約 1,319,708 件
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/2538.html
牛よりも大きな巨体が鎮座していた。砂ぼこりが晴れると共にその姿がゆっくりと明らかになる。 人を丸呑みできそうな大きな口、骨をも噛み砕く頑丈な牙、振るうだけで大樹をなぎ倒す尻尾。 喉の奥から猛獣特有の太い声を鳴らした。 首を持ち上げ周りを見まわすと周囲に居た生徒はみな威圧され、一歩下がった。 「や……」 その巨体の前に居た少女、ルイズ・ド・フランソワーズは満面の笑顔を浮かべた。 「やったぁあ!」 普段はきつい視線で周りを威圧するように過ごしている彼女。 それが年相応の歓喜の声を上げたことで一部の生徒が珍しいものを見たように視線を向けた。 そんな視線はまるで眼中に無いようで、ルイズは巨大なモンスターに近寄った。 俗に言うオオトカゲ、いやココまでの巨大ではドラゴンの一種かもしれない。 何せ軽く人を数人乗せても平気そうな大きさなのだから。 今年の使い魔召喚儀式で最高の使い魔と思われていたミス・タバサの使い魔、スカイドラゴンとほぼ同じ大きさをしている。 翼は無いが、頑丈そうな鱗はドットレベルの魔法なら軽く弾き返しそうである。 近寄ってきたルイズに興味を持ったのか、ドラゴンは首を屈めてルイズの顔を覗き込む。 ルイズは自分に忠誠を持ったと判断し、そのままコントラクトサーヴァントを行った。 コントラクトサーヴァントも無事に終了。 そうするとあっけに取られていた生徒たちが騒ぎ始めた。 「そんなバカな」 「ゼロのルイズが?」 「でかいだけじゃないか?」 口々に何とか目の前の事実を否定しようと試みるが、それはルイズの虚栄心を満足させるだけだった。 ルイズは今、有頂天に居た。 入学してから彼女に与えられた言葉は蔑みと憐れみだけだった。それが今向けられているのは嫉妬交じりの羨望の視線なのである。 特に彼女が嬉しかった点はライバルであるキュルケの使い魔よりも高レベルの使い魔を喚んだ事だ。 キュルケの横に居るサラマンダーを見てルイズはニヤニヤと表情を隠さなかった。 それに気づいたキュルケは解散の声を聞くとさっさと校舎へ戻っていった。 (勝った) とルイズは心の中で喜んだ。 いつも自分につっかかってくるキュルケが何も言わずに立ち去ったのである。 あまりの喜びにルイズは巨大なドラゴンの体を抱きしめた。 と言ってもあまりにサイズが違うためルイズが寄りかかっているようにしか見えないが。 「これから、よろしくね」 「グォウ……」 ルイズに話しかけられたドラゴンは否定とも肯定とも取れない鳴き声を発した。 次の日。 ルイズは人生において最高の目覚めだと感じていた。 窓の外が青空なのも世界が自分を祝福しているのだとさえ思えて、思わず歌いだしそうだ。 それと同時に自分の幸福、使い魔の姿を確認したくなったルイズは自らの使い魔に会いに行こうと考えた。 さすがにあんな巨体では自分の部屋に入れることができないので、そういった使い魔が眠る場所があるのである。 場所は馬屋の近く、基本的に食事の世話は使用人がする。馬の世話も使用人がするため機能的にそこに建っているのである。 意気揚々と服を脱ぐと制服に着替える。廊下に用意されている水で洗顔をすると宿舎の階段を降りた。 思わずスキップしそうな心を抑えて貴族らしく丁寧に歩く。だが明らかにその足取りは浮き足立っていて危なっかしい。 「おはよう、随分とご機嫌だねルイズ」 と一階のホール部で声をかけられる。そこに居たのはギーシュだった。 薔薇を口に咥え、その整った顔で笑顔を向けていた。 普段からゼロだの悪口を言う生徒の中にギーシュは居た、それが今日は他の女生徒と同じような対応をしている。 それをルイズはギーシュも自分を認めたのだと考えた。 「おはよう、ギーシュ。今日は最高の朝だわ」 「最高の使い魔を召喚したからかい?」 「そうよ、今なら魔法も成功させる自信があるわ!」 「そ、それは今後ゆっくりやっていけば良いんじゃないかな……」 ちょっとだけ顔を引きつらせるギーシュ、話題を変えるためさらに言葉を続ける。 「そんなことより、昨日のキミのアプローチ嬉しかったよ。どうだい、今度の虚無の日に遠乗りに行くと言うのは」 「……は?」 突然のギーシュの申し込みにルイズは言いづまる。 なんで急にデート、それよりも昨日って? と言う疑問が頭の中を巡る。 「ぇえっと……確か貴方は今モンモランシーと付き合っているのよね」 「妬いているのかい、でも薔薇は皆の為にあるのさ、ボクも一緒さ」 「……」 どうにも会話が通じない。そもそも何かとんでもない勘違いが起こっているような気がしてならない。 「どうか顔を上げてくれないかい、君の可憐な顔が一瞬でも見れないのは残念でならない」 だがギーシュはルイズに考える暇を与えず、歯の浮くような台詞を続けている。 その、ややこしい状況にさらにもう一人加わってきた。 「おはよう、ギーシュ、ルイズ」 赤い髪を振り、使い魔のサラマンダーを連れて現れたのはキュルケであった。 「おはよ……」 「おはよう、今日も赤い髪が美しいね」 つい数秒前までルイズを口説いていたのに、他の女が現れたとたんそちらまで褒めるギーシュの節操のなさにルイズは不審な目を向けた。 モンモランシーの苦労がなんとなく理解できたようだ。 「あら、昨日の夜にあんなに言ったのに、まだ言い足りないの?」 「君の美貌を称えるなんて何万の言葉があっても足りな……ぇ、昨日の夜?」 それまで、まるで口を止めなかったギーシュが口を開けたまま固まった。 「あんなに情熱的に口説かれたのは久しぶりだったわ。それでいて手を出さないなんて意外だったけど」 「ちょ、ちょっと待ってくれたまえ……昨日ボクは何を言ったか教えてくれないかい」 目を白黒させ、ギーシュはキュルケに問いかける。 それに対してキュルケの口から出るのは恥ずかしい言葉の数々。 