似たようなものだった。 「……あなたたち、もうちょっと男との付き合いを考えた方がいいわよ。 タバサはかわいいからそのうち男の方から寄ってくるでしょうけど、 ルイズなんて、あんた将来貰ってくれる人がいなさそうじゃないの」 「な、なんですってえ!?」 「本当のことじゃない。怒りっぽくて、すぐ八つ当たりする。 あんたと一緒になったら神経すり減らしちゃうわよ」 「そ、そんな、こと……」 反論しかけたが、ルイズには思い当たるフシがありすぎた。 自分の父親は自分の母親と口論になったら絶対勝てないし、 二つ上の姉の婚約者はいつも姉にあれこれ指図されていて、 しかも会うたびにやつれているようだった。 父親はまだしも、姉の婚約者の方が離婚せずにいられるか、いや、結婚まで持つかどうかさえ怪しい。 自分は、どうだろうか……。 「なーんて、ね」 不意にキュルケが声を上げる。 「へ?」 「別にいいんじゃない? 踊る相手がいなくたって。 それに踊る相手がいないぐらいで将来どうこう、ってわけじゃないし」 「あ、あんた、またわたしをからかったのね!?」 キュルケの真意に気づいたルイズが顔を真っ赤にして怒る。 だがキュルケはお腹を抱えて大笑いすると、 「だから言ってるじゃない。あんたがすぐ本気にするから、それが面白くって!」 「もう、いい加減にしなさい! タバサも見てるばっかりじゃなくて何か言ってやりなさいよ」 話を振られたタバサは少し考えた後、 「いつも通り」 それだけ言ったのを聞いてキュルケはまた大笑いし、ルイズはまた声をあげて怒った。 まるでルイズが彼女二人以外に避けられ続けているのがウソのような、そんな光景だった。 時は三日前の夜にさかのぼる。 場所はトリスタニアの裏通り。 物騒な連中が物騒な仕事を求めて歩き回る、一般人が決して近づいてはならない場所。 そこでの、とある事件だ。 「な、なな、なんだ、お前は! いい、一体何しやがった!!」 ガタガタと震える傭兵の前には、すでに物言わぬ死体と化した彼の仲間が転がり、 そのさらに先に一人の男が立っている。 彼の仲間は、みんな穴ボコのチーズみたいに、全身に風穴をあけられて死んでいた。 彼の目の前に立つ一人の男がした「何か」によって、声を上げる間もなく死んだのだ。 そしてその男は、実に奇妙ないでたちをしていた。 頭には緑色の目出し帽とゴーグル、 そして羽織ったマントの下にはウロコのような模様が浮き出た全身ジャージを着ている。 もちろんハルケギニアにはジャージなんてものはないから、この男以外にはそれがジャージだとは分からない。 これだけでもホワイトスネイクとどっこいの奇妙すぎる格好だが、 取り分けて奇妙なのは、この男が靴を履かないで、その靴を靴紐で足首に結び付けていることだった。 「『何しやがった』と聞かれても……説明する意味がないな。 どうせお前らには……『見えない』だろうしな」 「な、何だと!」 「まあいい……それより、聞きたいことがある。 お前、誰に雇われた? 『同業者』に襲われるのはこれが初めてなんだ。 なるべく他の奴らがやりたがらない……ハードな『仕事』を選んでたのにな…」 「く、くそッ!」 傭兵が毒づいて逃げる。 「逃げるのか……行ってもいいぜ。ただし……」 ドンドンドンドンッ! 空気を切り裂いて飛来した無数の「何か」が傭兵の両足を蜂の巣にした。 「洗いざらい喋った後でならな」 傭兵が悲鳴をあげて倒れる。 男はそれにゆっくりと近づいた。 「なあ……教えてくれよ。一体誰に指図されたんだ?」 「し、知らねえよ!」 「そうか」 男はそれだけ言うと、 ドンドンドンッ! 今度は男の右腕を蜂の巣にした。 悲痛な呻き声が再び裏通りに響く。 「こっちは鉄クズが少ないからな……あんまり弾の無駄使いはしたくねーんだ。 だから……さっさと教えてくれるか?」 「し、知らねえ! 本当に知らねえんだ! 見たこともねえ女だった……この街の女じゃねえ! それだけは確かだ! そいつに500エキューで雇われたんだ! お前を殺して来いってな!」 「そうか」 ドグシャアッ! 