後半は捨てられた男が女に復縁を迫っているようにしか聞こえない内容になっていた。 「ギーシュ、あんた程ほどにしておかないとモンモランシーあたりに刺されるわよ」 とルイズが呆れたように言った。 それに対してギーシュは大慌てで否定する。 「待ってくれ、昨日は授業が終わった後はずっとベルダンディー、ボクの使い魔と一緒に居た。その後部屋に居たらルイズ、君が尋ねてきて……」 「待ちなさいよ、なに大嘘でっちあげてんのよ。私は昨日、誰の部屋にも行ってないわよ!」 「そんな、昨日ボクの部屋にやってきて『立派な使い魔を召喚して自信が付いたから告白する』って言ったじゃないか」 「誰がアンタみたいな浮気男に告白するのよ!」 「……どうなってんのコレ」 とキュルケが呟いた。 それを聞きたいのはルイズもギーシュも同じであったが。 「あ、おはようタバサ」 そこに現れたタバサに気づきキュルケが声をかける。 しかしタバサの様子がおかしい、いつも無表情である彼女が険しい顔をして歩いてきた。 「おはよう」 「どうしたの、何か暗いわよ」 と歯に絹をかけず話しかける。 だがタバサは気にもした様子も無く話を続けた。いつもの事なのだろう。 「キュルケ……貴女の気持ちは嬉しいけど、私は女性とは付き合えない」 「は?」 キュルケは目の前の友人が何を言っているのか分からなかった。 だが彼女が冗談を言うような性質でないのは知っている。 「タバサ、何のこと?」 「昨日の夜、私の部屋で『友達以上になりたい』って貴女が……」 さすがの事にいつもの余裕がなくなるキュルケ。 そこにマルコリヌが現れる 「タバサ、昨日は逃げてしまってゴメン。僕は、僕は君のことが好きだぁああああ!」 と一直線にタバサに飛びかかり、あっさり避けられて床を転がった。 さらにモンモランシーが現れてマルコリヌに近寄る。 「ごめんなさい、私には好きな人が居るから貴方とは付き合えないの」 「うぉおお、何だかよく分からないけど振られたぁああ!」 マルコリヌは号泣した。 どんどん現れる数珠繋ぎのような関係に、最初からその場にいたルイズは気づき始めていた。 これは誰かが誰かに告白し、告白された人が誰かに告白すると言う事を繰り返しているのだ。 しかし、そんな事をする意味も分からないし。そもそも告白した記憶が誰も無い。 だとすれば、体を奪うような魔法具が校内をうろついているのか。もしくは―― 「なんの騒ぎじゃ、これは」 「学院長」 階段の上から今度は学院長が降りてきた。 「ぉお、ミス・フランソワーズ。良いところで会った、これを見てくれぬか?」 といつも咥えているパイプを差し出してきた。 首をかしげてルイズがそれを凝視すると。 ボン、と言う音と共にパイプがパーティーで使うクラッカーのように爆発した。 びっくり箱のようにパイプの先からバネが出て、その先端にピエロの顔がくっついている。 それに驚いたルイズは思わず後退し、足がもつれて尻餅をついた。 その光景が余程面白かったのか、学院長が大笑いをしていた。 その顔が歪み、白髪が徐々に桃色に、ゆったりとしたローブは短く、肌がどんどん若返っていく。 目の前で学院長は完全にルイズに変身した。 その光景に周囲に居た皆があっけに取られる。 尻餅をついているルイズと、大笑いしているルイズと二人のルイズが居るのである。 「だ、誰よあんた!」 ルイズが叫ぶ、笑いを堪えながらそいつは答えた。 「あ、あはは、わ、私は……ルイズよ」 「ふざけないで、ルイズは私よ! 貴方ね、昨日の夜に姿を変えて告白しまくった犯人は!」 危険な魔法具があるか、もうひとつは誰かが変身してイタズラをしてるとしか考えられなかった。 「あはは、は……さすがご主人様、当たりぃ!」 そう言うと同時にその姿は盛り上がり、口は裂け、尻尾が生えた。 肌は浅黒い土色に、鱗へと変わる。 そうして偽ルイズは巨大なドラゴンへと変わった。 「い、韻龍?!」 「いんりゅう? 違う違う、ボクは『シャドウゼロ』サ」 そう言うと今度は勢いよく小さくなり、人間サイズをさらに通り越して小さな人形の大きさになった。 真っ黒なヌイグルミのようになった。顔らしき部分に緑色の部位がある。 全体的に半透明でゼリー状のようだ。 「ごシュジン様はボクがランドドラゴンに変身してるトキに召喚しタンだよ」 その言葉にルイズが考えた事は『ドラゴンよりもレアな使い魔ではないか』と言う事だった。 つまり喜べば良いのか、それともイタズラを怒れば良いのか一瞬迷ったのである。 「きゅるきゅる、それじゃあちょっと散歩してくるのね」 迷ってる間にシャドウゼロはタバサのスカイドラゴンに変身するとマルコリヌをふっ飛ばし、入り口の一部を破壊して、空へと飛び去った。 その怒涛の展開に誰も付いていけず、唯一冷静だったタバサが言った。 「良いの? 逃げたけど」 「あ、あの馬鹿ドラゴンっっ!!」 慌てて飛び出し走っていくルイズ、どう考えても追いつけるはずが無いのだが。その場も誰もがソレに対して忠告する気が無かった。 全員の気持ちはひとつだった (疲れた……) その後、ルイズとシャドウゼロの追いかけっこは数年に続くことになった。 彼らの通った後は人間関係がぎくしゃくしたり、逆に長年のわだかまりが解けたり。 モンスターが街道を大行進したり、村々を荒らすモンスターの死骸が大量に転がったり。 さらにはアルビオンで起こった内乱、両者の内情を引っ掻き回して疲弊させたりした。 後の歴史には歴史上最悪の愉快犯テロリストとして語り継がれることになる。 ――完――
https://w.atwiki.jp/hmiku/pages/43784.html
【検索用 せろきょりれんあい 登録タグ 2021年 MaYuKa VOCALOID Youtubeミリオン達成曲 s!on tepe せ れるりり 曲 曲さ 鳴花ヒメ】 + 目次 目次 曲紹介 歌詞 コメント 作詞:れるりり 作曲:れるりり 編曲:teppe イラスト:s!on 動画:MaYuKa 唄:鳴花ヒメ 曲紹介 曲名:『ゼロ距離恋愛』(ぜろきょりれんあい) れるりり10周年特別企画として開催した、音楽コラボSNS「nana」とのコラボオンラインイベントのれるりり特別賞受賞者とのコラボレーション楽曲のVOCALOIDバージョン。 2021年7月7日、配信を記念してフルMVが公開された。 歌詞 愛されたがりコーデじゃGirly がんばりすぎ? でもしょうがないじゃん アイス抹茶ラテ ショートサイズで ふわふわミルクじゃ物足りない 私の気持ち 全然気付いてないの? 本気じゃないって 演じてるだけなのに ケータイ画面 いつまで見つめてるの? その瞳 手でふさいで ゼロから始まるキスで 高鳴るハートのリズム ちぎれるくらい抱きしめても ひとつになれやしないけれど 君が流した涙は 私が飲み干してあげる 心の隙間 埋め合うほど 二人の距離はゼロになってく さんざんなパーティ 抜け出してダーリン からかいすぎ? もう止まらないじゃん シンデレラストーリー フルサイズで キラキラキセキを ちょうだいな 私の気持ち 一人じゃ持ちきれないの そういう時って キミだったらどうするの? 検索画面 見たって始まらないよ この瞳 手でふさいで ゼロから始まるキスで 高鳴るハートのリズム ちぎれるくらい抱きしめても ひとつになれやしないけれど 君が流した涙は 私が飲み干してあげる 心の隙間 埋め合うほど 二人の距離はゼロになってく コメント 乙女心が凄く伝わる曲!れるりりさん最高すぎる! -- まゆぽん (2023-04-12 23 48 41) 1番好きな歌だ🥹 -- 🪽🫧 (2023-05-09 11 05 44) れるりりさんの言葉のセンスが最高🤯💕 -- 2ゃん (2023-11-09 18 39 04) この歌だいすき! ピュアな感じがすごく感動する -- 捧 愛依 (2024-01-05 13 31 14) 名前 コメント コメントを書き込む際の注意 コメント欄は匿名で使用できる性質上、荒れやすいので、 以下の条件に該当するようなコメントは削除されることがあります。 コメントする際は、絶対に目を通してください。 暴力的、または卑猥な表現・差別用語(Wiki利用者に著しく不快感を与えるような表現) 特定の個人・団体の宣伝または批判 (曲紹介ページにおいて)歌詞の独自解釈を展開するコメント、いわゆる“解釈コメ” 長すぎるコメント 『歌ってみた』系動画や、歌い手に関する話題 「カラオケで歌えた」「学校で流れた」などの曲に直接関係しない、本来日記に書くようなコメント カラオケ化、カラオケ配信等の話題 同一人物によると判断される連続・大量コメント Wikiの保守管理は有志によって行われています。 Wikiを気持ちよく利用するためにも、上記の注意事項は守って頂くようにお願いします。
https://w.atwiki.jp/gorukusu/pages/17.html
ゼロ 概要 ストーリー 世界観 登場人物 用語
https://w.atwiki.jp/familiar_spirit/pages/1213.html
その夜 「ま、こんなもんだろうな」 そう言って指差すのは、チェストに入っていた銅貨と色あせた装飾品だ。 元々、この手の事には期待していなかっただけに、この結果でも特に気にはならないが、ルイズは別だ。 「このガラクタが『ブリーンシンガメル』ってんじゃあないでしょうねぇ~~?」 それにキュルケは答えず、爪の手入れをしている。もちろん沸点が低いルイズだ、今にもキレそうである。 「これで7件目よ!インチキ地図ばかりじゃない!」 「言ったじゃない『中』には本物があるかもしれないって」 「そう簡単に栄光が掴めりゃあ、誰も苦労しねーよ」 「もう学院に戻らない…?色々あるだろうし」 まぁ、からっきし浮かんでこない詔のせいなのだが、そろそろ本気で考えねばヤバいのだ。 さすがに沈黙が流れるが、それを打ち払ったのはシエスタの明るい声だ。 「みなさーん、お食事ができましたよー!」 シエスタが、火にかけた鍋からシチューをよそって、めいめいに配り始めた。いい匂いが鼻を刺激する。 「美味しい…これなんのお肉なの?」 ルイズが一口食べて呟いた。はっきり言えば何か悔しかったが、この味はその感情を軽く上回ったため声にも、表情にも出さない。 だが、それを見ていたシエスタが微笑みながらスタンド使いもブッ飛ぶような事を言った。 「オーク鬼のお肉ですわ」 瞬間、プロシュートを除いた全員の動きが止まる。 貴族という意地と根性で吐くには至らないが、唖然としている。 「じょ、冗談です! 本当は野うさぎです! 罠を仕掛けて捕まえたんです!」 「オーク鬼を倒したばかりなんだから…そういう冗談は止めて…ていうか何であんたはノーリアクションなのよ!」 「豚みてーなもんだろ?」 気にした様子もなく平然と答える姿に、予想以上の反応にちょっとテンパっているシエスタを除いた全員が同じ思考になった。 ( ( (そりゃあ、はしばみ草が食べられるわけね) ) ) 「驚かせないでよね…でも、あなた器用ね。こうやって森にあるもので、美味しいものを作っちゃうんだから」 「田舎育ちですから」 「ハーブの使い方が独特で珍しいわ。知らない野菜もたくさん入ってるし」 「わたしの村に伝わるシチューで、ヨシェナヴェっていうんです 父から作り方を教わったんです。食べられる山菜や、木の根や…父はひいおじいちゃんから教わったそうです。今ではわたしの村の名物なんですよ」 今のところ成果『ゼロ』だったが、美味しい食事のおかげで座は和んだ。 正直、シエスタが居なければ、何かこう色々修羅場になっていたかもしれない。爆発とかで。 全員の食事が終わり、安穏とした空気が流れるがルイズが思い出したかのように言った。 「そろそろ、説明してくれない?あの力を」 「そうだな」 ザザッ!と全員の視線がプロシュートに集まるとスタンド能力の事を説明する。 「まず、これは『スタンド』っつー能力だ。