「喋った後は、さっさと『あの世』に行ってきなよ」 男の意志で振り下ろされた見えない「何か」が、傭兵の頭蓋を粉々に粉砕した。 「しかし……面倒だな。 何で顔も知らねー上にこの街のヤツでもない女に狙われるんだ? 殺しすぎたのが……いけねーのか? 『仕事』中の俺を見た奴は全員殺ってるハズなんだがな……」 「別にお前は何も悪くはないよ」 一人呟く男に突然かけられた、艶のある声。 男は声のした方向に素早く目を向ける。 「何故ならそいつらを雇ったのはこの私だからね」 そこには、一人の女が立っていた。 「お前が……こいつらを差し向けたのか」 「その通り。『魔法殺し』と名高き傭兵の手腕、是非ともこの目で見ておきたくてね。 それで運のないそいつらに実験台になってもらったのさ」 女はフードを目深くかぶっており、その表情や顔立ちはうかがえない。 だが女の何かを楽しむような口調からは、恐怖や戸惑いは感じられない。 言葉通り、最初から死んでもらうつもりで傭兵たちを雇っていたようだ。 「そうか。……だがそれで、オレが納得すると……思うのか? 命を狙われて黙っているほど……オレは安くはないからな。 オレをナメてるんだったら……お前にもここで死んでもらう……!」 男の言葉と同時に、男の背後の「何か」がゆっくりと動いた。 「ふふふ……そう殺気立つんじゃないよ。 わたしはお前を雇うつもりでいるんだからね」 「……いくらでだ?」 男の発する殺気はまだ緩まない。 「2000エキュー、と言ったら?」 「2000エキューだと!?」 男の声色が変わる。 2000エキューと言ったら立派な家と森付きの庭が買えるぐらいの金額だ。 破格なんてもんじゃない。 あまりにも、馬鹿げている金額だ。 「どうやら態度が変わってきたようだね」 くすくす笑いながら女が言う。 「2000エキューか……2000エキュー……。 ……それで、一体なにをさせる気だ?」 「そんなに難しいことじゃないわ。子供を一人さらってくるだけよ」 「それで2000エキュー……だと?」 「ええ、何だったら前金で1000エキューあげてもいいわ」 「前金で、1000エキュー!?」 「どうする? この『仕事』……やるのか、やらないのか?」 「……まず、詳しい話を聞かせてもらおうか」 それが男なりの、1000エキュー、2000エキューを前にしての、精一杯の慎重さだった。 彼が感情だけで動く男だったなら、「仕事」の内容も確認せずにこの場で「仕事」を受けていただろう。 「なかなか利口で助かるわ。では明日のこの時刻に、またこの場所で落ち合いましょう。 詳しい話はそこで教えるわ」 「それでいい。だが……」 「だが、何?」 「あんたの名前を……まだ聞いていないな」 「おや、そう言えば名乗っていなかったね。すっかり忘れていたよ。 私はシェフィールド。 ではまた明日、いい返事を期待しているよ、『ラング・ラングラー』」 To Be Continued...
https://w.atwiki.jp/magicman/pages/25527.html
作者:wha ■ゼロシフト(このクリーチャーのパワーが0以下になった時、次の0S能力を使ってもよい) 0S-(効果) 凶鬼00号 アブゾレイド SR 闇文明 (7) クリーチャー:マフィ・ギャング/デ-モン・コマンド 6000+ ■このクリーチャーが攻撃する時、バトルゾーンにあるクリーチャーを1体選んでもよい。そのターン、選んだクリーチャーのパワーを0にする。(パワー0以下のクリーチャーは破壊される) ■パワード・ブレイカー(このクリーチャーは、そのパワー6000ごとにシールドをさらに1つブレイクする) ■ゼロシフト(このクリーチャーのパワーが0以下になった時、次の0S能力を使ってもよい) 0S-このターン、このクリーチャーのパワーを12000にし、相手はこのクリーチャーがブレイクしたシールドの「S・トリガー」を使うことができない。 + 関連カード/3 《凶鬼00号 アブゾレイド》 《凶鬼00号 ゼロノトリガー》 《凶鬼00号 ワールヴォイド》 カードリスト:wha 評価 名前 コメント