基本的に、スタンドはスタンドでしか干渉する事はできないし、スタンド使いでないと見ることもできない こっちで言うなら、スタンドが魔法に干渉できるが、魔法はスタンドに干渉できないって事だ。衝撃は受けるし、氷とかの実体のあるものしか受けれないがな」 「魔法みたいなものね」 「似て異なるな。スタンドが傷付けば本体も傷付く。それに魔法みたいに汎用性があるもんじゃねぇ。基本的に一人一能力だ」 「つまり…ドットって事?」 「口で説明すると難しいな。汎用性が無い分、能力的に特化したものが多い。 空気そのものを凍らせたり、対象を小さくしたり…鏡の中の世界を作っちまうヤツだっている」 こちらに来る事は無いと思いチームの仲間の能力を話すが、その話している時の顔はどちらかというと笑顔だった。まぁよ~く見ないと分からないだろうが。 「ん~~、つまり火系統しか使えないけど、その能力だけならスクウェアクラスより上って事でいいの?」 「まぁ、そう思ってくれていい」 「…治す力はある?」 「少なくともオレの知る限りでは、そんなのはいねぇな。どいつもこいつも戦闘向きな能力ばかりだ」 「…そう」 残念そうに、タバサが呟くが話を続ける。 「それで、こいつが重要なんだが…スタンド能力は、この世界のもんじゃあねぇ」 ルイズは知っていたが、他は知らない。 「ウソでしょ!?……ってウソは言ってない目ね」 「破壊の杖だったか。少しばかり古いもんだったがアレもオレんとこの世界の兵器だ」 シエスタ以外の全員が破壊の杖の威力を思い出す。あの爆発はルイズのそれを軽く凌駕していた。 「まぁオレだって、オメーらのうち誰か一人がイタリアに来て 魔法が使えるとか言ったら『イカれてるのか?』としか思えねぇからな。信じる信じないは勝手だ」 「い、いえ!信じます!信じますけど…」 シエスタが途中まで言って口を閉じた。違う世界ということは帰ってしまえば二度と会えないかもしれないという事だ。 タバサも内心ショックを受けている。 異世界の能力という事は治す力があってもそれに頼ることはできない。期待があっただけに、反動も大きかった。 「スタンドって見えないの?」 「物質と一体化してるヤツなら見えるが…それ以外は無理だな。直接じゃなくていいなら見る方法も無い事は無いが」 満場一致で『見せて』という事になり準備をする。 「土を粘土なんかにして、これで見えるの?」 しばらく黙って見てると、粘土に変化が現れた。 ズムゥゥ、と音がして粘土が押され何かの、人型が出来てくる。 ぶっちゃけタバサの顔が青い。 粘土に完全にグレイトフル・デッドの形が浮かび上がるが 人型スタンドの中でもキモイというかグロいというかモンスター的な形をしているため皆さん引いているご様子。 「……ななな、なによこれ!どう見てもお化けじゃない!この4本の触手は何!?なんで眼がこんなにあるのよ!!」 「両手使う時はそれで支えてんだよ。眼は広域老化やってる時にそこから老化させるガスみてーなのが出る」 「…こ、こんなのが近くにいたのに気付かなかったなんて」 「み、見た目は怖いですけど、プロシュートさんが使ってるならへ、平気です!」 「……ぃ……ぁ…」 何かもう、タバサの様子が色々尋常じゃない。 「…ちょっと、タバサ大丈夫?」 キュルケの問いに辛うじて頷くが、ルイズがトドメを刺した。 「…ねぇ、今それどこに居るの?」 「そこだな」 そう言って指差すのはタバサの目の前の地面。別に意図してやったわけではないが、座っている位置が悪かった。 「…………」 「…タバサ?……寝ちゃったみたいね」 気絶したのだが、絶妙な勘違いをしたキュルケによって彼女の名誉は辛うじて保たれた。 気絶したタバサを置いてキュルケが地図を広げた。 「で、次はどれやるんだ?」 「諦めて帰らない…?」 「あと、一件だけよ。これでダメだったら学院に帰ろうじゃないの。お宝の名前は…『竜の羽衣』ね」 「そ、それホントですか!?」 「知ってるの?場所はタルブの村の近くね」 「タルブ?…確かラ・ロシェールの向こうでシエスタの故郷じゃあなかったか」 「そ、そうです…」 『それ』は森の中をゆっくりと動いていた。 他の生物からすれば脆弱な存在だったはずだが、『それ』はまだ生き延びていた。 一匹の獣が、動く『それ』に襲い掛かる。 体格的にも相手の動きの鈍さからしても、獣に軍配が上がるはずだった。 シパーーz__ン そんな音が森の中に鳴り響くと獣がもがき始めた。 シパン!シパン!シパン!シパパ! その音がしたかと思うと獣は跡形も無く『消えて』いた。 「指令……何…す…?…ロ……」 本能で誰かに問うがやはり答えは返ってこない。 だが、唯一、一つだけ思い出した。 「了……捕…えま……。?…誰…捕ま…るん…す…?メ………」 「………ネ。誰……か?……すか?…で…か?」 返事は返ってこないがゆっくりと進む中、『それ』は村を見付け、とりあえず本能に従い指令を遂行する事に決めた。 翌朝、一向は風竜の上でシエスタの説明を受けていた。 要領を得ない説明だったが、とにかく、村の近くに寺院があり、そこに『竜の羽衣』と呼ばれるモノが存在しているということ。 「どうして『竜の羽衣』って呼ばれてるの?」 「それを纏った者は空を飛べるらしいんです」 「空?…オメーら確か…『フライ』っつーんだったか。アレで飛べるんじゃあなかったか?」 「平民でも飛べる風系のマジックアイテムかしら?」 「そんな…大したものじゃありません……インチキなんですよ。 どこにでもあるような、名ばかりの秘法なんです。でも地元の皆はとてもありがたがって…寺院に飾ってるし、拝んでるおばあちゃんまでいるんです」 「まぁ見てみねぇ事には分からないからな」 「実は……、それの持ち主、わたしのひいおじいちゃんだったんです。 ある日、ふらりとわたし村に現れたそうです。その『竜の羽衣』で東の地からわたしの村にやってきたって、皆に言ったそうです」 (東…?ロバ・アル・カイリエってとこからか…?) 「凄いじゃないの」 キュルケが驚いたように答えるがシエスタの返事は暗めだ。 「でも、誰も信じなかったんです。ひいおじいちゃんは、頭がおかしかったんだって、皆言ってました」 「どうして?」 「誰かがそれで飛んでみろって言ったんですけど、飛べなかったんです。色々言い訳してたらしいんですけど誰も信じなくって おまけに『もう飛べない』と言って、わたしの村に住み着いちゃって 一生懸命働いてその皆でお金を作って、貴族にお願いして『竜の羽衣』に『固定化』の呪文までかけてもらったそうです」 「変わり者だったのね。さぞかし家族の人は苦労したでしょうに」 「その件以外では、働き者の良い人だったんで、村の人たちにも好かれたそうです」 「価値観ってのは人によって違うからな。 オメーらが最初ルイズの爆発を失敗って言ってたが、オレに言わせりゃあ十分実戦向きだぜ。それを見てみねぇ事には分からないが…問題は村の名物って事か」 「そうそう、わたしが『ゼロ』……ってなに言わせんのよーーーーー!!」 「でも……わたしの家の私物みたいなものだし……プロシュートさんがもし、欲しいって言うのなら、父に掛け合ってみます」 ルイズのノリ突っ込みを後にシルフィードがタルブの村へと向かった。 一向がタルブ村に着いたが、異変に気付いた。村に『誰も』居ないのである。 「誰も居ないなんて妙ね…」 「そんな…!父様!母様!」 シエスタが叫びながら家の中に入るがやはり誰も居ない。 残りも家の中に入るが、シエスタの顔はやはり暗い。 「…誰か居た?」 「いえ…誰も…」 村に誰も居ないという事が妙だった。 オーク鬼などの怪物に襲われて逃げたというのなら分からないでもないが、この場合そのような痕跡が一切無い。 とりあえず、家の中を捜してみるが、タバサがある事に気付いた。 「…まだ温かい」 そう言って指差すのは、鍋の中のヨシェナヴェだった。 「ホントね…火は燃え尽きて消えてるみたいだけど…」 「普通に生活してた状態から急に居なくなったって事?」 「……どうして」 「とにかく他も手分けして捜してみましょう」 プロシュート、タバサ、シエスタとキュルケ、ルイズに別れ他を捜し始める。 だが、どの家にも人の気配すら無い。 一旦外に出るとシエスタが泣きはじめた。 そりゃあ久しぶりに帰って誰も居なかったら泣きたくもなる。酒がそこにあれば多分直に飲んでる。 「えぐっ…!……皆どこに行ったんでしょうか」 「…生活観丸出しのまま消えてるってのが妙だな。襲撃を受けた跡すら残ってねぇ」 「二人を呼んでくる」 「そうだな。状況が分からない以上分散するのはヤバイ」 二人が居る家の中に入るタバサを見て、どう言ったもんかとシエスタの方を見るが、そのシエスタが居なかった。 「…どこ行った?シエスタ」 辺りを見回すが、シエスタの姿は無い。 だが、さっきまで閉まっていたはずの家の扉が開いていたので、中を覗くと驚くべきものを見る事になった。 スパン!スパン!グチャグチャグチュ! 「な…ッ!バカな…ッ!!こいつは…この能力は……ッ!!」 油断があったわけではないが、別世界という事で『スタンド使い』が居るという可能性を除外していた。 「こいつは…!何故…『ここ』に…!ベイビィ・フェイスの『息子』がッ!!」 言い終えると同時にシエスタを完全に家に同化させると途切れ途切れの声がどこからか聞こえてきた。 「家…出口…もう…人『人間』が……す。知…ない顔…すが指令ど…り捕獲……す」 「…ッ!ここに居るのはヤバイッ!!」 全力で後ろに飛びのくが、一瞬早く両脚を家の壁に同化された 「うぉぉぉぉぉぉ!」 そのまま、全身を同化されるかと思った瞬間、氷の塊が飛来し、それを防ぐ。 「あああ、脚…脚が…!」 「ちょっと…大丈夫なの!?」 さすがに、両脚を失っているプロシュートを見て焦るが、本人はまだ冷静なラインを保っている。 「問題ねー。だがヤバイ状況には変わりないッ! スデにシエスタがやられたが…まだ生きている。オレの脚も一応は繋がっているが…動けねぇな」 「どういう事…!?」 「こいつは…スタンドだ。名はベイビィ・フェイス。『生物を物質に組み替える』能力だ…! 物質と一体化しているタイプだから見る事は可能だが、物に擬態しているから、迂闊に近付くと瞬時に分解される…!」 「ぶ、分解って…」 「見てのとおりだ…こいつはオレの脚を壁に同化させてやがる。恐らく村の連中も全員同化させられたんだろうな… どういう訳か知らねぇが、今のこいつには『殺す』という指令は出てないみてーだから全員生きている。ヤバイ事には変わりないがな…!」 そう言いながら、親に毒づく。 「オレの顔を知らないだと…?あのヤロー…育児放棄しやがって…!一発殴るどころじゃあ済まさねぇ…ッ!!」 「そいつの事知ってるの…!?」 「ああ…ディ・モールト知ってる…ッ!こいつは、自我を持ったゴーレムみてーなもんだ。 老化は期待できねぇし、単純な攻撃も自分を分解してかわすからな…厄介だぜ…こいつはよォーーー!」 「知ら…い顔の人……三人…増え……た。………ネ、指令…くだ…い。……ー…?どう…ま…たか?…う…した…?ど…しま……か?」 (…妙だな。メローネが『ここ』に居るなら指令がハッキリと伝わってるはずだ…こいつの行動…まるで一人歩きしているような…) 「てめー…メローネは何処に居やがるッ…!」 「メロ…ネ…テ誰ダ?…ロ……?答…て……さい。メ………?」 「ちっ!息子だけこっちに来たってわけか?教育もされてねーみたいだし、成長も完全じゃあないようだが…能力だけはしっかり身に付いてやがんな」 「ど、どうすればいいのよ!」 三人が杖を構えているが、迂闊に攻撃できないでいる。 下手に攻撃して建物に同化している村人に当たれば取り返しがつかなくなるからだ。 「こいつは今、本体と切り離されて暴走状態ってとこだな…何時『殺す』っつー風に変わるか分かったもんじゃあないが…不自然な物には近付くなよ…」 ボドォォン!コロコロコロコロコロ 音がすると石が三人に向かって転がってきたが、あからさまに怪しいと思ったのかキュルケとタバサが魔法で攻撃する。 「あたしから行くわよタバサ!」 キュルケが『ファイヤーボール』で石を狙うが石が独りでに分解してそれをかわした。 「やっぱりね…でも!」 分解した石が集合し石に戻った瞬間をタバサが撃ち抜く。 親友だからこそ可能な絶妙な時間差攻撃に石が砕けた。 「やったわねタバサ!」 手を合わせる二人だが、『それ』の性質をよく知っているプロシュートが叫ぶ。 「まだだ!油断するんじゃあねぇ!!」 「油断って…手ごたえはあったわよ?ねぇタバ…!」 「……迂闊だった」 キュルケがタバサを見るが、その頭の位置がいつもの半分ぐらいしかない事に気付いた。 地面から伸びたベイビィ・フェイスがタバサの下半身を分解し地面にバラ撒いている。 「く…こいつ、タバサから離れなさい!!」 ベイビィ・フェイスの居る方の地面に杖を向け『ファイヤーボール』を放つが、さっきと同じだ。即座に分解し今度はキュルケの下半身を分解した。 「う…嘘…こいつ無敵…!?」 「三人…捕ら…した。…り…一人で…。どうし…ま…か?…ロ……」 声が何かに問うが、もちろん返事は無い。 しばらく黙っていたが、変化が訪れた。 「く…この!よくも…!この汚らわしくて気持ち悪い化物め!」 ルイズがそう叫ぶが、それは禁句だ。 「な…バカかオメーはッ!教育もされず成長しきってねぇそいつに、その言葉はヤバイ…!!」 「お母さ……ぼくの…を化…だ……っている『…ら…しく』て『気持ち…い』と罵…て…る…!」 それを聞き焦る。お母さんと呼ばれた事は置いといても、罵倒の類であるから、キレて『殺す』となるのかと思ったのだが…次に現れた言葉は意外だった 「なん…いい『お母…んだ!』」 「だ、誰があんたみたいな化物のお母さんよ!!」 もちろん母体はルイズではないが、記憶が曖昧なベイビィ・フェイスにあの言葉を言えばそう認識させるに十分だった。 その場にディ・モールト!ディーモールト良いぞッ!というような幻聴が聞こえたが、その幻聴を上回る台詞をベイビィ・フェイスが吐いた。 「おな…もす…た…ど……れば…いで…か?」 ズズズズズズゴズズズズズズズズズ とベイビィ・フェイスが地面から現れルイズの方を向く。 その姿は、本来の成体の2/3の大きさでところどころ体のパーツが欠けている。 「飲ま…て!早…飲…し…!」 「の、飲むって何をよ!」 「…ちッ!パーツが欠けてるせいで、教育状態が幼生に戻ってやがるな…!…しかし…ヤバイ!ルイズを母親と思っているってこたぁ…このままだと飲まれるな」 「…飲まれるって…もしかして、こいつ…わたしを飲むの!?」 「ああ、そいつは母体を飲んで成体に成長すんだが…今のそいつは成体の形だが、大きさが普通の2/3しか無くパーツも欠けて幼生と同じ状態と思っていい。分解されたら…」 ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ 「確実に飲まれて死ぬな…!」 「いやぁぁぁぁぁぁぁぁあああ!そんなの絶対いやぁぁぁぁぁああああ!こっちくるなぁぁぁぁぁあああ!!」 だが、悲鳴空しくベイビィ・フェイスがルイズに取り付いた。 「飲…して!早く飲ま…て!!」 「いやぁぁぁぁ!こんなのに、飲まれて死ぬなんて……!」 体の半分を分解されている三人にはどうしようもない。そう思って目を閉じたが、タバサが叫んだ。 「今が好機!」 「他人事だと思ってぇぇぇぇぇぇ!呪ってやるぅぅ!うわぁぁぁぁぁぁぁん!!」 テンパっているルイズには伝わらなかったようだが、二人は気付いた。 最初の授業で見せたあの光景を。そして三人が同時に同じ事を叫んだ。 「「「爆破しろ(て)!」」」 「ば、爆破って今…!?」 杖を持った方の腕が辛うじて動くのが幸いした。 ピシィッ!ズズッ!ズズッ!ズズズッ! 最速で詠唱ができるコモンマジックを唱えベイビィ・フェイスが分解を初め今にもシパァァァ!され飲まれるより一瞬早く… ルイズが『自爆』した。 正確には、適当な物を至近距離で爆破したからなのだが、爆風にモロに巻き込まれたので自爆と言えなくともない。 三人が思い出したのは初日の授業で、ルイズが石を錬金しようとし シュヴルーズを昏倒させる程の爆発を引き起こしたにも関わらず、ルイズ自身は服が破れ、煤に汚れただけというあまりにも軽い被害だけだった事を。 「爆…ッテ………タイ…ナ…ダ…イギィ…イ…イ」 「ふぅ…どうなる事かと思ったけど、やったわね」 「けほ…今ほど爆発が起こせて良かったと思った事はないわ…」 「逆に考える」 三人が分解されていた体を戻すと、プロシュートはベイビィ・フェイスの残骸の前に立っていた。 「どうするの?これ」 「自動追跡型のスタンドだからな。色々聞きたい事もあるが…この状態じゃあ話してくれねぇだろうしハデに燃やしていいぜ」 「ふっふっふ…それじゃあ、あたしの出番って事ね…!炭も残さないであげるわ…!!」 分解されかかったキュルケさんのテンションゲージがMAXになり人生最大級の火の魔法をベイビィ・フェイスの残骸に向け放った。 「コゲコゲコゲコゲコゲコゲコゲ…コゲ…ゲ…コ…コゲ………」 「ちったぁ本体も燃えるといいんだがな……」 炎が消えるとベイビフィ・フェイスは文字どおり、この世から『消滅』した。 ベイビィ・フェイス ― ジョルノに燃やされた後、消滅する寸前一部がハルケギニアに呼び出されるも、再び火葬され完全消滅。 ゼロのルイズ ― 危うく飲まれかけるが自爆により生還。被害は服のみ。 タルブ村の村民 ― 捕獲されていただけなので、全員元に戻った。 戻る< 目次 続く
https://w.atwiki.jp/wiki9_dododo/pages/4.html
http //ph.mp7.jp/ph/index.php?f= http //hp.0zero.jp/pc/?f=ggl http //www.forest.impress.co.jp/ http //rentub.com/free/blog.html http //www.forest.impress.co.jp/ http //dia-bbs.com/ http //www.kooss.com/blog/ http //nsf.jp/ http //k.fc2.com/ http //www.progoo.com/rental/img_diary/?pid=34049
https://w.atwiki.jp/dueloflegendwikidol/pages/557.html
No545ゼロ CP200/AP1400/DP1500/天空の悪魔 解説・考察
https://w.atwiki.jp/familiar_spirit/pages/1303.html
「ハァ………」 自分の部屋で、静かにため息をつくキュルケ。 彼女は今悩んでいた。 それというのも、 「平民ならまだしも、人間じゃないなんてねぇ…」 彼女の新しい恋の相手…の予定だった、ゼロのルイズの使い魔が、実は人間では なかったのである。 「それにしても…凄かったわね、あれ」 ドットとはいえ、ギーシュの作り出したゴーレムを、苦も無く一蹴する様を思い出す。 ゴーレムを溶かし、イカズチを発し、傷を治し、さらには姿まで変えるその力… 「先住魔法?でもディティクトマジックでの反応は無かったし…」 ルイズが彼を呼び出したとき、念のため魔力の反応を調べていたのだ。 彼女の家と、ルイズの家は犬猿の仲であり、彼女自身何かとルイズにちょっかいを 出している身としては、使い魔の質で負けるわけにはいかないのである。 「東方の亜人とか言ってたけど」 決闘の後、2人を連れて行ったミス・ロングビルに、何人かの生徒が彼は何者かと 尋ね、返ってきた答えがそれであった。 もっとも、その答えを聞く前に様々な噂が飛び交い、もはやその言葉を素直に信じる 生徒はあまりおらず。さらに、キュルケ以外にも、彼に魔力の反応が無い事に気付き、 それを騒ぎ立てる者までいて、更なる噂が生まれることになった。 曰く、ラ・ヴァリエール家が作り出した最終兵器 曰く、エルフが人類抹殺の為に生み出した魔人 曰く、星の海を越えて、この世界を侵略しに来た宇宙生物 曰く、地獄から蘇った悪魔 等々 どれもこれも邪悪っぽいのは、決闘相手のギーシュが死にそうな目にあったから。 だけでなく、見た目も無関係ではないだろう。 「ま、何であれ尋常じゃないわよね。 はぁ、ルイズの悔しがる顔が見れないのは残念だけど、諦めるしかないか… にしても、あの時ルイズが来なかったらどうなってたのかしら?」 彼を誘惑しようと、自分の使い魔を迎えに行かせた事を思い出す。 なぜか彼の変わりにルイズが来て、その後喧嘩になってうやむやになったが、 もしあの時彼が来ていたらどうなったのだろう? 「ふふふ、いらっしゃい」 育郎は素直に従い、キュルケがその身を預けるベッドに腰かける。 「あなたは、アタシをはしたない女と思うでしょうね」 大きくため息をついて、悩ましげに首を振るキュルケに、育郎は口を開く。 「いいや」 その言葉を受け、嬉しそうに育郎に身を摺り寄せるキュルケ。 「解ってくれるの!そう、しかたないわよね!恋は突然なんですもの。 突然で、そして一気に燃え上がるの… だめ…やっぱりアタシってば、みっともない女だわ」 「そんなことは無いよ」 そう言って、育郎はキュルケのアゴに手を沿える。 「ああ…」 目をつぶり、唇が重なる感触を待ち受けるキュルケの耳に、育郎の声が入ってくる。 「君は…愚かな女だよ!」 「え!?」 驚いて目を開けると、異形の姿に変わっていく育郎の姿が目に入った。 「え、ちょっと何よこれ?やぁ…ッ!」 異形から次々に触手が生え、キュルケの肢体に絡み付いていく。 「だ、だれかたすけングッ!」 触手がキュルケの口の中に入りこみ、助けを呼ぶ声を封じ込める。 「怖がる事は無いよ。君が望む事をしてあげるだけさ…」 その言葉と共に触手たちが一斉に… じゅるり 「お、惜しいことを…じゃなくて、危なかったわ! 一歩間違えてたら、そんな素晴らしい…もとい、恐ろしい事に! 待って、じゃいつも同じ部屋で寝てるルイズは!?」 あれほどの力を持つ存在が、本当に『ゼロのルイズ』の使い魔なのか? 夕食時、食堂に使い魔を連れてやってきたルイズは、彼に自分の食事を分け与えていた。 さらにその後、厨房に明日からは自分と同じものを、と頼んでいる姿も目撃されている。 正体がばれたので、わざわざ平民扱いさせておく必要が無くなった。 つまり本当の主人は… 噂の中にはその類のものも含まれていた。 「そ、それじゃまさかあの子はもう!」 「ご、ご主人様…」 下着姿で立つルイズが、ベッドに腰掛ける育郎を震えながら見る。 「ルイズ…僕は君に、一日に君が『ご主人様』と主張するのを何回許したかな?」 「は、はい…5回です…」 やれやれと首を振って、育郎がルイズに近づく。 「今はまだ君が主人であると思わせたほうが都合が良い… けど、だからと言って気楽にそう言われるのは不快だからね。 それで…君は今日何回自分のことを『ご主人様』と言った?」 「9回…です」 「7回だ…」 冷ややかに告げ、育郎はルイズの顔に手を伸ばし、その柔らかな唇に指を添える。 「いけない子だ…そんなに『おしおき』が欲しいのかい?」 「あぁ…」 震えているのは恐れているからではない、期待しているのだ。 「まったく、これじゃあ『おしおき』にならないな…今日は止めにしよう」 「そ、そんな!」 育郎の足しがみつき、必死になって懇願するルイズ。 「お、お願いしますご主人様!こ、この哀れな犬にどうかお慈悲を!」 「しょうがないな…」 「ありがとうございます…ぁ!」 触手が現れ、ルイズの幼い身体に… じゅるり 「そ、そんな!?ルイズがそんなうらやましい事…もとい酷い事をされていたなんて!」 自分の妄想に、身体をわななかせるキュルケ。 「こうなったら…私が何とかしないと!」 そう叫んで自分の部屋を飛び出し、隣のルイズの部屋の扉の前に立つ。 「こんな事に、他人を巻き込むわけにはいかないわよね…わ、私一人じゃひょっとして 不覚を取るかもしれないけど、それはしょうがないわよね? そ、その結果色々と蹂躙されちゃったりしちゃったりしても、仕方ないわよね? わ、私も精一杯やったんだけど、卑劣な罠にかかっちゃったりするんだから、 ホントにもう…不可抗力って奴よね!?」 じゅるり 「ハァハァ…そ、それじゃあ行くわよ!」 喜色満面で扉を開けるキュルケであった。 「ああああああぁ…………ぁああああああ」 「この位置までは大丈夫と」 育郎がデルフの鞘に印をつける。 「いやーすまねぇな。相棒」 「ねえ、さっきから何やってるの?」 不思議そうな顔をして、育郎の手元を覗き込むルイズ。 「いや、デルフがなるべく自分を持ち歩いてくれって言うから」 「今日みたいな事があったとき、俺が居た方がいいだろ?」 「それとさっきのに、何が関係あるのよ…」 鞘を指差し、育郎がルイズの疑問に答える。 「いや、危ないから鞘に入れておかなきゃいけないけど、それじゃデルフが 喋れないから、何処まで鞘に入れたら喋れなくなるかを調べてたんだ。 ここから切り取って、ちょっと手を加えて落ちないように」 「いいじゃない、別に。メーンとか言わなくなるし」 「娘っ子も結構拘るな…というか俺一回しか『メーン』って言ってねえぞ」 「2回目ね、3度目は無いから覚悟しときなさい。 って、道具も無いのにどうやってそんな工作するのよ?」 リスキニハーデン・セイバーとメルテッディン・パルムを組み合わせた まったく新しい工作術で 「まあ、いいけど…ってキュルケ!なに人の部屋に勝手に入って来てるのよ!?」 「キュルケさん?」 二人が扉を開けたままの姿で立つつくすキュルケを見る。 「あ………」 「「あ?」」 「貴方達にはガッカリよ!!!」 「きゅるきゅる!(駄目だこりゃ!)」 部屋に残されたフレイムが、そう呟いたとかなんとか。
https://w.atwiki.jp/keyakivipper/pages/134.html
神のふたなり娘 気分によってモードチェンジしちゃう! Lv100からスタートやら色々と特別仕様 蓋を開ければストーリー好きの狩り基地外以外やる気ゼロな結果を残した ある意味上級者向けの職業である キャラ性能はかなり高い スキル振りやらは任せた
https://w.atwiki.jp/hmiku/pages/1454.html
ぜろのせかい【登録タグ VOCALOID せ るひかP 曲 鏡音レン】 作詞:るひかP 作曲:るひかP 編曲:るひかP 唄:鏡音レン 曲紹介 民族調のオケに乗せて、レンが切ない想いを歌います。 コーラスのリンも光っている。 歌詞 夜空覆いつくす 煌く星たちは その美しい賛美歌を 聴かせてくれる 幾度の争いから 生まれた傷跡は深くて “叶うはずない" 僕の願いは静かに― 消えてゆくの? 黄昏の月に咲く花へと 導きの光を下さい やっと逢えた… 君を護りたい “だけ”なのに… 止めどなく降り積もる雪 全てを“ゼロ”に 変えていっても どんな世界…でも― 君を見つけるよ 約束するよ…― 追い風駆け抜ける 蒼い草原は 何も変わらず過ぎゆく事 願い続けた 託された光の数 失われた世界を追う “一つの誓い” 誰も失わぬように― “護り続ける” 誇らしく咲き続ける花に 君の姿を映していた その面影 触れた瞬間 …崩れ落ちる 絶え間なく広がる白で 全てが消え去ろうとしても きっと…これがそう 僕が願い続けた “あの世界”だった…― いつかに見た景色が 少しずつ白く染まっていく ああ… どうしてだろう? 君の笑顔が見たいのに― “沈んでいく…” 黄昏の月に咲く花へと 僕の全てを捧げよう そう…これで君に 逢えるのならば 構わないさ 止めどなく降り積もる雪 全てを“ゼロ”に 変えていっても どんな世界…でも― 君を見つけだす ここに誓うよ…― コメント この歌めっちゃ良い!なのに何で?せっかくblogで音楽流そうとしてもできない・・・だれかYouTubeで出してッ! -- 黒兎 (2009-03-18 20 44 49) 切なくて大好き -- 名無しさん (2009-07-19 22 29 16) 私の一番大好きな曲です。るひかさんは最高! -- プププ (2009-08-10 12 26 05) もっと評価されろー(´Д`) -- t。 (2012-04-22 15 48 08) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/numasei/pages/1385.html
おや へたれ 武闘家を自称するイーユイ(♀)、年齢は20ぐらい。 過去にいろいろ災厄を振りまいていた禍津神だったのだが、 封印され、長い年月が経過してから出てきたら力もほぼ失い記憶もほぼなくしていたのである。 とまぁ、ミラオスと似たような経緯を持つが、イナリ曰く『暴れすぎていたから封印された神は多いのじゃ、妾も全ては把握しておらぬ』とのこと。 封印はブラスが好奇心で解いており、名前を含める過去の一切を思い出せないが。彼女に恩義を感じそのまま一緒に行動している感じである。 ゼロという名前もブラスが眼帯のマークがそう見えるからつけた名前である。 性格は真面目で義理堅い堅物といった感じで、記憶は失っていても常識とかは普通にあり、悪いことをしたら説教をしてきたりするタイプである。なんで君封印されてたの? ちなみに髪の一部は炎になっており、揺らめいていたりする。後ろの尾びれみたいになっている髪はほぼ炎だったりする・・・触っても燃えたりやけどしたりしないが。 なお、炎の形が尾びれみたいになった理由は後ろ髪をリボンみたいに結んだからである。 波動拳!! + ... 元はダブルの範囲アタッカー予定のイーユイ 名前の由来はガンダムWより『ウイングガンダムゼロ』